まどか「まどマギロワイアル?」(257)

まどか☆マギカのバトルロワイアルパロディです。

オリキャラ有り

グロ有り

それらが苦手な方はおススメできません。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1360966990

参加者名簿

まどか☆マギカ          おりこ☆マギカ

○鹿目 まどか          ○美国 織莉子
○暁美 ほむら          ○呉 キリカ
○美樹 さやか          ○千歳 ゆま
○佐倉 杏子           ○巴 マミ
○志筑 仁美
○上条 恭介

6/6                 4/4


かずみ☆マギカ         オリジナル☆マギカ

○かずみ            ○神名 あすみ←釣りキャラ
○御崎 海香          ○夏見 藍花←ほむら「希望はこの世界にあった…」

○牧 カオル           ○男←男「アイドルの巴マミと同じクラスなんだけど…」
○宇佐木 里美         ○イナズマ←ほむら「信じていいの?」俺「ああ!信じろ!」
○神那 ニコ           ○ホムラー←ホムラーな男がほむらを守る為にまどマギ世界で頑張るそうです
○若葉 みらい         ○東 康也←俺「QBと契約して魔法使いになった」

○浅海 サキ          ○イエスマン←俺「僕はイエスマン」まどか「氏ね」織莉子「氏ね」かずみ「氏ね」
○飛鳥 ユウリ(杏里 あいり) 
○双樹あやせ
○双樹ルカ

10/10               7/7


総勢 27/27

地図

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
A■■■■■■■■■■  館-洋館  ■-海    □-工場
B■■ΥΥΥ湯ΥΥ■■  灯-灯台  ▲-山    △-民家    
C■ΥΥ▲▲┣━━灯■  学-学校  Υ-森    ━-道路
D■Υ▲▲館┫▲Υ┃■  病-病院  洞-洞窟  ∴-地面  
E■Υ洞▲▲┃▲Υ┃■  ホ-ホテル 湯-温泉

F■∴┏━━╋━━┫■
G■∴┃□□┃学△┃■
H■∴┃□□┃△コ┃■
 I■∴┗━━┻━━┛■
J■∴∴∴ホ∴∴病∴■
K■■■■■■■■■■

プロローグ


まどか「こ、ここは……」

まどかはゆっくり目を開けて辺りを見回した。
そこには自分が眠っていたベッドはなく
いつも通っていた学校の教室にいる事に気付いた。

まどか(どうして私はここに……ひっ!?)

前の席に目を向けたまどかは短い悲鳴をあげた。
最初に視界に移ったのはぷりっとした生尻。
体の全体像を見ると一糸纏わぬ全裸の男が席に座っていた。

まどか(なんで?なんで全裸の男の人が目の前にいるの?こんなの絶対おかしいよ!)


男(どうして俺は全裸で教室にいるんだ?何かのプレイか?)

男(ここは気を落ち着かせて考えよう。昨日はまどかを思い浮かべながら全裸でオナニーしていた)

男(その後は全裸のまま就寝に着いた。つまり眠っている間に教室に連れて来られたのか?)

男(ん?いつの間にか首輪が付けられている。やっぱり何かのプレイなのか)

男(そう考えるとオラなんだかムクムクしてきたぞ!)

男が思考を巡らせている中、背後から小さな悲鳴が聞こえた。
振り返ると後ろの席には、まどかが座っていた。

男「やぁ、まどか!奇遇だね!」

まどか(やだよう……この人怖いよう……)

全裸の男が下腹部を怒張させながら不気味な笑みで微笑んできた。
それはまどかにとって恐怖の対象でしか無かった。

QB「皆!!起きて!!」

教壇の上からQBが身を乗り出して姿を表した。

ほむら「何のつもりなの?インキュベーター……」

QB「それを今から説明するから、その銃口を下ろしてほしいな」

ほむら「…………」

QB「どうしても聞き入れてくれないなら、君の首輪を爆発させるしかないけど……」

康也(ん?このシチュエーション、漫画や映画で見たことがあるぞ。確か……)

ほむら「…………」

QB「理解が早くて助かるよ。僕としてもここで無駄に命を散らしてほしくないからね」

QB「まず君達をここへ集めた理由、それは……君達には殺し合いをしてもらいたいんだ」

康也(やっぱり!!まさか……ふぅ、辺りを確認したがこの殺し合いに桐山は参加していなかったか)

康也(いくら魔法使いになっても、あんなのとは戦いたくねえからなぁ)

ホムラー「ふざけるな!!そんな残酷な行為、俺が絶対に止めてやる!!」

康也(馬鹿かこいつ?この状況で反抗的な態度を取ると『見せしめ』にされるぞ)

QB「やれやれ……しょうがないから、君だけ先に舞台へ送ってあげるよ」

ホムラー「何!?体が……」

QB「ディバッグの中にルールブックが入ってるから、それに目を通すといい」

ホムラー「待て!俺はお前の思い通りに」

言葉を言い終える前に、眼帯を付けた銀髪の少年の姿は
光の粒子になって、この教室から消えていった。

康也(この状況で見せしめを避けるとは悪運が強い奴だな…)

QB「ではルールを説明するね。君達をこれから、とある孤島に飛ばしてそこで殺し合いをしてもらう」

QB「先ほど、少年を飛ばしたようにね。飛ばす際にはこのディバッグもプレゼントするから中身を確認してね」

QB「中身は主に、食料、水、地図、参加者名簿、コンパス、懐中電灯、医療品、ルールブック、そしてランダムで武器が一個入っている」

QB「それと6時間事に放送があるから、よく聞いてね」

QB「放送の内容は死亡者の報告と侵入禁止エリアの報告だ」

QB「もし指定された禁止エリアに入ると首輪が作動して爆発するから気を付けるんだよ」

QB「それと君達が隠れてばかりいたら殺し合いが成立しないから」

QB「主に逃げ隠れしている人を妨害するように侵入禁止エリアを決めるつもりだから、皆も考えて行動するといい」

QB「これで、僕からの説明は終わるけど、誰か他に聞いて起きたい質問は無いかい?」

あやせ「はいはーい♪全員殺したら、何か特典でもあるのかな~」

QB「いい質問だね。もしこの殺し合いで生き残った人には何でも願いを叶えてあげるよ」

QB「本人の素質は関係無い。望めば神にだってなれる」

あやせ「へぇ~♪神ねぇ~♪」

まどか「QB……」

QB「なんだい?鹿目まどか」

まどか「冗談だよね?……そんな殺し合いなんて……本当は嘘なんでしょQB?」

QB「僕は嘘を付かない。いつだって本気だよ」

まど「そんな……」

男(まどかは一体、誰に話しかけてるんだ?)

イエスマン「はい」

QB「なんだい?」

イエスマン「私がこれに参加しているのは間違いでは無いでしょうか?」

だって考えても見てください。
いい子として毎日を礼儀正しく生きている私が、こんな仕打ちを受けてよい筈がありません。
温厚な私でも流石に、このゲームに対してはイエスマンになれません。
悪趣味過ぎて何一つ笑い所がありませんよ。
こんなくだらない発想を二度と思い付かないように、正座させてみっちり5時間は説教させたい物です。

QB「間違ってはいないよ。君もこのゲームの参加者さ」

QB「じゃあそろそろ時間だ。君達が積極的に殺し合いをしてくれることを望んでいるよ」

ニコ(再生成じゃ、この首輪は分解出来ない……か)

織莉子(鹿目まどか……真っ先に見つけて殺さなければ……)

ユウリ(プレイアデス……あんた達だけは絶対許さない!!)

あやせ(魔法少女がいっぱい~♪ピックジェムし放題ね♪)

イナズマ(QBの奴め、必ず戻ってやるからな!)

あすみ(クスクス、ここなら沢山の不幸が見られる……)

QBの合図と共にテレポートが始まった。
それぞれ思惑を抱えた参加者達の姿が次々と消えて行き
教室には教壇に立つQBが一匹だけ残った。

QB「さあ、まどマギロワイアルの開幕だ」

地図がめっちゃずれたわ…
プロローグはここまで

意見をいくつか聞いてから本編開始します。

Q1:他に出してほしいキャラがいるか?
参加者30人前後の短編なので多くは出せないですし、オリキャラなら把握に時間がかかるので
必ずしも採用する訳ではありません。
またルール状、ファンが満足するほどの活躍せずして退場も起きます。
クロス系SS作品の版権物は参戦禁止
以上を踏まえてお願いします


Q2:出してほしい支給品枠はあるか?
支給品枠でならクロス作品に登場する道具も検討します。
条件として魔法がいらない子扱いされるような強力な道具は禁止です。例、笛のエクスカリバーやエア等


Q3:参加者の名前
アイドルマミの主人公の名前は男
信じろスレの主人公の名前はイナズマにしていますが
反対意見が多ければ呼び名の変更をします

っつーかこれ作者に無許可で良いのか?

許可申請とかむしろキモすぎるだろ
何のための匿名掲示板だ

追加参戦希望
巴ティロッテ(仲良くなったスレ)
巴フィナロッテ(仲良くなったスレ)

>>17
良いとは言えないです
公式同様にグレーな問題として暗黙して書いています
なので作者がNG出した場合は垢を見て本人だと確定次第、打ち切る予定です

それと追加キャラは
読み終わるのに何スレもかからず、把握しやすい作品と
万能過ぎず、強さのバランスが良いキャラを優先して選ぶ積もりです

オリキャラの作者が打ち切れっつったら打ち切るんだへー

じゃあ作者が「是が非でも続けろ続けなければ自[ピーーー]る」
とか言い出したらどうすんだろうか


やりたいならやれ
やりたくないならやるなお前次第だ
他の作者がどうのとかお前に関係ないから

J-9砂浜  AM 6;05

まどか(……ここは、海?)

波の音が聞こえる砂浜にテレポートされたまどかは
さきほどQBから伝えられた言葉を思い出し、身を震わせた。

まどか(自分の願いの為に、他の人を殺すなんて絶対に間違ってるよ…)

???「…あのー?」

まどか「は、はい!!」

???「あっ!ああ~!ごめんっ!驚かすつもりは無かったの!」

まどか「いえ、私こそごめんなさい!急に驚いちゃって…」


少女達情報交換中…


まどか「じゃあ、かずみちゃんも殺し合いに反対なんですね!よかったぁ…」

かずみ「もちろん!!殺し合いなんて、そんなの魔法少女のすることじゃないよ!」

まどか「え?かずみちゃんも魔法少女なの?」

かずみ「うん、もしかしてまどかちゃんも魔法少女?」

まどか「はい!」

かずみ「それじゃ魔法少女同士、一緒に頑張ろうね!!」

まどか「うん!頑張ろう、かずみちゃん!」

ゴソゴソ……

まどか「かずみちゃん、バッグの中に何か動いてるよ?」

かずみ「あ、本当だ。なんだろう?」

ディバッグのファスナーを開くと、中から小さな生き物が飛び出した。

エイミー「にゃあ」

まどか「エイミーちゃん!」

かずみ「知ってるの?」

まどか「うん、私の近所にいる野良猫でね。よく撫でたりするの」

かずみ「そうなんだ~かわいいね~、よしよし」

まどか「じゃあ、そろそろ行こっか♪」

かずみ「うん、私達の仲間を探しにね♪」



かずみの支給品『エイミー』 出典、まどか☆マギカ

解説
まどか☆マギカOP、ドラマCDに登場した黒猫であり
まどかは交通事故にあったエイミーを助ける為にQBと契約して魔法少女になった。

このような方式でハートフルなSSを投下していく予定です
言い忘れましたが一人一個ずつ、全参加者に魔力補充用グリーフシードを支給しています

追加キャラですが、1スレ2スレで十分把握出来ると甘く見ていたから
参戦希望しているのが何スレも続く長編物が多く
把握が想像以上にきつかったので追加は無しの26人で行こうかと思います

B-8森  AM6:10~

さやか「もうっ!着いてこないでよ!」

森の中を早歩きで進んでいたさやかだったが
途中で出会い、今なお後ろから追いかけてくる男のせいで不機嫌になっていた。

イナズマ「どうしたんだよさやか!俺の事を忘れたのか?」

さやか「忘れたも何も初対面なんだけど」

イナズマ「思い出すんだ!俺たちが小学生の頃、いじめられてたさやかを俺が助けたじゃないか!」

さやか「いや、本当に覚えが無いから…あたし急いでるから」

イナズマ「なんで信じてくれないんだ?俺の知ってるさやかはそんなに冷たくなかったよ…」

さやか(さっきから身に覚えの無い事ばかり言って…でも私やまどかの事を知っているのは気になる…)

さやか「あんたの言うことを信じろっていうの?」

イナズマ「ああ!信じろ!」

さやか(それが本当かは分からないけど、今は保留にして人探しを優先しないと…)

さやか(恭介……まどか……仁美……、それに魔女に殺されたはずのマミさん……必ず見つけるんだから)

さやか(見つけて……皆を守る!その為に魔法少女になったんだから!!)

イナズマ「…で信じてくれたか?」

さやか「いきなりそんなこと言われて信じられる訳ないでしょ、もうその件は後回しだから」

イナズマ(おかしい……さやかが俺の事を覚えていないなんて……)

イナズマ(まさか細工でもされているのか?もしかしたら、まどかも何かされているのかもしない)

イナズマ(そこもいちよう考慮した方がいいな、今はさやかを守りながら皆を探そう)

※補足

イナズマ君が最後に言った「いちよう」は誤字による物ではなく
元ネタのSSでも使われている言葉なので悪しからず


>イナズマ「ああ!信じろ!」
噴いたww
あとほむらが生き残ってループだけはやめてほしいな
出来るだけ無残に早々にぶっ殺してくれ
ほむら厨が発狂するさまが見たい

メアリー・スーちゃんは出ますか?

J-5ホテル  AM6:05~

恭介「……はあ、なんなんだよ……これは……」

ホテルの一室にあるベッドに座り、ため息を付いた。
彼は次々と起こる、この怪現象に思考が追い付かないでいたのだ。

まず最初に起こった不可思議な現象、それはいつの間にか教室に連れてこられ
席に座らされていたことだ。
次に違和感を感じたのが、ほとんどの人間が教壇に視線を移し
まるで、あたかもそこに誰かがいるかのように耳を傾け、話しかけている者もいたのだ。
更に、周りにいた人達が次々と姿を消し、僕の視界が突然と変化し
教室から現在地であるこのホテルへと移り変わったのだ。

足元に置かれていたディバッグを見つけて、入っている物を確かめると
地図やらコンパスやら衣料品やらサバイバル用に役立つ道具が多数入っていた。
他には黒い宝石のような物や、ゴテゴテと装着品の付いたベルトやメリケンサックの様な物もあった。

恭介(玩具……なのかな?)

それらの扱い方は後回しにして、『バトルロワイアル ルールブック』と書かれた本に目を通すことにした。
『バトルロワイアル』その文字を見て恭介は、胸の鼓動が速くなる。
教室にいた時から付けられていた首輪にバトルロワイアル。
それらのキーワードで連想される物は一つ

一昔前に話題になった、中学生同士で殺し合いを行わされる残酷な内容の映画だ。
ルールブックに目を通していく内に徐々に理解出来た。
今、自分はその映画と同じ状況に置かれているのだと。

コツ……コツ……コツ……

恭介(誰か来る!!)

