妹「兄さん、14スレ目もよろしくお願いしますね」(329)

このスレは


「兄さん+敬語」の大人しくて清楚な、家庭的で優しい妹と

無口だけど甘えたがり、小さい体のわりによく食べるその友と

ボクっ娘で巨乳で眼鏡で黒髪ロングで黒スト、兄をいじくるのが好きな会長と

元気で活発、ちょっと頭が足りなくて、実はドMな後輩と

180近い高身長、鋭い目つきに眼帯という怖そうな外見とは裏腹に意外と母性的な侍従長と

冷静沈着、いつもクールだけど歌は下手な年上のメイド長と

「~ッス」口調の、元気で明るい体育会系なメイドと

「お兄さま!」と慕ってくる、お嬢様でちびっこな姫と

弱気で引っ込み思案、教員なのにいつもおどおどしていて一日の半分は涙目の担任と

変態さんでエロス担当だけど本当は純真な部員Aと

それに振り回されつつも付き合ってあげる人の良い部員Bと

最年少であるにも関わらず後輩や友と身長が同じくらいの、ちょっと生意気な後輩妹と

唯一の同級生キャラでツンデレチックな委員長(女)と

物静かで聡明、最年長な大人の女性だけど顔も体系も友にそっくりな友母と

学生会役員、兄のクラスメイトであるはずなのに謎だらけ、無口バイオレンスな書記と



その他大勢でお送りします

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お誕生日一覧

部員A   1月15日

担任    1月27日

部員B   2月2日

後輩妹   3月21日

委員長   4月10日

友     5月5日

友母    5月8日

兄     6月6日

侍従長   7月6日

妹     9月6日

会長   10月1日

後輩   11月1日

メイド  11月30日

メイド長 12月6日

姫    12月31日

書記   不明

会計   不明



以上、テンプレここまで

病院の方から来ました!

どうして会長は褌なの?黒ガーターじゃ駄目なの?


兄「……ふぅ」

会長「うんうん、やっぱり妹くんの淹れたお茶は美味しいな」

妹「ふふっ、ありがとうございます」

兄「って何をまったりしてるんですか」

会長「うん?」

兄「仕事ですよ、仕事! いくらなんでものんびりしすぎです!」

会長「なーにかえって効率が上がる」

兄「わけないです!」

会長「そうだ兄くん、お茶請けに何か恥ずかしい話でもしてくれないか?」

兄「あぁああああもうとことん自由だなこの人!」

妹「に、兄さん落ち着いてください、ね?」

会長「大丈夫大丈夫、ちゃんと作業は進めるさ」

兄「……本当でしょうね?」


会長「ただ、兄くんの面白い話を聞いたらもっとやる気が出るかもしれない」

兄「…………」

会長「…………」

兄「……いや、そんなに期待の眼差しを向けられても」

会長「兄くんほどの男なら、話題の引き出しもさぞ多いんだろうなぁ」

兄「いいでしょう話しましょうとも!」

妹「に、兄さん乗せられてます! 乗せられちゃってますよ!」

兄「意地があるんだよ、男の子には!」

会長「さあさあ、どんな恥ずかしい話を聞かせてくれるのかな」

兄「えーっと……え、恥ずかしい話?」

会長「ああ、兄くんほどの男なら話題の引き出しも」

兄「いいでしょう話しますよ!」

妹「兄さん!」


兄「あれは、まだ俺も妹も小さかった頃の話です」

会長「ふむふむ、昔話ときたか」

兄「当時、俺はまだ5歳でした」

会長「よくそんな昔のことを覚えているなぁ」

兄「自分のことならすぐ忘れますが、妹の話となれば」

会長「根っからのシスコン、妹魂と書いてシスコンだな」

妹「わ、私も出てくるんですか……?」

兄「そう、あれは俺が5歳、妹が4歳の頃の話です」

兄「当時の妹は人見知りで、よく俺が遊び相手を……」

 
 
 
 
 






