坂本「ペリーヌが死んだだと!? 嘘を付くな! お前達は嘘を付いている!!」 (58)

ペリーヌ「……ここはどこかしら?」

キャアアアアアア

ペリーヌ「この声…少佐に何か!?」タッタッタ

ペリーヌ(なんてこと! 坂本少佐が3匹の黒いケモノに捕らえられておりますわ!)

坂本「いやああああ!!!」

淫獣狐「おっぱああああいいいいい」

淫獣黒豹「もませろおおおおおおお」

淫獣狸「おっぱいおっぱい」

坂本「やめて! 助けてえええ!!」

ペリーヌ「少佐!? あなた達、少佐を離しなさい!!」

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淫獣黒豹「うじゅうううおっぱい揉ませろおおおお」

淫獣狐「モミモミするんダナああああ」

淫獣狸「おっぱいおっぱい」

ペリーヌ「待ちなさい! 少佐をどうするおつもりですの?」

淫獣狐「おっぱいいいい」

淫獣黒豹「モミモミいいい」ドン

ペリーヌ「きゃっ」ドサ

淫獣狸「逃げろおおお」ダダダダ

ペリーヌ「少佐あ! どこですの!? 今助けに行きますわ!!!」

芳佳「ペリーヌさん、助太刀します! 共に坂本姫を救いに行きましょう!!!」

ペリーヌ「あら……誰ですの? 少佐をご存知のようですが」

芳佳「私は宮藤芳佳。坂本姫が淫獣に攫われたと聞いて扶桑から飛んできました」

ペリーヌ「宮藤芳佳……芳佳というのは俗な名前ですね」

ペリーヌ「ですが宮藤という苗字は実に爽やかですわ。そう、草原を吹き抜ける風のよう」

ペリーヌ「これから私はあなたを豆狸と呼ぶことにします」

芳佳「そこは宮藤さんと呼んでくださいよ」

芳佳「ついに追い詰めましたね!」

淫獣黒豹「うじゅじゅ~お前達はまな板~あたしたちには必要ないよ~」

ペリーヌ「ま、まな板ですって! キッー!! 人が気にしてる事を! ガリア貴族の剣術を喰らいなさい!」

シュババ

淫獣黒豹「うじゅあ~やられたあ~」バタ

芳佳「やったあ! 一人やっつけました」

淫獣狐「そうは問屋が卸さないんダナ~オマエらおっぱいどこに置いてきた~~」

芳佳「無くしたんじゃありません。ペリーヌさんと違って私は将来有望なんです! これからなんです!!!」

ペリーヌ「こ、この豆狸…」プッツン

ペリーヌ「まとめてガリア貴族の雷を味わいなさい!」

バリバリ

淫獣狐「あばばばば」バタ

芳佳「うへ~」

ペリーヌ「残るはあなたね、納豆臭い手から少佐を解放しなさい!」

淫獣狸「わあああん~ペリーヌさんが苛めるよ~」メソメソ

坂本「よしよし納豆は世界一美味しい食べ物ですよ」ナデナデ

淫獣狸「私はただ坂本さんのおっぱいをお触りしたかっただけなのに…」

坂本「ペリーヌ、狸もこう言ってるしここは許してあげてくださいな」

ペリーヌ「少佐……分かりましたわ。捕まった少佐の頼みですのも。今回は許して差し上げます」

芳佳「わあい! 坂本姫ー!」

坂本「ウフフ。ペリーヌ、宮藤ー」キャッキャッ

淫獣狸「グフフ…もらったあ!」ブン

ペリーヌ「!」ヒョイ

淫獣狸「今の攻撃を避けるとは…大したものですね」

ペリーヌ「あなた…卑怯ですわ!」

淫獣狸「おっぱいを手に入れるためには! あなたたちが邪魔なんですよおおお!!」ブン

芳佳「ペリーヌさん、危ない!」

ザク

ペリーヌ「宮藤さん!」

芳佳「くっ…い、今です…ペリーヌさん」

ペリーヌ「うう…トネール!」バリバリ

淫獣狸「あががががが」ズドン

ペリーヌ「やりましたわ…それよりも宮藤さん!」

芳佳「ははは…血が止まらない。最後に坂本姫と…ペリーヌさんを助けられてよかった…」

ペリーヌ「傷は浅いわ…今医者を呼ぶから…そんな事言わないで」

芳佳「姫…ごめんなさい……ペリーヌさん…おっぱいを…手にお入れください…」ガク

ペリーヌ「宮藤さーーーん!!!!」

ペリーヌ「宮藤さん…貴女の犠牲は忘れません」

ミーナ「美緒ーーー!!」

坂本「ミーナ王子ーーー!!」ガシ

ミーナ「ああ美緒…よかった。悪いケモノに攫われたって聞いて心配したんですよ」

坂本「このペリーヌが助けてくれたの。宮藤は残念ながら…」

ミーナ「そう…でも貴女が無事でなによりね。さ、行きましょう」

坂本「そうですね。あはははは」タッタッタ

ミーナ「うふふふふ」タッタッタ

ペリーヌ「…これで…これでよかったのですわ…」

―芳佳・リーネ・ペリーヌの部屋―
ペリーヌ「はっ!!?? …ゆ、夢でしたの…?」

夢の感触が抜けきらず、ベッドから乗り出す。宮藤はリーネの胸に顔を埋めて幸せそうな寝息を立てていた。

ペリーヌ「よかったですわ…本当に宮藤さんが死んでしまったのかと…」

ペリーヌ(って、何で私が宮藤さんなんか心配しなければいけないんです?)

