宥「玄ちゃんハーレム?」(126)

宥「ただいま~…って、誰もいない」

宥(そっか今日は木曜日、玄ちゃんは麻雀教室の掃除中だね…)

宥「うぅ…おこたおこた…」

宥「…ふぅ」

宥(…麻雀かぁ)

宥(私が玄ちゃん離れをしようって決めたのが中学上がってすぐだったから…)

宥(えっと…そっか、もう5年も経ってるんだ…)

宥「…うぅ。流石にそろそろ限界かも」

宥「……寂しい。玄ちゃん、お姉ちゃんすっごく寂しいよぉ」

宥「玄ちゃんと仲良くしたいよぉ…」フルフル

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1365837941

インターハイ1年前の8月くらいって設定で

宥「玄ちゃんにぎゅって抱きつきたい」

宥「玄ちゃんにほっぺたスリスリしたい」

宥「玄ちゃんのほっぺたにちゅうしたい…」

宥「うぅ…玄ちゃぁん…」

宥「うぅ~…我慢我慢…」ゴロゴロゴロゴロ

宥(我慢だよ宥!しっかりしたお姉ちゃんになるって決めたじゃない)

宥「………」

宥(それでも…やっぱり寂しいよぉ…)フルフル

宥(こんなときは、眠って忘れてしまうのが一番…)

宥(お行儀悪いけど、おこたの中で寝てしまおう)

宥(…確か今日の食事当番は玄ちゃんだったはず)

宥(晩御飯ごろになったら起こしてくれる…よね…?)

宥「おやすみなさい…」

夕方

玄「ただいま帰りました!」

宥「んぅ…玄ちゃん…」

玄「お姉ちゃん聞いて!今日ねぇ…」

宥「……」スヤスヤ

玄「…お姉ちゃん?」

宥「んぅ……」スヤスヤ

玄(またおこたで寝ちゃってる。風邪ひくからやめなよって言ったのに)

玄(しょうがない、毛布かけとこう)

宥「ふぁぅ…玄ちゃん…」ムニャムニャ

玄「なぁに、お姉ちゃん」

宥「…それ…お醤油だよ…」ムニャムニャ

玄「えっ」

宥「…」スヤスヤ

玄(寝言?)

玄(…一体どんな夢を見てるんだろ)

玄(お姉ちゃんはよく寝言で私の名前を呼ぶ)

玄(家ではあまり会話をしていないのに)

玄(したとしても、学校で明日は遅くなるとか、明日のご飯何がいいとか)

玄(友達の話とか、趣味の話とか…そういうのは全然ないんだよね…)

宥「…玄ちゃ…れ…私の…」ムニャムニャ

玄(夢の中の私は、どんなお話してるのかなぁ)

玄(…私もお姉ちゃんと好きなドラマの話とか、好きな小説の話とかしたいな)

玄(もっとお姉ちゃんと仲良くなりたい…)

玄「……そうだ!」

翌日

宥「うぅ…寒いよぉ…」

宥「でも今は夏、まだあったかい方なんだから我慢しなきゃ…」プルプル

宥「…やっぱり寒い……おこたおこた…」モゾモゾ


幼玄「やめるのです、おねえちゃん!」


宥「ふぇっ!?く、玄ちゃん?」

幼玄1「おねえちゃんは玄があっためるから!」

幼玄2「いつでも玄達があっためるから!」

幼玄たくさん「「「「おねえちゃんをあっためるよ!」」」」ワラワラ


宥「わぁ…玄ちゃんがいっぱぁい…あったか~い////」


幼玄達「「「「おねえちゃーん」」」」ムギュウウ


宥「夢みたい。幸せー…」

宥「はっ、…夢?私またこたつで寝ちゃってたんだ」

宥「それにしても今の夢」

宥「すっごくあったかくて幸せだったなぁ」シアワセー

宥「……///」

宥「もう一回寝れば同じ夢見れるかな…」モゾモゾ

       ただいま帰りましたー>

宥「んぅっ…?」

宥「玄ちゃんの…声…」ウトウト

玄「ただいま、おねーちゃん」

宥「お帰りなさぁい…」

穏乃「こたつ…?夏でしょ今!」

憧「宥姉おひさしー」

宥「…ふぁ?」

宥「ええええ!?憧ちゃん…とお客さん!?」ガバッ

宥「こういうときはノッk「いえ、玄さんの彼女です」よ…」



宥「………………えっ?」

宥「えっ?えっ??」

宥「…???…??????」

玄(ふふ…お姉ちゃんびっくりしてる。まずは第一関門クリアだね!)

玄(題して、お姉ちゃんを麻雀部に誘って、もっと仲良くなろう作戦!)

玄(私の友達を紹介すれば、お姉ちゃんも友達を紹介してくれるはず…!)


宥「…あの、玄ちゃん。あちらの方は?」

玄「高鴨穏乃ちゃん。こども麻雀クラブのときからの友達だよ!」

穏乃「初めまして、高鴨穏乃です」

宥「は、初めまして…」

穏乃「玄さんにはお友達からのお付き合いをさせて頂いて降ります!」

憧「こら、私の玄取るな」ペシッ

穏乃「てへへー」


宥「……えっ?」

宥「どういうことなの…」

宥(おかしい…玄ちゃんはここ数年、誰もこない部室を一人で掃除している変わった子として見られてたはず…)

宥(だから私は、これなら玄ちゃんに変な虫がつかないから、って安心して見守れたのに…)

宥(まさか玄ちゃん…騙されてるんじゃ…)アワワ

宥(玄ちゃんはしっかりしているけど、すぐ信じちゃうところあるから…)

宥(でも、相手は憧ちゃん。憧ちゃんに限ってそんなことは…)ウムム

憧「あれ、ってことはもしかして…」

玄「お察しのとおり!4人目候補はおねーちゃんなのでーす」

宥「ええ…!?何…?」

宥(やっぱり怪しげな勧誘が…!?)ガーン

穏乃「ふたつ上ってことは、来年うちらが高1で」

玄「私が高2、お姉ちゃんが高3だから…」

宥「あの…玄ちゃん、何がなんだかわからないんだけど…あんまり危ないことはしちゃだめだよ…?」

玄「? 大丈夫だよお姉ちゃん?」

穏乃「お姉さんは麻雀できるんですか?」

玄「私と同じくらいかも」

宥「さっきから何の話しているの?」

穏乃「阿知賀女子麻雀部を復活させるんです」

宥(え・・・麻雀部?)

穏乃「是非入って頂けないでしょうかっ」

宥「わわわわわ…わーーーー…」

宥(どうしよう!?凄く勘違いしちゃってた!)

宥(麻雀部って玄ちゃんが毎週掃除してるあの麻雀部だよね…?)

宥(…だからなのね!?)

玄(お姉ちゃん何をそんなにあわててるんだろう…?)

