男「あ、先輩じゃないっすか」(123)

先輩「む、またキミか」

男「奇遇すっね こんなところで」

先輩「昼時の購買で会うことがキミにとっては奇遇なのか?」

男「そりゃあもう、俺と先輩が出会う……運命の邂逅じゃないっすか!」

先輩「運命ということは奇遇ではないのでは?」

男「ハッ!?」

先輩「アホ」

男「それはともかく、今度の日曜あいてますか?」

先輩「嫌だ」

男「俺まだ何も言ってな―――」

先輩「どうせ次に出てくる言葉は『今度デートしましょうよ、先輩』に決まってる」

男「分かってるじゃないっすか!ま、まさかアンタジョセフ・ジョ―」

先輩「今月だけでもう四回目だからな」

男「チェッ、連れないなー」

先輩「言ってるだろう、私はキミと付き合う気はないと」

男「全く?」

先輩「全くだ」


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男「どうしても?」

先輩「どうしてもだ」

男「天地がひっくりかえっても?」

先輩「例えお互いの性別が入れ替わってもだ」

男「……」

先輩「フン、わかったらサッサと教室に戻ってろ」

男「……」ショボン

先輩(ちょっといいすぎたか?)

男「でもホントは?」

先輩「しつこいぞ!」

ほーかご
下校中
先輩「まったく、奴もめげないものだな」

女友「アハハ、いいじゃない健気で?」

先輩「友はどうしてそんな楽観できるんだ?もしアイツにストーカーでもされたら」

女友「そんなこと男君はしないよ」

先輩「し、しかしだな」

女友「心配性だなぁ」

先輩「むー」

先輩(別に私だってあいつが嫌いなわけじゃないが、あいつからは真剣さが感じられん)

先輩(まぁ、真剣に取り合ったところで好転はしないだろうがな)

男「今日もダメかぁ」

男(先輩に惚れたのはかれこれ二か月前)ホワンホワン

二か月前
ほうかご

男友「おい、男!武道場行こうぜ!」

男「どうした、いきなり?」

男友「剣道部と薙刀部が一騎打ちだってよ!」

男「なんじゃそりゃ?」

男友「いいから来いって!」グイグイ

男「わかった!わかったから引っ張るな!」

武道場

ガヤガヤ

男「すげえギャラリーだな」

男友「そりゃあ世紀の一戦だからな」

男「いや、大袈裟だろ」

ギャラリーA「それがそうでもないんだな」

男「……誰?」

男友「しらん」

ギャラリーA「うちの高校の剣道部と薙刀部はどちらも全国レベルの実力がある」

男「無視かよ」

ギャラリーA「しかもその部長同士は共に個人戦ベスト8以上の実力者」

ギャラリーA「あながち世紀の一戦というのも間違っていない」

男友「説明ども」

ギャラリーA「ふふ、構わんさ」ドヤァ

男(ヤンキー漫画みてえな人だな)

ギャラリーB「おい!二人とも出てきたぞ!」

剣道部部長(以下剣長)「ちゃんと来たか、てっきりビビって逃げるものかと思ってたぜ」

先輩「なぜ負けもしない挑戦から逃げる必要があるんだ?」

剣長「あ゛?あんま舐めたこと言ってんじゃねえぞ?今なら泣いて謝れば許してやらねえこともねえが」

先輩「フン、貴様こそあとでこの観衆の前で恥をかいてもしらんぞ」

剣長「へ、泣き顔にしてやるよ」

弓道部男子(以下 弓男)「この一戦、公平を期す為に第三者である僕が審判を務めさせていただきます」

男「なぁ男友」

男友「ん?」

男「なんでこんなマンガ見たいな展開になってるの?」

ギャラリーA「気になるか?」

男「え?ま、まあ」(まーたこの人かよ)

