エレン「今日からヒーローになるぞ!」(182)


※原作ネタバレあり


息抜きの休憩やっつけネタ…の休憩やっつけネタです


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ジャジャーン!


エレン「紅蓮の稲妻! 駆逐レッド!」


ジャン「蒼い司令塔! 駆逐ブルー!」


ライナー「堅い金髪アニキ! 駆逐イエロー!」


ベルトルト「体はデカいが心はミニマム! 駆逐グリーン!」

アニ「絶対デレない…駆逐ピンク」


エレン「5人揃って!」

5人全員「駆逐戦隊! 巨人ジャン!!」



エレン「ふう…決まったな!」


ライナー「おいちょっと待てエレン」


エレン「なんだよイエロー」


ライナー「イエローと呼ぶのは待て、…何をする気なんだ?」


エレン「そんなの巨人を駆逐するに決まってんだろ!」


ライナー「…たった5人でか?」


エレン「いざとなったら巨人化して派手にいくけどな」


ライナー・ベルトルト・アニ「………!?」


ライナー「な、何を言っているんだ?」


エレン「とぼけるなよ鎧の巨人」


ライナー「!?」

ライナー(そこまで判っているだと…!?)


ベルトルト「エ…エレンは疲れてるんだよ」


エレン「グリーンは超大型で、ピンクは女型の巨人だろ」


3人「」


ライナー「………」

ライナー「お前がオレ達の正体に気付いたことは理解した」

ライナー「…だが、それなら分かっているだろ? オレ達はお前達人類の敵だ」


エレン「知ってるよ、3ループ目だからな」


ライナー「3…ループ…?」


エレン「オレはこれで訓練兵になったのは3度目だ」


ライナー「どういうことだ…?」


エレン「オレは何回も訓練兵を繰り返してるってことだよ」

エレン「一回目はたくさん仲間が死んだ上に仲間が敵と分かってショック死した」


アニ「弱…」


エレン「二回目は34班が殺される前に先手を打とうとした」

エレン「でもミカサもアルミンもさすがに信じてくれずに単独行動に」


ライナー「当たり前と思うが…」


エレン「それでイチかバチか闇討ちをしたら返り討ちにあって死んだ」


ベルトルト「うわぁ…」


エレン「で、これが三回目だ」

エレン「三度目の正直っていうだろ、戦ってダメなら仲間にすればよかったんだ!」


ジャン「待て待て待て!!」


エレン「なんだよジャン…うるせーな」


ジャン「その話がたとえ本当だとしてもな!」

ジャン「オレはなんなんだよ!?」


エレン「……ジャンだろ」


ジャン「ちげぇぇぇぇぇええぇ!!!」


エレン「あぁ、巨人の話か? 数合わせだよ」

エレン「5人いないと締まらないだろ」


ジャン「こんな間抜けなことに付き合わせんじゃねぇよ…」

ジャン「ミカサとかアルミンとかいるだろーが!」


エレン「戦隊ってのは考えることができて戦えるやつがいるんだよ」

エレン「ミカサじゃ頭脳が少し物足りないしアルミンは戦いに向かないだろ」

エレン「ジャンが適任だったんだよ」


ジャン「う……」


ライナー(珍しくエレンに誉められて反論できなくなったな」


エレン「名前にもジャンって入れただろ」


ジャン「は…?」



駆逐戦隊! 巨人"ジャン"!!



ジャン「そこかよ!! 気付くか!」


エレン「本当はユミルに頼もうと思ったんだけど、ピンクとブルーとかはあいつらしくないし…」


ライナー「ユミルも巨人なのか!?」

ライナー(ということは…目当てはエレンかユミルということか)


エレン「だからユミルには駆逐ブラックをしてもらおうと思う」


ジャン「ブラック? 6人になってんじゃねーか」


エレン「普段輪に入ってない一匹狼なポジションはありなんだよ」

エレン「普段は『知るか』とか言ってツンツンしてるけどいざ仲間がピンチになったら『しょうがねーな!』って助けてくれるツンデレポジションだ!」


ライナー「そんなのどこで覚えたんだお前…」


休憩が終わるんでこの辺で一旦中断します


エレン「ユミルには後から頼むとして、協力してくれるだろ?」


ライナー「………」


エレン「もちろんタダとは言わない」

エレン「満足したらライナー達の故郷について行く」


ライナー「何だって!? そりゃ本当か…?」

エレン「あぁ、オレを攫おうとしてたからオレが狙いなんだろ?」

エレン「悪い条件じゃないはずだ」


ライナー「………」


ベルトルト(ライナー、耳を貸しちゃダメだ)

ベルトルト(目的がエレンとわかったんだから協力なんてしなくても攫える!)

ベルトルト(今ここでだってやれるんだ)


ライナー「…わかった、やろう」


ベルトルト(ライナー!!)ギリ


アニ(また悪い癖が…)ハァ


エレン「よしっ、ヒーロー結成だな!」


ジャン(何かものすごいやりとりだった気がするんだが)

ジャン(どんだけやりてぇんだよこいつ)


エレン「アニとベルトルトとジャンもいいよな」


アニ「ライナーがやるってんなら仕方ないね」


ベルトルト「……わかったよ…」


ジャン「やってやるよ」

ジャン(逃げたら巨人4体が相手だろ、冗談じゃねぇぞ)


エレン「いやー楽しくなってきたな」


一同(お前だけな)


エレン「オレ達のデビュー戦はトロスト区防衛戦だ」

エレン「歴史を変えてやろうぜ」


アニ「歴史を変えろって言ったって正史を知らないんだけど」


エレン「作戦は死ぬ気で戦って死にそうになったら巨人化だな」


ジャン「おい誰かアルミン呼んでこい」


エレン「死の恐怖にとらわれないことで動きがよくなる最高の戦術なんだぞ!」


ジャン「オレは生身なんだよ!」


ライナー「待てエレン…」


エレン「なんだよ」


ライナー「わざわざトロスト区防衛戦という作戦名まで言ったということは…」

ライナー「お前は起きる事件を知ってるんだな?」


エレン「あぁ…知ってる」


ライナー「なら事件名と…その事件が起こった原因を言ってみろ」


エレン「は? えーと…」


トロスト区防衛戦
超大型巨人が再び壁に穴をあけた

トロスト区奪還戦
超大型巨人があけた穴を塞ぐための作戦

第57回壁外調査
女型の巨人が多数の巨人を引き連れエレンを狙う


エレン「あ…」


ライナー「やはりな…」


ライナー「言いたくないことだが…」

ライナー「ほぼオレ達が関わっているわけだ」


エレン「………」ダラダラ


ライナー「今は一時的にだが同盟を組んだ身だ」

ライナー「悪いが…ヒーローとやらは諦めてもらうしかないな」


エレン「………!」


ジャン(いい気味だ)


エレン「…グリーンって、ヒーローにしてはデカすぎないか?」

エレン「巨人になった時が」


ベルトルト「え?」


ライナー「何が言いたいんだ?」


エレン「どっちかっつーとラスボスっていうか…親玉のサイズだよな」ボソ


ベルトルト「え…まさか…」


アニ(ベルトルトを敵にしようとしてる…)プフッ


ライナー「往生際が悪いぞエレン」


エレン「い…嫌だ! オレはヒーローをしたいんだ!」

エレン「巨人合体とかしてみたいんだよ!!」


ライナー「やめとけ、蠢く肉の塊が出来上がるだけだ」


エレン「み、3日くれ! それまでにいい案を考えるから」


ライナー「…3日だな?」


ジャン「なっ…ライナー!?」


ライナー「乗りかかった船だ、3日待ってダメだったら即オレ達についてきてもらう」

ライナー「いいな?」


エレン「わかった! 絶対に思いつくからな!」ダッ




エレン「――というわけなんだ、何か案をくれアルミン」


アルミン「うん…まず話の理解から入らないといけないんだけどね」


エレン「本当だって! ジャンが証人だ」


アルミン「確かにジャンはそんな突拍子もないことを考えたりはしないだろうね」


ミカサ「エレン、周りなんて気にしなくてもいい」

ミカサ「初めて出逢った時からエレンは私のヒーロー」


エレン「そういうことじゃないんだよ…」


アルミン「でもさエレン、本当はこんなこと言いたくないんだけど…」

アルミン「二回もやり直しが出来たのなら…その…」


エレン「………」


ミカサ「なぜ…おばさんを助けられなかったの」


エレン「……っ」


アルミン「ミカサ…」


ミカサ「わかってる、でもこれは聞かないといけないことだから」


エレン「…無理だったんだよ」


アルミン「エレン…?」


エレン「二回目の時に、母さんや周りの大人に巨人が襲ってくることを話してみた」

エレン「信じてもらえなかったよ、それどころか巨人に侵攻された後巨人の手先じゃないかって審議にまでかけられた」ギリ


エレン「ちくしょう…」グス


ミカサ「………」グス


アルミン「………」


エレン「だからヒーローになろうと思ったんだ」


アルミン「何で!? どこからその発想に行き着くのさ!?」


エレン「あの時ヒーローがいれば母さんは助けられたんだ」

エレン「つまりオレがヒーローになればオレみたいなヤツはもういなくなるかもしれないだろ」

エレン「みんなの希望になりたいんだ!」


アルミン「エレンらしいといえばそうなのかもしれないけど…」

アルミン「それはさすがに短絡的過ぎるんじゃないかな…」


アルミン「まぁいいや…、僕もこれから犠牲が出ないのならそれが最善だと思うよ」


ミカサ「最善ではない、エレンが奴らについていく時点で間違っている」

ミカサ「今のうちに始末するべき」


エレン「今はそんな話してねーだろ! それにすぐ帰ってこれるかもしれないだろ」


ミカサ「なら…私も行く」


アルミン「と、とりあえずその話は後にしようか」

アルミン「まずは3日の期限をなんとかしないと」


エレン「何か考えがあるのかアルミン?」


アルミン「あまりに唐突な話だからすぐには浮かばないよ」

アルミン「エレンは何か考えてないのかい?」


エレン「コスチュームのデザインしか」


アルミン「………」


エレン「やっぱりヒーローといえばタイツだと思うんだよ」

エレン「どうせ巨人化するんだしピチピチのにしようと思うんだけど、それだと股間が盛り上…」


アルミン「…いざという時じゃなかったの?」


エレン「ヒーローは一戦ごとにピンチになるもんらしいぞ」


アルミン「そうなんだ…初めて聞いたよ」

アルミン(頭痛くなってきた…)


