レッド「え? 身を固めろって?」(226)

【ポケモンリーグ】

ワタル「レッド、君がチャンピオンに就任してどれくらい経った?」

レッド「……はて。二年くらいか」

ワタル「うん。君もそろそろいい歳だ」

レッド「良い歳って言ったって、まだティーンエイジャーだぜ」

ワタル「ラストティーンじゃないか。法的には婚姻も可能だ」

レッド「まあ……」

ワタル「そこでどうだろう。そろそろ君も身を固めては」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1351325958

ハーレム期待!

レッド「そろそろって何だよ。ワケがわからないよ」

ワタル「いや、もう結婚出来るだろ? 君」

レッド「いやいやいや、早すぎだって」

ワタル「君は若い内からポケモンとしか触れあってないせいか、どうもこの手の話題に弱い」

レッド「……ほっとけよ」

ワタル「だから兄貴分たる僕が世話を焼かねばならないと思った次第さ」

レッド「そこから結婚に至るのはどう考えてもおかしい」

ワタル「いや、おかしくない。ホウエン地方のジムリーダーのセンリ殿を思い起こしてみろ」

レッド「あの人のケッキング強いよな……」

ワタル「ああ。だがそうじゃなくて。若いだろう、あの人は」

レッド「まあ、30代後半くらいの印象だな」

ワタル「彼には娘さんがいるだろ。ホウエンのリーグを制した」

レッド「ああ、いるいる。リーグ戦を放送で見たけど、あの娘のジュカインも強かったな」

ワタル「君は本当にポケモンのことだけだな……」

レッド「悪いかよ」

ワタル「センリ殿のご息女! 歳は幾つくらいだと思う」

レッド「俺と同じくらいだろ?」

ワタル「だったら言わなくてもわかってくれよ。センリ殿は今の君くらいの時期に子供をこさえているんだよ!」

レッド「おお……。……で、だから?」

ワタル「君が今結婚するのは別に早すぎるということはない」

レッド「いや、でもいきなり結婚ってのはハードル高いだろ?」

ワタル「じゃあ女の子と付き合いたまえ。君は枯れすぎている」

レッド「……無茶苦茶言いおるな」

ワタル「誰か良い子はいないのかい?」

レッド「良い子って……。まあ知り合いはそれなりに多いけど」

ワタル「じゃあ誰か一人を思い浮かべてみたまえ。初めに浮かんだのは誰だい?」

レッド「…………」

ワタル「レッド?」

レッド「うーん……ナツメ?」

ワタル「ほう。彼女か」

レッド「最近よく会うからな。だから何となく思い浮かんだ」

ワタル(それは君に会いに来てるんだろうに)

レッド「で? ナツメが思い浮かんだから何なんだ」

ワタル「いや? 君が初めに思い浮かべたと言うことは、君が一番意識しているのも彼女なんじゃないか、とね」

レッド「……いやいやいや、ナツメは良い友人だって」

ワタル「彼女が聞いたら怒るか泣くぞ」

レッド「?」

期待なんだよ

ワタル「まあともかくだよ。君はそろそろポケモンだけでなく周りの子に目を向けた方が良い」

レッド「なんでだ?」

ワタル「……いつか血を見ることになりかねない」

レッド「……?」

ワタル「この点についてはシバもキクコも同意している」

レッド「はぁ……」

ワタル「というわけで、少し君には休暇を出すから。その間に女の子と仲を深めてきたまえ」

レッド「はぁ!?」

レッド「ちょ、ちょっと待て、俺のチャンピオン職は」

ワタル「大丈夫だ。チャンピオンまでは到達させないとも」

レッド「おい無茶苦茶言ってるってわかってんのかお前」

ワタル「わかっているとも。いやしかしこれは君を思ってのことなんだよ」

ワタル「君は若い。だが青春には限りがある。限りある青春をこのような地で無為に過ごして良いのか? 答えは否」

ワタル「酸いも甘いも経験してきたまえよ。それが君の人生の糧になるはずさ」

レッド「ワタル……お前、そこまで俺のことを考えて……」

ワタル「言ったじゃないか。僕は君の兄貴分だとね」

レッド「……わかった。ワタル、お前の気持ちは確かに受け取った!」

ワタル「わかってくれたようで嬉しいよ」

レッド「じゃ、俺は少し荷物を纏めてから出発するよ」

ワタル「ああ。楽しんできたまえ」

レッド「おう。……で、仲を深めるってどうすりゃいいんだ?」

ワタル「それくらい自分で考えるか、あるいは君の友人のグリーンにでも聞いてみたらどうだ?」

レッド「グリーンか。確かにあいつはそういうの得意そうだな! 軽いし」

ワタル(正論だけど酷い)

レッド「んじゃマサラタウンが最初の目的地ってことにするか……」

【マサラタウン】

レッド「久しぶりに帰ってきたな。たまには里帰りしなきゃダメだよな」

レッド「っと、リザードン、戻って良いぞ」

リザードン「りざー」

レッド「さて……まずは母さんに顔見せとくか」



レッド「おーっす、ただいま」

ママ「あら、レッドじゃない。久しぶりね」

レッド「久しぶり、母さん。元気そうで何よりだよ」

ナツメきたー
激甘の再来か!?

ママ「急に戻ってきてどうしたの?」

レッド「いや、実は……」

レッド(……いや待て俺。これを素直に口に出すのは憚られやしまいか)

レッド(女の子と仲を深めるために帰ってきたって……)

レッド「……」

ママ「?」

レッド「ま、まあ、なんだ。たまには妹の顔も見なきゃならんかなー、と」

ママ「あら、リーフに会いに来てくれたの? あの子きっと喜ぶわ」

!?

(リーフはFRLGの主人公♀って具合でよろしく)

レッド「あいつ、元気にしてるのか?」

ママ「ええ。チャンピオンの兄を持ってること、本当に誇りに思ってるみたいよ」

レッド「そっか。……結構気恥ずかしいな」

ママ「ふふ。きっと部屋にいるはずだから驚かせてあげなさい」

レッド「ああ、そうするよ」

レッド「……」コンコン

『はーい。入って良いよー』

レッド「入るぞー」ガチャ

リーフ「えっ!? 兄さんっ!?」

レッド「ようリーフ、久しぶり……だ、な……」

リーフ「あわわわわわ!」

レッド(……部屋中に俺のブロマイドやらポスターやらが貼られているのはどういうワケだ)

レッド(ていうか部屋中見渡して俺しかいねぇ! 何だこの部屋!?)

リーフ「あ、あっははー。久しぶりだね、兄さん!」

レッド「あ、ああ、久しぶりだな……」

リーフ「こ、これはっ、この部屋はその、ママが集めたポスターとかが勿体ないから貼ってるだけだから!」

レッド「あ、うん、そうだよな……うん……」

リーフ「べ、別に私が兄さんのこと大好きで仕方ないとかそういうわけじゃないから! 勘違いしないでよね!」

レッド「しねーよ……。ていうかしたくねーよ」

リーフ「何でよ!」

レッド「えっ、逆ギレ!?」

リーフ「……じゃ、じゃなくて。兄さんおかえり!」

レッド「あ、ああ、うん。ただいま」

リーフ「何で急に戻ってきたの? チャンピオンの職は?」

レッド「あー……まあ母さんに話すのは憚られる少しアレなワケが」

リーフ「なになに?」

レッド「知り合いの女の子と仲を深めるためにチャンピオンを休職した」

リーフ「」

レッド「ワタルが気を使ってくれてさ。俺はもう少しポケモンだけじゃなくて周りの女の子を見てみろって」

リーフ「よ、余計な事を……」ボソッ

レッド「んで、まあとりあえずマサラタウンに戻ってグリーンと話してみようかなーって」

リーフ「あ、そうなの? じゃあまだ誰にも会ってないんだね?」

レッド「んあ? ああ、まあな」

リーフ「よしっ」グッ

レッド「?」

リーフ「兄さん。兄さんにはまだ女の子は早いわ!」

レッド「えー……ワタルと逆のこと言うのな」

リーフ「それに女の子たちと無理に仲を深めようとすることはないわ!」

リーフ「積極的な男の子は確かに良いかもしれないけど、あまりがっつきすぎては引かれるだけ」

リーフ「まして兄さんには圧倒的に経験が足りないのだから、その線引きは難しいでしょ?」

レッド「ま、まあな……」

レッド(何この妹の熱の入りよう)

リーフ「だから兄さんはそのままの兄さんでいて良いのよ!」

レッド「……はあ」

リーフ「というかワタルも何を言ってくれてるのよまったく……!」

レッド(……見ないうちに少し変わったなこいつ。昔は反抗期だったのに)

おもひろい

妹なのか…

リーフ「ともかく。今日は当然泊まるんでしょ?」

レッド「いや……グリーンに会ったらすぐにでも出ようかと」

リーフ「な……」

レッド「ヤマブキに行こうと思うんだ。ナツメもいるし」

リーフ「や、やっぱりナツメは侮れないわね……!」

レッド「なあリーフ。お前、しばらく見ないうちに……」

リーフ「っ、な、なに?」

レッド「よく表情が変わる奴になったな。見てて面白いぞ」

リーフ「……あ、ああ、そうですか……。そうですよね」

レッド「あと綺麗になったな。二年月日が流れると結構違うもんだ」

リーフ「!」

リーフ「き、綺麗になった?」

レッド「おう。自慢の妹だな」ナデナデ

リーフ「~~っ!」

リーフ(ど、どうしよう……嬉しすぎて変な顔になっちゃいそう……)ニヘラ

レッド「……さて。んじゃ母さんに挨拶して出るとするか」

リーフ「あっ……」

レッド「じゃあな、リーフ。早いとこリーグに挑戦しにこいよ」

リーフ「ちょ、ちょっと待って、兄さん!」

レッド「ん?」

リーフ「……あ、えっと、ヤマブキに行くんだよね?」

レッド「まあ、一応はな」

リーフ「じゃあ、後で会いに行くから!」

レッド「ん? そうか。わかった」ガチャッ

リーフ「あ……」

グリーン「……で?」

レッド「女の子と仲良くする方法を教えてくれ」

グリーン「いきなり現われたと思ったらそれか」

レッド「良いだろ別に。お前だったら経験豊富だろ?」

レッド「俺はワタルの気持ちに報いなきゃならないんだ」

グリーン「ったく。別に適当にすりゃあいいじゃないか」

レッド「適当って?」

グリーン「押し倒せ」

レッド「いやいやいや無理無理無理!」

グリーン「ポケモンバトルはグイグイ行く癖に……」

素晴らしい

リーフは義理の妹?

義理じゃなければ結婚できない法律なんてポケモンの世界にはない(希望)

グリーン「大体お前は俺を遊び人か何かと勘違いしてるだろ」

レッド「違うのか?」

グリーン「違う!」

レッド「なんだ……いっつも女の子侍らせてるからそうなのかと」

グリーン「お前はいっつも俺をそんな目で見てたのか」

レッド「ははは、ごめんごめん。で、結局どうすればいいんだ?」

グリーン「だから押し倒せよ」

レッド「無理だって言ってるだろ!」

グリーン(ナツメも、エリカも、カスミも、絶対に喜ぶと思うがな)

こんなSSを待ってた
レッド主人公でリーフが出てくるSSとかないからちょー嬉しいよ

グリーン「まあ、俺からのアドバイスは押し倒せ、で」

レッド「そんなケダモノみたいなことできるかよ……お前じゃないんだから」

グリーン「お前は一体俺をどんな目で見てるんだ、あぁ!?」

レッド「ちょっと軽薄なイケメン」

グリーン「一度じっくりと話し合う必要がありそうだな」

レッド「冗談だよ冗談……。とりあえず実行するかは兎も角助言としては受け止める」

グリーン「俺は間違った事言ってないからな。ことお前の思い浮かべた女達に対しては十二分に効果があるはずだ」

レッド「ふーん……?」

グリーン(同時に既成事実も作られそうだが……そこまでは知らん)

レッド「わかった。アドバイスサンキューな」

グリーン「いや……」

レッド「お前も気が向いたらリーグに挑戦してくれよ」

グリーン「元チャンピオンがどの面下げて挑むってんだ」

レッド「俺からチャンピオンの座を奪うくらいの気概で来いよ」

グリーン「もうそれは俺の仕事じゃないな」

レッド「ちぇっ。お前との再戦、楽しみにしてんのに」

グリーン「ふん、そいつは悪かったな。……さ、とっととヤマブキに行って押し倒して来いよ」

レッド「だから押し倒さないっての……。ったく、それじゃあな、グリーン」

グリーン「ああ。またな」

レッド「リザードン、ヤマブキに向かおう!」

リザードン「りざー」

【ヤマブキシティ】

レッド「……もう夜になっちまったな」

レッド「リザードン、ありがとう。戻ってくれ」

リザードン「りざー」

レッド「……さってと。ジムはまだやってるよな」

レッド「ナツメの奴、驚くかな」


【ヤマブキジム】

ナツメ「……」

トレーナー「ナツメさん、そろそろジム閉めますか?」

ナツメ「……ええ、そうね」

トレーナー「ナツメさん、最近なんだか浮かない顔ばかりですけど。どうかしたんですか?」

ナツメ「別に、何でもないわ。普段と変わらないつもりだけれど……」

トレーナー「そうですか……?」

ナツメ(……嘘ばかり。……レッドに会えないから悶々としてるとは、口が裂けても言えない)

レッド「なんだ? ナツメは元気ないのか、最近」

トレーナー「あ、はい……ってあなた一体」

ナツメ「えっ……?」

レッド「よっ。元気?」

トレーナー「……あっ、チャンピオン!?」

レッド「ははは、俺も有名人だな」

ナツメ「あ、あなたが、なんでここに……?」

レッド「ナツメに会いに来た」

ナツメ「…………」



ナツメ「~~!」カァァ

トレーナー(顔真っ赤にしてるナツメさんって新鮮だな)

>>28
自分で義理かどうか確認しといてなんだけど同意

これって、ナツメ、エリカ、カスミ全ルート考えてるの?
エリカ様ルート超見たいんだが

カスミはいらんな

wwwww
確かにいらんかもなw

カントーにこだわる必要もないぜ

ハーレムでいいじゃん

にやけてる俺キメェ

この手のスレでいつもハブられるカンナさんは今回もハブられるんでしょうか

>>42
最初の四天王の名前が出たところで同意してるのがシバとキクコはって言ってるから出るんじゃない?

