あかり「女の子の髪の匂いを一日中かいでたい」 (103)


あかり『こんにちは、赤座あかりです』

あかり『あかりにはひとつ恥ずかしい秘密があります』

あかり『それは、女の子の匂いをかぐのが大好きだってことです』

あかり『特に、髪の匂いをかぐのが……うへへへ』

ちなつ「あかりちゃん、おはよ~」

あかり「おはよぉ、ちなつちゃん!」

ちなつ「あかりちゃんは今日も元気だねぇ」フワッ

あかり「(あ。ちなつちゃん、またシャンプー変えたんだな)」クンクン

あかり『ちなつちゃんはおしゃれさん。ちなつちゃんの髪からはいつもいい匂いがします』


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結衣「あかり、ちなつちゃん、おはよう」

あかり『結衣ちゃんの匂いは気になるんだけど、いつもガードが固くてなかなかじっくりかげません』

京子「おっはよー、ちなつちゃん!」ダキッ

ちなつ「きゃっ。京子先輩、暑苦しいから離れてください!」

京子「あかりもおっはよー!」ダキッ

あかり「きょ、京子ちゃん…」

あかり『京子ちゃんの髪からはお日様の匂いがします。元気で明るい京子ちゃんらしい香りです』


あかり「……」クンクン

京子「あかりー?」

あかり「えっ。な、なあに、京子ちゃん」ドキッ

京子「いま、におい嗅いでなかった?私、変なにおいする?」クンクン

あかり「ま、まっさかー!」

京子「そうかー?気のせいかな……」

あかり『あぶないあぶない、あかりが女の子の髪の匂いが好きだってことはぜったいにナイショなのです』

あかり『そんな変態さんみたいな趣味を知られたら恥ずかしいし……行動しにくくなるからです』


あかり『クラスにはあかり好みの女の子がたくさんいるので、そこはもう天国です』

櫻子「あかりちゃん、おはよー!!」ダダダダダッ

向日葵「こら、櫻子!教室で走ると危ないですわよ!」

あかり「(櫻子ちゃんと向日葵ちゃん、朝からすこし汗のにおい。今日は遅刻ギリギリで走ってきたのかな?)」

ゆき「ねえねえ、昨日のテレビ観た?」

めり「みたみた、良かったよねー」

あかり「……」スッ

あかり『あかりはよく、影が薄いという特性を活かしてクラスメートの匂いをかぎます』

あかり「(ゆきちゃんとめりちゃん、同じシャンプー使ってるんだ。やっぱり仲良しさんなんだね)」クンクン


櫻子「一時間目なんだっけ?」

向日葵「体育ですわ」

ちなつ「この時間割、朝から体育はちょっとキツイよね……」

あかり「(えへへ、体育の時間は汗のにおい嗅ぎ放題だからあかりは嬉しいよぉ~)」ワクワク

櫻子「あかりちゃん、なんか楽しそうだねっ」

あかり「そ、そうかなぁ~(ふぇー、顔に出ちゃってたかな。気をつけないと)」

あかり『櫻子ちゃんはひとのことをよく観察してるので、油断なりません』


体育教師「はーい、柔軟体操するから二人組作ってー」

ちなつ「あかりちゃん、一緒に組もっ」

あかり「うん、いいよぉ(願ったり叶ったりだよぉ)」

あかり「じゃああかりが押すから、ちなつちゃんから最初ね」

ちなつ「あんまり強くしないでね」

あかり「大丈夫だよ、うへへへへ」

ちなつ「えっ。なにその笑い。すごく不安になるんだけど」

あかり「な、なんでもないよ!ちなつちゃんの背中を押せるのが嬉しいから笑っちゃっただけだよ」アセアセ


ちなつ「ふうん…?変なの」

あかり「それじゃ、脚開いてー。いーち」

ちなつ「にーい」

あかり「(クンカクンカ!ちなつちゃんクンカクンカ!カリカリモフモフ!)」

ちなつ「さーんっ」

あかり「(あかりの体いま!ちなつちゃんのにおいに満たされてるよ!あかり、ほぼちなつちゃんだよ!)」フンフン

ちなつ「いたたたた!あかりちゃん、ちょっと、押しすぎ!しかもうなじがくすぐったい!」

あかり「ごめんね、ちなつちゃんっ(うっかり我を失ってたよぉ)」

ちなつ「もおっ、強くしないでって言ったのにぃ」

あかり「ごめんね……それから、ごちそうさま」

ちなつ「は?」

あかり「なんでもないよ」


体育終了後

ちなつ「ふーっ、汗かいちゃった」

櫻子「あーっ!汗ふくタオル持ってくるの忘れた!」

向日葵「またですの、櫻子ったら」

あかり「櫻子ちゃん、こんなこともあろうかと、タオル余分に持ってきてるよ!」

櫻子「ありがとー、あかりちゃん!」ギューッ

あかり「こちらこそだよぉ///(あ~っ、スポーツでかいた汗のにおいはたまらないよぉ~)」

向日葵「いつもすみません、赤座さん。ほら櫻子、早く汗ふいて着替えちゃいなさい」


櫻子「もーっ、向日葵はうるさいなー。そっちこそ早くおっぱい拭けよ!」フキフキ

向日葵「胸は関係ないでしょう!?」

あかり「(関係なくても蒸れたおっぱいの下、拭いて差し上げたいよぉ。ぐへへ)」

ちなつ「(あかりちゃん、またいやらしい顔してる……あ)」

ちなつ「私もタオル忘れちゃった。櫻子ちゃん、使い終わったらそのタオル私にも貸して」

あかり「!?」

櫻子「ほーい。ちなつちゃんはうっかりさんだなあ」

向日葵「あなたもでしょう…」

あかり「(ちなつちゃんと櫻子ちゃんの……ブレンド、だと…?)」

あかり「(あのタオルに、吉川分と大室分が……?そんなの嗅いだら、あかりどうなっちゃうの?)」ゾクゾク

向日葵「赤座さんが恍惚とした顔してますわ」


▼あかりは しめったタオルを 手に入れた!


