???「ここはどこだ?」(92)

?「その前に自分の名前が分からない」

?「言葉や物の名前は分かるが」

?「今まで何をしていたか、どこに帰ればいいのか分からない」

?「ああ、ワカラナイ・・・」

?「ワタシハ、イッタイナニモノナンダ?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1371294793

?「・・・取りあえずここがどこだか知るべきか」

ツカツカツカ

?「あの、すいません」

女?「どうなさいましたか?」

?「えっとここはどこなんでしょう?」

女?「病院ですよ」ニコ

?「・・・病院?」

女?「あっ、先生呼んできますね」タッ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

先生「えっとまずここはマルウマ病院といいまして」

?「はあ」

先生「貴方は酷い怪我をされて運ばれてきたのですよ」

先生「そこまでは覚えていますか?」

?「いえ・・・」首横フリ

先生「そうですか・・・」

?「あの、私は誰なんですか?」

?「どうやら記憶障害みたいで、何か身に付けていた物とかあれば」

先生「すいません、貴方が運ばれたときTシャツとパンツ姿で何も所持していなかったんですよ」

?「あのそれじゃお金はどうすれば・・・」

先生「そうですね、一週間以上貴方のことは調べてますが、身元がわからない上誰も名乗り出ないので」

先生「お金はうーん・・・、この際仕方がないですね」

先生「放り出す形で申し訳ないですが」

?「いえ、無料で見てもらえて感謝しています」

?「さてと、これからどうしよう?」

?「名前もないし帰る場所もない」

?「そもそもこの世界がどういったものなのかイマイチわからないのが一番怖いな」

?「はぁ」ガックリ

ぐぅ~

?「お腹減ったな」

?「だけどお金も持ってないしどうすれば・・・」

?「知識では大きい料理店のゴミ箱には食べ物が捨てられているはず」

ゴミ箱ガサゴソ

?「結構あるもんなんだな」モグモグ

?「ふぅ、これから働きたいけど住所とかないしな…」

?「ホームレスってどうやって稼いでいるんだろう?」

?「ちょっと調べてみるか」

ホームレス「あぁん?しごぉとをぉおせぇえてほしぃだぁ?」

?「はい、記憶喪失で帰るところも無いんで」

ホームレス「そっかそっかぁ、そりゃあてぇへんだなぁあ!」

ホームレス「しぁかしぃよぉ、ぉれぁもいきるぅのにぇひっしなぁんだぁよぅ」

?(この人は普通にしゃべれないのか・・・)

?「仕事内容だけでも教えてもらえませんか?」

ホームレス「いあだね!おえのしごとぉとろたあてそあぃかねえぞぅ?」シッシッ!

?「駄目だったか・・・」

?「次はどうしよう」

***


かまくら「今日もテスト散々だった・・・」

歪「真面目にやらないからでしょ」ハァ

かまくら「真面目にやったさ!!でも、でも俺の力はッ!!」ダンッ!

歪「それでも最大限のことをやらなかったでしょ?」

かまくら「うっ・・・、でも俺の能力ってただかまくらを作るだけだぜ」ブゥ

歪「でも貴方は真面目にやらなかった」キッ!

歪「強度も大きさも形も最悪」

歪「私たちは役に立たなきゃ廃棄処分されるだけなんだよ?」

かまくら「俺の力がなんの役に立つんだよ」グス

歪「・・・例えば家のない人に家を作ってあげるとか」

かまくら「無理だよ無理!だって未だに円形ドームすら作れないってのに」

歪「だから頑張れっていってんのよ!!」ビシッ!

かまくら「ヒィィ」ガクガク

歪「本当に真面目にやらないとそのうち消されるんだからね」プイ

かまくら「どうしろってんだよ」

カオスすぎるw
期待。

かまくら「かまくらを作る能力ってクソじゃねえかよ」

かまくら「大体このクソ暑い土地でかまくら作る能力って無意味じゃねえか」

かまくら「まあいいやとっとと帰ろう」

〔寮〕

かまくら「最上階まで上るの辛い」

かまくら「エレベータ使えないって嫌がらせだろう」ヒィヒィ

かまくら「ようやくついた」ガチャ

かまくら「能力の鍛錬か・・・」

かまくら「頑張れば家丸ごと作れるんだろうか?」

かまくら「殺されるくらいだったらちょっとは頑張ってみようかな」グッ

***

歪「あの馬鹿、本当に処分されたらどうするんだろう・・・」

歪「知り合いが消されるのって私は初めてじゃないんだけど」

歪「どうして消される奴って緊張感が無いんだろう」ハァ

歪「まあいいや、晩御飯買ってかなきゃ」

スーパー

歪「今日のご飯はなんだろな♪」ウキウキ

歪「!?」サッ

歪「うわぁ、こんなところでアンチがうろついてる」チラ

歪「かかわらないようにしよー」ソー

アンチA「おい変態野郎何わりぃことしようとしてたんだぁ?」

?「いや、ただアルバイトを募集していると聞いただけで」オロオロ

アンチB「ブリーフとTシャツだけの変態を雇うところなんてどこにもねぇよ」ブハハハ

?「そうなのか?しかし私はこの衣装しかなくて」ショボン

アンチC「なにおっさん?可哀想な人なのかなぁ」プププ

アンチD「だったら俺たちが雇ってやるよ」ニヤニヤ

?「本当ですか!?是非お願いします」ペコ

アンチA「ああ本当だぜぇ、俺たちが大切に扱ってやるよ」ヘラヘラ

アンチB「じゃあここじゃぁなんだかぁよぉ外に行こうぜ」ブハハハ

ウィーン

歪「ちょっと不味いかな・・・」

***

かまくら「張り切って特訓したら腹減った」

かまくら「寮からスーパーペコちゃん遠いんだよちくしょう」ダン

かまくら「無駄遣いはあまり出来ないけどアイスくらいならいいよな」汗ダラダラ

かまくら「ん?」

ゾロゾロ

かまくら「無能者がこんなところで何してるんだ?」

かまくら「ちょっとついて行って見よう」コソコソ

アンチA「じゃあとりあえず此れ着ろよ」ポイ

アンチB「さすがにその格好じゃ不味いからな」ブハハハ

?「ありがとう!」ガサゴソ

アンチC「したらよぉ、この場所でコレとってこい」プププ

?「しかし私はお金を持っていないのですが」

アンチD「ここは何でもタダだから良いんだよ」ニヤニヤ

アンチA「ただしバレっと金払わないといけねぇから隠れてやれよ」ヘラヘラ

?「本当に君たちには感謝しか浮かばないよ」キラキラ

かまくら「あいつ・・・馬鹿なのか?」コソ

かまくら「どうすっかな・・・」

かまくら「無能者どもを一掃するのなんか簡単だけど」

かまくら「でも余計な騒ぎは起こしたくないんだよな」ウーン

歪「何やってんの」ヒソ

かまくら「うっひゃあ!!」ビクッ!

