姉「いい加減姉離れしたら?」 弟「え?」(76)


姉「何か文句があるの?」

弟「いや、その…」

姉「まったく、男の子なんだから言いたいこと位スパッと言いなよ」

弟「…」

姉「あーあ、情けない。高校生になっても姉離れもできてないなんて」

弟「あのさ」

姉「ん?」

弟「そんなに言うなら俺に抱きついてないで離れてよ」

姉「はぁ? 馬鹿じゃないの? 姉離れなんだから弟が離れるのが筋ってもんでしょうに」ギュゥゥゥ

弟(滅茶苦茶言ってる…)

姉「困るわー、いい歳した弟に纏わり付かれて本ッ当に困るわー」ギュゥゥゥ

弟(かれこれ2時間は引っ付いてるのはどっちだよ)


こんな感じの使い古された何番煎じかも分からないネタです。
頭空っぽにして読める程度にダラダラとやって行きたいなと思ってます。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1370161320

弟「姉ちゃん、電話だよ」

姉「ん。あんがと」

弟(うちの姉は家の中だと携帯の電源を切るから、友達からの電話は家電に掛かってくるのだ)

姉「もしもし? あー、うん。そうそう…」ガシ

弟「?!」

姉「えー、無い無い。それは無いって…」

弟(しまった、このパターンは!)

姉「冗談もなにも弟とかマジでウザったいだけだよ?」グググ

弟(ヤバい、姉ちゃんの方に引っ張られる!)

姉「あのさー、そう言う風に私をブラコン扱いするの止めてくれない? 本気で迷惑だからさ…」

弟(人の胸に顔を埋めてニヤニヤしながらよく言うよ)

姉「はいはい。そう言う事にしといてあげる。…うん、じゃあまた明日。じゃあねー」

弟「終わった?」

姉「見て分かるでしょ。 ほら、さっさと電話置いてきてよ」

弟「なら離してくれない? 動けないからさ」

姉「私もリビングに行くんだけど?」

弟「いや、無理無理。動き辛いことこの上ないから」

姉「はぁ…だったら離れるぐらいしなさいよ。本当、馬鹿なんだから」ヤレヤレ

弟(俺は今怒っていいんだよな?)

姉「ほら、何もしないならこのまま行くわよ」

弟「え? ちょっ、待って! 階段! 階段がアッー!」ガン!ドカン!バキ!

姉「いつまで寝てるの?」

弟「むぅ…いつまでって、まだ7時前じゃん」

姉「早起きして損はないんだから、ほら早く起きる起きる」

弟(確か今日は姉ちゃんが日直だったか…)

弟「起きてから間髪入れずに飯突っ込むのもキツい」

姉「準備できた? そろそろ行くよ」

弟「わざわざ俺を待たなくても良いのに」

姉「ついでよ、ついで。そうじゃなかったら姉離れできてない弟なんかと一緒に行くわけないでしょ」

弟「手を繋ぐ必要もないと思うけど」

姉「私の意思じゃないもの。そっちが恋人繋ぎしてきたんじゃない」

弟「冤罪もいいとこだ…」

姉「あ、信号が変わりそう。走るよ!」グイ

弟(ぬかった! 隙を突かれて腕組みに移行されてしまった!)

姉「ボーッとしてないでよ、面倒が増えるんだから」ギュー

弟「ハイ、スンマセン」


iPhoneでIDがコロコロ変わるし次からはトリップ付けます

深夜でも同じスレタイを見た

トリップテスト

>>6-8
こちらで似たようなスレタイがないか確認しましたが深夜まではしていませんでした
パクるつもりは無かったんですが…

姉「寒いんだけど」

弟「ここの所気温の差が激しいからなぁ」

姉「ファンヒーターはもう仕舞ったし、クーラーにはまだ早い」

弟「(マズいな)それならコーヒーでも淹れようか?」

姉「んー、コーヒーよりも紅茶にしてよ」

弟「分かった。砂糖とミルクは?」

姉「どっちもいらない」

10分後

弟「はい、ドーゾ」

姉「ん。あんがと」ストン

弟(自然を装って俺の隣に移動してくるとはやりおるわ)