廊下から聞こえてくる足音を聞いて恭介は身構える。
足音がどんどん近くなる、こちらに向かっているのだ。
相手は殺し合いに乗っているのか?
そんな不安が恭介の身に降りかかってくる。

恭介(殺されるのは嫌だ……でも人殺しなんてしたくない……)

恭介は一流のヴァイオリニストを目指している。
ヴァイオリンを弾くために、両手を捧げてきたのだ。
そんな彼の手を人の血で醜く染めてしまったら、例え生きて帰れたとしても
今までのような美しい音色を二度と弾けなくなる。
奇跡によって腕が治ったのに、それでは何の意味も無い。

コン…コン… カチャッ

「…!?」

二回、ノックした後にドアが開いた。
恭介は警戒しながら扉を見つめた。

カオル「失礼しまーす!ねえお兄さん、ここに来てから他に誰かと会ってない?」

恭介「い、いえ……会ったのは君で初めてだけど……」

カオル「…そうか。ありがとうお兄さん、じゃあね!」

恭介「待って!これってバトルロワイアルなんだよね?女の子一人で動き回ったら危険だ」

カオル「んー、大丈夫さ。足には自信があるからね、簡単に逃げ切ってみせるよ」

カオル(流石に一般人には魔法少女だって教える訳にはいかないしね…)

恭介「いや、やっぱり危険だ……人探しなら人数は多い方がいい。僕も手伝うよ」

恭介(正直言って、ずっとホテルで隠れていたいけど、女の子を見捨てたりなんかしたらきっと後悔する…)


カオル「……じゃあ、手伝ってもらうかな」

カオル(男の子の誘いを無下にするのも悪いし、言われて悪い気もしないからね)

少年少女情報交換中…

カオル「そっか。上条君はヴァイオリニストを目指してるんだ」

恭介「うん、実は指が二度と動かないと医者に言われたんだけどね。嘘みたいに完治したんだよ。まるで奇跡でも起こったみたいに」

カオル「奇跡……もしかして、凄く仲の良い女子がいたりする?」

恭介「……?うん、と言っても幼馴染みだから腐れ縁みたいな関係だけどね」

カオル(……まさか奇跡って……)

カオル「上条君!その幼馴染みの子って、私たちみたいに、この島に連れてこられてた?」

恭介「うん、名簿にも『さやか』の名前が書かれてたから間違いないよ」

カオル「いい?どんな事があってもその『さやか』って子を一生大事にするんだよ……絶対だからね!?」

恭介「ああ……もちろんだよ。僕が苦しんでた時に、さやかはずっと励ましてくれたんだ。今度は僕が助ける番なんだ!」

カオル「よおっし!それでこそ男の子だ!!」

カオル「それと、これ私には不要な物だからあげるよ」

カオルがディバッグから取り出したのは金属バットだった。

カオル「武器としては頼りないけど、何も持ってないよりはマシだからさ」

恭介「でもそれじゃ牧さんが丸腰になっちゃうよ。何か無いかな……」

代わりに役立ちそうな物が無いか、恭介が探し続ける途中で
カオルの視線に止まった物があった。

カオル「じゃあ、この宝石と交換でどうかな?」

恭介「僕は構わないけど……ごめんね、もっといい物が入っていれば良かったんだけど」

そう言って恭介はグリーフシードをカオルに渡した。
恭介は支給品であるベルトやメリケンサックのような物を見て落胆していた。

カオル「ねえ、さっきから気になってるんだけど、これは何なの?」

恭介「うーん、説明書には『イクサベルト』に『イクサナックル』と書いてあるけど、これ玩具じゃないかな?」

カオル「ちょっと借りてもいい?」

恭介「うん……いいけど……」

カオル「ふむふむ……」

カオルは支給品の説明書を読みながら、手順に従ってイクサベルトを腰に装着した。
その後に右手に持ったイクサナックルを左手に押し当てた。

『READY』

カオル「音声が出た!?」

恭介「よく出来てるな~」

そしてイクサナックルをイクサベルトに向けて押し込み、装着した。

『FIST ON』

再び電子音声が流れ、カオルの姿が一変し
聖職者の法衣をモチーフにした白いライダー、仮面ライダーイクサに変身した。

恭介「嘘ーーーーーーーーーーーーッ!!?」

カオル「おおおおおおおお!?かっくいぃぃぃぃl!!」

ただの玩具だと思い込んでた恭介や、遊び半分で変身してみたカオルにとっては
あまりにも衝撃的な現象であった。

カオル(凄い……魔法の力無しで身体能力が上昇してるのが分かる。それだったらなおさら……)

イクサの変身を解除したカオルは、変身道具を恭介に手渡した。

カオル「上条君、この力でさやかちゃんを守ってあげるんだ」

カオル(魔法の力を持たない上条君が持つべき物だ)

恭介「まさか説明書に書いてあるのが本当だったなんて……分かった。この道具をさやかや皆を守るために使わせてもらうよ!」

カオル(さやかって子はもしかすると、上条君の怪我をを治すために魔法少女になったのかもしれない)

カオル(そんな一途な想いで契約しちゃうような子だったら応援したくなるに決まってるじゃないか……)


牧 カオルの支給品『さやかの金属バット』 出典、まどか☆マギカ

解説
アニメ第二話で魔法少女体験ツアーの際に、さやかが用意した金属バットである


上条 恭介の支給品『イクサベルト&イクサナックル』 出典、まどか「名護さんは最高です!」

解説
「素晴らしき青空の会」が開発した、対ファンガイア用パワードスーツで正装着者は名護啓介
第一形態である安定性重視のセーブモードと
負荷が大きいが性能が上昇する第二形態のバーストモードがある

投下中はageた方がいいのかな
ネタがブラックだから悩みどころ

>>41
具体的に誰がどの順で死ぬか、生き残るか今だ未定なんでどう転ぶか分からないですが
ほむらは全体的にオリキャラに好かれやすいので死んだら
イナズマ君もホムラーもイエスマンも男も悲しみ嘆くかと
あすみと康也はメシウマ状態になっていそうですが

>>43
今はもう参加者要望をしていないです
支給品枠でなら、まだ希望を受け付けてます

男がほむらが死んで悲しむか?


sage更新の方が良い気がする
俺みたいに読みたい奴だけ来るだろうし
まどほむ、あんさやのそれぞれ片割れをぶっ殺してくれるのを切に願うよ
出来ればまどほむ、あんさやを生き残った方が全否定するくらいで

つかマーダー少なそうだわ
誰かに大活躍してもらわないと半分以上普通に残りそう

E-8森  AM6:10~

サキ(ありえない……生きているはずがない……)

サキ(彼女は魔女になって死んだはずだ!!)

サキが教室で目覚めた時、見てしまった。
自分たちの手によって葬った魔法少女、飛鳥 ユウリの姿を

サキ(なんで……なんでユウリがこんな所に……?)

ガサガサ……

サキ「誰!?」

茂みの中から物音が聞こえ、サキはソウルジェムに手を伸ばした。
相手が敵だった場合、すぐさま変身して対応するために。

康也「待ってください!戦う意思はありません!」

サキ(男……なら魔法少女では無いから危険性は少ないか……)

康也「…?ああ、そうか これで信じてもらえませんか?」

初対面の男に警戒していると考えた康也は
肩にかけていたディバッグを、自身から離れた場所に放り投げた後に
両手を上げて、敵意を持っていない仕草を見せた。

サキ「すまない!疑っていた訳じゃないんだ。ちょっと考え事をしてて…」

康也「いえいえ~お気にせず、こんな状況なら誰だって不安になりますよ^^」

サキ(……どうやら悪い人じゃないみたいだね)

気さくな態度で優しく微笑みかける康也の人柄を見て
彼は殺し合いに乗るような人ではない、とサキは考えた。

少年少女情報交換中…

康也「浅海さんの知り合い達が、この島に!?俺も探すのを手伝います!」

サキ「しかし、君にも知り合いが…」

康也「困った時はお互い様ですよ。それに皆で協力すれば不可能な事だって可能に出来ます!」

サキ「……ありがとう。君の言葉を聞いて元気が湧いてきたよ」

康也「どんなに困難な事でも力を合わせて絶対に脱出しましょう!!こんな非道な行為は決して許されませんから」

サキ「そうだな。最後まで私たちに協力してくれるか?」

康也「もちろんですよ!^^」

康也(ぷぷぷ……くっくっくwwwこいつ完全に信じきってやんのwwwちょーうけるわwwwwww)

康也(そんな簡単に脱出できる手段が見つかれば苦労しないっつーのwww)

康也(だからと言って殺し合いをするにして、最強の魔法使いである俺でもソロで戦うのはきつい…)

康也(まずは善人ぶって仲間を増やし、戦力を集めるのが上策って奴よ)

康也(最初に出会ったのが浅海さんでよかったぜ…知り合いが多い分、芋づる式に協力者を増やせるからな)

康也(問題なのは俺の知り合いだ……)

康也(巴さんにゆまちゃん……二人は死んだはずだ……)

康也(ゆまちゃんは呉の手によって……そして巴さんは俺が殺したはず……)

康也(俺の推測だが蘇生されたのだろう。なにせ俺自身が一度死んでいるのに生きているから……)

康也(夢なんかじゃない……美樹の剣が俺のソウルジェムを切り裂き、意識が闇へと沈んでいったのが今でも鮮明に覚えている……)

康也(これは運命が再び、俺に味方をしたと解釈することにした)

康也(男の身で有りながらQBと契約出来た奇跡、そして死の淵から再び蘇った奇跡!!)

康也(俺は二度の奇跡を起こしたのだ!!このロワはきっと神が与えた、俺を更なる高みへ押し上げる為の儀式に違いない!!)

康也(だったら要望に応えてやるぜぇ……俺以外の全てを犠牲にしても生き残ってやるよ!!)



サキ「……?どうした?」

康也「すいませぇん。ぼーっとしてました~」

サキ「まったく……いつ、誰かに襲われるか分からないんだが気を引き締めろよ」

康也「はい!気を付けまーす^^」

>>52
ルートによってはありえるかもしれん
幼馴染の子をだまし討ちで殺ってるルートもあるから何の感傷も抱かない可能性もあるけど

>>53
ではsage進行で行きます

>>56
これからドンドン増えるので大丈夫です

超乙
康也の再限度w
もしかして魔法使いの作者?

>>63
別人ですよ
オリキャラを書く時にイメージしてる性格再現としては

康也は上辺を取り繕っている時は夜神月ばりの猫かぶりで
()内での心の声をやたら多い
ライダーとガンダム好きで、擬態やパクった物を自分の武器にしたりとランスロットの真似事が出来る
他者を名前では無く苗字で呼ぶ

イナズマ君は年上に敬語が使えず、好意を持たない相手には露骨に態度が悪いDQNですが
決して悪い人では無い性格
戦闘スタイルは徒手空拳メインで武器を用いらない
ジャンプ系漫画が好きで、影響を受けたらしい能力がいくつかある

ホムラーは銀髪眼帯キャラで顔がほむらそっくりの男の娘
性格は七原みたいなお人好しタイプ
Dグレ好きで、魔力で作られた装備や生物を無力化出来たりとディルムットの真似事が出来る

男は真面目な時もあれば、いきなりキチガイ染みた行動を取ることもあって
再現にちょっと苦労してる

B-7森  AM6:05~

辺りがうす暗く感じるほどに木々の覆い茂る森の中
緑髪の少女、ゆまは一人の参加者を探し続けた。

ゆま(キョーコ……何処にいるのかな?……)

もう自分は守ってもらうだけの役立たずじゃない。
魔法少女になったゆまは、キョーコの力になることが出来る。
キョーコと一緒なら、こんな場所に連れてこられても怖くない。

???「ねえ、貴女…」

ゆま「だ、誰なの!?」

何者かに呼び止められたゆまは、声のした方向へ振り返る。
そこにはゆまと、さほど変わらないだろう年頃の少女がいた。

あすみ「私はあすみ 神名あすみよ。よろしくね」

ゆま「千歳……ゆま……です。よろしく……」

恐る恐るとゆまは挨拶をした。
ゆまは、あすみという少女を一目見て、得体の知れぬ恐怖を感じた。
彼女の濁り切った瞳があまりにも不気味で
まるで全ての存在を憎んでいるような。

あすみ「……うっ……ぐすっ……」

ゆま「どうしたの!?」

あすみ「……怖かったの……気づいたら周りに誰もいなくて……森の中で独りぼっちで……」

ゆま(そうなんだ……心細かったんだ……それなのに、ゆまはあすみを疑っちゃって…)

ゆま「大丈夫だよあすみ。ゆまがずっと傍にいるから泣かないで!」

あすみ「……本当に?本当に私の傍にいてくれるの?」

ゆま「うん!だから元気出して!」

あすみ「……ゆまちゃん……ありがとう!」

ゆまの胸に飛び込んだあすみは、何度も感謝の言葉を言いながら泣いた。
そんな彼女の姿に愛おしく感じたゆまは、背中に手を回し抱きしめた。

あすみ「……本当に……ありがとう……ゆま………」

ゆま「……うっ……ああ……」

ゆまの首元に冷たい感触が伝わる。
それがなんなのか疑問視するよりも早く
火傷のように熱く感じるほどの激痛が首全体に広がった。

ゆま「ああああッ!!!!血がッ!!血がいっぱい!!?」

あすみ「クスクス……釣れた釣れた♪」

ゆまの首元から大量の血が溢れる。
突然受けた傷に混乱するゆまを見て、あすみは満足気味に笑う。
あすみの手には血濡れの鎌が握られていた。
ゆまに抱きついたあすみは、隠し持っていた鎌で、ゆまの首を切り裂いたのだ。

ゆま「ううう……」

魔法少女姿に変身したゆまは、急ぎ治癒魔法を使い
傷口を塞いで致命傷を凌いだ。

あすみ「ゆまちゃんも魔法少女だったんだ……でもね」

あすみも魔法少女姿に変身し、固有魔法を発動した。

あすみ「どのみち、ゆまちゃんは助からないよ」



ゆま「……あれ?」

周りの景色が一変した。
そこは先ほど自分がいた森ではない。
ゆまは知っている、ここはとある魔女が作り出した結界の中…

ゆま「ゆまが魔女に襲われた場所……キョーコが倒したのに、どうしてここに?……」

ぞり……ぞり……

ゆま「―ーッ!!?ま、ママ……」

魔女に殺された母親の骸がゆっくりと這い寄ってくる。
その場から逃げようとするゆまだったが、金縛りを受けたかのように体が動かない。

ゆま母「なんで……あんただけ生きているのよぉ……あんたもこっちに来なさいよおおおおッ!!!!」

ゆま「いやぁぁぁぁぁ!!!!来ないでぇぇ!!!!助けてキョーコォォォォ!!!!」

杏子「ピーピーうるせいなぁ。全く……」

ゆま「キョーコ!?お願い……助けて……」

杏子「はあ?なんで私があんたみたいな役立たず、助けなくちゃいけない訳?」

ゆま「……え?」

杏子「マジでうざいんだけど ったく、あんたなんか助けなきゃよかったわ」

ゆま「やだ……ゆまを捨てないで……キョーコの言うことをなんでも聞くから……、もっと頑張るから……」

杏子「そうか、私の言うことを聞くんだね?じゃあさ、さっさと死んでよ。バイバ~イ」

ゆま「キョーコ!!ゆまを置いていかないで!!キョーコォォォォ!!!うう……うわああああああああ!!!!」

あすみ「じゃあね ゆまちゃん……さよなら♪」

あすみは専用武器のモーニングスターを出現させると
目の前で泣き叫ぶゆまに向かって振り下ろした。

ドガッ!

