上条「白いワンピース」(891)


・よくある上条さんタイムスリップネタ
・インデックスは最初学園都市ということを分かりながら逃げてる
・口調とか全然わからなかったんだよ

あと、地の文が書くのも読むのも苦手なのでなるべく少なくしてますが、それでもあります。こいつ文書くの下手だなーくらいに思っていただければと。

今日は導入部だけなので少なめ
矛盾点みたいなのあったらどしどし言ってください。

では

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1349278514


あれ、ここは……?

……冷たい、寒い。



ああそうか、助かったのか、インデックス……


もうちょっとだけ待ってろ。


すぐ…会いにいく……からな………。








とうまとうま!

(ああ、なんだ?)





お腹いっぱいご飯を食べさせてくれると嬉しいな



私の名前はね、インデックスって言うんだよ?


(? どうしたんだインデックス?)




……、けど。魔術はあるもん

追われてたからね



(そっか……そいつらぶっ飛ばしに行かないとな)





神裂火織、と申します


彼女は、大切な親友、なんですよ


(!? これは……)



警告、第三章第二節。

侵入者の迎撃を優先します。

(俺の)





『聖ジョージの聖域』を発動、侵入者を破壊します


ーーFortis931
ーーSalvare000

(俺の、失った記憶……)






ーーー助けて、とうま。


警、こく。最終……章。第、零ーー……。『 首輪、』致命的な、破壊……再生、不可……消


ーーーありがとう、とうま。


(よかった、俺は、俺は……)









インデックスを助けられたんだな。





とうまとうまー?

(今度はどうしたインデックス?)


またとうまはどこか行ったのかな?

全くとうまはいつもいつも……








はやくかえってきてよ、とうま……

私にも相談してほしいんだよ


……心配、なんだから





とうまの幸せが私の幸せでもあるんだよ?
とうまの不幸は私の不幸かも……


"インデックスは、とうまの事が大好きだったんだよ?"

今回は、けが、してないといいな……




(悪い、インデックス……)







(必ず、帰る)



今日は以上で終わりにします。

そんなに長い話ではないので今回を含め、8回程に短く分けて投下します。

ただ今回(1回目)、2、4、5回目はさら短いです。

その中でも今回は一番短いので2、4、5回目はもうちょいながいかなーながいといいなーと。

んじゃまた時間あればすぐにでも投下します。

行間(の行数)をもう少し考えてみるとどうだろうか。

でも内容は気になるので、がんばれ

>>17
指摘ありがとうございます。
行間がやたら空いてるのは今回だけです。
異空間みたいな感じを出したかったので。


今日はお昼過ぎに投下します、多分

どこかで呼んだことあるんだよ

>>22
公開するのは初めてかも
タイムスリップネタが結構あるからそう思うだけなんだよ


もうちょっとしたら投下するね



prrrr……

ん……

「ふわぁ…誰だよこんな朝に」pi

「もしもしー?」

起こされたことによる不機嫌を隠さずに俺は電話に出た。



「か、上条ちゃん!どうしてそんなに怒ってるのですかー?」

「あれ、小萌先生?どうしたんですか?」

「上条ちゃんはバカだから補習だといってたのですよー。もしかして忘れちゃったのですかー?遅刻しちゃいますよー?」

「……は?」

そこで俺は違和感に気づく。
あれ?何故に夏用のパジャマを来てるんだ?

「全く上条ちゃんは……。夏休み初日からそんなんで大丈夫なのですか?」

夏休み……初日………?

「せ、先生!必ず後から補習は受けるんでちょっと今日は休ませてもらいます!」

「何か用事があるのですか?」

「はい、まあちょっと……」

「はあ……わかったのです。何かあったら先生に相談するのですよー?」

「はい、分かりました、ではまた」pi



ふう……って、え?
俺は確かインデックスを助にいって…

そうだインデックスは!?
と、とりあえず土御門に連絡するか……


あれ?連絡先に全然知り合いが登録されてないぞ?
まあとりあえず掛けてみるか。


「もしもし? どうしたかみやん?」

「なあ土御門、ちょっといいか?」

「? まあいいぜよ」

「去年の11月から約9ヶ月半の間俺は何をしてた?」

「何って去年のかみやんなんて俺は知らないにゃー」

……はい?

「いや、すまん、ありがとう。んじゃまた」



とりあえず整理しよう。
まず俺はインデックスを助けにフィアンマを倒して、そんで北極海に落ちて……

俺の記憶が何故か戻ってきて、インデックスを不安にさせてたことが分かって。

そんで小萌先生から電話。


……いやいやいや、いろいろとおかしい。


で、土御門によると今俺らは高校1年生。
俺がフィアンマを倒したのが高校1年生の10月30日。

今は高校1年生の夏休み初日。



「はあ……不幸だ………」

とりあえずタイムスリップしたってことでいいのか?

あんまり驚かないってとこに今までの生活が出てる気がする……



いや待て。今日は夏休み初日。学園都市でその日は確か7月20日。

取り戻した記憶によると夏休み初日は……



「なるほどね」

もう一回チャンスが貰えるってことか。
不幸だー、ともいってらんねーな。

……よし。


そして俺はベランダへ出てそこで気を失っている少女に声をかける。








「よう。おかえり、インデックス」


その日はただ暑く、白い少女がとても眩しかった。




自分でも思うほど投下数少ないんだよ……






白い少女の綺麗な指先がピクンと動いた。




「よう、起きたか?」

「あれ、ここはどこ?」

「俺んちのベランダ。お前がここで引っかかってた」

「そ、そうなんだ。とりあえずおなかへった、おなかいっぱいご飯を食べさせてくれると嬉しいな」

「ああ、待ってろ。とりあえず入れよ」

「ありがとう、君、優しいんだね」

「い、いや別に……」

インデックスにこんなことを言われたのはいつぶりだろう。
ちょっと恥ずかしい。

そんなことを思いながら台所へと向かう。




「……あ」

そういえば昨日は御坂が雷落とした日なんだっけ。
確かこの頃はビリビリって言ってたなー、なんて。

「どうしたのかな?はやくしてくれると嬉しいかも」

「あー、悪いインデックス。昨日御坂が雷落としやがってさー。冷蔵庫の中身全部駄目になってるわ、ほんとすまん」



「………」

「? どうした?」

「……君も魔術師なの?」

「は?なんで?」

「私の名前……なんで知ってるの?」

「あ……」

これは……
どうする、俺。




……まあいっか、インデックスに対して秘密を持ったらまたインデックスを心配させることが起こるかもしれないんだ。


だから……

「大事な話があるんだ、インデックス」

「うん……」

俺は話す。たとえ信じてもらえなくても。



いきまーす

オリジナル設定が増えてきます
オリジナルキャラは出すつもり無いですが



では




「よう。ルーンの魔術師」

「何故それを? ……ああなるほど人払いのルーンを使っていることから予想したのかい?」

赤毛の魔術師はそう言う。
俺はこいつを知っている。

「いや、それだけじゃないさ。隣にいるのは聖人だろ?」

「……君は一体どこまで知っているんだ?」

「その子に聞いたのですか」

俺が聖人と呼んだ人物が初めて口を開く。

「いや、こいつはちゃんと記憶を失っているさ、こいつはテメェらのことなんて何も知らない」

「何が言いたい?」

「……」




赤毛の魔術師はこちらを睨みつけてくる。黒髪の魔術師はまだ冷静なようだ。
こういう反応、いつも通りだなー、なんて思う。

「おいインデックス、お前はイギリス清教内、第零聖堂区『必要悪の教会』所属の魔道書図書館、でいいんだよな?」

「う、うん。ちなみに正式名称はIndex-Librorum-Prohibitorumっていうんだよ」

今まで俯いていたインデックスは俺の問いに対して答える。
その答えを聞いて俺は笑う。
笑みが零れる。

「何がそんなにおかしい」

「だってテメェら、こいつの話をちゃんと聞いてたかよ」

「だからなんだと言っているんだ! こっちは一刻も早くそれを回収したいんだよ」

「やっぱりお前はこいつの話を聞いてねえな。『それ』なんて悲しいこと言うなよ、いくら魔道書図書館だからってさ」

「……要件を言ってください」

「しゃあねえな、テメェらが聞いてねえようだから俺がもう一回言ってやる」




「こいつは『必要悪の教会』所属の魔術師だ」

「それがどうした?」




「テメェらの親友だろ? なあ、『必要悪の教会』所属の魔術師、ステイル=マグヌスに神裂火織」


「「「……!?」」」


「驚いたね、そこまで知っているとは。どうやって知ったかは知らないが僕達が何のためにその子を追っているかは知っているのかい?」

「ああ、知っているさ。インデックスの記憶を消すため、だろ?」

「じゃあ何のためにそんなことをしているかは知っているのですか?」

チラリとインデックスの方に目をやる。
インデックスは不安げな顔でこちらを見つめてくる。
俺はインデックスに微笑みかけ、神裂の方を向き直す。

「もちろん。こいつを『一時的』に救うためだろ?」

「そこまで分かってるなら話すことはもうない。早く回収させてくれないか」

「お断りだ」

「「な……ッ!」」

魔術師達の顔が驚愕へと変わる。





「君はこの子を見殺しにすると言うのか!」

「人の話は最後まで聞くもんだぜ、ステイル」

「……、で? なんだい?」

「俺なら一時的じゃなくてもう二度と記憶を消さずに済むように出来る」

「ふん、何を言い出すかと思えば」

「助けたくないのか? インデックスを」

「でもどうすることも出来ないんですよ!?」

「まて、神裂。……大した自信だね、能力者。君に一体何ができるって言うんだい?」

「だからこいつを救うことができるって言ってんじゃん」

「ふざけたことを……」




ステイルが何かをポケットから取り出す。
それはほんの小さな十字架のついたネックレスだった。
あれには見覚えがある、俺があれ何をしようと大丈夫だ。

「……これはあの子の記憶を[ピーーー]のに必要な道具だ」

ステイルは俺に近付いてその十字架をよく見せてくる。

「これは『魔術』の一品だよ。君が何なのかは知らない。しかしこれは簡単に壊すことは出来ない」

「でもね、どこかに放り投げたり、川に捨てたり、それを持って逃げることは可能だ」

「この子はそのうち頭痛で苦しみ出す。そんな風になる女の子の前でこれを僕から取り上げることが出来るか? これが無ければ彼女は死ぬ。自分にそんなに自信があるなら僕からこれを奪ってみろ!」