ギャラリーA「この高校には武道場は一つしかないし、体育館やグラウンドは他の部活が使っている」

ギャラリーA「お互い実力の持つ剣道部と薙刀部はこの武道場をできるだけ使いたい」

ギャラリーA「ならば実力のあるものが勝ち ということにすればいいだろう」

ギャラリーA「そこで今回の対決さ」ドヤァ

男「は、はぁ どうも」

ギャラリーB「おい!勝負が始まるぞ!」

弓男「それでは……始めッ!」

剣長「うぉら!」ブンッ

シュン

先輩「クッ」パァン

剣長「まだまだ!」

ギャラリーB「な、何ぃ!あの体勢から突きを繰り出すだとォ!」

先輩「だからお前は詰めが甘いんだ」

ビュン

ギャラリーB「と、跳んだァ!」

ギャラリーA「ぬう、あの技は……」

ギャラリーB「知っているのか雷電!」

ギャラリーA「まさに飛寿有拳!」

飛寿有拳
古代インドの山奥に住むある民族は戦争が始まるとその民族音楽で士気を高め、
さらにその独特のリズムで相手を翻弄し敵を退け現在も山奥に生き残っていると言う。
その跳躍技の効果により長生きもすることから飛寿有拳と呼ばれた。
その戦いの際に男たちはこぞって自らを美しくしようと煌びやかに自身の体を彩ったという。
この技が現在の音楽「ヴィジュアル系」の祖となっているのは言うまでもない。
民明書房『美しき戦闘部族』より

剣長「な、何ィ!」

スパァン!

剣長「ぐあ」バタ

弓男「」

先輩「審判何をしている」

弓男「ハッ!勝負有り!」

スゴカッタナー
センパイサンカッコイイ
アノヒトキレイダナ

男「なぁ、男友」

男友「なんだよ?」

男「あの先輩の名前何ていうの?」

男友「女先輩のことか?」

男「そっか、女先輩っていうんだ」

男友「どうした?」

男「惚れた」

男友「は?」

男「惚れた」

ホワンホワン

男「あれからしょっちゅう声かけてみてるけど、全然響いてないんだよなぁ、告白もしたのになァ」

けふはここまで

反応があったら続けたい

薙刀の方が有利なんじゃね
まあゲームの知識だけど

>>21
その辺は男と女の差みたいな?

翌日

男「ということで作戦会議だ」

男友「お前、ホント必死だな」

男「ガチ惚れだからな」

男友「まぁ、お前のそういうとこ嫌いじゃないけど」

男「あ、ホモは勘弁なんで」

男友「ちげーよ!で、今まではどんなデートに誘ったんだ?」

男「えーっと、カラオケ、遊園地、映画、昨日は買い物に誘おうろしたけど何にも聞いてくれなかった」

男友「先輩の好きな物とかわかんねーの?」

男「聞こうとしたけど誤魔化された」

男友「あの人交友関係も少なそうだしな」

男「そうなんだよ、せめて趣味とかだけでもわかれば」

男友「よっしゃ、ここは一つ男の為に一肌脱いでやるか」

男「マジか!」

男友「一晩待ちな、新鮮な情報仕入れてきてやるぜ」ドヤァ

男「お願いします!」

男友「おう!」

お昼

男「せーんぱーい」

先輩「キミもしつこいな」

先輩「デートなら行かない」

男「デスヨネー」

先輩「大体、どうして私なんだ?他にいい女なんていくらでもいるだろ?」

男「いません」キッパリ

先輩「は?」

男「俺にとって先輩がベストオブいい女です」

先輩「な///」

男「先輩以上の人とかいまはまず考えられません」

先輩「キミは時々本当に……」

男「惚れた?惚れちゃった?」

先輩「一ミリも」キッパリ

男「ヒデブッ」

先輩(だがまぁ、一nメートルくらいは動いたかもな)

放課後

女友「また男君にデートに誘われたんだって?」

先輩「あいつも本当にめげないな」

女友「それだけ真剣なんじゃないの?」

先輩「真剣だったらあんなにヘラヘラとデートに誘うか?」

女友(照れ隠しだろうな~、あえて何も言わないけど)

翌日


男友「男よ、俺に感謝したまえ」

男「情報が手に入ったのか!?」

男友「おうよ!いやぁ苦労したぜ そのせいか喉が渇いたなァ~」

男「お前……まぁ、それで先輩の情報が聞けるなら」

男友「いやぁ、話が早くて助かるぜ 自販機行こうぜ」

…………
……

男「で、どんな情報だ?」

男友「それがよ、実はかなり意外な情報が手に入ったんだ」

男「意外?」

男友「おう、まずあの人の趣味なんだが」

男「あぁ」ゴクリ

男友「あの人は……野球が好きらしい」

男「は?」

男友「どのチームのファンかまでは把握できなかったが、これはさる信頼筋からの情報だ、間違いない」

男「野球って バットとボールの?」

男友「あとはグローブとスパイクだな」

男「ヘルメットもいるな」

男友「その野球だ」

男「意外なんてもんじゃねえな」

男友「そして情報2!」

男「」ゴクリ

男友「先輩は、甘いものが好きらしい」

男「甘いもの?」

男友「特にパフェと駄菓子には目がないとか」

男「そりゃあまた信じがたい情報だな」

男友「まぁ、あの先輩が蒲焼さん太郎とか食ってるのは想像できねえ」

男「いや、そんな先輩もアリだ」

男友「あっそ」(こいつマジで病院連れてった方がいいんじゃね?)

