神山「口寄せ屋?」森野「そう。」(71)

・スレ立て二回目
・別のssと掛け持ち・GOTH×低俗霊(誰得)
更新遅いです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1371434497

あれ?失敗したと思ったのに立ってる?

見てる人がいるか分かりませんがちょっと待っててください。

放課後、僕が帰り支度をしていると森野が話しかけてきた。

「神山君、口寄せ屋って知ってる?」


相変わらず何の脈絡も無い。


「・・・いや、知らないけど。」


「・・・そう。」


会話が途切れる。恐らく聞いてほしいのだろうと判断する。

「・・・その口寄せ屋って言うのは何なのかな?」


「・・・あなた口寄せって何なのか知ってる?」


質問に質問で返された。僕は答える。


「青森県の方にある恐山っていう場所が総本山で、自分の身体に霊を乗り移らせて生きている人と会話をしたり、占いをしたり、後はそれを職業にしている人が盲目、若しくは弱視の女性ってことくらいしか分からないな。」


「詳しいじゃない。」


「・・・そうでもないよ。」


それきりまた話が途切れた。僕はまた聞く。


「・・・で、その口寄せ屋がどうかした?」


「今日他のクラスの人が話してくれたの。事件や事故の起きた場所で幽霊が出るようになったとき、役所からその現場の調査、浄化を依頼される口寄せ屋っていう職業の人がいるらしいわ・・・。」