2年ってことはグレン島はもう…
色々あって人間不信になりしろがね山でポケモンと生きて行くのか

きたい

ナツメ「私に会いに来たって……あなた、チャンピオン職は」

レッド「ああ、それなら今休暇を取ってる。話すと少し長いけど」

ナツメ「きゅ、休暇を取ってまで……?」

レッド「うん」

ナツメ「……、……」

レッド「ナツメ?」

ナツメ「……う、嬉しいわ……とても」ギュッ

レッド「うおっ?」

トレーナー(ナツメさんが俯き赤面しながらチャンピオンの裾を摘んだァァァァ!)

レッド「どうしたんだよ、ナツメ」

ナツメ「あ……いえ、ごめんなさい」パッ

ナツメ(……嬉しすぎておかしくなってしまったみたい)

ナツメ「……改めて。会いに来てくれてありがとう、レッド」ニコッ

レッド「――あ、ああ。うん」

レッド(……み、見とれちまう)

トレーナー(初々しいなあ……)

トレーナー(……あれ? でもこれってチャンピオンとジムリーダーの逢瀬……だよね?)

トレーナー(ポケモンリーグ的に良いのかなこれ)

トレーナー「……あのー」

レッド「!」

ナツメ「あ、あなた……いたの……?」

トレーナー「いや、最初からいましたけど……」

ナツメ「~~!」

レッド「威厳も何も無いな……ははは」

トレーナー「そろそろジムの営業終了時間なんで、鍵閉めようと思うんですけど」

ナツメ「そ、そう。そうね、わかりました」

ナツメ「……鍵は私が閉めておくから。ご苦労様」

トレーナー「あ、はい。お疲れ様でした。……それとナツメさん、頑張って下さいね♪」

ナツメ「――ちょ、ちょっとあなた」

トレーナー「それじゃあ失礼しまーす」

レッド「仲良いんだな、ジムトレーナーと」

ナツメ「ええ……。私に着いてきてくれる大事な仲間だから」

レッド「そいつは何よりだ。……で、これから時間あるか?」

ナツメ「……あ、あるわ」

レッド「じゃ、少し付き合ってくれよ。俺がここに来た理由を話すから」

ナツメ「わかったわ」

レッド「……」

ナツメ「鍵、閉めてくるから」

【ヤマブキシティ】

ナツメ「それで……どうして急に会いに来てくれたの……?」

レッド「ワタルの奴がさ、俺はもっと周りに目を向けるべきだって言うんだよ」

ナツメ「確かに、それはそうだと思うわ」クスッ

レッド「そうか?」

ナツメ「ええ、そうよ」

レッド「……まあそれで、女の子と仲を深めてこいって言われてな」

ナツメ「!?」

レッド「だからヤマブキに来たんだ。真っ先に思い浮かんだのがナツメだったから」

レッド「ナツメがよく来てくれるからすぐに思い浮かんだんだと思う」

レッド「だったら今度は俺が会いに行くか、って具合で」

ナツメ「……」

レッド「おい、ナツメ?」

ナツメ「本当に……本当に嬉しいの……」

レッド「……そっか。喜んでくれて俺も嬉しいよ」

ナツメ「あなたは私を選んでくれたのよね……」

レッド「まあ、一番最初に選んだという面では……そうなるか」

ナツメ「……?」

レッド「思い浮かんだ子は他にもいるから、ナツメと会ったら次はタマムシのエリカにでも会おうかと……」

ナツメ「…………」ゴゴゴゴゴゴ

レッド「あれ!? 選択肢ミスった!?」

【ナツメのマンション】

ナツメ「正座」

レッド「はい……」

ナツメ「どうして正座させられているか、わかっている?」

レッド「いえ、正直見当が付きません……」

ナツメ「……はぁ」

レッド「なんででしょうか」

ナツメ「……無駄に期待をさせるからよ、ばか」

レッド「期待?」

ナツメ「……なんでもないわ。ところで今日は、ここに泊まるのよね?」

レッド「えっ」

ナツメ「泊まるわよね?」

レッド「……えっと、流石に女性の部屋に泊まるというのは抵抗があると言いますか」

ナツメ「ポケモンリーグのチャンピオンが、そんなことに怯えてしまうの?」

レッド「それとこれとは話が別だろ……」

ナツメ「……それとも、私の部屋には泊まりたくない?」

レッド「ええ……?」

ナツメ「答えて、レッド」

レッド「……ナツメがそれで良いのなら、俺は別に」

ナツメ「そう。ふふ……それじゃ、決まりね」

レッド「……本当に良いのか?」

ナツメ「勿論よ」

レッド(……機嫌が直ったようで良かった)