歪「ちょ!アンタ大声出しすぎ!」

アンチB「ああん?そこで何してやがんだぁおい」ブハハハ

歪「アンタのせいで見つかったじゃない」ハァ

かまくら「はぁ?お前のせいだろ!」イラ

アンチC「何いちゃついてんだよおめぇら」プププ

かまくら「そっそんなわけっ!」アタフタ

歪「どうでもいいけどあんた達何してんの」ヒラキナオリ

かまくら「」

アンチD「おめーらにゃカンケーねえだろ」ニヤニヤ

?「えーとどういうことですか?」

歪「そこの貴方」ビシィ

?「あっはい!」

歪「貴方多分騙されてるから」

?「そうなんですか?」チラ

アンチA「そんなわけねーだろ、なあ」ヘラヘラ

アンチB「そうだぜ、なんか証拠でもあんのか?ああ!」ブハハハ

アンチC「あんま調子こいてっとやっちまうぞ!?」プププ

かまくら「おい、そこまでにしとけよ」ムカ

アンチD「なんだぁ女の前だからって調子こいてんのか?」ニヤニヤ

?「そうですよ喧嘩はいけませんよ」オロオロ

歪「そうね、喧嘩はいけないわね」フウ

かまくら「あんた等無能者のアンチにとは喧嘩にならねえよ」

アンチA「あん?んだとコラ」ピキィ

アンチB「てめーらジーン・レボリュース(遺伝核命)の野郎どもか?」

?(何のことだ?)

歪「貴方たちも『元は』そうでしょ?」

歪「ただ無能と判定されて普通の暮らしになっただけ」

歪「まあ貴方たちアンチには同情の余地はないのだけれど」ハァ

歪「ホントどれだけ貴方たちが恵まれてるのか知らないのね」ボソ

かまくら「・・・」

アンチC「チョーシこいてんなよ」ブチィ

アンチD「どうやら痛い目あわねーとわかんねーみてーだな」シャキン

?(話についていけない)オロオロ

かまくら「バットにメタルロッド、ありきたりだな」

歪「鍛錬代わりにアンタやる?」クス

かまくら「いいい、いやお前に譲ってやるよ」ガクガク

歪「了解」フサァ

アンチA「女だからって容赦しねえーぞ」

歪「あんた達私がジーン・レボリュースだってわかって挑むの?」

歪「因みに私ホルダー持ちだけどそれでも挑む?」

アンチB「お、おいどうする?」ビクビク

アンチA「束でかかれば問題ねえ、やれ!」ダッ

アンチ「「「「うおー!」」」」

バキィ

アンチC「ん、なんか固い感触が・・・」

歪「ちなみに私の名前まだ名乗ってなかったわよね」バット掴

歪「わたしいびつと書いて歪(ひずみ)っていうの」ベキベキベキ

アンチD「掴んだバットが捻じ曲がりやがった」アオザメ

アンチA「他のロッドも触れた瞬間水飴みてーにぐにゃぐにゃだ」ガクプル

歪「まだやるなら今度は貴方たちの体に直接叩き込むけど」ニヤリ

アンチBCD「ウワー!殺される」ニゲ

アンチA「ちょ、ままままってくれよー」タタタ

歪「チョロい奴らね」

かまくら「相変わらずお前の能力はエグイな・・・」

かまくら「物体はおろか空間さえも捻じ曲げる能力って」ガクガク

歪「私はアンタと違って怠ったりしなかったからよ」フン!

?「あの~」ビクビク

歪「はい?」

?「助けてくれたんですよね?ありがとうございます」ペコ

かまくら「そういや、アンタなんであんな奴らとかかわってたんだ?」

?「あの方たちは悪い方だったのですか?」

歪「社会的に悪いっていえば悪い連中じゃありません?」

?「すいません、私良くわかりません」ショボン

かまくら「アンチって言ったら治安を守らない駄目な奴らだろうが」

?「すいません、記憶喪失なもので」シュン

歪「記憶喪失?」

?「はい、自分の名前も帰る場所も分からなくて」

かまくら「だったら特派を頼ればいいんじゃね?」

?「特派?」

かまくら「特派知らねえの?記憶喪失にも程があるだろ?」

?「そもそも先ほどの貴方たちの会話の内容が全然わからなかったのですが・・・」

歪「会話?」

?「さっき方々と話していたアンチとかジーン何とかとか殆ど」

かまくら「それって子供の頃に習うような話だぜ」ハァ

歪「深刻な記憶障害のようでね」フム

歪「私たちでよければ少しお教えしましょうか?」

かまくら「はぁ!?」

どう考えてもこの主人公は別世界の人間の気が。

かまくら「お前そんな面倒なことしなくても特派に任せればいいじゃねえか!」

歪「関わった以上ほっとく訳にも行かないでしょ?」

かまくら「ふん、良い子ぶりやがって」チッ

歪「はあ!?チキン童貞に言われたくないわよ」ダン

かまくら「だだだ、誰が童貞だよ////」カアア

?「私のせいで喧嘩するのは止めてください」オロオロ

歪「あっ、ごめんなさい」シュン

かまくら「わるい・・・」

?「私を特派というところにつれてってもらえればいいので」

元ネタを聞くのは無粋か?

歪「勿論最終的にはお連れしますが、基礎知識くらいなら私たちも教えられるので」

?「ありがとうございます、綺麗なお嬢さん」ペコ

歪「そんな///綺麗だなんて」テレッ

かまくら「・・・けっ!ブスの癖に」ボソ

歪「はあ!」回し蹴り

かまくら「ゴハァ」メキ

歪「じゃあまずは何からがいいですかね?」

かまくら「」

?「あの・・・彼は良いんですか?」

>>20 オリジナルでふm(。。)m考えながらやってまふ


歪「良いんですよ、コイツもしかしたら処分されるかもですから」

?「はぁ」

歪「で何から知りたいですか?」

?「えっと・・・まずはここがどういった場所なのかお願いします」

歪「ここは日本とパプアニューギニアの中間にある人口島クラムエデスです」

歪「そして私たち、いえここに住んでいる人々は全てジーン・レボリュースという人間です」

?「人工島?ジーンレボリュース?」

歪「クラムエデスは機械と大地で出来た浮島です」

歪「ジーンレボリュースとは遺伝子を化学変化させた者達の名称です」

歪「私たちのように特殊能力に目覚めた者(ギフター)や肉体変化を起こした者(ハザード)、さっきの連中のように何の能力に目覚めなかった物がいます」

歪「で私の能力は――」

かまくら「性格が歪んでいるから周囲の物質を捻じ曲げる能力」

歪「せいっ!」ドカッ

かまくら「ぐほぉ」オエ

歪「でこいつの能力はかまくらを作る能力」フリムキ

?「かまくらって雪を固めて作る?」

歪「はい、といってもコイツまともに能力使えないから幼稚園児すら入れない大きさだけど」

?「凄いですね」キラキラ

かまくら「ま、まあな」フフン

?「私は知識がないから無能力者なんでしょうか?」

歪「いえ、ここに住んでいた方なら小学校に必ず習うので海外の方だと思いますよ」

歪「確か海外だったらあまり詳しく教えないって外から来た先生が言っていたので」

?「そうなんですか、納得です」

歪「もしかしたら漂流されてこの島にたどり着いたのかもしれませんね」

?「だから記憶がないのか・・・」

かまくら「それはないだろ、周囲は防壁で囲まれているわけだし」

かまくら「空から降ってでもこない限りこのクラムエデスには入れねえだろ?」

歪「たしかに・・・この島にやってきて記憶をなくしたと考えるのが普通ね」

かまくら「だったら尚更特派に預けるべきだな」

歪「せめて説明を終えてからでしょ」

かまくら「お前は何様だよ」

歪「そんなに嫌なら帰れば良い」

?「そうですね、申し訳ないので無理には言いません」

かまくら「う、うるせえ!お前がこのおっさんに何するかわかんねえからついてるだけだ」

?「歪さんは悪い方ではないと思います」

?「寧ろ私のような見知らぬ人物に教えてくださるなんて間違いなく優しい人なので大丈夫ですよ」ニコ

歪「/////」テレ

かまくら「いいや!あんたは知らないだけだ!コイツの本性は――」

歪「とっとと帰れ」ビシビシビシ

かまくら「ヒィ!」ビク

かまくら「ふ、フン!可愛いって言われたからって調子に乗りやがって!ブースブース!処女ビッチ!」逃ゲ

ダッタッタッタッタ

歪「アイツ・・・明日殺す」ゴゴゴゴ

?「仲が良いのですね」クス

歪「そんなに仲がいいってわけじゃないです」

?「そうですか?そうでしたらすいません」

歪「いえ、えっとどこまで話しましたっけ?」

?「この島と貴方がたの話を終えて私がどこから来たのか話しあってました」

歪「そうですね、因みに何か覚えていることはありますか?」

?「基礎知識以外はなにも・・・」

?「そういえばここに住んでいる方は普通の生活とは違うのですか?」

歪「能力を持っていること以外は普通の人と同じですよ」

歪「まあ将来はその能力にあった場所で働くか、アイツみたいに未熟だったら処分されますが」

歪「そういう意味では無能者は処分とかないので外国の方と同じですね」

?「・・・処分ってなんですか?」

歪「能力が一定値に達しなかった低能力者は暴走や、役に立たないという理由で殺処分されるんです」

?「・・・それは悲しいですね」

歪「まあ私もそれを良しとは思いませんが、私たちにはかなり高額な金額で作られているらしいので」

?「・・・」

?「因みにこれから向かう特派って何なんですか?」トコトコ

歪「特派は能力関連の取り締まりなどを行っている場所です」ツカツカ

歪「警察と同じですが能力者が多くいるので、記憶喪失ならもしかしたら何かわかるかも」

?「そうなんですかぁ、能力者って凄いんですね」

特派署

?「色々教えていただきありがとうございました」ペコ

歪「いえ、大した事はしてませんよ」

?「スーパーの時もわざわざ出てきて助けてくれたじゃないですか」

歪「いえ、それはたまたま目にしただけで偶然ですよ////」

?「それでも、です」

?「ではこれで」ノシ

歪「はい、さようなら」ペコ

ウィーン

?「あの~すいません」テクテク

職員「如何なされましたか?」ニコ

?「すいません、記憶喪失で帰る場所がわからなくて」オドオド

職員「少々お待ちください」電話

ボソボソ

職員「お待たせしました、では此方へどうぞ」

***


次の日

かまくら「よう」

歪「死ぬ覚悟は出来たか」ビシビシビシ

かまくら「ちょ、ままままってくれ」ガタガタ

歪「問答無用」カッ!

クレイドル「おはよう」

歪「あっおはよう」パッ

かまくら「ヒィィィィ」ガクプル

クレイドル「どうしたのかまくら君」

歪「いつもどおり気持ち悪いでしょ?」

クレイドル「いや歪ちゃん・・・」

歪「行きましょクレイ」ツカツカ

クレイドル「かまくら君は?」

かまくら「くっ、あの化けブス暴力で物言いやがって」立チ直リ

クレイドル「そういう事言うから歪ちゃんに怒られるんじゃないの?」

かまくら「煩いな、俺は口だけだろ」

クレイドル「でも言われたら嫌でしょ?」

歪「放っておきなさいクレイ、心も腐ってる奴のことなんか」

かまくら「お前に言われたくないな腹黒女」

歪「私は正々堂々アンタを貶してるでしょ」クス

クレイドル「確かに腹黒とは違うよね・・・」

かまくら「じゃたんに性格ブスってことだな」

歪「死ぬか?ああ!?」ギロ

かまくら「ぼぼ暴力には屈しないぞ」ガクガク

クレイドル「もう教室に着くから喧嘩は止めて」プンプン

ガラッ

ツカツカ、トコトコ

熱波「よう、能無し君」ニヤニヤ

かまくら「」ムシ

熱波「おいおい無視はねーだろ?せっかく挨拶してやってんのに」チリッ

かまくら「熱!」ビク

かまくら「お前何しやがる」クルッ

熱波「何って声かけただけだろ?」ニヤニヤ

かまくら「嘘付け!力使っただろ!」

熱波「オレがいつ使ったってんだよ?ああっ!?」ダン

かまくら「」ビクッ!

クレイドル「止めなよ喧嘩は」

かまくら「俺は何もやってねえだろ、コイツが勝手に騒ぎ出しただけだ」

熱波「そうだぜぇ?俺はただ挨拶も出来ねえ能無し君に注意しただけだ」

かまくら「」ピクッ

かまくら「・・・は・・・じゃねえ」

熱波「あん?なんだってぇ」

かまくら「俺は能無しじゃねえ!」パキーン

ボコボコボコ

熱波「」ニヤ

ゴウッ!

クレイドル「かまくら君の氷の山が一瞬で溶けた・・・」

熱波「ひでえなぁ、いきなり攻撃してくるなんて」ニヤニヤ

熱波「こりゃあ正当防衛しなきゃなぁ!」チリチリチリ

かまくら「――――ッ!!」シャガミ

クレイドル「止めてあげて!熱波君!」バッ

熱波「ああん?俺はただ正当防衛をしているだけだぜ」ニヤニヤ

クレイドル「ゴールドホルダーの熱波君には誰も敵わないから止めてあげて」

熱波「フン!落ちこぼれには落ちこぼれがお似合いか」チッ

クレイドル「大丈夫」近寄リ

かまくら「うるせえ!余計なお世話だ」バシッ!