僕は途中から話を聞き逃していた。


正直、僕に取って興味があるのは死体であり死者の想いなどどうでもいい。第一、


「・・・胡散臭い。」


「そうね・・・。」

彼女の話は終わったようだ。


僕は支度を済ませ教室を出る。既に用意を終えていた森野も僕の後から出てくる。


帰り道は途中まで同じだが別に家がちかいわけでは無い。僕は駅に行くし、彼女は歩いて家に帰る。

その間会話は無くその日最後にした会話は・・・


「・・・じゃまた明日学校で。」


「さようなら神山君。」


だけだった。


ここまで。不定期更新です。

ミサキにちんこ責められたい

>>1です。レス感謝です。ファンがいるとは思いませんでした。

まだ、書き上がっていませんが一つ注意を。

コラボしているのは
MONOPHOBIAではなく DAYDREAMです。
では。

どっちの作品も好きだわ。期待。

>>1です。もう少しかかると思いましたが期待してる方もいるようですし、テストを兼ねて投下します。

深小姫sideです。

東京都 某所
崔樹 深小姫のマンション


「・・・ですからまた、深小姫さんに口寄せをお願いしたいと・・・ミサキさん?」


「・・・そ~いちろ~ぉ・・・!」


「ひいっ!」


「・・・いい加減にしろよ!今月に入ってからあたしは一度も休めてないんだよ!」


私は自分の部屋で目の前の男に怒鳴り散らしていた。


現在私は口寄せ屋としてとある案件の解決に追われている。

本業・・・といっていいのかは分からないが(というか認めたくないが)女王様は休業中だ。現状こちらが忙しすぎて手が回らない。仕事着は口寄せの時に着てるけどね・・・。


「大体!眼球コレクターだぁ!んな変態警察に任せときゃいいんだよ!」


それが出来ないから自分が駆り出されていること位私にだって分かってる。


ウェルテル効果による集団自殺事件に協力して以来私にはこの手の案件が警察から回ってくる。


役所からの報酬、警察からも口止め料を兼ねて金一封がでる。それはいい。それはいいのだが、しかし・・・


今回は長い!長すぎるのだ!七月初旬に始まった事件がもう中旬に差し掛かっていた。


世間ではもう夏休みを取っている人間さえいると聞く。


お金も貯まった。今度こそ夢の海外旅行に行きたかったのに・・・。


そんな私は今、金も払わない究極の変態の相手。何たることか。


散々当たり散らしたものの惣一郎はいよいよ私の扱いに慣れてきたらしく最後は・・・


「それじゃあ明日は十時に迎えに来ます。」


丸め込まれる。そんな私は相当甘いのだろう。


キツく出れないのは当然だ。私が休めないのは彼の所為では無い。


私はソファに座ったまま鷹揚に手を振り惣一郎を見送った。

彼が帰った後、私は食事もせず酒を煽り眠った・・・。


ここまで。モノローグの少ない低俗霊をssに興すのは難しいです。


次の更新は大分、かかると思います。
深小姫の語り部に違和感があるようでしたらご意見をお願いします。


それでは。

投下します。

東京都 某所
神山樹の家


家に帰った僕はいつものように母親と妹をやり過ごし新聞を持って部屋に入る。いつものようにスクラップブックを取り出す。


新聞から目当ての記事を探し出し、切り取る。


眼球コレクター・・・死体から目玉を持ち去る猟奇殺人犯。その殺害方法は多岐に渡り、目玉を持ち去られている以外は被害者に共通点は無い。


僕としては老若男女問わず殺していることからあの事件を思い出していた。


リストカット事件。

犯人は今、どうしているのか。不思議と彼の事件はあれから目にしない。無論、彼が犯人という事は無いだろう。彼ほど手を愛していた人間はいない。


現在この事件はかなり離れた町で起きているため僕と接点は無い。只、もうすぐ来る夏休みに合わせ僕は何とか母親に二週間の一人で旅行に行く了解を取り付けた。後は森野に気付かれなければいい。

今回はどうしても一人で行きたかった。犯人は今のところ一日に五件のペースで事件を起こしているらしい。毎日ではないが。


もし、運が良ければ犯行現場に立ち会い、あわよくば犯人のコレクションを・・・。いずれ来る時を思い、僕は声を上げずに笑った・・・。

ここまで。


・・・二週間の一人で
>のは入りませんね・・・。

乙。確かにミサキ女王様は難しそうだな。原作は絵による表現が強いし。

>>1です。レス感謝です。これから投下します。

東京都 某所
神山樹side 終業式


僕は改めて明日からのことを思い浮かべていた。既に準備を終え、明日の朝早く出発するつもりだ。僕は彼女の方を伺う。


森野・・・。幸か不幸か彼女の席は現在、僕の隣である。彼女の方を見ずに様子を窺うがいらぬ心配だったようだ。彼女は惰眠を貪っている最中であるらしい。

よくよく考えれば彼女は終業式にも顔は出していなかった。集合の際いくら声をかけても起きず途方に暮れる担任の顔を思い出す。


「・・・ハハハ!おいおい。そりゃ~ねぇよ・・・。」


突然笑い声が聞こえた。前を見るとクラスメイトが二人こちらの机の前におり笑っていた。


二人の雰囲気から察するに僕が言った冗談か何かを受けて笑ったらしいが僕は二人に何を言ったのか思い出せなかった。

こういう状況はいつもの事だが今日は危うくボロが出るところだった。僕は教室の時計を盗み見て今日の日程が終了していることを確認すると適当に話を切り上げ席を立った。


二人と教室を出る際、森野の事を一人に聞かれたが多分疲れてるんだ。寝かしといてやろうと言った。


それがいけなかったらしい。下手に気遣うような事を言ったため散々からかわれた。


実際は面倒くさかっただけなのだか・・・。


家に帰り夕食が出来るまで部屋で本を読み、過ごした。食事が終わった後は明日のことを考え早めに休んだ・・・。


東京都 某所
深小姫side 神山樹が町に現れる日より数日前


「どっ、どうですかミサキさん・・・?」


あいつの裏返った声を聞き私は溜め息をつく。幽霊が怖いなら配置転換を願い出るように何度も言っているのに・・・。

あいつはいくら言っても聞きやしない。その理由は分かりすぎる位分かっているが・・・。


幼少期から霊とともに会った私にとって幽霊が怖い男など論外である。


実際彼は格闘技の素養がありこんな所で幽霊相手にギャーギャー騒いでいるより・・・


違法に物件に居座っているチンピラやヤクザを相手にしてる方が何倍も楽だし向いているだろう。


女王様なんてやってると色々な男と出会うことになる。皆本性が例えマゾだとしてもそれは性格の本質はまた別物である事が多い。


色々な人がいた。格闘家だったり、政治家だったり、変わり種だと店の人間の話だが青年実業家、極端なところだとフィクサー何かが。


私のような人間からするとフィクサーを仕事と考えるかは微妙である。


まあそれはさておき、ある意味は私は多くの男の秘部を見ているわけだが、そのせいか私は男に夢を見ることはない。


父親がクズだったからとも言えるが。


男に私は何も求めることはなく大抵私は求められる側の人間だ(そう言えば最近、充の相手をしてあげてない。今日くらい行ってやろう)


男に何を求めないのに求められるばかりのせいで私自身は少しずつ擦り切れていくことになる。


そんな私が結果的に強さと優しさを求めた相手を女性・・・つまり同性に求めたのは当然の話であろう。


いや、やっぱり違うかな・・・ルナ・・・私は彼女を助けられなかった。私は与えているようでその実、快楽以外は何も与えられない。


相手に強さや優しさを求めるというのは嘘だった。私は結局依存し合う関係に憧れただけ


この理論ならあいつでも充でも良いはずなのに・・・。


「ミサキさん!どうしました!?」


彼の言葉が私を思考の海から私を引っ張り上げる。


「・・・惣一郎。」

「・・・え!?」


「・・・口を閉じろ。目を瞑れ。」


「えっ・・・わかりました!」


馬鹿正直に言われたとおりにする。


「よし、歯を食いしばれ~」


「えっ・・・ごぶぁっ!」


私は彼をこの手でぶん殴っていた。


「みっ、みしゃきさん・・・突然何を・・・」


「・・・よし!行くぞ惣一郎!」


「・・・えっ!?ちょっ、ちょっとまっくだしゃい、みしゃきさん!?」


あいつが後ろからついてくる。


そうね・・・この仕事が終わったら予定通り旅行に行こう・・・あいつを連れて。


さっきまでとは違って私は晴れやかな気分で例の変態をぶん殴ってやる決意を固めた・・・。


ここまで。酉の付け忘れ、おまけにsageてしまいました。すいません。


GOTHは基本的に小説版準拠です。漫画の方からもネタは拝借してます。


では。

乙。期待

乙。
細かいツッコミだが三点リーダは「…」ではなく「……」みたいに二個続けてが基本だと思うよ。

奥瀬サキの作品はどれも好きだなー。でも必ず打ち切りになるという運命が

>>1です。レスとご指摘感謝です。とりあえず三点リーダについては直してみました。では投下します。


あっ、すっかり忘れてましたが深小姫の恋人の名前はルナじゃなくてルウナでした。すいません。


ではいきます。

東京都 某所 樹side 出発当日の朝


朝食を食べ外に出る。妹の……


「お土産買ってきてね~♪」に適当に返事を返しメモ帳に書き込む。


薄着にしているし、まだ午前中だが日差しがキツい。


暑い……自然にそんな呟きが口をつく。歩きながら現在、眼球コレクターについて分かっている事を整理してみる。


・一日に大体、五件の犯行を行っている(毎日ではない)


・目撃情報が無い(死体が発見されるのは大抵人気の無い場所らしいが……七月初旬に始まった事件で今日まで一度も発見されないということが果たして有り得るだろうか……?)

ちなみに現在、事件の起きてる町ではパトロールを強化し、昼夜問わず町中のあちこちに警官が配置されているらしい……。


にも関わらず事件は起き続けている。このことから既にある程度犯人の目星をつけてはいるがあくまで当て推量にすぎない。


今はっきり分かってるのはこれくらいか……。


後は行ってみないと分からないが……何とか二週間で答えをある程度出せるといいんだけど……


犯人の残した痕跡すら確認できなければ行く意味はない。まあ後は運次第か。


そして僕は駅まで汗を拭きながら歩いた……。


東京都 某所
崔樹 深小姫のマンション 深小姫side
事件発生から三日目

「……」


「ミサキさん。拒否権はありません。」

「今回の依頼……断れば……警察は藤原充、椚アイ、柧武 惣一郎、崔樹 深小姫……あっ、それからミサキさんのお父さんもですが……全員警察の方に連行するそうです……。」


「……罪状は……?」


「何とでもなると……」


「……」


「……ミサキさん……受けてください……お願いします……。」


そういって私の前で頭を垂れ土下座までする姿は酷く滑稽に見えた。


多分、この男は自分が責を負えばどうにかなる話なら甘んじて受けるのだろう……。だが今回は……

「……頭、上げろよ。」


「……ミサキさんが了解するまで出来ません……。」


私は溜め息をつきながら頭をわしゃわしゃとかきむしった。

私は彼の顎を思いっきり蹴り上げてやった。


「……ごぶっ!なっ、何を!?」


「頭上げろって言ってんだろうが!」


「だから僕はあなたが承諾するまで……!」


「……受けるよ。」

「えっ!?」


「……やるって言ってんだよ!何度も言わせんな。」


それがこの一件を押し付けられた瞬間だった……。


「ミサキさん?どうしました?」


車の運転をしながら惣一郎が聞いてきた。


「んっ……ちょっと、考え事を、ね。」

「……僕から言うことじゃないですけど……やっぱりお疲れのようですね。次の現場まではまだ結構ありますし寝てて良いですよ。」


「んっ…そうさせてもらう。」


そう言って目を瞑ると一気に睡魔が襲ってきてそのまま私は眠りについた……。

ここまで。

乙。心霊現象と現実の事件がどう絡むか楽しみだわ。

>>1です。レス感謝です。樹sideのみですが投下します。

東京都 某所 樹side
出発当日の午後


僕は電車から降りると凝り固まった筋肉を解していた。


予想以上に時間がかかってしまった。僕はメモを確認すると比較的新しい現場に向かった。古い現場はもう警察が調べ尽くしているだろうし意味がない。


勿論、殺人事件の現場に立つのは僕の趣味だが今回は時間が無い……。また、今度ゆっくり来ることにしよう。さて、もう宿は確保してある。思いのほかお金がかかったが仕方ない……。僕はとりあえず最初にリストアップした現場に向かう。


……考えてみればこうなるのは当たり前だろう。現場にはKEFP OUTの文字の付いた黄色いテープが張られその前には警官が二名……。当然入れない。


といってここで引き下がれない。僕は物陰から様子を窺っていた。暫くすると車が近づいて来る音が聞こえてきた。僕はとっさに身を隠す。

現場に到着したのは何の変哲もないワンボックスカーだった。そこから一組の男女が降りてくる。


男性の方はくたびれたスーツを着た冴えない男だった。眼鏡を掛けている。


女性の方は鮮やかな白髪、多少日に焼けてはいるが白っぽい肌、アルビノを彷彿させる。


顔立ちは整っており少なくとも十人中九人は美人だと形容するだろう容姿だった。夏だというのに何故かコートを着用していた。


その異質な組み合わせの二人は警官の方に向かって歩いている。職務を果たそうとして二人に警官が何事か声をかけている。


距離があるので声は聞こえない。男の方が何かを言い後ろにいる女性を警官に示している。そして何故か警官が敬礼し、こちらが呆気に取られる中、黄色いテープを持ち上げ出来たスペースを女性がくぐり悠然と歩いて行った……。


ここまで。深小姫sideも残ってますし続きは近い内に投下します。

乙。そういやミサキ様は白髪赤目だったか。
中身が男前過ぎて神秘性とか全然ないけど、文字にされるとまたちょっと印象違うわ。

>>1です。投下の前に二つほど謝罪する事があります。一つは>>1の構成力不足により深小姫sideが説明による地の分だらけになりました。ある程度は行間も空けましたがどうしても読みづらい時は読み飛ばしてください……。二つ目はこっちてま一つ問題がありましてもしかしたら一ヶ月くらい投下が出来ないかもしれません。


只、伸びる可能性もありどちらにしろss速報は二ヶ月立つとおちてしまうのでその場合は楽しみにされている方には申し訳ありませんがおとして頂いて構いません。


本当にすいません。

ではこれから投下します。

>>38
こっちで一つ問題がありまして……ですね。すいません。


では、今度こそ投下します。

東京都 某所
深小姫side 同時刻


私は惣一郎に口利きをしてもらい現場を訪れた……。


気を落ちつかせ、精神を集中し、その場に居る霊の言葉を読み取り、反芻し、己が口でその言霊、最後のメッセージを紡ぐ。


口寄せとは死者の口を真似、その言葉を生者の元へ届けること。


私はアンプであり彼、若しくは彼女達はギター……その聞こえぬ唄を響かせ、増幅させる。生者達に聞かせるのだ。その詩を……そして……

「……やっぱり今回も駄目か……。」


最近、口寄せが上手くいかない……。始めは私の調子が悪いのだと思っていた。しかし……


「……気晴らしに受けた別の案件だとはっきり聞こえたのよね~……」


誰に言うとでも無くそう呟いてみる……。


実際、彼女の周りには誰も居らず彼女も声を潜めていた……。


「……」


結果出された答えは……


「……同業者……。」


無論、そうとも限らない。この事件……何かがおかしい……。あちこちの現場を巡ったが、ここのように被害者の霊の存在を確認出来ない場所もあれば、存在を確認出来たが言ってる事が支離滅裂で判断不能……まあこれに関してはどの霊も同じで普通口寄せ屋は皆、霊の浄化を行う時、その霊の意味の通らない独白を聞き……


そこから浄化に必要な言葉を抜き取り、死者の鎮魂に必要な言葉、物、そして人を用意するのだ……。


只、今回は事情が違う。浄化はいずれ行わなければならないだろうが今回は後回しだ。正直自分一人では手が回らないという本音もあるが……。


さて、改めて考えてみる。今回すべき事は浄化ではなく、被害者の言葉から犯人の特徴を洗い出すこと。普通、殺人事件の被害者の霊というのは例外無く悪霊寸前か悪霊と化し、その想いは極端にドロドロし、濁っている。


その憎悪の中から犯人の特徴という小さな鍵を探し出すのは並大抵の事ではない。


只、やるだけでいいのなら私でなくても少し手慣れた者や、駆け出しの口寄せ屋、何なら人より霊感の強い人間でも不可能ではない。


実際私より上手くやる口寄せ屋は沢山居るだろう……。


つまり大抵の被害者は犯人に関する情報を持っているのだ。普通は。だが今回に限っては……

「無い……。」


被害者が犯人の特徴を言わないというよりは明らかに知らない。それに……


「聞き取るのは恐ろしく容易ね……。」

この事件の被害者は不思議な程濁りが見られない。濁りがあるとしてもそれは殆どが現状に関する自問自答や混乱、早い話が自分の死を一切認識できていないのである。普通死んだ人間というのは自分の死のきっかけに関しては覚えているものだ。


でも、今回の事件に関しては被害者にその記憶は無い。その理由は……


「……プロの犯行……。」


世間では犯人の眼球を抜き取るという行為が故、猟奇殺人と騒がれているが、実際の遺体は、見せて貰ったが非常に綺麗というと語弊があるが……


要は犯人は鋭利な刃物で一撃で被害者を死に至らしめており外傷はその致命傷一カ所のみである。目の方も殆ど余計な傷を付ける事無く眼球から視神経を剥がすことに成功していたようだ。[ピーーー]のもプロだが医療技術に精通しているというのが警察の見解である。


「……」


そこまで考えたところでいよいよ胸糞悪くなり私は溜息を一つつく。今回の現場には手掛かりは無い。私は後ろを向き惣一郎の元に帰ることにする。


「無い……。」
被害者が犯人の特徴を言わないというよりは明らかに知らない。それに……
「聞き取るのは恐ろしく容易ね……。」この事件の被害者は不思議な程濁りが見られない。濁りがあるとしてもそれは殆どが現状に関する自問自答や混乱、早い話が自分の死を一切認識できていないのである。普通死んだ人間というのは自分の死のきっかけに関しては覚えているものだ。
でも、今回の事件に関しては被害者にその記憶は無い。その理由は……
「……プロの犯行……。」 世間では犯人の眼球を抜き取るという行為が故、猟奇殺人と騒がれているが、実際の遺体は、見せて貰ったが非常に綺麗というと語弊があるが……
要は犯人は鋭利な刃物で一撃で被害者を死に至らしめており外傷はその致命傷一カ所のみである。目の方も殆ど余計な傷を付ける事無く眼球から視神経を剥がすことに成功していたようだ。殺すのもプロだが医療技術に精通しているというのが警察の見解である。
「……」
そこまで考えたところでいよいよ胸糞悪くなり私は溜息を一つつく。今回の現場には手掛かりは無い。私は後ろを向き惣一郎の元に帰ることにする。


そういえば折角例の衣装を着用しているのに私は随分コートを脱いでいない。気合いを入れる必要が無いからだ。まあ別に私は露出狂のつもりは無いからこれでいいのかもしれないが……


惣一郎の元に戻り私は車に戻らず惣一郎を連れとある場所に向かう。そして……

「……アンタはさっきからそこで何をしているのかしら?」

そういえば折角例の衣装を着用しているのに私は随分コートを脱いでいない。気合いを入れる必要が無いからだ。まあ別に私は露出狂のつもりは無いからこれでいいのかもしれないが……


