垣根「史上最悪の」一方通行「二日酔い」上条「不幸だ……」(211)


☆とある魔術の禁書目録のSSです。

「ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」という映画のプロットを元にしたギャグSSです。

パクリ、もといオマージュです。

※注意!!!!

・舞台は全て終わったあと、5年後くらいの学園都市。

・キャラ崩壊は覚悟しろ。

・超下品、超お下劣、未来設定ゆえ独自設定有り。

・メインは垣根、一方通行、浜面。


☆エッチな話題も、反社会的な行動もギャグとして見ていただけるなら平気!!

以上読んで無理ならブラウザバック推奨です!

プロットは出来てるし、結構書いた。四月までには絶対完結します。

>>1の他のSS

一方通行「……社会復帰、ねェ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1351498292/)

一方通行「……社会復帰、ねェ」

宣伝すまんね。投下する。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1360551841





ここは学園都市のとある教会。


庭園にはテーブルと豪華な料理が所狭しと並べられ、そこを多くの人々が囲んでいる。


誰もかしこもフォーマルな格好に身を包んでおり、何らかの式典の開催を予想させる雰囲気だった。


麦野「…………おそい」


絹旗「………超おそいです」


そう、ここで行われるのは結婚式である。


しかし、出席者の間には、誰かを急かすような、何かを待ち望んでいるような空気が漂っていた。


美琴「麦野さん!浜面さんから連絡来た!?」


麦野「まだよ……ったく、あの野郎……何してやがんだか」ハァ


滝壺「いんでっくすはどうしてるの?一番大変なのは彼女だよ」


絹旗「シスターさんは超落ち着いてますよ。……上条を信じてるんでしょうかね」


美琴「打ち止めのところは連絡来てないの?」


打ち止め「う、うん!何の連絡もないよってミサカはミサカはっ……こほん」


番外個体「あのモヤシ……一体全体何やってんだか……」



そう、この騒動の原因は花婿の不在。


式典の主役の一人であるにもかかわらず、花婿が顔を見せていないのである。


心理定規「私のところも連絡は来てないわ。何処で油売ってるんだか……」


ゴーグル「垣根さん……やけにテンション高かったッスからね……はぁ」





式典の開始まであと二時間を切った。来賓の人間も姿を見せ始めた頃だ。


いい加減冗談では済まされない。


焦り、不安、困惑。


様々な感情が彼らの中で渦を巻く。


そんな中、誰もが待ち焦がれていた「花婿たち」からの連絡、それを告げる音が式場内の空気を引き裂いたのであった。



番外個体「っ!最終信号!携帯!」


打ち止め「あっ!あの人からだ!」ピッ


打ち止め「も、もしもしあなた!?今どこにいるの!?」


一方通行『……大変なことになった』


花婿の友人の言葉からは、諦観の意が聞き取れた。


一体、花婿に何が起こったというのだ?



打ち止め「大変な事って!?ねえ!ヒーローさんはどうしちゃったの!?」


__________________________________________


__________________________________________



~ロンドン~



打ち止め『大変な事って!?ねえ!ヒーローさんはどうしちゃったの!?』


一方通行「………いねェンだよ」


打ち止め「えっ……?」



絶望、諦観、困惑。


彼は、そのありったけを込もった、それでいて覇気のない声をかろうじて吐きだすのであった。


垣根「……」


浜面「……」


一方通行「………三下が、消えた」





時は、数日ほど前に遡る。







                           ◇


~とあるファミレス~



上条「独身パーティー?」


浜面「ああ!お前結婚するんだろ?独身最後の夜まで、パーッと海外に旅行でも行こうぜ!」


上条「おー!良いなそれ!……あー、でもインデックスが許してくれるかだなー」


浜面「許してくれるって!あの子、付き合い始めてからはそんなにワガママじゃなくなったんだろ!?」


上条「そうだけどよ……まぁ聞いてみるよ。で、他に誰誘うんだ?俺たち含め四人は欲しいなぁ」





~登場人物補足~


☆上条当麻

フラグ野郎だったが、全ての戦いに決着がついた後、インデックスに告白、結ばれる。

彼女たっての希望で結婚式をあげることになった。

現在は大学に通っている。


☆インデックス

大食乙女なのは相も変わらず。

背も伸び、スタイルも良くなった。

上条と結ばれ、現在は学園都市駐在聖職者をやっている。


☆浜面仕上


アルバイトをしながら資格試験を勉強中。滝壺と交際している。

滝壺の奨学金に随分と頼ってしまっている現状に、男として情けない思いをしている。



浜面「一方通行は決定だな。あとはどうっすかなぁー……」


上条「え?垣根は?」


浜面「えっ!?……お前が良いんならいいけどよ……本当に誘っていいのか?」



上条「え?当たり前だろ?アイツはもはや俺たちの親友じゃねえか」


浜面「……そっか……」


浜面「(垣根かぁ……アイツはこんな時大体ハメ外しすぎるからな……平気かな……)」


上条「………いいもんだな」


浜面「ん?いきなりどうした?」


上条「いやさ、一方通行と垣根と冗談を言い合えるような仲なるとは思わなかったし、こんな早くに結婚だぜ?信じられるか?」


浜面「羨ましいよなー。あんな可愛い子」


上条「そのまんまお前に返すわその言葉!ふふーん!あああ俺は幸せだ!不幸なんて一生言うもんか!俺は今!幸せだあああああああああああああ!!!!!」


浜面「お、おいおい!落ち着け!そろそろ行くぞ!」


浜面「あ、会計おねがいしまーす」







上条「……と、インデックスの許可は取れたぜ!一方通行と垣根は?」



携帯電話を懐にしまいつつ上条が言う。インデックスは心から歓迎してくれたようだ。



浜面「二人とも電話にでねぇ……ま、暇だし一方通行の家行くか?今日日曜だし家にいんだろ?」


上条「いやーどうかな……ここ最近のアイツのことだから……」




~一方通行の家~



打ち止め「あの人なら今いないよ?」


上条「やっぱりかぁああああああああああああああ!!!!」


浜面「やっぱり?」


打ち止め「休日引きこもらなくなったのは良いんだけどね?ここ数年、休みの日まで家を空けることが多いのってミサカはミサカは嘆いてみたり……」ハァ


上条「ヤリセラレータめ……」ボソッ


浜面「………えっ?おい大将。今なんて―――」


???「あ、アンタ、来てたんだ」


上条「お、御坂。久しぶり。お前も来てたんだな」


御坂「あのモヤシならいないわよー?午後にはもういなかったわ」


打ち止め「昼前には行っちゃったんだぁ。」



☆御坂美琴

大学生。
上条に告白したが玉砕。その後しばらくすると吹っ切れた。
一方通行とも紆余曲折あって和解した。貧乳。
打ち止めとは非常に仲が良い。


☆打ち止め

中学生。
一方通行と同居している。一方通行を異性として好き。
一方通行が最近休日に家を空けることが多いので寂しい。
DNAは非情。胸においてオリジナルを凌駕している。
外では口調に気を遣っており、例の口調は基本出てこない。



番外個体「おいーっす。ヒーローさんにアホ面。あのモヤシならいないよー」


アホ面(暫定)「アホ面ゆーな!今聞いたわ!!」


上条「よう番外個体。あいつ、どこにいるか知らないのか?」



☆番外個体

大学生。高校は上条の高校に編入してきた故、上条とそのクラスメイトと仲が良い。
一方通行とは兄妹のような関係。それでもなんだかんだ言って相手してくれないから寂しい。



番外個体「さーあねー……たまに帰ってきて家族サービスしてくれてんのはいいんだけど……ホント、おチビが寂しがってんのもわかってやりゃあいいのに……」ハァ


上条「お前もわかんないのかー……わかった。他当たるよ。」


浜面「じゃあ行くわー。お邪魔しましたー」バイバイ


打ち止め「えー?もう帰っちゃうの?せっかくだからお茶でも飲んでけばいいのに、ってミサカは――えふんえふん!」


上条「悪いな打ち止め、俺たち急いでるんだよ。」


浜面「そうそう。もう結婚式まで時間がないからなぁ」


打ち止め「……そっかー……ならしょうがないかー……」ショボン


御坂「まあまあ元気だしなよ打ち止め?……そうだ!今からお買い物でも行こっか?好きな服一個買ってあげるからさ?ね?」


打ち止め「ホント!?わぁい!やったー!」ワーイ


番外個体「……アイツ見かけたらガツンと言ってやってよ?おチビが寂しがってる、ってさ……?」プイ


浜面「あ、ああ、わかった」


御坂「あ、結婚式楽しみにしてなさいよ?あの子すっごい綺麗なんだから?」フフン


上条「なんでお前が誇らしげ!?………サンキュな」


御坂「……ふんっ」







浜面「いやぁ……どこいったんだろな一方通行」


一生懸命お金を貯めて買ったデミオを走らせ、二人は一方通行家を後にした。


上条「あいつは後回しでいいな。とりあえず垣根だ。あいつはすぐわかるしな」


浜面「まぁ……アイツはな……ていうか大将。アンタ、御坂ちゃんと会って気まずくねーの?手酷くふったんだろ?」


上条「手酷くねーよ!………まぁ、最初は気まずかったけど、すぐに吹っ切れたみたいだからな……あっちが。」


浜面「……ふぅん。それにゃあ、確かにこっちが気まずそうにするのも不味いよなぁ……」


上条「実際、なんでも無いように接するのは結構疲れたりするもんだがなぁ……あ、そこ左な」


浜面「ほいほーい」




~垣根邸~



上条「……相変わらず、セレブなマンションですこと……」


浜面「……納得がいかない」


上条「おーい垣根ー」ピンポーン


ハーイ


ガチャッ


垣根「おぉ、お前らか!」


上条「げっ」


浜面「うえっ」


垣根「……あぁ?んだよ?なんか文句あんのかよ?やんのか?」


上条「………」


浜面「………」


垣根「あ?おら。何か言ってみろやコラ。俺滅茶苦茶つえーぞコラ。マジパネエよ。族とか潰すから、マジで四つくらい潰したから。マジで」


浜面「なっ、なんでキレてんだよ!?つーかキレたいのはこっちだ!!」


垣根「……ん?俺が何かしたか?今俺は、顔合わせて早々……謂れのない罵りを受けて……大変ご立腹なんだが……」コォォ


上条「………おい、垣根」


垣根「あ?だから何――」


上条「……しまえ」


垣根「あ?しまう?何を……?」エッ


上条「………だから」













上条「さっきから主張の激しい、いきり立った自慢の息子をしまえっていってんだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」


垣根「ん?ああ?これ?気にしない気にしない」ギンギン


浜面「気にするよ!!つーかお前なんで全裸なんだよ!?俺たちじゃなかったら大変だったぞ!?」


垣根「えー?イイだろべつにー?」


上条「よくねーよ!つーか何してたんだよお前!!??」


垣根「あ?催眠オナニー」キリッ


浜面「ああ、アレねー。俺、一回試したけど死ぬかと思ったわ。」


垣根「……え?そんなに危険なの?」


浜面「………いや、滝壺に見られて」


上条「…………」


垣根「…………そうか」


浜面「………うん」


垣根「………そうだったのか」


浜面「………うん」


垣根「………そうなの――」


上条「もうええわ!!」


上条「……とりあえず家に入るぞ?話はそれからだ」








垣根「独身パーティー?いいじゃねえか……」ニヤリ


上条「とりあえず服着ような?裸じゃあ格好よくしまんないからね?」


☆垣根帝督

ニート。度重なる実験協力で得た金でニートとして優雅に暮らしている。変態。
研究機関から四六時中誘いがあるらしいが、今は悠々自適に暮らしている。あと変態。



浜面「つうか何て部屋だよ……きったねえ」


垣根「うるせえリビングはチリ一つ無いだろ」


上条「確かに……自分で掃除してんの?」


垣根「業者雇ってる。…………で?あのモヤシはなんだって?」


浜面「一方通行は連絡が取れなくてなぁー。どこかあいつが行きそうなとこ知らないか?」


垣根「あ?あいつ一週間前から自分のゼミの生徒と合宿だとか言ってたぜ?そろそろ学校に帰ってくんじゃねーの?」



上条「おおっ!?何だよ早く言えよ!早速行こうぜ!」ガタッ


垣根「ちょっと待ってくれ……」


そう言うと垣根は、冷蔵庫から注射針と何らかの薬品を取り出し、そして……


垣根「ふんっ……!!」


腕にそれを打ち込んだ。


上条・浜面「「なにやってんのーーーーーーーーーっ!!??」」ガビーン


垣根「……ふぅ……あぁやっぱこれがねえと……ってどうしたんだ?」


浜面「それはこっちのセリフ!!??何それ!?どうみても法に触れそうな薬なんですけど!?」


垣根「あ?これ?「あああああああああああああ!!!!!」だ……んだようっせえな……」


上条「良い子がマネしたらどうすんの!?マジでやめてくんない!?」


垣根「さて、一発キメてすっきりしたところで行くか。車出せよ」


浜面「お前何様!?」


垣根「チ○コも萎え萎えだぜ……テメエらの貧乏くせえ面を見たせいだぞ?………どうしてくれる?」ギロッ


上条「どうもしねえよ!!」


浜面「……次は、一方通行か」


とりあえずここまで。また夜に投下しに来ます!

