DIO「おい、ドーナッツ一個100円だそうだ」(101)

DIO「誰か買ってこい」

ディエゴ「おれの分も」

ディアボロ「わたしも」

ヴァレンタイン「わたしはエンゼルフレンチ」

カーズ「ドーナッツゥ・・・?」

DIO「この間ジョジョが手土産に持参したやつだ。きさまもうまいうまいと食べていたぞ?」

カーズ「そうだったかな?」

DIO「わたしはポン・デ・ダブルショコラ」

ディエゴ「吉良は?」

吉良「わたしはいらないよ」

吉良「・・・・・・」

吉良(・・・・・・で、誰が買いにいくんだ?)ドドド

吉良(こいつら、他人に行かせる気満々だからな)

吉良(パシりを押し付けられる前に退散するか・・・)

吉良「さて、じゃあちょっと用事があるんで出掛けてくるよ」ヨイショ

ディアボロ「ん? なんだ約束でもあるのか?」

吉良「仕事がまだ残ってるんでね。休日出勤さ」

ディアボロ「大変だな日本のサラリーマンは」

DIO「24時間戦うと聞いたぞ。リゲイン飲めよ」

吉良「あ、ああ。どうも」

DIO「それから、帰りにドーナッツを頼む」

吉良「!」

吉良「何時に終わるかはわからんのでね・・・・・・わたしが帰る頃には、お店やってないかもしれないよ」

カーズ「途中で抜けて買ってくればよかろう」

ヴァレンタイン「エンゼルフレンチは何時でも置いてあるから大丈夫だ」保障OK

吉良(・・・こいつら・・・・・・)

吉良「ウ~ン、しかしね・・・・・・」

吉良「わたしの会社からミスドは遠いし・・・」フゥ

吉良「・・・・・・プッチに頼むのはどうかな?」

DIO「無駄だ。あいつ、携帯忘れて外出している」

吉良(くそ! ここぞという時につかえんやつだ)

吉良「・・・・・・」

ディエゴ「せっかくだしチョコファジも」

デァアボロ「わたしはバニラ」

DIO「わたしはチョコファジで」

カーズ「よくわからんが同じやつ頼む」

ヴァレンタイン「わたしは飲み物はいらんよ」

吉良「・・・・・・」

吉良「アア~~~~~ッ!!!」

カーズ・DIO・ディアボロ・ヴァレンタイン・ディエゴ「!!!」

吉良「いけない、もうこんな時間じゃあないか!」バッ

吉良「悪いけど失礼するよ!」ガタガタッ

ディエゴ「え、おい・・・」

吉良「じゃ!」

バタンッ ダダダダダ・・・

ディエゴ「・・・・・・」

ディアボロ「逃げたな」

ヴァレンタイン「やつらしくもなく慌てた様子だったな」

ディエゴ「よほど嫌だったんだろう」

カーズ「フン、使えんなァ~」

DIO「まったくだ」

カーズ「白々しい演技までするとは、姑息なやつよ」

ディエゴ「・・・だれが行く?」

カーズ「ディアボロ」

ディアボロ「この帝王に指図するというのか?」

DIO「ヒエラルキーの一番低い奴がいくのは当然のことよ」カリスマオーラ

ヴァレンタイン「もっともだな」ダイトウリョウオーラ

ディアボロ「グヌヌ・・・」

ディエゴ「いや待てよ、ディアボロに行かせたら帰ってくる保障などないだろう」

カーズ「ンンー、確かにそうだなァ」

DIO「いつ死ぬかわからんからな」

ディエゴ(あ、やばい)

ディエゴ(この流れだと完全におれに回ってくる・・・!)ドドド

ディエゴ(墓穴を掘ってしまった・・・ッ!!)ドドドドドド

カーズ「ディアボロがだめとなると・・・」

DIO「うむ、そうだな・・・ディエ」

ディエゴ(ホラ来たぞ!)

ディエゴ「しょ・・・」

ディエゴ「勝負で決めようぜ!!!」

バァーーーーン

カーズ「はァ?」

ディエゴ「>>7で負けた奴が買ってくることにしよう」

ASB

カーズ「A・S・Bだァ~?」

ディエゴ「そうだ。対戦ゲームで勝敗をはっきりさせようじゃあないか」

DIO「ほう、このDIOにASBで戦いを挑むか・・・・・・」

ディエゴ「肉弾戦よりは、ずっとまともな勝負になるだろうぜ」

DIO「・・・・・・フン、一理あるな」

カーズ「確かにわたしの一人勝ちもツマランしなァ~」ニヤニヤ

DIO・ディエゴ「・・・・・・」ムッ

ヴァレンタイン「わたしはやったことないのだが・・・」

ディエゴ「じゃあ、やったことのあるヴァレンタインを探して来ることだな」

ディアボロ「テレンスもびっくりのゲーマーヴァレンタインが来たらどうするんだ?」

DIO「その時はその時考えればいいだろうよ」

カーズ「わたしも異論はない」

ディエゴ「じゃ、誰のアカウントでやる?」

カーズ「当然ディアボロだろう」

DIO「コスチュームも台詞も全キャラ集め終わったと、この間騒いでいたしなァ」

ヴァレンタイン「・・・・・・暇なのか?」

ディアボロ「・・・・・・」

カーズ「マフィアのボスというものは暇なのだろう」

DIO(というよりも、わたしの息子に組織を乗っ取られて、現在無職なのだが)

ディアボロ「・・・コントローラを渡せ。ログインする」

ディエゴ「あ、ああ頼む」パス

カーズ「わたしはDIOを使うぞ」

DIO「な何ィ!? 貴様、自分のを使えばいいだろうが」

カーズ「このカーズ、始めからアルティメットシイングじゃあないのが嫌なのだ」

DIO「だからといってわたしを使おうとするんじゃあない!」

カーズ「だまれ下等生物よ! きさまは1部のディオでも使っていろ」ドドド

DIO「ほお・・・・・・このDIOを愚弄し、指図するなんていい度胸ではないか」ドドド

ファイッ カーン

ヴァレンタイン「・・・始まるかな?」

ディエゴ「落ち着くまで時間かかるからなァ・・・・・・今のうちに別次元の『ゲームができる大統領』を探してくればいい」

ヴァレンタイン「そうしよう」カーテンヒラリ

ディアボロ「それで、キャラ選びはどうするんだ?」

ディエゴ「使いたいキャラは平等にクジで決めることにするぜ」

DIO:>>17
カーズ:>>18
ヴァレンタイン:>>19
ディエゴ:>>20
※ASBのキャラで

1部ディオ

イギー

ミスタ

ジョルノ

ディエゴ「恨みっこなしだからな」

DIO「こ・・・このディオか・・・・・・」

ディアボロ(まさか本当にそうなるとは)

カーズ「ざまあないなァ~」

DIO「きさまとて犬じゃあないか」

カーズ「ただの犬ではない。スタンド使いだ」ドヤァ

DIO「・・・・・・そうだな」

ディエゴ「DIOが折れた」

ヴァレンタイン「冷静になったのだろう。原作での反省がようやっと活きたか」ウンウン

ヴァレンタイン「わたしはミスタか・・・・・・少し難しそうだな」

ディエゴ「オレなんてジョルノだ。よりにもよって、『ジョジョ』だぜ」

ヴァレンタイン「よかったじゃあないか。まともなスタンドで」

ディエゴ「ジョジョの血統はあまり操作したことないからなァ」

DIO「・・・・・・交換するか?」

ディエゴ「遠慮しとくぜ」

DIO(ディオ) vs カーズ(イギー)

DIO「我が強さを思い知るがいいッ!!」

カーズ「スタンド使いであるこのカーズに敵うと思うかァ? マヌケめ!」



DIO(フフフ・・・、案の定スタンドを出しっぱなしにしているな、カーズのやつ)

DIO「小ささが売りの奴が、的を大きくしてどうするッ!」

DIO「マヌケはどちらかなァ~?!WRYYYYYYYYY!!!」

カーズ「フン・・・やはりか」

カーズ「向かってくることは既に『読んで』いたッ!」

DIO「何ィ!?」

カーズ「このカスが・・・・・・相手を舐めるのも大概にしろ」

シュインッ

DIO(速いッ! ギリギリのところでかわされた・・・ッ!!)

ダダッ

ピョンッ
ガブガブガブガブッ
プゥーッ

DIO「ウッウググ・・・・・・ッ!!!」ピキピキ

カーズ「フハハハハ!」

ディアボロ「顔面に屁!!」

ヴァレンタイン「自分のキャラだけに、DIOにとっては不愉快極まりないだろうな」

ディエゴ(まずは精神的攻撃からか・・・・・・さすがカーズッ! 性根が腐りきってるだけあるッ!)

DIO「よくも、このDIOに対して・・・ッ!」

DIO(犬のHPは低い)

DIO(格闘を一度でも当て、そこからコンボを決めれば勝ちは確定するぞ・・・ッ! 次のラウンドの最後はGHAでシメてやるッ!!)

DIO「だがまずは動きを止めなくてはなァ!」

カーズ「!」

ピッキィーンッ

カーズ「なッ!? 凍ってしまった・・・・・・カウンターか!!」

DIO「フン、もう遅いッ!」

KUA! あばらの5・6本も折れたかーー!
URYYYY!!

ギャンッ
ドサァッ

ディエゴ「ディオのコンボが決まって、イギーがダウンした・・・ッ!」

ヴァレンタイン「HPの減りがやばいな」

DIO「フフフ、思い知ったか?」ニヤニヤ

カーズ「・・・・・・」

カーズ「・・・くだらんなァ」

DIO「!?」

カーズ「・・・・・・この程度で勝ったつもりかァ・・・? 随分とかわいいオツムをしているようだ」

DIO「な、何ィ!?」

ディエゴ「す、砂DIOの使い方がうまい!」

1ラウンド目・勝者『カーズ』

ディアボロ「うそだろう・・・・・・イギーで勝つなんて・・・」

ヴァレンタイン「使う者が上手すぎるのか
・・・」

ヴァレンタイン(はたまた、相手が弱すぎるのか)

DIO「・・・・・・」

カーズ「フハハハハハハハッ!!」

DIO(こ、こいつ・・・ッ!)

DIO「カーズ、きさまこのゲーム、やり込んでいるな!」

カーズ「答える必要はないのだ」

ディアボロ「カーズは研究家だからな・・・」シミジミ

ディエゴ「きさまよりやり込んでいたりするんだろうか」

ディアボロ「それはわたしにもわからんが・・・発売当時は一緒に永久コンボ探しをしたもんだ」

ヴァレンタイン「暇なのか」

ディエゴ「なるほど、決着はオレたちの予想よりも『早く』着くだろう」

DIO「やむを得んッ!!」

苦痛は与えんッ!スペースリパースティンギーアイズッ
ドゴォッ

ワンッ
シュインッ

DIO「!? プッツンキャンセルだとォ~!?」ビキビキ

DIO「HHゲージを消費するのにか・・・ッ!?」

カーズ「戦いとはこういうものだ」ザザッ

カーズ「くだらんなァ! GHAやシチュエーションフィニッシュに拘るなんてなァ~!」ドゴッ

カーズ「・・・最終的に、勝てばよかろうなのだーーー!!!」

DIO「ウゲーーーッ!!!」

ドサァッ

2ラウンド目・勝者『カーズ』

DIO「」ガンッ

ディエゴ「アッ! おい」

ディアボロ「コントローラーを投げるな!」

DIO「フン」

カーズ「フフフ」ニマァ

ヴァレンタイン「まあ、当然の結果だろう」

ディエゴ「・・・・・・カーズがやり込んでいたなんて意外だったぜ」

ディアボロ(甘いなディエゴ)

ディアボロ(カーズはASB発売決定の情報を聞いたときから、アケコンまで買って待っていたからな・・・・・・)

ディアボロ(それだけ楽しみにしていたんだ、当然だろう)

ディアボロ(・・・まあ、オレと違ってキャンペーンには手を出さなかったようだが)

ディエゴ「コントローラは無事かな?」

ディアボロ「いや、死んだな」

ディエゴ「・・・・・・L1ボタンいかれちまったな。みるからにへこんでやがる」

DIO「ケージ溜まったらオートでGHA出るぞ、よかったな」ドヤァ

ディエゴ「ふざけるなよ、弁償しろ弁償」

DIO「そんな金うちにはないよ」

カーズ「残念だなァ、試合が続けられないではないか」

ヴァレンタイン「その件に関しては安心していいぞ」

ディアボロ「・・・?」

ヴァレンタイン「わたしはMYコントローラを持ってきているからな」スッ

カーズ「ほお」

ディエゴ(大統領のコントローラ・・・・・・使いやすいように加工してある・・・ッ!!)

ディエゴ(ガチか・・・)ドドド

ディエゴ(これはまずいな)ドドドドドド

ディエゴ(ジョルノ) vs ヴァレンタイン(ミスタ)

ディエゴ「・・・お手柔らかに頼むよ」

ヴァレンタイン「わたしはどちらかというとホル・ホース派なんだがね」



ムダムダムダムダァ
スカッ スカッ ハイチニツケッ ハイチニツケッ

ディエゴ(やはり距離をつめるしかないのだが・・・)チラッ

カチャカチャカチャッ

ディエゴ(・・・操作に無駄がない。よけたあとのほんの少しの硬直も考慮して動いている)

wryyyyy!
ズガガガガッ ハイチニツケッ
スガンッ

ディエゴ(防御しつつ、ピストルズを置き、かつオレの動きの隙をついた攻撃・・・・・・)

ディエゴ(・・・・・・手慣れているなッ!!)

カチャカチャカチャッ

ディアボロ(こいつら静かに対戦してるなー・・・)

DIO(派手な動きがあるわけでもなく、お互いにちみちみと体力ゲージを削り合っている・・・・・・つまらん)

ディエゴ「ハッ! まずい!」

wryyyyy!!
シュンッ
イケッセックスピストルズゥゥゥッ
ズガガガガンッ

バタンッ

1ラウンド目・勝者『ヴァレンタイン』


ディエゴ(ウッカリ隙をつくってしまった・・・)


シィーーーン・・・

ディアボロ「・・・コメントし辛いな」

DIO「おい! ゲージ貯まってるんだから、HHAくらい出せばいいだろう! 見ていて面白味がないぞ」

カーズ「真剣勝負をしているのだ。邪魔をするんじゃあない」

DIO「フン」

ヴァレンタイン「フゥー、強いなディエゴは」

ディエゴ「・・・・・・」

ディエゴ(クソッ・・・次は無駄無駄連弾でごり押しするか・・・?)

ムダムダムダムダ
ズガガガッ

wryyyyy!ムダァッ
バコーンッ

DIO「GERにならないのか?」

カーズ「・・・・・・」

ディアボロ「・・・時間かかるからな。HHAも相手を吹き飛ばして距離が開くから、ディエゴの不利になってしまうだろう」

DIO「・・・なんだかなァ」

カーズ「!」

カーズ「・・・ディエゴが圧し始めたな」

ディアボロ「ほんとうだ・・・! コンボがどんどん入っていく」

カチャカチャカチャッ

ヴァレンタイン「・・・・・・」

ディエゴ「フッ」ニヤリ

ディエゴ(恐竜の聴力と動体視力をなめるんじゃあないぜ・・・ッ!)

スルドイイタミヲ・・・ユックリカンジロ・・・
バッコオォォォォォォォォォォンッ ディ・モールトォ

2ラウンド目・勝者『ディエゴ』

ヴァレンタイン「・・・・・・」

ディエゴ「フゥー、やれやれ。危なかったな」

カーズ「・・・ほう、なるほどなァ」ニヤリ

ディアボロ「どういうことだ? なぜ、いきなりディエゴの攻撃がヴァレンタインに当たるようになったんだ!?」

DIO「ウヌヌ、わからん。だが、HHAでフィニッシュを決める余裕があるところを考えると・・・」

DIO「ディエゴは完全にヤツの動きを『先読み』しているとしか思えん」

カーズ「・・・・・・ククク」

ディアボロ「?」

DIO「なにがおかしい?」

カーズ「いや、この勝負の勝敗が見えてしまったのでなァ」

カーズ「・・・・・・ディエゴは墓穴を掘った」フフフ

ヴァレンタイン「・・・・・・」

ムダムダムダムダ
ズガズガズガズガッ

ディアボロ「ディエゴのやつ、最初からおしてくな」

DIO「形勢逆転か」

ディアボロ「このまま、ディエゴの無駄無駄ごり押し勝ちか・・・!!」

DIO「イージービート連打並みにイラつくな」

カーズ「・・・・・・」

wryyyyy!!!

スカッ

ディエゴ「なッ!?」

ディアボロ・DIO「!?」

ディアボロ「避けた・・・ッ!」

DIO「キャンセルを使わずに避けたぞ!」

ディエゴ「そ、そんなばかな・・・ッ!」

ヴァレンタイン「・・・・・・」ニヤリ

ディエゴ「あ、『あり得ない』・・・ッ!」ドドド

ディエゴ「オレには全部『聞こえて』いたんだぞ・・・ッ! 『音と動き』が合わないなんて・・・あり得ないッ!!!」ドドドドドド


ディアボロ「・・・聞こえて?」

DIO「ハッ! そういうことか・・・」

ディアボロ「なんだ?」

DIO「ディエゴは、ヴァレンタインのコントローラのボタンを押す音やスティックをまわす音を聞き、動きを先に知ったのだ・・・」

DIO「コントローラが出した命令が液晶画面に反映されるには、ほんのちょっぴりラグがある・・・」

DIO「おそらくそのラグも計算した上で、ディエゴはヴァレンタインの動きの先を『読んでいた』のだろう」

DIO「・・・・・・スタンドを使うとは、ディエゴのやつ」

ディアボロ「スタンド使っていいならおれ最強じゃあないか」

カーズ「だが、それに頼った結果があれだ」

ヒャッホォーーッ タタミカケロォーッ
バッコオォォォォォォォォォォンッ

バーンッ

ドドドドドド

ジョルノ『』チーン

ディアボロ「GHAからのシチュエーションフィニッシュ!!」

DIO「なんてことだ・・・・・・圧倒的じゃあいか」

ディエゴ「・・・・・・」

ヴァレンタイン「・・・・・・いい試合だったぞ、ディエゴよ」スッ

ディエゴ「・・・・・・」

ディエゴ「・・・握手などいらん。説明しろ!!」パシッ

ディエゴ「オレは納得がいかないぜ・・・!」

ヴァレンタイン「・・・・・・」

ヴァレンタイン「・・・そうだな、ひとつ、ヒントをやろうか」

ディエゴ「・・・ヒント?」

ヴァレンタイン「スタンドで勝負を仕掛けられたら、スタンドで返す。これが礼儀かと思ってね・・・」ニヤリ

ディエゴ「・・・なに・・・・・・?」


ディエゴ「ハッ!」

ディエゴ「そ、そうか・・・」ゴゴゴ

ディエゴ「きさま・・・オレに気づいて・・・」ゴゴゴゴゴゴ


ディエゴ「『音』を別次元に飛ばしたんだな・・・ッ!!」ババァーーンッ


ヴァレンタイン「フフフ」

DIO「D4Cか・・・ッ!」

ディアボロ「なるほど、指とボタンで音を挟んで消したのか!」

カーズ「優越感というものは恐ろしいなァ・・・自分だけが使えると思うと、それにばかり頼ってしまう気持ちもわからないでもないぞ」

カーズ「だが、それに足元を掬われてしまっては意味がない。・・・ゲームにスタンドを持ち込んだ時点で、ディエゴの負けは確定していたのだ」

カーズ「ククク・・・愚かしいことだ」

3ラウンド目・勝者『ヴァレンタイン』

ディエゴ「完敗だったぜ・・・ッ!」

ヴァレンタイン「フフフ、また戦おうじゃあないか」



ヴァレンタイン「じゃあ、私は帰るとする」

DIO「ああ、お疲れ」

ディアボロ「また会おう」

ヴァレンタイン「ディアボロよ、一度対戦してみたいものだな」ハサマリッ

バサッ

ディアボロ「なかなか面白いヴァレンタインだったな」

DIO「やはり、次元が違うと性格も若干異なるのかもしれん・・・」

カーズ「あっちのディアボロとも、毎日対戦してるのかもしれんなァ」

ディアボロ(オレもフルブばっかやってないで久しぶりにASBやるかな・・・)

まずい・・・なんで遺体のない世界のヴァレンタインがD4C使えるんだ・・・?
と思ったけどパロディだからいいか

ヴァレンタイン「帰ったぞ」カーテンヒラリ

ディアボロ「早いな」

カーズ「きさまの勝ちだったぞ」

ヴァレンタイン「ああ、聞いたよ。ディエゴもなかなかやるらしいな」

ディエゴ「・・・フン」



DIO「次はこのDIOとの対戦だが・・・」

ディアボロ「ン? ヴァレンタインのやつ、コントローラ置いてったのか」

DIO「ディエゴよ、お前のコントローラを渡せ」

ディエゴ「なにィ?」

DIO「改造コントローラは使いにくそうだからな」

ディエゴ「オレだって嫌だ」

ディアボロ「早くしろ」

ヴァレンタイン「ジャンケンにしたらどうだ?」

カーズ「壊したのは吸血鬼だろう? お前がそっちを使うべきじゃあないか」

ディエゴ「お、珍しくいいことを言うじゃあないか」

ディエゴ「・・・カーズの言う通りだ。自業自得なんだから我慢するんだな」

DIO「・・・・・・」


ディエゴ「ハッ!」

ディエゴ「手の中のコントローラが、改造コントローラとすり変わっているッ!」

DIO「ンッンー! では始めるとしよう」

ディエゴ「き、きさま・・・!」フルフル

ヴァレンタイン「スタンドか」

ディアボロ「どうでもいいから早いとこ始めてくれ」

ディアボロ「・・・そろそろ飽きてきた」

ディアボロ(オレもやりたいしな)

DIO「さて、キャラクターを選択するかな」カチャカチャ

ヴァレンタイン「おまえが大人になるしかないようだな」

ディエゴ「・・・・・・ウググ」

DIO(ディオ) vs ディエゴ(ジョルノ)

DIO「爬虫類風情が・・・このDIOと対戦できることを光栄に思うがいい」ドヤァ

ディエゴ(大人しくしていればいい気になりやがって・・・・・・絶対にぶちのめすッ!!)



ディアボロ「よくよく考えれば、親子対決だな」

ガード「そしてどちらも近距離だ」


ムダムダムダムダ
バコーンッ

KUA!!! あばらの5・6本も折れたかーー!
ドゴッ バキドゴッ


ディアボロ「こ・・・これはッ!」

ディエゴ「・・・・・・」

ディアボロ(・・・なんてことだディエゴのヤツ、完全に頭に血がのぼっているらしい)

カーズ「・・・なぜどちらもガードを使わん」イラッ

DIO「貧弱貧弱ゥ!!」

wryyyyy!!! ムダァッ
バキバキバキバキッ ドゴォンッ

ムダムダム・・・
気化冷凍法!!! 
ピキーン

苦痛は与えんッ!スペースリパースティンギーアイズッ
ドッゴオッ

DIO「気持ちが良いくらい技が入るぞォ!」フハハハハハフハフハフハ

DIO「最高にハイッてやつだァーー!」

ディエゴ「・・・・・・」

ディアボロ(さっきと戦いのスタイルががらりと変わってしまったぞ・・・)

ディアボロ(近距離同士だから変わるのも当然か・・・? いや、それにしても・・・)

ディアボロ(さっきからあえてDIOの攻撃を受けているようにしか見えない)

ディアボロ(ディエゴ・・・・・・いったい何を考えているんだ?)

ディエゴ「フッ」ニヤリ

ディアボロ「!」

保守thx

クッ ハッ トウッ
ムダムダムダムダムダムダムダムダ
ドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカッ

DIO「!」

ディアボロ「押し返した!!」

クッ ハッ トウッ
ムダムダムダムダムダムダ
ドカドカドカドカドカ
プッツーーンッ!!!
ヒョイッ ドガッ
スルドイイタミヲ・・・ユックリカンジロ・・・
バッコォーーーーーンッ
ディ・モールトォッ

ヴァレンタイン「早くてなにがなんだかわからんぞ」

ディアボロ「コンボだ・・・ッ! プッツンキャンセルを入れつつコンボでHHAに持っていっている」

カーズ「まあ、基礎中の基礎だがなァ」

ディアボロ「見ろ、ディエゴの豹変にDIOが圧されて、手も足も出せていない」

ムダァッ
バッコォーーーーーンッ!!
ディ・モールトォッ!!!

1ラウンド目・勝者『ディエゴ』

DIO「・・・・・・」プルプル

ヴァレンタイン「怒りに震えているな」

カーズ「後半まったく反撃できなかったんだ。当然だろう」

ディエゴ「まずは一勝・・・ッ!」ニヤリ

ディアボロ(最初にDIOを調子に乗らせて、後半畳み込む戦法か・・・)

ディアボロ(だがディエゴよ、おそらくDIOに二度目は通用しないぞ)

ディエゴ「・・・・・・ハンッ」

ディエゴ「でかい口叩いてたわりに、結構な腕だな」

ディエゴ「ほんと、ソンケーするよ」ニンマリ

DIO「クッ・・・」ギリリ

カーズ「・・・・・・」

ヴァレンタイン「ディエゴ、DIOをからかうんじゃあない。憐れみを持て」

ヴァレンタイン「今一番恥ずかしい思いをしているのはDIOなんだぞ、可哀想だろう」

ディアボロ「・・・おい、ヴァレンタイン。追い討ちをかけるな」

DIO「あわ・・・憐れみ、だと・・・?」

鋭い痛みを、ゆっくり味わえでしょ?

>>57
Oh...mistake

ディエゴ「おっと、確かに大統領の言うとおりかもしれんな」

ディエゴ「負けた相手を侮辱するのは、紳士として恥ずべき行為だ。無意識とはいえ・・・」

ディエゴ「すまない、DIO」ニヤリ

DIO(こいつら・・・・・・このDIOに対してずいぶんな物言いじゃあないか)

DIO「・・・・・・」

ディエゴ「フフフ」ニヤニヤ

DIO(・・・いいだろう)

DIO(きさまに態度を改める気がないのなら)

DIO(もう・・・)ゴゴゴ

DIO(手段は選ばん・・・ッ!)ゴゴゴゴゴゴ

苦痛は与えんッ!スペースリパースティンギーアイズッ
ドッゴォ
シュンッ

ムダムダムダムダ
プッツーーーーンッ
シュンッ

カチャカチャカチャッ

ディアボロ「よ、避け合戦・・・ッ!」

カーズ「DIOのやつめ、落ち着きを取り戻したな」

ディエゴ「・・・チッ」

DIO「・・・・・・」

ディエゴ(さんざん煽って、怒りで判断力を失わせようと思っていたが・・・)

ディエゴ(やりすぎて裏目にでてしまったか・・・・・・畜生ッ)

ディエゴ(だがこのDioは、きさまよりプレイヤーとしての腕は数段上と自負しているッ!!)

ディエゴ(・・・・・・)

ディエゴ(・・・・・・忘れもしない、あの屈辱の日々・・・)

ヴァレンタイン『アルタ前のPVはすごい騒がれようだったな』

カーズ『このカーズも参戦か』

ディアボロ『当然だろう。ラスボスなんだからな』

プッチ『演出、素晴らしかったね』

ディエゴ『・・・・・・』



DIO『バトルリーグ、まさかGグループが出来るとはなァ・・・』

プッチ『1部のディオも出るなんて嬉しいよ』

ヴァレンタイン『フフフ、手加減なしで戦おうじゃあないか』

プッチ『もちろんだとも』

ディエゴ『・・・・・・』

ディエゴ(・・・・・・いいや、諦めないぞ)

ディエゴ(なぜなら、PS3のゲームにはダウンロードコンテンツがあるはずだッ! EXVSもあったしな!)

ディエゴ(きっとお楽しみにとっておいてあるはずだ・・・そうに違いない)

吉良『ダウンロードで買えるキャラは結構多そうだな』

DIO『まさか犬が出るとはなァ』

ディアボロ『フーゴか、フーゴ・・・・・・フーゴ・・・?』

ディエゴ『・・・・・・』



DIO『なにィ!? ジョセフ・ジョースターも出るのか。あの老いぼれめ』

カーズ『JOJOも老けたものだな』

吉良『フフフ、女性が増えるのは素直に嬉しいな』

ヴァレンタイン『いやいや、それにしてもすごい人数だな』

ハハハハハハハハハ・・・

ディエゴ『・・・・・・』

ディエゴ『・・・・・・』

ディエゴ『・・・・・・エッ?』


ジョニィ『ざまあ』

ディエゴ(・・・毎回PVや雑誌での情報を目にする度に思った)

ディエゴ(ラスボスじゃあない敵のキャラクターが出るなら、このDioが出るのもおかしくない)

ディエゴ(いや、出なきゃあおかしいッ!)

ディエゴ(なぜならスティールボールランのラスボスは・・・・・・このDioなのだからッ!!)

ディエゴ(だというのに、結局ゲームに参戦することはかなわなかった・・・・・・)

ディエゴ(これは・・・・・・オレのアイデンティティーを壊すには充分すぎることだった・・・)

ディエゴ(オレは荒れに荒れた。もはや、正常な精神を保つことも難しくなっていた)

ディエゴ(・・・・・・そんなある日、逆に考えるんだと頭の中で声が聞こえた)

ディエゴ(オレが出ないゲームはおかしい。未完成にもほどがある・・・・・・そう、未完成なのだ)

ディエゴ(つまり、逆に考えた結果、未完成なのだから、『ジョジョASB2』が必ず出るはずだ・・・・・・という結論に至った)

ディエゴ(『ジョジョASB2』が出るとわかった以上、そこにこのDioが参戦することは火を見るよりも明らかッ!!)

ディエゴ(ならば、今オレがやらなくてはならないことはなんだ・・・?)

ディエゴ(そう・・・)


ディエゴ(・・・・・・ジョジョASB無印の攻略だ・・・ッ!!)

ディエゴ(それからオレは・・・どのキャラも満遍なく、取り合えずそこそこに操作出来るまでに成長したッ!!)

ディエゴ(ASB2に出るにしても、今のうちから慣れておかなければ・・・と)

ディエゴ(最初から『出るのが当然』で、とくに民衆から騒がれることのなかったきさまより・・・・・・)

ディエゴ(オレはこのゲームに対して執着があるんだぜッ!)

ディエゴ(そうとも・・・)

ディエゴ(・・・・・・このDioは『飢える者』だッ!!)

ディエゴ(負けるはずがないッ!!!)

カチャカチャカチャッ

ムダムダムダムダムダムダムダァッ!!!
ドゴドゴドゴドゴドゴドゴッ

ディアボロ「入ったッ!!」

カーズ「よし、畳み掛けるのだァ!!」

ディエゴ「やったぞ!!」

ディエゴ(・・・このまま、コンボを叩き込むッ!)グッ

寝落ちしてました
すまん

ディエゴ「フッ」チラッ

ディエゴ(・・・やはり勝者は・・・・・・)

ディエゴ(このDioだァァァァァァァーーーーッ!!!!!!!)



ゴ ト ン ッ


ディエゴ「!」

カーズ・ディアボロ・ヴァレンタイン「!?」


ゴゴゴゴゴゴ

ディアボロ「な・・・・・・ッ!」

ゴゴゴゴゴゴ

ヴァレンタイン「そ、そんなまさか・・・ッ!」

ゴゴゴゴゴゴ

カーズ「ディエゴの手から・・・コントローラが滑り落ちた・・・だとォ?」

ゴゴゴゴゴゴ

ディエゴ「・・・・・・」ドドドドドド

ディエゴ(・・・コンボを入力しようと強く握りしめたら・・・・・・)

ディエゴ(コントローラが手の中からスッぽぬけてしまった・・・・・・ッ!)

ディエゴ(ツルンと・・・ぶどうを皮から押し出すかのようにアッサリ抜けてしまったぞ・・・!?)

ディエゴ(ハッ!!)

ディエゴ(な、なんだ・・・!?)

ジットリ

ディエゴ(オレはいつの間にか・・・・・・力みすぎてものすごい手汗をかいていたのか・・・ッ!!)

DIO「おやおや、ディエゴよ・・・」

DIO「そんなに呆けてていいのかな?」

ディエゴ「!」

DIO「きさまは今、このDIOと対戦しているということを・・・・・・忘れているようだな」ニヤリ

ディアボロ「ま、まずい!!」

カーズ「ディエゴよ、はやくコントローラを握るのだッ!!!」

DIO「無駄無駄ァ!! 気づいたところでもう手遅れよッ!!!!!!!」ズォォォッ

KUA! 肋の5~6本も折れたかーーッ!!!
このディオが倒せるかァーーーーーー!?
貧弱貧弱ゥ~~ッ!! ズキュンズキュンッ

ドザァッ

ディエゴ「・・・・・・ウウッ」

DIO「惜しかったな・・・・・・だがそれもきさまの手抜かりのせいよッ!!」フフフ

カーズ「間に合わなかったか・・・」

ディアボロ「チィッ! これからというときになんてミスを・・・ッ!」

カーズ「・・・・・・」

ヴァレンタイン「それよりも・・・ディオの体力が回復したな」

ディアボロ「吸血されたのだ。これは・・・ディエゴには不利な展開となってしまったぞ」

DIO「さてと・・・・・・」

DIO「このDIOに火を着けたことを、きさまはその身をもって後悔するといい」

ディエゴ「・・・ち、畜生ォォォォッ!!!!!!」

ドガガッ バキイッ

ディ・モールトォ

2ラウンド目・勝者『DIO』 バァァーーーンッ


ディエゴ「クソッ!」

ディアボロ「まさか・・・ディエゴが手も足も出なくなってしまうとは」

ディアボロ(あの失態のおかげで、完全に『呑まれた』な)

カーズ「・・・『イージービート連打ムカつく』と言っていたのはどの口だったかなァ?」

DIO「聞こえんな」

ヴァレンタイン「ゲームでこんなに白熱するとは・・・・・・なかなか面白いんだな」

ディアボロ「きさまも練習するといい。ハマると中々面白いぞ」

ヴァレンタイン「うむ・・・遠慮しておこう」スック

ヴァレンタイン「わたしにはお前たちのように器用に出来るとは思えないからな」

パカッ

ヴァレンタイン「むむ、この家にはミネラルウォーターがないのか? 喉が乾いたぞ」

ディアボロ「おい、普段家にいないくせに冷蔵庫を漁るな」

ディエゴ「そんな贅沢な代物あるかよ」


Round3 FIGHT!

ディエゴ「くっ・・・次は負けん・・・ッ!」

DIO「泣いても笑ってもこれで決まる・・・」

DIO「いい試合にしようじゃあないか」フフフ


ガッガッ
無礼者がッ! ガシイッ ブンッ

ディアボロ「ガード崩しもきれいに決まったな」

カーズ「ディエゴの先程までの勢いはどうしたというのだ?」

ディアボロ「・・・・・・」

ディアボロ(・・・ディエゴはコントローラを落とすまいと、肩に力を入れすぎている)

ディアボロ(そんな状態でディエゴよ、続けることができるのか・・・?)


ヴァレンタイン(ミネラルウォーターもなしにどうやって生きているんだ、ここの連中は)

ヴァレンタイン「仕方あるまい、水道水で我慢するか・・・」

ディエゴ(ここで負けてしまえば・・・・・・こいつらのパシり決定だッ!)

ディエゴ(・・・・・・別に、買ってくることは嫌じゃあない。好きなドーナッツを自分で選べるしな。頼んだドーナッツがあったのに『売り切れだった』と言って買ってこない、というコイツらからのいやがらせも回避できる)

ディエゴ(だが・・・・・・コイツらの『パシり』をするのはごめんだッ!!)

ディエゴ(普段から偉そうにしやがってッ! 先に連載していたのがそんなに偉いか!? この職ナシどもめッ!!!)

ディエゴ(そして・・・)

ディエゴ(自分で言い出したゲーム対決だ・・・・・・)

ディエゴ(これで負けては・・・・・・カッコ悪いにもほどがあるぜッ!!!!)

ディエゴ「今度こそ・・・」

ディエゴ「今度こそやってやるッ!」ギンッ

ディアボロ「!」

wryyyyy!! ムダァッ
ドガガガッ バキッ

カーズ「決まった!!」

ディアボロ「起き上がったところにも一発・・・二発! 入ったッ!」

ディエゴ「二度と・・・」

ディエゴ「二度と同じミスはせんッ!!!」グッ

カーズ「コンボのチャンス・・・ッ!」

ディアボロ「いけ! ディエゴッ!」


ディエゴ「ウオオオオオオオオッ!! これは・・・ッ!」


ディエゴ「きさまたちクソ虫どもへの訓戒だァァァッ!! このDioの慈悲だッ!!!」


ディエゴ「くらえェェェッ! ゲロ以下野郎ッ!!!!!!!」






ゴ ト ン ッ





ディアボロ「!?」

カーズ「!」


ゴゴゴゴゴゴ

ディアボロ「・・・ま、またか・・・ッ!」ゴゴゴ

ディアボロ「またコントローラが床に『滑り落ちた』ッ!」

カーズ「これで・・・・・・二度目・・・・・・」ゴゴゴ

ディエゴ「な・・・なぜだ・・・」ゴゴゴ

ゴゴゴゴゴゴ

ディエゴ「なぜオレはまた・・・・・・手汗をかいているんだッ!?」

ゴゴゴゴゴゴ

ディエゴ(緊張しているというのか・・・・・・)

ディエゴ(この・・・このDioが・・・ッ!?)



ポタッ・・・

ディエゴ「!」ピクッ

ヴァレンタイン「ン?」

ヴァレンタイン「おかしいな・・・・・・しっかり絞めたと思ったのだが・・・」

ディエゴ「・・・」ドドド

ヴァレンタイン「蛇口から『水が垂れ』ている・・・」

ディエゴ「・・・・・・な」ドドドドドド

ディエゴ「・・・ま、まさか・・・・・・」ドドドドドド

バッ

ディエゴ(手汗なんかじゃあない・・・ッ!)

ディエゴ(これは・・・・・・)

ディエゴ(この手が濡れているのは・・・・・・)



ディエゴ(・・・水道水!?)ドォォーーーンッ




ディエゴ「・・・・・・きさま」フルフルッ

ディエゴ「・・・DIOッ! きさまァァァッ!!!!」

DIO「フッ」ニヤリ

ディアボロ「!?」

ヴァレンタイン「・・・どうかしたのか?」

カーズ「・・・・・・『ザ・ワールド』だ」

ディアボロ「なに・・・!?」

ヴァレンタイン「スタンドだと・・・?」

カーズ「あの吸血鬼め・・・・・・時止めの間にディエゴの手を濡らし、あまつさえコントローラの位置をずらしておいたのだ」

カーズ「ディエゴが力を入れた瞬間、滑り落ちるような角度でな・・・」

ディアボロ「まさか・・・ッ!?」

ヴァレンタイン「・・・・・・止まった時の間に!?」

DIO「コントローラを拾え、ディエゴよ」

DIO「それとも、怖じ気づいてしまったか?」

DIO「このDIOには勝てぬと、身をもって味わってしまったのだからなァ・・・」

ディエゴ「・・・・・・」

ディエゴ「・・・・・・言われなくても、拾うぜ」

スッ

ディエゴ「ただし・・・・・・」

ディエゴ「きさまに叩きつけるためだけどなァァァッ!!!!」ブンッ

ガンッ

DIO「WRYYYYYYYYY!!!」



ディアボロ「DIOの目にコントローラの3Dステイック部分がクリーンヒットッ!!!!」

ヴァレンタイン「これは痛い」

ディエゴ「もうやってられるかこんな試合ッ!!!」

カーズ「試合放棄かァ?」

ディエゴ「こいつが、ゲームで戦おうとしないのが気にくわないッ!!」

DIO「きさま・・・よくもこのDIOに対してェェェッ!!」

DIO「許さんッ!」ブンッ

ヴァレンタイン「ディエゴのコントローラを投げ返したッ!!」

ディアボロ「きさまら! 場外乱闘をするんじゃあない!」

ディエゴ「あたるかそんなもんッ!」ヒョイッ

ガンッ

ディアボロ「ウゲエェェッ!!」

ヴァレンタイン「なんと! 今度はディアボロの顔面にヒット!!」

カーズ「コントロール抜群じゃあないか」

ポーーン

DIO「避けるんじゃあないッ!!」

ディエゴ「当たりにいくヤツがいるかよッ!!」

ガンッ

ズリリ・・・

DIO「ならばもう、遠慮はいらんな・・・」

DIO「きさまは我がスタンドで、メタメタに叩き潰すッ!!!」

ディエゴ「のぞむところだぜ・・・」

フォォォンッ

カーズ「!」

カーズ「おい、待て・・・」

フォンフォン・・・

カーズ「改造コントローラが・・・壊れたコントローラと『密着』したぞ・・・ッ!」

ヴァレンタイン「・・・ハッ!」

ズバッ

DIO「な、なに!?」

ディエゴ「・・・まさかこのコントローラ・・・ッ!」

ガァァァーーーンッ ズバッズバババババババババッ

DIO「コントローラがスポンジのように崩れたッ!!!」

ヴァレンタイン「『改造コントローラ』は、こっちの世界の『壊れたコントローラ』と同じものだったのか・・・ッ!!!」

ババババババババ・・・

カーズ「・・・・・・」

シィーーーーーーーーーン・・・


カーズ「・・・・・・」

ヴァレンタイン「・・・・・・」

DIO「・・・・・・」

ディエゴ「・・・・・・」

ディアボロ「」チーン



ヴァレンタイン「『二人』で買ってこい」

ディエゴ「はあ!?」

ヴァレンタイン「コントローラを破壊した罰だ」

DIO「なぜこのDIOまでッ!!」

カーズ「黙れ。どうせ決着もつかずうやむやにするつもりなのだろう。とっとと二人で買いにいくのが妥当なのだ」

ディエゴ(理不尽だ・・・・・・)


今日のボス
コントローラの当たりどころが悪くて死亡

夕方



プッチ「ただいま」

カーズ「遅かったなァ」

プッチ「ああ、やたら話がはずんでしまってね」

ヴァレンタイン「神父は大変だな」

プッチ「まあ、だが自分で選んだ道だからな・・・・・・それに話がはずんだのは教会の人じゃあ・・・」

プッチ「おや? DIOはどこだ?」

カーズ「おつかいだ」

プッチ「あのDIOが?」

ヴァレンタイン「ディエゴも一緒だ」

プッチ「なんだ、驚いた」

「え? DIOはいないのかい?」

ジョナサン「なんだ、せっかく感想を伝えようと思って来たのに」

カーズ「・・・ほう」

ヴァレンタイン「久しぶりだなジョナサン」

プッチ「出先で会ってね。DIOに用事があるというから連れてきたんだ」

ジョナサン「DIOから借りたCDと本を返しにね」

ヴァレンタイン「きさまらは仲がいいな」

ジョナサン「一応、これでも兄弟だからね」

カーズ「こ、この本はわたしが予約していた本・・・ッ! あやつめ、先に他人に貸しおって・・・」

ヴァレンタイン「きさまらは仲が悪いな」

プッチ「似た者同士だからじゃあないか?」

カーズ「はァ?」

ジョナサン「・・・じゃあ、ぼくはこれで」

プッチ「もう行くのか?」

ジョナサン「ああ、これから用事があるんだ」

カーズ「忙しいなァ」

ジョナサン「うん、エリナと外食なんだ」ブルジョワァァァッ

プッチ「・・・ッ!」

カーズ「・・・・・・」

ヴァレンタイン「ほう、どこで食事するんだ?」

ジョナサン「×××だよ」

ヴァレンタイン「なかなか良いチョイスだ。あすこは○○○が旨い」

ジョナサン「へえ、でも残念ながらコース料理を頼んであるんだ」

ヴァレンタイン「前菜にでも組み込んでもらったらどうだ?」

ジョナサン「ウ~ン、それもいい考えかもしれないな」

プッチ「こんな狭くて汚い部屋で金持ちグルメトークはやめてくれないか?」

カーズ「・・・・・・このカーズには本来不要だが・・・なんだか腹が減ってきたぞ」

ジョナサン「ええ? なんだかよくわからないがすまない」

ジョナサン「そうだ、お土産があるんだ」

ヴァレンタイン「ん?」

ガサガサ

ジョナサン「はい、ミス●ードーナツ」バァァーーーンッ

カーズ・ヴァレンタイン「!」


ジョナサン「前回好評だったから、また同じものにしてみたんだ」

プッチ「これは・・・気を使わせてすまないね」

ジョナサン「いえ、お気にならさず」

プッチ「わ、チョコファジや新作のまで入ってるぞ」

ジョナサン「店にあるもの全種類詰めてもらったんだよ」

カーズ・ヴァレンタイン「・・・・・・」

ヴァレンタイン「我々のあのやり取りはいったい・・・」

カーズ「まあ、いい暇潰しにはなったからよしとしようじゃあないか」

ディアボロ「」チーン

その頃のDIOとディエゴ


ドドドドドド

DIO「・・・・・・なぜだ」

ディエゴ「・・・ハァーッ・・・ハァーッ」

ドドドドドド

DIO「なぜ『売ってくれない』のだ・・・・・・」

ドドドドドド

DIO「承太郎ッ!!!」


承太郎「やれやれ、俺がきさまにドーナッツを売ると思うのか?」バァァーーーンッ


DIO「このッ! アルバイトの分際でェェェッ!!!」


ジョセフ「テメーに食わせるドーナッツはねえんだよ! 去りやがれッ!!」ドドド


ディエゴ(・・・こいつ、なんで全方面から嫌われてるんだ)

DIO「よかろう・・・・・・きさまらが売らないというならば・・・」

DIO「力尽くで奪うのみッ!!!」ザ・ワールド!

承太郎「上等だぜ」スタープラチナッ

ジョセフ「かかってきなさァ~~~いッ!!」ハモンッ





カーズ「お、うまいなァ」モグモグ

ヴァレンタイン「このチョコファジというもの、なかなかうまい」ジュージュー

カーズ「おい、また買ってこいプッチよ」

プッチ「たまには自分達で買いにいったらどうなんだ?」

ヴァレンタイン「わたしは満足だ」ゲップゥ

プッチ「アッ、DIOたちの分がない・・・ッ!」

カーズ「やつらの分は必要ないのだ」

プッチ「・・・・・・どういうことだ?」

ヴァレンタイン「そういえば・・・・・・それにしても帰ってくるの遅いな」




無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ッ!
オラオラオラオラオラオラオラオラオラッ!
オーバードライブゥッ
うおっ危ないっ!!


ディエゴ「・・・・・・」

ディエゴ(・・・どうせ買いにくる運命だったのなら)

ディエゴ(大人しく一人で来ればよかったなァ・・・)

ディエゴ(余計なことをしなければよかったぜ)

ディエゴ「・・・・・・ハァ」


【完】

途中保守thx
あと安価もありがとうございました

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom