上条「マヨナカテレビ?」 (171)

・ペルソナ4ととある魔術の禁書目録のクロスオーバーです、多分にオリジナル要素が含まれますので苦手な方、それぞれの作品の世界観を大事にしたい方はブラウザバック推奨です

・なるべくそうならないよう務めますが、辻褄を合わせる為にやむなく急展開や設定変更をすることがあるかもしれないのでどうかご容赦を

・初めてスレ立てするので不調法で不快にさせてしまうかもしれませんがご指摘頂ければ幸いです

・遅筆

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1368203802

・携帯からの書き込みなので、御迷惑をお掛けするかもしれないですが、最後までお付き合い頂ければ幸いです

・選択肢などの場面で安価をお願いすることがありますが、基本的にはルートやEDに影響はありません

前置きが長くなってしまいましたが、少しでも多くのみなさんに面白いと感じて貰えるように頑張っていくつもりです

最初に書き溜め分を投稿していきますので、おかしいと思う部分があってもご容赦下さい

上条「マヨナカテレビ?」

土御門「あぁ、何でも雨の降る夜の12時ちょうどに電源の入っていないテレビの画面を見つめてると、運命の相手が写るらしいにゃー」

上条「運命の相手、ねぇ」

青ピ「なんや前にも似たような噂がいくつかあったんやけどな、最近聞かへん?」

上条「そういや隣のクラスの誰かが、『俺の運命の相手はアイドルの△△ちゃんだ?』とか騒いでたっけ」

土御門「そうそう、最初は単なるそいつの勘違いかと思われたんだが、あちこちで同じ体験をした奴が居たらしく」

上条「それで本当なんじゃないかと噂になった訳か」

土御門「そのようだにゃー」

青ピ「それで?なして今その話題を振ってきたんや?」

土御門「いやなに、今日明日午後から天気が崩れるらしいから皆で試さないかって話な訳にゃ」

上条「えっ、今日傘持ってきてねぇぞ?」

土御門「はっはー、折り畳み傘ぐらいは常備しとくもんだぜい上ヤン」

上条「くそぅ朝急いで天気予報チェックし忘れたんだよ…ハァ、不幸だ…」

青ピ「いやそりゃ自己管理がしっかりできてないからやで」

上条「くっ、ぐうの音も出ないほどの正論…」

土御門「ま、そんな訳なんだがどうかにゃ?」

青ピ「運命の相手が写るんやろ?せやったら僕は試すで!」

土御門「上ヤンは?」

上条「俺も試したいところだが、こないだの大停電の所為で上条さんちの家電は軒並みダウンしちまったからなぁ…」


※時系列は原作の1巻を想定してます

青ピ「あらら、そら災難やったわな」

上条「まぁどっちにしろただの噂かも知れないんだろ?お前らだけで試してみろよ」

土御門「そうさせてもらうぜい」

青ピ「僕の運命の相手かぁ、どないな娘なんやろ?豊かな脚線美とジャージの似合うショートカットの子かな?それとも和風黒髪の清楚なry」

土御門「俺っちの運命の相手h」

上条「どうせ舞夏とか言うんだろ」

土御門「あったりまえだぜい!」

青ピ「義理の妹か〜、二つ結びの似合う幼女が写るかもしれんな〜」

上条「なら見る必要無いんじゃね?」

などと何時ものように何時もの面子で話していると何時ものように

子萌「はいは〜い、みんな席に着いてくださ〜いHR始めますよ〜」

と見た目幼女中身適齢期の教師、月詠子萌が教室に入ってくる。
ざわついていた教室が静かになる頃合いを見計らってから子萌が出席を取り始め、

子萌「は〜い今日も欠席や遅刻はありませんね〜、先生は嬉しいですよ〜」

といった風に何時もの光景が繰り返されるが、

子萌「それと、今日はみんなにちょっとしたニュースがありますよ〜」

「ニュース」という単語に静まっていた教室がほんの少しざわつき始める

子萌「なんと!このクラスに転入生が来るのですよ〜」

上条「はぁ!?転入生!?」

上条が声を上げると教室内が一斉にざわつく。

確かに夏休み直前のこんな時期に転入してくるなんてよっぽどの訳があるんじゃないかと考えてしまう

青ピ「そんな細けぇこたぁええんや!問題はその転入生が美少女かどうかや!」

…約1名別ベクトルで騒いでる奴もいるが

子萌「みんな静かにするのですよ〜、本当は夏休みが明けてから紹介するつもりだったのですが、手続きやらで今日来て貰っているので折角だからみんなに挨拶して貰おうと先生が提案したのですよ〜」

蓋を開けてみれば大したコトでは無かったが、よくよく考えてみればそれこそ夏休みが明けてからでもよいのではないか?などという思考がクラス中に溢れかえる

青ピ「ハイ!ハイ!子萌センセ!その転入生は美少女なんですか、それとも美少女なんですか!?」

上条「どっちも女子じゃねぇか」

子萌「ふっふ〜、残念ながら男の子なのですよ〜」

瞬間落ち込む男子と盛り上がり始める女子、古今東西この反応は全国同じようなものである

青ピ「ぐぬぬ…いや、でもまだ男の娘であるという可能性も…」

上条「無ぇよ」

めっちゃ気になるんだけど子萌じゃなくて小萌じゃないのん

小萌先生といちゃいちゃしたい

子萌が呼び掛けると教室の前方のドアが開かれ、その転入生が入ってくる

すると

女子's「キャーッ!」

と巻き起こる控えめながらも騒がしい黄色い歓声と

男子's「ぐぬぬ…」

といった感じに苦虫を噛み潰したような表情をする男子に一部を除き綺麗に分かれた

>>16
ご指摘ありがとうございます。
調べてみたら間違えてました、申し訳ございません。

「………」

様々な視線を浴びつつ転入生が黒板の前に立つと

小萌「それじゃあ自己紹介をお願いするのですよ〜」

小萌に促され黒板にハッキリとした字で名前を書いていく

悠「『鳴上 悠』です。本当は夏休みが終わってからこのクラスに転入してくる予定でしたが、月詠先生の提案で先にみなさんに挨拶だけでもとのことでこうしてご挨拶に伺いました」

悠「本格的に登校するのは夏休みが明けてからですが、みなさんと少しでも打ち解けられたらいいなと思います」

淀みなく多少堅苦しい自己紹介を終えると頭を下げる悠、そんな彼に対しクラスメイトは

女子「こちらこそー鳴上君!」

男子「宜しくなー鳴上!」

と新しいクラスメイトを快く迎え入れた

今回の書き溜めはここまでとなります、また様子を見つつ投下していきます。
ペルソナ4に関してはPS2版とVita両方をクリアしていますが、禁書の方はアニメだけという非常に偏った知識だけですので 今回の小萌先生のようにキャラの名前や細かい台詞で「ここは違うんじゃね?」というところがありましたらどんどんご指摘下さい。
色んな意味で初めて尽くしな素人ですが、頑張って続けていきたいと思います。

原作と違うのは今のところ
・上条さんとインデックスはまだ出会っていない
・上条さんの右手とテレビに関しては後ほど
・番長が1年生
・なんか番長が饒舌
といった感じになっております
これからもこういった変更点などはその都度説明させていただきます

少し筆が乗ったので、早朝ですが投下していきたいと思います。

小萌「早速クラスに馴染めそうでよかったですね〜」

青ピ「それで小萌センセ、転入生クンの席はどないするんですか?」

小萌「そうですね、それも今の内に決めちゃいましょうか」

そして小萌は教室の一点に目を付け

小萌「それじゃあ上条ちゃんの隣にしましょうか、ちょうど空いてる席がありますしね」

と上条の方を指差しながら悠に教える

悠「わかりました」

(※偶然誰も使っていない机と椅子があったことにして下さい)

