杉浦「そろそろ本気で泉美を落とそうと思うの」金木松井「ふーん」(64)


杉浦「という訳で協力してくれるわよね。ありがとう」

金木松井「強制!?」



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金木「だいたいなんであたしらなのよ?」

杉浦「なんでって、むしろこんなのあなた達以外に言えないでしょ」

松井「……?」

杉浦「毎日毎日目の前でイチャイチャしてるじゃない。女の子同士で」

松井「そんな、イチャイチャだなんて//どうしよう杏子ちゃん//」イチャイチャ

金木「しょうがないよ、亜紀が可愛いすぎるのがいけないんだからね//」イチャイチャ

杉浦「」イラッ


金木松井「……すいませんでした」

杉浦「もう……恋愛相談してる人の前でイチャイチャしないでよ……。私惨めじゃない」

金木「で、結局なんで私ら?」

杉浦「……女の子同士なんてアブノーマルな恋愛相談他に誰にしろって言うのよ」

金木松井(あ、一応アブノーマルって自覚はあるんだ)

「話は聞いたぜ杉浦!!」


杉浦「……中尾?いきなり何処から湧いてきたの?」

中尾「まさかお前と俺が恋のライバルになるとはな!だがいくら杉浦でも遠慮しな杉浦「泉美があんた生理的に無理だって」

中尾「いぜ……え?生……」

杉浦「生理的に無理」

中尾「……嫌いじゃないけど?」

杉浦「嫌いだし生理的に無理」

中尾「……」

松井(うわぁ、悲惨)

金木(あたしもちょっと無理かな……)


中尾「……そうか。だったら俺がやることは一つしかないな」

杉浦「なに?これでもまだ泉美を奪い合うつもり?」

中尾「逆だ。お前と赤沢さんが結ばれる為の手伝いだよ」

杉浦「中尾、あんたどういう……?」

中尾「俺が赤沢さんと結ばれる可能性がないならこれが一番良い方法だろ。それにこうすれば赤沢さんの次に……いや、ある意味それ以上に大事な杉浦の笑顔が見れるんだからな!」

杉浦「……いいの?」

中尾「任せろ!」

杉浦「……ありがとう」

金木松井(え、この二人どういう関係?)


松井「ところで杉浦さん、赤沢さんに今までなにかアプローチはかけたことあるの?友達的なのじゃなくて」

杉浦「もちろんおはようからおやすみまで泉美の暮らしを見つめてるわ。友達的なのじゃなくて」

中尾「俺も一時期してたな」

松井(ライオンさん!)

金木(…………あ、帰ったらふたつのスピカ読もう。私明日目真っ赤だろうなぁ)


松井「……とりあえずそれはやめて他の方法考えよ?」

杉浦「なんで駄目なのよ?遠くから近くから泉美のこと見ているのよ?雨が降ってたらこっそり傘置いてるしさりげないかっこよさでしょ」

中尾「そうだそうだ!ブラックジャック先生だってしてたんだぞ!そのストーカーしてた相手と手術前にキス出来たんだぞ!」

松井「駄目なものは駄目なの!あと私の中のかっこいいブラックジャック先生を壊さないで!」

金木(いや、ストーカーって自覚あるんじゃん)


杉浦「……まぁあなたがそういうなら辞めるわ。私よりも詳しいんだし」

松井「……分かってくれてありがとう」

杉浦「じゃあどうすればいいの?」

松井「それは……」

金木「イメチェンは?」

杉浦「その心は?」

金木「ぶっちゃけ今の杉浦さん、赤沢さんに友達以上に思われていないから」

杉浦「」


中尾「それは言わないでやれ!こう見えて杉浦メンタル豆腐なんだから!」

杉浦「な~が~お゛~」グスッ

中尾「お~よしよし。……で、なんでイメチェン?」

金木「まぁ分かりやすいじゃん。いきなり見た目や雰囲気が変わったら意外とドキッとするもんだよ?……前亜紀がメガネかけた時なんかあたし凄いドキッとしたし//」イチャイチャ

松井「もう、恥ずかしいよ//」イチャイチャ

杉浦「なーがーお゛ーっ!!二人がーっ!二人がーっ!」ガーッ

中尾「頼むからお前ら杉浦の前でイチャつくな!あと杉浦、その鉄の串何処から拾ってきた!?ポイしなさい!落ちてるものを拾う癖いい加減直しなさい!」


杉浦「……見苦しい姿を見せてしまいすいませんでした」

金木「いや、あたしもごめん」

杉浦「……で、イメチェンってどうすればいいの?」

松井「う~ん……」

金木「ならクラスの人を参考にしてみたら?特に正反対の人を。その分ギャップがでかいし」

杉浦「正反対の人?……彩かしら」

松井「あ、いいんじゃない?」

杉浦「よし、そうと決まれば即実行よ!見てなさい中尾、私の雄姿を!」

中尾「任せろ!」

金木松井「もういくの!?」


杉浦「ヤッホーいずみーん♪」

杉浦「今日理科のテストあるんだってねー♪いやんなっちゃーう♪」

杉浦「あ、聞いて聞いて♪今日ね、私のママったらねーうふふー♪……」

杉浦「あれ?どうしたのいずみん?なんで泣いてるの?」

杉浦「ほら、何があったか知らないけどスマイルスマイル♪笑ってるいずみんが一番だよ?」

杉浦「…………泉美?」


杉浦「なんかもの凄い泣かれたわ。『私が何かしたなら謝るから元に戻って!』って」

金木「それイメチェンじゃないもの!頭おかしくなっただけだもの!」

杉浦「あと周りから変な目で見られたわ。失敗した高校デビューってこんな感じなのかしら?」

松井(知らないよ……。ていうか彩ちゃんにもなんか失礼だよね)


杉浦「さぁ、次は誰?」

金木松井(そういう流れなんだ)

中尾「小椋なんかいいんじゃないか?仲良いから分かりやすいだろ?」

杉浦「そうね。じゃあ早速……」

中尾「待て待て。さっきいきなりやって失敗したんだからちゃんと準備しよう。とりあえず俺は小椋を観察してくる。お前も自分なりに考えておけよ?」

杉浦「分かったわ。お願いね」

中尾「任せろ!」

金木(観察って……気持ち悪いなぁ)


中尾「……」ジーッ

中尾「……え、いや、なんでもないよ」

中尾(杉浦と違うとこ……そうか!)

中尾「なぁ小椋!どうやったら幼児体系になれるんだ!?ほら、胸とか!」

小椋「……!」


杉浦「まったく、デリカシーってのを知らないんだから」
 待  う
金木「ていうか体系は変えられないでしょ」
 て  わ
杉浦「なれるなら由美みたいな体系になりたいけどね。年相応の女の子に見られたいし」
 や  あ
金木「あははっ、気持ちは分かるかも。怖がられるし胸とか結構邪魔になるし」
 コ  ぁ
松井「……」
 ラ  ぁ
金木「あれ?機嫌悪い?どうしたの?」
 ァ  ぁ
松井「別に」
 !  !


杉浦「さて、いきなり問題が発生したわ」

金木松井(今さら?)

杉浦「私友達少ないからもう参考に出来る人がいません」

金木「いや、別に縛りでしてる訳じゃないし」

杉浦「あ、そうなんだ。よかった。……私コミュ力ないから」

中尾「……俺は何があってもずっとお前の傍にいるからな」

杉浦「……中尾」

金木松井(だからなにこの二人)


杉浦「さて、次は誰がいいと思う?」

金木「うーん。恵杉浦「それだけはやめて!!」

金木「なんで?見た目的には一番正反対だから良いと思うけど?」

杉浦「どうせ、ストパーかけろ、って言うんでしょ!?」

金木「え?うんまあ」

杉浦「私だってなれるのならサラサラヘアーになりたいわよ!あなた達に分かる!?カリスマ美容師にすら見捨てられる気持ちが!?」

中尾「そうだそうだ!芸能人の写真切り抜いて『これにして下さい』って言ったら、店の奥で美容師が集合して話し合うんだぞ!やっと来たと思ったら『お客様にはこちらの方が……』って短髪特集見せられるんだぞ!」


松井「二人とも髪の毛の癖強いもんね……。あれ、なんで中尾君もそんなに詳しいの?」

中尾「いや、昔杉浦がサラサラになりたいって言うからさ、ついでに俺もかっこいい髪にしようと思って一緒に行ったんだ」

松井「その結果が……?」

中尾「二人そろって現状維持の髪のままだった。ちくしょう……俺だってもこみちみたいな髪型したいのに……」

金木松井(うわぁ)


杉浦「あ、次は江藤さんなんかいいんじゃない?インドア派な私と違って運動好きなアウトドア派だし」

松井「いいと思うよ」

金木「うん。杉浦さんもの静かなイメージだから活発な姿って新鮮だよ」

中尾「こいつがもの静か?あははっ、ないない。確かにインドア派だけどこいつ俺と遊ぶ時すげぇうるさいぞ?ゲームで負けるたびにキャーキャー叫杉浦「うるさいバカっ!//」

中尾「はいは~い」

金木(なんなのこいつら)

松井(ごめん、ちょっとイラっとしちゃった)

杉浦「という訳でまずは海に行くわよ!目指せスポーツウーマン!」

中尾「任せろ!もちろん海で泳ぐだけじゃなくてビーチバレーもな!」

金木松井「行ってらっしゃい」


金木「海どうだった?」

杉浦「なんかね……怖かったの、海」

松井「え?」

杉浦「ビーチボールを見た瞬間何故か切なくなって……気が付いたら泣いてた」

中尾「俺もさ、遠くのボート見た瞬間何故か怖くなってさ……。吐くわ意識失うわで泳ぐどころじゃなかった」

松井「……なにかトラウマでもあるの?」

杉浦「……分からない」

金木「……大変だったね。でも無事でよかった」

中尾「……ホントに」


杉浦「気付いたわ。楽器よ楽器」

金木「珊?」

松井「バンド組んでるんだよね」

杉浦「いつの時代もミュージシャンはモテるわ!……ところで、その……」

金木「うん。珊に楽器教えてもらうよう私から頼めばいいんでしょ?」

杉浦「ありがとう!私話したことないからどうしようかと……」

金木「いいよ別に。楽器の練習って一人じゃなかなか難しいしね。でも珊の音楽偏ってるからそこは理解してよ?」

杉浦「もちろん!よし、行くわよ中尾!」

中尾「任せろ!待ってろタモリ!……さん!」

松井「そこまで目指すの?」


渡辺「」ベンベン

中尾「」ドンドコ

杉浦「殺せー!!」デスボイス

金木松井「」

『あのボーカル……最っ高に濡れるじゃねぇか!』


金木「いやいや、なんでデスメタバンドまで組んでんのよ?」

杉浦「とりあえず音楽知るためにカラオケ行ったら、遊びでやった私のデスボイスが気にいったらしくて」

松井「でも確かに二人とも上手かったね。バンド続けるの?」

杉浦「なんかなんとかレコーズってとこから勧誘されて我に返ったわ。モテるためにやるなんて真剣に音楽やってる人に失礼な気がして」

金木「珊は残念がってなかったの?せっかくデビューのチャンスだったのに」

杉浦「私達の気持ちを理解してくれたわ。それに渡辺さんも人の力を借りたみたいで良い気持ちじゃなかったらしいし」

中尾「渡辺は自分の実力で上を目指したいんだとよ」

金木「あの子音楽には真面目だからね」


中尾「ただ楽器を辞める訳じゃないぞ。ドラム楽しかったし渡辺にはまたいろいろ教えてもらうつもりだ」

杉浦「何より将来の偉大なミュージシャンから音楽を教わったのよ?辞めるなんてもったいないわ」

金木「……珊のこと?」

杉浦「えぇ。彼女は強い瞳をしていたわ。……いや、強くなる者の瞳だわ」

中尾「……だな」

金木(なんか感傷的で気持ち悪い)

松井(ハレグゥにこんなセリフあったなぁ)


杉浦「今の時代は強い女よ!」

松井「いきなりなに?」

杉浦「藤巻さんを見て思ったの。彼女みたいな強い女なら泉美に何かあっても守れるわ」

金木「見た目はあれだけどあの子別にヤンキーじゃないよ。喧嘩とかしないし」

杉浦「え、じゃあどうすればいいの?藤巻さん目指せないじゃん。強くなれないじゃん」

金木「知らないから」

中尾「任せろ。俺に秘策がある」

杉浦「どんな?」

中尾「ふっふっふっ。この本で俺達は最強だ!」


<ミツケタゾー!

<ヒキョウモノスギウラー!

<ナカオノガンコヤロー!

杉浦「知らないわよ!私よりエバったあんた達が悪い!」

中尾「お前らみたいなポリシーのねぇ奴らには負けねぇ!」

杉浦「私達は!」

中尾「最強だ!」

<<ウォラーッ!!……パグシャ!!>>

金木「なんで杉浦さん癖っ毛強くなってんの?」

松井「それよりも中尾君のウニ頭が気になる……」


杉浦「普通に補導されたわ。あと母さんに凄い泣かれた」

中尾「同じく。俺は父ちゃんにめっちゃぶたれた」

金木「お帰り。いろんな意味で」

松井「髪の毛戻ったね」

杉浦「正直この近くの中学校を制覇した辺りでこれはなんか違うって思い始めたわ」

中尾「喧嘩は良くないな。改めて分かったよ。そもそも俺ツッパリのポリシーなんてなかったし」

松井「うん。平和が一番だよ」

金木「見せつける為の力なんてカッコ悪いからね」


杉浦「今度は逆にか弱くて守ってあげたくなるような子を目指そうかしら」

金木「うーん。ゆかり?」

杉浦「ゆかりはちょっと……嫌かも」

松井「なんで?」

杉浦「いや、確かに女の私からしてもゆかりのあのしゃべり方やおっとりした雰囲気は凄い可愛いわ。でもそれはゆかりだから。他の人がしたらただの気持ち悪いぶりっ子にしか……」

―ドスッ―


包丁「」ビーン

中尾「何処からともなく包丁が飛んで来たな」

杉浦「何処からともなくね。私の隣の列の一番前辺りから何処からともなくね」

中尾「別に桜木のことを悪く言った訳じゃないのにな」

杉浦「私がしたら気持ち悪いって言っただけなのに。過剰反応よ」

金木「杉浦さん、その鉄の串はとりあえず手放そう。ていうかいい加減捨てなよ」

杉浦「あ、これは宣戦布告だと思ったからつい」

松井「か弱くて守ってあげたくなる女の子はどうしたの?」

杉浦「無理っぽいわね」

中尾「何言ってんだ。俺からしたら杉浦はか弱くて守ってあげたくなるような女の子だぞ?」

杉浦「……バカ//」

金木松井(あ、この流れ久しぶり)


金木「他に守ってあげたくなるような子と言えば……柿ぬ中尾「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁーーーーーっ!!」

杉浦「中尾落ち着いて!」

金木「え!?ごめん!私何か悪いこと言ったの!?」

杉浦「ううん。違うの。ただ……中尾の前でその名前を出さないであげて」

中尾「違う……俺はノーマルだ。……川堀は友達だ。それ以上の関係なんかじゃ……」

杉浦「よしよし」

松井「……もしかして」

金木「柿ぬ……Kさんの御趣味の薄い御本の御餌食に御なりに……」

松井「さすがに気を使い過ぎだよそれ」

杉浦「……えぇ。まったく、男同士なんて気持ち悪いだけなのに」

金木松井(女同士は違うの?)


杉浦「ていうか松井さんもそういうタイプよね?」

松井「え?」

金木「亜紀の真似はさせないからね」

杉浦「私だってそれくらいは分かるわよ。大丈夫、あなた達の真似はしないわ」

金木「……ならいいけど」

金木(ていうか微妙にずれた亜紀の真似されそうだから嫌なんだけどね)


杉浦「私二つ程気付いたんだけど」

松井「なに?」

杉浦「泉美に意識してもらう為のイメチェンなのに泉美が絡んでくれない。最近凄いぎこちない」

松井(だって最近の杉浦さん変だってみんな噂してるんだもん……)

杉浦「あと私の行動は多分イメチェンじゃない」

金木「アホの子になって海で泣いた後デスボイスで叫んで喧嘩しただけだもんね」


杉浦「でもなんだか楽しくなって来たからこのスタンスで続けるわ。新しい自分が見つかるのが楽しくてしょうがないの」

松井「杏子ちゃん……どうしよう?赤沢の為のイメチェンが目的だったよねこれ?」

金木「まぁ完全に違うって訳じゃないし、途中で逃げるのもね……。せめて迷子にならないようサポートしてあげようか……」

松井(ていうか由美ちゃんの時点でもしかしたらと思ったけど……)

金木(クラスの女子全員の真似する気?)

杉浦「さて、次は誰を目標にイメチェンしようかしら?」

中尾「任せろ。とりあえずクジ作ったぞ」

金木松井(あ、やっぱり)


勅使河原「お前ら最近なんか面白いことしてんな!だったら俺の真似しろよ!男子では赤沢と一番仲いいぜ!」

杉浦「泉美がバカは嫌だって。後あんたの真似って何?とち狂った服でも着ろっていうの?」

勅使河原「……」

中尾「うわぁ惨め。お前かわいそうなやつだな」

金木(いや、バカと服のセンスは直せるものだけどさ……)

松井(正直生理的に無理程惨めな理由はないと思う……直せないし)


杉浦「さてと気を取り直して次は……あら、有田さんね」

中尾「杉浦、やったな!」

杉浦「えぇ。これを機に泉美との距離感を元に、いやそれ以上に縮めるわ!なんたって今回の目標は有田さんなんだから。という訳で中尾……」

中尾「任せろ!俺の知りうる技術を全て伝授してやる!」

金木「……程々にね」

松井(なんの技術!?)


『……朝のホームルームを始める前に…………杉浦さん、警察の方がお話しがあるそうで……』

杉浦「!……はいっ!」ガタッ!

中尾(あの清々しい顔。杉浦、お前やりきったな!)

杉浦(えぇ中尾。悔いはないわ。私やりきったんだから!)

綾野(え?多佳子どうしたの!?)

小椋(何かの事件に巻き込まれたとか!?)

赤沢(…………)ガタガタブルブル

金木(もっとしっかり止めるべきだった……)

松井(ていうか先生、もっとこっそり呼んであげようよ……)


杉浦「ただいま。……ねぇ、クラスのみんなとの距離感も遠くなった気がするんだけど?」

中尾「気にすんなよ」

金木「……赤沢さんに何したんだろう?」

松井「気になるけど知るのが怖いよ……」

続きまだー?

>>38さん
ありがとうございます!今から書こうと思います。


杉浦「次は……中島さん?」

中尾「…………誰?」

杉浦「……あ、思い出した。あの子よあの子」

中尾「…………あ~あいつか」

杉浦「じゃあ中島さん?を目標にイメチェンするわ」

中尾「これは任せられても困るな。杉浦、悪いけど頑張ってくれ」

金木(そのイメチェンはチャレンジャー過ぎだと思うけど)

松井(害は無さそうだからまぁいっか)


『……では朝のホームルームを始める前に……まだ来てないのは杉浦さんと中島さんですか?』

杉浦中島「「あ、います」」

『あ、すいません。いましたね』

中島(努力してこの空気ポジションを手に入れたのに……杉浦さん、何者!?)

金木(今日杉浦さん休みだと思ったけどいたんだ)

松井(私達のすぐ後ろなのに全然気付かなかったよ)

赤沢(多佳子がいないと思ってホッとした自分がいる……。私最低だ)


杉浦「中島さんメンタル強いわ。私気付いてもらえなくて寂しかったもん」

中尾「よしよし」

杉浦「……なでるな」

金木松井(さっきまで杉浦さんひとりぼっちで涙目だったから今はむしろ微笑ましいなぁ)


杉浦「次は佐藤さんか」

中尾「なぁ杉浦……やる意味ある?テンション低い時の杉浦と佐藤雰囲気似てるし」

杉浦「でも引いちゃった」

中尾「まぁそうだな」

金木「正直やる意味無いんじゃないかな?」

松井「イメチェンだもんね。でもある意味一番害は無さそうだしいいんじゃない?」


杉浦「……」

杉浦「……そうなんだ」

杉浦「へぇ」

杉浦「……うん。そうだね」


杉浦「中尾」

中尾「どうした?」

杉浦「予想通り佐藤さんじゃ全然イメチェンにならなかった」

中尾「だろうな。なんかいつも通りの学校の姿だった」

金木(そのいつもの杉浦さんが最近いないんだけどね)

杉浦「でも泉美が話しかけてくれたわ。『やっと元に戻ったのね!』って。嬉しいけど少し複雑な気分」

中尾「赤沢さんのためにイメチェンしたのに普段通りが一番なんだもんな」

松井(それ多分今までの奇行が無くなったから安心したんだろうなぁ)


杉浦「次は……望月ね」

中尾「だな」

金木松井望月「え!?」

中尾「難しいな……男のような女か」

金木松井望月「え!?」

杉浦「ボーイッシュってやつね。私に出来るかしら?」

中尾「今のお前なら誰の真似だって出来るさ!自身持てよ!」

杉浦「ありがとう。私頑張るわ!」

金木松井望月「え!?」


杉浦「よく考えたら逆だったわ。男のような女じゃなくて女のような男ね」

中尾「そうだったな。まったく紛らわしい」

望月「ねぇ、僕怒ってもいいよね?」

松井「ごめんね、我慢してもらえないかな?」

金木「止めといた方がいいよ。この辺の中学校を制覇した二人だよ?」

望月「そんなこともあったね」


杉浦「最後は……良くも悪くも泉美の気を引く子、見崎さんね」

金木「なんか都合いい展開だね」

中尾「クジに細工しといた」

杉浦「気が効くわね。……どうしようかしら」

中尾「見崎と言ったらあれだろ」

杉浦「そうね。中尾、私あんまり詳しくないけど大丈夫?」

中尾「任せろ!俺も通ったことのある道だ!」

松井(中尾君も目に怪我したことあるんだ)


『……なのでここはX=……』

杉浦「ぐああぁっ!」バタン

中尾「どうした杉浦!?」

杉浦「私の中の黒龍がっ……!鎮まれっ!」

中尾「なに!?大変だみんな!早く外に出るんだ!」

『……なにあれ?』

『さぁ?』

赤沢(多佳子……一体何があなたをそこまで変えたの?)

見崎(去年のクラスにもあんな人いたなぁ)

金木(杉浦さんそれ一番アウトッ!)

松井(腕に巻いてる包帯訳分かんない文字でいっぱいだよ……)


杉浦「…………転校したい」

中尾「…………同じく」

松井「……元気出して。この時期に転校は難しいよ」

杉浦「見崎さん凄いわ。こんなのやってあんなに平然としてるなんて」

金木「……一応言うけど見崎さんあんなこと一度もしてないからね。眼帯も本当に目が悪いからだし」


杉浦「ねぇ私今さらなことに気付いた」

中尾「なんだ?」

杉浦「あんなにいろんな恥をかかなくても、泉美の気を引くためなら最初から榊原君の真似すればよかったわ」

松井「……盲点だったね」

金木「確かに赤沢さん榊原君にベタ惚れだもんね。スペック高いし」

杉浦「……私やるわ」

中尾「……そうか」

松井「榊原君の真似かぁ」

金木「大変だろうけど……応援してるからね」

杉浦「……ありがとう!」


『……みなさんに悲しいお知らせがあります。杉浦さんですが……しばらくの間警察の方にいないといけません』

金木松井(ストーカーの方真似しちゃったか!!)

『……赤沢さん。あなた達の年は多感な時期です。それに受験のストレスもあります。彼女も何か思うところがあったのでしょう。……どうかその点は理解してもらえませんか?』

赤沢「……はい」ガタガタブルブル

綾野(え?どういうこと?確かに多佳子最近変だけど……)

小椋(泉美も関係あるの?……訳分かんない)

松井(だから先生!あんまり大げさにしないであげてよ!)


