女「お金くれるなら、いいよ」男「…」 (15)

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男友「女さんってめちゃくちゃ可愛いよな」

男「またその話か」

男友「可愛くてスタイル良くてさ…」

男「そうなんだけど、何か裏がありそうっていうか…」

男友「はぁ?なんだよそれ」

男「いつも1人でいるし、何考えてるか分からないし…」

男友「あんなに可愛ければ多少性格悪くてもオッケー!そうだろ?」

男「まあ、男友じゃ付き合えないけどな」

男友「それ言うな!」

男友「ああ、そっか」

男「?」

男友「男は黒髪さんが好きだもんな」ニヤニヤ

男「っ!? なんでそれを!?」

男友「見てれば分かるって。分かりやすいもん、お前」

男「ま、まじか…気を付けよ…」

男友「黒髪さんもいいよなあ…可愛くて清楚でさ」

男「…わ、分かってるじゃねえか」

男友「告白しないのか?」

男「むっ、無理だろ普通に!」

男友「ふーん。そう思ってるならいいけどさ」

男「…」

数日後 12月24日

男「え?クリスマス会?」

男友「そうそう。寂しいイブを過ごす男子でそれを忘れようって会」

男「悪い。俺はパス」

男友「なっ、お、お前…まさか彼女が!?」

男「いや、今日バイトだからさ」

男友「イブにバイトってのも虚しいな…頑張れよ!」

男「男子だけで遊ぶほうが虚しいと思うぜ」

男友「それ言うな!まじで!」

男「お疲れ様でしたー」

キャッキャ ウフフ

男「……はあ」

男(カップルばっかり…イブだからか…)

男(そういえば、暫くサンタさん来てないな…)

男(その分のお願いするか…うーん…)

男(可愛くて清楚な彼女が欲しいです…ってか)

男(それって黒髪さんの事じゃねえか…はは)

男「…」スタスタ

「あ、女ちゃんw こっちこっちwww」

女「…」

男(あれって…女さん…!?)

「みんな待ってるからさw 行こうぜwww」

女「…」チラッ

男「っ!」(いま、目が合った……?)

「ほらw 」

女「……うん」スタスタ

男「…」

男(あのチャラいの、彼氏なのか…?)

男(なんだよ、みんなって……)

ブルルルル

男(妹からメール……)

『兄貴!早く帰ってこないとケーキ食べちゃうよ!』

男「…」

男(まあ、俺には関係ない事だしな…)

男(早く帰ってケーキ食べよう……うん)

男「…っ」

男(女さん、悲しい顔してたような…)

男(気のせい…だよな…)

翌日

男友「ういっす」

男「おう。どうだった?クリスマス会は」

男友「最高に虚しかったぜ…ははっ」

男「…」チラッ

女「…」

男「…」ポリポリ

男友「お、なんだ?誰見てたんだよ?」

男「べ、べつに。誰も見てねえよ」

男友「黒髪さんか?ん?」

黒髪「なになに、私の話?」フフ

男「く、黒髪さん…!?」

男友「ああ、実はコイツが…」

男「っ!おい!」

男友「へいへい」

黒髪「?」ニコニコ

男「あ、な、なんでもないから!」

黒髪「ふふっ、わかった♪」

男「…っ」

男友「なんだよ、もったいねえ」

男「うるせえ」

女「…」ジーッ

男「…?」チラッ

女「っ!」プイッ

男「……はぁ」

放課後

男「んじゃ、また明日」

男友「おう、またなー」

男「…」スタスタ

女「……ちょっと」

男「お、女さん…!?」

女「……昨日のことだけど」

男「あ、ああ…えっと…」

女「なんだと思う?あの人と私の関係」

男「…え?」

女「ほら、答えて」

男「…え、えっと」

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