玄「いいかな?お姉ちゃん」

宥「どどどうしよう…凄く嬉しい…っ」

玄「本当?」パァァァァ

宥「で、でも…その前に気になることが…」

玄「? どうしたの?」

宥「さっきの…穏乃ちゃんが言ったことって…」

玄「? しずちゃん何か言ったの?」

穏乃「いえ、玄さんは私の嫁だって言っただけですよ~」

玄「またまた~しずちゃんは冗談ばかり言うんだから~」タハハ

穏乃「私は本気ですよ!」

憧「シ~ズ~?」

穏乃「な、なんだよ憧…」

憧「だから、私の玄取るなって!抜け駆け禁止!」ペシッ

穏乃「あいてて…なんだよいいじゃんか別にー!」

憧「良くない!本当シズは勝手なんだから!」

宥「………」

宥「…うぅ」

玄「お姉ちゃん?」

宥(天国のお母さん…大事件です…)

宥(本人には、どうやら自覚がないみたいだけど…)チラッ

玄「?」

宥(玄ちゃんは私の見えないところでハーレムを作っていたようです…)

宥(しかも二人とも年下です…)

宥(で、でも!玄ちゃんは優しくて、いつもあったかく見守ってくれている素敵な子だから、こういう風にみんなから好かれるのは当然なのかも…)

宥(だから、本当はお姉ちゃんとして喜ぶべきなのに…)

宥(それなのに…)

宥(…なんだか、玄ちゃんが凄く遠くに行ってしまったみたいで寂しい…)シュン

玄(お姉ちゃんなんだか…悩んでるみたい。やっぱりそう簡単にはいかないよね…)シュン

玄(でも!今回は私も簡単には諦めないよ!)

玄「それで、その…麻雀部のことなんだけど、おねえちゃん…」オソルオソル

宥「…!」

宥(本当は、わかってるはず)

宥(様子を見るからに、私は人数集めの一人)

宥「……私。凄く、嬉しい」

宥(けど…今は玄ちゃんに必要とされている)

宥(大きくなってから、少しずつ距離が離れていってた玄ちゃんに!)

宥「ほ、ほら、玄ちゃんが通ってたあそこ…こども麻雀クラブ」

宥「私も本当はあそこに行きたかったんだ。でも、気付いたときには私は中学生だったし、なんとなく行きづらくて」

宥(小さい頃からずっと一緒で、大人になってもずーっと一緒だと思ってた)

宥(それがどうしてこんな風になっちゃったのか、わからないけど)

宥「ずっと玄ちゃんが羨ましかったんだぁ」

玄「お姉ちゃん…」

宥「だから」

宥(また玄ちゃんと仲良くなりたい!)

玄「じゃあ、今度こそ参加しようよ!」

宥「うん…うん!」

玄「……!」ニパー ウレシイナー

宥「……」ウフフ ナデナデ

穏乃「むぅー、私もっ!」ガバッ

宥「きゃっ」ダキツカレ

玄「もぅ、しずちゃんはいっつも急に飛びついてくるよね」

穏乃「えへへ、すみません!でも我慢できなくて」

玄「倒れて怪我しちゃったら大変だよ~」ナデナデ

穏乃「大丈夫です!鍛えてるんで!」

憧「……」フン

玄「憧ちゃん」

憧「ふきゅっ!?な、なによ」

玄「憧ちゃんもおいでよ」ニコニコ

憧「ふぇ、あ、うん…」ギュー

憧「…」////

玄(良かった。またお姉ちゃんと仲良く遊べそう…しかも今度は4人で!)ニコニコ

玄(嬉しい。凄く幸せ)エヘヘ

憧「玄。ニヤニヤしてどうしたの?ちょっと気持ち悪いよ?」///

玄「なっ!…もう、憧ちゃんはすぐ意地悪言う」ガーン

憧「ごめんごめん、冗談だって」アハハ

玄「むー」

玄「でも…みんなで一緒だとあったかいね!」ニコニコニコニコ




宥「玄ちゃんお風呂どうぞー」

玄「はーい、入ってくるね!」

宥「……」

宥「…さて、クロチャー人形、っと」ゴソゴソ

宥「……」ギュウウウウウウ

宥「充電完了~」

宥(玄ちゃんが上がる前に人形を片付けて、もうお布団に入ってしまおう…)

宥「…ふぅ」モゾモゾ

宥(今日は、色んなことがあったなぁ)

宥(私、玄ちゃんが麻雀部の部員を集めていたことも、穏乃ちゃんや憧ちゃんとあんなに楽しそうにしていたことも知らなかった…)

宥(…ここ数年、昔ほど玄ちゃんとお話しなくなってたから)ギュウウウ

宥(あんなに笑顔の玄ちゃんみたの、久しぶりかも…)

宥(…やっぱり私、変だ)

宥(あんなにあったたかったのに、もやもやして悲しい…)

宥(なんだか、お布団の中なのにあったかくない…)

数日後




玄「お姉ちゃん、帰ろう!」

玄(わわっ、自然な感じで3年生の教室まで来れてるよね…?)

宥「玄ちゃん…いらっしゃい」

クラスメイトA「松実さん、最近姉妹仲いいねー」

宥「うん…」

クラスメイトB「クロちゃん、今日もお出迎え?」

玄「は、はい!」

玄(お姉ちゃんと仲がいいAさんとBさんだ…まだたくさんいるけど少しずつ名前覚えてきたよ!)

玄(お姉ちゃんの友達と仲良くなれば、もっと仲良くなれるかな!)ワクワク

クラスメイトB「お姉ちゃん想いだね~えらいえらい」ナデナデ

玄「はふぅ…Bさん頭撫でるの好きですね」

クラスメイトB「玄ちゃんの頭撫でやすいから」アハハ

宥(……私が撫でたいのに)ムムム

クラスメイトB「じゃあ私達も帰ろうか」

クラスメイトA「クロちゃん、宥ちゃん、またねー」

宥「うん、またね」

玄「さよならです!」

宥「今日は憧ちゃんの中学校も補習の日?」

玄「うん!だからいつもの足湯のところで経過報告会だよ」

宥「そっかぁ。穏乃ちゃん、今日も先に来てるかな」

玄「どうだろう。麻雀が出来そうな人を手当たりしだい誘ってみるって言ってたから遅くなるかも」

宥「5人目、早く集まるといいね」

玄「うん」

宥「だ、大丈夫だよ。私も頑張って探すか穏乃「あ、玄さーん!宥さーん!」トビツキ

玄「おおっと」ヨロッ

宥「あわわ」ササエル

穏乃「えへへ、玄さん」ギュウウウウ

玄「しずちゃん、流石に今回はヒヤッとしたよ」アワワ

穏乃「えっ!すみません、走っていたら止まれなくてつい」

玄「しずちゃんはしばらく飛びつき禁止だね」

穏乃「うう…我慢します」

宥「…」モヤモヤ


宥「穏乃ちゃん、部員集めで遅くなるんじゃなかったの?」

穏乃「それが___」

穏乃「___てなわけで、全然ダメでした」

穏乃「うーん、あとひとりどうしよう」

玄「なかなかみつかんないね」

宥(5人目かぁ…優しくて、安心できる子がいいなぁ)

宥(………)

宥(できれば、玄ちゃん以外に好きな人がいる子で)

宥(……ん?)

宥(…って!どうして玄ちゃん以外に好きな子がいなきゃいけないのっ!?/////)カァァァ

玄「お姉ちゃん、顔赤いよ。湯あたりしちゃった? 足湯上がる?」

宥「あ、平気だよ玄ちゃん…タオルありがとう」

玄「どういたしまして!」

宥(…でも、私が知っている子でまだ誘っていない子って……!)