アルミン「…何か考えておくからちょっと一人にしてくれるかな?」


エレン「そうか、邪魔しちゃ悪いな」

エレン「じゃあ何か考えついたら呼んでくれアルミン」


アルミン「うん」


ミカサ「エレン、私も何か力に」


エレン「え…そうだな…」

エレン「あ、じゃあユミルのとこに案内してくれよ」


ミカサ「ユミル? わかった…行こう」スッ

ミカサ「ユミルに何か用があるの?」スタスタ


エレン「あぁ、ユミルにも頑張ってもらわないといけないから話をつけておかないとな」スタスタ


夕飯作りの為中断します

完全に思いつきで始めたからまだオチが決まってないです


ミカサ「ユミル」


ユミル「なんだよ」


ミカサ「少し用がある、付き合ってほしい」


ユミル「こっちはねぇよ、また今度な」フリフリ


ミカサ「用があるのはエレンであって私ではない」


ユミル「エレンが? 誰でも一緒だよ」グビ


エレン「ユミル、お前巨人なんだろ」


ユミル「」ブフッ


エレン「おまっ…きたねぇだろ!」


ユミル「エレン…お前がそんなジョークを言えるやつとは思わなかったよ」ゲホッゲホッ


エレン「ジョークじゃねぇよ、クリスタに聞いたんだ(1週目に)」


ユミル「クリスタに!?」ゲホッ


ユミル(まさかあの時…見られてたのか?)

ユミル(なんでエレンに…それにこいつはそれを知ってなぜ私に言うんだ…!?)


エレン「そんなお前にやってほしいことがあるんだよ」ニヤリ


ユミル(…脅しか!)

ユミル「何だよ…言ってみな」


エレン「駆逐ブラックになってくれ!」


ユミル「………」

ユミル「………は?」


エレン「駆逐戦隊巨人ジャンの6人目の戦士になってほしいんだよ」


ユミル「待て…何言ってんだお前?」


エレン「そうだな…"黒き堕天使"ってキャッチフレーズはどうだ?」


ミカサ「エレン、当事者ではない私が口を挟むのも悪いと思うけどそのセンスはあまりにひどい」


ユミル「聞けバカ2人」


エレン「え? 気に入らないのか?」


ユミル「その…駆逐なんとかってのはなんなんだ?」


エレン「あぁ、まず説明しないとダメか」

エレン「駆逐戦隊巨人ジャンはな――」


エレン「――ってわけだ、分かったか?」


ユミル「お前が呆れかえるほどバカだってことならな」


エレン「で、やってくれるだろ?」


ユミル「やらないね、バカバカしい」


ミカサ「協力しないのならあなたの正体をバラす…」


ユミル「やってみろよ、誰が信じるっていうんだ?」


ミカサ「あなたに傷をつければいいこと、私ならそれができる」


ユミル「………」チッ

ユミル「わかったよ! ただキャッチフレーズだのはお断りだ」


エレン「あった方がかっこいいんだけどな」


眠い…中断します

どっちか今日中に完結させたいんだがなぁ


ユミル「で? 色分けしてるってことはあと何人かいるんだろ」


エレン「あぁ! ライナー、ベルトルト、アニ、ジャンだ」


ユミル「そんなに巨人がいるのかよ…」


エレン「ジャンは巨人じゃないけどな」


ユミル「なんで入れたんだ」


エレン「数合わせ」


ユミル「…あいつも災難だな」


エレン「よし…これで役者は揃った! 後は3日以内に敵を見つけるだけだな!」


ミカサ「私も手伝う」


ユミル「見つけるってなんだよ」


エレン「こっちの話だから気にすんな! じゃあユニフォームができたら渡すからな」ダッ


ミカサ「ユミル…いつでもブラックを譲ってくれてもいいから」ダッ


ユミル「なんなんだ…」



エレン「さぁアルミン! どうだ!?」バン

エレン「何かいい案は浮かん――」


アルミン「早いよ!? まだ30分も経ってないじゃないか!」


エレン「……………そうか」ショボーン


アルミン「そんなあからさまに落ち込まなくても…」


エレン「オレは…早くヒーローになりたいんだ」ウグッウグッ


ミカサ「アルミン急いで、エレンの精神が病んでしまうかもしれない」


アルミン「そんな情けないことで病まないでよ…」

アルミン(巨人に対する憎しみが完全に間違った方向に向かってる)


アルミン「…最善とは程遠いけど、周りに手伝ってもらうのが一番現実的なんじゃないかな」


エレン「…どういうことだ?」


アルミン「例えば…他の訓練生に話して、何か助言をもらったり手伝ってもらったりすればいいんだよ」

アルミン(僕だったら間違いなく断りたいけどね)


エレン「いや、だめだ」


アルミン「え…どうしてだい?」

アルミン(さすがに察した? なら頼むから僕の気持ちも察してくれよ)


エレン「だって周りにバラしたらさ」


……………………



『うわー! もう人類はおしまいだー』

『あ! あれは何だ!?』

『鳥か!? 大砲か!?』

『巨人ジャンだー!!』



……………………


エレン「ってのができなくなるだろ?」


アルミン「うん、まず初見で巨人ジャンと言い当てるのは不可能だと思うよ」


ミカサ「エレン、今は贅沢ばかり言っている場合ではない」

ミカサ「とにかく突破口を見つけなければ始まることすらできない、違う?」


エレン「…そうだよな」


アルミン「分かってくれて何よりだよ」


エレン「じゃあまずはクリスタだな」


アルミン「えっ!? エレンってクリスタと親しかったのかい!?」


エレン「いや? でもクリスタなら断りそうにないだろ? 行ってくる」ダッ


アルミン「人の親切心を逆手にとるなんて見境なしだね…」


ミカサ「この世界は残酷なのだから、仕方のないこと」スタスタ


アルミン「ミカサはエレンを正当化しすぎなんじゃないかな…」

アルミン(まぁ皆から比較的好かれてるクリスタを最初に引き入れるのは間違ってないと思うけどね)



エレン「というわけでクリスタ! 協力してくれ!」


クリスタ「う…うん?」


エレン「何かいい案を出すか…直接力を貸してくれ」


クリスタ「い、いきなり言われてもそんな…わからないよ」


ミカサ「完璧に理解しなくてもいい、ただエレンに何らかの協力をしてほしい」


エレン「何でもいいんだ、ヒントだけでも」


クリスタ「えっと…」

クリスタ(巨人って恐ろしいはずなのに何で愉快な仲間達みたいになってるんだろ)


エレン「………」


ミカサ「………」


クリスタ「う~ん…」


コニー「聞いたぜエレン」ヌッ


エレン「コニー?」


コニー「なんかおもしろそうなことしてんじゃん」

コニー「オレに話さないなんて水臭いぞ」


エレン「いいよ…お前バカだし」

エレン「それに適性試験の時も協力してくれなかっただろ」


コニー「は? お前一発成功だったじゃんか」


エレン「一周目の話だよ」


コニー「ワケがわからん…」


エレン「お前本当に話聞いてたんだろうな?」


コニー「とーぜんだろ! 巨人を倒したいならその道のプロに聞くのが一番だ」


ミカサ「プロ?」


コニー「ちょ・お・さ・へ・い・だ・ん!」ドヤッ


エレン「な、なるほど! でもリヴァイ兵長怖いんだよな…」


コニー「お前リヴァイ兵長会ったことあんのか!? 人類最強だろ!?」


エレン「一周目にな」


コニー「ワケがわからん…」


エレン「お前本当に話――」


ミカサ「不毛、早く行こうエレン」グイッ


エレン「おっおい!」ズルズル


クリスタ「……置いてきぼり?」ポツーン


今日はここまでで中断します

何か内容までループ気味なんでできたら次からは話を動かしたいと思います

ただ結構おもしろそうなの立っちゃったなぁ


~調査兵団本部~


ペトラ「あれ? あなた達訓練兵よね?」

アルミン「は、はいそうです」バッ

アルミン(完全に巻き添えだよ…)

ペトラ「あ、敬礼はしなくていいよ、それよりどうしてこんな所にいるの?」

エレン「調査兵団の方々に聞きたいことがあるんです!」

ペトラ「聞きたいこと? …でも訓練兵が抜け出していいと思っているの?」

エレン「それは…」

オルオ「まぁいいだろペトラ、こいつらは俺達の"技"を見ていたいようだ」

オルオ「まぁ…見たところで俺のレベルは理解できないだろうがな」

ペトラ「ちょっと黙っててくれない? 本当に嫌だから」


ペトラ「じゃあ兵長に聞いてみるからね」

ペトラ(兵長に言われれば諦めるでしょ)




