女「あんたなんか別に好きじゃないんだからねっ!」男「なら呼ぶな」(194)

―学校・屋上―

女「でもこうして来たって事は、きょ、興味が...///」

男「無理矢理連れて来たの誰だよ...」

女「...っ!で、でもよ?その、あんた、童貞でしょ?」

男「急だな。あと決めつけんな。それに彼女いても童貞の人もいると思うぞ?」

女「彼女いるの?」

男「............ノーコメント」

女「やっぱり童貞で独りじゃないの。だから、その...////」

男「...?何真っ赤になってんの?」

女「つ、つきあ...////」

男「月?」

女「つ、付き合ってあげるって言ってるの!」

男「」

女「へ、返事は////!?」

男「.....やだ」

女「え............」

男「お前の性格からして、どうせドッキリだろ?」

女「...うぐっ、うっ、えぐっ...」ポロ...ポロ...

男「(あれ、泣いてる...いや待て、これも演技で)」

女「うわぁぁぁぁぁん...!」ボロボロ...

男「っ!?ちょ、女...」

女「触んないでよ...!どうせあたしの事なんかどうでもいいと思ってるんでしょ!」

男「いや、そんな事は...」

女「なら............付き合って?」ウルウル

男「それとこれは別で...」

女「............」ウルウルウルウル...

男「......わかったよ...」

女「本当!?」

男「うん........」

女「や、やっと頷いたわね!この私が告白してるんだからさっさとOKしなさいよ////」

男「えー...」

女「じゃ、じゃあ、今日から一緒に帰るんだから校門で待ってなさいよ!」タッタッタッタ...

男「行っちまった...なんて勝手な奴だよ...」

女「」ニヤリ...

自転車のやついつの間にか落ちてたんだ

―放課後・教室―

男「(なんやかんやで付き合ってしまったけど、よかったのかなぁ)」

男「(女とは十年来の付き合いだよな...高校に入ってからはあんまり関わらなかったけど)」

男「(それに、今まで恋愛感情なんてなかったんだけどな...)」

男「(女はそういう目で見てたのか。なんか、複雑だ)」

男「(まぁ可愛いし、スタイルもいい...あの性格さえなければ完璧だけど、いつか慣れるか)」

?「男君...」

男「あ、女2さん。どうしたの?」

女2「前に借りていた本、読み終えたから、はい...」スッ

男「もう読んだの?早いね。どうだった?」

女2「主人公とヒロインの恋がすっごくよかった...///」

男「そっか。明日、続編持って来るよ」

女2「ありがとう...///」

女「 男ー!」ガラガラッ

男「ゔ...」

女「あんたいつまで待たせる気よ!こちとらずっと待ってるのよ!校門で1人で待つ寂しさわかってんの!?」

男「いや、今から行こうと...」

女「言い訳しないっ!早く来なさい!」ぐいっ!

男「わかったわかった。じゃあ女2さん、また明日ね」

女2「...」プルプル...

男「(...?震えてる...)」

女「早くっ!」ズルズルズル...

男「ちょ、引っ張るなっての...」

新作か

>>3
まとめてやろうと思ってたのに...すごく残念です。でも私が悪いです。


―放課後・通学路―

女「ねぇ」

男「ん?」

女「あいつとどういう関係よ」

男「あいつって女2さん?」

女「あんな地味でブッサイクな奴といて楽しいの?しかも仲良くしちゃってさ」

男「そんな酷い事言うなよ。それに女2さんは可愛いと思うけどな」

女「.......」

男「お、女?」

女「もしかして、女2の事好きなの?」

男「は?」

女「好きだからそんな事言うんじゃないの?ねぇ、どうなのよ」

男「ち、違う」

女「............」じぃー...

男「...」

女「...そう。でもこれからは私の前で他の女性の話はしないで。あんたの彼女は私なの。あんたは私だけを見てればいいの。わかった?」

男「お、おう...」

女「もし守れなかったら、」

男「...」ゴクリッ

女「お仕置きだからね」スタスタスタ...

男「(...なんか女、最近怖くなったような)」

>>5
姉妹モノにしようかと迷いましたが、オリジナリティがなかったのでやめました(笑)

―男宅・男室―

男「なんか今日だけでいろいろあったな...」

男「夕飯も食ったし、早めに寝ようかな...あ、そういえばスマホの充電切ったままだ...」ピッ

男「(起動まで女2さんに貸す本でも探しておくか)」ガサゴソ...

男「(にしても女の奴、なんであんな酷い事言うかなぁ。女2さんは可愛いし物静かで...胸も大きいし...)」

男「(たしかにメガネで三つ編みだから地味って感じするけど、優しくて良い人なんだよなぁ)」

男「(もしかして女...女2さんの事が嫌いなのか...?)」

男「...あった。これともう一冊、」

ピロリロリーン

男「やっと起動した............は?」

『着信23件・メール57件未読』

男「」ピッ、ピッ

『もう家に付いた?』

『見てる?』

『ねぇ?』

『電話取って』

『ほかの女性と話してんの?』

『無視しないで』

『私が彼女なのよ』

『約束、覚えてる?』

『許さないんだから』

『今から行くから』

男「...」

コンッコンッ

男「っ!?」

母「男ー、お客さんよ」

男「へ?」

またギシアンさんのがよめるのか
よかった

男とお姉さんのはなしがみたい

女「来ちゃった...てへっ///」

男「...」

女「あ、あんたが悪いんだからね!電話にもメールにも反応してくれないから、心配になって...」

男「......ごめん」

女「で?何してたのよ?」

男「いや、電源切ってたからわかっなかった」

女「本当...?」

男「ほ、本当」

女「...はぁ。彼女の電話なんだから電源切ってても気付きなさいよ!」

男「いや無理だろ...」

女「まったく......」

母「2人とも、いくつになっても仲良しねぇ」

女「そ、そんな事ないですよ...///」

母「もうこのまま結婚してゴールインしちゃえば?」

女「っ///!?」

男「か、母さん、何言って、」

女「その、実は私たち、もう付き合ってるんです///」

母「あらそうなの!?うちの男をよろしくね、女ちゃん」

女「はいっ///では、私はもう帰りますね」

母「またいつでも遊びにきてね?女ちゃんはもう家族同然なんだから」

女「あ、ありがとうございます...///」ギィバタンッ

母「男、あんた中々やるわねぇ。あんな美少女をゲットするなんて」

男「............」

母「元気ないわね。どこか具合悪いの?」

男「............」

>>8
その一言で書いててよかったと思えます(涙)

>>9
...前作のですかね?できれば書きます。


―翌日・朝―

男「......zZZ」

バタンッ!

女「男!起きなさい!」

男「ん......女!?」

女「私がいたら悪いの?」

男「な、なんでここに?」

女「彼女だからに決まってるでしょ?ちなみに毎日起こしに来るからね?」

男「え...」

女「何?嫌なの?」

男「嫌じゃ、ないけど...」

女「ならいいじゃな........っ//////」

男「?」

女「そ、反り返ってる...///」

男「っ!?」ササッ

女「//////」

男「(とっさに隠したけど、これからこんなのが毎日続くのか...)」

女「ほら、下でおばさんが朝ご飯作ってるから早く顔洗ってきなさい!」

男「は、はいっ」タッタッタッタ...

女「世話が焼けるわねぇ.......でもそういう所も大好きだよ?男///」

女「...男のベッド......」

女「」キョロキョロ

女「...今のうちに舐めておこうっと///」

男「...」スタスタスタ...

女「//////」スタスタスタ...

男「なぁ、いつまでこうしてなきゃダメ?」

女「学校つくまでに決まってるでしょ!///」

男「さすがにくっ付きながら登校は無理があるんじゃ...」

女「何が無理なのよ。私たちは付き合ってるの。恋人同士がくっ付いて歩いたらダメなんて法律あんの?」

男「ないけど...」

女「だったらいいじゃない。ほら、もっとくっ付いて///」ダキツキッ

男「胸が、あ、当たってるんだけど...」

女「当ててるのよ///こうやってマーキングしないとねっ///」

男「マーキング?」

女「男は私の彼氏って皆に見せ付けて、浮気出来ないようにするのよ」

男「...はぁ」

女「今ため息した?」

男「...してない」

女「そう?ならいいわ。学校でもできる限り一緒なんだからね?」

男「(毎日これか...疲れるなぁ...)」

―教室―

男「」グッタリ

男「(この昼飯までの時間が自由なんて嫌だな...)」

男「(これでもし、女と同じクラスだったら確実に死んでた)」

男「(だけど何で急にあんな事を...起こしに来たり、一緒に登校なんてした事なかったのに...)」

男「(彼氏彼女って、ああいうものなのかなぁ...)」

女2「男君...」

男「ん?どうしたの?」

女2「なんだか元気ないけど、大丈夫...?」

男「うん。なんとか生きてるよ。そういえば...はい。続編と、新しい恋愛モノ」

女2「...っ!あ、ありがとう///」

男「.......ちょっと聞いて良い?」

女2「どうしたの...?」

男「もしさ?好きじゃない人と付き合ったとして、その人を好きになれる?」

女2「ん...でも好きだから付き合ったと思うから、好きになれると思うな」

男「好きだから付き合った...か」

女2「もしかして、付き合ってるの?」

男「た、例え話。ある本で見かけたからさ」

女2「そう...」

キンコーンカンコーン...

男「じゃあ、また」

女2「うん...」スタスタスタ...

男「(.......女もああいう優しい彼女になってくれないかなぁ)」

男「(...ちょっと提案してみるか)」

―昼食時間・屋上―

ギィバタン

男「お待たせー」

女「遅い!彼女を待たせるってどういう事!?」

男「待たせるって、時間ピッタリ...」

女「時間なんて関係ないの。私より早く来るか来ないか。それだけ」

男「(なら時間決めんなよ...)」

女「何よ、文句でもあるの?」

男「.......いいや。ほら、早く食べようぜ」

女「そういえばあんた、弁当だったわね」

男「購買のパンはあまり口に合わないからな...」モグモグ

女「...あ、あのね?」

男「ん?」

女「その、わ、私が作ってあげようか///?」

男「何を?」

女「お弁当に決まってるでしょ!」

男「あぁ、はいはい。いや、いらない」

女「な、何で?」

男「母さんが作ってくれてるし」

女「...わかったわよ」

男「(お、珍しく引き下がった...今しかないな)」

男「ちょっといいか?」

女「何よ」

男「えと、さ?もう少し優しくできないかなぁーって思って...」

女「優しく...?」

男「例えば、女2さんみたいにさ?付き合ってるんだし、もう少し丁寧に、」

女「...約束、忘れたの?」

男「え?」

女「私の前で他の女性の話はしないでって言ったわよね?」

男「あ、こ、これは...」

女「これはお仕置きが必要ね」スタッ...

男「な、何を、」

女「明日の土曜日...デートするからね。その時にお仕置きしてあげる」

男「あ、うん(デートがお仕置きって事なのか?たしかにこいつ、照れ屋な所もあるから、それを口実にしたかっただけなのか...?)」

女「」パクパクモグモグ...

ギシアンさんの作品がまた読めるなんて・・・・・(ノ"-; )ウゥ・・ウレシイ

またもやヤンデレ
ギシアンさんもすぎだねぇ~

>>16
こっちが泣きたくなるくらい嬉しいです(泣)
>>17
ヤンデレは愛情の塊なんです。正直殺されても良いレベル。でもツンデレもクーデレもデレもツンも妹も姉も幼馴染もメガネもロリも巨乳も貧乳もふた○りも淫乱も清純も全部好きです。はい。


―放課後・教室―

男「(また胃が痛くなるような時間か...)」

女2「男君...これ、ありがとう」

男「えっ...もう読んだの?」

女2「うん...朝からずっと読んでたから」

男「へぇ...こんな量を一日で読むなんてすごい...」

女2「私、友達いないから...本読むぐらいしかやる事なくて...」

男「............友達いるじゃん」

女2「え?」

男「もしかして俺、友達じゃなかったかな...?」

女2「っ!?そ、そんな事ない...けど、私なんかの友達でいいの?」

男「私なんか、なんて言わないで。女2さんはとっても良い人だし、俺は友達だと思ってるよ」

女2「男君...///」

男「だからさ?これからもよろしk」

女「男っ!」ダッダッダッダ...!

男「女...!」

女「あんた頭ん中どうなってるのよ!あれほど話をするなって言ったのに!聞こえなかったの!?」

男「いや、普通に会話してて」

女「それもダメなの!」

男「えー...」

女2「男君、私、もう帰r」

女「あんたは早く帰ってよ!」バシッ!

女2「いっ...!」

男「っ!?おまっ、何やって...!」

女「ほら、早く行くわよ!」ズルズルズル...