惣一郎の元に戻り私は車に戻らず惣一郎を連れとある場所に向かう。そして……

「……アンタはさっきからそこで何をしているのかしら?」

ここまで。途中意味の無い訂正、連投失礼しました。ちなみに酉を晒してしまったため次いつ書けるか分かりませんが取りあえず酉は変えることにします。


何とか二ヶ月以内に目処が立ったら続きを書きます。本当にすいません。
では、失礼します。

訂正します。6月8日から一ヶ月間書き込みが無ければHTML化されるようになったそうです。


運良くこちらの案件が片付けば良いですがそうならない可能性が高いです。すみません。勝手ですがやっぱりおとしてください。一応目処が立ったら見にきます。


もし残ってれば書きます。すみません。では失礼します。

忘れてた。自分でするのも変な感じですが一応貼っておきます。


【運営から】 6/8から1ヶ月間書き込みのないスレッドは自動的にHTML化されます

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1368247350


>>48
ミスりました……。

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1368247350

乙。とりあえず色々慌てすぎだから落ち着けwwww

>>1です。前回はとちくるってしまい申し訳ありませんでした。


短いですがこれから投下します。

樹side


声をかけられ僕は振り向く


「……」


「そう。アンタよ」

「……」


「もう一度聞くわ。アンタはそこで何をしていたのかしら?答えなさい。」


黙っていることも誤魔化すこともこの人の前では不可能だろう……何故かそんな気がした。


「……僕は殺人のあった場所に行くのが趣味なんです。まあ観光みたいなものです……。」


「……ああ!あんたもしかしてGOTH?」


「……世間ではそういわれてるみたいですね……」


「……ふ~ん、そう。」


彼女はスーツ姿の男性の方を向き


「…惣一郎、飯食いに行くぞ。車出せ!」


「…え?はっ、はい!」


「ほら!早く!」


そうして二人は車に乗り込む。あまりのことに僕が呆気に取られていると……


「何してんの!アンタもさっさと来る!」


蚊帳の外かと思えば僕にも来いとさっきの女性が言う。


逆らうことも出来そうに無い。僕も仕方無く車に乗った。


僕が後部座席に乗り込むと車は走り出した。


さっきの女性は乗り込むとすぐ寝てしまったようだ。男性の方が僕に聞く。


「……すみません。強引な方で……。それであなたは何が食べたいですか?」


特に何も考えず偶々頭に浮かんだ大手ファーストフード店の名を告げる。


「…じゃ、そこにしましょうか」


車を運転しながら彼の異様に鋭い質問に一つずつ丹念に答えていく。


「……あなたは人間関係に関する意識が相当希薄なようですね……」


「……」


そうこうしてるうちに車は店に着いた。

ここまで。次はもうちょっと書きためしてから投下します……。


例によって更新は遅いと思います。まあ見てる人もそれほどいないとは思いますが。

ってこれならかまってちゃんか。さすがに気持ち悪いな

>>1です。投下します

奢るという彼の申し出を丁重に断りアイスコーヒーを購入した僕は席に着く。


女性の方は些か多すぎる量を注文し、男性の軽い量を頼んでいた。全員の量が揃った所で彼が口を開く


「…本当にそれだけで良いんですか?さっきも言った通り奢りますよ……?」


「……別にお金を持ってないわけじゃありません。お腹が減っていないだけです」


「……ソレならば良いんですが……」


「…っとすいません。自己紹介がまだでしたね。僕は東京都生活対策課の柧武 惣一郎と言います。こっちは崔樹 深小姫さん」


彼が傍らの女性を紹介する。


「…僕は神山樹と言います」


「……かみやまいつき君ですね。どんな字を書くんですか?」


「神様の神に山、いつきは樹海の樹です」


「ふむ。成る程……」


何故か彼は僕の名前を手帳に書き込んでいた。


「……え~とそれでですね……今回あなたを呼んだのは……」


「あんた今回の事件どう思う?」


「ちょっちょっとミサキさん!?」


「悪い。ちょっと黙ってて……で、どう思う?」


「……何故僕に?僕は人が死んだ場所を彷徨くだけの素人ですよ……?」


「…こっちも素人よ。今はわけあって手伝っているだけ……実を言うと完全に煮詰まっちゃっててね……警察も、アタシ達も。だから忌憚のない意見を聞きたいわけ。別に難しく考える事無いわ」