俺はもう迷わない。

「テメェからそれは奪わないし、奪うつもりもない」

右手をそっと十字架に向けて伸ばす。

「ただそれにちょっとばっかり壊れてもらうけどな」

右手が十字架に触れた瞬間、パキンという音がし、チェーンの部分がバラバラになり十字架が地面へと落ちる。

「な、なんてことをしてくれたんだ!!」

ステイルに胸ぐらを掴まれる。

「自信があるならこれを奪えってテメェがいったんだろうが。この十字架は俺がもらうぞ。奪わねえって言ったばっかで悪いけど」

十字架を拾い上げ、ポケットに入れる。
もしかしたらこれがあればオルソラのようにイギリス清教に関係を持てるかもしれない。
もしかしたらインデックスに関して協力しやすくなるかもしれない。


もしかしたら……、




そんな淡い幻想を抱いて。




「じゃあ、やってもらおうじゃないか。君の方法とやらをね」

「じゃあ最初に一つだけ言わせてくれ」

「なんだい?」







「完全記憶能力で頭がパンクして死ぬなんてことは、絶対にない」




「……は?」


魔術師達が固まる。
ステイルの手が離れる。
まあ俺も前は知らなかったけどな。

「詳しくは知らないけどな。脳には記憶の容れ物がいくつかあって、本をいくら覚えて知識を増やしても思い出などの記憶とは容れ物が違うために圧迫されることはないらしい」

「でも彼女は事実毎年苦しんでいるんですよ? そんなこと……」

「85%」

「……なぜそれを?」

「インデックスが10万3000冊を覚えるのに使った脳の容量だって?」

「ええ、そうですが」

いつの間にか受け答えは神裂に変わっていた。

「じゃあもう一つ聞く。インデックスが記憶を消さなければならなくなったのは何歳からだ?」

「彼女の歳が2桁になってからですが」

「はあ……いいか、テメェら。インデックスが10万3000冊を覚えるのに脳の85%使うだろ? そしたら残りは15%だ。この15%では一年間しか記憶出来ない。ここまではいいか?」

「はい」

「じゃあなんでインデックスは6歳や7歳で死なずに10歳まで生き延びた?」

「……!」




「教会だよ、神裂、ステイル」

「赤ん坊の頃の記憶がどうとかなんてそんな詳しいことまでは知らねえ。ただインデックスの場合魔道書を覚えるということで脳の残り容量は減っていってるはずなんだ。だからやっぱり10歳までに死ななかったってのはおかしいんだよ。テメェらは教会に騙されてるんだ。禁書目録なんてシステム作った奴がこいつを野放しにするわけ無いだろ。そんな奴らがこんな極東に派遣されるような下っ端のテメェらなんかに本当のことを言うかってんだ」

「じゃあ、僕達のやってたことは何だっていうんだ……。くそっ……!」

「待ってください!じゃあそれがわかったところでどうするんですか?」

「なんだテメェら見てなかったのかよ」

「何をですか?」

「さっき俺が何を壊したかだよ。俺の右手には幻想殺しってのが宿っている。超能力も魔術も効かない、霊装だって壊せる。こいつが今『歩く教会』を着ていないのは間違って触ってしまうと服が破壊されてしまうからだ」

まあ首輪を破壊する時にこいつに触るだろうから着てないってのもあるんだけどな。

「その力でこの子にかかっている魔術を破壊すると言うのですか?」

「ああ、魔術がどこにかかっているかも分っている」

久々にインデックスに向き直る。

「インデックス、俺を信じてくれ」

「さっき魔術師が私を追ってるのは私の為って言ったのはこういうことだったんだね」

「ああ、そうだ。今からインデックスを助ける。少し口を大きく開けてみろ」

「わかったんだよ」




俺はインデックスの口に手を入れながら言う。

「おい神裂にステイル。まだ俺のことが信じられないなら信じさせてやる。こいつは魔術が使えないんじゃない」


バキィッ


「こういうとっておきの時に魔術を扱えるようになってるってことをな!」



インデックスの眼球に真っ赤な魔法陣が浮かび上がる。
そして、




「ーーー警告、第三章第二節。Index-Librorum-Prohibitorumーーー禁書目録の『首輪』、第一から第三まで全結界の貫通を確認。再生準備……失敗。『首輪』の自己再生は不可能、現状、10万3000冊の『書庫』の保護のため、侵入者の迎撃を優先します」

「ーーー『書庫』内の10万3000冊により、防壁に傷をつけた魔術の術式を逆算……失敗。該当する魔術は発見できず。術式の構成を暴き、対侵入者用の特定魔術を組み上げます」

「ーーー侵入者個人に対して最も有効な魔術の組み込みに成功しました。これより特定魔術『聖ジョージの聖域』を発動、侵入者を破壊します」




インデックスが着々と魔術の準備を進める。
ステイル達はまだ状況がよくわかっていないようだ。

「ほら見ろ。インデックスはちゃんと魔術を使っている」

俺はもう、女の子1人救えないような無力な人間になんてならない。なってやらない。

目の前の少女を助けることのできる嬉しさに右手を握り締めた瞬間、ベキリとインデックスが作った亀裂が裂ける。


ゴッ!!と。亀裂の奥から光の柱が襲いかかってきた。

右手を前に出す。
ある程度は打ち消せるが、完全には打ち消せない。
でも俺はこんな攻撃に対する方法を見つけた、手に入れた。強くなったんだ。
何のために家ん中じゃなくて外に出たと思ってんだ。
俺は前に出した右手で光の柱を押さえつけると、手首をねじり、そのベクトルを斜め後方へと無理やりに逃がす。ビルや歩道橋が破壊される音が響く。
今は光の柱を後ろに逃がしていることで俺への負担は少ない。少しずつ前へ進む。





あと4m



3m


2m

1m
……0




インデックスの作った亀裂、さらにその先の魔法陣を右手で引き裂く。


「警、こく。最終……章。第、零ーー……。『 首輪、』致命的な、破壊……再生、不可……消」

ブツン、とインデックスの口から全ての声が消えた。
……その時インデックスの顔が少し笑った気がした。

そして思い出す。あの北極海での不思議な出来事を。

「ああ、どういたしまして、インデックス」




「上です!上!!」

「え?」

突然の叫び声に俺は上を見る。
ビルや歩道橋を破壊した後に生まれた、何十枚もの光り輝く羽がまるでこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいのように舞い降りてくる。


……また、繰り返すのか?

また、怪我をして
また、記憶を失って
また、インデックスが誰か分からなくなって
また、インデックスに嘘をついて
また、インデックスを傷つけて
また、自分にも嘘をついて



そしてまた、インデックスにあんな顔をさせてしまうのか?

台無しだ…ww




そんなこと……



そんなこと、あっていいはずがねえだろうがッ!!




パキン



軽い音と共に俺の周りの羽が消える。



(何が……、何が起こったというのですか?)



まだだ、まだ羽はある。
こんなんじゃ足りねえ。



今なら、
こんな力を見つけた今なら、


あとはそれを手に入れるだけ。


……なんだ、簡単なことだったじゃないか。





さあ右腕に集まれ、幻想殺し。

全ての幻想を喰らい尽くせ!!





俺はまだまだ、強くなれる。
目の前の少女のために、自分のために。


「ォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオッッッ!!!」

右腕に集まり半透明な竜となった見えない力。

雄叫びをあげたそれが全ての羽を喰らい尽くす。




ーーーーーー
ーーーー
ーー



インデックスは?

インデックスは無事か?



見るとインデックスは気持ち良さそうに眠っていた。


……あーあ、この白いワンピースどうしようか。
舞夏だったら汚れててもちゃんと綺麗にしてくれるよな? うん。
いや、そもそも受けとって貰もらえるか?
あーでもやっぱり『歩く教会』じゃなくてよかった、マジで。
この力使ってたらあれ壊れて、インデックスの噛みつきだけじゃ無くてステイルや神裂の攻撃も受けてただろうからな。
あれ、でもその前インデックスに触ったっけ? あれ?

『歩く教会』で思い出したけどあの店まだ閉まってねえよな?




竜がただの右腕の姿に戻る時、俺はそんなことを考えていた。




街には人が戻り始める。
ここが学園都市ということもあるのか、この時間帯そんなに人が多いわけではない。




粉々になった羽の欠片が街頭の光を受けてインデックスを照らす。



目の前の少女は白く輝いていた。








その日はただ暑く、白い少女がとても眩しかった。







「上です!上!!」

「え?」

突然の叫び声に俺は上を見る。
ビルや歩道橋を破壊した後に生まれた、何十枚もの光り輝く羽がまるでこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいのように舞い降りてくる。


……また、繰り返すのか?