男「いよぉし、早速今日は野球に誘うぜ!」

けふもここまで
一回一回は短いかも
時間があったら沢山書くっす

お昼
男「先輩!」

先輩「行かない」

男「おっと、今日は行かせませんぜ!今日は先輩の興味をそそること間違いなし!」

先輩「随分な自身だな」

男「さっきスマホから予約したこの券で二人で行きましょう」ビシィ

先輩「画面が小さくて見えん」

男「ハッ!?ならこれでどうでしょう」カクダイ

先輩「ん?読売ジャイアンツ対福岡ソフトバンクホークス?」

男「先輩が野球好きなのをさる信頼筋から入手しました!」

先輩「っ!お前、どこでそれを?」

男「いいじゃないですかそんな事、それよりも行きましょう!」

先輩「……いやだ」

男「!?」

先輩「野球好きがばれたのは意外だが、そんな組み合わせじゃ絶対に行かん」

男「な、なんで?」

先輩「よりにも寄って私の嫌いな球団を二つも持ってきて見に行こうというのが間違っているのだよ」

男「そ、そんなぁ」ショボボン

先輩「ふん、わかったら帰るんだな」

男「」ガックシ

放課後
女友「えぇ~!女ちゃん野球断ったの!?」

先輩「当たり前だ、あいつと行って何が楽しい?」

女友「酷い言いようだね……」

先輩「しかも読売とソフトバンクなんて絶対に行くもんか!」

女友「でも、ちょっと酷くない?」

先輩「何が!?」

女友「男君はお金かけて誘ってくれたのに即お断りとか」

先輩「なら私に好きでもない試合を好きでもないやつと見に行けと?」

女友「う~ん、じゃあこういうのはどう?」

先輩「?」

翌日
もーにんぐな教室
男友「で、やっぱりダメだったと」

男「どこがダメなんだ……」

男友「その言い方だと多分球団の問題だろうな」

男「俺、野球は根本的なルールしかしらねーぞ」

男友「ホークスと巨人なんてセ・パの人気球団なのになぁ」

男「どうして、きっとあの二つの球団ではダメな理由があるんだろう」

先輩「おい、男はいるか?」

男「この声は……先輩!?」

男「先輩!俺に会いに来てくれるなんて……俺はもう死んでもいいです」

先輩「そのまま屍になって二度と誘ってこなければいいのだが」

先輩「それより、昨日断った件を女友に言ったら叱られてな」

男「じゃあ!」

先輩「その試合は絶対に行かない!」

男「」

先輩「だから……私の好きな球団のチケットを持ってこれたら一回ぐらいは見に行ってやろう」

男「マジっすか!」

先輩「ただし一回だけだぞ」

男「やったー!」

放課後

女友「で、結局は一緒に行くつもりだと」

先輩「か、勘違いするな!タダで野球が見れるんだぞ!そのためだ」

女友「はいはい」(これは若干 脈ありだぞ男くん)