クレイドル「・・・ごめんなさい」シュン

熱波「あーあ、つまんね」ドカ

歪「自分の力を誇示して楽しい?ゴールドホルダーさん」

熱波「ああ楽しいねぇ、シルバーホルダーさん」

歪「そう、だけどクレイに手を出したら許さないから」

熱波「落ちこぼれなんてどう扱おうと、いつか処分されんだから誰も文句言わねえよ」ニヤニヤ

熱波「それにかかってくるなら誰だろうと相手になるぜぇ?」

歪「私は無駄なことはしない主義なの」フン

熱波「けっ!臆病者が」イラ

キーンコーンカーンコーン♪

ガラッ~

嵶教師「は~い、HR~始めま~す~」

歪「起立、礼、着席」

ガタッ、ペコ、ガタガタ

嵶教師「えっと~、まず~昨日~っていうか~一昨日ぃ~」

嵶教師「連続~さつ~じん、事件が~ありま~した~」

嵶教師「こわ~いですね~、危険で~すね~」プルプル

嵶教師「特派ぁ~の~えら~い人?が~探してま~す」

歪「強制者(エンフォーサ)の方々ですか?」

嵶教師「あ~!そうと~もいいます~」パァ

生徒全員(相変わらず疲れる)

嵶教師「それ~では~、授業ぅ~を~始めま~す~」

嵶教師「それ~では――」

歪「先生!私たちが教科書を読みますので適当なところで指摘してください」

嵶教師「え~」

歪「重要箇所だけ先生に解説していただいたほうがスムーズだと思います」

嵶教師「ショボ~ン」イジイジ

かまくら「遺伝核命(ジーン・レボリュース)は今から150年ほど前、世界の環境変化における適応と繁栄のために作られた存在である」

かまくら「我々は世界の貢献のため12年の教育機関を経て社会へと旅だつ」

かまくら「その為良い未来を作るために能力を高め育む事を義務とする」

熱波「中には出来損ないも生まれるから、社会に出る前に処分される奴もいるけどなぁ」ニヤニヤ

かまくら「――――ッ!!」ギリ

嵶教師「処分~される子は~このクラスで~2名ほど~あぶなっかし~子がいます~」ボー

嵶教師「でも~頑張り~しだ~いで~直ぐに~大丈夫ぅ~ですよ~」ペカー

クレイドル「」ギュ

かまくら「ジーン・レボリュースは普通の人間に比べ身体能力、知能が水準より高く(ただし無能力者は除く)」

かまくら「世間でも直ぐに活躍でき、広く貢献している」

かまくら「我々は世界各地にそれぞれの人工島で生活し、社会貢献時に始めて島を出ることを許されている」

嵶教師「は~い、私たち~は大人に~なるまで~能力な~ど暴走ぅ~しな~いために~」

嵶教師「島を~でる~の~駄目な~の」ピシィ~

かまくら「能力は特殊能力者(ギフター)と肉体変化者(ハザード)にわかれ」

かまくら「どちらも能力名がそのまま名前として適用される」

かまくら「なお苗字は両親の苗字がつけられるがこの島を出られたもののみとする」

嵶教師「ご両親~とは~社会人に~なるま~であえ~ませ~ん」

嵶教師「私~たちは~生まれて~すぐ~この島~に預け~られま~す」

歪「そして直ぐに薬品付けにして遺伝子変化を起こすんですよね」

歪「2年の化学変化を経て目覚めるか否かを確かめてそこでまず選定する」

歪「そして更に2年後にギフターかハザードに区別するんですよね?」

嵶教師「そです~」グスン

嵶教師(先生ぃ~のやる事ぉ~が~)ショボン

キーンコーンカーンコーン♪

嵶教師「えと~それじゃ~」

歪「起立、礼、着席」

ガタッ、ペコ、ガタガタ

嵶教師「(´・ω・`)」

嵶教師「」トボトボ

***


某発掘場

?「はぁはぁ」ザクザク

?「ふーふー」タッタッタッタ

?「ふぅ」汗ポタポタ

上官「貴様何を休んでいる!」鞭バシ

上官「とっとと掘って運ばんか!」バシ

?「すいません」ビク

上官「誤っている暇があればとっとと体を動かせ!」バシ

?「はぁー、はぁー」ザクザク

上官「まったく特派の俺がどうして囚人どもの面倒を見なければならんのだ」チッ!

上官「良し貴様ら、休憩していいぞ!」

「「「「「ハイッ!」」」」」」

?「はぁはぁはぁはぁ」

囚人「大丈夫か?新入り」

?「はい…はぁはぁ」

囚人「アンタも何をしたか知らんが厄介なところに連れてこられたな」

?「ここは…はぁはぁ、何をするところなんですか?」

囚人「ここは嘗て処分者を埋めていたところだ」

?「処分者?処分者ってもしかして低能力の人たちですか?」

囚人「ああそうだ、そして埋めてから30年以上たった場所を掘り起こすんだよ」

?「えっ!?何のために?」

囚人「簡単さ、覚醒種子を掘り起こすためさ」

?「覚醒、種子?」

上官「休みは終わりだ貴様ら!とっとと働け!」バン

囚人「ほら、働かないと殺されるぞ」

?「は、はい」

ザクザク

タッタッタッタッタ

ドサッ

タッタッタッタッタ

ザクザクザクザク

・・・・・・

上官「良し貴様ら、今日は此れにて終了だ。解散!」

?「もう・・・駄目だ」ドサ

?「これほど仕事が大変だとは」ヒィヒィ

囚人「仕事・・・だと?何を馬鹿なことを」

?「えっ!?違うんですか?」ハァハァ

囚人「俺たちは死ぬまでここでこき使われるのさ」

?「私はここで働けると聞いてきたのですが・・・」

囚人「アンタ、もしかして囚人じゃないのか?」

?「私は記憶喪失だったのです」

?「そこで特派にいって帰る場所がないといったらここへ連れて来られて」

?「ここなら衣食住がそろっているという話でしたので」

囚人「アンタ騙されたな」

?「そんなぁ」ガク

?「わざわざ教えていただいたのに」

囚人「もしかしたらそいつもグルだったんじゃないか?」

囚人「今のご時世どいつもこいつも信じられねえのさ」

囚人「信じられるのは自分だけさ」

?「悲しい世の中ですね」シュン

囚人「ほら、しょげてないでとっとと食事とって寝ないと明日が辛えぞ?」

?「はい」トボトボ

***


能力訓練所

かまくら「うおおおおおお!」パキーン

ボコボコボコ

歪「ただの氷の山が出来ているだけだが?」

クレイドル「でもかまくららしくドーム型になってきたよね」

歪「けれど腰の高さまでしか出来ない」

クレイドル「でも数は一気に3つ出来てるよ」

かまくら「うるせぇ!お前らが煩いからだ!!」

歪「私たちはアンタが終わってから声をかけたけど?」

かまくら「と、とにかく邪魔すんな!」プイ

歪「貴女も練習したら?クレイ」

クレイドル「う、うん」

クレイドル「え、えい!」

モコモコモコ

歪「はにわと・・・此れは何の土人形?」

クレイドル「えっと、学園長?」

歪「私に聞かないで、というよりそれ本人に言ったら怒られると思うよ」

クレイドル「だよね」ショボン

クレイドル「私の土人形を作る能力って役に立たないよね」ズーン

歪「芸術として役に立つでしょ?」

クレイドル「でもこの技量じゃ」

歪「諦めちゃ駄目、能力は努力しなきゃ成長しないんだから」

歪「それにクレイはすでに大きさや硬度は十分なんだから後は精度だけでしょ?」ニコ

クレイドル「歪ちゃん」キラキラ

かまくら「俺との扱いが違いすぎね?」

熱波「ちゃんと励んでるかあ、落ちこぼれ君たちぃ?」ヘラヘラ

かまくら「・・・何しにきたんだよ」

熱波「おいおい、訓練所に練習しに来て何か問題でもあんのか?」

かまくら「邪魔だけはすんじゃねえぞ」チッ

熱波「」ニィ

歪「・・・」

クレイドル「や、やあ!」キヅカズ

もこもこも――ゴウッ!