男「おい、離せっ、女2さんが............」

女2「......」

ギシアンさんの4本目?

>>26
未完を合わせたらこれで6本目ですね。まだまだド素人です。


―放課後・通学路―

男「(...呆れるってこういうのをいうのか。怒りすら湧いてこない...)」

女「なんで、あんたはこうもポンコツなのかしらね。人の話ぐらい聞けないの?」

男「(女2さんが心配だけど、口に出したら女が何をしでかすかわからないし...でも...)」

女「言ってるそばから...ねぇ!?聞いてる!?」

男「...やっぱ俺、戻るわ」

女「はぁ?どうして?」

男「女2さんが心配なんだ。女2さん、よく学校休むから体が弱いんだよ。なのにお前がビンタして、」

女「あんた、私が本気でやったと思ってんの?」

男「え?」

女「ちょっと頬貸しなさい」ぐいっ

男「ちょ、何を、」

女「えいっ」バシッ!

男「っ!?............ってあれ?あんまり痛くない」

女「音だけのビンタよ。本当に怒ってたら襲いかかるわよ。まぁ、あれは威嚇ってところね」

男「それでも、叩くのはダメだろ...」

女「あんたが私だけを見てればいいのよ。そしたら誰も傷付かない。ok?」

男「...わかったよ。もう、誰にも暴力振るうなよ」

女「あんたの努力次第ね。あ、この後暇?」

男「なんかあるのか?」

女「わ、私の家に来ない...///?」

男「」

なんか閲覧履歴に6本全部入ってたわ
頑張りすぎないで頑張ってねー

ギシアンさんスレ
義姉「義姉がギシギシアンアン」 弟「笑えない」
同 ParT 2
女友「男のこと好きなの?」女「いんや」
男「ふと思った」幼「?」
女「どうも、自転車快適交通委員会です」男「何それ」
妹「お兄ちゃーん」兄「どうした?」
こんな感じ?

>>34
も、猛者がおるで...!
自転車のヤツだけ未完なんであまりオススメはしないです...

女「どうせ暇なんでしょ?」

男「えー...」

女「...嫌なの?」

男「今日は、な?(早く帰って、女2さんにメールしたいんだけどな...大丈夫かな...)」

女「...他の女性?」

男「いやいやいや、ただ今日は疲れて、」

女「なら私が癒してあげない事もないわよ?ほら、行くわよっ!」ぐいっ

男「(誰のせいで疲れてると思ってるんだよ...)」

女「今日はね?うちに誰もいないから、その、泊まっていってもいいけど?」

男「...誰もいないの?」

女「...うん///」

男「(なんかすっごくヤバイ気が...)」

女「だから、その...///朝までしても大丈夫よ?」

男「(...ずっと賢者タイムになれる薬、どこかに売ってないかなぁ)」

―女宅―

女「たっだいまー!...って誰もいないんだけどね。ほら、入りなさいよ」

男「お邪魔します...」スタスタスタ...

女2「...あ、お姉ちゃん、お帰りn」

男「女2さん!?何でここに?」

女2「それは.......」

女「女2は私の妹だからよ。言ってなかった?」

男「...初耳だわ...そういえば、女2さん、頬っぺた大丈夫?」

女2「はい...」プルプル...

女「女2?もういいでしょ?男も困ってるわよ?」

女2「ご、ごめんなさい...」プルプル...

女「今日は部屋で大人しくしててね?私たち、ちょっとやる事あるから」

女2「は、はい...」プルプル...

女「それじゃ、行きましょっか」スタスタスタ...

男「(女2さんのあの震えよう...一体どうして...?)」

―女宅・女部屋―

男「おぉー...なんか来ないうちに可愛くなったな...」

女「でしょ///?わ、私だって一応女の子なんだからね///」

男「(すごいな。部屋から良い匂いがする...)」

女「...男」ピトッ

男「急にくっ付いてどうした?」

女「つ、付き合ってるんだからいいじゃない///!」スリスリ

男「まぁ、そうだけど...」

女「お、男ー///」ムギュー

男「お、おい、もう離れて」

女「何で?」

男「暑い」

女「今クーラー付けるから待って」ピッ

男「そういう事じゃなくてだな...」

女「?...あ、わかった。照れてるんでしょ?」

男「...?」

女「私みたいな美少女といられるのが恥ずかしくてそんな事言ってるのね。まったく、恋人同士なんだからいいじゃないのよ」

男「いろいろ違う」

女「じゃあ何なの」

男「ほら、恋人同士って、付き合ってすぐにこういう事しないんじゃないの?もっとこう、甘酸っぱいような、」

女「何言ってんの?マンガの見過ぎよ」

男「(俺の理想すら聞いてくれないんすね...)」

コンッコンッ

女「ん...?ちょっと待ってて」スタスタスタ...

ガチャ

女2「お姉ちゃん、これ...お菓子とお茶...」

女「...私、さっきなんて言った?」

女2「で、でもお客さんにはお茶出さないと...」

女「そんなの私がやるわよ!邪魔しないでっ!」ガスッ

女2「うくっ...!」ドシンッ!

女「何度言ったらわかって、」

男「やめろ」ぐいっ

女「男...離してよ」

男「女、蹴る事はないだろ。学校の件といいやり過ぎだ」

女「あんたには関係ないでしょ!離してよ!」

男「離したらまた蹴るのか?」

女「っ...」

男「女2さんも悪気はなかったんだ。彼女として振る舞いたいのはわかるけどさ、それくらい許してやってくれ」

女「......」

男「女2さん、大丈夫?」

女2「...」

男「あー...コップも割れてるよ...女2さん、どこも切れてない?」

女2「...手を少し」

男「えっ...!なら早く血を止めないと...女、絆創膏は?」

女「...知らない」 ぷいっ

男「知らないってお前、」

女「どいて。下でテレビ見てくる」ドスドスドス...

男「あいつ......女2さん、絆創膏はどこに?」

女2「...私の部屋にあります。この部屋の正面なので、連れていって下さい...」

男「わかった...よいせっと」

女2「お、おんぶしなくても大丈夫ですよ...///?」

男「あ...でも、もうおんぶしたから、このまま行くね?」スタスタスタ...

女2「...///」

―女宅・女2部屋―

男「まだ痛い?」

女2「いえ、あまり深くないのでもう大丈夫です...ありがとうございました」

男「よかったぁ。これで跡にならなきゃいいんだけどね。それにしても女のやつ、妹を蹴るなんて何を考えてんだよ...」

女2「お姉ちゃんは、いつもああですから...」

男「いつも?って事は、毎日暴力を...?」

女2「いえいえ。たまにですよ?それに私が悪いんです...お姉ちゃんの言う事を守れないから」

男「............」

女2「でも、びっくりしました」

男「何が?」

女2「お姉ちゃんと付き合ってたのって、男さんだったんですね」

男「あいつから聞いたの?」

女2「はい。夢が叶ったって笑顔で話してくれました...」

男「そっか...」

女2「男さん。お姉ちゃんの事、好きですか?」

男「え......う、うん」

女2「即答じゃないって事は...あの質問、2人の事だったんですね」

男「...好きじゃないのに付き合ったってやつか」

女2「お姉ちゃんに泣き落としでもされたんですか?」

男「...まぁね」

女2「それで付き合っちゃったと」

男「...ずっと昔から一緒だからさ、心の底でこいつとならいいかなって思ってたのかもね」

女2「男さん、好きな人はいないんですか」

男「...いないよ」

女2「そうですか...お姉ちゃんをよろしくお願いしますね」

男「...頑張ってみるさ」

女2「........それと、」

男「どうしたの?」

女2「私の事、女2さんじゃなくて、女妹でいいですよ///」

男「あー...なんか敬語が落ち着くというか」

女2「私は、呼び捨てがいいです...だって、」

女2「友達、ですから......」

男「............そうだね。じゃあ女2さん...じゃなくて女妹も男って呼んでよ?」

女妹「え!?わた、私もですか?」

男「もちろん」

女妹「じゃ、じゃあ、よろしくお願いします...男...君///」

男「まぁ最初は難しいよね。よろしく女妹」

コンッコンッ...ガチャ

女「治療にいつまで時間かかってんのよ。早く終わらせてこっち来なさいよ」

男「あぁ、今行く」スタスタスタ...

女妹「...男君」

男「ん?」

女妹「また、来て下さいね」ニコッ

男「っ...、うん」

女「早くしなさいってば!何やってるのよ!」

男「ごめんごめん」

女「ったく。彼女を待たせて女妹と話すなんて大丈夫?病院行く?」

男「まだ大丈夫。して?何か用か?」

女「別に?ただ一緒にいたいだけよ」

男「(こう、いつも素直なら可愛いんだけどな...)」

女「そういえば、今日、泊まってくの///?」

男「いいや」

女「...何で?」

男「まだ早いっていうか、何というか」

女「...」じぃー

男「(また面倒な事になりそうだな...何か言い訳しないと............)」

男「ほ、ほら明日デートだろ?だから早く寝て明日に備えたいんだよ」アセアセッ

女「...そう、それならいいわ。その代わり、明日遅刻したら許さないんだからね?」

男「わかってるって。じゃあ、また明日な」スタスタスタ...ギィバタンッ

女「............女妹にお仕置きしてこよっと」スタスタスタ...

―男宅・男部屋―

男「............」

ピロリロリーン

男「............」

ピロリロリーン

男「............」

ピロリロリーン、ピロリロリーン、ピロリロリーン、ピロリロリーン、ピロリロリーン、ピロリロリーン、ピロリロリーン...

男「...もう末期だろ...」

男「(なんでこの状態が1時間以上続いてんだよ...)」

男「(あいつ、そんなに暇なのか...?)」

男「(...次のメールか電話、取ってみるか)」

prrr prrr prrr prrr

男「...もしもし?」

女『あ、やっと出たわね!人が何回も電話してんのに何してたのよ!』

男「...寝てた」

女『はぁ!?そんな見え透いた嘘で誤魔化せると思ってんの?』

男「...して?何?」

女『何って何よ。私が電話してあげてるの。用がなくても電話していいじゃない』

男「まぁ...それって話す事もないって事か?」

女『そうね』

男「じゃ切るぞ」

女『ちょっと、何勝手に切ろうとしてんのよ!』

男「話す事ないんだろ。なら、」

女『......何よ。好きな人と話すのもダメなの...?』

男「いや、そういうわけじゃ....」

女『............もういい。明日も来なくていいわ。じゃ』ピッ

男「お、おい......」

男「............」

男「...」

―翌日―

男「一応来てみたけど...」

男「(やっぱいない...だよな、怒らせちゃったし...)」

男「(ちょっと雑に扱いすぎたかな。あんなに好きだって言ってくれてたのに...あのメールや電話も愛があるからで...)」

女「...男」

男「...よう」

女「...なんで来たの?」

男「約束したから。約束破ったらお仕置きを受けるっていう約束」

女「じゃあお仕置きされに来たの?」

男「まぁ...」

女「...ふふっ。やっぱりあんたポンコツね。頭のネジ数本落としちゃったんじゃないの?」

男「そのポンコツっても聞き飽きた。何度も言われてるさ」

女「...」

男「...」

女「...」

男「...ごめんな。雑に扱って」

女「...雑すぎよ。こっちが連絡しても全然取ってくれなし。どうせ他の女の子と話してるんでしょ?」

男「違う、電源切ってるんだ。それにお前以外で女性の付き合いはないよ」

女「...女妹はどうなの?」

男「あれは...友達」

女「付き合いあるじゃん」

男「恋愛とは関係ないだろ」

女「...そういう関係にならないって誓える?」

男「あぁ」

女「...嘘付いたらお仕置きだからね」

男「わかってる。それよりそろそろ行かないと遊べなくなるぞ?」

女「そうね...よしっ!私を怒らせた分、きっちり責任とって貰うんだからねっ!」

男「はいはい...で?お仕置きって何すんだよ」

女「それは.....付いてきたらわかるわ」スタスタスタ...

男「...?」

アリガトウゴザイマシター

女「次はあの店に行くわよ」スタスタスタ…

男「ま、まだ買うの?」

女「当たり前じゃない。荷物持ちっていうお仕置きなんだから文句言わないでついて来なさい」

男「あとどのくらい買うんだ?」

女「財布が空になるまで」

男「こんなに買ってまだお金あるのかよ...お前、バイトでもしてたっけ?」

女「あんたの財布も使ってるからね」

男「は...それ、ポケットに入れてたはずだけど...」

女「さっき抜き取ったの。にしてもあんた、意外とお金持ってるわね」

男「いろいろイベントがあるから貯めてんだよ...なぁ、さすがに全部使うのはやめないか...?」

女「...雑に扱ってたくせに」

男「だからゴメンって...」

女「うるさいうるさい!あんたが悪いんでしょ!あんたは今、私の奴隷なの!ご主人様に文句言わないのっ!」

男「...っ。いい加減に、」

男「(...女も寂しかったんだよな、俺があんまり構ってなかったから。だから今日は精一杯楽しもうとしてるんだよな...)」

男「...少しぐらいは残しておいてくれよ?」

女「多分ね。ほら、早く行くわよ!」タッタッタッタ...

