上条「答えろよ……GANTZ!!」御坂「私の前に立つのなら……アンタも潰すわよ?」(999)

知っていますか?こんな話……




この学園都市……いや、今や世界中で生きている人達の中には、極ホンの一部、実は死んでいる人達が居るんです……



そして、その死んでいる人間達で、構成された謎の軍団があってですね……



この学園都市の中でも、夜な夜な都市内に住んでいる宇宙人を相手に、命懸けの戦争を行っていると言う噂があるんですよ……




何でもその人達は、それぞれが死ぬ寸前に選ばれ、どこにでもありそうなマンションの一室に強制的に集められ、そこから宇宙人との戦いへと送り込まれるのだそうです……





そして、そのマンションの一室には、集められた参加者を支配する、謎の黒い球体があるんだとか……





誰が最初に名付けたのかはわからない。





しかし、部屋に集められた参加者達は、その黒い球体への畏怖を込めてこう呼んでいるそうです……






その名を






『GANTZ』と……









SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1370773824

●『めもりーろーどさゅう……めもりーろーどさゅう……』










●『めにゅーを選んでくだちい』





1.上条「……GANTZ?」御坂「黒い球体の部屋?」
上条「……GANTZ?」御坂「黒い球体の部屋?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1360904443/)






●『7がつ24にちのがんつメンバーでち』









上条 当麻


運悪過ぎ。
頭切れ過ぎ。
ステゴロ強過ぎ。
右手便利過ぎ。
1人で行動し過ぎ。




インデックス守り過ぎ。


『生存確定』







御坂 美琴


ビリビリし過ぎ。
能力応用あり過ぎ。
上条心配しすぎ。
とーま連呼し過ぎ。
回想し過ぎ。




妹多過ぎ。


『生存確定』








浜面 仕上


何だかんだでいいとこ取り過ぎ。
GANTZ武器使いこなし過ぎ。
フレメア守り過ぎ。
田中自力で倒し過ぎ。




関係ねぇよ!!カァンケイねェェんだよォォォ!!

田中何匹殺ったところで、無能力者なんざ指一本動かさずに100回ブチ殺せんだよぉぉぉぉぉ!!!



『生死不明』

天井 亜雄


原作原型なさ過ぎ。
強過ぎ。
生存率高過ぎ。
容赦なさ過ぎ。
前回ラスト、全部持っていき過ぎ。



西くん枠からはみ出過ぎ。


『生存確定』





偏光能力


原作原型なさ過ぎ。
根性あり過ぎ。
脇役極め過ぎ。



『生死不明』



9900号


御坂に似過ぎ。
口調めんどくさ過ぎ。
銃使いこなし過ぎ。
途中から9980号に変わり過ぎ。
>>1間違え過ぎ。


『生死不明』




珍走団グループ


天井くん舐め過ぎ。


『死亡確定』



お婆さん


原作カッコよ過ぎ。


『死亡確定』




フレメア・セイヴェルン



口調めんどくさ過ぎ。
田中と仲良くなり過ぎ。
浜面に守られ過ぎ。



『生死不明』

こんばんわ、1です。


禁書GANTZシリーズ2スレ目です。



ゆっくり更新になりますが、気長にお楽しみください。




前スレ1000の方。


上手い具合に出来るように頑張ります。ネタはあるので。大分先になると思いますけど。

●『前スレはこいつらを倒ちまちた』



人間(高校生レベル3)


攻撃力 G
防御力 G
素早さ F
賢さ B

能力 D





ねぎ星人(子供)


攻撃力 F
防御力 F
素早さ F
賢さ E

能力 G



ねぎ星人(大人)


攻撃力 D
防御力 D
素早さ E
賢さ E

能力 G




田中星人(ロボ)


攻撃力 E
防御力 D
素早さ C
賢さ E

能力 C



田中星人(大鴉)


攻撃力 C
防御力 D
素早さ A
賢さ D

能力 G




田中星人(鳥人)


攻撃力 B
防御力 C
素早さ S
賢さ A

能力 A


…………





7月27日 昼 ファミレス




初春「」ポケー


白井「」ポケー


御坂「」ダラダラダラッ……



佐天「あ……あれ?皆何か反応が薄いなー?てか御坂さん!?どうしたんですかその汗!?凄い勢いで流れていってますよ!?」



御坂「へ!?い、いや、何でも無いわよ!?いやー、しっかし暑いわねこの店!!」パタパタ



佐天「えー?そうですかー?ちょっと寒いくらい冷房効いてるんですけど」ブルブル



御坂は、手でパタパタと自分を仰ぎながら。


佐天は自分の身体を震わせながら、どこか噛み合わない会話を行う。

初春「ハァッ……佐天さん、その話はこの間もしたばかりじゃないですかー。
何か死者の軍団と、宇宙人が闘ってて、その痕跡が学園都市にも世界中にもあるって話ですよね?」



白井「流石に、この間と殆ど同じ話題の振り方ですと、リアクションに困りますの」



佐天と同じクラスの初春と、学校は違えど同じ学年の白井は、またその話かと言わんばかりに、佐天に対して冷めたリアクションをとる。



佐天「まぁまぁ、そんな事言わずに聞いてくださいよー。初春も白井さんも御坂さんも。
今日はアレから色々と調べて、新情報を持ってきたんですからー」ガサゴソガサゴソ



佐天はカバンの中から、パソコンから入手し、印刷してきた様々な写真や資料を取り出し、机の上に並べた。

佐天「ホラホラ、これがこの一週間の内に、この日本で行われたと思われる死者と宇宙人の戦いの痕跡です。

西は九州の長崎グラバー邸半壊事件!!北は北海道、あの名作『北の国から』の資料館敷地内での破壊事件!!

そして何より!!この学園都市でも新たに戦いの跡が見つかったんですよ!!」バンッ、バンッ!!





佐天が、机の上の資料の一部を、見ろと言わんばかりに叩く。

佐天「24日から25日にかける深夜にあった、第19地区旧商店街での大規模な火災、爆発、及び建物の崩壊事故!!」ダンッ!!



御坂「!?」ビクゥッ!!



佐天「それと、その旧商店街から、1kmほど離れた場所にある橋の不自然な崩落事故!!更に、反対側に1.5kmほど離れたアパート周辺の建造物の破壊や、放置車両の不自然な破壊!!」ダンッ!!



御坂「!?」ビクゥッ!!



佐天「これらは、全て1時間ほどの短時間で起きた事件に関わらず、全く関連性の無い事件として、別々に処理されていますが、あたしの目は誤魔化せません!!

このVS宇宙人戦争説を信じる様々な人達が、この現場に検証しに行った写真の中には、ところどころ、今の科学や能力では立証出来ないであろう破壊の痕跡が見られたのです!!

特に、この橋の崩落写真と、旧商店街の崩壊現場の一部。何か、ゴッソリ円柱状にくり抜いたのか、または押し潰したような跡がありませんか!?
少なくとも、この二つの事件は繋がっていると、私達噂検証部隊は断言します!!」ダンッ!!



御坂「ヒィッ!?」ビクビクゥッ!!!



自称、噂検証部隊である、佐天の熱く鋭い考察に、御坂の心臓が毎回飛び出しそうになるほど焦る。

御坂「(ヤッ……ヤバイ……全部バレとるやんけ!!)」ダラダラダラッ……



佐天「ん?み、御坂さん!?ちょっと大丈夫ですか!?ハーフマラソン完走したと思うくらい、汗ダラッダラッに流れていってますけど!?」



御坂「へ!?う、うん!!大丈夫大丈夫!!や、やっぱりこの店ちょっと熱いわね!!ちょっと脱いじゃおうかしら!!」ヌギッ……



佐天「御坂さん!?何でブラウスのボタンに手をかけるんですか!?何でボタン外すんですか!?ちょっと御坂さん!?」

白井「佐天さん!!ちょっと話に熱が入り過ぎですわよ!?お姉様が混乱して、木山先生化したではありませんの!!」



初春「佐天さん落ち着いてください!!大体、何でそんなに詳しいんですか!?
『幻想籠手』事件が解決して、昨日病院から退院したばっかりじゃないですか!!」


佐天「ふっふっふ……あたしを舐めてはいけないよ?初春……私の噂収集能力を持ってすれば、これくらいの資料一日で集められるのさ!!」


初春「幻想籠手事件の事、全然反省してないじゃないですか!!また変な事に巻き込まれても知りませんよ!?」

佐天「アレはアレ。コレはコレなんだよ初春!!大丈夫だって、もうあんな事はしないし、十分反省してる。
だけど、やっぱりこの噂は気になるんだよねー。未知の技術を持った軍団と宇宙人!!ク~ッ!!ワクワクするねー!!」



白井「やっぱり懲りてませんの!!幻想籠手の時も、こんな感じでしたの!!」



ギャーギャー

ワーワー



御坂「……ハァッ……疲れた……」クテー……



3人の少女達が言い争う中、御坂は1人くたびれていた。

御坂「(まさか、あの夜の事がそこまで調べられてるなんてね……流石に誰がその軍団のメンバーとかまではわからないみたいだけど……こりゃあ、その辺も考えて行動しないといけないのかなぁ……)」ズズズッ……


テーブルのジュースをストローで飲みながら、御坂はあの夜。






7月24日に起きた、惨劇の夜を思い出し始めた。






御坂「(……思い出したくもないんだけどね……大量のロボットに囲まれるは、ラスボスには焼き殺されかけるわ。それに……)」コトッ……





御坂が、コップを机の上に置き、ソファーにもたれ掛かる。
















『……もう二度と会えないんだよね……。……に……』







そして、ゆっくりと目を閉じ、あの夜を思い出す。


炎に包まれ、凄惨な戦いを演じたあの地獄のような夜の続きを。



投下終了です。飛び飛びになってしまい申し訳ないです。



次回からは、御坂の回想という形で前スレの続きを投下します。

書ききれなかった部分……皆さんが前スレでご指摘してた、残り一体の大鴉はどうなったか等もその時出てきます。


それではおやすみなさい。

乙 
この言い方だと四人の内のだれかリタイアしちゃったのか.....

乙でした

おい気になるじゃねーか


どっちだろうな……

美琴にまつわる死といえばミサカでしょうか


え?
ミサカをころすことは許されない

こんばんわ、1です。


少しですが、ゆっくり投下しておきます。


>>23
>>25
>>26
さぁ、どうなるでしょうか。

>>24
ありがとうございます!!

>>27
>>28
え?例え上条さんでも御坂さんでも殺す時は容赦無く殺りますよ?(ゲス顔)

7月24日 深夜





…………





『……か……坂……』




御坂「…………ん……」




意識を無くしていた御坂が、誰かの声に呼ばれるように、意識を取り戻していく。



霞んだ目の前には、自分が今最も信頼している人間のシルエットが見える。



『……坂……オイ、御坂……』




御坂「あぁ……よかった当麻……私達、生きて帰ってこれたのね……」スッ……



御坂が、思い人のシルエットへと手を伸ばし、触れようとする。

ボゥッ!!



ゴォォォォォォォオオオオオッ!!!!




御坂「!?や……嫌ァァァアッ!!!当麻!!当麻!!!」




御坂がシルエットに触れた瞬間、そのシルエットの人物が突如発火し、全身を炎に焼き尽くされる。




御坂「当麻!!当麻ァァァアッ!!!!……!?や……ヤダ……」ボゥッ……




そして、その炎は御坂にも飛び火し、御坂をも焼き尽くそうと燃えていく。




御坂「ヤダッ!!嫌だよ!!死にたくない!!ママ!!パパ!!助けて!!当麻!!黒子!!誰か!!誰か助けてよ!!」ゴォォォォォォォオオオオオッ!!!

御坂の全身が炎に包まれる。



不思議と、熱いという感覚はない。



しかし、恐怖だけはある。死への恐怖だけは。




そして御坂の目の前に、暗くて顔はよく見えないが、1人の少女が現れる。




御坂「誰か……お願い……助けて……」ゴォォォォォォォオオオオオッ!!!!



炎に包まれながら、御坂がその少女へと救いを求める手を伸ばす。







『助けて?』





炎に包まれた手が灯りとなって、少女の顔が照らし出された。

御坂「!?あ、貴女は……私?」ゴォォォォォォォオオオオオッ……




御坂の目の前にいる少女は、御坂と同じ顔・背格好をしていた。




そして、少女はゆっくりと口を開く。









『お姉様は、ミサカ達を助けてくれないのにですか?と、ミサカはお姉様へと問いかけます』グラァッ……





ドサァッ!!!






そう呟くと、御坂に似た少女から血が流れ出し、少女はゆっくりと地面に倒れこんだ。

御坂「!?……ヒッ……」ズズッ……



御坂はその光景に思わず後ずさりする。



いつの間にか、自身を燃やしていた炎は消えている。



しかしその代わりに、辺り一面に現れたモノが。












「お姉様」


「お姉様」


「お姉様」



「お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様」








それは、自分と同じ顔をした少女達。



自分を姉と呼ぶ少女達によって、埋め尽くされた空間であった。





全員血塗れの。







御坂「ヒッ!?イ…イヤァァァァァァァァアアアッ!!!!!」





少女達に囲まれた御坂の絶叫が、空間内をこだまする。

『御坂っ!!!』










御坂「ハッ!?」パチッ!!



不意に自分の名を叫ぶ声によって、御坂の目が開く。




上条「御坂……よかった。気がついたみたいだな」ホッ……




目の前には、先ほど燃え尽きたシルエットではなくハッキリと、自身が今最も信頼する人間の姿があった。



そして、辺りを見回すと、今までいた第19学区では無く、何の変哲もないマンションの一室に居る事がわかった。

御坂「私……生きてる……」キョロキョロ





第19学区で、ラスボスである鳥人に大火傷を負わされたハズの身体は、傷一つない元の身体へと戻っている。





星人を全て倒し、戻ってこれたのだ。








●『ちいてんさゅう……ちいてんさゅう……』








この不気味な黒い玉の置かれた、マンションの一室へと。

天井「流石レベル5と言ったところか。あれだけの炎に包まれながらもまだ生きていたとは。
無意識に生体電気を調節して、身体の生命維持に尽くしたのかな?
まぁGANTZに死んだと判断されない限りは、例え植物状態だろうが心臓が一時止まろうが元通りだからな」




上条「大丈夫か?身体は元通りみたいだけど、天井が言うには精神的なモノは対象外らしいからな」




御坂「う……うん……大丈夫と思う……。それで、誰が倒したの?あのラスボスは。やっぱりアンタが?」

上条「いや、俺も途中で意識が飛んでいたからな……偏光能力がアイツの背に飛びついていたのは覚えてるけど」




上条が、ラスボスである鳥人との戦いを思い出そうとするが、瀕死だったせいか、ところどころ記憶が抜けているようだ。




天井「君とあのスキルアウトの男が、あと一歩のところまで追い詰めていたよ。いや、アレは実に惜しかった。
まぁ、君たちが力尽きたところで、私がトドメを刺させてもらったのだが。悪いな、上条君」ニィッ……




天井が、事の結末を簡潔に説明する。

上条「そうか……。いや、アンタが居なかったら俺達は全滅だったんだ。素直に礼を言うよ。ありがとな」




天井「礼には及ばないさ。君には不本意ながら命を助けられたからな。この借りは必ず返させてもらう。あぁ、君にも世話になったな。超電磁砲」




御坂「いえ……大した事はしてませんから……それより……」キョロキョロ




御坂は、部屋をキョロキョロと見回す。




部屋には、上条と、五体復活している天井の姿が見られる。





御坂「あれ?浜面さんは?フレメアちゃんは?偏光能力は?それに……」







『お姉様……』






御坂「……私の妹は?」






御坂が、上条と天井へと問いかける。

上条「……まだ皆転送されて来てない……大丈夫さ、皆生きてるハズだ」



天井「アレコレと考えても仕方ない。言っただろ?死んだと判断されない限りは、『採点結果が出る前』に戻ってくる。私達はただ待ってればいいんだよ」




上条と天井は、それぞれの性質に合った答えを御坂に返す。





ジジジジッ……




天井「ん?……ホラッ、噂をすれば早速戻ってきたぞ?」



御坂「!?」バッ!!



天井が指差す方向には、GANTZによる転送が始まっているのが見える。

ジジジジジジジジッ…………







転送されてくるのは


浜面か?


フレメアか?


偏光能力か?


9900号か?






ジジジジジジジジジジジジッ…………






上条「……戻ってきたか……」


御坂「……よかった……」


天井「ほう。君は確実に死んだと思ったんだがね。中々の強運の持ち主だ」










偏光能力「……ンだよ……またこの部屋なのかよ……」ジジジジジジジジッ……






生存者第一号は、ラスボスの鳥人撃退への重要な一手を、凄まじい精神力で無理矢理作り出した男、偏光能力(トリックアート)であった。

上条「ていうか……天井の言うとおり、お前よく生きてたな。俺の記憶じゃ、あの鳥人に炭クズ寸前まで燃やされてたハズなのに」




天井「寸前どころでは無かったよ。私ですら目を背けたくなる程酷い状態だった。……まさに強運だな」ククッ……





偏光能力「うっせぇ!!運も実力の内だろうが!!……あー……もう二度とあんな目には会いたくねーや。マジで死ぬかと思ったぜ……」ハァッ……




偏光能力が溜息をつきながら座り込む。


恐らく、今回のミッションで一番、苦痛と死の恐怖を味わったのは、この男だろう。

ジジジジッ…………




御坂「ッ!?見て!!また転送されてくる!!」



上条「ッ!?て事は、浜面達か!?よかった……アイツ等も無事だったんだな……」



偏光能力「超電磁砲の妹が救援に行ったんだ。そりゃ生き残るだろうさ」








ジジジジジジジジジジジジッ…………




GANTZから転送されて来た、生存者第二号は……











フレメア「…………」ガタガタッ……ガタガタッ……













心底怯え、顔面を泣きじゃくった顔でめちゃくちゃにした、フレメアであった。

上条「!?フレメア!!」



御坂「フレメアちゃん!!よかった!!貴女も無事だったのね!!」ダッ!!



御坂が、震えるフレメアへと歩み寄る。



フレメア「お……姉……ちゃん?」ガタガタッ……ガタガタッ……



御坂「うん、そうよ。もう大丈夫、怖い人やお化けは皆居なくなったからね?
もうすぐ、浜面さんやお姉ちゃんの妹も帰ってくるわよ」ギュッ……




御坂が震えるフレメアを抱きしめる。





フレメア「!?……ウッ……ウゥッ……ウワァァァァアンッ!!!」


御坂「!?ど、どうしたの?どこか痛いのフレメアちゃん」




突如泣き出したフレメアに、御坂は慌てふためく。

●『』ザザッ……ザザザザッ……






フレメア「ウゥッ……お兄ちゃんと……浜面のお兄ちゃんともう1人のお姉ちゃんは……」グスッ……グスッ……


























「……死んじゃった……」







●『それでは、ちいてんを始めます』

投下終了です。



次回は田中星人編、もう1つのラストをお届け予定です。




こんばんわ、1です。


沢山のレスありがとうございます!!励みになります!!


今日もゆたりと投下していきたいと思います。



今回は、前スレで書けなかった田中星人編もう一つのラスト、浜面サイドです。

GANTZ原作を見たことある人ならわかるけど、見たことない人はわかりづらい箇所がありますが、>>1の実力不足ということでご了承ください。

…………




●『00:09:40』




第19学区

旧商店街西エリア 古びた倉庫





フレメア「お兄ちゃん……」ガタガタッ……


浜面「大丈夫……大丈夫だから隠れてろ……」チャキッ……






ドォンッ!!!


ドォンッ!!!



「グルォォォォォアアアアアッ!!!!!」





御坂が上条の元へと救援に行った数分後。



施錠された倉庫の頑丈な扉をブチ破ろうと、外から何かが体当たりしていた。




浜面は、怯えるフレメアを物陰に隠し、残った左手で、Xガンを構えている。

ドォンッ!!!


ドォンッ!!!



浜面「シャレになんねぇな……田中以外にも、別の星人がいたのか?」



ドォンッ!!!


ドォンッ!!!



しばらく気を失っていた浜面は、人形のようなスーツを着た田中星人の他にも、大鴉タイプと鳥人タイプの田中星人がいることを知らない。




ドォンッ!!!


ドォンッ!!!




そして、出来の悪いパニック映画やホラー映画のように、倉庫内に立て篭もる浜面達を、外にいる化物が襲おうとしている。

浜面「来るな……頼むから入って来んなよ……こっちはもう限界なんだ……」



度重なる田中星人との戦いにより、浜面のスーツは壊れ、右腕は無くなっている。



御坂に強がったのはいいが、正直もう体力、気力共に限界を超えているのだ。






…………




ふいに、静寂が訪れる。





浜面「…………行ったか?ようやく諦め」









「グルォォォォォアアアアアッ!!!!!!」



ドォォォォォォォォオオオオッ!!!!!!



浜面が安堵した瞬間、けたたましい鳴き声と共に、頑丈な扉が破壊された。

大鴉「グルルルルルッ…………」




浜面「……る訳ねぇか……しかも何だよコイツ……モノホンの化物じゃねぇか……」チャキッ!!




ギョーンッ!!!

ギョーンッ!!!



浜面が、有無を言わさず、倉庫内に侵入してきた大鴉へとXガンを撃つ。



大鴉は、撃たれまいと素早く移動し、徐々に浜面との距離を詰めていく。




浜面「ウォォォォォォォオオオオオッ!!!」ギョーンッ!!ギョーンッ!!ギョーンッ!!ギョーンッ!!



大鴉「グルォォォォォォアアアアアッ!!!!




ドォンッ!!!

ドォンッ!!!

Xガンが発射され、3秒たった箇所から、順番に爆発していく。


素早い大鴉を浜面は中々捉えることが出来ない。


ましてや、片腕。しかも利き腕では無いほうだ。


それでも浜面は、必死で抵抗する。






大鴉「ギャゥッ!!!」グシャァッ!!!


浜面「当たった!?ヨシッ!!」ギョーンッ!!ギョーンッ!!



不意に、大鴉の右翼の先辺りが弾け飛び、大鴉が悲鳴をあげる。




大鴉の動きが鈍り、勝機を掴んだかと思ったその瞬間





大鴉「グルァァァアアアッ!!!!」ブンッ!!


浜面「!?やっ……」


ドゴォォォォォォォォォォォオオオッ!!!!



大鴉は浜面へと思いっきり体当たりし、浜面は倉庫の棚に衝突しながら、壁まで吹き飛ばされた。

浜面「グッ……ガハッ……」グググッ……



スーツの防御が無い浜面は、生身のまま攻撃を受けた事で、大きなダメージを負っている。


それでもなお、浜面は銃を大鴉へと向けようとする。






ゴキィッ!!!!



その瞬間、大鴉が浜面の左腕を蹴り飛ばし、浜面の左腕が折れた。





浜面「ッァァァァァァアアアア"ア"ア"ッ!!!!」



ズンッ!!!



浜面「ガッ!!ハァ"ッ……」



そして、そのまま大鴉の大きな脚が、浜面を踏み、地面へと縛り付ける。

フレメア「!?お兄」


浜面「出"る"な"ァ"ァ"ア"ア"ア"ッ!!!」




隠れて見ていたフレメアが、浜面へと駆け寄ろうとするが、浜面がそれを止める。




浜面「出"る"な"……出"て"く"る"な"よ"……頼"む"か"ら"……」ゴポォッ……



内臓にダメージがあったのだろう。浜面は吐血しながらも、必死でフレメアを制する。




大鴉「グルルルルルッ……」



大鴉が足元の浜面を見下ろす。


大鴉にとっては、多くの同胞を殺された仇なのだ。

容赦無く浜面を殺すだろう。


大鴉「グルルッ……」スッ……




大鴉は、浜面を踏み殺そうと、大きく脚を上げる。



浜面「グ……ゾ……ゴゴ……マ"デガ……」ゲホッ……



スーツを壊され、右腕を失い、左腕さえも折られた浜面に、この絶望的な状況を覆す術は無かった。




大鴉「グルァァァァアアッ!!!」グッ!!



大鴉の大きく上げた脚が、浜面へと襲いかかる。










バキィィィィィィイイイッ!!!!



大鴉「ガァァァァァアアッ!!!!」ドゴォォォォォォォォォォォオオオッ!!!!



浜面「ゲホッ!!ゲホッ!!な"っ……」



次の瞬間、大鴉が何かに蹴り飛ばされたように、壁に激突した。


大鴉から解放された浜面が、ろくに動かない身体で側を見る。

9900号「……やはりミサカが来て正解でしたね……と、ミサカはあの人では、この状況を覆すのは無理だろうと、偏光能力を鼻で笑います」ハッ




そこには、大鴉を思いっきり蹴飛ばした御坂の妹を名乗る少女。




9900号が立っていた。





●『00:07:10』

浜面「お"前"……どう"じで……ゲホッ!!ゴホッ!!どうしてココに……」



9900号「喋らないで下さい。いい加減、いつ死んでもおかしくない傷なのですから。と、ミサカは貴方のしぶとさに感銘をうけます」ズルズルッ……




9900号は、浜面を倉庫の端へと引きずると、先ほど大鴉を蹴り飛ばした方を見る。



9900号「……居ませんね……いつの間に……と、ミサカは倉庫内を見回します」キョロキョロ



おおよそ20m四方程のそこそこの大きさの倉庫内を、9900号は見回す。



辺りは、棚や荷物に遮られ見えづらい為、慎重に辺りを警戒する。

ガタッ!!



9900号「!?」バッ!!



突如鳴り響いた物音に、9900号が警戒するが、どうやら何かが落ちた音らしい。





9900号「……気のせいですか。と、ミサカは銃を下ろします。……と見せかけて、ミサカはホラー映画にありがちな流れに警戒しつつ、更なる哨戒を行います」チャキッ!!




9900号に油断はない。




感情に乏しい彼女には、人間にとってプラスとなる喜びなどの感情も無きに等しいが、マイナスとなる油断や慢心という感情も無きに等しい。





したがって不意を突かれるという事も無く、常に冷静に行動出来るのだ。





しかしただ一つ、誤算があったとすれば

ガタガタッ……




星人というのは、人間の予想を遥かに超える身体能力や、とんでも無い力を有している事を、9900号はまだ、深く理解していなかった事だ。





ガバァァァアッ!!!



大鴉「グルァァァァアアッ!!!」ダンッ!!!



9900号「なっ!?速っ……」チャキッ!!


ギョーンッ!!
ギョーンッ!!



ドォォォォォォォォオオオオッ!!!!!!





先ほど9900号が異常無しと判断した、彼女の正面。



そこに気配を殺して潜んでいた大鴉は、彼女の警戒がそこからホンの少し周りへと移った瞬間、堂々と正面から襲いかかってきた。

通常ならば、9900号の迎撃により勝負は決まっていただろう。



しかし、予想を遥かに超えるスピードで突撃してきた大鴉により、迎撃の2発のXガンは外れ。

9900号は大鴉の嘴による刺突をモロに喰らい、そのまま共に壁へと激突した。








ガラガラッ……



9900号「グッ……そういえば、偏光能力も同じ方法でやられていましたね……と、ミサカはこのカラスのトップスピードが尋常では無かったことを思い出します……」グググッ……



生身ならば即死級の攻撃を受けるも、比較的耐久に余裕があるスーツの防御により、9900号にダメージは無かった。




そして、9900号が立ち上がろうとしたその時。

ガラガラッ……



大鴉「グルルッ……」ギョロッ!!



すぐ側で、大鴉が起き上がり、9900号の方をジッと睨んでいるのが見えた。




9900号「おや……貴方も一緒に壁に突っ込んでたのですか?と、ミサカは未だ過ぎ去らぬ自身の危機に、少し焦ります」チャキッ!!



大鴉「グルァァァァアアッ!!!」ガパァァアッ!!!



ドォォォォォォォォオオオオッ!!!!!!



図らずとも、大鴉との接近戦を強制された9900号が、銃をXガンに持ち替え、自身に喰らいつこうとする大鴉に、必死で抵抗する。

ドォォォオンッ!!!


ドォォォオンッ!!!




浜面「グッ……ゲホッ!!ゴホッ!!……クソッ、やっぱ折れてるか。左腕に力が入んねぇ……」ガシャンッ……



浜面は、激しく攻められている9900号への援護を行おうとするも、折られた左腕では銃を構えることが出来ないようだ。



ガシッ!!



浜面「うぉっ!?何だ?ってフレメア!?」


フレメア「んしょ!!んしょ!!」ズルズルッ!!ズルズルッ!!


大きすぎるダメージを負い、既に動くことすらままならない浜面を、隠れていたフレメアが引きずっていく。

浜面「フレメア!!出てくるなって言ってんだろ!!隠れて……ゴホッ!!ゴホッ!!!」



フレメア「嫌だ!!大体、お兄ちゃんが死ぬのなんて嫌だ!!」ズルズルッ!!ズルズルッ!!



フレメアは、半ベソかきながらも浜面を必死で引きずる。






大鴉「!?グルルルッ……」ボタボタッ……ボタボタッ……


9900号「うっ…………」ドロドロッ……ドロドロッ……


Xガンでの抵抗により、所々から出血しながらも、9900号へと激しく攻めていた大鴉が、フレメアの存在に気づく。


大鴉の側には、スーツが壊され、Xガンを遠くに弾き飛ばされ、血だらけになりグッタリとしている9900号の姿があった。

浜面「!?気づかれた……フレメア!!俺を置いて早くここから逃げろ!!逃げろって!!」


フレメア「嫌だ!!絶対嫌だ!!」ズルズルッ!!ズルズルッ!!



大鴉の視線に気付いた浜面が、フレメアに倉庫からの脱出を促すも、フレメアは断固として譲らない。



大鴉「グルルルッ……」スッ……



大鴉が、フレメアの方へと動き出そうとしたその時











バチバチッ……バチバチッ……


9900号「……ミサカを目の前に……よそ見してるんじゃないですよ……と、ミサカは……」


バチバチッ……バチバチッ……




バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチッ!!!!!







姉である御坂美琴と同じ系統の電撃系能力。


それによって生まれた青白い電撃の閃光が、大鴉を包み、襲いかかる。

シュゥゥゥゥウ……



9900号「ハァッ……ハァッ……お姉様には遠く及びませんが、レベル3相当の電撃。
それ相応のダメージはあったでしょう?と、ミサカは勝負はこれからだと……」ピクッ……



表情はあまり変わらないが、してやったりといった9900号の言葉が途中で止まった。







大鴉「…………」コキッ、コキッ……



目の前にそびえ立ち、首を鳴らしている大鴉は、特にダメージを負ったようには見えなかった。



レベル5である御坂の能力ですら、この田中星人達には、単なる電撃では致命傷を与えることが出来ない。



レベル3など、その御坂の1%にも満たない威力だ。



大鴉にとっては、少しビリッときた程度なのだろう。

大鴉「…………」スッ……



大鴉が、9900号の側へと近づき、獲物を狙う猛禽類のような目で見下ろす。




9900号「……な、何故でしょうか……ミサカの身体が勝手に震えて……」ガタガタッ……




9900号は、この夜、様々な感情をホンの少しだが学んだ。




人の優しさ。

守る者の強さ。

他人と関わる事の楽しさ。



今まで感情というモノが無かった彼女にとって、何よりも忘れ難い経験となったであろう。




そして、彼女が最後に学んだ感情。





それは、生前あの『男』を前にしても味わえなかった、未知なる力を持つ者に対する恐れ。






『恐怖』という感情である。

大鴉「グルァァァァアアッッ!!!!」ガパァァアッ!!!




ブシュゥゥゥゥゥゥウウウッ!!!!!





9900号「…………アッ…………」ブシュゥゥゥゥゥゥウウウッ!!!!



大鴉は、その鋭い嘴で9900号の左肩へと噛みつく。




スーツの無い生身の身体など、簡単に噛みちぎられたのだろう。
9900号から、凄まじい勢いで血が噴射し、9900号と大鴉の身を赤く染める。

9900号「お……お姉様……ミサカは……」バチバチッ……バチバチッ……



大鴉「!?」ブシュゥゥゥゥゥゥウウウッ!!!




急激に薄れゆく意識の中で、9900号は何かを呟きながら、バチバチと帯電していく。

それに大鴉が気付くが、時既に遅かった。










『ミサカは、1人の人間として、新しい命を生きる事が出来たでしょうか?』









バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチッ!!!!!





己の身をも焼き尽くさんとする高電圧の電撃が、9900号と大鴉を包み、再び倉庫内は青白い閃光に包まれた。








●『00:04:50』

フレメア「お……お姉……ちゃ……」ガタガタッ……



9900号の壮絶な最期を目の当たりにしたフレメアは、その場で膝をつき、ガタガタと震えていた。



その足元には水たまりが出来ている。




今宵、立て続けに起きた凄惨な光景に、とうとう限界を超えてしまったのだろう。



むしろ、このような年端も無い少女が未だ生存してる時点で偉業なのだ。





9900号「……………」


大鴉「グルルッ…………」シュゥゥゥゥウッ……



フレメアの目の前には、電撃で焼けたのか、嘴の呼吸器に繋がるホースから気体が多少漏れつつも、特に電撃のダメージは負っていない大鴉。



そして、その命を燃やし尽くし、力尽きた9900号の横たわる姿があった。




大鴉は、フレメアをじっと見ている。

浜面「逃げろ……フレメア……頼むから……」グググッ……





フレメアと大鴉の間に、満身創痍の浜面が立ち塞がる。


もはや、立っているのもやっとで、右腕は無く左腕も折れて使い物にならない。



それでも浜面は、大鴉の前に立ち塞がる。




全てはフレメアを守り抜く為。

フレメア「どうして……どうしてお兄ちゃんは私を……」ガタガタッ……



浜面「……お前を守った婆さんに頼まれたんだ。お前を姉の元に帰してやってくれってな……それに……」



浜面は、大鴉をジッと見る。



大鴉「グルルッ……」シュゥゥゥゥウッ……


その視線の先には、9900号の電撃によって、呼吸器から気体が漏れているのがわかる。


あの呼吸器をどうにかすれば……




浜面「……それに俺は、この学園都市じゃ最底辺の負け犬だ。
能力が身につかなかったばかりか、そこから成り上がることからも逃げ出したスキルアウトだ」


「だけど……だけどそんな俺が……たった1人でも人の命を救う事が……守る事ができるかもしれないんだ……こんなクソみてぇな地獄から……」ザッ!!




フレメアは、目の前に立ち塞がる浜面の背中を見る。

その背中はあまりにもボロボロ過ぎて、誇れるモノなのかはわからない。

そして、背中の傷を無様な逃げ傷と笑うモノもいるかもしれない。



しかし、この傷は全て、フレメアを守り抜いた証なのだ。


例え敵に背中を見せようと、戦いから逃げようと。


フレメアを守る為だけに戦った男の証。




浜面は、フレメアを守る為、最後の戦いに望む。







浜面「かかってこいよデカカラス……負け犬の牙を見せてやるからよ……」クイッ、クイッ






上がらない左手の指で、浜面は大鴉へと挑発する。

大鴉「グルルッ……グルァァァァアアッ!!!!」ガパァァアッ!!!


ダンッ!!!!





大鴉が、凄まじい勢いで浜面へと向かっていく。


そして、一瞬で距離を詰めた後、その鋭い嘴で浜面の左肩へと喰らいつく。








ブシュゥゥゥゥゥゥウウウッ!!!!




浜面「ガッ……アッ……」ブシュゥゥゥゥゥゥウウウッ!!!




大鴉「グルルッ!!!」ガブゥゥウウッ!!!!




満身創痍の浜面は、なす術も無く大鴉に、左肩へと喰らいつかれ、抉られた。

ブシュゥゥゥゥゥゥウウウッ!!!!



浜面「……テ……テメェの……」グググッ……




浜面が、大鴉の嘴に装着されている呼吸器へと目の照準を合わせる。






呼吸器が無ければコイツは呼吸出来ない。


出なければ、わざわざこんなところにこんな装置を付けない。



9900号の最後の電撃により、呼吸器のホースは少しだけ焼き千切れている。



あれなら、思いっきり引っ張れば完全に千切れるハズ。

しかし、浜面には呼吸器のホースを引きちぎる為の腕が無い。






ならば、やる事は一つ。

浜面「テメェの………負けだ…………」ガパッ……




ガブッ!!!



ブチブチブチブチィッ!!!!





大鴉「!?グォッ!!グルォォォッ!!!?」ブシュゥゥゥゥゥゥウウウッ!!!!!!






やる事は一つ。




呼吸器のホースを、噛みちぎるだけである。




その為に、己の身を喰いちぎられようとも。







浜面「……言っただろ……負け犬の牙を……見せてやるって……」ブシュゥゥゥゥゥゥウウウッ!!!!



ドサァッ!!!




大鴉の呼吸器のホースを噛み締めたまま、浜面はその場に倒れる。






●『00:03:20』

大鴉「グルォォォォオオオオッ!!!!!グルァァァアアアアッ!!!!!」ブシュゥゥゥゥゥゥウウウッ!!!!




嘴の呼吸器のホースが、完全に千切れた大鴉は、ホースから出る煙のような気体に包まれ、そこら中で暴れまわっている。




息が出来ないのだろう。浜面の目論見通りに。






フレメア「お兄ちゃん!!!」ダッ!!!



倒れ込んだ浜面に、フレメアが駆け寄る。


フレメア「お兄ちゃん!!血が!!血が止まらないよ!?」ググッ!!



フレメアは必死で浜面の左肩の出血を止めようと押さえるが、止血方法を知らない彼女では、止められない。

いや……例えブラックジャックがこの場にいようと、『冥土返し』と呼ばれる医者がいようと、もはや浜面を助ける事は不可能だろう。









浜面「………………」ブシュゥゥゥゥゥゥウウウッ!!!!









既に浜面仕上は死んでいるのだから。

フレメア「死んじゃダメ……死んじゃダメ!!」グググッ!!



浜面「………………」ブシュゥゥゥゥゥゥウウウッ!!!!




フレメアは必死で血を止めようとするが止まらない。





フレメア「大体、頼んでも無いのに勝手に私を守ってくれたのに!!勝手に死ぬなんて勝手過ぎる!!にゃあ!!」グググッ!!



浜面「…………………」ブシュゥゥゥゥゥゥウウウッ!!!!





フレメアは浜面へと必死で叫ぶが、浜面は全く反応しない。

大鴉「グルァァァアアアアア"ア"ア"ッ!!!!ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ッ!!!!!」ブシュゥゥゥゥゥゥウウウッ!!!!!!





フレメア「治るんだよね?あの変な黒いボールのある部屋に行けば、大体治るんだよね!?私が連れていくからまだ死んじゃダメだよ!?」ズルズルッ!!!




浜面「………………」ドクドクッ……ドクドクッ……




倉庫の端で、大鴉が苦しみ喘いでいる中。



フレメアは、血だらけの手で浜面を掴み、GANTZの部屋へ連れて行こうと引きずっていく。

フレメア「そうだ!!お兄ちゃんに私のお姉ちゃん紹介してあげるから!!お兄ちゃん大体エッチそうだもんね!?お姉ちゃん可愛いからお兄ちゃん喜ぶよ!?」ズルズルッ!!




浜面「………………」ドクドクッ……





フレメアは小さい身体で、必死に浜面を引きずるが、中々進まない。




フレメア「お姉ちゃんがダメだったら……しょうがないから私がお兄ちゃんのお嫁さんになってあげるから……起きて……死なないで……」ズルズルッ……




浜面「……………」





フレメアが呼びかけるも、浜面はもう、二度と目覚めない。

大鴉「ア"ア"ア"ア"……アッ……ァ……」ズルゥッ……



ドサァッ!!!



大鴉が、倉庫の端で倒れる。
もはや動き事も、叫ぶ事も出来ないのだろう。






フレメア「……………グスッ……………グスッ……」




9900号「…………」



浜面「…………」




大鴉「ァ………………」




とうとう、大鴉も全く動かなくなり、倉庫の中は、フレメアの泣き声のみが響き渡る。




●『00:00:01』





ドォォォォォォォオオオッ…………




フレメア「…………」グスッ……


浜面「…………」




遠くで、何か巨大なモノが落ちたかのような地鳴りが響き渡る。



しかし、フレメアにはそんな事はどうでもいい事。




フレメアは、ずっと浜面の側で座り込んでいた。





ジジジジッ……



フレメア「!?」ジジジジッ……




ふと、フレメアは身体が少しずつ消えていくのが見えた。



戻れるのだ。



あの部屋に。

フレメア「帰れる……帰れるよ?お兄ちゃん……」ユサユサッ……



浜面「………………」




気のせいか、眠っている浜面の顔が、穏やかな表情になったような気がした。



浜面は守り抜いたのだ。



この小さな少女の命を。



己の命と引き換えに。




フレメア「あれ……おかしいな……大体、何でお兄ちゃんは私みたいにならないの?」ジジジジジジジジッ……!!



浜面「……………」





『生きている者のみ』が、元の部屋に戻れる。




フレメアと浜面の別れの時間が来たのだ。




フレメア「ヤダ……行きたくない……一緒に行こうよぉ……お兄ちゃん……」ジジジジッ!!!