放課後

向日葵「赤座さん、吉川さん、また明日ですわ」

櫻子「またねー」

あかり「うんっ。生徒会のお仕事がんばってね」

ちなつ「私たちも部室行こっか」

あかり「……」ソワソワ

ちなつ「あかりちゃん?」

あかり「あっうん、そうだね、ちなつちゃん」

ちなつ「今日なんかずっとそわそわしてない?」

あかり「そうかなぁ~っ(そうです……)」


あかり『あのちなさくタオルはすぐにジップロックにしまったのですが、いままでじっくりにおいをかぐ機会は訪れずじまい』

あかり『においをかいでるところを見られるわけにはいかないし、学校で一人になれるタイミングはなかなかありません』

あかり『めったに味わえない至宝が手元にあるのに、指をくわえて見てるだけなんて……』

あかり「(これじゃあかり、生殺しだよぉ~)」

ちなつ「あちゃ、しまった!お菓子を教室に忘れて来ちゃった…」

あかり「……! あかり取りに行くよ!(チャーンスっ)」

ちなつ「え?でも……」

あかり「すぐ取ってくるから、ちなつちゃんは先に行ってお茶の用意しててっ」

ちなつ「じゃあよろしくね、あかりちゃん」

あかり「(放課後の教室は無人!ちなさくタオルを味わうのは……今だよ!)」


ガラガラッ

あかり「よし、誰もいない」キョロキョロ

あかり「ジップロックの密封良し、保存状態は良好だよぉ」

あかり「……開封」

あかり「…………こ、これはっ、蓋を開けただけで漂ってくる女の子のにおい!!!」

あかり「ちなつちゃんと櫻子ちゃんのにおいがまじわって、あかりの鼻でも嗅ぎ分けるのが困難なくらいだよ……///」

あかり「でも、この匂いは……ちなつちゃんの真っ直ぐな思い」

あかり「そして天真爛漫な櫻子ちゃんの成分」

あかり「二人の体臭がミックスされた、これはまさに女の子カクテル……!」クンカクンカ


あかり「あかり今、お友達の匂いに包まれてるんだね……はああ」

あかり「ムワッとしてクラクラする……あかり、気を失っちゃいそうだよぉ~」

あかり「いけないいけない。飲み込まれるとこだった。まったく、ちなつちゃんと櫻子ちゃんは危険人物だよ、もはや凶器だよぉ」

あかり「名残惜しいけどこのくらいにして部室に行かないと、あやしまれちゃうから…」

あかり「タオルは元通りしまって……えっと、ちなつちゃんのお菓子は」

あかり「こ、これはっ……!!」

あかり「ちなつちゃんの体操着!!??」


あかり「ど、どうしよう。ちなつちゃん、体操着も忘れてるよぉ」

あかり「汗ふきタオルなんてレベルじゃない、ちなつちゃんの肌を包み込んでいたアレの匂いをかげば……」

あかり「……ごくり、だよぉ」

あかり「だ、だめだめっ!そんな、友達のものを勝手にいじるなんて、あかりそんな悪い子じゃ…」

あかり「悪い子じゃ……」

あかり「…………」

あかり「」クンクン


あかり『あかりは悪い子でした。』


あかり「この体操着、ちなつちゃんの匂いだけじゃない、ちなつちゃんのお家の匂いがする」クンクン

あかり「あかり……あかり泣けてきたよ」クンクン

あかり「こんなに、こんなに幸せでいいのかな」クンクン

あかり「なんでだろう……お腹の奥がキュンキュンして……」クンクン

あかり「熱い……」クンクン

あかり「あ、あかりのからだ、ヘンだよ……ちなつちゃん、ちなつちゃん」クンクン

あかり「ちなつちゃんの腋のところ……お股のところ……首すじ……背中……すごいよ……」クンクン

あかり「切ないよ……幸せなのに、切なくてたまらない……」モジモジ

あかり「あかり、あかりこのままじゃ……」

京子「あかりー?」ガラガラッ

あかり「」

今回はここまで


あかり「きょきょきょ、京子ちゃん、どうしてここにっ!?」サーッ

京子「あかりが遅いから……えっと、それって…」

あかり「こっこここここここれはなんでもないよっ」

京子「ちなつちゃんの体操着……匂い、嗅いでた…?」ドキドキ

あかり「えええええええとえとえと、違うの、京子ちゃん、これはその……」

京子「ひょっとして、あかりって……」

あかり「う、あ………ごめんなさい。あかりのこと嫌いにならないでぇ……ぐすっ」

京子「あかりって体臭フェチなの? いやー、実は私もそうなんだよ!奇遇~っ」

あかり「……へ?」


京子「やー、こんな趣味、私だけかと思ってたら…まさかこんな近くに仲間がいるとはねーっ」

あかり「え?え、え??」

京子「ちなみにあかりはどこの匂いが好き?」

あかり「髪の匂いとか……うなじのとことか……」

京子「いいねーっ。私のおすすめは足の臭いだけど」

あかり「あ、それもいいよね……え?」

あかり「京子ちゃん、怒らないの……?」

京子「なんで?」

あかり「あ、あかりが変態さんだから……」

京子「たしかに人に自慢できた趣味じゃないけど、いいじゃん、私も同類だし」

京子「今日からあかりと私は変態仲間だな!」


あかり「きょ、京子ちゃん~」ジワッ

京子「それよりさ……あかり。私にも、その、ちなつちゃんの体操服……」

あかり「……じゃあ、いっしょに」

京子「うん」

京子「……」クンクン

あかり「……」クンカクンカ


▼京子が なかまに なった! あかりは レベルが 1上がった!


