にこ「気づいてよ……真姫ちゃん」 (254)

にこ「はぁー……」

希「またダメやったん?」

にこ「うん……」

希「うまくいかんね」

にこ「にこのアピールが足りないのかな?」

希「んー?どうやろなー?」

希(にこっちはヘタレやし、真姫ちゃんは鈍感。これはなかなか難しいかもな)

にこ「にこは真姫ちゃんのこと大好きなのに、何で気づいてくれないんだろう……」

希「でもウチら三年やし、あんまり時間はないんよ?」

にこ「わかってるわよ!」

希「ここは強引にでも、真姫ちゃんににこっちのこと意識させなあかんで」

にこ「それが出来たら苦労しないわよ」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1394640027

希「そこでにこっち、ウチに作戦がある」

にこ「!希お願い、教えて!」

希(にこっちには幸せになってほしいしな)

希「にこっち!真姫ちゃんをデートに誘うんや!」

にこ「で、デート!?」

希「真姫ちゃんとデートして少しでもにこっちのこと意識させるんや」

にこ「で、でもいきなりデートだなんて……」

希「口実は何でもいい、とにかく二人で出掛けるんやで」

にこ(真姫ちゃんとデート……///)

にこ「わかった、誘ってみるわ」

希「頑張るんよ」

練習後

にこ「真姫ちゃん」

真姫「なに?」

にこ「今日の練習きつかっわたね」

真姫「そうね」

にこ「毎日練習じゃ、たまには羽をのばしたくなるわよね」

真姫「日曜日は練習休みだったはずよ?」

にこ「……」

真姫「?」

にこ「ねぇ真姫ちゃん」

真姫「どうしたの?」

にこ「に…に…にっ…にっこにっこにー!」

真姫「はぁ?」

にこ「にこにこにー!練習疲れたからにこは帰るにこ、じゃーね真姫ちゃん」ダッ

にこ(無理無理!恥ずかしくて言えない!)

真姫「ちょっとにこちゃん!……なんなのよもう」

翌日

希「ちゃんと誘えた?」

にこ「も、もちろんよ!」

希「にこっちー?」

にこ「にこにかかればそんなの楽勝ー」

希「嘘つきにはわしわしやで」

にこ「ご、ごめん!」

希「やっぱり。どうして誘えんかったん?」

にこ「……いざ真姫ちゃんを前にしてみると勇気がでなくて」

希「……」

にこ「恥ずかしくなって……それで」

希「にこっち」

にこ「なによ」

希「これはにこっちと真姫ちゃんの問題だから、ウチはどうすることもできないんよ……ごめんな」

にこ「……わかってるわよ」

希「ウチはにこっちのこと応援しとるで」

にこ「ありがとう……希」

練習後

にこ「真姫ちゃん!」

真姫「あ、にこちゃん。昨日のはなんだったのよ」

にこ「昨日はごめん」

真姫「別にいいけど。で、今日はどうしたの?」

にこ「……あのね!」

真姫「……」

にこ「……」

にこ(ここで諦めちゃダメよ!)

にこ「日曜日一緒にお出掛けしない!?」

にこ(言えた!)

真姫「日曜日?練習も休みだしいいわよ」

にこ「ホント!」


真姫「凛と花陽にも言っておくわ」

にこ「あ、真姫ちゃん!」

真姫「なに?」

にこ「できればにこと真姫ちゃんで行きたいんだけど……」

真姫「別にいいけど、みんなでの方が楽しくない?」

にこ「え、えっと、にこは真姫ちゃんと二人きりがいいの!……ダメかな?」

真姫「にこちゃんがそう言うなら」

にこ「約束だよ!」

真姫「わかったわ。で、どこにいくの?」

にこ「えーと、まだ決めてないから、また言うね?」

真姫「まったく、にこちゃんらしいんだから」クスッ

にこ「もー、わらわないでよ!」ニコッ

真姫「じゃあ私は今日用事あるから先帰るね」

にこ「うん、じゃあね真姫ちゃん!」

にこ(やった!真姫ちゃんとデート!)

翌日

にこ「希!やったわ!」

希「よかったな、にこっち」

にこ「あそこで勇気出してよかったー」

希「ウチは信じとったで」

にこ「それで希!」

希「うん?」

にこ「真姫ちゃんとどこいけばいい!?」

希「あちゃー、それ決めてなかったかー」

にこ「誘うことだけ考えて、そのあとは考えてなかったわ」

希「そんならいいもんがあるで」

にこ「なによ?」

希「これな」ヒョイ

にこ「チケット?」

希「朝、神社にお参りにきた人にもらったん」

にこ「へー、なんのチケットよ?」

希「遊園地のチケットやね、これにこっちたちにあげる」

にこ「いいの?」

希「ウチはいく暇ないし、にこっちたちが使ってくれた方がええよ」

にこ「ありがとう、希!」ニコッ

希(ほんと嬉しそうな顔するな)クスッ

希「日曜日、楽しんでこられ?」

にこ「うん!」

とりあえずここまで。
書きながらなのでゆっくりになると思います。
レスくれた方ありがとうございます。

日曜日


真姫「集合時間より早く来ちゃったけど、にこちゃんいるかな」

にこ「真姫ちゃんー!こっちこっちー!」

真姫「あ、にこちゃん。早いのね」

にこ「にこも今着いたところだよ」

にこ(ホントは30分前からいたんだけど)

真姫「晴れてよかったわね、天気予報怪しかったけど」

にこ「てるてる坊主作ったかいがあったわ」

真姫「にこちゃん子どもみたい」クスッ

にこ「い、いいじゃない!」

真姫「そうね。じゃあ、ちょっと早いけど行きましょうか」

にこ「あ……真姫ちゃん!」

真姫「なに?」

にこ「真姫ちゃんの服、とっても似合ってるよ」ニコッ

真姫「そう?ありがとう。にこちゃんも可愛いわよ」

にこ「にこはアイドルだから当然よ」フフン

にこ(真姫ちゃんに可愛いって言われた///)

真姫「はいはい、それじゃあ今度こそ行きましょうか」

にこ「うん!」

聞きたいんですけど、今は書けた分から投下していってるんですが、ある程度書き貯めてからの方が良いでしょうか?それとも今のままで良いでしょうか?

ありがとうございます。
とりあえずは今のままでます。

遊園地


にこ「やっと着いたー!」

真姫「電車でもそれなりに時間かかったわね」

にこ「混んでたから大変だったわ」

真姫「でもにこちゃん、寝てたじゃない」クスッ

にこ「そ、それは」

にこ(今日が楽しみで眠れなかったなんて言えない)

真姫「?」

にこ「気にしないで!」

真姫「そう、変なにこちゃん」キョトン

にこ「それより、中入ろう!」

真姫「そうだ、チケットくれたの希なんでしょ?」

にこ「そうだよ」

にこ(ありがとね、希)

真姫「今度お礼言っておかないと」

にこ「希のことだから代わりにわしわしさせてって言いそうね……」

真姫「たしかに……」

にこ「怖いわね」

真姫「まぁいいわ、さ、にこちゃん入りましょうか」

にこ「うん、今日は楽しもうね!」

真姫「最初どれから乗る?」

にこ「やっぱり定番のジェットコースターかな」

真姫「にこちゃん絶叫系大丈夫なの?」

にこ「むしろ好きよ、真姫ちゃんは?」

真姫「私も多分大丈夫」

にこ「ここのジェットコースターは角度が急で有名らしいわ」

真姫「そうなの、まぁ行ってみましょう」

にこ「運がいいわね、並んでないみたい」

真姫「ちょうど終わったみたいね」

係員「次の方どうぞー」

にこ「どこに座る?」

真姫「どこでもいいわよ」

にこ「じゃあ一番前で!」

真姫「わかったわ」

係員「安全バーをお下げください」

にこ「……」ガチャン

真姫「……」ガチャン

係員「いってらっしゃーい」

真姫「ねぇにこちゃん」ガタンガタン

にこ「なに?」ガタンガタン

真姫「ちょっとこれ高すぎない?」ガタンガタン

にこ「言ったじゃない、有名だって」ガタンガタン

真姫「下から見る分には大したことなさそうに思ったのに」ガタンガタン

にこ「もしかして真姫ちゃんびびってる?」ガタンガタン

真姫「そ、そんなわけないじゃない!かかってきなさい!」ガタンガタン


ガタンガタンガタンガタン……ガタン……ゴゴゴゴゴォォォォ


にこ「にっこーーー!」

真姫「きゃあぁぁぁぁ!!」


にこ「楽しいー!」

真姫「きゃあぁぁぁぁ!!」


にこ「回ったーー!」

真姫「きゃあぁぁぁぁ!!」


にこ「もう一周!」

真姫「きゃあぁぁぁぁ!!」


にこ「楽しかったー!」

真姫「そ、そうね……」

にこ「真姫ちゃん?」

真姫「完全に舐めてたわ」

にこ「えと、ごめんね、にこがジェットコースターって言ったから」

真姫「にこちゃんが謝ることないわ」

にこ「でも……」

真姫「いいの、私が大丈夫って言ったんだから」

にこ「真姫ちゃんがそう言うなら……」

真姫「この話はおしまい!次のアトラクション行こ?」

にこ「わかった。何にする?」

真姫「連続で激しいのはきついわね」

にこ「パンフレット見てみよう」パサッ

真姫「いいのある?」

にこ「えーと、コーヒーカップとかどう?」

真姫「いいわよ、行きましょう」

真姫「これみたいね」

にこ「じゃあ乗ろっか真姫ちゃん」

真姫「ええ」

クルクルクルクルクルクルクル


係員「ありがとうございましたー」

にこ「こういうゆっくりしたやつもいいわね」

真姫「私これ乗ったの久しぶりだわ」

にこ「にこもそうかな。けど楽しかったね!」

真姫「えぇ、そうね」

にこ「次どうする?」

真姫「その辺歩いてみて決めましょう」

にこ「わかったわ」

真姫「どこも混んでるわね」

にこ「そうね」

真姫「どうしようかしら」

にこ「ねー真姫ちゃん、あれしない?」ユビサシ

真姫「ダンスゲーム?」

にこ「そうみたい」

真姫「いいわよ」


真姫「どっちからやる?」

にこ「真姫ちゃん先いいよ」

真姫「わかったわ」

スタート!

真姫「やっ!」グッド

真姫「はっ!」グッド

真姫「こうかしら!」グッド

真姫「簡単ね!」グッド

真姫「ラスト!……あっ!」バッド

オツカレサマ!