男「...今日は我慢してやるか」スタスタスタ...

―夕方・公園―

女「いやー、今日は楽しかったわねー」

男「(結局財布を空にしやがって...)」

女「あんたはどうだった?」ニコッ

男「...俺も楽しかったよ。また行こうな」

女「うんっ。早く帰って袋開けたいなー」ニコニコ

男「(こいつの笑顔を見れただけでも、来た甲斐があったかなぁ...)」

女「ね、ねぇ///」

男「うん?」

女「...キスして////?」

男「え」

女「ダメ...///?周りに誰もいないよ?」

男「で、でも...」

女「...ダメ。やって」ぐいっ

男「ち、近い...」

女「ほら...あんたは奴隷なの...///私の言い付けは絶対で、」

男「.....女妹?」

女「え...?」フリムキッ

女妹「」スタスタスタ...

男「女妹の奴、何があったんだ...?」

女「何が?」

男「なんであんなに傷だらけなんだよ...!」タッタッタッタ...

女「あっ!ちょっと!」

女妹「」スタスタスタ...

男「おいっ!女妹!」

女妹「あ...男...君」

男「お前どうしたんだよその絆創膏の数!」

女妹「その、階段でこ、転んでしまって...」

男「転んだ...?...その長袖、捲ってみろ」

女妹「...嫌です」

男「......」ぐいっ

女妹「あ...」

男「っ...アザだらけじゃないか...!」

女妹「......」

男「何があったんだよ...」

女妹「その、」

女「女妹、こんな所で何やってるの?」ニコニコ

女妹「っ!?」

女「どこか行く予定だったの?」ニコニコ

女妹「か、買い物に...」ブルブルブルブル...

男「この体でか...!?女妹、今すぐ帰れ。俺が代わりに行ってやるから」

女妹「で、でも...」ブルブルブルブル...

男「ほら、こんな震えて、」

女「男、大丈夫よ」

男「え...?」

女「女妹が行きたいって言ってるんだから諦めたら?無理に行く事ないわよ」

男「こんなボロボロでさすがに無理が、」

女「女妹は行きたい?行きたくない?」ニコニコ

女妹「っ...い、行く」ブルブルブルブル...

女「そう、なら早く行かないと。夕ご飯作れなくなるわよ?」ニコニコ

女妹「う、うん...」スタスタスt

男「だから待てって!せめて俺も、」

女妹「...来ないで」

男「............」

女妹「お願い.....ですから...」スタスタスタ...

女「ほらね?しつこいから怒っちゃった」

男「...」

女「帰りましょ?」

男「...あぁ」

この女だけは物凄く死ぬより不幸になって欲しいわ

>>49
虹だからこそ生きていけるんですよねー。

今日は多分更新できなさそうなので、過去作品載せときます。
よければご覧になって下さい。

義姉「義姉がギシギシアンアン」 弟「笑えない」

義姉「義姉がギシギシアンアン」 弟「笑えない」ParT2

女友「男のこと好きなの?」女「いんや」
女友「男のこと好きなの?」女「いんや」 - SSまとめ速報
(http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1366808202/)

男「ふと思った」幼「?」

女「どうも、自転車快適交通委員会です」男「何それ」

妹「お兄ちゃーん」兄「どうした?」


できれば自転車のやつ、エンドまでのあらすじだけでも書きたかった...最後まで決まってるだけに悔しい...


一応、更新時間はいつも朝か夕方なので、休みにならない限り、深夜から早朝は更新しません。ご了承下さい。

―女宅前―

女「今日は泊まって行かないの?」

男「...やめとく」

女「なんで?」

男「...そう何回も他人の家に泊まれないよ」

女「他人て...あんた私の彼氏なのよ?わかってんの?」

男「.......うん」

女「何その気の抜けた返事。ちゃんと自覚してよね。わかった?」

男「...」コクッ

女「...もういい。また明日ね」ギィバタンッ

男「...あぁ」スタスタスタ...

男「(女妹...)」

男「(嫌われちまったかなぁ...たしかにしつこかったかな)」

男「(明日、謝ろう...)」

prrr prrr prrr prrr

男「............はい。もしもし?」

女『もう帰った?』

男「さっき別れたばっかだろ?まだお前ん家が見える」

女『足遅いわねぇ。やっぱり泊まってく?』

男「遠慮しとく。そういや、女妹は帰ったか?」

女『............』

男「女?聞こえてるか?」

女『...え?何か言った?』

男「だから、女妹は帰ったか?」

女『知らないわよそんな事。それより私、用事ができたから切るわよ』ピッ

男「...?」

―男宅前―

男「」スタスタスタ...

男「(今日は女の、構って攻撃ないといいなぁ...)」

男「...ん?家の前に誰かいる...」タッタッタッタ...

女妹「」オロオロ...

男「...女妹?こんな所で何してんの?」

女妹「あ、えと、えと...その、男...君!ごめn」

男「女妹、ごめん!」

女妹「え...?」

男「しつこく買い物に付き合うとか言って邪魔してごめん。女妹の体が心配で...」

女妹「...」

男「あんまり見せたくないのに、アザを無理矢理曝け出した事もすまんかった。女妹にもいろいろあるんだよな。家庭の事情とか...」

女妹「............」

男「...女妹?やっぱどこか痛んで、」

女妹「...えぐっ、うっ、うぇぇぇぇ............」ポロポロ.....

男「!?」

女妹「お、おど、男君....!たす、け....て....」

男「たす、けて...?何の話...?」

女妹「............」プル...プル...

男「(微かに震えてる...)ひ、ひとまず入ろう。今日は母さん、仕事遅いから...」

女妹「...」コクンッ

男「(女妹...何があってこんなに...)」

―男宅・男部屋―

男「はい、お茶」コトッ

女妹「ありがとう...ございます」

男「............大丈夫?」

女妹「...」

男「は、話したくなかったらいいよ。無理に聞きたいわけじゃないから」

女妹「...」

男「...じゃあ、本でも読む?」

女妹「本...?」

男「女妹が読む速度早いからさ、面白そうな恋愛モノ買ってきたんだ。はい、どうぞ」

女妹「どうぞ...って?」

男「まぁ、プレゼント的な」

女妹「貰ってもいいんですか?」

男「うん。本当は10冊ほど買いたかったんだけど、急にお金がなくなってね...今度はもっと良い本とかも買ってくるからさ」

女妹「...」ウルウル...

男「.......嫌だった?」

女妹「いえ...でも私だけ読むのは嫌です...」

男「どういう事?」

女妹「その、男君も読んでください...」

男「俺が読んでから、女妹に貸すって事?」

女妹「いや、その...///」

男「...???」

女妹「............な、何でもないです」

男「はぁ?」

女妹「わ、私、そろそろ帰りますっ。お姉ちゃんも心配してますし...」

男「あ...うん。女妹、」

女妹「はい?」

男「...なんか悩み事あるなら言えよ?俺たち、友達なんだからさ」

女妹「............はい」ニコッ

男「(う...や、やべ...///)」

女妹「じゃあ...明日の昼食時間、校舎裏のベンチに来てもらっていいですか?」

男「...そこで話してくれると?」

女妹「はい。できれば本も持って来てくださいね。あと、お姉ちゃんには、」

男「内緒だろ?気付かれたら今度こそ殺されちまう。2人だけの秘密って事でいいよな?」

女妹「はいっ。では、失礼しました」ペコッ...ギィバタンッ

男「2人だけの...秘密か」

―翌朝―

バタンッ!

女「男ー、起きなさーい」ボソッ

男「............」

女「...なーんて。起きられたら困るんだけどね///」

男「............」

男息子「」エキゾチックジャパーン

女「(男のモノ...触りたいな///)」

男「............なぁ」

女「(そして、口とか手で.......きゃっ///)」

男「おーい。聞いてるか?」

女「えっ、き、聞いてるに決まって.........あんたいつ起きたのよ」

男「お前がドアをバタンッ!って開けた時」

女「...声に出さなくてよかったぁ...」ボソッ

男「じゃ、飯食ってくるなー」スタスタスタ...

女「待って」ぐいっ

男「どうした?」

女「お、おはようのキス...///」

男「.....お腹減ってるんだけど」

女「すぐだから!0.5秒で終わるから!」

男「...ほら、目を瞑れ」

女「う、うん///!」

男「...はい、終わり」

女「...え?」

男「0.5秒だろ?終わったぞ?」

女「感触なかったんだけど...」

男「0.5秒だからな。それとも彼氏のキスが触れた事も感じられなかった?」

女「っ!も、もちろんわかったわよ!キスしたわよ!」

男「じゃあ飯食ってくるなー」スタスタスタ...

男「(...まだキスなんかできるかよ)」

―朝・学校―

男「女妹。おは...」

女妹「...っ!」ササッ

男「(アザを...隠した...)」

女妹「あ、お、おはようございます」アセアセッ

男「...おはよう。元気か?」

女妹「はい。男君が毎日話しかけてくれるので、毎日楽しいですっ」

男「そっか。よかった」

女妹「...男君、なんだか元気ないように見えますけど、男君こそ大丈夫ですか?」

男「俺も女妹と話して元気貰ってるから、元気だよ」

女妹「...まだお姉ちゃんは、好きになれませんか?」

男「あいつ、ちょっと変わった性格してるだろ?長い付き合いだけど、恋人ってなるとまだ厳しいな...」

女妹「そう、ですか。でもお姉ちゃん、本当は優しいし良い人なので、幸せにしてあげてくださいっ!」

男「...あぁ。わかってるさ」

―昼食時間・教室―

女「は?」

男「だから、な?今日は1人で食べたい」

女「ダメ」

男「いいだろ1日くらい。毎日一緒なんだからさ」

女「...やだ。男と一緒がいい」

男「はぁ...あのな?俺もたまには1人になりたいんだよ。自分で考える時間とか、」

女「私は...一緒がいいもん。好きな人とずっとずっとずっと、2人がいい...」

男「............」

女「ダメ...?」

男「...10分。10分くれ。用事を済ましたらすぐ帰ってくる」

女「...早く帰ってきなさいよ」

男「...わかった」タッタッタッタ...

女「............バカ」

―校舎裏・ベンチ―

女妹「」ソワソワ

男「女妹ーっ!」タッタッタッタ...

女妹「遅いですよ男君。何してたんですか?」

男「ちょっと急用できてさ。ごめん、話を聞くぐらいしかできないかもしれない...」

女妹「そう、ですか...じゃ、じゃあ、早速話をしても...?」

男「あぁ」

女妹「...傷の事、でしたよね」

男「...」

女妹「............誰にも話さないで下さいね。これ、その、」

男「...」

女妹「............お姉ちゃんに、やられちゃったんです」

男「っ............やっぱか」

女妹「知ってたんですか?」

男「あのビンタと扱い見てたらな。予想はしてたけど、やっぱりショックだな」

女妹「...でも、お姉ちゃんを責めないであげて下さい」

男「........」

女妹「私が、悪いんです。私が、男君と話すから」

男「話す?」

女妹「お姉ちゃん、いつもは怒ったり、男君にも酷い事言ったりしてますよね」

男「うん...最初は泣きそうになってたよ...酷い時にはウジ虫なんて言われてたからなぁ」

女妹「ご、ごめんなさい...」

男「いや、女妹が謝らなくていいよ。で?女がどうしたって?」

女妹「はい。えっと、お姉ちゃん、ああ見えて男君の事が大好きなんです。家にいてもずっと男君の話をして、昔男君から貰ったっていう鶴の折り紙、まだ大切にしてるんですよ」

男「...あいつが?」

女妹「はい。だからこそ、私が男君と話すと、取られるって考えているんだと思います」

男「取るってそんな...女妹、俺に興味ないでしょ?」

女妹「...///えと、お姉ちゃん、それに怒って私に暴力をして...」

男「...でもさ、暴力はダメじゃないかな?」

女妹「...それでも、やっぱり男君に親しくしてる私が悪いんです。お姉ちゃんは何も、」

男「俺は.........女妹と話してたいよ」

女妹「え...?」

男「例え彼女の妹だとしても女に怒鳴られても、それでも女妹は親友だと思ってるから」

女妹「...」

男「けど、女妹がそのせいで傷付くなら、俺は関わらないようにする。それで、いいんだよな...?」

女妹「...」

男「....今までありがとう」スタスタスタ...

女妹「...これで、いいんだよね...」ポロ...ポロ...