ペリーヌ「もう、目が覚めてしまいましたわ」

起床時間はまだ先であったが、外では坂本が自主訓練をしているかもしれない。ベッドから立ち上がりおずおずと着替え始める。

坂本「烈風斬!」ザバアアア

ペリーヌ(ああ…朝焼けに照らし出される少佐の美しい肢体……今日も生きる気力が沸いてきますわ)

坂本「ん? おはようペリーヌ。今日はいつもより早いじゃないか」

ペリーヌ「しょ、少佐…おはようございます。その、今日は早く目が覚めてしまいまして…」

坂本「何か変な夢でも見たのか?」

ペリーヌ「は、はい。おかしな夢を見てしまいまして…それで冴えてしまいましたの」

坂本「そうかそうか。いや実は私も変な夢を見て目が覚めたんだ」

ペリーヌ「どういった夢でしたの?」

坂本「そうだな…あまり覚えていないが私が拉致されてペリーヌに助けられる夢だ」

ペリーヌ「えっ…」

坂本「副隊長なのに部下に救われるとは夢の中とは言え情けないものだ」

ペリーヌ「も、申し訳ありません…」

坂本「何を謝る。所詮は夢だ。それに助けに来てくれたのがペリーヌで良かった」

ペリーヌ「少佐…」

坂本「もしも正夢になったら私を救いに来てくれ、ペリーヌ」

ペリーヌ「はい! 絶対に少佐を守ってみせます!」

坂本「はっはっは! その意気込みだ。じゃあ、私は部屋に戻るとしよう」

ペリーヌ「私はお花の水やりに取り掛かりますわ」

坂本「そうだ、ペリーヌはどんな夢を見たんだ?」

基地への歩みを止め、不意に坂本は言った。

ペリーヌ「…目が覚めたときに忘れてしまいました」

坂本「そうか。ではまた訓練で」

本当ははっきりと夢の内容を覚えている。しかし話してしまえば正夢になるかも知れない…根拠の無い不安がペリーヌに小さな嘘を吐かせた。

坂本のいなくなった砂浜で坂本の言葉を思い出す。

『私を救いに来てくれ』

自分を信頼してくれるからこその発言だろう。しかし坂本の気遣いを感じずには居られなかった。

戦闘員としてはバルクホルン、ハルトマン、シャーリーが。

一人のウィッチとしては扶桑で共に鍛錬しあった仲間が。

一番弟子には宮藤が。

そして一人の女性として傍らにいるのはミーナ隊長…

ペリーヌ「私は……少佐の何なのでしょうね…」

呟いたところで答えが返ってくるはずも無い。

きっと少佐は扶桑中、いや世界中の人達から羨望の眼差しを向けられているだろう。

自分はその中のただ一人に過ぎない。少佐は自分のことなんて……悲観的な考えが頭を巡る。

ペリーヌ「いけないいけない。水やりをしませんと」

良くない思考に至る前に、花園へ駆け足で向かう。

仕事や訓練に追われていれば嫌な事は忘れられるのだから。

―――
坂本「本日は長距離飛行の訓練を行う。宮藤、リーネは私に付いてひたすら飛び続けること」

ペリーヌ「少佐…私もご一緒してもよろしいですか…?」

坂本「ふむ。4人で飛べば模擬戦も出来るし、いいだろう」

ペリーヌ「ありがとうございます!」

ルッキーニ「ペリーヌっていつも少佐の訓練に付いてってるよね」

エイラ「ツンツン眼鏡は少佐のことになると犬みたいに素直になるヨナ」

シャーリー「あそこまで分かりやすい愛情表現は無いって言うのに…」チラッ

はっはっはっは

シャーリー「当事者は気付いているのやら」

シャーリー「報われぬ恋…この張り裂けそうな想いにあの人は気付いてくれない…ああ何てもどかしい」

シャーリー「とか言ってるのかな。あっはっは」

ルッキーニ「うじゅー? あたしはシャーリーのこと大好きだし、シャーリーがあたしのこと好きなのも知ってるよ?」

シャーリー「そうかそうか。私達は相思相愛だな」

ルッキーニ「シャーリーだーい好き!」ギュー

シャーリー「私もルッキーニが好きだー! チューしよチュー」イチャイチャ

エイラ「何ナノこいつら」

バルクホルン「白昼に何をしている、リベリアンにルッキーニ少尉」

シャーリー「ゲッ堅物じゃん」

ルッキーニ「あたしとシャーリーはソーシソーアイなの!」

バルクホルン「だからといって人前で過度な馴れ合いを見せつけていい訳無いだろう!」

エーリカ「あれれー? トゥルーデ妬いてるの?」ニシシー

バルクホルン「なにっ!? そ、そんな訳あるか! 何故私がリベリアンたちの馴れ合いで嫉妬しなければならないんだ」

シャーリー「悪いなバルクホルン。私の胸はルッキーニ専用なんだ」

バルクホルン「貴様も乗るな!」

エーリカ「残念だったね、トゥルーデ。でもこのウルトラプリティなエーリカちゃんがいるじゃん」

バルクホルン「えーい黙れ!」

バルクホルン「そもそも何故このような低俗な会話をしているんだ」

エイラ「ペリーヌをからかってたんダヨ」

シャーリー「いくらアタックしても少佐本人は全く気付いてない、ってね」

エーリカ「あー分かる。何か少佐が鈍感すぎてペリーヌ可愛そうだよね」

バルクホルン「全くお前たちはくだらない話に花を咲かせるなあ」

エーリカ「くだらなくないよ。隊員の人間関係を考慮するのも上官の務めじゃないの?」

