ディオ「お前・・・気に入ったぞ」佐村河内「・・・いつの間に」(27)

ディオ「大抵の人間は心に善のタガがあるッ!そのため思い切った行動がとれんッ!素晴しい悪への恐れがあるのだッ」

ディオ「だが! ごくまれに善なるタガのない人間がいる・・・悪のエリート!俺や・・・貴様がそうだ!」

佐村河内「」ガクガクブルブル

ディオ「どうだ?このディオの下部にならないか?このディオに服従するのだ闇のゴウチ!」

ディオ「素晴らしい力を与えてやる。今以上の快楽を手にできるぞ・・・悩みはもうなにもない」

佐村河内(新垣というゴーストライターがいる・・・3年ほど前から耳も聞こえてきた・・・現代のベートーベンとも呼ばれたッ!どんなメディアだろうと私は騙してきた・・・いずれ世界的音楽家になれる!私は・・・)

佐村河内(全盲の作曲家!佐村河内守だぞーーーーーーーッ)

ズギュン ズギュン ズギュン


あとはたのんだ

しまった・・・

馬車

ガタン ガタン ガタン ガタン

ツェペリ「ところであんちゃん、佐村河内守のCD持ってなぁい?」

SPW「佐村河内守?誰だァそりゃあ」

ツェペリ「全盲・・・じゃなかった、全聾の日本人の音楽家じゃよ。交響曲第1番HIROSHIMAで有名じゃな」

ジョナサン「み、耳が聞こえないのに音楽活動を!?」

ツェペリ「うむ。ワシも尊敬していた音楽家だ。・・・だが」

ジョナサン「?」

ツェペリ「彼はイギリスでコンサートツアーを行っていた。しかし、ウィンドナイツ・ロットでコンサートを開く直前に行方不明となった―」

ジョナサン「何ですって?」

ガッタン!!

3人「!?」

SPW「おい御者、なぜ止まる!?」ガチャッ

SPW「!?」ピチョン

SPW「おい、雨だぜ!・・・・・・トンネルの中で?」

ツェペリ「雨ではないな。赤い色がついておる」

ツェペリ「早くも来たか・・・」

ジョナサン「気をつけろッスピードワゴン!ここは太陽が届いていない!」

SPW「おい御者ァ!返事をしろ・・」

ズルリ

ドサッ

SPW「」ゲッ

SPW「う・・・馬の首がァアーーーーーーーッ!!」ドォオーーン

御者「ぐああああばああああああああああああああ!!」バタバタ

グラッ

御者「ぐぶ」ドザァ!

ジョナサン「き・・・奇怪なCDが体を貫いている!!」

SPW「み・・・見ろ・・・馬・・・馬・・・」

SPW「馬の首の切り口をッ!切り口の中に何か・・・いる!動いている!」

ボゴォ ボゴォ ボゴボゴォォ

佐村河内「」ガボォッ!

ジョナサン「こ・・・この男ッ!馬の体の中に潜り込んでいたッ」

SPW「こ・・・こいつはやばいッ!残虐性!異常性においてディオ以上だーーッ」

ジョナサン「馬車が走っている間にこれだけのことをやったのか!?そして既にディオはこのような仲間を・・・!」

佐村河内「」ドボァァアアアアア

ツェペリ「屍生人だな、人間を喰って永遠の生命と力を与えられ・・・しかし」

ツェペリ「ディオの思いのままに操られる肉人形!痛みは感じず、その肉体は腐りながらも生きながらえる一方!」

佐村河内「」スゥウウ…

パクウウウウウーーーッ

SPW「何だ?空気が・・・錯覚か!あたかも空気があのCDに切られているように見える・・・凄まじい力だッ」

ツェペリ「!」

ツェペリ「その顔は・・・!!」

佐村河内「俺を貶めた・・・メディアの連中のように」

佐村河内「青ざめた面にしてから!お前らの鮮血の温かさを・・・」

佐村河内「あぁぁ味わってやるゥゥゥウウウウ!!!」スパァッ

SPW「じ、自分の指を」

佐村河内「ウヒヒヒヒ」ビュッビュッ

佐村河内「新垣めェェ・・・奴のせいで俺は音楽家をやめなくてはならなくなったァァ・・・」

佐村河内「このCDはもう売れん!せめて武器として使ってやるのが供養・・・!!」

ツェペリ「佐村河内守かァァァアーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」ドォオーーン

佐村河内「ほお?知っているのか・・・」

佐村河内「絶望ォーーに身をよじれィ!虫けらァーーーどもォォーーーッ!!」ググッ

ズバァァアッ

SPW「や・・・奴の体内からCDがッ!全身にCDが埋め込まれていたァァア!!」

ジョナサン「あれか!御者を一瞬のうちに串刺しにして4頭の馬の首をフッ飛ばしたのは!!」

ムオン

グアボォォオッ!!!

SPW「き・・・筋肉の収縮力でCDをッ!」

ジョナサン「そこの瓦礫へ身を隠すぞッ!!」

ババッ

ガガガガガッ

バッガァア!!

