上条「ドリフターズ?」(103)


このSSは、平野耕太様の『ドリフターズ』の内容を元にしたものです。


色々なキャラクターが登場しますので、知らないキャラクターが登場したり、ごちゃごちゃになってしまうと思いますが、
自分なりに上手くまとめますので、よろしくお願いします。


今日の20時半頃に開始します。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1368696074

完結してくれないとカルタゴ滅ぶ

完結してくれないと燃やしちゃうよ

三巻の表紙いいよな

ドリフターズって生死不明人物か無念の内に死んだ人物が召喚されるんだよな。
そこだけは守ってほしい。
上条さんも旧約最後で生死不明になってるし。

源氏万歳はわすれるなよ?絶対だぞ?源氏万歳

登場させる女キャラのバストを最低平均Dにしないと黒王様が御乱心されてしまう

SSでも御乱心コーナーの執筆は必須


>>7
>>8
完結しないとカルタゴが燃やされちゃうわけか・・・w

>>9
いいよね!与一!

>>10
そうすると、キャラクターが大幅に限定されてしまうので・・・
なるべく、生死不明未帰還の人物を登場させます

>>11
源氏万歳!\(^o^)/

>>12
そうだった・・・・(焦)

>>13
マジ?w




開始します。



【ベツレヘムの星】



上条「走れる・・・」

上条「俺はまだ、走れる。」


上条「・・・・確かに、この世界はいつか滅んでしまうかもしれない。」

上条「惑星にだって寿命はあるし、それの前に膨らんだ恒星に呑み込まれるって事も分かっている。」

上条「そんな風になる前に、地球の表面から生き物がいなくなってしまう確率の方が高いのかもしれない。」


上条「でも・・・・」


上条「何も、こんな悲劇的な結末じゃなくても良いはずだ。」

上条「そいつを食い止めるために、戦ったって良いはずだ。」


上条「俺はお前を止めるぜ。大天使。」


そこは海底。何もない水底。

上条 当麻(かみじょう とうま)は、そこで最後の戦いを繰り広げていた。

地球のために。そこに住む人のために。みんなのために。



・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・




            カツッ・・・・・・・・・



しかし、気付くとそこは海ではなかった。

奇妙な石造りの通路に無数の扉が壁を埋めている空間にいた。

そこには水もなく、ベツレヘムの残骸もなく、大天使もいない。

今までいた場所とは全く異なる場所に上条は存在した。



上条「な、なんだ・・・・ここ・・・!?」



前方を見ると、通路の真ん中に妙な男がいた。

眼鏡を掛け、煙草を吸いながら新聞を読んでいる。

テーブルには積まれた本や謎の機械、コップ等があり、その男は椅子に座っていた。

まるで事務員のよう。

さすがに上条に気付いたのか、目線がこちらを向く。



上条「・・・・・・・お前は・・・?」

謎の男「・・・・・・・・」


謎の男「・・・・・・次・・・」


上条「・・・・あのー・・・ここは・・・?」

謎の男「・・・・・・・・・・」


目線を落とし、何か書類のようなものを書き始め、上条を無視する。


上条「おい!聞こえてるんだろ!?ここはどこなんだ!?早く戻してくれ!」

謎の男「φ(`д´)カキカキ」

上条「俺は戻らないといけないんだ!約束したんだ!!!」

謎の男「_〆(・ω・` )カキカキ」

上条「おい!いい加減に・・・」


無視し続けるその男の元へと向かう。

だが、何かを書き終わると異変が起きた。

上条の腕は横にあった扉に吸い込まれていったのだ。



         ズズズズズズッ・・・・・・



上条「な!なんだ!?」

腕、次は肩、頭と、どんどん吸い込まれる。

上条「う、うわああああああ!!!」

そしてとうとう、身体全体が呑み込まれて消えた。


謎の男「・・・・・・・・・・」

謎の男「・・・・・次・・・・」


まるで何事もなかったかのように、これが当たり前からのように、男は表情を変えない。

次の瞬間、先ほど上条がいた場所に別の人物が出現していた。


別の人物「・・・・・ここは・・・?」




【とある草原】



上条は草原でうつ伏せに倒れていた。

意識はあるが、ここにいた前の戦いで傷ついており、上手く身体を起こすことが出来ない。


上条「なんなんだよ・・・・ここ・・・・」

上条「また・・・・別の場所に来たのかよ・・・・・」

上条「くそっ・・・・こんなところで・・・・」

上条「・・・インデックス・・・・・・・・」


そこに耳の長さが特徴の者が2人現れた。

耳長1「なんだろう・・・」

耳長2「どうしたの?兄さん・・・・・・・行き倒れか?」

耳長1「なんだこれ!傷ついているぞ!」

耳長1「おい、あんた!大丈夫かい!?」