上条「宜しくな鳴上君。今小萌先生が言ってたけど、俺は上条当麻」

悠「鳴上、でいいよ。えっと上条君?」

上条「わかった。俺も上条でいいよ」

悠「あぁ、それじゃあ改めて宜しく、上条」

軽い挨拶と握手を交わす二人
ちょうどHRを終える予鈴が鳴り響く

小萌「さて、鳴上ちゃんの紹介と席決めが終わりましたね。次の授業まであまり時間が無いので質問攻めはまたの機会にして下さいね〜」

上条「授業には参加しないのか?」

悠「折角だからこのまま出たいけと、今日は他にもやることが山積みだから」

上条「それもそっか」

悠「明日の修了式には出られそうだから」

上条「んじゃ、また明日だな」

席から立ち上がり、クラスに挨拶をしてから教室を出る悠

青ピ「いやーそれにしてもまたえらいイケメンが転入してきたモンやな〜」

土御門「確かに、このままじゃ上ヤンみたいにクラスの女子みんな掻っ攫われちまうかも知れないにゃー」

上条「上条さんが一体いつ女の子を掻っ攫ったっていうんでせう…」

青ピ「チッ、これやからフラグ一級建築士は…」

土御門「上ヤンは一度痛い目に逢うべきだぜい、いやガチで」

上条「」

>場面転換
>職員室

小萌「はい、書類はこれでOKなのですよ〜。教科書と新しい制服は今日中には自宅の寮の方に届くと思いますから」

悠「はい、ありがとうございました」

小萌「明日は修了式だけですが、鳴上ちゃんはその後に計測があるから少し居残りして貰うのですよ」

悠「計測、ですか?」

計測と言われ悠の頭にはボンヤリと身体測定のようなものだろうか、という考えが浮かぶ

小萌「はい、ここ学園都市では学生達が超能力の開発をしているのはご存知ですね?」

訊ねられ、そういえばそんなことが入学パンフレットに書いてあったなと思い出し首肯する

小萌「一言に超能力と言ってもその能力の種類や力の強弱、それらは人それぞれによって全く異なるものなんです」

小萌「ここではその能力の大きさに応じてレベルを設けているんです」

悠「レベル…ですか」

あくまで生徒(ましてや大半が子供)にレベルなどという差別的な要素を付けていいものなのだろうか、と悠が若干怪訝そうな顔をすると

小萌「確かにあまり褒められるような制度ではないと先生も思うのですよ?表向きは生徒の自主性を促す為の〜、とか言われてますが奨学金や扱う態度に格差が生じているのも事実です」

残念なことですが、と困った顔をしながらも笑顔を絶やさないようにしようとする小萌を見ていると、ついその小さな頭手が伸びてしまった

小萌「ちょっ、何してるんですか!先生今結構真面目な話をしてるんですよ!?というか年上なんですから子供扱いしないで下さい!」

悠「すみません、つい…」

………怒られてしまった

>>勇気が上がった ♪
>>寛容さが上がった ♪

小萌「全く…、えぇと何の話でしたっけ」

小萌「あぁそうそう、レベルのことでしたね。でも先生は生徒の自主性を促す、という点には大いに賛成なのですよ」

小萌「鳴上ちゃんも覚えがありませんか?小さい時に両親から褒めて貰うと次も頑張ろう!って感じになりませんでしたか?」

成る程、そういう捉え方ならば確かによくできている。
要するに努力とそれに伴う成果に対する報酬が先ほど小萌言っていた奨学金や待遇の違いなのだろう

小萌「まぁでも、生まれついての才能も関係無いとは言い切れないので、やっぱりやりきれない子達もいるんですけどね…」

悠「そうなんですか…」

小萌「またお話がずれちゃいましたね、ようするに計測というのは鳴上ちゃんにどんな能力がどんな力でこれから先どのように伸びていきそうかというのをザックリとですけど検査することなのです」

悠「俺の、能力…」

小萌「ただしそこで出てくるそれはあくまで仮の測定結果です、鳴上ちゃんが諦めずに努力を続けていけば高位能力者や大能力者になれることも夢ではありません!」

悠「諦めないこと…」

小萌「はい!事実、この学園都市230万人の頂点に座する7人の"レベル5"と呼ばれる超能力者の内の一人、第三位の女の子は才能もありましたがそれに胡坐をかくことも無く、努力を続けて超能力者になったのです!」

悠「………」

小萌の力説を受けて、ふとその努力を続けた女の子のことを考えた。

その子は、きっと途中で投げ出したくなることも沢山有っただろう。
しかしそれでもそうしなかったのは、ひとえに目指すべき、果たすべき目標があったのだろうと、未だ会ったことは無いが恐らくそうだったであろうことが感じられた

>>…勇気がグンと上がった ♪♪♪

小萌「だから鳴上ちゃんも、頑張って下さいね。先生はいつだって頑張る子の味方ですから!」

悠「……はい!」

短いかもしれませんが今回はここまでです、なんか小萌先生に喋って貰ってばかりで番長が目立ちにくい…主人公なのに…

番長のステータスをもっと詳しく。
八十稲葉クリア後の完璧超人でペルソナ使えまくるぜ!彼女?7人ほど!
なのか
まだ一般人なのか

亀だが右手がテレビ無理云々は原作二巻の三沢塾の時みたいな感じかもね

記憶喪失前の上条さんの心の闇は相当深いですぞ。どうなるんだろう

こんにちは、意外と見てくれている人が多くて嬉しいです。
まだ投下は出来ませんが質問してくれる方が居るのでできるだけ返答します。

>>39
>番長のステータス
番長のステータスは丸っきりのニューゲームです。今後ステータスが上がる描写が有りますが、あくまで雰囲気的なアレなので足りなくてどうこう、ということにはなりません。
ペルソナに関してはいくつかモチーフはありますが完全にオリジナルでいきたいと考えています。
彼女は今のところ作らせるつもりはありませんが…

