ちひろ「プロデューサーさんは結婚とかしないんですか?」 モバP「もうしてますよ」(298)

ちひろ「えっ」

モバP 「僕の履歴書読んでないんですか?」

ちひろ「す、すいませんちょっと確認してきます!」

ちひろ(プロデューサーさんの履歴書……あった!配偶者……有……)

ちひろ「けど結婚してるならなんで指輪つけてないんですか!」

モバP「あの指輪をつけてる感覚が落ち着かなくて仕事の間は外してるんですよ」

ちひろ「くっ……ちなみにお相手は……」

モバP「中学の頃の同級生です。もう3年目になりますかね」

ちひろ「担当の子達は知ってるんですか?その……プロデューサーさんが既婚ってことを……」

モバP「どうなんでしょう、話したことないからなー。知らないんじゃないんですか多分」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1368944828

ちひろ(まずい……まずいわよこれは)

ちひろ(担当の子の何人かは確実にプロデューサーさんに好意……いや、それ以上の感情を抱いている)

ちひろ(もしその子達がこの事を知ってしまったら……)

ちひろ(アイドルを辞める、いや下手したら無理矢理にでもプロデューサーさんを奪おうと……)

ちひろ(どちらにしろ行く末は事務所の崩壊!何としても隠し通さなければ……)

モバP「どうしたんですかいきなり黙り込んで」

ちひろ「ひゃい!な、ななななんでも無いです!あ、ほらプロデューサーさん営業の時間ですよ!ほら急いで急いで!後の事務仕事は私が片付けますから、ね?」

モバP「?わかりました……行ってきます」

バタン

ちひろ「ふう……落ち着け、落ち着くのよちひろ」

ちひろ(幸い今日事務所に来る予定の子はいない、プロデューサーさんには既婚ってことを隠してもらうようお願いして)

ちひろ(後はこの履歴書さえ何とかすれば……)

ガチャ
加蓮「こんにちはー」

ちひろ「ひっ!こ、こんにちは加蓮ちゃん……今日休みよね、どうしたの?」

ちひろ(まずい、とっさに履歴書を私の鞄に隠してしまった……)

加蓮「いやちょっとね……忘れ物取りにきたついでにPさんと少しお話できたらーなんて」

ちひろ(くっ、この発言……彼女も確実にプロデューサーさんのことを……もし既婚のことがバレたら……)


ーーーーーーーーー

加蓮『あはは、何やってるんだろうね私、勝手に期待して勝手に舞い上がって』

加蓮『初めからチャンスなんて無かったのに』

加蓮『夢……叶わなかったな……』

加蓮『ごめん、私……もう……』

ーーーーーーーーー

ちひろ(ダメよ!辞めるどころじゃない!)

ちひろ(もとから身体の弱い加蓮ちゃんなのにこんなストレスがかかると下手したら……)

加蓮「どうしたのちひろさん黙り込んじゃって」

ちひろ「ななななんでも無いのようん、プ、プロデューサーさんならついさっき営業に行っちゃったの。すれ違っちゃった見たいね」

加蓮「えーせっかくお菓子買ってきたのに……Pさん帰ってくるまで待ってていい?」

ちひろ(お菓子って居座る気満々じゃない……)

ちひろ「いいけどいつ来るかわからないわよ?」

加蓮「大丈夫、時間はしっかり作ってきたから」

ちひろ(初めからプロデューサーさんが目的……か)





ちひろ(けど大丈夫、履歴書は鞄の中、プロデューサーさんは後3時間は帰って来ないはず。流石に加蓮ちゃんもそんな長い間居座るわけ)

ガチャ
凛「こんにちは、あれ加蓮じゃん」

加蓮「やっほー凛も来たの?Pさんいま営業だって」

凛「そっか……」

ちひろ(何で今日に限ってこんなっ!そしてこのがっかりした顔!この子もか!)

ちひろ(凛ちゃんはプロデューサーさんとの付き合いはうちの子の中でも一番長い)

ちひろ(その分気持ちも大きいはず。その思いが絶対に届かないと気づいてしまったら……)


ーーーーーーーーー

凛『プロデューサー、誰……その女』

凛『ずっと私と一緒に居てくれるっていったじゃん。嘘……ついたの?』

凛『嘘じゃない?だったらなんで……ああ、なるほど』

凛『プロデューサーは騙されてるんだよ、いや脅されてるのかな?どっちでもいいや』

凛『待ってて今すぐ助けてあげるね』


ーーーーーーーーー

ちひろ(プロデューサーさんの奥さんが危ない!)

ちひろ(私の手に奥さんの命が……)

凛「ちひろさん……さっきから一人でブツブツ言ってるけどどうしたのかな」

加蓮「さあ、疲れてるんじゃない?凛はなにか持ってきた?」

凛「うん、駅前に新しいケーキ屋さんがあったから……」

モバP「奥さんです///」
P「夫です///」
アイドル's「「………」」

ちひろ(2人、まだ2人よ大丈夫隠し通せるわ)チ……サン……チヒ……サン

ちひろ(けどいつかは絶対にばれる。、それまでに何か打開策を……けどどうしたら)凛「ちひろさん!」

ちひろ「わっ!な、何かしら凛ちゃん」

凛「いや、一緒にケーキ食べませんかって思ったんだけど……」

ちひろ「え、ええ後で頂くわ」

凛「けど早くしなくなっちゃうよ?」

加蓮 ウマー

凛「……ちひろさん疲れてるなら休んだ方が……」

ちひろ「大丈夫!私は大丈夫だから!」

凛「そう?あ、あと」

ちひろ「ん?」

凛「早苗さんが……」

早苗「どもー♪」

ちひろ「」

早苗「いやーごめんごめん、お姉さん1日勘違いしてたみたいで、まあ美味しいケーキにありつけたからよしっ!てね♪」

加蓮「けど食べ過ぎたらまたPさんに怒れちゃうかも……」

凛「甘い物ってついつい食べ過ぎちゃうもんね」

早苗「うっ……若い子はいいじゃない。あたしなんて気を抜いたらすぐ来るんだから……はぁ、また道場通おうかしら」

早苗「で、ちひろちゃんはどうしたの?」

凛「また固まっちゃったね」

加蓮「んーなんか怪しいなー」

ちひろ(なんてなんでなんで!まずい、早苗さんはまずい )

ちひろ(28歳、もう後がない年齢。プロデューサーさんは下手したら最後の獲物!)

ちひろ(それが既に奪われ、いや初めから存在しなかったなんて言われたら……)


ーーーーーーーーー

早苗『シメる』

ーーーーーーーーー

ちひろ(死んじゃう、プロデューサーさん死んじゃう)

ちひろ(どうしよう、もう私の手に負えない)

一旦休憩、夜に再開

ちひろ(あーもう!何で私がこんなに悩まなくちゃいけないの!)

ちひろ(元はといえばプロデューサーさんが既婚て事を彼女らに伝えなて無かったのが悪いんじゃない!)

ちひろ(ああとにかく、隠し通すのは無理だから少しでも彼女たちを傷付けないで伝える方法を考えなきゃ)

ちひろ(もうどうすれば……)

ミミミンミミミンウ-サミン
加蓮「あ、メール。奈緒からだ」

凛「なんて?」

加蓮「なんか今すぐ来てだって、もーまだPさんと話せてないのに」

凛「奈緒今日はアニメ見て過ごすって言ってたよね?何かあったのかな?」

早苗「んん、じゃあこのお茶会もお開きかな?ごちそうさま、今度はお姉さんが奢ってあげる♪さーて年長組誘って飲みにでも行くかー!」

加蓮「まだお昼でしょ止めときなよ。じゃあねちひろさん、また明日」

ちひろ「あ、うんまた明日……」
バタン

ちひろ「……あれ?」

ちひろ(私助かったの?こんなあっさり?)

ちひろ「……とりあえずケーキ食べますか」

携帯不調
23:00ごろ再開する

ちひろ「落ち着いて考えてみればそこまで慌てる必要もなかったかも」

ちひろ「凛ちゃんも加蓮ちゃんも良い子だしちゃんと話せばわかってくれる」

ちひろ「早苗さんは……まあ大人だし……あの人なら引く手数多でしょう」

ちひろ「はぁ、結局私が早とちりして暴走してただけか……」

ちひろ「…………[早苗さん私も飲み会参加してもいいですか] 送信っと、今夜は飲もう……」


ーーーーーーーーー
女子寮奈緒部屋前

加蓮「奈緒ー来たよーもしもーし、なおさーん?」ドンドン

加蓮「居ないのかな……」

凛「メールで来てって言ってたんたでしょ?部屋に居ないなら寮のどこかに居ると思いけど……そうだ鍵は?」

加蓮「鍵は……なんだ開いてるじゃん。奈緒入るよ」

加蓮「うわ真っ暗だ。やっぱ居ないのかな……あ」パチッ

凛「お邪魔します……奈緒いる?」

加蓮「あー多分あの布団にくるまってるのがそうだと思うんだけど……」

奈緒「……グス……」

凛「奈緒?!泣いてるの?なんで!」

奈緒「ヒク……り゛ん……がれん…………れちゃった」

加蓮「目が真っ赤じゃん。ほら落ち着いて、ねゆっくりでいいから話してみて」

奈緒「……エグ……Pさんが……とられちゃったんだよ……ウ…」

凛「え」

加蓮「え」





……………

加蓮「えーと、話をまとめると」

凛「アニメを借りに出かけたらたまたまプロデューサーを見かけたと」

加蓮「で、声をかけようとしたけど良く見たら女の人と一緒に居たと」

凛「気になって追い掛けてみたら喫茶店で凄く仲良さそうに話してたと」

加蓮「そして手をつなぎながら街中に消えて行ったと……」

奈緒「……うん……」

凛「……プロデューサー、営業行ってるって言ってたのに女の人と会ってたんだ……」

加蓮「ね、ねぇ見間違いとかは無いの?ほら今日休日だから人たくさんいたんでしょ?」

奈緒「アタシがPさんを見間違える訳ないだろ……」

加蓮「う……で、でもまだ恋人同士って決まったわけじゃ」

奈緒「……手の繋ぎ方が恋人繋ぎだった……あの指絡めるやつ」

奈緒「んだよ……何時も期待させるような事ばかり言って……あのばかぁ……」

加蓮「あはは、私たち3人で勝負だーとか言って……みんな負けちゃったんだね……ばかみたい」

凛「……奈緒と加蓮は諦めるんだ、よかった」

奈緒「え、」

加蓮「り、凛?」

凛「私は諦めないよ、絶対」

凛「だって誰よりもプロデューサーが、Pさんが好きな自身があるから」

凛「Pさんのおかげで今の私が居るんだ、Pさんが今の私を作ってくれた」

凛「奈緒と加蓮に会えたのもPさんのおかげ」

凛「なのに私はまだ満足できるほどPさんにお返しが出来てない」

凛「だから私は諦めないよ、全部お返しするためにも」

凛「そのためならPさんの彼女だとしても彼を奪って見せるよ」

凛「で、奈緒と加蓮はほんとに諦めるの?」

奈緒「……アタシは」

加蓮「私は……」

奈緒「え、」

加蓮「り、凛?」

凛「私は諦めないよ、絶対」

凛「だって誰よりもプロデューサーが、Pさんが好きな自身があるから」

凛「Pさんのおかげで今の私が居るんだ、Pさんが今の私を作ってくれた」

凛「奈緒と加蓮に会えたのもPさんのおかげ」

凛「なのに私はまだ満足できるほどPさんにお返しが出来てない」

凛「だから私は諦めないよ、全部お返しするためにも」

凛「そのためならPさんの彼女だとしても彼を奪って見せるよ」

凛「で、奈緒と加蓮はほんとに諦めるの?」

奈緒「……アタシは」

加蓮「私は……」

うへ連投すまん

今日はここまで、続きは明日の夜

レスありがとう

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北条加蓮(16)

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渋谷凛(15)

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片桐早苗(28)

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神谷奈緒(17)


ちひろ「実はプロデューサーさん、結婚してたの……」

加蓮「ふーん」

凛「そう……(無関心)」

早苗「で?」

奈緒「へぇー」

ーーーーーーーーー夜、某居酒屋

ちひろ「だ?かぁらぁ、ぜんっっっぶプロデューサーさんが悪いんですっ!かってにあーんなばくだんわたして私にどーしろとっ!ねぇっ早苗さん!おじさんおかわり!」

早苗「そーだそーだー、明日シメちゃうんだから、うふふっ♪あ、おじさんあたしもー!」

東郷あい「意味もなくPくんをシメるのは辞めないか、あとちひろさんも飲み過ぎた」

ちひろ「なにんですかーあいさんはのまなすぎなんですぅー」

早苗「そうよあいちゃん。お花見の時はあんなに付き合ってくれたのにお姉さん寂しいわ」グスン

あい「嘘泣きは止めてくれ、あの時は早苗さんか無理矢理飲ませてきたんじゃないか」

早苗「そうだっけ?テヘッ♪」

兵藤レナ「でもちょっと見てみたかったわ、あいちゃんが酔ってる姿。早苗が皆にかわいかったーって言いふらしてたわよ」

あい「レナさんまで……もう……」

待ってたよ

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東郷あい(23)

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兵藤レナ(27)

ちひろ「そんなことっより!プロデューサーさんですよプロデューサーさんっ!ほんっっとにたいへんたっだんですから!」

あい「だから何があったのか聞いているじゃないか……」

ちひろ「ダメですっ!これは知ったら事務所がほうかいです!おじさんおかわり!」

レナ「流石にもう止めておいた方が良いわよちひろちゃん……ねえ早苗、今日事務所で何があったの?」

早苗「んー、あたしは凛ちゃんと加蓮ちゃんとすこしお茶会をしたけど……思い返してみれば凄い挙動不審だったわ」

レナ「うーん、Pさんが関わってるってことはわかるんだけど……こんなに酔ってるくせに全然口を滑らせないわねこの子」

早苗「余程の事……かぁ、明日取調べでもしてみますか、久しぶりに」

レナ「久しぶりって……あなた交通課だったでしょ……」



あい「そ、この2人!語ってないでたすけ」ちひろ「ほらほらほらあいさん!のみたりないです、いっしょにやなことわすれましょー!」

ちひろ 「ス-」

あい「酷い目にあった……」

レナ「お疲れ様、流石のあいちゃんも酔っ払いの相手は辛かったみたいね」

あい「何で私がこんな目に……こういうのは早苗さんの管轄だと思うんだが」

早苗「だってあいちゃんあたしより全然オトナっぽいじゃない」

レナ「それはあなたが異常なだけだと思うわ……」

あい「あぁこれも全部P君のせいだ……」

早苗「うわっ、ちひろさんの怨念が乗り移ってる」

レナ「明日も仕事があるから今日はお開きにしましょ。ほら、ちひろちゃん帰るわよ」

ちひろ「ん……さいふかばんのなか……はらっといてくたしゃい……」

早苗「明日大丈夫かしらこれ……えーとちひろちゃんのかばんっと……あれ……この紙は……」

ーーーーーーーーー翌日、朝、事務所
P「おはようございま……ちひろさん大丈夫ですか?」

ちひろ「あ゛?だいじょうぶですたぶん……ふつかよいなだけです……」

P「二日酔いって……仕事前日はお酒は控えてくださいよ……で、誰と行ったんですか?」

ちひろ「えーと……あいさん、レナさんあと早苗さんです」

P「あいさんとレナさんは大丈夫だろうけど早苗さんがなぁ……どれくらい飲んでたかわかります?」

ちひろ「ごめんなさい……昨日のことよく覚えてないんです……」

P「はぁ……ちひろさんがそこまで飲むなんてな何か嫌なことでもあったんですか?」

ちひろ「誰のせいだと……」

P「ん?まあ今日はスタドリ飲んで頑張ってください、一本くらいなら奢りますから」

ちひろ「うぅ、ありがとうございます……」

繝・せ

てすと

ガチャ
凛「おはようございますPさ、プロデューサー」

P「おう、おはよう凛。えらく早く来たな、今日トライアド組のレッスンは10時からじゃなかっか?」

凛「ちょっと……ね、今日はそういう気分なんだ。あ、そうだプロデューサー、肩とか凝ってない?」

P「いや、昨日マッサージしてもらったし特には」

凛「ふーん、してもらった……ね。えぇとじゃあ何か仕事で手伝えることは」

P「うーん、無い……かな。今扱ってるの結構重要な書類だし、いくら凛でも任せるのはちょっと……」

凛「えーと、じゃあ、その……えと」

P「あー、じゃあお茶淹れて来てくれるか?」

凛「うん!ちょっと待っててね!」


P「……どうしたんですかね凛のやつ」

ちひろ「さあ……いつも以上にに積極的でしたけど……ところでプロデューサーさん、マッサージって例の奥さんにですか?」

P「はい、結構上手いんで週に一回はやってもらってます」

ちひろ「そうですか……はぁ可哀想な凛ちゃん」





ーーーーーーーーー先日、女子寮、奈緒部屋
加蓮「私は……うん、私も、諦めない。もっと一緒にいたい、Pさんの一番近くで最高の私を見せたい」

凛「ふふっ、頑張ろうね加蓮。で、奈緒はどうするの?」

奈緒「アタシは……」




奈緒「アタシには出来ねえよ……」




凛「なんで?Pさんの事諦めてもいいの?奈緒の気持ちはそんなものだったの?」

奈緒「出来ねえよ……だって……グス……Pさんが……彼女と一緒にいる時の顔……ほんとに幸せそうだった……あんな顔してるPさん見たことなかった!」

奈緒「あんなっ!あんなの見ちまったら……無理……だよ……グス……。別れさせたりなんかしたらPさんまで傷つけちまうよ……」

凛「そう……わかった」

加蓮「でもさ、凛」

凛「なに?」

加蓮「奪うってどうやって?」

凛「え?」

加蓮「……」

奈緒「……」

凛「……尽くす?」

ーーーーーーーーー事務所、給湯室

凛(えーと、茶葉はこれでいいのかな?で、湯呑みは温めておくんだっけ?)

凛(……Pさんを奪うにはPさんに見せつけなきゃ、私の方が彼女よりいいんだって、彼女よりPさんのことを思ってるんだって……)

凛(Pさんの彼女……か、どんな人なんだろう)

凛(綺麗なのかな、それとも可愛い?けど優しい人なんだろうな……)

凛(けど)

凛(絶対に私の方がPさんのことを思ってる、絶対に負けたりするもんか)

凛「絶対奪ってやる」

凛「よし、できた!」

凛(思ったより時間かかっちゃった、けどいつもより美味しい……はず)

凛(Pさん喜んでくれるかな……)

ガチャ
凛「Pさ、プロデューサーお茶はいった……」

P「おうありがとう。ほら加蓮、凛も戻って来たからくっつくな、暑い」

加蓮「えーいいじゃん、可愛い女の子にくっつかれてPさんは嬉しくないの?」

P「嫌じゃないけどさ……全く、お前といい凛といい今日なんか変だぞ」

加蓮「嫌じゃないなら大丈夫だね!あ、凛おはよー」

凛「……おはよう加蓮、ちょっと話があるからこっち来て」

凛「ねえ加蓮、昨日一回諦めた割にはベタベタしすぎじゃなかな?」

加蓮「焚きつけたのは誰だっけ?私ね、凛には感謝してるんだよ?凛が私の心を燃え上がらせてくれたんだから」

凛「ちょっと大きくしすぎたかな……けど私の想いに勝てると思わないでね」

加蓮「どうだろうね?強過ぎると相手まで焦がしちゃうかもよ?」

凛「……ふふ」

加蓮「……ふふっ」

P「あーおしゃべり中悪いんだが奈緒から連絡がある」

凛「奈緒から?」

加蓮「なんて?」

P「事務所に寄らないで直接レッスン場に行くってさ、お前らもやる事無いなら早めに行って自手練でもしとけ」

加蓮「はーい……」

凛「わかった……」

加蓮「あ、そうだ、ちひろさん!」

ちひろ「ん、何かしら」

加蓮(昨日妙に慌ててたのってPさんの彼女のことででしょ)

ちひろ(いっ!ま、まぁ……そ、そうね)

加蓮(私と凛は彼女が居ようが諦めないって決めたからよろしくね)

ちひろ(えっ!?)

加蓮「じゃあ行ってきます、ほら凛行くよ」

凛「うー……行ってきます……」

ちひろ「ちょっちょっと待って!ってあぁ……行っちゃった……」

ちひろ「彼女じゃなくて奥さんなのよぉ……」

今日はここまで
続きは出来れば明日
寝落ちはしないよう頑張る

ガチャ
レナ「おはよう、あら?早苗はまだ来てないの?」

ちひろ「おはようございますレナさん。早苗さんならまだですね、プロデューサーさん、今日の早苗さんの予定ってどうなってます?」

P「今日は午後から番組の打ち合わせだけですけど……そういえば仕事ある日に朝から居ないのは珍しいですね」

レナ「昨日飲みすぎた……ってことは無いわね、あの子私より全然強いはずだし。ま、こういう日もあるか。ところでちひろちゃん」

ちひろ「はい?なんでしょうか」

レナ「結局昨日言ってた事務所の存続がかかるほどの情報ってなんなのよ」

P「うぇ、なんですかその物騒な情報って……ちひろさん、そんな大切なこと一人で抱え込まないでくださいよ」

ちひろ「え、え?と、その……これは人に言えないというか私一人でな何とかしなくちゃいけないというか……」

P「わかりました……けど大変ならいつでも相談してください、ちひろさんも大切な人なんですから」

ちひろ(…………あなたのそ~いう態度が問題なんですけどねちくしょう!)

レナ「……まあいいわ、私もそろそろ仕事に行くけどPさん、この前のビリヤードの約束忘れないでね♪」

P「あの凄いハンデ貰ったのに圧倒的大差で負けたあれですか、まあ約束は約束ですから……ちゃんと願い事一つ聞きますよ」

ちひろ「えっ」

レナ「ウフ…言ったわね、じゃ行ってきます♪」

てすと

ちひろ「いいんですか、そんな簡単に願い事聞くなんて言っちゃって……」

P「まあ、レナさんも大人ですし……きっとお酒奢れとかそんなんですよ……多分」

ちひろ「まあいいですけど……」

ちひろ(正直レナさんは本気でプロデューサーさんを狙ってるのかわからないのよね……)

ちひろ(しょっちゅうプロデューサーさんを誘惑してるけど明らかに反応見て楽しんでるだけの時もあるし……)

ちひろ(けどさっきの反応……やっぱり本気なのかしら……)

ちひろ(もしレナさんが本気だったら……)

ーーーーーーーー

レナ『ウフフ…また負けちゃったわね、もう賭けれる物もない……どうするつもりかしら』

レナ『あら、そういえばあと一つだけあったわ』

レナ『貴方自信よ♪』

レナ『さて、これで私が勝てば貴方はぜーんぶ私の物よ』

レナ『貴方に拒否権は無いわよ。さあ、人生を賭けた勝負とイきましょう♪』

ーーーーーーーー

ちひろ「プロデューサーさん……やっぱり安請け合いは駄目ですよ……」

P「?まあ何とかなりますよ」

ちひろ「はぁ……」

ーーーーーーーー事務所、14:00頃

ちひろ「早苗さん来ませんね……」

P「打ち合わせの事忘れてるのかな……ちょっと電話かけてきます」

ちひろ「はい行ってらっしゃい」

ちひろ(けどあの早苗さんが仕事を忘れるなんていくらなんでも……何かあったのかしら?)

ちひろ(私みたいに二日酔い……は無いわね、レナさんもああ言ってたし昨日の飲み会が原因じゃ……ん?そういえば私会計は……)

ちひろ『かばんのなか……はらっといて……』

ちひろ(ッ……まさか!……無い、プロデューサーさんの履歴書が……)

P「繋がんないな……心配なんでちょっと家まで……ちひろさん?顔色悪いですよ?」

ちひろ「プロデューサーさん!早苗さんの家には私が行くのでプロデューサーさんは打ち合わせ先に今日は出来ないと言う連絡と謝罪を!」

P「え、理由とかどうするんですか」

ちひろ「任せます!見つけたら連絡するんで、行ってきます!」

P「ちょちょっとちひろさん?!」

ちひろ(今の早苗さんをプロデューサーさんに会わせたら……早く見つけなきゃ!)



P「」

眠気がやばい
明日書く

ーーーーーーーー16:00頃、市街

奈緒「な、なァ……Pさんにアプローチするのはいいけどよぉ、プレゼント渡すってのはなんかこう……いきなり過ぎないか?」

凛「私たちは相手よりも遅れてるんだからこれくらいはしなきゃ」

奈緒「でもよォ……」

凛「なに?奈緒は私たちのこと応援してくれるんじゃないの?」

奈緒「うぅ……そうだけどさ……」

加蓮「まあまあ落ち着いて凛、奈緒もね。ほら普段お世話になってるからそのお礼ってことでいいじゃん」

奈緒「うん……わかった」

凛「よし、じゃあ問題ないね。で、何にしようか?あんまり高い物は買えないし……」

加蓮「どうせなら毎日使ってもらえるようなも物にしようよ。奈緒はどう思う?」

奈緒(応援するっていってもよ……どうすればいいんだよ……)

加蓮「なおーどうしたの?」

奈緒(Pさんには傷ついて欲しくないけど凛も加蓮も大切な友達だし……あーもう!どうすれば……あっあれは……)

奈緒「……」

凛「奈緒?大丈夫?」

奈緒「わりぃ!用事思い出したから先行っててくれ!」

凛「え?」

加蓮「奈緒!?行っちゃった……」

奈緒(アタシの見間違いじゃなければあの人は……)

奈緒「すみません!ちょっとお話いいですか!?」

?「え、私…ですか?」

奈緒「はい……Pさんのことで……お話が」

?「Pさんの……その……どちら様でしょうか?」

奈緒「う……そのま、まだ有名じゃ無いけどPさんの事務所でそのア……アイドルやってる神谷奈緒って言います」

?「Pさんの担当の子……ですか?その……立ち話もあれなんで……そこの喫茶店に行きましょう」

ーーーーーーーー喫茶店

奈緒「……」

?「……」

奈緒(ああああッどうしよう!Pさんの彼女見つけたから声かけたけど何話すかなんっも考えて無かった!)

奈緒(Pさんと別れてください何て言えねえし……けど凛達を応援するって言っちまったからには何か聞かなきゃ……)

?「あの……」

奈緒「ひゃい!な、何でしょうか」

?「その……お話って……」

奈緒「ハイッ、えとその……ですね……その、Pさん……そう!Pさんが普段どんな感じなのかなって……」

?「え?」

奈緒「その、ほらアタシ仕事場でのPさんしか知らないから……その、気になって……」

奈緒(一体何聞いてんだアタシは……こんなんPさんに気があるってバレバレじゃん……それを彼女に聞くってよぉ…)

?「そうですね……普段は結構だらしないことが多い……でしょうか」

奈緒(あ、普通に話してくれるんだ)

?「服は脱ぎ散らかしますし、部屋もすぐ汚くなります。机の上なんて特に酷いですね」

奈緒(……なんか仕事してるPさんからは想像出来ないな)

?「朝起きるのが遅いせいでご飯を食べてくれない日も良くあります」

奈緒(やっぱ同棲してるのかぁ……Pさんがそんなんだと大変そうだな……けど)

?「最近は仕事が忙しいって言ってずっと部屋に篭ってるときもありますね」

奈緒(Pさんについて話してるとき……)

?「ほんと、手間のかかる人ですあの人は」

奈緒(凄い幸せそうだなぁ……)

奈緒「その……不安に……ならないんですか?」

?「え?」

奈緒「アイドル事務所のプロデューサーなんてずっと女子と関わる仕事なのに、Pさんが取られたりしないかって不安にならないんですか?」

奈緒「現に……その、何人かの子はPさんのこと……」

?「不安にならない……と言ったら嘘になります」

?「けど……私は誰よりもあの人の事を知ってますし……愛してます」

?「それに……」



?「信じてますから」



奈緒「……」

奈緒(ああ……駄目だ、これ)

奈緒(凛……加蓮……無理だよ……)

?「あっ、もうこんな時間。ごめんなさい奈緒さん、家の支度があるので、ここらへんで……」

奈緒「あ……はい、ありがとうございました……」

?「ふふっ、じゃあ夫の事を宜しくお願いますね」

奈緒「はい……」





奈緒「へ?」

ーーーーーーーー早苗宅

ピーンポーン
ちひろ「さなえさーん!居ますかー!」

ガチャガチャ
ちひろ(反応は無し……鍵もかかってる。いや、まだ居留守の可能性が……)

ちひろ(電気のメーターは……回ってる)

ちひろ(早苗さん…………ごめんなさい!入ります!)

カチャカチャカチャカチャ……カチャン

ちひろ(事務所の鍵を忘れた時に覚えたピッキングがこんなとこで役に立つなんて……)

ちひろ(ああ、けど元警察の家にピッキング……けどもし早苗さんに何かあったら)

ガチャ
ちひろ「失礼しまーす……早苗さん?」

早苗「ング…ング……ぷはぁ、ああちひろちゃん?よく来たわね」

ちひろ「ちょ……すごい数の空き瓶……早苗さん!一体いつから飲んでるんですか!」

早苗「んーいつからだろ、覚えてないわ」プシュ

ちひろ「新しい缶を開けないでください!死んじゃいますよ!」

早苗「はぁ……けち……」

ちひろ「ケチじゃありません!もう……」

早苗「ちひろちゃんの持ってた爆弾……あれは隠したくなるわね、お姉さんすっかりやられちゃったわ」

ちひろ「……やっぱり早苗さんも」

早苗「うん……好き……だったのかなP君のこと。こんなおばさんをかわいいって言ってくれて……ほんとにかわいくしてくれて……夢を見せてくれて……好きにもなるわよ」

ちひろ「……悪いのはプロデューサーさんです、だからお酒なんかに当たらないでもっと体を大事に……」

早苗「ううん、P君は悪くないのあたしが勝手に惚れて、勝手に諦めただけ……」

ちひろ「早苗さん……」

早苗「今日は仕事サボってごめんなさい、明日は必ず行くから……今日だけは……ね」

ちひろ「わかりました……その……もう飲んじゃ駄目ですよ」

早苗「うん……あと、凛ちゃん達には気を付けてあげてね」

ちひろ「はい、ではまた明日」

早苗「また明日」






早苗「グス……P君のバカ……」

(・Д・)
なんでテストの話題でこんな伸びるねん

明日土曜で徹夜する必要ないから今日の夜書く

ーーーーーーーー事務所

ちひろ「……はぁ、ただいま戻りました」

P「おかえりなさい、早苗さん見つかりました?」

ちひろ「はい、今日は……体調が悪いので休むそうです。明日は必ず来るって言ってましたよ」

P「了解しました、しかしあの早苗さんが無断欠勤なんて一体何があったんですか?」

ちひろ「…………その事についてなんですが、ちょーっとお話があるのでお時間いいですか?」

P「……」

ちひろ「……」

ちひろ「…以上が今回早苗さんが無断欠勤した理由です」

P「つまり、早苗さんは俺のことがその……好きだったけど、俺にが既婚ってことを知ってしまってショックでやけ酒して休んでる……と」

ちひろ「まあ簡単に話すとそうなりますね、プロデューサーさんはあれだけアピールされといて好意を持たれてるって気づかなかったんですか?」

P「……俺の事からかってるだけかと思ってました」

ちひろ「鈍感……どうせその様子なら凛ちゃん達の気持ちにも気づいて無いんでしょう」

P「えっ、凛達も俺の事を……?」

ちひろ「はぁ……やっぱり」

P「あ、あいつらはきっとあれですよ!年上の男性に憧れてるだけとか…」

ちひろ「加蓮ちゃん、プロデューサーさんに彼女が居ようとも諦めないって言ってましたよ」

P「」

ちひろ「で、どうするんですか?」

P「んな、どうするって言ったって……皆にはっきりと言うしか……」

ちひろ「あの早苗さんでさえショックでやけ酒するんですよ……凛ちゃん達が知ったら何しでかすか……」

P「けど隠し通すにしても限界がありますよ?」

ちひろ「いっそのこと事務所限定で付き合っちゃえば」

P「それは無理です、裏切れないんで」

ちひろ「……そういうとこしっかりしてるなら初めから他の子に惚れられるような事しないでくださいよ」

P「はい……」

ちひろ「はぁ……とりあえず出来る限り隠していきましょう、今はそれしか思い付かないです」ピロン♪

P「あ、メール……加蓮から?」

加蓮 [Pさんがもう結婚してるって本当?]

P「ちひろさん」

ちひろ「はい?」

P「加蓮にバレました」

ちひろ「はぁ!?」

ごめん、ねむい

ーーーーーーーー少し前

奈緒「…………」

奈緒「…………はっ!」

奈緒「こ、ここは……アタシの部屋?いつの間に帰ってきたんだ?」

奈緒「えーとたしか、加蓮達とPさんのプレゼント買いに行って、途中でPさんの彼女を見つけて、それで……」

奈緒「……彼女じゃなくて奥さんだったんだ」

奈緒「うん……なんかすっきりした」

奈緒「そりゃあんなにいい奥さん居るのにアタシ達の相手なんかしてくれる訳ないか……」

奈緒「けどどうしようこれ……加蓮達に言っても大丈夫なのか?」

奈緒「いや……アタシがちゃんと言ってあげなきゃいけないんだ、これ以上あの二人を間違った方に進めちゃダメだ」

奈緒「うん、そうと決まったならまず……」

奈緒「……凛に言うの怖いから加蓮から伝えよう」

>奈緒「……凛に言うの怖いから加蓮から伝えよう」

(アカン)

奈緒「とりあえず加蓮に電話……ってうわ、凄いメール」

奈緒「……そういやアタシ買い物すっぽかしたのか、それも謝んなきゃなぁ」ピッ

奈緒「……もしもし、加蓮?」

加蓮『もしもし奈緒!?どこ行ってたのさ、もうプレゼント買っちゃったよ!』

奈緒「んんと、ちょっとな……、なあ今凛はそこにいるか?」

加蓮『凛も私ももう家帰ってるよ、プレゼントは明日渡すんだって、凛に話あるなら直接電話すればいいじゃん』

奈緒「いや、そうじゃないんだよ……その……Pさんの彼女についてなんだけどよ」

加蓮『ん?Pさんの彼女がどうかしたの?』

奈緒「その……彼女じゃなかった」

加蓮『へ?……実はお姉さんでしたとか?よし!それならまだ私たちにもチャンスが』

奈緒「奥さんだった」

加蓮『……奈緒、私たちを諦めさせるためにそんな嘘ついてるんだったら流石に怒るよ』

奈緒「嘘じゃねえよ!あの人はPさんの奥さんだったんだよ!今日アタシがその人と話した時に言ってたんだ!」

加蓮『…………Pさんに確認してくる』ピッ

奈緒「加蓮!?……切れちゃった……」




?「この赤い糸は切れないよ。絶対に」

奈緒(ど、どうしよう……言わないほうが良かったのかなこれ……)

奈緒(けど、言わなかったら加蓮達が余計辛くなるだけだし……)

奈緒(けどやっぱり言わないでPさんとのことを応援してた方が良かったのか?だけどそれだと結局なんも解決しないし……)

奈緒(だけどさっきの加蓮絶対怒ってたよなぁ……アタシの事嫌いになっちゃったのかなぁ……)

奈緒(けどやっぱり……だけど……あぁもう!どっちが正しかったんだよぉ……わかんねえよ、うぅ……どうしよう、また涙が……)?♪

奈緒(ッ!電話……加蓮からだ)ピッ

加蓮『……もしもし、奈緒?』

奈緒「うぅ…グスッ……はい……」

加蓮『……えぇぇ、何で奈緒が泣いてんの』

奈緒「だって……アタシ、余計なこと言ったかもって……ぐすっ…だけど…言わなかったら加蓮達も…辛いかもって……だけど、だけど……ううぅ」

加蓮『……はぁ、とりあえず一旦落ち着いて、ね?』

奈緒「ヒクッ……うん……」


加蓮『……落ち着いた?』

奈緒「うん……わりい」

加蓮『奈緒ってほんっっとに泣き虫だよね』

奈緒「うっうるせえよ!…………なあ、Pさんはなんて」

加蓮『ん……結婚してるってさ。もう三年目だって』

奈緒「そっか……その、加蓮は大丈夫なのか?」

加蓮『大丈夫なの、かな?そりゃPさんが結婚してるって聞いてショックだったけど……だけどよく考えたらさっきとあんまりかわらないんじゃないかなって』

奈緒「Pさんのことを諦めないってことか?けどあの人からPさんを奪うのは無理だと思うぞ」

加蓮『うん、奈緒がそう言うならそうなんだろうね。それでもPさんを好きだって気持ちは変わらないから』

奈緒「加蓮……」

加蓮『それにね、私はまだ16歳なんだよ?好きな人に甘えることくらいきっと許してもらえるよ』

奈緒「うん、そう……だよな。アタシたちまだ子供なんだしそれくらい許してもらえるよな」

加蓮『ふふ、奈緒もまだ好きなんでしょ、Pさんのこと』

奈緒「なっ!べ、別にPさんの事なんてもう…………いや……うん」

加蓮『素直でよろしい、だから奈緒も一緒に甘えちゃおう』

奈緒「うぅ……そういえばさ」

加蓮『ん?』

奈緒「凛にどう伝えよう」

加蓮『あぁ……私が電話しとこうか?』

奈緒「うん、おねがい」

ーーーーーーーー翌日、事務所

ちひろ(結局あのあと加蓮ちゃんから連絡ありました?)

P(いえ……けど加蓮がどこから知ったのかがわかりました)

P(その……いつの間にか妻と奈緒が知り合いになってて……)

ちひろ(そっから加蓮ちゃんに伝わったと)

P(はい……、そのもう隠し通すのに無理がある気が……)

ちひろ(早苗さんにもバレてるしここらが潮時かなぁ……)

レナ「2人で仲良く内緒話?私も混ぜてくれないかしら」

P ちひろ「わっ!」「ひっ!」

P「お、驚かせないでくださいよ……まだ仕事まで時間あるんでもう少し待っててください」

レナ「それがね、暇潰しにあいちゃんとポーカーやってたんだけど」

あい「」

レナ「一体一じゃ可哀想になってきたから少しやらない?」



レナ「そういえば早苗はどうしたのかしら、コールで」

ちひろ「あー、今日は来るって言ってました 私もコールで」

あい「前飲みに言った帰りから様子おかしかったらしいが……まあ早苗さんなら心配無いだろう コールだ」

P「……フォールドで」

レナ「あら、弱気になってちゃ勝てないわよPさん、フルハウスよ」

ちひろ「Aのツーペアです……」

あい「くっ……スリーカードだ、ちょっと強すぎないかレナさん」

レナ「ウフ…元ディーラーを舐めないでちょうだい、あとPさん、次降りたら罰ゲームね」

P「ちょ、役が無かったら降りるしか……」

レナ「黙らっしゃい、男ならレイズで相手をびびらす事くらいやりなさいよ」

P「んな無茶な……」

バンッ!!!!

凛「……」

ちひろ「きゃっ!……あー……おはよう凛ちゃん」

P「お、おはよう凛。ドアはもっと静かに開けような」

凛「ごめんねプロデューサー。プロデューサーの奥さんのことで話があるからちょっといい?」

あい「ん?」

レナ「え?」

レナ「ちょっとPさん奥さんってどういう事かしら」

あい「私の方にも説明を頼むよ、何時、誰とを詳しく頼む」

凛「駄目だよあいさんレナさん。今は私の話が先」

P「……あー、あいさんレナさんそろそろ仕事の時間なんで……」

レナ「……まあいいわ、行きましょうあいちゃん。Pさんには今夜ゆっっくりとお話を聞くことにしましょう」

あい「ああ、そうだな。というわけでP君、今夜は君の奢りで飲みに行くから時間を空けといてくれ」

P「……はい」

凛「もういいかなプロデューサー。話なんだけどさ、今日この後ここにに書いてある喫茶店に奥さんを連れてきて欲しいんだ」

P「え……何で?」

凛「別に……奥さんがどんな人か見たいだけだよ」

P「見たいだけなら携帯に写真が……」

凛「いいから、連れてきて」

P「けど……」

凛「返事」

P「……はい」

凛「じゃあ私先に喫茶店に行ってるから。そうだ、加蓮と奈緒も居るからよろしく。じゃあね」

ちひろ「……行っちゃいましたね。ちなみに今日の凛ちゃん達の予定は?」

P「今日もレッスンだけです。ちひろさん、どうしましょう」

ちひろ「どうするも何も……奥さんを連れていくしかないでしょう」

P「ですよね……ちひろさん、ついて来てくれませんか?」

ちひろ「やです」

P「ですよね……夜の方は?」

ちひろ「……Pさんの奢りなら」

P「わかりました……はぁ……妻に電話してきます」

ちひろ「いってらっしゃい、その……頑張って下さい」

ーーーーーーーー喫茶店

?「……」

凛「……」

加蓮「……」

奈緒「……」

P「……あー、その……この3人がお前に話があるっていうアイドルで、こっちが俺の妻です」

凛「急に呼び出してごめんなさい……えっと……名前は……」

美優「美優です、あなたが凛ちゃん……ですよね」

凛「うん、こっちが加蓮で奈緒は知ってるんだっけ?」

美優「はい、この前一緒にお茶しましたから」

凛「そう……」

奈緒(凛のやつ、Pさんの奥さん呼び出してどうするつもりなんだ?)

加蓮(さあ……宣戦布告とか?)

奈緒(初対面の人にいきなり旦那奪いますって宣言するとか失礼すぎるだろ……)

凛「聞こえてるよ二人とも」

加蓮 奈緒「はいっ!」

P(逃げ出してぇ……)



凛「……」

美優「……?」

凛(この人がPさんの奥さんか……綺麗な人だな)

凛(私が知らないPさんのことや私が見たこと無いPさんの顔とかいっぱい知ってるんだろうな……羨ましい)

凛(けど、この人からPさんを奪うって決めたんだ)

凛(美優さんとPさんは愛し合ってる夫婦で、私とPさんはただのアイドルとプロデューサー)

凛(……今は私にチャンスなんて無いのかもしれない、けど)

凛(私の想いを知ってPさんが少しでも私を意識してくれるのなら)

凛(この想い、正面から全力でぶつけてやる)


凛「単刀直入に言うよ、私はPさんのことが好き」

美優「えっ?」

P「……」

凛「私は本気だよ?」

加蓮(うわぁ……)

奈緒(ほんとに宣戦布告しやがった……)

P「あー、一応聞くけど、恋に恋してるーとか、憧れとかの感情と勘違いとか……」

凛「もう一度言おうか?私はPさんの事が好きです、心から」

凛「いつからなんて聞かないでね。気づいたらとしか言い様がないから」

凛「けどね、たとえ私とPさんが一緒にいた時間が美優さんとの時間の半分にも満たなくてもこの気持ちは負けてないって言えるよ」

凛「だからこれからもPさんのこと全力で好きでい続けるから」

凛「よろしくね美優さん」

凛「……」

美優「……」

加蓮(正面から言い切った!けど……)

奈緒(どうすんだよこの空気……)

P(どうしてこうなった……はぁ……)

美優「……凛ちゃんは本当にPさんの事が好きなんですね」

凛「うん、そうだよ」

美優「……ちょっと羨ましいな」

凛「…………え?」

美優「それだけ凛ちゃんがPさんのこと好きになるってことは、それだけ彼が本気で凛ちゃんのことをプロデュースしてるって事ですから」

美優「私は仕事場でのPさんの事をあまり知らないから……羨ましいなって」

凛「……なにそれ」


凛「私の方が羨ましいよ……美優さんの方が私より全然Pさんのこと知ってるのに」

凛「それなのに"羨ましい"って」

凛「私だってPさんと暮らしたいよ、Pさんのこともっと知りたいよ!もっと……」

奈緒「……凛」

凛「何……」

奈緒「落ち着け」

凛「……うん」

加蓮「え、えーと、美優さんはその…私が聞くのもあれだけど……不安になったりしないんですか?」

奈緒(……アタシも聞いたなそれ)

美優「凛ちゃんみたいにPさんを好きになる子が居てもしょうがないかなって思います……けど」

美優「三年前に彼は私を選んでたから、その時からずっとPさんの事を信じてるんです」

P「……凛」

凛「……」

P「俺も三年前に美優を選んだ時から絶対裏切らないって決めてるから……ごめん、お前の気持ちには応えられない」










ミス

最後のりは無しで

凛「ッ……」

P「……今日のレッスンは休んでいいから。営業もあるしそろそろ行くな。奈緒、加蓮、後は任せていいか」

奈緒「えっ!あ、うん」

加蓮「……わかった」

P「じゃあ任せた。美優、行こう」

美優「はい……その、さようなら」


ーーーーーーーーーーーー

凛「……」

奈緒「……見事に玉砕したな」

加蓮「あんなの見せられちゃうとね……凛、大丈夫?」

凛「……うん」

奈緒「アタシには大丈夫には見えないな……とりあえずアタシの部屋行こうぜ?」

加蓮「そだね、あそこなら泣き放題だし。ほら行こう?」


ーーーーーーーーーー


P「なあ」

美優「はい?」

P「俺どっかで間違えたのかな」

美優「……今は時間が必要です、凛ちゃんにもあなたにも」

美優「凛ちゃんのこと支えてあげてください。彼女はあなたのアイドルですから。あなたは私が支えてあげます」

P「……ありがとう。あとさ、今夜ついてきて欲しいとこがあるんだけど……」




ーーーーーーー夜、某居酒屋

レナ「Pさんあと30分くらいで来るってさ、奥さん連れて」

あい「しかしP君がすでに結婚してたとはね……全く気づかなかったよ」

早苗「全くだよ!そのせいであたしがどんな思いをしたか……おっちゃんおかわり!」

ちひろ「昨日あんだけ飲んどいてまだ飲むつもりですか?駄目ですよ、おかわり取り消しで」

早苗「鬼!悪魔!ちひろ!」

ちひろ「怒りますよ……そういえばあいさんとレナさん、あんまりショック受けてないんですね。てっきり二人ともPさんの事好きだと……」

レナ「んー、気になってないって言ったら嘘になるけど……前々から勝ち目の薄い勝負って気付いてたし」

ちひろ「元ディーラーとしての感ですか?」

レナ「あと女の感ね。あいちゃんはどうなの?」

あい「私もP君のことは好きだが、女としてよりもパートナーとしての方が大きいかな?今朝は少し取り乱したが…… P君が結婚してたからと言って騒ぎ立てるほど子供じゃないよ」

ちひろ「あいさんは大人ですね~、ここにショックを受けて騒ぎ立てた28歳児が居ますが」

早苗「うぅ……仕方ないじゃい、本気だったんだし」

あい「それに、アイドルとプロデューサーの関係が夫婦のそれに劣るとは思わないな私は」

ちひろ「と、いうと?」

あい「トップアイドルとそのプロデューサー、そこに至るまでにどれほどの困難を潜ったのか。その過程でできる絆は夫婦では得られない特別な物、と私は思うよ」

レナ「……それ良いわね。うふふ、あいちゃん、私にその話をした事、後悔するわよ」

あい「おや、ポーカーと同じように勝てると思わないでもらいたいね」

早苗「あたしも乗るわよその話。ふふふ、恋に敗れた女の強さを思い知るがいいわ」

ちひろ「いきなり変な空気にしないでくださいよ……もう。……凛ちゃん達は大丈夫でしょうか」

レナ「心配だけど……Pさんに任せるしかないかな」

あい「私たちが口を出せるような問題では無いしな……どうやら来たみたいだな」

レナ「いよーし、今日は飲むわよ。そして約束使って全額奢らさせてやるわ」

ちひろ(Pさんのサイフ大丈夫かしら……)

ーーーーーーー翌日、事務所

P「……くそう、容赦無く飲みやがって……今月の小遣いが……」

P「しかも酔っ払った挙句に美優をアイドルに誘うとか……本気にしたらどうするつもりだよ……」ガチャ

凛「……おはようプロデューサー」

P「……おはよう凛、今日も早いな」

凛「うん、プロデューサーと話がしたかったから。ちひろさんは?」

P「二日酔い、今日は遅れるってさ」

凛「……そう、プロデューサー……その、昨日はごめんなさい」

凛「昨日、あの後加蓮達に言われたんだ、やり過ぎだって、好きになるのはいいけど迷惑かけちゃだめだって」

凛「それに、昨日のPさんと美優さんを見て私にチャンスはないってわかったから」

凛「Pさんのことは諦めるよ。けど……まだPさんのこと好きなままでいいかな?」

P「……早めに区切りつけろよ」

凛「うん、ありがとう。あとまた美優さんに会わせてもらってもいいかな……その、謝りたいから」

P「わかった、今度事務所に呼んでみるよ」
ガチャ

ちひろ「あ゛あ、おはようごさいます……」

早苗「う゛ああ、おはよう……」

P「おはようごさいます早苗さん、ちひろさん。思ったより早かったですね」

ちひろ「ただでさて仕事が遅れ気味だったんでこれ以上仕事増やすわけには……」

早苗「あたしも前さぼっちゃったし……そうだPくん、お客さん」

美優「……おはようございます」

P「……へ?」












P「……今なんて?」

美優「だからここの事務員をやろうかなって」

P「なんでいきなりそんな……」

ちひろ「昨日Pさんがレナさんと早苗さんに絡まれてる間にそうだんされたんですよ、暇な時間が多いからバイトを探してるって」

ちひろ「だから私がここで働かないかって持ちかけたんです」

P「今でも十分人手は足りたるじゃないですか」

ちひろ「もうすぐ凛ちゃんたちがグループとして本格的に活動はじめるので嫌でも人手は足りなくなります」

P「う……凛とかはどうするんですか、昨日のこともあるし……」


凛「昨日はごめんなさい……」

美優「ふふ、大丈夫ですよ。これからよろしくお願いしますね」


P「……なんで普通に馴染んでるの?」

早苗「いいじゃないのPくん。美優ちゃん昨日言ってたわよ、Pくんが仕事行ってる間寂しいって」

美優「早苗さん!それは言わないって……もう」

ちひろ「ちなみに飲み会のあとすぐに社長に話を通してあるんでほぼ決定事項です」

P「……なんでこんな時は無駄に優秀なんですか……はぁ」

美優「ふふ、これからよろしくお願いしますねPさん」


終わり

途中から迷走しまくった上に最後グダクダすぎぃ!

思いつきで始めた結果がこれだよ!

次書くときはプロット造ってから書きます……

こんな駄文読んでくれた人に感謝

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