モーニングスターの鉄球がゆまの頭部に直撃して血飛沫を撒き散らす。
今の精神状態のゆまでは治癒魔法が使えるはずも無く
一方的な攻撃は一度だけで済むはずも無く二度、三度と続けて繰り返された。

……バキッ……ザクッ……グチャ……ビチョ……

数十回繰り返されたであろう、あすみの攻撃がやっと止まった時
ゆまの肉体は全身が血に染まり、肉が裂け、骨が突き出て、脳や内臓が露出した状態になっていた。

あすみ「……ふう、楽しかった♪じゃあ次の遊び相手を探さなきゃ」

無残に破壊されたゆまの死骸を満足げに見つめた後
移動の準備を開始した。

あすみ「ゆまちゃんのディバッグは怪しまれるから、必要な中身だけ貰っていくね」

あすみ「この鎌は……血がついてるから捨てた方がいいか」

ゆまのディバッグから幾つか拝借したあすみは
最後にゆまの死体を見て微笑んだ後、移動を開始した。
この島にいる全ての人間に不幸を撒き散らすために……

神名 あすみの支給品『鎌』 出典、現実

解説
農家が農作業で使われる道具
バトルロワイアルでは相馬 光子に支給された武器である


千歳 ゆま『死亡』  残り25/26

あすみんマジ陰湿
支給品はバトロワの相馬とポジションが似ていると思って出した

C-2森  AM6:05~

皆さんおはようございます、と挨拶しておきたい所存でありますが
お生憎、今はそれどころではありません。
なんと、あの白い子猫ちゃんに僕は拉致されてしまったのです。
それだけじゃありません。
殺し合いという非人道的な行為を僕に強要させようと言うのです。
勿論、僕はいい子ですから、そんな愚かな真似はしません。
例えイエスマンであっても、そこは『ノー』と言わせていただきます。

それで今、僕は何をしているかと言うと
こんな茶番を止めさせるべく他者を求めて走り回っているのです。
このまま黙って見過ごしていては、いい子とはとても言えませんから。

森の中を、汗を流しながら懸命に走るその姿は
例えるなら、人質であるセリヌンティウスの命を救うために走り続けるメロスのようでしょう。
それだけ僕は必死で止めようとしているのです。

イエスマン「……ん、光が……」

木々を避けながら走り続けている内に
辺りが徐々に明るくなっていくのを感じました。
やっと森から出られるのでしょう。
そう考えると元気が湧いてきて、足取りも軽くなります。
僕は足を思いっきり踏ん張り、勢いよくジャンプして
樹海から脱出しました。

森から出た僕の目に映ったのは
澄み切った青い空、気持ちよく照らしてくれる暖かい太陽
そして真下には、空に負けず劣らず、美しく青い海

イエスマン「真下に海……?なああああああああああああああああああああああああ!!!!」

な、な、な、なんということでしょう!?
森から出た先は、崖っぷちだったのです!
初見殺しってレベルじゃねえぞおい!!
しかも高い!!物凄く高い!!
この高度では、落ちた衝撃で全身の骨が砕けて二度と海から上がってこれません!!
いくら僕が世界中の人達に嫉妬される程のいい子だからって
これはいくらなんでもあんまりな仕打ちですよ神様ぁ!!

イエスマン「死んでぇぇ!!たまるかあああああああああああ!!」

ですが僕はここで命を落とすわけにはいきません。
なぜなら、この殺し合いを止めるという使命がありますから。
僕は持てる全ての力をフル動員させて
崖岩に向かって手を伸ばして掴み掛りました。

「ふにゅうううううううううううううううううううううううううううう!!!!」

崖岩を掴んだ僕は、落下スピードを止めるために
岩肌にしがみ付きました
正に全身を使って急ブレーキを起こしたのです。
ガリガリと岩に擦れたせいで、それはもう全身が物凄く痛いです。
ですがおかげで何とか、落下を止める事に成功したのです。

ですが安心するのは、まだ早いです。
次はこの崖を登らなくてはいけません。
見た所、周囲はここと同じく、高い崖になっていますし
下は波の影響か、崖岩が抉れており
一度落ちたら、海側から崖を登るのは非常に困難な構造になっています。

ここはひたすら、上を目指して
落ちた場所から登り切るのが、最短距離となりそうです。
では早速行きましょう。
焦っては行けません、もし海に落ちたら別のルートを模索しなくてはいけませんから。

ブチッ!

イエスマン「ああ!!ディバッグがぁーー!!」

大変です。
岩肌に擦れたダメージで肩にかけてたディバッグが切れて落ちてしまいました。
なぜ、あの子猫はサバイバル用にもっと頑丈なディバッグを用意しなかったのでしょうか?
そこはもう少し、気を利かせるべきです。
まあ、あの生き物に一般常識を説いても無意味なのでしょうが…

仕方ありません。
荷物が無くなったせいで登りやすくなったと考えれば悪い事ばかりではありません。
もっとポジディプに行きましょう。
僕は僕らしく行動すればいいのですから。

お前ら待たせたな

オリキャラ勢含めてアンチとか信者とか関係なく俺は書いている
なので序盤退場=そのキャラのアンチだと思わないでほしい

当初はオリキャラいらねえと言われるのを想定してたが
募集では本編キャラ差し置いてオリキャラの名がほとんど挙がってるのを見ると
何だかんだ言ってお前らオリキャラ好きなんだな

んじゃ、また会おうぜ



イエスマン作者の感想を真似してみたけど色々きつい

D-5洋館  6:00~

インキュベーターの目的が分からない。
奴は鹿目まどかの契約を第一に考えて行動するはず
殺し合いに巻き込めば、まどかは魔法少女になる前に命を落とす危険性が高い。
今は情報が少なすぎる、推測は後回しにして私に出来ることを迅速に行うべきだ。

ほむら(魔法が正常に使えるか、試しておこう……)

教室から洋館の一階ホールにテレポートされたほむらは
盾の中に収納された武器に手を伸ばした。
だが全ての武器が押収されており、空になっていた。
内心で舌打ちをしつつ、今度は時間を停止させた。

ほむら(……!?時間停止が短くなっている……インキュベーターめ!)

時間を停止しても数秒で効果が強制解除された。
嫌な予感は的中した。
そう簡単に生き残ることも島から脱出することも出来ないように細工が施されていた。
恐らく、この世界から抜け出す為の魔法も封じられている可能性が高い。

溜め込んでいた数々の武器が奪われ
時間停止がまともに使えない以上
他の魔法少女の命を奪うことも容易では無くなった。

だけど諦めるつもりは無い。
何としても、まどかの命を守らなければ……

まずは武器の確保をしなくてはならない。
洋館内を20分ほど探索したほむらは
台所から包丁を数本、物置部屋から鉈やのこぎり、工具類を持ち出して盾に収納した。

洋館内は広く、探索していないエリアは多いが
人の気配のいない場所を探し続けている暇は無い。
一刻も早くまどかを見つけ出して保護する必要がある。

それに厄介な者もいる。
美国織莉子と呉キリカの二人も早急に探し出して始末しなければならない。
あの二人はよりによって私の大切なまどかの命を奪った大罪人だ。
もし二人が魔法少女になる以前なら楽に殺害出来たが
既にインキュベーターと契約しているのを前提で考えた方がいいだろう。

同じ過ちは繰り返させない。
それ以降の私は、まどかを守るために二人を殺し続けてきた。
未来を知る私は先手を打って、インキュベーターに契約させる前に殺していたのだ。
誰にもまどかは殺させない、絶対に

ほむら(美国織莉子、呉キリカ……殺してやるわ、何度でも)

洋館から出たほむらは支給品である全身が紺色のカラーで塗られているバイクに跨り、走り出した。
全ては愛する人を守るために……

暁美ほむらの支給品『デッドサイクロン』 出典、俺「QBと契約して魔法使いになった」

解説
東 康也が愛用している紺色のバイク
ヨーロッパから取り寄せた新型を、タイヤも座る所もライトも後輪の前のごちゃごちゃした所も
全てチューンアップさせた最強のマシンである(康也談)

ほむらの魔法の主な制限は以下の通り

・一度に止められる時間停止が数秒まで、連続使用は不可だが間を空けば発動可能
・盾の中の武器は全て没収、収納の場合は可能
・別の世界への移動禁止

G-3路上 6:00~

男(気づいたら外で放置されていた……全裸のままで)

男「寒いわ!どこかで服を調達しなければ風邪を引いてしまう」

男(俺は建物がある東の方角へ足を進めた)

みらい「……ん?ひっ!」

男(歩いている内にロリと遭遇した。ここは……)

男「なあ、ちょっと脱げよ」

みらい「はぁ!?」

男(あのロリから服を借りて、寒さから凌ぐことにした)

男「お前の着ている服を脱げって言ってるんだよ!」

みらい「こっちに来るな!」


男「年上に対して、その口の利き方はなんだ?そんな悪い子はお仕置きだ」

みらい「こぉの変質者がァーーーーーーー!!!!」

男(突如、ロリの体が光に包まれ、下着丸出しの痴女みたいな格好へと変身した)

みらい「あんたみたいな変態は死んじゃえーーーー!!!!」

男(ロリの周りから大量のテディベアが現れて俺に襲いかかってきた)

俺「うわあ!あぶねっ!あひぃん!おほぉーー!!」ヒョイヒョイヒョイ

みらい「ちょろちょろするなァーーーー!!」

男(ロリがいつの間にか持っていた大剣で俺に斬りかかったが寸前の所で回避……)

男(だが避けたせいで体勢が崩れて、テディベアの攻撃を回避できずに俺のプリティでセクシーなお尻が噛まれた)

男「いでえーーーーー!!!うっ…便意が!」ブリブリブリ

男(尻を噛まれたショックで思わず俺は脱糞した。口内にうんこが入ったテディベアは悶絶し苦しみながら消滅した)

みらい「よくもボクのトモダチを!!殺してやるッ!!!!」

男「テディベア達が合体して巨大化した!?」

ブォン!!

男(巨大なテディベアのパンチから避けた俺は近くにある工場内へ入り込んで、姿を隠した)

みらい「どこ行った!?あの露出狂の変態め!!……絶対にサキに近づかせないんだから!!」



男「……どうやら撒いたようだな。仕方ない、工場内で衣類を探すか」

男(工場の内部を捜索していると俺は従業員用のロッカールームを発見した)

男(ロッカーを開けると業務用の衣類があったので拝借させてもらった)

男「青いツナギか……なんだがいい男になった気分がするぞ」

男「とりあえず今は休むか。走りすぎて疲れた」

今日はここまでにします

糞スレ書いてるコテを揶揄するつもりで出してるんだろうけど
自分も同レベルの臭さだってことに気付いてないのか

乙。
荒らしはスルーだ。面白いぞこれ。
できればイナズマさんは早く退場させてくれー

>>1に質問
キリト(キリト「まどか☆マギカオンライン…?)とかの掛け合わせ系のは出さないんですか?

B-7森 6:20~

イナズマ「ん!?動くなさやか、近くに誰かがいる」


さやか「誰って……どこにいるのよ?」

さやかとイナズマが歩き続ける途中で
自分たちを見張る者の気配を察したイナズマは
意識を集中させて神経を尖らせた。

イナズマ「見つけたぞ!そこだ!」

あすみ「わっ」

さやか「……女の子?」

位置を捉えたイナズマは茂みの中に飛び込み
襲撃される前に、先手を打って牽制すると
目の前には小学生ほどの少女が
驚いた拍子に尻餅をついて怯えていた。

あすみ「お、お願いします……殺さないでください……どんなことでもしますから……」

イナズマ(……この子は)

さやか「ちょっとあんた!こんな小さい子を驚かしたらダメでしょ!」

さやか「ねえ、怖がらなくても大丈夫だよ。私が君のこと守ってあげるから」

あすみ「……本当に?」

さやか「本当!本当!このさやかお姉さんに任せなさい!」

あすみ(クスッ……この人たちも簡単に騙せそうだね)

イナズマ「おいさやか、このガキから離れた方がいいぞ」

さやか「ちょっと……何言ってるの?」

あすみ「……」

イナズマ「こいつは俺たちを騙して殺そうとしているからだ」

あすみ「私は……そんなこと……」グスグス

イナズマ「隠そうとしても無駄だ。俺は相手の目を見れば考えてる事が分かるんだよ」

イナズマ「こんな殺人鬼のガキの傍にさやかを置いておくわけにはいかない」

あすみ(……まさかこんな奴に看破されるなんて!予定が狂ったけど仕方ない……今ここで)

さやか「おまえッ!!」

バシンッ!

イナズマ「っ……」

小さな子供を攻め立てるイナズマの発言にさやかは怒りを露わにし
イナズマの頬に強烈なビンタを浴びせた。

さやか「あんたがそんな最低な奴だなんて思わなかった……」

さやか「私はこの子と一緒に行くから、あんたは一人で行きなよ」

さやかはあすみの手を握ると
イナズマを置いて、二人で移動を開始した。

さやか「あいつが何を言おうと、私は君のことを信じてるから心配しないでね」

あすみ「うん……ありがとう……その……」

さやか「私は美樹さやか、よろしくね」

あすみ「わたしは……神名あすみです。よろしく、さやかお姉ちゃん」

あすみ(このお姉ちゃんは私の事を疑っていないみたいだね。今は殺さないで利用しちゃお)

イナズマ(なんでだよ……なんでさやかは俺の言葉を信じてくれないんだ……)

イナズマ(ここは強行策に打って出るしかない!さやかを守るために!)

覚悟を決めたイナズマは気配を殺して、音を立てずにさやかに近づき
さやかの首元に向かって手刀を放った。

さやか「……!?」ガクリ

イナズマ「ごめん……さやか」

あすみ「さやかお姉ちゃん!!」

イナズマ「さやかには眠ってもらった。お前の思いどうりにはさせないぞ」

あすみ「……あーあー、上手く騙せると思ったのにな」

残念そうにため息を付いたあすみは、服のポケットからソウルジェムを取り出した。
ソウルジェムが輝きだすと同時にあすみの服が黒いゴスロリ風のドレスへと変化した。

イナズマ「魔法少女か!?」

あすみ「先にお兄さんから始末してあげる」

イナズマ「なんだ……この光は!!」

イナズマの周囲が怪しげな光によって包まれ、視界を奪われてしまう。
光が収まり、辺りが見渡せるようになったその時、イナズマが驚愕の表情を見せた。

イナズマ「ここは……俺の家……?」

そこは数年前に住んでいた、イナズマの家であった。
家具を見ても、当時そのままの姿で再現されていた。

イナズマ「なんだよこれは……やめろ……」

イナズマの全身から冷や汗が流れ、体を震わせる。
過去に起きた事件によるトラウマが想起したのだ。

幼少期イナズマ「ただいまー」ガチャ


イナズマ「あれは昔の俺!?」

トラウマとなった事件が映像として
イナズマの目の前で再び繰り返された。


幼少期イナズマ「お母さん、お父さん居ないのー」

幼少期イナズマ「え…」

母「…」

父「…」

???「ハハハ」スタスタ

幼少期イナズマ「う…うわーーー」

???「ジャアネ」ビューン

幼少期イナズマ「う…うう…」


イナズマ「うわああああああああ!!!!もうやめてくれーーーーーーー!!」

あすみ「クスクス♪男なのに、あんなに悲鳴あげて情けないね」

トラウマを刺激されてもがき苦しむイナズマの姿を
あすみは笑いながら見下ろして、モーニングスターを握りしめた。

あすみ「じゃあねお兄さん、さよなら♪」

振り下ろされたモーニングスターの鉄球が
倒れているイナズマの頭部に向かって叩き付けられた。

あすみ「……え?」

鉄球がイナズマの体をすり抜けて地面に突き刺さった。
すると倒れているはずのイナズマの姿が霞のように消えていく。

???「残像だ」

あすみ「ぐっ……!?」

あすみが再び魔法を使う前に、そのか細い首を掴んで持ち上げた。
首を締め上げた男は、今の状況を楽しむかの如く、歪んだ笑みを浮かべながら
懐にあるメガネを装着した。

あすみ「……わたし、の……魔法が……効いて、いる……はず……」

めがイナズマ「ああ、確かにあんたの魔法であいつは、相当の精神ダメージを受けたよ」

めがイナズマ「そのおかげで、この俺が出てこられたんだがな」

あすみ「……っ?」

めがイナズマ「状況がよく呑み込めていないって面だな。特別に教えてやる」

めがイナズマ「俺は過去の事件によるショックで精神が分離して二つの人格が出来たのさ」

めがイナズマ「その一つが冷酷で残忍な人格を持つこの俺って訳さ」

あすみ「ぐぐ……」

めがイナズマ「これでも俺は義理堅い性格だからな。俺を解き放ってくれた例として……」

あすみ「……げはっ!!」

首を絞めていた手を放し、あすみが地面に落下する寸前
めがイナズマはサッカーボールを蹴るかのような強烈な蹴りを
あすみの腹部に食らわせて、蹴り飛ばした。

あすみ「ぐっ……うぇ……げぇぇぇ……」

めがイナズマ「今は殺さずに見逃しといてやるよ。せいぜい感謝するんだな、じゃあな~」

腹部を蹴られた衝撃で、吐瀉物を吐き出すあすみを
めがイナズマは勝ち誇ったような表情で見下して去っていった。

めがイナズマ「さやかは……気絶した奴を襲っても面白くもなんともないし、どうせなら最初の獲物は活きの良い奴を狙いたいから放置だな」

めがイナズマ「やっと自由に動けるようになったんだ。面白そうな事が始まってやがるし思いっきり楽しませてもらうぜ!」

まだ見ぬ強敵達との闘争にめがイナズマのテンションが高鳴り
一刻も早く獲物を見つけるために、常人とは思えぬ速度で駆け抜けていった。



あすみ「ヒュー……ヒュー……」

あすみ(こ、呼吸が……今は……休まないと)ドサリ

めがイナズマに蹴られたダメージは想像以上に大きく
あすみは傷を癒すために、その場に倒れて横になると
そのまま意識を手放した。

>>95
それはイメージの押しつけです。どのスレも個性的で面白いと思っている
実際に男系オリキャラの再現度を四苦八苦しながら書くのも楽しみの一つ

>>99
応援ありがとうございます とても励みになります
自分の書きたい展開を優先させるので
誰を早く退場させてほしい、誰を長生きさせてほしい等の意見は
取り入れるつもりは無いので悪しからず

>>101
他の版権物の参加者は出すつもり無いです
イクサベルトのように、武器や道具なら支給品枠で出る可能性はあります

乙です。そして謝ります。退場早くなんて不謹慎でしたね。やはりイナズマのオリキャラは悪くなく、本人の文才なのでしょうか?>>1の書くイナズマは受け入れられます。
まあ、周りの荒らしは気にせず、どんどん書いてください。期待してます。

あ、後ホムラーの男はQBと契約する前かした後(あのエッジ・エンドでワルプルギスを一撃で倒したやつ)のどっちですか?