あかり『その日から、あかりと京子ちゃんは協力して女の子のにおいを嗅ぎ始めました』

あかり『あかりたち幼なじみ二人の連携は抜群でした』

京子「ちなつちゃ~ん、おっはよー!」ギュッ

あかり「おっはよー!」ギューッ

ちなつ「こら、二人とも!抱きつかないでってば///」

京子「(ひゃーっ、ちなちゅいいにおい…)」クンクン

あかり「(こうやって二人がかりで抑えてる間に、自然ににおいかぎ放題だよぉ)」スーゥッ


あかり『あかりと京子ちゃんには敵なし…に、思えたのですが』


京子「結衣にもぎゅーっ」

結衣「外でくっつくな、暑苦しい」バシッ

あかり「あ……」

あかり『結衣ちゃんのガードの硬さだけは相変わらずです』

ちなつ「まったく、京子先輩もあかりちゃんも、最近やけにくっついて来ますよね」プンプン

京子「そうかい~?(ちっくしょー、結衣のやつ……)」

結衣「ちょっとは落ち着けっての」

あかり「(結衣ちゃんのにおい、今日もかげなかった……)」


放課後

ちなつ「今日は何します?」

京子「今日はみんなの髪型をいじろう!ナウい女子中生なんだし、おしゃれを研究するんだ!」

結衣「ナウい女子中生って……」

京子「(あかりっ)」

あかり「(京子ちゃん、髪の匂いフェチのあかりのために……よーし、がんばるよぉ!)」

あかり「わぁい、あかり髪の毛さわるの大好き!まずはちなつちゃんからねっ、ぐへへ」

ちなつ「ぐへへ?」

京子「(おいおいあかり、いろいろ気をつけろよ…)」


あかり「梳いてあげるから髪留め取るね。どんな髪型にしようかなぁ」

ちなつ「かわいくしてね」

あかり「(髪をほどいたと同時に匂いの質が変わった!)」

あかり「(これはちなつちゃんの頭皮からわきあがってくる匂い……今まで髪の中に閉じ込められていた新鮮なちなつちゃんが空気中に…ほああ)」

ちなつ「あかりちゃん?」

あかり「……」モクモク

京子「あかりのやつ、ちなつちゃんに夢中になってやがる」

あかり「(また、あかりの身体がヘンな感じになっちゃうよぉ……だめだめ、ここはこらえなきゃ)」


あかり「ち、ちなつちゃんの髪はフワフワで気持ちいいねぇ~」

ちなつ「ありがとう、あかりちゃん。なんか妙に声がふるえてない?」

あかり「そんなことないよぉ。えっとぉ、ちなつちゃんにぴったりな髪型は……」

京子「ちなつちゃんはツインテールがいいと思うな!」

結衣「おい」

ちなつ「それじゃいつもと同じじゃないですか!」

京子「だって~、ちなつちゃんはツインテールがいいの!もふもふツインテがいいのなの!」

結衣「お前な……」

あかり「じゃあツインテールにするね~」


ちなつ「元通りにされちゃった……」

京子「うん!やっぱかわいいね、ちなちゅ!」

あかり「かわいいよ、ちなつちゃん!(そしてごちそうさま)」

結衣「なにがしたいんだ、お前らは」

京子「さーて、次は結衣の髪をいじらせろーっ」

あかり「いじらせろーっ」

結衣「やだよ」

あかり「な、なんで!?」


結衣「なんかあかりも京子も企んでる顔してるし」

あかり「ぎくっ」

京子「そ、そんなことねーしっ」

結衣「とにかくなんかいやだから……ちなつちゃん、お願い」

ちなつ「キャーッ!私にいじらせてくれるんですか!!??やりますっ!!!全力でやりますっ!!!!!」

結衣「普通でいいよ」

ちなつ「もーっ、可愛くしちゃいます!あ、先輩はもとから可愛いからこれ以上可愛くはならない……どうすれば!!??」

結衣「ちなつちゃん落ち着いて……」

京子「ぐぬぬ、結衣のやつ~」

あかり「(ああ、ちなつちゃんが結衣ちゃんの髪を……あのポジションなら結衣ちゃんのつむじの匂いが……うらやましい)」



土曜日

あかり『休みの日は京子ちゃんとの情報交換、および作戦会議です』

京子「うちのクラスだとやっぱ綾乃かな~。髪が長い分シャンプーのにおいがめっちゃよくってさ」

あかり「そうなんだ、あかりも嗅いでみたいな……」

京子「おう、そのときは手伝うぜ」

あかり「ありがとう!あかりのクラスはね、ちなつちゃん以外だと櫻子ちゃんがいい感じだよ」

京子「さくっちゃんなー。ゲーセン遊びに行ったとき確認したけど、たしかにあれはあかり好みの……」


あかり「櫻子ちゃんの妹さんもね、すごいの!たぶんあの子は京子ちゃんのタイプだよ!」

京子「あ、私も会ったことある。髪長くて賢そうな子だろ!」

京子「なんというか、子供特有の匂いと大人っぽさの合体という感じで……はああ」