宥「あの…鷺森さんとこの灼ちゃんとかどうかな?」

玄「あ…そっか…灼ちゃん…」

憧「誰?」

穏乃「憧!いらっしゃーい」

宥「補修お疲れ様」

憧「サンキュー宥姉…それで、鷺森さんって?」

玄「えっと、昔…私が幼稚園の年長さんくらいの年によくうちの旅館でお父さんたちと麻雀してた子だよ」

穏乃「ふーん…その子って今、高校生なんですか?」

玄「…クラスメイトだよー」


宥(? そういやどうして玄ちゃんは灼ちゃんのこと誘わなかったんだろう…?)

宥(もしかして、灼ちゃんのこと忘れてたのかな…でも幼馴染だからそんなはずは…)

穏乃「幼稚園児が大人と打ってたんですか!?」

憧「でもそんな子、麻雀クラブにいなかったような…」

玄「…そういえば教室には来ていなかったね」

宥「…ふぇ? 灼ちゃん、赤土さんの大ファンだったのに?」

玄「…うん。明日当たり、灼ちゃん家に行ってみるかな」

翌日

灼「いらっしゃ…クロ。久しぶり」

玄「こんにちはー」

灼「今日もひやかし?」

玄「いつももひやかしじゃないよ!」ガーン

灼「はいはい。いつも通り店番の邪魔はしないでね」

玄「…今日は灼ちゃんに折り入ってお願いが!」

灼「そういうお願いって大抵こっちにメリット少な…何?」

玄「実はうちの学校で麻雀部を作ろうと思ってるんです!」

灼「麻雀…」

玄「灼ちゃん、昔はしょっちゅううちの旅館に来て打ってたよね」

灼「麻雀は小1以来ずっとやってな…」

玄「……うん」

灼「どこぞの誰かさんが麻雀を打たなくなっちゃったから私も…」

玄「それって赤土さんのことだよね…?だから誘っても麻雀教室来なかったんだ…」

灼「…私の憧れだったから。もっと凛として強いところを見ていたかった」

玄「赤土さんも人間だから弱いところが一つくらいあるよ」

玄「でも、麻雀と触れ合って少しずつ前に進んで行こうとしている姿はかっこいいと思う」

灼「そんなの子供と戯れてるだけ。そんなあの人なんかみたくない」

玄「それでも…!」

灼「…まだやってるの?麻雀教室」

玄「……もしかして、灼ちゃん知らないの?」

玄「赤土さん、実業団で活躍してるよ?」

灼「! 日本リーグ?いつから…なんてチーム?」

玄「えっと、確かエバーなんとかって」

灼「……」

玄「麻雀教室のとき、福岡から監督さんがじきじきにスカウトに来てくれてね」

玄「麻雀が好きだってことを思い出せたから、インターハイのとき辛い気持ちに立ち向かってみるって言ってたんだ」

灼「……」

玄「灼ちゃんは…麻雀が好きって気持ち、なくなっちゃった?」

灼「そんなことな…!」

玄「なら、また一緒に麻雀しようよ!」

灼「で、でも…」

玄「大丈夫だよ!…穏乃ちゃんも憧ちゃんも、また戻ってきてくれたんだから」

玄「赤土さんもきっとかっこいい赤土さんになって戻ってきてくれるよ!」

灼「……」

玄「だ、ダメかな…」

灼「本当、強引…そういうところがクロらし…」ハァ

灼(…ありがとう)


玄「えっ? 今なにか言わなかった?」ハテ???

灼「…」ハァ

灼「別に…クロ。しょうがないから麻雀部に名前貸すだけならいいよ、幽霊部員になるかもだけど。ってだけ」

玄「? そんなに長くなかったような…?」???

灼「不服なら今の発言取り消すけど…」

玄「あわわ、灼ちゃんありがとうなのです!」

灼「…どういたしまして」クスッ

完全な見切り発車なのでのんびりやってきます。
死なない限り完結はさせるつもりです。

数日後


宥(そんなこんなで、麻雀部としての活動が始まったのだけど…)

玄「さて!この部室も同好会で使えることとなりました!」

玄「そしてそして…部員候補のおねーちゃんと灼ちゃんです!」

灼「よろしくお願いします」

宥「よろしくお願いします…」フルフル

穏乃「ついに!5人揃いましたね玄さん!」

憧「やるじゃん!流石クロ!」

灼「ムッ…クロ。この二人は?」

玄「こども麻雀クラブで一緒だった新子憧ちゃんと、高鴨穏乃ちゃんです!」

灼「ふぅん…よろしく」ギュッ

憧「こちらこそよろしくお願いします」ギュウウ

灼「…なんで阿太峯の制服?」バチバチッ

憧「私、阿太中なんです…来年ここを受けるつもりで…」バチバチッ

穏乃「むむっ、これは波乱の予感…!」

宥(おかしい…灼ちゃんは赤土さんのことが大好きだったはずなのに…)

宥(どうして、ライバルが増えてるの…?)

宥(……ん?)

宥(なんで今、私、ライバルって…////)アワワアワ

灼「クロと幼馴染の、鷺森灼です」

憧「私も玄と幼馴染です」

宥「わ、私は玄ちゃんのお姉ちゃんです!」

玄「お姉ちゃん、みんな知ってるって」

灼「私は幼稚園、小中高と一緒だから」

穏乃「はいはい!私も!」

穏乃「私も幼稚園、小中と一緒です!高校もその予定です!」

憧「そういうのは腐れ縁って言うんですよ」

穏乃「そ、そうなんだ…腐れ縁なんだ…腐ってるんだ…」シュン

灼「でも、玄の色んなこと知ってるよ」

憧「そうですか…例えばどんな?」

灼「玄、この前の日本史のテストで赤点取ってた。知らないでしょ」

憧「ぐっ!確かに初耳…!」

玄「えっ!?どうしてばらすの!?」

穏乃「わ、私は全然知らなかったです。腐れ縁なのに…」ガーン

玄「わーわーわー!聞かなかったことにしてよー!///」

宥「…私も初耳かも」

玄「ううう。そ、それは」

宥「玄ちゃん、今度一緒に試験勉強しようね」

玄「うん…」

憧「大丈夫だよクロ。歴史なら私、大得意。私が付きっ切りで教えてあげる」

玄「憧ちゃん…」

憧「私、今まで勉強付けだったから。センターレベルなら余裕だから!」

灼憧「「………」」ゴゴゴゴゴ

宥(さ、寒い)

宥「玄ちゃん、ストーブつけていい?」

玄「まだ夏だから我慢しよ?」

宥「そんなぁ」

玄「私も日本史頑張るからね」ニコ

宥「……もしかして、拗ねてる?」

玄「別に拗ねてないよー!」スン

宥(拗ねてるじゃない)フフフ

玄「でも、我慢できないって言うのなら」

宥「?」

玄「…仕方ないなぁ、ぎゅっとしてあっためてあげるよ!」ギュウウウ

宥「わぁ、あったk穏乃「いよいよですね玄さん!」


穏乃「これで部活としても活動できますし、大会にもエントリー出来ますね!」

玄「シズちゃん…そうだね。ここまで大変だったね」パッ

宥(あ…)