妹「にいさん、にいさん」

兄「うん?」

妹「にいさん、いっしょにあそびましょう」

兄「いいよ、なんの遊びにする?」

妹「おままごとがいいです!」

兄「えぇー……おままごとって、女の子の遊びじゃん」

妹「……う」

兄「えっ」

妹「うぅー……おままごと……」

兄「わかった、やる、やるから」

妹「ほんとうですか!」

兄「うん、やるからシャツを引っ張らないで、伸びちゃう」

妹「はいっ!」


妹「えへへっ……にいさんとおままごと、おままごと」

兄「じゃあはじめるよ?」

妹「はいっ」

兄「えーっと……ただいまー」

妹「はい、おかえりなさいっ」

兄「うーんと、今日のごはんは?」

妹「にいさんのだいすきなハンバーグですっ」

兄「ちょっと待って」

妹「?」

兄「これ、おままごとだよね?」

妹「はいっ、おままごとですっ」

兄「俺、兄さんのまんまなの?」


妹「?」

兄「こういうのって、その、ふうふ? じゃなきゃだめなんじゃ……」

妹「うーんと、うーんと……」

兄「…………」

妹「わ、わたしは、にいさんはにいさんのまんまがいいなーって……」 モジモジ

兄「うーん、妹がそうしたいならそれでいいけど」

妹「ほ、ほんとですか!」

兄「うん」

妹「……えへへっ」

兄「じゃ、続けよっか」

妹「はいっ!」

兄「それじゃあ、えーっと」

妹「あ、あのね、にいさん」

兄「?」


妹「き、きょうは、にいさんとわたしの、けっこんきねんび、なんです」

兄「結婚記念日?」

妹「はいっ! だから、きょうはいつもより、もっとなかよしなんです」

兄「うーん……なんかむずかしいけど、わかった」

妹「それじゃあ、その……おかえりなさい、にいさん」

兄「うん、ただいま」

妹「おふろにしますか? ごはんにしますか? それとも、わたし?」

兄「? 妹をえらぶと、どうなるの?」

妹「よくわかりませんけど、なかよしならこう言うんだって」

兄「だれに教わったの?」

妹「かあさんがいってました!」

兄「そっかぁ、母さんの言うことはよくわからないなぁ」

妹「それじゃあ続けましょ、兄さんっ」

兄「うん!」






兄「……とまあ、妹とのおままごとは毎回こんな感じで」

会長「なるほどな、ふむふむ……」 ニヤニヤ

妹「…………」

会長「そうか、夫婦よりも兄妹のままの方が……そうかー」 ニヤニヤ

妹「……~っ!……っ!」 ペシペシ

兄「い、痛い、痛っ! 妹、なぜ叩く!?」

妹「どっ、どうして、私の恥ずかしい話になっているんですかっ!」

兄「恥ずかしい話じゃないだろ、可愛らしい話だ!」

妹「私にとっては恥ずかしい話なんですっ!」 ペチペチ

兄「ご、ごめん! ごめんなさい!」

会長「…………」 ニヤニヤ


妹「……ああ、恥ずかしいです……」

兄「可愛らしい思い出話だと思ったのになぁ」 ヒリヒリ

妹「知りません、もうっ」

会長「しかし、当時はおままごとだったとはいえ」

兄「?」

会長「今の生活そのまんまじゃないか?」

妹「!?」

兄「あ、言われてみればそうかもですね」

会長「つまり、おままごとという名の予行演習だったと……」

兄「はっはっは、ある意味ではその通りk

妹「……~~っ!」 ギュウウ

兄「痛っ痛いいたたたたっ! 妹! つねるな! 俺の太ももをつねるな!」


会長「まあそのまんまとはいえ、さすがに……」

兄「太ももがジンジンする……何ですか」

会長「いや、聞いて良いことがどうか迷うところなんだが」

兄「?」

妹「?」

会長「お風呂にする、ご飯にする、それとも……というのは、さすがにやっていないよな?」

兄「ははっ、当たり前でs

妹「し、ししししてません、してません! するはずがないじゃないですか! してませんっ!」

会長「…………」

兄「…………」

妹「……はっ」

会長「いや冗談だよ、うん、冗談だ。なあ、兄くん」

兄「そ、そうだぞ妹、冗談に決まってるじゃないか」

妹「で、ですよね、冗談ですよね!」


会長「それにしても」

兄「はい?」

会長「当時まだ4歳だった妹くんに、そんな新婚夫婦のやり取りを教えるとは」

妹「い、意味は知らなかったんですけど……」

会長「君たちの母君とは、どういう人なんだ?」

兄「どういう人、と言われても」

会長「ふと気付いたが、君たち以外の御家族について、ボクはあまり知らないと思ってね」

兄「うーん、母さんは……」

妹「そうですね、少し、その……変わっているというか」

会長「うん、それは兄くんを見れば何となくは」

兄「さりげなく失礼ですね!?」


妹「とても優しい人ですし、家事も仕事も卒なくこなす人なんですけど」

兄「ちょっと、まあ、その……一言で言えば」

会長「ふむ」

兄「とても破天荒な人です」

会長「……ああ、何となく想像がつくよ」

兄「嵐のように突然帰ってきたと思うと、また嵐のように出て行って」

妹「そうですね、マイペースというか我が道を行くというか」

兄「面白いことと可愛いものが大好きで」

妹「人をからかって遊ぶのも好きですよね」

会長「ふふっ、それは困った人だな」

兄「…………」

会長「うん? どうしたんだ兄くん、熱い視線をボクに向けて」

兄(……この人と母さんが会ったら、とんでもないことになりそうだ……)

会長「妊娠しちゃうじゃないか」

兄「し、ま、せ、ん!!!!」


会長「しかし、君たちの母君か」

兄「何の前触れも無く帰ってきたりと、息子の俺でもびっくりさせられますよ」

会長「一度会ってみたいものだ」

兄「えぇー……」

会長「むっ、なぜ嫌そうな顔をする」

兄「いや、だって……なあ?」

妹「わ、私に話を振られましても」

会長「ボクもいつか、君たちを母様と父様に紹介したいんだ」

兄「会長のご両親にですか?」

会長「ああ!」

兄「いや、まあお会いしてみたいですけど……なんでまた」

会長「うん? 親しい友人を両親に紹介したいというのは、おかしいのか?」

兄「…………」

妹「…………」


会長「君たちはボクにとって、市井でできた初めての大切な友人だからな。きっと母様たちも喜ぶ」

兄「…………」

妹「…………」

会長「だからボクも、いつか君たちの母君と……って、どうしたんだ? 二人とも、顔が赤くないか?」

兄「そ、それはだって、なあ?」

妹「そ、そうですね、あはは……」

会長「?」

兄「いえ、会長はやっぱり会長だなーって」

会長「当然だ、ボクはいつだってボクだぞ」

妹「会長さんは、とても正直な方ですからね」

会長「うん? よくわからないが、褒められるのは嫌いではないな」

兄(普通なら恥ずかしくて言えないようなことも、臆面もなく言えるもんなぁ……)

妹(ふふっ……すごい人ですよね、やっぱり)

会長「そして君たちの母君と一緒に、兄くんをからかうんだ」

兄「やっぱりそれですか!!」

 ε ⌒ヘ⌒ヽフ  
 (   (  ・ω・)  ひとまず皆さんこんばんは 
  しー し─J



 ε ⌒ヘ⌒ヽフ  
 (   (  ・ω・)  皆さんの近所では、桜は咲きましたか
  しー し─J



 ε ⌒ヘ⌒ヽフ  
 (   (  ・ω・)  桜っていいですよね、ぱっと咲いてぱっと散るところとか
  しー し─J



 ε ⌒ヘ⌒ヽフ  
 (   (  ・ω・)  …………
  しー し─J








 ε ⌒ヘ⌒ヽフ  
 (   (  ・ω・)  百合も好きだけどね!!!!
  しー し─J


>>1キテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!

やっぱ会長可愛いな

>>1が百合を書きまくると聞いて

妹って小さいころから敬語設定だっけ
ため口妹もみてみたい

>>47

部員A「…………」

部員B「……何よ、その目は」

部員A「うふふっ、何でもないわよぉ?」

部員B「それならいいんだけど……」

部員A「…………」






  ヴィイイィイイン




部員B「ちょっと何今の音!」

部員A「うふふっ♪」


>>48
もう少し小さい頃はため口&お兄ちゃん呼びだったけど
ある時を境に敬語になった感じですハイ。


兄「でもまあ、会うにしても……」

妹「私と兄さんでさえ、全く予想していなかったタイミングで突然帰ってきたりしますから」

会長「いつ会えるかはわからない、か」

兄「そういうことですね、申し訳ないですけど……」

会長「ふふっ、気にする必要は無いさ。かえって楽しみが増えた」

妹「お母さんと会長、きっと気が合うと思います」

兄「俺はそれが心配なんだけどね、むしろ」

会長「そうだ、母君といえば友だな」

兄「友ですか」

妹「友ちゃんの……」

友「おかあさん?」

兄「…………」

妹「…………」

会長「…………」

兄「うわっびっくりした!」


友「……むう」

兄「お?」

友「……その反応、失礼なの」

兄「あ、いや、はい、すんませんでした」

会長「まあボクの位置からは、兄くんにこっそり忍び寄る友の姿は見えていたわけだが」

兄「だったら教えてくださいよ!」

会長「待て待て、兄くん。想像してみるといい」

兄「え?」

会長「兄くんをびっくりさせようと、小さい体で抜き足差し足忍び足」

兄「…………」

会長「ボクの視線に気付いて、口元に指をあててしーっとする友の姿を見て」

会長「後ろから来るぞ! と教える真似ができるだろうか」

兄「できませんね」

妹「兄さん、納得するのが早すぎます」






女「……ふぅ」

後輩「あっ」

女「あら?」

後輩「委員長さんじゃないですか、こんにちわ!」

女「ええ、こんにちわ。えっと……ちーちゃん、よね?」

後輩「はい! あ、はいじゃないや!」

女「はいじゃないの?」

後輩「そうですよ! だってちーちゃんのちーって、ちっこいのちーなんですよ!?」

女「……ああ、兄くんが呼びそうな名前だわ」

後輩「まったく心外ですよ! レディをちっこい呼ばわりなんて、ゴンゴドーダンですよ!」

女(すごく片言っぽい……)

後輩「ま、センパイも親しみを込めて呼んでいるようなので許してあげてますけど!」

女「そ、そう」

友キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!


後輩「はぁー、あたしももっと大きくなれたらなぁ……」

女「そう? 可愛らしくていいと思うけど」

後輩「でもでも、同級生にはやっちーだっているんですよ?」

女「やっちー……ああ、妹ちゃんのことね」

後輩「やっちーは背も高くてスタイルもいいし、胸だってぼーん! ですし……」

女「で、でも、男の人がみんなそういうタイプが好きとも限らないんじゃないかしら?」

後輩「ええー、男の人はみんなボンッ! キュッ! ボーン! が好きなんじゃないんですか?」

女「表現が些か古い気もするけど……でも、小柄で可愛らしい子が好きって人もいるはずよ」

後輩「そんなもんでしょうか?」

女「そう思うわ」

後輩「……んーん、難しいです」

女「人にはそれぞれ違った武器があるものよ、その活かし方もね」

後輩「おおっ、なんかそれかっこいいです!」

女(……漫画で読んだ台詞だけど間違ってはいないわよね、うん)


後輩「それじゃ委員長さん、あたしは部活があるので!」

女「そう、頑張ってね」

後輩「はい、頑張ってみんなを見守ります!」

女「……が、頑張ってね……」

後輩「それではまた!」





女「それぞれ違った武器、かぁ……」

女「…………」

女(……あれ?)

女(私って、身長も平均サイズだし、スタイルだって普通だし、何から何まで平均というか中途半端というか……)

女(…………)



女「……どうしてこういうことに気が付いちゃうのかしら、私って」

ああもう!sageが外れていることに今さら気付いたよ恥ずかしい!





友「…………」 モシャモシャ

兄「それにしても、やっぱり友はよく食べるなぁ」

友「へん?」

兄「いや、何でも美味しそうに食べるってのはいいことだと思うぞ」

友「……そう」

妹「兄さんも、ご飯を美味しそうに食べてくれますよね」

兄「んん? そうか?」

妹「ええ、だから私も嬉しいですよ」

兄「そりゃまあ妹の作ったご飯だからな、例えご飯と漬け物だけでも立派なご馳走だ」

妹「では今日の晩御飯は、白いご飯と山葵漬けのみでも」

兄「いいけど! それでもいいけど! もう少し愛情を込めて!」

妹「……ふふっ、冗談ですよ」

会長「すっかり手懐けられてるなぁ」


妹「やっぱり作った人からすれば、美味しそうに食べてもらえるって嬉しいことですよ」

兄「つまり、ご飯を心の底から美味しく食べることが俺の仕事というわけだな!」

会長「ふーむ……うん、何となくわかる気がする」

友「……じゃあ、おにいちゃんは?」

兄「?」

友「おにいちゃんは、どういうことをされたらうれしい?」

妹「!?」

会長「ふむ」

兄「んん? どういうことって、ずいぶん幅が広い質問だな」

会長「よし、作業も一段落したことだしここは一つ」

兄「いやあんまり進んでないんですけど、作業」

会長「せっかくなのでガールズトークと洒落込もうじゃないか」

兄「何がせっかくなのかもわかりませんし、まずここにガールじゃない人が一名いるんですけど」

ガラッ


後輩「しっつれいしまーっす!」

兄「そしてこういう時に限って都合よく来るよな、お前も」

後輩「むっ、何ですかあたしが来ちゃいけないんですか!」

兄「ここは作業をする場所なの、遊ぶ場所じゃないの」 ペシペシ

後輩「うぎゃー! 頭をペシペシしないでください!」

会長「まあまあ兄くん、そう固いことを言わなくてもいいじゃないか」

兄「いや本来は会長が言うべきことなんですけどね!?」

妹「はいちーちゃん、お茶をどうぞ」

友「……クッキー、どうぞ」

後輩「おっ、ありがとー! やっぱりセンパイと違って二人は優しいね!」

兄「結局こうしてお茶会になるのか……」

後輩「いいじゃないですか、放課後はティータイムってのが学生の本分です!」

兄「そういうのは部室でやってこい」


妹「兄さん、そんなにカリカリしては体に毒ですよ?」

兄「それはそうかもしれないけどさ」

妹「もし作業が遅れそうな時は、私もお手伝いしますから……ね?」

兄「うう……すまんな妹、苦労をかけるなぁ……」

妹「いえ、気にしないでください」 ニコニコ

兄「ああもう本当になんて良い子なんだ、こんなに良い子に育ってくれてお兄さんは嬉しいよ」

妹「ふふっ、兄さんったら大袈裟です」

兄「良い子良い子、よーしよしよし」 ナデナデ

妹「そ、そうやって私を子ども扱いするんですから……」

兄「嫌なのか?」

妹「……いやじゃ、ないです、けど……その」

兄「よーしよしよしよし」 ナデナデ

妹「も、もう兄さんったら……ふふっ」


会長「ところでちー、この二人を見てくれ。これをどう思う」

後輩「すごく……甘ったるいです……」

友「……ふたりの世界」

妹「!?」

兄「いやあ、失敬失敬」

会長「軽く流しすぎじゃないか? まったく」

後輩「二人とも甘々だったよねー、友っち」

友「……あまあま」

妹「か、からかわないでくださいよぅ……」

会長「さあ気を取り直して、ガールズトークといこうじゃないか!」

兄「じゃあボーイの俺はちょっと出てますんで」

会長「友」

友「……いえす、まむ」 ガッシ

兄「こら友その手を離して、お願いします離して」


会長「こら兄くん、ちゃんとここにいなきゃダメだ」

兄「なんでですか」

会長「兄くんがいないと、ボクがさみしいぞ」

兄「…………」

会長「こう言えば兄くんは照れて動けなくなるからな、さあ始めよう」

兄「男心を弄ばれた!」

後輩「え? えっと、えっと……あの、これってどういう流れなんですか?」

妹「えっと、たしかガールズトークとか……」

友「たのしくおしゃべり」

会長「兄くんを辱める」

兄「ひどい!」


会長「では、確かこのあたりに……」 ゴソゴソ

妹「?」

会長「っと、あったあった。よいしょっと」

兄「なんですか、その机の下から取り出した妙な箱は」

後輩「えっと、なになに……話題、ビー、オー、エックス……えっと、ボックス」

兄「頼むからそのくらいはスラスラ読めよ! お前本当に俺の一学年下なのかよ!」

後輩「き、今日はちょっと調子が悪い日なんですよ!」

友「……これ、なに?」

会長「これはな、まさに読んで字のごとくだ」

妹「この中に話のテーマが書かれた紙が入っている、とかですか?」

会長「その通り!」

兄「またよくわからないものを準備して……」

会長「この間見たアニメを参考にして自作したんだ、どうだすごいだろう」

兄(せめて中に入っているテーマがまともであることを祈ろう……)

そういえば、また大きな地震があったようで
ここの皆さんは大丈夫でしたか?

俺は帰宅してから知ったんだけどね
ええ今日も休日出勤でしたよこれで6週間連続ですよ

遅ればせながら、友ちゃんお誕生日おめでとう

世間はGWらしいね!何それ美味しいの?僕よくわかんない!


会長「さて、それでは……」

兄「…………」

会長「一番最初に引きたい人! はいっ!」 ズビシ

兄「何なんですか、その異常なまでのハイテンションは」

会長「だってこういう催しは初めてだから、なんだかわくわくするぞ」

兄「俺はどっちかというとビクビクなんですけど……」

妹「ま、まあ兄さん、いいじゃないですか」

後輩「どうせ順番っこなんですし、固いこと言いっこなしですよセンパイ!」

友「…………」 モグモグ

兄「あー……わかりました、では会長からお願いします」

会長「わかった! ふふっ、何を引くのかなー、何を引いてしまうのかなー」 ガサゴソ




兄(不安だ……)


会長「これだ!」

後輩「わーい! 何て書いてあるんですか!?」

会長「ふふっ、さーて何かなぁ」 カサカサ


   『 好きな おでんの具 』


会長「あれ?」

兄「ちょっと会長、何ですかあれ?って!」

会長「おかしいなぁ、もっと兄くんをいじって顔を真っ赤にするような内容を期待したんだが」

兄「やめてくださいよ」

妹「……あの、そういう話題も入ってるんですか?」

会長「入っているかもしれないし、入っていないかもしれない」

妹「…………」

兄「…………」


後輩「それで、えーっと……これは」

会長「ふむ、がんもどきかな」

兄「えっと、大根で」

妹「私は……玉子、ですね」

後輩「はんぺん!」

友「……ちくわ、ごぼう巻き、もちきんちゃく、あつあげ、こんぶ……」 

兄「友、そのままコンプリートしちゃいそうだから落ち着いて」

友「……ん」

会長「…………」

後輩「じ、じゃあ次! 次いきましょう!」

兄(会長がちょっと拗ねてる……)

妹(平凡なお題だったことがそんなにショックだなんて……)

僕は毛深くないからもふもふできないよ!

多分、委員長は好きなおでんの具を聞かれて
「黒はんぺん」というマイナーな回答をしちゃう子、きっとそんな感じ

友に……!?

まあしかし、兄を持ち上げるほどのパワーがあるのでおんぶくらいなら余裕なのかも
きっとあれほど食べる量が多いのも、そういう部分に消えていくんだろうね

 
兄「会長、機嫌なおしてくださいよ」

会長「ふん、ボクは別に拗ねてなんかいないぞ」

兄「会長が欲しがってたガイガンのストラップあげますから」

会長「…………」

兄「…………」

会長「昭和の方か?」

兄「はい、初代の方です」

会長「よーし、次に行こう!」

兄(わかりやすいなぁ……)

会長「まあボクは別に拗ねてなんかなかったけど、兄くんがくれるというなら貰うぞ」

兄「はいはい、明日持ってきますから」

会長「あの両手がなー、かっこ可愛いんだ。あとギザギザのお腹も」


妹「えーっと、それでは次は誰が引きましょうか?」

会長「そうだなぁ……よし、ちー! 君に決めた!」

後輩「あ、あたしですか?」

会長「ああ、できるだけ恥ずかしいお題を頼む」

兄「念のために聞いておきますけど、それって会長も恥ずかしいのでは?」

会長「はっはっは、ボクがそう簡単に恥ずかしがるように見えるか?」

兄「いえ、まあ、そうですね……耐性はありそうです」

後輩「む、難しいお願いですけど……会長のためなら、あたし頑張ります!」

妹「頑張ってくださいね、ちーちゃん」

友「……はい」

後輩「よーっし、それじゃあ行きますよー!」 ガサガサ

兄「おい、できるだけまともなのを頼むぞ」

後輩「知りません、センパイのお願いより会長のお願いの方が優先度高いですから」 ガサゴソ

兄「こんにゃろう」

 
後輩「んーっと……これじゃない……これでもない」 ガサゴソ

兄「ちー、まだか?」

後輩「今じっくりと中身をジンミしてるんです、邪魔しないでください!」

兄「へいへい、あとジンミじゃなくて吟味な」

後輩「あー、そう言う地方もあるみたいですねー」

兄「全国共通だバカやろう」

妹「ま、まあまあ兄さん……」

後輩「よーっし、これだー!」

兄「おっ」

会長「さあちー、中身は何だ? できるだけみんなが恥ずかしがるようなお題を頼むぞ」

兄「会長だけ恥ずかしがらないってのは何となく癪ですけど」



会長「知らないのか、恥じらいなんて時には邪魔なだけなんだぞ」

兄「会長は何マスターなんですか……と、いうか」

会長「うん?」

兄「この箱、会長が作ったんですよね?」

会長「この話題BOXか? そうだが」

兄「だったら、中にどんなお題があるか会長はわかってるんじゃ……」

会長「ふふん、ボクはそんなにアンフェアなことはしないぞ!」

妹「と、いうと?」

会長「確かにこの箱はボクが作った。だが……」

兄「…………」

会長「中に入っているお題の半分は、今日クラスのみんなに書いてもらったものだ!」

兄「クラスメイトに何やらせてるんですか!」

後輩「だから紙がぎっしり詰まってたんですね!」

 
兄「それでちーよ、お題は何だ?」

妹「私としては、できるだけ普通のお題であってほしいんですけれど」

会長「普通じゃない方が楽しいじゃないか」

兄「会長はエキセントリックすぎるんですよ……」

後輩「えーっとですね」

兄「…………」

後輩「将来の夢、だそうです!」

兄「……良かった、めちゃくちゃ普通だ」

妹「これ以上ないほど普通のお題……良かったですね、兄さん」

兄「ああ、これなら誰も恥ずかしがらずに済むな」

会長「…………」

兄「残念でしたね、会長……会長?」

会長「なあ、ちーよ」

後輩「はい!」

会長「もう一度お題を引き直してもいいぞ」

兄「会長!?」

いつの間にか復旧してたんですな

まさか未だにご新規さんに来ていただけるとは……
基本sage進行でひっそりやってるつもりなんですけど、むしろこんなスレがどうやって目に留まったのか気になるところではあります


兄「ちょっと! ちょっと会長!」

会長「こら兄くん、暴れちゃダメじゃないか」

兄「いやいきなり両手を後ろで縛られたら誰だって抵抗しますよ!」

会長「何を言うんだ、兄くんなら喜んで縛られるはずだぞ」

兄「何そのはた迷惑なイメージ!」

妹「…………」

兄「ほ、ほら妹! 早く会長を止めて……」

妹「あ、あの、その、ですね? ええと」

会長「さあ妹くん、待たせてしまってすまない」

兄「はい?」

会長「今年の誕生日プレゼントだ、思う存分好きにするといい」

兄「…………」

妹「…………」

兄「ちょっと」


妹「……ど、どきどき」

兄「口に出して言うんじゃないの、っていうかプレゼントってどういうこと!?」

会長「そのまんまの意味だぞ」

兄「そのまんまってどのまんまですか!」

会長「今日は学生会の仕事は免除、何も気にすることなく」

妹「…………」

会長「妹くんに好き放題してもらうといい!」

兄「……いやいや妹さん、これはあれだよね? 一種のノリツッコミだよね?」

妹「に、兄さんっ」

兄「お、おう」

妹「その、お風呂……お風呂、準備していますから」

兄「…………」

妹「い、い……い、一緒に、入りましょう?」

兄「…………」

会長「…………」 ニヤニヤ


兄「妹にこう言われて断れるだろうか? いや、断れない」

妹「…………」 ギュッ

兄「しかし妹、今は下校中なんだけど」

妹「はぁい……」 スリスリ

兄「こう、ね? ずっと腕にしがみつきっぱなしっていうのは、その」

妹「ふふっ、そうですねー……えへへ、えへっ」 スリスリ

兄「いつも大人っぽい妹よ、頬が緩みっぱなしだぞ」

妹「いいんです、周りに誰もいませんから」

兄「そうだけど、そうなんだけどね」

妹「……~♪」

兄「そんなに嬉しそうな顔をされたら、お兄さん何も言えなくなっちゃうよ」

妹「だって嬉しいですから、すっごく」

兄「うん、静かにテンションが上がりっぱなしなのはよくわかる」

 
妹「兄さん?」

兄「ん?」

妹「大好きです」

兄「……お、お、おう」

妹「兄さんは?」

兄「…………」

妹「兄さんは? 兄さんはどうなんですか?」 クイクイ

兄「そ、そりゃもう、大好きですよ」

妹「ふふっ、ありがとうございます」

兄「い、言わなくてもわかってるくせに」

妹「わかっていても、言葉にしてもらうだけで嬉しいものですよ?」

兄「……そりゃそうだけどさ」

 
妹「今日一日、私が大好きって言った分、兄さんも私に言ってくださいね?」

兄「何それ超恥ずかしいんですけど!?」

妹「ダメなんですか?」

兄「……くそう、俺がダメと言えないのもわかってるくせに」

妹「ふふっ♪」

兄「可愛い妹の、誕生日のわがままくらいいくらでも聞いてやるとも」

妹「……いくらでも?」

兄「あーちょっと待って今のはあれだいくらでもと言っても限度は」

妹「じゃ、じゃあお風呂の後、膝の上で髪を乾かしてもらうのと」

兄「待って妹聞いてくれ」

妹「その後は寝るまで膝の上で頭を撫でてもらって、後は、えっと」

兄「妹さん! 落ち着こう、ね!」

妹「きょ、今日は兄さんの、腕枕で寝させてもらって……えへ、えへへっ」



兄「……ユンケル、買って帰ろう……」

 
会長「……さて」

会長「妹くんの誕生日には兄くんをプレゼント、ということは」

会長「ボクの誕生日には、当然……ふふっ、ふふふっ」









兄「へぁっくしょい!」

妹「に、兄さん大丈夫ですか? 風邪ですか?」

兄「い、いや大丈夫、ちょっと嫌な予感というか何と言うか」

妹「今日は暖かくして寝ましょうね? その、わ、私が暖めてあげますから、ねっ?」

兄「だから落ち着いてください頼むから!」




【 妹誕生日記念SS 終 】

いや、何と言うかその、非常に遅くなりまして申し訳ありませんというか、もう腹を切るべき?