クレイドル「きゃあ」ステン

かまくら「お前!何しやがる!」

熱波「何って練習だが?」

かまくら「フザケン――」

歪「止めなさい」

歪「私たちが離れて練習すればいいだけでしょ?」

かまくら「だけど!」

クレイドル「私は大丈夫だから」ギュ

かまくら「くっ」ギリ

歪「行きましょ」チラ

熱波「」ニィ

クレイドル「でも熱波君て凄いよね」

クレイドル「周囲の熱を操る能力だっけ」

かまくら「能力が高い奴は性格が悪くて問題だな」

歪「」ゴゴゴゴゴ

かまくら「ちょ、何も言ってねえだろ!?」ガタガタ

歪「早くアンタはまともなかまくら作ってみなさいよ」フン

クレイドル「このままじゃ私たち処分されちゃうしね」シュン

かまくら「うっせ!見てろよ氷の城を作ってやらぁ!」パキーン

ボコボコボコ

クレイドル「わ、わたしも!」

もこもこもこ

歪「・・・」スゥ

ツカツカ

熱波「よう」ニヤニヤ

歪「・・・」

熱波「そっちから誘っておいて無言はねえだろ?」

歪「単刀直入に言うわ、二人にちょっかい出すのは止めなさい」

熱波「い・や!だね」

歪「あなたにとって何のメリットもないでしょ」

熱波「メリットはあるさ、ストレス発散になるし何より弱いもの虐めは気持ちいいだろ」

歪「私はクレイに手を出したら許さないって言ったわよね」

熱波「こっちも言っただろ、かかって来るなら歓迎するって」ニヤニヤ

歪「そう・・・」クルッ

ツカツカ

熱波「」ビキィ

ゴウッ!

歪「!」

***


かまくら「はぁはぁ、ちったあ成長しただろ」

クレイドル「一日じゃそんなに上手にならないよ」

かまくら「でも前より大きくなっただろ?」

クレイドル「うーん、そうかな?」

かまくら「大きくなったんだって!」

クレイドル「あれ?そういえば歪ちゃんは?」

かまくら(話し逸らしやがった)

かまくら「どうせ糞でもしにいってんだろ」

歪「」ビシビシビシ

クレイドル「あ、あのかまくら君」

かまくら「それかアイツの事だから野郎とイチャついてんじゃねえの?」

クレイドル「うん、それくらいにしとこ?」

かまくら「大体いちいちうるせえし、ちょっと出来るからって」

歪「ニコニコ」グニャリ

かまくら「Oh・・・」サー

クレイドル「あのね、かまくら君も悪気があったわけじゃ」

歪「かまくらという人間はいなった、そうでしょ?」ニコ

クレイドル「さすがにそれは・・・」

歪「仕様が無いわね、ほらゴミ!起きなさい」

かまくら「歪コワイ歪コワイ」ガタガタ

クレイドル「そういえばどこに行ってたの?」

歪「ちょっとね・・・」

クレイドル「?」

歪「大した事無いわ、帰りましょ」ツカツカ

クレイドル「あ、うん」トコトコ

かまくら「くそぉ、いつか見返してやるぅ」プルプル

クレイドル「そういえば朝先生が言ってた殺人犯ってまだ捕まってないのかな?」

歪「強制者が出動しているなら多分直ぐに捕まるんじゃないかしら」

かまくら「もしかしたら昨日の奴がそうかもな」ヘラッ

歪「記憶喪失の人のこと?」

クレイドル「何の話?」

かまくら「昨日な、記憶無くしたっつーオッサンと出会ったんだよ」

歪「もしかしたら特派に行けばどうなったか聞けるかも」

かまくら「ああぁ!?わざわざ聞くのかよ、面倒臭え」

歪「だって気になるでしょ?どうなったか」

かまくら「そっかそっか、可愛いとか言ってくれた野郎だもんな」ケッ

歪「なっ!///べ、別にそんなんじゃ」カアア

クレイドル「歪ちゃんがそんな態度取るなんて珍しいね」クス

歪「ちょ、クレイまで!」

かまくら「ひずみぃ、可愛いなんて言われたの初めてなのぉ」クネクネ

歪「オマエコロス」ビシビシビシ

かまくら「ちょ、冗談だろ、冗談!」ヒィ

歪「ったく・・・」フン

クレイドル「で、特派署行くの?」

歪「まあ、一応ね」ポリポリ

クレイドル「かまくら君はどうするの?」

かまくら「いってやっても良いけど」

歪「くるな、ゴミめ!」キシャー

クレイドル「まあまあ、皆でいこ?」

歪「ちっ!命拾いしたな」ツカツカ

かまくら「アイツコワイ」ガタガタ

クレイドル「あはははは・・・」

特派署

歪「すいません、昨日記憶喪失の方は来ませんでしたか?」

職員「少々お待ちください」

ボソボソ

職員「失礼ですがどういったご関係で?」

歪「えっと・・・」

かまくら「俺たち昨日あの人と約束してたんすよ、明日になったら会いに行くって」

職員「お待ちください」ボソボソ

職員「申し訳ございませんが面会の許可は出来ません」

かまくら「そこを何とか~」手アワセ

職員「申し訳ございません」

かまくら「せめて場所でも~あっ!もしかしてもうこの島から出て行ったんですか?」

職員「そういった話は出来かねます」

かまくら「それともどこかいえない場所につれてかれたんですか~?」

職員「」ピク

クレイドル「いい加減にしようよ、職員さんが困っているよ~」オロオロ

かまくら「分かった、分かったよ!すいませんでした」ペコペコ

ウィーン

クレイドル「もうビックリしたよ」ハァ

かまくら「なあ」チラ

歪「ええ・・・」

かまくら「なんかヤバいかもしれねえぞ」

歪「そうかもしれないわね」

かまくら「おい、冗談で言ってるわけじゃ――」

歪「分かってるわ、でもアンタだってもしかしてと思ってカマかけたんでしょ?」

かまくら「別に・・・」ボリボリ

クレイドル「?」

歪「昨日の今日だからそんなに遠くって訳じゃないわよね」

かまくら「ここら辺だったら2つだな」

歪「1つは公開労働場、あそこはないわよね」

クレイドル「何の話をしてるの?」

かまくら「だな、隠すんだとしたら意味がねえ」

歪「だとしたら・・・」

かま歪「「種子発掘場!」」

歪「そうと決まれば――」クルッ

かまくら「っておい、本当に行くのかよ!?」

歪「別にアンタはついてこなくてもいいわよ」

かまくら「そうじゃなくて、アイツがどういった奴わからねえし、本当にいる確証もないだろうが」

かまくら「何より記憶喪失ってだけであそこに連れて行かれたら相当危険だろ!?」

歪「だからって放っておく訳にはいかないでしょ!!」

クレイドル「2人とも少しは落ち着いて!!」ワリコミ

クレイドル「そして私にも分かるように教えてよ」

歪「ごめんなさい」シュン

かまくら「その、悪い」ボリボリ

息抜き


【かまくら】

性別:男

身長:156cm/体重:48kg

年齢:16歳

所属:クラムエデス島・殊能力者(ギフター)専門学園2年

能力:イグルー(雪洞造り)