男家

男「しっかし、先輩が好きな球団か……やっぱり強いチームだろうなぁ」

男「そうなると阪神とか中日、日ハムとかか……」

男「いや、待てよ……ソフトバンクと巨人に恨みがあるっぽいんだろ……まさか」

ってかんじで先輩が好きな球団はもちろんあそこです

続きはまた近いうち

ねくすとでい。
お昼

先輩「で?わかったか?」

男「ふふふ、俺を見くびってもらっちゃあ困りますぜぃ」

先輩「いいから早くしろ」

男「先輩が好きな球団はズバリここだぁ!」ビシィ

横浜DeNAベイスターズ対北海道日本ハムファイターズ

先輩「……ふむ、なぜそう思った?」

男「先輩は言ったすよね?ホークスと巨人は絶対に嫌だと、つまり恨みがある」

男「そして野球についてそんなに詳しくない俺でも知っている二球団に共通すること!」

男「それは!移籍っす!ホークスは内川が、巨人には村田がそれぞれ移籍した!」

男「いわゆる、横浜を出る喜びってやつです!」

先輩「なるほど……正解だ約束通り一緒に行ってやろう」

男「やったーーー!」ガッツポーズ

別の日

男「今日は待ちに待った先輩との野球デートだぁ!」

男友「お、おぅ元気そうでなによりだ」

男「というわけで今日の掃除を……」

男友「わーってるよ、今度変われよ?」

男「すまん!恩にきる!」

男「じゃあ行ってくる!」

男友「気をつけろって聞こえてねえな」

駅前
男「そろそろかな?」

先輩「待たせたな」

男「あ!先輩お待ちしてま……した?」

先輩「ん?どうした?」

男「い、いえ」

男(ヤベーよガチだよ、ユニフォームと帽子とメガホンしかも首にはタオルて……)

先輩「ほら、行くぞ!」

男「は、はい!」

横浜スタジアム

『四番ファースト……トニィ・ブゥゥゥゥゥランコぉ!』

ワーーー!ワーー!

男「始まったすね」

先輩「ブランコだ!今日も頼むぞ!」

男「あ、あれ?人違い?」

先輩「何を言ってる?あ、SHOW!SHOW!」

男「……先輩って」

先輩「ん?」

男「ホントに野球好きだったんですね」

でぃーえぬえーファンな先輩
勝てないチームを応援する先輩
可愛いだろ?
なぁ?そう言ってくれよ!

#すきな文字列

な「#」つけ忘れてる

>>55
こういうこと?

先輩「野球というよりも、このチームが好きなのかもな」

男「え?」

先輩「いや、何でもない」

先輩「さぁ!応援するぞ!」

男「はい!」

ホームランホームランブランコ!
カットバセーノリヒロ!

しあいしゅうりょう

男「いやぁ、いい試合でしたね」

先輩「あぁ、ホントだ!あそこから五点も追い上げるとは!」

男「よろこんでもらえて何よりっす」


改札

男「それじゃあ、俺こっちなんで」

先輩「あぁ、……男」

男「何すか?」

先輩「今日は……ありがとう」ボソボソ

男「え?」

先輩「何でもない!また学校で」

男「え?ちょ、先輩?ない言ったんすかぁ!?」


学校

男友「それで?今日はどうするんだ?」

男「甘いもの作戦だ」

男友「まぁ、どうせ甘い物で釣って二人で出かけるだけの作戦だろ」

男「き、貴様、どこでそれを?」

男友「普通に考えれば解るだろ」

男「グヌヌ」

男友「……わかった、掃除は変わってやる 代わりに明日の昼飯おごれ」

男「ありがとう!お前は親友だ!」

男友「改めて言われるとキモいな」

男「そう言うな!」

お昼

先輩「で?今日は何の用だ?」

男「ならずやに行きましょう!」

先輩「は?」

男「近くにできた喫茶店です!なんでも甘いものがすごい美味しいらしいです」

先輩「甘い……もの?」ピク

男「特に和風系の奴がおいしいとか」

先輩「」ピク

男「どうですか!?」

先輩「行かない」

女友「行こうよ~女ちゃん」

先輩「女友!?どこから?」

女友「最初からぁ……ねぇ男くん 私もいいかな?」

男「いいっすよ」(まぁ、二人で行って会話が弾まなかったらあれだし……ホントは二人がいいけど)

先輩「む~、仕方ない 女友がいくのなら私も行こう」

男「しゃー!」

今日は終わりでヤンス

ならずやの名前は某ギャルゲからだけどそのssってわけじゃないから

ならずや
店長「いらっしゃーい」

男「えっと、三人っす」

店長「お好きなところへどうぞ」

ガタガタ

店員「ご注文はお決まりですか?」

男「俺はこの抹茶黒ゴマアイス」

先輩「私は特製宇治金時パフェを」

女友「私は……」
ピリリリリ

女友「あ、ごめん」

女友「もしもし?どうしたの?」

女友「え?それ本当!?……大変!すぐに戻るわ!」
ピ

女友「というわけで私はちょっと急用ができたので帰ります」

先輩「な!?」

男「」ガッツポーズ

女友「それじゃね」

アリガトーゴザイマシター

先輩「あ、おいちょっと待て!」

男(女先輩……あなたの雄姿は忘れません)