穏乃「これも玄さんのお陰です!」キラキラ

玄「はわわ、そんなことないよ。私だけだったら何も出来なかったもの」

玄「シズちゃんが来てくれて、憧ちゃんが戻ってきてくれて」

玄「それでようやく、私も行動が出来たんだから。5人集まったのはみんなの力だよ」

穏乃「でも、2年もこの部屋を守ってきてくれました!」

玄「…当番だったからね」

穏乃「私、凄く嬉しかったんです。玄さんが私の居場所を守っていてくれたことが」

玄「シズちゃん…」

穏乃「玄さん…この5人で、ぜったい全国行きましょう!」

玄「うん!」

穏乃「えいえいおー!」

玄「おー!」

宥(うぅぅ…玄ちゃん…)

宥「…おー」

宥(穏乃ちゃんの話、とってもあったかい……でも、やっぱりなんだかもやもやする。変なの)

宥(これは、何か手を打った方がいいかも…)ウムム

松実家

玄「~♪」トントン

宥「ふぅ。おこたあったかい」

玄「~♪」トントン

宥(…さっきから、微かに玄ちゃんの鼻歌が聞こえる)

宥(そういえば、今日のご飯担当は玄ちゃんだったなぁ)

玄「~♪」カパッ

宥(今日の部活、玄ちゃんとお話しようにも、みんながいて上手く出来なかった)

宥(その分お家の中では、玄ちゃんとたくさんコミュニケーションを取った方がいいのかもしれない)

宥(…って、何で私部活のみんなに対抗してるの///)

玄「~♪」シャカシャカシャカシャカ

宥(姉妹だから、妹と仲良くするのは普通だもの…べ、別におかしくないよね?)


玄「~♪」ジュウウウ

宥「玄ちゃん、何を作ってるの?」ヒョコッ

玄「あっ、お姉ちゃん。入っちゃ駄目!今晩のメニューは企業秘密なのです!」

宥「…オムライス?」

玄「うぅ…ばれちゃった。でも台所の中に入っちゃ駄目だからね!」

宥「もうすぐ完成みたいだし、テーブルまで運ぶよ~?」

玄「いいからいいから」

宥(結局、押し負けてテーブルに座っちゃった)テヘ

宥(オムライス久しぶりかも。なんて字を書こう)

宥(玄ちゃんはなんて書くんだろう。カタカナで『クロ』かな?)

玄「お姉ちゃん、おまたせ!」

宥「わぁ、ありがとう」

玄「こっちは私の。…それで、お姉ちゃんにはこっちの!」

宥「あれ?ケチャップで何か描いてある」

宥(マフラーを巻いた女の子の絵。…これってもしかして)

宥「私の似顔絵?描いてくれたんだ、嬉しい!」ニコニコ

玄「正解!わかってもらえなかったら、どうしようかと思ったよ」

宥「すぐわかるよ~。だって私、お姉ちゃんだもん!」

玄「じゃ、じゃあこっち解る?」オズオズ

宥「玄ちゃんのオムライスの奴?」

玄「う、うん」

宥「…………こ、これは」

宥(どうしよう…これは…何…?)ヒヤヒヤ

玄「…やっぱり解らないよね」タハハ

宥「待って!今、考え中だから」

玄「制限時間はあと30秒~」

宥「ぇえええっ!?」

玄「だって冷めちゃうし」

宥「それは良くないね」

宥(落ち着いて…よく考えるの…)

宥(玄ちゃんは今まで、オムライスに何を書いてた?)

宥(クロ…くろ…玄…タンヤオ…ピンフ…サンショク…ドラ7…)

宥(…!)

宥「解った。赤ウーピンだね」

玄「正解だよ!」

宥「やったぁ!」ウフフ

玄(本当は赤ウーソウなんだけどま、いいよね)ニコニコ

宥「頂きます」

玄「頂きます」

宥「……」モグモグ

玄「……」モグモグ

宥「…おいしい」

玄「えへへ、オムライスには自信があるからね!」

宥「玄ちゃんは卵料理得意だもんね~」ニコニコ

玄「お姉ちゃんはトマト料理得意だよね。私、お姉ちゃんのミートソース大好き~」ニコニコ

宥「明日は私が当番だから、作ってあげるよ~」ナデナデ

玄「本当?やったぁ!」パァァァ

宥「だってこのオムライス、私の好きなグリーンピースが入っているもの」

玄「」ビクッ

宥「玄ちゃん、グリーンピース苦手なのに自分で入れるなんてえらいよ~」

玄「…………う、うん」

宥「玄ちゃん?」

玄「な、なにかなお姉ちゃん」

宥「なんだか、様子が変だよ?」

玄「そんなことないよ!」

宥「んん~?」ジーッ

玄「……」ササッ

宥「…玄ちゃんのオムライス。緑色が全くが見えないんだけど」

玄「そんなことないよ」

宥「ちょっと一口もらってもいい?」

玄「お姉ちゃんの分、まだたくさんあるじゃん」

宥「私の一口あげるから」

玄「う、うぅ」

宥「はい、あーん」

玄「…あーん」モグモグ

宥「……」


宥「…」

宥(あ、あわわ…間接キス…////)

玄「……」モグモグモグ

玄「…うぅ、食べたよお姉ちゃん」

玄「お姉ちゃん?」


宥(あわわわわ…お、落ち着いて。落ち着くのよ私…!)

宥(私と玄ちゃんは姉妹だから!姉妹だから別に問題なんてない…よね!?)

宥(というよりも、お茶とかで間接キスなんて前々からよくしていたのに!)

宥(ど、どうして今日に限ってこんなに動揺しちゃうの…///)


玄「お姉ちゃんどうしたの?」

宥「な、ナンデモナイヨクロチャ///」

玄「むぅ…今日のお姉ちゃんなんか変だよ?風邪とかじゃないよね?」ピトッ

宥「ひゃあっ!」


宥(玄ちゃんの顔がこんなに近くに…!)カァァァ

宥(そ、それも姉妹なのだから普通なはず姉妹なのだから普通なはず///)

宥(…姉妹だから? も、もしかして私シスコンなの!? いや、でも…)

宥(姉妹だからこれは普通普通普通普通…)//////


玄「むむ…お姉ちゃんいつもあったかいからよくわからない…」

玄「大丈夫?辛いなら横になる?」

宥「ほ、本当に何でもないから」プシュー

玄「……」ジーッ

宥「食欲もほら、こんなにあるから!」モグモグモグ


宥(うぅぅ…さっさと食べて誤魔化そう)モグモグモグモグモグ


玄「…むぅ。気になるけど、食欲があるなら大丈夫そうだね!」

玄「お姉ちゃんがなんともなくて、よかったぁ」パァァァ

宥「ふふっ。ありがとう玄ちゃん…」モグモグモグ

玄「でもそんなに急いで食べると詰まらせちゃうよ?」

宥「平気、だ…よ……」モグモグモ…


宥(……あ、そういえばこのスプーン。さっき玄ちゃんにあーんしてあげたんだった…)


宥「……」ポケー

宥「……///」カァァァァ

玄「……」


玄(やっぱり、なんか変だよ…)

宥「ご、ご馳走様!」ガタッ

玄「あっお姉ちゃん!」

宥「わ、私お風呂に入ってくるね」ダダダッ

玄「待って!」

玄「……」

玄「行っちゃった」シュン


玄(うぅ…ここ最近、お姉ちゃんと昔みたいに仲良く出来てたのに)

玄(なかなかに上手くいかないなぁ)シュン


玄「……」

玄(お姉ちゃんが中学生になって、一人で登校する様になって…)

玄(突然『玄ちゃんに頼らなくても何でも出来るようになる』って言ってから)

玄(なんだか、私を避けてる気がする)


玄「……」モグモグ

玄(一人で食べても美味しくない)

玄(寂しいよ。お姉ちゃんのバカ)

玄「……」モグモグ クスン


玄「……」ゴシゴシ

玄(って、悲しんでる場合じゃない!)

玄(お姉ちゃんと仲良くなる…そう決意したんだからこんなところで躓いていられない)モグモグ

玄(たとえ失敗したとしても、何か行動を起こすことが大事なんだから)モグモグモグモグ

玄「………」モグモグモグモグ


玄「ごちそうさま」

玄(お姉ちゃんは…まだお風呂だよね)

玄(お茶碗を片付けたら、突撃しようっと)

お風呂

宥「♪~」

宥「お風呂はあったかくて天国だね~」

アヒル「…」プピー

宥「はぁ…幸せ…」

宥「最近玄ちゃんと一緒にいれるし、本当幸せ」

宥「玄ちゃん…そういえばさっきも…」モワモワ




玄『私、お姉ちゃんがあーんしてくれるなら、グリンピースが入ったオムライスでも平気だよ』

玄『お姉ちゃんあーんしてよー』

玄『…もぐもぐ、ごくん。おいしいねお姉ちゃん』

玄『なんでだろ…やっぱり、大好きな人と一緒にいるからなのかな?こんなにご飯美味しいのって』///




宥「あわわわわわわわわわわ」//////

宥「違う!そんなこと言ってなかった!」

宥「落ち着いて宥、私は玄ちゃんをどうしたいの!?」

宥「妹だから、妹だから!…って、妹だと何が駄目なんだろう?」

宥「私は玄ちゃんと何がしたいのかな?」

宥「一緒に麻雀?一緒にお買い物?一緒に…」

宥「…ちゅー、とか?」/////



玄「おねーちゃーん、私も入っていい?」

宥「ふぇ!?待って玄ちゃん、いまの聞こえてないよね!?」////// バシャァァァァ

玄「え?どうしたの?」

宥「ナンデモナイヨ」

玄「?よくわからないけどわかったよ、お姉ちゃん」

宥「うん」


宥「……」

玄「……」

宥「…い、イイオユデスネ」

玄「…うん」

玄「そうだ。お姉ちゃんの頭洗ってあげる」

宥「えっ、でももう私…」

玄「いいからいいから」

宥「わわっ」

玄「いいから座ってよ」

宥「う、うん」

玄「お湯かけるねー」



玄「……」わしゃわしゃ

宥「……」

宥(なんだろう、あったかくて気持ちいい。それでいて懐かしいな)

玄「…こうしてると、昔みたいだよね」

宥「うん…小学生の頃は毎日一緒にお風呂入ってたよね」

宥「それで、毎日頭洗いっこしてたなぁ」

玄「お姉ちゃんがシャンプー怖いっていうから毎日わたしが洗ってたんだよ」

宥「そうだっけ?確かシャンプー目に入って怖いって言ってたのは玄ちゃんじゃ__」

玄「お客さん、おかゆいところございませんかー」わしわし

宥「ふふっ」



玄「…やっと笑ってくれた」ニコッ

宥「え?」

玄「お姉ちゃん、最近変だったから心配してたんだ」

宥「え?え?」

玄「いつも以上に震えてて、なんだか寒そうで…」

宥「!?」

玄「でも、私にはどうしていいか解らなかったんだ」

宥「玄ちゃん…」

玄「だけど、今のお姉ちゃん昔みたいにあったかい顔してる」

宥「えへへ」

玄「私、お姉ちゃんの笑顔をみるとあったかい気持ちになれるから好き」ギュッ

宥「!?!??」//////////

玄「お姉ちゃん大好きっ」ギュウウウッ

宥「く、玄ちゃん!?!?!????」///////

宥「そ、それってもしかして…告白?」ドキドキ

玄「えっ、何の告白?」

宥「あ…/////」

玄「あ…?」

宥「愛…///」

玄「あい…?」

宥「あーいーいやーなんでもないよー(棒)」

玄「あっ、愛の告白?」

宥「!?」

玄「やだなーお姉ちゃん。私達女同士だし、姉妹だよ」アハハ

宥「あーうん、そーだよね、冗談だよ」アハハ


宥(…………)








宥(…ふぅーむ、なるほどなるほどー)サトリ



玄「でも私が男の人だったら、お姉ちゃんと付き合ってるかもね」ニコニコ

宥「そ、そう?」///

宥(別に私は女のままでも構わないんだけどなぁ)サトリ

****

玄(やった!お姉ちゃんと仲直りできた!)

玄(そして、これからもっと仲良くなってみせるのです!)フンス

玄(天国のお母さん、見ててね。私達姉妹の仲の良さを!)フンスフンス


玄「そろそろ上がろうか、お姉ちゃん」

宥「うん」サトリ

玄「♪」



玄「お姉ちゃん、体拭き終わった?」

宥「うん」

玄「はいパジャマ」

宥「ありがとう」



玄「はい、お姉ちゃん。あったかいココアいれてきたよ」

宥「ありがとう」

玄「頭乾かすからそこに座って」

宥「先に玄ちゃんが乾かしなよ」

玄「私は大丈夫だよ。それより、お姉ちゃんが風邪引いちゃたりでもしたら駄目だから」ニコッ

宥「う、うん」///

宥「じゃあお願いしようかな」///

玄「お任せあれ!」

玄「♪~」

玄「そういやお姉ちゃんって髪伸ばさないの?」

宥「これくらいが調度いいかな?手入れも大変だし」

玄「手入れなら私が毎日頭洗ったり乾かしたりするのに…」

宥「……」

宥(えっ、何これ新手の告白?)///カァァァァ




玄「ご、ごめんお姉ちゃん、ドライヤー熱かった?」アワワ

宥「ふぇ?…あ、平気だよ」ニコッ

玄「乾かすのに夢中で、ちょっとぼーっとしてたかも…熱かったら言ってね」

宥「本当に平気だから。むしろあったかくて気持ちよかったよ」

玄「なら良かったぁ」ニコッ

宥「……」////



宥(天国のお母さん…大事件です)

宥(玄ちゃんはどうやら女たらしに育ったみたいです)

宥(その上、朴念仁みたいです)

玄「それで、やっぱり伸ばさないの?」

宥「そうだね。小さい頃からこれくらいだったし…気に入ってるから」

玄「そっか…残念」


玄「お姉ちゃんとおそろいにしてみたかったんだけどなぁ」


宥「……」キュン

宥(どうしよう、ちょっと伸ばしてみてもいいかもって思っちゃった)



宥「…そういや玄ちゃんは、好きな人とかいるの?」ドキドキ

玄「んー好きな人かー」ハテ?