上条「・・・う・・・う・・・」


耳長2「兄さん・・・『耳なし』だ。この人。」


上条「ここは・・・・・もしかして・・・・・・あの世か・・・・?」

上条「という・・・ことは・・・・・・俺は・・・死んだのか・・・・・?」


耳長2「ただの行き倒れじゃないみたい・・・」

耳長1「ということは・・・・・」



耳長1「『漂流物(ドリフターズ)』だ」




耳長2「えぇッ!?ま、また!?ど、どうしよう!?」

耳長1「どうするってお前・・・・連れて行くしかないだろ」


耳長1「『廃城』に・・・・」



現れた2人は上条の腕を肩で担いで、廃城へと運ぶ。


上条「う・・・・・うぅ・・・・」

耳長1「もうすぐだから辛抱してくれ」

耳長2「はやくしないと・・・領主様に見つかったらとんでもない事に・・・」


上条「・・・・・なん・・なんだよ・・・・・いったい・・・・・なにが・・・・」




【廃城 前】


耳長1「おっ、着いたぞ。だれかいないのか?」

森を抜けると、そこには城と呼ぶには壊れすぎている城があった。

耳長2「だれもいないのかな・・・・・?」



???「おや、どうされましたか?」


耳長たちの目の前に現れたのは一人の少年。



耳長1「あんたらの仲間だろ!これ!結構傷ついてるんだ!」

耳長1「あんたらと同じ漂流者だろ?」

上条「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


???「おや・・・本当ですね・・・・・・」

???「僕が中まで運んでおきます。あなた達は早く戻られた方が」

耳長1「あ、あぁ・・・そうするよ・・・」


上条をここまで運んだ2人は村へと帰っていった。

耳長2「あの人は優しそうだけど・・・」

耳長1「あの人はな。だけどもう一人の方が危ないんだ・・・しかも怖いし・・・」



???「特にこれといった特徴はないようですね・・・容姿からして、学生か・・・」

???「とりあえず、中に運びましょう。」


・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・




(注意)この世界の言語は統一されている設定です。



【廃城 中】


上条は途中から気絶していたのか、気が付くと、そこは見慣れない光景が広がっていた。

上条「どこだ・・・・ここ・・・・」


横には石壁。近くには焚き火。身体には包帯。

ベツレヘム。扉だらけの通路。草原。そしてここ。

いつの間にか別の場所にいて、環境の変化に頭が追いつかない。

どうして自分はここにいるのか。どうして自分は元の場所にいないのか。謎が謎を呼んだ。


上条「くそ・・・・・・何がなんだか・・・・」



???「おや、目が覚めたのですね。」



上条「・・・・・・・・・・・あんたは・・・?」

そこには学校の制服と思われる物を着ている少年がいた。

見たこともない制服だったので、学園都市外の学生かな?と考えていた。


???「僕は、古泉 一樹(こいずみ いつき)と言います。」




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    \          .i '  ∨/.::::∧l ヽ.::l゙'┴彡V: : : : /: : :\ト、\__
.     \   ',.     l   V::∧《   ヽ!     Y: : :/: :/>'" ̄ ̄ ̄ \
.         \  ',.   (`ヽ、  l/ .〉ヽ       _/: : :://    _,.-'"´  ヽ、     原作 : 涼宮ハルヒの憂鬱
          \ ',.  l`ヽ、` ー<:::└、─ _,.-'"::/: :/      /    __ ̄i
            \,_l,.-=='"⌒ \::::l_ イ1::::::///    /  _,.-'"´     ̄ヽ
             ゝ=、-─ァ     \ |_A_>=∠∠____/_,.-='"-='"  ー 、_ ヽ、    学生超能力者
              (`¬'"二=ィ      Y::::/         `ヽ、_          `ー ヽ、
              ̄l_「-'"_ _    l:::::l             ` ̄               ヽ
              ゝ≠'"ヽl ト 、__.l:::::k                             〉
               i    l l:::{ /::∧::::ヽ                               /
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古泉「ところで、あなたの名前は?」