好きなもの:アイス/嫌いなもの:辛いもの、熱いもの全般

特技:他人をイラつかせる事(本人否定)

性格
諦めが早く頭に血が上りやすい、頭は悪いが回転は速いなどの臆病者で小物臭あふれる人物である。

容姿
白髪の坊ちゃん刈で幼さが残る顔に低い身長もあってか中学生によく間違えられる。痩せた体になで肩であるが故に尚更


勉強嫌いで能力もあまり努力をしてこなかったため、まともにかまくらをドーム型にも出来ず穴も開けることが出来ない。性格もあまり良くなく、幼い容姿もあってか虐めの標的になっている。しかし決して友達がいないわけではない。

自分が第一で肝心なところで逃げるという情けない人物であるが、とある人物の前だと張り切るらしい。

【歪(ひずみ)】

性別:女

身長:165cm/体重:51kg

スリーサイズ:人気があれば公開w

年齢:16歳

所属:クラムエデス島・殊能力者(ギフター)専門学園2年

能力:歪み(周囲歪曲)/ランク:シルバーホルダー

好きなもの:甘いもの全般、数学、読書/嫌いなもの:言い訳がましい人、屁理屈をこねる人、怪談、夜更かし

特技:空間把握、料理、瞬間演算

性格
クールに見られがちだが実は情熱的。若干夢見がちな少女らしい面もあるが、真面目さゆえ表に出さない。面倒見が良いほうだが少々口が悪い。

容姿
黒髪でストレート。前髪は顎までの長さでピン留めしており、後ろ髪は腰にかかるほど長い。端正な顔立ちと扇情的な体系から大人に見られがち。


整った綺麗な顔立ちと女性らしい体、高い身長から男女問わず人気だが、吊り眼ときつい口調ゆえあまり近寄られない。

頭脳明晰で運動神経は抜群、高い能力使いを認められ高位能力者の証、シルバーホルダーを授けられている。
元々才能はあるほうだったが、天才嫌いの性格ゆえ努力を惜しまないタイプ。そのためかまくらのようなだらしのない人間を見ると世話を焼きたくなる。交友関係は狭く数えるほどしか友人がいない。

虐めや暴力、努力を馬鹿にする人間を嫌うが表立って行動するタイプではない。
しかしそれを行う者は許さない。

閑話休題


かまくら「えっと、さっきオッサンの話をしたろ?」

クレイドル「うん」

かまくら「そいつがもしかしたら罪人扱いされてるかも知れねえ・・・」

クレイドル「ええ!?」

歪「さっきの受付の職員、かまくらがカマ掛けたときに僅かに反応したのよ」

かまくら「俺たちに言えないって時点で怪しいと思ったからな・・・」

クレイドル「それで種子発掘場にいるかもってこと?」

歪「確証は無いけどね・・・」

かまくら「けど行くんだろ?」

歪「当たり前でしょ?あの人が悪い人には見えなかったし」

かまくら「記憶を無くしているからかも知れないだろ!もしかしたら――」ダン

歪「もしかしたら何?今朝言ってた殺人事件の犯人かもしれないって?」

クレイドル「え!?そうなの?」

かまくら「別に決め付けてねえけど、可能性はゼロじゃねえだろ!だっておかしいじゃねえか!?」

歪「・・・だから行くんでしょ」ツカツカ

クレイドル「でもあそこって厳重なんじゃ」オロオロ

かまくら「勝手にしろっ!!」

***


?「はぁはぁ」ザクザク

?「うっ!」ドサ

上官「貴様!何休んでいる!」蹴

?「ぐぅ・・・すいません」

上官「とっとと働かんか!」蹴

?「は、はい!」ダッ

?「はぁはぁ」タッタッタッタ

囚人「・・・」ザクザク

?(もう、意識が・・・)

