京太郎「福路美穂子を一日好きに出来る券?」(301)

アニメ見てないから時系列とか呼び方とかおかしいかも

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1360015534

京太郎「なんですかコレ…っていうか誰スか」

久「合宿のお土産で、風越のキャプテンよ」

久「県予選の決勝での先鋒。もう忘れちゃったの?」

京太郎「……えーっと…(おぼろげ)」

京太郎「一応、なんとなくは…」

京太郎「で、これを貰って俺はどうすれば」

久「そんなこと私に聞くのー?」クネクネ

京太郎「クネクネしないで下さいよ…」

まこ「(はぐらかしおったな……)」

京太郎「やっぱりいりませんよ…返します」

久「ダメー、最後に触ったの須賀くんだから須賀くんのー」

まこ「ガキか!」

優希「おつかいから帰ってきたじぇー!」ガチャ

咲「ただいまー」

和「なんでわざわざ校外のコンビニまで買いに行かせたんですか?」

久「ごめんなさい…売店の存在忘れてたの」

咲「あ…そうだったんですか」

まこ「殴っていいぞ」

久「ちょっと!?」

和「はぁ……まぁいいです」

優希「結構楽しかったしなー!」

和「早く練習しましょう」

咲「あれ……」

和「どうしました、咲さん」

咲「ご、ごめんなさい…」

咲「のど飴……買い忘れちゃいました」

まこ「のど飴くらい良いじゃろ」

京太郎「どうしたんスか?」

まこ「買い忘れがあったんじゃと」

京太郎「あ、俺買ってきますよ」

久「そう?じゃ、よろしく」

咲「ごめんね、京ちゃん…」

京太郎「いいって」

京太郎「行ってきまーす」ガチャ

まこ「……」

咲「……」

和「……」

久「……」

久「凄く自然に使いっ走りしてるわね…須賀くん」

和「そんな言い方……感心しませんよ」

久「分かってる、分かってる」

咲「あ、そう言えば京ちゃんにお土産買ってくるの忘れてた…」

優希「今度タコスでもおごってやるかー!」

久「いいわよ、もう私があげといたから」

まこ「おい」

咲「そうなんですか、よかったぁ」

優希「流石部長だじぇ!」

和「(どうせロクでもないものだと思いますけど…)」

久「あ、和。今失礼なこと考えたでしょ」

和「い、いえ!」

まこ「大体当たっとる気がせんでもないがの」

久「いいのいいの」

咲「何あげたんですか?」

優希「私も気になるじぇー」

久「え、えっと」

和「……」ジトー

久「!」

久「男の子の喜ぶものよ」

咲「えー……なんだろ」

優希「木刀?」

和「(手裏剣のキーホルダーとかでしょうか…)」

久「ほらほら、練習しましょ練習」

まこ「まったく……」


……

合宿中

久「今日で最終日だし、なにか余興でも」

久「ということで、学校対抗ババ抜きー」

衣「ババ抜き?」

ゆみ「えらいスケール小さいな…」

久「そこ、うるさい」

久「学校からそれぞれ代表を選出してババ抜きしまーす」

久「代表者は景品をひとつ用意して下さい」

ゆみ「景品?なんだそれは」

久「最下位の人は優勝者に景品を渡します」

久「お菓子でもなんでもオッケーよ」

久「ま、そこらへんは良識的判断に任せるわ」

ゆみ「えらい適当だな…」

久「あ、でもひとつ」

久「景品は代表が個人で選ぶこと」

ゆみ「そこを細かく決める必要はあるのか?」

久「いや、面白そうだから」

ゆみ「……」

智美「確かに面白そうだなー」ワハハ

ゆみ「…面白そうか?」

智美「んー……」

智美「でも、まぁ出来る遊びはやりつくしたしなー」

ゆみ「本当何しに来たんだお前…」

~~~
清澄

久「私が行くわ」

まこ「言うと思っとった…」

咲「私は顔に出ちゃいますから…」

和「こういうのはあまり得意でないので、お任せします」

優希「ま、部長がやりたいって言うなら任せるじぇ」

~~~
鶴賀

智美「私が行くぞー」ワハハ

ゆみ「蒲原に任せた」

モモ「即答っすか」

ゆみ「他にやりたい奴もいないだろ」

妹尾「そうですよね…私は遠慮します」

睦月「私は先輩方にお任せします」

~~~
龍門渕

衣「私やりたい!」バッ

一「どうするの?透華」

透華「決まってますわ」

透華「やるからには一位を目指すのですわよ、衣!」

純「(本当は自分が出たいクセになぁ)」

智紀「(余計な事言わない……)」

純「(へいへい)」

~~~
風越

美穂子「えっと…」

美穂子「私が出てもいいかな?」

文堂「えっ…」

未春「あの」

未春「こういうのは華菜に任せた方がいいんじゃ……」

美穂子「ダメかしら……ババ抜きなんて殆どした事ないから…」

美穂子「ちょっとやってみたくなっちゃって…」

美穂子「やっぱりこういうのは華菜の方が…」

華菜「い、いえいえ!是非キャプテンにお願いするし!」

美穂子「い、いいの?」

文堂「そ、そうですよ!キャプテンがやるべきです!」

美穂子「あ、ありがとう、がんばるね」ニコ

美穂子「それじゃあ、景品は何にしようかしら…」

美穂子「あっ、自分で考えなくちゃダメなのよね」

深堀「……」

深堀「(不安だ……)」

~30分後~

久「よっしゃあ上がりぃ!」パシン

ゆみ「久が一位か……」

智美「よし、引くぞー」ワハハ

美穂子「どうぞ」

智美「こっちだ」ヒョイ

智美「上がりだ、二位だぞー」

衣「さぁ、引け!」グイ

美穂子「え、えーと……」

衣「……」

一「(ありゃりゃ、顔に出ちゃってるよ)」

透華「(衣……)」

美穂子「……」

美穂子「分からないから目をつむって引いてもいいかしら?」

衣「あぁ、いいぞ」

衣「(今の内に二枚を入れ替えよう)」

美穂子「……」

美穂子「こっち」ヒョイ

衣「!」

美穂子「あら…」

美穂子「ジョーカー引いちゃった……」

華菜「うわぁぁぁあ!!!」

華菜「キャプテエエエェン!!」

衣「私の番だ!」ヒョイ

衣「やった、上がりだ!」パシン

美穂子「最下位になっちゃった…」

華菜「キャプテぇーン……」

美穂子「ごめんね、華菜」ナデナデ

美穂子「でも私、楽しかったわ」ニコ

華菜「……」

華菜「それなら……よかったです」

久「じゃあ最下位の福路美穂子さんは優勝者の竹井久さんに景品を!」

美穂子「はーい」

美穂子「私の景品は……」

美穂子「これです!」ペラ

久「ありがと、商品券か何か?」

久「なになに……」

久「福、路……美穂子を一日…好きに出来る……券?」

華菜「……え?」

文堂「ちょ、ちょっとキャプテン!何ヤバいもん渡してるんですか!?」

美穂子「だ、ダメだったかしら……」

美穂子「この前、華菜の家に家に行ったときに緋菜ちゃん達は凄く喜んでくれたから…」

華菜「それとこれとは話が違いますよォぉお!?」

文堂「キャプテェーン!!!うわぁぁぁあ!!!!」

深堀「(嫌な予感が的中した!)」

久「へぇ……」

久「それじゃ、何して貰おうかしらね」ニヤ

まこ「おい」

ゆみ「おい」

久「分かってるわよ……」

美穂子「あ、あの…竹井さん……」

久「ん?」

美穂子「機械関連のお手伝いは無しでお願いします……」

美穂子「きっと壊しちゃうので…」

久「あ、あぁ…はいはい」

久「(お手伝いね……)」

久「(相変わらず平和な子だわ……)」

ゆみ「もう、解散でいいか?」

久「そうね、解散にしましょ」

……

久「(ま、須賀くんがあの子と会う機会なんてそうそうないでしょ)」

久「(捨てるのも気が引けるしね)」

~~~

売店


京太郎「えーと」

京太郎「のど飴、のど飴……」

美穂子「あの、何か落とされましたよ?」ヒョイ

京太郎「あー、すみません」

京太郎「ありがとうございます」

美穂子「いえいえ……」

美穂子「あれ、これって…」

美穂子「……」

美穂子「すみません」

美穂子「失礼ですが、この券をどちらで……」

京太郎「えーっと」クルッ

京太郎「あぁ、これですか」

京太郎「実はさっき…ウチの部長に貰い、ま……して」

京太郎「……」

京太郎「あの……もしかして」

京太郎「ふくじ、みほこさん……です、か?」

美穂子「は、はい……福路です……」

京太郎「何故、清澄に」

美穂子「えっと…インターハイの宿泊ホテルの事で竹井さんに相談を……」