あかり「はあー……」ハフゥ

京子「あかりとこんな話ができるなんてな……なんか、趣味が共有できるっていいな」

あかり「えへへ」

京子「あっ、そういえば。あかりのにおいって、今までじっくり嗅いだことなかったじゃん」

あかり「あ、あかりのにおい!?」

京子「へへっ、遠慮せずに嗅ぐことのできる足があるのに、この歳納京子、手をこまねいてるわけには行きませんぜ。じゅるり」


あかり「ほんとに嗅ぐの?あかりのこと……」

京子「ダメかい?」

あかり「ダメじゃ、ないけど……」

京子「じゃあよろしく~」

あかり「や、やさしくしてね」

京子「あはは、なんだそれー。ほら足出して、あかりー」

あかり「……靴下とか、脱いだほうがいい?」

京子「うん、そうだな。せっかくだから直で」

あかり「わかった」

あかり「……はい、脱いだよ」


京子「さーて、あかりの足は存在感の薄い匂いかなー?」

あかり「んもぉ、存在感の薄い匂いってどんな匂い!?」

京子「……いくよ?」

あかり「うん」

京子「」クンクン

あかり「な、なんかひとに匂い嗅がれるって、思ったより緊張するね」

京子「」クンクン

あかり「ど、どう?」

京子「あかりの癖に生意気なにおいだ」クンクン


あかり「なまいきって……」

京子「」クンクン

あかり「(ゆびのまたがくすぐったい……)」

京子「……」

あかり「京子ちゃん?」

京子「…」ペロッ

あかり「ひゃあっ///」ゾクッ

京子「あ、ごめん。つい」

あかり「ついじゃないよぉ……どうして舐めるのぉ……うう」

京子「なんか、あかりの足が良い匂いすぎて……美味しいかなって」


あかり「そ、そうなの?あかりの足、そんなによかった?」

京子「む。まっ、まあまあだな、及第点はやろう」

あかり「……そっか」

京子「あかりー?顔赤いぞー?」

あかり「京子ちゃんも」

京子「ん」

あかり「……」

京子「……」

あかり「(どうしよう。なんか、すごいヘンなかんじするよぉ)」ドキドキ

京子「(な、なんだこの沈黙。なんで黙ってんだ私?)」


あかり「あかりも」

京子「え?」

あかり「……あかりも、いい?京子ちゃんのにおい」

京子「あ、ああ。もちろん。どうする?私も靴下脱ぐかい?」

あかり「ううん。あかりは京子ちゃんのうなじを…。こっち向いて、抱き合った感じで……」

京子「こう?」ぎゅっ

あかり「うん」ぎゅーっ

あかり「髪、さわるね」

京子「おう」

あかり「」クンクン

京子「くすぐってー」

今回はここまで


あかり「……」クンクン

あかり「(京子ちゃんの、普段隠れた部分……首の裏)」クンクン

あかり「(すごい。京子ちゃんのにおい、胸いっぱいにひろがって……)」

あかり「(あかり、すごいドキドキしてる。)」

あかり「(京子ちゃんも……京子ちゃんの身体から、京子ちゃんの心臓の音、つたわってくる)」

あかり「(京子ちゃんの身体、思ったより小さいんだな……それに、あったかい)」クンクン


あかり「(どうしよ…とまんないよ、やめられないよぉ)」クンカクンカクンクン

あかり「(おなかの中に、またあのヘンなのが来てる。キュンキュンして、いっぱいになっちゃう)」

あかり「(こないだと、ぜんぜん比べ物にならない……ドキドキがあふれてくる)」

あかり「(直接だとこんなにちがうの?それとも京子ちゃんのにおいだから?)」


あかり「京子ちゃん……」

京子「あかり?」


あかり「あかり…あかりヘンだよぉ……頭ぼーっとして、おなかのなかがね、キューッとあついの……」

あかり「あかり、病気なのかな」ぎゅーっ

あかり「京子ちゃんのにおいもっと欲しいの……もっと京子ちゃんを感じたい。あかりのなか、京子ちゃんでいっぱいになりたい」

京子「あ、あかり」ドキドキ

あかり「京子ちゃん、京子ちゃん、京子ちゃん……(あかりも、京子ちゃんを舐めたら……)」


コンコン

あかね「あかりー、飲み物とお菓子持ってきたわよー」

京子「!!」

あかり「ひゃあっ///」


あかり「あ、ああああっ、ありがとう、お姉ちゃん。入っていいよぉ///」アセアセ

あかね「はい。あかりの好きなうすしおさんよ」

あかり「わ、わぁい、うすしお!あかりうすしお大好きぃ///」

京子「そ、そうかー、あかりはうすしおが好きかー。私も好きだぞー///」

あかね「?」

あかり「わぁい、おいしいよぉ///」ポリポリ

京子「おいしいです///」バリバリ

あかね「そう?ゆっくりしていってね、京子ちゃん」

京子「は、はいっ」

あかり「ありがとねぇ、お姉ちゃん///」


バタン

京子「……ふう。なんか危なかった」

あかり「あかり、どきどきしたー…」

京子「うん……」

あかり「……」

京子「……(なんか、妙な雰囲気が)」

あかり「京子ちゃん、今日泊まってく?」

京子「えっ」

あかり「そうすれば、あかりのにおい、もっとかげるよ……あかりも、京子ちゃんのにおい……」

京子「す、すとっぷ!」


京子「今日はお母さんに帰って来いって言われてるから!」

あかり「そうなんだ…」シュン

京子「(あぶねー!これ以上進んだら、なんかヤバイ気がする!)」ドキドキ

京子「(ちくしょー、あかりのくせに、ドキドキさせやがってー!)」

あかり「京子ちゃん……」

京子「ほらほら、落ち込むなって、泊まりにならまた来てやるから」

あかり「ほんとう?」

京子「おう!それより、結衣の話しようぜ。今日はそれが一番の目的だろ」

あかり「そうだね。どうすれば結衣ちゃんのにおいをかげるか……」


京子「普通に頼んでかがせてもらう?」

あかり「ぜったいオッケーしてくれないよぉ」

京子「背後からこっそり近づいてすかさず嗅ぐ」

あかり「それは何度もトライしたけど、うまくいかないもん……」

京子「結衣のやつ、最近みょーにガード固いよな」

あかり「うん。前から狙ってるのに、いざ匂いを嗅ごうとするとなかなか近づけなくて」

あかり「ひょっとしてあかりたちが狙ってること、知ってるのかな…」

京子「結衣のことだから、雰囲気で勘づいてる…とか?」


あかり「いいなぁ、京子ちゃんは…あかりはこの趣味に目覚めてから、結衣ちゃんはぜんぜん『狩れ』てないんだもん」

京子「いや、私も最近はぜんぜんだよ……」

京子「前はけっこう余裕で近づけたのに、最近半径20cm以内に近づけないし」

京子「布団もしょちゅう洗濯して干してるみたいで、いまいち残り香がないし。そういうお年ごろ?」

あかり「結衣ちゃんの残り香…」

京子「私がしょちゅう結衣の匂いとか言ってたから警戒するようになっちゃったのかな」

京子「結衣のにおいはなあ…こう、落ち着くっていうか、ごはん食べたくなる感じというか。じゅるり」


あかり「うーっ、あかりも結衣ちゃん嗅ぎたいよぉ!!」

京子「あかり……」

あかり「あ……ごめんね、大きな声だしちゃって」

京子「……」

京子「あかり、どうしても結衣の匂いを嗅ぎたいか?」

あかり「……うん」

京子「ひとつだけ手段がある。確実に結衣の匂いをかげる方法が」

あかり「本当!?」

京子「これを使う」スッ

あかり「これは…?」


京子「『夜眠れない』と嘘をついて西垣ちゃんに貰った即効性の睡眠薬だよ」

京子「自分のからだで実験してみたが、これを飲めば3分以内にスヤスヤピーだ」

あかり「それを、結衣ちゃんに飲ませるってこと?」

京子「ああ」

あかり「で、でも、そんなことしていいのかなぁ……結衣ちゃんに悪いよ…」

京子「寝てる間なら抵抗されないし、普段だと無理な場所もかげるぞ」

あかり「ごくっ……」


京子「腋とか…」

あかり「ううっ」

京子「どうする?あかり」

あかり「……………………………………………やる。やろう、京子ちゃん」

あかり『あかりは悪い子です。でも、どうしても結衣ちゃんのにおいが嗅ぎたいんです』


あかり『あかりたちの計画は、次の日曜日に実行に移されました』


結衣の家

ピンポンピンポンピンポーン

京子「たのもーっ!」

結衣「なんだ京子か。ピンポンピンポンうるさいっての」

あかり「たのもー」

結衣「あかりも一緒なんだ」

あかり「えへへ、結衣ちゃんこんにちは」

結衣「いらっしゃい、あかり。まあ上がって」

京子「私はーっ?」

結衣「うるさいから早く入れ」


あかり「お邪魔しまーす(この部屋、消臭剤を使ってる……あんまり結衣ちゃんのにおいがしないや)」クンクン

結衣「それでどうしたの、二人で急に」

あかり「な、なんだか結衣ちゃんの顔を見たくなったら、居ても立ってもいられなくって」ドギマギ

結衣「へ、へえ?」

あかり「べべべ、べつになにか特別な理由があるわけじゃないよ!?あかりなにも隠してないから!」

京子「(うおおおい、あかりめっちゃ不自然!)」

京子「(ここは私がフォローせねば…)うおっ、すっげー!結衣んち、ネオジオCDあるんじゃん!」

結衣「うるさいって京子は……っていうか私んちにネオジオCDがあることくらい前から知ってんだろ」