未だにたくさんの人に妹の誕生日を祝っていただけて、ありがたいやら申し訳ないやら……

 
会長「兄くーん」

兄「はいはい」

会長「おかわりー」

兄「あの、いくら何でも飲みすぎです」

会長「んふふ、兄くんはおばかさんだなー……今日は何の日か、もう忘れたのか」

兄「覚えてますよ、でもそれとこれとは別です」

会長「あーあー聞こえなーい」

兄「もう、怒りますよ会長!」

会長「兄くんに怒られたら悲しくて泣いちゃうかも」

兄「……そ、そんなことを言っても俺は動じませんよ」

会長「悲しくて、兄くんを縛り上げて一晩中アレやコレをしちゃうかも」

兄「きょ、脅迫ですよ!脅迫!」

会長「じゃあおかわりを、お酌をしてくれ」 ニコニコ

兄(何で子供用シャンパンでここまで酔えるんだ、この人……)

そそそそそれではまるで俺がロリコンみたいじゃなななないですかか

とりあえずダイエットとは無縁の生活です、体重が減るわ減るわで
ちょこちょこ書き溜めはしているので、もう少しお待ちいただけたら幸いですハイ

>>1ってこのシリーズ以外にもss書いてるんでしたっけ?

姉ショタものがあるな

ご無沙汰ぶりです

人間、健康が一番ですね
まさかこの年で検査入院するはめになるとは思いませんでした、はい
体中に赤緑白のコードを貼り付けられてサイボーグになった気分でした

何と言うか、ショッ○ーに捕まって改造人間にされる時ってこんな気分なのかなぁ、と……

>>193
一応、このスレのスピンオフ?のようなSSは過去に書きました
>>194の人の言うとおり、そちらは兄妹ではなく姉弟SSですね。三姉妹ものの

昔は二次創作もちょくちょく書いていましたけど、最近は全然です
なので、現在進行形で書いてるのはここくらいですね

妹が着物(浴衣)で新年の挨拶をしてくれると思ってこっちはお年玉を用意してたのに

挨拶にきてくれないなんて悲しいよ

ところで幼女な1が2chで書いてた時の2スレ目ってどこにあるか分かる人教えてくれ~

1_妹「えへへ、みてーお兄ちゃん。お正月だから着物着てみたの」

3_妹「ほら、兄さんのここ……こんなに固くなってますよ」

4_妹「兄さんったら、もう……また腹筋ですか?」

で、あとは「姉の日」と「バレンタイン」まで見つけたんだけどほかにあったらぜひ~


おおー 見れたわ 

あんがと~~

後ろが.datになってたからてっきり拾ってツールなどを使ってみるものだとばっか思ってたわ^^;

