兵士「お...女?!」 勇者「く...」(192)

即興ですたぶんグダります

ちょっと前... 門前

兵士「おめぇ結婚すんの?!」

兵士3「ああ、だから来週にでも兵をやめるんだ」

兵士2「いいねえ、俺なんか女さえ居やしねえ」

兵士「相手は誰だ?」

兵士3「幼馴染だ」

兵士2「まじかよぉ...いいなぁ...」

兵士「お前、看護兵の子が居るじゃねえか」

兵士2「へへ...うるせいやい」

兵士「裏切り者が...」

勇者兼騎士「貴様ら!そこで何してる!」

兵士2(うわ!やべ!)

兵士「も...申し訳御座いませんでした!」

勇者「この事は、貴様らの上官に報告しとくからな!」
ツカツカ...
兵士「はい!」

兵士2「行ったか...?」

兵士3「腹立つなぁ...」

兵士2「黙ってりゃ、綺麗なんだけどな」

兵士「男に手出す趣味は無いわ」

兵士2「ははは、そりゃそうだ!」

夜...
ドカッ!

上官「こんの...恥さらしがぁ!」
ドスッ!
兵士「うぐ...申し訳御座いません!」

上官「まさか...勇者様から直々に報告されるとは...聞いてるのか
?!貴様!」
ドゴォ!
兵士「うぎ...」

上官「立てぇ!」

隊長「もう辞めんか!」

上官「は...た...隊長!た..立て!」

兵士「は..はい」

隊長「何しておるんだ?」

上官「はい!こやつが勤務中にバカ騒ぎしていたとの報告が入り、それを
確かめておりました!」

隊長「ほう...そうか..だが体罰は、関心せんな?」

上官「申し訳御座いません!」

隊長「今日は休ませなさい」

上官「はっ!」

宿舎...

兵士「いてて...」

兵士2「大丈夫か?」

兵士「なんで、俺だけなんだよ...」

兵士3「あの勇者さんって奴が、お前お、指名したんじゃねえの?」

兵士「なんで、俺なんだよ...」

兵士2「まあ、ドンマイ!」

兵士「クソ野郎...」

その頃...

姫「勇者?ここの問題分かる?」

勇者「姫?もうそろそろ、寝る時間ですよ?」

姫「いいから!」

勇者「はいはい、ここは...こうで...」

姫「ありがと!勇者様♡」

勇者「はあ...それでは、僕は他の仕事がありますので、失礼します」

姫「まだ、女ってバレテないの?」

勇者「はい、まあもっとも、ばらす気はありませんよ」

姫「そう...あ!ごめんね?こんな時間まで...」

勇者「いえいえ、それでは、お休みなさいませ」
ガチャ

次の日  門前

兵士2「ふあ~...眠みい...」

兵士「おお...腕痛てえ...」

兵士2「大丈夫か?」

兵士「ああ、何とか...」

兵士2「しかし...何でお前だけが?」

兵士「知らねえ...ありゃ?」
きゃー!わー!
兵士2「勇者か?しかし大人k...
ドカ!
ブす子「邪魔よ!雑魚兵士!」ドカドカ

兵士2「いってえ~...」

兵士「おいおい...しっかしどこか行くだけでこれなんだな」

兵士2「ホント...迷惑だな」

兵士「ああ...」

宿屋

勇者(ふう...疲れた...)

バーテン「お疲れ様、なに飲む?」

勇者「ああ..とりあえずウィスキーを」

バーテン「かしこまりました」

勇者「はあ...」

バーテン「どうかしたんですか?また魔物退治で?」

勇者「いいや...西の魔王を倒してからは、何にも聞かないんだが
いちいち、外出する度にこうでは...」

バーテン「お疲れ様です、今日は奢ってやりましょう」

勇者「ありがたい」

門前

隊長「今日は終わりだ!」

兵士2「終わった~...兵士?この後どうする?」

兵士「ああ...酒飲みに行って来る。おめえは、彼女に会ってやれ」

兵士2「分かっておりますよ」

兵士「じゃあ後でな」

兵士2「おう」

門前

隊長「今日は終わりだ!」

兵士2「終わった~...兵士?この後どうする?」

兵士「ああ...酒飲みに行って来る。おめえは、彼女に会ってやれ」

兵士2「分かっておりますよ」

兵士「じゃあ後でな」

兵士2「おう」

兵士(腕痛てえ...)

兵士(しっかし...あっち見ても勇者、こっち見ても勇者...人気だねえ)

兵士(...西の魔王を倒したのは勇者だけじゃねえのに...アイツだけ
英雄ズラか...)

街...

『勇者と共に戦おう!!』

兵士(プロパガンダのポスターまで勇者だな、こりゃダメだな...)

兵士(...酒飲むのになんで憂鬱になるんだよ..)

兵士(考えるのやめよ...)
カランカラン...

アドバイス有難うございます

バーテン「いらっしゃい」

兵士「とりあえず.....ビール一つ」

バーテン「かしこまりました....」

兵士「ふう....ん?」

勇者 ZZZ....

兵士「うお.....勇者じゃねえか...バーテンさん、どうしたのこいつ?」

バーテン「ああ、今日奢るって言ったら、このありさまだ...持って帰るか?」

兵士「いや...いいや、お、ありがとう」

バーテン「どうにかしてくれ、そいつ顔立ちは、良いから...変な奴に襲われないか
心配なんだ....」

兵士「へえ...」チラッ

兵士(確かに、顔は女みたいだな...正直まちに居たら見つめちまうな...)

バーテン「頼めるか?」

兵士「分かったよ...」

兵士(しかし...ホント黙ってりゃ、可愛いな...街に居たら見つめちまうかもな)

バーテン「どうした?そんな見つめて...まさか、ホモ?」

兵士「ち...ちげーよ!」

バーテン「はは、冗談だよ」

兵士「ったく...」ゴクッ...

1時間後...

兵士「起きる気配全く無いな....」

バーテン「そいつ、持って帰ってくれよ...もう閉店だ」

兵士「分かったよ...」

バーテン「ありがとよ」

帰り道...

兵士「ふうふう...重い...」

勇者 ZZZ...

兵士「ホント...健やかに眠っていらっしゃる...」

兵士(ホント...可愛い...な)

勇者 ZZZ...

兵士「ていゆうか、こいつ何処で寝てるんだ?」

宿舎...

兵士「ふうふう...とりあえず宿舎に連れて来たは良いが...どうしよ?」

勇者 ZZZ...

兵士「.....」ムラッ

兵士「ちょっとだけ...」

勇者 ZZZ...

兵士「...やめよう」

勇者「ん...ん?」

兵士「起きました?」

勇者「え...ここどこ?誰?」オロオロ...

兵士「あ...あの?」

勇者「や...やだ...!襲わないで...」

兵士「いや...あの」

勇者「痛いの嫌だよぅ....出してぇ...此処から出してぇ」

兵士(まさか...これが勇者の素の性格なのか...?)

勇者「な...なんだよ...何も出ないぞ....」

兵士「大丈夫です、俺は何もしませんから」

勇者「ホント...?襲わない?約束だよ?」

兵士「はい、約束です」(何か、今襲ったら後悔するよな絶対)

勇者「そうか、ところで今何時だ?」

兵士「11時過ぎです」

勇者「11時?!門限を過ぎてしまった!」オロオロ...

兵士「どうします?泊まって行きます?」

勇者「え?!やだ...襲わないでぇ...」プルプル...

兵士(やっぱ、性格変わるんだな...ちょっと面白い)

勇者「な...何だよぉ...」

兵士「......」

勇者「何か言ってよぉ....」

兵士「ウガァーー!喰っちまうぞォ!」

勇者「ヒィィィィィィィィ!!ヤダァ...!美味しくないよぉ...」

兵士「じ...冗談ですよ...」

勇者「ウワワワン!バカァ!」

兵士「す...すいません!そんな泣くとは、思わなくて...」

勇者「ぼ...僕をいじめて楽しいか!」

兵士「すいません...」

勇者「2メートル以内は、近ずくなよ?!いいか?!」

兵士「はい...」

勇者「明日までどうするか...」ブツブツ...

次の日...

勇者「ん....ふぁ~....」

兵士「起きました?」

勇者「ああ...昨日は、すまない...」

兵士「いえ、そんな」

勇者「この事は、皆には他言無用だ、いいな?」

兵士「はい」

勇者「それじゃ」

兵士「さよなら」

門前...

兵士「おはー...」

兵士2「よお、そんな事よりお前!」

兵士「何?」

兵士2「今日朝おめえと勇者が出て行くの見たって奴が居るんだが
ホントか?!」

兵士「そんな訳無いじゃん」

兵士2「だよな~...おめえがホモになったらどう接しようかって迷っててさ」

兵士「はは...いいから仕事しよ、また殴られたら堪んないから」

兵士2「なんか、お前変わったな?」

兵士「そんな事無いよ」

兵士2「ふ~ん....」

その頃...

姫「勇者!?昨日なんで帰って来なかったの?!すごく心配したんだよ?!」

勇者「申し訳御座いません」

姫「何かされなかった?!」

勇者「はい、大丈夫ですよ」

姫「そう...なら良かった...」

勇者「心配しすぎですよ、僕ももう子供じゃあ無いんですから」

姫「昔の癖が抜けなくって...」

執事「これこれ、姫!勇者!雑談は、そこまで!」

姫「はーい」

勇者「申し訳御座いません」

執事「全く...」

姫(執事も心配してたからね、後で謝った方が良いよ)

勇者(そうなんですか?!)

執事「こらー!」

門前...

兵士2 ZZZ...

兵士(昨日の勇者さん...可愛かったな...あれが「おい」女だったら絶対惚れてた
良い匂いだったし...もう「おーい!」絶対あの姿見れないな )ムラッ

兵士(帰ったら抜こう) 「おい!!」

兵士「あん!?」

勇者「キャ!」ビクッ

兵士「あ!?すいません!」

勇者「いや...いいんだ...」

兵士「それより、どうかしました?」

勇者「うむ、今日も貴様と酒が飲みたくなってな」

兵士「はあ...別に良いですけど...」

勇者「あと、友人を連れて行っても良いか?」

兵士「いいですよ」

勇者「じゃあ今夜あの宿屋でな」

兵士「はい、楽しみにしてます」

勇者「じゃあな邪魔してすまんな」

兵士「いえ、それでは」


兵士(勇者さんどうしたんだろう?昨日あんなに怖がってたのに)

兵士(まあ、良い事だよな)

兵士「兵士2!起きろよ!」

兵士2「んあ!?」

............
........
.....
...
.

宿屋…

兵士(遅いな…)ソワソワ…
カランカラン…

勇者「待たせてすまないな、姫?」

姫「ねぇ勇者、大丈夫?これってばれてない?」

勇者「大丈夫デスよ、さぁ早く」

姫「うん」

兵士「姫って…まさかあの?」

勇者「そうだが?」

姫「よろしくね」

兵士「はあ…」

姫「あんた!何よその普通の反応!」

兵士「ええ?!」

勇者「姫!騒がないで下さい!」

姫「だぁって兵士君が…」

兵士「……」(う~ん…会話に入りずらい)ゴクッ

姫「?あら!良い飲みっぷりじゃない!」

勇者「ひ…姫!あまり騒がないで下さい」

姫「良いじゃない?今日は無礼講よ!」

勇者「はぁ…飲み過ぎないようにして下さいね?」

姫「分かってる!」

兵士(何だ?この人)

1時間後…
勇者zzz…

兵士「またですか…」

姫「おやぁ?またぁ?という事は、
この前勇者が帰って来なかったのは?」

兵士「はい…俺の部屋に泊めました」

姫「あらま、強引な子!手出してないでしょうね?」

兵士「出してませんよ…流石に男には…」

姫「男ぉ?誰が?」

兵士「え?だから勇者さん…」

姫「…ああ!そうね!勇者ね!」

兵士「何か怪しいですね…」

姫「あ…怪しい?!そんなわけ無いでしょ?!」オホホ…

兵士「……」ジ~…

姫「うう…」

姫「分かった…話すわよ…だけど勇者が起きてからね?」

さらに1時間後…

勇者 zzz…

兵士「起きませんね…」

姫「後一時間したら門限なんだけど…」

兵士「はぁ…しょうがない、担いで行きましょうか…」

姫「お!男の子だねぇ!」

兵士「はは…」

バーテン「ありがとよ」

帰り道…

姫「あ~…飲んだ~!」

兵士「大丈夫ですか?」

姫「大丈夫よ!ほら!こんな事も…
フラ…
兵士「おっと!」ダ

姫「あ…ありがと…」

兵士「気おつけて下さいね?姫に何かあったら、俺が勇者に殺されますから」

姫「すいませ~ん…」

城 勇者の宿舎

姫「ここ!ありがとね?」

兵士「いえ、ベットに寝かしつけますか…」

姫「襲っちゃだめよ~?」

兵士「分かってます!」

勇者「ん~…?ここどこ…?」

兵士「勇者の宿舎ですよ?」

勇者「…また世話になったな…」

兵士「いえそんな…」

姫「勇者?気を付けてね~?男は獣よ?」

勇者「何を言ってるんですか…?[

姫「何と無く~」

兵士「それでは、俺は戻りますね」

勇者「ああ」

次の日… 門前

兵士2「兵士!俺結婚する!」

兵士「何回も言うが、絵の向こうには何もないぞ?」

兵士2「違う!本物!」

兵士「まぁ、聞いてやるよ、相手は?」

兵士2「看護兵の子!」

兵士「ああ…幸せにな…」

兵士2「ダカラ俺兵隊辞めて!家の農業手伝うんだ!」

兵士2「お前…信じて無いな?」

兵士「うん」

兵士2「ああん?!ちゃんと証拠もあるんだからな!」

兵士「まぁ、お前の生きたいように生きればいいさ、おめでとう」

兵士2「何か納得いかないな…」

兵士2 zzz…

兵士(遂に兵士2も結婚か…まぁ、薄々気付いてたけど…後は、俺だけか…)

兵士「はぁ…」

姫「あら?随分と辛気臭いわね?」

兵士「ひ…姫!」

姫「ああ、畏まらなくても良いよ?」

兵士「はい」

姫「で?どうしたの?」

兵士「はい…周りの同期が殆ど結婚してるんですけど…俺はまだまだそういう話しが無いな…ど思って」

姫「あらぁ…兵士もそういう事で悩むんだ?」

兵士「当たり前ですよ」

兵士「姫は、悩まないんですか?婚約者の事とかで」

姫「悩むわよ~…」

兵士「そうですか…」

兵士「所で、姫勇者の秘密って何ですか?」

姫「え~?このタイミングで?」

兵士「すいません…昨日から気になって…」

姫「う~ん…教えても良いけど…勇者が何て言うかな…」

兵士「やっぱり、駄目ですかね?」

姫「そのうち勇者から話すんじゃない?」

兵士「そのうち…ですか…」

姫「大丈夫!勇者は逃げないから、耐えなさい、話してくれるまで」

兵士「はい…」

姫「所で、この子いつ迄寝てるの?」

兵士2 zzz

兵士「さぁ…?」
………
……

.

勇者「姫ここは、こうですよ....」

姫「もう、面白くない!やーめた!」

勇者「ひ...姫!いけませんよ、勉強しないと!」

姫「良いじゃん、王女になったら、意味無いんだし」

勇者「ですが....」

姫「それより、いつ話すの?」

勇者「何をですか?」

姫「あんたの事よ、兵士君、薄々気付いてるっぽいよ?」

勇者「ですが...女と気付かれたら...軽蔑される...」

姫「兵士君は、そんな男じゃ無いと思うよ?今までの男とは、絶対に違う」

勇者「ですが...」

姫「勇気が出たら言ってみなさい?何事も挑戦よ?」

勇者「はい...」

門前....

兵士 ZZZ...

勇者「......」

兵士 ZZZ....

勇者「おい!」

兵士「は...はい!」

勇者「何寝てるんだ」

兵士「勇者さん!?何でここに....」

勇者「僕だって、此処の国の兵士だ、どこに居たっておかしくは無いだろ?」

兵士「はい...」

勇者「今日僕の部屋に来てくれ」

兵士「部屋...ですか?」

勇者「ああ、それじゃ」

兵士「......」

兵士(話って何だろう....?)

兵士2「おい、勤務終了だぞ?」

兵士「ああ、分かった」

兵士2「ああ...眠たい...」

兵士「お前、寝てばっかじゃないか」

兵士2「うるせい」

食堂

兵士2「腹減った~!」

兵士「俺ちょっと用事あるから」

兵士2「お~う、早く帰ってこいよ」

兵士「分かってる」

勇者宿舎

勇者「来たか....」

兵士「話とは何ですか?」

勇者「ああ...約束してくれないか?」

兵士「何を...ですか?」

勇者「今日これから言う事だ、頼む」

兵士「分かってます、誰にも言いません」

勇者「ありがとう....実は、僕は...」

兵士 ゴクリ...

勇者「女なんだ....」

兵士「.......」

勇者「軽蔑....したか?」

兵士「お....」

勇者「?」

兵士「女?ですか?」

勇者「ああ....」

兵士(これ...遂に俺にも春が来たのか?)

勇者(な...何で黙ってるんだよ...やっぱ軽蔑したのかな...)

兵士「あ....ああ....」

勇者「な...何?」

兵士「き...キタ―!」

勇者「キャ...!」

勇者「な?なに?」

兵士「あ...すいません...」

勇者「い...いや、大丈夫だ」

兵士「正直驚きました...」

勇者「ああ...」

兵士「でも、うれしいです」

勇者「え?」

兵士「こんな、俺に話してくれて...」

勇者「うん...」

>>56騎士でもよかったんですけど、あみだくじで勇者になって

>>57魔王はもう勇者が倒したって設定で勇者は男と居ると弱いって
設定でどうでしょう?

兵士「また、今度飲みに行きましょうね」

勇者「ああ、そうしよう」

兵士「それでは、俺戻りますね」

勇者「ああ、時間をとってすまない」

兵士「いえいえ、それでは」
バタん....

ツカツカ...
兵士(女かぁ....ふふふ...) ニヤニヤ....

上官(!?キメェ...)

兵士(だから、あんな良い匂いしたんだな...) ニヤニヤ...

兵士2「どうしたんだ?そんな変な顔して?」

兵士「ああ...すまん」

兵士2「良いからメシ喰おうぜ?」

兵士「うん」
.......
.....
..
.

姫「ふ~ん...話したんだ?」

勇者「はい、何か喜んでましたけど...」

姫「鈍感ちゃんめ~、まあ良いけど」

勇者「姫?ここ、間違ってますよ?」

姫「も~う!やだぁ!やめた!」

勇者「姫!いけませんよ!」

姫「風呂は~いろっと」

勇者「はあ...」

兵士2「…でさぁ、犬ッコロがいきなり噛み付いて…」

兵士「そりゃ、災難だったね」
ドンッ
???「あ…ごめんなさい!怪我は無いですか?!」

???「おいおい…気を付けろよ…」

兵士「は…はい、大丈夫ですよ」

???「すいません!今急いでて…それでは!」
タタタッ…

兵士2「戦士と…シスターさんか何かかな?」

兵士「さあ…?でも何で城の中に?」

兵士2「何か見覚えが…」

兵士「どうした?行こうよ」

兵士2「ああ…」

兵士2「うーん…あの二人何か見覚えあるんだけどな…」

兵士「考えたってしょうがないよ、
早く飯食べよう?」

兵士2「…そうだな!」

その頃…

姫「あー!良い湯だったぁ!」
ボフッ

勇者「姫、ちゃんと髪を乾かさないと…」
コンコン…

姫「こんな時間に…誰だろう?」

勇者「姫、下がってて下さい…」
ガチャ…

僧侶「勇者さぁ~ん!!」
ダキッ!

勇者「きゃあ!?な…何?!」

戦士「おい、僧侶落ち着けよな?」

僧侶「あ///すみません…!遂浮かれちゃって…」

勇者「いや、別に良いけど…どうしたのみんな?!連絡も無しに…」

戦士「ごめんな、いきなり押し掛けて…あたい達の冒険も終わったしさ」

僧侶「やる事も無いので、この国に戻って来ました!」

勇者「そうなんだ…賢者ちゃんは?」

戦士「彼奴なら冒険の途中で別れて
さ…」

僧侶「何でも、自分の故郷を見に行きたいって…家族の顔をみたら、この国に戻るって言ってました」

勇者「そうなんだ…みんな…お帰りなさい…」グスン…

戦士「泣くなよ~…」

僧侶「そうですよ!あ、そうだ!前みたいに宿屋で飲みに行きませんか?!」

宿屋…

兵士「奴等インチキばかりするんだ…だからな?こう来たら、こうっ…!」

兵士2「お前…酔ってるな?」

兵士「酔って無えよ…だから、こうっ…!」

兵士2「はぁ…ふふふっ…」ゴク…

兵士「何笑ってんだよ?」

兵士2「お前、変わったな…」

兵士「そうかな…?」

兵士2「前は物静かだったのに…」

兵士「うん…まぁ、いろいろあってさ…」

兵士2「知ってるか?近々戦争があるかもしれないってよ…」

兵士「そうなの…?」

兵士2「ああ、それまでに俺は辞めてるけどよ…そうだ!お前も別になんか辞めてさ!実家とかに帰って親孝行してみろよ?」

兵士「両親共居ないんだ…母さんは俺を産んだ後どこかに雲隠れ、父さんは、俺が兵士に行く前に死んだ…」

兵士2「そ…そうか…」

兵士「行くとこ無いからさ…俺はここに居るしか無いんだよね…」

兵士2「…」ゴク…
バンッ!

兵士「!?」

兵士「ブフウッ!」

バーテン「おや?帰って来たんですか?」

僧侶「バーテンさん!久しぶり!」

戦士「騒ぐな!すまねえな…」

バーテン「いえいえ…」ニコニコ

兵士2「…出るか…」

兵士「うん」

兵士2「バーテン?勘定」

バーテン「ありがとよ」

勇者「ん?兵士?お前居たのか?」

兵士「はい、もう帰りますけど...」

勇者「そうか...」

兵士2(...チキンめ...)

兵士2「ああ!そういえば、兵士が、飲み足りないって言ってたなぁ」(棒)

兵士「はあ?どうしたの?」

勇者「そうなのか?」

兵士2「無理やり帰すのは、悪いしなぁ」
ガシッ!

兵士2(と言う訳で、残れ、お前)

兵士(ええ?!何で?!)

兵士2(勇者さんの顔見たら何となく、)

兵士(ええ~?)

兵士2「勇者さん?兵士残るそうです!」

勇者「そうか...」(ホッ...)

兵士2「じゃあな!」バタン!

勇者「....じゃあ、飲むか...」

兵士「はい」

僧侶「戦士さんの胸大きいれす~...」
モミモミ...

戦士「チョ...///やめろ!」

勇者「何してるんだ?」

僧侶「ああ~...勇者様~...ああ?!」

兵士 ビクッ!

兵士2って勇者が女って知ってんの?

>>77まだ知らない、ゲイとして見てる

僧侶「ゆ…勇者様ぁ!?誰ですか?!この男!」

勇者「ああ、たまに一緒に飲んでる奴だが…」

兵士「ど…どうも…」

戦士「まさか、あの男嫌いの勇者がねぇ?」

勇者「そ…それは、昔の話だ…何年もしたら、変わってくる…」

僧侶「駄目です!許しません!」

兵士「ええ?!」

僧侶「貴方!勇者の何ですか!?」

兵士「な…何ですかって…」

勇者「す…すまないな、こいつ酒を飲んだらこんな性格に…」
ガシッ!
僧侶「兎に角!勇者様は渡しません!ず~っと私の物でふ!」

勇者「うわっ!は…離せぇ!」

兵士(酔ってんのかな…)

僧侶「聞いてるんれすか?!」

戦士「はいはい、そこ迄!お前は落ち着け、な?」

僧侶「で...ですが~...」

戦士(勇者に嫌われるぞ?)

僧侶「ええ?!それは、嫌です!」

戦士「じゃあ、黙れ」

兵士「あの...?」

戦士「ああ、ごめんな」

勇者「ふふっ...」

バーテン「どうかしました?」

勇者「いや、何か嬉しくてさ...」

バーテン「そうですか、どうぞ...」コト...

勇者「ありがとう...」

兵士「ふぅ...何か疲れました...」

勇者「すまんな、僧侶は普通の時は、あんなんじゃ無いんだが...」

兵士「そんな、楽しい人ですよ?」

勇者「そう言ってくれると、助かる...」

僧侶「ああ~!?勇者様と良い雰囲気になってるぅ!」

戦士「はいはい、邪魔しない!」

僧侶「はーなーしーてー!勇者様は、私が守るんですぅ~!」
ジタバタ!

兵士「ふふっ....」

勇者「本当にすまない...」

兵士「大丈夫です...ってさっきからこの話しかしてません?」

勇者「それも、そうだな?」

兵士「あっ...もうこんな時間ですね?」

勇者「あ...すまんな、もう帰るか?」

兵士「はい、明日も勤務がありますから」

兵士「それでは...」

勇者「ああ、明日な...」
バタン...

勇者「....」ゴク...

戦士「どうした?あいつが、帰って寂しいか?」

勇者「いや、明日も会えるしな...」

僧侶「それより!飲みましょうよ!」

戦士「飲み過ぎだぞ?」
........
.....
...
..

兵士「ふぅ...疲れた...」

兵士2「お帰りー...もう帰って来たのか?」

兵士「うん...明日も勤務があるし...」

兵士2「そうか...そういやあ、明日でお別れだな?」

兵士「うん、看護兵さんを幸せにしてやれよ?」

兵士2「分かってるよ...」

兵士「...じゃあ、寝るか...」

兵士2「ああ...」

次の日... 門前

兵士(ついに、一人か...)

兵士「はあ...」

勇者「やあ、お疲れ様」

兵士「勇者さん?どうかしました?」

勇者「ああ、仕事が一区切り着いたのでな...ヒマか?」

兵士「はい...」

勇者「あの...悪くなかったらで良いが...」

兵士「はい?」

勇者「一緒に居ても良いか...?」

兵士「は...はい!ここで良ければ!」

勇者「ありがとう」

兵士「いえ、俺も暇でしたから…」

勇者「もう一人の兵士は?」

兵士「結婚するらしくて…今日やめました…」

勇者「そうなのか…残念だったな…」

兵士「いえ、友達が幸せになってくれればそれで良いんです」

勇者「……」

勇者「なんかすまないな…こんな辛気臭い空気を作ってしまって…」

兵士「あはは…そんな事無いですよ」

勇者「そうか…」

兵士「あら?もう勤務終了時間ですね…」

勇者「もうそんな時間なのか…それでは僕も戻るかな…」

兵士「それでは」

勇者「ああ…」

>>89それは自分の文才が悪いせいです

姫の部屋

勇者 ウトウト...

僧侶 ハアハア...

戦士「勇者...?」

僧侶(しィー!起しちゃダメです!)