真姫「最後ミスったわ」

にこ「惜しかったわね真姫ちゃん」

真姫「最後のところ難しすぎよ」

にこ「じゃあ次にこがやるわね」

スタート!

にこ「ふふーん!」グッド

にこ「ほっ!」グッド

にこ「よいしょっ!」グッド

にこ「っと!」グッド

にこ「にこっ!」グッド

パーフェクト!オツカレサマ!


にこ「やった!パーフェクト!」

真姫「にこちゃんやるわね」

にこ「真姫ちゃんには出来なくても、にこはできるんだよねー」

真姫「なんですって!にこちゃん!もう一回やりましょう!」

にこ「受けてたつわ!」

真姫「今度は負けないんだから!」

真姫「ハァハァ、疲れた……」

にこ「そ、そうね……」

真姫「何回やったかしら」

にこ「思った以上に熱くなったわ」

真姫「引き分けみたいね」

にこ「これ以上は無理」

真姫「私も」

にこ「にこたち、休みなのに結局体動かしてるね」

真姫「私たちらしいわね」クスッ

にこ「たしかに」ニコッ

にこ「真姫ちゃん、そろそろお昼だし、ご飯にしよ」

真姫「わかったわ」

真姫「お昼時にもなるとどこもいっぱいね」

にこ「……」

真姫「どこでご飯にする?」

にこ「あ、真姫ちゃん」

真姫「なに?」

にこ「お弁当作ってきたから一緒に食べよ!」

真姫「ホント?なら広場があるからそこで食べましょう」

--------------------------------------------

希「にこっちにアドバイスしてあげる」

にこ「なによ?」

希「真姫ちゃんと行くとき、お弁当作っていくんよ」

にこ「お弁当?」

希「そうや、にこっちは料理上手だから、そういうところでもアピールしていくんよ」

にこ「なるほど」

希「真姫ちゃんの胃袋を掴むんや!」

----------------------------------------

真姫「天気が良くて気持ちいいわね」

にこ「はい、真姫ちゃん!」パカッ

真姫「キレイね」

にこ「真姫ちゃんの好きなトマトも入れてきたわよ」

真姫「あら、嬉しいじゃない」

にこ「それじゃあ食べよう!」

真姫「ええ、いただきます」

にこ「どう?」

真姫「美味しいわよ」

にこ「よかった♪」

真姫「にこちゃんホント料理上手ね」

にこ「まぁね!」

---------------------------------------------

希「それともうひとつ」

にこ「まだあるの?」

希「大事なことや」

にこ「?」

希「一緒にお弁当食べてるときな」

にこ「うん」

希「あーんってしてあげるんや♪」

にこ「なっ!そんなことできるわけないじゃない!」

希「ええんかーにこっち?真姫ちゃん気にしてくれるかもしれないやで?」

にこ「た、たしかに……」

希「頑張るんよー」

-----------------------------------------------

にこ「……」

真姫「どうしたのにこちゃん?あんまり食べてないようだけど」

にこ「そ、そんなことないよ」

にこ(希に言われた通りあーんってしたいけど、やっぱり恥ずかしい)

真姫「そう、ならいいけど」

にこ(でもここで引くわけにはいかないわ)

真姫「……」モグモグ

にこ(……いくわ!)

にこ「真姫ちゃん」

真姫「なに?」

にこ「どれが美味しかった?」

真姫「ハンバーグかしら」

にこ「じゃあ、にこのやつあげる」

真姫「いいの?」

にこ「うん!はい、あーん」

真姫「……」パクッ

にこ(や、やったわ!)

真姫「じゃあにこちゃんにも」アーン

にこ「えっ!」

真姫「食べないの?」

にこ「た、食べるよ!」パクッ

にこ(真姫ちゃんからされるなんて……恥ずかしいけど嬉しい///)

真姫「美味しい?」

にこ「うん……」

にこ(まともに顔見れない///)

真姫「ごちそうさま」

にこ「お粗末さま」

真姫「美味しかったわ」

にこ「にこが作ったんだから当たり前よ!」

真姫「そうね」クスッ

にこ(希の言う通りにしてよかった)

にこ「ご飯も食べたし、次いこっか♪」

真姫「わかったわ」

にこ「じゃあ次はあれ!」





にこ「ゴーカートで勝負よ!」

真姫「勝つのは私よ!」




真姫「にこちゃんピエロに小学生に間違えられてたわね」

にこ「あのピエロ許さないわ!」




にこ「真姫ちゃんの怖がる姿面白かったー!」

真姫「にこちゃんだって怖がってたじゃない!」

にこ「にこは全然平気ー」

真姫「私だって!」




にこ「景色きれいだねー!」ピョンピョン

真姫「にこちゃん!観覧車のなかではしゃがないで!」

にこ「ごめーん♪」

にこ「あー!楽しかったー!」

真姫「こんなに騒いだの久しぶりだわ」

にこ「ねぇ真姫ちゃん、最後にお土産屋行こう!」

真姫「いいわよ」



にこ「μ’sのみんなになにか買おうかな」

真姫「私もそうしようかしら」

にこ「ねぇ真姫ちゃん」

真姫「なに?」

にこ「お揃いのキーホルダー買わない?」

真姫「お揃い?別にいいけど」

にこ「ホント!どれにする?」

真姫「このハートのやつとかどう?」

にこ「あ、可愛い。これにしよ!」

真姫「じゃあ買いましょう」

真姫「暗くなってきたし、そろそろ帰る?」

にこ「そうね……」

真姫「どうしたの?」

にこ「真姫ちゃんはさ、今日楽しかった?」

真姫「当たり前じゃない」

にこ「……よかった」

真姫「どうしてそんなこと聞くのよ?」

にこ「にこと二人だったから真姫ちゃんは楽しめたのかなって」

真姫「バカね、楽しかったに決まってるでしょ」

にこ「ほんと?」

真姫「ホントよ」

にこ「じゃあ真姫ちゃん、またにこと二人で出かけてくれる?」

真姫「いいわよ」

にこ「やった!約束だよ!」

真姫「にこちゃん急に元気になっちやって」クスッ

にこ「♪」

真姫「それじゃあ、にこちゃん。帰えるわよ」

にこ「うん!」


用事あるので、次少し遅れると思います。
見てくれてる方、ありがとうございます!

希「どうやった昨日は?」

にこ「すっごい楽しかった!」

希「よかったなー」

にこ「最初ね、真姫ちゃんに可愛いって言われてー、遊園地でジェットコースター乗ってー」

希「にこっち落ち着いて」クスッ

にこ「あ、ごめん」

希「それで、あーんはした?」

にこ「聞いて希!にこがやったら真姫ちゃんもやり返してくれたの!」

希「おぉ、真姫ちゃんやるな」

にこ「嬉しかったなー」

希「で、にこっちそれは?」ユビサシ

にこ「これ?一緒に買ったの!良いでしょ!」キーホルダー

希「そうやね」アハハ

にこ「真姫ちゃんとお揃いー♪」

希「てかにこっち、今回の目的忘れてない?」

にこ「真姫ちゃんと楽しくデートでしょ?」

希「それもあるけど、一番は真姫ちゃんににこっちを意識させることや」

にこ「あ……」

希「話聞く限りやと、にこっちがますます真姫ちゃんに惚れただけやん」

にこ「たしかに……」

希「真姫ちゃんは鈍感なんだから頑張らんと」

にこ「そうよね……」

希「うーん」

にこ「なにか良い方法ないの?」

希「こんなのどうやろ?」

にこ「なによ」

希「スキンシップするんよ」

にこ「どういうことよ」

希「にこっちはそんなスキンシップするほうやないやろ」

にこ「そうだけど……」

希「そこで真姫ちゃんにたくさんするんや」

にこ「それで?」

希「普段しないにこっちが自分にだけはしてくる、真姫ちゃんもそう思うんやない?」

にこ「なるほど」メモメモ

希「ただし、これには欠点がある」

にこ「欠点?」

希「そうや。にこっちが恥ずかしがらずにできるか。これが問題やな」

にこ「真姫ちゃんにスキンシップ……」

希「無理なら別の方法も考えるけどどうする?」

にこ「……やるわ!」

希「決まりやね。ならどうするか考えよか」

にこ「んー、手繋ぐとか?」

希「まぁ最初はそれぐらいかなー」

にこ「わかったわ!挑戦してみる!」

希「頑張るんやで、にこっち!」

練習中


にこ「真姫ちゃん一緒にストレッチしよ」

真姫「いいわよ」

にこ「じゃあいくわよ」ギュー

真姫「まだいけるわ」

にこ「わかった」ギュー

真姫「ありがとう。次はにこちゃんね」

にこ「お願い」

真姫「どう?」ギュー

にこ「まだまだ」

真姫「これくらい?」ギュー

にこ「うん」

真姫「こんなものかしら」

にこ「ありがとう真姫ちゃん」

真姫「それじゃあみんなのところへ行くわよ」

にこ「あ、真姫ちゃんちょっと待って」

真姫「?」

にこ「手見せてくれない?」

にこ(いきなり手見せてなんて言って真姫ちゃん変に思ってないかな……)

真姫「別にいいけど、はい」

にこ「真姫ちゃん指長いね」

真姫「ピアノやってるからかしら」

にこ「さわってみてもいい?」

真姫「いいわよ」

にこ「真姫ちゃんの手、冷たくて気持ちいい……」

真姫「にこちゃんの手は暖かいわね」

にこ「……」ギュッ

真姫「……」

にこ「このままでいれたらなー」

真姫「なに言ってるのよ、それじゃ練習出来ないじゃない」クスッ

にこ「そうね、ごめんね」ハナシ

真姫「行きましょう」

にこ「うん」ニコッ

翌日


にこ「やったわ、希」

希「どうやった?」

にこ「今のところは効果ないかも」

希「そんなうまくはいかんなー」

にこ「やっぱり手を繋ぐぐらいじゃダメみたいね」

希「となると、次を考えないかんね」

にこ「手を繋ぐ以上と言えば、抱きつく?」

希「おぉーにこっち大胆ー♪」

にこ「これぐらいしないと真姫ちゃんには気づいてもらえなさそうだし」

希「それはあるな」

にこ「にこは恥ずかしさを棄てたわ!」

希「にこっちが燃え上がっとる!」

にこ「今度こそ成功させるわ!」

希「ファイトやで!」

少しずつですがなるべく毎日投下したいと思います。

練習後


にこ(……今よ!)

