P「楓さんのすきなうたって何ですか?」楓「えっ」 (48)

「どうしたんですかいきなり?」
不思議そうな顔で聞いてくる。それもそのはず。なんの脈絡もなくきいたのだから。
「いや、楓さんの好きなうたってなにかなと思って」
すこし、ほんの少しだけビクッとなりながら答える。
「そうゆうことですか」
「そうゆうことです」
どうやら納得したらしい。子供のように笑いながら答えてくれた。
「こいかぜ...ですかね」


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「自分のうたですか?」
「はい。」
「どうしてですか?」
「自分の...今の自分の気持ちと同じなんです。自分の気持ちを伝えたいのに伝える勇気がないそんな自分の気持ちと」
思考が止まり沈黙が3秒ほど続く。そして、思考が動き出す。
「えっ。えぇぇぇぇぇぇぇ!ちょと待ってください!楓さん好きな人がいるんですか!」
「ハッ!」
「ハッ!じゃないですよ!えっ、すっす好きな人いるんですか」
「...はい」
楓さんは頬を赤らめながら答えた。
「誰ですか!」
強めに問いただす。が、
「秘密です...」
楓さんは答えてくれない


「えっと...じゃあその人は芸能人ですか、一般人ですか」
「秘密です」
「楓さん。答えてください。楓さんはアイドルなんですから。スキャンダルとかはまずいんですから。」
「ひみt」
「楓さん」
「芸能関係者です...そんな睨まないでください」
どうやら無意識のうちに睨んでしまっていたらしい。
少ししょげながら答えてくれた。そこまでして答えたくなかったのか...
「その人とはどこまでいっているんですか」
「どこ...まで?」
楓さんは少し驚きながら聞き直してくる。
「その...なんというか...どこまでしましたか」
顔を赤くして何を聞いているのだと思う。完全に自分が知りたいだけでないか。
「どこまでといっても...まだ告白もしてないですけど...」
本当に馬鹿だと自分で思う。こいかぜはそんなうたではないか。
「そうですか...じゃあ楓さんはその人とどうなりたいですか」
「どうなるってその...」
「質問が悪かったですね。その人と結婚したいですか」
「えっと...その...しっかりお付き合いをしてから結婚したいです...」
「そうですか...」

「いや、駄目ってわけじゃないんですけど...その...」
自分としては止めたい。しかし、この気持ちは完全に個人的なものだ。
「じゃあいいんですか?」
「いいって訳でもないですけど...」
頭が混乱する。どうしたらいいと思考が速くなるが、考えがまとまらない。
どうにかして考えをまとめようとしていると
「プロデューサーさんと楓さんまだいたんですか!二人とも早く帰ってくださいよ!もう終電ないですよ!」
ちひろさんが少し怒りながら言う。驚きながら時計を見るともう日付が変わって少し経っている。
「うわ、本当だ。仕事に夢中で気づきませんでした」
「うちはブラック企業じゃないんですから。プロデューサーさん、楓さんを送って帰ってください」
「ちひろさんも送っていきますよ」
「本当ですか!ありがとうございます!じゃ私も帰りの支度してきます」
ちひさんがにこやかに笑いながら帰り支度をはじめる。

しかしながら自分の集中力に驚く。
いや、違う。むしろ逆だ。自分がこんなにも仕事をしていたのは......本当の理由を見つけ胸が苦しくなった。
「仕事するプロデューサーとかけまして、けむりと解きます。」
そんな自分に楓さんが唐突になぞかけを言う。呆れながら、
「その心は?」
と答えを聞く。
「どちらもモクモクしています」
「座布団-3枚」
「え~」
「ほらくだらないこと言ってないで帰りますよ楓さん」
帰りの準備を素早く終わらせるが、楓さんへの答えの準備はまだできていない。

はじめてこういうの書きました。
自分はまだ15歳なので色々と社会的に変な所があると思います。
すいません。
要望があれば続き書きます。

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