霊夢「聖杯戦争?」(427)

初めてSSを書きますので至らない点やら、矛盾点やらがあると思いますがよろしくお願いします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1331568903(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)

霊夢「あんた誰よ」

凛「いや、あんたこそ誰よ」

霊夢「召喚の類かしら?いきなり、見知らぬところに呼び出しておきながら。名前も名乗らないってどうなの?」

凛「うっ・・・」

霊夢「しかも、見たところあなたが呼び出したのよね、それなのに自分から名乗らないとか・・・礼儀的に問題あるんじゃない?」

凛「わ、悪かったわよ・・・」

霊夢「まぁ、わかればいいのよ」

凛「(言ってることは正しいけど、なんかムカつくわね・・・)」

凛「遠坂凛よ、よろしくおねがいするわ」

霊夢「博麗霊夢よ、よろしくね」

凛(博麗霊夢・・・?聞いたことない名前ね)

霊夢「なによ、ジロジロみて・・・なんか顔についてるのかしら」

凛「セイバー・・・じゃなさそうね(服装を見る限り巫女さんか何かね・・・キャスターかしら)」

霊夢「セイバー?なによそれ」

凛「クラスよ、サーヴァントならそれくらい知ってるでしょ」

霊夢「え?クラス?」

凛「あなたのクラスを教えてくれないかしら」

霊夢(何がなんだかまったくわからない)

霊夢「ちょっと、さっきからセイバーとかクラスとかサーヴァントとかまったく意味がわからないのだけど」

凛「えっ」

霊夢「えっ」

凛「冗談よね?」

霊夢「冗談じゃないわよ」

凛「えっ」

霊夢「えっ」

少女説明中

霊夢「い み が わ か ら な い」

凛「本当にわかってなかったみたいね…」

霊夢「いろいろと状況がつかめてないんだけど、これだけは言えるわ」

凛「なによ」

霊夢「私死んでないんだけど」

凛「それはないわね」

霊夢「いや、ほんとよほんと。死んだ記憶ないし」

凛「ふーん……もしかしたら、ショックで死んだときのことを忘れてるのかもね、ゆっくりと生前の事を思い出してみなさい」

霊夢「冥界で宴会で酒飲んでそのまま寝たわ」

凛「えっ」

霊夢「だから、冥界で酒飲んでそのまま寝たわ」

凛「それって、死んでるんじゃないの…」

霊夢「死んでないわよ」

凛「まぁ、とにかく!」

霊夢「ん?」

凛「あなたのクラスを教えてくれないかしら、それがわからないことにはどうしようもないわ」

霊夢「あんた私の話聞いてたの?右も左もわかってないんだけど」

凛「説明はしたわ、だからあなたの能力や戦い方からあてはまるだろう、クラスを教えてちょうだい」

霊夢「英霊は縁の深い宝具や武器などでクラスが決まるというやつね」

凛「そうよ」

霊夢「死んではないけど……あえて言うならアーチャーかしら」

凛「巫女なのに?」

霊夢「巫女なのに」

凛「キャスターじゃないの?」

霊夢「勘だけどね」

凛「巫女なのに」

霊夢「巫女なのに」

凛「まぁ、弾幕を張って闘ってたみたいだし。アーチャーもありえるか」※凛が聖杯戦争の説明をしたときに、霊夢の説明も軽くうけました。
凛「ただ、博麗の巫女って言うのは聞いたことないわね」

霊夢「まぁ……そうでしょうね」

凛「あとでそこらへんの事も教しえなさいね」

霊夢「うーん……まぁ、いいわよ」

凛「なんか、引っ掛かるわね」

霊夢「まぁ、いいじゃない細かいことは」

凛「細かくないでしょ!!」

霊夢「まぁ、いいわ」

凛「よくないでしょ……」

霊夢「そんなことより、そろそろ寝ましょ。夜が更けてきたわ」

凛「そんなことって……寝る事には賛成だけど、なんであなたナチュラル主導権握ってんのよ…」

霊夢「あんたってさ」

凛「なによ」

霊夢「なんか偉そうよね」

凛「私がマスターなんだから当たり前でしょう!?私マスター!あなたサーヴァント!」

霊夢「はいはい」

凛「はいは一回!」

霊夢「へいへい」

凛「こいつ…」


凛「なんで起こしてくれないのよ!!」

霊夢「いや、わたしも寝てたし」

凛「遅刻しそうなんだけど!」

霊夢「そう急がなくてもいいじゃない、学校なんて休みましょうよ。面倒だし無駄よ」

凛「黙りなさい!私は学校では優等生でとおってるのよ!」

凛「なんで幽霊なのに寝るのとか!霊体化できないのとか!いろいろツッコミどころはあるけど今は置いとくわ!!」

霊夢「まぁ、いくなら急ぎなさいよ遅刻するわ」

凛「だから急いでんでしょうが!ちゃちを入れるんじゃないわよ!!」

霊夢「大変ねぇ…」

凛「あんたのせいでしょうがああああああ」

と言うところで、夜も更けてきたのでいったん中断します。今日の午後あたりに再開します

放課後

霊夢「あんたも大変ねぇ、毎日こんなに勉強するなんて」

凛「毎日じゃないし、そこまで大変でもないわよ」

霊夢「無駄じゃない」

凛「無駄じゃないわよ、将来のためよ」

霊夢「ふーん、そんなものなかしらねぇ」

凛「そういうアーチャーはどうなのよ、無駄とか言っちゃって、もっと有意義に時間を使えるんでしょうね」

霊夢「私なら昼寝するわ」

凛(どう考えてもそっちの方が無駄じゃない…)

凛「昼寝ってあんた…無駄に程があるでしょ…」

霊夢「……」

凛「…アーチャー?」

霊夢「来たわよ」

凛「すごい殺気ね…」

霊夢「人目のつかない夜を狙ってたのね、それまでずっと見てるなんて、落ち着かないったらないわ」

凛「それにしてはいつも通りだったと思うけど」

霊夢「正直、凛がいなかったら寝てたわ」

凛「」

???「よぉ、いい夜だ。そこの嬢ちゃんもそう思うだろ」

霊夢「ッ!?私が見えているですって…」

凛「実体なんだから当たり前でしょ」

霊夢「それもそうか」

???「俺を前にしてその余裕……たいしたもんだな」

???「その余裕、いつまで続くか見せてもらおうかッ!」

凛(槍をもった!ってことはランサーね!)ダダッ

凛「アーチャー!相手はランサーよ!」

霊夢「それくらい見ればわかるわ」

凛「相手は槍兵、距離をとってこちらの有利になる状況を作りましょう!」

霊夢「まぁ、無理でしょうね」

凛「なんでよ!」

霊夢「私そんなに速くないの、相手が速さで劣る私を逃すとは思えないわ」

ランサー「よぉ」

霊夢「ほらね」

凛「くっ…」

ランサー「鬼ごっこはもういいのかい」

霊夢「いいわよ、そもそも私逃げるのって好きじゃないし」

ランサー「へぇ」

霊夢「相手してやるわよ」

ランサー「アーチャーにしちゃ殊勝な心がけだ!」

ランサー「そんな棒切れもって、弓兵が剣士の真似事か!」

霊夢「棒切れって…ひどい言われようね」ガキィン

ランサー「俺の槍を貧相な棒切れで防げると思うなァ!」ブゥン

霊夢「あんた、私のお祓い棒になんか恨みでもあんの?」ガキィン

???「っ…ぁ…」ダダッ

凛「しまった!まだ人が残ってたなんて!」

ランサー「チッ」シュン

霊夢「追うわよ!凛!」ダダッ

凛「ええ!」

???「」

凛「そんな…」

霊夢「…」ピタッ

凛「霊夢…ランサーをおっ「生きてるわ」

凛「え?」

霊夢「だから、生きてるわ…今治療すれば間に合うわ、幸いにして私は治療、蘇生系統の術も使えるわ」

霊夢「どうするの」

凛「どうするの…って?」

霊夢「納得はいかないけど、私の主はあんたでしょ?あんたが見捨てろって言うなら見捨てるし、助けろって言うなら助けるわ」

霊夢「だから」

霊夢「どうするの?」

凛「助けなさい」

凛「絶対に助けなさい!」

霊夢「はいはい」

凛「はいは一回!」

霊夢「へいへい」フフ

???「ハァ…ハァ…」

霊夢「とりあえずは一命を取り留めたわ」

凛「そう、よかったわ…」

霊夢「あー…巻き込んじゃった、とか変な責任感じる必要ならないわよ」

凛「…」

霊夢「今回はしょうがなかったわ、そもそも殺したのはランサーだし、こいつの運がなかった。だからしょうがないわ」

霊夢「それに、命は助かったんだから、それでよしとしなさい」

凛「…それもそうね」

凛「さて、ランサーの後を追うわよ!見失いないはしたけど、魔翌力の跡とかあるかもしれないし!」

霊夢「いや、それはないでしょ」

凛「あんたね…」

凛「それで、屋上でどうするつもり」

霊夢「ランサーの痕跡を探すよりも、さっきのあいつを張った方が早いわよ」

凛「どういうことよ」

霊夢「仮にも英雄なんだし、目撃者が生きてることなんていつか気づくでしょ」

凛「…そっか、だから目撃者をまた殺しに来たところを直接叩くのね!」

霊夢「そういうこと」

霊夢「出てきたわね」

凛「追うわよ」

霊夢「ええ」トン

霊夢「そういえば」

凛「ん?」

霊夢「あんたって、なんかいいかっこしてるけど、外見だけよくて」

凛「んん?」

霊夢「地味に貧乏よね」

凛「あなたほんと黙りなさいよ」

凛「って言うか、なんで今それを言う必要があるのかしら!!」

凛「ねぇ!ちょっと聞いてんの!!」

霊夢「ついたわよ」

凛「ちょっと!」

???「くっ!」

ランサー「鬼ごっこは、ここまでだ」

霊夢「よっと」

凛「間一髪ってとこね」

ランサー「まったあったな、嬢ちゃん達」

霊夢「あんたって、本当に鬼ごっこ好きね」

ランサー「別に好きなわけじゃねーよ」

凛「あなたは蔵にでも隠れてなさい、こいつの相手は私達がするから」

???「で、でも!」

霊夢「はっきり言って、邪魔よ」

???「くっ…ごめん!」タタッ

霊夢「やれやれだわ」

ランサー「最初からあのガキを張ってやがったな、俺はまんまと引っ掛かったわけだ」

霊夢「ま、そんなとこね」

ランサー「まぁ、いい…」

ランサー「今回はチャッチャと片づけたいんでな、さっきみたいにお遊びはなしだぜ」

霊夢「遊んでくれてて構わないわよ」

ランサー「ぬかせ!」

ランサー「ゲイッ」

霊夢「ッ…!!」

ランサー「ボルグッ!」ドズゥ

霊夢「くっ…」ザクッ

凛(ゲイボルグですって!?)

