青年「パルプンテ!」[安価] (346)

世界は普通のドラクエ世界だと思って下さい


 とある山奥の村。
旅人も訪れなくて何も無い、素朴で自然が豊かな綺麗な村。
 物語はここから始まる……

山奥の村 早朝

村長「……朝から悪いのう」

青年「本当ですよ……で、何の用事ですか?」

村長「…近頃、畑が何者かに荒らされているのは知っておるな?」

青年「はぁ…この村の者なら誰でも存じてますが」

村長「その犯人をわしは見たんじゃ!」

青年「え? それは本当ですか!」

村長「その場でわしが行ってしかりつけてやっても良かったんじゃが……」

青年「?」

村長「魔物、だったんじゃ。この辺ではあまり見ないはずのな」

村長「何も出来ないわしは黙ってやつの後をつけ、寝床を暴いたのじゃ!」

青年「寝床を暴いた所で……あっ、察しがつきましたよ」

青年「…僕に倒してこいとでも仰るんですね?」

村長「左様じゃ」

青年「この村には武器も無いんですよ? 最近は物騒だから山を降りて町にも行けませんし……」

村長「じゃから、おぬしにとある秘技を授けようと思う」

青年「秘技、ですか…」

村長「その名もパルプンテ! この呪文があれば魔物なぞイチコロじゃあ!」

青年「でしたら村長が行かれては……」

村長「この呪文は体力のある若いもんのみ使えるのじゃ!」

青年「いや、MPさえあれば村長も使えま…」

村長「この呪文は体力のある若いもんのみ使えるのじゃ!」

青年「…………分かりました。じゃあそのパルプンテとやらをお教え下さい」

老人「おぬしならそう言うと思ったわい! して、使い方じゃがな……」

ーー
魔物の寝床 夜


魔物「ぐるるるる……」

青年 (そんな訳で魔物と絶賛にらめっこ中)

青年 (……パルプンテの使い方を思い出すはずが余計なものまで思い出しちゃったなぁ)イライラ

青年「……まぁ、とりあえず、にらめっこは終いだ!」

魔物「ガウガウッ!」

青年「<パルプンテ>!」

>>3 何が起こった?


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1395052703

どうのつるぎが青年の手にあらわれた!

青年「わっ! これは剣?」

青年「剣なんて扱った事無いぞ!」

魔物「ガウウウウッ」

魔物は青年に飛びかかってきた!

青年「くっ…」

青年はダメージを受けた! ※後三回食らったら死亡

青年「最強の攻撃魔法じゃないのか……」

青年「ええい! もう一度!」

青年「<パルプンテ>!」

>>8 何が起こった!

おおきなまじん

おおきなまじんが現れた!

>>11 敵? 味方?

出てきただけ

ksk

これは>>10で行きます

青年「ああ……!やっぱりパルプンテというのは凄い呪文だ!」

おおきなまじん「……」

青年「お前! あの魔物を倒せるだろう? 頼む手を貸してくれ!」

おおきなまじん「……」ぬぼー

青年「おい! ……くそ! 剣で戦うしかないのか」

魔物「ガルル…ルル」

青年「うりゃあ!」

魔物 HP 10/10
青年の攻撃! ↓コンマ一桁目のダメージ!
剣の耐久値が↓↓コンマ一桁目減った! 50/50

青年「魔物が飛びかかってくる前にもう一度唱える!」

おおきなまじん「……」ポケー

青年「<パルプンテ>!」

>>15 何が起こった!

レベルが90上がった

青年はレベルが91になった!
魔物の攻撃を30回まで耐えるようになった!

青年「みなぎるぞ! 今なら奴の攻撃もかわせる!」

魔物の攻撃! 青年はひらりと身をかわした!

青年の攻撃! 魔物は↓コンマ0-5で生き残る
            6-80で跡形もなく消え去る
            81-99で避けて逃げ帰る

おおきなまじん「……」ホジホジ
>>18 おおきなまじんはどうする?

小便を漏らす

魔物は跡形も無く消え去った!

青年「パルプンテって凄いなぁ……!」

青年「よし、さっさと帰ろうかな」

おおきなまじん「……」ジョボー

青年「うわっ! こいつの事忘れてた……」

おおきなまじん「……///」ぽっ

青年「これ小便か……? 小便だよな? つうか照れるんじゃない!」

>>21 おおきなまじんをどうする?

美少女化

おおきなまじんは突然徐々に小さくなり始めた!
やがて背丈は青年と同じくらいになった!

美少女「……」

青年 (正直何が起こったか分からない……でも確かな事は……)

美少女「……」ふんすっ

青年 (……これで小便の件を忘れさせようとしている!)

青年「あー、例の事は見なかったことにするけど…君住んでる所は?」

美少女「……?」

青年 (何か言えよ! どこからパルプンテで連れてきてしまったのか知りたいのに……)

青年 (……そういえばこの銅の剣もどこから出てきたんだろう)

青年「……」

青年「パルプンテって何なんだよ!」

美少女「…!?」ビクッ

青年「いや! 驚かせるつもりは無かったんだ、ごめん。行くところ無いなら家へ来るかい?」

美少女「……!」コクッ

青年「じゃあ帰ろうか」


青年が畑を荒らす魔物を倒したという噂は
瞬く間に村中に広まった
 そして夜が明けた…!


>>25 青年はこれからどうするか!

隣町へ行く

しばらくして


ある朝、青年は村長の家を訪ねていた。

青年「村長、大事なお話しがあります」

村長「……まあ、中へ入りなさい」

青年「失礼します」

村長の家 朝


村長「…外出許可が欲しいんじゃろ?」

青年「…! 何故それを……」

村長「パルプンテで呼び出した美少女ちゃんをもとの場所へ帰そう、なんて……若いおぬしだったらそう考えるに違いないと思っとった」

青年「そうです。あいつは微妙にこの村に馴染んでいますが、もともと魔物のはずです。魔物と人間が一緒に居ては、いずれ取り返しのつかない事が起こりそうで……」

村長「ふむ、おぬしはこうは考えた事、ないかの?」

村長「パルプンテで魔物を造り出した」

青年「…そんなはずは無いです! そんな事ができるのは雲の上に居る神だけです!」

村長「ふう………何十年も前じゃがのう、わしもパルプンテについて躍起になって調べていた時期があった。だが、結局……パルプンテを習得する方法しかわからなんだ」

青年「……」

村長「……外出許可はやろう!」

青年「…!」

村長「だが、かわりに、わしの夢を引き継いでくれい!」

青年「…ええ! かならず!」


青年の家

青年「美少女!」

名前を呼ぶと例え寝ていてもこちらへ美少女は飛んでくる

……飛んできてくれたら嬉しかった

 寝室へ入るとやはり寝ていた。

青年「起きろ! 昨日言ったとおり隣町へ行くぞ!」

昨日、美少女から故郷の事を聞き出そうとしたが、首を傾げるばかりで話ならなかった(もともと会話していないが)
 だから、情報が集まる酒場へ行きたかったのだ。……あわよくば人をもとの住んでいた場所へ飛ばす魔法があればいいのに

美少女「……」

青年「お前は今起きてるのか寝てるのか分からないやつだな……」

青年「ちょっと長旅になるから、村の皆に挨拶していこうな」

美少女「……」コクッ


青年は村の皆から見送りをうけ、山奥の村を出た!

>>28 道中何かあった?


魔王発見

>>27

申し訳ありませんがそろそろ就寝させて頂きます。もう一つのssの休憩がてら明日、また進めにここへ戻る所存ですのでその時、安価に参加下さったら嬉しく思います。それと >>27はしっかりと遂行致しますのでご安心を

遅くなりましたが再開 初めてトリップに挑戦してみます


 青年と美少女(まじん)が隣町を目指して二日。
遠い道程だったが隣の町へ今日中には着きそうだと青年は安堵した。
 ふと、峠を進んでいた二人は足を止めた。明らかに怪しい人影が目の前に現れたからだ。
青年は腰の銅の剣に思わず手を掛ける。

>>32 魔王は何しに来た?

世界全体を支配に来た
(隣町は既に支配済みで住民達を洗脳済み)

トリップ忘れちゃいました…なので変えます。   遅れて申し訳ないです。


その怪しい人物は青年の所へゆっくりと歩いてきた。
美少女の鼻からは提灯が垂れ、青年の額からは冷や汗が出た……ん? 提灯?

美少女「……」zzzzz

美少女(まじん)はいつの間にか立ったまま寝ていた。明らかに只者ではない人物を前によくもまあ、油断が出来るものだ。
 その言葉は青年へと帰ってきた

魔王「もし。旅のお方よ」

青年「は! はい?」

油断した。もし、悪漢だったら青年は先制攻撃を許していただろう。だが、目の前のただならぬ雰囲気を醸し出していた人物はよく見れば人の良さそうな声の中年だ。顔はローブで見えないがきっと人のいい人物だ。
 失礼な事を思ってしまったな、なんて思いつつ次の中年の声を待つ。

魔王「あなた方が来た方向には村がありましたかな?」

青年「ええ。ここへ来るまでに村が一つ。もう少し、奥の山を登っていくと小さな村があります」

魔王「なるほど、感謝します」

魔王 (世界のどのような隅も逃さないよう支配する……その小さい村とやらも例に漏れず手中に納めてやろう……)

中年は何やら黙りこくってしまった。数秒後に口を開いた

魔王「……引き留めてしまって申し訳ない。それでは」

青年「ええ、お気を付けて」

美少女 (……)

>>35 美少女(まじん)は魔王の隠しきれないオーラに気付く?

美少女「……」ツンツン

先程寝ていた筈の美少女が青年の二の腕の辺りをつついた

青年「起きてたの。どうかした?」

中年が青年の横を通り抜ける時、美少女は思いっきり青年をこちら側へ寄せた

魔王「ッ! やはりその小娘……人間では無かったか」

その瞬間に中年が手刀を青年に喰らわせようとして外した。青年は何が何だか理解出来なかったが、一つ確信したことがある。

青年「ま…魔物かッ」

中年のローブは外れ角の生えた禍々しい顔が露になった。
 しかし青年は魔物と確信したものの、先程まで魔物に見えなかった事を疑問に思った。そんなこと、魔物は出来るのか。

魔王「我こそは魔族の高潔なる者だ! 魔物なんぞ獣のなり損ないとひとくくりにするな」

青年「どうでもいいが、あんたをここで俺は倒さなければならない……! 村には行かせない!」

美少女「…!」

突如、魔王は目の前から失せた。青年が辺りを見渡すが何も無い。
 すると青年の後ろにいつの間にか現れる。
青年はその瞬間に一太刀いれようと振り向き様に銅の剣を振るう。しかし、その間に消え失せている。
 これを何回も繰り返され、青年は着実に疲れていった

青年「チマチマ……しやがって…!」

突然腹に鈍痛が走る。生きてきた中で最大の痛み。馬の蹄で踏まれた痛みを優に越える鈍痛。
 それは至極普通のボディーブローであり何にも凝ったことはされていなかった。
……青年は疲れきってそんな単調な攻撃も避けられなくなっていた

魔王「我は600年生きてきた中で貴様程強い人間を見たことは無い! しかし、残念だったな…強いとは言ってもそれは体、能力面だけだ! 経験が足りんのだ! 経験が!」

青年は必死に思案する。何か、こいつの余裕を崩す一手は、と。
 やがて、青年はやっと気付く。その内には最強の魔法が宿っている事に

青年「がはっ…ごほっ……俺には、まだッッ! 最強の魔法が残されているッ」

魔王「最強、だとォ……?」

美少女「……」ギュッ

美少女は青年の手をギュッと握った!

青年「<パルプンテ>!」

>>38 魔王を倒さなければ何でも良いです! 何が起こった!

そして本日はもう御休みなさい。明日(今日)の朝から今度こそ再開しますよ……!

遅れて申し訳ない!許して下さい!何でもしますから!


魔王「パルプンテだとォ…! あの古代魔法を何故人間がァ!」

青年の詠唱を止めるが出来ず、ただ狼狽えるだけの魔王。
 しかし何も起こらない

魔王「……ふッ! フハハハハッッ!」

魔王「この我とした事がッ! たかが人間に驚いたぞッッ」

魔王は可笑しくて仕方ないといった風に爆笑を続ける。その様子が青年にとってはただ不気味に感じた

魔王「…もうよい! これで終わりだッッ」

そういって魔王は手元に真っ黒の焔のようなものを浮かべ、こちらへ向かおうと…した

ゴンッ とても鈍い音が辺りに広がり、魔王も青年もただ呆けた

???「痛ったァ!」

青年が幻覚を見ていないのであれば、魔物の頭の上に翼の生えた女性が落ちてきたように見えた
そしてその女性が魔物の頭に肘打ちをしているのも見えた

魔王「我にこのような打撃を与えれるのは、おぬしらしか居ないッ! …忌々しい天使め…!」

いつの間にか頭上から落ちてきた女性の下から逃れている魔物。見れば後頭部に大きなたんこぶが出来ている

女堕天使「堕ちた天使だけどねっ! しかし突然魔王なんて悪の親玉に当たっちゃうとはッ」

女堕天使「……ついてるって奴よねェ!」

堕天使と明言した女性は魔物に向き直る。

魔王「ぶ、分が悪いッ!」

魔物はすっ と消え、行方を眩ませた

青年「……?」

一連の流れについていけない。降ってきた女性が天使で魔物が魔王?
 青年の疲れきった体は考えるのを止めさせた

美少女「ッ!」

女堕天使「ちぇっ……善行が積めると思ったのに…へっぴり腰のへなちょこ魔王めッ」

女堕天使「…まぁ、そんなことよりそっちのお嬢ちゃんの連れが倒れちゃった事に目を向けた方が良いかな?」

くるりと美少女の方を堕天使は向き直る

美少女「……」じっ

女堕天使「うっ……助けろって目をしてるわね…でも、私はそいつに『喚ばれた』せいで痛い思いをして地上に来ちゃったし……でも、神様の折檻から助けてくれた恩もあるしぃ……」

>>41 女堕天使ちゃんはどんな行動に出る!

とりあえず青年と宿へワープ

美少女「……」ジィ

美少女は眼光で堕天使を殺すかのような、殺天使的な視線を向けた

女堕天使「わ、分かったって! …何か町が近いっぽいし宿かなんかに飛ぶよ!」

堕天使は青年をいとも容易く担ぎ上げ、美少女に自分の手を握るようジェスチャーで指示した

突如一行は姿を峠から消した。
 余談だが、その様子を偶然見てしまった不幸な男性は泡を吹いて気絶した


隣町 宿屋の二階の突き当たりの部屋

女堕天使「ほいっ…と」

姿を隣町の宿屋二階に現し、青年を近くにあったベッドへ横たわらせる

美少女は何も言わずに青年の傍らに座った

女堕天使「ったく……あたしの凄い力を便利なタクシーに使うなんてさ、いい度胸してるわぁ」

堕天使も二つあるベッドの内、青年に使われてない方のベッドへと腰掛ける

美少女「…?」

美少女はタクシー、という言葉に小首を傾げる

女堕天使「あっ タクシーはこっちではまだ無いんだっけ。気にしないでよ! あたしのよくある異常発言だから!」

そこから美少女も何のリアクションも取らず、青年の顔を見つめるという行為に専念し始めたので、長く退屈な時間が流れる。
 このまったりした空間の中、一天使だけ戦っている者が居た

女堕天使 (ぐあああッ! 暇、暇、暇ァ!)

女堕天使 (黙ったら堕天しちゃうあたしが黙ったら駄目だ……!)

女堕天使 (……でも、もう堕天してるんだよなあ……)

女堕天使 (とりあえず話題降っとくかな)

美少女「……」ウトウト

女堕天使「ねぇ、あんたさあ。あたしに何か聞きたい事ってあるかな?」

>>45 美少女が聞きたいって思った事は?

どうしたら帰ってくれる?

美少女「……」

女堕天使「…わお…あんたってば以外にむっつりさんなのかな?」

堕天使は美少女の頭の中を読み取ると、美少女に挑発を仕掛ける

美少女「……」ムスッ

女堕天使「いやぁごめんって! だから首を吊れなんて思わないでって!」

女堕天使「……真面目な話、その男が起きないとあたしも帰るに帰れないんだわ」

女堕天使「一応、召喚魔法で喚ばれた事になってるから、現在のあたしの所有者であるそいつに許可を取らないと駄目なんだ」

女堕天使「だから、あんたらを二人きりにすることは出来ない! ごめんなさい!」

口では謝りつつも口元がにやついてる堕天使を見て、美少女は遂に手を出しそうになった

女堕天使「わ、分かったよ! ちょっと外飛んでくるからグーパンは止めよ……」

美少女は器用に手だけまじん状態にして拳を堕天使へ向ける。堕天使でさえそれに恐怖し騒々しい音をたてながら、窓から外へ出てってしまうのだから、美少女の圧力は計り知れない

女堕天使「うっわー…この街の人間皆イカれてんなー。魔王もえげつないわぁ」

堕天使の独り言が遠ざかっていくのに寸分も興味が無いといった感じで美少女は再び、青年の顔をみつめる

美少女「……」ドキドキ

思えば美少女は突然この青年に呼ばれてから、人間に囲まれて不安を感じながら暮らしていた。
しかし、傍らには優しい青年がいつも居た。
 青年と一緒だから不安は拭われ、幸せな気持ちに包まれて、人間の村で短期間だったが暮らせた。
 そんな美少女が青年に深い愛情を抱くのは決して不思議な事では無いのだ。
その艶やかで美しい唇が、青年の唇へ向かっても、何ら不思議では無いのだ。

美少女「…///」ドキドキドキ

頬が薄桃色に染まり、鼓動が激しくなる。
いよいよ口付けが交わせられると思いきや

青年「…いやいや、何してるんだ」

青年はこれを顔を横にずらす事でかわす

美少女「……」チュー

美少女はそれに気付かず、青年の声も鼓動で掻き消され、純白な枕に口付けをする。

青年「プッハハっ! 酷い間抜け面!」

美少女はそのまま羞恥心から枕に赤面したまま突っ伏している。

青年「あ、おい! 俺が寝れないだろ!」

美少女「……」ムスッ

美少女は青年をベッドから押し退け、自らは毛布に包まれ寝ることにした。

青年「痛っ!…おい! ったく……」

青年 (…でも、魔物と人間じゃあきっと辛いんだ。これで、良いんだよな)

青年 (……だけど、キスぐらいなら良かったかなぁ)

避けた事を今更後悔し始めた青年は、このまま床で座ってるのも臀部に痛みを感じるため、堕天使が腰掛けていたベッドに腰かけた

女堕天使「あれ? ヨロしくしてると思ったらしてないなんて……がっかりだわ!」

突然、窓から失礼な事を言われた
 その堕天使の姿を見て、青年は現実を見始めた。
何故宿屋に居るのか、この女性は何者なのか、先程相対したのは魔王だったのか

青年「うッ!」

処理出来ない問題に頭痛が走る

その間に堕天使は窓から部屋へ入り、青年の前に立つ。

女堕天使「…まず、一つ目はあたしが力を使ってあんたと嬢ちゃんを近くの街の宿屋へ運んだ。二つ目、あたしは『高慢』が故に神によって堕とされた天使。三つ目、そのようですね!」
青年は、抱いた疑問を一つ一つ解決され、頭痛は治まった。

>>48 まだ疑問はある?