玄「…麻雀部のみんなかな?」


宥「……なるほどー」


玄「穏乃ちゃんも憧ちゃんも好きだし、灼ちゃんのことも好きだよ」

宥「そうなんだぁ」

玄「もちろんお姉ちゃんも!」フンス

宥「テレルナァー」


宥(そして天国のお母さん)

宥(どうやら私も、玄ちゃんハーレムの一員に加わってしまったみたいです)

宥(一体これから、どうすればいいのでしょうか)

玄「…あ、そうだ!私が髪を短くすれば___」

宥「それは駄目!!」

玄「えっ」

宥「に、似合ってるし…そ、その…」

宥「もし手入れが大変だって言うなら…わ、私が玄ちゃんの頭洗ったりするから////」ドキドキ

宥「……/////」チラッ



玄「本当!?なら明日は洗いっこだね」パァァァァ

玄「楽しみだなぁ」ニコニコニコ


宥「…うん。そうだね、楽しみだね」

宥(玄ちゃんは凄いなぁ、手ごわいなぁ)

宥(…それとも、私がちょろすぎるのかな)

宥(でも、負けない!)

宥(天国のお母さん。宥は決めました)

宥(今はまだ、玄ちゃんは恋愛とか興味がないみたいですが)

宥(いつか玄ちゃんに好きな人が出来るまで…)チラッ


玄「…?」

玄「…!」ニコッ


宥(私が他の子たちからこの笑顔を守ってみせる!)////

宥(そして…あわよくば玄ちゃんにわたしのこと、好きになってもらう!)/////

宥(好きにさせてみせる!)////


宥「玄ちゃん!」///

玄「なぁに、お姉ちゃん」

宥「明日から、がんばろうね!」

玄「…! うん。目指せ、全国制覇だよ!」

宥「うん…うん!頑張ろう!」

玄「えいえいおー」

宥「おー!」




~ episode of side 宥 ~ 終わり

レスありがとう御座います
また遅くなると思いますが、まだ書きたいことがあるのでもう少し続けさせてください
よろしくお願いします

あれ、
改行できない?

翌日(麻雀同好会二日目)

_____
___
_


幼宥「くろちゃん、ごめんね」グスッ

幼玄「どうしておねーちゃんがあやまるの?」

幼宥「わたし、いつもくろちゃんにたよってばっかりでっ」ヒック

幼宥「こんどもっ、おねえちゃんらしく、しようってがんばったのに」エグッ グスッ

幼宥「またくろちゃんにっ、たすけてもらっちゃって」ウゥ

幼玄「おねーちゃん」

幼宥「?」

幼玄「ちゅっ」

幼宥「ふぇ?」

幼玄「わたし、おねーちゃんのことだいすきだよ」

幼玄「だからなんももんだいないのです!」フンス

幼玄「それに、おねーちゃんはわるくないもん」プンスカ

幼宥「…くろちゃん」ジーン

幼玄「ないてたら、あったかくないよ」ギュッ

幼玄「げんきだしておねーちゃん」ニコッ

幼宥「ありがとうくろちゃ…」ニコッ

__
____
_______

宥「………朝だ」

宥「懐かしい、夢だなぁ」ムクリ

宥(麻雀部の活動が始まって、2日目)

宥(昨日は時間の都合上、顔合わせしか出来なかったし本格的に活動するのは今日からかぁ)ドキドキ


玄「お姉ちゃん、朝だよー…って起きてたんだ」

宥「うん、おはよう玄ちゃん」

宥(昨日は色んなことがあって、ちょっとびっくりしちゃったけど…)

宥(後悔しない為にも、しっかりと頑張らなくちゃ)フンス


宥「玄ちゃん、こっちおいで」チョイチョイ

玄「?」

宥「ちゅっ」ホッペ ニ チュー

玄「わわっ」

宥「玄ちゃん、大好きだよ」ニコッ

玄「えへへ、ありがとうお姉ちゃん」ニパー

登校中

宥「うぅ、朝方はやっぱり寒い」フルフル

玄「いつも思ってたけど、眼鏡って効果あるの?」

宥「マスクしてるから。ほら、こうやってするとね…」フー

宥「息がこもってあったかいんだよ」ニコッ

宥「ちょっと見にくいんだけどね」

玄「眼鏡曇ってるよ!危ないよお姉ちゃん!」ギュッ

宥「わわっ、ありがとう玄ちゃん」

玄「もう…、眼鏡は没収です」

宥「そんなぁ、それが無いと顔が凍っちゃう」ガタガタ

玄「流石に大丈夫だよ。それに危ないし」アハハ

宥「か、返して…玄ちゃんにしがみついて歩けば問題ないでしょ///」

玄「そこまで重要なものだったの!?」





穏乃「おはようございます!」

憧「おはよう玄、宥姉」

玄「おはよう二人とも」

宥「おはよう穏乃ちゃん、憧ちゃん」


憧「あれっ?」

憧(宥姉が玄の腕に抱きつきながら歩いてる…)ムム


玄「あれ、どうしたの? 憧ちゃん」

憧「あっ、いや別になんでも…」

憧(ま、気にするほどのことでもないか。宥姉だし)

部活中


憧「………」


宥「うぅ、寒いよ玄ちゃん。ストーブつけよう?」

玄「はい、お姉ちゃん毛布。もうちょっと我慢してね」

宥「そんなぁ…」

玄「マフラー巻きなおしてあげるから」

宥「ふふっ、ありがとう//」

玄「どういたしましてっ!」フンス



憧「……」ムム

穏乃「玄さん、姉妹仲もいいんですね」サスガデス!

灼「というか宥さんって、相変わらず玄に甘えてばっかりなんだ…」シミジミ

憧「……」ムムムムム


憧「宥姉!勝負!!」


宥「ぇえっ!?」ビビクッ

玄「勝負?」

憧「そそ、手加減無しの真剣勝負!」

宥「勝負って言ったって、一体何を」

穏乃「まさか憧、子供のときみたいに決闘を…」ワクワク

憧「違うわよ、シズ。うちら麻雀部なんだから勝負って言ったらすることは一つでしょ?」

玄「なるほど。昨日はなんだかんだで打てなかったし、早速練習始めようか」ワクワク

憧「そーそー。特に私は阿太中での部活もあるし、ここにいる間は出来るだけ打っておきたいのよ」


憧(それに、…宥姉には個人的に勝っておきたいから)ジーッ


宥「!」ハッ

宥(この感じ、やっぱり憧ちゃんも玄ちゃんのことを…)

宥(昨日までの私だったら、ここで一歩身を引いていたかもしれない)

宥(だけど、もう決めたから。負けないよ憧ちゃん!)メラメラメラ

宥「……」ギュウウウウウ


憧(…くっ、このタイミングで玄の腕に抱きつくなんて当て付けのつもり!?)ジロジロ ギリッ

玄「う、うぅ」

玄(な、なんで憧ちゃんに睨まれてるの…)オロオロ

玄(まさか!私のこと、大切な穏乃ちゃんを取っちゃうライバルと思ってるのかな)ハワワ

玄(そしてお姉ちゃんが熱い…)ウゥ・・・



穏乃「じゃあ早速練習ですね!玄さん、麻雀卓の電源ってもう入ってます?」


玄「えっ?」

穏乃「牌が入ってないのかなぁ…動かないんですよ」

玄「えっ、ええええ!?」

玄「動かないの!?そんなはずは…」アワアワ

玄「スイッチ押したら起動するはずなのに…」タタタ ブツブツ


宥憧「「!」」


穏乃「…しないですよ?」ポチッ ポチッ

玄「おっかしーなぁ…」ガサゴソ

穏乃「おっかしーですねー」ググッ


宥憧灼「「「!?」」」


玄「はっ!そういや待機電源がもったいないからコンセントは外しといたんだった!」

穏乃「もう、玄さんってば案外抜けてるんですから」グググッ

玄「てへへ、本当に良かった…って近いよシズちゃん」

穏乃「私と玄さんの心の距離はもっと近いですよ!」フンス

玄「あはは、シズちゃんは本当冗談ばっかりなんだから」ナデナデ


宥憧灼「「「!!??」」」


穏乃「私は常に本気です!」フンス

穏乃「私の玄さんへの愛も___」

玄「わかったから、穏乃ちゃん。でもちゃんと動いてよかったね」ナデナデ

穏乃「はい!」テヘヘ

玄「良かった…本当に、良かったぁ」フゥ


玄「では、麻雀卓も無事に動いたことだし早速練習を」クルリ

灼「練習もいいけど、それぞれの力量を測る為にも真剣勝負はいい提案だと思…」

宥「そうだね、私もちょっと本気の麻雀やりたくなっちゃったなぁ」

憧「異議ありません」


玄「ひゃ、ひゃい!!」

玄(わわっ、さっきの今でみんなが真剣になってる!?)