三神「ねぇ杉浦さん。……私まさかこの穴の空いたガラス越しに生徒と話すことになるなんて思わなかった」

杉浦「…………すいません」

三神「……話してもらえないかな?久保寺先生よりも女の私の方が話しやすいんじゃない?」

杉浦「…………実は――


三神「なるほどね」

杉浦「……やっぱり気持ち悪いですよね?」

三神「ぜーんぜん」

杉浦「え?」

三神「……私ね、杉浦さんの年の頃は凄いちんちくりんだったの」

杉浦「……意外ですね。でもなんの関係が?」

三神「同じクラスにね、凄い大人っぽい女の子がいてね……」

杉浦「もしかして……」

三神「杉浦さんみたいに真剣に好きになったって程じゃないんだけどね。……でも同性に惹かれる気持ちはそこそこは分かるつもりよ」

杉浦「…………」


三神「杉浦さんは自分の気持ちを責めることはないわ。……やり方を間違っただけ。そこは反省はして」

杉浦「……はい」

三神「それにね、イメチェンとか誰かの真似なんかして気を惹いてもただの付け焼き刃よ。真剣に好きな人なんだからこそ本当の自分を見てもらうのが一番素敵なことだと思うわ」

杉浦「……そうですね」

三神「……もう大丈夫そうね。警察の方には私がなんとか早く出してもらえるようにお願いするから、もうちょっとここで待ってね?」

杉浦「……ありがとうございます」


杉浦「……ただいま」

中尾「杉浦!お帰り!」

松井「……もう大丈夫?」

杉浦「うん、さすがにね」

金木「これからどうする気?」

杉浦「もうあんなことはしない。警察に『また君か』って言われたくないし。まずは泉美やみんなに謝ろうと思うけど……中尾」

中尾「任せろ。一緒にいてやるし俺も謝る。俺にも原因はあるしな」

杉浦「ありがとう」

中尾「あぁ」

杉浦「……よし!あ、あのね、泉美。ちょっといい?……――


……
…………

赤沢「一時期は多佳子変なことばっかしてたけど、最近はもう大丈夫ね」

杉浦「もう止めて、恥ずかしい……」

赤沢「なんであんなことしたの?」

杉浦「……ごめんね、まだ話せない」

赤沢「そっか。……じゃあ待ってる」

杉浦(いつか勇気が出たらちゃんと全てを話すから……ごめんね)


赤沢「でも良かった。多佳子は私の大事な人だからあのままだったら私凄い悲しかっただろうなぁ」

杉浦「え!?」

赤沢「何驚いてんのよ?当たり前じゃない。多佳子は私の大事な……」

杉浦(この展開……まさか!告白!?泉美から!?中尾中尾中尾!!)

中尾(見てるぞ杉浦!……くっ、良かったな!やっとお前の努力が報われたんだ!)


杉浦(どうしようどうしよう!?私今日ブラとパンツ揃えてないし毛の処理してない!!)

中尾(大丈夫だ!その初々しさは好印象だと思うぞ!)

杉浦(それに私の部屋今凄い汚い!!昨日通信ケーブル探すのにいろいろ漁ったもん!!あんたのゴローン進化させるために!!)

中尾(その節はありがとう!ならラブホテルだ!ちなみに俺が調べたところ値段と設備からして一番オススメは朝ヶ岡三町目のホテル風早だ!)

杉浦(……何から何まで本当にありがとう!!)

中尾(任せろ!!俺はお前の笑顔の為ならなんだってするさ!)


赤沢「……ちょっと多佳子!?」

杉浦「はイ!?ななななに!?」

赤沢「いや、また変になったかと思って……」

杉浦「ごめんごめん。……で、その……何の話しだったっけ?」

赤沢「だからね、多佳子は私の大事な親友なんだからもうあんな変なことしないでよ?」

杉浦「こちらこそ喜ん…………え!?」


赤沢「え!?何か私変なこと言った?…………もしかして多佳子は私のこと親友とは思ってくれてないの?」

杉浦「いや違う親友超親友!うん。そうそう超シンユウダヨ」

赤沢「良かったぁ♪」

杉浦「……」


杉浦「……ねぇ泉榊原「あ、こんなところで二人に会うなんて偶然だね」

赤沢「恒一君!!どうしたのこんなところで!?ごめん多佳子!少し外すね?」ダッ

杉浦「…………」

中尾「…………」

杉浦「……中尾」

中尾「……なんだ?」

杉浦「慰めて」

中尾「任せろ」




金木「亜紀は今日も可愛いねぇ//」イチャイチャ

松井「杏子ちゃんも今日もとっても綺麗だよ//」イチャイチャ





~~終わり~~

これで終わりです。読んで下さった方、ありがとうございました。

乙!

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