にこ「真姫ちゃんー♪」ムギュ

真姫「どうしたのよにこちゃん」キョトン

にこ「別に理由なんてないよー♪」ギュー

真姫「そんな抱きつかれると暑いんだけど」

にこ「気にしない気にしないー♪」

真姫「ハァ、どうしちゃったのよ」

にこ「別にー♪」

真姫「まぁいいけど」

にこ「真姫ちゃんー♪」

真姫「こっちが恥ずかしくなってくるんだけど」

にこ「……えへへ」ギュー

真姫「……」カミノケクルクル

にこ「ありがとう真姫ちゃん!」スッ

真姫「ほら、着替えに行くわよ」

にこ「あ、待って真姫ちゃんー!」

翌日


希「その顔、うまくいったみたいやね」

にこ「今まで反応が無かったけど、今回は少し手応えあったわ」フフン

希「抱きつきは効いたんやなー」

にこ「ねぇ、希!次はどうしたらいいと思う?」

希「んー、何回も同じことするのもあれやしなー」

にこ「なにかいい案ないかしら」

希「……真姫ちゃんの胸をわしわし」

にこ「ハァ!?」

希「最近にこっちがアピールしとるやん」

にこ「そうね」

希「そこで真姫ちゃんの胸をわしわしするんよ」

にこ「したら?」

希「真姫ちゃんはきっとこう思うはずや」

にこ「?」

希「『にこちゃん抱き付いてきたり、胸までさわってくる、もしかして……』ってな」

にこ「ホントかしら……」

希「ウチを信じるんや!」

にこ「……わかったわ!」

希「真姫ちゃんに気づいてもらうまで後ちょっとやで!」

放課後


にこ「見つけたわ」

真姫「……」テクテク

にこ「タイミングを見計らって……」

真姫「……」テクテク

にこ「真姫ちゃんー!」ワシ

真姫「きゃっ!」

にこ「真姫ちゃんー♪」ワシワシ

真姫「に、にこちゃん!?」

にこ「そうよー♪」

真姫「いいから離して!」

にこ「えー、いいじゃんー♪」

真姫「……!」

にこ「♪」

真姫「にこちゃん、覚悟しなさい!」クルッ

にこ「え?」

真姫「くらいなさい!」ワシワシ

にこ「真姫ちゃん!?」

真姫「私にやったんだから、やられる覚悟はあるわよね!」ワシワシ

にこ「ま、真姫ちゃん……///」ビクッ

真姫「どう?」

にこ「は、離して……」

真姫「ふぅ……」スッ

にこ「……///」

真姫「で、にこちゃんこれはどういうこと?」

にこ「真姫ちゃんが見えたからつい……」

真姫「ついって……」

にこ「……」ショボン

真姫「……」ハァー

にこ「真姫ちゃん怒ってるよね……ごめんね」

真姫「怒ってないわ。ただ……」

にこ「ただ?」

真姫「いきなりやられたことに驚いただけよ」

にこ「……」

真姫「べ、別ににこちゃんにやられるのが嫌ってわけじゃないから……」カミノケクルクル

にこ「!!」

真姫「さ、練習行くわよにこちゃん!」

にこ「うん!」ニコッ


翌日


にこ「スキンシップ作戦は成功ね!」

希「うまくいってよかったやん」

にこ「これも希のおかげだわ、ありがとう」

希「頑張ったのはにこっちやしな」クスッ

にこ「それともうひとつ!」

希「なにー?」

にこ「日曜日また真姫ちゃんとお出かけすることになったわ!」

希「やるやんにこっち!」

にこ「前に約束しててね♪」

希(にこっちホント成長したなー)

にこ「早く日曜日来ないかな♪」

少し書き溜めてきます

日曜日


真姫「お待たせ」

にこ「あ、真姫ちゃん!」

真姫「今日どうする?」

にこ「最初、服見に行こうかなって」

真姫「いいわよ」

にこ「最近新しいお店見つけて、真姫ちゃんと行きたかったの」

真姫「へー、楽しみね」

にこ「行こう、真姫ちゃん♪」タッタッタ

真姫「待ってにこちゃん!……もう、はしゃいじゃって」クスッ

服屋


にこ「ここよ」

真姫「結構おしゃれな店ね」

にこ「とりあえず入ろうか」

真姫「そうね」



にこ「真姫ちゃん」

真姫「なに?」

にこ「これどうかな?」ヒラッ

真姫「試着してみれば?」

にこ「着てみるね」


にこ「どう?」

真姫「いいじゃない」

にこ「ありがとう」

真姫「やっぱりにこちゃんって可愛いわね」

にこ「え!?」

真姫「本当のことじゃない」

にこ「……ありがとう///」

にこ「これ真姫ちゃんに似合いそう」ヒラッ

真姫「いいデザインね」

にこ「着てみてよ!」

真姫「わかったわ」


真姫「どうかしら?」

にこ「流石真姫ちゃん」

真姫「なかなかいいわね」

にこ「真姫ちゃんすっごく可愛い!」

真姫「ありがと」カミノケクルクル




真姫「さっきの服買わなくていいの?」

にこ「真姫ちゃんと一緒に見るのが目的だったしね♪」

真姫「そうなの」

にこ「うん!そろそろお昼だしどこかでご飯にしよ♪」

昼食後


にこ「美味しかったね!」

真姫「そうね」

にこ「けど、パフェ大きかったわね……」

真姫「全部食べたじゃない」

にこ「カロリーが……」

真姫「はいはい」

にこ「明日頑張らないと」

真姫「にこちゃん太ってないから大丈夫よ」

にこ「あ、ありがとう」

真姫「気にしすぎなのよ」

にこ「そうね」

真姫「で、次どうするの?」

にこ「カラオケよ!」


カラオケ店


にこ「じゃあにこからね!」

真姫「いいわよ」

にこ「にこの美声に酔いしれなさい!」


にこ「ーーー♪ーーー♪」


にこ「どう?」

真姫「いきなり電波ソングって」

にこ「いいじゃない、別に!」

真姫「まぁでも、にこちゃんっぽいわね」クスッ

にこ「はい、次真姫ちゃんの番ね!」


真姫「ーーー♪ーーー♪」


にこ「う、上手い」

真姫「ありがと」

にこ「にこの本気を見せてあげるわ!」

にこ「ーーー♪ーーー♪」


真姫「ーーー♪ーーー♪」


にこ「ーーー♪ーーー♪」


真姫「ーーー♪ーーー♪」


真姫「にこちゃんいろんなアイドルの曲歌えるのね」

にこ「元アイドル研究部の部長だったしね」

真姫「結構いい曲あるのね」

にこ「でもにこは、真姫ちゃんが作ってくれる曲が一番好きだよ?」

真姫「そ、そう。ありがと……」

にこ「ねー、真姫ちゃん」

真姫「なに?」

にこ「μ’sの曲あるじゃない」

真姫「それがどうしたの?」

にこ「考えてみたら、にこと真姫ちゃんの二人の曲ってないよね」

真姫「言われてみれば……」

にこ「ねぇ真姫ちゃん、にこと真姫ちゃんの曲作ってよー♪」

真姫「時間があったらね」

にこ「お願いー♪」

にこ「ーーー♪ーーー♪」


真姫「ーーー♪ーーー♪」


にこ「ーーー♪ーーー♪」


真姫「ーーー♪ーーー♪」


にこ真姫「ーーー♪ーーー♪」


真姫「結構歌ったわね」

にこ「あっという間に感じたわ」

真姫「時間的に次が最後みたい。私はいいから、にこちゃん歌って」

にこ「うん」


にこ「ーーー♪ーーー♪」

にこ(この歌、恋の歌なのよね)

にこ「ーーー♪ーーー♪」

にこ(真姫ちゃんとの距離、縮まってるとは思うけど)

にこ「ーーー♪ーーー♪」

にこ(真姫ちゃんはにこのことどう思ってるのかな)

にこ「ーーー♪ーーー♪」

にこ(この歌みたいに上手くいく保証なんてなくて)

にこ「ーーー♪ーーー♪」

にこ(不安で怖くて)

にこ「ーーー♪ーーー♪」

にこ(やめてしまったら楽になるかもしれない)

にこ「ーーー♪ーーー♪」

にこ(……だけど!)

にこ「ーーー♪ーーー♪」

にこ(それでも!やっぱりにこは真姫ちゃんの事が好き!)

にこ「ーーー♪ーーー♪」

にこ(だからにこは諦めない)

にこ「ーーー♪ーーー♪」

にこ(絶対気づかせてあげるんだから!)


にこ「ふぅ……」

真姫「……」

にこ「真姫ちゃん?」

真姫「え?あぁ、上手だったわ」

にこ「ありがとう、それじゃあ出よっか」

真姫「そうね」

帰り道


にこ「楽しかったー!」

真姫「にこちゃんといると飽きないわね」

にこ「ちょっとそれどういう意味よー」

真姫「楽しいからよ」ニコッ

にこ「そ、そう……///」

真姫「さ、帰るわよ」

にこ「ねぇ真姫ちゃん」

真姫「なに?」

にこ「別れるところまで手繋いでいい?」

真姫「……いいわよ」スッ

にこ「やった!」ギュッ

にこ「ここでさよならだね」

真姫「そうね」

にこ「……」

真姫「……」

にこ「じゃあ……」

真姫「ホントにこちゃんといると…」ボソッ

にこ「なにか言った?」

真姫「なんでもないわ」

にこ「そう……」

真姫「……」

にこ「……」

真姫「……ねぇにこちゃん」

にこ「なに?」

真姫「もう少し一緒にいない?」

にこ「……真姫ちゃん!」ニッコリ


とりあえずここまで
多分これで折り返しだと思います

一ヶ月後


希「にこっち変わったなー」

にこ「どういう意味よ?」

希「真姫ちゃんのこと」

にこ「真姫ちゃん?」

希「一ヶ月前のにこっちは、真姫ちゃんのことでウチに相談しとったやん?」

にこ「そうだったわね」

希「今は上手くやってるんやろ?」

にこ「まぁね!今だとスキンシップも楽勝よ!」

希「それに結構な頻度で二人で遊んでるとか」

にこ「そうよ!最近は真姫ちゃんから誘ってくれることも多いしね!」

希「二人の距離が近づいたのは明白やね」

にこ「それでね、希!」

希「んー?」

にこ「日曜日に真姫ちゃんとライブ行くのよ!」

希「それってあの有名なアイドルのやつ?」

にこ「それ!」

希「あのアイドルのライブ倍率高いらしいやん」

にこ「そうなんだけど、チケット当たって!」

希「すごいなー」

にこ「真姫ちゃんと一緒に行きたいって願ったからかな!」

希「さすがやねにこっち」クスッ

にこ「楽しみー♪」

希(ウチの手助けはもう必要ないみたいやね)

希「行ってらっしゃい、にこっち!」

ライブ会場


真姫「それにしてもよくチケット取れたわね」

にこ「真姫ちゃんと行きたいってお願いしたからだよ♪」

真姫「ありがと、私もにこちゃんと一緒に来られて良かったわ」

にこ「真姫ちゃん素直ー♪」

真姫「そうね」クスッ

にこ「あ、誘導始まったみたい」

真姫「人多いからはぐれないようにしないと」

にこ「うん」

真姫「ほらにこちゃん、行くわよ」スッ

にこ「はーい♪」ギュッ

真姫「始まるわね」

にこ「テンション上がってきたー!」




アイドル「いっくよー!」


にこ「可愛いー!」

真姫「ダンスすごいわね」


アイドル「ーーー♪ーーー♪」


にこ「すごーい!」ブンブン

真姫「ちょっとにこちゃん!サイリウム当たってる!」


アイドル「もう一曲!」


真姫「歌も上手ね」

にこ「ハイッ!ハイッ!」






アイドル「ラストー!」



にこ「すごかったー!」

真姫「やっぱりプロは違うわ」

にこ「来れてよかったー!」

真姫「ホントそうね」

にこ「明日からの練習頑張ろうって思えるわね!」

真姫「にこちゃんったら」クスッ

にこ「ライブも終わったことだし、そろそろ帰ろっか」

女の子「あの!」

真姫「え?」

にこ「にこたち?」

女の子「はい!」

真姫「どうしたの?」

女の子「μ’sのにこさんと真姫さんですよね?」

にこ「そうだけど」

女の子「やっぱり!私、μ’sのファンなんです!それで、二人の姿が見えたから声を」

にこ「ホントー!いつも応援ありがとう♪」

真姫「ありがとうね」

女の子「お二人に会えるなんて感激です!」

真姫「少し照れるわね」

女の子「休日に一緒にいるってことはやっぱり二人は仲良いんですね!」

にこ「もちろん!にこと真姫ちゃんはとっても仲良しなんだよ♪ね、真姫ちゃん♪」

真姫「そうよ」クスッ

女の子「そうなんですか!あ、そうだ!」

真姫「なに?」

女の子「3月に開催されるラブライブにμ’sは参加しますよね!」

にこ「当たり前よ!」

女の子「前回のは出てなくて残念だったけど、今回は楽しみにしてます!」

真姫「頑張らないとね」

女の子「私μ’sのこと一杯応援します!」

にこ「ありがとう♪」

女の子「それでは、失礼します!ありがとうございました!」

帰り道


にこ「ファンの子と話が出来るのはやっぱりいいわね」

真姫「そうね、周りからの意見って大切だし」

にこ「にこたち、仲良さそうって言われたね!」

真姫「ホントのことでしょ」

にこ「そうだね♪」

真姫「私はもっとにこちゃんと仲良くなりたいわ」

にこ「にこももっともーっと真姫ちゃんと仲良くなりたいよ♪」

真姫「お互い様ね」クスッ

にこ「えへへ」ニコッ

にこ「ラブライブかー」

真姫「あの子に言われたからじゃないけど、やっぱりラブライブのことは考えちゃうわよね」

にこ「ちょっと前にまた開催が決まって、にこは絶対に出たくて」

真姫「穂乃果が出なくていいって言ったとき、にこちゃんすごかったもんね」

にこ「ラブライブに出るのはスクールアイドルとしてのにこの目標だしね」

真姫「まぁ、結局は出ようってことになったんだけど」

にこ「出るからにはやっぱり優勝したい。にこにとってはこれが最後になるんだから」

真姫「そうよね、にこちゃんたちは春になったら卒業しちゃう……」

にこ「……だから悔いが残ることだけは絶対にしたくない」

真姫「……私も!私も中途半端に終わるのは嫌よ!」

にこ「……真姫ちゃん!」

真姫「にこちゃんと一緒にやれるのはそれが最後、私だって精一杯やってやるんだから!」

にこ「うん!」

にこ「じゃあ真姫ちゃん!明日から頑張ろう!」

真姫「気合いいれていくわよ!」

にこ「もちろん!にこも本気で頑張るから!」

真姫「今日はちゃんと寝るのよ」

にこ「わかってる!」

真姫「それじゃあにこちゃん、また明日!」

にこ「ばいばーい!」フリフリ



にこ「……」

にこ(ラブライブは絶対優勝してみせる)

にこ「……」

にこ(真姫ちゃんのことだって)

にこ「……」

にこ(卒業まで半年を切っている)

にこ「……時間はもうあんまりないみたいね」

希「最近練習大変やなー」

にこ「当たり前でしょ」

希「みんなやる気だけど、そんなかでもにこっちと真姫ちゃんは飛び抜けとるね」

にこ「真姫ちゃんと誓ったのよ、本気でやるって」

希「……なるほどな」

にこ「ラブライブなんだから……」

希「真姫ちゃんのことはどうするん?」

にこ「もちろんそっちも諦めないわ」

希「さすがやね、にこっち」

にこ「今週末だって、一緒にいる予定なんだから」
希「そうなんや。けどにこっち、あんまり無理しちゃいかんよ?」

にこ「わかってるわよ」

希(最近のにこっち、どこか不安になるんやよね……)

希「気を付けてな」

日曜日

帰り道


真姫「にこちゃん、今日どうしたの?」

にこ「え、何が?」

真姫「いつもと違うと言うか、元気がなかったと言うか……」

にこ「そんなことないよ!ほら、にっこにっこにー!」

真姫「ホントかしら……」

にこ「にこはとっても元気だよ!」

真姫「そう……」

にこ「じゃあ真姫ちゃん、明日も練習頑張ろうね!ばいばーい!」タッタッタ

真姫「あ、にこちゃん……」

月曜日




にこ「学校いく準備しなきゃ」


にこ「着替えどこかな」


にこ「あれ、今何時?」


にこ「ご飯食べないと」


にこ「何か熱っぽい、けど学校行って練習しなきゃ」


にこ「いってきます」


昼休み


希「真姫ちゃんおる?」

真姫「どうしたのよ」

希「にこっちの昨日の様子どうだった?」

真姫「いきなりなによ」

希「にこっちが体育の途中で倒れたんや」

真姫「……え?」

希「風邪引いてたのか、体が弱っていたみたいや」

真姫「にこちゃんは!?」

希「今日はもう早退したよ」

真姫「やっぱり……」

希「やっぱり?」

真姫「昨日どことなく変だったのよ」

希「……そうなんや」

真姫「希、教えてくれてありがとう」

希「いいんやで」

真姫「それと、悪いけど今日の練習休むって伝えといて」

希「了解、にこっちのこと頼んだよ」

夕方


にこ「風邪で倒れちゃうなんて、なにやってるんだろ……」


にこ「今日の練習休んじゃって真姫ちゃん怒ってるかなぁ……」


にこ「……真姫ちゃん」





ピンポーン

にこ「誰かな」


にこ「はーい」ガチャ

真姫「……」

にこ「真姫ちゃん!?」

真姫「上がらせてもらうわ」

にこ「え、え?」

真姫「いいから、にこちゃんは布団に入ってて」

にこ「う、うん……」


にこ「どうしたの?」

真姫「どうしたのじゃないでしょ」

にこ「真姫ちゃん?」

真姫「希から聞いたわ、にこちゃん倒れたんだってね」

にこ「うん……」

真姫「それってやっぱり昨日が原因?」

にこ「うん……」

真姫「じゃあやっぱり昨日体調悪かったのね」

にこ「大丈夫かなって思ったんだけど」

真姫「……にこちゃんったら」ハァー

にこ「ごめんね」

真姫「私もにこちゃんがおかしいことに気づけなかったんだから悪かったわ」

にこ「真姫ちゃんは悪くないよ」

真姫「体調悪いのにどうして無理したの?」

にこ「……だって、真姫ちゃんといられる時間なんだから」

真姫「……」

にこ「……」

真姫「ばかね」

にこ「な、なによ」

真姫「私はいつだってにこちゃんと一緒にいてあげるわよ」ナデナデ

にこ「……///」

真姫「だからにこちゃん、自分の体は大事にしてよね」

にこ「……わかったわよ」

真姫「にこちゃんが元気じゃないのなんて、私が嫌なんだから」

にこ「ま、真姫ちゃん///」

にこ「と言うか真姫ちゃん何で家にきたの」

真姫「にこちゃんが心配だから看病しにきたのよ」

にこ「……ありがとう」

真姫「色々買ってきたわ」

にこ「お金払うわ」

真姫「それくらいいいわよ」

にこ「でも……」

真姫「いいの」

にこ「真姫ちゃんがそう言うなら……」

真姫「とにかく寝てなさい」

にこ「うん」

真姫「そう言えばにこちゃん、家族の人は?」

にこ「ママは仕事で、ここあとこころはお泊まり会で今日は帰ってこないわ」

真姫「そう……ちょっと電話してくるわ」

にこ「あ、うん」



にこ「おかえり」

真姫「私今日ここに泊まるわ」

にこ「……え、えぇー!」

真姫「今のにこちゃんを一人にはしておけないわよ」

にこ「真姫ちゃん、家族の人には?」

真姫「電話で伝えたわ」

にこ「え、でも……」

真姫「にこちゃんは病人なんだから、おとなしく私に看病されればいいの!」

にこ「う、うん」



今日はここまで。
真姫ちゃんイベ等ありなかなか更新できませんでした。

よかったら合宿回見て衝動的に書いたやつも見てください。

真姫「新曲の行方」
真姫「新曲の行方」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1397407601/)