戦士「ああ...すまん...って、お前が襲うためだろうが」ポコン

僧侶「痛いです...」

姫「このまま此処に寝かせときましょ?」

戦士「そうですね」

僧侶「それじゃあ、私もここで...」

戦士「お前は、ダメだ」

僧侶「ええ~...」

???「やっと...帰ってこれた...」ハア...

???「僧侶達もう着いてるかな?」

???「城に行ってみよう...」

次の日... 門前

兵士 ウトウト...

???「こらぁ!寝るなぁ!」

兵士「うえい!すいません...」

???「全く...ここの城の、兵士はなんで皆こうなの?」

兵士「あの...どちらさまで?」

???「え?知らないの?」

兵士「はい」

???「まあ、良いや、君には、関係無いし、それじゃ」ツカツカ...

兵士(何だ?あの色白美少年は...)

上官「よそ見してないで、まっすぐ前を観ろ!」

兵士「はっ!」

食堂...

兵士「はあ...いらつくわぁ...」

兵士4「あ?珍しい...へいしがイラついてらぁ.」

兵士「うるせえ...」

兵士4「昨日の色白君か?」

兵士「ああ、もう少しで掘ってたよ...」

兵士4「おお~怖い、お前の言ってるのは、洒落にならんからな」

兵士「ふふっ...さてと...今日は終わりだ」

兵士4「おっぱぶ行くんだけど、お前も行く?」

兵士「いや、今日は遠慮しとくよ」

兵士4「そうか、じゃあな」

兵士「おう」

中庭
兵士(ヒマだな、勇者さんのとこに行ってみようかな...)トコトコ

???「ねえねえ、ちょっと?」

兵士(ぅ~んおっぱブかぁ、行ったこと無いけど、どんな所何だろう?)

???「ちょっと...?」

兵士「おっパブ...ははっ...」

???「///お...おい!」

兵士「は...はい...?ああ、あんたかどうしたの?」

???「ちょっと、聞きたい事があって...ていうか、今おっパブって...?」

兵士「言ったけど...あんた誰だよ?」

???「ああ、僕は賢者だよ」

兵士「賢者って...あの?」

賢者「うん、あの賢者」

兵士(僕っ子って...勇者さんとかぶってるぅ...)

兵士「で、何?」

賢者「ああ...その...トイレの場所が分からなくて...」モジモジ...

兵士「勇者さんに聞いてみては?」

賢者「その...勇者さんの部屋の場所も忘れちゃって...」

兵士「あんた、バカだな?」

賢者「ば...!バカじゃ無い!」

そして...

賢者「ふう~...あやうく漏らすとこだった」

兵士「じゃあ、もう良いか?」

賢者「あ!待ってよ!もうちょっとだけ良いじゃん!」

兵士「はあ...しょうがないな、勇者さんのとこの行くか?」

賢者「うん!」

兵士「じゃあ行くか」

勇者の部屋

勇者 zzz...

僧侶「勇者様ぁ...らめれすぅ~....」zzz

戦士zzz....

コンコン

姫「うん...どちらさま...?」

カチャ

賢者「勇者さ~ん!」ガバッ

勇者「ん....?きゃあ!?」

勇者「え?賢者?」

賢者「はい!会いたかったです!」

戦士「なんだ...?ん?賢者?帰って来たのか」

賢者「戦士姉ちゃん!」ガバッ!

戦士「おお~う、帰ってそうそう元気だな」ヨシヨシ

賢者「エヘへ~...」

僧侶「勇者様ぁ~...じらさないでぇ~...」zzz

勇者「....」

戦士「起こすか...」
ペチン!

僧侶「あう!ん?何ですか?」

賢者「ただいま!僧侶姉ちゃん」

僧侶「あれ~...賢者?」ポケー

勇者「いつ、帰って来たの?」

賢者「昨日」

戦士「つーか、どうして此処に居るって分かったんだ?」

賢者「何かおっパブって言ってた門番兵に教えて貰った、今外に居るよ」

戦士「おっパブ...」

勇者「.....」ガチャ...

兵士「あ、どうも」

勇者「変態」ガチャ

兵士「え?」
........
......
....
..
.

次の日...食堂

兵士4「いやぁ~...最高でした」

兵士「昨晩はお楽しみでしたね」

兵士4「お前も一回行ってみろって?世界変わるぜ?」

兵士「風俗に、手出す気は無いよ」

兵士4「そうですかい...ん?勇者さん何か不機嫌そうだな?」

兵士「へ?」

勇者 ムッスー...

戦士「どうした?そんな顔して...」

勇者「何でも無い...」ムッスー...

賢者(原因は昨日のおっパブだな...)

僧侶「勇者様ぁ...元気出して下さいよ~」

兵士4「あらら...勇者さん何かあったっぽいな?」

兵士「うん...」(何があったんだ?)

上官「おい!何してる!勤務に時間だぞ!」

兵士「はっ!」

兵士4「よし...行くか...」

勇者 ムッスー...
......
....
..
.

門前...

兵士「ふぁ~...眠い...」

賢者「ハロー」

兵士「ん?どうした?今は遊んでやれないんだけど...」

賢者「違うよ...今日さ勇者がさ不機嫌だったじゃん?」

兵士「うん...それがどうしたの?」

賢者「その、原因さ...君かもしれないんだよ」

兵士「何?どういう事?」

賢者「昨日さ、兵士が「おっパブ」って言ったよね?」

兵士「ああ...言ったかもしれないけど、なんで...あ」

賢者「僕さ、おっパブの門番兵って言っちゃったんだ」

兵士「それで「変態」って言われたのか...」

賢者「ごめんなさい...」

兵士「いや...俺が原因だし...後で謝っとくかな...」

賢者「....あ!」

兵士「どうした?」

賢者「何でも無い!それじゃあ!」

兵士「転ぶなよ~!」

賢者「転ばないよ!」
......
.....
....
...
..
.

食堂...

勇者「はあ~...」

戦士(ありゃ、恋をしている顔だな)

僧侶(ええ?!そんなまさか!)

戦士(勇者も女だ、恋ぐらいするだろ?相手が誰とは言わねえけど)

僧侶(教えて下さいよ~!)

戦士(お前マジで言ってんの?)

勇者「はあ~...」
バッタン!