ペトラ「――と、いうわけなんですけど…」

エレン「お願いします!」バッ

リヴァイ「失せろ」

エレン「そんなっ」

アルミン・ペトラ(だよね)

リヴァイ「まだ兵士になるかどうかもわからない野郎に構っている暇はない」

エレン「卒業試験なんて合格してみせます!」

リヴァイ「やってみないとわからないだろ、帰れ」

ミカサ「なら私が…、今期の訓練兵を代表して実力をお見せします」


ギュィィィィィ


エルド「早い…!」

グンタ「あれが訓練兵の動きだと…!?」

オルオ「た、大したことねぇ…まだまだだ」

リヴァイ「いや、注目すべきなのはそこじゃない」

ペトラ「え? どういうことですか」

リヴァイ(あの胆力、巨人を前にしても動じることはないだろう)




ミカサ「いかがでしょうか」

リヴァイ「あぁ、今期はなかなかやるようだな」

ミカサ「私は、エレンはその中でも確実に10位以内に入ると予想しています」

ミカサ「それにエレンは調査兵団を希望しています」

リヴァイ「わかった、話は聞いてやる…うっとうしい」

エレン「やった!」

アルミン(はぁー…)


リヴァイ「言ってみろ」

エレン「ヒーローになって巨人を駆逐したいんです」

リヴァイ「…皆殺しにしたいのはわかった、ヒーローってのは何だ」

エレン「こんな感じです!」ポーズビシー

リヴァイ「帰れ」ガタッ

エレン「ちょっ、ちょっと待ってくださいよ」

リヴァイ「ガキの遊びに付き合ってる暇はないって言ったよな、俺は」

エレン「俺は巨人化して奴らを…」

リヴァイ「ふざけてるのかお前」

エレン「本気です」クワッ

リヴァイ「………」

リヴァイ「ペトラ」

ペトラ「はいっ」タタッ

ペトラ「なんでしょうか」ビシッ

リヴァイ「少しはずす、ガキ共を見張っていろ」

ペトラ「わかりました」

エレ・アル・ミカ「………?」



エレン「もう30分くらい経つぞ、何してるんだろうな」ボソボソ

アルミン「エレンが唐突過ぎるんだよ、それよりこんなに長くなったんだ」ボソボソ

アルミン「そろそろ教官にもバレてるよ…、あぁどうしよう…」

ミカサ「大丈夫、例えエレンが開拓地送りになってしまっても私も一緒に行くから」ボソボソ

エレン「いいよ来なくて、大体開拓地送りになんかなってたまるか」ボソボソ

アルミン「今まさになろうとしてるんだけどね」ボソボソ

ペトラ「あ…」

エレン「どうしましたペトラさん?」

ペトラ「兵長がきたよ、あとハンジさんと…団長まで…!?」

アルミン(団長って…エルヴィン団長!? 何でそんな偉い人が…)


ハンジ「君がエレンかい!?」

エレン「え…えぇそうですけど」

ハンジ「私は調査兵団の分隊長をしてるハンジっていうんだ」

エレン「分隊長! 女の人なのに…」

ハンジ「まぁそんなことはいいんだ、握手…いいかな?」スッ

エレン「はい」ギュ

ハンジ「これが巨人化できる人間の手かぁ…!」ニギニギ

ハンジ「別に普通と変わらないみたいだね」スリスリ

エレン「………」

リヴァイ「おい、まだそいつが巨人化できるとは決まってないだろ」

ハンジ「自分から人類の敵である巨人ですって言う人間はいないでしょ」サワサワ

エルヴィン「あぁ、彼が嘘をつく理由は無いとの結論に至ったはずだ」

アルミン(一体何が始まるんだろう)

ミカサ「………」


再開します


ハンジ「それでヒーロー?とやらの件なんだけどね、協力してもいいと思ってるんだ」

エレン「本当ですか!」

ハンジ「ただ条件があるんだ」

リヴァイ「おい…会うだけじゃなかったのか」

ハンジ「リヴァイは後で説得しておくからさ」

ハンジ「それで条件なんだけど、出来たら実験とかしたいんだけど…協力してもらえるかな?」

エレン「いいですけど、たぶん無理かと思います」

ハンジ「あぁ、態勢はちゃんと整えるから安心してよ」

エレン「いえそうじゃなくて…、強い目的がないと巨人化できないんです」

リヴァイ「やけに詳しいんだな…、壁内で何度か巨人になりやがったのかてめぇ」

エルヴィン「やめないか、しかし私も気になるな」

エルヴィン「君が何故巨人になることができるのか、その経緯等を知りたい」

エレン「それはよく分かりません、ただ巨人化できることを知っているのはループしたからなんです」

ハンジ「ループ? ループってあの…同じ事を続けるアレかい?」

エレン「はい」

エルヴィン「ふむ…続けたまえ」


………………………
…………………
……………


エルヴィン「…なるほど、にわかには信じがたいことだが…」

エルヴィン「作り話とも思えないな」

リヴァイ「つまり何だ、104期にはこいつが知ってるだけでもこいつを合わせて5人巨人がいるってわけか」

エレン「………」

エルヴィン「今包囲し地下へ収容するのは容易いが…」

エルヴィン「もし彼の話が真実ならば、一時こちら側につくということだ」

ハンジ「戦力としてはこれ以上のものはないね」

リヴァイ「正気か?」

エルヴィン「あぁ、いや…正気ではないくらいの方がいいのかもしれないな」

ハンジ「こんな話を聞いて正気でいられるわけがないだろ!?」

ハンジ「こんな身近に巨人がたくさんいたなんて…! ああぁ興奮してきた!!」

アルミン(ハンジさんって…変人?)


エルヴィン「わかった、協力しようエレン・イェーガー」スッ

エレン「ありがとうございます!」ギュッ

エルヴィン「しかし調査兵団に入り、壁外で戦闘を行いたいというのであれば」

エルヴィン「まずは卒業してもらわなければならない」

エレン「え? 特別に行かせてくれたりは…」

エルヴィン「組織に特例はない、あるとすればそれなりの理由を説明する必要がある」

エルヴィン「君達巨人のことを簡単に話す訳にはいかない」

エレン「俺は大丈夫ですけど…」

エルヴィン「君以外が問題なんだ、特に鎧の巨人と超大型巨人の2人が…だ」

エルヴィン「正体を知って周りが黙っているとは思えない」

アルミン「そうだ…3年前に犠牲になった人は多い」

ミカサ「…怒りで殺したくなる可能性は充分にある」

エレン「う…、そうか…」

エレン「俺だって2ループ目には殺意しかなかったんだ…」


………………………
…………………
……………


エレン「………」トボトボ

アルミン「そんなに落ち込むことないよエレン」

アルミン「前進することができたのは間違いないんだからさ」

エレン「……そりゃそうだけど…」ハァ

アルミン(僕は君が調査兵団に相談しに行くって聞いて目眩がしたよ)

アルミン(方法の中では可能性が一番ありそうな上に余計にややこしくなりそうだし)

アルミン(一体誰がや入れ知恵を…恨みたい)

ミカサ「あとはハンジ部隊長がリヴァイ兵長さえ説得できれば憂いはなくなる」

ミカサ「充分に現実味を帯びてきているから安心して」


エレン「そこは別に心配してないんだよ、ただ正体が明かせないってことが…」

アルミン「それは仕方ないよ、身の安全を考えれば当然のことだからね」

エレン「…俺だけでも正体バラしちゃだめなのか?」

アルミン「逆になんでそんなに正体を知ってもらいたいのさ…」

エレン「だってヒーローなんだぞ!?」

アルミン「う…うん、そう言ってたね」

エレン『うぁぁぁ! もうだめだぁ!!』(モブの声真似)

アルミン「……エレン?」

エレン『あっ!? あれは何だ!? 鳥か!? 立体機動か!?』(モブ声真似)

エレン『エレン・イェーガーだー!! 来てくれたんだ!!』(モブ声真似)

エレン「――ができないじゃないかよ!!」

アルミン(エレン…君は僕の知ってる親友じゃない)


アルミン「エレン、疲れてるんだよ」

ミカサ「確かに今のエレンは少しおかしい」

エレン「何だよミカサまで」

ミカサ「立体機動じゃないのなら巨人化したエレンということ」

ミカサ「普通巨人と鳥を見間違えたりはしない、人間も同様」

アルミン「違うよ!? そんなどうでもいいとこじゃなくて!」

エレン「…俺だってわかってるよアルミン、ふざけてるって言いたいんだろ?」

エレン「だけど俺は化け物扱いされたんだ…、確かに連中から見れば化け物なんだろうだけどな」

アルミン「エレン…、それもえっと…前のループの時の事かい?」

エレン「ああ、だから少しだけでもマシなで見られ方をしたいんだ」


ミカサ「エレン、私はアナタをそんな目で見たりはしない」

アルミン「そうだよ! 僕らは仲間だし…友達じゃないか!!」

エレン「わかってるよ、お前らは最初から俺を信じてくれてた」

エレン「うれしかった」

アルミン・ミカサ「エレン…」ジーン

エレン「巨人の力は人類の為にも有効活用するべきなんだ」

エレン「だから俺はヒーローにだな…」

アルミン「台無しだよ…」

アルミン「何でヒーローじゃないとダメなのさ?」

エレン「ヒーローなら戦隊にすれば人数が要るだろ? それならアニ達もこっちに引き込めると思ったんだ」

アルミン「意外と考えてたんだね」

エレン「それにその方がかっこいいだろ」

アルミン(前言を撤回しよう)