上条「あ、あぁ。俺は上条 当麻。」



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               '´_丈V/jVk{」{a`;V /;刈仏{_ンiV!ヘ丶`戈¨`
                 //,{{`i从`T;彡j/V;'^}'^`¨^从Viい、V^ ,    上条 当麻(かみじょう とうま)
                '´ /7>仏     }r__  ´' ;´}厶VV^` ,
                     /仏j从   ;広三弐;  ´,メWバ{   /     原作 : とある魔術の禁書目録
                  ' }/}/}ヽ, {Y´ `Y} ; 仏V^   /
                    ,_厶;小j\``=彳/i从{`'⌒'V,          学生能力者・・・?
                 , /  ' ;V} ;`'ー‐ ´、_」/  /Y (  ,
             ;{ !J イ/ ,バく__(,、_;     ,}\_,/ ∧  V  ,
         ;v;__j Vi″ //{ ∧,  {\_ ,__;Vイ / ' ∧ {`メx;__ _
           亅{ ! !  /⌒丶 { ,バ  `ト __,/__j, ∧  / /ヘ{ 、  `'ヘ,
           }∧     ;v       丨  `7 //         )Vy  バ
        v' vヘ  \           } {   / //            '/ ∧ v;
        亅 、 ヘ  {^'ー-; ;__,   丨 / ,                /   メ、
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上条「・・・・そうだ!ここはどこなんだ!?どうやったら元の場所に戻れる!?」

古泉「上条くん・・・・と言いましたね・・・少し落ち着いて下さい」

上条「落ち着いていられるかよ!俺は早く元の場所に戻らないといけないんだ!」

古泉「そ、そう言われてもですね・・・」



???「黙れ小僧・・・・・さもなくば、その首を跳ね飛ばす」



上条「!?」

声をした方を向くと、そこには刀を収めた鞘を左手に持ち歩く男の姿があった。

身体には甲冑と思われるを装備している。

髪色は銀。特徴的な髪型だった。


古泉「おや。帰られましたか。三成さん。」

???「気安く名前を呼ぶな」

上条「(みつなり・・・?)」


古泉「おや。紹介が遅れましたね。この方は石田三成さん。あなたもご存知でしょう?」




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                        '       /  /  /   イ   /   ,/      ,
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                       /     /   /  /´   /l/ィ彡   /  〃   i!
                    ′     /       〃 /イ   /  / /l  /   |
                             /  /   ,ィ /   ノ   イ / イ / / l   !
                    l        /  ./ /´-‐ ''"////''" / /´ l  ′
                    |      /  / '"ォ:fテア  /´ / /  / /^Y / /  ’
                    l       / /  "´ ̄      /〃  /レ'/-、i!.イ   ′
 石田 三成(いしだ みつなり)                   ,′/〃ぅ i } |  '

                       .    /|/ ′             // / ノイ'7 i! //
 原作 : 戦国BASARA3      :,  ./  /           /´       /  j/├──────ァ
                     :, ,ハ ヽ ‐                r‐升   l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.; <´/
     打倒徳川            ∨ .∧                     ,: 7     :l:.:.:, <´    /
                          '.  ,. ‐- .,         / ノ/  ,木´       /
                          ∧   -─         〃  1 /′       /
                            _∧             /  / /:/          イ
                      ,  ´.:.:.:.:ハ          . ' / //.:.:/            /
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上条「ご存知って・・・・・初対面だけど・・・?」

古泉「んふwwそういう意味ではありません。」

上条「?」

古泉「あなたも一度は歴史上の人物で耳にしたことがあるでしょう?」

上条「石田・・・・・・三成・・・・・・・って、もしかして、あの!?」

古泉「えぇ。そう、あの人物ですよ。」



上条「確か、関ヶ原の戦いで、徳川家康に敗k」


石田「!!!!」ギロッ!!!!



上条「ひぃッ!!いや、違うんだ!全然違うんです!!!」

石田「私があの家康に敗けるわけがないだろ・・・!」

古泉「んふwwww」




上条「・・・・・って、信じられるわけないだろ!目の前に歴史上の人物がいるなんて!」

古泉「確かに、同姓同名の方と考えてはみたのですが・・・」

古泉「彼の言うことにはあまりに説得力があり過ぎて・・・・・・それに、剣術も物凄いものですし・・・・・」

石田「私が誰であろうと関係ない。」



上条「あ、そうだ、石田さん。俺の名はかm」


石田「お前の名などどうだっていい」


上条「・・・・・・・・・・・・・・」



古泉「んふwwwwww気を悪くしないで下さい。彼はこういう性格でして・・・」

石田「黙れ古泉。お前であろうと斬滅するぞ」

古泉「おや。これは失礼しました。んふww」



・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・





上条「それで、どうやったら元の場所に戻れるかなんだけど・・・」

古泉「それですが・・・・・・私たちにも解らないのです・・・・・」

上条「・・・・・そうか・・・」


古泉「知っているとしたら・・・・・・ここに来る前に会った、男性の方。」

上条「それってもしかして、あの眼鏡で煙草のおっさんか?」

古泉「そうです。僕も三成さんもあの男性に会っています。」


古泉「僕は説明し辛いのですが、ある空間にいた時、気付いたらあの通路にいました。」

石田「私は関ヶ原の戦(いくさ)中にだ」

古泉「上条くん、あなたはどのような感じでここに来たのですか?」


上条「お、俺は・・・・・・何というか・・・・・」

石田「どうした。さっさと言え。」



上条「えぇ~と・・・地球の人々を守っている時・・・かな・・・?」



古泉「・・・・・・・・・・・・・・」

石田「・・・・・・・・・・・・・・」

上条「・・・・・・・・・・・・あ、あれ?」




古泉「上条くん・・・・三成さんの前では冗談は抜きにしたほうがいいですよ?」

石田「嘘をついたのか小僧。」

上条「いや!本当だって!信じてくれるはずないけど!」


古泉「まぁ・・・それは置いといて・・・・・・みなさんが会ったあの男性が鍵を握っていると考えれますね。」

上条「その人に会える方法なんてあるのかねぇ」


古泉「私たちはそれを知るために色々な所を歩き回っているのですが・・・」

古泉「なかなか情報を得ることが出来ませんでした・・・」

上条「そうなのか・・・・」

古泉「村の人は私たちを恐れているらしく・・・・・まともに会話をしてくれません」

古泉「ただ、分かっていることは・・・・」


古泉「私たち以外にも、この世界に飛ばされた者がいるということです」


上条「そうなのか!?」

古泉「えぇ。ですが、今まで数名しか会っていませんが・・・」

上条「・・・・・・・・・・・・・・・」



【廃城 外】


彼ら3人をとある人物は双眼鏡で見ていた。

軍服を着て、眼鏡をかけた女性。

布を使って隠れながら見ている様は、密偵者のよう。


謎の女性「何話してんだろ・・・・さすがにこの距離だとなぁ・・・・・」

???「セム。応答しろ。セム。どんな感じだ?補足してくれたか?」


声の発信源は所持していた丸い機械の様なもの。無線機だろうか。


セム(謎の女性)「はい。たしかに漂流物(ドリフ)3人が一塊にいます。信じられない・・・・」



【砂漠地帯】



ここにも軍服を着て、眼鏡をかけた者がいた。

廃城にいる者と異なるところは男性であること。

手には無線機と思われる球体の機械を持っている。


???「ハムの方はどうだ。ハム。」

ハム「え、えぇ・・・・それが・・・・・」

???「どうした?」

ハム「先程まで総督殿が仰っていた通り1人補足したのですが・・・・・見失ってしまいまして・・・・・」

???「そうか・・・・・まだそこにいるはずだ。探してみてくれ。」



大男「貴様か。先程からこの俺様を付けていたのは」



ハム「なッ!!?」

???「どうしたハム?応答しろ!ハム!」

ハムが追跡していた人物がいつの間にか背後に立っていた。

大男、特徴的な服装、鋭い眼光。

ハムが所持していた球体を取り上げる。



大男「貴様がボスだな?俺様に何のようだ?」

???「君の力が必要だ。どうか協力して欲しい。」

大男「断る。貴様ごときにこの俺がt」


???「ならそこで野垂れ死ぬのかい?」


大男「・・・・・・・・」

???「その砂漠は、そこにいるハムが地形を把握している。一人でどうこう出来るものではない。」

???「それに、ここまで来てくれれば、君の力を十分に発揮出来るはずだ」

大男「・・・・・・・・」


???「頼む。僕に協力してくれ」

大男「ふぅん・・・・・・・いいだろう。貴様が気に入った。」


会話が終わると球体をハムへ放り渡す。


大男「さぁ、行くぞ。貴様のアジトまで全速前進だッ!」


ハム「え、えぇ・・・・・」



【とある城内】


???「なんとかしないと・・・・・」

そこにはセムやハムの指揮をとっていた人物がいた。

その男の髪は赤く、身なりは軍服。

???「でないと・・・・・」


???「本当にこの世が、滅んでしまう」


その眼は鋭く、深く、何かを決意したような眼であった。




【とある村】


耳長3「お前たち!あれほど言ったのに!!!また廃城に行ったのかッ!!!」

耳長の男が、さきほど上条を運んだ2人にむかって怒鳴りつけていた。


耳長3「あれ程、漂流者に関わるなと言っただろう!!森に入ること、廃城に行くこと、漂流者に関わること!」

耳長3「領主のヤツらにバレたら殺されるぞ!!!」

耳長1「でも、行き倒れてたんだよう・・・」

耳長3「でもじゃない!!!」

耳長3「いいなッ!関わるなッ!分かったかお前ら!!!」



【とある村 周辺】

そこには武装した軍勢が村を見下ろしていた。


?「くそッ!収穫前かッ!」

?「まあいい。行くぞ!!!」


男たちは村へと進軍していった。


          ザザザザザザザザ………




【廃城】


石田・古泉「……!?」

古泉「三成さんも気が付きましたか…」

石田「あぁ。戦だろうな」

古泉「んふ……・困ったものです……」

外を見ると、煙が立っていた。

おそらく、村が焼かれているのだろう。


上条「スピースピースピー」zzz


石田・古泉「………」


石田「我らには関係のないことだな」

古泉「いえ…これはひょっとすると、チャンスかもしれません」

石田「チャンス?」

古泉「あぁ。チャンスというのは『好機』ということです。」

古泉「ここであの村人たちを助ければ、何か情報を話してくれるかもしれません」

古泉「確証はありませんが、可能性はあります。」

石田「ふん…勝手にするがいい…」

古泉「では、エルフたちを助けるために進軍と行きましょうか」


上条「う……・うぅ~ん……」

上条「……あれ?みんな何やってんだ?」

古泉「おや。ちょうど良かった。これから進軍ですよ」

上条「し、進軍!?どこに!?」

古泉「あそこの村です。襲撃を受けているので助けに行きます。」

古泉「あなたをここまで運んでくれた方もおそらくいるでしょう。」

上条「そうなのか……だったら行かないとな」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




古泉「進軍前に確認しますが…」

上条「うん?」

古泉「上条くん……あなたは何かに特化した力…または異能の力を有していますか?」

上条「異能の力…?」

古泉「いえ……無いならいいのです。普通はありませんからね……」

上条「いや……一応あると言えば、あるんだけどさ…」

古泉「!?……本当ですか?どのような力を?」


上条「その異能の力を打ち消す能力……ってことかな?」


古泉「打ち消す能力……ですか……非常に興味深い…」

石田「何をしている。あの村に行くのだろう?」

古泉「えぇ。では上条くん。移動しながら詳しく教えてください。」

上条「あぁ。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




【森 進軍中】


3人は走りながら村へと進んでいた。

古泉「なるほど…打ち消す対象は異能の力であって、物理攻撃は対象外ということですか…」

上条「多分、この世界じゃ何の役にも立たないだろうな」

古泉「いえ。その力は必要になってくると思いますよ。」

上条「本当か!?」

古泉「えぇ。なぜなら…」

古泉「!?」


気がつくと、前方に2人の人影があった。

両者とも血を流し、傷を負っている。

よくみると、今日上条を廃城へと運んでくれた耳長たちであった。


耳長2「た、たす…た…」

耳長1「たすけ……」


背後に馬に乗った騎士と思われる兵3人が2人を追いかけていた。

その距離はほとんど無く、今にも刺殺されそうである。


古泉「三成さん!!!」

石田「チッ…」


石田は今まで走っていた速度の倍を出し、距離を縮める。

古泉は右手中から炎球を出す。

上条「!?(異能の力…!?)」

出した炎球を先頭の騎兵の足元を目掛け、投げ打つ。



            ドガンッ!!!



騎兵1「うあああッ!?」

炎球は爆発し、馬もろとも兵は大きく吹き飛んでいった。


騎兵2・3「なんだ!?」

石田は2人のエルフの間を、そして騎兵の間をそのまま抜けていった。

エルフ(耳長1)「え……?」


両足を地面に着いて減速。その後、いつの間にか抜いていた刀を鞘に収める。


瞬間、騎兵の一人は首が、もう一人は胴が身体と分離し、落ちる。

馬に残された身体からは、まるでスプリンクラーの様に血飛沫を上げる。

通り過ぎただけと思われていたが、石田は眼で捉えられないほどの一振りを放っていたのであった。


上条「すげェ……」

古泉「アレを見てしまうと、普通の剣士とは思えない…そして、彼は嘘を着くような人ではない…」

古泉「そういうことから、私は彼があの石田三成だと確信してしまうのです…」


石田「何をしている。さっさと行くぞ。」


石田が再び進み始める中、上条は怯える2人のエルフの前に立つ。

上条「俺を運んでくれたのはお前たちだろ?」

エルフたち「………」コクコク

上条「助かったぜ。ありがとな」

エルフたち「え…!?」


・・・・・・・・・・・・・・

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・・・・・・・・・・・・・・




【エルフの村】


そこでは武装している耳が長くない人間がエルフたちを取り囲んでいた。

漂流物(ドリフ)を助けたこと。森に入ること。弓を作る事。

それらドリフに関わることは大きな罪とされていた。

この罪を犯したエルフたちは、処罰を受けなくてはならない。

兵士を束ねていた騎士武官・アラムは、


          グサッ!       


村長の胸部を剣で刺し貫いた。


エルフ3「な、なにをする!?」

アラム「間引きだ。何人がいい?半分まで減らしていいと言われている。」


それを合図に他の兵も次々とエルフたちを刺し殺す。

エルフ「ぎゃああああああああああ!!!」

エルフ「うわああああああああ!!!」



エルフ3「やめろ!!俺を殺せ!俺を!」

アラム「ダメだ。お前はまだ若い。身体を大事にしろ。」

アラム「お前には未来がある。みじめな農奴としてのな。」


アラム「ああ、ドリフを助けたお前らの弟ら。あいつらはダメだ。張本人だからな。」

アラム「今頃はもう死体になってる。森の虫のエサだな。」

エルフ3「このォ・・・・・!!!」


アラム「・・・・・・・・・・・ん?」

前方に何かが見えていた。人影らしきものを。

どんどんそれは大きくなっていき、最後ははっきりと人の形を捉えることが出来た。3人の影を。

アラム「あ、あれは・・・・!?」



アラム「漂流物(ドリフ)!!!」




先頭にいた石田は敵兵を見つけると、猛スピードで突っ込む。

間合いを詰め、防御をする前に即刻切り捨てた。


エルフたち「………!?」

敵兵たち「なッ…なッ……」

エルフ「何だ!!何だ!?今のは!?」

アラム「こ……こんな……」

全員が石田の早業を見て驚愕する。


古泉「さすが三成さん……僕も負けてなれないですね…!」

炎球をエルフに襲いかかる敵兵集に目掛け放つ。


               ドンッ!!!


敵兵「ぐああああああああ!!!!!」


上条「俺だって…!」

上条は襲っている兵に走り込み、顎を殴りつける。

上条「ぬおおおおおおおお!!!」

                
               ドガッ!!!


