亜美「りっちゃんはいおりんをエコヒーキしてるよ!」 (26)

あらすじ
自主レッスン中の伊織と亜美は、プロデューサーの律子を困らせたくなりました
そのため、律子は相手を依怙贔屓してるというイタズラメールを送ることにしました


CoP「クールな21歳コンビ、加えてあずささん」
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(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1394453482/)

の中で、
惠「(前略)その2、伊織ちゃんと亜美ちゃんがイタズラで同時に送った、律子は相手を依怙贔屓してる、というメールに対する愛情有り余る返信(以下略)」のお話です。

なお、特に今回の中身と関係ないので、未読の方もどうぞ。

では、ぼちぼち投下していきます。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1395659926

伊織「こんなもんかしら?」

亜美「いーよー、バッチシだよ、いおりん!でーもー、なんで竜宮小町の二人用振り付けなんてするの?」

伊織「あずさがおたふく風邪の時は律子いれてやったけど、前みたいに練習する時間あるとは限らないもの。備えあれば憂いなし、でしょ?」

亜美「うんうん、そうだねぇ、いおりん!さすが、リーダーだよ!」

伊織「ふふん、まあ、伊織ちゃんに任せなさい!とは言ったけど、私がいないこともあるんだから、その時は亜美があずさをリードするのよ、いい?」

亜美「りょーかい!」

伊織「返事だけはいいんだから。逆もやっておこうかしら?」

亜美「その前に、いおりーん、ちょっと休憩しようよ~」

伊織「そうね、私もノドが乾いたわ」

亜美「竜宮小町全員オフなんて珍しいよね!」

伊織「そうねぇ。律子ががんばって、スケジュール調整してくれたおかげよ、感謝しなくちゃ」

亜美「あずさお姉(C)は温泉楽しんでるかなぁ、迷ってないかなぁ?」

伊織「お友達も一緒だから大丈夫でしょ」

亜美「温泉の一方で、亜美は鬼リーダーに引っ張られて、強制自主レッスン、よよよ~」

伊織「なによ、そのいい草は。無理やり引っ張って来たわけじゃないでしょ!非常事態用のレッスンなんて、こんな時じゃないとできないじゃない、それはわかってくれたでしょ?」

亜美「どーどー、いおりん。冗談だyo!」

伊織「まぁ、いいわ。買い物にも付き合ってもらいたいし」

亜美「おやおやぁ、いおりん、照れ隠しですかな?りっちゃんに良いトコみせたいくせにー」

伊織「あーみぃ!」

亜美「ひゃあ!」

伊織「まぁ、あながち間違ってもないんだけど。今日は律子、なにやってるか、知ってる?」

亜美「りっちゃん?今日は休みだよ。兄(C)が『休め、何が何でも休め、パソコン開くな、資料も出すな、罷り間違って事務所に来たりしたら減給してやる、いや再デビューを華々しく飾らせてやる……』とか言ってたyo!」

