諸星きらり「おっすおっすばっちし!…あっ、お疲れ様でしたー」 (467)

――スタジオ


司会者「さて今回の『クイズ! わた春香さんは賢いですよ!!』も遂に最後の問題です!!」

きらり「にょわー☆ 頑張るにぃ!」

司会者「問題! 千早ちゃんと言えばB72…ではアイマス2での高槻やよいのバストサイズは!?」

きらり「んーと…思い出したー☆ 72cmだにぃ!」

司会者「…」

きらり「にょにょにょ…」

司会者「…残念!! それはアイマス1での数値!! 正解は74cmッ!!!!」

きらり「うきゃー☆ 間違えちゃったにぃ~」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1368347947

司会者「いや~惜しかったですねー、もう少しで賞金100万円だったのに…」

きらり「残念だにぃ…」

司会束「それにしてもまさかきらりさんがこんなにクイズに答えられるなんて思いませんでしたよー」

きらり「うぇへへへ…ちゃんと勉強してきたんだよー☆」

リボン「へー、何か以外って感じですねー…あっ、そろそろお別れのお時間です」

きらい「おつぁーしゃー☆」

リボン「え?…あ、はいお疲れ様です。 それではまた来週お会いしましょう~」

きらり「おっすおっすばっちし!」

スタッフ「…はいっ! オッケーですー」

リボン「お疲れ様でしたー」

きらり「…あっ、お疲れ様でしたー」

リボン「あれ、どうしたの? ちょっと考えこんでた?」

きらり「あ、いえ…仕事が終わってホッとしてたっていうか…」

リボン「あーキャラを演じ終わってってことかな」

きらり「そうですね」

リボン「まぁあのキャラは疲れるよね…」ハハッ

きらり「でも、自分にとってはとても大切なものなので…あっ、そろそろ失礼しますね」

リボン「あ、うん。 またお仕事一緒になったら頑張ろうね―」

きらり「はい、是非」

――楽屋

きらり「…ふぅ」ガチャ

P「うい、お疲れさん」

きらり「あ、プロデューサーさん。 お疲れ様です…って、どうしてここに?」

P「おいおい、仕事終わったら拾って帰るって言ってただろ?」

きらり「あー…言われたような言われてないような」

P「なんか上の空だと思ったらやっぱり聞いてなかったか…」

きらり「すみません」

P「まぁ謝るほどじゃないさ。 どうした、緊張してたのか」

きらり「そりゃあ大先輩と二人っきりですから…緊張しないほうがおかしいですよ」

P「杏はまったく緊張してなかったぞ?」

きらり「杏ちゃんは肝が座ってますから…」

P「ま、とりあえず帰るか」

きらり「あ、はい」

P「んじゃ車まで案内するからついてきてくれ」

きらり「わかりました」

P「…」

きらり「…」

P「…にしても、きらりも変わったな」

きらり「…そうですかね」

P「少しは明るくなったというか」

きらり「はぁ…」

P「…」

きらり「…」

P(彼女の名前は諸星きらり。 つい先月、うちに所属したアイドルだ

 そして初めてスカウトではなく、アイドルの方から入ってきた子でもある

 彼女がうちの事務所に来たのは、確か――――)



―1ヶ月前
――事務所


P「んー! 今日も疲れたなー」

ちひろ「寝言は寝てから言ってください」

P「どうしたんですか、ちひろさん…あの日ですか?」

ちひろ「しばき殺しますよ」

P「すんませんっした」

P「それでなんでそんなピリピリしてるんです?」

ちひろ「誰のせいだと思ってんですか!?」

P「うぉっ」

ちひろ「…プロデューサーさん、今のうちのアイドル、皆言ってみてください」

P「えーっと、杏だろ?…あとニートと、アメキチと…あ、妖怪飴くれ」

ちひろ「全部杏ちゃんじゃないですか!!」

P「バレたか」

ちひろ「いいですか!? この事務所が立って何ヶ月経ってると思ってんですか」

P「んー、1ヶ月ちょい?」

ちひろ「半 年 で す」

P「嘘っ!?」

ちひろ「嘘じゃねえよ」

ちひろ「この事務所が立ってから一週間後にプロデューサーさんが杏ちゃんをスカウトしてきて以来

     一人もアイドルが入ってないんですよ!?」

P「マジでか」

ちひろ「大マジですよ!」

P「てことはうちは杏に頼りっきりってこと?」

ちひろ「そうです」

P「杏超ぱねえ、これは杏さまさまですな」

ちひろ「…うちの先月の利益、知ってます?」

P「あー、そういうのはちひろさんに任せっきりなんで」ボキモッテナイシ

ちひろ「赤字です」

P「へ?」

ちひろ「具体的に言うと杏ちゃんが今の3倍頑張ってやっと黒字になるかどうかです」

P「」

P「なにそれ怖い」

ちひろ「というか先月くらいから急激に落ちてます」

P「何故!?」

ちひろ「単純に言えば飽きられ始めてるってことです」

P「えっ早くね」

ちひろ「固定客はある程度ついてますが…やっぱりゴリ押ししすぎですね」ゴウリキアヤメモビックリテナクライ

P「ゴリ押しも糞も杏しかいないし」

ちひろ「それがおかしいんですよ!! 一人で事務所支えるだけ稼げるわけ無いでしょうが!! マイコーじゃないんですよ!!」

P「やっぱり?」

ちひろ「マジぶち転がすぞ」

P「キャーコワーイ」

ちひろ「」ブチッ

P(あ、ヤベ)

ちひろ「とにかく、杏ちゃんだけじゃあもう無理です。 早くスカウトしてきてください」

P「」ボロボロ

ちひろ「返事は?」

P「サー」

ちひろ「まったく…」

P「でも俺スカウト向いてませんよ」

ちひろ「何いってんですか、杏ちゃんスカウトしてきたでしょ?」

P「だってアレは」

――――――――――――――――――――――――――――


P「スカウトしてこいって言われても、そうほいほい見つかるわけないよなー…てか知らん女の子に話しかけるとか無理

 あーどっかにアイドルの卵落ちてねーかなー…んっ?」

杏「…」グデー

P「やだ何あの子、道路でぶっ倒れてる…」

杏「…お兄さん」

P「ん? もしかして俺のことかい?」

杏「なんでもするからお金貸して…貯金もつきて仕送り求められちゃった…」

P「へーそいつは大変だ。 しかたあるめえ、ちひろさんのヘソクリをくれてやろう」っ十万円

杏「え、こんなにくれるの? ありがとう、お兄さんは杏の命の恩人だよ」

P「気にすることはない…それでなんだが」

杏「何?」

P「さっき…な ん で も す るって言ったよね?」マジキチスマイル

杏「あっ」(察し)


――――――――――――――――――――――――――――

P「とまあ、こうやって拾ってきたわけです」

ちひろ「ほとんど誘拐じゃないですか!」

P「何をいいます、ちゃんとお金は払ってるんですよ?」

ちひろ「そのお金私のでしょうが!! 何パクってんですか、警察に突き出しますよ!?」

P「ちゃんと返したんで許してくださいお願いします」

ちひろ「…もしかして、私の机においてた『シュワちゃん主演映画10本セット』がそうですか?」

P「はい」

ちひろ「あれ全部G○Oに売り飛ばしましたから」

P「ひどい! 集めるのに2日かかったのに!!」

ちひろ「微妙に古いのばっかで1万にもなりませんでした」

P「それは…お気の毒に…」

ちひろ(堪えろ…こんなのでも○したら私と事務所はオシマイだ…)

ちひろ「とにかく! 早くアイドル見つけてこないと潰れますよ!?」

P「まぁまぁ、落ち着いて…こんなこともあろうかと、すでに手は打っています」

ちひろ「嘘乙」

P「嘘じゃありません! これが俺が生み出した究極のアイドル収集方法だああああああああ!!」バンッ

ちひろ「こっ…これは!?」

 ――――――――――――――――――――――――
| 急募 アイドル大募集                     |

|                                    |
|  自分を変えたいと思っているそこのアナタ        |
|    …アイドル、やってみませんか?           |

|                                    |
|  今ならなんと幸せになれるツボが付いてきます!!  |
|                                    |
|  お問い合わせはXXX-XXX-XXXXXか、          |
|  XXXのAAAのZZZZまでお尋ねください!!       |
|                                    |
 ――――――――――――――――――――――――

ちひろ「…」

P「…」

ちひろ「歯ぁ食いしばれ」

P「うっす」

ちひろ「ふんっ」

P「まさかのボデェエエイ!!!???」ドゴォ

ちひろ「舐めてるんですか、なんですかこのやる気のない文章」

P「いや…途中で飽きちゃって」

ちひろ「てか何で某宗教団体みたいなこと書いてんですか」

P「昔貰ったのがあったので」

ちひろ「詐欺られてるじゃないですか!!」

ちひろ「それでこれ何枚張ってきたんですか」

P「事務所の前に一枚だけ」

ちひろ「マジで東京湾沈めたろか?」

P「大丈夫です、絶対に誰か来ますよ!!」ドヤァ

ちひろ「なんなのこの自信、逆にすごいんだけど」

P「じゃあ賭けましょう。 俺が負けたらラーメンおごるんで、俺が勝ったら焼肉食べ放題奢ってくださいね」

ちひろ「明らかに不平等極まりませんがいいでしょう。 こんなんで来る子なんていませんし

    もし来たら鼻からスパゲッティも食べてあげますよ」

P「二言はありませんね?」

ちひろ「その代わり私が勝ったら今まで盗んだ金倍額で返してもらいま(ピンポーン)

P「はーい」テクテク

ちひろ(ばっ、バカな…ありえん! そうだ、きっと三○屋あたりが来たんだ…)

P「なんでしょう?…ってデカッ!?」ガチャ

ちひろ「ちょっとプロデューサーさん! いきなりそんな失礼な…デカッ!?」

きらり「…」

P「ひぃ~、オシマイや~…壁が破られてもうたんや~立体機動装置ももっとらん~」

きらり「…あの」

P「ハヒィイイイ!??」

きらり「アイドル、志望なんですが…」

Pちひろ「「ファッ!?」」

ちひろ「えっ…マジで?」

きらり「事務所前の張り紙を見て来たんですけど…」

ちひろ「んなまさかそんな…(ポンッ) へ?」

P「…」ゲスガオ

ちひろ「イラッ」

お夕飯食ってくるでおま

P「えーと、んじゃ名前とか聞かせてくれる?」

きらり「はい、諸星きらりです。 17歳で○○高校に通ってます」

P「ふむふむ」

きらり「あの、少しいいですか」

P「ん?」

きらり「後ろの事務員さんはなんで鼻からスパゲッティを食べようとしてるんでしょうか…」

ちひろ「ふっご! ふごごご!!」ズルズル

P「あぁ気にしなくていいから…それで申し訳ないんだけど身長体重教えてくれる? あとで3サイズも図ることになるけど」

きらり「えっと182cmの60kgです」

P「マジで!? ちひろさんより軽いじゃん!!」

ちひろ「風評被害はやめてくらさい!!!!」ゴフッ

P「ちひろさん口からスパゲッティ出して、ほっ○ゃんみたいですね」

ちひろ(いつか必ず死なす!)

P「んじゃ、アイドルになろうと思った理由を聞かせてもらえるかな」

きらり「はい…あの、私ってこんなんじゃないですか」

P「こんなんって?」

きらり「気が弱くて暗くて…そのくせ体だけ大きくて」

P「ふむ」

 (確かに最初は大きさに驚いたが…よく見ると真面目そうってか静かそうなイメージだな)

P「その髪の色は染めてるの?」

きらり「いえ、もともと色が薄くて…そのせいで『お前の髪なんか漬物みたいな色してるな』『お前今度から漬物な!!』って言われてて」

P(最近の子供怖えー)

きらり「そんな自分が嫌で…悩んでる時に丁度ここの張り紙を見て」

P「自分を変えたいと思った、と」

きらり「はい…」

P「んーきらりちゃん、君はどういう風になりたいの?」

きらり「えっ?」

P「変わるといってもね、それこそ今とは真逆に明るくなるのもそうだし、逆に今と同じ静かだけど上品な静かさっていうの?

 なんていうか山のテラスで紅茶を飲んでるような…そういう優雅さの手に入れるのもまた変わるってことだ」

きらり「…」

P「大体の方向性だけでいいからさ、教えてくれない?」

きらり「…そうですね、明るく、なりたいです」

P「明るくか」

きらり「同級生が遊んでるのを見ると、皆元気で明るくて…それに憧れる部分がありました」

P「自分もあんな風になりたい、と」

きらり「はい」

P「ふむむ」

きらり「…」

P「採用」

きらり「え!?」

ちひろ「ちょっと決めるの早くないですか!?」

P「正直ここにきた時点で採用は決定してました」

ちひろ「何ですかそのすごい小さな町工場みたいな面接!」

P「だって、今うちアイドルいないでしょう? 欲しんでしょう?」

ちひろ「そうですけど…」

P「だったら取らざるをえねぇだろうよ」

ちひろ「アイドルいねーの誰のせいだと思ってんだ」

きらり「あの…てことは入れてもらえるんですか?」

P「うん。 ルックスも悪くないし、その身長のインパクトは大きいからね」

きらり「あ、ありがとうございます!」

P「んー…」

ちひろ「どうしたんですか、ばかみたいな顔して」

P「インパクトが足りない」

きらり「え?」

ちひろ「あんたさっきインパクト大きい言ったばかりじゃねーか」

P「いや、確かにインパクトはある…だけど、それだけじゃ弱い

 このままデビューさせても○erryz工房の○井のパクリといわれるに違いない」

ちひろ「アウトー」

P「そして何よりこの事務所の経営をなんとかすることができない!!」

ちひろ「おいまさか」

P「新しい子スカウトするつもりなんてありませんが何か?」

ちひろ「ふふ、プロデューサーさんってほんとうに面白い人ですね」

P「HAHAHA」

ちひろ「滅びよ」ブォンッ

P「サンデージャネーノ!?」ドゴォ

きらり「あの…つまりどうすればいいんでしょうか?」

P「ちょっとまって、今考えてるから…フーミンか、げろしゃぶだな…」

ちひろ(こいつマジで懲りねーな)


ガチャ「ドアっていうとおもったか?」

杏「おはよー」

P「杏chang!! おっすおっす☆」

杏「なにそれキモい」

P「なんか今思いついた」

杏「ハハッワロス…ってデカッ!?」

きらい「あ、どうも初めまして」

杏「あ、いやこちらこそ…てかどちら様?」

P「お前のパートナーさ☆」

きらり「えっ」

杏「なんで杏より先にこの子が驚いてるの」

杏「つまりどういうことだってばよ」

ちひろ「今日新しく入ることになった諸星きらりちゃんよ」

杏「あ、アイドルになるんだ…まあよろしくね」

きらり「はっ、はい」

杏「どしたの? 緊張して」

きらり「いえ、杏さんのことはよくTVで見てますので…」

杏「あー、まあちょっと前はそこそこTV出たからねー。 今はからっきしだけど」

P「一体何がいけないんだろう」

ちひろ「もう突っ込むのもつかれた」

きらい「それでもやっぱり有名人ですから、緊張もしますよ」

杏「てか誰だお前」

きらい「え? やだなぁ、諸星きらりに決まっとるたい…あ」

杏「お前まさか」

きらい「ちぃ! バレてしまったらしかたないけん!!」ダダッ

ちひろ「あ、そっちは窓」

きらい「イイィィィィヤッホォオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!」バリーン

ちひろ「窓がああああああああああ!!!!!!!」

マタクルケンネータッタッタ…

ちひろ「二度とくるなあああああああ!!!」チナミダ

杏「…ま、改めてよろしく」

きらり「あっはい」

きらいさんの画像を用意出来なかったのでみくにゃんのファンやめます

P「それできらりのキャラ付けをどうするかだが…」

杏「キャラ付け?」

P「あぁ、お前と組ませることによってお前のキャラも引き出させるような…」

きらり「あの」

P「どうした?」

きらり「もしかして杏さんのキャラも作ってるんですか?」

杏「呼び捨てでいいよ、どうも同い年っぽいし…まぁ、ガチガチに作ってるわけじゃないけどね」

P「めんどくさがり屋なのは間違いないが流石にあそこまで堕落してはいないよ」

杏「CDの印税で食ってけるとは思ってないし、外に出なくてもいい翻訳家を目指して勉強してるんだ」

きらり(なんか思ってたより将来考えてる…というかニートじゃなくて引きこもり?)

杏「道路でぶっ倒れてたのも、アメリカに貯金叩いて勉強に行って帰ってきたら
  大家に出かけるって言うの忘れてて追い出されるわ、学校サボったの親にバレて仕送り止められるわって結果だしね」

きらり「そんなことがあったんですか…大変だったんですね」

杏「んー敬語も堅苦しいなあ…タメ口で喋れない?」

きらり「あっ、えーっと…大変だったんだね?」

杏「ちょっとイントネーションおかしいけどまあいいや…それできらりのキャラだっけ」

P「おう、明るくてインパクトの有るキャラだ。 何かいい案はあるか?」

杏「そだねー、明るくてインパクトの有る…」










杏「ゆ○こりんとかそっち系目指したら?…なんてP「採用」

「「「えっ」」」

――こうしてPと杏によるきらり改造計画が始まった…!!


きらり「にょ…にょ、にょわ~」

P「駄目だきらり!! よく見とけ…にょわー☆ こうだッ!!」

きらり(なんで無駄にうまいのこの人…)


杏「とりあえずゆうこ○んとか○ゆゆとかア○ベベとかの本買ってきたよ」ドサドサ

きらり「何この量…」

杏「まぁ、とりあえず何事も学ぶことから始めんだよ。 んじゃ明日までにそれ全部読み終えてきてね」

きらり(すっごいスパルタ!!)