賢者「ただいま~!」

戦士「おう、おかえり」

賢者「ねえ皆!今度の休みの日にどこか行かない?」

戦士「あたしは構わんが...勇者と僧侶はどうする?」

僧侶「勇者様が行くのなら私も着いて行きます」

勇者「え?何か言った?」

賢者「だから、今度の休みにどこか行かないかって」

勇者「ああ...じゃあ僕も行こうかな」

賢者「よし、決まり!それじゃ!」

戦士「何処行くんだ?」

賢者「ちょっとそこまで!」

賢者「ねえ!兵士」

兵士「ん?」

賢者「勇者様から命令!『今度の休日は、空けとくように!』ってさ」

兵士「あ...ああ、分かった」

賢者「それじゃ!」
タタタッ

兵士「忙しい奴だな...」

上官「ポケーっとするなよ」

兵士「はい」

更新遅れてすいません

休日...門前

勇者「皆集まった?」

戦士「だと思うが...まさか賢者が当日に風邪引くとはな...」

僧侶「ほんとですよ~、でも何か言ってましたね?」

戦士「ああ...何か『ヤベエ...ヘイシガ...』って」

僧侶「何で兵士さん?」

兵士「遅れてすいません...」タタタッ

勇者「え?兵士?何で?」

兵士「え?だって勇者様が命令して...え?」

勇者「そ...そんな命令した覚え無いけど...」

僧侶「そうですよ~!勇者様に着き纏わないでください!」

兵士「ええ~?」

戦士「たしかに勇者が命令したのは知らないな...それホントか?」

兵士「はい...賢者がそう言ってましたけど...」

戦士「賢者...アイツの仕業か...」

僧侶「全く賢者は!」プンスカ!

兵士「あの~僕どうしたら?」

戦士「ああ...どうする?」

勇者「ぼ...僕は別に良い....

僧侶「駄目ですぅ~!絶対に駄目です!今日は久しぶりに
パーティ全員が集まったんですぅ!」

戦士「全員じゃねえよ」

僧侶「そ...そうですけど、とにかく!部外者は来ちゃ駄目です!帰って下さい!」

戦士「おい...別に良いじゃねえか...賢者がバカやっただけだぞ?被害者だぞ?」

勇者「う...うん....」コゴエ

兵士「も...もう良いですよ、嫌がられてまで行く必要は無いですし...」

戦士「そうだけど...」

兵士「それでは僕は帰りますね?いつか誘って下さい、それでは...」

勇者「あ...」

僧侶「行きましょう!勇者様!」

勇者「う...うん...」

戦士「....」ハア...
.......
.....
...

食堂...

兵士4「おいおい...?兵士よ~...何か門前で勇者さんと揉めてたが...何か
あったのか?」

兵士「いや...別に...何もないよ...?」

兵士4「そうか...?なら良いんだが...」

兵士4「まあ良いや!今日飲みに行かねえか?」

兵士「うん...良いよ」

兵士4「良し決まり!じゃあ夕方になったら宿屋に集合な?」

兵士「分かった」

兵士4「それじゃあ、また後でな~」

その頃... 飲食街

僧侶「う~ん!美味しいです~!」ハフハフ

戦士「お前さっきから喰ってばっかだな...」

僧侶「だって~」

勇者「....」

僧侶「勇者様?どうかしました?」

勇者「!ううん何でも無いよ?」

戦士「大丈夫かよ?まさか...兵士って奴の事考えてんのか~?」

勇者「ち...ちがう!」

僧侶「そうですよ!」ハフハフ

兵舎

兵士「ああ...もうこんな時間か...」

兵士(そろそろ宿屋に行くかな...)



兵士(はぁ...今日は残念だったな~...)

兵士(僕かなり僧侶さんに嫌われてるっぽいし...勇者さんには
近づきがたいな...)

兵士(兵士4はもう着いてるかな...)

宿屋...

兵士4「よお!遅かったな?」

兵士「もう来てたの?」

兵士4「当り前だろ~?早くに行かんと酒が無くなるけぇの!さあ飲め!」

兵士「はいはい...マスター?ビール一つ」

マスター「はいよ...あれ?今日は勇者様は居ないの?」

兵士「う...うん」

兵士4「ああ?おめえ勇者様と飲んだの?」

兵士「何回かだけど...」

兵士4「良いの~...俺も女が欲しいわ~...」ゴクッ

兵士「そんなんじゃあ無いよ...」

兵士4は勇者が女って知ってるのか

>>126めんどくさいから知ってるって事で

兵士4「まあ急ぐ事もねえか...マスター、ビールとつまみ頂戴」

兵士「僕も同じのを」

マスター「はいよっ!」

兵士4「そいやあ、お前何で門の前で揉めてたんだ?」

兵士「別に...ちょっ手違いがあっただけだよ...」

兵士4「そうか...」

マスター「ケンカねえ...」

兵士「だから...」

カランカラン...

マスター「おっ?噂をすれば...いらっしゃい」

兵士「?」

勇者「あ...」

僧侶「どうかしたんですか?あ!?」

兵士「ああ...どうも...」

勇者「あの...今日は...その...」

兵士「どうかしました?」

勇者「あ...何でもない...隣良いか?」

兵士「どうぞ...」

僧侶「駄目です~!勇者様は私の隣で...

兵士4「おい!」

僧侶「...なんですか?」

兵士4「この二人の邪魔をするのは野暮ってもんだぜ?さあ着いて来な」

僧侶「い...嫌です!」

兵士4「はあ...あんたこいつの保護者?」

戦士「ああ今すぐ連れてくよ」

兵士4「そうか、じゃあ」

兵士4「さあ着いて来い!」
ズルズル...

僧侶「嫌やぁ!」

戦士「はいはい行くぞ...」
ズルズル

兵士「...」

勇者「...」

兵士「...あ...あの...」

勇者「な...何だ?」

兵士「とりあえず、飲みましょうか...」

勇者「ああ...」

マスター「何にします?」

兵士「じゃあ僕はビールで...」

勇者「じ...じゃあ僕もそれで...」

マスター「勇者様大丈夫ですか?ビールでも酔うのに...」

兵士「そうなんですか?」

勇者「う...うるさい!今日は飲みたい気分なんだ!」

兵士「はは...」

勇者「な、なんだよ...」

兵士「勇者さんが元気そうで良かったです」

勇者「ぼ...僕はいつでも元気だ...」

マスター(なんだよこいつら...)

マスター「どうぞ」コト...

兵士「ありがとう...」

勇者「ああ...」

ゴクゴク...

勇者「っ...苦い...」

兵士「ホントに大丈夫ですか...?」

勇者「らいじょうぶらって!」ヒック

マスター「はは...やっぱり...」

兵士「酔うの早いですね...」

マスター「しょうがないな...兵士さん、今日は荷物が増えますね」

兵士「はは...」

勇者「ろうゆういみよ~..」

マスター「いえ、なんでも無いです」

兵士(今日の帰りは面倒だな...)ゴク...

その頃...

僧侶「...」ジッ~...

兵士4(おいおい...何だよこいつ、ずっと勇者の事見てるぞ...)ヒソヒソ...

戦士(ああ...僧侶は俺がパーティーに入る前からずっと勇者と居てな...
昔っから一緒だったっぽいぜ?)ヒソヒソ

兵士4(へえ~...)チラ

僧侶「ブツブツ...コロス...」ギリッ

兵士4「」

そして...