また、怪我をして
また、記憶を失って
また、インデックスが誰か分からなくなって
また、インデックスに嘘をついて
また、インデックスを傷つけて
また、自分にも嘘をついて



そしてまた、インデックスにあんな顔をさせてしまうのか?




いじょー
インデックス戦終了です

>>112
指摘されるまで気づきませんでした、ありがとうございます


あーまじやらかした。




予定が空けば今日の夜に最後の投下します
遅くても明日には投下するつもりです

では

ほんとすみませんでした、粉雪……









「上です!上!!」

「え?」

突然の叫び声に俺は上を見る。
ビルや歩道橋を破壊した後に生まれた、何十枚もの光り輝く羽がまるで粉雪ように舞い降りてくる。


……また、繰り返すのか?

また、怪我をして
また、記憶を失って
また、インデックスが誰か分からなくなって
また、インデックスに嘘をついて
また、インデックスを傷つけて
また、自分にも嘘をついて



そしてまた、インデックスにあんな顔をさせてしまうのか?




……そうか、実験は何故か1ヶ月ほど早くはじまってるみたいだな。
多分御坂妹は今日の夜実験だろう。20:30か……。


「インデックスー」

「あ、とうまが呼んでるよ、短髪」

「だから私の名前は御坂美琴だって何回も言ってるでしょうが」

「……なあ、御坂妹」

「それは私のことですか?」

「ああ。御坂妹、俺さ、学校通ってるし、馬鹿だし夏休み中も補習行ったりしてるからさ、昼間インデックスを一人にしちゃうんだよ。だからさ、今日が終わったら暇な時は俺の家遊びにきてくれよ」

「ですがミサカは……」

「それ以上は言うな。お前は実験動物なんかじゃない。お前は生きている。似た顔のやつがただ1万人ほどいるだけの人間なんだよ。それにミサカ10032号はこの世界に1人しかいないじゃないか。そしてそいつは俺やインデックスの友達で、御坂の自慢の妹だよ。それはお前が生まれた時から、今も、これからもずっと変わらないことなんだよ」

「……」

「何話してんのよ?」

「いーや、なんでも」

「じゃあインデックス、買い物行くか」

「うん、じゃあね、短髪、クールビューティ」

「何それ!? 私とこの子の差ひどくない?」

「お姉様、そういうところがクールではないのでは?とミサカは当たり前の指摘をします」

「ぐっ……」

「じゃあな御坂……そうだ御坂」

「何よ?」

「ちょっとこい……」

「え? 何?」

俺は御坂に小声で話しかける。

「今日の夜20:00に鉄橋に来てくれ、どんな用事があっても来てくれ」

御坂も小声で返事をする。

「いいけど……何で?」

「お前の毎日の夜更かしを終わらせる」

「え? 何する気よ!?」

「いいからこい、絶対だ。その時話してやる」

「……分かった」

「じゃあな」

「うん、また後で」

「んじゃ御坂妹もまたなー」

「……さようなら」


こんばんは
なかなか来れなくてすいません

先週くらいから忙しくて……
来週終わるまでは忙しいままなので投下は出来ないかなーって思ってます
まだ一文字も書いてないんですすみません……


ではー


ちょっとさっきちょちょいと書いた分投下(短い)
見直しも何にもしてないので文もおかしいしなんか違和感あると思いますが


そのため今回の投下は今後ボツにするかもしれないけど読んでやってください


では数レスほど




さて、御坂に会うために鉄橋まで来たわけですが……



……おっ、いたいた。

「御坂ー、っておま」

いたんだけど……、

「……何よ」

何かかなり落ち込んでいる様子だ。

「何ってお前何でそんな顔してんだよ」

「……別になんでもないわよ」

「何でもないわけないだろ! またあの実験のことか? まさか開始時間が早まったとか?」

「……違うわ、こっちの話」

「じゃあ実験には関係のないことなんだな?」

「いや、関係は……。はあ……。もういい話すわよ、話せばいいんでしょ? とりあえずどこ行くのか知らないけど行きながら話すわ」

「はいはい」

「『樹形図の設計者』って知ってるわよね?」

「ああ、それがどうかしたのか?」

「今日ね、それをハッキングしに行ったのよ」

「え?」

「あれに偽の予言を吐かせたら少しでも実験は止まるんじゃないか、そしたらその間にできることもあるんじゃないか……って」

「……」

「でもね……」





何故だろう、嫌な予感がする。
違う、嫌な予感しかしない。
冷や汗が湧き出る。

ヤバいヤバいヤバいヤバい。



聞いちゃだめだ聞いちゃだm
「それ、壊れちゃったらし「ごめんなさい!」




「……は?」

「そ、それ壊れたのいつかわかる?」

「……」

「……」

「昨日まではあった『樹形図の設計者』への依頼が今日は半分以下。あ、いや、そうじゃなくて今日だけ本来の半分以下しか処理されなかったらしいの」

「それでおかしいと思ったら報告書にはこう書いてあった。"『樹形図の設計者』は正体不明の高熱原体の直撃を受け、大破したものと判明。正確な大破時刻は分からないものの、おおよそ9時からの3時間の間であることも判明。また、原因の解明と、この件による『樹形図の設計者』の情報の漏洩を防ぐために残骸の回収を最優先する"って」




「へ、へー。それはそれはミサカサンナントモウンノワルイコトデ」

「……」

「じゃ、じゃあさっさと行こう、もうすぐだ」

「……待ちなさいよ」

「ひぇっ!?」

「アンタ何か知ってるわけ?」

「かっ、上条さんみたいな一般人はそんな機密事項なんて何も知らないのでゴザイマスヨー?」

「本当のところは?」

「いや、俺本当に知らないって!」

「本当?」

「ああ、多分」

「多分?」

「あ」

「……」

御坂が俺の肩をつかむ、ヤバい。

「言いなさい。今ここで電流流してあげてもいいのよ?」

「……」








……でもたった今もうそれどころじゃなくなった。





「……流すなら勝手に流せ。今のお前じゃ俺に電気は流せねえよ。それにもう時間がない」

「何よ、アンタそんなこと言ってビビらせるつもり? 電気効かないのはその変な右手だけでしょ? 私が今つかんでるのはアンタの肩なのよ、肩」

「だから勝手に流せって言ってるだろ? 信じれねえならやってみろ、本当に右手だけなのかどうかをな」

「じゃあ遠慮なく……って………え………」




……御坂はどっちに驚いたのだろう。

俺に電気が効かなかったこと?

それとも……













目の前に御坂と同じ顔をした奴が白髪の男の前にいること?




……タイムリミットだ、御坂。
お前の喧嘩はいつでも受けてやる。







実験開始まであと10秒。
待ってろ、御坂妹。
そして、


俺と同じ、お前。



いじょー

また一週間ほど忙しくしてきます
待っててくれる人、感想書いてくれたりする人ありがとうね


ではー

ロシア編ですらン変換漏れがあったくらいだしなw

3巻は語尾にもやたらァィゥェォついてべしゃっとした話し方だったけど
3巻と暗部時代と新約見比べると語尾で「~でよォ」のようにァィゥェォつく率がどんどん減ってるらしい
3巻のカタカナ過多は一番キチってた状態で、そこからァィゥェォンだけになる→語尾につかなくなる
のは、だんだん精神状態が落ち着いてきてる描写なんじゃないかかまちースゲエ、と
解説してるのをどっかで見た
例:3巻「~だろォがヨォ」→ロシア「~だろォが」 みたいな感じ


こんばんはー



さて、今日は一方通行と戦うところです

本格バトルを期待してくださった方、すみません
地の文が本当に苦手なので……

ですから会話文で物語が進んでいきます
それはつまり一方通行がやたらしゃべるということで……

>>231におおっと思ったので一方通行の語尾を伸びぎみにしてみました


ではー




目の前には操車場。

……ば、それ以上『上』を目指す必要性など感じないのでは、とミサカは予測します」


静かな夜だ。
こんな時だと、まだある程度遠くにいる御坂妹、一方通行の会話も聞こえてくる。




「最強、ねェ」

「最強、さいきょう、サイキョーってかァ? そりゃ確かにそォだ、俺はこの街で一番強い能力者だし、それはつまり世界で最高の能力者って事だろォけどさァ」

「結局、俺はまだ最強止まりなンだよ。この俺は学園都市で最強の能力者。ふン、そンじゃどォして周りの連中はそれを知ってンだ? ぶっちゃけさァ、実際に一方通行と戦ってみて負けたから、だろォ? それって逆に言えば俺の強さは、面白そうだから試しにアイツにケンカを売ってみよう、って程度にしか思われてねェって事だよなァ」




「……」

御坂は黙って一方通行の言葉を聞いている。
こいつにもあいつや俺と同じところがあると俺は思うし、共感できるところでもあるのだろうか。

それとも。

「御坂、お前はここで待ってろ」

「……本当に助けが必要な時は言いなさいよ」

「うーん、多分大丈夫だろ。あ、でも」

「何よ?」

「一方通行を倒したあとちょっと力を借りるかもな」

「……分かった」

「じゃ、行ってくる」

そして、一方通行が再度言葉を放つ。




「ダメだよなァ。そンなンじゃ全然ダメだ。そんな最強じゃ全くつまンねェ。俺が目指してンのはその先なンだよ。『挑戦しよう』と思う事が馬鹿馬鹿しく聞こえるぐらいの、そもそも相手が『戦おう』って思う事すら許さねェほどの、絶対的な強さ」










────────そんな『無敵』って存在に憧れている、






だろ?一方通行。




「あン?」

「よう、一方通行。御坂妹も元気そうでなによりだ」

「なンだァ? オマエ」

「ミサカはいつも元気ですが、とミサカは貴方がここにいる事への驚きを隠しながら返答します」

「相変わらずだな」

「そうですか?」

「ああ。……っと、そうだ御坂妹。お前にはまだインデックスと遊んでもらうって約束があったよな? あれどうなるんだ?」

「オイ、オマエはさっきから何言ってンだ?」

「うるさい。ちょっと黙っててくれ、今は御坂妹と話してるんだ」

「あァ? オマエ、ナニサマ? 誰に牙剝いてっか分かって口開いてンだろうなァ、オイ。学園都市でも七人しかいねェ超能力者、さらにその中でも唯一無二の突き抜けた頂点って呼ばれてるこの俺に向かって何て口の利き方してンだァ? オマエ、何なンだよ。カミサマ気取りですか、笑えねェ」

「お前の事なら知ってるぞ。しかも今わざわざ自己紹介までしてくれたじゃないか」

「舐めてンのか?」

「てかさ、お前本当に第一位なの? ずっと思ってたんだけどさ」

「はァ?」




「いやだって見るからに細いし。そんなんで立てんの?」




「……」

「……」

「……」

「……正直もや」

バシュッ

一方通行の蹴った石がコンテナに当たり、それは小さな爆発を起こす。
それがどうした、俺はちゃんとこいつが第一位だって知ってる。

「……、へェ。オマエ、面白ェな。だがオマエは俺を舐めすぎなンだよ。………………じゃァな」


一方通行が視界から消える。




が、俺にはあいつがどうくるか分かる。
分かるだけにあとは避けるだけだ。

「ほォ」

「さっきはいいものを見たな。能力がなければ立ってられないって自分で言ったようなもんだよな」

「ふン、そンなこと脳に直接ダメージを食らわない限り無理だろォが。あァ? 何ですかァ? オマエは空間移動能力者ってかァ? 残念だが俺には効かねェよ」

「それは残念だ。だが俺はまた残念なことに無能力者なんだよ」




でも、


「でも、お前に勝つことならできる」

「……」

一方通行は無言で右手を突き出してくる、避ける。

次は左手、避ける。


避ける、避ける、どんどん避ける。







「お前じゃ俺には勝てねえよ」




「……いやオマエ、さっきから避けてばっかりでさァ、全然攻撃翌来ねェンだけど。さっきのはハッタリで実はビビりまくりってオチですってかァ!?」




「え? 攻撃していいの?」

「あン?」

「いや、お前、死ぬよ?」

「はァ?」

「ああっとその前に一つだけ。お前の能力ってさ、ベクトル変換? だっけ? ベクトル見えんの?」

「何言ってンだ?」

「まあいいや、どうせ知覚化はしてるんだろうし」

「だから何言って────」

「じゃあいくぞ」










緊急事態、発生だあああ!







「ォォオオオオオオオっ!!!」


ドゴッ!










「! っく……」

「おー避けてくれてよかった、さすが第一位ってところだな」

「……オマエ、何をした?」

「ん? 腕からビームだけど」

「そンなことを聞いてるンじゃねェ!」

「じゃあ何なんだよ」

「今の、本当に能力での攻撃か?」

「いや、だから俺は能力者じゃないって」

「だとすると、科学の攻撃じゃないのか……」

一方通行が呟く。鋭い。

「やっぱり、さすが第一位だ」

科学を知り尽くしているからこそ、魔術(オカルト)を肯定できる部分があるのだろう。

「──────オマエ、本当に面白ェわ」

「ありがとう」




「……、どうやって攻撃してるかは分からねェし知らねェがそンなのは関係ねェ。俺はオマエを倒す。いいねェ、強いヤツと戦うってのは。そろそろ実験にも飽きてきたとこなンだよォ」

「そうか、飽きてきたのなら実験とこの戦いはもう終わりにしよう」

「ふン、言ってろ」





さあ、一方通行。
ここからは話し合いの時間だ。







ドサッ……







直後、一方通行が地面に倒れた。



いじょー

上条さんなんでこんなにうざくなったんだろう

上条「お前じゃ俺には勝てねえよ」キリッ

って感じかなあ




毎度毎度レスくださってる方々ありがとうございます

ではまたー

>>245訂正


「……いやオマエ、さっきから避けてばっかりでさァ、全然攻撃翌来ねェンだけど。さっきのはハッタリで実はビビりまくりってオチですってかァ!?」




「え? 攻撃していいの?」

「あン?」

「いや、お前、死ぬよ?」

「はァ?」

「ああっとその前に一つだけ。お前の能力ってさ、ベクトル変換? だっけ? ベクトル見えんの?」

「何言ってンだ?」

「まあいいや、どうせ知覚化はしてるんだろうし」

「だから何言って────」

「じゃあいくぞ」



「……いやオマエ、さっきから避けてばっかりでさァ、全然攻撃来ねェンだけど。さっきのはハッタリで実はビビりまくりってオチですってかァ!?」


訂正されてないじゃん……


こんばんはー

>>172
○……それはミサカのことですか?
×……それは私のことですか?

今更だけど訂正

さて、投下します
ほのぼのしたいなー

ではー



「ほら、御坂妹。ここが俺の家だ」

「ミサカが製造された研究所より小さいのですね、とミサカは感想を述べます」

「うぐ……、確かに狭いけど研究所と比べるのはどうかと思うぞ?」

「?」

「……うん、とりあえず入ろう」

「はい、とミサカはおもむろに銃を取り出します」

「だーもう! 普通に開けるんだよ普通に!」

「?」

「まあそうですよね上条さんが悪かったですよ!」




ピンポーン



「はーい」

「インデックスー俺だー」

「あっ、とうま! 今開けるね」



ガチャ


「おかえりとうm……」


バタン



「ただいま、インd……っておい!」

「……とうま」

「……はい、なんでしょう?」

「クールビューティはともかく、その肩に掛かってるのは何かな?」

「何って……うーん。……友達?」

「……とうまは何しに外に行ったの?」

「補習……だけど」

「その補習が長引かなかったのはいいことだけど。いいことなんだけど何持って帰って来てるのかなとうまー!!」

「わ、悪かったインデックス!」

「……どうせとうまは『宿題』を持って帰ってくると思ったから掃除しておいて正解だったかも」

「……ありがとう、インデックス」

「……ふーんだ」

「なあ、インデックス」

「なにかなとうま?」

「……そろそろ開けてくんない!?」

「あ、ごめん忘れてたんだよ」




ガチャ


「ただいま、インデックス」

「おかえり、とうま」

「ほら、御坂妹も」

「ただいま、とミサカh」


バタ「まてまてまて!」


「なんでクールビューティまでただいまとか言ってるのかな!?」

「今日はみんなでお泊まり会だ、住人が増えるとかじゃないから落ちつけ」

「はあ……もういいんだよ。おかえり、みんな」

「やはりミサカは邪魔なのでしょうか?」

「そんなことないさ、ほら入るぞ。インデックス、洗面台まで連れて行ってやってくれ」

「りょうかーい。ほらクールビューティ、こっちなんだよ」

「あーれー、とミサカはなされるがままにします」

「……って靴を脱げ靴をー!!」


……疲れた。
こんな感じで家に入るまでに一苦労あった俺達のお泊まり会がはじまった。



「なあ御坂妹、お前ご飯食べた?」

「?」

「だよなあ食べてるわけないよな」

「おかずの残りがあるけど……」

「おお、それ出してあげてくれ」

インデックスがとても家庭的で嬉しい。



「どうぞー、食べるといいんだよ」

「ありがとうございます、とミサカはいつも摂取している栄養剤でないことに驚きます」

「とりあえず食べてみろよ。それもこれからたくさん食べれるさ」

「食べました、とミサカは報告します」

「早いなおい! あれですか御坂妹もインデックスみたいな腹ペコキャラですかそうですか!!」

「いえ、ミサカは食べるという行為に興味があるだけです、とミサカはこのシスターと同じにしないで欲しいと暗に述べます」

「むっ、それは失礼かも」

「あーはいはい。インデックス、風呂ってまだ沸いてるか?」

「それはもちろん。とうまが入ると思ってたから」

「そっか。じゃあ御坂妹、先に入って来いよ」

「初めての風呂に入るという行為に期待が膨らみます、とミサカは服を脱ぎます」

「うわああ、ちょ、おい!」

「?」

「……インデックス、いろいろと教えてやってくれ」

「しょうがないなあとうまは」

「いや、俺じゃない……」

「なんか言ったかな?」

「いーや、何にも」

「じゃあクールビューティ、お風呂に入るんだよ!」

「了解です」



御坂妹は少し嬉しそうな顔をした気がした。
……確かに御坂妹はこの家で体験することは全てはじめてだもんな。

だからお風呂は心配ではあるんだけど……
まあ今のインデックスなら大丈夫だよな。



『そこひねっちゃダメなんだよ!』

『ちょっとクールビューティ!』

『きゃあああお湯がー!』



大丈夫……だよな?



「ン……」

「お、起きたか」

「あン?」

「おはよう」

「……」

「ん? どうした?」

「ここはどこだ?」

「どこって俺ん家」

「はァ?」

「いやだから俺ん家」

「……」

(ちょっと待て意味分かンねェ。何がどォなってやがる!?)

「おーい?」

「……とりあえず手を離せ」

「いや」

「離さねェと……」

「離さないと?」

「チッ、何でもねェよ」

「まあ離してもいいんだけどな」



そう言って一方通行から手を離す。
もちろん手を離す前に力を放出しておいた。

「……オイ」

「なんだ?」

「状況が変わってねェじゃねェか!」

「まあまあ落ち着けって、ゆっくり話でもしようぜ。あいつらもまだまだあがってこないと思うし」

「アイツらだァ?」

「うちの同居人とミサカ10032号のことだよ。今日はみんなでお泊まり会だ」

「……チッ。ふざけたことを」

「……なあ一方通行」

「……」

「こういうのも、悪くないと思わないか?」

「……」

「……」

「……」



「なあ、なんでお前は実験に参加しちまったんだよ」

「……教える必要もねェ」

「まあ確かにそうなんだけどさ」

「……」

「……俺さ、記憶喪失だったんだよ」

「……はァ?」

「でも今は違う、ちゃんと思い出すことが出来た」

「くっだらねェ。だからどォした」

「確かにお前にとっちゃそうかも知れないな。でもな、おかげでわかったことが一つあったんだ」

「……」

「お前が実験に参加しちまった理由だよ」

「……チッ」

「俺は記憶を失ってた時、ずっとお前が実験をしてた理由が分からなかった。なんでわざわざ無敵を目指す必要があるのか、と」

「……」

「でも、俺の記憶が戻った時、一方通行は俺に似ていると思った」

「……」



「俺は、不幸すぎて。お前は、強すぎたんだ」

「俺は、昔から不幸だった。お前の能力を消したこの右手。それが運とかそういうのまで片っ端から消してるかららしい」

「そのせいでちっちゃい頃は疫病神なんて言われて周りの人間には近づいてもらえなかった。今でこそ不幸の避雷針なんていう風にちょっとしたギャグみたいに流してくれる友達がいる。でも昔はそうじゃなかったんだ。それがこの学園都市に来た理由でもある。運なんてオカルトなモノと縁のない学園都市にって」

「そんな俺がまっすぐ生きてこれたのは、いつも支えてくれた両親のおかげだ。こんな俺でも自慢の息子だと言ってくれる、な。とても感謝してるよ」

「一方通行はどうだ? そういう人はいたか?」

「……忘れた」

「……。一方通行は強すぎて、その力のせいで友達を失ってしまった。違うか?」

「……知らねェよ」

「そっか。まあここからは俺の妄想だと思って聞いてくれ」

また、話し出す。



「……だから一方通行はもう誰も傷つけたくない、そう思っていた。だから一人になればいいと思った」

俺自身、そう思っていた。周りが不幸にならないように、誰も近づけちゃいけないと。
だから、同じ。

「そこで一方通行はこの実験の話を聞いた。もう誰も傷付けなくていいようになる、と。Level6になることで、もう誰も自分と戦わなくていい。そう言われた」

「だからやってみようと思った。……でも、実際は妹達を殺さなければいけないと言われた」

「最初はこんな実験やめようと思った。でもあいつらは人形だから別に殺したって構わないと言われた」




……そう。
俺と一方通行の違いは、多分ここなんだ。

俺には優しい、優しい両親がいた。
例え、自分の元を離れてでも息子が幸せになれるようにと願ってくれる、両親が。

ただ、こいつは違った。
こいつには、その心を利用しようとする研究者達がたくさんいた。

強すぎたために。
そのために友達を傷付けたくなかった、当たり前のことじゃないか。
それを利用しようとするなんてまともじゃない。




「……とまあ勝手に思ってるわけなんですけどね」

「……くっだらねェ」

「確かにくだらない話だったな。でも、俺はこの話が多少は合ってるという自信はある」





何故なら、
俺は知っているんだ。

10月の終わりに、一方通行が妹達を助けるために自分が壊れるまで悩んでいたことを。
俺にもう一回妹達を助けろ、打ち止めを助けろ、とそんな八つ当たりをしてしまうほどに。
最強のはずのあいつが、あんなにも悩んでいた。


そういえば9月の終わりに、打ち止めが俺にあの人を助けて、って言ってきたけど、あれも一方通行のことなんだなと思う。

あの娘には何回か会ったことがある。
その全てで"あの人"の話をしていた。








ほら、一方通行。
お前はこんなに信頼されるほどに優しい人間だったんじゃないか。




「……罪を犯したことは確かだ。お前が悪いし、償っていかなくちゃならない」

「でも、それ以上に俺はお前を利用しようとした奴らが許せない。お前を不幸にしようとした奴らが、だ」


だから、


「だから、お前は幸せにならなくちゃいけないんだよ」

「……意味分かンねェ」

「それが、お前の出来る精一杯の反抗だと俺は思う」

「……」

「……だから、まずは俺と友達になろう、一方通行」




自分でも何を言っていたのか分からない。
今一方通行に話したことなんてほとんど覚えてない。

でも一生懸命に伝えようとしたことだけは覚えている。
なら大丈夫。

きっとこいつには伝わったはずだ。


また、きっと─────。




「ふう、いいお湯でした、とミサカは感想を述べます」

「おー、それは良かったな」

「とてつもなく疲れたんだよ…………」

「お疲れ様」

「とうまも入る? それともお友達も?」

「今日は遅いから寝ることにするよ。明日、朝シャワー浴びる」

「お友達はどうするのかな?」

「……俺も入らねェ」

「じゃあ栓抜いてくるからとうまはお布団よろしくね」

「ん、わかった。ありがとう」

「ミサカは何をすればいいのでしょうか?」

「ん? じゃあこっちの布団持って」

「こうですか?」

「そうそう、そのままひいて。……っと俺はこっちにひいてと」

「終わったんだよ」

「おうありがとう。じゃあインデックスと御坂妹はベッド使ってくれ。俺らは布団」

「ほら、クールビューティこっちだよ」

寝る順番は、壁から
インデックス、御坂妹、一方通行、俺になった。

「じゃあもう寝るか」

「電気は?」

「それならミサカが」

「ちっがーう! リモコンこっちにあるから! んじゃ消すぞ?」

「……zzz」


プチン




「……おやすみ。ってもう寝てるよインデックス」

いろいろしてくれたからな、今日は。

「本当にありがとう、インデックス。おやすみ」

インデックスにそう言って布団に入る。

「……一方通行」

「……」

「能力は、寝たら使えない。俺の場合演算とかじゃないからな。じゃあおやすみ」

「……チッ」


俺も疲れた、もう寝よう。






……意識がなくなる寸前に聞いたのは、ゴソゴソという音だった。

───────おやすみ、一方通行。


いじょー

ここからは番外編みたいな感じでいきます




「……チッ」

くっだらねェ、本当にくだらない。
この無能力者もその話も。

逃げたと思われるのはしゃくに思われたからとりあえず俺は布団に入る。



何が友達、だ。
このシスターまでそんなことを言いやがった。
平和ボケにも程がある。

俺は一万人も殺した人間だ。

なぜこいつらはそんな奴の前で無防備に寝られる?

一番分からねえのはこのクローンだ。
何でそんなに俺を恐れない?

分からない、何も分からない。

寝返りをうって、上を向く。
……ベッドからはそのクローンが顔を出していた。
目が合う。




「眠れないのですか?とミサカは尋ねます」

「……知らねェよ」

「一方通行はお泊まり会というモノを経験したことはあるのですか?とミサカ質問を変えてみます」

「……ない」

「そうですか、では今日が初めてなのですね、とミサカは確認をとります」

意味が分からないが眠れそうにないので答えることにした。



「それが?」

「これが、おそろい、というものなのでしょうか」

少し違うと思うが知ったことじゃない。

「そうなンじゃねェの?」

「楽しい、ですね」

「……」






「実験をしている時には気づきませんでしたが、とミサカ前置きをします。空気はとても澄んで、星はこんなにも綺麗で、あなたや友人達が隣にいる。それは、こんなにも楽しいと感じるものなのですね、とミサカ初めての感情に戸惑います」


「……そォかよ」



……何をやってるんだ、俺は。
こいつは俺なんかより、ずっと。
人を殺すことに違和感を覚えなくなった俺なんかより、ずっと。










ずっと人間らしいじゃないか。



「ミサカが死ぬまでにこんな感情を教えてくれてありがとうございます、とミサカ感謝の気持ちを伝えます」

「感謝ならこの寝てるやつにしとけよ」

「それでもミサカが生まれたのはあなたがいたからです」

「……」

くっだらねェ。

「では、そろそろ寝ましょう。明日の実験はハードになりそうです。今日の分もあるので、とミサカは原因を述べます」

「明日は……」

「?」


「いや、なンでもねェよ。明日からもこんな星空が見れるといいな」

本当にくだらない。

「……はい。ミサカは冬の空が見てみたいです、とミサカは冬の空が綺麗だという知識を引っ張り出します」

「……そォかよ。冬になったら嫌でも見れる」

「その時は、ミサカも連れて行ってください」

「……当たり前だ」

「では、おやすみなさい」

「……」




こんなのは、俺のガラじゃない。
冬の空くらい、勝手に見に行ってろ。







勝手に。







……そういえば、この隣で寝ている無能力者は何故俺のことを前から知っている風な口ぶりだったのだろう。

そんなことをふと思いついた時にはいつの間にかやってきた眠気に負けそうになってきていた。


いじょー

そういえばまだ御坂と話していない一方通行と上条さん
いつになったら3巻は終わるのやら

まあ4巻は速攻で終わるつもりだからいいんだけど
……っとその前に2巻か




御坂も自分がクローン達を殺したって言ってるくらいに責任や罪は感じてるから一方通行を一方的に責めるのはおかしいとは思うんだけど、やっぱり直接殺したのは一方通行だから責める気持ちも分かるし……という難しいところだなあと思いますね


ではー

この上条さんは女性キャラから「好かれる」のではなく「慕われる」男になりそうだな。

上条くんの。力で。私の出番を。増やしてほしい。

すまん今日くる



おはようございます、思わず時間が空いたので、投下


いきます

ではー





「誰だ」

もう一度聞く。

「いやあ、素晴らしい説得だったよ。あれで第三位も大人しくなってくれると有難いんだがね。いくら私でもそうそう何回も停電を起こされると困るんだ」

「……」

……何だこいつは。
まるで俺らの行動を見ているかのような……。

土御門のサーチ魔術みたいなものか?



……いや、あの時オリアナはサーチに気づいてたはずだ。
ということは、もし魔術なら俺も気づきはしなくともその魔翌力か何かに触れるはず。
そもそも俺は御坂の能力を預かるために力は放出しておいた。
右手以外にしか効かないように手を加えてある魔術だって今となっては意味がないはずだ。
それでも相手には見えている。

……と、いうことは監視カメラか?
ここは学園都市。
さらっと見た程度では見つからないところに監視カメラがあるかもしれない。



ただ、音声まで拾うとなると……。



「ん? 聞こえていないのか? 確かに音声は入っているはずなんだが……」


それにこいつからは今まで感じたものよりもずっと強い何かを感じる。
電話をしている、ただそれだけなのに。

それだけなのに足が震えてくる。
神の右席と、ローマ正教と戦ったあの時


いや、あの時以上かもしれない。



「だ、誰なんだよ」

「……これは申し訳ない、私の名前はアレイスター=クロウリー。何、怯えることはないさ」

「アレイスター……?」



聞いたこともない名前だった。


「そうだ、一応学園都市の統括理事長をしている」

「統括理事長ぉ!?」

「そんなに驚くことか?」

「あ、いや……。で、統括理事長様が何の用だ?」


警戒は、さらに増す。
拳を握りしめる。



「拳を握ってそんなに警戒する必要もない。君は忙しいな」

「なっ……!!」

「ふむ……。こっちから君の様子が見えていることは今の君なら分かってると思ったんだがね」

「何処から見ている……?」

「それは今気にするべき事じゃないだろう?」

「……いいから答えろ」

「……」

「……」

「……」

「……」

「君の逆剥けの数でも数えればいいのかな?」

「やめろ」

「親孝行はしないといけないな」

「余計なお世話だ」

……何だこいつ。
キャラが掴めない。



「そんなことよりもっと聞きたいことはあるはずだろう?」

「……お前は魔術師か?」

「……君は私の話を聞いていたのか? 仮にも科学のトップが魔術師な訳がないだろう」

「本当か?」

「君の行動を見て、もう少し賢いと思っていたんだが、そうでもないようだ」

余計なお世話だ。
二回目の経験と初めての経験とでは話が違うんだよ、お前と話すのは初めてなんだ。
しかも話をうまいこと交わされてペースすら掴めない。







……ん?

俺の行動を"見ていた"?


「……おい」

「何だ? 聞きたいことか?」

「お前は何で俺の行動を"見てきた"んだ?」

「私は学園都市の統括理事長なのだよ、ここの住人の生活を把握していても何ら不思議ではあるまい」

「本当にそうか?」

「どうした?」

「わざわざこんなLevel0のしかも能力の発現の可能性が確実に0である俺まで把握できるほど学園都市は進んでいるのか?」

「実際君には私が何処から見ているか分かっていないじゃないか、それぐらいの技術は持っているつもりだが」



「俺が聞きたいのはそこじゃない、"本当に俺はただのLevel0"なのか?」

「それは自分が一番知っているんじゃないのかね?」

「確かに俺は自分のことをただのLevel0だと思っていたよ。御坂や一方通行はもちろん、御坂妹がやってる演算だって俺には理解できるか分からないくらい馬鹿だってのは分かってる」

「私もそれは把握している」

「黙れ」



いちいち腹の立つ奴だ。
こいつは人を馬鹿にする才能でもあるんだろうか




「俺もさっきまではそう思っていた」

「急に賢くなったとでも?」

「だからそっちじゃねえよ!」

「何だ、もう少し簡潔に話してくれないか」

「……。本当にただのLevel0がこんなにたくさん魔術師と関わることがあるのか?」

「……君が関わった魔術師は3人だと把握しているが」














…………。それもそうか。




「じゃあ質問を変える。ただのLevel0が統括理事長なんかとこうやって電話出来るのか? 噂じゃLevel5だってそうそう会えないらしいじゃないか」

「私達だって会ってはいないさ」

「屁理屈はいい。どうなんだ?」

「どうなんだ、とは?」

「本当にただのLevel0なのかってところについてだ」

「……」

「Level0の方が"動かしやすい"からLevel0なんじゃないのか?」



ずっと気になっていた。
何で俺はこんなに自由なのかと。
土御門のように仕事とかそういうわけでないのに、いつも学園都市や、その周りにいる魔術師と俺は関わってる。
上の連中と言われる奴らの言う通りに動いたこともある。


御坂や一方通行ならもっと簡単に倒せた敵もいただろう。
そりゃ中には幻想殺しがなければどうしようもなかったかもしれない奴らもいたかもしれないけど。

でも何で俺みたいなLevel0に……。

そう思っていた。






だけど、違う。
"Level0"だからこそ動かされてきたんだ。

今、分かった。



「……いや、凄いじゃないか。やはり少し賢いようだ、これはLevel1くらいにならしてもいいかもしれない」

「……そりゃどーも」

「その質問については正解だと言っておこう。もっとも今日の話は君の能力に関わるものなのだが」

「……!?」

俺の……能力?

「その前に、一つ話をしよう」

「話?」



「君は魔術師のことをかなり知っているような口ぶりだったが、うちのLevel5についてもよく知っているのかね?」

「Level5……? 俺が知ってるのは御坂と一方通行だけだが」

「いや、少しだけ知ってるというのでもいい。何なら噂でもいい」

「噂……。第二位はこの世に無い物を操るとか第四位は電子でビーム撃つとか、そんなパッとしないようなものばかりなら」

「……続けてくれたまえ」

「第五位は御坂と同じ中学で、何やら女王っぽいらしい。第七位は原石?とか言う能力者で、もしかしたら俺もその原石とかいうものなのかなって思ってたり……」

「ふむ。原石、か。それはひとまず置いておいて、だ。第六位については何も知らないか?」

「……いや、第六位には噂がありすぎてどれがそれに近いのかも分からない。だから他のLevel5とは違って本当に噂でしかないのかなって」

「なかなか鋭いな。じゃあ何故第六位だけ噂でしかないんだ?」

「それは……お前らが必死に隠しているからじゃないのか?」

「確かにそれもあるな。しかしボロと言うのは出てしまうだろう? 事実、他のLevel5の噂についても大方合っている程度でしかない。しかし逆に言えば間違ってはいないということだ」

「……」

「よく考えてみるといい、実に簡単なことだ」













「"いない"んだよ、第六位は」











「……は?」

「聞こえなかったか? 第六位はいないと言ったのだが」

「お、おい。いないってどういうことだよ。学園都市にはLevel5が7人いるんじゃないのかよ?」

「正確には、学園都市にはLevel5が7人いる"予定"だ」

「予定……?」

「そう、予定だ」




予定……。
だからってなぜ俺にそれを言う?
どこに言う必要があったんだ?
魔術師と関わってたりする、ということなのか?




「私としても、こんなに予定が早まるとは思っていなかったんだがね」

「……どういうことだ」

「おめでとう、今から君が第六位だ」

「…………は?」

「君はどうもさっきから耳が悪いようだな」



え? 俺が……?
俺が第六位?
第六位ってなんだ?







……なんだただのLevel5か。







「ってはぁぁぁぁぁああああああ!?」




待て待て待て!
理解が追いつかねえ……。

「もう少し落ち着けないのか君は」

「だってLevel5ってしょ、しょ……」

「しょ……?」

「奨学金凄いんだろ? マジかよ!?」

「……驚くところが大分ずれていると思うんだが違うか?」

「いやーこれでインデックスに飯をたくさん食わせてやれる……」

「おい……」

「ほぅ……」

「おい」

「♪」

「……」





ドゴッ!!!





「ぐっふぉ!!」

「こちらの話も少しは聞いてくれないか」

「痛え……。で、何だよ……?」

「第六位になったこと自体にはあまり驚かないのか?」

「いや、十分驚いているさ。でも」

「でも?」

「同時に今はLevel5に匹敵する力が俺には秘められていることも分かってる。だからと言ってそれをそう何回も振りかざすつもりは無いんだけどな。それに今ならお前が予定が早まるって言った意味も分かる。俺もいつかはこうなるはずだったのが、予想以上に早かったってことだろ?」

「……そうか、では今後のことだが」

「……」

「今まで第六位についてはトップシークレットということになっていた。だから君には基本的には黙っていてもらいたい」

「そのくらい守るさ」

「ただし、そうだな……。君の順位である"6"。6人までは言ってもいいこととしようか、流石に全員に秘密というのは、やりにくいこともあるかもしれない。言う人はよく考えておくといい」

「インデックスに言ってもいいのか?」

「ふむ、魔術サイドには黙っておいてもらいたいところだが、同居しているというのなら仕方ない。しかし言った相手には他言無用と言っておけ」

「分かった。……この長電話の要件は以上か?」

「一応だな」

「一応?」



「少し話は遡るが、第三位───御坂美琴について君はよく知っているようだな」

「……まあそこそこは」

「じゃあ彼女がどのような能力者かについては?」

「電気系統の能力者で……、あとは……。そうだ、唯一努力でLevel5になったとか。俺の学校でもよく取り上げられる」

「確かにその性質から学園都市といえば彼女、というところがあるのは知っているな?」

「それが?」

「しかし君は本当にそう思うか?」

「? どういうことだ?」

「御坂美琴が本当に努力でLevel5になったと思うか?」

「そりゃ……あいつが嘘をついているようには見えないし。まあ多少の才能ってのはあると思うけどさ」

「では、おかしいとは思わなかったのかね? 努力してLevel5になれるのならもう少し数が多くてもいいのではないかと」

「それだけあいつが凄い努力をしてきたってことだろ」



「……そうか、分かった。では、長い間済まなかった。と、言っておこう。もうそちらの話し合いも終わるようだ。実験は破棄。御坂美琴のクローンは今日は君が入院した病院へ預けておけ、私が連絡を入れておく」

「……分かった」

「そして君とはまた連絡をとることがあるかもしれない。その時を楽しみにしてるよ」

「……俺はもうごめんだけどな」

「ついでに御坂美琴には停電をそう何回も起こさないでくれとも言っておいてくれ」








プツッ






電話が切れる。







……。



"御坂美琴が本当に努力でLevel5になったと思うか?"






……どういう意図があって言われたか分からないが、
自分がLevel5になったなどという事や、最後のちょっとした冗談?より、その言葉だけが頭に残る。

何か妙な不安を感じるのだ。



「終わったわよ。悪かったわね、待たせて。……って何してるの、アンタ」

「ああいや、別に。ちょっと電話が掛かってきただけだ」

「……ミサカは満足です」

「そっか、そりゃ良かった。一方通行はどうだ? ……ってお前…………」

「……」



頬が明らかに変色している。
赤じゃない、青にだ。

……よっぽど強く殴られたようだ。



「んじゃこの後どうするか、だけど、御坂妹は近くの病院に行ってもらう。話はもうついてある。……道順は分かるか?」

「はい、この辺りの道順は一応記憶しています、とミサカはミサカネットワークから周辺情報を引っ張り出します」

「それは覚えているうちに入るのか……? まあいいや本当は送って行きたいんだけどちょっとこの後用事があるからダメなんだ、悪いな」

「あ、じゃああ私が送るわよ」

「いや、俺はお前らに用があるんだ」

「え、私?」

「ああ」

「ではミサカはもう行った方がよろしいのでしょうか?」

「ごめん、悪いな。何かあったら俺の家に行ってくれ。インデックスも電話は持ってるし何とかなるかもしれないからな」

「了解です、とミサカはミサカネットワークから引っ張り出した情報を元に歩き始めます」

「気をつけてな」





っと、行ったか。



「さて、もう一度ベンチ戻るぞ」



三人でベンチに腰掛ける。


「で? 用って何?」

「あ、いや、そんな大したことではないんだけど、お前らには聞いておいてもらった方がいいと思って」

「……さっさと要件を言え」

「……お前ら、Level5の繋がりってのはあるの?」

「いやあ、私はコイツの他に一人二人顔知ってるかなーっていうくらいのもんよ?」

「俺も三、四人顔が分かる程度だ。それが?」

「……じゃあさ、第六位については何か知ってるか?」

「第六位……そう言えば聞いたことないわね」

「……」

「それがどうしたっていうのよ?」

「今から言うのは冗談じゃないからな?」

「勿体ぶらずにさっさと言え」








「第六位、俺なんだって」






「……」

「……」

「……」

「ってはぁぁぁぁぁああああああ!?」

俺と同じ反応ありがとうございます。

「……」

こっちは意外と冷静。

「どういうことよ!? 第六位って……」

「まあ俺の場合科学とも言い切れないみたいだし俺自身本当にLevel5って実感もないんだけどな」

「ちょ、ちょっと待って! ……それは誰から聞いたの?」

「統括理事長」

「…………んんんんんんん!?」

「……まァ、そンだけイレギュラーなら別に不思議ではねェが…………。ヤツは他には何か言ってこなかったのか?」

「何かって?」



「俺やオリジナル、クローンのこととかよォ、何か言われたっておかしくねェ。ヤツのことだ、その電話で何か企ンでいる可能性もある」

「ん? ……ああ実験は破棄だってさ」

「他には?」

「他は特には……。……いや、一つだけある。でも一方通行じゃなくて御坂に、だけどな」

「そォか、ンじゃ俺は帰る。オリジナルの処理はちゃンとしとけよ」

「処理ってお前……。あ、そうだ、俺のLevelのことは他言無用でよろしくとのことらしいから」

「ケッ、言う必要もねェよ」

「そっか、じゃあな。気をつけて」

「……」



一方通行も帰って、今は御坂と二人。
統括理事長と聞いて頭がついていかなくなったようだ。

「おーい御坂ー」

「ハッ……! 私は何を……」

「もうみんな帰ったぞ」

「そ、そう……」

「……どうした?」

「……聞かないの?」

「何を?」

「さっきのこと」

「いや、いい。お前らだけで済ませたいことだってあるだろ?」

「そ、ありがと」

「……」

「……」

「……」

「……」





会話が続かない。



「なあ御坂」

「何?」

「俺のLevelのことは他言無用でよろしくとのことらしいから他の奴には秘密な」

「そ、分かった」

「あと、そう何回も停電を起こさないでくれとも言われた」

「そんなに起こしてないわよ! ……多分」

「多分って……」

「……」

「……」

「……」

「……」






また、会話が途切れる。



"御坂美琴が本当に努力でLevel5になったと思うか?"

"ヤツのことだ、何か企ンでいる可能性もある"




「なあ御坂」

「何よ?」

「Level5に"なった"時のことって覚えてるか?」

「もちろんよ。あんなに嬉しいと感じたことは無かったわ」

「そっか……。あのさ、良かったら俺に話聞かせてくれないか? 御坂が頑張ってきた話。クローンのことも含めて」

「……分かった」



少し間を開けて、御坂は話し始めた。

「私がまだ小学生の時─────────」

おそらく、嘘もついてないし、隠してもないだろう。

懐かしく思いながら、同時に悲しむ。
そんな優しい表情で話してくれた。




「……ずるいわよね、アンタって」


話が一区切りつくと、御坂はそんなことを言った。

「?」

「アンタがそんな奴じゃないのは分かってる。でも今まで頑張ってきたこっちとしては何もしてないのに自分より上に行っちゃうヤツがいるってのは辛いのよ……」

「……そうだな」




……悪い、御坂。
俺はお前をもっと傷付けないといけないかもしれない。

このことは言うべきか、そうでないか?
……俺には分からない。

なら俺はどうしたい?
俺は……、



俺はこの一連の、クローンことについては真実を知って欲しい。
なら、もう迷わない。




「なあ御坂」

「……」

「ありがとな、たくさん話してくれて。嬉しいよ」

「……」

「おかげで一つ分かったことがある」

「……?」


御坂は本当に色々話してくれた。




そう、







「お前がLevel5になることは、ずっと前から決まっていた、かもしれない」








自分がLevel5を目指している"途中"で研究者にDNAマップを渡していることも、包み隠さずに。



──────────
──────
────
──





あれからどうやって御坂に説明したか、どうやって御坂をなだめたか覚えていない。
でも、ずっと御坂の頭を撫でていたことは覚えている

後、声が出せないほどの驚きと、自分の信じてきた道が崩れてしまったことの悲痛が混ざったあの顔は忘れることができないだろう。



「……少しは落ち着いたか?」

「……うん」

「悪かった、昨日の今日でショックなことばっかりで」

「いや……大丈夫」

「言わなくても良かったかもしれないけど。だけど、このことも含めてやっと前に進めると思ったんだ。だから言ってしまった、本当にごめん」

「……言ったことを後悔してるの?」

「……」

「……」

「……今この瞬間、後悔してるかって言ったらしてるかもしれない。けど、こっちの方がいいと思ったから言った。それは後悔してない」



俺がそう言うと
御坂は久しぶりの笑顔を見せて、

「そ。それなら謝らないで。私も後悔してない。してるとしたら、それはこのことを自分で気づけなかったことよ」

俺も御坂の笑顔に応える。
自然に笑みがこぼれた。

「そっか。じゃあそろそろ帰るか

「……ジュース」

「うぐっ……」

「Level5の第六位サマなら財布に余裕あるわよね?」

「いやーあのー、別に今すぐ財布が分厚くなるわけじゃないんだけどなー」

「約束は約束よ、お金なくても買いなさい。誰かさんに泣かされて喉がカラッカラなのよ」

「お前は痛いところを……」





こんな冗談まじりの会話をしながら、ゆっくりと常盤台の寮に向かって歩いて行った。
御坂とこんなにゆっくり話したのは初めてかもしれない。

とても落ち着いたその空間はとても気持ちのいいもので。
いつの間にか目的の場所に到着していた。


「じゃあな、気をつけて」

「気をつけるも何も帰るのはそこよ、何もあるはずないじゃない」

「ならいいんだ」

「あの……ほ、本当に今日はありがとう!」

「ん」


あの、プライドの高そうな御坂が頭を下げた。
いつもの俺なら、そんな感謝されることなんてしてない、自分のやりたかったことをやっただけだって言うはずなんだけど
こんなに感謝されたら、それはなんか違うんじゃねえかとも思う。
だから特に余計なな謙遜はせず、ただ手を振って自分の家へ向かう。



……何事もなく家に着いてしまった。
本当にこれで良かったのだろうか。

自分の選んだ道に後悔はない。
考えたってしょうがないか……。



でも、




でも、俺は一体

誰と、何と戦えば良いのだろう……。



答えは出ないままドアを開ける。






「ただいま、インデックス」




でも、これで俺は日常に帰れる。
インデックスに"おかえり"と、そう言ってもらえることで。





「おかえりなさい」




























「と、ミサカは家主の帰りに返事をします」







「お前かよ!!!」



もう無理……何か疲れた………………。


とうま、とうまー!! ちょっと、しっかりしてーっ!!
という声を聞きながら、安心しきってしまった俺の意識は途絶えた。



以上でーす

次のレス、後書き的な何か


改めておはようございます

さて、三巻が終了しました。
さっさと終わるつもりだったのにこんなに長く……。
二巻もさっさと終わるつもりなのに長くなるかもしれないなあ。
でも上条さんの方の準備は全部整ったので、サクサク敵を倒して行って欲しいです。



一方通行が上条さんとアレイスターの電話にやたら噛み付いて来た理由。
それはオチと関係があったり。

あの後一方通行は病院に行って、上条さん家に御坂妹を強制送還。
もちろん、近くの病院とはカエルのところなんだけど、一方通行は知らないから、というわけで。

御坂も、このSSでは上条さんが絶望を与える役、と言いましたが
そのことで頭を下げる、にまでなりました
最後の帰り道は長年の親友のようなイメージです。
確かに>>411にある通り、慕われる存在になったのかも。
慕う、と言っても恋愛でない方の恋しく。いい仲間、という意味での。

今後どうなるかは未定だけど、今のところこんな感じではないかなと。



一方通行も御坂美琴も、徐々に成長していく、という話でした。




saga忘れたり、どっかのレスの最後"。"が抜けてたりまだまだですがこれからもよろしくお願いします

最後になりますが、

>>418>>419でトリップ変えてみました。
粉雪、とインデックスです。
粉雪には苦い思い出が……。今はちゃんと打ててるよね?
インデックスの方もそのあとサンクスと読めなくもなく、なんか好き。

どっちがいいのかな……変えないって選択肢もあるのはあるけどさ



では、長々とごめんなさい、一区切りの三巻終わり!
次は二巻、その時までー!
>>415の本人の要望通り、出番が増えるといいな


ではー


そこについて何も言ってなかったな、ごめん


他言無用、今まで通りのトップシークレット
つまり、基本的には第六位は秘密で上条さんは表向きただの無能力者
当然、アレイスター以外には、第六位幻想殺しの名前で会話、交渉は出来ない
学校もそのままだしLevel5らしい面倒くさそうな制約も無し、もちろんIDも書庫もそのまま
今まで通り上条さんを利用するための「他言無用」
「今まで第六位は秘密だったから今後も黙っておいて」っていうのは嘘
言われるとその制約とかが面倒だからということです

何がやりたかったかっていうと
ただ上条さんが強くなって欲しかっただけで、ちょうどLevel5に空きがあったから入れただけ

んじゃ

努力してたかどうかは分からない
もしかしたら自分の中ではしてきたって思ってるだけで、実は周りから見たらそうでもなく案外すんなりとLevel5になっていたかもしれない
そこは原作ではっきり言われた部分ではないからね

ただ、
一巻から三巻までで無能力者やその人たちの努力を馬鹿にするような発言をしていたことにも気付く、そういう面での成長

っていうつもり

周りから頑張ってるって思われなかったら先生の話しにも出ないだろうし、学舎の園内であそこまで慕われないと思うが。
それに電気関係なら覚える原理やら定理、公式もわんさかで大変って専門学生としての実体験も織り交ぜて意見してみる。

……突っ掛かるつもりは無かったが少々熱くなっちゃった。好きなキャラの事だからだって許してくれ。暫く黙ってる。

それはそうと☆がおちゃめ

我が家に御坂妹はきませんか?

描写は無いけどレベル5になった今でもそれなりに努力してそう御坂さん。
知識は才能じゃどうしようもないことだろうし、勉強せねば身につかぬ
所謂あれだ、潜在能力凄いってわかってたから丹精込めて経験値振りしました(努力させました)by☆、みたいな?
それでも仕組まれてたことには違いないけど……

>>468
>>470

自分も御坂は努力してると思う
素養格付って「ここまでのLevelにはなることが出来る」ってやつだったと思うから何もしなかったら2とか3で終ってたと思うし

だけど努力してからの吸収率が凄まじいものだったんじゃないかなと
他の人が十回でやることを一、二回で終わらせたりすることが出来る、とかね

周りと同じ吸収率だと思いながら御坂を見てると「十回しなければならないのに一、二回で出来るようになるほどの凄い努力をしたんだな」って思うイメージ

努力はしてるけど、噂でヒレがつくようなものかなって考えてる
このSSでの上条さんがいい例だと思う
実力と唯一の努力家というところから本人がやってきたこと以上に努力してるものだと思われてるんじゃないかなって

まあ自分で書いたSSだし上条さんの言動が自分の考えに近いのは当たり前なんだけどね

あとは自分にLevel5は遠いと思ってる人達が、超電磁砲は自分達が出来ないような努力をしてきたんだっていう憧れ的なものもあるんではないかと


なんかゴチャゴチャなったけど、
普通の人の努力を100とすると、御坂は120くらい、つまり人より努力したって自負出来るくらいの努力はして来て、でも上に書いたような様々な理由で周りからは超電磁砲は200くらい努力してるんだなって認識されてるんじゃないかなって考え

本人も周りも同じ「努力した」って意見だから分からないだけで、実は少し認識がずれてるんじゃないかなと

よくある「周りが騒ぐほどすごくないじゃんこれ」みたいなの
書き方は悪いし表現力不足でこれ以上の例えが思いつかなくて悪いんだけど、端的に言えばこういうことなんじゃないかなって

長くなっちったけど御坂好きの人の気分を害したならすまなかった
自分は御坂が一番好きってわけじゃないから気づかないんだ
メインヒロイン(予定)のインデックスですら一番じゃないから今回のようなことがあるかもしれないけどよろしくお願いします
きぬはたが出る事があったら全力で書くのでその時があればフィーバーしてもらえると嬉しい

上に書いたのは全部自分の考えな訳だから
批判、賞賛、雑談、論議、意見、質問
全部受け付けてますし、自分もこうやって参加するつもりです
どんどん書いてください

このスレでは基本的にみんな全キャラ好きで行きたいのでそこは協力してもらえるとありがたい
三巻だと御坂、御坂妹、一方通行
どれかが嫌いだから貶めるってのは無し
何処かで書いたけど、ほのぼのしたいからね

では、長々とすまなかった


>>468
☆ならあげるよ、いつでも
エイワスはもらって行く

>>470
来ません
10033号~20000号の中から妥協して貰えるならどうぞ

乙ー
頑張って!


投下きてたか!
待っていたよ!
アウレオルスに同情してしまった

乙でした。
このSSはバトルの後はみんな仲良しになれるのがいいね。

乙です!

総合は
・ちゃんと全部書きためてから投下する
・他の人の投稿中は割りこまない
・他の人が感想もらえるチャンスをつぶさないよう、前の人の投下終了から30分は待て!
・次の人が投下待ちしてるかもしれないから、投稿が終わったら「以上」とか終りだとはっきりさせておけ
・カプ要素やエログロ等人を選ぶ要素がある話の場合は、投下の際最初に断り書きをしておこう
これだけ守っておけば大丈夫

親切心で教えてやることだから、一語一句完全に覚えておくんだ。そうしないと命の保証もできない

この世の中には関わりあっちゃあならないものがある。アウレオルスは今、そいつの一歩手前まで踏み込んでいる

あと一歩だ。その距離でアウレオルスは終わる。そいつを理解したら、ここは素直に回れ右しておけ!

それと乙だ

乙乙

ローラってあれか、某の家庭教師とかなんとか

これは・・・2スレ目突入か


こんばんはー
日曜日に投下できるように、などと言いながら、全然書けていません
ごめんなさい

まずはレス返します

>>873
>>874
>>878
ありがとうございます!

>>875
自分もです
でも絶対こうなるよね、上条さんがあんな能力持ってたら

>>876
ありがとうございます、それでほのぼのしてもらえるなら嬉しいです

>>877
わざわざありがとうございます
スレたてたあと寝ていなかったら投下してみます

>>879->>881
まさかの本人ならすごいなあ
とても楽しみなスレの一つでした

>>882
ええ、行きますよ!!



今からスレをたててきます
ちょうど今見てくれてる人がいるとして、スレたてたあとしばらくは書き込まないで下さい
前スレ、注意、登場人物など貼っていくつもりです

あと、このスレもしばらくは残しておきます
ここから新スレへ移動する人が多いと思うので

ではいってきまーす


たてて来ました
上条「」を入れるのをすっかり忘れていた、どうしよう……

虹色の最終日
虹色の最終日 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1371397634/)


こんばんはー

上条「虹色の最終日」
上条「虹色の最終日」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1371470610/)

ごめんなさい、朝のこと知らない人もいるんでしたね、配慮が足りませんでした
いろいろミスったのでたて直させてもらいました

もう次スレいってしまうのは、5巻が100レス以内で終われるか分からないからです

新スレでも早速誤字ってますが、よろしくお願いします!

あ、このスレもしばらくは誘導用として残しておくので、自分に何か用があったり、小ネタ書きたいなどあったら自由に使ってください

ではー

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