P「だにぃ!」

きらり「だ、だにぃ!」

P「違うッ! もっと高くッ!! だにぃ!!」

きらり「ダニィッ!?」

P「何か違うッ!!」


――こうして一週間の時が流れた

※ちひろさんはガラスの弁償代を請求しにきらいさんをぼこ…探しに行きました

P「さぁきらり、やってみろ」

きらり「…にゃっほーい! きらりだよ☆ あれあれ? お疲れさんみたいだにぃ! でも大丈夫☆ きらりと一緒にはぴはぴすぅ?」

P「…」

杏「…」

P「…素晴らしい」パチパチ

杏「ほんと、よく頑張ったよ」パチパチパチ

きらり「…」

P「今の気持ちはどうだ、きらり」

きらり「…すっごい恥ずかしいです」

杏「だよねー」

きらり「本当にこのキャラで行くんですか…?」

P「勿論だ、せっかくここまで作り上げたんだぞ?」

きらり「はぁ…死にたい」

杏(やばい、ガチのトーンだ)

P「それじゃあ新アイドルユニット、『杏のきらり炒め』の発足だ!!」

杏「『キラキラニート』ね…これもどうかと思うけど」

きらり(売れる気がしない…)


―そして現在


P(―――なんだかんだで杏の気だるいニートキャラとそれを振り回すきらりのはぴはぴキャラという

  何もかも正反対なキャラがいい感じに咬み合って、『キラキラニート』は人気爆発。 しばらくはうちの事務所も安泰ってところだな…

  それにしても)チラッ

きらり「…」

P(やはりまだ根本的な部分は変わってないらしい…さて、これを変えるのは骨が折れそうだな)


ブーン…

今日はここまでまた明日…さて、幸子を愛でる作業に戻るか

あ、一応鳥置いときますね

――事務所


きらり「おはようございます」ガチャ

杏「おっは~」

きらり「あれ? 杏ちゃんだけ?」

杏「ちひろは買い物、Pはスカウトに行ってくるって言ってどっか行ったよ」

きらり「絶対嘘だよねソレ」

杏「私もそう思う」

きらり「はぁ~」ドサッ

杏「なんか疲れてるね、どしたの?」

きらり「いや、昨日の疲れが抜けてなくて…」

杏「あー、確か最近デビューして人気の神崎蘭子と共演したんだっけ?」

きらり「そうそう、もう酷くて――」


―先日
――某所

きらり「おはようございます」

監督「おっ、きらりちゃんおっすおっす☆」

きらり「どうも」

監督「ちょっと乗り悪いね~ダメだよーもっと明るくいかないと」

きらり「あ、はい…本番ではちゃんと頑張りますので」

監督「よろしく頼むよー。 んじゃそろそろ蘭子ちゃん来るから、そしたら打ち合わせね」

きらり「わかりました」

蘭子P「すみません! 遅れました!!」

監督「いやいやーまだ集合時間前だよ?」

蘭子P「いえ、蘭子の先輩であるきらりさんを待たせてしまって…」ペコリ

きらり「あ、いえいえ! 全然大丈夫ですから…頭を上げてください」

P「あ、すみません…あっ、おーい蘭子ーこっちこっち」クイックイ

蘭子「…」テッテッテ

きらり(神崎蘭子…最近デビューして瞬く間に大人気になった厨二病アイドル…

    その本性は、一体どんな子なんだろう――)

蘭子「…煩わしい太陽ね(おはようございます!)」

きらり「えっ?」

監督「おっ、蘭子ちゃんやみのまー」

蘭子「その言の葉は早すぎる…未だ狂乱の夜すら迎えていないというのに(もーっ、お疲れ様も何もいま来たばっかりですよー!)」

きらり「?…!?」

監督「相変わらずだね~蘭子ちゃんは」

蘭子P「ほら蘭子、きらり先輩にも挨拶」

蘭子「ほう…貴様が煌めく彗星か…共に魂を猛らそうぞ(あっ、あなたがきらりさんですね! 一緒に頑張りましょう!)」

きらり「あ、はい…あっあの!」

蘭子P「どうしました?」

きらり「あの…キャラじゃないんですか?」

蘭子P「はい?」

きらり「だから…そういう喋り方」

蘭子「我は我が思うがままに(キャラも何もこれが私ですけど…)」

蘭子P「あぁ、蘭子はもともとこういう喋り方で…あ、一ついいですか?」

きらり「?」

蘭子P「なんかTVで見かけるのとはだいぶイメージが違うような…」

きらり「あぁ、あれはキャラなので」

蘭子「驚愕の事実(えっ? キャラだったんですか!?)」

蘭子P「そうだったんですか…まぁ、色々ありますしねこの業界」

きらり(こっちはそっちの喋り方が驚愕の事実だよ)

監督「はいはい。 世間話もその辺にして、そろそろ打ち合わせするよ~」パンパン

きらり「あ、わかりました」

蘭子P「わかりました」

蘭子「了解したわ(わかりました!)」


――打ち合わせ中


きらり「つまり、私と蘭子ちゃんが一緒にご飯を食べて、感想を言って回るんですね?」

監督「そうそう、簡単に言えばね。 まぁ、こっちからはあんまり指示しないから、自由にやってね」

蘭子「綺羅びやかな黄金の声援…魂が猛るわ(ご期待に添えるよう頑張ります!)」

蘭子P「わかりました」ピリリリ

監督「ちょっと、マナーにしとかないと。 まぁ、出ていいよ」

蘭子P「すみません!…あ、私ですけど…はい…えっ!?」

きらり「?」

蘭子P「はい、わかりました…(ピッ)…すみません、席を外させていただけませんか?」

蘭子「どうした、我が下僕?(プロデューサーさん?)」

監督「なんかあったの?」

蘭子P「実はうちのアイドルが寝坊して…幸い家が近いので、私が送ればなんとか仕事場に間に合うかと…」

監督「あーそりゃ大変だ。 まぁうちはプロデューサーさんがいないといけないわけじゃないし、行っておやり」

蘭子P「ありがとうございます!…蘭子、一人で頑張れるか?」

蘭子「幼きははるか昔の話(もー、子供じゃないんですから一人でも頑張れます!)」

蘭子P「そうか、撮影が終わるまでには帰ってくるから…それじゃぁ、失礼します!」タッタッタ



監督「あの子も大変だねー…んじゃ、そろそろ撮影に行こうか」

スタッフ「あの、ちょっといいっすか?」

監督「ん、なに」

スタッフ「えっと、プロデューサーさん行っちゃいましたけど、蘭子ちゃんの翻訳どうしましょう?」

監督「あっ」

きらり「え? 監督さんは分かってたんじゃないんですか?」

監督「いや、ある程度の意味は分かるんだけどさ…さすがに細かいニュアンスまではねえ」

蘭子「困惑は暗殺者のごとく(どっ、どうしましょうか…)」

監督「字幕とかはあとでもいいけど、きらりちゃんは蘭子ちゃんの言葉分からないだろうし、会話が成立しなかったら流石にまずいしねぇ…」

きらり「カンペなどは?」

監督「いつもはプロデューサーさんが書いてくれてたんだけど、俺が書く訳にはいかないし…困ったなあ」

きらり(どうしよう、このままじゃ撮影が中止になるかも…)

…ハハハ

蘭子「むっ(あれ?)」

監督「どうかした蘭子ちゃん」

蘭子「薄き波紋は儚く散る(なにか声が聞こえたような…)」

…ふぁっーふぁっふぁっふぁッゲホッ!ゲホゲホ…オェ

きらり(ま、まさかこの声は!?)

P「そう、僕だ」ババァ――z___ン!!!

きらり「やっぱり…」

蘭子「えっえっ、どちら様?」

監督「ちょっと、蘭子ちゃんが怖がってるじゃない」

P「いやーすみませんねー」

きらり「何しにきたんですか、スカウトしてたはずじゃ?」

P「おいおい、俺にスカウトできるわけ無いだろう」フッ

きらり(イラッ)

監督「いや、割りとマジで何しにきたの」

P「決まってるじゃないですか…助けに来たんですよ」ドヤァ

(((なにこのかおなぐりたい)))

きらり「どういう意味ですか?」

P「俺が蘭子ちゃんのグリモアを解読してあげようということさ☆」

蘭子「貴様…同属か(えっ? 私の言葉分かるんですか?)」

P「いえーすいえーす、インディアンウソツカナイ」

監督「ほんと? じゃあ翻訳とカンペ頼める?」

P「はっはっはっ、任せてください」ドバーン

きらり「何で分かるんですか」

P「昨日蘭子ちゃんのDVD徹夜で全部見たから」

きらり「それで朝寝坊したんですか」

P「Exactly(そのとおりでございます)」

きらり(この人なんで社会人できてるんだろう…いや、とっくに失格かな)

P「まぁ大船に乗ったつもりで頑張れよ」

きらり「いつでも逃げれるよう救命胴衣つけときますね」

スタッフ「大丈夫なンスかね?」

監督「正直不安でいっぱいだけどどうしようもないからなぁ…」

蘭子(結局この人誰なんだろう…)


――本番

スタッフ「はい本番5秒前!…4、3、2…キュー!!」

きらり「にょわ~☆ みんなー、はぴはぴすぅ?」

蘭子「下僕共よ! 燃え盛る獄炎の始まりだ!!(皆さんこんにちは! 今日はとってもいい天気です!!)」

P「…」スッ

[ファンの皆さん! こんにちは、いい天気ですね!!]

きらり(意外と真面目にしてる…?)

蘭子「煌めく彗星と晩餐と洒落込もう!!(今日は諸星きらりさんとお食事をします!!)」

P「…」スッ

[今日はきらりさんに私、食べられちゃいます]

きらり(アカン)

今日はここまで。 ちょっと進まなさ過ぎた…大体一日20レスくらいを目指します

蘭子「ちょっと! 私そんなこと言って…」

きらり(蘭子ちゃん、口調、口調!!)ヒソヒソ

蘭子「はっ…幻惑だったか(あっ…すみません、何でもないです!)」

P「…」スッ

[んほおおぉぉぉぉ!!きらりさんの声で想像妊娠しちゃうのぉおおおおおおおお]

きらり「おい、ちょっとカメラ止めろ」


――映像が乱れております。 しばらくの間、前川の一発芸を御覧ください


みく「にゃっ!? いきなり何言ってるにゃ!!

   …え? これマジでやるの? ほんき?

   いや流石に冗談…え、やらないと一週間焼き魚弁当? えっ…ひどくない?

   ちょっ、ちょっと待って!…えーっと…あっ! かなこちゃんのモノマネするにゃ!!

   …うっー(低音)、ちゃんこを腹いっぱい食べたいでご」


――見苦しいところをお見せしてしまい、大変申し訳ありませんでした


きらり「次からちゃんとやれますね?」

P「…ファイ」ボロボロ

蘭子((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

なんかよくわからんけど書き込めた…鯖が落ちてたのかな?
ここだけ書いておいてなんですが、もうちょっとまとまった時間がとれた時に一気に投下しようと思います
明日か土曜かな? 待っていてもらえれば幸いです

スタッフ「ほんとに大丈夫なんですか!?」

監督「まぁ、大丈夫でしょ」ブッチャケオモシロカッタシ

きらり「はぁ…ごめんね蘭子ちゃん、うちのプロデューサーが迷惑かけて…」

蘭子「ひゃ、ひゃいっ! き、きにひてまへんから!!」

きらり(やばい超怖がられてる)

監督「んじゃー、とりま最初からもう一回行ってみようか!!」

きらり「あ、はい。 わかりました」

P「きらり、これ」スッ

きらり「? なんですか、これ」

P「無線式のイヤホンだ。 やっぱりカンペだとラグが大きいからな…このイヤホンから俺が直接翻訳したセリフを伝える」

きらり「なるほど…でもそれってこの撮影所のじゃありませんよね? どうしたんですか?」

P「こんな事もあろうかと、経費で落としといた」

きらり「はぁ…(流石にちひろさんのお金使ってはないよね)」






ちひろ「…なんでたった一日の備品が10万超えてるんですか!? 一体何買ったんだあの糞野郎おおおおお!!!!」

P(イヤホンのついでにツボの代金建て替えといたけどバレないよな、うん)

きらり(ろくでもないこと考えてる顔だ…不安だ)

スタッフ「それじゃぁ本番(ry」

きらり「にょわ~(ry」

蘭子「下僕(ry」

きらり「それで、今日は一体何処に行くんだにぃ?」

蘭子「白く染め上げられた流星は、黒き闇へと落ちる…(今日は最近人気のうどん屋さんに行きますよ!)」

P『うどん食いに行くお』

きらり「(適当過ぎじゃない?)にょわ~! とっても楽しみだにぃ!!」

蘭子「到着したようだな(つきましたよ!)」

P『ついたー』

きらり「和風かつ外装も綺麗だし、とってもいい雰囲気だね☆」

蘭子「いざ狂乱の渦へ!!(早速入ってみましょう!!)」

P『ステンバーイ…ステンバーイ…ゴッ!!』

きらり「(もう突っ込むまい…)にゃっほーい!」

店長「あらあら…こんなところにアイドルが来るだなんて…長生きするもんだねぇ」ヨボヨボ

蘭子「この城の主か? ふむ、なかなかと見える(店長さんですか? わー、おばあちゃんなのにお店を経営してるって、すごいですね!)」

P『店長さんですか? わー、すっげぇクソババアですね!』

きらり「ブフォッ!?」

店長「おや? どうかしたかい?」

きらり「な、なんでもないにぃ☆(ふざけないでって言ったじゃないですか!!)」チラッ

P「!…(ニコッ)」

きらり(なんなのその笑顔はー!)

蘭子「ではメインディッシュとしようか…(早速ですけど、このお店のおすすめをください!)」

P『オススメは…全部ですっ!』

クソババア「はいはい…ちょっと待っててね。 すぐ作るから」

きらり(うどんといっても、正直違いがあんまりよく分かんないなー…まぁ美味しいって言っとけばいいんだろうけど)

クソババア「さて、いっちょ頑張るかね…」テクテク

蘭子「楽しませてもらおうか…(楽しみですね!!)」

P『楽しみっすなー』

きらり「うぇへへへ! そうだクソババア「キエェエエエエエエエエエエエエエエエエイイイイイイ!!!!!!!」

蘭子「!?」

きらり「!?」

監督「!?」

スタッフ「!?」

P(あー、何かオレンジーナ飲みてえ)

クソババア「ハァアアアアアアアアアアアアアン!!!!」ダンダンダンッ

蘭子「えっ、えっ?」

クソババア「チョイヤアアアアアアアアアアア!!!!」ザシュザシュザシュ

きらり「なになに!? 怖いんだけど!?」

クソババア「デリャアアアアアアアアアア!!!!」グツグツグツ

蘭子「ふぇええ…帰りたいよお…」

クソババア「ターイヤセイセイセイセイ!!!!!…ふぅ」エルタソー

きらり「おっ、終わった…?」

クソババア「お待ちどうさま…熱いからゆっくりお食べ」







クソババア「はい、チキンカレー」

蘭子「え? ここうどん屋さんじゃ…」

クソババア「ま、そうなんだけどね…やっぱり、うどんだけじゃ厳しいじゃないかい」

きらり「はぁ…」

クソババア「だからサイドメニューっていうのかね、そういうのも増やして行ったらこれが大人気になってねぇ」

蘭子「チキンカレーが…?」

クソ店長「チキンカレーが」

きらり「うどん屋さんなのに…?」

クソ店長「うどん屋なのに。 まぁ、ピ○サーも元々はパソコンを売るつもりだったらしいし、人生そんなものさね」

きらり(ピク○ー知ってるんだ…)

蘭子「…さぁ、我が血肉としてやろう!!(と、とにかくいただきましょう!!)」

きらり(あっ、復活した)

蘭子「あーん」モグモグ

きらり「じゃ、きらりも頂きまーす☆」モグモグ

蘭子「実に美味なり!!(とっても美味しいです!!)」

店長「嬉しいねえ、そう言ってもらえると」

きらり「んー☆ 美味しくってとってもハピハピ☆」パクパク

蘭子「緑の優しさと赤から溢れる雫がハーモニーを奏でる…(野菜の甘さとチキンのジューシーさが合わさって、とても良い感じです!)」

P『ガチャ○ンと○ックが合わさり最強に見える』

きらり「フッ!…ルーもとっても濃厚でクリーミー☆(危なかった…もう少しで吹き出すところだった)」

蘭子「まるで白鳥のコンツェルトのようだ(全部が凄く絡み合ってて、協奏曲みたいです!!)」

P『まるでババアのう○こだな』

きらり「ブッー!!!!!!」

蘭子「ちょっ! 汚いですよ!?」

店長「あらまあ、気管に入っちゃったかい?」

蘭子「大丈夫ですか!?」

きらり「ゴホッ!ゲホッ…だっ、大丈夫だにぃ…」ハァハァ

蘭子「良かった…あ、ちょっと付いちゃった」

きらり「あっホントだ、ごめんだにぃ…」

P『…ババアのう○こまみ』

きらり「…」ギロッ

P『すんませんっした、いやマジで』

蘭子「風が呼んでいる…(それじゃあそろそろ失礼します! ごちそうさまでした!!)」

きらり「おっすおっす、とっても美味しかったにぃ! おにゃーしゃー☆」

店長「はいはい、また来てね」フリフリ

蘭子「不意に現れし悪魔も、恐るるに足らず(アクシデントもありましたけど、とってもいいお店でしたね!)」

P『膝かっくんって急にやられるとイラッってするよね』

きらり「(今現在進行形でイラッってしてるよ…)そうだねー☆ それじゃぁ次のお店いくにぃ!」

蘭子「次の舞踏会へ参りろうか(そうですね! えーっと、次のお店は…)」

今日はここまで…別に蘭子ときらりのセリフが書きにくすぎて投下遅いわけじゃないんだからね!!

蘭子「白き恋人は甘美なる響き(スイーツのお店ですね!!)」

P『スイーツとかいう女ってぶっちゃけアレだよね、デザートって言えよ』

きらり「にょわー! きらりスイーツ大好きだにぃ☆」

蘭子「いざ参らん!!(それじゃあ行きましょうか!)」

きらり「はーい☆(…ん?)」

スタッフ[到着するまでフリートーク、10分]

きらり(あー…どうしよう。 正直蘭子ちゃんのことあんまり知らないし、何話せばいんだろう…)

蘭子「…」

きらり(蘭子ちゃんも黙りこんじゃった…やっぱり、私から振らないとダメだよね…)

蘭子「…蒼天に光の矢が降り注ぐ!(いい天気ですねっ!)」

きらり「えっ?…あ、そうだね」

蘭子「…」

きらり「…」

スタッフ「黙っちゃいましたね…」ヒソヒソ

監督「うーん、どっちも積極的なタイプじゃないからなー…フリーはなしって手も…」

きらり(いけない、このまま沈黙が続くと…)チラッ

蘭子「ぇーと…うぅ…」ボソボソ

きらり(蘭子ちゃんも考えこんじゃってるし、一体どうしたら…)

P『どうした? きらり』

きらり(プロデューサー…?)

P『おいおい。 年下の蘭子ちゃんが頑張ったのに、お前はなにもしないのか?』

きらり(!!)

P『お前はお姉ちゃんなんだから、引っ張ってあげないとな』

きらり(…そうか、蘭子ちゃんが頑張って話題を出そうとしてくれたんだ…私が頑張らなくてどうするんだ…!!)