ランサー「まさか外すとはな…」

霊夢「外した?十分深く切り込んでるけど」

ランサー「必殺じゃなきゃやばいんだよ」

ランサー「悪いが、躱されたら帰ってこいって命令されてるんでな」

霊夢「そう?じゃあ早く帰りなさい」

ランサー「いちいち癇に触る奴だ…」ダッ

凛「大したモンね、ゲイボルグを食らってその程度の傷で済むなんて、正直見直したわ」

霊夢「いや、割と大事な気がするけど」

凛「ゲイボルグ相手ならその程度よ」

霊夢「そう…」

凛「なんとか、一難は去ったわね」

霊夢「いや、なんか嫌な予感がするわ…」

凛「え?」

セイバー「はぁあああああぁあ!!」ブゥン

霊夢「ちょ!!」サッ

凛「霊夢!?」

霊夢「勘がよくなかったら即死だったわ」

凛「いきなり後ろから切りつけるなんて、大したサーヴァンとね、セイバー」

セイバー「…」

???「と、遠坂」

凛「こんばんは、衛宮君」

士郎「なんでお前がここに?」

っというところで今回はここまでで、もう少しまとめた方がよいとのことなので、次回以降はもうちょっと巻きでいこうかと思います。


ー冬木市ー

凛「ねぇ、まともな服はなかったの?」

士郎「仕方ないだろ、鎧は脱がないって言うんだし」

霊夢「それにしたって、街で鎧は目立ちすぎじゃないの?」

セイバー「あなたには言われたくありません」

霊夢「え?」

凛(自覚ないのね…)
士郎(自覚ないのかよ…)

霊夢「それにしても」

凛「ん?」

霊夢「何かゴチャゴチャしてて、生きづらそうな街ね」

士郎「そうか、確かに不便に思うこともあるけど、基本的に住みやすいぞ」

霊夢「そういう意味じゃないわよ、木も草原もなくて、なんだか息苦しそうと思っただけよ」

凛「当たり前でしょ、あなたの生きてた時代から何年たってると思ってるのよ」

セイバー「私も、自分の知る景観との差異に驚きましたが致し方ないでしょう、これが文明の進化というものです」

霊夢「…これが、科学の発達した世界…外の世界ってことなのね…」ボソッ

凛「アーチャー?」

凛「どうしたのよ」

霊夢「別に、便利なのはいいけど、行き過ぎるのも考え物だと思っただけよ。私には合いそうにないわ」

凛「でも、お湯がすぐ出てくるのは便利でしょ」

霊夢「めちゃくちゃ便利だったわ」

霊夢「お茶がすぐ飲めるのも偉大ね」

ー教会ー

凛「それじゃ、あなた達は外で待っててね」

セイバー「わかりました」

霊夢「中までついて行かなくていいの?危ないんじゃない?」

凛「ここは教会よ?」

士郎「神聖な場所だしな、さすがに教会で襲われるようなことはないだろ」

霊夢「え、そんなもんなの?私の神社とか毎回戦場になったり、何度か壊されてるんだけど」

凛「どんな神社よ…」

霊夢「貴様!見ているなッッ!!!」ゴゴゴゴ

セイバー「いきなりどうしました?」

霊夢「いや、なんとなく見られてる気がしてね」

セイバー「見られている…敵ですか!?」

霊夢「どーかしらね」

ーーーーーーーーーーー

キャスター「まさか…ね」


ー教会からの帰り道ー

霊夢「魔女裁判とか大丈夫だった?」

凛「大丈夫よ…」

士郎「ははは、遠坂達はおもしろいな」

凛「どこがおもしろいのよ!どこが!」

凛「…とにかく、義理は果たしたわ」

士郎「遠坂達っていい奴なんだな」

霊夢「私は楽園の素敵な巫女だから当然よ、そしてお布施しなさい」

凛「いい加減にしないと令呪で黙らせるわよ…」

士郎「ははは!」

セイバー「……」

セイバー「士郎!」

???「ふふふ、こんばんはお兄ちゃん」

???「こうして、会うのは二度目だね」

霊夢「あんた、妹いたの?」

士郎「俺は…知らない…」

霊夢「そうなの?それにしても、あいつの隣にいるのってサーヴァント?でかいわね」

???「余裕だね」

凛「……」ゴクリ

凛「アーチャー…あいつ桁違いよ…」

霊夢「とりあえず、あんたよりはすごそうよね」

凛「…ッ!アーチャーッ!」

???「サーヴァントとうまく信頼関係を気づけていないのね、凛」

イリヤ「初めまして、私はイリヤ、イリヤスフィール・フォン・アインツベルン、って言えばわかるでしょ」

凛「アインツベンル…」

霊夢「はじめまして、博麗霊夢よ」

イリヤ「え…」

凛「ちょ」

セイバー「なにをしているのですか…」

バーサーカー「……」

霊夢「ん?どうしたのよ」

霊夢「…」

霊夢「あ、しまった」

セイバー(…博麗霊夢?聞いたことない名ですね)

士郎(巫女さんみたいだし、一成に聞けばなんかわかるかな)

凛「あんたバカじゃないの…」

霊夢「くそ真面目に挨拶されたから、つい返しちゃったわ」

霊夢「大した策士もいたものね」

凛「あんたねぇ…」

イリヤ「博麗霊夢なんて、聞いたこともない名前だけど」

イリヤ「いきなり真名を明かすなんてなめられたものね、いいわ私のサーヴァントの真名も教えてあげる」

イリヤ「私のサーヴァントはヘラクレスよ!」

霊夢「あら、よろしく」

バーサーカー「ーー■■■■■!!」

凛(もしかして、アインツベルンって大したことないのかしら)

士郎(あいつも大概だな)

セイバー(能力は高くても所詮子供、と言うことでしょうか)

霊夢「あんたも大変そうね」

バーサーカー「ーー■■■■!!」

凛「あんた、バーサーカーが何言ってるかわかるの?」

霊夢「いや、全然」

凛「」

イリヤ「ふふ、挨拶も済んだしもういいよね?」

イリヤ「どうせ、ここであなた達は死んじゃうんだし!ーーじゃ![ピーーー]ね!!」

霊夢「礼儀正しいと思ったら、[ピーーー]ね。と言われたわ…これが、ゆとり教育と言うものなのね…」


 

凛「あんた、バーサーカーが何言ってるかわかるの?」

霊夢「いや、全然」

凛「」

イリヤ「ふふ、挨拶も済んだしもういいよね?」

イリヤ「どうせ、ここであなた達は死んじゃうんだし!--じゃ![ピーーー]ね!!」

霊夢「礼儀正しいと思ったら、[ピーーー]ね。と言われたわ…これが、ゆとり教育と言うものなのね…」

凛「あんた、バーサーカーが何言ってるかわかるの?」

霊夢「いや、全然」

凛「」

イリヤ「ふふ、挨拶も済んだしもういいよね?」

イリヤ「どうせ、ここであなた達は死んじゃうんだし!--じゃ![ピーーー]ね!!」

霊夢「礼儀正しいと思ったら、[ピーーー]ね。と言われたわ…これが、ゆとり教育と言うものなのね…」

凛「あんた、バーサーカーが何言ってるかわかるの?」

霊夢「いや、全然」

凛「」

イリヤ「ふふ、挨拶も済んだしもういいよね?」

イリヤ「どうせ、ここであなた達は死んじゃうんだし!--じゃ!殺すね!!」

霊夢「礼儀正しいと思ったら、殺すね。と言われたわ…これが、ゆとり教育と言うものなのね…」

イリヤ「やっちゃえ!バーサーカー!」

バーサーカー「―――■■■■■■■■■!!」ダダッ

セイバー「士郎下がって!」タタッ

士郎「セイバー!」

バーサーカー「―――■■■■■!!」ブゥン

セイバー「ぐっ…」ガキィン

霊夢「あんな巨体の一撃をまともに受けるとか、どうかしてるわね」ヒュッ

セイバー「なにを!?」サッ

バーサーカー「―――■■■■■■■■!」バシュン

霊夢「うわぁ、まったく効いてない…」

凛「本当にヘラクレスだとしたら、生半可な攻撃はダメージすら与えられないわよ!」

霊夢「なんか、あの不良天人を思い出すわ」

凛「天人?何を言ってるのよ!」

霊夢「―攻撃がだめなら絡め手ね」スゥー

バーサーカー「―――■■■■■■■!」グッ

霊夢「かかったわね」

バーサーカー「―――■■■■■!!」バチィ ダッ

霊夢「普通に突破してきたわね、警醒陣」バッ

バーサーカー「―――■■■■■■!!」パリン

霊夢「笑えないわ…」

霊夢「サーヴァントがだめなら」ヒュン

霊夢「マスターの方を狙うわ」シュタ

イリヤ「え、瞬間移動?」

霊夢「悪いわね、あんたに恨みはないわ」サッ

凛「アーチャー!!」

霊夢「…ッ!」ヒュン

バーサーカー「―――■■■■■!!」ドゴォン

霊夢「……図体の割に早すぎよ…」シュタ

霊夢「っ…ぅ…」

凛「アーチャー?…まさか、ランサーの時のが…」

霊夢「あんたの魔力と、私の術で治療したもの…意外と深かったみたいね、やっぱ万全じゃないわ…」

セイバー「下がっていなさい」

霊夢「悪いけどそうさせてもらうわ」ササッ

バーサーカー「―――■■■■■!!」ズガガガガ

セイバー「はっ」タン

セイバー「はぁぁあ」キィン

バーサーカー「!?」キィン

バーサーカー「■■■■■!!」ブォン

セイバー「くっ」ガァン

イリヤ「やっちゃえ!バーサーカー!!」

バーサーカー「―――ッ■■■■■!!」グォン

セイバー「――しまッ!」

士郎「セイバー!」

セイバー「かはっ」ズバァ

士郎「セイバー!」

凛「セイバーはバーサーカーの攻撃を受けて瀕死、アーチャーもランサーに受けた傷が治りきってない…」

凛「万事休す、ね」

イリヤ「サーヴァントの格がちがうから、私のバーサーカーに勝てるわけないのに」

霊夢「そうでもないわよ」

バーサーカー「ッ■■■■■!?」

凛「アーチャー!?」

霊夢「宝具・陰陽鬼神玉!!」カッ

バーサーカー「■■■■■!!」ゴガガガガガ

イリヤ「バーサーカー!!」

バーサーカー「――――」ドスン

霊夢「これで一人脱落っと」

イリヤ「そんな、バーサーカーが…」

士郎「倒したのか…」

霊夢「勝ちそうになったからって、油断しないことね」

凛(宝具を使ったのね…大した威力だわ、でも…)

バーサーカー「……」シュゥゥゥゥ

凛「まだよ!」

バーサーカー「■■■■■!!」

霊夢「な!?」

イリヤ「勝ちそうになったからって、油断しないことね!(1回だけじゃない…今ので3回は殺されたわね)」

イリヤ「いけ!バーサーカー!!」

バーサーカー「―ッ■■■■■!!!」

霊夢「当たらないわよ!」ヒュン

バーサーカー「■■■■■!!」グッ

セイバー「ハァハァ」

霊夢(――しまった!最初から狙いは私じゃんくて)

イリヤ「悪いけど、狙いはあなたじゃないわ!」

イリヤ「セイバーよ!!」

凛(動ける霊夢じゃなくて、動けないセイバーを狙ったのね…)

士郎「セイバー」ダダッ

バーサーカー「――■■■■■■■!!」グォン!

士郎「がっ…あ゛…」ズバッ

セイバー「シロウ!」

凛「え…」

霊夢「どういうことなの…」

イリヤ「な、なんで…」

イリヤ「……もういい」

イリヤ「こんなのつまんない、バーサーカー!」

バーサーカー「」シュゥン

霊夢(霊体化ってあんな感じなのね…初めて見たわ……)

イリヤ「凛、次にあったときは殺すから(凛のあのサーヴァント…博麗霊夢について調べてみる必要があるようね)」


―衛宮邸―

霊夢「ふぅーやっぱお茶と言ったら日本茶よねぇ…」

凛「紅茶よ」

霊夢「私は紅茶よりも日本茶の方が合うわ」

凛「そもそも、日本茶なんて言ってもいろいろあるでしょ」

霊夢「別に日本茶なら緑茶だろが番茶だろうが、なんでもいいわよ」

凛「適当ね…」

霊夢「そんなもんよ」

士郎「なにやってるんだ、お前達…」ガララ

凛「おはよう、衛宮君」

霊夢「おはよう、士郎さん」

士郎「なんで、お前達が…」

霊夢「あの後軽く治療だけして、ここまで運んだのよ」

士郎「それは、ありがとう」

凛「それにしても、まともなお茶がないわね」

霊夢「緑茶はおいしいわよ」

士郎「え?」

凛「紅茶はティーパックでも、せめて三角の奴を常備しておきなさい!」

霊夢「あんた、図々しくない?」

凛「おまえが言うな」

霊夢「あと、遠坂邸には日本茶は茶葉でいいから、せめて最高級の奴を常備しておきなさいよ」

凛「こいつ殺してやろうかしら」

スペカルールは霊夢は「博麗の巫女」だからこそ制定出来たルール
だから、Fate世界ではあんまり意味ないな
ただ、「空を飛ぶ程度の能力」が完全発揮するからよっぽど恐ろしいが
幻想郷のチート能力ですら干渉できないのは、常時アヴァロンと同等以上の性能だからな

凛「それより衛宮君、これからどうするつもり?」

士郎「俺はただ、10年前の悲劇を繰り返したくないだけだ」

凛「…」

士郎「聖杯なんてものに…興味はない」

凛「はぁ…それ、セイバーに聞かれたら殺されるわよ?」

凛「サーヴァントにだって叶えたい欲望があるのよ」

霊夢「私は聖杯に望むものなんてないけどね」

凛「少し黙ってて」

>>80
確か相手の攻撃から「飛ぶ」から絶対に当たらないんだっけ?