姉「…うん? 何これ、いつもと味が違う」

弟「あぁ、なんでも貰い物らしいよ。少なくともティーパックよりは良い物だってさ」

姉「物の良し悪しなんてどうでもいいけど、普段と違う分違和感が…」

弟「それなら俺のと同じように砂糖やミルクを入れてみたら? そんなに悪くないと思うよ」

姉「ふーん」ゴクゴク

弟「ちょっ?! それ俺の飲みかけ!」

姉「うるさいなー。そんなに騒がないでよ」

弟「人の物を掻っ攫っといてなんて言い草だ」

姉「こっちに砂糖とミルクを入れれば良いでしょ?」

弟「でもこれ、姉ちゃんの飲みかけ…」

姉「なにか、問題でも、あ・る・の?」ギリギリ

弟「(掴まれた腕から凄い音が響いてくる!)いや、なんにも無いです」

姉「…美味しい?」

弟「うん。さっきとあんまり変わらないけどね」

姉「ふーん」ギュ

弟(よく味わってみるとさっきのよりも甘ったるいような…ま、気のせいか)

弟「さて、授業も終わったし部活(帰宅部)を頑張るか」

姉「遅い。いつまで待たせる気なの?」

弟「いやいや、先に帰ってくれても構わないっていつも言ってるじゃん」

姉「これも部活(自称)でしょ。真面目にやらないでどうするの?」

弟(帰宅するだけの自称部活のどこに真面目にやる要素があるってんだ)

姉「まったく…わざわざ付き合ってる身にもなってよ」

弟「それなんだけど、俺に合わせるためだけに部活を辞めることはなかったんじゃない?」

姉「馬鹿言わないで。独りで帰るのが寂しいって泣き付いてきたのはそっちでしょ」

弟「だからあれは冗談だって何度も…」

姉「今時子供だって1人でもちゃんと帰れるのに、姉に手を引いてもらわないと帰れないなんて恥ずかしくないの?」ギュ

弟「俺の言い分は無視ですか、そうですか。そしてまた当然の如く手を握ってくるんですか」

姉「グズグズしないでさっさと歩く。他の人に見られたら恥ずかしいじゃない」

弟(恥らうどころか堂々と、誇らしげにしてるようにしか見えねぇ)

姉「そうだ。お母さんからお使いを頼まれてたから帰る前にスーパーに寄るから」

弟「げ?! まさかこのまま行くの? せめて手は離してよ!」

姉「却下」ズルズル

姉「なにこれ?」

弟「親父のお土産。なんでもゆるキャラ…なのか? のストラップだとかなんとか」

姉「形容し難い物体に目鼻口と手足が適当に溶接されてるだけにしか見えないよ」

弟「地域の手作りゆるキャラみたいだし、作りの粗さも味の一つなのかもな」

姉「幾らゆるキャラだからって何から何まで緩くしなくてもいいのに…」

弟「俺もそう思う…ん?」

姉「うん、これで良しっと」チャラ

弟「何してるの?」

姉「ほら、あんたの分も付けといたから」

弟「え? この不気味な物体を携帯に付けてなきゃならないの?」

姉「当たり前よ。折角父さんが買ってきてくれたのに付けてないと無駄になるわ」

弟(きっと親父はストラップじゃなく、ジョークグッズの延長線のつもりで買って来た筈だ)

姉「父さんのセンスの悪さも困ったものね。お陰で弟とお揃いで私もこの変なストラップを付けなきゃならないわ」

弟(凄ぇ嬉しそうな顔をしてる)

姉「あーあ、明日友達に見られたら説明しなきゃならないとか面倒だわー」クルクル

今回はここまで
また今日中にできたら投下したいです

テスト


姉「…」ナデナデ

弟「…」

姉「…」ギュー

弟「そろそろ勘弁してくれない?」

姉「は? 冗談言わないでよ。そっちが絡んできたから仕方なく相手してるんだから」

弟「近所で見かけた子犬の代わりにいじくってるだけだろうに」

姉「はい、お手」

弟「おい」

姉「はーやーく」

弟「くっ…!」

姉「ふふ、可愛い」ギュ サスサス

弟(握られた手が撫で回されとる)

姉「おかわり」

弟「断わる」

姉「ふん。まあいいわ」

弟「やけにアッサリ引き下がってくれたな」

姉「別に。私は寛容だもの」

弟「うん?」

姉「反抗期の子犬(弟)が歯向かっても気にしないってことよ」ナデナデ

弟「」

姉「こうやって戯れついてきた弟を構っちゃうから調子に乗って姉離れができないんだろうし、明日からはもっと厳しくしないとねいけないなー」スリスリ

姉「ふむふむ、なるほど」

弟「…」ススス

姉「なるほどなるほどー」トテトテ

弟(本を読みながら正確に付いて来た…だと?!)

姉「あのさ、弟は肉じゃがは好き?」

弟「肉じゃが? 別に嫌いじゃないけど凄く好きって訳でもないな」

姉「ふぅん。ならカレーは?」

弟「母さんのカレーは最高。それ以外のカレーは足元にも及ばない」キッパリ

姉「分かった。あんがと」トテトテ

弟「あれ? なにもしないで去って行った…」

数日後

弟「あ、この本姉ちゃんが読んでたやつか。付箋が付けてあるぞ」ペラ

手作り料理で旦那の胃袋を掴んで夫婦円満!
相手の好きな料理で手懐けよう!
これさえ読めば愛され奥さん間違いなし!

弟「」パタン

弟(今時こんな古臭い方法を載せるとか正気かよ! しかもなんで旦那だよ! せめて彼氏にしとけよ!)

姉「その本ここにあったんだ」

弟「へぁっ?!」ドキ

姉「♪」

弟(やけに機嫌が良いな)

姉「そうだ。今日のお夕飯はカレーだよ」

弟「え? うん」

姉「しかも今回は特別に私のお手製カレー。お母さん監修の自信作だから」トテトテ

弟(付箋の付いた雑誌…手作り…好きな料理…カレー……ファッ?!)ゾク

弟「姉ちゃんって友達いないの?」

姉「唐突になに言ってるのよ」ガッチリ

弟「え?! あ、いや、放課後は(俺と)直帰だし、休みの日も基本(俺と)家にいるなーと思って」

弟(実は姉ちゃんの友達から毎度素っ気無い態度を取られて悩んでるって相談を受けたことは黙っていよう)

姉「はぁ。お姉ちゃんにべったりで友達の少ないあんたと違って、私にはちゃんと友達がいるわよ」ヤレヤレ

弟「その割に友達付き合いは無いも同然じゃないか」

姉「あのね、あんたが纏わり付いてくるから文字通り身動き取れなくなってるのよ? そこら辺理解してくれないと困るんだけど」ガッチリ

弟(確かにコアラよろしく俺にしがみ付いてるせいで動けなくなってるわ)

姉「そもそもそんなに誘われないし、そうだとしても用事があったりするもの」

弟「用事って殆ど全部俺絡みじゃん。何度も言うけど放っておいてくれてもいいのに」

姉「さっきからヤケに友達友達言ってるけど、なにか企んでるの?」

弟「違う違う。単に気になっただけだ」

姉「ふーん、さてはアレね? その内私があんたを捨てて友達と遊ぶようになったらどうしよう…とでも思ったんじゃないの?」

弟(逆だよ。寧ろ友達と遊びに行ってほしいぐらいなんだよ)