「……そう言われても僕もこの町に来たばかりでまだ何とも言えませんが」


「でもここにわざわざ来たという事は下調べはしてきたんでしょう?」


「…新聞や週刊誌を読み込んだだけですよ…」


「じゃあアンタの知ってる事を話してくれる?」


僕はこの事件について知っていることを話した。警察に協力しているならば知ってるいることばかりなのに彼女は目を瞑り興味深そうに頷いていた。


「知ってる事に関してはなかなかね。流石にまだアタシ達に分があるけど」


普通警察関係者に事件に関するる情報量で上回る一般人が居るのだろうか?……ついでにずっと気になっていた事を聞いてみる


「…一つ聞いても良いですか?」


「……質問によるわ。」


「今回の事件情報を規制していませんか……?」


「……鋭いわね。確かにその通りよ」


「……差し支えなければお教えいただいても?」


「……アンタがもう少し喋ってくれたら考えても良いわ……」


「……事件に関する事なら既にお話ししましたが……?」


「…私はアンタの意見を聞きたいと言ったはずだけど?アンタもしかして犯人の目星付いてるんじゃないの?」


「何故そうおもったんですか?」


「…特に理由は無いわ。強いてあげるなら女の勘…かしら?」


「……所詮素人推理です……お役にはたてませんよ」


「…それが聞きたいのよ。こっちは」


仕方無く自分が考えている犯人像を話した。


「…成程。それは考えてなかったわ」


「…それじゃ、教えてもらえますか……?」


「……私は考えてみると言っただけよ?」


この返事は予想していたがこれぐらいは言っても構わないだろう。


「……卑怯ですね……」


「……大人は狡いものよ……」


僕は氷が溶け薄くなったアイスコーヒーを飲み干すと


「……それじゃ、僕はこれで失礼します」


そう言って席を立った。


「お送りしましょう」


柧武さんがそう言って席を立とうとした。


「……ここはさっきの場所から離れてないので一人で大丈夫です。……さようなら柧武さん」


そして女性の方に向き直り


「…さようなら゛口寄せ屋゛の崔樹 深小姫さん」


その瞬間確かに彼女の目つきは鋭くなった当て推量だったが当たっていたようだ。


僕はそのままもう二人を見ることなく店を出た……。


ここまで。

>>57
訂正
×女性の方は些か多すぎる量を注文し、男性の軽い量を頼んでいた。全員の量が揃った所で彼が口を開く


〇女性の方は些か多すぎる量を注文し、男性は軽い量を頼んでいた。全員の量が揃った所で彼が口を開く


投下します。

深小姫side


「……変わった子でしたね……」


「……」


「…ミサキさん……?」


「…惣一郎、あいつのこと調べてくんない?」


「……出来なくはありませんが理由をお聞かせ願えますか?」


「…ごめん。今は言えない……」


「…ミサキさん……個人情報保護法というのはご存じですよね……?」


「……」


「…以前調べた時とは事情が違います。あの子は……多少変わってはいますが普通の少年です。……犯罪者でもない普通の少年の事を調べるなんて……僕には……」


「…分かってる。でもお願い……」


「……分かりました。…少し早いですが今日はもう帰りましょう。マンションまでお送りしますよ」

「……うん」


少しどころではない最近私は夜遅くまで酷使されていた。今はまだ太陽も高い。恐らく気を使ってくれたのだろう……。

惣一郎の車に乗り込みさっきの少年の事を考える……かなりの数の霊が憑いていた。


それくらいなら特別珍しくは無い。


幽霊が一人も憑いてないというのが実は有り得ない。それでもあいつには異質なものが一体憑いていた。


それは確かにこう主張していた自分は神山樹に殺されたと……


「…ミサキさん、着きましたよ……ミサキさん?」


「…ああ、ごめん。聞いてなかった。何?」


「…あなたの住むマンションに着きました。」


「うん…今降りる」

そこからは特に会話は無い。入り口を抜け二人でエレベーターに乗る。扉が開き、降りる。しばらく歩くと私の部屋のドアが見えてくる。


以前、とある友人がそこに座り込んでいたことを意味なく思い出した。


着いた。


「…明日はいつもの時間に迎えに来ます……ゆっくり休んでください。」


「…うん。ありがとう」


彼は背を向けて歩いていく私は部屋に入るとそのまま床に倒れ込むように寝入ってしまった……


ここまで

投下します。

樹side

僕は店を出ると他の現場に向かうことにした。


一応行ってみたが収穫は無い。警察の手が入った後なのだから当たり前だろう。もう少し何か残っているかと思っていたのに。


それだけ警察が本腰を入れているのか。余程犯人の手際が良いのか……。


仕方なく僕はホテルに向かった。フロントに向かい、予約の確認をして、部屋に向かう。


(警察の警戒も厳しそうだし、犯人が動くのは後だろう……)


僕はそう考えベットに横になりながら事件について書かれたの記事を読み直しているうちに寝入ってしまった……


ここまで

今更気づいたが完結するのかこれ

何で急に上がってるのかと思った……。ペースは落ちてますが一応その予定です。

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