【艦これ】堅物提督と北上の、アンバランスな日常 (108)


艦これSSです。
即興でぽつぽつと書いていきます。

ショートストーリーというよりはショートショート。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1394938118




――新しい艦が進水しました。



【初日】

北上「球磨型軽巡洋艦の3番艦、北上でーす」

提督「ん、ようこそ」

電「なのです!」

北上「お言葉ですが提督。この北上、出来ることなら戦いたくありませーん」

提督「うむ、素直で結構。分かっているとは思うが、お前には第一艦隊の片腕を担ってもらう」

北上「うへぇ、話が通じないよう」

【案内】


電「ここが食堂なのです」

北上「おー、ひろーい。……広いけど、こんなに入れるほどの艦娘は見当たらないよね」

電「えへへ……司令官さんは、何故か新しい艦を建造するのを嫌がるのです」

北上「ふーん。じゃああたしは嫌々建造されたってことになるのかな?」

電「そ、そうなるのです……い、電は新しい仲間が出来てっ」

北上「あっはは。別に悪くは思ってないよ、それだけ提督が慎重ってことでしょ?」

電「そう言ってもらえると、安心するのです……」




北上「……でも、設備は宝の持ち腐れよねー」

電「なのです」

【戦闘】


北上「ねー提督ー」

提督「何だ」

北上「あたしを建造してくれたのは嬉しいよー?」

北上「けどさー。さすがに電ちゃんとふたりぼっちっていうのもどうかなーって思うんだー」

提督「……建造なら、当分先まで予定はないぞ」

北上「せめて第一艦隊くらいまともに機能させてもいいんじゃー」

提督「なるほど、お前はそこまで大海原に身を沈めたかったのか」

北上「うぐぅ」

【ふたりぼっち→ひとりぼっち】


電「……以上が建造の結果なのです」

提督「ご苦労。戻っていいぞ」

電「ありがとうございます、なのです」


きぃ ぱたん


北上「……ねぇ提督」

提督「何だ。これから書類の処理なんだが」ばさっ さらさら

北上「うーん、なんでこう提督は」


*特III型駆逐艦1番艦 暁
*特型駆逐艦5番艦 叢雲
*特III型駆逐艦3番艦 雷
*白露型駆逐艦2番艦 時雨


北上「……見事に駆逐艦ばっかり建造しちゃうかなぁ」

提督「そこら辺は工廠の意向だから何とも言えん」さらさら

【時雨の場合】


時雨「白露型の二番艦、時雨だよ。よろしく」

提督「うむ、よろしく。北上も挨拶しておくといい」

北上「……球磨型軽巡洋艦4番艦、北上でーす」

時雨「よろしくお願いするよ、先輩」




提督「仲間としての手ごたえはどうだ?」

北上「うーん……ぼちぼち?」

【雷の場合】


雷「特III型駆逐艦、3番艦の雷よ。司令官、よろしくねっ!」

提督「元気があって結構だ。北上も、ほら」

北上「……球磨型軽巡洋艦4番艦、北上だよ」

雷「何かあったら、私を頼ってね!」




提督「で、手ごたえは?」

北上「……声が響く上になーんか気に入らない。頼ってって、そりゃこっちの台詞よ。あたしの方が先輩よ」

提督「荒事はほどほどにしろよ」

【暁の場合】


暁「特III型駆逐艦、1番艦の暁よ!」

提督「うむ、特III型は皆元気だな。ほら、北上」

北上「……球磨型軽巡洋艦4番艦、北上です」

暁「ふふんっ。司令官、ネームシップなんだから、一人前のレディーとして扱ってよね!」



提督「北上……は、言わずもがな、か」

北上「なんなのあの子……あんなちびっ子にレディーなんて名乗られて溜まるもんですかってーの……」ぎりぎりぎり

【叢雲の場合】


叢雲「特型駆逐艦、5番艦の叢雲よ。もちろん、私のことは知ってるんでしょうね?」

提督「悪いが、提督ながら海軍の知識はからきしでな。これから精進――「はぁ? 知らないってこと!?」――悪いな、その通りだ」

叢雲「あんた、よくそんなことで提督なんて名乗っていられるじゃない? 行き先不安ったらないわ!」




北上「……ねぇあんた、さっきから黙って聞いてるこっちの身にもなってくれないかなぁ……?」

叢雲「は?」




叢雲「中々いい度胸してるじゃない……南方作戦を筆頭に数々の作戦に参加した"名艦"である私にたてつくなんて」いらいらいら

北上「あたしが重雷装艦にステップアップしたら"駆逐艦"とか一捻りなんですけど……?」いらいらいら

提督「提督室で荒事起こしたら謹慎だからな」

【その後】


提督「……で、どうだ北上。初の第一艦隊の完全体が完成したわけだが」

北上「察してください」ぎりぎりぎり

提督「ま、そうかっかするな。暫くすればまた新しい艦が増えるだろう」

北上「提督の暫くは信用ならないのー!」ばんばん

提督「机をたたくんじゃない」

北上「あの叢雲って奴……なーにが名艦よ。あんなの私が本気出せば……」ぶつぶつ

提督「(作戦以外のところで入渠しそうだな……出撃は控えさせるか)」

知らずのうちに出撃の機会を減らすことになった北上さんでした
まだ各艦の特徴が書ききれてない…

一旦区切りです。

今日の分書きます ゆっくりゆっくり

【そういえば】


北上「そういえば提督ー」

提督「どうした」

北上「あたしが建造される前は、電ちゃんが秘書艦を務めてたんだよね?」

提督「そうだな。それがどうかしたか」

北上「なんで何時の間にかあたしが秘書艦になってるの?」

提督「……」

北上「?」







提督「働きたくないと言われれば働かせたくなるだろう」

北上「えっ」

【発覚】


北上「うぐぐ……提督にSの気があったなんて」

提督「Sってな……お前はここを海軍の本拠地だということを忘れてないか」

北上「ぶーぶー。あたし一応女の子なんですけどー」

提督「海軍は海軍だ。話題に挙げるような問題ではない」

北上「……」

提督「何だ」








北上「提督って女性に耐性ないの?」

提督「」ぶーっ

【倍返し】


北上「あーっやっぱり! 提督ってば意外と奥手だったりするのー?」

提督「そんなことがあるか! あと小突くのをやめろ!」

北上「もー、耐性ないならないって言えばいいのにー。うりうりー」




提督「……そうかそうか。そんなに駆逐艦に囲まれて毎日を過ごしたいか」

北上「ごめんなさい」

【上下関係】


提督「仮にも提督を愚弄するとは、中々いい度胸をしているじゃないか、北上……」

北上「ううう、ご、ごめんなさいってばぁ!」

提督「……次はないぞ。よく覚えておけ」

北上「提督……!」






北上「……もし次に同じようなことがあれば?」

提督「お前の部屋を駆逐艦たちの部屋に移す」

北上「ひぃ」

うーん、中々思いつかない。即興って難しいのね
今回はここら辺で区切ります。また明日に

帰宅しました。パソコン立ち上げた途端に、XPのサポートは終了しますと告げられました。
俺が買い換える予定なのは来年です。

これからえっちらおっちら続けていきます。

【横の繋がり】


北上「うーん、あの提督には中々敵いそうもないなぁ」てくてく

北上「……はぁ、取り付く島もないよ」てくてく

電「司令官さんはとてもお堅いのです」てくてく

北上「まったくだよ……」てくてく

電「なのです」てくてく






北上「……電ちゃんっ!」がっし

電「? ???」あせあせ

【結束】


北上「今この鎮守府で頼れるのは電ちゃんだけだよ……!」

電「えっ、えっ」おろおろ

北上「電ちゃん、あたしたちはあの堅物提督を打ち崩すために巡り合う運命だったんだ……!」

電「あっ、あの、北上さん……」

北上「なんだい電ちゃん、何でも言ってごらん!」



電「そ、その、司令官さんにもプライベートがあると思うのです、あんまり詮索するのもよくないと思う、のです……」




北上「(しかもいい子……!)」ぶわっ

電「!?」

【結束…?】


北上「……そういえば」

電「はい?」

北上「この鎮守府って、あたしを除いたら小さい子しかいないよね。下手したらあたしも小さい子の部類だし」

電「……それが、どうかしましたか?」

北上「いや、工廠の意向とか言ってもさ、ある程度は提督の趣味があったりするのかなー。って」







電「……電はプライベートなんて知らないのです」

北上「えっ」

【慣れ】


*ある日*


提督「北上、建造で消費した資材の資料はないか」

北上「あ、これですねー。渡してくれって言われました」

提督「ああ、これだ。ありがとう」


*またある日*


提督「北上、遠征というほどでもないんだが、近海の様子を見回りに行ってきてくれないか」

北上「あー、この前の怪しい船舶の陰とかいう?」

提督「そうだ、今は出来るだけ不確定な要素は取り除いておきたいんでな。済まないが」

北上「大丈夫ー。いってきまーす」


*またまたある日*


提督「北上、コーヒーでも淹れてくれるか」

北上「はいはい、ちょいとお待ちくださいな」

提督「済まないな」






北上「……あれ、あたし普通に働いてない?」こぽぽ

【雰囲気?】


提督「……」さらさら

北上「(うーん、書類に取り掛かっててもこの独特な雰囲気……伊達に提督やってないって訳ね)」

北上「(どうやってこの牙城を崩してやろうかしらねー……ん?)」

提督「……」じーっ

北上「……どうしました提督、あたしの顔なんて見つめちゃって」

提督「……何かくだらないことを考えてるんだったら、やめた方がいいぞ」くる さらさら

北上「……」



北上「(……実はこの人、結構すごい人だったりするんじゃないかな……?)」

提督「(落ち着きのなさと表情でばればれだ馬鹿者)」

【やっぱり】


「「じゃーんけーん」」

提督「ほい」ちょき

北上「むむ」ぱー

提督「あっち向いてー、ほい」みぎ

北上「ああっ」みぎ





北上「(やっぱり提督は何か能力を持っているに違いない……)」

提督「(やっぱり分かりやすい……)」

本日はここまでとなります。
北上さまは飄々としていそうで案外表情に出やすそう。

ではまた後日。

帰宅しました。
のらりくらりと書いていきます。

と思ったら飯だった。
食い終わり次第書いていきます。ごめんなさい。

【初勝利】


どごぉぉん・・・


北上「よっしゃ、あたしの12.7cm単装砲はどうよ、提督?」←MVP

提督『ああ、中々のものだったぞ。被害もない、完全勝利だ』

北上「へへーん。ま、私にかかれば「ちょっと、私だって頑張ったんだけど!?」……あ?」



叢雲「何なのよアンタ。自分が旗艦だからって偉そうにしちゃって……」ぎりぎりぎり

北上「あたしの功績である事実は変わらないしぃ……?」ぎりぎりぎり

提督『いいから貴様ら早く帰投しろ』

【帰路にて】


雷「まったくもー、なんであの人たちはいつもああやっていがみ合ってるのかしら……」ざばば

時雨「あはは……で、でも、喧嘩するほどなんとやらー、とも言うじゃないか」ざばば

雷「喧嘩するほど、ねぇ……?」ざばば ちらっ




北上「ほぉらッ!あたしの砲撃、食らってみなっ!!」ばごぉん

叢雲「ちいっ、だったらアンタには魚雷でも、お見舞いしてやるわよッ!!」ざばぁんっ


どっぱぁんっ どごぉおん
どかぁん ずどんっ ずどぉおんっ



雷「……喧嘩するほど、何?」ざばば

時雨「あ、あはは……」ざばば

【もちろん】


提督「……で」


電「は、はい……弾薬、燃料の消費が一部の艦で著しく、また帰路の途中での想定外の被害を被っています、なのです」

電「該当する艦は北上、叢雲の両名なのです。また損傷もある程度激しいので、鋼材の消費も予定より増えると思われます、なのです」



提督「……言うことは?」

「「すいませんでした」」





提督「……今日をもって、北上の自室を駆逐艦の集合寝室に移動するものとする」

北上「ひぎゃあああ」ばたーん

【儲けもの】


北上「あぁぁ、集合寝室に移されそうになった時は死ぬかと思ったよ……」てくてく

北上「頼み込めば分かってくれるって分かったし、あの提督の弱点を見つける日もそう遠くないかもね!」 ※提督は最初から冗談のつもりでした

北上「ふー……」てくてく

北上「……」てくてく








北上「……いい運動になったなぁ……」ぼそ



北上は演習を覚えた!