SPW「!?」

SPW(瓦礫が割れッ・・・)

ズッバァアッ!

SPW「うああああああああ!!」ブシュウウウウウウ

ジョナサン「スピードワゴン!!」

ツェペリ「波紋カッターーッ!!」パパウパウパウ

フヒィイイーーーーン

佐村河内「!?」

スパァ! スパパァ!

フヒィイーーーーン

ズバッ!

佐村河内「GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!」ボシュウウウウ

佐村河内「俺の眼がァァアアア・・・!!」グググ

ツェペリ「波紋カッターの方があんさんのメスよりよう切れるわい!波紋呼吸法の利用によって物凄い圧力をかけ歯の隙間から押し出しただけだがのォ~!」

佐村河内「」ギリギリ

ツェペリ「ワシは知っておるよ、佐村河内・・・ファンとして、敵として!とうとう会えたな!」

ツェペリ「お主に聴力はない!したがって視力を奪えば、残るのは嗅覚のみ!!」

ツェペリ「そして!床には波紋カッターに利用したワイン!!この臭いが強くあんさんの嗅覚は無意味!」

ツェペリ「ジョジョ!こいつを潰すぞ!!!」

佐村河内「・・・」

ジョナサン(待てよ・・・ツェペリさんが叫んだとき、この屍生人は「知っているのか」と・・・)

ツェペリ「どうした?ジョジョ!」スタスタ

ジョナサン「ツェペリさん!駄目だァーーーーッ!!」

佐村河内「」バッ

ツェペリ「!」

メギィ マギィ

ツェペリ「ぐあああああッ」バギョアアア

ダム!!

パラ パラ…

ツェペリ「」ガクッ

ジョナサン「ツェペリさん・・・!!」

佐村河内「耳は聞こえずとも、このゴウチ!骨伝導で音を―」

ジョナサン「うおおおおおおおおおお!!!ズームパンチ!!」ブンッ

佐村河内「GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!?」ドッゴオオオオ

佐村河内「」ドサッ

ジョナサン「許さん!ろうあ者と偽っておきながら、実際は聞こえていたのだな!?」

ジョナサン「何万人ものファンを裏切り、しまいには屍生人になったかァッ!!」

佐村河内「フン・・・カスが」ググ

新垣「UUURRRRRRRRRYYYYYYYYYYYYYYY!!」バッ

ジョナサン「!?」

ドゴオ!!

ジョナサン「ぐあッ」ドザザザザザザ

ジョナサン「う・・・うう・・・!!」ピクピク ピク

佐村河内「フハハハハハハ!でかしたぞォ新垣!実は聴力があるということがバレた時、どうなるかとヒヤヒヤしたが・・・」

佐村河内「この際だ!聞けーーーーーッ!この佐村河内の作曲した曲は全て!この新垣という奴が作曲していたのよォ!!」

佐村河内「これからも世話になるぞ!新垣―」

新垣「GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!」バギュアアアッ

佐村河内「!?」

SPW「」ハア ハア ハア

SPW「許さねえ・・・!!この野郎だけは!!」ギリィイ

佐村河内(・・・大金槌か。それで脳を破壊したのか・・・)

佐村河内「よく頑張ったと褒めてやりたいところだが・・・取るに足らぬ!」ザッ

SPW「ヘヘッ・・・まだ気づいていないのか?佐村河内!」

佐村河内「?」

SPW「テメェ・・・トンネルの入り口を塞がなかったのが敗因だったなァ!」シビッ

佐村河内「敗因?『敗因』だとォ~~ッ!?」

SPW「よく見ろよ!床にあるワインを!」

佐村河内「何ィ?」

SPW「トンネル入り口から入った日光は・・・!」

SPW「ワインで反射し・・・!!」

佐村河内「」ハッ

SPW「テメェに届くんだよォォオオーーーーーーーーーーーッ!!!」ドォオーーーーン

佐村河内「ぐうわああああああああああああああああああ!?」ボジュウウウウウ

佐村河内「だが!こんなもの、離れてしまえば・・・!!」バッ

ツェペリ「ほう?」

ジョナサン「それはどうかな?」

佐村河内「!?」

2人「くらええええーーーーーーーーーッ!!」コオオオオオオオオオオオオオオオ

ツェペリ「床のワインを通す波紋疾走!!」バチバチバチ!!

ジョナサン「赤色葡萄酒波紋疾走(レッドワインオーバードライブ)!!!!」バヂバヂバヂ!!!

佐村河内「し」

佐村河内「しまったァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」

バリバリバリバリ!!!

SPW「2人の波紋の相乗効果ァッ!!無限の谷底へッ!溶けて流れ落ちろォォォオオオ!!」

佐村河内「GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA」ボジュウウウウウウウウウウウウウウウウ

佐村河内「よくも・・・この・・・カスども・・・が・・・」シュウウウウウウウウウウウウ…

ツェペリ「よし、まずは屍生人を1匹!この調子でディオもッ!」

ジョナサン「ええッ!!」

SPW「おうッ!」


END

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