玄(そうだよね、麻雀部なのに麻雀卓が動かなかったら意味無いよね…)ビクッ


穏乃「私も負けません!」メラメラ

玄(凄い…穏乃ちゃんみんなに全然怖気ついてない)

玄(そっか、全国大会を目指すんだからこのくらい本気じゃないといけないんだ)フンス

玄「私も頑張るよっ!」


憧「あ、でもとりあえず玄は観戦ね」

灼「うん」

玄「えっ!? なんでっ!?」

憧「だってドラが入って来なきゃ、私とシズの実力も、宥姉と灼さんの実力も見れないでしょ」

宥「ご、ごめんね玄ちゃん…半荘だけだから」

玄「むむ…負い目もあるし、言ってることは正しいから何もいえないや」


灼「クロ、見てるだけでも勉強になるよ」

玄「そうなの?」

灼「ドラが集まらない麻雀はクロにとって新しい打ち方が身につくかもしれな…」

灼「…だから、私の打ち方を、良く見ていて欲し////」

玄「灼ちゃん…。うん、じゃあ今回は灼ちゃんの応援をするよ!」ジーン

憧(ぐっ…)

宥(先を越されちゃった)

灼(計算通り)///



穏乃「…でも、真剣勝負なのにただ麻雀するだけってのは物足りないですね」

憧「物足りないってアンタね…」

穏乃「てへへ」

玄「ふんふむ。そうだ、1位になった人は何でも好きな命令できるってのはどうかな?」

憧「!?」

宥「!?」

灼「!?」


玄「それなら、全国大会みたいに負けられない試合になるし…」

「「「…………」」」

玄「あ、あれ? みんなもしかして嫌だった?」






穏乃「それって、玄さんに命令するのも有りですか?」






灼「なっ…」

憧「し、シズ…」

宥「…!」


宥(…天国のお母さん。私はこのとき、はっきりと感じました)

宥(阿知賀女子麻雀部で作られた、玄ちゃんハーレムにおいて)

宥(最も私の前に立ちはだかる、壁は誰なのかを…)



玄「え、私も入ってるの?」

穏乃「だって言いだしっぺですし」

玄「そっか…それは盲点だったね」

穏乃「有りなんですね。よーし」




穏乃「負けませんよ!」メラッ



宥「」ゾクッ

今度は6月以降になりそうです

宥「わわっ」ゾクッ

宥(なんだろう、急に寒気が…)フルフル


憧「言うねぇ、シズ」

憧「アタシだって阿太峰で3年間頑張って来たんだから負けらんないよ」

憧「こども麻雀クラブの私だと思ってると痛い目みるよー?」ニシシ

穏乃「えへへ、でも負けらんないのは私もだから」

灼「じゃあ早速場決めしよっか」

灼「もう4枚並べたから、お先にどうぞ」

穏乃「ではお言葉に甘えて」タン

宥「ありがとう灼ちゃん」タン フルフル

憧「……」

灼「憧ちゃんも、どうぞ」

憧「いえ、私は後でいいです。灼さんお先にどうぞ」

灼「…わかった、ありがとう」タン

玄「……」

東一局 親 宥


宥(うぅ、一位になったら玄ちゃんに好きなこと命令できるってのは魅力的だけど)

宥(なんだか穏乃ちゃんに取られてしまいそうで、不安だよぉ)フルフルフルフル

宥(寒い…。あったかいのきて)タン


灼「チー」

灼(宥さんのことだから最初は中混一か清一狙いのはず。ここは速さ重視)タン


玄(ふむふむ。灼ちゃんってあんまり鳴かないと思ってたけど)

玄(お姉ちゃんに連荘されるのが嫌なのかなぁ)ウムム

玄(でも私もあんまり鳴いたことないから、凄く勉強になる!)

玄(よく見て学んでおこう)ジーッ

灼「……」タン

灼(うぅ、背後からクロの視線を感じる。これはこれで恥ずかし…)////

憧「……」タン

灼「それ、ポン」タン

憧(ラッキー。灼さんが鳴いてくれるから手が進む!)タン


宥「……」チラッ

玄「……」ジーッ

宥(玄ちゃんのあの様子からみるに、灼ちゃんには珍しい手役になっているはず)

宥(そうなると…灼ちゃん、安手早上がりで私の親を流そうとしてるのかな?)

宥(ごめんね灼ちゃん。負けないよ)

穏乃「……」タン

宥「チー」タン

灼「……」タン

宥「ロン。7700」

灼「…はい」

灼(早さで負けた、悔し…)

宥「…ツモ」


灼「ロン」


穏乃「ツモ!」


灼「ロン!」




南2局 親:灼


憧「あ、あれ…」

憧(おっかしいな、手は悪くないはずなのに全然あがれない)

憧(これが中学と高校の差…?)

宥「ロン。3900です」

憧「う…」

穏乃「…?」

穏乃(憧、なんだからしくないな。どうしたんだろう)



憧「宥姉、おつり頂戴」

宥「うん。はい、憧ちゃん」

憧(…これで私が最下位か。やんなっちゃうなー)

憧(また宥姉に負けちゃうのか……また?)

憧(なんだろうこの既視感。宥姉にやられた記憶なんて…)

__
____
________


憧『こんにちはー。玄ー、遊びにきたよー!』

憧『………』

憧『……あれ、誰もいないのかなぁ』

宥『憧ちゃん、いらっしゃい』

憧『宥姉こんにちはー』

宥『玄ちゃんもう少ししたら帰ってくると思うからあがってって』

憧『玄、どっかいってるの?』

宥『うん。晩御飯の買出しに行ってるんだよー』

憧『ふーん…お邪魔しまーす』

宥『ごめんね憧ちゃん。冷たいお茶、冷蔵庫の中に入ってるから…』

憧『あはは、いつものことだから気にして無いよ』


宥『今日も、お友達は山登り?』

憧『うん。折角休みだってのに、早朝から出かけちゃったみたいなんだよねー』

宥『ふふ、活発な子なんだね』

憧『そうだけど、活発すぎるっていうか…一人残された私はどうしたらいいんだっていうか』

憧『だ、だから仕方なく玄と遊びに来たというか…』ゴニョゴニョ

宥『憧ちゃん、玄ちゃんのこと大好きなんだね』ポヤーン

憧『当っ然っ!我が阿知賀こども麻雀クラブの栄えあるエースなんだもん!』

宥『わわっ、玄ちゃんエースだったの!?凄いなぁ』

憧『でもちょっと抜けてるからねー…次のエースは多分私!』ドヤッ

宥『そうなんだぁ』ニコニコ

憧『うん……ま、その…本当はもうちょっと玄にしっかりして欲しいんだけどね』テヘヘ

憧『って宥姉、玄から何も聞いてないの?』

宥『うん』

憧『なんで…?』

宥『ちょっと玄ちゃん離れしようって決めたの』ナデナデ

憧『でも、どうして急に…あんなにべったりだったのに』

宥『べったりだったからだよ』ナデナデ

憧『…むーん』


       ただいま帰りましたー>

宥『憧ちゃん、玄ちゃん帰ってきたみたいだよ』

憧『本当だ、ちょっとこたつの中隠れさせて!』モゾッ

宥『うん』


玄『ただいまお姉ちゃん』

宥『おかえり玄ちゃん』


憧(……)

   宥『玄ちゃん離れしようって決めたの』

憧(玄離れ…?いつまでもべったりしてちゃ駄目なのかなぁ)

憧(そりゃあ私ももうすぐ中学生だけど…)

憧(……)ムムムムム

憧(あ…暑い…)

玄『ただいま、憧ちゃん』ペラッ

憧『あれ? なんで私もいるってわかったの?』モゾモゾッ

玄『玄関に憧ちゃんの靴がおいてあったから』エヘヘ

憧『そっか、なるほど』

玄『? 憧ちゃんどうしたの?なんだか落ち込んでるみたいだけど…』

憧『…別に、ちょっと宥姉と玄の話してただけ。なんでもない!』プイッ

玄『えっ!? わ、私の話で落ち込んでたの…?』アワアワ

宥『ふふふ。違うよ玄ちゃん』

宥『玄ちゃんがちゃーんと憧ちゃんの分の晩御飯作ってくれるか心配してたんだよ?』

宥『ね、憧ちゃん?』

憧『う、うん…』

玄『なんだ…そんなことだったんだね』フゥ

玄『大丈夫、今日はみんな大好きカレーだからたっくさん作るつもりだよ』

玄『心配御無用なのです!』フンス

宥『わぁ、よかったね憧ちゃん』

憧『うん!』

宥『あとは…玄ちゃんに用事があってきたんでしょ?』

憧『あ…』

玄『?』

憧『くーろー、またシズに振られた慰めてー』ギュウウウ

玄『よしよし…おねーちゃんがあっためてあげるよー』ナデナデ

宥『じゃあ私、暖房つけるから…』

玄『そっか、なら私達は部屋に行くね』

玄『でも、あんまり暖房に頼ってばっかじゃ体に悪いよ?』

宥『うぅ!?…ほどほどにするから大丈夫だよ』ギクリ

_
____
________

憧「ポン」タン

憧(あのとき、宥姉と玄はどこかそっけなかったはずなのに)

憧(玄は、どこか寂しそうだったのに…)

憧(それでも、二人の間にしっかりとした絆を感じた)

灼「…」タン

憧「チー」

憧(それが姉妹だからなのかはわからない)

憧(私もお姉ちゃんとあんな感じかもしれないし、特別なことじゃないかもしれない)

憧(…だけど、宥姉がなんだか羨ましくて悔しくて、私も玄離れしなきゃって思った)

憧(玄は、私がいなくなって寂しいって思ってくれてたかなぁ…)

宥「リーチ」

憧(きたかー、宥姉…)

憧(……はぁ)

憧(玄が今、誰が好きだとか誰と一番仲が良いかとか…)

憧(まぁ、正直そんなのなんだっていいんだけどね)

憧(仮に玄が私のこと眼中に無かったとしても…)

憧(それがどうしたってんの!)

憧(ひとと同じやり方でやってたら勝てるはずが無い)

憧(私は、私のやり方で玄の気を引いてみせる!)

灼「……」タン

憧(…幸い宥姉と灼さんが殺しあってくれたから、1位と点差はそんなにない)

憧(まずはこの勝負、この一局!)

憧(この親番でしっかりとあがる!)

憧「ツモ!5800!」

訂正
誤:憧「ツモ!5800!」

正;憧「ツモ!2000オール!」

憧「ツモ!2600オール!」

灼(3連続和了)

宥(これで憧ちゃんがトップ。なんとか流れを止めないと…)

穏乃(うわー、憧調子付いてきた。しかも阿太中行ってかなり上手くなってるよ…)


憧「チー!」タン

穏乃「ロン。2000の4本場、3200」

穏乃(でも…ここで引くわけには行かない)

穏乃(私は憧のライバルなんだからな!)ニヤリ

憧(く…シズも最下位だけど、やっぱ諦めるわけないっか…)

憧(だけど、泣いても笑っても次はオーラス)

穏乃(このオーラスで決める!)


南4局 親 穏乃

憧「……」タン

穏乃「ポン!」シュッ

憧(中ポン…宥姉がするかと思ったけど、逆転するなら高い手狙うしかないもんね…)

憧(ここでシズに連荘されると厄介だし、さっさと安手であがる!)

宥「……」タン

憧「ポン!」タン

穏乃「チー」タン

憧(みたところ、ドラも絡んでない索子の鳴き)

憧(捨て牌から混一の可能性は少ない)

憧(いいじゃん、この早上がり勝負を制したものが勝利するってことね)

憧(望むところ!)

憧「……」タン

穏乃「ロン」

憧「……くっ」

憧(あっちゃー、振り込んじゃった)

憧(うぅ…でもこの点差なら満貫でもまだ私の方が有___)

穏乃「…よ、48000!」

憧「………」



憧「……は?」

穏乃「大三元!」

灼「大三元!?」

宥「役満だぁ!凄いよ穏乃ちゃん」

憧「嘘でしょ……」

穏乃「へへー。久々の麻雀で役満あがった!」

灼「なんという強運」

宥(やはり、穏乃ちゃんは何か持ってるのかも)フルフル

憧「………」

玄「わあー」キラキラ

玄「みんな凄い!白熱した試合だったよ」キラキラ

憧「うぅー、くろー」ギュウウウ

玄「憧ちゃんも惜しかったねー」ナデナデ

憧「最後の最後であんなのってないよー」ウゥ・・・

玄「よしよし」ナデナデ

穏乃「…アコ?」

玄「でも、憧ちゃんも健闘してたよ?」

憧「うん、でもシズに負けたー。くーやーしーいー」ウゥ…

穏乃「…おーい、……アコ?」

玄「リベンジしなきゃだね!」

憧「うん。じゃあ次は玄も入って……あ」ギュウウウウ


穏乃「……」ジー

宥「……」ジー

灼「……」ジー


憧「わっ!」////バッ

玄「どうしたの? 憧ちゃん」

憧(うっわー、昔の癖で自然と玄に甘えてた。恥っずかしー//////)

憧「わ、忘れてたの!罰ゲームあるんだったよね!」///

憧「あちゃー、私最下位じゃん。一体何やんなくちゃいけないんだろ」テヘ

灼「いや別に、一位が好きな人に命令だから憧ちゃんとは限らないと思…」

憧「……あ、あーそうでしたね。そうでした、忘れてました」//////カァァァァ

玄(……あれ?)

落ちるまでが1ヶ月になっていたみたいですね。
保守ありがとうございます

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