鳴き声的にはあの作者だがレッドがまともだし違うか

ナツメ「食事にしましょうか」

レッド「どっかに食べにいくか?」

ナツメ「あら。その提案は、私が料理出来ないように見えたってことかしら?」

レッド「べ、別にそういう訳じゃないって」

ナツメ「ふふ、ジョークよ。ちゃんと私が手作りするから、あなたはここで待っていて」

レッド「お、おう……。ありがとな」

ナツメ「気にしないで。……好きでやるだけですもの」

レッド「ナツメの手料理か……楽しみだな」

ナツメ「……ありがと」クスッ

ナツメ「はい、どうぞ」コトッ

レッド「おお……美味そうだな。いっつも作ってるのか?」

ナツメ「ええ、女の一人暮らしだもの。それくらいはね」

レッド「へぇ……俺も練習してみようかな」

ナツメ「もしもやる気なら、教えてあげるわよ」

レッド「いいな。チャンピオンって結構ヒマでさ、時間が有り余ってるんだ」

レッド「シンオウのチャンピオンは色々なところをふらついてるらしいし。何か趣味が欲しいよな、俺も」

ナツメ「だったら、あなたもサイキックの修練積んでみる?」

ナツメ「私が師匠だったら、絶対に伸びるわよ」クスクス

レッド「相手の心の内が読めたらそれこそ俺は無敵になっちまうよ。そいつはダメだろ」

ナツメ「ふふ、残念」

レッド「……ご馳走様でした」

ナツメ「お粗末様でした」

レッド「すげえ美味かったよ、ナツメ」

ナツメ「あなたが美味しそうに食べてくれているのがよくわかったわ。作った甲斐があった」

レッド「器量も良いし、料理も上手いんだな、ナツメは」

ナツメ「そ、そう……ありがとう……」

レッド「良い嫁さんになれそうだ」

ナツメ「……で、でも、それは相手がいないから、ね」

ナツメ「だ、第一候補は、いるのだけれど……」チラッ

レッド「お、このピッピ人形可愛いな」ワシャワシャ

ナツメ「……………………ばか」

レッド「美味い料理くったら眠くなってきたな……ふわぁ」

ナツメ「……さっきまでこの部屋に泊まるのは気が引ける、とか言っていたのにね」

レッド「いや、でも人間の三大欲求の一つだからさ……。食欲は満たしたし……」

ナツメ「次は睡眠欲なの?」

レッド「ああ……」

ナツメ「そう……」

レッド(……あともう一つあったな、三大欲求)

レッド(なんだっけ……?)

ナツメ(……残りの欲求は……せ、性欲)

ナツメ(レッドは暗に……その、そういう、アピールを……?)

レッド「……」ジッ

ナツメ(ひ、ぅ……。レッドが、見てる……こっちを……)ドキドキ

レッド(ナツメの表情がリーフ並みにころころ変わって楽しい)

ナツメ「れ、レッド。あなた、疲れているでしょう? 先にシャワーを浴びてきて」

レッド「ん? いいのか? 一応家主が先に浴びるべきじゃ……」

ナツメ「い、良いのよ。あなたはさっと浴びられるでしょう?」

レッド「……んー、じゃあお言葉に甘えよう」

ナツメ「替えの服はある?」

レッド「そりゃ勿論」

ナツメ「そう……。それで、その、寝室はここだから」

レッド「えっ」

ナツメ「え?」

レッド「俺はソファを借りようかと」

ナツメ「きゃ、客人にそんなこと出来る訳ないでしょう」

レッド「でも寝室ってあなたこれ、ベッド一つしかございませんよ……」

ナツメ「そう、だけど……」

レッド「同衾ってのは流石にまずいんじゃあ」

ナツメ「家主が良いと言っているのだから良いのよ」

レッド「え、えー……」

ナツメ「……決定事項よ」

レッド「……」

ナツメ「け、決定事項なの……」

レッド「……わかったよ。ワタルからは仲を深めるようにって言われてる」

ナツメ「――!」

ナツメ(ワタル、ナイスアシスト……!)

レッド「……ナツメが良いって言うなら、甘えさせて貰うよ」

ナツメ「う、うん……」

レッド「……」

ナツメ「……それじゃ、風呂場はこっちだから」

レッド「ああ」

あれ? もうナツメルート……?

お前が決めるんだろwwwwww

ナツメ編ってことだろ?
オムニバス方式でええやん

取り合えずナツメでいいじゃん(いいじゃん)

修羅場はまだですか?

まあいいや、ぼちぼちのんびりやろう
やっぱ修羅場が良いよね! しゅーらーばっ

レッド「出たよ」

ナツメ「……っ」

レッド「ナツメ?」

ナツメ(……念入りに)

レッド「おーい?」

ナツメ(念入りに、洗わなくちゃ……)スタスタ

レッド「……とりあえず、ベッド借りるよ。……借りまーす」ポフッ

レッド「…………やべぇなんだこれ超良い匂いする」

レッド「ナツメの香りか……? すげぇな……」スンスン

レッド「…………」

レッド「俺は何をやってんだよ……」

レッド「……はぁ」

レッド(仲を深めるってどういうことなんだろうな)

レッド(……会って、食事して、泊まって。これでも十分仲を深めてるよな)

レッド(……ワタルの言う仲を深めるってのは、その、なんだ)

レッド(肌を重ねるっつー、ことなのか?)

レッド「…………」

レッド(そりゃ、この流れ的にそういうのを期待しない気持ちがないわけじゃないけど)

レッド(……うーん)

レッド(…………何をするにも今の俺は中途半端過ぎるよな)

レッド(……………………どうすりゃいいんだろ)

レッド「…………zzz」

カントー限定でジムリーダー抜かしても彼女候補沢山いるよね
物まね娘とかグリーン姉とか

続きは17時くらいから書こう

>>69
今はヤマブキにいるのでモノマネ娘は登場させよーかなーなどと漠然と思っておった

塾帰り...