店員「じゃあ、ご注文の品は以上で?」

男「はい、お願いします」

先輩「……仕方ない、食べたらすぐ帰るぞ!」

男「はーい」

数分後

店員「こちら抹茶黒ゴマアイスでございます」

男「うっひょー、うまそう」

店員「こちらが特製宇治金時パフェです」

男「そっちも美味そうですねえ」

先輩「うむ」

男「それじゃあ、いただきます」パクパク

男「!」

先輩「ど、どうした?」

男「う」

先輩「う?」

男「ゥ ン ま あ あ ~ い っ!!!」

先輩「!?」

男「こっこれはああ~~~っ この味わあぁ~っ
サッパリとした抹茶に黒ゴマの程良い苦み部分がからみつくうまさだ!
黒ゴマが抹茶を! 抹茶が黒ゴマを引き立てるッ!
『ハーモニー』っつーんですかあ~ 『味の調和』っつーんですかあ~っ
たとえるならサイモンとガーファンクルのデュエット!ウッチャンに対するナンチャン!
高森朝雄の原作に対するちばてつやの『あしたのジョー』!…つうーっ感じっスよお~っ!」

先輩「!!!!!!!??????」

先輩「お、男?どうしたんだ?」

男「は!?俺は今何を!?」


男「は!?俺は今何を!?」

先輩「いきなり人が変ったようだったぞ……」

男「お、俺もトニオさんの店に行った気分っす」

先輩「と、とにお?」

男「なんでもないっす」

先輩「それじゃあ私もいただこう」

先輩「」パクパク

先輩「!!!」

男「どうですか?」

先輩「これは……美味い」

男「でしょ?」

先輩「お前にしてはいい店選びだ」

男「それは何よりっす」

食後

先輩「それじゃあ、行こうか」

男「うぃっす」スタスタ

先輩「あ」

店員「お会計1,800円になりまーす」

男「はい、丁度っす レシートいらないんで」

店員「ありがとうざっした」

先輩「お、おい」

男「さ、行きましょう先輩」
ガチャ
先輩「自分の分くらい払わせろ」

男「ダメっす」

先輩「いいからレシート見せろ!」

男「貰ってないっすよ、それに俺が誘ったんだから俺に奢らして下さいって」

先輩「むぅ……」

男家

男(さーて今度は何に誘おうかなぁ……そういえばこの前は買い物誘おうとしたけど聞かずに断られたんだよなぁ)

男「もう一回誘ってみるか」

剣道部対薙刀部の戦いの翌日

男「あ、あそこにいるのは……女先輩!」

先輩「カレーパンは昨日頼んだからなぁ……焼きそばという気分でも……」

男「あ、あの」

先輩「ん?キミは?」

男「女先輩っすよね?」

先輩「あぁ、女はわたしだが、何か用か?」

男「あの、昨日の剣道部との戦い見て一目惚れしたっす!今度デートに行ってくれないっすか!?」

先輩「は?」

男「お願いします!」

先輩「……すまんが、キミの気持ちには答えられない」

男「好きな人がいるんすか?」

先輩「そういうわけじゃないが」

男「じゃあ、また誘うんで考えといてください!」シュタタター

先輩「あ、おい!」

翌日
学校 購買前

男「先輩!買い物に行きましょう!」

先輩「む、どうした急に」

男「手早く言えばデートに行きましょう!」

先輩「……なぜ君は学習しない?」

男「恋は一途なもんっす!」

先輩「……まぁいい 丁度私も欲しい本があったところだ」

男「」

先輩「お、おい?」

男「やったーーーーーー!」ガッツポーズ

先輩「馬鹿!そんなにはしゃぐな!」

男「じゃあ、今日俺授業終わったら教室に迎えに行くんで!」シュタター

イヤッタゼェイ!

先輩「やれやれだな」

放課後
男「つーわけで……ね?」

男友「ハイハイ、委員会代わりに出とけばいいんですね」

男「話が早くて助かる」

男友「乗りかかった舟ってやつだ、こうなったら最後までお前の事応援してやるっての」

男「……心の友よォォォォ!」

???「おい!男はいるか!」

男「へ?」

ギャラリーA「む、あれはまさに」

ギャラリーB「女先輩」

先輩「早くしろ!置いてくぞ!」

男「は、はい!」

男友(あいつら俺らのクラスだったのかよ)

>>78>>74の翌日

てか見てる人いるー?