霊夢「…さて」スクリ

凛「ちょっと、アーチャーどこいくの」

霊夢「お茶も飲み終わったことだし日向で昼寝でもしてくるわ」

凛「昼寝ってあなたね…」

霊夢「少しの間だけよ、終わったら呼びなさい」

霊夢「それと、士郎さん」

士郎「ん?なんだ?」

霊夢「正義の味方なんてものは、人間には務まらないわよ」

士郎「…」

霊夢「それじゃ」

>>82
そう、「飛ぶ」んだよな
設定的には、境界弄りや時間止め、運命操作、あらゆるもの破壊、死、核融合でも平気なはず

簡単に言えば自らに掛かる事象の拒否か


無敵か

セイバー「何様ですか」

霊夢「少し、話でもしましょうよ」

セイバー「士郎の件については礼を言いましょう。ですが私はあなたとは特に話はありません」

霊夢「あんたも、霊体化できないんだっけ」

セイバー「…」

霊夢「まぁ、私もなんだけど」

霊夢「答えなさい、あなたは死んだの?」

>>85
無敵ではあるが、攻撃翌力は微妙だから最強ではないな
一応夢想封印は「妖怪」であれば問答無用で封印できるが

それより、「聖杯戦争」という一種の異変を、勘だけで解決していくのが読んでて面白いところ
サーヴァントは7種いるが、霊夢自身を抜けば6人
東方ではステージは6つあるから、サーヴァント1人1人がそれぞれのボスに該当するからぴったりだ
金ピカとアンリマユはEXとPHステージのボスだろうな

セイバー「いまいち質問の意図がつかめませんが」

セイバー「死んだ…はずです」

霊夢「確証ないの?」

セイバー「えぇ、死の間際のことはあまり覚えていないのです」

霊夢「……あっそ、それじゃしょうがないわね」

セイバー「申し訳ありません」

霊夢「いや、いいのよ。それともう一つ」

セイバー「なんでしょう」

霊夢「あなたは凛より聖杯戦争に詳しそうだから聞くけど」

霊夢「サーヴァントって7つのクラスに各1人ずつで、計7人が基本よね」

セイバー「そうですね」

霊夢「じゃあ、8人になったり、一つのクラスに2人召喚されたりってありえるのかしら」

セイバー「ありえません、3騎士以外のクラスが変わることはあっても各クラスに一人ずつ、計7人です」

霊夢「そう(それじゃあ、おかしいのはどっちなのかしらね)」

セイバー「納得のいく解答は得られましたか?」

霊夢「ええ、ありがとね」

セイバー「どういたしまして」

霊夢「それじゃ」

セイバー「ええ、それではまた」

ガララ ピシャ

セイバー「不思議な方だ…穏やかで敵であるはずなのに敵と思いにくい、不思議な魅力を持っている」

霊夢「凛、話は終わったかしら」

凛「ええ…もう、帰るわよ」

士郎「遠坂…いろいろと、ありがとう」

凛「衛宮君、これからは私のことを人間と見ない方が、楽よ」

霊夢「私のことは人間とみていいわよ、って言うかむしろ人間として見なさい」

凛「……」

士郎「ははは、やっぱ遠坂達はおもしろいな」

霊夢「凛」

凛「珍しいわね……何よ、改まって」

霊夢「ようやっと、私なりにこの”聖杯戦争”と言うものが掴めてきたわ」

凛「そう、それで?」

霊夢「私は聖杯に望む願いはないわ……でも、聖杯自体に興味はある」

凛「……」

霊夢「来たかったわけじゃないけど、私を呼んだのは凛よ」

霊夢「だから凛にだけは行って置くわ」

凛「…聞くわ」

霊夢「私は――」

今回はここまでにしたいと思います。
読んでくださった皆様、ありがとうございます。次回まで少々お待ちください


―衛宮邸からの帰り道―

桜「…遠坂先輩?」

凛「あ、桜…」

霊夢「ん?」

桜「先輩…」

凛「いや、ただ散歩してただけなのよ」

桜「いえ、そうではなくてそちらの方はどなたですか?」

凛「え…(しまったぁあああ!アーチャーが霊体化できないの忘れてた!どうするのよ!)」

凛(うまくごまかしてよね!アーチャー!!)

霊夢「博麗霊夢よ、よろしくね」

桜「間桐桜です、よろしくお願いします」

凛「」

凛「あ・ん・た・ねぇ~!!」

霊夢「なによ?」

凛「桜~、ちょっとごめんなさいねぇ」ガシッ

霊夢「ちょ、ちょっと!」

桜「は、はい」

凛(あんた、何普通に挨拶しちゃってるわけ?)ヒソヒソ

霊夢(別にいいじゃない、挨拶は大切よ)ヒソヒソ

凛(あんたねぇ…今の状況わかってんの?アインツベルンにも普通に挨拶してたけど聖杯戦争中なのよ)

凛(桜はマスターじゃないからまだしも、そうやってすぐに名乗るのやめなさい)

霊夢(はいはい、わかったわよ)

凛(はいは一回!)

霊夢(へいへい)

凛(あんた喧嘩売ってんの?)

霊夢(別に大丈夫よ、名前知られたからってどういう奴かわからなければ意味ないんだし)

霊夢(そもそも、あんただって未だに博麗霊夢がどういう人間だったのかわかってないじゃない)

凛(うっ……そ、それは……)

桜「あ、あのー……」

凛(とにかく!この話はここまで!安易に名乗るのはやめなさい!)

霊夢(はぁ…わかったわよ)