きたい

レッド「てか、彼女って何人まで作っていいんだろ?」


随分前VIPに立ったモノマネ娘のSSは良かったな

もう各地方周ってフラグ立てればいいよ

オムニバス希望だな
番外編でもいいからリーフとエリカはなんかやってほしい

ナツメ「レッド……」

ナツメ「……その、お待たせ」

ナツメ「……えと、その……私、こういうことには疎くて」

ナツメ「だから、あなたにリードして貰えたら、嬉しいかなって……」

ナツメ「…………となり、失礼するわね」ポスッ

レッド「……zzz」

ナツメ「……あ、寝てる……」

ナツメ「…………ふふ。一人で空回ってる私が馬鹿だったってところ?」

ナツメ「……今はまだ早いわ。こうしていられるだけでも、満足できるから……」

ナツメ「今日のところは……おやすみなさい、レッド」

【翌日】

レッド「……いつの間にか寝てた」

ナツメ「……すー……」

レッド「そしてナツメが隣で寝てる……」

レッド「…………」

レッド「ちょっと触ってみても良いかな」サワサワ

ナツメ「……んっ」

レッド「綺麗な髪だ」

ナツメ「…………触るだけじゃなくて、撫でて」

レッド「…………あれ、起きてらっしゃる?」

ナツメ「ええ……おはよう」

レッド「おはよう。ナツメ」

ナツメ「朝ご飯はオーソドックスに白米と味噌汁よ」コトッ

レッド「味噌汁か……。家庭の味って奴かな」

ナツメ「私特製のブレンドだから、好みは別れるかも」

レッド「……ん、美味い」ズズッ

ナツメ「お世辞でも嬉しいわ」

レッド「世辞じゃないって」

ナツメ「……それでレッド、あなた今日はどうするつもり?」

レッド「タマムシに行こうか、って」

ナツメ「エリカに会うのね」

レッド「一応な」

ナツメ「……いつでも、好きな時に来て良いから」

レッド「え?」

ナツメ「今日も仕事だから、そろそろ別れなきゃいけないけれど」

ナツメ「あなたの来訪は、いつでも歓迎するから」

レッド「ああ、ありがとう。また機会を見て、来させて貰うよ」

レッド「チャンピオン職は暇が多いからな」

【ヤマブキシティ】

ナツメ「それじゃあ、ね」

レッド「おう。ジムリーダーの仕事、頑張ってな」

ナツメ「あなたも頑張ってね。色々と」

レッド「ははは、ありがと」

ナツメ「……うん」

レッド「じゃあな。泊めてくれてありがと」

ナツメ「こちらこそ……」

レッド「……よし、目指すはタマムシだ」

レッド「……」スタスタ

ナツメ「……、……」スタスタ

これは、ハーレムしかないな

気付けレッドwwww

レッド「……ん? 足音?」

リーフ「みぃぃぃつけたぁぁぁぁぁ!」ドドドドド

レッド「うおっ、リーフ!?」

リーフ「ヤマブキにいるって言ってたのに、何で出ようとしてるのよ兄さん!」

レッド「いや……はい、まあ」

リーフ「即日追いかけて正解だったわ」

レッド「マジでか」

リーフ「この方角ならタマムシに行くんでしょ? 私も着いていくわ」

レッド「はぁ……別に良いけど、何か用事があるのか?」

リーフ「用事ってほど用事でもないんだけど……」

レッド「?」

リーフ「……まあ、いいじゃない! 短い道程だけど、兄妹仲良く行きましょ?」

レッド「……ん、そーだな」

リーフww

【7番道路】

レッド「最近調子はどうなんだ?」

リーフ「調子って?」

レッド「色々だよ。ポケモンとか、体調とか」

リーフ「体調は万全、ポケモンも万全よ」

レッド「一応バッジは八個集めたんだよな」

リーフ「うん。でもリーグにはまだ挑戦してない」

レッド「何でだ?」

リーフ「何で……うーん、何でだろうね?」

レッド「なんだそりゃ……」

リーフ(……勝てるとも限らないけど、でも、兄さんにはずっと私の上を走っていて貰いたいから、かな)

リーフ「それより兄さん、昨日ヤマブキに着いたんでしょ?」

レッド「ああ、そうだよ?」

リーフ「どこに泊まったの? ポケモンセンターの宿泊名簿には名前無かったけど」

レッド「ナツメの家だけど」

リーフ「」

レッド「?」

リーフ「もう! 兄さんにはそういうの早いって言ったばっかりじゃない!」

レッド「いや、別に何もしてないぞ」

リーフ「してたらダメっ!」

レッド「……まったく。俺の世話焼いてくれるのも良いけどな」

レッド「兄離れした方が良いんじゃないのか?」

リーフ「善処するわ」

レッド「なあリーフ」

リーフ「なに?」

レッド「俺はやっぱり、早くリーグに挑戦して貰いたいな」

リーフ「どうして?」

レッド「妹の成長を間近で見たいのが一つ」

リーフ「それだけじゃないんだ」

レッド「後は、俺がいつまでチャンピオンでいられるかもわからないから、だな」

リーフ「な……」

レッド「それまでには是非とも兄妹対決がしてみたい」

リーフ「ダメよ」

レッド「え? 兄妹対決、したくないのか?」

リーフ「違う。兄さんはチャンピオンでいてくれなきゃ」

リーフ「今みたいな弱気な発言は、容認できないわ」

レッド「……厳しいな、採点」

リーフ「兄さんにはずっと私の憧れでいて欲しいんだから」

レッド「……そっか」

リーフ「そうです」

レッド「本当、俺が旅に出る前とはうって変わったな」

リーフ「……そう?」

レッド「昔は反抗期だったじゃないか。口も利いてくれないで」

リーフ「あれは……あれはその……」

リーフ(恥ずかしかったというか、なんというか)

レッド「こんな風にお前と話せるようになって良かったよ」

リーフ「そ、それは、私も!」

レッド「ははは、似た者同士だな、俺達」

リーフ「えへへ……」

レッド「さ、そろそろタマムシだぞ」

【タマムシシティ】

レッド「着いたのは良いが、お前はどうするんだ?」

リーフ「兄さんはどうするのよ?」

レッド「俺は一応、エリカに会いに行こうと思ってる」

リーフ「……はぁ。止めても行くわよね」

レッド「そりゃな。ワタルが気利かせてくれたわけだし」

リーフ「私はデパートに用事があっただけだから、ここで離脱するわ」

レッド「そうか」

リーフ「エリカと話が終わったら、連絡くれる?」

レッド「別に良いけど……何で?」

リーフ「少しでも兄さんと一緒にいたいから、なーんて」クスッ

レッド「…………」

リーフ「にいさん?」

レッド(――また見とれっちまった……。こいつは妹だぞ)

リーフ「じゃね!」

レッド「おう、じゃあな」

リーフ「ちゃんと連絡ちょうだいよ?」

レッド「わかってるって……」

レッド「……」

レッド「……知らずに成長してるもんだよな、ほんと」


【タマムシジム】

レッド「……さて、と。エリカはいるかな……」

レッド「失礼しまーす」

ジムトレーナー「あら、ここは男子禁制なのだけれど……」

レッド「まだそのルールあったんですか……」

ジムトレーナー「……あらあら? あなたもしかして、チャンピオン君?」

レッド「ええ、まあ、はい」

レッド(チャンピオン君、か。年上の余裕ってすげー)

ジムトレーナー「うちのエリカちゃんに会いに来たって所かしら?」

レッド「えっ? なんで……」

ジムトレーナー「図星なの? ふふふ、エリカちゃんも熱心に花占いした甲斐があったわね~」

レッド「いやその……」

ジムトレーナー「エリカちゃんだったらこの先でお昼寝しているわよ。お客さんと一緒にね」

レッド「客?」

ジムトレーナー「ハナダのカスミちゃんが遊びに来てるの」

レッド「カスミもいるんですか。ハナダに行く手間が省けたな」

ジムトレーナー「あら、カスミちゃんにも手を出しているの? いけない子ね」

レッド「いやいやいや、そういうのとは違いますから!」

だ、抱き合わせ扱いだと?

