絹旗「家がなくなりました」上条「最愛の兄になりました」一方通行「左に同じだァ」(288)

浜面「家が無くなったから泊まる場所を探して欲しいだぁ?」

絹旗「超違いますよ浜面。探して欲しいんじゃなくて探せと言ってるんです。これは命令です」

浜面「……まず何で家が無くなったんだよ」

絹旗「超逆恨みってやつですね。まぁ安心してください。もう仕返しは終わらせましたから」

浜面「なるほど……。恨まれてたやつに家を消されたと……。麦野のところは?」

絹旗「麦野の家に泊まれなんてどんな罰ゲームですか。精神が持ちません」

浜面「まぁそうだよな……。しゃーねぇ。ちょっと知り合いに聞いてみるか……」

絹旗「超よろしくお願いしますよ」


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とあるカラオケボックスーー


浜面「とまぁどうすりゃいいか分からずとりあえず大将達に相談することにしたが……あいつら仲いいよなぁ。昼間からカラオケかよ」


ガチャ


上条「杭頭処理などお手のもの~♪」

土御門「強力サポートいたします~♪」

一方通行「正義のハンマーユンボをかざせ~♪」

上条・土御門・一方通行「ブレイックアウトゥッッ?!!」


浜面「……お前ら酔ってる?」

上条「おっ、来たか浜面」

一方通行「ケミカルアンカーダダッダッ!!」

浜面「いや、歌うのやめろよ……。つか一方通行キャラ変わってねぇか……?」

一方通行「気のせいだァ」

土御門「それで浜面は俺達を呼び出したりして何のようだにゃ~?」

浜面「あぁ、実は折り入って相談があってな」

上条「相談? なんだ?」

浜面「絹旗……アイテムのメンバーの一人が家を無くしたみたいで今泊まる場所が無いんだと。で、俺に泊まらせてくれる人を探して来いって言われてよ……」

一方通行「要ォはパシられたっつゥことだな」

浜面「まぁ……そういうことだな……」

土御門「でも浜面はラッキーだぜい?」

浜面「え、なんで?」

土御門「なんでも何も、泊めてくれる人がいるからぜよ」

浜面「おおっ! お前アテがあるのか!」

土御門「当然だにゃ~。ほら、ここに」コイツダ

上条「ん? そんなやつどこに……って俺か!?」

土御門「カミやん以外誰がいるのか教えて欲しいぜい。ちょうどいいじゃねぇか。禁書目録はイギリスに保護されて、代わりに住み着いてるのは学園都市最強の一方通行。防犯バッチリだにゃ~」

浜面「あれ?一方通行って大将の寮に住んでんの? 一人暮らしやってるんじゃなかったっけ?」チガッタ?

一方通行「あァ。けどなンかよく考えてみたら俺三下ン家にいるのがほとンどだからそっちに住ンでるのが早ェなと。家は買ったまま放置」

浜面「どこのブルジョアだよ。けどそれはいいな……。だったら絹旗が住んでも問題は……」

上条「あるよ!大アリだよ!?ようやく色々問題事から解放されて自由になったと思ったのに!ただでさえウチにはニートがいて大変なんだよ!」

一方通行「ンだァ? 俺がなンか迷惑かけてるかァ?」

上条「うちにいる時点で迷惑だよ! 家に帰れ!」

土御門「落ち着けよカミやん。こうしよう。これを機にカミやん含めてその絹旗って子も一方通行の家に住めばいい。確か一軒家だっただろ?」

上条「いやいやいや! なんで俺も一方通行の家に住むんだ!? 一方通行が家に帰って、その絹旗って子を引き取るってだけじゃダメか?」

一方通行「何ふざけたことぬかしてンだァ。テメェがいねェなら誰が飯を作るっていうンですかァ?」

上条「いや、そんなの自分で作ればいいだろ」

一方通行「そンなの無理でェすゥ」

上条「それを自信満々に言われてもな……。だいたい浜面が引き取ればいいじゃないか」

浜面「あ~、俺は無理。だって家には滝壺いるし。邪魔されたくないし」

上条「このリア充め……」チッ

土御門「じゃあカミやんも結論出すにゃ~。今の狭い寮で3人生活するか、一方通行の広い家で3人生活するか、どっちがいいかにゃ?」

上条「3人生活は確定なのか!?」

土御門「なぁ浜面。その絹旗って子はアイテムのメンバーなんだから女の子なんだろ?」

浜面「おう。そうだな」

土御門「カミやんも鬼畜だにゃ~。一人のか弱い女の子が路頭に迷いかけてるっていうのに……」

上条「だぁぁぁーーー!!わかった分かったよ!引き受けますよ! ったく……不幸だ……」

一方通行「ンでどっちの家にするンだァ?」

上条「どうせならデカい家の方がいいだろ。お前の家にしよう」

一方通行「了解だァ」

土御門「じゃ、浜面。そういうことだにゃ~」

浜面「ふぅ。助かった助かった」

~~~~~~~

浜面「で、そんな経緯で絹旗に大将達を紹介したわけだが……」

浜面「後で聞いたら絹旗が昔関わっていた闇の五月計画って一方通行絡みだったんだな……。正直絹旗には申し訳ないことをしたというか……」

浜面「だから今回はどうなったか様子を見に来たぜ!」


ピンポーン

ハイハイイマチョウイキマス!

絹旗「誰ですか……って超浜面じゃないですか。一体何の用ですか?」

浜面「何の用ってなぁ……一応ちゃんとやれてるか様子を見に来たんじゃねぇか。とりあえず大将……じゃねぇや上条呼んでくれ」

絹旗「心配だなんて一丁前ですね。上条~!アホ面が超呼んでます!」

上条「こら最愛。アホ面とか呼んじゃダメだろ?こいつがいなかったらお前がここに来ることだってなかったんだから。感謝しなさい」ペシッ

絹旗「うぅ……。いきなり超叩かなくても……。ごめんなさい浜面。本当は超感謝してます……」

上条「よしよし。ちゃんと言えるじゃねぇか」ナデナデ

絹旗「えへへ……。超当然ですっ!」ドヤッ

浜面「き、絹旗が超素直だと……!?い、一体何があったんだ!?」

上条「なにが……って元々だろ? 最初からいい子だし。あぁ、強いて言うなら妹になったくらいか?」

浜面「妹……?」

上条「あぁ。実は絹旗が来た日にだな……」

~~~~~~~




絹旗「な、なんで第一位が超居やがるんですか!?」

一方通行「あァ? なンでもなにも、ここは俺の家だァ。つかよォ、テメェこそなンで俺のことを知ってるンですかァ?」

絹旗「そ、それは私が『闇の五月計画』の被験者だからです!」

一方通行「………なるほどなァ。チッ……。浜面の野郎も余計なやつ寄越しやがって……」

絹旗「そんなの超こっちのセリフですよ!」

一方通行「ヘイヘイ。ったくよォ……あまり長居させるつもりはなかったンだがこうなると仕方ねェか……」

絹旗「はい……?」

一方通行「だからお前の好きな時まで居ろっつってンだよ。被験者なら俺に責任があるのは確かだァ。仕方ねェから面倒してやる」

上条「だったら家族だな。家族。一方通行が兄で絹旗が妹みたいな?」

一方通行「なにふざけたことほざいてンですかァ?」

上条「あ、家族は言い過ぎたか……?」

一方通行「なンで自分をさらっと外してンですかって言ってンだよ」

上条「ええっ!?俺も!?」

一方通行「当たり前だろォが。誰が飯作るンですかァ?」

上条「結局上条さんはご飯を作るだけの存在なんですか……。不幸だ……。まぁ絹旗さえよければ俺は兄代わりくらいしてもいいけど」

絹旗「超…家族……」

浜面「で、絹旗が妹で上条と一方通行が兄と…」

上条「けど絹旗がお兄ちゃんって呼んだことはないし、正直微妙だけどな」

絹旗「だ、だって恥ずかしいじゃないですか……」

浜面「俺も兄キャラをすればあんな扱いをされずに済んだのか……?」

絹旗「あ、それはやめてください。浜面が兄とか超無理ですから」

浜面「……(´・ω・`)」

教えてくれてありがとうございます!
これからの参考にします!

休日ーー

上条「そういえば最愛って持ってる服少ないよな」

絹旗「まぁそんなにレパートリーを持ってる必要が超なかったですから」

上条「じゃあ今日は日用品買いに行くついでに服を何着か買いに行くか」

絹旗「超いいんですか!?」

上条「おう。兄としても妹にはオシャレでいてほしいさ」ウンウン

絹旗「か、上条……///」テレテレ

上条「よっしゃ!そんじゃ一方通行のカードでぱぁっと買いに行くか!」

一方通行「それが本音かおい」

上条「うるせぇ! こっちだってやってられないんだよ! この間嫌がらせで普段買わないような高級食材使って飯作ったのに眉一つ動かさないとかありえないだろ!?上条さんはドキドキしながらありがたく頂いたというのに!」

一方通行「嫌がらせが地味過ぎンだろ……。つゥかあれくらいなンともねェし」

上条「このブルジョアが!」

一方通行「あの程度でブルジョアってオマエのハードル低すぎンだろォが」

一方通行「 あ~あ。これが最強の最弱の違いですかね~……。所詮レベル0の上条さんが貰える奨学金なんて雀の涙程度ですよ~」

一方通行「出席率が悪いからじゃねェのか?お前出席日数ギリギリだろ。進級できないンじゃねェかって土御門が言ってたぞ」

上条「うぐっ……。だって入退院繰り返してたら学校行ける日なんて限られてくるし……」

一方通行「入退院繰り返すほど事件にや問題事に首つっこむとかただのバカだろ」

上条「仕方ないだろ?困ってる人がいるんだから」

一方通行「人助けで自分が進級出来なかったらザマァないな」

上条「………これから休まなかったら大丈夫だもんね! うん!」

一方通行「休まなかったらねェ……」

上条「と、とりあえずさっさといくぞ!最愛、一方通行」

一方通行「はァ?なンで俺がついていかないといけないンですかァ?」

上条「いや、最愛の兄として当然だろ」

一方通行「俺は面倒見るとは言ったが兄に兄になるとは一言も言ってねェぞ」

絹旗「私のお兄ちゃんは超嫌ですか……?」ウワメヅカイ

一方通行「だあァァ!ついていけばいいンだろ!?行くよ!行ってやりますよォ!」

上条「ナイス最愛!」ヘーイ!

絹旗「超余裕です!」ヘーイ!

一方通行「……やっぱ行くのやめた」

絹旗「な、なんでですか!?」

一方通行「むしろ今の発言を聞いて行くとかいうやつの方がどォかしてンだろ」

絹旗「えぇ~………」

一方通行「だいたい服なンざ急いで買う必要もねェだろ」

絹旗「で、でもですね……」

一方通行「それにお前なら元がいいから何着ても似合うはずだァ。吟味するまでもねェ」

絹旗「も、元がいいって……///」

一方通行「よって今すぐ服を買わなくても問題ない。どォだ?」

絹旗「ま、まぁ一方通行がそういうなら……///」

一方通行「(よっしゃ)」グッ

上条「なんだよ……。じゃあ服や日用品また今度の機会か……。仕方ない。することもないし、俺晩飯の食材買ってくる」

絹旗「あ、だったら私も超ついていきます」

一方通行「行ってらァ~」ノシ


とあるスーパー

上条「さて、晩飯は何にするか……の前にだ」

絹旗「? どうかしました?」キョトン

上条「いや……最愛さん。なんであなたは私めの腕をとって組んでいるんでせうか?」

絹旗「別にいいじゃないですか。超気にすることないです♪」ギュッ

上条「いや、珍しく役得だからいいんだけど……。不幸起きないよな……」

絹旗「それじゃあ超買い物の続きです!」

上条「今日は挽肉と卵……後はキャベツが安いのか……」

絹旗「何にするんですか?」

上条「う~ん……オムレツとサラダでもいいんだが……」

絹旗「何か問題が超あるんですか?」

上条「いや、一方通行のやつは肉料理が好きだからな……。最近ガッツリした肉料理出してないからそろそろ何か言われるかも……」

絹旗「か、上条も色々と大変ですね……」

上条「どうしようか……。やっぱ挽肉ならハンバーグだよな……。そうだ!ロコモコにしよう!」

絹旗「ロコモコってあのハワイの料理ですよね」

上条「おぉ。よく知ってるな。最近覚えたんだよ。肉料理のレパートリー増やしとかないといけないから」

絹旗「うわぁ……肉料理ばっかりだったら超太っちゃいます……」

上条「あ~……そこは女の子だから気をつけないとな」

絹旗「そうですね……」ハァ…

上条「でも最愛って結構痩せてる方だし、多少は太ってもいいのかもな」

絹旗「やめてくださいよ。乙女に油断は超禁物なんです」

上条「そういうものなのか?」

絹旗「そういうものなんです」

??「絹旗ちゃン……?」

絹旗「はい?って、超黒夜じゃないですか」

黒夜「こンなところで男と腕組んで何してンだ?彼氏とデートか?」

絹旗「ちちち、違いますよ!そんなのじゃないです!」

上条「えっと……最愛の知り合いか? 俺は上条当麻。一応最愛の義兄をやらせてもらってる」

黒夜「義兄ィ? 突然どうしたンだよ絹旗ちゃンは」

絹旗「超ちょっとした事故で家が無くなったんですよ。それで上条が私を引き取ってくれたんです」

上条「正確には引き取った家は俺の家じゃないけどな」

黒夜「家が無くなって……」

絹旗「黒夜は今どこに住んでるでるんですか? 今度落ち着いたら遊びに行きますよ」

黒夜「ええっ!? そ、それはちょっとだな……」アタフタ

絹旗「超どうかしましたか?」

黒夜「いや……実は……その……」

絹旗「?」

黒夜「……私も……が…ない」

絹旗「何がないんですか?」

黒夜「わ、私も家が無いンだァァァ!」

絹旗「…………え?」

黒夜「何か昔ボコったやつが逆恨みで家の中荒らされて……もう直らない状態になって……今は……ホテル暮らし……」

絹旗「そ、それ超本当ですか……?」

黒夜「冗談でこンなこと言わねェよ……」

絹旗「………ちょっと待っててください」ピッピッピッ

ア、モシモシワタシデス。ハイ、エットデスネ…

黒夜「絹旗ちゃンは一体誰と話してるンだ……?」

上条「検討はつくが……大丈夫か……?」

ハイ…ハイ…ワカリマシタ。チョウカンシャシマス。ピッ

絹旗「黒夜!超喜んでください!朗報ですよ!」

黒夜「な、なンだよ……」

絹旗「今日から一緒に住みましょう!」

黒夜「………はァァァ!?」

上条「なんだ。許可取れたのか」

絹旗「はい! 黒夜も計画の超被験者なんで、それを言ったら仕方ないって」


上条「なるほど。荷物は?」

絹旗「後で空間移動の人に運んでもらうと」

上条「結標さんか……。俺の時もお世話になったし、今度なんか差し入れしないとな……」

黒夜「ちょ、ちょっと待てよ!」

絹旗「なんですか?あぁ、姉妹問題ですね。ここは先にいる私がお姉ちゃんということで超問題ないかと……」

黒夜「そォいうことを言ってンじゃないンだよ! いきなり一緒に住むとか言われても意味分かンねェって!」

絹旗「そのままの意味ですよ。うちに住みましょうって言ってるんです」

黒夜「だ・か・ら! 誰がいきなり見ず知らずのやつを住ませてくれるって言うンだ!?」

絹旗「第一位です」

黒夜「…………え?」

絹旗「第一位」

黒夜「…………マジ?」

絹旗「超マジです」

黒夜「…………oh」

上条「そんじゃあ今日は節約なんてしないで黒夜の歓迎間を兼ねて焼き肉にでもするか」

絹旗「本当ですか!?超ラッキー!」

上条「あまり食い過ぎないようにな」

絹旗「ちょ、超肝に命じておきます……」

すみません。
黒夜と当麻は初対面ということでお願いします……。

上条「ただいま~っと」

絹旗「超ただいまです!」

黒夜「……お、お邪魔します……」

絹旗「超違いますよ黒夜。ただいまです」

黒夜「いや、いきなりそんな……」

絹旗「た・だ・い・ま・です!」

黒夜「た、ただいま……」

絹旗「超おかえりです♪」

上条「おかえり。気を使う必要ねぇからさ」

黒夜「お、おゥ……」

上条「一方通行~、帰ってきたぞ」

一方通行「そォか。黒夜は……オマエか。浜面のところのガキの事件以来か。久しぶりだな」

黒夜「……………」

一方通行「どォした?いくら前は敵でも今は……」

黒夜「…やっぱ無理だよ……」

一方通行「あァ?」

黒夜「第一位の家に住むなんて……。第一位に何があったか知らねェ。どンな善意を私に向けてくれてるかもだ。絹旗ちゃンだけじゃなく、暗部外の人間がいるってことは第一位の善意は本物だろォよ。だからこそ、私がお前に世話掛けるなんて……」

一方通行「アホか」ポンッ

黒夜「っ!?」

一方通行「ただの中坊が何語ってンですかァ?」クシャクシャ

黒夜「中坊って……!」

一方通行「紛れもなくオマエは俺に関連した実験の被害者だ。だったら俺にはオマエらの面倒を見る義務がある」クシャクシャ

黒夜「だけど……オマエは第三位のクローンの世話だってあるって聞いてるし……」

一方通行「正確には一番のガキの、だがな。けど、今はそれもやってねェ。あいつはあいつで頑張るそォだ。今の俺はあいつ他のクローン同様に見守るだけなンだよ。だから今俺の世話を見るべきやつはオマエと絹旗なンだ」クシャクシャ

黒夜「……本当にいいのか?」

一方通行「いいって言ってンだろうが。ガキはめい一杯遊んで甘えてろ」ポンポン

黒夜「……うぇ……ひっく……」ポロポロ

一方通行「…ったく」ナデナデ

絹旗「さて、私達は晩御飯の準備でもしましょう」

上条「そうだな。一方通行、黒夜を頼んだぞ」

一方通行「あァ」

黒夜「……あ、一方通行…」

一方通行「ン?」

黒夜「………ありがと」ボソッ

一方通行「(何この可愛い生き物)」

絹旗「焼き肉の準備が超出来ました!」

一方通行「久々だな。やっとまともな肉料理だ」

上条「うっせ。てか、料理じゃねぇだろ、焼き肉は」

一方通行「訂正。やっとまともな晩飯だ」

上条「二度と飯作らないぞおい」

一方通行「冗談だ。オマエには感謝してンよ。ただこうしたガッツリしたもンをもっと増やしてほしいぜ」

上条「倹約家の上条さんにその注文は無理ですかね~。それに黒夜も増えた今、女の子を気遣ってヘルシー思考にしないとな」

一方通行「ヘルシーとか誰得だァ?ンなことしたって一緒だろ。つゥか別に肉ばっか食っても体重増えねェし」

絹旗「む、なんですかその食っても太らない発言は。超聞き捨てなりませんね」

一方通行「事実を言ってるだけだ。別に肉ばっか食って体重増えたことねェし」

絹旗「今の発言は地球上の全女子を超敵に回しましたよ! ねぇ黒夜!」

黒夜「ま、まぁ一方通行は嘘ついてねェンだしいいンじゃねェの?」

絹旗「く、黒夜が一方通行側に……!?一体何をしたんですか!?」

一方通行「俺を睨むンじゃねェよ。俺は何もしてねェっての」

絹旗「ツンデレな黒夜がこんなにデレるわけがない」

上条「どっかで聞いたことあるイントネーションだな」

黒夜「それ以前に私はツンデレなンかじゃねェよ!」

絹旗「嘘です!超ツンツンのデレデレじゃないですか!」

黒夜「誰が超ツンツンのデレデレだァ? 喧嘩売ってんのか絹旗ちゃンよォ!?」

上条「あ~、こらこら。食事中に喧嘩はやめなさい。埃が舞うだろ」

一方通行「そうだ。飯ン時くれェは静かにしろ」

絹旗「くっ……!ここは上条に免じて引きましょう」

黒夜「チッ……。仕方ねェ……」

上条「それより一方通行。黒夜の荷物は?」

一方通行「さっき黒夜に住所を聞いて結標に送ってもらった。言われるまでもなく終わらせてンよ」

上条「だったらいいけど。それと明日こそセブンミストに行くからな」

一方通行「オイオイ、今朝急がなくていいって話をしたばっかだろォが」

上条「今朝の、だろ? 黒夜も家族の一員になったんだ。少なくとも日用品くらいは買い揃えないといけないだろ」

黒夜「ちょ、ちょっと待て!家族ってなンだ!?そんな話聞いてねェぞ!」

絹旗「言ってなかったでしたっけ? ここに住むってことはもう私達は超家族ってことです。一応言っておくと私と黒夜が妹で、上条と一方通行が兄です」

黒夜「……そういえば上条が義兄とか姉妹問題がどうとか言ってたよォな……」

上条「もし迷惑だったら遠慮なく言ってくれ。俺たちが勝手に言ってるだけだからさ」

黒夜「………カゾク…カゾク…エヘヘ」

上条「お~い。黒夜~?」

絹旗「ダメですね。超トリップしてます」

黒夜「……エヘヘ」

上条「いいってことか……? まぁともかく。そういうわけだからどうせ日用品を買いに行くならついでに服も買った方がいいだろ?」

一方通行「だからってなンで俺がついていかなきゃならねェンだよ」

上条「『だから今俺の世話を見るべきやつはオマエと絹旗なンだ』キリッ」

一方通行「さァて。久々に愉快なオブジェが見たくなったなァ!」カチッ

上条「ま、待て!とりあえずそのスイッチ入れたチョーカーをもう一度切るんだ!話せば分かる!」

一方通行「仕方ねェから買い物には行ってやる」

上条「おおっ!流石第一位!」

一方通行「だからさっきの発言はチャラにはできねェなァ!」

上条「」


ギャーーーー!!

カミジョオォォォォ----!!

上条「痛ぇ……」ボロッ

シーン

上条「なんだ……。上条さんが倒れてる間に皆寝たのか。って、プレートとかコップとかそのままじゃないかよ……。今から洗わないと……。はぁ……不幸だ……」

カチャカチャカチャ

絹旗「ん……上条……?」ムクッ

上条「最愛……?お前ソファーで寝てたのか?風引くぞ?」

絹旗「……上条が起きるのを超待ってたんですよ……」ゴシゴシ

上条「目を擦るほど眠たいんなら先に寝てろ。上条さんには今から洗い物という仕事が残ってるからな」

絹旗「……じゃあそれが終わるまで超待ってます……」

上条「無理すんな。さっきも言ったけど明日は出かけるんだぞ?しっかり寝てないでどうする」

絹旗「別に超問題ないですから……。そう心配するんでしたらさっさと終わらせてください……」

上条「ったく……。仕方ない。早く終わらせるか」


カチャカチャカチャ

絹旗「………」ウトウト

ジャージャージャー

絹旗「………」ウトウト

キュッキュッキュ

絹旗「………」ウトウト

カチャカチャカチャ…………

絹旗「………」ウトウト

上条「(最愛が寝落ちして倒れそうで気が気じゃない……)」

カチャカチャカチャ…コト

上条「ふぅ。ようやく終わったぜ……」

絹旗「ん……やっと終わりましたか……?」

上条「ああ。終わったからもういいぞ。待っててくれてありがとな。さ、早く寝ろ」

絹旗「超了解です……」





上条「さて、上条さんも明日に備えて寝るとしましょうかね~」スタスタ

絹旗「………」トテトテ

トウマノヘヤ

上条「……」ピタッ

絹旗「……」ピタッ

上条「あの……最愛さん?ここは上条さん部屋ですよ?あなたの部屋は二階にあるんですが……」

絹旗「………?」キョトン

上条「いや、そんな眠たそうな顔で何言ってるか分からないみたいに首を傾げられても……」

絹旗「……先に入らないなら私から超入ります…」ガチャ

上条「ちょっと!? 最愛さん!?」

絹旗「超おやすみなさい……」バタン

上条「そのままベットに倒れこんだよあの娘……」

絹旗「………zzz」スヤスヤ

上条「はぁ……。二階まで運ぶか……。っと?」

絹旗「………zzz」ギュッ

上条「近づいた途端俺の服のすそを掴みやがった……」グイグイ

絹旗「………んんっ」

上条「取れねぇ……。このまま運んでもいいけど離しそうにないな……」

絹旗「……上条ぉ…」ムニャムニャ

上条「……もういいや。このまま寝よう」スッ

絹旗「………zzz」ダキッ

上条「!?」

絹旗「………超良い匂いです…」

上条「(最愛は妹最愛は妹最愛は妹最愛は妹最愛は妹………!)」

絹旗「……えへへ…お兄ちゃん……」

上条「(あ、もう今日俺寝れないわ)」

絹旗「………zzz」スヤスヤ

上条「不幸だ……」






上条「眠い……」

絹旗「ん~!超よく寝れました。しかしなんで私は上条のベットで寝てたんでしょうか?」ハテ?

上条「どの口が言うか……。そんな呑気な最愛さんのお陰で上条さんは一時間程度しか眠れなかったというのに……。不幸だ……」

絹旗「でも起きたら上条が超抱きしめてくれてたんで寝起きが超いいです!これからもお願いしましょうかね」

上条「やめてくれ……。上条さんの睡眠時間が削れる……」

絹旗「全く問題ありません! いずれ超慣れますから!」

上条「つまり慣れるまでは俺に不眠不休でいろと!?問題ありすぎだろ!」

絹旗「上条は私のお兄ちゃんです。だから一緒に寝てもいい。にも関わらず義理なので襲っても超問題はない。こんなにいい話が他にあるでしょうか?」

上条「いいわけあるか! 義理とはいえ上条さんは妹に手を出すような人じゃありません!」

絹旗「超ヘタレですね」

上条「どこがだよっ! 分かった。ここは週一で手を打たないか? 週一でなら一緒に寝てやる。どうだ?」

絹旗「超週二ですね」

上条「週一だ」

絹旗「週二です」

上条「週一だ」

絹旗「週三です」

上条「………分かった。週二でいいだろう」

絹旗「所謂超妥協というやつですね」

上条「週二で徹夜か……。身体持つかな……」

一方通行「朝っぱらから何やってンだオマエラは」

上条「一方通行も起きたのか。お前から言ってやってくれ。最愛が俺と一緒に寝るとか言ってるんだ」

一方通行「ンなもン上条が我慢すりゃァいい話だろォが」

上条「お前まで最愛側につくってのか!?」

絹旗「流石ですね。第一位は分かってます」ウンウン

一方通行「俺だって黄泉川のところで世話になってた間はガキが俺のベットに潜り込ンできたンだよ。お前だって別にガキごときに欲情なンざしねェだろ」

上条「打ち止めと最愛はまた別だろ!?最愛は中学生じゃねぇか!」

一方通行「バカか。最愛もガキも一緒だ。よく見てみろ。キチンと成長してねェ」

上条「………」ジー

絹旗「?」ペッタンコ

上条「なるほど」ポン

絹旗「今私のどこを見て成長してないって言ったのか超説明してほしいです」ピキピキ

上条「なんだ。特に心配することなかったな」

一方通行「だろ?まぁ土御門の野郎なら心配だが」ハハハ

上条「そうだな」ハハハ

絹旗「説明しろォォォォ!!」



黒夜「うるせェよ絹旗ちゃン。朝から不愉快な声を出すな」

絹旗「ちょうどいいです黒夜!この二人に胸はデカければいいってもんじゃないことを超教えてあげますよ!」

黒夜「ンなくだらねェことに私を巻き込むな。それに私は絹旗ちゃンよりある」

絹旗「うわ~。超見栄張っちゃってますよ。どう思いますか二人とも?」

上条「黒夜の勝ちだな」

一方通行「右に同じ」

絹旗「違いなんて超ないじゃないですか!!」ムキー!

上条「はいはい。とりあえず二人とも出かける準備してこい」

一方通行「早くしねェと置いていくからな」

絹旗「くっ……!超軽くあしらわれました……!いいです。二人ともいずれ最愛ちゃんマジ最愛って言わせてやるんですからね!」

一方通行「最愛ちゃンマジモアイ」

絹旗「超窒素パーンチ!!」

上条「なんで俺に向かって!?」ピキーン

絹旗「だって一方通行にすると反射されて痛いですから」

上条「純粋に受ける上条さんも痛いのですが!?」

絹旗「上条は超無効化できますし」

上条「いや、そうだけど……」

一方通行「ほら、黒夜はもう準備しに行ったぞ。オマエは行かなくていいンだな?」

絹旗「ええっ!? 黒夜は超裏切りですか!? 私も早くしないと! 絶対に待っててくださいよ!」

一方通行「さァな~」

上条「できるだけ急げよ~。さて、俺たちも準備するか」

一方通行「だな」

セブンミストーー

上条「とりあえず二手に分かれるか?」

一方通行「そォだな。時間短縮を優先するか」

上条「決定だな。最愛と黒夜はどっちと行きたい?」

絹旗「………」ムスッ

黒夜「……どっちでもいいけどどちらからと言えば一方通行」

上条「じゃあ黒夜は一方通行と。最愛は悪いけど俺とな」

一方通行「ンじゃ後で近くの喫茶店な」

上条「コーヒー飲む為に早く切り上げすぎんなよ」

一方通行「…………じゃあな」スタスタ

上条「あいつ大丈夫かな……」

上条「それじゃ俺たちも行くか」

絹旗「………」ムスッ

上条「あ~……今朝のことまだ怒ってるのか?」

絹旗「………いえ、別に」

上条「だ~! 分かったよ。今朝のことは謝る。お詫びに最愛の言うこと何でも一つだけ聞いてやるから機嫌を直してくれ」

絹旗「……超本当ですね?」

上条「男に二言はない。よって上条さんは嘘はつきません」

絹旗「ということは私と小学生の胸が一緒と?」

上条「………冗談は言います」

絹旗「まぁいいです。私は超心が広いですからね」ギュッ

上条「あの……何故昨日の買い物と同じことを?」

絹旗「仕方ないですから今日の買い物を上条がエスコートしてくれるなら超許します。デートですよデート」

上条「デートねぇ……。上条さんにそんな経験はないからあまり期待はするなよ?」

絹旗「多少は超善処しましょう」

上条「よし。そんじゃまずは朝飯でも食いにいくか。腹減ってるだろ?」

絹旗「流石ですね。超分かってます」





上条「えっと……俺は小倉トーストセット……最愛はどうする?」

絹旗「では私も同じもので超お願いします」

上条「じゃあそれ二つで」

店員「かしこまりました、とミサカは)ry」

絹旗「そういえば、上条と一方通行の接点って何ですか? 第一位と仲がいい、ましてやそれがレベル0ってのは超不思議なんですが」

上条「一方通行か……。知り合ったのはは絶対能力者計画ってのであいつをぶっ飛ばしたのが初めだから出会いは最悪だよな~」

絹旗「ええっ!? あの全盛期の頃の第一位を倒したレベル0って上条だったんですか!?」

上条「まぁな。そんな大袈裟なものでもないけど。そっからしばらくは大した交流もなかったんだが、ロシアの大戦後にこっち戻ってきたら浜面や一方通行と合流して……」

絹旗「あの時ですか。ロシアの大戦とやらは超知らないですが、何となく話は分かりました」

上条「そんでもって、ゴタゴタが全部片付いたら気がつけば……って感じだな」

絹旗「意外と超普通なんですね。もっとこう熱く燃えるような友情が……!的なやつはないんですね」

上条「あったらあいつがウチに住み込むようなことはしねぇよ。迷惑ばっかかけやがって……」

絹旗「でもなんだかんだで二人は超仲がいいじゃないですか」

上条「悪いやつじゃないってのは知ってるし、気が合うのも否定出来ないしな」

絹旗「語らずとも分かる親友の絆ってやつですね」

上条「その言い方やめてくれないか……?」




~~~~~~~





一方通行「ックシ!」

黒夜「どォしたンだ?」

一方通行「誰かが俺の話でもしてンだろ」

黒夜「オマエの話をしてくれる程の友達がオマエにいるのか?」

一方通行「ブチ殺されてェのかオマエは」

交流というよりただの戦闘ですからねw
馴れ初め以外の戦闘は交流に入らないかなぁ……と、勝手な考えですはい。

上条「ん~、やっぱここのコーヒー最高だな。流石一方通行のオススメだ」ズズズ

絹旗「一方通行のオススメのお店だったんですか。納得ですね。この小倉トーストとも超ばっちり合ってます」

上条「さて、食い終わったことだし本命に移りますか」

絹旗「超デートですね」

上条「洋服買いにだよ。約束はしたがデートを全面に押すな。全面に」

絹旗「むぅ……。私は割と超本気なんですが……」

上条「はいはい。そりゃ最愛がまだ子供だからだろ」

絹旗「私は超子供なんかじゃありませんよ!」ムキー!

上条「最愛は可愛いんだからもっと大きくなって他の男を見るようになればわざわざこんな冴えない上条さんとデートなんてしなくなりますよ~。あ~……自分で言っておいて悲しくなってきた……」

絹旗「………」ギュッ

上条「ん?どうしたんでせうか?」

絹旗「……じゃあ子供のままでいいです。子供のままなら超こうして上条とデートしてていいんですよね?」

上条「まぁ……そうなるけど……子供じゃ嫌なんだろ?」

絹旗「上条とデート出来ないなら大人にならなくて超いいです。だから上条は大人しく可愛い最愛ちゃんとデートしてればいいんですよ」

上条「ははっ。ならそうさせてもらいますよ。可愛い最愛ちゃん?」

絹旗「ほ、ほら!だったら超早く行きますよ!」///

上条「はいはいっと」

絹旗「上条~。これなんて超どうでしょうか?」

上条「スカートか。似合ってるなぁ。けど、ちょっと丈が短くないか?」

絹旗「そうですかね?」ヒラヒラ

上条「こら。そんな風にスカートをはためかせない。見えたらどうすんだ」

絹旗「ちゃんと計算してるから超問題ないですよ~。ほらほら~、最愛ちゃんの超生足サービスショットですよ?」チラッチラッ

上条「やめなさい。ほら、他のも試着してみろ」

絹旗「むぅ。超つれないです……」プクー

上条「(やっべ~……。あれは反則だろ……。めちゃくちゃドキッとしたぞ……)」

絹旗「試着しました~。どうですか?」

上条「」

絹旗「か、上条……?」

上条「あ、あぁ……悪い。あまりの可愛さに言葉を失った……」

絹旗「ふぇ!?」

上条「めちゃくちゃ似合ってるよお前!本当に!いや~!元々可愛いとは思ってたけど、服変えるだけで更に数倍は可愛くなった!つか最愛って一方通行の言ってた通り何着ても似合うんじゃないのか?」

絹旗「ぇ……あ…ぅ……」///

上条「上条さんはこんな可愛い子とデートが出来て幸せですよ!」

絹旗「………///」カァァ

店員「では服はどれにするのであるか?」

絹旗「い、今着てるのと、そこに置いてあるやつで超お願いします///」

店員「承ったのである」




上条「いや~、満足満足……って俺か満足しても仕方ないか」

絹旗「べ、別に私は超いいですよ。その…私も超満足でしたし……」///

上条「そうか?なら良かったんだが。服は買ったものそのままなんだな」

絹旗「ま、まぁ上条が可愛いって言ってくれましたし……せっかくのデートですから……」ギュッ

上条「(あれ……? 最愛って中学生だよな……?なぜ最愛がこんなにも可愛く見える…。……俺ってロリコン……?)」

絹旗「……早く行きましょ?」

上条「お、おう。そうだな」

??「ちょ!アンタ何してるのよ!」

上条「ん?なんだビリビリか」

御坂「ビリビリ言うな!私には御坂美琴っていう名前があると何度いえば!」

上条「耳タコ耳タコ。俺も聞き飽きたっての」

御坂「アンタ……完全に私をバカにしてるわね……!」

絹旗「……上条。この女は?」ムッ

上条「御坂だ。第三位って言えば分かるか?」

絹旗「いえ、第三位ってのは見れば超分かります。私はデートを邪魔する失礼なこの女と上条の関係を超聞いてるんです」

御坂「誰が失礼な女よ!大体そういうアンタは誰……ってアンタあのアイテムにいた……!」

絹旗「おや、超今頃気がついたんですか?」

上条「なんだ。お前ら知り合いだったのか?」

絹旗「前に超色々とありましてね。その時に」

御坂「アンタ!悪いことは言わないから今すぐそいつから離れなさい!そいつは前に……」

上条「あ~……御坂。それは無理なお願いだ」

御坂「っ……! でもそいつはあの時の計画に……!」

上条「悪い。俺は最愛の過去を詳しく知ってるわけでもないし、お前と最愛の出会いも知らねぇ。計画ってのは……何となく想像は付くんだけどな」

御坂「だったらなんで……!」

上条「ん~……家族だから?」

御坂「………はあぁぁぁ!?あ、アンタに家族なんて学園都市にはいないでしょ!?」

上条「いなかった。今はいる。それが最愛」

御坂「何なのよそれ……! 意味わかんない……!」

上条「元々家が無くなった最愛は親友の頼みで引き取ったんだよ」

御坂「……それで?」

上条「置き去りなんだってよ。こいつ。だから、どうせ引き取るんだったら家族の代わりをしてやるって約束したんだ。だからごめん御坂。いくらお前の頼みでも、それは無理だ」

御坂「………アンタ」

絹旗「分かってます。別に、上条に変な目的で近づいたわけじゃありません。本当に超偶然です」

御坂「……信じていいのね?」

絹旗「そうしていただけるのなら。それに今の説明通り、上条は身寄りのない私を超保護してくれて、新しい居場所をくれたんです」

御坂「……はぁ。前々から何かしら色んな事に巻き込まれるやつとは分かっていたけど、まさかこんなところまでとはね……。ま、アンタらしいといえばアンタらしいけど」

上条「どうやら分かってくれたみたいだな」

御坂「言っても無駄だって分かったし」

上条「ありがとな御坂」

御坂「ったく……。本当、アンタには驚かされてばっかりよ」

絹旗「じゃあ私達は行きましょう」

上条「そうだな。じゃあな御坂」

御坂「うんじゃあね……ってちょぉぉっと待ったぁぁ!」

上条「お、おう?どうした?」

絹旗「超何なんですか?」

御坂「アンタらが家族だってのは分かったわ。だったら何でアンタらは腕組んでるのよ!」

上条「それに関してはだな……」

絹旗「ちょっと待ってください上条。ここは私が超説明します」

上条「ん、そうか?」

絹旗「………」スタスタ

御坂「な、何よ……」

絹旗「私は確かに上条の家族です。でも、私はこの位置で甘んじるつもりは超ありません。これからどんどん上条にアタックして『本当の』家族になって見せます」ボソッ

御坂「え……!?な……ちょ!?」

絹旗「だから第三位もいつまでもツンデレしているようだと私がすぐに上条を貰っていきますから。では」

絹旗「さ、上条。行きましょう!」ギュッ

上条「終わったか。そんじゃ改めてじゃあな御坂~」

御坂「え……いや!ちょっと待ちなs…」

黒子「お姉様ぁ!こんなところで会えるなんてなんという運命! さぁ!黒子と下着でも買いに行きましょう!」

御坂「ちょっと離しなさい黒子!今はそれどころじゃ……あ! 待ちなさいってばぁぁ!」

次は一方&黒夜に移りたいと思います。

今日投下出来るかは怪しい……

黒夜「………おい」

一方通行「なンだ?」ズズズ

黒夜「服を買いにきたンだろ?」

一方通行「あァ、そうだな」ズズズ

黒夜「ならなンでこンなところでコーヒー飲んでンだよ!」バンバン

一方通行「うっせェなァ…。朝飯だ朝飯。食ってねェだろォが」

黒夜「食う気ねェだろ!? コーヒーしか頼んでねェじゃねェかよ!」

一方通行「俺は朝はコーヒーだけでいいンですゥ。あ、すみませェン。コーヒーもう一杯」ノ

黒夜「もう頼むなよ!? これで12杯目だぞ!?」バンバン

一方通行「文句言ってる暇あったらお前も食っとけ」

黒夜「私はいいンだよ。あンまり食わなくても特に問題はない」

一方通行「そォかよ。後で言っても知らねェからな。あ、どォも」ズズズ

黒夜「だからもう飲むなよ!?」


一方通行「ッチ。全部飲み損ねたじゃねェかよ」

黒夜「あれくらいいいだろォが。先にこっちの用事済ませようぜ」

一方通行「……オマエ何気に楽しみにしてたのか?」

黒夜「な……っ! ンなわけねェだろ!?た、ただあンまり向こうを待たせるわけにもいかねェから早く行こうって言ってるだけだ!」

一方通行「どォだか。ま、確かに早く終わらせらばその後はコーヒー飲めるし」

黒猫「まだ飲むのかよ……」

??「おぉ!一方通行じゃねぇかよ!」

一方通行「……………誰?」

??「そりゃねぇんじゃね!?垣根帝督だよ!第二位の!」

一方通行「あァ、そっちの」

垣根「どっちのだよ!?」

一方通行「冗談だ。俺が人を忘れるかってェの。ちょっとばかしからかってみただけだ」

垣根「ったく……。相変わらずだな。ところでその子は?」

一方通行「黒夜っつゥんだ。闇の五月計画に関わっててな」

垣根「もしかしてあれか? 土御門が言ってたお前の家で引き取ることになったっていう……」

一方通行「そりゃァまた別のやつだ。ま、コイツも引き取ることになったンだがな」

垣根「二人もか? いくら上条がいるとはいえ大丈夫なのかよ」

一方通行「心配するこたァねェよ。コイツら聞き分けはいい方だからなァ。前のガキに比べりゃマシだ」

垣根「へぇ。そうなのか」

黒夜「なァ、そろそろコイツを紹介してくれねェか?」

一方通行「そうだな。こいつはクソメルヘン。アダ名は垣根帝督だ」

垣根「おいおいそりゃ逆だろ? 本名が垣根帝督でアダ名がクソメルヘン……って何だよそのアダ名!?」ガビーン

一方通行「っせェな。いつも『俺に常識は通用しない』とか言ってるからだろォが」

垣根帝督「え~?なんかカッコよくね? なぁ黒夜ちゃん」

黒夜「マジでひくわ~」

垣根「」




垣根「そんで、お前は黒夜ちゃんの服を買いにきたのか。ファッションとか分かるのか?」

一方通行「イヤ、全然」

垣根帝督「しゃーねぇな。ここは俺が黒夜ちゃんの服をメルヘンに決めて……」

黒夜「あ、イヤ結構です。割とマジで」

垣根「あっれぇ…? なんか目から未元物質が……」

一方通行「ざまァみやがれ。大体俺らが考えてどォすんだよ。服くらいコイツが自分で決めるっての」

垣根「へ~。案外ちゃんとアニキしてんのな」

一方通行「俺をバカにしてるんですかァ?」

垣根「別に~。ま、どうせ俺は暇だし同行させてもらうぜ」

黒夜「え、ついてくンの?」

垣根「……俺泣いていいか?」


垣根「イースーチー♪リャンウーパー♪チッチッチッチクンロクハッセン♪」

一方通行「ちょっと黙っててくンね? 嫌ならこっから居なくなってくンね?」

垣根「なんだよ。いいじゃんか玄ちゃん」

一方通行「ケッ、言ってろ。つかどうにせよ道の真ン中で歌ってンじゃねェ。こっちが恥ずかしいだろォが」

垣根「因みに一方通行は?」

一方通行「ハッ、ンなもン衣一択に決まってンだろ」

垣根「はい来ましたロリコ~ン」

一方通行「ロリコンじゃねェ! 衣は高校2年だからセーフだ!」

垣根「言い訳乙乙。それよりそっちどうにかしてやりゃどうだ?」

一方通行「ン?」

黒夜「………」キョロキョロオロオロ

一方通行「……何してンだ?」

黒夜「その……どの店に入ればいいの分かンなくて……」

一方通行「服屋だろ」

黒夜「それは分かってる! だけどどンな店に入ってどンな服着りゃいいか分かンねェンだよ!」

一方通行「よォはファッションが分からねェってことか」

黒夜「し、仕方ねェだろ……。そンなもの興味なかったし……」

一方通行「しゃーねェ。俺が選ンでやっからついてこい」

黒夜「わ、分かるのか……?」

一方通行「分かるかよ。でも人に似合う服くれェ決めれるっての。それに一応は兄やってることになってンだ。妹に似合う服が分からず終いのまま帰りゃあ上条に何言われるか……」

黒夜「じゃ、じゃあ任せる……」

垣根「それじゃあ俺も手t……」

一方通行「帰れ」スッつユキチサン

垣根「ええぇ~………」


一方通行「これ……は微妙だな…」




垣根「妹の服選ぶ一方通行とかワロタww」

黒夜「めげずについてきたンだな」

垣根「は? あれくらい普通だろ?」

黒夜「どンな日常送ってンだ……」

垣根「アイツって家でもあんな風に兄貴やってんの?」

黒夜「さァな。私が拾われたのは昨日だし」

垣根「へぇ。昨日なのか。その割にはあれだな」

黒夜「何だよ」

垣根「わりと溶け込んでんな。普通に兄妹って感じしてるぞ」

黒夜「まァアイツのデータ組み込まれてるわけだし」

垣根「そうじゃなくて仲良さげってことだよ」

黒夜「そ、そうか?」

垣根「あぁ。アイツは人付き合い悪いからな。ただでさえ誰かと出掛けるなんてことはしねぇよ。ましてや人の服選ぶなんて」

黒夜「……ふゥン」

垣根「おっ、ちょっと嬉しかったり?」

黒夜「なっ…!ンなわけねェだろ!?」///

垣根「そのくせ顔が赤いですがね~」ニヤニヤ

黒夜「殺す……!」ボンバーランス

垣根「俺に常識は通用しないぜ!」ツバサバサッ

一方通行「店内で暴れてンじゃねェよ。とりあえず一通り選ンできたから試着してこい」つヨウフク

黒夜「お、おう……」テクテク


垣根「見た感じ案外まともなの選んだんだな」

一方通行「俺がどンな服選ぶと思ってたンだ……」

垣根「いつもみたいに戦隊系かと」

一方通行「ブチ殺されてェのか。ンなもン選ぶかよ。大体俺もこれを好きで着てるわけじゃねェっての」

垣根「え?違うのか?」

一方通行「当たり前だろ。研究室に居た時着せられてたのがこれなンだよ。新しく買うのも面倒くせェからこれ着てるだけだっての」

垣根「あ~、そういえば俺も実験浸けの時はそんな服だったっけ。俺の場合それが嫌で外に出た時は真っ先に洋服屋行ったけどな」

一方通行「それでそンなエセホストみてェになったのかよ。ザマァネェな」

垣根「うっせ。これでも元がいいからモテるんです~」

一方通行「サイフだろサイフ」

垣根「……あの…俺なんか悪いことしたっけ…? 今日いつもよりあたり強くね?」

一方通行「別になンでもねェよ」

垣根「いや……その返事ガチってことだから一番傷つくんですが…」

黒夜『な、なァ……』

一方通行「着替え終わったのか?」

黒夜『い、一応……でもこの格好恥ずかしいンだけど……』

垣根「お前どんな服選んだんだよ」

一方通行「普通のだっての。少なくともさっきまで着てたのよりマシだろ」

黒夜『い、いやでも……』

一方通行「とりあえず出てこい。見ねェことには分かンねェっての」

黒夜「………」シャッ

黒夜「うぅ……」

一方通行「……」ボーゼン

垣根「……」ボーゼン

黒夜「な、なンか言えよ!」

垣根「いや……一方通行、お前すげぇわ」

一方通行「奇遇だな。俺も今自分天才なんじゃねェかって思ってたところだ」

垣根「似合ってる似合ってる! いやぁ、まさかミニスカでくるとはな!いいセンスしてるぜ!」

一方通行「だろ? 普段想像できねェもン着せてみたンだがビンゴだな!」

黒夜「そ、そォか? これ中がスースーして気持ち悪いンだが……」

垣根「絶対似合ってるって! 服はそれにしとけ!なぁ一方通行!」

一方通行「だな。我ながら完璧だ。さっきの数倍は可愛いわ」

黒夜「か、可愛っ……! 分かった……。これにする」///

垣根「おう!そうしとけ!店員さ~ん!」

店員「応答。いかがなさいましたか?」

一方通行「これそのまま買うンで。あとその辺のも全部」

店員「必然。かしこまりました」



黒夜「服なんて初めて真面目に買ったけどいいもンだな」

垣根「当たり前だろ?第一印象は服装で決まるんだ。だから見てみろ。一方通行の第一印象なんてモヤシだろ」

一方通行「服関係ねェだろ。それと後でブチコロな」

黒夜「その…ありがとな一方通行」

一方通行「俺は何もしてねェっての」

黒夜「うン。でもありがと」

一方通行「……勝手に言ってろ」

垣根「ツ・ン・デ・レww」

一方通行「さァて。ゴミはちゃンと掃除しねェとなァ!」カチッ

垣根「ちょ!? そんな本気にならなくてmーーギャアァァァァーー!?」

一方通行「掃除完了っと」パンパン

垣根「」チーン

黒夜「ひでェ様だな……」

一方通行「自業自得だァ」

土御門「お~い一方通行!」

浜面「こんなところで何してんだ?」

一方通行「土御門に浜面、滝壺までいやがンのか。ただの買い物だよ」

滝壺「隣の女の子は?」

一方通行「黒夜。新しくウチに住むことになったやつだ」

浜面「へぇ。絹旗に続き二人目か」

土御門「家なき子を引き取る営業でも始めたのかにゃ?」

一方通行「バカ言え。たまたまコイツも最愛同様五月計画の被験者だっただけだ」

浜面「あ~、なるほどな」

土御門「一方通行も大変だにゃ~」

一方通行「俺らに押し付けた張本人がよく言うな」

土御門「にゃはは。それより一方通行。俺たち暇してるんだが、今から麻雀でもどうだにゃ?」

一方通行「あ~、麻雀か。そういや最近やってねェな。久々にするか」

浜面「おっ、マジで?俺も行っていいか?」

一方通行「上条のやつがいつ帰ってくるか分かンねェからな。人数埋めには丁度いいだろ」

黒夜「………麻雀のルール知ってるか?」

滝壺「さぁ?」

一方通行「おら垣根。さっさと行くぞ」

垣根「へいへい。こりゃ腕がなるな」

黒夜「アイツさっきまで倒れてたよな……?」


アザッシター

上条「な、なんとか足りた……」

絹旗「超満足です♪」ハムッ

上条「そんだけの量食べれるのか?」

絹旗「乙女のデザート腹を超なめないほうがいいですよ。しかし上条はタマゴ&ツナとは……。超邪道ですね」

上条「そうか?結構王道だと思うんだが……」

絹旗「いいですか?クレープとは甘デザートの代表格! いわば幸せの象徴です!それだというのに昼食感覚の具を注文するなんて超勿体無いに決まってます」

上条「そんなもんか?貧乏学生の上条さん的には昼飯にもデザートにもなるタマゴ&ツナの方がお得感満載なんだけどな~」

絹旗「それこそただの幻想です。ほら、仕方なく私のを一口恵んであげますから超食べてみるといいです」

上条「お、さんきゅー」パクッ

絹旗「ひ、一口が超大きいです!食べ過ぎです!」

上条「ん~悪い悪い。ってかこれ甘……。本当に女の子向けって感じだな……」ウヘー

絹旗「あ、あれだけ大きく頬張っておいてなんたるコメント……! こうなったら超仕返しです!」アムッ

上条「ギャー!?俺のタマゴ&ツナが!? 確実に半分は持ってったぞ!?」

絹旗「超ざまぁみやがれです!」フンス!

上条「あぁ……俺のツナ達……」


ツウコウニンS『ミテミテアノヒトタチ…』

ツウコウニンU『クレープタベサセアッテルナンテカップルデショウカ?』

ツウコウニンS『ソウダヨキット…ジャナイトヒトマエデカンセツキスダナンテ…』


上条・絹旗「!?!?」///

上条「さ、最愛。さっさと食って早くここを立ち去らないか…?」

絹旗「き、奇遇ですね…。私も今超同じことを考えたところです…」


ソソクサ

投稿ミスです……。
こっちが先です。


ナンカイヤッテモナンカイヤッテモエアーマンガタオセーナイヨー♪


上条「ん、 電話か……」ピッ

一方通行『おゥ上条。買い物は終わったか?』

上条「まぁ一応な。ただ最愛が買った服相当気に入ってるみたいだからしばらくぶらぶらするつもりだったんだが……お前らももう終わったのか?」

一方通行『あァ。たった今土御門と浜面に会ってよォ。ひさびさにウチでアレすることになったから先に帰ってるわ』

上条「え、マジ? だったら早く帰えらねぇと……」

一方通行『ンな急ぐこたァねェよ。その前に垣根にも遭遇してっから人数は足りる』

上条「そうか?そんじゃ俺はもうちょいぶらついて帰るから」

一方通行『へいへい』ピッ

絹旗「超どうしたんですか?」

上条「家に浜面達が来るんだってよ。先に帰るから集合場所には行かなくていいって連絡だ」

絹旗「じゃあ私達ももう帰ると……?」

上条「そんなに急がなくてもいいんだってよ。とはいえ時間をかけるわけにもいかないから……あとほんの少しだけ私めにデートのエスコートをさせてくださいませお嬢様」ニコッ

絹旗「そ、そうですか! 超そこまで言うんだったらさせてあげなくもないです!」

上条「そんじゃ、手頃に近くでクレープでも食って帰るか」

絹旗「クレープですか。いいですね。超久々に食べます」

上条「ここの近くに人気のクレープ屋があるからそこで買うか」

絹旗「私は超ジャンボイチゴ&チョコクレープにしますかね」

上条「………お金足りるよな……?」


アザッシター

上条「な、なんとか足りた……」

絹旗「超満足です♪」ハムッ

上条「そんだけの量食べれるのか?」

絹旗「乙女のデザート腹を超なめないほうがいいですよ。しかし上条はタマゴ&ツナとは……。超邪道ですね」

上条「そうか?結構王道だと思うんだが……」

絹旗「いいですか?クレープとは甘デザートの代表格! いわば幸せの象徴です!それだというのに昼食感覚の具を注文するなんて超勿体無いに決まってます」

上条「そんなもんか?貧乏学生の上条さん的には昼飯にもデザートにもなるタマゴ&ツナの方がお得感満載なんだけどな~」

絹旗「それこそただの幻想です。ほら、仕方なく私のを一口恵んであげますから超食べてみるといいです」

上条「お、さんきゅー」パクッ

絹旗「ひ、一口が超大きいです!食べ過ぎです!」

上条「ん~悪い悪い。ってかこれ甘……。本当に女の子向けって感じだな……」ウヘー

絹旗「あ、あれだけ大きく頬張っておいてなんたるコメント……! こうなったら超仕返しです!」アムッ

上条「ギャー!?俺のタマゴ&ツナが!? 確実に半分は持ってったぞ!?」

絹旗「超ざまぁみやがれです!」フンス!

上条「あぁ……俺のツナ達……」


ツウコウニンS『ミテミテアノヒトタチ…』

ツウコウニンU『クレープタベサセアッテルナンテカップルデショウカ?』

ツウコウニンS『ソウダヨキット…ジャナイトヒトマエデカンセツキスダナンテ…』


上条・絹旗「!?!?」///

上条「さ、最愛。さっさと食って早くここを立ち去らないか…?」

絹旗「き、奇遇ですね…。私も今超同じことを考えたところです…」


ソソクサ





上条「めちゃくちゃ恥ずかしい思いをしてしまった……」

絹旗「超上条のせいです。責任取ってください」

上条「俺!?」

絹旗「超当たり前じゃないですか」

上条「いや…でもあれは最愛が俺に食えって言ったからだろ?」

絹旗「そんなこと超知りません。悪いのはあれだけの大口で私のクレープを食べた上条です」

上条「えぇ~~……。そんなめちゃくちゃな……」

絹旗「別に超いいですよ~。何にせよ今度何かお詫びを超請求します!」

上条「ふ、不幸だ……」

上条「ただいま~っと」

絹旗「超ただいまです」

滝壺「ん、お帰り絹旗」

絹旗「あれ、滝壺さんも来てたんですか」

滝壺「うん、はまづらと一緒にね」

絹旗「その浜面は?」

滝壺「リビングにいるよ。かきねやあくせられーたと一緒に」

絹旗「垣根も来てたんですか…。土御門も一緒なんですよね?」

滝壺「うん。みんな楽しんでる」

絹旗「一体何をしてるんですかね…?」


ガチャ


一方通行「ツモ。立直一発平和両盃口赤一ドラ8000オールだ」

浜面「うげっ!トンだし…。お前ら強すぎだろ……。俺焼き鳥だぜ……」

垣根「お前が弱すぎるだけだろ。いや、一方通行の連続一発ツモはエグいけどよ」

土御門「仕方ないにゃ~。学園都市第一位の頭脳には勝てないぜい」

浜面「よく言うぜ…。お前ら両方ハネ満出してるってのに……」

一方通行「愚痴はそンくらいでいいだろ。次も半荘な」


ジャラジャラ


絹旗「……超何かと思えば麻雀ですか…」


一方通行「なンだお前ら。帰ってきたのか。上条、お前入るか?」

上条「おう、入る入る」

土御門「それじゃあ俺が抜けるぜよ。ちょっと頭を使い過ぎたんだにゃ~」

上条「そっか。そんじゃ交代な」

絹旗「上条も麻雀出来るんですか?」

上条「一応な。嗜む程度だけど」

絹旗「ほぅ」

黒夜「帰ってきてからずっここれだぜ? 全く……見てるこっちは暇だっての」

絹旗「あぁ黒夜。上の部屋に居たんですか?」

黒夜「ちょっと買った服を整理しに」

絹旗「おっ、黒夜はどんな服を買ったんでしょうか。超気になりますね」

黒夜「な、なンだよ……」

絹旗「よしっ!買った服のお披露目をしましょう!」

滝壺「あ、それなら私も今日買ったよ」

絹旗「おおっ!それは超いいタイミングです! これは尚更するしかありませんね!」

黒夜「ちょ……! 何言ってンだよ!」

絹旗「さて!上の部屋にレッツゴーです!

黒夜「そンなことしなくていいよ! 私は絶対しないからな!」

滝壺「くろよる。往生際が悪いくろよるを私は応援出来ない。諦めて行くよ」

黒夜「嫌だ! 絶対行かない! って滝壺力強すぎ………!」

絹旗「そういうことなので私達は上に行きますね」

上条「おぅ。飯食う時間ころには降りてこいよ」

絹旗「超分かってます」

浜面「それでよ~大将」タンッ

上条「ん、何だ?」タンッ

浜面「どうだ絹旗は」

上条「どうって…一方通行の家なんだから一方通行に聞けよ」

一方通行「あいつはどちらかって言うと上条に懐いてるだろ」タンッ

垣根「まぁ上条と絹旗で出掛けてたんだもんな。一方通行だと黒夜ちゃんじゃね?立直」タンッ

上条「えぇ~…。どうって聞かれても前に言った通り聞き分けのいい子としか…。あ、でも昨日の夜は俺のベットに無理矢理寝たっけ」タンッ

浜面「え、何それ怖い。もう添い寝とかしちゃったわけ?」タンッ

一方通行「手ェ出したンじゃねェンだろォなァ」タンッ

垣根「うへっ、一発じゃなかったしこれドラだし…。最悪……。まぁ上条も高校生だし……なぁ?」タンッ

上条「なぁ? じゃねぇよ。最愛は高校生だぞ。手なんて出すか」タンッ

浜面「とか言っちゃって~。実は理性ギリギリだったりしたんじゃないの?」タンッ

一方通行「盛ってンじゃねェよ」タンッ

垣根「ま、俺なら襲うな。間違いなく」タンッ

上条「その幻想をブチ殺す。最愛に手を出してみろ。殺す」タンッ

浜面「怖ぇ~。まだここに来てからそんなに経ってないのに随分と溺愛してるな」タンッ

一方通行「俺はそォでもねェよ。上条だけだ」タンッ

垣根「嘘つけ。黒夜ちゃんの服をあんなに真剣に選んでたじゃねぇかよ。とはいえそれにしても上条は行き過ぎ」タンッ

上条「そうか?まぁ個人的に妹は欲しかったし気にかけてるかって言われたらそうかも」タンッ

浜面「殺すとかそんな次元じゃないだろ」タンッ

上条「それロン。七対子1600だ」パタッ

浜面「マジかよ……。って大将四暗刻シャボ待ち崩してるじゃん」

上条「ん、だってこれ垣根の待ちだろ?」

垣根「うげ…。上条が持ってたのか……。何で分かったんだ?」

上条「運の悪い上条さんがこんないい手牌で誰かが立直した後のツモなんてほぼ100%和了牌だっての。だから四暗崩してでも持ったままにしたんだよ」ジャラジャラ

一方通行「不幸を上手く使ってンな」ジャラジャラ

上条「こういう時くらい使わせてくれ。ところで土御門は?」ジャラジャラ

浜面「さぁ…? さっきまで居たけどな」

ガチャ


土御門「ふぅ~。ただいまだにゃ~」

上条「お、噂をすれば。トイレか?」

土御門「違うぜい? ちょっと上に野暮用がな」

浜面「野暮用?」

土御門「ほら、あの三人が服の試着会するとか言ってただろ?」

一方通行「そォいやそうだな」

土御門「だから、ちょっと覗いてきたんだぜい」

垣根「へぇ。どうだったんだ?」

土御門「そりゃあ皆脱いだ後の肌がキレイで特に中学生組が堪らんくらいに……」

上条「ちょっと待て土御門」ガタッ

一方通行「そりゃァどういうことだァ?」ガタッ

浜面「なんでお前が脱いだ後を知ってんだ?」ガタッ

土御門「女子だけだと警戒心が無くてな~、本番生着替えで……」

上条「おーけー。もうこれ以上喋るな」ガシッ

土御門「か、上やん…? 何をそんなに怒ってるのかにゃ~……?」

一方通行「おいおい。喋ンなってのが聞こえなかったのかァ?」ガシッ

土御門「ははは…。一方通行まで……。状況を説明してくれないことには俺にも分からないぜい?」

浜面「じゃあ仕方ないから教えてやる。お前はやってはいけないことをした。覗き、しかもあの三人のだ」ガシッ

上条「本当にいい度胸してるよ土御門」

一方通行「元同僚として容赦なンざしねェから覚悟しろ」

浜面「さて、準備完了だ」

土御門「ちょ、皆拳を構えて一体何をーー」

上一浜「死ねぇぇぇぇぇ!!!」


バキャ!!


土御門「ハバネロッ!?」ドサッ

上条「ふぅ。少し落ち着いた」

一方通行「調子に乗りやがって」

浜面「俺だって……俺だって見たことないのに……」

土御門「さ、さっきのは冗談……ぜよ……」ガクッ

訂正

上条「最愛は高校生だぞ」×

上条「最愛は中学生だぞ」○

土御門「あれは冗談だにゃ~……」ボロッ

上条「何だよ。本気にしちまったじゃないか」

一方通行「タチの悪い嘘を吐くんじゃねェよ」

土御門「流石の俺でもそこまでしないぜよ。なんたって俺には愛しの舞花がいるんだからにゃ~」

一方通行「なるほどな。次からはその舞花ってやつのところに上条を連れて行けばいいってこった」

土御門「それはマジでやめてほしいんだが……!?」

上条「え、何で俺?」キョトン

浜面「大将は気にしなくていいよ。でも本当にやったらマジでそれ実行しねぇと」

土御門「冗談でも今後言わないぜよ……。というかお前らは溺愛し過ぎなんだにゃ~」

上条「いやいや。浜面はともかく俺と一方通行は違うって」

一方通行「さっきもそのことで話してたが勘違いすンじゃねェぞ」

土御門「どうだかにゃ~」

浜面「べ、別に気にかけてないんだから勘違いしないでよね!」(裏声)

一方通行「………」カチッ

浜面「謝るからチョーカーにかけたその手を離してください!」ドゲザー












垣根「……もしかして独り身って俺だけ…?」ポツン



このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年03月30日 (日) 14:15:34   ID: sls42wq8

おお

2 :  SS好きの774さん   2014年07月31日 (木) 01:57:51   ID: 0KHXik3B

そんな垣根を応援している。

3 :  SS好きの774さん   2014年11月06日 (木) 03:21:45   ID: GBZiA4tC

モアイスレはやはりエタる

4 :  SS好きの774さん   2016年06月01日 (水) 00:14:35   ID: vuQJtqpW

続きがとても気になります。書いてもらえると嬉しいです。

5 :  SS好きの774さん   2016年09月01日 (木) 22:43:26   ID: iF0CN3f-

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