この天使はこれからどう扱えばいいんだろう

青年「疑問が無くなってスッキリしたよ……そこからまた疑問が沸いたけど……」

女堕天使「あたしの扱い、とか?」

青年「あぁ、そういえば頭の中を覗けるんだっけ。その通りだよ」

女堕天使「…あたしとしても、神様の所へ帰った方が良いのよね。それに……」

途中で言葉を遮り、美少女の方へ目線を合わせる
それが何を意味するのかは何となく青年は分かった

女堕天使「…まぁ、あんたらがまた魔王に襲われた時にあたしが居れば事は有利に進むっていう利点もあるわけだけどさ……どうすんの?」

堕天使は翼を時折揺らしながら、青年の返答を待つ

青年「………」

>>51 どうしようか?

いらない。帰れ。

青年「……君の言う神様が俺らの信仰している神様ならば、君を旅に同行させるのはあまり宜しくない行動だ、だから……その…」

青年「…勝手に呼んだのに……すまない」

女堕天使「良いよべつに! 退屈しのぎにはなったから!」

女堕天使「…でも魔王が次来たら、あたしは知らないよ?」

青年「俺にはこのパルプンテがある。大丈夫だよ」

そういう青年の腰にある銅の剣を指差し堕天使は告げた

女堕天使「その獲物じゃあ、さすがにキツいよ! ……仕方ないから餞別にくれてあげる」

青年は堕天使から、歪な形の剣を受け取った!

青年「何か背徳的だな……」

女堕天使「それがあれば魔王もビビるよ! …それじゃあ、そろそろ行くわ」

堕天使は窓を開け、最後にこちらを振り返る

青年「堕天使に会った、なんて…自慢出来る話じゃないな」

青年は冗談を飛ばし、極めて短期間だが世話になった堕天使とのお別れを、せめて湿っぽくせずにしようと努めた

女堕天使「まぁ、その辺の神父にでも自慢しなよ……あっ それと最後にあたしの名前、教えとくわ」

女堕天使「あたしはマスティマって言うの。覚えといて損は無いと思うわ! それじゃあね!」

マスティマと名乗った堕天使は空へと飛び立つ。
 青年はただ、黙って手を振り見送った


疲れた青年はそのままベッドへ倒れこんだ!
……そして夜が明けた!

>>54 朝の起床時、何かあった?

街が無くなっていた

青年「んん……朝か」

青年は美少女に揺さぶられ起きる。
 美少女の顔をよく見れば、普段無表情に近い顔なのに泣きそうな顔をしていた

青年「どうかしたのか? ん、窓?」

美少女「……」コクコク

美少女は窓を指差し外を見るよう促す
 青年はゆっくりとベッドから起き上がり、窓の方へ向かう。

青年「……ッ! なんだ、これは…ッ」

眼前に広がるのは更地。建物はこの宿屋しか残っていなかった

青年「なぁ、これは俺らが寝てる内に怒った事だよな? 美少女、何か知ってるか?」

美少女「……」フルフル

美少女は首を横に振り否定した。
 しかし不可解だ。何故、急に、恐らく衝撃も無く、この宿屋を残し、街は消えたのだろうか

青年「……参ったな。とりあえず、外へ出て少し歩いてみようか」

美少女「……」コクッ


>>57 何かあった?

再開


青年と美少女は何も無い更地を二人きりで歩く。
そろそろ戻ろうか、なんて思ってきた頃にそれは現れた

青年「あれは…見間違えていないのであれば、階段か……?」

ぽつん、と存在する金属で出来た異質な階段。
 地下へ続いているようだが、更にその先のマントルまで行ってしまいそうな不安感もある。
 まぁどれだけ青年が拒否をしようが美少女に服の袖を摘ままれ行こう、と意思表示されたなら。

青年「……行こうか」

行ってしまうのである。


地下

魔物「おらっ! 働くんだよォ!」

中年の男性「あぁ、分かりましたから打たないで下さい……」

魔物「クケケケ……」

真面目な男性「……」

魔物「お前は黙々とやって偉いなァ! アッヒャッヒャ!」


青年「ぐ…鼻をつく臭いがする……! ここは何なんだ…!」

美少女「……」青年にひっつき


>>61 何を目的として人間達は働かされている?

ゴーレムや機械系の魔物製造

ゴーレム「……」

ふと青年が別の所に目を向けると、そこには煉瓦で造られた巨人…ゴーレムが鎮座していた。

鉄巨人「……」

また別の所を見れば、機械で造られた巨人。その横には小さい、機械で造られた魔物のような物もあった。

そしてまた人々が労働を強いられている所へ目を向ける。
 なるほど、魔物は人間に魔物を造らせているのか。
しかし何故、人間達はサボりはするものの抵抗はしないのか。

青年「考えても仕方ないか……でもどうしよう…」

そこで美少女の視線に気付く

美少女「……」ジィー

青年「…そうだな。俺にはこれしか無い……!」

青年「<パルプンテ>!」

>>63 何が起こった!

冒険の書が消える

突然視界が黒く塗り潰され、例の音楽が流れる……

復活の呪文のお陰でどこかの場面からやり直せるぞ!
>>5
>>9
>>13
>>16
>>19
>>24
>>26
>>30
>>33
>>36
>>39
>>43
>>46
>>49
>>52
>>55
>>60
>>62 
この中から選ぶんだ! >>65

>>49

青年「……はッ!」

女堕天「……どうかした?」

青年「い、いや……何でも無いよ…」

青年「とりあえず…疑問が無くなってスッキリしたよ……そこからまた疑問が沸いたけど……」?

女堕天使「あたしの扱い、とか?」?

青年「あぁ、そういえば頭の中を覗けるんだっけ。その通りだよ」?

女堕天使「…あたしとしても、神様の所へ帰った方が良いのよね。それに……」?

途中で言葉を遮り、美少女の方へ目線を合わせる?それが何を意味するのかは何となく青年は分かった

?女堕天使「…まぁ、あんたらがまた魔王に襲われた時にあたしが居れば事は有利に進むっていう利点もあるわけだけどさ……どうすんの?」

?堕天使は翼を時折揺らしながら、青年の返答を待つ?

青年「………」?

>>67 どうする?

手を貸してほしい

青年「だったら……手を貸してくれないか? 正直、天使様が一緒だと心強い」

天使と旅が出来る、なんて早々起こらない貴重な体験だ。彼女の力があれば、この旅はぐっと楽になるだろう。断る通りなど、ない。

女堕天使「……分かった。貴方の意思に従うよ!」

堕天使は真剣な顔を崩し、途端に笑顔というか吹っ切れた笑みを浮かべていた。

女堕天使「それで、貴方はどういった目的で旅をしているの? 魔王討伐?」

青年「いや、そうじゃない。こいつを故郷へ帰してあげるってのが当面の目標なんだ」

青年は優しい笑顔を美少女へと向けた。

女堕天使 (……人間ってのはいつの時代も御人好しばっかね)

青年「それで…この町の酒場で情報を集めたかったんだけれど……」

女堕天使「それは残念っ! この町は魔王に洗脳されてますっ! ……あいつもえげつないわぁ、本当に」

青年「…そう、それだよ! 魔王ってのは一体何なんだ?」

魔王、読んで字の如く言えば魔物を統べる長。

女堕天使「あれ、知らないの? 封印されていた魔王が甦って、最近人間界を騒がせてるって」

青年「……そんなのとさっき相対したのか」

女堕天使「そいえば、そのボロい剣一丁でよく闘ってたわね…」

青年「……なぁ、魔王ってのは魔物を統括するんだろ?」

女堕天使「んー、魔物をっていうよりか……魔物の中の貴族、魔族をかな。それがどうかした?」

青年「魔王に聞けば美少女の故郷が分かるんじゃないかなって、そう思った…」

それはつまり魔王を生かさず殺さずに、生け捕りにするという事だ

女堕天使「……私が居るからって奴は腐っても魔王。それに今、魔王城に籠って力を蓄えているわ」

青年「いや、何とかしてみるさ……それで、もう一つ目的があるんだ」

女堕天使「…?」

青年「パルプンテ、この呪文の謎を追いたいんだ……!」

女堕天使「天使の間でも、古代呪文とだけ知られているけれど……貴方はそれを使いこなしてるじゃない。それで満足じゃないの?」

青年「…気になるんだよ。何故遠くから人を喚べるのか、物が手元に来るのか……この世界には賢者と呼ばれる人がどこかにいるはずだ…! その人に会うのも目的なんだ」

青年、それは人間らしい人間だと堕天使はそう印象付けた。神の言葉で言えば、罪深い人間。

女堕天使「……へぇ。面白いじゃん!」

青年「そうだろう……っと、少し熱くなりすぎた。眠らせて貰うよ……」

そういってベッドに潜り、数分も経たずして規則正しい寝息が聞こえた

女堕天使「ちょっ…! あたし寝れないじゃん! 天使は寝るなっての? ねぇ、ちょっと!」


そして夜が明けた!


>>70 翌朝何かあった?

天使が添い寝(半裸で)

半裸ですか、なるほどなるほど
ちなみに胸の大きさは?
>>72

ぼいんぼいん

朝、それは人も魔物も動植物、無機物にさえ訪れる平等で柔らかな淡い光りが天から降注ぎ、気持ちの良い目覚めを与えてくれる……
 しかし青年にだけは、物理的に柔らかいものが当たっていた

青年「ぐーっ……ぐーっ…」zzz

女堕天使「くーっ……」zzz

昨日、寝るところに困った堕天使は、さっさと寝床を奪った青年に密かな悪戯を仕掛けようとした。
 添い寝である。年頃の人間の男性ならば慌てふためき、更にこの青年という男には美少女というジト目で殺しにくる兵器が居る訳だ。

そういう理由で堕天使は青年の懐に潜り込んだ。
堕天使は初めての人肌に心臓が騒がしく脈動し、眠りにつくまで時間が掛かった。
 しばらくして…暑い、堕天使は眠っていながらにしてそう感じたのだろう。しかし離れれば思惑は外れる。
 結果だけを言えば本能のままに衣服を脱ぎ半裸になったのだ。
 上半身が涼しくなり、また完全な睡眠に入る事が出来た。そう、深く眠ってしまったのだ。
これが事件の真相である。

青年「ふわぁあ……」

青年は起床し、まず異常に熱い事に気が付く。
そして次に、隣に堕天使が寝ていることにも気付く。

青年「何でここに……」

起き上がり目を向けてしまい気付く。
奴は半裸だ、胸が見える。
 青年はまた起きた

青年「ちょっ! 何やってる!」

青年はすぐに反対側を向き、堕天使に抗議する

女堕天使「……」ニヤリ

彼女は作戦成功、とほくそ笑んだ。
 しかし彼女は気が付かない。今の自分の姿を。  気が付かない、では無くそれどころではない、だっただろうか。
 彼女は半裸のまま、更に追撃をした。

女堕天使「ほーれ! 当ててんんのよ! …って奴よ! 喰らえ喰らえェ!」ぎゅっ

青年「…落ち着け、落ち着け俺と『俺』……素数を数えるんだ。1と自分でしか割れない孤独な数字……!」ブツブツ

 堕天使は服越しだと思って自身の、色欲と夢とたんぱく質と悪戯心が目一杯詰まった豊満な胸を押し当てる
 青年は突然訪れた貞操の危機による発汗と性欲を全て素数によって抑える……

美少女「……」むすーっ

どちらにせよ、目撃者の美少女からは腹立たしい事この上ない。両成敗。


二人は昼まで頭の痛みと闘っていた

>>75 街を出てどうする?

宝物があるという噂の洞窟に

青年「……なぁ、あれは誤解なんだって。この駄天使が勝手に脱いでただけなんだ」

美少女「……」ぷいっ

女堕天使「ちょっとした悪戯なんだって! ごめん!」

美少女「……」

女堕天使「酷いッ! 何でそんな事……」

青年「そんなに酷いことを考えたのか……」

青年と堕天使はまず朝から美少女の制裁をくらい頭が冷え、そこからの美少女の徹底的な無視により肝が冷えた。
 宿から出るときに宿の主人の様子を見れば、まるで正気のない目をしていた。それを見て美少女が心の中で悪態をついたらしいが堕天使だけが狼狽えるばかりで青年は謝罪文を頭の中で練っていた。

あ、そういえばこの近辺にあたしの仲間が宝物を隠したっていう洞窟があるのよね!

どことなくどんよりとした空気を吹き飛ばしたかったのだろう。汗だくで堕天使がそうのたまわった。
青年は一応その案に乗り、宝物で美少女の機嫌がどうにかなればいいな、なんて淡い希望を抱いていた。


洞窟

青年「本当にすぐ近くなんだな……何でこんな所に宝を?」

女堕天使「そいつが言うには…『人間を、宝物が近くの洞窟にあるぞ! って焚き付けて、番人の餌にしてやるのさ!』とか何とか……」

美少女「……」

青年「……なぁ、それって…あいつのこと?」

青年が指差した先には、番人である >>78 が!

>>78 にはお好きなモンスターのお名前をどうぞ

ヨグ=ソトース

ヨグ=ソトース「……」

それは『そこ』に確かに居た。過去も未来も現在も。全ての時空、空間の法則を超越し、全ての時空、空間において起こった事柄を全て漏らさず記録する。
 青年はその形を保たない者こそがこの世の『全て』だと感じた。


女堕天使「……これ、幻影だから…そこまで驚かなくても良いのよ……」

美少女「……!」

青年「…そ、そうだったのか。だけど、幻でも物凄い圧倒されるな…!」

女堕天使「そりゃあ、ね……」

青年「何ですぐ分かったんだ?」

女堕天使「……本物はもっとこの世の奥深くに居るはずよ。こんなちっぽけな洞窟にいるはず無い……それに」

女堕天使「本物だろうが幻だろうが『触れる』事は叶わないわ! 通り抜けて奥の宝物を盗っちゃいましょ!」

堕天使は意気揚々と形を保たない存在の幻をすり抜けていく

青年「…俺らも行くぞ、ほら」

青年は美少女に手を伸ばす。
 だがその手は握られることなく、美少女は黙々と幻影をすり抜けていく。その後ろをトボトボと青年はついていった


最奥

青年「……! あれが宝か!」

>>82 洞窟にはどんな宝が!

ー神器ー電気うなぎ犬(言葉も通じます)

電気うなぎ犬「こんにちは!」

美少女「…!」

青年「た、宝……?」

電気うなぎ犬「ええ、私が財宝である電気うなぎ犬です!」

女堕天使「……ちょっと知り合いのガブリエル殴ってくる」

青年「…いや、これは大成功だぞ……!」ヒソヒソ

女堕天使「…ん?」

青年「…見ろ、美少女が飼ってくれと言わんばかりにこちらを見ている……!」ヒソヒソ

女堕天使「…ガブリエルGJッ!」

美少女「……」じぃー

青年「よし、いいぞ! 美少女! 帰りはその電気うなぎ犬を抱えててくれよ!」

美少女「……!」ぎゅっ

電気うなぎ犬「いやぁ、照れますなぁ……!」

美少女に抱かれて電気うなぎ犬は嬉しそうな顔をする。それを見て青年は、少し羨ましくなった。


>>85 洞窟を出てどうする?

青年「……洞窟にあったのはこの犬だけか」

美少女「……♪」ナデナデ

電気うなぎ犬「あぁ……そこは触っちゃ、駄目ですぅ…ッ」ビクンビクン

女堕天使「…そんで、次はどこいくの?」

堕天使の問いに、青年は困った困ったという様子で応える

青年「実は地図も何も無いんだ……どうしたものか」

電気うなぎ犬「でしたら私に良い考えがッ!」

撫でられて悶えていた犬が突然話に入ってくる

電気うなぎ犬「そちらのボインな女性は天使ですよね? じゃあ、簡単だ…ちょっと空を飛んで貰えば良いのです!」

青年「…そういえば忘れてたな。女堕天使は天使なんだっけ?」

女堕天使「だっけ? …じゃないよ! 酷いなぁ……そんじゃ、ちょっくら周り見てくるわよ」

そういって白い翼をはためかせ飛びさって行った

青年がふと視線を美少女に向ければ、電気うなぎ犬とやらと戯れている……


>>88 青年はどうする?

犬にそいつは元はおおきなまじんだと親切に教えてやる

その様子を見て青年は、意地の悪い事を思いついた。

青年 (美少女の正体をばらせば、あの犬はどんな反応してくれるのかな……)

青年 (……思い立ったが吉! 『親切』に教えてやるかな……)

電気うなぎ犬「……ふぁああ、眠くなりましたなぁ」

青年「…なぁ、電気うなぎ犬」

電気うなぎ犬「はい? どうかしましたか?」

青年「実は美少女ってな……こォんなにおおきなまじんなんだぜ! 今は人間だけどさ…!」

身振り手振りで大きさを伝える

美少女「……」

電気うなぎ犬「……ちょっと青年さんの所で寝てきます」

美少女「…ッ!」

美少女は涙目で唇を噛みつつこちらを睨みつけてくる。その表情に俺はどことなく背徳感を感じた。

青年「おー、よしよし!」ナデナデ

電気うなぎ犬「ちょ、くすぐったいですって……!」

美少女「……」ぐぬぬ…


その頃 女堕天使は……? >>92
1.旅の行商の話を盗み聞きしていた

2.少し遠くだが町を見付けた

3.強そうな魔物と空で闘っていた

4.自由安価

魔王にとっつかまって洗脳の真っ最中

魔王「グハハハハッ! いくら天使といえども…本気のわしには敵わんようじゃあないかッ!」

女堕天使「ぐッ……不意打ちじゃないッ!」

事は少し時を遡る。
女堕天使は青年と別れた後、しばらく飛んで町を見付けた。
自身の幸運を喜び、さっさと知らせに戻ろうとした瞬間、後ろからの攻撃により堕天使は負傷してしまった。
咄嗟に距離をとって相手を見極め……ようとしたときにまた背後からの攻撃。
 これは負傷所では済まなかった。

魔王「暴れるんじゃあないッ! おいお前、押さえておけ! あそこの木陰へ急ぐのだ!」

魔物「はっ!」

こうして今に至る

女堕天使「……あたしは後どのくらいであんたの言いなりになるわけ?」

魔王「貴様が今のままおとなしかったら…もうすぐだッ」

魔王は女堕天使の額に手をかざし、目を瞑って何かを念じている。
やろうと思えば魔王を殺れるが、今女堕天使を押さえている魔物がいる限り無事では済まないだろう。

女堕天使 (あれ……もう意識が、遠く……!)

魔王「ハッハッハッハッ! これでわしを倒せる者など居ないのだァ! 無敵じゃあッ!」

魔物「喜ばしい限りですな」

女堕天使 (堕天した身だけど……神頼みするしかないッ! 誰か……!)


>>95 女堕天使はこのまま洗脳されてしまうのか!

なぜか洗脳しきれない

魔王「……ぬぅ、何故だ…時間が掛かりすぎておるッ!」

もうすぐ洗脳される、確かに普通の人間だったならば『すぐに』洗脳されていただろう
 だがこの女は天使だ、堕ちたとしても、紛れもないッッ

魔物「今日は不調なんでしょうか……」

魔王「よもやこのわしがァ! 不調などあるはずがないのだあッッ!!」

魔物「ひっ……すみません」ビクッ

魔物が怯えて『一瞬』だが油断をした。
この『一瞬』は、堕天使にとって充分すぎる時間を与えた

女堕天使「…いつまでも掴んでるんじゃ、無いッッ!」

魔物の手を払いのけ、間髪入れずに裏拳を叩き込んだ

魔物「あぐぇッッ……ぐふっ」

魔王「おのれ……! 貴様、何故動けて……ッッ」

女堕天使「何故って……? それを天使に聞くの?」


>>98 魔王はどうする!