―屋上―

女「」イライライライラ...

バタンッ!

男「はぁはぁ...お、おまたせ...」

女「遅いっ!何分遅刻したと思ってんのよ!?」

男「...5分?」

女「30秒よ!30秒!」

男「分じゃねぇ...」

女「とにかくっ!遅刻は遅刻でしょ!?彼女との約束を2度も破るなんて信じられないわよ」

男「...なぁ。1つ聞いていいか?」

女「何よ」

男「...俺の事、好きなのか?」

女「...っ!?きゅ、急に何言ってるの...///」

男「答えてくれ」

女「...好きに決まってるでしょ//////」

男「...そっか」

女「何でそんな事聞いたのよ」

男「ちょっとな。確かめたくて」

女「何を?」

男「...何でもない」

女「そう、なら早く食べましょ。はい。お弁当」

男「は...?俺持ってる............あれ、ない...」

女「おばさんに頼んで、今日から私が作る事にしたから。はい///」

男「...」パカッ

女「どう?頑張って作ったんだけど...」

男「おぉ...以外と料理できるんだな」パクッ

女「でしょ!?わざわざ早起きして作ったんだから、全身全霊で味わいなさいよ」

男「(...なんか少し変な味するけど、そこまで気にならないな...普通に美味しい)」

男「...ありがとう」

女「な、何よ。改まって...」

男「...なんでもない。じゃ、頂きます」パクパクモグモグ

女「?...変なの」

男「(素直に好き...か。こいつの事、もう少し信じてみるか)」

―放課後―

男「(帰るか...)」

女妹「...」スタスタスタ...

男「(...もう、話す事もできないのかな)」

女妹「」チラッ...スタスタスタ...

男「っ、一瞬こっち見て、」

女「おっとこー!帰りましょー!」

男「............あぁ」

女「今日はどうする?私の家に泊まる?」

男「うん」

女「また断って............え?」

男「だから、泊まるってば」

女「い、いいの///?」

男「じゃあやめとく」

女「だ、ダメ!早速私の家に行きましょ!ね!?」

男「いや、まず着替え取ってくる。先に帰ってて」

女「それなら私も行く」

男「用事ないのに?」

女「私の勝手でしょ?ほらほら、行くわよー」スタスタスタ...

男「...」スタスタスタ...

―放課後・通学路―

男「お前さぁ、少しだけ変わったよな」

女「急に何言ってるのよ」

男「いや、前より少しだけ素直になったなぁって」

女「素直?そうかしら...?」

男「なってるよ」

女「は、はぁ...」

男「ちょっと待ってろ。準備してくる」スタスタスタ...ギィバタンッ

女「素直ねぇ...男、女妹の話もしなくなったし、少しだけ甘えてみようかな...///」

―数分後―

ギィバタンッ

男「よし、行くか」

女「えぇ...って荷物それだけ?」

男「1日だけだろ。この量で大丈夫」

女「死ぬまでずっと泊まっていったら?」

男「何怖い事言ってんだ。ほら、行くぞ」

女「(ちょっと素直になったんだけど、ダメだったかなぁ...)」

―女宅―

女「ただいまー」

男「失礼しまーす」

女「ほら入って入って。今日も誰もいないんだからくつろいで」

男「誰もって、いもう、」

女「へ?何か言った?」

男「...何でもない」

女「...?あんた今日変ね。熱でもあるの?」

男「(女妹とは関わらないんだよな...危うく名前出そうとしてた...)」

女「で?何する?」ニコニコッ

男「...嬉しそうだな」

女「当然よ///やっと泊まりにきてくれたんだもん///嬉しいに決まってるでしょ?」

男「(やっぱり素直だと、こうも可愛いのか...)」

女「そうだっ。ゲーしましょ」

男「ゲーム?」

女「そう。結構ソフト持ってるのよー...」ガサゴソ...

男「(また何か古いハードのかなぁ...ファミ○ンとか)」

女「P○3と箱○、どっちがいい?」

男「!?」

―数時間後―

女「ぐぬぬぬぬ...!」

男「............」

P2 WIN!

女「あぁー!また負けたー!」

男「はい終わり。次で最後って言ったよな」

女「ダメっ!私が勝つまでやるの!」

男「一生終わんねぇよ...」ボソッ

女「何か言った!?」

男「いーえー。何でもないでーす」

女「ったく。普通は彼女に勝たせてあげるものじゃないの?」

男「(攻めてもこないヤツにどう勝たせろと...)」

女「なら次で最後!ね?お願いっ」ペコッ

男「やだ」

女「じゃあ、負けた方が相手の言う事を聞くってのはどう?」

男「............いいぞ。これで最後だ」

START!

男「速攻で終わらせて、ん?」

女「ふふふっ.......」

男「...お前、まさか、俺のキャラにハンデ付けたな!」

女「今頃気付いたの?遅いわよっ!」

男「(ヤバイ...こんな体力差、攻防力で勝てるはずが...!)」

女「あ、これってここで攻撃なのね。えいっ、とりゃあ!」

男「(2撃で半分!?)」

女「これで私の勝ちは確実...って男?動かさないの?」

男「...きだ」

女「ん?」

男「好きだ女ぁぁ!」ガバァッ!

女「キャ///!ちょ、ま、まだ早い///!心の準備が、」

男「今のうちにぃぃぃぃ!」

女「あ、ズルいわよ!」

P2 WIN

男「よし勝った」

女「あんなの卑怯よ!」

男「お前もハンデ付けたんだから文句言えないだろ」

女「う...」

男「でも、約束は約束だからな?何でも言う事聞くんだよな?」

女「聞くわけないでしょ!」

男「...女に膝枕とかして欲しかったんだけどなぁ」ボソッ

女「...でも、どうしてもって言うなら聞いてあげない事もないかも//////」

男「よし。じゃ決まりな。早速聞いてくれるか?」

女「う、うん///あ、あまりエッチなのはダメよ...///?」

男「わかってるって。じゃあさ...」

女「/////////」ドキドキ

男「女妹の事なんだけどさ」

女「............へ?」

女「いやいやいやいや、ちょっと待ちなさいよ」

男「どうかしたか?」

女「どうかしたじゃないわよ。なんでそこで女妹が出るの」

男「あいつに関係するから」

女「...ちっ」

男「なんでそこで舌打ちが出るんだよ」

女「そこは頭撫でるとか膝枕とかキスとか...///」ボソッ

男「何言ってるか聞こえないからいいけど、あのさ............女妹への暴力、やめてあげてくれ」

女「...!女妹から聞いたの?」

男「あぁ。俺と女妹が話してるのを見て、取られると思ってやってるんだろ?」

女「...そうよ」

男「それを、やめて欲しいんだ」

女「...怖いの」

男「...」

女「あんたが女妹に取られるかもしれないって...」

男「...」

女「10年も想い続けて、やっと付き合ったのに、女妹とばっかりと仲良くして...」

男「...」

女「ねぇ...私の事嫌いなの...?」

男「っ............」

女「答えてよっ...!」ガバッ!

男「おいっ、な、何して、」

女「キス」

男「っ......」

女「好きならいいでしょ...?確かめさせて...嫌なら逃げてよ。そんなの簡単にできるでしょ...?」

男「......」

女「する、からね............」

男「............」

女「......」

男「............」

女「...なんで動かないのよ」

男「...約束してくれ」

女「何をよ...」

男「俺はお前だけを好きになる。他のやつなんか好きになんてならない。だから、」

男「女妹と、親友のままでいさせてくれ。あいつを、傷付けないでくれ」

女「............嘘付いたら許さないんだから」

チュッ...

男「...女」

女「何?」

男「愛してる」

女「...バカ男///」

男「それも聞き飽きた。もっと他の言い方ないのか?」

女「んー...」

男「どうだ?」

女「...私も、大好き///」

男「...そっか。よかった」ギュッ

女「あ...///」

男「(これで、何もかも終わりだよな。女も素直になって、女妹ともまた仲良くなれる。これで...)」

女「(これで男は私のモノね///............けど、もっともっと好きになって欲しいなぁ...後で調べてみようっと)」

―数時間後―

女「そろそろ夜も遅くなってきたわねー」

男「だなー。もう寝るか?」

女「う、うん///」

男「じゃあおやすみ」スタスタスタ...

女「ちょっと、どこ行くのよ」

男「どこって下に決まってるじゃん。1階以外にどこで寝るんだよ」

女「こ...ここ」

男「お前が下で寝るの?」

女「...あんた実はとんでもなくバカでしょ」

男「なんで?」

女「普通に考えたら私と寝る事ぐらいわかんないの!?」

男「あぁー、そういう事ね。うん、やだ」

女「どうしてよっ!?」

男「だってお前、夜中に襲うだろ」

女「ぶっ!?お、おそ、襲わないわよ///!?」

男「この前、人の股間見て顔真っ赤にしてたの誰だよ」

女「え!?し、しししし知らないわよ!?それにあんたのなんか興味の欠片も、」

男「ない、のか...?」ショボン

女「え、あ、いや...」

男「ごめんな...小さくて...なら、尚更こんな俺と寝ても意味ないだろ?だからさ、離れて寝ようぜ」

女「ち、違うの、興味はないけど、好奇心はあるっていうか、その」

男「じゃあな、また明日」スタスタスタ...ギィバタンッ

女「...怒らせちやったかなぁ」ションボリ

男「(...素直になった女にイタズラすんの楽しいぃ...!)」

―女宅・一階―

男「...いざ来てみたものの、やっぱり寝れないよなぁ...」

男「人の家のリビングで寝れるほど、神経図太くないからな...」

スタスタスタ...

男「(誰かくる...女か?)」

女妹「ふぅ...」

男「」

女妹「ん?...........」

男「」

女妹「」

男「...お邪魔してます」アセアセッ

女妹「.......ど、どうも」スタスタスタ...

男「女妹...もう避けなくていいんだよ」

女妹「」ピタッ

男「あいつを説得したんだ。女妹と話しても、暴力振るわないって」

女妹「...本当、ですか?」

男「うん。だからさ、前みたいに話せるんだ」

女妹「...ありがとう、ございました...」ペコッ

男「いいっていいって。俺がただ話したいから女を説得したんだ。お礼なんていいよ」

男「(...にしても、風呂上りの女妹と出くわすなんてヤバイ...なんでタンクトップなんか着てんだよ...///)」

女妹「きょ、今日は泊まっていくんですか?」

男「うん。それにしても女妹、いつ帰ったんだ?」

女妹「さっきです。図書館の片付けを手伝ってくれって言われて...」

男「それでこんな夜遅くまで学校に?」

女妹「はい」

男「危ない事するなぁ...襲われたりしたらなんて考えなかったの?」

女妹「大丈夫ですよ、私みたいなのを襲う人なんていませんから。それに、」

男「ん?」

女妹「私が危ない目に遭っても、なんだか男君が助けに来てくれるような気がしたので...」

男「...」

女妹「...な、なーんて私何言ってるんでしょうね///」

男「は、ははは...」

女妹「だけど、心配してくれてありがとうございます。それでだけでちょっと、遅く帰ってきてよかったなぁって思えました」

男「そりゃダメだろ...今度何かあったら連絡してくれよ?迎えに行くからさ」

女妹「で、できませんよっ。私の私情で男君に迷惑をかけるなんて...」

男「迷惑なんて思ってないよ...それに、女の件で女妹には迷惑かけちゃったし...」

女妹「.....じゃあ、今度1回だけお願いします。それでお姉ちゃんの件は忘れますので」

男「1回でいいの?俺は何回でもやらないと申し訳ないけど...」

女妹「いえいえ。男君のお気持ちだけで嬉しいです。では今度よろしくお願いしますね」

男「あぁ」

女妹「......あ、その、男君」

男「何?」

女妹「決めたばっかりで申し訳ないんですが、えと、2回に増やしてもういいですか?」

男「いいけど、急にどうしたの?」

女妹「明日...何か予定はありますか?」

男「特に何もないなぁ...女妹は何かあるの?」

女妹「......明日、一緒に図書館に行きませんか///?」

男「図書館?いいけど」

女妹「本当ですかっ!?」

男「う、うん。でもどうして図書館?」

女妹「前に約束した...本を読むっていうのをまだでしたから...」

男「....あー、あったねそういうのも」

女妹「もしかして忘れていたんですか…?酷いです...」

男「いや、ちがっ、」

女妹「もう男君なんて知らないです」ぷいっ

男「ご、ごめん...忙しくて頭の中から抜けてたみたいで...」

女妹「......ふふっ」

男「女妹?」

女妹「冗談ですよ冗談。男君って、からかいようがあって楽しいですね」ニコニコ

男「び、びっくりした...いつからそんな技覚えたんだよ...」

女妹「素直で変人の男君見てたら、イジワルしたくなって、本で勉強したんです。上手くいってよかったぁ...」

男「本で勉強したの?」

女妹「はい」

男「もしかして女妹って俺より変じゃない?」

女妹「ど、どこがですか?」

男「そんな事、普通勉強しないような...」

女妹「じゃ、じゃあどうやって学ぶんですか?」

男「......そういやどこでやるんだろうね」

女妹「ほら男君もわかんないじゃないですか。だったら私は正しいと思います。変人なのは男君だけです」

男「なんか納得いかないなぁ…」

女妹「納得してくださ...へくちゅっ!」

男「(っ!?クシャミの振動で胸が上下に...!)」

女妹「なんか冷えてきましたね...初夏なのにおかしいですね」

男「そのタンクトップのせいじゃない?」

女妹「へ?」ちらっ

男「まぁ、肌の露出も多いしね...」

女妹「...///み、見ないでください!」サササッ!