P『その顔、わかったみたいだな…よし、俺が話題を出してやろう! ドン○西のファッションセンスにつ』

きらり「蘭子ちゃん!!」

蘭子「ふぇっ?…な、何事だ!!(な、何ですか?)」

きらり「蘭子ちゃんの好きなお菓子ってなんだにぃ?」

蘭子「お菓子?…えっと、こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいに埋もれし忌まわしき断層…(ミルフィーユですかね…)」

P『ミルフィーユ・桜葉です!!』

きらり「ミルフィーユかー、とってもサクサクしてて美味しいよね☆」

蘭子「う、うむ(は、はい)」

きらり「きらりはねー☆ マシュマロが大好きなんだにぃ☆」

蘭子「口溶けの魔術師?(マシュマロですか?)」

P『口先の魔術師?』

きらり「うん☆ なんかねーとっても甘くてふわふわで、食べてるととってもハピハピ☆って気分になれんだにぃ!」

蘭子「へー…」

きらり「蘭子ちゃんは、どうしてミルフィーユが好きなの?」

蘭子「白き刃に反発する黒き盾、天代を添えて(んー歯ごたえもやっぱりそうですけど、甘過ぎないところもだし…それに)」

きらり「それにー?」

蘭子「その、ちょっと大人っぽいかなって…」ボソボソ

きらり「うきゃー!! 蘭子ちゃんカワイイー☆」ガバッ

蘭子「ちょっと! はっ恥ずかしいです!!」ジタバタ

きらり「きらりんパワー注入しちゃうー☆」ギュー

蘭子「降ろしてー!!」

監督「おっ、良い感じだね!」

スタッフ「これなら大丈夫そうですねー」

P「そうですか、良かったです」

監督「そんなこと言って、P君が何かしてくれたんじゃないのー?」

P「ははっ、そんな大層なことはしてませんよ」

きらり「んじゃー、きらりも蘭子ちゃんと一緒にミルフィーユ頼むにぃ☆」

蘭子「それは誠か?(え、いいんですか?)」

きらり「マシュマロも好きだけど…蘭子ちゃんと一緒にミルフィーユ食べると、とってもハピハピできるにぃ☆」

P(…きらり、お前は気づいていないかもしれないが)

蘭子「ふっ、まるで堕天使の運動会だな…(ふふっ、なんですかそれ…冗談みたい)」

きらり「にょわー!? 冗談なんかじゃないにぃ!!」

P(お前はもう俺のアシストなしでも、蘭子ちゃんの言葉がわかってるんだ

 会話できている、心が通じ合ったんだよ…こんな短い間にな、まったく大したやつだ

 …そしてこんな短い間に俺の携帯が鳴りまくってんだけど、気のせいだよね)ナンカチヒロッテミエルケド

きらり「ついたー☆」

店員「エアロッスミスー」

蘭子「白雪に埋もれし忌まわしき断層~デュエット~!!(ミルフィーユ2つください!!)」

店員「日本語でおk」

きらり「ミルフィーユ2つおにゃーしゃー☆」

店員「ミルフィーユ?…んあー」

蘭子「? 何事だ(どうしたんですか?)」












店員「すみません、それ売り切れなんですよ」

きらり「」

蘭子「」

―現在
――事務所

きらり「―って感じで…」

杏「あー…それは締まらないわ」

きらり「結局シュークリーム食べて終わった…」

杏「何故にシュークリーム」

きらり「オススメだったんだって…はぁ」

杏「まぁ、蘭子ちゃんと仲良く慣れたんだし、良かったんじゃない?」

きらり「うん。 蘭子ちゃんとってもいい子だし、メルアドも交換したけど…」コレ

杏「ん? どれどれ?」


yamiyorimaiorishihakubyakunoakuma@softbunk.no.jq


杏「あいたたたたた」

きらり「ローマ字なのがまたね…本文はめっちゃ丁寧なのに」

今日はここまで、回想に時間かけすぎぃ!! 蘭子ちゃんのセリフが書きにくいせいです、みくにゃんのファンやめます

杏「まぁらしいって言えばらしいんじゃないかな…会ったことないけどね」

きらり「めっちゃいい子だったよー、杏ちゃんとの相性はわからないけど」

杏「あー…共演するんなら、翻訳するのめんどくさいってキャラで行くべきかな」

きらり「逆に最初からわかってるキャラってのは?」

杏「天才肌って奴? あんまり好きじゃないんだよね…」

きらり「でもそれで売ってるとこあるじゃない?」

杏「そうだけど…ホントは結構努力タイプ寄りだよ私」

きらり「ていうか、なんでニートキャラになったの?」

杏「それはPが」


P『なんか一目見た時ニートっぽいって思いました、まる』


杏「…って」

きらり「うわ、脳内再生余裕だ」

杏「まぁ杏が働いたら負けTシャツ着てたのも悪いんだけど…」

きらり「あれって自分で買ったの?」

杏「いや、お母さんが送ってきた」

きらり「あー…」

杏「あんまり服にこだわる方じゃないから、普通に着てたんだけど…正直ちょっと恨んでる」

きらり「じゃぁ行き倒れてた時そのTシャツじゃなかったらニートキャラじゃなかったのかもね」

杏「博識キャラとか?」

きらり「うわ、全然想像できない」

杏「こうメガネかけてクイッって」

きらり「あはは、なんか背伸びした子供みたい」

杏「うわー傷つくわー、割りとマジで」

きらり「やっぱり身長のこと気にしてる?」

杏「そりゃねー。 きらりほどじゃないけど、160くらいは欲しかったかも」

きらり「あー」

杏「やっぱ色々不便だしねー、TUT○YAとか台があっても一番上届かなかったりするし」

きらり「私は台なくても届くから…」

杏「あっ、ちょっとそれ羨ましいな。 店員に言うの恥ずかしいもん」

きらり「でも、身長ありすぎても困るよ?」

杏「頭ぶつけたり?」

きらり「それもよくあるけど…見えないの」

杏「何が?」

きらり「背の低い人が」

杏「あー」

きらり「やっぱりアイドルの子って幼くて、背の低い子多いから…結構ぶつかる」

杏「アレってどっちが悪いんだろうね?」

きらり「注意はしてるけどね…この前走ってきた子の頭が丁度おへそのあたりにぶつかってね」

杏「うわ」

きらり「結構勢いもあったからね、うずくまっちゃった」

杏「痛そー」

きらり「下腹部の痛みって長引くんだよね…」

杏「あー分かる。 こうジンジンっていうか、ずっとジャブ打たれてるみたいな」

きらり「そんな感じ…まぁ、ちゃんと謝ってくれたから良かったけどね」コッチモアヤマッタシ

杏「いい子でよかったねー、もしその子のPがモンPだったらめんどくさいことになってたよ」

きらり「何? モンPって」

杏「モンスタープロデューサー」

きらり「いま考えたでしょ」

杏「Exactly(そのとおりでございます)」

きらり「えっ?」

杏「そのとおりって意味。 ジョジョ知らない?」

きらり「聞いたことはあるけど読んだことないなー」

杏「そういえばきらりって漫画とか読むの?」

きらり「えーっと、うさぎ○ロップスとか、緑のマ○バオーとか?」

杏「マキ○オーってチョイスがおかしくない?」

きらり「そう? 全巻読んだけど…あー、う○ぎドロップスの方はりんが高校生になってから読んでないなー」

杏「あ、それネットで見た。 ダイキチの子供産みたい!!ってやつでしょ?」

きらり「そこまで読んでないかも…てか、実際無理だよね。 血のつながり云々じゃなく」

杏「実際そうなってみないと分かんないのかもねー」

ドア「もういい加減このネタ古いよね」ガチャ

P「おいーっす」

杏「おいーっす」

きらり「おはようございます」

P「きらり、そろそろ仕事だから準備よろしく」

きらり「あ、もうそんな時間ですか」

杏「ちょっと長話しすぎたかもね」

P「えーっと、今日はアナベベこと安部菜々さんと共演だな」

きらり「え、安部菜々さんって…ウサミン星の?」

P「そう17歳()」

杏「やめたげてよお!!」

きらり「ていうか私一人だったんじゃ…」

P「いやー、なんかあちらさん方がたまには2人でやってみようず!!って急に言い出してさ」

きらり「テキトーですね…」

P「まぁ詳しいことは車の中で話すから、準備できたら乗ってくれ」

きらり「わかりました、それじゃ行ってくるね」

杏「頑張ってねー」フリフリ

ドア「はいはいバタンバタン」

杏「…それにしても、きらりも明るくなったなー

  最初あったときは半分目が死んでたし…いやまあ、今もTV見てるとたまに死んでるけど

  うーん…でもなにか引っかかる気がするんだよなー…まぁいいや、勉強しよ」

ドア「あれ、なんか嫌な予感がする」


ドガシャーーーーーーン!!!!


ドア「うぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」バキィ

杏「!?」ビクッ

ちひろ「Pのバカは何処だああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」

杏「ちっ、ちひろさん…?」

ちひろ「…杏ちゃん、Pさん見ませんでした?」ギロッ

杏「(ひっ、人殺しの目やぁ…)さっききらりを仕事場に送りに出ましたけど…何かあったんですか?」

ちひろ「私の…私の…」

杏「ゴクリ…」

ちひろ「ゴージャスセレブプリンを食べられたんですッッッ!!!!」

杏「あ、はい」イガイトショボイ…

ちひろ「なにか言いました?」ニコッ

杏「ナンデモナイデスハイ」

今日はここまで、明日から本気だす…まぁ、とりあえず一息つけたのでペースを上げて行こうと思います

――スタジオ

スタッフ「はいっ、お疲れ様でしたー」

菜々「お疲れ様でしたーキャハっ!」

きらり「お疲れ様でした」

菜々「きらりちゃんもお疲れ様!」

きらり「あ、どうも。 安倍さんこそお疲れ様です」

菜々「んー…なんか苗字で呼ばれると違和感あるなーって」

きらり「えーっと…菜々さん?」

菜々「もー同い年なんですからっ、菜々って呼び捨てで呼んでくださいよ!!」

きらり「ハハッ…」(なんとも言えない顔)

菜々「(めっちゃ乾いた笑い方された…)じゃ、じゃぁ! ナナは楽屋に戻りますねー」フリフリ

きらり「はい、お疲れ様でした…はぁ、疲れた」

P「おつかれちゃ~ん」テクテク

きらり「あっ、プロデューサーさん、お疲れ様です」

P「いやー結構面白い撮影だったな」

きらり「いや、ほんとにキャラ濃いのを組み合わせるの辞めてもらえません?」

P「そういったって、大抵あちらさん方のご要望だしなー」

きらり「化学反応どころか、ほんとに電波が出てる気がします…」

P「やーきらりがツッコミに回ってたもんなー」アナベベユルスギワロタ

きらり「仮面ライダーア○ゾンなんて、フォローしきれませんよ…」

P「あーきらりはダ○ルとかディ○イドとか世代だもんなー」

きらり「私達もそろそろ事務所に戻りましょうか」

P「その前にやること有るだろう?」

きらり「え?」

P「突撃ぃ~~! 隣のウサミン星!!」

きらり「…楽屋に挨拶しろってことですか?」

P「そゆこと」

きらり「挨拶って始まる前に行くものじゃ…」ジッサイイキマシタシ

P「ま、基本そうなんだが…お前も色々聞くことあるだろう?」

きらり「というと?」

P「キャラとかキャラとかキャラとか」

きらり「あぁ…」

P「まっ媚び売っといて損はないし、色々勉強してこい。 30分ぐらい余裕あるから」

きらり「(年上の人と話すの苦手なんだけどなぁ)…わかりました」

――アナベベ楽屋

菜々「そーらにーそびえるーくーろがねのーしろー♪」

コンコンッ

菜々「すーぱーろぼぉっとぉー…っと、はーい!」

きらり「…失礼します」ガチャッ

菜々「あれ、きらりちゃんじゃないですか! どうしたんですか?」

きらり「今日の収録でお世話になったので、お礼の意味を込めて挨拶に伺いました」

菜々「そんな! お世話になったのはお互い様ですし、わざわざ挨拶なんて…」

きらり「えっと、伺ったのは挨拶だけじゃないんです」

菜々「?」

きらり「先輩としてのアドバイスと言いますか…その」

菜々「その?」

きらり「失礼なんですが…キャラについて色々教えて貰いたいなーって…」

菜々「あー…」

菜々「えっと、とりあえず座ってください。 あっ、鍵閉めて貰える?」

きらり「あっはい」ガチャ

菜々「お茶とかいります?」

きらり「あ、お構いなく」スワリンヌ

菜々「それで…キャラについてですよね?」

きらり「はい」

菜々「きらりちゃんも随分と…その、アレなキャラですよね?」

きらり「そうですね…」

菜々「会ったとき、礼儀正しすぎてびっくりしちゃいましたよー」アハハ

きらり「あ、すみません」

菜々「いやいや!? 謝ることじゃないですよ!」

きらり「あ、そうですね」

菜々「ん~何から話せばいいんでしょう…」

きらり「その…女性の人に聞くのは失礼なんですけど…」

菜々「あー年齢、ですか」

きらり「はい」

菜々「まぁ、一番気になるところですもんねー」

きらり「…」

菜々「…誰にも言わないって、約束できます?」

きらり「それは勿論です、絶対に漏らしたりしません」

菜々「きらりちゃんなら安心そうですねー…じゃぁ言いますよ?」

きらり(…何歳くらいなんだろうか、27? 37…まさかの40超えって線も)ゴクリ

菜々「ナナの本当の年齢は―







    ―22歳です」

きらり「えっ」

菜々「えっ」

きらり「にっ、22ですか?」

菜々「はい、正真正銘の22歳です…免許証見ます?」スッ

きらり「…たしかに、本当ですね…」

菜々「いやー本当の年齢言ったの、プロデューサーさん以外はきらりちゃんが初めてですよー」

きらり「あの」

菜々「はい?」

きらり「なんていうか…思ってたよりも若かったというか…」

菜々「あー…何歳くらいに見えてました?」

きらり「正直、37あたりかと…」

菜々「やっぱりそうですかー…まぁ、キャラですから仕方ないんですけどね…」

きらり「え、キャラって…」

菜々「…あれはナナがアイドルになる日のことでした―」

―アナベベが所属することになるプロダクション


菜々P「―なるほど、大体わかりました」

菜々「はっはい!!」

菜々P「それにしても災難でしたね、勤務先が無くなるとは」

菜々「はい…不況の煽りを受けちゃって…退職金は一応出たんですけど」

菜々P「それで昔から憧れていたアイドルを目指してみようと思った、と」

菜々「まぁ、言っちゃえば新しい仕事探す前にあたって砕けようかと…」エヘヘ

菜々P「いえ、ここに来られたのはとても良かったと思いますよ」

菜々「え?」

菜々P「スタイルが良く、ルックスは若く見え、そして元気がいい…」

菜々「あっ、ありがとうございますっ!」

菜々P「声が少々おばさん臭いですが」

菜々「お、おばっ!?」

菜々P「あぁ失礼、見た目はとてもお若いのに声だけお年を召していると言いますかね?」

菜々「全然フォローになってないです…」

菜々P「うーん…」

菜々「ど、どうかしましたか?」

菜々P「いえ、実は今うちは17歳アイドルを求めてまして」

菜々「17歳ですか…?」

菜々P「よくいるじゃないですか、17歳教だとか永遠の17歳だとか」

菜々「はぁ…」

菜々P「あれをうちでもやろうと思いましてね…安倍さんは見た目がお若いですし、17歳でも十分通じると思うんです」

菜々「まぁ、よく高校生と間違われたりはしますね」

菜々P「ですが、22歳が17歳と鯖を読むのって…なんていうか、リアルすぎるじゃないですか」

菜々「あー…」

菜々P「例えるなら165cmを170cmと誤魔化すみたいな」

菜々「よくいますね」

菜々P「そういうのって、いざバレた時非常に反応に困るじゃないですか」

菜々「おっおう、って感じになりますね…」

菜々P「それにインパクトにも欠けますし、将来性がないと思うんですよ」

菜々「そうですね…」

菜々P「ふむ、自称17歳だけでは突出することはできないか…やはり別の人を探した方がいいのかも…」

菜々「そっ、そんな!?」ポロッ

菜々P「おや、携帯を落とされましたよ」

菜々「あ、ホン…」

ガンッガンッガンッガンッ!!

菜々「!?」ビクッ

菜々P「…ほう?」

ワカイイノチガマッカニモエーテー

菜々「わわっ!!(ピッ)すっ、すみません! マナーにし忘れてて…」

菜々P「それ、ゲッ○ーロボですよね? 初代の」

菜々「は、はい! そうですけど…」

菜々P「実際見たことは?」

菜々「あの、親が昔から古いバラエティとかドラマとかアニメとか…あと特撮なんかを見せて来たので…」

菜々P「古いものにも詳しいと?」

菜々「そうですね…」

菜々P「…ふむ、いけますね」

菜々「え?」

菜々P「安倍さん」

菜々「はっ、はい!」

菜々P「37歳を目指しましょう」ニッコリ

菜々「…はっ?」


菜々「――てことがあって、自称17歳かつ37歳を匂わせるアイドルが誕生したわけです」

きらり「なるほど…じゃぁ今日のアマ○ンも?」

菜々「勿論、わざとです」

きらり「そうだったんですか…」

菜々「実際、これってすごい辛いんですよ…若々しく高校生キャラを演じながら、ところどころわざとアラフォーを出すのって」

きらり「大変そうですねー…」

菜々「最近よく40近い方からのお手紙も増えて…どうお返事すればいいのか…」

きらり「想像もつきませんね…」

菜々「今時の高校生の流行を調べながら、昔のTVとか流行とかもチェックしないといけなくて…軽く死ねます」

きらり「うわー…」

今日はここまで…実際のあべななさんじゅうななさいとは異なる場合がございます

>>162
CDまだ買ってないんだけど
実年齢25~27で推定37歳って
何言ってかわかんないんだけど

>>163
実年齢が25~27で、永遠の17歳を装いつつ、推定37歳と思わせるキャラ作りってことじゃないでしょうか?

菜々「…って、ちょっと愚痴っぽくなっちゃいましたね…すみません」アハハ

きらり「いえ…なんというか、嬉しいです」

菜々「え?」

きらり「自分以外にもキャラに苦しんでいる人がいるんだなって…」

菜々「きらりちゃん…」

きらり「…私も、今とっても苦しいんです」

菜々「…」

きらり「今のキャラに文句があるわけじゃないんです…最初は嫌だったんですけど、このキャラを演じているうちにファンの人も増えて
    
    自分も少しずつ明るく慣れた気がして…今はこのキャラのお陰で自分は変われたって思ってるんです」

菜々「…うん」

きらり「でも、最近思うんです…ファンの人が見ているのは、私じゃなくて『きらり』なんじゃないかって」

菜々「きらりちゃん」

きらり「本当の私を見たら、皆幻滅して去っていっちゃうんじゃないか…」

菜々「きらりちゃんっ!!」

きらり「菜々さん…?」

菜々「…」ギュッ

きらり「あっ…」

菜々「辛かったんでしょうね…私もわかります。 皆ウサミンのことしか見てないんじゃないかって、思ったこともあります」

きらり「…」

菜々「でも、もし本当にウサミンしか見てないとしても…ウサミンも、自分なんです」

きらり「どういうことですか?」

菜々「人と接する時って、皆大小あれどキャラって作ってるじゃないですか。 好きな人には甘えたがるし、子供には優しく接するし」

きらり「それは態度を変えてるだけじゃ…」

菜々「そうです…でも、じゃあキャラと態度の違いってなんなんですか?」

きらり「それは…」

菜々「ナナ、思うんです。 キャラってのも結局、自分なんですよね…ファンと接する時の態度がウサミンで…それも自分

   だったら、ウサミンが愛されているってことはつまり、私が愛されていることなんだって」

きらり「…」

菜々「確かに、今は辛いかもしれません…でも、『きらり』ってキャラを決して捨てないでください

   …それもひとつのあなたなんですから」グスッ

きらり「菜々さん…」

菜々「…えへへ、ちょっと熱く語りすぎちゃいましたね…年をとると涙腺が緩くて困ります」ゴシゴシ

きらり「ふふ、17歳じゃなかったんですか?」クスッ

菜々「いっけなーい☆ ナナ、リアルJKでした…P「ノックもせずに入る、まさにロックだ」ガチャ

きらり「あ…プロデューサーさん、ちゃんとノックしてくださいよ」

P「…」

菜々「?」

P(アナベベがきらりに抱きしめられている→しかもアナベベは泣いている→ちくわ大明神→)

きらり「プロデューサーさP「レイプ現場じゃあああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

「「!?」」

きらり「ちょっと!? いきなり何言ってるんですか!!!!」

P「誰かああああああああああああ!!!! 男の人呼んでええええええええええええェエエエエエエエエエ!!!!!」

菜々「ナナはレイプされそうになんてなってませんから!!!!」

P「えっ、それじゃぁ…ほのぼのレイプ?」

きらり「何でそうなるんですか!?」

P「ひぇええ…和姦と書いてレイプと読むんやぁ…どうでもええけどレイプって泣いた犬の横顔にmちひろ「ふんっ」ゴキャァ タワバッ!!」

きらり「ちひろさん!?」

ちひろ「すみません、うちの者がご迷惑をお掛けして」ペコリ

菜々「いえ、ナナはいいんですけど…どちら様で?」

ちひろ「申し遅れました。 千川プロダクションの代表、及び事務員をしております、千川ちひろと申します」メイシスッ

菜々「あ、どうもご丁寧に…って代表ですか!?」


ちひろ「そうですね、と言っても形だけみたいなもので殆ど事務員やってますけど」

菜々「はぇー…大変そうですね…」

ちひろ「正直慣れました」

きらり「あの、どうしてここに?」

ちひろ「Pさんをしばき…ゲフンゲフン! ちょっとここの近くに用事があったんで、そのついでに寄ってみたんです。 そしたら…」チラ

P「チーン(笑)」

菜々「あの、大丈夫ですか? なんかビクンビクンしてますけど」

ちひろ「あぁ、大丈夫ですよ。 心臓に穴あいても死にそうにないんで」

菜々(普段どういう扱いなんだろう)

