モバP「二人を見張っておいてもらえますか?」 (41)

ちひろ「二人って…真奈美さんとあいさんですか?」

P「はい。俺は今日外回りで忙しいのでお願いします」

ちひろ「な、なにかあったんですか?」

P「その、なんと言うか……とりあえず変なことをしないよう見ていてください」

ちひろ「えぇと、言いにくいようなことなんですか?」

P「はい。二人が事務所にいる間だけでいいのでお願いします」

ちひろ「分かりました。しっかりと見ておきますね」

P「ありがとうございます。」

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昨日の続き?

>>2
一応続きです

ちひろ「って言ってもまだ二人とも事務所に来てないんですが」

P「二人とも今日は午後のレッスンだけですからね」

P「でもレッスン前と後に事務所に行くって言ってましたよ」

ちひろ「えぇと……確かに午後のレッスンだけですね」

P「それじゃあ、俺はそろそろ行ってきますね」

ちひろ「あ、待ってください!仕事前のスタドリは如何ですか?」

P「いいんですか?」

ちひろ「はい。さぁ、どうぞどうぞ」

P「ではお言葉に甘えて……ぷはぁ」

ちひろ「飲み終わったビンは私が片付けておきますね」

P「ありがとうございます」

ちひろ「いえいえ」

P「それでは、今度こそ行ってきますね」

ちひろ「はい、頑張ってくださいね」



……

………

ガチャ

あい「おはよう」

ちひろ「おはようございます」ペロペロ

あい「おはよう、ちひろさん。Pくんは?」

真奈美「今日は一日外回りって言っいてたじゃないか」

あい「そういえばそんなことを言っいてたような……」

真奈美「おはよう、ちひろさん」

ちひろ「おはようございます、真奈美さん」ペロペロ

ちひろ「えぇと……単刀直入に聞きますが、二人とも何か変なことしましたか?」ペロペロ

真奈美「変なこと?」

あい「何もしてないはずだが……」

ちひろ「そうですか。実はPさんから二人のことを見張ってくれと頼まれたものですから」ペロペロ

あい「そうだったのか」

ちひろ「言いにくいようなことがあるようでしたが……何だったんでしょう?」ペロペロ

真奈美「さぁ?」

あい「そうだちひろさん、頼んでおいたものは?」

ちひろ「えぇと……はい、どうぞ」チャリ

真奈美「ありがとう。まさかロッカーの鍵を増やされるとは思わなかったよ」

ちひろ「鍵なんていくつあっても意味ないんですけどねぇ」

あい「全くだな」

真奈美・あい・ちひろ「ははははは!」

あい「あぁ…レッスン後は格別だが、レッスン前も悪くない……」モグモグ

真奈美「むしろレッスンの励みになる……」スーハー

ちひろ「二人ともいいなぁ……」

真奈美「ちひろさんはさっきスタドリを味わったじゃないか」クンクン

ちひろ「でも今日はスタドリだけなんですよぉ……」トクトク

あい「そう言いながらちゃっかりPくんのマグカップでコーヒー飲んでるじゃないか」モグモグ

ちひろ「うぅ……」ゴクゴク

真奈美「まぁ、明日のPは書類やら企画やらで事務所に拘束されるらしいし、いいじゃないか」スーハー

ちひろ「本当ですか!!」

あい「フゴ、フゴフゴフゴ……」(きゅ、急に元気になって驚いたよ……)

ちひろ「す、すみません」

ちひろ「でもそれを聞けただけで、今日は頑張れますよ!」カタカタ

真奈美「それはよかった」クンクン

あい「私たちはまだかかるから、12時頃になったら教えてくれ」ハムハム

ちひろ「わかりました」カタカタ

カタカタカタカタ……

スーハースーハー……ハムハム……

カタカタ……ゴクゴク……

クンクン……モグモグ……

ちひろ「んー……あら?もうこんな時間」

ちひろ「二人ともー、そろそろ12時ですよー」

あい「ん?もうなに経ったのか」

真奈美「こんなに時間を早く感じるとは……」

ちひろ「二人ともお昼ご飯はどうされるんです?」

真奈美「事務所で食べて行くよ、今日は特別なおにぎりを持ってきたんだ」

ちひろ「と、特別な……」

あい「よかったらちひろさんもどうだい?渡す人がいるから多めに作ってきたんだ」

ちひろ「いいんですか?」

真奈美「もちろん」パサッ

ちひろ「こ、これは!……普通のおにぎりですね」

あい「ああ、見た目はね」

あい「このおにぎりはPくんの家にあるお米を、Pくんの家の炊飯器で炊き」

真奈美「Pの家にあるラップで握った」

真奈美・あい「特別なおにぎりなのさ」

ちひろ「おお、なんと素晴らしい……」

真奈美「それじゃあ」

真奈美・あい・ちひろ「いただきます」モグ

ちひろ「あぁ…こんなに美味しいおにぎりがこの世にあったなんて……」

真奈美「おにぎりに……いや、米の一粒一粒にかすかだがPを感じる……」

あい「決して自己主張しないところが彼そっくりだ……」

ちひろ「このおにぎりをおかずにご飯10杯はいけますね……」ホロリ

真奈美「ああ……」ホロリ

あい「二人とも、涙が……」ホロリ

真奈美「まさか食べ物に涙する日が来るとは……」

ちひろ「ごちそうさまでした。本当に美味しかったです」

真奈美「お粗末さまでした」

あい「しばらくは普通のご飯に物足りなさを感じてしまうかもしれないな」

ちひろ「ふふ、そうですね」

真奈美「おっと、そろそろレッスンに行く時間だ」

ちひろ「あ、そうだ。これをベテトレさんに渡してもらえますか」

あい「構わないが、これは?」

ちひろ「申し訳ありませんが、中身はベテトレさんに見せてもらってください」

真奈美「ふむ、なんだか重要な物のようだな」

あい「それじゃあ行ってくるよ」

真奈美「あ、レッスン後は事務所に戻ってくる予定なんだが……」

ちひろ「私はずっと事務所にいると思いますが、何かあったら連絡しますね」

真奈美「ああ、わかった」

ちひろ「行ってらっしゃい、気を付けてくださいねー」



……

………

バタンッ!!

ちひろ「!!」ビクッ

あい「ち、ちひろさん!ベテトレさんにあげた物を」

真奈美「私たちにも作ってくれないか!」

ちひろ「え……うーん、服の残りが少ないんですよね……」

あい「そ、そうか……」

真奈美「今度……Pに服をプレゼントしようか」

あい「!……そうですね。今持ってる服を手放さないといけないくらい大量にプレゼントしましょうか」

真奈美・あい「ふふふふふ……」

ちひろ(ふ、二人とも笑ってるのに怖いです……)

ちひろ(それにしても、ベテトレさん……自慢しちゃったんですかねぇ)

ちひろ(Pさんの着なくなった服で作ったクッション……)

あい「そうだ、せっかくだからハンカチやタオルもプレゼントしてあげよう」

真奈美「それはいいね」

真奈美・あい「ふふふふ……」

P「はぁ……流石に今日は疲れた……」

P「げっ、携帯に留守電が……ん?ベテトレさん?」ピッ

ベテトレ『P!今日は最高だったよ!』

ベテトレ『まさかこんなに素晴らしいとは思わなかった!』

P(なんだろう?今日のレッスンは凄く良かったってことか?)

ベテトレ『それと、たまには二人のレッスンを直接見たらどうだ?』

ベテトレ『来てくれれば特別なレッスンをしてやろう、もちろんレッスン後のマッサージ付きだぞ?』

ベテトレ『それじゃあ、またな。おにぎりとクッションありがとう』ピッ

P(確かに……特別なレッスンは嫌だが、たまにはレッスン風景を見に行くか)

P(それよりおにぎりとクッションってなんだ?)


今回も短いですが終わりです。ありがとうございました
ちなみに、Pの米とラップは真奈美さんとあいさんが使った後にちゃんと新品の米とラップを置いてきたので
Pへの被害は出てません

東郷あい(23)
http://i.imgur.com/76AbAjZ.jpg
http://i.imgur.com/7ZvSfLS.jpg

木場真奈美(25)
http://i.imgur.com/TinVGQD.jpg
http://i.imgur.com/miQL1dD.jpg

ベテラントレーナー:青木聖(26)
http://i.imgur.com/CK8ni7I.jpg

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