姉「これだからシスコん拗らせた弟は困るわ。ま、私としては甚だ不本意だけど、もう暫くはあんたのそばにいてあげるから安心しなさいな」ニヤニヤ

弟「なんだか変な地雷を踏んで余計な勘違いをさせてしまった…」

短いにも程がありますが今回はここまで
基本的にオチが弱かったり投げっ放しになるのは仕様です

今晩わございます
今回も投下したいと思います


姉「この小説のここの部分を音読しなさい」

弟「また唐突になに言ってんのさ」

姉「はよ、はよ」トントントントン

弟「分かった、わーったから! 凄い勢いでページをトントンしないでくれ」

姉「はいはい」

弟「ったく。えっと、『姉貴、血の繋がりなんて関係ない! 俺の想いを受け入れてくれないならいっそ無理矢理!』…なんぞこれ?」

姉「駄目よ! お願いだから落ち着いて! こんなの嫌ぁあ!」

弟「!?!?」

姉「最近落ち着いたと思ってたから油断したわ! あんたはやっぱり筋金入りのシスコンだったのね!」

弟「ふおぉおおお?! あ、そう言う流れにしたいのか。じゃなくて、なんつー大雑把な罠を仕掛けやがんだ!」

姉「黙らっしゃい! 例え腕力に物を言わせようったってそうは行かないんだから!」ポテン クイックイ

弟「ソファーに寝そべって手招きすんな! せめて台詞と行動を一致させてくれ!」

姉「なにを訳の分からないことを! さあ、犯れるものなら犯ってみなさい! 私は絶対に屈したりなんかしないんだからね!」ススス

弟「わー! わー! 股を開こうとすんな馬鹿!」

姉「馬鹿じゃないもん!」パッカリ

弟「ギャーッ!」

弟「えっと、あ・ね・に・迷・惑・し・て・る・件っと」カタカタ

某ちゃんねる 某板 『あねに迷惑してる件』

同時刻 姉自室
姉「!」カタカタカタカタ ポチポチポチポチ


弟「さて、さっき建てたスレはどうなってるかな」

『姉にしつこくされて迷惑してるんだがどうしたらいい?』

『姉うp』

『むしろ>>1うp』

『姉のスペックは?』

弟「お約束だな…うん?」

『姉に構われるとか裏山』

『どうするもなにも押し倒せ』

『どうせ迷惑そうなフリして興奮してるんだろ? リア充爆発しろ!』

『それってリア充なのか? なんにしろ折角なんだし甘えさせてもらえ』

『そこから授乳プレイに移行するんですね分かります』

『早ぇよwww その前に段階踏むべきだろ』

『つまり赤ちゃん言葉プレイからか』

『お前いい加減にしろw』

弟「なんか面倒な流れに…って、100レス近くまで全部、姉に甘えろ的な書き込みばっかだし」

『最早一刻の猶予もない。今すぐ姉に告白してこい。そして結婚して末長く爆発しろ』

『そこから満を辞して母乳プレイだな』

『どんだけ乳を吸わせたいんだwww』

弟「よく見ると全体的に発言内容が似通ってるのばっかだ。もしかして自演…あ、IDはどれも違う」

『わざわざ自慢混じりのスレタイにするぐらい姉が好きなんだろうが姉離れも考えろよ』

『は? お前なに言ってんの? [ピーーー]よ』

『姉離れとか頭沸いてんだろ』

『とっとと消えろカス』

弟「あれま、途中から荒れに荒れてら。現状打破のヒントでも見付けられたらと思ってたけど、どうも無駄だったみたいだ」

同時刻 姉自室
姉「むぅ、途中まではスムーズに操作(PCと携帯での自演)できてたのに、最後の方で姉離れしろとか妄言を吐かす邪魔が入ったことだけが残念」

姉「でもあれだけ説得(自演)したんだし、この何処の誰とも知れない弟を正しい道に導けた筈ね。今日は良い夢が見られそうだわ」ムフー


弟「よーし、今度は知恵袋にでも書き込んでみるかー」

姉「暇ね」

弟「休みなんだし出掛ければ?」

姉「特に用事もなく無駄に外出するなんて面倒臭い」

弟(例によって友達からのお誘いを容赦なく断っといてよく言う)

姉「暇な時こそ無駄なことをせず、時間を有意義に使うべきだと私は思ってるの」

弟「ふぅん」

姉「だから今だけ特別に私に甘えさせてあげるわ」バッ

弟「その考えはおかしい…いやいや、そんな両腕を広げて待ち構えられても困る」

姉「まったく、普段は私が拒否したって無理矢理擦り寄って来るくせに、こんな時ばっかり常識人のフリをするんだから」

弟(日頃から常識人でいるつもりなんだが、どうやら俺の考えと姉ちゃんの考える常識人は違う存在らしい)

姉「じゃあ百歩譲って私があんたを甘やかすってのはどうかしら」

弟「なんで百歩譲ってもらわにゃならんのだ…しかも言い方を変えてるだけだし」

姉「ふぅ、我が儘な弟には手を焼かされるわね」ヤレヤレ

弟「会話が噛み合わねぇ…」

姉「こうなったら実力行使も厭わない!」ガバッ

弟「うおっ?! 結局いつもと同じ展開じゃん!」

姉「姉弟で仲良く夜のレスリングごっこ昼の部開催よ!」

弟「日本語が滅茶苦茶だ! ってか、なんかエロい以前に動きが本格的で痛っ?! アイデデデデデ!」ギリギリ

ゴキッ!