男「あ...女妹、ソファーの後ろに隠れて一体、」

女妹「お、男君の変態っ!なんでお風呂上りに話しかけたんですか!?」

男「だって、女を説得してやっと話せると思って…」

女妹「だからってこの格好見たらわかるでしょう!?私が着替えてからじゃダメなんですか!?」

男「ご、ごめん...」

女妹「私、あ、あまり人に肌を見せるのは苦手なんですよ...?その、大きくて、変だし...」

男「何が?」

女妹「言わせないでくださいっ!」ぽいっ

男「へぶっ!お、おいクッション投げたら危ないぞ」

女妹「男君が見てくるから悪いんですっ。えいっえいっ」ぽいっぽいっ

男「黙って聞いてりゃ...ほらっ!」ぽいっ

女妹「えむぁ!?」パタンッ

男「女妹!?」

女妹「もうぉ...強く投げすぎです...」

男「ごめん.....」

女妹「メガネもどこかいちゃいましたし...どこいったのかなぁ...」

男「は、はい。メガネ......」

女妹「あ。ありがとうございます....男君?何ぼぉーとしているんですか?」

男「え!?ななな何でもないっ。そっ、そろそろ戻った方がよくないか?」

女妹「...?そうですね...では、おやすみなさい」ペコッ...スタスタスタ...

男「......」

男「......メガネなしの女妹...めちゃくちゃ可愛かった.../////」

―翌朝・早朝―

男「...zzz」

女「(...まだ寝てるわね)」

女「(昨日も結局一緒に寝てくれなかったし...私の部屋で合体しようと思ってたのに...///)」

女「(こうなったら朝だけでも...)」スタスタスタ...

男「...zzz」

女「(って、よ、よく見たら男の息子さんが凄い事に...///)」

男息子「」ウルトラソウッ

女「(...彼女の私がな、何とかしなきゃね///でもその前に、男におはようのキスなきゃ///)」

女「男ー、顔まで毛布被ったらキスできないでしょー」ぱさっ

男人形「...」

女「人形!?」

ジリリリリリリリリッ!

女「ひやぁ!?」ドスンッ

男「...ん。もう朝か...」

女「お、おと、男...なんでソファーの裏で寝て...?」

男「よっ。おはよう。ってやっぱりトラップ起動させたのお前か」

女「トラップ...?」

男「うん。どうせお前が襲いに来ると思って代わりに人形置いといたんだ。そんで、胸の所にスマホ取り付けて、差し込む光を察知して目覚ましがなるっていうアプリ入れたおいた。どうだ?完璧だろ?」

女「...」

男「(...ヤバイ。もしかして怒らせちゃったか...?)」

女「...男」

男「...はい」

女「...腰抜けちゃった...」

男「...やりすぎたわ、ごめん」

―朝食後―

男「じゃあ女妹、準備したら俺の家にな」

女妹「はいっ。すぐに行きます!」

女「女妹、どこか行くの?」スタスタスタ...

女妹「う、うん。ちょっと図書館に...」

女「またぁ?ここ最近毎日行ってるじゃない。たまには買い物にでも行けば?」

女妹「私、あんまり買い物とか好きじゃないから...」

女「そう...じゃ男、これから私たちで買い物行かない?」

男「あー、ごめん。無理だわ」

女「...どうして?」

男「ちょっと用事でな。夜まで帰れないかも」

女「何の用事?」

男「...友達と遊ぶ約束してんだ」

女「彼女より友達取選ぶの?」

男「優先し過ぎてもダメだろ?今日くらい頼むよ。明日は丸一日遊んでやるから」

女「...わかった。だけど1ついい?」

男「何?」

女「その友達...女の子?」

男「............安心しろ。男の子だ」

女「そう...じゃあ楽しんできなさいよ?その友達に仲人頼むかもしれないんだから///」

男「はいはい。じゃ、お邪魔しましたー」ギィバタンッ

―男宅・1時間後―

ピンポーン

男「あ、女妹かな...」スタスタスタ...

ガチャ

女妹「こ、こんにちわ///」

男「」

女妹「が、頑張ってオシャレしてみたんですが、どうでしょうか...?」

男「いいいいんじゃないかなっ!?」

女妹「ほ、本当ですか///?」

男「うん.......十分可愛いと思うよ」

女妹「////////////」

男「(何このお姫様みたいな清楚な格好...///今だけは絶対、女より可愛い...///)」

女妹「それじゃあ...行きましょうか」

男「あぁ。図書館だっけ?近くのでいい?」スタスタスタ...

女妹「はいっ」タッタッタッタ...

―図書館―

男「図書館なんて何年ぶりかなぁ...10年?」

女妹「男君、図書館には来ないんですか?」

男「だいたいが自分で買って読んでるからね。女妹、前にあげた本読んだ?まだとは思うけ、」

女妹「読みましたよ?あういうのを恋愛っていうんですねぇ...///」

男「早ぇ...前の俺でもその速度は無理だわ。今は、活字を見るだけでもキツいのに」

女妹「本...読まなくなったんですか?」

男「かなり忙しかったからね。でも落ち着いてきたし、ここで女妹のオススメでも聞いて復活しようかな」

女妹「お、オススメですか...?んと........................」

男「そ、そこまで真剣にならなくてもいいよ?」

女妹「あ、すいません...」

男「いや、まぁ真剣なのはいい事だよね。うん。けどその持ってる本早く返さなくていいの?」

女妹「忘れてました...!ちょっと行ってきます!」タッタッタッタ...ステンッ

男「あ、転けた」

女妹「いたたた...」

男「よくあんなテンプレートな転び方できたな...ほら、大丈夫か?」サッ

女妹「すいません...」

老職員「はっはっは...女妹は変わらないねぇ」

女妹「あ、老職員さん。こんにちは」

老職員「はい、こんにちは。今日も借りに来てくれたのかい?」

女妹「新しい本が貸し出されたと聞きまして...」

老職員「そうかい...おや?そちらの方は?」

女妹「男君と申しまして、」

老職員「...彼氏さんだね?」

女妹「ぶっ!?」

老職員「そうか...とうとう女妹ちゃんもそういう年頃かぁ」

女妹「ち、違いますっ///!彼氏じゃなくて、その、」

老職員「という事はもう婚約して...?」

女妹「いやいやいやいや///!こ、こここここここ婚約でもないです///!」

老職員「はて、じゃあ一体...」

男「友達ですよ。単なる友達」

老職員「ありゃ、そうだったのかい?勝手に想像してすまんかったねぇ」

男「いえいえ。な?女妹、」

女妹「...男君が彼氏///...男君が婚約者///...男君が彼氏///...」ボソボソ...

男「おーい、大丈夫かー?」ユサユサ

女妹「ひょえっ?あ、だ、大丈夫です。さ、行きましょうか...」スタスタスタ...

―数十分後―

ドザッ!

女妹「こんな感じでしょうか」

男「」

女妹「上の本から...義姉と従妹と友とイチャイチャする話、幼馴染がヤンデレになる話、三股かける話、未完ですが変な部活で頑張る話、近親相姦する本...最後に彼女の妹を寝とる話です...///」

男「お、おう...」アセアセッ

女妹「どうかしましたか?」

男「いや、なんでこうもマニアックなのが揃ったのかなぁって...」

女妹「すいません...こういうのしかなくて...」

男「(この図書館どうなってんだ...)」

女妹「で、でも!最後の彼女の妹を寝とる話は感動モノですよ!?」

男「...でもこれ官能小説...」

女妹「それでもですっ!なんなら私が読み聞かせましょうか!?」

男「え〝!?いやいや、大丈夫!自分で読むから...」

女妹「そうですか?ならいいですね」

男「(よくはないけど...)女妹は何か良い本見つかった?」

女妹「はい。今度はこの本で勉強しようと思って」

男「勉強?............まさかこの前、本で勉強したって言ったの、」

女妹「ここで借りた本で勉強してましたけど、何か変ですか?」

男「(だからあんな高等テクニックだったのね...)」

女妹「(この本で男君を...///)」

―数時間後―

男「あの、女妹...」

女妹「...」ジィー...ペラッ...ペラッ...

男「女妹さーん。聞いてますかー」ユサユサ

女妹「うわひっ!?ど、どどどうしました?」

男「そろそろ帰らないか?」

女妹「そろそろってまだ1時間ぐらいしか、」

男「...外見てみろ」

女妹「へ?」フリムキッ

マックラ

女妹「」

男「もう7時だぜ...」

女妹「............まさか私、6時間もこうして...?」

男「あぁ...普通さ?読んだ本を戻しに行った時に気付かない?」

女妹「...本しか眼中になかったです」

男「はぁ...本を読むのもいいけどさ、熱中しすぎたら危ないぞ?もしかして俺が何してたのかも気付かなかったと?」

女妹「...すいません。して、何をしてたんですか?」

男「...教えない」

女妹「えー。いいじゃないですか」

男「聞かなかった罰だ。ほら、帰るぞ?むう少しで閉館だー」スタスタスタ...

女妹「...わかりました」タッタッタッタ...

男「今日は楽しかった?」

女妹「はい。また良い本をたくさん見つけたので」

男「そっか...またいつか来れたらいいな」

女妹「いつかって、何だかもう来れないような言い方ですね」

男「女もいるからな。これから土日は全部あいつに付き合うかもしれない」

女妹「そう...ですか」ションボリ

男「俺も頑張って時間作ってみるから、そう落ちこまないで」

女妹「............男君は、」

男「ん?」

女妹「...お姉ちゃんの事、好きになれましたか?」

男「...........もちろん」

女妹「男君って嘘付く時、右下見ますよね」

男「え!?いや、これは、何かが落ちてると思って...」アセアセッ

女妹「嘘ですよ」

男「」

女妹「まだ、好きになれてないんですね」

男「...もうやめよう、この話」

女妹「どうしてですか?」

男「面白くないし、誰も得しない」

女妹「私は...ちゃんとして欲しいです」

男「...」

女妹「男君は親友ですから、その、無理に付き合った人と無理に幸せになって欲しくないんです...!」

男「...俺は女が彼女で、幸せだよ」

女妹「そうは見えないです」

男「見えないだけだよ」

女妹「なら、」

男「...」

女妹「お姉ちゃんを抱けますか?」

男「...っ!」

女妹「避妊完璧で、ただ両思いなのを確認するだけのエッチです。できますか?」

男「............」

女妹「答えて下さい」

男「...ごめん」タッタッタッタ...!

女妹「あ...」

女妹「.......やっぱり男君は男君ですね」

―男宅・男部屋―

バタンッ!

男「はぁ...はぁ...」

男「...なんで俺、即答できなかったんだよ...女が好きだって...!」

男「クソッ!」ドンッ!

男「...痛い...。少し落ち着かないと...」

男「...スマホでも触ってりゃ落ち着くよな...」ピッ

『着信124件・メール215件未読』

男「......もう寝よう」

ピロリロリーン、ピロリロリーン、ピロリロリーン、ピロリロリーンピロリロリーン、ピロリロリーン...

男「(無視してもいいよな...)」

prrr prrr prrr prrr

男「(無視むs...)」

ピロリロリーン、ピロリロリーン、prrr prrr prrr、ピロリロリーン、ピロリロリーン、ピロリロリーン...

男「......zZZ」

―数時間後―

男「......zZZ」

ギィ...スタスタスタ...

男「......」

?「よく寝て、」

ガシッ

?「っ!?」

男「...だ、れ?」

?「......私よ.」

男「...女?」パッ

女「こんばんわ...男」

男「ちょ、今何時......1時!?」

女「......」ソワソワ

男「...ひとまず、座ろっか」

女「...」ペタンッ

男「...まぁ、何で来たの?っていうか、どうやって入った?」

女「なんか玄関の鍵開いてた...」

男「(急いで帰ってきたから、閉め忘れたのか...)」

女「それに、心配だったから...」

男「心配?」

女「何回もメールと電話してるのに出ないし...何やってたのよ!」

男「ご、ごめん。帰ってすぐ寝たから...」

女「............今日、どこに何してたんだっけ?」

男「友達と遊んでた」

女「どこで?」

男「そこら辺のゲームセンター」

女「...これ見て」ピッ

男「ん?............っ!?」

女「なんで男と女妹が一緒に写ってるの...?」

男「(図書館から出る所を撮られている...)」

女「どういう事なの?」

男「...帰りに偶然会ったんだ。そしたら女妹が図書館に忘れ物したみたいでさ、もう暗かったから俺も一緒に...」

女「............」

男「.....」

女「...まぁ、許してあげるわ。だって約束したものね。私だけを愛してるって」

男「...」

女「だから女妹とも単なる友達でしょ?」

男「...」

女「男?」

男「............あぁ」

女「そっか、安心した。ちょっと不安になってたけど、大丈夫みたいね。ところで男、今日泊まっていっていい?」

男「............勝手にどーぞ」

女「やったっ///あ、他の所で寝るとか許さないんだから。ここで私と寝なさいよ」

男「わかってる.....」ボスンッ

女「ベットに倒れこんだら危ないわよ。ほらもう少し寄って」グイグイ

男「......」

女「寝てるし......男の隣で寝れるかなぁ///」ボソボソッ

男「...(頼む、このまま襲ってくれ)...」

―翌朝―

男「............」

男「...あの後、何かされたかな」

男「(こいつが襲ってくれたらどんなに楽だろうな...もう女だけを見ればいい。女だけを愛せばいい)」

男「............はぁ。女、起きろ」ユサユサ

女「うん.....あと5分...」

男「おはようのキスしようと思ったんだけど、眠たいならしょうが、」

女「はい起きたっ!」ガバッ

男「調子いいな...女、俺が寝てる間に何かした?」

女「いいえ、何も」フルフル

男「なんか腰の所が湿っぽいんだけど」

女「湿っぽい...?私ずっとて寝たわよ...もしかして誰かが忍び込んで...」

男「(この反応は違う。女なら、)」

男「そっか。ちなみに昨日泊まった理由きいていいか?」

女「そ、そりゃあ、男が心配で...べ、べべべ別にあわよくば合体したいとか考えてないからねっ!?」アセアセッ

男「(女が嘘を付いているのならこう焦るはず。湿っぽいという嘘にも引っかからなかったという事は、)」

男「本当に何もしてないのな...」ガッカリ

女「何がっかりしてるのよ。それより早く準備しなくていいの?」

男「なんで?今日、日曜日だぞ」

女「自分で言ったのに忘れたの?昨日、日曜日は丸一日遊んでやるからって言ったでしょ?」

男「」

女「私も帰って準備するから急いで。それとも、今日はこの部屋で愛を育む//////?」

男「準備させていただきますっ」サササッ

フリムキッ
マックラ
↑これめっちゃ好き

終わったら、ぜひ自転車のやつの
続きを書いて欲しい

>>118-122ちょっと嬉し泣きしてきます。
>>123あれ全部消しちゃったんですよ...リクエストがあったら夏のラブコメ書きたいです。

―夕方・女宅前―

女「今日は楽しかったわねー」

男「...」ゲッソリ

女「また今度の土日、買い物に付き合ってね?約束よ?わかった?」

男「...」コクンッ

女「じゃ、またねー」ギィバタンッ

男「...」

男「帰ろう...」スタスタスタ...

男「...また、財布の中身ゼロか...」

男「...はぁ」

男「(なんで楽しくなかったんだろうなぁ...)」

男「(女が可愛い服を着て見せても、女がパフェ食べて笑顔になっても楽しくなかった...)」

男「......もう............」

女妹「男君っ」タッタッタッタ...

男「あ、女妹...」

女妹「今日はどうでしたか?」

男「...うん、楽しかったよ。女妹は?」

女妹「今日も図書館に行ってました」

男「そっか............じゃ」スタスタスタ...

女妹「...男君っ!」

男「ん?」フリムキッ

女妹「今日、泊まりに行っていいですか?」

男「............へ?」

女妹「ですから、泊まりに....」

男「...誰が?」

女妹「私がです。ダメでしょうか?」

男「............女に気付かれないようにね」

女妹「はいっ!ちょっと準備してきますねっ!」タッタッタッタ...

男「.......もうどうでもいいや」スタスタスタ...

―男宅―

男「はい、これが俺の家。少し前から親が出張に行ってるから、今は俺だけだからさ。まぁ、適当にくつろいでよ...」

女妹「何だか元気ありませんね...やはり迷惑でした?」

男「そうじゃないんだけどさ、ちょっと疲れてるんだ...」

女妹「今日のデートですか?」

男「.......うん」

女妹「あぁ......お姉ちゃん、人使い荒いですからねぇ」

男「ずっと荷物持ちして、座ったと思ったら女が何か食べたいって騒いで...休日って何だろうね...」

女妹「...男君、ちょっといいですか?」

男「何が?」

女妹「...」トテトテトテ...

男「...?」

女妹「肩揉んであげます」モミモミ

男「あ、ありがとう...」アセアセッ

女妹「結構凝ってますねー...最近休んでます?」モミモミ

男「...全然」

女妹「ずっとお姉ちゃんに付き合ってますからね。ありがとうございます」モミモミ

女妹「たまには1人の時間も......男君?」

男「...」

女妹「あ、あの...」オロオロ

男「............うぐっ、うっ、」ボロボロ...

女妹「っ!?だ、大丈夫ですか!?痛かったですか!?」

男「............女妹、ちょっと前に来てもらっていいか」

女妹「は...はい...」スタスタスタ...

ダキッ

女妹「ぁ............」

男「......................」

女妹「お、男、君............」

男「..............zZZ」

女妹「..........」

―数時間後―

男「............ん。あれ、いつのまに寝て...」

女妹「男君、おはようございます」

男「おはよ......何してんの?」

女妹「夕ご飯作っているんですが、迷惑でしたか?」

男「ううん。ごめんね、迷惑かけて」

女妹「いえいえ、私が好きでやっているんです。私こそ勝手にやってしまい、すいません」ペコッ

男「...本当に良い娘だね」

女妹「へ?」

男「いや、女と姉妹なのに正反対だなぁーって」

女妹「そうでしょうか...」

男「そうだよ。人を思いやれて優しい。おまけに謙虚でワガママ言わない。あいつとは大違い」

女妹「お、お姉ちゃんにも良い所が...」

男「...ある、のかな」

女妹「...」

男「彼氏の俺が言うのもなんだけどさ...わかんないんだよ。あいつの良い所が」

男「そんでさ、気付いたんだ」

女妹「......」

男「あいつの事、」

男「好きになれないって」

女妹「っ...」

男「...ごめんな、こんな話して」

女妹「...いえ」

男「...」

女妹「...」

男「...」

女妹「...ご飯、食べましょっか」

男「...あぁ」

女妹「少し聞いてもいいですか?」

男「...」パクパクモグモグ

女妹「...どうして私にお姉ちゃんの事、教えてくれたんですか?」

男「...何でだろね」パクパクモグモグ

女妹「答えてくれないんですか?」

男「...」パクパクモグモグ

女妹「さっき、泣き疲れて寝ちゃった事も聞いちゃいますよ?」

男「ゔ...忘れてくれない?」

女妹「いいえ、忘れません。男君の寝顔を写真で撮りましたし」

男「何に使うんだよ...」

女妹「い、いろいろです。いろいろ...」アセアセッ

男「...はぁ、友達だからかな。それでついポロッと本音がね」

女妹「泣いていた理由は?」

男「...れたから」ボソッ

女妹「え?もう一度お願いします」

男「...優しくされたから」

女妹「...ん?」

男「ちょっと精神的にきてたんだよ...女にこき使われて。そんな時に女妹に優しくされたらさ、急に涙が出て...」

女妹「...ふふっ。男君って子どもみたいですね」

男「女妹みたいに、何もない所で転ぶ奴に言われたくないわ」

女妹「あ、あれは演技ですよ。ああやって男君を油断させて殺す為の」

男「殺す!?」

女妹「はい。油断した所をザックリと」

男「何それ怖い...ちょっと実演してみてよ」

女妹「いいですよ。じゃあ向こうで転んでますので、近づいて来て下さい」スタs

男「あ、ちょっと待った。まずご飯食べよう」

女妹「そ、そうでした...」パクモグモグ...

男「して?」

女妹「はい、私がこうやって転んだとします」アオムケッ

男「転んで仰向けになるってあるの?」

女妹「...あると過程します。すると男君が近付いて来ますよね」

男「はぁ...」スタスタスタ...

女妹「そこで男君の足を蹴り付けて転ばせますっ!」ぺしっ!

男「...」

女妹「えいっ!えいっ!」ぺしっぺしっぺしっ

男「(やべぇ...全然痛くねぇ...)」

女妹「えいっ!えいっ、えいっ...はぁはぁ...えい...」ぺしっぺしっぺしっぺしっ...

男「............うわぁ」ペタンッ

女妹「っ!こ、ここで男君の背後に回り込んで!」ササッ!

男「(後ろか...遊びでも首締められたらヤバいからな。少し警戒して、)」

女妹「チキンウィングフェイスロック!」ギュゥゥゥゥゥゥ...!

男「んげぇ!?」

女妹「どうですか?中々上手でしょう?」ギュゥゥゥゥゥゥ...

男「(ギ、ギブ...!し、死ぬ!)」ぺちぺち

女妹「私を叩けるという事は、まだイケるという事ですね!えいやぁっ!」ギュゥゥゥゥゥゥ...

男「へこぁっ!?.....ぎ.....ぶ.....」

女妹「あ、ギブですか」パッ

男「し、死ぬ...」ぜぇぜぇ...

女妹「どうでした?完璧でしょう?」

男「完璧過ぎて死ぬところだったわ!」

女妹「...ぷっ」

男「っておい、笑い事じゃあ......ふふっ」

女妹・男「......あはははははは...!」

男「...なんか久々に笑った気がするよ」

女妹「...よかった」

男「ん?」

女妹「その、男君を笑わそうとしてやってみたのですが...///」

男「あぁ、チキンウィングフェイスロックだっけ?」

女妹「はい。やっぱり男君は笑っていた方がいいですよ」

男「...ありがとう」

女妹「いえいえ」ニコッ

男「っ...」

女妹「じゃ、そろそろ寝ましょうか」スタッ

男「...うん。女妹、先に風呂入るか?」

女妹「はい......うぁ」ヨロッ

男「ちょ、危なっ...!」

ドスンッ

女妹「いたたた...」

男「だ、大丈夫か?」アセアセッ

女妹「はい、少し立ちくらみが...って男君?どこですか?」

男「下...」アセアセッ

女妹「下?」

男「あ!今動くな!」

ムニッ

女妹「ひぅっ!?」

男「ごごごごめん!今どくから、」

サワサワッ

女妹「んっ...///お、男君、」

男「ごめん!もう動かないんで、女妹が動いて、」

ダキツキッ

男「............え」

女妹「...」

男「女妹...?何やって....早く上からどかないと、」

女妹「...さっきのお返しです」

男「お返し...?」

女妹「男君も抱き付いてきたじゃないですか...」

男「あれは...まぁ、」

女妹「あんな事、されたら...」ポロ...ポロ...

男「............女妹?」

女妹「勘違いしちゃうじゃないですか...!」ボロ...ボロ...

男「っ.......」

女妹「バカ...!」パシッ、パシッ

男「............」

女妹「男君のバカぁ............」ボロボロ...

男「............ごめん」

女妹「...っく、...ひっく....」ポロ...ポ...

男「...」

女妹「ひっく.....えぐっ、うっ、」

男「...」ギュッ

女妹「...お、とこ、く、ん...」

男「これで、泣き止んでくれるのか...?」

女妹「...」

男「...女妹の泣き顔だけは見たくない...からさ.....」

女妹「............」

グイッ

―翌朝―

女妹「......zZZ」

女妹「ん...ふぁ......あ」

女妹「あれ、男君がいない...」

女妹「携帯電話は............えと、男君の番号............」ピッ

女妹「...出ない。下に降りた...?」スタッ

女妹「...ん?何この紙切れ」

『ちょっと出かける。今日は学校休む 男より』

女妹「出かける...?どこ行っちゃったんでしょう...」

―?―

男「............」

女「男ー!」タッタッタッタ...

男「おうっ」

女「もうっ。急にどうしたの?いきなり会いたいなんて///」

男「まぁ、な」

女「しかも平日に遊園地って、変な所選んだわね。何かイベントでもあるの?」

男「...いや。ただ、お前と会いたくてさ。............これで最後かもしれないから」ボソッ

女「ん?何か言った?」

男「いいや。ほら、早く入ろうぜ」

女「うんっ///!」ダキツキッ

―遊園地内―

女「ねぇ、次あれ買って!」

男「...高くないか?」

女「文句言わないでよ。あんたはただ私の言う事を聞いてればいいの。それが彼氏の務めでしょ?」

男「っ............はい、お金」

女「そうそう、そうやって言う事を聞いてればいいの。すいません、これ下さい!」

アリガトウゴザイマシター

女「うふふ...今日も楽しいデートになりそうねっ///」ダキツキッ

男「............そうだな」

女「何よ、私とのデートは面白くないの?」

男「.....いや、楽しいよ」

女「ならもっと楽しまなくちゃ。あ!」タッタッタッタ...

男「............」スタスタスタ...

女「いいなぁ...このヌイグルミ...男、これ買って!」

男「どれどれ......5万!?」

女「大丈夫大丈夫。財布貸して」バッ

男「あ............」

女「結構入ってるじゃないの。これならギリギリ足りるわよ」

男「...そのお金はダメなんだ」

女「なんで?」

男「...女妹の為に使うお金だから」

女「え...?」

男「あいつ、もうそろそろ誕生日だろ?だから良い物を買ってあげようと思ってさ」

女「ダメ」

男「...」

女「なんで彼女が欲しいって言ってるのに買ってくれないの?どうして女妹を優先するの?」

男「そりゃあ、女妹の誕生日が先だから...」

女「なら、私の誕生日先取りする。だから今買って」

男「そんな無茶苦茶な...」

女「無茶苦茶じゃない!私が彼女なの!私が幸せになれば、あんたも幸せになれるのよ?」

男「幸せ...?」

女「そう。あのヌイグルミを買って私は幸せになって笑う。それを見てあんたは幸せになる。どう?素敵でしょ?」

男「............あぁ」

女「だから、あのヌイグルミ買って?」

男「...はい、財布」サッ

女「ありがとっ!」タッタッタッタ...

男「............」

男と女は幼馴染みなんだよね?
男が女妹を知らなかったのが地味に気になる

>>143
男の家にはよく行くけど、女の家にはあまり行かなかったみたいな...。すいません。完全に盲点でした。


女「ただいまー...ってあれ?男?」

女「どこ行ったのかしら...」

女「」キョロキョロ

女「あ、いた。なんであんな所に...?まぁいっか」タッタッタッタ...

―園内を見渡せる丘―

女「男ー!」タッタッタッタ...

男「............」

女「急にいなくなったりしたら、びっくりするじゃないの」

男「............」

女「...私ね、気付いたの。さっきのはさすがにワガママ過ぎたかなぁって」

女「だからほら、ヌイグルミも置いてきた。はい、財布。女妹に良い物買ってあげてね」

男「............」

女「...ちょっと反省もしたんだよ?今まで大切にしろとか言ってたけど、本当に大切にしてなかったのは私の方だったんだって」

女「男はずっと私の事を大切にしてくれていたんだよね。なのに私は男をこき使って...」

男「............」

女「...怒るのもしょうがない、ね。でも私変わるから!男をうんと大切にするから!」

女「だって、」

女「私、男の事が大好きだからっ!」

男「............」

女「...ねぇ、私と話したくないくらい怒ってるの?」

男「............」

女「...ねぇ」ユサユサ

男「............」ユラッ

バタンッ

女「え............?」

男「............」

女「お、男...?ねぇ、起きてよ。こんな所で寝たら風邪引いちゃうわよ?」

男「............」

女「...?おと、............っ!?」

男「............」

女「な、な、何、これ......ち、血...?」

女「なんでお腹にナイフ刺さってるのよ...!男!起きてよ!ど、ドッキリなら許さないわよ!?」

男「............」

女「嘘...。え、えと、救急車...!」

パサッ

女「...?か、紙切れ...?」

『大好きでいたかった女へ。

突然だけどさ、俺とお前の出会い、覚えてるか?

幼稚園の時、俺がイジメられてたのをお前が助けてくれたんだよな。男なら泣くな、って怒鳴りながら。

お前は俺の事、泣き虫だから嫌いだって言ってたけど、

.....俺あの時、 一目惚れだったんだ。

小中高...ずっと変わらなかった。

会う機会が減って、嫌われたかもって泣いた日もあったよ。

でも、お前から急に呼び出されて告白された。

完全に泣き落としだったけど、心の奥では嬉しかったよ。

やっと夢が叶ったって。

だけど...お前は変わってた。

いつもワガママで、自分が1番。俺を奴隷としか思ってなかっただろ?

それが本当に辛かった。昔の、可愛くて、素直で、笑顔が素敵で、俺の好きな女が汚されるみたいで。

だから頑張ってお前を変えようとした。

だけど無理だった。

だから............昔の女の記憶で、何もかも終わらせたいんだ。

............今まで、ありがとう』

女「ぃゃぁ...!」

女「うそ、でしょ...!」ポロ...ポロ...

女「やだぁ!起きてよ男!私気付いたんだよ!良い娘になるって約束するからぁ!昔の、男が好きだった私に戻るからぁ!」ボロボロ...

女「いやだよぉ...!今度はちゃんと大切にするからぁ...」

女「男ぉぉぉぉぉっ...」

女「起きてよぉ............」

女「いやぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああ...!」

―翌日・病院―

医師「一応、山場は越えましたがまだ危険な状態ですね」

女「............」

女妹「.........」

男母「男は助かるんですか...?」

医師「本人に頑張ってもらうしか...」

男母「............」

医師「それと、手術中に気付いたのですが...」

男母「はい...」

医師「息子さん、重度のストレス性の胃潰瘍だったみたいなんです」

男母「胃潰瘍...?」

医師「はい、そのせいでお腹に刺さったダメージも増していて...もしかしたら何かに悩んだ末にナイフで...。何か心当たりはありますか?」

男母「いえ...最近は女ちゃんと上手くいってたから、ストレスなんてないと思いますけど...」

医師「そうですか...男母さん、少し話したい事がありますので...」スタスタスタ...

男母「は、はい...」スタスタスタ...

女「............」

女妹「........お姉ちゃん聞いてた?」

女「うん.....」

女妹「ストレス性の胃潰瘍だって。どうしてかな」

女「............」

女妹「もしかしてわからないの?」

女「............私の、」

女妹「そうだよっ!お姉ちゃんのせいだよっ!」グイッ!

女「い、痛い...!」

女妹「お姉ちゃんが男君を大事にしないからっ!あんなに男君はお姉ちゃんを信じていたのに!」

女妹「男君はね?ずっとお姉ちゃんを信じ続けていたんだよ...?」

女妹「私が迫っても断って、お姉ちゃんを信じるって言った男君を返してよっ!」

女「...うぐっ、ひっく...」ポロ...ポロ...

女妹「泣いてっ、どうにか、なるわけ、ないでしょ...」ウルウル...

女「ごめんね...ごめんね...」ポロ...ポロ...

女妹「......私と約束して」ウルウル...

女「何を...?」ポロ...ポロ...

女妹「男君が起きるまでに、昔のお姉ちゃんに戻って...!」ボロボロ...

女「っ..............ゔんっ...!」

女妹「やく、そくだから、ね...?...うっ、うぐっ...!えぇぇぇぇぇぇん...!」

女「えぐっ......ひぅっ...うわぁぁぁぁぁぁぁぁん...!」

―数ヶ月後・病院―

ガラガラッ

女妹「お姉ちゃんおはよう。今日も早いね」

女「...1秒でも男のそばにいたいからね」

女妹「男君........まだ、起きないの?」

女「うん...でも信じてるから。絶対に起きてくれるって」

女妹「...今なら男君も喜んでくれるよ。今のお姉ちゃんなら」

女「そう...?」

女妹「うん。平日は学校終わってからずっとここにいるし、土日は朝からでしょ?それになんていうか、優しくなった感じがする」

女「優しく?」

女妹「うん。学校の評判も良くなってるし」

女「...ありがとう。だけど遅過ぎたのよ。なんでもっと早く気付けなかったのかな。そしたら男と幸せになれたのに」

女妹「...私は、これでよかったと思うよ」

女「え?」

女妹「ほら、よく言うでしょ?大切なものは失ってから気付くって。男君にはちょっと悪いけど、今の方がきっと幸せになれると思うよ」

女「...そうなるように頑張るね」

女妹「........約束したもんね」

女「.........戻る事ができたかな?」

女妹「うんっ!今のお姉ちゃんなら、安心して男君に渡せるよ!」

女「なんか姑さんみたいな言い方ね...ふふっ」

女妹「えへへっ」

女「...私、ちょっと飲み物買ってくるけど、何か飲む?」

女妹「あ、お姉ちゃんは待ってて。売店に美味しそうなお菓子あったから、ついでに買ってくるよ」スタスタスタ...

女「ありがとう...」

女「...男、早く起きなさいよね。女妹はずっと待ってるのよ?あんたからの誕生日プレゼント」

女「...私はいらないからさ、男がいるだけで幸せだって改めて気付いたから。それに、」

女「...今度は私が、男に指輪をプレゼントしたいんだから」

タッタッタッタ...

女妹「お姉ちゃん!売店で変なの売ってたよ!来て来て!」タッタッタッタ...

女「女妹、病院で走ったら危ないわよ」スタスタスタ...






ピッ...ピッ...ピッ...ピッ.....ピッ.............ピッ.........ピッ..............ピー...................

エンド

という感じで終わりです。
最初はツンデレの彼女を改心させる話が、いつのまにかヤンデレ方向に...。
しかも男死んじゃいましたね。
いろいろ伏線、置きっ放しな感じも...。

どうしてこんなことなったのか、私にはわかりません。

これをあなたが読んだなら、その時、私は新SSを書くか悩んでいるでしょう。
…ヤンデレがあるか、ないかの違いはあるでしょうが。

これを読んだあなた。どうかリクエストを書いてください。それだけが私の望みです。

たまには、死ぬのもいいよね。
byギシアン

という事でもう一つのエンドを書いていきます。

※ヤンデレ成分がなくなる恐れがございます。ご注意下さい。

※上記は予定です。お知らせなくヤンデレが出てくる可能性があります。ご注意下さい。

女「ただいまー...ってあれ?男?」

女「どこ行ったのかしら...」スタスタスタ...

女「」キョロキョロ

女「あ、いた。なんであんな所に...?まぁいっか」タッタッタッタ...

―園内を見渡せる丘―

女「男ー!」タッタッタッタ...

男「............」

女「急にいなくなったりしたら、びっくりするじゃないの」

男「............」

女「...私ね、気付いたの。さっきのはさすがにワガママ過ぎたかなぁって」

女「だからほら、ヌイグルミも置いてきた。はい、財布。女妹に良い物買ってあげてね」

男「............遅過ぎんだよ」

女「っ...け、けどね?」

男「俺は...ずっと待ってたんだ。お前が変わってくれるのを」

女「だから、これから変わって...!」

男「............ごめん」

男「もう........................無理だわ」

女「........................え?」








男「......別れてくれ」

言い忘れてましたが、>>144から分岐です


女「な、何言ってるの...?」

男「............」

女「嘘、よね?」

男「嘘なら、どんなに楽だったろうな......」

女「...いゃ。やめ、やだ...、1人にしないで...!」

男「その方が両方にとって幸せだと思うし」

女「幸せじゃない...!私には男しかいないの!」

男「............ちがうだろ?」

女「ちがく、なんか、」

男「お前には、愚痴を聞いてもらって、荷物持ってもらって、金をもってる奴なら誰でもいいんだろ?」

女「ちがう...!」フルフル...

男「ならさ、どうして............俺の名前を呼んでくれないんだよ」

女「っ............!」

男「いつもこう呼んでるよな。『あんた』って。そっか、俺はあんたさんなんだな」

女「...うっ、うぐっ、」ポロ...ポロ...

男「よく考えてみたらお前より、女妹に呼ばれた回数の方が多い。しかもさ、」

男「女妹が俺に優しくしただけで暴力。どういう事だよ。お前さ、」

女「............」

男「何様なんだよ」

女「............」

男「俺を奴隷のように扱って。ワガママ言って、自己中心で、横暴で...!」

女「...」ボロボロ...

男「もうウンザリなんだよっ!」

女「ひぅっ...」

男「俺の精神はもうボロボロなんだよ...いつどこにいてもお前から届く異常な連絡!ずっと監視されてるみたいだった!」

男「それを癒す為に女妹や友達と遊んだら、今度は嫉妬して暴力までして!」

男「俺は............お前のオモチャじゃねぇんだよ!」

女「っ...............ごめ、ん、なさい...」ボロボロ...

男「...自殺しようかなんて考えた事もあった。でも無理なんだよ。俺だって死ぬのは怖い」

女「ごめ、ん.......なざい...!」ボロボロ...