元ネタの映画知ってる人いるかねえ……

小出しにしてすんません。

なんか思いのほか書き進んだんでもうちょい投下。






学園都市のトップ研究機関のひとつ、長点上機大学。


休日であるというのに、学び舎は学生で満ち満ちていた。


垣根「どこだあの糞モヤシは?つーか学生多すぎんだろ。ブチ殺すぞコラ?」


浜面「物騒だな!?」


上条「あ、アレじゃないか。あの黒いフェラーリあいつのだろ」



湾内「せっ、先生っ!あ、あああの……自宅まで送って頂けないでしょうかっ////


泡浮「わ、私もお願いいたしますっ////」


女学生A「もう!そんなに一斉に押しかけたら先生に迷惑でしょ!?……でも、ダメですか?」


一方通行「はァ…………オマエら、そンなことばっかり言ってると尻軽に見られちまうぞ?」


女学生A「えぇー、そんなことないですよぉー」


湾内「せっ、先生にしかこんなこと頼みませんっ……///」


泡浮「そ、その通りですっ!!///」



垣根「よーし、いっちょ殺ってくるわ」ファサッ


上条「お、落ち着け垣根っ!?羽根しまえ!!」アタフタ


浜面「なんやあれは……あんなことが現実にあっていいんか……」ガクガク




一方通行「それによォ、もう終業チャイムはなってンだ……聞き分けが悪いコには……」ハァ



湾内「……///」ゴクッ


泡浮「……///」ゴクッ


女学生A「……///」ゴクッ




一方通行「お仕置きが必要かもなァっ」ニコッ(E:超絶ドS爽やかスマイル)



女学生s「「「っ………/////////////////////」」」




垣根「そおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおい!!!」


一方通行「ぐッはァァああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」バッキャァ!



女学生s「「「せんせええええええええええええええええええええええええええええっ!!!!」」」



☆一方通行

大学教授。研究が主だが教授としても活躍している。
丸くなって、それはもう丸くなって、故にやけにモテる。
打ち止めには複雑な愛情を抱いている故、少し距離をとっている。



一方通行「おっ、オマエらっ!?………悪いなァ、また来週授業で」タタタタ


女学生s「「「は、はい……」」」




一方通行「……どォ言うことか説明してもらおうかなァ……?皆さン……?」


浜面「怖っ!?お前の敬語こわっ!!??」


垣根「イイ車乗ってんじゃねえか。運転させろよコラ」


一方通行「お断りだカスが」


垣根「これでもう浜面の車はいらねえな。廃棄処分だ」


浜面「謝れ!!ダイハ○さんに謝れよ!!」


一方通行「……で?一体全体これはなんの冗談だ……生徒がドン引きしてたぞクソッタレが……」ビキビキ


垣根「説明は後でしてやるって……おい、タバコ一本寄越せ」


一方通行「ちっ……ほらよ。有り難く吸いやがれ」


垣根「あ?ロングピースかよ……俺はメンソールが好きなんだよ!」プンスカ


一方通行「嫌なら吸うンじゃねェ!!おい!どこ行きゃあ良いンだよ!」


浜面「おい!俺の車は!?」


上条「安いとこ!安いとこでお願いします!!」


一方通行「……俺のケツ追ってきやがれ。適当に入る」


上条「安いとこでお願いします!安いとこ!安いとこおおおおおお!!!」


浜面「うーっす」


垣根「ふーっ……………たまには悪かねぇ、な……」モワァ





~とあるコーヒーショップ~



一方通行「喜んで行くぞクソッタレが」ズズズ


上条「素直になったなぁ……ホント」シミジミ


浜面「おお!やりぃっ!!日程は問題ないのか?」


一方通行「はッ……授業の日程なんぞ俺が決めることなンだよ……」ケッ


浜面「何この人……もうヤダ……」


垣根「すみませーん」


店員「ご注文をお伺いいたします」


垣根「ホットペッパーを見た!!」キリッ


店員「……はい?」キョトン


垣根「ホットペッパーを見たッ!!!!」キリリン!


店員「え、あ、はい……えと……」


上条「すっすすすみません!!キャラメルマキアートひとつ!ホットで!」アタフタ


店員「か、かしこまりました」


垣根「ちっ……教育がなっちゃいねえな……」ヤレヤレ


上条「………」


上条「はあ~……つうかよ、具体的に独身パーティーって何すんだ?」


浜面「はっ?何って……何すんだ?」


垣根・一方通行「「………はっぁああああああああああああああああああああ………」」


上条「な、なんだよ……盛大に溜息なんてついて……」


垣根「あ?おいおいおい……お前らホントにアホか?」ハァ


一方通行「そればかりはコイツに同意だねェ……」カチッ……フー



『独身パーティー』の何たるかを理解していない二人に、二人のレベル5は呆れつつタバコを呑む。


そして次の瞬間、それはそれはいやらしい嗤いを顔に貼り付けた。



垣根・一方通行「「結婚しちゃあ、出来ないことだよ」」



上条「っ!お、おい!それって浮k――」


垣根「浮気にゃあなんねーよ上条……やるにしても商売女だ……相互理解に基づいた契約関係の一つだ……」ニヤリ


一方通行「仮に浮気だったとしても、結婚したら二度と出来ねェぞ……?なァに、一晩くらいだったら気の迷いだ。それに、それ以外にも楽しみ方はある」ニタリ


上条「そ、そりゃあお前らの言うこともわかるけど……い、インデックスを裏切ってるような気が……」


垣根「バーカ!『独身旅行』って名目で許してくれたならそんくらい理解してくれてるって!かてーこと言うなよ!」


一方通行「そォだそォだ!それに、結婚してから浮気を覚えると癖になっちまうぞ?ただでさえオマエはモテンだからよ」


上条「……で、でもなあ……おい浜面、どう思う?」


浜面「………」ゴクリ


上条「……浜面?」


浜面「……た、たまには羽伸ばしてもバチくらい当たんねーよなぁーーー!!!」


垣根「よく言ったぜ浜面!テメエは話の分かる奴じゃねーか!!」パチン ←ハイタッチの音


浜面「お、おう!そうだよな!!よっしゃー!楽しみになってきたぜ!!」


一方通行「で?場所は?」


浜面「あ、ああ……それなんだが――」



浜面は手元にあったパンフレットを開いた。



浜面「ここだ!どうだい大将?ここならアンタも結構詳しいんだろ?」


上条「ん?お、いいんじゃないか?歓楽街の方は全く馴染みがないが…」




浜面の指差す先、並ぶ四文字、「ロンドン」。


そここそが、彼らの選んだ独身最後の場所であった。


とりあえずここまで。夜にまた。

ロンドン選んだのはキャラクター的な意味で。

次からロンドン編。序章終わり、的な。

デミオはマツダだ

>>29
弟の愛車を間違えるとは……すまぬ。


投下する。不謹慎、くだらない上等。

原作は是非見てね?死ぬほど面白いから。マジで。



~ロンドン・ヒースロー空港~





かつての世界の中心地、ロンドン。


そこに、四匹の孤独な狼たちの群れが集まった。


BGM: Shake Ya Tail Feather- Nelly, P.Didy & Murphy Lee 
 
http://www.youtube.com/watch?v=9x7Oa1ELu0A




垣根「着いたぜ我が故郷……」ファサッ


一方通行「羽を仕舞えクソッタレが……つゥかよ、来たことあンのかよ」


垣根「初めてだぜっ……」ファサファサ


浜面「海外行くのはロシア以降初めてだぜ~!大将は結構きてんのか?」


上条「純粋な観光目的だとほとんどないな~」


一方通行「知り合いに面ァ見せなくても良いのか?」


上条「ん~……どうしよっかな~」


垣根「おいおいおい!?そんなのいつでもできんだろ!?……それより、俺たちはともかく、お前は『独身最後の夜』、なんだぜ……あとはわかるな?」


上条「……ぐひひ……当然よ」ケケケ


浜面「ひ、開き直りやがったよ……」


垣根「見てくれよ……俺の未元物質を……脈動してやがる……」ビクンビクン


一方通行「落ち着け素人童貞。先にホテルに向かうぞォ」


浜面「ええっ!?垣根って素人童貞なの!?マジかよ!?超遊んでそうなのに……」


垣根「はっ。商売女しか抱かねえだけだよ……女を傷つけたくねえからな……」フッ


一方通行「本気にすンなよ?コイツの日ごろの行い見てりゃあ女なンて寄ってこねえって分かるだろ?」


上条・浜面「「…………」」


垣根「おい」


一方通行「さっさと行くぞ。空港の外に車借りてある」





垣根「放て心に刻んだ夢を~♪」


浜面「未来など置き去りにして~♪」


上条「フフフ フフフッ フフフフッ フフフフッ~♪」←歌詞忘れた


浜面「しかし……運転していいのか?ここロンドンだぞ?」


一方通行「気にしないで良い。親船の許可は取った」


浜面「しっかし、これ、キャディラックのコンバーチブルだろ?この日の為に買ったのか?」←オープンカー


一方通行「おォ。何だ?気に入らねえか?」


浜面「と、とんでもねーよ!!むしろ最高だ!欲しいくらいだぜ!!……で、おいくらでした?」


一方通行「大した額じゃねーよ……そォだ上条、結婚祝いだ。この車やるよ」


上条「マジでか!!くぅぅ……有難うございます一方通行さま!!ホント有難うございます!!」


浜面「ええええええええええええ!!!羨ましいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」


一方通行「お、おい!前みろ前!!」


上条「有難うございます!有難うございます!!今なら一方通行さまのおチ○ポも喜んでおしゃぶり致します!!ヒック」


浜面「う、うわあ……こんなテンションの大将初めて見たわ……」


一方通行「お、おう……ま、まァほとンど金出したの垣根だけどな」


垣根「しゃぶれよ」


上条「構わぬよ」


一方通行「やめろ」


浜面「……つーかよ、さっきから気になってたんだが、お前等俺が飲めねーのに酒ばっか飲んでんじゃねーよ!!」


一方通行「あァ?黙って運転しやがれアホ面」


垣根「そーだクソ面」


上条「ゴミ面~」


浜面「た、大将飲みすぎだ!!つーかひでえ!!」


垣根「っ」


垣根「おーい、見て見てー、一方通行~。あれー」


一方通行「あァ……?おォ、ヤクザさンじゃねーかよ」


イギリスのマフィアs ON ゴツイ車「「…………」」



浜面「お、おい!!お前らまさか―――」


垣根「おらぁ!!俺のチンポを見ろぉ!!そしてしゃぶれやホモヤクザ!!はーっはっはっはっは!!上手いぞぉ~!舌がとろけちゃうよォぉ~」


一方通行「イイぞ垣根ェ!!」


上条「ついでに俺のケツでも眺めてな!!ほれっ!イマジンおちんちんっ!!イマジンおしりっ!!」キリッ


一方通行「やったれヒーロー!!」


浜面「やめてえええええええええええええええええええ!!!」


マフィアS「FUCY YOUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUU!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!!!!!!!!!!!!!!!!!



浜面「いやああああああああああ!!機関銃打ってきたああああああああああああああ!!!」


上条「ぎゃああああああああ!!ケツが!!上条さんのケツがあああああああ!!」ジタバタ


垣根「野郎……このキャディラックは俺の特性防護マターで覆われてるが平気だが……」ゴゴゴ


一方通行「よくも新婦のケツに穴を増やしてくれやがったなァ……!!」ゴゴゴ


浜面「止めてええええ!!こんなところでまで暴れないでえええええええ!!」



垣根「俺の未元物質に……」


一方通行「こっから先は……」


垣根「常識は通用しねえ!!」


一方通行「一方通行だ!!」


上条「ねえねえ見てよ浜面……俺のケツ、平気だよね?」プリン


浜面「もう嫌だあああああああああああああああああああああ!!!」











浜面「ぜぇ……ぜぇ……死ぬかと思った……」


垣根「おおー!なかなかのホテルじゃねーかよ……よいしょっと……」


上条「すっげえーー!!こんなの映画でしか見た事ねーよ!!」


浜面「ち、ちくしょう……金持ちどもめ……」


一方通行「出すのは俺と垣根だから良いだろォが。……さってと、取りあえず着替えてカジノでも行くか?」


垣根「いいじゃねえか……」


浜面「え?着替える必要あんの?」


垣根「あ?あたりめーだろ?普通カジノにはドレスコードってもんがあんだよ」


上条「えぇえっー!!マジかよ!……上条さん、スーツとか持ってきてないですのことよ……」


浜面「お、俺もだーー!」


一方通行「あァ?……おいおいマジかよ……どォする―――」


上条・浜面「「…………」」じーっ


一方通行「……オマエら、覚えてろよ……上条はともかく、浜面……ぜってェ忘れねェ」


上条「心の友よーーーっ!!」ガシッ


一方通行「お、おいっ!は、離れやがれっ!///」


浜面「一方通行って、大将には甘いよなー」


一方通行「うるせえ。こいつは結婚祝いだから良いンだよ……オマエは別だろォが」


浜面「か、返す言葉もねえ……ん?そういえば垣根は?」キョロキョロ


               「ここだ」


上条「どこ行ってたんだよ……って、ええええ!!??何故全裸!?」


一方通行「オマエ……いちいち全部脱ぐのマジやめろ……誰得だよ……」


垣根「着替えようと思ったんだよ。今の話だとテメエらの服買いに行くんだよな?終わったら屋上行ってみようぜ」


浜面「ん?屋上になんかあんのか?」


垣根「ああ。来て見りゃあ分かるが、すっげえ眺めだぜ……流石の俺も言葉が出ねえ」


一方通行「ほォ……取りあえず着替えたら行ってみるか……」






~ホテル・屋上~



上条「……なんか……すっげえ着られてる感じが……」


浜面「す、スーツなんか着るの初めてだぜ……」


一方通行「なァに、すぐ慣れンだろ。……中々にイイ眺めじゃねェか……忍びねェな」


垣根「構わんよ。……さーて一杯やってから行こうぜ……見ろ、山崎の五十年もんだ。この日の為に取っといた」


一方通行「……やるじゃねェか。見直したぜ垣根」


浜面「うっひょう!!リッチだな!!なんか、身の丈に合わない気がするんだが……」


上条「今日くらいいいだろ!さーて垣根!乾杯の音頭を取ってくれ!!……垣根?」


垣根「あ、ああ……わ、分かった今行く……」コソコソ


一方通行「………」


垣根「じゃあ行くぜ……こほん」


垣根「俺たち四人は……数々の死線を潜り抜けてきた……」


上条「(お前ほとんど死んでたけどな……)」


浜面「(ずっと死んでたじゃん垣根……)」


一方通行「(ずっと死体だった奴が良く言うぜェ……)」



垣根「血で血を拭う戦いの中で培ってきた絆……それはまさに鋼鉄の絆……誰が欠けても俺たちはやってけねえはずだ」


上条「……」


浜面「……」


一方通行「……」


垣根「上条が一方通行の壁をぶっ壊し、浜面の壁をぶっ壊した。孤独な一匹狼は、孤独な一匹狼の群れになった……」


上条「……(孤独な……)」


浜面「……(群れ……?)」


一方通行「……(そォだ!俺たちは狼たちの群れだァ!)」ウンウン!


垣根「そして、一方通行が俺の壁をぶっ壊した……この時っ!俺たちに敵はいなくなった!!」


上条「………ははっ(こいつも、変な奴だよなー)」


浜面「……大袈裟だって!(あー……アホらしいのに泣けてきた)」


一方通行「………っ!(や、やべェ……!このアホの話で……っ!る、涙腺がァっ!)」


垣根「血生臭い話は後だ……今、俺たちは親友の新しい門出を祝うためにここにいる。」


垣根「孤独な一匹狼たちの集いと、上条の新たな門出にっ!」グイっ


垣根・一方通行・上条・浜面「「乾杯っ!!!!」」








………この時は、四人の誰もが想像などしていなかった。


この一杯が、彼らに新たな困難を呼び起こすことになるとは、誰も……






とりあえずここまで。

お風呂入って、ご飯食べたらまた書いて投下するかも。

次から時間が飛びます。二日酔いのスタートです。

感想くれると嬉しい。

1の書く作品は結構引き込まれるからかなり好きだな
無理せず気長に書いてくださいまし



一方さんが社会復帰したら
こうなるんでせうか

とりあえずこのノリは好きだ

掛け持ちするのは別にいいが片方を厳かにしないでくれよ

期待してる

>>44
>>45
>>47

読んでくれてありがとな!だがおろそかにはせんぞ!!


投下しやす。魔術サイドのキャラの扱いも酷いよ。それだけは言っとく。





―――約、半日後―――




▽垣根SIDE



ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ!!!!!



垣根「……くぁ」


垣根「……んだよ……うっせえな」



ホテルの最上級スイートルームは非常に広い。


鳴り響く電話と、幸運にも近い位置で眠っていた垣根であったが、それでも起き上がるのは非常に億劫だった。


広い室内故、音の響きは絶好調だ。



垣根「……ふぅぅあい」


従業員『チェックアウト二時間前になりましたが、ご都合はいかがでしょうか?』


垣根「……へいきれす」


働かない頭を必死に働かせつつ、電話を置き、洗面所に向かう。


垣根「……おしっこしっこ……膀胱がドゥーンってなる……」


体全体に謎の疲労感が蓄積している。


部屋が荒れに荒れ、酒やその他いろいろなゴミが散乱していた。


垣根「……おぼえてねー」


……昨夜何をしたのか、全く記憶にない。


寝ぼけているせいだろうか?それとも頭を強く打ちつけでもしたか?


自慢の狡い頭で精一杯考えるが、一向に考えがまとまらない。


垣根「……とりあえず、ションベンいかねーと……」


それでも、体は正直と言ったところだろうか。


膀胱が痛むほど尿意がヤバい。このままではガチで失禁する。


垣根は、のろのろと、それでいて確実にユニットバスの扉を開き、パンツを下した。ズボンはどうしてか履いていない。


垣根「……ふぅ……ションベンしている時は、どんなときでも多幸感に包まれるでぇ~……」


部屋は荒れていたが、せいぜいゴミが散乱していたくらいだった。記憶は欠落していてもそれほどまでにやらかしたという訳ではないようだ。


垣根「………昨夜のこと覚えてねえのはシャクだな……ま、きっと楽しかったんだろうがな……」


満足感に浸りながら用を足し終える。




なあに、何も変わったことなど無いさ。


トイレだってなーんにも変わっちゃいねえ。


詰まんねえデザインのユニットバス。


シックだが、やけに豪奢な洗面鏡。


四人分の歯ブラシと歯磨き粉。


髭剃りとソープ類。


首輪のついた裸のオッサン。


日本製の便器。


ほらな?世は既に事も無し、ってか?


………………


…………


………ん?





垣根「……落ち着け。落ち着くんだ垣根帝督……」


カームダウン、カームダウン……ふう……ウーサァー……


もう一度……もう一度確認だ……大丈夫……大丈夫だって……酔いが残ってるせいで幻覚みてんだ……


そうさ……そうに違いねえ……もう一度だけ確認……


ゆっくりと、冷静になるように自らに言い聞かせ、垣根は俯いていた顔を上げる。



詰まんねえデザインのユニットバス。


シックだが、やけに豪奢な洗面鏡。


四人分の歯ブラシと歯磨き粉。


髭剃りとソープ類。


首輪のついた裸のオッサン。


日本製の便器。


……首輪のついた裸のオッサン……



首輪のついた裸のオッサン「……ここは……どこなのであるか……?」


垣根「…………」





▽一方通行SIDE



「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!」



一方通行「……うっるせェな……朝っぱらからやかましい……」


垣根のものであろう、けたたましい悲鳴が響き渡った。


窓から日が刺している。どうやら自分は、窓際の最もいい部屋のベッドで一晩を明かしたようだ。


布団と素肌が触れ合う、くすぐったいようで気持ちの良い感触が肌にある。どうやら自分は何も着ていないらしい。


垣根「オッサンだ!!オッサンが!裸のオッサンがトイレに!!トイレにいいいいいいいいいいいいい!!!!」ドン!!ドンドン!!


恐怖に染まった声で垣根が声を張り上げている。どうやら自分は部屋に鍵を閉めたらしい。それで入るのに難儀しているようだ。


一方通行「……わっけわかンねェことを……しかた無ェ……起きるか……」ムニュ


「んっ」


体を起こそうとして、右手が柔らかいものに触れた。


一方通行「………この……感触は……」


嫌な予感がする。本当に死ぬほど嫌な予感だ。




今、自分がこのまま右手側を振り向いたら、致命的な精神的なダメージを負う。何故だかわからないが確信に近いものが胸中に渦を巻く。


一方通行「……(お、落ち着けェ……!ここは左から……っ!)」


目をつぶったまま、何も見ないように一方通行は左側にその手を置いた。すると――


「ぁっ///」ムニュ


一方通行「………まさか」


白い顔が一層白くなる。


一方通行「………っ(お、落ち着きやがれ一方通行ァ!!まだ……まだ決まった訳じゃねェ!!)」


ここで誤解の無い様に言っておこう。一方通行が動揺しているのは、誰かと同衾しているという事実にではない。


一方通行「(あの……あの感触は……まるで……)」ガタガタ


両手に触れた、ほんのりやわらかい感触、それが彼の謂れのない汚名を髣髴とさせるものであったからなのである。


一方通行「(……覚悟を決めろ……なァに、辛いのは一瞬だ……そ、それに、まだ未成年だと決まった訳じゃねェ!)」


意を決し、能力をオンにしてベッドから飛び起きる。


一方通行「(どォだ!俺の思い過ごしで……あっ……て……ほし……)」


アクセロリータ。


彼は、眼前の光景がそう叫んでいるようにしか思えなかった。


???「……何です?朝っぱらから……うるせーんですよ……」


???「おあよー……ございます…むにゃ……あれ……ここは……」


目の前の少女たち、赤毛の三つ編みの彼女、そして金髪三つ編みの彼女がどうか、本当にどうか成人であってほしい。


心の中で切にそう願った。


一方通行「…………あはッ」


願うしかなかった。





▽浜面SIDE




「開けてくれええええええええええええええええええええええええええええ!!!!」ドンドンドン!!!


「あははッ!!ぎゃははははははッ!!!」



浜面「………んだよ……あいつら元気だなぁ……」


目覚めていの一番に感じたのは、理不尽な尻と腰の痛みであった。


尻からは鋭い痛みが、腰には鈍い痛みが襲い掛かる。おまけに二日酔いのせいかひどい頭痛だ。


腰痛は床で寝ていたせいだろうか?痛みを我慢しつつ体を起こす。


浜面「………んん……頭が……いてえ……ん?」


頭が痛い。……それは勿論そうなのだが……それ以上に……頭が軽い……


頭がスーッとする、といった意味の言葉ではない。本当に、物理的な意味で頭が軽いのだ。


浜面「………なんでだろ……何したっけ…っあああ!?」


とっさに頭をさする。………ない。ないないナイナイ無い無い。無い!!


浜面「うぇぁぁあああああああああああああああああああああっ………あっ……ああああああああああああああああああああああああああ!!!」


毛が、無い。何がないって毛がない……KE☆GA☆NA☆I


浜面「何でだ…何でだよ……どうして……」



半分涙目になりつつ、一分ほどそこにうずくまる。


浜面「………よしっ」


持ち前の打たれ強さで復活する。世紀末帝王の面目躍如である。


浜面「………(あいつらがなんかうるせえな……とりあえず……)」


浜面はリビングルームの床で寝ていた。


他の二室にいないとなると。上条はこの部屋にいるはずだ。


浜面「………えっと」


あれだけ騒いで何も言わなかったのだ。この部屋にいるはずなら寝ているに違いない。


キョロキョロと室内を見回す。すると、無造作に敷かれた毛布から、彼の右腕がはみ出しているのが見えた。


浜面「……はぁ………おいおい、いつまで寝てんだよ大将……」


浜面は力ない右腕を握り、そのまま無理やりにでも引っ張り起こそうとした。


浜面「俺のことみても笑わないでくれよ……?笑われたら泣いちゃうからな――……ん?」


あれ?大将、いつからそんなに軽くなったの?そう続けようとして手元を眺めた。





―――そこには―――



浜面「う、うわ……うわぁぁ、あぁ、ぁ、ぁああぁ、ああ」



上条当麻の、『右腕』だけが、そこにあった。



浜面「……きゃ」





「きゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」














垣根「…………」


一方通行「………」


浜面「………」


一方通行「……状況を整理しようかァ」



三人は今、リビングルームに集まっている。………各自の状況に蓋をして。



垣根「……ぶふっ……つ、つーか浜面……何その頭?イメチェンなの?」プクク


一方通行「そ、それ俺も思っ――ぶっふぃ!!……は、ハゲ?ハゲちゃったのォ?」プクク


浜面「うるせええええええええええええ!!!俺も……俺にも分かんねえ……分かんねえんだよぉ……」プルプル


垣根「ちょっwwwこいつ泣いてるwwwガチで泣いてるよwww」


一方通行「………」ピロリロリーン☆


浜面「おい!!こっちはマジでへこんでるんだぞ!!無言で写メってんじゃねえ!!」


垣根「はぁ……笑った笑った……」ハァァ



一方通行「……状況の確認をするぞ……まず、垣根からな」


垣根「……裸のオッサンがいた」


一方通行「……あ?」


浜面「なんだって?」


垣根「トイレに首輪に鎖が付いた裸のオッサンがいたんだよ!!しかも超でけえ!」


一方通行「冗談にしちゃあ笑えねェな……な、なァ浜面?」←自分が自分だったから自信を持って冗談だと言いきれない。


浜面「あ、ああ!!信じられねーな……そ、そんなアホなことあるわけねえよ……」←同上


垣根「マジなんだよ!!俺だって目を疑ったわ!!嘘だと思うなら確認して来い!!いるから!捨てられた子猫のように打ちひしがれた目をした裸のオッサンが繋がれてるから!!」


浜面「……ちょ、ちょっと確認してくるわ……」イソイソ


一方通行「………俺も行く」


浜面「………」


一方通行「………」





「オウチニカエリタイノデアル……」ショボンヌ……


浜面「ぎやあああああああああああああああ!!!アックア!!後方のアックアじゃねえか!!」


一方通行「ちょwwwマジかよwwwぎゃは、ははははははは!!!!!!」


垣根「笑いごとじゃねええええええええええええ!!」ビシッ


一方通行「痛ィ!!」パンッ


浜面「……なんだよ……なんだよアレ……こんなことって……」


一方通行「……全裸なのに靴下だけ履いてンのが狙ってるみてェで腹立つわ……くふっ……は、腹いてェ……」


垣根「あれの処理は後で考えるとして……次は一方通行だな……」


一方通行「……着いてこい」



酷く思いつめた面持ちで、一方通行は扉の前まで二人を促す。


そして、扉に手をかけ、こう言った。


一方通行「一つ言っておく……俺は、ロリコンじゃねェ」


垣根「あ?そんなの今関係あんのか?」


一方通行「………いいか?俺は確かに言ったからな……開けンぞ」





ガチャ



アニェーゼ「……んっ……あ、アクセラの旦那……///」


アンジェレネ「お、おはよう……ござぃます……///」


垣根「………」


浜面「………」


一方通行「………」


浜面「………」ポンッ


一方通行「無言で肩に手を置くンじゃねェえええええ!!!」バキィッ!!


浜面「べにましこっ!!!」グシャァ


アニェーゼ「どうしたんですかい?そんなに慌てて?」


アンジェレネ「そうです!私達と一方通行さんの仲ですよ?話していただけませんか?」


一方通行「……わ、悪いンだが……昨夜の記憶が全く無ェんだ……俺、オマエらに……何した?」ガタガタガタ


アニェーゼ「っ///そ、それを私の口から言わせる気ですっ!?///あ、あんなに激しく……しといて……///」


アンジェレネ「そ、そうですよっ///……私の……初めてだったんですからねっ////」


一方通行「」


垣根「………フヒッwww」


浜面「ゲヒュヒュっwww」


一方通行「………」


浜面「……」ポンッ


一方通行「だから無言で無駄にイイ面して手を置くンじゃねえええええええええええ!!!!」ドゴォッ


浜面「えんでゅみおんっ!!」ドギャァ!!







一方通行「はぁ……はぁ~………はァぁぁああああああああああああああ」ガックシ


浜面「お、おい……元気出せって一方通行……」


垣根「フヒヒwwwアクセロリータwww一方通報www」


一方通行「殺す」カチッ


垣根「打ち止めに言うぞ」


一方通行「っ!!」ピタッ


垣根「ぎゃはははは!!貸し一つなーーー♪やっべ……超笑った……あー……腹いてえ……」


浜面「さ、最後は俺だな……いいか?冷静になれよ?今までのがチンケな問題に思えるほど大問題だからな……」


一方通行「あァ!?俺のがチンケな問題だってのか!?ブチ殺すぞ!!」


浜面「ど、どうどう……つーかお前等、大将がいないのに違和感感じなかったのか?」


垣根「……そういえば」ハッ


一方通行「……ダメージが大きすぎて気が付かなかったぜェ」


浜面「酷い!!お前等やっぱひどいよ!!うん!わかってた!わかってたけどね!!」


垣根「どうでもいいからさっさと上条のヤツ呼んで来い。……はぁ……完全に忘れてたぜ」


浜面「はい、これ大将」ドサッ


一方通行「…………」


垣根「…………おい浜面」


浜面「……何だよ」


垣根「……もう一度だけ聞いてやる……上条の野郎は……どこいった?」


浜面「………それ」ボソッ


垣根「ふざけんああああああああ!!!」


浜面「みりあっ!?」グキッ


浜面「ほっ、ホントだって!!『これ』が……これが大将なんだよ!!」


一方通行「………」カチッ


一方通行「………」パキィン


一方通行「っwww」


垣根「ふざけてんじゃ……ん?どうしたんだ一方通行?」


一方通行「フヒっwwwま、まだwww能力残ってるwww」


垣根「ぶひゅっwwwわ、笑わせんなよwww」


浜面「おい!!!こんな時に笑ってる場合じゃねえだろーーー!!!」


垣根「……よし……これを股に挟んで……」ゴソゴソ


垣根「『イマジン・おちんちん』!!」キリッ


一方通行「ぶふっ」


浜面「ふざけんなあああああ!!!」


垣根「『その幻想をっ……ぶち殺す』!!」


一方通行「『あっ///すごく……大きいです……///』」


浜面「お前らマジでなんなの!?レベル5ってここまでぶっ飛んでんの!?これ普通なの!?ねえ!!俺がおかしいの!?」


垣根「はっ、これくらい、蚊に刺されるくらいにしか感じねえよ……」ガタガタガタ


一方通行「膝が笑ってンぞ」






浜面「おい!!どうすんだよ!?明日の夕方には結婚式だぞ!?」


垣根「……流石にまずいな。右腕だけ持って行って、『上条です』って言うか?」


浜面「ふざけんな!!インデックスちゃんやら美琴ちゃんやら、俺の場合麦野に殺されんぞ!!」


一方通行「……探すぞ」


浜面「え……?」


一方通行「幸運なことに、この腕は肘から下だ。出血量も絶望的じゃあ無ェはずだ」


一方通行「こいつの右腕も能力を失ってねェしよ、アイツはまだ生きてるはずだ」


垣根「理には適ってるな。ただ……どうやっても思い出せねえ……屋上で乾杯とったのは覚えてんだけどなー……」


一方通行「……っ!!……ていとくゥン……?ちょっとお話があるンだけどねェ……」ゴゴゴゴ


垣根「あ?どうしたよ?そんなおっそろしいツラして……」


一方通行「とぼけてンじゃねェ!!オマエ、酒に何か盛りやがったな!?ただの酒でここまで記憶がブッ飛ぶ筈も無ェンだよ!!」


垣根「……ななななんのことでしょう」


浜面「何の話だ?」キョトン


一方通行「こいつ一服盛りやがった……屋上でコソコソやってやがったのを思い出した……吐け」


垣根「おいおいおい……大袈裟だっ―――」


一方通行「垣根!」



垣根「……わーったよ」ハァ


垣根「盛り上げたかったからさ、『psychic banger』っていう薬を盛ったんだよ」


浜面「………効果は?」ゴクリ


垣根「一般のヤクにしては依存性が少ねえやつだ……ただ、数時間の記憶障害が残るがな……ってああああああああああああ!!??」


浜面「アホかああああああ!!今更思い出してんじゃねえ!!」


一方通行「……終わったことは後だ。垣根、これでさっきの借りは無しだからな。記憶をたどるぞ?浜面、オマエはどこまで覚えてる」


浜面「………っ!駄目だ!俺も垣根とそう変わんねえ!!」


一方通行「俺もだ、薬はバッチリ効いてたぜ垣根くゥン……こうなったら、奴らに聞くか」


浜面「奴ら?」


一方通行「……不本意だが……裸のオッサンと、あー……何だ……」


垣根「ロリ二人」ハイ!


一方通行「まだ未成年と決まったわけじゃあ無ェだろォが!!」ムキー!


浜面「つーかさ、尻がやたらと痛いんだけど、あと腰も。……一方通行、垣根、なんでだか知らないか?」


垣根「知るかよ……」


一方通行「右に同じィ」





~ホテル・駐車場前~


:BGM  Ludacris - Stand Up http://www.youtube.com/watch?v=pZG7IK99OvI




垣根「さっさと歩けっ!オラっ!」


アックア「あっ……////ほ、捕虜虐待は条約違反なのである!」モジモジ


一方通行「………」


浜面「………おい」



キャー ナニアレー       マニアックダナ……       スゲエアノオッサン……

     イイオトコ……           スバラシイダイデンキンダ……



浜面「……せめて、首輪外しても良かったんじゃねえか?」


一方通行「……言うンじゃねェ……俺も後悔してる……」


浜面「そろそろ俺たちの車が来ても――あっ!来たぞ!」


一方通行「車は無事か……不幸中の幸いだな」ハァ


垣根「テメエ!!お仕置きされてえのか!?あぁん?」


アックア「ら、らめぇっ、なのである////」


浜面「……垣根、そっちの趣味あんの?」


一方通行「安心しろ、アイツはノンケだよ。ただ、オッサンをこっそり飼う癖がある」


浜面「それもっとヤバいから!!」


垣根「ほらアックア、ターキーレッグだ。よく噛んで食べろよ」


アックア「美味なのである」ムシャムシャ


一方通行「いつまでやってンだ!行くぞ。シャクだが、そのおっさんも乗せてけ。そいつの話は中で聞く」



今日はここまでです。

BGMは雰囲気。別スレは完全別物。

有難うございました。

薬の名前は架空。っぽいの付けた。


アックアファンの方、ごめんなさい。嫌でしたらそっとスレを閉じてください。

一挙に投下しに来ました。今回も超絶下品です。

映画は絶対見るべきです。最高です。カオスです。このSSよりずっと。

では投下。



~車内~



浜面「さて、どうする?」


一方通行「とりあえず、必要悪の教会の寮ってところに行くぞ。あの女たちの話じゃこうだ……」



~回想~



アニェーゼ「旦那たちが来た時には上条のやつは見ませんでしたね……つーか皆、すっごいテンションでしたよ?」


アンジェレネ「終始マイペースだったシェリー・クロムウェルっていう魔術師なら、当時の様子が分かるかもしれないです!」


一方通行「すまねェ、何かと世話になる……送っていくか?」


アニェーゼ「いえいえ構わないでください。ここら辺はあまり来ないんで、少しぶらついてから帰りますんで」


アンジェレネ「今日はお休みですしね!一方通行さんは行っちゃうんですか?」


一方通行「すまねェな……良かったら今度学園都市に遊びに来い。案内くらいはしてやる」


アニェーゼ「っ!約束しましたね!必ず遊びに行きますよ!私は!」


アンジェレネ「わ、私もです!!あ、あと……た、たまには遊びに来てくださいよ……?///」


一方通行「はっ……仕方ねェな。最後に一つ、イイか?」


アニェーゼ「ん?何です?」


一方通行「………オマエら、その……いくつだ?」





~回想終了~



一方通行「………」


浜面「……ん?どうしたんだ?一方通行」


一方通行「何でもねェよ。そこ、左な」


浜面「りょーかい」


垣根「おーい、アックアのおっさんに質問しなくて良いのか?」


一方通行「オマエがコイツの趣味に付き合ってるから、イイ具合に決まっちまってンだろォが」


アックア「……て、テクニシャンヌ……///」ビクンビクン


垣根「たく、とんでもねえ変態だな……」ハァァ


浜面「お前が言うなよ!!」


一方通行「おい!前見ろ!ババア引きそうになってンぞ!!」






~必要悪の教会・女子寮~



垣根「……ここか」


アックア「……ここなのである」


一方通行「そこじゃねェ。そこはただのパン屋だ」


浜面「ここだよここ!!なんなの!?よくこの状況でふざけられるな!?」


垣根「すまんどすぇ~」ヘヘヘ


アックア「どすえ~、なのである」


一方通行「うぜェほど息があって来てンな……」


ガチャッ


浜面「ごめんくださーい」


神裂「あっ!あ、ああ貴方がたは……」


一方通行「シェリー・クロムウェルってやついるか?」


神裂「き、昨日はどうもすみませんでした……うちのものがご迷惑を……」


一方通行「……謝られてもどォしようも無ェんだが……覚えてないンでねェ」ボソッ


シェリー「おおうアンタらかい。昨日はハデに暴れてくれたねぇ」


垣根「暴れた……?俺ら一体何して――こらアックア!お座り!!」


アックア「わん!」


シェリー「……驚いた。アンタが飼ってるその犬、後方のアックアじゃないか……」ビックリ


アックア「今は名も無きただの犬なのである……わん」


一方通行「……話が進まねェ。もォいい、要点かいつまんで、重要なところだけ話してくれ」




…………




浜面「ヤクザを撃退……?」


神裂「ええ。なんかパブだかどこかでシスター・アニェーゼとシスター・アンジェレネと意気投合して、そのままこっちに来てどんちゃん騒ぎ。覚えてます?」


垣根「全く覚えてねえ。……っ!アックア!め!」メッ


アックア「くぅ~ん……」


浜面「や、ヤクザって……あ、一方通行……まさか……」


一方通行「……あァ。アレだな」





~回想~




イギリスのマフィアs ON ゴツイ車『『…………』』


浜面『お、おい!!お前らまさか―――』


垣根『おらぁ!!俺のチンポを見ろぉ!!そしてしゃぶれやホモヤクザ!!はーっはっはっはっは!!上手いぞぉ~!舌がとろけちゃうよォぉ~』


一方通行『イイぞ垣根ェ!!』


上条『ついでに俺のケツでも眺めてな!!ほれっ!イマジンおちんちんっ!!イマジンおしりっ!!』キリッ


一方通行『やったれヒーロー!!』


浜面『やめてえええええええええええええええええええ!!!』


マフィアS『FUCK YOUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUU!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』



ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!!!!!!!!!!!!!!!!!



浜面『いやああああああああああ!!機関銃打ってきたああああああああああああああ!!!』


上条『ぎゃああああああああ!!ケツが!!上条さんのケツがあああああああ!!』ジ゙タバタ





~回想終わり~



浜面「……アレだな」


一方通行「……間違いねェな」


垣根「あ?なんで俺がヤクザに襲われなきゃいけねえんだよ……ったく、訳分かんねえ……」


一方通行・浜面「「(覚えてねえのかよっ……!!)」」


一方通行「でェ?その後ヤクザが……?」


シェリー「そうさ。ウチのもんを人質にとって、機関銃ぶっぱなして……幸い怪我人はゼロだったけど、アンタたちが蹴散らしてくれなきゃ怪我人出てたかもね」


神裂「繰り返しになりますが、その節はどうも――」


一方通行「待て、それはいいから……その時上条のやつは?」


神裂「……?いらっしゃいましたけど……どうしてでしょう?」


浜面「俺達、上条を探してるんだ。アイツ、明日結婚式なのに居なくなっちまって」


神裂「何をやってるんですかあの人は……私も出席するというのに……」ハァ


垣根「で?俺たちはその後どこ行くって言ってたんだ?」


シェリー「ヤクザを壊滅させるって言って、クラブと一体型になってる本拠地ビルに向かっていったね。そうだ……あのキャディラックで」


浜面「そこの住所わかる?」




神裂「え、ええ……これを」


浜面「ありがとな」


シェリー「つーかアンタ、髪切ったのか?正直似合ってねぇよ?」


浜面「い、言わんでくれぇ……」シクシク


神裂「そ、そんなことより大丈夫なのですか上条当麻は!?明日に間に合うのですか!?」


浜面「そんなこと!?」


垣根「落ち着けよ。アイツのことは必ず見つけてみせる」


一方通行「そォだ。さっさと学園都市に行って、大食いシスターの面倒見てろ。なァに、音速旅客機使えばすぐだ」


神裂「……分かりました。貴方たちのことを信じてみます」


垣根「はっ……!大船に乗ったつもりでいやがれってん――アックア!駄目って言ったでしょ!?」


アックア「くぅ~ん……」


垣根「後でターキーレッグあげるから我慢しなさい!」


アックア「じゅるり……」


浜面「……もはや、人語を遣わなくなってきたな……」


一方通行「はァ……締まらねェ」





~クラブ・Magic Cabal~



垣根「アックア、そこでお座りしてなさい」


アックア「わん」


浜面「………クラブって聞いてたが……これじゃあ……」


一方通行「………がれきの山じゃねェか」


ウートガルザロキ「おお!アンタらか!」タタタ


垣根「あ?誰だテメエは?」


ウートガルザロキ「忘れちまったのか?昨日クラブで大暴れしたじゃないか?俺だよ」


浜面「悪いが、俺達記憶が――」


一方通行「あァ覚えてる。……昨日は痛快だったなァ?」


ウートガルザロキ「ははっ!久しぶりに暴れたからな……ホント、久しぶりにな」


一方通行「奴らは殲滅出来たンなだよァ……?そこンとこが曖昧でよォ」


ウートガルザロキ「大体はな、ボスと子飼いの手下以外は大方やったな」


一方通行「……なるほどね」


浜面「……ん?どういうことだ?」



垣根「ボスが残ってんなら、すぐ接触してくる。または、逃げ去るだろうな。どちらにせよ、上条をどうにかしてるならそれをダシに寄ってくんだろ」


一方通行「上条をどうにもしてねえなら逃げ帰るだろォさ……おい、昨日俺らのツレにツンツン頭のアホそうな東洋人はいたか?」


ウートガルザロキ「見なかったな……」


一方通行「あと一つ、俺たちは次に何処へ行くかとかはっきり明言してたか?」


ウートガルザロキ「ほぉ……なるほどね、アンタら記憶がないんだろ?一発キメやがったな?」


垣根「……もういいだろ。聞きたいことは聞いた」


一方通行「……ほらよ、少ねェかもしれェが――」


ウートガルザロキ「……いらねえよ」


垣根「いいのか?」


ウートガルザロキ「昨日のアレで貸し借りなしだ。……やっぱ俺は生きるか死ぬかの場所でしか生きられねえって実感したぜ。……じゃあな」


浜面「……変な奴だな」


垣根「ま、さっさと行こうぜ」


ウートガルザロキ「最後の質問」


一方通行「!」


ウートガルザロキ「てめえら、笑えることにバッキンガム宮殿に忍び込もうとしてやがったぜ?……これで全部だ、ツレ、見つかるといいな」


垣根「……ちっ、キザな野郎だぜ」






一方通行「さァて……バッキンガム宮殿に向かうか」


浜面「……ていうかよ。あんまり思い出してくねぇんだけど……宮殿に忍び込むとか……DQNってレベルじゃねぇぞ……」


垣根「DQNの親玉やってたやつに言われたくねえよ。………ん?」


一方通行「どォした?」


垣根「……なにか聞こえねえか?おいハゲ、音楽止めろ」


浜面「ハゲ言うな!!……っと、止めたぞ」


一方通行「………」



ドンドンドン   ドンドン   ドンドン   ドンドンドン



垣根「…………」


浜面「………トランクからだな」


一方通行「開けるか……」ハァ




浜面「おいおいおい……マジかよ……また何かあんのかよおおおおおおおおお!!??」


垣根「仕方ねえだろ?開けるしかねえよ。……アックア、ついてきなさい」


アックア「わん、なのである」


ドンドンドン   ドン  ドンドンドンドン



一方通行「………開けるぞ?」ゴクリ


浜面「……あぁ」


垣根「……いっせーのー……」


一方通行・垣根・浜面「「っせ!!!!!」」



三人で息を合わせたのは、責任を分かち合う、といった心理からくるものであった。


キャディラックのトランク、謎の騒音の正体を突き止めるため、三人はパンドラの匣を開ける。


手に触れる車体越しに伝わる振動。それを感じるだけで逃げ出したくなる欲求が三人を押しつぶす。


しかし、逃げるわけには行かなかった。中に上条がいるかもしれない。そうでなくとも手がかりにつながるものが入っているかもしれない。


期待と不安が渦巻き、三人の心中を汚染していく。呼吸が荒くなる。手が震える。しかしそれでも開けなけれなばならぬ。もう時間が残っていないのだ。






???「ホェェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ドンッ!!


浜面「ぐぎゃっ!!」ガスッ


一方通行「ぬぎゃっ!!」ゴキャ


垣根「ひろぽんっ!!」グチャッ



彼らのあけた箱から「災厄」という名の獣が飛び出す。


うねった金髪。人格の歪みをそのまま映し出したかのような顔立ち。


一糸まとわぬ裸体。


奇声と共にトランクから産声を上げたそれは、見知らぬオッサンだった。



???「……半日ぶりだなぁ……超能力者どもぉ」


的確に人体急所を打ち抜かれ、彼らは動くこともままならない。


そんな中、堂々とした佇まいを崩さず、全裸のオッサンは声を張り上げた。


一方通行「っ!お、オマエはっ!?」


浜面「あ、あんたはっ!!」


垣根「テメエは!?」










垣根・浜面・一方通行「「誰だ!!!!!!!!!!」」ガビーン!!!



木原乱数「おぉぉぉおおおおおおおおおおおおいコラ!?その流れで知らねえのかよ!?木原乱数だ!木原乱数!!」」ドーン!!!!!



一方通行「えェー……そンなこと言われても……」


垣根「知らねえもんは知らねえし……」


浜面「……つーか何故全裸?流行ってんの?」



乱数「……ほぉ……舐めたクチ聞きやがってこのハゲ……そんなテメエには……」ピキッ


浜面「えっ、ええぇぇ!!??……なぜっ!!何故に俺限定!?」


乱数「ションベンかけてやる!!オラオラオラぁぁぁぁあああああ!!!」ジョォォオ


浜面「ぎゃあああああああああああああ!!!やめっ!!しょっ!!しょっぱい!!やめてええええええええええ!!!!」


垣根「くっ……!!今のうちに体制を……」ムクッ


一方通行「……ふゥ……よいしょっと……」


浜面「うぅぅ……じ、地獄や……地獄やでぇ……ど、どうして俺だけ……」シクシク


乱数「ふぅ……スッキリしたぜ……」テカテカ


一方通行「おい、そこのハゲはどォだってイイが……オマエ、まさか生きて帰れるとは思ってねェよな?」ピキピキ


垣根「久しぶりにムカついたぜ……死ねよ、クソ野郎」ピキピキ


乱数「……なんの対策もしてねえと思ったか?昨日はやられちまったがよ、今日はそう簡単には行かねえぞ?」


垣根「昨日だ?……そうかテメエが……」


浜面「な、なんだって……っ!お、おい!!!!」



周囲を見回すと、三人を黒塗りの車が囲んでいた。


気が動転していて気が付かなかったが、『昨夜』という言葉を聞いて、三人は直感する。


そう、目の前の男の正体は……




浜面「って、テメエ!!昨日のヤクザのボスだな!!当麻の大将を返せ!!」


乱数「トーマ……?……あっ、あひゃひゃひゃひゃ!!あの野郎も知り合いか!!あーっはっはっは!!こいつぁ傑作だ!!」


一方通行「………この野郎……っ!っち!何だ……どォいうことだこれは!!」カチカチカチ


垣根「クソボケが……やりやがったな……キャパシティダウンか……」




二人の今持てる唯一にして最強の武器である超能力、それが作動しない。


いびつな笑みを張り付ける木原乱数の表情、それがすべてを物語っているのは、その場にいる誰もが把握することが出来た。



乱数「アレイスターの遺産だよ……この世界に存在する中でも最高級のモンだ。世界にいくつもねえ」



歪な笑みをその顔に貼り付けつつ、木原乱数は自慢の仮性包茎を揺らす。


陰毛まで金髪に染めあげるこの男、本当に油断も隙もない。





乱数「ここでお前達を殺してもいい、俺にはそれが出来る」


浜面「っ!?」



屈強な男たちが三人を取り囲む。


手にはサブマシンガン、万事休す、という状況だ。



乱数「……だがなァ、生憎今は資金難ってヤツでよ……」




乱数の合図とともに銃が下される。浜面はホッと胸をなで下ろす。




乱数「おいテメエ!!ついてこい!!」


アックア「いやぁ!!乱暴にしないでぇ!!なのである!!」


ヤクザA「さっさと歩け気持ちわりい!!」グイ


垣根「アックア!!おい!そいつは関係ねぇだろーが!!」


乱数「ぎゃーっはっはっはっは!!このオッサンとトーマの野郎の命が惜しけりゃ、明日の午前十時、指定の場所に来い。この端末に情報は載せてある」


垣根「っ!」パシッ


乱数「明日までにそこに十万ポンド持って来い。……テメエらのせいで金欠でなぁ、持ってこねえとオッサンも当麻の野郎も殺す」


垣根「おい!!待て!待ってくれ!!」


乱数「あばよ!!確かに伝えたからな!!せいぜい上手く稼げや?能力まみれの体売りゃあ直ぐだろ?簡単なこった!!ぎゃはははははははははははは!!!!!」


アックア「あーれー、なのであるーー」


垣根「アックアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」イヤァァア!!!!


一方通行「………あのオッサン、聖人、とかいうヤツなンじゃねェの?」


浜面「もう力失ったから、ただのオッサン、らしい……」


一方通行「……世知辛ェな」





~学園都市・とあるカフェ~



打ち止め「はぁー……」グテーン


御坂「……元気ないわねー?どうしたの?」


打ち止め「何でもにゃーい……って……ミサカはミサカは……はぁー」


御坂「……一方通行のこと?まったくあの野郎、社交的になったのはいいとして限度ってものがあるわよねー……」


打ち止め「ち、っちちがうもん!!別にあの人のことなんか考えて――あっ、あの人だ!!もしもし!!ミサカだよ!!」ピピピピピピピピピピピ


御坂「やっぱりそうなんじゃない」ハァ


打ち止め「うん!元気!こっちはなんともない!……え?大丈夫なの?」






~車内~


一方通行「悪いなァ。上条のやつがテキーラで悪酔いしちまってよォ、帰るのは明日になる……あァ、問題無ェ。それじゃあ頼むぞ、じゃァな」ピッ


一方通行「……さァてどォする。どォ蓋を開ける。つゥか、俺としたことが頭がついて行かねェ。どォしてこうなった……」


垣根「アックア……アックアぁ……」シクシク


浜面「どちらにせよ、二人共あの野郎に捕まってんだろ?つーか、金はあるのか?」


一方通行「金は心配すんな。ただ、素直に開放するとは思えねェな。能力は通じねェときた……武器がいるな」


垣根「アックアぁぁ~……ひぃぃぃっぃぃぃぃん……ひぃぃぃぃぃっぃっぃぃぃん……」エグエグ


一方通行「うるせえええええええええええェェェェ!!!!!泣き止め垣根!!オマエも考えろ!!」


浜面「つーか大将よりアックアの心配かよ!?俺はお前が心配ですよ!?」


一方通行「とりあえずバッキンガム宮殿に行ってみるか。昨夜の足跡たどってみて損は無ェはずだ。まだ時間はあるしなァ」


浜面「そうすっか……あぁ……大将が心配だ……」


垣根「ふぇぇぇぇぇぇえええええええええええん……ふぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええええええええええん……」


一方通行「いい加減泣き止みやがれェ!!!」





~バッキンガム宮殿~




一方通行「さァて、着いたぞ」


垣根「……まったく持って思い出せねえな。なぁ、俺らホントに忍び込んだのか?何かの間違いじゃねえの?」


浜面「た、確かに……し、信じられねえよなー……は、ははは……」



歴史と技術の垢がたっぷりと刻まれた建築物を囲むのは、手入れの行き届いた天然芝に、鮮やかに咲き誇るチューリップ。


不審者を取り締まるためのセキュリティの視線は一切の死角もなく、ポケットからこぼれ落ちるほこりの一つ一つまで見逃すまいと目を光らせている。


騎士派の面々かと推測される衛兵たちの練度は、遠目から見ても非常に洗練されているように映る。


ここに忍び込もうとする輩など、よほどのアホかよほどの腕利きに二分されるのであろう。



一方通行「確かに、俄かには信じられねェな……よし浜面、行ってこい」


浜面「え、えぇ!?俺かよ!不平等だ!ここはじゃんけんだろ!」


垣根「多数決がいいと思いまーす。はい!浜面くんがいいと思う人!」


一方通行「……」シュッ


垣根「……」シュッ


浜面「おいコラ!?こんな時だけ団結してんじゃねえ!!」



一方通行「うるせェな……さっさと行って来いハゲ面」ハァ


垣根「そうだハゲ。不審に思われたらどうすんだ」


浜面「ついにハゲ呼ばわり!?……わかったよ……ちくしょう……ちくしょお……」



あまりにも非道い。好きでハゲたわけじゃないのに、とボヤきながら、浜面は衛兵の方へと歩みを進める。


すると、みるみるうちに衛兵の目つきはその鋭さを増し、そしてついには彼を取り囲んだのであった。



浜面「えっ、あ、あれ……?」


衛兵「……昨夜はご苦労だったな?えぇ?どのツラ下げて戻ってきた?」


浜面「え、え、えと……お、俺達昨夜の記憶がない、っていうか……ははは」


衛兵「はは、ははははは」


浜面「はははははははっ!」


衛兵・浜面「「はははははははははははははははははははははは!!!!!!!!」」




???「ふざけなああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」


浜面「しょこらっ!!」グッチャァァ!!!!!!!



どこからともなく現れた、赤いドレス姿の美女が、浜面の頭蓋を的確に貫いた。


鋭いハイヒールはあっけなく浜面の軽そうなアタマに突き刺さり、頭髪のないハゲ頭からは真紅の鮮血が吹き荒んだ。



浜面「いっ、痛い……痛い……痛いよぉぉおおおおお!!!」


一方通行「ぎゃははははははははははははははwww真っ赤www真っ赤な髪の毛が生えたぜェwww」プークスクス


垣根「右方のフィアンマみてえだぞwwww良かったじゃねえか浜面wwwwイケメンになれるぜwwww」プヒュッ


浜面「ほ、ホント……ホント死ぬ……ねえ?あ、あたま……あたまが……」ドクドクドク


垣根「大げさだなあ……で?てめえは一体何様だクソボケが」


???「ほお、私のことをクソボケ扱いとは大したもんだし……昨日あれだけ乱痴気騒ぎを起こしておいて……」ピキピキ



上半身のラインを強調した体つきに高慢そうな鋭い目つき。


目の前の金髪碧眼の美女のことを、一方通行はTVか何かで目にしたことがあった。



一方通行「第二王女、キャーリサだな?」


キャーリサ「流石に私のことは知ってたか……」


一方通行「丁度イイ。俺達は昨夜の記憶がなくてなァ……教えてくださるととっても助かるンだが……」


キャーリサ「……へえ、言い訳にしては適当すぎるし。記憶が?到底信じられる話じゃないの」


一方通行「死ぬほど残念だが本当なンだよクソッタレが。俺たちにこれ以上話すことはねェよ」


垣根「何をしてたのかを今探ってる。教えてもらっちゃくれねえか?」


キャーリサ「……ついてくるし」


一方通行「……イヤな予感しかしねェな」


浜面「いたいぃ……いたいよぉぉ……」ドクドクドク


垣根「ほらっ!笑って笑って!」ピロリロリーン☆


一方通行「やめろ。怒られる」







垣根『ほらっ!見やがれ上条!プールにションベンしちゃる!!ぎゃはは!英国王女が俺のションベンプールで優雅にくつろぐのが容易く想像できるぜ!』


上条『なんの!それなら上条さんはウ○チしちゃうもんね!……んっ!ふおおおおおおおお!!!おらあ!!』


一方通行『マジでやりやがったよコイツwwwぎゃははははははははは!!……それなら俺はザーメ○だ!!三下ァ!!どっちが遠くまで飛ばせるか勝負だ!!』


上条『いいぜ……!!お前が俺よりザ○メンを遠くに飛ばせるって思ってんなら……その幻想をっ……』シコシコシコシコ


上条『ぶち殺す!!!』ドピュピュ


垣根『おおおおお!すっげえ飛んだ!俺もやるぜ!!一方通行の次俺な!!』


一方通行『っ、うおおおおおおおおおおおおおォォォ!!!』シコシコシコシコ


浜面『こっち見ろやおら!!オッサンとハメハメだぜぇ~!そらそらっ』


アックア『す、すごいのである~////』


上条『おい浜面。中途半端はやめろ。入れるならホントに入れろ。フリとか許さねえぞ』



浜面・垣根・一方通行「「…………………」」



王宮の一室、セキュリティルームに通された三人は、「百聞は一見に如かずだし」とのキャーリサの言葉を受けて監視カメラに目を通していた。


目を塞ぎたくなる当時の状況を言葉もなく見つめる三人、一方通行などは国家の最高権力者の私宅においての斯様な事態を目にし、死をも覚悟していた。




垣根『じゃじゃ~ん☆こんなところにバリカンがありま~す!!』


一方通行『おいおいおい?気が利くねェ垣根くゥン!オマエは男だ!』


上条『そーうにゅう!そーうにゅう!』


一方通行『そーうにゅう!そーうにゅう!』


垣根『ハイそーうにゅう!そーうにゅう!』


浜面『は、ははは……じょ、冗談だろ……?』ヒクヒク


垣根・一方通行・上条『『そーうにゅう!!そーうにゅう!!そーうにゅう!!』』


浜面『…………ゴクリ』


浜面『………』チラッ












アックア『……や、やさしくしてほしいのである///』モジモジ












浜面『やっ、やっぱ無理ぃぃいいいいいいいいいいい!!!!』ゴッキャァ!!!


アックア『あ~れ~、なのである~!!』バッキィ!!


浜面『……はぁ……はぁ……はぁ……あっ』


垣根『罰ゲえええええええええええええええム!!』


浜面『え、え、ちょ、ちょっと待っ――』


垣根『綺麗に刈り取るナリ~』バリバリバリバリバリバリバリバリ


浜面『ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!俺の髪があああああああああああああああ!!!!!』


一方通行・上条『『ぎゃはっはははははははははははははは!!!!』』



キャーリサ「………こんなもんだし。……どう?自分たちの立場が分かった?」プチッ


浜面「………おい」


一方通行「……で?俺たちは何をすればイイ?何をすればオマエ達の腹の虫は収まるンだ?」


キャーリサ「ちょっ、お、お前たち反省してないだろ!?普通ならそのままブチ殺しても良かったところを、お情けで見逃してやったんだぞ!?」プンスカ


垣根「(………「お情けで」……?)」


一方通行「(……「見逃した」……ねェ)」


浜面「ねぇ、聞いてんの?俺がハゲたの垣根のせいなんだけど………おい、おーいってば」




一国の王族の宮廷に対するこの仕打ちである。問答無用で打ち首にしても構わないだろうし、証拠があるのだからそれを元に訴えることなど簡単だ。


しかし、第二王女はそれを見逃すという。上条がこの国にもたらした恩恵を差し引いたとしても、これを「見逃す」ということはあまりに過大な処遇だ。


この言葉を聞いて、科学の街のトップ2は即座に強烈な違和感を抱いた。そして、次の瞬間にはそれを起死回生への手段へと転じてみせた。


そう、おかしいのである。


垣根「……(きっとこの映像には続きがある。俺たちの武器になるような、イカれた続きが!!)」


一方通行「……(それも、とびっきりの危険な代物だ……一国の王室にとって、国家存亡の危機に繋がるようなスキャンダルが!!)」


キャーリサ「……おい。どうしたの?急に黙って気持ちが悪いし……」



第二王女の反応もどことなく不自然だ。顔色が悪い。


完全にこっちの非だとしたら、憮然な態度を保ち続けていても良いはずである。




一方通行「……そォか、見逃してくれてありがとよ。ぶち殺されなくて本当に良かった……感謝してるぜェ」カチッ……キュイーン……


キャーリサ「そ、そうか……なら賠償の話に進むし。そうね……迷惑料込みで――」


垣根「感謝はしてる………だがねえ、最後まで見せてくれてもいいんじゃないか?この愉快な映像の続きをよ?」


キャーリサ「っ!くっ!」


一方通行「遅ェ!!!!」



腰にぶら下げた剣を抜くまいとしたキャーリサの首元を一方通行が押さえ込む。


ここで証拠を破壊されたらたまらない。上条発見の手がかりとしても、彼ら三人の安全保障のためにも監視カメラの映像はまさしく生命線であった。



キャーリサ「っ!?か、体が動かないの!」


一方通行「神経のベクトル操作だ……大人しくしてな。垣根、ムービー」


垣根「了解っと…浜面、続き再生しろ」


浜面「くそう……都合のいい時だけ無視しやがって……」シクシク


一方通行「もう少し送れ………よし、そこでいい」


キャーリサ「ぶ、無礼だし!はーなーすーのー!!」


垣根「おお、いいオッパイしてんじゃねーか。何カップだよ?」


キャーリサ「こっ、殺す!殺してやるし!!絶対殺すし!!」


浜面「おい、始まるぞ」





プールの映像から一転、豪奢な建築物の内部へとカメラは視点を切り替える。


そこに映り込むのは上条を含めた四人。そして、カメラの死角となっているポイントにひとりの人間が膝をついて座っているようだった。


膝立ちをしているその人物の顔は見えない。……しかし。




???「……んっ……じゅるっ……ひゅっ」ジュッポジュッポジュッポ


垣根『……うお、すげええ……マジ……かよ……うぉぉ』



一方通行「……(……どォ見てもこりゃァ……)」


浜面「……(……チ○ポしゃぶってるようにしか見えねえよな……)」ゴクリ


垣根「おい見ろキャーリサ!!フェラだぜ!!フェラチオだぜ!!うっひょひょーい!!」ワーイ


キャーリサ「くっ……///お、大声でそういうこと言うなし!!」



垣根のイチモツを咥えているように見えるその人物は、顔を前後に動かし陰茎を刺激しているようにしか見えない。


唾液と喉の圧迫により、生々しい水音が響き渡り、垣根は彼らしくもない嬌声をあげている。


カメラの奥ではどこか現実離れした空気が漂う。固唾を飲んで見守っているように見える三人がそれを一層顕著なものに変えている。





???「んっ……なかなか逞しいもん持ってんじゃないか……んっ」ジュポッジュッポ


垣根『……す、すげえ……ババアのものとは思えねえ……一方通行、てめえはどうだ?』


一方通行『ぼ、ボクは遠慮しときますゥ……』カタカタ


???『……じゅるっ、ふじゅっ、じゅるるるるるっ』ジュポッジュポポポポ!!!


垣根『やべえ出るっ……!!……ふぅ……』テカテカ


???『……んくっ……ふぅ……若いってのも悪くはないね……おらっ、次はアンタだ!』


上条『くっ……!!俺の幻想殺しはそう簡単には屈しねえぜ……!さぁ来い!!』


???『……んっ……じゅるるるるるるるるるっ!!!!!』ジュピュジョジョッポポプヒュ!!!


上条『どっ、ドラゴンストライクぅぅぅぅぅううううううううううううううううう!!!!』ビュッルルルルル


浜面『早えええええええええええええええええええええええええええええ!!!???』


一方通行『なんつゥテクだよ……末恐ろしいぜ……』ゾクゥ




英国王室、スキャンダル、フェラ○オ。


この三つのキーワードが結びついた瞬間、彼ら三人の頭脳に火花が散った。



一方通行「……っ!(い、イヤな予感しか……)」ガクガクガク


浜面「……(ま、まさか……まさか……)」ブルブルブル


垣根「お、おおお……(俺は……俺はっ……!!!)」カタカタカタ













???『ふん……口だけで男を満足させられないようじゃ……』















エリザード『英国女王はやってられないよ!!!!!』ドヤァ!!!!!!!













一方通行・垣根・浜面「「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」」











垣根と上条の息子をオーラルセックスで天国へと誘った彼女、その名はエリザード。


英国の唯一女王陛下にして、リメリア、キャーリサ、ヴィリアンの実母。そして何より、国家の最高権力者である。


今日はここまで。

俺なんでこんなことしてんだろ?


>>1は魔術サイドのキャラで一番キャーリサが好きです。

感想くれると嬉しい。こっちはあと二、三回まとめて投下して終わる予定。次は25までに一回来ます。ありがとうございました。

帰ってきたぜ。

25に投下できなくてすみません。





:BGM Billy Joel - The Downeaster


http://www.youtube.com/watch?v=LVlDSzbrH5M




とあるサービスエリア。あらゆる方向からノックアウトされた三人は、かろうじて正気を保っているという状態であった。


さきほどの映像、悪夢のような昨晩の行動、消えた花ムコ。もう何も考えたくない。


浜面に関しては、笑ってごまかすしかないといった様子だ。





垣根「………はぁー。流石の俺も疲れたぜ」ガックリ


浜面「ははははははっはは!!笑うしかねえよ!!おしまいだよ!!もうおしまい!!ふひゅっ!ふひゅひゅひゅひゅっ」


垣根「落ち着けよ浜面。……お、自販があるぞ。コーラ飲むか?」


浜面「要らねえよ!!……はぁ、うん!僕たち一体何したの!?教えて仕上お兄さん!!「


浜面「ふむぅ!教えたげよう!バッキンガムに侵入キメて!おっさん飼育して!ハゲて!ヤクザに大将は拉致されたんだよ!」(裏声)


浜面「へぇぇ!!それはすごいんだね!!!!一晩でこれだけやらかすなんていったい誰のせいなんだろう!?」


浜面「う~ん、誰だろうね?あえて言うなら酒の中にヤクぶち込んだ変態野郎のせいかもね!はっはっはっ!!!」(裏声)


垣根「いいなそれ。なんか韻踏んでねえ?歌にでもするか?」




浜面「一切踏んでねえからな!?あぁぁぁぁ畜生ぉーー!!大将のやつ、もしかしたらラリったヤクザに殺されちまってるかもしんねえんだぞ!!」


垣根「…………」


垣根「…………歌にしてみよう!」ハッ


浜面「おい、どうしてそうなる!!」


垣根「あー、あー……こほん」


垣根「アックアはどんな夢を見ているの~♪ここは悪魔がレイプされる都ロンドン~♪」


浜面「歌うめえなオイ!」


垣根「バッキンガムに忍び込んでいるの~♪それとも英国女王にフェ○されてるの~♪」


浜面「Yo!Yo!」チェキラッ


垣根「浜面はハゲて一方通行はついにロリコンにっ♪上条は腕だけでそげぶするっ♪」


浜面「Aha!!So Soductive!!」チェキラッ


垣根「もしかしたらラリったヤクザに殺されちまってるかも~♪そうなったら結婚どころじゃないよ~♪」


浜面「Peace Up!A-town down!!」チェキラッ


垣根「アックアはどんな夢を見ているの~♪早く君の顔が見たいよ~♪」


一方通行「……………」


垣根「ここは悪魔もレイプされる都ロンドン~♪上条を探して俺たちはさまようー♪」


一方通行「……おい。なにやってンだ」


浜面「あ、一方通!……ぶ、、武器は揃ったんだろ?何してたんだ?」


一方通行「それはこっちの台詞なンだが……いや、ちょっくら根回しをなァ。つゥかマジで何やってンだ……そろそろ行くぞ」


浜面「あぁ、取引だな。もう結婚式まで時間もねえし……」


垣根「アックア……今からお前を助けるぜ」キリッ


浜面「この期に及んでアックアかよ!?」








ロンドン郊外の荒れに荒れた大型倉庫、そこが乱数と垣根たちの取引現場となっていた。


憔悴しきった様子でキャディラックを倉庫へと走らせる。向かいにはフルスモークのセダンが停まっている。


浜面「……おい。こういう時はどうすりゃいいんだ?」


垣根「ランプを点滅させろ。……行くぞ、一方通行」


一方通行「上等だクソ野郎が」



垣根の言うとおり、合図を送ると乱数とともに数人のヤクザが車から降りてくる。


キャディラックの背後には気配を感じない。どうやら彼らは、本気で取引に応じてくれるようだった。


手元の武器を使わずに済むことに、一人浜面は胸をなで下ろす。



乱数「……よぉ、ビビってこなかったらどうしようかと思ってたぜ」


一方通行「はっ、俺たちを誰だと思っていやがる……人質を解放しろ。話はそれからだ」


乱数「ぎゃははははは!!この期に及んで上から目線とは、流石第一位様だぜ!……お前ら、自分たちの立場わかってんの?」


垣根「…………」



能力は使えない。キャパシティダウンはその効力をこれでもかと言わんばかりに発揮している。


部の悪い戦いに喜び勇んで挑むほど、彼らももう若くはなかった。垣根は十万ポンドの入ったボストンバックを投げ捨てると、鋭い目つきで乱数を睨みつけた。



垣根「……ほらよ、現ナマで用意した。こっちの要求を飲め」


乱数「……確認しろ」


黒服A「………」



乱数は部下に金の確認をさせ、それが満足のいく容量だと確信すると車に向かって合図を飛ばした。



乱数「ひゃははご苦労さん!……俺もお前たちを相手にしたくは無いんでねぇ。安心しな、人質は返してやる……おら早くしろ!!」



???「んーーーーーーー!!んっ、んーーーーーーーーーーーーー!!」


浜面「大将!!良かった!無事だったんだ!」


一方通行「これで、やっと万事解決か」ハァ



顔元を袋で覆われた上条は、よたよたとした足取りで三人のいるキャディラックに向かってくる。


ひとまず大怪我はないようだ。三人の誰もが大きく気を緩めた瞬間だった。……しかし――



浜面「よしっ!今その袋をとってやるからな!……っと、ほれ!!」


一方通行「貸しは小さくねェぞ……一生かけて償い――っお、オマエっ!?」


垣根「ねぇ、アックアは―――って、テメエは!?」













浜面・一方通行・垣根「「誰だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」ガッビィ~ン!!!



???「おーゥ、失礼な東洋人デース。ワタクシ、トーマと申しマース」HAHAHAHA!!










袋を剥ぎ取った三人が目にしたもの、それは、上条当麻とは似ても似つかない金髪碧眼の白人男性。


三人は、各々の安堵が全くの無駄であったということを悟った。



一方通行「おい!説明しろ!つゥか取引は中止だ!!コイツは上条当麻じゃねェ!!」


垣根「そうだ!!俺たちが探してたのは白いトーマじゃねえ!!黄色い当麻だ!!」


トーマ「Heyボーイ!非常に失礼デース!!人種差別良くないデース!!」ファックザイエロモンキー!!


浜面「ていうかアンタはホントに誰なんだよ!!??」ガビーン


乱数「あぁ?テメエら昨夜一緒にいただろうが?そいつがトーマだ。あとは知らねえ」


一方通行「ふざけてンじゃねェぞ……」ピキピキ


垣根「ああ取引は中止だ!!あとアックア返せ!!」


乱数「……はぁ、テメエら、マジでわかっちゃいねえのな」




大げさにため息をついた乱数は、本当に憐れむものを見るような目で三人を(あと約一名)を一瞥した。


大げさな手振りで、幼子を諭すように語りかける。



乱数「俺は約束を守ったぜ?これでも俺はスジを通すもんには甘いんだ。これで文句言われる筋合いはねえな」


一方通行「……クソッタレ」


垣根「そんなの良いからアックア返せ!!アックアを、返せえええええええええええええ!!!」


トーマ「返すデ~ス」


浜面「アックアから離れて!!ねえ!お願いだから!!」



しかし三人にはどうしようもない。


乱数が嘘をついているようには思えなかったし、この白人は一応トーマだ。


金髪だが一応トーマだ。


鼻が異常に高いが、それでもトーマだ。


カタコトの日本語しか喋れないが、それでもトーマだ。


結局、乱数は嘘はついていないのである。


押し通ろうとするにはリスクが大きすぎる。銃器はあるといっても、こちらはたった三人。


それに奴らを脅したとして、黄色い当麻の居場所が分かるとは限らない。そう、三人には涙を飲んで従うしかなかったのだ。



乱数「あ。あの裸のオッサンは途中で逃げやがったから俺は知らねえぞ?……じゃあまたどこかで会おうじゃねえの。じゃあな!!」


垣根「ふっざけてんじゃねえぞ!!テメエ!!アックアを返せ!!」


浜面「お、落ち着け垣根!!」


トーマ「落ち着くデース」


一方通行「……馴染ンでンじゃねェよ」



意外にも爽やかな挨拶を残し、黒服を引き連れ木原乱数は去っていった。


薄暗く、不潔な倉庫に取り残される四人。



一方通行「………マジかよ」


浜面「……こっから先」


トーマ「どうしたらイイんデスかー?」オウマイガッ


垣根「………アックア、無事だったのか。……良かった」









そして、物語は冒頭へと戻る。



結婚式まであと数時間、果たして彼らは間に合わせることができるのだろうか?



短いけど今日はここまでです。


有難うございました。

久しぶりに来ました。

遅くなってすんません。別スレも時期に投下します。






ロンドン郊外の倉庫、寒々しさが空気に馴染むこの地に、男たちは絶望を隠せずにいた。


一方通行「…………」


垣根「…………」


浜面「…………」


トーマ「………ジーザス」




大将がいない。


思考停止に陥っていた自らの鼻っ柱を叩き折り、狭い檻から抜け出すきっかけをくれたあの男がいない。


浜面仕上は、その事実に責任を感じずにはいられなかった。握りこぶしから紅い雫がこぼれ落ちる。


浜面「くそっ……!!俺が独身パーティーなんて言い出さなけりゃっ!!」


今このタイミングで、幸福の絶頂期とも言い換えることもできるであろうこの時に限って、どうしてあいつが消えなければならないのか。


常にブッ飛んでいる垣根さえ、この自体においてはナーバスになっている。


四人のムードメイカーとも言える彼のそんな様子は、何よりも残酷にこの事態を象徴していた。


一方通行「………いねェンだよ」


車外では一方通行が浮かない顔で電話をかけている。一体どんな報告をしているのだろうか?


『上条のやつは右腕だけになっちまった。だから結婚式には行けねェ』とでも?それともお茶を濁しているのだろうか?


絶望的な思考から、いつもなら口にしないようなニヒルな言葉が溢れそうになる。



浜面「…………ん?」


『右腕だけ』。……右腕?


浜面「………大将、右腕は生きてた……よな」


前にもこのようなことがあったような……


垣根「畜生!!そもそもトーマ!!テメエが俺に売りつけた薬のおかげでこんなことになったんだぞ!!どうしてくれんだ!!」


トーマ「oh~……ジャパニーズは横暴デース。確かに売りはしましたガ、使ったのはアナタデース。そこまで面倒見きれまセーン」HAHAHA!!!


垣根「て、テメエ……!!」ギリギリ


浜面「お、おい!!一方通行!!!」


思考を掘り下げるほど、自分の考えが現実味を帯びてくるような気がした。もうなりふり構ってはいられなかった。


可能性があるなら賭けてみるしかない。もう手がかりなど残されていないのだから。


一方通行「あ?なンだよ」


浜面「前に上条の右腕が生えてきたって話してたよな!?それって本当なのか!!??」


一方通行「あァ?今更そンな話ししてどォするってンだ」


浜面「っ!!貸せ!!」


一方通行「うォっ!?お、おい!」


携帯電話をひったくる。一分一秒が惜しい。


もうこれしか考えられない。もしこれが間違っているとしたら、俺はもうロンドンに骨を埋めるしかない。インデックスちゃんや滝壺たちに合わせる顔がない。


浜面「もしもし!!打ち止めちゃんか!!」


打ち止め『え、えっとその声ははま――……クソ面さん?』


浜面「おいコラ!!それであってる!!あってるからね!?どうして言い直したの!?ねえ!?」



打ち止め『平気なの!?あの人から聞いた話じゃヒーローさんが――』


浜面「さらりと流された!?」


一方通行「おい!どォしようってンだよ?一体何が――」


浜面「大将の在り処がわかった!!さっきのことは気にしないでくれ!!」


一方通行「はァ!?」


垣根「お、おい!!マジかよ!!」


打ち止め『え?ホント?……でもさっきあの人が……』


浜面「一方通行なら久しぶりに女にフラれてちょっと落ち込んでたんだよ!!それだけ!!結婚式には間に合わせるからな!!」


一方通行「……おい」ピキピキ


打ち止め『……それは、とっても大事なこと聞いた』


浜面「っ……」ゾクゥ!!


浜面「そ、そういうことだから!!皆にはそう言っといてくれ!!じゃあ切るぞ!!急ぐから!!」


打ち止め『ちょっと待っ――』ピッ




浜面の突然の奇行とも取れる態度に三人は不服そうだ。


一方通行などは今にも血管をはち切らんばかりの凶相を浮かべている。







浜面「よっし!行くぞ!!お前ら!!さっさと支度しろ!!」


一方通行「……おい浜面。オマエ、俺をどォしたいワケ?」


浜面「ちょ、ちょっと待て!!後で誤解は解いてやるから!!さきに大将のとこ行くぞ!!」


垣根「おい、ホントに分かったのかよ?」


トーマ「信じられまセーン……こんなアホそうな黄色ザルに知性があるなんテ……」オウマイガ……


浜面「ちょ、ちょっと非道いんですけど!?つーかアンタ自然に馴染むな!!」


一方通行「…………で?あの野郎はどこにいやがる?ガセだったらぶっ飛ばすぞ」


浜面「ああ……簡単なことさ……」








浜面「大将は、いなくなってなんていなかったんだよ!!」









車に飛び乗り、アクセルを全力に踏みしめる。法定速度をオーバーするのは久しぶりだが、今回ばかりは仕方がないだろう。


浜面「飛ばずぜお前らああああああああああああああああああああ!!!!!」




一方通行「おいオマエシートベルト――」


垣根「ひゃっはああああああああああああああ!!!!!」


トーマ「yeeeeeeeeeeeeeaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaahhhhhhhhhhhhhhhhhhhh!!!!!」



BGM http://www.youtube.com/watch?v=VKZBFts4lPo SOILWORK - Rejection Role



一方通行「おい浜面、いい加減説明しやがれ。一体全体あの野郎はどこにいやがる?」


浜面「簡単なことだ!!大将はいなくなってなんか無かったんだよ!!」


垣根「はあ?テメエついにおかしくなったのかよ?お前も腕だけになった大将を見ただろ?」


浜面「ああ見たさ!!腕だけになっても、能 力 が 働 い て る 大将をな!!」


一方通行「……おい、まさか……」


浜面「ああそのまさかだ!!よおしそろそろつくぜ!!二人共、能力使うからな!!ちゃんと覚悟しとけよ?」


垣根「……バケモンかよ、上条の野郎」







~件のホテル~



浜面「…………」


一方通行「…………」


垣根「………」


トーマ「…………腕デース」


垣根「……腕だな」


一方通行「………改めて見ると泣きたくなってきやがる」


溜息が尽きない三人であったが、いつまでもほうけているわけにも行かない。


覚悟に鞭を入れ、自らに言い聞かせるように浜面は呟いた。


浜面「……よし、やるぞ」


一方通行「やるって……オマエさ……」


垣根「いやマジで……これは結構キツいんじゃねーの?」




氷水に浸して保存してある上条の腕を見つめる三人。


浜面が先ほど口にした可能性も、改めて現実を目にするとありえないものに思えてきてしまう。


いや、確かに腕とか生えてきたりしたよ?でも実際、腕だけから復活したらそりゃあ人間じゃねーって。







浜面「うるせえ!!当って砕けろだ!!付け根の方は能力が効かないはずだ!垣根は未元物質で生命の構築を!一方通行は能力の促進を頼む!!」


垣根「っち……どうなったって知らねえからな……」ハァ


一方通行「……うわ、血が付いた……確かに能力は効かねェけどよ……」


トーマ「グロいデース。見てられまセーン」



嫌々ながら言われるがままに能力を発動する二人。


しかし、半信半疑であった二人も、次の瞬間には自らの目を疑うことになった。



一方通行「……やってンのか垣根?」


垣根「………あぁ。そろそろ何か起こるはず――うわっ!?何だこりゃ!?」




その時。ビチャチャチャッ、という生々しい水音を立てて、上条当麻の右腕が脈動した。


そして、損失された腕の付け根が、まるでゾンビ映画を巻き戻したかのような動きを見せつつ、その姿を取り戻して行く。


浜面「…………」ポカーン


垣根「う、うわぁ………」ヒキッ


一方通行「……ぐ、グロい……」


暗部組織において嫌と言うほど血を浴びてきた三人であったが、この映像には言葉も出なかった。


三人とも、もっと神々しく復活することをイメージしていたのだ。しかしこれは一体何だ?思ってたのと違う。





浜面「………」ポカン


一方通行「………」


垣根「………」



困惑と嫌悪の入り混じった表情で事の成り行きを見守る三人。


トーマは耐え切れなくなってトイレに駆け込んでしまったようである。


悪夢のような光景は時間を忘れさせた。長いようで短かったのかもしれない。やがて上条当麻はその身を取り戻し、そしてその目をゆっくりと開けた。


上条「………ここは?」


浜面「………た、大将?」


垣根「…………へへへ」


一方通行「…………ははっ」








浜面・垣根・一方通行「「かみおじょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」」ダキッ


上条「う、うおお!?い、一体何だ!?つ、つーかなんで俺は全裸なんだよ!?」




三人の頭の中には結婚式のことなど抜け落ちていた。


再会の味は、血と汗と酒の臭いに満ち満ちていたが、これほど嬉しい再会など、三人には想像もつかなかった。



無理がある?思ったとおり?見逃してください。


次回は長めに投下して最終回になると思います。今回もしょーもない話読んでくれてありがrとうございます。

生存報告。

社畜になったせいで忙しくて中々書けません。
六月くらいになったらまた来れると思います!
楽しみにしてくださってる方々有難う御座います!そしてすみません!!
もうしばしお待ちを……!!

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