エレン「よし! なんとかなりそうだしライナー達に報告だ!」

エレン「ありがとなアルミン、ミカサ!」ダッ

アルミン(暴走しないといいけどな…)

ミカサ(頑張ってエレン、あなたが前を向き続けるのならそれでいい)



エレン「ライナー!」

ライナー「何だエレン? 言っておくが俺達は知恵は貸さないぞ」

エレン「そうじゃねぇよ、策が見つかったんだ」

ライナー「何!? まだ1日もたってないぞ!?」

エレン「それだけ俺も本気だってことだ、みんなを集めてくれ」

ライナー「………」

エレン「何だよ? 約束しただろ!」

ライナー「俺は誓いを破りはしない、だが…先にその策とやらを聞かせてもらう」

エレン「それは全員集まってから話すに決まってるだろ」

ライナー「その案が使えるなら…だ、わざわざ毎回集めるわけにはいかないからな」

エレン「…調査兵団に話したんだ」

ライナー「何!? 俺達の正体をか!?」

エレン「仕方なかったからな、安心しろよ、協力してくれるって話だ」


ライナー「…もしも拒否されたらどうするつもりだったんだ?」

エレン「その時はお前らについて行くつもりだったよ」

エレン「お前らが同時に暴れると勝てるとは思えないからな」

ライナー「………」

エレン「何だよ? 騙してるわけじゃないからな」

ライナー「俺達を捕まえるつもりならわざわざ伝えたりしないだろうからな」

ライナー「だが調査兵団がお前を騙している可能性だってある」

エレン「う…それは…」

エレン「だけど今回俺が出した案に人類側に不利な事はないはずだろ!?」

ライナー「そうだな、だが知恵のある奇行種が5体だ」

ライナー「生かしておけば何があるかわからんという考えもある」

エレン「………」

ライナー「…まぁいい、みんなを集めるか」

エレン「……あぁ…」


ベルトルト「僕らの正体がバレただって…!?」

ライナー「ああ、エレンが調査兵団に話したらしい」

エレン「………」

アニ「やばいんじゃないの?」

ライナー「俺達の安全が完全に保証されてるとは言えんな」

ユミル「私とか完全にとばっちりじゃないか」

エレン「大丈夫だ! 何とかなるから!」

ベルトルト「何とかって? 僕はライナー程お人好しじゃないよ」

ライナー「よせ、争っても始まらん」

アニ「で? 実際にはどうするつもりなの?」

エレン「今回の話は両者に利があるはずなんだ、俺達を捕まえるのは得策じゃない…と思う」

ユミル「楽観的だな、上のやつらがまともな考えを持ってると思ってんのか?」

エレン「ギリギリまで調査兵団の一部以外には正体を知らせない、巨人化を見せるのは巨人を倒す時だけだ」

エレン「そうすれば少しは信用を得られるはずだ」


ベルトルト「僕とライナーは実際に人間を殺したんだ!」

ベルトルト「それが仲間になりますって言ってはいそうですかってなると思ってるのかい!?」

エレン「俺達が巨人化するのは壁外でだけだ!」

エレン「調査兵団なら超大型巨人も鎧の巨人も実際に見た人間はいないからバレないはずなんだよ」

ライナー「なる程な」

アニ「ちょっと待って、それって全員調査兵団に入るってこと?」

エレン「そうなるな」

アニ「………」ハァー

ジャン「ちょっと待て!! 何で俺がお前らなんかに付き合って調査兵団に入んねぇとなんねぇんだ!」

エレン「ブルーなんだから仕方ないだろブルー」

ジャン「ブルーって呼ぶんじゃねぇ!! ふざけんな!!」


ライナー「落ち着けブルー」ブフッ

アニ「痛い目にあいたくなかったらちょっと黙っててくれない?」プルプル

ジャン「お前ら…!」

ライナー「お前の主張はわかった、だが意外だな」

エレン「何がだよ」

ライナー「お前は巨人にただならぬ殺意を持っていただろ?」

ライナー「だから俺達に協力するとは思わなかったんでな」

エレン「言っただろ、2ループ目には本気で殺してやろうと思ってた」

エレン「だけど冷静になったらなんとか協力できないかって思ったんだよ」

エレン「お前達に何があったのかも知らないしな」

ライナー「そうか…」

ベルトルト「………」

アニ「………」


ライナー「そういや気になったんだが…」

ベルトルト「どうしたんだいライナー?」

ライナー「エレン、お前はどんな巨人なんだ?」

エレン「俺か? アニと似たような感じだぞ」

アニ「へぇ?」

エレン「体は筋肉質でな…」

アニ(筋肉質…)

エレン「顔は……」

エレン(あれ? そういや俺…自分の顔見たことないな、不細工だったらカッコ悪いぞ…)

エレン「あー…ユミルはどんな巨人なんだ?」

ユミル「は? 何で私だよ、大体見たんじゃないのか?」

エレン「クリスタに聞いただけなんだよ、それに俺が見た時にはほとんど喰われてたしな」

ユミル「喰われ…?」

エレン「いや死んじゃいないぞ? 少し負傷しただけだ」

ユミル「別に違う世界の自分に興味はないね」フン

ユミル「まぁ…自分で分かるのはサイズがデカくないってことくらいさ」

エレン「ふーん」

ジャン(自分で聞いといてそれかよ)


今回この辺りで中断します
更新遅くて申し訳ない

片手間とはいえ10レスに3時間もかかるとは…ひどいな


エレン「とにかくこれで光は見えた、後は卒業して調査兵団に入るだけだ」

アニ「ちょっと待ちなよ、話が違うんじゃない?」

エレン「なんだよここまできて…」

アニ「だってそうでしょ? ライナーだってヒーローごっこには協力するとは言ったけど…」

アニ「調査兵団に入らないといけないなんて聞いてないけど?」

エレン「だけど案を見つけろって言ったのはお前ら……」

ライナー「その通りだ、諦めろアニ」

アニ「ライナー…あんた…」

ライナー「何だ?」

アニ「……いや、何でもない」

ライナー「言い争っていても先には進まん、そうだろエレン?」

エレン「あ、ああ」ホッ

ベルトルト「………」

ベルトルト「今日はもう解散でいいんじゃないかな、明日の訓練もあることだし」

エレン「そうだな、じゃあ俺はアルミンにも相談しておく」スタスタ


ベルトルト「ライナー…! 君はどうしてしまったんだ!?」

ベルトルト「ここに来た頃の君は間違いなく戦士だった!」

ライナー「………」

ベルトルト「以前の君ならエレンの話なんかに耳を貸さなかったはずだ!」

ライナー「ベルトルト、今の俺は戦士じゃない…兵士だ」

ベルトルト「……何だって…!?」

ライナー「ここに長く居すぎた、もう俺には…何が正しいことなのかわからん…」

ライナー「情けない話だが、俺に同期を殺すことができるとは思えないんだよ」

ベルトルト「なんてこと言うんだ! それに…巨人だって元々…」

ライナー「言うな!! 人類も最小限の犠牲で済む…これが最良なんだ!」

ベルトルト「くっ…、アニ! 君もライナーに何か言ってやってくれ!」

アニ「悪いけど、私も人のこと言えそうにないからさ」

ベルトルト「アニまでそんなことを…」


考えながら打って、やっとできたと思ったら消えた

急いで打ち直したけどちょっと台詞が変わった気がする
続行します


ライナー「俺だって最後の責任は果たす、そこだけは決して忘れはしない」

ライナー「だが今は…、この機会にここでバカをやっていたいんだ」

ベルトルト「………」

アニ「あんたも一線を隔てたりしないで、仲良くするチャンスなんじゃないの?」

ベルトルト「……わかったよ」ハァ

ベルトルト「だけど心外だな」

ライナー「ん?」

ベルトルト「確かに僕はみんなと極力関わらないようにしてたけど、アニとそう変わらないよ」

アニ「は? 友達くらいいるんだけど」

ライナー「ほう、そりゃ気になるな」

ベルトルト「是非知りたいね」

アニ「え…」

ベルトルト「なんだやっぱり…」

アニ「いるって」

アニ「………ミーナとか…」

ライナー「あぁ、確かによく話しかけてきている気がするな」

アニ「とにかく、今はこの先のことの方が重要でしょ」フン

ライナー「その通りだ」ニヤリ

ベルトルト「そうだね」ニッ


???「話は聞かせてもらった」ヌッ

ライナー「何っ! 誰だ!?」


コニー「俺だよ!」ニカッ

ベルトルト「コニー!?」

アニ「よりによってこんなのに聞かれるなんて…」

ライナー「まずいな…」

コニー「水臭いぞ、そんなこと俺に隠しているなんてな」

ベルトルト「!? なんとも思わないのかい…?」

コニー「何言ってんだよ、仲間だろ」グッ

ベルトルト「コニー…君ってやつは…」

ライナー「…待て、お前…どこから聞いていた?」

コニー「アニにミーナしか友達がいないってとこからだけど?」

3人「………」

コニー「なんか呼ばれた気がしたからな」

ライナー(まさか"バカ"に反応したのか?)

コニー「俺だって友達になってやるよアニ」

アニ「そう…ありがと」ハァ

ベルトルト「コニー、僕の気持ちを返してくれないかい?」ガッ

コニー「は? イテテテテテ!」

ギャアアァァァァ…


~合宿所・寮~


エレン「……ん…?」

アルミン「どうしんだいエレン?」

エレン「いや、なんか叫び声が聞こえたような…」

アルミン「前線とはいえここは壁内だよ? 怖いこと言わないでよ」

エレン「ああ悪い悪い」

アルミン「それで…ライナー達の説得は済んだんだね?」

エレン「なんとかな」

アルミン「そっか、それにしても今日はもう疲れたよ…はは」

エレン「悪い…、でも頼れるのはアルミンだけだったんだ」

アルミン「そんな…いいよ、友達じゃないか」カァ

アルミン「ねぇエレン、小さい頃は僕がエレンに外の話をしてたよね」

エレン「ああ、だから俺は調査兵団に入りたいと思ったんだ」

アルミン「なんだか今日はいろいろあり過ぎて眠れそうにないからさ…」

アルミン「今度はエレンの話を聞かせてくれないかい? ループの話とか」

エレン「いいけど…、かなり悲惨だぞ? 巨人が壁内に攻めてきた時とか特に」

アルミン「…その辺りはナチュラルな表現で頼むよ」


~男子寮・朝~


エレン「………朝か」ムク

エレン「話してる途中で寝ちゃったな、アルミンには悪いことした――」

アルミン「ん……」スースー

エレン(…アルミンも途中で寝たのか、まだ起床時間には早いし起こさないでやるか)

ライナー「エレン」ボソッ

エレン「うわっ!」

アルミン「んー…」モゾ

エレン「………」

ライナー「………」

エレン「なんだよライナー、話は済んだはずたろ」ボソボソ

ライナー「そのことじゃない、いや正確には関係のある話なんだが…」ボソボソ

ライナー「とりあえず場所を移さないか?」ボソボソ

エレン「わかった、アルミン起きちゃうしな」ボソボソ

ライナー「じゃあ寮の裏にするか」


ライナー「それにしても何でアルミンと寝てたんだ?」スタスタ

エレン「昨日の夜眠れないから話をしてたんだよ」スタスタ

エレン「そしたら結局お互い寝ちゃったみたいだ」

ライナー「そうか…、気をつけないと誤解されるぞ」

エレン「何が?」

ライナー「アルミンは普段から中性的…いや、この話はどうでもいい」

ライナー「実はな、ヒーロー…だったか? あれについて提案がある」

エレン「おぉ! お前らが意見を出してくれるなんてな、何でも聞くぞ」

ライナー「状況が変わったからな、どうやら台詞が気にくわないらしい」

エレン「台詞?」

ライナー「あれだ、赤いなんとかってやつだ」

エレン「あぁ決め台詞か! 何が嫌なんだ? ちなみに紅蓮な」

ライナー「まぁそれだ」

ライナー「お前の分の赤いなんとかってのは問題ないんだが…アニが自分の台詞に不満があるようでな」

エレン「紅蓮な」


エレン「そうか…ちゃんと考えたつもりだったんだけどな」

ライナー「文句があるならアニに言え」

ライナー「まぁ…俺のも変えてほしいがな」

エレン「うーん…、みんなで話し合った方がいいかもな、ユミルのも決めてないし」

ライナー「しかし俺達は訓練兵だ、これ以上時間はあまり取れないぞ」

エレン「みんなが集まればいいんだろ? 食堂で――」

ライナー「正体を隠すと決めたはずだが?」

エレン「バレないさこれくらいで、巨人ってとこは伏せるわけだからな」

ライナー「しかしいつも集まらないような面子が集まるのはな…、特にユミルだ」

エレン「心配し過ぎだ、お前の悪いところだな」

ライナー「しかし…」

エレン「でも変えないとアニが怖いぞ」

ライナー「朝食の時間に話し合うか」

エレン「決まりだな」


寝てた

こんなのでも待っててくれた人がいて嬉しいです
また今夜更新します


~朝食・食堂~

ユミル「ブッハ! いーじゃんかデレないで!」

アニ「………」ムッスー

ユミル「あー腹痛い、エレンにジョークのセンスがあるとは思わなかったな」クックッ

エレン「えーっと、とりあえず黙れよユミル」

アニ「元はといえばあんたのせいなんだけど」

エレン「…悪かったよ、ただ俺はよかれと思って――」

アニ「は?」ジロ

エレン「すいません」

エレン「…自信あったんだけどなぁ」ボソッ

アニ「」ギロッ

エレン「ごめんなさい」

ミカサ「アニ、いくらセンスが悪いとはいえせっかくエレンが考えた台詞」

エレン「」グサッ

ミカサ「あまりきつく当たらないでほしい」

アルミン(センスが悪いって言葉が一番ダメージを与えてるけどね)

アルミン「で、何でこの修羅場に僕らが巻き込まれてるんだい?」ヒソヒソ

アルミン「できればヒーロー間で解決してほしいな」ヒソヒソ

ライナー「しょうがないだろう、この場を収める案が俺達だけで絞り出せるとは思えん」ヒソヒソ

アルミン「…ライナーも結構強引だよね」

ライナー「アレと一緒にはするなよ?」


エレン「…助けてくれアルミン」

アルミン「ほらきた」

ライナー「頼んだ」ドン

アルミン「えーと、アニは今の台詞が不満なんだよね?」

アニ「そ、ピンクっていうのも気に入らないね」

ベルトルト「アニは黄色がいいって言うんだよ」

エレン「黄色はライナーで決まってるしなぁ、大体女の子なんだからピンクでいいじゃんかよ」

アニ「女の子…、い…色は別に何でもいいけどさ」

ミカサ「………」チッ

アルミン「そっか、アニは何か案はあるのかい?」

アニ「別にないけど、この台詞だけは遠慮したいよ」

アルミン「じゃあ0から考えないといけないのか…」ハァ

ライナー「俺の堅い金髪兄貴ってのも頼む、これじゃあゴールドになるしな」

ベルトルト「僕なんて何も色がかかってないよ」

アニ「それを言ったら私もだけどね」

ユミル「私の台詞ってあんの? 正直言いたくないし期待もしてないけどさ」

エレン「お…お前ら…」

ジャン「あーうるせぇな!!」ダン!

一同「!?」


ジャン「台詞なんて何でもいいだろうが!」

アニ「は?」ギロ

ジャン「う、だ…大体お前ら俺の身にもなれ! こっちは生身――」

ライナー「ふんっ!!」ドゴォ

ジャン「ぐふぶぼほぉっ!?」

ライナー「ジャン、秘密にする約束のはずだ」

ベルトルト「今のはジャンが悪い」

アニ「台詞がまともだから調子に乗ってんじゃない?」

ユミル「ていうか居たのか」

ジャン「おげっ…、てめぇ…ら……!」

ジャン「そもそも…げほっ、飯の時間がそんなに長くないんだ、俺達には訓練があるんだぞ」

アルミン「………、ジャンなら卒業試験は大丈夫だよ」

ジャン「卒業試験? そんな低レベルな目標じゃねぇんだよ!」

ジャン「俺はなんとしてでも10位以内に入って……」ハッ

エレン「どうせ調査兵団だぞ」

ジャン「てめぇぇぇぇ!!」

エレン「何だよ!? 決まったことだろ!!」

ベルトルト「まぁまぁ、いいじゃないか…君は司令塔を兼ねてるんだろ?」

アルミン「格好いいポジションだね」

アルミン(たぶん)

ライナー「あまり無理して戦う必要もない立ち位置だな」

ジャン「ま…まぁな」フン

エレン「指示はアルミンが出すけどな」

ジャン「あ?」

アルミン「え?」

エレン「まぁアルミンは指揮官ってとこだな」

ジャン「てめぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」


アルミン「僕が…指揮官…?」

アルミン(なんだろう…全っ然嬉しくない、それどころかこれからも巻き込まれることに腹痛さえ覚えそうだよ)

ミカサ「アルミン…」ポン

アルミン「ミカサ…」グスッ

アルミン(さすがに慰めてくれるのかい?)

ミカサ「羨ましい、エレンに重要なことを任されて」

アルミン「」

ミカサ「私もできることを手伝う、いいえ手伝わせて」

アルミン「…ありがとう」ツゥ…(涙)

アニ「アルミン何か考えついた?」

アルミン「ごめんまだだよ」

ベルトルト「僕のも考えてくれないかな、エレンに任せるのは怖いし」

アルミン「うんわかったよ」

ライナー「俺のも頼む」

アルミン「うん」

ユミル「私のもな、もう朝食の時間も終わるんじゃないか?」

アルミン「そうだね…」

ジャン「大体お前気にくわなかったんだよ!」

エレン「何だよ! 前みたいに絡まなかっただろ!」

アルミン「………」

ジャン「は!? 前って何のことだ!」

エレン「だからループだよ! 話し聞いてたのかよ!?」

アルミン「………」

ジャン「信じると思ったのか!? お前の話だってライナー達と口裏合わせてんじゃ――」

アルミン「いい加減にしろぉ!!」ガシャーン!