ちひろ「それじゃあそろそろ帰りましょうか…この不良在庫も持って帰らないといけませんし」

きらり「あ、はい」

菜々「あっきらりちゃん!」

きらり「?」

菜々「これ、ナナのアドレス」スッ

きらり「あ、ありがとうございます」

菜々「困った時とか、辛い時とか…相談してくださいね?」

きらり「! はい」

菜々「勿論、相談以外でも気軽にメールくださいね!!」

きらり「善処します」

菜々「善処って!?」

きらり「ふふ、冗談ですよ」

菜々「もー、激おこぷんぷん丸ですっ!!」

きらり「えっ」

ちひろ「えっ」

菜々「えっ」

――車内

きらり「…ちひろさん、免許持ってたんですね」

ちひろ「そりゃー免許の1つや2つ持ってないとやってけませんからね」

きらり「なんだか意外です」

ちひろ「意外って…事務仕事してるイメージしかないのかしら私…」

きらり「いえ! そんなことはないんですけど…」

ちひろ「…にしてもきらりちゃん、随分安倍さんと仲良くなってましたねー」

きらり「あ、はい。 キャラのことについてとても為になる話をしていただいて」

ちひろ「そっかー…まぁ、あの人キャラ歴長いものね」

P「うぅーん…それが御大将のやることかよぉ…」スヤスヤ

ちひろ「ふざけた寝言言いやがって…後ろに縛り付けて引きずり回してみましょうか?」

きらり「(ほんとにやりそうで怖い)…あの、聞きたいことが有るんですけど」

ちひろ「あら、きらりちゃんから質問だなんて珍しい…なーに?」

きらり「ちひろさんとプロデューサーさんってどういう関係なんですか?」

今日はここまで。 プロダクションは複数存在していて、Cuが多いプロダクションとか、CuCoPa関係ないプロダクションとか色々あります
一応、今のところきらり杏プロと、蘭子プロと、ウサミンプロは別々ですが、
もしかしたらいつの間にか同じプロダクションになってるかも…設定なんてそんなものさ

ちひら「…あー、そうきたか」

きらり「あ、聞かないほうが良かったですか…?」

ちひろ「いやいや!…ただちょっと、話しづらいっていうか、恥ずかしいっていうか…」

きらり「恥ずかしい?」

ちひろ「なんか自分の昔話するのってちょっとね…いいわ、教えてあげる」

きらり「ありがとうございます」

ちひろ「あれは確か、私が大学のあるサークルにいた時なんだけど―」


―○年前
――某大学文化系サークル


ちひろ(21)「あー…暇だわー…超暇、いやホントは暇なんかじゃないんだけど

       先輩皆卒業しちゃったし…てか元々先輩2人と私だけだったし…就活したくなーい…

       はぁー…どっかに金のなる木でも生えてないかなー…」

P(18)「ちょりーーーーーーっす」バタンッ

ちひろ「(ビクッ)…え、誰!?」

P「新入生のPって言います、よろしくお願いします」ペコリ

ちひろ「あ、どうも…もしかして、入団希望者?」

P「え、違いますけど」

ちひろ「(違うんかい!!)じゃあ、なんでここに…?」

P「いえ、なんかここ先輩一人らしいってのを聞いて」

ちひろ「まぁ、そうね」

P「自分コミュ症なんで、人の少ないやすらぎの場所を探してたんです」

ちひろ「…図書館とかでいいんじゃ?」

P「いやー図書館に毎日いるとか根暗丸出しじゃないっすか(笑)」

ちひろ「あんた今全国の文学少年少女を敵に回したわよ」

P「まぁ、てわけでここにお世話になろうかと」

ちひろ「だったら入団してくれる?」

P(^^;)

ちひろ(しばき倒してぇ)

ちひろ「はぁ…もういいわ、勝手にしてちょうだい」パサ

P「なんすか先輩、新聞なんて読んでんですか? イッンッテッリ~」

ちひろ「(ウゼェ…)競馬見てるだけよ、あと私は千川ちひろっていうの」

P「ちひろさんっすかー、競馬なんてやるんすか?」

ちひろ「友だちがやってて、勧められてちょっとだけやってるの…全然勝てないけどね」

P「へぇー…あ、この馬いいんじゃないですか?」

ちひろ「この馬って…オッズ1000倍じゃない」

P「1000倍ってぱないっすね、強いんですか?」

ちひろ「弱いからこんなに高いんじゃない…ていうか、一発狙うんだったら1100倍のいるし、そっち狙ったほうがいいじゃないの?」

P「いやぁーなんとなくっすけど…



 この馬、勝つ気がするんすよ」

――数日後


ちひろ「…」ガクガクブルブル

P「ちょりーっす…どうしたんすかちひろさん、西○カナっすか?」

ちひろ「…勝っちゃったの…」

P「?」

ちひろ「この前賭けた馬…ほんとに勝っちゃった…」

P「お、勝ったんすかあの馬。 で、どんだけ儲けたんすか?」

ちひろ「…一千…」

P「1000円っすか? 意外と安いんすね」

ちひろ「一千万…」

P「ファッ!?」

ちひろ「どうしようこんな大金…」

P「ほえー…一千万っすかー、うまい棒何本分すかね」

ちひろ「うまい棒どころじゃないわよ! 車買えるわ普通に!!」

P「車っすか? いやー自分原チャで十分なんで…」

ちひろ「いやあんたの金じゃないから…いや、一応あんたのにもなるのかしら…」

P「?」

ちひろ「あんた、今欲しいものとかない?」

P「なんすか急に、ツンデレ?」

ちひろ「…一千万なんてそう使い道思い浮かばないし、一応当たったのあんたのお陰だからね」

P「んーそっすねー一千万かー…起業でもしてみます?」

ちひろ「はっ?」

P「いやー起業ってなんかかっこよくないっすか? THE・ビジネスマンって感じで」

ちひろ「どんな感じよ…起業かぁ…(確かに経営ってのも興味が有るのよね…でもさすがに無謀すぎじゃ)

    例えばどんな会社がいいの?」

P「そっすねー…今なんかアイドルが人気じゃないですか」

ちひろ「まぁ、大アイドル時代とか訳のわからないこと言ってるけど…」

P「やっぱ狙うならそれじゃないですかね? こういうのは流れに乗るのが肝心すよ」

ちひろ「うーん…あっそうだ」

P「?」

ちひろ「あんた、どうやってこの前の馬当てたの?」

P「どうって…なんかティンっと来た的な?」

ちひろ「全くの勘ってこと?」

P「んー…どうなんでしょ?」

ちひろ「…ちょっと、もうちょっと賭けてみましょうか」

―さらに後日


ちひろ「…的中率40%」

P「それってすごいんすか?」

ちひろ(この子、ただ運がいいだけのバカかと思ったけど…)チラッ

P「?」

ちひろ(高い考察力と鋭い洞察力を持っている…アイドルにも生かせるかしら?)

P「そんなに見つめられると照れるっすよ」

ちひろ「真顔で何いってんの…ちょっと、この番組見て」ピッ

P「なんすかコレ、『新しいアイドルは君だ!! ビバッ! アイドル登竜門』…?」

ちひろ「新人アイドルの発掘番組よ、実際に何人かはこの番組から有名になったわ」

P「はぁ」

ちひろ「今6人のアイドルが出てるでしょ」

P「はーいっぱいいますねー」

ちひろ「将来この中で一番売れるって子教えて」

P「いきなりそんなこといわれましても」

ちひろ「テキトーでいいわよ、テキトーで」

フェイフェイダヨー
マァマァメガネドウゾ
フーンアンタガワタシノプロデューサー?
ウッヒョー
マグロ、サツエイカイシ
メンマシッテルヨ、アナルガオシリノアナダッテコト

P「んー…3番の子っすかね」

ちひろ「どうしてそう思うの?」

P「なんていうか、この中だとルックスもいいですし、オーラ? みたいなものも感じますし、それに」

ちひろ「それに?」

P「クール系な子じゃないっすか、この子。 最近自称17歳とか自称カワイイアイドルとか、濃いキャラがいっぱい出てるじゃないっすか」

ちひろ「あー確かに」

P「多分、次流行るのってクール系だと思うんすよ。 それもただ冷たいだけじゃなくて、ちゃんとこっちの気持ちに答えてくれるような子

 良くも悪くも、清純派っていうんですか? そういう子って長生きしますし、この子も生き残るんじゃないですかね」

―現在
――車内

ちひろ「―それで、そのアイドルってのが」

きらり「渋谷凛ですか?」

ちひろ「あら、よくわかったわね」

きらり「よく覚えてますから」

ちひろ「まぁ、年も近いものね…まぁそのあとは知っての通り、幼くして人気アイドルとしてあの子は有名になったわ」

きらり「すごかったんですね、プロデューサーさんって…」

ちひろ「この人、洞察力なんかもそうなんだけど、一番すごいのは流れを読む力なの」

きらり「流れ…ですか?」

ちひろ「なんていうか、時代の流れとか、よく言うじゃない? そういうのを読む力があるのよ

    競馬だったら、馬の調子とかレースの流れ…アイドルだったら、ファンのニーズの流れ…

    とても言葉にしづらいけど、そういう力があるの」

きらり「…」

ちひろ「だからこそ、行き倒れていたアイドルを一気にトップ…とまでもはいかなくても、少しの間一人で事務所を支えられるぐらい人気にできたし、

    そこから人気に陰りが出てきたアイドルを急にユニットにして、それぞれの良さを組み合わせて多くのファンを虜にできたの」

きらり「そう考えると、結構イカれてますね」

ちひろ「まぁ、頭もいかれてるからね」

ちひろ「ま、そんなこんなでこの子に可能性を感じた私は、この事一緒に今の千川プロを立ち上げたってわけ」

きらり「へー…」

ちひろ「…長々話してきたけど、別にこの子の自慢話がしたかったわけじゃないの」

きらり「え、そうなんですか?」

ちひろ「そっちが先に質問してきたんじゃない…言いたかったのは、この子をもっと信頼してあげて欲しいってこと」

きらり「信頼…?」

ちひろ「きらりちゃん、Pさんのこと、苦手に思ってない?」

きらり「まぁ…少し」

ちひろ「確かに、Pさんはいつもふざけてるし、事務所の金は勝手に使うし、空気読まないし、年上の私に敬意の欠片も払ってないし…」ブツブツ

きらり「…ちひろさん?」

ちひろ「はっ!…まぁ、それでも間違いなくプロデューサーとしては一流よ。 それだけは胸を張って言えるわ

    だから、もう少しPさんを頼ってあげて? 頼られてふざけるほど、この子は子供じゃない」

きらり「…はい」

ちひろ「なんてね、なんかしみったれた話になっちゃったけど、心の片隅にとどめておいてくれればそれでいいわ

    もうそろそろ事務所につくから、荷物の整理はしておいてね?」

きらり「わかりました」











きらり(…人に頼ってなんとかなるほど、簡単な悩みなのかな)

今日はここまで。 なんかちひろさんがすごいアラフォー臭を放ってしまった…ギャグが足りなくて窒息しそうです

http://i.imgur.com/AELIv8q.jpg
先を越されてしまったか…

――マグロ漁船


きらり「…あれ?」ムクッ

P「起きたか、きらり」

きらり「プロデューサーさん? ていうかここどこですか…」

P「きらり…実は、お前に言わなければならないことがあるんだ…」

きらり「なんですか?」

P「俺…実は…」スポッ

マグロ「魚介類だったんだ」

きらり「!?」

マグロ「そして、お前の担当を外れて、新人アイドルの担当になったんだ」

きらり「えっ、えっ?」

マグロ「おい、入って来なさい」

渡○也「渡と申します」ガラッ

きらり「えっ!?…は!?」

マグロ「こいつはきっと、トップアイドルになれる! 俺はそう信じている」

渡○也「マグロ、撮影開始」

きらり「一体何の話なんですか!?」

マグロ「すまないがきらり…お前にはここで海の藻屑となってもらう」

きらり「え、冗談ですよねプロデューサーさ…」

渡○也「ご期待ください」ドンッ

きらり「ちょっ…」フワッ

P「グッバ~イ♪ ジョ~ジョ~」








きらり「うわぁあああああああああああああ!!!!」ガバァ

杏「ひぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!?????」ビックゥ

きらり「はぁ…はぁ…夢?」

杏「どっ、どしたの急に…」ビクンビクン

きらり「杏ちゃん?…いや、ちょっと悪夢を見て」

杏「悪夢って…?」

きらり「プロデューサーさんがマグロで撮影開始でご期待くださいな○哲也が…」

杏「落ち着いてきらり、何言ってるのかわからないから」

きらり「そ、そうだね…ヒッヒッフー」

杏(だいぶ錯乱してる…てか、ちょっと漏っちゃった…どうしよう)

きらり「だいぶ落ち着いた…ここどこ? マグロ漁船?」

杏「落ち着けてないから、ここ女子寮だから」

きらり「え?…ほんとだ、私の部屋だ…」

杏「仕事終わった後に遊びに来たんだけど、きらり寝ちゃってたからテキトーに漫画読んでたんだけど…」

きらり「…あーそういえば疲れて眠っちゃった気も」

杏「疲れすぎでしょ…心臓が止まるかと思ったよ」

きらり「あはは…ごめんごめん」

杏「まったく…あ、トイレ借りていい?」

きらり「? いいけど」

杏「ふぅ…スッキリした」フキフキ

きらり「おかえりー」イズミクン、タナビタイコトガアルンダ

杏「何見てるの?」オネガイダ、ボクゼッタイシャブラナイヨ

きらり「チャー○」ホシクゥン、ユルサレナインタDA

杏「なんでまた…」バカニシナイデクレ

きらり「この前TU○AYAいったら置いてたの」オマエハジュラルセイジン!!

杏「きらりのセンスがわからないよ…あ、カラコン取ってないの?」ギィヤアアー

きらり「あ、外すの忘れてた…よいしょ」ポロ

杏「うーん…やっぱりそのカラコンすごいね」

きらり「そう?」

杏「だってきらりそれ外すとレイプ目だもん」

きらり「レイプ目って…そこまで死んでないと思うけど」

杏「いや、割と今の状態のきらり、普通に怖い」

きらり「そんなに!?」

杏「だって、めっちゃ上からそんな目で見下されると、死を覚悟するレベル」

きらり「そんなにかー…」

杏「あ、ちょっと凹んだ?」

きらり「そりゃね…そこまで言われて平然としていられるほど、心強くないよ」

杏「まぁ、そんな目のきらりも大好きだぞ☆」

きらり「…ダマされないよ?」

杏「ちえっ」

http://i.imgur.com/w88nAPF.jpg
「普段にょわーとか言いませんし…」

杏「とりあえず、なんかゲームかなんかやろうよ」

きらり「ゲーム? いいけどセガ○ターンしかないよ?」

杏「なんでまた」

きらり「メ○ドラもあったんだけど…起動しなくて」

杏「なに? SE○A派なの?」

きらり「いや…スーファミとかってさ…どっちかというとみんなでワイワイやるものじゃない?」

杏「…ごめん」

きらり「謝らないで、虚しくなるから」

杏「とりあえず、ソフト見せてよソフト」

きらり「えっと…大戦略とかレイフォースとかダライアス外伝とか…あっ、メタルブラックもあるよ」

杏「(見事に一人でやりこむものばっかだ…)あ、メタスラあるじゃん」

きらり「あれ、これどんなゲームだっけ? 覚えてないや」

杏「とりあえずやろうよ、二人プレイできるし」

きらり「そだね、スイッチオーン」ポチットナ

土星「ウゥウウウンンンヴォオオオオオオオオオオオオン」

杏「うわ、懐かしい」

きらり「最近忙しくて起動してないからなー」

杏「とりあえず、撃ちまくっとけばいいからね」ミッションワンスタート

きらり「あー、ちょっと思い出してきたかも」ヴァー

杏「あーこんな声だったわ」ヴッ

きらり「あ、このH取ったらたしかマシンガン使えるよね?」

杏「そうそう、こうやって」ヘビィイイマシンガァンッ

きらり「ヘビィイイイイマシンガァンッ!!(低音)」

杏「ブホォ!! そ、そんな低い声出せたんだ…」プルプル

きらり「大体思い出してきた、鬼よけとかあったよね」

杏「あったねそういうのも…てか結構やりこんでる系?」

きらり「そこまではやってないと思う」

杏「そっか、まぁ杏もそこまで詳しいわけzきらり「シャッガァンッ!!!」

杏「くふっ! 不意打ち辞めt「スゥーパアグレネイッ!!!!」

杏「ふふっふふふひっ! だかr「エネミィイイチェイサァァァア!!!!!」

杏「もうやm「モビィルサテライッ!!!!!!!」

――1時間後

杏「やっと倒したね…」

きらり「長かったねー、やっぱり久しぶりにやると楽しいね」

杏「きらりがアイテム取るたび真似するからやばかったよ…」

きらり「でもあれって真似したくならない?」

杏「わかるけどね、でも限度ってものが有ると思うの」

きらり「杏ちゃんがすごいツボってたからつい…」

杏「そりゃそんな死んだ目をしたやつが、めっちゃ流暢にイケボで真似したらツボるよ」

きらり「あはは…あ、もうこんな時間」

杏「ほんとだ、そろそろ帰ろっかな」

きらり「泊まってく?」

杏「んー明日休みだし…自分の部屋で寝たいかなー」

きらり「そっかー、それじゃあおやすみー」フリフリ

杏「おやすみー」ガチャン

きらり「…私も明日休みだし、そろそろ寝よっかな」

きらり「少しは、明るくなれたかな?」

今日はここまで >>214が想像通りてワロタ

おまけ

P「お前も最近、仕事が多くて疲れてるだろう。 そのパフェは俺の奢りだから遠慮せず食うといい」

きらり「どうせ経費でしょう?」

P「のワの」

きらり「はぁ…まぁ、ありがたくいただきます」モグモグ

P「美味いか?」スッ

きらり「とっても美味しいです。 やっぱり疲れた時に甘いものは…なんでほっぺたにクリームつけてるんですか?」

P「舐 め て ☆」

http://i.imgur.com/PUh2jpS.jpg

>>200
今更ながら「わらり哲也」なんですが…

今追い付いたけどここのP下手したら二十歳前?
凛のデビュー前後で18だし。

>>225
そこに気づくとは…やはり天才か。 うん、凡ミスです

>>224
投下してからやべえ凛ってデビュー高校じゃん、きらりと年齢合わねえと気づいたので
凛は幼い頃から子役としてデビューしてました。とお茶を濁しますた。 わかりにくくて申し訳ない

――朝

鳥「ぴよー!!!! Px冬馬本キタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*」

きらり「…ん、朝か…ずいぶんとうるさい鳥だなぁ

    とりあえず顔洗わないと…」

ピンポーン

きらり「あれ、こんな朝早くに誰だろう…はーい」テクテク

杏『きらりー、起きてるー?』

きらり「杏ちゃん? どうしたんだろこんな早くに…なーに?」ガチャ

杏「あ、よかった起きて…ヒッ!?」

きらり「? どうかしたの?」

杏「い、いや…なんでもない(殺し屋の眼してる…半目のきらりがこんなにこわいとは…)」





きらり「それでどうしたの? こんな朝早くに」

杏「いや、これあったの思い出して」ゴソゴソ

きらり「?…カフェの割引券?」

杏「この前の仕事の時もらったんだけど、今日までなんだよねコレ」

きらり「あ、一緒に行こうってこと?」

杏「そうそう」

きらり「でも、今からはさすがに」

杏「いやいや、行くのはお昼にしようと思ってるんだけど」ソコチュウショクモトレルシ

きらり「あ、そうなんだ。 じゃあどうしてこんな朝に?」

杏「いやーなんか目が覚めちゃってね…お昼まで勉強しようと思ってたら、この割引券見つけたの

 あ、もしかして起こしちゃった? ごめんね」

きらり「いや、今起きたところだから大丈夫だよ」

杏「そう? それじゃあ11時半頃になったらまた来るから、準備しといてね」

きらり「わかったー」

杏「それじゃまた後でー」バタン

きらり「うん…(カフェかー、あんまり行かないからなー…どういう格好で行けばいいんだろう?

    あ、でもちゃんと変装して行かないといけないよね…変装できて、カフェに似合う服…)」

――そして4時間後

杏「きらりー、迎えに来たよー」コンコン

きらり『はーい、いま出るー』

杏「わかったー(…そういえば、きらりの私服ってあんまり見たことないんだよなー…大抵制服だし。 流石に休日まで制服着てこないよね?)」

きらり「ごめん、待った?」ガチャ

杏「いや、だいじょう…ブッ!?」

きらり「?」

杏(全身黒ッ!! ていうか彩度がゼロなんだけど!?)