いるよ ノシ
おつ

古本屋

男「先輩の欲しい本ってなんですか?」

先輩「あった、これだ」

男「料理本っすか?」

先輩「あぁ、いままでは和食しか作らなかったんだが、最近は洋食に興味をもってな」

男「あ、俺も料理ならできるっすよ」

先輩「どうせフライパン料理なんじゃないか?」

男「どうせとは何事っすか!フライパン料理だって立派な料理っす、主に高校生の!」

先輩「ていうかお前一人暮らしなのか?」

男「違うッスよ 父ちゃんは単身赴任いねーし母ちゃん仕事でなかなか帰ってこねーから姉貴と二人っす 姉貴と交代で飯作ってます」

ピリリリリリ

男「言ってるそばから姉貴からかかって来たし」

男「どうした、姉貴?」

『どうしたぁ?じゃない!今日も生姜焼きだったらアンタ許さないからね!』

男「な!生姜焼きって言ったら男の定番料理じゃん!」

『二日に一回生姜焼きなんかありえねーつってんだよ!』

男「だって豚肉が父ちゃんから送られてきたし……」

『生姜焼きだけが豚肉じゃないでしょうが!』

男「お、生姜と『でしょうが!』を掛けたのか!上手いねぇ姉貴!」

『その口、生姜焼きすら食えない口にしてあげようか?』

男「生姜焼き以外ね分かったー」

先輩「……お前の家の食生活が分かった」

男「先輩……助けて下さい」

先輩「……しかたない、豚しゃぶにでもすればいいんじゃないか?」

男「作り方知らない……」ウルウル

先輩「あーもう、わかった!お前の家で作ってやるよ」

男「ま、マジっすか!」

先輩「作ったらすぐ帰るぞ」

男「ヤッターーーー!」

先輩「あと変な事言ったりしたら帰る」

男「わ、わかりました」

次回!ドキッ先輩まさかの男宅訪問!?
さ~て次回もサービスサービスぅ
>>82 ~ >>84 反応ありがとう マジ一人語りになってると辛くなるからさ……

男宅

男「ただいま~」

姉「遅い!ってそっちの子は?」

男「えっと、女先輩」

先輩「どうも、男クンの……私はお前のなんだ?」

男「とりあえずお友達ってことで?」

姉「もしかして、カノj 先輩「いえ全く違います」

男「即答!?」

先輩「ちょっと後輩の世話を焼きに来ただけです」

姉「ふーん……ま、いいわ」

豚しゃぶ作りなう

先輩「あとは素材を入れて煮込めば終わりだ」

男「残念なほどになんのイベントもありませんでしたね」

先輩「イベント?」

男「料理中に手と手が触れ合い……『あっ』みたいな!みたいな!?」

先輩「帰るぞ」

男「わあああ!待って下さいよ一緒に食べましょうって」

先輩「誘ってくれるのはありがたいがそういうわけにもない」

姉「まぁまぁそう言わずにね」

男「姉貴もこう言ってることだし」

先輩「」腕時計チラ

先輩「……まぁ、大丈夫だろ」ボソ

男「先輩?」

先輩「わかった、食べたらすぐ帰るがな」

男「ヤリィ!」

姉「ほら、さっさと食べるわよ」

男「はーい」

姉「クゥ~! やっぱ鍋物とビールってのはいいもんね!」

男「姉貴この前もそれ揚げ物で言ってた」

姉「いいのいいの!あんたも飲めば?えーっと女ちゃん?」

男「俺まだ学生だし」

姉「おめえにゃあ聞いてねえ」

先輩「い、いや私も学生」

男「すみません、いつもよりハイペースで飲んでるんで……絡んできてるっす」

先輩「いや、たまにはこういう賑やかな夕食もいいものだ」

男「先輩?」

姉「いいから飲めって!」グイグイ

先輩「!?」ゴキュゴキュ

男「あ!バカ姉貴!」

先輩「」バタンキュー

男「せんぱぁぁぁぁぁい!」

数時間後

先輩「ハッ!?」

男「あ、おきたっすか?」

先輩「男!今何時だ!?というかどこだ!?」

男「あちゃー、完全に記憶ねえか ここ俺んちっす 時間は十一時くらいかな?」

先輩「じゅうい!?」

男「どうしたんスか?」

先輩「まずい……門限が」

男「え!?」

先輩「どうしよう……」

男「何時なんすか!?」

先輩「……十時半」