真姫「にこちゃんお腹すいてる?」

にこ「すこし」

真姫「薬飲むためにも、何か食べた方がいいわ」

にこ「でも、家は材料切らしてて」

真姫「言ったでしょ、いろいろ買ってきたって。台所借りるわよ」

にこ「うん」





真姫「お待たせ」

にこ「お粥……真姫ちゃんが作ってくれたんだ」

真姫「あんまり上手くできなかったけどね」

にこ「嬉しいよ」

真姫「はい」アーン

にこ「熱っ!」

真姫「大丈夫!?」

にこ「ちょっと熱かっただけだから」

真姫「……」フーフーアーン

にこ「……」パクッ

真姫「どう?」

にこ「おいしいよ」

真姫「よかった、はい」アーン



にこ「ごちそうさま」

真姫「食欲はあるみたいでよかったわ」

にこ「お腹いっぱいかな」

真姫「次は薬ね、家から持ってきたやつだから効くはずよ」

にこ「苦いのやだな」

真姫「苦くないわよ、はい」スッ

にこ「……」ゴクッ

真姫「薬も飲んだし、これで大丈夫かしら」




にこ「汗かいちゃった」

真姫「ほんと?」

にこ「気持ち悪いかも……」

真姫「お風呂はダメだし……私が体を吹いてあげる」

にこ「それは……///」

真姫「なにためらってるのよ」

にこ「……お願い」

真姫「準備するわ」



にこ「着替えそこのタンスにあるから」

真姫「わかったわ」

にこ(真姫ちゃんに下着とか見られてる……///)

真姫「お待たせ。じゃあにこちゃん、上脱いで」

にこ「うん」ファサ

真姫「いくわよ?」

にこ「お願い」

真姫「……」ゴシゴシ

にこ「……」

真姫「……」ゴシゴシ

にこ「……」

真姫「……こんな小さな体で頑張っちゃって」

にこ「……///」

真姫「……」ゴシゴシ

にこ「……」

真姫「おしまい」

にこ「ありがとう」

真姫「服着替えてね」

にこ「うん」



にこ「眠くなってきたかも」

真姫「そうね」

にこ「お布団、お母さんのあるからそれ使って」

真姫「わかったわ」



にこ「……今日練習休んじゃったね」

真姫「明日二人で謝りましょう」

にこ「そうだね」

真姫「電気消すわよ」

にこ「うん」



にこ「真姫ちゃん、起きてる?」

真姫「起きてるわよ」

にこ「……今日ね、家に誰もいなくて少し寂しかった」

真姫「……」

にこ「真姫ちゃんに会いたいって思ったの」

真姫「……」

にこ「そしたらホントに来てくれた」

真姫「……」

にこ「すごく嬉しかった」

真姫「……」

にこ「だから真姫ちゃん、ありがとう」

真姫「……私もにこちゃんに会いたかったのよ」

にこ「ホント?」

真姫「ホントよ」

にこ「そっか……///」

真姫「もう寝るわよ」

にこ「うん」

真姫「おやすみ、にこちゃん」

にこ「おやすみ、真姫ちゃん」






にこ「おはよう真姫ちゃん!」

真姫「おはよう、体の方は?」

にこ「もうすっかり元気!真姫ちゃんが看病してくれたおかげだよ!」

真姫「よかったわ」

にこ「真姫ちゃん一回家に帰るよね?」

真姫「ええ」

にこ「じゃあまた学校で!」


今日はここまで。
二人の気持ちは今はまだ秘密ってことで。
皆さんの想像に任せます。

レス貰えるのがすごく嬉しいです!
ありがとうございます!



希「おはようにこっち」

にこ「おはよう」

希「もう大丈夫なん?」

にこ「ばっちりよ」

希「よかったなー」

にこ「真姫ちゃんに伝えてくれたんだってね」

希「大したことはしとらんよ」

にこ「ありがとね」

希「で、昨日はどうやったん?」

にこ「ふ、普通よ」プイ

希「その様子だといろいろあったみたいやね」

にこ「……///」

希「顔赤くなっとるで」

にこ「の、希!」

希「ごめんごめん」

にこ「もう……」


希「……にこっち、少し真面目な話してもいい?」

にこ「……なによ」

希「今回にこっちが倒れた原因ってラブライブと真姫ちゃんやろ」

にこ「……そうね」

希「どっちもにこっちにとっては大切なこと」

にこ「……」

希「にこっちのことを応援しとるよ」

にこ「……」

希「でもな、ウチはそれが原因でにこっちが倒れるところを見たくないんや」

にこ「……」

希「多分真姫ちゃんにも言われてると思うけど、絶対無茶はしないで」

にこ「……」

希「もし無茶するようだったら、ウチは親友として、無理やりにでもにこっちを止めるよ」

にこ「……」

希「それだけは覚えておいて」

にこ「……」

希「……」

にこ「希、あんたいいやつね」

希「ウチはにこっちのこと好きやからね」ニコッ



一ヶ月後


希「ねー、にこっちー」

にこ「なによ?」

希「クリスマスどうするん?」

にこ「イヴは家族と過ごすから、25日に真姫ちゃんとデートするわ」

希「なるほどな、プレゼントとか用意しとるん?」

にこ「もちろん!」

希「なんやの?」

にこ「それはね……」ゴニョゴニョ

希「……いいやん!きっと真姫ちゃん喜ぶよ!」

にこ「当日までには完成させるわ!」

クリスマス


にこ「お待たせ!行こ!」






にこ「これどう?」

真姫「にこちゃんにはこっちの方が似合うわ」






真姫「ーーー♪」

にこ「真姫ちゃん上手い!」






真姫「いい話だったわね」

にこ「ちょっと泣いちゃったかも」




真姫「暗くなってきたわね」

にこ「服屋行ったし、カラオケしたり、映画見たりいろいろしたもんね」

真姫「そろそろディナーの予約の時間だから、お店行きましょう」

にこ「うん!」

レストラン


にこ「こういうお店って来ないから緊張するかも」

真姫「普通にしてればいいのよ」

にこ「う、うん」

店員「お待たせしました」スッ

真姫「料理もきたし、食べましょう」

にこ「いただきます」

真姫「いただきます」

にこ「……」パクッ

真姫「……」パクッ

にこ「おいしい」

真姫「私が教えたお店なんだから当たり前よ」

にこ「おいしいね、真姫ちゃん!」

真姫「……そうね」ニコッ



真姫「デザートはケーキだけど、どれにする?」

にこ「にこは苺のショートケーキ」

真姫「なら私はチョコレートケーキにするわ」




にこ「あまーい♪」

真姫「おいしいわね」

にこ「ねぇ真姫ちゃん、そっちの一口ちょうだい」

真姫「いいわよ、はい」アーン

にこ「おいしいー♪」パクッ

真姫「じゃあにこちゃんのもちょうだい」

にこ「いいよ、はい」アーン

真姫「こっちもいけるわね」パクッ




真姫「ごちそうさま」

にこ「ごちそうさま」

真姫「この後どうする?」

にこ「イルミネーションが綺麗な公園があるからそこに行こうかなって」

真姫「よく知ってるわね」

にこ「真姫ちゃんと行きたくて調べたんだ」

真姫「楽しみね」

にこ「じゃあ行こ♪」

公園


真姫「綺麗ね」

にこ「すごーい!」

真姫「にこちゃんが言うだけのことはあるわね」

にこ「でしょ!」

真姫「今日は雪降ってないけど、降っていたらもっと綺麗に見えそうね」

にこ「昨日はたくさん降ってたのにね」

真姫「かなり強く降っていたわよね」

にこ「外出歩くの無理そうだったもん」

真姫「サンタさん大変だったんじゃないかしら」

にこ「真姫ちゃんにはサンタさん来たんだよね?」

真姫「もちろんよ、にこちゃんは?」

にこ「……にこは悪い子だったからサンタさん来なかったかな」

真姫「そうなの」

にこ「うん……」

真姫「じゃあ、にこちゃんには私からプレゼントあげる」

にこ「え?」

真姫「はい」ポンッ

にこ「……開けてみていい?」

真姫「いいわよ」

にこ「可愛いリボン」

真姫「にこちゃんに似合うやつを探したんだからね」

にこ「ありがとう、真姫ちゃん。すっごく嬉しいよ」

真姫「ちゃんと使いなさいよ」

にこ「真姫ちゃん!」

真姫「え?」

にこ「これ、にこからのプレゼント!受け取って!」ポンッ

真姫「開けていい?」

にこ「うん!」

真姫「手編みのマフラー」ファサー

にこ「頑張って作ったんだよ!」

真姫「巻いてみていい?」

にこ「いいよ」

真姫「あったかい」クルクル

にこ「よかった……くしゅん」

真姫「大丈夫?」

にこ「ちょっと冷えてきたかも」

真姫「にこちゃん、こっち来て」

にこ「うん」

真姫「このマフラー長いからいけそうね」

にこ「真姫ちゃん?」

真姫「こうすればあったかいでしょ?」クルクル

にこ「そうだね」ギュッ

真姫「あっ」

にこ「どうしたの?」

真姫「雪、降ってきたみたい」

にこ「雪だー!」

真姫「だから寒かったのね」

にこ「真姫ちゃん見て!」

真姫「なに?」

にこ「イルミネーションのライトアップが青色から黄色に変わってる」

真姫「ほんとだ」

にこ「雪がライトアップと重なってすごく綺麗」

真姫「ホントに綺麗ね」




にこ「今日真姫ちゃんと一緒に過ごせてよかった」

真姫「私も他の誰でもない、にこちゃんといれてよかったわ」




真姫「とーどーけてーせーつーなーさーにはー」


にこ「真姫ちゃん?」

真姫「この景色を見てると歌いたくなったわ」

にこ「じゃあにこも!」


にこ「なーまーえをーつけよーうかーすのーはれーしょん」










にこ真姫「とびこむーゆうきにさんせいーまもなくすたーと」



真姫「メリークリスマス、にこちゃん」ニコッ

にこ「メリークリスマス、真姫ちゃん!」ニッコリ

にこ(にこにも来てたみたい、こんなに幸せな時間をくれた優しいサンタさんが)


今日はここまで。
曲が合ってると思い、公園のシーンPV意識しました。それが少しでも伝われば幸いです。

お正月

神社


真姫「明けましておめでとう」

にこ「おめでとう!」

真姫「それにしてもいきなり電話かかってきたらと思ったら、初詣に行こうだなんて」

にこ「ダメだった?」

真姫「そんなわけないじゃない」

にこ「じゃあ問題ないね!」

真姫「もう、にこちゃんったら」

にこ「真姫ちゃんと初詣♪」

真姫「けど人多いわね」

にこ「お正月だもんねー」

真姫「参拝するところまで時間かかりそうね」

にこ「真姫ちゃんとお話ししてたらすぐだよ!」







にこ「真姫ちゃん、にこのマフラー使ってくれてるんだね」

真姫「にこちゃんからのプレゼントだもの、大切に使わせてもらってるわ」

にこ「ありがとう!」

真姫「それににこちゃんだってそのリボン私があげたやつでしょ」

にこ「うん!すっごい気に入ってるよ!」

真姫「よかったわ」

にこ「えへへ♪」

真姫「ふふっ♪」







にこ「にこたちの番きたみたい」

真姫「そうみたいね」

にこ「……」チャリーン

真姫「……」チャリーン

にこ「……」カランカラン

真姫「……」カランカラン

にこ「……」パチパチ

にこ(ラブライブと真姫ちゃん……)