両手を海楼石の手錠で拘束

魔王「……なんてなァ!」ブンッ

魔王は右腕を振り上げ、勢いよく降りおろした

女堕天使「あぐッ……洗脳か……!」

その一連の動作だけで女堕天使は地べたに這いつくばった

魔王「このわしがァ……何の対策も無かったとお思いかァ? グッハッハッハッ! 甘いんだよッ」

魔王は懐から、じゃらっ と金属音のするものを取り出す。形状は単なる手錠だが……

魔王「…これは海楼石と言ってなぁ、特殊な力を持つ者の力を封じ込める事が出来るのだ…!」

女堕天使「…ッ!」

女堕天使は身の危険を感じ、逃げようとした

魔王「……愚かだ」ブンッ

魔王はまた右腕を振り上げ、先程より勢いよく降りおろした!

女堕天使「あがッッ!」

魔王「『両手を差し出せ』」

女堕天使の身体は素直に『命じられた』通りに動く

女堕天使「……魔王、邪魔者を消し去って何がしたいの?」

女堕天使「あんたの目的は…?」

魔王は女堕天使の両手に特殊な手錠をつけた

魔王「目的……そうだな…わしの偉大な目的は……!」

>>101 魔王の目的は?

魔物の排泄物を人間が食べ、人間の排泄物を魔物が食べるようにする

そうする事で食糧問題を解決する

申し訳ないですが、下品すぎるのでお断りします。
再安価
>>104

人間家畜牧場を文化として認めさせる

魔王「……隠された禁呪を見つけ出し…人間界を第二の魔界へと作り替える事だ……!」

女堕天使「禁呪……?」

魔王「…人間界に居る『賢者』というのが禁呪の在処を知っているそうだ……そう聞いたわしは、しらみ潰しに人間の街を訪れその『賢者』を探したッッ」

魔王「だが、それは無謀だと最近気付いたのだ…!」

女堕天使「……」

魔王「天使……貴様のお陰だァ…わしに良い案を閃かせてくれた……!」

女堕天使「な、何でよ…?」

魔王「即ちッ! 全知全能の神とやらにィ…聞けば良いのだよッッ」

女堕天使「なっ!? 神はあんたみたいな吐き気のする邪悪になんか従わないッ!」

魔王「…クックックッ…! 時間の問題だ!」

魔王「……それはそうと、貴様なんぞに話すぎたな…そろそろ我が城へとそろそろ案内しよう!」

女堕天使「……何で殺さない!」

魔王「『使える』からだ…! 堕天してもなお神に帰属する天使よ……!」


女堕天使は連れ去られてしまった!


>>108 一方、青年達はどうしていた?

青年達が洞窟前で立ち往生していると、一人の旅の尼がこちらへ寄ってきた

シスター「もし、旅のお方」

透き通るような声で突然声を掛けられる

青年「は、はい? どうかされましたか…」

シスター「もしや道に迷われているのでは無いですか?」

美少女「……」じぃー

電気うなぎ犬 (お綺麗な方ですなぁ……)

青年「迷っている、というか……まぁ、そんな感じでしょうか」アタフタ

その言葉を待っていた、と言わんばかりにシスターが食いついてきた

シスター「なるほど! それはお困りでしょう…近くに教会があります故、こちらへ!」

青年「いや…人を待っておりまして……」

シスター「ではそちらの綺麗な女性がここに残って…その待っているお方にお伝えすれば良いでしょう! さあ、さあ!」ぎゅっ

シスターは青年の手を強く握り、その端麗な顔を青年へ近付ける

青年「わ…分かりました……じゃあ美少女、頼んでもいいか?」

美少女「……!」ぷいっ

美少女は怒ってそっぽを向いてしまった

シスター「…宜しいようですね! ではこちらへ…!」

青年「は、はい!」

青年は美少女の様子を気にもとめずにシスターに連れられるまま、森の教会へと招かれていった

美少女「……」

電気うなぎ犬「……行ってしまいましたな」


視点分岐

1.青年

2.美少女

3.女堕天使

>>111 お選び下さい

3

魔王城 牢獄

ガーゴイル「キキキッー! 旨そうな人間だなこいつ!」

がいこつ「…人間じゃなくて天使、だそうだ…」

ガーゴイル「キェー! それは恐ろしい!」

女堕天使「……うるさいなぁ」

女堕天使 (この手錠さえ…この手錠さえ無ければ……!)

女堕天使は魔王に連れられた後、しばらくはここに居ろと牢獄へ送られた。
 二匹の鬱陶しい魔物に番をさせるよう指示して。

女堕天使「……はぁ」

>>114 何か起こった?

四天王のひとりが様子見に来た

四天王はどんな魔物?
↓2 までDQ or FFのモンスターをどうぞ!
  コンマが大きい方に決定します。

女堕天使がこれからの事を思い不安にかられていると、階段をガチャガチャと騒々しく降りてくる音が聞こえた

女堕天使「……?」

ガーゴイル「…! この音は…」

がいこつ「…キラー、マジンガ様…」

魔物達が一様にソワソワしだした

女堕天使が階段に目を向けると、銀色に眩しい物が降りてくるのが見えた

キラーマジンガ「…天使にその後は変わり無いか」

降りてきた機械仕掛けの魔物は、抑揚の無い声で魔物二匹に訪ねる。
その声はまるで研いだナイフように尖っていた

ガーゴイル「はっ! おとなしくしてるであります!」

がいこつ「…変わり、無いです」

キラーマジンガ「そうか、ではお前らは上に戻っていいとの魔王様直々のご指示だ」

ガーゴイル「キキキ! ありがたき幸せ!」パタパタ

がいこつ「…では……」カタカタ

魔物二匹はキラーマジンガに会釈してこの場を去る。
牢獄には女堕天使とキラーマジンガだけになった

女堕天使「……」

キラーマジンガ「……茶、いるか?」

女堕天使「……どうも」

>>121 また何か起こる? ※後2回安価したら視点切り替え

なぜかこの場がなごみ
堕天使が青年達の情報をべらべら語る

女堕天使「……あら、この飲み物美味しいわね! 何て言ったかしら…?」

女堕天使「……あ」

敵地とはいえ、美味しい物を口に入れてしまったらその事も忘れつい饒舌になってしまう。
女堕天使の矯正すべき『性格』の片鱗が見えた。
 女堕天使はやっちまったという顔でマジンガを見るが、心無しか嬉しそうだった

キラーマジンガ「そうか、美味しいか。これは茶というんだ。実は魔王様に頼んで庭に茶畑を作って貰ったにだが、この茶はそこで採れた茶だ」

以外にもマジンガが饒舌な事に驚くと同時に、女堕天使はどこか親しみやすさをマジンガに感じた

女堕天使「…そうなの。ねぇ、おかわりを頂戴よ」

キラーマジンガ「気に入ってくれて嬉しい」

そこから談笑が始まり数分後……

女堕天使「でね、これまた青年が言ってたんだけど…パルプンテで一気に強くなったんだ! とか何とか言って力瘤を見せてきてさ……」

キラーマジンガ「…パルプンテ?」

女堕天使「あぁ、知らない? 古代の呪文『パルプンテ』何が起こるか分からない! ってやつ! 故郷の村のじいさんに教わったんだって」

キラーマジンガ「…なるほど。それで他には?」

女堕天使「後、美少女っていう可愛い娘の正体がおおきなまじんらしくてね!」

キラーマジンガ「おおきなまじん? なるほど、それで?」

女堕天使「青年はその娘の故郷を探しているらしいのよ! あ、これ魔王にそれとなく聞いてよ!」

キラーマジンガ「ふむ、わかった」

女堕天使「……ふぅ、喋りすぎたよ…お茶頂戴!」

キラーマジンガ「あぁ、ほら」

キラーマジンガ (……)


>>124 またまた何か起こった? ※後安価1回で視点変更

今得られる情報はこんなものかと判断し話を切り上げる

キラーマジンガ (こんなものか……)

キラーマジンガ「それでは、そろそろ魔王様の所へ戻るよ」

女堕天使「あ、そうなの? つまらないなぁ…」

キラーマジンガ「この『茶』はここに置いておくよ。次の番の魔物に、飲みたくなったら言えばいい」

そういってキラーマジンガが棚に入れた『茶』の入った瓶には、『アブサン』と書かれたラベルが貼ってあった。

女堕天使「じゃあね!」フリフリ

キラーマジンガ「面白い話が聞けて楽しかったよ。それじゃあ失礼」

またガチャガチャと音をたてて階段を上り去っていった。

女堕天使「……ふぅ、何か暑いわ…」

>>127 最後に何かあった? ※この後視点変更

ksk

きりかぶこぞう「……」

ドラキー「……」

新しい魔物二匹が来てから、再び退屈な時間が流れる。今回の番は騒がしくないものの、何処と無く不気味だ。

女堕天使「……ねぇ、したっぱ君達? この部屋は冷房も無いのかな?」

したっぱ、という言葉に魔物は眉間に皺を寄せる

ドラキー「……無い」

怒りを圧し殺して応える魔物

女堕天使「じゃあさ、そこの切り株君! その葉っぱであたしを扇いでよ! 蝙蝠君はスイーツか何か持って来てよ!」

きりかぶこぞう「何故我らがそのような……!」

女堕天使「……あたしは『重要』だって、魔王から言われて無いの?」

ドラキー「……」パタパタ

魔物二匹うちの一匹は素直に厨房へと向かった

女堕天使「ほら、レディには気を使うもんよ!」

きりかぶこぞう (この女ァ……)

魔物は悔しさを噛み締めて、女堕天使に葉っぱで風を送る

女堕天使 (何とかこの牢獄でやっていけそう……!)

最初にあった不安は既に消え去っていった


視点変更

1.青年

2.美少女   >>131 選んで下さい!

2

美少女は女堕天使を待って洞窟の前に居た。
いや、居たのは……

電気うなぎ犬「……ちょっと肌寒いですなぁ」

電気うなぎ犬だった。


美少女はどこに居たか、答えは至極簡単だった。

青年「…あ、あれですか?」

シスター「はい、そうです。ささ、中は暖かいですよ!」

二人が仲睦まじく話しているすぐ後ろ、木の後ろをコソコソと追う人影があった。

美少女「……」ムスッ

嫉妬の炎に包まれた美少女だ。

二人は暖かな色の茶色の扉を開けて、森の中の小さな教会に入っていった。

美少女「……!」

すぐ後を追おうとしたが、立ち止まって冷静に考える。……こっそり入るのはどうすれば良いだろう

安価↓ 美少女はどうした?

美少女が必死に思案していると、教会の扉が開いた。
美少女はすぐに木陰へ移動する。

新米シスター「ふんふふーん」

洗濯をしに川へ行こうとしているだろう、ご機嫌なシスターが出てきた。

美少女「…!」

そこで美少女は思い付いた。
あのシスターから何とかして服を奪い取ればいい、と。

思い立ったが吉、美少女はシスター駆け寄る

新米シスター「……? 何か足音が…」

シスターが振り向いた時、そこには誰も居なかった

新米シスター「…あぁ、誰も居な……ッ」

また前を向いた瞬間、後頭部に鈍痛が走った。
シスターはその痛みに耐えられず気を失った…



美少女「……」

シスターの変装も完了し、いざ教会へ入る前にちらっと、この服の持ち主を見る

新米シスター「……」ぐったり

美少女のもと着ていた服を上から被せただけで、その下は全裸だ。さすがに美少女もここに野晒しにするのはどうかと思ったが…

美少女「……」ぐっ

森の中だから大丈夫、と心の中で応援しただけに終わってしまった。


安価↓ 教会で青年はどんなもてなしを受けていた?

シスター「……あの方はどうしてます?」

後輩シスター「旨い、旨いと言って私達の料理を食べていますよ……ふふふ…」

シスター「あらあら…じゃあ、そろそろ…眠くなる時間ですね」

シスター「頼みましたよ、傭兵さん?」

傭兵「ああ…任せてくれ」スタスタ

怪しげな会話が繰り広げられている中、思いっきり教会の扉が開く。
 一同はぎょっ としてそちらへ顔を向ける

美少女「……」

シスター「…吃驚したではありませんか。貴女はどこの担当ですか?」

美少女「……?」

美少女は何を言ってるか分からない、という風に首を傾げる

後輩シスター「……あぁ、シスター様…その者の服は新人である証の向日葵の刺繍が入っております。担当は『尋問』だったかと……」

シスター「なるほど……今、傭兵さんが『例の部屋』にあの男の人を運んでくれていますわ。新人、貴女の班は既に待機しています。早く向かわれては?」

美少女「???」

更に意味が分からないといった感じで首を傾げる。

後輩シスター「…部屋を忘れているようです。私が案内します」

シスター「……では宜しくお願いしますわ」

美少女は、やや身長の高い綺麗な金髪の女性に連れられ、地下への階段を降りていく。

後輩シスター「……貴女、あの態度はマズイよ。一歩間違えればシスター様に殺されてたの、自覚しといた方が良いよ」

後輩シスターに忠告され、一応相槌だけ打つ

後輩シスター「…本当に聞いてるんだか。さ、ここが貴女の持ち場よ。殺っちゃったら『処理班』が待機してる隣の部屋に宜しくね」

血生臭いドアを開け、美少女に入るよう告げる後輩シスター。それに、怯えながらも従う美少女。

ドアの先には、鉄製の四角い机のような台に、青年が大の字になって横になっていて、横には様々な器具を携えたシスター達が立っているという奇妙な光景が広がっていた。

青年「……」

小柄シスター「じゃ、揃ったし始めよっか……おーい、起きろー」ペシペシ

青年は頬を叩かれ、不機嫌そうに目を覚ました。

青年「ん……うわっ! 何だコレ!」

冷酷なシスター「…では『尋問』を開始します」

安価↓ シスター達は何故拷問を?

美少女「……」

今のこの状況は青年にとってプラスでは無い、美少女は助け出すべきだったが、しばらく様子を見る事にした。何故青年だけを拐ったのか気になったからだ。

冷酷なシスター「……貴方は『賢者』の居場所を吐かなければ多種多様の器具により最悪手足をもがれます」

小柄シスター「ということで……はいっ! では答えようか!」

青年「……知らない。それよりお前らは『敵』だったんだな…」

冷酷なシスター「ええ、『敵』ですね。では貴方は一度目の質問に応えなかったので、右手の親指の爪を剥ぎます」

そういってシスターは何か不気味な鉄製の器具を取り出した

青年「…『敵』と分かれば容赦はしないッ! 口を塞がなかった事を後悔しろッ!」

青年「<パルプ>……ぐはッッ!」

青年の詠唱を小柄なシスターがハンマーで腹を殴って止める。

小柄なシスター「いやー、事前に聞いておいてよかったっ! パルプンテとか怖すぎ!」

美少女「…ッ!」

安価↓ 青年がピンチだ。美少女はどうする?

美少女「……」ふーっ

美少女は口笛を吹こうと思い、唇を前へつきだし息を吹く。『辺り』には空気の乾いた音が広がる。

小柄なシスター「…あなた何やって…ッ!」

『辺り』には届かなかったが、奴には届いた。
 上の階から悲鳴が聞こえ、階段をけたたましく降りる音が響く

電気うなぎ犬「どうも! 神器でございます!」ガチャッ

冷酷なシスター「……貴女がやったのですね? 魔王様の計画を、台無しにッ!」

シスターの一人が懐の小刀を取り出し、美少女ににじり寄る

美少女「…!」ちらっ

助けて、と電気うなぎ犬の方を美少女が見る

電気うなぎ犬「お任せあれッ! 何てったって神器ですからねェ!」

安価↓ 電気うなぎ犬の神器と呼ばれる程の能力は!

肩こり腰痛がたちどころに治る電源

>>142 把握しました。
夜7:00まで出掛けてきます。戻ったらすぐ再開します

電気うなぎ犬「おりゃぁ! 電気ビリビリー!」

電気うなぎ犬から生み出された電撃は、絶えず波打ちシスター達に直撃する。

冷酷なシスター「きゃーっ!」

小柄なシスター「ぎゃーっ!……あれ?」

シスター達は黒焦げになるのを覚悟していたが、何だか体が心地よくなっただけであった

電気うなぎ犬「嫌だなぁ……女性には本気を出しませんよ」

美少女はそんな事を言ってヘラヘラする電気うなぎ犬を睨もうと思ったが、あることに気付く。

青年はどこに行ったのか。
 そして拘束されていた台は何故粉々に?
答えは自ずと分かった。

青年「俺さ、『Lv.91』だったのすっかり忘れてたよ」

いつの間にか電気うなぎ犬の背後に居て、電気うなぎ犬を抱え青年はこちらを睨み付ける

小柄なシスター「や、やばっ!」

冷酷なシスター「ああ、魔王様……!」

美少女「……」

美少女も青年のもとへ行こうとしたが…

青年「…! 来るか…?」ファイティングポーズ

どうやら服のせいで敵と見なされたようだ

美少女「……」むすー

電気うなぎ犬 (これは教えない方が面白そうですねぇ)


安価↓ 美少女はどうする?

美少女「……」ファイティングポーズ

美少女も構え、臨戦体勢になる

小柄なシスター「が、頑張れ! お前が頼りだよ!」

冷酷なシスター「……」ぐっ

ゆっくりと横にずれていく美少女。
青年もそれに合わせ動くが……突然! 目の前から消えた

青年「は、早いッ! どこに……」

そういって背後、横を見渡すが、例のシスターの姿が見えない。
 その時聞こえたのは、別のシスターの悲鳴だった

美少女「……」ぶんっ

右腕だけをまじん化し、小柄なシスターの後頭部を殴り付ける美少女の姿が、青年の目に入った

冷酷なシスター「あ、貴女は、仲間では……ぐぇ!」

冷酷なシスターの背後も素早く取り、テンプルにまじん化した拳を叩きつける

青年「……すまん、美少女だとは思わなかった。だけど、何でここに?」

美少女は青年に向き直る

1.会いたかったと心の中で思いながら抱きつく

2.誘惑されてんじゃねーよと腹に一発入れる

3.無言で電気うなぎ犬を抱いて部屋を出る

安価↓2 お選び下さい

そういった青年の顔を見ると何だか無性に腹が立ったので、地を蹴り拳を固く握りしめ、青年のもとへ向かう

青年「え…? な、なんだ……ッぐふッッッ!」

まじん化した右腕のまま、思いきり青年の腹を殴った。『普通の人間』なら腹に穴が空いていたが、青年はもう『普通の人間』では無い。
だから、痛みに悶えて床に転がるだけで済んだ。

美少女「……」スッキリ

爽やかで晴々とした面持ちで美少女は部屋を出ていった

電気うなぎ犬「『おおきなまじん』でも…乙女はやはり可愛いですなぁ」

そういって電気うなぎ犬も部屋を出ていってしまい、気絶しているシスター二人を除いて、青年の安否を確認する者が居なくなった

青年「くそ……誘惑に負けた俺の、馬鹿……ッ」

そういって青年は気を失った


ほっとけばそのうち青年は出てくると美少女は信じて、教会から出ようと階段をかけ上がった。
 しかし外への扉は三人組によって塞がれていた

シスター「……裏切り、とは…残念ですね」

後輩シスター「その変な生物…貴女の? 趣味悪すぎね」

傭兵「…これも仕事だ。例え女でも、斬るッ! このエクスカリバーでなッ!」

そういった男の大剣には、『エクスカリパー』と銘打ってあった

電気うなぎ犬「……どうしましょうか」

美少女「……」

安価↓ 美少女はどうする?

