J・P・ポルナレフの安価ナレフランド(271)

フランス・ポルナレフハウス

ポルナレフ「やれやれシェリーの仇も討ったし、DIOもやっつけたし」

ポルナレフ「暇になっちまったな・・・」ゴロリ

ポルナレフ「・・・・・・」

ポルナレフ「そろそろ働かないとまずいよな」

ポルナレフ「・・・・・・」ゴロゴロ

ポルナレフ「・・・・・・」ゴロゴロ

ゴロ・・・

ポルナレフ「・・・・・・働きたくねえな」ポツリ



ポルナレフ「そうだ! ポルナレフランドを作って一儲けしよう!」

ポルナレフ「●ィズニーランドみてーに人気でたら億万長者も夢じゃあねえな」

ポルナレフ「よし、まずは>>2に相談してみよう」

SW財団

SPW財団本拠地

SPW財団の人1「え! なんですって?」

ポルナレフ「だからよォ~、財団の力でポルナレフランドを作ってはもらえないかって聞いてるんだ」

SPW財団の人2「そんなことを言われましても・・・」チラッ

SPW財団の人1「そうですねえ・・・」コクッ

ポルナレフ「財団の力をもってしたらDIOをぶちのめすより容易いことだろ?」

SPW財団の人1「我々も、利益の認められないものに手を出すわけにはいきませんので」キッパリ

ポルナレフ「頼む! そこをなんとか!」

SPW財団の人2「本当に申し訳ありませんが・・・」

SPW財団の人1「お引き取り願います」

ポルナレフ「・・・・・・」

ポルナレフ(くっ・・・・・・けっこうシビアだぜこれは)

トボトボ

ポルナレフ「あーあ・・・」

ポルナレフ「財団の力を借りられないのは結構辛いな」

ポルナレフ「まずはお金が必要になるし、あわよくばスポンサーになってもらいたかったんだけどなー」

ポルナレフ「世の中上手くいかないもわだぜ!」

トボトボ

>>5「あれ? ポルナレフじゃあないか?」

ポルナレフ「!」

ディアボロ

ディアボロ「元気そうだな」

ポルナレフ「!?!?」

ドドド
ドドドドドド

ポルナレフ「なんでてめーがこんなところにいやがる・・・ッ!?」

ディアボロ「・・・こんな廊下の真ん中で、そう敵意をむき出しにするな」

ポルナレフ「警戒するのは当たり前だろッ!」

ディアボロ「・・・・・・」

ポルナレフ「・・・・・・チッ!」

ディアボロ「SPW財団に用があってな・・・」

ポルナレフ「用・・・・・・だと・・・?」

ディアボロ「くくっ・・・」

ディアボロ「我々、パッショーネのことは貴様もしっているだろうが・・・」

ディアボロ「最近、資金を勝手に運用する者がいたらしくてな。そのお陰で、恥ずかしながら組織経営が危うくなってしまったのだ」

ポルナレフ「・・・ざまーみろだぜ」

ディアボロ「そこで、我々は今までとは違った資金源を捜索中・・・というわけだ」

ポルナレフ「・・・?」

ポルナレフ「SPW財団になんの関係がある?」

ディアボロ「・・・ククク」

ディアボロ「おっと! 極秘情報なのでこれ以上は口にできんな」

ポルナレフ「・・・」ムッ

ディアボロ「とにかく、我々が行おうとしていることに彼らの力が必要なのだ」

ディアボロ「SPW財団の知名度がな」ニヤリ

ポルナレフ「・・・てめーがお綺麗なスーツ姿でいるのも、そのためか」

ディアボロ「取引相手と会うのに相応しい格好だろう。社会人とはこういものだ」チラッ

ポルナレフ「!」(いつもの服装)

ディアボロ「貴様は・・・・・・」

ディアボロ「財団でお茶でもしに来たのかな?」ニヤニヤ

ポルナレフ(く、クソーーーッ!!)プッツーーーーンッ

空条邸

ポルナレフ「というわけなんだジョースターさん、おれに力を貸してくれねえか?」

ジョセフ「フム・・・」

承太郎「やれやれ。随分と畏まった服装で現れたと思ったら融資の相談か」

ポルナレフ「頼むよ、もうおれにはポルナレフランドしか稼ぐチャンスがないんだ!」

ポルナレフ「稼いだ金で、シェリーに立派な墓を立ててやりたいんだ・・・ッ!」

ポルナレフ「そして、お前の兄貴はこんなに素晴らしいことをしていると、そう墓前でシェリーに伝えたいんだよ・・・」

ポルナレフ「ジョースターさん、どうか・・・・・・」

ポルナレフ「お・・・・・・」フルフルッ


ポルナレフ「お願い致します!!」

ドゲザァーーーーーーッ(土下座)


承太郎・ジョセフ「!?」

承太郎「・・・・・・」

ジョセフ「ポルナレフ・・・」

ポルナレフ「・・・・・・」

ジョセフ「・・・・・・顔を上げるんじゃ、ポルナレフ」

承太郎「じじい!」バッ

ジョセフ「お前の気持ちはわかった」

ポルナレフ「・・・・・・」

ジョセフ「亡くなった妹のためというなら、わしも協力する」

ポルナレフ「・・・ッ!」

ジョセフ「・・・そして、SPW財団へ口添えもしてやろう」

ポルナレフ「・・・ジョースターさん・・・ッ!ジワァァァッ

ポルナレフ「・・・ウウッ・・・・・・このご恩は一生涯忘れませんッ!!!」ボロボロボロ

承太郎「おれも出来る限りの手伝いはするぜ」

ポルナレフ「・・・ありがとな、承太郎ッ!」

フランス・ポルナレフハウス

ポルナレフ「よし! これで資金繰りに苦労することはねえな!」

ポルナレフ「ジョースターさんや財団のためにも素晴らしいランドにしよう」

ポルナレフ(シェリー・・・兄ちゃんがんばるからな・・・・・・しっかり天国から見ててくれよ)

ポルナレフ「訪れるたくさんの人に喜んでもらえるような、そんなポルナレフランドを作るぞー!」

ポルナレフ「金稼ぎはその後だぜ!」

ポルナレフ「じゃあまず、どこに作るか考えるか・・・・・・」

ポルナレフ「立地や交通の便を考えると・・・・・・」

ポルナレフ「そうだ! >>13がいいだろうな!」

ジョースター邸跡地

ポルナレフ「ジョースター邸跡地がいいだろうな」

ポルナレフ「館の周りも広いし、あそこ周辺の土地ごと譲ってもらおう!」

ポルナレフ「ジョースターさんなら喜びそうだ!」

ポルナレフ「・・・ハッ!」

ポルナレフ「閃いたぞ! シンボルは慈愛の女神像にしよう!」

ポルナレフ「何かいいことあるかもしれないしな」ルンルン


ポルナレフ「よし、建設予定地に目星はついたな」

ポルナレフ「次はアトラクションを考えるぜ!」

ポルナレフ「ランドにアトラクションがないと始まらないもんな!」

ポルナレフ「・・・・・・」

ポルナレフ「一人で考えるのもつまんねえな・・・・・・」

ポルナレフ「承太郎と>>15>>16にも知恵を貸してもらうか」ガラケーカコカコ

アブドゥル

花京院

ポルナレフ「あ、承太郎? スカイプつけてくれよ。相談があるんだ」

ポルナレフ「もしもしアヴドゥル? スカイプしようぜ。ちょっと困ったことがあってよー。アイディアを出してほしいんだけど・・・」

ポルナレフ「よう花京院! なんか今から皆でスカイプするらしいからてめーもつけろよ」


ポルナレフ「これでよしと」

スカイプ

ポヒュン

承太郎『つけたぜ』

アヴドゥル『皆で話をするのは久しぶりだな・・・』

花京院『そうですね、で、今日はどうしたんです? なんの集まりですか?』

承太郎『ん?』

アヴドゥル『私はポルナレフから力を貸してほしいことがあると聞いているぞ』

承太郎『おれもそう聞いてる』

花京院『・・・・・・』

花京院(ぼくを嵌めやがったなあいつ)

テテン↑テテン↓♪

ポルナレフ「よーッ! 久しぶりだな! あ、承太郎は二日ぶり!」

アヴドゥル『うむ』

花京院『今日はお前の提案だったのか』

ポルナレフ「ああ、そうだぜ」

ポルナレフ「じつはかくかくしかじかで、ポルナレフランド建設にあたって皆からアイディアを頂戴しようと思ったんだよ」

ポルナレフ「とりあえずアトラクションについて、なんかいい案ねえかな?」

承太郎『アトラクションか』

アヴドゥル『ジェットコースター、観覧車は外せんな』

花京院『遊園地の定番ですからね』

承太郎『メリーゴーランドとかはどうだ』

花京院『その手の乗り物は小さい子供が喜びそうだ』

ポルナレフ「ウンウン」メモメモ

花京院『そういえば、なにかシンボルマーク的なキャラクターとかはいないのか?』

ポルナレフ「・・・キャラクター?」

花京院『●ィズニーリゾートやUS●などのように、何かキャラクターがいた方が、それにちなんだアトラクションも考えやすいんじゃあないかと思ってね』

ポルナレフ「なるほどな」

ポルナレフ「シンボルキャラクターの名前は>>20

魔女っ子☆ホルホースたん

ポルナレフ「魔女っ子☆ホルホースたん」

承太郎・アヴドゥル・花京院『!?』

ポルナレフ「性格は>>23でおっちょこちょい」

ポルナレフ「魔法使いだから魔法はとうぜん使えるが、おっちょこちょいだから失敗が多い」

ポルナレフ「武器は>>25

ポルナレフ「相棒の魔獣の名前は>>27

気まぐれ

Kskst

モーニングスター

カーズえもん

ポルナレフ「じつは、ホル・ホースに会った瞬間にパッと浮かんだキャラクターなんだよ!」

ポルナレフ「今そのコミックをフランスのコミック紙で連載してるぜ!」

ポルナレフ「ま、これは仕事じゃあなくて単なる趣味なんだがね」フッ・・・

アヴドゥル『なんてことだ』

承太郎『イカれてやがる』

花京院『後でその雑誌送ってください』

アヴドゥル『!?』

花京院『・・・いや、気になるじゃあないですか』

承太郎『・・・・・・』

花京院『魔獣が「カーズえもん」だなんて、明らかに日本の青たぬき意識してますよね。かなり大爆笑』

ポルナレフ「そうそう、読者からもカーズえもんは人気なんだよ!」

ポルナレフ「おお! ってことは、ポルナレフランドのマスコットキャラクターはカーズえもんで決まりだな!!」

アヴドゥル『ウウム・・・しかし・・・・・・』

花京院『そうですね・・・アヴドゥルさんの言いたいこともわかります。モーニングスター持った魔法使いなんて怖すぎるだろう。魔法使いやめて戦士になれよ』

アヴドゥル『い、いや花京院。私は別にそんなことは・・・』

ポルナレフ「ばか野郎! 可愛い女の子がそういう鈍器持つっていうギャップがいいんだろ!」

ポルナレフ「ドクロちゃん見たことないのかよテメー!」

花京院『ウグッ・・・・・・一理ある』

ポルナレフ「おれはモンハンも、女キャラ使って楽しんでるぜ」

花京院『そういえばぼくも女キャラだ』

ポルナレフ「だろォ~?」

承太郎『・・・・・・』

アヴドゥル『・・・・・・』

承太郎『おい、こいつらなんの話をしてやがるんだ』

アヴドゥル『わ、私にもさっぱりだ』

花京院『おい、他にも描いてる漫画ないのか?』

ポルナレフ「え? なんでだよ」

花京院『一作品だけじゃあ、「ポルナレフランド」って名前つけなくてもよくなるだろ』

ポルナレフ「そ、そうか・・・」

アヴドゥル『他にも描いてるのか?』

ポルナレフ「ああ、過去作品はあと三作くらいあるかな」

承太郎『すげえな』

ポルナレフ「いやー、ほんとあくまで趣味だからな!」

ポルナレフ「題名は『>>32』『>>33』『>>34』ってやつだぜ」

オインゴとボインゴ兄妹大冒険

月刊輪切りのソルベ

ババァ来訪者

ポルナレフ「『オインゴとボインゴ兄妹大冒険』は、おれの記念すべき初連載作品だぜ!」

ポルナレフ「兄のオインゴと妹のボインゴがアメリカ横断レースに参加するって話だ! ちなみにスタンド設定も途中から入れたんだが、これが爆発的にヒットしちまって!」

ポルナレフ「今でも続編希望の声が多いんだよな」

ポルナレフ「二作目は『 月刊輪切りのソルベ』。これ、ちょっとグロ入ってるから人気出なかったんだよなァ。・・・主役の男のところに、定期的にパーツが送られてくるんだけど、それ全部組み立てたら人形になるのよ。で、その動く人形が他の人形と戦うアクションバトルに発展するんだが・・・」

ポルナレフ「人形にコアなファンが食いついて、一部では好評だったらしいけどな。そのファンが・・・・・・なんだっけなー・・・ジェラー党員とか、そんな呼び名だった気がする」

ポルナレフ「三作目は『ババァ来訪者』。これ、おれなりの社会問題提起作品だったりするんだぜ!」

ポルナレフ「主役は改造人間ニート! ヒキコモニートの部屋にやってくる母親とのバトルをギャグタッチで描いたものだ。ま、最終的には部屋から出て自分を作り出した悪の組織と戦うフツーのバトルものになるんだけどな。・・・・・・擬音に凝ってたからな。ケッコー、『バルバルバルバル』とか人気でたんだぜー」

ポルナレフ「と、まあこんな感じだ」

アヴドゥル『そうか・・・戦うものが多いんだな』

承太郎『どれも気色悪そうな内容だぜ』

花京院『長いな、三行で頼む』

ポルナレフ「・・・・・・」



花京院『ポップでかわいらしく、子供向けを狙うなら「魔法使い☆ホルホース」を全面に押していった方がいいだろう』

アヴドゥル『じゃあ、観覧車やメリーゴーランドはそれで考えるべきだな』

承太郎『どんな観覧車やメリーゴーランドにするんだ?』

花京院『どんなって?』

承太郎『観覧車といっても、ただの観覧車じゃあ他の遊園地と変わらねえだろ。夜のライトアップに拘るだとか、観覧車のカプセルが一味変わったもんじゃあねえと』

ポルナレフ「なるほどな」

花京院『ま、それはおいおい考えるとして』

承太郎『・・・・・・』

花京院『各アトラクションの名前を決めようじゃあないか』

アヴドゥル『それもそうだな』

ポルナレフ「あー、ちなみにどんな名前にすべきかアイディアとかある?」

花京院『そうだな・・・』

花京院『魔法使い☆ホルホースにちなんで、観覧車の名前は「>>38」がいいと思うよ』

アヴドゥル『私はメリーゴーランドは、「>>40」がいいと思うぞ』

承太郎『コーヒーカップのぐるぐる回るやつなら「>>42」って名前はどうだ?』

くたばれ三半規管

Kskrt

黄金回転の軌跡

ジャイロ・コーヒー

ポルナレフメモ

・シンボルキャラクター:魔法使い☆ホルホース
・マスコットキャラクター:カーズえもん
・今まで描いた漫画をイメージしたアトラクションをつくる
・観覧車:くたばれ三半規管
・メリーゴーランド:黄金回転の軌跡
・コーヒーカップのアレ:ジャイロ・コーヒー
・ジェットコースター1:>>44
・ジェットコースター2:>>45


