医者「悟空さん。よく聞いてください」(490)

医者「……チチさんはガンです。すでに全身に転移していて非常に危険な状態です」

悟空「ハハッ、大丈夫さ。後半年もすればドラゴンボールが復活するんだ」

医者「それがなんなのかはわかりませんが、チチさんの余命は持って後三ヶ月。とてもじゃないが半年は持たないでしょう…」

悟空「な…なんとかならねえのか?ほんの半年だけでいいんだ!」

医者「残念ですが…。あとは神に祈りましょう」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1363710443

ガチャッ

チチ「悟空さ、お医者様のとこにいってただか?」

悟空「あ、ああ…」

チチ「急に体調崩して病院さ運ばれて悪かっただな。明日には退院するべさ!」

悟空「…」

悟空「も、もう少し安静にしてたほうがいいんじゃねえか? 一週間くらい入院した方がいいって医者も言ってたぞ」

チチ「一週間!? そんなに入院したら家事や仕事はどうするべ! ただでさえウチには大飯食らいが三人もいるだよ。そんなに入院してたら職場のみんなにも申し訳がたたねえだ!」

悟空「……家事はオラがやるよ。」

チチ「悟空さがか? おめ家事なんかできんのか。それに家事はできても仕事はどうすんだ。悟空さは全然働いてくれねえし、おらが働かなかったらウチは終わりだべ…」

悟空「……オラ、働くぞ」

チチ「…悟空さ、おらその言葉をずっと待っていただ! でも今日の悟空さはなんか素直過ぎるだよ。何かおらに隠し事してるんじゃねえべか?」

悟空「いや、今までのオラはチチに迷惑かけてばっかだと思ってよ。もう魔人ブウも倒して平和になったし、オラもそろそろ普通の人間らしく生活するときが来たのかもしれねえ」

悟空「だからよ、三ヶ月くれえは家事も仕事も全部オラに任せてくれねえか?」

チチ「働いてくれるのは嬉しいだが、家事くらいはおらがするだよ! 任せっきりじゃあ悟空さに悪いべ」

悟空「いや、それじゃあ修行になんねえんだ。家事も仕事も三ヶ月で身につけてやるから見ててくれよ!」

チチ「まったく…悟空さにとっては家事まで修行になるだな。よし!わかっただ。おらはゆっくり休ませてもらうことにするだよ」

ピシュン

ブルマ「わっ!びっくりした!!いきなり現れないでよ」

悟空「ハハッ、わりいわりい。ちょっとブルマに教えてほしいことがあるんだけどよ」

ブルマ「あんたが私に質問するなんて珍しいわね。いいわ、なんでも聞きなさい」

悟空「洗濯機っちゅーのはどうやって使えばいいんだ? なんかボタンだらけでよくわからねえんだ」

ブルマ「あんたが洗濯するわけー? 一体どういう風の吹きまわしよ」

悟空「まあ色々あってよ。他にもメシの作り方とか色々教わりてえんだ」

晩飯時

悟天「うえっ、まずいよおとうさん。ぼくおかあさんのご飯が食べたいよ」

悟空「すまねえなー悟天。父ちゃんまだ料理に慣れてなくてよ。すぐにうまくなってやるからちょっとの間だけ我慢してくれ」

悟飯「母さんはどうしたんですか?」

悟空(悟飯は学者になるために頑張って学校に行ってるみてえだし、よけえな負担はかけない方がいいな…)

悟空「チチはちょっと体調崩して一週間くれえ入院するみてえだ」

悟飯「母さんが!? 大丈夫なんですか?」

悟空「心配いらねえ。すぐに元気になるみてえだ。おめえはしっかり勉強して立派な学者になれよ」

悟飯(おとうさんが勉強しろなんて珍しいな…)

悟飯「そうですか。それなら良かったです」

悟天「ごちそうさま…」

翌朝

悟空「よし、こんなもんか」ビシッ

悟飯「ど、どうしたんですかおとうさん…。スーツなんか着ちゃって」

悟空「へへっ、オラこれから仕事の面接にいくんだ。やっぱり人間働かねえと駄目だよな」

悟飯(おとうさんが仕事!? 何かある。…絶対に何かあるぞ!もしかしたら母さんの具合がだいぶ悪いのかもしれない…)

悟飯「ははっ…そうですか…」

悟空「そうだ、これ弁当だ。学校で食え」

悟飯「ありがとうございます」

警備会社

面接官「我が社で働いて見ようと思った理由は?」

悟空「オラ腕っ節には自信があるからよ。警備の仕事ならばっちりだと思ったんだ」

面接官(こいつは何故タメ口なんだ?)

面接官「そうですか。たしかにいいガタイをされてますね。学歴なしとなっていますが中卒、ということですかね?」

悟空「いや、オラ学校行ったことねえんだ」

面接官(こんなやつが面接にくるとはウチもなめられたもんだ…)

面接官「では最後の質問です。今までお仕事は何をされていましたか?」

悟空「オラ働いたことねえぞ。だから今面接っちゅーもん受けにきてんだ」

面接官「もう結構です。あなたは不採用です。お帰りください」

悟空「ちくしょー!あれから5社面接受けたけど全部落とされちまったぞ…」

悟空「とりあえず明日からも面接を受けつづけるしかねえな。今日は帰って洗濯物入れてメシつくらねえと」

シュン

悟空「ブルマ、今日もメシの作り方を教えてくれ」

ブルマ「だからいきなり現れるな! 今日も? あんた何かあったんじゃないでしょーね」

悟空「…」

ブルマ「……ま、いいわ。今日は焼き飯の作り方を教えてあげるわ」

ブルマ(…孫くんは一体何を隠しているのかしら)

その日の晩飯時

悟空(…ダメだ。悟天が全然食べねえ。こいつ朝もほとんど食べなかったし、このままじゃあ力が入らねえぞ)

悟飯(毎日これはちょっとキツイな。おとうさんはなぜこんなに頑張ってるんだろう)

悟天「ごちそうさま…」

ピシュン

ピッコロ「悟空……、すまんがすべて見ていたぞ…。気の毒にな」

悟空「なら話は速え。ピッコロ、精神と時の部屋を貸してくれ」

ピッコロ「精神と時の部屋?…なぜだ?それに貴様がもう一度あの部屋に入ったら出れなくるぞ」

悟空「心配はいらねえ。ゴテンクスみてえにでてくるさ」

ピッコロ「なら良いだろう。好きに使え」

翌朝

悟天「お、おいしいよおとうさん!これならいくらでも食べられるぞ」ムシャムシャ

悟空「ハハッ、うめえか! 好きなだけ食え」

悟空(このペースで食われるとチチに預かった金がすぐにそこを尽きそうだな…。はやく仕事みつけねえと)

悟飯(昨日の晩飯とはえらい違いだぞ!?今日もスーツを着ているし面接にいくんだな…)

四日後

悟空(まだ面接に受からねえぞ…。明日にはチチも帰ってくるっていうのによ!)

???「ん? あ、あれはもしや…! おい、車を停めてくれ」

付き人「はっ!」

???「あの人を呼んできてくれ。くれぐれも粗相のないようにな」



悟空「おめえか? オラに用があるってやつは」

付き人「貴様、国王様にむかってなんて口の聞き方だ!」

国王「よせ! 君にいくつか質問したい。君はその昔ピッコロ大魔王を倒した少年ではないかね?」

悟空「ピッコロ大魔王か? たしかにオラが倒したぞ」

国王「やはり…君が。セルを倒したのも君かい? ニュースで見た時ピンときたんだが少し髪や目の色が違う気もしてね」

悟空「そいつもオラたちで間違いねえぞ」

国王「やはりそうか…!」

国王「君は見返りも求めず、何度も地球を救ってくれていたんだな…。 ぜひ何か御礼がしたい。今から城に帰るところなんだが、君も一緒に来てくれないか?」

悟空「すまねえ、オラこれから色々家事しなくちゃならねえんだ。明日も面接受けなくちゃいけねえし、行く暇がねえぞ」

国王「もしかして仕事の面接かい?」

悟空「ああ、そうだけど」キョトン

国王(え、英雄が就職難とは…。この極端な学歴社会はいずれ少し改革しなければならんな)

国王「ふむ…。君、ウチの軍で働いてみる気はないかね?」

悟空「お、おっちゃん仕事くれんのか!? オラいっしょうけんめ働くぞ!」

国王「ははは、こっちも君みたいな強い男がウチで働いてくれたら願ったり叶ったりさ」

悟空「でもよー、その軍っちゅーので何をしたらいいんだ? もう地球に悪さするやつもいねえと思うんだけどなー」

国王「はは、恥ずかしい話さ。君が何度も地球を救ってくれたおかげで世界は平和になったというのに、それに気づかないで人間同士で争っている地域もいくつかあるんだ。君には小隊の隊長になって、部下を鍛えたりそういう地域を平和にしたりしてほしい」

悟空「よくわかんねえけど、争いを止めたり部下ってのを鍛えればいいんだな」

国王「うむ。地図をあげるから、明日の朝七時に軍に行ってくれるか?」

悟空「わかったぞ。へへっ、サンキューな!おっちゃん」

国王「では、私は君が世界に真の平和をもたらすと信じているよ」

翌朝

悟空「悟飯、すまねえけど今日学校途中で抜けれるか? チチ迎えにいってほしいんだ。オラ仕事があるからよー」

悟飯「おとうさん、仕事決まったんですね! 大丈夫です、おかあさんは僕に任せてください」

悟空「ハハッ、わりいな。悟天、今日はちょっと少なめに作っちまったから父ちゃんのも食え」

悟天「わーい! ありがとうおとうさん」

悟飯(おとうさん最近全然食べないなあ…。一体おとうさんのまわりで何が起こっているんだろう)