アッー!?

今回はここまで
一応確認してるつもりですが誤字や脱字を修正しきれてなくて申し訳ないです

乙!相変わらずのめんどくさいブラコン姉で何よりwwww

そういやこの兄妹は実?義理?

色々なレスありがとうございます
今日も僅かではありますが投下したいと思います


姉「あんたは彼女とか作る気ないの?」

弟「え? 彼女って作るもんなの? プラモかパズルだっけ?」

姉「…」

弟「あ、スンマセン。冗談だから出荷される豚を哀れむような眼は止めて」

姉「はぁ。馬鹿言ってないでさっさと質問に答えなさい」ガシ

弟「あー。そりゃあ俺だって歳頃の男子だし、そう言う願望ぐらい人並にあるさ。でもなぁ…」

姉「あぁ、皆まで言わずともいいわ。そうよねぇ、姉離れできてないあんたに彼女なんて夢のまた夢よねぇ」ニヤニヤ

弟(違うっつーの。毎日姉に何らかの形で抱きしめられてるような生活で、まともな男女の付き合いができるとは思えないんだよ)

姉「まあ、長い人生きっと良いこともあるでしょうし、彼女が出来ない程度で落ち込むことはないわよ」

弟「仮にそうだったとしても、わざわざ口に出して断言される方が余程ダメージでかいわー」ズーン

姉「まったく、この程度の事実を突き付けられた程度で凹むなんて困った弟ね」

弟(だったら凹ませてくれるなよ)

姉「ま、そんな情けない弟を慰めてあげるのも姉の義務よね。頗る面倒だけど、しょうがないから機嫌が良くなるまで頭をナデナデしてあげるわ」ドヤァ

弟「くそぅ、くそぅ! 自分を凹ませた張本人に慰められて腹が立ってるってのに、同時に何処かホッとしている自分が憎い…!」

姉「フフン、おーよちよち。お姉ちゃまが慰めてあげまちゅからねー」ナデナデ


姉「この所天気が不安定で洗濯物が溜まるわ」ゴソゴソ

弟「天気が良いからって休日にまとめてやらにゃならんのは実に面倒極まる」

姉「本当ねー」クンクン

弟「そりゃあ面倒ならコインランドリーとかで簡単に乾かせるっちゃ乾かせるけど、やっぱり外で干さなきゃ」

姉「そうねー」クンカクンカ

弟「あのさ、さっきから全部人に押し付けといてナニしてんのさ」

姉「チェックよ」

弟「…言い方が悪かった。俺のシャツを一心不乱に嗅ぎ回してるのはなんでさ」

姉「見て分からない? ちゃんと綺麗になっているか確認をしているの」

弟(これ以上ないくらい整った顔で、これ以上ないくらい無茶な言い訳をしてる)

姉「こうやって匂いを確認することで洗濯にミスがないか確認するのよ」プイ

弟「こっちを見れないくらい無理がある言い訳だと思ってるなら始めから言うなよ…」

姉「なんのことだか分からないわね。…やや! 次の洗濯が終ったようだから取って来るわ」トテテ

弟「シャツを持ったまま小走りで逃げて行きおった」

ガタガタ ゴソゴソ …スーハースーハー

弟「否、違う。あれは次の得物に狙いを変えただけだったか…」ガックリ


姉「たまに観るアニメも悪くないわね」

弟「…そっすか」

姉「暇潰し程度には充分過ぎるわ」

弟「…そっすね」

姉「なんかノリが悪いわね」

弟(休日の朝から胡座かいてる足の上に座り込まれて、見たくもないアニメ鑑賞に付き合わされてる身にもなってくれよ)

姉「それにしても最近のアニメって女の子しか出てこないのね」

弟「低年齢の女の子向けだし、ある意味で当たり前だと思うが」

姉「もっと男の子とかも出せば良いのに。そんで展開もグダグダ…そうしたらグッズもウダウダ…」ペラペラ

弟「別にそこまで深く考えることも無かろうに」

姉「あんたね…そうやって考えるのを止めて与えられるものや状況に疑問を挟まないでいると、その内それがクセになるんだから」

弟(そりゃそうかも知れないが、なにもプリティでキュアキュアしてる類のアニメで思考をフル回転させてまで語る必要はないと思う)