美少女「……」ツンツン

電気うなぎ犬「はい、どうしました?」

美少女「……」身ぶり手振り

美少女はジェスチャーで電気うなぎ犬に剣になれと伝える

電気うなぎ犬「…まぁ、神『器』なので剣に一応なれますが……どんな形になるか分かりませんよ?」

そう言いながら剣になるための詠唱を始めた電気うなぎ犬

傭兵「どうやら向こうも剣のようだ…! 俺があいつと戦いたい! 良いよな?」

シスター「構いません。そのために貴方を雇ったのです」

傭兵「へへっ……伝説の剣、エクスカリバー…! まだ使ってないから楽しみだぜッ」

剣をうっとり眺めながらこちらへ寄ってくる大男。
美少女は詠唱を催促する

電気うなぎ犬「……準備完了! へーんーしーんッ!」

安価↓ 電気うなぎ犬はどんな剣になった?
   RPGにある剣の名前でお応え下さい

電気うなぎ犬が眩い光を放ち、美少女は思わず目を瞑る。傭兵とシスター共々も目を瞑ってしまう。
 一同が目を開けた時、美少女の手には黄色い刀身の奇妙な形をした剣が握られていた

傭兵「それがお前の獲物か……! そら、行くぞッ!」

大男はこちらへ構わず突っ込んでくる

美少女は剣をうまく持てなかったが、両腕をまじん化してそれを解決し、大男の剣撃を防いだ

美少女「…ッ」グググ

鍔迫り合いになり硬直した…かと思いきや、エクスカリバーと呼ばれた剣は無惨にも押し負け、稲妻の剣が大男を襲った

傭兵「そんな、馬鹿な……! 最強の剣 じゃないのかー!」

腹部を切り裂かれ床に突っ伏す傭兵。
直に意識は無くなっていった

シスター「……その腕、人間では無かったのですね」

傭兵がやられても、後輩シスターとは違い冷静に相手を分析するシスターが、美少女は不気味に思えた。

後輩シスター「シスター…! 逃げましょう! 魔王様もそれを許してくれるはずですッ」

シスター「甘いことを…抜かすなッ! 私達は魔王様に絶対の忠誠を誓う者ッ…失敗は許されない……魔王様の為にもッッ!」

シスター「……お前が逃げるのであれば、勝手に逃げればいいでしょう。敵の相手は私が致します…!」

シスターの姿が異常に見えれば見える程、後輩シスターは『自分』を取り戻していく

後輩シスター「……くっ!」

自分の尊敬していたシスターが、無惨にも魔物の僕に成り下がってしまったという絶望から…後輩シスターは逃げ出してしまった

外へ後輩シスターが飛び出して行くのを見届けたシスターは、美少女の方へと向き直る

美少女「……」カチャ

剣の先をしっかりとシスターの方へと向け、慎重に出方を伺う

シスター「貴女が人間であれば…この姿を見せなかったでしょう……ですが、違うようですので……」


シスター「思う存分食い殺してくれるわッッッ!」


美少女「……!」


>>157 シスターはどんな魔物になった?

レッサーデーモン

シスターは深紅のおぞましい悪魔へと変貌を遂げた

レッサーデーモン「俺様は洗脳なんていう小細工で魔王様に忠誠を誓っているのでは無い……」

レッサーデーモン「窮地に陥っていた俺様を助けた魔王様に惚れて、人間なんていうちっぽけな姿を捨てたァ!」

レッサーデーモン「グヒャヒャ……小娘、お前のような魔物の癖に人間に化け媚びへつらう姿を見るとォ……どうしようも無く食い殺したくなんだよォォォォ!」

叫びながらこちらへ飛び掛かる悪魔を稲妻の剣でいなし、距離を取る

美少女「…!」

こちらから仕掛けようと思った矢先、悪魔の口から火の玉が吐き出され美少女は辛くもそれを避ける

レッサーデーモン「弱ええんだよッ!」

避けたと思った火の玉からまた火の玉が生まれ、美少女は被弾する

美少女「…ッッ!」

レッサーデーモン「余裕ぶっこくなよ……お前の本当の姿をさらけ出せよ…!」

悪魔の口からは絶えず火の玉が打ち出され、このままでは死を覚悟しなければならない……

美少女が選んだのは……

1.魔物の力を思う存分振るい目の前の敵を叩き潰す

2.魔物の力を使わずに勝利を全力で勝ち取る

>>160 選んで下さい

2

美少女は体を『おおきなまじん』に戻し目の前の敵をさっさと倒してしまおうか、そうすれば楽だと気づいた。じゃあ、そうしようか、さっさと倒して戻るか。
 
戻る? どこに?

美少女の脳内には青年と過ごした日々が甦る。
 頼りになって、優しくて、強くて、硬派に見えて助平で、好奇心旺盛で、どこまでも人間らしくて、馬鹿で、ドジで、間抜けで……大好きだ。

レッサーデーモン「……最期までつまらない奴だったな、お前は」

目の前の魔物は私に向かって来る。
 私は『魔物』だけれど、『魔物』にはなりたくない
 青年の傍らには純粋な『魔物』が居てはいけない
 だから私は、唯一無二の『おおきなまじん』になるんだ
 魔物では無い『おおきなまじん』に!

美少女「……私を貴方みたいな純粋な『魔物』と」

美少女は今までの速さとは比にならない速さで悪魔の背後を取り

レッサーデーモン「な…! まだそんな力が……ッッッ!」


美少女「一緒にするなァァァ!!!」


稲妻の剣は深々と悪魔に突き刺さり、悪魔は悶える

レッサーデーモン「く、ぐ……魔王、様ァ……ぐふっ」

悪魔は魔王を最期まで愛し、絶命した


美少女「……う」

悪魔を倒したは良いが体が動かない。


このまま……死んじゃったら嫌だな…


美少女は意識を失う前に、暖かい感触に包まれた。


青年「……お疲れさん」



視点変更

1.青年

2.美少女

3.とある魔物

>>163 お選び下さい

3

魔物の名前は?

安価↓

フォルテはどんな姿の魔物?
安価↓ DQ.FF等からどうぞ

魔王城 面接会場


今日は年に一度の魔王軍への入隊希望者を募る日。
 毎年多くの魔物が今日のために力を蓄えてこの、魔王城へと足を運ぶ

フォルテ「……よし! 今日のベギラマも冴えてるな!」

そんな僕も勿論伊達に鍛練を積んできた訳じゃない。
今ならきっと有名な魔族のギガンテスにだって勝てるかも!
 そんな淡い幻想を抱く僕に声をかける魔物が居た

安価↓ どんな魔物?

プチイール「おう、凄くキレのいいベギラマだなぁ」

野太い声、ではなくて親しみやすい声でにゅるにゅるした人が話し掛けてきた

フォルテ「君は…?」

プチイール「俺様はプチイールってんだ。宜しくな!」

フォルテ「僕はフォルテ、宜しくね! プチイール君はどこ志望なの?」

プチイール「俺様はグレェートだから前線、が良いんだが…生憎、力不足でな。後方支援入りを目指してる」

そう言ったプチイール君の顔が少し落ち込んでいるように見えた

フォルテ「へぇ……僕は、前線志望なんだ! 得意の素早さでベギラマとか打ちまくるんだ! …ふふ、何だか正反対だね!」

プチイール「ハハハハッ! 確かにな! お前とはいい友達になれそうだ……っと、面接官が入ってきたな」

フォルテ「残念だけど…またね!」 

プチイール「ああ、またな」

僕たちは事前に決められた番号通りに整列して面接官を迎える

安価↓ そういえばフォルテの性別は?

面接官「……整列ッ!」
僕も含め約500匹の魔物が姿勢を正してまっすぐ面接官を見る。面接官の顔はローブに隠れてよく見えない

面接官「本日このように大勢の魔物・魔族が集まった事大変嬉しく思う。だがあまり嬉しくない事もある」

面接官「大勢居ればつまり、大勢落とす事になるからである」

面接官「……諸君らの中から正式に入隊するのは僅か30名足らずだ」

皆の顔が一層険しくなる。僕だって険しい顔をしているのだけど、友達のホイミン君はきっと面白い顔! と触手を揺らして大笑いするだろう

面接官「では、これから諸君に課せられる試練を発表する!」

面接官「第一の試練は面接だ! ここでまず大勢落とす事になるだろう。担当はこの私だ」

面接官「…第二の試練は戦闘試験だ! この城の現役兵士とやりあって貰う。担当はキラーマジンガだ」

キラーマジンガ、この名前を知らない魔物は居ない。魔王に絶対の忠誠を誓う最強の兵士四人、四天王の一人なのだから。ちなみに僕と同じ色合いだから、もあって一番好きな四天王だ。

面接官「……第三の試練は伏せておく」

面接官「それでは、諸君の健闘を祈る……」

面接官は、立ち去ろうとしてまた戻ってくる

面接官「…と、それから…私の顔を皆にしっかり覚えて貰いたいので、ローブを外そう」

ばさっ とローブを脱いでしまう面接官の行動に驚いた…のは僕だけで、他の皆はその姿に吃驚してる。
そりゃあ、だって四天王のーー

安価↓ 四天王の一人はどんな姿の魔物?

ゴンズ「これで覚えて貰っただろう。それでは、第一試練の会場で会おう!」

皆、ゴンズさんの顔だけは知っていただろう。
その面構えからして粗暴な人だと皆が皆、僕だってそう思っていた。
 何て唖然としてたら皆が移動を始めていた。僕も行かなきゃ、確か第一試練の会場は……

プチイール「ぃよう! 何ぼーっとしてんだよ」

フォルテ「うわっ! 急に驚かさないでよ! 吃驚したなァ……」

ちょっと不機嫌な僕にごめんってだけ謝って、話を続ける。プチイール君って優しいのかそうじゃないのか……

プチイール「それよりよ、第一試練の会場ってのは何処だっけ?」

フォルテ「……紙無くしたの?」

プチイール「紙だァ? 知らないな……」

フォルテ「はぁ……えーとね、会場は…応接室だって! この部屋の向かいだね。早く行こう!」

プチイール「ちょ、速すぎィ! 待てって!」

僕は気持ちをとてもじゃないけど抑えられない。
だって憧れの兵士にもうすぐでなれるかもしれないから!


応接室

ゴンズ「……じゃあ、次! 良いぞ!」

くさったしたい「……」トボトボ

物凄く陰鬱な雰囲気を醸し出していた前の魔物と入れ替わりに僕が部屋へ入る。

フォルテ「失礼します!」

ゴンズ「うむ、ではそこの椅子に座ってくれや」

何だか最初の挨拶の時と違うなぁ、なんて思いながら僕は椅子へ座った(乗った)

ゴンズ「名前は?」

フォルテ「フォルテです!」

ゴンズ「……じゃあ、特技は何かあるか?」

フォルテ「ベギラマとメラミと、後……」

実はこの日のために昨日、お父さんのメタルキングに教わった特技があるんだ! 使った事はお父さんも無いらしいし分からない。でも、凄い呪文だって言ってた。それは……

フォルテ「パルプンテです!」

そう言うと面接官であるゴンズさんは吹き出して、後ろの記録を書き取ってる二匹も驚いた顔でこちらを見る

ゴンズ「…本当だな? 見栄張ってるとかじゃあ、ねえんだな……?」

フォルテ「はい…使えますが……?」

ゴンズ「……どうにも信用ならねぇ…! 試しに使ってみろ」

フォルテ「え、はい……じゃあ…」

僕は頭の中でお父さんに教わったようにパルプンテの詠唱を念じる。……今だ!

フォルテ「<パルプンテ>!」


安価↓ 何が起こった!

親切なおじさんはどんな姿の魔物ですか?
安価↓

ガレンス「……失礼するよ」ポワァン

高潔そうな老人が目の前に突然現れてきた
ゴンズさんは既に剣を構えていたけれど、老人が僕にしか目がいってない事に気が付くと、少し剣を下げた

フォルテ「あの……貴方は?」

ゴンズ「……パルプンテで出たのか……」

ガレンス「そのとおりだ。そして私は君に渡したいものがある」

フォルテ「……?」

ガレンス「……世界の半分だ。受け取ってくれるな?」

ゴンズ「なッ! それは……!」

フォルテ「え、えと……は、い?」

ゴンズ「貴様ッ! そんな簡単に返事など……!」

ガレンス「受け渡しは既に行われた……それでは失礼」

また忽然と僕の目の前から老人は姿を消した

フォルテ「……? ……今のが、パルプンテ…です」

ゴンズ「あの人間のようには行かないのか……」ブツブツ

フォルテ「あの……!」

ゴンズ「……まだ居たのか。……貴様はきちんとしたパルプンテを放てなかったッ! よって、それだけで不採用と判断する」

フォルテ「そ、そんなァ!」

僕が糾弾すると同時に、後ろのドアが開かれた

ゴンズ「……次、とはまだ言ってッ……」

ゴンズ「な、い……」



魔王「ほう、我が城の兵士が少なくなっていくのは貴様の独断と偏見による身勝手な解雇のせいか?」


ゴンズ「ひぇぇ! 違いますッ! このメタル小僧はパルプンテさえ扱えなければただの雑魚にも劣るポテンシャルですッ! それ故……」

魔王「《パルプンテ》は古の古代魔法……! 完璧に扱える筈がなかろうがッッ! それに……」

ゴンズ「……?」

魔王「この者は先程魔界の半分を握った瞬間より……」

魔王「特別な地位についたッ!」

フォルテ「……え?」

放心していた僕の方をあの、魔王様が向く

魔王「おぬし……どんな座が欲しい? 魔神かッ! 魔王の側近かッ! それ以外の地位か……」

魔王「選ぶがよい」

ゴンズ「……そんな、馬鹿な……!」

フォルテ「え、えと……僕は…」


安価↓ フォルテはどうする?

フォルテ「僕は……三丁目の三河屋さんの当主になりたいですッ!」

魔王「……何ィ? 今、おぬしは何と言った?」

フォルテ「ですから、三丁目の三河屋さんの当主に……!」

ゴンズ「……こいつぁたまげたなぁ……」

魔王「ふふ……フッハッハッハッ! 何と面白き雄じゃあッ! 気に入った! ……良かろう。その願い、人間界を落とした暁には叶えてやろう……!」

魔王「おいゴンズ! こやつを即刻兵士にするのだ! さあ!」

ゴンズ「ははっ! 直ちに……」

フォルテ「あ、有り難うございますっ!」


僕は夢だったんだ。
魔王様のもとで兵士として尽くしてから、大商人になって儲ける。
そのお金できっと……!
 僕は兵士の宿舎に案内されて、同じ兵士の皆に挨拶をしている間は、感極まって涙がうっすら出てた。

だから、当時の僕に伝えてやりたい
天使のもとへ行かなければ、思い描いていた生き方が出来るぞ、と。

兵士採用試練が終わって、何日か経ったある日のこと


フォルテ「ねぇ、レックス……魔王様が帰ったって本当?」

バトルレックス「ああ。お供のサイレスは殺られたようだが、目当ての天使は奪ってきたとさ」

僕達はいつも通り、魔王の間へと繋がる通路の前の地味に存在してる扉を警護していた。
警備している間は暇で、こんな感じで無駄話をしてる

フォルテ「サイレスさん、か……話したことが無いけどお墓参りくらいは行こうかな……」

バトルレックス「殺られちまった奴はそれだけの奴だった、と割りきるしかねえ。俺は……そんな時間があんなら、むしろ天使とやらに会ってみたいな……」

フォルテ「……そうだね」

フォルテ「所で、天使って?」

バトルレックス「! 知らないとは……驚いた」

バトルレックス「まあ、天使っていうのは……即ち神の優秀な手駒さ。もっとも魔王様の捕らえられた奴は堕天使って奴だがな」

フォルテ「ほえー……」

そろそろ交代かな、なんて僕が思っていると、前から魔物が一匹やってきた

バトルレックス「ん、ここは立ち入り禁止だぞ」

プチイール「いや、俺様はそこのメタルに話しかけようと思ったんだが?」

フォルテ「ああ! プチイール君! 久し振りだねッ!」

プチイール「ああ、試練の日以来か……まぁ、最もお前は試練なんざまともに受けずにまぁまぁ上の階級に行きやがって……」

バトルレックス「……知り合いか」

フォルテ「うん! ……それより何しにここへ?」

プチイール「堕天使に会いに行こう! と誘いに来た」

フォルテ「……ん?」

バトルレックス「頭がおかしいのか?」

プチイール「いやいや、そんな目をするなよっ! ……お前らは気になんないのか? 堕天使って奴がどのくらい……」

プチイール「可愛いかって!」満面の笑み

バトルレックス「……フォルテ、こんな奴とは縁を切るんだ。俺はもう忘れる」

フォルテ「プチイール、君……」

プチイール「おいおいおいッ! 冗談だって! そろそろ切れるぞッ!」プンプン

呆れる僕達の考えを改めさせるために、プチイール君は自分の本当の目的を言った。
 余談だけど、この時のプチイール君の顔が必死すぎて今でも笑える

プチイール「……俺は堕天使を利用して、『あること』を成し遂げたいんだ…!」

フォルテ「あること……?」

プチイール「それは……今は言えない。だけど、フォルテ…お前の噂を聞いて、この目標はお前無しでは成し遂げられないと確信しているッ! だから……!」

バトルレックス「しかし、『それ』は魔王様を裏切る……という事だな。……フォルテ、冷静に考えろ。友の言葉とて、時に蹴らねばならない時があるのだ」

バトルレックス「……魔王様が自ら取りに行くほど欲した堕天使を奪い反逆するのか、友の頼みを蹴り、魔王を脅かす反乱分子として友に剣を抜くか……何れを選んでも、俺はお前についていく事を約束しよう」

バトルレックス「お前は俺の一生の『恩人』だからな……」

フォルテ「レックス……!」

プチイール「……」ゴクッ

フォルテ「僕は……」

安価↓ 承諾する?