男「ウソでしょ……」

ピンポーン

先輩「」ビクッ

男「こんな時間に客?」

先輩「あ、あぁ マズいこの状況は……」

男「は~い……えっとどちら様?」

???「夜分遅くに申し訳ありません わたくし、女祖母ともうします……こちらに孫が居るはずなのですが?」

男「孫って……あぁ!女先輩か!せんぱ~い!家族の方がきてますよ!」

先輩「……」トボトボ

女祖母「……」パチンッ!

男「な!?」

先輩「……申し訳……ありません」ヒリヒリ

女祖母「この大馬鹿者!こんなどこの馬の骨とも知れない者の家で何をやっていたのです!」

先輩「……申し訳ありません、おばあさま」

女祖母「あまつさえこの臭い……酒ですね?」

男「あ、あの違うんです!俺の姉貴が!」

女祖母「黙りなさい!これは我が家の問題です!」

先輩「すまないな……迷惑をかけた」

男「……先輩」

女祖母「あなた、いいですか?今後一切、孫には近づかないでください!」

男「え?」

女祖母「いいですか?今度近づけばあなたの家ごと潰すので覚悟しておきなさい!」

男「ちょ、ちょっと」

女祖母「女、早く乗りなさい」

先輩「はい、おばあさま」

バタン
ブロロロロロ

男「え?どういうこと?」

反応ありがとう!
ホントに安心書けるわww
次回 てかこれ姉貴が100%わるいんじゃね?
さ~て次回もサービスサービスぅ!

ミサトさん懐かしいなww

男「おいアホ姉貴!」

姉「うるさい、疲れて眠いんだ静かにしてくれ」

男「お前のせいで先輩がなんかピンチっぽいんだぞ!」

姉「え?」

男「カクカクシカジカ マルマルウマウマ」

姉「……マジ?」

男「おおマジだクソ姉貴」

姉「うわー、えーちょっ、マジで?」

男「マジだ」

姉「それはマズイ……かなりマズイ」

男「明日にでも謝りに行きやがれアホ姉貴」

姉「……男」

男「ん?」

姉「……ごめんなさい」フカブカ

男「…………」

姉「今回は100パーあたしが悪い 明日謝りに行ってくる」

男「たく、俺も一緒に行くよ」

姉「すまん」

翌日

男「土曜日ってのは幸いだったな」

姉「仕事が午前だけで良かった」

男「女友さんから住所聞いたし、謝罪の品も持ったし、よし、行くぞ」

姉「あぁ」

先輩宅

男「純和風な豪邸だな……」

姉「あの子っぽい」

ピンポーン

ギイイイイ

女の人「はい どちら様ですか?」

男「は、初めまして女さんの後輩で男って言います、こっちは姉です」

女の人「はぁ」

姉「昨日は大変ご迷惑をおかけしました、もしよろしければ女さんい会わせて 女祖母「帰りなさい」

男「!」

女祖母「女中、屋敷に戻りなさい」

女の人(女中)「はい、奥様」

女祖母「わたくしは、昨日行ったはずです 二度と近づくなと」

姉「ですからお詫びに……」

女祖母「悪いと思うのなら二度とここに近づかないことです!」

バタン!

姉「……どうしよう」

男「……」

月曜日
学校

男友「おーっす ってどうした凄え落ち込みようだな」

男「そうか?」ズーン

男友「おう、お前の背後に死神が見える」

男「ん」

男友「その背後の……男、お前新手のスタンド使いか?」ジョジョダチー

男「スマン、今はそういう気分じゃないんだ」

男友「そうか、……まぁ気が向いたら相談してくれ」

男「ありがとな」

放課後

男(結局、購買にも 先輩いなかったな)
ブルルルル

着信:女友
ピ
男「もしもし」

女友「あ、男くん?まだ学校にいる?」

男「一応いますけど」

女友「いまから、ならずやに来て できるだけ早く」

男「え?」

女友「いいから!」
ピ

男「切られた……」

サボってごめん

まだ待ってくれてる人がいたらホントに感謝だわ
次回分はこんなにかかんないと思う
早けりゃ明日だ
>>108
次回予告と言ったらミサトさんじゃん!

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