続きはよ

レッド「……まったく……手を出してるって……」

レッド「…………」

レッド「世間一般から見ればそうなるのか……なるよな……」

レッド「あ、あそこか」


エリカ「すぅ……」

カスミ「……むにゃ」


レッド「はは、二人とも気持ちよさそうに寝てるよ」

レッド「エリカは上品に寝るな。カスミはのびのびしてる」

レッド「……あー……日が気持ちいい。俺も寝ようかな……」

レッド「……zzz」

カスミ「……くぅ」

エリカ「すぅ、すぅ……」


ジムトレーナー「あらあら……三人とも気持ちよさそうねぇ」

エリカ「……、……」パチッ

エリカ「……、あらあら?」

レッド「…………くかー」

エリカ「どうしてレッドさんがこちらに……?」

エリカ「……」

エリカ「あ、なるほど。わたくしがレッドさんに会いたい気持ちが高じるあまり……」

エリカ「このような都合の良い夢を見るに至ったわけですわね……」

エリカ「どうせ夢というのなら、好きなだけ……」

エリカ「……ふふ、レッドさん……」ムギュ

エリカ「…………すぅ、すぅ」

レッド「ん……」

wkwk

カスミ「……昼寝から目を覚ましたらエリカと、何故かレッドが抱き合っている件について」

カスミ「レッドは一体どっからやって来たのかしら……」

カスミ「というか何故こんな状況に……?」

カスミ「…………」

カスミ「なんか腹立たしい」

カスミ「この……馬鹿レッド」

カスミ「…………」

カスミ「あ、あたしも抱きつく……!」ギュッ

レッド「んぐ」

レッド「…………」パチクリ

レッド「…………?」


エリカ「レッドさん……んぅ……」ギューッ

カスミ「馬鹿レッド……むにゃ……」ギュッ


レッド「やけに暑苦しいので起きてみたらエリカとカスミに抱きつかれていた……」

レッド「何が起こったんだ、この短時間で……」

レッド「……つーか、身動き取れねぇ……」

レッド「……」

レッド「よし。諦めて寝よう」

レッド「……zzz」

リーフちゃんキレそうな予感

エリカ「ふわぁ……」

エリカ「昼寝にしては流石に長い間寝てしまったかしら……」

エリカ「早く起きませんと……」グイッ

エリカ「……?」

エリカ「この感触は……」


レッド「……くかー」


エリカ「…………」

エリカ「 」

エリカ「な、なっ、な、何故、レッドさんが!?」

エリカ「そ、それに今まで、わたくし、レッドさんに抱きついて……」

エリカ「ゆ、夢ではなかったのですね……」

エリカ「なんてはしたないことを……」オロオロ


レッド「……すぴー」

カスミ「へへーん……レッドぉ」


エリカ「……あらあら、カスミさんまで……」

エリカ「そろそろ、起こして差し上げましょうか……」


レッド「……あー……久しぶり。二人とも」

エリカ「お久しぶりです、レッドさん」

カスミ「久しぶりー」

レッド「二人とも元気そうで何よりだな」

カスミ「まさかアンタの方から会いに来るとは思わなかったわ」

レッド「ま、ちょっと事情がな」

エリカ「何にせよ、とても嬉しいですわ、レッドさん」

カスミ「ま、あたしも嬉しくないわけじゃないけどねー♪」

レッド「ありがとよ、二人とも」

今日はここらへんでストップ
個人的にFRLGの主人公♀グラは、歴代主人公♀の中でもトップだと思う
二位はやったことないけどBW2の主人公♀

……可能ならばコトネも出したいがしかし

もっとドロドロな感じにしてくれ

素晴らしい

期待

もっとたくさんキャラ出そうや(ゲス顔)

カントー勢以外も出してくれていいのよ

ポケスペのナツメが1番可愛いと思う
作者変わってからは見てないけど

カントーが終わったらジョウト、ホウエンと場所と主人公を変えてやっていくのも面白そうだ

イエローに出番はあるのだろうか

そもそもポケスペじゃないしなあ

>>88 リーフ「少しでも兄さんと一緒にいたいから、なーんて」クスッ

この台詞のあとに

レッド「ん?何か言った?」
みたいな典型的な難聴主人公の答えじゃないあたりそこら辺の主人公とは違うなと感心した。

え!? なんだって!?

ええ!?なんだってー!?

聞こえないふりしてただけだし(震え声)

ん?何か言ったか?

ん?今俺とセックスしたいって言ったよね?(難聴)

ん?今なんでもするって

淫夢厨が湧いてますねぇ…

あのさぁ・・・

なにこの流れ

おおう、何故か不思議な流れになっておるな

もうちょいしたら投下するよ

ひゃっほー

カスミ「で? わざわざ来たってことは何か理由があるんでしょ?」

カスミ「あ、わかった。美女二人に会いたくて来ちゃったとか!」

エリカ「もう、カスミさんってば……」

レッド「いや、実際そうだ。二人の顔を見に来た」

エリカ「え……」

カスミ「わ、わお。図星だったの?」

レッド「実はワタルに諭されてな。俺はもっと周りの女の子に目を向けるべきだって」

エリカ「――!」

カスミ「へぇ……ワタルの奴もなかなか良いコト言うじゃない」

レッド「みんな同じ反応するんだよな。俺ってそんなに周りを見てないのか?」

カスミ「人間よりポケモン優先って感じ」

エリカ「ですが、それがレッドさんの良いところでもあると思います」

レッド「ははは、ありがとうエリカ」

エリカ「いえ……」テレ

カスミ「ふふーん……?」

エリカ「な、なんですの、カスミさん?」

カスミ「エリカ、なんだか挙動不審よねー……?」

エリカ「別にそんなことは……」

カスミ「恋する乙女って感じよねー」

エリカ「か、カスミさん!」

レッド「おいおい、エリカをからかうのは程ほどにしとけよ……後が怖いぞ」

エリカ「あ、後が怖いって……レッドさんはわたくしをそのような目で見ていらしたのですか?」

レッド「いや? でもエリカみたいにお淑やかな人って怒るとすっごく怖いだろ?」

カスミ「あはは、わかる」

エリカ「もう。お二人とも……」

カスミ「まあレッドがここに来た理由はわかったわ」

カスミ「ハナダが一番最初じゃないってのが不服だけどね」

レッド「悪いな」

エリカ「では、このタマムシを一番初めに選んで頂けたのですか? ふふ、嬉しいですわ」

レッド「あ、それもごめん。期待を裏切ることになるけど……」

エリカ「はて……?」

レッド「最初にヤマブキに行ったんだ」

カスミ「なるほど……ナツメね」

エリカ「…………」

レッド「……もしかしてエリカ、怒ってる?」

エリカ「そう見えました?」

レッド「あ、ああ……」

エリカ「……やきもちを、少々」

レッド「やきもち……?」

エリカ「ナツメさんは良い友人ですけれど、少し妬いてしまいますわ」

レッド「いやいやいや、別にヤマブキを選んだのは深い理由があったわけじゃないぞ」

カスミ「……はぁ、ほんとアンタって馬鹿ねぇ。深くなかろうが深かろうが、一番と二番の差は大きいってコトよ」

レッド「そ、そうなのか……?」

エリカ「はい。女性にとっては、とても大きな問題です」

レッド「それは……ごめん」

エリカ「ふふ、けれどこれはこちらの我儘ですから。レッドさんが謝られることはありませんわ」

レッド「そっか。そう言ってもらえると助かるよ」

エリカ「わたくしに会いに来て下さった。これだけでも十分に喜ばしいことです」

レッド「俺も、エリカに会えて嬉しいよ」

レッド「勿論、カスミにもな」

カスミ「なんか付け足された感が否めないけど、ありがと」

レッド「付け足したつもりはないんだけどな……」

エリカ「ところでレッドさん」

レッド「ん?」

エリカ「わたくしたちに目を向けて下さるというお話ですが、具体的にはどうされるのですか?」

レッド「ワタル曰く、女の子と仲を深めろ、って」

エリカ「まあ」

カスミ「今回はワタルがMVPね、こりゃ」

レッド「具体的にはどうすればいいと思う?」

カスミ「それをあたしに聞くの?」

レッド「いや……経験豊富そうだし」

カスミ「じゃあアンタ、あたしと付き合ってみる?」

レッド「はぁ!?」

エリカ「い、いけません! ダメです! 許可できませんわ!」

カスミ「あらぁ? エリカはどーしてそんなに必死なのかしらねぇ?」

エリカ「れ、レッドさんはお遊びで女性と付き合うような方じゃありません!」

カスミ「あたしは本気でも良いけど?」

レッド「まあまあ。そういうアプローチもあるってことで参考にはさせて貰うよ」

エリカ「レッドさん……」ホッ

カスミ「ちぇー」

今こそグリーンのアドバイスを実践するときッ

カスミ「恋愛経験豊富なカスミお姉様が色々教えてあげようと思ったんだけどなあ」

レッド「今はまだちょっとな……。心の準備が」

カスミ「だったら、アンタの心の準備が出来る時を楽しみに待ってましょ」

レッド「はは、そりゃどうも」

エリカ「カスミさんは少々冗談が過ぎますわ……」

カスミ「これくらい軽いジョークじゃない」

エリカ「わたくしにとっては十分重いです……」ハァ

レッド「…………」

エリカ「……レッドさん? どうかなさいました?」

レッド「ああ、いや、ごめん。……ちょっと見とれてただけで」

レッド(最近色んな子の色んな仕草に見とれるな、俺……。どうしたんだ)

押し倒す?

エリカ「み、見とれるだなんて……」

レッド「憂いを帯びた横顔っていうのかな……すごく綺麗だったから」

エリカ「は、はぅ……」

カスミ「おーおー、随分直球に行くわねぇ」ニヤニヤ

レッド「あ。いや、これはその……別に変な意味じゃなくて」

レッド「ほら、エリカって凄く整った顔してるし、雰囲気が落ち着いてる感じで、尚のことそういうのが似合ってるなって」

レッド(結局慌てて墓穴にしかなってない気がする……!)

エリカ「~~っ!」

カスミ「ギップリャ、とでも言っておこうかしら……」

レッド「ああもう……とりあえず俺が思ったのはそんなとこ! 以上!」

エリカ「は、はい……」

カスミ「ねぇちょっと、あたしには何かないの?」

レッド「え? あー……カスミは髪を下ろしたからか大人びた感じがする」

カスミ「ふふん、そうでしょ?」

レッド「……でもまだ子供っぽいところがあるよな」

カスミ「うっさいわね」

レッド「くく、ごめんごめん」

あれ? カスミが可愛い?

レッド「でも気兼ねなく話せるタイプだから、一緒にいて楽しいよ」

カスミ「ほー、ようやくあたしの魅力に気付いたのね、レッドめ」

レッド「うん、そうだな……俺の周りにいる子は、みんな魅力的だったんだな……」

カスミ「……どうしたのよ、改まって?」

レッド「いや……。感想」

カスミ「じゃ、アンタが目を離せないくらい、もっともっと魅力を磨いてやるとしましょうか」ニコッ

レッド「……お、おう! どんとこい!」

カスミ「……?」

レッド「……な、なに?」

カスミ「へへー……アンタ今、見とれてたでしょ?」

レッド「な、何を仰るうさぎさん」

カスミ「あたしの目はごまかせないわ!」

レッド「ぐ……」

カスミ「ま、これも良い兆候ってことで、追求は避けとくけど」

レッド「そうしてくれると助かる……」

カスミ「もういい時間だし、あたしはそろそろハナダに帰らなきゃ」

レッド「あ、そうなのか」

カスミ「エリカに頼めばきっと泊めてくれるわよ。とっととこっちの世界に戻してやんなさい」


エリカ「整った顔……落ち着いた雰囲気……お淑やか……」

エリカ「褒めすぎですわ、レッドさん……、もう……」


レッド「それもそうだな……」

レッド「っつーか、泊まるの前提ってどういうことだ」

カスミ「え? ナツメのとこには泊まったんじゃないの?」

レッド「……な、何故知ってる」

カスミ「ナツメならそうすると思っただけ。ほいじゃ、ちゃんとハナダにも遊びに来るのよ」ヒラヒラ

レッド「あ、おいカスミ……ったく……」

レッドさんなんという天然タラシ
だがそこがいい

今日はここまでー
書き溜めないからどう転がるかアレだけど、楽しんでいってくれると嬉しいな

>>138
女友達タイプな感じが強いカスミって普通に可愛いじゃないですかー。やだー!

>>141
やり過ぎたかと思わないでもないけどまあいいよね

乙です
カミツレやフウロあたりは出ませんねorz

>>144
まあ今んとこはカントーメインなんで……。
BWやったことないってのが一番大きいけど……

他の地方はそれぞれの主人公がフラグ建てて欲しいです。



BWはBW2の主人公やN、ベル、チェレンがいるから物凄くカオスになりそうだな

レッドさんのフラグ無双でお願いしたいな!!

そしてシロガネ山へ・・・・

なるほどフラグ立てすぎた結果亡霊として……

しょうがない

レッドさんには俺のさみしがり、あまえる持ちのサーナイト♀でも紹介してやろうか

>>151
レッドさんには沢山ガールフレンドいてそんなの間に合ってるよ。




だからそのサーナイトは俺が引き取ろう。さあ早くユニオンルームまで来るんだ。

僕はミニスカートちゃん!

なんか流れ的にリーフちゃんが不憫だな


ホモ展開はなし?

あのさぁ…

またホモか、壊れるなぁ…

ホモとか無視しとけば問題ない

ハーレムか真ハーレム期待する

アンズはむしろ父親のキョウがレッドの嫁にしようと画策してそうだな

個人的には本命ナツメ、対抗カスミって感じに見える。

ここにはクリス好きな人はいないのか
どっかでみたレッド×クリスは良かったんだけどなぁ・・・


と思ったはここポケスペじゃないのか

兄貴分のワタル四天王同士でしっぽりしてるといいと思うよ

レッドというか上条さんに見えてきた。

なんで淫夢厨がわくの?

弁えないホモは人間の屑だって、はっきりわかんだね

>>1です
ちょっと風邪引いて寝込んじまいました
投下が遅くなると思うけど許して下さい

お大事に
ゆっくり休んでくれ

カントーメインならあと候補として考えられるのはアンズ、カリン、イブキ(ワタルからの繋がりで)かな?

>>169
カンナ「訴訟も辞さない」

>>169
意味深に最初に名前出てないからナナシマで登場あるで

>>169
ナナミ「は?(威圧)」

>>169
タケシ、シバ、マチス

>>173
ホモは帰って、どうぞ

ナツメたん

イブキはワタルラブとか

>>176
(´∀`)ノシそんなもんはない

キクコはよ

>>169
キクコ「一理ない」

まだ体調がよくならない ごめん
妹のBW2をちょっと借りてみたけどホミカちゃん可愛いよホミカちゃん

お大事に

ポケモン誰かに貸すなんて怖くて出来ないな…

報告あるだけでも有り難いです義兄さん!

>>181
まあ厳選とかしてる奴にとってはな・・・
ただのRPGとしてプレイしてる奴にとってはただのクリア済のゲームかもしれんし

白黒どっちも買って一つは周回用だから問題ない

>>183
そう言われると初代は何十回とはじめからやったのに
最近のはデータ消したことないな…

たまに使わないのに自分の趣味でポケモン作るヤツとかいるからなぁ
おくびょうなサーナイトとかさみしがりなチラチーノとか

うちのパーティーは全員ひかえめです

胸が?

ひかえめエリカのオススメ努力値ふり教えてください

むっつりに全振り

レッド「エリカ。おーい」ユサユサ

エリカ「…………はっ」

エリカ「あ、あら? カスミさんは……」

レッド「カスミなら帰ったよ」

エリカ「あ、レッドさん……そうですか、ありがとうございます」

エリカ「後でカスミさんには謝っておかねばなりませんね」

レッド「別に怒ってはないと思うけど」

エリカ「今回は借り一つ、というお話ですわ」

レッド「……?」

エリカ「さて。そろそろジムを閉めないといけませんわね……」

レッド「カスミと一緒に昼寝してたけど、ハナダジムもタマムシジムも大丈夫なのか?」

エリカ「最近は挑戦者の方もめっきり減ってしまわれて……。ジムリーダーは時間に余裕がありますの」

レッド「そうなのか……」

エリカ「バトル人口を増やすために、色々とリーグ本部でも考えて下さっているようですけれどね」

レッド「へぇ……」

レッド(ワタルも色々大変なんだろうな……)

エリカ「時にレッドさん、今宵の宿はお決まりですか?」

レッド「いや、決まってない。ポケセンにしようかと思ってるけど」

エリカ「あら、ポケモンセンターの硬いベッドでは疲れも取れませんわよ?」

レッド「じゃあ、ホテルとか?」

エリカ「ふふ。すぐ目の前に、あなたに是非とも家に泊まっていって欲しいと思っている者がいるのですけれど……」

レッド「…………もしかしなくても、エリカ」

エリカ「はい、その通りです♪」

レッド「わかった。……泊まらせて貰うよ」

エリカ「嬉しいですわ」

お、リアルタイム更新だヒャッハー

【エリカのマンション】

レッド(二夜連続で一人暮らしの女性の家に泊まる男……)

レッド(女ジムリーダーの部屋を梯子する現チャンピオン)

レッド(傍から見るととんでもないな……)

エリカ「レッドさん、どうしました?」

レッド「いや……俺は果報者だなあと思ってさ」

エリカ「?」

レッド「ん……? なんか良い匂いがする」

エリカ「今、晩ご飯を作っている最中ですから」

レッド「あ、また作ってもらっちゃうのか……悪いな」

エリカ「また? わたくし、レッドさんにお料理を振る舞うのは初めてのことかと」

レッド「あ。うん、いや実は昨日ナツメの部屋に泊まって」

エリカ「まあ」

レッド「手料理も振る舞って貰ったんだ」

エリカ「あら……そうでしたの」

レッド「うん、そうなんだけど……どうしたんだ?」

エリカ「いえいえ、何もありませんわ」

エリカ「はい、どうぞ」

レッド「おお……和風ハンバーグ。いただきます」

エリカ「お口に合うと嬉しいですわ」

レッド「おお、美味い! エリカも料理が出来るんだな。憧れるよ」

エリカ「家庭的なことは全て出来るように、と幼い頃から叩き込まれましたの」

レッド「そっか。確かにエリカはそういうの似合うもんな」

エリカ「ふふ、ありがとうございます」

レッド「……」

エリカ「何を考えていらっしゃるんです?」

レッド「ん、いや……エリカが迎えてくれる家って良いなって」

エリカ「まあ……ふふ、素敵ですわね、あなた」クス

レッド「 」

レッド「……びっくりしすぎて喉に詰まるかと思った」

エリカ「申し訳ありません。ですが、ここはこう言っておかねばならないと思いましたの」

レッド「……」

エリカ「……」

レッド「……なんか無駄に緊張しちまうな」

エリカ「わたくしもです」

レッド「……」

エリカ「……」

流石正妻、他とは違うぜ

でも結局、レッドさんはシロガネ山に引きこもるんでしょ

>>200
最初にシロガネ山までやってきた娘と仲睦まじく暮らすんだよきっと

>>201
エリカだな、わかります

エリカさんぱねえす

今はどうだか知らんが金銀までのジムリーダーや四天王の方々は何故タイプ統一してんだろ?
後、あの世界では勝ち抜き戦=リーグ戦なの?

>>204
レベルでゴリ押そうとする初心者プレイヤーに相性も考えろって学ばせるためかね?
それをふまえて各タイプの魅力的なポケモンを教えるためとか
リーグ戦は……少なくとも勝ち抜きとイコールではないと思う
バトルフロンティアも施設によっては回復無しの連戦になるし、バトル形式は勝ち抜きだし
逆にリーグ戦のバトル形式は勝ち抜きってワケじゃないし

そもそもリーグという言葉は本来総当たり戦を指す言葉では無いようだよ
俺もジムのタイプ統一に関しては相性を学ばせる為に意図的に弱点を作ってるんじゃないかと思う
ポケモンリーグでは四天王を同一パーティーで倒さなきゃいけなかったり地方によってはチャンピオンが複数のタイプを使ってきたりしてタイプ相性を知ってないと難しい作りになってるしね

ゲームや漫画、小説版とかで色々設定が違うから一概には言えない筈。
どれかは忘れてたけど、ジムリーダーは一定回数連敗するとリーダー権利剥奪されるってのもあったっけかな。

二連敗はセーフなんだろうけど
認定トレーナー少なすぎる
レッドとグリーン以外誰かいたのかね

ジムリーダーがガチパ作って戦うってSSがあったな

設定とかどうでもいいんだよ
レッドを取り巻く女キャラのかわいさを堪能できればそれでいいんだよ

>>210が凄く良いこと言った

たつかたたないか、それだけのことだよな

ドラゴンタイプかそうじゃないかってことか

正直他の地方で話を展開しても蛇足にしか感じないからカントーだけですっきり終わらせて欲しい(切実)

まだか…

まだかね

続き読みたいね

続きを……都築を……

エターナる>>1

く~る~きっとくる~きっとくる~

>>220
お前は下げぇ~ろ~

続きはまだか

まだなのか

エリカさぁーん

支援

まだか

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