 
兄「新年」

妹「あけまして」

兄妹「「おめでとうございます」」

兄「……とまあ、新年の挨拶も済んだことだし」

妹「はい」

兄「思いっきりダラダラするとしよう!」

妹「ふふっ、兄さんは寝正月が大好きですからね」

兄「お正月というのはだね、その年を乗り切るためにだね」

妹「英気を養うための日、ですね?」

兄「さすが妹、わかってるじゃないか」

妹「それはもう、毎年聞かされていますから」

兄「そうと決まれば妹よ、思う存分ゴロゴロしようじゃないか」

妹「と、隣でですか?」

兄「いや隣に寝ろとまでは言ってないが」

 
妹「雪、それほど降りませんでしたね」

兄「日本海側は大変なところもあるらしいけどなぁ」

妹「この辺りは、積もっても数センチですし……豪雪地帯は大変ですよね」

兄「俺には無理だ、毎日雪かきと雪下ろしなんて想像するだけでキツい」

妹「兄さん、昔は雪が大好きだったのに」

兄「そりゃあ子供の頃は、雪で遊ぶことだけ考えてれば良かったけどさ」

妹「はい」

兄「今雪が積もったら、雪かきとか俺がやらなきゃいけないわけだし」

妹「私、手伝いますよ?」

兄「妹にそんなことさせられないよ、力仕事は男がやらなきゃ」

妹「ふふっ、兄さんは頑張りやさんですね」

兄「維持があるのよ、男の子は」

妹「兄さんの、そういう責任感があるところ、好きです」

兄「……お、おう」

妹「兄さん、照れてますね?」

兄「そういう妹だって照れてるくせに」

 
兄「とはいえ、今は俺と妹しかいないわけだし」

妹「そうですね」

兄「家の外は俺が、中は妹が守る。完璧な構図じゃないか」

妹「なんだか、それって……」

兄「うん?」

妹「……い、いえ、何でもないです」

兄「ああ、なんだか夫婦みたいとかそういう……」

妹「な、何でもないって言ったじゃないですか!」

兄「俺ばっかり照れるのは不公平じゃないか」

妹「もう……兄さん、意地悪です」

兄「ここで俺が、好きな子には意地悪しちゃうのが男だとか言ったら、妹はもっと照れるんだろうなぁ」

妹「最後まで言ってるじゃないですか、もうっ」

兄「わはは、可愛い奴め」

 
妹「でも、雪かきをせずに済むのはありがたいですね」

兄「露骨に話題を逸らしたな、妹よ」

妹「気のせいです、兄さん」

兄「うーむ……まあ確かに、冬はこうしてコタツでぬくぬくしてるのが一番だなぁ」

妹「片付けるタイミングが難しいんですよね、炬燵って」

兄「もう暖かくなってきたからしまうんだけど、少ししたら急に冷え込んだり」

妹「かといって、いつまでも出しっ放しというのは気になりますし」

兄「もう一年中出しっ放しにしないか? 夏はさ、この布団の中を冷やしたりすれば気持ち良さそうだ」

妹「血行が悪くなります、あとそんなことをしたら夏風邪を引いちゃいますよ」

兄「駄目か……」

妹「ですから今年は、2月に入ったら片付けますから」

兄「2月はまだ早いよ、まだ寒くなったりするよ」

妹「そう言って毎年しまうタイミングを逃すんですから、今のうちに決めておくべきかと」

兄「妹は厳しいなぁ……」

 
妹「後でカレンダーにも書いておきますね」

兄「しっかり者というか、几帳面というか……」

妹「兄さんと私、このくらいのバランスがちょうどいいんですよ」

兄「それじゃあ今は、コタツの魅力を思い切り堪能しておこう……」

妹「それにしても、兄さん」

兄「うん?」

妹「こう言っては何ですけど……炬燵にこもりきりというのは、それはそれで体に良くありませんよ?」

兄「安心しろ、妹よ。どうせそう長くは続かないから」

妹「そうなんですか?」

兄「ああ、どうせこんな風にのんびりしててもだな」



ピーーンポーーーン



妹「…………」

兄「な?」

 
ガチャ


会長「二人とも、ハッピーニューイヤー! あけましておめでとう!」

妹「あけましておめでとうございます」

兄「ございます」

会長「んん? こらこら、二人とも」

兄「はい?」

会長「妹くんの服装は、まあ可愛らしくてよろしい」

妹「は、はあ……」

会長「兄くん、君は何という格好を」

兄「ここ俺の家ですから! 家で部屋着なのは普通です!」

会長「そんな格好では初日の出さんに失礼だろう、さあ着替えよう」

兄「もう出てる! お日様とっくに昇ってますから! 初日の出はとっくに終わってますから!」

会長「昇ってから沈むまでがその日のお日様なんだ、とにかくジャージのままではいけない」

兄「ああもう、やっぱりのんびりさせてもらえないのか!」

 
妹「あ、あの、兄さんもお正月中ずっとこのままというわけでは……」

兄「いいぞ妹、もっと俺をフォローしてくれ」

会長「兄としての威厳を放り投げてはいないか?」

妹「え、えーっと……」

会長「妹くん」

妹「は、はい?」

会長「まずはこれ、妹くんの分の振袖だ」

妹「……あ、ありがとうございます……?」

会長「そしてこれが兄くんの分。日本男児の正装、黒の紋付だ」

妹「…………」

会長「兄くんが、こう、紋付袴をビシッと」

妹「兄さん着替えましょう、お正月ですから」

兄「ちょっと妹さん!?」

会長「カメラも持ってきた」

妹「私もカメラを取ってきます」

兄「妹さーん!?」

 
後輩「へっぷし!!」

友「……さむい」

会長「おっと二人とも、待たせすまない。立ち話も何だから上がってくれ」

兄「何自分の家のように振舞ってるんですか」

後輩「やっちー、あけましておめでとう!」

友「……おめでとう」

兄「そして遠慮なくズカズカ上がってくるねこのちっちゃいものクラブは」

後輩「あっ、センパイもあけおめです」

兄「そして俺への挨拶が適当だね、懲らしめてやろうか」

友「……おにいちゃん」 

兄「ん?」

友「あけまして、おめでとう、ございます」 ペコリ

兄「おう、あけましておめでとう」

後輩「ダメだよ友っち、センパイが調子に乗っちゃうよ」

兄「今一番調子に乗ってるのはお前だコノヤロウ」

 
妹「はいお二人とも、あけましておめでとうございます」

兄「見たか、ちーよ」

後輩「なんでセンパイが自慢げなんですか?」

兄「我が妹、そして友。二人の礼儀正しさをお前も見習え」

会長「なあなあ兄くん、今ボクが呼ばれなかった気がするんだが」

兄「会長のは礼儀正しさとは違います、とにかくちーも友のようにだな」

友「……おにいちゃん」

兄「ん?」

友「……おぞうにと、おしるこ、二つずつ」

兄「来て早々お餅の催促ですか友さん」

後輩「あっ、じゃああたしはお雑煮一つでおしるこ二つ!」

兄「しかもお前はこういうのばっかり見習うのな」

会長「割るのはボクにやらせてくれ、ちゃんとハンマーも持ってきたんだ」

兄「楽しみなのはわかりますが、目を輝かせてハンマーを振り回さないでください! 物騒なので!」

会長「でも、一度やってみたかったんだ」

兄「残念ですけど、鏡割りは正月早々にやるものじゃないですから!」

 
妹「あの、すみません……実は、ほとんど用意できていなくて」

会長「突然押しかけたボクたちが悪いんだ、気にすることはないさ」

兄「いやもう本当にそうなんですけどね」

会長「と、いうことでだ。まずは初詣に行こうじゃないか」

兄「何が『ということで』なのかわからないんですが……初詣ですか?」

会長「ああ」

兄「でも、外は寒いですよ」

会長「1月が寒いのは当然だ」

後輩「うわー、センパイがひきこもりっぽいこと言ってる!」

兄「俺は根っからの寝正月派なんだよ!」

友「……おにいちゃん、行かないの?」

兄「いや、寒い中人込みに行くってのはどうも……」

友「……甘酒、焼きだんご、りんごあめ、フランクフルト、とうもろこし」

兄「もう初詣関係なくなってるじゃないか」

妹「ま、まあまあ兄さん」

 
会長「せっかく全員分の着替えまで持ってきたんだぞ、行かなきゃダメだ」

兄「何この暴君……わかりましたよ、行きますよ」

会長「よし、もちろん友とちーの分もあるぞ」

後輩「わーい! さすがです会長!」

友「……わーい」

会長「さて、二人の着付けはボクがしてあげないとな」

妹「あっ、私も手伝います」

会長「妹くんは何でも卒なくこなすなぁ」

妹「ふふっ、勉強しましたから」

会長「…………」

兄「…………」



会長(着付けはできるのに、どうして)

兄(振袖と浴衣の区別はつかないんだろう……)

皆様あけましておめでとうございます

久しぶりに実家に帰っていたので、ご挨拶が遅れました
早いもので2014年、今年もよろしくおねがいします

お正月は一年の始まりであり、このスレの始まりでもあったので何かと感慨深いですね

ようやく復活したの!

