後輩「お客様ですよ」 先輩「気のせいだ」(648)


後輩「先輩先輩」

先輩「どうした後輩」

客「…あのぅ」

後輩「お客様が困ってます!」

先輩「声でかいよ」

後輩「私も困ってます!」

先輩「知らないよ」

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先輩「…面倒臭いなあ」ムク

後輩「お客様に失礼ですよ」

先輩「…ふあ…あふ。はいはい。何の用です」

後輩「何の用でって、ここに来るのに用は一つしかないでしょう」

先輩「ひょっとして俺におやつを持って来てくれたとか」

後輩「何様ですか」

先輩「いちおうここの部長さまなんだけどね?
   後輩さんは俺への敬意がまったくないね」

後輩「先輩!」

先輩「うるさいよ。それになんのアピールにもなってないよ」

客「…」

客「(来るんじゃなかったかな…)」


先輩「それで」チラ

客「は、はい」

先輩「何用ですか」

客「…えっと」

客「探している物がありまして」







ガサガサ


先輩「あった」

後輩「相変わらず腰を上げさえすれば仕事の早いお方です」

先輩「ばかにしたような言い方にしか聞こえない」

後輩「とんでもない」


後輩「どうぞ。もう失くさないように気をつけてくださいね」

客「…」ポカン

客「あ、はい。ど、どうも。ありがとうございます!」

後輩「いえいえ」ニコ

先輩「よかったねー」


後輩「では部室に戻りましょうか」

先輩「…疲れた」

後輩「気のせいでしょう」

先輩「……」

後輩「ふふっ」


先輩「ぐあー疲れたー…」ボスン

後輩「お疲れ様です。お茶でも淹れますよ」

先輩「わりぃ」

後輩「いえいえ」

後輩「どうぞ」コト

先輩「サンキュー」ズズ…

先輩「…まあ」

後輩「?」ズズ

先輩「お茶を飲んだからって、疲れが取れるわけでもないんだけどな! はーあー、もう動けねー」

後輩「大げさですね」


後輩「ほら。このお茶には私の愛情がこもっていますから。元気回復必至です」

先輩「なに気持ちわりぃこと言ってんだ…」ズズ…

後輩「ひどいです」

先輩「……」

先輩「…」

後輩「…」ニコニコ

先輩「…」ハア


コンコン


後輩「おや」

先輩「…」

後輩「先輩先輩。お客様のようですよ」

先輩「俺はいないと伝えてくれ」

後輩「何を言っているんです。そう言ったとしても依頼は私が受けちゃいますからね」

先輩「……あーあ。帰りたい…」

後輩「どうぞー」


ガラ



後輩「ようこそ探し物部へ」

後輩「なにかお探しですか?」









後輩「先輩先輩」

先輩「…」

後輩「…」スポ

先輩「いて」

先輩「…あの」ジンジン

先輩「イヤホンは手荒に引き抜くもんじゃないよ」

後輩「何度も呼んでるのに答えてくれないからです」


後輩「お客様ですよ」

先輩「…今取り込んでるって伝えてくれ」

後輩「自分で言ったらどうです」

客「こ、こんにちは」ペコ

先輩「…あー」

先輩「ご覧の通り、今は取り込み中でして」ダラーン

後輩「どうぞお掛けになってください」バシ

先輩「いたい」


後輩「何を失くされたんでしょう」

客「…あの、自転車の鍵を失くしてしまって」

後輩「それは大変です。うちに帰れなくなってしまいます」

先輩「走って帰れば」

後輩「そうですね。では先輩の自転車は今日は私が借りて帰りましょう」

先輩「冗談だ。落ち着け後輩。やめてくれ」


客「あの、自分で探そうとも、思ったんですけど…このあと部活があって」

後輩「それは大変です。部活動も勉強も一日の間隙を取り戻すには三日かかると言います」

先輩「いやあ。別に一日くらいサボってもどうってことないでしょうに」

後輩「年中さぼっている人には関係のない話ですしね」

先輩「今日は辛辣だな!」


後輩「ご安心ください。そう言ったときのための、我々、探し物部です」

後輩「大船に、いやさ高速フェリーに乗ったつもりで!」

先輩「探すのは俺だけどな?」

後輩「先輩、出番です!」

先輩「俺を手持ちのポケモンみたいに呼ぶんじゃない」

先輩「…はあー。もう、ほんと、仕方ない…なあ」

先輩「…よっこらしょ」

後輩「腰を上げるまでに時間をかけすぎです」


後輩「ほら。お客様はお急ぎです。早く早く」グイ

先輩「あー引っ張ったら倒れるーやめてー」

ドタドタ

客「あ、あの。なんだったら、部活が終わったあと、取りに来ますから…」

後輩「いえ。それには及びません。先輩は高速フェリーですから!」

先輩「微妙な例えだからスルーしてやったのに重ねて来やがった」


先輩「…おい。手、離せ」

後輩「はい」パッ

先輩「…ふむ」

先輩「…」

客「?」

客「…あ、あの。なにをして…」

後輩「耳をすませているんです」

客「…、な、なにに?」

後輩「物の声に、です」

客「…は?」

先輩「よし分かったこっちだ」ダッ

後輩「おお。さすが先輩。その早さたるや蜂のようです」ダッ

先輩「…めげないのはお前のいいところだと思うよ」

後輩「恐縮です」

客「??」


チャリ


先輩「あった」

後輩「なるほど簀の下でしたか。見つかり難い場所に違いありません」

客「…」ポカーン

後輩「部活には間に合いましたか?」

客「…あっ」

客「はい。全然、このくらいなら…」

後輩「それはよかったですね」ニコ

先輩「よかったねー」グデー


客「あ、…ありがとうございました!」

先輩「いえいえ」ヒラヒラ

後輩「部活、頑張ってください」

客「はい!」


ダダダダ…


後輩「ご苦労さまでした」

先輩「うん」

後輩「部室に帰ったらお茶を淹れますね」

先輩「悪いな」

後輩「いいえ。後輩の務めです」

先輩「…いつもそのくらい殊勝な態度でいたらいいのに」

後輩「一言余計なのは先輩の務めでしょうか?」

先輩「そうそう」

書き溜めを投下し終えたので今回は一旦ここまでです。
こんな感じのゆっるいオリジナルSS、のんびり投下して行きます。


先輩「…」

後輩「…」

先輩「…」

後輩「…」パラ

先輩「…」

後輩「…ふむ」


後輩「先輩先輩」

先輩「…」

後輩「…」

スポッ

先輩「あて」

後輩「無視しないでください」

先輩「…だからと言って無理にイヤホンを引き抜くなよ。痛いよ」

後輩「何を棒読みで仰います。せめて痛がった風で言って頂ければ改めようと思いますのに」


先輩「…」ヒリヒリ

先輩「…それで…何か用か」

後輩「いえ何も」

先輩「…」キュ

後輩「…」スポ

先輩「…」

先輩「…」キュ

後輩「…」スポ

先輩「鬱陶しいなあもー」

後輩「暇なんですよ。構ってください」

先輩「素直すぎるよ」


先輩「いいじゃない。暇すなわち平和。平和万歳」

後輩「…それはそうですが」

後輩「先輩がそう仰るのは、何となく、釈然としません」

先輩「それはちょっとひどい」


後輩「なにかすることはないものでしょうか」

先輩「…本の続きでも読んでなさい」

後輩「本を読み続けるのは思うほど簡単ではありません」

先輩「そう?」

後輩「そうなのです」


後輩「…」

先輩「…」

先輩「…じゃあ…お茶でも淹れてくれ」

後輩「! はい。喜んで!」

先輩「こんな風に素直なのはいいところだな」

後輩「♪」


後輩「どうぞ」

先輩「ありがとう」

後輩「お茶菓子の芋けんぴです」ガサ

先輩「渋いチョイスだな」

後輩「えへへ」ポリポリ

先輩「なぜ照れる」ポリ


ズズ…


後輩「…はふ」

先輩「いい天気だな」

後輩「はい」

先輩「…」

後輩「…」

先輩「…」

後輩「…」


先輩「さっき暇だって言ってたけど」

後輩「はい」

先輩「今も暇だと思うんだけど」

後輩「はい」

先輩「…いいの?」

後輩「はい。今はいい暇です」

先輩「…」

先輩「よく分かんね」ポリ

後輩「そうですか?」


コンコン


後輩「おや」

先輩「…」

先輩「待て。迂闊に返事をするべきではない。現代のリスク社会を甘く見るな。なにが出て来るか分からん」

後輩「面白いこと言わないでください」

先輩「え? 今の面白かった?」

後輩「どうぞお入りください」

先輩「聞いちゃいねぇ」


ガチャ


先輩友「や」

後輩「先輩のお友達様ではありませんか。こんにちは」ペコ

先友「ああこんにちは。あいつはいるかな」

先輩「今ちょうど出てまして」

後輩「!? ではあなたは一体何者ですっ」バッ

先輩「……。あーそこまで考えてないもうめんどくさいー」ダラ

後輩「おや」

先友「ははは。いつも通りだな」


先友「探し物をな。頼みに来た」

先輩「自分で探してどうぞー」

後輩「なにをお探しで?」

先友「部の後輩がな。家の鍵を失くしたんだと」

後輩「それは大変です。家に入れなくなってしまいます」

先輩「もうこの学校の生徒には鍵を持たせるな」


先友「頼むよ」

先輩「…………」

後輩「承りました」

先輩「おい」

後輩「先輩は依頼を受けるのに言葉を必要としません」

先輩「ただのコミュ障だそれ」

先友「合ってるじゃん」

先輩「ひどい」

先友「うはは」


先友「急ぎじゃないから部活後に寄らせるよ」

後輩「はい。それまでには必ず」

先輩「だから探すの俺だってー」ダラー

後輩「先輩のお尻に火をつけるのは私の役目です」

先輩「…その物言いは釈然としない」

先友「うははは」







ガサ


先輩「あった」チャリ

後輩「お疲れ様です」

先輩「おう」

先輩「…にしても冗談じゃないぞ。本当にここの生徒は物を失くしすぎだ」

後輩「だからこそ私たちの存在が認められているのも事実です」

先輩「……。それもそうだな」

後輩「はい」


後輩「ですが…より気をつけるよう啓発することも必要でしょうか。あまり効果があるとも思えませんが」

先輩「そうなあ」

後輩「いずれにせよ「探し物部」の領分ではありませんね。
   会長に今度お願いしてみましょう」

先輩「もう全部あいつがやればいいのに…」


後輩「部室に戻ったら改めてお茶にしましょう」

先輩「おう。悪いな」

後輩「いえいえ」

先輩「ついでにおぶって帰ってくれると嬉しい」

後輩「いやですよ」

投下終了です。
本編にまったく関係ないけど>>37のコンマがきれいでテンションあがった。
また夜か明日とか投下します。

>>37すげえ

乙。また興味深いスレが出来ちまったな…

23時前から投下できるかと思います。



ガチャ


後輩「…おや」

先輩「…」zz…

後輩「…」

後輩「…先輩はお疲れのようですね。そうっとしておきましょう」



カパ


後輩「いただきます」カチャ

後輩「…」モグモグ

先輩「…」zz…

後輩「…」モグ

先輩「…」スヤスヤ

後輩「…」ニコ

後輩「…」モグモグ








先輩「…ん」パチ

後輩「先輩。お目覚めですか」ペラ

先輩「…ああ…あれ。今何時…」ポーッ

後輩「もう放課後ですね」

先輩「…昼飯食ってねえ」グゥ

後輩「お昼休みからお休みでしたからね」

先輩「え? 昼休み来てたの?」イツノマニ…

後輩「はい。正確には昼休みからここにいます」

先輩「…。…は?」

先輩「じゃあお前も…授業さぼったのか」

後輩「ええ、まあ。そうなりますね」



先輩「…」

先輩「お前って別に真面目キャラじゃないんだよな。紛らわしい」

後輩「ま、紛らわしい?」

先輩「うん」

後輩「は、初めて言われました…」

先輩「あそ」

後輩「…ふふっ」

先輩「なんでちょっと嬉しそうなんだよ」



ガタ


先輩「とりあえず、腹減った。昼飯買って来る」

後輩「もうおやつの時間ですが」

先輩「可愛い表現だな」

後輩「恐縮です」

後輩「…あの、ですが…先輩が買い出しへ行くには及びません」ゴソ

先輩「あん?」



コト


後輩「お弁当を作って来ました」

先輩「……」

先輩「…お前が?」

後輩「はい」

先輩「…料理できるの?」

後輩「見ての通りです」

先輩「まだ開けてないけどな」

後輩「お茶を淹れましょう」

先輩「だからまだ食うとも言ってねえって」



カパ


先輩「……うん。普通に、おいしそう」

後輩「でしょう」フフ

先輩「…」イラ

先輩「…まあ…。頂きます」

後輩「どうぞ」

先輩「…」パク

後輩「ど、どうです?」

先輩「…」モグモグ

先輩「……普通…だけど、期待値が低かった分、おいしく感じる」

後輩「ものすごく失礼な褒め方ですね。ありがとうございます」ニコッ



パクパク


先輩「ごちそうさま。うん。おいしかった」

後輩「それはよかったです」ニコ

後輩「では明日も作って来ることにしましょう」

先輩「それはありがたいが…俺以外に作って来る相手が他にいるだろうに」

後輩「なにを仰います。先輩には感謝しています。その恩返し…も、兼ねておりますから」

先輩「兼ねて? じゃあメインはなんなの」

後輩「それはもう一方的な愛情です」

先輩「一方的な自覚があるのか…」

先輩「と言うかたまにお前の素直さが怖いよ俺は」

後輩「そんなに褒めないでください」//

先輩「耳鼻科行け耳鼻科」


後輩「今日は一人での昼食でした」

後輩「明日は一緒に食べましょう?」ニコ

先輩「…」

先輩「おう」

後輩「えへへ♪」ニコニコ



後輩「では腹ごしらえも済んだことです。今日もきりきり働いてください」

先輩「お前の愛情は俺を休ませてくれる方向に働いたりはしないのな」

後輩「愛ゆえに、です」フフ

先輩「…わりと本気で怖いからやめて…」ゾク

後輩「ふふ?♪」



コンコン

ガチャ


会長「お疲れー」

後輩「これは会長様。お疲れさまです」ペコ

先輩「ノックしといて返事がある前に入って来るんじゃない」

会長「お前の返事を待っていたら日が暮れるわ」

先輩「ひどい」

後輩「何かご用ですか?」

会長「ああいや。様子を見に来ただけだよ」ヒラヒラ



後輩「ではちょうどよかったです」ポン

後輩「会長。なんとかもう少し失くし物への各人の注意意識の向上はできないものかと…先日から先輩と相談をしていたところなのです」

会長「ほう。こいつがそんな殊勝なことを」

先輩「褒めてくれ」

会長「では、撫でてやろう」ヨシヨシ

先輩「…………」

後輩「どうでしょう」

会長「そうねえ」ナデナデ

先輩「…いつまで撫でるつもりですかね?」ハズカシイ



会長「まあ失くし物はどうしてもね。注意しても起きることだし」

会長「とはいえ…まったくの無駄ってこともないでしょう。考えておく」

後輩「よろしくお願いします」

先輩「頼むぜー俺の仕事を減らしてくれー」

会長「がたがた言ってると名前だけ貸してる私が退部しちゃうわよ?」ニッコリ

先輩「外道ー」

会長「…」ナデナデグリグリ

先輩「痛い痛い」グリグリ



会長「じゃね。また様子を見に来るから」

後輩「お疲れさまです」ペコ

先輩「もう来なくていいぞー」ボソ

会長「…」ニコ…

先輩「いつでも来いよ! お茶も出すぞ」

会長「はいはい」クスクス


パタン


後輩「先輩は相変わらずお茶目さんですね」フフ

先輩「違います」








後輩「今日は依頼がありませんでしたね」

先輩「いいことだ」ダラー

後輩「…えっと…そろそろ帰りますよね?」

先輩「おうとも」

後輩「返事の勢いのよさに体がついて来ておりません」

先輩「ソファと体がくっついた思いだ」グデー



先輩「先に帰ってくれていいぞ。俺はもう少しだらだらしてから帰る」

後輩「…そうですか。
   では私ももう少し残っていきましょう」ポスン

後輩「ちょうど読みかけの本もあることです」

先輩「お。珍しく素直じゃない」

後輩「素直になってよいのですか?」

先輩「俺が悪かった」

後輩「ふふ」ニコ



後輩「それと…今の発言は、墓穴を掘っておられる気がします」

先輩「…」

先輩「……。うるさい。寝る」ゴロ

後輩「ふふ。先輩は素直ではありませんね」

先輩「うるせー」

後輩「ふふふ」

今回投下終了です。
続きはおそらく明日できるかなと。お待ちください。

この先輩すごいな。乙。続き楽しみにしてる。



トコトコ


後輩「今朝もよい天気です」


「びええええええん!!」


後輩「…おや。どこからともなく子ども様の泣き声が…」

後輩「これはいけません」ダッ



後輩「?」コソ

子供「うええん…」

先輩「あーうるさい。面倒臭い。でもうるさいのやだ…」ハア

後輩「…??」

先輩「しょうがねえなあ…」

後輩「(もしや先輩が子ども様を虐めているのかとも思いましたが…違ったようです。疑って、ごめんなさい先輩)」



後輩「(どうやら子ども様の失くし物を探してあげているようですね)」

先輩「おら。あったぞ」

後輩「(そしてその手際を描写する間もない迅速さです。さすが先輩!)」

子供「…うぐ」コクン

子供「どうも、ありがとう」

先輩「おう」








カラカラ…


後輩「おや。先輩ではありませんか」

先輩「…」

後輩「…」スッ

スポッ

先輩「いてぇ」

後輩「無視しないでください」

先輩「だから無理にイヤホンを引き抜かないでって…頼むよ…」ジンジン



後輩「おはようございます。奇遇ですね」ペコ

先輩「そうな」

後輩「先輩が珍しくも自転車を押して通学されていなければこの偶然もなかったでしょう。何かあったのですか?」

先輩「なにもないよ」

後輩「…そうですか」フフ

先輩「? にやにやして…変なやつ」

後輩「先輩にだけは言われたくありません♪」

先輩「ひどい」

後輩「(えへへ。やっぱり先輩は尊敬に値するお方です)」



後輩「今日はいい天気ですね」

先輩「そうなあ」

後輩「こんな日は原っぱでのんびりとお弁当を広げたいものです」

先輩「あー。俺は河原でのんびり昼寝がしたいな…」

後輩「…」

先輩「…」

後輩「おやおや」

先輩「これはこれは」



後輩「では早速河原に向かうことにしましょう」

先輩「そうしよう」

会長「待てコラ」ガシ



後輩「おや会長。おはようございます」ペコ

会長「はいおはよう。登校中に一体何の相談かなあ」

先輩「…しまってるしまってる」パシパシ

会長「しめてるしめてる」

後輩「会長もご一緒にどうです?」

会長「え、なにこの子生徒会長をさぼりに誘ってるの?」

先輩「…シマッテルゥー」



パッ


先輩「けほけほ」

会長「はいはい。大人しく学校に行きますよ」パンパン

後輩「はーい」ションボリ

先輩「…帰りたい…憂鬱だー」

会長「どうせあんたは出ても寝てるだけでしょうが」








コンコン


後輩「お客様のようです」

先輩「気のせいだ」


ガチャ


客3「あ、あのー…」

後輩「先輩先輩。扉が開き向こうに人がいるようです」

先輩「気のせいだ」

後輩「なんと」

客3「??」



後輩「…ごほん。
   とんだ茶番を。失礼しました」キリッ

先輩「それ俺にも失礼だからな?」

後輩「お入りください。ようこそ探し物部へ」ニコ

先輩「無視にも慣れた」

客3「は、はい。失礼します」ガタ








後輩「ペンダントですか」

客3「はい。とても大切なものなんです」

先輩「ほお」

先輩「それを失くしちゃ世話ないな。なにが大切だ説得力が皆無だ」

客3「う…」

後輩「せ、先輩。そんな言い方は」

先輩「はっ」ゴロゴロ

後輩「(お怒りは最もですが横になりながらでは…先輩こそ説得力に欠けます)」



先輩「気が向いたら探してやるよ」ゴロリ

後輩「先輩」

先輩「寝る」

後輩「もう…またイヤホンして…」ハア

客3「…」

客3「あ、あの、…すいませんでした。もう一度…自分で探してみます」ガタタ

後輩「では手伝います」

客3「え」

後輩「私も探し物部の部員ですから」ニコ

客3「…あ、ありがとうございます」








後輩「…これは…なんと言いましょう。探しがいのありそうな」

客3「ここもあんまり自信はないんですけど…」

後輩「まあ、心当たりをしらみつぶしに見て行くしかありませんからね。まずはこの河原をローラー作戦で行きましょう」

客3「はい!」



ガサガサ


後輩「…むう」

客3「…」ガサ

客3「…何だか…すいません。こんなこと、手伝わせてしまって…」

後輩「とんでもない」グイ

後輩「大切にしているものを失くすことは、…何事にも例え難い痛みです」

後輩「私にも経験があります」ガサ

客3「…」



後輩「ただ…。
   だからこそ、先ほどは先輩を怒らせてしまいました」シュン

客3「あ、あれは私が…」

後輩「…」フルフル

後輩「先輩は物を大切にするお方なのです。
   決して、お客様が悪い、ということではありません」

客3「…そうですか…」

後輩「そうなのです」ニコ



後輩「では、早く探し出してしまいましょう」

客3「そ、そうですね」


…ザッ


後輩「おや」

先輩「…よお」

後輩「これはこれは。先輩ではありませんか」

後輩「奇遇ですね」

先輩「そうだな」



ゴロン


先輩「ちょっと河原に、昼寝に来たんだが…」

後輩「そうでしたか。ではこれはまったくの偶然」

先輩「だな。珍しいこともあるもんだ」

後輩「ええ」

先輩「…」

後輩「…では私は用の続きがありますので」

先輩「おう」

後輩「(ありがとうございます。
    先輩がここに来てくださったことが…そのまま答えですから)」








ガサガサ


客3「あっ」

後輩「?」

客3「あり、ました…っ!」

後輩「おお!」

客3「やったー!」

後輩「わーい!」

先輩「(わーいて)」


キャーキャー


先輩「…ふん」



ペコ

客3「ほんっとうに、ありがとうございました!」

後輩「いえいえ。お気になさらず」

客3「今度何かお礼を」

先輩「じゃあもう失くすなよ」

客3「は、はい!」

後輩「よかったですね」ニコニコ



ポスン


後輩「はふー…」

先輩「お疲れ」

後輩「はい…少し、疲れました」

先輩「お前も昼寝するといい。あとで起こしてやる」

後輩「ふふ…先輩は、優しいですね…」

先輩「気のせいだ」

後輩「…ふふ…では、少し、だけ…」コク

後輩「…くぅ」

先輩「お疲れさん」

ええな!








カアー  
     カアー


後輩「…」

先輩「どうかしたか」

後輩「いえ…その」

後輩「せっかく河原に来たのですから、お昼寝だけでなく」

後輩「お弁当もここで食べることができたらよかったなと」

先輩「もう日暮れちゃったな」

後輩「はい…」シュン



後輩「すいません。こんな時間まで眠り呆けてしまって…」

先輩「いいよ別に」

ポン

先輩「まあまた暇なときに来るか。そのときは、弁当よろしく」

後輩「…」

後輩「は、はい!」

先輩「おう」スッ

後輩「…あ…」

後輩「あ、あの。先輩?」



先輩「あん?」

後輩「き、今日は、私は頑張りましたので…ご褒美にですね」

後輩「もう少しだけ今のように、頭を撫でていてはくれないでしょうか…」

先輩「相変わらず素直なやつ」

後輩「えへへ…」//

先輩「よしよし」ナデナデ

後輩「…」//



ナデ…


先輩「あーだめだ。撫ですぎた。腕がつる」

後輩「先輩は貧弱にもほどがあります」クス

先輩「おい。急に辛辣だな」

後輩「では先輩。元気いっぱい帰りましょう!」

先輩「声大きいよお前」キーン








ガチャ


後輩「こんにちは」ペコ

先輩「…んあ?」シャカシャカ

後輩「ああ、後輩か…あふ。昼飯でも食べに来たの」キュポ

後輩「はい」

先輩「…あー…お前よくここに昼飯食いに来るけど…」

先輩「ひょっとして、まだ友だちいないの?」

後輩「ぎく」



後輩「な、なんと辛辣なお言葉でしょうか」

先輩「お前は俺にいつもこんな感じだけどな」

後輩「どうせ私は友だちが少ないです!」

先輩「開き直るな」

後輩「…すいません…およそ友だちと呼べる方はお一人だけです…」ショボン

先輩「(何か話が重い方向に行こうとしている。やばいめんどくせぇ)」

後輩「ま、まあよいのです。私には先輩がおりますから!」

先輩「よくないよ。いややっぱいいやそれで。めんどくさいし」ダラー



後輩「は、はい。そう言うわけで」ゴソ

後輩「お弁当をまた作って参りました」

先輩「悪いな」

後輩「えへへ」

後輩「今お茶を淹れますね」パタパタ

先輩「(甲斐甲斐しい)」



コンコン


後輩「もぐ?」

先輩「ちゃんと飲み込んでから喋りなさい」モグモグ

後輩「しぇんぱい、あの、かわりにおうたいを…」モゴモゴ

先輩「いやだ。面倒だし」

後輩「ひどいれす」モゴモゴ


ガチャ


先輩「この学校にはノックの意味を理解しているやつはいないのか…」

??「開いてるかい」

先輩「開いてないよ」

後輩「もぐもぐ」

なんか良いなこれ



後輩「んむ」ズズ

後輩「はふ。ようやく飲み込めました」

先輩「そもそもどうしてそんなに目一杯口に入れたんだ」

後輩「えへへ」テレ

??「取り込み中だったか」

先輩「おう。昼は休業中だからな。邪魔すんな」

??「確かに、二人がいちゃいちゃする時間を邪魔してしまうのは憚られるな」

先輩「訂正しろ」

後輩「いちゃいちゃだなんてそんな」//

先輩「ここんとこ照れを安売りしすぎだお前」



後輩「ここに来られたということは…」

??「おう。探し物の依頼があってな」

先輩「…めんどうだなあ」グッタリ

後輩「まあまあ。カフェのマスター様にはいつもお世話になっているではありませんか」

先輩「でも俺コーヒー苦手だからあんまし行くことないし」

マスター「そう言うなよ…」

後輩「…それもそうですね。
   そう言えば会長からポットを頂いて以来、カフェから足が遠のいていたような」

先輩「な?」

マスター「二人してひどいな!」



マスター「給仕の子が筆箱を失くしたんだと」

後輩「それはいけません。勉強ができなくなってしまいます」

先輩「いいことだな」ウン

マスター「頼むよ。あとでコーヒーサービスするからさ」

後輩「おお。それは魅力的な提案です」

先輩「だから俺コーヒー飲めないって…」

後輩「子供舌ですね」プププ

先輩「なんだとー」



グニーン


後輩「いひゃいれすー」

先輩「反省しろ」グニグニ

後輩「ふにゃー」ムニー

マスター「まあ…仲良くやっているようで何よりだ」

先輩「うるせえ」パッ

後輩「…はふ」スリスリ

マスター「照れんなよ」

後輩「照れているのですか?」

先輩「照れてねえ」

マスター「素直になれよ」ニヤニヤ

後輩「先輩! 私のキャラを取らないでください!」

先輩「なに言ってんだお前」








先輩「あった」

後輩「ぶらぼー」パチパチ

先輩「ばかにしてるよね」

後輩「とんでもない」

先輩「…はあ。疲れたーもう動けね…」ゴロ

後輩「…」

後輩「先輩先輩。廊下で寝転がると制服が汚れてしまいます」

先輩「そうだな」ゴロゴロ



先輩「とはいえ体が言うことを聞かない」ゴロゴロ

後輩「まったくもう」クスクス



後輩「おや。ちょうど中庭でカフェがオープンしたようです」

後輩「筆箱を届けがてら行ってみましょう」ズルズル

先輩「…引き摺ったらなおのこと制服が汚れる気がするんだけど…」ズルズル…








後輩「こんにちは」

マスター「おー後輩ちゃん。いらっしゃい」

給仕「いらっしゃいませ」ペコ

マスター「…それは?」

先輩「 」チーン

後輩「おや」



ヨロ…

先輩「こ、後輩…なぜ階段でも引き摺って行けると思ったんだ…」

後輩「てへ」

先輩「てへじゃないよ」

後輩「私は先輩のことを信じています」キリ

先輩「そんな信用はいらん」

後輩「ぷっ。先輩、背中がとても汚れています」プププ

先輩「お前のせいでな!」

マスター「お前ら本当に仲いいなー」ハハ



後輩「筆箱を届けに参りました」

給仕「ごめんなさい。ありがとうございました」ペコ

後輩「いえいえ」

マスター「よっしゃ。じゃあお礼にコーヒーを淹れるからな。ちょっと待っててくれ」

後輩「では私は先輩もコーヒーが飲めるよう、何か甘いものでも買って来ることにしましょう」

先輩「何かむかつくけどありがとう」



マスター「お待ちどう」

先輩「悪いな」

後輩「先輩。ようかんを買って来ました」

先輩「だからチョイスが渋いって」

先輩「…それは?」

後輩「私用のシュークリームです」

先輩「そっち寄越せや」



ズズ…


後輩「はふ」

先輩「…んあー…やっと落ち着いた…」グデ

後輩「なにを仰います。ほんの二、三件の依頼をこなしただけではありませんか」クスクス

先輩「それで十分重労働だよ俺にとっては…」グダー



後輩「穏やかなお昼ですね」

先輩「そうなー…」

今回投下はここまでです。レス感謝。

乙~
まったりしてて好みだわこれ



カチャ

マスター「部室は開けておいていいのか?」

先輩「でなきゃここに来てねえよ」グデーン

後輩「依頼受付用の投書ボックスが置いてありますから。
   急ぎの方向けに連絡先も貼ってあります」

先輩「…というか…お前はいいのか? 客と一緒にコーヒーを飲んでいて」

マスター「うん?」ズズ…カチャ

マスター「まあな。ゆるさが売りのカフェだよここは」

後輩「マスター様との距離も近くてよいですね」ニコ

先輩「こいつが近くに来てもむさ苦しいだけだ」

マスター「ひどいな」

先輩「でかいんだもんお前」

後輩「せ、先輩も、私からすれば、大きいですよ?」

先輩「下手なフォローはいらんわ」

マスター「ははは」



先輩「…にしても…」ズズ…

先輩「ここは暇そうでいいなあ」ハア

マスター「そっちは忙しいのか」

後輩「ええ、まあ。残念ながら」

先輩「本当にな…」

マスター「同じ趣旨の発言で意味がこうも違うか」

先輩「失敬な」

後輩「??」



先輩「…」

先輩「なあ後輩」

後輩「どうしました?」

先輩「なあ、友だちのいない、後輩」

後輩「な、なぜ呼び改めるんです? それもそのような余分な情報を付け加えて…」

マスター「え? 後輩ちゃんて友だちいないの?」

後輩「い、いえ、あまりいない、というだけで、その…」ゴニョゴニョ

先輩「照れるなよ」

後輩「い、いえ、照れているわけではありません」



後輩「うう…あんまり意地悪しないでください…」

先輩「…いや別に意地悪をしようと思ったわけではないんだが…」

マスター「悪い先輩だな」

先輩「お前もけっこうひどいこと言ってたけどな」

後輩「ぐすん」



先輩「さっきここの給仕さんと話してたじゃん」

後輩「は、はい」

先輩「友だちになってきたらいいのに」

後輩「えっ」

マスター「ああ。それはいいな。あの子もここで働いてる分、クラスの友人しかいないって言ってたし」

後輩「あ、あの、そんな急に…」ワタワタ

先輩「行ってら」ポン

後輩「わわ」



先輩「…」

マスター「…」

先輩「…握手し出したぞ」

マスター「丁寧なのはいいことだ」ウン

先輩「堅苦しいやつ」

マスター「後輩ちゃんは真面目だからな」

先輩「変なところでな」



マスター「はは」ニヤニヤ

先輩「…なににやにやしてんだ」

マスター「いや。良い先輩してるなと思ってな」

先輩「気のせいだ」

マスター「お前こそ友だちは作らないのか?」

先輩「俺の友だちは物だけです」

マスター「ふうん…先友は?」

先輩「あいつは自称俺の友だち」

マスター「ぷっ、はは。ひっどい言い草だなあ」



タタッ


後輩「先輩先輩!」

先輩「声がでかいよ」

後輩「友だちができました!」

先輩「それはよかった」

後輩「メールアドレスを交換しますので携帯電話を取りに行って参ります!」ダダッ

先輩「…」

マスター「突風のようだな」

先輩「…はあ…耳が痛い…」ダラー

マスター「虚弱すぎだろ」ケラケラ








先輩「じゃーごっそさん」

後輩「ご馳走さまでした」ペコ

マスター「おう」

後輩「きっと明日も来ますので!」

給仕「うん」フリフリ

後輩「えへへ」ブンブン

先輩「…ナチュラルに引き摺るのはやめて欲しい」ズルズル

マスター「なら立てよ」








後輩「さて先輩。浮かれてばかりではいられません」

先輩「俺は別に浮かれてないよ」

後輩「依頼がこの通り」


バサバサー


後輩「たくさんですね」

先輩「…もうやだ…」



先輩「いやだーめんどうだー」

先輩「…でも…失せ物があるのも気になる…くそう…」

後輩「それでこそ探し物部の部長です!」

先輩「…あーあーもうほんとにもー…」

先輩「…んーあー…どうすっかなーほんと…」

後輩「葛藤しすぎです」



ガラガラ


先輩「それは?」

後輩「先輩に楽をして頂こうと思いまして、会長から台車を借りて来ました」

後輩「どうぞこれに乗ってください。私が押します」

先輩「こ、後輩…俺のためにそこまで…」

後輩「先輩!」

会長「そんなことのために台車を借りるな」スパーン

先輩「痛いっ」



後輩「おや。会長ではありませんか」

会長「おやじゃないわおら」ガシ

後輩「むや」

会長「台車は、物を、運ぶためのものです」ムニムニ

後輩「わ、わひゃっておりまひゅ」

会長「ど こ が よ」ググ

後輩「むぐぐー」



会長「まったく…」パッ

後輩「…はふぅ…」

先輩「で。何か用か」

会長「ううん。いつも通りの、様子見」

後輩「いつもすいません」ペコ

会長「そう思うなら様子を見に来たくなるようなことしないでくれる?」

後輩「えへへ」

会長「(確信犯かしら)」

先輩「こいつの照れに意味はないから深く考えないようにな」



先輩「ちょうどこれから探し物に行くところだ」

会長「そ。頑張って。まああんたならあっという間でしょうけど」

先輩「そこに行くまでが大変なんだよ…」ハア

会長「(探し物の何が大変かと聞いて、「そこに行くまでが」なんて言うのはあんたくらいだっての)」

後輩「先輩先輩。私もお供しますので。頑張りましょう」

先輩「…はいはい」








先輩「あった」

後輩「お疲れさまです」

先輩「これで最後だよな?」

後輩「はい」

先輩「…はあ…やっと終わった…もう無理」バタ

後輩「まだ部室を出て三十分ほどしか経っていません」

先輩「…知るか…」ゼェ



ポスン

後輩「先輩」クイ

先輩「あ?」

ナデナデ

先輩「…」

後輩「お疲れさまでした」

先輩「…なぜ撫でる」

後輩「先輩がお疲れのようでしたから。
    私は、先輩に頭を撫でて頂けると疲れも吹き飛びます」

先輩「…あ、そ」

後輩「はい♪」ナデナデ

先輩「…」フン



先輩「…よし…休憩して、いくぶん、体力が、回復した」

先輩「とりあえず部室に戻るか。それで、ちょっと休憩したら、帰ろう」

後輩「休憩しすぎです」

先輩「うるせえ」

後輩「普段先輩がどうやって生きておられるのか不思議になって来ました」

先輩「余計なお世話だよ」








後輩「どうぞ」コト

先輩「サンキュー」

先輩「…うん」ズズ

後輩「? どうかしましたか」ズズ

先輩「いや…」



先輩「やっぱあれだ。俺、コーヒーよりお茶の方が好きだわ」ズズズ

後輩「…」

後輩「そ、そうですか」

先輩「なに照れてんだ気持ち悪ぃ」

後輩「て、照れもします。
   そんな急に、「俺はお前の淹れてくれたお茶じゃないと駄目だ」なんて言われたら…」//

先輩「言ってねえよ」

後輩「えへへ」//

先輩「…まあ…何でもいいけど…」

後輩「…♪」ニコニコ

先輩「…」ズズ…



後輩「…」

後輩「ねえ先輩」

先輩「なんだい後輩」

後輩「…私は、友だちができても、いつまでも先輩のお傍にいます」

後輩「安心してください」

先輩「…急になに言ってんだお前」

先輩「そもそもそんな心配したことねえよ」

後輩「そうですか」フフ

先輩「そうそう」



先輩「…ふあ~…あ…」

先輩「じゃ、鍵かけて、帰るか」

後輩「そうですね」

後輩「また明日も頑張りましょう」

先輩「いやだよ」

後輩「えっ」

投下終了。レス感謝です。
続きは夜か明日か。のんびりお待ち頂けると嬉しいです。


会話のテンポ好き


奉太郎の強化版みたいなやつだな

素晴らしい



ムク

先輩「…今日も朝が来てしまったか…」

先輩「学校行きたくねー」

先輩「…でもさぼると…会長のやつ最悪家に来るからな…あのクソお節介やろうめ…」


PRRRRRRR


先輩「…」

先輩「…」ピ

先輩「…もしも  会長『覚えとけよ?』ブチッ

先輩「 」ツー ツー…

先輩「 」

先輩「…なおさら行きたくなくなった…」ハア



ガシャン


先輩「よっと」

カラカラカラ…

先輩「うーん、やっぱ電動自転車が欲しいな」ペダルオモイ

先輩「…ぜぇ」


カラカラ…


先輩「お」

キッ

先輩「後輩じゃん」








トコトコ


後輩「今日もいい天気ですね」

後輩「…今日こそ先輩と、お弁当を持ってお出かけできるとよいのですが」

後輩「ふふ」ニヘラ

後輩友「あ。女じゃん!」

後輩「?」クル

後輩「おお。女友様ではありませんか。おはようございます」ペコ

後友「うん。おはよー」






※台詞内限定で、この友人は後輩のことを「女」と呼び、反対の場合は「女友」と呼ぶことにします。

友だちが後輩のことを「後輩」と呼ぶのも変かなと思ってのことですが、これでも分かり難いとは思っています。
もし、こうしたらいいんじゃねみたいなのがあったら、ぜひお願いします。



後輩「今朝は部の朝練はお休みですか?」

後友「そうそう。だから、ちょっとのんびりなんだー」

後輩「そうでしたか」

後友「…ねえ、聞いてもいい?」

後輩「? 何でしょう。なんなりと」

後友「なにかいいことあった? すごく嬉しそうな顔してたけど」

後輩「…は…」

後輩「い、いえ。気のせいでしょう」

後友「おや。この私に隠しごとをしようとはいけない子ですな」

後輩「か、かくしごとだなんてそんな…」//

後友「(この子は本当に分かりやすいなあ)」



後友「どうせ先輩さん絡みのことだろうけどー」

後輩「う…どうして、分かるのでしょうか…」//

後友「ありゃ。かまかけだったんだけどね」ハハ

後輩「なっ」

後友「あは」

後輩「…うー。女友さんはいじわるです!」プイ

後友「あはは。ごめんごめん」



後友「へへ」

後輩「…そんなに可笑しいですか」プクー

後友「(可愛い)」

後友「…じゃ、なかった。違う違う」

後友「…よかったなって」

後輩「?」キョトン

後友「女はさ、探し物部に入ってから、明るくなったよ。楽しそう」

後輩「…」

後輩「そうでしょうか」

後友「うん」



後輩「…」

後輩「ええ。そうですね。そうかもしれません」

後輩「たしかに今は、今がとても楽しいですから」ニコ







先輩「…」

先輩「楽しそうに話してやがる」

先輩「青春してるわありゃ」ウン








ガチャ


後輩「こんにちは」

先輩「おう」

後輩「今日もお弁当を作って来ました」

先輩「いつも悪いな」

後輩「とんでもない。先輩のためなら私はどんなことでもやれますので」

先輩「さらっと重いこと言うのやめてくれる?」

後輩「えへへ」



後輩「いただきます」

先輩「…」パクパク

後輩「あの…お弁当を食べるときくらいきちんと座りませんか?」

先輩「だるい」

後輩「もう」

先輩「もぐもぐ」ポロポロ

後輩「ああ。たくさんこぼれていますよ」

先輩「お母さんか」

後輩「いえ後輩です」

先輩「知ってるよ」モグモグ



先輩「ご馳走さま」カチャ

後輩「お粗末さまです」

後輩「いま食後のお茶を淹れますね」ガタ

先輩「おう。 …なあ後輩」

後輩「なんです先輩」

先輩「…たまには、昼飯は、友だちと食べたら」

後輩「…」

後輩「えっと、…わ、私は、先輩のお邪魔でしょうか」オロ

先輩「違うから落ち着け」



先輩「そうじゃなくて…その」

先輩「別に俺に気を遣うこともないしさ」

先輩「たしかにお前は友だちが少ないかもしれないが」

後輩「…も、もう少しオブラートに包んで頂けると…」

先輩「めんどーだから却下」   後輩「ひどいです…」

先輩「…友だちは、昨日みたいに増やせばいい。
   いや無理に増やさなくても、今いる友だちと仲良くしていればいいだろ」

後輩「…」

後輩「…あの、先輩に言われたくはないのですが…」

先輩「うるさいやい」



後輩「そう、ですね……いえ」

後輩「…ご迷惑でなければ、私は、先輩と一緒にいるのが…いまは楽しいですから…」

先輩「…」

後輩「…だ、だめでしょうか…」

先輩「…いや…ダメってことはないけど」

後輩「そうですか」ホッ

先輩「…」

先輩「(例えば、俺が卒業したら、こいつはどうなるんだろうか)」

後輩「…」エヘヘ

先輩「(まあ…まだ先の話だしな。つーか考えるのめんどい。あー頭使ったしんど)」ゴロ

先輩「慣れないことはするもんじゃねえなあ…」ゴロゴロ

投下終了。
いつもより短めなので、余裕があれば寝る前にまた投下するかもしれません。
ですがおそらくまた明日の投下になると思います。



後輩「…」

先輩「…」

後輩「…ふむ」ペラ

先輩「…」

先輩「なあ後輩」

後輩「どうしました先輩。構って欲しいのですか?」

先輩「お前と一緒にするな」

後輩「先輩は寂しがり屋さんですね」フフ

先輩「聞けよ」



先輩「いや…なに読んでんのかなと思って」ダラー

後輩「これですか」パッ

先輩「料理雑誌か」

後輩「先輩のためにもっと料理の腕を磨かなければと思っておりまして…」エヘヘ

先輩「言ってることは乙女だけど発言の中身の重さはごまかせてないぞー」

後輩「お、乙女だなんてそんな…」//

先輩「俺はいつかお前に殺されそうな気がする」

後輩「死ぬときは一緒です」

先輩「やめて」



後輩「…」

後輩「先輩は…いつも通り、だらけてらっしゃいますね」

先輩「おう」ダラダラ



先輩「…ふあー……あふ…  ん?」ピク

後輩「? どうかなさいましたか」

先輩「嫌な予感がする」

ガタ

後輩「せ、先輩?」

先輩「そのうち戻る。留守番頼むわ」スタスタ

後輩「は、はあ」

バタン

後輩「…」ポカン

後輩「あんなに動きの素早い先輩は初めて見ました…。今日は何かいいことがあるかもしれません」フフ



コンコン


後輩「はい」

先友「失礼します」ガチャ

後輩「おや先輩のお友だち様。お久し振りです」ペコ

後輩「…あいにく、ちょうど先輩は席を外しております」

先友「あ、そうなのか。珍しいなあ。便所かな」

後輩「なるほど。それならば先ほどの機敏な動作にも納得がいくというものです」ポン

先友「?」



先友「自転車の鍵を失くしちゃってさ」

後輩「それは大変です。普段自転車でやって来る距離を徒歩で帰るというのは容易ではありません」

先友「その通りだ」

先友「…まあ、あいつに伝えておいてくれればそれでいいかな」

後輩「承知しました」ニコ



先友「…にしても」グルリ

先友「この部室も変わったなあ。とりあえず、物が増えた」

後輩「…私が入部したころも、まだ伽藍堂のようでした」

先友「あのころは「探し物部」なんてのは、本当に、ただの建前だったからなあ。懐かしいもんだ」



先友「じゃ、よろしく。また来るよ」

後輩「はい」


パタン…

   ガチャ


後輩「おや?」

先輩「…よし。ジャストタイムだ」

後輩「? シャキーンですか?」

先輩「たしかにお前は旧教育テレビが好きそうだが、違う」



後輩「つい先ほどまで先友様がいらっしゃったのですが」

先輩「入れ違いになっちゃったなー(棒)」

後輩「ええ。残念ながら」

先輩「後輩」

後輩「はい?」

先輩「ほれ」ヒュ

後輩「あべし」パコン

先輩「この距離でキャッチできないのかよ! 運動神経皆無だな!」

後輩「きょ、恐縮です…」ジンジン

先輩「今のはどう解釈しても罵倒だけどな」



カチャ


後輩「これは…自転車の鍵、でしょうか」

先輩「おう」

後輩「あ、もしかして、」

先輩「それどっかに捨てといて」

後輩「えっ」

先輩「寝る」ゴロ

後輩「え、え? せ、先輩? これはきっと先友様の探していた鍵なのですよね?」

先輩「…」zz…

後輩「……もう」



後輩「…」

後輩「ま、まあ。先輩が言うのなら、仕方ありません」

後輩「どこかに捨ておきましょう」

後輩「…」

後輩「…いや、でも、さすがにそれは……」

後輩「うー……わ、私はどうしたら…」オロオロ

先輩「(からかいがいのあるやつだ)」ゴロゴロ








後輩「…合宿…ですか」

先輩「…」

会長「うん」

先輩「…意味が分からん…」

後輩「先輩とお泊り!」ウヒョー

先輩「だれか助けてー」



先輩「探し物をするだけの部のどこに合宿の必要があるんだ」

後輩「探し物スキルの向上をですね」

先輩「俺これ以上そのスキルが上がったら発狂しちゃうよ」

会長「仮にも「部」だから…なにか活動報告できることをしないといけないわけ」

先輩「生徒会長がそんなこと言っていいのか」

会長「ここの幽霊部員になってる時点で察しろ」



会長「まあ…ついでに、宿泊施設に別の部が忘れて行った物を取りにね」

先輩「おつかいじゃねえか」

後輩「うへへ」ジュル

先輩「まだ妄想中だったか…よだれ、垂れてるぞ」フキフキ

後輩「むむぐ。しゅいません」

先輩「袖で拭うなよ…」

会長「私も行くから」

先輩「来なくていいよ」

会長「あん?」バシ

先輩「冗談だって」イテ

後輩「ふふ、ふふっ」ニコニコ

先輩「お前はいつまで笑ってんだ」コワイ



会長「連休中に行くからそのつもりで」

先輩「面倒臭いなぁ…」ハア

後輩「私は楽しみです!」ハイ!

先輩「そうかい」

後輩「はい!」ニパッ








ガチャコ


後輩「今日もお疲れさまでした」

先輩「おう」

後輩「たまには一緒に帰りませんか?」

先輩「…いいけど…反対方向じゃなかったっけ」

後輩「はい」

先輩「…こっちの方に用でもあるの」

後輩「いえ。先輩ともう少し一緒にいたいだけです」

先輩「相変わらず清々しいやつだなぁ」



先輩「…」

先輩「じゃあ、送ってく」

後輩「え。わ、悪いですよ。そんな」

先輩「お前歩きだろ。俺自転車。遠いし。送ったら自転車で帰れるから」

後輩「で、でも」

先輩「こうやって押し問答してる方がめんどうだから、いいんだよ。ほら帰るぞ」

後輩「あ、あ、待ってください」タタッ



カラカラ…


先輩「自転車と言えば」

後輩「はい」

先輩「あいつの鍵は、結局どうしたの?」

後輩「…あ…その」

先輩「いや、まあ、不自然なところから鍵の声が聞こえるから…届けてないのは知ってるんだけど」

後輩「捨てました」キッパリ

先輩「気持ちのいい返事をありがとう」

後輩「恐れ入ります」エヘヘ

先輩「どういたしまして」



カラカラ…


先輩「今日も疲れた」

後輩「今日は依頼はありませんでしたが」

先輩「なにもなくても疲れるんだよ」

後輩「そう言うものでしょうか」

先輩「うん」



後輩「私は、今日も先輩とたくさんお話できましたので、楽しかったです」

先輩「…あ、そ」

先輩「俺も、お前にたくさん話しかけられて疲れたよ」

後輩「照れ隠しですか?」フフ

先輩「最近お前のポジティブさは拍車がかかって来てる気がする」



後輩「ご迷惑でしたか?」

先輩「…。いや…」

先輩「まあ、音楽を聴いてるか、お前の話を聴くかの違いだから…どっちでもいい」

後輩「そうですか」

先輩「うん」



カラカラ…


後輩「ではまた明日もたくさんお話しましょう」

先輩「そうな」

後輩「はい」



後輩「では、この辺りで、大丈夫です」

先輩「おう」



後輩「先輩」クイ

先輩「どうした後輩」

後輩「わざわざ送って頂いてありがとうございました」ペコ

後輩「お心遣いが嬉しく、過ごした時間は幸せでした」

先輩「重っ」



先輩「…うん。いいよ別に、このくらい」

後輩「そうですか」

先輩「うん。むしろ気にしないでくれ。頼むから」

後輩「…そうですか?」

先輩「そうです」



ガシャン

先輩「そんじゃーまた明日。俺の体が言うことを聞いたら部室でな」

後輩「なにを仰います」クスクス

先輩「じゃあな」

後輩「はい」フリフリ


カラカラ…


先輩「…」

先輩「(振り返るときっとまだ手を振ってるんだろうなー)」

先輩「…素直にいいやつだと言いたくないのはなんでかな?」

どんどんヤンデレ化するなあ……なんでかな…

続きは夜か明日です。では。

ちょっとずつヤンデレっぽくなってくところがなんとなく月子ちゃんっぽくていい

これは確かに言いたくないwwww



後輩「デートして頂けませんか?」

先輩「…」モグ

先輩「何の前触れもなくどうした突然」

後輩「き、緊張しているんです」

先輩「…ああ…一言も喋らないなんて珍しいなと思ってたよ…」モグモグ



先輩「様子がおかしいと思ったらそんなことだったか。よかったよかった」

先輩「ははは」パク

後輩「えへへ」

先輩「…」モグモグ

先輩「…ん? デート?」

後輩「はい」

先輩「なんで?」

後輩「反応にずいぶんラグがありましたね」

先輩「うるせえ動揺してんだこっちは」

後輩「それはちょっと嬉しいです」



先輩「…俺とお前がデートする必要がよく分からん」

後輩「た、たしかに…今さら私たちに、デートの必要はないかもしれませんが…」//

先輩「ニュアンスを勝手に変えないでください」

後輩「えへへ」//

先輩「聞いちゃいねえ」



後輩「今度の合宿に当たって、泊まりに必要なものを買っておきたいんです」

先輩「はあ」

後輩「…という口実を先日賜りまして」

先輩「…うん。そうだね」

後輩「先輩」

先輩「はい」

後輩「私と、デートしてくださいませんか?」

先輩「…なんでもう一度言ったの?」

後輩「大事なことですので」



後輩「…だめ、ですか?」

先輩「いや…だめってことはないけど…たしかに俺も買い物行っとかないとだし…」

先輩「(貴重な休日が一日潰れるのがな)」

後輩「…」

先輩「…」

先輩「…」ハア

先輩「まあ…いいよ。行くよ。断るのもめんどうだし」ゴロ

後輩「は、はい。ありがとうございます」

後輩「あの、いつもより頑張って、お弁当を作って持って行きますので!」

先輩「おう」ダラダラ

後輩「♪」ニヘラ



コンコン


後輩「おや。お客様のようですね」

先輩「気のせいだ」

後輩「ふふ。もうその手には乗りませんよ」

先輩「え?」

後輩「え?」

ガチャ

先友「お邪魔していいかな」

先輩「げ」

先友「友人の顔を見て「げ」はないだろう…」

後輩「こんにちは」ペコ

先友「ああ、こんにちは」



先輩「…何しに来たんだ…」ダラー

後輩「先輩。一応お客様の前ですよ」

先友「(一応なのか…)」

先輩「体が言うことを聞かないんだよ」グッタリ

後輩「ふむ。なにか影からの精神攻撃を受けておられるとか」

先輩「あーうん。そんな感じそんな感じ」

後輩「先輩操り人形説ですか」

先輩「あ、だれかが体を動かしてくれるのなら楽でいいかも…」

後輩「先輩を意のままにできる、と…ふむ、興味深いですね…」フフ…

先友「(会話になってねえじゃねえか)」オイオイ



先友「よ、よう。一応、用があって来たんだが…」

先輩「この前頼まれた鍵なら探しておいたぞ」

先友「ほ、本当か!? 見つかってたか」

後輩「私が捨ててしまいましたが」

先友「 」

先友「…え?」

先輩「捨てろって言ったのは俺だからな。こいつのことを悪く言わないでくれ」

後輩「せ、先輩…こんな私を庇って…!」

先友「 」

先友「…泣いてもいいかな…俺…」

先輩「気持ち悪いから外で頼むな」

先友「死体に蹴りを入れるな!」



後輩「その後通学はどうなさっているのですか?」

先友「あ、ああ。ちょうどいい機会と思って、ランニングで登下校してる」

先輩「お前ばかだろ」

先友「む。失敬な」

先友「…まだブランクを取り戻せていないからな。鈍った体を鍛え直すのには、ちょうどいい機会だよ」

先輩「俺のおかげだな」

先友「お前の顔面にダンクシュートしてやろうか」

後輩「せ、先輩を傷つけようとする方の指は、一本たりとも先輩には触れさせません!」

先輩「おーまかせた」

後輩「先輩に触れてよいのは私だけです!」ハアハア

先輩「鼻息荒いぞー」



先友「…まあ、実際俺はお前に  先輩「おい」

先友「…いま俺が喋ろうとしたんだがな」ハハ

先輩「…それ以上先は言うな。絶対に。
   俺はお前の、「お前ら」の、そう言うところが好きじゃない」

先輩「何回言えば分かるんだ」ハア

先友「…そう言われてもなあ」



後輩「…」

後輩「…」オロオロ

先友「…後輩さんはどうかしたのか?」

先輩「突然のシリアス展開にどうしていいか分からなくなったんだろう」

後輩「…せんぱーい…わ、私はどうすれば…」グス

先輩「無理に話に入って来ようとしなくていいよ」ナデナデ

先輩「ほら。後輩のためにもとっとと帰れ」シッシッ

先友「…お、おう。何だか釈然としないが」

先友「さっきの続きは、いつか必ず、言うからな」


パタン








先輩「…」

後輩「…」ギュ

先輩「おい。もういいだろ」

後輩「ま、まだです。まだ、動悸が治まりませんので…」

先輩「…」ハア

先輩「…腕がいてぇ」ナデナデ

後輩「相変わらず、先輩は貧弱ですね」

先輩「そんなこと言ってると撫でてやらねえぞ」

後輩「いえ。先輩はお優しいですので、そう言いつつ、きっと私のお願いを聞いてくださいます」

先輩「……」

後輩「照れているのですか?」

先輩「違います」

後輩「照れているのですね」フフ

先輩「…」ハア

投下終了。
月子ちゃんとはへんねこのだろうか。
ヤンデレっぽかったりするのか…ぱっと見じゃ想像もつかんな…。

では、また明日。

おつ
面白い

だんだん後輩が残念な子に……
いいぞもっとやれ



後輩「先輩先輩」

先輩「どうした後輩」

後輩「明日はいよいよデートの日です!」

先輩「そうな」ダラーン

後輩「どんな服を来て行きましょう」ワクワク

先輩「それは部屋でこぼすひとり言の類じゃないだろうか」

会長「なに。あんたらデートに行くの」マアマア

先輩「いたのか」

会長「あんたがのんきに寝てる間にね、来たのよ」ニッコリ

先輩「…お疲れさまです会長ぅー」グッタリ

会長「今さらでも取り繕うならせめて座るなり立つなりしなさいな」



後輩「会長会長」

会長「はいはい」

後輩「明日、私は先輩とデートに行くのです!」ニパッ

会長「さっきから大声で言ってるから知ってるわよ?」

先輩「昨日からこの調子でな…」

会長「あんたも罪な男だ」クスクス

先輩「人聞きの悪い」ハア

後輩「先輩先輩! 明日のデートのことですが――」グイグイ

先輩「…はあ」ユラユラ

会長「まあ、健全なお付き合いを、よろしく」

先輩「付き合ってねえよ」








後輩「…おや」

先輩「おう。早かったな」

後輩「…まだ、待ち合わせの一時間前ですが…」

先輩「早く来すぎだお前」

後輩「先輩に言われたくはありません」



後輩「お待たせしてしまったみたいで…」

先輩「気にするな。他のいろいろを天秤にかけて、早めに来ることが一番面倒のない選択だと結論付けただけの話だ」

後輩「?? …はあ」

先輩「(今の後輩だと、俺が遅れた場合、こうなることが考えられる)」



*パターンA


ブブブブブブブ…

先輩「…んあ」

先輩「…朝か…いや、今日は休みだったはず…まだ、寝れる…」パタ

ブブブブ…

先輩「あーうるさい、何だ、もう」ピ


新着メールあり 223件
着信あり 37件


先輩「 」



*パターンB


後輩「…むぅ」

後輩「待ち合わせの時間を、もう三十分も過ぎてしまいました」

後輩「…もしや」ハッ

後輩「先輩の身に何かあったのでは…」

後輩「…」ソワソワ

後輩「こ、こうはしていられません。急ぎ先輩の家へ向かいましょう」

後輩「もしかすると鍵がかかっているかもしれません。最悪、このチェーンカッターも使って、強引ですが、押し入ることにしましょう」ゴソ

後輩「先輩、後輩がいま行きます!」ダダッ



*パターンC


後輩「…あ…せ、先輩。よかったです。忘れていらっしゃったわけではなかったんですね…」

後輩「いえいえ、私なんかとの約束を覚えてくださっていただけで恐縮です…その事実だけで、あと三カ月は飲まず食わずとも生きて行ける想いです」

後輩「ただ、これからはもうちょっとだけ、私のことを、覚えていて欲しいなって…」エヘヘ















後輩「どうすれば…先輩は私を忘れずにいてくれるでしょうか…?」ニコ…








先輩「死は免れない」

後輩「お、大げさな…」

後輩「だいたい、私はそんなに病んではいません」プクー

先輩「そう?」

後輩「チェーンカッターを持ち歩く女子高生がどこにいます」

先輩「まあ、チェーンカッターだけ合っても仕方ないしな…」

後輩「その点は心配ありません」

先輩「それはどういう意味ですかね」



後輩「先輩への愛情に関しては誰にも劣らないというだけですよ」ニコ

先輩「…うん。そうだね」

後輩「そうです」ハイ



後輩「それにですね、きっと先輩が待ち合わせに遅れたら、私は…」



*パターンD


後輩「…むぅ」

後輩「先輩がまだ見えません…私との約束は、忘れてしまわれたのでしょうか…」シュン

後輩「…」チラ

後輩「…もう、五時間も待ちましたか…」

後輩「そろそろ…諦めて、帰ることにしましょう」

後輩「…」

後輩「…いえ」

後輩「私との約束を反故にされた分、きっと、先輩は思う存分お休みになられていることでしょう」

後輩「先輩を慕う身としては…それで満足することにしましょう…」








先輩「重いです」

先輩「あと、さすがに、本人の想像だけあってリアルだわ。心が痛い」ズキズキ

後輩「ふふふ」

先輩「でもこれでも十分病んでる気がする」

後輩「あれれ」



先輩「妄想ごっこはこの辺にしよう」

後輩「なかなか楽しかったです」

先輩「それはよかった」

後輩「普段意識できずにいた自分の可能性を垣間見ることができた気がします」

先輩「その可能性の扉は絶対に開けちゃだめだ」



先輩「今日は買い物に来たんだからな。さくっと、終わらせちまうぞ」

後輩「…違いますよ」

後輩「今日は、デートに来たのです」

先輩「…」

先輩「一緒じゃん」

後輩「な、ち、違います。大変な違いです」

先輩「そうか?」



後輩「先輩先輩」

先輩「なんだい後輩」

後輩「…その」

後輩「世の男女は、デートのときには、決まって、手を繋ぐのです」

先輩「…別に決まってというほどではないと思うが…」

後輩「いえ。それは世の理、悉く生じる当然の事象と言って、過言ではありません」

先輩「過言に過ぎるわ」



後輩「なので、ですね」スッ

ギュ

先輩「…」

後輩「…これは、その、当たり前のことなのです。私と先輩は、そう、デートに向かう男女なのですから」

先輩「…まあ、うん」

先輩「いいや、なんでも」

後輩「そうですか」ニコ

後輩「では先輩、行きましょう♪」グイグイ

先輩「…手を握るのはいいんだが、もっとゆっくり歩いてくれ…」ヨタヨタ

投下終了。
うん、まあ残念可愛いということで。

レス感謝です。
明日はたぶん鯖が落ちる日なので、今日のうちにもう一度落とせたらとは思ってます。できなかったらごめんなさい。

待ってるぜ



トテトテ


後輩「先輩先輩」

先輩「なんだい後輩」

後輩「楽しいですね」

先輩「…まだ歩いてるだけだが」

後輩「ふふ。それが楽しいのです」

先輩「……難しいこと言うなあ」

後輩「そうですか?」



トテトテ


先輩「ところで…」

先輩「合宿に必要なものと言うと、後輩は一体何を買うつもりなんだ?」

後輩「酔い止めは欠かせませんよね」

先輩「可愛いなおい」

後輩「かわっ」

先輩「あやべ口が滑った」

後輩「かわわわわ…」//

先輩「落ち着け」



後輩「そのくらいのものでしょうか」

先輩「わざわざ休日を潰して買い物に行く必要はないに等しいな…」

後輩「どうせ口実でしたしね」

先輩「…そうだけどさあ。
    もっとこう、多少はごまかすとか」

後輩「お買い物はさっと済ませて公園にでも行きましょう」

先輩「さらっと無視か。うん。まあ、それがいいや」

後輩「はい。では、参りましょう」グイグイ

先輩「…あんまり急ぐと転ぶぞ。俺が」ヨタヨタ








ガヤガヤ


先輩「…」

後輩「? 先輩、どうかしましたか」

先輩「人混みが苦手なんだよ」

後輩「ふむ」

ギュ

後輩「安心してください。私が先輩の手を離すことはありません」

先輩「誰も迷子になる心配はしてねえよ」



先輩「…まあ、喧騒は慣れっこだから…気にはならないんだが」

先輩「ただでさえ歩くという行為は骨の折れることなのに、そこに人という障害物があるのだから一筋縄では行かない」

後輩「な、なるほど」

先輩「あー俺が通ったら人垣が真っ二つに割れたりしないかなー」

後輩「先輩モーセ説浮上…」

後輩「い、いえ。先輩の手を煩わせることはありません」

後輩「先輩のためでしたら、私はモーセにでもなりましょう!」ハイ!

先輩「なに言ってんのお前」








先輩「ん」

後輩「?」

パッ

後輩「…あ…」

先輩「悪い。ちょっとトイレ行って来る」タッ

後輩「あ、はい。この辺りで待っていますね」

後輩「…」ニギニギ








ジャー…


先輩「…さて、後輩はどこに…」キョロ

先輩「あそこか」



後輩「…」

先輩「なにか欲しいCDでもあるのか?」

後輩「わひゃう」

先輩「…ずいぶん可愛い悲鳴だな」

後輩「お、おどかさないでください」ドキドキ

先輩「あざといなあ」

後輩「え? そ、そんなことないです! …もう、先輩のいじわる」プクー

先輩「…」

後輩「? ど、どうかしましたか」

先輩「…」

先輩「いや、何でもない」



先輩「クラシックか」

後輩「ええ」

先輩「…俺にはよく分からないな…。こう言うのは、今でも好きなのか」

後輩「はい」

先輩「そっか」

ギュ

後輩「!」

先輩「うし。じゃあ、とっとと買い物に戻るぞ」


グイ



先輩「…」

後輩「…」

先輩「…どうかしたか?」

後輩「…あ、いえ」

後輩「ま、まさか、先輩から手を握ってくださるとは…思いませんでしたので。少し、驚いています」

先輩「…」

先輩「気のせいだ」

後輩「な、なにがですか??」



先輩「別に…俺から離したんだから、また元に戻さないと、拗ねるかと思っただけだ」

後輩「す、すねたりはしません」

先輩「じゃあ離してもいい?」   後輩「ダメです」

先輩「即答かよ…」



後輩「♪」エヘヘ

後輩「では、お買い物に戻りましょう!」

先輩「はいはい」

後輩「…えへへへー…」//

先輩「(…本当に…幸せそうな顔だな)」








先輩「…疲れた」ゼェ

後輩「お疲れさまでした」

先輩「…おう。…あー、もう無理ぃ…」バタ

後輩「ふふ。いま、お茶を入れますね」

先輩「水筒に入れて来たのか」

後輩「はい」

先輩「…」

後輩「? どうかしましたか」

先輩「ん、いや…」

先輩「(「後輩はいいお嫁さんになりそうだな」とか、言いそうになったが…)」

先輩「(迂闊な発言は地雷になりそうだ。やめとこ)」ズズ…

後輩「??」



先輩「サンドイッチ」

後輩「お外で食べる分には、こうしたものの方がよいかと思いまして」

先輩「うん。寝ながら食べられるしな」モグモグ

後輩「お行儀が悪いですよ」モウ

先輩「おいしい」モグモグ

後輩「そ、そうですか」テレ

先輩「(ちょろい)」モグ



先輩「…」ズズ

先輩「はあ」

後輩「…」

後輩「…いい天気ですね」

先輩「うん」



後輩「ふふ。ねえ先輩」

先輩「どうした後輩」

後輩「何だか、デートと言っても、いつもと変わりませんね」

後輩「場所が変わっただけで…普段通り、二人でのんびり、お茶を飲んでいるだけです」

先輩「…そうだな」

後輩「いつまでも、こうしていられるといいですね」

先輩「…うん」

先輩「そうだな」








ガチャ


会長「お疲れ」

先輩「…ん。どうした。何か用か、後輩なら出てるが」

会長「あんたへ用よ」

先輩「あん?」

会長「明日から合宿。忘れてないか、一応ね」

先輩「…」

先輩「それこそ察しろ。あいつと一緒に部室にいたら忘れたくても忘れらなねえよ」

会長「それは何より」ニッコリ

先輩「…」ハア



会長「…」

会長「そう言えば、珍しいわね。イヤホンしてない」

先輩「…ああ、そういや、プレイヤーどこやったっけ…」ゴソ

会長「…」

先輩「…めんど…いいや、別に」ゴロ

会長「雑なやつ」

先輩「…るさいな。用が済んだなら、ほっといてくれ。寝る」



会長「うん。お邪魔したわ」

先輩「おう」

会長「あ、それから…ないとは思うけど――合宿では、間違いのないように。それじゃ」

パタン

先輩「…」

先輩「…間違い、ねえ」



先輩「どうも最近、後輩との距離が近くなってる気がするんだ」

先輩「俺はあいつの先輩で、あいつは俺の後輩」

先輩「…ただの、後輩、だ」ゴロ

先輩「…」ハア

先輩「合宿かー。面倒なことが起きなけりゃいいけど…」ゴロゴロ


ガチャ



後輩「戻りました」パタン

先輩「おう。お帰り」

先輩「…」ジッ

後輩「ど、どうしました?」

先輩「…いや、別に」ゴロッ

後輩「そ、そうですか。…あ、そうだ」

後輩「先輩先輩。明日からいよいよ合宿ですよ」

先輩「もう何度も聞いたよ」

後輩「楽しみです!」

先輩「…」

先輩「…そうな」ハア

後輩「な、なぜため息をつくんです?」

投下終了。次回より合宿編。
明後日以降の投下です。よろしくお願いします。



タタッ


後輩「おはようございます!」

先輩「…おう。今朝も、お前は元気だな」

後輩「はい!」

後輩「…。先輩はお疲れですか?」

先輩「眠いんだよ…ふあ…」アー

後輩「…せ、せっかくの合宿ですから、楽しみましょう」

先輩「…」

後輩「…えへへ…」ニコ



ポン

後輩「わ」

ワシャワシャ

先輩「心配すんな。別に、行きたくないってわけじゃないし」

後輩「…はい」ニコ



会長「朝っぱらからなにいちゃいちゃしてんの」

先輩「…してねえよ」

後輩「会長。おはようございます」ペコ

会長「おはよう。はい、さっさとバスに乗る」パンパン

先輩「へいへい」ズルズル…

後輩「せ、先輩。鞄を引き摺ってはいけませんよ」

先輩「重いんだもの」

会長「…前途多難だわ…」ハア



後輩「…」ソワソワ

先輩「…少し落ち着け」

後輩「い、いえ。私は普段通りです」ワクワク

先輩「まあ、表情はいつも通りだが…」

後輩「そろそろシートベルトを締めておいた方がよいでしょうか」

先輩「まだ出てもないけどな」



後輩「そ、そうだ。酔い止めを飲んでおきましょう」ゴソ

先輩「酔い止めってもっと早く飲んどくもんじゃないっけ」

後輩「えっ」

先輩「説明書くらいちゃんと読んどけよ…」

後輩「あ、わ。ど、どうしましょう」ガサ

先輩「今さら読んでも変わんねえよ」

先輩「というか、今のお前のテンションならたぶん酔わないだろ…。まあ、気にせず、一応飲んどけ」

後輩「は、はい」ザラザラー

先輩「どんだけ飲む気だやっぱ読め!」ペチ  後輩「あうっ」



ガタ

後友「あ」

後輩「むぐ?」クピ

後友「女だ! どうしてこのバスに?」

後輩「…ごぼごぼごぼ…」

先輩「飲み込んでから喋ろうな」

会長「すっかり後輩の保護者だな」ハハ

先輩「他人事だと思って笑いやがって…」ハア

後輩「ごぼごぼ」



後輩「ごくん」

先輩「飲んだか?」

後輩「は、はい。失礼しました」グイグイ

先輩「だから袖で口を拭うなって…」



会長「えっと、私が代わりに説明していいかしら」

後友「はい。この二人の掛け合いを見てると、時間がいくらあっても足りませんね…」ハハ…

先輩「俺は悪くないからな」

後輩「私も先輩とお話していると、いつもどれだけあっても時間がないに等しく感じております」

先輩「お前はちょっと黙ってろ」ガシ

後輩「むやー」モゴモゴ



会長「今回は学校でバスを借りてます。
    連休中に合宿をする部活動は少なくないから、相乗り前提で借りてるのよ」

後友「それは私も、聞いてます」ハイ

後輩「探し物部もそこに相乗りさせてもらっているわけです」

後友「……そこが分からない…」

先輩「(当事者も何のために合宿をするのか分かってないからな)」



会長「ま、こまかいことは気にしないことね」

後輩「他には何部の方がバスを利用するのですか?」

会長「私たちと、後友さんも含めた男女バスケ部と、吹奏楽と…」

先輩「…」サーッ

後輩「せ、先輩、どうされました?
    今にももどしてしまいそうな、青い顔をなさっていますが…」

後輩「酔われましたか? 大丈夫ですか?」ユサユサ

先輩「まだバスは出てねえって」ユラユラ

先輩「…だが、嫌な予感がする…」ウプ

後輩「??」


ガタン



先友「お」

先輩「…」

先友「よ! 奇遇だな」

先輩「…はあ…何だよお前、別のバスに乗れ。こっち来んな話しかけんな」シッシッ

先友「ひどい」

先輩「大体なんだ一人で乗って来て。部活内に友だちがいないのか?」

先友「ほんとにひどいな!」

後友「仲がいいんですね」クスクス

先友「おう。まあな」

先輩「…もう、否定するのもめんどうだ、くそ…」ハア



先友「向こうのバスがちょうど定員オーバーでな。余裕があるなら、別のバスに回るべきだろう?」

先輩「…はいはい。もうどうでもいい」グッタリ

先友「隣座ってもいい?」

先輩「ああん?」

先友「そんなに怖い顔するなよ…」

後輩「あの、そ、それは…」

先輩「あ、そうそう。俺の隣は後輩の席だから」

会長「完全に今思いついた言い訳ね」

後輩「…せ、先輩…! 後輩は嬉しいです!」

先輩「はいはい」ナデナデ

先輩「おらてめえは補助席にでも座ってろ」ゲシ

先友「いたいっ」

後輩「…しかしそうしますと、先友様は私の隣に来ることになりますね…」ムウ

先友「あれ? おれ後輩さんにまで嫌われてる?」

後輩「理由はいざ知らず。しかし先輩の敵は私の敵ですので」キリッ

会長「清々しいわ」

先友「え、じゃあ、俺はどこに座れば…」

後友「あ、私も補助席嫌なんで。キャプテンは後ろの座席に回ってもらっていいですか」

先友「……はい」



[窓] 会長・後友 ~通路~ 後輩・先輩[窓]
[窓] 先友・    ~通路~    ・   [窓]



先友「(こっちのバスに来るんじゃなかった…)」シクシク

後輩「女友さんと先友様はお知り合いだったのですね」

後友「うん。一応別の部の扱いだけど、バスケ部間で交流はあるからね」

後輩「なるほどです」フム



後友「あの~先輩さん。聞いてもいいですか?」

先輩「…なに?」

後友「先輩さんとキャプテン(先友)は、どのようなお知り合いなんですか?」

先輩「…」

先友「言ってなかったっけ?」ヒョコ

先輩「出て来るんじゃねえよ」ヒュ

先友「いてっ」

後輩「わ、私の酔い止めを飛び道具にしないでください!」

会長「騒がしいなあ…」ハア



先友「俺はもともと探し物部だったんだよ」

後友「はえ?」

後友「そ、そうだったんですか?」

会長「まあ、まだ探し物部なんて体を成していないころの話ね」

先友「そうでしたね」ハハ

後友「へえ…」シラナカッタ



後友「それで、どうして今はバスケ部に?」

先友「ああ、それが実は――」

先輩「…」ヒュ

先友「あぶねっ」パシ

後輩「ああっ、せっかく返してもらったのにー…」

先友「危ないだろ」オイ

先輩「…」

先友「…はは」

後友「(これは――なんだかシリアスな雰囲気!)」

後輩「せ、先輩。喧嘩はよくありません、よ?」グイ

先輩「…別に喧嘩じゃねえよ」



会長「はい。いつまで騒いでんの」パン

会長「もうバスも出るから。大人しくしていなさい」

後友「はーい」ギシ

後友「(さっきの話の続き…なんだったんだろ?)」

先輩「…着いたら起こしてくれ」

後輩「分かりました」ニコ

先友「…」

先友「(また言えなかった、か…)」


ブロロロ…

急ぎ足で失礼しました。投下終了です。
夜か明日か、また投下します。

おっつー








後輩「先輩先輩」ユサユサ

先輩「…」

後輩「着きましたよー」ユサユサ

先輩「…気のせいだ…」z…

後輩「もう」

会長「放っておいてやりたいけど、こいつの場合喜んでこのままバスで眠り呆けそうだから腹が立つわ」



会長「先友。あいつを担いで連れて行ってくれる?」

先友「お安いご用です」

先輩「今起きた」バッ

後輩「おお。おはようございます」

先友「そんなに俺に触られるのがいやか」

先輩「うん」

先友「素直だな!」



タッ


後輩「はふ。空気がおいしいですね…」

先輩「なに言ってんだ」タッ

後友「何となく分かるかも。森が近いからかな」

会長「のどかな場所ね」

後輩「はい」



ブロロロ…  キッ


後輩「後続のバスですね」

会長「あっちには、吹奏楽部が乗っているんじゃないかしら」


タッ


後友「あっ級友だ」

級友「ん? …ああ女友か。奇遇だね」

先友「お友だち?」

後友「はい。クラスメートです」

級友「こんにちは」ペコ

先輩「(ん? こいつのクラスメートってことは…)」



後輩「…」

先輩「…」

後輩「…」ダラダラ

先輩「…なあ後輩」

後輩「な、なんです。先輩」ギギギ

先輩「…。顔が青いぞ。バスで酔ったか?」

後輩「い、いえ。そう言うわけでは…」

先輩「…」

級友「む。そこにいるのは、女さんか」

後輩「!」ビクッ



後輩「…ど、どうも。こんにちは」

級友「ええ。女さんも、合宿でここに?」

後輩「ソ、ソウデス」

先輩「なんだ今の発音」

後友「…あはは」

後輩「あわわわ」ガチガチ

先輩「(俺にはすっかりあけすけなくせに、…まだ、人見知りする癖は直っていないんだな)」



スッ

級友「お互いの活動を頑張ろう。
    夕食時には顔を合わせるかもしれないし、そのときはよろしく」

後輩「は、はい」ギュ

後友「せっかくだし、三人で食べよっか。会長も一緒にどうです?」

会長「嬉しい誘いだな」

先友「じゃあ俺はお前と!」

先輩「あ、俺、飯は一人で食べたい人間なんで。すんません」

先友「…そうか」シュン








バフッ


先輩「…うえー、疲れたー…どうしてバスって、乗ってるだけでこんなに疲れんのかな…」ハア

後輩「お疲れさまです」

先輩「…」

先輩「おう当たり前のようにいるがここは俺の部屋だからな」

後輩「? 存じております。ふふ、変な先輩ですね♪」

先輩「…あ、そ」

先輩「(悪寒が…)」ゾクゾク

後輩「ふふ、ふふ?♪」



先輩「…ずいぶん」ゴロリ

先輩「機嫌がよさそうだな」

後輩「はい。いつもより、先輩とたくさんいることができますので」

先輩「…なるほど」

後輩「お茶でも飲まれますか?」

先輩「おう。頼む」



後輩「どうぞ」コト

先輩「悪ぃ」スッ

後輩「今日はどうしましょうか」

先輩「……」ズズ

先輩「どうせ、やることなんてないだろ…俺は寝る」グデ



コンコン


先輩「…」

後輩「お客様でしょうか」

先輩「…」ゴロン

先輩「ここは俺の部屋だ。部室じゃない。つまり居留守をしたって問題はない」

後輩「な、なるほ、ど?」


ガチャ


会長「聞こえてるわよ?」ニッコリ

先輩「 」



会長「ちょっと聞きたいことがある」

先輩「…頼むから休ませてくれ…」

会長「相変わらず体力のないやつ」ハア

先輩「…別に、体力がないわけじゃない……で、なんだって?」ムク

会長「うん。これなんだけど…」

ボス

会長「誰の鞄か分かる?」

後輩「だれかの落し物ですか?」

会長「バスに置きっぱなしになっていたのよ」

先輩「…恨むぞ、くそ」ハア



先輩「…ん」ピク

先輩「…」ボソボソ

先輩「…」

会長「分かった?」

先輩「ああ、吹奏楽部だな。誰のかまでは知らん。持って行けば分かるだろ」パタリ

会長「そう。うん、ありがと、助かったわ」スクッ

後輩「まるで魔法のようですね。あいかわらず」

先輩「…そんなにいいもんじゃないけどな」ハア








ガヤガヤ


後友「おーい。こっちこっち」

後輩「練習お疲れさまです」ペコ

後友「うん、もーへとへと。楽しいからいいけど」アハハ

後友「女はどうしてたの?」

後輩「先輩とのんびりお喋りをしておりました」エヘ

後友「それは合宿なの?」



後輩「…」

後友「緊張してる?」

後輩「え?」

後友「級友と会うの。怖い?」

後輩「…い、いえ。大丈夫です」

後輩「先輩にも、こんなときくらい、友だちと過ごせばと言われましたから」

後友「そっか」

後友「(先輩さんが言ったから、ね…)」



パタパタ


級友「お待たせした」

後友「お疲れー」

後輩「お、お疲れさまです」ペコ

後友「吹奏楽が一番拘束時間が長いかったね。大変だ」

級友「まあ、運動部とは事情が違うからね。その辺りは何とも」



後輩「あ、あの」

級友「うん?」

後輩「よろしく、お願いします」ペコ

級友「…」

級友「えっと。うん…いや、クラスメートなんだし、そんなに固くなることはないと思うけれど」

後輩「で、ですが、あまり話したこともないですし…こう言うことは、きちんとしないと」

後友「女は真面目っ子だねー」バシ

後輩「へぶっ」

後友「友だちの友だちは、友だち。仲良くね。そんな大げさなことでもないし」ニッ

後輩「は、はい」ヒリヒリ

級友「そうだね。女友もたまにはいいことを言う」

後友「なっ、たまにとはなによう」

後輩「……ふふ」クス








ガチャ


先輩「…後輩なら、さっき食堂に行ったぞ」

会長「知ってる」

会長「あんた、誰かが強制しないと飯も食わずに寝転がってるでしょ」

先輩「…まあな」

会長「…まったく…はい」ガサ

先輩「?」

会長「弁当。買って来たから」

先輩「…ツンデレ?」

会長「しばき倒すわよ?」



先輩「…」モグ

先輩「冷めてんな。おいしくない」モグモグ

会長「悪かったわね。そりゃ、いつも後輩ちゃんのおいしいお弁当を食べてる人の肥えた舌には敵わないわよ」モグモグ

先輩「…嫌味かよ」

会長「嫉妬よ」



先輩「…」モグモグ

会長「…」モグモグ

先輩「なあ」

会長「なに?」

先輩「…探し物部を、やめようと思うんだ」

会長「…」モグ…

会長「ふぅん。どうして?」

先輩「最近、本格的に、物の声が聞こえ辛くなって来た」

会長「…」



会長「いいことじゃない」

会長「それは、あんたの「現実逃避」がようやく終わりそうだってことなんでしょう?」

先輩「…まあな。でも、部は続けられない」

会長「そうね」

先輩「ああ」

会長「…後輩ちゃんには、話したの」

先輩「いいや」

会長「ふむ…」モグ



会長「まあ、好きにしたら」

先輩「案外軽いんだな」

会長「…反省してんのよ、これでも」

先輩「へえ」

会長「…」フン

会長「ごちそうさまでした」



会長「誰にも、選ぶ前にどれが正しい選択かなんて分からないわ」

会長「…けれど、今朝の二人の様子は、傍目から見てとっても青春してたわよ」

先輩「…」

先輩「だからなんだよ」



ガサ

会長「せいぜい後腐れのないように」

先輩「…できればな」

会長「できないなら、ずるずるとでも続けた方がいいと思うけど」

先輩「…」

会長「じゃ」


パタン…


先輩「…」

先輩「俺に、青春する資格なんてあるんですかねぇ…」ハア

投下終了。
次回はちょっと時間が空くかもしれません。
のんびりお待ち頂ければ。








後友「ご馳走さまでしたー」

後輩「おいしかったですね」

級友「さて。私はまた練習に行くから、失礼するよ」ガタ

後友「へ。ま、まだ練習があるの?」

級友「うん。もう少しだけ、自主練習をね」

後友「はー。頑張るねえ」

後輩「無理はなさらないでくださいね」

級友「ありがとう」ニコ

級友「…む」

後輩「? どうかしましたか?」



バッ


級友「…楽譜をどこかに置いて来てしまったようだ」

後友「楽譜? 練習場に置いたままじゃないの?」

級友「いや、暇があれば目を通すつもりで持って来たはずだったんだが…」

後友「熱心だねえ」ハー

後輩「…」

級友「さてどこに置いて来てしまったか…」

後輩「…っ…」

後友「…? 女ー、どうかした?」

後輩「そ、それはいけませんっ!」



級友「?」

後友「…?」

後輩「が、楽譜がなければ演奏ができません!」

級友「う、うん」

後輩「演奏ができなければ、――それはもう、大変なことに、なります…」ガックリ

後友「…」

級友「…まあ、いや、それほどのことでも――」



後輩「お任せください!」

後輩「我々、探し物部の出番です!!」



バンッ


先輩「…」

後輩「先輩、出番です!」

先輩「…」

後輩「なにをぼーっとしておるのです! 依頼ですよ、依頼!」

先輩「おい」

後輩「…なんです」

先輩「おい」

後輩「ど、どうしたのです、怖い顔をして…」

先輩「お、い」ガシ

後輩「むぎゅ」

先輩「うるさい。寝てたんだ俺は…」ギュー

後輩「…しゅいましぇん」ムニムニ

先輩「あと最近ちょっと、調子に乗って来てんだろお前」ググ、ググ

後輩「しょんにゃことはー」ムニムニ



級友「(楽しそうだな…)」

後友「(砂糖吐きそう…爆ぜろ!)」ガーッ



ペイッ


後輩「あうー」

先輩「それで、なんだって」

級友「は、はい。実は、練習に使う楽譜を失くしてしまって」

先輩「…楽譜?」チラ

後輩「うう…先輩に、汚されました…」シクシク

後友「よしよし」ナデナデ

先輩「(ああ、それで…いつにも増して勢い込んでいたのか、こいつ)」

先輩「なあ、後輩」

後輩「は、はい」

ガシッ

先輩「お前の口はどうにしかして外から閉じておかないといけないのかな?」ン?

後輩「ふぎゅっ、しゅ、…しゅいましぇ…! もうしましぇん!」モゴモゴー

後友「モゲロ」



先輩「ちょっと黙ってろ」

後輩「はいっ」ムグ

後友「…」

先輩「…」

先輩「…うん」

後輩「わ、分かりましたか?」

先輩「おう」

級友「??」








後輩「これですか?」

級友「…」パラパラ…

級友「う、うん。これで、間違いない」

後輩「それは、よかったです」ニコ

後友「靴を履き替えるとき、この下駄箱の前に置きっ放しにしちゃったってことかな」

級友「そのようだね…。次は気をつけるよ」



級友「…聞いてはいたけれど、目の当たりにすると――ちょっと信じ難い手際だったね」

後輩「えへへ。先輩はすごいですからっ」

級友「…。一つ、聞いてもいいかな」

後輩「? はい。なんでも」

級友「あんな才能を持つ方が探し物部という部にいることは、何ら不思議ではないのだけれど…」




級友「女さんは、どうして探し物部に?」



後輩「…」

級友「…不躾な質問だったかな」

級友「本当に、ただの興味本位だから、無理に話してくれなくても――」

後輩「いえ。大丈夫です。先輩との思い出話を聞いてくださるのであれば、喜んでお話します」フフ…

後友「安心して。この子はあの先輩のことに関しては嬉々として喋るから」

級友「それもそうか」ハハ

後輩「ふふ。ただ、このお話は、少し長い物語になっております」




後輩「それは、まだ人見知りをしていた、ある少女のお話です」




級友「…」

後友「ほう」

後友「まるで、今はもう人見知りは直ったような言い方だね?」ニヤニヤ

後輩「で、出鼻を挫かないでください!」

後友「ごめんごめん」アハハ

級友「…つまり、探し物部に入ることで…」

後輩「…」ニコ

後輩「そうですね。正確に言えば、先輩に会い、私は変わることができたのです」

短いですが区切りのいいところまでということで。
ずいぶん物語も進んで来ました。折り返しは過ぎた…はず…。

次回より回想。
それで、前回投下時は失礼しました、次の投下にこそ少し間が空きます、早くて月曜日になると思います。



~大体一年前のこと。~



トコトコ


後輩「…はあ…」

後輩「(やっと授業終わった…)」

後輩「…」

後輩「…学校は…一人だと、つまらないところですね…」

後輩「…」

後輩「早く帰りましょう」ウン

後輩「…しかし」

後輩「帰って、一体何をすればよいのでしょうか…」ハア



ドドドドドドドド!!


後輩「?」クル

ガシッ!

後輩「!? ひぃっ」

先輩「おう奇遇だな。一年生か?」ゼーッゼーッ

後輩「?? は、あ、その…」

先輩「こ、んな時間にここにいるってことは…あれだ。部活には、入っていないんだよな、お前」ハア、ハア…

後輩「…」コ、コクコク

先輩「よし。じゃあ決まりだ」

後輩「…」ポカン

後輩「へ? な、なにが…」

会長「見つけたぞおらあ!」ドカッ

先輩「がっ」

後輩「!?」



先輩「 」チーン

会長「あ、しまった。別に仕留めるつもりはなかったのに」

先輩「 」シュゥゥゥ…

後輩「…」ヒィィ

会長「まあいいや」ニパッ

後輩「(なにがでしょうか?)」

会長「あなた大丈夫? 絡まれていたようだけど、何もされてない?」クルッ

後輩「…」コクコク

会長「そ。よかった。…ん?」ジッ

後輩「?」



会長「あなた後輩さんよね」

後輩「!」ビクッ

後輩「…」コクコク

会長「どうして名前を知っているのかって顔ね。当然知ってるわ、だって――」

先輩「こいつは部活に入っていない」ヌゥ

後輩「ひっ」

会長「ゾンビかお前は」ビシ

先輩「うげっ」バタッ

先輩「やったのはお前だろうが…」ゴロ

会長「普通に立ち上がればいいのよ」

先輩「あ、もう無理。床がくっついちまった」ゴロゴロ

会長「その割には縦横無尽に寝転がってるわね…」



会長「…」

会長「まさか…あんた、それでこの子に?」

先輩「おう」ゴロゴロ

後輩「…?」

会長「…ふむ」

先輩「合理的だろ。誰も損はしない」

会長「そうね。うん決めた」

後輩「??」

会長「後輩さん」

後輩「っ…ぁ、は、い」


ピッ




会長「決めました。今日からあなたは探し物部の部員です。おめでとう」

短くてすいません。回想(過去)編、導入ということで。
相変わらずのんびりしたお話で行きたいと思っておりますので、よろしくお願いします。

半ば強引だなwwwwwwww



・・・翌日、部室前


後輩「…」

後輩「…」ソワソワ

後輩「…むぅ…」

後輩「(ここに来いと言われているのですが…こう、ノックをするにも勇気がいるわけで…)」

後輩「……か、帰っちゃいましょうか」

先輩「おい」

後輩「にゃっ!?」ビクッ



先輩「…猫みたいな反応だな」

後輩「…あ、ど…ど、どうも」//ペコ

先輩「どもり過ぎだろ」

後輩「…す、すいません…その、人と話すのは、苦手で」シュン

先輩「聞いてねえ」

後輩「…はい」スイマセン…

先輩「まあ何でもいいけど。で、なにか用か? 部室の前をうろうろと」

後輩「え? い、いや、用というか…」ゴニョ



先輩「あ、別に興味ないから。話さなくていいよ」

先輩「それと用があっても頼むから放っておいてくれ。面倒臭いのは嫌いなんだ」

ガチャ
    バタン

後輩「…」

後輩「えっ」



後輩「…」

後輩「…」

後輩「…とりあえず…会長様が来るのを待ちましょうか…」

ポスン

後輩「…」パカ

後輩「……やはり、ここへ来いとたしかにメールは来ています…。
    …いや、そもそも先ほどの方には、顔さえ忘れられていたような…」

後輩「……。ぐぅ…」ジワ

後輩「(…帰りたいです…)」



・・・前日


後輩「…え? …部活、ですか?」

会長「うん。入ってないでしょ」

後輩「は、はい」

会長「部活動への所属義務が校則にあるのは…知ってるよね。説明は受けたはず」

会長「どうしてこれまで、何部にも入ろうとしなかったのかを、ここで問い質すつもりはないけど…」

後輩「…」

会長「む」チラ

後輩「?」

会長「…あの野郎、逃げやがったな…」チッ



会長「はー…ったく、もう! …ねえ」ガリガリ

後輩「はっはい」

会長「とりあえず、ケータイ。貸して」

後輩「…え、ど、どう…」

会長「ええいまどろっこしい。早く渡す」パシッ

会長「うりゃ」ピッ

会長「はい返す」ポイッ

後輩「わ、わ」パシ

会長「アドレスをもらったので、あとでメールする。詳しくはまた明日説明するから」パッ

後輩「はぁ」

会長「じゃあね。…もう、どこに逃げたのよ…」タタッ



後輩「…」ポツン

後輩「…」

後輩「……帰りましょうか…」



・・・戻って、部室前


後輩「ぐす」

会長「…ん? どしたの、部室の前に座り込んで」

後輩「? …あ、か、会長様…」ウルウル

会長「(ずいぶん大仰な呼び方をするもんだ)」

後輩「こ、ここで合ってますよね…?」フルフル

会長「う、うん。なにかあったの」

後輩「…いえ、なにかというわけでは…」ゴシ

会長「はあ。ま、中に入って話しましょう」ガッ

会長「…」ガンッ

後輩「?」

ガチャガチャッ

会長「…」

会長「…んのやろ鍵締めてやがる…」ゴゴゴ

後輩「あ、あはは…」



会長「…はあ」

会長「まあ、うん。しょうがないわ。場所を変えましょう… こんなことで時間を食っても面白くないし」

後輩「そ、そうですね」

会長「そこのカフェ、行ったことある? 学生がやってるのよ」

会長「せっかくだから、そこでのんびりコーヒーでも飲みながら、相談にしましょう」スタスタ

後輩「は、はい」トコトコ

今日の投下は以上です。また明日できれば。
>>301 半ばどころか、もう、完全に無理やりです。かわいそうに。

ふと思い立ち別スレを立てます。
後輩「先輩のことが大好きです!」 先輩「うん知ってる」  ←たぶんこんなスレタイで。

初めの方のノリが、お話を進めて行くうち出せなくなってしまったので、そこに焦点を当てたスピンオフになる予定です。
こちらも変わらず続けますので、よろしくお願いします。

誘導頼む



マスター「…」

会長「お疲れ。今日も暇そうね」

マスター「ん? ああ、会長さん。こんにちは」

会長「コーヒーいいかしら。二人分」ピッ

マスター「いつもどうも。これから豆挽きますから、ちょっと待っててください」ガチャ

会長「うん」

会長「ほら。そっちで座ってましょ」

後輩「は、はい」トテトテ



後輩「…」

会長「んー…ふう。いい天気ねー…」

後輩「…」コク

会長「私は生徒会長だから、積極的に部活動に参加することはできないんだけど…」

会長「こんな風に天気がいいと、スポーツしたくなったりはしない?」

後輩「……いえ…体を動かすのは、あまり」フルフル

会長「そう。残念」

会長「けれどそれなら、案外あいつとは気が合うかもね」

後輩「?」

会長「先輩。あいつは、極端な面倒臭がり屋というか…あまり人と話したがらないって感じだから」

後輩「……」



マスター「お待たせしました」

後輩「(? カップが三つ…)」

カチャ

マスター「それで、今日は一体どんな人助けですか?」ガタ

後輩「(あ、ご自分の…ですか)」

会長「そんなんじゃないわ。部活の紹介」ズズ…

マスター「紹介?」

会長「この子、部活に入ってないのよ」

マスター「ほう」チラ

後輩「っ」ビクッ

マスター「ん」

会長「人見知りみたいだから、あんまりじろじろ見ないであげて」

マスター「あ、ああ。ごめんよ。悪気はなかったんだ」

後輩「…い、いえ…こちらこそ、ごめんなさぃ…」ペコ



マスター「ふむ」ズズ…

マスター「ひょっとして、昨日の追いかけっこはこの話ですか」

会長「あら鋭い」

マスター「校舎中に響いてましたからね。気にならない方が可笑しいですよ」

会長「失態だな。まあ、そう言うことね」

マスター「…なるほど」チラ

後輩「…」チビチビ

後輩「…ぅ」ニガイ

マスター「…砂糖とミルク、いる?」

後輩「あっ…// は、はい…すみません…」




会長「コーヒーは苦手だった?」

後輩「っ…す、すいません…苦いのは、ちょっと…」

会長「いや、なにも謝ることはないけれど…」

会長「む?」ピク

後輩「?」

会長「……部室の戸が開いた音がしたわね…ちょっと行って来るわっ」バッ

タタタッ…

後輩「…」

後輩「(どこに突っ込んだらいいのやら…)」

マスター「取って来たよ…って、あれ? 会長さんは?」

後輩「…さ、さあ?」



パキ

トロー…

後輩「…」クルクル

マスター「部活に入っていないというのも珍しいけれど」

後輩「…」コク

マスター「なにか事情があるのかな」

後輩「…」カチャ…

マスター「あはは…いや、その、余計な詮索をするつもりは、ないんけど。ごめん」

後輩「…」

マスター「会長さんはいい人だよ」

後輩「……。はぁ」



マスター「だから、その」

マスター「まあ怖がらずに、あの人に任せると、いいようにしてくれるんじゃないかな」ハハ

後輩「…」

後輩「別に、怖がってるわけじゃ…」ボソ

マスター「ん?」

後輩「…」プイ

マスター「…」ハハ…



ズルズル…

会長「お待たせー」

先輩「…」ズルズル

先輩「…背中が痛ぇ」

会長「だったら自分の足で立ちなさいよ」

先輩「無理ぃー」

会長「じゃあ我慢しなさい」

先輩「……」ハア

マスター「はは。いつも通りだな」

後輩「……」ポカン

後輩「…変わった人ばかり…。…はぁ」

後輩「(面倒臭いですねー…)」ボソ

投下終了。本編も頑張ります。

乙!
両方楽しみ



後輩「…探し物部……ですか」

会長「うん」

後輩「探し物をするんですか?」

会長「うん」

会長「まあ、主にこいつがね」

先輩「呼んだ?」ゴロゴロ

マスター「落ち着きがないなお前は…」

先輩「芝生は悪くない」ゴロゴロ

後輩「…………」



後輩「わ、分かりました。入ります」

会長「あら素直ね」

後輩「楽そうですし」

会長「…ほんとに素直ね」ハハ…

後輩「(それにまあ、――)」

先輩「俺にもコーヒーくれよ」

マスター「いいけど、きちんと座って飲むんだぞ」

先輩「それは無理な相談だな」モゾモゾ

マスター「芝生をうねりながらキメてもなにも締まらんぞ…」

後輩「(……部員がこの人だけなら、まあ、気楽そうだし…)」



会長「ちなみに私も一応部員ね。名前を貸しているだけだけれど」

会長「部にするのに、最低三人は人がいるからね」

後輩「…」コク

会長「これまでは、生徒会の活動の一部で探し物の依頼を受けていたんだけど、その業務をそっちに回す感じで」

後輩「うえ!?」

会長「? どうかした?」

後輩「……い、いえ」

後輩「(そ、それだと…けっこう人と話す機会が増えるのでは……むぅ、墓穴を掘ったかも…)」

後輩「……まあ、…い、いいです。大丈夫です」

会長「そう?」

後輩「…ど、どうせ、何かしら部に入らないと…いけないんで、すよね?」

会長「そうね。あなたにとっても、私にとっても、今この部に収まっておくことが無難だと思うわ?」ニッコリ

後輩「……そうですよね…」ハア

後輩「(面倒だな…)」

マスター「会長さんはしつこいからな。人助けの鬼だよ」ハハ

会長「それは褒めてるのかしら貶してるのかしら」



会長「まあ、詳しいことは、追々詰めて行くとして…」

会長「…」チラ

先輩「……」ゴロゴロ

会長「」スポ

先輩「いて」

会長「おい。なに音楽聞きながら気持ちよさそうに寝てんのあんたは」

先輩「そう思うなら邪魔しないでくれ」

会長「蹴り飛ばすわよ」

先輩「勘弁してくださぃー」ゴロゴロ

会長「せめて申し訳なさそうに言いなさいよ…」ハア



会長「何のためにあんたを連れて来たと思ってんの」

先輩「おかげさまで気持ちいい午後が過ごせた」

会長「昼寝のために連れて来たんじゃないから」ゲシ

先輩「いたい」

会長「部長のあんたがしっかりしないでどうするの」

先輩「つってもなー。俺はなにもしたくないしぃ」ゴロゴロ

会長「その代わりにいつも私が働いてるんでしょうが」

先輩「いつもお世話になってますぅ」

会長「死ね」

先輩「直球だなあ」ゴロゴロ

後輩「(なんでしょうこの歯に衣着せぬ軽妙な会話は…)」



会長「とりあえず、自己紹介でもしたら」

先輩「俺に紹介するような自己はねえよ」

マスター「かっけえ」

先輩「まあなぁ」ゴロー

会長「…」ハア

会長「えっと、この埃塗れの薄汚れたくずが、探し物部の部長ね」

先輩「酷い言い様だな」ケラケラ

マスター「笑ってる場合か?」

会長「昨日も会ったから、顔はよく覚えていると思うけど」

後輩「は、はい」



先輩「まあ、あれだ。なんでもいいや。部活頑張って」

マスター「他人事だな」

先輩「まあな。…はあ、転がるのも、疲れた…」グッタリ

マスター「知らねえよ」

会長「気が重いわ…」ハア

後輩「(こちらこそ)」

投下終了。

久々にこっち来たな
おつ

やっと追いついた

やっとこっちも進むのか乙









コンコン


後輩「……!」

後輩「…っ…」ガタタ

後輩「? ……??」ワタワタ

ガチャ

会長「ん、なんだ。いるんだったら返事くらいしてよ」

後輩「……あ、す、すいません…」シュン

会長「どうしたらいいか分からなかった?」

後輩「…」コク

会長「そっか」



会長「あまり難しく考えないでいいわ」

会長「誰か来たら、なにを探しているのか聞けばいいだけよ。で、それをこいつに伝えればいいだけ」パン

先輩「いて」

会長「おい。なにモブ化してんのあんた」

先輩「……?」

会長「人が話しかけてるんだからまずはイヤホンを外しなさい」スポ

先輩「耳がいたい」ヒリヒリ

会長「……頼むわよ、ほんと。先輩がしっかりして頂戴?」ハア

先輩「いやだ」

会長「断言すんな」ゲシ

先輩「いてぇ」



後輩「……」

会長「…どうかした?」

後輩「い、いえ」

後輩「(この…ぐうたらした人が、探し物なんて…本当にしてくれるんでしょうか?)」

会長「ふふ」ニヤ

会長「きっとその心配は無用よ。こんなんでも、この部の部長はこいつなんだから」ペチ

先輩「こんなんとは失敬な」ダラーン

後輩「…………はあ」



先輩「それで、…お前は何か用かよ」

会長「あら。用がないと来たらいけない?」

先輩「うん」

会長「死ね」

先輩「会長様がそんなこと言っていいんですかー」

会長「うん」

先輩「そっすかー」ゴロゴロ

会長「…くっそこの…」ギリギリ

後輩「」ハラハラ



会長「……」ハア

会長「用はある。いろいろ、使えるかなと思って、持って来たのよ」ガラガラ…

会長「ポット、お茶っぱ、湯呑」カチャ

後輩「……お茶飲み用品…」

会長「接客用ね。まあ、あんたたちが使っても当然構わない」

後輩「ど、どうも」

会長「どういたしまして。他にもいろいろ――」


コンコン




会長「お」

後輩「ひぅ」

先輩「……」ゴロゴロ

会長「お客様かな」ニヤ

会長「はーい、どうぞー」

ガチャ

客A「失礼します。あの、いいすか?」

後輩「(チャラい)」ビクビク

会長「どうぞ。探し物の依頼かしら」

客A「うす。ジャージがどっかいっちまって、このあと部活があるんすけど、それで困ってて」

後輩「(喋り方もチャラい!)」ビクビクー

先輩「偏見だろそれ」



会長「なるほど、それは大変よね」ウンウン

会長「よし。先輩、出番よ」

先輩「俺は手持ちのポケモンか何かか」

会長「指示通りに動けばいいなら楽じゃないかしら?」

先輩「……まったく動かずに済むのが一番なんだがな…」ハア

会長「じゃあもう死ねばいいわ?」ニッコリ

先輩「……ちっ」

先輩「…ちょっと待ってろ。立ち上がるのに時間がいる」プルプル

会長「古いパソコンかお前は」



ザッ


先輩「……うっ」クラ

後輩「?」

先輩「……立ち眩みが…」

会長「虚弱すぎよ」

客A「あのー、早くしてくれません?」

先輩「ああ? てめぇ客の分際で、俺の部屋で偉そうにしてんじゃねえぞ」ギロ

客A「っ、す、すんません」

会長「客を脅してどうする」バシ

先輩「だって俺には何の得もないんだもの」イタイ



会長「得がなくても、あんたは探し物を続けるんでしょう?」

先輩「……。仕方なく、な」ハア

後輩「…?」

会長「応援してるわ」

先輩「…へいへい」

先輩「……ふーっ…」

後輩「?」

客A「…探しに行かないんすか?」

会長「しっ」

客A「」ア、ハイ…

先輩「……」



シーン…


先輩「……」


――ザワザワザワザワザワ


 ザワ…


先輩「っ…」

先輩「…」ピク

先輩「……お前」

客A「? 俺っすか」

先輩「…ジャージ、洗ってやれよ…」

客A「は?」

会長「聞こえた?」

先輩「……ああ…普通に教室のロッカーにあるみたいだが…人に貸したりでもしたか」

客A「あ」

会長「思い当たるみたいね」



会長「本当は、貸し借りもよくないけどね。こんな風にどこへ行ったか分からなくなってしまうし」

客A「は、はい。次からは、気をつけます。すんません」ペコ

会長「ええ」

客A「あの、ありがとうございました」

先輩「お大事にぃ」ゴロゴロ

会長「…なんかいいわねその台詞」

先輩「そうかぁ?…はー疲れた…耳が痛いぇ…」ゴロゴロ

会長「お疲れ」

後輩「…」ポカン

後輩「(…な、…今のは一体、何だったのでしょうか…?)」

投下終了。
あっちのが書くのが楽でつい早くなる。すまんな。

乙!
両方楽しみにしてます

おつ
俺はどっちも好きだな

向こうってどゆこと?

>>352

>>314 のURLで、ここを本編とした番外編を書いてます。
こっちはストーリー有り、向こうはお題を頂きつつの短編集というノリです。

後輩「……物の声、ですか?」

会長「そう」

先輩「そーそー」ダラン…

後輩「(…軟体の生物かのようですね)」

会長「他人事かあんた」

先輩「ええ、まあ」

会長「…」ビシ

先輩「無言で叩くなよ」イテェ

会長「まあ、その力は見ての通りなので――実際にあなたが探し物をする心配は、しなくていいから」

後輩「は、はい」

会長「…」

後輩「…」モジモジ

会長「…まあ…だからこそ、前途多難なのかもしれないけれど」ハア

後輩「…うぅ」

会長「頑張って。人見知りを治す、いい機会だと思って」ポン

後輩「…」

先輩「頑張ってー」

会長「だから他人事じゃねえんだよ」ゲシ

先輩「ちょっ足は洒落にならんて」ガフォォ

後輩「……別に、私、人見知りなんかじゃ…」ボソ

会長「?」

会長「…なにか、言った?」

後輩「……」フルフル

会長「…ねえ」

後輩「は、はい?」

ムニュ

後輩「あう」

会長「いい? 人と話すときは、相手の目を見て話す」

後輩「…」アウー

会長「それから、あんたたまに面倒だからか知らないけど返事をしないわね。論外」ムニムニ

後輩「…っ、やめ…」

会長「い・い?」

後輩「…っ」バッ

会長「っと」



後輩「…はぁーっ…はぁ、わ、分かりました、分かりましたから…」ハァ…

会長「……そう。なら、いいわ」

先輩「あんまいじめてやんなよー」ゴロゴロ

会長「…そんなつもりじゃないわ」

会長「というかあんた、そんな気遣うような台詞が言えたんだ。へえ」

先輩「ああいや、俺は穏やかに寝ていたいだけですぅ。ただでさえ騒がしいのに」

会長「働け」




後輩「……」

どうもお久し振りでした。
まだ待ってくれていた人は、あまりいないかもしれませんが。

短くて申し訳ないです、明日も投下したいです。お待ちください。

乙!
おとなしい後輩ちゃんもかわいいね

おつ

おつ
俺はずっと待ってたしこれからもずっと待ってるよ

本編のこっちも番外のあっちも
いつも楽しませてもらってます
乙です

レスどうもです…頑張ります。
理想は、それでもまだ先は長いのですが、こちらを完結させて、
それからのんびり番外の方をやって行く、という形になります。

今しばらくお付き合いください。では、4レスほどですが投下します。

会長「じゃ、ちゃんと働くのよ」

先輩「気が向けばぁ」ダラダラ

会長「向けろ」

先輩「…それにそもそも、依頼がそんなにあるとも限らないしな…あふ」

先輩「落し物失くし物なんて、少ないに越したことはないだろ?」

会長「……まあ、ね」

会長「後輩さん」

後輩「…は、はい」

会長「こいつのこと、よろしくね。二人で頑張って」

後輩「…ぁ…っ…その」

会長「?」

後輩「が、頑張りません」

会長「頑張れよ」ガスッ

シュゥゥゥゥ…

会長「じゃあお疲れ」ガチャ

先輩「おう」

後輩「……ぉぉ…」イタイ…

パタン


先輩「…さて」

後輩「?」

先輩「……寝よ」キュ

後輩「(…イヤホン…)」

先輩「……」ゴロ

後輩「…」

後輩「(……本でも、読んでいましょうか)」








先輩「あっ」

後輩「?」

先輩「…」ガバッ

先輩「…お腹空いた…帰ろ」

後輩「(動物ですか)」

先輩「……あー」

後輩「?」

先輩「お前も帰るぞ。鍵閉めるし。出ろ出ろ」

後輩「あ、は、はい」

バタンッ
ガチャ


先輩「じゃ」ズルズル

後輩「…」ペコ

先輩「…」ズルズル

後輩「(…逆に歩き辛そうですね…)」



ポツン…



後輩「ふう」

後輩「…それにしても、今日は…疲れました…」ハァ

後輩「…帰りましょうか」

パタン


後輩「……さて」

後輩「帰りましょう、そうしましょう」

会長「待ちなさいよ」ガシ

後輩「! ひっ」

会長「(ガチ怯えかい)」

後輩「あっ……え、ええと。どうも」ペコ

会長「お、挨拶くらいはまともにできるようになったのね…」

会長「で? これから部活って時間に、どこに行くつもりなのかな?」

後輩「…、い、家に?」

会長「阿呆」ガスッ

後輩「っ…」イタイ…

会長「はい。部活に行きましょうねー」ズルズル…

後輩「……」ズルズル…

会長「(消極的な方向に、積極的な子ね……これは本当にあいつとそっくりだわ…)」

後輩「……カエリタイ…」

バンッ


会長「お、ちゃんといるわね」

先輩「……」zz…

会長「…寝てるけど。まあ、いいや」

後輩「?」

後輩「…なんだか、物が増えてますね…」

会長「うん。今日は工作をしようと思って」

後輩「工作?」

会長「当たり前の話だけれど、うちは部活動への参加が必須だから、放課後暇な人は、まあ基本的にはいない」チラ

先輩「……むにゃ」ゴロン

会長「…基本的には」

後輩「……」ハハ…

会長「だから、探し物があっても依頼に来れないのがむしろ当たり前でしょ? それだと意味がないから――」ゴソ

会長「依頼投書用のボックスでも作ろうと思って。段ボールとか、工具とか、いろいろ持って来たのよ」

後輩「! つまり、それがあれば私はなにもしなくても!」

会長「いやいるときはちゃんと応対しなさいよ」

後輩「……」エー

会長「えーじゃないが」

トンテンカン


会長「できた」

後輩「はい」

会長「設置もできた」

後輩「はい」

会長「じゃ私はこれで」

後輩「うぇい」ガシッ

会長「うぇい?」ナンダソレ…

後輩「せ、殺生です。む、無理です、私に応対とか…」

会長「慣れよ慣れ」

後輩「……」プルプル

会長「……」

会長「…そんなに、人と接するのがいやなの」

後輩「……」

会長「でも、私とは少しずつ話せるようになって来たじゃない」

後輩「……それは…か、会長様が、嫌がる隙も与えてくれないからで…」

会長「あ、じゃあもっとぐいぐい行けばいいのかな私は」

後輩「やめてください死んでしまいます」

会長「死ぬの?」

後輩「死にます」

会長「…まあ、いいわよ。私も、仮にもここの部員だしねぇ」

後輩「た、助かります」

会長「その代わり、だったらここで生徒会の仕事をするわ。ちょっと書類取って来る」

後輩「は、早く戻って来てくださいね」

会長「はいはい」クス


パタン


後輩「……」

後輩「…」ソワソワ


ガチャ


後輩「?」ハヤイ…

??「……お? 君、は…?」

後輩「(違った!)」ヒィィィィ…


頻繁に更新があると読む側としても嬉しいな

乙!

乙!
最近、放置して作者がそのまま消えるスレに立て続けにあったから、少しずつでも投下して頂けるのは安心できて嬉しい

先輩「……」zz…

??「あ、こいつがいるってことは…よかった。部室を間違えたわけじゃ、ないんだな」

後輩「」ガクブル

??「……」

??「ええっと、あの…」

後輩「…な、なんでしょう…」

??「いやそんな身構えんでも…取って食おうってわけじゃないし」

後輩「いえ、別に食べられるとは思っていませんが」

??「あ、そう」

後輩「非常に気分が悪いのは事実です」

??「素直だね」

後輩「できれば帰って頂きたく…」

会長「客を帰らせてどうする」スパーン

後輩「あう!?」

??「あ、会長」

会長「ん?」

先友「お疲れさまです」

会長「…ああ、あんただったの」

後輩「…ぉぉ…」ジンジン

後輩「…ど、どっから出て来たんですかこのヤロウ…」ボソ

会長「なんか言ったぁ?」グニ

後輩「にゃにも言ってましぇぬ」モガー

先友「…その子は?」

会長「ここの新入部員よ」

先友「……へえ? 探し物部に? それはまた…」

後輩「?」アウー

先友「変わった趣味をしていると言うか…」ハハ…

会長「変人には違いないわ」

後輩「(失敬な)」

会長「自覚、持った方がいいわよ」ムニムニ

後輩「(あなたに言われたくありません)」

会長「否定はできないわ」ムニムニ

先友「(どうやって会話しているんだこの二人…)」

会長「まあ…でも、たしかにこいつは客じゃないから、接客はしなくても、いいわね」

後輩「?」

会長「元部員。今はバスケ部」

先友「よろしくね」スッ

後輩「…」サッ

先友「……え、どうして手を避けるの?」

会長「奥手なのよ。どっかの誰かさんによく似てるわ…いや、あいつは奥手とは違うか」

後輩「……」フイ

会長「ほら。顔を背けたりすると相手に失礼でしょ」ガシ

後輩「やめてくらはい」ウナー

先友「…な、なるほど…」ハハ…

先友「ですがすみません。今日は一応、探し物を頼もうと思って来たんです」

会長「あ、なんだ客なのか。いいよ、私が聞いておく」

先友「どもです」

会長「後輩さん」

後輩「…は、はい」

会長「ちゃんと見ておいてね。応対の仕方、覚えるのよ」

後輩「…………。……頑張ります」

会長「よし」

先友「(すげぇ間があったな)」

会長「それで、なにを失くしたのかしら」カリカリ

先友「えっと、自転車の鍵を…」

会長「それは大変。家に帰れなくなるわね」カリカリ

先友「ですね。あの、部活が終わったら、また取りに来るんで」

会長「承ったわ。何とか言ってあいつは、探し物をする才能にだけは秀でているからね。大船に乗ったつもりでよろしくどうぞ」

先友「お手数かけます。それじゃまたあとで」

会長「ええ」

後輩「…」ペコ


パタン


会長「……どう? 何となく、流れは掴めたかしら」

後輩「は、はい。…えっと、“それは大変”、“承った”、“大船に乗ったつもりで”…」

会長「丸暗記する気!? 不器用かあんた!」ゴスッ

後輩「ふぎゃっ」

今回は以上です、レス感謝です。
そして了解しました。
もちろん、理想は頻度も量も多く、ですが、とりあえずは多少レス数少なめでも頻度優先で、一日一回or二回の投下を目指して、カタカタやって行きます。

では、また明日、です。

なんかこれが真のコミュ障かと思ったら俺のコミュ障はまだまだレベルが低いことがわかった
もっと頑張らねば

おつおつ
流れを丸暗記しようとした結果、細部がおかしくなったのか

頻度と量なら頻度をとってくれたほうが嬉しいな



ポン


会長「まあ…あれよ。焦らず、のんびり、慣れて行けばいいから」

後輩「……は、はい」

会長「よし」ニコ

会長「さてと」

先輩「……」zz…

スポッ

先輩「…ん」

会長「起きろ。仕事の時間よ」

先輩「気のせいだ」

会長「はいはい。ほら、あんたの唯一の友達からの依頼よ」

先輩「…………」

会長「…そんな財布落としたみたいな顔せんでも…」

先輩「例えが妙にリアルで嫌だ」



ムクリ

先輩「…あいつは、友達なんかじゃない」

会長「? じゃあなに」

先輩「……何でもない。ただ、同じ部活に、一時期いた時期が重なっただけだ」

会長「…そう。まあ、なんでもいいわ」

会長「いいからこれ。探して来なさい」ピラ

先輩「面倒くせぇ」

会長「この問答を続ける方が面倒だと思わない?」

先輩「…………思う…くそ」ハア

パシ

先輩「覚えてろ」

会長「行ってらっしゃい」

先輩「ちっ」


パタン…









会長「それじゃ…私はそろそろ生徒会室に戻るから」

後輩「!?」

会長「…そんな財布をすられたのに気づいたみたいな顔せんでも…」

後輩「(……リアル感ある…)」

会長「依頼の対応もだけど、あいつともちゃんと喋れるようにならないとね」

後輩「……あ、…はあ…」

会長「…なによその気の抜けた返事」

後輩「……ま、まともに意志疎通が、できる気が、しないのですが」

会長「…そうね」



会長「でも、案外気が合うかも、とは思ってるわ」

後輩「……そ、うですか?」

会長「ええ」

後輩「……はぁ」

会長「頑張って」

後輩「…………は、はい」

会長「うん。それじゃね」ニコ


パタン


後輩「…………」ハァ









ガチャ

後輩「」ビクッ

先輩「……」

ポイ
カシャンッ

後輩「(…あ、鍵……本当に、探し物がお上手なのですね…)」

先輩「あふ」ゴロン

先輩「…っと、イヤホンイヤホン…」ゴソ

先輩「……はあ、…疲れた…」zz…

後輩「(寝るの早っ)」



先輩「……ぐぅ」

後輩「…」

後輩「…まあ、余計な会話をしないで済むなら――気楽でよいですね…」

先輩「…」zz…

後輩「本でも読んでいましょう」ペラ

投下終了です。

なにがあって後輩は先輩大好きになったんだろうか
楽しみ

この後輩ちゃんがあの後輩ちゃんにどうしてなったw
気になるわ~

すばらしい






カチ コチ カチ コチ …


ペラ

後輩「…」

先輩「…」zz…

後輩「…」ペラ

先輩「…」

後輩「…そうだ。せっかくだし、…お茶でも淹れましょうか」ガタ



カパッ
サラサラ…

後輩「……こんな…ものですか」

後輩「…えい」グイ

コポポポ…

先輩「…ぐぅ…」

後輩「…えっと、湯呑は…」ガタガタ

先輩「…」

後輩「ありました。…」チラ

先輩「…」zz…

後輩「…あまり気にせず物音を立てたつもりでしたが…ぴくりともされませんね」

先輩「…」

後輩「……鼻でもつまんでみようかな…」

先輩「……」zz…

後輩「…」

後輩「…や、やめときましょうか」ウン




トトトト… コト

ズズ…

後輩「…ん、おいしいですね…はふ」

後輩「…」

先輩「…」

後輩「…」ズズ…

後輩「…不思議な…方ですね。私のことなんて、毛ほども気にしていないようですし」

後輩「……友達もいないようですし」フフ、ナカマ…

先輩「…ん」

後輩「?」ズズ…

先輩「……ぐぅ」ウーン

後輩「……。なにやら、うなされているようです」



先輩「…くっ」

後輩「見る間に険しい表情に……え、と、どうしましょうか」ワタ

後輩「さ、寒いとか? なにか羽織るものなどあれば…」バタバタ

先輩「……」パチ

後輩「ええと、ええと」

先輩「……」ボーッ

後輩「あ、ひとまず湯呑を置きましょう」コト

先輩「なあ」

後輩「ひぅ!?」ビクッ

先輩「……あ、いや…悪い、面倒臭いし、いいやなにも答えなくて」

後輩「あ、はあ」ドキドキ




先輩「ふあー…あー…」ノビー

先輩「あふ。そろそろ帰るか」

後輩「あ、はい。……わ、分かりました」ボソ

先輩「早くしろ」

後輩「(準備早くないですか) す、すいません」

後輩「あ、お茶を飲んでしまわないと…」グイ

後輩「!? あっつ…!」ケホッ

先輩「……」アホカ…

先輩「…貸せ」

後輩「けほっ…は、え?」



パシ

先輩「…ん」グイ

後輩「…」ポカン

先輩「…ふー。…なにぼーっとしてんだ、早く準備しろよ。閉じ込めるぞ」コト

後輩「そ、それは困ります」ワタワタ

投下終了です。

>>396
>>398 その辺り、相変わらずのんびりで徐々に描いて行けたらと思いますので。


・・・・・・・


ガチャ

会長「お疲れー」

後輩「…あ…」ペコ

先輩「…」zz…

会長「こいつはいつも通りね」マッタク

後輩「…そ、ですね…」ハハ…

会長「…」チラ

後輩「? …ど、どうかしましたか…?」

会長「んーん。なにも」

会長「そのお茶、けっこういいやつなのよ。おいしいでしょ」

後輩「…あ…ですね。はい。…あ、」パクパク

会長「?」

後輩「…………いえ…その、なんでも…」フルフル

会長「…そう」



ガサ

会長「依頼、箱に入ってたわよ」

後輩「…」コクン

会長「直接来る人はいなかったの?」

後輩「あ、鍵をかけていたので…」エヘヘ

会長「おい」



会長「えへへじゃないが」

後輩「…だ、って……ま、まだ…む、無理ですよぅ」シュン

会長「…」ハア

会長「……まあ、いいわ。本当に必要な人は、こうして依頼をくれるわけだしね」ガサ

後輩「…」コクコク

会長「でもいつかはきちんと応対できるようになるのよ?」ニコ

後輩「…」フイ

会長「目を逸らすな、こら」








後輩「…」ペラ

会長「…」カリカリ…

先輩「…」zzz

後輩「…」ズズ…

会長「…」カリカリ

会長「ねえ」

後輩「?」ペラ

会長「…退屈…じゃないの?」

後輩「……そ…ですね」



後輩「…べつに…どうせ」

後輩「うちに帰っても、なにをするというわけでも、ないですから」

会長「……そう」

後輩「…はい」ニヘラ

会長「…」

後輩「…? ど、どうかしましたか?」

会長「……ううん、なんでもない」

後輩「?」

会長「さ。そろそろこいつを起こしましょうか。探し物をさせないとだしね」

後輩「は、はい」コクン

おつおつ

くっそ、二ヘラとか、コミュ障可愛いなっ!?



スポンッ


先輩「…」ウゴ

会長「ぐっもーにん」

先輩「昼だぞ」

会長「夕方よ」

先輩「…」

会長「仕事よ」

先輩「……。イヤホンを無理に引き抜いて起こすんじゃねえよ」

会長「いつもイヤホンをしている方が悪いんじゃないかしら?」

先輩「…………」ハァ

先輩「探し物か?」

会長「おや。なんだか話が早いわね、いつもより多少」

先輩「……目、覚めちゃったしな…」ハァ

会長「そう。じゃあよろしく」

先輩「へいへい…」ハア



パタン

おおおおおお!!



後輩「……」

後輩「…ぉ…」

会長「? ん?」

後輩「……お、お一人で……大丈夫、でしょうか」

会長「……」

会長「大丈夫よ。探し物部なんて言って、どうせ探すのはあいつだから。“探し物部はあいつの部だから”」

後輩「…………そ…ですね」

会長「うん」

後輩「……」

会長「…」



ポン

後輩「?」

会長「まあ、あれよ」

会長「戻って来たら、お茶でも淹れてあげるといいわ」

後輩「……」

後輩「はい」








ガチャ


後輩「!」ビクッ

先輩「……」ポイ

先輩「……はあ。疲れた…」ゴロン

後輩「……」ギュ

後輩「…あ」

後輩「、あのっ」



先輩「……」zz…

後輩「……もう寝てる…」ズーン…

後輩「……また…今度、頑張りましょう…」ハア



―――休日


後輩「暇です」

後輩「……家にいてもやることがないので…」

後輩「……」チラ



後輩「(むしろ家にはいたくないくらいだし…)」ハア

後輩「…お散歩でも…しましょうか」


トントン


後輩「そうだ、ついでに」

後輩「部室で読む本でも買いましょう。……探し物部での主な活動が読書だと言うのも何とも言えませんが…」ハハ…

後輩「……」

後輩「行って来ます」


パタン…


後輩「……」トコトコ

後輩「……」ポテポテ

後輩「?」


「…」キョロキョロ


後輩「……なにやら、…見覚えのある…気だるげに丸まった後姿ですね」


「……」キョロキョロ


後輩「(ものすごく挙動不審ですが!)」



後輩「あれは…犬を、抱えているんでしょうか」


「……」スッ

「…」フイ


後輩「なにやらインターホンを押しかねているようです」

後輩「…………こ、…声をかけてみましょう、か?」


「……」キョロキョロ


後輩「(放っておいたら捕まりそうですし…)」


ザザザ…


後輩「あ、あの」

「?」

後輩「……どうも。…えっと…お、…お困り、でしょうか」

「…」

「……」ギュ

ピンポーン

後輩「(あ、押すんですね)」

「はい」パス

後輩「え?」

犬「ヨロシクニキー」ワフッ

後輩「え?」

「あー……疲れた…もうむりだわ……」トコトコ…

後輩「は?」

ガチャ

男性「はい。どちら様で…?」

後輩「(私に押しつけてどっか行きやがりました!)」ヒドイ!


男性「…えっと…?」

後輩「(突然の訪問に驚かれているようです。当然です。見も知らぬ犬を抱えた人間が唐突にやって来たのですから。私も驚いています…)」ブツブツ…

男性「? あ。あの」

後輩「ひゃいっ」

男性「ひょっとしてその犬――拾って来てくれた……うちの犬ですか?」

後輩「え?」

犬「セヤ」ワンッ

男性「おおよかった。どこに行ったかと心配してたんだぞ」ヨシヨシ

犬「スマンナ」

後輩「(なるほど…迷い犬を探して、届けるところだった…ということですね)」

後輩「(……探すのはともかく……届ける? あの人が? そんな手間なことを?)」ハテ


男性「どうもありがとうございます。今朝もちょうど探しに出て、見つからなかったところで…助かりました」

後輩「い、いえ」ワタシハナニモ…

男性「よかったらなにかお礼を」

後輩「い、いえ、その…」フル

後輩「し、失礼しますっ」ペコ バッ



男性「あ、…」

男性「ふむ。今時珍しい、親切な子だなぁ…なあ?」ナデナデ

犬「セヤナ」ワンッ


後輩「……」


スポッ


「いてっ」

後輩「……あの」

後輩「わ、私に押しつけて……なにをのんきに河原で寝ているんです、……せ、先輩さん」

先輩「…………?」

後輩「?」

先輩「…ああ、そうか。お前、俺と同じ部なんだっけ……忘れてた」

後輩「(顔も覚えてもらえてなかったんですか!)」ヒドイ

投下したら唐突にレスがあってワロツァ
ありがとうございます。今回はこんなところで。またそのうちに。


犬何故に関西弁wwwwww

家族関係!


先輩「なんか変なやつに声をかけられたなぁと思ってたんだ」

後輩「(あなたに言われたくはありません)」

後輩「(……いやむしろ…顔すら覚えられていないというのは……それはそれで気楽ではありますが)」

先輩「?」

先輩「ところで…なんか用か?」

後輩「へ?」

後輩「…あ、いや、べつに…何用ということでも…」

先輩「そうか。じゃ」ギュ

後輩「…」

先輩「…」ゴロン

後輩「…」ムッ

スポッ

先輩「いて、……なんだよぉ」ムスッ

後輩「こっちの台詞です」


後輩「ひ、人にあれこれ押しつけといて、あ、挙句、無視するということないでしょう」

先輩「はあ」

後輩「大体半ば無理やり部に入れた人間の顔を忘れるのもどうなんです」

先輩「はあ」

後輩「はあじゃないです」

先輩「はあはあ」

後輩「なにに興奮したんです?」

先輩「してねえよ」


先輩「んだよ…めんどくさい奴……」ゴロゴロ

後輩「こっちの台詞です」

先輩「……」

後輩「……」

先輩「寝ていいか?」

後輩「……。ご自由に」


後輩「私は本でも読んでいます」ガサ

先輩「どっか行けよ」

後輩「暇なのです」

先輩「だから?」

後輩「本でも読もうと思います」

先輩「わざわざここで読む必要はないだろう」

後輩「どこかへ行く必要もまたありません」

先輩「……。もういいやめんどくせぇ」

後輩「はい」


後輩「…」ペラ

先輩「……」ボーッ…

先輩「…」ウト…

後輩「……」ペラ

先輩「…」コク…z…

後輩「……そう言えば」スポ

先輩「っ」

先輩「…」イテェ…

後輩「動物も探せるのですね」

先輩「…………せっかく寝かけたところだったのに…」

後輩「申し訳ありません」クスクス

先輩「……謝る気、ないだろ」ハア

後輩「そんなことはありませぬ」

先輩「ぬ?」


先輩「……べつに…動物の声なんて聞こえねぇよ」

先輩「あいつに付いていた首輪の声を聞いたんだ」

後輩「なるほど。そうでしたか」

先輩「……」

後輩「…? なにか?」

先輩「……いや」

先輩「…お前って、多分、馬鹿なんだろうなぁって」

後輩「そ、そんなことはありませぬぞ」

先輩「ぞ?」


先輩「物の声が聞こえるなんて話は……そんなに簡単に信じることじゃないだろう」

後輩「……はあ」

後輩「…べつに…信じてはいませんが…  信じない理由も、ないですから」

先輩「……」

先輩「…よく、分からん」

後輩「そうですか?」


先輩「変なやつ」

後輩「あなたに言われたくはありません」

先輩「ふん」

後輩「ふふ」


先輩「……」

後輩「…」

先輩「……」

後輩「……」

先輩「…喋り疲れたから、寝る」

後輩「はい。お休みなさい」

今日はこんなところで。

やっと二人が喋るところまで来たので、多少は…筆が乗るかもしれません。多少は。

「後輩」っぽくなってきたなぁ

おつおつ
そうそうこういう雰囲気が好きなんだよ
このくらいの距離感のままあと500レスくらい続けて欲しいな

なんJ民の犬かたまげたなぁ…

このじれったさがたまらない


後輩ちゃんやさぐれてんなあ


―――翌日



ガチャ


会長「やほー」

後輩「…、あ…」ペコ

会長「うん。またしばらくここにいるからよろしく」

後輩「はい」



会長「?」

先輩「…」zz…

会長「(……湯気の立った湯呑が二つ…)」フム

後輩「? どうか…しましたか?」

会長「……」

会長「なんでもないわ」ニコ


後輩「…あ、あの」

会長「うん?」

後輩「会長様も…お茶…飲まれますか?」

会長「……」

会長「ありがとう。頂くわ」

後輩「…」コクン

パタパタ…

会長「…ふむ」

会長「いい感じに…変わりつつあるのかな…」フフ







先輩「…ん…」パチ

後輩「あ……お、おはようございます」

先輩「……おう…」

先輩「…ふあ――…」グシグシ

先輩「あふ。よく寝た…」

後輩「依頼が来ております」

先輩「……、だから?」

後輩「探しに行かれるとよいかと」

先輩「……」

後輩「…そう嫌そうな顔をされても困ります」

先輩「嫌なんだもん…」

後輩「お察しします」

先輩「……。ありがとう」

後輩「いえ」


カサ…


先輩「はあ…めんどうだぁ…」

後輩「……」

後輩「一つ、聞いてもよいですか?」

先輩「なに?」

後輩「…本当に…面倒ならば、探さなければよいのでは?」

先輩「…………」

先輩「…そうだな」

後輩「はい」


先輩「でも、“面倒だから”、探すんだ」

後輩「?? それは…?」

先輩「……。べつに…意味は、分からなくていい。じゃあな」


パタン…


後輩「ふむ」







ガチャ


後輩「…お疲れさまです」

先輩「おう」

後輩「早いですね」

先輩「そうか?」

後輩「はい」

先輩「そうか」


ポイ


ガタタ

先輩「…はあ、っと…」グッタリ

先輩「これでやっと、のんびり寝れる…」ハア

後輩「…ほどなく下校時間になりますが」

先輩「……。いいんだよ。気にするな」

後輩「そうですか?」

先輩「そうです」

後輩「そうですか」

先輩「……うん」


先輩「……」ゴロゴロ

後輩「…」ペラ

先輩「…」ゴロ

後輩「…」ペラ

先輩「…………。なあ――」

後輩「そうだ。…お茶でも淹れましょうか?」

先輩「……。どうも」

後輩「いえ」


後輩「…」カチャ


コポポポ…


後輩「どうぞ」コト

先輩「うん」

後輩「……」ズズ…

後輩「はふ」

先輩「…」ズズ…

先輩「なあ」

後輩「? なんでしょう」

先輩「お前まで残る必要はないと思うんだが」

後輩「…」ズズ…

後輩「そうですね」

先輩「うん」


後輩「ですがこの会話は昨日したそれのくり返しになってしまうように思います」

先輩「?」

後輩「私が先に帰る必要もまたありません」

先輩「……」ズズ…

先輩「そうだな」

後輩「はい」



先輩「…」

先輩「……お前ってさ」

後輩「はい」

先輩「友達いないだろ」

後輩「!? ど、どうして分かるのです?」アワワワ…

先輩「なんとなく」

>>444 そんなにやったら完走するんですがそれは

一旦こんなところで、失礼します。
夜にもできたら…なあ…とは思ってます。分かりませぬ。

完走のなにが問題なんですかねぇ…?(疑問)


じわじわ距離感が縮まってる感じがいいね

>>459
そんなあなたに:次スレ

500スレ?(難聴)


先輩「そろそろ帰る」

後輩「分かりました」

ガタ

先輩「…今日も疲れたなあ…」ハア

後輩「…ほとんど寝ておられただけに見えましたが」

先輩「……。そんなことないぞ」

後輩「そうですか?」

先輩「うん」


先輩「…」

後輩「…」

先輩「動くのだるい」

後輩「はあ」

先輩「おんぶしてくれてもいいんだぞ」

後輩「嫌です」

先輩「けち」

後輩「私は悪くありません」

先輩「友達いないくせにー」

後輩「先輩さんはいらっしゃるのですか?」

先輩「……」

後輩「…」

先輩「…帰るか」

後輩「そうしましょう」


ガチャ


後輩「先輩さんはどうやって通学されているのですか?」

先輩「自転車」

後輩「…」

先輩「なんだよその目」

後輩「…いえ…あなたが自転車を漕いでいる姿は、なかなか、想像し辛く思いまして」

先輩「失敬な」ズルズル…

後輩「そもそも歩くのすらままならぬように見えますが」

先輩「余計なお世話だ」ズルズル…

後輩「失礼しました」クスクス


先輩「心配なら二人乗りで送って行ってくれてもいいんだぞ」

後輩「同じことを何度も言わせないでください」

先輩「……冷たいなあ…」

後輩「ふふ」

先輩「なんで嬉しそうなんだよ…」

後輩「…………、いえ、べつに、嬉しくなんてありません…」

先輩「ツンデレか」

後輩「違います」


会長「あ」

先輩「ん?」

後輩「」ビクッ

後輩「…」ペコ

会長「お疲れさま。これから帰るところ?」

先輩「まあな」

会長「そう。…」チラ

後輩「?」

会長「こいつはちゃんと仕事をしたかしら?」

後輩「…」コクコク

会長「そう」ニコ

先輩「…言われなくたってちゃんと働くよ…」

会長「どの口が言うか」

先輩「……。俺の周りは厳しいやつしかいないのか…」

会長「それだけあんたがぐうたらなのよ」

後輩「…」クスクス


会長「ま、その調子で頑張って。じゃあね」

先輩「へいへい」

後輩「?」

後輩「あ、あの」

会長「ん?」

後輩「…会長様は…まだ、帰られないのですか?」

会長「? うん」

後輩「……お、…お疲れさま、です」ペコ

会長「……」

会長「うん。ありがとう」ニコ

後輩「い、いえ」

会長「それじゃ」

後輩「…」ペコ

先輩「お疲れさまですぅ」

短いですが今日はこんなところで。
レス感謝ですよー。まだまだ次スレは見えないですのでのんびりと。


後輩ちゃん笑顔増えてきてなにより


昨日拾ってスピンオフ共々全部読んじまったよ・・・面白すぎだ


・・・・・ある日


コンコン


後輩「」ビクッ

先輩「…」zz…

後輩「…」

後輩「…」ドキドキ

グッ

後輩「…。は、はい。どうぞ」


・・・ガチャ


客B「失礼しまーす」

後輩「…」ペコ

客B「どうも。えっと、探し物の依頼に来たんですけど…」

後輩「は、はい。ではそちらに…」

客B「ども」


先輩「……」zz…

後輩「…えっと。「なにを失くされたのでしょう」」

客B「財布を落としちゃって」

後輩「「それは大変です」。…えっと…お買い物が、できなくなってしまいますから」

客B「ですね」ハハ

後輩「わ、分かりました。えっと、部活が…ありますよね?」

客B「はい」

後輩「では「承りました」。また…部活が終わったら、取りに来てください。それまでにはきっと見つけておきますので」

客B「素早い対応ですね」

後輩「はい。えっと…「先輩さんは、探し物をする才能にだけは秀でてらっしゃいます。どうか、大船に乗ったつもりで」」

客B「分かりました。よろしくお願いします」ニコ



先輩「……」zz…


パタン…


後輩「はふ」

先輩「おい」

後輩「ふえ?」

先輩「お前、なにか俺が寝てる間に失礼なこと、言わなかったか?」

後輩「……」

後輩「気のせいです」

先輩「……。あ、そ」

後輩「はい」


後輩「そんなわけで、依頼が入って来ました」

先輩「そうだな」

後輩「よろしくお願いします」

先輩「へいへい」


・・・・・


ガチャ

先輩「…はー。疲れた…」


客C「…」

後輩「あ、…お帰りなさい」


先輩「……」マタカ…

先輩「はぁ」


パタン


後輩「…」

客C「…」

客C「……で、出て行っちゃいましたね」

後輩「は、はい」

客C「お、お邪魔だったですか」

後輩「……どうでしょう…」


ガチャ


先輩「…」

後輩「おや」

後輩「お早いお帰りですね」

先輩「……」チッ

ポイ

客C「わ」パシッ

客C「…これ、私の筆箱…」

先輩「……」ハァ

ガタタ

先輩「うるさくて寝れやしねぇんだ。さっさと帰れ」ゴロン

客C「…あ…えと」

客C「す、すいません。ありがとうございました」

先輩「お大事にぃ」

後輩「またのご利用お待ちしております」ペコ

先輩「いや探し物部がまたのご利用お待ちしちゃダメだろ」

後輩「? そうですか?」

先輩「うん」

客C「…」クスクス

客C「あの、失礼します。また来ますね」

後輩「…はい」ニコ

短めですが今日はこんなところで。
乙感謝です! また明日。

…子どもの成長を見守る親のような気分になってきたw

おつ


コト


後輩「…お疲れさまです。よかったら、どうぞ」

先輩「ん…。ああ、悪い」ゴロン パシッ


バシャ


先輩「…」

後輩「…」

先輩「熱い」

後輩「でしょうね」


後輩「なぜ寝ころんだまま飲める口にできると思ったのです?」

先輩「いや、無理かなーとは思ったんだけど…ほらめんどくさいし…」


ボタボタ…


後輩「この状況の方が圧倒的に面倒臭いと思われます」

先輩「違いない」


後輩「どこかに雑巾はあるでしょうか」

先輩「…雑巾? ああ、――」

後輩「?」

先輩「……、外に出て、すぐロッカーがあるだろう。そこに入ってるんじゃないか?」

後輩「……そう記憶されているのですか?」

先輩「いや今声を聞いたからそう思ったんだ」

後輩「…………。そうですか」

先輩「うん」

後輩「…では、取りに行かれるとよいかと思います」

先輩「俺が?」

後輩「だれがこぼしたとお思いですか」

先輩「…………行きたくない!」

後輩「素直ですね」

先輩「うん」


後輩「では…私が取りに行きます」ハア

先輩「いい人」

後輩「光栄です」ガチャ


パタン


後輩「ありました」

先輩「よかったね」

後輩「はい」



フキフキ

後輩「…」

後輩「一つ、聞いてもいいでしょうか」

先輩「…」zz…

後輩「…」

スポッ

先輩「いたい」

後輩「人に床を拭かせておいてなにを寝むり呆けております」

先輩「だって眠いんだもの」

後輩「…先輩さんは自由極まりないですね…」

先輩「ありがとう」

後輩「褒めたつもりはありませぬ」


先輩「じゃあ、俺から先に一つ聞いてもいいだろうか…あふ」

後輩「? はあ」フキフキ

先輩「お前、最初会ったときと、俺に対する態度がずいぶん違うような気がするんだけど」

後輩「……。そうでしょうか」

先輩「うん」

先輩「なんというか、もっと人見知りなんだと思った」

後輩「……そう…ですね」

後輩「私自身は決して自分を人見知りとは自覚していません」

先輩「……」

後輩「そんな目で見ないでください…」

先輩「お前を知ってる人間はすべからく「お前が言うな」と思ったに違いない」

後輩「で、では、私は知り合いが数えるほどもおりませんので平気ですね」エヘヘ

先輩「切ない…」


後輩「……なんというか…」フキフキ

後輩「なんでしょうね」

先輩「はあ」

後輩「……あなたは…べつに、私のことなど、どうでもよいと思っておられるのでしょう?」

先輩「うん」

後輩「(即答ですか)」

後輩「……、えへへ…だからかもしれません」

先輩「?」

後輩「そんな感じです。…一応、ご質問には答えたつもりです」

先輩「ふむ」

先輩「…まあよく分からんけど…いいや。めんどくさいし、なんとなく…気になっただけだから」

後輩「そうですか」

先輩「うん」

続きを夜に。

>>481 大体合ってる。


声が聞こえるのとこはスルーか

おつ

>後輩「なぜ寝ころんだまま飲める口にできると思ったのです?」
飲めるor口にできる で十分な気がするんだが…
俺の日本語力不足だったら申し訳ない

>>492
口を無理やりひしゃげた姿を思い浮かべた俺

>>492 warota-

どっちかにしようとして消し忘れたんやろなぁ。
指摘さんくす。お好きな方で読み替えてください…

期待


後輩「では」

先輩「?」

後輩「今度は、私の質問に答えて頂いても?」

先輩「……。俺に答えられる質問ならな」

後輩「……それは、面倒臭くない質問を、という含意があるのでしょうか」

先輩「うん。お前俺のことよく分かってるなぁ」

後輩「えへへ」


後輩「じゃ、なくてですね」コホン

先輩「ごまかせなかったか」

後輩「ふふ…。まあ、面倒と言わずお答えください」

先輩「はあ」ゴロン

後輩「えっと…」

後輩「あなたはどうして探し物をされるのでしょうか」

先輩「……。ん」

後輩「?」


後輩「どうかしましたか?」

先輩「ああいや…何でもない」

後輩「…はあ」

先輩「ちょっと……予想していた質問と、違ったってだけだ」

後輩「?」

先輩「(のっけから“こういう”質問をされたのは――…だれ以来だろうか)」


先輩「質問に答えよう」

後輩「はい」

先輩「それは当然。探し物があるからだ」

後輩「…」

後輩「……、そうですね」

先輩「これでいいか?」ダラーン

後輩「……、……」

後輩「…その答え方は…ずるいです」

先輩「でも嘘はついちゃいない」ゴロゴロ

後輩「……そうですが…むぅ…」プクー


後輩「納得行きませぬ」

先輩「あそ…」ゴロゴロ

先輩「どうでもいいけど、お前のその面白い喋り方はなんなの?」

後輩「!? し、喋り方が面白いと言われたのは初めてです…」

先輩「あ、そう?」ゴロゴロ

後輩「はい… ?? 面白い…」ハテ

先輩「自覚なしか」


後輩「そうですか…私の喋り方は、面白いですか…」フフ…

先輩「(なぜ嬉しそうになる?)」

先輩「……さて…そろそろ帰るか」

後輩「はい」ニコ


先輩「……」

後輩「…?」

後輩「帰りの支度はされないのですか?」

先輩「…」

後輩「?」

先輩「えっと…せっかくだし…この機会に」

先輩「ついでに一つ、聞いてもいいだろうか」

後輩「? なんでしょう。私に答えられることであるならばなんなりと」ニコ

先輩「……うん」



先輩「お前はどうして探し物部に入ったんだ?」


後輩「…………」ジト

先輩「あ、いや、うん。言いたいことは分かるんだけど」

後輩「(…分かっているのなら普通あなたの口から…その質問が出るはずは、ないと思うのですけれど…)」ハア

先輩「その」

先輩「……お前の態度を見てると、なんだか…」

先輩「不思議に思ったんだ。お前みたいなやつが。こんなところにいることが」

後輩「(……みたいなやつ…)」ズーン…

先輩「べつに貶したわけじゃない落ち込むな面倒臭い」

後輩「は、はい」


先輩「本当に嫌ならお前はきっとここに入りすらしていない……と、思った」

先輩「お前は俺とどこか似ているからな」

後輩「……気のせいですよ」

先輩「そうか?」

後輩「そうです」


後輩「…ふふ」

後輩「では、その…」コホン

後輩「質問に答えます」

先輩「うん」



後輩「……私がなぜ探し物部に入ったか――ここにいるか」



後輩「それは当然、探し物があるからです」

のんびりめ、かつ少し遅くになって失礼しました。
また明日できれば。

おつおつ
続きが気になって仕事が手に付かない


先輩「へえ」

後輩「はい」

先輩「そっか」

後輩「はい」

先輩「帰るか」

後輩「はい」


後輩「……」

後輩「なにかとは」


パタン


先輩「ん?」

後輩「なにを探しているのかとは――聞かないのですね」

先輩「…まあ…」ガチャ

先輩「べつに、興味ないし。めんどくさいしどうでもいい」

後輩「…ではそもそもなぜ聞いたのです…」


先輩「さあ…」

後輩「さあって」

先輩「分からん。あまり人とは喋らないしなぁ」

後輩「……はあ」

先輩「どうでもいいよ。帰ろうぜ」

後輩「…はい」


>>510 嬉しいけど仕事は頑張ってくれww


ほんっとに短いですがこれだけです、ごめんなさい。
ちょっと明日は忙しいのと、今後の展開を考えたいので投下できるかは分かりません。

のんびり続きをお待ちください。よろしくお願いします。


読む側のことは気にせず自分のペースで投下してくれ
待つのもひとつの楽しみだからさ

まさに>>515の言うとおり







ガチャ


後輩「こんにちは」

先輩「…」スポ

先輩「おう。お疲れ」

後輩「はい」

先輩「…ふあ…」

後輩「…」ガタッ


ポスン


後輩「…」

後輩「お茶でも淹れましょうか」

先輩「ん…悪いな」

後輩「いえ」


寝落ちかな?

寝落ちもだけど携帯があかんくて投下できなかった。すまんな。
>>515-516 ありがとうまったり行くよ。とはいえ1レスだけ落とすような形になって申し訳ない。
夜にはなんとか。


コト


後輩「どうぞ」

先輩「おう」

後輩「いえ」


ズズ…


後輩「はふ」

先輩「ん…」ゴク

後輩「…なんだか」

後輩「今日は、静かですね」

先輩「…そうか?」

後輩「そうです」

先輩「…ふうん」


先輩「…」

後輩「(本でも読もうかな)」ゴソ

先輩「…」ズズ

先輩「…なあ――」


ガチャ


会長「お疲れ」

後輩「あ、…お疲れ、さまです」ペコ

先輩「…」

会長「? なによその顔」

先輩「……ノックくらいしろ」

会長「…うんごめん。? お前って、そんな細かいこと気にするんだ?」

先輩「……うるせぇな」チッ

会長「?? なんかあったの?」ボソ

後輩「…さあ」

先輩「…はぁー…」ゴロゴロ


会長「今日は退屈そうね」

後輩「はい。いまのところは…とくに、依頼もありませんし」

会長「そこでちょっと嬉しそうな顔をしないの」ポコ

後輩「あう」

後輩「…ですが、ここが暇ということは、失くし物がないということで…」

先輩「いいことだな」ウン

会長「あんたらが言うとニュアンスが変わるのよ」

後輩「はて」

先輩「なんのことですかね」ゴロゴロ

会長「(妙に息が合って来たわねこいつら…)」


会長「…なんでもいいけど」ハア

会長「存在意義を問われることがないくらいには働いてもらいたいわね」

先輩「そうは言ってもな。失くし物をするのは俺の仕事じゃないしぃ」ゴロゴロ

後輩「…なんだか深いお言葉ですね」

先輩「まあな」

会長「……。そうね」


会長「暇ならいいわ。二人でのんびりしてなさい」

後輩「あ…い、行ってしまわれるのですか?」

会長「ふふ。もう一人でもなんとかなるでしょ?」

後輩「あ、ぅ…」フイ

後輩「…が、頑張り……は、しませんが」

会長「…」

後輩「……な、なんとかします」

会長「そう」


コンコン


会長「お」

後輩「あう」

会長「ふふ。ちょうど依頼が来たみたいだし…。頑張って」

後輩「…」コクン

先輩「俺も応援してるぞー」ゴロゴロ

後輩「あ、あなたも頑張ってください」

会長「それじゃね」クスクス


ガチャ


会長「どうぞ。ごゆっくり」

客D「へ? あ、ど、どうも…?」

後輩「…」

後輩「」ペコ



後輩「よ、…ようこそ探し物部へ」

後輩「なにか…お探しですか?」


大変失礼しました。また明日!

>>527
最終回の最後の一コマみたいな台詞で一瞬完結したかと思ってビビったが、
よくよく考えたらなにも終わっていなかった


俺も一瞬焦ったわ

びびった

携帯イかれたのかな?

リアル側でなんかあったのかな?ちょっと心配

今後の展開を考えたいって言ってたしそれじゃないかと









後輩「……こうして――」

後輩「私は先輩の後輩になりました」

級友「…」

後友「ふーん」

後輩「これが私と先輩の馴れ初めです」フフ…

先輩「気に食わない言い方をするな」スパーン

後輩「ふぎゃっ」


後輩「……せ、先輩…いつの間に…」ジンジン

先輩「呼びに来たんだよ。ったくなにをのんびりしてるのかと思ったら…」

後輩「叩かなくともよいではありませんか」

後輩「だ、だいたいですね。馴れ初めという言葉に妙な意味合いはありませぬ。…ふふ、先輩が深読みしすぎなのでは――」ニヤニヤ

先輩「なんか言ったか」グリグリ

後輩「あう……ぐりぐりは…ぐりぐりはだめです……」アウアー

後友「(…仲が良いことで)」ケッ

先輩「じゃこいつはもらってくから」ガシ

後輩「? なにかあるのですか?」

先輩「ミーティングだミーティング」

後輩「……はて。先輩が部活にやる気? これは明日は季節外れの雪が――」

先輩「行くぞおら」ガシ

後輩「あー」ズルズル…


級友「あの」

先輩「ん?」

級友「無事、私の探し物は見つかりました」

級友「どうもありがとうございました」ペコ

先輩「…はっ」

先輩「堅苦しいやつだな。いいよ、べつにお前のために探したわけじゃない」

級友「…そうですか。分かりました」

先輩「おう」



後輩「……たまには先輩に引き摺られるのも悪くないですね」ズルズル

先輩「なに言ってんだお前」

後輩「先輩は攻めも行けるのですね! さすがです!」ハアハア

先輩「死ね」ポイ

後輩「あう」ベチャ

後輩「お、置いて行かないでください!」パタパタ…

後友「ばいばーい」

級友「…」


後友「さて。私はお風呂にでも行こうかなー」

後友「ね。友は練習頑張ってね」

級友「ん? ああ、うん。ありがとう」

後友「? …どうかした?」

級友「…、いや…」

級友「(…まあたしかに、私は「どうして探し物部に?」と聞いただけで――「なぜそれほど先輩さんを慕っているのか」と…聞いたわけではない、か)」

級友「……まあ、いろいろあるんだろうね」

後友「え?」

級友「ううん。なんでもないよ。…それじゃあ、また明日」ニコ

後友「うん」


タタッ


後輩「先輩先輩」

先輩「なんだ」

後輩「ミーティングとは一体なにをするのでしょう」

先輩「話し合い」

後輩「…? なんのですか?」

先輩「…」

後輩「……? こ、答えてください」グイグイ

先輩「腕を掴むな。歩き難い」

後輩「ふふ。照れているのですか?」グイグイ

先輩「気のせいだ」

後輩「……、えへへ…」グイグイ

先輩「……。」

先輩「…」ハア…


ガチャ


先輩「…そこ、座れよ」

後輩「はい」


ポスン


先輩「…よっと」

後輩「…………」

先輩「ん? どうかしたか?」

後輩「あ、いえ…なんでも、ありません」

先輩「? 変なやつだな…」

後輩「…」

後輩「(…せっかく和室なのに……寝転がらないのですね)」

後輩「(……我ながら妙なことを気にかけるものです)」クス

先輩「??」

後輩「…なんでもありませんよ」ニコ

先輩「……あ、そ」


先輩「お前に渡すものがある」

後輩「? はぁ」

先輩「…」


パサ



後輩「…………。これ……」

先輩「まあ…言わなくても――分かるよな」

先輩「…中にお前の――」

後輩「先輩」

先輩「…なんだ」

ゴクン

後輩「…私は」

後輩「……わ、私は、…これを受け取ることは…」

先輩「後輩」

後輩「っ……。は、はい」

先輩「お前、探し物部やめろ」


>>290 で入った回想から戻って来ました。
なので>>527 は微妙に狙ってました。


なお展開のこと、リアルのこともありますが基本的にはエターナルな声に耳を傾けていただけな模様。
心配させてすまんやでー。レス感謝ー。


短いですが、続きはまた今度です。

おつ
エターナルはいかんよ

エターナルはあかん


後輩「……! …!?」

後輩「…………え?」

先輩「ほら」スッ

後輩「…………」

先輩「これを受け取れば、お前がここにいる意味はなくなるはずだ」

後輩「……」

後輩「そんなことはありませぬ」

先輩「そうか?」

後輩「そうです」

先輩「どうして?」

後輩「どうしても」

きたか!

どうでもいいけど即レス2度目でなんかストーカーみたいだな俺


ギュ


後輩「…だって」

後輩「わ、私は、先輩のことが――」

先輩「気のせいだ」

後輩「大好きで…」

先輩「気のせいだって」

後輩「……気のせいなんかじゃ……」


後輩「……」

先輩「…」

後輩「…先輩は…」

先輩「ああ」

後輩「……今でも…探し物は、お好きではありませんか?」

先輩「…ああ。…“うるさいし”。嫌いだ」

後輩「…………それでも、私は…」

先輩「……」

後輩「…」ギュウ


ガサ


後輩「…少し…。外に、出て来ますね」

先輩「いや、部屋は別々に取ってあるんだから自分の部屋に戻れば」

後輩「寝る前には先輩へおやすみをしないと安眠できませんので」

先輩「普段どうしてんだお前」

後輩「ベッド脇にある写真立てにお休みなさいと、いつもは」

先輩「聞かなきゃよかった」

後輩「ふふ」クスクス

先輩「はは」

後輩「…」

先輩「…」

後輩「……じゃあ…またあとで」ニコ

先輩「…おう」


パタン


先輩「…………はあ」

先輩「胃が痛ぇ」


タタッ…


後輩「…」

カサ…

後輩「……」

後輩「……一応、でも…受け取ってしまいましたね」

後輩「…はあ……」


後友「あれ?」

級友「おや」

後輩「あ…。どうも、こんばんは」ペコ

後友「うん。さっきぶりー。もしかして女もお風呂?」

後輩「あ、いえ私は……」

級友「?」

級友「(…頬に……少し、跡が)」

級友「……ねえ」

後輩「は、はい」

級友「…あ、いや……えっと、その封筒は?」

後輩「……これ……ですか」カサ


後輩「……」

級友「…?」

後友「? なんだかよく分かんないけど」

後友「ちょうどお風呂に行こうと思ってたんだよ。女も行こう」

後輩「…は、はあ。けれど私はなんの準備もありませんが――」

後友「一緒に取りに行けばいいでしょ? ほらほらー」グイグイ

後輩「お、押さないでください……わわ」

級友「…ふふ」







カラカラ…


後友「とう!」


ザバー


級友「……まったく行儀の悪い…」ハア

後輩「…」キラキラ

級友「……」

後友「ぷはっ」ザバッ

後友「ほらほら。二人とも早くー」

級友「…ここは浴場であって、プールじゃないんだけれど」

後輩「とう!」


ザバー


級友「……」

級友「(でっかい子どもが二人…)」ハアー…


ザブ


級友「ふー…」

後友「もー。ノリが悪いなぁ」

級友「……常識の持ち合わせがあるだけだよ」

後友「えいっ」ピュー

級友「わぷ」

級友「…あーもう。怒るよ?」

後友「わー。逃げろー」キャッキャッ


ザバザバ


級友「……はあー。まったく…」

後輩「……」プカプカ

級友「……」

級友「それ、楽しい?」

後輩「はい!」キラキラ

級友「……そう」

級友「ええと、公衆浴場でタオルは浸けるのはマナー違反だからね?」

後輩「えっ」


後輩「…はふ」

級友「少しは落ち着いたかな」

後輩「へ?」

級友「…お節介だとは思うのだけれど――…なんだか、悲しそうな顔をしていたから」

後輩「…………」

後輩「…そうでしょうか」

級友「…うん」


級友「きっと女友も、女さんに気を遣ったんだと思うよ」

後輩「……」



ザバ



後友「……ぐへー…泳いでたらのぼせた…」

級友「……たぶんね」

後輩「…はい」クス


後輩「……どうも、ありがとうございます」ペコ

級友「ああ、いや。…友達だからね。心配するのは当たり前だよ」

後輩「……。そう…ですか…」

級友「? うん」

後輩「……友達…」ボソ

級友「?」

後輩「あ、いえ…なんでも…」

後輩「……。その…」

後輩「本当に――大した話では、ないのですが……」

今日は以上です。

>>544-545 ちょっと飲みに誘われただけやから…



回想前>>291 で折り返しすぎたとかほざいてますね。
このままだと600は行くとして700までには完結したんですけど…。
……まだしばらく、のんびり続きます。

乙、胃が痛い展開だな~
佳境に差し掛かっているのかな

>>700がすぐそこに思える不思議

詰め詰めにした700レス分ですね。わかります。


>>700にtxtファイルが貼られてて残りはそれで、みたいな


後輩「失敗したんです」

級友「……失敗?」

後輩「ええ。まあずいぶん昔の話ですし…気に病むのも笑ってしまうような、ごく些細なことなのですが」

後輩「いずれにしても、……えと、その、…その女の子はですね」

級友「うん」

後輩「…嫌になってしまいました。いろいろと」

後輩「……人と関わることとか、……ピアノを続けることとか」

級友「…その女の子は、ピアノをしていたんだ」

後輩「ご明察です」ニコ

後輩「――もう、ずいぶん前にやめてしまいましたが」

級友「…ある失敗がきっかけで?」

後輩「ある失敗がきっかけで」コクン


後輩「楽譜を失くしてしまったことが、その失敗の原因でした」

級友「…そうか。じゃあ、私と一緒だ」

後輩「はい。一緒ですね」

級友「ひょっとしてさっきの封筒は」

後輩「……」ニコ

後輩「…つまり私は、それを受け取ってしまうと――もう探し物部にはいられないのです」

後友「そうなの?」ムク

級友「お。復活したね」

後友「えへへ」


後輩「そうなのです」

後友「…よ、よく分かんないけど」

級友「…つまり、探し物が見つかったから……もう探す物はないから。そこにはいられないということ?」

後輩「はい」

後友「…で、でも、女は…探し物部に、いたいんじゃないの…?」

後輩「はい」

後友「即答だ」ハハ

後輩「…もちろんです。私は」

後輩「先輩のことが……大好きですから」

後友「…」

級友「…」

後友「…そうだね」

後輩「……はい」


ガラ


会長「…ん。こんな時間にまだ入ってるの」

後友「会長さん」

級友「こんばんは」

会長「うん。練習お疲れさま」


ザバ


後輩「……では…私はお先に、失礼します」

後友「あ、…うん」

級友「また明日」

後輩「はい」

会長「お疲れさま」

後輩「はい」


カラカラ…


パタン


後輩「……」

後輩「…もう」

後輩「…………」ハア

後輩「…部屋に、戻りましょう」


級友「会長さん」

ザバ

会長「うん?」

級友「……彼女、探し物部をやめると言っていました」

級友「探し物は、もう見つかったからと」

会長「……。そう」ワシワシ

後友「あ、あの」

会長「ん?」

後友「…なんとかならないんですか? 女は、べつにやめたがってなんて――」

会長「…」ゴシゴシ

会長「……そうね」


ザバー


会長「…」フルフル

会長「でもそれは元に戻るだけよ」

後友「?」

級友「…元に?」

会長「そう」

会長「探し物が見つかったなら、もう探し物を続ける必要なんてないでしょう? 探し物がないのだから」

後友「??」

級友「……それは、でも…」


級友「聞いてもいいですか?」

会長「なに?」

級友「……では、そもそも――先輩さんは、どうして探し物をするんですか?」

会長「……」

会長「探し物があるから」

級友「…だから、それはつまり、――」


ザバ


会長「のぼせる前に上がりましょう」

級友「……」

後友「ふへー」

会長「大丈夫?」

後友「…あ、ありがとう…ございます」ハフ

級友「……はい」

投下終了です。

仰る通り佳境……な、つもりですが、ホント、ここに来て物語を作る人のすごさをしみじみと。
風呂敷畳むのめっちゃ難いですわ。なんだこれ。


ま、また明日です。どんどん拙い文章になっている気がしますが、よければ最後までお付き合いください。

乙! 頑張って畳んで!


ガチャ


後輩「あ」

先輩「……おう」

後輩「…これからお風呂ですか?」

先輩「うん」

後輩「一緒に入りましょうか」

先輩「アホ言え」


後輩「冗談です」フフ

先輩「お前が言うと冗談にならないよ…」

後輩「ふふふ。先輩がお望みであれば、いつでも言ってください」

先輩「そんなことを言うときは来ない」

後輩「待っていて来ないのであれば、こちらからそこへ向かえばよいのです」

先輩「無駄に格好いい」

後輩「ふふ?♪」


後輩「…」ニコ

後輩「ねえ先輩」

先輩「…なんだ、後輩」

後輩「私は、こうして先輩とお話するのが好きです。先輩のことも大好きです」

先輩「うん。ありがとう」

後輩「…」

ギュゥ…

後輩「…それでは……私がここにいる理由には、なりませんか?」

先輩「うん」

後輩「……っ…」


モフッ


先輩「うげ」

後輩「せ、先輩は、分からず屋です!」

先輩「……気のせいだ」

後輩「いえ! 絶対にそうです!」ポフッ

先輩「だ、だからタオルを投げて来んなって…」モフ

後輩「えい」バサ

先輩「うぷ」


先輩「……あー、もう。めんどくせぇやつ…」ハア

後輩「…」バシバシ

先輩「いたい」

後輩「…」バシバシ

先輩「…」ハア…

後輩「……どうして……」

先輩「?」


ガサ…


後輩「――どうして、こんなもの……今さら…」

先輩「…」


後輩「先輩の都合など知りませぬ!」

先輩「…」

後輩「せ、先輩ことなんて大好きです!」

先輩「ありがとう」

後輩「はい!」

先輩「お前は混乱すると本音が漏れるんだな。阿呆だ」

後輩「あ、あほはひどくないですか?」

先輩「あほー」

後輩「むぅー」

先輩「はは」


先輩「…」クス


ポン


先輩「…どうもありがとう」ナデナデ

後輩「……え…先輩?」

先輩「…でも、もういいだ。だって、俺はもう……――」

後輩「……、?」


タタッ…


会長「ああ、いたいた」

後輩「? おや…会長様」

先輩「……」

会長「あんたは察しが良すぎるわ」

先輩「……まあな…」ハア

後輩「??」

会長「ちょっと失くし物をね」

短いけど追加でした。

上手く行けば700も行かんかもしらん。

後輩かわいい


がんばれ


先友「…」

先輩「…」

先輩「…失くし物したのってお前かよ…」

先友「おう!」

先輩「なあ」

先友「おう?」

先輩「俺がお前の依頼を受けると思うか?」

先友「おう!」

先輩「死ね」

先友「なんで!?」

先輩「暑苦しいから…」ハア

後輩「先輩。頑張りましょう」オー

先輩「頑張らねぇ」


ゴロン


先輩「俺は探さねぇぞ」

先友「そ、そう言わずにさ」

会長「……」

後輩「…先輩?」

先輩「……」ハア

先輩「…俺が探すのもお前が探すのも一緒だよ」

先友「…ん?」

先輩「……だってもう、俺には探し物の声が聞こえないんだもん」ゴロ

後輩「…………。え?」

会長「……」


後輩「せ、…先輩」

先輩「ん」

後輩「…先輩はいつか、自分が探し物をするのは、探し物があるからだと。そう仰っていました」

先輩「ああ」

後輩「……物の声が聞こえず、探し物をせず、ということは――」



後輩「先輩の探し物は見つかったのですか?」

先輩「……」


先輩「…」

先輩「ああ」

後輩「…本当、ですか?」

先輩「うん。…こんなことで嘘ついてどうする」

後輩「…………」

先輩「…? 後輩?」

後輩「おっ」

先輩「お?」


ガシッ


後輩「おめでとうございます!」

先輩「……、ああ?」

後輩「だって探し物が見つかったことは――先輩にとって、喜ばしいことなのでしょう?」

先輩「……そりゃ、まあ」

先輩「…正確に言うと、探して、相手に届けることだが――」

後輩「そんなことはどうでもよいのです!」

先輩「よくねぇよ聞け」


ブンブン


先輩「…痛いよ」

後輩「先輩は嬉しいですか?」

先輩「……まあ」

後輩「そうですか。では私も嬉しいです!」

後輩「先輩の幸せが、私の、幸せです」ニコ

先輩「……」

先輩「…あー、そう」

後輩「はいっ」ニパッ


先輩「……でもいいのか?」

後輩「? なにがです?」

先輩「…俺、もう探し物できないけど。そうすると、お前がやめる云々以前に――」

ギュウ

後輩「いいのです」

先輩「…」

後輩「先輩がよいのなら、それで」

先輩「…」

先輩「さっきまでと言ってることが違う気がするが」

後輩「違いませぬ♪」ニコ

先輩「…さいですか」


ワイワイ


会長「……ふふ」

会長「(上手く行った――のかな。これで丸く収まったのならいいけど)」

先友「……あの…俺の失くし物は……?」

会長「自分で探しなさい」

先友「……はい」


後輩「先輩先輩」

先輩「どうした後輩」

後輩「私は、先輩のことが大好きです」

先輩「うん。ありがとう」

投下終了。
あと二山、エピローグ的な話で終わりです。

いろいろまとめ切れていない部分は、前者で回収します。
たぶんそれでもし切れない気がします。その辺りは下手くそさをお詫びします。


終わりを見届けたいと思う反面ずっと読んでいたいとも思う
SS読んでてこんな気分になったの久しぶりだわ

心なしか先輩でれてきたな

終わりが見えてきたのが寂しいな
もちろん最後まで見届けたいけれど

もう一つの方も楽しみにしてる



昔話。



・・・・・・・



ポーン  ――ドカッ



「あう」

「あっ」



タタッ



「わ、悪い。えっと……、大丈夫か? オマエ」

「……」グス
「へ、平気……」

「どこが? 泣いてんじゃん」

「(…どうしてボールをぶつけて来た側がえらそうなんだろう…)」ジンジン

きたか!


「?」
「えっと……ご、ごめんな。俺のせいで泣かしちゃって」

「な、泣いてないもん」

「…泣いてんじゃん」

「泣いてないって」

「泣いてるよ」

「う、うるさいなあ!」

「なんだよー」


「す、少なくとも」
「ぼ、ボールのおにいちゃんのせいで、泣いたわけじゃないもん。……もお、どっか行って!」ドン

「いて」
「……なんだよー」

「…………」

「ふん」ポンポン

「…」
「…」ハア
「……ぐす」

「やっぱ泣いてんじゃん」ポンポン

「!? なっ……」

「なんかあったんだろ」ポンポン

「……。なんでもないもん…」シュン

「(だからどこが)」


「なあ」

「……」

「おれに任せてみろって。これでもひとだすけが得意なんだぞ、おれ」

「……」ジト

「ん?」

「……なんでもない」フイ
「(私と同じくらいなのに……よく言う)」プクー

「??」


「な、な? とりあえず、なにがあったかくらいおしえてみろって」グイグイ

「……」ユラユラ
「……べつに……なにもないってば…」

「うそつきー」

「うざい」

「ひどい」ケラケラ

「(…話、聞いてくれないかな…)」ハア

「話してくんないと、お前の周りでずーっとドリブルするぞー」ダムダム

「(うるさい)」

「あ」ツル

「ふぎゃ」ズム



・・・バタン


「……」ヒリヒリ

「わ、悪かったって」

「……」グス

「…だ、だから、ほら。いまのお礼も兼ねて」

「……人にボールをぶつけるのがしゅみ…?」オレイッテ…

「な!」

「……」ウザイ
「……」ハア


「失くし物?」

「…」コクン

「なるほど。じゃあ俺がそれを探せばいいんだな!」

「…………べつに探さなくても、お母さんが届けてくれることになってて…」

「お母さんがどこかで足を挫いたのかもしれない!」

「(……まあたしかにおそいんだけど…)」

「俺、探し物とか得意だから! 任せとけ!」ニカッ

「…………」
「うん」コクン

「よし」フンス


「じゃあ――そこにいろよ!」
「――絶対見つけて、お前に、届けるからな!」

タタッ…

「……」
「……」コク







「……分っかんねー…探し物ちょーむずい」
「……いや、諦める気はないけど……やくそく、したし」


ポツポツ…


「げ」
「…雨かよ」


ザアアアア…


「…はぁ、はぁ」
「(楽譜って、言ってた……たぶん、雨で濡れたら…よくないし…)」ハア
「…くしゅ」ブルッ


――ヒラ…


「?」
「……」パシ


「……これって……楽譜?」ピラ
「…紙一枚だけ飛んで来た。むう。こ、これか?」


ヒラヒラ


「…………めっちゃ飛んでる」
「…」
「う、うおおお! あ、集めなきゃぼろぼろになっちまうじゃねえか!」バサバサ


「…………」


ボロ…


「…あ、集めてるうちにぼろぼろになったのと……も、元から雨で…」
「……げ、原型をとどめていない…」
「…………」


ザアアア…


「……」
「…やくそく…したんだ。探すって。絶対、届けるって」
「…………」





ザワザワ… ザワザワザワ――


「……っ…?」


「…っ」
「…ぐぅ…んだこれ……耳が…」


『――痛い』


「……!?」

『痛いで兄ちゃん。…いやまあ、君のせいではないんやけど』

「……は?」

『? なにをぼけーっとしとんねん。君がわいを集めてくれたんやろ。サンキュー兄ちゃんww』

「…………」
「…ああん?」

『こわww』


「……うっとおしい」ハア
「な、なんなんだよ、お前」

『難儀な性格やね』

「あ?」

『わいの声が聞こえるのは君がそう望んだからや』
『そんなに約束、大事なん?』

「……」
「うん」

『ほーん』

「ほーんじゃねえよ」

『どっww』

「なに笑ってんだ」

『すまんな』


―――ザワザワザワザワ


「…っ…」

『物の声が聞こえる世界は大変やで』
『……それでも、ええんか?』

「……」ハア
「いいよ。…やくそく…だから」

『……そうかい』
『応援しとるでにーちゃんww』

「だからなんで笑ってんだよ」

『そんなことより四散したわい、はよ集めてやーww』

「お前ってどうなってんの?」

『さあ? 基本全部にーちゃんの妄想やしww』

「…………妄想が妄想だって名乗るなよ」ハア

投下終了。
あと一回です。

休憩したら書き上げたいです。願望です。

終わる……だと……

カモーン

カモーン

終わるのか…

気付いたらもう2ヶ月もこうして続きを待ち続けてたのか…
終わるのは少し寂しいな








後輩「おや。先友様ではありませんか」

先友「?」

先友「…おお。だれかと思ったら…後輩さんか」

先友「…」ジッ

後輩「? どうかされましたか?」

先友「…ああ、いや」

先友「……なんでメイド服?」

後輩「ふふ。それはもうメイドだからです♪」キャハッ

先友「…!」

マスター「うちのウェイトレスに許可なくときめくなよ」

先友「お、おう。失礼…」

後輩「♪」ニコニコ


先友「コーヒーもらえるかい」

後輩「畏まり頂戴仕ります!」ハイッ

マスター「敬語は盛ればいいってもんでもないと思うが」ザラザラ

後輩「マスター! コーヒーのご注文です!」

マスター「聞こえてるよー」ガガガガ


会長「いい天気ね」

先友「会長さん」

後輩「おや。いらっしゃいませ」ニコ

後輩「会長様もいっぱい引っ掛けられますか?」

会長「酒か。頂くわ」

後輩「畏まりです!」

マスター「うん。そのくらいがちょうどな」コポコポ…

後輩「マスター様! コーヒーのご注文で御座いますります!」

マスター「こっちで帳尻合わせて来たか…」コポコポ…


給仕「…」カチャカチャ

後輩「手伝います」

給仕「あ、…。ありがとう」ニコ

後輩「いえ」フンス カチャカチャ…



会長「後輩ちゃんは元気そうね」ズズ…

マスター「ええ。おかげさまで」

マスター「…まあ、まだちょっと空元気にも見えますけどね」

会長「……そうね」

先友「先輩のやつは、まだ引き籠ってるんですか?」

会長「…あんた友達なんじゃなかったっけ」

先友「親しき仲にもってやつです」キリ

会長「あ、そ」

マスター「はは」


会長「まだ、物の声の聞こえない世界に慣れないんだって」

会長「…後輩ちゃんとは連絡取ってるみたいだから…まあ、心配はないでしょ」

先友「……物の声の聞こえない世界、…ね」

会長「…うん」

会長「ま、つまり…単純に探し物ができる便利な力――ってわけじゃなかったってことよね」

マスター「…ええ」

マスター「ふふ。なんだか会長さんらしくない台詞ですね」

会長「……まあね」

会長「反省、してるのよ。一応」

マスター「…そうですか」


カチャカチャ


後輩「ふふ。洗い物が多いと、たくさんの方が来てくださったのだと感じて嬉しいですね」

給仕「うん」

後輩「……」カチャカチャ

給仕「…」カチャカチャ



後友「おーい」

後輩「? あ、お二人とも。どうもこんにちは」

級友「お疲れさま。ここのお仕事には、もう慣れたかな」

後輩「おかげさまで。楽しく働いております」ニコ

級友「それはよかった」ウン


後友「探し物部がなくなったときは――しばらく元気がなかったけど。もう平気みたいだね」

後輩「……」カチャ…

後輩「…そう、ですね」

後輩「でもやはり、私の先輩は、先輩だけですから」

後友「…」

級友「…そうだね」

後輩「…はい」ニコ


後友「先輩さんとは連絡取ってるの?」

後輩「はい。毎晩のようにお話しております」フフ…

級友「それはよかった」

後輩「はい」

後輩「…ですが、そのおかげで電話代がかさみ……お姉様にはひどく怒られてしまいました…」シュン

級友「そ、それは…。ほ、ほどほどにね」

後友「はは。すっかり恋する乙女だねぇ」

後輩「はい。私は先輩が大好きですので」ニコ

給仕「(…かっこいい…)」カチャカチャ


フキフキ


後輩「コーヒーを飲まれますか?」

級友「うん」

後友「あ、それと…さっき友と話してたんだけど」ゴソ

後輩「?」

後友「クラシックのコンサート。一緒にどうかなって…。これチラシなんだけど」ピラ

後輩「わ…。それは嬉しいお誘いです。ぜひ」ニコ

後輩「…あ、それでは」チラ

給仕「?」

後輩「四人で一緒に、…どうですか?」

給仕「…。うん。ありがとう。その…お二人が、よかったら…」

級友「もちろん」

後友「ぜひぜひ」

給仕「……ありがとう」ニコ

後輩「ふふ」ニコニコ


後輩「マスター殿」

マスター「君はそのたびごとに呼び方が変わるね。なに?」

後輩「コーヒー、お二つ追加です」

マスター「はいはいっと」ガタ

級友「すいません」

マスター「いやいや。お客様だから気にしないで。働かないと」ハハ

後輩「はい。きりきり働いてください」

マスター「……意外と辛辣だなおい」

給仕「…」クスクス


会長「…」ズズ…

会長「(うちは部活動の入部が必須だから…とりあえずと思って、ここを勧めたけれど)」

会長「(うん。まあ――上手く行っているみたいで……よかったかな)」



――ザァァ…



後友「! きゃっ」パッ

後輩「…風が強いですね」

後友「…あう、コンサートのチラシ…」


ヒラヒラ…


後輩「私が取りに行きます」タタッ

後友「あう。ご、ごめんねー」

後輩「いえ」


ヒラヒラ…


後輩「(風に乗って――ふふ。ひらひらと、まるで意志を持っているかのようですね)」フフ


……カサ…


後輩「……おや」

後輩「追っているうちに、いつの間にか部室棟を周り込んで……」

後輩「(……見上げると、ちょうど探し物部――…が、あった場所……が、見えますね)」

後輩「……ふふ。…もうあそこから足が遠のいて一月ですか…時が経つのは早いものです」


ガラ


後輩「?」

「…けほっ…あー。埃溜まりまくりじゃねえか…掃除くらいしとけよ…」

後輩「おや」

「ん?」

「…ああ」


―――ザアアア…


後輩「…」ニコ

後輩「お久し振りです」

先輩「うん」

後輩「お帰りなさい」

先輩「うん」

後輩「先輩。大好きです」

先輩「……うん」

後輩「……ふふ。えへへ」

後輩「先輩」

先輩「うん?」



ニコ




後輩「大好きです」





・・・おしまい

ふおおおおおおおおおおおおお

以上で完結です。


あー後輩可愛いな、と少しでも思ってもらえれば、>>1としてこれ以上のことはありませぬ。てへ。


途中の乙、感想レスは大変励みになりました。
二ヶ月という長い期間、お付き合い頂きありがとうございました。

乙!!!!!

あと360くらいのエピローグをお願いします!!!

まだもう一つのスレがあるから……!

乙 楽しい時間をありがとう。
遂に終わったか。別スレも楽しみにしてる

レス感謝です。

>>641
そうですね、では、宣伝がてら…↓このスレは続きます。

後輩「先輩のことが大好きです!」 先輩「うん知ってる」
後輩「先輩のことが大好きです!」 先輩「うん知ってる」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1366641329/)


しばらく休憩したら(日単位ですが)、こちらもぼちぼち再開しますので、よかったらまたおつきあいください。

お疲れ様でした
毎回の更新が楽しみでなりませんでした
後輩ちゃん、かわいい!

後輩ちゃん最高だァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァア

色々明かされてないことはまだあるけども、適度にシリアス、メインはほのぼのなこういう話好きだな、大好物だ。番外編も楽しみにしてる!

ってか先輩も最初の方こそ気づいてなかったっぽいが、昔の後輩との関係から全て始まってたんだな。もう、素直になっちまえよ

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