備考
おれの漫画一覧
『 オインゴとボインゴ兄妹大冒険』
『月刊輪切りのソルベ』
『 ババァ来訪者』

プラチナ☆スター号

本格絶叫マシン ハイウェイ・トゥ・ヘル

ポルナレフメモ~~~~~~~~~~~

・シンボルキャラクター:魔法使い☆ホルホース
・マスコットキャラクター:カーズえもん
・今まで描いた漫画をイメージしたアトラクションをつくる
・観覧車:くたばれ三半規管
・メリーゴーランド:黄金回転の軌跡
・コーヒーカップのアレ:ジャイロ・コーヒー
・ジェットコースター1: プラチナ☆スター号
・ジェットコースター2: 本格絶叫マシン ハイウェイ・トゥ・ヘル

備考
おれの漫画一覧
『オインゴとボインゴ兄妹大冒険』
『月刊輪切りのソルベ』
『ババァ来訪者』

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ポルナレフ「こんなもんか」

アヴドゥル『・・・3時間も話していたな』

花京院『エッ! ・・・・・・ほんとうだ、もう寝ないとまずいな』

承太郎『明日も学校だぜ』

ポルナレフ「いやー、本当に助かったぜ! 感謝するよ」メルシーボクー

アヴドゥル『なに、大したことじゃあない』

承太郎『またなにかあったら呼べよ』

花京院『ぼくも、妹さんのためとあれば力を貸すぞ』

アヴドゥル『フフフ、パークができた際には我々も呼ぶんだぞ』

ポルナレフ「もちろんだ、アヴドゥル!」

ポルナレフ「じゃあまた連絡するぜ」

承太郎『おう』

アヴドゥル『またな』

花京院『みなさんおやすみなさい』


シュウウウンッ
ポンッ

ポルナレフ「くぅぅ~!」

ポルナレフ「俄然やる気が湧いてきたぜ!!」

数週間後・空条邸

ポルナレフ「ジョースターさん! 企画書持ってきたぜ!」

バァァーーーーンッ

承太郎「とうとうできたか!」

ポルナレフ「ざっとでいいんで、目を通して貰えないか?」

ジョセフ「ほー・・・」パラパラ

承太郎「これは・・・」パラパラ

ポルナレフ「・・・・・・」ドキドキ

ジョセフ「じつに・・・じつに面白そうじゃわ!」

承太郎「ポルナレフ、てめー才能あるな」

ジョセフ「これならポルナレフ、お前のファンだけではなく、更なる集客が期待できそうだ」

ポルナレフ「・・・・・・ってことは・・・?」

ジョセフ「財団にもみせて、プロジェクトとして本格的に活動を始めるぞッ!」ニヤリ

ポルナレフ「!!!」

ポルナレフ(やったぜ!!!)パァァッ

イギリス・ジョースター邸跡地

SPW財団の人1「先日は大変失礼を致しました」

ポルナレフ「いやいや、おれも具体的なモノをなにも用意してなかったもんな・・・・・・断られるのも当然だったと思うぜ」

SPW財団の人2「ポルナレフさん・・・」

ジョセフ「ポルナレフ、これから色々細かなことを進めていくが、建設に関しては財団に任せるんじゃな」

ポルナレフ「ああ、頼むぜSPW財団!」

SPW財団の人2「はい! 我々も、より良いものとなるよう、全力で取り組みます!」

ガコーンガコーンッ
ガンガンガンガン コォーンコォーン

ポルナレフ「ん?」

ジョセフ「なんじゃなんじゃ?」

SPW財団の人1「近くでも何か建てているようですね」

SPW財団の人2「だだっ広い土地ですから。遠くの音もよく響くようですな」

ポルナレフ「へえー、建物ができるのか。じゃあここら辺も栄え始めてるってワケか」

ジョセフ「・・・・・・」

ジョセフ「・・・いったい何が建つのか、調べる必要がありそうじゃな」

ごめん
×魔法使い☆ホルホース
○魔女っ子☆ホルホース
ね!

スカイプ

ポルナレフ「というわけで、建設が始まったんだ!」

アヴドゥル『いよいよか』

花京院『本当にできるんですね、ポルナレフランド。なんだかこっちまで緊張してきたな』

承太郎『おれは関われたことを嬉しく思うぜ』

ポルナレフ「ここまで来れたのも、前回皆から色々とアドバイスをもらったおかげだぜ!」

アヴドゥル『・・・・・・で、今回呼び出したのも、我々からアイディアを得るためだな?』

ポルナレフ「ご名答! さっそく頼むぜ」

花京院『呼ばれたからには、全力で考えさせてもらうよ』

承太郎『今度はなんだ?』

ポルナレフ「ランド内で食べるものとか、売るモノについて考えてほしい」

花京院『なるほど』

アヴドゥル『定番はやはり、チキンやポップコーンかな?』

花京院『あと、チュロス。夏場だったらアイスもいけますよね』

承太郎『飲み物も、独特なものを考えてもいいんじゃあないか? 変わったものだと、それを飲むためにも来たがる奴が出てくるぜ』

ポルナレフ「フム・・・」メモメモ

花京院『グッズは、やっぱり人形とかかな』

アヴドゥル『●ィズニーランドには、カチューシャにキャラクターの耳がついた奴も売っているそうだな』

承太郎『耳だと? 気色悪ぃな』

花京院『承太郎、人間の耳じゃあないよ。猫とか熊とかの耳だろう』

ポルナレフ「カーズえもんの耳か・・・」

花京院『カーズえもんに耳なんてあるのか?』

アヴドゥル『絵柄のついたグラスなんかも良いかもしれんな』

ポルナレフ「それ、いいな。採用」

ポルナレフメモ

飲食物
・口に入れるものに関しては独自の味で、形にこだわる
・チキンに使う鳥の種類>>60
・ポップコーンの味>>62
・飲み物の味>>64

グッズ
・ぬいぐるみ
・絵柄つきグラス

マジシャンずレッド

ゴマ蜜

シルバーチャリお茶という紅茶

ポルナレフメモ2~~~~~~~~~~

飲食物
・口に入れるものに関しては独自の味で、形にこだわる
・チキンに使う鳥の種類:マジシャンずレッド
・ポップコーンの味:ごま蜜
・飲み物:『シルバーチャリお茶』(紅茶)

