キース「今日の訓練はゲストに来てもらった!」(246)

ネタバレ注意

ザワザワ

キース「貴様らの先輩にあたる者たちだ。今日一日、
    その者たちと訓練をともにすることで貴様らによい
    刺激になることを期待する!」

キース「それでは…入ってくれ諸君」

コツコツ

キース「紹介しよう、第104期訓練兵団卒、調査兵団の第14代団長を務める
    ジャン・キルシュタイン氏だ。 」

キース「そして、同じく104期卒、7年もの間
    調査兵団で生き抜いてきた精鋭たちだ!」

訓練兵1(104期って!?)

訓練兵2(じゃあこの人たちが噂の黄金世代!?)

訓練兵3(キルシュタイン団長って、あの史上最年少で調査兵団長
      になったって言う!?)

ザワザワ

キース「静粛にしろ!」

ザッ

キース「これよりキルシュタイン氏から挨拶と団員の紹介をしてもらう!
     心してきけ!」

キース「それでは、キルシュタイン団長…お願いします。」

コツコツ

ジャン「私は調査兵団第14代団長!ジャン・キルシュタインだ!
     今日一日、お前たちとともに訓練をさせてもらう!」

ジャン「私の後ろにいる団員達は、おそらく人類でもっとも巨人
     との戦いを熟知した、調査兵団きっての精鋭達だ!」

ジャン「お前たちには今日ここで、人類の力を見せてやろうと
    思っている!人類が決して無力でないことを知り、
    つらい訓練を乗り越え、巨人に立ち向かうための
    糧としてほしい!」

 

ジャン「私からの話は以上だ!次はメンバーの紹介だな。」

キース(よもやあのキルシュタインがここまでの頭角を現すとは、
     さすがの私も予想外だ。
     ジャン・キルシュタイン…エルヴィン前団長のもとで才能を見初められ
     異例の早さで分隊長を任された男。おそらくエルヴィンはそのころから
     次期団長として教育していたのだろう。)

ジャン「右から紹介していこう、まずは副団長のマルコ・ボットだ。討伐数は11、
     討伐補佐は42だ。」

キース(マルコ・ボット…訓練兵時代から指揮役としての能力はあったが
     あまり主張が強いほうではなかった。討伐補佐が多くなる
     のは納得だ。しかし、42…経験を積み胆力をもつけたか…)

ジャン「副団長ってのは、まぁ肩書きに過ぎないが指揮能力の高さは本物だ。
    普段は分隊長として自分の班を率いている。」

ジャン「次はクリスタ・レンズ、我らが女神だ。討伐数は3、討伐補佐は8だ。」

キース(クリスタ・レンズ…馬術以外に目立った特技はなかったはずだが、
     討伐もこなしているところをみると、兵士として一人前になったようだな。)

ジャン「彼女は馬術を得意としているため、壁外調査でも重要な運搬班で
    荷馬車を引いてもらっている。馬術について聞きたければ、彼女に
    聞くといい。」

ジャン「次だ、そのとなりコニー・スプリンガー。討伐数は21、討伐補佐は25だ。」
 
キース(コニー・スプリンガー…小回りが利く立体機動が得意だったか、
     頭の回転が遅いのは経験でカバーといったところか。)

ジャン「こいつは壁外調査で最も危険な前衛の班を率いている。
    馬鹿だが経験豊富で、複数の巨人と戦う方法も心得ている。
    興味があったら聞いてみろ。」

ジャン「次、サシャ・ブラウス。討伐数35、討伐補佐は19だ。」

キース(サシャ・ブラウス…型破りな立体機動が印象的だったな、
     あと芋と放屁。
     しかし、討伐数35とは、、、あの変則的な立体機動なら
     補佐なしでも討伐出来るということか。)

ジャン「こいつもスプリンガー分隊長と同じで前衛の班を仕切ってる。
    同じく馬鹿だが恐ろしく勘がいい。あとお前ら、飯を食われないように
    気をつけろ。」

ジャン「さて、次はこいつだ。ベルトルト・フーバー。討伐数は41、討伐補佐は33だ。」

キース(ベルトルト・フーバー…潜在能力の高さは相当のものだった、41という数字は
     妥当だろう。)

ジャン「フーバーは万能な能力がゆえ班の補強なんかで特定の位置に
    いることはあまりないな。なんでも聞け!次!」

 

ジャン…

ジャン「ライナー・ブラウン。討伐数は50、討伐補佐は51だ。」

キース(ライナー・ブラウン…当時から心技体そろった兵士として理想的な
     男だったが、期待通りの成長だ。噂では壁外を徒歩で走破し
     帰還したらしいが…さすがにデマだろう)

ジャン「こいつは右翼側の班を率いている。仲間から信頼されているみんなの
    兄貴分だ。戦士とはなんたるかをこいつを見て学べ。」

ジャン「こっから先はお前らも名前くらい知ってるかもな。
     アニ・レオンハート。討伐数は78、討伐補佐は26だ。
     4刀流のアニって言えば分かるか?」

キース(アニ・レオンハ―ト…奴が開発した彼女専用の武器、
     ブレードブーツにより非の打ちどころのない斬撃にさらに磨きがかかったようだな)

ジャン「彼女は左翼側の班をまとめている。斬撃と対人格闘のスペシャリストだ。
     よく観察するといい。」

見てるひといた!うれしいです

ジャン「あと4人だな」

ジャン「次は、アルミン・アルレルト。討伐数は5、討伐補佐は24だ。」

キース(体力面に難があったはずだが、どうやら戦闘もしっかりこなせているらしい。
     しかし、奴の真価はその頭脳。アニ・レオンハ―トのブレードブーツの開発者
     であり、調査兵団の頭脳。持っている権限を考えれば実質ナンバー2か。)

ジャン「巷じゃ”学士アルミン”とか”賢者”とか呼ばれてるらしいな。
     まぁ俺たちの作戦はほとんどこいつが考えてるし兵器開発なんか
     にも関わってるしな。座学ならこいつに聞いておけ。」

ジャン「ここから先は討伐数も討伐補佐も不明だ。もう数える気にもならんらしい。」

ジャン「まずはユミルだ。こいつはレンズ率いる運搬班のまわりで護衛をしている。
     調査兵団の頼れる番犬だ。レンズ分隊長を口説きたきゃまずはこいつを通せよ?」

ジャン「それからこっちはエレン・イエーガーだ。こいつもフーバー同様に配置はまちまち
     だな、作戦によって班を変えている。」
     
ジャン「お前らも知っての通りこの2人は巨人化することができる。
     ユミルが荷馬車を守る番犬だとすれば、イエーガーは猟犬だ。
     巨人化能力で巨人を追い立てる。」

ジャン「そして最後の一人、現人類最強の兵士ミカサ・アッカーマン兵士長が
    それを狩る。」

キース(ユミル、イエーガー、そしてアッカーマン。彼らが卒業してから7年の間に
     この三人には驚かされてばかりだ。巨人化能力の取得、そしてリヴァイ前兵士長
     引退前に人類最強の座をもぎ取った兵士。
     まさに黄金世代の象徴にふさわしい。)


     ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


キース「これより訓練に移行する!」

続きは明日かきます

見てるよ!

保守

わくわく

俺は期待しております

1です
少しだけ投下します

サシャ「それにしても、後輩のまえに出るのは緊張しますねぇ。」
 
コニー「まったくだぜ、俺途中で腹痛くなったもん。」

ライナー「それより、ジャンが自分のことを”私”とか言ったり、
      俺らを名字で呼ぶのには今でも笑っちまいそうになる。」

ジャン「うるせぇな、俺なりの公私の分け方だって言っただろ。」

マルコ「僕はいいと思うけど」

ベルトルト「ははっ」

ユミル「そんなことより…だれが番犬だって?」
  
エレン「誰が猟犬だ!」

アルミン「まあまあ落ち着いて二人とも」

クリスタ「そうだよ、それにワンちゃんかわいいじゃない。
      二人にぴったりだよ?」

ミカサ「そう、エレンはかわいい」

アニ「同意」

世界観について説明

マルコ生存ルート
ジャン、マルコ、アニは初陣で気が変わり調査兵団へ
アニ、ライナー、ベルトルトは人間です
ただし超大型、雌型、鎧は存在します

ジャン「バカやってねぇで訓練いくぞ!お前ら!」

   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

キース「午前最初の訓練は対人格闘だ!何度も言っているが兵士たるもの
     何時いかなる時でも必要とあらば戦わなければならない!
     それが人でも巨人でもだ!」

キース「そしてお前たちも知っての通り、超大型巨人および鎧の巨人はおそらく
     イエーガー達と同じ存在。つまり、我々は中の人間と戦わねば
     ならない!」

エレン「…」

キース「そのような事態に備えて対人格闘もまじめに取り組め!」

 ハッ

キース「と、その前に、貴様らの先輩方が手本をみせてくれるそうだ!」

ジャン(え?)

キース「誰かやってくれる者はいるか。」

バッ

アニ「…」、ミカサ「…」

アルミン(まずい!)

キース「ほう、やってくれるかアッカーマン、レオンハ―ト。
     貴様ら運がいいな!いきなりこの二人の戦いを見れるとわ。」

ジャン(あいつらあの時の続きをする気か!?)

ライナー(とめねぇとまた血の雨が降るぞ!)

ベルトルト(でも止めに行ってもライナーの血の雨が降るだけだし…)

アルミン(どうすればいいッ?)

バイトいってきます

続きは夜かきます

この話は続編ではありません
”あの時”については後ほどかきます

保守

1です
保守してくださった方々ありがとうございます

続きかいていきます

ジャン「キース教官!」

キース「どうしたキルシュタイン?」

ジャン「レオンハ―トの対人格闘術はここで教えているものとは
     大きく異なります。よって、手本を見せるならブラウンか
     イエーガーを勧めます!」

キース「確かに…よしブラウン!アッカーマンと共に手本を見せてくれ。」

ライナー(あ…俺死んだな…)

アルミン(ナイスだ!ジャン!そしてさよなライナー!)

ミカサ「……」

アニ「…チッ」

キース「ちょうどいい、貴様ら!自分より大きな相手に襲われた時
     どうすればいいか見ておけ!」

訓練兵1「さすがにあの体格差はむりだろ」ヒソヒソ

訓練兵2「人類最強ってのは立体機動とブレードがあるからだろ?
      素手でなんて…」ヒソヒソ

キース「それでは、始めろ!」

ライナー(ビビることはねぇ、あの頃の俺とは実力も経験も段違いなんだ!
      後輩もみてるしな…)

ベルトルト(ライナー…まさか君はミカサに勝とうとしているのかい!?
       やっぱり君は最高の戦士だ!)

ライナー「よ、よし行くぞ!」ダッ

ライナー「」チーン

ベルトルト(デスヨネー)

訓練兵1「そんな…!」

訓練兵2「すげー」

キース「わかったか貴様ら!体格差があろうがしっかりと訓練し、
     正しい技術を身につければ制圧など容易だ!」

キース「どーせ出来ないと諦め、手を抜くことは許さんぞ!
     いいか!?」

ハッ

キース「では、訓練開始!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

     お昼

サシャ「ようやくご飯ですね!」

ユミル「まさか、またここの薄味な飯を食うことになるとはな」

クリスタ「ほんとだね」

ライナー「それにしてもさっきの対人格闘の訓練、肝を冷やしたぞ」

ジャン「まったくだ、お前ら後輩の前で公私混同してんじゃねぇ。」

アニ「悪かったよ…」

ミカサ「申し訳ない…」

エレン「もう半年前みたいなことはごめんだぞ?」

ミカサ「ごめんなさい、でも…」

エレン「わかってる、お前たちが戦う理由が俺にあるってことぐらい」

はよはよ

アルミン(半年前、エレンはアニに告白した…)

アルミン(エレンがアニのことを好きなのは様子を
      みていたら何となく分かった。
      おそらくミカサも知っていた。)

アルミン(そして、アニは二つ返事で告白をうけた)

アルミン(それを聞いたときのミカサは、とても混乱していた。
      そこれへんの女だったら問答無用でそいでいたかも
      しれない。でも…それをするには、
      ミカサはアニを好きになりすぎた。)

アルミン(ミカサは104期のみんなを本当に信頼している。
      何度も命を預けてきたのだから当たり前なのかも
      しれないけど、7年前では考えられなかっただろう。)

アルミン(そして、ミカサは自分の気持ちを押し殺して
      アニとエレンの幸せを願うことにした。)

アルミン(でも、それから一週間がたった時、ミカサが突然アニに言った。)

ミカサ『私を倒せなければエレンと付き合うなんて認められない。』

アルミン(あとから聞いた話だと、ジャンの入れ知恵らしい。
      曰く、”ミカサらしくない”と)

ジャン『兵士長として、常に感情を殺して任務にあたっている姿は、
    兵士長に指名した俺からしてみても見事だと思う。
    だが、それを私生活まで持ち込めと言った覚えはねぇぞ。
    らしくもなく理屈をならべて大事なもんを手放すなんて
    それでもお前ミカサ・アッカーマンか!?』

ジャン『これは兵士長としての問題じゃねぇ、ひとりの女として
     の問題だろ?だったら自分のやりたいようにしろよ!』

アルミン(そこからミカサの、まるで小さな女の子のような
      悪足掻きが始まった。)

アルミン(エレンは当然反発したが、こんなことを言われて
      黙っているアニではなかった。)

アニ『いいよ、受けるよこの勝負。』

アルミン(結果はアニの惨敗。自慢の蹴り技すべていなされて、
      最後は絞め落とされた。
      勝ったミカサも仲間であるアニを傷つけてしまった罪悪感
      で涙を流していた。)
 
アルミン(ミカサの行動は矛盾だらけだったけど、それだけ気持ちに整理
      がつかなかったんだろう。)

アルミン(だからあれはミカサなりのけじめ。
      ミカサは、エレンのために強くなった。
      そんな自分をもしアニが同じ理由で超えたのなら
      潔く身を引こうと…)

