P「幸子の声が思ってたんと違う…」 (46)

——事務所


幸子「ふふーん、カワイイボクが今日も来ましたよ!」ガチャ

P「…」

幸子「って、プロデューサーさんだけですか」

P「…違う」

幸子「へ?」

P「幸子の声が思ってたんと違う…」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1368276770

幸子「なんですかいきなり…」

P「ん? あぁ幸子、いつの間に」

幸子「今きたばかりですけど…それで、いきなりどうしたんですか?」

P「いや…今回のガチャ、幸子SR化しただろ」

幸子「えぇ、まあボクはカワイイので当然ですが!」

P「それで声もついただろ?」

幸子「そうですけど、それが何か?」

P「違うんだよ…」

幸子「はい?」

P「幸子の声が想像と違うんだよ」

幸子「はぁ…」

P「分かるか? このもやもやした気持ちが!」

幸子「一ついいですか?」

P「なんだ?」

幸子「今までずっと、ていうか今もボクの声聞いてるじゃないですか」

P「それは言っちゃいけない」

P「俺の想像ではな、なんというかもっと低いんだよ」

幸子「声のトーンとかそういうのがですか?」

P「そうだ、やっぱりボクっ娘と言うと自然と少し低めの声を思い浮かべるからな」

幸子「うーん、わからなくもないですけど」

P「具体的に言うとアルル・ナジャの声をイメージしてた」

幸子「あれ、アルルの声ってそんなに低くない気がするんですけど…」

P「ぶっちゃけボクっ娘って時点でまずアルルの声が浮かぶ」

幸子「ダメじゃないですか」
 

P「まあとにかく、なんというか漠然としたコレジャナイ感がだな…」

幸子「ていうかCD化の時点で声優さん決まってたじゃないですか

    えーと、竹達さんでしたっけ?」

P「あぁ、あずにゃんとか俺妹の高坂桐乃とかの人だな」

幸子「ちょっと例が少なくありません?」

P「ぶっちゃけ声優あんま詳しくない、詳しくはググレカス」

幸子「グダグダじゃないですか!」

幸子「プロデューサーは声優発表された時には竹達さんの声は知ってたんですよね?」

P「まぁ、けいおんとか全部じゃないけど少しは見てたし」

幸子「だったら今回の声も少しは予想できたんじゃないですか?」

P「確かに、担当声優を聞いた時驚いたし、大丈夫か?と思った

  でも、声のトーンを低い感じにすれば割りと良い感じじゃね?とも考えたんだ」

幸子「つまり、心の準備はできてたんですよね」

P「でも、あずにゃんより低いどころか高くしてくるとは思わなかったんだ…」

幸子「でも、たかが声でそこまで落ち込まなくても…」

P「たかがだと!?」ガタッ

幸子「な、何ですかいきなり立ち上がって…」ビクッ

P「いいか幸子、声ってのはとても重要な要素なんだ」

幸子「はぁ…」

P「考えてみろ、かの歌姫美○ひばりの声がきゃりーぱみゅぱ○ゅみたいな声だったとしたらどう思う?」

幸子「絶対売れませんね」

P「福山○治が笑福亭○瓶みたいな声だったとしたら?」

幸子「ただのエロオヤジですね」

P「輿水幸子の声が小林○幸子だとしたら?」

幸子「それ名前同じなだけ…って、隠せれてませんよ!?」

P「とにかく、声ってのはとても大事な要素なんだ

 俺もISのSS結構読んだけど、実際たまたまアニメ見てみたら全然想像した声と違ってびっくりしたし」

幸子「いやそれ関係ないですし、ていうかSS読むんだったらアニメも見ましょうよ」

P「アニメ見るのだるかったんや…」

幸子「…まぁ、大体言いたいことはわかりました」

P「そうか、分かってくれたか」

幸子「でも、そういうのっていずれ慣れるんじゃないですか?