ジジジジッ…………





浜面「………………」




そしてフレメアは、浜面を残したまま、GANTZの部屋へと完全に転送された。

投下終了です。



9900号&浜面仕上共に、ここでリタイアです。



大鴉の呼吸器に関しては、原作GANTZのコミックス5巻くらいを見ればわかると思います。
知らない方はどーぞ。



次回、採点結果です。



GANTZメニューを、ちょっとだけいじってますのでご了承を。



それではおやすみなさい。

おはようございます、1です。


少しの間また忙しくなりそうなので、投下が遅れるかもです。



あとどこかでオリジナル星人編を挟もうと思いますので、この中から選んでください。
今から先着10レスで多数決、届かなければ、それまでのレスで多数決です。


ちなみに、星人名ではありません。
星人を簡単に表す特徴です。あと戦う場所です。
直感でそそられたモノに投票を。


強さは全部同じレベルの予定です。



1.『ドM』 製鉄所

2.『双子』 高速道路 エリア制限無し

3.『幽霊』 教会

4.『ターミネーター』 電車 エリア制限無し

5.『人形』 セブンスミスト



ちなみに、オリジナルと言っても>>1がやったことあるゲームや、見たことある漫画や映画や、何かの神話のパクリです。

ある程度メジャーでGANTZの星人に合いそうなヤツから選んでるつもりですがご了承を。

1です。


10レスいったみたいですね。4の『ターミネーター』電車戦でいきたいと思います。地下鉄かモノレールかもしれませんが。

あ、もちろんまんま映画のターミネーターってわけじゃないですよ?そんな感じってことです。テイストです。


他の候補も、いつかまとめて出すかもなので、お楽しみに。

1です。何度もすいません。


どうやら、夜しか見れない人がいるみたいなので、今から10レス分追加で募集します。
直感でみたいのを選んでください。


昼に集計した分もしっかりカウントしますのでご安心を。
昼に投票した方はご遠慮ください。


それでは、お願いします。

続きの投下は水曜までには出来ると思います。

こんにちわ、1です。

時間が空いたので、ゆたりと更新していきます。


GANTZ終わったみたいですね。1は単行本派なので、気長に待ちます。


ちなみに、投票の結果ですが

1 1
2 5
3 5
4 7
5 2


と言う事で、やっぱり?でやる事に決まりました。


次点の??も、どっかでやりたいです。



ちなみに、不人気の??ですが、予定としては、?はソウルサクリファイスのデュラハン。
?はDMCからマリオネットとフェティッシュでした。


まぁ、この二つはお蔵入りですね。ソウルサクリファイスはGANTZと合いそうでしたが。


また、何処かで投票すると思うので、その時はお願いします。



>>146
?になってる……


と言う事で、やっぱり4でやる事に決まりました。


次点の2、3も、どっかでやりたいです。



ちなみに、不人気の1、5ですが、予定としては、1はソウルサクリファイスのデュラハン。
5はDMCからマリオネットとフェティッシュでした。


まぁ、この二つはお蔵入りですね。ソウルサクリファイスはGANTZと合いそうでしたが。


……………





7月25日 02:00 黒い球体の部屋






上条「……嘘……だろ……」



偏光能力「……マジかよ……あの馬鹿……」



天井「……フム……スキルアウトにしては見どころはあったが……惜しいな……」








フレメア「グスッ……エグッ……」



御坂「…………え?」





フレメアの発した、浜面と9900号が死んだと言う事実に、生き残ったメンバーは戸惑いを隠せなかった。

御坂「死んだ……の?……浜面さんと……私の……妹……」



フレメア「グスッ……ゴメンナサイ……皆私を守ってくれて……ゴメンナサイ……」




フレメアは泣いて許しを請う。



2人が死んだ事は、別にフレメアに責任があるわけではない。



どうしよも無かった。運が無かっただけのこと。




しかし、フレメアはただただ謝ることしか出来なかった。2人は自分のせいで死んだのだと思っていたから。




御坂「…………フレメアちゃん?」ギュッ……



御坂は、フレメアを抱きしめながらフレメアに尋ねる。

御坂「あの子は……お姉ちゃんの妹は、貴女が助けてと言ったから助けに来たの?」


フレメア「ウウン……お兄ちゃんが危ない時に、助けに来てくれて……最後まで私とお兄ちゃんを守ってくれた……」グスッ……



御坂「……そう……」スッ……



御坂はフレメアの目をジッと見ながら呟く。



御坂「……だったらそれは、あの子が自分で選んだ道……フレメアちゃんのせいで死んだわけじゃないわ。だからもう自分を攻めちゃダメ……」

フレメア「グスッ……でも……お兄ちゃんも……私を……」



御坂「浜面さんもそう……命を賭けてフレメアちゃんを守り抜いたの。自分の意志で。
貴女がやらなきゃいけない事は、2人の分も生き抜く事よ?これから先、ずっと……わかる?」



御坂は、フレメアに自分を責めるのをやめるように伝える。



フレメア「グスッ……うん……大体わかった……」


御坂「そう……ならいいわ……おかえりフレメアちゃん」ギュッ!!


そして、もう一度御坂はフレメアを抱きしめる。


その目には、同じ境遇の仲間と、自称ながらも自分を姉と呼ぶ少女の死を悼み、涙が浮かんでいるが、フレメアにそれを悟られぬように。













●『それでは、ちいてんをはじめます』

『そげぶ』




15点


そげぶやり過ぎ。
全生物平等過ぎ。
いいところ取られ過ぎ。




あと85点




上条「15点……確かロボ田中星人を3体上に送ったから……田中星人1体で5点か……」



御坂「そういえば、この点数って100点までいったらどうなるの?何かもらえるの?」



天井「その話は後々教えるとしよう。実際に見せたほうが早いからな」

『ビリビリ』



0点



上条探し過ぎ。
上条心配し過ぎ。
当麻連呼し過ぎ。
ビリビリし過ぎ。


もっとがんばりましょう。






御坂「なっ///」カーッ!!!


偏光能力「……上条関連ばっかだな……」


天井「若いな……私も昔は……いや、特に無かったか……」



上条「御坂……そこまで俺を自分の手で倒したいのか?」



御坂「ち、違……ってホントに違うわよ!!何でそうなんのよアンタは!!」




フレメア「なるほど……大体、お姉ちゃんはあのツンツンのお兄ちゃんが好」フガッ!!


御坂「フレメアちゃん?ちょっとだけお口閉じてよーねー?」ニコリ……

『歯抜け』





0点


根性あり過ぎ。


その根性で何故実生活が荒れるのか……



もっと熱くなれよ!!
熱い血燃やしていけよ!!

人間熱くなったときが、ホントの自分に出会えるんだ!!






御坂「…………もしかして修造さんが入ってるの?この玉」



上条「……人間熱くなった時が……成る程……」メモメモ……



天井「何故説教の部分をメモしてるんだ君は?」



偏光能力「つーか熱いとか燃えろとかやめてくれねぇか?さっき死ぬ寸前まで味わってんだよ……」







『舶来』



0点



星人と遊び過ぎ。
皆に守られ過ぎ。






フレメア「……大体、守られっぱなしはもう嫌……」


御坂「大丈夫よ……これから頑張りましょ?」ナデナデ

天井「さて……先ほど100点を取ればどうなるのかと言ったな……その答えを今から見せるとしようか」









『天さん』




110点




頑張り過ぎ。
いいところ持って行き過ぎ。



4周目クリアおめでとう。





トータル205点

上条「110点!?……しかもトータル205点ってことは……」



御坂「100点2回分?しかも、4周目クリアって……」




天井「そういうことだ。私は既に200点……今回合わせて400点か。つまり、4回クリアしていることになる」




偏光能力「4回……ちょっとまて。この点数は一回の戦いで毎回100近く取れるモンなのか?」



上条「いや……今回は俺が15点だし、前回は1体3点だった。それにメンバーの人数が多ければ点も分かれるだろうし……」



御坂「天井さん……貴方、一体何回この戦いを……」




天井「さぁな。いちいち数えてはいないさ。とりあえず1年ほど生き延びているだけだ。さ、100点メニューが出るぞ?」






●『』ザザッ……ザザザッ……

●『100点めにゅー』





次の中から選んでくだちい







1.この中の誰か1人の記憶を消して解放する



2.強い武器を入手する




3.めもりーから誰か1人再生する

上条「解放……武器……再生……」



御坂「あ、天井さん……これって……」



天井「見ての通りだ。100点を取った者は、自分を含めて部屋のメンバーを解放するか。


新しい強力な武器を得るか。


この部屋で死んだ人間を再生するかを選ぶことが出来る。私は今まで武器を選んでるがね」





天井を除く全員の表情が固まった。





上条「じゃあ……浜面や御坂の妹を生き返らせることも……」



天井「もちろん出来るさ。100点を取った者のみがね」スッ……



天井が黒い玉の側に近づく。

天井「さて……ここで一つ提案だ。私は今回、君達がいなければ間違いなく死んでいただろう。あのラスボスによってな……まぁ、私がいなければ君達も死んでいただろうが」




全員が天井の言葉をジッと聞いている。




天井「私としては、借りは今の内に返しておきたい。そこでだ……2回使えるこの100点の権利。その一つを君達に譲ろう」





上条「!?」


御坂「え!?」


偏光能力「何だと!?」


フレメア「?」




各々が天井の言葉に衝撃を受ける。
フレメアはイマイチわかってないようだが。

天井「浜面くんや、超電磁砲の妹さんを生き返らせることも出来る。
誰かこの中から1人、自由になることも出来る。新しい武器を得ることも出来る。
好きにするがいい。私は一足先に、武器をもらうがね。GANTZ、武器をくれ。3回目のクリア武器だ」




天井はそう黒い玉に告げると、今まで上条達が入った事のない、黒い玉の側にある部屋に入り、何やら『靴』のようなモノを取ってきた。




天井「あぁ、言い忘れていた。そういえばこの部屋には、GANTZの中に入りきらなかった武器や道具が何種類か置いてある。よかったら見ておくといい」

上条「!?武器や道具って……お前もっと早く言えよ!!まさかまた俺らに隠して」


天井「いや。これは本当に失念していたよ。中にある武器は、私は全くと言っていいほど使わなくてね。
君達にこの部屋について伝えていない事は、もう殆どないハズだ。多分ね」



御坂「だからと言って忘れてたで済む話じゃないわよ……もしかしたら生き残れた人がいたかもしれないのに」



天井「それはあくまで、『もしかしたら』の話だ。不確定な可能性によって責められるいわれはないな。
それに、中の武器は少々技術や経験が必要になる。もし教えていたところで、すぐに使いこなせるとは思えないがね」スッ……



そう言うと、天井は黒い玉の部屋へと上条達を誘う。

上条「御坂……天井の100点の使い道の件だが……」



御坂「え?う、うん。アンタが決めていいわよ?天井さんはアンタが助けたんだし」



上条「いや……お前が決めてくれ。浜面を蘇らせるか、妹を蘇らせるか……あるいは……」チラッ……




フレメア「?」



上条がふと、フレメアの方を見る。




上条「……いや、何でもない。とりあえず選択はお前に任せる。俺よりもお前の方が正しい選択が出来ると思うからな」




御坂「……うん……わかった……」




御坂の了承を得た上条は、新しく開かれた武器部屋へと入っていった。

御坂「選択か……武器は外すとして、誰かを解放するか蘇らせるか……やっぱりどう考えても、死んだ人が生き返る方がいいわよね。問題はどちらを生き返らせるか……」




初めてこの部屋に来た時から一緒に闘ってきた浜面を選ぶか。



自分にそっくりな自称妹を選ぶか。




御坂「……私は、あの子に悔いの無い生き方をしろと言った。……そして、あの子はそれを実行し、最後まで他人の為に戦い続けた……だったら……」




だったら、その守ろうとした浜面を選ぶべきなのだろう。



しかし、自分を姉と呼んだ、自分にそっくりな少女を見捨てる事になる。




御坂「……選べるのは1人……一体誰にすれば……」



御坂は究極の二択を迫られていた。

フレメア「お姉ちゃん……大体、大丈夫?にゃあ」



考え事をしている御坂へと、フレメアが話しかける。



御坂「ん?う、うん、大丈夫よ?大丈夫。……ねぇ、フレメアちゃん」



フレメア「?」



御坂「もし……浜面さんと、私の妹のどちらかにもう一度会えるとしたら、どちらがいい?やっぱり浜面さん?」



御坂は、参考の為か、フレメアに選択を聞いてみる。




フレメア「んー……お姉ちゃんの妹かな?」




御坂「え?ど、どうして?」



予想外の答えに、御坂がフレメアに聞き返す。

フレメア「だって……大体、お姉ちゃんの家族なんだよね?
家族と会えなくて寂しいのは私もわかるから……だからお姉ちゃんの妹に戻って来てもらう。にゃあ」




御坂「!?……そう……ありがとね?でも、フレメアちゃんは、浜面さんに会えなくていいの?」




フレメア「お兄ちゃんは……大体、私が自分で戻す!!ずっとお兄ちゃんに私は守ってもらったんだから、今度は私の番!!」





御坂の問いに、フレメアは再び答えた。

それはそれは、とても強い意志を持って。




御坂「……そっか……そうよね……自分で100点取れば……」





フレメアの言葉により、御坂は選択を決めたようだ。



誰を救うのかを。

投下終了です。


次回は、武器部屋にあるオリジナル武器紹介と、御坂の選択です。


ちなみに、3回目クリア武器は、さりげなく出てますが『靴』です。


オリジナル武器は、出来るだけGANTZ世界に違和感の無いモノにしたつもりですのでご容赦を。


フレメアはたけしポジションになりそう
個人的には動物とかこねえかな……

妹復活を匂わせておいて…さてどうなる?
乙でした

GANTZバイクくらいなら学園都市で普通に作れそうだよな

ドラゴンライダーとかの実例があるからね。
技術がもうぶっ飛びすぎだよ

ここでまさかのおばあさん

おばあさん「復活したのは9900号だと思った?残念、おばあさんでした!」

こんばんわ、1です。


それでは、ゆたりとマイペースで投下していきたいと思います。


>>169
ありがとうございます!!引き続きよろしくお願いします!!

>>170
たけしか……さぁ、どうなることやら……

>>171
どうなるでしょう……

>>172
>>173
作れそうですね。ドラゴンライダーはわかりませんが。
まぁ、イカした高性能バイクって事で!!

>>174
>>178
そう来ましたか!!w


あとは、なんかよくわからないレスも混じってますが、気にしないで参りましょー!!
>>1は我が道を進むのみです!!

武器保管部屋





上条「な……なんだよコレ……」



偏光能力「スゲぇな……中々イカすバイクじゃねぇか……」



天井に誘われ、入った部屋の中で上条達の目にまず飛び込んだのは、見た事も無い形状の、バイクのような乗り物であった。


まるで、SF映画にでも出て来そうなソレは、通常バイクの二輪車では無く、大きな一輪のホイールの中に、ハンドルや操作機器が設置されているような形状だ。



ハンドルの周りには、様々なコンピュータが搭載されており、ハイテク感がにじみ出て居る。



正直、高校生の彼らには、中々魅力を感じるデザインである。

続いて、上条達は下に転がっている棒状のモノを見る。



偏光能力「ん?何だぁ?この棒は。何か刀の柄みてぇな……」チャキッ……



偏光能力が棒状のモノを持ち、軽く構える。




シュンッ!!



上条「へ?」


ドスゥッ!!!





偏光能力「うぉっ!?……つ、柄から刀が出てきやがった……」

偏光能力は、突如伸びた刀の刃に驚く。



しかし、最も驚いたのは……



上条「トッ……偏光能力サン……?上条さんに、何か恨みでもあるんでせうか?」ガタガタッ……



偏光能力「あー……その、なんだ……悪い……」


突如、自分の顔を掠め、壁に突き刺さった刃を見つめる上条であった。



上条さんは今日も全開バリバリ、平常運転で不幸である。

上条「あー……ビビった……えーと、あとあるのは……とりあえずあの壁に掛けられてるパンチグローブみたいなヤツとブーツみたいなのと……弓と矢か?コレ」



上条の視線の先には、指先の空いた手袋のようなモノが掛けられている。
組み技系の格闘家等がよく使う、オープンフィンガーグローブというモノに類似したモノのようだ。


恐らくコレは、パンチ力を増強するモノだろう。


そしてその側には、先ほど天井の持って来た靴とは、かなり形状の違うモノが置いてある。こちらは脚力等を増強するモノだろうか?

更に、壁に立て掛けられていたモノの中に、アーチェリーの弓のようなモノと、金属の矢が何本も入った矢筒のようなモノが見受けられた。


ただしこの矢筒、どう見てもタダの矢の入れ物には見えない。恐らく、ただの矢が入っている訳ではなさそうだ。

弓に関しても、何か仕掛けがあるのだろう。




上条「バイクに刀に格闘用のグローブやブーツみたいなモノ。更には機械弓矢か……天井の言ってた意味はそういう事か」






『教えたところで、すぐには使いこなせない』





天井の言う通り、この部屋にあるモノはXガン等に比べると、比較的扱いの難しい武器ばかりのようだ。

バイクに乗った事が無ければこのイカしたデザインのバイクは乗りこなせない。



剣術に縁が無ければ刀は使いこなせない。



格闘のセンスが無ければ、グローブとブーツは意味が無い。



弓術を学んで無ければ、矢を放とうが当たらない。





上条「チクショウ……やっぱりどうやっても浜面達は救えなかったのか……俺たちは……」



偏光能力「今更グダグダ言ってもしょうがねぇだろうが。どうやらこの部屋にあるモノはこれで全部みてぇだな。戻ろうぜ」スッ……




偏光能力は、御坂や天井の待つ部屋へと戻っていった。





上条「あぁ……そうだな……」チラッ……



上条は、ふと壁に掛けられているグローブと側にあるブーツ。更に、床に置いてある刀の柄を見る。



そして、それを部屋から持ち出していった。

天井「さて……決めたかな?この100点の使い道を……」




●『早く選んでくだちい』





黒い玉の部屋では、天井が黒い玉の前で待ちわびている。





100点の使い道。解放か新たな武器か再生か。






偏光能力「さぁ……レベル5のお嬢様は、どういう決断を下すんだろうなぁ……」



上条「御坂……何だったら、お前がこの部屋から解放されてもいいんだぞ?」



御坂「馬鹿言わないでよ。私が居なくなったら、アンタ達もれなく次のミッションで全滅よ?特にアンタ。私に今回2回も助けられてんのよ?」



上条「め、面目ない……不幸だ……」

御坂「……天井さん……一つ聞きたいんだけど……この100点メニューってのは、私達が100点取っても使えるのよね?もちろん何回でも」




天井「あぁ。使えるさ。100点毎に1回ね」




御坂「そう……わかった……なら私が選ぶのは……」スッ……



御坂が黒い玉の前に立つ。



















御坂「……1番を……フレメアちゃんを、この部屋から解放して頂戴」











フレメア「え!?」



偏光能力「ハァァアッ!?」



天井「……ほぅ……」



上条「……御坂……選んだか……」




御坂の選択に、他の4人はそれぞれの反応を見せる。






偏光能力「お前……いいのか?浜面もお前の妹も見捨てて、この嬢ちゃんを……」


フレメア「お姉ちゃん……大体、何で?」




御坂「簡単な話よ……2人が死んだのは、フレメアちゃんを守る為……。だったら、2人の願いを叶える事が最優先でしょ?
次のミッションで、私達全員が生きている保障なんてないんだから」

9900号と浜面。


2人は共に、年端もいかぬ小さな少女であるフレメアを守り抜いて死んでいった。


御坂は、何よりも先に、その2人の意志を尊重したのだ。



この地獄からフレメアを抜け出させるという事で。





天井「では……そのお嬢さんを助け、君の妹や、浜面くんは見捨てると言う事でいいのかな?」クスッ……



天井は、悪意のある笑顔で御坂に確認する。



御坂「誰が見捨てるなんて言ったのよ……」




御坂は、天井を睨みつけて言い放つ。

御坂「私の妹は……私が生き返らせる!!どれだけ時間がかかっても、必ず……そして、2人でこの部屋から解放されるわ」




天井「…………そうか」ニィッ……



御坂の決意に、天井は1人微かに笑みを浮かべる。



まるで、舞台で無様に踊る、道化師を見るかのように。






上条「そんで……この上条さんが、浜面を生き返らせる……それで全部解決だよな?御坂」ポンッ……




上条は、後ろから御坂の頭に手を置き、浜面を生き返らせる事を約束する。




御坂「……ゴメンね……アンタならそう言うと思って、この道を選んだの……」




上条「俺は御坂に選択を任せたんだ。それに対して文句つける気は無い。俺も同じ事を考えてたからな」



御坂「うん……ありがとう……」

ジジジジジッ……




フレメア「わ!?な、何!?」



突然、フレメアが驚いたように叫ぶ。


天井を除いた全員がフレメアに注目すると、フレメアの身体が何処かへとゆっくり転送されていくのが見えた。





上条「おい、天井!?これは一体」



天井「彼女はこの部屋から自由になるのさ。頭の中の爆弾も取り除かれ、この部屋に呼ばれる事は無い。……もう一度死んで転送されない限り、二度とな」




偏光能力「成る程な……こうやって終わるのか……この部屋の闘いは……」




フレメアの身体は、ゆっくりと転送されていく。

フレメア「お姉ちゃん……」ジジジジジッ……



御坂「……お別れね、フレメアちゃん……大丈夫、浜面さんもお姉ちゃんの妹も、必ず私達が生き返らせるから。

その時は、フレメアちゃんに会いに行かせるから待っててね?」ニコッ……



フレメア「うん……ありがとう、お姉ちゃん……」ジジジジジッ……





偏光能力「おい……確か黒い玉には記憶を消して解放って……」


上条「あぁ……多分、次にフレメアと会っても俺達の事は……」

100点メニューに書かれていた文字。




『記憶を消して、この部屋から解放される』



つまり、この部屋から解放される時は、この部屋に関わる全ての記憶を消されるのだ。



解放されたフレメアは今夜の事を何一つ覚えていないだろう。



自分が一度死んだ事も。


お婆さんが死んだ事も。


9900号や浜面に命を救われた事も。




少女ながらも、最後まで守ってくれた浜面に、特別な感情を抱いた事も。

フレメア「皆……大体……ありがとう……また会ったらよろしく。にゃあ」ジジジジジッ……




フレメアの身体は、既に肩の辺りまで消えている。




上条「……あぁ……またな、フレメア……」


偏光能力「ハッ……今度浜面に会ったら思いっきり甘えてやれよ?」



フレメア「うん。ずっと待ってる。お兄ちゃんの事……ずっと……」ジジジジジジジジジジジジジジジッ……






ジジジジジッ…………




…………






上条「……行っちまったな……案外呆気ないモンだ」



御坂「うん……フレメアちゃんまたねって……浜面さんにまた会えるのをずっと待ってるって……」



上条「……全部忘れちまうのかな……怖い思いをした事も……浜面や御坂の妹に守られた事も……浜面を守ろうとした事も……」




天井「人間忘れた方がいい事もある。ココでの記憶は、あの少女には少々ツライだろう。コレが一番の選択だったんだ。

そして、君は見事に正解を選んだな。おめでとう、超電磁砲」パチパチッ……




天井は、御坂へと称賛の拍手を贈る。




嫌な笑みを浮かべて。

御坂「…………」




天井「さ、そろそろ私は帰るとするよ。今日は少し疲れたからな」スッ……



天井が部屋から出て行こうと、扉に手を伸ばす。








上条「天井……そろそろ教えてくれよ……」


そんな天井へと、唐突に上条が問いかける。


天井「ん?何をだい?私がこの部屋について知ってる事ならば、殆ど話したつもりだが」



天井は飄々と上条の問いに答える。




上条「殆どだろ?まだ残っているハズだ。例えば……お前がこの一年間で、4回もクリアしておきながらこの部屋に残り続けている理由とかな」

天井「!?…………ホントに……君はやりづらいな……上条くん……」



上条の更なる問いかけに、天井の顔色が変わる。



御坂「ど、どういうこと!?まだコイツ、何か隠してるの?」




上条「おかしいんだ……コイツの行動は全て……。
コイツは、星人との闘いで、ひたすら生き残り、点数を稼ぐ事のみに専念している。他の人間を囮にしてでもな。
ネギ星人といい、今回といい……生き残る事への執着が半端じゃねぇんだよ」

天井「フッ……そりゃあ誰でも死ぬのは怖いモノさ。どれだけ強がってもね。だから他の人間を利用・犠牲にしてでも自分が生き残る。
別になんら不自然なところは無いかと思うがね?」



上条「なら何でまだこの部屋から抜け出さないんだ?最初にクリアした時点で、とっとと逃げればよかったんだ。

それをしない理由……あるんだろ?天井。命懸けの闘いを続けてでもこの部屋から抜け出さない理由……例えば……」




上条が追撃をかける。










上条「…………この部屋で得た知識に関する記憶が消える事を恐れている…………あのラスボスが言ってた『神の存在』……とかな」

天井「!?…………」



御坂「神……?何それ?あの星人、そんな事言ってたの?」



上条「俺がラスボスにこの闘いの意味を聞いた時……天井は明らかに焦っていた。そんな事より早く殺せ……とな。知られたくない事があるんだろ?『神』の正体とかなぁ……」




天井の表情が一瞬で険しくなる。そして、溜め息をつきながら口を開いた。





天井「敵わないな……君には……あの鳥人と共に、消してしまえばよかったよ……」





御坂「!?アンタ……」バチッ……



偏光能力「図星か……」



上条「教えろよ天井……お前がこの部屋で得た知識を……『神の存在』ってのを!!」



上条が、天井を完全に追い詰める。

天井「…………といっても、私も殆ど知らないんだ。『神』とやらの正体はな……」



御坂「アンタ……本当なんでしょうねソレは……」バチバチッ……




御坂が、天井に対して牽制する。




天井「本当だ。しかしただ一つ……君達より知っている事がある」




上条「……それは何だ?」



上条が、天井に問いかける。



天井は、今までに見せた事の無い、真剣な顔つきで語る。

















天井「もうすぐ……近い内に、この世界は滅びる。恐らく、その『神』の手によってな……」











自身が知った、この世界の終末を。

投下終了です。



色々憶測があったみたいですが、御坂が選んだのはフレメアの解放でした。
フレメアその後も、書いたら投下します。



次回は、天井回想です。こっから、GANTZとも禁書とも違う、混ざりあった話が出てくるかもです。


それではおやすみなさい。


天井もGANTZのサイトアクセスしたのかな


この序盤からカタストロフィの存在を匂わせる展開・・・もしかして結構早い段階で巨人襲来か?


上条さんグローブ使えば無双できるな

フレメアちょっと切ない


そういや上条さんはこのミッションが終わったらインさん救出か
持って帰った武器が何らかの役に立つんだろうか?

こんばんわ、1です。

とりあえず、フレメアその後を先にお届けします。


ゆっくりと。


その後、休憩挟んで天井回想です。



>>204
GANTZには、サイト以外にも、未来を知る事が出来る話があったのです。

>>205
ラスボスはどんなのかはある程度決めてますが、どれくらいの長さになるかは未定です。
まんま巨人がきても面白くないでしょうし。


>>206
まぁ、無双かはわかりませんが、パワーアップですねぇ。


>>207
とりあえず、フレメアその後をどーぞ!!

>>208
まだ禁書原作では1巻辺りなんですよね……色々とカットするか……(ゲス顔)

天井回想の前に……





…………






学園都市 とある小学校




フレメア「ん……あれ……ここは……」ムクッ……



真夜中のとある小学校の敷地内。



金髪の幼い少女、フレメア・セイヴェルンは、そこで目覚めた。



フレメア「大体……何でこんなところに……あれ?何でだっけ?」キョロキョロ




フレメアは辺りを見回すが、何故自分がここにいるのか覚えていない。




思い出せない。



思い出す事は無い。

フレメア「……とりあえず、お姉ちゃんのところに帰ろうかな……あれ?そういえばお姉ちゃん、しばらく会えないからって私を誰かに預けたような……誰にだっけ?」テクテク



フレメアは、校内を歩きながら、今までの事を思い出そうとするが、思い出せない。







「あれー?こんな時間のこんな所に女の子がいるぞー?」チャキッ!!



バシュッ!!



フレメア「へ?ッ痛!!」ビッ!!





突如、フレメアの背後から下卑た声が聞こえてきた。そして、フレメアの小さな腕に、痛みが走る。


腕には、何かが掠めた傷があり、血が流れている。

「あちゃー、外しちゃったかー。流石ゴキブリはすばしっこいなー」




背後の暗闇からは、ボウガンを持った高校生くらいの男が現れる。





フレメア「!?な、何?誰なの?」




男「あ?ゴキブリが俺に口聞いてんじゃねぇよ。こんな時間にうろついて……こんな小さいのに、もうスキルアウトの真似事か?おチビちゃん」ガチャガチャ……



男は、ボウガンに矢をセットしながら、フレメアにゆっくりと近づいていく。

男「今日は全然駄目だなぁ。獲物が見つからねぇや。やっと見つけたのがこんなおチビだしな。ヤリがいねぇや」




フレメア「え、獲物!?」




男「そうだよ。おチビちゃんは無能力者だろ?能力者なら、とっくに能力使ってるハズだもんなぁ。
おチビちゃんみたいな、いずれスキルアウトになっちゃう無能力者は、この学園都市には必要ないの。ゴミなの!害虫なの!!わかるか?おチビちゃん」チャキッ!!




男は、矢をセットしたボウガンをフレメアへと向ける。

フレメア「ご、ゴミって……」



男「そんな学園都市のゴミを、俺ら優秀な能力者様が、こうして夜な夜なボランティアで少しずつ掃除してるってわけよ。
くー!!我ながら、自分の行いに感心するねー」




男が言った言葉の意味が、フレメアにもようやく理解できた。




フレメア「や、ヤダ!!」ダッ!!



フレメアは、全力で男から逃げ出す。



バシュッ!!



フレメア「きゃっ!?」ビシィッ!!



ドサァッ!!!




しかし、男が撃ったボウガンの矢が、フレメアの足を掠め、そのまま転倒する。

男「逃げんなよー。追いかけんのがめんどくせーだろー」テクテク



フレメア「や、ヤダ……来ないで……」ガタガタッ……




男「心配しなくていいさ。殺しなんてしないから。






ちょっと何発かブン殴って、服ひん剥いて校門の所に括り付けて置くだけだから。『私は無能力者の害虫です』って書かれたタスキでもつけてさー」ニコッ



男はにこやかに、フレメアへとそう言い放つ。





フレメア「た……助けて……誰か……」ガタガタッ……

男「じゃ、早速校門まで行こうか。オラ、立てよゴミ!!能力者様の手を煩わせんじゃねぇ!!」ブンッ!!!



フレメア「ヤッ!?」バッ!!



殴りかかる男に、フレメアは目を瞑り、叫ぶ。










フレメア「助けてお兄ちゃん!!!」









ザッ!!


ガシィッ!!!




次の瞬間、フレメアと男の間に、一つの大きな影が割り込む。






男「なっ!?ス、スキルアウトかお前!?」ググッ……



男は、自分の拳を受け止めたその影に驚く。

「…………こんな小さな子供にまで……貴様ら能力者は一体、何様のつもりだ」グググッ……




メキメキメキッ!!!




男「ガァァアッ!!!離せ!!離せよテメェ!!折れる!!手が折れるって!!」メキメキメキッ!!!




スッ……




叫ぶ男の背後から、更に別の影が現れる。





「んじゃ、手より先に首の骨をへし折ってやろうか?それとも鉛弾の方がお好きかな?」チャキッ!!




男の後頭部には、拳銃が突きつけられている。




同じ日本とはいえ、他の都市とは独立しているこの学園都市では、こうして銃を持った者も珍しくはない。





まぁ大概は、無能力者の集団『スキルアウト』と呼ばれる者達が持っているのだが。

男「クッ……図に乗ってんじゃねぇぞこの無能力者が!!テメェらなんざ、このレベル3の俺の能力で」コォォオッ!!!




バキィッ!!!




男「あぶっ!!!」ズザァァァアッ!!!




男が能力を発動させようとした瞬間、男の拳を掴んでいた影によって、男は思いっきり殴り飛ばされた。




「…………他愛ない。半蔵、コイツの始末を頼む」




半蔵「了解。えーと……お、学生証見っけ。結構ここから近いな。
んじゃ、浜面探すついでに、コイツの学校の校門に、全裸で括り付けてくるぜ駒場の旦那。
『私は少女にイタズラしようとした変態です』って壁にペイントしてな」





駒場「…………程々にな」





半蔵と呼ばれた男は、そのまま近くに止めてあった車に乗り込み、男を運んでいった。

フレメア「ゥゥッ……」グスッ……




半泣きのフレメアの前には、駒場と呼ばれた大男が座り込む。



駒場「…………大丈夫か?こんな時間に、何故こんなところに」



フレメア「グスッ……わからない……気がついたらここにいて……いきなり今のヤツに襲われて……おじちゃんありがとう……」




駒場「……おじ……まぁいい。半蔵が戻って来たら家まで送ろう。どの辺りだ?」



フレメア「……お姉ちゃんと住んでたんだけど、お姉ちゃんがしばらく会えないからって……それで大体、誰かに預けられたんだけど……それも覚えてない……にゃあ」

駒場「…………そうか。他にいく宛が無いのなら、俺たちと一緒に来るか?俺たちのメンバーには女も大勢いる。…………きっと歓迎してやれるハズだ」




フレメア「……信じていいの?」




駒場「…………それはお前が決める事だ。信じられると思うなら……来るがいい。無理ならば、お前はアンチスキルのところまで、俺達が責任持って届ける」





フレメア「……わかった……ついて行く」スッ……




フレメアは立ち上がり、駒場と共に小学校を後にする。

フレメア「そういえば、なんでおじちゃん達はこんな時間にこの辺にいたの?」




フレメアは、歩きながら駒場に尋ねる。




駒場「…………俺達の仲間の1人が突然居なくなったんでな。連絡もつかないから手分けして探していたんだ。
この写真の浜面と言う男なのだが……流石にわからないか?」



駒場が、駒場と半蔵と浜面で写った写真を取り出す。




フレメア「うん。聞いたことも見た事も無い……ん?いや、あるような……にゃあ」ハテ?

駒場「…………そうか。そういえばさっき……お兄ちゃん、と叫んでいたな。姉の他にも兄がいるのか?」



フレメア「え?いないけど……そんな事言ったかな?言ったような……にゃあ」ハテ?




フレメアと駒場は、ゆっくりと歩いていく。







こうしてフレメアは、しばらくの間、危険に晒される事も無く、スキルアウトのメンバーに可愛がられ、健やかに過ごす。








この夜、フレメアを命を賭して守り抜いた男。





フレメアがお兄ちゃんと叫び、本当に助けを求めた男を思い出す事は、もう二度と無い。













2人がもう一度出会う、その時までは。

投下一旦終了です。



フレメアその後編でした。


原作ってフレメアと駒場が会うとこってこんな感じですよね?確か。




それでは、23時前くらいまでには投下開始しますので、しばしお待ちを。


その内駒場さんも来るのかな?

フレメアよかったなぁ。
…浜面そのうち復活するってことでいいの?

駒場は風ポジだな

再開します。>>1寝落ち注意です。



>>226
>>228
今のところ未定ですねー駒場さんは。


>>227
ご想像にお任せ致しやす。


…………




およそ1年前



学園都市の何処かの施設 体育館内にて





天井「な……何故だ……何故私達はこんな事をしなければならないんだ!?教えてくれ!!殺さないでくれぇ!!!」




スーツが壊れ、ボロボロになった、まだ部屋に転送されたての天井は、泣きながら目の前の星人に懇願する。






その星人は、幾つもの細い腕を持ち、人体模型のような姿をしていた。


その星人の周りには、同じくスーツを着た人間達が十数名、いずれもバラバラに解体され死んでいる。






星人は、黒い玉に『ひょうほん星人』と名付けられていた。

ひょうほん星人『……知りたいのかい?真実を』



ひょうほん星人が、天井の問いに答える。




天井「!?あ、あぁ!!知りたいんだ!!何故こんな訳のわからない闘いをさせられているのか!!あの部屋は何なのか!!」




正直天井は、そんな事はどうでもよかった。



ただ、死にたくなかったのだ。ひたすら生にしがみついていた。なりふり構わず。




ひょうほん星人『だったらいいモノを見せてあげるよ。君がどんな存在か。『神』にとって、どれだけゴミみたいな存在なのか』スッ……




ひょうほん星人が、天井の頭に手を乗せる。

天井「か、神?何だ?どういう事……ガッ!?」ドンッ!!





その瞬間、天井の頭に凄まじい量のイメージが流れ込む。







ザッ……ザザッ……


『……対能…進化実験……私の……型能力者計画をそれに……』



ザッ……ザザッ……





『……君が……方…行……よろ……』






ザッ……ザザッ……






『……化け物め……これが……位の能力……』

天井「な、何だ!?何だこの映像は!?」



ひょうほん星人『これが君の未来さ。決して逃れられない未来……運命と言うヤツだ。そしてこれが……』




流れ込む映像は更に続いていく。






天井「!?……な、何だ?この光景は……一体何が起きてこんな……」




天井に流れ込む映像。




まるで、今目の前で、実際に体験しているかのようなソレは、天井の頭に強く植え付けられた。

それは、美しい聖歌のようなメロディーが鳴り響く世界の光景。






それは、破壊され尽くした学園都市の光景。







それは、破壊され尽くした世界中の大都市の光景。






空は黄金に輝き、神々しく、禍々しい『何か』が降って来て、そこら中を蔓延っている。








その『何か』と戦う、見慣れた異能の力や、それとはまた違う、見慣れない力を持つ人々。








そして、それらに混じって戦う、見覚えのある黒いスーツを着て、見覚えのある銃を構える人間達。











ひょうほん星人『これが、この世界の未来……そしてこの闘いの結末さ。これは必ず訪れる』


















『審判の日』からは、誰も逃れる事は出来ないのさ。





君達も。






そして、僕達も。

















天井「『審判の日』……私達は、いつかこいつ等と戦うのか?この……化け物達と……」ガタガタッ……






天井は、いつか必ず来ると言う、映像の『何か』に、心底怯えている。







ひょうほん星人『……いいや。一つ訂正しよう。残念だが君はそこには立てない。いないんだよ』







天井「!?いない?どういう事だそれは!!」


天井は、ひょうほん星人にくってかかる。





ひょうほん星人『教えてあげるよ……君はこうなるんだ』スッ……






ひょうほん星人が、再び天井にイメージを送り込む。

ザッ……ザザッ……ザザザッ……












『……ihbf殺wq……』












ザザザッ……ザザッ……

天井「ガッ……!?な、何だ……何だコレはァァァァアアアアアアア"ア"ア"ッ!!!!!!」







イメージを認識した瞬間。




天井は狂ったように叫び出した。





この時、天井が自身の未来に何を見たのかは、その時の天井とひょうほん星人にしかわからない。






















ひょうほん星人『君は、自分自身の罪に裁かれるのさ』

…………







天井「その後、気がついたら私はこの部屋に戻っていたよ。どうやら、他のメンバーがその星人を倒したらしくてね。
それでも、その時生き残ったのは、20人近くいたメンバーの内、わずか4人だった」ガタガタッ……




天井は、ホンの少し震えながら上条達へと語り終える。




天井「……これが私の知るこの部屋についての全てだ。もう隠している事は何もない」




上条「……『神』……それがこの闘いの終着点なのか?<審判の日>って何なんだ?いつ起こるんだ?」

天井「言っただろ?私が知ることはもう無い。<審判の日>が何時なのか。『神』の正体。それらは全くわからないのさ」スッ……




天井は、話し終えると、フラフラと部屋から立ち去ろうとする。
余程、過去を思い出した事で精神が疲労したのだろう。





御坂「待って、天井さん」



天井「ん?……まだ何かあるのか?そろそろ私は休みたいのだが」







御坂「……天井さんは最後に……何を見たの?」





御坂は、語られなかった天井の最後の映像に何を見たのかを問う。

天井「……わからないんだ……何か恐ろしいモノを見た記憶はあるんだが、どんなモノなのかは思い出せない。



……だから、私はこの部屋で闘い続けるのさ。自分の死期から逃れる為に、他の人間を犠牲にし、強力な武器を手に入れ続ける。



もし、この部屋から解放されれば、自分の死期を見た記憶すら無い私は、すぐに死ぬかもしれない。
そして例え、何事も無くても、スーツも武器も無ければ、<審判の日>になす術も無く、確実に死んでしまう」





天井は、心底怯えた目で、上条達に語る。





上条「天井……<審判の日>は……必ず来るのか?」





上条は、天井に再度問いかける。






天井「……これだけはハッキリ言える……あの映像……あの光景を見て、私は確信している……」スッ……




天井は、部屋の扉に手をかけ、外に出る瞬間、最後にこう呟いた。













「未来を変える事は出来るかもしれないが……<審判の日>は必ず訪れる。それもそう遠くない日に。わかるんだ……それだけは……」






そうして天井は、姿を消した。












投下終了です。


途中で寝てしまいました。ゴメンナサイ。



超展開と思われた方。


一応、GANTZのストーリー上にある話なのです。小説版ですが。


それを、このSSのクライマックス用に弄ってます。



次回は、帰宅編をお届けします。禁書側のお話です。

乙乙
なるほど
天井の行動原理も説得力ある
キャラのつくりがうまいね
続きが楽しみだな

乙 
なるほどこの天井くんは西+和泉ポジションか
和泉成分が強いなら誰かを守って死にそうだが西くん寄りなら情けない死に方しそう

描写を見るに一方通行にやられるっぽいが……>>1は結構予想を裏切ってくるからどうなることやら


小説版は見つからなくって困ってる……

次回のガンツは二巻終了までこないかな?
まだ木原先生も暴れていないし……

禁書のクロスSSじゃここ数年で一番面白い!!
禁書の良さとGANTZ初期の面白さが在る!!
乙です!!!

>>251
忘れた頃に再登場したりしてwwwwwwwwww

こんばんわ、1です。
ゆっくり投下していきます。


>>246
元になった原作のキャラは、死の恐怖を部屋から逃げて、記憶を無くすことにしましたが、天井は死の恐怖ゆえに、あえて部屋へと残ったってトコです。
これを基盤にしたら、天井さんの出来上がりです。

>>247
天井さんには劇的な死をお届けいたします。(ゲス顔)

>>248
デヘヘ……


>>249
一応、ガンツ側に移るタイミングは決めてます。


>>252
ありがたく頂戴致します!!


他にも沢山のレスありがとうございます!!

それでは帰宅編です。

<1時間後>





常盤台女子寮 御坂・白井部屋




ガチャッ……




御坂「あぁ……疲れた……でも何とか今日も生きて帰れたわね……」グッタリ……



天井が部屋を出て行った後、残っていた3人はそれぞれの帰路に着いた。


御坂は、鬼の寮監の目を掻い潜り、どうにか無事に部屋に辿り着いたようだ。





白井「ァ……ハァアッ……///……お姉様ァ……そこォ……///……ンァアッ!!」ビクンッビクンッ!!




御坂「…………もうツッコむ気力も無いわ……うわ!?もう3時じゃない……シャワーは朝に浴びようかな……」バサァッ……




隣でビクンビクンしている変態を他所に、御坂はベットに飛び込む。




御坂「……私の妹……いるハズの無い……でも、何故か全くの他人には思えない……待っててね……必ず……生き……返……」スゥッ……





そのまま御坂は、意識を閉じた。

第7学区 とある高校男子学生寮前






上条「やべぇ……そういえば、インデックスの事忘れてた……」ダラダラダラッ……




ホンの数時間前まで、凄まじい死闘を繰り広げていた上条は、一緒に銭湯に向かっていたインデックスの事を今思い出す。



上条は道中、神裂と名乗る刀を持った女魔術師によって襲撃され、瀕死の重傷を負うも、GANTZに転送された事で、現在は無傷での帰還となっている。




しかし、GANTZに呼び出されていた数時間の間、完全にインデックスの事は放ったらかしになっていたのだ。

上条「部屋の電気は……ついてるな。切って出て行ったから、一旦インデックスが一度帰ってきたのは間違いない。問題は……」ゴクッ……





問題は、あの刀を持った女魔術師が、部屋にいるインデックスを襲っていないか。




GANTZに呼ばれるという、決して逃れられない事とはいえ、現状インデックスを1人にするという事は、上条にとって、最大の失点であった。




上条「……一応、このグローブをつけておくか……見た目は普通の格闘技用のグローブだし……」スッ……




部屋に魔術師が居る事を想定して、上条が武器部屋で手に入れたグローブを装着し、自室の扉の前に立つ。

上条「フゥッ……フゥッ……よし……行くぞ!!」ガチャッ!!





上条は、意を決して扉を開く。





そこで目にした光景とは……

小萌「あー!!やっと帰ってきましたねー上条ちゃん!!
シスターちゃん!!ステイルちゃん!!神裂ちゃん!!上条ちゃんが帰ってきましたよ!?」




インデックス「ムゥ……遅いんだよーとうまー!!こんな時間まで一体何処に行ってたのかも!!」ウトウト……




上条「……こ、小萌先生!?……何でこの部屋に?それにインデックス……よかった……」ガクッ……




部屋に入った上条を迎えたのは、上条の高校のクラス担任であり、永遠の少女と名高い小萌先生。
そして、眠そうに目を擦りながら、上条の帰宅を待っていたインデックスであった。



気が抜けた上条は、一気に床へと崩れ落ちる。

小萌「もー。完全下校時刻をとっくに過ぎてるのに、銭湯周辺でウロウロしてるシスターちゃん達をたまたま見つけて、一緒に待ってたんですよー?上条ちゃんが帰ってくるのを!!
一体こんな遅くまで何処行ってたのですかー?電話も出ませんし!!」




上条は、小萌に言われて携帯を開く。


3時間前程から、定期的に小萌から電話があったようだ。



上条「す、すいません小萌先生!!ちょっとどうしても外せない用事がありまして……」ピクッ……



ここで上条は、ようやく小萌の言葉に異変を感じとる。

上条「ちょっと待ってください……さっき小萌先生……シスターちゃん『達』って言いましたよね?それに……」



上条は更に思い出す。




小萌が一番最初に言った言葉。



小萌が知るはずの無い名前。











『あー!!やっと帰ってきましたねー上条ちゃん!!
シスターちゃん!!ステイルちゃん!!神裂ちゃん!!上条ちゃんが帰ってきましたよ!?』









『ステイルちゃん!!神裂ちゃん!!』

ドクンッ……ドクンッ……




上条の背筋に、冷たい汗が流れる。




小萌「えぇ。何でも、シスターちゃんの昔からの知り合いだそうで。……色々お話聞かせて頂きましたよー上条ちゃん」




インデックス「とうま……ちょっとお話があるんだよ……この2人からも……」




上条「2人……まさか……」ドクンッ……ドクンッ……




上条の心臓が静かに高鳴っていく。




いるハズの無い人間がいるのだ。




決してこの部屋にいるハズの無い人間が。






ステイル「……また会ったね……」スッ……


神裂「先程はどうも……御身体の方は大丈夫ですか?」スッ……






目の前には、自分が数日前完膚無きまでに殴り倒した赤髪の魔術師と、自分が先程完膚無きまでに敗北した女魔術師の姿があった。

…………




第7学区 とある路地裏




偏光能力「…………」カッ……カッ……カッ……




偏光能力は、黒い玉の部屋があるマンションから出て行き、特に行く宛も無く、気だるそうに路地裏を歩いていた。





偏光能力「……そういや、俺ってアンチスキルに捕まってたんだよなぁ……今頃脱走騒ぎにでもなってんのか?
……手配とかされてんのかねぇ?めんどくせぇ……」カッ……カッ……カッ……

偏光能力「当分のメシと宿はどうすっかなぁ……あとクスリは……何かそんな気分じゃねぇな。
やけに身体は軽いし、ヤク抜きでもされたのか?」カッ……カッ……カッ……




偏光能力は、知ることは無いが、GANTZによって死んだと判断され部屋に転送される際、その死因となった原因のモノは、無かった事にされるのだ。



病気にしろ、大怪我にしろ。



偏光能力の場合、薬の影響で病んだ身体は、薬を始める前の健康体に戻っている。
歯だけは何故か、所々欠けたままなのだが。

偏光能力「……で……いつまでついて来てんだ?天井さんよぉ……」ザッ!!




突如、偏光能力が振り返り、立ち止まる。




その視線の先には、先に部屋を出たハズの天井が立っていた。




天井「ようやく気付いたか。このまま気付いてくれなければどうしようかと思ったよ」クスクスッ……




偏光能力「とっくに気づいてたっつーんだよ馬鹿。で?俺に何か用か?」




偏光能力が、自分を追ってきた天井に、その真意を問う。

坂田師匠の老化も治してあげろよ……

天井「いや、君はどうやらあの部屋に来る前に、色々と騒動を起こしてるみたいだしね……行く宛が無いだろうと思ったんだよ」


偏光能力「ハッ、そりゃあご心配どうも。で?何だ?お前が温かいメシと風呂とベットでも与えてくれんのか?
見返りに、星人達の囮にでもされちゃあたまんねぇんだけどなぁ」



天井「いいや。そんなつもりは無いさ。ただ、君が温かい食べ物と豪華な風呂とベットを得る手段を教えることは出来る。
それも、学園都市のお墨付きでね……」




偏光能力「……んな魅力的で素晴らしい話を信じると思うか?」

天井「信じるも何も、私はただ君に道を示しているだけさ。
真っ暗で、日の当たらない道をね……進むか退くかは、君の自由だ」ニィッ……




天井は、いかにも悪役の笑みをこぼしながら、偏光能力へと語りかける。




偏光能力「……所詮、このままじゃあのたれ死ぬだけか……進んでやろうじゃねぇか……案内しろよ、その真っ暗で日の当たらない道をよぉ……」




偏光能力は、天井の提案を呑む。




他に選択肢は無いのだから。





天井「了承したよ、それでは行こうか。学園都市の闇へと」スッ……




天井がエスコートするように、偏光能力を暗闇へと導く。






天井「ようこそ『暗部』へ。そして我が『ガンツ』へ。歓迎するよ、偏光能力クン」ニィッ……






こうして、各々にとって途轍も無く長い長い、7月24日が終わりを告げた。

投下終了です。


上条さんの方は、少し原作と違いますが、流れは同じなので気にしないでください。


あとは、『アイテム』や『スクール』といった暗部チームに、新たに『ガンツ』が入ります。
詳細は後々明らかにしていくのでお待ちを。


それではお休みなさい。


>>275
坂田師匠の老化は、死因じゃないので。

原作で、最初のネギ星人の時に、病気で死んだ人の病気が、転送後に治ってたっぽいので、こういう設定にしてます。
エリア外に出ようとした政治家です。


あの政治家アニメではなぜか設定が大きくなってたな


なかなか面白い展開になってきたな

偏光能力さん暗部入りか
他のメンバーはどうなる

>>260
西くん成分も混じってるなら一度死んだ後で誰かに復活させてもらえる可能性も微レ存・・・・?

ここまでナイスガイ化した偏光さんが見られるのは多分ここだけ

こんにちは、1です。

早くバトルにいきたい所ですが、たまにはのんびりした話をどーぞ。


>>279
アニメは見たことないですねー。

>>280
期待に答えられるよう頑張ります!!

>>281
まぁ、出てからのお楽しみてことで。

>>282
どーなるでしょーねー。>>1も考えてませんw

>>283
>>1は脇役ほど、しっかり考えるのが面白いのです。

………………





時は戻り


7月27日 昼 ファミレスにて




ワーワーガヤガヤ




御坂「(アレから結局夜遅くに帰ってきた事がバレて、寮監にプール掃除させられるわ、黒子にあの夜何をしてたのか問い詰められるわ、黒子が発情して下着テレポートさせるわ、夜中には黒子のルパンダイブに襲われて貞操の危機に陥るわ……アレ?私、あの子と同じ部屋にいるのヤバくない?)」ハッ!?




白井「あら?どうなされましたのお姉様。物憂げに考え事など」

御坂「……黒子……寮監に言って部屋変えてもらおっか?……大丈夫。アンタはこれからも、私の大事な後輩だからさ」ニコリッ……



白井「!?と、突然何ですの!?その死刑宣告に等しい言葉は!!」ガタガタッ……




突拍子の無い御坂の宣告に、白井はこの世の終わりのような顔で叫び出す。




初春「白井さん、ここファミレスなんですからもう少し静かにしてください。ほら、他のお客さんが見てますよ?」



白井「そんな悠長な事言ってられませんの!!黒子が何かいたしましたかお姉様!?ハッ……もしやこないだお姉様のお召したあのカエル柄のパンツを拝借して思う存分お姉様の香り」



バチバチィッ!!!

御坂「あ、気にしないでくださーい。この子ちょっと病気なもんで。こうすると具合が良くなるんですよー」アハハー




白井「」シュゥゥゥウウッ……




黒焦げになった白井を他所に、御坂は周りの客に対して笑顔を振りまく。




佐天「……何で御坂さん、白井さんと同じ部屋のまま何ですか?このままじゃ、女の子の大事なモノを色々と失いますよ?」



御坂「そうねぇ……本気で部屋変え考えておこうかしら……」ハァッ……




御坂が、深い深い溜め息をつく。

佐天「えーと……ゴホンッ!!まぁ、恒例の私の噂話はこれでお終いとしましょう!!
そういえば、新しいクレープ屋が出来たみたいなので、今から皆で行きませんか?中々評判いいみたいですよ?」




初春「いいですねー、クレープ。今日はとことん甘味を貪っちゃいましょー」



佐天「初春……アンタ既にあのデカイパフェ食ってんだから……太るよ?最近体重計乗った?」



初春「う……そ、その分動けばいいんです!!風紀委員は多忙ですか!!」





御坂「フフッ……仲いいなーあの2人」ズルズルッ……


白井「」ズルズルッ……

御坂は、気絶している白井を雑に引きずりながら、クレープ屋へと移動する佐天と初春のやりとりを見ていた。




御坂「新しいクレープ屋か……そういえば、最近あの部屋以外ではアイツと会ってないな……あ、新しい店をダシに……誘ってみようかな……///」ズルズルッ……



白井「あ、あの部屋!?部屋!?お、お姉様から殿方とのメイクラブの匂いがぁぁぁあああ!!!どこのどいつが奪ったのですの!?お姉様の世界遺産級の処」




バチバチィッ!!!!




御坂「そんでクレープを2人で食べて……公園でもブラブラ歩いて……そんで帰り際に……わー、これが青春ってヤツ?甘酸っぱいー///でも絶対無理ー///」イヤンイヤン




白井?「」プスプス……

佐天「……仲いい……のかな?一応……」



初春「白井さん、頭が雷様みたいになってますね。こないだストレートパーマあてたばかりなのに……」



御坂「ハッ!?……ま、まぁ、そんな事は置いといて……ホント、今何やってんのかしらね。アイツ……」



我に帰った御坂は、晴れ渡った空を見上げながら、あのツンツン頭の少年を思い浮かべる。

………………




第7学区 ボロアパート 小萌宅



インデックス「ゥ……ウゥ……」


小萌「シスターちゃん……」ナデナデ……



近代的な建物が数多く並ぶ学園都市にて、昭和の香りがするこのボロアパートは、19学区以外では珍しいモノである。


そんなアパートの一室にある、小萌の部屋では、インデックスが床に伏せており、小萌が心配そうに看病していた。




上条「インデックス……おい、神裂。例の、アイツを蝕んでいる魔術とかいうのは、まだどんなモノかわかんねぇのか?」

部屋の玄関口で、インデックスを心配そうに見ながら、上条はかつて敵対していた神裂への問いかける。



神裂「えぇ……インデックスと共に様々な術式を調べていたのですが……」



ステイル「あの子は倒れてしまったし、作業は更に難航している……正直お手上げさ」





赤髪の魔術師ステイルが、上条へと返答する。



敵対していた同士が、何故このようなことになっているのか。


話は24日深夜まで遡る。

7月24日 23時頃


銭湯



カポーンッ……




インデックス小萌「ほぇ~………」ダラ~



上条と逸れたインデックスは、途中、同じく銭湯へ向かっていた小萌と会い、無事に銭湯に着き、ゆったりしていた。



小萌「それにしても、シスターちゃん。こんな夜中に1人で銭湯に向かってたのですか?上条ちゃんは一緒じゃあ?」



インデックス「知らないんだよ!!いつの間にか居なくなって、おかげで小萌と会えなかったら行き倒れるところだったんだよ!!
帰ってきたら、全身まるかじりの刑に処するかも!!」



本人は、ただいま生死をかけた戦い真っ只中なのだが、それを知らないインデックスは、上条への怒りを露わにする。

小萌「むー。無責任に放り出す子じゃないですからねー上条ちゃんは。何かあったのでしょうか?事故にでもあってなければ良いのですが」



インデックス「とーまの不幸体質は、もはや神の域に達してるんだよ!!神に仕えるシスターである私を存外に扱う時点で、更に神罰が下るかも!!」ザバァッ!!!




上条の心配をする小萌を他所に、インデックスのヒートアップが止まらない。
余程、突然1人にされた事に憤慨しているのだろう。

突然、思い立ったように湯船の中から立ち上がる。

インデックス「大体とーまは、初対面で私の大事な修道服を破くわ、ここ数日のご飯は全部OKAYUだわ、少し私に対する対応が酷いかも!!
せめて、ドロドロしてない普通のお米ご飯が食べたい……ん……だよ……」フラァッ……



ザバァァァァアンッ!!!!




小萌「!?し、シスターちゃん!?」




食に対する改善を声高々に発するインデックスが突然、フラフラと湯船の中に倒れ、水柱が立つ。



















神裂「い、インデックスゥゥゥゥゥウウッ!!!!!」ガララララッ!!!バンッ!!!


小萌「ヒャアッ!?」ビクゥッ!!!

インデックスが湯船に沈んだ瞬間。





突如、小萌が決して手に入れる事の出来ない、凄まじいスタイルを誇る黒髪長髪の女性が、隠すところも隠さず、慌てて銭湯の中へと入って来る。




神裂「インデックス!!しっかりして下さい!!クッ!!期限まではまだ時間があると思ってましたが!!まさかこんなにも早く進行しているとは……。
ステイル!!何してるんですか!?早く来て下さい!!インデックスを運びますよ!?」




女性は、何やら手に持つ札のようなモノへと叫ぶ。誰かを呼んでいるようだ。

ステイル『…………これでも僕はイギリス紳士なのでね……女性の入浴しているところへ入り込むなど、そんな無粋な真似が出来るハズないだろう』




神裂「何を言ってるんですか!!緊急事態なんですよ!?すぐに術式を組んで、インデックスの記憶を除去しなければ!!
貴方はインデックスを守り続けるのだと誓ったのでしょう!?」




ステイル『!?クッ……しかし、僕は……クソォッ!!』ブッ……











小萌「あ……あのぉ……ちょっといいですか?」オソルオソル……




神裂「うっせぇんだよド素人がぁぁぁああっ!!!!」




小萌「ヒィッ!?」ビクゥッ!!!




取り乱す女性に、小萌が声をかけようとするが、凄まじい剣幕で追い立てられる。


小萌「え……えっとですね!?……多分シスターちゃん……その……のぼせちゃったんじゃないかなぁ?……て、先生は思ってるんですが……」ガタガタガタッ……




神裂「へっ!?」バッ!?



怯える小萌の言葉に、神裂がふと我に帰り、インデックスを再度見る。





インデックス「うぅ……あ、頭がボォー……て……世界がグルグル回ってるんだよぉ……」ピヨピヨピヨッ……





熱い湯船に浸かり、突然立ち上がり、声高々に叫ぶ。



インデックスがのぼせる要素は、フルコースで揃っていた。

小萌「し、シスターちゃんって外国人だから……熱いお風呂にゆっくり浸かる習慣は無いんじゃないかなぁ……って、先生は思ってるんですが……」ガタガタガタッ……




神裂「…………し……」スッ……




女性は、ゆっくりと立ち上がる。





神裂「失礼致しましたぁぁぁぁあああ!!!」ダッ、ダッ、ダッ、ダッ!!




そして、逃げるように走り出す。





小萌「あ!?せ、銭湯で走ったり何かしたら……」





神裂「ヒャアッ!?」ズルゥッ!!


ドサァッ!!!





案の定、水浸しの床に滑り、女性は派手に転ぶ。

ステイル「だ、大丈夫かインデックス!!!」ガララララッ!!!バンッ!!!




その直後、今度は赤髪の背の高い男が、中に慌てて入ってくる。




神裂「……アッ……」




ステイル「ん?……ッ!?」バッ!!



ガララララッ!!!ピシャンッ!!!





その瞬間、全裸で派手に転び、色々と丸出し無防備になっている女性と、男の目が合い、入って来た男は即、その場から離れていった。





神裂「ス……ステイルゥゥゥゥゥウウッ!!!!!」ダッ!!!





女性は、凄まじい殺気を放ちながら、男の跡を追う。

『み、見てない!!僕は何も見てないぞ!!』




『黙りなさい!!インデックスより先に、貴方の記憶を消して差し上げます!!オラァッ!!頭出せやぁぁあ!!!』





『何故刀を……物理的に消すつもりなのか!?大体、僕は断ったのに君が来いと』





『関係ねぇよ!!かぁんけぇいないンだよぉぉぉぉぉおおっ!!!!』




扉の外では、凄まじい攻防が繰り広げられているだろう。



小萌「え……と……と、とりあえず、シスターちゃんはお風呂から上げましょうか……」ザバァッ……

投下終了です。


んー、やっぱりシリアスな方が書くの楽ですねぇ。

あと1回くらいはゆるい話かもしれませんが、よろしくお願いします。


こんばんわ、1です。


今日もシリアスにはほど遠いですが、ゆっくり投下していきたいと思います。


後半設定が子供っぽいかもですが、まぁ、少年マンガでも見てる感じで読んでってください。

ステイル「…………」



神裂「…………」




上条「で……のぼせたインデックスを神裂達が担いで、小萌先生と共に、俺の部屋へと運んだと……。
まぁ、鍵はインデックスも持ってたから入れたんだろうが、何でそのまま先生や神裂達が残ってるのでせうか?」



小萌「細かい事は、言いっこ無しなのです。元はと言えば、上条ちゃんがシスターちゃんを放ったらかして何処かへ行くのが悪いのですから!!」



インデックス「そうなんだよ!!全くこんな時間までどこをほっつき歩いていたのかも!!」

上条「ハハッ……上条さん結構頑張ってたんだけどな……不幸だ……」ハァッ……





GANTZの部屋の事は、誰にも言うことは出来ない。


もし、GANTZの存在が、他の人間にバレる事があれば、頭の中に埋め込まれた爆弾により、GANTZに殺される。



今宵、田中星人達との死闘を繰り広げた上条の苦労は、誰にも労ってもらうことは出来ないのだ。





小萌「ふぅ……さて、上条ちゃん?本題に入りますよ?」


上条「!?ほ、本題とは、一体何の話でせうか?」ダラダラッ……

上条は、もう一つの隠し事。



インデックスや魔術師の存在についての発覚を、恐れていた。


先日、インデックスが負傷した際、学園都市の能力開発を受けていない小萌に、回復魔術を使用してもらったが、小萌は魔術の存在をまだ知らない。



知った事で、いらぬ心配をかけさせぬようにと、上条は配慮していたのだが、神裂達がいる以上、これ以上ごまかす事は出来そうにない。





小萌「ハァッ……上条ちゃん。先生はガッカリです。上条ちゃんが、こんな事をするなんて……」



上条「す、すいません……ちょっと色々事情があったモノで……」スッ……



上条が、怒られる前に先に謝ろうかと、土下座の準備を行う。

小萌「どんな理由があっても、暴力では何も解決出来ないのです!!先生は、教育者として、上条ちゃんをしっかりと正しい道へと進ませる義務があるのです!!」



上条「ハイ……ん?暴力?」



上条は、何の話かと首を傾げる。






小萌「そうです!!ステイルちゃんに聞きましたよ?上条ちゃんに全力でぶん殴られたと」









ステイル「…………」ニヤリ……


上条「!?(あ、あの野郎……小萌先生にチクりやがった!!)」



小萌が上条へと愛の指導を行うその背後で、ステイルはほくそ笑んでいた。

上条「せ、先生?実はその話、先にステイルが」



小萌「先生は上条ちゃんの言い訳なんて聞きたくありません!!上条ちゃんには真っ直ぐに生きる大人になってほしいのです!!」



上条の言い分も、小萌は聞こうとしない。


どうやら、自分の居ぬ間に、色々とある事ない事吹き込まれたようだ。



その後も、小萌の愛の指導が、上条へと襲いかかる。




神裂「えっと……申し訳ありませんが、我々はそろそろ……この子の身体の事もありますし……」



インデックス「!?あ、そうそう!!とーま、私どうやら一回、定期検診ってのを受けないといけないみたいなんだよ!!」




上条「ハァッ!?て、定期検診?」




今まで敵と思っていた神裂の側で、インデックスが突拍子もない事を言い出す。

インデックス「うん。こもえが間に入って、この二人と色々話をしたんだけどね。
どうやら私の所属する『必要悪の教会』では、年に一回の健康診断ってのがあって、この二人は私を呼びに来たってことみたいなんだよ!!
『必要悪の教会』のメンバーである事の証明もあったし、とりあえずこの二人は敵ではないかも!!」




上条「定期検診って……そんなんでわざわざ……」



小萌「上条ちゃん?定期検診は大事な事なのですよ?お医者さんの診断を定期的に受ける事で、病気の早期発見にも繋がるのです」




上条は、明らかにおかしいこの話に疑問を持っていた。





たかが定期検診の為に、あんな力づくで呼び戻そうとするモノなのか?



大体、インデックスの記憶がない事の説明がつかない。




神裂「……ちょっと席を外して貰えませんか?お話が……」ボソッ……



上条「!?……わかった……」ボソッ……




神裂の要望により、上条と神裂・ステイルが、部屋の外へと出る。

…………






上条「ハァッ!?インデックスの記憶の消去!?どういう事だよそりゃあ!!」」




部屋の外で、上条が神裂へと問い詰める。




神裂「……定期検診と言うのは、もちろん嘘です。インデックスと共に、月読小萌という一般人がいた為、そのように話しました。
本来の目的と、そうかけ離れたモノではないので、基本的にインデックスが一般人と接触した場合、そう説明しています」



上条「だったら何で俺にはその説明が」



神裂「貴方が人の話を全く聞こうとしなかったからでしょう!!全く……まぁ、こちら側も私やステイルの落ち度があったのですが」



上条「そうだよ!!大体、帰って来たらいきなり血だらけのインデックスと、そこのいかにも悪そうな赤髪がいたんだ!!
そんなもん見たら、即敵として認識すんだろ普通!!」




どうやら、互いに落ち度があった為に、無駄なすれ違いがあったようだ。

最も、そんな事で殺されかけた側としては、たまったモノではないが。

上条「ハァッ……わかった。わかったよ。とりあえず、お前等はインデックスの敵じゃない。それは信じていいんだな?」


神裂「はい。それだけは、神に誓って言えます。そして、味方とあの子にわかってもらえた以上、あの子に危害を加える気は欠片もありません」



上条「それで、お前等の目的……インデックスの記憶の消去ってのは……何でそんな事を?」




神裂「それについてもお話します。全ては、あの子の『完全記憶能力』が原因なのですが……」



神裂が、上条へと全てを語り出した。

…………




上条「……なるほど……要するに、10万3000冊の魔道書を記憶した情報量が多すぎて、インデックスの脳がパンクするからと……」



神裂「そうです。残念ながら、魔道書の情報を消すことは出来ない……。
ならば、一年毎の記憶を消すことで、脳の容量を確保するしかない。だから、私達は一年毎にインデックスを回収しているんです。全てはあの子を救う為に」




神裂から、全てを聞いた上条は、一つ疑問を感じていた。











上条「…………完全記憶能力者って、普通に前TVに出てた気がするんだが……確か、60過ぎた外人の爺さんだっけな……」




神裂「………え?」

上条は過去に、TVで見た完全記憶能力者の事を思い出す。



それは何百冊とある百科事典の、ページを言っただけで、そのページの内容を全て答えると言う企画であった。



上条「そりゃあ、10万3000冊っていうと、凄い情報量とは思うけど……あの爺さんも負けないくらいのモノは記憶してると思うけどな。まぁ、TVだからヤラセの可能性もあるけど」




神裂「ちょ、ちょっと待ってください!!完全記憶能力者って、インデックス以外にもいるのですか?」




上条「そりゃあ、いるに決まってんだろ。俺はTVくらいでしか見たことないけど……あ!?そうだ!!」ガチャッ!!




上条は、思い立った様に自分の部屋の扉を開け、中にいる小萌へと呼びかける。

上条「小萌センセー。突然なんですけど、インデックスみたいな完全記憶能力者って、寿命が短いとかそういうのあるんですかねー?」(棒)




小萌「いきなりなんですかー?上条ちゃん」



インデックス「え!?私の寿命って短いの!?」ガーン!?




小萌の声と共に、インデックスのショックを受けたような声が聞こえてくる。




上条「いやー、定期検診の話で、インデックスって人より脳を酷使するから、やっぱりそのせいで病気になったりするのかなー?って、今神裂達と話してたんですよー」(棒)




インデックス「こ、こもえー、どうなのかな!?」オロオロ

小萌「心配いりませんよーシスターちゃん。人間の脳は、そんなにヤワな構造じゃありませんからー。百数十年分の知識や記憶を貯め込む事が出来るのですー」





神裂「!?」



ステイル「なっ!?」



小萌の言葉に、神裂やステイルは驚きを隠せない。


完全記憶能力が原因で、人が死ぬという事は無いというのだ。



ならば、自分達が今までやってきた事は何だったのかと。






小萌「上条ちゃんには、脳の基本から教えなきゃダメですねー。そもそも人間の脳というのは」



上条「あ、もう大丈夫です。ありがとうございまーす」キィッ……




バタンッ!!



小萌「…………」グスッ……




インデックス「こもえ……私がこもえの話を聞くんだよ!!」



小萌「し、シスターちゃん……ありがとうございますー」グスッ……

上条「……まぁ、こういう事だ。インデックスは、少なくとも完全記憶能力が原因で死ぬ事は無いみたいだな」



扉の外では、小萌の話を聞いた神裂達が青い顔色を浮かべている。

よほど、彼女らにとって衝撃的な話だったのだろう。





ステイル「……あの女性の言葉は……信用出来るのか?」



上条「能力開発の為に、脳の構造を解析する学園都市の教師だぜ?外の脳科学の先生並には詳しいと思うけどな」



神裂「そんな……だとしたら……今まで我々は……」



確定した事実に、神裂達は落胆する。


自分達が今までやっていた事は、ただ単に、インデックスから様々な思い出を奪っていたに過ぎなかったのだ。

上条「落ち込むのはまだ早いぜ?2人共」




神裂ステイル「?」




そんな神裂達に、上条が問う。




上条「問題は、一年毎にインデックスを蝕むモノは何か?って事だ。
完全記憶能力以外に原因があるにも関わらず、お前等は何故それに気づかなかった?」




ステイル「それは……我々の上の人間が……!?」




神裂「……そういう事ですか……」






神裂とステイルが、何かに気づいたようだ。







ステイル「…………あの女狐がッ…………」ギリッ!!

同時刻




イギリス 某所





??「あら。どうやら気づかれたようね」ズズッ……




夜の星明かりに照らされたテラスにて、金髪の若々しい見た目の女性が、紅茶を飲んでいる。




??「そのようだね。今のところ、プランは正常に動いている。あとは、3日後……次のゲームまでに、幻想殺しが禁書目録の首輪を、破壊出来るかどうか……」




その目の前には、1人の男が。……いや、女が。少年か少女か。老人か老婆か。

とにかく、コレだ!!と、断定出来ない、不思議な雰囲気を醸し出す人物が座っていた。






2人は互いに、英語で喋っている。

??「あの悪趣味なゲームに関しては、貴方に一存しているわ。
決して悟られず、確実に……全てはあくまで偶発的な事で、彼が自らその道を選んだかのように誘導する事。
これが出来なければ、『向こう』に悟られ、今まで積み上げてきたモノが一気に崩れ落ちる可能性もある。責任重大よ?」



??「問題無い。ここまでプランが進行していれば、例え彼がどの選択肢に進む事になっても、一つの結末にしか辿り着かない。
『審判の日』への準備は、ほぼ仕上げの段階に入っているのだよ」





??「『審判の日』……とある貧しい飢えた処女が、2000年以上前に『知恵の実』を食し、その処女から生まれた『神の子』によって予言され、徹底して秘匿された人類滅亡へのカウントダウン……。
ホント、迷惑な予言を遺してくれたモノね。知らなければ、無駄に抗いもせず、楽に死ねたモノを」

??「フフッ……自分が仕えるべき主に対しての言葉ではないな……」




??「フフッ……あら、大丈夫よ。我が主は、その広い心で全てを許してくださるわ。
あ、そうそう。話は変わるけど、部下から教わって、最近また新しい日本語を覚えたの。聞かせてあげましょうか?」




??「……いや、遠慮するよ。私もこれから色々と忙しいのでな。それにキミの日本語は、正直聞くに絶えない」シュンッ!!



そう言うと、金髪の女性の前に座っていた人物は、瞬きほどの時間で姿を消した。




??「…………そんなに変なのかしら?ヤツからは、日本の伝統的な喋り方と聞いたのだけど」

投下終了です。


次回からは、7月27日に戻ります。

ようやく原作1巻が終わりますね。ところどころ端折らないと、やってられないです……


さて。恐らくしばらくは投下が遅くなります。
明日から、しばらく夜は地球を防衛しなくちゃいけませんので……w
色々バトルネタを考えておくので、次のGANTZミッションでは、熱いバトルをご期待ください。

こんばんわ、1です。



無事、地球を防衛する事が出来ました。ノーマルですが。


さぁ、次はハードで防衛だ!!と、言いたいところですが、こちらを少し進めて行きたいと思います。



引き続き更新は遅めか不定期になりますが、ご容赦を。

時は再び、7月27日へ。







……………




7月27日 23:40 小萌宅






小萌「それでは、先生はシスターちゃんへの食べ物と飲み物を買ってきますね。皆で看病お願いします」バタンッ……





上条「…………インデックス…………」




インデックス「……ゥウッ……とうま……ゴメンね……また寝込んじゃって……」ハァッ……ハァッ……




上条「気にすんなって。今小萌先生が食い物買ってくるから……ちょっと寝とけよ」




インデックス「……ウン……ありがと……」スゥッ……





数分後、寝息をたて始めたインデックスを確認し、上条は部屋から出て行った。

上条「……なぁ……このままアイツの脳を蝕む魔術が見つからなかったら……」



ステイル「……残念だが、彼女の記憶を消す事になるね。彼女に死なれる訳にはいかない。例え一時的な処置だとしてもね……」



うな垂れる上条をよそ目に、ステイルはやけに落ち着いているようだ。




一見、冷たく落ち着いた態度をとっているように見えるが、一番この中で腑煮え繰り返っているのは、この男だろう。



過去にインデックスのパートナーを務め、それからインデックスの為に全てを捧げて生きていくことを選んだ程の男なのだから。

上条「なぁ、神裂。ホントにアイツの身体には、魔術の痕跡みたいなのは無かったのか?」


神裂「えぇ。全身くまなく探して見ましたが、それらしきモノは何も……ただ……」



上条「ただ?」



神裂「もしも……インデックスの身体の内部に、直接魔術を施されているとしたら……私達には手の施しようがありません。それに解呪しようにも、場所がわからなければ」




上条「それって、例えば心臓とかにあるなら、身体を掻っ捌かなきゃならないってことか?
だったら、インデックスの身体に切創痕や手術痕が残ってんだろ?」

神裂「それが無かったから、今も考えてるのです!!全く何処にあるのやら……ある程度強力な魔術ならば、直接手を触れなければならないのですが……」




神裂は、頭を抱えて悩んでいる。




上条「なぁ……直接手が触れて、身体の中……だよな?怪しいのは……」




神裂「えぇ……そうですが?」









上条「…………口の中とか……鼻とか……耳とか……そういう所って見たのか?あとは……女の子なら……その……。
だ、ダメだ!!健全な男子高校生である上条さんには刺激が強すぎる!!」ガンッ!!ガンッ!!





女性特有の穴を思い浮かべた上条は、某魔法使い映画の某屋敷しもべのように、壁に頭を打ち付ける。







『うっせーぞクソガキィィィィイイイッ!!!!』




上条「す、スイマセン!?」ビクゥッ!?




そして、隣の部屋の住人に怒られる。

神裂「……ま、まぁ、貴方の言いたい事はわかりました。
確かに、身体の外側しか見れてませんでしたので、見れる範囲だけでも体内を見た方がよいかも知れません」




上条「だろ?とにかく、場所さえ分かれば俺の右手で、インデックスを蝕んでいるモノを取り除く事が出来るハズなんだ。それが異能の力ならな」スッ……





上条が、インデックスの顔に右手を添える。




インデックスは、静かに寝息をたてている。





上条「とりあえず、上から順番にいくぞ。…………待ってろよ……インデックス……すぐに助けてやるから……」スッ……




インデックス「……ン……」ピクッ……






上条の右手の指が、インデックスの口内へと侵入する。

ステイル「…………勝算はあるのかい?」



ステイルが、タバコを咥えながらインデックスを見守っている。




神裂「……わかりません。ですが、インデックスを本当の意味で助ける可能性がまだ残っているのなら……賭けてみましょう。その素敵な悪足掻きに……祈りましょう……『神』に……」








上条「ゆっくり……触れ残しの無いように……」クチュッ……




上条がインデックスの口内を、ゆっくりと指を這わしていく。






右手に宿る、あらゆる異能の力を砕く『幻想殺し』




その力に例外はない。





異能の力ならば、触れるだけで必ず砕く事が出来る。

スッ……






インデックス「……ン……ンン"ッ"!?」ビクンッ!!




上条「ッ!?」





突如、インデックスの意識が覚醒し、目の前の上条を、真っ直ぐに見つめる。








そして、その瞬間は訪れた。












パキィィィィィィィイイインッ…………










神裂「!?」



ステイル「なっ!?」




小萌の部屋内に、何かが砕けたような渇いた音が鳴り響く。







上条「…………ビンゴだ」スッ……






幻想殺しが何かを砕いたのを感じた上条は、勝利を確信し、インデックスの口内から右手を引き抜いた。

インデックス「…………」スッ……




神裂「!?い、インデックス!!」




ステイル「馬鹿な……本当に……本当にやったのか?」






床に伏せていたインデックスが、その上体をゆっくりと起こした。
その様子を見て、ステイルと神裂は驚愕の表情を浮かべている。




無理もない。



自分達が数年モノ間、何の解決も出来なかった事を、この少年はやり遂げたのだ。




こんなにもアッサリと。

上条「よかった……ホントにギリギリだったけど……なんとかなったな……」ヘタリッ……




緊張が解けたせいか、上条がその場に座りこむ。




インデックス「……と……うま……」ガタガタッ……




上条「あぁ……何だ?インデックス……もう大丈夫だぞ?」





顔はよく見えないが、インデックスが上条の名を呼ぶ。




上条は、その呼びかけに応じるように、インデックスへと近づく。





そして、インデックスの顔を覗き込む。

インデックス「……逃……げ……」ギギギギッ……




上条「……へ?」ゾクッ……












ぎこちなく振り向いた、インデックスの綺麗な緑眼『だった』瞳からは












血のような真っ赤な輝きが放たれていた。









ガシィッ!!!






上条「ガッ!?……なっ……」







インデックス『逃がさない』グググッ……





次の瞬間、インデックスの左手が上条の首を掴み、そのまま持ち上げる。

とても、少女が出せる力ではない。






上条「グッ……インデックス……お前……」グググッ……





上条が、インデックスの左手を解こうとするが、ビクともしない。






『スーツを制服の下に着ている』にも関わらず。








神裂「インデックス!?一体何を!!」



ステイル「これは!?……何故だ……何故あの子から……魔力が!!」




神裂とステイルは、突如変貌したインデックスの姿に大きく動揺する。


















インデックス『首輪の損傷を確認。同時に、第一の門<聖霊門>の封印破損を確認……再生不完全……亀裂発生……侵入者を排除…………逃がさない…………侵入者は逃がさない…………』グググッ……















同時刻




学園都市 路地裏





白い少年「……ンだァ?真夜中だってのにあの空の光は……」




学園都市の何処かの路地裏。




白い髪、白い顔をした少年は、足元に転がる、複数の人型の『何か』を踏みしめながら、真夜中に空から射し込む、黄金の光を見上げている。







常盤台中学寮



白井「スー……スー……」zzZ


御坂「何よ……あの光……何が起こってるの?」ガタガタッ……



御坂は自室から、明らかに異常な空の様子を見ている。




所々射し込む黄金の光は、まるで夜の空に『亀裂が入った』かのように、射し込まれている。

とある研究所 屋外






天井「こ……この光は……あの時に見た……まさか……始まるのか?『審判の日』が。……私は死の運命を乗り越えたのか?」






一年前に見た光景に類似した、空から射し込む光が、天井の目に映る。





自分は『審判の日』を迎えられないという予言。




それを乗り越えたのか。それともこれはあの未来とは別の光景なのか。





どちらにせよ、天井は理解する。




自分が今まで感じていた、曖昧な予感では無く、確実に人類滅亡へのカウントダウンは始まったのだと。

学園都市 窓の無いビル







???「ついに最初の<門>の閂が砕けたか……」






学園都市第7学区にそびえ立つ、中の様子を覗く窓どころか、入り口すら見当たらない、通称『窓の無いビル』




そのビルの中、中枢部にて、大きな試験管のような装着に逆さに入っている人物は、不敵な笑みを浮かべている。



???「さて……『知恵の実』を食し、英知を身につけた人間が、理に逆らい、『神』の支配から解放されるか……。


ただただ純粋に、圧倒的な力を持つ『神』に粛清されるのか……。


それとも予言にも無い、『招かざる異邦人』に、全て奪われてしまうのか……。



この三つ巴の戦い……ようやく物語の序章だ。君には期待しているよ?上条当麻……」ニコッ……

投下終了です。




プロローグ的な設定は全部出しました。


あとは、ガッツリストーリーを進めて行くだけですね。




……終わんのかなコレ……w



それではおやすみなさい。

こんばんわ、1です。



前回、何だこの超展開wと思われた方々。


貴方達は間違ってません!!w


もう少しうまーくさりげなーく設定入れればいいんですけどねー。精進します。



それでは、VSインデックス戦をゆっくりとお届けします。

7月28日 0:10



小萌宅






インデックス『……………』ォォォォオオッ……



上条「グッ……何なんだよ……一体どうなってやがる!?」グググッ……




インデックスの左手に掴まれた上条は、必死で振りほどこうとするも、全くビクともしない。




ガンツスーツを着込んでいるにも関わらず、その手はほどけず、インデックスは上条を人外としか言えない力で掴み続ける。





ステイル「あり得ない……何なんだコレは……」




神裂「上条当麻!!貴方……貴方一体、彼女に何をしたのです!?」

上条「俺は……俺はただ、インデックスの喉辺りにあった『何か』をぶっ壊しただけだ!!その後ちゃんと意識を取り戻したハズなのに……」スッ……




上条は、インデックスに首を掴まれながらも、ズボンのポケットの中から、黒いグローブを取り出し、装着する。







上条「グッ……ォォォォオオオオオオッ!!!!」グググッ!!!



インデックス『!?』グググッ……



バッ!!!




上条「ブハァッ!!!ハァッ……ハァッ……何て力だ……あのグローブをつけて、ようやく引き剥がせるなんざ……人間の力じゃねぇぞ!?」




グローブの効果により、ガンツスーツの力に更に上乗せされた力によって、ようやくインデックスから上条は離れることが出来た。

インデックス『…………』ォォォォオオッ……





赤く、何処か虚ろな瞳を上条達に向け、インデックスはこちらを見ている。





その瞳には、一切の感情すら宿っては居ない。






ステイル「あれは最上級レベルの身体能力強化魔術だ……一時的に身体に高位の天使の力を宿し、それを行使する。
その力は聖人に匹敵するという……教会の上役が、僕達に隠していた事はコレか……」スッ……



ステイルは、手にルーン文字の描かれた紙を持ち、臨戦態勢に入る。

上条「あぁ!?お前等インデックスは、魔術を使えないって言ってたじゃねーかよ!!」



神裂「それも上の嘘だった、という事です。高位の天使を身に宿した今の彼女は、身体能力に関しては聖人と同等。

更に、彼女は10万3000冊の魔道書をその頭に記憶しています。すなわち……」チャキッ……




神裂は刀を手に取り、臨戦態勢に入る。









インデックス『対象を確認。以後、上条当麻。神裂火織。ステイル・マグヌスを攻撃対象とする。
10万3000冊の魔道書から、最も効果的な魔術を選択。複数の魔術該当。その全てを混ぜ合わせた新しい術式を構築』ォォォォオオッ……






インデックスの背に、光の線によって魔法陣が描かれていく。
その光は、神々しい黄金の光と、禍々しい赤黒い光が、交互に発せられている。





神裂「……どうやら私達はこれから、聖人以上の力を持った彼女を相手にしなければならないようです。余所見してると、簡単に殺されてしまいますよ?」



上条「なっ……」ゾクゥッ……















インデックス『新しい術式の構築完了。命名。









<父よ。彼らを赦してください。何故なら、彼らは自身が何をしているのかわからないのです>








完全発動まで3、2、1。発動』カッ!!








バサァァァァァァアアアアッ!!!!




上条「インデックスの背から……翼が……これは……天使……なのか?」




インデックス『術式成功。目標の殲滅を開始。3』



インデックスのカウントダウンが終わった瞬間、その背に描かれた魔法陣から、純白の翼が創り出された。




インデックス『2』




その姿は、正に『神』の使いである、『天使』を容易く連想させ、上条はその姿に見入っている。






インデックス『1』





ステイル「ッ!?何をボサッとしている能力者!!死にたいのか!?」






上条「ハッ!?」




ステイルが、上条へと喝を飛ばし、上条がふと我に帰る。










インデックス『0』









ズンッ!!!!

上条「……ガァ"ッ……ア"ッ……」メキメキィッ……




インデックス『…………』ググググッ……




次の瞬間、上条の懐にいつの間にか入り込んだインデックスの右拳が、上条の腹へと捻じ込まれる。



耐久度MAXのガンツスーツを着込んでいるにも関わらず、上条の肋骨や内臓が、悲鳴をあげた。





上条「マジで……見え……ねぇ……」ゲホォッ!!



ビチャビチャッ!!!




インデックス『…………』ビチャッ!!!




上条の吐いた血が、インデックスの『歩く教会』と呼ばれる白い修道服にかかり、修道服が朱に染まるが、インデックスは瞬き一つしない。

上条「グッ……目を覚ませ!!インデックス!!」ブンッ!!



上条は、右手の幻想殺しを真っ直ぐ、インデックスの顔へと持って行く。


インデックスの纏う術式を破壊する為。


そして、インデックスを操る『何か』を止める為に。





インデックス『…………』ガシッ!!




右手が届く前に、その右腕をインデックスが難なく掴む。





ブンッ!!


バキィッ!!!



上条「ガァァァアッ!!!」ドォォオンッ!!!




更にインデックスから放たれた蹴りよって、上条は吹き飛ばされる。

神裂「Salvere000ッ!!!」シュンッ!!




ドドドドドドドドドッ!!!!!




魔法名を名乗った神裂が、全力で魔力を注ぎ込んだ7本のワイヤーを、インデックスへと放つ。




シュルシュルッ!!




インデックス『…………』グッ!!ググッ!!




先日、上条に放った『七閃』とは比べ物にならない強度のワイヤーが、インデックスへと絡みつき、その動きを止める。










インデックス『…………ッ!!』ギョロッ!!




カッ!!!







次の瞬間、インデックスが神裂の方を、赤い目でギョロりと見つめると、その目の前に直径1m程の魔法陣が、一瞬で形成される。

神裂「なっ!?速っ……クッ!!」グイッ!!




インデックス『』グラァッ!!





魔法陣から、何かが発射される瞬間、神裂はインデックスの身体を絡めるワイヤーを、数本引っ張り、インデックスの体勢を崩す。





カッ!!



ギュォォォォォォォォォォオオオオオオオッ!!!!!!!





その魔法陣から放たれた、極太のレーザー砲のような光の柱は、インデックスが体勢を崩した事により、頭上へと向けられ、部屋の屋根を突き破り、夜空へと発射された。






上条「ゲホッ……クソッ、スーツ着ててもこの様かよ……ん?何だ……あの空の光……」




インデックスに蹴り飛ばされた上条が、夜空の光に気づく。

神裂「…………な、何なのですか……あの空の光は……」ゾクゥッ……




インデックスの放った光の柱によって、穴の空いた屋根から覗く夜の空には、空に亀裂が走ったかのように黄金の光が射し込まれており、それを見た神裂の背筋が凍る。






その光は、全てを包み込むような温かな光。






反面、何か人の心にある原初の恐怖心を、凄まじく駆り立てるようなモノがあった。








神裂「まさか……インデックスの身体を蝕む術式を砕いたから……?しかし、何故このような事が……ッ!?」チャキッ!!





インデックス『』バサァァァァァァアアアアッ!!!!






ガキィィィィィィィイイイイッ!!!!!

夜空の光を見上げる神裂に、隙ありと言わんばかりに、インデックスが翼を神裂に叩きつける。


神裂は咄嗟に刀で受け止めるが、その際、金属音がした事から、翼を受けていれば、タダでは済まなかっただろう。






インデックス『…………』ググググッ…………



神裂「クッ……一体あの子に何故こんな力が……」ググググッ…………





何しろ、聖人である神裂が、押し返せない程の威力なのだから。

神裂「ステイルッ!!術式の構築を!!インデックスの記憶を消してください!!今すぐ!!」




ステイル「ッ!?……あぁ……わかったよッ!!!」ブンッ!!!





バザバサバサァァァァァァアアアアアッ!!!!




ステイルが腕を振るった瞬間、何千枚ものルーン文字が書かれた紙が、小萌の部屋中に貼り付けられる。



インデックスの記憶を消し去る為の力を生み出す、聖域を作る為だ。





上条「なっ!?何でだ!?インデックスはもう、記憶を消さなくても」





グイッ!!!




ステイル「消さなくても何だ!?君は目の前の彼女を見ても何も思わないのか!?あの空を見ても何も思わないのか!?」




ステイルが、上条の襟元を掴み、インデックスと空の光に指を差す。

ステイル「見ろ……見るんだ今のあの子をッ!!純白の修道服を君の血で赤く染めッ!!
かつての仲間であった神裂を殺そうとするあの子をッ!!

君はあの子に……あの子に自分の仲間を殺させたいのか!?
例え何かに操られていたとしても!!あの子にその罪を背負わせたいのか!?」




上条「…………インデックス…………」








インデックス『逃がさない……侵入者は逃がさない……』ググググッ!!!


神裂「グッ……インデックス……」ググググッ……




上条の目の前には、感情の無い目で神裂へと襲いかかっているインデックスが見える。

ステイル「そしてあの空。どう考えても異常だ。このタイミング、確実にあの子に何か関係がある。

君にいくら恨まれようが構わない。僕は全てのモノからあの子を守る。
そして、イギリス聖教の魔術師としても、魔術に関する脅威から人々を守る。

君にその覚悟があるかい?あの子もあの子の世界も守り抜く覚悟が!!」





そして、夜空に亀裂のように射し込む黄金の光。



タイミングからいって、インデックスを蝕む『何か』を上条が壊した事に、関係があるのは間違いないだろう。





上条「……守れてねぇよ……」





ステイル「何だ!?言いたい事があるならハッキリ言え!!こっちは時間も余裕も無いんだ!!」

上条「全然守れてねぇっつってんだよ!!結局インデックスの記憶は、一年毎に消さなきゃならねぇんじゃねぇか!!

どうせ守るんだったらなぁ……完璧に!!文句のつけようが無いくらいに!!インデックスを守ってみせろよ!!」




ステイル「君に何が出来る!!あの子は、聖人である神裂すら上回る『魔人』となった!!
その右手以外、ただの人間である君に、あの子を救えると思っているのか!!」




上条「救える救えないの問題じゃねぇ……救うんだッ!!例え地獄の底からでもインデックスをッ!!俺達全員で!!」ダンッ!!




上条が、深傷を負いながらも、勢いよくインデックスの元へと向かう。

インデックス『ッ!?』バサァァァァァァアアアアッ!!!





神裂と競り合いつつも、上条に気づいたインデックスが、もう片翼を上条へと、思いきり叩きつける。






上条「ウォォォォォオオオッ!!!!」ブンッ!!




パキィィィィイイインッ!!!!




しかしその翼は、上条の右手『幻想殺し』によって、粉々に砕け散る。





神裂「ウァァァアアアアアアッ!!!!!」ギィンッ!!!




同時に、神裂が自身を押し潰そうとしていたもう片方の翼を、刀で思い切り弾き飛ばす。

神裂「……唯閃ッ!!!」シュンッ!!!





ザンッ!!!!!!





返す刀で、神裂の一撃の居合『唯閃』が、インデックスの翼を一閃の元、斬り裂いた。






インデックス『ッ!?両翼の破損を確認。再発動を開始』キィィィイインッ!!!




上条「させるかァァァアアッ!!!」ブンッ!!!





パキィィィィイイインッ!!!!





インデックスが再度、背中の魔法陣から翼を出現させようとするも、後ろに回り込んでいた上条によって、魔法陣ごと破壊される。

ヒラッ……ヒラッ……







その瞬間、インデックスの頭上高く、天から、部屋の屋根に空いた穴へと向かって、真っ白に輝く羽根がゆっくりと落ちてきた。







まだ誰も、この羽根には気づいていない。

インデックス『』ブォンッ!!!




上条「グッ!!」ガシィッ!!!




背後にいる上条へと、インデックスが身を翻し、裏拳を放つ。
その拳を、上条がグローブを着けた左手で受け止める。
それでも、相当の衝撃が襲う。







上条「なぁ?ずっと待ち焦がれてたんだろ!?こんな展開を!!英雄がやってくるまでの場つなぎじゃねえ!!主人公が登場するまでの時間稼ぎじゃねえ!!

他の何者でもなく!他の何物でもなく!!テメェのその手で、たった一人の女の子を助けてみせるって誓ったんじゃねえのかよ!?あぁ!?」ググググッ……





ステイル「…………」

インデックス『』ギョロッ!!




ブォンッ!!!




インデックスが目を見開いた瞬間、先ほど神裂へと放った、光の柱と同じ魔法陣が、インデックスの背後に一瞬で構築される。





上条「ッ!?やべっ……」バッ!!





上条が、その瞬間インデックスから離れ、魔法陣に向けて右手を素早く向ける。







カッ!!!



ギュォォォォォォォォォォオオオオオオオッ!!!!!






上条「ォォォォォォォオオオオッ!!!!」バチバチバチバチッ!!!!




光の柱は、真っ直ぐ上条へと直撃するが、上条はそれを右手で防ぐ。

どういう原理か上条にはわからないが、この極太レーザー砲のような魔術は、幻想殺しで触れていても消えないのだ。




防ぐ事は出来ているが、圧倒的な威力により、少しずつ押されている。




そして既に、上条が右手につけているガンツのグローブは、インデックスの魔術によりボロボロになっていた。







上条「…………ずっとずっと主人公になりたかったんだろ?…… 絵本みてえに……映画みてえに……命を賭けてたった一人の女の子を守る、魔術師になりたかったんだろ!?」バチバチバチバチッ!!!!!




上条は、光の柱を食い止めながらも、ステイルへと訴え続けている。



上条のズタズタに引き裂かれた右手からは、止めど無く血が流れているが、上条は決して退かない。

上条「だったらそれは全然終わってねぇ…… それどころか始まってすらいねぇ!!
ちっとぐらい長いプロローグで絶望してんじゃねえよ!!


あと少しなんだ……ゴールはもう目の前にあるんだ!!手を伸ばせば届くんだ!!いい加減に始めようぜ、魔術師ッ!!」バチバチバチバチッ!!!!!





ミシミシミシッ……




上条の右手の指が、インデックスの攻撃の圧によって、曲がってはいけない方向へと向かおうとしている。




もう長くは持たないだろう。

ステイル「『イノケンティウス』ッ!!」



ボゥッ……



イノケンティウス『ォォォォォォォオオオオ"オ"オ"ッ!!!』ゴォォォォォォォォォォォオオオオオオオオッ!!!!!





インデックス『ッ!?』ギュォォォォォォォォォォオオオオオオオッ!!!!





ステイルが、手に持っていたルーンの描かれた札を燃やした瞬間、上条とインデックスの間に入るように、巨大な炎の魔術『イノケンティウス』を発動させる。


インデックスの放つ光の柱は、イノケンティウスが防ぎ、上条がようやくインデックスの猛攻から解放された。

ステイル「…………必ずあの子を救え!!でなければ、僕が君を殺す!!わかったら行けぇ!!能力者ァァアッ!!!」




上条「ウォォォォォオオオッ!!!!」ダンッ!!!






ステイルのイノケンティウスを盾に、上条が最後の力を振り絞り、インデックスへと走り出した。

投下終了です。



話の都合上、インデックスが強化されてますが、気にしないでください。



次回、原作1巻終了です。多分!!



それではおやすみなさい。


上条さん記憶どうなるんだろ
やはり熱いな原作一巻の上条さんの説教

おつおつ 禁書ちゃんの聖衣はもう解除してたんだっけか

わりと原作再現率高くてわろたwwwwww

最大の問題は上条さんの記憶がどうなるかだな
スーツの耐久が持つか上手いこと脳内の爆弾だけ壊れるとかだといいんだが・・・

この流れだと御坂vsアイテムもありそうだがガンツスーツ着てたらフレンダとか瞬殺だろwww

おはようございます。1です。



今日はオフなので、先にゆっくり投下だけしておきます。




VSインデックス戦決着




そして、GANTZ側でも禁書側でもない、2つを組み合わせた3つ目の物語へ突入です。





>>416
>>421
ありがとうございます!!励みになってます!!


>>417
>>420
記憶に関しては、GANTZと禁書を融合させた結末にしてます。


>>418
描写はしてませんが、原作通り初対面で壊してます。

>>419
基本の流れは同じにしてます。


>>422
フレンダもかなり強い部類に入りそうなんですけどねぇ。まぁ、毎回相手が悪過ぎるんでしょうね。














『俺はただ……守りたかっただけなんだ……』











上条「ウォォォォォオオオッ!!!!」ダンッ!!




上条が、残された力を振り絞り、インデックスへと走り出す。




インデックス『優先順位変更。最も難易度の高い標的、上条当麻の殲滅を第一目標に。
盾となる魔術の術式逆算に成功。対十字教魔術の術式再構築完了。発動』










『神よ。何故わたしを見捨てたのですか』









カッ!!



ギュォォォォォォォォォォオオオオオオオッ!!!!!





ステイル「なっ!?イノケンティウスが!!」




インデックスが、新たな魔術を発動させた瞬間、上条の盾となっていた、炎の巨人『イノケンティウス』が、凄まじい勢いで無力化されていく。




再び、上条とインデックスとの間を塞ぐモノは無くなる。











『誰かに助けを求めたくても。誰も巻き込むまいと、たった1人で逃げ続けてきたこの少女を……』











インデックス『障害排除。再び目標を、上条当麻へと移します』ギョロッ!!




ブォンッ!!



再びインデックスは、その赤く光る眼を上条へと向け、魔法陣を出現させる。




今の上条に、再びあの光の柱を防ぐほどの力は残っていない。




なんとしても先に、インデックスを操る『何か』を破壊しなければ、インデックスは永遠に救う事が出来ないのだ。





インデックス『最大の脅威である右手の対処を検索。該当。上条当麻自身の反応速度を上回る魔術を再現』ブォンッ!!

上条「ハァッ!?刀!?」ダッ、ダッ



光の柱が発射されるかと思われた魔法陣からは、魔力で創られた日本刀のようなモノが現れた。




インデックス『…………』チャキッ……




インデックスは、その刀を手に取り、腰に構える。














『神様……この世界がアンタの作ったシステムの通りに動いてるってのなら……俺達を、盤上の駒としか見ていないのなら……』











上条「ォォォォォォォオオオオッ!!!!」ブンッ!!!



インデックスまで、あとホンの少しの距離。
上条は、右手を前に突き出し、インデックスの顔へと触れようとする。






『右手』で触る事さえ出来れば、全ては終わるのだ。







神裂「あの構え……まさか……逃げなさい!!上条当麻ッ!!」


神裂は、インデックスのその姿を見て、咄嗟に叫ぶ。












『この少女を、これ以上アンタの玩具にするってのなら!!』
















インデックス『……唯閃……』キィンッ!!





ズシャァァァァァァアアアアッ!!!!





上条「ガッ…………」ブシュゥゥゥゥウウッ!!!!





刀を鞘から取り出す音と、刀を鞘へと戻す音が、同時に聞こえてきた瞬間。




上条の右腕は、文字通り一瞬で斬られ、宙へと舞い上がった。

神裂「まさか……私の唯閃まで扱えるとは……」



ステイル「クソッ……万事休すか……」




希望が一閃の元に断ち切られ、2人の魔術師の表情に、絶望が走る。




インデックスを完全に救うには、上条の右手に宿る、幻想殺ししか方法が無いのだ。



そう。



『右手』に。











ガシィッ!!!



インデックス『ッ!?』




一閃の元、上条の右腕を断ち斬ったインデックスが、目の前の光景に絶句する。
















『まずは……そのふざけた幻想をぶち殺すッ
!!!』















宙に断ち斬られた右腕の行方。







上条「インデックスゥゥゥゥゥゥウウウウウッ!!!!」ブンッ!!!








それは、右腕を斬られた上条の、左手の中にあった。






そして、インデックスが気づいた時には、既にその斬られた右手は、上条によって、自身の頬へと指が触れられていた。










パキィィィィィィィィイイイイインッ!!!!!!








その瞬間、何かが砕け散るような音が、部屋に鳴り響く。






同時に、真夜中の学園都市の夜空を、黄金の光が照らし出した。

インデックス『…………首輪に致命的な破壊……及び、<精霊門>の完全解放を……確認……再生……不可……』キュゥゥゥゥンッ……






ドサァッ……







音が鳴り響いた瞬間、インデックスから機械的な声が途切れ、その場へと倒れ込む。






上条「ハァッ……ハァッ……フンッ!!」ググッ!!!




上条は、斬られた腕に、制服の切れ端で作った止血帯を巻き、応急処置を行う。






神裂「や……やったのですか?」


ステイル「インデックスから魔力は感じない……空も元に戻っている……終わったのか?」




インデックスの首輪破壊と共に、一瞬だけ空が黄金の光に完全に包まれたが、その後元の夜空に戻っている。

上条「ハァッ……ハァッ……終わったよ……インデックス……ようやくお前を、地獄の底から助け出す事が出来たんだ……」スッ……




インデックス「……スー……スー……」zzZ





上条が、左手をインデックスの頬に添えると、インデックスは静かに寝息をたてはじめた。




どうやら、終わったようだ。



全てが。

















ヒラッ……


ヒラッ……




そして、新しい始まりを告げる、白い羽根達が、天から舞い降りてきた。

上条「……ん?何だ……この羽根……」




上条は、屋根に空いた穴から舞い降りてくる、白い羽根に気づく。






ステイル「あの羽根……まさか!?」


神裂「離れてッ!!その羽根に一枚でも触れたら、大変な事になります!!」





神裂が、上条へと叫びつける。






上条「触れんなって……と、とにかくインデックスを担いで……ッ!?う、動けねぇ!!」ピタッ!!





倒れているインデックスを担ごうとした上条の身体が、突然金縛りにあったようにピタリと止まる。






上条「この感覚……嘘だろ!?まさか……このタイミングで……」グググッ……

上条がインデックスの身を守ろうと、必死で動こうとするも、その身体は動いてくれない。










再び呼ばれているのだ。






ォォォォォォォオオオオッ…………


●『』


ォォォォォォォオオオオッ…………





あの黒い球の部屋に。






もう一つの地獄の底に。

ヒラリッ……





インデックス「スー……スー……」zzZ





その瞬間、インデックスの身体へと、一枚の白い羽根が舞い降りようとしているのが見えた。






上条「!?グッ!!オァァァァァァァアアアアッ!!!!」グググッ!!!





上条が、必死で身体を動かそうとする。










『冗談じゃねぇ!!やっと掴んだんだ!!インデックスを地獄の底から引きずり出したんだ!!』







『それをこんな……こんな結末で……』









インデックスの身体に白い羽根が今、触れようと

上条「終わらせてたまるかァァァァァァァアアアアッ!!!!」ググググググッ!!!!





バッ!!!





次の瞬間、上条の身体が一瞬動き、上条がインデックスへと倒れ込む。






上条の身体は……その頭は、白い羽根へと真っ直ぐ向かっていく。





このままでは、インデックスよりも先に、上条の方が白い羽根へと接触するだろう。

『神様……アンタが本当に存在するのなら……どうか……』





















『どうかインデックスを幸せにし』


ブツンッ!!!


















……………











そこで、上条当麻の意識は、完全に途切れた。


同時刻


第7学区 とある高層マンション


黒い球体の部屋








●『上条 当麻 ろーどさゅう……』












●『えらー』






●『えらー』






















●『えらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらーえらー』







●『データに破損あり。システム正常化の為、現時刻を持って上条当麻オリジナルを破棄。
機密保持の為、脳内の爆弾を排除。スーツ回収。全て完了。




最新データを検索……コピー……ろーどさゅう……ろーどさゅう……』
















ジジジジジッ…………

同時刻


窓の無いビル 中枢部




???『ふぅ……転送のタイミング。強制拘束の一時的な解除のタイミング。……完璧だな。これ以上ない程に。これでキーとなる駒の1つを確保した。いや、2つか……。



さて……禁書目録の首輪の破壊と共に、この世界と『神』の世界を繋ぐ門の封印も壊れた。あくまでまだ表層に過ぎぬがね。
これから先、黒球に縛られた者達は、今までの異邦人との戦いを越える、更なる地獄を味わうだろうが……まぁ、既に一度は死んだ、『存在しないハズ』の人間だ。
新たな命と、『審判の日』を生き抜く可能性が出来るだけマシだろう』




窓の無いビル中枢部の、大きな試験管のような容器の中で、1人の人物が無数のモニターを確認している。

???『門が開いた今、もう後に戻る事は出来ない。



大多数の異邦人を越える存在である『神』の眷属。


そして、それすらを凌駕する異邦人の存在。


『知恵の実』によって、古来よりそれらの存在を理解し、魔術としてその力を行使してきた人類……そして……』クックッ……






その人物の口元が歪む。







???『その全ての生態、テクノロジーを解析・利用し、『神』を打ち破る為に生み出された黒球。そしてこの『学園都市』。



もうすぐ始まるのだ……人が『神』を打ち破るその時が……』

投下終了です。



禁書1巻終了です。


話の都合上、インデックスが肉弾戦仕様になってますが、気にしないでください。





ちなみに、試験管の中の人が、言っていた事を、今言える範囲で解説すると




異邦人→GANTZの星人


『神』の眷属→立ち位置は禁書の天使みたいなモノ。主に、>>1のオリジナル敵戦。


このSSにおける、黒い球の目的の一つ→星人を倒し、回収。その生態やテクノロジーを学園都市で解析→『神』や星人に対抗する為のGANTZ武器製作。


要するに、世界中のGANTZ武器は学園都市製です。

GANTZ原作の、黒い球を作ったドイツの大企業を、学園都市に置き換えたってとこです。




次回からは、前に投票してもらった『ターミネーター』、『電車』で考えたGANTZミッションになります。


それでは、また。

おお、なんだかすごいスケールがでかくなったな

上条さん結局どうなっちゃったの…?

乙乙
いいねいいね
ワクワクするよ

おつおつ 全部学園都市製なら初めての戦闘がやばいな 
少なくともスーツレベルの強さのやつを生身でとか死んでまう

>>450
そもそもあいつらとは戦う理由がなくね?
原作でもガンツの技術を伝える以外は特に干渉してきてないし
このSSじゃガンツの武器は全部学園都市製ってことになってるからむしろ干渉すらしてないかも

上条の2人目が御坂と同居するパターンか…?
間違いなくインデックスは和泉に斬られるな

これは・・・記憶喪失上条さんとガンツ上条さんに分裂したってことでいいのか?

記憶喪失条さんは廃棄されて前回ミッション終了後記憶の二代目条さんに置き換えたんじゃ?

こんばんわ、1です。



今日ものんびりゆったり投下していきたいと思います。



今回からオリジナルミッションが時々ありますが、基本的に物語はGANTZ原作ミッション進行になります。



原作激アツミッションである仏像・鬼・大阪ぬらりも、このSSが続けばちゃんと出てくると思うので、GANTZファンの方はご安心を。


>>446
何とか原作のスケールに留めておきたいですね

>>447
>>453
>>454
>>455
今回の投下で大体明らかになります。


>>448
ありがとうございます!!励みになります!!

>>449
>>452
GANTZ武器に関しては、流れは原作と一緒です。

『何者か』が、『誰か』に最低限の知識を与えた。それを発展させて出来たのが、黒球のシステムや、スーツ・初期武器です。
なので、ゲーム開始初期から、スーツとXガン・Yガンはあります。

ゲーム開始後、何十年も様々な星人を研究して創り出されたのが、刀などの武器部屋の武器や、100点武器です。



…………





7月28日 0:30



黒い球体の部屋





●『ろーどちゅう……』




ジジジジジッ…………










上条「…………生きてる……のか?……俺……」ジジジジジッ……





GANTZと呼ばれる黒い球から、上条の身体が転送されてくる。



戦いによりボロボロになっていた身体は、転送時に万全の状態へと復元されたようだ。







上条「……御坂や浜面達は……まだ戻ってきてねぇのか?無事だといいが……」キョロキョロッ……




上条は、まだ部屋に転送されていないメンバーの安否を案じている。







御坂や、『浜面』達の安否を。

ジジジジジッ…………





上条「ッ!?ようやく転送されてきたか……あれ?」





転送されてくる人物の全身が見えてくるにつれて、上条は一つの疑問を覚える。






御坂「……あ。今日はアンタのが早かったのね……ってアンタ、こんな時間までスーツと制服着てたの?全く日頃からアンタは何やってんのよ……」



目の前には、カエルのキャラクター『ゲコ太』のパジャマを着た、御坂が現れる。



0:30という時間から、当然もう就寝しようとしていたのだろう。



別に、何らおかしい事ではない。



しかし、今の上条には、あまりにもおかしな光景だった。

上条「御坂……お前……何でパジャマ姿なんかで転送されてきてんだ?」




上条が、御坂へと不思議そうに尋ねる。




御坂「……は?アンタ今何時だかわかってんの?0時越えてんのよ?別にパジャマくらい着替えてても可笑しくないでしょうに」




上条「いや……いやいや!!おかしいだろいくらなんでも!!だって……だってお前、俺達は……」





上条が、御坂へと疑問をぶつける。





上条からすれば、あり得ないのだ。今の状況は。







上条「俺達は……今の今まで闘ってただろ?『田中星人』や、ラスボスの『鳥人』と!!」






御坂「…………は?」




上条の言葉に、御坂の思考が一瞬止まる。





御坂「な……何言ってんの?アンタ。……田中星人は、もうとっくに倒したじゃない……3日前の夜に……」






上条「…………は?」







思わぬ返答に、今度は上条の思考が止まる。








ジジジジジッ…………






そうこうしている内に、次々とメンバーが転送されてきた。

天井「ん?何やら騒がしいな?一体どうしたんだい?」ジジジジジッ……




偏光能力「……クソッ……またこの部屋かよ……嫌になるぜ……」ジジジジジッ……





前回の戦い。


……そう。田中星人戦で生き残ったメンバーが揃った。





上条「天井!!偏光能力!!よかった……お前らも無事だったんだな。
……あとは浜面と御坂の妹とフレメアだけか……無事だといいが……」





天井「!?」


偏光能力「ハァッ?何寝言言ってんだお前」










『こないだので……3日前の時に、フレメアの嬢ちゃんは解放されて、浜面と第三位の妹は死んじまっただろうが』







偏光能力は、訳のわからないことを言っている上条に対し、3日前の事を簡潔に話す。

上条「…………ちょ、ちょっと待て……御坂もお前も何言ってんだ?3日前って……しかも浜面達が死んだって……ハァッ?」




御坂「アンタ……もしかして、冗談ってわけじゃなく、本当に今、田中星人戦が終わったと思ってんの?……ねぇ、今日は何月何日よ!?」





御坂は、上条に今日の日付を問う。




この話の食い違いを理解するのに、簡単かつ、確実な方法だ。









上条「何日って……確か『7月24日』じゃあ……いや、もう25日かな?」




上条がその御坂の問いに答える。

偏光能力「……おい……お前日にちすら数えられねぇのか?今日は『7月27日』……いや、もう28日だろうが!!」





上条「ハァッ?何言ってんだよ偏光能力。冗談にも程があるぞ?…………冗談だよな?」




御坂「…………」ブンブンッ……





上条の問いに、御坂は無言で首を横に振る。








ジジジジジッ……





そうこうしている内に、再び誰かが転送されてくる。




前回の生き残りは、解放されたフレメアを除いて全て揃っている。




すなわち、新たなメンバーが、転送されて来ているのだ。

???「…………」ジジジジジッ…………




まず転送されて来たのは、自衛隊のような迷彩服を着た、短髪のガタイのいい男。


そして、格好もあってかいかにも、歴戦の兵士を感じさせる雰囲気を漂わせていた。






御坂「わぁ……何か凄い頼りになりそうな人ね……只者じゃない事は確かだわ」




偏光能力「凄えガタイだな……よほど鍛えこまれてんなオイッ……」



天井「能力者では無いだろうが…………中々優秀そうだな…………」






兵士「…………」





男は、転送されてきても、少し周りを見渡しただけで、特に取り乱すような事もない。

上条「……な……なぁアンタ……ちょっと聞いていいか?」スッ……




兵士「ッ!?」バッ!!




上条が、その男の背後から、声をかけると、男はすぐさま身を翻す。





ガシィッ!!


グルンッ!!!




上条「オワッ!?痛っ!!!」ビタンッ!!!



兵士「……自分の後ろに立たない事だ……」グググッ……





男は、上条の腕を握ると、素早く上条の足を引っ掛け、床に這いつくばらせる。

御坂「え、えぇ!?ちょっと!!」




上条「ちょ、ちょっと待てって!!アレ?スーツ着てんのに振りほどけねぇ!!」グググッ……




転倒後、腕を捕られている上条は、それを振りほどこうとするも、全く力が入らない。




天井「凄いなあの男……完全に肩・肘・手首の関節を極めている。アレではスーツを着てようが、上体の力を入れる事すら出来ない」




御坂「関心してる場合じゃないでしょ!!お願い!!ソイツを離してやってください!!私達は、貴方に危害を加える事は無いですから!!」






兵士「……失礼した。つい反射的にな……」スッ……



男は、上条の腕を離す。

上条「痛てて……い、いや、大丈夫です事よ……それより、ちょっと聞きたい事があるのですが……」オソルオソル



不意をつかれたとはいえ、スーツを着てても完全に圧倒された上条は、男にビビりながら質問する。






上条「今日って……何月何日でしたっけ?」




上条は、男に日付を聞く。




御坂達が嘘を言っているとは考えにくいが、どうしても信じられない。



そこで、事情を知らない、この部屋に来たばかりの者ならば、真実を聞けると思ったのだ。




そして、真実が上条へと突き刺さる。







兵士「今日は……7月28日だ。もうすぐ1時になろうとしている」チラッ……



男は、腕に着けた時計を見ながら上条へと答えた。

その後も、空手の道着を着た外国人。






真面目そうな風貌だが、ボウガンを片手に、傲慢な態度を取る高校生。






普通のサラリーマンの2人組と、数人に日付を聞いたが、皆答えは同じだった。






上条「……そう……ですか……」ヨロッ……





上条は、ショックを受けたようによろめきながら下がる。






上条「なぁ……御坂……俺の記憶じゃあ、今の今まで鳥人と闘ってて殺されかけてたんだが……どうなってんだ?」



御坂「わ……わかんないわよ……そんなのわかるわけないでしょ!!」




困惑する上条と御坂に、天井が横から口を挟む。

天井「おそらく…………GANTZがここに転送させる際、君に何かあったんだろ。
転送が失敗した為に、GANTZは一番最新の転送データを呼び出し、君を再生した。前回のミッション終了後のデータだな。


死んだ人間を生き返らせる際、GANTZはそうやって再生しているのだが……すなわち、今の君は本体のコピーだ。

最も皆、最初に死んだ時点で、コピーなのかもしれないがね」





上条「……は?コピー?……コピーってお前……」




上条の顔が、みるみる青くなっていく。

上条「じゃあ……じゃあもし、何かあったっていう、俺の本体?が生きていたら……俺はどうなるんだ?」




天井「……君は2人存在する事になる。最初に転送される時、GANTZに死んだと勘違いされて、2人同じ人間が存在する。稀にあるんだよ。そういう事がね」





上条「そん……な……」ドサッ……




上条は、失意の表情を浮かべながら、力無く膝をつく。





上条「俺が……コピー……!?おい……おいGANTZ!!」





上条は、黒い球体へと叫びつける。

上条「俺は……本当の俺に何があったんだ?この3日間に何があった?」




上条は、黒い球体にくってかかる。



●『』




黒い球体は、全く反応しない。







上条「インデックスは今どうなっている?あの神裂とかいうヤツは、あの後どうなった!?」



御坂「ちょ、ちょっとアンタ。落ち着いて……」



●『』



黒い球体は反応しない。











上条「答えてくれよ……なぁ……大事な事なんだよ……答えろ」




●『』



黒い球体は反応し





上条「答えろよ……GANTZ!!!」




御坂「ッ!?」ビクゥッ!!




鬼気迫る上条に、御坂は思わず怯える。

天井「無駄だよ……GANTZは特定の問いかけにしか答えない。君や君の周囲がどうなったかなどは、君自身で確かめる事だ。


…………最も……今、この時を生き延びる事が出来ればの話だがね。今回は一筋縄ではいかないようだ」チラッ……



天井は、GANTZをチラりと見る。







●『』






GANTZは、まだ特に動きを見せない。



先ほどから転送される者が居なくなった事から、そろそろ開始を告げる音楽がなるハズなのだが。






天井「(……本当にどうなっている……前回のミッションからまだ3日しか経っていないのにもう次のミッションとは……それに、あの黄金の空といい……あまりにもタイミングがよすぎる。
どう考えても、今回のミッション……今までとは違うモノになるだろうな……)」






●<デーデンデーデン>






天井が、不安を募らせる中、遂に始まりの音が鳴り響く。





●<Freude, schoner Gotterfunken,

Tochter aus Elysium Wir betreten feuertrunken.

Himmlische, dein Heiligtum!>~♪





『歓喜よ、神々の麗しき霊感よ

天上の楽園の乙女よ

我々は火のように酔いしれて

崇高な汝(歓喜)の聖所に入る』







●<Deine Zauber binden wieder,

Was die Mode streng geteilt;

Alle Menschen werden Bruder,>~♪





『汝が魔力は再び結び合わせる

時流が強く切り離したものを

すべての人々は兄弟となる

汝の柔らかな翼が留まる所で』

いつもなら、メンバーの転送終了を告げる為に、GANTZからラジオ体操の音楽が流れるこの瞬間。






何故か今回は、誰もが一度は聞いたことのある






ベートーヴェンの『歓喜の歌』が流れてきた。







オーケストラ合唱ver.で。

●<Froh, wie seine Sonnen fliegen

Durch des Himmels pracht'gen Plan,

Laufet, Bruder, eure Bahn,

Freudig, wie ein Held zum Siegen>~♪




『神の計画により

太陽が喜ばしく天空を駆け巡るように

兄弟たちよ、自らの道を進め

英雄のように喜ばしく勝利を目指せ』







御坂「な……何?何か音楽がいつもと……これってベートーヴェン?」



偏光能力「不気味だな……何なんだ?一体」






●<Ihr sturzt nieder, Millionen?

Ahnest du den Schopfer, Welt?

Such' ihn uber'm Sternenzelt!

Uber Sternen mu? er wohnen>~♪





『諸人よ、ひざまついたか

世界よ、創造主を予感するか

星空の彼方に神を求めよ

星々の上に、神は必ず住みたもう』







上条「……おい天井。これは、何か意味があんのか?」


天井「わからない……私はこの1年、あのラジオ体操の曲しか聞いたことがない。……あの黄金に光った空といい、何なんだ今日は……まさか、これが『審判の日』とでも言うのか?」




各自、ミッション経験者は、不安を覚える。




そして、思った。











●『こいつらを たおしてくだちい』





<画像なし>




『下位三隊 てんJ』





『特徴』



つよい


おおい


しつこい







『口癖』



『お前たちは危険だ』


『排除する』











ただでさえ、地獄となるこの戦いに、更なる地獄が訪れるのかと。

投下終了です。



ようやく、タイトルの一つを消化できましたね。



このスレ後半戦のスタートです。
GANTZ原作にて、最強クラスと言われる方の登場です。



ちなみに、ベートーヴェンの『歓喜の歌』は、ゴスペルの曲を探してたら、歌詞がめちゃくちゃこのSSの話にマッチしてたので、使わせていただきました。



あと、敵情報の『下位三体 天使』に関しては、『天使 階級』で調べるとすぐわかります。

ようするに、『神』側の一番雑魚が相手って事です。




それでは長くなりましたが、また次回。

おやすみなさい。

こんばんわ、1です。



少なめですが、今日もゆったりと投下しておきます。


御坂「とりあえず、今日初めてこの部屋に来た皆さん。何が起こってるのかわからないかもしれませんが、詳しく話す時間も、今はあまりありません!!