一同「!?」ビクッ


一時中断します

1レスがちょっとばかり長くなり過ぎかも知れない


エレン「ア…アルミン?」

アルミン「人の気も知らないで好き勝手言うなよ!」

アルミン「大体エレンが言い出したことだろ!? 何で僕ばっかり背負わないといけないのさ!?」

エレン「え…あ…その…」

アルミン「みんなもそうさ! ちょっとは自分で考えろよ!!」

ライナー「わかった! わかったから落ち着け! なっ?」ガシ

アルミン「うるさぁい! 放してよ!」ブンブン

ミカサ「アルミンが…」

ユミル「普段アレな奴がキレると…ってやつか」

アニ「全然怖くないけどね」

ギィィィィ…

キース「今し方、何やら大きな音がしたようだが…」

キース「…アルレルト、ブラウン、貴様ら何をしている?」

エレン「じ、自分の責任です!」ガタッ

ミカサ「エレン!!」

エレン「俺のせいでアルミンがこうなったんだからこうするしかないだろ…!」


キース「イェーガー、今は責任の話などしてはいない」

キース「"何をしているのか"と問うているのだ」

ライナー「はっ、アルレルト訓練兵が少々興奮気味でしたので、自分が制止していました!」

エレン「ライナー!」

ライナー(今下手に誤魔化すのは得策じゃない)

キース「ほぅ、原因は何だ」

キース「…イェーガーは知っているようだな」

エレン「それは……」ハッ

エレン(何を言う気なんだ俺は!? 巨人の話なんてできるはずがないのに……!!)

キース「どうした、貴様に責任があるのではないのか」

エレン「………っ」グッ

ライナー(ほら見ろ…! どうする気だエレン!?)

ミカサ「エレンは…いえ、エレンのみが悪いわけではありません」

エレン「ミカサ…っ」


ミカサ「我々がアルミンを追い込んだことが原因です」

キース「追い込んだだと? どういうことか説明してもらおうか」

ミカサ「それは…」チラ

エレン(よせミカサ! それを話しちまったら何もかも……!!)キッ

ミカサ「それは…言えません」

キース「なんだと? アッカーマン貴様…上官の命令に背くつもりか?」

ミカサ「………」

キース「どうあっても話さないつもりか?」

ミカサ「はい、言えません」

キース「……相応の処分を受けてもらうことになるぞ」

ジャン「わ、悪いのは俺達で寧ろミカサは関係な――」

キース「今はアッカーマンに質問しているのだ!!」

ジャン「ぐっ……!」

アルミン「いえ……僕が勝手に気が動転してしまっただけです」


ミカサ「アルミン……」

アルミン「訓練で疲労とストレスが溜まってしまったようで…」

キース「訓練程度でそんなことでは囮にもならん」

アルミン「…はっ」

キース「…わからんな」

アルミン「………?」

キース「仲間とはいえ何故そこまで庇い合う?」

キース「アルレルト、貴様には多少の落ち度はあったようだが周りが話す通り貴様に責任はあるまい」

アルミン「それは…」

キース「実力があったとしても問題のある者は試験の採点にも響く」

キース「その程度貴様らならば承知していると思っていたが…」

一同「………」


キース「…まぁいい、ここに来た理由は他にある」

エレン「え……?」

キース「ミカサ・アッカーマン、ライナー・ブラウン、ベルトルト・フーバー、アニ・レオンハート、ジャン・キルシュタイン」

ライナー(なんだ…?)

キース「エレン・イェーガー、マルコ・ポット、ユミル、コニー・スプリンガー、サシャ・ブラウス」

サシャ「私達も入ってますよ?」

マルコ「なにかな…」

キース「以上10名は調査兵団から呼び出しを受けている!」

コニー「ちょっ調査兵団から呼び出し!?」

エレン(ああ、なんか嫌な予感がする)

キース「食事が終わり次第すぐに行け!」

キース「なお通常は一訓練兵が他兵団と接触するようなことは一切ありえん!」

キース「その辺りを肝に命じておけ」

一同「はっ!」


アルミン「ごめんみんな、僕のせいで騒ぎに…」

ミカサ「アルミン、あなたは悪くない」

ミカサ「悪いのはエレン」

エレン「わかってるようるさいな…」

ミカサ「いいえ分かっていない、特にさっきの言葉は迂闊過ぎた」

エレン「だからそれもわかってるよ…!」

ミカサ「エレン、あなたがよく考えて今回の事を計画したことは理解している」

ミカサ「だから私も協力すると誓った、たとえ周りがバカにしたとしても」

エレン「………」

ミカサ「でも今のあなたに覚悟があるとは思えない」

エレン「っ! なんだと…!?」カチン

ミカサ「覚悟があるのならば簡単に迂闊な行動なんてしない!」

エレン「お前……っ!!」ガシッ


アルミン「やめてよ二人共!」ガバッ

エレン「離せよアルミン!」

アルミン「ダメだよ喧嘩なんて! 二人が争うことなんて見たくない!」

エレン「喧嘩じゃない! 大体上から見られてるような感じが昔から嫌だったんだ!」

ミカサ「そう思うのはエレンが子供だから」

ミカサ「いつも感情的になり過ぎる、自分で感情をコントロール出来ないのは子供と変わらない」

ジャン「」グサッ

エレン「なんだと…!!」

アルミン「エレン!」

ミカサ「そんなことでは巨人に遭った時に生き残れない!」

ミカサ「エレンが…エレンが死ん……っ」グスッ

エレン・アルミン「……っ!」

エレン「お前…泣いて……」

ジャン「エレンてめぇぇぇぇ!!」

アルミン「待ってジャン! 話がややこしくなる!!」バッ


ジャン「どけアルミン! そいつをぶん殴ってやる!」

アルミン「どくもんか! ややこしくなるって言ってるだろ!」

アルミン「エレン、ミカサが君のことを大切にしてるのはわかってるんだろ?」

エレン「………」

ミカサ「………」グスッ

アルミン「そんなミカサを泣かせてしまうなんて――」

アルミン「君はそれでも何も感じないような最低なヤツなのかい?」

ジャン「だから俺がぶっ飛ばしてやるって言ってんだろ…!」ギリギリ

アルミン「ちょっ……と……邪魔…しないで…よ……!」ギリギリ

エレン(好き勝手言いやがって…)

エレン「…悪かったよ、ミカサ」

ミカサ「エレン…」パァ

アルミン「ダメだよ、頭も下げなくちゃ」グイッ

エレン「いって!」グキ

ライナー「あー……取り込み中のようだが、そろそろいいか?」


エレン「あ……ああ」コキコキ

ライナー「調査兵団に呼び出しを受けた件だが…」

ライナー「何か心当たりはないのか?」

エレン「さぁ…リヴァイ兵長の説得くらいしか聞いてないしな」

ライナー「俺達は分かるがマルコやコニー達まで一緒だ」ボソ

ライナー「何もないわけが無いだろう」

アニ「罠じゃないの?」

エレン「いくら精鋭を揃えたとしても巨人が5体だぞ?」

ユミル「夜ってことで勝算があるんじゃないのかね?」

アルミン「でもそれならマルコ達を呼ぶ必要はないよ」

ライナー「そりゃそうだ、だがならば何故だ?」

アルミン「わからない…、行ってみるしかないと思うよ」

アルミン「僕は呼ばれなかったけど…」

エレン「そうか…」

ミカサ「大丈夫、エレンに何があっても私が守るから」

エレン「だからお前そういうのが…」

エレン「……わかったよ」ハァ


コニー「なーに話し込んでんだよ、早く行こうぜ」

エレン「…お前な、何で呼ばれたかとか考えないのか?」

コニー「へ? ああそういやそうだな」

コニー「まぁ俺くらいの人材ともなると交渉してでも調査兵団に入ってくれって話じゃないのか」フフン

ジャン「お前の頭の中は楽しそうでいいなおい」

コニー「何だよ、羨ましいのか?」

ジャン「褒めてんじゃねぇよ…、お花畑野郎」

マルコ「考えてないわけじゃないけどさ、やっぱり行ってみないと何もわからないし」

ジャン「マルコ…もしコニーの言う通り勧誘だったらどうするんだ?」

マルコ「え……」

マルコ「でも僕は…やっぱり王の近くで仕事がしたいよ」

ジャン「そうか……」

ジャン「……なぁ、もしあいつらが…」

マルコ「え?」

ジャン「……いや、相変わらずお前は優等生だな」ドン

マルコ「??」





エレン「確かこの辺だって聞いたけど…」

ジャン「何もないとこだな、間違えたんじゃねぇのか?」

ライナー「いや…あってるようだ、見ろ」

エルド「ム…、来たか」

グンタ「………」

エレン「エルドさんとグンタさん…」

エルド・グンタ「!?」

グンタ「名乗った覚えはないが…」

エルド「どうやら本当の話のようだな…」

エレン(そうか…、二人共今回は初対面なんだ)

エレン(てことは…、まだ俺は味方として全く信用されてない状況ってことか)

オルオ「何だ? まだガキじゃねぇか」

ペトラ「だから訓練兵だって言ったでしょ? 聞いてなかったの?」

エレン(オルオさんにペトラさんまで)

エレン(リヴァイ班の精鋭揃いってことはまだ相当警戒されてるのか…)

エルド「今から移動する、全員ついてこい」

ミカサ「………」ジッ

エレン(ヘタな発言は命取りだって言いたいんだろ、わかってるよ…!)


コニー「馬に乗って移動か…、どこまで行く気なんだよ…」ボソボソ

ジャン「さぁな」

サシャ「あのぅ…、どこに向かってるんですか私達…?」

グンタ「余計なことを考えるな、ただ黙ってついてくればいい」

サシャ「はぁ…」

ライナー(本当に大丈夫なのか…?)

ライナー(このままついて行き…もしも罠だとしたら…)チラ

アニ「………」コク

ベルトルト「………」コク

ライナー(ふ…、覚悟が決まっていないのは俺だけだったか…)

エレン(この方向はもしかして…)

エレン「あの、旧本部に向かってるんですか?」

エルド「……! 驚いた、そんなことまで知っているのか」

グンタ「信じるしかなさそうだな」

エレン「やっぱり信じてもらえてなかったんですね…」

オルオ「当たり前だろうが、大体こんなガキの為にわざわざリヴァイ兵長が時間を空けて話を聞かないといけないこと自体――」ブツブツ

ペトラ「ごめんね…」

エレン「ペトラさん」


ペトラ「私達はあなたの話も…あなたの事も簡単に信じるわけにはいかないの」

ペトラ「もしもあなたが本当に私達と一緒に調査兵団にいたというのなら、分かってくれるはず…」

エレン「………っ」ギュッ

エレン「……はい」

エルド「お前のすべきことは単純だが難しいぞエレン」

エレン「え…?」

グンタ「お前がリヴァイ兵長を納得させるんだ」

エレン「そ、そんな…! 説得しておいてくれるって…」

オルオ「甘えんなクソガキ! なんで信用ならねぇお前の為にこっちがせっぢゃ――」ガリッ

オルオ「…っ!!」ブシュッ

ペトラ「馬に乗ってるのに興奮して喋るからよ…」ハァ


今日はこの辺で

ギャグ崩壊をイメージして始めたのにどうしてこうなったのか


~調査兵団旧本部~


エルド「着いたぞ、全員馬を繋いでおけ」

コニー「は~、こんな所があったんだな」

ジャン「立体機動とも相性がよさそうだなこりゃ」

ユミル「出たよ立体機動オタクが」

ジャン「あぁ!?」

グンタ「お前ら早くしろ!!」

ジャン「す、すみません!」

ユミル「はははっ!」

サシャ「何かおもてなしとかあるんでしょうか?」

マルコ「ないと思うよ…」

ライナー(地下はなさそうか…?)

アニ「………」

ベルトルト「………」ドクンドクン

エレン(リヴァイ兵長が待ってるのか…)

エレン(何話せばいいんだよ…、くそっ…アルミンさえいれば…)

ミカサ「エレン、大丈夫」

エレン「分かってるよ!」

エルド「おい、お前らも早くしろよ」

ペトラ「オルオが口を濯ぐから先に行ってて」

オルオ「ふ…、俺と一緒に居たいのかペトラ?」ダラー

ペトラ「単独行動をさせられないだけだから」

ペトラ「あとその喋り方ほんとやめて」

エレン(またやってる…)


ハンジ「やぁよく来たねエレン! 待ってたんだよ」ギュッ

エレン「ど、どうも…」

ハンジ「ん? この子達が君の同期かい?」

ハンジ「みんな実力者らしいね」

エレン「はあ…」

ハンジ「私は調査兵団で分隊長をやってるハンジ・ゾエ、よろしく」

一同「はっ!」

ハンジ「で…エレン、どの子が巨人なのかな?」ハァハァ

エレン「えっと…、ガタイがいいやつと背の高いやつの男二人と」

エレン「背の低いやつと無愛想なやつの女二人です」

ハンジ「へぇ~女の子も巨人なのか~」

ハンジ「あぁ…うずうずするなぁ…」ギラギラ

エレン「あの…リヴァイ兵長は…?」

ハンジ「ああそうだったね、あっちの部屋にいるよ」

エレン「………」ゴク…

ハンジ「そんなに緊張しないで、私とエルヴィンもフォローするから」

エレン「は…はい…」


エレン「失礼します」ガチャ

リヴァイ「………」

エルヴィン「来たか…」

エレン(ピリピリしてるな…)

エルヴィン「他のみんなも入ってくれないか」

ガタガタ…ザワザワ…

ハンジ「狭いね」

エルヴィン「そうだな」

ユミル(一番窮屈なのは立ってる私らだっつーの)

エルヴィン「今日君達を呼んだ理由はもう聞いたかね?」

エレン「…はい」

コニー(え、聞いてないぞ)

エルヴィン「ならば今ここで君がすべきことは分かるね?」

エレン「はい、リヴァイ兵長を納得――」

リヴァイ「御託はいい…、とっととてめぇの正体を証明してみろ」

エレン「………はい…」グッ

ハンジ「何でも知っている事を話せばいいんだ」

ハンジ「調査兵団のことでも、何でもね」

エレン「わかりました」


マルコ「ちょっと待ってください」

リヴァイ「なんだ…」ギロ

マルコ「う……」

ハンジ「そうやってすぐ威嚇するのやめた方がいいんじゃない?」

エルヴィン「何か聞きたいことが?」

マルコ「は…はい、その…僕らはまだ何も聞いてません」

コニー「おっ俺も」バッ

サシャ「私もです…」ヒョイ

ハンジ「そうか…先に説明した方がいいかもね」

ハンジ「えーとね、エレンは巨人なんだよ」

マルコ「え?」

コニー「は?」

サシャ「きょじん?」

リヴァイ「………」ギロ

ハンジ「うん、ここの怖い人は短気だから早めに理解してほしいかな」

ハンジ「巨人、分かるかい? 人類の敵の」

エレン「ハンジさん…その説明は…」

ジャン「駆逐駆逐言ってただろうが」ボソ


……………


マルコ「つまり…、エレン達は人類側の巨人…ということですか?」

ハンジ「まぁ…そういうことになるのかな」

コニー「巨人が味方…? マジかよ…」

サシャ(食べる量は足りてるんでしょうか…)

マルコ「し…しかしそれでは…、なぜ僕達も収集されたのでしょうか?」

エルヴィン「君達は第104期の暫定上位だ」

エルヴィン「上位の君達ならと今回の話に参加してもらった」

マルコ「ぼ…僕は憲兵団に――」

リヴァイ「その話は後だ、とっとと始めろ」

ハンジ「もうリヴァイが限界みたいだね、じゃあエレン」

エレン「は、はい!」


エレン「えーと…、リヴァイ兵長は潔癖症です」

リヴァイ「………」ピク

ハンジ「合ってるね」

エレン「ハンジさんは巨人に対して変態で…」

ハンジ「照れるな…」クシャクシャ

リヴァイ「見たままなだけだろ」

エレン「へ…壁外調査は陣形を組織し、いかに巨人と戦わないかに懸かっています!」

エルヴィン「なるほど…」

ハンジ「どうだいリヴァイ? 訓練兵の彼がここまで調査兵団の情報を知っているんだ」

ハンジ「そろそろ認めてあげたら?」

リヴァイ「まだだ…」

エレン(くそ…、まだだめなのか…?)

エレン(ならとっておきの数字を出してやる!)

エレン「ペトラさんが討伐10体、討伐補佐48体」

ペトラ「………!?」


エレン「オルオさんが討伐39体、討伐補佐9体」

オルオ「な……!?」

エレン「エルドさんが討伐14体、討伐補佐32体」

エルド「………」

エレン「グンタさんが討伐7体、討伐補佐40体です!」

グンタ「………」

ハンジ「………」ポカーン

エレン(やった! 覚えててよかった!)

エレン(これでどうだ!?)

リヴァイ「……なるほど」

エレン(よしっ!)

リヴァイ「やはりボロを出したな」

エレン「…………え…?」

リヴァイ「数字は近いようだが全て間違いだ」

リヴァイ「大方他の情報もどこかで調べたんだろうな」ガタ

エレン「なっ………!?」

エレン(嘘だろ…!? 俺はちゃんと覚えて…)

ハンジ「エレン…、君がその討伐数を聞いたのはいつのことだい…?」

エレン「え……? それは…俺の身柄が調査兵団に移って…」

エレン「………っ!!」ハッ


エレン(あの時よりも壁外調査の数がまだ少ないのか…!)

ハンジ「ねぇリヴァイ、エレンはちょっと先の話をしただけで…」

リヴァイ「そんなもん数を多めに言えば何でも当てはまる」

ハンジ「取り付く島はなさそうだね…」

エレン(くそっ! 俺が調子に乗ったから!)ダン!

ミカサ「エレン…」

エレン(説得に失敗したらリヴァイ兵長は俺達を捕らえようとするかもしれない)

エレン(そんなことになれば全面戦争に…)

ペトラ「エレン…、残念だけど…」

エレン「そんな…、ま…まだ…」

リヴァイ「もういいな、明日もある、俺は寝るぞ」

エレン「待ってください!」

リヴァイ「なんだ、まだ言えることがあるのか?」

エレン「………っ」

エレン(もうダメだ…もう…)

エレン「ペトラさん達が漏らした話しか…」

ペトラ「え」


一旦中断します

続きはまた後で


ハンジ「え? なんだって?」

エレン「え…?」

ペトラ「き、今日はもう遅いですしまた明日にしたら如何でしょうか団長?」

ペトラ「エレンも何か思い出すかもしれませんし…」

エルヴィン「いや、エレン達は訓練兵なのだからこれ以上は時間がとれない」

エルヴィン「それに今夜が上に話して許しをもらった唯一の時間だ」

ハンジ「分かったかいエレン? 覚えてることは全て話してほしい」

ハンジ「リヴァイももう少しだけ辛抱してよ、ね?」

リヴァイ「…早くしろ」ドス

エレン「えー…と…」

ペトラ「………」ドクンドクンドクン

エレン「ペトラさんとオルオさんが初陣で漏らしたと聞きました」

エルヴィン「む…」

ハンジ「」ブフッ

リヴァイ「あ?」

ペトラ「ぎゃああああ!」

オルオ「はぁぁあぁぁ!?」

ハンジ「ちょっ、ちょっと信じられないかな、誰からの情報だい?」プルプル

エレン「エルドさんです」

ペトラ「エルドおおぉ!!」


エルド「な、なんだ」

ペトラ「ちょっとデリカシーってものがないの!?」

ペトラ「威厳とか無くなったらどうするんだよ!!」

エルド「今の俺に言ったってお門違いだろ!」

ペトラ「言ったのは事実でしょ!? 言うなよ!」

エルド「漏らしたのは事実だろ」

オルオ「馬鹿め!! 俺のが討伐数とかの実績は上なんだが!?」

エレン(オルオさん前と同じこと言ってる…)

ペトラ「そもそもエレンだってそんなこと言わなくたっていいでしょ!?」

エレン「え、でもハンジさんが覚えてることは全部って…」

オルオ「何て事覚えてんだ馬鹿!! お前は畜生か!? 変態か!? 馬鹿!! バーカ!」

ペトラ「しかもこんな後輩がたくさんいるところで…うぅっ」グス

グンタ「落ち着けお前ら! 団長や兵長もいるんだぞ!」


ペトラ「う…っ!」

ペトラ(へ…兵長の前で…)クル

リヴァイ「お前ら漏らしたのか…、きたねぇな」

ペトラ「うわぁぁぁぁ!」ダダダ バン!

グンタ「お…おい!? ペトラ!!」

ハンジ「あっちゃ~…」

オルオ「追うぞ!」

エルド「おい今は大事な話を…」

オルオ「お前のせいだろ馬鹿か!?」

エルド「ふー…わかった、謝ればいいんだろ」

エルド「エレン、俺は漏らしてないからな」タタタ…

グンタ「あいつら…!」

ハンジ「いいよ行ってきなよ」フリフリ

グンタ「しかし…!!」

リヴァイ「いいから早く行け」

グンタ「…はっ! …エレン、俺も漏らしてないからな!」タタタ

サシャ「先輩達も漏らしたりするんですねぇ」

ジャン「んなことよりどーすんだよこの状況をよ…」


ハンジ「えーと…、とにかくあの反応なら本当ってことみたいだね」

ハンジ「ほらリヴァイ、これで信じた?」

リヴァイ「まぁ…いいだろう」

ハンジ「それじゃあ…、あらためてはじめまして」

ハンジ「…君達が……、人類の敵だね…?」

ライナー「………」

サシャ・コニー「?」

リヴァイ「てめぇらに聞いてるんだが…、ライナー・ブラウン」

ライナー「………」

リヴァイ「ベルトルト・フーバー」

ベルトルト「………」

リヴァイ「アニ・レオンハート」

アニ「………」


コニー「は…?」

ジャン「ベルトルトが超大型巨人、ライナーが鎧の巨人、アニがまた別の巨人ってことだ…」

サシャ「そんな…」

コニー「な…なんだよ、たちの悪い冗談はやめろよな」

コニー「なぁライナー?」

ライナー「………」

コニー「嘘だろ…」

ライナー「もう兵士として振る舞う必要はない」

ライナー「つまり敬語を話す必要もないわけだ」

エレン「おいライナー」

ライナー「人類と俺達巨人が対等な立場とは思わないでくれ」

ライナー「エレン、お前ならわかっているはずだろ?」


リヴァイ「調子に乗るなよ巨人野郎、その首ハネてやろうか?」

ハンジ「リヴァイ! …別に君達と敵対するつもりはないよ、好きにするといい」

ハンジ「利害が一致している間は仲間だからね」

アニ「…で? 用が済んだのならもう帰りたいんだけど」

ハンジ「あーそれなんだけどね、ちょっとだけでいいんだ」

ハンジ「君達の体を調べさせてもらっていいかな?」

ライナー「断る、気を許すつもりはない」

ハンジ「………そうか、じゃあ私の用事は今はもうないよ」

ハンジ「エルヴィン達は何かある?」


リヴァイ「俺は初めから用はない」

エルヴィン「そうだな…、君達は我々と協力する気はあるのか?」

ライナー「エレンの案が最大の譲歩だ、それ以上そっちに合わせるつもりはない」

エルヴィン「ふむ…、いいだろう」

エルヴィン「君達には箝口令をしく、今日の話はこれで終わりだ、帰りたまえ」

サシャ・コニー・マルコ「………」

ジャン(箝口令ね…意味があんのか…?)

リヴァイ「おい…巨人共」

ライナー「………」

リヴァイ「いつでも殺してやる…安心しろ」

ライナー「………」

ライナー「……行くぞ」


~訓練場~

エレン「ここで解散だな」

エレン「ミカサ、サシャを頼む」ボソ

ミカサ「分かった」

ユミル「ったく疲れた…早く寝かせてほしいもんだ」スタスタ

ライナー「待てユミル」

ライナー「お前…何故隠してるんだ?」

ユミル「……は?」

ライナー「とぼけるな、お前だけ巨人と説明されなかっただろ?」

ライナー「向こうの言い忘れだろうが…、なぜあの時名乗り出なかったんだ?」

コニー「ゆ…ユミルも巨人なのかよ…、巨人だらけじゃねぇか…」


ユミル「おいおい勘弁してくれよライナー、頭の中身まで筋肉になったのか?」

ユミル「こんなところでそんなデカい声で話して、他の人間に聞こえたらどうするんだ?」

ユミル「ベルトルさんも何か言ってやって――」

ライナー「サシャか?」

サシャ「え…?」

ユミル「………」

ライナー「クリスタとだけ仲が良いとばかり思ってたんだが…」

ユミル「…やめろ」

ライナー「訓練兵団に入団した辺りからお前ら3人はずいぶんと一緒にいるだろ?」

ライナー「あの時隠したのはサシャに…」

ユミル「やめろ!!」


ユミル「私がこの芋女と仲が良い!?」

ユミル「ハッ! 冗談はよしてくれ!」

ライナー「………」

ユミル「わかったよ、理由を話せばいいんだろ」

ユミル「あの時隠したのは確かに正体をバレたくなかったからだよ」

ユミル「少しでも秘密を知っている人間が少ない方が都合がいいだろ?」

ライナー「…そうか、深読みして悪かったな」

ユミル「まったくだ、もう部屋に戻るからな」

サシャ「………」シュン

ユミル「なんだよ」

サシャ「いえ別に…」

サシャ(やっぱりただの水汲み要員なんでしょうか…)ハァ


エレン「ライナー、お前どうしたんだ?」

エレン「さっきだって調査兵団に喧嘩腰になっても得るものは何もないだろ?」

ライナー「ああ…すまん、疲れてるみたいだ」

ライナー「…いや、むしろこれ以上ない程にテンションが上がってるのかもな」

エレン「はぁ?」

ジャン「じゃあ何か? お前はご機嫌だと不機嫌になるのかよ?」

ジャン「自分でも何言ってんのかわかんねぇぞ」

ライナー「ああ…すまん」

ライナー「まさかこんなことになるとは思ってもみなかったからな」


ライナー「エレン、お前には感謝している」

ライナー「お前達とは極力敵対したくなかったんだが…」

ライナー「お互いの立場上避けられない運命だったからな」

エレン「いいよ別に」

ライナー「そう言うな、本当に有り難いと思ってるんだ」

エレン「いいって言ってんだろ」

ライナー「4年前はこんな事になるなんて思いもしなかったがな…」

エレン「………!」

アルミン「そろそろ戻ろうか、教官達に怪しまれちゃいけないし」

ライナー「そうだな」

エレン「…俺はもう少し風に当たる、緊張しっぱなしだったからな」

ライナー「そうか、なら俺達は先に戻る」

ライナー「行くぞベルトルト」

ベルトルト「ああ」

ベルトルト「………」




エレン「悪いなアルミン」

アルミン「ううん」

エレン「お前がいなかったら殴りかかってた」

エレン「俺からあいつらに話を振ったのにな」

アルミン「…仕方ないよ、僕がエレンの立場だったら…やっぱり許せなかったと思う」

エレン「だけどな、ここで台無しにするわけにはいかないんだ」

ミカサ「私も協力する」

エレン「うぉっ!? 何だよ…女はもうみんな寮に戻ったぞ?」

ミカサ「知ってる、私だけ引き返してきた」

ミカサ「エレン、あなたを連れ去るなんてことはさせない」

エレン「まだそんなこと言ってるのか…」


エレン「なんかこうやって3人だけでいるのも久しぶりな気がするな」ゴロン

ミカサ「うん」

アルミン「そうだね」

エレン「俺はあいつらを一生許せないだろうな…」

エレン「でも、堪えないと成せないこともあるんだよな」ハァ

ミカサ「無理だけはしないで」

エレン「お前な…、無理しないと駄目なんだよ」

エレン「それに、万一の事があってもまたループすれば…」

アルミン「………」

ミカサ「………」

アルミン「エレン…そのことなんだけど――」


キース「貴様ら!! 何をやっている!!」

エレン「げっ! しまった!」ガバッ

キース「用が終わったのならさっさと寮に戻れ!!」

キース「開拓地に送られたいのか!?」

エレン「ハッ!! いくぞアルミン!」

アルミン「う、うん」

アルミン「じゃあねミカサ!」タッ

ミカサ「おやすみなさい」

キース「…ミカサ・アッカーマン、貴様…もう少し急ぐ真似くらいしたらどうだ?」

ミカサ「………」ジトー

キース「何だその目は…」

ミカサ「いえ…、寮に戻ります」スタスタ

キース「………」フー


一旦中断します

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年08月10日 (日) 13:58:50   ID: o5ktFMvP

え?終わったのかよ。んだよ期待して損した。終わるならちゃんと『終わる』って書いてから終われよ。1年近くもうたつんだぞ?

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