バルクホルン「確かにそうだが……ペリーヌが少佐をどう想っているか、私には分からない」

シャーリー「どうって?」

バルクホルン「ペリーヌの態度は憧れや崇拝に近いものを感じる。単純に恋焦がれているだけなのか判別できない」

シャーリー「なるほどなあ。あのペリーヌが心を許す位だからそんじょそこらの恋愛とは違うかもしれないな」

エーリカ「本人に聞いてみたら?」

エイラ「流石にそれは…」

坂本「訓練前にもう一度ストライカーを確認しておく事。それでは解散」

ペリーヌ(今日の訓練は長丁場になりそう…でもその分少佐を長く見ていられますわ)

見ているだけでいい? このまま何もしなくていい?

ペリーヌ「ダメ! ダメですわ…こんなこと考えていては…」

一瞬だけ浮かんだネガティブな考えを払拭するようにストライカーの整備に向かう。

その最中不意にエーリカが近づいてきた。何かを企んでいる、そんな笑みを浮かべていた。

エーリカ「ペリーヌ!」

ペリーヌ「きゃっ! ハ、ハルトマン中尉、驚かさないでください!」

エーリカ「ごめんごめん。何か思いつめてるように見えて、つい悪戯しちゃった」

ペリーヌ「はあ…まったく、中尉は軍人らしく振舞ってくださいまし」

エーリカ「えーそんなトゥルーデみたいなこと言わないでよ。ところでさ、ペリーヌ」

ペリーヌ「はい、何でしょうか」

エーリカ「ペリーヌって坂本少佐の事好きなの?」

ペリーヌ「え? それは…」

エーリカ「好きは好きでも恋愛対象って意味だよ?」

エーリカの口から飛び出した内容にペリーヌは動揺を隠せなかった。

この気持ちを恋愛だと断言していいのだろうか。他人に伝えるとなると途端に自信が無くなる。

自分の気持ちはただの憧れではないのか。他人から見れば自分の行いは恋愛とは認識されないのだろうか。

気持ちに向き合うのが怖い。

この黒い悪魔は自分でさえ気付けない本当の気持ちまで見透かしてしまいそうで…

ペリーヌ「申し訳ありません…今は答えられそうにありませんわ……」

エーリカ「…そう。ごめんね、変な事聞いて」

ペリーヌ「構いません。では行ってきます」

この場から逃げるようにストライカーを起動させる。

エーリカ「でも気持ちは伝えなければ分からないよ?」

ペリーヌ「……」

ペリーヌ(私は少佐の事を…)

―海上―
坂本「大分飛んだな。宮藤、リーネ、調子はどうだ?」

芳佳「ハアハア…ちょっとキツイですけどまだいけます」

リーネ「私も芳佳ちゃんと同じです」

坂本「二人とも以前に比べて成長したな。だがそろそろ魔法力も限界だろう。基地に戻るぞ」

ペリーヌ「はい。……少佐、あれは?」

芳佳「何だろう? こんなところ飛行機なんて飛んでたっけ?」

坂本「あれは……ネウロイ!」

リーネ「ええ!? 今日はネウロイは出現しないんじゃ…」

坂本「理由は分からんがとにかくあれはネウロイで間違いない。それも2体同時、魔眼で確認した」

ネウロイは中型、コアは両方とも確認できない。4人でやろうと思えば恐らく勝てる。

しかし現在は長距離訓練中であり魔法力を消耗しており、また帰投を考慮すれば戦闘時間は短くせざるを得ない。

そしてネウロイにはコアがない。つまりコアを持つ本体がどこかに潜んでいることを意味している。

坂本「現戦力ではネウロイに対し有利とは言えない。救援を要請し、我々は後退する」

芳佳「私戦えます!」

ペリーヌ「宮藤さん、少佐のご判断ですよ。お聞きなさい!」

芳佳「でも放っておいたら…」

坂本「心配するな。幸いこの辺りに人家はないし、救援が来たらすぐに片は付くさ」

リーネ「しょ、少佐! 基地と通信できません!」

坂本「何!? ネウロイの妨害か!」

ペリーヌ「恐らくは。どうなさいます? 私達でも撃墜は可能ですが…」

坂本「基地まではかなり距離がある。出来るだけネウロイの妨害範囲から離れ、基地との通信を試みよう」

坂本(だが進入速度が速すぎる…このままでは追いつかれるな)

芳佳「坂本さん、追いつかれちゃいます。行かせてください!」

ペリーヌ「何度言ったら分かるんですか! 今は交戦する余裕なんて無いのですよ」

坂本「待てペリーヌ。私が引き止めるからお前達は出来るだけ基地へ向かい、通信を行うんだ」

ペリーヌ「そんな! 少佐を置いていくなんて出来ませんわ!」

坂本「分かった。迎撃は私とペリーヌが担当。宮藤とリーネはこの空域から離脱しろ」

リーネ「了解!」

坂本「宮藤はリーネを守ってやれ」

芳佳「はい!」

坂本「さてペリーヌ、私は右のネウロイの相手をする。お前は左を担当してもらいたい」

ペリーヌ「…了解」

坂本「はっはっは! 心配するな。ペリーヌを信頼しているからこそ、だぞ」

ペリーヌ「…少佐、ご無事で」

坂本「うむ。散開!」

ペリーヌ(何かあれば私が少佐をお守りしますわ)

――
ペリーヌ「トネール!」

バリバリバリ

ペリーヌ「敵の動きが鈍った! 今ですわ」

ダダダダダ  バリィーン!!!