フォルテ「僕は自分の夢に生きるッ! 魔王様から頂いたこの地位、信頼こそが……僕には必要だ…!」

フォルテ「だから、ごめん……」

プチイール「残念だぜ、本当に……残念…だ……」

バトルレックス「……すぐに計画を起こす訳でも無いだろう……今は見逃してやる。行け」

プチイール「だが、明日にでも起こそうと思ってる。……今、俺を殺るべきじゃないのか?」

フォルテ「友達、だから……」

プチイール「……そうか」

僕はプチイール君の去っていく姿を黙って見送った。
 同時に僕は、明日……友を葬ると覚悟した


翌日


ガーゴイル「キキキーッ! 伝令地下へと通じる通路が何者かによって襲撃されたッ! 直ちに鎮圧に向かえ、だそうだ!」

ずしおうまる「おいらの活躍を見せつける時か……!」

フォルテ「……いや、僕が行くよ」

ずしおうまる「なっ! 部隊長! 今回くらいは手柄をくれても!」

バトルレックス「俺も行く。……ずしおうまる、お前は魔王様や四天王に充分評価されているはずだ」

ずしおうまる「ほ、本当か! いやー嬉しいなあ!」テレテレ

バトルレックス「……この隙に」

フォルテ「う、うん……」

ガーゴイル「既に鎮圧に向かった部隊からの通信が途絶えた! 気を付けろよ! キキキーッ!」

フォルテ「うん! 有り難う!」

僕は友をこの手にかける。
牢獄へと急いでる間も、内心哀しみでいっぱいだった


牢獄へと繋がる階段 前

おどるほうせき「ぐぐ……グェェェェ!」バタッ

うほくせきぞう「おのれ……!」ズガンッ

プチイール「効かねえ、よッ!」ひらり

プチイール「……お返しだッッ! かぶと割りィ!」ズドン

うごくせきぞう「うへっ……ぐふっ」ばたん

プチイール「今ので…随分魔力を……消費、した……」

プチイール「だが、もう少しだ…! この爆弾で牢獄を開けて……堕天使をっ!」



フォルテ「……おいついたよ、プチイール君」

プチイール「……やっぱ、早いな……畜生」

フォルテ「ボロボロ、だね……」

プチイール「情けは無用だぜ……? ほら、来いよッ!」

フォルテ「ねぇ、何で堕天使が必要か……教えてよ」

プチイール「……それは、無理だ」

プチイール君は険しい顔をして苦しそうに言った。

フォルテ「……じゃあ、行くよ…!」すっ

プチイール「……」ブツブツ

僕が魔法の詠唱を始めたと同時に、プチイール君も詠唱を唱え始めた。
 詠唱はプチイール君のが断然早かった

プチイール「《ピオラ》! 《マヌーサ》! すまんがトンズラこくぞ!」サササ

フォルテ「なっ!? 一気に二つだなんて……」

僕は驚いたあまり詠唱を止めてしまった
 僕が幻覚と戦っていると、しばらくしてレックスが来た。嬉しい。

バトルレックス「何をやっている……?」

フォルテ「マヌーサだよ! それより、早くプチイール君を……!」

バトルレックス「……分かった」ダダダ

レックスが向かった直後に下から爆発音がした。
 レックス急げ、と心のなかで応援しながら、僕は幻覚と戦っていた


牢獄

きりかぶこぞう「」バタリ

ドラキー「……ぐふっ」バタッ

プチイール「……雑魚しか居ないのは幸いだった」

プチイール「しかし、これで……やっと…!」

女堕天使「…………この状況は何なの…?」

プチイールが牢獄の鍵を抉じ開け女堕天使を連れ去ろうとした時……

1.レックスが降りてきた

2.四天王が現れた

3.女堕天使の手枷が誤って外れた

安価↓ 選んで下さい

現れた四天王の一匹はどんな魔物?

1.キラーマジンガ

2.ゴンズ

3新しい魔物(名前も添えて)

安価↓ お選び下さい

ドラゴンキッズ「ほぉ、お前は随分と面白そうな事をやってるね?」

プチイール「なっ! あな、お前は……!」

プチイール「竜王の子孫、ドラゴンキッズッ!」ダラー

女堕天使 (汗とか体液が凄いわね……つうかいい加減扉閉めて欲しいなあ、寒い)

ドラゴンキッズ「紹介御苦労様。じゃあ、最後の言葉を言いなよ」

プチイール「お、俺だってこの日のために……! この日のためならば、四天王……貴様を殺すっ!」

ドラゴンキッズ「……はい、おしまいだ」


ドラゴンキッズ「……グオオオオオーッッッ!」ゴゴゴ


プチイール (大丈夫だ、さっきの補助魔法が残ってる……しかし、攻撃が……)汗ダラー

プチイール「……」

プチイール (こうなったら、禁断の《秘術》を使うしか……!)

ドラゴンキッズ「ゴオオオッ!」ブオオォ

プチイール「炎くらいなら……ッ! 余裕なんだよォ!」

プチイール「今度はこっちから行くぞ! ガキドラゴンッ!」ゴゴゴ

ドラゴンキッズ「何ィ……?」



プチイール「《マダンテ》ッ!」ズォ

プチイール「……なっ!」」

しかしMPが足りなかった

ボンッ


牢獄

僕は幻覚から覚めてすぐに牢獄へと向かった
間に合えば、もしかしたら、説得できるかも……て
  そう思ってた

フォルテ「レックスゥ!」

バトルレックス「……あぁ、フォルテ! こっちへ来るんじゃない!」

フォルテ「プチ、イール……?」

レックスが僕の前に立って塞ごうとしたけれど、足の間から見てしまった
焼け焦げた友だった物を

プチイール「……」プスプス

ドラゴンキッズ「……こいつは秘術を使って勝手に死んださ。馬鹿だね、MPが無いのに使ったら……死ぬって事ぐらい分かったろうにね」

フォルテ「ああ、そんな……!」

バトルレックス「……フォルテ」

フォルテ「……何がしたかったんだよォ! 君はっ!」

フォルテ「……馬鹿ッ!」

ドラゴンキッズ「……僕は行くよ。一大事だからね」

バトルレックス「一大事……ですか?」

ドラゴンキッズ「こいつが自滅した時に起こった爆発時の煙で僕は前が見えなかった。そしてこの手枷が落ちてる」

そういってドラゴンキッズさんは蒼い手枷を拾う

バトルレックス「ま、まさか……!」

ドラゴンキッズ「……逃げたんだよ……天使の力を持ってッ!」

バトルレックス「そんなッ!」


フォルテ (……君は……)

これが狙いだったのかい?


視点変更

1.青年

2.美少女

3.女堕天使

安価↓ お選び下さい

一方の逃げ出した女堕天使は、騒がしい魔王城を駆けていた

がいこつ「ぬ、天使……」

ガーゴイル「キキキ……! まずい……」

女堕天使「騒がしいわねッ!」ブンッ

堕天使が手を横に一閃すれば、魔物たちは忽ち倒れていく

女堕天使 (いやー、これで色々な情報を青年達に持ってかえれるよっ! ……というか、ここに来てどのくらい経ったかな……)

だいまじん「おのれ天使ぃ! 我が同胞をォ!」

ギガンテス「ウオオッ!」

女堕天使「喧しいってのッッ!」タッ

ある者にはサマーソルトを、ある者には蹴りによる金的を浴びせる


魔王城は壊滅的打撃を受けつつ、女堕天使は城門、即ち出口に近づいていった

そして城門の門番を打ち負かし飛び立とうとした折……

安価↓ 何が起こった?

女堕天使「……お、マジンガじゃん! どうしたの?」

キラーマジンガ「……分かっているだろう」チャキ

キラーマジンガは機械の目で堕天使を真っ直ぐ見据えて、持っている武器を僅かに揺らす

女堕天使「ふふ、じゃあ……あの時の借りを返そうかな……酒をグビグビ飲まされた借りをさあッッ!」ブンッ

キラーマジンガ「お前が勝手に飲んだのだ」ガン

堕天使が驚異的な速さで近付き蹴りを頭部へと浴びせるが、金属が凹んだ音だけがして効いてるようには見えなかった

キラーマジンガ「……この合金ボディに生足で蹴ろうものなら脚が粉砕されるであろうに。つくづく天使というのは理不尽な強さだ」

女堕天使「それ、女に言う台詞なの?」

キラーマジンガ「生憎、憎しみしか無いからな」

女堕天使「おお、怖いね」

安価↓ 女堕天使はどうする?

突然堕天使は尻をキラーマジンガに突きつけた
 キラーマジンガは何か裏があると踏んで手を出せずにいたが、いっこうに動く気配が無い

キラーマジンガ「……」押し付けられ

女堕天使「……」押し付け

キラーマジンガ「……欲情しろ、と言ってるのであれば俺にはそんな機能ついていない、と応えるが」

そう言っている途中に蚊の羽音のような音がキラーマジンガには聴こえた。

キラーマジンガ「……?」

女堕天使「……嗅覚もないの?」

妙にスッキリした顔で、尻を押し付けるのを止め、改めて距離を取る堕天使

キラーマジンガ「???」

キラーマジンガには理解出来なかった

安価↓ 女堕天使はどうする?

キラーマジンガ「先程の行為に意味があったのかは分からんが……今度はこちらかっ……!」ドロッ

キラーマジンガ「なに、頭部に異常が……! 天使よ、貴様何をやった」ドロッ

キラーマジンガの銀色の頭部は目の下から徐々に溶けていく

女堕天使「あんたは、機械である故に弱点が多い!」

女堕天使「まず、不可解な行動をされたらそれの処理が追い付かない……違う?」

キラーマジンガ「ガガガ……だから何ダ?」

女堕天使「気付かなかった? あたしはとある液体をお尻越しにあんたご自慢の機械の中枢……頭部に塗りたくったッッ」

女堕天使「確か……もう一つの世界では『王水』と言ったかな?」

キラーマジンガ「だとシたラ、オマエの臀部は……」

女堕天使「天使だから、で済むよね……?」

キラーマジンガ「くっ……たとエこの身が溶けよウとも、俺はオマエ ヲ タオスッ!」チャキ

キラーマジンガは体に指令を出す部分が王水によって溶けようとも、身体に宿った気で動かす

女堕天使「もういっちょ、喰らいなさいよッ!」

堕天使の掌から出された黄金色の液体は、全てキラーマジンガの頭部、間接、武器、体に降りかかり溶かされていく

キラーマジンガ「う……ウ、う……まお…」

女堕天使「これで、締めッ! ウオリャアアアッ!」

女堕天使は天高く舞い上がり、足の踵を思いっきり暗闇に包まれた天へと向ける。
 ーーそして思いっきりキラーマジンガへ降下していった



女堕天使「…おッらァ!!」ズガン

キラーマジンガ「ががッ! グガガガギコココピピピ………さ、まぁ……」



視点変更

1.美少女 

2.青年 

3.フォルテ 

安価↓ お選び下さい

チュンチュンと小鳥が囀ずる早朝。
 辺りには白い霧が現れて、一層神秘的に思え、身も凍える冬の朝。

隣街付近の森を抜けて辿り着ける小さな村に、
青年達は宿を取っていた。
 この村を早々に出て、青年は旅を再開しようと考えていたが、一週間出れずにいた。

美少女が目覚めないのである。




青年「……」

青年は黙って美少女の寝ているベッドの傍らに座っている。頭にはあの日の光景が甦っていた。


あの日、青年は気絶から目覚め真っ先に美少女の所へ向かった。
そしてそこで見たもの聴いたもの……青年はずっと気になっていた。

青年 (順当に考えれば電気うなぎ犬は……あの稲妻型の剣になったと考えられるけれど……)

青年 (美少女は、『喋っていたよな』……?)

美少女「……」

青年「………なぁ」

青年「神様……教えてくれよ……」

青年「……美少女は何で起きない? 神様の力で何とかしてくれよ……!」

青年の悲痛な声は、神に届かなかった

青年「……まさに都合のいい神頼みってやつか……ははっ」

そして青年は心のなかで繰り返す。
『神頼み』

青年「……そうだよ! 神頼みだっ!」ガタッ

青年「何でやらなかったんだ……俺はッ!」

嬉しそうな顔で後悔する青年

美少女「……」

青年「頼むぜ、天よ……!」

青年「《パルプンテ》ッ!」


安価↓ 何が起こった?

天に聳える仏「んー?」ぐでー

青年「もうこんなのじゃ驚けないな……あなたは?」

天に聳える仏「まだ5時じゃないかー! 君かい? 私を起こしたのはぁ…」ぐでー

青年「きっとそうですけど……」

天に聳える仏「私は仏の中の仏ですー! 何か願いをとりあえずどうぞー」ぐーたらー

青年「唐突だなぁ……では、この少女を目覚めさせて下さい」

天に聳える仏「んー? その願いは聞けないなぁ……私は人間の味方だからねー」

青年「はぁ……では、お帰り下さい。村の人が一部泡を噴いていますの」

天に聳える仏「でも起こす方法なら教えてあげようー」

青年「ではさっさと、どうぞ」

天に聳える仏「何か辛辣だね、君」ぐでー

青年 (訳の分からない巨大生物呼び出した事を後悔ししてんだよ!)イライラ

天に聳える仏「……まずはこの村を出て西に向かうが良いー! 西に行けば君は運命的な出会いを果たすぅ!」

青年「運命的な……?」

天に聳える仏「その者と共に西の国の問題を解決ー、さすればその少女を起こす秘薬が手に入るであろうー!」

天に聳える仏「以上ー! 何か質問はぁ?」

青年「では、美少女はどうすれば……? ここに置いておくのも不安です」

天に聳える仏「その心配は無いんだよなぁ……まぁ、しばらく待ってみれば分かるよー!」

青年「いやちょっと待って下さい! 消えないで!」

天に聳える仏「大丈夫、後は私のいった通りにすれば心配無い! それではなー」

ドロンッ


青年「……不安だなぁ」


1.その時窓から女堕天使が!

2.その時稲妻の剣が喋った!

3.突然、村の人達が抗議しにきた!

安価↓ お選び下さい

けたたましいノックと共に 怒号が聴こえる……
ドアが開き 真っ赤な顔をした村長が 入ってきた!

村長「旅人殿! さっきのは一体何ですか!」

青年「えーと……呪文の副作用です」

村長「そんな呪文は聞いた事が無い! どうか、あのような真似は村のものが不安になるから止めて下され!」

青年「申し訳ない……」

村長「まったく……」ぶつぶつ

不満たっぷりな顔で 村長は部屋を出た!

青年「……」

美少女「……」すーすー

青年「……もうこの村には迷惑をかけれない。俺が美少女を背負ってって…西の国とやらに急ぐか……」

稲妻の剣「……」

青年「これは……腰にでもさしとくかな」

青年は稲妻の剣を装備した!

青年は 若干重い美少女を背負って 村を出た!



道中何が?
安価↓

青年「……ふう」どさっ

村から西の国へ歩きだして3日。
移動した距離は34km。依然として街は見えず荒野が眼前に広がる。
 いつ魔物に襲われてもおかしくない状況でウトウト惰眠を貪る訳にもいかず、青年は寝ずに歩いており、疲労はピークだった。

美少女を適当な所で寝かせ、青年自身もその場に座る。稲妻の剣もいつでも手にとれる位置に置いておく。

座っていると、疲れがどっと押し寄せてきて、ぼーっとしてくる。
それを何とか空を見つめる事で寝るな、寝るな、と自己暗示をかける。

青年「……そろそろ、でも、もう少し……」

少し休むだけ、と目を瞑る青年の意識はそのうち薄れていき、座ったまま青年は意識を手離した

どんっ

???「ったーっ! 着地失敗……」

突然顔に降ってきた何かで吃驚して青年は目覚める。
 目を開けているのに真っ暗で見えない眼前。
僅かに匂いを嗅げば、何か淫靡な香りがしており桃を思わせる。
青年はこの柔らかい何かを退かそうと、手でその何かに触れる。

???「ひゃんっ! …ちょ、何やってるの!」

その何かは声を発して青年の顔から退ける。
目の前は明るくなり、目に映ったのは……

青年「……淡い桃色?」

女堕天使「どこ見て言ってんのよ! まったく……懐かしい顔を見付けたから来てみれば……」スカート抑え

青年「なっ! 女堕天使じゃないか! 一体今までどこで……!」

女堕天使「あたしのお尻に顔を埋めたのはスルーか!」

青年「あぁ、そうか……あの柔らかいのは尻か。すまんすまん……って、えぇ!?」

女堕天使「リアクション遅いなあ……」

青年「何だって俺の顔に尻なんか……」

女堕天使「好きで押し付けたんじゃないわよ! それより美少女の顔色が悪いけど……どうしたの?」

青年「色々あったんだよ……それよりお前こそ何処に居たんだよ!」

女堕天使「色々、あったのよ……」

青年「……お互いか」

女堕天使「とりあえず、今はどこを目指しているの?」

青年「西の国、らしい……」

女堕天使「らしいって……まぁ、聞かないわ。大方パルプンテか何かでゴチャゴチャしたんでしょ……」

青年「ははは……」

女堕天使「とりあえず、あたしが美少女を連れて飛んで西の国とやらまで行くから、あんたはここで休んでなよ……」

青年「ありがとう……」

女堕天使「よいしょ……と! そんじゃあ後で!」フリフリ

美少女「……」

青年「……」フリフリ

女堕天使が飛びだった直後 青年は気を失った!

???「おや……?」

安価↓ 話し掛けてきたのはどんな人物? 性格と職業をお願いします

武道家の性別は?

安価↓

カマホモは大嫌いです。ごめんなさい

再安価↓

武道家「……もし、そこのお方よ」

青年「……」ぐーぐー

武道家「ふむ、寝ているだけか……しかしここでは何かと危険だ」

武道家「ちょっと失礼っと……」

武道家は軽々と 青年を持ち上げた!




荒野の小屋

青年「……んっ」むくり

青年「……あれ、暖かいし柔らかい……?」

がちゃっ

武道家「おや、起きたかね」

青年「あなたは……」

武道家「お節介な古臭い武道家さ。ほら、この茶を飲むんだ」

青年「あぁ……ありがとうございます」ごく……

青年の疲労が回復した! ストレスが無くなった!

青年「うわぁ……美味しい! 暖かくて甘くて体の芯まで癒される……!」ポカポカ

武道家「ムハハッ! そうかそうか、気に入ったか! どれ、茶葉を少し分けてあげるから、旅先で飲みなさい」

青年「旅……はっ! そうだ!」びくっ

青年「おじさん、西の国までここからどれくらいかかりますかっ?」

武道家「……窓を見てごらん」

青年は窓へ 駆け寄った!

青年「……大きくて綺麗な、お城! これが、西の国! 間近で見ると凄いなぁ!」

武道家「……大きいだけの国さ」

青年「?」

武道家「お前さんは西の国を目指して遥々来たのだろう? 服装が物語っているから、分かるよ」

武道家「だが、西の国に入ってはならん……! どんな理由があろうと!」

青年「……そういう訳にも参りません。待たせている人が居るんです」

武道家「いや、ならん。今のこの国は危険なんだ」

青年「……」じぃ

武道家「……っく」

武道家「……まったく、近頃の若者は……! はぁ、仕方がない」

青年「おじさん……!」

武道家「その待ってる人の所まで護衛を引き受けよう。何、おっさんでも腕は鈍っちゃいないさ」

青年「重ねてお礼申し上げます!」

武道家 (ふう、俺もまだまだ、だな……子供に弱い……)

安価↓ 一方女堕天使達は何をしていた?

長期休暇は一向に話が進まないので
再安価↓

女堕天使「ふんふふーん……と、あれが西の国かしら?」ばさばさ

美少女「……」すーすー



西の国

女堕天使「……この辺で降りればいいかなー」

女堕天使は 美少女をしっかり抱えて 西の国に降り立った!