    某ネコ型ロボットアニメの今の声優も最近はあまり合わないって声は聞きませんし」

P「確かに、俺もいずれ慣れるとは思っている」

幸子「そうでしょう? だからあまり気にすることはないんじゃ」

P「だが、慣れない人もいる」

幸子「? どういう意味ですか?」

P「そもそも、俺が落ち込んでいたのは幸子の声が思ってたんと違うってだけじゃないんだ

 というかそっちはあまり問題じゃない」

幸子「じゃあ一体…」

P「幸子、某動画投稿サイトにお前の声MADが投稿されていた」

幸子「それがどうしたんですか?」

P「その時ある多くのコメントで埋め尽くされていたんだが、分かるか?」

幸子「ふふん、そんなの簡単ですよ! ボクのことカワイP「そう、声が思ってたんと違うってコメントだ」

幸子「ちょっと、遮らないでくP「このコメントが非常に多かった」」

P「つまりどういうことか分かるか?」

幸子「…ボクの声があってないって人が多いってことでしょう?」グスン

P「遮ったくらいで泣くなよ…悪かったな、ほらティッシュ」

幸子「ふんっ…でも、その人達もいずれ慣れると思いますけど」ズピー

P「言っただろう? 慣れない人もいるって…さっき幸子は

 『某ネコ型ロボットアニメの今の声優も最近はあまり合わないって声は聞きませんし』

 て言ってただろう?」

幸子「言いましたけど…それが?」

P「それはつまり少数ながらも未だに声が合わないと思っている人…つまり慣れてない人いるってことだ」

幸子「まぁ、まったく見ないわけではありませんね…」

P「あのアニメの声優も交代してもう7年たつ、それでも未だにそういう声はある

 ちなみに、そういうことをいう人をどう思う?」

幸子「正直言って、どうしようもなりませんし、いい加減言うのをやめたらとは思いますね」

P「聞き方が悪かったか、そういう人はそのアニメの事をどう思ってると思う?」

幸子「んー…嫌いなんじゃないですか? ネチネチ言うくらいですし」

P「そう、嫌いな人もいる。 だが、多くの人はそうじゃない」

幸子「?」

P「多くの人は、そのアニメのことが好きだったんだ」

P「幸子、例えばお前の行きつけのラーメン屋があるとするだろう」

幸子「はい」

P「そのラーメン屋がある日突然うどん屋になったらどう思う?」

幸子「例えおかしくないですか?」

P「まぁいいから」

幸子「そうですねー…なんだかフクザツな気分ですかね」

P「というと?」

幸子「別にうどんが嫌いってわけじゃないんですが、やっぱり好きだったものが急に変わると…」

P「そう、それと同じで今までのイメージだとか、思いとかが急激な変化によって壊されて萎える人もいるんだ」

P「それで幸子はそのうどん屋に行くか?」

幸子「どうですかね? 一度行ってみて美味しかったらまた通うんじゃないでしょうか」

P「じゃあまずくはないけどそこまで美味しくもなかったら?」

幸子「んーたまに気が向いたら行くかもしれないですね」

P「じゃあまずかったら」

幸子「そりゃあ行きませんよ」

P「だろうな…そして、それは声についても同じ事が言える」

幸子「つまり、あってると思う人は今まで通り見るし、微妙な人はたまに見るくらいで、合わなかった人は見なくなると?」

P「そういうことだ。 流石幸子だな、物分かりがいい」

幸子「ふふん、ボクはカワイイだけじゃなくカシコイので!!」ドヤァ

P「さて幸子、急だがジョジョは知っているか?」

幸子「ジョジョって漫画ですよね? 詳しくはないですけど、一応人気があるってのは知ってます」

P「そう、じゃあASBが今年の夏に出ることを知っているか?」

幸子「えーと格ゲーでしたっけ、何かの雑誌で見た覚えが…」

P「まあ簡単にいえばジョジョの全キャラ…とまでは行かないが、非常に多くのキャラが出る格ゲーだ

 そしてそのASBのPVが公開されたわけだが…その時出た多くのコメント、分かるか?」

幸子「流石にこの流れならわかりますよ…声があってない、でしょう?」

P「正解だ、このコメントが非常に多くて一時期声優を変えろだの声を撮り直せだの、まあ色々あった

 だが、それよりも俺は違うあるコメントが目に付いたんだ」

幸子「何ですか?」

P「声に萎えたからゲーム買うのやめる、ってのだな」

幸子「それってゲームには期待してたけど声が合わないから買わないってことですか?」