きらり「どうしたの杏ちゃん? 私の顔に何かついてる?」

杏「あ、うん…きらりって、黒色好き?」

きらり「え、あー…好きっていうか、なんか落ち着く?」

杏(根暗すぎる…)

きらり「それじゃあ、いこっか」スチャ

杏「ちょちょちょちょっとまってきらり」

きらり「? なんか今日の杏ちゃん変だよ?」

杏「いやいやいや…そのサングラス、ほんとに付けていく気?」

きらり「えっ、だってやっぱり変装しないと。 よく有名人もつけてるし」

杏「大丈夫だって、変装なんてしなくてもバレないって!!」

きらり「でもやっぱりしたほうが」

杏「制服で歩いてる時バレたことないでしょ? だから平気だって!!!」

きらり「そう?…じゃぁ、これは外していくね」カチャ

杏「うん、ありのままのきらりがいいよ…(あのままだったら、絶対補導されるよ…完全に裏の世界の人だもの…)」

――街

きらり「それにしても、きらりちゃんと遊びに行くの久しぶりだねー」

杏「そだね、最近忙しかったし…といっても、きらりが入ってから2ヶ月しか経ってないんだけどね」

きらり「あれ、そんなもんなんだ」

杏「すごい長く感じたけど、言うほど久しぶりってわけでもないね」

きらり「そだねー…ん?」

杏「どしたの?」

きらり「あっち…」ユビサシ


女子高生M「あれってやっぱり諸星きらりじゃない?」ヒソヒソ

女子高生Y「確かに、背おっきいねー」ヒソヒソ


杏「あー…もしかしてバレそう?」

きらり「やっぱり、サングラスかけてくれば…」

杏「いや、それだとバレる以前の問題に…あれ、様子が…」


女子高生M「やっぱりきらりだよ! ほら、髪の色も似てるし!」

女子高生Y「んー…やっぱり、人違いじゃないかなぁ」

女子高生M「なんで? どうみたってきらりだよ?」

女子高生Y「よく見てよ、きらりちゃんってもっとはぴはぴって感じじゃない?」

女子高生M「まぁ、そうだけど…変装じゃないの?」

女子高生Y「いや、私には分かるの…あの服の色見てみて、TVと印象が違いすぎるよ」

女子高生M「TVはキャラ作ってるとかじゃ?」

女子高生Y「いくらなんでもキャラってレベルじゃないくらい雰囲気が真逆だよ…それに」

女子高生M「それに?」

女子高生Y「あんなに目が死んでる人が、アイドルってことはないと思うの」


きらり「」

杏「わーお…」

女子高生M「うーん、そこまでいうのならそうなのかなー」

女子高生Y「うん、私はそう思うなぁ」

女子高生M「まぁ、ゆき…うわぁっ!?」

女子高生Y「? どうしたのまこ…ひぃいいいい!!!???」


きらり「<●><●>」


女子高生M「めちゃくちゃ見られてるよ!? もしかしてきこえてたんじゃ…」

女子高生Y「す、すみませんでしたぁあああああああああ!!!!」ダッ

女子高生M「あっ! まってよゆき…て速っ!?」ダッ

コンナヒンソーデチンチクリンナワタシハアナホッテウマッテマスゥウウウウウウウウ…

チョット、ホントニオイツケナインダケド、マッテヨォオオオ…


杏「あー、うん、なんというか…どんまい?」

きらり「…ありがと」


――カフェ

きらり「へー、ここプロダクションが経営してるんだ」

杏「うん、どうもアイドルがウェイトレスをしてるみたい」

きらり「アイドルと触れ合えるカフェって感じかー。 でも、私達が来ても良かったの?」

杏「まぁ大丈夫でしょ、敵の情報盗みに来たってわけじゃないし…いやー、それにしてもひどい目にあったね」

きらり「…うん、まあ多分あの子たちも悪気があったわけじゃないだろうし」

杏「きらりは大人だねー…というか、地味に私が無視されてたのが…」

きらり「視界に映らなかったんじゃない?」

杏「きらりそんな毒吐く子だっけ? てか、すっごい擦れてない?」

きらり「気のせいだよ、それより注文しようよ」ワタシコレニスル

杏「(完璧に拗ねてますわこれは…)うん私も決まったし、それじゃあ、ウェイトレスさん呼ぼっか」

きらり「あ、呼び出しスイッチ押させて」

杏「いいけど、押したいの?」

きらり「なんだかこういうのって押したくなるじゃん」ピー

杏「あー分かる」

「お待たせしましたにゃー」

杏「あ、きたきた…って、どこかで見たような」

「あーお前は!! 何しにきたにゃ!!」

今日はここまで、謎のウェイトレスの正体とは(棒)

間が開いてしまって申し訳ない、なるべく毎日投下できるよう頑張ります。
それにしても最近きらりが急に敬語になるSSが増えた気がするなー…一体誰の仕業なんだ!?

もしかしてこのカフェって、どこかのプロのモバPが退社して起業した店なんじゃ…


しかし気付いたのが朝なせいで、半眼と黒服コラを作る時間がないのが悔やまれる

>>247
そのSS読んできました、幸子がカワイイと思った(小並感) まぁネタかぶりなんてよくあることですしおすし…
それより半眼黒服きらりコラを作る作業に戻るんだ
 

http://i.imgur.com/ti27Vay.jpg
http://i.imgur.com/jKC0Ssq.jpg
このSS超面白いです!! >>1さんは天災だと思います!!
あまりの面白さに半目黒服きらりを作ってみました!! 思ったより可愛くなってしまいました!!
あと半目なのは寝起きで、外に出るときが黒い服だから、半目黒服ってわけじゃないんですね!!
個人的に白いほうがいやらしい感じがしていいと思います!!!!!!!!!!

>>259
ありがとうございます! クソみたいなコラですね!!!!
まぁかれんの体にきらりの顔を載せたコラを、自分が目と口と服の色いじっただけですが。 先人様のお陰です、はい

きらり「あ、そういうのいらないんで注文お願い出来ますか?」

みく「あ、はい…って、なんでにゃー!! なんでこんなところに…」

きらり「…」ツクエドンッ

みく「ひっ」

きらり「…お願い出来ますか?」

みく「か、かしこまりました…」

杏(拗すぎだろ!!)

きらり「このハーブとベーコンのトマトスパゲッティーひとつ」

みく「はい、ハーブとベーコンのトマトスパゲッティーがおひとつ」ピッピッ

杏「あー、私はほたての入った海鮮ドリアで」

みく「ほたての入った海鮮ドリアがおひとつ」ピッピ

杏「以上で」

みく「かしこまりました、ご注文の方を繰り返させて頂きます。

  ハーブとベーコンのトマトスパゲッティーがおひとつ。

  ほたての入った海鮮ドリアがおひとつ。

  以上でよろしいでしょうか?」

きらり「はい」

みく「ただいまドリンクバーがおすすめになっておりますが」

杏「あー私欲しいかも。 きらりは?」

きらり「じゃあ私も」

みく「ドリンクバーがおふたつ。 それでは運んで参りますね」タッタッタ

きらり「おねがいします」

テンチョーハーフベーコントマトトホタテドリアトバーフタツデース

杏「…」

きらり「…」

みく「…ってなんでやにゃあああああああ!!!!」ダッダッダッ

杏「長いツッコミだったね」  

みく「なんで! この店に!! いるんだにゃ!!!!」

杏「いや、ここの割引券もらって」

みく「だからって違うプロダクションのホームにくるかにゃ!?」

杏「別にスパイしに来たわけじゃないし、一客としてきてるんだからいいじゃん」

みく「そんな身勝手な…(チラッ)…ひっ!?」

きらり「…」

みく「な、なんでそんな養豚場の豚を見るような目をしてるにゃ!? みく、何か悪いことしたかにゃ…」ガクブル

きらり「生まれつきです」

みく「えっ」

きらり「こ の 目 は 生 ま れ つ き で す」

みく「はぃぃぃ…」ガクガクブルブル

杏(なんかかわいそうになってきたな…)

みく「って、そうだにゃ! みくはきらりちゃんに言いたいことがあったんだにゃ!!」バンッ

きらり「なんですか?」メトメガアウー

みく「ひぃっ」

杏「弱ッ!!」

みく「と、とにかく! この前蘭子ちゃんと撮影したでしょ!」

きらり「しましたけど…それが何か?」

みく「あの時きらりちゃんがNGを出したせいで、ミクはその間の尺のためにひどい目にあったにゃ!!」

杏(あ、あれちゃんと裏で取ってたんだ)

きらり「そう言われても…そもそも、アレはプロデューサーのせいで」

みく「問答無用にゃ! みくは慰謝料を請求するよ!!」ビシッ

杏「慰謝料ってあーた」

みく「ふっふっふ…勿論、お金じゃないよ」

きらり「じゃあ一体…?」

みく「みくの代わりにここで働いてもらうにゃ!!」ドバーン

杏「いや、違う事務所だし私達」

みく「大丈夫大丈夫、共同イベントです的な事を言っとけばなんとかにゃるにゃ」

きらり「といっても」

みく「許可なんて後から取ればいいにゃ!! 正直一刻も早くここから逃げ「前川ァァッ!!!!!!!!」

杏「!?」ビクッ

杏「女の人…?」

みく「P、Pちゃん!? どうしてここに!?」

みくP「お前がサボってないか見に来たんだ…前川ァ! てめえ何仕事サボって客と談笑してんだ!!!!」

みく「ち、違うにゃ!! そんなサボってた訳じゃ…」

みくP「ほんとか?…そこの2人」

きらり「はい?」

杏「なに?」

みくP「こいつ、サボってませんでしたか?」

みく「…」スッバッサッ←言わないでくれのサイン

きらり「サボってました」

みく「ちょっ!?」

杏「しかも脅されました」

みく「にゃああああああぁあぁぁ!!??」

実はいちばんヒドイ目みたのはかな子ですよねー(棒)

小物消してて気力なくしたから、服の色変えサボっちゃいました。
ちなみに>>214と不器用一途渡哲也の下手人も私です。

みくP「ほう…覚悟はできてるんだろうな…?」ボキベキ

みく「いやほんとマジすみません勘弁して下さいお願いします」

杏「うわーだっさー」

みく「だまらっしゃい!!」

みくP「…まぁ、流石に客の前でしばくのはあれだしな、今回は勘弁してやろう」

みく「ほ、ほんとかにゃ!?」

みくP「あぁ…ほら、あちらのお客様がお待ちだぞ?」スッ

みく「(ΦωΦ)フフフ…みくにお任せにゃ!!」タッタッタ

きらり「よかったんですか? しばかなくて」

杏「きらりそんなにはっきり言う子だっけ?」

みくP「いや、さっきも言ったとおり客前…いや、別の事務所のアイドルの前でしめるわけにはいかないからな…」

杏「まぁ、リークされたりしたら面倒だしね」シナイケド

みくP「それに、今回は私がやらなくてもいいからな」ニヤリ







みく「お待たせしましたにゃー、ご注文を…」

かな子「…」ニコッ

みく「」

今日はここまで。 レイプ目きらり…これは流行る

>>282 それは仕上げは任せたという意味ですね!(錯乱) ちょっと雑だけど眠いんですすみませんした
http://i.imgur.com/1WLRpex.jpg

いや本当にこんなスレなんかのためにありがとうございます。 お礼にスパルタで勉強を教えてくれる杏changをあげましょう

http://i.imgur.com/BNkYJuO.jpg
http://i.imgur.com/u8NKWwl.jpg
前川みく(15)

http://i.imgur.com/SkWuQkh.jpg
http://i.imgur.com/ceJEDPj.jpg
三村かな子(17)

イヤアレハミクノセイジャイヤチョットヤキザカナニジュウビモタベラレナイカライヤホントスミマセンデシタ…ニャアアアアアアアアアアァァァァァァァ


杏「…まぁ、因果応報って奴かな」

みくP「はぁ…悪いやつではないんだがな、少し空気とか読めないだけで」

きらり「割りと致命傷だと思いますけど」

みくP「ハッハッハッ…そう言われると辛いな」

杏「全然辛そうに見えないんだけどそれは」

みくP「ふむ…ところで、君たちは千川プロのアイドルでよかったかな」

きらり「あ、はい」

杏「そうですけど、何か?」

みくP「Pは元気にしてるかね?」

きらり「もしかして、プロデューサーさんと知り合いですか?」

みくP「まぁ知り合いというかなんというか…昔ちょっとな」

杏「そーですねー…元気すぎるっていうか」

きらり「今の1/4くらいになればいい感じじゃないですかね」

みくP「どうやら変わってないようだな…気苦労絶えないな、お互い」

杏「ははは…あ、注文届いたかな?」

早苗「お待たせしましたー…ってPくん? なんでここに」

みくP「前川を見張りにきた」

早苗「あー…一応、まだやらかしてないはずだけど…」

みくP「ついさっきやらかしたが」

早苗「あちゃー…そうだ、  ハーブとベーコンのトマトスパゲッティーのお客様」

きらり「はい」

早苗「ほたての入った海鮮ドリアのお客様」

杏「ほーい」

早苗「はい、ご注文は以上でよろしかったでしょうか?」

きらり「大丈夫です」

早苗「了解しましたー…にしても、久し振りだねきらりちゃん」

きらり「そうですね、警官辞めたんですか?」

早苗「んーもうそろ潮時かなって思ってたし…そんな時にそこのP君に声かけられて」


みくP『一目見て惚れ込んだ。 私と一緒にトップアイドルを目指してくれ!!』


早苗「―って感じで、いやーあの時はイケメンすぎてやばかったよ」ホントニオトコダトオモッタシ

杏「へー」

みくP「なんだか過去の事を言われると恥ずかしいな…」テレテレ

杏「てかなんできらりこの人と知り合いなの? もしかして補導された・・・?」

きらり「されてないから。 えっと、結構前にね…」

――4ヶ月前
――――街中


シャーチリンチリン

早苗「いやー今日も異常なしってね。 にしても」チラッ


女子高生H「今日もいい天気だねー」

女子高生T「そうね、それで何処に行くのかしら」

女子高生H「今日はお菓子作りの材料と、あと服なんかも見ようと思って」

女子高生T「服? 前も買ったじゃない」

女子高生H「そうなんだけど…ちょっとサイズ間違えちゃったのか、胸のところがきつくて…」

女子高生T「…くっ」


早苗「若いなー…お姉さんも若いけど、やっぱり女子高生にはね…ん?」


きらり「<●><●>」ジー


早苗(大女がすごい目つきで女子高生達を見ているッ!? あの目…もしかして殺し屋!?)

きらり「…いいな」ボソッ

早苗「(今何を口走った…? コ・ロ・ス…あの子たちが危ない!!)ちょっと!! そこの大女、止まりなさい!!」チャリバクソウ

きらり「えっ、私!?」

早苗「あんた! あそこの女子高生達見てたでしょ!!」

きらり「えっあっはい」

早苗「あの子たちをどうする気だったの!?」

きらり「いやどうするもなにも…」

早苗「じゃあどうして殺し屋みたいな目で見てたの!?」

きらり「…楽しそうでいいなぁって…」

早苗「…それだけ?」

きらり「…そうですけど」

早苗「…ごめんね」

きらり「…いえ」

早苗「―ってことが2、3回あってねー」

杏「いや、学習しようよ」

早苗「ほらあたしって、考えるより先に行動するタイプだし?」テヘッ

きらり「何回も警察に事情聴取される身にもなってくださいよ…」

早苗「まぁアイス奢ってあげたから、それでチャラってことでお願いねっ」

きらり「まぁいいですけど…」

杏(案外チョロいなー)

スミマセーン

早苗「あっ、呼ばれてるからまた後でねー」テッテッテ

きらり「はい」

みくP「さて、私もそろそろ前川を助けに行くとするか…」

杏「アイドルがしちゃいけない顔してますよ…あれ」

みくP「それじゃぁ、ゆっくりしていってくれ…かな子ォ!! それ以上やったら死ぬぞォッ!!」ダッダッダッ

きらり「…とりあえず食べよっか」

杏「そだね」





きらり「美味しいね」モグモグ

杏「うん、こういう店って高いわりにそこまで美味しくないものだと思ってたよ」モグモグ

きらり「あんまりそういうこといっちゃまずいよ」

杏「いやーついつい」

キャー

きらり「この声、早苗さん?」クルッ

杏「えっ、もしかして強盗!?」クルッ


早苗「な、なんでここに…!?」

P「HAHAHA☆ 何って、飯を食いに来たに決まってるじゃないですか」


きらり「…はぁ」

杏「もはや言葉にならない」

P「ところで、どこかでお会いしましたっけ?」

早苗「覚えてないの!?」

P「いやー3歩歩けば忘れる性質でして」

杏(鳥かよ)

早苗「3ヶ月前!! 街のパン屋の近くで―」


――――――

みくP「アイドルにはもう慣れたか?」テクテク

早苗「んーどうだろ。 慣れたっちゃあ慣れたのかな?」

みくP「まぁまだ馴染まないところもあるだろうが、少しずつでいい、慣れていくために努力してくれ」

早苗「了解ー…にしても」

みくP「ん?」

早苗「Pくんって、イケメンな顔立ちの割りには結構あるよね」

みくP「『くん』は辞めてくれって言ってるじゃないか…何があるって?」

早苗「わかってるくせにー」モニュ

みくP「おいっ! こんなところで揉むんじゃない!!」

早苗「またまたー感じちゃったりしてるんじゃないの?」ウリウリ

みくP「酒でも飲んでいるのか!? こ、こんな公衆の面前で…」

ナンダナンダ

AVノサツエイカ?

レズレズジャノウ

ウヒヒ…アタシモモミターイ!!

早苗「またまたーそんなこといってー…ん?」

ドッドッドッドッ

みくP「なんだあれは・・・?」








P「イッチニッサンシーアルッソックー」ドッドッドッドッ←ブリッチの体勢で時速10kmで走行中

早苗みくP「「変態だああああああああああああ!!!???」」

早苗「ちょっと! そこの変態止まりなさい!!」

P「?…違うか」ドッドッドッドッ

早苗「違わないから! あんただからそこのブリッジしてる!!」

P「えっMe?」

早苗「You!! 何してんのこんな公衆の面前で!?」

P「いや…公衆の面前で胸揉みしだいてる人に言われたくないっすね」

みくP「いやそうかもしれんけども」

早苗「と・に・か・く! なんでこんなことしたの!!」

P「? こんなことって?」

早苗「ブリッジしながら街中爆走してることよ! てかブリッジやめろ!!」

P「しょうがないにゃぁ…」




┌( b ┌ )┐


( P)

早苗「ちょっと! そこの変態止まりなさい!!」

P「?…違うか」ドッドッドッドッ

早苗「違わないから! あんただからそこのブリッジしてる!!」

P「えっMe?」

早苗「You!! 何してんのこんな公衆の面前で!?」

P「いや…公衆の面前で胸揉みしだいてる人に言われたくないっすね」

みくP「いやそうかもしれんけども」

早苗「と・に・か・く! なんでこんなことしたの!!」

P「? こんなことって?」

早苗「ブリッジしながら街中爆走してることよ! てかブリッジやめろ!!」

P「しょうがないにゃぁ…」




┌( b ┌ )┐


  ( P)
// l=
  人

 \\  
∑┌(┌ P )┐ダンッ


早苗「なんでじゃあああああ!!!!」

P「あんまりカリカリするとお肌に悪いですよ?」

早苗「誰のせいだと思ってるの!?」

P「おや、もうこんな時間だ…申し訳ないが、失礼させてもらいます」カサカサ

早苗「逃がすわけないじゃない、ふん縛って警察に突き出すわ」

P「仕方ない…まかり通る!!」カサカサカサカサ

早苗「Pくんそっち行ったわ!!」

みくP「えっ!? 私が捕まえるのか!?」

早苗「早く!!」

みくP「くっ…しょうがない、覚悟してもらおう!」ガバッ

P「遅い」シュバッ

みくP「馬鹿な、抜かれただと!?」

P「フハハハ…む、目の前だと?」ピタッ

早苗「まんまとかかったようね」スッ


P「誘導されたか…だが」

早苗「貰った!!」ダッ

P「甘 い」


――そのときの事をパン屋のバイトの子はこう語る

「フゴフゴ! フゴフゴゴ!…っはぁ、すみません! お腹すいちゃって!…え? あの時のこと?