【偶然】


北上「あ、提督」

提督『どうした。被害が出たか?』

北上「いや、さっき敵艦を沈めたあたりから、人の形が浮かび上がってきて……」

提督『む……危害が及ばないようなら保護しろ。好戦的な敵艦であれば袋叩きにして構わない』

北上「りょうかーい。どれどれー……って、ちょ……お、お」







北上「大井っち!?」

大井「んぅ……?」

若干時間の繋がりを無視してしまった感。大井っちとの遭遇はある日の出来事的な感じで。
またキャラが増えるぞー。

今日はこれにて。また後日。

どうも俺です。遅れましたが書いていきます。
今日は少し少なめ。

【大井】


提督「……とりあえず、自己紹介を」


大井「はい。球磨型軽巡洋艦の4番艦、大井です。よろしくお願いしますっ」


ぱちぱちぱち・・・

提督「ふむ、軽巡洋艦か。北上と親交があるということは、改装後には?」

大井「はい、重雷装巡洋艦になります」

提督「なるほど。……無理に北上と同じ艦隊でなくとも






「 お な じ が い い で す 」






……分かった、編成は考えさせてもらおう」


大井「♪」




北上「(うわぁ)」

【どっちが上?】


北上「まさか大井っちとあんなところでねー。変な声出しちゃったよ」

大井「ふふ、なんにせよ北上さんと会えてよかったわ」

提督「再会を喜ぶのは結構なことだが、いずれ激しい戦火を掻い潜ることになるのは覚悟しておけ」

北上「はーい。頑張ろうね、大井っち」

大井「そうですね。精進します」








提督「……もちろん、駆逐艦も一緒にだからな」

北上「……ちっ」

大井「!?」

【よそ見】


大井「(試験的にとはいえ、暁ちゃんにバトンタッチしてもらって、夢の北上さんとの同艦隊配属)」どーん

大井「(はぁぁ、こんなに北上さんと近くにいられるなんて……♪)」ぼかーん

大井「(何故北上さんが秘書艦なのかは問う必要があるけれど……提督には感謝すべきね)」どかーん


大井「さあっ、張り切っていべぶっ」どかぁぁん

北上「大井っちーーー!?」

【あぶない】


大井「ふ、ふふ……ちょっと油断したわ……!」←小破

北上「もおお、顔面直撃なんて洒落にならないよ大井っち……」ざばば

大井「今度はよそ見なんかしないわ。海中から魚でも飛び出してきたりしない限りは」

北上「心配だなぁ……大井っち若干妄想癖あるし」

大井「妄想なんて失礼よ。私はただ北上さんといられるだけで……」




大井「北上さんといられるだけでしあわぶぷっ」ばちこぉぉん

北上「さ、魚がーーー!!」

今日は以上で終了となります。遅れた上に短くて申し訳ない。
大井っちはこのままだとネタ枠で固まってしまいます。哀れ大井。


ではまた後日。明日は一日金剛さんの時報ボイスを聞いて過ごすことにしました。

どうでもいいけど、さっきからすごくエラー吐かれる。大丈夫かな。

どうも。俺です。昨日はパソコンつけてこたつで横になってたら寝落ちしました。
やっちまった。

これからぼちぼち書いていきます。いつも読んでくれてありがとうございます。

【 心配 →面白そう】


大井「……うぅ」



提督「……ふむ」

北上「艤装の被害は少ないけど、大井っちの心がもうズタボロだよ」

提督「まぁ、そのようだな……あれでは出撃させたらどうなるか分からんな」

北上「大井っちにはとりあえず休むように言っておくね」

提督「ああ、そうしておいてくれるとありがたい。……というか魚て」

北上「あれは事故だったねー」けらけら



北上「大井っちー」

大井「なぁに……?」

北上「今日のディナーは海鮮丼だって」

大井「ひぃ」びくっ

北上「ぷくく、冗談だよ大井っちー」けらけら



提督「(……大井って、普通にしてれば面白い子なのでは……?)」

【報告と】


大井「……なんでしょう、提督」


提督「とりあえず大井。艤装は入渠させておいて、お前はゆっくりしろ」

提督「そのうち出撃がないわけでもないが、今のお前は出撃させたらどうなるか分からん」

大井「……北上さんは」

提督「まぁ、あいつはあれで中々よくやるからな……出撃するだろうな」

大井「な、なら私も一緒に!」

提督「ダメだ。間違って沈んだらどうする」

大井「提督!!」




「いいから聞き分けろ、大井ッ!!!」

さっきのレス、酉もsagaも何も付いてない。
一応俺です。

【慟哭】


大井「っ!?」


提督「ぁ……っく、済まない……」

提督「……とにかく、大井は次回の作戦時は待機とする。北上が作戦で不在の間、代役の秘書艦をお願いする」

提督「話は以上だ。何か質問は」

大井「……ない、です」

提督「なら戻ってもいいぞ。表面があれでも北上は心配していた、行ってやれ」

大井「は、い」



きぃ …ぱたん

【軽巡、自室にて】


大井「……」