真姫「……」パチパチ




にこ「お参り終わったね」

真姫「結構疲れたわ」

にこ「ねぇ真姫ちゃん」

真姫「なに?」

にこ「真姫ちゃんは何をお願いしたの?」

真姫「……秘密よ///」





にこ「そろそろ行く?」

真姫「ええ、そうね」

希「おーい!にこっちー!真姫ちゃんー!」

真姫「希?」

希「明けましておめでとう」

にこ「おめでとう」

真姫「おめでとう」

にこ「あんた今日バイトだったのね」

希「人多くてめっちゃ大変なん」

真姫「巫女がこんな所で油売ってていいわけ?」

希「少しくらいなら大丈夫、それより二人の姿が見えて嬉しくなってな」

真姫「どういうこと?」

希「気にせんといてー」

真姫「……変なの」

希「二人はもう参拝終わったん?」

にこ「してきたわ」

希「ならおみくじは引いた?」

真姫「引いてないわね」

にこ「せっかくだし引いていかない?」

真姫「そうね」

希「こっちやで」





にこ「じゃあにこから引くね」

希「ちょっと待って」

にこ「なによ?」

希「……」ジー

真姫「なにやってるの」

希「スピリチュアルパワーを注入しとるんや!」

にこ「それ意味あるの……」




にこ「今度こそ」ガサゴソ

真姫「私も」ガサゴソ

希「結果は?」

真姫「大吉よ」ピラッ

希「にこっちは?」

にこ「末吉……」ピラッ

希「真姫ちゃんやったやん!」

にこ「にこはどうなのよ!」

希「まぁまぁにこっち、ここよく見て」

にこ「え?」

希「『勇気を出して踏み出すものには自ずと結果がついてくるでしょう』だって」

真姫「ホントだ」

希「いいこと書いてあるやん」

にこ「たしかに」

希「これはきっとにこっちの未来を暗示しとるんや!」

にこ「あんたが言うと胡散臭いわね。けど一応お礼は言っておくわ」



巫女「希ちゃん、こっち手伝ってー」

希「呼ばれてしまったなー」

にこ「にこたちも行こっか」

希「二人はどうするん?」

真姫「にこちゃん家でお雑煮食べるのよ」

希「そっか、帰り気をつけるんよ」

にこ「わかってるわよ」

希「じゃあウチは行くな」

真姫「またね」

にこ「サボるんじゃないわよ」





希(仲良さそうに手繋いじゃって、うまくいってるようで安心やな)

希「さて、ウチもお仕事頑張ろっと♪」




にこ家


にこ「お待たせ」コトッ

真姫「いいにおい」

にこ「食べよっか」

真姫「ええ」

にこ「いただきます」

真姫「いただきます」

にこ「……」パクッ

真姫「……」パクッ

にこ「……」モグモグ

真姫「……」モグモグ




真姫「ごちそうさま」

にこ「お粗末様」

真姫「おいしかったわ」

にこ「片付けるからお椀かして」

真姫「はい」スッ



にこ「最近ずっと練習だったから、休めるのって久しぶりね」

真姫「このお正月がゆっくりできる最後の時かもね」

にこ「ラブライブもうすぐだもんね。あ、真姫ちゃんおかし食べる?」

真姫「もらうわ」

にこ「ずっとこうしてこたつに入ってられたらいいのにー」ヌクヌク

真姫「はいはい」

にこ「真姫ちゃん家はこたつなかったよね」

真姫「床暖あるしね」

にこ「日本人なのによくこたつがなくて生きていけるねー」

真姫「そんなこと言ったら日本人の大勢が死ぬわよ」

にこ「真姫ちゃん死なないでー」

真姫「なにバカなこと言ってるのよ」

にこ「あー、こたつから出たくないよー!」



真姫「今日って3日よね」

にこ「うん」

真姫「後2週間したら花陽の誕生日ね」

にこ「みんなでお祝いしようね」

真姫「ええ、そうね」

にこ「にこもみんなに祝ってもらったなー」

真姫「私はまだみんなと出会ってなかったわ」

にこ「今年はちゃんとみんなでお祝いしてあげるよ!」

真姫「楽しみにしてるわ」

にこ「任せて!」

真姫「にこちゃんたちは卒業しちゃってるけどね」クスッ

にこ「……」

真姫「あっ……」

にこ「なに暗い顔してるの!」

真姫「えっ?」

にこ「卒業したって、にこはちゃんと真姫ちゃんのことお祝いしてあげるから!」

真姫「にこちゃん……ありがとう」

にこ「ほら真姫ちゃん立って!今からどこか遊びに行こう!」

真姫「もう、にこちゃんったら」ニコ

にこ「行こ、真姫ちゃん♪」




今日はここまで。

真姫ちゃん誕生日おめでとう!

この先の展開しっかり考えたいので時間ください。
続き待ってくれてる方には申し訳ないです。



冬休み明け


希「おはようにこっち」

にこ「おはよう」

希「冬休みを有意義に過ごせたみたいやね」

にこ「体を休めることができたわ」

希「それもあるけど、真姫ちゃんともやろ」

にこ「なによ?」

希「二人がデートしてるの見たで」

にこ「見てたの!?」

希「たまたま二人を見かけてな」

にこ「あんたねー」

希「ラブラブそうにいちゃついてて、カップルみたいやったで」

にこ「カップル……///」

希「もしかしてにこっち、告った?」

にこ「し、してないわよ!」

希「そうなんや」

にこ「そんな簡単にできるわけないわよ……」

希「そっか……」

にこ「うん……」

希「しつこいかもしれんけど、ウチらが卒業するまで時間はもうないんよ」

にこ「わかってるわよ……」

希「……」

にこ「……」

希「……それはそうと、にこっちちょっと太ったんやない?」

にこ「そ、そんなことないわよ!」

希「ウチがチェックしたるでー!」ワシワシ

にこ「や、やめてー!」





にこ「真姫ちゃん一緒に帰ろう!」

真姫「いいわよ」

にこ「荷物部室だからとってくるね」

真姫「玄関で待ってるわ」




真姫「……にこちゃん、遅いわね」

真姫「そんな時間かからないはずなのに」

真姫「見に行きましょう」




真姫「にこちゃん?」ガチャ

にこ「……」ガサガサ

真姫「何やってるの?」

にこ「……ないの」

真姫「なに?」

にこ「キーホルダーがないの!」

真姫「いつも鞄につけてるやつ?」

にこ「遊園地で真姫ちゃんと買ったハートのやつ」

真姫「落としたの?」

にこ「わかんない」

真姫「いつなくなったか分かる?」

にこ「朝はちゃんとあった」

真姫「なら、放課後に落としたとか」

にこ「そうかも……」

真姫「流石に、いつどこに落としたとか分からないキーホルダーを探すのは難しいんじゃない?」

にこ「……」

真姫「そんな高い物でもないんだし、諦めるしかないんじゃない」

にこ「……えっ?」

真姫「時間も遅いし、帰りましょう」

にこ「……真姫ちゃんのバカ!」ガチャ

真姫「あっ!にこちゃん!」


中庭


にこ「はぁはぁ……」

にこ「……どうしよう荷物置いてきちゃった」

にこ「でも、今戻ったら真姫ちゃんと会うし……」

にこ「真姫ちゃん……」

にこ「しばらくここにいよう」




にこ「30分くらい経ったかな」

にこ「もう真姫ちゃんいないよね」

にこ「部室いこ」




にこ(真姫ちゃん……何であんなこと)

にこ(確かに値段は高くないけれど)

にこ(思いでの品で)

にこ(とっても大切なものなのに)

にこ(真姫ちゃんにとってはそうじゃないのかな……)

にこ(……真姫ちゃん)