伊織「最後はプロデューサーの本音でしょ、それ」

亜美「ということで、お休みなのだー。ここまで言われてれば休んでるっしょ」

伊織「律子はがんばりすぎるのよ、適度に休めばいいのに。根っから真面目で、なによりも私達が第一じゃなくてもいいじゃない」

亜美「うむうむ、まったくその通りですな。メガネも似合ってるし」

伊織「スーツも似合ってる」

亜美「寸胴とか言うくせに、85-57-85で凄いクビレがあるし」

伊織「優しくて、気がきくわね」

亜美「そのくせ可愛いところもあるとか、反則っしょー」

伊織「プロデューサーだからって、私達を下に見ないで、対等に接してくれてる」

亜美「誰にも贔屓しないで、平等だし」

伊織「……律子って凄いのね」

亜美「りっちゃん、ぱねぇぜ……」

伊織「自分で褒めといてなんだけど、なんだか腹が立ってきたわ」

亜美「おー、いおりん、理不尽だyo!」

伊織「にひひ♪私だって、子供だもん、理不尽なものよ」

亜美「むっふっふ~、そうだねぇ、いおりん?」

伊織「ねぇ、亜美?」

亜美「困らせちゃう?」

伊織「たまには律子の慌てる顔も見たいものね♪とびきりのを考えなさい、亜美!」

亜美「ラジャー!」

亜美「おやびん、メールを考えましたで!」

伊織「誰がおやびんよ!」

亜美「いおびん、内容はこうですぜ」

伊織「混じってるわよ。まぁ、いいわ」

亜美「題して、『りっちゃんはいおりんをエコヒーキしてるよ!』」

伊織「依怙贔屓?」

亜美「さっき、いおりんも言ってたけど、りっちゃんは平等じゃん?」

伊織「そうね、少なくとも依怙贔屓なんかしてないわ」

亜美「だけど、亜美達もシシュンキじゃん?お年頃だから、もっと自分の事を見て欲しいじゃん?些細なことが気になっちゃうじゃん?」

伊織「その話し方はなんなのよ……」

亜美「悩みながらベッドでメールを送るんだ、相手を依怙贔屓してるんじゃないかって」

伊織「それって、私も送るの?」

亜美「イエース、むしろいおりんが送ってこそ信憑性マシマシじゃん?」

伊織「なるほどね。真剣に悩んでくれそうね、にひひ♪」

亜美「明日の朝にネタばらし、りっちゃんダイスキーでハッピーエンドですよ、いおりん!」

伊織「いいわね、亜美!」

亜美「いおりん、亜美から送る文面はこんな感じー」

To
りっちゃん(鬼)

Subject
言いたいこと

本文
りっちゃんはいおりんをエコヒーキしてるよ!
いおりんはリーダーだし、しっかりしてるけど、
りっちゃんはいおりんに甘過ぎるよ!
いおりんの言う事は聞くのに、亜美のいうことなんてほとんど聞いてくれないじゃん!
いつも一方的に叱ってばっかり!
りっちゃんは亜美のこと、嫌いなんでしょ!
おんなじ竜宮小町なのに、なんでこんな扱いうけなきゃいけないの?
りっちゃんはひどいよ

伊織「とりあえず、その登録名は変えておきなさい。怒られるから」

亜美「わかった。りっちゃん(女神)にしておく」

伊織「よろしい。で、メールの文面だけど」

亜美「絵文字も使わないで、本気な感じにしてみたyo!りっちゃんはこんなことしないけどね」

伊織「うん、信憑性はあるわね。普段の亜美からは想像つかないメールだし」

亜美「でしょ?でもねぇ、亜美から送るとイタズラだと思われるかもしれないから、いおりんのを先に送ろーよ」

伊織「そうね。こんな感じにしてみたけど、どうかしら?」

To
秋月律子

subject
亜美のこと

本文
休みのところ悪いんだけど、亜美のことで言いたいことがあるの。
律子は亜美に甘過ぎると思うわ。
一番年下でまだまだ子供なのもわかってるわ。
でも、それでも私と違いすぎるじゃない。
私は助けてくれないのに、亜美にばっかり気をかけて。
こんなこと言いたくないけど、贔屓があるんじゃない?
私は律子を信頼してるから、失望させないで。

亜美「言葉はきついけど……かまって欲しいみたいに読めるよ?」

伊織「いいじゃない。そうでも思ってなきゃこんなメール送らないわよ」

亜美「ふむふむ、いおりんはりっちゃんにかまって欲しい、っと」

伊織「そういうわけじゃないわよ。信憑性を持たせるためだから誤解しないで。それじゃ、送りましょうか」

亜美「よーし、それじゃいおりーん、そーしん!」

伊織「送信っと」

亜美「亜美は3分後に送るよー」

自主レッスン再開

伊織「別の人のパートも新鮮でいいわね」

亜美「ゆずってくれてもいいんですぜ?」

伊織「なーに、この場所は渡さないわよ。欲しいなら奪ってみなさい!」

ねぇ、いっぱい、いっぱい、いっぱい、いっぱい、あなたの声を!