~~~
京太郎「花壇に水やって」

美穂子「はい!」ジャー…

京太郎「雑巾掛けして」

美穂子「はい!」タタタ…

京太郎「布団干して」

美穂子「はい!」バンバン

京太郎「ペットにエサやって」

美穂子「はい!」

京太郎「ご飯作って」

美穂子「はい!」ジュー…

京太郎「風呂掃除して」

美穂子「は、はい!」ジャー…

京太郎「肩揉んで」

美穂子「はい」モミモミ

京太郎「テレビ番組録画しといて」

美穂子「は」

美穂子「……」

美穂子「え……?」ガーン
~~~

美穂子「あ、あの……」

京太郎「ハイ」グギ

美穂子「番組録画以外でお願いします……」

京太郎「は?」

>>22-23の間飛んでた

>>22-23

美穂子「(もしかして連絡できてなかったのかしら…)」

美穂子「(出たの竹井さんだと思ってたんだけど…)」

美穂子「(やっぱりまた変なトコいじっちゃったのかしら……)」

美穂子「(電話もロクに扱えないなんて…)」

美穂子「……」ズーン

京太郎「あー、その……」

京太郎「なんか、すみませんでした…」

美穂子「え?」

美穂子「(なんで謝ってらっしゃるのかしら?)」

美穂子「(それはそうと…あの券どうしましょう)」

美穂子「(竹井さんは女の人だから友達感覚で気楽に渡せたけど)」

美穂子「(まさか知らない男の人の手に渡るなんて…)」

美穂子「……」

京太郎「いや、なんか成り行きで貰っちゃっただけで…」

美穂子「(どうしよう……きっとかなり重労働になるわ)」

美穂子「……」

京太郎「いや…ホント後でちゃんと部長に返しておきますから……」

美穂子「(きっとこんな感じだわ…)」

コンコン

久「あら、誰かしら」

まこ「京太郎か?」

久「須賀くんはノックなんてしないでしょ」

まこ「それもそうじゃな」

和「そんなことより、早く返事を」

久「学生議会の誰かかしら…どうぞー」

美穂子「お邪魔します…」ガチャ

久「……あ」

まこ「……は?」

優希「あれ?風越の部長さんだじぇ」

咲「ほ、本当だ……」

和「…部、長?」

京太郎「ただいま、帰りましたー」

優希「もしかするとじぇ……」

優希「京太郎が連れてきたのか!?」

京太郎「んなワケないだろ……」チラ

久「あー、あー……」

まこ「おいおい。なにやっとるんじゃ!」

和「部長…しっかりしてください!」

咲「え、えーと…どうしたら…お茶入れなきゃ」オロオロ

美穂子「……」オロオロ

美穂子「ご、ごめんなさい……私、お邪魔だったみたいで……」

美穂子「失礼します……」ガチャ

京太郎「……」

久「……」

久「ハッ!」

久「止めて、須賀くん!」

まこ「お前が行け!」

久「ま、待って!福路さん、ストップ!」ガチャ

美穂子「竹井さん?」

久「いやー…」スタスタ

久「ごめんなさいね…なんか色々、手違いがあったみたいで…」

美穂子「いえ……」

久「今日は議会も無いし、議会室の方に行きましょ」

美穂子「え、えと…他の部員の方達は……」

久「大丈夫、大丈夫。副部長がまとめてくれるから」

久「さ、行きましょ」

まこ「……」

まこ「風越の部長が帰ったら全員で無視してやろう」

和「全国も近いのにあれでは困りますよ…」

咲「部長もいろいろ忙しいんじゃないかな?」

優希「まぁ学生議会の方もあるんだろうしなー」

京太郎「あの人、割とサボってるぞ」

咲「あはは……」

~30分後~
久「いやー、まとまった、まとまった~」ガチャ

久「ただいまー」

まこ「……」

和「……」

優希「……」

咲「(やっぱり無視するなんて気分悪いですよ)」

まこ「(まあ5分くらいだけ)」

京太郎「……」

久「あ、須賀くーん」ニヤニヤ

京太郎「……」

久「あら、無視?」

京太郎「……」ダラダラ

久「ま、いいけどね」

久「……」

久「今日の放課後ー!」

久「(福路美穂子が須賀家に赴きます)」ボソ

京太郎「はぁ!?」ガタッ

咲「ど、どうしたの京ちゃん!?」ビクッ

久「良かったわねー!」

京太郎「……は?は?」

まこ「……また、何を企んどるんじゃ」

久「あら、無視はやめたの?」ニヤ

まこ「疲れた」

和「…もう練習しましょう。さっきから中断しすぎです」

優希「のどちゃんもノッてたけどなー」

和「優希」

優希「はいはい」

京太郎「ちょっと、部長……」

久「何かしら?」ニヤニヤ

京太郎「(冗談ですよね?)」

久「んー?」

京太郎「……」

京太郎「すみません、ちょっと部長とお話してきます」グイ

久「あらやだ強引」

まこ「おう、行ってこい行ってこい」

久「すぐ戻るわ」バタン

和「……」

和「さっきから全く集中出来ません…」

咲「あはは…」

優希「今日の部長はなんか変だじぇ」

まこ「今日は、戻って、くるな。と」

まこ「これでよし」

まこ「なんかフワフワしとるし、今日は休ませておこう。明日には元に戻っとるじゃろ」