アルミン(仲間のみんなもそんなミカサの心境を察してか、
      特に責めることはしなかった。エレンもアニも…)

アルミン(そしてアニはミカサに勝つまでエレンとの関係の進展はしない
      と宣言した。
      が、半年間二人が戦うことは一度もなかった。)

眠い…
また明日書きます

書くの遅くてすみません

それと、このSSはジャン好きのためのものです!
ジャンに彼女をつくってあげたいのですが、
誰にするか決まってません。

保守してくださる方いましたら、誰がいいか書いてくださると
ありがたいです。

それではおやすみなさい

僕はユミルで

おはよーございます

レスありがとうございます。
ユミルですか…どういうきっかけにしよう…

ジャン「それよりも午後の立体機動の訓練なんだが、
     エレンとユミル、あれやってくれるか?」

エレン「俺は構わないぞ?」

ユミル「めんどくせぇ」

ジャン「頼むよ…」

ユミル「…チッ、わかったよ…」

コニー「訓練兵たちの反応が楽しみだなー」

続きはよる

立体機動訓練

ジャン「キース教官!立体機動の訓練についてですが、
    我々から提案があります!」

キース「なんだ、言ってみろ。」

ジャン「立体機動訓練は通常、木製の巨人を模した人形を標的にします。
    ですが、実際の巨人は動き回っており攻撃もしてきます!」

ジャン「いざ実戦になったとき、動く巨人に狼狽えてもらっては困ります。
      そこで我々は動く標的を用意しました!」

キース「ほう、だいたい察しはついた。
     訓練兵に今ここで実戦を経験させる気か。面白い。」ニヤ

キース「だが、いいのか?仲間が削ぎ落とされるかもしれんぞ?」

ジャン「巨人の硬化能力でうなじを強化させます。
    もし、訓練兵たちが巨人を殺せるほどの深い斬撃をはなったら、
     恐らくブレードが折れます。つまり…」

キース「うなじを切ったとき、ブレードが折れれば討伐成功と言うわけか。」

キース「いいだろう、では訓練兵たちを五人の小隊に分けて森に放とう。
     いつも通りの訓練だと言ってな。」

ジャン「いったい何人が巨人に立ち向かえますかね?」ニヤニヤ

ジャン「あ!それと、104期の連中を小隊の隊長にしていただきたいのですが。」

キース「なぜだ?」

ジャン「ドッキリには仕掛人が必要でしょ?」ニヤニヤ

キース「そうだな」ニヤニヤ


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ジャン「と言うわけで頼んだぞ二人とも。」

エレン「ああ!」

ユミル「めんどくせぇと思ったが、訓練兵たちの慌てふためく姿を
     みれるならちょっとは楽しめそうだ。ヒヒ」

ジャン「間違って潰したりするなよ?あと、動きは普通の巨人らしくしろよ?」

ユミル「わかってるよ、ったく」

エレン「んじゃ、いってくる!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ジャン(全部で10班か。索敵、発見から討伐までの連携をみる訓練だと、
    訓練兵たちには伝えてあるが…実際はエレンとユミルが巨人化して
    待ち構えている。そして、リアリティを出すために班長達はみんな
    巨人に食われてもらう。)

ジャン「さて…何人生き残るやら…」

ジャン「まずはマルコの班か、頼んだぞマルコ!」

マルコ「任せてくれ!第1班、移動を開始するよ!」

訓練兵「はい!」

森の中

バシュー ビュンッ バシュー ビュンッ

マルコ(ふむ、この班はなかなか上手い子が多いな。これなら心配ないかもね。)

バシューッ

マルコ(…さて、もうそろそろ来るかな?)

ガサガサ…ダッ

訓練兵3「え?あれは、巨人!?」

訓練兵5「マルコ班長!」

マルコ「う、うわー(棒)」

バクッ

訓練兵3「班長が食われた!?」

エレン「ヴァァァァァ」

訓練兵1「みんな散れ!固まっていたらみんな食われるぞ!
      訓練兵4は教官に伝達にいけ!残ったやつでこいつを叩くぞ!」

訓練兵4「わ、わかった!」

マルコ(へぇ、あの子はなかなか見所があるね。昔のエレンみたいだ。
     でも1人で向かわせるのは不味いんじゃないかな、
     巨人との戦いで相手が一体だという思い込みは死に繋がるよ。)

訓練兵4「まずい!後ろからも巨人が!挟まれたぞ!」

訓練兵1「なに!?」

マルコ(それに、問題は巨人の方だけじゃないぞ。)

訓練兵2 「班長が…食われた…俺も…食われる…」ブルブル

訓練兵3「やだやだやだ!」

訓練兵5「俺は逃げるぞ!」ダッ

マルコ(誰もがみんな君みたいに強いわけじゃない、そんな彼らを君は守れるかな?
     さぁ、どうする。)

マルコ(それにしても…エレンの口の中は居心地が悪いな…
     間違って飲み込まないでくれよ…)

訓練兵1「待てお前ら!連携もなしに単騎で逃げるんじゃない!
      他にも巨人がいるかも知れないんだぞ!…クソッ」

訓練兵4「どうする?このままじゃ僕たちも…」

訓練兵1「回り込んでる時間はない!
      それに闇雲に動いて他の巨人が出てきたらたまったもんじゃない!
      真っ直ぐ教官たちの方に行くぞ!後ろの巨人だけやるんだ!
      一体だけなら二人でもいける!」

訓練兵4「わかった!なら僕が囮をやるよ!
立体機動の速さと小回りは僕の方が得意だ!」バシュー

訓練兵1「すまねぇ、頼んだぞ!」バシュー

マルコ(戦えないと分かった仲間は切り捨てたか。
    この状況においては正解といっていいだろうな。
    無理に逃げた方をフォローしようとすれば、最悪全滅もありうる。
    今の最優先目的は、巨人の存在をみんなに知らせること。
    あのあの二人はそれが分かっている。将来有望だな、
    もしかしたらユミル負けちゃうんじゃないか?)

ユミル(へぇ、私を倒して一点突破ってか!上等じゃねぇか!)ブンッ

訓練兵4「おっと危ないっ! 」ビュンッ

ユミル(こいつは囮役か、まぁここは通常の巨人と同じく誘いにのってやるか。)

ユミル「ヴァァァァァ」バクッ

訓練兵4「危ないッッ!足を食われる所だった!!」

ユミル(これも避けるか?こいつ結構な腕だな。もういっちょ!)グァァ


訓練兵1(よし!囮に食いついてる!今なら狙える!)
バシュー ビュンッ

ユミル(いいタイミングで本命も来たな。こりゃもう十分合格だろ。しっかり狙えよ?)

訓練兵1「うぉぉぉぉぉ!!!」バキンッ!

訓練兵1「ブレードがッッ!?折れた??!」

マルコ・エレン・ユミル(合格だ。)

訓練兵4「訓練兵1!!急いで離脱して!今行くから!」

訓練兵1「来るな!俺が引き付けている間に、教官に知らせろ!
      こいつには硬化能力が!」

マルコ「はーい、もういいよ君たち。」ビューン

訓練兵二人「……は?…」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


説明終了

訓練兵1「つまり俺達は謀られたと…」

マルコ「人聞きが悪いなぁ、これも訓練の一環なんだよ。
それに、君たちは巨人を前にしても臆せず戦い、そして倒した。
僕ら104期のメンバーだって訓練時代からそれが出来たやつはミカサとエレンくらいだよ。
誇っていいよ。君たちはもう立派な兵士だ!」

訓練兵4「これが、実戦なんですね。はぁぁ、誰も死ななくてよかったです。」

マルコ「これから、他の班も同じことをする。
    君たちは兵舎に戻って休んでいて構わないよ。」

訓練兵1「分かりました…」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

全班終了

ジャン「結局、巨人に立ち向かえたのは全体でも5人ほどだったな。
     そのうち巨人を討伐出来たのは最初の班だけか………」

クリスタ「立ち向かえた子でも実力不足、人数不足で最後には捕まっちゃったもんね。」

アルミン「でも、クリスタの班にいた暫定首席の子は1人で結構頑張っていたよね?」

コニー「ミカサには及ばねぇけど、ライナーとかベルトルトクラスには
     成長するんじゃねぇか?」

ジャン「ついでに調査兵団を志望してくれれば言うことねぇんだがな。」

サシャ「さすがにそれは望みが薄いですね…」ハハッ

アニ・ミカサ(エレンの唾液は最高だった!キリッ)

訓練終了後

ジャン「教官!」

キース「どうした、キルシュタイン。
     そろそろ帰らなければならんはずだが?」

ジャン「はい、ですがその前に一言お礼が言いたくて…」

キース「礼だと?私はお前に礼を言われるようなことをした覚えはないが?」

ジャン「今日まで生き残れたのは、キース教官のおかげです。
     教官が俺たちを兵士に育て上げてくれたから、俺たちは壁外でも
     戦えている。そのことを104期を代表して伝えにきました。」

キース「教官が兵士を育てるのは当たり前のことだ。
    そんなことにいちいち礼などいらん。」

ジャン「なら…元調査兵団団長としてお礼をいいます。先輩方が払った多くの
     犠牲はけして無駄ではなく、そこから得た数えきれない情報が
     俺たちの戦いに生きています。先輩方を代表してお礼を受け取ってください。」

キース「……ふんッ…言うようになったな、キルシュタイン。
     だが、教官としての私に礼を言いたくば、引退するまで
     生き延びてからにしろ。」

キース「そのときは…酒でも持ってこい。」コツコツ

ジャン「は…はい!」

ライナー「どうだった?教官は」
 
ジャン「礼は引退するまで生きてからだとさ。」

ベルトルト「あの人らしいね。」

エレン「そんなの、引退までに巨人を絶滅させればいいことだろ?」

サシャ「そうですね!」

コニー「その時までにあと何回巨人に囲まれなきゃなんねぇんだ?」

ユミル「嫌なら食われてもいいんだぞ?」

クリスタ「もう!ユミル!」

アルミン「その前にいい加減この二人の問題をなんとか…」

マルコ「そうだね…」

ミカサ「大丈夫、私は負けない」

アニ「それが問題なんだよ…」

ジャン「馬鹿やってねぇでそろそろ行くぞ!次の壁外調査も近い!
    気合い入れろよ!」

みんな「おーーー」

                               
                            第1話  おわり

保守してくださった方々ありがとうございます。

第1話終了です。
この世界観で最低でもあと2,3話書きますがまた後日です。
奇跡的にここが残ってたらここに書きますが
おそらくないので新しく立てます。

そのときはまたよろしくお願いします。

乙!!
次も頼んだ

見たぞ!
面白いから頑張ってください!

保守

ジャンはユミルよりミカサとくっつけてくれー!

保守

捕手

保守

1です。
保守してくださっている方ありがとうございます。

申し訳ございません!制作が遅れています。
来週中には投下出来る予定です。

気長に待ってくれると助かります。

スレは落としていただいても構いません。

ミカサとくっ付けてくれという意見ですが…
少なくとも他のssのようなひどい扱いにはならないので
それで勘弁してください。

ではまた後ほど。

>>1頑張れ

保守

1です…

締め切り…もう少し待ってください…

今週中には…

>>59
がんばれ
保守してまってるよ

保守

1です!

これ以上待たせるのもあれなんで
フライング投下します。

一日に更新できる数が少ないですがお付き合いください。

1話から約1か月後


~~調査兵団本部の一室~~


エレン「人体強化薬?」

ジャン「あぁ、内地の連中最近なんか怪しいと思ったら
     そんなもんを開発していたらしい。」

エレン「で、その人体強化薬ってのはどんなもんなんだよ?」

アルミン「もともと、技巧はエレンのような巨人化を可能にする薬を研究していたんだ。
      でも、どんなに研究しても糸口が見えなかったみたいで…
      方向性を変えることにしたんだ。」

ジャン「それが、人体強化薬ってわけだ。具体的には読んで字のごとく、
     人間の身体能力を底上げするものだな。」

アルミン「人間の筋力、判断力、動体視力、反射神経みたいなところを
     極限まで高めることで、ミカサ並の兵士を作り出そうとしているんだ。」

エレン「へぇ!そいつはすげぇじゃんか!
    成功すれば巨人との戦いもずっと楽になるわけか!」

アルミン「確かにそうなるね。」

ジャン「連中は来週にも人体実験に移るらしい。
    ようやく完成のめどがたったんだとよ。」

ジャン「んで、その実験とやらにエレンとミカサ、アニ、アルミンに
    協力してほしいんだと。」

エレン「…?俺たちがその実験に協力?」

アルミン「うん、その人体強化薬なんだけど…
     動物実験の段階で、ある副作用が発見されているんだ…」

エレン「副作用?」

ジャン「精神への影響だ。薬を投与された動物は
     その種類に関わらず狂暴性がましている。」

アルミン「最初の頃の実験に比べたらだいぶましになぬってきたんだけど、
      人間で試して何が起こるかわからないから。
      いざというときの為に対人戦に強いミカサ、アニ、エレンを
      実験に立ち合わせたいみたいなんだ。」

エレン「アルミンは何でいくんだ?」

アルミン「僕も少しだけこの研究に力を貸していたんだ。
      直接出向いた事はないんだけどね。だから招待されたって感じかな?」

ジャン「当日は俺も行く予定だ。他の調査兵団員はここのところ忙しかったから
    休暇を与える。ミカサとアニには俺から伝えておく。」

エレン「わかった。」

~~調査兵団本部会議室~~


ジャン「と言うわけだ、来週のその日は全員に休暇を与える。
    ここ最近立て込んでいたから、各自しっかり体を休めてくれ。」

サシャ「なんだか嫌な予感がします!」ガタッ

ジャン「また唐突な…」

ミカサ「私も…サシャと同じ…あまり気が進まない。」

アニ「あんたがそんなこと言うなんて、珍しいね。
   でも…私も二人と同じ意見だよ。嫌な予感がする。」

ジャン「だがこれは決定事項だ。少なくともお前たちが行くことは確定している。」

サシャ「ならせめて私たちに待機命令を出してください!
     何かあったら直ぐに動きます!」

コニー「何だってんだよ、突然。
     せっかくの休暇を棒に振ってまで仕事がしたいのかよ。」

ライナー「サシャがここまで言うんだ、よっぽど何か感じているんだろ、
      どうする?団長。」

ジャン「………わかった。マルコ、当日は残りの連中とここで待機していてくれ。
    さすがに機密が多い研究所にこいつらを入れては貰えないだろうからな。」

マルコ「了解したよ、ジャン。」

ジャン「サシャ、研究所の近くで隠れて待機だ。
    様子が変だと思ったら直ぐに戻ってきてマルコたちに知らせろ。」

ジャン「一人でも平気か?サシャ。」

サシャ「はい!問題ありません!ありがとうございます!」

ミカサ(……………)

アニ(ミカサもか、やっぱり不安が消えない。
   これは気を引き締めないと、エレンに何かあったら……私は…)

ジャン「よし、今日の会議は以上だ。解散してくれ。」


~~廊下~~


アニ「ミカサ…」

ミカサ「アニ、どうしたの?」

アニ「今回のこと…どう思う?」

ミカサ「正直…あまりいい気はしない。エレンに危険が及ぶかもしれない。」

アニ「私も同意見だよ、でも…だからといって特に対策を打てるわけじゃないし…」

ミカサ「問題ない、エレンは私が全力で守る。あなたは何も心配しなくていい。」

アニ「…いつまでそんな調子でいるつもり?子供じゃあるまいし。」

ミカサ「嫌なら私を倒せばいい。そうすればエレンを任せてられると認めよう。
    なんなら今ここで…」

アニ「今は止めとくよ…私は当日フル装備で望む。
    あんたも気を抜くんじゃないよ。じゃ」コツコツ

ミカサ「……ごめんなさい…アニ」ボソッ

実験当日


ジャン「よし、お前たち準備はいいな。」

エレン「あぁ、こんな仕事ちゃっちゃと終わらせようぜ!」

ミカサ「そうね……」

アニ「………」

アルミン(アニ…ブレードブーツまで装備している、よっぽど警戒しているんだ…
     でも、それくらい今日の任務は危険だ。)

アルミン(依頼の内容から察するに…下手したら、
      僕らは人を殺すかもしれないんだから…)

エレン「で、研究所ってのはどこにあるんだ?」

アルミン「ウォール・ローゼの北東。壁に近い森林の中にあるんだ。
      確かカラネス区が近かったはずだよ。」

エレン「2、3時間ってところか…面倒だな。」

ジャン「ぼやくな、仕事だ。さっさと行くぞ。」

アニ(サシャはちゃんとついてきてるみたいだね)チラッ

~~道中~~

エレン「あれっ?よく考えたら、なんかあったときにサシャが伝達しても
    2時間以上かかるなら意味ないんじゃ…」

アニ「あんた…今さら過ぎだよ…」

アルミン「そのへんはちゃんと伝えてあるよ。
      サシャにはまず近くのカラネス区に向かってもらう。」

アルミン「そこで駐屯兵団へ応援要請をしてから僕らの本部に戻るよう
      言っておいたんだ。少なくとも間に合わないなんて事にはならないようにね。」

エレン「へぇ、さすがアルミンだな。」

ジャン「お前…コニーより馬鹿ねんじゃねぇか?笑」

エレン「な!?あいつと一緒にすんなよな!」

ミカサ「その通り…エレンは賢い…ただちょっと…ゆるいだけ。」

アルミン「ミカサ…フォローする気ないね…」

アニ「……フフッ」

今日はここまでです。

続きは明日か明後日に…

それではまた。

いいね、いいよ!

まってました

1です。

書きためが一部消失してしまった。
死にたい…

今日のぶんいきます。。。

~~研究所~~

エレン「ずいぶん辺鄙なところにあるんだな。」

アルミン「一般人に立ち入られても困るからね、一応は隠してあるんだよ。」

ジャン「警備兵が結構いるな、さすがに兵団の重要施設なだけはあるな。」

警備兵「お前たち止まれ!どこの所属だ!」

ジャン「調査兵団、団長のジャン・キルシュタインだ。
     実験に協力してほしいにとの依頼で来た。」

警備兵「これは…失礼致しました!」

ジャン「構わない、お前は仕事をしただけだ。」

警備兵「ありがとうございます!重ねてお願いなのですが
     皆さん全員の所属と名前もお願いします。規則なので。」

エレン「調査兵団所属、エレン・イェーガー。」

アニ「同じく調査兵団、アニ・レオンハート。」

ミカサ「兵士長、ミカサ・アッカーマン。」

アルミン「アルミン・アルレルト、調査兵団です。」

警備兵「音に聞こえた有名人ばかりですね。
      それではご案内しますのでこちらへ。」

~~研究所内通路~~

ジャン「それにしても、厳重な警備だな。
     お前らは駐屯兵団から出向してきてるのか?」

警備兵「はい、研究しているものがものだけに、
     万が一にも強奪されるわけにもいきませんから。
     我々がこうして警備しています。」

エレン「こんだけ、兵士がいるのにわざわざ俺達まで呼ぶ必要あったのか?」

アルミン「エレン、作り出そうとしているのはミカサ並の力を持った兵士なんだよ?
      こう言ってはなんだけど、いくら並みの兵士が束になってもミカサには勝てない。
      勝つには同等な力の持ち主でないと。」

エレン「確かに、でも…暴走さえしなければいいだけだもんな!」

ジャン「あぁ、そうだな。」

アニ「………」

ミカサ「………」

警備兵「こちらの部屋です、どうぞ。」 ガチャッ

~~控え室~~

警備兵「失礼します。調査兵団の一行をお連れしました。」

研究者1「おぉ、ようこそ!お忙しいところをお越しくださいました。
私は研究者1と申します。今日はよろしくお願いします。」ペコペコ

ジャン「調査兵団団長のジャン・キルシュタインだ。よろしく。」

ミカサ「兵士長のミカサ・アッカーマンです。こっちは私の部下達です。」

アニ、エレン「よろしく」ペコ

アルミン「参謀のアルミン・アルレルトです。直接お会いするのは初めてですね。」ペコ

研究者1「おぉ、賢者と呼ばれるアルレルト氏にまでお越しいただくとは、光栄です。
早速ですが、実験室に案内します。こちらへどうぞ。」

ジャン「あぁ。」

~~調査兵団本部の一室~~


クリスタ「ミカサたち大丈夫かなぁ。
     サシャがあんなこと言うから私まで心配になってきたよぉ。」

ユミル「大丈夫だろ?なんたって人類最強なんだからよ。
     それに、アニとエレンだって十分強いし、心配はいらねぇって。」

クリスタ「それにしては、ユミルも落ち着かないね。誰かさんの事が心配な?」クスクス

ユミル「あ?誰かさんて誰だよ。」

クリスタ「とぼけちゃって。
      あの時からユミルはジャンの言うこと素直に聞くようになったもんねー」ニヤニヤ

ユミル「私はそんなに単純じゃねぇよ。まったく…… 」

回想


~~町の繁華街~~


市民1「おぉ!あれは調査兵団のクリスタ嬢とユミル嬢じゃねぇか!」

市民2「本当だ!黄金世代のメンバーだ!」

市民3「お前らー頑張れよー!」


クリスタ「なんだか私たちすっかり有名人だね。」

ユミル「ちっ、クリスタにちょっかい出す輩がでないか心配だぜ。」

クリスタ「大げさだよユミル。アイドルじゃないんだから。」クスクス

ユミル(アイドルじゃなくて天使だな。)

市民4「おい見ろ、アイツだ…巨人になれるって奴は。」ヒソヒソ

市民5「化け物め…さっさと殺してしまえばいいものを…」ヒソヒソ

クリスタ「ッッ!あなたたち!!」

ユミル「やめろ、クリスタ。」

ユミル「別に間違っちゃいない。私は…化け物さ。
     気にしちゃいない、それよりさっさと買い物済ませて本部に戻ろう。」

クリスタ「でも!」

市民4「そーだ!さっさと帰れ!化け物が街に出てくるんじゃねぇ!」ポイッ

ユミル「!……」ツー

クリスタ「ユミル血が出てる!大丈夫?」フキフキ

クリスタ「いい加減に!!」ギリッ

ジャン「なんの騒ぎだ?こりゃ。」

ユミル「ジャンか、何でもねぇよ?ちょっと話ていただけだ。」

ジャン「そうか…ならさっさと用を済ませて本部に戻るぞ。」

市民5「キルシュタイン団長!こんな化け物街に寄越さないで下さい!
     だいたいなんで調査兵団は巨人なんかを飼っているんですか!?
     さっさと処分してくださいよ!」

クリスタ「ふざけるな!!」

ジャン「よせ、クリスタ。せっかくの美人が台無しだぞ?」

ユミル「そーだぞクリスタ。あんまり怒るとシワが出来るぞ?」

クリスタ「そんなこと言ってる場合じゃない!」

ジャン「それと、そこのお前ら。ユミルを化け物と言ったが少し違うぞ。」

市民5「はい?」

ジャン「巨人を化け物と言うのなら、
    7年間巨人を狩り続けている俺達104期だって化け物だろ?
    だから正しくは俺達3人とも化け物と言え。」

市民4「そんなのは屁理屈だ!
     どう考えたってソイツが巨人であることに変わりはない!
     種族として人間のあんたたちとは違うだろ!
     人間のふりをして紛れこんでいるに違いない!」

ジャン「ユミルが巨人の姿でいられる時間は限られる。
    それ以外は常に人間の姿だ。巨人化はあくまでコイツの持つ能力でしかなく、
    他の人間が持つ戦闘スキルと同等の意味しかない。」

市民4「しかしッッ!」

ジャン「万が一コイツが敵だったら、俺がしっかり切り伏せる。安心しろ。」

市民4「……わかりましたよ…」

ジャン「分かればいい。行くぞ!二人とも。」

コツコツ

ユミル「私を切り伏せるねぇ、そんなことが出来るのかねぇ、お優しい団長さんが。」

ジャン「やるさ、俺達の障害になるなら俺は何だってやってやる。」

クリスタ「ジャン……」

ジャン(仲間殺しの罪をミカサやエレンに負わせる訳にはいかねぇしな…)

ユミル(とか考えてるんだろうな、まったく…)

回想終了

クリスタ「でも、言うこと聞くようになったのは本当でしょ?」

ユミル「私はただ…アイツの覚悟をくんでやろうと思っただけだ。」

クリスタ「へぇー」

クリスタ(自分では気付いてないって言うより、認めたくないのかな?
     まぁ、あれだけのことで好きになるなんて、いくらなんでもちょろすぎるもんね…)

ユミル(クリスタがいやらしい顔をしている…かわいい。)


ユミル(それにしても…胸騒ぎがする。何もなけりゃいいが…)

短いですけどきょうはここまで。

また明日か明後日に。

期待している

1です。
今日も少しですが投下します。

~~実験室~~


研究者1「こちらが実験室になります。」
 
研究者1「そして彼が今日の実験の被験者です。
      もともとは処刑されるはずだった囚人なのですが、
      実験に協力する代わりに死罪を免除されました。
      今は拘束くてあるんでご心配なく。」

囚人「……………」

ジャン「そんな危険な奴を薬で強化して平気なのか?」

研究者2「罪状は殺人などではないとのことですので、
      もともと粗暴な輩ではないと思いますが…」


ジャン「…実験が成功した場合、奴はどーなる?」

研究者2「我々もそこまでは分かりません。
      とりあえずは上が決めるまで拘束は解かれないでしょうが…」

ジャン「そうか…」

研究者1「それでは実験に先だってもう一度、
      あなたたちへの依頼を確認させて頂きます。」

研究者1「これから被験者への投薬を開始します。
      その後拘束をしたまま1時間程様子を見ます。」

研究者1「目立った凶暴化や、理性の喪失が見受けられなかった場合、
      第二段階として彼とあなたたちがこの部屋に残り拘束を解いてもらいます。」

研究者1「それでも変化がなければ実験は成功と言えます。
      あとは、身体検査をして終わりです。あなたたちには申し訳ありませんが、
      特になにもせずに帰って頂くことになります。」

研究者1「ですが、万が一凶暴化が見られた場合はその場で彼を拘束してください。
       最悪の場合は殺してもかまいません。」

ミカサ「………」

ジャン「わかった。」

研究者1「結構、それでは投薬を開始します。」カチャカチャ

プスッ

囚人「……!…………」ドクンッ

ドクンッ ドクンッ

研究者2「気分や体調に変化は?」

囚人「……特にない。」

研究者1「ではここから1時間ほど様子を見ましょう。
      コーヒーでも持ってきます、しばしお待ちを。」

~~1時間後~~


ジャン「目立った変化なしか…」

研究者2「そのようですね、次の段階にいきましょう。
      我々は外から様子をみます。あとはお願いします。」ガチャッ

ジャン「あぁ。」

囚人「ようやく体を動かせる…」

ジャン「変な気を起こすんじゃねぇぞ?」ガチャガチャ

囚人「わかってるよ…」

アルミン「ミカサ、アニ、エレン。念のため抜刀をしておいてくれ。」シャキン

エレン、アニ、ミカサ「…」シャキンッ

ジャン「よし、とれたぞ?」

囚人「フゥー、やっと自由だ。」ドクン

ジャン「もうしばらく様子をみる。」シャキン

囚人「おいおい、抜刀した兵士に囲まれてちゃリラックスできないだろ?
俺を刺激しない方がいいんじゃないのか、暴れるかもしれんぞ?」ドクン

ジャン「念のためだ…それにお前が暴れたところでこっちにはミカサがいる。
お前に勝ち目はないぞ。」

囚人「へぇ、その女が噂のミカサ・アッカーマン兵士長か、
なかなか美人じゃないか。」ドクンッ

アルミン(まずい…雲行きが怪しくなってきた。)

アニ(コイツ…何かする気?)

エレン「おいお前、あんまりミカサに近づくんじゃねぇよ。」ズイ

ミカサ「エレン。落ち着いて、私は大丈夫。」

囚人「ずいぶん余裕だな、さすが人類最強。殺しがいがあるってもんだ。」ドクンッ

ジャン「ミカサ!来るぞッッ!」

囚人「おせぇ!」ブンッ

ミカサ「………?」

囚人「フッ冗談だよ、マジになんなよ。」

ジャン「冗談では済まされないぞ?」カシャン

ミカサ「まってジャン…彼からは殺気を感じなかった。
暴走状態になった訳ではない…と思う。」

エレン「おいお前!どーゆうつもりだ!?場合によっちゃこの場でッッ!」

ミカサ「エレン!」

エレン「くッッ!」

囚人「さすが人類最強、部下をしっかり手なずけているな。」

ミカサ「質問がある…」

囚人「…?」

ミカサ「あなたは何故実験の被験者になろうと思ったの?
そもそもあなたの罪は?」

アルミン「ミカサ!こんなときに何の話を!!」

ミカサ「アルミン、これはあなたにも関係あるかもしれない話。ちゃんと聞くべき。」

アルミン「何を言っているんだ!?」

囚人「あんたが賢者アルレルトか。確かに…あんたには関係ある話だ。」

アルミン「!?」

ジャン「お前ら…一体なんの話を…」

囚人「俺の罪は、王政への反逆だ。」

ジャン「ッッ!?」

囚人「俺は…お前らと同じシガンシナ出身なんだ。」

ミカサ「やはり…あなたが接近したとき懐かしい匂いがした。シガンシナの匂い…」

エレン「匂い?」

囚人「ははっ、まさか匂いなんかでばれるとな。
    さっきの口ぶりだと反逆の動機も察しがついてんだろ?」

エレン「でも、シガンシナ出身って事と王への反逆は関係ないだろ!?」

アルミン「まさか………まさか……」

囚人「そうだ、アルミン・アルレルト。あんたならわかるはず、俺の気持ちが。
    あのくそったれな奪還作戦で家族を失ったあんたなら!」

エレン「なッッ!?」

ジャン「………」

アニ「………」

ミカサ「あなたは…その怒りで反王政活動をして、結果死罪を言い渡された。」

囚人「あぁ。」

ミカサ「ではあなたが実験に参加した理由は?
     まさかその力で王政にまた反逆するつもり?」

囚人「まさか…俺は王政を憎んでいるが、それと同じくらい巨人も憎んでいる。
    人類が巨人に勝つ為なら喜んでこの身を捧げるさ。」

エレン「だったら、何で訓練兵団に入らなかった。
    それだけの志があったならきっと優秀な兵士になれたはずだ!」

囚人「若気の至りさ…怒りに身を任せてまともな判断が出来なかったんだよ。」

囚人「ある時、お前たち三人に噂をきいたんだ。シガンシナで絶望を味わってもなお、
    最前線で活躍する調査兵団員。」

囚人「なんで俺もそうしなかったんだと後悔したね。
    過去にとらわれず未来を見ていればと…
    だが気付いた時には手遅れだった…いつの間にか牢獄さ。」

ジャン「なら…今からでもやり直す気はあるのか?」

囚人「やり直したくても無理さ…
   王に反逆した人間が兵士になどさせてもらえる訳がない。」

ジャン「どうかな…案外上は最初からお前を実戦投入するつもりで
     選んだのかもしれんぞ?エレンのような例もあるわけだしな。」

囚人「あり得ない…」

ジャン「なら試してみよう、アルミン。」

アルミン「確率は半々だよ?」

ジャン「それだけあれば十分だ。」

囚人「?」

ジャン「俺とアルミンが上に掛け合う。お前には調査兵団に来てもらう。」

アニ「正気なのジャン?」

ジャン「あぁ、勿論。エレンの時と大して変わらねぇだろ?」

アニ「でも、上が許可するかなんて…」

ジャン「総統補佐に助けて貰うさ。
    7年前エレンを調査兵団に入れたのはあの人なんだからな。」

囚人「…本当に…俺は兵士になれるのか?」

ジャン「さぁな、テメェが訓練兵団を卒業出来るかまでは知らん。
     だが、強化人間の力は是非とも欲しい。」

囚人「夢みたいだ!やり直せるなんて!」

アルミン「僕だって、王政を憎んだよ…でもそれは過去を見ているに過ぎないんだ。
      未来を…二度とあんなことが起きない様にするには、
      僕たちが強くなるしかないんだ。だから、君も僕らと戦おう。」

囚人「あぁ…」ポロポロ

アニ(イイハナシダナー)

続きは明日か明後日

お疲れ様
楽しみにしてるわ

一人一人がよく書き分けられてる。面白い。

1です。
続きいきます。

ガチャッ

研究者2「どうやら、実験は無事成功したようですね。
      あとは身体能力がどれだけ上がったかを見させてもらいます。」

ジャン「俺達も見学させて貰っていいか?」

研究者2「勿論。是非とも見ていって下さい。」


測定終了


エレン「なんだ…この数字は!?」

ジャン「数字だけならミカサと互角…下手すりゃそれ以上だな。」

アルミン「これで人類は巨人に対抗する新たな力を手に入れたんだ!」

アニ「更には量産が可能…ミカサ並の兵士で旅団が作れそうだね…」

ミカサ「…………」

研究者1「素晴らしい!早速上に報告しましょう!」

研究者1「皆さん、本当にありがとうございました!
      今日はもう時間も遅いですし、ここの宿舎に泊まっていって下さい。」

ジャン「あぁ、そうさせて貰う。」

囚人「あんたたち!本当にありがとう。この恩は一生忘れねぇよ!」

アルミン「まだ確実に決まった訳じゃないんだけどね…」

ミカサ「一緒に戦える日をまっている。」

アニ「せいぜい頑張りな。」

エレン「楽しみにしてるぞ!」

囚人「必ず調査兵団にいく!待ってろよ!」

深夜

~~宿舎~~

エレン「なぁアルミン。」

アルミン「なんだい、エレン。」

エレン「アイツ、ホントに助けられるのか?」

アルミン「わからない…でも、助けなきゃ。同じ痛みを味わった者として。
      それがあの悲劇を二度と繰り返さない為なら。」

エレン「そっか…」

アルミン「大丈夫、あの人ならきっとなんとかしてくれる。」

エレン「だよな…」


~~地下牢~~


囚人「ハァ……ハァ………」

囚人「なんだ…胸が………くるし…い……
    頭が…割れそうだ……」

囚人「あぁ……」フラッ

囚人「憎い…ニクイ…」

囚人「……」



囚人「…コロシテヤル。。。」

つづく


第2話『人体強化薬編 前編』
はここまで。

第3話『人体強化薬編 後編』
を引き続きお楽しみください。

早朝

~~宿舎・男子部屋~~

ミカサ「エレン!起きて!」ユサユサ

エレン「ん…ミカサ?どーしたんだよ、まだこんな時間だぞ?」

ミカサ「外の様子がおかしい…急いで装備を着けて。みんなもう起きてる。」

エレン「様子って…実験は成功したんだし、もう心配なんてないだろ。」

アニ「ホントに成功だったのかね…」

エレン「アニまで…なんだってんだよ?」

アニ「外を少し見てきたけど…戦闘の痕跡がある。
外部からの襲撃でもない限りは…恐らく……」

エレン「アイツがやったってのか?でもアイツは!」

アルミン「エレン!大変だ」ガチャッ

エレン「アルミン?どうした?」

ジャン「近くで待機させていたサシャが何者かにやられ、
立体機動装置とブレードを奪われた…」

ジャン「地下牢も見てきたが、破壊されていた。
     ついでに研究者と警備兵の死体もゴロゴロ転がってやがった。」

エレン「!!」

ミカサ、アニ「…」

アルミン「サシャの話では…夜通し足止めしていたらしい…
      装備を奪われたのも20分前くらいって言っていた。」

エレン「それで、サシャは大丈夫なのか!?」

アルミン「命に別状はない。けど…」

ジャン「左目を…失った……。恐らく、全線に立つことはもう……」グッ

エレン「そんな……」

ジャン「俺の…責任だ……。俺が!」

ミカサ「止めなさいジャン。今あなたがすべきことはそんなことじゃないはず。」

アニ「早く指示をくれよ団長。」

エレン「……」コクッ

アルミン「ジャン……僕たちはどうすればいい。」

ジャン「………」

ジャン「すまねぇ、お前ら…」

ジャン「これからあの囚人の討伐を開始する。
     サシャの証言じゃ、奴が向かった方向はストヘス区。
     俺達も今すぐ向かうぞ。アルミンはカラネス区に行って
     サシャを医者に見せてやれ。」

アルミン「わかったよ。」

ジャン「装備を整えて10分後に馬小屋に集合だ。」

10分後


~~馬小屋~~


エレン「サシャ!大丈夫なのか?」

サシャ「えぇ、長時間の戦闘で疲れはしましたが…問題ありませんよ。」

エレン「でも!目が!」

ジャン(まただ…俺の命令で仲間が……単騎行動なんてさせなければッッ!)

アルミン(ジャン…また思い詰めたような顔をして…自分を責めているんだね…)

ミカサ「……」コツコツ

ジャン「?どうしたミカサ。」

ミカサ「…」グイッ

ジャン「!?何しやがる、ミカサ!…苦しい…」

ミカサ「ジャン…私達104期のメンバーはあなたが団長になると決まったとき、
    とても不安だった。何故だか分かる?」

ジャン「……」

ジャン「そりゃ…俺に団長としての実力も器もないことを知ってるからじゃ…」

ミカサ「違う。この7年であなたが誰よりも成長したのは
    104期のみんなが知っている。能力も器も、申し分ない。」

ジャン「じゃあなんだってんd」

ミカサ「あなたは…優し過ぎる。」

ジャン「……」

ミカサ「仲間の死を誰よりも悲しむあなたが、
    自分の命令で仲間を死なせることに耐えられるか…」

ミカサ「私たち104期のメンバーも駒として、
    いざとなったら切り捨てることが出来るのか。
    それを心配していた。」

ジャン「………」

ミカサ「あなたはここまでよく耐えた。
    でも、私たちの不安は、どうやら的中してしまった。
    サシャが傷を負ったことで、あなたの目には迷いが出てる。
    これでよかったのかと……」



ジャン「………あぁ、そうだな…俺は迷っている。
    自分なんかがこのまま団長を続けられるのかってな…」

ジャン「で、どうする?こんな頼りねぇ上官はここで見捨てるか?
     そうしてくれると俺も気が楽なんだがな。」

ミカサ「いいえジャン、大事な話…一度しか言わない。よく聞いて?」

ジャン「?」

ミカサ「…フゥ。」

ミカサ「あなたは私達が認めた、私達のリーダー!」

ミカサ「そのあなたの命令なら喜んで死のう!笑って死のう!」

ミカサ「だから…迷わないで。迷わず私達に命令して…。」

ミカサ「私たちを…導いて…」

ミカサ「あなたが迷えばもっとたくさんの人が死んでしまう。
    あなたの選択は、常に私達の最善だった。」

ジャン「ミカサ…」

サシャ「ジャン…役割を果たせませんでした、すみません。
     でも、私まだ戦えます!だから命令してください!」

ジャン「サシャ…」

エレン「ジャン、重荷を背負わせちまうけど…その役はお前にしかできねぇ。
    お前の変わりはいないんだ。」

ジャン「エレン…」

アルミン「ナンバー2なんて言われてるけど、
      どれだけ僕が知恵を絞ろう、君の君の指揮能力とカリスマが
      なければ作戦は成り立たないんだよ?」

ジャン「アルミン…」

アニ「ま、こんな曲者揃いの集団を束ねられる奴なんて
   あんたくらしかいないよ…」

ジャン「アニ…」

ジャン「……」

ジャン「まったく……どいつもこいつも、死に急ぎ野郎どもが…」

アルミン「誰かさんのが移ったのかもね。」

ジャン「勘弁してくれ…ホントに死んだら承知しねぇぞ?」

ミカサ「もちろん。」

ジャン「サシャ、まだやれると言ったな?」

サシャ「はい!」

ジャン「なら、医者に見せるのは後回しだ。奴を追い越してストヘス区に向かえ。
     駐屯兵団の連中に状況を説明して防衛態勢をとらせろ。
     お前も装備を借りてから防衛に加われ。」

サシャ「分かりました!」

ジャン「アルミン、お前もストヘス区に行け。
    お前なら現場の指揮権を譲渡せてくれるかもしれない。
    防衛の指揮をとれ。固定砲の準備もさせろ。」

アルミン「了解したよ。」

ジャン「残りは俺と一緒に直接戦闘だ。出来るだけ消耗させてから仕留める。」

ミカサ、アニ、エレン「了解。」

ジャン「本部に残ってる連中には悪いが、
    相手が内地に向かって移動している以上事は一刻を争う。
    応援を呼びに行く余裕はない。このメンバーでなんとかするしかない。」

エレン「でも、何で奴は近いカラネス区じゃなくて遠いストヘス区に向かったんだ?」

ジャン「そんなの決まってる……」



ジャン「王の首をとるためさ…」


ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーーー

今日はここまで!

ミカサとジャンをくっつけてという意見がありましたが、
ミカサ→エレン←→アニ
の構図が初期設定のためどうしても叶えられませんでした。
なので代わりにミカサのジャンに対する団長としての信頼を
表現してみました。

これで勘弁を…

ちなみにユミルフラグ自体は強引に立てましたが、
叶うかどうかはまだ自分でも分かりませんのであしからず。

では、また明日か明後日に!

1です。

今日の分いきます。

ジャン「捉えた!奴だ!」

アルミン「馬もなしにもうこんな所まで!?」

ジャン「予定通り、サシャとアルミンは追い越してこのままストヘス区に行け!」

アルミン、サシャ「了解!」

サシャ「皆さん、気を付けて!」

エレン「あぁ!」

ジャン「総員、対人戦闘用意!立体機動は任意で行え!」

ジャン「戦闘開始!!」

ダッ

エレン「とまれぇぇぇ!!!」バシュー ブン

囚人「……!」シャキンッ

ギィィィン

エレン(止められた!?でも!)

エレン「今だ!!ミカサ、アニ!」

アニ「ふんッッ!!」

ミカサ「はぁぁッッ!!」

囚人「………」バシュッ

エレン「なッッ!?」グサッ

ミカサ「!!」

エレン(アンカーを直接攻撃に使った!?)ガクン

ジャン「まずい!奴の両腕が自由にッッ!」

ズバッッ

ミカサ「くッッ!」ポタポタ

エレン「ミカサ!くそッッ」フラッ

エレン(早く再生しないと!)

囚人「……!…!」ブンッ ブンッ

アニ「ちっ!」ギンッ ヒュンヒュン

ジャン「エレンとミカサが一度にやられた!?」

ジャン「まずい…アニ!一回離れるぞ!態勢を立て直す!」

アニ「ジャン!ミカサの治療任せたよ。私が足止めする!」キンッ

ジャン「駄目だ!馬を使えば足止めなんて必要ない!早くそいつから離れろ!」

アニ「いいから!早くいきな!」ギィィィンッ

エレン「よし!再生できた!」シュー

ミカサ「エレ…ン…」ポタポタ

エレン「ジャン!ミカサを頼む!早く医者に見せねぇとヤバい!
     こっちは任せろ!策はある!」

ジャン「策だと!?…」

ジャン「…ちっ!」

ジャン「わかった、だが無理はすんなよ!
最悪の場合はストヘス区に引き付けて固定砲で迎え撃つ!」

エレン「わかった!」

ジャン「死ぬんじゃねぇぞ!」ダッ

エレン(誰が死ぬもんか!)バシュー

アニ「ふんッ!」ブンッ スカッ

アニ(こいつ…私の斬撃を全部かわしている。
ミカサだってそんなこと出来ないっての……)

アニ(それにしても、こいつはさっきの一瞬、
同時に攻撃した私達に対して別々の対応をした。
左手のブレードでミカサの攻撃を受け、右手でミカサを斬った。
私には当て身のみで……)

アニ(こいつは本能でミカサを危険と判断し優先して倒した。
私にやられるリスクを冒してまで。)

アニ(つまり…私は舐められている……)

アニ(気に入らないね……)ブチッ

アニ「丁度ミカサもいなくなったし…」スタ

アニ「対ミカサ用に特訓した方法、アンタで試してやるよ。」ギロ

エレン「アニ!」スタ

アニ「"あれ"やるよ…ちょっと離れてな。 」

エレン「1人で闘う気かよ!?連携した方が!」

アニ「アンタはガスを残しておいて、もしかしたら予備が必要かも。」

エレン「でも、お前だけ闘われるわけには!」

アニ「アイツに勝てないようでは、ミカサには勝てない…
    さっきのミカサはエレンがやられた事に一瞬気をとられていた。
    そうでなければミカサが負ける訳がない。
    相手も訓練してればわからないけどね…」

エレン「俺の…せいなのか……また…俺が弱いせいで!」グッ

アニ「ミカサらしい理由じゃない……人を愛するってそういう事だよ…」

アニ「私も同じさ、だから離れていて…」

エレン「なら俺が巨人化して!!」

アニ「エレン!私の"あれ"は連携には向かない。
   アンタは身をもって知ってるはずだよ。私に切り刻まれたこと忘れたの?」

エレン「……クソッ!」

アニ「大丈夫……勝ってミカサに自慢してやる。だから、待ってて。」チュッ

エレン「!!………わかったよ。頑張れよ!」ナデナデ

アニ「うん。」

アニ「待たせたね………」

アニ「こま切れにしてやるよ…」 シャキン

ジャン「アイツら、ホントに大丈夫かよ!」

ミカサ「足を引っ張ってしまった……申し分ない……」

ジャン「喋るな!止血はしたがやべぇ事に代わりわない!
お前に死なれたらエレンに何言われるかわかったもんじゃない!」

ミカサ「エレン…アニ…死なないで………」

ジャン「心配すんな!アイツらは殺しても死にゃしねぇよ!」

ミカサ「……うん…」


~~ジャン、ミカサの前方500メートル~~


アルミン「見えてきた!ストヘス区の壁だ!」

サシャ「急ぎましょう!」

アルミン「発煙弾があればよかったんだけど…
      すぐに入れるかな…」

~~壁上~~

駐屯兵「ん…?班長!馬に乗って全速力で接近してくる影が2つ……
     いや、その後方から更に2つ、計四人です。」

駐屯兵班長「確認した、あれは…兵団の服を着ているな……
        負傷している!?何があった?」

駐屯兵「巨人の仕業という訳ではないようですが……」

駐屯兵班長「門をあける用意を!衛生班を連れてこい!
        あの様子では何かあったと見ていい。」

駐屯兵「了解!」

サシャ「門が開きました!」

アルミン「察しのいい人がいて助かった。」


ジャン「アルミン!サシャ!」

アルミン「ジャン!?なんで後ろに?…………ミカサ!!」

サシャ「そんな……まさかミカサが負けたんですか?」

ジャン「隙をつかれてこのざまだ!急いで治療しないと手遅れになる!」

アルミン「アニとエレンは!?」

ジャン「残って戦っている!何やら算段があるらしいが万が一の場合は
    ストヘス区の固定砲で迎え撃つ手はずになってる!直ぐに準備させるぞ!」

アルミン「わかった!急ごう!」

今日はここまでです。

続きは明日か明後日。

1です。
続きいきます

~~ストヘス区内~~

駐屯兵班長「お前たち、何があった!?」

ジャン「まずはこいつを治療してくれ!瀕死の重症を負っている!」

駐屯兵班長「わかった!彼女をこちらへ!」

アルミン「僕が付き添うよ!」

衛生兵「彼女の名前は?」

アルミン「調査兵団所属、ミカサ・アッカーマン兵士長です。」

駐屯兵団班長「アッカーマン兵士長だと!?人類最強がどうしてこんなことに!」

ジャン「移動しながら話す、それより今はここに迫っている怪物に対応するために
    防衛態勢をとることだ!指揮官はどこだ?」

駐屯兵団班長「責任者は今日はいない。今現在に限り私がここの責任者を勤めている。」

ジャン「そりゃラッキーだ。今すぐ固定砲を準備させろ!それと指揮権を俺に渡せ!」

駐屯兵団班長「は!?あんたは何を言っている!そんなこと出来る分けないだろ?
    そもそも怪物って……巨人のことなのか?」

ジャン「ある意味巨人より厄介だぞ?とにかく急いで…」

憲兵団班長「その必要はありません。」

ジャン「…憲兵団か」

憲兵「状況は聞いています。ここからは私が指揮します。
    それと、今日見たことは全て他言無用です。いいですね?」

班長「いきなり何ですか!?あなたは!」

ジャン「………なるほど、そう言うことか…」

ジャン(上の連中最初からこうなることを見越してやがったのか。
     でなけりゃこんなとこにいきなり憲兵団が来るわけねぇ。)

サシャ「ジャン…」ヒソ

ジャン「あぁ、わかってる。こうなった以上ここに長居はしない方がいい。」

ジャン「おい、駐屯兵!すまないが立体機動装置と
ブレードを一式貸して欲しいんだが。」

駐屯兵団班長「何をする気だ?」

ジャン「仲間がまだ戦っている。俺達ももう一度向かうんだよ。」

憲兵団班長「その必要はありませんよ、キルシュタイン団長。
        あとは我々憲兵団の精鋭が対応します。任務に失敗し、
        ストヘス区に危険をもたらしたあなた方に用はありませんよ。」

駐屯兵団班長「それはどういう…」

ジャン「…」

ジャン(この言い方…どうやら俺達を陥れることが目的の一つみたいだな。
    しかしそれだけか?)

ジャン「あいにく、お前が俺に命令できる権限はないんだが?」

憲兵団班長「それは残念。ですがこれは王からの命令です。
   この件は憲兵団が処理するようにと言われている。これが辞令書です。」パラ

ジャン「事件発生からわずかな時間しか経っていないのに、
なぜ王の指令書があるんだ?」

憲兵団班長「何故って、あの実験は王政直轄だったんですよ?
その研究所で万が一事件があった場合、
直ぐに動けるように我々にあらかじめ命令を下していたのだよ。」

憲兵団班長「なので憲兵団もあらかじめストへス区で待機していたのさ。」

憲兵団班長「よもや脱獄した反王政派のテロリストが押し入り薬を強奪されるとは…
        やれやれ、警備を任せた駐屯兵団も調査兵団も何をやっているんですか…」

サシャ「えっ!?ちょっと!!」

ジャン「やめとけ、サシャ。」

憲兵団班長「やれやれなにが黄金世代ですか、賊1人にこのざま。
    どーせ今までも巨人から逃げ回って生き延びたのでしょう?
    今回も逃げて下さっていいですよ。尻拭いは我々がやりますから。」

ジャン「……行くぞ、サシャ。」コツコツ

サシャ「ちょっと!ジャン!」タッタッタッ

憲兵団班長「さぁ、我々も出撃しましょう。」

駐屯兵団班長「あの、我々はどうすれば?」

憲兵団班長「そうですね、必要ないとは思いますが
   念のため固定砲を用意しておいて下さい。それとガスの用意も。」

駐屯兵団班長「分かりました。」

サシャ「ちょっとジャン!どーなってるんですか!
あの人の言ってること、明らかに変ですよ!」

ジャン「分からねぇのか?俺達ははめられたんだよ。」

サシャ「え?」

ジャン「さっきの話で大体の筋書きは見えた。
あの囚人は…最初から王政府に利用されてたんだ。」

ジャン「被験者にアイツが選ばれた理由は…
さっき奴が言っていた偽の真実に現実味を出すため。」

ジャン「あの筋書きなら、実験は失敗なんてしていない…
そもそも実験なんてやってない。作製途中の薬を強奪、使用されたことになる。
つまり上の連中の落ち度ではない。」

ジャン「さらに警備していたのは駐屯兵団、そして俺達調査兵団。
     強奪されたことに対する責めも奴らには行かない。」

サシャ「でも、何でそんなことを?
     これだけ死人や怪我人がでて、王政や憲兵団に何のメリットが?」

ジャン「ここからは推論だが、王政府のメリットは
    反王政派が危険な敵であることを市民に知らしめることだろう。
    敵を作ることで自分たちの支持を上げようってゆう浅ましい考えさ。」

ジャン「憲兵団の方は恐らく……自分たちの名誉の回復のためだろう。
     ウォールマリア崩壊以後、憲兵団の怠慢と横暴は目に余る。」

ジャン「それと同時に駐屯兵団はトロスト区奪還、
     調査兵団は黄金世代の誕生によってその必要性を示してきた。」

ジャン「憲兵団としては、駐屯兵団と調査兵団が失態をさらし、
    その尻拭いを自分たちがやることで株を上げようとしてんのさ。」

サシャ「なんて愚かな…そんなことのために私やミカサは負傷したっていうんですか!」

ジャン「まぁ落ち着け、アイツら大事な前提を2つほど見落としている。
    奴らの計画は多分失敗するぞ?」

サシャ「え?」

サシャ「失敗ってどういう…」

ジャン「見落としというよりは楽観視してるってとこか。」

ジャン「いいか?あいつらの筋書きは駐屯兵団と調査兵団が的に敗れ、
    かつ憲兵団が勝つという二つの前提条件によって成り立っている。」

サシャ「ええ、そして現に私やミカサが敗れました。条件の一つはクリアしたのでは?」

ジャン「まだ二人が戦っているのにか?」

サシャ「仲間を信用していない訳ではないですが…
     いくらアニとエレンでも、人類最強であるミカサが負けた相手に勝てるとは…」

ジャン「じゃあ…なんでミカサが人類最強って言われてるか分かるか?」

サシャ「それは…よりたくさんの巨人を殺したからでは?」

サシャ「…あ」

ジャン「そうだ、今回の相手は巨人じゃねぇ、人間だ。」

ジャン「そして俺たちの中に対人格闘に特化した技を持つ奴が一人いる。」

サシャ「でもアニはミカサとの一騎打ちで完敗してました!
     対人戦でもミカサの方が強いはずです!」

ジャン「お前…ミカサとアニ、初見だったらどっちの戦い方がやりにくい?」

サシャ「初見だったら…」

サシャ「それは…アニかもしれません。
     アニの戦い方は、何というか変則的で…
     見たことのないような技ばかりです。」

サシャ「それに比べて、ミカサは訓練兵団で習った技術を極めた…
     いわばお手本のような戦い方です。
     素材が半端じゃないのでめちゃくちゃ強いですが…」

サシャ「戦うなら、やっぱり知ってる技の方が対処しやすいですし…」

ジャン「アニの技術は、親父さんから教えてもらったらしい…
     知っている奴なんてそういない。」

ジャン「つまり…」

サシャ「勝機はある、と…」

今日はここまで。

続きは明日か明後日。

1です。
始めます。

現在公開可能な情報


ブレードブーツ


アルミン・アルレルト氏が開発したアニ・レオンハート専用の武器。
ブーツの底にブレードが仕込まれており、遠心力がかかることで
刃が飛び出る仕組みである。遠心力の大きさによって飛び出る刃の
長さが決まる。
この装備を持っていることから”四刀流のアニ”と周りから呼ばれる
事もあるが、実際は四本同時の攻撃は不可能であり
二刀流+二刀流という攻撃の仕方になる。
開発したアルレルト氏もあくまで攻撃手段の選択肢を増やす目的
で作ったものであり、これによって戦い方そのものが変わるわけでは
ないとしている。



固定砲

7年前のトロスト区攻防戦以来、数々の改良がなされ現在では
最長200メートルまでは狙いを定められるようになった。
あくまで狙えるようになっただけであり、当たるかどうかは砲兵の
力量次第である。

 

~~ストへス区壁外10キロ地点~~


アニ「はぁぁ!」ヒュンッ!ヒュンヒュンヒュンッ!!

囚人「…!!」


エレン(アニの奴、不完全だけどあの戦い方を形のしてる!
     これならいけるかもしれない!)

アニ「どーしたんだ?勝てると思ったから私を残したんだろ?」

アニ「だったらやってみろよ!!」クルクル ヒュンッ

エレン(今までのアニは親父さんから教えられた格闘術を忠実に守って戦っていた。
     それでも十分に強かったし、だからこそアルミンはブレードブーツを作った
     んだろうけど…)

エレン(ミカサに勝つためにアニは新たに自分だけの戦い方を編み出した。
     それがあの”舞う”戦い方だ。普通の対人格闘術の基本を無視したあの動き…)

エレン(二刀流+二刀流から一刀流×4の戦いにシフトした斬撃。
     間髪いれずに連続で襲いかかる斬撃は人間相手に効果抜群だ。)

アニ「ふんッ!ふんッ!!」ズサー ブンッブン!!

エレン(あれをモノに出来るように、必要な筋肉を強化するのに半年以上もかかった。
     これでもまだ足りない…当初の予定では1年鍛えるつもりだった。)

エレン(全ては…ミカサに勝つために!)

囚人「…!!?」グラッ

アニ「もらったよ!!」シャキン

ズバッ

囚人「ウァァァァァ」ポタポタ

エレン「やった!ついに一撃あてた!!」


囚人「…」ダッ

アニ「逃がさないよ。」バシュッ

グサッ

囚人「!!」クラッ

エレン「アンカーで直接!?俺がやられたことをやり返した!」

囚人「…!…!!」ジタバタ

アニ「手足を切りをとして憲兵団に引き渡す。」シャキ

エレン「待て!アニ!そいつはまだ!!」

囚人「ヴぁぁぁぁぁぁ!!!」ガシ

アニ「なに!?」

ブンッ

アニ「…くっ!!」グワン

エレン「アニーーー!!」バシュー

ダキ

アニ「エレン…」

エレン「アイツ!刺さったワイヤーを握ってアニをぶん投げるなんて!」

エレン「大丈夫か?アニ!」

アニ「あぁ、ちょっとふらつく…軽い脳震盪みたいだ。あいつは?」

エレン「馬を奪ってストへス区に向かったみたいだ…
     あの傷でまだ動けるなんて…」

アニ「どっちにしろ、あいつはもう終わりだね…
   出血多量で死ぬか、固定砲に撃たれて木端微塵になるか…」

エレン「とにかく俺たちも後を追うぞ。」


~~ストへス区~~


憲兵団班長「見えました、囚人に間違いないです。」

駐屯兵団班長「あの、人間一人だけなら最初から固定砲で十分なのでは?」

憲兵団班長「出来れば生け捕りにして、尋問したいのですよ。
        そうでなければわざわざ我々が来るはずないでしょう?
        運がいいですね、憲兵団の精鋭たちの戦いを目に出来る
        なんてそうないですよ。」

駐屯兵団班長「はあ…」


~~少し離れた壁上~~


サシャ「ジャン!例の囚人ですよ!!アニとエレンは!?」

ジャン「心配すんな…後ろからついてきてる。」

ジャン「囚人の傷から察するに…
    あと少しのところで隙を突かれて逃走を許したってとこか?」

サシャ「憲兵団の人たち、どうするんですかね?」

ジャン「そりゃ迎え撃つつもりだろ。そうでなきゃ筋書きが狂っちまう。」

サシャ「でも、さっきのジャンの口ぶりから察するに…
     憲兵団では囚人に勝てないんでしょう?」

ジャン「まぁそこが憲兵団が楽観視した前提条件の二つ目だからな。」

サシャ「でも…手負いですよ?それも致命傷とみて間違いありません。
     いくら強化された人間だからって、あれだけ満身創痍の相手に
     憲兵団の精鋭が遅れをとるでしょうか?」

ジャン「お前訓練兵時代の対人格闘の時間、覚えてるか?」

サシャ「対人格闘ですか?点数が低いのでみんなサボってましたよね?
    っていうか、ジャンもはじめはそうだったじゃないですか。」

ジャン「あぁ、俺みたいに憲兵団を狙っていた奴も、
     対人格闘だけは手を抜いていた。」

ジャン「それはなにも俺らの代に限った話じゃねぇ。
     むしろ104期は他と比べて対人格闘に力を入れる奴が多いくらいだ。」

サシャ「それが何だって言うんですか。」

ジャン「憲兵団は確かに優秀だ。なにせトップ10しか入れないんだからな…
    だが、それはあくまで対巨人戦の能力に過ぎない。
    今奴らが戦おうとしているのは、巨人を凌駕する人間だ…」

ジャン「訓練兵時代にサボったつけを払うことになるぞ…」

サシャ「私たちどうします?」

ジャン「よく聞け…」


~~壁上~~


憲兵団班長「では行きましょう!王に反逆する愚か者を捕まえましょう。」バシュー

憲兵団精鋭「おおおおおお!!!」バシュー

憲兵団班長「まずは立体機動装置の破壊です。壁を登られる訳にはいきません。」

憲兵団精鋭「了解!」


憲兵団精鋭1「もらったーー!!」ビュンッ


囚人「…」ブンッ

ズバッ

憲兵団精鋭1「…へ?」

グシャ

憲兵団班長「なに!?」

憲兵団精鋭2「精鋭1が!!班長、どうします?!!」

憲兵団班長「あ、慌てるな!!一斉にかかれば何もできまい!
        タイミングを合わせる!!」

憲兵団精鋭「り、了解…!!」



憲兵団班長「今だ!!」バシュー

憲兵団精鋭「うぉぉぉぉ!!」バシュー

囚人「…」ブン

ブスッ

憲兵団班長「…!!」ブシャッ

憲兵団精鋭「班長!?」

囚人「…ッ」

スパンッ

憲兵団精鋭2「ひっ!!」

ボコッ!

憲兵団精鋭3「…あ…いたい……」ポタポタ

~~壁上~~


駐屯兵団班長「あれは…まずいんじゃないか…」

駐屯兵団班長「応援をだすぞ!!
         憲兵団の精鋭を回収したのち、固定砲で掃討する!」

ジャン「待て、お前らがいっても瞬殺されるだけだぞ。」

駐屯兵団班長「お前!見捨てるというのか!?」

ジャン「援軍はこっちで出す。お前らは引き続き固定砲の照準を合わせておけ。」

サシャ「ジャン、準備できました。」タッタッ

駐屯兵団班長「お前、その立体機動装置と銃はどこから!」

サシャ「?倉庫の鍵が開いていたので持ってきました。」ドヤ

駐屯兵団班長「開いていた!?そんなことあるわけ!」

ジャン「装備の管理はしっかりしろよ?じゃあな!」ピョン

サシャ「やっほーう」ピョン

駐屯兵団班長「ま、待て!お前ら!!」

ジャン「まさかこんな所でお前の盗みスキルが役立つとはな…」

サシャ「食糧も探したんですけどありませんでした…」

ジャン「そりゃ武器庫にはねぇだろ…」


サシャ「で、どうします?」

ジャン「俺が負傷兵の回収をしている間、奴をひきつけろ!
     出来るだけ銃で援護するが、期待はするな。」

サシャ「了解!」

ジャン「アニとエレンもじきに来る!それまで何とかするぞ!」

ジャン(あのバカップルめ、あいつらが取り逃がさなけりゃこんな
     面倒なことしなくてすんだのに!)

っていうか誰もみてない?

見てるぞ

ありがとうございます!

明日中に3話は終わらせる予定です。
お付き合いください。

今日はこの辺で。

がむばれ

1です。
3話ラストスパートいきます。

ジャン「そいつらは返してもらうぞ!」バンッ

囚人「!!」ヒュン

ジャン「ちっ!今のが当たって死んでくれたら楽なんだがな。」

ジャン「任せたぞ、サシャ!」

サシャ「おまかせを!!」バシュー ブン

囚人「!?」

ジャン「さっさと回収しちまうか…
     たく、世話やかせやがって…」

憲兵団精鋭3「…すまない……」

ジャン「見た感じ…2、3人はすでに手遅れか…
     自力で動ける奴もちらほらいる見てぇだし、
     重傷者を優先して運ぶか。」

囚人「ッ!!」ブンッ ブンッ

サシャ「くっ!!やはり左側の死角から攻めてきますか!!
     でも私…勘の良さには自信あるんですよ?」クルッ キィィン

サシャ(視覚に頼らず、五感で相手を感じる!!)

囚人「ッ!?」バッ

サシャ「研究所では遅れをとりましたが、今度はそうはいきませんよ?」

ジャン「当たれ!」バン

囚人「…!?!?」ヒュンッ

サシャ「隙あり!!!」シャキン

ズバンッ!

囚人「ぅ…」フラ

サシャ「もういっちょ!!!!」ブンッ

ブシャッ!!

囚人「ぁぁ…」ボトボト

バタン

ジャン「やっと…倒れやがったか…」

サシャ「ええ、どうします?」

囚人「…ハァ……ハァ…」

ジャン「どの道この傷じゃ助からん…楽にしてやる…」

サシャ「そうですね…」


ザシュッ!!

後日


アルミン(ジャンからその後の結末と、憲兵団の言っていた筋書きを聞いた僕は
      すぐさま総統のところに行った。)

回想


アルミン「失礼します。」

ピクシス「はいりたまえ。」

アルミン「総統、今回の件ですが…」

ピクシス「分かっておる、憲兵団にはわしからきつく言っておく。
      王政府についてはさすがにわしでは口出し出来んが…」

アルミン「いえ、感謝します。」

ピクシス「礼には及ばん。今回の憲兵団の企てはわしにも責任があるしの…」

アルミン「?」

ピクシス「奴らが自分たちの立場を危ぶんだ理由の一つに
      わしの総統就任が関係しているはずじゃ。」

アルミン「それは!」

ピクシス「加えて…次期総統ははエルヴィンじゃからの。
      奴らも焦るだろうて…」

ピクシス「こりゃ、一度対策を考えねばの…」

アルミン「そうですね…」

ピクシス「ところで…アッカーマン兵士長の容態はどうかね。」

アルミン「全治3カ月だそうです。幸い後遺症なども残らず、
      任務に復帰できそうです。」

ピクシス「それはなによりじゃ…
      彼女は人類の希望、失うには惜しい。」

アルミン「ええ。」


回想終了


アルミン(後の公式発表では、
  
      『脱獄した囚人が研究所に押し入り薬を奪い逃走。
       駐屯兵団と憲兵団の兵士を殺傷するも近くにいた調査兵団
       により殺害された』
      
                    ということにされた。)

アルミン(結局、憲兵団の一人負けみたいな形だけど…
      自業自得だとジャンは言っていた。)

ライナー「で、結局俺たちに出番はなかったわけだが…」

ベルトルト「まさかミカサが負けるとは思わなかったよ…」

マルコ「それにサシャまで…」

ユミル「これだけ犠牲を出したのは、いつ以来だろーな。」

コニー「俺たちの中じゃ初めてじゃねぇか?」

クリスタ「でも、よかった…誰も命を落とさなくて…」

ベルトルト(天使…)

ユミル(女神…)

ライナー(結婚したい…)

ジャン「唯一の救いは一般人の被害がなかったってことだな。」

アルミン「そうだね、サシャが足止めしてくれたおかげだよ。」

ジャン「王政府から勲章を授与されるかもな。」

エレン「それなら致命傷を与えたアニにだって!!」

ジャン「お前らはその後がお粗末すぎた…」

アニ「勲章なんていらないさ…特訓の成果は出たんだし。」
 
アルミン「成果?」

アニ「こっちの話。」

サシャ「私勲章よりお肉がほしいです!」

ジャン「わかったわかった、今回お前は頑張ったからな…
     今度の休日おごってやるよ。」

サシャ「ほんとですか!?やったー!大好きですジャン!!」ダキ

ユミル「…!」ピク

クリスタ(おやおやおや?)

ジャン「あぁ、鬱陶しい!離れろ!!」

ユミル「」ゴゴゴゴゴゴゴ

アルミン(あれ…なんか胃が……)キリキリ


          つづく

第3話
人体強化薬編後編

終了となります。

4話は来週になりそうです。

だいぶ人がいなくなってしまったようですが、
引き続き見てくださるとありがたいです。

それではまた。

見てるぞ
頑張ってくれ

保守

保守

1です。
少し投下します。

第4話『動乱の中の青春』


~~調査兵団本部廊下~~


クリスタ「ねぇ、ユミル!このままじゃまずいよ!」

ユミル「なんだよクリスタ、朝から騒々しいな…生理か?」ニヤ

クリスタ「も、もう//何言ってるの!そうじゃなくて、ジャンの事だよ!」

ユミル「…ジャンがどうしたんだよ?」

クリスタ「分かってるくせに!次の休暇、サシャとデートするって言ってたじゃない!」

ユミル「デートって…ただ飯を奢るってだけだろ?
ジャンはそんな意味で言ったんじゃないと思うぞ?」

クリスタ「でもサシャは明らかにジャンに気があるよ!
このままじゃジャンを盗られちゃうかも!」

ユミル「盗られるもなにもジャンは私のものじゃねぇよ。」

クリスタ「もう!後悔しても知らないよ!?」

ユミル(本当は自分の気持ちに気づいてるさ…)

ユミル(でも…アイツは…アイツの覚悟は……)

~~ミカサの病室~~


エレン「ミカサー、元気にしてたか?」

ミカサ「エレン。」

アニ「よう。」

アルミン「事件の報告とかでお見舞いに来るのが遅れちゃった。」

ミカサ「アニ、アルミンも。わざわざ来てくれてありがとう。」

エレン「気にすんな!それより調子はだうだ?」

ミカサ「うん、1ヶ月後にはリハビリが出来るらしい、
     それまでは安静。戦線復帰は2ヶ月以上先になる。」

エレン「そうか…」

ミカサ「あの後、どうなったの?」

エレン「アニが奴に致命傷を与えたんだけど…逃げられちまって。
     最後はストヘス区出前でサシャが仕留めた。」

ミカサ「そう…」チラ

アニ「…」ドヤ

ミカサ「」イラッ

アルミン(二人とも顔に出てるよ…)

エレン「これでもアニを認めてはくれないのか?」

ミカサ「直接私に勝たなければ意味がない。そう言う約束だった…」

エレン「でも…」

アニ「いいさ、その条件を飲んだのは私だからね…」

アニ「ちゃんと直接対決で蹴りをつける。だからさっさと怪我を治しな。」

ミカサ「えぇ。」

その日の夜


~~とある飲み屋~~


ライナー「で、ジャンはどうするつもりだ?」

ジャン「あ?どーするって何のことだよ。」

ライナー「おいおい、まさか気付いてないってんじゃないだろ?サシャとユミルのことだ。」

ベルトルト「あんなに露骨な態度なんだから、絶対気付いてると思うんだけど。」

ジャン「……まぁな。」

マルコ「サシャなんて、無邪気に抱きついたつもりだろうけど、顔は真っ赤だったからね。」

コニー「あれはレアな顔だったな。」

ライナー「次の休み、デートなんだろ?」

ジャン「デートじゃねぇだろ。ただ飯を奢ってやるだけだ。」

マルコ「男女が二人で御飯を食べに行くなんて、デート以外のなにものでもないよ。」

コニー「いーなー。俺もデートしてぇなぁ。」

ベルトルト「あれ?でもコニー、この前町で知り合った女の子に告白されたって。」

コニー「あぁ、でも俺って壁外調査では最前列だから真っ先に死ぬかも知れないじゃん?
     それを知った向こうの親父が怒っちまって、結局無かったことにされた。」

ライナー「ひでぇな…」

マルコ「だからって今の配置を変えるわけにもいかないしね…」

ジャン「あぁ、結局は誰かがやらなきゃならねぇ。だが誰でもいいってわけじゃねぇ、
    重要なポイントだからこそ実力のあるやつじゃなきゃならねぇ。」

ベルトルト「僕が代わってあげても…」

コニー「いや、俺はお前みたいに頭よくないからな…
     複雑な指示を出される遊撃のポジションは向かねぇよ。」

ライナー「結局、今の配置がベストってことか…」

コニー「やめよーぜ、酒の席でこんな話!今はジャンのデートの話だ!」

ジャン「いや、その話はもういいだろ…」

マルコ「ジャン的にはあの二人はどうなんだい?」

ジャン「どうって、優秀な部下だ。」

ベルトルト「なんだろう…昔のエレンを見ているようだ。」

コニー「でも、エレンの場合はマジだったけど…こいつはわざとだろ。」

ジャン「俺は…調査兵団の団長だ。恋愛なんてしている余裕はねぇ。」

ライナー「そういや、お前がミカサに言い寄らなくなったのも
      団長になるって決まったあたりだったな。」

ジャン「そうだったか……」

コニー「でもよ、それじゃあの二人が可哀想だろ?もし告白されたらどーすんだ?」

ジャン「もちろん断るさ…その前に告白されないように釘をさすがな。」

ベルトルト「…君の団長としての姿勢は見事だけど、
       なにもそこまで自分を捨てなくてもいいと思うよ?」

ライナー「よせ、ベルトルト。こいつがそう決めたんなら俺らがとやかく言うことじゃない。」

ジャン「すまねぇ、ライナー。」

ライナー「気にするな。」

マルコ「それより、ライナーは最近奥さんとはどうなの?」

ライナー「俺か?俺は順調だぞ。夜は毎日寝技の特訓だ!」ドヤ

コニー「死ね!死んじまえ!」

ジャン「あんだけクリスタにぞっこんだったくせに、真っ先に結婚するとはな…」

コニー「クリスタのこと奥さんにチクってやろーか?」

ライナー「やめてくれ…まじで…」

マルコ「ベルトルトは彼女と上手くいってるの?」

ベルトルト「あぁ、この間喧嘩しちゃったけど…基本的には順調だよ。」

ライナー「町で絡まれてる女の子助けて、付き合うとか…ベタな展開だよな。」

ベルトルト「それを言うならマルコだって、
       書庫で本を取ろうとしたら駐屯兵団の娘と手が触れて、
       なんて…嘘にしか聞こえないよ。」

マルコ「いやぁ、でも本当だったんだよ。」

コニー「どいつもこいつも羨ましい!」

ジャン「配置を代えてほしかったら頭を良くするんだな。」

コニー「そりゃ無理だ…」

マルコ「エレンとアニもあれからホントに進展してないみたいだしね…」

ライナー「ミカサがあの調子じゃしばらくは進展なしだろーな。」

ジャン「あぁ、だがこの間の事件を見ると、次はアニが勝つかもと思っちまう…」

ライナー「それほどの相手だったのか…」

ジャン「あぁ、エレンに気を取られていたとはいえ、
    あのミカサにあれだけの傷を負わせるなんて半端じゃねぇ。」

ジャン「そしてその相手に致命傷を負わせたアニも…」

ライナー「半年前の敗戦から何やらこそこそやってると思ったら、
      一体どんな特訓をしたのやら… 」

今日はこの辺で。

続きは時間かかるかも…

やばかったらセルフ保守だけして来週あたりに続きとうかします

おもしろいよ
みんな見てるから頑張ってね

ほしゅ

ほしゅ

セルフ保守!

やばい、全然進んでない…

もう少しだけ待ってください…

落ちないよう頑張ってくれ

ほしゅ

ほしゅ

ほしゅ

せるふほしゅ

デート前日

~~調査兵団本部~~


サシャ「ユミル…」

ユミル「ん?なんだよ芋女。」

サシャ「あの…私、ジャンに告白しようと思います。」

ユミル「そーかよ、わざわざそんなこと私に宣言する必要ないと思うんだが。」

サシャ「ユミルは…このままでいいんですか?」

ユミル「いいって、なにがだよ?」

サシャ「そうやって自分の気持ちをなかったことにするんですか!臆病者!」

ユミル「なんとでも言いやがれ。
    でも…告白したところでジャンの決意は変わらないぞ?」

サシャ「私だって気付いてます。ジャンがどんな覚悟で団長をやっているのか…」

ユミル「だったら…」

サシャ「でも、このままではジャンが壊れてしまいます!
    この前の事件ではっきりしました!ジャンには支えになる人が必要なんだと!」

サシャ「だから私がジャンを支えます!恋人として、妻として!
     私は、絶対に死にませんから!」

ユミル「好きにすりゃいいだろ…」

サシャ「…」

サシャ「そうですか…分かりました。」

サシャ「忠告はしましたからね…」

ユミル(…チッ)

ユミル(いまさら何迷ってるんだ…私。)

デート当日

~~ウォール・シーナ南側、エルミハ区~~

サシャ「ジャン!お待たせしました!」

ジャン「おぅ、サシャ。わざわざ走らなくてもまだ約束の時間じゃねぇぞ?」

サシャ「いえ、はやく来たかったんです。」

ジャン「そんなに飯が食いてぇのか?」

サシャ「はぁ…」

ジャン「なんだよ、その意味ありげなため息は…」

サシャ「いえ…なんでもないですよ。」

ジャン(…)

ジャン「そうか…じゃあ早速行こうか。
    なに食いたいんだ?金の心配はしなくていいぞ、
    普段あんまり使わないからこういう時でもないと減らないしな。」

サシャ「そーですか、じゃああれで!」

ジャン「やっぱり肉か、それも貴重な牛の肉。」

サシャ「だめですか?」

ジャン「まさか、俺を誰だと思ってるんだ。調査兵団の団長様だぞ?
    牛肉を奢るくらいどうってことない。」

ジャン「それに、せっかくシーナ側の城壁都市に来たんだ、
     高級なもん食わねぇと損だ。」

サシャ「やった!さすが団長様!」ダキ

ジャン「だから…いちいち抱きついてんじゃねぇ!」

~~少し離れた所~~

ライナー「おいおいサシャの奴、初っぱなから飛ばしてんなー。」

ベルトルト「僕ら見てていいのかなぁ。」

コニー「じゃあお前だけ帰ってもいいぞ?」

ベルトルト「僕らには見届ける義務がある。」キリッ

マルコ「それにしても…ジャンは抱きつかれても何とも思わないのかなぁ。」

コニー「実はホモなんじゃねぇか?」

ベルトルト「それだとライナーとキャラがかぶるよ。」

ライナー「俺の嫁に謝れ。」

マルコ「あ!二人が移動するみたいだよ。」

コニー「店んなかはいっちまうぞ!」

ライナー「しょうがねぇ、費用はかかるが俺達も店に入るぞ。」タッタッ

ドン

ライナー「あ、すいません。急いでたもので。」

クリスタ「いえ、こちらこそ…あ!」

ライナー「!?クリスタ!」

ユミル「待てよクリスタ、私は中には入らないぞ…あ!」

ベルトルト「ユミル!」

ユミル「お前ら…なんでここに?」

ライナー「そりゃこっちのセリフだ。
      さんざん関係ねぇって面しといて尾行するとは…」

ユミル「私じゃねぇ!クリスタが行こうって…」

ベルトルト「そうなのかいクリスタ?」

クリスタ「…」

クリスタ「違うよ?」ニコッ

ベルトルト(天使…)

ユミル(小悪魔…)

ライナー(離婚しよ…)

ユミル「って!お前ふざけんな!!」

コニー「なんだ、結局ユミルも気になってんじゃねぇか。」

ユミル「だからこれは!」

マルコ「言い訳はいいから…」

クリスタ(ごめんね?ユミル。)テヘ

ライナー「おっと、こんなことしてる場合じゃないな。
      お前ら二人も中に入ろうとしてたんだろ?なら行くぞ。」

クリスタ「行くんだよねユミル?」ニコッ

ユミル(悪魔…)

ユミル「チッ…わかったよ。」


~~店内~~

コニー「さすが高級店だな、全席個室かよ…」

マルコ「でも…あの二人の近くに座れるかな。」

クリスタ「ちょっと待ってて。」タッタッ

マルコ「?」

ーーーーー
ーーー

クリスタ「お待たせ!二人に近い席確保出来たよ?」

コニー「マジかよ!?どーやったんだ?」

クリスタ「ん?秘密。」ニッコリ

ユミル(こえぇよ…)

マルコ「とにかく、席が確保されたなら見つからないうちに早く座ろう。」

ベルトルト「そうだね。」

いいぞ

まってたよ

挟まっちまったの人じゃないのか

1です。
無言で中断してしまいましたが続きは明日になります。

>>205
自分はこれが初のSSになります。

着席!

ライナー「お前ら、静かにしとけよ?」

クリスタ「隣の声聴こえる?」

コニー「あぁ、ギリギリ聞き取れるぞ。」

ベルトルト「みんなもっと詰めて。」

サシャ「ここ一度来てみたかったんですよねぇ。
    でも値段もかなりのものなのでなかなか敷居が高かったんですよ。」

ジャン「確かに…客層も身分の高い連中ばかりだな。
     一兵士が来るような場所じゃないな。」

サシャ「でもジャンは一兵士じゃないですし!そんな心配ないですよね。」

ジャン「今日はやけにおだてるな、そんなことしなくてもちゃんと奢ってやるぞ?」

サシャ「おだててるわけではないですよ?」

ジャン「そうなのか?っと、そんなこと言ってたら飯が出てきたな。」

サシャ「うひゃゃゃ、美味しそうです!ジャン、早く食べましょう!」

ジャン「まてまて、先ずは乾杯からだ。ちょうど酒も来たしな。」

サシャ「そうですね!」

ジャン「んじゃ、サシャの勇気に乾杯!」

サシャ「ジャンの未来に!」

ジャン「なんだそりゃ?笑」

サシャ「気にしないで下さい。」

ベルトルト「出だしはいたって普通だね。 」

マルコ「お酒が入ってからサシャがどう動くかたのしみだ。」

コニー「個室だからっていきなり襲ったりしねぇよな?」

ライナー「それはそれで面白い展開ではあるがな。」

クリスタ「あ!私達の御飯もきたよ?」

ユミル「もうやけだ…ここはライナーのおごりってことで、たらふく食わせてもらうぜ。」

ライナー「おいまて!俺には養うべき妻が!!」

コニー「ごちでーす。」

ベルトルト「なんか悪いねライナー。」

マルコ「ライナー△」

ライナー「」チーン

サシャ「んーー!さすが高級なだけあってどれも美味しいです!」

ジャン「あぁ、帰ったらあいつらに自慢してやろうか。」

サシャ「そうですね!」

ジャン「ったく、お前はホントに色気より食い気だな。」

サシャ「む、失礼な!私だって乙女ですよ?」

ジャン「もうすぐ23になる奴が乙女なんて言ってんじゃねぇよ。」

サシャ「しょうがないじゃないですか、
     私達は本来青春を謳歌するべき時に戦っていたんですから。」

ジャン「…そうだな。」

ジャン「こんな世の中、さっさと変えたいな。」

サシャ「そうですね、子どもは子どもらしく青春を楽しんで欲しいものです。」

ジャン「あぁ…エレンじゃねぇが、巨人を一匹残らず駆逐しちまえばきっと…」

ジャン「俺がしっかりしねぇと…」ボソッ

サシャ「…」

サシャ「ジャン!」

ジャン「?なんだいきなりでけぇ声だして。」

ライナー「お、いよいよ来るか?」

マルコ「なんだかこっちまで緊張してきた。」

ユミル「……」


サシャ「ジャンはミカサにあれだけ言われたのにまだ
自分ひとりで背負おうとしてるんですか?」

ジャン「……」

サシャ「私達はあなたの味方ですよ?もっと頼ってください。」

ジャン「わかってるさ…
だが、組織のリーダーとしては決断や選択に対して責任をもたなけりゃならない。
こればっかりは部下には頼れない。でないと、責任を押し付けることになっちまう。」

サシャ「……はぁ…」

サシャ「責任感の強いジャンはそー言うと思ってました。」

サシャ「ジャン、部下には頼れないんですよね?」

ジャン「あぁ。」

サシャ「なら話は簡単です。私があなたの恋人になって、
あなたの責任と罪を一緒に背負います。だから…」

ジャン「やめろ。」

サシャ「え?」

ジャン「お前の気持ちは嬉しいが、俺は調査兵団を辞めるまで恋人を作る気はない。」

ジャン「昔アルミンが言っていた、
何かを変えることが出来るのは大事なものを捨てることが出来る人だけだと。」

ジャン「だから俺は人としての幸せを捨てた。
こうでもしなきゃ、俺の命令で死んでいった仲間たちに顔向け出来ない。」

ジャン「だから例え俺が責任と罪に押し潰されて廃人になることになっても、
生き方を変えるわけにはいかない。」

ジャン「すまねぇな、サシャ。」

サシャ「分かってました…」

サシャ「ジャンが相当の覚悟で団長になったことは…
    そしてこの答えも予想してました。」

サシャ「だから…ジャン…」

サシャ「調査兵団を生きて去る時がきたら…私と付き合ってください。」

サシャ「私、待ってますから。」

ジャン「…お前。」

ジャン「せっかく巡ってきた青春を棒に振るのかよ…」

サシャ「構いませんよ?私にはジャンがいますから。」

ジャン「はぁ、かなわねぇな…」

すごく短いけどここまでです。

続きは週末になるかも

おつ

ほしゅ

ほしゅ

ほしゅ

1です。
結局書きためてないけどノリで書きます。

ライナー「サシャの奴、うまく話を持って行ったな。」

コニー「これはあれなのか?ジャンはオッケーしたってことなのか?
     婚約なのか?」

マルコ「婚約は大げさだけど、生き残れれば付き合うことになるみたいだ。」

クリスタ「あーあ、誰かさんがモタモタしてるから…」

ユミル「ふ、二人が上手くいってよかったじゃねぇか。
    よし、めでたいしたらふく食うぞ!」

ベルトルト「ユミルのテンションがおかしい。」

ライナー「しょーがねぇ、失恋パーティーだ!好きなもん食え!」

コニー「マジで!ひゃっほーう!」

こっそり店外へ

ジャン「あいつら…そんなに騒いだら隠れてる意味ないだろ…」

サシャ「ふふ、せっかく尾行されてたのに気付かないふりしてたんですけどね。」

ジャン「まぁ無視していいか…」

サシャ「ジャンはユミルのことも気づいてたんですか?」

ジャン「まぁな…アイツもちょっと態度がおかしかったしな…」

サシャ「色男は大変ですね。」

ジャン「よせよ…」

サシャ「はぁ…早く平和にならないかな…」

ジャン「巨人の駆逐はもちろんだが、
    その前にあの三体を倒さないことにはまたいつ壁を壊されるかわかんねぇ。」

サシャ「出来るでしょうか…」

ジャン「ピクシス総統の唱えたあの作戦次第だな…」

サシャ「結局は私たち次第ですか…」

ジャン「二週間後にまた定期訓練がある。
    今俺たちに出来ることは奴らが再び出現したときのために
    しっかりとした準備をすることだ。」

サシャ「ですね…」

~~壁内のどこか~~

???「ミカサ・アッカーマンが負傷している。壁を破壊するなら今しかない。」

???「だが…巨人化能力を持つ二人がいるんだぞ?
     戦闘でマンマークされたらかなわん。」

???「かといって奴らはミカサ・アッカーマンが完治するまで壁外調査にはでない。
     完治して壁外に出るのを待った方がいいんじゃ…」

???「同じやり方が三度通じる相手じゃない。今度はすぐ戻ってくるぞ?」

???「私はもうミカサ・アッカーマンとはやりたくないよ?
     巨大樹の森では危うく殺されかけた。
     やるなら奴が動けない今しかない。」

???「俺もそう思う。」

???「はぁ、分かった。決戦は二週間後、場所はトロスト区。
     奴らが定期訓練でカラネス区に集結するときを狙う。」

???「だが…トロスト区の門は塞がっているんじゃ?」

???「二週間で内側から工作する。」

???「なるほど…」

???「お前たち…腹をくくれよ。二週間後、人類は滅びる。」

                   
                つづく

おつ

ほしゅ

ほしゅ

ほしゅ、

ほしゅ

ほしゅ

1です。

保守ありがとうございます。
もうちょっとだけ待っててください…

ほっしゅっしゅっしゅ

ほっしゅっしゅ

ほっしゅっしゅありがとうございます。
ちょろっと投下していきます。

 5話 『第二次トロスト区攻防戦』


~~調査兵団本部・会議室~~



ジャン「二日後の定期訓練だが、
    初参加の奴もいることだしここで作戦内容の確認をしておこうと思う。」

ジャン「この作戦はエルヴィン総統補佐官が最高司令官を務めることになる。
    駐屯兵団と調査兵団、さらに憲兵団もが同一の指揮系統に入る。」

ジャン「3兵団で役割を分担して防衛線を築くことになるんだが、
    実際は憲兵団と調査兵団が到着するのはかなり遅れるし、
    来たとしても憲兵団は民衆の避難誘導と護衛が仕事だから
    防衛線は2兵団で築くことになる。」

ライナー「足手まといがいなくて助かるわけか…」

マルコ「失礼だよ?ライナー。」

コニー「でもなー、あいつら口ばっかだし。」

ジャン「憲兵団の悪口は後にしろ?」

ライナー「すまんすまん、続けてくれ。」

ジャン「超大型、鎧、雌型のいずれかが出現したと同時に初動作戦として
     駐屯兵団が避難誘導及び巨人の迎撃をするのは以前と変わらねぇ。」

ジャン「違いがあるとすりゃ陣形と巨人の迎撃はあくまで足止めに徹するってとこか。」

新人調査兵「足止めなんて可能なんですか?」

ジャン「壁内の要所に固定砲を用意してある。特に壁の近くにはかなりの数を置いてある。
    それらを使って巨人の手足を吹き飛ばす。
    この段階でなるべく犠牲を出さないためにはこれしかない。」

ジャン「さらに以前のように前衛、中衛、後衛という縦の布陣ではなく、
     民衆の周りを覆う曲線の防衛ラインを三重に 形成する。
     そして民衆の避難状況に合わせてラインを徐々に後退させる。」

ジャン「前列は立体機動班、中列は移動砲兵班、後列は補給班。
     砲撃での足止めがメインだが接近された場合は立体機動で対処する。
     その間に体勢を立て直して再度砲撃。これをひたすら繰り返す。」

新人調査兵「その間、例の3体の対応は?」

ジャン「駐屯兵団でも奴らに対応する隊を編成済みだ。」

アルミン「あらかじめエレンとユミルを使った訓練をして選抜してあるから、実力は確かだよ。」

ジャン「あぁ、だが…」

アルミン「うん…正直それでも足止めが限界だと思う。」

新人調査兵「また足止めですか?
        それでは無駄に死人を増やすだけで脅威は減らないのでは?」

ジャン「この作戦の要は俺たち調査兵団だ。
     いかに早く俺達が現場に到着出来るかが勝負の分かれ目になる。」

新人調査兵「?」

ジャン「俺達調査兵団も到着ししだい戦線に参加することになるが、
    104期のメンバーは別行動になる。
    お前らは駐屯兵団と共に防衛ラインの維持をしてもらう。」

ジャン「そして104期のアルミンとクリスタを除く10人は超大型、鎧、雌型の討伐に移る。」

ジャン「二日後の訓練ではミカサがいないからちょうど3人づつになるな。
    まぁその辺は臨機応変にだな。」

新人調査兵「そんなに早く我々が到着できるでしょうか?」

ジャン「知っての通り、各都市ごとに超長距離信号弾を配置済みだ。
    憲兵団にはもちろん壁外調査に出ている俺たちにも見える代物だ。」

アルミン「それでも1時間以上は間違いなくかかるんだけどね。」

新人調査兵「1時間以上の足止めはさすがに無理なんじゃ…」

ジャン「7年もの間、駐屯兵団が何もしてなかったわけじゃないぞ?」

アルミン「壁に手を加えるのはウォール教がうるさいから出来なかったけど、
      都市そのものの武力強化はずっとやってきたんだよ。」

ジャン「特に兵の損害を最小限にとどめるため、砲撃とトラップに力を入れた。
     おかげで要塞みたいになっちまったが…」

ライナー「7年前アルミンが立案したトロスト区奪還作戦で固定砲が
      思いのほか役に立ったことで、工兵部隊の強化もされてきたってわけだ。」

新人調査兵「な、なるほど…」

ジャン「作戦の説明はこんなところだ。
     お前らは現場に到着ししだい駐屯兵団の指示に従って戦線に参加すりゃいい。」

新人調査兵「了解です。」

ジャン「で、明日なんだが…
    カラネス区で訓練を行うんだが、
    超長距離信号弾を確認するまではここで待機する。」

ジャン「憲兵団もだが、俺たちは信号を確認してから到着するまでが勝負だ。」

ジャン「より早いルートで現地に向かうことが訓練の重要なポイントになる。
    全員周辺の地図をしっかり確認しておけよ?」


    「「了解!」」

現在公開可能な情報


超長距離信号弾

アルミン・アルレルト発案の各城郭都市ごとに設置されている大型の信号弾。
壁が破られた時のみ使用することが許されている。
色によりどの都市が破られたのか分かるようになっており、
信号を確認した都市は同じ色の信号を打ち上げ周りに知らせる。



移動砲兵

車輪の付いた軽量化された砲台を3人1組で扱う。
威力は固定砲に劣るが精度は悪くない。
さらに砲弾の種類が炸裂弾、閃光弾、煙弾など豊富にあるため戦術の幅が広い。
また、都市中に設置されている固定砲も扱う。

風邪ひいたった…

訓練前日

~~トロスト区・ミカサの病室~~


エレン「よっミカサ、調子はどうだ?」

アルミン「お見舞いに来たよ。」

ミカサ「エレン…アルミン…いつもありがとう。」

エレン「何言ってんだよ、家族だろ?」

アルミン「入院生活はどうだい?
      今まで忙しかったからいい休養になったんじゃないかな?」

ミカサ「正直…暇…」

エレン「はは、俺だったら絶対無理だな。病院を抜け出しちまいそうだ。」

アルミン「ミカサはそんなことしないでね…」

ミカサ「抜け出してエレンに会いに行きたいけど…
     あまり動くと傷が開いてしまう…」

エレン「今はまだ安静なんだろ?おとなしくしてろよ。」

ミカサ「ええ、わかってる。」

ミカサ「それよりも、みんなは元気?
    明日は確か定期訓練だったと思うのだけど…
    ちゃんと準備はした?」

アルミン「あはは、ミカサは戦線離脱しても兵士長なんだね。」

エレン「安心しろよ、お前がいない間はライナーが代役を務めてるよ。
     ライナーならお前も安心だろ?」

ミカサ「そう…」

アルミン「ジャンはこれを機会に調査兵団のミカサへの依存度を
      下げるつもりらしいよ。」

ミカサ「確かに…私がいないだけで戦力と統率力が落ちるようなことは避けるべき。」

エレン「戦力についてはどうしても落ちるだろうけど…」

アルミン「ミカサへの依存度もそうだろうけど…
      調査兵団の104期そのものへの依存度も下げなきゃなんだよね…」

ミカサ「ええ、私たちも何時までも調査兵団にいれる訳じゃないもの…
    私だって一歩間違えればあの時…」

エレン「ジャンも近いうちに壁外調査での部隊の再編をするかもって言ってたし。」

アルミン「またミカサ並みの逸材が出てくれるとありがたいんだけどね。」

アルミン「現状、壁外調査の陣形を再編出来たとしても
      例の三体に対抗出来るのは104期しかいないから…
      結局依存する形になる。」

エレン「そもそも奴らと直接戦闘して生き延びてる奴がほとんどいないからな…」

ミカサ「7年前のリヴァイ班でさえあの結果だった…
     経験豊富なだけでは奴らには勝てない。」

エレン「…」

アルミン「はぁ、こんな話をここでしてもしょうがないね…」

ミカサ「そうね…」

エレン「なるようになるか…」

エレン「ところでミカサ、サシャがジャンに告ったんだってよ?」

ミカサ「そうなの?前から気にはなってたみたいだけど…結果は?」

エレン「それがよ、ジャンの奴断ったらしいんだよ。」

ミカサ「そう…やっぱり。」

アルミン「ところがサシャも粘ってね、
      生きて調査兵団を去ることが出来たら結婚するってことになったみたい。」

ミカサ「ジャンに首を縦に振らせるなんて…サシャもやるわね。」

エレン「だろ?」

アルミン「それでね!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーーーーーーーーーーーー


ーーーーーー

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年07月17日 (金) 11:47:54   ID: fmUEIUoK

えっ…続きは…?

2 :  SS好きの774さん   2016年09月24日 (土) 09:05:35   ID: kekN3Ti0

続きはよ

3 :  SS好きの774さん   2016年11月19日 (土) 15:08:50   ID: o47sOOlN

今まで見たssの中で一番面白いのになんで完結してねぇんだよ

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