猪木「末期ですかーッ!!」医者「はい」 (15)

ちょっと息抜きに

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大学病院

猪木「そうですか」

医者「全身に転移していて、レベル4の段階です。議員のお仕事は、お辞めになった方が宜しいかと…」

猪木「いやあ…辞めれませんよ」

医者「何を言ってるんですか!議員活動を続けらるなんて…」

猪木「バカヤローッ!バチンッ!」

医者「はひっ」

猪木「今、日本が大変な状況で、俺が癌程度にビビって、国民を、見捨てる訳にはいかねーだろ。」

医者「癌程度って…」

猪木「末期になっても元気に生きる!いくぞーッ!1・2・3……」

医者「ダァーッ!」

猪木「失礼します」

医者「お大事に」

病院屋上

猪木「末期の俺に、日本を元気付けられるのか……ん?あれは」

「ぼくには、無理なんだ……」

猪木「おいおい、どうした?柵なんか乗り越えて」

「い、猪木さん!?」

猪木「悩み事でもあんのか?話してみろよ」

「ほっ!ほっといてくだ…」

猪木「いいから話せ!この野郎!」

「はひっ」ビクッ


猪木「成る程な…」

「は…はい。ぼく…避難所と約束したのに…神SSが…一向に立てられなくて……限界なんです」ウッウッ

猪木(こいつはエスエス製薬の社員で、新しい栄養剤開発を、避難所の子供たちと約束したのに、守れず苦悩しているのか…)

「だから……うっ」

猪木「バカヤローッ!!バチンッ!」

「ほぎ!」

猪木「諦めてんじゃねぇよ!お前が諦めたら(栄養剤開発)避難所(子供たち)は、どうなるんだ!!」

「猪木さん……ぼく、頑張ります!」

猪木「元気があれば何でもできる!いくぞーッ!1・2・3…」

「ダァ……」

猪木「………ははは!あのヤロー、元気になり過ぎて、飛び降りちまった。俺は帰るか」

猪木「あれが今の日本の若者か…末期だなんて、言ってられねーな」

春一番「猪木さん!お久しぶりです!」

猪木「お~!久しぶりだな。元気にしてたか?」

春一番「はい。お陰様で…元気ですかーッ!」

猪木「ははは!…でも、顔色悪いぞ?ちゃんと飯食ってるか?」

春一番「えっ…ええ!絶好調ですよ」

猪木「…嘘つくんじゃねぇ!バチンッ!」

春一番「あだっ」

猪木「ちゃんと飯食えてる人間が、そんな痩せ痩けてるかよ!!」

春一番「……」

猪木「売れてねーんだろ!食えてねーんだろ!どうなんですかッ!!」

春一番「は…はい。もう、一週間程なにも」

猪木「バカヤローッ!下らねえ見栄張ってんじゃねぇ!…ほれっ」
猪木100万差し出す

春一番「猪木さん!?これは…」

猪木「ギャラだよ。『元気ですかーッ』って、ネタ見せてくれたじゃねぇか」

春一番「い……猪木さん」ウルウル

猪木「現金あれば毎日食たべれる!いくぞーッ!1・2・3……」

春一番「ダァーッ!!」


猪木「アントキノにも宜しくな」


春一番「はい!お疲れ様でした」

猪木「おう」

猪木事務所

秘書「先生、やはり議員を続けられるのは無理では…」

猪木「まだ俺は元気だ!元気があればなんでも出来る」

秘書「先生……」

緊急速報

猪木「ん?」

猪木事務所 10億所得隠し

猪木「………」

秘書「せ、先生!どうすれば」

猪木「お前に任せた…」

秘書「先生?」

猪木「バカヤローッ!俺は末期癌だぞ!!重病人だ」

秘書「さっきは元気って…」

猪木「末期になれば入院する。いくぞーッ!1・2・3……」

秘書「ダァーッ!!」

猪木「病院行ってくる」

秘書「はい」


秘書は吊った猪木は逝った




元気より現金が一番ダァーッ!試合終了

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