P「あぁ、多分その人もジョジョのことがとても好きで、ゲームに莫大な期待をしてたと思うんだ」

幸子「それでも、声だけで期待を裏切られたと感じて、そのゲームへの興味をなくしたと」

P「そうだ、それについて良いとか悪いとか言うつもりはない…だけど、そういう声もあるんだ」

幸子「…」

P「どうした幸子」

幸子「…つまりプロデューサーさんは、ボクの声が合わないからボクのファンを辞める人がいる…って言いたいんですよね」

P「…」

幸子「でもそれってどうしようもないじゃありませんか、もう決まった以上変わることはないし、ボク自身には何もできません

   それなのにボクのファンを辞めるだなんて…そんなの、あんまりですよ…」

P「幸子…」

幸子「ひっく、もしかして…プロデューサーさんも、ボクのプロデュース辞めようって考えてるんじゃ…

    …やだよぉ…見捨てないでよぉ…ボクは悪くないのに…そんな自分勝手な…」

P「幸子」ギュッ

幸子「あっ…プロデューサーさん?」

P「バカだなあ幸子は…俺がお前を見捨てるわけ無いだろ?」

幸子「プロデューサーさん…ぐすっ」

P「ほら涙ふけ」

幸子「! …ふ、ふんっ、これは嘘泣きですからね! プロデューサーさんをからかっただけです!!」

P「はっはっはっ、幸子はカワイイなぁ」

幸子「笑わないでください!」

P「幸子、お前と某アニメの違いがなにか分かるか?」

幸子「何ですか…人気とでも言いたいんですか?」

P「おいおい、そういうことじゃない…前任がいたかどうかさ」

幸子「前任?」

P「あぁ、某アニメは知っての通り大山ドラからわさびドラへ。 ジョジョもASBより前に格ゲーやOVAが出ていた」

幸子「でもボクには前任はいない」

P「そうだ、某アニメやジョジョは前任がいたからこそ皆同じイメージを持っていた、だけどお前の場合はあくまで個人のイメージであって

 公式な設定とかじゃない。 この差は意外とでかいんだ。 実際ジョジョも初めて声がついたキャラはあまり批判はなかったしな」

幸子「つまり何が言いたいんですか?」

P「実際問題そこまで気にすることはないってことさ、実際慣れるだろうし、慣れなくても声を聞かなければいい

  まあ、そんなに単純じゃないかもしれないけどな」

P「つまり、声がなんぼのもんじゃい! テメーの幸子への思いはその程度だったのか!! ということをだな…」

幸子「プロデューサーさん、一ついいですか」

P「ん? なんだ」

幸子「いつの間にかボクが声があってないって言われることに悩んでるみたいになってますけど

   最初に言い出したのはプロデューサーさんですよね」

P「…」

幸子「…」

P「ぶっちゃけ不安を煽って幸子を泣かせたいだけだった、反省はしているが後悔はしていない」

幸子「ホンットに最低ですね!!」

P「まぁ実際幸子の声もいいと思うよ? 14歳だし、背もちっちゃいし、このぐらいの高さでもいんじゃないかな」

幸子「なんか適当になってません?」

P「正直疲れた」

幸子「正直すぎるでしょ…」

P「くぅ疲」

幸子「もう許してあげてくださいよ!」

P「まぁ、今回この話をしたのは幸子がこのことを知って落ち込まないように、先に行っておこうと思ってだな…」

幸子「絶対今考えたでしょう」

P(・ω<)

幸子「可愛くありませんよ」

P「おっ、幸子もうそろそろ仕事の時間だろ」

幸子「あ、本当だ。 どんなお仕事でしたっけ?」

P「タ○トーさんが今度公開する映画”METAL BLACK”の予告ナレーションだな」

幸子「それ、古すぎて誰もわからないでしょう…あ、そうそう」

P「ん?」

幸子「プロデューサーさん、最後にひとつ聞いていいですか?」

P「なんだ?」

幸子「今回のガチャ、勿論ボクが出るまで引いたんですよね?」

P「はっはっはっ…なんだそのことか」




P「俺無課金だし」

幸子「ですよねー」



-了-

まぁグダグダやってましたがただ頑張って慣れろって言いたかっただけです
それとNIPはどんな感じなのか確かめ用で
あと確かにPが春香とかと話すSSとも取れますね、すみませんでした。 今度からはちゃんとモバPと書きます

んじゃやみのま

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