女堕天使「さてと……宿屋か何かは……」


町人「あッ! あの女です! あれが空からやってきたのを見ました!」

騎士A「なるほど、通報感謝する」

騎士B「おい! そこの女ァ! そこでじっとしろぉ!」

町人「へへへ、騎士様……これで『例の件』は……」

騎士A「ふむ、確かお前は『女』を希望していたのだったな。良いだろう、王へ進言しておこう」

町人「あぁ……ありがてぇ!」


女堕天使 (何か人間に呼び止められた……どうしよっかなー)

1.暴れるとマズイのでおとなしく捕まる

2.適当に蹴散らして逃げる

安価↓ お選び下さい

騎士A「さあ、おとなしく手を挙げるんだ」

女堕天使「……分かったけど……連れが病にかかっているみたいなの。この子だけでも医療施設に連れてってあげてよ」 

騎士B「……くく、良いだろう。さあ、こっちにその綺麗な嬢ちゃんを寄越しな!」

美少女「……」すーすー

女堕天使 (ごめん……でも、様子をある程度みたらすぐ保護しに行くから!)

女堕天使は美少女を 騎士Bに手渡した!

騎士A「お前は両手を挙げたままこちらへ来るんだ!」

女堕天使「はいはい……」



西の国 城内

大臣「……陛下、不審な女を捕らえたとの事です」

国王「キヒャヒャ! 空を飛ぶ人間なんざ考えられない! きっと天使とかいう魔王様の欲する者! きちんと念には念をいれて監視しろと騎士共に伝えろ!」

大臣「……ははぁ」

大臣は退室した!

若い女が 入れ替わりに 入ってきた!

若い女「国王様……」もじもじ

国王「……ほう、今日はお前か! では玉座の後ろの部屋へ来るが良い……ギヒャヒャヒャッ!」



一方の西の国へと女堕天使を探しに来た青年と武道家はどうしていた?

安価↓

酒場

青年「いやー、録に飯くって無かったので助かりました!」むしゃむしゃ

武道家「ムハハハ! 金ならあるから、気にせずガツガツと食べなさい」

青年「ありがとうございまふ!」むしゃむしゃ

武道家「どれ、マスターとりあえず生貰っても良いかな?」

マスター「はい生を一丁。それにしても、武道家さんがこの国へいらしてたとは……」

武道家「……あまり来たくは無かったがな」

マスター「ええ、私もこんな国から出て行きたいですがねぇ」

青年「……?」むしゃむしゃ、ごくん

青年「さっきも聴きそびれましたが、この国に何かあったんですか?」

武道家「あぁ、俺は説明とかが苦手でな。マスター、頼む」

マスター「引き受けました。…実は……この国では……その」

マスター「ある日を境に女を城へ捧げるようになったのです。噂、ですがその理由が……」

その理由とは?

安価↓

酒場

青年「いやー、録に飯くって無かったので助かりました!」むしゃむしゃ

武道家「ムハハハ! 金ならあるから、気にせずガツガツと食べなさい」

青年「ありがとうございまふ!」むしゃむしゃ

武道家「どれ、マスターとりあえず生貰っても良いかな?」

マスター「はい生を一丁。それにしても、武道家さんがこの国へいらしてたとは……」

武道家「……あまり来たくは無かったがな」

マスター「ええ、私もこんな国から出て行きたいですがねぇ」

青年「……?」むしゃむしゃ、ごくん

青年「さっきも聴きそびれましたが、この国に何かあったんですか?」

武道家「あぁ、俺は説明とかが苦手でな。マスター、頼む」

マスター「引き受けました。…実は……この国では……その」

マスター「ある日を境に女を城へ捧げるようになったのです。噂、ですがその理由が……」

その理由とは?

安価↓

マスター「……子供をたくさん産んで貰うためだとか、その……」

武道家「それ以上はいい。これで分かっただろう? この国は危険だ……特にお前さんの待ち人が女だった場合はな」

青年「…!」がたっ

武道家「……案の定かい」

青年「おじさん、この借りは必ず返します!」ダッ

青年は 酒場の扉を 開け放った!

武道家「ちょっと待つんだ …お前さん、どこへ行こうとしてる?」

青年「探すんです! 待ってる人を!」

そう言って青年は 城下町へ繰り出した!

武道家「……ふう」

マスター「……追いかけないんですか? もしかしたら城に忍びこんだりしちゃうんじゃ……」

武道家「歳をとれば我が身が惜しいんだ……分かってくれ」

マスター「そうですか……」

武道家「……」



青年はどこへ向かう?

1.道具屋

2.宿屋

3.教会

安価↓ お選び下さい

宿屋

青年「すいません! 若い女が二人来てませんか!」

青年 (頼む……ここに居てくれ!)

宿屋の主人「申し訳ない。若い女なんて来ていないよ」

宿屋の主人「……まぁ、来ていたら城へ引き渡すけどね」ぼそっ

青年「…? 分かりました。では……」

旅の剣士「ああ、そういえば城に連れてかれた女が奇妙だったな。まるで翼が生えているかのような出で立ちだった……」

青年「それは本当ですか!」

旅の剣士「間違いないさ。役に立ったかな?」

青年「ありがとうございました! それでは!」

青年 (今すぐ助けるぞ……女堕天使! 美少女!)


青年「でも一人では不安だな……いくらパルプンテがあるとはいえ……」

青年はどこへ向かう?

1.城

2.酒場

3.教会

安価↓ お選び下さい

教会

青年 (どうか……女堕天使も美少女も無事でありますように……そして神よ、どうか武運を私めに……)

神 (あの堕天使嫌いだからむしろ酷い目に合って欲しいなぁ……)

青年「ん!?」

???「?」首傾げ

青年「あ、いえ……お騒がせして申し訳ない」

青年 (今何か聞こえたような……)

教会に居たのはどんな人?

安価↓ 性別と性格と職業をお願いします

教会

青年 (どうか……女堕天使も美少女も無事でありますように……そして神よ、どうか武運を私めに……)

神 (あの堕天使嫌いだからむしろ酷い目に合って欲しいなぁ……)

青年「ん!?」

???「?」首傾げ

青年「あ、いえ……お騒がせして申し訳ない」

青年 (今何か聞こえたような……)

教会に居たのはどんな人?

安価↓ 性別と性格と職業をお願いします

青年「って貴女は女性なんですか!」

修道女「ええ、神父様が匿って下さって……」

青年「なるほど……」

修道女「所で貴方は旅の人でしょうか?」

青年「はいそうですが……」

修道女「でしたらお願いです……どうか、どうかこの国をお救い下さい」

青年「な、唐突ですね……ですが、僕もそのつもりですので、ご安心を! この国を救ってみせましょう!」

修道女「まぁ! そうだったのですか……でも、何故旅人殿が…?」

青年「仲間が、大切な仲間が捕らえられてるんです」

修道女「そうだったのですか……! ならば!」

修道女は 青年の手を強く握った!

修道女「私は貴方の無事をここでお祈りします! そして……この国が救われたのなら……」ぎゅっ

青年「……」ドキドキ

修道女「もう一度、教会へいらしてください……私なりの、お礼をします…!」

青年 (……キュン)

青年「わ……わ、分かりました! それでは!」

青年 (絶対救うぞ! 仲間もこの国も!)




城門

青年「てやぁ!」

衛兵「げふあっ! ……国王……ぐふっ」バタッ

青年「この変な剣……凄い強いな…! これはパルプンテを使わずして行けるかな?」


青年は城へ侵入 どこへ向かいますか?

1.地下への階段

2.二階へと続く階段

安価↓ お選び下さい

地下牢

兵士A「ひぇ! お助け……ぐふっ」バタッ

兵士B「この……化け物……め! ……ぐふっ」バタッ

兵士C「ぎゃあ……」バタッ

青年は 軽々と兵士達を やっつけた!

青年「……ふう」

女堕天使「いやー、相変わらず人間とは思えないなぁ」

青年「なっ! 女堕天使!」

女堕天使「へへ、助けに来たんでしょ? いやー助かるわぁ」

青年「……その割りには随分余裕そうで」

女堕天使「実は鉄格子とか……ふぬぬッ! とやれば曲げれるんだよね」

女堕天使は 鉄格子を ねじ曲げた!

青年「ったく……んで、美少女は何処だ?」

女堕天使「ああ! そうだった! ……一応あたしは医療施設に連れてけって騎士に言ったんだけど……」

青年「……くそっ! 上へ急ぐぞ!」ダッ

女堕天使「え、ちょ、足速くない!?」ばさばさ



青年は女堕天使の救出に成功しました

1.このまま玉座へ(三階)

2.二階にて探索

安価↓ お選び下さい

城内 二階

青年「……これは」

女堕天使「兵士が全員倒されてるわね……一体誰が……」

青年「とりあえず、ここに美少女が居るかもしれないから…手分けして探そう!」

女堕天使「いやいや、あたしの天使の力があるじゃない!」

青年「え、そんなのが?」

女堕天使「一回見せたけどなぁ……」

女堕天使は 目を瞑って 天使の力を使った!

青年「おお……!」

女堕天使「……この階には美少女が居ないわ……でも、誰かが動き回ってるのは見えた」

青年「そこまで分かるのか!」

女堕天使「あっ! こっちに誰か向かって来た!」

タタタッ

青年「……」チャキ

武道家「覚悟ッ! ……っと、やあさっきぶりだな」

青年「おじさん! 何故貴方がここに……!」

武道家「お前さんを追ってきたのさ。仲間、というのはそのお嬢ちゃんかい?」

青年「そうですが……もう一人……」

武道家「ムハハッ! おじさんが来たからにはもう大丈夫だ! お前さんには礼があるからな!」

女堕天使 (あら……? この人は……)

青年「礼が何だか分かりませんが、ありがとうございます! では、上へ!」ダダッ

武道家「うむ!」ダダッッ

武道家 (ふふふ……まさしく君は恩人だよ…! かつての俺を思い出させるッ!)

武道家 (『熱い闘志』ってのが……沸いてくるぞォ!)

女堕天使「ちょっと、二人共天使より速いってどういう事よ! ちょ、まって!」バサバサ




玉座の間

青年は勢いよく 扉を開け放った!

武道家「……暴君よ、これまでのお前の罪を俺が裁いてやろう…!」

国王「キッヒャッヒャヒャッ! 馬鹿な人間めぇ! 俺様がただの『国王』だと思ってるのかぁ?」

騎士A「ふっふっふ……」

騎士B「おい、そこの小僧! お前が欲してんのはこの娘だろォ?」

美少女「……」すーすー

青年「美少女ッ! っく!」

武道家「人質とは……ッ!」

女堕天使「国王って奴……相当『臭い』わね…!」

国王「天使よ……貴様が魔物に強いのは知っているが! 俺様は魔王様が偶然見つけられた秘技によって強大な力を手にした! 貴様なぞ恐るるに足らん!」

国王「見よッッ!! これが『進化の秘法』じゃあッ!」


安価↓ 国王はどんな魔物になった?(DQからでお願いします)

カメレオンマン「フハハッ! これぞ魔物の行き着く姿じゃあ……!」

青年「弱そう……」

武道家「だが甘く見てはいけない! どんな攻撃をしてくるかわからない! ……っく、人質をとられたのはマズイな…!」

女堕天使「へいへい」ちょんちょん

青年「ん、どうした?」

女堕天使「パルプンテがあるじゃん! 一発撃っちゃえば?」

武道家「何! お前さん、あのパルプンテが使えるのか!」

青年「ええ、そうですけど……リスクが……」

武道家「俺も十年前に一度見たきりだが、その威力は知っている! 今の状況を打破するのは、君のパルプンテだ!」

女堕天使「さあさあ!」うりうり

青年「……っく」


騎士A「何かするやも知れん……人質から目を離すなよ!」

騎士B「大丈夫だよぉ! ヒェヒェ!」

カメレオンマン「……動かないなら、こちらから行くぞォ! 《メラ……」

青年「《パルプンテ》!」

青年は パルプンテを唱えた!


安価↓2  何が起こった?

カメレオンマンがカメレオンになった!

カメレオン「メラゾーマ! メラゾーマ! ……あれ?」

青年「ん?」

女堕天使「これは……」

騎士B「ひ……ぇ」

騎士B「ギャアアア! 俺緑色の生物大嫌いなんだよぉ!」

騎士A「おい!」

騎士Bは逃げ出した! しかし武道家にまわりこまれてしまった!

武道家「ふんっ!」バンッ

騎士B「うぐげぇ……ぐふっ」バタッ

騎士A「っち、人質は……!」

女堕天使は 美少女をお姫様抱っこしてニヤニヤ騎士Aを見て笑っている

騎士A「……畜生」

カメレオン「騎士! あいつらをやっつけるのだ!」

騎士A「……すまない、国王よ! ボロボロの俺を拾ってくれた恩は忘れません……だが、国王よ……!」

傭兵「この傭兵は、やはり愛剣『エクスカリバー』と共にやっていく薄汚い傭兵稼業が性にあってございます! それではぁ! フッハッハッハ!」

傭兵は 目にも止まらない速さで窓から 飛び降りた!

カメレオン「うう……そんなぁ……」ショボン

青年「……どうしよう」

武道家「……俺は囚われてる女たちを助けてくる」

女堕天使「あたしも行ってきまーす……」

女堕天使は 美少女を青年に託した!


安価↓ カメレオンをどうする?

青年「……美少女」

美少女「……」すーすー

青年「本当に、ごめん…! 俺が女堕天使に頼らずに……自分の力で美少女を連れてくれば、怖い目に合わせなかったのにィ! ごめん……ごめん!」ポロポロ

青年の目から 朱い涙が溢れた!





武道家は 連れ去られた女たちを助け出した!

武道家「女たちは誰一人手を出されていないそうだ……あぁ、良かったよ」

青年「……え?」

カメレオン (チキンだったのがバレる……チキンだったのがバレる!)

女堕天使「何か部屋に連れ込まれて話をされただけだってさ! でも、女の子が何人か居なくなったって……」

青年「何だって! おいカエル! どこにやったんだ!」

カメレオン「カエルでは無いッ! ……俺様は知らんぞ! 女を管理してたのは騎士Aだったからな!」

武道家「そいつには逃げられたなぁ……」

女堕天使「その騎士Aがこっそり連れ去った可能性があるわね……それは後程探すとして。 ねぇ、青年」

青年「……?」

女堕天使「何か目的があってここに来たんでしょ?」

青年「っは! そうだ! 薬ッ!」

武道家「薬かい?」

青年「ええ、僕の仲間の一人……美少女が目を覚まさないんです……」

武道家「……ふむ」

青年「だから、とある村に滞在してた時にパルプンテに頼って……それで出てきた者に確か……西に向かってる途中に運命的な出会いがあって、西の国を救えば美少女を目覚めさせる方法が見つかるとか、何とか」

女堕天使「……本当、パルプンテって何」

武道家「なるほど……話を聞く限りでは、『運命的』とは俺の事だなぁ」

女堕天使「え……」

武道家「だとしたら、薬は既にお前さんに渡したはずだけど?」

青年「え……? 貰いましたっけ?」

武道家「茶葉だよ! 茶葉!」

青年「ああ! あれが……?」

女堕天使「カエル、茶を入れる道具は?」

カメレオン「カエルでは無い! そこの棚の左側の上から二番目にある!」

女堕天使「ありがとう、カメレオン」

カメレオン「ふふん!」

青年 (否定しろよ!)

女堕天使は 武道家に 道具一式を手渡した!

武道家「随分と豪華な湯呑みだ……」

武道家は 丁寧に 茶を入れた!

武道家「さあ、この茶をその娘に!」

青年「……熱くないですか?」

女堕天使「そんなの口移しでもすれば良いんじゃないの?」

青年「なっ!? それは流石に!」

武道家「……男に成さねばならん事がたくさんあるのさ。どれ、俺は外にでも出るかな」

武道家は 玉座の間を出た!

青年「いやいや、冷めてからでも!」

女堕天使「効力が薄まったらどうするの? さあさあ、やっちゃって!」

青年「……」




1.青年がする

2.女堕天使に任せて青年は逃走

安価↓ お選び下さい

青年「……」

青年「やるよ……! 美少女を救うってんなら、羞恥心すら捨て去るッ!」ゴゴゴ

女堕天使「さっすがー! んじゃ、あたしとカメレオンは外行ってるよー」

女堕天使は カメレオンを抱き上げた!

カメレオン 「……っけ」


青年「……」ドキドキ

美少女「……」すーすー

青年は 意を決して 茶を口に含んだ!

青年 (……改めて見ると、美少女は本当に綺麗な顔してるなぁ)

美少女「……」すーすー

青年 (……駄目だ! もう何も考えちゃ、駄目だ! ただ、無心になるんだ! ……無心に! ……無心……に)

青年は 口を美少女の唇へと 近づける……

美少女「……」すーすー

青年「……」



ちゅっ

ちゅっ

青年は 美少女と 口付けを交わした!



青年「……ぷはぁ! これで目が覚めるのか……?」ドキドキ

美少女「……」すーすー

美少女「……」すー……

青年 (寝息が……)

美少女「……」

青年「……」

美少女「…………」むくり

青年「……!」

美少女「…………///」かぁー

青年 (起きたぁ! 起きたけど何か照れてる……)

青年「び、美少女!」

美少女「……///」

青年「あぁ起きてくれた! やっと! 美少女ー!」

青年は 美少女に抱きつこうとした!

しかし かわされて ボディーに一発貰ってしまった!

青年「あぐぇ……!」ドサッ

美少女「……///」テレテレ


視点変更
1.青年

2.傭兵(騎士A)

3.魔王
安価↓ お選び下さい

西の国 外れの小屋

傭兵「よう、元気にしているか?」

女剣士「……」ツーン

女弓兵「……」ツーン

後輩シスター「……後ろ手を縛られて監禁……元気でいられる要素が皆無だわ」

傭兵「あぁ、その必要が無くなったからよ、俺が来たんだが……」

女弓兵「……それは本当?」

女剣士「いいえ、きっとこの男の期待させておいて実はそんなの嘘ですぅってやるやつよ! 性悪め!」

傭兵「うわあ……信用無いなぁ」

後輩シスター「……でもまあ、森で魔物に襲われて死にそうだった私を助けたのは残念だけどこいつよ。一応、人間らしさはあるみたい」

傭兵「妙に刺々しいな……とりあえず、縄を解くぞ」

傭兵は 女剣士の縄を斬った!

傭兵は 女弓兵の縄を斬った!

傭兵は 後輩シスターの縄を斬った!

女剣士「ふう……これでやっとお城勤めに戻れる!」

女弓兵「うん」

後輩シスター「…そういえば何で私も縛られたのかしら……」首傾げ

傭兵「ごほんっ! 実は、各々が帰るべき場所に戻る前に俺から頼みたい事があるのだ! 聞いてほしい!」

女剣士「はあ?」

傭兵「……俺には夢があった! それは英雄! ヒーローになること! それを実現させるために、血の滲む努力を重ねた!」

女弓兵「それ長い?」

傭兵「……世界のあちらこちらを又にかけて……傭兵として腕を磨きつつ、時には死ぬ思いもして……金を集めた!」

どさっ

後輩シスター「……」ごくっ

傭兵「本題に入ろう! 俺は傭兵が集まった物……傭兵団なるものを組織したい! そのためには人を集めねばならない……!」

傭兵「つまり、俺は諸君を仲間に引き入れるために、あのカメレオンから守るためこの小屋に諸君を閉じ込めたのだ!」

女剣士 (カメレオン……?)