校内


真姫「にこちゃん!」

にこ「っ!」ダッ

真姫「逃げないで!」ギュッ

にこ「ま、真姫ちゃん……」

真姫「話を聞いて」

にこ「……」

真姫「……」

にこ「……真姫ちゃん」

真姫「ごめんなさい!」

にこ「……え?」

真姫「私がバカだった、諦めろなんて言って」

にこ「え、え?」

真姫「何も考えずにあんなこと言って」

にこ「……」

真姫「本当にごめんなさい!」

にこ「真姫ちゃん……」

真姫「あのキーホルダー私にとっても大切なものだわ」

にこ「……」

真姫「にこちゃんと初めてお揃いで買ったものだもの」

にこ「……」

真姫「大切に決まってるじゃない!」

真姫「これ」カチャ

にこ「にこのキーホルダー」

真姫「出てった後、にこちゃんが行きそうなところを探したわ」

にこ「どこにあったの?」

真姫「部室の棚の影に落ちてた」

にこ「そうだったんだ」

真姫「見つかってよかったわ」

にこ「あっ、真姫ちゃん膝……」

真姫「取るときちょっとぶつけちゃって、別に大したことないわよ」

にこ「真姫ちゃん」

真姫「なによ?」

にこ「……ありがとう」ポロポロ

真姫「に、にこちゃん!?」

にこ「……真姫ちゃんは何も思ってないのかと思って」

真姫「……」

にこ「にこの思い込みなんじゃないかって」

真姫「……」

にこ「急に怖くなって……」

真姫「……ごめんなさい」

にこ「……でも、真姫ちゃんも大切に思ってくれてたんだね」

真姫「当たり前でしょ!」

にこ「そのことがわかってよかった」

真姫「にこちゃん」

にこ「えへへ///」

真姫「私もにこちゃんと同じ気持よ///」

にこ「真姫ちゃん!」

真姫「な、なによ?」

にこ「すっごく嬉しかったよ!」ニコッ


翌朝


にこ「真姫ちゃんおはよう!」

真姫「おはよう」キラッ

にこ「あっ!」

真姫「どうしたのよ?」

にこ「真姫ちゃんも鞄につけてくれたんだ!」

真姫「今までは机に飾ってたんだけどね」

にこ「ならどうして?」

真姫「こうやって、2つ並んでた方がお揃いって分かりやすいでしょ?」スッ

にこ「真姫ちゃん!」

真姫「ほら行くわよ」

にこ「うん!」


今日はここまで
なかなか更新できず、すいませんでした
内容的には終わりに近づいてると思うので、もう少しのお付き合いお願いします



希「あの日がやってくる」

にこ「そうね」

希「もちろん、今回は力いれるんやろ?」

にこ「当たり前よ」

希「真姫ちゃん、喜んでくれるといいなー」

にこ「その為にいろいろ試行錯誤してるわ」

希「どんな感じ?」

にこ「何個か試してみたんだけど。これって言うのが決まんなくて」

希「試作品はウチが食べてあげるで」

にこ「太るわよ」

希「へーきへーき」

にこ「まぁいいわ、希の意見も聞きたかったし」

希「にこっちの作るやつ、楽しみやな」

にこ「後一週間ね」

希「たくさん作ろうー!」




希「ついにこの日がやって来た」

にこ「そうね」

希「今日はバレンタインデーや!」

にこ「テンション高いわね」

希「いろいろ楽しみにしてたからね」

にこ「にこも真姫ちゃんにあげるために手作りチョコを持ってきたわ」

希「結局どんなのにしたん?」

にこ「これよ」

希「ハート型やね」

にこ「悩んだけど、これがいいかなって」

希「にこっちがそう決めたんだったらそれが正解や」

にこ「そう言えばあんたは誰かにあげないの?」

希「そういうと思って」ガサゴソ

にこ「思って?」

希「はいにこっち」スッ

にこ「にこにくれるの?」

希「にこっちはウチの親友やからね」

にこ「ありがたく受け取っておくわ」

希「それで、真姫ちゃんに渡すのは放課後?」

にこ「そうね」

希「どこで渡すん?」

にこ「昨日、放課後に部室来てってメール送ったわ」

希「それだと真姫ちゃんもう
気づいてるかもな」

にこ「別にいいわよ」

希「そうなん?」

にこ「にこが今日この日にチョコをあげたいんだから」

希「なるほどな」

にこ「放課後が待ち遠しいわね」

放課後が待ち遠しいっ(*>ω<*)
にこまき!にこまき!フーーー\(^o^)/

放課後


にこ「じゃあ行ってくるわ」

希「ドキドキやね」

にこ「何で希が楽しそうなのよ」

希「そんなことないよー♪」

にこ「別にいいけど」

希「真姫ちゃんどんな反応するかな?」

にこ「普通なんじゃないの」

希「普通って……まぁ真姫ちゃんのことだしそうかな」

にこ「ちゃんと受け取ってくれるといいけど」

希「それは大丈夫」

にこ「そう?」

希「真姫ちゃんは絶対受け取ってくれるよ」

にこ「自信ありげに言うわね」

希「だから心配せんでいいよ」

にこ「……ありがとね」

希「いいって」

にこ「今度こそ行ってくるわ!」

希「どうなったか教えてなー」

部室


にこ「……」ガチャ

真姫「遅いわよ」

にこ「真姫ちゃん!?」

真姫「なによ、呼んだのはにこちゃんでしょ」

にこ「そうだけど、先にいるとは思わなくて」

真姫「た、たまたま早く来ちゃっただけなんだからね!」

にこ「う、うん」

真姫「それで、ここに呼び出した理由を言いなさいよ」

にこ「そうだね」

真姫「……」

にこ「ねぇ真姫ちゃん、今日がなんの日か分かる?」

真姫「ただの平日でしょ」

にこ「それ本気で言ってるの?」

真姫「じ、冗談よ」

にこ「だよね♪」

真姫「バレンタインデーでしょ」

にこ「正解」

真姫「だから何ってわけよ」

にこ「もう真姫ちゃんったら」

真姫「ふん……」

にこ「にこからのチョコだよ」ハイッ

真姫「あっ……」

にこ「手作りなんだ」

真姫「……」

にこ「真姫ちゃん?」

真姫「やられたわ」ボソッ

にこ「……もしかして嬉しくない?」

真姫「嬉しいわよ!」

にこ「じゃあ……」

真姫「ああもう!」

にこ「ま、真姫ちゃん?」

真姫「はいこれ!」

にこ「えっ?」

真姫「私からのチョコよ!」

にこ「真姫ちゃん!」

真姫「私から先にあげようと思ってたのに」

にこ「そうだったんだ……///」

真姫「結局にこちゃんに先取られたわ」

にこ「真姫ちゃんってそう言うの気にするんだ」

真姫「別にいいじゃない」

にこ「このチョコありがとね」

真姫「一応、手作りよ……」

にこ「真姫ちゃんが!?」

真姫「私なりに頑張ったのよ!」

にこ「……///」

真姫「……///」

にこ「今開けてみていい?」

真姫「好きにしなさいよ」

にこ「……」ガサゴソ

真姫「あんまり上手には出来なかったけどね」

にこ「これハート型?」

真姫「そうよ」

にこ「そっか♪」

真姫「なにニヤニヤしてんのよ」

にこ「食べていい?」

真姫「ええ」

にこ「……」パクッ

真姫「ど、どう?」

にこ「にがいけど……すっごく甘い」

真姫「……ありがと」

にこ「真姫ちゃん」

にこ「ハッピーバレンタイン!」


バレンタインが終わったので残るイベントはあれですね

アニメの最終回までには完結させます

3月


希「ラブライブの本選が始まる」

にこ「ええ」

希「ここまで来たんやね」

にこ「短いようであっという間だったわ」

希「大変だったけど」

にこ「楽しかった」

希「たくさん練習したなー」

にこ「本気でやったわ」

希「このライブがウチらの……μ'sとしての最後のライブ」

にこ「分かってるとはいえくるわね」

希「ほんとに」

にこ「延期になったりしないかな」

希「そしたらウチら卒業しとるやん」

にこ「そうね」

希「……」

にこ「……」

希「ねぇにこっち」

にこ「なによ」

希「真姫ちゃん」

にこ「……やっぱ聞いてくるのね」

希「当たり前やん」

にこ「まだ告白してないわ」

希「そうなんや」

にこ「本選の前はこれに集中したかった」

希「……」

にこ「もちろん考えてないわけじゃないわ」

希「どうするん?」

にこ「本選が終わったあと、決着をつけるわ」

希「それがにこっちの出した答えなんやね」

にこ「……だから今は目の前のラブライブに集中よ!」

希「にこっち」

にこ「希」

希「頑張ろう!」

にこ「やるわよ!」

ラブライブ本選



にこ「次、にこ達の出番だね」

真姫「分かってるわよ」

にこ「緊張してる?」

真姫「私がするわけないでしょ」

にこ「さすが真姫ちゃん」

真姫「にこちゃんはどうなのよ」

にこ「に、にこはへっちゃらよ!」

真姫「手震えてるじゃない」

にこ「そんなこと」

真姫「はいはい」ギュッ

にこ「真姫ちゃん?」

真姫「これで少しは落ち着くでしょ」

にこ「ありがとう」

真姫「にこちゃん」

にこ「なに?」

真姫「今どんな気持ち」

にこ「このステージが楽しみでしょうがないわ」

真姫「そう……」

にこ「真姫ちゃんは?」

真姫「にこちゃんと同じ気持ちよ」

にこ「これが最後のライブ」

真姫「9人でやる最後の」

にこ「悔いの残らないよう」

真姫「最高のライブにするわ」

にこ「順番来たみたい」

真姫「覚悟は出来てるわね」

にこ「もちろんよ!」


「μ'sミュージックスタート!!」


真姫「行くわよ、にこちゃん!」

にこ「うん!」



真姫「……好き」





ーーーーー♪♪♪




にこ「ラブライブ終わったね」

真姫「それ昨日も言ってたじゃない」

にこ「心にぽっかり穴が開いたみたいで」

真姫「その気持ちは分かるけど」

にこ「楽しかったね」

真姫「今までで一番のライブだったわよ」

にこ「この瞬間がずっと続けば良いのにって思った」

真姫「にこちゃん」

にこ「ラブライブが終わって見えてくるのは卒業式」

真姫「すぐそこよ」

にこ「そっかー」

真姫「そうよ」

にこ「嫌だな」

真姫「私も嫌よ」

にこ「留年しようかな」

真姫「バカなこと言わないの」

にこ「嘘だよ」

真姫「……」

にこ「卒業……するんだよね」


次で終わりまで一気に投下したいので、書き貯めてきます
土曜日の夜を予定します



にこ「卒業式もうすぐね」

希「そうやね」

にこ「ラブライブ終わってこれじゃあ休む暇もないわね」

希「にこっちそればっか言ってるなー」

にこ「そんなことないわよ」

希「あるって」

にこ「……」

希「卒業したくないもんね」

にこ「ホントよ」

希「始まりがあるなら終わりがある。これはしょうがないことやん」

にこ「分かってるわよ」

希「やっぱり真姫ちゃんと離れたくないよね」

にこ「……ええ」

希「それでにこっち、告白したんやろ?」

にこ「……まだよ」

希「なんでよ!」

にこ「の、希!?」

希「にこっち言ったやん、ラブライブが終わったら告白するって」

にこ「そうだけど……」

希「ならどうして告白しないん」

にこ「……」

希「……」

にこ「……」

希「にこっち」

にこ「ラブライブが終わってホッとして、告白のこと考えるようになって」

希「……」

にこ「考えれば考えるほど、うまくいかなかったらどうしようって不安になって」

希「……」

にこ「ためらってるうちに今日に」

希「にこっち」

にこ「なによ」

希「後悔するならやって後悔」

にこ「……」

希「にこっちのあれだけの想い、伝えなくてどうするんよ」

にこ「……」

希「ここまで来て終わらせちゃダメ」

にこ「……」

希「にこっち、勇気出すんよ」

にこ「希……」

希「できるやろ?」

にこ「……涙出てるわよ」

希「えっ?」ポロッ

にこ「……」

希「あれ、なんでやろ」ゴシゴシ

にこ「……」

希「とにかく!ちゃんと告白しないとダメ!」

にこ「希!」

希「に、にこっち?」

にこ「あんたのおかげで目が覚めたわ」

希「……」

にこ「告白するわ」

希「それでこそにこっちや」

にこ「希」

希「最後までヘタレたらどうしよう思ったよ」

にこ「たくさん心配かけたわね」

希「にこっちが嬉そうやとウチも嬉いんよ」

にこ「……」

希「……」

にこ「ありがとう」

希「うん!」

にこ「覚悟、決めたわ」

卒業式


希「式も無事終わったな」

にこ「終わったわね」

希「ウチちょっと泣きそうになっちゃった」

にこ「にこもよ」

希「これでこの学校ともさよならやね」

にこ「寂しくなるわね」

希「にこっちともしばらく会えなくなるね」

にこ「……そうね」

希「ウチな、にこっちとも出会えてよかった」

にこ「なによいきなり」

希「ちゃんと言っておこうと思って」

にこ「にこも」

希「んー?」

にこ「にこも希と親友でいられて良かったわ」

希「ありがとう」

にこ「また連絡するわ」

希「待ってるな」

にこ「……」

希「……」

にこ「じゃあにこ、行くわ」

希「屋上に呼んでるんだっけ」

にこ「ええ」

希「頑張るんよ」

にこ「うん」

希「ここでお別れやね」

にこ「希、今まで本当にありがとう」

希「ウチの方こそありがとう」

にこ「にこっ」

希「ふふっ」

にこ「バイバイ!希!」

希「また会おうね!」





希(親友で良かった……)