ペリーヌ「ふう…少佐の方も片が付いたようですね」

ペリーヌ「少佐あ! 無事ですのね」

坂本「ああ。だが油断するな。本体がすぐ近くに…」

ドドォ

坂本「何! 真下から!?」

ペリーヌ「少佐、危ない!」

ドン

坂本「ペリーヌ!?」

ペリーヌ「きゃあああ!!」

ネウロイと坂本が衝突の瞬間、ペリーヌは咄嗟に坂本を突き飛ばした。

身代わりになる形でペリーヌはネウロイに取り込まれてしまった。

坂本「よくもペリーヌを! …くっ」

坂本(今撃ったらペリーヌが……)

躊躇する坂本を尻目にネウロイは戦闘空域を離れ、水平線の彼方へと姿を消した。

芳佳「…坂本さん、ペリーヌさんはどうしたんですか。 何があったんですか!!」

坂本「ペリーヌが…拉致された」

―基地―
ミーナ「作戦中にネウロイと交戦、コア無しを2機撃墜するも本体にペリーヌさんが捕食され逃走された…報告は以上いい?」

坂本「訂正しろミーナ。ペリーヌはまだ死んだ訳じゃない」

バルクホルン「だが怪異が人を食べる伝承は数多く存在する。ネウロイがその類かは分かっていないが」

シャーリー「生存の可能性は薄い…信じたくないですが」

坂本「黙れ!! ペリーヌが死んだだと!? 嘘を付くな…お前達は嘘を付いている!」

ミーナ「少佐…取り乱さないで。皆さん、会議は一時中断するわ。各自待機して」

バルクホルン「分かった。すまない、悲観的すぎた」

シャーリー「あたしも悪い方に考えすぎた。」

坂本「私のせいで…くっ」

ミーナ「さあ少佐。こちらへ」

―食堂―
芳佳「ペリーヌさんは坂本さんを庇って…私が代わりに捕まっていれば…」

リーネ「芳佳ちゃん、そんなこと言わないで」

エイラ「何馬鹿なこと言ってんダ宮藤は。そんなことになっていたら今度はペリーヌが悲しむダロ」

サーニャ「そうよ。この部隊にいなくなってもいい人なんていないわ」

芳佳「でも…でも! うう…ペリーヌさん」ポロポロ

バルクホルン「やめろ宮藤。泣くな、とは言わんがそんなに自分を責めるな」

芳佳「バルクホルンさん…」ギュッ

バルクホルン「よしよし」ナデナデ

エーリカ「宮藤ーまだ撃墜されたと決まった訳じゃないんでしょ」

シャーリー「一応な」

エーリカ「ブリタニアで宮藤がネウロイの巣に潜入したことがあったじゃん。その時宮藤は無事に帰還できた。ペリーヌも絶対帰ってくるよ」

バルクホルン「そうだな…うん、間違いない。ペリーヌは生きている。だから元気を出してくれ…頼む」

―ミーナの部屋―
ミーナ「どう? 落ち着いた?」

坂本「…ああ。何とかな」

ミーナ「ペリーヌさんのことだけど……どうするつもり?」

坂本「言うまでもない。救助に向かう」

ミーナ「…そう言うと思ったわ。でも私は反対よ。ペリーヌさんの生存は絶望的」

ミーナ「生きているかどうかも分からない状況で……危険すぎるわ。私はこれ以上隊員を失いたくない」

坂本「ミーナらしからぬ発言だな。いつもなら行方不明の隊員を勝手に死なせるはずがない」

ミーナ「そうでも言わないと貴女は行ってしまうでしょう。私は貴女に居なくなって欲しくないの…」

坂本「同じ事を前にも聞いたな。何故そこまでして私を引き止める?」

ミーナ「それは……貴女が大切な人だからよ、美緒」

坂本「……わかったよミーナ。作戦を練ってから行こう」

ミーナ「ええ。でも今日は休んで。後のことは私がやるから…」

辺り一面が漆黒の壁で覆われ、殆ど光のない空間。

壁の隙間は赤い光が走り、ここがネウロイ内部と確信させるに十分であった。

ペリーヌは狭いネウロイ内部で小さく蹲っていた。

五体満足でストライカーも機関銃も無事だ。しかし肝心の魔法力が底を尽いている。

長距離訓練後の戦闘で体力の消耗も激しく、何より自分の置かれた立場が精神を磨耗させた。

一体自分はネウロイに何をされるのか。交渉の道具? それとも人体実験? まさかネウロイにされる?