グッズ
・ぬいぐるみ
・絵柄つきグラス

~~~~~~~~~~~~~~~~~

ポルナレフ「よっしゃ。今回も助かったぜ」

承太郎『マジシャンずレッド・・・?』

アヴドゥル『私が副業でやってる養鶏のことだ。ポルナレフ、協力は惜しまないぞ』

ポルナレフ「心強いぜ!」

花京院『それじゃ、また今度』

シュウウウンッ
ポンッ

ポルナレフ「フフフ、これで細かな準備も揃ってきたな」

フランス・ポルナレフハウス

トォルルルルルルルルッルンッルルルンッ

ポルナレフ「はいもしもしおれだけど」

ジョセフ『た、大変じゃポルナレフ!』

ポルナレフ「なんだよジョースターさん、そんなに慌てて・・・」

ジョセフ『いいから聞け! ポルナレフランドのことじゃ!』

ポルナレフ「エッ! なんだ?! 悪い知らせかい?」

ジョセフ『ものすごく不穏な知らせだよ・・・・・・』

ポルナレフ「・・・・・・」

ジョセフ『先月、財団の者とジョースター邸跡地へ行ったときのことを覚えているかな?』

ポルナレフ「ああ・・・・・・広い土地だったよな」

ジョセフ『・・・そこの近くで、何やら工事が行われれおっただろう?』

ポルナレフ「? ああ、すごい音だった」

ジョセフ『そのことなんじゃが・・・』

ジョセフ『じつはその「何か」の建設に、イタリアンギャングの組織、パッショーネが関わっているという情報が入ったんじゃ』

ポルナレフ「な、何ィ・・・ッ!?」

ジョセフ『・・・・・・』

ポルナレフ「パ・・・」ドドド

ポルナレフ「パッショーネだとォ!?」ドドドドドド

ジョセフ『情報が遅れてすまない。事前に調べておかなくてはならなかったというに・・・』

ジョセフ『ポルナレフランドの建設も始まっている。今更土地を異動させるなんぞできないんじゃ・・・・・・すまんな、ポルナレフ』

ポルナレフ「・・・・・・」

ポルナレフ(・・・ディアボロの野郎・・・いったい何を考えてやがるんだ!?)

ポルナレフ「いや、ジョースターさんのせいじゃあねえよ」

ポルナレフ「それに、まだ何をされたってワケでもねえしよォ」

ポルナレフ(やはり警戒の必要アリだぜ・・・ッ!!!)

イタリア・パッショーネ秘密基地

ドッピオ「とおるるるるるるん!るるるん!」

ドッピオ「あ! ボスから電話だ・・・ッ!」

ドッピオ「はいもしもし! ドッピオです」

ディアボロ『おお、わたしのドッピオよ。あの計画は順調なんだろうな?』

ドッピオ「はいボス。プランは>>72>>73たちに任せてあるので大丈夫かと思います」

ドッピオ「やつらもボスのために働けることを、大変光栄に感じているようです。ボスの命を伝えたら、ものすごく喜んでいました」

ディアボロ『・・・・・・視察は定期的にしているな?』

ドッピオ「もちろんです、ボス!」

ディアボロ『よろしい。これからも報告を心待にしているぞ』

ドッピオ「はい! どうぞ大船にのったつもりでいてください!」

トリッシュ

ジョルノ

イタリア・某店


トリッシュ「なんであたしが・・・こんなことしなきゃあいけないのよ」モグモグ

フーゴ「トリッシュ、肘をついてパスタを食べるのは下品ですよ」

ナランチャ「ピッツァならいい?」

フーゴ「・・・そういう問題じゃあない」

ミスタ「おい店員、水おかわり! ガス抜きで頼むぜ」

ナランチャ「あ! オレ、このピッツァもう一枚追加で!」

トリッシュ「よく食べるわね」

ジョルノ「・・・・・・食事しながらで構わないので、話を続けてもいいですか?」

ナランチャ「おう! わかりやすーく説明してくれよ」モグモグ

ジョルノ「ええ、そのつもりですよナランチャ」

ミスタ「どこまで聞いたっけ?」

フーゴ「ボスから面倒な命令を受けた、ってところまでじゃあないか?」

ジョルノ「・・・・・・その命の内容が内容なんで困ったことになってるんです」

ジョルノ「かくかくしかじか」

フーゴ「それは・・・・・・また面倒な」

ナランチャ「え? なんで? 面白そうじゃあねーか!」モグモグ

フーゴ「そりゃあ、あなたはそうでしょうね」

ミスタ「でもよォ、トリッシュとジョルノに全部任せるってことは、それだけ自由にしていいってことだろ?」

ジョルノ「ええ、まあそうですね」

トリッシュ「でもあたし興味ないわよ。こんな悪趣味な造り・・・・・・」

トリッシュ「それに、こういう所が組織の収入源になるだなんて嫌だわ」

ジョルノ「パッショーネはいずれぼくが乗っ取るんで大丈夫です。すぐにクリーンな組織にしますから、そう毛嫌いしないでください」アッサリ

トリッシュ「・・・・・・あ、そう」

ミスタ「だからよ、悪趣味になるかどうかはおめーらにかかってるってワケだ」

トリッシュ「!」

ミスタ「やりたい放題じゃあないか」ニヤリ

数ヵ月後・ジョースター邸跡地


花京院「うわぁ・・・」

アヴドゥル「これは・・・すごいな」

花京院「エントランスから●ィズニーランド並の広さを感じますね」

承太郎「所々にたってる柱のオブジェも凝ってやがる」

花京院「アッ! 隠れカーズえもんを発見したぞ!」

アヴドゥル「か、かくれカーズえもん?」

花京院「●ィズニーシーでもよくある、隠れミッ●ーみたいなものですよ。見つけると良いことがあるとかないとか」

承太郎「どっちだ?」

花京院「まあ、なんか得した気分になれるんです」

ポルナレフ「まあまあ、入り口で騒いでねえで、とっとと中に入ってみてくれよ!」

アヴドゥル「そう急かすなポルナレフ」

花京院「バンフレット・・・地図はもらえないのか?」

ポルナレフ「もちろん人数分用意してるぜ! なあ、早く入ろう!」

承太郎「やれやれだぜ」

花京院「我々よりテンションが高いな」

ポルナレフ「当たり前だろ! 言っておくが、オレは建設途中何度も来てランド内をまわったり、アトラクションの試運転に乗ったりとかしたからな! ・・・皆で遊べるってことも確かに楽しみだが」

ポルナレフ「・・・おめーらに見せることが凄く楽しみでよォ。早く喜ぶ顔が見てえんだ」ヘヘッ

アヴドゥル「うむ」

承太郎「じゃあ、案内を頼むぜポルナレフ」

花京院「フフ、なんだかこのメンツでランドをまわるとなると、死神13を思い出しますね」

ポルナレフ「ン? デス・・・なんだって?」

承太郎「またゲームか」

花京院「あ、みんな知らないんでしたっけね」

アヴドゥル「ではまず肩慣らしに『ジャイロ・コーヒー』から行くか」

承太郎「そうだな」

ポルナレフ「よォ~し! 回転の多い方が勝ちな!」

花京院「いいですね、負けないぞ」

ジャイロコーヒー前

ポルナレフ「ウウ・・・気持ち悪い」オエェ

花京院「ムキになるからだ」オエェ

承太郎「・・・・・・」

アヴドゥル「近くに観覧車があるな」

承太郎「夜光ったりするのか?」

ポルナレフ「・・・は?」

承太郎「・・・・・・いや」

花京院「あ、もしかしてアレが『くたばれ三半規管』ですか?」

ポルナレフ「そのとーりだぜ花京院!」

アヴドゥル「それにしても不穏な名前だな」

承太郎「今にもグルグル回って、カプセルごと飛んでいきそうな名前だ」

アヴドゥル「観覧車だぞ。いくらなんでもそれは・・・」

ポルナレフ「するどいな、承太郎!」

承太郎・アヴドゥル・花京院「!?」

ポルナレフ「あの観覧車はなァ~、最初はゆっくりなんだが、ある時点から急にすごい早さで回転するんだ。さっきのコーヒーカップみてえによォ! 『回転』はおれの漫画でもキーになる言葉だからな!」

ポルナレフ「で、最終的に元の観覧車のスピードに戻るんだけど・・・」

アヴドゥル「ポルナレフ、それは観覧車とは言えん」

ポルナレフ「エッ!」

承太郎「詐欺だ。パンフレットも書き直せ」

ポルナレフ「エエー・・・」

花京院「ぼくは面白いと思うぞ」

ポルナレフ「だよなァ?」

承太郎「アレに乗るのはやめだ。ジェットコースターに行くぞ」

アヴドゥル「それが良さそうだ」

ジェットコースター・プラチナ☆スター号

アヴドゥル「・・・スタープラチナに似ていないか?」

ポルナレフ「『ババァ来訪者』で、人造の主人公が変身したときの姿だぜ! かっこいいコースターだろォ!」

花京院「パクりだな」

承太郎「・・・・・・」

花京院(え? 承太郎、なんか嬉しそうな顔してる・・・)

承太郎「早く乗るぞ」ワクワク

ポルナレフ「おお!」

花京院「ぼくはここで見てますね」

アヴドゥル「・・・わたしもそうしよう」

ゴオオオオオオオオオオオ
ウワアアアアア・・・
ウオオオオオオ・・・

花京院「ポップな見かけを裏切って、結構えぐい動きをしますね」

アヴドゥル「うむ。急降下からの4回転、ソフトクリーム上昇、そして再び角度の大きい急降下・・・・・・目が回りそうだな」

花京院(・・・・・・承太郎の帽子は何故吹き飛ばないんだろう?)

ポルナレフ「いやー! 楽しかった!」キラキラ

承太郎「なかなか刺激的だったぜ」

アヴドゥル「見ている方は目で追いかけるのがやっとだったぞ」

花京院「次はぼくも乗ろうかな」



ジェットコースター・本格絶叫マシン ハイウェイ・トゥ・ヘル

花京院「・・・・・・」

アヴドゥル「パス」

承太郎「おれもだぜ」

ポルナレフ「エッ! 何言ってやがる!」

アヴドゥル「名前もさることながら、全体的な外観からしても危なそうだ」

承太郎「いやな予感がするな」

ポルナレフ「フツーの絶叫マシンだぜ? 花京院は?」

花京院「・・・・・・男に二言はない」

ポルナレフ(ハッ・・・! ヤツの前髪が見たこともないような形に・・・ッ!?)

花京院「」オエェ

ポルナレフ「軟弱なヤツだな」

アヴドゥル「上級者向けなんじゃあないか?」

承太郎「やれやれだぜ」

アヴドゥル「大丈夫か、花京院?」

花京院「ウウ・・・お気遣いありがとうございます、アヴドゥル」



承太郎「なんだか腹が減ってきたな」

ポルナレフ「じゃあそろそろ、ランド内のレストランに行くか」

アヴドゥル「うむ」

花京院「レストランですか。いいですね、ランドらしい」

ポルナレフ「家族連れのことも考えて、子供用のかわいいランチプレートなんかもあるぜ」

花京院「へえ、喜んでもらえるといいな」

ポルナレフ「ああ、今から楽しみだぜ」

花京院「で、レストランはどこだ?」

アヴドゥル「地図だともうすぐ見えてくるはずだが」

花京院「あのドギツいピンク色の建物か?」

承太郎「やべえカラーセンスしてやがる」

ポルナレフ「そうか? 結構オシャレだろ」

花京院「・・・ン? レストランの前に誰か居ますね」

ポルナレフ「何?」

アヴドゥル「おや、我々の貸しきりじゃあなかったのか?」

ポルナレフ「・・・そもそもランドはオープン前だから、一般人は入れねえはずなんだが・・・」

承太郎「・・・!」

承太郎「あれは・・・・・・>>96じゃあねえか」

イギー

イギー「アギ」ガウガウッ

ポルナレフ「人じゃあねえじゃねえか!」

花京院「いや、人とは誰も言ってないだろう」

承太郎「どっから入って来やがった」

アヴドゥル「・・・もしや」

花京院「おや? 自動ドアの向こうから人が来るぞ」


ガーッ

ポルナレフ「アッ!」

花京院「ジョースターさん!」

ジョセフ「遅れてすまんかったのー」

アヴドゥル「お待ちしてましたよ」

承太郎「遅えから先に遊んでたぜ」

ジョセフ「せっかくだからイギーも連れて来ようと思ってな」

花京院「ああ、ジョースターさんがイギーを・・・」

ジョセフ「後から入ってお前たちを探したんだが、ランドは広いしな。ここで休憩しようと思っとったとこじゃ! ・・・・・・中々オシャレな内装じゃあないか、ポルナレフ」

ポルナレフ「へへっ。面と向かって誉められると照れるな」

アヴドゥル「では、我々も入ろうか」

花京院「ちょうど昼食を取ろうとしてたところなんです」

ジョセフ「ナイスタイミング! というやつじゃ」

承太郎「やれやれだぜ」

ポルナレフランド・レストラン


アヴドゥル「カレーセットひとつ」

承太郎「カツカレーひとつ」

花京院「え? じゃあカレーうどんで」

ジョセフ「わしバーガーセット」

ポルナレフ「どこでも食べれるようなモン頼んでんじゃあねーよ!」

アヴドゥル「だがさすがに、キャラクターのプレートランチは頼むのに勇気が要るぞ」

ポルナレフ「バカヤロー、ランドだからいいんだよ! 夢の国だぜ? おれは大人にも子供返ったみたいに楽しんでほしいの!」

花京院「じゃあもっと頼みやすい名前にしろよ」

ポルナレフ「それじゃあ面白味がないだろ? おれは『魔女っ子☆ホルホースたんの教えて♪お星さまマジカルンルンセット』ひとつ」

承太郎「・・・・・・」

承太郎「次はどこ回る?」

花京院「ジョースターさんもいることだし、メリーゴーランド行ってみますか?」

アヴドゥル「・・・これもすごい勢いで回ったりせんだろうな?」

ポルナレフ「なわけねえだろ」

ジョセフ「わし激しいの大丈夫よ?」バクバク

アヴドゥル「・・・・・・大丈夫の度合いが尋常じゃあないので」

承太郎「じじいが倒れても、近くの病院につく前にお陀仏だろうな」

花京院「・・・ランドの近辺は田舎ですもんね」


アヴドゥル「そういえば・・・」

アヴドゥル「近くにもなにやら巨大な施設がありましたな」

花京院「ああ、ポルナレフランドに来る途中で見た・・・」

承太郎「確かに。・・・ありゃあいったいなんだ?」

ジョセフ「・・・・・・」

ポルナレフ「・・・・・・」

この前卒業式書いてた人?

ジョセフ「・・・それが・・・・・・」

ポルナレフ「ま、いいじゃあねえか! なんでもよォ!」

ポルナレフ「それより、メリーゴーランドが終わったら『でぃおの館』に行ってみようぜ」

承太郎「『DIOの館』だと?」

花京院「いやな名前だ」

アヴドゥル「お前の漫画にはDIOが出てくるのか」

ポルナレフ「魔女っ子☆ホルホースたんの敵なんだよ。『でぃおの館』はお化け屋敷みたいなところだぜ! ワゴンにのって異動するんだ」

花京院「ホーン●ッド・マンションみたいなかんじか」

承太郎「そいつは面白そうだ」

ワイワイ・・・

ジョセフ「・・・・・・」

ジョセフ(ポルナレフ・・・・・・)

ジョセフ(皆に心配をかけさせたくないんじゃな・・・・・・)

ジョセフ(・・・・・・わしもその気持ちを汲んでやるか)

ジョセフ「ウッヒョー! オバケってやつは顔面蒼白じゃからのー! 顔が白いだけに、『面白い』・・・か! 承太郎なかなかやるのう」ヒューッ

承太郎「・・・・・・クッ」ピキピキッ

花京院「承太郎、ジョースターさんに悪気はないぞ・・・・・・たぶん」

>>103
あ、はいそうです

夕方

ジョセフ「フゥー、たくさん楽しんだわ」

アヴドゥル「フフフ、こんなに遊んだのは久しぶりですよ」

花京院「おみやげもたくさん買えたし、満足です」

承太郎「・・・またチキン食いてえな」

ジョセフ「気に入りすぎじゃろう」

アヴドゥル「また来ればいい」

ポルナレフ(楽しんでもらえたようでなによりだぜ!)


花京院「・・・・・・オープンはとうとう明日か」

ジョセフ「長い道のりじゃったのう・・・」

アヴドゥル「しっかりやれよ、ポルナレフ」

承太郎「おれもまた明日来るぜ」