京子「てへへ、そうでした。(よし、これであかりの不自然さが打ち消せた!)」


京子「…あかり、例のアレを」ボソッ

あかり「あ、うん。結衣ちゃん、これオミヤゲ」

結衣「わあ……これ、駅前のお店のシュークリームじゃないか」

あかり「結衣ちゃん、このシュークリームが好きだって聞いたから」

結衣「うん。ありがとう、あかり」

京子「(ふふふ、かかったな結衣。そのシュークリームは睡眠薬入りだ)」

あかり「(ううっ……結衣ちゃんの嬉しそうな顔、心が痛むよぉ)」

結衣「紅茶とお皿持ってくるから、待ってて」

あかり「あ、うん。……」


京子「……あかり、ちょっと落ち着いて」

あかり「あ、あかりドキドキしちゃって。変なこと言っちゃった?」

京子「大丈夫だから。深呼吸、深呼吸」

あかり「すうーっ、はあーっ。…すこし落ち着いたかも」

京子「よーし、もう一息だぞ」

結衣「なにがもうひと息なんだ?」

京子「ななな、なんでもない」

結衣「? はい、紅茶。熱いからね」カチャカチャ


あかり「ありがとぉ、アチチ」

京子「あっち!」

結衣「気をつけて」

あかり「はい、シュークリーム。一番大きいのを結衣ちゃんにあげるね」

結衣「…ありがと」ワクワク

京子「(すごいうれしそうだな)」


結衣「じゃ、遠慮なくいただきます」パクッ

あかり「……」ドキドキ

京子「……」ドキドキ

結衣「おいしい。二人も食べなよ?」

あかり「た、食べるよ。もぐもぐ」

京子「(薬が効くまであと少しか)」


結衣「で、ほんとのとこ今日はどういうわけで来たんだ?」

京子「ちょっと近くに来たから寄ってみただけだよ~。結衣が寂しがってると思ってねー」

結衣「寂しがってねえよ。」

京子「またまたー」

結衣「最近は、あかりと京子の二人で遊んでることが前より増えたよな」

京子「え?そう?」

あかり「そうかなぁ」


結衣「ふふ。まあ、二人が仲良くするのはいいことだよ」

結衣「京子ったら、あかりが中学に入る前は毎日『あかりあかり』うるさかったのに、あかりが入部したらそんな素振りまるで見せないんだから」

あかり「そうなんだ…」

京子「捏造すんな、結衣ー」

結衣「京子はみょうなとこ意地っぱりっていうか、子どもっぽいっていうか、好きな子に意地悪する子どもっていうか」

京子「意地っぱりは結衣だろー!?」

あかり「京子ちゃん……」キュン

京子「や、やめろー!私をそんな目で見んなー!」


結衣「まあとにかく、二人が仲良くしてると私もうれしいよ。最近は京子もあかりのことあんまりいじめてないし、少しは素直になってきたのかな」

京子「さ、最初からいじめてないし」

結衣「これからも、私たちずっと友達でいような。私と、京子と、あかりと、ちなつちゃん。ごらく部の4人でさ」

結衣「大人になっても、ずっとこのままさ。ふふ、ここにちなつちゃんもいてくれればよかったのに。そうだ、今から呼んで4人で遊ぼうよ」

あかり「結衣ちゃん…(ななな、なにこの罪悪感は!?)」

京子「結衣……(なんでこいつ今日に限ってこんな熱いこと言うんだよ!やりにくいよ!!)」

結衣「あれ、なんか急に眠く……」ウトウト


あかり「! あ、あのね、さっきのシュークリーム…」

結衣「ふわあ……」

結衣「……」


結衣「……zzz」


あかり「…………………寝ちゃった?」

京子「……………………寝たな」

あかり「どうしよぉ…京子ちゃん…」

結衣「むにゃむにゃ」

京子「よし、嗅ごう」

あかり「え、ええええええぇ~っ!?」

根塊はここまで


京子「なんだよ、あかり。そのために来たんだろ」

あかり「そうだけどぉ……さっきのでそんな雰囲気じゃなくなっちゃったよぉ」

京子「雰囲気もへったくれもあるか!据え結衣嗅がぬは女の恥だぞ!私はやる!」

あかり「京子ちゃ~んっ」

京子「……おお」クンクン

結衣「んにゅ……」

京子「……」クンクン

あかり「ううっ……」

結衣「……」

京子「……」クンクン

あかり「……」クンクン


あかり「京子ちゃん、こ、これは…っ」クンクン

京子「なんというか、すごいな…」クンクン

あかり「言葉では言い表せないよぉ……」クンクン

京子「結衣、って感じだな……」クンクン

あかり「うん。結衣ちゃんって感じ」クンクン

京子「結衣ってこんな、こんないい匂いだったけ?しばらく嗅がないうちに進化してる…?」クンクン

あかり「なに食べたらこんな匂いになるのか不思議だよぉ」クンクン

京子「神秘だなー」クンクン

あかり「奇跡だね…」クンクン


京子「足の匂い嗅いでたらごはん欲しくなってきた…」クンクン

あかり「あかりは結衣ちゃんの寝顔見ながら髪の匂いをかいでると、胸がキュンキュンすることを発見したよ」クンクン

京子「マジで?あとで私も試してみる」クンクン

あかり「結衣ちゃんがあかりの前でこんな無防備な姿に…守ってあげたい感じだよ」クンクン

京子「ぜんぜんかぐのやめられねー」クンクン

あかり「うう、あかり怖くなってきたよぉ」クンクン

京子「私もちょっとこわい。結衣ってなんなんだ。マタタビか」クンクン

あかり「それだとあかりと京子ちゃんがネコさんになっちゃうよぉ」クンクン

京子「私らってこんなおそろしい子と幼なじみだったのか」クンクン

あかり「もはや結衣ちゃんのにおいっていうか、結衣ちゃんだよね」クンクン

京子「なに言ってるかわからんが言い得て妙だな」クンクン


京子「……」クンクン

あかり「京子ちゃん?」クンクン

京子「靴下脱がせちゃえ」

あかり「お、起きちゃうよぉ」クンクン

京子「ていうかさー」

京子「服、脱がしちゃわない?」

あかり「ふええ!?脱がしちゃうの!?それはちょっと……///」

京子「直に結衣臭を味わいたくはないのか」

あかり「た、たしかにそれはそそられるけど…でも、そんなのいけないことだよぉっ」

あかり「さすがに人として越えちゃいけない一線というか…」

京子「あかり。どうせ私たちは変態だ」


京子「もうこんなことしちゃったし、人の道を超えてでも嗅ぎたいにおいがある」

京子「というかもうムラムラして辛抱たまらん」

あかり「ぶっちゃけ過ぎだよぉ!」

京子「あかりは違うの?」

あかり「うーっ///」

京子「あかり……私はあかりとなら、どんなことも怖くないよ」

あかり「京子ちゃん……」

京子「ま、あかりがどうしてもやりたくないなら……」

あかり「……………………やる。やろう。脱がすよ、結衣ちゃんを」

京子「よしきた!」


結衣「うーん…」

あかり「脱がしちゃったね(結衣ちゃん、きれい……)」

京子「冷静に考えると私たちすごいことしてる気がする///」

京子「下着姿の結衣に覆いかぶさって……ひとにはぜったい見せらんない光景かも」

あかり「……」クンクン

京子「あ、ズルい!あかりフライング!」

あかり「結衣ちゃんの腋、なんか安心するー…」クンクン

京子「へへーん、じゃあ私は結衣のおへそかぐもんね」フスーッ

あかり「おへそ!京子ちゃん、天才!?」

京子「」フスーッ

結衣「うう…やめろ、きょうこぉ」ムニャムニャ

京子「ご、ごめんなさい!……って寝言か…?」


結衣「しょうがないな、京子は。なんでも拾って食べちゃだめだっていつも言ってるだろ…」

京子「結衣の潜在意識のなかの私は何歳なんだよ」

あかり「……」クンクン

京子「あかりは気にせずクンクンしてるし。くそーっ、結衣め!おっぱいの匂い嗅いでやる」

あかり「あっ、あかりも」

京子「おっきいなぁ。取っちゃうか、これ」

あかり「うわぁ。きれい」クンクン

京子「ふむ……」クンクン

あかり「これってすっごくエッチかも…」クンカクンカ

京子「(あかりの顔がえろい…)」クンクン


あかり「んっ……(あぅ、また……)」ピクッ

あかり「きょ、京子ちゃあん…」クンクン

京子「あ、あかり?」

あかり「お願い…手、つないでて。あかり、こわいの…」クンクン

あかり「おなかのなかが、うれしいのでいっぱいになって…どっか行っちゃいそうなの…」クンクン

京子「え?え?え?あかり…?」ギュッ

あかり「んっ、くふっ……ああっ」クンクン

京子「あかり?あかり!」

あかり「京子ちゃん……あかりのこと、捕まえてて!あかり……あかり!」クンクンクンクン

京子「あかり!あかりー!」ギューッ

あかり「(あ…たちのぼるゆいちゃん臭ときょーこちゃん臭がひとつになって……///)」

あかり「っひ…………はぁ………ふっ…………んああああっ!」ビクビクッ


あかり「………」

京子「おい、あかり!?」ゆさゆさ

あかり「あ……きょうこちゃん。えへへ。あかり、いまなんかフワッてお空飛んでるみたいな感じしたよぉ」

京子「あ、あかりー!?(こ、これってまさか漫画でよく見る、あの……///)」

あかり「今のもっかい……」クンクン

京子「(あかり……恐ろしい子!)」

京子「ちくしょーっ、よくわかんないけど私も負けてられるかーっ!」クンクン!


ピンポーンガチャ

京子「えっ」


ちなつ「結衣せんぱ~い、会いたくなったからチーナ来ちゃいました~♪」


あかり「!?」←右乳房にかぶりついているあかり

京子「!?」←左乳房にかぶりついている京子

結衣「zzz」←ふたりにのしかかられているほぼ裸の結衣

ちなつ「!!!!????」←ミニスカナース姿のチーナ


あかり「ちなつちゃん、その格好で外歩いてきたの!?」

京子「あかり、それいま気にするとこと違う!」


ちなつ「こ、これはどういうことですか……」ワナワナ

京子「や、やあちなつちゃん」

ちなつ「なんで結衣先輩が裸で……」

京子「あ、あははーダメじゃないかー、チャイム直後にドア開けたりしたら」ビクビク

あかり「ちっちっちっちっちなつちゃん!とりあえずその鋏から手を離してえっ!」

ちなつ「まさか二人がかりで結衣先輩を手篭めに……」ギリギリギリ

あかり「ち、ちがうのっ。あかりたちはただ結衣ちゃんのにおいが嗅ぎたくて…」

ちなつ「ああっ!?」

あかり・京子「ひいいいいいっ」

結衣「むにゃっ…な、なに…?」

京子「あ、起きた」


あかり『それからいろいろとおそろしいことがあって……うう思い出したくない』

あかり『あかりと京子ちゃんは二人に洗いざらい告白しました』


結衣「ふーん、それで私に薬を盛ったと…」

京子「ははっ、もうしわけございません!」

あかり「ごめんなさい………」

ちなつ「サイテー…」

京子「ううっ、ちなつちゃんそんな軽蔑の目で見られると…」

ちなつ「いいですか!あなたたちのやったことは犯罪ですよ!」

あかり「」ビクッ


ちなつ「はあぁ…どうせ京子先輩があかりちゃんをそそのかしたんでしょうけど」

あかり「ちがうの、ちなつちゃん。あかりが…あかりがやりたいって言ったんだよぉ!」

京子「な、なに言ってんだよあかり。全部私が考えたことだろ!」

あかり「あかりが、あかりがどうしても結衣ちゃんのにおいかぎたかったから……」

あかり「あかりが悪いの!だから京子ちゃんはゆるしてあげてぇ!」

京子「違うっ!悪いのは私だ!あかりは悪くない!」

ちなつ「……」

結衣「……お前ら、私はすごく怒ってる」

京子「ひっ……」

結衣「だから、それ相応の罰を受けてもらう」

京子「うん……」


あかり「(あかり、警察さんに捕まっちゃうのかな……)」

結衣「あかり、京子。ふたりは今日私の家に泊まっていくこと。いいな」

あかり「……へ?結衣ちゃん?」

京子「………それが罰?」

結衣「返事は?」

あかり・京子「はいっ!」

ちなつ「結衣先輩!?」

結衣「あ、ちなつちゃんも泊まっていくよね?」

ちなつ「キャーッ、もちろんですぅ~っ!…ってそうじゃなくて!」

ちなつ「そんなんで許しちゃっていいんですか!?結衣先輩、怒ってないんですか!?」


結衣「あはは、腸が煮えくり返るほど怒ってるけど?」ニコッ

あかり「」ガタガタガタ

結衣「でも、二人も反省してるみたいだし……これで京子たちと仲直りできないままじゃ嫌だから…」

結衣「ずっと、今まで仲良くやってきたのに……こんなんで終わりになるなんて、それこそ許せない」

結衣「ふたりは、私の友達だから」

京子「ゆいぃ…」

あかり「結衣ちゃん…ごめんね、ごめんねぇぇ……」

ちなつ「はああ……わかりました。先輩がそう言うなら、私はもう何もいいませんよ」


あかり「ごめんね、ごめんね結衣ちゃん、ごめんねぇ」

結衣「ほら、もういいから」

京子「ゆいぃ!ごめん!」

結衣「………ただし」

京子「?」

結衣「二度と匂いとか嗅いだら、絶交だから。」

あかり「そ、そんなぁ~っ!!」

ちなつ「当たり前でしょ!」


京子「ひどいよ結衣、結衣は自分の魅力をわかってないんだよ!」

あかり「そ、そうだよ結衣ちゃん!せめて週一くらいは…!」

結衣「……反省してないのか?」

ちなつ「京子先輩!あかりちゃん!」

京子「すみません、すみませんでした!なんでもないです!」

あかり「もうしません~!」

結衣「ところでさっきから気になってたんだけど、ちなつちゃん、その格好どうしたの?」

ちなつ「あ、これですか?結衣先輩の家にお届けナースチーナです!」


あかり『そんなこんなであかりたちは結衣ちゃんにゆるしてもらえたのでした』

あかり『結衣ちゃん、ほんとうにごめんなさい。もう悪いことはしません』

あかり『こんなあかりの友達でいてくれてありがとう』

あかり『それから、女の子のにおいを嗅ぐことを禁じられたあかりと京子ちゃんは……』


あかりの部屋

京子「はあー、こうしてお互いの匂いを嗅ぎ合うだけとはな……」クンクン

あかり「もうぜったいあんな悪いことはできないもん…」クンクン

京子「……だな」クンクン

あかり「あかり、今でも皆のにおいを夢に見るんだけどね…あれ、においだから見るじゃなくて、かぐ?」クンクン

京子「よせよ、むなしくなる」クンクン

あかり「うん…」クンクン

京子「暗くなるなよ。私の髪にため息をつくなー」クンクン

あかり「でもぉ…こればっかりは……」クンクン

京子「ま、私は正直、あかりのにおいが嗅げるならいいかなとも思ってるけどな」


あかり「え? それってどういう…」

京子「べつにー?」

あかり「えっ、えええ~っ?」

京子「それより、あかりー。次は私の番だよ?ほら、靴下脱いでー」

あかり「……うん!」








あかり『ところで、あのときのフワッていう謎の感覚の正体は、しばらく追求してみるつもりです』




おまけ

結衣「まったく、あかりと京子のやつ」

結衣「ま、しかたないよな。私だって……」

結衣「お………湯船に京子の毛、発見」

結衣「ふふふ、これでまた京子コレクションが増えたなー」

結衣「あかりに、ちなつちゃん。綾乃と千歳の髪ももっと欲しいし、またお泊り会でも…」

結衣「このために一人暮らしを始めたんだし……」

結衣「ほーら、かわいいやつめ。うりうり」(指先で金色の毛をいじりまわす)

結衣「私のこの趣味だけは、ぜったい皆にバレないようにしないと……」

結衣「はぁ、許すしか……ないよなぁ……」


あかり
職業:においフェチ(レベル5)
属性:髪 シャンプー 汗 皮脂 腋 結衣ちゃん


京子
職業:においフェチ(レベル3)
属性:足 おっぱい 蒸れたにおい 結衣


ちなつ
職業:恋する乙女(レベル15)
属性:結衣先輩


結衣
職業:体毛コレクター(レベル8)
属性:京子

これで終わりです

スレタイはご指摘の通り、鷲崎健の曲名から

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