兵士「ゆ、勇者様?」

勇者「zzz...」

マスター「はぁ...じゃあ兵士さん、頼みましたよ?」

兵士「はい...」

マスター「勇者様~?」

勇者「ん...zzz」

兵士「じゃあ...勘定を...」

マスター「はいよ...」
ーーーー
ーーーーー

兵士「それじゃあ...」ヨイショ

勇者「んん...」

マスタ「どうも...あ」

兵士「え?」


僧侶「キエエエエエエエ!」

戦士「おい!落ち着け!」

兵士4「おい兵士!早く逃げろ!」


兵士「」

マスタ「...早く逃げな...」

兵士「はい...」ダダッ

マスタ「勇者様をよろしくな~」

バン!

ーーーー
ーーーーー
ーーーーーー

ダダダッ

兵士 ハアハア

勇者「んん...何...?」

兵士 ハアハア...

勇者(え...何?僕お持ち帰りされてる?)

兵士「もう良いだろ...あ、勇者様起きました?」

勇者「え...?う、うん...」

勇者「ぼ...僕飲み屋に居た気が...」

兵士「あ、ああ...ちょっと他の客が揉めてまして、こっちに飛び火する前
に店を出たんですよ」(僧侶が暴れてた事は黙っておこう)

勇者「そうなんだ...?」(じゃあ何で走ってたんだろう?)

兵士「きょ、今日は帰りましょう、もう遅いですし」

勇者「う...うん」

ーーーー
ーーーーー

宿舎...

兵士「あ~...疲れた...」ドサッ
バタン

兵士4「ただいまっと...おお帰ってたか」

兵士「お帰り...どうだった?僧侶さんかなり怒ってたけど...」

兵士4「ああ、かなり大変だったよ...野次馬がかなり集まりやがって、場を治める
のにかなり手間取ったんだ...」

兵士「そうなんだ...何かゴメン...」

兵士4「いや、勝手に騒いだのは、アイツだお前は、悪くないよ...ああ疲れた
今日は寝るか...」

兵士「うん、お休み」

ーーーー
ーーーーー

次の日...

姫「近衛兵が話してたんだけど、何か昨日飲み屋で騒ぎが有ったらしいよ?
勇者昨日飲みに行かなかったっけ?」

勇者「はい...あったらしいんですけど...良く判らなくて...」

姫「へえ...そいえば誰と飲みに行ったの?」

勇者「あ...兵士とです...」

姫「へぇ...?良かったじゃない?」

勇者「どう言う意味ですか?」

姫「なんでも?」

勇者「はぁ...?」

コンコン

姫「どうぞ~」

近衛兵「失礼します!国王様が御呼びです!勇者様とご一緒に付いてきて下さい!」

勇者「?」

ーーーー
ーーーーー

王座室...

王「いきなり呼び出して済まない、時間があまり無いので手短に話す
隣の大陸の連合国が我が国に宣戦を布告してきた、回避する為には
無条件の降伏と我が大陸の資源、領土を無償で渡せ...とな」

姫「それは、奴隷になれって事ですか?」

王「まあそういう事になるな、だがこの国は周りの国と話しあい合併した
武力を使わずだ、奴らに渡す事は許されん....だが我が国の兵力は
敵国よりも劣っている...」

王「もしこの戦に負ければ国民や姫、勇者達が酷い仕打ちを受ける
かも知れない...我はそれが怖いのだ...情けない話だ...」

姫「父上...」

勇者「...戦いましょう、この国を奴らに渡すわけにはいきません」

王「勇者...だがもし戦えって負けでもすれば、国民と娘が...」

勇者「陛下、ご心配なく、負ける事は絶対にあり得ません、兵力は少なくとも
精神力は我が軍が上です、心配は要りません」

王「....そうだな、王が我が軍の兵士達を信用しないで誰を信じる...」

姫「勇者...」

次の日 兵舎...

兵士4「何だか外が騒がしいな?」

兵士「うん、何だろう?」
ガチャ

ワイワイ...

「戦争が始まるだとよ...」

「マジかよ...相手は?」

「隣の帝国だ...」

ザワザワ

兵士「戦争?」

兵士4「あらま~」

兵士「隣の大陸って...」

兵士4「たしかどでかい帝国があったが...まさかこの国を狙うとはな...」

兵士「何でこの国を?」

兵士4「まぁこっちの大陸は資源が豊富だからな、狙われてもおかしくは、無いか」

会議室...

大臣「あんな国と戦争を起こせばこの国は滅んでしまいますぞ!」

国防長官「そうは言っても、奴らの文書を無視しても戦争は回避出来ませんよ」

大臣「ハア...どうすれば...兵力増強するにも、今からじゃあ間に合わない..」

国防「まぁ、奴らの皇帝は、まだ幼いですしどうせ、周りの奴らの意見に流されて文書を
送ったのでしょう、まだ奴らも戦争の準備は出来て無いでしょう」

コンコン...

大臣「入れ!」

王「会議の途中だったかな、済まない」

大臣「へ、陛下!?とんだ御無礼を...」

王「いや良い良い...それよりも、国防よ少し意見が有るのだが、言ってもよろしいかな?」

国防「はっ...何なりと」

王「

王「国防は先ほど何と言ったかな?」

国防「はっ、皇帝はまだ幼く周りの意見に流された...と意見しました」

王「うむ、そうだ...確かに皇帝はまだ国を統治するには幼い、だが早合点は
頂けないな」

国防「はっ!申し訳ありません!」

王「いや、謝らなくて良いさ、我の勝手な意見だ...それでは、邪魔したな」
バタン...

大臣「ふぅ...少し休憩するか...」

国防「そうしよう...」

ーーーーー
ーーーーーー

食堂...

「俺の任期あと一年なのに戦争かよ...」

「しかも相手は隣の帝国だぜ?勝てるわけがない...」


兵士4「あらら...辛気臭いね...」

兵士「しょうがないよ...はぁ...童貞で死にたくはないな...」

兵士4「俺も結婚しとこうかな~...」

兵士「出来るの?」

兵士4「さぁ?」

兵士「さぁ?って...」

賢者「オイっスー...どうしたの?」

兵士4「おお...ガキンチョじゃねえか?どうした~こんな辛気臭い所まで
来て?お菓子は無いぞ」

賢者「ち...ちがうもん!」

兵士「じゃあどうしたの?」

賢者「なんか勇者の元気が無いから、また兵士が何かしたのかなって思って」

兵士「何もしてないよ...でもどうしたんだろ?」

兵士4「お前が期待に答えないから、勇者は元気無いんじゃね?」

兵士「期待って?」

兵士4「何でもねえよ!ボケ!」

兵士「な?!何でだよ?!」

賢者「とりあえず!兵士じゃ無いんでしょ?」

兵士「うん...」

賢者「じゃあ、僕帰るね~...」チラッ

兵士4「はぁ...ほらよ、飴玉だ」

賢者「わーい、それじゃ!」タタタッ

兵士4「まったく...じゃあ、そろそろ詰め所に戻るか?」

兵士「うん」

ーーーー
ーーーーー

姫の部屋...