亜美「ん、りっちゃんから返信が来たyo!」

伊織「早いわね」

亜美「いおりんにもメール来てる?」

伊織「来てるわ」

亜美「うっふっふ、慌ててるに違いないですぜ、旦那!」

伊織「にひひ♪楽しみね」

亜美「それじゃ、オープン!」

From りっちゃん(女神)

subject
Re:言いたいこと

ごめんなさい、亜美

あなたがそう思っていたこと気づかなかった

確かに伊織はリーダーだから、話すことは多いわ

だけれど、贔屓してるわけじゃない

基本的に伊織だけに話してることなんてほとんどないのよ

話した事はほとんど全員で共有してるんだから

だって、3人で竜宮小町だものね

同じ事を知って、同じ方向を見てなきゃ、ね?

厳しくなりすぎちゃうこともあるけど、あなたのことを思ってのことだから

いいえ、むしろ亜美といっぱい話したいから、かな

亜美の言うことを私はいくらでも聞きたいのよ

言いたいことがあったら、なんでも言うのよ

私は亜美の意見を頭ごなしに捨てたりしないから

だって、私は上司じゃなくて仲間だものね

次に会う時は、ちゃんと話しましょう

最後に言うけれど、

依怙贔屓そのものはしてるわ

どうやっても、私は竜宮小町が一番だもの

あなた達が大好きで仕方がないから、許してね?

亜美「……」

伊織「……」

亜美「りっちゃん……」

伊織「真正面から受け止めて、正々堂々反撃してきたわね……」

亜美「慌ててないね……」

伊織「むしろこっちが慌ててきたわ。私のメールもこんな感じなのよね……?」

亜美「と、とりあえず見てみよーよ!うん、それから考えよう!」

伊織「え、ええ、そうするわ」

From 秋月律子

subject
Re:亜美のこと

ごめんなさい、伊織

こっちもあなたのことを頼り過ぎていたかも

伊織だって、不安なことも大変なことも多いものね

ありがとう、言ってくれて

でもね、これだけは言わせて

亜美だけを気にかけてるわけじゃないのよ

気にかけてるように見えるなら、ちょっと愛情過多なだけ

伊織にもたくさん目をかけてるの

伊織は堂々と何でもこなしちゃうから、そう感じられないかもしれないけれどね

伊織、相談事があったらなんでも言うのよ

あなたの性格だと言いにくいのかもしれないけど、私には何でも言っていいのよ?

だって、私はあなたのプロデューサーだから

なんでも力になってあげたい

もちろん、休みの日だからって気にしないで

予定があったら、ご飯でも買い物でも付き合うから、いっぱい話をさせてね

あとね、贔屓はちょっとあるかも

だって、あなた達のことは誰よりも大切だもの

3人全員ね、もちろん

伊織「……」

亜美「……」

伊織「まじめ過ぎるのよ、律子……」

亜美「うわうわうわ~、チョー恥ずかしいっしょ!イタズラでしかないのに!」

伊織「恥ずかしがってる律子が見たかったのに、どーして私達が赤面してるのよ……」

亜美「りっちゃん、亜美達のこと大好き過ぎだよ!」

伊織「……ねぇ、亜美、どうしようかしら」

亜美「明日、全力でダイスキーで乗り切ろう!それっきゃないよ!」

ガチャ

伊織&亜美「!!!」

律子「あ、やっぱりいた」

亜美「り、りっちゃん!」

伊織「りりり、律子、なんでここに!?」

律子「小鳥さんにレッスン場を伊織が使ってるって聞いたから、もしや、と思ってね」

亜美「そ、そうなんだ。でも、休みなんだから来ちゃだめだyo!」

伊織「そ、そうよ!あれだけ休めって、言われてたのに!かえりなさーい!」

律子「あんなメール送ってきておいて?」

亜美「……」

伊織「……」

律子「その様子だと、イタズラだったみたいね。良かった……」ボソッ

亜美「ごめんよー、りっちゃーん」ダキッ

律子「はいはい、わかってるわよ。なんとなくそんな気がしたから」

亜美「ばればれだったか、さすがりっちゃんだyo!」

伊織「いつから気づいてたの?」

律子「うーん、伊織から最初のメールからちょっと考えてたかな。本当に思ってるなら、正面から言うでしょ、伊織は」

伊織「まぁ、そうね。よく分かってるじゃない」

律子「次に来た、亜美からのメールで確信したわ。それで、小鳥さんに聞いてみて、ここに来て見てビンゴ」

伊織「律子の方が上手だったわね、亜美」

亜美「そうだね、いおりん」

律子「ま、嘘でよかったわ。二人ともこれからも仲良くね」

伊織「言われなくてもわかってるわよ」

亜美「じゃあさー、りっちゃん?」

律子「なに?」

亜美「気づいてたのに、あのメールはどしたの?」

伊織「こっちが恥ずかしくなったわよ!あんなメール返す余裕あるくらいなら、すぐに来なさいよ!」

律子「あー、あれね、実はちょっと考えてたのよ。あなた達もまだまだ子供だし、こういうこともあるんじゃないかって」

亜美「むむっ、そこまでか」

律子「そんなことはなかったけどね。でも、これだけは言わせてね、書いてあったことは全部本心だから」

伊織「……」

亜美「……」

律子「な、なによ?」

伊織「ここにきて、さらに追い打ちをかけるんじゃないわよ!」

亜美「りっちゃん、凄いよぉ……」

伊織「じゃあ、さっきのメールに嘘偽りはないわけね?」

律子「もちろんよ」

伊織「これから、亜美と買い物に行くところだったのよ。レッスンはついで。律子にもショッピング、いくわよね?」

亜美「一緒にあそぼーよ、りっちゃーん!」

律子「もちろん、そのつもりで来たんだから。ディナーまでふるまっちゃうわよ!」

亜美「やったー、りっちゃん、ふとっぱらー!」

伊織「善は急げ、よ。着替えてきましょう、亜美」

亜美「アイアイサー、待っててね、りっちゃーん」

律子「はーい」

伊織「それと」

律子「なに?」

伊織「3人で竜宮小町じゃないわよ、律子も入れて4人で竜宮小町なんだから、そこは間違えないでよね!」

律子「……ありがと、伊織」

伊織「にひひ♪じゃ、待ってて」

律子「……あのメールだけど、誰にも言わないでね?」

伊織「今さらになって恥ずかしくなったきたの?」

律子「あ、あんた達のせいでしょうが!見つけるまで不安だったんだから!」

伊織「でも、竜宮小町は情報共有が大切!ね、亜美」

亜美「もうあずさお姉(C)に送っちゃったもんねー。モチ両方」

律子「あーみー!」

亜美「うわうわ、こりゃ女神から鬼に逆戻りだよー」

律子「鬼?」

伊織「登録名がねー」

亜美「言わないでー、いおりん!」

後日、このメールが全国放送で晒されかけるのはまた別のお話

後日

事務所

あずさ「ねぇ、律子さん」

律子「どうしました、あずささん?」

あずさ「……」

律子「あの、大丈夫ですか……」

あずさ「律子さんも若い子がいいんですね。あの二人をあんなにかわいがって、前も一緒に出かけたって……私はやっぱりいらないんだわ!」

律子「あ、あずささん、そんなことは、ん?」

亜美「うふふ……」

伊織「にひひ……」

律子「アンタ達~、あずささんに何吹き込んだのよ!」

おしまい

適当に書いた一文をここまで広げることになるとは思わなんだ
それじゃ、嫁ステマの準備に戻ります

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