>>110
恐縮です
ホムラーは第二章が始まったばかりの時期から出しています

ふむ…では必殺技は「破壊咆哮」だけですかね?

E-4山 AM6:30~

杏子(さやか……絶対に見つけ出してやるからな……)

ソウルジェムが濁りきり、目の前で魔女になったさやかを救い出そうとしたが
その想い叶わず、最期は自爆によってさやかと共に消滅したはずだった。

杏子(だけど……私は生きている。それにさやかも……)

ふと気づくとどこかの学校の教室にいて
その場所で魔女化していない、さやかの姿を見かけた。
あの時は間に合わなかった。

だけど今ならまだ間に合うかもしれない。
そう考えると杏子は居ても立っても居られず
さやかを探すために山道を人並み外れた速度で駆けて行った。

あやせ「ねえ、そこのお姉さん」

杏子「……!?」

木の上から飛び降りてきた少女、あやせが杏子の進路を阻むように出てきた。
あやせは興味津々といった表情で杏子を見つめる。

あやせ「貴女って魔法少女よね?貴女のソウルジェム欲しいな~」

杏子「はんっ 盗れるもんなら盗ってみな!」

あやせ「そう……じゃあ遠慮なく!!」

杏子とあやせの二人はソウルジェムを取り出して同時に魔法少女に変身して
それぞれの得物を持ち出して近接戦に入った。
槍と剣がぶつかり合い、金属の甲高い衝突音が山の中で響き渡る。

あやせ「なかなかやるじゃなぁい。ねえ貴女の名前は?」

杏子「名前が知りたきゃ、先にてめえから名乗るのが主義ってもんだろ?」

あやせ「私はあやせ、双樹あやせよ。これから貴女すぐ死んじゃうんだけどね!!」

杏子「佐倉杏子だ!冥土の土産に覚えておくんだな!」

あやせ「くっ アヴィーソ・デルスティオーネ!!」

杏子の一撃によって弾き飛ばされたあやせは
距離が離れた所を見計らって炎を撃ち出した。

杏子(ちんたらしてる場合じゃねえ……さっさと決着付けねえと……)

あやせ「セコンド・スタジオーネ!!」

杏子「しゃらくさい!!」

あやせの撃ち出す炎を次々と回避しながら
杏子は速度を上げて一気にあやせに迫り、槍で斬りかかる。
それに対し、あやせは剣で槍を防ぐ防御体勢に入った。

あやせ「なっ!?」

杏子「甘えよ!」

剣とぶつかる寸前に杏子の槍がバラバラになった。
否、鎖によって槍は連結されている。
杏子の槍は、瞬時に三節混のような武器に変わり
あやせのガードをかいくぐり、槍の刃先が右肩を切り裂いた。

杏子「終わりだよ!!」

あやせが怯んだ隙に、複数の関節部分を接合させ
元の槍に戻すと、あやせの腹部目がけて槍を突き出して
あやせの肉体を串刺しにした。

あやせ「うぐ……ごほっ……」

杏子「悪く思うなよ。てめえから仕掛けてきたんだからな」

血を吐きながらも敵意を剥き出しにした目つきで杏子を睨み付けるあやせ
勝敗が決した今、これ以上の長居は無用だと考えた杏子は槍を抜こうとして……抜けなかった。

杏子「腕が……凍り付いてやがる!?」

???「大切なあやせの体を傷つけたお返しですよ」

いつの間にかあやせの服装が変わっていた。
雰囲気もどことなく別人のようになっている。

ルカ「初めまして、私はルカといいます。 そしてさようなら」

ルカの日本刀が杏子に向かって振り下ろされ
槍を握っていた両腕が切り落とされた。

杏子「ああ!?……私の……腕がぁ………!!」

ルカ「氷像として眠りなさい カーゾ・フレッド」

氷魔法によって杏子は動きを封じられ
胸元にあるソウルジェムはルカによって引き抜かれ
変身が解除された。

杏子(さやか……悪い……私は、もう……お前を探しに……行け、ない……みた………い…………だ……)

氷の中に閉じ込められた杏子は
体温が急激に下がり、意識が闇へと沈んでいった。

杏子との戦いに勝利したルカは
肉体の所有権をあやせに返して一息ついていた。

あやせ「いたた……思いっきり刺すんだから、痛かったじゃない……」

ルカ『ここはしばらく安静にして傷が癒えるのを待つべきです』

あやせ「わかってるわよ。服が血まみれで今はピックジェムする気も起こらないわ」

ルカ『服ですか……それなら今後は北東にある洋館を目指してはどうでしょう?』

あやせ「良いわそれ!、オシャレな服が沢山用意されてるかもしれないわね~」

杏子のディバッグを回収したあやせは木に背を預けて
魔力を行使しながらゆっくり休息するのであった。

F-8路上 AM6:40~

サキの仲間達であるプレイアデス聖団の捜索に乗り出した二人は南へと向かった。
人探しなら森や山の中を捜索するより、大きな施設のある町へ移動した方が得策だと判断したからだ。

康也「ふう~ やっと森から抜けられましたね」パクパク

森の中を歩き続けたせいで小腹が減った康也は
ディバッグの中に入っていた乾パンを食べながら歩いていた。
東 康也という男は魔法使いになってから、大食らいになり
放課後は、何かを買い食いしなければ空腹に悩まされるほどであった。

康也(街に着いたら、食糧の確保は必須だ……この乾パンだけじゃ確実に餓死するわ)

『腹が減っては戦ができぬ』そんなことわざがある通り
康也に限っては食糧不足は案外、深刻な問題であり
サキには進言していないが食糧調達も兼ねて街への移動を希望していたのだ。

サキ「なあ康也、空腹なら私の分も食べていいよ」

康也「いえいえ~そんな悪いですよ^^」

康也の食べっぷりを見たサキは
お腹を空かせているのだと心配していた。

康也(有限である自分の食糧を分けようとしてまで心配するとは、浅海さんは本当お人好しだなぁ)

康也(浅海さんの仲間達と合流するまでは殺されないよう守ってやるか)

この殺し合いゲームではお人好しが生き残るのは難しい。
だがお人好しに信頼を寄せられれば、他者からの信用を得やすいという点では
非常に役立つ存在だ。

パァン!パァン!パァン!パァン!

サキ「あああああッ!!」

康也「浅海さん!?」

ユウリ「見つけたわよぉ……プレイアデス!!」

突如放たれた四発の銃弾がサキの肉体を貫き、悲鳴をあげながらサキは倒れた。
その後に二丁拳銃を持った少女が上空から飛び降りてきた。

康也(この女……魔法少女か!!ちっ 今、浅海さんに死なれてもらったら俺にとって都合が悪いんだよ……)

康也(ここはあの魔法少女をなだめて、争いを止めるよう説得しておくか)

康也「お願いします!!殺し合いなんて止めてください!!こんなの絶対まちが」

パァン!

説得中に放たれたユウリの銃弾が康也の頬を掠めて、一筋の傷が作られた。
プレイアデスの復讐の為だけに戦うユウリにとって
康也の言葉など端から聞く耳を持ってない。

ユウリ「部外者が口を出すな。殺されたくなかったならな」

康也(こ…この糞アマがァーーーーッ!!二度と生意気な口が利けないように全身を切り刻んでやろうかァーーーーッ!!)

康也(平和的に解決してやろうと思ったがもうやめだ。この女には俺に歯向かった事を後悔させながらじわじわとなぶり殺しにしてやるぜ!!)

出来る限り、自身の能力を晒さないよう立ち回りたかった康也だが
相手が殺る気な以上は応戦するしかないと諦め
ポケットに入っているソウルジェムに手を伸ばした。

???「やめるんだぁぁぁぁ!!!!」

康也「ぬ!?」

康也が魔法使いの姿へ変身する直前に
争いを静止させようとする男の大声が聞こえて変身を躊躇する。
声の聞こえた方へ振り向くと、銀髪眼帯で黒服で女顔の美少年が立っていた。

ユウリ「私の邪魔をするなッ!!」

パァン!パァン!

ホムラー「くっ よせ!俺に戦う気は無い!」

康也(この男……使えるかもしれん)

銃弾を躱しながら説得を続けるホムラーの姿を見て
彼もまた、お人好しな甘ちゃんだと康也は推測した。

康也「助けてください!!俺の大切な仲間が、あの人に撃たれたんです!!」

ホムラー「分かりました!!俺が足止めしている内に安全な場所へ非難してください!!」

ユウリ「そんなこと私が許すとでも思って!?」

パァン!パァン!パァン!パァン!

ホムラー「させない!」

ホムラーは巨大な十字架のような大剣を出現させて
康也達の前へ構えると
放たれた銃弾が全て大剣によって消滅した。

ユウリ「なんだと!?」

ホムラー「俺の退魔の剣なら君の攻撃を無力化出来る。もう争うのはやめてくれ!!」

ユウリ「ちっ コルノ・フォルテ!!」

コル『ブモオオオオ!!!!』


使い魔の牛を召還して乗り込むと
ユウリはホムラーの攻撃の届かない上空へと移動した。

ホムラー「なっ ちょっと待て!!」

ユウリ「これなら何も出来ないでしょう?」

ホムラーを無視してユウリは向かった。
意識を失ったサキをお姫様だっこで抱えて移動中の康也の元へと

ホムラー(このままじゃ二人が危ない!俺はもう目の前で何も出来ずに死なせたりはしない……絶対に助けるんだ!!)

ホムラー「うおおおおおおおお!!『破壊咆哮!!』」

ユウリ「何!? きゃああああああ!!」

大剣から放たれた衝撃波がユウリを吹き飛ばして
地面に落下して叩き付けられた。

ホムラー「チェックメイトだ。変身を解除しろ」

ホムラーはユウリの喉元に剣先を突き付ける。
殺すつもりなんて無い、相手を無力化させて争いを止めさせたいだけなのだ。

ユウリ「どうかしら?」

パァン!

ホムラー「ぐっ……」

ユウリの放った銃弾がホムラーの肩を撃ち抜く。
なぜ退魔の剣で無効に出来なかったのか。
それはユウリが魔法で作った二丁拳銃ではなく、支給武器の拳銃を使ったからだ。

ユウリ「コル!!」

コル『ブモッ!』

ホムラーが怯んだ隙を付いて、ユウリは使い魔に乗り込み
再び上空へ移動した。

ユウリ「二人のナイトに守られていい御身分ね!!次こそは殺してあげるから!!」

そう言い残して、ユウリは戦線から離れていった。
マーダーが去り、危険性が無くなったのを確認して
康也はホムラーの前に姿を現した。

康也「助けてくれてありがとう。本当に助かりました」

ホムラー「君たちが無事で良かったよ。あの人と和解出来ずに逃げられたのは心残りだけど……」

康也「そうですね。皆で殺し合いを放棄すれば、きっと誰も死なずに脱出する事が可能なはずです」

ホムラー「俺もそう思う。QBの思い通りには絶対にさせたりなんかしない……させる訳にはいかないんだ!」

康也「なら俺たちと手を組みませんか?今はこの島を脱出する為に仲間を探しているんです。貴方も仲間になっていただけると非常に心強い」

ホムラー「是非協力させてください。皆で力を合わせれば俺一人では成し得ない事も出来る気がするんです」

康也「共に頑張りましょう!^^」

ホムラー「はい!!」

二人は堅い握手を結び、共闘が成立したのであった。

康也(やれやれ……あの女と和解だぁ?無理無理、言葉だけで解決するなら初めから戦争なんて起きねえんだよwww)

康也(『チェックメイト』(キリ なんて言ってねえでさっさと殺しておけば良かったものを)

康也(まあ、こんなお人好しだからこそ利用しやすくて助かるんだけどなwww)

康也(実力もあるようだし、てめえがくたばるまで使い潰させてもらうぜぇ。せいぜい働いてくれよ~俺が優勝するためにな)


ホムラー「うぐっ!?」

康也「おっとっと……どうした?大丈夫か?」

ホムラーの肉体に異常が起こり、倒れそうになった所を
康也が抱き留めたおかげで、地べたに衝突せずに済んだ。

ホムラー「俺の技は使うと少しの間、体が動かなくなる欠点があるんだ。しばらくしたらまた動けるようになるから……」

康也「そうなんだ。じゃあその間、俺が肩を貸すよ」

ホムラー「ありがとう……」


サキ「ん…んん?……ッ!!?」

意識が覚醒したサキが目にしたものは
目つきはちょっと悪いが、気さくな態度で優しい好青年の康也が
女のように顔の整った銀髪眼帯の美少年を抱きしめながら
互いに見つめ合っている姿であった。

サキ「け、け、け、けしからん!!///」

ホムラー「彼女、あんなに怒ってどうしたんだろう?」

康也「……さあ?俺にもよく分からない」


飛鳥 ユウリの支給品『S&W M39』 出典、現実

解説
アメリカの銃器メーカー スミス&ウェッソン社が開発した自動拳銃である。
漫画版バトルロワイアルでは琴弾 加代子に支給された武器でもある。

今日はここまで

D-7山 AM6:50~

木々で覆われた山の中で爆発音が絶えず響き渡っていた。

ニコ「やれやれ、出会って早々に襲ってくるとは思わなかったよ…」

両手からミサイルを撃ちながら、ニコは逃走を続けていた。
ニコの背後にはミサイルを避けながら迫りくる追跡者の影が見えた。

キリカ(誰も織莉子には手を出させない……織莉子を守れるのは私だけなんだ)

速度低下魔法の影響によってニコの動きが遅くなり
ついにキリカに追い付かれてしまう。

キリカ「鬼ごっこは終わりだよ。観念するんだね」

ニコ「……悪いけど、そう簡単に殺されるつもりは無いんでね」

キリカ「遅いよ!」

ニコが行動を起こすよりも早く、キリカの鉤爪がニコの体を突き刺した。

ニコ「…………」

キリカ(感触がおかしい……まさか!?)