ペリーヌ「うう…どうなるんですの…」グス

あらゆる不安と恐怖はペリーヌには耐え切れず、小さな体を震わせていた。

ペリーヌ「ガリアの復興も終わってないのに…宮藤さんや皆さんとだってまだ仲良くなれてないのに…」

ペリーヌ「少佐……もういやあああ!! 坂本少佐に会いたい!」

少佐の顔が思い浮かぶ。真剣な顔、怒った顔、悲しそうな顔。自分に微笑んでくれる少佐の笑顔。

ペリーヌ(私は…少佐のことが好きです。愛しておりますわ)

やっと自分の気持ちに向き合えた。だからこそ、少佐に会いたい。今すぐここから抜け出したい。

ペリーヌ「助けて……少佐」

―深夜・格納庫―
コン…コン…

芳佳「そこにいるのは……坂本さんですよね」

坂本「宮藤か。どうした、消灯時間はとっくに過ぎているぞ」

芳佳「坂本さんこそ。夜間巡回にしてはなんで武装してストライカーなんか履いてるんですか」

坂本「私には行かねばならないところがある」

芳佳「ペリーヌさんの元へですか」

坂本「言わなければ分からないか」

芳佳「私も行きます」

坂本「それは許されん。お前では力不足で、第一出撃命令は出ていない」

芳佳「坂本さんだって! 私はペリーヌさんを助けたいんです!」

坂本「それは私も同じだ!!!」

坂本「ペリーヌは私達が501を創設した時からの仲間だ。このまま戦死になどさせるか。そんなことは私が許さない」

ミーナ「待ちなさい」チャキ

坂本「ミーナか。物騒なものを向けないでくれ」

芳佳「ミーナさん!? 何で銃を…」

ミーナ「坂本少佐は命令違反を犯そうとしている。出撃の指示のないままストライカーを無断で使用して許されるとでも思っているの?」

坂本「私は仲間を救い出す。私の作戦を私が実行する、それだけだ」

ミーナ「職権乱用よ。基地指令は私。私は貴女の出撃を許可しない」

坂本「何故だ。何故邪魔をする、ミーナ!!」

ミーナ「私は……私は貴女を愛しているの! 一人の女として」

坂本「ミーナ…」

芳佳「ミーナさん…」

ミーナ「祖国も恋人も失った私をもう一度奮い立たせてくれたのは美緒、貴女がいたから」

ミーナ「貴女のためなら何だって出来るわ。愛する人を亡くさないためなら何だって…」

坂本「だから私を撃つのか? 矛盾しているな。ミーナ、前にも言ったがお前は私を撃つ事など出来ない」

ミーナ「っ! 甘く見ないで! 私だって!!」

坂本「ミーナが私を亡くしたくない様に、私はペリーヌを失いたくない」

坂本「それは仲間とか部下だから、だけではないんだ。ミーナと同じで私も、いつの間にかペリーヌに好意を抱いていた」

坂本「誰よりも努力家で、誰よりも優しい心を持っていて…誰よりも私を見ていてくれる。そんなペリーヌに気付けば惹かれていた」

ミーナ「ううっ…」ポロポロ

坂本「すまない。ミーナの気持ちには答えられそうにない」

ミーナ「じゃあ約束して……生きて帰ってきて」

坂本「ああ。必ず約束する」

芳佳「坂本さん…」

坂本「すまんな宮藤。これは私の作戦だ。お前を巻き込む訳には行かない」

芳佳「じゃあ命令違反します! 坂本さんの命令なんて聞きません!! 私の意思で出撃します」

坂本「宮藤……はっはっは! 分かった、私の命令を聞かないのだな。上等だ」

芳佳「出撃します!」

――――――
ミーナ「行ってしまった……」

バルクホルン「ミーナ…」

ミーナ「トゥルーデ、フラウまで。見てたのね」

エーリカ「ごめんね。でも取り返しのつかないことがあってからじゃ遅いから」

バルクホルン「私達もペリーヌを助けに行く」

ミーナ「ダメよ! それだけはやめて…」

エーリカ「でも」

ミーナ「フラウ、みんなをブリーフィングルームに集めて。トゥルーデは近くの軍港に飛行艇の派遣要請をして。急いで!」

バルクホルン「了解した。行くぞ、ハルトマン」

エーリカ「りょーかい!」

坂本達はネウロイの消えた方角へ深く進攻する。

ヴェネツィアの巣まではかなりの距離があるため恐らく中継場所が存在する、というのが坂本の見解である。

そしてその場所は大方予想がついた。しかし作戦の実行を躊躇させたのはその距離にあった。

欧州機は遠洋での戦いを考慮していないため航続距離が短く、母艦に頼らざるを得ない。

しかし太平洋での飛行を想定した扶桑の海軍機ならばこの問題をクリアできる。現在501に配属されている海軍機は坂本と宮藤の物のみ。

戦力としてはあまりにも少なすぎた。

坂本「宮藤、魔法力に気を付けろ。帰れなくなる」

芳佳「はい!」

何時間飛んだのだろうか。既に東の地平線に青みが増し、周囲の視界がはっきりしてきている。

坂本「…宮藤、見つけたぞ。あの島だ」

ネウロイの離脱地点とヴェネツィアの直線距離に唯一存在する小さな島。予想通りそこにネウロイが潜んでいた。

芳佳「一体どうやってあのネウロイを倒すんですか」

坂本「魔眼で透視した後、私が接近して烈風丸でペリーヌの捕らわれている部分のみを切り取る」

芳佳「烈風斬は使わないんですか」

坂本「威力が大きすぎてペリーヌごと斬ってしまう。宮藤は私が接近できるよう援護を頼む」

芳佳「了解!」

坂本「ふふふ。どうした、私の命令は聞かないんじゃなかったのか?」

芳佳「えっとそれは…」

坂本「冗談だ。行くぞ!!」

2名のウィッチに気付いたネウロイは島から急上昇。ビームを乱射し弾幕を張るが宮藤のシールドに阻まれる。

坂本「ペリーヌは……何!?」

坂本の魔眼にはネウロイのコアと一体化したペリーヌが写っていた。

芳佳「坂本さん! どうしたんですか」

坂本「くっ…ペリーヌが、ネウロイのコアに取り込まれている…」

芳佳「ええっ!?」

どうやらペリーヌはネウロイと化している訳では無いようだが、事態の困難さを払拭するには至らない。

坂本「烈風丸をコアにぶつければ!」

急加速しすれ違いざまに烈風丸をネウロイのボディに刻み付ける。しかし装甲ではない何かに阻まれ弾かれる。

坂本「シールドだと!?」

芳佳「まさかペリーヌさんの魔法力を使って…」

芳佳「! 坂本さん、避けて!」

脇から新たなビームが襲い掛かる。見れば新たに4体のネウロイが出現していた。

坂本「悪いな、宮藤。まさかコア無しを生産できる能力があるとは…これも魔法力の成せる業か」

芳佳「坂本さん、これじゃ本体に攻撃する事も叶いません!!」

坂本「どうすれば…どうすればいいんだ!!」

キィィィィィン

シャーリー「いっけえええルッキーニ!!」

ルッキーニ「うじゃあああ!!!」

突如現れたルッキーニの体当たりでデコイが2体まとめて消滅。

サーニャ「発射」

さらにロケット弾の雨で残りの2体も瞬時に撃墜。

坂本「シャーリー!? 何故ここに」

芳佳「ルッキーニちゃんにサーニャちゃんも」

シャーリー「遠洋航行が出来るのが扶桑機だけだと決め付けて欲しくないな。私のストライカーも結構長く飛べるんだ」

ルッキーニ「あたしとサーニャはね、シャーリーに抱っこされて来たの」

サーニャ「大尉の魔法とロケットブースターを6つ消費してやっと追いついたんです」

坂本「みんな…恩に着る」

シャーリー「ははは。これで命令違反者が一気に3人も増えてしまいましたね」

サーニャ「少佐、あのネウロイからペリーヌさんの生命反応があります」

坂本「ペリーヌは奴のコアに取り込まれている。さらに吸収した魔法力でシールドを張っている」

シャーリー「何ですって!? どうやればペリーヌを助け出せるんだ」

坂本「……奴のコアの大部分を表出させ、烈風丸でペリーヌだけを切り取る」

ルッキーニ「無茶苦茶だよ…」

芳佳「でもそれしか方法が無いの。ペリーヌさんを救えるのは坂本さんだけ」

坂本「みんな、コアが表出するまで攻撃を頼む」

全員「はいっ!」

シャーリー「悪いが移動に魔法力を食っちまったんであまり細かい機動はできないんだ。ルッキーニ、頼むぞ」

ルッキーニ「あい! 喰らえー!!」

サーニャ「右翼部を狙います……命中!」

芳佳「ペリーヌさんを…ペリーヌさんを返せええ!」

ダンダンダン キュウウウウウイ

サーニャ「コアの表出を確認しました」

坂本「ペリーヌを確認! 烈風丸、頼んだぞ!!」

ペリーヌは四肢がコアにめり込み、体は表面に浮く形で取り込まれていた。

坂本は烈風丸を構えネウロイに接近。しかしあと数メートルのところで体に鋭い衝撃が走った。

バリバリバリ

坂本「がああああ!! こ、これはペリーヌの電撃…! ぐはっ」ポタポタ

増幅した魔法力による電撃は坂本に重大なダメージを与えた。吐血し、ストライカーも滞空するがやっとであった。

坂本(ペリーヌは私を拒んでいるのか…それも仕方ないな。今までペリーヌの気持ちに気付きながら、私はそれに応えなかった)

坂本(上官と部下という関係を守るため、とは聞こえがいい。が、私は恐れていたんだ。今の関係が崩れる事を)

芳佳「坂本さん! 今手当てします」

坂本「すまん…宮藤」

戦いの音が聞こえる…少佐の声が聴こえる。

ペリーヌ「少佐…?」

目を覚ました先には電撃をまともに受け満身創意の坂本の姿があった。

ペリーヌ「少佐! わ、私の魔法で…」

坂本「ペリー…ヌ、今……助けてやる」

ペリーヌ「来ては行けません! もう魔法を制御できないんです!!」

坂本「うわああああ!!!」

コアに近づく度坂本を電撃が襲う。

ペリーヌ「何で…少佐、何で私のためにそんな…」

坂本「私は…ペリーヌを救ってみせる!!」

ペリーヌ「……少佐、烈風斬を撃ってください」

芳佳「そんな、それじゃあペリーヌさんが危険です!!」

ペリーヌ「黙りなさい! もう傷つく少佐を見たくないんです。このネウロイ放っておけばきっと最悪な結果を招きますわ」

坂本「ペリーヌ……そんなことを言わないでくれ」

シャーリー「少佐! このままでは!!」

ペリーヌ「今までありがとうございました。このペリーヌ……少佐のことが世界で一番好きですわ」ニコ

坂本「ううう…うああああああ!!!」

坂本(ペリーヌ…!)