今回は随分長かった気がしますなぁ

ベトベトパンツを直に穿かされると聞いたら迂闊に出られないじゃないですか!><

 
後輩「あっ、そういえば!」

兄「ん?」

後輩「前から聞いてみたかったんですけど、皆さんのお家ってどんなお餅の食べ方してます?」

妹「お餅の食べ方……」

兄「そうだな、うちは」

後輩「あっ、センパイは答えなくてもいいですよ。どうせやっちーに任せっきりだと思うので」

兄「何だと! その通りだ!」

会長「あっさり認めすぎじゃないか?」

妹「え、えーっと……オーソドックスに御雑煮、お汁粉、磯辺焼きにきな粉餅」

友「……納豆と大根おろし」

妹「あっ、それもすごく美味しいですよね!」

兄「納豆と餅の甘みの絶妙なバランス、それを引き立たせるさっぱりとした大根おろし」

友「……おなか空いてきた」

兄「どんだけ条件反射で動いてるんだ、友のお腹は」

 
後輩「それじゃあ、会長のお家は!?」

会長「ボクの家か?」

後輩「やっぱりキャビアとかですか!?」

会長「……いや、あれはお餅とは合わないと思うんだが」

後輩「それじゃあフォアグラとかですか!」

兄「お前、それくらいしか高級食材が思い浮かばないんだろ」

後輩「じゃあフカヒレ?」

会長「さすがにお餅はお餅として食べるぞ」

後輩「そうなんですか?」

会長「ああ、お餅にはお餅の食べ方があるからな!」



妹「……会長も、普通に『お餅』って言うんですね」 ヒソヒソ

兄「てっきり『餅』って言うものかと」 ヒソヒソ

友「……なんだか、かわいい」 ヒソヒソ

妹「たしかに」

兄「たしかに」



会長「そこ、何を密談してるんだ」

 
兄「いえいえ、何でも」

会長「そうか?」

後輩「じゃあ会長のお家も、お雑煮とかお汁粉とかなんですか」

会長「ああ……いや、もう一つあったな」

兄「もう一つ?」

会長「いや、これはボクも最近はまったクチなんだが」

後輩「ど、どんな!? どんな食べ方なんですか!?」

会長「ふっふっふ……君たちは、ずんだというものを食べたことがあるかな?」

兄「ずんだ、っていうと……」

妹「あの、緑色のものですよね?」

会長「ああ! あれは、とてもとても美味しいものなんだ!」

後輩「み、緑色?」

 
兄「ああ、あれって結構インパクトがある見た目ですよね……」

妹「以前、近所の物産展で現物を見たことはあるんですけど」

兄「なかなか買う決心がつかないまま終わっちゃったよなぁ」

後輩「緑色……何だろう、全然ピンとこない……」

会長「やれやれ」

兄「?」

会長「物産展で見たくらいでずんだを知った気でいるとは、まだまだだな!」

兄「あ、あの、会長?」

会長「来週ボクの家に来てくれ。本物のずんだというものをご馳走してあげよう」

兄「どこの新聞社の人ですか、何岡ですか」

妹「そういえば、ようやくお父さんと和解したんでしたっけ」

後輩「やっちーって、何気にこういう話についていけてるよね」

会長「ボク主催、ボク主役のずんだフェアに乞うご期待!タッパーの持込も可!」

友「……ご期待!」

妹「友ちゃんの目が爛々と輝いていますね……」

兄「それはいいんだが、よだれまで出てるのはどうにかしないと」

ご無沙汰し過ぎで本当に申し訳ないです
決して某叛逆の円盤が届いてわっほいしてたとかじゃないです、いや本当に忙しかったんです本当に

なのでヌルヌルパンツを直に穿かせるのは勘弁してください

 
兄「友、お誕生日おめでとう」

友「……ありがとう、おにいちゃん」

兄「こうして一つ大人になったのに、友は全然大きくならないだあっ!?」

友「……おにいちゃん、デリカシーが足りないの」

兄「だからっていきなり頬を引きちぎりにくるなんて、友はいつからそんなバイオレンスな子になっちゃったんだ!」

友「……?ちょっと引っぱっただけ」

兄「ちょっとと言うわりに、俺の輪郭が左右非対称になるところだったぞ」

友「……おにいちゃん、おおげさなの」

兄(忘れていた、友はこんなに小さいけど)

兄(その気になれば俺を持ち上げちゃうほどのパワーファイターだということに……!)

友「……おにいちゃん」 クイクイ

兄「うん?」

友「……んっ」

兄「?」

友「……んーっ」

 
兄「ああ、はいはい……おめでとうな、友」 ナデナデ

友「んー……」

兄「それにしても、友はすっかり甘えん坊になったなぁ」

友「……いや?」

兄「嫌なわけないだろう、こいつめ」 ナデナデ

友「んー……」

兄「初めて会った頃は、もっとクールな子だと思ったんだけどな」

友「……おにいちゃんは、クールな子の方が好き?」

兄「まさか、甘えん坊な友は大好きだぞ」

友「…………」

兄「ん?」

友「……そ、そういう不意打ち、ずるいの」

兄(あれ?もしかして俺は今、ものすごく恥ずかしいことを言ったんじゃ……)

友「……おにいちゃん」

兄「お、おう」

友「……好き」

兄「…………」



この一部始終を陰から見ていた友母は、今日の夕飯にお赤飯を追加しようと決めるのだった

すっかり更新が途絶えてしまって申し訳ないです
なんか急に出張だの何だの増えたり新人が一気に二桁も入ったり、忙しいったらありゃしないんですごめんなさい

かれこれ速報に来て5年ちょい……
これだけ続くと、誕生日ネタもちょっぴり枯渇気味なのですよ

危なかった……まだ落ちてないよね?セーフだよね?

心配をおかけしてすみません、PCクラッシュ&実家からの呼び出しのコンボを食らってました

厄年はとっくに過ぎてるはずなんですがねぇ……

この一年、どうもついてないというか立て続けに災難に見舞われてる気がします
PC本体を買い換えるのは2回目だし物を買えば不良品を掴まされるし、もう何が何だか

妄想のネタっていうのは心の平穏から生まれるものなんだなーと、深く実感した次第です

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