ニコの体がピカッと光を放ち、爆発を起こした。
キリカが攻撃したのは、ニコの分身であり爆弾だった。

ニコ「これで終わって……ないか」

キリカ「なかなか面白い手品だったよ」

速度低下によって爆発を遅らせた隙に、キリカは分身からすぐさま離れて
爆発のダメージを最小限に抑えていた。

???「見つけたぜ!!」

相対している二人に向かって猛ダッシュで近づく者がいた。
そいつは高くジャンプして、ニコとキリカの立つ間へ着地すると
一呼吸おいて、二人の顔を品定めするように見つめた後に名乗り出た。

めがイナズマ「俺の名はめがイナズマだ!!さあ続けろ。二人の中で生き残った強者と戦わせてもらうぜ」

キリカ「おかしな人だね。なに仕切ってるんだい?」

ニコ「今日は電波な戦闘狂によく出会うね」

めがイナズマ「どうした?ビビって動けないか?だったらお前ら二人掛かりでもいいぜ」

めがイナズマ「今は元気が有り余ってるからな。それぐらい丁度いいハンデだ」

キリカ(こいつ……かなり危険な奴だ。織莉子に合わせる訳には行かないね)

めがイナズマの放つ禍々しい闘気を本能で感じ取ったキリカは
真っ先にめがイナズマを狙う方針に切り替えた。

キリカ「行くよ!」

速度低下魔法を発動し、めがイナズマに向かって鉤爪で斬りかかる。

めがイナズマ「うおっ!」

キリカの魔法の射程範囲に入った途端、鉤爪の速度が変化した事で
驚きを見せるめがイナズマだったが
人間離れした異常な、めがイナズマの動体視力によって致命傷を避けて
胸に浅い傷を負わせる程度でしかダメージを与えられなかった。

キリカ(なんて速い反応速度なんだ…だけど)

キリカ「いつまで攻撃を避けられるかな!?」

めがイナズマ「フッ 慣れたぜ」

キリカ「なんだって?」

めがイナズマ「攻撃が速いならその分、こっちも速く動けばいい」

残像を生み出すほどの速度で走れるめがイナズマには
速度低下に合わせてスピードを出すことすら造作も無かった。

めがイナズマ「って…お前は何をしているんだ!?」

ニコ「いやあ、若い男女が二人で楽しんでいることだし、お邪魔虫は退散ということで」

めがイナズマとキリカが戦っている隙に
ニコはちゃっかりと戦線を離脱していた。

めがイナズマ「あいつめ……」

めがイナズマ(それにしても、あいつの逃げ足が異常に速いな……いや、俺の動きが遅くなっているのか?)

めがイナズマ(なら、この黒い魔法少女の魔法は、動き時間の低下か)

キリカ「よそ見していていいのかい?」

めがイナズマ「うおっと危ない」

キリカ「織莉子の為に、一刻も早く死んで欲しいんだけどしぶといね」

めがイナズマ「織莉子?ちょっと待て、織莉子と言ったな。大事な人なのか?」

キリカ「愚問だね。織莉子は私にとっての全てだよ」

めがイナズマ「……そうか」

めがイナズマ(これは相当に惚れ込んでいるな。いい事を思いついたぞ)

めがイナズマ「もうやめた。今ここでお前を殺すのはやめとくわ」

キリカ「今更逃げられると思ってるのかい?」

めがイナズマ「お前とは後で遊んでやるよ。お前の大事な織莉子とやらをぶっ殺した後にな」

キリカ「……ッ!!?」

めがイナズマ「いいね~!その殺意に満ちた目つき!それぐらい憎んでもらわなくちゃ面白くない!」

キリカ「お前に……お前なんかに……織莉子に指一本触れさせたりはしない!!」

めがイナズマ「その攻撃はもう既に見切っている!下段正拳突きィ!!」

キリカの鉤爪を避けためがイナズマは空手の構えを取ると
下段正拳突きをキリカの右足の膝に命中させ
肉が裂け、骨が粉砕して完全に破壊した。

キリカ「ぐうっ!!あっ、ぐっ、うう……」

めがイナズマ「これで俺を追うことは出来なくなったな。じゃあ今から織莉子をぶっ殺しに行くから楽しみにしてな!ハハハハ」

キリカ「ま、待て……待ってくれ……殺すなら私を殺せ……だから織莉子は………」

キリカの必死の懇願もめがイナズマは聞き入れずに、その場を去っていった。



めがイナズマ「『俺の傷を治せ』……血は止まったが傷が完治しないな。俺の『言霊』が弱体化されてるのか」

めがイナズマ「まあ丁度いいハンデだ。これぐらいの制限があった方がスリルがあって楽しめるってもんだ」

めがイナズマがキリカを見逃した理由、それは憎しみを与えるためだ。
憎しみは更なる力を与える、自身がそうだったように。
あすみの時もそうだ。
俺を憎んで、憎んで、憎み切ったその時に狩った方が数倍の達成感を得られる。

めがイナズマ「果実は熟した時に収穫するのが一番さ アッハハハハ!!」

キリカ「はぁはぁ……急がないと……織莉子が危ない……」

傷ついた体に鞭を打ち、片足を引きずりながらもキリカは歩み続けた。
織莉子の命を狙う、めがイナズマの後を追うために

キリカ「ううっ、ぐう、私しかいないんだ……織莉子を守れるのは私しか、だから……ここで立ち止まる訳には……」

???「いいえ、貴女はここで終わりよ」

ブオン!

今、聞こえたのは誰の声なのか?
そんな疑問を思い浮かべるよりも早く、風の切る音が聞こえると
キリカの視界は真っ赤に染まり、顔面に鋭い激痛が走る。

キリカ「うう、ああああああああっ!!!」

ザクリ!

激痛によって悲鳴をあげるキリカに
今度は背中へと激痛を受けた。

キリカ「ぐっ、うああ……だ、誰だぁ……」

ほむら「……」

ほむらは無表情で無言のままキリカを見下ろす。
時間を数秒、停止している間に、キリカに近づき
鉈を振り下ろして、キリカの左目を切りつけて視界を奪って
もう一度、鉈を振るい背後から切りつけた。

キリカ「ぐううううううっ!!!!」

ほむら「ちっ」

視界を奪われたキリカは無数の爪を縦に連結させ、がむしゃらに振り回した。
後方に下がって爪を回避したほむらは盾の中から包丁を数本取り出し
キリカに向かって次々と投擲した。

キリカ「がはっ……」

ほむら「さよなら」

包丁がキリカの体に刺さり、動きを封じた所で再び時間を停止させ接近し
キリカのソウルジェムに向けて鉈を振り下ろして砕いた。

ほむら「…………」

キリカの死体を氷のような冷たい視線でほむらは見つめる。
その眼には殺したことに対する罪悪感も無ければ達成感も無い。
なぜなら呉キリカは殺されて当然であるからだ。
当然のことが起きただけで、特に心を動かす理由はない。

美国織莉子と呉キリカはまどかを殺した大罪人だ。
例え、この世界では殺していなかったとしても、その罪が消えるはずがない。
本当はもっと苦しませてから殺したかったが
今は少しでも時間が惜しいから手早く処刑したのだ。
苦しみが少なかっただけ感謝してほしいほどだ。

ほむら(……首輪は、使い道があるから持って行った方がいいわね)

盾の中からのこぎりを取り出したほむらは
キリカの死体の傍に近づくと
首輪と顎の間にある数センチの隙間にのこぎりを乗せて
ゆっくりとのこぎりを引いた。

のこぎりのギザギザな刃がキリカの喉に刺さり
切り傷から血がドクドクと零れ落ちるが、ほむらは気にせず
のこぎりを押したり、引いたりと作業を続けた。
のこぎりの動作にシンクロして、キリカの体が左右に揺れていた。

肉を裂き、骨を削り、キリカの首がのこぎりの刃によってどんどん深く、入り込んでいき
半分ほど削った所で、ほむらは作業のペースを一気に速めてのこぎりを動かすと

ごろんっ

切断され、支えを失ったキリカの頭部が少し転がってから静止した。
作業を終えたほむらは血まみれの首輪とのこぎりを盾の中に収納した。

ほむら(この首も使えるわね)

キリカの頭部を掴んだほむらは、一緒に盾の中に入れた。

美国織莉子、彼女の目の前でキリカの首を見せればどんな顔をしてくれるのだろう。
きっと、良い表情を見せてくれるに違いない。
だけど、それは織莉子にとって当然の罰、受けるべき苦しみだ。
ああ、早く織莉子を見つけて、その苦しみを味合わせてあげたい。

これは余談だが、先ほどめがイナズマが言っていた『憎しみが強さを生み出す』説だが
それも一理あるのかもしれない。
その理由は、全身が血塗れとなって立っている少女、暁美ほむらの姿だ。
愛する者を奪われた憎しみからくる狂気は、間違いなく厄介な物になるだろう。


キリカの生首を盾に収納したほむらが立ち去ろうとした時
ディバッグを発見した、キリカに用意されたディバッグである。
役に立つ物があるかもしれないと、漁って見ると中にはサブマシンガンが入っていた。

ほむら(丁度、欲しかった武器が手に入った。これで大分戦えるようになるわ)

銃と弾薬と食糧とGSを盾に収納し、この場に用が無くなったほむらは
近くに止めておいたバイクに乗って移動を開始した。


呉 キリカの支給品『イングラムM10サブマシンガン』 出典、現実

解説
漫画版バトルロワイアルで桐山和雄に支給された武器である。
この銃によって多数の参加者の命が奪われた。


呉 キリカ『死亡』  残り24/26

今日はここまで
首輪解除で重宝される機械知識持ちは
ニコとほむらぐらいしか思いつかない人材不足っぷり

H-6道路 AM7:10~

恭介「誰もいない……この島には、名簿に書かれた人以外いないんだね……」

カオル「心細くなった?」

恭介「……少しね」

恭介とカオルは道路沿いに歩きながら街へ目指していた。
一時間ほど歩んだが車や歩行者達の姿は見えず
二人の足音以外は何も聞こえない静寂さは
恭介の心を不安で掻き立てるには十分であった。

恭介(駄目だ駄目だ!!弱気になったら駄目だ!!不安なのは僕だけじゃないんだ)

恭介(きっとさやか達だって恐怖で怯えているに違いない。男の僕がしっかりしないでどうするんだ!!)

女の子を守るために自分が頑張らなければならない。
使命感をたぎらせて、恭介は弱気な心を引き締めた。

カオル「……ちょっと待って……誰かいる。 上条君は動かないで」

100メートルほど離れた場所にある物陰から人の気配を察知したカオルは
物陰にいる人物の正体を突き止めようとゆっくりと近づいた。

恭介「…!? 一人じゃ危険だ!僕も一緒に」

カオルは恭介の静止を聞かずに物陰に接近を続けると
身を隠していた一人がカオル目がけて飛び出した。

海香「動かないで!争うつもりは無いわ!」

カオル「……海香?」

海香「カオル!?」

物陰にいた人物が仲間だと気づいたカオルは
険しかった表情を緩ませて警戒を解く。

恭介「友達?」

カオル「ああ、海香は信用出来る。私が保証するよ」

恭介「そうですか、僕は上条恭介といいます。よろしく」

海香「御崎海香よ。よろしく……それとカオル、私にも」

仁美「上条君!?」

恭介「志筑さん…?」

海香から数メートル離れた後方で隠れていた仁美が姿を現す。
知人の声を聞いた仁美は、安心して出てきたのだ。

海香「こほん……私にも同行者がいて、人の気配がしたから身を隠してもらったのだけれど……」



仁美「御無事で良かったですわ……上条君に何かあったら私……」

恭介「俺も志筑さんに怪我が無くてほっとしたよ。言い忘れてたけど、入院してた時、お見舞いに来てくれて本当にありがとう」



カオル「あの人達も親しい関係のようだね」

海香「杞憂だったようね」

合流した少年少女達四人は、その後情報交換をしていた。
特に話題になったのは恭介の支給品であるイクサシステムで
実際に変身して見せた時は、仁美も海香も驚きを隠せないでいた。

仁美「私のはこれが入っていました……」

恭介「銃……本物だよね……」

仁美「もちろん使うつもりはありません!人を殺めるなんて、そんな恐ろしいことを……」

海香「例え、その気が無くても自衛の為にも貴女が持っているべきよ。常に誰かが守ってくれる保証は無いのだから」

海香の言っていることは頭では理解できる。
だが心の中では否定する思いもあった。
そもそも仁美は争いとは無縁な、平和な環境で育ってきた娘であり
武器を向けずに説得すれば、殺し合いを止められると
他者の善意を信じたい気持ちが強いのだった。

海香「私のはこれよ。『万能薬』と書いてあるわ」

カオル「薬かぁ。こんな状況なら医療品は貴重だね」

透明な瓶に入った飲み薬が5個セットで支給されており
あらゆる状態異常を治せると解説書に書かれていた。

全員分の支給品を確認した所で四人は、市街地へ向けて再び移動を開始した。

それぞれ知人と合流出来た四人は、最初の頃と比べて精神に安らぎが生まれていた。
まるで互いの心を互いの手で支えあっているかのように


志筑 仁美の支給品『ワルサ―P99』 出典、現実

解説
漫画版バトルロワイアルで沼井 充に支給された武器である。


御崎 海香の支給品『万能薬×5』 出典、魔法少女まどか☆マギカ ポータブル

解説
PSPゲーム、まどポに登場するアイテムであり
状態異常を回復する効力を持っている。

今日はここまで
上条が女の子に囲まれてハーレム状態
逆にサキさんはイケメン?の男キャラ達に守られて逆ハーレムで羨ましい

G-8市街地  AM7:30~

康也(この場所に連れてこられてから一時間弱……協力者を二人、得ることが出来た)

康也(一人は浅海サキでもう一人はホムラーだ)

康也(浅海さんは、あの金髪ツインテの女と何か因縁があることからして、きっと魔法少女なんだろうな)

康也(能力は気になるが、迂闊に質問すると信頼関係にヒビが入る恐れがある。ここは戦闘時に観察して調べるとしよう)

康也(ホムラーは協力後に、戦闘で起こった出来事を聞くように質問したらあっさり能力を教えてくれた。不用心過ぎだぜ)

康也(あいつは魔力を無効化する力を持っている……『マジックキャンセラー』と呼ばせてもらおうか)

康也(俺の固有魔法『自己改造』は最強だが無敵ではない。ホムラーには魔法以外、支給品を利用して殺すとしよう)

康也(最終的に生き残るのは俺一人である以上、味方の殺害法もしっかりと考えておかないとな)

康也(とりあえず、今の俺が早急に行わなければならない事……それは)


ぎゅるるるぅ~


康也(食糧の調達だァーーーーー!!!!)

前回、ユウリの襲撃を受けるも、協力し合い乗り切ったサキ、康也、ホムラーの三人は
無事に街へ到着することが出来た。

ホムラー「誰もいないな……」

サキ「まるで、殺し合いの為に用意された箱庭みたいな島だ」

康也(腹減った 腹減った 腹減った 腹減った 腹減った 腹減った 腹減ったー)

ホムラー「街の中を捜索して、もし誰もいなかったら別の場所に移動しようか」

康也「待て!俺たちは先ほどの戦闘で疲労をしている。ここは一時休息を取った方がいい」

康也(めっちゃ腹減ってんだよ……こちとらさっさと飯食いたいんじゃ!!)