勇者「はあ...」

姫「も~...どうしたの?元気無いじゃん」

僧侶「そうですよ~、まさか!またあの一般兵士ですか?!」

戦士「ちげーよ、あの日なんじゃね?」

勇者「う...ち...違う...」

僧侶「まぁなんにせよ、今日は静かに過ごしましょうよ?」

戦士「そうだな、俺達には戦争がはじまるまでは休む権利があるしな!」

姫「全く...仕事手伝ってよう...」

ーーーー
ーーーーー

門前...

兵士「...」

兵士4「...なぁ?」

兵士「何?」

兵士4「お前ってさぁ、勇者好きなの?」

兵士「...べ..別に...///」

兵士4「顔に出てるぞ?」

兵士「///」

兵士4「早いうちに気持ち伝えねえと、他の男に盗られるぞ?」

兵士「うっ...判ってるよ...」

兵士4「ホントか~?まぁタイミングを決めるのは、お前だけどさ...」

兵士「...」

兵士「でも戦争が始まるから、勇者さん

兵士4「うるせえ、逃げんじゃねえ」

兵士「うっ...」

兵士4「はぁ~戦争かぁ...この歳で死にたくねえなぁ...早いうちに結婚して...ガキ
育てて、家族に看取られながら死にてぇな~」

兵士「やめてよ、死ぬなんて縁起でもない...」

兵士4「ああ、すまん」

兵士4「でもよ~相手は、帝国だぞ?どんな兵器が有るかなんて判ったもんじゃない...」

兵士「それはそうだけど...」

ゴーン...ゴーン...

兵士4「何だ?もう終業か?」

「おい!師団長が集合を掛けたぞ、速く広場に行け!」タッタッタ

兵士4「あの面倒臭がり屋の師団長直々の命令か...珍しい事もあるもんだな?」

兵士「うん、とりあえず広場に行ってみようか...」

広場...

師団長「...」ポケー...

「「「....」」」

兵士(何だよこの空気...師団長何か言えよ...)

使い(し...師団長!)ヒソヒソ...

師団長「ああ、済まない...コホン...これから無期限の休暇を全軍に命ずる!」

ザワザワ

「休み?何で今ごろになって?」

「母ちゃん家に帰れるのか?」

ザワザワ...

使い「師団長!もうちょっと詳細に話して下さい!」

師団長「え~...?じゃあ休みの終わりの日の2日前に集合書を届けるから、じゃあ
解散」ツカツカ

「「「...」」」

兵舎...

「やっと子供の顔が見られる...」

「母ちゃんの飯楽しみだな...」

兵士4「兵士?お前は家帰んの?」

兵士「いや、僕両親死んだから此処に残るよ」

兵士4「そうなのか...じゃあ元気でな?」オテテフリフリ

兵士「うん、じゃあね」

兵士4ツカツカ...

ーーーー
ーーーーー

シーン...

兵士「あらら、皆帰っちゃたんだ...」

兵士「暇だな~...食堂開いてるかな?」


『食堂』

『open』

兵士「良かった開いてた」

ガチャ

おばちゃん「おや?兵士君は帰らなかったのかい?」

兵士「はい、帰る家が無くて...」

おば「あらぁ...ごめんなさいねぇ...あっ!そうだ今肉じゃが作ったのよ!
兵士君も食べるかい?」

兵士「はい、頂きます」

おば「沢山食べなさい!」

ーーーー
ーーーーー

姫の部屋...

姫「ホントに帰るの~?」

勇者「はい母がたまには帰って来いって...」

姫「寂しいな~...あっ!そう言えばあの兵士君って子は?」

勇者「兵士ですか...?多分家に帰ったんじゃ...」

姫「そっか~...寂しいんでしょ?」

勇者「へっ?!いっ...そんな事は...」

姫「へぇ~?まぁこの位にしといて...戦士と僧侶ちゃんは?」

勇者「はい、先に村に帰りました、何でも親が風邪を引いたらしくて...」

姫「勇者はいつ帰るの?」

勇者「はい、僕は明日の昼ごろに...」

姫「そうか~...つまんないな~」

ーーーー
ーーーーー

中庭...

兵士 zzz...

賢者「?」ツンツン...

兵士「ん...ああ賢者?どうしたの?」

賢者「兵士お家に帰らないの?」

兵士「ああ...帰る家が無いからね...僕はお留守番だよ...賢者は?」

賢者「勇者と一緒に村に帰るんだ...あっ!兵士も一緒に来ない?」

兵士「いや...僕が居たら迷惑になりそうだし遠慮しとくよ、ありがと」

賢者「ちぇ~つまんないなぁ、あ!じゃあ勇者の所に行こ!ね!」グイッ

兵士「ちょっ...服が伸びるって...」

ーーーー
ーーーーー

姫の部屋...

姫「♪~」

勇者「これでよしっと...」

賢者「勇者~、姫~ただいまっ!」

勇者「もう準備は済んだのか?」

賢者「うん!あ、そうだ!中庭に兵士が居たから連れてきたよ?」

姫「あら?兵は全員帰ったんじゃないの?」

勇者「そ...それで兵士は?」

賢者「表に居るよ?」

賢者「兵士?入って良いよ~」

兵士「し...失礼します!」

姫「なんで今ごろ緊張してんのよ?」

兵士「いや...よく考えるとタダの兵が此処に居てよろしいものかと考えて...」

勇者「ホントに今ごろだな...」

勇者「まぁいい、それよりもちょっと聞きたい事が有るんだ...」

兵士「何でしょうか?」

勇者「お前は帰る家が無いそうだが...」

兵士「はい」

勇者「その...僕の村に来ないか?」

兵士「勇者さんの村...ですか?」

勇者「そ...そうだ、此処から南にある海と森に囲まれた小さな漁村だ...
来てくれるか...?」

兵士「ですが...僕が行っては迷惑じゃあ...それに止まるとこも...」

勇者「それは大丈夫だ、僕の家に泊まると良い」

兵士「い...良いんですか?」

勇者「ああ...」

姫 ニヤニヤ...

兵士「それでは、失礼します...」

賢者「それじゃあ準備してきなよ?」

兵士「ああ...」

ーーーー
ーーーーー

兵舎...

兵士(簡単におk出しちゃったけど...いきなり行って良いのかな?)ガサゴソ...

兵士「帰る予定無かったから、全く準備して無かった...これで良しっと...ふぅ」

ガチャ

勇者「もう準備は終わったか?」

兵士「あ、はいいつでも行けます」

勇者「そうか、それと出発は明日の昼だ寝坊するなよ?」

兵士「はい、気をつけます」

勇者「それじゃあ、僕はちょっとやる事が有るから、それじゃあ」

ーーーー
ーーーーー

食堂...

おば「ねぇ兵士君、勇者さんと帰るってホント?」

兵士「はい、帰る所が無いと賢者と勇者さんに話したら、一緒に帰ってみないかって...」

おば「あらぁ...良かったわねぇ!頑張りなさいよ~?」バシバシ!

兵士「へ?な、何ですか?」

おば「んま!鈍感ねぇ...」

ーーーー
ーーーーー

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