姉「大体こうして姉にべったりしてる状況を甘受してるのも駄目なのよ。シスコンを解決するためにも、もっと積極的に動こうとしないと」

弟「分かった。なら手始めに自分の部屋に戻ろうと思うんだけど、足の上から退いてくれない?」

姉「駄目よ。まだアニメが終っていないもの」

弟「姉ちゃんの話を聞くに、積極的に動いて状況を改善した方がいいと思ったんだが」

姉「今動いたとしてすぐにどうにかなるものじゃないわ。だからこのまま後ろから抱きしめなさい」

弟「さり気なく命令してるつもりでも、取って付けた感バリバリだからな?」ギュ

姉「それに部屋に戻ったら二度寝するんでしょ? それならアニメが終った後も今とさして状況は変わらないじゃない」

弟(こっちの台詞は無視っすか。…ん? 終った後も状況は変わらない? なんで変わらない?)

姉「そう言えば、そろそろあんたのベッドで使う私用の枕を用意なさいな。あんたの腕枕だと気持ち良いんだけど、ゴツゴツしてる分少し寝難いのよ」

弟(ベッドの中まで着いてくる気かい?!)

弟「…あのさ、俺的に今からシスコンを脱するために、ガチでマジな本気を出そうかなーと思ってるんだけど…」

姉「明日から本気出しなさい」

弟(それは本気を出さない奴の常套句なんだが)

姉「ふむ。アニメが終ったわね。さ、部屋に戻って少し眠るわよ。それと起きたら買い物に行くから」グイグイ

弟「散々それらしいことを言っておいて、結局いつもの休日と殆ど変わってないじゃん…」ガックリ

今回はここまで
自分で書いておきながら面倒臭過ぎると思ってしまう姉を可愛いと言ってもらえるのはとても有難いです
ちなみに>>29での質問については血の繋がった実の姉弟です

書きなれてないこともあって少量であっても時間がかかってしまいますが
次回まであまり間を開けないようにしたいと思います

そのうち弟が攻め側に逆転して
姉「ふぇっ!?」
ってなる展開があるって信じてる

こんにちはございます
時間が出来たので少し投下したいと思います

>>45
仮にそんな展開になったとしても姉弟の関係的に結局はこんな風になるかもしれませんね

弟「もう我慢ならん!」グイ

姉「きゃあーっ?! 劣情に駆られた弟に襲われるぅぅぅ!」ガバ

弟「ぬぅおお、手を離せぇぇ!」

姉「馬っ鹿じゃないの? 手を離したらそれこそ最後じゃない!」ギュゥゥゥ

弟「痛だだ! なんて握力だ!」

姉「箸より重い物を持ったことのない繊細なガラス細工みたいな手よ!」

弟「嘘付け! この逞しさを例えるなら万力…痛ぇ?!」

姉「えぇい! 良い加減観念なさい!」

弟「喧しい! 人を抑え付けながら無理矢理乳を揉ませといて、どの口が吐かしやがる! さっさと退いてくれ!」

姉「あんたが常日頃からキスしたくてたまらないと思ってるセクチーでプリップリな唇からよ! それと断る!」

弟「本当この姉もう嫌だあああ!」


姉「アウト!」

弟「なにが?」

姉「これよ」ズイ

弟「ん?」

姉「私と言うものがありながら、なによこのラブラブそうな写真!」

弟「あー、この娘ね。大人しくて凄ぇ可愛かったな」

姉「わ、私はお淑やかよ!」

弟「(また息をするかの如く出鱈目を)それと甘えん坊でさ。俺の傍から離れたがらないんだ」

姉「グムム…あんたがどうしてもって言うなら甘えさせてあげなくなくなくなくなくも無いわ!」

弟「(テンパってんなぁ)あ、結構です」キッパリ

姉「ガタガタ吐かしてないで甘えなさいよぉぉぉぉ!」ビェー!

