映司「パンツ!?」古子「ズボンです!」(445)

注意事項

■ストライクウィッチーズ スフィンクスの魔女×仮面ライダーオーズのクロスオーバーSSです

■基本的に亀更新です

■時折ですが息抜きに小ネタを募集します。提供してくれたら小躍りします。しかしながらR-18や鬱はNGでオナシャス!

■戦闘シーンや導入シーン等には地の文を入れますがそれ以外は小窓形式です

■参考書物を全然持ってないのでキャラが崩壊したり口調がおかしくなりそう。だが私は謝らない

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1369163951


映司「ハァ、まいったなぁ……」

溜息混じりに嘆きながら、砂漠を歩く一人の男。
長身でエスニックな服装に身を包んだその男は細身ながらも熱された砂に足を取られること無く、小慣れたように砂地を横断していく。

だが、その装備は砂漠越えをするには明らかに場違いなのが見て取れた。
リュックサックやポーチバッグは愚か、砂漠越えにおいて必要不可欠な生命線である水すら持っておらず、燦々と降り注ぐ陽の光から最低限の直射日光を避ける程度にショールを頭から被っているだけ。
他に荷物らしい荷物と言えば、肩に担いだ棒の先端で揺れている色とりどりの柄をしたパンツのみだ。
オアシスでも見つけられなければ持って一日二日な状態だが、それでも本人からは危機感をまったく感じられず、少し困惑した表情で歩き続けるだけである。

映司「明日のパンツが無事だったのは何よりだけど、これからどうしよう」

命よりもパンツが無事な事にホッとしているのは決してギャグではない。
自分の命と同じくらいパンツを大事にし、少しのお金と明日のパンツで世界各地を旅する彼の名は『火野 映司』
またの名を、欲望のメダルで正義の味方に変身する異形の戦士『オーズ』


彼は人々の果て無き欲望を糧とする怪物『グリード』と戦い続け、多くの人々に手を差し伸べて救ってきた。
しかし強大な力を使い続けて欲望から人々を救い続けた対価は大きく、つい数時間前に至っては映司自身の身体が文字通り『怪物』と化すまで力を酷使していたのだ。

だが、例え彼の体が怪物になろうとも人々を守り抜こうとした姿勢、また、自分自身の信念を貫き通した、とても優しい心を持った青年である事に変わりはない。
そんな彼が何故、砂漠のど真ん中にいるのか。

それは遡る事数時間前、グリードとの最終決戦の出来事だった。

――――――――――             ――――――――――            ――――――――――

    『世界に良き終末を』

世界が美しくある内に終末へと導かんとする最後のグリードと対決し

                    『よせッ映司!これを使え!』

自己犠牲を果たした仲間と苦戦の末

       『お前がやれっていうなら、お前が、本当にやりたい事なんだよな』

見事これを撃破。

――――――――――             ――――――――――            ――――――――――

結果、世界を終末へと導くはずだった膨大な欲望のエネルギーは暴走し、グリードは自らが創り出した世界を終末へと導く穴へと吸い込まれていった。
これにて一件落着、世界は元の平和な日常に包まれた。

……はずだったが、彼だけは違った。


『アンクゥーッ!』

仲間の意思が内包された変身に欠かせないキーアイテム、【コアメダル】がベルトから真っ二つに割れて飛び出して終末の穴へと吸い込まれてしまいそうになっていた。
しかし、映司は今までの戦いによって心身共にダメージが蓄積しており変身が解ける寸前の状況。
コアメダルに内包された仲間の名前を叫んで腕を伸ばすのが精一杯なのが見て取れる。

映司「絶対に、掴んでみせる!」

にも関わらず、使い果たしたはずの力がどこから沸いて出たのか。
有りっ丈の力を振り絞っては羽根を羽ばたかせて、二つに割れたメダルへと両手を伸ばした。
自身がどれだけ危険であろうともそれが届く距離なのであれば、自分自身が後悔しないために何が何でもと腕を伸ばすのは映司だからこそだと言えるだろう。

(掴んだ!)

意識が朦朧とする中、確かに硬質な物体を掴んだ感覚。映司はギリギリで割れたコアメダルを掴んだと確信した。
だが、いざ右手を開いてみると掴んだのは真っ赤な無傷のタカメダル。
なれば左手はと開いて見るも期待は裏切られ、同じく割れたコアメダルでは無く緑色をしたバッタメダル。
つまりは、彼が掴みたかった仲間の意思を内包したコアメダルとは違っていた。
そんな……と落胆したのもつかの間、映司は体が意思とはそぐわない方向へと引っ張られる感覚に見舞われた。
穴に近づきすぎたのだ。

しかし、映司には既に足掻く力は残されておらず、ただ視界が狭められて意識が遠くへと消えていくのを感じながら穴へと姿を消していった。
そこから映司の記憶は無く、目を覚ましたら砂漠に寝っ転がっていたのだ。

いくら世界中を旅して旅慣れている映司とは言え、名前も知らぬ土地に放り出された挙げ句、唯一手持ちにあるのはポケットの中に入っていたパンツと数枚の硬貨。
それに、肝心の真っ二つに割れたコアメダルはどこへやら。
代わりに二枚のコアメダルが映司のポケットで硬貨とふれ合い、チャリンチャリンと金属音を鳴らしている。

溜息の一つや二つは零れるだろう。


それから数十分は歩いただろうか、ようやく砂砂漠を抜け出して岩石砂漠の付近までたどり着いた。
映司は日陰を見つけると手頃な岩に腰を下ろして休憩を取る。

しかし、彼とて何時までも悲嘆に暮れているワケには行かない。
今までに幾多もの不利な戦況を潜り抜け、無理難題を突破してきた戦士だ。

映司(もし、俺があの穴に吸い込まれて来たなら近くに俺と同じく吸い込まれてきたメダルもあるはず。ならアンクのメダルもどこかに……)

最大限に想像を働かせて自分の置かれている状況を考察する。
しかし腰を下ろしてまもなく、どこからか地鳴りが聞こえてそれが映司の思考を中断させた。

映司「……なんだあれ」

地鳴りのする方角へと目を凝らすと、ゴテゴテとした機械を足に取り付けた軍服の人物が銃と荷物を背負い、土煙を上げながら暑さに茹だれてこちらへと――――。

映司「滑ってきてる?」

そう。その人物は地面を滑るようにしてこちらへと近づいてきた。
映司は訝しげに足下を注視する。
砂漠を滑ってくる人物の足には褄先から太股までキャタピラの様な機械が取り付けられているのが見て取られ、それが土煙と地鳴りの正体だと気づくのにそう時間はかからなかった。

そうして見た物と頭の中で類似する物を照らし合わせた結果、とあるワードが浮かび上がってきた。

映司「バースみたいだ……」

一瞬驚いて警戒する映司だったが、今まで怪物と戦ってきた仲間も似たような機械を脚部に取り付けていた為、奇妙奇天烈な物は見慣れているのが功を奏した。
おかげで警戒心が解かれるのも一瞬で済み、映司はパンツのついた棒を振りつつ大声を上げて注意を引けるのだった。

映司「おーい!」

古子「ん、民間人……?」


数秒が経過し、脚部のキャタピラを唸らせながら近づいてきた人影を見て映司はまたしても内心驚愕した。

映司(女性?)

顔立ちは和顔で眼鏡をかけておりながらもスラッと整っており、後ろ髪は三つ編みに、前髪は軽くウェーブがかかって軍帽からはみ出している。
胸部は膨らんでおり腕や足は自分よりも細く、通常の生活に使う必要な筋肉以外まったく無い。
見た目は一般的な女性と体型は変わらないにも関わらず、大量の荷物や銃を背負ったその風貌は立派な軍人なのだ。

だが、力持ちで華奢な女性というのは身内にいるのでこれもまた気にならなくなった。

古子「どうして民間人がここに?ここいら一帯はネウロイの出現が確認されている地域のはずです」

それより何より映司が一番驚いたのは帽子から覗いているピョコンと覗いている――――

映司(動物の耳……?)

――――では無く

古子「あ、あの、どうかしましたか……?」

映司「って、パ、パンツ!?」

古子「ひッ!」

ズボンを穿いていない事だった。

導入部終了。
続きはまた後日投下します。

この組み合わせを待ってた、期待

Happy Birthday!
新しいSSの誕生だよ!

オイ映司!俺の出番はまだか!

MEGAMAXの前か

仮面ライダーオーツ

ウィッチとR-18とか野郎共から鉛プレゼントされるwww

●< >>1!感謝するぞ!!

相変わらずのトラメダルで安心した

そろそろこっそり投下しようと思ってます。次からは小窓形式が続くよ!

ちなみになんで部隊が501じゃないかと言うとネウロイが飛行タイプしかいないからです。
空飛ぶって言ったらバースかタジャドルかタコカンしか見せ場無いよふえぇって事で没、仕方ないね

偶然にもズボン一丁だからこのままで待つか

オーズの外見がSICデザインなら映司は人間に擬態してた化物とか疑われるんだろうな


映司「ダメでしょ!女の子がパンツ丸出しは!」

古子「あ、あの」

映司「砂漠で暑いのは分かるけど、身だしなみはちゃんとしないとダメだよ?」

古子「何言ってるのかよくわからないですけど、私のこれはパンツじゃなくてズボンです!」

映司「えっ」

古子「えっ」

映司「……」

古子「……」

古子「そ、そう言えば言語と顔立ちから扶桑人だとお見受けしますがどうしてこんな所に?」

映司「扶桑人って?俺は日本人だよ?」

古子「えっ」

映司「えっ」

古子「どうにも話しが噛み合いませんね……」

映司(……少し、自己紹介も混ぜて現状を整理した方が良さそうだな)

映司「えぇと、俺の名前は火野映司。一応世界中を旅している旅人なんだけど、君は?」

古子「私は扶桑陸軍、北野古子軍曹です」

映司「ごめんね、俺ちょっと混乱してて。……いくつか質問してもいいかな」

古子「はい」

映司「それじゃ、まず――――」

――――――――
――――
――

映司「かくかくしかじか」

古子「まるまるうまうま」

――
――――
――――――――


映司「ネウロイにウィッチ、じゃあここは俺の世界じゃないのか……」

古子「俄には信じられませんけど、でも火野さんから聞いた話だとそうとしか辻褄が合わないんですよね」

映司「それにしてもネウロイが世界中を侵略か……。俺にも力があれば今すぐにでも手伝えるんだけど、ごめんね」

古子「あ、あれ?こんなに早く事実をすんなり受け入れるんですか?私は火野さんが別世界から来たなんて全然信じて無いのに……」

映司「うーん……今までタイムスリップとかしてきたから慣れてるのかな」

映司「それにさ、目の前に耳が生えたウィッチさんがいるんだし、俺は信じるよ」

古子「タ、タイムスリップまで経験済みですか……。火野さんの世界ってどうなっているんですか?」

映司「俺もよく分かってないんだよなぁ。色んな所を旅してたけどつい最近までや『メダル』の存在なんて知らなかったし」

映司「古子ちゃん達と同じ。ネウロイがどこから来て目的は何なのか分かってないのと一緒かな」

古子「なるほど、確かにそれは説得力があります……。現実は小説より奇なりですね」


古子「そういえば軽くしかお話を聞いていませんが、その、怪物との戦いは終わってないんですか?」

映司「……終わったよ。きっと」

古子「きっと?」

映司「うん。怪物がいなくなった世界を見届ける前にこっちの世界に来ちゃって。相打ちみたいな感じになったのかな」

古子「聞きづらいのですが……、折角怪物を倒したのに元の世界には戻ろうとは思わないのですか?」

映司「勿論、思ってる」

古子「その割にはかなり落ち着き払ってますよね……」

映司「だって、明確に戻る方法が分からない以上ここでジタバタするのは勿体ないかなって」

映司「それに俺さ、戦いが一段落したらまた旅に出ようと思ってたから、それはそれで丁度良い機会だったのかも」

映司「折角世界を飛び越えたんだから、出来るだけ人助けをしながら帰る方法を探せば一石二鳥だよ!」

古子「いやあの、ネウロイがいるから旅なんてできるような状況じゃないって説明したはずですけど」

映司「大丈夫!ちょっとのお金と明日のパンツがあればどこにでも行けるって!」

古子(どうしてあそこまでパンツに絶対的な信頼を寄せてるんだろう……)


古子「さて……。休憩はここら辺にして私はそろそろ出発しようと思います」

古子「火野さんさえよろしければ、私の目的地である野戦キャンプに責任を持って保護し、送り届けさせてもらいますがどうします?」

映司「うん。そうしてくれたら俺も助かるよ」

古子「分かりました。でしたら身分証明ができる物を一つも持っていませんので処分はどうなるかは不明ですが、何も悪いことはしてないはずなので野戦キャンプから近い町まで安全に送ってもらえるはずです」

映司「ごめんね、色々迷惑かけちゃって」

古子「困った時はお互い様です。それにロマーニャ人から教えてもらった距離ならもう少しなのですぐに着くはずですから!」


―――――二時間後


古子「目的地80kmって……それ多分直線距離じゃない……」ゼェゼェ

映司「だ、大丈夫?」

古子「と言うより、なんでウィッチの私より火野さんそんなに元気なんですか……」ハァハァ

映司「さぁー。欲望と戦ってきたから、かな?」

古子「なんですかそれ……ん?」

ドド ドドドド 
 ガタン!  ゴトン!

映司「あれは……軍用車両……?」

古子「やった友軍!あの――――」

映司「……待って、何かに追われてる!」


  ドド ドドドド 
              ネウロイ「」 グ ワ ッ !
    ガタン!  ゴトン!


映司「あれは!?」

古子「――――ネ、ネウロイ!?」

映司「あの車よりも巨大な黒い塊がネウロイ……!」


搭乗してる軍人1「か、閣下……!閣下!助かりました。前方に友軍の陸戦ウィッチです!」

古子「あの、その、私も乗せて……」

搭乗してる軍人1「後は頼んだ!」

搭乗してる軍人2「頼むぞウィッチ!」

古子「え゛ー!?」

  ガンッ
ネウロイ「」  
      ギンッ

古子「きゃっ!」

映司「銃撃!一体どこから!?」

?「そこの陸戦ウィッチと民間人!さっきの車の轍を辿れ!」

古子「は、はいっ!」

映司「銃を持った空を飛ぶ女性が二人。本当にウィッチは全部女性でパンツなのか……」

映司「……俺にメダルが、力があれば代わりに……!」

古子「火野さん何見とれてるんですか!早く行きますよ!」グイッ

映司「うわっと!ちょ、ちょっと引っ張らないで!」


映司「……ネウロイはもう行ったかな?」

古子「みたいですね」ゼェゼェ

映司「古子ちゃん、大分息上がってるけど大丈夫?荷物くらい持ってあげるよ?」

古子「だ、駄目ですよ……!危険な物が多いんですから……」ハァハァ

映司「でも結構辛そうだし……おんぶでもしてあげよっか?」

古子「お、おんぶって恥ず、遠慮しておきます!」

映司「そっか」

バタン
 
  ザッザッザッザ

映司(ん、車から軍人さんが降りてこっちに来てる)

?「……そこの青年よ」

映司「……はい」

?「先ほどは見捨ててすまなかった。情けない話しだが部下がネウロイから逃げ回るのに必死でウィッチしか目に入らなかったみたいなんだ」

映司「あー、いえ。あんな状況じゃ仕方ないですから俺は気にしてません。お互い大きな怪我も無かったみたいだし、あなたも気にしないでください」

?「そう言ってくれるといくらか気が楽だ。もう一度、すまなかったな」

ロンメル「それと陸軍ウィッチ、ありがとう助かった。私はカールスラント陸軍のロンメル中将だ。君の名は?」

古子「扶桑陸軍北野古子軍曹……です。それより……み、水……」ドサ

映司「古子ちゃん!?」

ロンメル「君!?しっかりしたまえ!君!」

ロンメル「近くの拠点に運ぶ!青年、手を貸してくれ!」

映司「は、はい!」

あんま進展してないけどお昼の分はこれで終わり!
続きは深夜にでも投下しようと計画してまーす

おつ

乙、期待

オーツ

乙映司!ウヴァ達はいるんだろうな!?


早く映司が変身しないと


そういやこれって最終決戦直後なんだよな
なら映司はグリード化してる状態か・・・道理で丈夫な訳だ

>>30
紫のメダルはワームホールに一緒に吸い込まれたんじゃなかったっけ?

もう少ししたらば投下を開始します。

それと、グリードさん達は残念ながらコアメダルが粉々に砕けちゃったから出てきません……一部を除いて。
ついでに他ライダーの登場は予定にありません。これMEGAMAXじゃないから!


――――――――
――――
――
【とあるオアシスに設けられたテントの中】

『ほほぅ。ヒノ君、その国の旅を詳しく聞かせてくれないかね?』

『分かりました。次に俺はその国にある一つの町を訪ねたんですが、その町は大地が無くって代わりに海の上に――――』

バサッ

ロンメル「いやはや青年よ。何もないテントに待たせて済まなかったね、退屈だっただろう」

映司「いえ、俺は自分の旅を話していたので退屈では無かったですよ」

モントゴメリー「だそうだ。それに何も無いとは挨拶だな?ロンメル」

映司「……それで、古子ちゃんは大丈夫なんですか?」

ロンメル「北野軍曹は軽い脱水症状。今頃は目を覚まして他のウィッチ達とよろしくやっているよ」

映司「そうでしたか……。迅速な対応ありがとうございました。ロンメルさん、モントゴメリーさん」

モントゴメリー「何てことはない。だがそいつにお礼はいらんよ、衛生兵に指示を出したのは私だからね」

ロンメル「運んだのは私だがな」イラッ

このおじ様どもはwww


ロンメル「……さて、確か君は身分を証明できる物を一つも持っていなかったな」

映司「はい」

ロンメル「それでは、形式上だが尋問をさせてもらおう。悪く思わないでくれたまえ」

ロンメル「まずは君の名前、国籍、年齢を教えてくれ」

映司「俺の名前は火野映司です。国籍は……扶桑で、年齢は21歳です」

ロンメル「扶桑の民間人がどうしてあんな所にいたんだ?」

映司「俺は世界中を旅してる旅人なんです」

モントゴメリー「それについては私が聞いたよ。聞いたことの無い地域ばかりだが、リアリティ溢れる内容から旅人というのは作り話では無いだろうね」

映司「それで、これからどこに行こうかなって迷ってた時に古子ちゃんと出会って今に至ります」

ロンメル「ふむ、水も持たずに砂漠を横断かね?」

映司「……すいません。色々と事情があったので」

モントゴメリー「ヒノ君よ、その事情とやらを話してもらわんと君の処遇を決められんな」

モントゴメリー「もし君がお金の無さに犯罪に走って逃げてきた最中であれば、我々としては君を保護するのは如何ともし難いのでね」

映司「えぇっと、その事情はちょっと信憑性が薄いと言いますか、話しても信じてもらえないと言いますか……」

モントゴメリー「それは私たちの決める事だ」

ロンメル「とりあえず話してみたまえ」


映司(軍の偉い人達にはメダルの力を隠しておこうと思ったけど、この世界の軍人さんの敵はネウロイ)

映司(それに、この人達は階級こそ中将なのにネウロイから人々を守ろうと野戦キャンプにまで来ている。なら、本当の事を話して協力関係を築ければ手を伸ばせる人たちが増えるかも知れない……)


映司「少し長くなりますが、よろしいですか?」

ロンメル「構わんよ」

モントゴメリー「私もだ」

映司「……分かりました。俺は――――」


『映司は古子同様 自分の世界について話した!』


映司「――――大体こんな感じです。こちらの世界については古子ちゃんから聞きました」


モントゴメリー「……」

ロンメル「……」

モントゴメリー「ヒノ君、君は砂漠の熱にやられたようだ。今すぐに病院で療養しながらクラシック音楽でも聞いてリラックスするべきだな」

モントゴメリー「…………と、昨日の私なら戯言にしか取らんだろうね」

映司「……どういう事ですか?」

ロンメル「つい今朝方の出来事でね。哨戒任務に当たっていたウィッチから妙な報告をもらった。そのウィッチが言うには新種のネウロイが現れたんだと」

モントゴメリー「君は知らないだろうが、通常のネウロイの特徴は無機物的で黒に近い紫のボディにレッドライン、それに攻撃手段であるビームも赤と相場が決まっている」

モントゴメリー「ところが、だ。今朝現れたネウロイは赤いラインの代わりに黄色のライン、それに生意気にも陸上動物の様に四足歩行で動き回り、ビームの代わりに爪を振り回していたそうだ。写真を撮る暇も無いくらい強かったらしい」

ロンメル「さて本題はここからだが……なんとコアを破壊したらネウロイの破片と共に何かが空を舞ったとの事だ。それをキャッチして報告と一緒に手土産で持ってきてくれたんだが」ゴソゴソ

ロンメル「君の言うメダルに酷似している物が届けられた」チャリーン

映司「それは……トラメダル!」

モントゴメリー「更に言うなら、ネウロイの装甲を削ったら装甲の破片とは別に灰色のメダルが飛び散ったそうだ。しかしながら灰色のメダルは装甲と同じ様に粒子となって消滅したんだと」

映司「セルメダルまで……!」

モントゴメリー「ところでヒノ君、話を聞く限りでは君は新種のネウロイが取り込んでいたメダルの力を使いこなせるそうだね?」

映司「……えぇ。灰色のメダルは無理ですけど、そっちの黄色いメダルと」ゴソゴソ

映司「この二枚のメダルを組み合わせて変身します」チャリーン


ロンメル(今朝の出来事はまだ正確な情報が足りないから周囲の人間に他言はしていない。にも関わらず彼はこのメダルの事を知っていた)

ロンメル(おまけに手土産に貰ったメダルと同じ形状・大きさのメダルを、種類こそ違えど二枚も持っている。彼の話があながち嘘でない証拠だ。ならば……)

ロンメル「……」チラッ

モントゴメリー「……」コクリ

ロンメル「この事は公には知られていない内密的な情報だ。故に、君の話には若干だが信憑性がもてる。その証拠の裏付けとして『ヘンシン』とやらは見せてもらえないのか?このメダルを一時的に貸そう」

映司「すいませんが、この力は見せ物じゃ無いのでそう簡単に変身するワケには行きません。でも、もしネウロイが俺の目の届く範囲に現れたら嫌でも変身して戦います」

映司「だからそのトラメダル……俺に譲ってもらえませんか?きっと、貴男達の力になれると思います」

ロンメル「……中々、君は軽そう見た目に寄らず交渉事には強かだな」

ロンメル(流石にオーズとやらの力はそう簡単には見せてくれないか……)

モントゴメリー「まぁまぁヒノ君、今はメダルの譲渡は置いといてくれ」

モントゴメリー「たった今、ウィッチの報告と君の経験談を聞いて我々はある一つの仮説が脳裏に浮かんだんだ。最も、我々も混乱しているので君と同じく妄言の類だがね」

映司「仮説ですか?」

モントゴメリー「そうだ。その仮説とは……ネウロイはこの黄色いメダルと灰色のメダルを自分の力として取り込んでいたとの推測だ」

映司「確かに、トラメダルの特色である『黄色』と特徴である『爪』が一致しています。それにグリードやヤミーと同じく攻撃すると散らばるセルメダルまで」

映司「……もし、もしもその仮説が本当で他のコアメダルを取り込んだネウロイが他にもいるのだとしたら、きっと、辛い思いをする人が今以上に増えるかも知れません」

映司「だからこそ、俺が変身しなくちゃ……!」

ロンメル「まぁまぁそうヒートアップするな。どうだ?煙草でも吸ってリラックスしたまえ」スッ

映司「あ、いや、俺は煙草は吸わないので遠慮します」

ロンメル「そうか」シュボッ

ロンメル「ふぅー……」

モントゴメリー「おいテントの中で吸うな!私が煙草の煙が苦手なのを知ってるだろ」ゲホゲホ

ロンメル「おや君も煙草が駄目だったか、たった今知ったよ。アイツが来るまで我慢してくれ」

モントゴメリー「まったく、約束の時間は疾うに過ぎているのに……。リベリオンは自由な国で羨ましくなるな」

映司「……?」

ロンメル「あぁ、メダルはもう少し待ってくれ。今日は私とコイツともう一人の三人で楽しい夜更かしをする予定だったんだ」

映司「それって俺がここに居たら不味いんじゃないですか?」

ロンメル「いや、君はここにいてくれて良い。たった今予定が変更した」

映司「それってどういう――――」

バサッ

パットン「ヨォ将軍共!ワシの分の敵は残しておいてくれてるかね?」


モントゴメリー「君が最後だ。時計を変えた方が良い、壊れてるぞそれ」ゴホゴホ

パットン「そりゃナイスアイディアだモントゴメリー!こいつはロンドンで買ったやつでね!」

ロンメル「カールスラント製にしたまえ、正確だ。君が使いこなすかは別問題だが?」

   ギ シ ッ

映司「あの……やっぱり俺外に出た方が良かったんじゃ?」

パットン「おや、君が本日就任した扶桑の軍人か?しかし私には歳の所為か男に見えるね」

モントゴメリー「彼は火野映司、私たちから見ても男だよ。急遽飛び入り参加したゲストだ」

パットン「そうか。ワシはリベリオン合衆国中将G・S・パットンだ、よろしく」スッ

映司「あ、こちらこそよろしくお願いします」ギュッ

パットン「それで、そのヒノ君とやらがどうしたってこんな戦艦も無ければ暖かい布団も無い辺鄙な砂漠に?」

パットン「あぁもしかしてワシの天使達に会いに来てくれたのか?だったら悪いが――――」

ロンメル「そこまでにしておけパットン、彼が困っているぞ」

パットン「ハッハッハ。ちょっとした挨拶代わりのジョークだよ」

モントゴメリー「それで、彼をゲストとしてここに居てもらったのは彼の話をお前にも聞かせてやろうと思ってな」

パットン「なんだ、上からの伝令か何かか?」

ロンメル「度肝を抜かれることには違いないね」

モントゴメリー「ヒノ君。すまないがもう一度説明を頼むよ」

映司「それじゃ――――」

『映司はもう一度 自分の世界について話した!』


パットン「……いやいや、確かに肝を抜かれたよ。それでこれが件のメダルか?」

ロンメル「そうだ。そのメダルは彼と怪物にしか使えないらしい」

パットン「本当か?彼の話だと灰色のメダルなら一般人でも使いこなせていたらしいじゃないか」

映司「さっきも説明した通り、灰色のメダル……セルメダルだけは今の時代から60年先の技術を結集させて、なんとか人間でも扱えるようにと制御装置を作ったんです」

パットン「『セルメダルだけは』。つまりはこの黄色いメダルは無理という事か?」

映司「少なくとも、俺以外の人間が使っているのを見たことは無いです」

モントゴメリー「残念だったな。さて、そろそろ我々が今宵集まった本来の目的を話すとしよう」

モントゴメリー「ヒノ君、君の今後に関係のある事だ。よく聞いておくように」

映司「……はい」

――――――――
――――
――

壮年説明中


――
――――
――――――――

パットン「ウィッチの空陸協動部隊?」

モントゴメリー「そうだ。ここ数回の防戦で露呈した各国の魔女の連携の遅れ……その解決策だ」

パットン「確かに賛成だ。これまでの危機は現場の魔女同士のアドリブによってなんとかなった」

パットン「しかし今後もそのままにしておくのは上級指揮官の怠慢以外の何者でもない!」

パットン「………………で、誰の指揮下に入るのかね?」

ロンメル「まぁここは士気の観点からも、北アフリカ随一の戦術家たる私に任せて頂きたい!」

モントゴメリー「素人は戦術を語り玄人は戦略を語るものだ。全戦線の総予備部隊として私が適切に運用させてもらう!」

パットン「バカ言うなモンティ。お前に任せたら戦力差1対15になるまで魔女を温存しかねないだろ。魔女がみんな上がっちまう!」

   ビ キ ッ 

            ビ キ ッ 

映司「ちょ、ちょっと待ってください!事情はよく分かりませんけど、ここは喧嘩をする場所じゃないでしょう!?」

ロンメル「……ゴホン。それじゃあこういうのはどうだ?」

ロンメル「我々の部隊で一番先に、今日取り逃した単機のネウロイを屠った奴が彼の軍属と指揮官の権利を得る!」

パットン「乗った」

モントゴメリー「良いだろう」

映司「もしかして、俺の今後についてって……」

モントゴメリー「察しが良くて助かるよ。このメダルにどんな力が有るのかは我々は知らん。しかし君が言うにはこのメダルには、かなり強力な力を宿しているそうじゃないか」

モントゴメリー「ここから先、もし今朝みたいに新種のネウロイが現れたら外見的特徴だけでどういった能力を有しているのか、諜報としてだけでも君が居れば我々としても助かる」


映司「……すいません。行き先の無い俺を軍に入れてくれるのは嬉しいんですが、俺は軍に入る気はありません」

ロンメル「残念だが、君がこれから先、この駐屯地に留まるのだとしたらそれはできない相談だ」

映司「分かっています。貴男方は軍から配給される食糧や水や物資でやっていけるが、俺にはそれを受け取る義務は無い。俺が軍に入った方がその分を考慮しなくて済むって事ですよね」

ロンメル「そこまで分かっているのに拒むのか」


パットン「しかし、君が軍に入って情報提供してくれれば今後の新種ネウロイに有効的な手段が取れる。そうすれば君だっていち早く君自身の問題に取りかかれるぞ?」

映司「確かに、俺が軍の皆さんにメダルの事を全部話せばそれだけ負担が減るし対策も打てる。けど、それで終わらないのが『国』や『軍』なんです」

パットン「……これまた大きくでたな。ワシよりも年下なのにワシよりも世界の仕組みを理解してそうな口ぶりだ」


モントゴメリー「ならば、メダルの力や仕組みは私たちには話してくれたのは何故だ?私達だって軍人だ」

映司「貴男方はまだ俺の手が届く範囲にいますから、例え過ちが起きたとしても取り返しが付きます。」

モントゴメリー「過ちが起きたとしても、ね。ある種警告に聞こえたよ」


ロンメル「ふぅー……」シュボッ

ロンメル「ま、どっちみち数日経ったら私の部下として訓練を受ける事になるんだ。明日になったらすぐ分かる事だ」

パットン「抜かせ。ワシの天使達が空のウィッチに負けず劣らず、そして地上のハンティングにおいて一流の腕前だと証明してみせようじゃないか」

モントゴメリー「陸戦ウィッチなら私のマイルズ部隊が一番だ。リーダーであるマイルズを筆頭に、皆軍人としての才能を遺憾なく発揮してくれる。『狩人』よりも優秀な『兵士』ばかりだよ」

     ミ シ ッ

映司「あーもう!そうやってすぐに喧嘩を売らないでください!」


―――――――――


古子「それで映司さんもここで待機ですか?」

映司「うん。戦いの結果をここで見守るんだって。……できれば俺も戦いたかったけどね」

古子「メダルくらい渡してくれれば良いのに、ケチですね」

映司「仕方ないよ。ロンメルさん達にとってそれだけ『メダル』と『新種ネウロイ』の情報は魅力的なんだ」

?「……」ムスッ

映司「それでえぇと、君は?」

マティルダ「……マティルダだ」

映司「よろしくね。マティルダちゃん」ニッコリ

マティルダ「あぁ……」

古子「あ、あのマティルダさん、私もご一緒できて嬉しいです」

マティルダ「鷲の使いの命令だ。仕方ない」

古子(ひぇぇん気まずいよー)

マティルダ(……鷲の使いの洗い物が溜まっているのに!)

映司(鷲の使い?もしかしてアンク……は鷹だったな。違うか)

今日の分はこれまで。次回からやっとこさ戦闘に入りますん!

◎< 乙だぞ>>1

おつ

オエージ!何一瞬間違えてんだ!

おつー

アフリカとは珍しい

あれウヴァさんのコアって…

本編で割れた描写の無い意識コアはウヴァのみだっけか?
これは・・・

>>48
wikiによると、ウヴァさんは器となった挙げ句暴走し、ブラックホールによって内側から圧壊していき爆散したらしいです。
それに倣うと本編では出る予定は無いのですよ。なんという事だ、なんという事だ……

と言うわけでウヴァさんを出したい人が居たら小ネタを募集した時に提供してください。不思議パワーで番外編だけ復活するかも知れませんし、しないかも知れません(目逸らし)

サヨナラ!ウヴァは爆発四散した

>>50
やはりそういうことか!
しかし壮絶な人生(?)だったんだなウヴァさん…

セルメダルが無かったら即死だった・・・みたいな感じで番外編だな!

乙、映司らしさが出てて良いね

明日か明後日の投下予定上げー、尚時刻は不明の模様。

待っていようじゃないか

そろそろ投下を開始しますん。

完全体のウヴァは強く、二人のバースを倒す事などチャメシ・インシデントだった。
しかし、オーズの古代ローマカラテは実際もっと強かった。インガオホー。

古子達が待機している一方、遠くではウィッチ達がネウロイを狩るべく、カールスラント・リベリオン・ブリタニアのそれぞれ三つのチームが岩石砂漠の一部に縄張りを張っていた。
ネウロイを倒した軍が協同部隊を指揮できるとだけあり、どのチームにも緊張感が走っている。
三人の将軍も護衛を引き連れて前線にある崖から双眼鏡を覗いて戦いの末を見守っていた。
映司も将軍達と同じく、どことなく落ち着きがなく古子達と待機しているが、それは手柄の報告よりもウィッチ達の生死を気にしているからだろう。

さて、先ほどまでギクシャクしていたと空気を一変させ、まだ正式に軍属の決まっていない古子とマティルダは将軍達の後ろで座り込み、暇を持て余してた古子はマティルダのブレイズヘアーにリボンを編み込んでいた。

古子「――――はい、できた!」

マティルダ「…………」

マティルダは古子から手鏡を受け取り、そこに映っている自分をうっとりと見つめている。どうやら気に入ったのだろう。

映司「古子ちゃん随分手慣れてたね。上手だったよ」

古子「えへへ。実は私、女の子のお洒落に興味があって、将来はそっちの道に進みたかったんです」

古子「でも、魔女の素質があるからって軍に引っ張り込まれちゃいました」

映司「そう……だったんだ……。ごめんね、辛いこと聞いちゃって」

古子「いーえ。こうして交流を持った魔女さん達の髪を弄って、それを気に入ってくれているのでこれはこれで良かったのかも知れません」

映司「ん、そっか……」

映司(比奈ちゃん元気でやってるかなぁ。お兄さんもどうしてるだろ。ちゃんと警察官に戻れていたらいいけど)

古子と同じくファッションデザイナーやスタイリストの道を進もうとし、グリードによって一度はその夢を打ち砕かれた泉比奈。
警察官としてヤミーと戦い、意識不明の重傷を負った比奈の兄、泉信吾。
古子と比奈の夢・境遇がダブって見えた事から、映司はここが戦場だと言うのに、爽やかな風と陽気に連れられて元の世界に思いを馳せていた。


――――だが、現実は感傷に浸る隙を与えなかった。すぐ近くで大きな爆発音がしたのだ。

モントゴメリー「素晴らしい!」

パットン「なんてこったあ!何を手こずってる!?相手は一匹だ!」

モントゴメリー「よーしそのままそっちへ来いッ!」

モントゴメリーはグッとガッツポーズしてネウロイを煽り、パットンは悔しそうに嘆いているが、その間に続けて爆発が一つ、二つと次々にあちこちで起こっている。
どうやら戦況が大きく動いたらしい。

映司「終わったのかな?」

古子「さぁ、どうしたんでしょう……」

だが、爆発音が多くなるに連れて将軍達の応援はヤジへとエスカレートし、果てにはお互いを罵り合う喧噪にまで発展していく。
一体全体どうしたのかと映司は将軍達の話に耳を傾けるが、どうやら他の縄張りを犯してでもネウロイを倒せと指示を出した将軍を咎めているだけだった。
しかも、内容が内容なだけに古子やマティルダはただただ呆れてしまう。

モントゴメリー「交戦規定違反だ!貴様のような男にワシの魔女など預けられん!」

ロンメル「何を!思いやりのない貴様に渡すくらいなら……!全員我が輩の養女の方が幸せだ!」

モントゴメリー「お前どさくさに何言って……!パットン、何か言え!」

パットン「……………………あの娘は全員、ワシのエンジェルちゃんに決まっとろうが――――ッ!抜けえ貴様等ぁ!!」

パットンに至っては腰のホルスターに手を掛けて、銃を抜こうとまでしている。
これには映司も流石に見ているだけには行かず、慌てて止めに入った。

映司「ちょ、ちょっと落ち着いてください!ウィッチの皆さんはまだ戦ってるんでしょう!?」

映司は必死で三人を宥めるが、遂には低学年の子供の様に取っ付きあいの喧嘩を始めてしまった。
側の兵士達は頭を抱えて連合軍の崩壊から目を逸らし、耳を塞いで見ぬ振り聞かぬ振りをしている。
古子もどうすれば収まるのかとあたふたしていたが、その時、空からカメラを首に引っ提げたウィッチがこちらを指さし、警告を発しながら飛んできた。

圭子「……報……警報!!新手のネウロイ!」

ロンメル「何ッ」

パットン「ど、どこだ!」

ヒートアップしていた将軍達はネウロイという単語を耳にすると、反射的に喧嘩を止めて周囲を見渡してネウロイを探し始める。

圭子「位置は――――」

しかし、無慈悲にも空から近づいてくるウィッチの指先は最早意味を成していなかった。

圭子「将軍閣下の真ん前よ!」

ネウロイの巨体が将軍達の視界を阻むようにして崖の下から這い上がってきたのだ。


ロンメル「し、新種ネウロイッ!」

辛うじてと言った感じでロンメルがぽつりと漏らす。

パットン「じょ……上等だ!このネウロイめ!」

モントゴメリー「バカ!パットン逃げろ!」

一将軍としての意地なのか。
適わないと知りながらもパットンは銃を取り出して撃つが、その硬い殻に弾かれて銃弾は虚しく地面に落ちていった。

ネウロイ「ギチギチギチギチ」

歯と歯を擦り合わせるような不気味な音を鳴らすネウロイに、映司もロンメルに続いて気づく。
昨日、古子と目撃した蠍の様な外見をしていたネウロイではない。
体は横に平たく、脚は左右両側に三本ずつ生えており、頭からは内側に棘が付いたハサミのような大顎が飛び出ている。
淡くも妖艶な紫色の光沢を放つ甲殻に、所々正六角形による平面充填模様の隙間が光っているが、その光は深い森林を想像させる位に綺麗な緑色だった。

映司(まさか……クワガタのメダル!?)

グリードの一人である、昆虫をモチーフにした怪物ウヴァ。
特色は昆虫の住処である草木を彷彿とさせる緑色、そしてクワガタのような外見から映司はネウロイが取り込んだコアメダルはクワガタではと推測する。

映司「もしそうなら……!危ない!」

更に、映司はクワガタメダルをオーズの力として使用した経験がある。その記憶が正しいのであれば攻撃方法は角から放射する雷。
しかし、既にネウロイの顎のハサミと思われる部位が徐々に大きく緑色に光り始めている。最早、逃げるには間に合わないが、それでも映司は将軍達を庇うようにして前に出た。

古子「どっせーい!」

幸いにも、護衛をしていた古子が速攻の勢いでネウロイの下腹部に吶喊し、その巨体を持ち上げて空中に打ち上げる。

古子「おじさま方!映司さん!逃げてください!マ、マティルダさん!」

古子は将軍達に逃走を促しながら、マティルダに援護の要請をする。
マティルダもタイミングを見計らっていたのか、既に手元の槍を投げる態勢に入っており、後は腕を振り下ろす動作を済ますだけだった。

しかし、メダルの力を取り込んだネウロイは一筋縄では行かない。
空に吹き飛ばされて崖下へと落ちながらも、顎の先から広範囲に渡って緑の雷撃を乱射したのだ。

マティルダ「チッ!」

マティルダは雷撃を防ぐために、舌打ちをして投げ損ねた槍を降ろして盾を構えた。
異変を嗅ぎ付けて応援に来ていたウィッチもシールドを張り、兵士達は岩に身を隠して各々が身を防いでいる。
ネウロイは崖下へと落ちて行ったが、着地した後も雷を放出し続けており未だに危険な状況は続いている。
が、映司は今の内にと逃げ行く将軍を捕まえ、自分にメダルを渡すよう要求していた。

映司「ロンメルさん、あのネウロイはコアメダルを取り込んでいます!」

ロンメル「見れば分かる!」

映司「彼女達だけじゃ危険です。俺にメダルをください、俺が戦います!」

ロンメル「しかし……」

ここで映司にメダルを渡してしまえば、映司の知識・情報を固有化できる交渉のカードは無くなってしまう。
故に、映司の申し出に尚も渋るロンメル。
心のどこかで、ウィッチならば新種ネウロイだろうと倒せると踏み、驕っていたのだろう。
実際に、トラメダルを取り込んだネウロイは撃破できたからだ。

だが、クワガタメダルを取り込んだネウロイは彼の予想を超えていた。

真美「キャッ!」

和風の袴を着込んで空を飛んでいたウィッチのストライカーに雷が掠り、煙を上げている。
恐らくは、通常のネウロイの様に対処して真っ正面だけにシールドを張っていたのだろうが、雷はレーザーの様に一直線には飛んでこず、不規則な軌道を描いて目標へと到達した為にシールドの脇をすり抜けたのだろう。

袴を着たウィッチは他のウィッチに支えられながら、安全な地上へと降りていく。
ネウロイは、とりあえずウィッチに攻撃を当てたので満足したのかここで一度放出を止め、空から地上からの射撃を鬱陶しそうに巨体をよじりながら顎を振り回し始めた。


ロンメル「……」

映司「『もしも』とか『ひょっとしたら』何て仮定の話をしていたら手を伸ばすのが遅れて、それが原因で後で死ぬほど後悔する」

映司「俺も貴男もそれが嫌で、だから今できる事をやる為にここに居るんじゃないんですか!」

煙を上げながら地上へと降りていくウィッチを目の当たりにし、ロンメルは口を噤んで迷っている。
未だに揺らいでいた、自分自身の所有欲とウィッチの保全の天秤。

だが、映司の鬼気迫る説得に押されてロンメルの天秤が傾いた。
彼もまた、人類を守護たらんとする戦士。当然優先すべきはウィッチの命だった。

ロンメル「……あぁその通りだ、その通りだよ!君の力を見せてもらおうか!」チャリーン

映司「はい!」パシッ

映司はロンメルからトラのメダルを受け取ると、マジックでも使って取り出したのか、いつの間にか右手に『オーカテドラル』と呼ばれるバックルが握られていた。
それを腰に充てがうと、バックルの右側から鞭の様にしなりながら硬質のベルトが腰に巻き付かれる。
巻き付かれたベルトは一瞬だけ光を放ち、それが消えると右腰には『オースキャナー』と呼ばれるスキャナが、左腰には『オーメダルネスト』と呼ばれるメダルの収納ケースが装備されていた。

更にオーカテドラルのバックルには三つの装填口が設けられており、右から順に『タカメダル』『トラメダル』『バッタメダル』を填めていく。
真横になっているバックルの左上部を軽く上から押し込んで斜めに傾かせると、ベルトが虹色に光ながら唸りだした。
映司はベルト右側に備え付けられていたオースキャナーを取り出し、腰の右脇から左の太股まで傾かせたバックルに沿って滑らせて、一言発声。

映司「変身!」

『タカ!トラ!バッタ!タットッバ!タトバタットッバ!』

すると、ベルトから音声が流れ、赤、緑、黄、青等々……。色とりどりなサークルがどこからともなく飛び出し、映司の頭部・腰部・脚部を中心に回りだした。
次いで頭部を回っていた様々なサークルの内、赤い円が正面に来ると映司の頭の前で止まる。
腰を回っていたサークルは黄色が、脚を回っていたサークルは緑色が赤い円に続いて映司の胸の前で止まり、それらが一つに纏まって大きなプレート『オーラングサークル』となり胸部に張り付き、同時に映司の体を光が包み込んだ。

光が収束すると最早そこに映司はおらず、オーラングサークルから、頭部には赤、腕には黄色、脚には緑のラインが走った黒い鎧に身を包んだ欲望の戦士『仮面ライダーオーズ』が在った。

ロンメル「あれがオーズ……」

応援にと駆けつけてきたウィッチ、先ほどまで逃げようとしていた将軍達、その護衛をしていた兵士。
その姿に、全ての者が目を奪われていた
そんなギャラリーには意に介さず、オーズは鳥類の脚の様な、或いはネコ科が獲物に襲いかかる爪の様に指を曲げ、左足を大きく前に尽きだして低く腰を落としたタトバコンボ特有の構えを取った。

が、ポーズを取ったのは物の2秒程。
すぐに普通の姿勢で立ち、オーズは後ろにいる兵士やウィッチ達に軽く顔を向けて『歌は気にしないくださいね』と呼びかけ、ネウロイを追いかける形で崖の下へと飛び降りた。

歌が聞こえるのはオーズだけじゃなかったっけ?


常人であれば、衝撃に堪えられずに足が折れてしまい体が地面の一部と成ってしまうだろうが、オーズは軽やかに二本の足だけで地面に着地をする。

ネウロイ「ギチギチギチギチギチ」

オーズが降りてくると、ネウロイは揺らしていた巨体を止めてオーズと対峙し、鳴き声を上げながら再び顎から雷を放出し始めた。
オーズはシールド等の身を守る物を持ち合わせてはいない代わりに鎧を身に纏っているが、それでも当たれば只では済まないだろう。
だが、オーズは素早い身のこなしで右に転がり、或いは左にステップしてと軽やかに身を交わす。

ネウロイ「キイイイイィィィ!!」

雷が当たらないオーズに業を煮やしたネウロイは、金属と金属を擦り合わせた様に耳障りな声を出しながらオーズに向かって走り出していた。
数名のウィッチ達は無線で指示を仰ぎつつ、銃で応戦しているが、しかし、甲虫の外観をしたネウロイはその見た目通りの堅さを持っており、銃弾の雨を食らいながらも平気な顔で顎を持ち上げながらオーズへと突進してくる。

ハンナ「おいそこの!危ないぞ!」

ウィッチはオーズが何かを知らないが、それは少なくともネウロイの敵であり、等身大と造形から来る親近感から敵の敵は味方だと判断したアフリカのエースはオーズに注意を喚起した。

>>63

『また、メダルのパワーを転送する際、Dムーンが固有の周波数で振動し、人間の脳に意味を持った音として認識される』
公式より抜粋。周囲の人間にもちゃんと聞こえてるとの解釈をしましたが、間違っていたらすいません。


オーズ「ハアアァァ……」

だが、オーズは落ち着き払ってゆっくりと息を吐き、意識を脚へと集中させる。
すると、胸部に描かれていたバッタの模様が発光し、その光は二筋のラインを描いて両足のへと伝って行った。
その光が足に到達しきると、それまで太股から脹ら脛にかけて関節が膝しか無かったはずの脚が何と細長く変形し、かと思えば脹ら脛に膝とは逆向きのもう一つの関節ができあがったのだ。
そう、まるで飛蝗の様な脚部に変化を遂げた。

オーズ「ハァッ!」

オーズは腰を落として短く息を吐くと、両足に出来た二つの関節をバネに空戦ウィッチと同じ標高まで高く飛び上がって見せる。
あわや寸秒と言った所で避けたオーズの目下をネウロイが通り過ぎていった。
目標を見失ったネウロイは勢いを殺せずに岩場へと頭部から突っ込み、一部が瓦礫に塞がれて自由に動きが取れなくなってしまっている。

ハンナ「なッ……」

音を立てて崩れていく岩石に体の一部が埋まったネウロイは動けずに藻掻いており攻撃をする絶好のチャンスなのだが、アフリカのエースともあろうハンナは手を止め、自分の近くまでジャンプしたオーズに目を奪われて思わず手を止めてしまう。

オーズ「よっ、と」

だが、脚が変化したのはほんの数秒の間の出来事であり、オーズが軽々と着地を決める頃には既に脚部は人間のそれと変わらない普通の脚に戻っていた。
そうして着地が決まるとオーズは回避行動から一転、逆にネウロイへと走り出していた。


オーズは走りながら腕に力を集中させると、今度は胸部のサークルに描かれていたトラの模様が発光し、その光は両腕へと伝っていった。
光が指先まで到達すると、両前腕部に折り畳まれていた三本のかぎ爪『トラクロー』が展開する。

オーズ「セイヤァー!」

オーズはかけ声と共に、走り幅跳びの要領でネウロイへと飛び込み、岩石の一部から覗いているクワガタネウロイの後胸と思わしき部位を、火花を散らしながらクロスを描いて切り裂いた。
傷口からはセルメダルが大量に飛び出し、金属が瓦解していく『バキバキバキ...』という音を立てて文字通り切り落とさた後胸の一部と共に粒子となって消えていく。
痛みがあるのか、ネウロイは金切り声を上げて更に激しく藻掻いた。

圭子「す、凄い……」

圭子は初めて見る異形の存在『オーズ』にすっかり魅入られ、戦闘なんてどこへやら、首に掛けていたカメラを手にパシャリ、パシャリと夢中になって写真を撮っていく。
しかし、魅入られていたのは圭子だけでは無い。
そもそも、大型ネウロイはそこにいるだけで瘴気という毒を散布し、一般の人間であれば近づくことすら困難だ。
故に、ネウロイにアンチの取れるウィッチが経験を積み、それらが一個部隊として動いて初めて倒せる程の強敵である。
そのネウロイを翻弄し、銃撃や爆撃を行わずにたった一回の攻撃で、それも60cmくらいの短い鉤爪を振り下ろしただけで巨大なネウロイを切断したのだ。
地上では狙撃を試みていたカールスラントチームや、タイミングを図って一気に畳みかけようとしていたブリタニアチーム、仕掛けるタイミングを伺っていたリベリオンチーム。
誰もがオーズの化け物じみた力に気圧され、呆然としていた。

オーズ「あれ!?再生してる!」

一方、当人のオーズは別の事に気を取られていた。
切り落としたは後胸の一部からはメダルが数枚飛び出して落ちながら、『パキパキ...』と乾いた音を立てて綺麗な粒子となって壊れていく。
だが後胸の付け根から粒子が漏れていき、その粒子が改めて新しい後胸を造り始めたのだ。


オーズ「どうすれば倒せるんだ……?」

と、困惑するオーズに空から声が響く。

ライーサ「そこの味方か敵か知らない人!」

流石はお転婆なエースの僚機とでも言うべきか。
冷静にオーズとネウロイの戦いを見守り、ネウロイを迫撃する隙を伺っていたライーサのアドバイスだった。
オーズがコアを破壊する絶好の機会なのに、攻撃したのはコアの無い部位という不可解な行動を見て、ネウロイのコアを破壊しないと再生する事を知らないのだと悟ったのだろう。

ライーサ「ネウロイにはコアと呼ばれる核があります!それを壊さないと倒せません!」

オーズ「そう言えば、『コア』なんて単語は何度か出てきてたけどパンクするからって詳しい説明は後回しにしてたっけ」

オーズ「コア……か。だったら!」

ライーサからのアドバイスを聞き入れ、どこか思い入れる節を呟きながら頭部へと意識を集中させる。
脚、腕と同様にオーランドサークルに描かれていたタカの模様が発光し、今度は頭に光が伝っていく。
緑色をした複眼は輝き、オーズの視力を強化させた。
元々、オーズのタカヘッドは単純に『遠距離まで見通せる』という為にあるのでは無い。
体色によって透明化した敵を見抜いたり、グリードの体内に隠されているコアメダルを発見したりと特殊な能力を持ち合わせている。
そしてグリードの欲望の核である『コアメダル』、ネウロイの生命の核である『コア』。
この両者に一つの共通項である『コア』と呼ばれる核が存在している事に気づいたオーズは、グリードのコアメダルの位置が見えるならもしかしたらと、それを実行した。

オーズ「……見えた!」

そして狙い通り、ネウロイもグリードと同様コアの位置がオーズにははっきりと視えた。
位置は、岩石に埋まっている頭部だ。


コアの位置が判明したオーズは、腰のオースキャナーを取り出してオーカテドラルをスキャンし、必殺技を発動しようとする。
だが、ネウロイは本能からオーズの力を察知したのか、岩石群から抜け出そうとして更に激しく暴れてしまい、狙いが定められない。
しかも、必殺技を発動するにはかなりのエネルギーを消耗する。
発動してからのタイミングで抜け出されたら、今度はオーズが危うくなる番だ。

オーズ「まずい、何とかして動きを止めないと……!」

焦るオーズ。

マティルダ「動きを止めればいいんだな?」

その独り言を拾ったのは、変身からの一部始終を見てオーズの後を追い崖下へと降りてきたマティルダだった。
マティルダは身の丈の1.5倍はあろう長槍を、やり投げの要領で思い切りネウロイに振り投げる。
槍はネウロイの胴体のど真ん中を貫き、それは小さいながらも綺麗な円形の風穴を胴体に空け、傷口からは血の代わりにセルメダルが流れ出て行く。
ネウロイは後胸を破壊された時に、暴れれば暴れる程セルメダルが流れていくと学習したのだろう。
今度は傷口から零れていくセルメダルを止めようと暴れなくなり、目論見通り再生に集中するために大人しくなった。

マティルダ「今だ!」

オーズ「うん、有り難うマティルダちゃん!」

オーズはオースキャナーで変身した時と同じく、もう一度オーカテドラルをスキャンした。

『スキャニングチャージ!』

ベルトから音声が流れるとオーズの脚が再び飛蝗の脚へと変化し、そうしてから深く腰を落として関節をバネに空へ大きく跳躍する。
すると、オーズとネウロイとを間を繋ぐ様にしてに赤、黄色、緑の三つのリングが浮かび上がった。
ただの跳躍であれば先ほどの様に真下に落下するが、引力などお構いなしに、オーズの体がネウロイの頭部へと続く一つめの赤いリングへと吸い込まれていく。
まずは一つ目の赤いリングを潜り、オーズの複眼が強化されて攻撃が当てる位置をしっかり見定められる。
二つ目の黄色いリングを潜れば黄色い爪のエフェクトが脚の先に出現し、三つ目のリングを潜ると脚へと更にエネルギーが収束した。
オーズのタカ・トラ・バッタの力を最大限に引き出した必殺技『タトバキック』だ。

オーズ「ハアアァァァ……セイヤァァァアアアアー!!」

先ほどの掛け声以上に気合いが入ったタトバキックは、寸分違わずネウロイのコアが隠されている頭部を岩石ごと砕き、そのまま下腹部へと貫く。

コアを一撃で砕かれたネウロイは断末魔を上げる事も叶わず、頭部から大量のセルメダルが零れていき、そのまま零れたセルメダルは粒子へと砕け散り空へと消えた。
ネウロイも、砕かれた頭部から徐々に巨体が粒子となって辺りに散らばり、メダルと同じくして跡形もなく消えていった。


新種ネウロイとオーズ。
両者の強力な力に戸惑い、或いは見とれていた兵士やウィッチは、ネウロイが消えて行くに連れて我に返る。
そうして我に返った兵士達は歓声を上げてオーズを讃え、ネウロイが熨された事に喜んだ。

オーズ「っとと。……この粒子がネウロイの体の素か……。セルメダルまで消えるなんて、ネウロイって何でできてるんだろ」

オーズは蹌踉けながらも着地し、キラキラと輝いて消えゆく粒子を見つめている。
と、不意にオーズは空中に消えゆくネウロイの粒子に混じって、陽の光を反射して一際強く光り輝きながら空から落ちてくる何かを見つけた。
落ちてくるそれをキャッチして確認すると、ベルトに収まってるそれと同じ形状をしたクワガタメダルだった。

オーズ「クワガタのメダルか……。て事は、やっぱりネウロイはコアメダルとセルメダルを取り込んでるんだな」

映司は、自分の世界の異物が凶悪な相手を更に強化させている事に改めて罪悪感を感じながら、オーカテドラルをベルトから外して変身を解き、あちこちで沸き上がっている歓声など我関せずに古子達の元へと戻るのだった。


モントゴメリー「ハッハッハ。見てたよヒノ君、アレが君の言っていたオーズとやらの力か。いやはや凄まじいな」

パットン「まったくだ。君が居てくれなければ、天使達が間抜けな指揮官の所為で危険にさらされる所だったよ」

映司「間に合って良かったです、本当。それとロンメルさん、トラメダルなんですが……」

ロンメル「分かっているとも。それは君が持っていたまえ、私よりも強力な戦力となってくれるだろう」

映司「……戦力って、まさか……」

パットン「相変わらず察しが良いな君は。ワシとしては、ヒノ君さえ良ければ是非とも我々と共に戦って欲しいと思っている」

モントゴメリー「私も同意見だ。そこで、君が私の傘下に収まれば働きに応じた給金を保証しよう」

モントゴメリー「勿論、戦わずともメダルの情報をくれるだけで良い。先行投資として40ポンド用意させてもらおう」

ロンメル「君は所謂『別の世界』から来た人間だろう?となれば物的財産も無いわけだ」

ロンメル「どうだ、私の軍に下ればいつでも質の高い物資が補給されるぞ?」

パットン「世の中には金や物では満足できない人間がいるだろう?ワシもそうだ」

パットン「君がワシの元に来れば軍として高い地位を約束しよう。そうすればいつでも天使達に会えるぞ?これは金では買えないチャンスだと思わんかね?」

映司「あー、気持ちは嬉しいんですが……俺は遠慮しておきます。やっぱり、俺は軍に入るのはちょっと抵抗がありまして……本当にすいません」

パットン「ヒノ君、一体全体何が不満なんだ?ワシのはそれなりに好条件だと思うんだがね」

映司「それは……」

映司(巻き込まれた内戦が理由で軍そのものに苦手意識を持ってます。何て言えないよなぁ……)



圭子「――――ところで閣下達」



圭子「このような無様な戦いは……一体誰の責任です?」ニッコリ

三将軍「」ジブンイガイ!

パットン「」ガン

モントゴメリー「」ボカッ

ロンメル「」ゴツン

古子「もう!おじさま方!?仲良くしてください!」

古子「メッ!」

三将軍「「「――――はい……」」」

これで今日の分の投下は終わりです。
書きためも尽きました!サヨナラ!>>1はしめやかに爆発四散した。

次の投下は何時になるのかなー……

おい、映司!勝手に乙なんてしてんじゃねぇ!


>>1がハイクも詠まずにオタッシャするとは実際予想外だった

ここのSSは奥ゆかしい
間違いない、俺はSSに詳しいんだ


歌云々については勘違いだったかも
すまん

忘れていたので、息抜きがてらに複数小ネタ安価募集しまうま。
映司が他部隊行ったりだとか、もしも○○だったらとか色々。

↓+2、↓+3、↓+4

映司がオーズではなくバースとして来ていたら。

映司がパンツじゃなく明日の褌を大切にしていたら

もしもいらん子中隊だったら

伊達さんが戦医として501部隊直属に

あれだけウヴァさん取り沙汰されてたのに一つも出てきて無くて草不可避。
早速書いてきます

○<このままではすまさん……!

◇<ぐわああああ

ウヴァ、愛されています

愛が故に小ネタでは書かせない・・・的な?


トラさんとタトバキックが活躍しただと!?


最近オーズのSICを買ったせいでビジュアルが自動的にSICになって困る
困らない

タジャドルはまだしもシャウタやプトティラは最早化物にしか見えないな

>>87
どっちだよ

シャウタで能力解放してシャーリーにトラウマを植え付けよう

>>90
その欲望、解放しろ……チャリーン

S.I.Cフィギュアのオーズって、生物的なデザインにアレンジされてて格好いいですよね。
オーズ知らない人に見せたら確実に怪人と間違えられること請け合いですが。

どのコンボも能力解放状態なら怪人どころか旧支配者と思われても仕方のないレベル


【映司がパンツじゃなく明日の褌を大切にしていたら】

映司「今日は良い天気だなー。こんな日は褌を干すに限る!」

兵士1「ヨォー映司、また褌干してんのか?」

映司「えぇ、褌は良いですよ。正に日本……いや、扶桑男子の魂って感じです」

兵士2「ふぅーん。俺等にはよくわかんねぇや」

映司「褌って漢字は衣に軍って書くんですけど、その文字通り元は戦闘服に由来するんです」

映司「だから、常にこれを穿いていたらパンツよりも気合いの入り方が違うんです」

映司「種類も締め方によっては10種類以上有って、最もポピュラーなのが六尺褌って言って、長さが……」

兵士1「もういい分かった、分かった!」

兵士2「しっかし、何だってそんなに褌を大事にしてるんだ?」

映司「死んだ爺ちゃんが言ってました。男はいつ死ぬか分からないから、褌だけは一張羅を穿いておけって」

映司「だから俺は、こうして褌をいつも持ち歩いてるってワケです」

兵士1「成る程なぁ……。だったら、俺等もパンツの代わりに褌でも持ち歩くか?」

兵士2「ハハッ。恋人の写真の代わりに俺等を守ってくれるかもな」


それからアフリカの兵士達の間にお気に入りの褌をお守り代わりとして持ち歩くことが流行ったとか流行らなかったとか

【もしもいらん子中隊だったら】

―――とある休暇―――

ジュゼッピーニ「智子中尉ー!パスタ食べに行きましょー!」

ハルカ「今日は私と映画見に行くんですよ!ねっ、中尉!その後はなし崩しにベッドで中尉と……グヘヘェ」

智子「やめろバカ!私にそっちの趣味は無いんだ!映司、みてないで止めろ!!」

映司「止めろって言われても、智子ちゃんも満更じゃなさそうだし……」

智子「私が満更でもない?女の子相手に?あり得ない……あり得ない……」ブツブツ

ハルカ「さぁ行きましょう中尉!」

ジュゼッピーニ「お代は私が持ちますから!」

智子「イヤアアァァァ......」

映司「智子ちゃんも大変だなぁ……」

ウルスラ「火野さん……」クイクイ

映司「あぁ、今日はサゴーゾの研究だったね。はい、サイとゴリラとゾウのメダル」チャリンチャリーン

ウルスラ「ありがとうございます」

映司「それで……前に研究したライオン、トラ、チーターのメダルは何か掴めた?」

ウルスラ「……特にこれと言った研究成果は上げられませんでした」

映司「そっか。やっぱり真木博士って凄い人だったんだな……」

ウルスラ「それじゃ早速研究してきます」

映司「行ってらっしゃい。怪我はしないようにね」


キャサリン「休日まで研究に費やすなんて、相変わらずウルスラは勉強熱心ねー」

映司「ウルスラちゃんにとって大事な欲は探求心だから、お酒飲んだり寝たりよりも研究する事が何よりの息抜きになるんだよ。きっと」

キャサリン「研究者ってのは不思議な職業ねー」

ビューリング「おい映司。今日の休暇は何か予定あるか?」

映司「ううん。ここら辺の復興も大分進んだし、俺に手伝えることが無くなっちゃったから暇かな」

ビューリング「なら朝まで私の酒に付き合え」グイッ

映司「うわっとと。あ、朝までって今まだ午前9時だよ!?」

ビューリング「なら夜まで飯なり買い物なりして時間を潰そう」

映司「でも、お給料は寄付に使う予定だし……」

ビューリング「最寄りの飲食店に金を落とせば巡り巡って地域復興に役に立つ」

映司「あ、それもそっか」

キャサリン「飲み会?それなら私も混ぜるねー」

ビューリング「いやお前は――――」

映司「うん、俺はいいよ。人数は多い方が楽しいだろうし。ビューリングちゃんはどうかな?」

ビューリング「……好きにしろ」プイッ


一方そのころ......

――映司の部屋の前――

エルマ「スゥ……ハァ……。よし!」

エルマ「エ、エージさん、今日はご一緒にランチでもどうですか?」コンコン

エルマ「あれ……エージさーん?」

ハッキネン「あら、エルマ中尉。今日は休暇ですよ?偶には貴女も羽根を伸ばしたらどうですか?」

エルマ「そ、そうしようと思ってエージさんとお食事を一緒にしようと思ってたのですが、エージさんの部屋から返事が無くって……」

ハッキネン「……エルマ中尉。火野さんなら先ほど、ビューリング少尉とオヘア少尉と共に外出許可証を申請しに来ました」

エルマ「えぇ!?ど、何処に行ったんですか!?」ガビーン

ハッキネン「詳しい話は存じませんが市街地に向かわれたようです」

エルマ「そ、そんな……。ま、待ってくださいよエージさーん!」

戦う医者って事で、バースに成り立ての頃の伊達さんが501に来ちゃいました

【伊達さんが戦医として501部隊直属に】

ミーナ「はい皆さん注目してください。今日は紹介したい人がいます」

ダレダロネー?
        アタラシイウィッチカナー?
  ウジューオッパイオオキイノガイー!    ネムイ

ザワザワ.....