凛「悪かったわね!桜!!」

桜「えっ!は、はい」

桜「それで、博麗さんは……」

霊夢「霊夢でいいわ」ジー

桜「失礼しました、霊夢さんは遠坂先輩のお知り合いですか?」

霊夢「まぁ、そんなとこよ」ジー

桜「巫女…の方ですか?」

霊夢「ええ、楽園の素敵な巫女よ、お布施したくなったらいつでも来なさい」ジー

桜「はぁ……あの、私の顔に何かついてますか」

凛「人の顔を凝視してるんじゃないわよ、失礼でしょ」ポカッ

霊夢「痛いわねぇ…」

霊夢「ところで、あんた……」

桜「はい?」

霊夢「……」

凛「どうしたのよ」

霊夢「いや、やっぱなんでもないわ」

桜「いえ、別に…」

凛「どうしたのよ急に…」

霊夢「時間とらせて悪かったわね。凛、行きましょ」

凛「ちょっと!」

凛「連れが悪いことをしたわね、不快に思ったのならごめんなさい」

桜「いえ、私はそんな全然」

凛「そう……それじゃ」

桜「はい」

凛「急にどうしたのよ」

霊夢「ねぇ、あの桜って子…あんたの知り合い?」

凛「えぇ…まぁ、そんな所だけど」

霊夢「なんか、煮え切らないわね」

凛「そんなことはいいでしょ。で、それがなんだっていうの」

霊夢「いや…ね、こっちに来てから久しく感じてない」

霊夢「けど、向こうではいつも感じていた」

霊夢「妖怪の臭いが…あの子からしたのよ」



霊夢「詳しいことは、調べてみないことにはなんとも言えないけどね」

霊夢「だから、知ってることがあったら教えてよ」

凛「だめよ」

霊夢「……なぜ?」

凛「今は聖杯戦争中よ、余計なことに首なんて突っ込ませない」

凛「ただでさえ、あなたは万全じゃないのよ」

霊夢「……」

凛「だから、聖杯戦争に集中しなさい」

霊夢「……あんたが、あの子とどんな関係でどんな思いを抱いているかは知らないけど」

霊夢「安心しなさい、私は妖怪退治のプロよ。あんたが思ってるような悪いことにはならないわ」

凛「退治って…桜を殺すつもり?」

霊夢「勘違いしてるわね」

凛「勘違い」

霊夢「討伐と退治は違うのよ」

霊夢「詳しいことは、調べてみないことにはなんとも言えないけどね」

霊夢「だから、知ってることがあったら教えてよ」

凛「だめよ」

霊夢「……なぜ?」

凛「今は聖杯戦争中よ、余計なことに首なんて突っ込ませない」

凛「ただでさえ、あなたは万全じゃないのよ」

霊夢「……」

凛「だから、聖杯戦争に集中しなさい」

霊夢「……あんたが、あの子とどんな関係でどんな思いを抱いているかは知らないけど」

霊夢「安心しなさい、私は妖怪退治のプロよ。あんたが思ってるような悪いことにはならないわ」

凛「退治って…桜を殺すつもり?」

霊夢「勘違いしてるわね」

凛「勘違い」

霊夢「討伐と退治は違うのよ」

凛「そう」

凛「釈然としないけど、アーチャーは私のサーヴァントよ」

凛「信じるわ」

霊夢「それでいいのよ、私はあんたのサーヴァントになったつもりはないけどね」

凛「おい」

凛「まぁ、いいわ」

凛「妖怪退治もいいけど、聖杯戦争もおろそかにしないでね」

霊夢「わかってるわよ」

凛「それじゃあ、桜のことはまた夜、詳しく話すわ」

霊夢「ええ、お願い」

凛「じゃ、私は学校に行くわね」

霊夢「いってらっしゃ~い」

霊夢「あぁ、そうだ、ちょっと待ちなさい」

凛「これから学校行くんだけど」

霊夢「はいこれ」

凛「お札?」

霊夢「私が作った札よ、結界張ったり、退魔の力があったり、攻撃に使えたり」

霊夢「まぁ、いろんなことに使えるわ、あんたの宝石使うよりも安上がりだからもっときなさい」

凛「ふふ、ありがとう。いざと言うときは使わせてもらうわ」

霊夢「それと、あんたの宝石よりも断然性能いいわ」

凛「あんたって、ほんと一言多いわね……」

霊夢「今度こそ、いってらっしゃい」

凛「はぁ、行ってきます」

凛「って、ちょっと待ちなさい」

霊夢「え?」

凛「え?じゃないわよ、マスターが7人出揃い、衛宮君がマスターとなったわ」

霊夢「そうね」

凛「そうね、じゃないわよ!」

霊夢「なんなのよもう…」

凛「だから、衛宮君も来る学校は危険ってことよ、だからあなたも来なさい。いざと言うときは呼ぶから」

霊夢「えー…お札上げたじゃない…」

凛「お札だけでどうにかなるわけないじゃない!」

霊夢「それに士郎さん、サーヴァント連れて来ないかもしれないわよ」

凛「それはないわよ!もし仮にあったとしたら…」

霊夢「あったとしたら?」

凛「その時は…殺すわ」

霊夢「物騒ね」

凛「いいから来る!」


―学校屋上―

霊夢「んー、これは結界かしらねぇ」

霊夢「しかも、身を守るためのものじゃなくて、結界内にいるものの生気をとる類のものね」

霊夢「まったく、趣味の悪い結界だわ、こんなのがあっちゃおちおち昼寝もできないじゃない」

霊夢「どれ、ここはひと肌脱ぎますか」パァァ

夕方
―学校・廊下―

士郎「遠坂?」

凛「まったく、サーヴァントも連れずにマスターが歩いてるなんてね」

凛「あなた、死にたいのかしら」

士郎「お、おいおい…冗談だろ?」

凛「おおマジよ」

士郎「と、遠坂?」

凛「一気に決めてあげる」

凛「来なさい!アーチャー!!」

士郎「!?」

シーン……

凛「……」

士郎「あ、あれ」

凛「早く来なさいよ!アーチャー!!」

士郎「お、おい」

凛「聞こえてるんでしょ!アーチャー!!」

士郎「遠坂…」

凛「来なさいっての!アーチャー!!」



士郎「ははは、なんだ遠坂もサーヴァント連れてないんじゃないか」

凛「黙りなさいよ!!!」

―――――――――――――――――

霊夢「…zzzzz」

夕方
―学校・屋上―

霊夢「ん…んぅ……」パチ

霊夢「ふわぁー…」

霊夢「ん?」

霊夢「日が沈みかけてるわ」

霊夢「りーん!」

霊夢「……」

霊夢「置いてかれたわ」

霊夢「んー…まーた、見てるのね」

霊夢「どれ、それならこっちから挨拶に出向いてやろうかしら」タンッ

――――――――――――――

士郎「なぁ、霊夢はいいのか」

凛「ほっといたら、その内帰ってくるでしょ」

士郎「そ、そうか」

凛「あと私のサーヴァントを真名で呼ぶのやめて」

士郎「ごめん…」

―柳桐寺・山門―

霊夢「門番…ね」

アサシン「いかにも、アサシンのサーヴァント…佐々木小次郎」

霊夢「寺の山門を守る侍…」

アサシン「む?」

霊夢「みょんな奴を思い出すわ」

アサシン「何を言っているのかしらんが、ここを通すわけにはいかん、去れ」

霊夢「あんたが去りなさい」

アサシン「それはできん…私はここから動くことができぬのでな」

霊夢「ふぅん…」

アサシン「それでも通りたくば、私を倒すことだな…」

霊夢「じゃあ、私空飛べるから、あんたの剣が届かないところから弾幕張らせてもらうわ」

アサシン「」

―柳桐寺―

霊夢「あんたね、私のこと見てたのは」

???「よくここがわかりましたね」

霊夢「勘よ、勘」

???「大した勘ですこと…」

霊夢「今日ここに来たのは仲良く話すためじゃないのよ」

???「私は、あなたに興味津々ですけど」

霊夢「私が知らないサーヴァントは後2体、キャスターとライダー…」

霊夢「あんたがどっちかは知らないけど」

霊夢「消えてもらうわ」

???「くっ…」ヒュンヒュンヒュンヒュン

霊夢「戦い方をみるに、キャスターってところかしら」サッサッサッサッ

霊夢「運がなかったわね…私、こういう戦いが一番得意なの」ダッ

キャスター「」スゥゥ

霊夢「対魔力スキルで当たってもダメージの無い弾幕ごっこってよく考えたらひどい戦いね」

霊夢「さて、ここにはもう用はないわね」

霊夢「帰るか」


―遠坂邸―

士郎「もう、大分遅いけどアーチャー帰ってこないな…」

凛「そうね」

士郎「やっぱ、なにかあったんじゃ…」

凛「もし、何かあったらわかるわ」

士郎「でも…」

凛「それに、最悪令呪を使えばいいしね」

士郎「そんなこと言ったって」


キィ バタン

霊夢「遅くなったけど、今帰ったわ」

凛「あんた私の呼び掛けにも答えず今まで何やってたのよ!」

霊夢「寝てたわ」

士郎「はぁ?」

凛「今の今まで?ずっと?」

霊夢「いや、夕方には起きたわよ」

凛「夕方に起きたにしては随分遅いおかえりね…」ピクピク

霊夢「帰るついでにアサシンとキャスターを倒してたのよ」

凛「え…」

士郎「な、なんだって!」

霊夢「だから、ちょっと時間がかかったのよ」

凛(アサシンとキャスター…2体のサーヴァントをこの短時間で…?確かに、アーチャーである霊夢にとってこの2体は相性がいいけど…)

凛(それにしたってこの短時間で倒してしまうなんて…セイバーの一撃を避けたり、バーサーカーを殺したり、やっぱり実力は本物ね)

凛(性格に難あり、だけど)

凛「とにかく!」

霊夢「ん?」

凛「マスターの呼び掛けに応じなかった罰として、衛宮君を家まで送っていきなさい!」

霊夢「えぇー…」

士郎「と、遠坂」

霊夢「凛」

凛「なに?」

霊夢「もう夜も更けたいい時間よ」

凛「そうね、危ないから衛宮君を送ってあげなさい」

霊夢「私、そろそろ寝たいわ」

凛「そ、私はまだ大丈夫よ」

霊夢「寝ないと育つものも育たないわ」

凛「そんなの誤差よ」

霊夢「そんなんだから凛は小さいのよ」

凛「あんただってないでしょうが!!」

凛「とにかく行ってきなさい!!」

今回はここまでにしようと思います。
読んでくださった皆様、ありがとうございます


―衛宮邸前―

士郎「ここまででいいよ、ありがとう」

霊夢「ん、どういたしまして」

士郎「悪いな、こんなところまで」

霊夢「いいってことよ」

霊夢「あぁ、そうだ士郎さん」

士郎「なんだ?」

霊夢「セイバーを守ろうとするのもいいけどね、それであなたが死んだら本末転倒よ」

士郎「それは…セイバーは女の子だし…」

霊夢「女だけど、士郎さんより遥かに強いわ」

士郎「それは…」

霊夢「何も見捨てろと言ってるわけじゃないのよ。ただ、もっと考えて行動しなさい」

士郎「……」

霊夢「自分の身すら守れない者が正義を語って、誰かを守ろうとして死ぬなんて…」

霊夢「正直滑稽だわ」

士郎「アーチャー…」

霊夢「それじゃ、私は行くわ」

―遠坂邸―

霊夢「帰ったわよ」

凛「おかえり」

凛「霊夢」

霊夢「んー?」

凛「勝手な行動は極力避けなさいよ」

霊夢「わかってるわよ」

凛「わかってないじゃない!」

霊夢「ちょっと寝過ごしただけよ」

凛「どこがちょっとよ……」

凛「それよりも霊夢」

霊夢「なによ、改まって」

凛「今日こそあなたの話を聞かせてもらうわよ」

霊夢「あー」

凛「なんだかんだで聞けてなかったしね。あなたを知るために教えてほしいわ」

霊夢「凛」

凛「何よ」

霊夢「正直眠いわ」

凛「……」

霊夢「別に話してもいいわ、話しにくいことでもないしね」

凛「じゃあ、いいじゃない」

霊夢「でも眠いわ」

凛「あんた結構昼寝してたわよね」

霊夢「でも眠いのよ」

凛「そもそも、英霊よね?」

霊夢「私はそんなつもりないけどね」

凛「……」

凛「もういいわ、寝ましょう……」

霊夢「さっすが凛ね! よくわかってるわ」

凛「ただし!!」

霊夢「ん?」

凛「次はちゃんと話してもらうわよ!」

霊夢「はいはい」

凛「はいは一回!」

霊夢「へいへい」

次なんて言ったら何時になるか…せめて明日と

霊夢「100年後でも次は次よね?」

凜「」

霊夢「話す・・・・・・!話すが・・・!」

霊夢「今回まだその時と場所の指定まではしていない・・・!」

霊夢「そのことをどうか諸君らも思い出していただきたい・・・・!」

霊夢「つまり・・・・私がその気になれば・・・!」

霊夢「話は10年後、20年後も可能だろう・・・ということ・・・・!」

ざわ……



ざわ……

 これは夢だろうか――

 一面には自然が広がっている、もはやこの国ではお目にかかれないような見事な緑。
そこは、忘れ去られたものが最後に来る理想郷、人も人外も豊かに笑っている。
現実にはありえない共存、この世では決して見られないだろう笑顔。

 そんな世界を見守るかのように小高い山に在る神社。
そこには一人の巫女がいる、巫女装束としては少し特殊な巫女服を身にまとっている。
誰よりも笑い、誰よりも怒り、誰よりも悲しみ、誰よりも楽しむ、誰よりも喜怒哀楽がはっきりしている。
そんな巫女に惹かれて、彼女の周りには種族問わず常に多くの者がいる。

 しかし、彼女は孤独――

 多くの者が彼女を慕う。

 しかし彼女は一人――

 異変解決に乗り出す彼女の近くに常に誰かがいる。

 しかし、常に一人で戦う――

 彼女を仲間だと思う者は多くいる

 彼女が仲間だと思う者は誰もいない――

 幻想の集う最後の理想郷に置いてさえ、彼女は独り――

 誰よりも人間らしく、誰よりも人間らしくない

 彼女の隣には今――

どこかで異変解決に疲れた霊夢が、大異変を起こしたSSを見たことがあるな


―遠坂邸―

凛「おはよう……早いわね……」

霊夢「おはよう、巫女だからね。現代っ子には負けないわよ」ズズー

凛「そう……」

霊夢「朝弱いのね、あんたひどい顔よ」パクパク

凛「そうかしら……」

霊夢「顔洗ってきなさいよ」ズズー

凛「そうするわ……」

凛「ふぅ、さっきはみっともないところを見せたわね」

霊夢「気にしなくていいわよ、そんなのいつもだから」ズズー

凛「あんたって本当に一言多いわよね」

霊夢「二言じゃないだけましよ」モグモグ

凛「あぁ、そう……」

霊夢「それよりも凛、昨日はいい夢見れたかしら」ズズー

凛「……アーチャー、あんた……まさか……?」

霊夢「さっきはひどい顔だったからね、悪夢でも見たのかと」パクパク

凛「今食べてるの私が買っておいた茶請けよね」

霊夢「えぇ、中々の味ね」

凛「今飲んでるのは私が買っておいた紅茶よね」

霊夢「やっぱり、こればっかりは日本茶の方が私は合うわ。買っといてよ」

凛「なんで勝手に飲み食いしてんのよぉぉぉおおぉぉお!!」

凛「朝から散々だわ、ほんと……」

霊夢「やれやれね」

凛「誰のせいよ、誰の!」

霊夢「えっ」

凛「露骨にキョトン顔するんじゃないわよ!」

霊夢「ツッコミが厳しいわねぇ」

凛「自業自得でしょうが……」

凛「まぁ、いいわ。今日も学校行くから頼んだわよ」

霊夢「えぇ、家の守りはまかせなさい」

凛「あ ん た も く る の!」

霊夢「いたたた!わかったから、耳はひっぱらないでよ!」

凛「今度こそ寝過ごしたとかやめてよね!」

霊夢「わかってるわよ」


―学校―

霊夢「とは言っても暇なのよねぇ」

霊夢「霊体化?って奴できないから自由に動けないし」

霊夢「精々人に見つからないように限られた場所で凛を見守るだけ」

霊夢「つまらないわよ」

霊夢「誰が仕掛けたか知らないけど、あの結界解かなきゃよかったかなぁ」

昼休み
―学校・屋上―

凛「きたわよ」

霊夢「来たわね」

凛「ほら、お弁当」

霊夢「いつも悪いわね」

凛「労うなんて、珍しいじゃない」

霊夢「巫女なんだから当然でしょ。あんた、私をなんだと思ってるのよ」

凛「え、ニート」

霊夢「その考えはおかしい」

凛「ちょっと聞きたいことがあるいんだけどいいかしら」

霊夢「何よ」

凛「昨日この学校に結界が張られていたのには、気づいていたわよね?」

霊夢「あぁ、あれなら私が解いたわよ」

凛「え……いつの間に……」

霊夢「昼頃だったかしら、気になったから消したわ。昼寝の邪魔だったし」

凛「そんな……」

霊夢「ん?なんか悪いことしたかしら?……もしかしてあんたが仕掛けたの?趣味悪いわね」

凛「そんなわけないでしょ!」

凛「ただ、そんな簡単に消せるものでもなかったはずなのに……」

霊夢「そうでもないわよ。それに私、こう見えて結界は十八番なのよ」

凛「それにしたって……(そんな簡単にできるはずないのに、こいつほんとに何者なの……)」

霊夢「問題ないならいいじゃない」

そりゃあ世界一つを包む結界の管理者だしな

凛「それもそうね」

霊夢「うんうん」

凛「礼を言っておくわ、ありがとう」

霊夢「礼を言われるほどのことでもないわよ」

凛「それでもよ」

霊夢「なら、受け取っとくわ」

凛「それでよし。じゃぁ、私はもう行くけど」

霊夢「行ってらっしゃい」

凛「寝るんじゃないわよ」

霊夢「えー……」

凛「わかったわね!」

霊夢「はいはい」

凛「はいは一回よ」

霊夢「へいへい」

凛「このやりとり何回目かしら……」

霊夢「さぁ?」

夕方
―学校・屋上―

霊夢「……」パチパチ

霊夢「ふわぁ……」ゴシゴシ

霊夢「結局寝ちゃったわ」

霊夢「ん、あれは士郎さん?」

霊夢「隣に誰かいるわね、友達かしら」

霊夢「ふーむ……」

霊夢「怪しいわね」

「アーチャー起きてるー?」

ガチャリ
凛「よし、今回は寝てなかったみたいね」

霊夢(真面目にラッキーだわ)

霊夢「ところで凛、あそこに士郎さんがいるけど」

凛「あぁ、本当ね……ん?隣にいるのは……」

凛「間桐……慎二……」

霊夢「ん?間桐って確か……」

凛「桜の家よ」

霊夢「あぁ、そういえばそうね」

凛「これはないかあるわね」

霊夢「つけてみる価値はありそうね」

と言うところで、今回はここまでにしたいと思います。
読んでくださってるみなさん、ありがとうございました。

三月精、茨華仙見ると、楽しそうにしてるけどね
魔翌理沙とハイタッチ(酔ってるとはいえ)
香霖堂、霧之助「仲良い」 
同人なら、「ストレンジストロングス」霊夢と魔翌理沙の関係、こういうの好きだわ