 そうですねー、なんか女の人が男の人を抑えこもうとしたら男の人がこうバッ! シュ!! シャキーン!!!!

 …って感じで躱してましたねー!! え? 全然分かんない? あたしもよく分かんないです! あははー!」 


早苗「躱された…だと?」ガクッ

P「出直してきたまえ」カサカサカサカサ…

みくP「…大丈夫か?」

早苗「既に退いた身とはいえ、あんなのを街に逃したなんて…」スクッ

みくP「うっ!?」

早苗「ん? どうかしたの?」

みくP「その…スカートが」

早苗「え…」チラッ





パンツ「風邪が騒がしいな…」

P「誘導されたか…だが」

早苗「貰った!!」ダッ

P「甘 い」


――そのときの事をパン屋のバイトの子はこう語る

「フゴフゴ! フゴフゴゴ!…っはぁ、すみません! お腹すいちゃって!…え? あの時のこと?

 そうですねー、なんか女の人が男の人を抑えこもうとしたら男の人がこうバッ! シュ!! シャキーン!!!!

 …って感じで躱してましたねー!! え? 全然分かんない? あたしもよく分かんないです! あははー!」 


早苗「躱された…だと?」ガクッ

P「出直してきたまえ」カサカサカサカサ…

みくP「…大丈夫か?」

早苗「既に退いた身とはいえ、あんなのを街に逃したなんて…」スクッ

みくP「うっ!?」

早苗「ん? どうかしたの?」

みくP「その…スカートが」

早苗「え…」チラッ





パンツ「風邪が騒がしいな…」

早苗「」


ヒソヒソヤァネエロシュツキョウカシラ

サイキンノAVッテカワッテンナ

ババクセエシタギ

パンツハベツニドウデモイイカナー


早苗「…いやああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


――――――

早苗「―ってことがあったの覚えてないの!?」

P「全く記憶にございません」キリッ

早苗「うがああああああああ!!!!」

P「まぁとりあえずペペロンチーノ一つ」

早苗「この流れで普通注文する!?」

P「まぁまぁお腹空いてるんで…あ、唐辛子とニンニク抜きで」

早苗「それただの素パスタだから!!」

みくP「なんだか騒がしいな…」テクテク

早苗「Pくうううううん!! もうあたしやだあああああああ!!!」ダキッ

みくP「なんだいきなり!?…あぁ、お前か…」

P「おや、街中で揉みしだかれていた誘い受け痴女さんじゃないっすか」チーッス

みくP「誰が誘い受け痴女だ!!」

早苗「なんでPくんのことは憶えてるのよ!!」


杏「なにあれ漫才トリオ?」

きらり「…帰ろっか」

杏「…そだね」

はいはい急用急用…全然進まねえ!!
確かに俺は2日後と言った…だが何週間後の2日後とは言っていない…!! もう何言ってもフラグだから何も言わない

――数カ月後 

スタッフ「お疲れ様でしたー」

きらり「お疲れ様でした」

P「んじゃ帰るか」

きらり「はい」

P「にしてもお前も変わったな」

きらり「その質問、結構前にも聞かれた気がしますね」

P「そうだっけか? まあ、そんときよりも変わったってことで」

きらり「相変わらずいい加減ですね」

P「やっぱり変わったなー、俺への返答が6割くらい毒舌になってるもの」

きらり「私的には8割は言ってると思うんですが」

P「あっれー? 俺が気づいていないだけなのかな―」

P「そいやっさあ」

きらり「うざいです」

P「わーお直球…いや、割とマジな話なんだけど」

きらり「珍しい…なんですか?」

P「うちに、新しいアイドルが来るかもしれん」

きらり「…」

P「…」

きらり「…本当ですか?」

P「オフコース」

きらり「これで三人目でしたっけ? 随分かかりましたね…」

P「まだ本決まりじゃないからなんとも言えないね」

きらり「それで、どんな子なんですか?」

P「まぁ…なんというか、個性的な子?」

きらり「それアイドル全員に言えるんじゃ…」

P「とりあえず本人はやる気だし、あとは親御さん次第ってとこかな」

きらり「結構進んでるじゃないですか」

P「いやー…知らんおっさんおばさんと話すとか…マジ無理ですわー」

きらり(割とダメな気がする)

P「んま、そういうことだから一応覚えといてくれ」

きらり「分かりました」

   (新しいアイドルかー…杏ちゃんとのユニットも人気落ちてきたし、いいタイミングなのかな?

    どんな子がくるんだろう?)

きらり「あ、あそこの本屋さんの前で降ろしてください」

P「ん、いいのか?」

きらり「ちょっと買い物して帰ろうかと思って」

P「分かった」ブロロロ…キッ

きらり「すみません、わがままいって」

P「気にすんな、気をつけて帰れよ」

きらり「はい、お疲れ様でした」ガチャ

P「おう、お疲れさん」

きらり(ベル○ルク新刊出てないかな…あ、よつ○と新刊出たんだ

    あれ、何巻まで持ってたっけ…裏表紙見れば思い出すかな)スッ

「あっ」ピトッ

きらり(あ、誰かと手が重なっちゃった…気まずいなあ)

「…あの」

きらり「え、あ、はい、なんですか?」

「もしかして諸星きらりさん…ですか?」

きらり「あ、まあはい、そうですが…」

「よかったー、人違いだったらどうしようかと!」

きらり「あの…ファンの方ですか?」

「そりゃあ勿論そうなんだけど、あっでもこれから同業者になるんだからファンっていうのも…」

きらり「同業者…?」

「あー、すみません、申し遅れました!」












「このたび千川プロダクションで働くことになりました! 棟方愛海です!!」

大変長らくお待たせしました、いや本当にすみませんでした
やっとこさ書き上がりましたよ奥さん、でも超今眠いです
ということで本日21時前後から最後まで投稿しようと思います
お付き合いいただけると幸いです

愛海「わたしは…子供のころ…レオナルド・ダ・ビンチの『モナリザ』ってありますよね…
あの絵…画集で見たときですね。
あの『モナリザ』がヒザのところで組んでいる『手』…
あれ…初めて見た時…なんていうか…その…下品なんですが…フフ…発情…しちゃいましてね…
『手』のとこだけ切り抜いてしばらく…部屋にかざってました。
あなたのも……切り抜きたい…。」

――1週間後

P「というわけで、お前たちの仲間となる棟方愛海ちゃんだ。 仲良くするんだぞ」

愛海「よろしくお願いします!」

きらり「よろしくね、愛海ちゃん」

杏「んまあよろしく」

愛海「それじゃあ早速なんだけど…」ジー

杏「ん? 杏の顔に何かついてる?」

愛海「いたっだっきまーす♪」ムニッ 

杏「は? え、なに!?」

愛海「んー、このないと見せかけてほんのりあるこの感じ…たまりませんなぁ」モミモミ

杏「え、ちょっ、意味がわからないんだけど!?」

きらり「杏ちゃん」

杏「きらり、見てないで助けてよ!」

きらり「諦めたら?」

杏「きらりいいいいいいいい!?」

愛海「いやー堪能させてもらったよー」

杏「はぁはぁ…何? 先輩に対する嫌がらせ?」

愛海「違うよー、これはス キ ン シ ッ プだよ?」

杏「嘘つけッ!!」

きらり「まあ杏ちゃん、悪い子じゃないから…」

杏「きらり…そういえばこの前会ったって言ってたね」

きらり「うん」

杏「…揉まれた?」

きらり「うん」

杏「何でそれ言わなかったの!?」

きらり「…公衆の面前で5分くらい揉みしだかれるよりはマシでしょ?」

杏(きっ、きらりがダークサイドに落ちてる…!)

P「HAHAHA、早速仲良くなったみたいだな」

杏「何処をどう見ればそうなるの!?」

P「だってちひろさんと反応が違うし」

杏「ちひろさん?」チラッ

ちひろ「…初めてだったのに…あんなに激しく…しかもjcに…」ブツブツ 

杏(あ、アカンやつや)

愛海「いやー…流石にあそこまで落ち込むとは…謝ったよちゃんと?」

P「ちひろさんが正気に戻ったらもう一回謝っとけよ?」

愛海「分かってるよー流石にそれくらいの分別はつくよ?」

P「じゃあ揉むのやめよっか^^」

愛海「無☆理☆」

杏「もうやだこのプロダクション」

杏「ていうかなんで揉むの?」

愛海「杏ちゃん…そんなこともわからないの?」

杏「おい、お前仮にも人生と業界ともに先輩だぞ」

愛海「まぁまぁ、杏さんって呼ばれるの嫌でしょ?」

杏「まぁ敬語とかなんかむず痒いから嫌だけど…てか何で分かるの?」

愛海「あたしは揉んだ人のことならある程度わかるんだよ!」

杏「なにその超能力」

ムムッエスパーデスカ!?

愛海「それでなんで揉むかだったよね…そ こ に 胸 が あ る か ら だ よ」ドヤァ

きらり「うわウザ」

杏「おいだれだ今の」

P「さて、今後の方針についてだが」 

杏「あ、この状況でぶっこんでくるんだ」

P「このままじゃ話が進まんからな。 それで、愛海にはピンで活動してもらう」

きらり「ピン…ですか?」

杏「なんで? 素直に3人ユニットでいいんじゃないの?」

P「俺も最初はそう思ってたんだが、面接とかしてみて、愛海はピンの方がいいと判断した」

愛海「どういうこと?」

P「まず、うちの今のユニット『キラキラニート』だが…これは杏のニートキャラと相反するきらりのはぴはぴキャラによって構成されている」

杏「んまそうだね」

P「ここで重要なのは2人のキャラが相反しているということだ。 これがこのユニットの核と言っても過言じゃない」

きらり「つまり、そこに3人目を加えたら…」

P「ラーメンにハンバーグをぶち込むみたいなもんだな。 つまり、既に『キラキラニート』は2人で完成しているんだ」

愛海「それを崩すわけにはいかないもんねー」

P「そう、それが1つ目の理由だ」

杏「1つ目?」

P「そう、そして2つ目の理由だが…単純に愛海はピンの方が面白い」

きらり「ピンの方が…?」

P「例えば、愛海がきらりと組んだとするだろう。 そうしたらどんな売り方になると思う?」

愛海「あたしがひたすらきらりちゃんを揉むかな」

きらり「それは絶対嫌です」

愛海「あーん、いけず~!!」

P「まあ、それと似たような売り出し方だろうな。 愛海が揉んできらりがお仕置きするって流れだ」

杏「なんかコントみたいだね」

P「気にすんな。 まあ、これも最初は受けるだろう、○ズ声優とかある時代だし…だが」

きらり「飽きられる…ですか」

P「そうだ、ワンパターンなんだ。 いくら創意工夫しても、結局きらりを揉み続けるだけ…揉むのをやめたら愛海である必要性が薄い」

愛海「んー、あたしは構わないけどなー」

P「そういう訳にはいかないからな…じゃあ、愛海がピンとして活動する場合、誰を揉むと思う?」

杏「んー、そりゃ場合によるんじゃない? 共演者もその時その時で変わるし」

P「そうだ、揉む対象が変わるんだ…つまり、リアクションも常に変わる」

きらり「あ、ワンパターンじゃないんだ」

P「あぁ、揉まれる人が変われば反応も違う。 常に新鮮なリアクションを伝える事ができる。

 そして『あの人が揉まれた時の反応が見たい』と言った要望も生まれてくる」

杏「なるほど…ピンだからこそ常に新しい人とできるわけだ」

きらり「でも皆が皆揉ませてくれるんでしょうか?」

P「そりゃあちゃんと相手に許可を取るが…まず最初の方は比較的引き受けてくれそうな人に頼む。

  そしてそれを続けていけば、自然と引き受けてくれる人が増えるだろう」

愛海「どうして?」

P「○木の闘魂注入ってあるだろ? あれだって猪木が無名の頃にやったら何すんだコノヤロ!!ってなるだろ

 でもそうならないのは何故か…○木にひっぱたかれることが光栄なこととされているからだ」

杏「あー大体わかった」

P「まあ、つまりだ。 コツコツと続けていけば、愛海に揉まれるのは光栄…とまではいかんかもしれんが

 美味しい。と思われるところまでは十分行けると俺は思ってる」

P「ま、これが2つ目の理由だ。 なにか言いたいことはあるか?」

きらり「私たちはありませんけど」

杏「愛海はそれでいいわけ?」

愛海「んー、嫌なわけじゃないけど…ただ」

P「ただ?」

愛海「きらりちゃんと杏ちゃんを揉むチャンスが減っちゃうのがあれかなーって…」

杏「駄目だこいつ…早く何とかしないと…」

P「んじゃつーわけだから…今日のところは解散ってことで」

「「「お疲れ様でしたー」」」

P「お疲れさん…んじゃちひろさん、どっか飲みに行きましょう」

ちひろ「…そんなこと言って、私が払うんでしょうどうせ」

P「当然じゃないですか」

ちひろ(しばきまわしたい…)

P「つーことだから、まあ親睦を含めるなりなんなりしてくれ」

きらり「分かりました」

P「んじゃ行きましょうか」ガチャ

ちひろ「くそう…こうなったら吐くまで飲んでやる…」バタン


杏「それじゃあどうしようか」

愛海「うーん…じゃあ部屋の片付け手伝ってもらえないかな?」

きらり「あ、もう越してきたんだ」

愛海「まだ入ってないけどね。 荷物でえらいことになってると思うし、手伝ってくれると助かるなーって」

杏「じゃあそうしよっか」

きらり「そだね」

愛海「ホント? いやー助かるよー」

杏「んじゃとりあえず寮に帰ろっか」


――女子寮

愛海「ここがあたしの部屋かな?」

きらり「えーと、うん番号もあってる」

杏「きらりの隣かー」

「あの」

愛海「え?」

「もしかして愛海ちゃん?」

愛海「はいそうですけど…どちら様?」

杏「あれ、寮の管理人兼トレーナーさん」

「初めまして、トレーナーです」

愛海「管理人さんでしたか、このたび引っ越してきた棟方愛海です! よろしくお願いします!!」

トレ「ふふっ、元気いいねー」

愛海「元気だけが取り柄みたいなものですから! まあお近づきのしるしに…」

トレ「?」

愛海「GO・TO・HEAVEN!!」モミッ

トレ「あっ!?」

愛海「んー…きらりちゃんよりは小さいけど、それでもなかなかのもみ心地…」モミモミ

トレ「んっ…ちょっとやめ…」

杏「あー…愛海、そろそろ辞めといたほうが」

愛海「いやー、少なくともあと10分くらいは…」モミリンコ

トレ「あっ…らめええええええええええええええ!!」ビクンビクン

愛海「!?」バッ

トレ「はぁはぁ…」

愛海「え、そんなに強く揉んでないよ…?」

杏「えーっと、トレーナーさん、アレなんだ」

愛海「アレ?」

杏「なんていえばいいんだろう…痴女?」

トレ「痴女じゃないです!」

きらり「あ、復活した」


杏「あー…あれだ、ちょっと人よりお盛んというか…」

愛海「感じやすいの?」

杏「感じやすいというか…自分で感じやすくしたというか…」

トレ「杏ちゃん、それ以上はちょっと…」

杏「あれはトレーナーさんの部屋にきらりと遊びに行った時のことなんだけど」

トレ「杏ちゃん!?」

――――

トレ「いらっしゃい杏ちゃん、きらりちゃん」

杏「お邪魔しまーす」

きらり「お邪魔します…やっぱり管理人なだけあって綺麗な部屋ですねー」

トレ「まあこの寮の見本にならないといけないからねー」

杏「いやー、トレーナーさんの料理楽しみだなー」

トレ「簡単な和食だけどね」

杏「いやいや、キッチンあるとはいえ、やっぱり毎日はむずかしいからなー」ガチャ

きらり「杏ちゃん、勝手に冷蔵庫開けたらだめだよ?」

トレ「いや、大した物入ってないから大丈夫よ」

杏「今後気をつけまーす…あ、お酒だ」

きらり「トレーナーさん、お酒飲むんですか?」

トレ「まあたしなむ程度には…ガッツリ飲むわけじゃないけど」

杏「御酌してあげようか?」

トレ「いやいや、杏ちゃんときらりちゃんがいるのに、私だけ飲むのは…」

杏「トレーナーさんにはいつもお世話になってるし、恩返しさせてよ」

トレ「いやでも」

きらり「私達のことは気にしないでください。 私達がやりたいだけですから」

トレ「そう? それじゃあお言葉に甘えちゃおっかな…?」

トレ「でさー! そいつ私が裸になったってのにドン引きしやがってさあ!!」

きらり「それは大変でしたね…」

トレ「ちょっと下が濃いってだけでよー…童貞かっつーの!!」

杏「あはははは…」

きらり(どうしよう杏ちゃん…)ヒソヒソ

杏(まさかここまで酒乱とは…)ヒソヒソ

トレ「…」ガタンッ

杏「ヒッ!?」

トレ「…トイレ」テクテク

きらり「ひ、ひっぱたかれるかと思った…」

杏「…今のうちに服片付けてあげようか」タタミタタミ

きらり「でも勝手に部屋漁るのは…」

杏「大丈夫だって、まさかクローゼットにエロ本隠してるわけでもあるまいし…」ガラッ

こけし「ワイ、電気で動くで! すごいやろ?」

杏「」

きらり「」

杏「…」ストン

きらり「…あの」

杏「きらり」

きらり「っ…」

杏「私達は何も見なかった…いいね?」

きらり「…そうだね」

杏「…」

きらり「…」

杏「…トレーナーさん遅いね」

きらり「大きい方じゃ?」

杏「いや、もしかしたら吐いてるかも」

きらり「あー…」

杏「ちょっと様子見てくる」

きらり「うん」


杏「えっと、ここかな。 トレー…」

…アッ

杏「!?」

ン・・・フッ…

杏(このやけに艶やかな声…まさか)

ブブブブブブ

杏(ア カ ン)

きらり「杏ちゃん? どうしたの?」テクテク

杏「…帰ろっか」

きらり「え? いきなりどうしたの…」

ブブブブアァーンブブブブブ

きらり「…」

杏「…」

きらり「…帰ろっか」

杏「…うん」

杏「――てなことがあってね」

愛海「うわぁ…」

トレ「違うの! あの時はちょっと飲み過ぎて!!」

杏「次の日様子を見にいったら…ちょっとそれ以上は杏の口からは…」

愛海「うわぁ…うっわぁ…」

トレ「ううっ…いっそ殺して…」

きらり「杏ちゃん、やりすぎ」

杏「ごめんごめん、なんかトレーナーさんは苛めたくなるというか…」

トレ「新しい入居者さんが来るって聞いて張り切ってたのに…完全に変態と思われた…

   軽蔑される…もう駄目だぁ…」

愛海「…大丈夫だよ、トレーナーさん」

トレ「えっ…?」

愛海「あたしは、そんなことで軽蔑したりなんかしない…絶対にね!」

トレ「あ、愛海ちゃん…!」

杏「でも本音は?」

愛海「割とドン引き」

トレ「うわあああああああああああああん!!!!」

きらり「とりあえず片づけよっか」

杏「きらりも割とドライだよね…」

愛海「トレーナーさんも部屋にこもっちゃったしねー、まああたし達のせいだけど…」

杏「今度お菓子もって謝り行こうか」

愛海「なんかあたし最近謝ってばかりな気がするよ」

きらり「初対面の人揉むの辞めればいいと思うよ」

愛海「そんな! 私に死ねと申すか!?」

きらり「強い調子で言われてしまった…」

杏「あんなに強い調子で…」

きらり「とりあえず片付けよっか」

杏「それにしてもダンボール多いね」

愛海「まあ、とりあえず持ってこれるもの持ってきたからね」

杏「へえ…あ、漫画とかも持ってきたんだ」

愛海「全部はさすがに無理だったから、気に入ってる奴だけだけど」

杏「裏切りは○の名前を知っている、レン○イ至上主義…バリバリの少女漫画だねー」ダレカサントチガッテ

きらり「タイトルだけは聞いたことある」ワルカッタネ

杏「ふむふむ…え、最近の少女漫画ってこんなに過激なの?」

愛海「過激って?」

杏「普通にS○Xしてるんだけど」

愛海「あー…でも大体そんなもんだよ少女漫画って」

杏「少女漫画ってこえー」

きらり「…うわ、女の子同士でやってるこっちの漫画」

杏「それなんてエロゲ?」

きらり「というか漫画読んでないで片付けないと」

杏「それもそだね…あれ、なんだろこのダンボール」

愛海「あ、それは大切なモノだから自分でやるよ」

きらり「大切なモノって?」

愛海「まーなんというか、アイドル目指したきっかけっていうか…」

杏「そう聞かれると開けたくなるのが人間ってもので…」

愛海「揉むよ?」

杏「すみませんでした」

きらり「弱っ」

杏「にしても、アイドル目指したきっかけかー…」

きらり「杏ちゃんは拾われたからね」

愛海「拾われた…?」

杏「まあ、その話はおいおいするとして…どうしてアイドルになろうとしたの?」

愛海「うーん、色々理由はあるんだけどさ…やっぱりある人に憧れたからかな」

きらり「ある人?」

愛海「そんなことより! 早く掃除しようよ!!」

杏「うわ、露骨に逸らした」

きらり(…憧れか)

――そして愛海は芸能活動を開始した


愛海「いやー、早苗さんは揉み応えがあるなー」モミリンチョ

早苗「あんまりやると逮捕しちゃうぞ☆」


愛海「ふむふむ…これはなかなかの弾力…」プヨプヨ

かな子「んっ…お菓子に釣られたとはいえ…こんなに激しくされるなんて…」


愛海「いやぁ…あのときのこと見てからずっと揉んでみたかったんだよねー」モミリンコ

みくP「なんで私までっ…あ、ソレ以上はまずい!!」


愛海「うーん…少なくとも17歳ではないし…かと言って30歳超えてるってこともないかなー」フヨフヨ

菜々「な、菜々はラブリー17歳ですからっ!!」

みく「ちょっと待つにゃ! この流れだと最後はみくじゃないかにゃ!!」

愛海「あ、みくにゃんはいいです」

みく「なんでにゃ!?」


――そして1ヶ月の月日が流れた

スタッフ「お疲れ様でしたー」

きらり「お疲れ様でした」

愛海「お疲れ様でしたー!」

きらり「それにしても随分と人気になったね、愛海ちゃん」

愛海「いやー、まさか765プロのあの人を揉めるなんて思わなかったよー」

きらり「揉む…?」

愛海「きらりちゃん、大きさじゃないんだよ。 もっと本質的なものをだね…」

きらり「はいはい、分かったから…でも結構嫌そうな顔してたよね」クットカイッテタシ

愛海「そだねー…ちょっと謝りにいってくるよ」

きらり「じゃあプロデューサーさんが迎えに来るまでまだ時間があるから、楽屋で待ってるね」

愛海「うん、分かった」

――楽屋

愛海「ただいまー」ガチャッ

きらり「おかえり」

愛海「いやー、結構心良く許してくれて助かったよー」

きらり「そうなの? こういうの許してくれない人だと思ってた」

愛海「なんでも事務所で同じようなことされてるらしいよ」

きらり「なんか不憫だね…」

愛海「あ、きらりちゃんおかし食べる?」

きらり「じゃあ貰おっかな」

愛海「おっけー、はいっ」

きらり「ありがと」

愛海「んー…美味しいねこのお菓子」

きらり「愛海ちゃん、このお仕事楽しい?」

愛海「ん、どうしたの急に?」

きらり「…なんとなくだけど」

愛海「そだねー、すっごい楽しいよ! 色んな人とお話できるし、ファンの人は応援してくれるし、おっぱいも揉めるし!」

きらり「そっか」

愛海「…きらりちゃんは楽しくないの?」

きらり「え…」

愛海「なんかきらりちゃん、疲れた顔してる」

きらり「…最近ちょっと寝不足で、ね」

愛海「ダメだよー、ちゃんと寝ないと」

きらり「うん、気をつけるよ」

きらり「…愛海ちゃんさ」

愛海「ん?」

きらり「私のこと、どう思う?」

愛海「きらりちゃんのこと…そうだなー…」

きらり「…」

愛海「すごいと思う…かな」

きらり「すごい?」

愛海「なんて言えばいいかわからないけど…少なくともあたしじゃあのキャラは無理だなーって」

きらり「そっか…」

愛海「んー…実際に言葉に出すと難しいなー…」

きらり「いや、もういいよ。 ありがとう」

愛海「…1つだけ言っていい?」

きらり「なに?」

愛海「あたしは、きらりちゃんのこと見下したりだとか、哀れんだりは絶対にしない」

きらり「…」

愛海「きらりちゃんのことずっと応援してる…だって、ファンだからね」

きらり「…そっか。 愛海ちゃん」

愛海「なーに?」

きらり「ありがと」

愛海「…どういたしまして」

愛海「本当はもっと言いたいことはあるんだけど…ちょっと今はまだ」

きらり「いいよ、無理しなくて」

愛海「ごめんね、いつか、絶対に言うから」

きらり「うん、分かった」

P「おいすー」ガチャ

きらり「あ、お疲れ様です」

愛海「お疲れ様です!」

P「忘れ問ないな~、んじゃ帰るべ」

愛海「はーい」

きらり「…」

愛海「きらりちゃん?」

きらり「…あ、うん、大丈夫」

愛海「そう…?(なんだろう、きらりちゃん)」









(すごく辛そうな顔してる)

―数日後
――事務所

愛海『これはすごい、見た目だけじゃない弾力と包み込むような柔らかさ…まさに至高のおっぱいといっても過言じゃないよ!!』モミリンス

どたぷん『あらら~』


杏「いやー、ついにあの765プロまで手中に収めるとは…」

きらり「…」

杏「愛海も随分と人気になったもんだ…あれ、どしたのきらり」

きらり「…え、何が?」

杏「いや、なんか思いつめたみたいな顔してたから」

きらり「…愛海ちゃんってすごいよね」

杏「どしたの急に」

きらり「リアルでも仕事でも、まったく変わらないで、それが受け入れられてるもんね」

杏「まあ、キャラガチガチのきらりからみたら羨ましいのかもねー」

きらり「…」

杏「…本当に大丈夫きらり?」

きらり「…ちょっとトイレ行ってくる」ガタッ

杏「いってらっしゃい」

きらり「…」ガタン

杏「…どうしたんだろきらり」

杏「きらりトイレ長いなー」

ちひろ「ただいまー」ガチャ

杏「あ、おかえりちひろさん」

ちひろ「あー…疲れた」ドサッ

杏「なにそれ」

ちひろ「ジュースとか切れてたから買ってきたのよ…ちょうどセールやってたし」

杏「へー、プロデューサーに買ってこさせればよかったのに」

ちひろ「…あれが無事にお使い出来ると思う?」

杏「ごめん、失言だったよ」

ちひろ「まったく…あれ、きらりちゃんは?」

杏「トイレ」

ちひろ「え? でもトイレの電気ついてなかったわよ」

杏「あれ、でもトイレ行くっていって出て行ったのに」

ちひろ「ちょっと見てくるわね」ガチャ

杏「おかしいなあ…」

ちひろ「杏ちゃん!?」

杏「あれ、どしたの」

ちひろ「きらりちゃん、トイレにいないどころか靴もないわ!」

杏「えっ!?」

杏「そんな、トイレって確かに言ってたのに」

ちひろ「きらりちゃん、2時間後に収録があるのに…どうすれば」

杏「とりあえず電話してみるよ」ピポパ

「話は聞かせてもらった!!」

杏「帰れ」

ちひろ「失せろ」

P「そんなー」

ちひろ「今あなたと遊んでる暇はないんです! 探しに行かないと…」

P「地球は滅亡する!!!!」

ちひろ「黙れ!!!!!!!!」

P「ふぁい」

杏「…ダメだ、電話に出ないよ」

ちひろ「私はとりあえず事務所の周辺を見てくるから、杏ちゃんは女子寮をお願い!!」

杏「わかった」

P「あのー僕は」

ちひろ「とりあえず適当に探してこい!」

P「サーチヒロッサー!!」

ちひろ「…ダメだわ、見つからない…一体何処にいったのかしら…」

携帯「プルル」

ちひろ「プロデューサーさんから? もしもし、見つかりました!?」

P『いやー大変でしたよ』

ちひろ「それで何処にいたんですか!?」

P『え? ああ大変だったのは事務所にGが出たからで(ピッ)

ちひろ「…何考えとんじゃあいつは!!」

携帯「プルル」ピッ

ちひろ「いい加減にしろや!!!!」

杏『ヒッ!?』

ちひろ「え、あ、杏ちゃん!? ごめん、プロデューサーさんかと思って!!」

杏『びっくりした…またなにかやらかしたの?』

ちひろ「いやまあ…それより見つかったの?」

杏『あーうん…一応自室にいたんだけど…』

ちひろ「よかったー…一応?」

杏『…とりあえず事務所に連れて行くから、先帰ってて』

ちひろ「わかったわ」

ちひろ「杏ちゃんは!?」バターン

P「あ、ちひろさん。 聞いてくださいよ、屋根裏探してたらGが10匹くらいワラワラと」

ちひろ「靴がなくなってるのに屋根裏にいるわけがないでしょうが!!」

P「分かりませんよ! 靴を持って室内に潜んでる可能性だってあるじゃないですか!!」シンチャンデミマシタ!

ちひろ「て、こんなこと言ってる場合じゃない! 杏ちゃんは?」

P「杏? 今頃小粋なパーティーでもしてんじゃないですか?」

ちひろ「じゃなくて! 杏ちゃんがきらりちゃんを見つけたって電話してきたんですよ!!」

P「それを早く言ってくださいよ!」

ちひろ「あんたが話を逸してたんでしょうが!!」

杏「…うるさいなあ」ガチャッ

ちひろ「杏ちゃん! ごめんね、プロデューサーさんが…それより、きらりちゃんは!?」

杏「あーと…まあ、見たほうが早いかな…」

P「ど、どういうことだってばよ!?」

杏「えーっと…」






「にょわー☆ みんなハピハピしてゆぅ?」

だらだらやってたらこんな時間になってしまった…
すみませんもう寝ないと死にます。 残りを明日の同じく21時から投下します

ちひろ「こ、この声は…」

P「ありえない、何かの間違いではないのか?」

杏「あー…」

きらり「にょわ? みんなどうしたんだにぃ?」

ちひろ「き、きらりちゃん…よね?」

きらり「きらりはきらりだよ?」

P「はっはっは、またまたドッキリなんて仕掛けちゃって」

きらり「どっきり? きらりもPちゃんにドッキリしかけゆー☆」

P「Pちゃ…あばばばっばばばばばっばばばばば」

きらり「きゃー☆ Pちゃん泡吹いてるー☆ かわいいにー☆」

ちひろ「こ、これは一体どういうことなの…?」

杏「杏が見かけた時にはもうこうなってて…」

ちひろ「頭とか打ったのかしら…それとも変なもの食べたのかしら…」

きらり「うゆ? きらりはきらりだにぃ?」

杏「きらり…」

ちひろ「もう時間がない…とにかくPさん! きらりちゃんを収録現場に連れて行ってあげてください!」

P「え? この状態をきらりですか?」

ちひろ「はい!」

P「笑えん冗談だな」

ちひろ「冗談みたいな顔にしてやろうか?」

P「いってきまふ」

きらり「にょわー☆ 行ってくるにぃ☆」

ちひろ「大丈夫かしら…きらりちゃん…」

杏「…」

ちひろ「一度お医者さんに見せたほうがいいのかしら…」

杏「…いや、多分病気とかじゃないと思う」

ちひろ「え?」

杏「今日ちひろさんが来る前も、ちょっと様子がおかしかったから…」

ちひろ「…杏ちゃん」

杏「どうしてああなったかはわからないけど…」

ちひろ「…そうね、少し時間を置きましょう」

杏「…ちひろさん」

ちひろ「時間が解決してくれるかもしれないし…今は、様子を見ましょう」

杏「うん、それがいいと思う」

杏「それじゃあ杏は女子寮に帰るよ」

ちひろ「あら、勉強してたんじゃ?」

杏「きらりが帰ってくるまで待ってるのもアレだし…それに」

ちひろ「…」

杏「…今のきらりとの関係を、一度一人で考えたいんだ」

ちひろ「わかったわ。 それじゃあお疲れ様」

杏「お疲れ様でした」ガチャッ

ちひろ「…とりあえずスケジュールの確認しときましょ

    愛海ちゃん、杏ちゃんはお休みで、きらりちゃんは今のだけね…」

P「ただいまー」ガチャッ

ちひろ「おかえりなさい」

P「いやー死ぬかと思いましたよ」

ちひろ「どうかしたんですか?」

P「いや、常時あのテンションのきらりと二人っきりとか…」

ちひろ「あぁ…」

P「コンビニでバイトしてた時に立ち読みに来た全裸のおっさんと二人っきりの時並でしたよ」

ちひろ「へー」

P「あ、信じてませんね? 全裸の変態と二人っきりになる呪いかけますよ?」

ちひろ「そんなことより、収録はどうでしたか?」

P「そうですねー、監督とかスタッフさんとかも驚いてたんですが…」


蘭子『きらりさん!? どうしたんですか!?(黒炎の魔術師)』


P「って感じに共演者のブリュンヒルデちゃんが蘭子ちゃんになるくらい驚いてましたよ」

ちひろ「そりゃそうもなりますよね…」ブリュンヒルデチャンヤメタゲテ

P「でも収録自体はスムーズに進みましたよ」

ちひろ「ちゃんと指示とかも守ったんですか?」

P「ええ、きっちりこなしてましたよ」

ちひろ「んー…記憶が吹っ飛んだり性格自体が変わっちゃたわけじゃなさそうですね…」

P「まぁとりあえず仕事に支障はないっぽいんで一安心ですね」スクッ

ちひろ「そうですねー…って、もう何処行くんですか?」

P「ちょっと気になることがありまして、外に出てきます」ガチャッ

ちひろ「…仕事は?」

P「…多分帰ってきます」バタン

ちひろ「…帰ってこないんだろうな」ハァ

――時が解決してくれると信じていた一向…しかし


きらり「にょわー☆ アイス食べるにぃ?」

杏「う、うん…もらうよ」


愛海「きらりちゃん揉ませてー!!」

きらり「うゆ? 構わないにょ☆」

愛海「…えーと、ごめん。 なんか今揉んだら無理やりと変わらない気がする」


きらり「ちひろちゃん肩もんであげゆー☆」

ちひろ「あ、ありがとうねきらりちゃん…」


きらり「それでねー、このあいだの杏ちゃんがとってもかわいかったんだにぃ☆」

P「今わかりました。『宇宙の心』は、彼だったんですね!」

きらり「にょわ? つまり杏ちゃんは宇宙クラスにかわいいってことだにぃ?」

P「ハハッ(何言ってんだこいつ)」


ちひろ(ふぅ…こんな時間の電車とはいえ、ふたりきりなんて…)

「いやー暑いですねー」

ちひろ「え、あ、そうですねー」(いきなり話しかけてくるなんて…って下着姿!?)

「こんなに暑いと脱ぎたくなりません?」スルッ

ちひろ「ちょっ!? なんで裸になるんですか!?」

「暑いからじゃないですかー。 さあ、お姉さんも脱いじゃいましょうよ」

ちひろ「ちょ、やめ、ほんとに…メエエエエエエデエエエエエエエエエ!!!!」


――改善されぬまま一週間が経とうとしていた

ちひろ「きらりちゃん、戻らないわね…」

杏「そうだね…やっぱり考えが甘かったのかな…」

ちひろ「一応色々と調べてはいるんだけど…これと言ったものも見つからないし…」

愛海「あのーちょっといい?」

ちひろ「なにかしら?」

愛海「きらりちゃんって、あたしが来る前はずっと初めてあった時みたいだったんでしょ?」

杏「まあ、少なくとも私達と会ってからはそうだったね」

愛海「…もしかしたら、あたしのせいなのかな」

ちひろ「愛海ちゃん?」

愛海「だってあたしが来てからああなったんじゃ…」

ちひろ「そんなことないわ! 愛海ちゃんのせいなんかじゃ…」

愛海「でも! きらりさんの様子がおかしくなりだしたのって、あたしの出てる番組見てた時なんでしょ?」

杏「それは、そうだけど」

愛海「やっぱり、あたしのせいで…」

ちひろ「愛海ちゃん」

愛海「なに?」

ちひろ「もし、あなたのせいだと仮定するとしましょう」

杏「ちひろさん!? 何言ってる…」

ちひろ「いいから!…もしそうだとしたら、あなたのどこが悪かったのかしら?」

愛海「どこがって…いきなり胸を揉んだり…」

ちひろ「きらりちゃんはそれぐらいでへこたれる子じゃないし、本当に嫌なことはちゃんと声にだすわ」

愛海「じゃあ…タメ口とか…」

ちひろ「タメ口がいけないんだったらプロデューサーさんがとっくに指導してるわ」

愛海「じゃあ…」

ちひろ「愛海ちゃん。 自分のどこが悪かったのか、それどころか自分が悪かったのかすら曖昧で謝っても、相手を逆なでするだけよ」

愛海「…」

ちひろ「それに、私達は愛海ちゃんのせいだなんてこれっぽっちも思ってないわ」

杏「まあ、そうだね。 だからそう気を落とす必要はないよ」

愛海「ちひろさん…杏ちゃん…」

杏「でも、これからどうすればいいんだろう…」

ちひろ「そうね…やっぱり病院に連れて行くべきなのかしら…」

愛海「でも、素直に行ってくれるかな?」

ちひろ「…最悪、無理矢理にでも(ガタッ)

杏「ん?…あっ」

きらり「…」

ちひろ「き、きらりちゃん…どうしたの? ただいまも言わずに…」

愛海「そうそう、こっちに来て座りなよ」

杏「お菓子もあるよ…きらり?」

きらり「…きらり、病気なんかじゃないにぃ☆」

ちひろ「きらりちゃん…?」

きらり「だから、病院には行かないにぃ」

杏「…きらり。 きらりはそう思ってるかもしれないけど、もしかしたら自覚症状がない病気かもしれない」

きらり「…」

杏「だから、念のためにお医者さんに見てもらおうよ」

きらり「杏ちゃんは、きらりが病気だと思うのかにぃ?」

杏「…だって、今のきらり…おかしいよ」

きらり「おかしいって?」

杏「本当のきらりは、暗くて、女の子っぽくなくて…でも、やさしくて暖かい子だった」

きらり「…」

杏「私は、そんなきらりと一緒にいて、とても楽しかったよ…だから、本当のきらりに戻ってよ…」

きらり「…本当のきらりって、なんなの?」

杏「…え?」

きらり「…ちょっとお散歩してくるにぃ☆」ガチャ

ちひろ「きらりちゃん!?」

きらり「…」バタン

杏「あたしのせいだ…早く追わないと!」

愛海「あたしも行く!」

ちひろ「待って! あなた達はこの後すぐに収録があるでしょう!」

杏「でもきらりをほっといては…」

愛海「収録どころじゃないよ!」

ちひろ「いい? 私が探してくるからあなた達はプロデューサーさんと一緒に現場に行って」

杏「そんな…元はといえばあたしが…」

ちひろ「心配なのは分かるわ…でも、今あなた達が収録をほったらかしたら、スタッフの人達に迷惑をかけることになるし…

    スタッフさん達があなた達を心配する…今のあなた達のように」

愛海「それは…」

ちひろ「大丈夫、私が絶対に見つけて帰ってくるから…」









P「いや、ここは俺に任せてください」

ちひろ「Pさん!? 今まで何を…」

P「ちょっと電話をしてまして…それより、ちひろさんは2人を送ってあげてください」

ちひろ「でも」

P「こんな時すら社長任せじゃ、プロデューサーの名が泣きますからね…それに」

ちひろ「それに?」

P「きらりがああなった原因、わかったと思います」

ちひろ「ホントですか!?」

P「ええ。 ですからちひろさん、2人を頼みます」

ちひろ「…分かりました。 あなたを信用します」

P「初めて言われましたよそんなセリフ。 あ、それと愛海」

愛海「え、何?」

P「ちょっとお前から借りたいものがあってな」

――女子寮 屋上


きらり「…」


杏『私は、そんなきらりと一緒にいて、とても楽しかったよ…だから、本当のきらりに戻ってよ…』


きらり「…本当の、私…」

P「うぃーっす、邪魔するでー」ガチャッ

きらり「!?」

P「隣、いいか?」

きらり「…鍵がかかってたはずだにぃ☆」

P「おいおい、忘れたのか? 俺はピッキングの天才だぜ?」

きらり「…菜々ちゃんの時かにぃ?☆」

P「ふっ…通信講座で習った腕は伊達じゃないぜ」

きらり「にょわー☆ Pちゃんかっこいいー☆」

P「はっはっは、崇めたまへ」

きらり「うきゃー☆」ダキツキ

P「ヒギィ!」ロープロープ

きらり「Pちゃんよわーい☆」

P「死んだじっちゃんがあの世で回転斬りしてたよ…」

きらり「Pちゃん面白いにぃ☆」

P「…きらり」

きらり「にょ?」

P「悪かったな」

きらり「え?」

P「お前を追い込んだ原因は俺にある」

きらり「…」

P「すまなかった」スッ

きらり「…なんのことか分からないにぃ☆」

P「お前は辛かったんだろう…キャラを求められることじゃなくて、キャラが愛されていることが

  そして、自分自体は愛されていないと思った」

きらり「…」

P「これは安倍さんに聞いた話なんだがな―」


菜々『えぇ…きらりちゃんがああなったのは…私のせいでもあると思うんです

   私は、どちらも本当の自分だと信じています…ですけど、きらりちゃんは信じきれなかったんだと思います

   現実とキャラとのギャップが私よりも大きかったのもあるでしょうね…

   あくまでキャラが愛されているのであって、自分が愛されているわけじゃないと

   そういう思いが、私の言葉で更に大きくなって…

   きらりちゃんに励ましで言ったことが、きらりちゃんを苦しめることに…』


P「―そして、愛されているキャラを本当の自分にすればいいと考えた」

きらり「…」

P「そうすれば皆から本当に愛されるって…でも、現実は違った

  ファンからの声援は何も変わらなかったし、皆は逆によそよそしくなった

  時間が経てば慣れてくれると思ったが、それどころか自分を病院へ連れて行こうとしていた」

きらり「…」

P「ショックだっただろう…愛されるどころかキチガイ扱いされたんだから

 でも、彼女たちにはそんなつもりは毛頭ない…純粋にお前を心配して きらり「わかってます」

P「…」

きらり「わかってるんです、そんなこと」

P「そうか」

きらり「急に何も言わずに、気が狂ったみたいな行動して…それで皆から愛されようなんて、わがままだって」

P「…」

きらり「わかってたんですよ! そんなことぐらい!!…それでも私は…私は…!!」

P「いいじゃないか」

きらり「…え?」

P「お前の性格じゃあ、わがままなんて殆どいってこなかったんだろう?」

きらり「…まあ」

P「だったら、こんな時ぐらいおもいっきりわがままを言えばいい

  本当の私を愛してくれって、キャラなんかじゃない、本当の私を愛してって」

きらり「…そんなこと言ったって」

P「『本当の私』ってのがわからないんだろう?」 

きらり「…!」

P「まあ、俺もそんなことわからん。 普段の糞ふざけているのが本当の自分なのか、今の糞まじめなのが本当の自分なのか」

きらり(自覚あったのか…)

P「でもんなことどうでもいいじゃないか」

きらり「そんな軽薄な…」

P「だってさ、作ったキャラだろうが元々の性格だろうが、どっちもどっちじゃないか」

きらり「どっちもどっち?」

P「万人から愛されるなんて無理だ。 どんな聖人だろうと、妬む奴や気に食わない奴がいる

  でも逆にいえばどんな奴でも愛してくれる奴はいるんだ

 お前のキャラを愛してくれる奴がいる、お前の素を愛してくれる奴がいる。 そして両方を愛してくれる奴がいる」

きらり「両方…?」

P「じゃなきゃ2ち○んとかで『諸星きらりちゃんはハピハピカワイイ&本当は根暗カワイイ』なんてスレ立たねえって」

きらり「なんで2○ゃん見てるんですか」

P「いや、風評被害とかあったらいけんし、一応火消しとかすることになるかもしれんし…」チナミニイマ6スレメダゾ

P「まあ、本当の自分なんてそんな死んでからもわからんようなこと考えたって疲れるだけだべ?」

きらり「そうかもしれないですけど…」

P「この前、蘭子ちゃんと共演しただろ?」

きらり「…そうですね」

P「あの時、彼女すごい驚いてた。 でも、それと同じくらい心配してた」

きらり「心配…」

P「休憩の時、こっそり俺のところにやってきてな―」


――――めんど…雰囲気がアレなんで翻訳分のみ


蘭子『あの、突然すみません…あ、きらりさんのことなんですけど…

   急にあんなことになってて、とっても心配で…直接言えればいいんですけど、すみません臆病で…

   …え? 本当の自分…ですか? あ、いえいえいきなりだなんてそんな!

   …そうですね、私はこんな口調でしか喋れないじゃないですか

   直さなくっちゃとは思ってます…でも、これを恥じるつもりはありません

   この口調は私の大切なアイデンティティですし、今までこれで生きてきましたから…

   でも、この口調じゃなくなった私も、立派な私だと思うんです

   別にどちらか、という話じゃなくて…本当の自分っていうのは、もっと違った…

   うぅ…ごめんなさい…うまく言えなくて…あ、きらりさんによろしく言っておいてください』

P「いい子だろ? 流石俺が推してるだけある」

きらり「…」

P「…んとまあ、蘭子ちゃんのとおり、本当の自分なんて考えるものじゃないってこった」

きらり「すごい意訳しましたね」

P「まあ気にすんな」

きらり「…そうですね、あんなに考えていたのが馬鹿らしくなってきました」

P「そりゃあよかった。 んじゃ、ついでに問題は全部潰しとこうか」

きらり「問題って?」

P「お前を追い詰めたのはキャラを押し付けてしまった俺が大本だ。 それに安倍さんの言葉や蘭子ちゃんのキャラもあるだろう

  だが、実際のトリガーになったのは…愛海、だろう?」

きらり「…」

P「勿論愛海が悪いわけじゃない。 お前が悪いわけでもない。 ただ、羨ましかったんだろう?

  身近でキャラを作らずに、そのままの自分で周りからもファンからも愛されている愛海が

  蘭子ちゃんも似ているが、彼女はキャラとも取れる強烈な性格が愛されていたからな

  愛海は比較的自然体に近かったし…それに、お前が憧れていた友達に似ていたんだろ?

  明るくて、元気そうな友達に」

きらり「…」

P「きらり、これを見てくれ」スッ

きらり「…これって? DVD?」

P「愛海がアイドルを目指した理由だ。 愛海から借りてきた」

きらり「…私のサイン入りの…インタビューDVD…」

P「ある芸能人の本性を暴くっていう企画で、応募者一名の応募者プレゼントとして撮ったものだ。 覚えているか?」

きらり「はい…私がアイドルを目指した理由とかをしゃべっているのを、Pさんがカメラで取ってましたね…2人きりで」

P「あぁ、そのおかげか中々踏み込んだ話もできたな。 そしてこれは管理人さんから聞いた話だが―」


トレーナー『はい、トレーナーです…あぁ、プロデューサーさん。 どうしたんですか?

      きらりちゃんのことですか? すみません、私も心配なんですが理由とかは全然で…

      え? きらりちゃんじゃなくてもいいから最近のこと? 
    
      そうですねえ…あ、愛海ちゃんがこの前遊びに来てくれたんですけど

  
      愛海ちゃんがきらりちゃんのインタビューDVDを持ってきて、これがあたしのアイドルを目指した理由なんだーって…

      あれ、うっすらきらりちゃんの声聞こえませんか? え、そっちどうなってるんですか?

      あのーもしもーし!? きーこーえまーすーかー!?』


P「そしてこれを聞いた時思い出してな、愛海と会った時に聞いたアイドルを目指した理由をな」

きらり「アイドルを…目指した理由…」

P「あぁ―」



――――


P「あー…スカウトとかめんどくさい…バックレてネカフェでも行こうかね…ん?」

愛海「ふーんふーん♪」

P「顔は悪くないな…だが、声をかける度胸など俺にはないのであった、まる」

愛海「まっしゅまーろほっぺ☆」

P「む、あの口ずさんでる曲…俺が適当に作詞したら奇跡的に採用されたやつじゃないか…」

愛海「ゆびっさきでーぷにぷにー」

P「まてよ、ここで俺が話しかけたら、あのきらりさんのプロデューサーさんですか!? 
  
  キャーステキー、って感じで簡単にスカウトできるのではないか?」

愛海「うひひ…あたし的にはましゅまろおっぱいを揉みたいな~」

P「やだなにあの子こわい」

女子高生T「あの人、女の子の方見てボソボソ喋ってるわ…」ヒソヒソ

女子高生H「怖いね…警察呼んだほうがいいのかな?」ヒソヒソ

P「あんな恐ろしい子を向かい入れるなんて…どうかしてたようだ…」

愛海「…それにしても、本当のきらりちゃん見てドン引きしちゃうなんて…」カサカサ

P「むっ、あれは…きらりのマル秘デーブイデーじゃないか。 まさか当選者に会うとは…

  これは運命力を感じますなwwwww」

愛海「まったくわかってないなー…ん?」

P「そこの御仁wwwwもしかしてやらはしやらりのファンの方ですかな?wwww」

愛海(うわきも)「まあそうですけど…」

P「んんwww異教徒なら導かざるを得ないですがwwww同志ならば話は早いwwww」

愛海「は、はぁ…」

P「申し遅れましたなwwww拙者こういうものでありましてwwww」メイシスッ

愛海「えっと…え、きらりちゃんのプロデューサー!?」

P「ちょっとあそこでお茶しませんかwwwwwペヤッペヤッwwwww」

P「ほうほう、最初はきらりの胸に惹かれたと」

愛海「あれはいいおっぱいだったからねー。 大きすぎず、小さすぎずってね」

P「そして出演番組を見ているうちにファンになった…まあ、よくあるパターンですな」

愛海「まあね(急に偉そうになったなー)」

P「それで、そのDVDはどうしたの? 転売を買ったの?」

愛海「まさか! 正真正銘自分の運で当てたものだよ!!」

P「それはすごい…ところで、どう思いましたかな?」

愛海「どうって?」

P「正直それははっちゃけすぎてきらりのファンがぶっ倒れるレベルだと思って」

愛海「まあ、普段とは全然調子が違ったね…でも」

P「でも?」

愛海「とっても魅力的に見えたんだ」

P「魅力的に…」

愛海「自分の弱さってさ、そう簡単にさらけ出せないと思うんだよ

   でもこのDVDってさ、そういうのを全部出してるじゃん?

   あたしは結構さばさばしてるっていうか、細かいことは気にしないタイプだけど…

   でもやっぱり、心の奥でどうしようも出来ずに押し込めてる気持ちがあるんだ

   誰かに話すことなんて出来ないし、誰かと共有することも出来ない…
 
   さらけ出そうと思えれば簡単だけど、さらけ出すのが怖いんだよね

   だから、それをさらけ出してるのを見て、ちょっと勇気を貰ったんだー」

P「ふむふむ」

愛海「きらりちゃんのキャラは人を元気にしてくれるし、辛いことを忘れさせてくれる…

   でもキャラと実際のギャップってすごいと思う。 それを辛いと思ってることもDVDで言ってたけど…

   それでも、そのキャラが好きって言えるのって、とってもすごいことだと思うんだ」

P「なるほど」

愛海「このDVDで見れてよかったと思う。 きらりちゃんのこと深く知れたし、もっとファンになっちゃったから」

P「へえへえ」

愛海「あたしも誰かに勇気を与えてみたいなー…なんてことも思ったりね」

P「ほうほう…ところで熱海さんでしたっけ?」

愛海「愛海だよ! 温泉じゃなくて」

P「いっそのこと、あなたも勇気を与えてみませんか?」

愛海「え?」

P「我が社はアイドルを随時募集しています。 私達と一緒に夢を、見ませんか…?」

愛海(やだ宗教臭い…)

P「――まあ、こんなかんじだったな」

きらり「色々突っ込みたいことはありますけど…」

P「突っ込みだなんてそんな…」

きらり「なんか、もうどうでも良くなってきました」

P「え…まさか自殺」

きらり「しませんよそんなこと…ただ、もうちょっと簡単に考えてみようかなーって」

P「そうか」

きらり「…すみません、迷惑をお掛けして」ペコリ

P「気にすんな。 それに謝るならちひろさんや愛海、杏に謝ってやれ」

きらり「…ありがとうございます」

P「んじゃ事務所戻るか」

きらり「分かりました」

きらり「…そういえば」

P「ん?」

きらり「どうしてここにいるって分かったんですか?」

P「ああ、それはな――」


みく『はいもしもし…え? どなたですか? いや、オレオレ言われても…

   ちょっと、なんで電話番号知ってるんですか!? は? プロデューサーさんから聞いた?

   …え? きらりちゃんがよくいる場所? いや、そんなこと聞かれても…

   あ、そういえばよく屋上にいるのは見ますけど…あの、赤っぽい3階建ての…

   ええ、こっちの事務所から一応見えるので…ええ、はい

   あ、いえいえ役に立てば幸いですけど…はい、はい…あ、それじゃあまた

   …って! 結局どなたなんですか!? もしも』


P「って感じに」

きらり(不憫な…)

――事務所

P「うぃーっす」ガチャッ

きらり「…」

ちひろ「あ、プロデューサーさん!!」

P「あら、もう帰ってきたんですか?」

ちひろ「近場でしたし、短めの収録でしたから…」

P「てことは結構喋ってたんだなー俺ら」

杏「きらり!!」

愛海「きらりちゃん!!」

きらり「杏ちゃん…愛海ちゃん…」

杏「きらり…心配したんだよ?」

愛海「収録中も心配で全然揉めなかったよ!?」

きらり「…ちひろさん、杏ちゃん、愛海ちゃん…心配かけて、ごめんなさい」ペコリ

ちひろ「いいのよ、無事戻ってくれただけで」

愛海「そうそう! たまには吹っ切れないと!!」

杏「…きらり」

きらり「杏ちゃん…」

杏「…」ギュッ

きらり「あっ…」

杏「ごめんね…ごめんねきらり…」

きらり「…うん、私こそ…ごめんね…」

P「( ;∀;) イイハナシダナーだなー」

愛海「うんうん…じゃあ仲直りの揉み合いっこしようか!!」

ちひろ「ありがとうございました、プロデューサーさん」チョ・・・ナンデソウナルノ

P「いやー、屁のつっぱりはいらんですよHAHAHA」アッソンナツヨク…

ちひろ「…それとは別件なんですが」ピラッ

P「へ?」

ちひろ「この経費はどういうことですかねえ…」ピクピク

P「…いや、あのーこれはですね――」


かな子『いやー奢ってもらってありがとうございますー

    モグモグ…え? きらりちゃんですか? いやー、実は共演したことないんですよねーモグモグ

    モグモグ…勿論、話は聞いてますしモグモグ…心配だなーとは思うんですけど…モグモグ

    すみません、何も役立つこと言えなくて…モグモグ…あ、店員さん、ここからここまで全部ください!!』


P「って感じでして…」

ちひろ「食べ過ぎでしょう!? ギャル曽根でもこんなに食べませんよ!?」

P「僕に言われても困るんだよなぁ…」

ちひろ「とにかく! 半分は給料から引いときますから!!」

P「ほんげええええええええええ」

ちひろ「いや、まあ…ね」

杏「え、何その態度」

P「…はーい注目!!」

きらり「はい?」

P「えー皆さんにね、今日ちょっと大事なお知らせがありましてね」

杏「なにその口調」

愛海「校長先生っぽいね」

P「えー私はですね、本日」














P「ちひろさんと入籍いたしました」

「「「…は?????」」」

杏「え、は?…マジで」

P「マジデマジデマジデ」

きらり「ほんとなんですか!? ちひろさん!!」

ちひろ「…」ッポ

愛海「なんとまあ…おめでとー!!」

杏「てかちひろさん大丈夫? 病院行ったほうが…」

P「失礼だなおい」

きらり「どうしてよりにもよってこんな人を…」

ちひろ「それはね――」


――居酒屋


P『ほらちひろさん。 飲み過ぎですよ』

ちひろ『てやんでえ…これが飲まずにいられるかってんだ…』ヒック

P『もうこれで最後にしましょう。 すみませーん! お勘定お願いしまーす!!』

ちひろ『うーい…あ、そこのカバンから財布とってください…おえ』

P『何いってるんですか』

ちひろ『え?』

P『こんな時ぐらい奢らせてくださいよ』

ちひろ『え、でも私の奢りって…』

P『はっはっは、ジョークですよ、ジョーク』

ちひろ『プロデューサーさん…』キュンッ

P『すみませんおいくらですか…え?…あの、ちひろさん』

ちひろ『はい?』

P『…2000円出してもらえますか?』

―数日後
――事務所

きらり(あのきらりハピハピ事件(命名:P)から数日がたちました)

杏「いやーあの時はどうなることかと思ったよ」

愛海「ほんとにねー世界の終わりかと…」

きらり「もう、あれは忘れてって言ってるじゃない」

杏「いやーあれは忘れろと言われて忘れられるものじゃないよー」

きらり「それはそうかもしれないけど…」

愛海「ファンとしてはある意味貴重な体験かもしれないけどねー」

きらり(皆元通りになり、私は少し明るくなったと言われました…実際、そうかもしれません)

P「ふぅ…うぃーっす」

ちひろ「皆、こんにちは」

きらり「あ、こんにちは」

杏「こんちわーっす」

愛海「こんにちはー! あれ、随分遅い出勤だねー」

ちひろ「―ってことがあって…あ、この人私がいないと駄目なんだなーって…」

杏(あ、この人ダメ人間に惹かれるタイプだ)

きらり(ちひろさん…酸素欠乏症にかかって…)

愛海「ま、まあまあ…それでいつ結婚式するの?」

ちひろ「とりあえず仕事が一段落ついてからかしらね…皆のオフの日にするから、来てくれるかしら?」

きらり「勿論ですよ、楽しみにしてます」

杏「にしてもねー…衝撃的な展開すぎるよ…」

きらり(こんな風に、色々と衝撃的なことがこれからも起きるかもしれません…

    でも、そんな人生も悪くないかも…そう思えるようになりました

    こう思えるようになったのも、ちひろさんや愛海ちゃん、杏ちゃん…そして)

P「新婚旅行は何処に行きます? 札幌? 熱海? ナメック星?」

ちひろ「そんなお金何処にあるんですかね…誰かさんが経費を使いまくったおかげで」

P「ひょええええええええ」







きらり(プロデューサーさんのおかげ…なのかなー)

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     \ヽ, ,、
   _  `''|/ノ
   \`ヽ、|
    \, V
     `L,,_
     |ヽ、)   ,、
     .|      ヽYノ
     /  r''ヽ.  |
    /    `ー-ヽ|ヮ
   .|       `|

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    ヽ,        ノ
     ヽ,     |
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       /  / ̄ ̄|. l    
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 /  /                糸冬
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               製作・著作 ちひろ

色々と言いたいことはありますがとりあえず遅れまくってすみませんでした
今月には(笑)一週間くらい(笑)…土下座以外ありませぬ
そして見てくださった皆さん、画像を貼ってくれた方、コラ画像を作っていただいた方
「ありがとう」・・・それしか言う言葉がみつからない・・・

今度は幸子が失恋する話でも書こうと思います。 VIPかもしれないし、深夜かもしれないし、ここかもしれない
あ、トリは変えますので一応。 それでは、本当にありがとうございました。 html申請してまいります

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