坂本「コホン……。入ってくれ」

伊達「お邪魔しまーす」

リーネ「お、男の人!?」

伊達「そ。悪いね、ウィッチじゃなくて」

伊達「今日からここに外科専門の医者として扶桑から派遣された、伊達 明だ。宮藤ちゃんが居るから俺の出番は緊急時だけだと思うけど、とりあえずよろしく!」

宮藤「あれ?私の事知ってるんですか?」

伊達「勿論。訓練も無しに、足場が不安定な戦艦でいきなり空飛んじゃったんだって?俺も同じにっp……扶桑人として鼻が高いよ」

宮藤「えへへ、ありがとうございます」

エイラ「サーニャ、アノ男は目に毒ダ。視ちゃだめだゾ」

伊達「初対面で結構辛辣だねぇ……おじさん泣いちゃいそう!」

サーニャ「エイラ、そんな事言っちゃダメ。はるばる扶桑から来てくれたお医者さんに失礼よ」

エイラ「サーニャアァ……」

ルッキーニ「またぺったんこだー。うじゅー!」

伊達「ぺったんこ?」

シャーリー「私ので我慢しろよー、ルッキーニー」タプーン

伊達「おぉう、そう言う事か……」

ミーナ「伊達さん?分かってるとは思いますけど……」

伊達「あぁ。女の子達には手を出さないように上から念書を書かされたから、そこら辺は安心してくれ」

伊達「間違いを犯したら首にされちまう。それだけは勘弁したいね」

坂本「懲戒免職……まぁ当然だろうな」

バルクホルン「宮藤に続いてまた扶桑人か」

伊達「あらら、扶桑人だと何か都合が悪かったのか?」

バルクホルン「そうじゃないんだが、扶桑人の起こす行動には理解不能な事が多くてな」

バルクホルン「厄介なのはコイツだけで十分だ」

エーリカ「Zzz...」

バルクホルン「おいハルトマン!どうしてそう呑気に寝られるんだ!起きろ!」

伊達「随分と自由な軍人さん達だこと」


ペリーヌ「所で、どうして今更お医者様を?基地には既存のお医者様がいらしたでしょうに」

ミーナ「上層部は単純に彼の外科医としての腕を買ったらしいわ。何でもその技術は世界でもトップクラスらしいわよ」

伊達「そゆこと。俺の医療技術はちょい未来を先取りしてるからね」

ペリーヌ「トップクラスのお医者様なら、尚更本土で上層部の方々の専属医師として働くはずでは?」

伊達「それがさー、短期間で荒稼ぎするとしたら前線が一番だってお偉いさん方に言われちゃって」

ペリーヌ「荒稼ぎって……お金ですの?」

伊達「理由は内緒だけど、遠目に見ても半年以内に一億……えーっと、2万2000円ちょいの金が必要なんだよね」

ペリーヌ「£に換算すると……や、約三百ポンド!?」

リーネ「半年でって、いくらお医者さんでも無理なんじゃ……」

伊達「ちょっとした秘密があんのよ。言ったでしょ、荒稼ぎって」

伊達「と言うわけで、今日から戦うDr.伊達明をよろしく!」

ペリーヌまじ天使

お金の計算はざっくり適当。間違ってても俳句を詠まないし介錯も頼まない。

アバシリやメキシコに研修に行くしかないね(ニッコリ)

開き直るとは…これはケジメかセプクだな

こんなの立てた。活用してくれ。

仮面ライダー雑談総合スレver1

伊達さんは頼れる兄貴だからなんか安心出来るな

エルマに好かれるとは映司め…
とはいえ普通にイケメンだもんね
しょうがないね

ケイさんと映司だとケイさんの方が年上なんだなー

映司そんな若かったのか


想定外のクワガタネウロイという出現に肝を冷やした将軍達だが、欲望の力を身に纏い、オーズとなった映司がネウロイを難なく撃破した。
戦闘を終えた将軍達は、野戦キャンプに着くと適当に側にいた兵士を捕まえ、映司に宛がうテントを一式組み上げるように命じる。
オーズの圧倒的な力を、他の軍よりも優先的に自分達に回そうとする目論見が丸見えだ。
映司はそれを知ってか知らずか、兵士達と世間話を交えながらテントの組み上げを手伝い、陽が傾き始めた頃にはすっかりアフリカの兵士達とうち解けていた。
何事にも積極的で人懐っこさがありながらも、丁寧な言葉使いから来る映司の人柄だから為せる技だ。

日が完全に沈み始めた頃、ピーナッツスープに白米というちぐはぐな組み合わせの料理を持った兵士が映司のテントにやってきた。
映司が食事を受け取ると「基本的に朝昼晩の食料の配給は後日からになる」と兵士は言う。どうやら将軍達からの伝令らしい。
映司は二つ返事で了承し、スープを飲んで白米を食し、腹を満たしていく。
食事が終わると、他にやる事の無くなった映司はストールと上着だけをテントの中に放り投げ、ズボンとシャツを脱いで近くのオアシスで洗い出した。
替えの服が無い映司には貴重な衣服である。
納得が行くまで洗い終わると、テントを建てる時に余った紐をテントの中に張り、濡れた洋服を干す。
パンツ一丁という映司には馴染みの開放的なスタイルになると、目まぐるしく変わる環境の変化からか、映司を眠気が襲う。
眠気に抗うでも無く、最低限の防寒対策として上着とストールを体にくるみ、テントの中の長机に布を敷いた簡易ベッドに横たわって深い眠りに就くのだった。


そして後日。

映司「Zzz.....」スピー

ハンナ「おい起きろ!昨日の変な扶桑人!」バサッ

映司「うわっ!?俺の明日のパンツが!」

ハンナ「パンツ?」

映司「え……?あ、ゴメン驚かせちゃって。夢だったみたい……」

ハンナ「……じゃあお前のその格好も夢か?」

映司「あぁ、上着は洗って干したまんまにしちゃったんだった。すぐ着替えるから待っててね」

ハンナ「外で待ってるから終わったら呼んでくれ」

映司が21歳、圭子が23~25歳だったと思います…


映司「お待たせ。俺に何か用かな?」

ハンナ「昨日の夜、ウチの大将から昨日のネウロイを倒した化けモンの中身を教えてもらったんだ」

ハンナ「それでちょっと挨拶にでもと思ったんだが……アンタが別世界の未来から来たってのは本当か?」

映司「うん。これと言った証明できるものは持ってないけど……」ゴソゴソ

映司「あるとしたらこれくらいかな」チャリーン

ハンナ「これは?」

映司「日本って言う、今から60年後の扶桑の通貨。これが百円玉で、これが一円玉」

ハンナ「こんなちっこい硬貨が百円!?」

映司「未来じゃレートが変わってるんだ」

映司「百円でジュース一本買う感覚。こっちの世界の未来じゃどうなるか分からないけど、それが普通の感覚になってる」

ハンナ「扶桑の通貨が大暴落するのか……。これは良いことを聞いたな」

映司「いや、だからこの世界もそうなるとは限らないんじゃ……」

ハンナ「まぁそれは置いといて。昨日アレ、なんだったっけ?今とは姿が全然別物に変わる奴」

映司「オーズの事、かな」

ハンナ「そうそれだ、オーズ。私が撃墜したネウロイの力を使ってるそうだな」

映司「えーっと……?ごめんね、心当たりがないんだけど……」

ハンナ「恍けるなよ。猫ちゃんネウロイの黄色いメダルだ」

圭子さんは1944年で25歳、アフリカ結成は1941年なので、単純に逆算すると22歳ですね。


映司「あぁ……。あれはネウロイの力じゃないよ」

ハンナ「何だと?」

映司「単純に、欲望の力」

ハンナ「欲望?」

映司「うん。あれがしたい、これを壊したい、あれが欲しい、これを愛したい。そうした決して満たされない欲望の結晶がこのメダル」

ハンナ「私には使えないのか?ほら、昨日のお前みたいに高くジャンプしたり腕に爪を生やしたりしてさ」

映司「詳しいことは知らないけど、封印を解いた俺以外にはなれないんだって」

ハンナ「なーんだ。撃墜数増やせるチャンスだと思ったのに」

映司「……それに、君になれたしても今は渡せないかな。俺にもこの力は必要だし」

ハンナ「お前もネウロイの撃墜数増やしてスポットライトを浴びたいのか?」

映司「ちょっと違うけど、大体そんな感じ。俺のやりたい事に必要なんだ」

ハンナ「やりたい事?なんだそれ」

映司「それは――――」

ライーサ「ティナ!」


ライーサ「ここに居たんですね、急に居なくなったから探しましたよ……」

映司「ティナ?」

ハンナ「おっと、有名人の顔くらい知ってると思ってたが、別世界の人間だったな。私としたことがすっかり忘れてたよ」

ハンナ「私はハンナ・ユスティーナ・マルセイユだ。強請られてもサインはやらないぞ」

映司「サインって……」

ハンナ「ライ、こいつが噂のオーズとやらの中身だ」

ライーサ「では、貴方がヒノエイジ……。私はライーサ・ペットゲン、階級は少尉です。昨日はお見事でした」

映司「君は……」

『ネウロイにはコアと呼ばれる核があります!それを壊さないと倒せません!』

映司「確か、あの時にアドバイスをくれた子だよね」

ライーサ「覚えていたんですか?」

映司「うん。あのアドバイスのお陰でネウロイを倒せたんだ。忘れないよ」

ライーサ「記憶力がよろしいんですね。ティナも見習ってほしいです」

ハンナ「一言余計だぞ、ライ」

ハンナ「それで?何で私を探してたんだ?」

ライーサ「そろそろ朝食の時間です。食べ終わったらすぐに合同訓練ですよ」

ハンナ「あぁ、早ければ今日にでも正式に協同戦線が組まれるんだったな」

ハンナ「じゃあさっさと食って別部隊と合流するか」

ライーサ「ヒノさんもご一緒にどうですか?」

映司「気持ちは嬉しいんだけど、今日はちょっと無理かな」

ハンナ「そりゃまた何で。ジジー共にでも呼ばれたのか?」

ライーサ「閣下達は、昨日ネウロイを倒してすぐに空陸協同部隊案を上層部に申請しに行きましたから、まだ帰っては来てませんよ」

ハンナ「じゃあ尚更何でだよ」

映司「他の人たちに誘われちゃって……ホラ」

兵士1「おーいエージ!朝飯持ってきたぞー!」

兵士2「昨日途中で終わっちまった旅の続きの話、聞かせてくれる約束だったよな?」

兵士3「と言うわけでお嬢さん方、エージは俺達が借りて行くぜ」

映司「……ライーサちゃん、ハンナちゃん、また今度誘ってね」


ライーサ「すっかり馴染んでますね」

ハンナ「たった一日で……まさか、あれもメダルの力か!?」

ライーサ「……多分、ヒノさんの人格と人柄だと思います」

――――――――
――――
――

兵士1「それにしたって、上の人間は何を考えてんのやら」

映司「どうかしたんですか?」

兵士3「お前についての詳細を他言するべからずだそうだ」

兵士3「つまる所、箝口令を敷かれたんだよ。迂闊に一般人や親兄弟に話そう物なら即営巣行きだ」

兵士1「最も、夜魔女の通信による情報交換はOKらしいがな」

映司「夜魔女?」

兵士2「あぁ、夜間哨戒専用の魔女の事さ」

兵士2「彼女達には特別なアンテナがあるから、暗闇だろうと雨だろうとネウロイの位置を把握できんだってよ」

兵士1「何で夜魔女同士による情報交換にGOサインが出たのかは知らねぇがな」

映司「訳あり、みたいですね」

兵士3「いつだってそうさ。上の連中が何考えてるかなんて、俺達兵士にはさっぱりだ」


兵士3「ところで話は変わるんだが、お前の持ってるメダルってのは――――」


映司「このメダルは――――」


映司「俺以外に――――」


そんなこんなで本日の映司の一日は他の兵士による質問攻めと旅の話、ついでに家事全般を積極的に手伝って幕を閉じた。

ちなみに夕食作りを手伝った際、コックから『何か適当に一品作ってくれ』と頼まれた映司は、多国籍料理店『クスクシエ』で働いていた経験を生かして和風料理を作るのだが、その味が予想外に兵士と魔女達に受け、古子や真美と共に扶桑料理番のシフトを組まれるのだが、それは別のお話。

次辺りから本編二巻目に突入します。相変わらず進み具合は遅いですが……

適当に小ネタ安価募集

↓+3 ↓+4

501部隊で食堂の白石さんを…

ふみ

>>1 小ネタで他の平成ライダーはありですか…
安価は泉比奈が501部隊に行って、もしもウィッチになったら…

もしもウィッチ達の目の前に現れたオーズの外見がSICの化物然としたものだったら

>>120
小ネタだけなら有り……かな?
>>1も他ライダーとウィッチの絡み見てみたいし
でも>>1は亀更新だから他スレを建てた方が早い。いいね?

【泉比奈が501部隊に行って、もしもウィッチになったら…】

お兄ちゃん、元気ですか?

私、泉比奈はとても混乱しています。

映司君とアンクが消えた手がかりを探していたのですが、何の前触れも無しに不意に頭が酷く痛み始め、余りの痛さに気を失ってしまいました。

どれだけ気を失っていたのかは私にも分かりませんが、目を覚ましたら、なんと空を女の子達が飛んでいました。

倒れていた草むらから少し歩き、近くの遺跡に居た眼帯を付けた親切な女性に詳しく話しを聞くと、どうやら1945年という過去に遡ってしまっていたようです。

しかも、この時代の女の子達はウィッチという魔法使いになって、ストライカーという空飛ぶ箒を使い、日夜怪物と戦っています。

その人が言うには私にもウィッチの素質があるらしく、501統合戦闘航空団という所で、非公認ですがウィッチさん達と同じ扱いで身柄を保護してもらいました。

基地の皆さんはとても仲良く接してくれて、それなりに楽しい毎日が続いています。

しかし、戦っている女の子の中には最低年齢で12歳と、とても小さな女の子までかり出されている現実に、何もしてあげられない私は虚しさを感じてしまいます。
少しだけ映司君の気持ちが分かりました。

そこで私も、映司君と同じ、自分にできる事をしようと考えてウィッチの訓練を少しだけ受けました。

滑走路を走ったり、お兄ちゃんが持っている拳銃の何倍も大きい銃を貸してもらったり、魔法を使って空を飛んだりと、ちょっと危険な御伽の国の世界に来てしまったみたいです。

そんな時、警報が鳴り響きました。

ネウロイが基地に近づいてきているとの合図です。

私も遠くからの見学という形で発進の許可をもらい、インカムを装着し、ストライカーを履いて空を飛びました。


ネウロイ「キュイイイイィィ」

エイラ「フフン、そんなん当たらないよ」ヒョイ

ペリーヌ「まったく、シールドを張らない貴女は危なっかしくて見てられませんわ……。トネール!」


比奈(みんな生身で戦ってる。本当に命懸けなんだ……)


ミーナ『泉さん、ネウロイがそっちに行ったわ!』


比奈「え!?」


シャーリー「あのネウロイ速いぞ!2マイルは離れてたのに500ヤード近くまで接近してる!」

芳佳「私がシールドを張りに行きます!」

シャーリー「無理だ、私たちのストライカーじゃ間に合わない!」


坂本『聞こえるか泉!避けろ!』


比奈「避けろって何処に!?」

比奈「こ、こっちこないで!ふんにゅううううううう!!」ガシッ

ネウロイ「!?」

バルクホルン「素手で止めただと!?」

エーリカ「ふえー、大型ネウロイがビクともしてないよ。バルクホルンより力持ちだね」

坂本「リーネ!今の内だ!」

リーネ「はい!」

パキーン

パラパラパラ.....

比奈「綺麗……」

坂本「ハッハッハ!素手で受け止めるとは、やるじゃないか泉!どうだ、帰る方法が見つかるまでの間、正式に501のメンバーになってみないか?」

比奈(私に出来ること……。映司君もこんな気持ちだったのかな)

比奈「……私で良ければ、是非お願いします」

ルッキーニ「ヤター!これから比奈の料理が毎日食べられるー!おっぱいも大きいしぃー」ムニュン

比奈「キャッ!ちょ、ちょっと!?」



芳佳「フヒッ」

リーネ「芳佳ちゃん……」

【もしもウィッチ達の目の前に現れたオーズの外見がSICの化物然としたものだったら】

ハンナ「ネウロイが出たとの報告を聞いて、我々航空ウィッチが来てみれば……」


オーズ「ハッ!セヤッ!」(※S.I.Cタトバです)

ネウロイ「キイイイイィィィィ」

オーズ「セイヤァァァァー!」(※S.I.Cタトバです)

バキバキバキ......


ハンナ「なんなんだあの化け物は」


ライーサ「手が異常に発達してますね。指一つ一つが爪みたいです」

ハンナ「うわっ!今度は脚が変形した!気持ち悪!」

真美「ど、どうします?一見、ネウロイと対立関係にあるようですが……」

圭子「どうもこうも、大型ネウロイをたった一人で大立ち回りよ?このまま放っておけば脅威になるわ」

真美「かと言って、味方だったらどうするんです?」

ハンナ「……とりあえず威嚇射撃でもしてみるか」ダダダ


オーズ「これで片付いたかな……」(※S.I.Cタトバです)

チュイン!チュイン!

オーズ「うわっ!?ま、待って待って!俺は敵じゃないって!」(※S.I.Cタトバです)

ハンナ「ん?あいつ言葉を喋ってるか?」

圭子「扶桑語で敵じゃないと言ってるわ」

真美「仕草も人間らしいし……」

ライーサ「しかし、あの黒いボディに体に走る三色のライン、ネウロイに酷似しています」

ハンナ「北方で人型ネウロイの出現を確認したと噂にあるが、まさかな」

ハンナ「とりあえずいつでも撃てる準備だけはしておくか」ガチャン


オーズ「どうして銃を向けてくるんだろう、戦うしか無いのか……?」





映司「あ、変身解けばいいんだ」カチャ シュイーン

オエージ!もっと早く変身解除しろ!

SICバージョンなら仕方ないね

このスレのおかげでSICオーズとスト魔女figma並べたくなった

> 芳佳「フヒッ」
淫獣の視線

そういや比奈ちゃんは歴代最強ヒロインだったの忘れてたw
武器いらないな、防具で固めとけばそれだけで最前線イケるわw

菅野・比奈・宮藤の布陣でいこう

それから数日も経たぬ内に、めでたく統合戦闘航空隊が正式に設立された。

オーズについては勿論、メダルの詳細を上には秘密にしてだが。

しかし、何もメダルが散らばったのは砂漠だけとは限らない。

風に、人に、或いは鳥に、気づかぬ間に他の地域へとメダルが運ばれ、アフリカの大地以外において、メダルを取り込んだネウロイが出現するかもしれない。

将軍達もそれを考慮し、送受信が傍受されない夜魔女の魔力による通信においてのみ、オーズについての情報交換を許可したのだ。

そして今日も又、訓練に精を出すウィッチ達の姿が砂漠にあった。



マイルズ「伏せ!500m躍進!続け!」

マイルズ「あんた達がマイルズ隊と同じ位、砂漠と友達になるまで容赦しないわよ!」

パットンG「マイルズ少佐のオニ!アクマ!」

パットンG2「いつか……ぎゃふんといわせちゃる……!」

パットンG「でも……扶桑の魔女は本当にどんくさいわねー」チラッ

古子「ま……待ってくださ……」ゼェハァ

マイルズ「ホラ!急いで!」

古子「はい……スミマセン……」


映司「……みんな頑張ってるなぁ」

ザザッ――――


圭子『エージ、マミ、そろそろ出番よ!』

真美『了解しました』


映司「分かりました。変身!」

カチャン

キン!キン!キン!

クワガタ!トラ!バッタ!


圭子『二人とも、でかいの一発頼むわね』


―ザ―――ザザッ――プツン


オーズ「怪我しなければいいけど……みんなー!避けてねー!」

古子「避け……えぇ!?」

オーズ「ハアアァァァー……」バチバチ....

オーズ「ハァッ!」


   バチバチバチバチバチバチ!

               カシャ

        ド ッ ガ ウ ン !!

                
マイルズ「ふせっ!」

古子「きゃあああっ!」

マイルズ「動くな!姿勢を低くして!」


マイルズ『ケホン。航空魔女に映司、上出来よ!次、更にギリギリを狙ってみて!』


オーズ『あばばばばばやっぱ痺れるー!』
                       カシャ
真美「あわわ当てちゃったらどーしよ......」
                            カシャ
真美「だ……大丈夫ですか?こんな近くに撃ち込んで」

オーズ『圭子さん、俺もこれ以上はちょっと……』

圭子「頑張ってマミ、エージ!」

圭子「大変な訓練だけど、これからの砂漠戦は魔女とオーズの空陸協同が不可欠だから!」

真美「は――――はいっ」

オーズ『次は威力弱めでやろうっと……』

圭子「聞こえてるわよ、エージ」



?「死角となる岩陰からの雷撃に空からの爆撃――――だが、フム、まだまだ素人だな……!」


――――数時間後――――


映司「あ痛てて……。まだちょっと手足が痺れるな」

古子「お疲れ様でした、映司さん。お風呂空きましたよ」

映司「お疲れ様。それにしても、砂漠のど真ん中にお風呂の遺跡があるなんて、昔の人も考える事は同じだなぁ」

古子「そうですね。更に欲を言えば、水よりもお湯の方が疲れが取れたんですけど……」

映司「それは仕方ないよ。砂漠じゃ水の一滴は血の一滴なんだ、水風呂に入れるだけでも感謝しないと」

古子「ですよねぇ、はぁ……」

古子「あ、そうそう。私はこれから街にお買い物に行ってきますね」

映司「お買い物?」

古子「はい。ハンナさんとケイさん、それにマイルズさんがおじ様達とディナーい行くので、布を買ってドレスを仕立てようかなと」

古子「ついでに買ってきて欲しい物があったら言ってくださいね」

映司「街かぁ……。それなら俺も行くよ」

古子「映司さんも何か用事が?」

映司「用事って程でも無いけど、ちょっとした散歩みたいな感じ。まだまだ俺の知らない事があるかもだし」

映司「それに、ロンメルさん達に『現地人とは関わるなー』って言われたから、古子ちゃん一人で行かせるのは心配かな」

古子「心配って、私なら大丈夫ですよ?ここに来るまでにバザールなら何度か行ってますから!」

古子「ていうか、映司さんもおじ様方に釘刺されちゃってるみたいですし、ここで待ってた方が良いんじゃないんですか?」

映司「そうなんだけど……」

映司「…………」

映司「普通の人と軍人さんの仲が悪いのってね、俺の世界じゃよくある話なんだ」

古子「どうしたんですか?急に」

映司「まぁまぁ最後まで聞いて」

映司「俺の世界の『軍』っていうのは、国が保有する一つの戦力なんだ」

映司「これは一つの例なんだけど、国と国民との間にすれ違いが生じちゃって、それを国が放置したまま別の政策に走ったりすると、最終的に暴動が起きる」

映司「それを鎮圧する為に国は軍を動かすんだけど、余りに過激すぎると死人が出る時だってある。それを放っといてまた新しい政策に、っていう悪循環も起きたりする」

映司「だから、普通の人と軍人さんとの仲が悪いのはよくある話」

映司「……でもね、派遣された軍人さんと現地の人の仲が悪いなんて、俺の世界じゃ全然無かったよ」

古子「どうしてですか?」

映司「今の古子ちゃんと同じ。軍人さんが派遣される理由は、他の国と共同訓練したり、戦争で疲弊した国を助けたり色々だけど、その地域に貢献してる分、現地の人には恨まれる要素は無いに等しいんだ」


古子「あれ?それでしたら、私達が現地の人たちと関わるなっていうのはおかしいですよね」

古子「私たちはネウロイを倒す為にここにいるのに、どうして関わっちゃいけないんでしょう」

映司「うん。この世界では軍人さんがネウロイなんて怪物から民間人を守ってくれているから、感謝をしない人なんていないはずなんだ」

映司「なのに、これっぽっちも関わっちゃいけないなんて、お互いに相当な確執があるんだと思う」

古子「な、成る程……。それで軍人である私が一人で行くのは心配だと……」

古子「映司さんってお国の事情にかなり精通してますね。旅人の他に、何かお仕事をされていたんですか?」

映司「ううん。俺が詳しいのはもっと別の理由」

映司「もっと、別の……」


『アフリカで働いてた時にチラッとね。内戦に巻き込まれた政治家のボンボンが命懸けで村を救ったって大騒ぎされててさ』


『そう言えば、1、2年前にそんなニュースが……。あの政治家の息子が……火野……』


映司「…………」

古子「映司……さん?」

映司「ごめんね、今は内緒」

映司「それで、俺も行きたいんだけど駄目かな?」

古子「いえいえ。全然駄目なんかじゃありません!早速ケイさんにも話を通しておきますね!」

映司「ありがと。じゃあ俺は出かける支度するね」



映司「…………後藤さんや伊達さんに里中さんも、元気にしてると良いな」



映司……切ないよ…

昔オーズのクロス書いていたので支援。映司のキャラって難しいのにこの>>1は特徴を捉えててスゲェ。

>>138雑談の方に題名プリーズ



――
――――
――――――――
――――――――――――――


映司「ふぅ。やっと着いたね、一時間くらいかかったかな」

古子「にしても……」

  ギ ロ ッ

古子「何だろう。この……突き刺さる視線は……!」

映司「……やっぱり、何かあったんだろうね」


――――――――

古子「あの」

商人A「」つーん

――――――――

映司「買い物に来たんですけど」

商人B「」プイッ

――――――――

古子「あう……なんか私キラワレている……」

映司「まともに取り合ってすらくれないなんて……」

古子「映司さんの言うとおり、過去に何かあったんでしょうか……」

ザワザワ...
ザワザワ...

古子「あ、あの……」

パンッ!

古子「ひっ!?」ビクッ

映司「銃声!?」


ナセル「私はエジプト軍ナセル大尉!貴様扶桑の魔女か?何を好き好んでここにいる!」

ナセル「エジプト人民の物資を掠めに来たのか!?」

古子「あの……私はお買い物に……」

映司「ちょっと!いきなり発砲は無いでしょ!」

ナセル「五月蠅い!貴様も扶桑の軍人か!」

映司「違いますけど、どうしてそこまで敵意を剥き出しに――――」

ナセル「私はウィッチが嫌いなんだ!あの時、私たちを見捨てた癖に……!」

映司「見捨てる……?」

ナセル「去れ!」

パァンッ!

古子「映司さん、ひとまず路地裏に行きましょう」

映司「……色々気になるけど、そうしよっか」



?「いやはや、穏やかじゃないねぇ」

ナセル「逃がせと言ったのはあなたでしょう。Mr.オレンス」

?「レディに優しくと習わなかったかい?」

ナセル「――――私は、魔女は嫌いなのでね」


古子「ハァ……これからどうしましょう」

映司「ここでの買い物は諦めるしか無いね。どこか別の所で布を探してみよっか」

古子「そうですね……。ん?」

女の子「」じーっ

男の子「」コソッ

古子「君……この辺の子?」

女の子「」じーっ

古子「そっか……言葉は通じないんだっけ」

映司(そう言えば部隊の公用語はイギリス英語なんだっけ。ここなら多分使う言語は……)

映司『こんにちは。君たち、こんな所でどうしたの?』

男の子『こ、こんにちは』

女の子『こんにちは!』

古子「映司さん喋られるんですか!?」

映司「アラビア語は少しだけ囓ってたからね。アフリカにはよく旅に来てたし」

古子「むむ……。それじゃ私は喋られないけど、えっと……何か……あった!」ゴソゴソ

古子「はい金平糖。甘いよ、一緒に食べよう?」

女の子『甘ーい!』パァッ

男の子『美味しい!』パァッ

映司「じゃあ俺も……」ゴソゴソ

映司「って、パンツしか無いや……」


古子「どうかな?」

映司「美味しい、って。気に入ってくれたみたい」

男の子『ママに教えてくるー!』タタタッ...

女の子『私も行くー!』

古子「あ、あれ?どうしたの!?」

映司「お母さんの所に帰るって。俺達もそろそろ行こうか」

古子「そうですね。早く布を手に入れないと……」

ギィ    バタン

  バタン      バタン

女性『この子が扶桑のウィッチね!』

女性2『是非、家においでください!』

わらわらわらわら

古子「え?」

映司「な、何だろ!?」

古子「きゃあああああああああ!」

あっ!
   ウィッチもネウロイも氷になった!!
                     氷結恐竜プトティラオーズ

少しずつ本編消化、なう。

と言うことで小ネタ募集、前やった小ネタの続きとかも可

↓+3 ↓+4 ↓+5

kskst

酉外し忘れですすみません。

明日のパンツ盗☆難

どこの部隊でもいいので食堂の白石さんをお願いします

ウルスラが変な人形を腕に乗せて話しかけてる

コンボ固有能力と固有魔法の合体攻撃とかいいよね…

アフリカって固有持ちいたっけ?