霊夢「そんな訳でちょっくら行ってくるわ」

凛「ちょっと待ちなさい」

霊夢「なによ」

凛「私も連れていきなさい」

霊夢「却下」

凛「即答って……」

凛「一応私はあなたのマスターなのだけど」

霊夢「だからよ、特に戦闘するわけでもないしね、諜報活動するなら身持ちは軽いに越したことはないわ」

凛「私が足でまといだって?」

霊夢「うん」

凛「こいつ……」

霊夢「正直、諜報活動に凛は邪魔よ」

凛「それでも……よ、私を連れていきなさい」

霊夢「いやに強情ね、あんただってほんとは頭ではわかってるんじゃないの」

凛「……」

霊夢「何があんたをそこまで頑固にするのかわからないわ」

凛「……別に、なんでもないわよ」

霊夢「なら、いいじゃない。ここは私に任せておきなさい」

凛「でも……」

霊夢「桜の事かしら?」

凛「……ッ!?」

霊夢「図星……みたいね」

凛「……」

霊夢「あんたと桜にどんな関係があるのか知らないけどね、無理なものは無理よ」

凛「逆に聞くけど」

霊夢「ん?」

凛「アーチャーはどうしてそこまで、私を止めるの」

霊夢「マスターを危険に晒したくないわ」

凛「えっ……」

霊夢「凛は私のマスターよ、私は大丈夫でも凛に何かあればこの戦いに負ける」

凛「……」

霊夢「こんなことわかってると思うけど、凛は私の弱点なのよ」

凛「それは……」

霊夢「桜のことも見てきてあげるから、ここは聞き分けなさい」

凛「……わかったわ」

霊夢「そ、理解のある奴で助かるわ」

凛「行ってきなさい」

霊夢「行ってくるわ」

―間桐邸前―

慎二「さ、入りなよ」

士郎「あぁ」



――――――――――

霊夢「士郎さん達は確かにここに入ったわね」

霊夢「この館……に」

霊夢「近づくに連れてどんどん強くなってきてはいたものの」

霊夢「これはもう、確定ね」

霊夢「確実に……いる」




霊夢「妖怪が」

霊夢「しかし、わからないわね」

霊夢「桜って子からは妖力を感じたのに」

霊夢「慎二って奴からはほとんど感じなかった」

霊夢「この館といい……色々調べてみる必要があるようね」

霊夢「昔なら殴り込みかけて全員ぶっ飛ばして終わりだったんだけどね」

霊夢「今回はそういうわけには行かないしね」

霊夢「面倒だわ……」

霊夢「中に直接入るのは……やめた方がよさそうね」

霊夢(それに、サーヴァントの気配もある……これは学校に結界を仕掛けた奴のかしらね)

霊夢「取り敢えず、士郎さんの様子でもみに行こうかしらね」

霊夢「……っ!」タンッ
???「っふ」ビュッ

霊夢「荒々しい挨拶ね」

???「そういうあなたも、家主の許可なく敷地に踏み込むとは対した礼ですね」

霊夢「許可なら取ったわよ」

???「……ほぅ」

霊夢「心の中で」

???「」

霊夢「んー、私が知らないサーヴァントはライダーだけだから、あんたライダーね」

ライダー「……」ヒュン!ヒュン!

霊夢「なんかライダーっぽくないわねぇ……」スッスッ

ライダー「あなたも大概でしょう、とてもアーチャーとは思えません!」ジャラ

霊夢「それ、今のマスターにも言われたわ……そんなに、見えない?」

ライダー「えぇ、まったく」ビュンビュン

霊夢「やれやれね……」ヒョイヒョイ

ライダー(隙だらけに見えてまったく隙がありませんね、アーチャーですし。中遠距離では部が悪いか)ビュン! ダッ!

霊夢「よっと」ヒョイ タタッ

ライダー「アーチャー相手に中遠距離で戦うことなどしませんよ」ヒュン

霊夢「面倒ねぇ」キィン

霊夢「接近戦ってあんまり好きじゃないのよ」サッ

ライダー(手先に動き…この距離で何かを撃つとでも……)

霊夢「ねっ!」ブォン

ライダー「……ぐっ…ぅ!(蹴り!?)」ドゴォン

ライダー「巫女装束を纏っておきながら、蹴りとは」

ライダー「蹴り巫女と行ったところでしょうか、とんだ暴力巫女ですね」

霊夢「悪かったわね」

ライダー「」シュン

霊夢「……本拠地でしょうに、消えるなんてね」

霊夢(私も、だけど相手も本気ではなかったわね)

霊夢(お互い様子見だった……てことね)

霊夢(まぁ、いいわ様子見だろうが何だろうが、邪魔が消えたなら本来の目的を達成するまでよ)

霊夢(相手は学校中に結界を張ってた相手……順当に考えれば家の中も罠だらけでしょうね)

霊夢「入るのはやめとこ、面倒だし」

霊夢「それより、士郎さんよ」



―――――――――――
慎二「~~~~」

士郎「~~~~~!」

慎二「~~~~~」

―――――――――――

霊夢「あの部屋ね」

霊夢「盗み聞きは趣味じゃないんだけどね」

霊夢「これもやむなし……よ」


少女盗聴中

短いですが、今回はここまでです。
読んでくださったみなさんありがとうございます。

次回は私事により来週の水曜以降になりそうです。
楽しみしてくださる方々、大変申し訳ありません。

ライダ「ただいま戻りました」スゥ

慎二「おかえりライダー、それじゃ衛宮、話の続きをしよう」

霊夢(考えてみたらこういうのって初めてだから地味に興奮するわ)ワクワクテカテカ

士郎「サーヴァントを隣に置いて話し合いになんかなるもんか……」

慎二「不安だと言うなら君もサーヴァントを呼べばいいじゃないか」

士郎「それは……」

慎二「それに、ここにはライダー以外にももう一体サーヴァントが居るみたいだしね、自衛だよ」

士郎「な、なんだって!?」

――――――――――――――――

霊夢(なんですって……誰かしらね……)
霊夢(コソコソと卑怯な奴ね、正々堂々とすればいいのに)

霊夢(それにしても、この私がまったく気づけないなんてね)

霊夢(要注意だわ!)

――――――――――――――――

慎二「そこにいるのはわかってるんだ」
慎二「ライダー!!」

ライダー「はっ!!」ビュ

士郎「……」ゴクリ



霊夢「ふぅ」キィン

士郎「アーチャー!?」

霊夢「しばらく振りね、士郎さん」

慎二「へぇ……士郎知り合いなのか、それもアーチャーということは遠坂のサーヴァントか」

士郎(しまった!?)

霊夢「それとさっきぶりね、ライダー」

ライダー「……」

慎二「………………は?」

慎二「おい!どういうことだよ!ライダー!?」

ライダー「それは……」

少女説明中




慎二「お前、戦闘したのに見逃したってのか……」

ライダー「申し訳ありません」

慎二「この役たたずがっ!」

霊夢「……」

士郎「お、おい!慎二!!」

慎二「くそっ!……まぁいい、今回はそれを不問にしてやろう」

慎二「ふふ、そんなことより、話を続けようじゃないか」

士郎「あ、あぁ」

慎二「せっかくだし、遠坂のサーヴァントも聞いていきなよ」

霊夢(こいつアホなのかしら)

ライダー「……」

霊夢「あんた、ここで私が殺しにかかるとか思わないのかしら?」

士郎「どういうつもりなんだ!アーチャー」

霊夢「どういうつもりもなにも、これが普通だと思うけど」

慎二「ま、アーチャーの言うとおりだね。まぁ、やるなら来なよ。サーヴァントの居ない衛宮ならまだしも」

士郎「……っ!」

慎二「僕にはライダーがいる……ライダーと君、どっちが勝つかなんて明白だと思うけど?」

霊夢「大した自信ねぇ」

ライダー「……」ジャラ

霊夢「別にいいわよ、私も本気でやり合う気はないし」

慎二「懸命だね」

霊夢(腹立つわぁ……)

慎二「アーチャーもコソコソ話を聞いてたんだろ?なら話は早いよ」

霊夢「なんだってのよ」

慎二「遠坂なんて見限って、僕につかないかい?」

霊夢「……」

士郎「な!?慎二!!お前!!?」

慎二「ふふ、何が問題あるっていうんだい?衛宮」

士郎「なっ…」

慎二「聞けばアーチャーは遠坂に非協力的らしいじゃないか」

士郎(こいつ……そんなことまで)

霊夢「まぁ、協力的とは言いにくいかもねぇ」

士郎「アーチャー!?」

慎二「だろう?それはつまり遠坂に不満があるってことだろう、なら僕のところに来ると良い」

慎二「僕なら君を満足させられるし、なによりライダーとアーチャーが揃えば聖杯は必ず手に入れられる」

霊夢「まぁ、一人よりは確実でしょうね」

慎二「君は生前、さぞ高名な英雄だったんだろうね。あんな小娘に良いように使われて不満なはずがない」

霊夢「ただ、ねぇ」




霊夢「凛が小娘ならあんたは小童よ」

慎二「なっ」

霊夢「凛に不満がないといえば嘘になるけど」

士郎(あるんだ……)

慎二「な、なら!」

霊夢「あんたよりもマシよ」

慎二「こ、こいつぅ……」

霊夢「それに、ライダーと組まなくても聖杯は手に入れられるわよ、っていうかぶっちゃけ聖杯に興味ないし」

士郎「!?」

ライダー「なんですって!?」

慎二「聖杯に興味ないだと!」

霊夢「えぇ、まぁ、手に入れてやるけど。聖杯に願うもんなんてないわよ」

慎二「興味もなく、願いもなく……聖杯を手に入れてどうしようって言うんだ!!」

霊夢「壊すのよ」

慎二「え……は?……」

士郎「どういうことなんだ……」

ライダー「……」

慎二「壊すって……お前正気か?」

霊夢「正気も正気よ」

ライダー「聖杯は我々英霊の願いを叶えるもの、それをなぜ壊そうと?」

霊夢「そんなの決まってんでしょ」

霊夢「"聖杯戦争"なんて"異変"の原因になってる聖杯を私が見逃す訳がないでしょ」

士郎「異変……」

霊夢「私は楽園の素敵な巫女、本業は異変解決よ」

霊夢「解決してやろうじゃない、この異変をね」
霊夢「あぁ、あと死んでないから、そこんとこよろしく」

ライダー(なんて恐ろしい巫女……)

慎二「はは……あはは……」

士郎「……慎二?」

慎二「アッハハハハハハハハハハ!!」

霊夢「……」





慎二「お前頭おかしいんじゃねーの?」

慎二「異変だとか抜かして、聖杯を壊そうとする英霊とか、遠坂も可哀想だよなぁ……同情するぜ」

霊夢(私の生きてる宣言がスルーされたわ)

士郎(アーチャーも同じだ……聖杯戦争をおかしいと思ってる……)

慎二「この話は終わりだ、お前なんかじゃ話にならないよ」

霊夢「むしろ最初はなると思ってたあんたに驚きだわ」

霊夢「私、そろそろ帰るわ。行きましょ、士郎さん」

士郎「あぁ……」

慎二「あぁ、そうだ……最後に一ついいか?」

霊夢「……」チラ

士郎「なんだよ」

慎二「博麗霊夢って知ってるか?」

士郎「!?」

霊夢「なんで私たちに聞いたのかしら」

慎二「いやな、桜が遠坂と一緒に居るところを見たんだってよ」

霊夢「ふーん……」

士郎(見られてたのか!?ってか普通に名乗ったのか!!?)

慎二「それを聞いたお爺様がやけにその博麗霊夢にご執着でさぁ」

慎二「どうしても会いたいんだってさ」

霊夢「なるほどね」

慎二「わかってるのは、紅白色の巫女ってことだけなんだけどね、だからもし博麗霊夢のことでなにかわかったら教えてくれよ」

霊夢「あんな話の後でよくそんなこと頼めるね」

士郎「確かに」

慎二「手を組むのも無理でも、情報交換くらい出来るだろ」

慎二「ま、期待せずに待っておくよ」

霊夢「そう……じゃあ、今度こそ帰らせてもらうわ」

士郎「あぁ、そうしよう」

慎二「士郎の事は何時でも歓迎してやるよ」

士郎「お、おう」

ライダー(紅白の巫女って……彼女が博麗霊夢なのでは?)

士郎「アーチャー……どうするんだ」

霊夢「どうする何が?」

士郎「いや、色々と……」

霊夢「ま、なるようになるわよ」

士郎「大丈夫なのか?」

霊夢「大丈夫なのよ」

士郎「適当だなぁ」

霊夢「そんなもんよ、だから士郎さん」

士郎「なんだ?」

霊夢「正義の味方になりたいんだかなんだか知らないけど、なんにせよ」

霊夢「あんまり気負わない方がいいわよ」

士郎「……あぁ、肝に銘じておくよ」

霊夢「それと最後に」

士郎「ん?」

霊夢「殺すつもりもないし、嫌いってわけでもないけど」

霊夢「最終的に残るのは一組みよ、だから聖杯を壊すためにも……最後は士郎さん達も倒すわ」

霊夢「覚悟はしておきなさい」

士郎「…………」

士郎「わかってる」

霊夢「そ、ならいいのよ」
霊夢「じゃあね、士郎さん」

士郎「あぁ、それじゃあな」

今回はここまでにしたいと思います。おつかれさまでした
読んでくださったみなさん、ありがとうございます。


次回はいつ頃になりそう?

>>231

次回投下予定……だと?

正直な事を述べてしまうなら、長期にわたって家を開けるようなことが無ければ特に設定などしてません(平気でぶっちしてしまいそうだから)
一応、自分の中ではPCに触れられる環境ならば一日に一回位を目安に進めて行こうとはしてます。それすらも平気で破って二日とか三日とか一週間とか間が空いたりしちゃいますが。

なので次は明日……というかもう今日ですが。四日に投下したいと思います。

すいません、ナチュラルマイペースの不定期投下ばっかりで……

―遠坂邸―

凛「おかえり」

霊夢「ただいま」

凛「さっく聞きましょうか、成果の程を」

霊夢「せっかちねぇ」

凛「良いから、教えなさいよ」

霊夢「はいはい」

凛「はいは一回!」

霊夢「へいへい」

凛(もう、慣れたわ)

霊夢「それでまぁ、私とあいつの話した内容だけど」

凛「えぇ」

凛「……ん?」

霊夢「そうね……何から言おうかしら」

凛「……あれ?」

霊夢「えーっと……あぁ、そうだ」

霊夢「まずあいつは私に」
凛「ちょっと待ちなさい」

霊夢「なによ」

凛「いや、いいからちょっと待ちなさい」

凛「あなた今、私とあいつの話した内容っていったかしら?」

霊夢「言ったけど」

凛「会話してきたのかしら?」

霊夢「してきたわよ」

凛「ほんとにあんたが会話したのかしら?」

霊夢「したって言ってるじゃない、しつこいわよ」

凛「どういうことなの……」

霊夢「あんたって意外と頭悪いのね」

凛「……はぁ?」

霊夢「私、間桐慎二と話してきたのよ」

凛「それくらいわかってるわよ!!バカにしないでくれる!!!」

霊夢「な、なによ、いきなり大声だすんじゃないわよ。びっくりするじゃない」

凛「はぁ……はぁ……」

霊夢「まぁ、お茶でも飲んで落ち着きなさいよ」

凛「えぇ、ありがとう……」

霊夢「いいってことよ」



凛「って、これ私が煎れたお茶でしょうが!!!」

霊夢「おぉう……」

霊夢「ほんとどうしたってのよ」

凛「ちょっと待ちなさい、状況を整理しましょう」

霊夢「それがいいわね」

凛「まず、あなたは夕方間桐慎二と一緒に帰る衛宮士郎を見つけた」

霊夢「ええ」

凛「これは何かあるだろうと、尾行した」

霊夢「間違ってないわね」

凛「間桐で情報収集をした」

霊夢「その通りよ」



凛「それがなんで楽しく会話してるのよっ!!」

霊夢「それが、どうしたのよ、それに別に楽しくなんてなかったわよ」

凛「別に楽しかったかはどうでもいいのよ!」

凛「それよりも、尾行して秘密裏に情報収集するはずが」

凛「なんで普通に会話してるのか、そこが問題でしょうが!」

霊夢「情報は手に入ったんだからいいじゃない」

凛「秘密裏って言ったら普通盗聴でしょう!」

霊夢「そんな堂々と犯罪を強要しないでよ、どうかしてるわ」

凛「茶化すな!」

霊夢「まぁまぁ」

凛「あんた、もしかして……」

凛「しくじったわね?」
霊夢「いや、別にそういうわけじゃないのよ」

凛「しくじったから、バツが悪くなってあやふやにしようとしてるのね」

霊夢「ちょっ、私がそんな卑怯な奴に見えるのかしら」
凛「見えるわ」

霊夢「……」

凛「余裕で見えるわ」

霊夢「ぇー……」

凛「自覚の無い悪ほど質の悪いものはない、とはよくいったものね」

霊夢「なんてことを言うのかしら、ほんと」

凛「それはこっちの台詞よ」

霊夢「ひどいわね」

凛「黙りなさい」

霊夢「まぁ、さっきから言ってるけど、手に入れるもの入れてるんだからいいじゃない」

凛「はぁ……」

霊夢「この際手段は置いときなさいよ」

凛「そういうことにしときましょう」

霊夢「うんうん」

凛「そこまで自信満々に言うってことはさぞ有力なのでしょうね」

霊夢「モチのロンよ」

凛「それで、桜の事は」





霊夢(すっかり忘れてたわ……)

凛「どうしたのよ」

霊夢(どうしましょう……)

凛「なに黙ってんのよ、無駄にこういう時だけ」

霊夢「いや……まぁ、ね?」

凛「……………………」

霊夢「………………」

凛「桜のこと忘れてたわね」
霊夢「すいませんでした」

凛「令呪をもって命じる、自害せよアーチャー」

霊夢「だが断る」

凛「こいつぅ……」ピキピキ

霊夢「正直すまなかったわ」

凛「あんたねぇ……」

霊夢「取り敢えず落ち着きなさいよ、ね?」

凛「これが落ち着いていられるかァ!!」

凛「がるる……」

霊夢「どーどー」

凛「はぁ……」

霊夢(お?)

凛「終わったことだしもういいわ、それに令呪まで使って自害を命じるなんて……」

凛「アーチャーが令呪に反抗できなかったらどうなっていたか……」

凛「いくら頭に血が上ってたからって、どうかしてたわ……悪かったわね」

霊夢「わかればいいのよ」

凛「調子に乗んな」

凛「っていうか、よかったとはいえ、あんたに令呪が効かなかったのに驚きなんだけど」

霊夢「ま、あれくらいわね」

凛「ほんとどうなってんのよ……」

凛「取り敢えず、さっきから話が一向に進んでないし、いい加減話してくれるかしら」

霊夢「それもそうね」

少女説明中

凛「ほとんど使えないじゃない……」

霊夢「えっ?」

凛「えっ?じゃないわよ!えっ?じゃ!!」

霊夢「そうは言われても」

凛「ほとんどあなたが馬鹿にされてるだけじゃない!!」

霊夢「そんなまさか」

霊夢「……」



霊夢「確かに!?」

凛(こいつほんとどうしてやろうかしら……)

凛「しかっし慎二も馬鹿よねぇ」

霊夢「それは私も思うわ」

凛「……」

霊夢「なによ」

凛「はぁ、別に」

凛「アーチャーと衛宮君に私を裏切って、一緒に組もうなんて持ちかけるなんて」

凛「この二人が本当に裏切るとでも思ってたのかしら、見る目ないわね」

霊夢「ふーん……」

凛「ん?」

霊夢「意外と士郎さんのこと信頼してるのね。あんだけ殺すとか、どうかしてるとか言っておきながら」

凛「なっ!う、うるさいわね!!そういう意味じゃないわよ」

霊夢「私のこともなんだかんだ言いながら、信頼してるのねぇ」

凛「だ、だから黙りなさいよ!そういうんじゃないってば!」

凛「あんたは私のサーヴァントなんだから!裏切らないに決まってるじゃない!!」

霊夢「じゃあ、士郎さんはどうなのよ、サーヴァントじゃないわよ」

凛「うるさい!どうだっていいでしょうが!!」

霊夢「はいはい」

凛「はいは一回!」

霊夢「ほい」

凛「うぐぐ……」

凛「……それにしても」

霊夢「んー」

凛「あんた本気なのね、聖杯壊すの」

霊夢「当たり前でしょ、士郎さんの家から帰るとき言ったじゃない」

凛「それは……そうだけど」

霊夢「私は聖杯に願うことなんてないから良いけど、あんたはいいのかしら?」

凛「……」

凛「私に願いがあったとしたら……壊さないのかしら?」

霊夢「いいえ、壊すわ」

凛「……そう」

霊夢「私の生業は異変解決、私が異変と認めたものは絶対解決するわ、どんな障害があろうと、どんな思惑があろうと」

霊夢「一切の関係もなく解決するわ」

凛「…………結局」

凛「結局変わらないんじゃない……」

凛「……はぁ、わかってたけど、どっちにしろ同じなんでしょ。なら別にいいわよ! わかってたし!」

霊夢「それはそうだけど、もし凛に願いがあったのならここで」

凛「謝る、なんてことしなくていいわよ」

凛「幸いなことに、私も大した願いなんてないしね」

霊夢「……それならいいけど」

凛「ただし!」

霊夢「ん?」

凛「壊すにしても、勝たなきゃだめよ! だから、絶対に勝つわよ!! 敗北なんて許さないわ」

霊夢「ふふ、それくらいわかってるわ」

霊夢「ってか、当たり前のことよ」

凛「そう、ならいいわ」







凛「この戦い、私達の勝利よ」

霊夢「あっ、そうそう」

凛「せっかく人がキメたってのに……なによ?」

霊夢「何か私のこと知ってるっぽい奴がいたわ」

凛「え」

凛「え?」





















凛「まじで?」

霊夢「まじで」

というところで今回は終わろうと思います。
読んでくださったみなさん、お疲れ様です。ありがとうございました

橙「うー!」お燐「にゃー!」


藍「」ドクドク 

さとり「ふぅ・・・」

霊夢「慎二さんのじーさんが私にご執着らしいわよ」

凛「慎二のじーさん……間桐臓硯ね」

霊夢「なんか、履かれそうな名前ね」

凛「確かに、知っててもおかしくないけど……」

凛(でも、私がいくら調べてもわからなかったのに……気になるわね)

凛(いや、今はそれどころではないか……もし慎二に霊夢の弱点が知られたら)

霊夢「凛?」

凛(でも霊夢の弱点ってなによ!これじゃ対策の建てようがないわ!)

霊夢「ちょっとどうしたのよ」

凛「ちょっとどうしたのよって……あなた余裕過ぎない?」

霊夢「いきなり何よ」

凛「あんたの真名が他のマスターにバレたのよ?」

霊夢「士郎さんもバーサーカーのマスターも知ってるじゃない。正直今更よ」

凛「誰のせいよ、誰の……」

凛「それにその二人と今回は話が違うわよ、真名がバレても結局アーチャーのこと知らなかったわけだしね」

凛「でも、今回は……臓硯はあなたの事を知っているかもしれない」

霊夢「それがなによ、知られてようと知られてなかろうと関係ないじゃない」

凛「関係大アリよ!」

霊夢「そうなの?」

凛「あなたねぇ……いい?あなたの事を知っているということは、あなたの戦い方や弱点を知っているということ」

霊夢「つまり対策を取られるって?」

凛「そうよ」

霊夢「んー、大丈夫だと思うけど」

凛「あんたのその自信は一体どこから出てくるのよ……」

霊夢「ってか私のことなんてどこで知ったのかしらね、そこが気になるわ」

凛「そんなの伝承かなんかでしょ、私はいくら調べても見つけられなかったけどね」

霊夢「伝承?」

凛「そ、生前の伝説とか逸話とかね」

霊夢「稗田の書いた幻想郷縁起かしら……
    でも、私の説明が載ってる奴は阿求の書いた奴だけだから、こっちの人間が持ってるわけないし」

凛「幻想郷縁起?」

霊夢(本当にどこで私のことを知ったのかしら……
    まさか幻想郷に来て、またこっちに戻ったとか?そんなこと紫以外に出来る奴いるのかしら)

凛「アーチャー……幻想郷縁起ってなに?」

霊夢「一つ行っておくわ」

凛「ん?」

霊夢「私はまだ死んでないわよ」

凛「久しぶりに聞いたわ、それ」

凛「それよりも、幻想郷縁起とか稗田とか色々聞き慣れない言葉も出てきたし。いい機会だから」

霊夢「なんか嫌な予感がするわ」

凛「今日こそアーチャーのことを聞かせてもらうわ!!」

霊夢「な、なんですってー!!」

凛「忘れ去られたものたちの最後の楽園、幻想郷……正直、予想の範疇を超えすぎてるわ……」

霊夢「でもほんとのことよ」

凛「えぇ、一応……信じるわ。化け物や悪魔、妖怪なんかの魑魅魍魎達は現代でも居るし、英国に行けば吸血鬼ですら狩る、対化け物専門機関とかあるしね」

凛「理想郷というのも……まぁ、ムー大陸やアトランティスなんかの伝承もあるし信じてやるわよ」

霊夢「なんかスッキリしないわねぇ……別例を知ってるなら飲み込みは早いんじゃないの?」

凛「あるとは言っても、ムー大陸もアトランティスも確認はされてないのよ、現代の魔術師達では発見できなの」

霊夢「でも幻想郷は本当にあるわよ」

凛「だから、それは信じるわよ。理想郷の人間だったとしたなら、幾ら調べても欠片も情報を得る事ができなかったことにも説明つくしね、一応」

凛「しかし……あの世と天国と地獄に繋がっていて、三途の川にすら行けるとか……さすが理想郷ハンパないわね」

霊夢「まぁね」フンス

凛「あんたがすごいわけじゃないでしょ!いや、アーチャーも十分すごいけど!」

凛「しっかし、それほどのもんが一切文献にないのも気になるわね」

霊夢「そりゃそうでしょ、幻想郷のシステム的に考えて」

凛「こちらの世界で忘れ去られ幻想となったら、幻想郷に受け入れられる。幻と実体の境界と常識と非常識を隔てる結界による幻想入りのシステム……ね」

凛「逆に言えば幻想郷の存在が広く認知されれば矛盾が生じ破綻する」

霊夢「そ、だから外と分ける時にでもそういう文献の類は消すかもってくかしたんじゃない、当時の連中が」

霊夢「まぁ、中には知ってるやつとかいるんだけどね」

凛「そうなの?」

霊夢「幻想郷が外と隔離されたのが明治頃だから、そん時から生きてる奴とか。八百万の神とか割と知ってる奴多いわよ」

凛「いや、そういう連中自体がレアだから……しかもピンキリとは言え神様とか、むしろそっちを見てみたいわよ」

霊夢「そうかしら?幻想郷では神も数百年生きてる妖怪もよく見るけど」

凛「それは幻想郷の話でしょうが!現代でそれを見つけるのがどんだけ難しいかわかってんの?
   もはや、それだけで歴史に名前を残せるレベルよ!英霊の仲間入りできる位の偉業よ!」

凛「そのレベルじゃなきゃ、存在すら知ることがないなんて……そりゃ、文献にも残らないわね」

霊夢「英霊の仲間入りって……どうがんばっても凛じゃ私には追いつかないわよ。あきらめなさい」

凛「黙らないと令呪で自害させるわよ?」

霊夢「最近ツッコミが激しいわよね、自害させるって……もはや暴言だわ」

凛「誰のせいよ、誰の」

霊夢「私には皆目検討もつかないわ」

凛「まず自分の胸に手を置いて聞いてみるといいわよ」

霊夢「別に揉んでも大きくならないわよ?知らないの?」

凛「豊胸なんてどうでもいいわよ!!」

凛「まぁ、茶番はいいとして」

霊夢「割とガチだったわよね、あんた」

凛「蒸し返すんじゃないわよ」

霊夢「はいはい」

凛「はいは一回」

霊夢「ほいほい」

凛「ほんと腹立つわぁ……」

霊夢「まぁまぁ、落ち着きなさいよ」

凛「誰のせいよ!誰の!」

凛「とりあえず、話を進めましょ」

霊夢「そうね」

凛「まず、どうして間桐臓硯がアーチャーのことを知っていたのかしら」

霊夢「またそこに戻るの?」

凛「戻るわよ、幻想郷の人間で資料もまともにないはずなのにアーチャーを知っていた。この理由だけでもケリをつけておきたいわ」

霊夢「んー、私を知ってるというより。博麗を知ってる感じだったのよねぇ」

凛「博麗を?」

霊夢「そ、博麗の巫女って昔は結構有名だったみたいだし、現代でも知ってる人が居てもおかしくないかもね」

凛「だとしてもそうとう限られた人間の筈よ、私がいくら調べても尻尾すら掴めなかったのよ」

霊夢「そりゃ、博麗自体が数百年前から幻想郷に篭りきりだったんだからそうそう見つからないわよ」

凛「そうは言っても……」

霊夢「意外と臓硯って数百年生きてたりするんじゃない」

凛「さすがにそれはないわよ」

霊夢「そうかしら?数百年を生きてて、結界ができる前の幻想郷とかを知ってる奴なら博麗位知っててもおかしくないけど」

凛「そもそも、人間で数百年も生きる奴なんて居ないわよ」

霊夢「え」

凛「え」

霊夢「私は臓硯のこと妖怪だと思ってたけど」

凛「え」

霊夢「え」

霊夢「だって妖怪なら数百年とか楽に生きるわよ」

凛「いやいや、それはないでしょ。だって人間よ?」

霊夢「何を持って人間といってるのよ」

凛「子供とか孫とかいるのよ?逆に何を持って妖怪だと言ってるのよ」

霊夢「妖怪でも場合によっては人間の子供作れるのよ?」

凛「え?そうなの?」

霊夢「そりゃね、人間から妖怪になるパターンだってあるし、人間に取り付いたりとかね」

凛「まさか、そんなことが……」

霊夢「ま、妖怪の知識がないんだししょうがないわよねぇ」

凛「でも、だからと言って臓硯が妖怪だとは限らないじゃない」

霊夢「前、桜さんから妖怪の臭いを感じるって言ったの覚えてるかしら」

凛「……覚えてるわよ」

霊夢「間桐邸でも妖怪の臭いがした……ってか、ぶっちゃけ気配すらしたわ」

凛「それ、割りと重要じゃない。もっと早く言いなさいよ」

霊夢「悪かったわよ」

霊夢「間桐臓硯が妖怪か、妖怪となんらかの繋がりのある人物だとすれば、桜さんから妖怪の臭いがしたのも納得できるわ」

凛「なるほどね……」

霊夢「まぁ、近いうちに殴りこみにでもいきましょ。そうすりゃ決着も尽くし、疑問も晴れるし、いろいろと捗るわよ」

凛「いや、その理屈はおかしい」

今回はここまでにしたいと思います。
読んでくださったみなさまありがとうございました。

霊夢「えー、なんでよ」

凛「いくらなんでも発想が飛びすぎてるでしょ。確かに、間桐慎二はライダーのマスターで聖杯戦争の参加者だけど」

凛「桜と臓硯は一応一般人なのよ」

霊夢「だから何だってのよ」

凛「魔術師達ってのは世間一般に知られてはいけないのよ、だから聖杯戦争も人知れず魔術師達だけで行われる」

凛「一般人を巻き込んだりしてはいけない、知られてはいけないって言う決まりみたいなもんがあるのよ」

霊夢「もし破ったら?」

凛「教会から指名手配されて、他のサーヴァント達に聖杯戦争そっちのけで狙われる事になるわね」

凛「今残ってるのは、セイバー、ランサー、ライダー、バーサーカー」

霊夢「5人ね」

凛「4人よ!」

凛「いくらアサシンとキャスターは倒せたといってもこの4人は別格よ」

凛「さすがのアーチャーでも一度に狙われたら一溜りもないでしょ」

霊夢「うーん……確かに無理かも」

凛「でしょ」

凛「それに、臓硯が妖怪と決まったわけじゃないし」

凛「ただでさえ相手はあの間桐、罠が仕掛けられてないとも限らないわ」

霊夢「じゃあ、一回臓硯に会いに行きましょうよ」

凛「はぁ?なんでそうなるの?」

凛「そもそも、さっきの話を聞いてなかったのかしら?」

霊夢「でも、会いたいって言ってきたのは向こうよ」

凛「それこそ罠かもしれないじゃない……」

霊夢「虎穴にはいらずんばなんとやら、よ」

凛「あんたねぇ……」

霊夢「いつにもまして慎重ねぇ」

凛「命かかった戦争してるんだから当たり前でしょ!」

霊夢「そうはいってもねぇ」




霊夢「嘘までつかなくていいじゃない」

凛「な、なによ」

霊夢「桜さんと臓硯が一般人て、」

凛「な、なによ……」

霊夢「さすがに私だって気づくわよ、あれは魔術師でしょうが」

凛「うっ……」

凛「ど、どうして…」

霊夢「馬鹿にしないでくれる、それ位わかるわよ!」

霊夢「私だって伊達に巫女やってないわよ」

凛(話で聞く限りは大分怠惰な巫女だったと思うけど)

霊夢「だから、大事にさえならなければ教会の件はクリアよ」

霊夢「なのに、どうして嘘をついたのかしらね」

凛「……ッ!そ、それは……」

霊夢「まぁ、大体予想はできるけどね」

霊夢「大方桜のことでしょ」

凛「アーチャー、もしかして……」

霊夢「知らないわよ、あんたと桜の関係なんて」

霊夢「でもあんたがあの子に執心してるのはわかるわ」

凛「……」

霊夢「安心しなさい、殺しはしないから」






凛「でも、バーサーカーと戦ったときは普通にイリヤを狙ったわよね」

霊夢「それはそれ、これはこれ、よ」

凛「とにかく!危険だからキャスターの時みたいな独断先行はやめなさい!」

凛「いいわね!」

霊夢「はいはい」

凛「はいは一回」

霊夢「へいへい」

凛「ほんとにわかってんでしょうねぇ」

霊夢「でも、桜が私の名前知ってるし。もしかしたら乗り込まれるんじゃない?」

凛「それも……そうね」

霊夢「襲撃されるくらいなら、した方が楽じゃない」

凛「それは…」

霊夢「もう家を壊されるのはごめんよ」

凛「なんのことよ…」

凛「とにかく! 独断先行は避けるのよ!」

霊夢「えー…」

凛「いいわね!」

霊夢「はいはい」

凛「はいは一回!」

霊夢「ほいほい」






―学校―

凛(今日こそは大人しくしてるでしょうね……)

凛(なんか考えれば考えるほど心配になるわ……)

凛(大丈夫……よね?)

士郎「どうした?遠坂」

凛(でも、アーチャーだしなぁ……)

士郎「考え事か」

凛(ほんっとにあいつは言うことを行かないんだから!)

士郎「遠坂」

凛(どうしたもんかしらねぇ、令呪の効きも悪いし)

士郎「遠坂!」

凛「え!?な、なによ!急に大声ださないでよ」

士郎「一応何度か呼びかけたんだけどな」

凛「え?そうなの、それは悪かったわね」

士郎「まぁ、いいさ。考え事があったんだろ?」

凛「それは……まぁ、そうね」








凛「アーチャーが私の言うことも聞かずに単独行動ばっかするのよ…」

士郎「ははは、確かにマイペースだよな」

凛「マイペースにもほどがあるわよ!」

士郎「でも、一応霊夢なりに遠坂のことを考えてるじゃないか」

凛「そりゃそうだろうけど、今回は酷過ぎるわ」

士郎「何かあったのか?」

凛「……ちょっとね(衛宮君には言わないほうがいいかもね)」

士郎「自分のサーヴァントだし信じてやれよ」

凛「そうは言ってもねぇ……本当に大丈夫かしら……」


――――――――――――

―間桐邸―

霊夢「さて、やってきたわけだけど」

霊夢「まさか、ライダーすら出てこないとはね」

霊夢「まぁ、そっちの方がこっちとしては楽だし、好き勝手やらせてもらうわ」

霊夢「前来た時も思ったけど、普通の洋館っぽいんだけど、ところどころ見慣れないものがあるわね」

霊夢「凛の家とか士郎さんの家もそうだったし、これが外の世界の一般住宅なわけね」

霊夢「進んでるわねぇ……」

「あなたは観光に来たんですか?」

霊夢「散策よ散策、遊んでたわけじゃないのよ」

霊夢「それに誰も居なくて暇だったのよ」

ライダー「」スッ

ライダー「構えないでください。戦うつもりはないので」

霊夢「戦うつもりはない……ねぇ?」

ライダー「私は案内するように申し付けられてるだけなので」

霊夢「判ったわ」

ライダー「では、着いてきてください」

霊夢「あんたを倒してから行くわ」

―学校・屋上―

凛「アーチャー!!」

シーン

凛(寝てるだけよね?)

凛「アーチャー!現れなさい!!」

シーン

凛(嘘でしょ……)

凛「あんのバカッ!」



士郎「どうしたんだ遠坂、そんなに急いで」

凛「ちょっと私、今日は早退するから!」

士郎「え?お、おい!」

凛「それじゃ後よろしく!!」

凛「なにかあったら絶対にセイバー呼ぶのよ!」





士郎「いったい何があったんだ……」

ライダー「いきなり攻撃をしかけてくるとは」

ライダー「本当に形容しがたい暴力巫女ですね!」

霊夢「目の前に立つ障害はとりあえずぶち壊すことにしてんのよ!」

ライダー「こんなのが巫女を名乗るとは……」


ライダー「どうかしていますッ!」
霊夢「わるかったわねッ!」

ガキィン

ライダー(くッ…!)

ライダー(やはり屋内では武器、宝具の性質上私が不利ですね…)

ライダー(彼女もアーチャーである以上は得意な間合いは遠めのはずですが…)

ライダー(格闘主体の接近戦もできる分彼女の方が屋内では若干有利ですね)

ライダー(ここは外に出るべきですね……彼女も空を飛べるようですが。屋内で戦うよりはましです)ダッ

ライダー(本来なら自陣で敵から目を離すのは避けるべきことですが、彼女ならついてくるでしょう)




霊夢(ん?)

霊夢「あっちは外の方ね」

霊夢「いつもなら追っかけてボコボコにしてやるところだけど……」


ォォォオオオオ


霊夢「この私を挑発するかのような妖気……」

霊夢「今はこっちの方が優先だわ」




霊夢「ってことで、ありがたく先に進ませてもらうわ」

ライダー(ここら辺でいいでしょう)チラ



シーン…



ライダー「」ポツーン






ライダー(や、やってしまったッ!!)


―――――――――

???「あの馬鹿はホント!」タッタッタッ

ライダー「おや?」

凛「何してくれてんのよ!!」

ライダー「……ほう」

凛「……え?」

ライダー「これは、思わぬ僥倖、幸運のステータスは高くないはずなんですけどね」

凛「嘘でしょ……」

ライダー「」ビュッ

凛「―ッ令呪をもって命ずる!(だめ、間に合わない!)」


凛「……ッ!」

凛「……」

凛「ん?」



セイバー「大丈夫ですか、凛」


凛「セイバー!」

士郎「大丈夫か、遠坂!」

凛「セイバーのお陰でね、今回は助かったわ。ありがとう」

セイバー「リン、礼には及びません」

ライダー「……」

セイバー「ここは私が受け持ちます、シロウとリンはアーチャーを追ってください」

士郎「なッ!?女の子のセイバーを一人置いていけるわけないだろ!」

セイバー「それならば、敵陣奥深くに飛び込んだアーチャーを救いに行くべきでしょう。彼女も女性だ」

セイバー「それに……」

セイバー「ここに居られては、正直邪魔です」

士郎「でも!」

凛「行くわよ士郎」

士郎「ちょ、遠坂!」




ライダー「もうよろしいでしょうか?」

ライダー「敵を前にして置きながら……対した緊張感ですね」

セイバー「手を出そうにも、出せなかった者がよく吼える」

セイバー「私もここでもたつく訳にはいかないのだ、来るならかかって来るがいい」

ライダー「……」ギリ

ライダー(挑発に乗ってはいけない、相手はセイバー……迂闊に手を出せば斬られる)

セイバー(さすがにこの程度の挑発には乗らないか……)

ライダー(かと言って、セイバー相手に長期戦をするのも避けなければならない……)

セイバー(相手の手の内がわからない以上、様子を見たいところだが魔力的に長期戦は不利……)

((ならば狙うは短期決戦!))

ライダー「宝具を使い―」
セイバー「一気に方をつけるッ!」



ライダー「ベルレフォーン!!!」
セイバー「エクスカリバー!!!」

霊夢「だんだんと妖気が強くなってきたわね」

霊夢「隠れる気がないというか」

霊夢「むしろ私を挑発してるかのような、この垂れ流し具合」

霊夢「ムカつくわ」

霊夢「……」

霊夢「そろそろかしらね」




霊夢「遅かったわね、凛」

凛「……ぶっとばすわよ?あんた」

士郎「と、遠坂落ち着けって」

霊夢「穏やかじゃないわねぇ」

凛「あんたよ、あんた、あんたのせいよ」

霊夢「まぁ、場所が場所だしね、猛るのも頷けるってものね」

凛「だから、あんたよ、あんた、あんたのせいだってば」

霊夢「そんな訳で、先を急ぎましょうか」

凛「」イラ☆

士郎「は、はは(何かあったのかと思ったけど、割と何時も通りで安心したな)」

霊夢「それじゃ、先急ぎましょうか」

士郎「あぁ、そうだな」

凛「……」

凛「ねぇ、霊夢……ちょっと待ちなさいよ」

霊夢「なによ、急いでるんだけど?」

士郎「遠坂?」

凛「あんた、何をそんなに急いでるの?」

霊夢「……」

凛「まるで焦れてる様な、何かに駆られてる様な」

凛「らしくないわ」

霊夢「そりゃあねぇ」

霊夢「あんだけ露骨に煽られたらね」

霊夢「正しく、今流行りの腐ってる奴が大好きな誘い受けって奴よ」

凛「いや、それは違うと思うけど」

士郎(誘い受け……?)

霊夢「売られた喧嘩は買った上で倍返しにしてやるものよ」

凛「って言うかあんたもしかして……」

凛「そんなくだらない理由で来てる訳じゃないわよね」

士郎「まさか、そんな……」

霊夢「いや、まあ大体そんな感じだけど」

凛「野郎!ぶっ殺してやる!!」
士郎「遠坂落ち着け!!」

霊夢「でも」







霊夢「私の生業って妖怪退治だから、そこに妖怪が居るなら退治するのが仕事よ」


凛「生業だかなんだか知らないけどね!サーヴァントの本分である聖杯戦争のことを疎かにしないでくれるかしら!!」

霊夢「別に疎かにしてないわよ」

凛「してるでしょうが!」

凛「なんど!」

凛「私を!」

凛「一人に!」

凛「してると思ってんの!!」

士郎「ま、まぁまぁ」

霊夢「落ち着きなさいよ」

凛「これが落ち着いていられるか!」

士郎「アーチャーもその態度は無いだろ!もうちょっと言う事考えてくれ!!」

霊夢「目の前に敵がいるのよ?」

臓硯「ふむ」

凛「そんなこと言って誤魔化そうたって!」

臓硯「」

凛「」
士郎「」

凛「え?」
士郎「え?」

士郎「い、いつのまに……」

凛「……ッ(う、うそ…今の今までまったく気づけなかった……)」

霊夢「敵地に居ながら、緊張感とか注意力が足りないんじゃないの?ギャーギャー喚きすぎよ」

凛「あ、あんたねぇ……」

臓硯「さすがと言うか、やはりと言うか、気づくものなのだな」

霊夢「当たり前でしょ」

臓硯「いつからだ?」

霊夢「館に入った時から、割と判りやすかったわよ」

臓硯「ほう」

士郎「どういう……ことだ」

霊夢「要するにこの爺に見られてたってことよ、私がこの館に踏み入れてからね」

凛「え……」

霊夢「後から来るであろう凛達のこと考えたら、私の方に付きっきりの方が都合がいいから放置してたわ」

臓硯「……」

霊夢「ちなみに、私から離れる素振りを見せたら殺すつもりだったわ」





凛「ねぇ、アーチャー」

霊夢「なによ」

凛「なんで私達に伝えなかったの?」

霊夢「どっかの誰かがうるさくて言えなかったのよ」

凛「こいつッ……」

霊夢「ところで、あんたに幾らか聞きたいことあるんだけど」

凛(博麗について問うのね……)

臓硯「ほう」

霊夢「聞かせなさい」

臓硯「それは構わぬが、条件がある」

霊夢「……何かしら?」

臓硯「なぁに、簡単なことよ……ワシの話も聞くと言うなら、貴様の聞きたいこととやらにも答えてやろう」

士郎「話?」

凛「話……ね」

霊夢「構わないわよ」

臓硯「カカカカカ……! 交渉成立だな! 貴様の聞きたいことなんでも答えてやるぞ。勿論、答えられる範囲でだが」

霊夢「それについては問題ないわよ」

臓硯「ほう……」

霊夢「桜、間桐桜についてだからね」

凛「……ッ!?」

士郎「桜について!? どういうことだ……! アーチャー!」

臓硯「ちと……意外じゃのう」

霊夢「うちのマスターが偉くご執心でね、これだけは聞いとこうって思ったのよ」

凛「……霊夢」

霊夢「ちなみに、私個人としてはあんたに対して興味なんて欠片もないわ。狩れればいいから」

士郎「お、おい」

臓硯「まぁ、いい……桜のことだったな、望み通り余すことなく存分に話してやろう」



―――――――――――――――

爺説明中

―――――――――――――――


臓硯「まぁ、こんなところか」

凛(間桐の家に引き渡された時点で察しはついてた……でも、まさかこんな……)

士郎「そんな、桜が……そんなのってひどすぎる……!」

霊夢「ふーん、意外と普通ねぇ」

凛「……ッ!」

士郎「なんだって……!」ギリッ

臓硯「カカカカ……! 貴様ならそういうと思っておったわ」

霊夢「事実よくある話だしねぇ」

士郎「ひどいじゃないか! 桜があんな目にあってたのにッ……それを、普通のことだなんて!」

凛「し、士郎!?」

霊夢「そうは言われてもね、こっちの界隈じゃ本当によくある話なのよ?」

士郎「そういう話をしているんじゃない!」

霊夢「じゃあ、なんの話なのよ」

士郎「可哀相だと思わないのか! 助けたいと思わないのかよ!!」

霊夢「思わないわ」

士郎「なッ……!」

霊夢「さっきも言ったけどよくある話だし、そもそも誰も不利益を被ってないじゃない」

霊夢「当主の座を巡って姉妹が対立することもない、間桐が潰えることもない、桜が死ぬこともない。割と円満じゃない」

凛「……」

臓硯「カカカカ……! さすが博麗、よくわかっておるわ」

士郎「そ、それは……でも、それじゃ桜があんまりも……」

霊夢「それは、部外者である私達が突っ込むことなのかしら?」

士郎「え……」

霊夢「この問題に対して私と士郎さんは部外者よ、大して関係のないただの知り合いってだけのね」

士郎「そ、そんな事……」

霊夢「これは当事者達だけの問題よ、私達が首を突っ込むことではないわ。姉妹の凛ならまだしもね」

霊夢「そもそも、桜が間桐での仕打ちを苦に思っていないかもしれないし」

士郎(そんなはずない……! あんなことされて辛くないはずないんだ……!)

霊夢「それでもなお首を突っ込むと言うなら……それは、ただのお節介よ」

士郎「お節介でも構わない……それでも……それでも、俺は!」

凛「そこまでよ、士郎」

士郎「遠坂……? どうして……?」

凛「霊夢の言っている事は正しいわ」

士郎「そんな……どうして……」

凛「でも、ありがとう」

霊夢「……」

臓硯「そろそろ、よいかな」

臓硯「こちらの話も聞いてもらおうか」

霊夢「だが、断るわ」ヒュッ

凛「ちょ!」

臓硯「……なに?」ドスッ

霊夢「必要な事はもう聞いたわ」

臓硯「桜の事を話したら、こちらの話を聞くと言う話だが」

士郎「え……あ……(嘘……だろ? 頭に針が刺さってるって言うのに……)」

凛(普通に、会話を続けている)

霊夢「さっき言ったでしょ、あんたに対して興味なんて欠片もない、って」ヒュッ

臓硯「……博麗の巫女ともあろうものが契約を違えるのか?」ドスッ

霊夢「契約なんてものはね、対等な関係でなければ成立しないのよ」ヒュッ

臓硯「カカカカ……! とんだ巫女よ」ドスッ

士郎「両目にも刺さっているのに……」

凛「普通に会話を続けるなんて……」

臓硯「カカカカ……! とんだ巫女よ」

霊夢「まだ飛んでないけどね」

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