坂本「烈風斬!!」

ザン

ネウロイ「キュウウウウウウウウ」パリーン

坂本「……」

サーニャ「…ネウロイの反応、消失」

芳佳「サーニャちゃん、ペリーヌさんは…」

サーニャ「……」

無言で首を振る。サーニャの目には大粒の涙が浮かんでいた。

ルッキーニ「そんな…そんなのいやああ!! ああああん!!」

シャーリー「泣くなよルッキーニ。一番辛いのは坂本少佐なんだ」

ルッキーニ「でも…でも! うわああああん!!!」

芳佳「うう…ペリーヌさーーーん!」

坂本「何が…何がウィッチに不可能は無い、だ。一人を救えず何が扶桑の侍だ!! こんなもの!!」

シャーリー「やめてくれ少佐。あなたのやったことは何も間違っていない。ペリーヌを救ってやるにはああするしかなかったんだ」

坂本「だがペリーヌは死んだ! 私が殺した。私がこの手で…」

芳佳「ペリーヌさんは…坂本さんに気持ちを伝えられてきっと幸せだったと思います」グズ

サーニャ「だから…そんなに自分を責めないでください」ポロポロ

坂本「ううう…ううぅぅぅぅうううう」

微弱な反応。しかしサーニャの魔道針はしっかりとキャッチした。

サーニャ「…これは?」

シャーリー「どうしたサーニャ」

ルッキーニ「ネウロイ!?」

サーニャ「違います……この反応は…魔法力…ウィッチです! ペリーヌさんです!!」

芳佳「ええ!? どこ、どこにいるの!?」

ルッキーニ「あそこ! すっごく高いところ!!」

シャーリー「ペリーヌ!」

サーニャ「生体反応あります! 生きています!!」

ルッキーニ「生きてたんだ! やったあ!」

サーニャ「でも何でペリーヌさんは無事なんでしょうか」

シャーリー「そんなの決まってるだろ。愛の力だよ、愛」

坂本「そんなことを恥ずかしげも無く言うな…」

芳佳「だけどあんなに遠くに…もう飛ぶのは限界みたいです」

坂本「私もだ…すまんがシャーリー、行ってくれないか」

シャーリー「いやあ、私も魔法力が少なくてさ。少佐、代わりに行ってくださいよ」

坂本「そんな、どうやって…おい」

返答の代わりに坂本を上空へ投げ飛ばす。

シャーリー「いいぞ少佐ぁー。初速は付けたからあとは自分で飛んでくれー」

坂本「まったく、めちゃくちゃだな…紫電改、持ってくれよ」

息も絶え絶えなストライカーに鞭を打って徐々に近づいていく。

坂本「ペリーヌ!」ガシ

ペリーヌ「うう…ここは? しょ、少佐!?」

坂本「ペリーヌ…無事でよかった…本当によかった」ポロポロ

ペリーヌ「そ、そんな少佐の手を煩わせてしまって大変申し訳ないというか、えとその」

坂本「はっはっは! ペリーヌ、そんなことはどうでもいいんだ。私はお前が生きていてくれたことが一番嬉しいぞ」

ペリーヌ「しょうさ~~」ギュ

芳佳「坂本さーん!」フリフリ

坂本「さあ、みんなのところへ帰ろう」

ルッキーニ「あ、でもシャーリー。あたし達どうやって基地まで戻るの?」

シャーリー「はっ!? ヤバい、魔法力が全然足りない…」

芳佳「ええ!? ど、どうするんですか本当に」

サーニャ「…はい、はい。わかりました」

坂本「サーニャ、何と通信した?」

サーニャ「ミーナ隊長たちが飛行艇で迎えに来ています」

ルッキーニ「ウジュジュー! これで基地に帰れる!」

坂本「では飛行艇と合流しよう」

シャーリー「少佐とペリーヌはもう飛べないから私たちが運んでいくよ」

ペリーヌ「ありがとうございますわ。それではシャーリー大尉は少佐を…」

シャーリー「何言ってんだ。少佐にお姫様抱っこされたまま運ぶんだよ」

ペリーヌ「ええ!? は、恥ずかしいですわ」アワアワ

ルッキーニ「気にしない気にしない」

芳佳「どうせ私達見ちゃってるし、大丈夫ですよ」

サーニャ「とってもお似合いですよ、二人とも」

坂本「はっはっは! 聞いたかペリーヌ。ここはお言葉に甘えようじゃないか」

ペリーヌ「あわわわわ」

ルッキーニ「すっかり上がってるね、これじゃ」

―飛行艇―
エーリカ「ミーナ、見えたよ」

エイラ「サーニャー! 無事カー? 無事ダー!! やったー」

リーネ「さ、坂本少佐…ペリーヌさんを抱きかかえて…」カァ

バルクホルン「少佐までも…ああなんてことだ」

エーリカ「別にいいじゃん。幸せそうだし。あ、宮藤ー、もうちょっと寄せて」

ミーナ「美緒…みんな無事でよかった。帰ってきてくれて本当にありがとう…」

坂本「ペリーヌ、お前の気持ちはよく分かった」

ペリーヌ「しょ、少佐!? あの時はその、咄嗟にあんなこと言ってしまいましたがその、失礼な事を…」

坂本「そんなことないさ。嬉しかったよ、ペリーヌの本当の気持ちが聴けて」

ペリーヌ「…そうですわ。あの時の告白に嘘偽りはありません。でも少佐が気にすることはありませんわ」

坂本「ペリーヌ。これが私の答えだ」

スッ チュ

芳佳「ああ///」カァ

サーニャ「口付け…始めて見た」ドキドキ