希(……最初からウチに勝ち目はなかったってことやね)

希(にこっち、頑張るんよ)

希(……)

希(さよなら……ウチの初恋)




真姫「来たわよ」

にこ「待ってたよ」

真姫「今回は先にいるのね」

にこ「まぁね」

真姫「卒業式立派だったわよ」

にこ「ありがとう」

真姫「この場所で一緒に練習することももうないのよね」

にこ「そうだね」

真姫「寂しくなるわね」

にこ「真姫ちゃん……」

真姫「……」

にこ「……」

真姫「……これから言うのは全部一人言」

にこ「……」

真姫「初めてにこちゃんと会ったとき、なにこの人って思った」

にこ「……」

真姫「小さいくせにうるさくて、変に突っかかってきて」

にこ「……」

真姫「でもいつの間にかそれが当たり前になってて」

にこ「……」

真姫「いないときは少し物足りないようになってきて」

にこ「……」

真姫「初めて二人で出掛けたときからかしら」

にこ「……」

真姫「にこちゃんをただの先輩って思わなくなったのは」

にこ「……」

真姫「一緒にいる時間が増えるにつれてその気持ちが強くなって」

にこ「……」

真姫「常に一緒にいたい、もっと話をしたいってなった」

にこ「……」

真姫「後二年遅く産まれてきてほしかった」

にこ「……」

真姫「そしたらもっと一緒にいられたのに」

にこ「……」

真姫「私はにこちゃんのことが……」

にこ「……」

真姫「何でもないわ」

にこ「……」

真姫「終わりよ」

真姫「卒業おめでとう」

にこ「真姫ちゃん……」

真姫「今日で終わりなのよね」

にこ「……」

真姫「全部……終わり……」

にこ「終わらないよ!」

真姫「えっ」

にこ「にこはここで終わりだなんて嫌だから!」

真姫「にこちゃん」

にこ「聞いて」

真姫「……」

にこ「初めて真姫ちゃんに会ったとき、生意気な後輩だと思った」

真姫「……」

にこ「自信家で、にこのことバカにしてくるし」

真姫「……」

にこ「でも、たくさん話をしてわかった、この子は根は優しい子なんだって」

真姫「……」

にこ「不器用で素直になれない真姫ちゃん」

真姫「……」

にこ「にこはそんな真姫ちゃんの事が気になったの」

真姫「……」

にこ「それからその気持ちは別のものに変わっていった」

真姫「……」

にこ「初めて二人で出掛けるとき、あの時にこから誘ったよね」

真姫「……」

にこ「内心、すっごくドキドキしてた」

真姫「……」

にこ「その後一緒にいる時間が増えたよね」

真姫「……」

にこ「嬉しかった、一緒の時間を共有できる」

真姫「……」

にこ「二人の時間を記憶に残せる」

真姫「……」

にこ「でも、いつかは終わりがやって来る」

真姫「……」

にこ「楽しいパーティに終わりがあると同じように」

真姫「……」

にこ「それが今日」

にこ「本当だったら今日で終わりなのかもしれない」

にこ「でも!にこはここで終わらせたくなんてない!」

真姫「にこちゃん……」

にこ「だから言うよ、にこの気持ち全部」

にこ「にこは真姫ちゃんのことが好き!大好き!にこと恋人になって!」

真姫「っ!」

にこ「真姫ちゃんのことが好きで好きでしょうがないの!」

真姫「……」ポロッ

にこ「真姫……ちゃん?」

真姫「なんで……なんでそんなこと言うのよ!」

にこ「え?」

真姫「私が……どんな気持ちで今日を迎えたと思ってるのよ!」ボロボロ

にこ「え、えっ」

真姫「私だってにこちゃんのことが好きよ!!」

にこ「っ!」

真姫「私のことが好きだって?」

にこ「うん」

真姫「私はそれよりもっと好きよ!」

にこ「真姫ちゃん」

真姫「この気持ち、あの日口に出したときに諦めようと思った」

にこ「……」

真姫「最悪の別れになんてしたくなかったから!」

にこ「……」

真姫「今日は笑ってお別れしようって決めてたのに!」

にこ「……」

真姫「好きって言われたら嬉しいに決まってるじゃない!」

にこ「……」

真姫「こんな結末が待ってるなんて思わなかったわよ!」

にこ「真姫ちゃん」

真姫「……ぐすっ……嬉しすぎてなにいってるか自分でも分かんない」

にこ「それが真姫ちゃんの本当の気持ちだったんだね」

真姫「……そうよ」

にこ「……良かった、もしフラれたらどうしようって思った」

真姫「私がフるわけないじゃない」

にこ「だって……」

真姫「にこちゃん!」ギュッ

にこ「ま、真姫ちゃん!?」

真姫「ごちゃごちゃ言わないの!」

にこ「う、うん」

真姫「私とにこちゃんは恋人になったんだから」

にこ「そうだね」ギュー

真姫「まだ、終わらないってことよね」

にこ「違うよ」

真姫「えっ?」

にこ「この先ずっと、終わりなんかないよ」

真姫「にこちゃん!」

にこ「やっと掴んだこの手を離すわけないじゃない」ギュッ

真姫「私もよ!」

にこ「真姫ちゃん、大好きだよ!」


チュッ


真姫「んっ……」

にこ「ま、真姫ちゃん!?///」

真姫「これぐらいいいでしょ!恋人なんだから!///」

にこ「う、うん///」

真姫「それに、私とキスしたんだから今さらやっぱなしは無理よ」

にこ「そんなことするわけないよ」

真姫「い、一応よ///」

にこ「真姫ちゃんかわいいー♪」

真姫「ふんっ///」

にこ「大丈夫だよ、にこは真姫ちゃんしか見てないから」ナデナデ

真姫「……///」

にこ「今日の日を忘れないよ」

真姫「私も忘れないわ」

にこ「やっとにこの気持ち気づいてもらえたんだから」

真姫「私の気持ちも伝わったんだから」

にこ「真姫ちゃん」

真姫「にこちゃん」

にこ「大好き!!」

真姫「私も大好きよ!」

にこ「これからずっとよろしくね!」








希『それで最近はどうなん?』

にこ「どうってなにがよ」

希『真姫ちゃんとに決まってるやん』

にこ「特に変わらないわよ」

希『相変わらずラブラブってことやんね』

にこ「そうよ」

希『羨ましいなー』

にこ「希も早くいい人見つけなさいよ」

希『なかなかいなくて』

にこ「それ前も聞いたわよ」

希『ウチは二人を見てるだけで幸せなんよ』

にこ「ありがと」

希『また会いたいなー』

にこ「今度時間作っておくわ」

希『お願いね』

にこ「そろそろ真姫ちゃんの迎え行くから切るわね」

希『了解』

にこ「またね」

希『うん』




にこ「お待たせ」

真姫「ちょうど終わったところよ」

にこ「タイミングぴったりね」

真姫「疲れたわ」

にこ「三年生になった気分はどう?」

真姫「いろいろ面倒くさそう」

にこ「少しはにこの苦労もわかった?」

真姫「そうね」

にこ「真姫ちゃんももう三年生かー」

真姫「後輩に好かれちゃって」

にこ「髪伸びて大人っぽくなったもんね」

真姫「にこちゃんは全然変わんないわね」

にこ「うっ」

真姫「制服着れば校内入れるわよ」

にこ「なら真姫ちゃんが後輩といるときに、真姫ちゃんはにこの恋人だよ!って言おうかな♪」

真姫「そうしてくれてもいいわよ」

にこ「今度やろっかな♪」

真姫「はいはい」

にこ「じゃあ帰ろっか」

真姫「ええ」

にこ「はい」スッ

真姫「ん」ギュッ

にこ「そうだ真姫ちゃん」

真姫「なによ」

にこ「もし真姫ちゃんがにこのこと好きじゃなくなっても」

真姫「……」

にこ「何度だって!」

にこ「にこの大好きって気持ちに気づかせてあげるんだから!」

真姫「……バカね」

にこ「なっ!」

真姫「私は一生にこちゃんを好きでいるわよ」

にこ「真姫ちゃん!」

真姫「明日は休みだし、デートしましょう」

にこ「うん!」

真姫「帰るわよ」

にこ「あっ、真姫ちゃん顔赤い♪」

真姫「そんなことないわよ///」

にこ「真姫ちゃん♪」

真姫「ほら、今度こそ帰るわよ!」

にこ「うん!」

真姫「にこちゃん」

にこ「なに?」

真姫「好きよ」

にこ「にこも大好き!」






終わり


終わりです
こんなにこまきもいいんじゃないかと思ってスレを建てて三か月、無事完結させることができました。
期間開けてしまってすいません、その間のレスとかすごい嬉しかったです

ここまでのお付き合いありがとうございました

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年04月24日 (木) 11:12:54   ID: ZEl6mtr7

待ってるでー

2 :  SS好きの774さん   2014年06月29日 (日) 11:54:48   ID: dGVxqJjV

すごい面白かったな

3 :  SS好きの774さん   2014年08月04日 (月) 01:24:49   ID: 11Q_FUUx

こういうにこも新鮮で好きだな

4 :  SS好きの774さん   2014年12月24日 (水) 03:40:08   ID: JFam6WUk

希報われ無さすぎワロタwww

5 :  SS好きの774さ   2016年02月12日 (金) 02:40:28   ID: 8It7onWO

4コメクリスマスイブに何やってんだよwwww

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