ポルナレフ「ありがとよ、みんな・・・!」

イギー「ワンッ」プゥーッ

翌日・ポルナレフランド オープン


ワイワイガヤガヤ

承太郎(やれやれ)

承太郎(すごい人で賑わってやがるぜ)モグモグ

たかし「カアチャンー! ぼく次『プラチナ☆スター号』に乗りたいいい!」

母親「あらあらうふふ」

父親「こらたかし、走るんじゃあないぞ」

ジェラー党員1「アッ! あれはジェラートのコスじゃあないか?」

ジェラー党員2「ソルベのコスプレの人が隣にいるから間違いないな・・・いくぞ!」ダダダ

ジェラー党員1「スイマセェーン! 写真1枚いいですかァ?」

カップル男「お、次あれ乗ろうか」

カップル女「観覧車? いいわネ! ロマンチックだワァ~」

承太郎「・・・・・・」モグモグ

承太郎(ポルナレフを探すか)モグモグ

承太郎(・・・・・・と思ったらポルナレフが目の前に)

承太郎「おいポル・・・・・・」

ポルナレフ「~~~」

SPW財団の人1「~~~」

承太郎「・・・?」

承太郎(何やら深刻な顔で話し込んでいやがる・・・・・・声を掛け辛いぜ)

ポルナレフ「・・・!」

承太郎「あ」

ポルナレフ「承太郎じゃあねえか! 本当に来てくれたんだなッ!」

承太郎「おう・・・」

SPW財団の人1「・・・・・・」

ポルナレフ「いや~! 凄い人でびっくりしただろーッ!」

承太郎「まあな」

SPW財団の人1「・・・・・・では、私はこれで」

ポルナレフ「あ、ああ」

SPW財団の人1「詳しくわかり次第またお伝えします」

ポルナレフ「・・・・・・よろしく頼むぜ」

承太郎「・・・・・・」

SPW財団の人「失礼します」ペコッ

スタスタスタ・・・

承太郎「・・・・・・」

ポルナレフ「さて、承太郎。ちょうどいい時間だし、特別室でランチにしないか? やっぱりプレートランチをご馳走したいんだが・・・」

承太郎「いや・・・・・・」

承太郎「・・・・・・なにかあったのか?」

ポルナレフ「・・・・・・いやあ大したことじゃあねえよ」ポリポリ

承太郎「水くせえな、話せ」

ポルナレフ「・・・・・・だがよ」

承太郎「・・・・・・」

ポルナレフ「わかった、わかった話すよ! おっかねぇ顔やめろ」

ポルナレフ「じつはよ・・・・・・近くに大型施設あっただろ?」

承太郎「ああ」

ポルナレフ「あそこ、テーマパークらしいんだ・・・」

承太郎「!?」

ポルナレフ「それに、オープン日がポルナレフランドとかぶったらしくってな。お陰さまでコッチの来客数が予想の半分以下になっちまったんだよ・・・」

承太郎「そりゃあ・・・災難だな」

承太郎「・・・・・・だが、仕組まれてるとしか思えん」

ポルナレフ「・・・・・・そこなんだ」

承太郎「・・・・・・」

ポルナレフ「あっちのテーマパークの経営者は、パッショーネっつうイタリアのギャング」

承太郎「パッショーネ?」

ポルナレフ「そこのボスが、オレと因縁のあるヤツでさ。・・・完全に嫌がらせなんだよ」

承太郎「・・・・・・」

ポルナレフ「テーマパークの名前は『ディアボロランド』」

ディアボロランド


ワイワイガヤガヤ

ディアボロ(う・・・・・・)ドドド

ディアボロ(ウオオオオオオオ!!!)ドドドドドド

ディアボロ(なぜ私の名前がランドの一部に組み込まれているんだ・・・ッ!!)ドドドドドド

ディアボロ(『ユニバーサル・スタジオ・トリッシュ』と聞いていたのに・・・ッ!!)ドドドドドド

ディアボロ(これでは私の正体が・・・ッ!!)ドドドドドド

ドッピオ「いやー、大盛況だなァ~」

ドッピオ「これならボスも喜んでくれそうだぞ」ヤッタネ

ドッピオ「ア! トリッシュ、ジョルノ」

ジョルノ「やあ、どうも」

トリッシュ「なかなかいいかんじに仕上がったでしょう?」

ドッピオ「そうだね・・・・・・やはり、二人に任せて正解だったな!」

ドッピオ「とおるるるるる!」

トリッシュ・ジョルノ「!」

ドッピオ「おや? 電話だ・・・とおるるるるる!るるるん!」

トリッシュ・ジョルノ「・・・・・・」

ドッピオ「アッ! とおるるるるる! そんなところに電話が・・・!」

ジョルノ「え?」

ブチッ

ドッピオ「もしもし? ドッピオです!」

ジョルノ「ぼくのてんとう虫ブローチが・・・」

トリッシュ(・・・・・・やっぱりボスの周りの人間はイカれてるわ)

ドッピオ「え? ああ・・・はい、聞いてみます」

トリッシュ「・・・・・・?」

ドッピオ「どうして予定していた名前を変えたんですか? ってボスが・・・」

トリッシュ「名前って?」

ドッピオ「たぶんランドの名前のことだと」

ジョルノ「わかりやすい方が人も集まりやすいかと思って」

ドッピオ「・・・だそうです、ボス」

ジョルノ「さ、トリッシュ。あなた、2時からステージですよね。仕度しましょう」

トリッシュ「? ・・・え、ええそうね」

ジョルノ「それじゃあドッピオさん、また」

ドッピオ「アッ! ちょっと待っ・・・」

スタスタスタスタスタスタ

ドッピオ「行ってしまった・・・」

ディアボロ『・・・・・・』

ディアボロ(クッ・・・)

ディアボロ(まあよい・・・)

ディアボロ(トリッシュの歌手としての人気も相まって、入場者数は予想を超えた数値に達した)

ディアボロ(ポルナレフランドから客も吸収できたようだしな・・・)

ディアボロ(まずは上々・・・といったところだ!)

ディアボロ(フフフ、ポルナレフ・・・・・・そして、スポンサーになることをにべもなく断ったSPW財団よ・・・ッ!)

ディアボロ(パッショーネの恐ろしさを、とくと味わうがいい!!!)

ドッピオ「・・・ン?」

てんとう虫ブローチ「」ムクムクムク

ディアボロ『!?』

ドッピオ「ウワッ! てんとう虫ブローチがヘビになった!」

てんとう虫ブローチ「シャーッ」ガブウッ

ドッピオ「アイタッ!」

ディアボロ『・・・・・・おのれジョルノ・ジョバァーナッ!!』

ポルナレフランド・特別室

ポルナレフ「・・・・・・」

承太郎「・・・・・・」

ポルナレフ「まあ、できちまったもんは仕方ねえよなァ・・・」

承太郎「そうだな・・・」

ポルナレフ「・・・・・・」

承太郎「追い詰めるようだが・・・」

承太郎「てめーが今すべきことは、これからどう運営していくかということだ」

承太郎「近くに似たような施設が出来たなら、よりポルナレフランドの個性を磨いていかねえとまずい」

承太郎「このまま、ディアボロランドに人気を奪われちまったらそっちに吸収・・・・・・」

承太郎「・・・いや、潰されちまうだろうな」

ポルナレフ「・・・ハハ、だよなァ~」

ポルナレフ「個性かァ・・・・・・」

承太郎「・・・・・・」

承太郎「まずは、敵を知ることからはじめるってのはどうだ?」

ポルナレフ「敵を知る? やつらのことならオレも結構詳しいぜ」

承太郎「そういう意味じゃあなくてだな・・・」

バンッ

ジョセフ「敵情視察じゃ!」

バァァーーーーーンッ

ポルナレフ「ジョースターさん!?」

承太郎「じじい!」

ジョセフ「財団から連絡をもらって飛んできたわい!」ピース

ポルナレフ「なんてことだ・・・・・・心強いぜ!!」

承太郎「敵情視察・・・それだぜ」

ジョセフ「承太郎は言葉が足りんからのー!」

ポルナレフ「敵情視察ゥ?」

ジョセフ「そうじゃ」

ジョセフ「ポルナレフランドの磨くべき個性を考える前に、敵がどんな施設を作ったのかをリサーチすべきじゃあないかな」

ジョセフ「それによって、見えてくるものもあるだろう」

ジョセフ「とにかく、視察じゃ視察!」

承太郎「だがよ、じじい」

ジョセフ「ン?」

承太郎「ポルナレフはヤツらから完全にマークされてるだろ。そもそも入場を断られる可能性が高いぜ」

ポルナレフ「・・・・・・たしかにあり得るぜ」

ジョセフ「フッフッフッ・・・」

ジョセフ「そう思って、既に財団から視察の手の者をディアボロランドに派遣しておる!」

承太郎「なに!?」

ジョセフ「我々はここから、彼らの持ち込んだカメラのライブ映像を見ようじゃあないか!」

ポルナレフ「さすがだぜジョースターさん!」

敵情視察3名:>>121>>123>>125

仗助

ホル・ホース

Kskst

エンポリオ

ディアボロランド

ガヤガヤ

仗助「うへェー、すっげえ人だぜ・・・・・・よくもまあ、こんな田舎のテーマパークに集まったもんだ」

ホルホース「まったくだぜ。これじゃあ一度はぐれたらもう二度と会えないかもなァ」

仗助「カメラの方はどうだ? エンポリオ」

エンポリオ「バッチリだよ。仗助がぼくを肩車してくれてるから、遠くまで映ってる」

ホルホース「・・・じゃあ後は、ジョースターたちからの連絡を待つだけか」

仗助「そうッスね・・・ア、せっかくだしなんか食べましょーよ」

エンポリオ「ぼくはチュロスがいい!」

ホルホース「おらァ、ショッパイもんがいいな」

仗助「じゃあ、座れる場所さがしまスか!」

ディアボロランド・屋外テーブル

仗助「それにしてもよォ~、端から見たら変な組合せだよなァ」

ホルホース「・・・・・・どう頑張っても、友達同士には見えねえもんなァ」

仗助「親戚のオッサンと、ちょっと年の離れた兄弟って感じかァ?」

ホルホース「オイオイ、オッサンはないだろうよオッサンは」

ホルホース「一応カムフラージュでガキを連れてきたはいいが・・・・・・ここじゃあカンジンの子供の姿がないっつーのは奇妙なもんだぜ」

仗助「見事に野郎だけのグループか、カップルばっかだぜ」

エンポリオ「トリッシュのファンの人たちが結構集まっているんだろうね」

エンポリオ「・・・・・・子供向けの乗り物も見当たらないし」

ホルホース「大人のテーマパークってやつだぜ」

仗助「なーんかよォ、あんたが言うと別の意味に聞こえんだがよォ~」

ピピピピピピ

仗助「お」

ホルホース「ジョースターたちからの通信だぜ」

仗助「マジすか。まだ座ったばっかだってのに・・・」

エンポリオ「カメラ、テーブルの上だけど・・・」

ホルホース「まあいい、いい。とにかく繋ぐぜ」

ポンッ

ジョセフ『アー、アー。聞こえるかな?』

ホルホース「こっちはOKだぜェ! そちらさんは?」

仗助「映像や音、届いてますかァ?」

ポルナレフ『ホ、ホル・ホースゥ?!』

承太郎『仗助もいるのか』

仗助「承太郎さんチィ~ッス! バイト代につられてつい」

エンポリオ「それじゃあ、さっそくカメラを持って回るね」

ジョセフ『ウム。頼むぞ三人とも』

仗助「よし、エンポリオ。カメラ持って乗れ」

エンポリオ「うん!」ヨイショ

ホルホース「どっから見る?」

ポルナレフ『とりあえず、ジェットコースターから頼む』

承太郎『・・・乗り物乗るのにカメラ持ち込み出来るのか?』

ジョセフ『乗るときは、ハンディカメラじゃあなく、小型カメラに切り替えてもらう予定じゃ』

ポルナレフ『へえ』

ジョセフ『エンポリオくんの帽子にセットしておるよ』

仗助「責任重大だなァ~」

エンポリオ「ぼく頑張るよ、ジョースターさん」

ホルホース「じゃ、手始めに近くの『ホワイトアルバム・カーチェイス』から行くか」

仗助・エンポリオ「ラジャ!」ビシッ

ポルナレフ『頼んだぜ!』



「さ、帽子をもっと深くかぶって」

「ちょっとォ~! わかるけど、あんまりやると髪型がくずれちゃうわよ。セット大変なんだからこれ!」

仗助「!」

ジョルノ「・・・もう少しで従業員専用扉なんで、くれぐれもバレないようにして下さいね」

トリッシュ「わかったってば!」

仗助「・・・・・・?」

ジョルノ「・・・ン?」

仗助「・・・・・・」

ジョルノ(なぜこっちを見ているんだろう。あのハンバーグ頭)

仗助(ウワァ、あの前髪マジやべえ・・・いったいドーユー感性してやがるンだ?)

ジョルノ・仗助(・・・おかしなヤツもいたもんだ)


エンポリオ「どうかした? 仗助」

仗助「いやぁ・・・チコっと変なヤツがいてよォ」

ホルホース「おい、突っ立ってないでさっさと行こうぜ」

仗助「ワリィワりィ」

ポルナレフ『!』

ホルホース「ン?」

ポルナレフ『エンポリオ、今のところもう一回撮してくれ!』

エンポリオ「エッ?」クルッ

エンポリオ「これでいい?」

承太郎『・・・どうかしたか?』

ポルナレフ『・・・・・・間違いない。ジョルノ・ジョバァーナだ』

ホルホース「知り合いかい?」

ポルナレフ『ああ・・・・・・イタリアで知り合った子だ』

仗助「エッ! あの金髪でイカれ・・・イカした髪型のヤツっすか?」

エンポリオ「世間って狭いよね」

ジョルノ(謎のハンバーグ頭に、野球観戦にでも来たかのような格好の子供。アメリカン顎割れガンマン風の男。・・・・・・物凄く怪しい組み合わせだ)

ジョルノ(ガンもつけられてるし、絡まれる前に行こう)

ジョルノ「トリッシュ、走りますよ」

トリッシュ「エ? 嫌よ。ライブ前に汗かきたくないわ」

ジョルノ「いいから」

仗助「・・・なあおい」

ジョルノ(そら来たぞ!)

ジョルノ「走って!」

ホルホース「!?」

トリッシュ「ちょ、押さないでよ!」

ダッ

エンポリオ「・・・逃げるみたいだ」

ホルホース「まずいぜ!」

仗助「やっべぇ! 追いかけよう!」

ホルホース「従業員用通路に入ってくぜ!」

エンポリオ「アッ! ドアがすぐに閉まっちゃうよ!」

ホルホース「・・・仗助!」

仗助「おう!」

ホルホース「エンペラーッ!」ジャキンッ

バンバンバンバンバンッ

ホルホース「ほらよッ!」

ガンッ ガンガンッ
ドッシーーーーンッ

ジョルノ(従業員専用ドアが破られたッ!?)

トリッシュ「キャアアッ!? なんなの!?」

仗助「早く入れよォ!」

エンポリオ「あ、ウン!」

仗助「よし・・・クレイジーダイヤモンド!」ズギャンッ

ジョルノ「!」

仗助「これで修復完了っと・・・」

ジョルノ(スタンド使いか・・・!)ドドド

トリッシュ「・・・・・・!」スパイスガールッ


ホルホース「・・・おっとォ・・・・・・」

エンポリオ「・・・警戒されてるみたいだ」

仗助「オレたちは怪しいモンじゃあねえッスよォ~」

ホルホース「おっかねー顔しちゃってまあ・・・・・・スタンドを仕舞いな、お嬢ちゃんよ」

トリッシュ「・・・それは無理な相談だワ」

トリッシュ「あなたたち・・・・・・怪しすぎるのよ!」バッ

ジョルノ「アッ! 帽子を取るんじゃあない!!」

仗助・ホルホース「!」

エンポリオ「・・・『トリッシュ・ウナ』!?」

ジョルノ「・・・・・・なんてことを」

トリッシュ「・・・さ、何者か名乗ってちょうだい。相手にしてあげるのはそれからよ」

ホルホース「・・・・・・気の強い女は嫌いじゃあないぜ」ジャキンッ

仗助「ちょっと、待てよ! 勇むところ悪いケドよォ~! オレたちは何も争いたいわけじゃあないッスよ!」

ジョルノ「ガンつけられた上、追いかけて来られた身としては信用しかねます」

仗助「ウグッ・・・・・・そ、それは」

エンポリオ「そっちが逃げるからさァ・・・」

ジョルノ「危険を感じたので仕方ないでしょう」

仗助「・・・てめーがおかしな髪型してっから悪ィんじゃあねーか」ボソッ