男「だからさ、どうしても別れたくないって言うなら、」

女「っ!?な、何すればいいの!?何でもする!性奴隷でもやる!ずっと男のそばに、」

男「.........俺を殺してくれ」

女「...............ぇ?」

男「俺を殺して、ずっとそばに置いておけばいい。愚痴も聞けるし、金だって好きなほど取ればいい」

女「ちが、う。そうじゃない...!私は男と、」

男「俺は............耐えられないんだ。お前のそばにいる事が」

女「」

男「だから選んでくれ。殺すか、別れるか」

女「」

男「...殺してくれるか?」

女「」フルフル...

男「...そっか。じゃあ...........」

男「さようなら」スタスタスタ...

女「」

―女宅―

ピンポーン

男「ふぅ...あいつ、こんなに荷物買ってたのか。それなのに最後だけ買わないなんて言われてもな...」

女妹「はーい」ガチャ

男「よっ」

女妹「男君じゃないですか!どこ行ってたんですか!?心配したんですよ!」

男「ごめんごめん。ちょっと、さ。女と遊園地行ってたんだ」

女妹「遊園地...?その荷物は?」

男「女のだ。遊園地でまたたくさん買わされたよ」ドザッ

女妹「す、すいません...」ペコッ

男「女妹は悪くないよ。それに、これで最後だしさ」

女妹「え?」

男「そんじゃ、俺帰るから」スタスタスタ...

女妹「男君...?」

―男宅―

男「...これでよかったんだよなー」

男「うん。あいつにはもっと良い男性が見つかるさ。もっとイケメンでお金持ってて奴隷みたいな奴が」

男「...ふぅ」

男「(いつぶりだろうな...こんなに安心して過ごせる夜は)」

男「(明日からは自分の為だけに生きよう。拘束されずに、命令されずに、本当に自由で、)」

ピロリロリーン

男「っ!」

ピッ

男「...なんだ、スパムかよ。驚かせやがって」

男「...なんか怖いし、電源切っとこ」

男「今は......9時か」

男「............たしか女妹にオススメされて借りてきた本が...」ガサゴソ

男「...あった。この本から読むか」ペラッ

―数時間後―

男「............」

男「............全部ヤンデレモノじゃねぇか」

男「嫌な事思い出しちゃったな...もう寝よう」

―翌朝―

男「......zZZ」

男「......zZZ」

男「......ぉ、朝だ.....」

男「...ったく、女の奴なんで起こしに、」

男「...もう、来ないんだよな」スタスタスタ...

男母「男!今何時だと思ってるの!遅刻するわよ!」

男「うん...」パクパクモグモグ...

男母「そんなノンビリ食べてたら間に合わないわよ?女ちゃんも起こしに行かないと」

男「っ、」

男母「でも珍しいわねぇ。あの女ちゃんが寝坊なんて。昨日なんかあった?」

男「いや、なにも...ごちそうさま」スタスタスタ...

男母「急ぎなさいよー」

男「...明日から早起きしないとな」

―朝・学校―

ガラガラッ

男「(女は他クラスだからわかんないけど、多分来てない。女妹もいないか)」スタスタスタ...ドサッ

男「...始まるまで本でも、」

ガラガラッ

男「...女妹」

女妹「」スタスタスタ...

男「昨日さ、お前に勧められた本を読んでみたんだけどあれはダメだろ...だってだってヤンデr」

バチンッ!

男「............」

女妹「お姉ちゃんに何をしたんですか...!」

男「何って、何も、」

女妹「嘘付かないでください!昨日の夜から様子が変なんですよ!一言も喋らないし、ずっと部屋に篭って!」

男「...俺のせいじゃない」

女妹「っ!男君以外に、」

男「今はやめよう...皆見てる」

女妹「............では、お昼時間、屋上に来てください」スタスタスタ...

男「...あぁ」

男「(......なんで俺、女妹と喧嘩してんだよ)」

男「(...あいつに呪われたのかな)」

―昼食時間―

ガチャ

女妹「...」

男「お待たせ」スタスタスタ...

女妹「本当は、」

男「...なんだ」

女妹「あの場で男君を押し倒して怒鳴りたかったです。お姉ちゃんを泣かさないでって」

男「...」

女妹「お姉ちゃんはいつも私に優しかった。私がイジメられていたらいつも助けてくれました。たしかに殴られたけど、その後泣いて謝ってきました」

男「...」

女妹「そんなお姉ちゃんを泣かした男君を許せなかった。親友だと思ってたのに.........けど、」

女妹「男君を見たら、わかんなくなっちゃって...」

男「.....本当に姉想いの妹だな」

女妹「...でも、何もしてあげれませんでした。それどころか、迷惑ばかりかけて」

男「それなら...怒るかもね。俺が女を泣かした理由」

女妹「っ!?じゃ、じゃあ本当に...?」

男「あぁ。俺が泣かせた」

女妹「............どうしてですか?」

男「............女と別れたんだよ」

女妹「っ!?どうして...!」

男「もうあいつのワガママに耐えられなかった。それだけだよ」

女妹「...もし、」

男「........」

女妹「お姉ちゃんが素直になって男君を大切にしたら、復縁してくれますか?」

男「............それでも無理だ」

女妹「っ...!」

男「...他に、好きな人が出来たんだ」

女妹「...だ、誰ですか」

男「...........」

―男宅・夜―

男「............」

男「...条件付き、か」

男「どうして出会っちまったかなぁ...」

男「(たしか、幼稚園の時か.......)」

―十数年前―

幼男「ぅぅぅ...や、やめてよぅ...」ボロボロ...

ガキ「うるせー!ここは俺らの公園だ!早く出てけー!」ポカポカゲシゲシ

コブンA「そうだそうだー」ポカポカ

コブンB「おらおらー」ゲシゲシ

幼男「やだよぉ...たすけてぇ...」ボロボロ
...

ダッダッダッダ...!

幼女「こらー!」

ガキ「ん?」

幼女「あんなたち何してるのよー!」

幼男「お、幼女ちゃん...」

ガキ「ここは俺らの場所なんだ。それなのに、こいつが勝手に入って、」

幼女「てやぁぁぁ!」

ガキ「えぐべぇ!?」ドザザザッ!

コブンA・B「が、ガキ君ー!」

幼女「勝手に喋るな!まだ私が話そうとしてたでしょ!?」

コブンA・B「(何してるって聞いてきたじゃん...)」

幼女「何?あんたたちも蹴られたいの?」

コブンA・B「う、うわぁぁぁあー!」タッタッタッタ...!

幼女「...ったく、3人でイジメるなんて卑怯よ」

幼男「...うっ、えぐっ、」ボロボロ...

幼女「あんたも泣かない!ほら、立って」

幼男「うん...」

幼女「あー、あちこち泥だらけ...」サッサッサ

幼男「うっ、ひっく、...」

幼女「はい。これでもう大丈夫。怪我とかない?」

幼男「ひっく、うぐっ、」

幼女「男の子なら泣かない!」

幼男「っ!?は、はい!」

幼女「それでよし。で?怪我は?」

幼男「膝と手が痛い...」

幼女「え?ちょっと見せて............擦りむいてるじゃない!大丈夫?」

幼男「痛い...」ウルウル...

幼女「あー、泣かないで。洗えば大丈夫だから。ほら、水飲み場に行こっ?」

幼男「うん...」テクテクテク...

幼女「...どうして逃げなかったの?」

幼男「え?」

幼女「この公園に入った時に、あいつらに言われなかったの?入ってくるなって」

幼男「言われたよ...」

幼女「じゃあどうして入っていったの?それに逃げなかったし...」

幼男「...その、えと、」モジモジ

幼女「男の子ならシャキッと言う!」

幼男「は、はい!えと、その............幼女ちゃんに、会えるから」

幼女「............は?」

幼男「...///」モジモジ

幼女「どういう事?」

幼男「だって幼女ちゃん、いつもこの公園にいるから...だから、ここで遊べなくなったら会えなくなると思って...」

幼女「...」

幼男「だから、僕が守らなきゃって......そ、それに!僕が困ってたら幼女ちゃんが助けに来るって信じてたから...」

幼女「......幼男」

幼男「な、何?」

幼女「バカッ!」ポカッ

幼男「痛いっ...!」

幼女「なんでそんな事するの!?もし死んじゃったらどうするの!?」

幼男「え!?死んじゃうの!?」

幼女「......もしかしたらね」

幼男「やだよぉ...怖いよぉ...」プルプル...

幼女「怖いでしょ?だから今度から危ない事はしないで。わかった?」

幼男「うん...」

幼女「でも、」

幼男「?」

幼女「ちょ、ちょっとだけ、かっこよかったかも///」

幼男「本当!?」キラキラ

幼女「ちょっとよ?...それじゃあ遊ぼっか!最初は鬼ごっこ。私がオニやるから逃げてね」

幼男「えー、だって幼女ちゃん早い、」

幼女「さーん、にー、いー」

幼男「っ!?わ、わわあわあ...!」タッタッタッタ...!

幼女「(あたしに会えなくなるからか...//////)」

幼女「...待てー!幼男ー!」タッタッタッタ...

男「......zZZ」

男「......ぁれ」

男「(いつの間にか寝てたのか.....)」

男「...俺とあいつにも、あんなに笑って過ごせた時期あったっけ........」

男「............ははっ、あーあ」

男「なんで泣いてんだろうな俺............今は...5時。ちょっと早いけど...」スタッ

男「...あの寝坊助を起こしに行くか」スタスタスタ...

―1時間後・女宅―

コンッコンッ

女妹「はーい」ガチャ

男「こんちはー」

女妹「男君...」

男「まぁ、条件出された通りに来たよ。女は?」

女妹「まだ、出てこなくて...」

男「そっか...にしても女妹、朝早いね」

女妹「.........」ションボリ

男「?」

女妹「本当は...いつもお姉ちゃんが朝ご飯とお弁当を作っていたんです。でも、篭っちゃって...」

男「...入るよ」スタスタスタ...

女妹「あ、どうぞ...」

男「台所は?」

女妹「そこを左です」

男「ここk...うぉぐ!?」

女妹「男君!?」

男「この、臭いは...?」

女妹「............目玉焼きを作ろうと思って」アセアセ

男「...もしかしてさ」

女妹「...」

男「このドス黒くて、ウネウネしてるのが...?」

女妹「いえ、それはスクランブルエッグです」

男「...あぁ。そう...」ホッ

女妹「この赤色でグチャグチャの方が目玉焼きです」

男「」

女妹「...食べられますかね」

男「無理」

女妹「即答なんて酷いです...」ウルウル...

男「な、泣かないで。俺も手伝うから」

女妹「男君って料理できるんですか!?」

男「目玉焼きくらいなら。ほら早く作ろう。お弁当は悪いけど、学校で買おっか」

女妹「はい!」

男「じゃあまずは...」

―数十分後―

ガチャ

男「女妹、できた?」

女妹「はい。並べましたのであとは食べるだけです」

男「ありがとう」

女妹「男君はどこに行ってたんですか?途中からいませんでしたが...」

男「...まぁ、ちょっとね。さ、早く食べよう」

女妹「...?」

男「いただきまーす」パクパクモグモグ

女妹「い、いただきます」パクモグパクモグ

男「...やっぱ朝は和食だよなー。味噌汁美味い」

女妹「なんでこんなに美味しいのが作れるんですか?私にはできません...」

男「いやこれインスタントだよ?お湯入れたらできあがりだよ?」

女妹「うーん...」パクモグパクモグ

男「そんじゃ行こうか」

女妹「はいっ。忘れ物とかないですか?」

男「あ、台所にちょっと忘れた」

女妹「私取ってきま、」

男「いや、俺が行くよ。それに時間もないから先に走っててくれ。鍵は閉めとくから」

女妹「で、でも、」

男「俺と女妹、どっちが走るの早い?」

女妹「...お願いします。これ鍵です」スタスタスタ...

男「............さてと」スタスタスタ...

女妹「...」チラッ...スタスタスタ...

男「............女。起きてるか」

シーン........

男「......お前の昼食買ってきたから、ここに置いとくぞ」

シーン............

男「............ちゃんと食えよ」スタスタスタ...

女「........................」

  バン    はよ
バン(∩`・д・) バン  はよ
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バンバンバンバンバンバンバン
バン     バンバンバン
バン (∩`・ω・)  バンバン
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    ドゴォォォォン!!
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バンバンバンバンバンバンバンバンバンバン
バン       バンバンバン゙ン バンバン
バン(∩`・ω・)  バンバンバンバン゙ン
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  バン    はよ
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このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年10月22日 (火) 16:33:34   ID: Z8SyO9F6

続きマダー?(・Д・)?

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