ホムラー「だけど急がないと皆が!」

康也「速く仲間を助けたくて焦る気持ちは分かる。だがこんな時こそ慌てては駄目なんだよ」

康也「確かに仲間を大切にするのは大事だが、それ以上に自分の命も大切にしてほしいんだ」

康也「君が無茶をして命を落とした時、悲しむ仲間達がいることも忘れないでいてほしい……頼む!」

ホムラー「……!?」

ホムラー(そうだ……あの時、俺は自暴自棄になってほむらを悲しませてしまった……)

ホムラーは思い出した。
ワルプルギスの夜との戦いによって杏子とまどかが死に
自暴自棄になった俺はワルプルギスの夜に特攻しようとした時……

ほむら「…貴方が……!」

ほむら「貴方が今!私にとっての唯一の希望なの!! 貴方が死なれたら、私!どうやって希望を持てば良いのよ!?」

ほむらが俺を止めてくれた。
涙を流しながら本気で俺の身を案じてくれた。

ほむら「お願い!私を!絶望させないで!」

俺は理解したんだ。
俺の命は、もう俺だけの物じゃないんだ。
俺が命を落としたら、俺以外の全員が助かってもハッピーエンドには決してなれないんだって。

もう二度と自分の命を蔑ろにはしない。
好きな女が悲しむ顔なんて見たくないから。

ホムラー「ごめん……ちょっとせっかちになってた。引き留めてくれてありがとう康也」

康也「そんな、かしこまらなくていいよ。仲間を心配する気持ちは痛いほどよくわかりますから^^」

ホムラー(ほむら……俺は何があっても、絶対に見つけ出すから無事でいてくれよ……)

サキ「……どういうことだ?どうしてこんな所に……?」

探索中にサキは、ある物を発見した。
それは我ら、プレイアデス聖団の活動拠点として利用していた海香の家が
コピーでもされたかのように、そっくりそのまま、島の市街地に建てられていた。

康也「いたいた。浅海さん探しましたよー^^」

ホムラー「何かあったか?」

サキ「いや、この家があまりにも知人が住んでいる家に似ている物でね…」

康也「そういえば、この島の建造物はどこかで見たような物が多いですねー」

ホムラー「ああ、最初に連れてこられた場所も見滝原にある学校だった」

サキ「私は中を確認してくる」

康也「俺も一緒に付いて行っていいですか?室内が絶対に安全という保障もありませんし」

ホムラー「俺も行きます!」

サキ「分かった。一緒に行こう」

数分後……

康也(空腹がヤバい……フラフラしてきた……)

ホムラー「一通り、見てきたけど人の気配は無かったよ。康也は」

康也「俺の方も誰もいなk」

ぎゅるるるるるるぅ~

康也から盛大に腹の虫が鳴った。
二人の間から微妙な空気が流れ
音を聞いたサキが心配して戻ってきた。

サキ「なんか変な音が聞こえたが大丈夫か?」

ホムラー「な……何でもないよ。そろそろ食事にしようか?」

康也「ああ……そ、そだねー……///」

康也(恥ずかしいぃぃぃぃぃぃぃ!!!!めっちゃ恥かいたぁぁぁぁ!!!!)


台所へ行き、冷蔵庫を開けると何故か新鮮な食材が大量に入っていた。
ホムラーは色々、疑問が浮かぶが考えてもしょうがないのでサキと共に調理を開始した。

康也(外から誰か来ないか見張り中……俺はラノベ主人公タイプじゃねえから家事出来ねえしな)

しばらくして……

ホムラー「出来たよ!!豚汁が!!」

康也「でかした!!」

白米と焼き魚と豚汁が完成し食卓に並べられる。
席に座った康也は貪るように飯を食らった。

康也「がつがつがつがつがつがつがつがつがつがつがつがつがつがつがつがつがつがつ!!!!」

ホムラー「」

サキ「」

その荒々しい食事っぷりに二人は唖然としていた。
見ているだけで胸焼けしてきそうな光景である。

バゴォオオオン!!

「「「――――ッ!!?」」」

突如、朝食タイムを引き裂く轟音が室内に響き渡り
三人は音の響いた方向へ凝視する。
その乱入者はまるで自身の名を関するが如く、雷光の様に突然現れてドアを蹴破り
三人のいる部屋へ向かって侵入した。

めがイナズマ「飯の匂いがしたから来てみたがビンゴだったな」

メガネをかけた男は歪んだ笑みを浮かべながら舌なめずりをする。
これから獲物を狩る捕食者のような目つきで睨みながら
禍々しい闘気を放つ男を見て、三人は言葉を介さずして理解した。


――この男は殺し合いに乗っていると――

康也(またマーダーかよ!しかも飯食ってる時にきやがった!まだ腹二分目だよ!!)

康也(相手は男だが、俺のように男でも契約出来た例外がある。油断せずにいこう)

ホムラー「そこのお前ッ!!殺し合いに乗ってるなら考え直してほしい。俺たちはこの島からの脱出を考えているんだ!!」

めがイナズマ「じゃあどーやって脱出するのー?首輪はどうやって外すのー?全部答えられるのー?」

ホムラー「そ、それはまだ……だけど皆で知恵を振り絞って考えれば……」

めがイナズマ「それじゃあ最後まで方法が見つからなかったらどうするのー?殺しあうのー?自害するのー?教えてー?」

康也(うぜえーーーー!!こいつの態度めっちゃ腹立つーーーー!!もうさっさとこいつ殺そうぜ!)

ホムラー「きっと…皆で協力し合えばきっと乗り越えられるはずだ!!」

めがイナズマ「その保障はー?ただの希望的観測でしかないよねー?」

康也「もういいホムラー。彼は絶対に協力してくれない。戦うしかないんだ……」

めがイナズマ「やっとやる気になったか。それとそこの女、さっさと魔法少女になった方がいいぜ」

サキ「どうしてそれを!?」

ホムラー「サキさんも……魔法少女……だったのか!?」

康也(おいおいホムラーwww浅海さんが金髪ツインテの魔法少女と因縁ある所を見れば推測出来るだろwww)

めがイナズマ「そこの銀髪の女顔と腹黒男も何か力を隠し持ってるだろ?」

ホムラー「どうしてわかるんだ!?」

めがイナズマ「俺は相手の目を見ただけで、考えてることが大体分かるんだよ」

康也(腹黒男だとぉ?こいつ余計な事をべらべら喋る前に、早急に始末した方がよさそうだなぁ)

めがイナズマ「勿体ぶってねえでさっさと見せてくれよ。じゃないと……」

ドゴドゴォ!!

ホムラー「ヅダ!?」

康也「ヒルドルブ!?」

ホムラーと康也が吹き飛ばされて、壁に衝突した。
めがイナズマは二人に気づかれずに接近し殴り飛ばしたのだ。

めがイナズマ「力を使う前に死ぬことになるぜ」

サキ「二人とも!!くっ……」

サキがソウルジェムを取り出すと姿が変化して
乗馬服のような魔法少女姿へと変身した。

ホムラー「ぐう、戦うしかないのか…」

それに合わせてホムラーも退魔の剣を出現させ、めがイナズマに立ちはだかる。

康也(あんの野郎ぉぉぉぉぉぉ舐めくさりやがってぇぇぇ!!!!)

康也(そんなに見たければ見せてやるよ!!最強の魔法使い、東 康也様の力をなぁ!!)

康也がソウルジェムを取り出すと、全身が紺色の鎧に覆われ
2m近い体格に変化し、両腕が熊のように肥大化し、鋼の爪が生え
釣り目の双眼が黄色く輝いて変身を終えた。

ホムラー「こ、康也……その姿は?……」

康也(俺の能力は出来る限り、隠しておきたかったがしょうがない)

康也(この状況じゃ殺らなければ殺られる。戦わなければ生き残れない!!)

めがイナズマ「さあ、ショータイムだ!!」

今日はここまで
このスレ内ではオリキャラの中の最強はイナズマ君
2番がホムラーで4番が康也にしています

G-8海香ホーム AM8:00

海香の家を発見したサキ、康也、ホムラーの三人は
その場所で休息を取ることになり、食事を取っていた。
だが、めがイナズマによる襲撃を受け、束の間の休息は早くも奪われたのであった。

めがイナズマの強さは凄まじく、本気を出さなければ命が危うい状況に陥り
サキは魔法少女の力を解放し
康也も今まで隠し通してきた力を見せたのであった。



サキ「どうして君が……魔法を……?」

康也「説明は後です!!今はお互い協力して戦いましょう!!」

ホムラー「……そうだな」

サキとホムラーの二人を見下ろす、康也の姿に驚きは隠せないが
今は現状を何とかするのが最優先だ。
三人はめがイナズマに視線を移して身構える。

めがイナズマ「準備は出来たようだな。行くぞ!!」

ホムラー「はあッ!!」

ホムラーは退魔の剣を盾代わりにして、めがイナズマの正拳突きを受け止めた、かのように見えたが
攻撃を受けた剣から伝わる衝撃が全身に伝わり、ホムラーの体は勢いよく殴り飛ばされた。

康也(くたばれやぁぁぁぁ!!!!)

めがイナズマの背後から康也が飛びかかる。
ホムラーが攻撃を受けている隙を付いて、めがイナズマに仕掛けた。

めがイナズマ「バレバレだっての」

康也の鋼の爪を回避すると、カウンターで康也の脇腹に正拳突きを打ち込んだ。

康也「きっさまぁ……」

めがイナズマ「無駄に堅い体なんだなお前」

康也「俺の魔法を甘く見るなよ……」

康也は丸太のように太い両腕を駆使して、ハンマーの如く叩き付けるように腕を振り下ろした。
圧倒的防御力を誇る康也なら、近接戦でぶつかり合えば負けはしないと考えていた。
だがその予想は、全くの見当違いだとすぐに気づかされることになる。

めがイナズマ「凄いパワーだな。だがそれだけだ」

康也「んだとぉ!?」

めがイナズマが両手で康也の腕を押さえつけて、攻撃を封じた。

めがイナズマ「お前は力がある。だが技術が無い。魔法に頼り切った素人じゃ俺に勝てねえよ」

康也「偉そうに説教してんじゃねえ!!何様のつもりだゴルァ!!」

シュルシュル!!

めがイナズマ「うお!?」

サキ「少し大人しくしてもらおうか」

サキが乗馬鞭を振るい、めがイナズマの体に巻き付けた。
更に身動きを取れないように、電撃魔法を浴びせた。

康也(チャァァァァァァンス到来!!この隙を逃すほど俺は甘くないぜェ!!)

端から相手を生かすつもりの無い康也は、めがイナズマを殺害するべく
喉元に向けて、爪と突き出した。

めがイナズマ「それで俺の動きを封じたつもりか?」

ゴキゴキゴキ(関節が外れる音)

康也「―――ッ!!?」

めがイナズマの体が異常な曲がり方をして、攻撃を回避した。
関節を次々と外しためがイナズマは、雑巾絞りのように体を捩じって
強引に隙間を作り、サキの乗馬鞭の拘束から脱出した。

康也「気持ち悪いィィィィィィ!!サンタナかよてめえは!!」

めがイナズマ「全身が結構痛むがこの程度、造作もないさ」


めがイナズマが身体全体を振り回すように回転すると
遠心力を利用して、外れた関節を次々と繋いでいった。

めがイナズマ「中々やるじゃないか、なら相応の力を見せてやるか」

めがイナズマが健脚を最大限に利用して駆け出す。
その速度は残像を生み出せるほどに速い。

康也「ぬおおっ!?」

圧倒的スピードの前に康也は、反撃する事も許されず
拳の嵐の前では、防御をするのが精一杯であった。

めがイナズマ「どうしたどうしたー?達者なのは口だけー?」

康也(く……くそが……俺がこうも一方的に……)

ホムラー「康也ァーー!!」

康也のピンチを救うべく、ホムラーが攻撃を仕掛ける物の
めがイナズマにあっさりと見切られ
手刀がホムラーの右腕に振り下ろされた。

ぼとりっ

ホムラー「う…うわあああああああああああああ!!!!」

めがイナズマ「はっはっは いい悲鳴をあげるじゃないか」

ホムラーの右腕の肘から先が切り落とされ、血が大量に零れ落ちる。
めがイナズマは素手で人体切断出来るほどの強さを持っている。
康也も自慢の装甲が無ければ、連撃によって全身を隈なく破壊し尽くされていただろう。

バゴォッ!

その時、めがイナズマが攻撃を受けてよろけた。
攻撃をしたのは康也ではない。

サキ(本気で……殺す気で戦うしかない!)

髪がロングヘアーに変化したサキがめがイナズマを殴りつける。
高速移動によって傍にいる康也ですら認識出来ない速度で動きながら

めがイナズマ(速いな……だったらこっちもだ)

めがイナズマ「『めがイナズマ 高速で動け』」

その瞬間、全てがスローモーションになった。
崩れ落ちる瓦礫も、痛みに悶えるホムラーも
状況が掴めず呆気に取られる康也もだ。
まるで時間の流れが遅くなったかのように。

ドオオォン!!

そんな空間の中で、変わらず動き戦い続ける二人の姿
時の流れが遅くなったのではない。
周りがスローモーションで見える程の速さで二人が戦っているのだ。

サキ「ちい……なんて強さなんだ」

めがイナズマ「一発一発が軽いな。それじゃ何発当てても俺の命は届かないな」

サキ「がはっ…」

めがイナズマの手刀がサキの腹部を貫く。
大ダメージを負った影響でサキの高速移動魔法は解除された。

康也「浅海さん!?このメガネ野郎がァ!!」

康也はサキの乗馬鞭を拾うと魔力を流し込んだ。
魔力が血管のように浮き出ながら、隅々まで行き渡ると
乗馬鞭が紺色になると、鞭がビーム状に変化していく。

康也(ククク……俺は手で触れた物体を改造して強力な武器に変える事が出来るんだよ)

康也「ビームウィップだ!!食らえぃ!!」

めがイナズマ「おっとぉ」

ビーム状の鞭がめがイナズマの横を通り過ぎて、
海香の家をスポンジケーキの様に切り裂いた。

康也「避けてんじゃねえぞてめえ!!」

めがイナズマ「そろそろ飽きたから、終わりにするな」

康也「何ぃ?ビグ・ラング!?」

めがイナズマの突きを受けた康也は膝を付いて倒れた。
今まで攻撃を受け続けても倒れなかった康也が

めがイナズマ「これは中国拳法の一種で、ダメージを鎧の内側へと浸透させる特殊な打ち方なのさ」

めがイナズマ「だからお前の自慢の鎧も、俺にとっては大して意味が無いんだよ」

康也(体が……動かねえ……俺が最強になるはずだってのに……)

ホムラー「待て……俺の仲間を……殺させるものか……」

めがイナズマ「死にかけの癖にしぶといなー。もう諦めたら?」

ホムラー「俺は絶対に諦めない!!どんな絶望的な状況だろうと絶対に!!」

めがイナズマ「あっそ じゃあさっさと死にな」

ホムラー「うおおおおおおお!!」

最後の賭けに出たホムラーは魔力の全てを退魔の剣に注ぎ込み
破壊咆哮を放つ構えを取った。

ドスッ

どこからか放たれた桃色の光の矢が飛んできて、めがイナズマの脇腹に突き刺さった。

めがイナズマ「なん……だと……!?」

ホムラー「破壊咆哮!!!!」

めがイナズマは矢に気を取られたせいで、本来は避けられるはずの
ホムラーの攻撃が直撃して吹き飛ばされる。

めがイナズマ「その程度の攻撃でこの俺をk」

「リーミティ・エステールニ!!」

起き上がって反撃しようとしためがイナズマに向け
更に極太の光線が直撃した。

めがイナズマ「まだまだぁ!!」

康也(体は動かせなくても首だけなら動かせる……食らいなァ!!)

康也の口元から赤いビームが撃ち放たれて、めがイナズマに迫る。

めがイナズマ「あぶねっ」

康也(俺の攻撃だけ当たらないとかふざけんなよ!!)

???「手を引いてください!!これ以上戦うと言うのなら私たちが止めます!!」

めがイナズマ(この)

ホムラー(声)

康也(は!?)

魔法少女姿のまどかが、野郎達の前に立っていた。

めがイナズマ(おかしいな。いつQBと契約したんだ?)

ホムラー(どうして、まどかがこの姿に……)

康也(プーさん蹴るなァァァァァ!!俺がてめえを契約させないようにと、どれだけ苦労したか分かっているのかァ!?この淫乱ピンクがァァァァ!!)

かずみ「サキ!!サキ!!しっかりして!!死んじゃいやだよっ!!」

サキ「か、かずみか……大丈夫だ。これぐらい平気さ……それよりもあいつを……」

かずみ「うん……ねえ、貴方がサキに酷いことをしたの?」

めがイナズマ「そうだよー。その女だけじゃない、この島にいる人全員を殺すつもりだぜ」

かずみ「そんなこと!!」

めがイナズマ「させないってか?だったら俺を止めてみればー?ふん!」

めがイナズマが周囲に闘気を撃ち放つと
度重なる破壊によって、海香の家は崩壊し始めた。

めがイナズマ「さすがにダメージを受け過ぎた。勝負は一旦預けるぜ」

まどか「速く避難しないと!」

ホムラー「みんな急ごう!!」

かずみ「掴まってサキ!」

康也(あぶねえ……ギリギリで動けるようになったぜ)

崩壊から逃れた五人は、少し離れた民家に移動して情報交換に入った。
ホムラー、康也にとって想定外なのは
まどかが既に魔法少女になっていること、自身の存在を知らないことだ。

ホムラー(このまどかは、俺がいた世界とは別のまどかなのだろうか……?)

康也(魔法少女になっているのは厄介だが、俺を知らねえのは好都合だなw)

サキ「ねえ康也、どうして君はこんな力を持っているんだ?」

ホムラー「俺も不思議に思っていたんだ。どうしてなんだ?」

康也「……そうですよね……おかしいですよね。本来は少女でし持ち得ない力の筈なのに、男の俺が契約出来るなんて……」

落ち込み気味になって答える康也を見て気づいた。
これはとてもデリケートな問題なのだと
きっと、その特異な体質のせいで苦労してきたのだと。

ホムラー(無神経なことを言ってしまった……魔法少女だって人に言いたくない過去を持っている娘が沢山いるってのに……)

サキ(世界に多数存在する魔法少女だって世間に認知されることの無い孤独な存在なんだ。男なら猶更、孤立している筈だ……)

サキ「康也すまない!辛いなら答えなくたっていいよ」

ホムラー「君がどんな経緯で契約しようと俺たちは仲間だからな!」

康也「ありがとう二人とも……こんないい仲間と出会えて俺は幸せだよ^^」

康也(別に全く気にしてねえしwwwいつか敵対する時を考慮して、能力を隠してただけだしwww)

康也(こうやって同情を誘うような真似したのも、俺の真意を悟られないようにするためさwww)

かずみ「サキの友達なら、私とも友達だよ。最初は康也のこと悪い奴かと思ってごめんね」

まどか「実は私も、ウェヒヒwww」

康也「なんで!?俺の変身した姿はめっちゃカッコイイだろ!?」

ホムラー「いやあ……悪役っぽいデザインだと思うよ」

サキ「そう、気を落とすな。これはこれで悪くないと私は思うぞ」

康也「それよりホムラーは大丈夫か?右腕を失って動けそうか?」

めがイナズマによって右腕を切断されたホムラーの姿は見ているだけで痛々しい。
康也もホムラーを見て凄く心配していた(戦力的な意味で)

ホムラー「大丈夫さ。まどかに治癒魔法かけてもらったし包帯を巻いてくれたから」

サキ「私の傷も治してくれたけど、よくそんなに医療用具を持っていたね」

かずみ「私たちが飛ばされた場所の近くに病院があったから使えそうなのをいくつか持ってきたんだよ」

まどか「何かの役に立つかもって思ったから」

康也「おかげでとても助かったよ。本当にありがとう^^」


まどか「えへへ」

康也(仲間が増えたのは喜ばしいが、あのメガネ野郎は厄介だな)

康也(戦力を整え次第、急ぎ始末しなければ俺の優勝は危うい……)

康也(認めたくないが奴は俺より、ちょっとばかし強いからな。お前らを利用して潰し合わせてやるぜ)

今日はここまで

ホムラーは魔翌力無効化出来るチートスキル持ちだが
格闘メインのイナズマ君とは効力が発揮できず相性最悪の相手になってる
康也は目つきが仮面ライダーリュウガで、口元がレイダーガンダムと元ネタからして既に悪役だからしょうがない

B-7森  AM8:30

さやか「……ううっ 私は……」

意識が覚醒したさやかは、ゆっくりと起き上がった。
まず一番最初に不思議に思ったのは、どうして自分が森の中で倒れているのかという疑問だ。

さやか「そうだ。私はイナズマに……」

思い出した。
イナズマがさやかの後頭部へ手刀を放ったせいで気絶させられたのだ。
不甲斐ない、そう思ってしまうさやかだが仕方の無いこと。
一流の暗殺者でもない限り
イナズマのおそろしいほどに速い手刀を見逃さず対応なんて出来ないのだから。

さやか「はっ! あすみは……いた!」

さやかは辺りを見渡すと、近い場所で倒れているあすみを発見し
無事を確認するべく急いで駆け寄った。

さやか「あすみ!あすみ!しっかりして!!」

あすみ「……ん、さやか……お姉ちゃん?」

さやか「ねえ、あすみ その傷は誰にやられたの?」

あすみ「さやかお姉ちゃんと一緒にいたお兄さんがいきなり襲いかかってきて……」

さやか(こんな小さな子を傷つけるなんて…やっぱりイナズマは信用出来ない奴だ!次会ったら絶対に容赦しない!)

さやか「それで、あいつは何処に行ったか分からないかな?」

あすみ「私を襲った後、物凄い速さで走って行ったから……よく分からない……」

さやか「うんわかった。教えてくれてありがと それじゃあ…」

さやかはあすみの目の前で背中を見せながらしゃがんだ。

さやか「おいで、おんぶしてあげる♪」

あすみ「そんなことしてくれなくても大丈夫だよ」

さやか「遠慮しなくていいって!辛いときはこのさやかちゃんに思いっきり甘えちゃいなさい!」

あすみ「ありがとう。さやかお姉ちゃん」

さやか「この近くに温泉があるからさ、まずはそこに行ってゆっくり休もうね」

あすみ「うん」

あすみの服は泥と自分の吐瀉物で汚れており
気分の良いものではなかったのでさやかの案はあすみにとっても都合がよかった。



B-6に着いたさやかとあすみ二人は風流のある大きな木造の建物を見つけた。
看板にも『温泉宿』と書かれているので、ここで間違いない。

温泉宿に入った二人は宿内の探索を続けた。
中は綺麗な状態が保たれており、少し前まで普通に営業していたのではないか
そう思わせるほど管理が行き届いている。

さやか「温泉は…こっちだね。じゃあ一緒に入ろう♪あすみちゃんの体は私が隅々まで洗っちゃうから♪」

あすみ「……あ、ありがとう」

詳しい状況が分からず、恭介の安否も心配なさやかだが
小さな女の子の前で落ち込んだ顔を見せてはいけない。
あすみを不安にさせないよう、例え空元気でも明るく振舞い続けた。
それが正義の魔法少女として正しい生き方なのだと判断して。

短いけど今日はここまで

オリキャラ達を忠実に再現しようと読み直すけど、イナズマ君は他人に興味が無いとか康也は巨乳好きとか書かれてる割に
イナズマ君は他人に積極的に関わってたり、康也はマミさんや織莉子に全くデレる様子が無かったりと
設定と描写の食い違いに気づくことがある

イナズマは(自分をマンセーしない)他人に興味が無くて
康也は(一番好きなのは最強の自分で、その次に)巨乳好きなんだよきっと

イナズマ「俺を好きにならないやつは邪魔なんだよ」

イナズマ「俺を好きにならない人間は邪魔なんだよ」

C-9灯台  AM9:00

ニコ「…………」

キリカとめがイナズマが戦っている隙を付いて、無事に逃走することができたニコは
山道を抜けて、近くに砂浜のある灯台へとたどり着いた。
ドアを開けて灯台の中へ入ったニコは、探索するべく奥へと進んでいった。

ニコ「……誰かいる、みたいだね」

台所を見ると、先ほどまで使われていた形跡があった。
自分より早く灯台へ着いた者がいるということだ。

里美「……ニコちゃん?」

背後から自分を呼ぶ声が聞こえて、振り返ると
プレイアデス聖団のメンバーの一人である宇佐木里美の姿があった。

少女情報交換中……

里美「教室にいた、あの白い子猫ちゃんって……」

ニコ「うん べえやんに似てるね」

里美「でも…ジュゥべえちゃんはそんな酷い事をするような子じゃ無いわ」


ニコ「はっきりした事は分からないけど、べえやんに似た別種の個体じゃないかな」

自分たちをこの殺し合いの場に集めた白い猫のような生物は
ジュゥべえとよく似ているが、どういう繋がりがあるのは分からない。
現状で自分たちが把握している情報など皆無に等しいのだ。

ニコ「それじゃそろそろ行くね。他の皆とも合流する必要があるから」

仲間を探すのはもちろん、情報を集める必要だってある。
この島で捜索して得られる保証は無いが、それでも行動しない事には始まらない。

里美「わ、私は……」

ニコ「里美はここで、仲間が来ないか待っていてくれないか?入れ違いになると困るから」

里美「ニコちゃんが言うなら、お留守番しているわ。でも出来れば早く帰ってきてほしいかしら…」

ニコ「なら15時までには必ず戻るよ。例え仲間を見つけられなかったとしても報告だけはしにね」

里美「分かったわ……気を付けてね」

ニコ「里美もね」

里美「あ、待って!これを使って!」

灯台から出ていこうとしたニコを呼び止めた里美
その手にはキーが握られていた。

ニコ「何だいこれは?」

里美「灯台の裏の方に留めてある車のキーよ。よかったら使って」

里美が指す方向を見ると、灯台の裏側に大型車が置いてあるのを発見する。
それは危険物を運搬するのに用いられるタンクローリーだった。

ニコ「ありがとう里美、お返しにこれを護身用にあげる」

里美「これは……散弾銃。いいの?」

ニコ「あまり銃は使いたくないから、じゃあね」

別れを済ませたニコは里美に貰ったキーをタンクローリーの鍵穴に差し込み
エンジンを動かすと、車道に沿って走り出していった。
機械に強いニコなら、初めて乗る大型車も難なく乗りこなせた。

ニコ(行くなら、人の多そうな市街地がいいかな)


神那 ニコの支給品『レミントンM31RSショットガン』 出典、現実

解説
1931年にレミントン社がM29の後継として開発したポンプアクション式散弾銃
バトルロワイアルでは川田 章吾に支給された武器である。


宇佐木 里美の支給品『タンクローリー』 出典、まどか☆マギカ

解説
ワルプルギスの夜との戦いで暁美ほむらが武器として使用した大型車である。
ほむらが、どこで盗んできたのかは不明。

今日はここまで

ニコは多分、銃を使えないと判断して書いてみた

Dー5洋館 AM9:00~

洋館内にある風呂場で陽気に鼻歌を歌いながらシャワーを浴びる者がいた。

あやせ「ん~♪体中の汚れが取れて気持ちいい~♪」

杏子との戦いの後、休息を取ったあやせは傷が塞がったのを確認してから
洋館へと移動したのであった。
内部を一通り、探索し終えた後
風呂場を発見したあやせは身体に付着した泥や汗を洗い落としたい衝動に駆られて
シャワーを浴びることになったのだ。

あやせ「ねえルカ、この中でどの洋服が一番かわいいと思う?」


クローゼットの中に入っていた洋服を見比べながら、ルカに問いかけた。

ルカ『あやせなら、どれを着ても、とても似合っていますよ。だけどこの状況で動きにくい恰好は避けるべきかと』

あやせ「平気平気~ どのみち変身したら衣装変わるから大丈夫よ♪」

服を選び終わり、着替えを済まると
ソファーに座りながらディバッグの中に入っているあやせの支給品を取り出した。

ピッピッとボタンを押し、小型の機器を起動させた。
その支給品によって、あやせの近くで行動していた杏子を見つけ
先手を取ることに成功し、そしてソウルジェムを奪い取った。

あやせの支給品、それは参加者の正確な位置を表示して把握することが出来る首輪探知機であった。

あやせ「ここから一番近い参加者は……B-6の温泉宿に二人いるわね」

ルカ『二人ですか。用心する必要がありますね』

あやせ「二体二なら私たちのコンビネーションに敵う人はいないわ。それに」

参加者名簿にもあるように、あやせとルカの双樹姉妹は
二人の参加者としてカウントされている。
つまりルカにも支給品がくばられていたのだ。

あやせ「このイーブルナッツがあれば、いざって時の為の切り札になるからね♪」

ルカの支給品はイーブルナッツ、追い込まれてもこれを相手に使えば
強制的に魔女化させてその場を乗り切ることが出来る。

ルカ『そうですね。では向かいましょうか ピッグジェムのために』

あやせ「次の相手も綺麗なソウルジェムだったらいいわね~」


双樹あやせの支給品『首輪探知機』 出典、現実

解説
参加者の首輪を探知して位置を知らせる小型装置である。
降下範囲は自身を中心に半径3マスまで探知可能


双樹ルカの支給品『イーブルナッツ×3』 出典、かずみ☆マギカ

解説
グリーフシードに酷似したデザインで、埋め込むことによって
人間を魔女モドキに変え、魔法少女を魔女に変える事が出来る。

今日はここまで
さやかちゃんのマーダー遭遇率が何気にヤバい

H-8路上 AM9:00


ホムラー「フッ!ハァッ!そりゃあー!!」

退魔の剣を出現させたホムラーはひたすら振るい続けた。
彼はめがイナズマとの戦いで右腕を失った。
一刻も早く、片腕で戦う感覚を身に着けなければ誰かを守ることも出来ない。

ホムラー(……大丈夫だ片腕でも戦える……)

ホムラーは焦っていた。
めがイナズマを放置しておけば、きっと多くの犠牲者が出る。
速く止めなければならない。

康也「こんな所にいたんだホムラー。調子はどう?」

ホムラー「ああ、なんとか戦えそうだ」

まどか「無理したら駄目だよホムラー君!こんな大けがしてるのに……」

ホムラー「心配してくれてありがとうまどか、でももう痛みも無いし平気だよ」

まどか「それでも戦いは私たちに任せてほしいな。それが魔法少女の使命だから」

ホムラー「……わかった まどか達に頼るよ」

まどか「はい!頼ってください」

ホムラー「まどかってなんだが天使みたいだね。笑顔見てると、すごくほっとする」

まどか「そ、そんな…天使だなんて、大げさだよぅ……///」

康也「そんなことないさ。まどかなら空の上から愛の種を撒き散らして、この星から悲しみ消し去ることだって出来るさ」

康也「おっと、魔力を消耗したから補充せねば」

ディバッグからグリーフシードを取り出した康也は
自分のソウルジェムへ近づけると穢れを浄化させた。

康也「キターーーー!!非常に身体に沁みますねぇー」

サキ「何やってるんだ康也?」

康也「ソウルジェムの穢れをグリーフシードに吸わせて浄化してる所ですよ^^」

サキ「知らなかったよ。そんな方法でソウルジェムの浄化が出来たなんて」

康也(おいおいwwwありえねえだろwwwそんなの基本中の基本だろうがwwwよく今まで魔女化しなかったな?www)

康也「今までソウルジェムの穢れはどうやって浄化してたんですか?」

サキ「それは私たちの仲間であるジュゥべえに浄化してもらったんだ」

康也「グリーフシード無しで浄化するなんて凄いですねー」

康也(これは良い事を聞いたぞ。そのジュゥべえとやらの協力を得られればグリーフシードの節約になるぜ)

康也「戦ってる時は気づかなかったけど、いつの間に髪を伸ばしたんですか浅海さん?」

サキ「私の魔法の副作用みたいな物だよ」

康也「そうだったんですか。ロングも結構似合ってますね^^」

かずみ「うんうん!髪の長いサキもすっごく可愛いよ!」

サキ「そ、そうか?かずみが言うならこのまま伸ばしてようかな///」

康也(頬を赤くしやがって、レズなのかこいつ?)