なんで80なんだよwww

>>151

第31統合戦闘飛行隊ストームウィッチーズ

■加東圭子
超視力(遠距離視+動体視力強化らしきもの)

■ハンナ・ユスティーナ・ヴァーリア・ロザリンド・ジークリンデ・マルセイユ
偏差射撃(詳細は不明。三次元空間把握や未来予知などの超感覚と、弾動安定の能力を併せ持つ。通常の観察で予測できる以上の精度で敵の位置を予測した射撃が可能)

■ライーサ・ペットゲン
なし(記録集およびワールドウィッチーズで明記)

■稲垣真美
怪力(ユニットの積載限界以上のものを持てるため、バルクホルンの筋力増加とは異なり、持つ物の重量を軽減させるタイプと考えられています)
                                Yahoo質問板より引用。
だそうです。未だに判明していないキャラクターもいますね。

>>152
ウル列で80を見てしまった影響の模様。グレート先輩……ごめん

そういやお圭さん遠距離見れてたし真美はボヨールド両手持ちしてたな
でもマルセイユも能力持ちだったとは知らなかった


【明日のパンツ盗☆難】

映司「今日も良い天気だなー。昨日洗っておいたパンツも……ん?」

映司「あれ?……ない」


映司「ここにも」ガサ


映司「ここにも」ゴソ


映司「ここにも!」


映司「無い!俺のパンツが無くなってる!」

ハンナ「なんだよ朝っぱらから。ちょっとうるさ――――」

映司「無いんだよ!洗って干しといた俺の明日が!」ガシッ

ハンナ「あ、明日?もしかしてパンツか?」

映司「そう!俺の明日のパンツ!何処かで見てない!?」

ハンナ「わ、私は見てないぞ……」

映司「そっか……どこ行っちゃったんだろう……」シュン

ハンナ「別にいいじゃないか。パンツの一枚や二枚――――」

映司「全ッッッッ然よくないよ!!」

ハンナ「ヒッ!」ビクッ

映司「俺の明日が消えるかも知れないんだよ!?」

ハンナ「そんな大袈裟な……」

ライーサ「ティナ、どうかしたんですか?」

ハンナ「あぁ聞いてくれ。映司のパンツが消えたんだとさ」

映司「ライーサちゃんは見てない?」

ライーサ「はい」

映司「俺の……明日が……」ガックリ

ハンナ「……これはあれだな」


ハンナ「事件だ」


圭子「で、何で私たちが集められたの?」

ハンナ「決まっているだろう。お前達が盗んだ可能性が高いからだ」

マイルズ「決まっていると言われてもね……」

真美「何で私達が真っ先に疑われるんですか?」

パトリシア「根拠くらいはあるんでしょーねー?」

マリリン「そーだそーだ」

ハンナ「フフン。根拠ならあるさ」

ハンナ「映司はそれなりに顔も整ってるし戦闘能力も高い。おまけに軍事や政治理念にも長けている。まぁ私のが強いし格好いいし頭も良いが」

ハンナ「そんな映司に好意を持ってる奴が一人や二人はいても不思議じゃないだろう。そいつが盗んだに違いない!」

圭子「はいかいさーん」

ハンナ「待て待て待て!それなりに説得力はあるだろ!」

ハンナ「特にケイ!年齢が二十歳を過ぎたからって、最近映司に色目使ってるだろ!」

圭子「なっ!」

ハンナ「こないだだって『同期生の魔女が結婚した』って、映司に露骨にアピールしてたじゃないか!」

圭子「あれは只の愚痴よ!お酒が少し入って愚痴零したい時に、偶々近くに映司が居たから……」

圭子「そ、そーゆーマルセイユはどうなの?」

ハンナ「ハッ。私ならパンツなんて面倒な真似しないで映司を丸ごと頂くね」

真美「この上ない説得力ですね」


ハンナ「真美は……」

真美「だからって私を疑うのはやめてください!盗んでませんよ!?」

ハンナ「だろうな。そんな度胸も無いだろうし」

真美「そんな理由で納得されるんですか……」ガビーン

ハンナ「パットンガールズはどうなんだ」

パトリシア「私たちはマイルズ部隊と整備兵と一緒に、明朝からストライカーの整備に付き合わされてたから盗む暇なんて無いよ」

アビゲイル「お陰様で今も眠いもん……。ふあぁ~」

マイルズ「昨日の訓練でストライカーを壊したお馬鹿さんは誰だっけ?ん?」

パトリシア「ご、ごめんなさい……」

ハンナ「じゃぁマイルズ部隊とパットンガールズは白っと」

マリリン「あ、でもマイルズ少佐途中で抜けてったよね?」

アビゲイル「そうそう。何処に行ってたんだろ?」

ハンナ「ほほぅ?そう言えばマイルズは映司と同い年だったな。一番親しみを感じやすい異性なんじゃないのか?」

マイルズ「私はお花を摘みに行ってただけよ。ほんの5分しか離席してなかったじゃない」

ハンナ「5分か……。映司のテントは整備場の反対側だから難しそうだな」


ハンナ「残ったのは……」

マティルダ「……」

ライーサ「……」

シャーロット「……」

フレデリカ「……」

古子「……」

ハンナ「シャーロットとフレデリカとルコか」

古子「えぇー!?マティルダさんとライーサさんがいるじゃないですか!」

ハンナ「二人と私は同じテントで寝てたんだ。私のテントから出ようとすれば気配で目が覚めるさ」

シャーロット「わ、私もしてないよ!えぇっと、今朝はルコと一緒にご飯食べてたもん!」

ハンナ「確かか?」

古子「えぇ、炊事兵に聞けば分かることですよ。私とシャーロットも炊事を手伝いましたし、終わったらすぐ近くに席を取って食べてましたから」

圭子「じゃあ……」チラッ

フレデリカ「私だって違うぞ!私には……その……シュミットがいるから……」ポッ

圭子「惚気なら余所でどうぞ」クイッ

マイルズ「どうしてまだここにいんのよ」クイッ

フレデリカ「何で弁解しただけで首切るジェスチャーされんのよ!」

圭子「案外、風に流されたのかも知れないわね」

真美「ですね。ていうかその可能性が一番高いのに何で誰も疑問に思わなかったんですか」

マイルズ「そりゃね」チラッ

パトリシア「いきなり事件だって騒いだ人がいるわけで」チラッ

ハンナ「わ、私は悪くないぞ!あんなに慌てふためく映司なんて初めてみたから!決して悪気があってやったんじゃない!」




シャーロット(い、言えない。『エージの事がもっと知りたくて昨日の夜に黙って借りた』なんて言えない……)

理想郷か渋で書いてた人?
かなり前に同じクロス見たような・・・

似たクロスなんていくらでもある・・・と言いたいがライダー系は少ないからなぁ。

>>159
アギクッ
実は501とオーズのSSをごにょごにょ。





投げたけど


【どこの部隊でもいいので食堂の白石さんをお願いします】(キャラが立ってる501で)



知世子「~♪」トントントントントン

芳佳「ふあぁ……おはようございます」

リーネ「おはようざいます。知世子さん」

知世子「あらおはよう。芳佳ちゃん、リーネちゃん。今日は二人とも早いのね」

芳佳「はい。今日は私たちも手伝いに来ました!」

リーネ「本来でしたら私たちの当番ですから、お手伝いに来たんです」

知世子「そう。それなら折角だし手伝ってもらっちゃおうかしら」

知世子「今おみそ汁作ってる所だから卵焼き作ってもらえる?」

芳佳「分かりました。殻を割って、中身を溶いて、お砂糖と出汁を少し入れて……」

知世子「そうそう芳佳ちゃん、焼く前に納豆も一緒に混ぜちゃってくれるかしら」

芳佳「納豆……ですか?」

知世子「ほら、ペリーヌちゃん納豆食べたがらないじゃない?」

芳佳「成る程。それならペリーヌさんも気づかないで食べてくれそうですね!」

リーネ「芳佳ちゃん、気づいても食べられるようにする工夫だと思うよ……」




バルクホルン「おいハルトマン!何だあの気の抜けた飛行は!」

エーリカ「えぇー……。だってお腹空いたから力が出なかったんだもん。私の所為じゃないー」

バルクホルン「お前の気の持ちようでどうにでもなるだろ!まったく……ん、この匂いは」

シャーリー「よっ、お二人さん。先に頂いてるよ」モグモグ

ルッキーニ「おいしー」モグモグ

エーリカ「わー芋だー!」

バルクホルン「先に芋を食すとはせこいぞ!私も食べる!」

知世子「ほらほら。まだあるんだから喧嘩しないの」

ルッキーニ「うじゅー。蒸かし芋の追加だー」

エーリカ「あっちっち」

バルクホルン「む、白石さんあれは無いのは?前に食べた……」

知世子「これよね?はいフライドポテト。お塩とケチャップ、どっちにする?」

バルクホルン「すまない。それじゃあ今日は塩をもらおう」

シャーリー「お、そっちも美味そうだな」ヒョイパク

バルクホルン「リベリアン!貴様は私のささやかな楽しみすら奪うのか!」

シャーリー「ハッハッハ。ほらほらーもっと食べちゃうぞー」

ルッキーニ「食べちゃうぞー」

バルクホルン「おい止めろルッキーニまで!それは私の分だ!」

知世子「皆よく食べるわねー。私も作り甲斐があるわ!」




サーニャ「あ……こんばんは」

知世子「こんばんは。サーニャちゃんはこれからお仕事?」

サーニャ「はい」

知世子「大変ねぇ……。無理して怪我しちゃ駄目よ?ご両親が貴女に会ったときに怪我してたら、安心よりも心配が先に来ちゃうわよ」

サーニャ「はい。有り難うございます」

知世子「はいどうぞ、お仕事前のご飯」

サーニャ「良い匂い……これは?」

知世子「梅干しと鶏肉の雑炊。寝起きでも、お目覚めばっちりになる栄養ある物食べないとね!」

サーニャ「頂きます……」モグモグ

知世子「どう?」

サーニャ「とっても美味しいです」

知世子「良かった。梅干しは酸っぱすぎるからってエイラちゃんは駄目だったのよー」

サーニャ「エイラったら、サルミアッキは喜んで食べるのに……」

知世子「ねー。私もあれだけは駄目なのに……。あら、これでお相子かしら」

サーニャ「ふふっ。そうですね」


【ウルスラが変な人形を腕に乗せて話しかけてる】

ウルスラ「おはようございます」

智子「おは……え?」

ビューリング「なんだ智子、その間抜けな顔は……は?」

ジュゼッピーニ「な、なんですか?その肩に乗っけてる為体の知れない不気味な人形は!」

キャサリン「しかも人形に向かって挨拶したねー」

ウルスラ「映司さんの世界には、コアメダルの謎を解明した優秀な科学者がいたんです」

ウルスラ「その人物は肩に人形を乗っけて、人と会話する時は代わりに人形に話しかけ、常に無表情だったとお聞きしましたから、私も見習って真似してるんです」

ハルカ「それでお人形を乗っけてるんですか?」

ウルスラ「何事も形から入るのが大事ですから」

ハルカ「人形なら扶桑人形なんてどうですか?とても可愛いですよ」

ウルスラ「いえ、これが映司さんからお聞きした通りの造形なんです」

キャサリン「夜中に独りでに動き出しそうでちょっと怖いねー」

ウルスラ「キヨちゃんは動かない」

エルマ「へぇー。キヨちゃんって言うんですね」ツンツン

ウルスラ「ヒュイッ!」ガバッ

キャサリン「ど、どうしたね!?急に人形を庇ったりして」

ウルスラ「その人物は……何でも人形を肩から落とすと……呼吸困難になったり笑い出したりと……情緒不安定になるらしいので……」ゼヒュー

智子「そこまで真似したの!?」

ウルスラ「『教科書から学ぶ』がカールスラント軍人のモットーですので」


ウルスラ「こんにちは」

映司「こんにちは……って、あれ、真木さんみたいになってる」

ウルスラ「これが映司さんの世界の優秀な科学者だとお聞きしましたから。どこか違ってますか?」

映司「ううん、仕草がそっくりだから驚いちゃっただけ……。でもどうして?」

ウルスラ「『教科書から学ぶ』がカールスラント軍人のモットーですから」

映司(あぁ……。智子ちゃん達の様子がおかしかったのはこれの所為か)

映司「えっとさ、ウルスラちゃん、確かお姉さんがいたよね?」

ウルスラ「はい」

映司「俺は後から知ったんだけどね、その科学者にもお姉さんがいたんだって」

映司「小さい頃にご両親はもう亡くなってしまったらしくて、その科学者にとってはお姉さんが唯一の家族だったんだ」

映司「でもね、理由は詳しく教えてもらえなかったんだけど、科学者さんはお姉さんが結婚する日に……お姉さんがいる部屋を放火したんだって」

ウルスラ「え……」

映司「……それから、お姉さんにもらった形見の人形に話しかける様になったみたい」

映司「ウルスラちゃん。人の考えを理解する為に形から入るのは大事だってのは、俺も思う」

映司「でも、そこから先はその人の人生だから真似しちゃいけないし、人にはそれぞれ別の過去があるから真似はできない」

ウルスラ「……」

映司「それに、俺としてはウルスラちゃんには真木博士みたいになってほしくないなぁ」

映司「ほら!ウルスラちゃん、研究の成果が実ると嬉しそうに笑うからさ」

映司「それは真木博士にはできなかった事だし、ウルスラちゃんだっていつまでも無表情だったり、人形に話しかけるなんて疲れるでしょ?」

映司「俺としては、ウルスラちゃんにはウルスラちゃんのままでいてほしい」

ウルスラ「そう……ですか」

映司「うん。それじゃ、俺はミカちゃんに呼ばれたから行ってくるね」


智子「で、映司が説得した結果がこれ?」

映司「うん。ウルスラちゃん為りに考えた結果みたい」

ウルスラ「おはようございます」

エルマ「わぁ、人形が動物さんに変わってますね。とっても可愛いです」ヒョイ

キャサリン「アナグマとは良い趣味してるねー。人形を介して話しかける事も無くなったし、肩から人形をとっても取り乱したりはしなくなったねー」

ウルスラ「映司さん」

映司「ん?」

ウルスラ「学べる所はしっかり学んで、模倣できる所は無理なく模倣する。これが私なんです」

映司「そっか、確かにウルスラちゃんらしいや。うん。良いと思う。真木博士から毒気を抜いたみたい」

ウルスラ「はい」ニッコリ

キャサリン「! 今ウルスラ笑ったね!?」

智子「珍しい物を見たわね。えぇっと、私が女の子好きじゃありませんように、私が女の子好きじゃありませんように、私が女の子好きじゃありませんように……」

ジュゼッピーニ「明日は雪の代わりにネウロイが降るかもしれませんね!」

ビューリング「お前ら、ちょっとは失礼だと思わないのか」

ロストヒーローズ楽しすぎぃ!
明日投下予定あげー

オーズ好きだから期待してるよ

よいものを見つけた
期待

今更だけど
>>158
ライーサはマミと同じテントじゃね?

>>171
なぁんですってぇ……。
こ、小ネタだから見逃してください(震え声)

>>1はロスヒどんぐらい?


真木博士から毒気抜くとユウキの親父さんみたいになるんじゃね?

>>173
ショッカーアジトでオーズがタジャドルになった所。
完成度の高さにニヤニヤしながらフオオオオォォォォって奇声出た。

>>174
アキバレンジャーに出たりしてね


圭子「……遅いわねあの二人!」

圭子(そろそろ上に報告すべきかしら?)

兵士「ん……」

兵士「加藤大尉殿!人影です!」

ズズズズズズ....

圭子・兵士「「え゛?」」

映司「おーい!」

古子「ただいま帰りましたー」

――
――――
――――――――
――――――――――――――

ど ち ゃ っ

「「「「おおー」」」」

パトリシア「何これすごい!」

マリリン「わーおいしそー」

シャーロット「ねーエージ。この干し果物食べて良い?」

真美「あ、私も食べたい!」

映司「はいどうぞ」

ヒョイ
  パク

シャーロット・真美「「ん~!あま~~~い!」」


古子「せっかくおめかしするならと思って、化粧品やアクセサリーも手に入れておきました」

圭子「化粧品!?」

古子「『薔薇水』です!砂漠の気候でもお肌がツルツルに!砂漠の女性の必需品!」

圭子・マイルズ・フレデリカ「……」ポンポンポン...

フレデリカ「これで10代に勝つる!」フヒヒヒ

圭子「マルセイユは……」

マルセイユ「これが水煙草か~。紙巻煙草よりいーわコレ!」でろーん

マルセイユ「うん気に入った!みんなもどうだ?」

映司「どうだっていうか、マルセイユちゃんも吸うのはどうかと思うよ……」

圭子「それに未成年にそんなもん勧めるな」

ライーサ「でも二人とも、よくこんなに手に入れたねー」

古子「いえ、偶々知り合った子の母親に招待されて、みんな故郷を失って大変な思いをしてるけど、私たちを応援してくれてるって……」

古子「このいろんな物も……みんな戦ってる私達の為に……かきあつめてくれて……」

マルセイユ「……そうだな!」

マルセイユ「待ちの人の為にも、さっさとこの戦を終わらしてバザールでみんなでお買い物したいな!」

古子「はいっ!」


後日
――
――――
――――――――
――――――――――――――

古子「じゃあ行ってきまーす。お昼には帰ってこられるかと」

圭子「よろしくね。色々現地で調達できれば助かるし」

古子「はい。ありがとうございますケイさん!こんなに町の人たちへのお土産持たせてくれて」

圭子(現地住民への宣撫活動って言うと、下心丸出しっぽいけどね)

映司「俺はモントゴメリーさんに聞きたい事があるから行けないけど、俺の分もよろしく言っておいてね」

古子「はい。行ってきま―――――」


ウウウウウゥゥゥゥゥゥ.....


『警報!警報!ネウロイ出現!』

マルセイユ「緊急発進だ!回せー!」

古子「えぇー!」

圭子「こんな時に……」

 ザ ザ ッ
     
『……こちらモントゴメリーだ。出撃中止。奴らはこちらではなくアルアシブ市場に向かっている』

『町の防衛はエジプト軍の管轄だ。君たちの任務ではない』

ライーサ「何言ってんのよ!?」

マルセイユ「モンティ!このフニャチン野郎!」

圭子「……!」ギリッ

圭子「……って、あれ、ルコと映司は?」


古子「町のみんなが!」

出撃中止命令など聞く耳持たず。
古子は陸上ストライカーを履き、お土産の入ったリュックサックを背負って町へと急いでいた。

映司「変身!」

タカ!トラ!バッタ!

タトバ!タトバ!タットッバ!

映司も同様、古子と同じくネウロイの襲撃にあった町へと繰り出す為に、オーカテドラルにメダルを填め、変身する。
オーズはすぐにオーラングサークルを光らせてタカアイをフルに始動させた。
町の様子を探る為だ。

オーズ「まずい、急がないと……!」

町からは二つの黒い煙が二本立ち上り、所々の家屋から黒い光沢をした四角い何かが頭を覗かせている戦況が、タカアイを通じて脳裏に焼き付いた。
そんな映司に昔の記憶がフラッシュバックする。
助けられなかった少女、瓦礫や炎に包まれた村、親に政治利用された自分……。
仮面に隠されて見えない顔は普段の優しい顔を一変、険しい顔を一層強ばらせ、無意識の内に歩みを早めた。

古子「……!映司さん危ない!」

オーズ「え?おわっと!」

しかし、走り出してすぐに古子がオーズの肩を掴んで引き留める。
あわや転落と言ったところで、オーズの褄先が岸壁からはみ出していた。
遠くの現状を認知し急ごうと焦っていた結果、足下が疎かになっていたのだ。
向こう側の崖までは優に200mはあり、流石にバッタの脚でも届きはしない距離だと分かる。

そう。
届かない距離だと直感的ににオーズは気づいていた。
だが、迂回して進もうとすればそれこそ時間の無駄だと言わんばかりにオーラングサークルの緑色の部分が光り、オーズの脚へと収束していく。

古子「映司さん!いくらなんでも無茶です!」

オーズ「無茶でも何でもやってみなくちゃ分からないよ。それに、対岸まで飛べば町はすぐそこなんだ!」


崖底を覗けば目も眩むくらいに高く、朝方の日光すら全てを照らしきれないほど深い。
いくら堅い装甲に実を纏ったオーズと言えども、ここに落ちたら只では済まないだろう。下手をすれば、待ち受けているのは死だ。
危険を承知で分の悪い賭けをする映司に、古子はどこか死に急いでいるように感じてしまう。

ロレンス「待てオーズ!」

そんなオーズを静止する声が、インカムでは無く二人の真後ろから聞こえた。
フードの付いたローブを羽織った老人が、バイクのエンジンを唸らせて二人の後ろに停車したのだ。

ロレンス「それに、魔女は君一人か?……モンティにしちゃ上出来だな」

古子「あの……どちら様?」

ロレンス「話は後だ!近道がある、着いてこい!」

突如として現れた老人が言うには、町へと続く近道があるらしい。
『オーズ』とはっきり老人が口にしたのは、老人がオーズの存在を知り得る人物だからか。
どこからかオーズの存在を嗅ぎ付けただけの隠者か、或いは軍に関与している人間だろう。
どちらにせよ、二人の知らない近道を知っているという事は地元の人間という事に代わりはない。

古子「は……はい!」

オーズ「近道……お願いします!」

オーズは今にもバッタの力を使って飛び出しそうな勢いで老人に懇願した。
元からそうするつもりなのだと老人は軽く頷き、バイクを唸らせて自分に着いてくるように促す。

オーズは持ち前の脚力でバイクと並走し、古子は地を這うストライカーで後を追った。
そうして道無き道を行く老人の案内に着いていくと、僅か五分弱で市場の路地裏近くまで辿り着いた。
地べたには屋台で売られていた食べ物やアクセサリが散乱し、目に付く建物は軒並み破壊されている。
だが、死体は一つも見あたらず、逃げまどっているであろう人々は見あたらない。
ネウロイの襲撃を察知したエジプト軍が、先に避難を済ませたのだろう。

オーズ「まだ間に合う……!あの、ありがとうございました!」

?「お礼はいい。それより、戦えない老いぼれの代わりにネウロイを頼んだぞ」

古子「はい!私は中心街へと急ぎます!映司さんは市場方面をお願いしますね!」

オーズ「分かった!」


――
――――
――――――――
――――――――――――――

古子と別れてからすぐにオーズはネウロイを発見した。
というのも、どのネウロイも大型の三脚で歩行しており、脚だけでも長さは10m近くはあるので、少し空を見上げれば否が応でもネウロイが視界に入るのだ。
反面、図体は小さい四角い箱をした形に一カ所だけの面に砲塔が付いている。
戦車の砲塔だけを抜いて三本の脚だけ継ぎ足したみたいだ。
大型ネウロイはオーズに気づいていないのか、建物を壊しながら中心街へ進軍している。
土煙が舞い視界も悪くなっているが、そうはさせまいとオーズはタカの力を借りてネウロイに一直線に向かって走り出していた。
足下に辿り着いたオーズはトラクローを展開し、三脚のネウロイの右前脚を力任せに斬りつける。

オーズ「ハァッ!」

ネウロイ「!!!!!!」

傷口には斜めの綺麗な薙ぎ痕が残り、完全に不意を突かれ、バランスを崩したネウロイは前方に崩れ落ちてしまう。
コアを破壊されていないネウロイは切られた脚を再生させてはいるが、脚一本を壊されただけで動きが封じられてしまっては只のサンドバックだ。

『スキャニングチャージ!』

大型ネウロイの数は一匹だけではない。
一人でも多くの命を救いたいオーズからしてみれば、一匹一匹に時間をかけている余裕など皆無だ。
すぐさまオーズはオースキャナーを取り出して、オーカテドラルをスキャンする。
脚はバッタに変形し、10mはあろうネウロイよりも更に空高くへと飛び跳ねると赤・黄色・緑のリングがオーズとネウロイを繋いだ。

オーズ「セイヤアアアァァァァ!!」

オーズは三つのリングを潜り、必殺のタトバキックを命中させ、大爆発と共に三つのリングが浮かび上がる。
呆気なく一撃でコアごと屠られたネウロイは爆煙に混じり、粒子になって消えていった。


だが、ネウロイは何も大型だけでなはい。

オーズ「ぐあっ!」

次の大型ネウロイへと移ろうとしたオーズの背中から火花が散った。
何事かと振り返ると、円錐を二つくっつけた様な小さな黒い物体がふわふわと浮いている。
一体何の攻撃なんだとオーズがそれを観察しようとしたが、繋ぎ目部分である隙間が淡い赤色に光り出した。
と、次の瞬間、その隙間から一直線にビームがオーズめがけて放たれた。

オーズ「くっ!」

反射的に体をしゃがんだオーズの頭上をビームが通り過ぎ、背後にあるオブジェに直撃する。
石でできた建造物は粉々に砕け散り、辺りに砂を巻き上げながら石が地面を跳ねた。

オーズ「これもネウロイなのか……!」

オーズの考察通り、物体の正体は、小さいながらも無機質な殺戮と破壊を繰り返すネウロイだ。
しかし考える時間も程ほどに、息を吐く間もなく小型ネウロイの隙間が光り出した。
再びビームを出されては堪らないと、オーズは小型ネウロイにトラクローを展開して走り出し、短く息を吐いて切り裂く。

オーズ「ハァッ!」

小型ネウロイにもコアという核は存在するが、体格は小型故に、体内に収納されたコアは大抵が重火器による一撃で破壊されてしまう。
これも例に漏れず、トラクローにクロスに引き裂かれた小型ネウロイは瞬く間に塵へと消えていった。


オーズは小型ネウロイを撃墜するやいなや、中心街へと進行する大型ネウロイを追いかけようとする。
しかしこれもまた、叶わぬ行動となってしまった。
周囲が太陽を遮る何かの影によって真っ黒に染まり、上空からの正体不明の爆撃によって脚が止まってしまう。

オーズ「何だ?」

空を見上げると、そこには飛行タイプの大型ネウロイがオーズを見下ろしていた。
本来、飛行ネウロイには飛行機や戦闘機に類似した造形をしている事が多いので、目のついていない無機質なネウロイに見下されるというのはおかしいだろう。

ところが、そのネウロイは他のネウロイとは一線を画していた。

ネウロイには頭部が存在し、先っぽは鳥類の嘴の様に尖っている。
胴体からは四つの指先が生えた足が二本付いており、翼にあたる部位は文字通り鳥の翼を模し、それは驚くべき事に羽ばたいていた。
尾羽は太陽の光を求める向日葵の様に円形に開いて空を仰いでおり、色こそはネウロイの特色である紫と赤の二色だが、鳥類のクジャクと呼ぶに相応しい姿で、見下されていたという感覚は間違いでは無いだろう。

オーズ「まさか……今度はクジャクのメダルか?」

ネウロイ「キュイイイイィィ!!」

オーズの疑問に応えるように、ネウロイは首を傾げて大きく鳴いた。
トラメダル、クワガタメダルを取り込んだネウロイに次いで、クジャクのメダルを取り込んだネウロイがオーズの前に現れたのだ。
コアメダルを取り込んだネウロイだと感づいたオーズは、今すぐにでも攻撃を仕掛けようと構える。
しかし意気込みは良いものの、オーズは迷っていた。
というのも、クワガタネウロイの時とは違い相手は空を飛んでいる。
つまる所、重火器や遠距離攻撃を持たないタトバオーズでは肉弾戦による攻撃らしい攻撃は一切合財が届かないのだ。


それでもやれる事はやろうと、オーズはまずバッタの力を脚に集約し、跳躍からのトラクローによる攻撃を試みる。
だが、脚を踏ん張ったオーズを中心に、小規模ではあるがあちらこちらで爆発が起きた。

オーズ「うわっと!今度はどっからだ!?」

オーズはネウロイによるビームの攻撃だろうと考え、頭部を腕でガードしながら膝をついて防御を固める。
どうやら攻撃は尾羽から飛んでくるらしいのだ。
しかしよくよく目を凝らしてみると、ネウロイから放たれているのはビームではない。
オーズのすぐ側で小さな爆発が起きた瞬間、確かに確認出来た。
先ほどから行われた爆撃の正体は、ネウロイの尾羽から射出される羽根だった。

だが、攻撃方法が判明したからと言って反撃する手段は無い。
今はこうして攻撃にジッと耐えるのが精一杯なのだ。

オーズ(こうしてる間にも、救える命があるのに……!)

歯を食いしばって痛みと悔しさに耐えながらも、どうにか突破する方法を考えるオーズ。
だが、ふと爆撃が止み、空から銃声が聞こえる。

マルセイユ「おい映司!大丈夫か!」

オーズの身を案じる声が空から響いた。
声の主は出撃命令を中止されたウィッチの一人、マルセイユだった。
オーズを庇うようにしてネウロイとオーズの間にシールドを張りながら、銃を撃っては応戦している。

オーズ「ありがと、助かったよ……」

マルセイユ「おいおい、あれもお前んとこのメダルか?

オーズ「まぁ、ね。そうだと思う。それより他のネウロイは!?」

マルセイユ「アフリカ部隊が買い物に来たから安心しとけ。今はこいつに集中しろ!」



オーズ「買い物……?まぁ、こういう時は……っと!」


こんな時に買い物?と頭の上にクエスチョンマークが浮かぶオーズだが、自分を守ってくれているマルセイユを助ようと防御の姿勢を解き、立ち上がる。
オーメダルネストからクワガタのメダルを取りだし、タカのメダルと交換してスキャンした。

『クワガタ!トラ!バッタ!』

頭部・上半身・脚をメダルが回り、緑・黄色・緑のメダルが止まる。
それらが一つに合体して新たなオーラングサークルを成形し、胸部のオーラングサークルを上書きした。
サークルからは全身に光が走り、鳥系のコアメダルの特色である赤い部分を緑に上塗り、タカヘッドは天を仰ぐ二本の角がついたクワガタヘッドへと換装された。

オーズ「マルセイユちゃん!雷いくよー!」

マルセイユ「お、あれか!」

呼びかけに察したマルセイユは頷き、腕を前に突き出してゴーサインを出す。

オーズ「はぁ……ハアアァァァー!」

頭部から緑色の雷を最弱レベルの威力で、しかし広範囲に渡って放出した。
すると、雷に触れた羽根はオーズとマルセイユに届く事なく、すべてが爆散した。

マルセイユ「こっちだデカブツ!」

また、固有魔法を使ってオーズの雷とネウロイの羽根の間を上手くすり抜けたマルセイユは、ネウロイの真上を取って銃を撃ち、ネウロイの重厚な装甲を削っていく。
連携の取れたナイスプレーだ。
更に予期せぬ追い打ちがネウロイを襲う。砂漠の方角から重低音の砲声が轟いたのだ。

ネウロイ「キュイイイイィィ!!」

マルセイユの銃撃を鬱陶しそうにしていたクジャクネウロイの横っ腹に強い衝撃が走り、巨体を揺らしながら高度が下がっていった。
ロレンス将軍の指揮による遠距離からの支援砲撃だ。
本来であれば逃げ出したネウロイの追撃をしていたはずだが、ネウロイのあからさまに目立つ装飾が仇となり、射撃命令が下ったのだろう。

高度が落ちつつあるネウロイは、堪らずに羽根の射出を止めて無理矢理にでも羽ばたこうとするが、隙を逃さず、オーズはベルトをスキャンする。本日二度目の必殺技だ。


『スキャニングチャージ!』

ベルトから音声が流れ、トラクローが展開し脚にエネルギーが収束する。
だが、脚はバッタ脚とは違い人間のままの脚だ。

オーズ「ハァ!」

助走をつけて思い切り地面を蹴り、ネウロイに向かって頭から飛び出した。
このままでは不味いと判断したネウロイも、負けじと羽根を射出してくる。
が、オーズは頭部から雷を放出して自身に当たりそうになる羽根を爆破し、ネウロイはエネルギーを無意味に消耗する結果となった。
障害物のなくなったオーズは飛び出した勢いを纏ったまま、右のトラクローを思い切り振り下ろし、次いで左手のトラクローで斬りつけて火花を散らしながらネウロイの体を削り、それでもまだ勢いを失わないオーズは、両手のトラクローでネウロイの巨体に突きをした。
クジャクの羽根を生やしたネウロイは大きく後退し、胸部が大きく削れてしまう。

ネウロイ「キュイイイイィィィ!」

金切り声を上げながらも、ネウロイはオーズの攻撃よって削れた箇所を再生をしようとしていた。
だが、ネウロイからさほど離れていない場所に着地したオーズは、間髪入れずに畳みかけようとする。
再生が終わらないネウロイに向かい再び助走をつけて跳躍したのだ。

オーズ「セイヤアアァァァ!」

今度はトラクローではなく、人間の脚のままによる右脚で上段蹴りを放った。
ネウロイには自身を守る術は残されておらず、その蹴りもまた、もろに真正面から食らってしまう。
タトバキックの時とは違い三つのリングは浮かび上がらないが、緑色のエフェクトを纏ったキックは相当な破壊力を以てして傷口を大きく広げた。
肝心のコアには届かなかったものの、傷口からは真っ赤キューブのなコアが覗き、セルメダルが散らばっては消えていく。
コンボでは無いメダルスキャンによる必殺技でもこの威力、コアメダル自体に尋常ならざるエネルギーを秘めているという証拠だろう。


マルセイユ「買い物ついでにメダルも頂いてくか!」

オーズの攻撃により、丸裸同然となったコアをマルセイユが愛銃であるMG34を構えて狙いを定め、引き金に指を掛け、撃つ。
二秒間ほどの短い射撃だったが、放たれた十数発の銃弾全てがコアへと命中し、パキンと儚い音を立ててコアは砕けた。
果たして、クジャクネウロイの体は崩れ、ネウロイに取り込まれていたセルメダルは全てが宙へと散らばり、地面に落ちるよりも早く消えていった。
そんな中、やはり一つだけ消えないメダルがキラキラと輝きながら落ちゆき、それをマルセイユがキャッチする。

マルセイユ「今度は赤か……」

しばらくの間、マルセイユは赤いクジャクの模様が刻まれたメダルを人差し指と親指で摘み、太陽に透かすようにして模様を見ていた。
綺麗な色彩にうっとりした様な、しかしネウロイの遺物であるメダルにマルセイユは眉間に皺を寄せた怪訝な表情をし、ピンッと指で弾いて下にいるオーズに寄越す。

マルセイユ「ほらよ!映司!」

オーズ「っとと!……やっぱ、クジャクのメダルだったんだ」

疲れの溜まったオーズはマルセイユから投げられたメダルを危なっかしげに受け取り、模様を確認する。
しばらくメダルを見つめたオーズは、左腰にあるオーメダルネストにメダルを収納し、オーカテドラルをベルトから外して変身を解いた。

こうして町を騒がせたネウロイは、命令違反ギリギリの行為をしたアフリカのウィッチーズとオーズの活躍により、一幕を閉じるのであった。

そして数日経ったある日、映司はモントゴメリーからエジプト軍と何が起きたのか問い質していた。

モントゴメリー「――――とまぁ、昔こんな事があったんだ」

映司「そうだったんですか……」

モントゴメリー「悪かったな。我々のいざこざに巻き込んでしまって」

映司「まぁ良いじゃないですか。結果的に町の人たちと仲良くなれたんですし」

モントゴメリー「しかし、私は出撃中止命令を下したはずなんだが、君も大概だな」

映司「だって俺、兵士じゃないですから」

モントゴメリー「ふっ。それを引き合いに出されちゃ何も言えん」

バサッ

パットン「おいモンティ!今朝の新聞見たか!」

モントゴメリー「なんだ騒々しい……。まだだが何だ?ネコとペンギンのキメラでも見つかったか?」

パットン「そうじゃない!これを見ろ!」

モントゴメリー「何々『ネウロイと戦う新たな化け物』……?ゲェッ!」

映司「あはは、写真まで綺麗に映ってますね……。どうしましょう」

モントゴメリー「『我々と同じく足を用いて歩行していた。それから察するに――――』オーズについて詳細をまだ掴めてないだけマシか……」

パットン「さて、どうやって上に言い訳しようか……」

映司「……あ、俺は飯の準備してきますね」

モントゴメリー「あ、待てヒノ!君も一緒に考えろ!ヒノ!ヒノー!」

今日の分はこれで、終わり!
週1ペースになってきたけどそれ以上の間隔は空けないように頑張ります。


それより喋らないMM2主とガルパンのSSまだですか

O2

乙!
コンボはカマキリかコンドルが手に入れば使えるようになるか…

乙です

OOO!
素晴らさんは出ないのかな?



タトバ以外のコンボ初登場がどれになるか楽しみだ

ガタキリバで無双が見たい

予算を心配する必要ないしな

唐突に小ネタを三つ募集します。

↓+2 ↓+3 ↓+4

ウヴァさんとネウ子

もし、この世界に来たのが真木博士だったら

平成二期によくある正義に対するアンチテーゼ回

バースドライバーを体験しよう

>>1
俺もロスヒ持ってる
プロミネンスドロップはイーね

そういや二期になってゴキブリとかバッタとかキッグナスみたいな正義に対する考えみたいな回が出るようになったな


【もし、この世界に来たのが真木博士だったら】


紫グリード(この世界は醜い。美しい世界のまま良き終焉を終わらせるには味気なさ過ぎる)

紫グリード(それもこれも全部……)

ネウロイ「キイイイイィィィイ!!」

紫グリード「……また貴方ですか。言語を話せる知能すら存在せず、意味を持たない武力で世界を破壊するとは……汚らわしい限りです」

ネウロイ「」キュイイィィィン

ドカーン!

圭子「またやった!なんで真っ正面からネウロイのビームをまともに食らうのよ!」

古子「真木さん!大丈夫ですか!?」

紫グリード「えぇ大丈夫です。……所詮この程度ですか。あなた方では世界を終焉に導くには力不足です」

ネウロイ「」バキバキバキ

マイルズ「真っ昼間の砂漠で炎天下のネウロイがどんどん氷に……」

パリィン

紫グリード「ライーサさん、ネウロイはこれだけでしょうか」

ライーサ「大型ネウロイが一匹だけですからこれで終わりですね。お疲れ様でした」

真木「それでは帰りましょう」

真木(早くネウロイを一掃して美しい世の中にしてから、世界の終焉を現実の物とせねば……)


マルセイユ「おいマキ」

真木「何でしょうか」

マルセイユ「私と話す時くらいはこっちを見ろよ」グイッ

真木「嫌です。それと頭を両手で鷲づかみにして無理矢理向かせようとするのは止めてくれませんか」グググッ

マルセイユ「いい加減にしろ。その人形が原因で負けたらどうするんだよ。戦う時くらい人形を手放せ!」

真木「現状、戦えてる上に連戦連勝、おまけに貴女以上に撃墜スコアを伸ばしていますから問題はありません」

マルセイユ「何で片手が人形宙ぶらりんで塞がってる癖に私より強いんだよクソ!」

真木「少しはその傲慢な態度を改めてみてはどうですか。それといい加減離してください」

マルセイユ「五月蠅い!……ん、待てよ。お前が紫の化け物になるのって、もしかしてその人形に秘密があるのか?」

真木「違います」

マルセイユ「……ハッハーン?もしかして人形が本体だったりするのか?」

真木「違います。ていうか離してください鬱陶しいです」

マルセイユ「チッ、分かったよ離してやる」パッ





マルセイユ「なんて言うと思ったか!人形は貰った!」ガバッ

真木「止めっ、やっ、止めろー!!!!止ーめーろー!!!」

マルセイユ「ハッハッハ!ほらほら人形はこっちだぞー!」

マルセイユ「あ、すっぽ抜けた」スポーン

真木「あああああああぁぁぁぁ!!!!」

オアシス「 \come on/ 」

ポチャン

キヨ「キュプアアアア」ブクブク

真木「ノオオオオオオオォォォォォー!!!」


【平成二期によくある正義に対するアンチテーゼ回】

古子『どうしてあそこで撤退命令を出したんですか!まだ逃げ終わってない人だって居たんですよ!?』

上官『我々の正義の為だ。結果的に港は襲撃されて艦隊もいくつか沈んでしまったが、あそこで本土防衛に入らなければもっと多くの人命が失われてしまっただろう』

古子『正義って、人々を見捨てる事が正義なんですか!?』

上官『大儀を成し得るには犠牲はつきものだ』

古子『そんなの正義と呼ぶのですか?私達を信じてくれた人の心を裏切る事が……正義だって……』

上官『……話はここまでだ。君は少々疲れているな。一週間の休暇を命じる、しっかり疲れを取るといい』


古子「ハァ……」

映司「どうしたの古子ちゃん。溜息なんか吐いちゃって」

映司「折角一週間も休暇貰ったんだからさ、一緒に扶桑から届いたお米で――――」

古子「映司さん……」

映司「ん?」

古子「正義ってなんでしょう……」



古子「私言われたんです。正義の為なら犠牲はつきものだって……」

古子「本当にこのまま戦い続けてネウロイを倒したとしても、本当の意味で世界は平和になるのでしょうか」

映司「それは……俺にも分からない……。でもさ、平和な世界にしたくて古子ちゃん達は戦ってるんでしょ?」

古子「それはそうですけど!けど……」

古子「何だか自信無くしちゃいました……。偉い人があんなんでいいのかなって」

映司「俺も悩んだ時があったなぁ……。でも、正義なんてそんなもんだよ」

古子「え?正義ってもっとこう、他人に理解されない崇高な目的だったり、誰かや社会の秩序の為になる行動だったりとか、それを『そんなもん』って言い切っちゃうんですか?」

映司「んー。正義って聞くと難しい概念だけどさ、結局は正義も人の欲望なんだよね」

古子「欲望……?」

映司「そ。睡眠欲だったり食欲だったりそれと同じ。正義も悪も何もかも、全部が全部自分の欲望を満たそうとしてるだけ」

映司「俺だってそうだよ?『無償で人を助けるなんて気味が悪い』とか言われて悩んだ事もあるけど、結局は欲を満たす為に戦ってるし」

古子「でも、無償で人を助ける事って欲を満たす事に繋がらないんじゃないんですか?それに、映司さんのそれも一つの正義ですよね」

映司「端から見たらそうかも知れないけど、別に俺は無償で人を助けてるワケじゃないよ」



古子「じゃあ見返り欲しさに戦ってるんですか?」

映司「ううん。『後で後悔したくない』っていう欲を満たすために戦ってるんだ」


映司「今の俺にはどこまでも届く腕が、力がある。それを持っているのに助けられない人がいるなんて、そんなの俺には耐えられないからね」

古子「それが無償で人を助ける答えですか……」

映司「あぁでも、人の命を粗末にする正義なんて俺は絶対に認めないし許さないけど」

古子「それは私も許せませんよ。だから今悩んでるんじゃないですか、助けられたかも知れないのに撤退命令を出すなんて!」

映司「うん。古子ちゃんはそれで良いと思う」

映司「俺は『正義とは!これこれこう言うモノなんだ!』って胸張って言えないからさ、古子ちゃんは古子ちゃんにとって、正しいと思った行動をすればそれが正義なんだよ」

映司「人を助けたいって思うのはとっても大事な欲望だと思う。だからさ、人を助けて良いのは自分の手が届く範囲までって決れば、正義に対する見解も見えてくるんじゃないかな」

映司「古子ちゃんだったら手を広げて……このくらいかな?これなら、せめて目の前の人だけ助けられる」

映司「もし一人じゃ届かなかったら、古子ちゃんには助けてくれる仲間がいるんだし、手を繋げばもっともっと届く距離が広がる。少しくらい甘えたって罰は当たらないよ」

古子(そういえば……あの時の私は陸上ウィッチなのに空のネウロイを倒そうと追いかけ回して、その所為で陸上ネウロイが……だから本土の防衛を優先する結果に……)

古子(一人で何でもしようとしないで、空のウィッチにも協力を要請すれば助けられたのかも知れなかった……)

古子「……そうですよね。手が届けば間に合うなら手を伸ばすし、手を繋げばもっと届く。そんなの当たり前じゃないですか」

古子「悲しむ人のいない平和な世の中にしようとしてるのは、何も私だけじゃないんですよね。映司さん、ありがとうございました」

映司「それじゃ、これからの戦いに備える為に扶桑から届いたこのお米で和食作って、しっかり栄養取らなきゃね」

古子「はい!」




アンチテーゼという要望から少しずれて映司がアウフヘーベン寄りになっちゃった……ゴメンね!


【バースドライバーを体験しよう】


映司「用事って何ですか?」

ロンメル「実は先日、ちょっとした野暮用で街に出かけてたんだが、車で帰る最中に辺鄙な砂漠にミルク缶が転がっていてね。怪しさ満点だろう?」

ロンメル「そこで我々が回収して技術者達に調べさせてみた所、こんな物が中に入っていたんだ」キラーン

映司「セルメダル!それにそのミルク缶って伊達さんの……」

ロンメル「やはり君の世界の物か。他にもこんな物まで入ってたよ」ピラッ

映司「写真ですか。どれどれ……って、バースドライバーだ……」

ロンメル「以前君は言っていたね。セルメダルの能力を引き出す技術が存在すると。そこに映ってるベルトがそれか?」

映司「はい」

ロンメル「そのベルトはカールスラント空軍技術者兼、アフリカ協同開発班リーダーのシュミット大尉の所にある」

ロンメル「我等にも扱える力ならば、少しは戦力の増強に繋がるはずだ。君さえ良ければ使い方を伝授してあげてほしい」

映司(この世界のセルメダルは有限。バースの力を使っていけばその内メダルも消えるし、バースになれれば一般人でもネウロイを倒せるかも知れない……か)

映司「……分かりました。行ってきます」



シュミット「ほほぅ。このメダルには人間の欲望が詰まっているのか……」

映司「ちょっと違いますけど、その認識で大体合ってます」

シュミット「是非ともバラして解析したい所だが、機材不足なのが惜しまれるな」

映司「セルメダルを一から創り出すのはちょっと無理かと……。俺の世界のそのベルトを作った人ですら複製には手を出してませんでしたし」

シュミット「残念だが諦めるしか無いのか……。それで、このメダルを使いこなすベルトがそれか?」

映司「はい」

シュミット「単刀直入に聞くが強いのか?」

映司「相当強いです。使う人によりますけど、多分オーズに引けを取らないくらいの強さかと」

シュミット「ふーむ……」

シャーロット「何やってんの?エージ」ヒョコ

映司「あ、シャーロットちゃん。今はこのベルトの使い方を教えに来たんだ」

シュミット「そう言えば本来の目的は変身する事だったな」

シャーロット「そのベルトで変身できるの?」

映司「そ。力の源こそ違うけど、俺と同じ『仮面ライダー』になれる。その名も『バース』」

映司「使える能力とかはオーズとは違うけど、誰でもなれるのが特徴かな」

シュミット「本当に誰でもなれるのか試験運転を兼ねて私が使ってみたいのだが……」

シャーロット(バースって奴になれればエージと一緒に……エヘヘ)ニヘラ

シャーロット「はいはい!私!私がやりたい!」

シュミット「ふむ……。映司、彼女でもなれるのか?」

映司「女性が変身してるのは見たことは無いですけど、多分大丈夫ですよ。俺もなった事ありますし」


映司「じゃあシャーロットちゃんがこの世界で最初のバース装着者ね。はいどうぞ」

シャーロット「これをどうするの?」

映司「まずは腰に巻き付けてみて」

シャーロット「こう?」カシャン

映司「そうそう、それで準備万端。あとはここに挿入口があるからここにセルメダルを一枚入れて、ここを回せば変身できるよ」

シャーロット「ここにメダルを入れて……」チャリン

シャーロット「これを回すと……」キリキリ

 / ̄\

カポーン

 \_/

ガシャンガシャンガシャン

シャーロット「え?な、何!?いつもより目線が高いし……」サワサワ

シャーロット「体中が堅い!これがエージが言ってたバースって奴!?」

映司「そ。仮面ライダーバース!」

映司「そのままでも十分強いけど、もう一度ここにメダルを入れて回すと必要な色んな武装が出てくるよ」

シャーロット「どれどれ」チャリン

キリキリ 
    キュポン

『SHOVEL ARM』

シャーロット「わー!なんか手にくっついた!」

シュミット「武器まで出てくるだと!?一体どこにそんな大きな物を収納していたんだ?」

シャーロット「他には……」チャリーン

キリキリ 
    キュポン

『CUTTER WING』

映司「それで自由に空も飛べるはずだよ」

シャーロット「キャァ凄い!空まで飛べるなんて!」

シュミット「くそう!シャーロット降りてこい!今すぐその器械バラして研究してやる!」



この後、大勢のウィッチや一般兵も体験し、ミルク缶にあったセルメダルはあっという間に尽きたとか。

よくよく考えたらあの世界ネウロイ全滅させても占領された土地めぐって戦争になるの目に見えてるもんな…

異世界にも武装を転送可能とか、ドクター真木マジぱねぇッス

確かに…

>>212
領地争いに失望したウィッチがV2で全てをゼロに戻しそうだな。
ユニットを片方失っても帰還したことから片羽の妖精と呼ばれてそうなウィッチが

>>映司「相当強いです。使う人によりますけど、多分オーズに引けを取らないくらいの強さかと」

え?

>>216
オ、オーズがタトバを除くコンボ縛りすれば対等だよ(震え声)

>>216え、映司が伊達さん達に気を使ったんだよ

メダルの使用量さえ無視すればオーズ並には強いはずだ!




多分…

>>216
ぼ、暴走メズールを初登場補正でボコボコにしてたし完全体ガメルさんブレストキャノンで倒してたから強いと思う(白目)

バースだって中身が800年前の王なら完全態グリード相手に無双するくらい強いはず

ほら、比奈ちゃんか里中さんが変身すれば途端に最強候補になるよ!

比奈ちゃんが変身するだけでドリルアームが恐ろしい威力になるな…

そういや戦闘シーンは無いけどネット版オーズで里中クン変身してたな、あの話の5103は面白い。伊達さんもお父さんお父さんしてるのがなんとも



比奈ちゃんは寧ろショベルアームとカッターウイングで無双する気が……カッターウイングで高速で飛んで、そのスピードを保ったままショベルアームで粉乳パンチ……

>>216
セルメダルの守護があるのでグリードやヤミーの特殊攻撃を軽減できる
ある程度訓練が必要だが誰でも使うことができる
陸海空様々な場所で運用できる
武装が多く局面に応じてユニットを換装できる
小説版にてバースドライバー自体が人格を持ってることが発覚

地味ではあるが平成ライダーの方ではスペック高いほうだよ
何気に装着者に制限ないのがメリットとしてデカい

バースはバトライドウォーだとマジでオーズ並に強いしな

サソリの燃費の悪さは異常

バース・リバースフォームとかいう都市伝説

>>228
後藤さんに交代すると同時に仮面ライダーリバースに強化されるとかいうガセネタあったなww
タトバリング並に懐かしい

予想以上に難航しているので本編更新はしばらく先になりそうです。
アイエエェェ……コンナハズジャ……

本編は挟んでおりませんが息抜きに小ネタを二つ募集します ↓+2 ↓+3

加速

鴻上社長が飛行脚開発のスポンサーになったら

501伊達さん続き



【鴻上社長が飛行脚開発のスポンサーになったら】

カールスラントのとある一室にて


糸河「失礼します」ガチャ

鴻上「ごきげんよう糸河君!扶桑皇国から遠路遙々ご苦労だ!」

鴻上「まずはキ44の完成おめでとう。これはお祝いのケーキだ、後で他のスタッフと一緒に食べるがいい」

糸河「ありがとうございます」

糸河(直径40cmくらいのホールケーキか……また体重が……)

鴻上「ところで糸河君。君の誑かし癖はウチの女性スタッフから苦情が来ているよ。同姓である君からセクハラを受けているとね」

鴻上「『端整な顔立ちで言葉使いや立ち回りから男性かと思って接近したら女性でした』なんて報告も一つや二つじゃない。どうにしてくれたまえ」

糸河「それは仕方がありませんね。彼女達が余りにも美しいのが問題なんですよ」

糸河「それに、好きになった人間に性別なんて関係無いでしょう。恋は盲目とはよく言った物です」

鴻上「………………」

糸河(……流石に怒らせたかな?)


鴻上「素晴らしい!!」


糸河「」ビクッ

鴻上「実に君らしい開き直り方だぁ!人を好きになる事に垣根など関係ないのもその通り!」

鴻上「……しかし、このままだと君に付いていけなくなる人間は確実に出てしまうぅ……」

鴻上「投資にも限界があるんだ。もし君が原因でウチから止めるスタッフが出てきたら、私も投資を打ち切るハメに成り得ない」

鴻上「優秀な人間は手放したくないのは君の上司も同じだろう。度を過ぎないよう、程ほどに頼むよ」

糸河「頭に入れておきます。それでは私はこれで……」ガチャ バタン


また、2年後のブリタニア空軍拠点ミーナ自室にて。


ミーナ「ふぅ……やっと戦闘航空団が結成できた。ここまで長かったわ……」

コンコン

ミーナ「はい」ガチャ

兵士「ミーナ中佐へ二つ、両方ともカールスラントからのお届け物です」

ミーナ「私宛?それも二つなんて珍しいわね」

兵士「では自分はこれで」

ミーナ「えぇ。ありがとう」

ミーナ(どれどれ送り主は……って、主に飛行脚スポンサーで有名な鴻上コーポレーション代表・鴻上光生!?中身は一体……)ガサゴソ

ミーナ「ボイスレコーダーと……ケーキ?」

ミーナ「まずはボイスレコーダーから」カチッ

鴻上『御機嫌よう!ミーナ・ディートリンケ・ヴィルケ中佐!』

ミーナ「キャッ」ビクッ

鴻上『この度は501戦闘航空団の結成おめでとう。新たな統合戦闘航空団の始まり、心から祝福するよ!ハッピバースディ!』

ミーナ「え!正式に受理されたのはつい1時間前の話よ!?どうして知ってるの!?」

鴻上『そんな些細な問題は気にしないのが一番だ。それより、ささやかだが私からのプレゼントを用意させてもらった』

鴻上『一つはそのケーキだ。毒など入ってないから安心したまえ」

ミーナ「カールスラントからブリタニアまで空輸でケーキって、腐ってたりしないのかしら……」

鴻上『保冷剤で温度を調整してあるし、箱には湿度の変わりづらい素材を使用している。鮮度は保たれたままだから腐りはしないだろう』

ミーナ「……これ本当にボイスレコーダーよね?どっかに盗聴器なんて無いわよね?」

鴻上『勿論ながら、盗聴器や斥候なんていやしない』

鴻上『さて、二つ目のプレゼントだがこれは外に置いてある。君がその目で確認したまえ。きっと気に入るはずだ』

………………
………………………………
………………………………………………

ミーナ「で、送られて来たのがこれ」

輸送兵「はい。脚種は宮菱重工業にメッサーシャルフ社その他諸々と様々な種類がありますが、合計20脚送られてきました。全部が全部ミーナ中佐宛となっていますね」

輸送兵「……失礼ですが、一体どんな人物とコネを持っていらっしゃるんですか?」

ミーナ「私が聞きたいわよ。頭が痛くなってきたわ……どういう事なの……」

鴻上『私からのプレゼントは以上だ。君達なら上手く使いこなしてくれると期待しているよ!以上だ!カッ!』ブツン


ミーナ「………………」


ミーナ「まずはケーキ食べましょう。うん。そうしましょう」


【501伊達さん続き】


伊達「んー……」

エイラ「どうなんだよー。サーニャの食欲が落ちたのは何でなんだ?」

伊達「体温は常温、脈拍にも異常なし。こりゃ只の寝不足だな」

サーニャ「寝不足ですか?」

伊達「あぁ。エイラ少尉の話を纏めると、サーニャ中尉は陽が落ちてから再び陽が昇るまで空を飛び続け、その後の大体は昼間の作戦会議や訓練にも参加してる」

伊達「そりゃ生活リズムが狂って食欲は落ちるのも頷けるってもんだ」

エイラ「ホントだろーナ。これで病気か何かだったら承知しねーかんな」

伊達「医者の俺が言うんだから間違いない」

伊達「とりあえず、サーニャ中尉は昼間も起きて頑張るのは良いことだけど、週に二、三回くらいにしときな」

伊達「他の人と交流深めんのも大事だけど、体壊しちゃ元も子も無くなっちまう。これが俺からの診断結果だ」

サーニャ「分かりました。ありがとうございます」

エイラ「しっかし、伊達って本当に医者だったんだナ。私の知ってる医者の体格や口調じゃねーぞ」

伊達「そりゃあれよ。言ったでしょ?戦う医者だって」

サーニャ「戦うって……まさかネウロイとですか?」

伊達「そ。詳細はペラペラ喋るなって言われてっから内緒だけど、どうせネウロイが出てきたらそのうち分かる」

サーニャ「ネウロイと戦うって大丈夫なんですか?着任してから日も浅いとは言え、伊達さんが危険に晒されるのは……」

伊達「ハァ……。癒される女の子ってのはサーニャ中尉みたいな子を言うんだろうなぁ……おじさん嬉しい!」                                                       ガルルルルルル>エイラ
伊達「でもまぁ心配ご無用!実際、ここに来るまでに一体倒してっから」

エイラ「倒したって、たった一人でか?」

サーニャ「それも生身で?」

伊達「生身っちゃ生身だけどちょっと違うね。まぁ一人で倒したのは確かだな」


サーニャ「ウィッチでも無いのに倒せるなんて……」

エイラ「ハッ。どうせちっこいネウロイに決まってんだろ」

伊達「いやいやいや。それがさ、俺の想像してたのより滅茶苦茶でかくてもうビックリよ」

伊達「なんつったかな……パフェがⅡ個?」

エイラ「ハ?」

サーニャ「……もしかして、トゥーパリェフ級ですか?」

伊達「それよそれ。しっかし、それほど手応えが無かったのが唯一の救いだったね」

エイラ「手応えが無かった……?」

サーニャ「凄いですね……!」

エイラ「……! わ、私も一対一なら負ける気しないぞ!」

伊達「そいやエイラ少尉は攻撃してくる場所が分かるんだっけか。今の俺からしてみれば、その能力が一番ほしかったね」

サーニャ「その能力がって、伊達さんも何か能力を持ってるんですか?」

伊達「俺のモンじゃねーけど、今は俺のモンだからその解釈で有ってるぜ」


ウウウウウウウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥ..........


エイラ「やべーネウロイだ!」

伊達「あー丁度いい。俺がどうやってネウロイと戦ったのかお披露目しますか。……よっと」ヒョイ

エイラ「お披露目ってお前……診察室の窓から外に出るのかよ!?」

サーニャ「て、てっきり私も滑走路に行って戦闘機に乗るのかと……」

伊達「まぁ見てなって」チャリーン

伊達「変身」キリキリ

 / ̄\

\カポーン!/

 \_/

カシャン カシャン ウィーン カシャン

バース「さーって、いっちょ稼ぎますか」チャリン

キリキリ
   キュポン

『CUTTER WING』

エイラ「何だアレ……?」

サーニャ「……格好いい……」

エイラ「サーニャ!?」




続く?

オーツ!

OOO

やっぱ伊達さんいいわ


伊達さんがカッターウイング使ってる…
いや、そりゃ飛ばなきゃいけないなら使うだろうけど

メカニカルスキンのkha'zixをリア友がダンバインと呼んでいてリアルで吹きました。

そろそろ更新します。


ギラギラと容赦なく照りつけるここは、海に面した砂漠のトブルク街。
現地軍とアフリカ連合軍の両軍に、めぼしい働きをした者に勲章授与をするセレモニーのまっただ中である。
こうして現地の人間と連合軍の人間がお互いを称え合うのも、ネウロイが街へと侵攻した際に現地から忌み嫌われていたウィッチが、街や人を守るためにと戦禍に身を投じた成果だろう。
ストライカーを穿いたアフリカの航空ウィッチが赤と白の発煙筒を手に、青空の下、勲章授与セレモニーの出し物の一つとして華麗な曲芸飛行をし、兵士達を祝福してくれている。

映司「みんな空を飛べていいなぁ」

式場から少し離れた所で陸上ウィッチ達とトブルク滑走路に来ていた映司は、航空機に積み上がっていた荷物を降ろし、目蓋の上に手を置いて鍔を作り、目を細めながら曲芸飛行を眺めている。
何故ここにいるのかと言うと、先ほどまで休暇をもらった陸上ウィッチ達と一緒に式場の様子を覗いていたのだが、すぐに飽きたパットンガールズを中心にウィッチが痺れを切らし、丁度アフリカ着の輸送航空機が来たのでそっちに向かったというワケだ。
ちなみにパットンガールズはそれぞれ自分宛の輸送品を見つけると、手伝いをしている映司、古子、シャーロットを置いてどこかへ行ってしまった。

シャーロット「エージは別世界の人間なんだから、ひょっとしたら男だけども魔力があったりするんじゃないの?」

小さめの荷物を手に、送られてきた地域ごとに仕分けしながらシャーロットが映司に問いかける。

映司「前に将軍さん達に同じ事言われてストライカーに足を入れてみたけど、ウンともスンとも言わなかったから、俺に魔力は無いみたい」

古子も自分の身の丈以上の荷物を魔力で肉体を強化させ、楽々と荷物降ろしながら会話に混ざった。

古子「流石に例外はありませんでしたか……。よいしょっと」

古子「まぁ魔力らしきエネルギーが秘められているのはメダルの方ですしね。映司さん自身は普通の人よりタフな人間ですし」

積み重なった木箱を崩さないように砂地に置き、一息ついて汗を拭ってから空を見上げて航空ウィッチ達を見つめた。
自身が志願して陸上ウィッチとなった古子でも、やはりウィッチになったからには空を飛びたいという気持ちがどこかにあるのだろう。
一方の航空ウィッチ達は、休暇を楽しみたいのか早々に任務を切り上げて発煙筒を捨て、内の扶桑組魔女はこちらの滑走路に着陸態勢に入っていた。


憂う古子を余所に映司は、でも、と付け加える。

映司「メダルが揃えば俺も飛べるんだけどね」

古子「え゛っ!オーズって空まで飛べるんですか!?」

映司「うん。コンボって言って同じ色のメダルが三枚……例えば、空を飛ぶんだったらタカメダルと同じ赤い色のメダルの、クジャクとコンドルメダルが一枚ずつ」

映司「これでタジャドルコンボの完成。空を飛べるようになるんだ」

古子「へぇー……。あ、でも赤は空を飛ぶんですよね?今持っている黄色と緑はどうなんですか?」

映司「緑はいっぱい分身して、黄色は地上を高速で動き回れるようになるよ。他にも四つくらいコンボがあったかな」

シャーロット「分身?」

映司「そ。緑色の能力を使えば、オーズが大体……50人くらいになるのかな?」

シャーロット「エージが50人になるの!?凄い!」

映司「まぁメダルが無いからできないけどね。それに、あの能力使った後は気を失った事があるから多様は避けたいな……」

古子「気を失ったんですか?映司さんってタフだからそういうイメージ全然無くて以外です」

映司「アンク曰く……あぁ、俺の仲間ね。そいつが言うには『50人が負った傷や別々に考えた思念が一人に戻る時に、一つの体に集約するんだから当然だろ』だってさ」

シャーロット「それって、一人でも致命傷受けたら一人に戻った時の映司にも致命傷が残っちゃうって事?」

映司「うん」

古子「それだけリスキーなら確かに多様はしたくないですね。よいっしょっと!」

多様じゃなくて多用ね。


真美「よし……着陸っと」キュッ

シャーロット「…………」

真美「シャーロットちゃん!」

シャーロット「あ、マミ。扶桑から小包がきてるよ!」ハイドーゾ

真美「レイコおばさまからだ!何だろう?」アリガトー

古子「世界各地から皆さん宛で色々来てますー」

圭子「うわぁ参報本部からだ……」

真美「シャーロットちゃん、あなたにもきてるんじゃないの?」

シャーロット「私には――――来ないから……」

映司「そうなの?」

シャーロット「うん。私には来ない……。でもエージにはカールスラントから小包と手紙が届いてるよ。はい」

映司「ありがと……って俺宛?」

圭子「映司。貴方まさか、カールスラントに転属願いでも出したんじゃないでしょうね」

古子「えぇ!そうなんですか!?」

映司「してないしてない!そもそも俺はどこの軍にも所属してないからね」

古子「それじゃ、誰からなんですか?」

映司「えーっと……アドルフィーネ・ガランドさんって人からだ」

「「「「ガランド!?」」」」

圭子「映司!貴方本当に何もしてないわよね!?」

映司「と、特に思い当たる節は無いですけど……。ガランドさんって有名な人なんですか?」

圭子「そうね。全ウィッチの中でも有名人よ。なんて説明すればいいかしら…………」

真美「確か現役ウィッチにおけるエース中のエースでしたっけ」

映司「どうしてそんな人から俺に?」

圭子「それが分かれば取り乱したりしないわよ」


シャーロット「それで手紙の内容は?」

映司「どれどれ。『初めましてヒノ・エイジ様。非軍属ながら、アフリカの皆様に様々な形による貢献をしているとお耳に挟み、誠に勝手ながら筆を――――

…………
……………………
…………………………………………

――――おいては、ネウロイ駆逐に手を貸してくださる貴方の働きに応えるべく、個人的な贈り物ではあるが、記念貨幣ならぬ記念硬貨を用意させて頂いた』だそうです」

シャーロット「じゃあ小包の中身は記念硬貨かな?」

映司「ちょっと待ってね。開封してみる」ゴソゴソ

圭子「映司については知ってるみたいだけど、オーズやメダルに関しては一切ノータッチ」

圭子「流石に、ウィッチじゃない映司に対して直接接触する以外の方法で、オーズに関する情報交換はまずいと思ったのかしら」

シャーロット「そっか。軍経由の空陸輸送なら、手紙や物資の検閲があるからオーズについてばれちゃう」

映司「ガランドさんが俺の存在を知ってるのは、魔女同士の通信網って知ったって考えるのが自然ですかね」ゴソゴソ

真美「そういえばロンメルさんが言ってましたもんね。ウィッチどうしの魔力による通信なら傍受されないからOKだって」

古子「じゃあ、文面通り映司さんの功績を称えるためだけにこれが送られてきたんですか?」

圭子「だとしたら相当凄い事よ。彼女からの個人的な贈り物なんて、実質的に彼女とのパイプが繋がれたんだもの……」

映司「よし開いた。これが記念硬貨なのかな?」チャリンチャリーン

シャーロット「翡翠色の硬貨が一枚に銀の硬貨が一枚。二枚とも結構大きいんだね」

真美「記念貨幣ならぬ記念硬貨って事は、お金の代わりにはならないんでしょうか」

映司「うーん。俺としてはお金の代わりになったとしてもとっておきたいな……」

映司「って、この記念硬貨の模様!」

シャーロット「ど、どうしたの?」

映司「俺の知ってる模様と少し違うけど、翡翠色の硬貨はカマキリの模様だ!こっちの銀色はゾウ!」

シャーロット「?」

真美「?」

古子「?」

圭子「?」


映司「丁度大きさもそっくりだ。もしかして……」ガリガリ

真美「ど、どうしたんですか?急に硬貨同士を擦り合わせて」

圭子「ちょっと映司!そんな事したら記念硬貨の表面禿げちゃうわよ!?」

映司「それでいいんです。俺の考えが正しければこの中に……」ガリガリ

古子「中ですか?」

映司「うん。こういう手段があるのは税関が厳しい地域で聞いたことあったんだ。密輸の手段としてニュースにもなってたし」ガリガリ

映司「実際に見るのは初めてだから手紙の文面から意図が全然読めなかったけど、もしこれが記念硬貨なら…………よし禿げた」

映司「ほら。この色と象形模様なら見覚えあるメダルになったんじゃないかな」チャリーン

シャーロット「黄緑色のカマキリに灰色のゾウ模様……」

シャーロット「あ!エージがいつも使ってるコアメダルに似てる!」

圭子「メダルの元の模様を知ってる人間なら気づくコーティングを施して、表面上は記念硬貨と言われても遜色無い出来に仕上げるか」

圭子「成る程。確かにネウロイを撃破した記念硬貨ね……」

映司(でも、もし本当に隠そうとするなら直接俺宛にしないで、誰かを経由させて俺に渡せば良かったと思うんだけど、何か裏があるのかな)

映司「……考え過ぎかな」

シャーロット「ねーエージ。これで緑が三枚だからさっき言ってたコンボができるの?」

映司「できるけど、ガタキリバは一番疲れるから倒せそうな時は普通に倒すからね」


真美「コンボ?何ですかそれ?」

圭子「あら、もしかして私達に内緒にしてた能力があるのかしら?」ニッコリ

映司「いえ。コンボに関しては話す機会が無かっただけです。後で詳しく説明しますね」ニコッ

圭子「そ、そう……」タジッ

真美「ケイさんがペースを乱されているなんて珍しい!」

圭子「真美、貴女最近弛んでるんじゃない?訓練増やしておくわね」

真美「えぇ!?理不尽です!」


映司(でも、これで確信した)

映司(カールスラントからコアメダルが届いたって事は、コアメダルはアフリカ大陸だけでなく世界各地に散らばったんだ……)

映司(…………いつまでもここに居られないな…………)



古子「よし。じゃあ残った荷物を片付けちゃいましょうか」

圭子「それなら、この参謀から届いた木箱の山。車に乗せるの手伝ってくれるかしら?」

映司「分かりました」

シャーロット「じゃあ私とルコで小さめの小包届けに行こー!」

真美「私はおばさまからの小包を開けてきますねー」



…………
……………………
…………………………………………


シャーロット「やっと終わったー」

古子「疲れたね……。あれ?みんな集まって何やってるんですか?」

圭子「あ、ちょうど良かった。真美がね、扶桑から届いた香をご馳走してくれるって!」

マルセイユ「香?」

圭子「扶桑貴族に古くから伝わる遊戯よ。私も見るのは初めてだけど……」

マルセイユ「どれどれ。……何?その針の先みたいなの」

真美「これが香木です。これを雲母の板に乗せて、灰の中に炭を入れた容器にのせて暖めて、手で覆って静かに『聞』きます」

マルセイユ「…………」スッ

マルセイユ「……いいなこれ!」

圭子「さすが子爵家の娘!」パシャリ

真美「いえ、これは母方の叔母の趣味でして……」

真美「私が魔女になりたいと言ったとき、一族の中でただ一人賛成してくれた人です」

映司「分かるなぁその気持ち。俺も将来旅をしたいって時に、身内で唯一賛成してくれたのじいちゃんだけだったんだ」

マルセイユ「お前のパンツが明日理論も、その爺ちゃんの遺言だったな」

映司「うん。マルセイユちゃんも自分を応援してくれる人には素直になってみたら?」

マルセイユ「私はいつでも素直なつもりだ。まぁサインはしないがな」


シャーロット「マミ、この包み紙綺麗ね!なんて書いてあるの?」

真美「えーっとね」

真美「」

真美「」ガタガタガタガタ

圭子「どーしたのマミ?」

真美「ケ……ケケケイさんこのお香……蘭奢待です……!」



「「「「くぁwせdrftgyふじこlp」」」」



マルセイユ「何だ?扶桑人が腰抜かしてるぞ」

ライーサ「映司さんは大丈夫みたいですけど」

映司「うーん……。蘭奢待、どっかで聞いたような……」

圭子「蘭奢待って言ったら…………扶桑の権力者がこぞって求めた香よ」

圭子「あの織田信長も切り取っていった秘宝中の秘宝!」

映司「あぁそうだ。ノブ君について調べてる時、文献にチラッと書かれてたんだ」

真美「あらかた使っちゃった……どうしよう……」ガクガク

圭子「ちなみにこれくらいでベルリンに城が建つわ」チマッ

マルセイユ「ウソ!!!!」

真美「私の母がどうも森蘭丸に縁のある一族だそうで……」

マイルズ「モリランマル!聞いたことあるわ。オダノブナガを助けた史上最強の魔女ね?」

映司「魔女なの?」

古子「魔女ですよ?」


マルセイユ「史上……最強……」

マルセイユ「ケイ!私とモリランマルとどっちが強い!?」

圭子「もちろん貴女よマルセイユ」ニッコリ

マルセイユ「そーか私の勝ちだ!ハッハッハ!」カンラカンラ


シャーロット「一族か……いいなぁ」

映司「うーん……。そうでも無いよ?」

映司「一族って名目だけで色んな事に利用される人もいるんだし――――」

『お前の方がよっぽど欲望の渦にいたとはなぁ』

『まぁね。でももう済んだ。いつまでもこだわる事じゃないでしょ』

映司「――――っと、いつまでもこだわる事じゃないんだっけか……」

シャーロット「エージ?」

映司「……まぁ一族って言ったって、何も血が繋がってなくちゃいけないワケじゃ無いんだからさ。あんまり気にしない方がいいよ」

映司「俺なんて、旅先でお世話になったり親しくなった人たちは家族だと思ってるし、勿論、今だってそれは変わらない」

映司「大事なのは血の繋がりなんかじゃなくて、シャーロットちゃんを想ってくれる人を、シャーロットちゃんが想ってあげられるか。じゃないかな」

シャーロット「んー、エージの言うことは難しくてよく分かんない……」

映司「そっか……。でも!今は分からなくても、いつか分かるときが来るよ。きっと」



ライーサ「ところで先ほど漏らしてましたノブ君とは?」

映司「織田信長だからノブ君。懐かしいなぁ。一緒にお揃いのパンツ履いたり、お店のお手伝いしたり」

ライーサ「…………まさかとは思いますが、織田信長とお会いしたことが?」

映司「うん。俺達をバックアップしてくれる人がいてね。その人が興味本位で織田信長を蘇らせたんだ」

ライーサ「死者を蘇らせたんですか!?映司さんの世界の技術力は凄まじいですね……」

映司「俺も驚かされてばっかりだよ」

映司「そういえば、過去に行って徳川吉宗さんに助けてもらった事もあったし、俺って気づかない内に色んな体験してるんだな……」

ライーサ(今だってタイムスリップと異世界旅行、両方を成してるんですけどね)

以上で本日分終了です。やっと本編折り返し地点ですね

>>245
(誤字が多くて)すまんな。

オーツ

乙です

オーズは平成で一番すきなんだなぁ支援!

乙! しかしスト魔女世界じゃ織田幕府が成立してるから吉宗なんて言っても扶桑組は知らないんだろうなぁ……
徳川が断絶した設定があるとも言われてないから生まれてはいるかもしれないけど。

クジャクってコンボじゃないと飛べないんだっけ?
鷹・クジャク・飛蝗+ウイングのフィギュアーツ持ってるんだけどフィギュアオリジナルだったか?

クジャクメダルの固有能力はタジャスピナーだからね
飛行能力はタジャドルでないとない

ガタキリバになれば組体操で飛んでるネウロイとも戦えるな

サゴーゾの重力操作とシャウタの液状化で…は、無理かさすがに

劇場版のガタキリバ→オールコンボは凄まじかったなぁ
あれはガラさんに同情するわ…

ガタキリバは分身からのコンボチェンジが出来るから一人をブラカワニにすればリスクが無くなるんだよな

オーズの利点ってガタキリバから50体という数を維持したまま他のコンボにチェンジ出来ることだよな
現存メダルだけでも6コンボ+44ガタキリバとか出来るし

デメリットとしてガタキリバは感覚共有だから一体ダメージを受けると全体も同じダメージを受けることになる

メタな話だが、使えるメダルが限られてるという前提でコンボの能力が設定されているんだから全部揃えば、そりゃ強いだろうよ
コンボは体力消耗する設定も後半は形骸化してたし

確か劇場版だと一人をブラカワニにする事で無限体力状態にしてたから消耗とかリスク軽減出来たんだっけ?
すげーなブラカワニ…つか今月のホビージャパンでSICブラカワニが他作品では怪人として出てもおかしくないレベル。ガメルとかトータスファンガイアとかガメゴさんと並んで違和感無さすぎる…

ブラカワニに限らずSICオーズはどいつも敵キャラどころかプトティラ辺りはラスボスの風格すら漂わせてるから恐ろしい

どこからのコピペだ、おいこら。

まだー?保守

マダー?

まだー?

フォームチェンジ:部位毎のカスタマイズ
各コアメダルには担当部位や色・モチーフとなる動物・特殊能力等が設定されており、
スキャン時にバックル部分にセットされた3枚のコアメダルに応じて、それぞれ頭部・腕部・脚部に特徴的な外見と能力が与えられる。

()内は色を表す。


頭部
タカヘッド(赤) 複眼の色は緑。視覚面(視認距離)に優れる。
タカヘッド・ブレイブ(赤) わかりづらいが、複眼の色は赤。タカヘッドの進化系で、顔面にビークシールドを装備。特定のコンボの時にこの形態に変化。
ライオンヘッド(黄) 複眼の色は青。光を放つことが可能。
クワガタヘッド(緑) 複眼の色は橙。360度の視野をもつ。電撃も撃てる。
サイヘッド(白) 複眼の色は赤。大きなツノを持つ。
シャチヘッド(青) 複眼の色は黄色。深海でも視力・聴力を得ることが可能。水鉄砲も放てます。
プテラヘッド(紫) 複眼の色は緑。頭部プテラノドンの翼を展開し飛行可能。
コブラヘッド(橙) 複眼の色は紫。赤外線で隠れた敵を見つけることができる。コブラの頭部を使い攻撃できる笛・ブラーンギーを装備。

腕部
クジャクアーム(赤) 手甲型エネルギー解放器・タジャスピナーを使用可能。背中の翼で空も飛べる。
トラアーム(黄) 爪状の武器・トラクローを使用可能。コアメダル奪取が可能だが、扱いが不遇。
カマキリアーム(緑) 刃状の武器・カマキリソードを使用可能。
ゴリラアーム(白) ガントレット状の武器・ゴリバゴーンを使用可能。
ウナギアーム(青) 鞭状の武器・ボルタームウィップを使用可能。
トリケラアーム(紫) 両肩にワイルドスティンガー、両腕にトリケラガントレクスを装備。
カメボディ(橙) 両腕にコウラガードナーを装備。合わせることで防御力が高い大型の盾に。また、この部位だけモチーフを意識してか、「アーム」ではなく「ボディ」となっている。
イマジンアーム(赤) 両肩にオレノツノを装備。一度使用した後、メダルが消滅。

脚部
コンドルレッグ(赤) 鋭い爪で相手を引き裂く。必殺技ではカギ爪に変形する。
チーターレッグ(黄) 走力に優れる。相手に組み付き高速のキックを放つ。
バッタレッグ(緑) 跳躍力に優れる。必殺技では変形する。
ゾウレッグ(白) 地面を踏み込み振動を起こす。
タコレッグ(青) 地面や相手にくっつく吸盤を持つ。必殺技では八本の足に変形する。
ティラノレッグ(紫) ティラノサウルスの尾を装備。
ワニレッグ(橙) ラインドライブが発達したソウテッドサイザーを携える。地面を滑るように移動可能
ショッカーレッグ(金) コンドルレッグの色替え。一度使用したあと、メダルが消滅。

>>270に便乗して

パンダアーム
怪力と鋭い爪を併せ持つ。

カンガルーアーム
パンチ力を高めるガンガングローブを装備。

カンガルーレッグ
カンガルーは唯一腕部・脚部2ヶ所に使用可能で、脚部の場合瞬発力とバランスに優れ、軽いフットワークで身軽に飛び回れる。

 ┌─────┐

 │          │
 │ あついぞ   |
 │          │
 (ヨ─ □=□ ─E)

  \ < ^v^ > /
    Y     Y

一週間ペースだと言ったな。あれは嘘だ。

暑いんだ 本編進まぬ ニンジャのせい

だらだらしてまして本編は全然進んでません……せめて来週までは……
でも結末だけはある程度書き終わってるんで、エターはしませんあしからず。


て事で久しぶりに小ネタを募集します。

↓+2、↓+3、↓+4

もしもこの世界に来たのがアンクだったら

>274

ウヴァさんがいらんこ中隊の所に来ていたら

いや、同じものにしても意味無いんだが…

来たのがウヴ…カザリだったら

>>257
平成で一番好きな作品が平和で一番好きな作品に見えて平和?としばらく考えてしまったじゃないか

ニンジャ[ピーーー]べし、慈悲は無い

「ウヴァだけにウボァー!」

ZX「俺何か悪い事した?」

【もしもこの世界に来たのがアンクだったら】

アンク「腹が減った」

マティルダ「我慢してくれ鳥の王よ。まだ夕方五時だ」

アンク「チッ。ここにはアイスも無ぇし砂だらけだし、まだ屋根裏のがマシだ」

古子「まぁまぁ、夕飯まで後一時間なんですから。代わりに……はい飴」

アンク「もらっといてやる」コロコロ

マルセイユ「もう舐めてるし……。ってちょっと待て、何時の間に鳥の王なんて二つ名が付いたんだ」

マティルダ「聞くところによると、鳥の王に尽くし従う下僕は全てが鳥に関係してる下僕らしい」

マティルダ「しかもその全てがネウロイに匹敵する能力を持ってるとか」

マルセイユ「だから鳥の王か……ん?」

マルセイユ「私は鷲の使いって呼ばれてるから……あ!私のが格下みたいじゃないか!」

アンク「ハッ。実力的に俺が上なんだから問題無いだろ」

マルセイユ「私の方が機動性は上なのは明らかだっただろ。ネウロイの撃墜速度だって私の方が早かった」

アンク「笑わせんな。銃だストライカーだ、機械に頼りっきりのお前が生身で俺に勝てるわけねーだろ。馬鹿かお前」

マルセイユ「なんだと?」ピキッ

アンク「………………」バサッ

シャーロット「あわわわどうしよ!」


圭子「はいはいそこまで」ゴチン

マルセイユ「いてっ」

アンク「ハハッざまぁみろ」

圭子「貴方もよ」グリッ

アンク「いだだだだだ手を離せ!どこの世界も怪力女は口と一緒に手ぇ出しやがって!」

圭子「なっ……なんですって!?」

アンク「あ?怪力女つったんだよ!」

圭子「」グリリッ

アンク「いててててて!やめろ!おい!それ以上いけない!」

圭子「ごめんなさいは?ん?」

アンク(グリード)「ふざけんなやめろっつってんだよ!」バサッバサッ

圭子「あっ!」

古子「無理矢理振り解いて空に逃げた……そんなに痛かったんだ」

圭子「こらー!降りてこい!」

アンク「ハッ誰が降りるか、晩飯まで自由にさせてもらうぞ!悔しいならストライカー穿いて追いかけてこい!来られるもんならな!」

圭子「出撃許可が出されるまで空に飛べないの知ってて言ってるわね……」

マティルダ「中々に切れ者だな。流石は鳥の王だ」

マルセイユ「ぐぬぬ」



この後アンクは晩飯抜きにされたとかされなかったとか


【ウヴァさんがいらんこ中隊の所に来ていたら】


ウヴァ「次こそヤミーに欲望を食わせてセルメダルを集めてやる」

智子「昨日の兵士から出たヤミーは小型相手には善戦したけど、中型からの砲撃で呆気なく散っちゃったもんね」

キャサリン「いやー、あのまま帰ってくればセルメダルがっぽりだったのに、惜しかったねー」

ウヴァ「そもそもここの兵士共はネウロイを倒す以外に欲は無いのか!」

ウヴァ「おかげで産まれたヤミーはすぐネウロイに突っ込む所為で成長しないし、セルメダルの回収ができねぇんだよ!」

ウルスラ「それなら貴男も直接的にネウロイ駆逐を手伝うべき。そうすれば早くメダル収集に専念できる」

ウヴァ「俺が人間に手を貸すだと?笑わせるな」

智子「でも、上からの命令でメダルの挿入が認められてるのは一般兵だけよね?それってネウロイに対抗できるヤミーを生み出す為だから……」

智子「それで生み出されたヤミーってネウロイと戦う事でしか欲望を溜められないんだし、結果として私達に手を貸してるんじゃないかしら」

キャサリン「もうウヴァは私達と一緒に戦う仲間だったって事ねー」

ウヴァ「黙れ!お前等魔女の監視が付いてなければ、別の欲望のヤミーや屑ヤミーでもっと楽にセルメダルを集められるんだ!くそっ!」

ビューリング「どうどう。落ち着け化け物」チャキッ

ウヴァさん「ふ、ふん。基地内ので発砲は認められてないはずだ。撃ったらどうなるか……」

ビューリング「それなら心配いらん。生憎、営巣は私のホームだ」

ビューリング「そう言えばお前に普通の銃弾は効かなかったんだよな。なら魔力を込めて撃ったらどうなるか、是非とも試しておきたい」

ウルスラ「私もグリードの生態に興味あるから、是非一発だけでも」

ウヴァさん「や、やめろぉ……」

エルマ「ビューリングさん、流石に発砲はまずいですって。ウルスラさんも、ウヴァさんまで研究対象にしちゃ可哀想ですよ」オロオロ

ビューリング「……冗談だ。少なくとも今は、な」

ウルスラ「私は本気」

ウヴァさん(こいつからドクターと似た欲望を感じる……やばい……)

ハルカ「朝食取ってきましたー。ってあれ、なんか空気重くないですか」

智子「気にしないで、いつもの事よ。さ、ご飯にしましょ」


ウヴァ「くそっ!人間如きに飼い慣らされるとは……屈辱だ……」モグモグ

ウヴァ「セルメダルとコアメダルさえあればお前等なんかに……」ゴックン

ウヴァ「おいコック、おかわりだ。もっと寄越せ」

エルマ「ウヴァさんよく食べますね。美味しいですか?」

ウヴァ「この世界に来てから、何故か舌で味を感じられるようになったからな。これが人間で言う美味しいならそうだ。美味い」

エルマ「それならおかわりが来るまで私のちょっとだけ上げます」

ウヴァ「本当か寄越せ!」

エルマ「どうですか?美味しいですか?」

ウヴァ「あぁ美味い」モグモグ

エルマ「えへへ」

エルマ(犬みたいで和むなぁ)


ウウウウウウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥ.........


ビューリング「警報か」

エルマ「ネウロイが出たみたいですね」

ウヴァ「小型なら放っておけ。さっきすれ違いざまに兵士にセルメダルを入れた」モグモグ

ビューリング「貴様何時の間に!」

ウヴァ「この程度も見抜けないなんて、魔女も所詮は人間。たいしたことないな」

ビューリング「なんだと?この……」

『――――被害は甚大。敵は今までのパターンからして亜種のネウロイと確認されたし。繰り返す。敵は亜種の――――』





ウヴァさん(グリード)「今度こそ俺のメダルだあああああぁぁぁぁぁ!!!メダルを寄越せええええええぇぇぇぇ!!!」ガタッ 





ハルカ「」ブーッ AA(ry

智子「ちょ、ちょっと!急に虫にならないでよ!気色悪い!ハルカなんてスープはき出しちゃった……ってもう外にいるし……」

キャサリン「ウルスラ、前にコアメダル取り込んだネウロイが出てからどれくらい経ったね?」

ウルスラ「3ヶ月と15日」

キャサリン「そりゃ目の色変えるわけねー」


ウヴァさんの明日はどっちだ

頑張れウヴァさん負けるなウヴァさん


【来たのがウヴ…カザリだったら】

パトリシア「この!この!」ダダダダダダ

マリリン「地上で私達に勝てると思わないことね!」ダダダダダ

ネコヤミー「グァァッ!」チャリンチャリン

マイルズ「……手が見えた!攻撃止め!」

圭子「今よ真美!」

真美「よいっしょぉ!」ズルリ

女性「う……ん……」

ライーサ「宿主と思われる女性が救出されました」

マルセイユ「なら遠慮無くやっちまうか。終わりだ!化け猫おでぶちゃん!」ダダダダダ

ネコヤミー「ギャアアアアアァァァァ!」ドカーン

チャリンチャリーン

マイルズ「よし。地上部隊はメダルを回収して!早くしないとあいつが――――」ヒュゥゥゥ....


「困るんだよね。人のメダル勝手に取ってかれるとさ」


マイルズ「――――つむじ風……遅かった!」


ゴォォォォォォ!!


真美「キャッ!」

パトリシア「あーセルメダルが竜巻に吸い込まれていく……」

マルセイユ「黄色い旋風……親玉のお出ましだ!」


カザリ「ふぅ。折角溜めたセルメダルを渡すわけないでしょ」ゴクンゴクン

カザリ「にしても、まだセルメダル溜められたのに……また君達?チッ。一々僕の邪魔をしないでほしいな」


圭子「やっぱり貴方の仕業だったのね!こっちはネウロイだけで手一杯だってのに……!」

カザリ「ふーん。じゃあヤミー倒すのやめたら?」

カザリ「君たち人間はネウロイとだけ戦ってればいいのに、ヤミーすら倒そうなんて欲張るから忙しくなるんだ」

カザリ「僕に構わなければいいじゃん」

パトリシア「こいつ他人事みたいに!」

カザリ「だって、僕はあいつらに比べたら可愛いもんでしょ。死ぬ人間だって、最低一人か二人で済むんだしさ」

圭子「知性がある分、なまじネウロイより質悪いわね」

カザリ「どうして?機械みたいな奴らに無意味に殺されるより、意義のある死に方するほうがマシでしょ?」

真美「悪意が可視化できるからこそ、余計に許せなくなるんですよ」ガチャン

マルセイユ「そーゆーことだ。お前は私達に喧嘩を売りすぎた」カチャッ

カザリ「おっと。まぁセルメダルも回収できたし、僕はここら辺で帰らせてもらうね」

マルセイユ「のこのこと前線に出てきたんだ、そう易々と見逃すか!」ダダダダダ

カザリ「くっ……僕は戦いに来たわけじゃないんだ。じゃあ、ね!」


ゴオオォォォオ!


マイルズ「また竜巻!」

マルセイユ「くそっ!どこ行きやがった!」

真美「ダメです……。目標ロストしました……」

圭子「……宿主になった女性だけでも無事だったんだし、良しとしましょう」




カザリ(僕はグリード。創られた底なしの欲望の塊。人間の欲望なんかに負けたら僕の存在意義が無くなる……)


カザリ「今度こそ、オーズのいない世界で僕は完全になるんだ。僕だけが……僕こそが!」


この世界でネウロイと人間を同時に相手にするグリードってカザリくらいな気がする。
そんなこんなでグリードの小ネタラッシュでした。

乙です

ウヴァさん、なんだかんだで馴染んでますね

ウヴァさんが元気そうで何よりです。乙!

シャチヘッドが役に立ちそうだな

グリード祭りだな

ストライカー装備したメズール様はよ

安定のウヴァさん

ところでちょこちょこ出る小ネタはオーズ以外でもいいの?

一応生存報告ですが、9日から16まで徳島の鳴門にケンシュウしてきてました。
社会人、青少年、その他特定の蓮のなんかが、力強く、時にお淑やかに踊る姿はとても奥ゆかしく、また、豆狸蓮はとても和やかな気分になれた。カワイイヤッター!

>>297
構いませんよー。
ただし見ての通りの為体なんで、更新ペースがごみごみ&ゴミですからアナタが新しいスレを建てるのがベストである。
イイネ?

えー

アッハイ

了解

おう

6時からの映画見ておとんとウルフェス行って安部礼司聞いて帰ってきました。
ウルフェスのショー凄かったです。具体的には、どでかいSEやBGMに負けないくらいに子供達の声援が。

あと今日の深夜投下予定あげ。

把握

待ってた…エタらなくてよかった…


――――この日、北アフリカの全軍は東方への進撃を開始した。

スエズ奪還作戦『スフィンクス』。

人類の一大反攻作戦である……はずなのだが。


「「「何……ここ……」」」


各々の荷物を手にとって軍用車から降りた古子、フレデリカ、シャーロットの三人は、補給基地の防衛に来ていた。

しかし、スフィンクス作戦に必要不可欠であろう補給拠点を前に絶句してしまっている。

砂漠に設けられたテントや掘っ建て小屋からは緊張感とは無縁な兵士達の談笑が漏れ、至る所に所狭しと木箱が積み上げられている。

空いた隙間には車を無理矢理押し込ませた殺風景極まりない場所であり、まるで物流の倉庫とレジャーキャンプを足して割った、とても基地とは呼べない基地であった。


映司「よっと。……なんか、想像してたのと違うね」


水の入った水筒を手に映司も続いて軍用車から降り、三人の心境に同意をしておいて、呆然としている三人をマイペースに追い抜いて基地へと進む。


シャーロット「あ、待ってよエージ!」


シャーロットは置いて行かれまいと映司に続き、古子とフレデリカも慌てて二人を追った。


アルコールの鼻を衝く匂いや煙草の煙が隙間から漏れるテントや、楽しそうに笑い会う兵士を尻目に基地の中心部へと進むと、小さな髭を蓄えた男性が四人を少し大きめなテントに迎えてくれた。

映司は軽く会釈をし、それに続いて魔女三名は敬礼を、アレックは深くお辞儀を返す。


アレック「ようこそヒマ人の楽園へ。わしがこの補給処の主、アレックゲート・ハウスじゃ」

アレック「知っての通りここ109補給基地はスフィンクス作戦において、比較的『どうでもいい』物資の集積地だ」

アレック「嬢ちゃんたちの他にも、骨休みの将兵が守備隊として駐屯しておる。まぁせいぜいだらだらしておけ」

フレデリカ「困ります!明確な任務を頂けませんでしょうか?」

アレック「その辺の物資を数えて試用しろ。わしは人類連合軍対抗賭けポーカーで忙しい。解散!」


いきり立つフレデリカを適当にあしらったアレックは、酒の入ったグラスを片手に、イスに座って向かいの男性とカードを始めてしまった。

特にする事が無くなったので、四人は自分達に宛がわれたテントに荷物を置き、シャーロットに至ってはベッドの上で膝を抱えて座っていた。

そもそも、大事な作戦なのにどうして貴重な魔女がここにいるかと言うと、最近のシャーロットの心情を察知したとある将軍による措置による行為だ。

とは言え、そんな気心を知る由もない魔女三人は上から下された命令に従ってここに来ているだけで、納得の行かない表情をしている。

映司はと言えばそんな事情を持つ魔女とは違い、単純に切り札として温存されているからである。

映司がスフィンクス作戦の前線に出向いてしまうと、アフリカ軍以外の人間に変身を目撃される可能性があるとして、変身する必要が無いと見られている補給基地に置かれたのだ。

……最も、本人は『変身さえ見られなければ問題無い』と前線に出たがって居たが、以前撮られた写真を突きつけられ言葉を詰まらせてしまい、渋々ここに送られてきたのであった。


さて、映司はこの基地に着いてからすぐに、現地の兵士と軽くではあるが挨拶を交えつつコンタクトを取っていた。恐るべきコミュ力だと言えよう。

そんな兵士の間における映司の扱いは、只の一般人に他ならないのである。

というのも、映司の扱いは頑として正規軍の人間にならないので、外出してアフリカ軍以外の人間とコンタクトを取る際は世界中を練り歩く旅人として世の姿を偽っている。

現在も例に漏れず、109補給基地においての扱いは一般市民として保護される待遇を受けていた。

しかし、表面上において保護という名目はあるものの、アレックは兵士の見張りを一人も付けず、映司に対して魔女達と同じテントが宛がわれた。

恐らくは、魔女が見張りの代わりになって管理が楽だからと判断したのだろう。

魔女達はアレックの紹介に預かった通り、ネウロイと戦う軍人が骨を休める暇人の楽園だと痛感させた。

どうも自分達の扱いに腑に落ちないフレデリカはアレックに切れそうになっていたが、映司はそんな事微塵も気にしておらず、「見張りが付かないなら、それはそれでいつでもオーズに変身できるからこれでいい」との事だった。

だが、映司は良しとしていても、一兵士として送られてきたフレデリカのイライラは収まらず、中指を突っ立てて怒りをぶちまけていた。


フレデリカ「何よこのぞんざいな扱い!!」

映司「まぁまぁ。兵士さん達がリラックスできてるならそれでいいじゃないですか」

フレデリカ「でももしネウロイが攻めてきたら!」

映司「そのもしもに備える為に俺達がいるんですし。ほら、だらだらしておけって言われたんですから、クッキーでもどうですか?」

フレデリカ「…………一つだけもらう」

古子「あ、私にもください」

映司「はい。チョコチップが入ったので良いかな?」


シャーロット「フレデリカさん……」

フレデリカ「ん?」

シャーロット「ティーガーのない私って……スフィンクス作戦ではいらない子なのかな……」

古子「私ならともかくシャーロットちゃんにそれはないでしょ」

映司「そうそう。俺なんて、メダルがなくっちゃ伸ばせる手なんかすっごく短くなるのに、シャーロットちゃんには魔力があるんだからそんな事ないって」

シャーロット「……………………」

フレデリカ「映司、ルコちょっと」クイクイ

映司・古子「「?」」

フレデリカ「二人とも、あの子の気を紛らわせて。私も状況を把握してくるわ。あの子ああなると長いのよ」ボソボソ

古子「はぁ……」

映司「……大丈夫ですよ、きっと。いつか気づける時が来ますから」

フレデリカ「気づく?」

映司「はい。あ、シャーロットちゃん、板チョコでも食べる?」

シャーロット「食べる……」

映司「元気が無い時は甘い物食べると良いって聞くから、これで元気出してね」

シャーロット「んー」パキッ モクモク

古子「てか映司さん、そのお菓子どうしたんですか?」

映司「ここに来る時に兵士さんから貰ったんだ。有り余ってるから一つくらい持っていけって」

古子「何時の間に」

映司「さて。少しでもみんなのお手伝いしたいし、俺はここにどれくらい物資があるのかチェックしに行ってきます」

古子「あ、それなら私も行きます。シャーロットちゃんは?」

シャーロット「私はしばらくここにいる……」

映司「そか。それじゃなるべく早く戻ってくるね」


…………
……………………
…………………………………………

映司「次の物資は靴クリームみたいだけど、文字通り山になってる……」

古子「靴クリームだけでこんなに……。街一個分の物資が丸々置いてあるのね」

映司「この木箱組み上げるだけで、家が一戸できそうなくらいの量だなー……」

シャーロット「ルコ……」

古子「あら、シャーロットちゃん?」

シャーロット「髪の毛……やって。お願い……」

古子「良いわよ。あ、でも……」チラッ

映司「あぁ、俺はいいから行ってあげて。もう切り上げようと思ってたし。それに……」

古子「?」

映司「……俺、女の子の心境ってさっぱり分かんないから、こういう時は古子ちゃんのが適任だと思う……」ボソボソ

古子「あっ……。そ、それじゃ行こ?シャーロットちゃん」

シャーロット「うん……」トボトボ

古子「あ、映司さん!」

映司「ん?」

古子「映司さんならきっと、いい人見つかりますよ!」

映司「ハハ……だといいな……」


映司(自分で言っててあれだけど、俺もう21になるんだよな。高校ですら彼女ができた事ないのに、俺ってそろそろまずいんじゃ……)トボトボ


映司「…………ま、いっか。今はそれより大事なのが山ほどあるし」

映司「……ん?あっちの広間がやけに明るい。何かやるのかな」スタスタ

映司「って、簡易テントに山ほどのポップコーンが積まれてる……」

兵士「ヨォー旅人扶桑人」

映司「こんばんは。これから何かやるんですか?」

兵士「何って、見ての通りパーティさ」

兵士2「暇なら手伝ってくれよ。今し方、主賓を呼びに行かせたんだ」

映司「えぇ、全然構いませんよ。あ、そのイス持ちますね」

映司「それにしてもパーティするなんて初耳ですけど、有名な人でもお招きするんですか?」

兵士2「ハッハッハ!そうだ。俺達の中で一番の有名人になりつつあるお嬢さんだ」

映司「誰なんだろう……」

フレデリカ「そう言えば、映司とルコには伝えてなかったわね。今日が何の日か」

映司「あ、フレデリカさん。主賓さんって俺も知ってる人ですか?」

フレデリカ「そうね。なんて言ったって――――」



…………
……………………
…………………………………………

古子「呼ばれたから来てみれば……」

シャーロット「映画……?」

映司「ほんと、ここには何でもあるんだね」

シャーロット「エージ!」

映司「はい、ポップコーンとコーラ。古子ちゃんの分もあるよ」

古子「わ、ありがとうございます」

シャーロット「これから何するの?」

映司「今は内緒……かな。でもきっと楽しめるよ。俺が保証する」

映司「さ、そろそろ上映だから座ろっか」



――上映中――



シャーロット(私はその映画にすぐに引きつけられた)

シャーロット(主人公はカンザスの少女。私と同じように親戚に預けられていた)

シャーロット(ある日少女は竜巻に巻き込まれて地の果てへ)


シャーロット(そこは『天然色』の世界)


シャーロット(少女はふるさとを目指す。ブリキの人形、わらの案山子、意気地無しのライオンと共に)

シャーロット(そして私にとっての、夢の時が――――)



――The End .――



シャーロット「すごいっ!すごいっ!ブラボー!」パチパチパチ


『HAPPY BIRTHDAY To YOU . HAPPY BIRTHDAY To YOU .』


『HAPPY BIRTHDAY DEAR Charllte . HAPPY BIRTHDAY .』


シャーロット「え……?」



アレック『静粛に、静粛に!紳士淑女の皆様方』

アレック『今宵は魔女たちの歓迎ならびに、シャーロット嬢の誕生日パーティに』


古子「シャーロットちゃんそうだったの?」


アレック『ご臨席賜り、まことにありがとうございます!』


シャーロット「忘れてた……!」


アレック『砂漠の真ん中なれど、幸いこの基地は「どうでもいいもの」が、いっぱいございますれば』

アレック『私たちの新しい家族――――』


シャーロット(私は)


アレック『かわいいシャーロット嬢、お誕生日おめでとう!』


シャーロット(気づいた)

シャーロット「うっ……グスッ……」

シャーロット(おうちが一番。私のいるここが、私のおうちなんだと)

フレデリカ「元気出た?みんな心配してたのよ。あなたが落ち込んでたのを見てて、稲垣軍曹なんか特にね!」

シャーロット「真美が?」


ウウウウウウウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥ..........


フレデリカ「敵襲サイレン!!」


アレック『諸君!お楽しみの所悪いが招かれざる客の来訪だ!』

アレック『さぁ諸君仕事の時間だ!給料分働け!』

アレック『ネウロイだ!』


古子「映司さんは隠れててください!今回は変身を見られたら不味い……あれ?映司さん?」


映司はサイレンが鳴って兵士がどたばたしている所に便乗し、こっそりと基地を抜け出し、戦場から離れた岩場の影に身を潜めた。

既に遠くでは、どこから駆けつけたのか、味方の増援が開戦の砲撃よろしくアハトアハトの爆音を鳴らせて魔女を支援している。


映司「よし、ここなら」


周囲を何度か見渡し、兵士の殆どが前線へ出払うのを確認するや否や、映司はオーカテドラルを下腹部に宛がう。

しなやかな硬質のベルトが腰に巻かれた。

オーカテドラルに開けられた三つの穴に、深緑のメダル、若緑のメダル、黄緑のメダルと填めて行き、右端が上になるようにバックルを傾け、オースキャナーをバックルにある一筋の溝に滑らせて一言。


映司「変身!」

『クワガタ!カマキリ!バッタ!ガータガタガキリバ!ガタキリバ』


音声が流れると、左手は親指と人差し指を大きく開いて腰の辺りで、スキャナーを持った右手は胸の前で静止させる。

すると右手に持っていたスキャナーが消え、頭、胸、脚の三カ所を色とりどりの円がグルグルと回り出した。

そうして三カ所を回った円は頭から頭から順々に緑で止まって、胸部の前で一つの『クワガタ』『カマキリ』『バッタ』の模様が描かれたオーラングサークルとなり、胸に張り付く。

オーラングサークルが張り付くと同時に構築された黒い鎧には四肢と頭部にラインドライブが走り、その色は、生命を吸い尽くし枯れ果てさせる砂漠には場違いな『緑一色』。

クワガタヘッド・バッタレッグは以前と変わりなくいつも通りだが、腕には手首から肘まで内側に湾曲したカマキリの爪を彷彿とさせるカマキリソードが装着されており、大きな複眼の色も、緑からオレンジに変わっている。

虫の王であるグリード『ウヴァ』のコアを使ったコンボ、ガタキリバコンボ。

この世界におけるタトバ以外のコンボの初披露だ。

変身を終えたオーズは、岩場の上に身を乗り出して戦場を一眸すると


オーズ「うおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」


タトバ以上の滾るパワーに、両手は握り拳を作って全身を震わせ、喉を枯らせんばかりの咆哮を砂漠に轟かせた。

ネウロイと兵士との衝突が起きた最前線はオーズから遠く離れており、銃声鳴り響き、兵士達の雄叫びで溢れていたが、そこまでオーズの咆哮はエネルギーとなって空気を振動させて伝わっていく。

兵士と魔女は、オーズから発せられる衝撃波に突如として全身が揺さぶられる感覚に混乱していたが、魔女勢はガタキリバとなったオーズを見つけるとホッと息を吐く。

生死をかけた戦場におけるアドレナリンの大量分泌で、周囲を気にする余裕の無い兵士か、単純に頭が混乱している兵士以外は衝撃波の震源地を発見したが、毎度の事、オーズを初見の兵士は第三者の出現に発砲か唖然かの二択を迫られていた。


オーズ「ふっ!」


握り拳のまま短く息を切ったオーズは、補給基地へと迫るネウロイ軍勢に馬鹿正直に、真正面から、岩を蹴り上げて全速力で突っ込んだ。

不意に、岩場から飛び出したオーズの体が二つにダブる。

オーズの存在を認知できていた兵士は、幻覚かぼやけか、どちらにせよ我が目を疑って目を腕や指で擦るが、仕草を終えるとダブって見えたオーズは三つに増えていた。

更に一つ瞬きをすれば六人に、二つ瞬きをすれば十人に。

あっという間に、一人のオーズを先頭に据えた総勢50人ものガタキリバオーズが扇状に広がりながら、倍はあろうネウロイの軍勢に全力疾走していた。

ネウロイも衝撃の震源地を捉え、群れとなりて補給基地へと進軍していた一部のネウロイがオーズに迫って来ている。

しかし、ネウロイも集団で固まってはいるものの、一体一体が大きい上に無差別的にビームを撃ってくる為、仲間同士での相打ちを避けるように間隔が大幅に開いていた。

それに比べ、オーズは50体全てが殆ど隙間無く密集し、その上に乱れなど一切見られずに足並みを揃えて戦車を模した一体の中型ネウロイとかち合う。

そうして衝突して数秒。


オーズ「テヤッ!」

オーズ「セイヤッ!」

オーズ「ハァ!」


すぐに軍配が上がった。

あるオーズはネウロイ相手に素手で殴り、蹴りを決め、別のオーズは腕に取り付けられている着脱可能で、大きく外側に沿った鎌状の武器、カマキリソードを手に切りかかる。

ガキン、バキン、グシャッと、堅い甲殻が壊れる音を鳴らし、50人ものオーズは数発ずつ一体のネウロイに攻撃を加えていく。


オーズ「次ッ!!」


かと思いきや、50人のオーズはすぐに攻撃を止め、一塊となって別のネウロイへと群がり、再び各々が思い思いの攻撃を始めた。


オーズ「セイヤーッ!」


本当に、初めからそこにネウロイなど居なかった様に、そこにいたはずのネウロイを背に走り出していた。

それぞれがネウロイに吶喊し、数発ずつ攻撃して去っただけ。

只、確かにそこにネウロイはいた。

証拠として砂地に残るのは、コアを破壊されて消えゆく中型ネウロイの残骸。

だがそれすらも跡を濁さず無に消えていき、兵士達は、ひょっとしたらオーズの存在は夜の砂漠が魅せた幻覚や錯覚なのではと、疑ってしまう。


再びネウロイに群がったオーズ達だが、ピタッと攻撃の手を止めて空を仰ぎ始めた。

何かと思えば、オーズの頭上だけが真っ赤に光り輝いている。

眼前に依然として存在している数十体もの中型ネウロイが、オーズに光線を発したのだ。

しかし、ネウロイに群がっていた全てのオーズが散り散りに避けきり、光線は砂を巻き上げて小さなクレーターをいくつも切削しただけで終わる。

ピクリと、そのクレーターの中心部で何かが動いた。どうやらオーズが群がっていたネウロイの倒し損ねらしい。

そこで補給基地の兵士達は、オーズがどうやってネウロイを倒していたのか、その強大な力を初めて間の当たりにし、オーズの存在が幻覚や錯覚などでは無いと思い知らされた。


ネウロイ「………キィィィ………」


オーズに群がられていた中型ネウロイが、堅い甲板で覆われたはずの体のあちこちが抉れており、核であるコアが目測7割以上をさらけ出していた。

おまけに、脚の殆どがもがれて録に身動きもとれず、死に近い生殺しの状態だった。

それでもと必至に再生しているのが伺えるが


オーズ「ハアアァァー!」

ネウロイ「……………………」パキン


緑色の閃光がネウロイのコアを貫いた。

露出したコアは、一人のオーズから放たれた雷撃で呆気なく壊れてしまう。

ネウロイの破壊を確認したオーズ達は今度は元の群体に戻らず、数人のグループに纏まって中陣で屯している複数体の中型・小型のネウロイと戦闘をおっぱじめた。

戦場は既に、乱戦に続く乱戦である。


しかしその戦闘力もさることながら、如実に驚くべきは、オーズの一人一人が致命傷は愚か、傷を被えばその箇所から昇るはずの煙すらも確認できない。

全てのオーズが光線の起動をクワガタヘッドに備わっているアンテナで察知し、それを背面までカバー可能な視野を持つクワガタアイで、集団における同士討ち等の混乱を起こす事無く避けたのだ。

クワガタメダルを使えばこそ成せる技ではあったが、50人という大人数が一カ所に密集していたのに、誰一人として数十発もの光線に触れる事無く、一切合財を避けきる。


「すげぇ……」


御業にも似た巧技にどこの兵士が呟いたか、それは畏怖の念でもあったし賞賛でもあった。

が、すぐ目の前で繰り広げられるオーズの蹂躙振りに、オーズを認知している者が同じ感想しか抱けなかった。

ただただ凄い。それだけである。


古子「あれが……コンボ」


それにはオーズに見慣れた魔女も同感だった。

これがコンボの力、これこそが本来のオーズの力の使い方なのだと、改めてオーズと自分達との差に戸惑ってしまう。


シャーロット「エージ凄い!私も、新しい家族のために負けてられないね!」


最も、シャーロットは目をキラキラさせながら、時にはオーズの後ろに続き、時には兵士を庇うように、陸上機械脚で地上を駆ってネウロイを順当に破壊していったが。

流石にネウロイも、このままオーズと魔女を相手取ると負けると感じたのか、標的を変えた数体の中型ネウロイが進路を変え、激戦区を迂回する様に後方の兵士の集団に向かっていく。

しかし、彼らとて何時までも守られる側の高給取りではない。

戦いの手を休めていた兵士達がシャーロットの活躍振りに、ヘルメットの鍔を摘み、詰まらせた胸の内をはき出すように鼻で笑った。

平静を取り戻した一人の兵士が、こちらへと向かってくるネウロイに銃を突きつけて叫ぶ。


「俺達もあの緑虫と小さなアイドルに続けええぇぇー!!!」


『おおおおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!!!』


魔女とオーズの圧倒的な進撃に背中を押され、一人、また一人と冷たく月に照らされた砂漠を走り、それでいて情熱と焔硝を燃やして戦前に躍り出る。

彼らの脳裏には勝利の二文字しかあらず、士気は最高潮まで達していた。


…………特にフラグでも何でも無く、新種のネウロイが現れるでも無く、戦の規模は徐々に収縮していった。

中型・小型が大半を占めていたネウロイの軍勢は、人類側の快進撃に次ぐ快進撃により、録に反撃も叶わぬまま9割ものネウロイが破壊され、後陣のネウロイは撤退を余儀なくされた。

オーズが乱戦に加わってから15分前後の出来事であった。

兵士達は勝利を祝い、新しい家族の誕生に心から喜んでいたが、オーズはネウロイの撤退を確認すると浮き足だった兵士達を余所に、群体だった内の一人が再び人知れず岩場の影に身を潜めてオーカテドラルの傾きを平行に戻す。

すると残り49人いたオーズも全てが消え、オーズの変身も解けた。

映司は全てのオーズが一体に戻った反動で重くなった体を引きづり、基地付近に積み上げられた木箱に背中を預けて、額の汗を手の甲で拭う。


映司(もうちょっと長引いたら……不味かったかも……)

シャーロット「あっエージ!」

映司「あ……お疲れ様シャーロットちゃん。大活躍だったね……」

シャーロット「エージこそ、凄かったよ!いっぱい分身し――――あっ、えっと、ここじゃ内緒なんだっけ」

映司「ハハッ……。それよりさ……ほら、みんな家族だって言ったでしょ?」

シャーロット「うん。私、やっと気づけた。私が勝手に壁を作って皆を遠ざけてたんだって」

シャーロット「それが分かったらね、いつもより砂漠が綺麗に映って気分が晴れやかになったの!」


シャーロット「それに、初めて『家族』って意味を教えてくれたのはエージだったから、その、お礼を一番にエージに伝えたかったし……」

映司「ううん。俺だけだったら、シャーロットちゃんの影を拭うまで時間がかかったかも」

映司「ほら……俺、女の子の心なんてさっぱりだから」

映司「誕生日パーティしてくれた兵士さん達や、企画してくれたフレデリカさんに支えてくれた古子ちゃんにも、感謝しないとね」

シャーロット「それでもエージにお礼を言いたかったって言うか……。もう!ちょっと鈍感でもどかしいよエージ!」

映司「ハハ、ごめんね……」

映司「そっか、俺に一番かぁ。兵士さん達には悪いけどやっぱり嬉しいな」

シャーロット「本当?エージはそう思う?」

映司「うん。俺はそう思う……」ワシャワシャ

シャーロット「えへへ」



映司(……シャーロットちゃんの影だけが気がかりだったんだけど、これでアフリカに思い残す事は無くなったかな)

映司(ネウロイ以外で俺が伸ばせる手はここまで。後はみんな、自分自身が頑張ってくれるはず)


映司「後はメダルと……ネウロイ……だ……け……」ドサ


シャーロット「エージ……?エージ!?どーしたの!エージ!?」


…………
……………………
…………………………………………


『ザッー......ザザッ......』


『全魔女支援要請!繰り返す!全魔女支援要請!』



「ロンメル閣下!残念ながら我々は――――」

「この『大釜陣地』に孤立しました……!」

今日の分はここまでー。

次の次辺りでウィザードと一緒に終わりそうでござる。

乙です

乙です、ちなみに劇場版限定フォームはでるんですか?


流石1000万コンボは格が違った

乙です。ところで名前区切るところをまちがえてませんか?
少将はアレックゲート・ハウスじゃなくアレックス・ゲートハウスですよ。



映司よ、プラトニックな関係の比奈ちゃんはどうした

>>321
未定であります。全コンボ出す予定は丸っとありませんが。

>>323
おっふ……スマヌ……スマヌ……

>>324
じ、時系列的にまだフォーゼ出てくる前だし、映司はそこまで踏み込んで無いはずだから(白目)

そこまで進展してたっけ比奈ちゃんと

>>327
スーパーヒーロー大戦ネットムービーの小ネタで映司がちょろっと口走ってました。

てことで小ネタ募集します。

↓+2、+3、+4

加速

もしも映司がいたのが502だったら

もしもやって来たのが平成第二期ライダーズだったら

映司のパンツを借りる501メンバー

今日の真さん

はえーよホセ。早速書いてきます

流石一番金のかかるコンボ。格が違った

次はいつ来てくれるんだろうか


【もしも映司がいたのが502だったら】


―― とある飯時 ――


直枝「」モグモグモグモグ

映司「んー、やっぱ扶桑料理は美味しいな」

直枝「だよな!」

映司「あ、ほらほら、ご飯掻っ込んじゃったからご飯粒が口元に付いちゃってるよ。こことここ」

直枝「んむ、後で取る」モグモグ

定子「ふふっ。火野さんと下原さん兄妹みたいですね」

直枝「俺も映司も扶桑人だから意見も合う」

定子(そーゆー意味じゃないんだけど……勘違いする下原さん可愛い)

映司「厳密には違うけど俺も扶桑人って事になるのかな……。やっぱ週に一度の扶桑料理は体に染みるって言うか、脳が喜ぶって言うか……」

映司「勿論、他の国の料理も美味しいけどね?」

サーシャ「あら、でも火野さんも偶に扶桑料理お作りになるでしょう?」

映司「俺のはカレーとかオムライスみたいに白米に合う料理を作ってるだけだから、定子ちゃんみたく白米をメインにおかずを全部扶桑料理ってのはあんまり作らないんだ」

ラル「いやいやいや、映司の作る食べ物、ありゃどうみても扶桑食じゃないだろ。味だって一発で私達に受けてたし」

サーシャ「隊長、それがそうでも無いらしいんですよ」

映司「うん。俺の世界でも元々は違う国の料理だったけど、アレンジにアレンジを加えてたから日本の食べ物って認識になってたから、こっちの世界でも扶桑食で問題無いはず」

ジョゼ「下原さんお手製の扶桑料理だからじゃないですか?」

映司「ん……そうだね。いつもありがと、定子ちゃん」

下原「いえいえ私なんてそんな……。エヘヘ」

ジョゼ「ところで火野さん、今夜なんですけど……」

映司「あぁ、今夜はジョゼちゃんが哨戒任務だったね。後で軽く摘める物作っておくよ」

下原「軽食も私が作ってあげられたら良かったんですけどね……」

映司「そこはほら。俺だって伊達に料理店でバイトやってないからね!どんな料理が腹持ちするかとか、どんな料理が夜食に適してるかとか、知世子さんにちゃんと教えられたし」

ジョゼ「いつもすいません、私がこんな体質なばかりに……」シュン

映司「体質なんだからしょうがないって。ちゃんと残さないで食べてくれるだけで、俺は充分作り甲斐があるよ」

ジョゼ「火野さん……」


クルピンスキー「映司君はプレイボーイっぷりが凄まじいね」

クルピンスキー「もう基地の女の子達とうち解けちゃってたしさ。ちょっと嫉妬しちゃうよ」クイッ

下原「火野さんの場合、その優しさと強さに惹きつけられる……って中尉、扶桑料理にワインってどうなんですか?」

クルピンスキー「今日のワインは70年物のガリア産だ。合わない料理なんて無いさ」

クルピンスキー「そういや映司君は前に兵士達とビール飲んでたよな。ワインも行ける口かい?」

映司「いや、俺はワインみたいに香りを楽しむ飲み物ってあんまり分からないから、折角だけど遠慮しとくよ」

クルピンスキー「そうか。そりゃ残念だ」

映司「アルコール自体、付き合いでほんの少し飲むくらいだしね」

ロスマン「それで、伯爵は一本全部飲む気なの?」

クルピンスキー「開けたんだからそのつもりさ。栓をし直すつもりなんて更々無いよ」

ロスマン「もう……明日の早朝警戒任務は伯爵なのよ。忘れたの?」

クルピンスキー「そうカリカリしなさんなって。先生も一杯どうだ?」

ロスマン「いりません」

クルピンスキー「だよね。知ってた」

ロスマン「」ガシッ

映司「ロ、ロスマンちゃん落ち着いて!」

ロスマン「私は落ち着いてます!」

映司「じゃあその振りかざしたお椀は一旦置こ!ね!?」


ニパ「中尉、あんまりからかうと後が怖いですよ」

直枝「警戒を敷かれる原因を作ったのはお前だろ。他人面すんな」

ニパ「し、仕方ないだろ!引き金引いても弾が出なかったんだから!」

直枝「だからってネウロイを逃す真似するか。お前の体は何のためにある」

直枝「それに銃のメンテナンスを怠ったお前の責任だろ」

ニパ「ぐぬぬ」

映司「まぁまぁ、ストライカー壊さなかっただけマシだよ」

直枝「……それもそうだな」

ニパ「おい映司までそっち側かよー……」

映司「だってニパちゃん、今月早々一機壊しちゃってるし、このペースでストライカー壊しちゃったら首が回らなくなっちゃうよ」

ニパ「先週のは撃った弾がたまたま跳弾してたまたまストライカーに当たったんだ。事故だ事故!」

ニパ「そんな事言うならカンノだって!」

直枝「俺のは有意義に使ってる。こないだは大型ネウロイだって一人で落とした」

直枝「下原、米お代わり」

下原「はーい」

映司「あっ……確か直枝ちゃんが今月で壊したストライカーって……」

ラル「二機目だ。いくら大型ネウロイを単身で落としたとは言え、そろそろ管野も壊さない戦い方を身に付けるべきだろう」

サーシャ「管野少尉、もう基地にある予備のストライカーは片手で数える程しかないんですよ。ストライカーにお代わりはありませんからね」

直枝「……気をつける」

ニパ「怒られてやんのー」

ラル「ニパもだ。これでまた壊したら来月までストライカー無しで戦ってもらうぞ」

ニパ「隊長ならマジでやりそうだから怖い……。え、映司!来月までメダルとベルト貸してくれ!」

映司「あー、俺以外がメダルとベルト使っても変身できないよ?」

ニパ「そんなぁ……」

ラル「もう壊さないようにという意味を含めた忠告なんだがな……」




結局二人とも、月末にまた壊しちゃったみたいです。


【もしもやって来たのが平成第二期ライダーズだったら】

―― 某砂漠 南側 ――

W(翔)「オラァ!」ガキィン

W(翔)「いっつつ……圭子!この蟹みたいなネウロイ、他のネウロイと違って堅ぇぞ!」

圭子「また未確認の新種ネウロイ!?私も航空支援するから頑張って!」ダダダダダ

シャーロット「私だってやればできる!」ドォン!

ネウロイ「キュイイィィィ」パキン

W(翔)「おいおい、魔女の弾丸は通るのかよ」

圭子「新種だろうがネウロイはネウロイよ。それか貴方の力不足ね!」

W(翔)「言ってくれるぜ……」

W(フ)「翔太郎、だったらこれで勝負だ」カチッ


『ヒート!』


W(翔)「だな!」カチッ


『メタル!』


W(翔)「こいつで……」シュリンシュリンシュリン

W(翔)「どうだ!」バギッ

ネウロイ「わろすwww」

W(翔)「っつ~、これでも少ししか削れてねぇ……。あったまた来た!」カチッ


『メタル!マキシマムドライブ!』


W(フ)「仕方ない……。加東圭子、シャーロット、これから僕たちはあのネウロイに強烈な一撃を与える」

W(フ)「ただしそう何度も撃てない技だ。もしコアまで届いてなかったら君達がトドメを刺したまえ」

圭子「了解!」

シャーロット「オッケー!」

W(フ)「ねらい目は二人の攻撃で損傷の激しい右半身。あそこから抉り込むように仕掛ければ、一撃で済む計算だ」

W(翔)「あぁ、鉄も溶かす熱い一発、お見舞いしてやるぜ!」


   ブオン.....ブオン.....ブオン.....


   「「メタルブランディング!」」


   「「ハアアアアァァァッ!!」」


       \ドーン!/


シャーロット「なんだかんだでコアまで破壊してるし……」

圭子「もう少し空を見上げて!爆風とネウロイの破片を全身に浴びながら戦いの余韻を残す感じで!」

W(翔)「あ、あぁ。こうか?」スッ…

圭子「そうそうそんな感じ!明日の一面は決まりね!」パシャパシャ

W(フ)「翔太郎、僕はウィッチが持つ魔力の研究に戻りたいんだが……」


―― 某砂漠 西側 ――
                      
       -=ニ Chainsaw ニ=-

     『チェーンソー オン!』
                    -=ニ Scissors ニ=-
                        
                   『シザース オン!』

 -=ニ Freeze ニ=-           
             -=ニ Craw ニ=-   
『フリーズ オン!』

            『クロー オン!』   

フォーゼ「オラオラオラァ!!氷結させた側から滅多斬りだ!!」ザシュン!ザシュン!

マイルズ「GO!GO!!」ダダダダダ

パトリシア「ひゃっほー!撃って撃って撃ちまくれー!!」ダダダダダ

アビゲイル「押せ押せだー!」


\ドカーン!/
             \ドカーン!/


フォーゼ「あいつら中々やるな……こっちも負けてらんねぇぜ!」


       -=ニ Fire ニ=-

     『ファイヤー オン』


フォーゼF「おーい!!でかいの行くから避けろよ!」

マリリン「えぇ!?ちょ、ちょっと待って!」

フォーゼF「悪ィ、待てねぇ!!」


        -=ニ Limit Break ニ=-


フォーゼF「ライダー爆熱シュート!」

  
     \ドゴォーン!/          キャー!


フォーゼM「もういっちょ行くぜ!割って、刺す!」


-=ニ N magnet ニ=-     -=ニ S magnet ニ=-

       『マグネット オン』

        -=ニ Limit Break ニ=-
       

フォーゼM「ライダー超電磁ボンバー!!」


       \ドカーン!/


フォーゼ「フッ、決まったぜ……」キュッ

アビゲイル「格好付けてんじゃないわよ!」バシッ

フォーゼ「痛っ!」

マリリン「どうしてくれんのよ!ちょっと髪の毛焦げちゃったじゃない!」バシバシ

フォーゼ「いたたた!仮面ライダーになってるのにマジで痛い!わ、悪かったって!」

マイルズ「弦太郎、帰ったらお説教ね」

フォーゼ「えぇ!?活躍したんだからちょっとくらい多めに見てくれよ!」


―― 某砂漠 東側 ―― 


オーズ「どう?ライーサちゃん」

ライーサ『高々度から視認できるネウロイは、北勢より大型の飛行ネウロイが一機、東勢からは中型の地上ネウロイが小隊規模で攻めて来ていますね』

オーズ「結構来たな……」

ウィザード「雑魚がうじゃうじゃ出てきやがって……。オーズ、地上は任せとけ!」

古子「わ、私も微力ながら頑張ります!」

オーズ「分かった。俺達は空に行こう真美ちゃん、マルセイユちゃん」

真美「了解!」

マルセイユ「オーライ!」


   チャリン  チャリン  チャリン     キンキンキン


『タカ!クジャク!コンドル!タージャードルー!』


ウィザード「さて、それじゃ俺達も始めますか」


      ジュイン  ジュイン
   
    《フレイム ドラゴン》


      ジュイン  ジュイン
 
    《コネクト プリーズ》
 

古子「では、私が先行させていただきます!」ダダダダダ

Fウィザード「了解しましたっと」カチチチチチチチッ


《ドラゴターイム!セットアップ!》


Fウィザード「さぁ、ショータイムだ」カチッ


     《スタート!》


Fウィザード「フンッ!ハッ!」ジャキンジャキン

ネウロイ「キュイィッ!」バキン

古子「げ!晴人さん、後ろから数体援軍で来てます!!」ダダダダ

Fウィザード「マジかよ!」カチッ


   《ウォーター ドラゴン!》


Wウィザード「グッドタイミングの警告だ古子ちゃん!お前らはそこで止まっとけ!」


      ジュイン ジュイン

    《バインド プリーズ》


ネウロイ「ふざけんな!やめろ馬鹿!」

ネウロイ「離せ!離せよ!」

Wウィザード「お、おいおい!暴れんな……暴れんなよ……!」カチッ


    《ハリケーン ドラゴン!》


Hウィザード「これでどうだ!」


       ジュイン ジュイン

《チョーイーネ! サンダー サイコー!》


      \ドカーン!/
    

ネウロイ「キュイィ……」

ネウロイ「ギイイイィィィ!!!」


Hウィザード「随分としぶといな……」カチッ


    《ランド ドラゴン!》


Lウィザード「だったらこいつもくれてやる!」


       ジュイン   ジュイン
  
《チョーイーネ! グラビティ サイコー!》


       \ズシーン!/
  

ネウロイ「キ……ギイィ……」

Fウィザード「だめ押しだ」


      ジュイン  ジュイン

《チョーイーネ! スペシャル サイコー!》


      \ドゴォーン!/
   

ネウロイ「…………」シュウウゥゥ

Fウィザード「ふいぃ。一丁上がり」

古子「……私達の魔力とは一線を画してますね……」

Fウィザード「まね、俺の魔力は希望でできてるから」


―― 某砂漠 北東 上空 ――


ネウロイ「ギュイイイイイィィィン!」

      シュイン!

                    シュイン!

オーズ「よっ!ハッ!」

オーズ「ダメだ、レーザー避けるので……っと!精一杯だ!」

マルセイユ「あいつ、でかい癖に機動性高いぞ!」

オーズ「こうなったら……この一撃で!」ギュリリンギュリリンギュリリン


『タカ クジャク コンドル ギン ギン ギン ギガスキャン!』


オーズ「セイヤァー!」


     \ドカーン!/


ライーサ「ふ、不死鳥……?」

マルセイユ「おいおいすげぇな。ネウロイに突っ込んで爆発したぞ……」

真美「爆風で見えませんが、ネウロイは倒したんですよね?」

オーズ「ハァッ……ハァッ……今のって……」


ネウロイ「」キラン


マルセイユ「って、おい映司!まだ終わって無いじゃないか!」

オーズ「ま、まずい……体が思うように……」フラッ


     バシュゥ!


オーズ「ウアアアァァァ!」

ネウロイ「ざまぁwww」



ヒュウウゥゥゥ......


真美「映司さん、掴まってください!」

オーズ「ご、ごめんね真美ちゃん……」ガシッ

ライーサ「コアは中心部じゃなかったんですか?」

マルセイユ「……みたいだな。しかし、映司の目はコアの位置を特定できていたはずなのに何故外した?」

オーズ「コアが動いたんだ……」

真美「コアって動くんですか!?」

オーズ「分からないけど……。さっきまでコアは胴体にあったのに、当たる瞬間に尾翼に移動したんだ」

オーズ「だからそう考えるのが自然なはず」

オーズ(でも、今あいつの体には大きな穴ができてるから、避難したコアも移動は限られる。今度は外さない……)

オーズ「……真美ちゃん、そのまま俺を投げてくれる?」

真美「え?……え!?投げるってネウロイにですか!?」

オーズ「そ、思いっ切り頼むよ!」

真美「え、えっと、何か考えがあっての事ですよね?」

オーズ「あぁ」

真美「それじゃ失礼して……スゥーハァー……」ギュッ

真美「いっせーのー…………せっ!」ブオンッ!


『スキャニングチャージ!』クルン


オーズ「セイヤアアアアアアァァァー!!」


   \ドカーン!/


ライーサ「……ネウロイの破壊を確認。今度こそやりましたね!」

映司「.....ぅぅうううわああああ!落ちるうううぅぅ!」

真美「って映司さん!」

マルセイユ「ったく、世話の焼ける奴だ」ガシッ

映司「ご、ごめんね……力使いすぎたみたい……」


【映司のパンツを借りる501メンバー】


芳佳『映司さーん』コンコン

リーネ『映司さん、ちょっとお話が……』コンコン

映司「はーい。今開けるね」ガチャ

芳佳・リーネ「「おはようございます映司さん」」

映司「うん、おはよ。それで用事って何かな?」

芳佳「実は、昨日の戦闘でレーザーが掠っちゃって、ズボン端っこが少し破けちゃったんです。ほら、ここ」

映司「あー焦げ目も出来ちゃってるね……。それよりも怪我はしなかった?」

芳佳「はい。本当に掠った程度なので怪我はありませんでした」

映司「そか……。芳佳ちゃんは治癒が使える魔女だけど女の子なんだから、怪我したり痛い所があったらちゃんと周囲の人に相談するんだよ?」

芳佳「はい。心配してくれてありがとうございます」

映司「ん……それじゃ、話の腰折っちゃってごめんね。続き聞かせてくれる?」

芳佳「はい。それでこのズボンをこれから修繕しようと思ったんですが、今朝は寝ぼけて気づかないまま履いちゃって、替えのズボンはお洗濯の最中ですし……」

リーネ「私の替えも一緒にお洗濯してて、芳佳ちゃんに貸してあげられるズボンが無いんです……」

芳佳「お願いします!今日だけパンツを貸してください!」

映司「うんいいよ」

芳佳「良かったー。ありがとうございます!」

リーネ「って即答ですか!?」

映司「だって、なくっちゃ困るでしょ?」

リーネ「そ、それはそうですけど……」

映司「ん……?あ!あぁ大丈夫。女の子が履いても気にならない柄とかあるから!」ゴソゴソ

リーネ「え、えと……そうじゃなくて……映司さんが履いたのを芳佳ちゃんが履く訳で……その……」ゴニョゴニョ

芳佳「あ、もしかしてリーネちゃんも映司さんのパンツ履きたいの?」

リーネ「え!?えええっとその、は、履きたくない訳じゃないけど、でも、その……恥ずかしいし……」

映司「ほら!これとかこれとか、こっちにはクマさんの顔がデフォルメされた柄もあるし」

芳佳「あ、そっちのクマさん可愛いですね!私それにします!」

映司「はいどーぞ。トランクスだから腰回りはゴムで調整利くけど、それでも緩かったら言いに来てね。代わりの渡すから」

芳佳「はい。ありがとうございました!」

映司「リーネちゃんは……」ゴソゴソ

映司「これとかどうかな?真っ白な生地に黒い線で描かれた猫ちゃんが色んなポーズを取ってるパンツ!お澄まし猫ちゃんとか毛繕い猫ちゃんとか」

リーネ「わ、可愛い……え、えと、それじゃこれにします」

映司「はい。もし気に入ったら持ってっちゃっていいからね」

リーネ「えぇ!?それはその、申し訳ないと言うか……」

映司「大丈夫!明日のパンツはまだあるから!勿論、芳佳ちゃんも持ってっていいからね」

芳佳「わぁありがとうございます!」


数十分後


シャーリー『おーい映司』コンコン

映司「はーい」ガチャ

シャーリー「見ちゃったぞー」

ルッキーニ「見ちゃったもんねー」

映司「へ……何を?」

シャーリー「そりゃ勿論!映司のパンツを履いた芳佳をだ!」

映司「あぁ。芳佳ちゃんのズボンが(ry」


ルッキーニ「うじゅー!芳佳だけずるいずるいー!」

映司「いやいや、芳佳ちゃんはパンツの替えが無いから仕方なくだってば」

シャーリー「ほほぅ?それなら私達もパンツが無かったら貸してくれるんだな?」

映司「俺は構わないけど……」

シャーリー「よーっし聞いたな?ルッキーニ」

ルッキーニ「ニッシッシー。聞いちゃったよーシャーリー」

映司「あ、だからって自分で故意にパンツ破いたりとかはダメだからね?パンツだってお金かかるんだから」

シャーリー「な、何故ばれた!」

ルッキーニ「えぇー!じゃぁどうすれば映司はパンツ貸してくれるの!?」

映司「どうすればって、貸して欲しいなら普通に貸すけど?」

ルッキーニ「ヤター!」

シャーリー「……というか、映司なら最初から素直に頼めば貸してくれるよな」

映司「うん。いまいち目的が分からないけど、悪いことに使うんじゃないでしょ?」

シャーリー「目的なんてそりゃあれだ。履いてみたい。それだけだ」

ルッキーニ「むしろそれ意外に無いよ」

映司「二人らしいね。それじゃパンツなんだけど……」ゴソゴソ

映司「あったあった。シャーリーちゃんには星空にロケットがプリントされたパンツで」

映司「ルッキーニちゃんには明細模様にクワガタがプリントされたパンツ。はいどうぞ」

シャーリー「おぉイカスな!」

ルッキーニ「うじゅー!虫だー!」


またまた数十分後


ミーナ『火野さん、ちょっといいかしら』コンコン

映司「はーい」ガチャ

ミーナ「さっき見慣れないズボンを履いたシャーリーさんとルッキーニさんを見たんですが……」

坂本「おい火野!さっきそこでシャーリーとルッキーニが……おや、ミーナも来てたか」

ミーナ「えぇ、恐らく美緒と同じ理由でね」

映司「シャーリーちゃんとルッキーニちゃんが俺のパンツ履いてた……って事かな?」

坂本「そうそれだ」

ミーナ「私もそうです」

映司「あれは(ry」


ミーナ「そういう事情があったのね……」

坂本「宮藤はともかく、あの二人は後できつく言っておく必要がありそうだが……」

坂本「だがしかし……ふーむ……」

映司「どうかした?」

坂本「いや、実は私も気になっていたんだ。男性のパンツの履き心地をな」

ミーナ「美緒!?」

映司「この流れは……」

坂本「お前の察する通りだ。私にも貸してくれ」

映司「別に良いけど」ゴソゴソ

映司「じゃあ……この青空をバックに戦闘機が飛んでるパンツで」

ミーナ「あら、見たことの無い戦闘機ね……。こんな平べったい鉄の塊で空が飛べるのかしら」

映司「うん。詳しくは知らないけどマッハ1以上は当たり前の如く出るらしいし、それ一機で中型ネウロイなら相手にできるんじゃないかな」

ミーナ「マッハ1が当たり前!?凄い技術力ですね……」


坂本「未来の戦闘機だからな。今よりもずっと強いのは当然さ」スルスル

映司「美緒ちゃん!?」

ミーナ「ちょっと美緒!火野さんもいるのよ!?」

坂本「気にするな。私は火野に見られても気にならないぞ?どうせ基地内でしか履かないんだしな」スルスル

坂本「ふむ……ちょっと太股がスースーするが履き心地は良いな……」

映司「ダメでしょ!女の子がそんなはしたない事しちゃ!」

映司「ほら!もう用事終わったんだから今日は終わり!今度からは自分の部屋で着替えてね!」グイグイ

坂本「お、おい、分かったから押すな押すな」バタン

バタン

映司「まったく……男が俺しかいない基地だからって、もう少し羞恥心持った方がいいよ……」

ミーナ「心中お察しします。私も美緒には振り回されてばかりだから……」

映司「良く言えば破天荒、悪く言えば傍若無人、あれじゃ将来が不安だよ……今だって不安なのに……」

ミーナ「分かるわ」

映司「ところで」

ミーナ「?」

映司「ミーナちゃんはいいの?」

ミーナ「何がでしょう?」

映司「あれ、ミーナちゃんもパンツ借りに来たんじゃないの?」

ミーナ「わ、私は全然違いますよ!?シャーリーさんとルッキーニさんが映司さんのパンツを履いていたから理由を聞きに来ただけで……」

ミーナ「でも折角だし…………私も借りようかしら…………」

映司「ん、それじゃ見繕ってみるね」ゴソゴソ

映司「……あ、こんなのとかどうかな?」

映司「この黒い生地の色んな所に、ト音記号とか♪とか色んな音符が白で描かれてるパンツ」

ミーナ「あら、美緒のとは違って落ち着いた雰囲気のパンツですね。それにしようかしら」

映司「はいどうぞ。返しに来るのはいつでもいいからね」



またまたまた数十分後


ドタドタドタドタ


バルクホルン「火野!」バンッ

映司「わっ!何々!?」

バルクホルン「ハルトマンを見なかったか!?」

映司「エーリカちゃん?見てないけど……」

バルクホルン「そうか……いきなり怒鳴り込んで悪かったな」

映司「あ、もしかしてエーリカちゃんまた訓練サボってる?」

エーリカ「人聞き悪いこと言わないでよ。自主的に休んでるだけー」ヒョコッ

映司「あ、あれ?何時の間に俺の後ろにいたの!?」

バルクホルン「ハルトマン!貴様、屁理屈捏ねる暇があったら部屋の片付け一つしてみせろ!」

バルクホルン「火野が掃除してから一週間も経たないというのに、また部屋が散らかり放題になってるぞ!」

エーリカ「やーだよ。どーせまた映司が掃除してくれるもん。ねー」ギュー

バルクホルン「他人任せにするな!それと何時までも映司に抱きつくな!」

映司「流石に俺だってもう全部はやだよ……?お手伝いくらいならしてあげるけど」

エーリカ「えーケチー」パッ

映司「これはケチじゃなくて、エーリカちゃんに自主性が無いだけだよ……」

エーリカ「ぶー。じゃあ掃除はいいから代わりに私にもパンツ貸してー」

バルクホルン「パ、パン、パンツ!?何を藪から棒に!」

エーリカ「さっきさ、ミーナの部屋覗いたんだけど映司のパンツ握りしめて、険しい顔しながら葛藤してるの見ちゃったんだよね」

バルクホルン「火野の……?火野、お前まさか……」

映司「あぁ。特別不純な理由じゃないよ?あれは(ry」


バルクホルン「成る程。それにしても宮藤め、ズボンの替えが無いなら私のを貸してやるのに……」

エーリカ「ねね、私にも貸してよ。良いでしょ?」

映司「俺は全然構わないよ。バルクホルンちゃんはどうする?」

バルクホルン「……ハッ。そ、そうだな。男性のパンツを履くなど滅多にない貴重な体験だ。私も頼む」

映司「それじゃ」ゴソゴソ

映司「エーリカちゃんは真っ青な空に雲がプリントされたパンツで」

映司「バルクホルンちゃんは、制服の色に寄せた萌葱色と深緑のチェック模様でシンプルなパンツ」

映司「はいどーぞ」

エーリカ「わーい!ありがと映司!じゃ、私これ履いてくるね!」ダッ

バルクホルン「あ、こら!逃げるなハルトマン!すまん火野、邪魔したな!」


またまたまたまた数十分後


エイラ『あ、ツンツン眼鏡』

サーニャ『失礼よエイラ。こんにんはペリーヌさん』

ペリーヌ『お二人がどうしてここに!?』

エイラ『別になんだっていいダロー。お前はどうせ少佐絡みだろうけどナー』

ペリーヌ『なっ!ちちち違いますわ!そうやって何でも決めつけないでくださいませ!』



映司「なんだろ?」ガチャ

エイラ・サーニャ・ペリーヌ「「「あ」」」

映司「あ、三人ともこんにちは。俺の部屋の前で揉めてたみたいだけど、どうかした?」

ペリーヌ「べ、別に何でもありませんわ。それよりお尋ねしたいのですが――――」

エイラ「オイエージ。芳佳とリーネがお前が前に熱弁してたパンツ履いてたけど何だアレ?」

映司「(ry」


サーニャ「そんな事情があったんですね……」

エイラ「あいつ、シールドだけでかい癖にどんくさいから、いつかはやると思ってたんだよナー」

ペリーヌ「コホン!」

映司「あ、ごめんねペリーヌちゃん。ペリーヌちゃんも俺に用があったんだよね」

ペリーヌ「そう、私は火野さんに用事がありますの」

ペリーヌ「先ほど坂本少佐とすれ違った時に履いてらしたズボン、やはりあれも火野さんの……?」

映司「うん。さっき貸したばっかりだよ」

ペリーヌ「そうですの……。と、ところで話は変わりますが、庶民の男性の衣服を勉強する事も、領主の淑女として義務だと思いません?」

映司「あ、ペリーヌちゃんもパンツ履いてみたい?」

ペリーヌ「qあwせdrftgyふじこlp;@:」

ペリーヌ「ひ、火野さんはデリカシーをお持ちになられてはいかがですか!?」

映司「ご、ごめんね、俺回りくどいの苦手で……」

エイラ「なんだよ、お前もパンツ借りに来たのかヨ」

ペリーヌ「お前『も』?」

サーニャ「芳佳ちゃんとリーネちゃんが映司さんのその……パ……パンツ…………を履いて、上機嫌だったので……」

エイラ「ちょっと気になってナ。アレってそんなに良いモンなのか?」

映司「うん!一日に一度、お日様の光を浴びたパンツを履くだけで気分がスッキリするし、これから頑張ろうって気分になれるんだ!」

映司「女の子には伝わりづらいかなーって思ってたけど、芳佳ちゃんとリーネちゃんの様子聞いて誰にでも必要かもね!国とか性別とか関係無しに明日のパンツがさ!」

エイラ「オ、オウ……」


映司「てことで試しに履いてみる?パンツ」ゴソゴソ

ペリーヌ「じゃあ……」

サーニャ「お借りします……」

エイラ(答え聞く前にパンツ探してるし……)

映司「はい。エイラちゃんには淡いブルーをベースに、トランプ四種類の模様を黒で、その模様の枠を赤で囲ったパンツ」

映司「サーニャちゃんには、黒を基調としたパンツ。一見無地だけど、右の太股の付け根に白で版画風にペイントされたペンギンが居るからね」

エイラ「おー、私にピッタリだナ。こんなモンまであんのカ」

サーニャ「可愛いけど大人っぽい……。ありがとうございます」

映司「ペリーヌちゃんには、真ん中のラインはクリーム色の水玉が入ってて、パンツの裾と腰に青いお花がプリントされたパンツ。はい」

ペリーヌ「あ、ありがとうございます」

エイラ「地味なツンツン眼鏡には似合わネー」

映司「そうかなー。ペリーヌちゃんってこう、普段はお淑やかだけど時々華やかなイメージがあるからさ、こういうパンツ似合うと思ったんだけど」

エイラ(直球ダ)

サーニャ(直球……)

ペリーヌ(ちょ、直球すぎますわ!)

映司「ペリーヌちゃんはどう?嫌だった?」

ペリーヌ「なっ、そんな事ありません!私はそれで結構ですわ!では私はこれで失礼します!///」バタン


エイラ「……前々から思ってたんだけど、映司って『アイツ』以上の誑しだナ……」

マヂもう無理、布団でぐっすり眠りたい。。。暦ちゃんみたぃに。。。

ぉっー

乙です

もしもこの世界に来たのが、天の道を往き、総てを司る男だったら

映司のパンツを借りる501メンバー

これって黒髪でロングの可愛い子が、彼の趣味に合わせて茶短髪タバコスパスパ車の話しまくり~
になってしまう流れによく似ている!

映司相手だとどうなるの?

もしこの世界に来たのがン・ダグバ・ゼバだったら

>>361
(アカン)

>>361そ、それは勿論ベルト砕かれた後のだよね………?(震え声)

ダグバはあかん、せめて閣下か北崎に…


要望、もしも来たのが平成一期ライダーだったら(サブ含む)

個人的には浅倉さんや東條、草加さん、地獄兄弟が気になる(ゲス顔)

だったらストパン世界に来たのがクウガとオーズだったら、旅人アーンド最強フォームの無双が見たいわー(ゲスガオ)

>>365
五代は無双するようなキャラじゃないだろ

広域を大量のネウロイに襲われて、手かざすだけで全てがプラズマ発火とか見たいけど
出来ても最後の最後の手段だろうな

小ネタ安価が出る前にリクするのはやめようず

ほげええええぇぇぇ募集してないのに小ネタリクが来てるんですがそれは(困惑)

俺だってウィザードと魔女同士の掛け合いとか天道先生のお料理教室とかディケイドのチート無双見たいから誰かスレ建てしてください(逆ギレ)


小ネタ募集。楽なのだと書くの早いよボソッ ↓+2、+3

津上翔一(本名:沢木哲也)

もし来たのが五代(ベルト破壊されグローイングのみ使用可能状態)

妖怪メダル砕きと化した映司

最初2つがのほほんな雰囲気なのに3つ目がエグいなwww

>>371

首おいてけ状態か

勝手だが>>370みたいなのは自分で書けよと思う

そして>>371のは期待しちゃう♡

自分で書けばいいのに

期待

よし

うひー艦これやってたらすっかり遅くなっちゃった。


あとあと、本編絶賛詰まり中だからしばらく小ネタを募集し続けます。ゴメンネ!


【もし来たのが五代(ベルト破壊されグローイングのみ使用可能状態)】



雄介「超変身!」シュイシュインシュインシュインシャキーン

真美「おぉ」

クウガ「赤にはなれないか。でも白には変身できる」

クウガ「真美ちゃん、そこの銃取ってくれる?」

真美「えぇと私の銃でいいでしょうか」

っボヨールド

クウガ「ちょっと大きいけど、行けるかな?」ズシッ


クウガ「よし……。超へんしっ――――!?」ズキン


クウガ「グッ……うぅ……」ガクッ

真美「五代さん!?」

クウガ(緑はダメか……)

クウガ「次は青だ……。真美ちゃん、物干し竿取ってくれる?」

真美「はい」


クウガ「今度こそ……。超変身――――」ズキッ


クウガ「ウッ……青もダメか……」

把握


クウガ(最後は紫……。これもダメだったら……いや、試してみるまで分からない)


クウガ「真美ちゃん、何かこう、切り裂く物持ってない?」

真美「護身用のナイフならありますが、これでも良いんですか?」

クウガ「うん。それも貸してくれる?」

真美「はい」

クウガ「すぅーふぅー……よし!」


クウガ「超変身!」


クウガ「……」

真美「……」


雄介「これもダメなのか……」ガクッ


真美「五代さんの変身が……って凄い汗!」

雄介「だ、大丈夫だよ、これくらい……!」

雄介「でも……全部ダメだったなぁ……」


雄介(赤も緑も青も紫も、変わろうとしたらアマダムが拒否反応を起こす。やっぱり最後の戦いで……)


雄介「……仕方ない。戦ってたらその内戻るかも知れないし、しばらくは白で我慢するか」

真美「そう言えば、超変身できるのは今やろうとした4種類だけなんですか?」

雄介「もう一つあるけど……」

真美「あるけど?」

雄介「仮に出来たとしても使いたくは無いなぁ」

真美「えっ……。もしかして危険なんですか?」

雄介「その時の状況にもよるんだ。俺が怒ってたりイライラしてたら、危険な力になると思う」

雄介「あ、でももし皆がピンチになったら、無理矢理にでも使いこなしてみせるから、安心してね!」ビシッb

【妖怪メダル砕きと化した映司】


オーズ紫「グヴウウゥゥゥゥ…………」バッサバッサ

マルセイユ「くっ、くそ!ケイ!映司はどうしちまったんだ!?」

圭子「そんなの知らないわよ!どこからか飛んできた紫のメダルが映司の体内に入ったかと思えば、また出てきてオーズに変身しちゃってるし!」

ライーサ「多分それが原因だと推測されます。映司さんのあの挙動からは理性が感じられません!」

マルセイユ「理性が無いって、それやばいんじゃ」

オーズ紫「ウオオオオオオオオオォォォォォォ!!!!」

真美「ヒッ!」

マルセイユ「げ!こっち来やがった!」

圭子「とりあえずベルトさえ取っちゃえば変身解けるだろうから、隙を伺って取れそうだったら取ってみて!」

圭子「じゃあ各自散開!銃を使うかどうかは自分で考えてちょうだいね!」

マルセイユ「よし。真美、ライと二人で映司を引きつけてくれ!私がベルトを取ってみせる!」

真美「了解しました!ライーサさん、私とライーサさんの間に映司さんを挟み込んで意識を分散させましょう!」

ライーサ「はい!」


圭子(あ、これ躊躇無く銃撃つ気だ)

アルティメットは最強だけどヤバイ……


真美「映司さんこっちです!」ダダダダダ

オーズ紫「グヴアアァ!!」チュインチュイン

真美「うわうわ堅い上に速すぎません!?何Km出てるんですか!」

ライーサ「今度はこっちです!」ダダダダダ

オーズ紫「ウオオオオォォォ!!」チュインチュイン

マルセイユ「よっしゃ背面もらい!ベルトは頂いたぁ!」

オーズ「グオオオォォ!!」グルン

マルセイユ「いっ!?」バシン

真美「し、尻尾が伸びた!?」

ライーサ「ティナ!無事ですか!?」

マルセイユ「っつぅ……。ギリギリでシールド張ったから何とかなったが、尻尾ってそんなの反則だろ!」

ライーサ「こうなったらもう一度」ジャキッ


オーズ紫「ハアァ!!」ブフォー


ライーサ「キャァ冷たいっ!よくもやってくれましたね映司さん!」カチッカチッ

ライーサ「あ、あれ?弾が出ない?」


MG34「」カチンコチン


ライーサ「引き金から先が凍ってる!?」ギョッ

マルセイユ「もしストライカーに当たって凍ろうモンなら……ゾッとするな……」

オーズ紫「グルルゥ……」バッサバッサ

真美「あぁ!映司さんが地上に逃げちゃう!」



圭子「待ちなさい!映司!」ダキツキッ



真美・ライーサ・マルセイユ「!?」


圭子(映司、凄い苦しそうだった。こんなの……撃てるわけ無いじゃない!)



真美「つ、遂に鈍ちんな映司さんを我が物にしようとケイさんが暴挙に!」

マルセイユ「言ってる場合か!ケイが抑えてくれる今がチャンスだ!ベルトを引きちぎっちまえ!」

ライーサ「待ってくださいティナ!映司さんの様子が変です!」

オーズ「グルヴゥゥ………………」



圭子「しっかりなさい映司!アナタはメダルごときに負けて、私達に牙を向けるほど意思は弱くないはずよ!」


圭子「いい加減目を覚ましなさい!」


圭子「映司!」



オーズ「グウゥゥッ…………ヴヴゥアァァ…………」

真美「苦しみだした?どうして急に……」

マルセイユ「……チッ。ここで私が割り込んだら空気読めないみたいじゃないか」


映司「ウァッ…………グッ…………ウウゥゥ…………」シュイーン


ライーサ「変身が」

真美「解けちゃった」



映司「うぁ……」



圭子「映司!大丈夫?私が分かる?」

映司「ハァハァ……なんとか……ね……。ありがとう……圭子さん……」

圭子「アナタが我も忘れて暴走するなんて、本当に驚いたんだから」

映司「それは……すいませんでした……。でも……」

圭子「でも?」

映司「でも聞こえました……。自分でも不思議だけど……圭子さんの声だけ……誰よりもハッキリと……」

圭子「え?」ドキッ

映司「もしまた……紫に負けたら……よろしく……お願い……」ガクッ

圭子「……今はゆっくりお休み、映司」ナデナデ




マルセイユ「おいなんだあの桃色空間は……何時まで空で抱き合ってんだよクソッ」

今日はここまで!

小ネタはまた火曜日の夜募集します

乙です

火曜の夜になりますた。小ネタを二つ募集します。

ほのぼのやイチャイチャしたのでもええんやで?(ニッコリ)↓+2、+3

ヒナちゃんが来てネウロイをノックダウン!

もしこの世界に来たのが名護さんだったら

この世界に来たのが天道だったら

>真美「つ、遂に鈍ちんな映司さんを我が物にしようとケイさんが暴挙に!」
おいww

ケイと映司か…
年齢的に丁度いいな!
それぞれの部隊だとどんなキャラが似合いそうだろうか

この世界に来たのが海東だったら
…ダメだストライカーユニット盗もうとするのが容易に想像つく
というかディケイドとディエンドは来た時点で完全に世界がディケイドになる

期待

sageろカス

>>401-402
なんだこれら

>>396 >>398

おうそれでスレ建てるんだよ。あくしろよ


久しぶりに小ネタ投下するでー



【もしこの世界に来たのが名護さんだったら】


とある砂漠の集落


村人A「その……本当によろしいのでしょうか。ネウロイ退治なんて引き受けてくださって……」

名護「ネウロイとやらが彷徨いている所為で君たちは街との交易を再開できないと聞いた」

名護「私は一食一晩の恩は返す主義だ。君は家に入っていなさい」

村人A「でも、ウィッチでも軍人ですら無いのに」

名護「大丈夫だ。私を信じなさい」

村人A「……ご無事を……お祈りします」ペッコリン




ネウロイ「キュイイイィィィ!」

名護「来たか。あれがネウロイ……化け物め」

名護「魑魅魍魎跋扈するこの地獄変、名護啓介はここにいる」


《レディー》


名護「変身」


《フィストオン》


イクサ「俺はこんな所でちんたらしていられない。すぐに決着を付けさせてもらうぞ」シュイン ピッピロリロリンピッ


《ライジング》


Rイクサ「イクサ……爆現」


Rイクサ「ハァッ!」バシュバシュバシュン

ネウロイ「キュオオォォオ!」ピシュゥーン

Rイクサ「レーザーだと!?クッ……グアァ!」バチバチィン


Rイクサ「ウッ……ファンガイアとは違い攻撃が不規則だ……。ガードもできないし肉弾戦にも持ち込めない……」シュウウゥ...


Rイクサ「長期戦が不利ならば、この一撃で決める!」カチッ ポォオォーン

Rイクサ「フゥ……」バチバチバチバチ...

Rイクサ「ハァッー!」バシュゥー!!


ネウロイ「………………」パリーン


Rイクサ「うおあああぁぁ!!」ドサッ

Rイクサ「ハァ……ハァ……」


Rイクサ(倒せたは良いが反動を制御仕切れない。まだライジングを使いこなせていないと言うのか……この俺が!)


Rイクサ「……しかし、ネウロイとやらが欠片となって散る所はファンガイアそっくりだ」


名護「えぇい忌々しい」カチッ ピシュピュピュピュピュイーン


名護(にしてもあの男、『時の扉』とやらで過去は過去でも別次元に飛ばしたな)


名護「……帰る方法を探さなくては。私には『青空の会』を守る使命がある」ザッザッザ


【この世界に来たのが天道だったら】



マルセイユ「ソウジ!決着を付けに来たぞ!」

天道「またお前か。昨日の勝負で丁度100戦目だったが、結局俺の全戦全勝だったんだ」

天道「キリも良いし、いい加減諦めたらどうだ」

マルセイユ「五月蠅い!今日の勝負はポーカーだ!今度こそ息の根を止めてやる!」

天道「いいだろう。お前には天運すら味方にする俺の運命力に跪く未来が待っているだけだと、教え込ませなければならんみたいだからな」

マルセイユ「運命力……?」

天道「世界は俺を中心に回っているという意味だ。カードは持ってきているだろうな?」

マルセイユ「あぁここにある」

マルセイユ「ルールは引き分け無しの一回勝負だ。カードは私が配るが良いな?」

天道「構わん。早く配れ」

マルセイユ「その余裕顔を今度こそ潰してやる……!」サッサッサ

マルセイユ「よし、私の手札は……」


マルセイユ(ストレートフラッシュ)


マルセイユ「フッフッフ。私はカードの交換はしないで行くぞ」

天道「随分な自信だな」

マルセイユ「今度こそお前を負かしてみせる!」

マルセイユ「で、そーゆーソウジはどうなんだ?ん?」


天道(ブタ)


天道「……俺は絶対に負けない。カードは交換しないでオープンだ」   クロックアップ

天道「見ろ。俺の勝ちだ」パサ


\ロイヤルストレートフラッシュ/


マルセイユ「なっ……!こ、こんな馬鹿な話があってたまるか!」

マルセイユ「私はストレートフラッシュなんだぞ!それすら上回るなんて……!こんな……!」

マルセイユ「……あれ……?ん……?」


ベルト「」


マルセイユ「あー!お前ズルしたろ!」

天道「へへへッ」



よし。もうしばらく小ネタ募集して繋げよう。

ていうか本編全然進まないし小ネタだけでもういいんじゃないかな(錯乱)

乙です



全平成ライダー分の小ネタやってもええんやで?(ニッコリ)


ふと思いついた小ネタを投下。

キャラ崩壊とか年齢設定とか面倒くさいから原作さんには遠く彼方にファラウェーイしてもらいました。




映司(17歳)「ふあぁ~」

芳佳(14歳)「あ、おはようお義兄ちゃん!」

リーネ(14歳)「おはようございます。お義兄さん」

映司「おはよ。二人とも朝早いね」

リーネ「今日は私が日直ですから、皆より先に登校しないと先生に怒られちゃいます」

芳佳「私はいつもリーネちゃんと登校してるから、どうせなら今日も一緒にって」

映司「そっか。二人とも仲良いなぁ」

リーネ「あ、もうそろそろ時間だよ。芳佳ちゃん」

芳佳「ま、まって!この卵焼きだけ食べちゃうから!」モグモグモグ

リーネ「もう……先に外出て待ってるよ?それじゃお義兄さん、行ってきますね」

映司「うん行ってらっしゃい。俺、今日は休校だから忘れ物とかあったら連絡してね」


~1分後~


芳佳「ご馳走様でした!行ってきますお義兄ちゃん!」ガチャバタン

映司「行ってらっしゃい。車には気をつけてね」



~5分後~


ペリーヌ(14歳)「予想以上に寝癖に手間取ってしまいましたわ……。あら、おはようございますお義兄様」

映司「おはよ」

ペリーヌ「そういえばお義兄様は休校でしたわね」

映司「うん。一日中家にいるから……あっ」

ペリーヌ「……お義兄様?どうかなさいまして?」

映司「ペリーヌちゃん、ここ、まだ寝癖で撥ねてるよ。襟足が『し』みたいになってる」

ペリーヌ「え?」ワサワサ

ペリーヌ「あ、わ、私としたことがまだ寝癖が付いていたなんて、すぐ直してきますわ!」

映司「あぁそうだ。俺のでよければ寝癖スプレー使っていいからね」

ペリーヌ「!!!」ピクッ

映司「」ビクッ

ペリーヌ「是非!お借りします!」ダッ

映司「う、うん」


映司(……一瞬雰囲気が怖かったな……)


ペリーヌ「ふぅ……。これでどうですか?」サラッサラァ

映司「バッチリ直ってる。にしても、髪が長いと手入れ大変そうだね」

ペリーヌ「えぇ大変ですわ。でも、それだけの価値がありましてよ?」

映司「うん確かに。いつもペリーヌちゃん見ると『綺麗だなー』って思うもん(髪が)」

ペリーヌ「あ、やだ、お義兄様ったら……。フフッ、ありがとうございます」ニコォ

映司「それじゃご飯にしよっか」

ペリーヌ「はい。……あら、ご飯に味噌汁?朝はパン派のはずじゃ……」

映司「今日は花金だからさ、俺じゃなくて芳佳ちゃんとリーネちゃんがしてくれたんだ」

ペリーヌ「あぁ、今週の金曜日から一週間はお二人の当番でしたか」

映司「そ。お礼なら俺じゃなくて二人にしといてね」

ペリーヌ「分かってましてよ。一週間後に纏めて言いますわ」

映司「ハハッ、ペリーヌちゃんらしいね。俺も食べようっと」


ペリーヌ・映司「「頂きます」」



~15分後~


ペリーヌ・映司「「ご馳走様でした」」

ペリーヌ「それじゃ、私も行ってきますね。お義兄様」ガチャバタン

映司「行ってらっしゃーい」

映司「よし、俺も食器洗うか。終わったら洗濯して後は……うーん、買い出しも必要かな」



~30分後~

映司「よし。後は乾燥させて干すだけっと」ピピッピ


ピンポーン


映司「まだ朝の8時半なのに……誰だろ?」

映司「はい。火野です」ガチャ

シャーリー(16歳)『よっ映司』

映司「その声、もしかしてシャーリーちゃん?」

シャーリー『当ったりー』

映司「どうしたの?今日は休校でしょ」

シャーリー『だからだよ。どうせ映司は午前も午後も暇だろ?』

映司「うん。とりあえず家事だけ済ましちゃおうとしてるから、暇と言えば暇だね」

シャーリー『それでさー……そのさー……』

映司「?」

シャーリー『コホン……私とさ、どっか遊びに行かないか?』

映司「んーそうだな……。芳佳ちゃん達が帰ってくるまででいいなら構わないよ?」

シャーリー『ヨシャッ』ガッツポー

映司「あー、でも俺まだ普段着に着替えてないし洗濯物も干したいから、しばらく上がって待ってて。玄関開いてるから」

シャーリー(映司の家……上がるのは初めてだ)

シャーリー『そ、それじゃ、お邪魔させてもらうな』ドキドキ




続く?

乙です

乙、乙、乙!

スレ主は下げんでもいいんやで

>>417

つい癖でごめんよー。次からの投下は上げるね

いいね

忘れる前に小ネタ募集ー

↓+2,+3,+4

ksk

真さんの朝は早い

ライーサと買い出しデート

>>285の続き

本篇全く進まないあたりオーズリスペクトなのかなと思い出した

きっとそうだろうね…

>>422

真さんって仮面ライダー真でいいのかな?

>>427
いえす

そういや真さんも何気にチート属性あるよな
理論上あらゆるエネルギーを吸収して最終的に太陽と同等のエネルギーとか超回復とか

>>429
しかもある程度の敵は念動力で触れずに倒せるしな
でも炎に弱くて炎の中では5分間しか活動できないからな
ホントRXって規格外

>>429~430
RXと真の最も恐ろしい点:まだ進化の余地がある(アギトも該当

ディケイドもライダーの物語が続く限りどんどん使用可能なカードが増えるという恐怖が

進化ってわけじゃないけど剣も感情と融合係数次第でどこまでも強くなるタイプだな
剣崎キングフォームなってからも回追うごとに強くなっていったし

クウガもライジングアルティメットになったからな

>>434
来たかと思ったじゃねーかsageとけよ
あとライアル出てきても殆ど空気&微妙な活躍だったじゃないですかーやだー!

ぶっちゃけライアルは個人的に微妙すぎる。クウガの全フォーム通して見てみるとコレジャナイ感が半端ないんだよ…
なぜ素直にアルティメット出さなかったとしか(ry

知らねーよ
てめえの意見なんぞ聞いてないんだ黙ってろ
これだからノータリンは困る

はよ

>>436
スレチだったなすまん

はよ

はよ

はよ

仮面ライダーオーズ
今週のオーズ
http://yabou-karakuri.sakura.ne.jp/diary/hanpera/ryuuki/ooo-top.htm

まだか

あけおめ

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