~~~
京太郎「マジですか?」

久「ごめん、マジ」

京太郎「……」

京太郎「あの、俺はどうしたら…」

久「諦めなさい」

久「家の場所も教えておいたから」

京太郎「おい」

京太郎「やっぱり部長が原因じゃないスか!」

久「いや、なんか話、終わった後にさ…」

久「急に」

久「須賀さんの御宅の場所とお電話番号を教えて下さいとか言われちゃって」

久「とっさに答えちゃったわ」

京太郎「なんですかそれ」

京太郎「普通教えますか?」

京太郎「ていうかなんで来るんですか?」

久「いや、それがね」

久「あの券、持ってる?」

京太郎「まさか……」

久「いやー、これが押しかけ女房ってやつ?」

京太郎「……」

京太郎「なんていうか、凄い行動力ですね……」

久「その一言で片付けるのね……」

京太郎「他に言い表しようが……」

久「まぁ、なんとなく分かるわ」

久「あ、メールだ」

久「今日は帰れ、ってさ」

京太郎「まぁ騒がせすぎましたしね、主に部長が」

久「ま、須賀くんも今日は帰って」

久「福路さんが来るのを楽しみにしてなさい」

京太郎「別に俺は帰れって言われて無いんですけど」

久「どうせ打てないでしょ?」

京太郎「打てないですけど……」ズーン

久「ほらほら、早く帰って美穂子に癒して貰いなさい」

久「(今日は両親帰って来ないんでしょ?)」

京太郎「何時の間に名前で呼び合う仲に……って」

京太郎「なんで知ってるんですか!?」

久「咲に聞いたのよ」

京太郎「完全に狙ってましたよね?」

久「いやいや偶然よ偶然」

久「そもそも私、美穂子が来るの忘れてたし……」

久「あ」

京太郎「……」

京太郎「本当に忘れてたんですか……」

~帰路~

京太郎「まさか、本当に来るわけ無いよな……」トコトコ

京太郎「……」

京太郎「考えてもキリがねぇ、帰ろう」

京太郎「レトルト作って、風呂入って早めに寝よう」

京太郎「……」ガチャ

京太郎「ただいまー」


……
………

京太郎「えーと…ここは、これを切るのか」ペラ

京太郎「……」ペラ

京太郎「……」チラ

京太郎「お、もうこんな時間か」

京太郎「そろそろカピにエサやって飯作んねーと」

京太郎「なんだ、やっぱり来ないじゃねえか…部長も冗談キツ」

ピンポーン

京太郎「……」

京太郎「まさか本当に……」

ピンポーン

京太郎「……」

ピンポーンピンポーン

京太郎「う……早く迎えに行かねーと」ドキドキ

ピピピピンポーン

京太郎「はいはい!」タタタ

京太郎「どちらさまですか?」ガチャ

優希「よう!」

京太郎「お前かよ!」

優希「私だじぇ!」

京太郎「まぁ、インターホンの押し方から薄々気付いてたけどな」

京太郎「で、何しに来たんだよ」

優希「つれない反応だじぇ……折角夕飯でも作ってやろうかと来てやったのになー」

京太郎「……ふっ」

優希「鼻で笑ってんじゃねー!」

京太郎「本当は?」

優希「ご飯食わせろ!」ダッ

京太郎「自分家で食え!」ガッ

優希「親がいないんだじょ!」グググ

京太郎「だからって俺ん家に来るんじゃねー!」グググ

優希「お前しか空いてるヤツがいなんだじょ!」ギギギ

京太郎「メシくらい自分で作れー!」ギギギ

優希「作れるか!!」バーン

京太郎「逆ギレ!?」

優希「おー邪魔するじぇー」スル

京太郎「あ、こら!このチビ!」

優希「チビ言うな!」

京太郎「ったく……」ポリポリ

京太郎「夕飯どうすっか……」

京太郎「もうレトルトでいいか?」

優希「タコスでいいじぇ」

京太郎「材料無ぇし、第一作り方知らん」

優希「じゃ、私が作る!」

京太郎「やめろ」

優希「なんで?」

京太郎「キッチンがボロボロになる気がする」

京太郎「それにさっきお前、作れないって言ってたじゃねえか」

優希「ばれたじょ」

京太郎「…少し遅いけど、材料買いに行くか?」

優希「行く行く!」

ピンポーン

京太郎「……」

京太郎「優希、誰か呼んだのか?」

優希「誰も呼んでないじぇ」

ピンポーン

京太郎「……」

優希「出ないのか?」

京太郎「で、出てくる」トトト

京太郎「まさか、こんな時間に来るわけ無いよな?」

京太郎「なんかネットで頼んでたっけ?」

京太郎「カピのエサ頼んでたかな…」

京太郎「はーい、どちら様ですか」ガチャ

美穂子「あ、あの……須賀さんの御宅でよろしかったでしょうか」

京太郎「……」

京太郎「ま、まさか……」

京太郎「福路…美穂子さん……ですか?」

美穂子「はい…福路です……」

京太郎「……」

美穂子「……」

京太郎「ま、まぁとりあえず中に……」

美穂子「あ、はい……お邪魔します……」ペコ

京太郎「……」

京太郎「(ノリで上げちまった!)」

京太郎「すみません、なんか本当すみません……」バタン

美穂子「いえいえ、私が言い出した事ですから……」

カピバラ「キュー」トコトコ

美穂子「あっ……」

京太郎「(優希のやつ部屋から出しやがったな!)」

美穂子「え、えっと」

美穂子「ご家族の方……ですか?」

京太郎「えっ」

京太郎「いや……えっ?」

美穂子「ち、違ったかしら……」

京太郎「えっと」

京太郎「その通りです……ハイ……」

美穂子「可愛らしいですねー」ニコニコ

カピ「キュー」

美穂子「……」

美穂子「……」チラッ

美穂子「……」チラッ

京太郎「あ…どうぞ、撫でてやってください……」

美穂子「うわぁ……ありがとうございますー」パァァ

京太郎「……」

カピ「キュルル……」

美穂子「ふふふ……」ナデナデ

カピ「キュー」

美穂子「すごく可愛いわ……」ナデナデ

京太郎「……」

京太郎「ハッ!」

優希「おーい、京太郎」ガチャ

優希「どうか……し、たのか……」

京太郎「……」

優希「……」

美穂子「ふふふ」ナデナデ

カピ「キュー……」ゴロン

京太郎「……」ダッ

優希「な、なんで風越のキャプむぐ」

京太郎「……」ガチャ

バタン

美穂子「まぁまぁ……」ナデナデ

カピ「キュー」

優希「(なんで風越のキャプテンがいるんだじぇ)」ボソボソ

京太郎「(俺が知りてえよ!部長が悪いんだよ!)」

優希「(部長?)」

京太郎「(なんか部活の時、こんなの渡されて)」ペラ

優希「(あー……これ見たことあるじぇ)」

京太郎「(何!?)」

優希「(まぁ、なんか色々あって合宿中に部長が手に入れたんだじぇ)」

優希「(まさか、まだ使ってない上に京太郎の手に渡っていたとは)」

優希「(驚きだじぇ)」

京太郎「(驚いてる場合じゃねーよ!)」

京太郎「(とにかく優希が居てくれて助かった…)」

京太郎「(正直一人では対処できん……)」

優希「(急に帰りたくなってきたじぇ)」

京太郎「……」

京太郎「……いくらだ?」

優希「タコス奢れ」

京太郎「分かった」

京太郎「すいません……急に居なくなっちゃって……」ガチャ

美穂子「ふふふ」ナデナデ

カピ「キュルルル……」

京太郎「……」

京太郎「(まだ夢中になってる!)」


……
………

美穂子「す、すいません……私ったら」ペコペコ

京太郎「いえ……」

京太郎「……」

京太郎「(あのままにしておいたほうがよかったんじゃないか?)」

京太郎「……」

美穂子「あ、あの……」

京太郎「あ、あぁ…すいません」

京太郎「こっち、リビングです。どうぞ」

京太郎「友だちが一人来てますけど、どうぞお気にせずに…」

美穂子「ご友人の方もいらっしゃるんですか……」

京太郎「いえ、本当に気にせずに……」

京太郎「福路さんと同じ、女子ですから、気楽に」

ガチャ

優希「どうも、久しぶりだじぇ!」

美穂子「あら、片岡さん!」

優希「ま、今日一瞬会ったけどなー」

京太郎「知り合いですか……良かった」

京太郎「はぁ~……」

美穂子「お、お疲れですか?」

京太郎「えっ?」

美穂子「マッサージでも……」

京太郎「い、いえいえ!大丈夫ですから!」

美穂子「そうですか……」シュン

京太郎「……」

京太郎「(なんで落ち込んでるんだこの人)」

上げんの忘れてた
寝る

京太郎「三人か……ますますレトルトじゃダメになってきたな」

優希「早めに行くじぇ!」

美穂子「あの……」ガサ

美穂子「ご夕飯の食材は一応買ってきたんですが…」

京太郎「えっ」

優希「おー!」

優希「部長さんの作る料理は美味いんだじぇ!良かったな京太郎!」

京太郎「お、おう……」

美穂子「何かリクエストとかありますか?」ニコニコ

優希「タコス!」

美穂子「タコスですか……須賀さんは?」

京太郎「いや、特に……」

美穂子「すみません、少しお時間頂いてもよろしいでしょうか?」

京太郎「え?」

美穂子「竹井さんが、須賀さんはカレーが好きと仰っていたので……」

京太郎「(言ってねえ!)」

美穂子「なるべく急いで帰って来ますね」ガチャ

バタン

京太郎「……」

京太郎「なぁ、優希」

優希「なんだじぇ?」

京太郎「あの人、どこに行くつもりだと思う?」

優希「察するに……」

優希「タコスの材料を買いに行ったんだじょ!」シャキーン

京太郎「止めてくる」ガチャ

優希「いてらー!」

華菜「……」トコトコ

華菜「いやー、たまには夜の散歩も悪くな」

美穂子「急がなきゃ」ガチャ

華菜「……」

華菜「きゃ、キャプテンが知らない人の家から出てきたし!?」

京太郎「ちょっと、福路さん!別にいいですから!」ガチャ

華菜「!?」

美穂子「そ、そうですか?」

京太郎「はい、全然大丈夫です、カレー食べたいです」

京太郎「ほら、早く中に……」ガチャ

美穂子「お邪魔します」バタン

華菜「……」

華菜「……ど、どういうことなんだコレは」

華菜「気になる…気になる……けど」

華菜「緋菜達も待ってるし…」

華菜「うーん…」

華菜「ちょ、ちょっとだけ……」コソ

華菜「……やっぱやめとこう」

華菜「仮にも、知らない人の家だし」

華菜「……」

華菜「みょ、名字だけ…」

華菜「須賀……すが?」

華菜「全く分からん…」

華菜「うーん…」

華菜「……」

華菜「余計気になってしまった!」

美穂子「すぐ作りますからね」ニコニコ

京太郎「お願いします」

優希「お願いしまーす」

京太郎「……」

京太郎「なぁ、優希……」

優希「んー?」ポチポチ

優希「おっ、麻雀教室やってる」

京太郎「俺、やっぱり手伝ったほうがいいよな?」

優希「別にいいんじゃないかー?」

京太郎「いや、でも」

京太郎「ほぼ初対面の人に色々やってもらうのは罪悪感が……」

優希「瑞原はやりが出てるじょ」

京太郎「話聞け!」

京太郎「……」トコトコ

優希「どうだったー?」

優希「ま、戻ってきたんだから大体分かるけどなー」

京太郎「一応、もう一回キッチンの使い方だけ教えてきた……」

京太郎「不安だ……」

優希「何が?風越部長の料理は美味いじぇ?」

京太郎「いや、そういうことじゃなくてだな」

京太郎「あの人なんでこんなに尽くしてんの?」

京太郎「しかも今日初めて会った人に」

優希「もし、券を渡したのが知らないオッサンだったらと思うと…」

優希「ぞっとしないじぇ」

京太郎「うーん…もしかしてどこかで会ってたり……」

優希「そういうベタな展開かー」

京太郎「本人に聞くのも気が引けるしなぁ」

優希「なんで?ズバッと聞いたらいいじぇ」

京太郎「いや……」

京太郎「今、俺の中に二人の俺が居てだな」

優希「なんか言い出したじぇ」

京太郎「なんだこの人…大丈夫か?」

京太郎「って思ってる俺と」

京太郎「いや、折角なんだから優しいお姉さんにお世話されたい」

京太郎「って思ってる俺がせめぎ合ってんだよ……」

優希「なるほど……」

優希「間違いなく京太郎は女に騙されやすいタイプだじぇ」

京太郎「なんだと!?」

優希「向こうも初対面の男の家にホイホイ突撃するくらいの人だけど」

優希「逆に考えれば、京太郎も初対面の人を家にホイホイ招き入れてるじぇ」

京太郎「……」

京太郎「今、考えたらその通りじゃねえか!」

優希「ふふふ、せいぜい騙されないように気をつけることだじぇ」ニヤリ

京太郎「タコス女の言う通りなのが悔しい……」

優希「ま、お腹も空いてきたし今日は…」プルルル

優希「あ、母さんだじぇ」

京太郎「出ろよ」

優希「はいはい、私だじぇー」

優希「なに、今から帰る?」

優希「はいはーい、分かったじょー」

京太郎「おい……おい……」

優希「と、いうわけで」

優希「帰るじぇ!」

京太郎「待て待て待て待て!!」

優希「止めてくれるな京太郎……」

京太郎「いやいやいやいや!!」

京太郎「無理無理無理無理!!」

優希「正直、京太郎と部長さんを二人きりにしてみたいというのが私の本心だじぇ」

京太郎「こんのド畜生がぁ!!」

優希「あー、今ので完全に帰るのが確定したじぇー」

京太郎「お願いしますお願いします!!」

優希「京太郎……」

京太郎「ゆ、優希……」

優希「がんば☆」

優希「……」ガチャ

優希「さて」

優希「携帯も机の下に隠しておいたし、家に帰るじぇ」

優希「ご飯食べたら、またからかいに来てやるじぇー」

優希「ふんふーん」トコトコ

華菜「あ、清澄の!」

優希「お?」

華菜「ちょ、ちょっと」タタタ

華菜「どういうことなんだ!?」

華菜「なんでキャプテンとお前が!?」

華菜「男と!!」ガクガク

優希「揺らすな揺らすなー」ガクガク

優希「まぁ、かくかくしかじかで……というわけだじぇ」

華菜「な、なるほど……」

華菜「って」

華菜「こうしちゃいられないし!!」

華菜「キャプテンが!キャプテンが男に!!」

優希「まぁ待つんだじぇ」

華菜「な、なに?」

優希「……」

優希「いや、やっぱり行くといいじぇ」

華菜「な、なんだよ……」

優希「じゃ、私は帰るじぇ」トコトコ

華菜「……」

華菜「……」カチ

ピンポーン

華菜「ハッ!」

華菜「お、押してしまったし……」

華菜「よく考えたら相手の男の事何知らないし……」

華菜「い、いやでもキャプテンが」

京太郎「はーい……」ガチャ

華菜「……」

京太郎「あの、どちらさまですか?」

華菜「(や、やっぱりこうなったし!)」

京太郎「えーと……」

華菜「あの……か、風越の」

華菜「大将やってた……池田です」

京太郎「……」

京太郎「あ、あぁー。はい」

華菜「きゃ、キャプテンがお邪魔してると思うんだけど……」

京太郎「!」

京太郎「(ついに迎えに来たのか)」

京太郎「あ、それなら。どうぞどうぞ」

華菜「お邪魔します」バタン

華菜「……」

華菜「なんかいい匂いが」

京太郎「それは、福路さんが……」ガチャ

美穂子「あら、華菜?」

華菜「キャプテェーン!」ダキッ

美穂子「あらあら」

美穂子「もしかしてお知り合いでした?」

京太郎「いえ、全く」

美穂子「え、それならどうして?」

華菜「……」

華菜「(キャプテンが心配だからだし!)」

華菜「……」チラ

京太郎「?」

華菜「(とは言えないし……)」

華菜「えーっと…」

華菜「!」

華菜「た、たまたまそこで清澄の片岡に会って!!」

京太郎「優希か……まぁ結果としては良かった…のか?」

華菜「……」

華菜「(片岡には悪いけど、仕方ないか)」

美穂子「どうしよう……」

京太郎「池田さんは、もう夕飯は済ませてきたんですか?」

華菜「(本当は緋菜達と済ませてきたけど……)」

華菜「まだです」

京太郎「よ、よかった……」

京太郎「それなら、一緒にどうスか?」

美穂子「い、いいんですか?」

京太郎「全然大丈夫です!」

華菜「(見事に男の方が主権握ってるし…)」

華菜「ありがとう!是非頂くし!」

京太郎「……」カチャカチャ

美穂子「……」モグモグ

華菜「……」パクパク

京太郎「(自分の家なのに、なんだこのアウェー感)」

美穂子「須賀さん、おかわりは……」

京太郎「あ、頂きます」

美穂子「よそってきますね」タタタ

華菜「……」

京太郎「……」

華菜「(キャプテンが、おかわりをよそいに行くのが自然すぎて反応するの忘れてたし!)」

京太郎「(またノリでやらせてしまった)」

華菜「……」

華菜「(お、お腹がいっぱいに…)」カチャ

京太郎「すみません。池田さん……」

華菜「ん?」

京太郎「風越の部長をこんな……」

京太郎「俺って……ふふ、何やってんでしょうね」

華菜「(自虐し始めた!)」

華菜「い、いや!」

華菜「何となくその気持ち。あたしも分かるし!」

京太郎「お、おおう?」

美穂子「おかわり持ってきましたよー」

美穂子「あら、須賀さんともう仲良くなったのね、華菜」

京太郎「あ、ありがとうございます」

京太郎「それと…た」

京太郎「俺の方が年下なんスから、普通でいいですよ?」

美穂子「あら、そうかしら?」

京太郎「はい、池田さんと同じ感じで」

華菜「(あたしは二年だけどなー…)」

美穂子「じゃあ、須賀くん?」

美穂子「ふふ、男子部員がいないから新鮮だわ」

京太郎「そうなんですか」

美穂子「ふふふ」ニコニコ

華菜「(あれ?)」

華菜「(実は結構仲良くしてる感じ?)」

華菜「うーん…」

美穂子「どうしたの、華菜?」

華菜「(嬉しいような、悲しいような)」

美穂子「?」

美穂子「(お腹いっぱいなのかしら)」

京太郎「ごちそう様でした」カチャ

美穂子「あら、お粗末様でした」ペコ

美穂子「下げますねー」

京太郎「(今日はもう好きにやってもらおう……)」

京太郎「(気を使いすぎて疲れてきた…)」

京太郎「お願いします」

美穂子「はーい」トトト

華菜「(むう…)」

華菜「清澄の……須賀だっけ?」

華菜「ちょっと、客人にやらせすぎじゃないかな?」

京太郎「手伝ってきます!」シュタ

華菜「えっ……」

華菜「(反応早!!)」

華菜「……」

京太郎「……」スタスタ

京太郎「追い返されました」

華菜「なんかゴメン……」

京太郎「……」

華菜「……」

京太郎「(辛い…沈黙が辛い…俺はいつまで耐えればいいんだ……)」

京太郎「……」ガチャ

京太郎「……」プルルル

咲父『もしもーし、宮永でーす』

京太郎「あ、須賀ですけど」

咲父『京太郎くん?』

京太郎「はい、咲いますか?」

咲父『今からデート?』

京太郎「いやいや、違いますって」

美穂子「あれ、須賀くんは?」

華菜「電話らしいです」

咲父『ちょ、ちょっと……なんか女の子の声が聞こえたんだけど』

咲父『え、どういうこと?』

咲父『今、須賀くんち何人居るの?』

京太郎「3人ですけど」

咲父『その内、女の子は?』

京太郎「2人です」

咲父『何、ハーレムでも作ろうとしてんの?』

京太郎「いや、超アウェーで困ってるんですよ」

咲父『若いなー、いいなー』

京太郎「ちょ、すみません……咲に」

咲父『ああ、はいはい』

咲父『咲、京太郎くんから』

咲『はいはーい』タタタ

咲『代わったよ、京ちゃん』

京太郎「咲?」

咲『うん』

京太郎「今から俺の家に来てくれないか?」

咲『切っていい?』

京太郎「いやいやホント困ってるんだって!」

咲父『女の子2人に迫られてんだって』

咲『切っていい?』

京太郎「待て待て!」

京太郎「いいか、長くなるけどな……」

咲『長いのはやだな……』

京太郎「電話だと強気だな、お前…」

上げんのまた忘れてた…
寝る

京太郎「ちょっと一人増えますけどいいスか?」

美穂子「いいですよー」

華菜「(ご飯食べたらキャプテンと、とんずらしようと思ってたのに!)」

華菜「(こいつ……一体なに考えてんだ?)」ジロ

京太郎「……」

京太郎「あれ」

京太郎「(これ呼ばなくても、ご飯食べたから帰りますってムードに出来たんじゃね?)」

華菜「(もっとキャプテンと一緒に居たいからとか?)」

華菜「(やっぱりキャプテンと一緒にさせるのは危険だし!)」

京太郎「(しまった……なんか2人を帰れない雰囲気にしてしまった)」

京太郎「……」

華菜「……」

華菜「(緋菜達も待ってるから早く帰りたい…けどキャプテンとこいつを2人きりにしておけない!)」

美穂子「……」

美穂子「(次は何をすればいいのかしら?)」

美穂子「あっ」

美穂子「お茶汲んできますねー」タタタ

京太郎「!?」

京太郎「ま、待って!場所分からないですよね!?」

美穂子「あっ」

美穂子「そうでした…」シュン

京太郎「俺も行きますから」

美穂子「お願いします」

華菜「(なんか一人にされてしまったし…)」

ピンポーン

華菜「(さっき言ってた友達ってやつか?)」

華菜「(えらく早いな……)」

華菜「須賀ー!あたしの知ってる人かー?」

京太郎「あ、多分知ってると思います……」

華菜「……」

華菜「(てことは、また女かよ!?)」

華菜「と、とにかくあたしが出ることにするな」

京太郎「お願いしまーす」

華菜「はいはーい」タタタ

華菜「どちらさま…」ガチャ

優希「よっ!」

華菜「……」バタン

優希『こらー!入れろー!』バンバン

華菜「ちょっと確認してくるし」

華菜「須賀……呼んだのって片岡か?」

京太郎「断じて違います」

華菜「よし、じゃあ放置でいいな」

京太郎「優希が来たんですか?」

華菜「うん」

京太郎「ちょっと見て来ます……」

京太郎「福路さん、それじゃここのポットのボタンを」

美穂子「は、はい!このボタンを」カチ

ジャー

京太郎「……」

美穂子「……」

京太郎「湯呑を下に置くの忘れてた、俺が悪いです……」

美穂子「す、すぐに拭きますね!」

京太郎「雑巾、雑巾!」

華菜「だぁぁー!」

華菜「あたしがやっとくから、見て来い!」

京太郎「雑巾そっちですから!お願いしまーす!」ダダダ

優希『あ、け、ろー!』ダンダン

京太郎「どの口が言ってんだよ!?」

優希『携帯忘れてたんだじぇ』

京太郎「ったく…』

京太郎「……」ガチャ

優希「おっじゃまするじぇー!」

京太郎「……」バタン

優希「ぐぇ!」

優希『いってぇ!』

京太郎「ふっ」

京太郎「簡単に入れてたまるか」

優希『根に持つタイプか!』

優希「酷い目にあったじぇ……」トボトボ

京太郎「お前が悪い」

華菜「なんだ、結局入れたのか」

京太郎「すみません、客に掃除させちゃって」

華菜「ホントだよ……」

美穂子「ごめんなさい…私が……」

京太郎「い、いえいえ」

優希「おー……」

優希「見事に譲り合ってるじぇ」

京太郎「お前、携帯見つかったんだから帰れよ」

優希「いやだ!」

京太郎「はぁ!?」

京太郎「さっきは進んで出て行ったじゃねえか!!」グググ

優希「折角来たんだから遊んでいくじぇ!」グググ

美穂子「2人は仲がいいのねー」ニコニコ

美穂子「私と華菜も、外から見たらあんな感じなのかしら?」

華菜「絶対無いです」

華菜「(キャプテンと取っ組み合いするなんて嫌すぎるし!)」

美穂子「4人も集まったんだから何かやりたいわね」

京太郎「あ、いいですねそれ」

優希「カード麻雀でもやるか?」バッ

京太郎「し、き、って、ん、じゃねー」グリグリ

優希「縮む縮む!!」グググ

華菜「何やってんの……」

美穂子「ふふふ」

美穂子「あ、でももう1人呼んでらしてるんじゃ」

京太郎「はい、家も近いですから」

京太郎「だから麻雀はちょっと…」

美穂子「うーん…」

美穂子「あ、じゃあマッサージでも!」

京太郎「(そこでマッサージ!?)」


……

美穂子「お加減いかがですかー?」

京太郎「あぁ~……良い感じです~」

美穂子「勉強してきた甲斐があったわ~」

京太郎「勉強してきたんですか……」

華菜「……」

優希「……」

華菜「(なぁ、私たちは何してればいいんだ?)」

優希「(なんか面白くないじぇ…)」

華菜「(同感だし)」

京太郎「なんで断ってたんだよ俺……」

京太郎「ちょー気持ちいいよー…」

優希「ものすごいマヌケ面だじぇ」

京太郎「……」

京太郎「ふっ」

優希「なに笑ってるんだじょ」

京太郎「今……幸せ……すぎて……どうでもいい……」

優希「……」

華菜「……」

咲「はぁ、やっと着いたよ……」

咲「寒いし早く中に入れてもらおっと」カチ

ピンポーン

『はいはーい、今でるじぇー』

咲「あぁ、女の子って優希ちゃんかぁ」

咲「あと1人って誰なんだろ」

タタタ…

京太郎「悪い悪い、ちょっとバタバタしててさ」ガチャ

咲「きょ、京ちゃん?」

京太郎「ん?」

咲「なんでボロボロになってるの…」

京太郎「あぁ」

京太郎「ふ…」

京太郎「1人で幸せになろうとした俺が悪かったんだよ……」

咲「お邪魔しまーす」ガチャ

バタン

京太郎「……」

京太郎「なんか、咲のやつどんどん神経図太くなってんな」ガチャ

バタン

咲「あれ、風越の……」

美穂子「あら、宮永さん!」

華菜「よっ」

優希「咲ちゃーん!さみしかったじぇー!」ダキ

咲「わわ」

咲「お、お久しぶりです」ペコ

咲「でも2人はなんで京ちゃ……ここに?」

美穂子「えっと」

美穂子「私は、今日1日須賀くんの言いなりだから…」

咲「え?」

華菜「ちょ、キャプテン!言い方マズいですって」

咲「ちょ、ちょっと京ちゃん……」

京太郎「なんだよ」

咲「(いつ知り合ったの)」

京太郎「(今日)」

咲「(手、出すの早すぎたよ!)」

京太郎「(それはかくかくしかじか)」

咲「(あぁ……それで)」

京太郎「(それで納得するのが凄いな)」

咲「(部長のせいなら仕方ないかなぁって)」

京太郎「あの人の信用の無さは凄いな」

美穂子「と、いうわけで」

美穂子「折角5人も集まったんだから何をやろうかなって話になってたの」

咲「なるほど」

咲「(私、なんで呼ばれたの?)」ボソボソ

京太郎「(さっきまで優希は居なかったんだよ…)」ボソボソ

咲「(それは辛いね)」

京太郎「(分かってくれたか)」

優希「んー、京太郎抜いて麻雀でもするか?」

京太郎「……」ズーン

咲「ちょっと、優希ちゃん……」

美穂子「ダメよ片岡さん、そんな1人だけ仲間外れにするなんて」

美穂子「ね?」

優希「う…」

優希「勿論、じょ、冗談だじぇ」

京太郎「……」

京太郎「ちょ、ちょっと咲」

京太郎「俺、感動したわ……」

咲「はいはい」

京太郎「……」

華菜「(いつもこんな扱われ方してんのか須賀……)」

京太郎「えーと…」

京太郎「皆は合宿では何やってたんだ?」

京太郎「麻雀だけやってた訳じゃないんだろ?」

咲「んー……」

咲「卓球とか?」

華菜「卓球台なんてあるのか?」

京太郎「ありませんよ」

優希「温泉!」

京太郎「お前は、もう風呂貸してやるから入って帰れ」

京太郎「そして風邪をひけ」

優希「ひどいじぇ!」

美穂子「あっ」

美穂子「そうだわ、トランプ!」

美穂子「合宿の最終日に学校対抗でババ抜きをやったの」

京太郎「お、ババ抜きですか」

咲「ババ抜きなんかでいいの、京ちゃん?」

京太郎「いや、俺は参加出来なかったしな……」

京太郎「なんか気分だけでも合宿に参加してるみたいで嬉しいよ」

美穂子「須賀くん……」

優希「よーし、そうと決まったらババ抜きするじぇー!」

5人な幸せなトランプをして終了





カン

寝れない時に適当に書いたやつだからオチとかなかったんだよ
ごめんよ

何を続けるんだよ
トランプか

じゃあなんかネタ↓

泊めるメンバー↓


……

美穂子「あら、もうこんな時間」

美穂子「須賀く……」

華菜「……」スースー

咲「……」スースー

京太郎「……」スースー

美穂子「ふふ、皆よく寝てるわね」

美穂子「皆でトランプして、皆でお話しして、皆でこたつに入ってテレビを見て……」

美穂子「まるでお泊り会してるみたいだわ」ニコ

美穂子「片岡さんは目が覚めて家に帰っちゃったけど…」

美穂子「ふわ……」

美穂子「私も、少し寝よう、かしら……」

美穂子「……」

美穂子「……」スースー

京太郎「……」

京太郎「寝ちまってた……」

京太郎「やば、咲……」

咲「りんしゃんかいほう……」ムニャムニャ

京太郎「……」

京太郎「携帯、携帯……っと」

京太郎「……11時」

京太郎「あ、ヤバいやつだこれ」

京太郎「咲父、咲父と」プルルル

ガチャ

咲父『今、何時か分かる?』

京太郎「ごめんなさい」

咲父『他の子達は?』

京太郎「1人だけ帰りました」

咲父『信用してるけど……あんまり聞きたかないけどさ』

咲父『今まで何してたの?』

京太郎「……えっと」

京太郎「トランプと……テレビ見てました」

咲父『えっ』

咲父『それだけ?』

京太郎「はい」

咲父『正直に答えてよ、本当に』

京太郎「いや、本当です。ごめんなさい」

咲父『……』

京太郎「あの……」

咲父『小学生か!?』

京太郎「えっ」

京太郎「よく分からんが、許して貰えた……」

京太郎「おい、咲」

咲「ん……」

咲「京ちゃん……おはよ」

京太郎「時間見ろ」

咲「……11時」

咲「もう、寝なきゃ……」

京太郎「待て待て待て待て!」

京太郎「ここ、俺ん家な」

咲「……」

咲「きゃぁぁあ!?」

京太郎「そこまで驚くことか!?」

華菜「んー……」ゴシゴシ

華菜「ハッ!!!」

華菜「(寝ちゃってたし!!)」

華菜「緋菜達、きっと待ってるんだろうな……」

華菜「どーしよう……携帯携帯」

華菜「じゅ、11時……」

華菜「電話、とにかく電話しなきゃ……」

華菜「……」プルルル

ガチャ

華菜「も、もしもし!?」

『華菜、あなた何してるの?』

華菜「か、母さん!?」

『たまたま、早番になったからよかったけど……』

華菜「ごめんなさいごめんなさい!!」

華菜「すぐ、帰るから!!」

『え、どうせ友達の家に泊まる予定なんでしょ?』

華菜「え?」

『今度からはちゃんと前持って言わなきゃダメよ、それじゃ』プチ

ツーツーツー

華菜「……」

京太郎「あ、池田さん。起きましたか」

京太郎「痛ってー……咲のやつ思いっきり叩きやがったな」ヒリヒリ

華菜「おい、須賀……」プルプル

京太郎「はい?」

華菜「起きてたんなら起こせぇぇぇぇえ!!!!」パチーン

京太郎「俺も今起きたのにぃぃい!!!」

美穂子「う、うーん……」ゴシゴシ


……

華菜「ほんっとゴメン!」

京太郎「いや、妹さん達のこともあるし、仕方ないですって」

華菜「ゴメンな、ほんとに……」

京太郎「それより……」チラ

華菜「……」チラ

美穂子「……」スースー

京太郎「この人、どうしたら」

華菜「と、とりあえずあたしが起こすし」

華菜「キャプテーン……」ユサユサ

京太郎「……」

京太郎「(なんで、あんなに静かに小さく揺すってるんだろう……)」

華菜「いやー、寝てるキャプテンの顔見てたら」

華菜「なんか、起こすのに罪悪感が湧いちゃって……」

京太郎「じゃあ、俺が起こしますね」

華菜「ごめん、お願い」

京太郎「……」ジー

美穂子「……」スースー

京太郎「ふ、福路さーん……」ユサユサ

華菜「(やっぱり、こいつもか……)」

咲「京ちゃーん、お風呂上がったよー」ガチャ

京太郎「ああ、咲」

華菜「いいところに」

京太郎「ちょっとこっち来てくれ」

咲「なになに」

美穂子「……」スースー

咲「……」

華菜「……」ジー

京太郎「……」ジー

咲「……えっと」

咲「寝顔観察……ですか?」

華菜「違うし!?」


……

咲「起こせばいいんですね?」

京太郎「頼む」

華菜「頼んだし!」

咲「えー…それじゃあ」

美穂子「……」スースー

咲「福路さん!福路さーん!」ユサユサ

美穂子「う、うーん……」

美穂子「あ、宮永さん」

咲「起こしましたよー!」クルッ

京太郎「……」キッ

華菜「……」キッ

咲「言う通りにしたのに睨まれてる!?」

今日はここまででいいっすか


……

華菜「というか、宮永はこのまま泊まっていくつもりなのか?」

華菜「(いつの間にか風呂に入ってるし)」

咲「あ、はい」ホカホカ

華菜「本人の前であんまり言いたくないんだけど…」チラ

京太郎「ん?」

京太郎「いや、こいつの場合はですね」

咲「この時間に外出たらそのまま寝ちゃいそうなので……」

京太郎「と、言うことらしいです」

華菜「それは危ないな」

京太郎「で、男の俺が言うのもアレですけど……」

京太郎「良かったら泊まっていきます?」

美穂子「まぁ!」

美穂子「そんな……いいのかしら、須賀くん」

京太郎「いや、まぁ俺は別にいいんですけど」

京太郎「(やたら嬉しそうだなこの人……)」

華菜「うーん……」

華菜「宮永もキャプテンも泊まるっていうなら私も……」

華菜「なんか悪いな、須賀」

京太郎「いや、全然」

京太郎「あと、一応母親のパジャマとかもありますけど」

華菜「いや、それはいいや」

華菜「また返しにくるのも面倒だし」

京太郎「ですよね」

美穂子「じゃあ華菜は私のパジャマを使う?」

華菜「え?」

京太郎「え?」

美穂子「一応予備で3枚くらい持ってきたのだけど…」

咲「わぁ、可愛いパジャマですね」

美穂子「そ、そうかな……」

美穂子「良かったら宮永さんも使う?」

咲「いいんですか!?」

美穂子「いいわよ、好きなの選んで」

咲「えーっと」

京太郎「……」

華菜「……」

京太郎「じゅ」

京太郎「準備いいですね、福路さん」ハハハ

華菜「(精いっぱいのプラス反応……)」


……

咲「お風呂の使い方説明してきたよ、京ちゃん」トトト

京太郎「サンキュ」

咲「仲いいよねー、2人で一緒に入るなんて」

京太郎「風呂が無駄にデカくてよかったぜ」

咲「いいなぁー」

京太郎「(それにしても、咲のやつ……)」

京太郎「(俺が言うのもなんだけど、全く男として俺を見てないよな)」

咲「どうしたの、京ちゃん?」

京太郎「……」

京太郎「(試しにそういう話題を振ってみたらどうなるんだ?)」ゴクリ

咲「京ちゃん?」

京太郎「……」

京太郎「いやー、そう言えばさ」

咲「うん」

京太郎「咲って胸ちっさいなーって!」

京太郎「ふと思ってさ」

京太郎「ハハハ!」

咲「……」

咲「あははは!」

咲「何か言い訳は?」ギュルルル

京太郎「調子に乗ってすみませんでした」


……

京太郎「なんかさ」

咲「うん」

京太郎「力関係逆転したよな、俺たち……」ボロボロ

咲「力関係とかそういうの良くないよ、京ちゃん!」プスコ

京太郎「うーん、でもなぁ……」

咲「そういうこと考えてるから麻雀も強くなれないんだよ?」

京太郎「……」

京太郎「今回は全面的に俺が悪くて言い返せん……」

咲「ふふーん!」ドヤ

京太郎「でもお前に調子に乗られるのもなんかシャクだ」グリグリ

咲「いたたたた!!」グリグリ

ここは京咲スレなんですか(歓喜)

美穂子「お先に頂きましたー」ホカホカ

華菜「お前ん家の風呂デカいなー」ホカホカ

京太郎「それはよかった」ボロボロ

咲「ねー」

美穂子「須賀くん、顔が……」

華菜「(風呂へ行っていた間に何が……)」

京太郎「じゃあ俺も入ってくるんで」

美穂子「(しまった!お風呂掃除は最後の人じゃないとできないわ……)」

美穂子「(きっと須賀くんはやってしまう!)」

美穂子「あの……」

京太郎「はい?」

美穂子「須賀くんの次、私が入ります!」

咲「今、入ったばっかりなのにですか?」

華菜「……」


……

京太郎「はぁ、風呂掃除ですか……」

京太郎「いや、別にいいですよ」

京太郎「俺がやりますし」

京太郎「それにほら」チラ

華菜「12時廻ってるし……」チラ

京太郎「もう一日経ったんで……」

美穂子「いえ!」

美穂子「私がここに来たのは午後7時30分ごろ!」

美穂子「つまり!」

美穂子「まだ期限は過ぎてないわ!」シャキーン

京太郎「(変わってるなこの人……)」

京太郎「……」

京太郎「それじゃあ、お願いだから俺に掃除させて下さい」

美穂子「!」

美穂子「分かりました……」

咲「(露骨に残念そう)」

咲と一緒に入る?(難聴)

咲「ふぁ……」

咲「ご、ごめんなさい」

京太郎「風呂入る前に布団敷くか」

咲「ごめんね、京ちゃん」

京太郎「えーっと布団布団……」

美穂子「手伝うわ」

京太郎「お願いします」

華菜「あたしも」

咲「……」

咲「わ、私も」

京太郎「いや、咲はいい……」

咲「え、なんでなの」

京太郎「……」

京太郎「(ドジって布団に潰されたりコケたりしそうだから)」

京太郎「えーっと」

京太郎「眠そうだから」

咲「ご、ごめんね」


……

京太郎「1、2、3……っと」

美穂子「あれ、須賀くんの分は?」

京太郎「俺は部屋で寝ます」

美穂子「えっ?」

美穂子「そうなの……」シュン

京太郎「いや、普通だと思うんスけどこの場合……」

華菜「まっ、いいんじゃないのー?」

華菜「ここまで来たら一緒に寝ても」

美穂子「ね?」

美穂子「そうしましょう?」

京太郎「え、えーっと……んじゃ4枚で」

美穂子「(嬉しそうだわ)」


……

咲「……」コク

咲「……」コク

咲「……」スースー

京太郎「まだ寝るな」ゲシ

咲「ハッ」

咲「寝てないよ!」

京太郎「いや、寝てただろ……」

華菜「布団ひくぞー」


……

京太郎「もう皆寝たかな」ホカホカ

美穂子「……」スースー

華菜「……」スースー

咲「……」スースー

京太郎「咲……」

京太郎「……」

京太郎「……」ジー

京太郎「(こうして見るとコイツ……)」

京太郎「(やっぱりアホ面だな)」

咲「……」

京太郎「(そういえば)」

京太郎「(確かあそこにアレが……)」タタタ

華菜「……」

華菜「(須賀、どこ行ったんだ?)」

華菜「(トイレか?)」

華菜「(あ、そういえばトイレの場所聞いてないし)」

京太郎「……」タタタ

華菜「(あ、帰ってきた)」

華菜「おい、須」

華菜「……」

京太郎「……」コソコソ

華菜「(こいつ、宮永に何してんだ?)」

京太郎「……」コソコソ

咲「……」スースー

華菜「おい、須賀」

京太郎「!!!!!????」ビクッ

華菜「お前、宮永に何……」チラ

咲「……」スースー

華菜「ぶっ……」

華菜「(パックマスクかよ!)」

京太郎「起きてたんスか」

華菜「お前、何してんの……」

京太郎「いや、なんかついイタズラ心が」

華菜「……お前さ」

京太郎「はい」

華菜「言っとくけどウチの妹達と同じレベルだよ」

京太郎「……」

京太郎「やられたことあるんですか」

華菜「はい、やられました」

咲「どうしたの……京ちゃん……」

京太郎「あー、起こしたか。すまんすまん」

美穂子「須賀くん……お風呂上がったの?」

美穂子「ごめんなさい、待ってようと思ったのだけど……」

京太郎「いや、全然いいですって」

華菜「(キャプテンと宮永が隣どうしだったらやばかったぞ……)」

美穂子「ふふ、こうしてお泊り会するのって本当に久しぶりだわ……」

咲「あ、そういえば借りたパジャマ……」

美穂子「いつでもいいわよ、インターハイの時でも……」

咲「そんな、悪いです」

美穂子「じゃあ華菜と一緒に私の家に返しに来て、また泊まっていく?」

咲「あ、楽しそうですね。それ」

華菜「(無限ループの予感がするし……)」

華菜「キャプテンの家ですか」

咲「楽しみだなー」

美穂子「皆歓迎するわ」

京太郎「……」

京太郎「(まぁ、当然俺は数に含まれてないよな……)」

京太郎「(分かっていたとはいえ、この会話は少し寂しいな)」

美穂子「あ、そうだわ」

美穂子「その時は須賀くんもね」

京太郎「いや、誘われたら誘われたで無理がありますけどね」

美穂子「残念だわ……」

美穂子「……」

美穂子「あっ、じゃあ来年の合宿!」

華菜「来年、キャプテンは卒業してるし」

美穂子「ふふ、それもそうね」

美穂子「えーと……」

美穂子「!」

美穂子「じゃあ、差し入れに行くわ!」

華菜「……」

京太郎「(そのまま泊まっていくつもりか)」

京太郎「ま、俺は来年も参加出来るか微妙ですけどね」

華菜「女子ばっかだし色々あんだろうなー」

美穂子「そんな……」

咲「もしかして」

咲「京ちゃん、その頃にはもう麻雀部辞めてたりするかもねー」アハハ

京太郎「……」

美穂子「……」

華菜「……」

シーン……

京太郎「え?」

京太郎「えっ?」

京太郎「今の冗談だよな?」

咲「冗談です……調子に乗りました……」

美穂子「びっくりしたわ……」

華菜「やけにリアルすぎて反応出来なかったし」

京太郎「やめてくださいよ!」

4人は幸せな会話をして終了



カン

続きって何書くんだよ……

じゃ、終わシャス!
おまえらサンクス

依頼出したけどなんかネタくれ↓

このスレを京咲で染め上げよう
今日のメンバーでキャップの家

今度はキャップが京ちゃんを1日好きに出来る券を貰うとか

じゃ>>206書くわ
読んでくれてサンクス

過程とか全部吹っ飛ばして池田家からスタート
時系列とか考えないでよね!

華菜「じゃ、須賀」

華菜「少しの間だけ妹たちの事頼むな」

京太郎「はい」

華菜「ほら、お前たちもお兄ちゃんに挨拶する」

緋菜「よろしくお願いするし!」シュタ

菜沙「するし!」シュタ

城菜「し!」シュタ

華菜「徐々に省略していくな!」

菜沙「あて」ポコ

城菜「いて」ポコ

華菜「悪いな、須賀」

京太郎「いや、大丈夫です。ヒマだったし」

華菜「じゃ、お兄ちゃんの言う事ちゃんと聞けよー」ガチャ

バタン

華菜「急がないとタイムセールが…」

華菜「……」タタタ

華菜「それにしても須賀のやつ」

華菜「土曜日の夕方になんで外なんかほっつき歩いてたんだ?」

華菜「……」

華菜「土曜日の夕方に1人で散歩する高1って…」

華菜「……」

華菜「い、いや」

華菜「勝手に想像するのは失礼だし!」

華菜「……」


……

華菜『少しの間だけ頼んでいいか?』

京太郎『全然いいですよー』

京太郎『俺、結構小さい子とか好きなんで!』

……


華菜「……」ピタ

華菜「急に不安になってきた!」

~その頃、池田家~

京太郎「で、何して遊ぶんだ?」

緋菜「花火!」

京太郎「花火するにはちょっと早いかな」

城菜「これ!」

京太郎「カード麻雀か」

城菜「ルールしらないけど!」

京太郎「ダメじゃん!」

菜沙「人生ゲーム!」

京太郎「……」

京太郎「本当にやりたいのか?」

菜沙「まったく!」

京太郎「やりたくないのかよ!」

京太郎「じゃ、素直にババ抜きでもやるか」

京太郎「じゃーん、マイトランプ!」

緋菜「ババ抜きつまんないし!」

菜沙「ポーカーやるし」

城菜「ブラックジャックがいいし!」

京太郎「因みにルールは?」

菜沙「わかんないし!」

城菜「わかんないし!」

京太郎「……」

京太郎「じゃ、1位の人にはお兄ちゃんが景品をやろう!」

緋菜「トランプほしい!」

京太郎「それはちょっと……」

城菜「髪の毛!」

京太郎「髪の毛!?」

城菜「兄ちゃんの髪キラキラしてて綺麗だし!」

菜沙「髪はきたないってお姉ちゃんが言ってた!」

城菜「じゃあいらない!」

京太郎「んー、何にすっかな…」

緋菜「じゃあ、これ!」

京太郎「それはまさか」

緋菜「ふくろみほこを1日好きにできる券!」

京太郎「ふくじって読むんだぞ」


……

京太郎「出来た!」

京太郎「須賀京太郎を1日好きに出来る券!」

京太郎「どうだ?」ペラ

緋菜「うーん」

城菜「うーん」

菜沙「うーん」

緋菜「センスが」

城菜「せいりてきに」

菜沙「うけつけられないし!」

京太郎「凄い連帯感だな」

京太郎「(そんなにダメだったか……)」


……

緋菜「と、いうわけで私が1位だし!」

京太郎「よし」

京太郎「優勝者には賞品をプレゼントだ」ペラ

緋菜「おおー!」

城菜「……」

菜沙「……」

緋菜「城菜にあげるし!」

城菜「ありがとう!」

城菜「じゃ、菜沙にあげるし!」

菜沙「いらないし!」

城菜「……」

京太郎「(そんなに嫌か)」


……
華菜「ただいまー!」ガチャ

緋菜「お姉ちゃん早かったし!」

華菜「(信頼はしてるつもりだけどな…)」

華菜「お兄ちゃんの言う事ちゃんと聞いたか?」

緋菜「楽しかったし!」

城菜「遊んでもらった!」

華菜「いや、それは聞いてないんだけど……」

華菜「まぁ、とにかく」

華菜「ありがとう、須」

京太郎「……」ズーン

京太郎「あ、あぁ……帰ってきてたんスか」

華菜「なんで隅で体育座りしてんの……」

緋菜「沢山遊んでもらったらこうなったし!」ピカー

華菜「こら」ポコ

緋菜「いて!」

華菜「お兄ちゃんに意地悪しないの」

華菜「ほら、お前たち謝りな」

緋菜「ごめんなさい!」

城菜「悪かったし!」

菜沙「元気出すし!」

京太郎「あ、あぁ……ありがとうな」

緋菜「あと……」

京太郎「ん?」

緋菜「これ、返すし!」ペラ

京太郎「……」

~後日~

華菜「すいません、キャプテン……」

華菜「また面倒見てもらっちゃって」

美穂子「いえ、全然いいのよ」ニコ

美穂子「毎日でも来たいくらいだわ!」

華菜「は、はぁ……ありがとうございます」

美穂子「それじゃ、夕飯の支度をしましょうか」

緋菜「お姉ちゃん!」

美穂子「あら、なあに?」

緋菜「いつもお世話になってるお姉ちゃんに」

緋菜「これ、あげるし!」ペラ

美穂子「まぁ、ありがとう」

美穂子「何かしら」

美穂子「えーっと……」

美穂子「須賀、京太郎を……1日好きにできる券……」

華菜「(須賀、まだたらい回しにされてるぞ)」

美穂子「ふふ、折角だからもらっておこうかしら」

華菜「え!」

華菜「貰っておくんですか」

美穂子「い、いけなかったかしら…」

華菜「いや、ダメじゃないですけど」

華菜「……」

華菜「(キャプテンが誰かに命令する場面が想像できない……)」

華菜「ふふ、須賀に何か命令するんですか?」

美穂子「うーん……」

美穂子「……」

美穂子「華菜、よかったら要る?」

華菜「やっぱり要らないんですね……」

美穂子「だ、だって須賀くんに命令するなんて」

美穂子「……」

美穂子「!」

美穂子「撫でさせてもらう、とかどうかしら!?」

華菜「え、須賀をですか!?」

美穂子「いえ、カピバラの子を…」

華菜「あ、あぁ……ペットの方ですか」

美穂子「そういえば名前聞いてなかったわね…」

華菜「そういえばそうですね」

美穂子「……」

華菜「……」

美穂子「どんな名前なのかしら…」

華菜「なんか洋名のイメージありますよね」

華菜「ジョンとか」

美穂子「ありえそうだわ…」

美穂子「ジャックとか!」

華菜「あー、似合いますね」

華菜「あ、そうだ!」

華菜「電話で聞いてみましょうか」ワクワク

美穂子「お願いしてもいいかしら」ワクワク

華菜「須賀、須賀…と」プルル

華菜「……」ドキドキ

美穂子「……」ドキドキ

華菜「!」

華菜「あ、須賀か?」

華菜「いや、突然で悪いんだけどペットの名前を教えて欲しいんだ」

華菜「いや、アンケートとかじゃなくて…」

華菜「……」

華菜「あ、あぁ……サンキュー」

華菜「え、がっかりしてる?」

華菜「いやいや、してないし!」

華菜「んじゃなー」ガチャ

華菜「……」

美穂子「ど、どうだったの?」

華菜「カピって言うらしいです……」

美穂子「……」

華菜「……」

美穂子「と、とってもカピバラらしくていい名前だと思うわ!」

華菜「で、ですよね!」

華菜「犬や猫にカピってつけてもしっくり来ないし!」

美穂子「その通りよ!」

美穂子「とてもカピバラな名前だわ!」

華菜「(カピバラな名前?)」

美穂子「カピちゃんかぁ……」

美穂子「ふふ」

華菜「(触ったときの事思い出してるんだろうな)」

華菜「そういえば」

華菜「オスメスどっちなんですかね?」

美穂子「!」

美穂子「そういえば……」

華菜「私はメスだと思いますねー」

美穂子「確かにカピって可愛らしい名前だものね」

華菜「……」

美穂子「……」

華菜「…かけますか?」ドキドキ

美穂子「お願いしてもいいかしら」ドキドキ

2人は期待を裏切られて終了




カン

ごめんよ
キャプテンがお願いするネタ思いつかなかったよ

メンバー変えていい?
学校名とか頼む↓

>>259まで

1.清澄

2.すこやん

3.永水

4.鶴賀

5.阿智賀

6.劔谷

3

永水か
京太郎は

1.いる
2.チリほどもいらない

>>271まで

お前ら京太郎大好きだな
なんかワロタ

インハイ会場

霞「あら」

京太郎「はい?」

京太郎「(胸デカいなこの人)」

霞「……」

霞「あの……失礼ですが」

霞「どこかでお会いしました?」

京太郎「は?」

京太郎「俺とあなたがですか」

霞「はい」

京太郎「(逆ナン?)」


霞「ふふ、逆ナンとかではないのであしからず」

京太郎「あ、いやそんなつもりじゃ……」

京太郎「(雰囲気からして大人の人かな)」

京太郎「いや、そんな憶えは無いですけど」

霞「……」

霞「今、時間少しいいかしら?」

京太郎「はぁ……」

京太郎「俺は別に試合もありませんし、大丈夫です」

霞「ふふ」

霞「何度も言うけど、逆ナンでは無いのだけれどね」

霞「ちょっと、ね」


……

霞「小蒔ちゃん、小蒔ちゃん」

小蒔「霞ちゃん、戻ってきたんですか」

小蒔「……」

小蒔「えと…」

小蒔「こちらの殿方は?」

霞「あら、そういえば」

霞「まだ名前も伺ってなかったわ」

京太郎「そういや、そうですね」

小蒔「霞さんもうっかりさんですね」

霞「姫様と同じですね」

小蒔「もう、霞ちゃんったら!」プスコ

京太郎「(帰りたい……)」

長年接してきた霞さんの呼び方が安定しない姫様かわいい

京太郎「えーと、俺はどうしたら…」

霞「あら、ごめんなさいね」

京太郎「いえ……」

小蒔「霞ちゃんがこの方を?」

霞「はい」

霞「重ねてごめんなさい。名前を伺ってもいいかしら」

京太郎「はぁ、須賀京太郎ですけど」

霞「(須賀……)」

小蒔「……」

小蒔「え、えーっと」

小蒔「須賀さん」

小蒔「少し、私達とお話しませんか?」ニコ

>>277
ごめんミスった
寝る

>>275ミス


……

霞「小蒔ちゃん、小蒔ちゃん」

小蒔「霞ちゃん、戻ってきたんですか」

小蒔「……」

小蒔「えと…」

小蒔「こちらの殿方は?」

霞「あら、そういえば」

霞「まだ名前も伺ってなかったわ」

京太郎「そういや、そうですね」

小蒔「霞ちゃんもうっかりさんですね」

霞「ふふ、小蒔ちゃんと同じね」

小蒔「もう、霞ちゃんったら!」プスコ

京太郎「(帰りたい……)」


……

小蒔「…と、言う訳でですね」

小蒔「須賀という名字はとっても神様に所縁のある名字なんですよ!」

霞「(小蒔ちゃん、得意気だわ)」

京太郎「はぁ」

小蒔「……」

小蒔「もしかして……」

小蒔「あまり興味を持たれていませんか」

京太郎「正直言って……」

小蒔「そ、そうですか……」シュン

霞「須賀くん」

霞「私たちに会って……何か感じたこととかないかしら?」

京太郎「感じたことですか」

京太郎「……」

京太郎「み、巫女服だなぁと感じました」

霞「……」

小蒔「確かに!」

小蒔「私たち巫女服ですね、霞ちゃん」

霞「ふふ、そうね」

京太郎「……」

京太郎「あの」

小蒔「あ、はい!」

京太郎「質問いいですか、名字について……」

小蒔「!」

小蒔「どうぞどうぞ!」

京太郎「須賀は宮永より偉いですか?」シャキーン

小蒔「……」

小蒔「えっと、それは」

小蒔「ちょ、ちょっと分かりません……ごめんなさい」シュン

霞「……」

京太郎「あ、そういえば」

京太郎「どうして俺は連れて来られたんですか?」

霞「それは、えーっとね」

小蒔「須賀さんから神様の気配を感じたからだと思います!」

霞「……」

京太郎「……」

霞「ちょ、ちょっと小蒔ちゃん……いきなりすぎないかしら」

霞「(引いてるんじゃないかしら……)」

京太郎「か、神様ですか」

小蒔「はい、須賀さんには神様が宿っている可能性があります」

京太郎「(やっぱり宗教関係の人たちだったのか)」

霞「(完全に不審者を見る目つきだわ……)」

霞「えーっと……」

霞「要するにね」

霞「須賀くんから強者のオーラを感じとったのよ!」ビシ

京太郎「俺、麻雀始めたの今年からなんスけど……」

霞「……」

京太郎「……」

京太郎「……」ガタ

京太郎「……」スタスタ

霞「ま、待って!無言で立ち去らないで!」

小蒔「(ご迷惑になりますし、帰って頂いた方が……)」

霞「(須賀くんの神様はこちらの味方に付ければ、更に私たちの勝率は上がるわ)」

小蒔「で、でもご迷惑に……」

霞「(小蒔ちゃん……)」

春「ただいま……」ガチャ

霞「!」

京太郎「あ、おじゃましてます」

春「誰……」ポリポリ

霞「春ちゃん、ご挨拶して」

春「……」ペコリ

京太郎「……」

京太郎「(居辛い……)」

霞「(仕方ないわね……)」

霞「私たちの秘密を須賀くんに教えるわ」

小蒔「そんな、霞ちゃん」

霞「大丈夫、ギリギリの範囲に留めておきますから」

春「……」ポリポリ

京太郎「……」

春「食べる?」

京太郎「あ、ありがとうございます……」

京太郎「……」ポリポリ


……

霞「というわけでね」

霞「このビデオを見て分かる通り」

霞「私や、小蒔ちゃんは神様の力を借りて麻雀を打っているんです」

京太郎「……」

京太郎「信じ難いんですけど…」

霞「まぁ、そうよね……」

京太郎「要するに俺にも、その神様が憑いてるって事ですか?」

霞「そうなりますね」

京太郎「あの……」

霞「なにかしら?」

京太郎「その神様は疫病神ですか?」

霞「……」

霞「え、えーっとね……」

霞「(なにか辛いことでもあったのかしら)」


……

霞「なるほど、インターハイが近づくにつれて部員の皆が練習に集中していくから相手にしてもらえない、と」

霞「男子部員で色々制限もあるものね」

京太郎「合宿も1人留守番でした……」ズーン

小蒔「お辛い思いをされてるんですね……」

春「……」ポリポリ

春「(自業自得なような……)」

小蒔「で、でも!」

小蒔「そんな辛い環境でも麻雀部に残って打ち込む姿勢は素晴らしいと思います!」

霞「普通は入る時に誰か誘うものね」

霞「私もその勇気は感心するわ」

京太郎「……」

京太郎「男子誘うの、忘れてました……」

霞「……」

春「……」ポリポリ

小蒔「大丈夫です!」

小蒔「お話相手なら私たちがなりますし!」

霞「(小蒔ちゃん、当初の目的忘れてないかしら)」

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