ルッキーニ「うじゅ? シャーリーとしてるのとは何か違うね」

シャーリー「ヒューヒュー見せ付けてくれるね。でもサーニャたちには刺激が強すぎると思いますよ」

ペリーヌ「少佐…」ポロポロ

坂本「ペリーヌ…好きだ。愛してる」





「ペリーヌ、私達にはまだ成すべき事がある」

「はい」

「…だが互いにそれが終わった時、きっとお前を受け入れよう」

「約束ですよ。破ったら私は一生許しませんわ」




―数年後―
コンコン

坂本「土方か? 開いている。入れ」

芳佳「坂本さん。お久し振りです」

坂本「おお、宮藤か。久し振りだなあ。医学校で勉強してるんだろ? 元気にしてるか?」

芳佳「おかげさまで順調です。坂本さんこそ大丈夫ですか? 中佐になったとは言えデスクワークは慣れないでしょう?」

坂本「まあな。だがこうしてネウロイもいなくなり若者が戦場に出なくなる日が素晴らしいとつくづく感じるよ」

坂本「私はもうウィッチとして上がりを迎えた。今はこうして机に向かっている訳だが、悪くはないな。少々退屈だからたまに通常機を飛ばせて貰っているが」

芳佳「ふふふ。坂本さんらしいですね」

坂本「リーネとのやり取りはまだ続いているのか?」

芳佳「ええ。文通は今でも続けています。私が医学校を卒業したら一緒に暮らそうって」

坂本「そうか。私が言うのもなんだが、やはりお前達には戦争は似合わんな。ところで、今日はただ私に会いに来た訳ではないのだろう?」

芳佳「はい。是非坂本さんに会って頂きたい人が居るんです」

坂本「……分かった。通してくれ」

芳佳「いいですよ、入って」

ガチャ

ペリーヌ「坂本中佐、お久しゅうございます」

坂本「ペリーヌ」

ペリーヌ「坂本中佐……ずっとお会いしたくございました」ギュッ

坂本「ペリーヌ。ガリアの復興、おめでとう」ダキ

ペリーヌ「この日をどんなに待ちわびたか…ああ中佐……」ポロポロ

坂本「よく頑張ったな。あと中佐はやめてくれないか」ナデナデ

芳佳「坂本さん、決心したんですね」

坂本「ああ。ペリーヌ、私は軍を離れることにした。もはやウィッチを必要とする時代は終わったからな」

ペリーヌ「中佐…いえ坂本さん」

坂本「……美緒と呼んでくれ」

ペリーヌ「美緒さん」ギュ

坂本「ありがとうペリーヌ。戦う事しか知らない私にもっと大事なことを教えてくれて。私はもうどこにも行かない。今度は私がお前についていく」

ペリーヌ「それって…」

坂本「ペリーヌ、結婚しよう」

ペリーヌ「! 嬉しい……」

ガチャ ドドドドドド

「「「「「おめでとう!」」」」」パチパチパチ

ペリーヌ「え!? 何事ですか?」

シャーリー「少佐…じゃなかった。坂本中佐、ペリーヌ、おめでとう!」

ルッキーニ「ウジュジューみんなで来ちゃった!」

エーリカ「でも長かったよねー。ペリーヌがずっとアタックしてたのに中佐ったら全然反応しないんだもん」

バルクホルン「珍しくハルトマンと意見があったな。私も同感だ」

エイラ「まったく中佐も人が悪いゾ。ペリーヌをこんなに待たせて」

サーニャ「ペリーヌさん、よかったですね。坂本中佐、お幸せに」

リーネ「芳佳ちゃんに呼びかけられて来ちゃった。ペリーヌさん達を祝福しようって」

芳佳「ごめんね、黙ってて。でもそうでもしないとペリーヌさん恥ずかしがっちゃうから」

ペリーヌ「これだから扶桑の豆狸は…本当にありがとうごさいますわ」グス

坂本「はっはっは! 501総出で祝福とは…私達は恵まれているな!」

ミーナ「美緒……」

坂本「ミーナ……いつも支えてくれてありがとう。ミーナのことは今でも親友だと思っている」

ミーナ「ええ。おめでとう、二人とも。ペリーヌさんを泣かせないでよ」

芳佳「じゃあ早速結婚式をやりましょう!」

リーネ「実はもう準備が出来てるんです」

サーニャ「式場はガリアです。みんなで行きましょう」

シャーリー「ほら、飛行場に行った行った」

バルクホルン「ま、まさかリベリアンが操縦するのか!?」

ルッキーニ「シャーリーの操縦大好き!」

エーリカ「そうだねー。輸送機なのに戦闘機動だし」

エイラ「正直不安だゾ…」

サーニャ「私がついてるから安心して、エイラ」

ペリーヌ「みなさんったら……こんなにしてくれて…」

坂本「行こう、ペリーヌ。二人の門出だ」

ペリーヌ「ええ! 美緒さん、何時までもお慕いしておりますわ」

前にシャー芳書いたとき設定と食い違う部分があったから正直不安。
ストライカーの航続距離は元の機体を参考にした。
もっペリ流行ってください。お願いします、何でもしますから!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年03月25日 (火) 08:20:01   ID: czGLiG2f

所々キャラの口調に違和感を覚える

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