>>40
>上条さんの右手
まだ書いてる途中ですのでキチンとお答えできませんが、上条

途中で失礼しました。

>>40
上条さんの右手に関してはまだ書いてる途中ですのでキチンとお答えできませんが、上条

不具合?
連投して申し訳ありませんでした。
順調に書き進められれば夕方頃には投下出来ると思います。

予定が入ってしまったので、少し早いですが書き溜めた分を投下していきます

>場面転換
>上条当麻 放課後

小萌「…と、明日はこんな感じなのですよ〜、その後は楽しい夏休みなんですからみなさんちゃんと登校して来て下さいね〜」

HRにて連絡事項を幾つか伝えた小萌が日直に合図を出す

女子生徒「きりーつ!気を付けー、礼!」

小萌「はい、みなさんお疲れ様ですよ〜」

上条「っあ"〜、終わりか」

土御門「上ヤーン」

青ピ「この後暇やったらゲーセンにでも一緒に行かへん?」

上条「あー、誘ってくれてありがたいが今ならまだ雨も降り始めて来てないしタイムセールがあるから早めに帰っておきたいんだよな」

土御門「あらら、そら残念だぜい。ま、明日から夏休みなんだから別に今日でなくともいいかもにゃー」

青ピ「あー、確かにそろそろ
降って来そうな空やね」

上条「すまねぇな」

土御門「そしたら俺らも今の内に帰るとするか」

青ピ「せやね、傘は使わないに越したこたぁないしね」

上条「それじゃあまた明日な」

青ピ「さいならー」

土御門「精々帰りに降られないことでも祈っとくんだにゃー」

上条「ちょっ!?上条さんの場合洒落にならないんデスけど!?やめろよ変なフラグ建てようするの!」

土御門「ハッハー、早くしないと本当に降って来ちまうかも知れないぜい?」

上条「こん畜生!もしこれで本当に降って来たら明日覚えてろよ!?」

>場面転換
>とあるスーパー

上条「………やっぱり一度家に帰ってから来るべきだったか」

呟く上条の目の前では大雨、という程では無いがそこそこの勢いで雨が降っていた

上条「せめてスーパーに来る前に降ってきてくれりゃ家に帰ってたかもしれんのに…」

上条の住んでいる学生寮までここからならば走って10分掛からない程度の距離である

上条「この為だけに新しく傘買うってのもなぁ…」

自動ドア付近には新品のビニール傘が何本か置かれており、500円出せば濡れずに帰れるのだが

上条「………」財布チラッ

残金:492円

上条「悪意を感じる程の微妙な足りなさだなぁオイ!」

仕方なく少しここで待って雨脚が弱まるのを見計らってから帰るか、と考えている上条に

悠「あれ、上条?」

上条「ん?」

後ろから声をかけられ振り返ると上条と同程度の袋を提げた悠が居た

上条「おぉ、奇遇だな」

悠「あぁ、どうしたんだ?」

上条「いやー…、お恥ずかしい話ですが上条さん傘を持ってきて無くてこの雨の中どうやって帰ろうかと途方に暮れていたところなのですよ」

悠「あー…」

外を確認する悠

悠「んー、上条はどのへんに住んでるんだ?もし良かったら途中まで送ってくけど」

上条「マジで!?いいのか?」

悠「あぁ、まぁお互い多少は濡れるだろうがそれでもいいなら」

上条「いやいやとんでもない!むしろとてもありがたいぜ!え、でも本当にいいのか?」

悠「構わないよ、折角出来た友人が困っているんだ、助けるのが当然だろ?」

上条「うぅ、ありがてぇ…」

悠「それで、家は?」

上条「あ、あぁ。場所は第7学区の…」

説明すると悠が少し驚いた顔している

上条「どうした?遠いならやっぱり無理しなくてもいいぜ?」

悠「いや、そういうわけじゃないんだ。俺も今日からそこの寮で暮らすことになってるんだ」

上条「マジでか!?何棟?」

悠「○棟の×××号室」

上条「しかもお隣さんじゃねーか!」

すごい偶然もあったものだ、とお互いに驚き合う

悠「それじゃあ、道案内して貰えるか?まだここの地理に慣れなくて」

上条「するする!そんなことでいいなら喜んで!」

悠「あぁ、頼むよ」

>場面転換
>学生寮 自室前

上条「いやー本当助かりました!おかげで濡れ鼠にならなくてすんだぜ!」

悠「いや、こっちも道案内してくれてすごい助かったよ」

上条「そうだ、学校までの道は大丈夫か?よかったら明日の朝一緒に登校しながら教えるけど」

悠「すまないな。何時ごろまでに起きていればいい?」

上条「そうだな、7時半ぐらいに出発すれば余裕で間に合うからその辺で」

悠「わかった」

上条「あぁ、それじゃまた明日な!何かあったら遠慮無く訪ねてくれていいぜ」

悠「ありがとう。それじゃあまた明日」

>自室

悠(…急な両親の転勤に合わせて転校するなんて一時はどうなるかと思ったが、良い先生や気のいい友人もすぐに出来て本当に良かった…)

>>今日は色々なことがあって少し疲れてしまった
>>…明日に備えて早めに寝てしまおう

>場面転換
>?????

悠「………。」

悠「……………………?」

悠「ここは…」

気付くと辺りが青く染まった不思議な空間に居た

悠(部屋で寝ていた筈だが…?)

そう疑問に思っているとほんの少しだけ空間の照明が明るくなる。
どうやら自分はバーカウンターのような場所に座らされているようだ、窓が無いということは恐らく地下なのだろう

(※P3のエスカペイドを小さくしたような場所です)

そして多少明るくなったことにより、どうやら他にも人がいることが分かった

悠(誰だ…?)

しばらくすると少し離れた席に座っている小柄な人物が話しかけて来る

???「ようこそ…ベルベットルームへ」

???「お初にお目に掛かります、私このベルベットルームの主『イゴール』と申します」

イゴール「ほう、これはまた変わった定めをお持ちの方がいらしたようだ…フフ」

イゴール「ここは、夢と現実。精神と物質の狭間にある場所…」

イゴール「本来は何かの形で"契約"を果たされた方のみが訪れる部屋…」

イゴール「貴方には、近くそうした未来が待ち受けているのやも知れませんな」

イゴール「どれ…まずは、お名前をうかがっておくと致しましょうか…」

目の前の老人に名を教える

イゴール「…ふむ、成る程。
では、貴方の未来について少し覗いてみると致しましょう…」

イゴールが手を翳すと、いつの間にかそこにカードが出現していた

イゴール「"占い"は信用されますかな?」

イゴール「常に同じにカードを操っておるはずが、まみえる結果はその都度変わる…
フフ、まさに人生のようでございますな」ペラッ

イゴール「ほう…近い未来を示すのは"塔"の正位置。どうやら大きな"災難"を被られるようだ」

イゴール「そしてその先を示すのは…」ペラリ

イゴール「"月"の正位置。"迷い"そして"謎"を示すカード。
…実に興味深い」

イゴール「近く、貴方は何らか"契約"を果たされ、再びこちらへおいでになる事でしょう」

イゴール「今年、運命は節目にあり、もし謎が解かれねば、貴方の未来は閉ざされてしまうやも知れません」

イゴール「私の役目は、お客人がそうならぬよう、手助けをさせて頂く事にございます」

イゴール「おっと、ご紹介が遅れましたな」

イゴール「こちらは…」

書き溜めはここまでですので安価を取りたいと思います。

カウンターへ目を向けると…

>1.バーテンダーの服装が似合う銀髪の男性
>2.何故かカクテルドレスを身に纏った美しい女性

安価 >>65

安価ありがとうございます、結果はテオドアになりました
早ければ夜半に投下できるかと

少し短いですけど投下していきます

イゴール「こちらはテオドア。
同じく、ここの住人でごさいます」

テオ「お客様の旅路のご案内をさせて頂きますテオドアと申します。以後、お見知り置きを」

イゴール「詳くは、追々に致しましょう…」

イゴール「ではその時まで、ごきげんよう…」

>>意識が遠のく…

>場面転換
>自室 朝

悠「......…」

>>何だか妙な夢を見ていた気がする…
>>そろそろ上条が迎えに来る時間だ、準備をしなくては…

>場面転換
>学園都市 通学路

上条「そういえば鳴上はなんでまたこんな半端な時期に転入して来たんだ?」

悠「両親が転勤で海外に行くことになってね。向こうで過ごすよりかはこっちに残った方がいいと思って」

上条「ふーん、学園都市を選んだのは?」

悠「ある程度の分別があるとはいえ一人暮らしするとなると色々心配なんだってさ、そしたら両親がここならどうだ?って勧めてきてさ」

上条「成る程ねぇ」

悠「最初は結構不安だったんだけどさ、今は心強い友達も居るから」

上条「嬉しいこと言ってくれるじゃないの」

>場面転換
>教室

女子生徒A「鳴上君ってどこ出身なのー?」
女子生徒B「鳴上君、もうこの街は馴れた?あたし案内してあげよっか?」
女子生徒C「鳴上君の好みのタイプって?」
男子生徒「鳴上ってまつ毛長いよな…///」

青ピ「おーおー早速質問攻め食らってるみたいやねー」

土御門「あのルックスで女子が放っとく訳無いしにゃー」

上条「見た目だけじゃなく中身も出来てるしな、上条さんも鳴上がクラスに上手く溶け込めそうで何よりですよ」

しばらくすると教室に小萌が教室に入ってくる

小萌「はーいこれから大講堂で修了式なのですよー、ちゃっちゃと移動しちゃって下さーい」

>キングクリムゾン
>教室

小萌「はい、先生からの連絡は以上です。みんな夏休みだからってありがちな問題起こさないで下さいねー?特に先生の責任になりかねないこととかは」

小萌が挨拶を終えるとクラス中に歓声がどっと沸き上がる

小萌「喜んでいるところに水を差しますが、補講がある人はちゃんと登校日があるのですよー?」

歓声が半分以下になった

小萌「後で先生から呼び出しくらってる人は登校日時の書かれたプリントを受け取ってから下校して下さいねー」

小萌「それじゃ一部を除いてまた夏休み明けに、なのですよー」

号令が終わると小萌の元にプリントを受け取りに行く生徒がぞろぞろと立ち上がる

悠「(そういえばこの後計測ってのがあるんだったな)」

上条「おーい鳴上ー、この後何か用事あるか?」

土御門「転入生の歓迎会も兼ねて色々案内しようかと考えてるんだがどうかにゃー?」

悠「ありがたいけど、この後に能力の計測があるらしいんだ」

上条「そっか、新しく転入してきたからか」

青ピ「でもあれってそんな時間掛からへんかったよね?長くて30分くらいか」

土御門「そしたら校門の所で待ってるぜよ、終わったら連絡してくれい。携帯は持ってるかにゃー?」

僕も僕もーという青ピと土御門、上条らと番号とアドレスの交換を済ませた

悠「すまないな、何から何まで…」

土御門「いいってことよー、歓迎会とかこつけて騒ぎたいだけだし」

上条「おいコラ」

>>計測の後で上条達と遊びに行くことになった
>>小萌の所に向かおう…

今回はここまでです。早ければまた今日中に投下できるかもです。

遅くなりましたが投下します
コミュニティはできればアニペル方式で全部出来たらいいな考えてます

>場面転換
>能力計測室

小萌「それでは今から鳴上ちゃんの能力を測りますよー、リラックスして下さいねー」

悠「(頭に電極付きのヘルメット冠ってリラックスできる奴なんて居るのだろうか?)」

小萌「まずは小手調べのESPカードから始めますよー」

悠の目の前に20枚のカードを並べる小萌

悠「(神経衰弱?)」

小萌「ただの神経衰弱かと思いますよね?でもここに追加で目隠しもしまーす」

土御門と青ピが上条呼ぶ時は『カミやん』だからな

>>86 ご指摘ありがとうございます

悠の後ろに回り込んでアイマスクを背伸びして装着する

悠「(ちょっと興奮してきた)」

小萌「簡単なように見えて意外とこれって難しいんですよねー、まぁ2.3組揃えられたら上等…」

悠「終わりました」

小萌「は、早っ!?ていうかパーフェクト!?」

悠の目の前には本当に目隠しできているのか疑わしくなる程整然とカードが揃えられていた

小萌「もしかして並べた時に見ちゃってましたか!?」

悠「いや、見てないですけど…」

小萌「も、もう一度やり直しますから!今度は目隠ししてから並べますので!」

悠「はぁ…」

悠が見えてないのを確認してから再びカードを並び替える小萌

小萌「それでは捲っちゃって下さい!」

悠「わかりました」

小萌「今度は見逃しませんよー…」

だがまるで見えているかのようにスムーズに揃えていく悠

悠「出来ました」

小萌「ま、またパーフェクト…」

結果は変わらず

小萌「次!次のテストです!」

小萌「今度はコロンブスの卵ですよ!この卵を垂直に立てて下さい!」

悠「出来ました」

小萌「だからハヤァイ!鳴上ちゃんズルとかしてません!?」

悠「いや先生がやれって言うから…」

小萌「そ、そしたらコロンブスの卵ver.2です!立てた卵の上にまた卵を立てるのです!流石にこれは無理…」

悠「何とかなりました」

小萌「アッ、ハイ」

その後も幾つかテストを試みるが、いずれも有り得ない程の成績を叩き出す悠

小萌「そ、それじゃあ最後にAIM拡散力場の計測をするのですよ…」

悠「AIM拡散…?」

小萌「あぁ鳴上ちゃんは知りませんでしたね。AIM拡散力場というのはですね、能力者が常に無意識に発している微弱な力のフィールドのことを指す用語なのです」

説明されてもまだ解らない

小萌「あー、簡単に言っちゃえば圧力が現れれば念動力。熱力が現れれば発火能力といった感じで観測できる…、うーん先生はこっちの分野はさっぱりなので上手く説明出来ませんね…」

悠「まぁ何と無くは分かりました、自分でも少し予習してみます」

小萌「ごめんなさいね鳴上ちゃん。鳴上ちゃんはいい子ですねー、うちのクラスの子たちにも見習って欲しいくらいです」

小萌「それじゃあこの機器に座ってください」

小萌が指差すそれに座ると電極ヘルメットの上から更に巨大なバイザーのようなモノを被せられる

小萌「いいですかー?今から鳴上ちゃんのAIM拡散力場を観測するので、できるだけ楽にしててくださーい」

小萌が少し離れた所にあるコンソールパネルを操作し始める
しばらくすると若干耳障りな音と共に機器が作動し始めたので、小萌に言われた通りにできるだけリラックスする
…自分には一体どんな能力が眠っているのだろうか?少しワクワクしてきた











…我は、汝…









………?
機器の作動音でよく聞こえなかったが、空耳だろうか?




…我は汝、汝は我…

……っ!?
今度はハッキリと聞こえた、がそれに伴い激しい頭痛が悠を襲う






我は、汝の心の海より出でし者…

汝、己が双眸を見開きて…






小萌「鳴上ちゃん!?大丈夫ですか鳴上ちゃん!!」

悠「っ!?」

小萌に揺すられて目を開ける、今の声は一体…?

小萌「大丈夫でしたか?計測中に突然鳴上ちゃんが苦しそうに呻き始めたので先生慌てちゃいましたよ…」

悠「すいません…ご心配をお掛けして…」

小萌「いえいえ、生徒にもし何かあったら先生も困っちゃいますからね」

悠「ですよね…」

小萌「でも計測が終わるタイミングだったのである意味幸運だったかも知れませんねー」

確かにあれをまたやり直すとなると正直、キツいかもしれない

小萌「さてと、計測の結果はピッポッパ〜♪」

小萌が計測機を操作している間、先程の声について考えてみる

悠「(この部屋には自分と小萌先生以外誰も居なかった…空耳?)」

いや、空耳にしてはやけにハッキリと聞こえたし、偶然だとは思うが同時に頭が割れるような頭痛までしたのだ、恐らく空耳では無いであろう

悠「それじゃああの声は、一体…?」

悠が思考を巡らせていると

小萌「はーい計測終了ー!さーてあれだけやらかした鳴上ちゃんの能力は一体どんなっ…!?」

計測結果に目を走らせていた小萌の顔が段々と似つかわしく無い程険しくなっていく、どうかしたのだろうか?







小萌「計測結果は…レベル、0…?」







小萌の口から、自分が無能力者であることが伝えられた

今回はここまでです、やっぱり知識不足が目立ちますね…
次の投下は副業の所為でどうなるかまだわかりません

これから添削・推敲するんで21時くらいに投下しまーす

寝落ちして遅れてしまいました、申し訳ごさいません…
これから投下していきます

>場面転換
>放課後 校門前

上条「お、今終わったからこっち来るってさ」

土御門「予想より大分早かったにゃー。スムーズに計測出来たのかにゃ?」

青ピ「お、来たで」

上条達が目を向けると、ちょうど昇降口から出てくる悠を見つける

上条「おーい、こっちこっち」

上条が呼び掛けると悠も気付く

悠「すまない、待たせたか?」

土御門「いや、本当はもう少し掛かるんじゃないかと高を括ってたんだが、割と早く終わったからそんなに待たされたって気はしないぜよ」

青ピ「そいで?計測の結果はどないな感じになったんや?」

青ピが何とはなしに訊ねると、悠が少し困惑したような顔になる

上条「ど、どうしたんだよそんな顔して。まさか計測が上手くいかなかったのか?」

悠「いや、計測自体はちゃんと出来たんだ。出来たんだが…」

青ピ「まさか僕らと同じレベル0でしたー、って出ちゃったとか?」

悠「なんというか、その、ここだと話し辛いからどこかに移動出来ないか?」

>場面転換
>とあるショッピングセンター

土御門「さて、ここなら落ち着いて話せるぜい」

屋上に備え付けられたフードコートで悠達が車座に座る

上条「それで?結果はどうなったんだ?」

悠「あぁ。小萌先生が最初はレベル0だと結果を見てそう思ったらしいんだが、よく見てみると不可解な点があったみたいなんだ」

>場面転換・回想
>計測室

小萌「結果は…レベル、0…?」

小萌の口から、自分が能力を持たない事を告げられた

小萌「いや、でもそれだと先程のは…ん?あれ?」

まるで信じられない事のように小萌が計測結果を睨んでいると、今度は何かおかしなものを見たような表情になる

小萌「んん?いや、でもこのグラフはまるで…でもそれだと…」

悠「あの、先生…?」

悠が話しかけてもまだブツブツと何か呟いている小萌

悠「先生!どうかしたんですか!?」

小萌「はひゃい!?あ、鳴上ちゃん?どうしたんで…って、あぁごめんなさいね、鳴上ちゃんを置いてけぼりにしちゃってましたか」

悠「いえ、こちらこそ大声を出してすいませんでした。
それで先生、自分の測定結果に何かおかしな所があるんですか?」

小萌「え?あ、いやおかしな所というかなんというか…」

何やら歯切れの悪い言葉を口にしながらも、小萌は何とか説明しようとしてくれる

小萌「えーと、鳴上ちゃんの計測結果を見てみるとですね、普通は有り得ないことが計測されました」

悠「有り得ない…ですか?」

小萌「はい、先程話したAIM拡散力場の事、まだ覚えてますか?

悠「えーと、確か能力者が常に微弱に放出している力のフィールド、でしたっけ」

小萌「そうです、そしてそのフィールドというのは能力者の持つ能力の種類によって違ってくるものなのです」

小萌「これもお話ししたと思いますが、例えば発火能力を持つ能力者であれば熱量としてその力場が。念動力を持つ能力者であれば圧力としてそのフィールドが観測される、という話なのです」

小萌「そして能力というのはその人の持つ先天的な資質によって決定されるものなので、どんなに変えようとしても変えられないものなんです。そしてそれ故に能力というのは原則に一つしか持てない、とされています」

小萌「だけど鳴上ちゃんの計測結果はそれを否定するようなものなのです。計測が終わる間際に鳴上ちゃんが苦しそうにしてた時がありましたよね?」

そうだ、何か変な声が聞こえたと思ったら急に…

小萌「声、ですか?先生は聞こえませんでしたが」

小萌には聞こえていなかった?自分にはあれだけはっきりと聞こえたというのに?

小萌「それでですね、その一瞬だけ鳴上ちゃんに様々な能力の素質があると計測されているのです。それも、それぞれが最高峰と云われるレベル5のそれに近いものとして」

悠「え、と…でも能力というのは一人につき一つまでなんじゃないんですか?」

小萌「その通りなのですが、実際に計測されただけでも熱力風力電力水力念動力、重力斥力身体強化に空間移動と後は何だかよく解らない力まで、鳴上ちゃんに素質があるとされているのです」

悠「そんなに、ですか」

しかも小萌が挙げた例だけで一部というのだからどれだけそれが異常かというのが窺える

小萌「だけどそれもその一瞬だけのことで、全体を通して見てみると鳴上ちゃんには残念ながら今のところ能力は無いと計測されているのです。恐らくここのシステムと機材ではこれ以上詳しいことはわかりませんが」

悠「そうですか…」

素質があるのに能力が無いのだと判断されて、少し落胆する

小萌「落ち込んでいるところ悪いのですが鳴上ちゃん。先生は鳴上ちゃんの能力はこれ以上調べない方が良いと思うのです」

小萌のその言葉に違和感を覚える

悠「でも、ここの設備ではこれ以上のことが解らないんですよね?だったら「鳴上ちゃん」」

いつの間にか小萌の表情が暗いものに変わっている

小萌「確かに鳴上ちゃんにはこの学園都市始まって以来の凄い素質があるのかも知れません。そして鳴上ちゃんがその力をもっと強くしたいと望むのであれば、先生は喜んでその手助けをしたいと思うのです」

悠「だったら…」

小萌「でもですね、ここではそういった純粋な願いは誰かに利用され易いというのがここの現実です」

悠「利用、される?」

小萌「鳴上ちゃん、例えば世界で初めて見つかった生物が居て、その生物に未知の力、成分があったらそれを知った科学者や研究者達はどうすると思いますか?」

悠「それは、分析なり解剖するなりして研究を…」

そこまで喋ってから気付く。

小萌は今"生物"と言ったが、それは突き詰めてしまえば人間にも同じことが言えるということが

小萌「そう、ここは科学が支配する都市。必ずしも全ての科学者達が全うな思考を有しているかと言われると、答えは残念ながら "No" です。もし鳴上ちゃんのことがそういった人たちの耳に入ってしまうと…後は分かりますね?」

そう、小萌は自分の身を案じてこのような話をしたのだ。その気遣いに気付かないほど馬鹿ではない

小萌「何も知らない一人の人間であれば鳴上ちゃんを後押ししてあげたいところなのですが、先生はそんな薄情なことはしたくありません。それでも、も鳴上ちゃんが言うのであれば…」

悠「いえ、大丈夫です。寧ろ先生に気を遣わせてしまって申し訳ありませんでした」

何も心配してくれる人の好意を無碍にしてまで拘ることでは無い

小萌「いえいえ!私も鳴上ちゃんにそう言って貰えるとありがたいです。でも気を付けて下さいね?何せそういった黒い話が後を絶たないんですから」

悠「肝に命じておきます」

小萌「でも残念ですねー、もしかしたらレベル5として第八位と認められるかもしれない程の素質ですのに」

今回はここまでです
一度書いた文を読み直すと添削どころか加筆修正レベルまで直してしまうのはきっと自分だけじゃ無い筈
次回の投下は金曜に出来たらいいかなー、って

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