兵士「ぎゃッ!!!」



石田は次々と兵を斬りつける。

敵兵「ひ!!!ひいいいいいいい!!!」

アラム「逃げるなッ!!!殺されたいのかッ!!!!!」


しかし、結局アラムを囲っていた兵はみな石田によって斬り捨てられる。

それによって石田とアラムは対峙する。



石田「貴様が大将か。」


アラム「これがドリフ……私の邪魔立てをするか……」



多くのエルフたちが今起ころうとしている2人の戦いを視る。

エルフたちはこの者らは何故自分たちを助けているのか解らない表情をしていた。


エルフ3「あれが……漂流者(ドリフターズ)……ッ!!」

?「……兄ちゃん!!」

エルフ3「…!?」

そこには最初に騎兵から助けた2人のエルフの姿があった。


エルフ3「マーシャ!マルク!!生きてたのか!!」

マーシャ(耳長1)「あの人が……あの優しい人と怖い人が助けてくれたんだ……」

マルク(耳長2)「あのドリフターズが!」

エルフ3「何なんだいったい……ドリフって何なんだ……!?」



アラム「我らが剣で語るとしよう……ドリフめ、来るがいい!」


エルフ3「アラムは他の兵とは違う!!代官付きの本物の騎士武官だ!」

エルフ3「いくらドリフでも……ッ!」



             バッ!!!


石田は一気にアラムへとの距離を詰める。

アラム「いい走りだ!」

アラムは石田の素早い走りを眼で追う。

そして2人が斬り合える距離となる。

石田は低い姿勢のまま抜刀。アラムはそれを防ぐため剣を構える。


              キンッ!!!


剣同士がぶつかり合う音を鳴らす。

アラム「他愛無しッ!!」


しかし、すぐ異変に気付く。


アラム「!?」




『何故だ……ヤツは一振りしただけのはず……

なのに何故……

何故……!

何故!無数の斬撃が、私を襲うのだッ……!!?』



              ズガガガガガガガガガガガガガガッ!!!!!



アラム「ぐああああああああああああああああああ!!!!!」

エルフたち「!!??」



石田の技の一つ、『慙悔(ざんかい)』。

前方の空間を切り刻む居合の嵐。



それによってアラムの身体は無数の斬傷を負った。

特に腕、脚は酷く、血が滝のように流れていた。


アラム「く……くそ………」

片腕だけ生き残っていたらしく、這いずりながら逃げようとする。

アラム「この………私が……」


石田は刀を持ち直し、うつ伏せのアラムの元へ歩み寄る。



アラム「これが……ドリフの力……」




石田「貴様などに本気を出すものか。雑魚め。」

アラム「…!?」


その眼は、誰もを恐怖に落とし込める眼をしていた。


アラム「や……やめ……」

石田「死ね。」


              ドスッ!!!


刀は垂直に首に突き刺さる。身体はピクリとも動かない。

土に血の溜まりができ、石田の顔を反射する。

その顔は今殺した者など全く考えていない、何か別のことを考えている顔であった。



古泉「さすが、三成さんです。」

上条「…………」



アラム以外の兵は古泉に飛ばされたか、上条に殴られ気絶したか、逃げ出したか。

すでにここには戦闘可能な兵は一人もいなかった。

村のエルフたちは3人を凝視する。今まで敵だと思っていたドリフが自分たちを助けたことに驚き、固まっている。





これを先ほど廃城にいたセムが遠くから双眼鏡で終始見ていた。


セム「大変です…大変です…なんてこと…」

セム「総督殿…あいつら…あいつら…!」


セム「村を奪取しました…!!」



《次回に続く》



原作のキャラは何割程度出す予定?

そういや三巻にキンカン頭?出てたな。さて4巻は何年後かな……


今日はここまでです。
観てくれた方、ありがとうございました!


ドリフターズを知っている方は色々疑問点があると思います。

言語が統一されてたり、大師匠様の呼び方とか。


このSSでは、

漂流物 = 廃棄物に比べれば小さいけど力をもっている者。例外なし。

廃棄物 = 圧倒的な力を持ち、世の中憎いっていう者。例外あり。

という感じになります。

自分でも、ドリフに能力者はどうかと思いましたが、加えることにしました。


この設定でも見続けてもらえると嬉しいです。

よろしくお願いしますm(_ _)m


たしかに原作キャラがいないと物足りない
てっきり廃棄物を上条さんがそげぶするのかと思ってたから、斜め上だった。

乙っした!!
面白ェわコレ!!!


>>62
まだ決めていませんが、最低一人は出したいですね。

>>63
2年後じゃないですかね(汗)


>>65
廃棄物は能力者だらけなので、上条さんが鍵になっていくという感じです。

>>66
ありがとうございます!

義経ポジションのキャラが出てこない…・…


>>1です

黒王軍ってみんな死んだら同質量の塩になるってことでいいんですか?

ジル・ド・レだけですかね?

誰か教えてくださいお願いします

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