北上「どーしたの、大井っち。ずっとぽけーっとしてるけど」

大井「……」

北上「……返事もなし、かぁ。こんなの初めてだ」

北上「大井っちはさっきまで……ってことは、提督かなー」

大井「っ」ぴく

北上「お、反応した。ねえ大井っち、提督に何か言われたの?」

大井「え、あ」

北上「大丈夫。なーんも言わないよ」

大井「う……その――」

【再び、提督室にて】


北上「失礼しまーす」

提督「……間延びした声は何とかならんのか」

北上「生憎ですが」

提督「少しは直そうと努力しろ。で、何か用か」


北上「……大井っちが、あたしが構っても茫然自失としてて」

北上「まるで、大井っちが大井っちじゃなくなっちゃったみたい」

北上「ただ出撃の用を許可されなかったからって、大井っちはあそこまで露骨に落胆する子じゃない」



北上「……提督は、大井っちに"何を思って"、出撃の用を許可しなかったの?」

【推して知るべし】


提督「……沈んでしまったらいけないだろうと、言った」

北上「事実は聞いてない。提督が、どんな気持ちで大井っちに言ったかを聞いたの」

北上「提督がいじわるしてるだけなら、大井っちはそれを察して、何が何でもあたしについてきたと思うよ」

提督「……俺にも、過去というものがある」

北上「……?」

提督「俺から言えるのはそれだけだ。以上」

北上「ちょ、提督っ」

提督「もうディナーの時間だ、行け」

北上「提督――」




ぱたん








提督「……くそっ」

今回の分は以上です。
何がとは言いませんが、サブタイトルの通り。推して知るべし。
そのうち語られるかと思います。今しばらく、お話にお付き合い戴ければこれ幸い。


今日中にまた更新するかもです。

どうも、俺です。
書いてから思ったけどこれ暫くシリアスになっちゃうかもね。しかも1レスで話終わらないね。続くね。
ほのぼの期待してた人はごめんなさい。

では、もりもりと書いていきます。

【出撃】


提督「――以上が、次回のカ号迎撃作戦の全てだ。何か質問は?」

提督「……なければ、明日から作戦を実行する。みんな、明日に備えてしっかり英気を養っておくように」

『はい』




提督「ふぅ……」とさっ

北上「……提督」

提督「ん、北上か。どうした、書類整理と、その後に面会があるからあまり長くは話せんが」ぱさっ

北上「今回の作戦、なーんかいつもより……露骨なくらい、慎重だね」

提督「……」

北上「駆逐艦たちも、ぼそぼそ噂してたよ。いつもより楽だ、って」

提督「ん……ま、働き詰めでお疲れだろうと思ってな」

北上「……」


北上「……敵主力艦隊に遭遇するまでに三隻以上の小破で撤退。または、一隻の中破及び大破で即時撤退」

北上「作戦当該海域での夜戦は全て禁止。……本当にこの作戦で通るの?」

提督「……お前たちなら出来ると信じている」

北上「あのさ、正直艦娘のあたしが言うのもなんだと思うけど」

北上「あたしたちは艦なんだよ? 使ってもらって初めて役に立つわけ」

提督「……めろ」


北上「言っちゃえば――あたしたちは"道具"なんだから」






「やめろよッ!!!!!」




【過去】


北上「ぁ」

提督「くっ、……」




提督「……やめてくれ。自分のことを道具だなんて言うな」

北上「っ……事実は、事実じゃん」

提督「それでもだ……お前たちは、生きてるんだ」

提督「そう……生きてる、から」






提督「……俺がこうして提督として指揮を取るのは、今回が二度目だ」


北上「え……?」

提督「一度、俺は提督として身を引いた。――いや、俺は逃げたんだ」

提督「お前と大井には言ったな。激しい戦火を掻い潜ることになると」

提督「俺は、それに直面した。艦娘の姿を見て感じた。激しい戦火に追われて、あたりは弾の海だった」

提督「今でも変わらないが、艦娘たちには全幅の信頼を置いている。それは俺のやり方だ」

提督「……これを見ろ」ぱら

北上「写真?」


北上「……これ……今よりもう少し若い頃の、提督?」

提督「そうだ。今から七年ほど前か」

北上「で、隣の白い子は……」






提督「……Верный(ヴェールヌイ)。俺は彼女を、……見殺しにした。何も出来ずに」

本日二度目の更新は以上です。もはや普通のSSと同じ感じになってしまいましたがお気になさらず。
構想は出来てるけど書くとき全部即興だからこの先どうなるやら。


そろそろ春休みですね、俺も春休みに入りました。
夜更かしはいかんですよ。お体には気をつけて。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年10月11日 (土) 12:10:52   ID: e5Ol5EP2

続きまだっすかwww

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