今開いたその黒い球体の中に、自分の名前かあだ名みたいなのが書かれたケースがあると思うので、それを……」ペラペラ




前回と同じように、御坂はとりあえず、新しいメンバーにスーツだけでも着させようと、全員に説明している。





学生「いきなりそんな事を言われても訳わかんねぇよ!!大体、ココはどこなんだ!?」



ボウガンを持っていた学生は、御坂にくってかかる。

御坂「行ったでしょ?説明は後。とにかく、今はスーツだけでも着るか、最悪向こうで着替えられるように持っててちょうだい」



学生「んだよ……ったく、意味がわかんねぇ……何でこの俺がこんな事を……」ブツブツ……



学生は、文句を垂れながらも、黒い球体からスーツケースを探し、取り出す。







外人『…………』


御坂「何でこの人空手着を……えっと、『すいません。よく状況がわからないかもしれませんが、あの球の中から自分のスーツケースを取っておいてくれませんか?』」



御坂は、とりあえず英語で空手着の白人外人に、話かける。



学園都市の名門、常盤台のお嬢様だ。英語などは、朝飯前である。

外人『…………』



御坂「あれ?通じてない?んじゃ次は……『すいません。よく状況が……』」


英語が通じないのか、次はフランス語で話しかけてみる。




外人『すまない。英語で通じるよお嬢さん。ちょっとこの状況に混乱しててね』


御坂『ッ!?よかった、通じてたんですね。それでは、スーツケースだけでも確保しててください。事情は後で話しますから。えっと……』



外人『名前かい?私は『JJ』と呼んでくれ。とりあえず、君の言う通りにするよお嬢さん』



空手着を着た外人『JJ』は、御坂の言葉に従い、スーツケースを取りに行った。

御坂「よし、これで残るは……あの人か。流石にちょっと怖いわね……」ゴクリッ……






兵士「…………」チャキッ……





プロの兵士のような風貌の男は、Xショットガンを手に取り、ジッと観察している。




御坂「えっと……その銃、無闇に人に向けないでくださいね?前回、それでとんでもない事になったので……」オソルオソル……



御坂は、恐る恐る男に話しかける。



いくら学園都市第三位とはいえ、まだ中学2年の少女。



得体のしれない人間は、恐ろしいモノなのだ。

兵士「…………」



御坂「えっと……それの使い方はですね?トリガーが二つあるのでそれを」




兵士「必要無い。自分で確かめる」



御坂「は……はい……ごめんなさい……」



何とか話しかけようとした御坂を、兵士は一蹴する。





御坂「え、えっと……スーツケース……お願いですから持っててくださいね。とても重要なので……あと、よかったら名前だけでも……」ビクビクッ……



完全にビビってしまっている御坂に、男が答える。

兵士「……東郷……自分は東郷十三だ」




御坂「と、東郷さんですね?わかりました……」スッ……





御坂は、名前を聞くと、東郷から離れる。



御坂「(ふぅ……凄い威圧感のある人ね……やっぱ只者じゃないわ……)……ん?」



ふと御坂は、開いていたGANTZの武器部屋を覗く。



上条「…………」



そこには、上条が1人、部屋の中で立っていた。

御坂「へぇー、この部屋こんな風になってのね。前はアンタと偏光能力しか入らなかったからわからなかったわ」スッ……



上条「御坂か。……まぁ、上条さんもココに入るのは初めてなんですがね。前の上条さんは入ってても」



御坂「前のって……ったく、しっかりしなさいよアンタ!!たかがこの3日間の記憶が無いってだけでしょ?全部無くなった訳じゃないんだし、ウジウジしないの!!」バシッ!!






御坂が上条の背中を叩く。

上条「いてっ……とは言ってもよぉ……やっぱり気になるモンだぞ?自分が知らない3日間ってのは。放っておくとマズイ問題もあるしな」


御坂「ん?何よ、問題って」


上条「……御坂さんに関係ない事ですよ。さ、そろそろ転送されそうだしな。この部屋にあったグローブとブーツも装備したし、御坂も用意しとけよ?」スッ……



そう言い残し、上条は武器部屋を後にする。





御坂「ハイハイ……何よ、関係無いって。腹立つわね……ん?何これ?弓?アーチェリー?」カチャッ……




御坂はふと、壁に立てかけられていた機械式の弓と矢筒に目を向ける。




御坂「……やっぱりただの弓じゃないんでしょうね……矢も……うん、授業でやった事あるし、矢も金属製っぽいから色々と使えそうね。持っていこっと」ガシャッ……




御坂は、弓と矢筒を背負う。

御坂「あとは……これってバイク……よね?タイヤ一つしかないけど乗れるのかしら?」ヨッ


御坂は、近未来的な一輪バイクに乗り込む。



そして、あちこちの機械を弄っていると、システムが起動し、走行可能モードとなった。


どうやら、動力部から何まで、既存するバイクとは一線を画すモノのようだ。




御坂「えっと……ウン、どうやら普通に運転できるみたいね。転送される場所が何処かはわからないけど……持っていってみようかな」


御坂はバイクに跨り、ジッと転送の時を待つ。

黒い球体の部屋






上条「そういえば偏光能力。お前、その首につけられたチョーカーみたいなのは何だ?」



偏光能力「あ?あぁ、これか。……コレは、俺の能力のレベルを上げる為の機械だ。

何でも、レベルアッパーの原理からヒントを得て、脳波をコントロールして、演算の効率化や、『自分だけの現実』を、より確かなモノにすることが出来るんだとよ。

といっても、レベル4辺りより上には効果はないらしいけどな。元々それが出来ている奴等だから」トントン



偏光能力は、首につけられたチョーカーを指で叩きながら、説明する。

偏光能力「まぁ、レベルアッパーの効果が切れた今、これを着けることで、インスタントだが前以上の能力を使うことが出来るってわけだ。試作品だけどな。

大体3から4くらいのレベルらしいぜ?今の俺は」




上条「へぇー、そんな便利なモンが。で、何でお前がそんな便利なモンを持ってんだ?市販なんざしてないだろ?流石に」




偏光能力「……お前の知らない3日間の間に、色々あったのさ。それに試作品だからな。俺は実験体みたいなもんだ」チラッ



天井「…………」ニィッ……




偏光能力が、チラリと天井を見ると、天井は口元を僅かに緩ませる。

ジジジジジジッ…………





「わぁぁぁああ!!何だ?何だコレは!!」ジジジジジジッ……





突如、サラリーマンの1人が、悲鳴をあげる。




転送が始まったのだ。


ゲーム会場へと運ぶ転送が。





上条「始まったか……皆!!向こうについても絶対に離れるなよ!?特にスーツをまだ着てないヤツ!!離れるなよ!!マジで死ぬぞ!?」ジジジジジジッ…………





次々と、部屋にいた人々が転送されていく。





天井「GANTZ。私の集めた武器を、全部一緒に転送しておいてくれ。他の武器も一通り全てな。
どうやら今回は、私1人では生き残れそうにもない。たまには集団行動もいいだろう」ニヤッ……






ジジジジジジッ…………







そして、部屋には誰も居なくなった。










●『いってくだちい』



















●『99:99:99:99』ピッ



投下終了です。



次回からは、3rdミッションをお届けします。

こんばんわ、1です。



ようやくミッション開始です。
今日もゆたりと投下していきます。



皆さん、レスありがとうございます!!!励みになってます!!

7月28日 01:00





学園都市 第11学区




工業製品搬出用貨物列車 駅ホーム内






ジジジジジジッ……




上条「ここは……全然わかんねぇな。どっかの学区の駅なんだろうけど……貨物列車が多いな」ジジジジジジッ…………






上条達が今回、転送された先。




それは、静まり返った貨物列車用の駅の、荷物積み込み用プラットホームであった。




上条「あ、看板みっけ。……11学区か。外への壁の灯りもかなり遠くだけど見えるし、間違いなさそうだな」

『第11学区』



学園都市と外部の物資の搬入・搬出における、陸路最大の玄関口。



学園都市と言えど、資源には勿論限りがある為、日本以外にも様々な国との貿易を行っている。




多くの倉庫が建ち並ぶ第11学区は、物資の一時保管倉庫といったところであろうか。



物資の運搬手段としては、高速道路を使った車両輸送もあるが、幾つも線路を外部まで引く事で、通常の電車以外にも貨物列車を運用する事が出来、日々外部との交易に使われている。






上条「何でこんな所に……天使だか何だか知らねーけど、こんな所にいんのかよ……」

御坂「おーい!!こっちコッチ!!皆集まってるわよ!!」




上条が辺りを見回していると、御坂が上条を呼び寄せる。

どうやら、転送されたメンバーを全員集めているようだ。






リーマンA「とりあえず、言うとおりコレ着たけどよぉ……何なんだ?一体何が始まんだよ」


リーマンB「たまたま学園都市に出張して、車に轢かれちまったと思ったら、この年になってコスプレかよー。恥ずかしいんだけど」



30前後のサラリーマン風の男二人が、御坂に尋ねる。

学生「ていうか、マジでそろそろ説明してくんねーか?どういう状況なんだよコレ?」



JJ『そう女の子にカッカするなよ少年』ポンポンッ




学生「あぁ?んだよこの空手外人!!俺英語わかんねぇっつーの」



ボウガンを持っていた学生を、GANTZのスーツの上に空手着を着た外人『JJ』がなだめる。




東郷「…………」スッ……



プロの兵士のオーラを纏う男、東郷は、Xショットガンのスコープを覗きこんでいる。

ちなみにこの男のみ、今回スーツを着ていない。





御坂「わかりました。わかりましたから、あまり大きな声を出さないで!!今から説明しますから……」





御坂は、新しいメンバーをなだめ、説明を始める。

~御坂説明中~




御坂達から300mほど離れた駅の線路内





上条「しっかし静かだなぁ……こういうところって、夜中に積み込み作業とかやるんじゃねぇのか?」


偏光能力「もう今日の分は終わったんじゃねーか?それでも確かに、人っ子1人見えねぇのは変だなぁ……まぁ、そっちのが好都合だが」



ミッションは基本、一般の人間には、星人やGANTZメンバーを視認・音などを聞き取る事ができない。



とはいえ、お互いに触れる事などは出来る為、攻撃に巻き込まれてもおかしくはない。

上条「ところで、この列車……何積んでんだろうな?」


偏光能力「さぁな。んなコト知ったこっちゃねぇ」







天井「フム……この列車は……どうやら、学園都市で製造された次世代人型汎用ロボット『NS-5型』


通称『サニー』の搬出用貨物列車のようだ。数はおよそ500体。



そういえば来週、国内外の学園都市デモンストレーションに、このロボットを使うとTVでやっていたな」





天井は、駅のホームに登り、何やらファイルを読んでいる。

どうやらそのファイルに、詳しい事が書いてあったのだろう。

上条「へぇー、人型ロボットかー。学園都市もついにそういうのを作れるようになったんだな。映画みてぇだ」




天井「いや。ロボットの運動能力に関しては人間レベルにまで成功しているハズだが、まだ中身の人工知能の開発には手を焼いているハズだ。
恐らくアレは、デモンストレーション用に作られた、遠隔操作のロボットだろう。

学園都市の技術を持ってしても、革命的な発見がない限り、あと10年はかかるだろうな」




上条「なるほどなぁー。一家に一台ロボットの時代か。ワクワクするなぁー。


……ん?ちょっと待て天井。……何でお前、そんなに詳しいんだ?」




上条が、あまりにも物知りな天井に尋ねる。

天井「まぁ、私もこの都市の科学者の端くれだしね。それに、ここにこのファイルが落ちてたんだ。
恐らく、荷物は全て積み終わっているハズだよ?」




上条「そのファイルが?何でそんなところにファイルが……」スッ……



上条が不審に思い、線路からホームへと上がって天井の元へと向かう。





上条「ッ!?なっ……天井……コレは……」ゾクッ……



天井「……私ではないぞ?『コレ』は私が見つけた時には、すでにこうなっていたんだ」



天井の側まで来た上条の目に、信じられない光景が飛び込んできた。

ホームの上。









恐らくはココでつい先ほどまで、働いていた作業員だろう。













およそ14、5人分の『ソレ』が、何やらチェーンソーのようなモノで、ズタズタに引き裂かれた状態で山積みになっていたのだ。

偏光能力「何だぁ?一体何が……んだぁ!?コレは……」




後から来た偏光能力が、その山を見て、思わず顔をしかめる。






上条「何だよ……何でこの人達が……」ガタガタッ……




天井「恐らく、今回の標的にやられたんだろう。どうやら、相手は無差別に人間を殺すタイプだ。

本来、星人は基本的に人間やその周囲に紛れこんで、危害を加える事なく生活している。星人の仕業とは考えにくいな」



上条「だったら……誰がこんな惨い事をやったって言うんだよ!!」




上条が、堪らず天井に叫びつける。

天井「さぁな……星人とはまた違う……『周囲に紛れ込む必要の無い』新たな敵なのだろう。それが『天使』……」ピッ




天井は、デバイスを取り出し、敵の情報を探そうとしている。




上条「そういや、敵の名前……いつもなら『~星人』って出るのに、さっきは『下位三隊 天使』って……天使ってのは……敵は星人じゃないのか?」




上条は、GANTZの情報を思い出す。





開始時の音楽。


敵の情報。



それらが今までのミッションとは違う。

上条「じゃあ天使ってのは一体……天使って言えばやっぱ……『神様』?……『神』!?」




天井「……どうやら噂の『神』が、とうとう攻めてきたみたいだな……これが『審判の日』かどうかはわからんが……」スッ……





天井は、デバイスを上条と偏光能力に見せる。




上条「敵は……一体だけ?」



上条がデバイスを見ると、ここら一帯の広い範囲に、青い反応は一つしかなかった。




ちなみに、その反応はここからそう離れていない。
せいぜい300mほどだろう。

偏光能力「たった一体……何だ?『神様』ってのは人間を舐めてんのかぁ?」



天井「それよりも、気になる事が……残り時間を見てみろ」




上条「残り時間?時間っていつも通り1時間くらいじゃ……何だよコレ……」









『99:99:99:99』









偏光能力「オイ……時間カンストしちまってんじゃねぇか……しかも、全く減ってねぇし……」



上条「どういう事だよ天井……」

天井「恐らく……星人との戦いでの残り時間……アレを過ぎたとしても、即死というペナルティーでは無かったんだろう。
強力すぎる星人への、GANTZからの心許ない救済措置といったところか。


ただ、今回は……私達か奴等か……どちらかが全滅するまで、確実に戦いは終わらないと言う事だ……」ゴクリッ……





上条の問いに、いつも冷静沈着な天井が、少しばかり顔を強張らせながらそう答える。













チュィィィィィィイイイイイイッ!!!!!










上条偏光天井「ッ!?」バッ!!


チャキッ!!!



突然聞こえてきた謎の金属音に、3人が一斉に振り向き、それぞれ銃を構える。

上条「何だ!?何だよ今の音!!」




天井「わからん……ただ、恐らくヤツの仕業だろうが……」




偏光能力「今の音……工場とかで、機械で金属を切る時の音みてぇだったんだが……何が目的だぁ?」




偏光能力が、今の音について考えを述べる。





上条「金属を切る音?んな事言っても、あの方向には貨物列車や、列車のコンテナくらいしか金属なんてねーだろ!!切ってどうすんだよ!!」





ズンッ…………





天井「列車のコンテナ……まさか……」バッ!!




天井が、再度デバイスを確認する。

天井「……なるほど……コイツは厄介だ……今までの星人なんかよりもずっとな……」





ズゥウウンッ……





先ほど、天井達がデバイスで確認した敵の数は1。





しかし今確認したところ、デバイスの地図には、青い点が何十にも重なり、真っ青になっている場所が出来ていた。





上条「なっ……まさかコレって……」















ズゥゥゥゥゥウウンッ……




偏光能力「おい……何かこの列車の後ろらへんのコンテナ……めちゃくちゃ揺れてねぇか?」






ズゥゥゥゥゥウウンッ!!






上条「あぁ……しかも、どんどんこっちに……前に近づいてくる……順番に……」






ズゥゥゥゥゥゥゥウウンッ!!!






天井「……音と共に、敵の反応はドンドン増えている……既に200以上……分裂したのか増殖したはわからんが……恐らくそういう事だろう……」







ズゥゥゥゥゥゥゥウウウウンッ!!!!!!






上条「来るぞ……次は目の前のコンテナだ……」スッ……



上条は、GANTZのブーツとグローブをしっかりと装着されているか確認する。

偏光能力「あぁ……んな事はわかってる……」チャキッ……



偏光能力は、GANTZの刀とXガンを片手ずつ持つ。




天井「……互いの位置には注意するんだな。私の銃は、少しばかり強力すぎて、君達を巻き込みかねない。
……今は少しでも、使える戦力は多い方がいいんだ……」チャキッ……



天井は、Zガンと呼ばれる一回り大きな銃を構える。




















ドォォォォォォォォォォォオオオオオオンッ!!!!!!




上条「くっ!?」


偏光能力「いぃっ!?」


天井「……まるでホラー映画だな……何が『天使』なのやら……」








次の瞬間、コンテナを中から突き破り、真っ白なボディと、黒い人工筋肉が剥き出しになったロボットの腕が、何十体分も出てきた。











ギギギギギギギギィィィィイイイッ!!!!!!










そして、その腕達はコンテナを無理矢理引き裂き、中から人間を模した、無表情で真っ白なロボットが姿を表す。








そのロボットの名称は、『NS-5型』



通称『サニー』







まだ人工知能は備わっておらず、決して自分の意志では動くことの出来ないロボットが、凄まじい殺気と狂気を振り撒きながら、コンテナから上条達を見下ろす。









その白い胸部からは、攻撃的な真っ赤な光を放ちながら。










『『『『『お前達は危険だ』』』』』












『『『『『排除する』』』』』









投下終了です。


3rdミッション開始です。




ちなみに、『天使』に操られているロボットは、ウィル・スミス主演の映画『アイロボット』から丸パクリしています。


http://www.takumi-cinema.com/2004/031-i_robot.jpg


こんな感じのロボットです。




ちょっと話がわからなかった方。


ようするに、1体が数百体に分散→ロボットに取り憑くって感じです。



それでは、次回もよろしくです!!


運動能力が人間なんてくらべもんにならんぞ

乙 
これは激戦の予感

美琴さんの電撃で一掃できれば…!


分散ってことはネズミ算式に増えていくのか 勝てる気がせんぞ

数で攻めるタイプか~
アイロボットのロボットはきもかったな

原作GANTZにも鬼星人とか映画が元ネタらしいし敵としてはピッタリだな

期待
EXAの岸本星人並のカオスになりそうだな


もしかして今回はポイント稼ぎ回か?
仮に一体一点だとしても相当な数いるみたいだし

乙でした


絵が下手何ですね、わかります

こんばんわ、1です。



今日もゆたりと投下していきます。

昨日は上条サイドで終わったので、御坂サイドをお届けします。


>>541
まぁ、映画のノーマルロボくらいの身体能力ですね。本物の『サニー』よりは、かなり劣ります。

>>542
常に激戦記録を更新して行きたいモンですねぇ。

>>543
これ以上無いくらい御坂さんとは相性いいでしょうね。敵がロボだけならね……w


>>544
まぁ、一応上限はありますが、ロボの数は余裕で補える感じですね。

>>545
イメージとしては、走るゾンビをロボに変えた感じですかね。一体一体はそこまで驚異にならなくても、集団だとキツイみたいな。

>>546
GANTZは色んな映画や物語を参考にしてますからね。>>1はモロパクりですがw

>>547
EXAわからない……

>>548
点数は、その内わかります。

>>549
ありがとうございます!!励みになります!!

>>550
へ?

<『サニー』襲撃前>





学生「……じゃあ何か?これから俺たちには、その宇宙人達と戦ってもらいます、って事か?」



御坂「宇宙人というか、星人ね。……どうやら今回は勝手が違うみたいだけど」




新しいメンバーに、GANTZの説明を終えた御坂。






リーマン1「……プッ……」クスクス


リーマン2「えっと……それはお嬢ちゃんが考えた話なのかな?お嬢ちゃん漫画とかが好きなの?」クスクス



学生「全く……これだから中坊は……これが中二病ってヤツか……」ハァッ……

説明を聞き終えて、全く話を信じずに、御坂を嘲笑する者。





JJ『うーん……中々奇妙な話だが……やはり、そう簡単には信じ難いな』




関心を持つも、どこか信じ切れない者。





東郷「…………なるほど…………」チャキッ……



信じたのか。もしく銃を調べていた為に、そもそも話を聞いていたのかすら、わからない者。




反応は様々だった。

御坂「ハァッ……まぁ、そうすぐに信じてもらえるとは思ってなかったけどさ……でもすぐにわかるわよ。
スーツさえ着てれば即死は無いと思うけど、警戒だけはしててよね」



確かに、こんな突拍子もない事、すぐに信じられる訳が無い。
そう思ってたからこそ、御坂は何より先に、全員にスーツを着させていた。


万が一、敵の奇襲にあっても、命が助かるように。




御坂「とりあえずレーダーで敵を……って東郷さん?スーツは?」



東郷「……置いてきた。自分には必要ない」カチカチッ……



東郷は、Xショットガンのスライドグリップの動かしながら、御坂に答える。

御坂「ちょっ……もぉ……絶対着るか持って来てくださいって言ったじゃ無いですか!!あぁ……頭痛い……」ピッ



嘆きながらも、御坂はレーダーを確認する。




御坂「……何よコレ……残り時間が変だし……それに反応が多すぎる……」






レーダーに映っていたモノ。





それは、カンストした残り時間と、一ヶ所に何十にも重なった青い反応である。




御坂「どういうこと?やっぱりいつものミッションとは違うの?」





ズゥゥゥゥゥウウンッ……





御坂「ッ!?何?今の音」


リーマン1「何だ?地震かぁ?」


突如、駅内の何処からか、大きな音が鳴り響いた。

御坂「…………反応が更に増えてる……どういう事?」



再度、レーダーを確認したところ、先ほどより敵の反応が増えている。




ズゥゥゥゥゥウウンッ……


ズゥゥゥゥゥウウンッ……




御坂「まだ増える……しかもドンドン近づいてる……音と一緒に……」




学生「オイオイ……何が起こってんだ?」



ズゥゥゥゥゥウウンッ!



ズゥゥゥゥゥウウンッ!!





御坂「あと300mくらい……ッ!?反応のすぐ近くに3人の反応……」キョロキョロッ



御坂が思わず辺りを見回すと、前回の生き残り組3人が、いつの間にか居なくなっている。




反応の方角を見ると、かなり離れた所で、銃を構えた3人が微かに見えた。

御坂「あんの…バカ男共ッ!!また勝手に別行動してぇ!!!」プルプルッ……




特に、前回単独行動をして、酷い目にあったあのウニ頭の想い人に、御坂は憤慨する。









ドォォォォォォォォォォォオオオオオオンッ!!!




ドォンッ!

ドォンッ!!



バキィッ……






御坂「キャッ!?……まさか……向こうはもう始まってるの!?」ピッ!!




御坂が再度レーダーを見ると、向こうの3人の周りの青い反応が、凄まじい勢いで減っていくのがわかった。




恐らく、あの3人が奮闘しているのだろう。






もっとも、敵の数はその勢いを超えて、更に増え続けているが。

御坂「……向こうである程度数を減らして貰うしか無いわね……こっちは初心者ばかりだし……」





戦闘経験者3人。しかも1人は天井だ。




そう簡単にやられる事は無いだろう。







ズゥゥゥゥゥウウンッ!!!!!



ズゥゥゥゥゥゥゥゥウウンッ!!!!!




後ろ側のコンテナから響く音は、すぐそこまで来て居る。




御坂「皆!!列車のコンテナから離れて!!来るわよ!?」バッ!!



御坂が、線路から駅のホームへと飛び上がる。

東郷「」バッ!!


JJ「Wha'ts it!?」バッ!!


学生「ちょっ!?何なんだよ一体!!」バッ!!




御坂の叫びと共に、3人が素早くホームに上がる。





サラリーマンの2人は、状況がわからず未だコンテナの側にいる。





御坂「何してんのよ!!早くこっちに!!すぐそこまで来てるのよ!?」




リーマン2「はぁっ!?」メキィッ……



リーマン1「来る?来るって一体何が」メキメキメキィッ……









ドォォォォォォォォォォォオオオオオオンッ!!!!!









次の瞬間、リーマン達の背後のコンテナを突き破り、無数の白い腕が飛び出した。

ガシィッ!!!





リーマン1「へ?……うぉああああああああっ!!!!」グイッ!!!!





サラリーマンの1人が、その白い腕達に掴まれ、人1人分程の穴から、なす術も無くコンテナの中に連れ去られる。







リーマン1「な、何だこいつ等ァァアッ!!!く、来るな!!来るなァァァアアアアッ!!!」バキッ!!バキィッ!!!




コンテナの中から、機械の破壊音のようなモノが聞こえてくる。



どうやら中で、男が暴れているのだろう。



スーツを着ているので、大抵の星人クラスならば、肉弾戦でも有利に戦える。







しかし、今回は数が多すぎる。




しかも狭い空間での密室。




つまり

リーマン1「ひっ!?ひぎゃぁぁァアアアアアアアア"ア"ア"ア"ア"ア"ッ!!!ォア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ッ!!!!」ドォンッ!!ドォンッ!!!ドォンッ!!!!








グチャッ!!!


グチャッ!!!ゲチャッ!!!グチョッ!!!









御坂「ッ!?……クッ……」グッ……


連れ去られた男の断末魔が途絶え、辺りに生々しい音が響くと、御坂は顔を背ける。

学生「な……何だよ……コレ……」ガタガタッ……


JJ「……Jesus……」



東郷「…………」




ホームの上の3人は、その異常な光景に、目を奪われる。






リーマン2「ひ……ヒィッ……」ガタガタッ……



御坂「ッ!?何してんのよ!!早く!!早くそこから逃げて!!!」



腰を抜かしているリーマン2に、御坂が喝を入れる。



リーマン2「そ、そんな事言われても……腰が……」ガタガタッ……




ガシィッ!!



リーマン2「ヒッ!?」バッ!!






サニーs『『『『『お前達は危険だ』』』』』



何かに腕を掴まれたリーマン2(以下リーマン)が後ろを振り向くと、そこにはリーマン1の返り血で真っ赤に染まったロボット『サニー』達が、無表情でリーマンの腕を掴んでいた。





御坂「ダメッ!!コンテナの中に引き込まれる前に、早く振りほどいて!!スーツを着てるなら、何とか抵抗出来るハズだから!!」




御坂がリーマンへと叫ぶが、リーマンはパニックになり御坂の言葉は届いていない。




御坂「クッ!!こうなったら私の電撃で……」バチバチッ!!




御坂が、リーマンのスーツの耐久をある程度犠牲に、リーマンを救おうと、帯電を始めた瞬間

チャキッ……











ギョーンッ!!ギョーンッ!!ギョーンッ!!!ギョーンッ!!!!ギョーンッ!!!ギョーンッ!!!!










御坂「ッ!?えっ!?」バッ!!




東郷「…………」スッ……




御坂の背後から、東郷が計7発ものXショットガンを、リーマンを掴むサニー達へと躊躇無く撃った。

3




御坂「ちょ、ちょっと!!何勝手に撃ってるんですか!!」



2



東郷「……何故撃ってはいけないんだ?」



1



御坂「あのねぇ!!あんな揉みくちゃにされた状態で撃ったら、あの人に当たるかもしれないでしょ!?
しかもあんなに連射して!!いい!?この銃はねぇ!?」



御坂は、勝手に撃った東郷へとくってかかる。

前回、天井が起こした惨劇を思い出したのだろう。





0

サニー『『『『排除す』』』』キィィィイインッ!!!








ドォンッ!!

ドォンッ!!!ドォンッ!!!

ドォンッ!!!ドォンッ!!ドォンッ!!!ドォンッ!!!!







パラパラッ……







御坂「…………へ?」パチクリ




しかし、次の瞬間、リーマンを掴んでいたサニー達は、次々に爆発し、バラバラに弾け飛ぶ。




リーマン「ヒッ!?ヒィィィイイイッ!!!!」ダッ!!!



解放されたリーマンは、必死でコンテナから離れ、ホームへとよじ登って来た。



どうやら、Xショットガンによる、スーツのダメージは無いらしい。

御坂「え……えっとぉ……アレ?」アレェ?




東郷「……この男に当てなければ問題無い。さぁ、次はどうすればいいんだ?」スッ……




東郷は、静かにコンテナへと指を差す。









『『『排除する』』』 『『『排除する』』』ギギギギギギギギィィィィイイイッ…………





そこには、コンテナの鉄の壁をひん曲げながら、外へと出てこようとするサニー達の姿があった。

御坂「ッ!?と、とりあえず、迎撃するわよ!!数は多いけど、あの程度なら私が大体何とかするから、皆は私が取りこぼしたヤツを倒して!!」バチバチッ!!!





東郷「…………」ジャキッ!!


御坂の帯電と共に、東郷は静かにXショットガンを構える。




JJ『驚いた……日本のソルジャーは優秀なんだな』バッ!!


スーツの上に、空手着外人のJJは、ファイティングポーズを取る。明らかに空手の構えではないのだが、そこは置いておこう。



学生「くそぉ……わけわかんねぇ……何で俺がこんな目に……」ボゥッ!!


学生は、能力者だったのか、左手に炎の玉を作り出す。レベル3の上位と言ったところか。








ギギギギギギギギィィィィイイイッ!!!!!




そして遂に、コンテナの穴が大きく開ききった。

サニー1『排除する』ザッ!!

サニー2『排除する』ダンッ!!





穴からは、次々と同じロボットが出てきては、御坂達のいるホームへと勢いよく飛び上がってくる。


どうやら、身体能力に関しては、ガンツスーツには遠く及ばないものの、人間を大きく上回るようだ。





バチバチバチッ!!!!


サニーs『』ドシャァッ!!!





御坂「その程度?舐めんじゃないわよ!!」バチバチッ!!




しかし、サニー達は次々に御坂の電撃に迎撃されていく。


どうやら、元の身体がただのロボットの為、防御は比較的脆いらしい。

『排除する』


『排除する』


『排除する』





しかし、サニー達はそこら中からうじゃうじゃと湧いてくる。


どうやら、この駅に存在していたサニー達は、全て操られてしまったようだ。




御坂「ッ!?多すぎる……いくらなんでもコレは無いわよ!!」





目の前の列車に積み込まれていただけでも、天井曰く500体。
駅内の他の列車や、大きなトラックなど、全てに積まれていたと仮定するならば、その数は1000-2000と膨れ上がるだろう。











『『『『『お前達は危険だ』』』』』



『『『『『排除する』』』』』







圧倒的な数の暴力が、GANTZメンバー達に襲いかかる。

投下終了です。


とりあえず、1人脱落です。


とりあえず、東郷さんは原作並の強さにしてます。


自衛隊ってすごい!!と、>>1は思いました。



ちなみに、敵は取り憑かれてる『ロボット』では無く、あくまで『天使』です。そこんとこお忘れ無く。



それでは、また次回に!!

1乙

リアルタイム遭遇初だったけど、テンション上がるわw

乙  面白かった 続きを待つ!

EXA見た奴いる?
赤ん坊の洪水を思い出したわw

超乙です

>ちなみに、敵は取り憑かれてる『ロボット』では無く、あくまで『天使』です。そこんとこお忘れ無く。
つまり、天使に止めを刺した人、つまり最後の一体を倒した人に、天使一体分の点数ってことですか


映像化するとすごいキモい光景なんだろうなw

>>578
汚いさすがガンツ汚い

東郷は原作で2km先のビルとビルの隙間を撃ち抜いてたな 近づけさせなければ無双だ

>>581
ねぇよそんなシーン

>>581
それ原作は原作でも、デューク東郷じゃね?

こんばんわ、1です。


いやー、バトルパートに入ると書くの早くなりますねーw

てことで、今日もゆたりと投下していきます。常連の方も、初めての方も、楽しんでくれれば幸いです。



>>575
ありがとうございます!!やる時は基本、19時~23時くらいに投下してるので、ヒマな時はどーぞ。

>>576
ありがとうございます!!励みになります!!

>>577
EXA見たことないんですよねー。まさか既に似たモノがあるとは。

>>578
>>580
んー……どーでしょうw

>>579
アイロボットを見ればより明確にイメージ出来ると思います。


>>581
>>582
>>583
多分、東郷さん違いでしょうね。まぁ、GANTZの東郷さんはモデルがゴルゴですが。




御坂達が、大量のサニーに攻められている頃




01:20



御坂達の近くの列車から600mほど離れた駅線路内







上条「ウォォォォォオオオオッ!!!」ブンッ!!ブンッ!!


サニー145『』グシャァッ!!!


サニー146『』グシャァッ!!!




上条は、GANTZのグローブとブーツによって上昇した身体能力と攻撃力によって、サニーを格闘で破壊。





偏光能力「オラオラオラオラァッ!!!」ギョーンッ!!ギョーンッ!!ギョーンッ!!!



サニー147-150『』ドォォォオンッ!!!



偏光能力は、Xガンによって片っ端からサニーを爆破。






天井「…………」カチッ!!



サニー151-170『』ドォォォォォォォォォォォオオオオオオンッ!!!!!




天井は、100点武器であるZガンによって、まとめてサニー達を跡形も無く圧殺。

流石、死線を潜って来たと言うべきか、三人の前には人型ロボットの群れなど、そこまでの驚異では無かった。




といっても、現在170体中、100体程と、殆どは天井が倒しているのだが。







上条「ハァッ、ハァッ、ちょっとは数も少なくなったか?」



天井「フッ……まだまだ。さっきとは比べ物にならない程に増えているぞ?」ピッ



天井がデバイスを開くと、その画面には駅の敷地内を埋め尽くす程の、青い反応が出ていた。

偏光能力「クソッ!!いくら何でも多すぎだろうが!!」



天井「唯一の救いは、一体一体はそこまで強くない事だな。
まぁ、ある程度の集団で来られても、君たちなら対処出来るだろうが……ん?」




サニー達の波が一旦止まった今。



天井が何かを見つける。




天井「何だあれは……ロボットでは無いようだが……人でもあるまい」ジッ……






天井が、列車コンテナの周辺。


サニー達の残骸の中に、奇妙な人影を見つける。

ジュルッ……ジュルッ……




上条「何だアレ……壊れたロボットから液体が流れてきてる……オイルか?」



偏光能力「オイルしちゃあ、えらく粘度がある。まるで鉛みてぇな……アレがもしかして……」



液体は、人影へと向かって流れ、人影はそれを足元から吸収しているように見える。




そして、天井がデバイスで確認する。




天井「……どうやら、アレがロボットを動かしている大元……『天使』のようだな。
周囲のロボット達の反応が消えて、あの人影の分だけ残っている」ピッ

天使『…………』ジュルッ……ジュルッ……





溶けた鉛のような、粘度の高い液体で構成された、ブルーメタリックな青い身体。




身体の大きさは、小学生低学年ほどであろうか。とにかく小柄だ。




駅内の明かりに照らされたソレは、ただ人型の形を取るだけで、顔の部分に凹凸もなく、まるでのっぺらぼうのようだ。




ただし、目だけはあるようで、その部分は、青い身体に赤く発光しているのが見える。



それは、サニーの胸の辺りで光っていた赤い発光と似ていた。

天使『……お前達は危険だ。排除する……』



先ほどのサニーのような機械的な音声では無く、幼い少年と少女の声を重ね合わせた様な透き通った声が、天使から発せられる。




この天使が賛美歌や聖歌を歌えば、それはそれは心癒される歌声となるだろう。





決してそれを今、聞く事はないだろうが。








天使『』グニャァッ……


メキメキメキィッ……



突如、天使の右手が形成を崩し、鋭利な剣のような形へと変形していく。

上条「ッ!?オイ、何かアイツの右手……」



天井「なるほど……あの液体金属のような身体は、自由に変形させ、硬化も液化も思いのままという事か。ヤツは、全身凶器のようなモノだな」チャキッ



天井が、Zガンを天使へと構える。

天使の近くには、上条が立っている。






上条「ッ!?オイ、天井!!ちょっと待」


天井「先手必勝というヤツだ。精々、早めに終わってくれ」カチッ!!



天使『排除す』





ドォォォォォォォォォォォオオオオオオンッ!!!!!








上条「おわぁっ!!」ドォォォォォォォォォォォオオオオオオンッ!!!!!



偏光能力「クッ!?」ブワァァァァアアアッ!!!

天井「…………」カチッ!カチッ!!カチッ!!!







ドォォォォォォォォォォォオオオオオオンッ!!!


ドォォォォォォォォォォォオオオオオオンッ!!!!


ドォォォォォォォォォォォオオオオオオンッ!!!!!





……パラパラッ……




天井がZガンのトリガーを引いた瞬間、天使の周囲5m程に、真上から円形の柱で叩きつけたような、綺麗なクレーターが出来た。



そして、追い討ちをかける様に、更に何発も撃ち続ける。




攻撃を終えたクレーターの中には、天使を象っていた青い液体金属が、薄く広がっていた。

天井「さて……これで終わりならば、天使とやらも可愛いモノだが……」スッ……




天井がZガンを下ろし、デバイスを確認する。




敵を示す青い反応は、相変わらず、そこら中から出ているが、あのクレーターの液体からは出ていない。





天井「……フンッ……『神』とやらも、この程度か……過剰に警戒し過ぎていたな……」スッ……





デバイスを直し、天井はクレーターに背を向ける。

上条「馬鹿野郎ッ!!人の近くであんなデカイもん使うんじゃねぇ!!上条さんも最後には怒りますよホント!?」



天井「何を言う。先手必勝は戦いにおいて基本的な事だ。君が油断していたのが悪いのさ」





Zガン照射地点の比較的近くに立っていた上条は、天井にありったけの文句を言うが、天井の生き残る上での正論に、言い返せなくなる。









ジュルッ……ジュルッ……




その時、天井の背後のクレーターの中に、サニー1体分操る程の、液体が流れ込み、反応が無くなった液体と混ざり合う。




ジュルッ……ジュルッ……

上条「大体お前はなぁ!!少しは助け合う心ってモンを」



天井「助け合うも協力し合うも、利用し合うも結果としては同義だ。用は、互いの利益に繋がればそれでいい。
この闘いは、生き残る事が全てだ。違うかい?上条くん」





上条と天井は、未だに言い合っている。




偏光能力「おーおー、お前等まだ終わってねぇんだぞ?オイ……」ハァッ……




天井がこれだけ、ミッション中に敵以外に構う事は滅多に無い。




余程安心したのだろう。




かつて、ひょうほん星人に見せられた、『神』に与する敵を倒せた事に。

上条「その利用って言葉がお前は」


ズシュッ!!!












天井「……なっ……」ドクドクッ……


突如、上条と言い合う天井の脇腹辺りに、スーツを無視するように、刃物が突き刺さる。




天井「グッ……貴様、何故……」ドクドクッ……



天使『お前は危険だ。排除する』グググッ……




天井が背後を振り向くと、そこには先ほど倒したハズの、青い天使の姿があった。


自分の脇腹に、右手で作られた剣を刺した状態で。

偏光能力「ウォォォォォォォオオオッ!!!」ブンッ!!



天使『ッ!?』バッ!!



偏光能力が、ガンツの刀を振りかぶり、天使へと斬り降ろすと、天使は天井から右手の刃物を抜き去り、それを回避した。





天井「グッ……」ザッ!!



思わず、天井は膝をつく。



上条「天井!!大丈夫かお前!!」



天井「なに……脇腹を少し刺されただけだ……問題ない……」ビリッ!!グググッ!!



天井は、いつも羽織っている白衣を破り、脇腹の傷を塞ぐ。

天井「何故だ……確実に反応は消えていたのに……」


目の前で、偏光能力と斬り合う天使を、天井は観察する。









ギィンッ!!



偏光能力「ッ!?」グラッ……



その時、天使に刀を弾かれ、偏光能力が体勢を崩した。




天使『排除する』ブンッ!!



グサァッ!!!



そして、偏光能力の身体を天使が貫く。

天井「ッ!?チッ、やられたのか……」ギリィッ!!



天井がその光景に歯軋りする。




上条「へっ?誰がやられたんだ?」


しかし、上条にはそれが何の事なのかわからなかった。




天井には、偏光能力がやられた様に見え、上条にはそう見えていない。







つまり

偏光能力「残念、ハズレだぁっ!!!」ブンッ!!!



天使『排』ザシュッ!!!




ドサァッ!!!





偏光能力が天使の背後から、思いっきり刀でその首を跳ねる。



首から上を失った天使は、そのまま膝をつき、倒れ込んだ。







偏光能力「ッ~~~ッ!!!クソッ!!硬ぇッ!!!どんな身体してんだよコイツ!!」ジンジンッ!!



思い切り首を跳ねたのはいいが、どうやら想像を遥かに超えた強度だったらしく、偏光能力は手を痺れさせている。

天井「ッ!?……そうか……ヤツの能力で……ふっ、インスタント大能力者のくせに、たかが3日で中々使いこなすモノだ」



偏光能力「あぁ!?テメェがあんだけスパルタかましたんだろうが。あれくらい出来らぁ」





暗部入りした事により、天井によって首に付けられたチョーカーから、脳の演算能力を最適化する事により、インスタントだがレベル4並の能力を得た偏光能力。




先ほどは、背後にいる自分の姿を、天使の前方にいるように光を屈折させた事で、天使を惑わし隙をついたのだ。

01:30




……………





偏光能力「ふぅ……しっかしどうなってんだぁ?倒したハズだってのに」



上条「別の個体ってわけじゃないのか?」


天井「わからない……しかし、あのクレーターにあった液体は、現に無くなっている。
とりあえず、まだ倒せていないと考えていた方が利口だろう。


……既に、今倒したハズのヤツは消えているのだからな」チラッ





上条偏光「ッ!?」バッ!!




上条と偏光能力が同時に、天使の死体のあった場所を見る。




そこには、死体どころか、あの青い液体も残っては居なかった。

上条「ウソだろ……まだ1、2分くらいしか経ってねぇのに……」


偏光能力「大体、どこに消えたってんだよ!!アイツはどこにいった!?」







ウィィィイイン……




上条達が驚愕の表情を浮かべる中、偏光能力が異変に気づく。




偏光能力「なぁ……あの列車……動き出してねぇか?」



上条「へ?」



偏光能力の目線の先。



そこには、ライトアップされた貨物列車が起動し、今まさに動き出した瞬間が見えた。




天井「まさか……ッ!?オイ!!あの列車に乗り込むぞ!!急げ!!」ダッ!!!


天井はデバイスを見ると、すぐさま動き出した列車へと向かっていった。


上条と偏光能力も、それを追いかける。

上条「オイッ!!一体どうなってんだよ!?」ダッ、ダッ、ダッ



天井「……あの列車に、大量に奴らが乗っている。
ロボットを操るくらいだから、列車くらい動かせるだろう。どうやらこの駅から逃げるようだ」ダッ、ダッ、ダッ



偏光能力「逃げるだぁ!?てかそんならほっといても別に、俺らは」ダッ、ダッ、ダッ



天井「忘れたか?今回のミッションは、どちらかが全滅するまで終わらない。
しかも、ヤツはロボットに取り憑き、その数を増やす事が出来る。
このままヤツを逃がせば、下手すれば学園都市中のロボットを相手にする事になるぞ?」ダッ、ダッ、ダッ


偏光能力「なっ……マジかよ……」ダッ、ダッ、ダッ




三人は、全長400mほどある列車の、最後尾付近まで辿り着く。



その間にも列車は、ドンドン加速していっている。

天井「よしっ!!飛び乗れ!!」ダンッ!!


偏光能力「クソッタレがぁっ!!」ダンッ!!!


上条「ウォォォォォォォオオオッ!!!」ダンッ!!!





ダンッ!!ゴロゴロゴロッ!!!






何とか間に合った上条達は、コンテナの上に飛び乗り、転がりながらも着地に成功した。

ガタンゴトンッ!!



ガタンゴトンッ!!!





上条「プハァッ!!冗談じゃねぇ!!どこの香港アクションスターですか上条さんは!!」



天井「ふむ……スーツを使えば中々派手なアクション映画が作れそうだな。研究費を稼ぐ為にも作ってみるか?
君とあの第3位を使ってな。何ならラブストーリーにしてやってもいいぞ?」



上条「御坂と?ハハッ、上条さんが良くても、こんな相手役じゃあ御坂のテンションが乗りません事よ」HAHAHA




天井「…………あの子も苦労人だな……私が言える立場では無いが……」ハァッ……



天井は、色んな意味で、御坂の不幸を嘆いた。
彼にはその資格は全く無いのだが、それはまた後の話。






偏光能力「オイ、噂をすればお姫さまの登場だぜ?」


偏光能力は、コンテナから進行方向を見る。

御坂「クッ!!多過ぎんのよいくら何でも!!いい加減疲れてきたわよ!!」バチバチバチッ!!!!



東郷「67……68……69……」ギョーンッ!!ギョーンッ!!ギョーンッ!!!



JJ「SAYッ!!!HAッ!!!YEARッ!!!!」ブンッ!!! ブンッ!!!ブンッ!!!!





そこには、動き出した列車を守ろうとする大量のサニーが、御坂や他のメンバーと戦っていた。




どうやら、無事善戦していた様だ。

上条「御坂ァァァァアアッ!!!!乗れェェェェエエッ!!!!」


上条が大声で叫ぶ。






御坂「……今何か……」ピッ!!




御坂が、聞き覚えのある声に反応し、その声の主を探す為にレーダーを見る。



レーダーには、列車と共に、高速移動している3つの赤い反応が。





御坂「ッ!?皆!!この動いてる列車の上に飛び乗って!!早く!!スーツ着てるなら何とかなるから!!」



上条達がこの列車に乗っている事に気付いた御坂は、他のメンバーを列車へと誘導する。

リーマン「と、飛び乗れって……」


学生「映画じゃあるまいし、んな事出来るわけ」



御坂「つべこべうるさい!!!アンタ等男でしょうがァァァァアアッ!!!!さっさと乗らないと電磁砲ぶっ飛ばすわよ!!!」バチバチバチバチバチバチッ!!!!



サニーs『』バチバチバチッ!!!





襲いかかるサニー達を倒しながら、御坂がリーマンと学生にキレる。

さっき、説明した時にバカにされた分、余計に気が立っているのだろう。





学生リーマン「ハッ、ハイィィィィィイイッ!!!」ダンッ!!!




御坂にケツを叩かれた学生とリーマンは、思いの外上手く、列車の上に飛び乗った。

JJ『ヘイ、ぶっ飛んだ素敵なお嬢さん。エスコートしようかい?』



御坂『私は平気だから!!貴方も早く乗ってッ!!』



JJ『オーライ。では、お言葉に甘えて』ダンッ!!



空手着の外人JJも、列車に飛び乗る。




御坂「……さっきからあの人、ロボットをガンガン壊してたけど、アレ絶対空手じゃないわよね?……まぁいいや。あとは東郷さん!!」バッ!!



御坂は、射撃の名手であろう東郷の方を振り向く。

東郷「……79……80……」ギョーンッ!!ギョーンッ!!!




この人なら、何ら問題はないだろう。





御坂は、安心して、自分も列車に乗り込もうとした瞬間








思った。





御坂「ッ!?」バッ!!






そして二度見した。





東郷「81……82……何だ?」ギョーンッ!!ギョーンッ!!!




御坂「(そういえばこの人スーツ着てなかったーッ!!!)」

ガタンゴトンッ!!


ガタンゴトンッ!!!




上条「御坂ァァァァアアッ!!!早く乗れェェェェエエッ!!!」




最後尾付近の上条の声が、すぐそこまで聞こえてくる。






御坂「どうしよう……この人だけ置いていくわけにもいかないし……ッ!?
ね、ねぇ、東郷さん!!貴方バイクの運転出来る!?それもかなりの高速走行で!!」



東郷「84……85……問題無い……」ギョーンッ!!ギョーンッ!!!




東郷は、サニー達を狙撃しながら答える。




御坂「よし……えっとあのバイクは……あった!!東郷さん!!走って!!」ダッ!!



御坂は、列車とは反対方向へと、東郷と共に走っていく。







そして上条達と交差する瞬間

上条「御坂ァァァァアアッ!!!」




ガタンゴトンッ!!!ガタンゴトンッ!!!ガタンゴトンッ!!!!




御坂「大丈夫ッ!!!必ず追いつくから待っててッ!!!」





ガタンゴトンッ!!




ガタンゴトンッ!





ガタンゴトンッ………






そして、列車はあっと言う間に離れていった。

ピッ、ピッ、ピッ!!


ブゥンッ……


御坂「……よし、起動完了。援護はするから頼むわよ、東郷さんっ!!」トスッ……


御坂は、GANTZバイクの起動を済ませると、後ろに備え付けられたシートに座る。




東郷「……了解した……」ブォンッ!!ブォンッ!!!



ギュルルルルルルルルッ!!!!



ブォンッ、ブォンッ!!



ブォォォォォォォォオオオオオッ!!!!!!




御坂「うひゃぁぁああああっ!!!」ブォォォォォォォォオオオオオッ!!!!!!





ヒャアアアアアアアァァァッ………





東郷は、アクセルを思い切り吹かしつつ、ブレーキをかけながらハンドルを切り、180°ターンを決めると、一気に列車方向へと走り抜けていった。



















ブゥンッ……



そして、それを追いかける様にもう一台、列車が起動し始める。





ブロロロロロッ……



更に、駅周辺に散らばっていた10t級の大型のトラック達も、そのエンジンをフルに動かし始めた。

投下終了です。



とりあえず、今回のテーマである『ターミネーター』と『電車』を少しだけ出してみました。




次回からは、駅からステージが代わりまして、上条サイドは列車編。

御坂サイドは追跡編となっております。





ちょっと擬音が多すぎた感がありますねー。もうちょい抑えます。



それではおやすみなさい。


天使のモデルは2の液体型ターミネーターかな?


何か色々とカオスだなw
次はトランスフォーマーでも出すのか?

乙  移動する舞台ってのも楽しそうだな 

途中天井くんがフラグを立てるから焦ったではないか
東郷にスーツ着せなかったのは列車組と離すためだったのかwktk


移動する電車内での戦いはPAで見たけど屋根の上か……落ちた拍子にスーツのレンズぶち割れたりしたら

おつ

最近投稿スピードが早い気がする

嬉しきことですの

超乙です
速いのは超いいことですが、無理は超いけませんよ。

乙でした



何この∞クライマックスアクションめちゃくちゃ面白いんですけど

これ天使下位1体なんだろ?
いやあ無理ゲー感半端ないすわ。

こんばんわ、1です。


ただいま連続投下記録更新中です。皆さんよろしくお願いします。


>>619
大正解です!!GANTZに合いそうだったので、即思いつきました。

>>620
トランスフォーマーか……出したいけど、あの迫力を文字ではちょっと……

>>621
スピード感のあるバトルがやりたいですねぇ。

>>622
東郷さんは、やっぱり最初はスーツ着ない方がいいですからねぇ。

>>623
よほど耐久ギリギリじゃ無い限り、列車から落ちたくらいじゃあ問題無いですよ。

>>624
>>628
ありがとうございます!!

>>625
>>626
>>627
バトルだと書きやすいので。そろそろ失速するかもですけどね。

>>629
まぁ、ベヨ姐さんも参考にしてますしね。

>>630
基本GANTZのミッションって無理ゲーですよね……

01:40


第11学区 列車移動中




ガタンゴトンッ!!

ガタンゴトンッ!!!




上条「クソッ!!御坂達を置いてきちまった!!どうすりゃいいんだよ!!」



駅を出発する際、一瞬だけ言葉を躱し、そのまま列車には乗らなかった御坂達を、上条は心配していた。



天井「落ち着け。彼女なら心配ないだろう。何と言ってもレベル5だ」



上条「んな事言っても!!」



天井「それに、見たところ彼女達は何らかの手段でこちらに向かっているぞ?かなりの速度でな」ピッ



天井がデバイスを見せると、そこにはかなり離れた場所だが、確かに二つの反応がこちらに高速で向かっている。

上条「本当だ……ふぅ……焦った。焦りましたよ……」



天井「気を抜くのはまだ早い。早くこの列車を止めなければ、敵が増えるだけで無く、周りにも被害が及ぶ。

私は特に気にしないが……君はそういうのを嫌うだろう?性格的に」



上条「当たり前だろうが!!そうか……奴ら一般人にも平気で手を出すんだよな……」スッ……



上条が、駅で無惨な姿にされていた作業員達の事を思い出し、列車を止めようと立ち上がる。



偏光能力「俺もどっちでもいいタイプだが……まぁ、早く終わらせたいからなぁ」スッ……




天井「フッ……それでは行くか……おっと、その前に」ピッ



ジジジジジジッ…………

天井がデバイスを操作すると、手に持っていたZガンが転送されていった。



そして代わりに、Xガンと前回100点メニューで手に入れたらしい『靴』が転送されてきた。




『靴』の能力は未だわからないが、貨物列車のコンテナの上という、狭い場所での接近戦に備えての事だろうか?




上条「ん?何だ?このデバイスそんな事も出来るのか?」




天井「いや、これは100点武器のパソコンで、デバイスをアップデートした機能だ。登録している手持ち武器を、GANTZに自由に転送して貰える。

パソコンは、補助的な面で中々便利だから、2回100点取る事があればオススメするよ」ガサゴソ




天井は、転送されてきた靴を履きながら、上条に答える。

上条「確かに便利そうだけど……俺は先に、浜面のヤツを生き返らせてやらねぇといけないからな」




上条は、前回の田中星人戦で死亡した、浜面を思い浮かべる。



この上条に記憶は無いが、前の上条が御坂に約束したらしいのだ。




御坂が妹を。

そして、自分が浜面を生き返らせてやると。




偏光能力「…………」


天井「フッ……まぁそれは君の好きにしたらいい。さて、そろそろ行くか」スッ……






天井の準備完了と共に、三人は戦闘体勢に入る。










『排除する』ダンッ!!


『お前達は危険だ』ダンッ!!


『排除する』ダンッ!!









高速で走る列車のコンテナの上に、次々と大量のサニー達が登って来た。




天井「さて。まずは、前の方に乗り込んでいる他のメンバーと合流しようか。

列車からは落ちるなよ?スーツが生きてれば、死ぬ事はないだろうが、戦線復帰は絶望的だ」

同時刻



第11学区 物資移送用高速道路







ブォォォォォォォォオオオオオッ!!!!!!



御坂「東郷さーん!!そのまま真っ直ぐ、ガンガン飛ばして行ってー!!」ピッ


東郷「……了解した……」ギュルンッ!!



ブォォォォォォォォオオオオオッ!!!!!!





御坂はレーダーを確認しながら、東郷へと進行方向を指示する。
東郷は、御坂の指示と共に、更にバイクのスピードをあげる。



大体今は180km/hほど出てるのだろうか。




そんな高速走行でも、まだまだ余力を残し、かつ安定した走りを見せるこのバイクは、さすがGANTZのバイクといったところか。





それに

御坂「ねぇー!!東郷さん!!貴方って『外』の人間よね!?何で学園都市に来てたの!?」



東郷「…………」




御坂は、東郷にGANTZに呼ばれた経緯を尋ねる。




初めて触るXガンでの射撃の腕といい、初めて乗るこのGANTZバイクを自在に操る運転技術といい、只者では無い事は明確だ。




それでいて、この学園都市の『外』の人間だというのに、学園都市のGANTZに呼ばれたということは、死んだ時に学園都市に居たと言うことになる。





これほどの人間が、学園都市で何をしていたのか。




御坂はそれが気になっていた。

東郷「……自分には、いくつか任務がある。それを行う為だ」



御坂「任務!?外の人が、学園都市で行う任務って何よ!?」




東郷「……答える義務は無い。それよりも、援護は任せろと言ったな?」




御坂「へ?」チラッ




御坂は、東郷の方を向いていた顔を、正面に。バイクの背後へと向ける。




そして、そこに異常なモノを見た。

10t級トラック『』ブロロロロロロロロロロロッ!!!!!!!




御坂「……え?あの大きさで?何で……」




恐らくは、駅にあった物資移送用の大型トラックだろう。



学園都市で使うに辺り、最先端のチューニングは施されているだろうが、あの大きさ、積載重量的に、この速度はあり得ない。




御坂「……東郷さん。今このバイクの速度っていくらくらい?」



東郷「……大体200km/h程だ」



御坂「そっかー200かー……じゃああのトラック何km/h出てんのよ!!速過ぎるでしょ!!」ピッ!!



御坂は、レーダーを開く。





案の定だ。

あのトラックには、青い反応が、ビッシリと詰まっていた。




しかも、広域でレーダーを見てみれば、あのトラックの後ろにもう2台ほど同じモノが控えている。




恐らく、あのロボットを操っている存在が、車両の動力部にも取り憑き、性能を大きく向上させているのだろう。




トラックは、グングンとバイクとの距離を縮めていく。






御坂「もう……どれだけいるのよあのロボット……」




10t級トラック『』ブロロロロロッ!!!!




そして先頭のトラックが、御坂達のバイクの横に並んだ。







10t級トラック『』ウィィィィィィィイイイインッ…………





そして、トラックのコンテナが、ゆっくりと開いて行く。

御坂「あーもー……頭が痛くなるわね……」バチバチッ……








『『『『『お前達は危険だ。排除する』』』』』バッ!!








開いたコンテナの中からは、ギッシリと詰まったサニー達が飛び出し、御坂達のバイクへと襲いかかってきた。





御坂「悪いけど、このバイクは2人乗りよ!!他を当たってもらえないかしらッ!?」バチバチバチバチッ!!!

サニー550『』ドォンッ!!


サニー551『』ドォンッ!!!




御坂は、次々と襲いかかるサニー達へと電撃の照準を定め、全て撃退していく。




1体でも、バイクに取り付かせる事は出来ないのだ。



スーツを着ている自分はともかく、スーツを着ていない東郷は、このスピードでバイクが転倒でもすれば、死は免れないだろう。






10tトラック『』ブロロロロロッ!!!!




御坂「ッ!?更にスピードが上がった!?」



サニーを積んだ10tトラックは、更にスピードを上げ、バイクの横から、更に前へと進んでいく。

東郷「ッ!?」チャキッ!!



ギョーンッ!!!ギョーンッ!!!ギョーンッ!!!ギョーンッ!!!





自分達より、更に前へと進んでいくトラックに対して、何を思ったのか、東郷が腰に備えていたXガンを取り出し、連射する。







3




10tトラック『』ブロロロロロッ!!!!


トラックは、バイクの数百m先の所まで進んでいる。






2




御坂「……まさか……東郷さん!!一旦スピードを落として!!このままじゃあ」



御坂は、この状況に一つの予測を立てる。


そして、その予測は恐らく高確率で当たるだろう。

1





10tトラック『』キキィィィィィィイイイッ!!!!




次の瞬間、トラックは急ブレーキを掛け、高速道路を塞ぐようにスピンを掛ける。




基本的に、ココは第11学区の運輸用の高速道路である為、車線数は少なく、コンテナの分も大きさを合わせると、十分にバイクの進路を塞ぐ事が出来るのだ。





かといって、バイクを止めれば正面のトラックと、後続のトラックに積まれたサニーの大群によって囲まれる事になる。




スーツを着ているかつ、レベル5の超能力者である御坂ならば、サニー達との相性も良い為何とかなるかもしれない。




しかし、東郷は確実に死ぬだろう。





正に、絶体絶命である。

0





東郷「」ギュルンッ!!!



ブォォォォォォォォオオオオオッ!!!!!!




東郷は、スピードを落とすどころか更にアクセルを絞り込み、バイクのスピードを上げていく。





御坂「ちょっ!?ちょっと東郷さん!!このままじゃトラックにぶつか」






ドォンッ!!!

ドォンッ!!!

ドォンッ!!!

ドォンッ!!!




御坂が叫び出した瞬間、道を塞ぐトラックの、左側のタイヤ全てが、ホイールごと弾け飛ぶ。

10tトラック『』キキキキィィィィィィイイイッ!!!!




片側のタイヤが弾け飛んだ為、ブレーキが満足に機能しなくなったトラックは、止まる事が出来ずにそのままスピンしていく。





10tトラック『』ドンッ!!!!!





御坂「……え?」






そして、そのまま高速道路の壁へと突っ込み、破壊しつつ、道路から真下の倉庫地帯へと落下していく。







ドォォォォォォォォォォオオオオオンッ!!!!!!






東郷「…………」ブォォォォォォォォオオオオオッ!!!!!!





真下でトラックが、積んでいたロボットごと大破・爆発した事を気にも留めず、東郷はバイクを高速で走らせる。






御坂「……えー!!!!!」ブォォォォォォォォオオオオオッ!!!!!!




御坂は、一連の光景に、ただただポカンと、空いた口が塞がらない状態になって叫んでいた。

御坂「何!?何よ!?何なのよ今の!?東郷さんでしょ今の!?いつの間に撃ったのよ!!」ブォォォォォォォォオオオオオッ!!!!!!




東郷「……話は後だ。まだ後ろに2台あるぞ?」ブォォォォォォォォオオオオオッ!!!!!!




目の前で、アクション映画真っ青の派手なシーンを見せつけられた御坂は、テンションがMAXの状態で東郷にくってかかるも、東郷は冷静に返す。





バイクの後ろには、まだ同じトラックが2台追跡してきているのだ。
気を休める時間など、ありはしない。

御坂「……そうだったわね……よーし……」スッ……




御坂は、背中に背負っていた、アーチェリーのようなガンツの弓と、矢筒から適当に矢を1本取り出す。



矢の矢尻には赤い着色が施され、矢の先端には何やら金属の筒のようなモノが付けられている。



何かこの筒の中に、入っているのだろうか?





御坂「せっかく持ってきたんだもん。ちょっと試してみようかしらねッ!!」ギリギリギリッ!!!



御坂は、弓に矢をセットし、思いっきり弦を弾く。




恐らくこの弓は、スーツを着た状態での使用を想定しての事だろう。

スーツによって、通常より遥かに力が上がっているにも関わらず、引く弦はとてつも無くキツ目である。

御坂「グッ……クッ……キッツゥッ!!!……この力で……このキツさの弦で矢を射れば……一体、どれくらいの威力になるのかしらね……」ググググググッ!!!




御坂は、追ってくる2台の右側を走るトラックに、力を入れ過ぎて震えながらも照準を合わせる。






御坂「いっけぇぇぇぇえええっ!!!」ググググッ!!!!





ビシュンッ!!!!





そして、御坂が弦を離した瞬間。




赤い矢は真っ直ぐ、確実に音速など超えているであろう凄まじい速さで、サニー達を積んだトラックへと飛んでいった。







そして、矢がトラックに当たった瞬間

御坂「…………へ?」





本日何度目かわからない、御坂の唖然とした顔と共に。






10tクラスの大型トラックが一台。






強烈な轟音と、巨大な火柱と共に、学園都市の空を舞った。

投下終了です。



誰が何と言おうと、東郷さんは原作GANTZのトップクラスの実力者です。異論は認めません。w



ちなみに、チラッと出したオリジナル武器の弓ですが、結構テクニカルな武器なので、後々詳しく説明したいと思います。


それではおやすみなさい。


続き舞ってる

コミックス読み直そうかな?

乙  毎日更新嬉しいわ
御坂のシートって後ろ向きになってるんだな  バイク絵確認して納得した    

支援

かっけええw

クッソ面白い

おやすみなさい
東郷さん強すぎィ!!
頼もしすぎる...

バルス!

乙です

映画よりもずっと面白いな

映画版は電車戦と玄野・加藤VS千手加藤はめちゃくちゃ迫力あったんだけどねぇ。

ストーリーがいまいちだった。

乙でした

こんばんわ、1です。



何とか記録更新中です。


とりあえず、今回は短めで繋ぎの話ですが、ちゃちゃっと投下しておきます。


>>655
ありがとうございます!!久々に読み返すとやっぱり面白いですよGANTZは。

>>656
後ろ向きですね。原作では後ろ向きが生かされたのは恐竜の時だけですがw

>>657
>>658
>>659
>>661
>>662
>>667
ありがとうございます!!励みになります!!

>>660
東郷さんなら恐らく普通に出来るかと。

>>663
映画も面白いですよ。ラストが少し厳しいですが……

01:50




第11学区 列車 移動中









ドォォォォォォォォォォオオオオオンッ!!!!!





上条「うぉッ!?な……何だ?あの火柱は……」



列車の上で、サニー達と激闘を繰り広げる上条達の目に、空に上がる火柱が、遠く離れた辺りに現れる。






サニー600『排除する』ダンッ!!

サニー601『排除する』ダンッ!!



火柱に注意を奪われた上条へと、隙ありと言わんばかりにサニー達が飛び上がる。

JJ「YEARァァァァァアアアッッ!!!!」ブンッ!!!



バキィッ!!!



サニーs『』ガシャアッ!!!



そんなサニー達に横槍を入れるように、空手外人JJが思いっきり蹴り飛ばし、サニー達は列車の外に飛ばされバラバラに破壊される。




JJ『どうした少年。もうへばったのか?』ポンポンッ



JJが、上条の背中を叩きながら、上条を奮起させようとする。



上条「え?えっと、上条さんおバカなので英語わかりませんことよ!!とりあえず……せ、センキューベリーマッチ!!」

JJ「Pardon?」(訳:ん?今何て言ったんだい?)




偏光能力「全然通じてねぇぞ上条ォォォオオッ!!!」ギョーンッ!!ギョーンッ!!!



上条「チクショォォォオオッ!!!どうせ上条さんは万年英語1ですよォォォオオッ!!!」バキィッ!!!


サニー602『』グシャアッ!!




本場外人に、サンキューすら通じない上条は、ありったけの力を込めてサニーを殴りつける。



特に理由の無い暴力が、サニー602を襲う。




JJ『おぉ!!まだまだやれるじゃないか少年!!』

天井「この状況であの余裕とは……大物だな、彼等は……ん?」



上条達のコントを遠目で見ていた天井は、何やらこちらを追いかけてくるような光を見つける。



そして、すかさずデバイスで、情報を確認する。





天井「……もう一台起動させ、追いかけてきたのか……本当に厄介な相手だよ今回は」





列車『』ガタンゴトンッ!!!ガタンゴトンッ!!!




天井達が乗っている列車を追いかけるように、もう一台の列車が線路内を走っている。



当然、その列車内にも、青い敵反応は満載である。

同時刻



第11学区 高速道路 列車追跡中





御坂「うわ……ちょっと威力おかしすぎるでしょコレ……」






ゴォォォォォォォォォォオオオオッ!!!!





現在、バイクによる高速移動中の為、先ほどのトラック大破地点からはかなり離れたが、未だに火柱が、夜の闇を明るく照らしているのか見える。





御坂「あの爆発力……この弓の機能か何かなのかな?それとも、矢?とりあえず、まだあと一台いるからもう一発」スッ……




御坂は、再び背中の矢筒から矢を取り出す。

御坂「ん?何かさっきの矢とは違うわね。今度は青い矢尻?」



次に御坂が取り出した矢には、矢尻に青い着色。先端には、先程の赤い矢と同じように、金属の筒が付けられていた。




やはり、この筒の中に何か入っているのだろうか。




御坂「グッ……やっぱりめちゃくちゃキツいわねこの弦……一回引くのにこれだけ時間と体力使うなら、あまり多用は出来ないじゃないの……」ギリギリギリッ!!!!

再び矢と共に弓の弦を引くが、スーツを着ていてもなおキツ過ぎる弦に、御坂は苦悶の表情を浮かべる。




御坂「いっけぇぇぇぇぇええええええっ!!!!」ビシュンッ!!!




そして、震える腕で狙いを定め、トラックへと青い矢を放つ。




青い矢は、凄まじい速さでトラックへと一直線……にはいかなかった。




御坂「ヤバッ!?外れた!?」




青い矢は、トラックよりかなり手前に着弾する。
どうやら、弦を引く力で狙いがズレたようだ。





そして、着弾した瞬間

ビュォォォォォォォオオオオッ!!!!!





東郷「ッ!?クッ!!」ブォォォォォォオオオッ!!!



御坂「キャアッ!!!」グラァッ!!




着弾地点からの凄まじい突風により、高速走行中のバイクのバランスが崩れる。

しかし幸い、東郷が自力で持ち直したようだ。





そして着弾地点には








御坂「うわ……何が入ってたのよ……あの矢の中……」ゾクッ……




御坂は、目の前の光景に寒気を覚える。



それは、別におぞましい光景だったからでは無い。



文字通り、寒気を感じるのだ。強烈に。

10tトラック『』ビュォォォォォォォオオオオッ!!!!!





10tトラックは、まるで極低温の雪国で放置されていたかのように酷く凍りつき、その周囲では、局地的に気温が激減している。



それはまるで、トラックへと大量の液体窒素をぶちまけたかのような光景であり、絶対零度と呼べる空間を創り出していた。




サニー700-800『』ヒュォォォォオオッ……



破損したトラックのコンテナからは、一瞬で凍りついたサニー達が、あたかも氷のオブジェのように形作られている。



それはいまにも動きだしそうであり、決して二度と動き出す事はないだろう。

地獄で会おうぜベイビー

御坂「矢尻が赤色は、ナパーム弾も真っ青の爆発系。矢尻が青色は、液体窒素も真っ青の氷結系。

レベル5級の威力よね……アレだけ威力や範囲、ついでに撃つ時の隙がデカイと、使い道に困るわね……」ガチャガチャッ



御坂は、矢筒を取り出し、中をよく確認してみる。





中に入っていた矢の色は全部で5種類。











そして、一種類だけ本数が多いのは黒。
他は、矢筒の周囲に外付けしてある4つの色付き小ポケットに、5本づつ入っており、黒だけは真ん中の収納ポケットに大量に入っている。

御坂「なるほど……どうやら、数的に黒が基本となるノーマルの矢なのかしらね。中から大量に取り出せば、すぐに転送されてくるし」ジジジジッ……



黒い矢は、どうやら矢筒の中へと自動的に装填されるようだ。弾切れの心配はないだろう。




御坂「そして、他の4本はと……なるほど。この金属の筒に入れることで、新しく色付き矢が作られるのね」



4つの色付き小ポケットには、赤や青の矢の先端についていた金属の筒がセットされている。

ここに黒い矢をセットすることで、時間はかかるが先程のような特殊な矢が作られているのだ。



ようはこの矢筒は、矢の精製と容器としての、両方の機能があるようだ。

御坂「容器の中は、何が入ってるのかわからないけど……多分、気化爆弾の一種でしょうね。
矢の威力によって、より気体の拡散度が上がり、あんな馬鹿げた威力が出るのかしら?」


成分などはわからないが、金属の筒の中にはそのような特殊な液体が入っていると御坂は予想する。



まぁ、7割方正解なのだが。





御坂「残るは黄色と白色の矢か……どんな性能なのかしらね……」ゴクリッ……





御坂が、残る2つの矢に期待と畏怖の眼差しを送る。









01:55




ブォォォォォォォォオオオオオッ!!!!




東郷「……おい、見えたぞ。あの列車だ」ブォォォォォォォォオオオオオッッ!!!



御坂「本当!?ちょっとこっちからじゃあ、角度が悪くて見えないのよ」ピッ




御坂はバイクの進行方向に対して、後ろ向きに座っている為、進行方向が見えづらい。





そこで、レーダーでチェックしてみたところ、進行方向に赤い反応が幾つも見れた。

どうやらまだ全員無事なようだ。




しかし、上条達の列車を追うように、後続の列車が近づいている。まだまだ油断は出来ないだろう。

御坂「よかった……よし、東郷さん!!このまま、皆と連絡が取れる位置まで行くわよ!!」


東郷「了解した」ブォォォォォォォォオオオオオッ!!!!



御坂は、上条達との合流に向けて、東郷に指示を出す。






御坂「……ん?」ピッ!!





そして、先程レーダーを見た時にあった1つの異変に気づき、再度レーダーを見る。









御坂「……1体だけ……1体分の反応が、私達の後を追ってきてる……凄い速さで……」ハッ!?




御坂は、レーダーから目を離し、正面を見る。














天使(獣)『グルォォォォォォァア"ア"ア"ッ!!!!』ダッ!!ダッ!!ダッ!!!ダッ!!!!









そこには、四足歩行でブルーメタリックな猫科の獣を象った天使が、凄まじい速さでこちらに突進してきているのが見えた。

投下終了です。



オリジナル武器、弓と矢の説明回みたいなモンでした。


イメージとしては、単純に爆薬をつけた弓矢を想像してください。

威力が桁外れなだけです。


あと武器設定のモデルは、映画アベンジャーズの、弓が武器の人の弓です。




次回は、御坂サイドVS天使です。

それではおやすみなさい。

最後に>>678

ずっと誰のセリフか考えてましたが、やっとわかりました。

まさかターミネーターのシュワちゃんだったとはw

それではおやすみなさい。

こんばんわ、1です。


今日もゆっくり投下していきます。


連続投下は途切れましたが、気にせず参りましょう。

東郷「……どうした?」ブォォォオオッ!!!



御坂「な……何よアレ……ロボットの他にもまだ敵がいたの!?」ブォォォオオッ!!!





天使(獣)『グルォォォォォォァアアアッ!!!!』ダッ!!ダッ!!ダッ!!ダッ!!!





上条達との合流まで、あと一歩の時。




高速道路上を、御坂達のバイクを追う様に、ブルーメタリックで肉食獣を彷彿させる何かが、凄まじい勢いで追いついてくる。



御坂達はまだ知る余地もないが、この獣の正体は、先程上条達が駅で撃墜した、小柄な人型の天使である。

今回、上条達の目標は、この天使1体だけなのだが、ソレは自らの身体を細分化することで、それぞれが学園都市のロボットを動かしている。




その為、上条達は襲いかかるロボットを殲滅しているのだが、破壊された後、ロボットを操っていた天使の一部は何処にいったのか?







天使(獣)『グォォォォォォオオオオッ!!!!』ダッ!!ダッ!!ダッ!!ダッ!!!





御坂「東郷さん!!もっと飛ばせないの!?このままじゃ追いつかれるわよ!?」ブォォォオオッ!!!




東郷「……これ以上は危険だ」ブォォォオオッ!!!







その正解は、個別に『再結合』し、元の姿に戻ろうとしている、であった。

今は大体、全体の40%程が集まっているのだろうか。



液状の身体の為、自在に姿を変える事が出来るこの天使は、獣の姿を象り、猛スピードで走る御坂達のバイクを追跡する。




御坂「こッ……のッ!!」ググググッ!!!




御坂は、黒いノーマル矢をセットし、全力で弦を引き絞る。




御坂「いっけぇぇぇぇぇえええっ!!!」バシュンッ!!!




そして、天使へと真っ直ぐに矢を撃ち出した。


矢は凄まじい速さで、天使へと向かっていき、その身体に着弾する。






しかし

天使(獣)『グルォォォォォォァアアアッ!!!』ダッ!!ダッ!!ダッ!!ダッ!!!




御坂「そんな……確かに当たったのに!!」




矢は、天使の身体を貫通するも、天使は怯む事すら無く、全く効いていないようだ。



それはまるで、液体を刺したり斬るような感触。
何の手応えも無い、まるで意味の無い行為である。






天使との距離は、既に200mとなっている。

御坂「……しょうがないわよね……」スッ……




御坂は、何かを覚悟したような表情を浮かべ、弓をコンパクトに折り畳み、腰のホルスターへと直す。





御坂「東郷さん……『お願い』があるんだけど……」ブォォォオオッ!!!




東郷「……何だ?」ブォォォオオッ!!!





御坂は、バイクを走らせる東郷へと、声を掛ける。
東郷は、そんな御坂の様子の変化を感じたのか、すぐに呼び掛けに応じた。





御坂「……死なないでね?あと、余裕があったら他の皆を……あのウニ頭の男の子を助けてあげてね?」




東郷「……了解した」



東郷の了承を得た瞬間。





御坂「ありがとう……」バッ!!!





御坂は、バイクの後部シートから飛び降り、高速道路へと降り立った。





東郷「……」ブォォォオオッ!!!





東郷は、それに見向きもせずに、更にバイクのスピードを上げて、上条達の列車を追いかける。




御坂の『お願い』を叶える為に。






御坂「お願いね……東郷さん……」バチバチッ……



御坂は、あっという間に離れていく東郷を見送りながら、静かに帯電を始める。

天使(獣)『ガァァァァァァァアアアッ!!!!』バッ!!!



その瞬間、背後には、凄まじい速さで追いかけて来た天使が、御坂へと喰らいつく勢いで飛び掛かる。


その身を形成する、青い液体で形作られた鋭い爪が御坂を襲おうとした瞬間










バチバチバチバチバチバチバチバチッ!!!!!!









第11学区の一画である高速道路の上で。


青い白い電光が、派手な轟音と共に夜空を照らした。

天使(獣)『グッ……ガッ……』バチバチッ……バチバチッ……


御坂「……私がわざわざバイクを降りた理由はね……二つあるの……」バチバチッ……




強烈な電撃によりその身体を痺れさせたのか、天使は煙をあげながら、動けないでいる。



それを見下ろすように、御坂が天使の側に立つ。




御坂「一つはね。さっきまではバイクに乗ってたから、強めの電撃出せなくてさ。流石に分が悪いかなって思ってね……」バチバチッ……バチバチッ……



天使(獣)『ガッ……ガァァァァァァァアアアッ!!!!』バッ!!



痺れが取れたのか、再び天使が御坂へと飛び掛かろうとするも

バチバチバチバチバチバチバチバチッ!!!!!



天使(獣)『ギャァァァァアアアッ!!!!』バチバチバチバチッ!!!



再度、御坂の放った強烈な電撃で、身を焦がすことになる。




御坂「二つ目はね。アンタが何者かわからないけど……私の勘がずっと叫んでんのよ。アンタは危険だってね。

……もう誰も『あの子』みたいに殺させやしない……だから……」




御坂は、前回のミッションで死んでしまった、自分を姉と呼ぶ、自分そっくりの少女を思い出す。

自分に力が足りなかったから、あの子は死んでしまった。




御坂は、あの夜以降、ずっと自分の弱さを悔いていた。







御坂「だからアンタはここで私が全力で倒す!!もうこれ以上、一歩も先には進ませないわよッ!?」バチバチバチバチッ!!!




今回だけでも、既に1人犠牲者が出ている。


御坂は、もうこれ以上やらせまいと、天使の進行を全力で阻止しようとしていた。




御坂「(矢はダメでも、電撃は効いてる……私ならコイツに勝てるッ!!)」




天使(獣)『ギッ……ガッ…………』バチバチッ……








『……フフッ……ウフフッ……』






御坂「ッ!?」ゾクッ!!





御坂の電撃により、悶えている天使から突如。



獣の唸り声では無く、ハッキリと人の。




恐らく少年か少女か、或いは両方かの、無邪気な笑い声のようなものが聞こえてきた。

グチャアッ!!!!






御坂「ッ!?な、何!?」




そして次の瞬間、横たわる天使(獣)の頭上から、ブルーメタリックな液体が降ってきて、その身体を包み込んだ。





ジュルッ……ジュルッ……




御坂「な……何なのよ一体……」




御坂の目の前では、青い液体が混ざり合い、グニャグニャと形を変えている。




青い天使は、自らの身体を細かく分け、それぞれが統一された意思の元、ロボットを操っていた。





現在、上条や御坂達が破壊したロボットは、全体の80%ほど。




すなわち、役目を失った青い天使の身体の80%が、今この場に集まっている。






無論、身体が元に戻るに連れて、力もそれに合わせて上がっていく。












天使(獅子)『フフッ……ウフフッ……』クスクスッ……









混ざり合った青い液体の変形が終わり、目の前に現れているのは、先程より一回りは大きくなった獅子型の青い天使。



しかし、先程までとは明らかに違うのは、今まではシルエットのようで、全身のっぺらぼうのような滑らかな体表だったモノが、凹凸の造形がしっかりと整い、彫刻のように神々しい姿となっている。






3m以上の大きさの獅子のような身体。




そして、その顔には、少年か少女の顔を模した、美術彫刻のような仮面。




神々しさを感じ取れる威圧感。







その全てが、御坂の恐怖心をフルに刺激する。

御坂「なんでだろう……何だか今……凄くママに会いたいな……」ガタガタッ……ガタガタッ……




相対する御坂は、その身体を死の恐怖で小さく震わしながらも、天使の前に立ち塞がる。



勝ち目があるかどうかはわからない。


しかし、今逃げる事は出来ない。



今自分が逃げれば、恐らく誰かが再び死ぬだろう。


それも何人も。

御坂「上等じゃないの……私は学園都市の第3位なんだから……アンタなんかッ!!!この私がギッタギタに」バチバチバチバチバチバチッ!!!!



御坂が己の士気を無理矢理にでも高めようとしたその瞬間







ヒュンッ!!!



グサァッ!!!!

御坂「して……や……痛っ……」ポタッ……ポタッ……




御坂のわき腹辺りから、ポタポタと血が滴り落ちる。





天使(獅子)『アハハッ……アハハハハッ……』ジュルッ……ジュルッ……






不意に、獅子を象った天使の尾が変形し、鞭のようにしなやかに。

尾の先端は槍の様に鋭く尖り、スーツを着ている御坂の身体を、容易く抉り取った。



わき腹を抉られた御坂は、痛みに思わず膝をつく。

御坂「痛っ……ホンット……何なのよコイツはぁ……」



抉られたわき腹を抑えながら、御坂は目の前の獅子を、涙目で睨みつける。


どうやら、傷は浅いようだ。



不意を突かれたとはいえ、決してその攻撃は遅くはない。


更に、スーツの防御をある程度、貫通する攻撃。



恐らく、先の田中星人のラスボスである、鳥人に近い実力だろう。



御坂「一発でも当たったらアウトって考えといた方がいいわね……やるしかないかッ!!!」バチバチッ!!!



傷を負った事で、逆に闘争心に火がついたのか。


獅子の天使を前に、帯電を始める。

投下終了です。



次回も引き続き御坂VS天使をお届けします。


獅子型のイメージは、青い大きめのライオンに、その辺の天使像の、顔の仮面が付けられた感じでお願いします。

乙  マルコの顔が天使なのか、威圧感あるな   続き楽しみにしてる  

>>715
まさか元ネタわかる人がいるとは……w



いい画像があったので。こんな感じです。

モデルになった、聖人マルコのライオンです。


http://blog-imgs-17.fc2.com/q/u/e/queuquan/FH040027.jpg


コレにこのライオンに、天使の仮面を付けた感じです。


まだ羽と本はありませんが……その辺は後々ですね。

御坂はぬらりひょんクラスじゃないと負けなさそう

千手にやられるわ

御坂さんに死亡フラグが…やべぇ

おいついたぜー!乙!

乙だZE☆
俺はGODEATERのアラガミを連想したわ

禁書キャラを変に無双させてない所に感心するわ

しかし
禁書側が弱すぎると一般人と同じで
クロスしてる意味があまりなくなるし
御坂の戦いっぷりでバランスがわかるだろうな

まあ禁書側が弱すぎてGANTZ側ではクロスの意味が無くても禁書本編でスーツとか使えるから禁書側ではクロスの意味が出てくると思う

東郷さんが禁書側で活躍する姿が見たい(切実)

>>721
確かにそれを想像した

こんばんわ、1です。少々続きが難航してます。



今日の夜か明日には、投下すると思います。少々お待ちを。



PS.さっきワールド・ウォーZ見ました。迫力が凄まじいです。もうバイオ見れません。

おかげでネタが腐る程湧いてきたので次ミッションから派手にいけそうです。
こう御期待!!

楽しみにしてる       (映画も観に行くか) 

こんばんわ、1です。


予告通り、投下していきます。


御坂VS天使の予定でしたが、その前に入れた話が長くなった為、予定変更です。


>>717
>>718
タイマンでは、千手の方が断然上です。
なんせ、田中のラスボスの鳥人すら御坂よりワンランク強い設定ですので。

>>719
ウフフフッ……

>>720
ありがとうございます!!引き続きどーぞ!!

>>721
>>726
1もプリティヴィ・マータが最初に浮かびましたw
でも、アラガミ勢は、使うとしてもまだ早いので……

>>722
1は皆が皆、無双するのは大嫌いです。てか無双シリーズが苦手です。
無双するのは1、2キャラだけで十分です。

>>723
>>724
まぁ、禁書世界にGANTZがあったら。って話なので。
基本、人間より星人達が強いのは確実ですからねぇ。

>>725
え?出ますよ?(ゲス顔)

>>730
ワールド・ウォーZ面白いですよ。ゾンビ映画ですけど、血やグロさはほぼ無しのジェットコースターみたいな派手なアクション映画です。

CMとかPVで出るゾンビの雪崩や、イスラエル戦はマジで一見の価値アリです。
あの映画のゾンビなら、確実に一週間以内に人類絶滅しますね。強すぎる。





02:00




第11学区→第23学区 列車移動中






『排除する』

『排除する』

『排除する』




上条「だぁぁぁああっ!!!しつけぇぇぇぇええっ!!!どんだけいるんだよこのロボット達は!!」バキィッ!!



天井「それでも数は確実に減っている。無限に沸く訳ではないんだ。ゴールはそう遠くないさ」ギョーンッ!!ギョーンッ!!




絶え間無く続く列車上でのサニー達との戦いは、場所を変え、外との物資搬入・搬出の玄関口である第11学区から、空港や、航空・宇宙関係が盛んな第23学区へと差し掛かろうとする




ここで、ある一つの問題点が浮かび上がる。

偏光能力「おいッ!!この列車、一般の線路走ってんぞ!?ここままじゃやべーんじゃねぇか!?」ギョーンッ!!ギョーンッ!!



上条「何だって!?……そうか……23学区に入った事で、路線が重なって……おい天井ッ!!速くこの列車を止めねーと」


天井「そうだな……一般人がどうこうよりも、私達の存在が露見する危険がある」



先ほどまで、運搬用の路線を走っていた列車が、第23区に入った事で、通常の電車も走る路線に入ってしまったのだ。

学園都市の電車やバスなどの交通機関は、基本的に全自動で、運転手を必要としない。


更に、科学者達が使用する為、電車などは深夜も運行している。



つまり、この走っているハズの無い列車が線路内にいる事で、一般の電車との衝突の危険があるのだ。






ドォォォォォォォオオオオンッ!!!!!



ガシィッ!!!


リーマン「ッ!?ひ、ヒィィィィイイイッ!!!!」グググッ!!!



突如、リーマンの足元のコンテナからサニー達が飛び出し、リーマンの身体中にしがみつく。

上条「ッ!?オッサンッ!!」




サニーs『お前達は危険だ。排除する』グンッ!!!



リーマン「嫌だッ!!嫌だァァァァァアアアッ!!!!」グンッ!!!



そして、サニー達はそのままリーマン毎、列車から飛び降り、遥か下の23学区へと落下していった。








ア"ア"ア"アアアァァァァッ…………






グシャアッ!!!

上条「ッ!?クソッ……」グッ……




グシャリと落下音が聞こえ、思わず上条が目を背ける。



この高さ、既にスーツの耐久をかなり減らしていたのだろう。
第23学区の地面には、壊れたサニー達と共に、壊れたリーマンの身体が見えた。











ドォォォォォォォオオオオンッ!!!!





偏光能力「ッ!?オイ上条ッ!!!」




上条「ックソ!!次は俺か!!」


サニーs『排除する』ガシィッ!!







次に上条の足元のコンテナから、サニー達が飛び出してきた。

およそ30体程のサニー達に囲まれ、上条は一気に窮地へと追い込まれる。










ブォォォォォオオオッ……






上条達を乗せて走る列車の頭上。





学園都市の23区を一望出来る高速道路からは、高速で走る何かの音が響いていた。

偏光能力「オイやべぇぞアイツッ!!!」ギョーンッ!!ギョーンッ!!!


天井「捨てるにはもったいない男だが……コチラも手いっぱいだ」ギョーンッ!!!ギョーンッ!!!



上条の救出を行おうにも、二人の周りにもサニー達が群がり、自分の身を守るのに精一杯である。






上条「ウォォォオオオオッ!!!!」ブンッ!!ブンッ!!!



サニー900『モルスァッ』バキィッ!!!



サニーs『排除する。排除する』グググッ……





グローブによって強化された拳で、自分にしがみつくサニー達を振り払おうとするも、サニー達はしっかりと上条にしがみついている。



先ほどのリーマンのように、自分達もろとも列車から上条を落とすつもりなのだろう。

上条「クソッ!!離せよ!!テメェ等なんかに殺されてたまるか!!!」グググッ!!!



上条は必死に抵抗するが、20体近くのサニーに余すところ無くしがみつかれては、流石のスーツも太刀打ち出来ない。




サニーs『排除する。お前は危険だ』ズルッ……ズルッ……



サニー達はしがみついたまま、ゆっくりと上条を列車の外へと引きづって行く。



捨て身の手段。玉砕戦法<バンザイアタック>だ。

如何に相手が弱い個体でも、それを防ぐ事は何よりも難しい。

偏光能力「マジかよ……マジでヤベェぞッ!!!オイ!!上条!!」



上条「クソォッ!!クソォォォォォオオオッ!!!」ズルッ……ズルッ……



なす術の無い上条の断末魔が、列車上に響き渡る。











ブォォォォォオオオッ……



ギョーンッ……ギョーンッ……ギョーンッ……




その時、何処からかバイクの走行音と、Xガンの発射音が聞こえてきた。

3




天井「ッ!?」ピッ!!



その音を聞いた天井は、真っ先にデバイスを取り出し、レーダーを確認する。



天井「……フッ……どうやら彼は、中々楽に死ねない運命のようだな……」ニィッ……





2




偏光能力「上条ォォオオッ!!!」ギョーンッ!!ギョーンッ!!!



偏光能力が、自身も敵に囲まれながらも、上条にしがみつくサニー達へとXガンを発射する。








ブォォォォォオオオッ!!!!



同時に、バイクの走行音がドンドン列車へと近づいて来る。

1





上条「クソッ……インデックス……どうかお前は無事で……」グググッ!!!



サニーs『排除する。排除する』ズルッ……ズルッ……




サニー達は、上条を列車の端まで上条を引きづり、あと数秒で上条と共に落下するだろう。



その先に待つのは、確実な死である。






ブォォォォォォォォォォオオオッ!!!!!




ギョーンッ!!ギョーンッ!!!ギョーンッ!!!ギョーンッ!!!!ギョーンッ!!!!!




再びバイクの走行音とXガンの発射音が、上条達の頭上から聞こえてくる。




その頭上には、高速道路が。










0





天井「騎兵隊のご到着だ」

ブォォォォォォォォォォオオオンッ!!!!!





次の瞬間、高速道路から列車へと、バイクのようなモノが落ちてきた。





宙を走るバイクの落下地点は、丁度列車の上へと予測できる。








サニーs『排除す』キィィィインッ!!!


ドォォオンッ!!!

ドォォオンッ!!!

ドォォオンッ!!!




同時に、上条にしがみつくサニー達の数体が、突然爆発し始める。
突然の事に、サニー達はホンの一瞬だけその拘束を弛めた。

上条「ッ!?ウォォォオオオオッ!!!!」ブンッッ!!ブンッ!!!



サニー901-914『ッ!?』グラァッ……



その瞬間を逃さず、上条は全力でしがみつくサニー達を振り払おうと暴れ出す。



それにより、しがみついていた半分程のサニー達が、バランスを崩し、列車から落ちていった。






-1




サニー915-917『排除す』キィィィインッ!!!



ドォォオンッ!!!

ドォォオンッ!!!

ドォォオンッ!!!



再び上条へとしがみつこうとしたサニー達の数体が、突然爆破する。


どうやら、偏光能力が撃ったXガンに命中した個体達のようだ。

-2




上条「ハァッ、ハァッ……し、死ぬかと思った……ッ!?ヤベッ」


サニー918-930『排除する。排除する』ダンッ!!



拘束が完全に解かれ、思わず力を抜いた上条に、再度10体以上のサニー達が飛びかかる。


しかし



サニー918『排』ドォォオンッ!!!

サニー919『徐』ドォォオンッ!!!

サニー920『す』ドォォオンッ!!!

サニー921『る』ドォォオンッ!!!

サニー922『モルスァッ!!』ドォォオンッ!!!



再び誰かが撃ったXガンが、数体のサニーを爆破する。


上条「ッ!?ウォォォオオオオッ!!!」ブンッ!!!



数体が破壊された事で、体勢を整える事の出来た上条が、サニー達を拳で迎え打つ。

どうやら、ようやく窮地を脱出したようだ。




ブォォォォォオオオッ!!!!


ドンッ!!!
サニー923『』グシャアッ!!!


キキキキィィィィィイイイッ!!!!




そして、頭上の高速道路から落ちて来たバイクが、列車へと着地する。
ついでに、落下地点にいたサニーを潰したようだ。

上条「ハァッ……ハァッ……アンタだよな?最初にアイツ等を撃ったの……助かったよ、本当にありがとな……」ゼェッ……ゼェッ……





周囲のサニーを殲滅し終えた上条は、肩で息をしながら、バイクの運転手に礼を言う。





上条は思った。




やはりこの男は只者ではなかったと。










東郷「……問題無い。自分は約束を果たしただけだ」






目の前には、スーツを着ていないにも関わらず、未だに生き延びているあの男が居た。

上条「ホント何者なんだよアンタ……スーツも着てないのによく生きてたな……」


東郷「……俺の事はどうでもいい。それより、身体はまだ動くか?」



上条「?あぁ。上条さんはまだまだ倒れたりしません事よ?」



東郷の問いに、上条は問題無いと答える。



東郷「そうか……それなら後ろに乗れ。お前には手伝ってもらう」ブォンッ、ブォォンッ……


東郷は、バイク進行方向を列車の後部へと変え、上条に同伴を求める。



上条「いいけど……何を手伝うんだ?ていうか御坂は?アイツは一緒じゃないのか?」


上条は、東郷と共に居たハズの御坂の行方を聞く。












東郷「……約束を果たしに行く。ツンツン頭の少年と、『他の皆を』……この『自分以外のメンバー』を助けるという約束を……」ブォンッ……



東郷は、上条へと振り返る事もせず、バイクを起動させる。








投下終了です。



明日は今度こそ御坂VS天使をお届けします。



乙です。
ふと思ったがホストざむらいってモロ垣根だよな

おつです 東郷さんステキ!抱いて!
そして1はsagaになってるけどいいの?

おつおつ
次回が楽しみ

乙  東郷さんかっこいい  格闘技の方もすごいのかな

乙です。

>>753
>>1はsagaであっています。
詳しくは■ SS速報VIPに初めて来た方へ に書いてあるので一度読んでくることをお勧めします。

こんばんわ、1です。


今日は御坂VS天使を投下していきます。


ゆっくりとお楽しみ下さい。


>>752
確かにモロですねw

>>753
>>755
東郷さんは、人間の域を超えない程度に、プロフェッショナル兵士にしています。

>>754
>>756
ありがとうございます!!引き続きお楽しみ下さい。




02:00




第11学区 高速道路






バチバチバチバチッ!!!!


バチバチバチバチッ!!!!






御坂がバイクから降り、東郷が列車に追いつこうとしていた頃。



第11学区と第23学区の狭間にあたる高速道路の上では、夜空を照らす月光と共に、青白い雷光が眩く輝いていた。

御坂「ウァァァァァァァアアアアッ!!!!」バチバチバチバチッ!!!!



天使(獅子)『』バッ!!





御坂は電撃の槍を真っ直ぐ、目の前の青い獅子へと放つ。


しかし、獣の如く素早く動き回る獅子には、こちらの攻撃が中々当たらない。






闘いが始まり数分間。





御坂の電撃は、未だ獅子には届いていない。






しかし

御坂「ハァッ……ハァッ……痛ッ……ちょこまかと素早いわねホント……」ドクッ……ドクッ……




天使(獅子)『ウフフッ……ウフフフッ……』ザッ!!




御坂の身体は、最初に抉られた脇腹以外にも、傷だらけになっていた。


かろうじて致命傷は負っていないが、スーツの防御をある程度無視できる向こうの攻撃は、御坂にとって厄介極まりないモノである。




天使(獅子)『』ヒュンッ!!!



唐突に、獅子の尾が鞭のようにしなり、そして伸びる。


御坂「クッ!!」ダンッ!!


御坂はそれを見た瞬間、素早くその場を離れた。

ズンッ!!!!





次の瞬間には、獅子の尾の先端が高速道路へと突き刺さっていた。




天使(獅子)『アハハッ……アハハハッ……』ヒュンッ、ヒュンッ!!



獅子の尾は、鞭のようにしなり御坂を威嚇している。



あの青い液体金属で作られたような身体は、自由に液体・硬化する事が出来る。



その為、鞭のしなやかさ。

即ち、音速並の攻撃速度と、槍のような尾の先端の硬度により、凄まじい速度と威力の攻撃が可能となっているのだ。



幸い尾の攻撃は、先端以外に攻撃力は無い。しかし、その先端はスーツの防御すら突破する威力がある。

御坂「ホント鞭みたいな攻撃ね……人間の動体視力や反射神経で避けられるわけ無いじゃないのあんなの…」バチバチッ……



ならば何故、御坂はギリギリながらも攻撃を避けているのか。


それは、学園都市が誇る高位の能力者だからこその技があったからだ。



御坂「自分の生体電気を弄って、反射神経の電気信号をブーストさせる……。
目で追いきれないなら、電磁波をレーダーのように使って、攻撃を認識する。

私やレベル4クラスの電撃系能力者じゃ無いと出来ない芸当でしょうね……それでもギリギリだけど……」バチバチッ……



ようするに、反応速度を人間の限界まで上げているのだ。
それでも普通は身体がついて行かないが、そこはスーツの恩恵がある。

ヒュンッ!!!



御坂「しつこいわねッ!!」バッ!!


ズンッ!!!

ズンッ!!!

ズンッ!!!



獅子の尾が、次々に攻撃を加えてくるが、御坂はその全てを避けていく。


まともに喰らえば、一撃で終わりなのだ。



ズンッ!!!


御坂「そこォッ!!!」バチバチバチバチッ!!!



御坂は、尾が道路に突き刺さった瞬間、それを目掛けて電撃を放つ。


天使(獅子)『ガァァァァアッ!!!!』バチバチバチバチッ!!!


カウンターの要領で尾に放たれた攻撃は、獅子も避ける事が出来ず、ようやく一撃が決まった。

御坂「やった!!流石に攻撃の後なら避けられないわね!!」バチバチバチバチッ……




御坂は、ようやく見えた勝機に更にボルテージを上げていく。





天使(獅子)『グルァァァァアッ!!!!』ヒュンッ!!ヒュンッ!!!ヒュンッ!!!



先ほどまでの少年か少女の笑い声が消え、獣のようなうなり声を上げて獅子の尾が放たれる。




どうやら遊びは終わりのようだ。




御坂「クッ!!速い!!……速いけどッ!!!」バチバチッ!!!



ヒュンッ!!!



バチバチバチバチッ!!!!!



自分に向かってきた尾に、今度は迎え撃つように、電撃を放った。

尾は強烈な電撃に弾かれ、獅子の動きが一瞬止まる。

御坂「もういっちょぉぉぉおおおっ!!!!」バチバチッ!!!



バチバチバチバチバチバチバチバチッ!!!!!



全力で放たれた電撃の槍が、獅子へと直撃した。








シュゥゥゥゥウウッ……



御坂「ハァッ……ハァッ……今のは直撃したわよね?」



アスファルトの焦げたような匂いと、白煙が立ち昇る中、御坂は正面を見つめる。



油断は出来ない。


その油断が即、死に繋がる事は確実なのだから。



そして、白煙が晴れていく。

御坂「ッ!?居ない!?そんな!!」キョロキョロッ



白煙の晴れた先には、獅子の姿は無かった。

御坂は辺りを見回す。






バサァッ!!


バサァッ!!!


御坂「ッ!?上!?」バッ!!


翼で羽ばたくような音を聞き、御坂が頭上を見上げる。








天使(獅子)『グルルッ……フフッ……ウフフフッ……』バサァッ!!バサァッ!!!





御坂「何よ……まだ本気じゃなかったって事なの?」ガタガタッ……






そこには、翼を生やし、両前足に大きな本を抱えた青い獅子の姿があった。


まるで、聖書に登場するようなその神々しい姿に、御坂は再度恐怖を覚える。

ペラッ……





獅子がその前足に持つ大きな本を開く。



そして、そのページを御坂に見せるように、本を持ち替える。




ジュルッ……ジュルッ……




その本のページから、青い液体で何かが形成されていく。





御坂「ッ!?な……アレって……」



形成が終わり、御坂が目にしたモノ。






それは、飛び出す絵本の様に本のページから飛び出した『ガトリングガン』のようなモノだった。





天使(獅子)『アハハハハハッ!!!』ギュォォォオオオッ!!!



獅子の顔についた、少年か少女の顔の天使が狂ったように大声で笑い出すと共に、ガトリングガンの砲身が回転していく。

御坂「ヤバッ……」ダッ!!!



御坂は全力で、その場から逃げ出した。









ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!!!







次の瞬間、本物のガトリングガンの如く、凄まじい勢いで弾丸が御坂へと発射される。




ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!!!



御坂「何なのよコイツ!!!何でもアリじゃないのォォォオオオッ!!!!」ダッ!!ダッ!!ダッ!!ダッ!!!




次々と襲いかかる多種多様な攻撃に、御坂は愚痴を叫びながら走って行く。


背後からは、弾丸の雨が追いかけてくる。

ガンッ!!!



御坂「ッ痛ッ!!!」



突如、逃げる御坂の右腕が、軽い痛みと共に、上へと跳ね上がる。


しかしスーツを貫通せず、どうやら、弾の一発一発には、そこまでの威力はない様だ。


とはいえ、まともに大量に喰らえば気持ちよくハメられるだろうが。




しかし着弾したとしても、上からの攻撃のハズなのに、何故か腕は下から上へと上がった。




その理由は、すぐにわかった。




御坂「クッ!!この弾丸、地面に当たってもそこから跳弾してんの!?」ダッ!!ダッ!!ダッ!!!

御坂が走りながら振り向くと、地面に着弾した弾丸は、着弾地点を破壊しつつ、そのままバネのように跳ねているのが見えた。



どうやら、あの弾丸自体が天使の一部であり、液体の硬化と軟化によって、バネのように跳弾させているようだ。



しかも跳弾先は、ある程度軌道を変えられる様で、跳ね返った弾が、背後から御坂を襲う。







天使(獅子)『アハハハハハッ!!!』ドドドドドドドッ!!!




獅子は、変わらず笑い声を上げながら、御坂に照準を合わせている。

御坂「この……調子乗ってんじゃないわよ!!!」バチバチバチバチッ!!!!



御坂は、宙を羽ばたく獅子へと電撃の槍を放つ。



空中では先ほどのような獣のような素早さは無いはず。
御坂はそう考え、実際その考えは当たっていた。




しかし




ペラッ……



獅子が本のページをめくった瞬間、先ほどまでのガトリングガンが消え、中世の騎士が持ってそうな装飾の、大きな盾がページから飛び出した。




ギィィィィイイイインッ!!!!




御坂「ッ!?嘘!!防がれた!?」



電撃の槍は、その盾によって完全に防がれる。
今まで、当たれば通じていた電撃が防がれたのは、御坂に精神的なダメージを与えた。

ペラッ……




獅子が更にページをめくる。





御坂「……ハハッ……何よ……キューピットのつもり?」バチバチバチバチッ……




御坂は、呆れたようにそう言い放ち、帯電を始める。




次のページから飛び出したモノ。


それは、女の子にとって大事な、恋を叶えるキューピットの矢をイメージさせるような、大きな弓であった。





天使(獅子)『』グググググッ……





獅子は、矢を口に加え、前足で本と弓を支え、器用に弓の弦を引く。

御坂「……お互いの大砲をぶつけ合うってわけね……いいじゃない、ノッたわよその勝負!!」ピィンッ!!





御坂はポケットから取り出した、ゲームセンターのコインを指で宙に弾く。


御坂自身の代名詞とも言える、御坂最大の技を繰り出そうとしているのだ。








『超電磁砲』を。






天使(獅子)『』グググググッ!!!



御坂「いっけぇぇぇぇぇぇえええっ!!!!」バチバチバチバチッ!!!!





シュンッ!!!







獅子と御坂。

互いが誇る最大級の攻撃が、同時に放たれた。





その二つが衝突した瞬間、学園都市中に響き渡りそうな轟音が、辺りに轟く。

投下終了です。


次回も、引き続き御坂VS天使をお届けします。

乙なんだよ

乙  サンマルコは連想してもまさか本から武器が飛び出すとかね 想定外すぎw  この調子でどんどん突っ走ってくれ

美琴の生体電気を弄って反応速度をブーストってネタは
素じゃ体がもたない所をガンツスーツと併用することでうまく活かしてるのな

だがしかし上条さんはよ駆けつけてくれ

銃弾くらいなら電磁バリヤーで撃ち落とせるんじゃね


いいね。オリジナルでもGANTZの星人っぽい。

追いついたー
>>1乙です
蒸し返すようで悪いが、アラガミはマータさんか、俺はなんでかしらんがピターさんが浮かんだぞw
それより、本から武器が出てきてうんたらってどこかで見た希ガス
気のせいならごめんなさい

>>779
液体金属っぽいってだけで実際はテレズマの類だろうしバリヤーがうまく働かないんじゃね?

こんばんわ、1です。


今日も御坂VS天使編をお届けします。



>>776
>>780
ありがとうございます!!!

>>777
>>781
本から武器は、遊戯王のペガサスが使ってた『トゥーンワールド』をイメージして考えました。

>>778
普通なら即、身体中の筋肉がやられますからねぇ。

>>779
>>782
流石に銃弾とかは防げないんじゃないですかね?多分。
まぁ、GANTZスーツに多少ダメージは与えているので銃弾よりは強いと言う事で。



02:05




ガタンゴトンッ……


ガタンゴトンッ……





列車が走る音が近づいてくる。



どうやら、上条達の乗っている列車を追いかけていた列車が、御坂のいる地点へと近づいているようだ。


1-2分でこの道路下の線路を通過するだろう。









ォォォォォォォォオオオオッ…………




御坂と天使。



双方の最大威力であろう二つの大砲が衝突し、轟音と白煙を生み出す。




御坂「ハァッ……ハァッ……ハァッ……アハハッ……」ゼェッ……ゼェッ……




白煙の中で、肩で息を切らしながら、御坂は笑っていた。

御坂「ハァッ……ハァッ……どうよ?私の大砲は……人間にしては凄い火力でしょ?」ゼェッ……ゼェッ……






天使『コォォォォォォォォオオオオッ…………』ドロドロドロッ……







白煙が晴れ、御坂の目の前には、獅子の原型が無くなり、不定形でドロドロとした青い液体のまま、断末魔をあげている天使の姿があった。




どうやら御坂と獅子の一騎打ちは、御坂の『超電磁砲』に軍配が上がったようである。

御坂「さぁて……覚悟はいい?」バチバチバチバチッ!!!



御坂は、トドメと言わんばかりに帯電を始める。

この一撃で全てが終わる。御坂はそう確信していた。





天使『ァァァァァァアアアアアッ!!!!』バシュンッ!!!



次の瞬間、ドロドロになっていた天使の身体が、幾つもの槍のように尖り、御坂へと放たれる。




御坂「ッ!?まだやる気なの!?」バッ!!



御坂は、自身の能力でブーストさせた反射神経と、電磁波によるレーダーを駆使して、高速で飛んでくる青い槍達を、次々に躱していく。

一本目が御坂の心臓辺りに放たれると、御坂は身体を後ろに反らしてそれを躱す。



更に二本目がその無防備な身体に真っ直ぐ放たれると、御坂はそのまま後ろに手をつき、その反動で後方に飛び上がり躱した。





天使『ァァァァァァアアア"ア"ア"ッ!!!』バシュンッ!!!バシュンッ!!!



御坂「クッ!!どんだけ飛ばして来んのよ!!身体無くなっちゃうわよ!?」バッ!!




更に続けて放たれる青い槍を、御坂は横に飛び込むように躱した。


そのまま後方を見ると、道路に何本もの槍が突き刺さっているが、その槍達は次第にドロドロと液化し、本体の元へと帰ろうとしている。

御坂「キリが無いわね……とりあえず!!」バチバチバチバチッ!!!



御坂は、放たれた青い槍へと電撃を放ち、その液体が本体へと戻る事を阻止する。



御坂「地道にダメージ与えるしか無いからね……ん?」キョロキョロッ



天使へと振り返ると、そこには天使の姿は見当たらない。



しかし、電磁波のレーダーを発動させている御坂には、すぐに居場所がわかった。

御坂「上ねッ!!ってちょッ!!!」バッ!!!



天使『ォォォォォォォォオオオオッ!!!』ギュォォォオオオッ!!!





御坂が上を向いた瞬間、天使は空中でその身体を一つの大剣のように変形させ、勢いよく回転しながら御坂へと向かってきた。


咄嗟に御坂は、全力で横へと飛ぶ。








ドゴォォォォォォォォォォォオオオオッ!!!!!






天使の大剣は、高速道路へと深く突き刺さり、道路には広範囲に亀裂が走った。

もう一撃、今の攻撃が深く突き刺されば、この道路は崩れ落ちるかもしれない。

天使『コォォォォォォォォオオオオッ……』ドロドロッ……




天使は、再びドロドロと形を崩し、御坂へと身体を向ける。





御坂「クッ……とんでもない威力ね……かすっただけなのに……」グググッ!!!



御坂は、その目に涙を浮かべながらも、持っていた止血帯で、今負傷した箇所を思いっきり締め上げる。




御坂「さて……痛すぎて逆に麻痺しちゃってるけど……これからどうしようかな……」



御坂は、座りこんで動けなくなっている。




御坂が負傷した箇所。








それは左足首辺りのの切断であった。

避けきれず、ホンの少しかすっただけで、足首ごと持って行かれたのだ。

もう先ほどのように、素早く動くことは不可能だろう。







ガタンゴトンッ……


ガタンゴトンッ……






御坂「この音ッ!?そっか……もう一台後ろから追いかけて来てたのよね……」バチバチッ……


どこからか列車の走る音を聞き取ると、御坂は電磁波のレーダーを最大限に広げて、周囲の物体を感じ取る。


まだ、レーダーの範囲内には列車は来ていない。


あの列車の速度なら、レーダー範囲内に入って10-20秒程が制限時間だろう。


タイミングを逃すわけにはいかない。

天使『ハハッ……アハハッ……キャハハハハッ!!!』メキメキメキィッ!!!



狂った様な笑い声と共に、青い天使の身体が変形していく。



どうやら再び、獅子へと身体を作り変えているようだ。





超電磁砲でのダメージが回復したのか。


それともまだダメージは残ったままなのか。

そもそもダメージは与えられているのか。




御坂にはそれを知ることは叶わない。

御坂「超電磁砲でも倒しきれないなら、私の能力だけでは勝てないかもしれない……でもXガンでもコイツに通用するかどうか……なら残る手段は……」スッ……



御坂は、折り畳んでホルスターに入れていた、機械弓を取り出す。



先ほど撃った矢は、黒いノーマルの矢。



しかし、それは天使の身体を容易く通り抜けた。



単純な物理攻撃では、自由に硬化・液化する事が出来るヤツには当たらないのだ。



だからこそ、御坂の電撃は効果があった。




御坂「物理攻撃はダメ……電撃は有効……ならコレなら……」チャキッ……



御坂は、背中の矢筒から、青い矢を取り出す。

天使(獅子)『クフフッ……キャハハッ……』ジュルッ……




そうこうしてる間に、天使は獅子の身体に戻っている。
未だ先ほどの翼と本は出ていないが、尾による攻撃だけでも今の御坂には十分過ぎる驚異だろう。





御坂「(クッ……まだなの?まだ列車は来ないの?)」



弓と矢を手に持ち、御坂はただひたすら待つ。
微かに残る勝機が訪れるのを。






ヒュンヒュンッ!!!



御坂「ッ!?」バッ!!!



獅子の尾が鞭のようにしなりだし、御坂は咄嗟に片足で横に飛び込む。



次の瞬間には、御坂の居た場所に獅子の尾が突き刺さっていた。



そして、素早く尾を引き抜くと、再び御坂へと尾が突き進む。

御坂「ァァアアアアッ!!!」バチバチバチバチッ!!!



天使(獅子)『ギャウッ!!……フフッ……クフフッ……』バチバチッ……




二撃目は、尾を電撃で迎え撃つ事で弾き返し、やり過ごす。


何度も電撃を喰らい、耐性がついてきたのか、かなり強く放った電撃でも、今までのように大きく怯んではいない。



いよいよ、御坂は追い詰められているのだろう。



天使(獅子)『フフッ……ウフフフッ……』ヒュンヒュンッ!!



御坂「(次も退ける自身は無い……まだなの!?)」ドクンッ……ドクンッ……


御坂の心臓が、大きく鼓動する。

死がすぐ目の前まで来ているのだ。

ガタンゴトンッ……

ガタンゴトンッ!!




ピクンッ!!





その時、御坂の電磁波レーダーが、待ちに待っていたモノを捉えた。




御坂「来たッ!!」バチバチバチバチッ!!!



それを確認した瞬間、溜め込んだモノを一気に吐き出すように、御坂から電撃が獅子に放たれる。




御坂「あと10秒!!何としても生き延びてやるわ!!」バチバチバチバチッ!!!!



ありったけの電撃を、御坂は獅子へと叩き込む。



効いてるか効いてないかなど関係ない。



とにかく、相手に攻撃のチャンスを与えない。


あと8秒生き抜けば、勝機は見える。

ヒュンッ!!!


ドォォォォオオオンッ!!!!





電撃の向こうから、獅子の尾が御坂を貫こうと放たれるが、御坂は必死に転がりそれを避ける。





地べたを這いずり回るその姿に、レベル5の威厳などは何も無い。


そんなモノ、最初から持ったつもりも無いし、生き残る上で不必要なモノだ。







ガタンゴトンッ!!


ガタンゴトンッ!!!



列車がドンドン近づいてくる。





残り5秒。





御坂「ウァァァァァァアアアアッ!!!!」バチバチバチバチッ!!!



咆哮と共に、御坂から何本もの電撃の槍が放たれる。



同時に、高速道路の端へと、片足を引きずりながら向かっていく。

残り3秒。



いける。



御坂は、この勝機を掴み取る確信を得ていた。








グサァアッ!!!!







御坂「ガッ……えっ?」ドクドクドクッ……





その瞬間に、御坂に油断があったのか。

もしくは獅子の執念が打ち勝ったのか。


もしくはそのどちらもか。






天使(獅子)『アハハッ……キャハハハハッ!!!!』




御坂の腹部には、獅子の尾が突き刺さり、獅子の勝利の笑い声が辺りに響いていた。








が。

バチバチバチバチッ!!!!




天使(獅子)『ギャァァァァァアアアッ!!!!……アッ……』シュゥゥゥウウッ……



獅子は、強烈な電撃を浴び、その笑い声を止める。





御坂「グッ……まだ……終わって無いってのよ……この化け物……」バチバチバチバチッ……




腹部を獅子の尾に貫かれてもなお、御坂は電撃を放っている。




諦めるわけにはいかないのだ。



自分の帰りを待ってくれている、後輩や友の為にも。



その命が消える最後の最後まで戦い抜いた、妹の為にも。

天使(獅子)『ギッ……ギッ……グルァァァアアアッ!!!!』ダッ!!!



思わぬ反撃にとうとうキレたのか、天使とはかけ離れた獣のような叫び声と共に、獅子が御坂へと走り出す。


自らの牙か爪で、トドメを刺そうと言うのだろう。




御坂「フフッ……フッ……」グラァッ……



御坂は、高速道路の端から、力尽きたように下へと落下していく。



獅子も、逃がすまいと御坂を追って高速道路から飛び降りた。






天使(獅子)『ッ!?』



そしてその瞬間、獅子はその目を見開いた。









御坂「……くた……ばれ……」ググググッ!!!









目の前には、落下しながらも。


腹部に穴を開けられながらも、必死で弓の弦を引き絞る、御坂の姿があった。






バシュンッ!!!!




そして、御坂から勢いよく、青い矢が放たれる。



矢は、音速の速さで、獅子へと真っ直ぐ向かっていった。

翼が無いので、空中で避ける事もできない。



黒い矢の時のように、液化で逃げようにも、今の今まで超攻撃体勢だった為、硬化を解く事も間に合わない。




獅子は、なす術も無く、その身に青い矢を受ける。








ビュォォォォォォォォオオオオオオッ!!!!!!



その瞬間、獅子を中心に、絶対零度の暴風が吹き荒れる。




天使(獅子)『カッ……ガッ……』ピキピキピキッ!!!!




元の身体が液体である獅子は、凄まじい勢いでその身体を凍らせていく。




青い矢の効果である、着弾地点の氷結化。



弓の威力と比例して、その最大威力は学園都市レベル5並か、それ以上の凄まじいモノになる。



当然、標的の至近距離で撃てば、射手も巻き込まれてしまう。

ビュォォォォォォォォオオオオオオッ!!!!




御坂「クッ……ァァアアアアッ!!!!」バチバチバチバチッ!!!!



暴風によって、身体の熱が急激に奪われていく中、御坂は能力を使って、自身の周りに磁力を発生させる。




そして、御坂は磁力に反応するモノ。




すなわち、鉄などの金属へと、高速で吸い寄せられていった。





落下する御坂を、高速で吸い寄せたモノは……










ダンッ!!!!

御坂「ッ!!痛ゥッ……スーツ着てるから出来る芸当よね……。
高速で走ってる列車に、磁力で引っ付くなんて……」ガタンゴトンッ!!!ガタンゴトンッ!!!!




それは、高速道路の下で走っていた、上条達を追いかける列車だった。


御坂は、自分のいる場所を列車が通過するタイミングを見計らって、自爆覚悟で青い矢を放ち、磁力によって素早くその場を離脱。




それにより自身が生み出した、あの絶対零度の暴風から逃げ切ったのだ。

ガッシャァァァァァアアアアッ!!!!!!




御坂が列車に磁力で引っ付いて数秒後。



陶器が割れるような音と共に、列車に何か大きなモノが落ちてきた。



恐らく、分子レベルで完全に凍りついた天使だろう。



獅子の氷像と化した天使は、落下によって粉々に砕け散り、そこら中に飛び散った。






御坂「……」ピッ



御坂は、デバイスのレーダーで、天使の生死を確認する。




御坂「ハァッ……終わった……」ドサッ……



レーダーには、獅子の反応は無かった。


その代わり、この列車には、サニー達ロボット軍団の反応が300程があったが。


能力的に相性のいい御坂ならば、まともに動けずとも、苦もなく倒せるだろう。




御坂はようやく心から安堵する。

ヒュンッ!!







御坂「……ん?」



安堵する御坂の目に、不思議な光景が映る。



この列車から、青い液体が次々に溢れ出し、高速で列車の後部へと飛んで行くのが見えたのだ。



青い液体は、先ほどの天使の身体と同じ色をしている。
恐らく、天使の一部なのだろう。



御坂は再度、レーダーを見る。




御坂「……反応が一箇所に集まってる……やっぱり、あのロボット一つ一つに、アイツの一部が入ってたのね。

……でも、残りは少ないハズだし、さっきみたいな事には……」グググッ……

デバイスの広域レーダーで見てみると、もうすぐ追いつくであろう上条達の列車に乗っていた天使の一部達も、先ほど天使の氷像が落ちた場所に集まっているようだ。




これが最後だろうと、御坂はボロボロの身体を起こし、残りカスの天使の襲撃に備える。







そして、敵の反応が、一つだけになった瞬間






御坂「ッ!?何これ……速過ぎる!!もう列車のすぐ後ろまで」



ドォォォォオオオンッ!!!!!






御坂がレーダーを見ていると、氷像落下地点から十数秒で列車に追いつき、列車の最後尾のコンテナに乗った天使が確認出来た。

御坂は知らない。




この天使は、死んだ肉体(液体)に、事前に分かれた自身の分身が混ざる事で、何度でも完全に蘇る事を。




御坂は知らない。






先ほどまでの獅子の天使は大体80%程の力で、今列車後部にいる天使こそが、完全に力が戻った天使だということを。








御坂「……ママ……パパ……黒子……ゴメンね……私多分……」








御坂は知っている。


自分だけの力では、決してもう逃れられない死神が、すぐ目の前まで来ている事を。

















数秒後



デバイスのレーダーから、御坂の反応が消失した。

投下終了です。




それではまた次回もよろしくお願いします。


おやすみなさい。

こんばんわ、1です。



いやー、いい具合に阿鼻叫喚のレスがたくさんですね(ゲス顔)ホントありがたいことです。



それでは、今日もゆっくり投下いたします。大体20時までには投下すると思います。

7月28日 02:10




第23学区 列車移動中




ガッシャァァァァァアアアアッ!!!!!!




偏光能力「おわぁっ!?な、何だ今の!!」グラァッ!!



突如、列車を襲った衝撃に、偏光能力が驚く。




天井「どうやら、後続の列車がこの列車に追突したようだな。脱線の心配は無いみたいだが……」ゴソゴソ



天井は、周りを見渡しながら、デバイスを取り出す。





サニーs『』シーン……





突如、動かなくなったサニー達が、天井達の足元やコンテナの中に転がっている。


いきなりロボットの中から青い液体が出てきたと思えば、全ての液体が、列車後方へと飛んでいったのだ。

天井「列車後方に、デカイ反応が一つ。あの青い液体……分かれていた身体を一つに戻したと言うわけか……」




レーダーを見ると、そこには敵を表す青い点が一つ。



その青い点に向かっている赤い点が二つあった。これは上条と東郷の反応だろう。




天井「二つだけ……後方にはあの第3位がいたハズだが……」




偏光能力「ハァッ!?オイオイ、まさか死んじまったのか!?レベル5が!?」




天井「いや……まだそうだと断定するには早いが……後方で何が起こっているというんだ?」ジッ……








ガタンゴトンッ!!


ガタンゴトンッ!!



走る列車の上で、天井は青い点が記された方角を見つめる。

後続列車 後部




ブォォォォォォオオオッ……




上条「ッ!?東郷さん!!あそこだ!!」ブォォォォォォオオオッ!!!



東郷「……わかっている」キキィィイイッ!!!



列車の上を、列車後方へと走る上条と東郷達は、御坂が天使と最後に遭遇した地点へと到着した。



15m程の前方には、まだ暗くてよく見えないが、全長4m近くはある大きな影が見える。



恐らく、コイツが今回の敵の本命。完全体の天使だろう。





上条「東郷さん、もしもの時の援護は任せたぜ?」ザッ


東郷「……了解した」チャキッ……



上条が、バイクを降りて、ゆっくり大きな影の元へと近づいていく。



向こうはまだ気づいていないのか、特に動きは無い。

上条「そっと……そっと……」



上条は、忍び足で影に近づいていく。



その瞬間







カッ!!





上条「わっ!?」





列車が動いている中、学園都市の光に照らされた大きな影が、上条の目の前にその姿を現した。





上条「…………紛れもない化け物じゃねーか……コイツは……」ガタガタッ……





天使(聖獣)『…………』

http://image01.w.livedoor.jp/p/k/project_dark/2e3699490e0d9dca.jpg


ダークソウルより『霊廟の聖獣』

上条の目の前に現れたモノ。





それは、御坂と戦っていた時のような青い身体では無く、純白の真っ白な、獅子のような獣の身体。




その背からは4枚の大きな純白の翼が生え、蛇のような尾には茨のような棘が生えている。




そして頭には、獅子に大きな山羊の角が生えており、それが一層神々しさと圧倒的な威圧感を出しており、正に聖なる獣。『聖獣』と呼ぶに相応しいだろう。









天使(聖獣)『…………ッ?』スッ……





上条「クッ!?気づかれた……か……?」ピクッ……




聖獣がこちらを振り向いた瞬間、上条の思考が止まった。

ポタッ……ポタッ……






聖獣の口から、何かが滴り落ちている。




上条はふと、自分の足元を見た。




足元には、血だまりが。




再び、上条は聖獣の口元を見る。




あの滴り落ちているモノ。




恐らくアレも血だろう。




では一体誰の血か。









上条「う……あ……あ……」プルプルッ……



東郷「ッ!?……クソッ……」チャキッ!!



上条の声にならない声と共に、東郷が聖獣へとXショットガンを向ける。

聖獣の口から滴り落ちる血は誰のモノなのか。





先ほどまで、コレと対峙していたのは誰か。






更に、聖獣の口元をよく見る。

















そこには、か細い少女のモノであろう右足が














上条「ウァァァァァァァア"ア"ア"ア"ア"ア"ッ!!!!!」


ダンッ!!!




聖獣『ッ!?』ペッ!!


ベチャァッ!!!





その右足の持ち主が『誰か』を認識した瞬間。





上条は、ありったけの憎悪と悲哀と殺意を込めた叫び声と共に、聖獣へと飛びかかる。






聖獣は、咥えていた御坂の右足を吐き出し、向かってくる上条へと牙を剥き出しに立ち向かう。








上条「ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ッ!!!!!」ブンッ!!!


聖獣『グルァァァァァァアアアアッ!!!!!!」ガパァッ!!!







上条のグローブを着けた右拳と聖獣の牙が互いに交差した瞬間










上条「ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ッ!!!!!」




ドゴォォォォォォォォォオオオオオオッ!!!!!





聖獣『グガァァァァァァァアアアッ!!!!!』メキメキメキィッ!!!!









上条の強烈な拳が聖獣の顔面を捉え、聖獣はそのまま列車のコンテナに、その大きな身体を埋めた。

東郷「…………」ゴクリッ……




東郷は、バイクに乗ったままXショットガンのスコープに目を向け、上条と聖獣の戦いに息を呑んでいる。




この1時間程の間に、ロボットの大群と言う充分に現実離れした光景に身を置いていたが、今目にしている光景は、今までとは次元が違う。




文字通り、化け物がいるのだ。目の前に。



そして、その化け物をねじ伏せた少年。






東郷「一体この街は……この学園都市という場所はどうなっている……」



天使(聖獣)『グッ……グルァッ……』ググググッ……



殴りつけられ、コンテナに叩きつけられ、立ち上がる聖獣は、目を見開いて上条を見つめる。







上条「返せよ……」ォォォォォオオオオッ……




そこには、禍々しい程の殺気に包まれ、目を血走らせた上条の姿があった。






天使(聖獣)『ガァァァァァァァアアアッ!!!!』ヒュンッ!!!



聖獣は、御坂を散々苦しめた尾を素早く振り、そのまま上条へと突き刺す。

上条「返せ……」ガシィッ!!!




天使(聖獣)『ッ!?』ググググッ!!!




しかし、その尾は難なく上条の右手に掴まれてしまう。
鞭のようにしなやかなその尾は、音速に近い速度で動いているにも関わらず。






上条「返せよ……」ブチブチブチブチィッ!!!!




天使(聖獣)『グァッ!?』





尾を右手に取った上条は、そのままその尾を素早く引きちぎる。

天使(聖獣)『ガァァァァァァァアアアッ!!!!』バサァァァァアアッ!!!!





ドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!!!





尾を引きちぎられた聖獣は、大きな4枚の翼を羽ばたかせ、抜け落ちたその白い羽根を幾つもの青い槍に形成し、それらを全て上条へと発射する。



その速度は音速に届かずとも、人の反射神経を超えるスピードで、上条へと向かっていく。それも、何本も。





パキィィィィィイイイインッ!!!!



ベチャァァァァアアアアッ!!!!

天使(聖獣)『ッ!?ア……アッ……』




上条「……返せっつってんだろ……」ォォォォォオオオオッ……





上条の身体をただの肉片に変えるハズであったその青い槍達は、何かが割れるような渇いた音と共に、全て元のドロドロとした液体へと変わる。



聖獣は、あまりの出来事に驚愕しているようだ。





天使(聖獣)『ガッ……グルァァァァァァアアアアッ!!!』ダンッ!!!



追い詰められたように、聖獣は上条へと飛びかかる。



尾や槍のような遠距離攻撃がダメならば、直接その五体を引き裂くというつもりなのだろう。



獣の素早さで、上条へと一気に距離を縮める。











上条「御坂を返せっつってんだろうがァァアアア"ア"ア"ッ!!!!!!」ブンッ!!!!











ドゴォォォォォォォォォオオオオオオッ!!!!!




天使(聖獣)『グギャァァァァアアアアアッ!!!!』ダンッ!!ダンッ!!!





ガタンゴトンッ……



アアアアアァァァァァッ…………



ガタンゴトンッ……








上条へと、その牙や爪が届くその瞬間。




上条の打ち下ろしの右拳をカウンター気味に再び喰らい、聖獣はそのまま列車から落ちた。




線路下の、第23学区へと落下した聖獣を置き去りに、列車はそのまま走り続ける。

ガタンゴトンッ!!!


ガタンゴトンッ!!!







上条「……クソッ……チクショォォォオオオッ!!!」ダンッ!!!


聖獣を殴り飛ばし、上条はその場でコンテナを叩き潰す勢いで、拳で殴りつけている。








『大丈夫ッ!!!必ず追いつくから待っててッ!!!』







上条「御坂……お前まで……さっき必ず追いつくって言ってたじゃねーかよ……なぁ……」ググググッ……




聖獣と戦い、レーダーに反応が無い。




それは、すなわち御坂の死を意味すると言う事。




その事実に、上条は絶望に飲まれてしまう。























バチッ…………

上条「ちくしょう……チクショォォォオオオッ!!!」




上条は、声が枯れる程に叫び続ける。




何度も自分を助けてくれた御坂に、その借りを返す事無く、御坂を死なせた事に、悲しみ嘆きながら。















バチバチッ…………



「ねぇっ……」



バチバチッ…………
















上条「ッ!?」バッ!!


どこからか聞こえてきた声に、上条は跳ね起き、辺りを見回す。

確かに聞こえたのだ。



か細い、消え入りそうな声が。



しかし辺りを見るも、コンテナの上には誰も居ない。



コンテナの中か?




それとも……
















バチバチバチバチッ……



「おーい……こっちよ……こっち……」



バチバチバチバチッ……











ふと、か細い声が列車の横から聞こえてきた。




上条「……まさか……ッ!?」バッ!!




上条が、列車のコンテナから身を乗り出し、コンテナの壁面を見る。

バチバチバチバチッ!!

バチバチバチバチッ!!!







上条「……何だよ心配させやがって……あんまり遅いから迎えに来てやったぜ?ビリビリ」






上条当麻は思い出す。




デバイスのレーダーから反応が消えるケースは、そのメンバーの死の他にももう一つ。



前回、田中星人の戦いの際、今までレーダーに反応が無かった天井が、突如レーダーに反応した事を。



天井のよく使う『あの機能』が、田中星人のラスボスである鳥人に攻撃され、解除された事で、レーダーが反応した事を。




逆に言えば、『その機能』を使っている間は、その人間はレーダーに反応しないという事を。












バチバチバチバチッ!!!


御坂「だから……ビリビリって言うなって言ってるでしょ……アンタは……」ハァッ……ハァッ……


バチバチバチバチッ!!!













上条が涙目で見つめるそこには、息も絶え絶えになりながらもコンテナの側面に、自身の能力で生み出した磁力で貼り付き。




デバイスの機能の一つ、『カモフラージュ機能』を解除し始めた、両足を切断した御坂美琴の姿があった。

投下終了です。





誰が御坂が死んだと言ったぁ!!この早漏共め!!(ゲス顔)




すいません、調子乗りすぎました。


まぁ、カモフラージュ(透明化)に関しては、前スレの天井瀕死時にもチラッと出しましたし、原作もたえちゃん防衛戦で、近くに隠れてた玄野の反応が、レーダーに出なかった描写が確かあったので。



別に反則じゃないですよね?(ゲス顔)


それでは、また次回もお願いします。おやすみなさい。

こんばんわ、1です。
沢山のレスありがとうございます!!

今までちょっと色々と忙しく、書くヒマも考える気力も無かったとです……泣


今週中には投下出来るよう頑張るので、しばらくお待ち下さい。

こんばんわ。1です。


ようやくキリのいいところまで作れました。

まだまだ終わらないVS天使編を、ゆっくりとお届けします。

上条到着前


…………




天使(聖獣)『グルルルルッ……』



御坂「ウ……ウァァァァァァァアアアッ!!!」バチバチバチッ!!!



真っ白な獣が目の前に現れた瞬間、御坂は恐怖と共に残る力を振り絞り、全力で電撃を飛ばす。



バサァッ!!
バサァッ!!!


バチィィィィイイッ!!!!



御坂「なっ!?あ、私の電撃が……翼で……」



電撃は、聖獣の背に生えた4枚の大きな翼によって、容易く防がれる。



天使(聖獣)『ガァァァァアアアッ!!!』ダンッ!!


聖獣は素早く間合いを詰め、御坂へと飛びかかり爪を振るう。



御坂「クッ!!」バッ!!



それを素早く避けようと、御坂が横へと転がったその瞬間

ガブゥッ!!!
ブチブチッ!!!





御坂「……え?」ブシュゥゥゥゥゥウウッ!!!




それを上回る速度で聖獣が反応し、御坂の無事だった右脚を容易く喰い千切った。




御坂「あ……ァァァァアアアアアアア"ア"ア"ッ!!!」グラァッ!!!




ガタンゴトンッ!!

ガタンゴトンッ!!!




自分の喰い千切られた足を確認した瞬間、御坂は絶叫し、そのまま列車の上から落ちる。


聖獣『グルッ!?』バッ!!


聖獣は、御坂が下に落ちたのか確認するも、その姿を確認する事が出来ずに、そのまま喰い千切った足をかじりだした。

ガタンゴトンッ!!






御坂「~~~~~~ッ!!!!」ググググッ!!!






ガタンゴトンッ!!!




そのすぐ側では、列車のコンテナの横に張り付き、咄嗟にカモフラージュ機能を起動させた御坂が、歯を喰い縛りながら止血を行っていた。





この1分後程に、上条達が救出に訪れ、現在に戻る。

02:20


後続列車コンテナ上




ガタンゴトンッ!!


ガタンゴトンッ!!!



上条「よっと……ヒデェ怪我だ……」


御坂「ハァッ……ハァッ……」ゼェッ……ゼェッ……




コンテナに磁力で張り付いていた御坂を、上条が手を伸ばし救い出す。


御坂を抱えた上条が目にした姿は、腹部貫通・右足の膝下が切断、左足の足首切断という非常に危険な状態だった。


傷口やその手前ほどの箇所には、しっかりと止血帯が締められている。


通常ならば、止血する力も中々出ないだろうが、そこは高位の電気能力者だ。
生体電気を操作し、無理矢理身体を動かしたのだろう。

上条「お前ほどのヤツがこんなになるなんて……ゴメンな。もっと早く助けに来れたらよかった」



御坂「ハァッ……ハァッ……何言ってんのよ……ちゃんと助けに来てくれたじゃない……アンタは……」ゼェッ……ゼェッ……



御坂は、息を荒げ虚ろな目を上条に向けながら答えた。
誰が見ても危険な状態だ。



上条「もう喋るなよ御坂。ツラいだろ?もうすぐ帰れるからな」スッ……



上条は御坂を抱え、東郷の待つバイクの元へと向かう。

御坂「東郷さん……『お願い』叶えてくれたのね……ありがとう……」ゼェッ……ゼェッ……




御坂は、東郷へと視線を向け、礼を言う。




東郷自身も死なず、部屋のメンバーを守る。


そのお願いの範囲に御坂自身も含まれていたかはわからないが、現に東郷は上条と御坂を救っていた。




東郷「……問題ない。それに、まだ自分の任務は達成していない。お前、バイクの運転は出来るか?」



上条「へ?上条さんですか?友達の原付に乗った事ならありますが」



東郷「……なら問題無い。基本は同じだ。その子を抱えてコイツを運転しろ」バッ!!



東郷は、そう言いながらバイクの後部シートへと乗り込む。

バサァッ……

バサァッ!




上条「何で俺が運転を……ってまさか……」ゾクッ……



上条の背に、冷たい汗が流れる。


そして、大急ぎで御坂を抱えたままバイクの運転席へ。




御坂「(……正直今にも死にそうだけど……少し役得……)」ギュッ!!


御坂は、残った力を使い切る勢いで、上条へとしがみつく。

バサァッ!!


バサァッ!!!



東郷「早く出せッ!!来るぞッ!!」ジャキッ!!



東郷がXショットガンを構える。





上条「クッ!!」ギュルンッ!!




ブォォォオオオオッ!!!




上条がアクセルを振り絞り、一気にバイクを走らせる。


次の瞬間










バサァッ!!!!


天使(聖獣)『グルァァァアアッ!!!』


バサァッ!!!!




上条の右手に殴られ、高架下へと堕ちていった聖獣が、列車上空。
上条達の頭上へと一気に飛び上がってきた。

ブォォォオオオオッ!!!



東郷「ッ!!」ギョーンッ!!ギョーンッ!!ギョーンッ!!



東郷は、Xショットガンのスコープを覗きながら追いかけてくる聖獣へと撃ち続ける。


聖獣は素早く空中を動き回り、東郷の照準を躱し続ける。






バサァッ!!!


天使(聖獣)『』ググググッ!!


バサァッ!!!




ドドドドドドドドドドドドドドッ!!!!




上条達を追いかけながら。

更に東郷の狙撃を躱しながら、聖獣は大きな4枚の白い翼から分離した羽根を変形させ、矢のようにバイクへと放つ。

東郷「加速しろッ!!」ギョーンッ!!ギョーンッ!!!


上条「わかったッ!!」ギュルンッ!!



ブォォォオオオオッ!!!



アクセルを更に回し、バイクの速度が上がる。



バイクの側を、聖獣の放った矢が掠めていく。
一発でも当たれば、上条のバイクの腕では持ち直せないだろう。




上条「東郷さんッ!!早くアイツを何とかしてくれよッ!!」ブォォォオオオオッ!!!


東郷「わかっているッ!!」カシャンッ!!



東郷はショットガンのフォアグリップを動かし、威力を犠牲に攻撃範囲を広める。



そして、スコープを覗いた。




東郷「……捉えたぞ」ジャキッ!!!



ギョーンッ!!ギョーンッ!!ギョーンッ!!!ギョーンッ!!!ギョーンッ!!!!




その瞬間、東郷は聖獣へとトリガーを何度も弾く。

3



ブォォォオオオオッ!!!


上条「もうすぐだ。もうすぐアイツ等のところまで!!」

御坂「……」ゼェッ……ゼェッ……





2





バサァッ!!!


天使(聖獣)『』コォォォォオオオッ!!!


バサァッ!!!


聖獣は口を大きく開き、口内に光り輝くエネルギー体のようなモノを形成している。


このタイミングで使用する事から、聖獣のとっておきの力と言ったところだろうか。

1






ブォォォオオオオッ!!!



上条「ッ!!見えた!!天井達だッ!!」





バイクを走らせる上条の前方に、こちら側を見ている天井達の姿が確認出来た。


たかだか1km程の道のりを走るのに、どれほど長く時間を感じただろうか。

…………





<5秒前>




偏光能力「ッ!?おい、天井!!アイツ等何かデケェのに追われてんぞ!?」



天井「わかっているさ。レーダーで確認済みだ。さて……」チャキッ……



天井は、こちらに向かってくる上条達と聖獣へとZガンを向ける。




偏光能力「オイオイ……まさかテメェ、アイツ等諸共あの化け物を……」



天井「最悪そうなるかもな……彼等の頭上にあの化け物がいる限りは……」ニィッ……




天井は、聖獣を倒す為なら他の誰が犠牲になろうが気にも留めないだろう。






そして

ブォォォオオオオッ!!!!!




上条「ッ!?あの野郎ッ!!俺等諸共潰す気かッ!?」



上条が、Zガンをこちらに向ける天井に気づく。




東郷「……問題無い。そろそろ3秒だな」スッ……



東郷が、Xショットガンを下ろす。





0






天使(聖獣)『グルァァァアアッ!!!』カッ!!


聖獣が、口内のエネルギー体を上条達へと放とうとしたその瞬間

ドンッ!!

ドンッ!!!

ドドドドンッ!!!




天使(聖獣)『ギャンッ!?』グラァッ!!



突如、聖獣に前方から強い衝撃が、幾つも撃ち込まれる。





ドンッ!!!


聖獣が放ったエネルギー体は、上条達から照準を大きくズラし、下の23学区へ。



聖獣は突然の攻撃に一瞬怯み、その動きを止めた。

天井「ッ!?今だッ!!」クンッ!!





同時に、聖獣に照準を合わせていた天井がZガンのトリガーを弾く。


上条達のバイクは、聖獣が怯んだ隙に距離を離す。






その瞬間









バサァッ!!!

天使(聖獣)『グルァ』



ドォォォォォォォォォォオオオオオオオンッ!!!!





上条「わっ!?」ブォォォオオオオッ!!!

御坂「クッ……」ギュッ!!



東郷「グッ!?……本当に……どうなっているんだこの都市は……」






ガッシャァァァァアアアアアアアアッ!!!!

ガラガラガラガラガラッ…………

聖獣に天井のZガンが命中した瞬間。




聖獣は、真下にあった列車のコンテナや高架と共に、空からの超圧力に綺麗に押し潰され、後続のコンテナ車両ごと真下の23学区へと落下。



着弾地点の前後の高架を破壊しながら、後続の列車は全て脱線し、落下した。


聖獣諸共。





カッ!!


ドォォォォォォォォォォオオオオオオオンッ!!!!






上条「わっ!?あの光は……あの化け物が撃った光弾か?」




同時に、少し離れた23学区内の何処かで、光り輝く柱が出現した。


恐らくは、先ほど聖獣が放ったエネルギー体によるモノだろう。
外れたからよかったものの、東郷が銃撃を加えてなければ恐らくアウトだったハズだ。

キキィィィィイイイッ!!!!



天井達の側を走り抜けたバイクを、上条がブレーキをかけて止める。




上条「ハァッ……ハァッ……御坂……もう大丈夫だぞ?」


御坂「うん……」ギュッ……


上条に抱きつくようにしがみついていた御坂を抱え、上条はバイクを降りる。




JJ『騎士様のおかえりだ。やるじゃないか少年』ポンッ


偏光能力「やっと戻ってきたか。遅ぇんだよ第3位」



チームのメンバーが、戻ってきた上条と御坂に声を掛ける。



天井「さて。全員揃ったところで、そろそろこの列車を止めるとするか。
これ以上大事にして、下手に騒ぎを大きくするわけにはいかないからな」

上条「天井……テメェさっき俺等ごと……」



上条が、先ほどの天井の行動について問い詰めようとする。



天井「ん?何を言ってるんだ。君達なら何とかすると思ってたからこそ、構えて待っていたというのに」



確かに、結果的に天井のZガンによって聖獣を退けた為、強く言及する事は難しい。



上条「……お前だけは……必ず報いが返ってくるぞ?因果応報ってヤツがな……」


天井「だろうな。精々気をつけるさ」ピッ


天井が、上条の立つ列車後部より更に、後部車両へと移動しながらデバイスを取り出し、レーダーを確認する。


万が一、聖獣を先ほどのZガンで倒せなかったにしろ、暫くは時間を稼げているハズだろう。

そう思っていた。
油断していたのだ。





天井も。


上条も。


御坂も。


東郷でさえも。



この場にいた全員が。






天井「ッ!?気をつけろッ!!まだ終わって」ギィンッ!!!!


上条「へ?」



レーダーを見た天井が、全員に注意を促そうとしたその瞬間







上条「な……天……井?」

御坂「……そんな……」



ドォォォォォォォォォォオオオオオオオンッ!!!!



上条の目の前で、天井がいた辺りのコンテナ車両が切り離され、そのままそこから後部の列車丸ごと、天井と共に真下の23学区へと落ちていった。

ガッシャァァァァアアアアアアアアッ!!!!!!

ドォォォォォォォォォォオオオオオオオンッ!!!!!





上条「天井ッ!!」


偏光能力「クソッ!!一体何が起きやがった!?」ピッ!!



偏光能力が、デバイスを確認する。



学生「な、何だ!?今度は何が起きたんだ!?」


他の全員が下を見ると、列車の落ちた破壊音と共に、爆発による炎や爆発音が確認出来た。



偏光能力「ッ!?上条!!こっちの車両に来い!!今すぐ!!」



上条「ッ!?」ダッ!!



偏光能力が叫び、御坂を抱えた上条は、咄嗟に前の車両へと飛び移る。



その瞬間




ギィンッ!!!!



ズズズズッ…………



上条「な……」




先ほどまで上条が立って居たコンテナ車両は、鋭い刃物のようなモノで豆腐のように切り裂かれ、大部分が下に落下していった。

偏光能力「気をつけろ!!あの化け物、まだ生きてこの列車に纏わり付いてやがる!!どうやったら死ぬんだよコイツはァッ!!!」



偏光能力がレーダー見ると、最後尾のコンテナ車両に青い点。



すなわち、ターゲットの反応が光っている。





ガタンゴトンッ!!



天使『ォォォォォオオオオオッ!!!!』



ガタンゴトンッ!!!





東郷が足止めし、天井のZガンをまともに喰らってもなお、天使は追ってきているのだ。



もはや、先ほどまでの威厳ある聖獣の姿ではない。



上条「天井が居ない今、強力なZガンはもう使えない……どうする?どうすればいい……」



Zガンによって力の半分程を削り取られ、なりふり構わない化け物。



上条達を、排除することだけを目的とした殺戮マシーンが、最難関の天井を排除し、上条達へと喰らい付く。

投下終了です。


久々に書くと、書き方忘れちゃいますね……ちゃんと書けてるかどうか……



次回で、このスレも終わりの予定です。
スレタイ御坂のセリフの場面、まだまだ先ですね……まいっかw




VS天使編決着!!



そして、魔術師、能力者、星人、天使の4勢力に加え、更なる勢力が!!


とあるとGANTZに共通するあの勢力と言えば!!



次回もまたよろしくお願いします。おやすみなさい。

超乙です
この人たち御坂の両足がないことに全く驚いてないですね

ひさしぶりに楽しませてもらいましたぜ
乙!

乙です

乙  次で天使編終了?  どう決着つけるのか楽しみだ

乙でした

うおおお復活乙です!!!

勢力…GANTZでいつの間にかフェードアウトしていった吸血鬼か?

姫神大活躍フラグだと!?

しかし今回のミッションじゃエライ被害がでたな
この分じゃ一般人の死者もかなり出てるんじゃないか?

驚くべきは2スレ目終了にしてようやく禁書1巻が終わるって事だな。
姫神編やるの?終わんのコレ?

こんばんわ、1です。


それでは、このスレ最後の投下を行います。ゆっくりご覧になってください。



>>929
細かい事気にする子なんて、お兄さん嫌いよ。

>>930
>>931
>>933
>>934
ありがとうございます!!引き続きお楽しみを!!

>>932
とりあえず、このバトルのテーマに準じた終わり方にしたいですね。

>>935
>>936
さて……どうなんでしょうねぇ……

>>937
一応設定としては

星人→極力一般人との共存を望む。怒ったらその限りでは無し。

天使→一般人の被害お構い無し。暴れる。暴れる。暴れる。


って感じです。

なので、天使戦は基本大規模な被害になるかと。


>>938
ん?んん!?


最後に、次回天使戦の安価やるかもです。その時はよろしくお願いします。

02:30



学園都市 第23学区 駅内




プルルルルッ


プルルルルッ



第23学区のとある駅内にて、携帯電話の着信音が鳴り響く。




ピッ



??「ハイもしもし。おぉ、どうした?」



坊主頭で黒いジャケット、黒いズボンと全身黒づくめの男が携帯に出る。


その周りには、ホストのような外見の身なりの整った、これまた黒づくめの男達が数人、談笑していた。



??「ハァッ?マジで?おぉ、わかった。任せとけって。ぜってぇ俺がやってやっから。あぁ」ピッ

黒服1「どうしたんすか?斉藤さん」



黒づくめの男の一人が、電話をしていた男に話しかける。



斉藤「何かゴキブリ達が列車でこっちに向かってるっぽいぞ。えらく派手に暴れながら」



黒服1「マジっすか!?」



斉藤「マジだよマジ。わざわざ学園都市まで遊びに来た甲斐があったってモンだ。オラ、お出迎えの準備すんぞ」

同時刻




第23学区 貨物列車




ガタンゴトンッ!!

ガタンゴトンッ!!!



天使『ォォォォォオオオオオッ……』ドロドロッ……


最後尾のコンテナの上で、身体の半分程を完全に失った天使が、スライムのようにドロドロとした形状になっていた。


もはや殆ど理性は残っていない。


残されたのは、この天使の能力である身体を液化・硬化させる力と、上条達の排除という殺意のみ。


そのスライムのような形状をムチのように伸ばし、先端は刃物のように硬化させ、何本もの鎖鎌のようなモノを作り出していた。

ギィンッ!!!

ギィンッ!!!



ドォォォォォォォォォォオオオオオオオンッ!!!



そして、その鎖鎌は列車のコンテナを容易く斬り裂き、次々に線路の下へと落下させていく。


そして、上条達をドンドン前の列車へと追い詰めていく。



偏光能力「走れ走れッ!!さっさと先頭車両の方に移動しろ!!追いつかれるぞ!?」ギョーンッ!!ギョーンッ!!!


上条「東郷さんッ!!俺らでコイツを止めるから、先頭車両に行ってコイツを止めてくれッ!!」



東郷「了解した」ダッ!!



偏光能力は、Xガンを天使へと撃ちながら、先頭車両へと逃げるメンバー達の殿を務める。

グチャッ!!

グチャッ!!



天使『ォォォォォオオオオオッ……』ドロドロッ……



偏光能力「クッ!!やっぱ効かねぇか!!どうすりゃいいんだよ!!」ギョーンッ!!ギョーンッ!!!



しかし、天使の身体は爆散するも、すぐさま再生してしまう。


今の状態では、Xガンではダメージを与えられないようだ。




上条「どけっ、偏光能力ッ!!」チャキッ!!



バシュウッ!!!



偏光能力の背後から、御坂を抱えたまま上条がYガンを撃つ。

3つの小型ロケットから形成されたレーザー網は、天使を捕らえようと飛んで行く。



しかし、レーザー網は天使の身体を貫通し、拘束する事は出来なかった。

上条「クソッ!!ほぼ全身液体みたいなモンだから、物理的な攻撃じゃ当たらねぇ!!」


偏光能力「俺の能力も、こう無差別に攻撃してくるヤツには効果がねぇ!!
第3位の電撃や、天井のZガンがあれば有効かもしれねぇけどな」ギョーンッ!!ギョーンッ!!!



今のところ、天使に対しての有効打は、御坂の電撃。上条達は知らないが、御坂の持つ特殊矢。天井のZガン。そして、上条の幻想殺し。



しかし、天井は車両と共に落下し生死不明。


幻想殺しは、御坂を抱えている為使えず、御坂の電撃や矢は、御坂自身が使える様な状態ではない。

天使『コォォォォオオオオッ!!!』



ギィンッ!!!

ギィンッ!!!


上条「うわっ!?」バッ!!


ドォォォォォォォォォォオオオオオオオンッ!!!!



再び車両が切り刻まれて落ちて行く。


残る車両は、先頭車両を入れて8両ほど。


余裕はあまり残っていない。




御坂「ねぇ……ちょっと……」ゼェッ、ゼェッ


上条「どうした!?どっか痛むのか!?」


御坂が上条へと声を掛け、上条は一旦下がり、御坂へと応える。

御坂「私の背中の矢筒に……青い矢が入ってるから……どうにかしてアイツに当てて……そしたら動きを止められるハズ……」ゼェッ、ゼェッ



上条「矢筒?これの事か?」ガサッ



上条は、御坂の背中の矢筒を取り出した。



御坂「そう……それを弓で射れば……多分アイツは凍りつくから……」


上条「この青い矢か?だけど俺、弓なんて撃った事も触った事もねぇよ」


御坂「だったらとにかく……どうにかして、その先端の筒に強い衝撃を与えれば……多分いけるから……」



御坂は、弓を使わずとも先端の筒が割れれば、多少は効果があるハズと上条に説明する。




上条「強い衝撃か……全力で投げればいいのか?でも、アイツの身体を通り抜けそうだけど……ッ!?まてよ?」


上条は、何か思いついたようだ。

ヒュンッ!!

ヒュンッ!!

ギィンッ!!!



偏光能力「クッ!!こんなヒュンヒュン得物を飛ばされちゃあ、いつまで保つかわかんねぇぞッ!?」バッ!!



天使の放つ鎖鎌のような変則的な動きの攻撃を、偏光能力は避け続ける。


スーツの防御無効の攻撃だ。当たれば致命傷になりかねない。



上条「偏光能力ッ!!Xガンを貸してくれッ!!」


偏光能力「あぁ!?ンなモンどうすんだよ!!コイツには効かねぇぞ!?」


上条「いいから早くッ!!」


上条は、偏光能力へとXガンを要求する。
殺しを行う気の無い上条は、捕獲用のYガンしか銃は持っていないからだ。

偏光能力「あーあーわかったよ!!オラッ!!」ヒュッ!!


偏光能力が、Xガンを上条に右手で投げ飛ばした瞬間




天使『ヒャァァァアアアアッ!!!』ヒュンッ!!!




ザンッ!!!


偏光能力「痛ゥッ!!!」ブシュゥッ!!!



偏光能力の右手目掛けて天使の斬撃が襲いかかり、人差し指と中指の二本を失った。




上条「偏光能力ッ!!」パシッ!!


Xガンを受け取った上条は、負傷した偏光能力へと声を掛ける。

偏光能力「ッ~~~!!!大した事ねぇ!!それより、お前は早くそれを使って何とかしろッ!!もう列車が保たねぇぞ!?」ブシュゥゥゥウッ!!!



天使『ァァァァアアアアッ!!!』ヒュンッ!!ヒュンッ!!!



ギィンッ!!

ギィンッ!!!!


偏光能力は、右手を抑えながら天使の追撃を躱す。更に一両分のコンテナ車両が斬り刻まれ、下に落ちる。


23学区の至るところに列車が落ち、被害は相当なモノになっているだろう。



たかが、一体の天使の為に。

上条「御坂ッ!!この矢の先端を狙って撃ってくれ!!」スッ……



御坂「え?……ッ!?なるほど……わかったわ……」グググッ……



上条は、御坂にXガンを渡し、自身は数本の青い矢を握りしめる。
瀕死の御坂には少し酷だが、上条は御坂を抱える為に片手を使っている為、御坂の協力が必要なのだ。




御坂「いくわよ……」グググッ……


ギョーンッ!!!ギョーンッ!!!ギョーンッ!!!!



そして、御坂が青い矢の先端を狙って、Xガンを撃った。

3



上条「よしっ!!偏光能力ッ!!今すぐ下がれ!!巻き込まれるぞ!!」



上条は、左手に青い矢を握りしめながら、偏光能力へと叫ぶ。



偏光能力「あぁ!?何する気なんだアイツはッ」バッ!!




同時に、偏光能力が後退し始める。





2




天使『ォォォォォオオオオオッ!!!』ヒュンッ!!ヒュンッ!!!




それと同時に、天使が偏光能力へと攻撃を放つ。



偏光能力「クッ!!」キィンッ!!ギィンッ!!!



偏光能力は、ガンツの刀で防御するも、無事な左手だけでは上手く捌けず、刀を弾かれる。




どうやら、逃がす気は全くないらしい。

1




上条「うぉぉぉぉぉぉおおおっ!!!」ブンッ!!!




上条は、左手に持っていた青い矢数本を、天使の頭上へと投げつける。



上条「偏光能力ッ!!何処でもいい!!今すぐ何処かに身を隠せ!!」



偏光能力「クッ!!そういうのはもっと早く言えってんだ!!」ブンッ!!


ドゴォォオオッ!!!!



偏光能力は、とっさに足元のコンテナを殴り、そこに穴を開けた。

0




天使『ォォォォォオオオオオッ!!!』ヒュンッ!!!



偏光能力「うぉっ!?」バッ!!



その瞬間、天使の攻撃が偏光能力へと向かうが、間一髪コンテナの中に入り躱した。




天使『ォォォォォオオオオオッ!!!!』ヒュンッ!!ヒュンッ!!!



すかさず、今度は上条へと攻撃の矛先を変え、斬撃を飛ばす。




上条「クッ!!御坂!!」バッ!!

御坂「ッ!?」ギュッ!!



上条が、抱えた御坂の盾になろうと、背を向けて屈んだその瞬間

カッ!!



ブワァァァァァァァアアアアアアッ!!!!!





天使『ァァァァァァアアアアッ!!!!!』パキパキパキッ!!!



上条「クッ!!さ、寒みぃッ!!!」ピキピキッ!!

御坂「~~~ッ!!」ギュッ!!!





Xガンの銃撃により、青い矢の矢筒が爆散し、その衝撃で中身が拡散し、天使周辺に凄まじい冷気が襲いかかる。



その冷気は、御坂が弓で放った時よりは格段に弱いが、天使から十数メートル離れた上条達をも、凍てつかせようとする程だ。




そして、高速で動く列車の風圧により、冷気は僅か2、3秒で流れていった。



しかし

天使『カ……ギッ……』ピキピキッ……



上条「クッ……凄え威力だったな……こっちまで凍え死ぬかと思ったぜ……」ガタガタッ……


チャキッ!!


液体のような身体の天使を凍りつかせるには、十分な威力だったようで、上条は寒さに震えながらもYガンを取り出し、天使へと構えた。


上条「…………ギリギリだったな……上条さんにも、たまには幸運が舞い降りたのか?」


目の前数十センチには、天使から伸びた鋭利な刃が凍りついていた。

あと1秒遅れれば、コレが上条の身体を貫いただろう。

上条「『神』だか天使だか知らねぇけどなぁ。上条さんは右手のお陰でアンタ等の御加護はもらった事がねぇんだよ。

借りもねぇし、好き勝手に暴れてくれたツケは払ってもらうぜ!?」カチッ!!


バシュウッ!!!


グルンッ!!
グルンッ!!!



天使『ギッ……ギギッ……』グググッ……



強制的に、液体から凍らされ、固体へと身体が変化している天使は、上条のYガンに容易く捕縛される。






この上条にとっての。


そして、インデックスを救った方の上条にとっても、長い長い夜が、今終わろうとしている。

天使『ギッ……貴様ハ……危険ダ……アリエナイ……』ピキピキッ……



天使は上条を見ながら何かを呟く。



天使『アリエナイ……主ヨ……コノ男ハ……』ピキピキッ……



上条「ミッション終了だ。じゃあな、天使サマ」カチッ!!



ジジジジジッ……



上条がもう一度トリガーを弾くと、天使が転送されていく。




天使『コノ男ハ……コノ男ノ『中』ニハ…………』ジジジジジッ……





そして、数秒後。




天使は完全に、転送された。




02:33





ミッション終了

VS天使戦終了です。


テーマの『ターミネーター』『電車』を上手く使えたかはわかりませんが、そこそこ自分は満足でした。


このあと、エンドロールと次回予告を投下してこのスレは終わりです。


次回のスレタイは、今まで通り禁書キャラ2人に、GANTZの文字をつける感じです。
ニュアンスは一緒です。


それでは、また。

ガタンゴトンッ!!


ガタンゴトンッ!!!





キキキィィィィィィイイイイッ!!!!!





上条「うわっ!?」ガクンッ!!

御坂「キャッ!!」




突如、高速で走っていた列車が、減速を始める。


どうやら、先頭車両で東郷がブレーキを掛けたようだ。



列車は、23学区の駅にゆっくりと入っていき、駅内で完全に動きを止めた。

上条「ふぅ……ようやく全部片付いたな……そうだッ!!偏光能力ッ!!大丈夫か!?」


上条が、コンテナに穴を開け、冷気から逃れた偏光能力の安否を確かめる。



偏光能力「大丈夫じゃねぇよ馬鹿野郎ッ!!寒ぃんだよッ!!さっさと転送しろコラァッ!!!」ゴンッ!!ゴンッ!!!!



コンテナの中からは、偏光能力の怒声が聞こえてくる。
どうやら、冷気で凍えてはいるものの、無事なようだ。



上条「アイツは無事か……東郷さん!!皆!!無事だったか!?」



上条は、列車の先頭車両から降りて来た他のメンバーを確認する。



そこには、東郷、空手着外人、学生の3人が居た。

東郷「……なんだ?」ジジジジジッ…………



偏光能力「お、来た来た。早くしてくれ!!前回は焼け死にそうだったのに、今回は凍え死にそうだ!!」ジジジジジッ…………




上条「転送が始まった……帰れるぞ!?御坂!!」


御坂「うん。よかった……」





東郷達が転送されていくのを見て、上条と御坂は安堵する。




今回も無事に帰れるのだと。

















そう思っていた。



この瞬間までは。

学生「ん?何だアンタ達……ッ!?な、何しやがる!!グッ!!離せよッ!!」




ふと、先頭車両の方から、生き残っていた学生の声が。




上条「ん?どうしたんだ?」スッ……





再び、上条は先頭車両へと目を向ける。


パンッ!!

パンッ!!!

パンッ!!!!



JJ『クッ!!何だお前等!?』キィンッ!!ギィンッ!!


学生「ガッ!?クソッ!!何で能力で燃やしても死なねぇんだ!?人間じゃねぇのかコイツ等!!」




上条「なっ……何だアイツ等!!」



上条の目の前には、黒い服を来た男達に囲まれている、学生と空手着の外人の姿が。



そして、銃撃音が鳴り響いた。




自分達は今、一般の人間には姿は見えないハズなのに。

ズシュッ!!!



学生「グァァァアアアッ!!!クッ……ソッ……エリート能力者の俺が……こんなところで……」



パンッ!!!
パンッ!!!
パンッ!!!!




学生「」ドシャアッ!!!




次の瞬間には、学生は坊主頭の黒服に斬られ、トドメに拳銃で数発撃たれ、倒れた。





上条「ッ!?テメェ等!!何なんだ一体!!」ザッ!!




列車の上から、空手着外人を囲む黒服達に上条が叫ぶ。




黒服達は、全員が一斉に上条へと振り向いた。

黒服1「斉藤さん!!歯応えありそうなヤツが残ってましたよ!?」

黒服2「ガキのくせに、一丁前に女を抱えてやがる。さっさとバラして飯にしましょうや」


取り巻きの内の2人の黒服が、斉藤と呼ばれる坊主頭の黒服へと話し掛ける。

どうやら、この中ではその斉藤がリーダー格のようだ。





斉藤「そうだな。先に男のスーツをぶっ壊せ。油断すんじゃねーぞ」チャキッ



上条「なっ!?」




黒服達は、日本刀と拳銃を持ちながら、上条と御坂を見る。



それはまるで、『獲物』を見る肉食獣のような目で。



人間とは思えない動きで、上条と御坂へと襲いかかっていった。

次回予告





インデックス「インデックスは……とーまの事が大好きだったんだよ?」





ステイル「数十年前から、世界各地に突如現れた人ならざる者。
おとぎ話のソレと同じ、血を好み日に弱いという特徴から、僕等にはこう言われているよ。『吸血鬼』とね」






??「人間じゃねェだァ?大して変わンねェよ。俺がこの手で触ればボンッ!!だ」





??「結局……アンタは一体……何者な訳よ!!」





??「パリィッ!!パリィッ!!!パリィッ!!!ってかァ?笑わせんじゃねぇぞ!?クソガキィッ!!」






























浜面「またせたなお前等……ヒーロー見参ってヤツだッ!!」

投下終了です。



それでは、またいつか。

ネタバレ








>>1はどS







どーもこんばんわ。1です。
次回予告じゃなくて次スレ予告でしたねwすいません。



ただ1000まで埋まるのを待つのもアレなので、よかったら皆さん星人や天使で出して欲しい敵キャラを何個か出しちゃって下さい。

ただし、1がわかるのは


調べればわかる伝説のモンスター、生き物、などなど。

デビルメイクライ・ベヨネッタシリーズ

デモンズ・ダークソウル、ソウルサクリファイス

ハウスオブザデッドシリーズ

ドラクエ・FF

実在する動物

くらいです。

上記以外もOKですが、スルーされる可能性大なのでご注意を。


1人3つくらいまでOKです。
ついでに、GANTZ武器のアイデアも1人1つまで募集です。
皆さんの中二魂を見せつけて下さい!!




敵は、次スレは厳しいですが、次々スレなら出せると思いますので、よろしくお願いします。

ちなみに、コンマ以下ゾロ目の方は、よほど訳分からんモノ以外なら採用させてもらいたいです。


ネタ枯渇防止にご協力ください。
それでは、また次スレでお会いしましょう。

次スレになります。



上条「どうしてだよ……GANTZ……」浜面「テメェは人の命を何だと思ってんだッ!!」
上条「どうしてだよ……GANTZ……」浜面「テメェは人の命を何だと思ってんだッ!!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1379238531/)



このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年09月13日 (金) 17:04:49   ID: cKWxq80P

敵の無理ゲー感満載の強さと、禁書側のキャラの特徴を生かした戦術がマッチして面白い。
てか映像で超見たい。

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