?「お、おえええ」ビチャビチャ

上官「何を吐いている!とっとと片付けろ!」蹴

?「げほっげほっ」ポタポタ

上官「休んでいる暇なんて無いんだ!とっとと立て!」蹴

?「がはっ!」ビク

上官「このぉ・・・」ブン

パシ

囚人「新人なんだし、それくらいにしてやったらどうです?」

上官「貴様ぁ、ここの責任者である俺に口答えするきかぁ?」ピキピキ

?「自分は大丈夫ですので」ハァハァ

囚人「アンタ・・・」

上官「初めから貴様が真面目に働いていればいいんだ」チッ

?「はぁはぁ」ザクザク

***


歪「結構エグい事になってるわね・・・」コソ

かまくら「だから止めとけって」コソ

クレイドル「ここにいる人って皆囚人さんなんだよね」コソ

歪「そうらしいわね、でも私たちに目的はあの人だけよ」チラ

かまくら「でもどうやってやるんだよ」

歪「簡単よ、でもそのためには二人の力も借りるけど」

クレイドル「私たち?でも役に立てるかどうか・・・」

歪「大丈夫よ、私の言うとおりにしてくれれば」

ひそひそひそひそ・・・・・・

かまくら「マジでやるのか?」

歪「ビビッているなら帰ってもいいのよ」クス

かまくら「だだだ、誰がビビッてるかよ」ワタワタ

歪「じゃあ・・・行くわよ!」ダッ

?「はぁはぁ」ザクザク

?「・・・」タッタッタッタ――

?「!?!?!?!???」モガモガ

・・・・・・・・

上官「おい!新人はどこに行った!?」

囚人「さあ?さっきまで土捨ててましたけど?」ザクザク

上官「ったく手を患わせやがって」

?「うわああああああああ!!」ドドドドドドド

上官「どうした!?」ダッ

囚人「地盤が崩れて新人が、飲まれた」

上官「なんだと!?」チッ

上官(・・・どうせ囚人の1人や2人、死んだところで問題はあるまい)ニヤ

上官「仕方がない、この周囲は近寄らず別の場所を掘るんだ!」

囚人「しかし、採掘はどうするんです?」

上官「掘る場所は他にもいくらでもある!言い訳せずにとっとと仕事しろ!」バシ

「「「「はい!」」」」

・・・・・・

クレイドル「ほ、本当にしちゃった」プルプル

かまくら「本当に大丈夫なのかよ?」

歪「やっちゃったものは仕様がないでしょ?」

?「あ、2人は昨日の」ハァハァ

?「というよりいったい何が?」

かまくら「クレイドルの能力でオッサンを土で包んで、なおかつ俺の力で氷の塊で空間を作って、歪の能力で地面をぶっ壊して、死亡工作をしたって訳よ」

歪「後はかまくらとクレイの複合能力で作ってあった道を通って貴方を救出したの」

クレイドル「まさか氷柱を私の能力で覆って土管を作るなんて凄いよね!」

歪「まあ土人形といってもベースがあれば作りやすいし、強度も貴女が調整できるからね」

かまくら「おい!俺が初めに作ってあったお陰だろ?それに硬いけど溶けやすく調整したんだぞ!」

歪「本当はアンタがもっと上級のかまくらを作れたらこんな手間要らないのよ。氷の塊って時点でゴミレベルなのよ」チッ

かまくら「壊すしか脳のないゴリラが」ボソ

歪「まずはアンタから壊してあげようか?」ビシビシビシ

?「あの、助けていただいてありがとうございます」ペコ

歪「いえ、特派に進めたので私にも責任があります」

かまくら「確かにお前のせいだな」

歪「」ギロ

かまくら「ヒィ!」

クレイドル「どうしていつも怒らせるのかなぁ・・・」

歪「でもどういった経緯でここに連れてこられたんですか?」

?「えっと、昨日知らない部屋に連れていかれ、そこで衣食住がある場所で働きたいといったらここに連れてこられました・・・」

かまくら「怪しいと思わなかったのかよ!」

?「でも説明してくれた方は優しそうな人だったので」シュン

歪「まあ記憶喪失なら仕方がないですよね」ウーン

?「すいません」ショボン

・・・・・・・・

かまくら「やっと外に出られた」ハァ

?「外はもう夜だったのですね」

歪「さてと、これからどうしましょう?」

かまくら「どうするってどうするんだよ?」

?「私はどうしたらいいんでしょう?」

クレイドル「記憶喪失だと大変ですよね」

歪「かまくらの家に泊めたら?」

かまくら「無理だろ!?第一俺の寮は結構狭いんだぞ」

クレイドル「でも私と対して変わらないよね」

かまくら「でも2人はきついだろ」

歪「だけどおじさんが可哀想でしょ」ギロ

かまくら「うっ、そうだけどさ」

?「申し訳ないので適当に探してみますよ」ハハ

歪「そうはいきませんよ、夜はアンチの連中がウロウロしているので」

かまくら「だったらお前の寮に住まわせてやれよ、シルバーホルダー様の寮は広いんだろ?」

歪「そうね・・・私の寮に来ます?」

かまくら「!?」

かまくら「ちょ、ちょっと待てよ!マジで連れ込むのか?」

歪「当たり前でしょ、放っておく訳には行かないでしょ」

かまくら「だからってその、部屋に2人きりなんて・・・」

クレイドル「歪ちゃんなら大丈夫じゃないかな?」

歪「アンタと一緒だと心配で眠れないかもしれないけどね」クス

かまくら「フン!どうせいつも男連れ込んで淫らな事してんだろ!」

歪「そんな事しないわよ!!」ビシビシビシ

かまくら「フン!どうだか!今回もそれが狙いだったりしてな」足フルエ

歪「アンタ・・・」グニャリ

?「私のせいなんでしょうか?」オロオロ

クレイドル「もう!2人ともおじさんが困ってるよ」プンプン

クレイドル「今のはかまくら君が悪いよ!」

クレイドル「歪ちゃんはそんな事しないって分かってるでしょ?」

かまくら「ぐ・・・、ああもう!勝手にしろッ!」フン!

歪「あのすいません、私の部屋でも構いませんか?」

?「願ってもないです、住まわせていただけるなら是非!」

?「しかし・・・いいんですか?その規則とか大丈夫なんでしょうか?」

歪「さっきかまくらに言われましたけど、個室も広いので問題ありませんよ」

歪「それに生活用品や設備は部屋に整っているので」

クレイドル「確かに遊びに言った時に見たけど、私たちの寮と比べて何でもあるもんね」

かまくら「俺たちの寮は小さい冷蔵庫とベッドだけなのに」チッ

クレイドル「トイレすら共同だもんね」ハァ

歪「だったら頑張ることね」

?「ではお願いしてもいいですか?」

歪「ええ、ではよろしくお願いします」ニコ

かまくら「・・・」チラ

クレイドル「・・・」

歪「誰もいないわね」コソ

歪「入っていいですよ」

?「失礼します」ソロー

歪「すいません、窓から入っていただいて」

?「いえ、学園の寮に無断でお邪魔させていただくんですから仕方ないですよ」

歪「今から晩御飯作りますね」

?「あっすいません」

歪「♪~♪~」トントン

?「・・・」ソワソワ

?「何だかドキドキするな」

?「かといって下手に触るわけには行かないし・・・」

?「おとなしく待っていよう」正座

歪「お待たせしました、豚カツとポテトサラダです」

?「ありがとうございます」キラキラ

歪「お口に合うといいんですけど」ソワソワ

?「頂きます」モグモク

?「美味しい!美味しいですよ歪さんの料理」

歪「そ、そうですか!良かった」パア

歪「私も食べよ、頂きます」手アワセ

?「歪さんって美人で料理も出来て凄いですね、きっと良いお嫁さんになりますよ」

歪「ブフー!!」

?「だ、大丈夫ですか?」

歪「え、ええ、問題ありません」ゴホ

歪(そんなこと言われたの初めてだったから/////)カアア

?歪「「ご馳走様でした」」

?「あ、食器洗います」立

歪「いえ、お客様なのでお構いなく」

?「うーん、何もせずにいるのも悪い気が」

歪「因みにお風呂沸いたので入ってください」

?「ありがとうございます」

カポーン

?「至れり尽くせりだな」フゥ

?「何か手伝えることはないかな・・・」

?「それにしても体汚いな、よーく洗っておこう」ワシワシ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

?「お風呂ありがとうございました」フキフキ

歪「いえ、湯加減は――」

歪(綺麗になったら格好良くなっていた!)

?「どうされました?」

歪「な、なんでもないです・・・」アセアセ

歪(まるで少女漫画みたい!!)キャー////

歪「髪や髭もどうにかすれば・・・」ブツブツ

?「あのー?」

歪「そうですね!綺麗にしましょう」パン

?「」ビクッ!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

?「サッパリしました!ありがとうございます」キラキラ

歪(これは・・・)

?「えっと似合っていますか?」テレテレ

歪「ひゃい!?」

歪「え、ええ似合っていますよ」カア

?「それから私に何か出来ることはありませんか?」

歪「えと・・・特にないですね」

?「そうですか」ズーン

歪「そういえば名前はどうします?」

?「名前?どういったのが普通なんでしょう」

歪「私たちの名前は能力名ですけど、普通の人は好きな名前をつけていますよ」

?「好きな名前・・・」

***

かまくら「・・・」

クレイドル「・・・」

クレイドル「明日からまた能力トレーニング頑張らなきゃね!」

かまくら「ああ・・・」

クレイドル「私たちクラスの落ちこぼれだもんね」

かまくら「ああ・・・」

クレイドル「・・・やっぱり歪ちゃんの事、好きなんだね」

かまくら「ああ・・・ってんな訳ねーだろ!?」アタフタ

クレイドル「かまくら君顔に出やすいから解るよ」クス

かまくら「違うって言っ――」

クレイドル「だったら!」

かまくら「」ビクッ

クレイドル「・・・だったらどうして泣きそうな顔をしているの?」

かまくら「――ッ!」ダッ

クレイドル「行っちゃった・・・」

クレイドル「かまくら君」ギュ

クレイドル「・・・私じゃ・・・駄目なの?」ポロポロ

かまくら「はぁはぁはぁはぁ」タッタッタッタッタッ

かまくら「クソッ!」ダン

(やっぱり歪ちゃんの事、好きなんだね)

かまくら「違う!・・・違う、俺は」

かまくら「ただアイツに一泡吹かせたいだけで」

かまくら「だから別にそんなんじゃ・・・」

かまくら「ああもう!気分が悪い!」

ドン!どさっ!

かまくら「あ、すいません」アセアセ

?「いえ、お構いなく」

かまくら「かばん拾いますよ」ムンズ

かまくら「――え?」ミツメ

?「チッ!」

ゴッ!

かまくら「がはっ・・・」ドサッ

***


歪「おはようございます、ナナシさん」

ナナシ「おはようございます。名前で呼ばれるというのはいいですね」

歪「でもナナシで良かったんですか?」

ナナシ「安易な考えかもしれませんが私に合ってるかなぁと」アハハ

ナナシ「ところで何処かで働ける場所はありますか?」

ナナシ「流石に何もしないわけにはいかないので」

歪「平日は学校があるから同行できないので土日に一緒に行きません?」

歪「勿論それまではココを使って構いませんので」

ナナシ「すいません、ありがとうございます」

やべっ!
ネタが浮かばないw
まだボキには早かったか!?

おう、浮かばないのは日常パートか?

>>72
浮かばないのはこの先のストーリが()
先週あたりから全然浮かばなくてやヴぁい

誰か才能ある人書いてくれwww

しばらくは日常混ぜながらナナシの手掛かり探せばいいんでね?
同時並行でかまくらも何とかすればええやん

>>75
時間かかってもいいなら書きますが、今はまだ構想が練れなくて・・・
安価を使おうかとも思ったが、見ていると大変そうだったからw

>>76
書きたい所は決まってんの?

ごめん、分かりにくいな
ぼんやりとでも書きたいシーンとかって今有るの?

>>78
残念ながら考えて書いていたから、書きたいシーンは特に・・・

取りあえず連続殺人事件の犯人が
>>69の?さんで元高位能力者(ゴールドホルダー)

ナナシさんは過去の人って考えてた(その他未定)


毎日来ているけど何でか浮かばんw
余計なキャラクターは思いつくんだが

面倒かもしれないが誰かアドバイスよろ
見ている人いないなら削除にでも出してくれ

ネタバレしてとは言ってないぜぇ……

展開を考えるんじゃ無くて、誰が何できるか考えれば>>1は進めそうなキガス
かまくらとドル子は成長出来るけど、キッカケが無い現状
→だったら、思い浮かんでるキャラに箔付けて後押ししてみるか
とか、そんなん


思いついて止まったら安価にも出来るし

なんとなく再開


クレイドル「あ、おはよう歪ちゃん」

歪「おはよう」

クレイドル「あの人は大丈夫そう?」

歪「とりあえずはね、土日にでも仕事とか色々探してあげるつもり」

クレイドル「へえ、じゃあそれまでは一緒に?」

歪「まあね、一応名前はナナシさんって呼ぶことにしたわ」

クレイドル「そっか、名前がないと不便だもんね」

歪「ええ」

クレイドル「そういえばかまくら君まだ見かけないね」

歪「会わない方が清々するわ」フン

クレイドル「そんなことは言わない方がいいよ・・・」

歪「まあクレイは好きだからそう思うかもしれないけど」

クレイドル「えっ!?」カア

歪「親友のことなんだから、いつも見ていれば解るわよ」クス

クレイドル「・・・私って解りやすい?」

歪「いや、そんな事はないんじゃない?」

クレイドル「そっか」ホッ


頑張って

教室

ガラッ

クレイドル「あれ?かまくら君いない」キョロキョロ

歪「確かにいないわね・・・あ!」

熱波「・・・・・・」イライラ

クレイドル「どうしたの?」

歪「いや、何でも・・・」ポリポリ

クレイドル「?」


暫くは何も口挟まないから頑張って

キーンコーンカーンコーン♪

ガラッ~

嵶教師「は~い、HR~始めま~す~」

歪「起立、礼、着席」

ガタッ、ペコ、ガタガタ

嵶教師「皆~さん、おは~よ~ござ~いま~す」

嵶教師「おや~、おや~おや~?」

嵶教師「かまくら~君が~いませ~んね~?」

嵶教師「何方~か~ご存~知の人は~い~ます~?」

熱波「もう処分されたんじゃないっすか」ニヤニヤ

嵶教師「ん~、そんな~はず~ない~です~よ~」

嵶教師「とり~あえ~ず、HR終わっ~たら~先生が~連絡し~て~みます~」

嵶教師「今日は~いじょ~」

生徒全員(やっぱり疲れる)



キーンコーンカーンコーン♪

ガラッ!

關教師「皆さん、席に着きなさい」

ガタガタ

關教師「急遽ですが今日はこれにて授業は終了です」

ざわざわ

關教師「静かに!とにかく皆さんは速やかに下校してください」

歪「何か問題でも発生したんですか?それに嵶先生は?」

關教師「まずこの学園周辺に不審人物がうろついているとの情報が強制者から伝えられました」

關教師「その為、皆さんには学生寮で一時待機をしていただきます」

關教師「嵶先生は今日の欠席者たちに呼びかけを行っています」

歪「・・・・・・」

關教師「解りましたね?では下校時は必ず同じ寮の生徒と帰ってください」

ガラッ!

クレイドル「不審人物ってもしかしてあの人のことかな?」ヒソヒソ

歪「多分違うと思うわ、家を出ないでってお願いしているし」

クレイドル「じゃあ誰なんだろ・・・」

歪「さあ?兎に角早めに帰ったほうが良さそうね」

クレイドル「そうだね、でも歪ちゃん一緒に帰る人いるの?」

歪「いないわ、でも大丈夫よ」

クレイドル「でもシルバーホルダーの人って学年で3人いるんでしょ?だから一緒に帰らなきゃ駄目だよ」

歪「解ったわ、クレイもちゃんと誰かと下校するのよ」ハァ

クレイドル「うん、それじゃあね」手フリ

歪(クレイにはああ言ったものの、知らない人と変えるのは抵抗が・・・)

歪(それよりも不審人物がいるから欠席者に連絡を入れるのは解るけど)

歪(嵶先生が連絡係りってどうしてなのかしら?)

歪(何かありそうね・・・)

熱波「あーあ、面倒臭」ドカドカ

歪(そういえば彼と寮近いのよね)

歪「熱波君、一緒に帰らない?」

熱波「ああっ!?」ギロッ

歪「仕方ないでしょ、先生に言われたんだから」

熱波「別に誰と出くわそうが何の問題もねえよ!」

歪「強制者が出動するほどなんだからそれなりだと思うけど」

熱波「はっ!逆にぶっ殺してやるよ」ドカドカ

歪「いっちゃった・・・、まあ勝手についていけばいいか」

すみません
削除依頼ってどうやるのです?

結局消すのか?

このままだと日常をダラダラと書きそうで(汗)
本編が思いつきませんorz

何したいのか纏めてプロット組んでみれば

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom