コナン「なあ灰原、お前今日誕生日だよな」(576)

灰原「ええ。それがなにか」

コナン「いや、なんとなく…」

灰原「そう」

コナン(最近冷てーなこいつ…)

歩美「おっはよー!」

光彦「おはようございます!」

元太「ようコナン!灰原!」

コナン「おう」

灰原「おはよう。みんな嬉しそうね、何かあったの」

元太「何かって、なあ光彦!」

光彦「ええ!では早速!」

歩美「うん!…せーのっ」

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「「「誕生日おめでとう!!!」」」パンパンパン!

コナン「お前ら!こんなとこでクラッカー…ってあれ?」

光彦「ふふーん、散らからないタイプを探してきたんです。とりあえずコナン君は黙っててくださいよ!」マキマキ

元太「そうだぞコナン!」マキマキ

コナン「へいへい…」

歩美「はい!哀ちゃんお誕生おめでとう!クッキーだよ!」パッ

灰原「…ありがとう」

元太「昨日歩美んちで作ったんだぜ、3人で」

光彦「ええ。ですが、元太君がつまみ食いしてかなり減っちゃったんですよー」

元太「へへ…うまくできてたからよ」

コナン(相変わらずだな…)

灰原「誕生日、ね…(あなたもこうしてあの人と)」チラ

歩美「哀ちゃん?もしかして、迷惑だった!?」

灰原「う、ううん!嬉しいわ。とっても」

歩美「よかったー!」

灰原「でも、なんでわざわざ?」

元太「友達だからに決まってんじゃねーかよ」

歩美「うん!大切な友達だから!」

光彦「ええ!」

灰原「そう…優しいのね、みんな」

コナン「ほら行くぞお前ら。遅刻すっぞ」

「「「はーい!」」」

灰原(だめよ…考えちゃ)

~授業中~

灰原(あなたはどんな誕生日を過ごしてきたの…私の知らないあなたは、そう、あの人とどんな…)

こちらの気持ちなど知るはずもなく隣で頬杖をついて目をつむるあなたを見ながら、私は自分の中で何かが膨らんでいくのを感じていた。それは何。恋?それとも嫉妬?
わからなかった。尤も、今もわからないけれど…。

灰原「…」ジーッ

コナン「あんだよ」ジロッ

灰原「あっ…起きてたのね」

コナン「さっきからバレバレだぞおめー…ヒヤヒヤすんだろ。殺られんじゃねーかって」

灰原「…あら、私がこの状況であなたを殺すと思う?名探偵さんも随分落ちぶれたものね」

コナン「おいおい…俺は冗談で」

灰原「わかってるわよ」キッ

先生「コナン君と灰原さん静かに」

灰原「先生。江戸川君がからかってきました」

先生「コナン君!だめでしょ」

コナン「え!?…は、は~い(灰原てめー)」

灰原「…」ニヤッ



灰原(本当に、殺してしまいたいわね…)

~放課後~

光彦「それでは僕たちは寄るところがあるのでこの辺で失礼します」

元太「じゃーな!」

歩美「また明日ね、哀ちゃん!」

灰原「ええ。また明日」

コナン「忙しいなあいつら」

灰原「あんなものでしょ、子どもなんだから」

コナン「…お前も、あんなだったのか?」

灰原「さあ。覚えてないわ」

コナン(つまんねーやつ…)

灰原「…」

コナン「なあ、お前大丈夫か?元気ねー気が…」

灰原「そうかしら。いつもこんなものよ」

コナン「もしかして何かあったのか?隠してやしねーだろうな?」

灰原「うるさいわね何もないわよ……もう帰るから」

コナン「灰原」

灰原「…?」

コナン「あいつらじゃねーが、俺にとっちゃお前は大切な相棒なんだ。一人で抱えんじゃねーよ」

灰原「ええ。頼りにしてるわ、名探偵さん。でも本当に何もないわよ」

コナン「ぜってーだな?」

灰原「ええ」

コナン「んじゃーな」ダッ

灰原「………ばか」ボソッ

~阿笠邸~

灰原「ただいま…」

博士「おお哀くん(最近元気がないのう…)」

灰原「少し疲れたわ」

博士「ほお……そうじゃ哀くん。昨日新一が来ての、明日になったら渡してくれと言われた物があるんじゃ。たしかそこの引出しに入れておいたはずじゃが…」

灰原「工藤君が…?」

博士「新一はああ見えてマメじゃからのう」

灰原「(どうだか…)ま、あとで見ておくわ」

チャプン…

灰原「はあ…(相棒、ね)」

バスルームは広すぎて、小さな身体が惨めに思える。女性らしさなんて言葉とは程遠い、見られてもノープロブレムな子どもの裸。あなたが振り向いてくれないのも当然ね。
そもそもあなたにとって私は恋愛対象でもなんでもなく、最初からただの相棒だった。こうして書いている今もそう。
でもそんな関係も、もうすぐ終わりね…工藤君。

灰原(博士、お風呂入ったわよね…)コソコソ

灰原(何よ、工藤君のくせに洒落ちゃって…どうせ子供じみた…)

灰原「! これって、あのときのウォレット…」

灰原「ばかね…冗談だったのに…」

トゥルルル

灰原「タイミング考えなさいよ…ばか」グスン

嬉しくて涙が出た。無論あなたは恋心からではないと分かっていた。それでも私には嬉しかった。
電話してくれたこと、覚えてるかしら?あの時、本当はとてもあなたの声が聞きたかったけれど出られなかった。あんな声聞かれたくなかったもの。
私はその大切なウォレットを抱きしめて眠ったわ。あなたの温もりを感じるようにね。

~翌朝~

コナン「おう灰原、昨日寝てたのか?」

灰原「え、ええ…少し疲れてたから」

コナン「ふーん。んで、あれで大丈夫か…?」

灰原「一応ブランドは当たってるわよ」

コナン「ふう…間違ってたらどうしようかと思ったぜ…」

灰原「それより、なんでこんなこと」

コナン「日ごろ世話んなってっからよ。礼の一つでもしとかねーとと思ってな」ニッ

灰原「そうね。私がいなかったらあなた、今頃この世にいないかもしれないものね」

コナン「おめーなー…それはお互い様だろーよ」

灰原「ふふっ(どうして…どうして私はありがとうの一言も言えないのかしら…)」

-----

灰原「じゃあ、私先帰るわね」

コナン「おう!」ダッ

灰原「(ほんっと子どもなんだから。放課後にサッカーなんて…)」トボトボ

歩美「あーいちゃん!帰ろ!」

灰原「…サッカーは?」

歩美「哀ちゃんが寂しそうだから断ってきちゃった」

灰原「寂しそうって、私は」

歩美「ううん!コナン君と一緒に帰れないって分かったとき、寂しそうだったよ」

灰原「そう…(この子には敵わないわね)」

歩美「…ねえ!」

灰原「?」

歩美「哀ちゃんってやっぱり…」

灰原「ええ、好きよ。くd…江戸川君のことが」

歩美「でも前違うって!」

灰原「あら、あれは駆け引きよ(駆け引きでもなんでもないわ。弱いからよ。あなたよりもずっとね…)」

歩美「かけひき…?」

灰原「いいのよ知らなくて。あなたは彼をまっすぐ見ていればいいの。わかった?(その強さがあなたにはある…私には、ない)」

歩美「うん!歩美頑張る!あ、それとね…」

灰原「なあに」

歩美「哀ちゃんは、蘭お姉さんのことどう思う?」

灰原「そうね…私たちには到底敵わない相手、かしら」

歩美「…」シュン

灰原「彼の頭は彼女のことでいっぱい…寝ても覚めても」

歩美「…哀ちゃんは、つらい?」

灰原「ええ。つらくて、いつも苦しいわ(死んでしまいたいくらいにね…)」

-----

灰原(子どもに混じって何盛り上がってるのかしら…)

元太「俺はぜってー熊だな!鮭いっぱい食うぜ!」

光彦「元太君は相変わらずですね~。あ、灰原さん!灰原さんは動物になるとしたら何がいいですか?」

灰原「動物?」

コナン「灰原はコウモリだろ。生き血吸うやつな」

光彦「コナン君!灰原さんに失礼ですよ!…思いつきましたか?灰原さん」

灰原「……猫…かしら」

コナン「意外だな。おめーはぜってーコウm

灰原「」キッ

コナン「わりーわりー…んな怒んなって」

歩美「変なこと言っちゃだめだよコナン君。哀ちゃんはどうしてねこさんなの?」

灰原「なんとなく、よ…楽そうだし」

歩美「ふーん……でも、ほんとはそれだけじゃないんだよね!」

元太「それだけじゃないって」

光彦「どういうことですか?」

歩美「いいの!女の子同士の秘密だもん!」

元太・光彦「「?」」

----

灰原「あなたは何にしたの、さっきの」

コナン「ああ俺は、犬だけど」

灰原「…もしかしていっぱい遊んでもらえるから、かしら?」

コナン「…わりーかよ」

灰原「いいえ。いいんじゃない?子どもらしくて」クスッ

コナン「ったくバカにしやがって。んなことより、なんなんだよ?歩美ちゃんの言ってたやつ」

灰原「あら、名探偵さんは女の子同士の秘密にも興味がおありのようね」

コナン「んなこた………気になんじゃねーか。歩美ちゃんと灰原がなんて」

灰原「…彼女は気づいたのよ」

コナン「?」

灰原「猫になって好きな人に頭を撫でてもらいながら幸せに眠りたい。だっこされて好きな人の温もりに包まれたい。そうやって私の想う鈍感な誰かさんと、ずっと一緒にいたいってことをね」

コナン「(灰原…お前…)」

灰原「なんて言ったらどうs

コナン「わりーが灰原…その気持ちには応えらんねーや…俺には、待たせてるやつg

灰原「ば、ばかね!冗談よ。何本気で答えてるの(うそよ…こんな形で振られるなんて…!!)」

コナン「んだよ…。ったく変な冗談よせよ」

灰原「…私はあなたの相棒でいるから、ちゃんと繋ぎとめておくのよ」

コナン「言われなくたってわぁーてるよ」

灰原「…」

このまま書いてていいのかしらこれ

ありがとうございます
じゃあぼちぼち…


-----

灰原「うう…」

灰原「どうして…どうしてよ…」グスン

灰原「どうして私は…こんな思いをしなくちゃならないのよ…!」

何もかもが憎らしかった。何もかもが嫌になった。
そう、いっそ死んで、本当に猫に生まれ変わってあなたのもとへ行けたらどんなに幸せかって…あの夜だけでも何度考えたかわからないわ。

~翌朝~

コンコン

博士「哀君、もうそろそろ起きんと遅刻するぞ」

灰原「…」

博士「哀k

灰原「わかってるわ。今日は休ませて」

博士「なんじゃと?風邪でもひいておるのか?」

灰原「いいえ。行く気分じゃないだけよ」

博士「哀君…一体どうしたんじゃ」

灰原「何も訊かないで。とにかく今日は行かないから」

博士「……体調不良ということでよいんじゃな?」

灰原「ええ。頼んだわ…」

灰原(彼の顔なんて、もう見たくない…見ても、見ても苦しいだけなんだから…)

歩美「えー!哀ちゃんおやすみなんだ…」

博士「はは…スマンの」

光彦「灰原さん、大丈夫なんですか?」

博士「うむ、大したことはないぞ」

元太「灰原早く治るといいな」

博士「そ、そうじゃの」

コナン(博士の顔から察するに、こりゃサボりだな…)
コナン「お前らそろそろ行くぞー(あーねみぃ…)」

-----

歩美「…ねえコナン君」

コナン「ん?なんだ」

歩美「哀ちゃんのこと、心配じゃないの?」

コナン「え?灰原なら大丈夫だろ。博士も大したことねーって言ってたしな(ただのサボりだよとは言えねーよなあ…)」

歩美「もう…コナン君はなんにもわかってないよ!!歩美…哀ちゃんはきっとコナン君を待ってると思う!」

コナン(…? 何で繋がってるんだ?歩美ちゃんと灰原は…)

元太「歩美どうしたんだ急に…」

光彦「さあ…僕もわかりません」

コナン(とりあえず帰りに寄ってみっか…)

明日(正確には本日)から泊まりで受験なので、25日夜から投下再開します
ただし、道中スローペースで投下するかもしれません

>>23
何やってんだ勉強しろ
受験終わるまでみんな待つさ

>>24
ありがとうございます
じゃあちょっくら頑張ってきます

いまいち勉強できないからちょっと投下


-----

博士「新一、どうしたんじゃ」ガチャ

コナン「いや、ちょっとな。…サボりなんだろ?あいつ」

博士「サボりというか、なんというか…難しいところじゃが…」

コナン「え?どういうことだ?」

博士「今朝急に行く気分じゃないと言いだしての…それからずっとこもりっきりなんじゃ」

コナン「そうか…とにかくちょっと話してーからあがらせてくれ(気のせいだと思ってたけど、やっぱおかしいな灰原…)」

博士「あまり詮索せんようにな…哀君も女の子じゃ。何かあるんじゃろ」

コナン「わぁーってるよ」

コンコン

コナン「灰原。入ってもいいか?」

灰原「…」

コナン「…入るぞ」カチャ

灰原「…」

コナン「すげー殺伐とした部屋だな」

灰原「…わざわざそれを言いにきたのね」

コナン「いや、その…お前どうしちまったんだ?」

灰原「別に。あなたには関係ないでしょ」

コナン「…」

灰原「…」

コナン「あ、そうだ!明日蘭たちと映画見に行くんだ、おめーも来いよ。気分転換にさ」

灰原「…あなたはいつもそうね」ボソッ

コナン「ん?なんつった?」

灰原「いいえ。何もわかってないってことよ…」

コナン「それ歩美ちゃんにも言われたぜ」

灰原「…そう」

コナン「あ。あと、おめーが俺を待ってるって言ってたな…どういうことだ」

灰原「彼女、強いわね」

コナン「…は?」

灰原「私なんかよりもずっと…マネできないわ」

コナン「灰原…?」

灰原「いいの、忘れて…。ほら、もう帰らないと怒られるんじゃない?あの人に」

コナン「あ、ああ…」

灰原「ばいばい…工藤君」ニコッ

コナン「灰原…」

-----

灰原(私があなたと結ばれる可能性は…)

灰原「ゼロ…」

灰原(ふふっ…結ばれるなんて言葉、似合わないわね…)

それでも結ばれたいと思ってしまう。あなたに抱きしめられたい、守られたい、愛してると言われたい、そして私だけを見ていてほしい…。らしくもなくそんなことばかり考える自分が嫌で嫌で仕方がないはずなのに、胸の締め付けはどんどん強くなってゆく…本当に、似合わないでしょ?


ーー
ーーー

灰原「…ま、こんなところかしら」

もっと書いておこうと思ったけれど、やめることにした。過去を振り返ってみても、つらいことばかりだから。それに、私の幸せはもうすぐそこ。彼を最も愛した女として彼の中に生き続けることができればそれでいい。

最後に書き記す。
"あのウォレット、本当に嬉しかった。ありがとうって言えなくてごめんなさい。さようなら、工藤君。"

灰原「0時…そろそろお別れね」

この毒薬を飲めば、1分で絶命…助かる見込みはない。

…本当に未練はないの?
未練は…未練は…
工藤君…

ゴクリ

-----

灰原「っ…!」

灰原「…く、工藤…君っ!」

灰原「はあ…はあ…っ!(出るわけ、ないわよね…)」トゥルルルル

コナン『あんだよ?こんな時間に』

灰原「!? 工藤くん!!!助けて!!」

コナン『は、灰原!?何があった!!!』

灰原「毒を…毒を…っ!」

コナン『毒を飲まされたのか!?おい灰原!!』

灰原「飲んだ…の…っ!」

コナン『なっ…!!そっち行っから待ってろ!!』ダッ

コナン(毒を飲んだ…?どういうことだ…灰原…!!)

~病院~

ピッ ピッ ピッ ピッ

医師「即効性のない神経毒だったことが幸いしました。意識が戻るのに数日を要するかもしれませんが、ひとまず命に別条はないでしょう。ご安心下さい」

博士「そうですか…ありがとうございました。新一、とりあえず大丈夫なようじゃ」

コナン(灰原…なぜだ…)

博士「大丈夫か新一?そんな顔をして」

コナン「あ、ああ…」

ナース「すみません、そろそろ」

博士「ああはい…行くぞ新一」

コナン「…」

-----

ブロロロロ…

博士「どうするんじゃ、新一」

コナン「とりあえず明日から病院通ってみるさ」

博士「珍しいの…疑わんとは。哀君の部屋を調べるとでも言うと思ったんじゃが」

コナン「そりゃまだわかんねーけど、他殺の線はねーと思うんだ…直感だけどな」

博士「すると…哀君は自ら死を選んだということになるのう」

コナン「ああ…ただ、そうすっと一つ疑問が浮かんでくんだ」

博士「なんじゃ?」

コナン「なんで灰原はわざわざ神経毒を選んだんだ?あいつならなら変に助かって迷惑かけたくねーからって即効性のある強い毒薬を飲むと思うんだ」

博士「たしかに哀君の性格を考えると少しひっかかるのう…」

コナン「ま、灰原の意識が戻らねーことには考えたってしゃーねえけどよ…」

博士「そうじゃの」

~翌朝~

ナース「呼吸器は取れました。しかしまだ意識が…」

博士「戻っておらんか…」

ナース「では何かあればこちらでお呼び下さい」

博士「どうも…。新一、どうするんじゃ」

コナン「面会時間が終わるまではここにいようぜ。意識が戻ったとき一人じゃ、かわいそうだろ」

博士「それもそうじゃな…」

-----

博士 zzz...

コナン「やっぱ寝ちまったか…」

コナン(んなことより、息はあるのに灰原ピクリともしねーな…当たり前だけど)

コナン「…眠り姫」ボソ

コナン(そんなガラじゃねーかこいつは…)

コナン「…」

コナン(でも黙ってニコニコしてたらお姫様級の可愛さだよな…もったいねー)

コナン「バーロー俺は何を…」

-----

博士「…ん?…寝ておったのかワシは…」

コナン「ああ。結構な」

博士「喉がカラカラじゃ…何か買ってくるかの」

コナン「俺のも頼んd

パチ…

コナン「…灰原!?博士!灰原が!」

博士「なんじゃと!?哀君、わかるか?」

灰原「…は、博士…ここは…?」

博士「病院じゃ。昨日運び込まれての」

灰原「そう…でも、なんで私…病院に…」

コナン「お、覚えてねーのか!?」

博士「少々混乱しとるだけじゃろう、大丈夫じゃ」

コナン「…」

-----

博士「ああ哀君、こちらが助けて下さった先生じゃ」

灰原「…」ペコッ

医師「どうも。想定より早く戻ってよかった。経過を見ながら回復を待ちましょう」

博士「本当にありがとうございました」

医師「いえいえ。それではお大事に」

-----

灰原「なんだか…変な気分ね…」

博士「意識がなかったからのう…無理もないじゃろ」

灰原「そうね。なぜこうなったかは後で訊くとして…こちらの子は?」

「「…は?」」

灰原「え?だから、この男の子は誰なの?あの子たちの同級生かしら」

コナン「灰原!俺だよ俺!」

博士「あ、哀君……新一を覚えとらんのか…?」

灰原「君、新一っていうのね?」

博士「哀君違うんじゃそn

コナン「博士。しゃーねえ…」チラ

博士「…」

灰原「?」

コナン「…コ、コナンだよ!江戸川…コナンっていうんだ!よろしくね、灰原さん(なんだこれ)」

灰原「そう。よろしくね」ニコッ

コナン(灰原…)ドキ

博士「とりあえずワシは先生のところへ…」ダッ

灰原「何急いでるのかしら」

コナン「そ、それより灰原さん!何か飲みたいものとかある?あったら僕買ってくるよ」

灰原「ありがとう。でも今はいいわ」

コナン「そ、そっか」

灰原「…ねえ江戸川君、ちょっとこっち向いてくれるかしら」

コナン「え?う、うん」

灰原「…」ジーッ

コナン「灰原…さん…?」ポッ

灰原「…」ジーッ

コナン「…(どうしたんだ灰原顔ちけえよ)」

灰原「……私ね、遠い昔にあなたに似た男の子に恋をしていたような気がするわ」

コナン(! 灰原お前…まさか…)

コナン「ぼ、ぼくちょっと博士のところ行ってくるね」ダッ

灰原「?」

コナン(もしかしたら…灰原は…)

コナン「博士!灰原の部屋を調べるぞ!」

博士「なんじゃと?一体何があったんじゃ」

コナン「いいから早く行くぞ!」

~阿笠邸~

博士「男二人で女の子の部屋を調べるのは気が引けるのう…」

コナン「んなこと言ってる場合じゃねーんだよ(わかんなかねーけど…)」

博士「じゃがのう……あ、ホレ、床に早速落ちておるぞ」

コナン「飲んだのはこれみたいだな…ん?なんでベッドの横にもう一つ出してあるんだ?」

博士「…本当はこっちを飲むつもりだったんじゃないのか、哀君は」

コナン「ってことは、これが強力な方ってわけか」

博士「なんじゃと?」

コナン「ほら、昨日車ん中で話してたじゃねーか。灰原なら中途半端なことはって。たぶん咄嗟に変えたんだ、効くのが遅い神経毒にな…」

博士「咄嗟に?なにがあったんじゃ」

コナン「それは…後で話すよ」

数分後…

コナン(特にはねーな…ほんと殺伐とした部屋だぜ…)
コナン「博士ー。なんかあったか?」

博士「なにもないのう。まだ鍵のかかった引き出しは残っておるが…」

コナン「鍵?」

博士「ああ。じゃがその鍵がどこにも…それに見つかってもワシにはできんぞ?鍵をかけてあるということはじゃな…」

コナン「スペアキーは?」

博士「…仕方ないのう」

博士「ホレ、見つかったぞ」

コナン「よし…開けてみようぜ」

博士「スマンのー哀君」

コナン(ごめんな灰原…)カチャ

ポツン…

博士「ノート、じゃな」

コナン「たぶん遺書だろう…」

博士「ということは、何か重大なことが書かれておるんじゃ…いいのか?」

コナン「ああ…」ゴクリ

パラパラ

………
……

コナン「はは…やっぱり俺のせいじゃねーか…灰原は、灰原は、俺のせいで……」プルプル

博士「新一…」

コナン「くそっ!!!なんで俺は気づいてやんなかった!?なんであいつの気持ち考えてやんなかったんだよ!!!!」ドンッ

博士「あ、あまり自分を責めるな…哀君は助かったんじゃから…新一のおかげでの」

コナン「んなこと言ったって!!その前に殺したのは俺じゃねーか……殺したのは…うああ…」

博士「…」

~翌日~

灰原 「…」スヤスヤ

コナン(寝てんのか…まだ調子わりーんだな)

コナン「……ごめんな」

コナン(くそっ…顔見たらまた泣けてきやがった…)

コナン「ごめんな…灰原…うっ…灰原ぁ」グスン

灰原「ん…また寝てたのね…」

コナン「うわあ!お、おはよう灰原さん」

灰原「? なんで泣いてるの?江戸川君」

コナン「なんでもないよ!大丈夫…大丈夫だから」

灰原「そ、そう…」

コナン「ねえ外行こうよ!ずっと中いてもつまんないよ」

灰原「でも…まだ歩けないわ」

コナン「ぼくが車椅子押すから、ね?」

灰原「…そうね、ちょっと外の空気を吸いにいったほうがいいかもしれないわね」

コナン「じゃあ出発!(素より気が紛れていいなこれ…)」

-----

灰原「江戸川君は、なんで毎日来てくれるの?」

コナン「灰原さん元気ないもん。それに…」

灰原「…それに?」

コナン「ぼく、灰原さんのことちょっと好きなのかも」テヘッ

灰原「そ、そう」カァァ

コナン「うん!灰原さんかわいいし、ほんとはとっても優しい人だから(なんで赤くなってんだ、こいつ…)

灰原「そんなことないわ…私なんて、逃げてばかりで弱くて嫉妬深くて…」

コナン「みんなそうだよ。灰原さんだけじゃない…だから大丈夫」

灰原「…あなた、ませてるのね」クスッ

コナン「灰原さんだって」ニコッ

コナン(こんな関係でもいいのかもしんねーな…)

-----

元太「おいコナン、灰原のやつほんとに大丈夫なのかよ」

コナン「ああ。まだちょっと衰弱してるが、じきに良くなるさ」

光彦「衰弱って、どれくらいなんですか?」

コナン「…歩けねーくらい」

光彦「ちょ、ちょっとじゃないじゃないですかー!」

コナン「わりーわりー…心配かけるとあれかなと思ったからよ」

歩美「哀ちゃん、そんなになんだ…そうだ放課後みんなでお見舞い行こうよ!」

光彦「行きましょう!」

元太「じゃあなんか食いもん持ってったほうがいいか?」

光彦「ダメですよ元太君。ですよね?」

コナン「ああ。まだ病院食ですらまともに入んねーからな……それと、灰原に会う前にお前らに知っておいてほしいことがあるんだ」

歩美「知っておいてほしいこと…?」

元太「なんだよそれ」

コナン「…灰原は、俺のことを忘れてる」

「「「」」」

「「「えー!!!!」」」

元太「ど、どどどういうことだよコナン!」

光彦「どうしてそんなことが!」

コナン「さあ…どういうわけか、頭ん中からすっぽりだ」

歩美「私たちのことも、忘れちゃったのかな…」

コナン「それは大丈夫。俺のことをお前らの友達か何かか?って訊いたからな。抜けてるのは俺の存在だけみてーだ…」

光彦「それで、ぼくたちはどうすればいいんですかコナン君!」

コナン「そうだな…俺のことをちょっと前に来た転校生ってことにでもしとくか。それ以外は普段通りでいいだろ」

光彦「歩美ちゃん、元太君、頑張りましょう!」

歩美「うん!」

元太「おう!」

コナン(常に全力だなおめーらは…ま、こういうときばかりは助かっけどよ)

すいやせん
ぼちぼち投下再開しますー

ガラガラ

歩美「あーいちゃん!お見舞いに来たよ!」

光彦「できることはなんでもしますよ、灰原さん!」

灰原「ありがとう…あら、なんで江戸川君が一緒に?」

光彦「えーと、僕たちの新しいお友達ですから」

元太「こないだ転校してきたんだぜ」

コナン君「びっくりしたよ、灰原さんとみんなが友達だったなんて」

灰原「そうね…ま、世間は狭いものよ」

歩美「ねえ哀ちゃん、ほんとに大丈夫なの?」

灰原「大丈夫よ…じきに治るわ」

光彦「でも声がすごくか細いですよ?」

元太「元気ねーときはうなぎ食べるといいってテレビでやってたぜ灰原」

光彦「だから元太君、灰原さんはうなぎなんて食べられる体じゃないってさっきコナン君が言ってたじゃないですかー」

元太「あ…そうだったな」

歩美「もう元太君ったらー」

灰原「相変わらずね」クスッ

光彦「灰原さんにまで言われてますよー元太君」

元太「へへへ…」

コナン(連れてきて正解だったかもな…こういう笑顔が少し見られただけでも)

-----

コナン「じゃあ僕たちそろそろ行くね」

光彦「お大事にして下さい灰原さん」

歩美「うん!お大事にね」

元太「調子良くなっても食いすぎんじゃねーぞ!」

灰原「ええ。みんなありがとう」ニコ

ガラガラ

光彦「…灰原さん、ほんとに今までのコナン君のこと忘れてるんですね」

元太「なんかちょっとこえーよな。記憶がねーなんてよ」

コナン「まあとにかく戻ることを祈るしかねーさ(今のままでも別にいいけどな…)」

歩美「あ!歩美忘れもの!」ダッ

コナン「待合室にいっからなー迷うなよー」

-----

ガラッ

歩美「…」ハアハア

灰原「ど、どうしたの?そんなに急いで」

歩美「哀ちゃんのうそつきっ!!!」

灰原「!?」ビクッ

歩美「ほんとは…哀ちゃんほんとはコナン君のこと忘れてなんかないよ!!歩美すぐ分かったもん!哀ちゃんが前とおんなじ目でコナン君のこと見つめてるって!」

灰原「…」

歩美「…」

灰原「何の…ことかしら」

歩美「哀ちゃん…!!どうしt

灰原「お願い。忘れてさせて…お願いだから」

歩美「そんなの…」

灰原「私は彼を傷つけてしまった…もう愛することも、運命を共にすることもできないのよ」

歩美「…哀ちゃんのばか!!弱虫!!」ダッ

バンッ

灰原「…」

コナン「お、早かったな。そんで忘れもんってなんだったんだ?」

歩美「知らない!」ズカズカ

元太「…歩美なんで怒ってんだ?」

光彦「さあ…」

元太「きいてみろよ、コナン」

コナン「なんで俺が」

光彦「歩美ちゃんはコナン君に弱いですからー」

コナン「んなこと言われてm

歩美「全部聞こえてるよ!私別に怒ってないから!」ズカズカ

光彦「…だそうですが」

元太「ぜってー怒ってるよな」

コナン「ああ」

歩美「…」ズカズカ
歩美(もう知らない…二人ともおかしいよ)

灰原「…」

灰原「私は…」

灰原(傷つけて…しまった…)

灰原(もう愛することも…何もかも…)

灰原(できない…資格はない…)

灰原「うっ……っ…ひくっ…うう…」ボロボロ

灰原(だめ…どうしちゃったの…)

彼女と対話することで客観的になった私が、私に突きつけた事実ーーもう彼と幸せになる資格はない。
そこに目を向けず知らないまま幸せでいられた、彼を想う純粋な気持ちは、この瞬間むざむざと打ち砕かれた。絶望だった。分かっていたはずなのに…。

-----

博士「おーい哀君お見舞いに…寝ておるの」

コナン「しゃーねーさ」

博士「まあのう…」

コナン「…それより博士。灰原どんどん痩せてってると思わねーか?」

博士「確かに…顔色もあれじゃし」

医師「やけに回復が遅いのは私も気がかりです」

博士「そうじゃのう…って先生いつの間に」

医師「はは、すみません。たまたま近くを通りかかったもので」

コナン「ねえ先生、普通こんなにも元気なくなっていっちゃうものなの?」

医師「んー…もともと体の弱い子は回復がどうしても遅いけど、さすがにここまでは…。僕も心配なんだ、コナン君と一緒でね」

コナン「ちゃんと元に戻るかな…」

医師「大丈夫。先生が絶対哀ちゃんを治してあげるから」

コナン「うん…」

博士「そ、そうじゃ先生…元に戻ると言えばじゃが…記憶の方はどうなんじゃろうか」

医師「ええ…実は私もこのところ考えていましてね。単に薬のショックで記憶を失ったとすると、コナン君のことだけというのに説明がつかない」

博士「うむ…」

医師「そうするとやはり精神…人間は非常に大きな精神的ショック或いはストレスを受けると、自分の心を守るためにその記憶を一時的にしまい込みます、要は本能的防衛です」

博士「…ということは、つまり」

医師「え、ええ…無理に思い出させるのは酷だということです。これはあくまで私個人の見解ですので絶対とは言いませんが…」

コナン「つらかったんだよ…ね」ボソッ

医師「…そうだね。哀ちゃんに訊いてみないとわからないけど、つらかったんだ彼女は…だからこそ君がそばにいt

コナン「くっ…くっそ…!!」ドンッ!!

医師「コ、コナン君?大丈夫かい!?」

博士「…」

コナン「先生は…それが例え間接的だったとしても、大切な誰かを死に追い込んでしまったらどうする…?」

医師「え…急に何を…」

コナン「僕ね、もう堪えられそうにないんだ…気持ちがこいつに傾けば傾くほど、罪悪感は増す一方でさ…」

医師「コナン君…?」

コナン「だから早く言ってやりてーんだ…!何も心配すんな…俺が灰原の全部を愛してやるってな…」

医師「君は…いや、君たちは一体…?」

博士(まずいぞこれは…)

コナン「…」

医師「…?」

コナン「って、昨日のお昼のドラマで言ってたんだ!僕覚えるの好きだから」

医師「な、なんだ…もうびっくりさせられるなあコナン君には」

コナン「えへへー」

博士(ヒヤヒヤしたわい…)

医師「それでは、私はこれで」

博士「すまんかったのわざわざ」

医師「いえいえ。じゃあコナン君またね」

コナン「うん!バイバイ!」

博士「…そろそろワシらも行くとするかの」

コナン「そうだな。このままいても仕方ねえ」

博士「…早く、戻るといいの」チラ

コナン「…行こうぜ。腹減った」

博士「そうじゃの」

灰原「…」

灰原「…」チラ

灰原「…ふう」

灰原「相変わらず寝たふりって疲れるわ…」

-----

ブロロロロ…

博士「それにしても、いいのか新一?」

コナン「何が」

博士「何がって…蘭君じゃよ」

コナン「…」

博士「ずっと待っておるぞ、あの子は」

コナン「…負けちまったんだよ」

博士「負けた?」

コナン「ああ…灰原の気持ちにな。蘭が俺のことを灰原ほど想ってくれたかっつーと…そうじゃねーんだよな」

博士「…」

コナン「それに、あんな感情隠して今まで俺といたんだなと思うと…」

博士「…?」

コナン「やけに愛おしいんだよな」

博士「…」

コナン「…とりあえずそういうことだぜ」

博士「ならば早く聞かせてやらんとな、哀君に」

コナン「奇跡的に戻ったらなー…」

-----

灰原「…」

灰原(どうすればいいのかしら…)

灰原(一緒になるわけにはいかないけれど、彼が罪悪感に苦しんでいるなら…)

灰原「胸に飛び込んでも…」

灰原(なんてね……もう決めたことなんだから、だめ)

灰原「…」

灰原「本当に忘れられたらどんなにいいか…」

灰原「はあ…」ガクッ

-----

コナン「…」

蘭「コナン君?ご飯冷めちゃうよ」

コナン「…」

蘭「…ちょっとコナン君!」

コナン「へ?…あ、な、なあに蘭姉ちゃん」

蘭「なあにじゃないでしょ。全然食べてないじゃない。体壊すよ?」

コナン「う、うん…そうだね」

小五郎「っせーなー!ほっとけほっとけ!!」

蘭「お父さん!…コナン君、何かあったの?」

コナン「ううん!何もないよ…大丈夫」

小五郎「ガキになんの悩みがあるってんだよほっとけー蘭」

蘭「お父さんは黙ってて!何かあったら私に言ってね?コナン君」

コナン「うん、ありがとう蘭姉ちゃん」

蘭「うん!ほら、あっため直してあげるから食べなさい」

コナン「あ、ありがとう」

コナン「…」

コナン(ごめんな…蘭)



受験はダメでしたよー
浪人です…

-----

灰原「今日は月が綺麗ね…」

灰原「…」

灰原(今ごろ何してるのかしら…)

灰原「だめだめ…もう考えないって決めたんだから…」

灰原「……工藤君…」ギュウ

忘れようとする。思い出さないようにする。そうすればするほど、心から彼が消えるのを恐れる気持ちが膨らんでいく。まあ尤も、消そうと思っても消せないほど、この胸を彼が占めてしまっているからそんな恐れは必要ないのかもしれないけれど…。

コナン「…」モゾモゾ

コナン「あー…」モゾモゾ

コナン「…」

コナン「寝れねえ!」ガバッ

コナン「もうこんな時間か…」チラ

コナン「…」

コナン(今頃なにしてっかな…)

コナン(寝てるか…いや灰原のことだ、起きてるかも…電話電話)

コナン「って…」

コナン「俺は…江戸川君…だもんな」

コナン「はーあ…」バサッ

コナン「…」

--朝--

灰原「んっ…っ…はあ…んっ…工藤…君っ…」

灰原「工藤君…工藤君っ…んっ…!」

灰原「はあ…っ!…ああん…っ!!」

ビクッ

灰原「!?」パチッ

灰原「はあ…はあ……」

灰原「んっ…」ピク

灰原(はしたないわ…)

灰原(体が熱い…外へ行こうかしら)

灰原「はあ…ここまでくるのにも一苦労ね」

ウィーン

灰原「…」

灰原「工藤君……」

灰原(だめ、頭から離れない…)

理性で必死に抑えても、私の心と体は激しく彼を求め、彼に求められることをも求める。彼に私の全てを捧げたい。彼の全てを愛でたい。彼に求められたい甘えられたい。そして身も心も溶け合ってそのまま一つになってしまいたい…。

灰原(そんな日が…来たらいいのに)

灰原「なーんてね…」

灰原「…」

-----

ナース「哀ちゃーんお昼ご飯ですよー」

灰原「…」

ナース「ご飯おいておくから、食べれるだけ頑張って食べてね。少しでも食べないと退院できないぞー」

灰原「…」

ナース「んー……哀ちゃんは、何か好きなことないのかな?本を読んだりとかお絵かきしたりとか」

灰原「それが出来たら幸せね…」ボソ

ナース「???」

灰原「あ、え、えっと…お絵かきできる子はいいなーって思ったの」

ナース「そうだねーお絵かき上手な子はいいよねー」

灰原「うん…」

ナース「あ、そうそう哀ちゃん。先生からね、少しだけおうちに帰ってもいいって言われてるんだ」

灰原「一時帰宅…?」

ナース「そうそう、どうする?」

灰原「…いい」

ナース「いいの?」

灰原「…うん」

ナース「わかった。じゃあゆっくりでいいから食べてね、お大事に」ニコ

灰原「ありがとう…」

灰原「一時帰宅、ね…」

灰原「…」

灰原「はあ…」バサッ

灰原(ここにいても苦しいのに、帰ったりなんかしたらどうなることやら…)

灰原「…」

灰原「もう、いや…」ギュッ

-----

ガラガラ

灰原「ごめんなさい、また残しt…吉田さん」

歩美「えへへ、来ちゃった」

灰原「いいけど…どうして?まだお昼よ」

歩美「今日学校お昼までなの。ほんとはみんなで博士んちに遊びにいくはずだったんだけど、哀ちゃんに会いたくて…」

灰原「そ、そう…ありがとう」

歩美「うん!…これ、お昼ご飯?」

灰原「そうよ」

歩美「もう哀ちゃん…ちゃんと食べないといつまで経っても退院できないよ?」

灰原「…ええ」

歩美「退院したくないの?」

灰原「そうね…別にこのままでも、構わないわ…こうしてゆっくり朽ち果てていけばいいのよ」

歩美「…」

灰原「…」

歩美「……哀ちゃん、私ね」

灰原「…」

歩美「哀ちゃんがそうやって悲しいこというのはだめって思ってたけど…それが哀ちゃんなんだよね」

灰原「…」

歩美「哀ちゃんは大切な友達だから、そういう哀ちゃんも好きだよ…でも私じゃなくて、私じゃなくて…」

灰原「…」

歩美「好きな人に全部受け止めてもらえるようになりなよ!哀ちゃんはもっとコナン君に甘えていいんだよ…」

灰原「…」

歩美「哀ちゃん?」

灰原「…」

歩美「…なにか言ってよ、哀ちゃん」

灰原「……一時帰宅」

歩美「?」

灰原「少しうちへ帰ったらどうかって聞かれたの…もちろん怖くなって断ったわ」

歩美「そっか…」

灰原「……でも、あなたが言うように逃げていちゃだめなのかもしれないわね」

歩美「え、じゃあ…」

灰原「あなたのおかげよ?」

歩美「私、哀ちゃんの役に立てたの?」

灰原「ええとっても。ありがとう」

歩美「うん!もっと友達になったね!」

灰原「そうね」クスッ

歩美「哀ちゃん笑ったー!!」ギュー

灰原「ちょっ、ちょっと!」

歩美「哀ちゃんのにおいだー」

灰原「もう…」

当日

医師「3日と短いですが、良い気分転換にはなるかと」

博士「そうじゃの」

医師「じゃあ哀ちゃん、お大事ね」

灰原「ありがとう…ございます」ペコッ

博士「では行くとするかの」

灰原(よくよく考えたら、私は工藤君のことを忘れていて精神的には何も問題ないって認識をされてるんだから拒むのは不自然だったわね…)

灰原「はあ…(結局向き合わないといけないのね…)」

博士「ん?どうしたんじゃ哀君」

灰原「なんでも…」

博士「やはり帰るのは嫌か?」

灰原「…やはり、って?」

博士「あ…いやあ…忘れてくれ」オドオド

灰原「そ。(正解よ、博士…)」

-----

-----

博士「さてさて…」ピンポーン

灰原「?」

コナン『はーい』

博士「おお新一、ワシじゃ。哀君を中に入れてやってくれんか。ちょっと腰が痛くてのう…」

コナン『わぁーった』

灰原「なんでくd…江戸川君が…?」

博士「なんでって、今日は土曜じゃし、哀君が一時帰宅すると聞いて遊びに来とるだけじゃぞ」

灰原「そ、そう…」

博士「そうじゃ肝心の車椅子を…いたたた」

灰原「…」

コナン「おっす灰原。じゃない…おはよう灰原さん」

灰原「お、おはよう…(だめ…苦しい…なに、これ…)」ハアハア

コナン「?どうしたの灰原さん」

灰原「なんでもないわ…それより手伝ってあげたら」

博士「力が入らんのう…いたた」

コナン「何やってんだよ」ガチャン

博士「腰は要じゃのう…力が入らんわい」

コナン「早く治せよー。ほら、灰原さん」

灰原「え、ええ…ありがとう」

コナン「…大丈夫?乗れる?」

灰原「バカにしないで…」

コナン「あ、はい。(ここは変わってねー…)」

灰原「んっ…はあ…はあ…」プルプル

コナン「…ほんとに大丈夫?(過呼吸じゃねーか、これ)」

まじおまたせ
ちゃんと書きますわ


灰原「はあ…はあ…!」

博士「どうかしたかの」

コナン「ああ、急に様子が変なんだ」

博士「なんじゃと!病院に電話せんと!」

コナン「その必要はねーよ、多分ただの過呼吸だ…袋ねーか博士」

灰原(なによ……ただのって)

博士「あーっと…こんなのしかないんじゃが、よいかの」

コナン「上等だぜ。ほら、これを口に当てて…」

灰原「あっ…(手…)」

コナン「ゆっくり呼吸して…これで治るはず」

灰原「…」スーハー

コナン「よし、じゃあ落ち着くまでそのまま。…少し休ませよう博士」

-----

灰原「…」スヤスヤ

コナン「寝ちまったな」

博士「久々に外へ出たんじゃ無理もないじゃろう」

コナン「…ほんと世話の焼ける野郎だぜ」

博士「いつじゃったか…言っておったのう新一。哀君は見かけより弱い…心身ともにな」

コナン「それなのに強がるだろ?余計厄介だぜ」

博士「まあまあ…」

コナン「…」

コナン(だからこそ、守ってやりたくなっちまうんだけど…)ジーッ

-----

コンコン

コナン「灰原さーん…具合どう?(死んでねーだろな)」カチャ

灰原「…」

コナン「?…お、おい…まさか」タッ

ピト

コナン「んなわけねーよな…」

灰原「…あら、熱でも測ってくれるの?」

コナン「うわあ!!…ば、ばかやろ!起きてるなら返事くらいしろよ」

灰原「……意外に言葉遣い荒いのね、コナン君って」

コナン「ちげっ……うよ灰原さんのこと好きだからかっこつけちゃうだけだよーわかってないなーあははは…」

灰原「…男心っていうのかしら」

コナン「う、うんわかんないけど…きっとそうだね」

灰原「ねえ……コナン君…」

コナン「?」

灰原「…いいえ…呼んだだけよ」

コナン「??変なの…そうだ、ぼく灰原さんの具合聞きに来たんだ」

灰原「それならもう大丈夫よ…いつもと変わりないわ」

コナン「…それって大丈夫なの?」

灰原「さあ…どうかしら」

コナン「とにかく、何かあったら呼んでね」

灰原「ええ」

カチャ

灰原「…」

灰原「……」ギュッ

灰原「コナン君いや工藤君」
コナン「おめ~記憶が」
灰原「ごめん 実は記憶は消えてないの」
灰原「工藤君の事を忘れたくて」
灰原「本当にごめんなさい」
コナン「いいよ 記憶があるなら」
灰原「ありがと」
コナン「実はおまえに言いたいことがあるんだ」
コナン「俺本当はおまえの事が好き」
灰原「私も好き」
灰原「でも言えなかった」
灰原「工藤君には蘭さんがいるから」
コナン「バカヤロー」
コナン「もうそんな事気にしなくていいんだよ」
コナン「俺は・・・灰原の事が本当に大好きなんだから」
灰原「じや,本当に私のことが好きならキスしよ!」
コナン「なにいきなり!
灰原「すきならいいでしょ!」
コナン「わかった」
コナン「しよう」
灰原「ありがと」
コナン.灰原「ちゅ」
コナン「やっぱ恥ずいな!」
灰原「うん!」
灰原「でもうれしい」
灰原「工藤君とこんなことができるなんて」
灰原「夢みたい」
コナン「俺もだ!」
灰原「もう一回しよ」
コナン.灰原「ちゅ」
コナン「好きだよ」
灰原「私も好き」
灰原「工藤君の事が」
happy end

おまいら、あけおめ


-----

数時間後

カチャ

コナン「ご飯だよー」

灰原「…食欲ないわ」

コナン「だめだよ食べなくちゃ、ほら」

灰原「はいはい…車椅子くらい自分で座れるから、どいて」

コナン「…少しは頼りなよ灰原さん」

灰原「余計なお世話」

コナン「…はい」

博士「おおどうじゃ哀君、具合の方は」

灰原「特に変わりないわ…けほけほ」

コナン「なかなか良くならないね」

博士「仕方あるまい。まあ少し食べて寝ることじゃな」

灰原「……」

博士「哀君…?どうしたんじゃ」

灰原「…いいえ、何でもないわ」

-----

コナン「じゃあ、何かあったらすぐ起こしてね」

灰原「何もないわよ…それより、あなた帰らなくていいの?」

コナン「連絡してあるから大丈夫だよ」

灰原「そう…」

コナン「うん、じゃあおやすみ」

灰原「ええ…おやすみなさい」

カチャン

灰原(心配してくれてるのよね、彼は…)

灰原(それは嬉しいんだけど…苦しすぎて耐えられないわ)

灰原「はあ…」

-----

カチャ

コナン「…」スースー

灰原(工藤君…ごめんなさい)

灰原「…っしょ…」(ベッドに座る)

コナン「…」スヤスヤ

灰原「…あなたが近くにいると胸が苦しいわ」

灰原「帰ってくれればよかったのに」

コナン「…」

灰原「でもなぜかしら…こうしているのは、悪くないわ」

灰原「…かわいい寝顔ね」ナデ

コナン「…ん…」

灰原「メガネを外したあなたも好きよ…」サワサワ

灰原「いいえ、何もかも…あなたの全てが…」

コナン「…」

灰原「…でも、知ってる?」

灰原「本当に愛してしまった相手とは絶対に幸せになれない、って……」

コナン「…」

灰原「それに…私たちのように特殊な状況なら尚更」

灰原「…」

コナン「…」スヤスヤ

灰原「それでも、一瞬の悦びだったら得られるでしょう…?」グッ

灰原「少しの間だけでも、二人きりで…最期は一緒に迎えて…」

コナン「…」スヤスヤ

灰原「…どんなに幸せか」

灰原「分かってるの?工藤君…」ギュッ

灰原「…」

全て読みました。

今の時点で感動してます♪♪

続き頑張ってください。\(>∀<)/

待ってます(`*´)

旦那、小説を出版したら、
100%売れると思いまっせ!!

コナン「…へ……へっくし!!」

灰原「!!!」バッ

コナン「………ん…だれか…いるのか?」ムクッ

灰原(まずいことになったわね…隠れようもないし、どうすれば…)

コナン「もしかして、灰原か…?」ゴシゴシ

灰原「…ええ、おはよう名探偵さん」

コナン「おはようって…まだ2時だぜ…こんな時間になんで俺の部屋に…ふぁ~あ」

灰原「あら、眠いのなら無理に起きていなくてもいいのよ…ほら横になって」

コナン「あ、ああ……って、そもそもおめーが寝てなきゃいけねーだろうが…」

灰原「なんのことかしら」

コナン「なんのことかしらじゃねーだろ…衰弱しきってんだからこんな夜中に歩き回んなよ」

灰原「…あなた、まだ気づいていないようね」

コナン「なんにだよ」

灰原「私も、この部屋も、全てあなたの見ている夢よ…ほら、何度か経験があるでしょう?夢の途中でこれは夢だ、って気づく明晰夢」

コナン「ああ…やけに頭がボーッとすると思ったらそういうことか…明晰夢って会話もできんだなあ…」

灰原「そうね…でも厳密にはあなたの創り出した幻でしかないわね」

コナン「…幻…か…」ボーッ

灰原「強く思えば、幻だけど何でも出来るわね」

コナン「それが…一回もできたことねーんだ…想像力よえーんかな」

灰原「ええ…そうかもしれないわね」

コナン「せっかく見れてるのにもったいねーよな」

灰原「そうね…もし出来るなら、何がしたいの?」

コナン「そうだな……元の姿に戻って…」

灰原「戻って…?」

コナン「灰原とデートしてーかなあ…」

灰原「…それは、ど、どうして…?」カアア

コナン「好きになっちまったからよ…あいつのこと…」

灰原「そ、そう…」ドキ

コナン「こうやって夢に出てきてるのも、その証拠なのかもな…」

灰原「…」

コナン「なあ…キス、してもいいか…」

灰原「…あなたの夢よ、いいも何も無いんじゃない?」

コナン「そうだな…」クイッ

灰原「…」ドキドキ

コナン「夢のお前に訊いてもしゃーねーと思うけど、流石に初めてじゃねーよな?」

灰原「…どうかしら、起きてから直接訊けばいいんじゃない?」

コナン「…バーロー」チュ

灰原「ん…(本当に…夢みたい…)」

コナン「…好きだ、灰原…ずっとこうしたかった…」ギュッ

灰原「そう…(私も…工藤君…)」キュッ

コナン「なんで、なんで俺のこと忘れちまうんだ…なんで死のうとなんかするんだよ…灰原ぁ…」

灰原「…ごめん、なさい…」ボソッ

コナン「うう…」

灰原「……」

-----
----
---
--
-

コナン「博士…昨日、変な夢見たんだ…」

博士「夢のう。ワシはもう何年も見とらんわらい…新一もトーストで良いかの?」

コナン「ああ悪りぃ頼む。…記憶戻ってる灰原が出てきてさ、すげーリアルなんだ…明晰夢っつーのか…」

博士「ほう…明晰夢というとどこぞの民族が特訓でもするらしいのう…それで、何が変なんじゃ?」

コナン「いや…変っつーか…リアルすぎるっつーか…」

博士「そんなものじゃろう。明晰夢、というくらいなんじゃから」

コナン「そりゃそうだけど…っかしいなあ」

代わりに俺が書きます

博士「それはどんな夢だったんじゃ?」
コナン「どんな夢かって?」
博士「うむ」
コナン「灰原にキスする夢だ」
博士「そうか、若いからいいのう、バーーーローーたちは。わしなんかキスもしたことないわい。」
コナン「それは関係ねーよ!バーロー!」

博士「それはどんな夢だったんじゃ?」
コナン「どんな夢かって?」
博士「うむ」
コナン「灰原にキスする夢だ」
博士「そうか、若いからいいのう、バーーーローーたちは。わしなんかキスもしたことないわい。」
コナン「それは関係ねーよ!バーロー!」

博士「わははは!そうじゃったわい。」

コナン「本当に灰原は俺のことわすれちまったのかな」

灰原「なにやってるの?博士、江戸川くん?」

コナン「あ!灰原さん!(いつまでつづくんだよこれ)

もう寝る。また明日書く

何かおかしい

ペーター「愛してるよ。オンジ。」
オンジ 「わしもじゃ。ペーター」
一年後、
二人はめでたく結婚しました。
めでたし めでたし♪

緊急アンケート
Qハイジの最終回の題名としてふさわしいのはどっち?
1.「オンジ、最後の一日」
2.「クララ、最初で最後の歩み」

答え方
>>245
1番

という感じでお願い致します。

違うのかよっ!

すいません1さん

あああことおおおおばにいいいいいできなーいいいいいいいいい

ことおおおおばにいいいいいできなーいいいいいいいいい

るしゆよすよすゆす!よゆすゆゆやつよつゆよよやよゆよ

コナン「灰原、おめーの事が好きだ」

灰原「私もよ、工藤くん!」
チュッ★
~HAPPYEAD~
みたいなのが観たい

コナン「灰原、おめーの事が好きだ」

灰原「私もよ、工藤くん!」
チュッ★
~HAPPYEAD~
みたいなのが観たい

コナン「入れるぞっ!灰原!」

灰原「工藤くん!貴方の綺麗な汁を私   に出してぇぇぇぇぇぇ!」
みたいなのが見たい

コナン「入れるぞっ!灰原!」

灰原「工藤くん!貴方の綺麗な汁を私   に出してぇぇぇぇぇぇ!」
みたいなのが見たい
じゃねぇよwwwww>>255ww
これ1が見たら絶対怒られるぞ>>255wwww

>>254はまだいいな!

灰原「おはよう。…どうかしたの?難しい顔して」

コナン「…うおあっ!!!」バッ

灰原「飛び退くことないじゃない」

コナン「い、いや、ごめんね…あははは…」

博士「まあ夢は夢ということじゃな」

灰原「…何のこと?」

コナン「な、なんでもないよ!ほら、朝ごはん食べようよ」

灰原「ええ…(さすがに無理があったかしら…)」

-----

カチャ

コナン「灰原さーん…」

灰原「どうかしたの」

コナン「いや…あれ?起きてて大丈夫なの?」

灰原「ええ、今日は少し体調が良いわ。…それで?」

コナン「うん…その、外へ行かない?」

灰原「それだけ?」

コナン「天気も良いし、どうかなって」

灰原「…そうね。じゃあお願いするわ」

コナン「…」

灰原「今日は元気がないわね」

コナン「そうかな」

灰原「そう見えるけど。…悪い夢でも見たのかしら?」

コナン「…」

灰原「図星?」

コナン「悪い夢じゃなかったよ…好きな人が出てきたから…」

灰原「……そう」

コナン「…その人ね、灰原さんに少し似てるんだ。学校でも全然喋らなくて、いつも一人でいて寂しそうだから、僕守ってあげたくて…何も出来てないけどね」

灰原「…そんなことは、ないんじゃないかしら。あなたがそう思ってくれていることだけでも、彼女には大きいわ」

コナン「…そうなの?」

灰原「私ならそう思う…というだけよ」

コナン「ふーん…」

ビュウウウウウウ…

灰原「…」ビクッ

コナン「寒い?」ヌギヌギ

灰原「いいえ大丈b

コナン「意味ないかもしれないけど、ないよりはいいだ…いいでしょ?」

灰原「う、うん…ありがとう」カアア

-----

カチャ

コナン「何か欲しいものある?」

灰原「そうね……紅茶でも飲みたいわ」

コナン「分かった。他にはない?」

灰原「ええ、大丈夫よ」

コナン「ぼく今日もいるから、何でも言ってね」

灰原「…やさしいのね。ありがとう」

コナン「ううん、いいんだ。じゃあちょっと待ってて」

カチャン

灰原「…」

灰原(ずっとこんな日が、続けば…)

-----

博士「バーーーローー、蘭君から電話があったぞい。もう帰ってきなさいじゃと」

コナン「もうそんな時間か、わーった…その前にちょっと様子だけ見てくるぜ」

博士「今日は頻繁に行くのう」

コナン「わりぃーかよ」

博士「いやいや、良いことじゃが…蘭君がのう」

コナン「…もう、しゃーねーよ」

博士「…」

カチャ

コナン「ぼくそろそろ行くね。何かあったら博士呼んでね」

灰原「…ええ」

コナン「じゃあ」

灰原「……ま、待って!」

コナン「?」

灰原「…次は…いつ?」

コナン「次?」

灰原「だ、だから……次は、いつ来てくれるのよ」カアア

コナン「ああ…明日学校終わったら病院寄るよ」

灰原「そ、そう…」

コナン「ああ、じゃまた明日な…ね」

カチャン

灰原(私ったら…抑えなさい)

灰原(…時間の問題だとは思っていたけれど、私からほのめかしてどうするのよ…もう…バカ…)

-----

コナン「…」

コナン「…まさか…な」

コナン「いや…っつってもなあ…どう考えても」

コナン「あー…考えてもしゃーねー、寝よう」

くっそsaga忘れた
すみません

元太「おいコナン、灰原いつんなったら学校くんだよ」

光彦「灰原さん…まだ元気ないんですか?」

コナン「ああ…少しずつ良くなってきてはいるけどな、まだ学校には来れねーぜ」

元太「だったらまたお見舞い行こーぜ!」

光彦「そうしましょう!!」

コナン「いや…今は行かないほうが良さそうだぜ」

元太「なんでだよ?」

コナン「あーっと…その…塞ぎ込んじまってるというか…」

光彦「ほんとですか?」

コナン「ほんとだって!嘘ついてどーすんだよ」

歩美「そうだよ。哀ちゃん元気ないんだし、そういうときだってあるよ!ね?」

コナン「そ、そうだぞ、お前ら(歩美ちゃんナイス…!)」

元太「ちぇーっ」

光彦「仕方ないですよ元太君、それより昨日の…

歩美「ねえねえコナン君コナン君」ヒソヒソ

コナン「ん?」

歩美「二人で会いたいから嘘ついたんでしょ?」ニコッ

コナン「!!!ち、ちちちげーっって、ほんとに塞ぎ込んで…というかまだ灰原が俺のことほんとは覚えてるかどうかは確定してn

歩美「歩美ぜーんぶ知ってるよ!教えてあげないけど」

コナン「…と、とにかく秘密だぞ!」

歩美「うん!わかってるよ」

コナン(女こえええええええ)

-----

コナン「歩美ちゃんが一番の証拠だな…もう確定だぜ…灰原は忘れてなんかない…」

ツンツン

コナン「?」

光彦「当てられてますよ」コソッ

コナン「うおあ!えーっと…もう一回お願いしま~す…」

先生「ちゃんと聞いてなきゃだめですよ」

コナン「ごめんなさーい…(だめだ灰原のことで頭がパンクしそうだぜ…)」

-----

コナン「じゃあ俺今日は帰るぜ」

元太「なんだよつまんねーのー」

光彦「あーさては、一人で灰原さんのところへ行くつもりですねー?」

コナン「ちげーよ」

歩美「コナン君蘭お姉さんと出かけるんだよね?」

コナン「そうなんだよ、わりーな」

元太「ちぇーっ」

光彦「そうですかあ…3人で遊びましょう」

コナン「ああ、わりー。じゃあな」

歩美「じゃあねー!」アイコンタクトッ

コナン(ありがとう歩美ちゃん…!!!)

コナン(歩美ちゃんも俺らと同じのような気がしてきたぜ…)

ガラガラ

灰原「…来てくれたのね」

コナン「あ、ああ…うん」ハアハア

灰原「急がなくても私は逃げないわよ」

コナン「早く、会いたかったから…よ」

灰原「そう…」

コナン「あの…さ、灰原さん」

灰原「…もういいわよ。灰原で」

コナン「…」

灰原「いずればれるだろうとは思っていたけれど、少し早すぎたわね…」

コナン「…」

灰原「でも、思えば目を覚ましたときから中途半端な嘘だったのよね。遠い昔に恋をしていたような気がするだなんて…いくら鈍感な工藤君でも気づくわよね…バカでしょ、私」

コナン「…なあ灰原、好きだ」

灰原「会話になってないわね」

コナン「わりーかよ」

灰原「…いいえ。少しも悪くないわ。嬉しい。とっても」

コナン「じゃあいいじゃねーか」

灰原「そうね…ねえ、ひとつわがままを聞いてほしいんだけど」

コナン「あんだよ」

灰原「…こっちへ来て、抱きしめて」

コナン「ああ」ギュ

灰原「……うっ…っ…うう……」ポロポロ

コナン「ごめんな…気づいてやれなくて」キュッ

灰原「…いいえ…っ…私こそ、ごめん…なさい…私は…あなたを傷つけて…」ボロボロ

コナン「んなこたねーよ……おめーがこんなに想ってくれてたの知って嬉しかったぜ、ありがとな」

灰原「…っうう…工藤っ…くん」ギュー

コナン「ほら、顔上げろ」クイッ

灰原「ふえっ…?」

コナン「もう恋人なんだから、いいだろ?」

チュッ

灰原「」

コナン「固まんなよ」

灰原「…ごめんなさい」

コナン「ったく…ほらまだ調子わりーんだから横んなってろ」

灰原「え、ええ…」

コナン「あいつらも心配してるぜ?早く元気にならねーとな」

灰原「そう…ね。でも」

コナン「?」

灰原「…ふたりきりで行く日も欲しいって、言ったらだめかしら?」

コナン「ったくよ…なんでそんなかわいいんだおめーは!」バッ

灰原「ちょっ、ちょっと!びっくりするじゃない」

コナン「わりーわりー…そうしようぜ、だから早く退院しろ」

灰原「はいはい…あ、でも、怪しまれないかしら…どんな口実で」

コナン「わかんねーけど歩美ちゃんがなんとかしてくれるって」

灰原「また他力本願な…あなたって人は」

コナン「もう嫌いか?」

灰原「…いいえ。好き…よ。大好き」

コナン「俺もだ…ずっと一緒にいような、灰原…」スリスリ

灰原「ええ…でも、いられるかしら…不安で仕方ないわ」

コナン「ネガティブなやつだなおめーは」

灰原「だって…」

コナン「俺が不安じゃなくなるくらいにしてやるよ…だから一緒にいてくれ」

灰原「約束よ…?」

コナン「ああ」

灰原「好き…」チュ

-----
----
---
--
-

~夜~

灰原「…」

灰原「…どうしようもないわね」クスッ

私はあなたと結ばれた。あなたは私の気持ちに一生懸命に応えてくれた。
でもキスをした瞬間、幸せになんてなれない、いや、私はなるつもりもないことをはっきりと悟ってしまったわ。唇を離したあとの私の目は、静かに恋い焦がれていた頃のそれとは違っていたんだろうけれど、無論鈍感なあなたは気付いていないわ。

灰原「ごめんなさい、工藤君」

結ばれる。
そんなふうに甘くて陳腐な現実に興味がないことは、最初から分かっていたことなのかもしれない。でも、気付かないでいることはあなたを振り向かせるのに必要だったのよ。
私はまだあなたをほんとうに手に入れたわけじゃないわ。私はもっと究極的に、あなたが欲しいの。こんなんじゃ全然足りないのよ…。

灰原「……ふふっ」

-----

コナン「おっす。調子どうだ?」

灰原「今日は少しいいわ…」パタ

コナン「ん?何読んでんだ?」

灰原「何って、小説だけど。退屈しのぎに、博士に持ってきてもらったのよ」

コナン「…オメー小説とか読むんだな。学術書かと思ったぜ」

灰原「年中かたいことばかり考えてるわけないでしょ」

コナン「わりーわりー…なあ、そんなことよりさ」

灰原「なに?」

コナン「その、例の薬が、欲しいんだけど…」

灰原「…いいわよ。でも訳を聞かせてもらおうかしら」

コナン「ちゃんと別れてーからよ…工藤新一として」

灰原「…そう。わかったわ。貴方を信用して、薬は勝手に探して飲んでいいわよ、まあ博士に訊くのが早いだろうけど…くれぐれも用量は間違えないで」

コナン「ああ、わーった。…なんかわりいな」

灰原「いいえ…」

コナン「俺が好きなのは、オメーだかr

灰原「別にいいのよ、デートしようがホテルへ行こうが」

コナン「な、なっ…!」

灰原「最初からそういう魂胆なんでしょ?」ニヤ

コナン「ちげーって!!!俺は本当に…!!!」

灰原「…嘘よ。信頼してるわ。頼んでるだけよ」

コナン「は?」

灰原「彼女と一日遊んでこればいいじゃない。そもそも灰原哀と江戸川コナンの関係が彼女にばれたところで何の問題もないわけだし」

コナン「でも…それじゃ二股になっちまうだろ」

灰原「いいじゃない、面白くて」クス

コナン「オメーって野郎は…」

灰原「あなたを手に入れてしまってから、つまらないのよ…別に彼女を捨てる必要はないわ…体の問題もあるでしょうし遊びも要るわ…でもその代わり」サワ

コナン「…っ」ゴクリ

灰原「私だけを見て私だけを愛して。狂おしいくらいに…じゃないと、どうなるか…」チュ

コナン「灰…原…」

灰原「ふふふ…好きよ…だーい好き…」

コナン「…」

~日曜~

コナン「…」

コナン「よし…!」ゴクリ

コナン「…」ジーッ

コナン「っ!!!!!」バタン

-----
---
-

新一「ふぅー…一丁あがりだぜ…」

新一「っと、もうこんな時間か」

---

蘭「ごめーん!バタバタしてて遅れちゃった…待った?」

新一「いや、大丈夫だぜ…久しぶりだな」

蘭「そう、だね…入ろっか」

---

新一「コーヒー2つで」

店員「かしこまりました」

蘭「ねえ新一、話って…?」

新一「あ、ああ…」ソワソワ

蘭「新一?どうしたの?」

新一「ななんでもねーよ久しぶりだからよ…」

蘭「そうかなあ…」

新一「…あーもう!話あるとか言って呼び出したけどめんどくせーからどっか行かねーか?」

蘭「そんなの、いやだよ…珍しく元気ない声で電話してきて、ずっと心配だったんだから」

新一「…ごめん」

蘭「ねえ新一、ほんとに何かあったの?なんかおかしいよ…はっきりとはわからないけど、新一じゃないみたい…」

新一(俺じゃ…ない…?)

蘭「新一?ねえ…心配だよ…本当に…」ギュッ

新一(ああ…懐かしいぜ…この感覚…蘭の手…落ち着くな…)

新一「蘭…俺はもう、どうしたらいいか…っ…」

蘭「新一…」ギュッ

新一「うう…」

蘭「ねえ…今日はもう帰ろ…?ね?」

新一「…」コクッ

蘭「あんまり、無理しないでね…私のことはいつでもいいから…」

新一「蘭…ごめんな…蘭…」ギュ

蘭「…」

俺はこのとき初めて、灰原に心を支配され自分を見失っていることに気付いた。言う通りに出来なかったのは蘭に会って正気に戻ったこと、そして単純に未練があった。
店を出てから俺は、ただうわ言のように蘭の名前を繰り返していた。

---

灰原「情けないわね」

コナン「…」

灰原「土産話、楽しみに待ってたのに…嫉妬で燃え狂いたかったわ…」

コナン「…」

灰原「まあ別に予想はしてたわ…あなたは彼女に私にはないものを見出しているようだし、会えばフるのにも騙すのにもためらいが生ずる…。そして、彼女にはあなたが変わってしまったように見える…けれども彼女は詰問するような人じゃないわ…変わってしまったあなたを見て、何があったんだって心配する…いい奥さんになりそうね」クスリ

コナン「灰原…!!…やっぱオメーとは一緒にいらんねーよ…」

灰原「そう…それはざーんねん」ムク

コナン「オメーには蘭みたいな…」

灰原「みたいな?」ピト

コナン「あ、あんだよ…?」ゴクリ

灰原「蘭みたいな人間的暖かさが、ないって?」

コナン「簡単に言えば…まあ」

灰原「でも、あなたは支配されてるのよ…もう逃げられないわ…ほら、目を見れば分かる…」

コナン「…」ゴクッ

灰原「新しい恋人の中に人道的な欠陥を見つけてしまったけれど、些細なことにしか思えず相手のことが頭から離れない…会うたびに心の奥底に入りこんできて押し返すことがどんどん難しくなっていく…それを恐れてもいるけれど、同時にそれを強く望んでいるわ…今あなたはそんな状態よ…」チュ…

コナン「灰原…」

灰原「恨めしいでしょう?私が」

コナン「わかんねー…けど…少し…」

灰原「そう…じゃあもっともっと恨んで…憎んで…そうして私を殺して…?憎しみの限り私を切り裂いて…お願い」ゾクゾク

コナン「おいおい…そんなことできるわけ…」

灰原「あなたまだ正気でいようとするわけ…?」

コナン「わ、わりーかよ」

灰原「悪いわ。正気ほどつまらないものはないわ…」

コナン「おいおい…」

灰原「ま、少しでも憎いって言ってくれたのは嬉しいわ…楽しみに、してるから…」

コナン「あ、ああ…」

-----

コナン「恨めしい…か…」

コナン「確かに考えれば考えるほど恨めしいぜ…はは」

もう戻れないようだった。

コナン「灰原…」

灰原の微笑とも嘲笑ともとれない不思議な笑顔が頭にこびりついて離れず、たえず俺を苦しめていた。

-----

元太「コナンのやつ、最近元気ねーよな」ヒソヒソ

光彦「何かあったんでしょうかね…」

歩美「コナン君…」

コナン「…」

歩美「ねえコナン君…哀ちゃんって…?」

コナン「あ、ああ…ちょっとな。悪くなってきてるみてーだ(そういうことにしとくか…)」

光彦「心配です…」

元太「お見舞いいけねーのかおれら」

コナン「そうだな…しばらくそっとしといてやってくれ」

歩美「そんなあ…」

コナン(わりーな、オメーら…)

俺の足は自然と病院へ向かっていた。
灰原が恋しく、愛おしく、憎らしく恨めしい、そして誰の目にも晒したくないと感じ始めていた。

灰原「毎日、来てくれるのね…」

コナン「わりーか…よっと」

灰原「いいえ、嬉しいわ」

コナン「今日は調子わりーみたいだな」

灰原「ええ…ごめんなさい…せっかく来てくれたのに…」

コナン「…俺も、正気じゃなくなってきたかもな」

灰原「?」

コナン「死にそうな顔してるオメーは、すげー綺麗だ…」

灰原「…ふふっ…バカね」

支援(ノ'^')ノ

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スミマセンガ、406サンハ、誰ニ言ッテマスカ?私ジャナイデスヨネ?

              , -―-、  
          .    /    ヽ   
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  │          │                                      ノ            \   

ツマリ406サンハ、私ガ他ノスレト違ウ名前ダト言イタイノデスネ?

      ,, -''"´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ、
    ./ ,,-''"´ ̄ ̄ ̄`"''-、  |
   ,'  /            \|
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   |  |      _ノ  ヽ,_.'、

  .,⊥、.| .    -      -  ',  うわっ…>>409の知能低すぎ…?
  |⌒.ヽ|     ノニ・ゝ  、〈.ノニ・ヽ.|
  | ヽ<       . ̄       '、 ̄ .|   (43歳 Kさん)
  .\_.         ,.-   |/7!
    |. '、  \ _,. '-‐''"´y'  //
    |. '、 , '´   __,,,/  / /
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  _,,-〈.\ /           /

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            i : :.:.:.:ヽ   `  '    .イ/:.|:.:.:|.|/   図々しいかもしれないけれど
           ,'i : :.:.i:.:.:.|ヘ       , <:.:.i:.:i: |:.:.:|    >>409が死んでくれたら
        /:,' : :. ix==!  丶  ´ {__:.:.:.:!:.:! |:.:..!i    私、とてもうれしいわ

         / ,: : :/ |/        ト、} \:.:| .!:.:.!:i
      / ,>' !   !            !  ト 、!:.:!.:i
 _,  -  '    l   !  ヽ       !   !  ` ー- 、
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                       ,r'"           `ヽ.

                   __,,::r'7" ::.              ヽ_
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                /`ー---‐^ヽヽ`l :: __       ____   /ノ )
             l:::      lヾミ,l _;;r';; ;;ヽ      ん';; ヽ ヒ-彡|
        _  ,--、l::::.      ノ〉"l,_l "|!!;; O;;!〉;.:)  f'<!;O; ;;;!|= ゙レr-{
    ,--、_ノ:: `ー'::   、ミー---‐,,l| ヽ"::::''`ー-‐'´.::;i,  i `''-‐'    r';' }
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   |  \      i"`ノ __  ヽ‐"    ヽ_ノ  ヽ'    ,ノ ノ
   ヽ   `'‐‐フ   ''" ,‐´  _,.\ ,i´ ̄\        |" ,.‐"
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    |  i,      │   ││   |  |   │    ノ )
     i、 L、_    /   ノ ,i   `-´    │   ノ  ノ、
   ,i´ i,-  )  Λ   (_ ノ        Λ  / つ/  )
  (  /´ヽ /   / |\           Λ ヽ (   ``)
   ``、   `、 │ |│`'‐.、 ____,.,‐''´| | │  >  i''
     `:、  ヽ │ | |  |_ノ、ノ  i_ ノ-;´ノ │ /  /
      ヽ  ヽ │ | ゙i ̄ /  ̄\  / / / /  /
       ゙i   ゙i \`、゙i/     `v´ / ノ /  /
        ゙i   ゙i   ゙ヽ ゙i、       / /"´ ノ  /
         ゙i   ゙i  ヽ \__/| /  /  /
          ゙i     `、   ヽ.ノ ノ    /
           `     ``'--‐''"    ‐''"

なんか放っといたらえらいことに…夏か…


コナン「…なあ」

灰原「?」

コナン「俺さ、オメーが病んじまってなかったら、ここまで好きにならなかった気がするんだ…」

灰原「…」

コナン「なんつーかこの気持ちは…先の長くないことを知ってっから、保たれてるっつーか…」

灰原「つまり、いずれは死んでくれってことね」

コナン「そ、そんな…ことは」

灰原「じゃああなたは、この愛憎を永遠にしたいのかしら…」

コナン「…」

灰原「永遠とか、幸福とか、平穏とか…そんな現実どうでだっていいわ…あなたはそうではなかったけれど、気付いたのよ。破滅するほど相手を愛し、恨み、それで果てることが美しいの…」

コナン「俺はオメーに殺されたんだな…なんつーか精神的に」

灰原「私はその前に殺されてるわ」

コナン「…憎い、って目すんなよ」

灰原「ふふっ…ずうっとあなたを殺したいほど憎んでるわ…単にこの身体とこの状況じゃ殺せないし、まだもう少しあなたとキスがしたいから殺さないだけよ」

コナン「じゃあ今のうちにしとかねーとな」

灰原「…先に殺されるのはどっちだと思う?」ニコ

コナン「どっちでもいいだろ、もう、死んでんだからよ…」

灰原「…そうね」チュ

-----

歩美「…ねえ、コナン君」

コナン「ん?どした」

歩美「何かあったの?…ずっと元気ないよ」

コナン「んなこたねーよ…こんなもんだ」

元太「あれ?コナン帰るのかよ!遊ぶって言ってたじゃねーか」

光彦「そうですよ!人員が足らなくなります!」

歩美「ねえ二人とも!コナン君は…」

コナン「おうわりーわりー忘れてたな」

歩美「コナン君!」

コナン「だからなんともねーって、大丈夫だから」タタタ

歩美「…うそつき」

-----

ガラガラ

灰原「?…あら、お久しぶり」

歩美「…」

灰原「?」

歩美「哀ちゃんは…これでいいの?」

灰原「なんのことかしら」

歩美「好きな人を苦しめて、楽しいの?」

灰原「いじめるのは嫌いじゃないけど」

歩美「そんなの、ひどいよ…!そんなの好きって言えないよ!!」

灰原「さあどうかしらね。好きも嫌いも、愛も憎しみも、すべて表裏一体…なにも変わらないわ」

歩美「おかしいよ…ぜったいおかしい!コナン君全然幸せそうじゃないもん!!」

灰原「そう…いいことじゃない」

歩美「私、コナン君を守る!」

灰原「…」

歩美「哀ちゃんみたいに振り向かせることはできないけど、守ることならできるもん!」ダッ

灰原「勝手にどうぞ…」

-----

蘭「歩美ちゃんがひとりでくるなんて…何かあったの?」

歩美「…言わなきゃいけないことが、あって…」

蘭「言わなきゃいけないこと?」

歩美「うん…コナン君、いじめられてるの」

蘭「えっ!?コナン君が!?」

歩美「で、でもね!!学校でみんなにとか……そういうのじゃないの」

蘭「…?どういうこと…?」

歩美「……すきな…ひとに…っていうか」

蘭「?」

歩美「…ごめんなさい!歩美もよくわかんないのに来ちゃって変なこと言って…!」

蘭「ねえ歩美ちゃん、もっとちゃんと聞かせて?コナン君は…苦しんでるんでしょ?私たちにも何かできることがあるはずだから…」

歩美「うん…あのね」

蘭「うん」

歩美「哀ちゃんがコナン君のこと大好きなの…それで、コナン君も哀ちゃんのこと好き…なの…。でもコナン君可哀想!だって、哀ちゃん自分のものにしたいばっかりで、コナン君がしあわせかどうかなんて全然思ってないの…」

蘭「うーん…でも二人ともまだ小学生だし、考えすぎじゃない?確かにコナン君は最近元気ないけど…」

歩美「違うもん!二人は、私たちと違う…よくわかんないけど、ぜったい同じ年じゃない!歩美最初に会った時からずっと思ってるもん…二人とも、大人みたい…って…」

蘭「大人みたい…?」

歩美「先生とか、蘭お姉さんと話す時は子どもだけど、ぜったいわざとだもん…私たちといるときは、二人で難しい話してるの…おかしいもん」

蘭「そう…(ま、さか…ね)」

歩美「コナン君は、私たちと違うから、歩美、好きになるのは悔しいけど諦めたの…でも、コナン君はお友達だし、大切だから心配なの!もう暗い顔見たくない!」

蘭「そうだね……わかった。今度、哀ちゃんのところへ行ってみるね」

歩美「ごめんなさい…」

蘭「どうして?」

歩美「守りたいっておもったけど、歩美一人じゃどうしたらいいか分からなくて…」

蘭「ううん…私も、コナン君のこともっと気にかけるべきだったよ。ありがとうね」ニコ

歩美「…うんっ」

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ガラガラ

蘭「…久しぶり、哀ちゃん」

灰原「…ええ。なにか、用でも」

蘭「うーん…用ってほどでもないんだけどね」

灰原「そう…」

蘭「コナン君のことなんだけど…歩美ちゃんからちょっと聞いたの、最近元気ないから何かあったんじゃないかって…」

灰原「引っかかるわね…なぜ真っ先にこの病院へ来るのかしら」

蘭「…え?」

灰原「それだけの情報で動こうとするなら、まず学校へ行くはずよね。彼は小学生…世界は学内とせいぜい町内…この病院を訪れる理由がないわ」

蘭「そ、それは…」

灰原「私が原因だとほぼ断定しているから…違う?」

蘭「……歩美ちゃんが、哀ちゃんはコナン君のこと好きだって…それで…」

灰原「それで?」

蘭「自分の…ものにしたいばっかりで相手が幸せかどうかは考えてない、って…」

灰原「小学生の彼女から聞いたその話を、そのまま信じるほど貴女は愚かではないはず…」

蘭「…」

灰原「彼と私は、小学生ではないかもしれない…そんな疑いが貴女と彼女のなかで確信に変わり始めた…つまりそれは」

蘭「新一は!!!新一は…絶対帰ってくるよ!私のところに帰ってくる…あんたなんかになびくような男じゃない!!!」

灰原「ふふっ…じゃあ好きにしたら」

蘭「どういうこと…」

灰原「そのままよ…江戸川コナンは工藤新一であると貴女のなかで確定した今、物理的にはもう帰ってきていることになるでしょ?どうにでもできるはずよね」

蘭「…好きなんじゃ…ないの?」

灰原「貴女のそれとはちょっと違うけど、そうよ」

蘭「じゃあなんで…」

灰原「バカね。言ったでしょ…ちょっと違う、って…」

蘭「…」





このスレも二年弱経ちましたね…ほんとにだらだらと書いてしまいました。
もうすぐ完結です。

カチャ

コナン「蘭姉ちゃんおかえりー」

蘭「ただいま…ごめんね遅くなって。急いで夕飯作るね」

コナン「大丈夫だよ。何かあったの?」

蘭「ううん…ちょっと園子の買い物に付き合ってて」

コナン「そっか」

蘭「……ねえコナン君」

コナン「?」

蘭「…ううん。なんでもない!早くご飯作らなくちゃね」

コナン「う、うん…」

~夜~


蘭「…」

蘭「好きにすればって…言ってたよね…」

蘭「挑戦なくして成功なしっ…!」ピッ

蘭「…おきてるかな」トゥルルルル…

新一『も、もしもし』

蘭「あ!もしもし…ごめんね突然」

新一『いや、大丈夫だ…どうした?」

蘭「ううん…なんとなく、声聞きたくて」

新一『そうか』

蘭「うん…」

新一『ああそうだ!このまえは悪かったな…みっともないとこみせちまったぜ』

蘭「いいよ…新一が、あんな風になるの初めてだったけど、なんていうか…頼られてる感じがしたから…」

新一『あ、ああ…そう、だな』

蘭「………」

新一『…蘭?』

蘭「今から会いに行っていい…?」

新一『へ?ど、どうやって』

蘭「…」

新一『お、おい』

蘭「…」

新一『蘭!!…おめー…』




カチャ




コナン「!!!!」

蘭「…ごめんね、新一」

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-

灰原「ことの経緯はわかったわ」

コナン「…」

灰原「…で、あなたの気持ちは?彼女は相当献身的に尽くすつもりらしいけど」

コナン「…」

灰原「ま、何を言いに来たのかくらい分かってるわ…訊くまでもないわね」

コナン「…やっぱりついていけねーんだよ、オメーには」

灰原「あらそ」

コナン「…」

灰原「…」

コナン「灰原…そもそも、何故バラした?」

灰原「私は別にバラしてないわ。あなたの正体を暴露したところで私に利益はもたらされないでしょ」

コナン「たしかに…」

灰原「…彼女よ。吉田歩美」

コナン「あっ、歩美ちゃんが!?」

灰原「彼女はあなたの様子に異変を感じて、度々ここへ来たわ…最終的に、あなたを守ることならできると言って、毛利蘭へかけあったのよ」

コナン「歩美ちゃんは気付いてたってのか…」

灰原「さあ、どうかしらね。ま、少なくとも二人の間でやりとりをするうちに揺るぎないものへ変わっていったということは、確かみたいだけど…」

コナン「…オメー、変に冷静じゃねーか…?」

灰原「失礼だコト。別にフツーじゃない?」ニヤ

コナン「何を考えてる…」

灰原「さあ?…なんなら当ててみなさいよ。名探偵さんなら容易いでしょう?」

コナン「わ、わかんねーよ…んなこと…」ガクブル

灰原「ふふふっ…ふふふふふ…」

コナン「何が可笑しい?」

灰原「楽しいわ…とっても…苦しくて憎らしくて、殺してしまいたいの…あなたも彼女も…それに…」

コナン「…?」

灰原「私自身も」

コナン「…」ガクブル

灰原「フフフ」

~学校~

担任「えーと、ではこの問題は小嶋くんに答えt

ガラガラッ

教師「先生。ちょっと…」

コナン「?…」チラ

教師「おねがいします…教室は見ておきます」

担任「ええ…江戸川君!荷物を持って職員室へ行きましょう」

コナン「あ、はい(なんだ…?)」

-----

担任「いーい?落ち着いて聞いてね…?」

コナン「…はい」

担任「お姉さんが、病院に救急で運ばれたわ…」

コナン「ら、蘭g…蘭姉ちゃんが…!?」

担任「もう保護者の方…というか二つ目の緊急連絡先のアガサさんに連絡してあるから、すぐに迎えが来ると思うわ…急いで校門へ行きましょう」

コナン(何があった…何があったんだ蘭…!!!)

ブロロロ…

博士「…容態は、かなり悪いそうじゃ」

コナン「…」

博士「新一…?どうした?」

コナン「他殺だ…まちがいない」

博士「何か思いあたるフシがあるのか?」

コナン「ああ…ちょっとな」

-----

小五郎「蘭は…蘭は助かるんですか!?先生!!」

医師「落ち着いてください…」

小五郎「娘が瀕死の時に落ち着いてられる親がどこにいるってんだ!!答えろ!!!」

コナン「…」

医師「できる限りのことは、させていただきました…しかし、あとは娘さんにかかっています。今夜が峠でしょう」

小五郎「くっそ…!!なぜなんだ…!!」

コナン(おっちゃん…すまねえ…本当に)

------

ガラガラ


灰原「あら、ごきげんよう」

コナン「…蘭が、瀕死だ」

灰原「そう」

コナン「一つだけ聞かせてくれ」

灰原「ええ。どうぞ」

コナン「……おめーじゃ、ねーよな??」

灰原「名探偵さんったら、落ちぶれたものね。そんなストレートな訊き方…」

コナン「いいから答えろ!!!!!」バンッ

灰原「…」

コナン「…どうなんだ」

灰原「…ええ、そうよ。やったのは私よ」

コナン「うそだろ…?」

灰原「いいえ。人を雇って毒を盛らせたわ…ま、かき集めてやっと半致死量くらいだったけd

コナン「て、てめえっ…!!!」グッ

灰原「ッ…」ビクッ

コナン「あ…」

灰原「……ひどいわ」ショボン

コナン「わ、わりぃ…」

灰原「触らないで!!」バシッ

コナン「おい、なあ…おい……」

灰原「…ふふっ…ふふふ」

コナン「?」

灰原「もうこの時点で、私の勝ちね」

コナン「…は?どういうことだ…」

灰原「普通、愛する人を殺めようとした相手を前にしたら、何を言われても何をされても毅然と立ち向かえる…いや立ち向かうべきよ…?」

コナン「…」

灰原「でもあなたは今、私に嫌われたくないばかりに謝ったわ」

コナン「…」

灰原「所詮その程度なのよ、彼女への愛情なんて…」

コナン「所詮って、おめー…」

灰原「だってそうじゃない?今の行動が物語ってるわ」

コナン「…」

灰原「彼女を失うことと、私に相手されなくなること…怖いのはどちらですか?」

コナン「…こ、答えらんねーよ」

灰原「殺してきて」

コナン「んなこと無理だ!!」

灰原「あなたの手で」

コナン「…できねーよ!!」

灰原「あーらそう……じゃあ今後一切、私には関わらないでくれる?」

コナン「…」

灰原「ほら、『ああわかったよ、おめーなんかもうこりごりだぜ!』って言ってみなさいよ!!?」

コナン「ッ…」

灰原「…」

コナン「…」

灰原「…なにも言わないのね」


俺は瞬間的に悟った。
この女を、このまま外に出してはいけない。自分も、周りも、彼女自身もダメにする。なにより、灰原を完全な形で手に入れ、この呪縛から解放されたい自分がいた。

コナン「…」

灰原「…」


月の光がその白い肌を照らしていた。
ゆっくり歩み寄ると、俺の重い影が俺たちの間に横たわった。もう
灰原に逃れる術はなかった。


コナン「…なあ灰原」

灰原「なーに…」

何も答えない俺に退屈したのか、月を見つめている。俺は後ろ手に、放り出されたままの果物ナイフを手にとり、その鞘をそっと抜いた。

コナン「おめー、俺を殺したいと思ったことあっか?」

灰原「…そんなの、答えるまでもないじゃない…」


逆手に握り、ベッドへ横たわる小さな身体へゆっくりと歩み寄る。


コナン「そうか…じゃあこれでやっと、相思相愛になれたってことなのかもな…」

灰原「えっ…?」

バッ

灰原「!!!」ビクッ

コナン「…」

灰原「ね、ねえ…?」

コナン「ダメだ…できねー…できねーよ!」


切っ先が胸に触れるところで、不意に力を失った。
額を合わせる。俺はたまらず目を閉じ、切れるほどに唇を噛んでいたが、ナイフを握る手を包まれていることに気づいて恐る恐る目を開けると、灰原の潤んだ瞳と溶けるように艶かしく美しいかんばせがあった。


灰原「…あなたには、呆れるわ…ふふっ」

コナン「情けねーってか…」

灰原「そうね…でもそんなところが好きよ…どれだけ狂っても、最後の良心は残しておく…流石は名探偵さんね」

コナン「バーロ……良心なんかじゃ……なあ灰原」

灰原「なあに」

コナン「…そもそも、なぜ蘭を…あいつを殺したところで、俺がよりを戻さないのは分かってただろ?」

灰原「はあ…相変わらず鈍いのね」

コナン「は?」

灰原「別に私は、振り向いて愛してほしいなんて傲慢なことは思わないわよ…ただ単に彼女を傷つければあなたは、私を殺す決心ができると思ったの…」

コナン「おめー…そこまで」

灰原「一つ訊かせて?」

コナン「…?」

灰原「私は…あなたの心の中で、永遠に生きられるかしら…?」

コナン「…」ガバッ

たまらなくなって、ただ抱きしめた。灰原は俺のためだけに生きている。愛を求めてなどいない。ただただ狂ったように俺だけを見ている。そんな存在が、現に抱きしめているこの美しい少女だとは夢にも思えないような心地がした。
ここまで来たらいっそ、彼女の望みは全て叶えてやろう。決意して訊いた。

コナン「おめーの…一番の望みはなんなんだ…?」

灰原「あなたの中で、永遠に生きることよ…」

コナン「…」

灰原「二番目の望みなら、あなたを殺して手に入れることだけど…ふふっ」

コナン「おいおい…」

灰原「でもね?…やっぱり女の子は、支配されたい生き物なのよ…ずっと征服しようとしてきたけど、ダメね…私はあなたのものになりたいの」

コナン「灰原…」

灰原「ねえ…お願い…?」

溶けるように甘い声でそう言うと、灰原は俺の手をとり、切っ先を自分の胸に当てた。
鼓動は急激に早さを増した。

灰原「きて…全部、あげるから」

コナン「…」コク

腕を背中に回され、灰原の生死は俺一人に委ねられた。もう戻れない。
彼女の温もりを刻んでおきたくて、頬に触れる。

コナン「…愛してる、ぜ」サワ

合図をするように、灰原は目を閉じ、かすかに胸を張った。




ブスッ




灰原「ッ!!!」ビクビクッ

灰原の体は激しく小刻みに震えた。背中に回されていた腕はだらんと、力なく落ちた。

コナン「灰原…」ギュ

灰原「う…ッ…ぁ…」

コナン「…」

灰原「ッ……」

コナン「灰…原…?」

灰原「」

コナン「なあ…!?おい………!」

灰原「」

コナン「もう…いっちまったのか…?」

灰原「」

コナン「…」

灰原「」


月の光。


コナン「…」

病室の窓ガラスに濾過されて冷たくなった月光が、血の気を失った透き通るように白い肌へ注いでいた。
思わずうっとりとした。冷たい美しさが似合うなと思った。
それでもまだ温かみを残す灰原の頬を撫で、つぶやいた。

コナン「これで…よかったんだよな」

そう口にした時、小馬鹿にした中に少しの愛情が覗くあの物言いと、美しくも底の見えないあの瞳が、ひどく恋しくなった。不意に涙が溢れた。

コナン「灰原ぁ……」

俺は、灰原の小さな体が芯まで冷たくなるまで、その胸に突っ伏していた。
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~X年後~

同意があったとはいえ人を殺してしまった俺は現在、探偵から身を引いている。
灰原の一件は、謎の少女殺人として一時取り沙汰されたが、結局迷宮入りし、世間から事件の記憶はすっかり失われている。
俺は組織を追うことをやめ、江戸川コナンとして人生を再スタート。地元の大学の法学部へ進学し、行政書士として小さな事務所を経営。細々とした独り身の暮らしだ…。

得意先から戻ったある日の夕方、事務所の入るビルの階段そばに、ダンボールがおいてあるのに気づく。

コナン「?…出るときあったか?…」

コナン「ん?」ガサゴソ

猫「ミャー」

コナン「うおっ…捨て猫か…ひでえことする奴がいたもんだぜ…」

汚れてはいるが、可憐な猫だ。

コナン「…」ナデ

猫「」プイ

コナン「おいおい…」

カールのかかったブロンドの毛に、青く美しい瞳。不機嫌そうなそのかんばせは、どこか彼女を彷彿とさせる。

コナン「オメー、まさか本当に猫になったのか…?」

猫「」

コナン「んなわきゃねーか」

コナン「…」ジーッ

コナン「よし、飯でも食うか?腹減ってんだろ」

猫「ミャー」スリ

コナン「よしよし…」

彼女はずっと、俺の心の中にいる。
最初で最後の、唯一の願い。
かつて、ただ狂うように俺を愛し、果てていった美しい少女はよく言っていた。

永遠などあり得ない。

しかし、誰よりも何よりも、その永遠を望んでいたのは彼女だった。
あの月夜の晩、静かに横たわる彼女の冷たい胸に俺は誓った。

永遠に愛すると。


猫「ミャー?」

コナン「灰原…」

猫「?」

コナン「ふっ…猫に灰原なんて名前、ねーよなあ」

コナン「どうすっかな…」

コナン「シェリー…確か、灰原のコードネーム…」

猫「ミャー」

コナン「うん、シェリーだな。今日からオメーの名前はシェリーだ」

猫「ミャー!」

コナン「ははは…」

コナン「…」ナデナデ

コナン「灰原……」

いつまでも、俺と灰原は共にある。
永遠をどこまでも純粋に望んだ二人に、別れも、終わりも、ない。

猫「…」ジーッ

コナン「な、なんだよ」


ーー何を感傷的になってるのかしら?名探偵さんも落ちぶれたものねーー


そんな声が、聞こえたような気がしたのだった。








作品と呼べるようなものでもありませんでしたが、2年以上も続いたと思うと少し感慨深い気もします。
見ていてくださった方、ありがとうございました。

ではまたどこかで。

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