ジョルノ「ン? ・・・ハンバーグがどうかしました?」

仗助「ハンバーグゥ?」

ホルホース「あー、とにかくよォ~!」

ホルホース「ジョルノ・ジョバァーナ」

ジョルノ「!」

ホルホース「いや・・・それとも汐華初流乃?」

トリッシュ「・・・!?」

ジョルノ「・・・なぜその名前を」

ホルホース「フッ」ニヤリ

ホルホース「・・・この通信機の向こう側の人間がそう言ってたんでね」

ポイッ

ジョルノ「・・・・・・」キャッチ

『ジョルノだな?』

ジョルノ「!」

ジョルノ「その声は、ポルナレフさん?」

ポルナレフ『久しぶりだな、ジョルノ。元気そうでなによりだ』

ジョルノ「・・・驚いた」

トリッシュ「え? じゃあこの人たちポルナレフさんの知り合いなの?」

仗助「だから言ったじゃあねえかよォ、怪しいモンじゃあねえって」

エンポリオ「わかってもらえてよかったよ・・・」ホッ

ジョルノ「・・・・・・スミマセンでした」

トリッシュ「でも、いったいどうしてポルナレフさんが?」

仗助「・・・・・・」

ホルホース「もしかしてこいつら、なぁんも知らねえのか?」

エンポリオ「・・・そうみたいだね」

仗助「てめーらパッショーネのやってることが、ポルナレフさんを困らせてるっつーに・・・」

トリッシュ「エッ? それってどういう・・・」

ジョルノ「まさか・・・」ドドド

ジョルノ「近くの『ポルナレフランド』に何か関係が・・・?」ドドドドドド

ポルナレフ『かくかくしかじか』キリッ

ジョルノ「そうでしたか・・・」

トリッシュ「まさかそんなことになってるなんて」

ジョルノ「ぼくらはディアボロランドの内側施設の設計を任されていたので、そこまで調べてませんでしたが・・・・・・」

ジョルノ「とはいえ、調査不足の理由にはなりませんね。申し訳ありません」

ポルナレフ『いや、過ぎてしまったことは仕方がない。それに、ジョルノたちのせいじゃあないさ』

ジョルノ「・・・・・・」

ジョルノ(まさか、ポルナレフランドの『ポルナレフ』がポルナレフさんのことだとは思わなかったなァ・・・)

ジョルノ(ポルナレフさんがこんなにダサ・・・おしゃれなネーミングセンスの持ち主だとは・・・・・・)

ジョルノ(ぼくたちも『ディアボロランド(笑)』って気持ちでつけたのに・・・)

ポルナレフ『ジョルノ?』

ジョルノ「・・・あ、はいなんでしょう?」

ポルナレフ『・・・・・・そんなに思い詰めなくて大丈夫だからな』

ジョルノ「・・・え、ええ。お気づかい感謝します」

トリッシュ「・・・それにしてもボスは最悪ね」

トリッシュ「なにもイギリスの片田舎に建てる必要ないじゃあないと思ってたけど・・・・・・まさかポルナレフさんに嫌がらせするためだなんて・・・」

ポルナレフ『・・・・・・』

トリッシュ「ますますいやんなるワ」

ジョルノ「ですが、これでもっとぼくらも『やりやすく』なりましたね」

仗助「・・・?」

ジョセフ『どういうことじゃ?』

ジョルノ「・・・・・・」

ジョルノ「近いうちに、『そちら』へご挨拶しに行く予定だったんです」

ジョルノ「知り合いだったなんてラッキーだったな・・・」

ポルナレフ『・・・ジョルノ? わかるように話をしてくれ』

ジョルノ「ああ、すみませんでした」

ジョルノ「・・・・・・」チラッ

監視カメラ「ジィー」

ジョルノ「・・・・・・ここじゃあなんですから、会ってお話ししませんか?」

フランス・ポルナレフハウス


ポルナレフ「な、なんだって!? ディアボロランドを潰す・・・!?」

ジョルノ「ええ、最終的には」

トリッシュ「・・・・・・」

ポルナレフ「待て待て! ディアボロランドは、きみらがボスから頼まれて作ったテーマパークだろ?」

トリッシュ「そうよ?」

ポルナレフ「なんでそうアッサリ・・・」

ジョルノ「ぼくらがボスの命令を、快く引き受けるはずないじゃあありませんか」

トリッシュ「異種返ししたいのよ」

ジョルノ「建てる場所やら以外は、ぼくらにほとんど任されていたんです。オープンするのもクローズするのも、ぼくらの自由だと思いませんか?」

ポルナレフ「むちゃくちゃだな・・・!」

ジョルノ「ええ、重々承知してますよ」

ポルナレフ「・・・・・・」

ポルナレフ「だ、だがそれじゃあきみたちは・・・・・・いや、きみらだけじゃあない。きみの上司であるブチャラティや仲間にも被害が及ぶんじゃあないか?」

ジョルノ「・・・・・・」

異種返し→意趣返し

ジョルノ「・・・ポルナレフさんは、我々パッショーネがテーマパークを建てるに至った経緯をご存知ですか?」

ポルナレフ「いや・・・」

ポルナレフ「なにか複雑な事情でもあるのか?」

ジョルノ「・・・・・・簡単にいうと、裏切り者が出たんです」

ポルナレフ「裏切り者?」

ジョルノ「ええ」

ポルナレフ「・・・・・・しかし、こう言っちゃなんだが、『裏切り』なんてきみたちの世界じゃあ日常茶飯事なのではないか?」

ポルナレフ(現に、ジョルノも企んでいるようだし・・・)

ジョルノ「そうですね・・・」

ジョルノ「我が組織には、暗殺を専門にしているチームがあります。『裏切り者』や組織にとって『邪魔者』が出た場合、このチームが対応することになっているんです」

ポルナレフ「暗殺チームか」

ジョルノ「もちろん、彼らなりの方法での対応ですが・・・」

ポルナレフ「では今回も、そのチームが動いたのか?」

ジョルノ「いえ、それが・・・・・・」


ジョルノ「『裏切った』のが、その『暗殺チーム』だったんです」

ポルナレフ「!」


ポルナレフ「大変なことになったな」

ジョルノ「ええ、それはすごい騒ぎになってしまいました」

ジョルノ「彼らは彼らなりに、組織に対する不満があったのでしょう。裏切った本当の理由は定かではないですが・・・」

ジョルノ「彼らは組織の約1/4の財源を奪い、ついでに我々の資金調達ルートもいくつか潰して逃亡したんです」

ポルナレフ「それは・・・・・・ディアボロもそうとう恨まれていたようだな」

ジョルノ「そのようです」

ポルナレフ「暗殺チームは、誰が追ってるんだ? きみたちか・・・?」

ジョルノ「いえ、我々はトリッシュ護衛の任務がありますから。・・・ボスの信頼のおける部下たちが現在も追跡中とか」

ポルナレフ「なるほど」

ポルナレフ「・・・・・・」

ポルナレフ(たしかにこの間、財団でディアボロからそんな話を聞いたような・・・)

ポルナレフ「つまり、その失われた財の埋め合わせを、ディアボロランド経営で賄おうってわけか・・・ずいぶん安易な発想だな」

ジョルノ「●ィズニーにでも憧れてたんじゃあないですか? 『アレみたいに売れたら、億万長者も夢じゃない!』・・・とか。幼稚な考えですよね。どうして誰も止めなかったんでしょう」

ジョルノ「普通に考えれば、そんなにうまくいくはずがないのに・・・・・・」

ジョルノ「やはりオツムが足りないのかもしれませんよ」

ポルナレフ「・・・・・・」ウウッ・・・

ジョルノ「・・・? ポルナレフさん?」

ポルナレフ「・・・い、いや。なんでもない」

ジョジョSSでリセマラしてたら続か来てたー!

>>152
SSRディオでたらくれよ

ジョルノ「テーマパークっていいですよね、多くの人たちを楽しませる施設です。ぼくは今まで行ったことなかったんですが・・・・・・実際にディアボロランドに来るお客さんを見て思いましたよ」

ジョルノ「どの人もみんな、幸せそうな顔をしているなって」

ポルナレフ「・・・・・・」

ジョルノ「ぼくはですね、ポルナレフさん」

ジョルノ「あらためてそんな施設が、組織の資金源になるのは嫌だと感じました」グッ

トリッシュ「・・・・・・」

ジョルノ「・・・・・・ディアボロは、我々に形ばかりですが『すべての責任』、もとい『権利』を渡しています」

ジョルノ「おそらく、権利者として紙面に名前を残したくないのでしょう」

ジョルノ「またトリッシュ護衛チームとしてぼくらのことを信頼・・・いや甘くみているからかもしれません。今まで散々従順なフリをしてきましたからね」

ジョルノ「・・・・・・ですが、それがヤツにとっての『穴』です」

ジョルノ「『権利』がぼくの手にある今、ディアボロはぼくの自由にしていいことになる。・・・・・・それが仮の権利だったとしても、事実は事実です」

ジョルノ「・・・・・・そこで、ですね」

ジョルノ「・・・・・・ポルナレフさんにこんなことを言うのは大変心苦しいのですが・・・」

ジョルノ「ぼくらと、取り引きをしていただけませんか?」

ポルナレフ「!」

トリッシュ「・・・・・・」

ポルナレフ「取り引き・・・?」

ジョルノ「そうです」

ジョルノ「ぼくらはディアボロランドのすべての権限を、ポルナレフさんに譲ろうと思っています」

ポルナレフ「なにィ!?」

ジョルノ「せっかく建てたのに、クローズしてしまうのもモッタイナイでしょう? ・・・・・・ああ、モッタイナイという文化はないんでしたっけ・・・」

ジョルノ「ポルナレフランドは、子供向けのテーマパークですよね?」

ポルナレフ「あ? ああ・・・」

ジョルノ「対して、ディアボロランドは比較的大人向けの、ムードを第一にしたテーマパークにしてます」

ジョルノ「何かに似ていると思いませんか?」

ポルナレフ「・・・・・・まさか」


ジョルノ「そうです! ポルナレフランドが●ィズニーランドならば、ディアボロランドが●ィズニーシーとなるように、意識して作ったんです!!」

バァァーーーーーンッッ


ポルナレフ(またパクリか・・・)

ジョルノ「二つあわせてポルナレフリゾート、なんて・・・どうでしょう? ワクワクしてきません?」ズイッ

ポルナレフ「ウウ・・・・・・そんな強引な」

トリッシュ「決まりね」

ポルナレフ「わたしは了承していないが!?」

ポルナレフ「それに、急にそんなことを言われても、すぐには答えなど出せんよ」

トリッシュ「あら、どうしてよ? 事業拡大なんていい話じゃない」

ポルナレフ「今はポルナレフランドもオープンしたばかりだし、とてもそちらまで考える余裕がない」

ジョルノ「・・・・・・」

ジョルノ「それもそうですね。・・・・・・いきなりすみません」ストンッ

ポルナレフ「・・・・・・」ホッ

ジョルノ「ポルナレフさんにはポルナレフさんの事情もあることですし、当然です」

ジョルノ「・・・でもほんのちょっぴりでもいいので、今ぼくが出した提案を頭の片隅にでも残しておいてもらえませんか?」

ジョルノ「ぼくは気が長い方だと自負しています。ポルナレフさんの『考え』が変わったら、すぐにでも声をかけてくださいね」

ポルナレフ(・・・・・・どこまでも待つつもりか)

ポルナレフ(いや、この一見悠々とした態度は・・・)

ポルナレフ(提案とはいえ、すぐにでもこちらがその提案をのまなければならない『状況』を作りそうだ。なんだか、彼にはそんな『焦り』を感じる)

ピリリリリリ

ポルナレフ「!」

トリッシュ「あ、ごめんなさい。あたしの携帯だわ」

トリッシュ「ミスタから・・・? ごめんなさいポルナレフさん、隣のお部屋を借りてもいいかしら?」

ポルナレフ「あ、ああ。構わない」

トリッシュ「失礼するわね」

ガチャッ
バタムッ

ポルナレフ「・・・・・・」

ジョルノ「・・・・・・」

ポルナレフ「・・・・・・トリッシュは、ボスの娘だったよな」

ジョルノ「・・・・・・ええ、そうです」

ポルナレフ「ボスがどんなに糞野郎でも、吐き気を催すような邪悪だとしても、彼女にとっては唯一の肉親だ」

ポルナレフ「今回のこと彼女がよく賛成したな」

ジョルノ「いえ、この提案は彼女のものなので・・・」

ポルナレフ「・・・・・・?」

ポルナレフ「ディアボロランドを手放せば、組織の損失はますます大きなものになるんじゃあないか? ボスに対する嫌がらせにしても、度がすぎている」

ポルナレフ「第一、こんなことをしたら、先程も言ったが・・・・・・きみらやブチャラティたちも大変なことになるぞ」

ジョルノ「そうですね・・・・・・」

ジョルノ「・・・・・・」

ジョルノ「・・・・・・ポルナレフさんにははっきり言っておこうかな・・・」


ジョルノ「ぼくはこれを機に、組織を乗っ取ろうと思っています」

ポルナレフ「!?」


ジョルノ「心配なさらなくても、この件に関しては、ブチャラティも了承済みです。なんせ、ぼくは元々ギャングのトップになるためにこの世界に入ったんですからね」

ジョルノ「・・・今のパッショーネの『やり方』を変えるために、ディアボロとはケリを着けなくてはならない」

ジョルノ「それで、命のやり取りをする羽目になってもいいと、ぼくも・・・ブチャラティも『覚悟』してるんです」

ジョルノ「ぼくらは今まで、散々その機会を伺ってきた・・・」

ジョルノ「・・・・・・この、組織を崩すためのチャンスを」

ジョルノ「そして、ボスを引きずり出す絶好のタイミングを・・・ッ!」

ジョルノ「・・・・・・正直にいうと、時間が惜しいんです」

ジョルノ「『エサ』にも消費期限がある。時期を逃してしまえば、狙った獲物は食いつかない。別の魚に食べられてしまうかもしれない」

ポルナレフ「・・・・・・」

ジョルノ「・・・・・・ぼくらは、1週間後には『行動』を起こすつもりです」

ジョルノ「どちらにしろ、その時にディアボロランドはなくなります・・・・・・」

ジョルノ「それまでに、ポルナレフさんが我々の施設を『欲しい』と思ったら、その時は声をかけてください」

ジョルノ「いらないならいらないで、いいんです・・・・・・」

ガタンッ

ジョルノ「今のは、トリッシュには言わないでおいてください。彼女にはまだ、なにも話していないので」

ジョルノ「それじゃ、もう帰ります。トリッシュを呼んできますね。ミスタには、『ぼくが呼びに行くまでトリッシュと話を続けていろ』と言ってあるので・・・・・・今頃話題も尽きて、大変な思いをしているかもしれません。早く行かないと」

ポルナレフ「・・・・・・」

ポルナレフ「待つんだ、ジョルノ」

ジョルノ「!」ピタッ

ポルナレフ「・・・・・・君は『取り引きしたい』と言っていたな」

ジョルノ「・・・・・・」

ポルナレフ「つまり、ポルナレフランドの経営者であるわたしに、『して欲しいことがある』ということだ」

ポルナレフ「・・・・・・けれど、君はその内容を言わずに帰ろうとしている」

ポルナレフ「『助け』が必要なのに、なぜ言わないんだジョルノ」

ジョルノ「・・・・・・」

ポルナレフ「わたしは、友人が困っている時に手を差し出さないような冷たい人間じゃあないんだぞ」

ポルナレフ「ディアボロランドのことは、とりあえずは置いておいておこう。・・・・・・わたしには、君を手助けしたいという気持ちがある」

ポルナレフ「言えよ、ジョルノ。なんだってしてやるつもりだ」

ジョルノ「・・・・・・ポルナレフさん・・・」

ポルナレフ「君がギャングスターになるための、手助けをさせてくれないか」

ジョルノ「・・・・・・」

ジョルノ「・・・・・・では、一度だけ言わせてもらいますね」

ポルナレフ「ああ」

ジョルノ「・・・・・・」

ジョルノ「あの、本当に無理しなくて結構なんですが・・・」

ポルナレフ「無理なんか! いや、たとえ無理難題だとしても、喜んで引き受けよう」

ジョルノ「・・・・・・」

ポルナレフ「さあ」

ジョルノ「・・・・・・」

ジョルノ「それでは・・・・・・」


ジョルノ「ポルナレフさんには、>>169>>171してもらいたいんです」

DIO

デコレーション

ポルナレフ「・・・・・・」

ポルナレフ「・・・・・・は?」

ジョルノ「・・・・・・」

ポルナレフ「・・・・・・エート・・・?」

ジョルノ「・・・・・・二度は言いませんので、ご質問があればそれに答えますよ」

ポルナレフ「いや・・・・・・」

ポルナレフ「き、君の父親であるDIOは、我々が既に倒してしまって・・・・・・」

ポルナレフ「・・・・・・つまり、なんていうかそのォ」

ポルナレフ「申し訳ないがもうこの世には・・・」

ジョルノ「DIOなら我々パッショーネがその身を預かっていますのでご安心を」

ポルナレフ「エッ!」

ジョルノ「・・・おかげさまで毎日元気に、引きこもりますぐうたら生活を送ってますよ」

ポルナレフ「・・・・・・いやいや・・・そんな・・・、エッ?」

ポルナレフ「うそだろジョルノ」

ジョルノ「いいえ、本当ですよ」

ポルナレフ「・・・・・・」

ジョルノ「・・・写真見ますか?」

ポルナレフ「エッ・・・・・・」

ジョルノ「たしかスマホで撮ったのが・・・」スッスッ

ポルナレフ「・・・・・・」

ジョルノ「あったあった。暗くてすみませんね、どうも電気をつけたがらなくって」

ポルナレフ「・・・・・・あ、本当だ。元気そう」

ジョルノ「このときは機嫌がよかったんです」

ポルナレフ「へェ・・・」

ポルナレフ「ってそうじゃあなくてよォ!!!」バシーンッ

ジョルノ「アッ! ぼくのスマホが・・・!」

ポルナレフ「いったいどうやってDIOを・・・!?」

ポルナレフ「やつはエジプトの、カイロでくたばったはずだ!」

ポルナレフ「それがなんでこんなところにいるんだよ!!」

ジョルノ「そう言われましても・・・」

ポルナレフ「・・・・・・やつがまだ生きてるってんなら、おれらはまた殺さなきゃならない」

ジョルノ「!」

ジョルノ「それは駄目です!」

ポルナレフ「?!」

ジョルノ「DIOはたしかに吐き気を催すようなゲロ以下野郎ですが、あの人にはなすべき仕事があるんです・・・ッ!」

ポルナレフ「仕事・・・だと?」

ジョルノ「ええ」

ジョルノ「DIOには、ディアボロを倒すために、>>177をするという使命があるんです」

日光浴

ポルナレフ「日光浴だと・・・!?」

ジョルノ「ええ、そうです。日光浴です」

ポルナレフ「そ、それは・・・」ドドド

ポルナレフ「ただの自殺じゃあないか!」ドドドドドド

ジョルノ「そうですね」

ポルナレフ「・・・DIOがそんな言うことをきくと思うのか!?」

ジョルノ「言うことをきく、きかないは問題じゃあない」

ジョルノ「・・・我々にはそれができるんです」ゴゴゴゴゴゴ

ポルナレフ「あ、そう」

ポルナレフ「だがなぜ、日光浴なんだ? それがどうしてボスを倒すことに繋がるんだ?」

ジョルノ「・・・・・・」

ジョルノ「すべて説明しますね」

ジョルノ「まず、色々とデコレーションしたDIOには我がディアボロランドのパレードに出てもらいます」

ジョルノ「で、なんやかんやでディアボロを呼び出して、これを見せます」

ジョルノ「異様な姿をしたDIOに興味を持ったディアボロは、当然近づいてきますよね」

ジョルノ「そこで、ガブリとDIOにディアボロを吸血鬼にしてもらうんです」

ジョルノ「で、その場で一緒に陽を浴びてもらうという寸法です」

ジョルノ「そうするとホラ、塵になりますよね!」

ジョルノ「悪いやつが二体も消えて、めでたしめでたし!」チャンチャン♪

ジョルノ「・・・・・・といった具合に」

ポルナレフ「ならねーよッ!」

ポルナレフ「なんだその筋書きはよォ! そんな思い通りいくわけねえだろうがよォ! 無茶苦茶じゃあねえか!」

ジョルノ「いいえ、いきます」

ジョルノ「うまくいくんです」ズイッ

ポルナレフ「・・・お、おお?」

ジョルノ「そのためには、ポルナレフさん・・・あなた以外にも手伝って欲しい人がいるんです」

ポルナレフ「・・・・・・なに?」

ジョルノ「ぼくはこれから、DIOと『取り引き』をしてくるつもりです」

ジョルノ「そこに、これから言う人を連れてきて欲しい」

ジョルノ「・・・・・・これも、お願いできますか・・・?」

ポルナレフ「・・・・・・」

ポルナレフ「ああ、できる限りのことはしよう」

ポルナレフ「ただし、相手に断られることもあるかもしれない」

ジョルノ「・・・ならば、別の手を考えるまでです」

ポルナレフ「・・・・・・わかったよ」

ポルナレフ「それでは、その人物を聞こうか」

ジョルノ「ええ・・・ぼくが必要なのは・・・・・・」

・・・・・・
・・・・・・

一週間後・ポルナレフランド 特別室


承太郎「ディアボロランドに行ってくるだァ!?」モグモグ

ポルナレフ「おう」

承太郎「いったいなぜ・・・? いや、まず入場で止められるだろうが・・・」

ポルナレフ「ジョルノと一緒に入るから大丈夫だ。・・・・・・少しやらなきゃあならねえことがあってよ」

承太郎「・・・?」モグモグ

ポルナレフ「・・・・・・すべて終わったら話すさ」

承太郎「・・・・・・」モグモグ

承太郎「おう」モグモグ

ポルナレフ「・・・・・・」

ポルナレフ(こいつ、すっかりマジシャンずレッドの虜だな・・・・・・これ食いにほぼ毎日ポルナレフランドに来やがる)

承太郎「・・・それはそれとして」

承太郎「ついでにこいつがなんでいるのかの説明もしてほしいところなんだがな」モグモグ

DIO「わたしはチキンなんぞではなく牛が良かったぞ。あとレア・・・」モグモグ

承太郎「おれにはこいつがDIOに見えるんだが・・・」

ポルナレフ「・・・・・・あ、ああ。おめーの目はおかしくなってないぜ、承太郎」

承太郎「DIOがなぜこんなところでチキンを食ってるんだ・・・?」

承太郎「DIOはおれたちが、確かに倒したはずだ・・・」

DIO「どうでもいいだろう。小舅のように細かいやつだな」

承太郎「ア"?」

DIO「さあポルナレフよ、早いとこ私を飾りつけろ。パレードまで時間がないぞ」

ポルナレフ「・・・・・・というわけなんだ承太郎、そういう話はとりあえず後な」

ポルナレフ「今はおめーのその器用な手が必要なんだ」

承太郎「・・・・・・なんだと?」

DIO「衣装を作れと言っている。・・・それも、とびきり目立つものをな」ニヤリ

承太郎「それ以上目立つやつをか・・・?」

DIO「・・・・・・無論だ」

承太郎「・・・・・・」

ポルナレフ「・・・たのむぜ、承太郎」

承太郎「・・・・・・」

承太郎「・・・・・・仕方ねえな」モグモグ


オラオラオラオラオラ

ポルナレフ(は、早い・・・ッ! 早くて手元が見えねえぜ!)

ポルナレフ(どんどん仕上がっていきやがる・・・ッ!)

ポルナレフ(・・・・・・?)

ポルナレフ(ハッ!)

ポルナレフ(これは・・・この衣装は・・・!!)

DIOの衣装イメージ:小林幸子+>>189>>190

レディガガ

ミッフィー

ポルナレフ(まるで小林幸子のドレスのようにブラックのレザーをまとわせ、その上にこれでもかというぐらい大小の電球とスタッズをちりばめてやがる・・・ッ!)

ポルナレフ(おまけに頭部はうさぎのかぶり物だと・・・!? どこかでみたことあるけど、とぼけたかわいい顔をしてやがるぜ!)

ポルナレフ(なるほど・・・・・・首より下は辛口大人テイスト、しかし対する頭部は可愛らしいお子様テイスト。相対するものでバランスをとっているのか)

ポルナレフ(これは・・・まさにファッションの基本中の基本ッ!!)←パリッ子

ポルナレフ(承太郎のやつ・・・単純な派手さだけでなく、見事にファッション性まで取り入れてやりやがる・・・ッ!)ニヤリ

ポルナレフ(・・・さすがだぜッ!!)

DIO「おお、なんということだ・・・」

DIO「こんなに派手な衣装は生まれてはじめてたぞ・・・・・・気に入ったッ!!!」

承太郎「・・・やれやれだぜ」

ポルナレフ「承太郎、おめー・・・」

承太郎「・・・・・・」ニヤリ

承太郎「・・・行ってこい」

ポルナレフ「・・・ああ!」

承太郎「あ、待てよ」

ポルナレフ「ン?」

承太郎「このボタンも持っていけ」

ポルナレフ「・・・・・・なんだァこのスイッチはよォ?」

承太郎「押すな!」

ポルナレフ「!?」

承太郎「・・・・・・どうしようもない状況になったときに、このボタンを押せ。きっと役立つはずだ」

ポルナレフ「・・・・・・? わかったぜ・・・?」

DIO「なにをしている、早く行くぞ」

ポルナレフ「それじゃ」

承太郎「ああ」

ガチャッ
バタン

承太郎「・・・・・・」

ディアボロランド・入り口


DIO「この衣装重いな」

ポルナレフ「やたらでかいもんな・・・おかげですでにものすごく目立ってやがるぜ」

ポルナレフ「あれ? ジョルノのやつ、もう居やがる・・・」

ポルナレフ「ようジョルノ!」

ジョルノ「大変ですポルナレフさん・・・ッ!」

DIO「どうした?」

ジョルノ「暗殺チームの居所がわかりましたッ!!」

ポルナレフ「なんだって!?」

ジョルノ「ついでに、その情報を仕入れたディアボロの部下が、そこへ向かってしまいました・・・ッ!」

ポルナレフ「それは・・・」

ポルナレフ「それはまさに、絶好の機会ってやつなんじゃあないか?」

ジョルノ「いいえ。ディアボロの部下・・・・・・ヴィネガー・ドッピオがこの場にいないとなると、ボスがディアボロランドへ来るかどうかは怪しくなってしまいました」

ポルナレフ「・・・なに?」

ポルナレフ「どういうことだ?」

ジョルノ「・・・・・・」

ジョルノ「・・・ボスとドッピオの間には、なんらかの繋がりがあります。彼は、謎の連絡手段で直接ボスと話しているようなんです」

ジョルノ「用心深いボスが最も信用している部下と考えて間違いないでしょう」

ポルナレフ「・・・・・・」

ポルナレフ「そんなに用心深いやつか・・・? わたしも結構よく遭遇するが・・・」

ジョルノ「エッ?」

ジョルノ「・・・・・・」

ジョルノ「そ、組織以外の人間だからじゃあないですか? ポルナレフさんが」

ポルナレフ「ウム。そういうことにしておこうか」

ジョルノ「ええ」

ジョルノ「・・・ボスが最も信頼しているドッピオが居ないとなると、ボスがここへ来る確率は無いに等しいんです」

DIO「ではわたしもパレードに出なくていいのだな?」

ジョルノ「・・・・・・そういうことになりますね。連絡が遅れてしまってすみません」

ポルナレフ「いや、かまわないよ」

DIO「・・・・・・すまほがあるだろうに、すまほが」

ジョルノ「修理中です」

ポルナレフ「・・・・・・」

ポルナレフ「それで、暗殺チームはどこに・・・? ドッピオが向かったのであれば、逆にボスがそこに現れるとも考えられるんじゃあないか?」

ジョルノ「それなんですが・・・・・・」

ピリリリリリッ!

ポルナレフ・DIO「!」

ポルナレフ「携帯・・・承太郎からだ」

ジョルノ「・・・・・・!」

ポルナレフ「すまない、出てもいいかな?」

ジョルノ「ええ、どうぞ」

ピッ

ポルナレフ「もしもし・・・」

ポルナレフ「!?」

ポルナレフ「なんだって・・・!? スタンド使いが戦ってるだと!? ポルナレフランドで!?」

ジョルノ・DIO「!」

ポルナレフ「ああ・・・・・・慈愛の女神像前な」

ポルナレフ「・・・・・・わかった。すぐに行く」

ピッ

ポルナレフ「すまないジョルノ、急用が出来てしまった・・・」

ジョルノ「そのようですね」

ポルナレフ「スタンド使いが暴れているそうだ。わたしはポルナレフランドに戻るよ」

ポルナレフ「・・・君の助けが出来なくなったことを許してほしい」

ジョルノ「いいえ、ポルナレフさん」

ジョルノ「・・・・・・ぼくも同行させてください」

ポルナレフ「!?」

ジョルノ「今のではっきりしました・・・」

ジョルノ「暗殺チームの居場所は・・・・・・ポルナレフランドです」

ポルナレフランド・広場 慈愛の女神像前


ドドドドドド

リゾット「まさか貴様が・・・・・・ディアボロだったとは・・・」

ディアボロ「・・・・・・」

ドドドドドド


プロシュート「」

ペッシ「ウグッ・・・・・・ビーチボーイッ!」

ガシッ

ホルマジオ「やめろペッシ! ・・・おれたちが敵うような相手じゃあねえ!」

ペッシ「止めるな! もう我慢ならねえよォ!」

ホルマジオ「プロシュートがやられちまって悔しいのはわかる・・・」

ホルマジオ「だがな、いいか、『堪える』んだ。すべきことは他にあるだろ・・・」

ホルマジオ「・・・おれたちはなんのためにここまで来たんだ?」

ペッシ「・・・・・・」

ホルマジオ「わかったら、とっとと『探す』ぜ・・・・・・ここはリゾットに任せるんだ」

ホルマジオ「他のやつらだって、死に物狂いで探してんだ・・・」

ペッシ「ウウッ・・・」チラッ

プロシュート「」

ペッシ「・・・・・・わかったよ」

ペッシ(・・・・・・すまねえ、兄貴ッ!)

ダッ


ディアボロ「貴様らが何を考えているのか・・・」

ディアボロ「わるいが、大方『予想』はついている」

リゾット「・・・・・・」

ディアボロ「そしてそれが、おまえたちの手に渡ると、わたしにとって都合の悪いことになるのだということもな」

ディアボロ「まさか、こんな所に隠すとは・・・・・・予想外すぎるぞ、ポルナレフよ」

ポルナレフランド・入り口付近


承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァッ!」

バッコオオオオオオオオオオォォォォンッ

メローネ「」チーン

グイッ

承太郎「いきなり喧嘩吹っ掛けてくるとはどういう了見だ?」

承太郎「答えてもらうぜ、てめーらの目的をよ」

メローネ「ウ、ウウッ・・・」

メローネ「ス・・・タンド使いは邪魔だから・・・消そうと思っただけだ・・・・・・」

承太郎「ほお? 何を『する』のに邪魔なんだ?」

メローネ「・・・・・・」

承太郎「答える気はなさそうだな・・・」

承太郎「なら質問を変えようじゃあねえか」

承太郎「てめーらはいったい、なにを『探して』やがる!?」

メローネ「!」

メローネ「・・・グフッ」

メローネ「・・・・・・見てねえで助けろよォ」

承太郎「!」

ズズズズズ・・・

イルーゾォ「メローネとベイビィ・フェイスだけ許可するッ!」

承太郎「なに!? 鏡の中から人が・・・ッ!!」

シュンッ

承太郎「!」

承太郎「・・・・・・」

承太郎「・・・・・・消えたか」

ダダダダダダダ

ポルナレフ「おおーい、承太郎!」

承太郎「遅かったじゃあねえか」

ポルナレフ「悪ィ、だがちょっとばかり助っ人をつれてきたぜ」

ジョルノ「お待たせしてすみませんでした。状況は?」

承太郎「てめーは・・・!」