悟空(へへっ、オラが食わねえだけで結構な節約になるな。もう四万くれえ浮いたぞ)

国王軍

大将「お前が孫悟空か。国王様から話は聞いているぞ。特例で階級は無し、四人小隊を組ませてやれとな。こいつらが貴様らの部下になる兵士1、兵士2、兵士3だ」

兵士123「よろしくお願いします、隊長」


悟空「ああ、こっちこそよろしく頼むぞ」

大将「今日はこいつらを鍛えてやってくれ。明日は軍の仕事は休みだが明後日には西の地域の内戦を終わらせにいってほしい。国王がお手並みを拝見したいとのことだ」

大将(国王もいよいよぼけちまったな。四人小隊だけで内戦を止めに行かすとは、正気の沙汰とは思えんぞ。こいつらは可哀想だが百パーセント死ぬだろうな)

悟空「よし、おめえら。まずは実力を見してもらうぞ。全員でオラを倒しにこい」

兵士1「あの~。明後日我々は内戦地帯に派遣されるんですよね? 格闘術よりは銃の訓練をしたほうが良いと思うんですが…」

悟空「何言ってんだ、銃なんか使ったら相手を殺しちまうだろ。オラたちは素手で戦うぞ」

兵士123(お、俺たちは…明後日死ぬんだ…)

悟空「オラの隊ではなるべく人を[ピーーー]のは禁止にすっぞ。 さ、わかったらかかってこい!」

すまん。 ピーの部分は こ ろ す が入る

sagaってメル欄に入れろ
サゲじゃなくてサガね

メール欄に「saga」といれるんだ…もう一度言うぞ、メール欄に「saga」と入れるんだ…
決してsag”e”ではないぞ…sag"a"だ…

病院

悟飯「おかあさん、迎えにきましたよ」

チチ「おお悟飯ちゃん!会いたかっただ。悟空さはちゃんと家事や仕事できてるだか?」

悟飯(おかあさんなんか痩せたなあ…。それに顔色も少し悪いような。 もしかして病気の具合がだいぶ悪いのか?)

悟飯「おとうさんはとっても頑張ってますよ。急に真面目人間になっちゃって驚きましたよ」

チチ「良いことだ。でも急に人が変わったみてえで少し不気味だべ」

ブルマ宅

ブルマ「ベジータ、聞いた?」

ベジータ「…なにがだ?」

ブルマ「孫くん仕事始めたんだって。おまけに家事もするようになってるの。どっかの誰かさんにも見習ってほしいものね」

ベジータ「なにッ! カカロットが仕事に家事だと!? ありえん。やつはそんな暇があれば修行をするはずだ」

ベジータ(ブルマめ。俺を働かそうとバレバレな嘘をつきやがって…)

シュタッ

悟飯「おーい、ベジータさんいますかー?」

ブルマ「あら、悟飯くんが来たみたいね」

ベジータ「ふん、ちょうどいい。これでカカロットの話の真偽もわかるだろう」

ブルマ「だからほんとだってば!」

ベジータ「…まあいい。行ってくるぞ」



指摘されてるのに気づかないといつまで経ってもSS速報で
「死ね」「殺す」「粉雪」等の単語をまともに書き込めないぞ

ベジータ「なんの用だ?」

悟飯「実は…最近おとうさんの様子がおかしいんです。ベジータさん何か心あたりありませんか?」

ベジータ「なにッ!…まさか、カカロットが仕事や家事を始めたわけじゃないだろうな?」

悟飯「へっ? なんでわかったんですか? やっぱり心あたりがあるんですね!」

ベジータ「くそったれええぇぇ!!」

>>49すまん、さっき気づいたんだ

>>43 >>44ありがとう

ベジータ「カカロットの様子がおかしいのはブルマから聞いたが、理由については俺も知らん。だがピッコロなら知ってるかもしれん」

悟飯「そうか!たしかにピッコロさんなら知ってるかもしれないぞ。ありがとうございますベジータさん」ビューン

ベジータ「少し気になるな…。俺も行くか」ビューン

シュタッ

シュタッ

ピッコロ「…貴様らが来た理由はわかっているぞ」

悟飯「じゃあ、ピッコロさんは知っているんですね?おとうさんの様子がおかしい理由を!」

ピッコロ「ああ、だが…言ってよいものか俺にはわからん」

ベジータ「さっさと教えやがれ。腑抜けたカカロットなど見ていてつまらん」

悟飯「ぼくからもお願いします。おとうさんは大事な家族なんです。理由くらい教えてください」

ピッコロ「悟飯、お前の母親はガンなんだ。もう全身に転移していて余命が三ヶ月らしい…」

悟飯「お、おかあさんが…? そんな……」

ベジータ「フンッ、ドラゴンボールを使えば良いだろう」

ピッコロ「ドラゴンボールは寿命で死んだ者は生きかえることができん。 ガンを取り除こうにも、ナメック星のドラゴンボールは半年、地球のドラゴンボールは後十ヶ月待たなければならん」

悟飯「ど、どうすれば…」

ベジータ「…くだらん、俺は帰るぞ」ビューン

シュタッ

ベジータ「ブルマー!!すぐに宇宙船を用意しろー!」

ブルマ「ど、どうしたのよ急に。そんなにあわてて」

ベジータ「いいから早くしろ。どうなっても知らんぞ!」

ベジータ(地球では治らない病気でも、違う惑星ならもう治る薬もあるかもしれん。待っていろカカロット、貴様を再び戦闘民族に戻してやるッ!)

ベジータ「ハーッハッハッハッ」



悟空(ダメだ…こいつらてんで弱えぞ。初めてあったときのクリリン以下だ。でも銃は使わせたくねえしなー…)

悟空「よし、今日はここまでにすっか!
みんなよく頑張ったな。明後日は死人ゼロでいくから気合いいれとけ」

兵士123「は、はい!」

兵士1(この人言ってることはめちゃくちゃだけど、めちゃくちゃに強かったな…。でも相手が銃ではなあ…)

夕方

チチ「悟空さ、お帰りなさいだ」

悟空「おお、チチ!迎えに行けなくて悪かったなー」

チチ「気にすることねえさ。悟空さ仕事頑張ってるんだろ? おらは感謝してるだよ。それより晩飯さ用意できねえで悪かったな。さっき作ろうと思ったんだがまだ少ししんどくて無理だったべ…」

悟空「最初の三ヶ月はオラに任せてくれっていっただろ? よし!今から作るからちょっと待っててくれ」

悟飯「…」

晩飯

チチ「お、なかなかいけるぞ。悟空さが料理上手なんておら知らなかっただよ」

悟空「へへっ、結構修行したからなー!」

悟天「最初の日なんてすっごくまずかったんだよ!ね、おとうさん」ニコニコ

悟空「ハハッ、そんなこともあったか」

悟飯「あのー、おとうさんとおかあさんに話があるんですけど…」

悟空「なんだー悟飯?言ってみろ」

悟飯「じ、実は…ぼく学校辞めて働こうかなー?なんて…」

チチ「悟飯ちゃん!何言ってるだ!学者になりてえんじゃなかったべか?」

悟空「悟飯…、もしかしてオラに気ー使ってるんか? おめえはそんなこと気にしなくていいんだ。金ならもうすぐたっぷり入るぞ」

悟飯「そういうわけじゃないですけど…。わかりました。やっぱり勉強頑張ります」

チチ「良かっただ。さ、飯が冷えないうちに食べるだよ」

悟空(悟飯も薄々感づいてきてるのかもしれねえ…。チチのこと、話した方がいいのか? わからねえ、オラには…わからねえよ…)

翌日、クリリン宅

シュン

クリリン「わっ!悟空!」

悟空「オッス!クリリン、ちょっと相談があるんだけどよ」



クリリン「なにー!?今の話本当なのかよ!」

悟空「ああ、もうオラだけじゃ解決できねえんだ。クリリンとベジータくらいには相談してみようと思ってよ」

クリリン「うーん、あの時ヤムチャさんが勝ってにドラゴンボールを使わなければな…」

魔人ブウとの激闘から四ヶ月、復活したドラゴンボールにヤムチャは恋人へのプレゼントを神龍にお願いしていた。

悟空「そこはぐだぐだ言ってもしょーがねえさ。それだってドラゴンボールの正しい使い方に変わりはねえからな」

クリリン「お前はほんとにどこまでも優しいやつだな」

クリリン(なんでチチさんなんだ…! なんでこんな良いやつが苦しまないといけねえんだ!)

悟空「クリリン、おめえはチチのことを悟飯に話すべきだと思うか?」

クリリン「難しいな…。俺が悟飯なら知りたいって思うだろうし、俺が悟空なら話せねえよ…」

悟空「そうか…。じゃあチチが元気なうちは黙っとくことにすっぞ。クリリン、急に来て悪かったな!」


クリリン「いや、気にするな。悟空、金のことでもなんでもいい。困ったときは言ってくれよな!」

悟空「ああ、わりい!じゃあな!」ピシュン

18号「…久しぶりにきたと思ったらもう行っちったのかい」

クリリン「ハハッ…皮肉な話だよな。宇宙一強い男が、たかだか病気になす術がないんだからよ…」

クリリン(俺もチチさんを助ける方法を考えないとな…)

翌日

悟空「よーし、おめえら、準備はいいか?」

兵士123「はい!」

悟空「後一分で戦場につく。戦闘はオラにまかせて、おめえらはけが人や子供を助けてくれ」

兵士123(さよなら。父と母よ…)

悟空「…ついたぞ」

悟空「ここは東と西に勢力が別れて戦っているらしい。東は悪いことばっかしてるらしいから西につくぞ!」

ダダダダダダダダダ

兵士3「すごい銃声の嵐だ…」

西兵「国王様の軍から援軍がきたぞーー!」

悟空「相手の数は5000くれえか…。 五分で終わらすぞ!」

兵士3「俺たちはけが人の手当てを急ぐぞ
!!」

東兵大尉「素手でくるとは…、おまけにあれは道着か?やつは死ににきたようだ、ハチの巣にしてしまえ!」

ダダダダダダダダダ

悟空は前方にいる兵士たちから一斉射撃をうけた

悟空「おめえら、こんな簡単に弾をうちやがってよ…。命を大事にしねえか!!」シュイン

スーパーサイヤ人と化した悟空は目にも留まらぬスピードで首の後ろに手刀を叩きこんでいく。

東兵「な、なんだ!? みるみるウチの兵が倒れていくぞ!!」

兵士1「すげえや隊長…。 どれだけ経験を積めばあんなに強くなれるんだ」

兵士2「おい、そんなこと言ってる間に一人でも多くの人を救うんだ!」

悟空「終わったか。オラこんなに楽しくねえ戦いは初めてだぞ」

西兵大将「な、なんと御礼を言っていいか…。あなたはまさに武術の神ですよ」

西兵「ありがとうございます!」

悟空「もう戦争なんてしねえでくれよな! じゃあオラたちはけえるか!」

兵士123「はい! 一生ついていきます!」

国王軍

大将「お前ら、話は聞いているぞ。にわかに信じられんが5分で戦争を終わらせたとな。明日は国王様から表彰があるらしいから、城の方に向かってくれ。今日はもう帰っていいぞ」

兵士1「なんか夢のような出来事だったな」

兵士2「俺たちたいして何もしてないのに表彰なんてな…」

悟空「何言ってんだ。おめえらがいなかったら死んでた人もいるかもしれねえんだ。胸張ってればいいさ」

兵士123「隊長…」

サイヤ化はオーバーキルだなww
鳥山先生、原作で無変身状態でやさしーくつついただけなのにパンチングマシーン化け物数値出しちゃうとかいうシーン色々ややこしくなるんでなんとかなりませんか…

ガチャ

悟天「あ、おとうさんが帰ってきたよ」

チチ「悟空さ、ニュースみたべ! すごいじゃねえか。おらびっくりしちまっただよ。世間様にも鼻が高いべ」

悟空「へへっ、魔人ブウの方がよっぽど強かったぞ!」

神殿ピッコロ(…当たりまえだ!)

悟飯「学校でも昼からその話題で持ちきりでしたよ」

チチ「なんか信じられねえな。悟空さがどんどん誰にでも自慢できる男になってきてるだよ」

悟空(チチ…)

>>93確かにそんなシーンがあった…

原作は当時のジャンプでしか読んでないのでもう十二年も前のことなので忘れていました

なんとかうまく力加減ができたと解釈していただければ助かります。

一ヶ月後、悟空率いる小隊は世界の約七割の戦争を終わらせるに至った。

ニュースを騒がせ、悟空たちは一躍有名な軍人となった。

喜ぶチチとは反対に病気の進行は加速し、チチは再び入院することとなる。

悟空(もうさすがに隠しきれねえ…。悟飯に話す時が来たか…)

>>96 12年じゃねえや18年だった

悟空「悟飯、話がある」

悟飯「なんですか、おとうさん

悟空「チチの病気のことなんだけどよ、実はあいつ…ガンなんだ。もう余命二ヶ月切ってんだ」

悟飯「……知っていましたよ。実は…ピッコロさんに聞いていたんです」

悟空「そ、そうか…。オラの口から最初に聞かせてやれねえですまなかったな」

悟飯「いえ…、でも僕は少し気になっています。おとうさんは良き夫になっておかあさんを喜ばせようとしていますが、どうしておかあさんを救おうと頑張っていないのか…」

悟空「悟飯…」

翌日、昼時

ピッコロ『悟飯、悟空の部屋に入ってみろ』

悟飯(ピッコロさん? 念話なんて珍しいな)

ガチャ

ピッコロ『…机の上を見てみろ』

悟飯(…これは!?)

悟空の机の上には二枚の紙が置かれていた。

悟飯(一枚目は医者の人が書いたみたいだな。実際のガン患者から病気の進行を遅らせた方法が書かれてあるのか)

?患者の精神的負担をできる限り減らすこと

?よく笑わせてあげること

?栄養のあるものを食べさせてあげること

悟飯(こんなことで病気の進行が遅れるのか…?)

悟飯(二枚目は父さんが書いたみたいだ…)

・飯と仕事はオラがやる

・チチをなるべく喜ばせてやる

・チチを死なせねえ

悟飯(どうやら医者の言葉が難しかったからおとうさんなりにまとめたみたいだな…。…そうか、おとうさんは諦めたわけじゃなかったんだ…!良き夫になることで病気の進行を遅らせようとしたんだ)

悟飯(くそっ、僕は昨日なんてことを言ってしまったんだ! おとうさんはこんなに頑張っていたのに…)

ピッコロ『悟飯、わかったか。ヤツは誰よりもチチを救おうと頑張っているんだ』

悟飯『はい…、僕は何も知りませんでした…何も…』

ピッコロ『あまり気にするな。それよりお前もチチを救う方法を考えておくんだな…』

悟飯『はい、わかりました』

悟飯(余命三ヶ月の母さんをドラゴンボールが復活するまで生かそうとするのは僕には難しい気がする…。僕は違うベクトルから考えてみよう)

惑星カルメディ

ベジータ「ここが宇宙一医療が発達していると言われている惑星カルメディか。おい!そこの貴様、ガンが治る薬を出しやがれ」

薬剤師「が、ガンですか…。いくらここが医療の最先端といっても、ガンを治すクスリはないですね……」

ベジータ「なにっ!? 俺の言うことが聞けんのか! 死にたくなかったらさっさとだした方が身のためだぞ」

薬剤師「そんな…、副作用無しでガンの進行を送らせる薬ならあるんですけどね…」

ベジータ「なにっ!それでいい!さっさと出しやがれ!」

薬剤師「は、はい…。」

ベジータ「おい、この薬は病気の進行をどのくらい遅らせるんだ? 」

薬剤師「ひ、人によって効果は違いますが、最低で三日、長くて五ヶ月遅らせた例が確認されています」

ベジータ「チッ、危険な賭けになるな。まあいい…、釣りはとっておけ!」バンッ

ベジータ(今から帰れば二十日くらいで帰れるか? ちくしょう! こんなことならカカロットに瞬間移動を習っておくべきだったぜ)

ビューン

クリリン「おーい!悟空ー」

悟空「お、クリリンじゃねえか。どうしたんだ?おめえら、ちょっと休憩しててくれ」

兵士123「はい!」

クリリン「俺もチチさんを助ける方法色々考えてみたんだ。でよー、一つだけ使えそうな方法を思いついたんだよ」

悟空「なに!? 本当かクリリン!」

クリリン「ああ、でも怒らないで聞いてくれよ? ちょっと残酷な方法なんだ…」

クリリン「い、言いにくいんだけどよ、チチさんを一度殺すんだ…。ドラゴンボールが復活するまで。そうすれば寿命死は避けられるし、ドラゴンボールで生き返らせれる…」

悟空「……クリリン、正直に言うとな、オラもその方法は思いつかなかったわけじゃねえんだ。でもよ、オラなんかその方法はおかしいって気がすんだ」

悟空「多分、オラたち強くなりすぎたせいでドラゴンボールがすぐ手に入るから考え方がズレてきてんだ。考えてみろよ。オラたちがやろうとしてることって、また生き返るから殺してもいいやってことだろ?」

悟空「オラ最近色んな戦争見てきて思ったんだけどよ、みんな一度しかない命で必死こいて戦ってんだよ。それにオラ、一度だってチチに死んでほしくねえんだ…殺すなんてできねえ…」

クリリン「そ、そうか…。悪い、変なこと言っちまったな…」

悟空「いや、せっかく考えてきてくれたのにすまねえ!オラもうちょっとだけ違う方法で頑張ってみるよ」

クリリン「また良いアイデアが浮かんだらくるよ、仕事中にすまなかったな」ビューン

クリリン(……悟空には悪いが、最悪の場合は俺が悪役になるしかないな…。ハハッ…、柄じゃねえや)

悟空(ありがとよ、クリリン…)

ガチャ

悟空「チチ、具合はどうだ?」

チチ「悟空さ…。なんかおらずっとしんどいだよ。もしかしたらおら悪い病気なのかもしれねえべ…」

悟空「何弱気になってんだ、らしくねえぞ。ちょっと風邪が長引いてるだけさ…」

チチ「そうだといいがな…。悟空さ、悟天ちゃんは良い子にしてるだか?」

悟空「ああ、勉強もちゃんとやってるみてえだ。家のことは心配いらねえ。オラに任せとけ!」

チチ「少し前の悟空さからは想像もできない言葉だべ。すぐ元気になるから、子供たちのこと頼んだだよ!」

それから二十日の月日が流れ、チチは身体を起こすことが困難になっていた。

そんな中、ベジータを乗せた宇宙船がついに地球に帰還した

ベジータ(後はこの薬を飲ませるだけだが…。俺がこの薬を渡せば何故宇宙に行っていたかバレるな…)

ベジータ(もし俺が丸くなったとでも勘違いされてはたまらん。変装していくか…)

カディメルはメディカルをもじっただけでござんす

ベジータ(よし、悟飯が変装するときに使っていたダサい服の予備をパクってきたぞ。これで俺だとバレる心配はない)

シュタッ

ガチャ

チチ「…悟飯ちゃんだか?」

ベジータ(だいぶ弱っているな…)ウンウン

チチ「な、なんでしゃべらないだか? そんな格好でお見舞いにきたらおかあさんびっくりするでねえか」

ベジータ「コ、コレヲノメ」裏声

チチ「わかったぞ。悟飯ちゃん、喉痛めてしゃべれねえんだな!…よし、これ飲めば良いんだな」ゴクッ

ベジータ(よし…、飲んだな。後は薬の効き目が大きくあらわれてくれるのを祈るだけだ)

ベジータ「オ、オカアサン、ボクカエル…」裏声

チチ「悟飯ちゃんわざわざ薬持ってきてくれてすまねえだ。気をつけて帰るだよ!」

ベジータ(フン、我ながら完璧な変装だったぜ…)ウンウン

ガチャ

チチ(…ベジータさん、ありがとうな。このことはみんなに言わねえから安心してけれ)

チチ(けんども、ベジータさんがこっそり薬を持ってきてくれるほど、おらの病気はよくないのかもしれねえ…)

チチ(体も日に日に弱っていってるだ…。おら…もしかしたら長くないのかもしれないだな…)

チチ(だめだだめだ。悪い方にばっかり考えてちゃよくねえべ。悟空さもすぐ治るって言ってくれてるし、オラも信じるだよ)

翌朝

悟飯「おとうさん、病院から電話ですよ!」

悟空「なにっ!? もしもし、オラ孫悟空だ」

医者「もしもし、悟空さん、ちょっとお知らせしたいことがあるので病院にきてもらえますか?」

悟空「あ、ああ…。わかった…!」

悟空(まさか……チチの身に何かあったのか?)

シュンッ

医者「うわ!?」

悟空「おい!チチの身に何があったんだ!?」

医者「悟空さん、おちついてください。良い知らせです。」

悟空「へっ? 良い知らせ?」

医者「チチさんの病気の進行がどういうわけか緩やかになっていましてね。この分だと余命が一ヶ月くらい伸びると考えて良いでしょう。徐々に奇跡が起こりつつあるのかも知れません!」

悟空「い、一ヶ月か…」

シュタッ

ベジータ「…ピッコロか」

ピッコロ「お前に知らせておこうと思ってな。…チチの余命が一ヶ月だけ伸びた」

ベジータ「くそったれ! たった一ヶ月だと!?」

ピッコロ「惜しかったな…。明日の夜、神殿にきてくれ。悟空と悟飯以外で対策を練る」

ベジータ「フンッ、気がむいたらな…」




翌日の夜 神殿

ピッコロ「もう知っているやつもいると思うが、チチがガンという病気で入院している。ちなみに余命はあと二ヶ月ほどだ」

ヤムチャ「なにっ!? チチさんが!?」

ピッコロ「ドラゴンボール復活まで後四ヶ月…。どうしても間に合わん」

ヤムチャ「くそっ!俺のせいじゃないか…。すまん悟空…」

ベジータ「終わったことは気にしても始まらん。だが…もしカカロットが一生腑抜けたままなら、貴様を殺してやろう」

クリリン「まあまあ…、落ちつけって二人とも」

ピッコロ「朝まで互いにアイデアを出し合うんだ。それでダメならクリリンの案を実行するしかない…」

ヤムチャ「クリリンの案?」

クリリン「ああ、実は…チチさんを殺してドラゴンボールが復活するまで待つってのを考えてたんだけど、悟空に断られちまった。当たり前だよな…」

ベジータ「…」

ヤムチャ「ハハッ…、それなら確かに解決だな…」

ベジータ「貴様らは馬鹿か? もしチチが殺されたら、カカロットの切れ具合は想像もつかん。ヤツは腐ってもサイヤ人だからな…。本気で切れたら理性を失くして地球一つ滅ぼしかねんぞ」

ベジータ「それでも実行する気なら、カカロットも一緒に[ピーーー]ことだな…」

クリコロチャ「…」

ベジータ(ここまで言っておけばこの案は採用されんだろう。子供を残して死ぬのは想像以上に辛いからな…)

ベジータは、魔人ブウと戦ったときのことを思い出していた。

またやっちまった…

訂正

ベジータ「貴様らは馬鹿か? もしチチが殺されたら、カカロットの切れ具合は想像もつかん。ヤツは腐ってもサイヤ人だからな…。本気で切れたら理性を失くして地球一つ滅ぼしかねんぞ」

ベジータ「それでも実行する気なら、カカロットも一緒に殺すことだな…」

クリコロチャ「…」

ベジータ(ここまで言っておけばこの案は採用されんだろう。子供を残して死ぬのは想像以上に辛いからな…)

ベジータは、魔人ブウと戦ったときのことを思い出していた。

ピッコロ「…では別の案を考えるぞ」

ヤムチャ「あのさ…、悟空って界王神様に命をもらって生き返ったんだよな?俺の命をチチさんにあげることってできねえかな?」

ピッコロ「無理だな。悟空に命をあげた界王神様は不思議な術が使えたからできたんだ。 俺らでは真似することはできん」

クリリン「だめだ…全然浮かばねえや…」

ベジータ「フンッ、猿たちといくら知恵を出し合っても無駄のようだな。ピッコロ、精神と時の部屋を借りるぞ」

ピッコロ「な…。貴様はスーパーサイヤ人3にはなれないんだ!出てこれなくなるぞ」

ベジータ「フッ、この俺がスーパーサイヤ人3にもなれん雑魚なら中で死ぬだけだ。今思えばカカロットがロクに修行もできないこの状況はチャンスだからな」

ベジータ「まあ精々無駄な策を練っておくがいい」クックック

ちょっと休憩するぜい

GTは俺のパンちゃんをビッチにしたのが悲しかったぞ

再開するぜ

シュタッ

悟飯「ブルマさん、だめでした…」

ブルマ「また失敗か…。いくら天才の私でも今回ばかりは作れるかわからないわね…」

悟飯「やはり解凍の段階が一番の問題ですね…」

ブルマ「他のアイデア考えたほうが良いかも知れないわよ?」

悟飯「いえ、他にできそうなアイデアはおとうさんやピッコロさんたちがやってくれてるはずです。僕らはあくまでも科学路線から攻めましょう!」

早朝

クリリン「…魔人ブウにお菓子にしてもらうってのはどうだ?」

コロチャ「…」

ピッコロ「…それだ!!」

ヤムチャ「クリリン…。お前は天才だ!」

クリリン「ブウのところに行ってみよう!」

シュタッシュタッ

ピッコロ「魔人ブウ、お菓子にした人間をもとに戻せるか?」

ブウ「ん?できるぞ」

クリリン「よし!これでチチさんが死ななくて済むぞ」

ピッコロ「待て、念のため実験しよう…。魔人ブウ、そこのカエルをお菓子にしてくれ」

ブウ「わかった、いいぞ」エイッ


ピッコロ「よし、このお菓子を冷蔵庫に入れて一時間待つぞ」

ヤムチャ「なんでこんなことするんだ?」

ピッコロ「どんなものでも時間とともに劣化していくからな。お菓子を放っておいたら腐るだろう?」

クリリン「そうか…。たしかにお菓子にした人間が腐ったら死んでそうだな…」

ヤムチャ「頼むぜデンデ…」

一時間後

ピッコロ「魔人ブウ、何度もすまないがこのお菓子をカエルに戻してくれ」

ブウ「いいぞ」エイッ

クリリン「なッ!?」

ヤムチャ「傷だらけだ…。今にも死にそうだぜ…」

ピッコロ「一時間でこれとは…。とてもじゃないが二ヶ月は持たんな」

クリリン「くそっ、ダメか…!」

悟空(今日は仕事もねえし、チチを助ける方法をじっくり考えてみっか!)

悟空(医者のおっちゃんに言われたように行動してきたけど、これ以上余命が延びる気配はねえ。チチも日に日に弱っちまってるし、そろそろ良い案が浮かばねえとヤベーな…)

悟空(ベジータに相談しようにもあいつの気が探れねえしよ。精神と時の部屋ってことはねえだろうし、どこに行っちまったんだ?)



悟空(……よし、亀仙人のじっちゃんに相談してみっか!へへっ、普段はとんでもなくエロいけど、なんてったってオラの師匠だもんな。きっと良いアドバイスをくれるはずだ)

シュン

亀仙人「それ、ワン!ツー!ワン!ツー!」

悟空「ハハッ、相変わらずだな亀仙人のじっちゃんは」

亀仙人「ん? おお、悟空じゃないか。お前からくるとは珍しいのー」

悟空「…じっちゃんに相談があってきたんだ」

亀仙人「……チチのことかの?」

悟空「あれ…知ってんのか? なら話は速えや!どうすればチチを助けられるか聞きてえんだ」

亀仙人「クリリンから少し聞いたのじゃよ。…悟空、正直ワシは助ける方法はないと思っておる。ドラゴンボールがないのではの…」

悟空「じっちゃん…。そりゃねえよ…」

亀仙人「ホスピス、という言葉をしっておるかの?」

悟空「ホスピス? なんだそれ? 」

亀仙人「簡単にいうと、死を受け入れて残りの人生を楽しむというものじゃ。死はいつしか皆に平等にやってくるものじゃからの」

悟空「…死を受け入れる? オラ、チチに死んでほしくねえぞ」

亀仙人(すまんの悟空…。ワシも若いものが死ぬことには反対じゃよ。…そしてお前さんにホスピスを勧めることもの…)

亀仙人(じゃが…、ワシがチチを殺したとき、お前さんが切れる度合いを少しでも減らすにはこうするしかないんじゃ…。
悟空が切れたときに失われる命が、この老いぼれのもの一つで済めばええんじゃが…)

亀仙人「人間、必ず死ぬということが不幸せとは限らん。死ぬまでにどんな人生を過ごしたか、そこが大事なのじゃよ…」

悟空「死ぬまでにどんな人生を過ごしたか…?」

亀仙人「そうじゃ。お前さんがチチだったら、死ぬまで病院で生活なんていやじゃろう?」

悟空「…そうだな。オラがもしチチだったら、みんなと笑いながら死にてえ」

亀仙人「まずは、チチに病気であることを打ち明けるのじゃ。そして…残りの人生をどう過ごしたいか、一緒に考えてあげるとええ」

悟空「ありがとうじっちゃん! オラちょっとだけ気が楽になったぞ。でもオラはチチが死なねえようにすることも諦めねえようにする」

亀仙人「そ、そうか…。まったく、おぬしは凄い男じゃよ」

亀仙人(わ、ワシの話は意味なかったかもしれんのう…。ま、あやつの気持ちが楽になっただけよしとするかの)

悟空「じゃあな、じっちゃん! オラ、チチのとこいってくるぞ」ビュン

亀仙人(……ワシも修行するか)

ガチャ

悟空「オッス!」

チチ「悟空さ、今日もきてくれただか。いつもすまねえなー」

悟空「へへっ、果物切ってやろうか?」

チチ「じゃあお願いするだよ」



チチ「うん、悟空さが切ってくれた果物はいつもの二倍おいしいだよ!」

悟空(なに直前になって迷ってんだオラは…。どうせいつかは言わなくちゃいけねえんだ!…今しかねえ)

悟空「……チチ、それ食ったら話があるんだ」

さて仕事の時間も近づいてきたので、ここでいったん切るぜ

続きは、書ければ昼にちょこっと、夜にはがっつり書きたいと思ってます

ところで、だよ
ポルンガの周期って130日だってのは黙ってた方がいいのかね

>>238 ま、まあもしもの話で楽しんでくれ
ハハハ…

チチ「…そんな思い詰めたような顔していったい何の話だ? 失業でもしちまっただか?」

悟空「…いや、もっと重てえ話だ。チチ…おめえの体のことなんだけどよ。どうもガンっちゅー病気らしいんだ…」

チチ「……そっか、おらガンだったんだな…」

悟空「な…なんかあんまり驚いてねえみてえだな…」

チチ「…薄々そんな気がしてただよ。日に日に症状さ悪くなっていくし、おら病気なんじゃないかってな。…なあ悟空さ、おら死んじまうだか?」

悟空「…」

悟空「…医者のおっちゃんが言うには、おめえの余命は後一ヶ月半くれえらしい。でも心配すんな。ぜってえオラが助けてやる!」

チチ「悟空さ…」

悟空「よーしチチ、退院すっぞ! オラが今まで闘ってた分、いっぺえ思い出つくるんだ」

精神と時の部屋 入所三日目

ベジータ「クックック、完璧だ…」

ベジータはスーパーサイヤ人3になると、空間に穴を開けた。

ベジータ(…気を消して出るか。これでピッコロ以外にはバレんだろう)

ベジータ(まずは…魔人ブウのところに行くか)ビュン

シュタッ

ブウ「ん?」

ベジータ「おい魔人ブウ。貴様にやってもらいたいことがある」

ブウ「んー?どうしよっかなー」

ベジータ「貴様に拒否権はない。…受け取れ!」ポイっ

ブウ「チョコレートだ! おまえ良いやつだな。いいぞ」

ベジータ「フンッ、ちょろいもんだぜ」

これ>>1か?

ブルマの研究所

悟飯「やっぱりダメです…。これも細胞がズタズタになっています」

ブルマ「全然進展がないわねー。 こりゃ四、五年前に言われててもできてたかわからないわよ…」

悟飯「でも…、それでも、僕はこれを完成させなくちゃいけないんです!」

ブルマ「ふふ、そういうとこ孫くんそっくりね」

ピシュン

悟空「よお悟飯!ブルマんとこにいたのか」

>>271 >>1だよ!

結局はID:cpznA69rOは誰だったの?

ブルマ「噂をしたらすぐに来たわね…」

悟飯「どうかしたんですか?」

悟空「ああ、チチを退院させたんだ。これから一ヶ月くらいいっぺえ思い出作ろうと思ってよ。おめえにも付き合って欲しいんだ」

悟飯「でも…僕には……」

ブルマ「悟飯くん、行ってきなさい。正直今の状況じゃ何人いたって一緒よ。…後は私に任せて親孝行してきなさい」

悟飯「ブルマさん…。ありがとうございます。では行きましょう、おとうさん!」

悟空「へへっ、そうこなくっちゃよ!」

>>274 たしかに俺が書いたんだが、なんでIDが変わってるかわからん

あ、すまん。場所移動して3gから無線になったんだわ

翌日

悟空「よーし、今日はピクニックに行くぞ」

悟天「わーい!僕家族全員でピクニックなんて初めてだよ」

チチ「悟天ちゃんが産まれたとき悟空さいなかったもんな。もうこんなに大きくなっちまっただな…」グスッ

悟飯「お、おかあさん…」

悟空「ハハッ、泣くなよチチ。よしおめえら、チチの車椅子を持て。舞空術で飛んで行くぞ」




チチ「わあー、綺麗なところだべ!」

悟飯「みんなで写真撮りましょう。ビーデルさんに借りてきたんです」

悟空「おー!悟飯、気が利くじゃねえか」

悟飯「よし、タイマーセットして…」

悟天「にいちゃん早く早く!」

カシャ


悟天「おとうさん、僕おなかぺこぺこだよ」

悟空「じゃあ飯にすっか!オラちゃんと弁当つくってきたぞ」

チチ「ふふ、悟空さ主婦みたいになっちまっだな。もうおらより料理できるかもしれねえな」

悟天「僕はおかあさんの料理の方が好きだよ!」

チチ「…そうか、また今度作ってやるだよ!」

ベジータ「はあっ、はあっ、くそったれ!手も足も出なかったぜ…」

ブウ「お前変わってるな。あんな遊び意味あるのか?」

ベジータ「…さあな。事態は俺が考えうる最悪の状況かもしれん…」

ベジータ「おい魔人ブウ。もう一度たのむぜ」ポイっ

ブウ「ははっ、任せろ」パクッ

ヤムチャ「ブルマ、俺にも何か手伝わせてくれ」

ブルマ「そうねー、顕微鏡でここらへんにあるやつを覗いていってくれる? この写真通りに細胞が並んでいたら教えて!」

ヤムチャ「わかった!」



ヤムチャ「ん? これ全部並んでるんじゃないか?ブルマー!」

ブルマ「どれどれ…うわ!ホントだわ!


ヤムチャ「こ、これでチチさんは助かるのか?」

ブルマ「まだ全然だめよ。やっとファーストステージに立てたってとこね…」

クリリン「せい!とりゃ!」

亀仙人「ほい、ほい、ほい!っと」

クリリン「…悟空相手に修行して意味ありますかね?」

亀仙人「…信じよう。やった分だけ僅かながら可能性は上がってゆくはずじゃ」

亀仙人「それにしてもクリリン。おぬしにはやはり坊主姿の方が似合っておるな」

クリリン「ちぇっ、気にいってたんだけどな…。フサフサの髪」

孫悟空一家は毎日毎日色々なところへ行った。

海遊館、遊園地、海、釣り、etc…。

恒例となった写真撮影も、一冊のアルバムを作れるほどとなっていた。

悟空の仲間たちも皆思い思いに行動し、一ヶ月の月日が流れた。

悟空「今日で国王のおっちゃんにもらった休みも終わっちまうからな。最後くらい家で過ごすか!」

悟飯「ははっ、それも良いですね!」

悟天「えー、僕また遊園地に行きたいな」

悟空「また今度連れててってやるさ!」

チチ「…みんなありがとな。おらこの一ヶ月本当に楽しかっただ!」

悟空(そうだ! 最後くらい呼んでやらねーとな)

すまん!用事ができたから今日はここまでになると思う

明日には完結を目指したい

そういやまだ生きてるのに一度も呼ばれない牛魔王ェ……

>>1だが、今日はすまんかった

仕事上のトラブルが起きて寝ずに過ごしてしまった

今から寝て午後からまた仕事があるから続きは今日の21時以降になると思う。

少し余裕があれば昼間にちょろっと投下したい

>>308でバレちったけど、最後のレスで悟空が呼ぼうとしてるのはまさしく牛魔王なのだ

一ヶ月前

シュタッ

悟空「オッス、…牛魔王のおっちゃん、いきなりでわりいけど話があんだ」

牛魔王「おう、悟空でねえか!話ってなんだ?」

悟空「…チチのことなんだけどよ」

牛魔王「もしかしてガンのことだか? それならとっくに知ってるだよ。武天老師さまが教えてくれたべ」

悟空「なにっ!? じゃあおっちゃんは知ってんのにそんな落ち着いてんのか?オラたまげたぞ」

牛魔王「そらおめえ、オラも最初聞いたときはびっくりしたけどよ。今はなんも心配してねえだよ。」

悟空「へ? どうしてだ?」

牛魔王「オラは悟空を信じてるからだべ。おめえがチチを死なすわけねえだよ」

悟空「おっちゃん…」

牛魔王「ガッハッハッ、なんてちょっとカッコつけすぎてしまったかも知れねえだ。ま、悟飯さんの息子さんなら大丈夫だべ!」

悟空「…ああ。オラに任せてくれ!」

悟空「そうだ、オラたちこれから一ヶ月色々思い出つくりに行くんだけどよ。おっちゃんもどうだ?」

牛魔王「いや、やめとくだよ。家族水いらずの時間さ邪魔しちまったら悪いからな」

悟空「何言ってんだー。おっちゃんも家族じゃねえか」

牛魔王「ははっ、嬉しいこと言ってくれるでねえか。ま、とにかくオラは遠慮しとくだよ」

牛魔王(本当はオラもチチに会いてえけど、我慢するだ。おめえら夫婦のくせにあんまり一緒にいれてねえからな。悟空…、思い出いっぱいつくってやるだぞ!)

現在

悟空「チチ、オラちょっと牛魔王のおっちゃん呼んでくっぞ」

チチ「…おとうか。そういえば最近会ってなかったべ」

悟空「へへっ、きっとおっちゃんもチチに会いたがってるぞ! 」

チチ「んだな。…おらもおとうに会いてえだ」

悟天「ねえねえにいちゃん、おじいちゃんが来たらお小遣いもらえるかな?」

悟飯「さあ…、いい子にしてたら貰えるかもな」

ベジータ「グッ…。な…なんとかタイミングは掴めてきやがったぜ」

ブウ「お前すごいな。死にかけて回復してどんどん強くなってるぞ。遊びじゃなかったんだな」

ベジータ「チッ、今やってるのは強くなることが目的じゃないんだがな。…皮肉なもんだぜ」

ブウ「よし、気にいった。これからはそんな変な物に入らないでもオレが回復してやる」

ベジータ「フッ、そのセリフを持っと早く言ってくれてればありがたかったがな…」

ベジータ「…まあいい。次のステップにいくぜ。まずは動けなければ話にならんからな」




牛魔王「ガッハッハッ、気持ちええだよ」

チチ「もう、おとう!呑み過ぎだべ」

悟空「まあ良いじゃねえか! おっちゃんすげえ楽しそうだぞ」

悟飯「あ、そうだ忘れてた。写真撮っとこう」

カシャカシャ

悟飯「ハハッ、おとうさんもおかあさんもほんとに楽しそうだな。…この光景を来年も再来年も見れるようにしなきゃな」

深夜

チチ「悟空さ、ありがとな。この一ヶ月本当に楽しかっただよ!」

悟空「へへっ、喜んでくれて良かったぞ!」

チチ「なんかおら、一生分楽しんじまったような気になっちまったべ…」

悟空「何言ってんだ。これからも楽しいことはいっぱいあんぞ!」

チチ「悟空さは死んじまったとき、怖かっただか? …おらは、最近ちょっとだけ怖いだよ」

悟空「…」

悟空「チチ、オラ前にも言ったよな? おめえのこと死なせねえって。…オラのこと信じられねーか?」

チチ「いんや、信じてるだよ。それでもおらは悟空さみてえに強くねえから、やっぱり少しは考えてしまうだよ…」

悟空「そうか…」

悟空(そろそろ行動に移しはじめねえとな…。他の誰かがオラよりいい案を持ってくるかも知れねえから待ってたけど、もう限界みてえだ…。明日仕事行ったらまた国王のおっちゃんに休みもらわねーとな…)

チチ「…悟空さ、今日はおらが寝付くまで手を握っててくれねえか? 」

悟空「へへっ、そんなことでいいならずっと握っててやるぞ」ギュッ

翌日

悟空「悟天、オラ仕事行ってくるからチチのこと頼んだぞ」

悟天「うん!任せてよ」

チチ「ははっ、頼もしいボディーガードだべ」

悟飯「僕も出かけてきます!」

チチ「二人とも、気をつけていくだよ!」

ベジータ「くそっ、どう足掻いても身動き一つできん!やはりパワーが足りないようだな…」

ブウ「どうする? まだやるか?」

ベジータ「いや、もういい。これ以上やっても時間の無駄だからな。今までの礼だ、とっておけ」ポイ

ブウ「今日でチョコをもらうのも最後だな…。残念だ」パクッ

ベジータ「フン、世話になったな」ビューン

ベジータ(やはりチチを助けるにはカカロットと…。いや、再びアレをするくらいなら死んだほうがマシだ!)

ガチャ

ブルマ「あらベジータ、最近見かけなかったけどどこほっつき歩いてたのよ」

ベジータ「…どこでもいいだろう。それより貴様ら、何をしている?」

ヤムチャゴハン「け、研究の手伝いを…」

ブルマ「チチさんを助けるための研究を手伝ってくれてるのよ」

ベジータ「なに! 助けられるのか?」

ブルマ「正直だめね…。時間が足りなすぎるわ」



シュン

ベジータ「カ、カカロット!」

悟空「よおベジータ、おめえに頼みがあるんだ」

ブルマ「孫くんがベジータに頼み?珍しいわね」

ヤムチャ「なんか続々と集まってきたな…」

悟空「…オラとポタラで合体してほしいんだ」

ベジータ「なにっ!? 貴様、俺の考えていた方法を読んだのか!」

悟空「ん? もしかしておめえもオラと同じこと考えてたんか?」

ベジータ「…さあな。貴様の考えている方法は魔人ブウを使うか?」

悟空「ああ、使うぞ。…どうやら同じ方法を考えてたみてえだな」

ベジータ「フンッ…確かに合体するしかないだろうな。実はさっきまで一人で試していたが、パワーがまったく足りなかったぜ。…だが貴様と合体するくらいなら死んだ方がマシだ!」

ブルマ「ちょっとちょっと、話が全然見えないんだけど。わかるように説明しなさいよ!」

ベジータ「…簡単なことだ。まず魔人ブウに体を菓子にしてもらい、チチの体内に入り込むんだ。後はガン細胞を気で消滅させていくだけだ」

ブルマ「…あんたたちにしか出来ない芸当ね。でもどうするの、最低でも一ミリ以下にはならないと体内を自由に移動出来ないわよ?あとお菓子になったら途中で溶けたりもするし…」

ベジータ「フンッ、そんな問題はとっくにクリアしている。一番の問題はお菓子になると身動き一つできんことだ!」

悟空「オラたちがベジットになったときはアメ玉になっても軽々と動けたもんな」

>>341
>最低でも一ミリ以下

最低でも1μm=0.001ミリ以下でないと、自由に体内では動けないな

ブルマ「つまりは、ポタラで合体さえすれば何とかなるってことね! ベジータ、やってあげなさいよ!」

悟空「…ブルマ、やめてくれ。ポタラで合体しちまったら一生元には戻れねえんだ。ベジータには家庭もある。オラだけのわがままで無理矢理させることはしたくねえ」

ブルマ「一生…」

悟空「ベジータ、じっくり考えてから答えを聞かせてくれ。駄目なら断ってくれて構わねえ!」

ベジータ「…チッ、考えるだけだぞ」

>>342マジか! じゃあ今日理系のアルバイトに嘘つかれちまったww

まあサンクス

今日中におわるのか?



ブルマ「ねえ、ベジータ。今日の孫くんの話どうするの?」

ベジータ「…俺は誇り高きサイヤ人の王子なんだ。カカロットと一生合体して生きていくなど…プライドが許さん!」

ブルマ「…本当にプライドだけが問題なの?…私には、最近のあんたはサイヤ人とはかけ離れていってるようにしか見えないわ。孫くんみたいに、優しい地球人の心を持ちはじめてるんじゃないの?」

ベジータ「…」

ブルマ「…だからこそ、あんたはどうするべきか迷ってるんじゃないの?」

>>345風呂敷を広げすぎたかもしれん…

終わりそうで終わらないぜ

恥ずかしいポーズじゃあかんのか(迫真

ベジータ「ハーッハッハッハッ、ああ、その通りだ。まったく笑い話だぜ。サイヤ人の王子である俺が、奴と合体する屈辱より先に、お前やトランクスの事を考えて合体を躊躇しているんだからな!」

ブルマ「…ベジータ、恥ずかしがらないで。あんたのその考え方は、とっても素敵なものよ」

ベジータ「は、恥ずかしがってなどいるか!」

ブルマ「ふふ、ベジータこれだけは知っておいて。私はあんたを愛してるわ。…たとえ、見た目がちょっぴり変わっちゃってもね!」

ベジータ「チッ…」

>>348あかんのや… 後で説明するけど

同時刻 悟空宅

悟飯「おとうさん、さっきの話ですけど…フュージョンじゃ駄目なんですか?


悟空「あたりめえだ。ガン細胞を消すのにどんくれえの時間がかかるかわからねえからな」

悟飯「そうですか…。確かに中でフュージョンが解除されたら危険ですね」

悟空「ああ。二つのお菓子になるかもしれねえし、もしかしたらチチの体を突き破ってオラたちが出てくるかもしれねえしな」

悟飯(ベジータさんに断られたら、僕がおとうさんと合体するしかないな…)

翌日

ベジータ「おいブルマ、トランクス! さっさと起きて準備しやがれ」

ブルマ「もう、一体なんなのよ。朝っぱらから」

ベジータ「フンッ、遊園地に行くぞ」

トランクス「遊園地? やったぜ!パパ、約束覚えてくれてたんだね」

ベジータ「フッ、当たり前だ」

ブルマ「…ベジータ」

遊園地

トランクス「ねえパパ、まずはあれに乗ろうよ」

ベジータ「ジュラシックワールドか。いいだろう」

従業員「ただいまお時間70分待ちです」

ベジータ「70分だと!? おい貴様、サイヤ人の王子を舐めているのか?」

従業員「は、はあ…?」

ブルマ「ちょっとベジータ、順番くらい待ちなさいよ」

ベジータ「チッ、命拾いしたな」

ベジータ「や、やっと順番が来やがったか」

従業員「何名様ですか?」

ベジータ「三人だ」

従業員「一番前の席へどうぞ」

ナレーション「ジュラシックワールドへようこそ。君たちは古代の恐竜たちの最初の目撃者となるだろう」

ベジータ「俺様が最初の目撃者か。なかなか良い響きだ」

トランクス「パパ、見て!あそこに水を噴射してくる恐竜がいるよ」

ベジータ「クッ、このままだと濡れてしまうぞ!…よし、気弾をぶっ放してやるぜ」

ブルマ「こらこら」

トランクス「タイミングよくかからなかったぜ!」

ベジータ「ハーッハッハッ、後ろの奴らはモロにくらっているぞ」



ベジータ「お、おい。このままじゃ恐竜にくわれるぞ!ブルマ、本当に演出なんだろうな!」

ブルマ「大丈夫よ。って…きゃああああ」

トランクス「滝だ、落ちるぞ!」

トランクス「いーやっほーーい!!」

ザプァーン

ベジータ「フッ、トランクスもブルマもびしょ濡れじゃないか」

トランクス「パパだってシャワー浴びたみたいになってるよ」

三人「ハハハハ」

トランクス「次はCTに乗ろうよ」

ブルマ「あの映画化された宇宙人のやつね」

ベジータ「良いだろう。また並ぶのはしんどいがな」

従業員「お時間五分待ちとなっています」

ベジータ「ほう…随分早いな。気に入ったぞ」

ブルマ「人気がないってことはつまらないかもしれないわね」

従業員「お名前を登録します」

ベジータ「ベジータとブルマとトランクスだ」

従業員「はい、ご協力ありがとうございます。ではあちらのドアへお入りください」

トランクス「森? それに変な匂いがする」

CT「僕の星…。いっしょに助けて。悪い奴らに荒らされてる」

ベジータ「フリーザか!喜べ、俺がいたことは幸運だったな」

CT「ありがとう…。おかげで、この星は救われた」

ベジータ「…自転車を漕いでいただけだがいいのか?」

ブルマ「そういうもんなのよ」

CT「ベジータ…トモダチ」

ベジータ「なッ!? CT…貴様…」

トランクス「パパ、こんなのでなに感動してんだよ…。子ども騙しだぜ」




ベジータ「フッ、なかなか楽しめたな」

ブルマ「まったく。あんたトランクスより楽しんでんだから」

トランクス「パパ、今日はありがとう。すっごく楽しかったぜ」

ベジータ「当たり前だ。俺が行ってやって楽しくないわけがないだろう」

トランクス「また連れていってくれよな!」

ベジータ「あ、ああ。また今度な…」

深夜

ベジータ「ブルマ、頼みがある」

ブルマ「なあに?」

ベジータ「…ガン細胞を消滅させると言っても場所がわからんからな。ナビゲートしてくれ」

ブルマ「…ふふ、いいわ。高性能のCTはすでにあるから、後は通信機に発信機をつけるだけね。一日だけ待ってちょうだい」

ベジータ「CT…」

シュタッ

ベジータ「おい、カカロット」

悟空「ベジータじゃねえか! …その顔、結論がでたみてえだな」

ベジータ「フンッ、俺と勝負しやがれカカロット。貴様が勝てば、合体でもなんでもしてやろう!」

悟空「ベジータ、それでもし負けちまっても…本当にいいのか?」

ベジータ「愚問だ。ただし前みたいに手を抜きやがったら許さんからな!初めからスーパーサイヤ人3できやがれ」

悟空「…ベジータ、精神と時の部屋に行くぞ」

ピッコロ「話は聞いていたぞ。俺も立ち会いをさせてもらおう」

ピッコロ(こいつらが闘えば相討ちして出てこれないかもしれんからな…仙豆も余分に持っておくか)

ベジータ「邪魔にはなるなよ」

悟空「へへっ、久しぶりのまともな闘いだなー。オラわくわくしてきたぞ」

ベジータ「そうだカカロット! 仕事に家事など笑わせやがって。サイヤ人は戦闘でこそ輝くんだ!」

ガチャ

悟空「最初っから全開でいくぞ!」ボウ

ベジータ「フッ、見せてやるぜ。成長したベジータ様をな…。カッ!」ドンッ

悟空「…おどれえたな。おめえがまさかスーパーサイヤ人3になるとはよ」

ベジータ「当たり前だ。貴様にできて俺にできんわけがないからな」

悟空「へへっ、そうこなくっちゃよ」

ピッコロ「な、なんて激しい気のぶつかり合いだ!」

ベジータ(今のうちに味わっておけ。…これが、俺と貴様にできる最後の闘いだからな…)


悟空「でやああああ!!」

ベジータ「カハッ…!やるなカカロット…」

ベジータ「フンッ!!消し飛べえええ」ブオーン

悟空「ぐ、ぎぎぎぎぎ…」

ピッコロ(ベジータが僅かに押している。魔人ブウとやっていた練習の効果が出ているんだ!)




悟空「かーめーはーめー…!!」

ベジータ「ビックバン…!!」

悟空「波ーーーー!!!」

ベジータ「アターーック!!!」

ピッコロ(やはりベジータの方が少し上だ。…ん?悟空も押し返してきているぞ!)

悟空(チチのためにも…オラはぜってえ…負けられねえ!!)

悟空「波ーーーー!!」



ピッコロ「二人とも、千豆を食え」ヒョイ

悟空「す、すまねえ…ピッコロ」パクッ

ベジータ「クッ、カカロット…、お前がナンバーワンだ…」パクッ

悟空「へへっ、とりあえず神殿に戻るぞ。ハッ!!!」

ベジータ「おいピッコロ、さっさと先に出るんだな」

神殿

ベジータ「カカロット、貴様は界王神にポタラをもらってこい!」

悟空「ああ。じゃあちょっと行ってくるぞ」シュン

ピッコロ「…ベジータ。お前、ワザと負けたな?」

ベジータ「フッ、さあな…。ヤツの気持ちが、俺の戦闘力を上回っちまったようだ…」





ヤムチャ「…というわけで、なんとかチチさんは助かりそうだぜ」

クリリン「そうか…、安心したぜ。でも俺たちの修行は無駄になっちゃいましたね」

亀仙人「ほっほっほ、無駄なことなど一つもありゃせんよ。みんなが悟空のために動いておったからこその結果じゃ」

亀仙人「…しかし、ベジータのやつもよく決断したもんじゃな。簡単に真似出来る行為ではないぞ」

クリリン「…あいつは変わりました。いや…、あいつだけじゃないか。悟空に関わると、みんな優しくなるんですよ」

ヤムチャ「俺もそうだったな…。あいつは不思議な男だよ。本当にな」

クリリン(ベジータ、一人の娘を持つ親としてお前を尊敬するぜ…)

シュン

悟空「ベジータ、もらってきたぞ!」

ベジータ「張り切っているところ悪いが、色々と準備しなければならんのだ。その姿でできる最後の家族サービスを楽しんでくるんだな。作戦の決行は明日だ」

悟空「ああ、わかった。おめえは家族サービスしなくて良いのか?」

ベジータ「フッ、俺は昨日済ませてきたからな。それにブルマは今日手が空いてないんだ」

悟空「そうか…。でもベジータ、トランクスと風呂ぐらい入ってやったらどうだ?」

ベジータ「風呂か…。フンッ、貴様にしては悪くないアイデアだ。…じゃあな」ビューン

悟空(…ありがとよベジータ。最後の勝負、おめえの勝ち逃げは許してやるぞ)

ブルマ宅

ベジータ「トランクス、一緒に修行でもどうだ?」

トランクス「んー、別にいいけど」

ベジータ「お前がどれだけ成長したか、見せてもらうぞ」

ベジータ(クックック、これで汗をかいて風呂という自然な流れができたぜ)

トランクス「よーし、本気でいくからね!」



「ずるいよパパ! スーパーサイヤ人3なんて反則だよ!」

ベジータ「ハーッハッハッ、本当に強いヤツは子どもにも手を抜かんのだ」

ベジータ(危うく負けるとこだったぜ…。さすがは俺の息子だ)

トランクス「次は負けないからね!」

ベジータ「…しかし汗をかいたな。ト、トランクス、一緒に風呂でも入るか」

トランクス「パパと? …まあいいけど、俺も汗かいたし」

ベジータ「フッ、成功だ」

湯船

トランクス「わーすげー!パパの筋肉モリモリだぜ!」

ベジータ「お前も成長したらこうなるぞ」

トランクス「うーん、ちょっと複雑…」

ベジータ「…」

ベジータ「…トランクス、俺は明日カカロットと二度と戻れんフュージョンをしなければならん。だが忘れるなよ。姿が変わっても…お前は俺の息子だからな」

トランクス「う、うん…」

ベジータ「フッ、俺がいないときは、母さんを頼んだぞ。…そろそろ上がるか」

悟空宅

悟空「チチ、明日おめえのガンを治せることになったぞ!ベジータのおかげだ」

チチ「ほ、本当か!? 良かった…良かったべ…」

悟空「へへっ…、でもそんかわりにオラとベジータは一生合体したまんまになっちまうんだ」

チチ「…」

チチ「そ、そうまでしておらを助けることねえだ!ベジータさんにもブルマさんにも申し訳がたたねえだよ…」

悟空「…みんながオラたちのために色々やってくれてたんだ。チチ、おめえは何がなんでも生きなくちゃなんねえ。死にてえって言ったって死なせてやるもんか!」

チチ「悟空さ…」

チチ「…わかった、おら精一杯生きるだよ」


悟空「よし!じゃあ湿っぺえ話はやめて飯にするか!」

チチ「んだ。今日は悟飯ちゃんが作ってくれただよ!きっと悟空さより上手だべ」

悟天「ねえねえおかあさん、僕も手伝ったよ!」

チチ「偉いな悟天ちゃんは。悟空さみたいに立派な男になるだよ!」

悟天「うん! 僕大きくなったらおとうさんより強くなるんだ」

悟空「ハハッ、そりゃあ楽しみだな!そん時は手合わせしてくれよな」

翌日

ブルマ「準備はできたわ!チチさんも眠らせたし、いつでも良いわよ!」

悟空「…ベジータ。準備はいいか」

ベジータ「フンッ、当たり前だ。だがその前に少し説明をしておくか…」

悟空「説明?」

ベジータ「魔人ブウに飴玉にされたら死ぬギリギリまで溶けなければならん。実を言うと瀕死になってからが作戦のスタートだ。かなり辛いものになるぜ」

悟空「なにッ!? オラそんな話聞いてねえぞ…」

ベジータ「クックック、これで成功するしかなくなったな。作戦の失敗は俺たちの死を意味する。…まあ俺たちにはドラゴンボールがあるがな」

悟空「…まあいっか。どっちみち成功するしかねえもんな!」

ベジータ「ああ、それでこそサイヤ人だ。…ポタラをつけろ」カチッ

ドンッ

ベジット「よっしゃー! 力がみなぎってくるぜ。おいブウ、俺を飴玉に変えろ」

ブウ「へへっ、またチョコレートくれよな」エイッ

ベジット「世界一強い飴玉の再臨てとこかな」



悟空(クッ、まだかベジータ!!)

ベジータ(ま、まだだ…。もう少し待て)



悟空(も、もう死んじまうぞ!!)

ベジータ(い、今だ!!)

ベジット「バリアーーー!!」

ベジット「い、いきなりこんな状態か。俺でなきゃ身動き一つできねえぜ」

ブルマ「そんな…飴玉が完全に溶けちゃった…」

ベジット「ブルマ、聞こえるか?」

ブルマ「あ、あんた生きてんの?」

ベジット「限りなく小さくなっただけだ。…それより時間がない、今から体内に入るからさっさとナビゲートしてくれ」ブーン

ブルマ「…よし、入ったわね! 最初はそのまますぐ左にいってちょうだい」

ベジット「わかった!」

ブルマ「オレンジ色に発光している場所があるでしょ? あたしお手製のガン細胞に色をつけて見やすくする発明よ」

ベジット「このオレンジを消滅させればいいんだな。…なるべく気を抑えつつ、細胞だけを的確に消さねーとな。…カッ!!」

ブルマ「おーけー、一つ消えたわ!次はそのひだが密集してるとこを通り抜けて」

ブーン

ベジット「あったぞ!…フンッ!」

ブルマ「…少し残ってるわ!ちゃんと消して」

ベジット「こ、こいつは予想以上にハードだぜ……」



ベジット「はあっ…、はあっ、ブルマ…後どのくらい残っているんだ?」

ベジット(かなりやばいな…。もう気もほとんど残っていない…。間に合ってくれよ!)

ブルマ「後三つよ!次は下へ!」

ベジット「み、三つか…」ブーン



ブルマ「次でラストよ!真っ直ぐ行って!」

ベジット「ぜえ……ぜえ…」

ブルマ(もう返事もできないほど疲れてる…。頑張って!ベジータ、孫くん…)

ベジット(あ…あったぞ…!)

ベジット「く…、くらえ……、最後、だ……。カッ…!」ジュッ

ブルマ「やった!消えたわよ!」

「…」

ブルマ「…うそ。発信機の反応が消えてる……」

悟飯「そんな…、おとうさんとベジータさんの気が消えた…」

ピッコロ「ガン細胞の消滅は成功したようだな…。同時に気を使い果たしてバリアを解いたベジットも死んじまったようだな」

亀仙人「な、なんということじゃ…」

ヤムチャ「ドラゴンボールだ…。あいつらはドラゴンボールで生き返らせれる
!」

クリリン「…それはみんなわかってるさ。ただ俺たちは悟空を見てて思い出したんだ…。死の重さってやつをな…」

ピッコロ「ドラゴンボールはあと一ヶ月ちょっとで復活する。 悟飯、それまで母親のケアをしてやるんだな」

悟飯「はい、ピッコロさん…」

五十日後 界王の協力のもと、通信中

長老「いでよ神龍!!」ナメック語

神龍「願いをいえ、どんな願いも三つ叶えてやる」

クリリン「ベジットの合体を解除できるか聞いてください」

長老「ベジットの合体を解除してくれ」ナメック語

神龍「それはできない。神の力を大きく超えている」

クリリン「だ、だめか…。じゃあベジットを生き返らせてください」

長老「ベジットを生き返らせてくれ」ナメック語

神龍「…お安い御用だ。さああと二つ願いを言え」

クリリン「チチさんに二度とガンが再発しないようにしてください!」

長老「チチが二度とガンにならんようにしてくれ」

神龍「…叶えたぞ。さああと一つ、願いを言え」

クリリン「ナメック星のみなさんに美味しい水を一杯ずつあげてください!」

長老「なんと…!ありがたく頂くとしよう。ナメック星人全員に美味しい水を一杯くれるかの」

神龍「願いはかなえたぞ!さらばだ」

クリリン「ベジットのやつ全然帰ってこねえな…」

亀仙人「ほっほっほ、ベジータが合体したことで来るのが照れ臭くなっとるんかもしれんの」

ヤムチャ「まあ、何にせよ、これでやっとハッピーエンドだな!」

シュン

ベジット「…よお、みんな!」

クリリン「きたぞ!」

亀仙人「ほれ、娘さん方、先に行かんか」

チチ「…悟空さのばかばか! おら死ぬなんて聞いてなかっただ!」

ベジット「ああ…、すまねえ」

ブルマ「ベジータあんたもよ!また…、また私をおいて勝手に死んで…!」

ベジット「ああ…、悪かった」

ぎゅっ、ぎゅっ

チチ、ブルマ「もうこの手は離さない…」

チチ「だべ!」 ブルマ「からね!」



ヤムチャ「おいおい、ベジットの野郎両手に花だぜ」

クリリン「ま、まあ中身は二人だし良いんじゃないか。ハハッ…」

亀仙人「若いもんはええの~」

ピッコロ「わからん! 俺には恋愛というものがわからん」

悟天「トランクスくん、僕たち兄弟になっちゃったのかな?」

トランクス「ど、どうなんだろうな…」

悟飯(おとうさん、さすがです!僕もおとうさんのような男になって、素敵な人と結婚します)

界王「こうしてベジットとチチとブルマの奇妙な関係は始まってしまったのであった。いつか魔人ブウのような吸収型の悪い奴が現れるまで、この関係は続いてゆくぞ。頑張れベジット! では次回のドラゴンボール神と神もお楽しみにな」

ドラゴンボール 宇宙最強のお父さん(完)

読んでくれた人、レスくれた人、みんなありがとうだぜ!

他のSS見てたらクズロットやクズータが多かったからたまには悟空とベジータが立派なのもあっていいだろうと思ってノリと勢いだけで書いちった

原作最後に読んだの18年前くらいでアニメはGT以外見てなかったから結構設定ミスもあって色々突かれちまったな

次は突つきようの無い作品をいつか書くぜ


個人的にチチ救えないでそのまま死ぬ話が見たかった

二人の意識は別々にあるのか

悟空「どっひゃー、これがブルマのパイオーツか!ブルンブルンしてっぞ!」
ベジータ「き、貴様!人の妻を見るんじゃない!」
とかいう感じになりそうだな



他に何かSS書いてたら教えて欲しい。

>>452正直BADEDも含めEDはいくつか想定していたが、おれの体力の限界ともに一つになってしまった

そして俺の中では普通の魔人ブウに吸収してもらってもベジットは戻らない

悟空が「この中のいやな空気が」うんぬん言ってたから(悪の瘴気てきな感じで)、悪い方の魔人ブウでしか戻せんと思ってる

げ、ゲームの話はしらん…

でもきっとすぐに吸収型の悪役が現れて、原作の未来にも影響がないように戻ると思います

>>466実は処女作なんだ…

一、二ヶ月はもう書かないと思うけど次現れるときは
子供パンちゃんと悟空のほのぼのいちゃ孫系か
シュタゲとクロスして未来トランクスの世界線を救う話を妄想してるぜ

まあ次書くときは全然違うの書いてるかもだが

おまけ

ヤムチャ「な、なあ。ベジットってその…夜の営みとかはどうなってんだ?…やってないのか?」

ベジット「ヤムチャ…。てめえはそんなことばっか考えてるからドラゴンボールに彼女へのプレゼントをお願いするんだ」

クリリン「…俺もちょっと気になるな。実際のとこどうなんだ?」

ベジット「フッ、ハーッハッハッハ、穴兄弟だくそったれー!!」

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