女弓兵 (カメレオンかぁ……)

後輩シスター (何言ってんだこいつ)



傭兵「ごほんッ!……諸君、我と共に英雄になりたくは無いか! 各地を回り、魔物を倒して、人々から称えられる英雄にッ!」

傭兵「そして俺の夢……英雄なるための最大の壁ッ! 『魔王』を共に倒し、伝説になろうでは無いかッ!」

傭兵「給金なら払おうッ! どうだ、俺と共に行かぬかァ!」

女剣士「無理。帰る」

女弓兵「ごめんなさい」

後輩シスター「私は考えても良いわよ」


安価↓ 女剣士と女弓兵を説得しよう!(エッチィのは駄目です)

傭兵「……ふう、ちょっと昔話をするかな」

女剣士「な、何よ……」

女弓兵「…?」

傭兵「俺の故郷はずーっと南の山奥の村でさ、名物もちょっとデカイ塔が近くに建ってて、新鮮な野菜が美味しくて、村の者皆の愛嬌の良さぐらいしか無かったんだ……」

女剣士「……」

女弓兵「野菜良いな……」

傭兵「そんでまたうちのお袋がよぉ……元気すぎてうるさいくらいなんだよ! 俺はガキの頃は近所のガキの大将とかやってよぉ、悪戯ばっかしてたもんだから、よく雷落とされたっけなァ……」

女剣士 (あたしも小さい頃はやんちゃだったなぁ……)

女弓兵 (お母さん、元気かなあ)

傭兵「で、そんなお袋から産まれたのが美人で気立ての良い俺の妹でなぁ。俺の五つ下だから、今は23歳で立派な嫁になってるかもしれねえなぁ……! 実は俺、15の時に村を出たっきり帰ってないんだ……今頃どうしてっか分かんないな」

女剣士「……たまには里帰りしなさいよ」

女弓兵 (梅茶漬け……美味しかったなあ)

傭兵「いんや、村にはまだ帰れないんだ。俺は村を出ていく時に引き留める妹とお袋を
こういって突き放したんだ。『青空よりもっとデカイ男、伝説の英雄さなって帰ってくる。英雄になるまでここにゃ帰らない。無事に俺が帰って来たときには、でっかい男さなったなぁって頭を撫でてくれ』それだけ言って、俺は後ろを見ずに今まで前だけ見て来た」

女剣士「……」

女弓兵「格好いい」

傭兵「俺はこの話をする度によう、早くお袋に会いてえ、妹に会いてえ、一緒に悪さしたやつらに会いてえってなるんだ。特に妹の婿の面をとっとと見たい」

傭兵「だからよ、俺の夢を一緒に叶えてはくれないか? 頼む……!」

女剣士「ぅ……分かったよ」

女剣士 (そこまで涙ぐまれると断れない……)

女弓兵「何か面白そうだし、良いよ」

女弓兵 (英雄も悪くない!)

傭兵「へへっ! ありがとよ!」

後輩シスター「……そんで、団員集めたら次はどうするの?」

傭兵「そうだな、まずは西の国を出て、そっからちょっと北へ向かうとだな、大きな街があるんだ。そこを拠点にしようと思ってる」

女弓兵「それじゃあ、れっつごー」

女剣士「……ふん! 給金はたっぷり貰うから!」

後輩シスター「ふふふ……英雄になったらお金たんまりで豪邸買えるかしら」

傭兵「よし! 傭兵団、夢への第一歩だ!」

傭兵達は 西の国を出た!



視点変更

1.青年

2.魔王


安価↓ お選び下さい


宿屋 スイートルーム


青年「……っ!」むくり

青年は 眠りから覚めた!

美少女「……!」ぴくっ

青年「……あれ、ここは……ベッドっていうことは宿屋か……?」

青年「……あ、美少女」

美少女「……///」ぷいっ

青年「……久しぶりに目を合わせて話せるんだし、こっちを向いてくれよ」

美少女「……」

青年「……美少女」

美少女「……」おそるおそる

青年「やっとこっち見たな……とりあえず、お前に聞きたい事が山程ある!」

美少女「……」テレテレ

青年「電気うなぎ犬はどこに……?」

美少女「……」稲妻の剣、指差し

稲妻の剣「……」

青年「これか……? まあ、俺も薄々そうじゃないかと思ってたよ……でも、本題はそこじゃない」

美少女「……?」

青年「お前、喋れるだろ?」

美少女「…!」ブンブン

青年「俺は叫びながら魔物を倒すお前を見た。……隠し事とか、あるのか?」

美少女「……」ブンブン

青年「……うーん、喋れるなら故郷にすぐにでも帰せると思ったんだがなぁ」

美少女「……」

青年「ま、いいや。この話は置いておこうか! 所で、女堕天使は?」

美少女「……!」身振り手振り

青年「って聞いても分かんないんだよなぁ……」

がちゃっ

美少女「……?」

青年「ん……?」


入室してきたのは?
[武道家、修道女、女堕天使]

安価↓ この中からお選び下さい

修道女「青年さん、のお部屋はここだと伺ったのですが……」

青年「あぁ! シスターさん!」

美少女「……」むすっ

修道女「ああ、青年さん! この国を救ったのは放浪の旅人という噂が流れて、居ても立ってもいられず…参りました……!」

青年「もう噂になってるんですか……早いですね」

修道女「ええ、それよりも……例の約束は、覚えておりますか……?」

青年「……はい」ドキドキ

美少女「……」イライラ

修道女「さっそくここで、と思いましたが……お連れ様がいらっしゃるようで」

美少女「…!」ぷんすか

青年「あ、ああっと……そうなんです! なので、また後日……」

修道女「……今日の夜でも……良いですよ?」

青年「……」ちらっ

美少女「……」ぷんぷん

青年「いえ、後日ということで!」

修道女「残念です……では、後日…お待ちしております」

青年「はい! それじゃあ、お気をつけて!」

青年は 笑顔で修道女が退室するのを 見送った!

美少女「……」じぃ

青年「……いやいや、破廉恥な事をしようとは思って無いですよ! 当たり前じゃないですか!」

美少女「……」首傾げ

青年「本当ですって……」

女堕天使「いやいや、美少女さん! この男の脳内は性欲でいっぱいでしたぜ!」バサバサ

美少女「…!」ドゴッ

美少女は 青年に ボディーブローを放った!

青年「おぐっ……おま、え……いつの間、にぃ……ぐふっ」バタッ

美少女「……!」オロオロ

女堕天使「大丈夫だって、死にはしないから! ……きっと」

美少女「…!」


教会

神父「おおシスターよ、それは誠ですかな?」

修道女「ええ、神父様。私は目標が出来たのです……どうか、お許しを」

神父「許しも何も、シスターの好きにしたら良いでしょう。ですが、たまにはここへ帰ってくるのですよ?」

修道女「はい、この恩は忘れません……!」

神父「気を付けて……」

修道女「神父様も」ぺこっ

修道女は 教会を出た!

修道女「……青年さん、か。うふふ、絶対手に入れてみせる……!」

視点変更
1.魔王
2.傭兵
安価↓ お選び下さい

魔王城

魔王「……今日おぬしらに集まってもらったのは他でもない……!」

魔王「件の天使脱走事件のことだ! ゴンズ! 被害にあった物を挙げていけ」

ゴンズ「え、えと……だいまじんの首と、ギガンテスのプライドと、城門とかキラーマジンガとかですか?」

ドラゴンキッズ「……すっごいどうでもいい」

魔王「どうでも良くない! キラーマジンガを失ったのは随分と痛いのだ! ポンコツ呼ばわりされていたが、奴は実際強かったのだ!」

ゴンズ (そういえばあいつ……一日中壁に頭ぶつけてた日とかあったなぁ)

ドラゴンキッズ (よく充電が切れていた、というくらいしか印象が無い)

魔王「そこでだ! 今回は新しい四天王を決めようとわしは思った! 思ったから四天王を三人呼んだのだが……おい、奴はどうした」

ゴンズ「さ、さあ……? また寝坊とかじゃないですか?」

ドラゴンキッズ「右に同じ」

四天王の三人目はどんな魔物?(女型でお願いします)
安価↓2

魔王「むむ……急いでこちらへ向かってくる気配があるな」

がちゃっ

ウィッチレディ「寝坊しました!」ハァハァ

ゴンズ「……皆わかってたから、とりあえず座れ」

ドラゴンキッズ「年増で汗臭いとか……」

ウィッチレディ「ごるぁ!」

魔王「ごっほんッ! ……全員揃ったようなので改めて概要を説明しよう」

魔王「先週、女堕天使をわしが直々に捕まえたのに無名の魔王軍の兵士の手によって逃がされる。その逃亡を阻止するため、魔王軍のなかでも最強に近いキラーマジンガを送り込んだものの……無惨にも殺された」

ウィッチレディ「あー、その日も私寝てた気がする」

ゴンズ「お前が居た所で天使は倒せんよ……何だあの強さは……」

魔王「そんな訳で、四天王は一人欠落した。これから、皆には…魔界の中でも四天王クラスだと思った強さの魔物をあげてもらう。そのなかでわしが良いと思った魔物を新四天王として迎えよう」

ドラゴンキッズ「なるほど……」

ゴンズ「重要ですな……もしかしたら、その者が四天王をまとめあげるやもしれませんし……」

ウィッチレディ「あ、じゃあ私良いですか!」はいっ

魔王「……発言を許可しよう」

安価↓ ウィッチレディはどんな魔物を挙げた?

ウィッチレディ「ライオネック、とかどうでしょう?」

魔王「ふむ、その者ならわしも聞いた事があるぞ……確か雷の呪文を使いこなす魔族だったか」

ゴンズ「その通りです。奴は俺には及ばないものの、充分な強さを持っております」

ドラゴンキッズ「ゴンズよりは強いと思う」

ゴンズ「何!?」

ウィッチレディ「……いかがするんですか?」

魔王「……むむ、もう少し魔物を挙げて貰おうかのう」

ドラゴンキッズ「あ、でしたら僕が提案しても……」

魔王「許可しよう」

安価↓ ドラゴンキッズが挙げたのはどんな魔物?

ドラゴンキッズ「デュランという者なのですが……」

ゴンズ「……いつか挙がると思っていた」

魔王「はて、聞いた事がないな……有名なのか?」

ゴンズ「有名や有名! 遥か昔の魔王を討った、勇者一行を苦しめた事のある一族ですぞ!」

ウィッチレディ「私も聞いた事が無いなぁ……」

魔王「強さは確かなのか?」

ドラゴンキッズ「ええ! その剣の腕は魔界一、二を争うそうです!」

魔王「ほう……ではゴンズよ。おぬしからも意見は無いか?」

ゴンズ「……そうですなぁ」

安価↓ ゴンズが挙げた魔物は?

ゴンズ「スライム……とかはいかがでしょうか?」

ドラゴンキッズ「おいゴリラ。ふざけるなよ?」

ウィッチレディ「さすがにその冗談は笑えないわ……」

魔王「……ゴンズ」

ゴンズ「い、いや、ふざけてはおりません! とある筋の噂では、恐るべき技を使いこなすスライムが居るとか……」

ドラゴンキッズ「へー」

ゴンズ「……貴様ぁ! さっきから俺を愚弄しやがって!」

ドラゴンキッズ「ん? 久し振りに殺りあうの……?」ゴゴゴ

ゴンズ「ほう……」ゴゴゴ

ウィッチレディ「二人共、魔王様の御前でみっともない!」

ゴンズ「…魔王様の御前で寝癖を晒しているお前がみっともない!」

ドラゴンキッズ「…それに何か年増っぽいし……」

ウィッチレディ「うがあああ! 二匹まとめてかかってこいやッ!」ゴゴゴ


魔王「いい加減にせいッッ!」バンッ


四天王「「「……」」」

魔王「……では、この挙がった三匹から選ぶかの?」

ゴンズ「……それで良いと思います」

ウィッチレディ「ええ、私も良いと思います……」

ドラゴンキッズ「……はい」

魔王「そうだな……わしが選ぶのは……」

1.やっぱりライオネックじゃな!

2.剣の腕が気になる! デュランじゃ!

3.大穴でスライム!

4.実はわしからも一匹挙げたいのだが……

安価↓ お選び下さい

魔王の挙げた魔物は?

安価↓

魔王「悪戯土竜、なんてどうだろう?」

ゴンズ「……」

ドラゴンキッズ「あ、あの……魔王様? それはあまり強くない部類では?」

魔王「そうかの?」

ゴンズ「……」

ウィッチレディ「では悪戯土竜も選択肢に入れて、魔王様はどう御決断なさいますか?」

魔王「うーむ……」

1.ライオネック

2.デュラン

3.スライム

4.いたずらもぐら

安価↓ お選び下さい

魔王「……よし、悪戯土竜とやらを四天王に迎えようぞ!」

ゴンズ「大丈夫かなぁ……」

ドラゴンキッズ「では、僕の手下に連れてくるよう指示してきます」

魔王「うむ、頼んだ」

ウィッチレディ「ふわぁー……ねむねむ……」



テラス

キメラ「い、悪戯土竜をですか!?」

ドラゴンキッズ「あぁ。強いと噂の奴を連れてくるんだよ?」

キメラ「分かりました……」


しばらく 経って

ドラゴンキッズ「魔王様ッ!」パタパタ

魔王「ん、おお! 連れてきたのか?」

悪戯土竜「ど、どうも……」

ゴンズ (こいつは弱いな……これで、四天王もいよいよもって終わりか?)

ウィッチレディ「ぐおおー……ぐおおー……」zzz

魔王「では、悪戯土竜よ。おぬしの特技を教えてくれるか?」

悪戯土竜「と、特技ですか……? え、ええと……」


安価↓2 悪戯土竜の特技は?

悪戯土竜「極大五芒星、という一族に伝わる秘技が扱えますが……」

魔王「んー? 少し分からんから、やってみせてくれ」

ゴンズ (はて、どこかで聞いたような……)

ドラゴンキッズ「極大五芒星……?」

悪戯土竜「では……コォォォォォ……!」ゴゴゴ

ウィッチレディ「……ん? 何この魔力の乱れは……」

ドラゴンキッズ「ねえ、ウィッチ。極大五芒星って知ってる?」

ウィッチレディ「? 貴方がよく知ってるじゃない」

ドラゴンキッズ「え……?」

悪戯土竜「ォォォォ……!」ゴゴゴゴゴ

ウィッチレディ「マ ダ ン テ よ」




悪戯土竜「……極大五芒星! マダンテッ!」




魔王たちはどうなった?

安価↓

悪戯土竜「ふう、こんなもんですかね……ってあれ? 皆さんどうしました!?」

魔王「っく! 天使以外にこんなダメージを……」ボロッ

ゴンズ「ぐ……ぐ……」ボロッ

ドラゴンキッズ「ァ…ゥ……ァァ」ボロッ

ウィッチレディ「……」ボロッ

悪戯土竜「あ、あの……採用、なんですか?」

魔王「ああ、そうじゃ採用……だ! だか、ら……わしらを医務室に連れて、いけ……!」

悪戯土竜「やった! まさか僕が四天王になるなんて!」

魔王「良いからはよせい!」

悪戯土竜「あ、はい!」ニコニコ


四天王に 悪戯土竜が 加わった!



一方

フォルテ「上の階で凄い爆発があったけど……平気かな?」

バトルレックス「大丈夫だろう……それより、準備はできたのか?」

フォルテ「……うん、もういつでも出れるよ」




フォルテ「この魔王城を……ね」




視点変更

1.青年

2.傭兵

安価↓ お選び下さい

青「う……頭痛い」ずきっ

女堕天使「お、起きた? 以外と早く起きたわねー」

青年「慣れたからな。それよりも、美少女はどこに?」

女堕天使「んーっと、確か……」



美少女は何処に行った?

安価↓

女堕天使「さあ? 外に行くとしか頭の中になかったけど」

青年「そうか……」

女堕天使「……」

青年「……」

女堕天使「……心配でしょ?」

青年「……うん、ちょっと行ってくる」

女堕天使「はいはい、お留守番はお任せーってね」フリフリ




青年「さて、何処に居るんだろうか」

何処を探す?

1. 酒場

2. 教会

3. お城

4. 怪しげな裏路地

安価↓ お選び下さい

裏路地には何が居た?

1. 美少女

2. 男に絡まれてるシスター

3. 西の国を出ようとしてた傭兵逹

4. 自由安価(人物の名前)


安価↓  お選び下さい

裏路地

青年「ここに居そうだけど……」キョロキョロ

ベンジャミン「……」

青年「……」

青年 (怪しい人物しか居ないな……)

ベンジャミン「……」

青年「あの、女の子を一人見ませんでしたか? 齢15くらいの」

ベンジャミン「……いや、見ていない」

青年「そうですか…… 所であなたはここで何を?」

ベンジャミン「……」


何故ベンジャミンはここに居た?

理由安価↓

ベンジャミン「何故、言わなければならない?」

青年「……そうですね。 失礼しました……それでは」くるり

ベンジャミン「……待て」

青年「はい?」くるり

ベンジャミン「ここに俺が居ることは他言するなよ」

青年「何故です?」

ベンジャミン「……命が惜しいだろう?」

青年「さっきから何かと鼻につく態度だな、おい」

ベンジャミン「……! 貴様もしや俺を捕らえにきたのか!」

青年「それは違う」

ベンジャミン「煩い! 俺にはこれしか無いんだ! 麻薬を売って、売って、売って! それで金を稼ぐしか……!」

青年 (麻薬……という物を売ってるのか もしや商人なのか?)

青年 (いや、商人がこんな場所で売買をするはずがない! 何か疚しい物を売ってるに違いない……)

ベンジャミン「っく!」ちゃきっ

ベンジャミンは 短剣を 構えた!

青年「うーん……」



青年はどうする?

1. 悪は許さない! 叩きのめす

2. 美少女が心配だし、構ってられるか

安価↓ お選び下さい

青年「……ふう、仕方ないな」

青年「目ぇ、醒まさせてやるよッ」すっ

青年は 稲妻の剣を 構えた!

ベンジャミン「ふう…! ふう…! おりゃあ!」ブンッ

青年 (遅いな……こんなの素早く、避ける!)

ベンジャミンの 攻撃!

しかし 攻撃は当たらなかった!

ベンジャミン「っく……ッが!」

青年の 攻撃が 後頭部に当たった!

青年「持つところで殴ったが……まあ、死にはしないだろう」

ベンジャミン「う……がふっ」バタッ

青年 (こいつの事は警備の人に後で教えておこう)

青年「ふう……」ちゃかん

稲妻の剣を 鞘に納めた!

青年「とりあえず、美少女がここに居ないなら……他所を探すか」


何処に行く?

安価↓

青年 (しかし、その麻薬ってのが何処で作られてるか気になるな……ちょっと宿屋へ戻るか)



宿屋

がちゃ

女堕天使「おお、無駄足ご苦労!」

青年「え? って、あ! 美少女!」

美少女「?」

女堕天使「いやぁ、ただトイレに行ってただけだってさ!」

青年「……」

青年「はー、そうか……安全だったなら良いよ」

青年「それよりも、女堕天使」

女堕天使「ん?」

美少女「……」

青年「お前は人の心を読めるんだよな?」

女堕天使「ああ、そうだけど?」

青年「じゃあ、今から外に行って、街の人間の心を片っ端から読んでまわってくれ」

美少女「…!」

女堕天使「え、なにそれ……罰ゲーム?」

青年「違う。『麻薬』がどうのこうの考えてる奴が居たらそいつに聞き出して欲しいんだ。 麻薬がどこで作られてるかって」

女堕天使「……はぁ。 仕方ないなぁ、もう」

青年「ありがとう……」

女堕天使は 窓を開けた!

女堕天使「……それじゃあ、お礼はスイーツ食べ放題! ということで! 行ってきまーす」バサバサ

青年「あ、おい! それは承諾してない!」

青年「……行っちまった」がっくり

美少女「……」

青年「……」

美少女「……」

青年「ふう、待ってる間はどうしようか」



1. 美少女と何処かへ行ってみる

2. 部屋でゴロゴロしてる

3. ふと、修道女の事を思い出す


安価↓ お選び下さい

青年 (外を見ればもう既に日が沈みかかってる…… 明日にはこの国を出るんだよなぁ)ぼーっ

青年は ベッドで寝ッ転がったまま 動かない

美少女「……」じぃー

青年 (……あ、そういえば……修道女さん、どうしてるかな)ぼーっ

美少女「……」じぃー

青年 (……お礼って、何だろうなぁ)

青年 (……)

美少女「……」さりげなく青年に近付く

青年「……よしっ!」むくり

美少女「!」びくっ

青年「すまん美少女、ちょっと出てくる!」

美少女「?」首かしげ

青年「女堕天使が戻ったら、スイーツの件は無しだって伝えてくれ! それじゃあ!」

がちゃ

ばたんっ

美少女「……?」ぽつん

美少女「……」ぐすん


教会


青年「こんばんはー」

神父「おやおや、旅人殿。 教会に何か御用ですかな?」

青年「えーと……修道女さんは?」

神父「……なんと」

青年「?」

神父「……ちょうど先程、荷物をまとめて教会を出ていきましたよ」

青年「えぇ!? それでは、今は何処に?」

神父「知人の男性の泊まっている宿へ赴くとかで……」

青年「知人の、男性……?」



宿屋

修道女「……」じぃ

美少女「……」じぃ

修道女 (この人……青年さんの連れの女……邪魔者)

美少女 (この人間……青年を誘惑した……敵)


窓の外

女堕天使「やばいやばい、二人の考えてる事まで読んちゃったよ……不幸だなぁ」


美少女はどうする?

安価↓

美少女「……」さっ

修道女 (紙とペン……? 一体何処から……)

美少女「……」さらさら

修道女 (何をしているの……)

美少女「……」

美少女は 紙を突きつけた!

修道女「な、何……」

修道女 (ん……? 『青年とはどういう関係?』って書かれてる……この子喋れないの?)

美少女「……」

修道女「……関係は、まだ、互いの認識ではただの知り合い程度でしょうか」

美少女「……」ほっ

修道女「…ですが、私は青年さんとはいずれ恋仲になりたいと思っています」

美少女「…!」

修道女「質問を返しますが、貴女こそ青年さんとどういった関係で?」

美少女「……」


美少女は何て答える?

安価↓

美少女「……」さら

美少女「……」突きだし

修道女「…! 『妻』ですって!?」

美少女「……」ドヤァ

修道女「……っく! でもまあ……」

美少女「?」

修道女「…貴女から青年さんを奪えば……!」メラメラ

美少女「!?」

修道女「負けないわよ……!」

美少女「……!」ぐぬぬ


がちゃっ


青年「ただい――って、え!?」

修道女「……ああ、青年さん!」

青年「ど、どうして修道女さんが!」

修道女「いいえ、私はもう『修道』女ではありません……」

僧侶「僧侶とでもお呼び下さいませ!」

青年「い、いや修……僧侶さん! 何故貴女がここに!」

僧侶「……それは」ちらっ

美少女「…!」びくっ


僧侶「――青年さん、貴方の旅にご一緒させて貰いに来たのですよっ!」


青年「ええ!? そんな、急に……」

僧侶「私は回復魔法の腕も確かですっ! 足は引っ張りません! なので、どうか……!」

青年「え、えぇ……と」

美少女「……!」ブンブン

青年 (美少女がこっちを見ながら滅茶苦茶首を振ってる……)

青年 (どうしたものか……)


1. 確かに回復魔法は必要だ。僧侶さんを仲間に加えよう

2. 俺らの旅は決して甘くない。断ろう


安価↓ お選び下さい

青年「……俺らの旅の目的……知ってます?」

僧侶「い、いえ……存じ上げませんが……」

青年「世界の何処かに居る『賢者』という人を探すんです。 僅かな情報を頼りに、ね」

僧侶「どんな過酷な事も覚悟していますっ! ですから……」


青年「――俺は貴女を死なせたくない!」


僧侶「え……」

青年「……俺の連れは二人共『特別』なんです。 特別だから旅に同行させています」

僧侶「……とく、べつ?」

青年「訳はちょっと色々あるので割愛しますけど……」

青年「それで、かくいう俺もパルプンテという呪文のせいで、少々人より抜きん出た強さを手にしています…」

僧侶「わた、私だって回復魔法が……!」

青年「いいえ! 貴女は魔法があろうが無かろうがただの『人間』なんですっ!」

青年「そんな貴女を守りながら旅する自信が俺には無いッ ……ですから、貴女にはついてきて欲しくないんです」

僧侶「……」

青年「……」

美少女「……」

僧侶「……わか、りました。……青年さんは、やはり優しい人ですね」

青年「そんなんじゃ……」

僧侶「ならば、青年さん。 約束をしましょう」

青年「え……?」

僧侶「私はまたこの国の教会に戻ります。 青年さん、貴方の旅が終わったのなら……教会をお訪ね下さいませ」

僧侶「……私の用は以上です。 それでは」くるり

青年「ちょ、ちょっと待って! それはどういう……」

僧侶「青年さん」



僧侶「――お慕いしています。いつまでも、いつまでも……」



ばたんっ

青年「……美少女、夢かもしれないから、ちょっと俺を殴ってくれ」

美少女の コークスクリューが 青年の心臓を 捕らえた!

青年「なっ――……っふ」ばたり

美少女「……」もんもん

[視点変更]

1. フォルテ
――友を生き返らせる。その術を持つ魔物が居るとレックスから聞いたフォルテは、魔王城を出、辺境の村を目指す。だが、その途中には有名な山賊が潜む山が聳えていた……

2. 傭兵
――西の国を北へ。大都市の酒場にて男女が昼間から飲んだくれていた。そんな自堕落な彼等のもとに、一つの依頼が届く。金に目が眩み、意気揚々とその依頼を受ける一行だったが……

3. 魔王
――新たな四天王を迎え、早速堕天使を手中に入れようと思案する魔王。
そんな魔王に『魔界の神』と呼ばれる者からの招待状が届く。魔王はお供を引き連れ、『招待場所』へと急ぐのだが……


安価↓ お選び下さい

大都市 パブ

商人「おう、それでなぁ、おじさんが若い頃には凄い男が居てだなぁ」

店主「ちょっと商人さん! 貴方のような図体のデカイ人がいつまでも居座ると客が減ります! また奥さんに怒られますよ!」

商人「んー? だったら、向こうの連中はどうなんだ?」


傭兵「姉ちゃん、色っぽいなあ!」

ウェイトレス「い、いえいえ……あはは……どうも」

女剣士「あー、お母さんごめんなさいー……ひっく」ぐびぐび

女弓兵「くー…くー…」zzz

後輩シスター「あら、貴女はもしかして新人なの?」さわさわ

新人ウェイトレス「ふえーん! センパーイ! 女性からのセクハラはどうすればー!」


店主「ああ、あいつらは傭兵団っていう……ようするに何でも屋の連中ですよ」

商人「あいつらの方がよっぽど……」

店主「いやいや、普段はだらしないですが、依頼を受けるときは真面目ですよ! ほら、客が一人近付いた!」


男「あのー 傭兵団の団長の、傭兵さんですか?」

傭兵「うん? そうだが、何か依頼か?」

男「はい実は――」

後輩シスター「っと、その前にお金。報酬はいくらかを言って貰わなくちゃ……」

男「え、お金からですか?」

女剣士「当たり前でしょー? ほら、さっさと言いなさいよ!」

男「えーと、では……このぐらい」

じゃらっ (10000G)

傭兵「うむ、充分だ。して、依頼内容は何だ?」

男「あ、はい。実は……」


依頼内容は?

安価↓

男「この都市に農業を行っている地区があるんですが……」

女剣士「ああ、あのシケた地区ね」

男「最近人手がめっきり減ってしまいまして……ですから、皆様に――」

傭兵「その原因を調べてくれって訳だな! 分かった! 引き受けよう!」

男「いえ、違います! かわりに農作業をして貰いたいのです!」

後輩シスター「はあ……」

女剣士「またかっ! また雑用か!」

女弓兵「この前は何だっけ。 ああ、思い出した。 迷子の犬を三匹探したよね」

傭兵「ま……まあ、大金貰えるし…引き受けた! 今からでもやれるが、どうする?」

男「ああ、でしたら早速お願いします! ありがとうございます!」

後輩シスター「魔法でちゃっちゃと終われば良いのだけど……」さわさわ

新人ウェイトレス「あっ……ッ///」びくん


大都市 田んぼ

傭兵「田んぼなんか久し振りに弄るなぁ……!」わくわく

女剣士「うっわ……」げんなり

男「では、苗を植える所からお願いします!」


作業中に何かあった?

安価↓

女弓兵「んっしょ……と」

女剣士「小さい頃を思い出すぅー……」

傭兵「……」黙々

男「皆さん手慣れてますねー」

後輩シスター「私は慣れてないわよ!」


しばらくして


女剣士「あの、そろそろ……休憩しない?」

傭兵「何言ってんだ! あと少しだから頑張れ!」

女弓兵「……」黙々

女剣士「うぇ……はーい」

女弓兵「……あ、何かあった」ひょい


女弓兵は 奇妙な彫り物を 手に入れた!


後輩シスター「……何なのそれは」

女剣士「き、きもっ!」

傭兵「……な、なんだこれは」

男「不思議ですね……田んぼ触っててそんなの見たことありませんよ」

女弓兵「……?」


彫り物はどんな形をしていた?

安価↓

女弓兵「か……」

女剣士「か?」

女弓兵「可愛い……! これ、あたしが貰う……!」キラキラ

後輩シスター「そんな気味の悪い物、何も言わなくたって上げるわよ……」

傭兵「いいのかい?」

男「い、いえ……正直気味悪いですし、差し上げますよ」

女剣士「女弓兵……それ、あたしの目に触れない所に置きなさいよね!」

女弓兵「うん……!」キラキラ


夕暮れ


傭兵「男さんや、粗方終わったぞ」

男「これで何とかなります! 本当にありがとうございましたっ! それじゃあ、お礼の……」


傭兵は 10000Gを 手に入れた!


傭兵「おう、確かに! それじゃあな!」フリフリ

女剣士「今後もご贔屓にっ! ね!」

男「はいっ! 帰りもお気を付けて!」

女弓兵「……」キラキラ

後輩シスター「……この子ったら、大丈夫かしら」



女剣士「で、今日はもうアジトに帰るの?」

傭兵「んー、パブでまた飲むのも良いかもな!」

後輩シスター「パブ、ね。ふふふ……」

女剣士 (最近後輩シスターに襲われるんじゃないかと心配で、夜もおちおち寝れないわ……)

女弓兵「……」キラキラ

傭兵「……うーん」


どうする?


1. パブでまた飲むぞ!

2. アジトに帰ろう!

3. 彫り物が気になるな……


安価↓ お選び下さい

――傭兵団アジト

 傭兵本人は結構豪華だと思ってるアジト。
でも実際はローソン位の大きさのちょっとダサい建物。
 部屋の中央に四つベッドが無造作に置いてあって、左端から、傭兵、女剣士、後輩シスター、女弓兵となっている。
 ちなみに他には机と本棚と冷蔵庫と台所とかしかない。トイレは外についていて、なんとウォシュレット。



傭兵「ふう、今日も疲れたなぁ」ベッド腰掛け

女剣士「あのさぁ……もっとまともな仕事無いの? 最近こんなのばっかだから、腕が鈍っちゃいそう……」

後輩シスター「私は魔法の訓練を続けているから、鈍るなんて有り得ないわね」

女弓兵「……」キラキラ

女剣士「嘘!? あたし、後輩シスターの練習風景見たこと無いよっ」

後輩シスター「いつもしてるわよ? 夜、寝てる女剣士に回復魔法をずーっとかけ続けているの……ふふ」

女剣士 (いつも心地よい目覚めなのはお前のせいかっ!)ぞくっ

傭兵「しかし、鈍るのはいかんな。どれ、俺が相手になろう……そこの木刀を持って外へ来い」

女剣士「え……いいの?」

傭兵「これはお前のためでもあるが、俺自身のためでもある。 気にするな!」

女剣士 (……あんた、さっきまで滅茶苦茶疲れてますって顔だったのに)

傭兵「どの木刀が良いかなーっと……」

女剣士 (何でもうそんな張り切った顔に変わってるの……?)




後輩シスター「怪我しても私が治すから安心しなよ。それじゃあ――」

女剣士 (そういえばあたしはこいつの剣の腕を知らない……)

傭兵「……」

後輩シスター「よーい……」

女剣士 (力量を知るには良い機会だし……!)

傭兵「……」すっ

後輩シスター「始めっ!」

女剣士「っ!」だっ

女剣士 (本気でいくわよっ!)



結果はどうなった?

安価↓

傭兵「おっ 先手必勝ってか!」

女剣士「剣士ってのは速さが売りだから、ねッ!」シュッ

女剣士の 剣撃が横一閃!

傭兵「…ふんッ!」

しかし 弾かれてしまった!

女剣士「っ! おっりゃぁ!」

女剣士の 斜め下に斬り抜ける 一閃!

傭兵「…業が無いなぁ!」さっ

しかし 避けられてしまった!

女剣士 (避けたっ! 後はこれをぶちこむだけ――!)

女剣士「っりゃあっ!」

女剣士の 《つばめ返し》!

がんっ

傭兵「ぐおっ! ……何てなッ! 今度はこっちからだ!」

女剣士 (そんな! あたしの電光石火のつばめ返しが、軽くいなされるなんて――)

傭兵の 縦一閃の 剣撃!

女剣士「っう……!」ずさあっ

しかし 防がれてしまった!

女剣士 (お、重い……って、そんな! 次が――)


――


女剣士「うぅ……」ボロボロ

後輩シスター「……はい、良いわよ。回復はしたから、後は今日ぐっすり寝れば、傷の痕は無くなるわ」

女剣士「……そう」

後輩シスター「元気無いわね……負けたのがそんなに悔しい?」

女剣士「当たり前じゃないっ! 剣士としては屈辱的……!」ぐぬぬ

女剣士 (遊ばれたし……!)

後輩シスター「……でもまあ、仕方ないんじゃない?」

女剣士「え?」

後輩シスター「向こうは十数年も剣一本でやってきて、死線を潜ってきた。対する貴女はまだまだ若いひよっこで、しかも女…… 勝てる要素が無いわね」

女剣士「それは……そうだけどさ」


女剣士「……」

一方の傭兵は


傭兵「くぅ……つばめ返し、だっけか…あれが少し古傷に響いた……!」

女弓兵「それはそうだよ。女剣士の実家は『剣聖』と呼ばれた人を祖先とする由緒正しき剣士の家系だもん」

女弓兵「むしろ、何で勝てたのか知りたいぐらい」

傭兵「そりゃあ、キャリアってのがあるだろ?」

女弓兵「ふうん……」

傭兵「それよりよ、あの彫り物は何処にやったんだ?」

女弓兵「ん……? ……あれ?」キョロキョロ

傭兵「……泥棒か?」

女弓兵「うん、そうかも。私がトイレに行った隙に盗られた可能性が微レ存……」

傭兵「どれ、犯人捜しとするかっ! 日没まで二時間はあるしなっ!」

女弓兵「……うんっ!」


何処を捜す?


1. 裏路地

2. パブ

3. 大聖堂

安価↓ お選び下さい

大都市 裏路地

傭兵「こんな所に何かあるわけでも無いか。 どれ、別の所へ行こう」

女弓兵「うん」

ちゃきっ

傭兵は 背中に 刃物を押し付けられた!

盗賊「動いてみなっ あたしのナイフがあんたを切り刻むよ」

女弓兵「傭兵…!」

傭兵「……お前は何者だ?」

盗賊「あたしは大盗賊とさえ謳われてる盗賊だよ。 知らないかい?」

傭兵「知らないな……」

女弓兵「っ! 貴女がアレを盗んだの?」

盗賊「アレ……? ああ、あの珍しい金属の猫のことか。 そうだ」

傭兵「あれはこいつが大事にしている物だ。 返してくれないか?」

盗賊「選択肢を出すのはどっちか、分からない訳でも無いだろう?」

傭兵「……」

盗賊「……あの彫り物は正しく伝説の宝。 価値も分からないあんたらのような凡人が持ってて良いものじゃないのさ」

傭兵「……凡人か。 お前はそう思ったのか?」

盗賊「何? ――っぐ!」


盗賊は 何者かからの 狙撃を受けた!


傭兵「……奴はれっきとした弓兵だ。 チビだからって油断するとは、情けない奴だな」

女弓兵「久々に弓を射ったよ」

傭兵「よくやったな……!」なでなで

女弓兵「……」

盗賊「くそっ……足を狙うとは、非道っ!」

傭兵「神妙にしろ。 役所へ届けてやる」

女弓兵「ああ、『キティ』ちゃん……」ひょい

女弓兵は 奇妙な彫り物を 手に入れた!

傭兵「キティ……? 早速名前をつけたのか!」

女弓兵「うん 愛着沸くでしょ?」

傭兵「……いや、分からん」

[視点変更]

1. 新米シスター(以下 新米ちゃん)
――時は遡り二週間前。
 後頭部に謎の鈍痛を受けて気絶した新米ちゃん。
森に下着姿で倒れていた彼女を介抱した謎の老人。
その老人は自らを『賢者』と名乗り、新米ちゃんに助けて欲しいとお願いをするのですが……

2. 青年
――早朝。
目眩と頭痛と息苦しさ覚えながらも女堕天使から聞いた麻薬工場へ単身乗り込む。
そこで彼が見たものは、ツラく悲しい現実であった――

3. カメレオン
――とある子供に飼われたカメレオン。
しかし、カメレオンは飼い犬に成り下がった訳では無かった!
彼の魔界へと帰る冒険が今、始まる――

安価↓ お選び下さい

麻薬製造工場


青年「……」

青年「何だこれ……」

青年 (造られていた場所は城の地下……まさか、この麻薬を売って得た金で財を成していたのか……?)

青年「……早朝だし、誰も居ないか……」


がさごそ


青年「っ! 誰だ!」

男性「う、うわぁ! 人だぁ……」

青年「お前、ここで何を……」

男性「皆は我慢してるけど、俺は我慢出来なかったんだぁ……うう」

青年「……もしかして、麻薬の事か?」

男性「そうだよぉ 麻薬だよお! 止めれないんだよお……」

青年 (涎を常に垂らしていて、喋っている事の半分も理解出来ない……これが麻薬とかいうもののもたらした結果?)

青年「……なあ、あんた。 止めれるんなら止めたいと思ってるか?」

男性「当たり前じゃないかあっ」

男性「止めてえよお! また、奥さんが居て、子供が居て、親父やお袋もいたあの頃に……」

男性「戻りてえよお……」



青年「――その願い……叶えてみせるさ!」

青年 (頼む! こんな馬鹿げた物を無かった事に! 理さえもねじ曲げろッ!)






青年「《パルプンテ》!」







何が起こった?

安価↓

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom