真「プロデューサー!!雪歩が巨大化しちゃいましたぁ!!」 (29)

P「は?何だって?」カタカタ

真「だから雪歩が巨大化しちゃったんですってばー!!」

P「ったく、この忙しい時に……。馬鹿も休み休み言え」カタカタ

真「本当なんですってば!!信じて下さいよぉー!!」ジタバタ

P「あのなぁ、人間が巨大化するなんてある訳無いだろ?お前のそのジョークのレベルは亜美真美のイタズラ未満だぞ?」カタカタ

真「ジョークじゃないんですってばぁーもぉー!!」ジタバタ

P「はぁ……いい加減に……」カタカタ

小鳥「プププププロデューサーさぁん!!まままま窓の外を見て下さぁぁぁい!!」

P「どうしたんですか音無さ……うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

俺達が見た物、それは……

ゴジラサイズにまで巨大化した雪歩の姿だった……。

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巨大雪歩「うぅぅ……何でこんな事にぃぃ……」シクシク

P「本当に……何でこんな事に……」

真「ね!?言ったとおりでしょ!?」

千早「こ、これが萩原さん……!?」

美希「いくら何でも大きすぎるの……!」

貴音「面妖な……!」

真美「進撃のゆきぴょんだ→!」

巨大雪歩「うぇぇぇぇーん……」シクシク

P「とにかくまずは雪歩と話をしなければ……。でもこれだけ大きいとこっちの声が聞こえるかどうか分からんな……」

小鳥「プロデューサーさん、こんな事もあろうかと拡声器を用意しておきました。使って下さい」サッ

P「よ、用意が良いですね音無さん……。ありがたく使わせてもらいます」


P「アイドルのメンタルのケアは俺の役目だが、こんなケースは初めてだ……。でもやるしかないな……」

P「すぅー……」

P『雪歩ぉぉー!!聞こえるかぁぁー!?』

巨大雪歩「プ、プロデューサー!?」

P『そうだ!!俺だ!!』

巨大雪歩「こ、こんな姿……見ないで下さいぃぃぃ……!」

P『雪歩ぉぉー!!何でそんなにデカくなったんだぁぁぁー!!』

巨大雪歩「あ、朝起きたらこのサイズになってたんですぅぅぅ……!」シクシク

P『雪歩ぉぉー!!何でスッポンポンなんだぁぁー!?』

巨大雪歩「着れる服が無かったんですぅぅぅー!!」ビェェェェン

小鳥「プロデューサーさん!!野次馬が集まって来ました!!」

スゲースッポンポンノユキホチャンダー

マルミエダー

ガンプクガンプクアリガタヤー

パシャパシャ

巨大雪歩「ひぃぃぃん、写メで撮らないで下さいぃぃぃ……!」

真「…………」パシャパシャ

P「何してんだお前」

真「いや今晩のおかず用に」

巨大雪歩「あ、穴掘って埋まってますぅぅぅー!!」

P「や、やめろ雪歩!!そのサイズで穴なんて掘られたら……!!つーかスコップ無しでどうやって掘るつもりなんだ!?」

765プロ会議室

P「事態は急を要します」

高木「しかしねぇ君、こんな事態は前代未聞だよ……」

小鳥「原因が分からなければ元に戻す方法も分からないですし……」

ガチャッ

律子「プロデューサー!警察から催促の電話です!往来の邪魔だから早く雪歩と野次馬を退去させろと……!」

P「うぅ、そんな事言われてもなぁ……」

やよい「うぅー!!大変ですプロデューサー!!」

P「どうした?やよい?」

やよい「雪歩さん、おトイレにいきたいそうですー!!」

一同「「「な、何だってぇぇー!?」」」

巨大雪歩「うぅぅ……!!」ダラダラ

春香「ゆ、雪歩!!今は我慢だよ我慢!!」

あずさ「でも我慢は身体によくないし……」

P『雪歩ぉぉぉー!!トイレに行きたいんだってなぁぁぁー!?』

巨大雪歩「大きな声で言わないでくださいぃぃぃー!!」

P『大か小かどっちだぁぁー!?』

巨大雪歩「…………ですぅ」

P『え!?何だってぇぇー!?』

巨大雪歩「大きい方ですぅぅぅー!!」

P『ウンコか!?ウンコなのか!?ウンコがしたいのかぁぁー!?』

巨大雪歩「ひぃぃぃーん……!」エグッエグッ

千早「プロデューサー!連呼しないで下さい!」

律子「どうするんですプロデューサー!?こんな所で……その……排便……なんてされたら……!?」

伊織「道端で野グソするアイドルなんて事務所のイメージダウンよ!!」

真「何て事言うんだ伊織!!雪歩のウンコなんて最高じゃないか!!」

伊織「アンタばっかじゃないの!?頭わいてるんじゃないの!?」

P『お前ら黙れ!!雪歩!!海だ!!海の中でするんだぁぁー!!』

巨大雪歩「分かりましたぁぁー……!」ダラダラ

P「うーん……中腰になって漏れないようにそーっと歩く全裸の巨大雪歩……シュールな絵だな」

真「…………」パシャパシャ

P「写メで撮るな」

巨大雪歩「ひぃぃぃぃー……ん、あっ」ダラダラ

ぷっすぅぅぅー

ヒャッホーイユキホチャンノオナラダー

シンコキューシンコキュー

巨大雪歩「も、もう耐えられませぇぇぇーん!!」ダッシュ

P「ま、待つんだ雪歩!!そのサイズのお前が全力で走ったら街が……!!ってそっちは海じゃないぞぉぉぉー!?」

巨大雪歩「うぇぇぇーん!!」ダダダダダ

ドガン!!グシャア!!チュドーン!!

P「あぁぁぁ……!」

律子「あ、あの子……!」

高木「うーん、弁償が……」ブクブク

亜美「しゃ、社長さんしっかりして→!」

ピカッ

ギュォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン

響「な、何だあの光!?」

P「あ、あれは……!?」

ウルトラマン「ヘアッ!」

亜美「本物のウルトラマンだYO!」

巨大雪歩「ひぃぃぃ……!何ですかぁぁぁ……!?」ビクビク

千早「まずいわ……!萩原さんの事を怪獣だと思ってるのかも……!」

P「いやこの惨状を見たらだれだって怪獣の仕業だって思うだろ」

ウルトラマン「ダァッ!」

春香「何か、流石のウルトラマンも目のやり場に困ってるようですね……」

ウルトラマン「ヘアァァッ!」サッ

響「ウルトラマーン!!雪歩はトイレに行きたいだけなんさー!!」

美希「スぺシウム光線を撃つのはやめてほしいのー!!」

巨大雪歩「もう、もう駄目……!!あっ」

ブリュルルウルルルルルアウブリャリャラアラアララブビィブブブブブブブリッチョヴヴァババッバババッバブイファペア

巨大雪歩「あ、あへぇ……」ヘナヘナ

P「……最悪だ」

あずさ「……くさいです」

真「雪歩のアヘ顔……」パシャパシャ

ウルトラマン「…………」

ウルトラマン(俺、知らね)

ウルトラマン「シュワッチ!」バッ

キーーーーーーーーーーーーーーーン

P「逃げたな……」

亜美「逃げたYO……」

貴音「逃げましたね……」


渋澤「へへっ!お宝映像頂きだぜ!……くせぇ」

『萩原雪歩!市街地を破壊!挙句ウンコ!』

『ウルトラマンもお手上げの暴挙!』

『765プロの責任問題はいかに!?』

そんなニュースが次の日発売の新聞や週刊誌を賑わせていた。

ニュースキャスター「現在色んな意味で世間を騒がせているアイドルの萩原雪歩さんについてどう思われますか?」

コメンテーター「全裸で野グソでしょう?アイドルにあるまじき奇行ですよ。それにあの図体じゃあねぇ……」

テレビも報道特別番組を組んで雪歩の事を取り上げていた。

ちなみに雪歩は未だ巨大なままだ。今も事務所の前の道路に体育座りしている。

765プロ事務所

小鳥「はい、その節は大変ご迷惑をおかけして……。ええっ、美希ちゃんの仕事キャンセルですかぁ!?そんなぁ……!」

響「スケジュールの空きが凄い勢いで増えていってるぞー……」ゲソー

やよい「うぅー、このままじゃ給食費払えないですー……」ゲソー

亜美「学校でバカにされたYO……」ゲソー

高木「あぁ、この事務所はもうおしまいだぁ……」ゲソー

真「雪歩のヌード写真も大分たまって来たなぁ」ホクホク

巨大雪歩「皆、ごめんなさい……私のせいで……こんな事に……うぅぅ……」ポロポロ

P「……泣くな雪歩、こうなったら最後の手段をとる」

春香「最後の手段ですか?」

P「あぁ、俺達が生き残る為の最後の手段だ」

国会議事堂

議員A「それでは今期の予算について審議を……」

議員B「総理!お答えください!」

ズシン……

議員C「な、何だ!?」

ズシン……

議員D「地震か!?」

ズシン……

議員E「地震にしては揺れ方がおかしいな……!?」

巨大雪歩「こぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ……」

議員F「は、萩原雪歩……!?」

巨大雪歩「政治家の皆さん……ごめんなさぁぁーい!!」

グワッシャァァァァァァン!!ドガァァァァァァァァァン!!

こうして国会議事堂を破壊した雪歩は、この勢いで各省庁も破壊。日本の立法司法行政は完全にマヒした。陸海空自衛隊がスクランブル発進したが、雪歩の排泄爆弾、嘔吐爆撃などの攻撃により沈黙。日本政府は降伏し、日本は神聖765帝国として生まれ変わる事となった。

おしまい

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