弟「少なくとも脳味噌を揺らされてる間は無理だわぁぁぁ!」グラングラン

姉「だいたいなんでこんな写真があんのよぉぉぉぉ!」

弟「うぇっぷ、気持ち悪ぃ…。あのな、姉ちゃん?」

姉「グズ、ズズ…なに?」

弟「頼むからさ、たかが子犬(生後3ヶ月、雌)と一緒に写真撮った程度で興奮してくれんなよ」

姉「わ、私と一緒に写る時はこんな顔してくれないクセにぃ」

弟「あー…はいはい。姉ちゃん、もうチョイ俺に寄りな」チョイチョイ

姉「なによぉ…」

弟「ん」グイ パシャリ

姉「わ!?」

弟「ほれ。携帯カメラで悪いけど、この顔なら文句ないだろ?」

姉「…うん」

弟「姉ちゃんの携帯に送っといたからこれで機嫌治して…って、なんでまた泣いてんの?!」

姉「泣いてにゃい! クスン、今回はこん位で許してあげる。私の寛大さに感謝なさい」

弟「はいはい。優しいお姉さまのお心遣いに感激しきりでございますぅ」 ナデナデ

姉「フン、本当なら万死に値するんだから。許してあげる代わりに、もう少しこのままナデナデしてなさい」

弟「はいはい。お姉さまの仰せの通りに」ナデナデ

姉「♪」スリスリ


弟「姉ちゃん、ケーキ買ってきたけど食べる?」

姉「へぇ、あんたがケーキを買うなんて珍しいこともあるのね」

弟「友達がケーキ屋でバイトしててさ。売れ残りを安くしてもらったんだ」

姉「ふぅん。それじゃあ、モンブランを貰おうかしら」

弟「あいよ。なんでもモンブランは人気商品の1つなんだとさ」

姉「それは楽しみだわ。…ところで、その友達って女の子なの?」

弟「? いや、男だが?」

姉「あ、そう。ならいいわ」

弟(質問の意図が読めん)

姉「あら、そっちのケーキも美味しそうね」

弟「新製品のス…スーパー? チーズケーキらしい」

姉「なにがどうスーパーなのよ…」

弟「当然俺も聞き出そうとしたけど、結局最後まで教えてくれなかったんだ…」

姉「ま、まあ、そんなことはどうでもいいわ。それよりあんたのも一口食べさせなさい」

弟「ほれ、好きな分取ってもいいよ」スッ

姉「ふぅ、やっぱりあんたはお馬鹿さんね。私のフォークは今モンブランを食べるのに使っているのよ?」ヤレヤレ

弟(口の端にケーキの欠片をくっ付けながらキリッとされてもなぁ)

弟「それで?」

姉「味が混ざっちゃうじゃない。だからあんたのフォークで食べさせなさい」アーン

弟「えぇぇ…」

姉「はーやーく」アーン

弟「…仕方ないな」ヒョイ

姉「ムグ…モグ。うん。あんたの味がとっても美味しい」

弟(なんか表現微妙に間違えてないか? …いや、まさかな)

弟「そりゃあ良かった。気が向いたらまた買ってくるよ」

姉「ひょうね。たにょひみにひてひゅわ」モグモグ

弟「…あのさ、そろそろフォーク離してくれないと俺が食べられないんだけど?」

姉「…こひょわひゅ」チュゥゥゥゥ

弟「断んな!」


弟(基本的に朝の強い姉ちゃんだが、たまに思いっきり寝坊したり凄まじく寝起きの機嫌が悪かったりする)

弟「姉ちゃん、そろそろ起きないと遅刻するぞ?」

姉「むー、後5日…」

弟(でも間髪入れずに冗談言える程度は頭は回ってるんだよな)

弟「ほら、戯言言ってないで起きた起きた。朝飯抜きで登校する羽目になるぞ」ユサユサ

姉「いやぁぁ…まだ起きたくないぃぃ」グイ

弟「布団を被るな! ったく、こう言う時ばっかり阿呆みたいに馬力が出るんだからタチが悪ぃなあもう!」ガバ

姉「布団返してぇぇ…」

弟「母さんも早くしろって言ってるし、そろそろ諦めなって」

姉「むうぅぅぅ」ギュッ

弟「ぬぉ?!」

姉「眠いぃ」グイ

弟「ひ、引き摺り込まれ…うわっ?!」ドサッ

姉「弟布団は暖かいわぁ」

弟「ちょっ?! 布団の代わりに俺が覆い被さるとか、なにこの馬鹿剥き出しの状況!」

姉「今夜から布団の代わりに弟を掛けて寝るぅ…」zzz

弟「ちょっと姉ちゃん? 起きろってば! おーい!」

姉「…五月蝿い」キュッ

弟「ぐぇっ?!」

姉「幸せぇ」ムニャムニャ

今回はここまで
また夜に投下できればしたいと思っています


姉「ちょっとー? 買い物行くわよー」

弟「あ、それなら牛乳買ってきてよ」

姉「はぁ? なに勘違いしてるの。お母さんの命令であんたも一緒に行くのよ」

弟「えぇぇ…」

姉「苦虫噛み潰したような顔してないで、さっさと準備しなさい」

弟「折角、僅かでもリラックスできる時間が出来たと思ったのに…」

姉「愚痴を言いたいのはこっちの方よ。シスコン弟と一緒に出掛けてるのを学校の連中にでも知れたらと思うと気が気じゃないわ」

弟「その割にかなり気合の入った格好してるよな」

姉「なに? 私にみすぼらしい姿で外に出ろとでも?」

弟「違う違う。ただでさえ姉ちゃん美人なんだからそんな人目を惹くようなお洒落な格好よりか、もうチョイ普通の方が目立たないのにって言いたいんだ」

姉「あー、つまり私の可愛い恰好は自分の前でだけしてほしいと言いたいわけね? まったく、あんたのシスコンっぷりには呆れるわ」ニヤニヤ

弟(この姉は俺との会話の中でなにを聞いてんだろうか)

姉「本当なら弟のお願いを叶えるだけの懐の広さを見せるべきでしょうが、残念ながら今回に限ってはできないわ」

弟「うん?」

姉「近所のスーパーに行く程度ならそもそもこんな服なんて着ないけど、それよりも大きい所に行くんだもの。それ相応の格好をして然るべきじゃない」

弟「げ?! まさか駅前にできたデカい所に行く気かよ? 余計に人目につくじゃん」

姉「仕方ないのよ、お母さんからの指示なんだから。それよりもあんたと一緒にいる所を見られる方が問題よ」

弟(困るだなんだと言いながらやたらニコニコしてるんだが…)

姉「さ、そろそろ出発するわよ。あんまり遅くなるのもよろしくないんだし」

弟「はいはい、こうなりゃ腹を括ってお伴しますよぉ」

姉「あー、もしも知り合いに見つかったらどうしましょう。恋人とかに間違えられでもしたら大変だわぁ」

弟(ヤベェ…出来たばかりで絶好のデートスポットになってるらしいから、下手すれば冗談じゃ済まない事態になりかねない…)

姉「それじゃあ、行くわよ」ギュ

弟「腕組む必要はないんじゃない?」

姉「あんたが迷子にならないための姉からの気遣いよ」

弟(あああ…面倒ごとが増えるフラグが重なって行くぅぅぅ…)

姉「誰にも見られないといいわねー」ウキウキ

弟「心の底からそうあって欲しいと思うぞ…」ゲンナリ


姉「借りてきた映画を見ましょうか」

弟「昨日借りてきたやつ? 姉ちゃんはなに借りたんだっけ」

姉「これよ」ズイ

弟「げぇっ?! またスプラッターホラーかよ! 俺そっち系のは苦手だって言ってるじゃん!」

姉「だぁーらっしゃい! あんた如きに拒否権なんて上等なモノ、端から存在すらしないのよ!」

弟「いやぁー! お助けぇー!」ズルズル

数十分後

弟「うっっぎゃあぁぁぁ!」ガシ

姉「ったく、男の子のクセにこんなに怯えてみっともないわね」ニコニコ

弟「作り物だって分かってても怖いモンは怖ぬあぁぁぁ?!」ギュゥゥゥ

姉「ふふ。ちょっと、幾らなんでも力込めすぎよ。少しくすぐったいじゃない」

弟「姉ちゃんにゃ悪いが現状加減は無理ゃぁぁぁ!?」

姉「ん!? こ、こら、どさくさに紛れて変な所触っちゃ…あ! 駄目ぇ」ビビクン

弟「あひぃぃぃぃっ!!」アバババババ

姉「もう、いつまで建っても甘えん坊なんだから。……安心なさい。これからもずっとずっと、一緒に居てあげるわ」ボソッ

いつにも増して短くて少ないですが今回はここまで
トリップが思い出せて良かったです
次は近い内に投下出来るようにしたいと思ってます

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