承太郎「・・・・・・客は残っていた財団の者たちと警備で協力して、逃がすことに成功した。だがそこかしこにスタンド使いがいやがる。さっきも広場で一騒動あったところだ」

ポルナレフ「そうか・・・」

ブチャラティ「我々の組織の者が迷惑をかけているそうだな、すまない」

承太郎「・・・・・・」

ポルナレフ「彼はジョルノの上司のブチャラティだ」

承太郎「そうか。・・・DIOの野郎はどうした?」

ポルナレフ「あいつも、部下を連れて後から来るぜ」

ポルナレフ「・・・・・・やつにも果たすべき『約束』があるようだからな。必ず来ると言っていた」

承太郎「・・・・・・」チラッ

ジョルノ「・・・・・・」

ジョルノ「とにかく、広場にむかってみましょう。なにが起こっているのかわかるかもしれません」

ポルナレフ「ああ・・・・・・そうしようッ!」

ポルナレフランド・広場 慈愛の女神像前

ドドドドドド

ディアボロ「・・・消えた・・・!?」

ディアボロ(いや、違うな・・・・・・)エピタフッ

ディアボロ(斜め背後から近づくのが見える・・・)

ディアボロ「キングクリムゾンッ!!」

ディアボロ「時間を消し去った・・・」

ディアボロ「そして・・・きさまの背後にまわったという『結果』だけが残るのだッ!」

ズドォッ

リゾット「!」

ディアボロ「我がキングクリムゾンの前では、貴様のような『小汚い仕事』向きのスタンドなど、ゴミクズ以下だ・・・ッ!」ドドド

リゾット「ゴフッ・・・」ドドドドドド

ポルナレフ「!」

承太郎「!?」

ポルナレフ「・・・まただ!」

承太郎「どうした?」

ポルナレフ「承太郎よ、おれたちはいつの間に『こんな距離』を異動した・・・?」

承太郎「!」

ポルナレフ「間違いねえッ! ・・・時間がとびやがった・・・」ドドド

承太郎「なんだと・・・?」

ポルナレフ「これが、ディアボロのスタンドだ・・・」ドドドドドド

ジョルノ・ブチャラティ「・・・・・・」

ポルナレフ「・・・やつは近くに『いる』ッ! ・・・ここからは、相当覚悟しねえとマズいことになるぜ」ドドドドドド

ドッバァァァァァァッ

ディアボロ「腹部に腕を貫通させた・・・」

ディアボロ「リゾットよ、これにて終了だな」

リゾット「ぐおおおおおおああああっ」

ロォォォォォォ・・・
ロォォォォォォオオオオオオオオオド

ディアボロ「!」

ズバズバズバッ

ディアボロ「・・・!? ぬ、抜けん・・・ッ!」

リゾット「・・・」

ディアボロ(・・・こいつッ! 自分の血を刃物に変えて・・・オレの腕を固定しやがった・・・!!! 無理に引き抜けばオレの腕が千切れ落ちてしまう・・・)

ディアボロ「ハッ!」

ロォォォォォォ
 オオオオォォォォォ

ブクブクブク
ガバッ

ディアボロ「あぐあ・・・!?」

このスレでまさかガチバトルが始まるとは

>>207
おかげで他のスレに手を回せなくて辛くなってきた

ディアボロ(オレの口の中から・・・大量のカミソリが・・・ッ!)

ゾロ ゾロ ゾロ ゾロ
 ゾロ ゾロ ゾロ ゾロ

ディアボロ「おええええ・・・! ええッあう・・・」

ディアボロ(ま、まずい・・・ッ! こいつの能力が届かぬ範囲まで逃げなくては・・・)

ディアボロ(どちらにせよ、腹は貫通している・・・あとは死を待つだけだ)

ディアボロ「やむを得んッ!!!」

リゾット「!」

ブチブチブチブチィッ

ディアボロ「ウオオオオオオオオ」

リゾット「がぁぁっ」

ズボッ
ブシュゥゥゥゥゥッ

リゾット「う、腕を引き抜いたか・・・」

ディアボロ「ぐううっ・・・きさまにやられるよりはましよ!」

ドザアッ

リゾット「うぐっ・・・」

ディアボロ「・・・・・・ふ、もう指の一本も動かせまい・・・ッ!」ドボドボドボ

ヨロッ

ディアボロ「は、早く距離を取らねば・・・」




ポルナレフ・ジョルノ・ブチャラティ「!」

ディアボロ「!?」


ポルナレフ「よォ、ボロボロじゃあねえか・・・・・・ディアボロッ!!」

ジョルノ「な・・・ッ!」ドドド

ブチャラティ「こいつが・・・・・・この男が・・・!!」ドドドドドド

リゾット「・・・」ロォォォォォォ・・・ド

ディアボロ「ハッ!」

ダッ

ブチャラティ「に、逃げるぞ・・・ッ!?」

ジョルノ「!」

ジョルノ「・・・逃がすわけにはいかないッ!!」

ポルナレフ「追いかけるぞ!」

ダッ

ピキィィィンッ

ジョルノ「!?」

ドシュッドシュッドシュッドシュッ

ギアッチョ「『犬死に』ってよォ~・・・役立たずで死んでくってことだよなァ~~~」

ギアッチョ「『犬』は人間より劣るもんなァ・・・たしかに役立たずは犬と同列でかまわねえと思うぜ」

ギアッチョ「たがなんで『犬』なんだよ~~~! 『猫』や『ハムスター』じゃあねーんだよォォォォーーーッ!」

ギアッチョ「『猫死に』とか『ハム死に』でもいいだろぉがよォォォッ!!!」

ギアッチョ「選ばせろよチクショオーーーーッ! オレは犬っコロなんか嫌いなんだよォォッ!!! ムカつくんだよ! あのヘーコラした態度がよォォォッ!!!」

ギアッチョ「クソックソックソガァァァァ~~~ッ!」


ピキピキピキィィィンッ

ディアボロ「ウグッ・・・! 足元が固定されて・・・・・・」ピタァッ

ディアボロ「これは・・・・・・氷か・・・ッ!?」


ジョルノ「!」ピタァッ

承太郎「く・・・ッ!」ピタァッ

ポルナレフ「うそだろ! オレたちまで巻き込むなよッ!!」ピタァッ

ギアッチョ「てめーーーはそこでよォォォッ! 凍りついてろよォォッ!!」




ギアッチョ「ハッ!」

ギアッチョ「や、やつがいねえ・・・ッ!?」


ジョルノ(・・・・・・また時がとんだのか・・・)

承太郎「・・・・・・ブーツが残ってやがる」

ポルナレフ「裸足で逃げた・・・だと・・・!?」

ブチャラティ「ブーツだけという『結果』が残ったな」

承太郎「わけがわからないぜ」

ジョルノ(ぼくもです)


ポルナレフ「だがな、姿を隠したってことは・・・・・・それだけオレたちが危険になったってことだ」チャリオッツッ!

ジョルノ「・・・そうですね」ゴールドエクスペリエンスッ

ブチャラティ「・・・その通りだ」ジッパーァァッ

承太郎「ああ」スタプラッ


ブチャラティ「そこのおまえ! 今すぐ解除してくれッ!」

ギアッチョ「アア?」

ギアッチョ「・・・・・・」

ギアッチョ「悪ィがよ・・・、てめーらがオレの邪魔をしねーっていう保障がないんでなァ~」

ギアッチョ「しばらくそこで固まってろよ」

ブチャラティ「・・・・・・ッ!?」

ポルナレフ「なんだとォ!? オレたち敵同士じゃあねえのによォ!!」

承太郎「・・・サイテー野郎だぜ」

ギアッチョ「なんとでも言ってろ」

ギアッチョ「・・・・・・」

ギアッチョ「・・・・・・おいリゾット、リゾット生きてるか・・・?」

リゾット「」

ギアッチョ「・・・・・・」

ギアッチョ「・・・一時撤退だ。これからイルーゾォたちと合流するぜ」ヨイショ

ギアッチョ「・・・・・・プロシュート・・・あんたも、みんなの所に連れてってやるからな・・・」ヨイショ

プロシュート「」

ギアッチョ「・・・・・・」

ドシュッドシュッドシュッドシュッ・・・

ジョルノ「・・・・・・」

ポルナレフ「・・・・・・あ、あいつらもう・・・死んでたんじゃ」

承太郎「・・・・・・」

ポルナレフ「遺体をわざわざ、取りに戻ったってのか・・・?」

ブチャラティ「仲間を迎えにこないやつなどいないだろう・・・・・・どんな状態でもな・・・」

ジョルノ「・・・・・・結局、このまま残されてしまいましたね」

ジョルノ「こうなったらぼくらも靴を脱ぎましょう。幸い、足首までは固定されてません」

ブチャラティ「しかたあるまい」

ポルナレフ「しかし、ディアボロの野郎・・・どこに隠れたっていうんだ?」

承太郎「・・・・・・案外もうこの場にはいないのかもしれん」


ブチャラティ「・・・それはどうだろうか」

ポルナレフ「・・・・・・」

ポルナレフ「ちょっと待て・・・」

ポルナレフ「オレたちいつ、靴を脱いだ・・・?」

承太郎「!」

ブチャラティ「・・・・・・ま、また時間がとんだ・・・だと?」

DIO「きさまら・・・」

DIO「いったい『なにをしている』?」

承太郎「DIO!」

ポルナレフ「・・・いつの間に・・・ッ!」

ポタッ

「ゴボッ・・・」

ポタタタッ


ポルナレフ「・・・・・・!」

ブチャラティ「!!」


DIO「なぜ、降ろそうとせんのだ・・・?」


承太郎「な・・・ッ!」


ジョルノ「ゴボォッ・・・」ボダボダボダッ


ブチャラティ「ジョルノ!?!?」

ポルナレフ「ジョルノが・・・・・・慈愛の女神像に・・・刺さって・・・」

承太郎「像を壊すッ!」

ブチャラティ「いやまずいッ! それではジョルノの傷が・・・ッ!」

DIO「ザ・ワールドッ!!」

承太郎「!」

ドサァッ

ブチャラティ「ジョルノ・・・!」ダッ

承太郎(DIOが・・・止まった時の中でジョルノを像から降ろした・・・)

ブチャラティ「はやく『パーツ』をつくるんだッ! まだ間に合う! いそいで創ればまだ・・・ッ!!」

ジョルノ「」

DIO「・・・・・・」

DIO「慈愛の女神像か・・・・・・よくもこんな『忌まわしい』ものを造ってくれたものだ」

ポルナレフ「・・・・・・」

DIO「ジョルノ・ジョバァーナ・・・」

DIO(やはり、お前はもしや・・・・・・)

テレンス「DIOさま、ご無事ですか!?」ダダッ

DIO「テレンスか・・・」

テレンス「!」

テレンス「ジョルノ・ジョバァーナ・・・・・・?」


ブチャラティ「・・・・・・」

承太郎「おい、ブチャラティとやら。悲しんでる暇はねえぜ」

ポルナレフ「・・・・・・」

ポルナレフ「ちっ・・・」ピッ

ポタッポタッ

ポルナレフ「飛ばした時は、ディアボロ以外誰にも干渉できねえ。承太郎、DIO、たとえお前たちであっても、だ」

ポルナレフ「ならオレたちは、とんだことに『いち早く気づく』しかない」

ポルナレフ「こうやって、指先から垂れる血の雫の数を・・・確認するしかよ・・・」

DIO「・・・・・・人間ごときが・・・このDIOを超えているかのような物言いだな」

DIO「・・・・・・」チラッ

ジョルノ「」

DIO「・・・『約束』は果たされないだろうが、よかろう」

DIO「このDIOも、きさまらの側についてやる」

承太郎「なにィ!?」

テレンス「・・・・・・DIOさま」

ポルナレフ「・・・・・・」

ポルナレフ「!」

ポルナレフ「きたぞッ! たった今、『時がとんだ』・・・ッ!」

ブチャラティ「早いな・・・!」

承太郎「間隔が短い・・・・・・野郎、また逃げるつもりか・・・?」

テレンス(く・・・ッ!わたしのスタンドは戦闘向きではない・・・・・・バレてしまえば一番に狙われてしまうな)

テレンス(ジョルノ・ジョバァーナ・・・・・・この少年のように・・・・・・)チラッ

テレンス「!」

テレンス「ジョ・・・」ドドド


テレンス「ジョルノの遺体が・・・・・・消えた!?」ドドドドドド


DIO・承太郎・ブチャラティ「!」

承太郎「どういうことだ・・・!?」

ブチャラティ「わからん、目を離したのは一瞬だったぞ」

DIO「・・・ディアボロの仕業か?」

テレンス「・・・・・・しかし、なぜこんなことを・・・?」

ブチャラティ「・・・・・・考えている暇はないな」

承太郎「おう、探すぜ・・・!」

ポルナレフ「・・・・・・」

ポルナレフ「二手に別れよう・・・! オレとDIOとテレンスでランドを右まわりに移動する!」

承太郎「! なるほど」

承太郎「じゃあおれとコイツが左回りに移動する、つまり、挟み撃ちの形になるな」

ポルナレフランド・くたばれ三半規管 前

ゴウンゴウン・・・
ゴウンッ
ギュイイイイイイインッ クルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルッ
シルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルッ

ホルマジオ「・・・・・・」ゴクリ

ペッシ「なんだこのアトラクション、こえー・・・」

ホルマジオ「一般人は全員逃げたっつーのに、乗り物は動かしたまんまか・・・」

ホルマジオ「電気もったいねえな」

ペッシ「・・・兄貴はギアッチョが回収するって言ってたっけ?」

ペッシ「おれたちもさっさと逃げないと・・・」

ペッシ「・・・・・・リゾット・・・」

ホルマジオ「・・・・・・」

ホルマジオ「さ、おめーの言う通りだ。さっさと行くぜ」ポンッ

ペッシ「・・・・・・ああ」

ペッシ「・・・・・・?」

ペッシ「あれ、なんだろう?」

ホルマジオ「ン?」

ペッシ「ホ、ホラ観覧車(?)の向こう側から」

バラララララララララ・・・

ペッシ「なんか飛んで・・・」

ホルマジオ「!!」

ホルマジオ「まずいぜ! ありゃあ・・・・・・エアロスミスだッ!!!」

ペッシ「エアロスミス?」

ホルマジオ「トリッシュ護衛チームのナランチャだよッ!! おれらの吐くCO2で探知しやがるやっかいなスタンドだぜ」

ペッシ「・・・なにしに来たんだろう?」

ホルマジオ「オレが知るかよ! ・・・・・・まてよ、ボスの護衛か?」

ホルマジオ「ちがうな・・・・・・ボスがわざわざ呼ぶはずがない。なんせ、呼べば自分の素顔を晒すことになっちまうもんな」

ホルマジオ「・・・・・・ということは・・・」

ホルマジオ「ヤツは少なくともオレたちの敵じゃあねえ!」

ペッシ「・・・・・・」

ペッシ「それは、わからないんじゃあないか・・・?」

ミスタ「まだかよォ」

ナランチャ「う~、う~! 意外と人が多いんだよォ!」

トリッシュ「早くして! ジョルノとブチャラティは絶対ここにいるわ・・・!」

トリッシュ「二人を止めなくちゃ・・・ッ! ボスや暗殺チームと戦うなんて無茶すぎるもの・・・」

ミスタ「・・・・・・」

ミスタ「ま、止められるかどうかはわかんねーけどよ」

ミスタ「・・・『覚悟』はしておくんだな」

トリッシュ「・・・・・・なんですって?」

ミスタ「・・・・・・」

ミスタ「・・・親子ってのは面倒だよな、血が繋がってると思うと、どんなヤツでも切りたくても切れない」

ミスタ「とくにトリッシュ、てめーは甘いからな・・・・・・ボスがなんでお前を生かしたままにしているのか、まるでわかっちゃあいねえ」

トリッシュ「・・・・・・」

ミスタ「はっきりいって今のお前は・・・・・・アイドルで売ってるお前は金のなる木だ。立派な、組織の財源だよ」

ミスタ「だがな、敵となった暗殺チームが、てめーがボスの娘だと気づいたら・・・どうすると思う? ボスの正体を暴くために、てめーを拐おうとするかもしんねえな。その時、ボスはどうすると思うよ?」

ミスタ「おれはな、トリッシュ。お前には悪いが・・・・・・嫌な予想しかできねえんだよ」

トリッシュ「な、なによ・・・?」

ミスタ「・・・・・・ボスに同情や期待をするんじゃあねえ」

トリッシュ「!」

ミスタ「だからよォ・・・ジョルノやブチャラティが、ボスを殺しちまったとしても・・・・・・文句を言うなって言ってるんだ、トリッシュ・ウナ」

トリッシュ「・・・・・・」

トリッシュ「やっぱり最初から・・・そのつもりだったワケね・・・・・・」ギュウウ

ナランチャ「トリッシュ・・・」

ピコーンピコーン

ナランチャ「ン! 入り口付近に誰か来るぞッ!」

トリッシュ「ブチャラティ!?」

ミスタ「いや・・・あれは・・・・・・」

ポルナレフランド・入り口

イルーゾォ「!」

メローネ「・・・ストロンツォ! また敵かァ!?」

イルーゾォ「・・・・・・しかたない、正面出口はやめだ。反対から出よう」

メローネ「チッ・・・・・・それにしても、なんで誰も戻って来ねえんだァ!? 」

イルーゾォ「・・・・・・もしかすると、もう・・・」

メローネ「なワケねえよ! ・・・暗くなるようなこと言うンじゃあない」ゴリゴリ

メローネ「これでよし」

イルーゾォ「暗号・・・?」

メローネ「ここの柱に刻んどけば、誰かしら気づくだろうと思ってね」

メローネ「さ、ヤツらが来る前にさっさと裏から出よう」

ナランチャ「ハッ!」

ナランチャ「に、逃げるぞ! ランドの奥へ戻っていきやがる!」

ナランチャ「どうする!? ここでランド内の人の人数をきちんと把握してから入るのもアリだけどよォ・・・」

ミスタ「・・・・・・もういい、とっとと入ろう。遅くなっても不味いしな」

トリッシュ「追いかける?」

ミスタ「そうだな・・・・・・」

ミスタ「・・・いや、ブチャラティたちを探そう」

ミスタ「やつらはオレたちを見て、こっちに来るのを止めたんだ。つまり、戦う意思はねえってことだ」

ナランチャ「それじゃあよォ、さっさと行こうぜェ!」

トリッシュ「わかったわ!」

それは・・・ほんとごめんね

3部アニメ始まる前に終わらせたい

ポルナレフランド・レストラン付近




ポルナレフ「・・・・・・」

DIO「・・・・・・」

テレンス「・・・足音も聞こえないですね」

DIO「こちらには来ていないのかもしれん」

テレンス「では、やはり承太郎たちの後を追いますか?」

DIO「いいや、勝手に動くのはまずいだろう」

DIO「やつの作戦に乗ると言った以上、よけいなことはしたくない」

ポルナレフ「・・・・・・」

DIO「さあ、先を急ぐぞ」ザッ

ポルナレフ「・・・・・・DIO、オメーよォ・・・」

DIO「・・・・・・?」

ポルナレフ「やっぱり引っ掛かるから、聞いておきたいんだが・・・・・・」

DIO「なんだ? 早くしろよ」

テレンス「・・・・・・どうかしたんですか?」

ポルナレフ「・・・・・・」

ポルナレフ「・・・・・・なんでおれたちと手を組む気になったんだ?」

テレンス「!」

DIO「・・・・・・」

ポルナレフ「正直、気味が悪いんだよな。テメーのことはオレらが倒したってのによォ・・・今こうして一緒に行動するのは、違和感をおぼえるぜ」

ポルナレフ「ジョルノとどんな取り引きをしたかは知らねえが、その取り引き相手であるジョルノはもう『いない』」

ポルナレフ「だのになぜ、ディアボロを倒すのに手を貸そうとしてるんだ・・・?」

DIO「・・・・・・」

テレンス「DIOさま・・・」

DIO「・・・・・・きさまは、おれがジョルノ・ジョバァーナとどんな取り引きをしたのか、知らんのか」

ポルナレフ「・・・・・・ああ」

ポルナレフ「オレはジョルノに・・・・・・テレンス、お前を連れてきてくれと言われただけだ」

テレンス「・・・・・・」

ポルナレフ「それ以上はなにも、ジョルノの口からは聞いちゃあいない」

DIO「・・・・・・そうか」

ポルナレフ「・・・テレンスを連れていったってことは、お互い嘘偽りなく取り引きが成立したってことだよな?」

DIO「・・・・・・ああ、その通りだ」

DIO「・・・・・・」

DIO「そうだな・・・お膳立てはきさまが行ったのか・・・・・・」

DIO「ならば教えてやろう、取り引きの内容とやらをな」

ポルナレフ「・・・なにッ!?」

テレンス「よろしいのですか、DIOさま」

DIO「かまわん。どうせ事がすめばジョルノから話が伝わっていたはずだ」

DIO「わたしはジョルノから、ディアボロを殺すのに協力をしてほしいと頼まれた・・・ここはきさまも知っての通りだろう」

DIO「・・・手段は奇妙だが、わたしにしかできないのだと依頼されては、断るのもかわいそうだったのでな」

ポルナレフ「へっ! どうだかな」

DIO「・・・・・・だが、こちらに何も利益がないのに、協力するのも変な話だ」

DIO「そこで、わたしはジョルノにあることを要求したのだ」

ポルナレフ「・・・・・・あること?」

テレンス「・・・・・・」

DIO「・・・・・・簡単なことだ」

DIO「>>248>>250して>>252しろ、とな!」

ペロペロキャンディー

武器に

軌道修正ありがとう

ポルナレフ(あ、あれ・・・武器だっけ?)

DIO「1面からクリア出来ないわたしを見兼ねて、ジョルノが手助けをすると申し出てな・・・・・・」

DIO「で、カービィといったらペロペロキャンディだろう? それを使ってクリアしてもらおうと・・・・・・ああ、ちなみになぜカービィ3かというとDXは」

ポルナレフ「あ、もういい! もうしゃべるな」

DIO「なにィ?」

ポルナレフ「そんなんで今回のこと引き受けるなんてありえねーだろォッ!」

ポルナレフ「つーかよォ、お前らなんでそんな仲良くやってんだァ? え? そもそもオメーそんな性格だったっけェ?」

DIO「・・・・・・」

ポルナレフ「・・・・・・ったく、変なとこ似てるんだな」

ポルナレフ「親子揃って訳わかんねえ要求しやがって」

DIO「・・・・・・親子か」

ポルナレフ「ン?」

DIO「・・・・・・いや」

DIO「やはり・・・・・・といったところだ」

ポルナレフ「?」

DIO「ポルナレフよ」

ポルナレフ「ああ?」

DIO「『親子だから』そんなあまっちょろい理由だったらどうする?」

ポルナレフ「・・・なにがだ?」

DIO「わたしが、ジョルノ亡き後きさまらと手を組むのは・・・・・・息子の仇を討ちたいからだと言ったらどうするのかと聞いたのだ」

ポルナレフ「!?」

ポルナレフ「・・・・・・信じると思うのか?」

DIO「フッ・・・・・・その反応は間違っちゃあいない」

ポルナレフ「・・・・・・?」

テレンス「DIOさま・・・」

DIO「ンン?」

テレンス「・・・・・・どうやらこちらのルート、アタリだったようです」

ポルナレフ「むこうから誰か来るぜッ!」

DIO「ほう・・・・・・向かってくる、か。よかろう。誰も手出しをするんじゃあないぞ」バッ

DIO「あいつは・・・・・・このDIOが殺るっ!!」ゴゴゴ

ポルナレフランド・ジャイロコーヒー 前


承太郎「今、奥で人影が見えたな・・・」

ブチャラティ「ディアボロか・・・?」

承太郎「いや・・・影は2つだった。おそらく暗殺チームだろう」

ブチャラティ「・・・・・・」

承太郎「・・・・・・どうした?」

ブチャラティ「・・・たまに、考えることがあってな」

ブチャラティ「ギャングの仕事は汚いモノも多いが・・・特に暗殺チームの仕事ってやつは、胸を張ってやれるようなものじゃあない。汚れ仕事ってやつだ」

ブチャラティ「しかし『人殺し』などという汚いことをさせる割には、ボスは今まで彼らをないがしろにしてきた・・・・・・だから彼らが『裏切った』のも、多少は理解できているつもりだ」

ブチャラティ「だれだって、自分達の功績にあった扱いを受けて当然だと、俺はそう思っている。もし自分たちがその任を負っていたとして、同じようにボスに扱われていたら・・・・・・彼らと同じことを企んでいたかもしれない」

承太郎「・・・・・・テメーらはしねえだろう」

ブチャラティ「・・・そればっかりはわからないな」

ブチャラティ「ともかく理由は違えど、ボスを殺しにかかろうとしている目的は一緒だったんだ・・・」

ブチャラティ「・・・・・・だから」

ブチャラティ「・・・・・・手を組もうと思えば・・・組めたんじゃあないだろうかと」

ブチャラティ「そう考えてしまう時もあったんだが・・・・・・」

承太郎「・・・・・・」

承太郎「・・・同情しているのか」

ブチャラティ「・・・・・・」

承太郎「さっきの氷野郎を見て、胸が痛んだのだろう。違うか?」

ブチャラティ「・・・・・・」

ブチャラティ「・・・・・・なまっちょろい考えだと自覚はしている」

承太郎「ならよかったぜ。本当に手を組まれちゃあかなわん」

承太郎「目的が同じだが理由が異なれば、後々でそれが火種になるだろうよ。お前らの世界は損得で動いているんだろう? それに、チームの結束が固ければかたいほど、和解は難しくなるんじゃあねえか?」

承太郎「・・・・・・テメーは間違ったことをしちゃいねえよ」

承太郎「仲良くやることが正しい道とも限らないだろう・・・」

承太郎「・・・・・・これ以上奥に行っても仕方ねえな。そろそろ回り込むか」

ブチャラティ「ああ、そうしよう」


ブチャラティ(はたして・・・そうなのだろうか・・・?)

ザッ

ナランチャ「!」

ホルマジオ「!!」

トリッシュ「あ、あなたたち・・・」

ペッシ「ま、まずい! ビーチ・ボーイッ!」

ホルマジオ「待て! ペッシィ!!」

ミスタ「・・・ピストルズッ!」ジャキンッ

ピストルズ「ナンダヨー」「敵カァ?」

ドドドドドドドドドドドド

ミスタ「おう、てめーら・・・少しでも変な動きしてみろよ」

ミスタ「・・・・・・おれのピストルズは100発100中なんだぜ」ゴゴゴ

ペッシ「・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴ

ホルマジオ「・・・・・・チッ」ゴゴゴゴゴゴ

ホルマジオ「ずいぶんと好戦的じゃあねえか」

ミスタ「・・・先に構えたのはそっちだぜ」

ホルマジオ「・・・・・・」

ホルマジオ「おいペッシ! スタンドしまえ」

ペッシ「エッ! でもよォ・・・」

ホルマジオ「いいからさっさとしろォッ!」

ペッシ「わ、わかったよ」

トリッシュ「・・・・・・?」

ホルマジオ「ヘッ・・・テメーらとやり合う気はねえんだ。そこを退きな」

ミスタ「アア?」

ミスタ「信じられると思うのかァ? オメーら暗殺チームの奴らをよォ」

ホルマジオ「クソッ! 頭の悪ィ野郎だぜ」

ペッシ「・・・・・・やっぱりダメじゃあねえか!」

ホルマジオ「うるせえ! スッこんでろマンモーニッ!」

ペッシ「・・・ッ!!!」

トリッシュ「・・・・・・待って!」

トリッシュ「また誰か来るわ・・・」

ミスタ「!」

ホルマジオ「ありゃあ・・・?」

ナランチャ「ブチャラティだッ!!!」



トリッシュ「ブチャラティ!」

ブチャラティ「おまえら・・・ッ! 来てたのか・・・」

ナランチャ「オレたちを置いていくなんてよォ~、ひどいぜブチャラティ!」

ミスタ「ジョルノだけにあんたを任せらんねえからな!」

ブチャラティ「おまえら・・・・・・」

トリッシュ「ちょ、ちょっと話が違うんじゃあないの!」

承太郎「オイ、女を連れてくるたあどういう了見だ?」ヌッ

ナランチャ「!?」

ミスタ「・・・ブチャラティ?」

ブチャラティ「承太郎。詳しく話している暇はないが、ポルナレフの友人だ」

ナランチャ(ウオオオ、でけえ・・・)マジマジ

ミスタ「こいつがブチャラティを迎えに行くんだってきかなくってよォ」

トリッシュ「ブチャラティ!」ガッ

トリッシュ「ボスと戦うのは危険よ! ・・・お願いだから考え直して・・・ッ!」

ブチャラティ「・・・・・・トリッシュ」

承太郎「・・・・・・」

ブチャラティ「悪いが今更後には引けない・・・」

ブチャラティ「・・・・・・予想外の事態が起きたんだ」

ミスタ「予想外の事態・・・?」

トリッシュ「そんな・・・・・・」

ナランチャ「ま、待てよブチャラティ・・・」

ナランチャ「ジョルノ・・・・・・ジョルノはどこにいるんだ?」

ブチャラティ「・・・・・・」

承太郎「・・・・・・」グッ

トリッシュ「え・・・?」

ミスタ「マジかよ・・・」

ブチャラティ「・・・・・・あっという間の出来事だった」

ナランチャ「!」

ブチャラティ「・・・ボスのスタンドは『時を飛ばす』能力。時を飛ばしている間に、おそらく殺られたに違いない」

ミスタ「・・・・・・時を・・・飛ばすだって? 冗談じゃあねえぜ」

トリッシュ「・・・・・・ジョルノ・・・」

ナランチャ「な、なあ・・・本当に死んだのか? 見間違いじゃあねえの?」

ナランチャ「だってよォ・・・あいつがそう簡単にくたばるヤツか?」

ブチャラティ「・・・・・・」

ブチャラティ「・・・ジョルノは・・・ジョルノは銅像に」

トリッシュ「やめて!」

トリッシュ「・・・・・・やめて・・・聞きたくないわ・・・」

ブチャラティ「・・・・・・すまない」

ナランチャ「うっうっ・・・」

承太郎「・・・・・・」

承太郎「・・・暗殺のやつらは逃がしていいのか?」

ミスタ「アッ! いねえ・・・ッ!」

承太郎「おれたちが着いた時には走り去っていったぜ」

ミスタ「チクショーッ!」

ブチャラティ「待てミスタ!」

ブチャラティ「お前たちに手伝う気があるなら、今はボスを探すことに集中しろ」

ブチャラティ「ボスは姿をくらました・・・だが、確実にまだ園内にいる!」

ブチャラティ「・・・・・・ヤツを逃すわけにはいかねえ・・・ッ!」

ナランチャ「・・・わかったぜブチャラティ!」グズッ

ナランチャ「ジョルノの仇はぜってーとるッ!!」

ミスタ「・・・・・・どこを探せばいい?」ジャキッ

ブチャラティ「・・・・・・」

ブチャラティ「いや、このまま一緒に行動しよう」

ブチャラティ「トリッシュ、君も来るんだ」

トリッシュ「・・・・・・ええ、わかったわ・・・」

ポンポンポンポーーーーンッ

ブチャラティ「この音は・・・!?」

ナランチャ「アッ! あれ見てくれ!!」

パンパンパンパンッ ポンポンポンポーーーーンッ

ミスタ「・・・あっちのほうで何かが噴出してやがる」

ミスタ「10・・・15メートルは吹き出てるぜ!?」

トリッシュ「なにかしら・・・噴水?」

承太郎「いや・・・そんなもんは向こうにねえはずだぜ」

ナランチャ「アデッ!」パチンッ

ナランチャ「・・・・・・と、飛んできやがったぜェ~」

ナランチャ「?」ヒョイ

トリッシュ「なにかしら?」

ブチャラティ「こ、この粒は・・・?」

ナランチャ「!」

パクッ

ミスタ「あ、食いやがった」

ミスタ「バカッ! なんでも口に入れんじゃあねえ!」

承太郎「・・・まさか」

ナランチャ「あ、甘くてうめェ~!」ウットリ

承太郎「場所がわかったぜ」

ブチャラティ「なに!?」

承太郎「ポップコーン屋の屋台だ。あっちの方角ならレストランのある所のな」

トリッシュ「エッ・・・じゃあこれはポップコーン?」

ミスタ「つーことは・・・」

承太郎「そうとう激しいことになってるようだが・・・」

承太郎「DIOたちが・・・・・・ディアボロと交戦中ってわけだ」

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