メガほむ「……」ほむら「え……?」(6)

どうして……?


どうしてなの……?


どうして、私が私を殺そうとしているの……?

ほむら(全ては、あの時の出会いからはじまった……)

【何十日か前・病院】

ほむら(また、まどかを救うことができなかった)

ほむら(何度繰り返せば、あなたを救うことが出来るの?)


私がそう思っていると

黒く、そして長い三つ編みヘアーが視界に入った。

これはもしかして…

メガほむ「お姉ちゃん。お見舞いに来たよ。」


現われたのは、過去の私だった。


ほむら「え…?」

メガほむ「まぁ、お見舞いなんて言っても、もうすぐ退院するんだってね。」

過去の私はそう言って小さく微笑んだ。

メガほむ「私はお姉ちゃんみたいに心臓病なんていう重い病気はかかったことがないけれど」

メガほむ「でも、お姉ちゃんを見てて、とっても苦しい病気なんだなって思って、いつも心配してるんだよ。」

簡単に言うと

この時間軸には、私の妹が存在するってことかしら?

しかもそれは

過去の弱い自分…

ほむら「ごめんなさい。」

ほむら「せっかくのところ悪いけれど、今日は…帰ってちょうだい。」

私がそう言うと、過去の私は少し残念そうな顔をした。

メガほむ「そ…っか。そうだよね。」

メガほむ「お姉ちゃんも、ゆっくり休みたいもんね。」

そう言うと過去の私は病室から出て行った。

ほむら(……)

ほむら(過去の私を見ているとイライラする)

ほむら(……でも、あんな私でも、まどかは……)

ほむら(…)

それからは、私の妹と名乗る過去の私は

病室に来ることはなくなった。

唯一

病室にきたと言えば

退院が決まり、見滝原中学へ転校となることが決まったあの日だろうか。

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