ホムラー「みんな、そろそろ移動しないか?彼を野放しにするのは危険だ」

康也「その前に一度、食事を取って英気を養った方がいい。奴に襲われたせいでロクに食べられなかったから」

ホムラー「……それもそうだね」

ホムラー(康也はご飯二杯も食べたのに凄い食欲だ…)

かずみ「そういえば私たちも朝ご飯まだだったかな」

ホムラー「じゃあ具材も道具もあるし、鍋はどう?」

まどか「どうして鍋を持ち歩いてたの?」

ホムラー「鍋と具材のセットが支給品で入ってたんだよ」

まどか「へぇー、私のは拡声器が入ってたよ」

康也(死亡フラグ乙wwwww)

かずみ「私のはエイミーちゃんが入ってたんだ~♪」

エイミー「ニャー」

康也(猫とかwww拡声器といい鍋といいwwwお前らの支給品残念過ぎだろwww揃いも揃ってお気の毒でーーーーーす!!)

かずみ「ねえ、康也の支給品は何だったの?」

康也「俺のはこれだよ。『包丁』、刃を出しっぱなしで入っていたから危うく指を切りそうになったよ。ハハッ」

まどか「それは危なかったね。何が入ってるか分からないから気を付けないと」

康也(クククッwww本当は街を探索した時に適当に民家から拾っておいた道具だけどなwww)

康也(誰が手前らなんかに俺の支給品晒すかよwww上手く使えば魔法少女も殺れる道具なのによぉwww)

サキ「私のは手榴弾が入っていた。勿論使う気は無いがな」

康也(おっ 手榴弾は使えるな。頃合いを見て奪っておこうかなぁ)

ホムラー「じゃ、鍋の具材を煮込むね」

鍋の中に具材を入れて、ガスコンロに火を付けた。
中の具が煮えこむ間、軽く雑談をして時間を潰した。

まどか「次の行先は決まってる?」

ホムラー「工場地帯へ行こうと考えてる。俺たちは北と南から来たからね。西はまだ手つかずだから」

かずみ「じゃあ、そこに決まりだね」

康也「みんな死なない様に気をつけてな。負けない事、投げ出さない事、逃げ出さない事、信じぬく事も大事だけど」

康也「生き残る事が一番大事だからね」

サキ「そうだね。康也の言うとおりだ」

まどか「この世界は奇跡も魔法もあるんだし、きっと上手くいくよ」

ホムラー「ああ、夢や希望だってある。ハッピーエンドで終わらせよう!」

康也「パーフェクトもハーモニーもあるんだよ」

かずみ「鍋が出来たよ~みんな食べよう~」

鍋の準備も終わり、朝食が始まった。
まさかこの鍋が惨劇を引き起こすとは、この時はまだ誰も予想だにしていなかった。

康也「頂きマントヒヒ」ガツガツガツガツガツガツ

まどか「……えー」

ホムラー(相変わらず凄い食いっぷりだ……)

人一倍よく食べる康也は周り、軽くひく勢いで鍋を食らいついた。
まるでさきほど食事を邪魔された鬱憤をここで晴らすと言わんばかりのスピードで

康也「ゾゴッグ!!?」

かずみ「大丈夫?喉が詰まったの?」

康也「うぎぎ……」

ホムラー「こ、康也ぁぁぁぁ!!!」

サキ「まさか……毒……?」

康也「ち、ちが……めちゃ辛……」バタン

その一言を最後に康也は意識を失った。

ホムラー「辛い?……ごほっ!?なんだこれは、激辛だ」

まどか「これは食べない方がいいね」

かずみ「駄目だよ!食べ物を粗末にしたらハッピーエンドになれないよ」

サキ「でもこんなに辛いと流石に…」

かずみ「ちゃんと食べられるように味付けすれば大丈夫だよ。少し待ってて」

ホムラー「出来るのか?」

サキ「かずみの料理の腕なら私が保証するよ」

まどか「それなら安心だね」

かずみが具材の辛みを除去している間、倒れた康也を布団まで運んで寝かせた。
康也が率先して食べたおかげで結果的にメンバー全員が気絶する最悪の事態を避けられたのだ。

ホムラー(ありがとう康也、君には何度も助けられたよ。)

康也には感謝しても感謝しきれない。
そんな思いを抱きながら、ホムラーは胸に誓う。
自分が救われた分、より多くの命を助けようと
それが自分が康也に出来る最大の恩返しなのだと
誰も死なせない。その決心はより強固な物となってホムラーの胸に刻まれるのであった。


鹿目 まどかの支給品『拡声器』 出典、現実

解説
原作バトルロワイアルでは北野雪子に支給された道具であり
停戦を呼びかけるのに使われたが、桐山の襲撃を受けて死亡した演技の悪い支給品である。


浅海 サキの支給品『手榴弾』 出典、現実

解説
原作バトルロワイアルでは金井泉に支給された道具であり
本人に使われることなく北野雪子と共に殺害され、桐山に奪われた。


ホムラーの支給品『激辛鍋』 出典、ほむら「信じていいの?」俺「ああ!信じろ!」

解説
イナズマがイタズラ目的で用意した鍋で
お湯に入れても何故か溶けないワサビが塗られており
食した者は意識を失うほどの激辛である。

今日はここまで
イナズマ君は、激辛鍋を魔法少女達に食べさせて気絶した顔を写真に収める嫌がらせを
思い出作りだと言って悪意ゼロの善意で行動している所が
悪意を自覚して行動している康也とは別ベクトルで恐ろしい

G-7見滝原中学、廊下 AM9:00

本来なら、この学校は学生達が教師たちによる授業を受けている時間であるが
このバトルロワイアルが行われている島の中では
廊下を歩く一人の女子の足音が響くのみであった。

ほむら(校内を色々調べたけれども結局、脱出の手がかりは見つからなかった)

ほむら(収穫と言えば、武器として使える刃物や鈍器を手に入れた事ぐらいね)

キリカを殺害したほむらは、次の目的地を見滝原中学と決めて行動をした。
理由はまどかの知る場所を中心に移動した方が発見出来る可能性が高まると考えたためだ。
残念ながら学校では、まどかの姿を発見できなかった。
もしかしたらと脱出するために必要な情報があるかもしれないと探索をしたが、必要な情報は得られなかった。


ほむら(これ以上の長居は無用、次の行先は……)

???「みーつけた」


一人の男の声によって、ほむらの思考は一時中断された。

激しい戦闘を行ったのか、彼の服はあらゆる箇所が焼け焦げ
見た目はボロボロになっているが、彼の表情は自信に満ち溢れ
余裕を崩さない態度でほむらを見つめていた。

めがイナズマ「あんたは、暁美ほむらか」

ほむら「貴方は誰かしら?」

めがイナズマ「俺のことを知らないか。俺はあんたの……敵だ!!」

そう答えると共にめがイナズマはほむらに襲いかかる。
その速度は常人では捉えきれないほど
だがめがイナズマの攻撃が届く寸前でほむらの姿は消えた。

めがイナズマ「ん?」

ほむら(何者かは知らないけど、彼が危険人物であることは間違いない……素早く仕留める)

時間を停止させたほむらは、めがイナズマの背後に回ると
盾の中から鉈を取り出して振り下ろした。

めがイナズマ「あぶね!時間停止を使ったな」

ほむら「……!?」

めがイナズマ「何で知っている?と言いたげな顔だな まどかといいほむらといい何故か俺の事を覚えてないもんなー」

ほむら「…ねえ貴方、まどかを知っているの?知っているなら居場所を答えて」

めがイナズマ「どうしよっかなー?簡単に教えちゃうのも面白くないしー」

ほむら「……そう。なら力づくで聞き出すわ」

ほむら(何故か奴は魔法少女の存在を知っている……何者なのか気になるけど。今はそんなことはどうでもいい)

ほむら(奴を動けなくしてから、知っている事を洗いざらい話してもらう。そのあとは始末する それだけよ)

めがイナズマ「不思議そうな顔をしているから教えてやるよ」

めがイナズマ「ほむらは俺と出会った頃に、俺を信用して自分の過去を打ち明けたんだよ。だからほむらの事はよく知っているのさ」

ほむら「私が貴方を信用して?そんな話、信じられると思う?」

めがイナズマ「ああ!信じろ!」

ほむら「信じられないわね。第一、私と貴方は初対面よ」

めがイナズマ「やーれやれ、記憶操作でもされてるのかなー?」

カチリッ

ほむらの魔法によって時は静止する。
静止した世界の中で動くことが出来るのは、ほむらのみ
制限のせいで効力は落ちているが、数秒間ほむらだけが支配出来る世界で
ほむらは包丁を何本か取り出して、めがイナズマに向かって投擲した。

ほむらの手元から離れた包丁は、時間の静止によって動きは止まり
めがイナズマの眼前でばら撒かれると共に時が動き出す。

めがイナズマ「おわっ!?」

時間が流れると共に迫る包丁に驚きながらも
素早く手刀を放ち、全ての包丁を迎撃した。

ほむら「これも駄目……それなら」

めがイナズマ「させねえよ暁美ほむら!『時止め禁止』」

ほむら「時間を……止められない……?」

これこそがイナズマの持つ、魔法とは別の固有能力『言霊』である。
その能力は死んだ人間は生き返らせることは出来ないが
永眠した人間を復活させることが可能なほど強力な能力である。

めがイナズマ「うぎゃあああ!!!」

突如、頭が割れるような激痛がめがイナズマを襲った。
ほむらの時間停止の例と同じく、めがイナズマにも能力に制限が架せられていたのだ。それは言霊の効果によって、効力と負担がかかるというものである。

例としては

喋るな→比較的リスクが少なく効力も長い、負担が低め
魔法を使うな→リスクが大きく効力が短い、負担が高め
自殺しろ→殆ど成功しにくい、下手すれば自滅するほどの負荷

なぜこんな制限が付けられたのか
だって一般人がどう足掻いても強者に絶対勝てないバランスだと面白くないじゃん

ほむらの魔法は時間停止が使える代わりに
基礎スペックが相当低くされた一芸特化である。
そんなほむらの唯一の長所である時間停止を無効化させたことによって
めがイナズマへ支払われる代償はとても大きかった。

めがイナズマ「いだだだだ!!」

耳から血を流しながら悶絶するめがイナズマを見ながら
ほむらはサブマシンガンを取り出した。

ほむら「少し痛い目を見てもらうわよ」

ほむらは無表情のままサブマシンガンの引き金を引いた。
最初は殺さない、まずは手足を撃ち抜いて大人しくさせて情報を吐かせてから
その後で息の根を止めればいい。

めがイナズマ「そう簡単にやらせるか!」

激痛を必死に耐えながら身体を起こして、必死に走った。
何発か被弾したが急所には当たっていないので気にしない。

ほむら「逃がさない!」

めがイナズマ「また遊んでやるよ!せいぜい長生きするんだな」

窓ガラスをぶち破って、めがイナズマはそのまま外へと逃走していった。
追いかけようにもほむらの身体能力では、とても追いつける速さでは無かった。

ほむら(まどかを見つけられるチャンスが……残念だけど自力で探すしか無いわね)

後悔して立ち止まっている暇は無い。
素早く他の施設へ移動して情報を集めなければいけない
そう思考を切り替えて行動を開始した。

めがイナズマ「……頭痛は治まったか。どうやら言霊はあまり使わない方がいいな」

ほむらから離れたことで言霊の効力が切れ、負荷が消えためがイナズマは
ディバッグの中にあるペットボトルの水を飲みながら一息つく。

めがイナズマ「戦うなら格闘メインで戦えってことか……」

めがイナズマ「まあいっか 闘争は実力がある程度拮抗していた方が楽しめるからな」

めがイナズマ「それにしても残念だったなAIBO お前の大好きなほむらは俺達の事を知らないってさ」

あすみの魔法によって意識が眠りについているイナズマに向けて
めがイナズマは愉快そうに同情の声をかけていた。

今日はここまで

書いてて思ったけど台詞の後に半角カタカナは入れない方がいいのかな?
描写が分かりやすく伝わるなら入れようかと思っている

台詞の例として

あすみ「このロワの参加者は原作出典だから全員、オリキャラを知らない設定なんだって」ネタバラシ

ホムラー「それじゃ……ほむらは俺のことを覚えていないのか……」ションボリ

イナズマ「酷いな ほむらと俺は相思相愛なのに」ガッカリ

男「俺は色んなルートがあるから最終的に魔法少女全員とSEXするんだ」ドヤァ

イエスマン「私もほむらや杏子と一つ屋根の下に住んでいて順調にフラグが建っていましたのですが…」ザンネン

康也「俺もすっげーモテモテで」ミエッパリ

あすみ「康也ダウト」ウソハダメダヨ

Eー3洞窟内部 AM9:30~

織莉子(……ここに来てからかなり歩いたと思うけど、なかなか出口が見つからない)

織莉子(まるで迷路ね 早くキリカを見つけないと……)

洞窟内に飛ばされた織莉子は外に出る為に歩き続けたが
RPGゲームのダンジョンの如く、余りにも複雑な地形であった為に
なかなか抜け出せずにいた。

織莉子(さっきから未来を視ようとしても、風景に霞がかかったかのように不鮮明でよく視えない……)

織莉子(とても嫌な予感がする……インキュベーターの目的も不明、情報を集めなければ)

考え事をしながら歩き続けると、大広間へと抜けた。
そこには豪華な装飾で施された大きな宝箱を見つけた。
ゲームで言えばゼルダの伝説で重要アイテムが入った宝箱のような

織莉子「これは……罠かしら?……その線は薄いわね」

インキュベーターは魔法少女達による殺し合いを望んでいた。
毒やトラップによって殺し合う前に命を落とさせようとはしないはず
そう推測した織莉子は宝箱に手を付け、恐る恐る中身を確認した。

『コングラッチュレーション コングラッチュレーション おめでとう……おめでとう……お宝発見おめでとう……』

織莉子「!?……なんなのこれは?」

宝箱の中から機械音声による祝福の声が鳴り響く。


『発見者である貴女には、この数々の道具を差し上げます どうぞ存分にお使いください グッドラック 』

織莉子「……つまり、この道具を使って殺し合いをしろと言いたいのね……」

宝箱の中身を見てみると、そこにはロケットランチャー、怪しげな仮面、グリーフシード×3、三粒の豆が入った袋、紫色の水晶の破片が二つ入っていた。

『お帰りはこちら、宝箱の背後の部屋にあるスイッチを押してください』

織莉子「こんな物、持ちきれないわ」

『ご安心ください、ディバッグに収めれば重量を気にせずお持ちいただけます』

織莉子「……本当ね これも魔法かしら?」

明らかにディバッグより大きいロケットランチャーもすんなり入れることが出来た。
特に重さも居れる前とは、さほど変化がない。

その後、音声の通りに宝箱の背後にある部屋へ入ると緑色のスイッチが壁に付いており
スイッチを押すと薄暗かった風景が一瞬にして太陽の明るい外へと変化した。
あのスイッチはワープ装置を作動させる物だったようだ。

織莉子「……ふう、やっと外に出られた」

織莉子は元より、殺し合いで生き残るつもりはなかった。
ただ世界を破滅させる一人の少女、鹿目まどかを抹殺さえすれば織莉子の目的は叶うのだから
その目的の為に、無関係な人間の命も奪ってきている。
それだけの罪を重ねて、のうのうと生きていくつもりは端からなく
殺し合いとは関係無く、まどかの死後は自ら命を絶つ気でいた。

強力な道具を与えられた織莉子だが、はたしてキリカのいない状況で目的を果たせるのか否か……


宝箱に入っていたアイテム

『ロケットランチャー』出典 現実
『グリーフシード×3』出典 まどか☆マギカ
『石仮面』出典 ジョジョの奇妙な冒険
『仙豆×3』出典 ドラゴンボール
『四魂のかけら×2』出典 犬夜叉

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