P「例えば僕が死んだら、そっと忘れて欲しい」(235)

社長「ドッキリをしようと思うんだよキミィ」

P「はい」

社長「キミが亡くなったら皆がどんな反応をするか、といったモノをね」

P「はい」

社長「どうかねぇ?ん?そういえばここはどこかね?」

P「穴です」

社長「穴?」

P「雪歩の掘った穴です。落ちたんです。自分達」

社長「それは素晴らしいねぇ。ところでドッキリをしようと思うんだよキミィ」

P「……社長……落下の衝撃で頭が……!」ホロリ


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――――765プロ・社長室


社長「さーて!この調子でどんどんドッキリを進めていこうじゃないかね!」

真美「社長、回復早いね……」

伊織「はぁぁ!?まだやるのぉ!?」

P「そうらしいな……はぁ……帰りたい」キリキリ

社長「帰ったら給料の命はシュレッダー行きだよ」

P「もはや脅迫じゃないですか……」

春香「早く終わらせた方が身のためかもしれないですね」

貴音「そのようですね」

雪歩「うぅ……全員やるんですかぁ……?」

真美「ゆきぴょん……諦めな……」ポン

雪歩「ひ~ん……!」

P「俺も泣きたいです……」

社長「さて……お次は菊地君だねぇ」

雪歩「真ちゃんですかぁ……?」

P「次は真か。じゃああまり心配は無いかな?」

春香「もし落ち込んでも表には出さなそうですもんね」

真美「えぇ→!もっと面白い反応見たいよぅ!さっきのいおりんみたいなヤツ!」

伊織「忘れなさいよ!!っていうか思い出させないで頂戴!!」

貴音「しかし真も華の乙女……。やり過ぎる事の無き様に……」

ガチャッ

真『おっはようございま――す!』

P「お。噂をすればなんとやら、だな」

真『あれ?おはようございまーす』

シーン

真『プロデューサー?みんなー?』

シーン……

真『ありゃ……なんで居ないんだろう』

P「すまん真……」

真『ま、いっか』

スタスタ……ポフッ

真『~♪』ゴソゴソ

春香「ソファに行きましたね」

真美「なんか取り出そうとしてる?」

真『じゃっじゃじゃーん♪』ジャーン

雪歩「あ……今日発売のLa○aですぅ」

貴音「読み始めましたね……」

社長「よし、それでは行くとしようかね」

雪歩「社長……お願いですからあんまり酷い事は……」

春香「そうです!駄目ですからね!」

社長「ははは!そう心配しないでおきたまえ!」

バタン

P「心配しかできないから言ってんだよ……」

真美「まこちんには今のところ異常はないね」

伊織「しっかしずっとニヤニヤして漫画読んでるわ真。ちょっと気持ち悪いわね」

真『……っ!……わわわっ!///』

P「ははは。顔まで真っ赤になってるな」

春香「真は少女漫画大好きですからねー」

パタン

真『……ふぅ……///』

貴音「読むのを止めた様ですね」

雪歩「真ちゃんエキサイティングしすぎです……」

真『…………』

真『……いいなぁ…………王子様』ボソッ

春香「!!」

伊織「また始まったわ……言ってて悲しくならないのかしら」

真『…………』

真『……』チラッ

雪歩「…………?」

春香(プロデューサーの机の方見た……)

真『…………プロデューサー……』ボソッ

一同「「「「!!!!!」」」」

P「うぅぅ、本当にごめんな真ぉぉ……どんなに待っても俺は打ち合わせには来ないんだよ……」キリキリ

春香(…………今のって、多分)

雪歩(プロデューサーを…………)

伊織(…………こいつがアホで良かったわ……)

真『……早く来ないかなぁ』

ガチャッ

真『!!』

社長『…………』

真『あ……社長。おはようございます!』

春香(やっぱり一瞬すごく残念そうな顔した)

真『今日は今年のおおまかな打ち合わせの日ですよね?ボク今年も頑張っちゃいますよ!!』ヘヘッ

社長『…………』

真『…………社長?』

社長『……菊池……君』

真『どうしたんですか?どこか具合でも…………顔色が……』

真『…………社長……本当に大丈夫ですか?』

社長『…………今』

真『え?』

社長『今……連絡が、あった……』

真『連絡?一体なんの……』

社長『亡くなった』

真『え?』

社長『君たちの…………プロデューサーが……亡くなった……』


伊織「こうして見ると憎たらしいくらいに演技上手いわね」

P「だろう」

真『…………え………』

真『……え、あの……』

社長『…………』

真『じょ、冗談…………ですよね……?』

社長『…………』

真『…………』

真『……っ……い、いやー!冗談きついなぁ!』

真『嘘でしょ?ドッキリか何かですよね?や、やだなぁ!カメラはどこにあるんですか?』


真美「まこちんの周りにおよそ六つ程ございます」


社長『…………冗談なら……』

真『え?』

社長『願わくば…………私も……冗談ならばと……どれ程祈った事か……!!』フルフル


P「どの口がほざきやがる」

>>9
あっ、また直し忘れてる
○菊地 ×菊池

社長『…………交通事故で……ついさっきの事だそうだ……』

社長『打ち合わせの…………帰り、に』

社長『……即死、だったと』

真『…………』

真『そ、そん……な……う、嘘、です…………よ……ね?』

社長『…………すまない…………君は……ここで少し待っておいてくれたまえ……』

真『……』

社長『私自身……思考の整理がついていないんだ……』

社長『多くの人に……連絡を取らねば……』

真『……』

社長『…………すまない…………失礼、するよ』

バタン

真『…………』

春香「あぁー言っちゃった……どうなるかなぁ……」

伊織「まぁ、真の事だからなんとか大丈夫じゃないかしら」

P「…………だと、いいんだけどなぁ……」キリキリ

雪歩「だ、大丈夫ですかぁ?プロデューサー……」サスリサスリ

真『…………』

真美「でもまこちん、ソファに座って放心状態、って感じだよ?」

貴音「思考の整理が追い対ていないのでしょう……」

ガチャッ

社長「はっはっは!どうだね!菊地くんの様子は!まっこまこりんかね?まっこまこりんなのかね!?」

伊織「こいつ…………」

真『…………』


伊織「……やっぱりリアクション無しね」

春香「うん……そうだね」

P「こ、この調子でネタバラシまでいけば――……」


真『……っ』

ゴソゴソ

真美「ありゃ?」

貴音「何か、取り出そうとしていますね……」


真『…………!』ゴソッ


雪歩「…………携帯?」

社長「おや、まさか天海くんの時と同じく――――……」

春香「わ―――――!!やめて下さい!!言わないでぇ!!!!」

カチカチ

真『…………っ』

prrrrr

P「!!」

春香「…………プロデューサーさん、電話が……」

P「……」カチャッ

【着信:菊地真】

P「…………やっぱり、真からだ」

社長「へ―――――イ!」パシッ

P「え?あぁっ!!?ちょ、社長!!携帯返して下さい!!!!」

社長「これは私が預かろう。キミは思わず出てしまいそうだからね」

prrrrrr

真『……っ……プロデューサー……!!』

prrrrrr

真『出て……出てください……!!』

prrrrrr

真『この時間帯は…………出なかった事なかったじゃないですか……!!』

prrrrrr

真『プロデューサー……!!お願い……!!プロデューサー…………!!!!』


P「ぐ、ぐああぁぁあぁあぁ……!!ま、まことぉぉおぉぉぉぉ……!!!!」

prrrブツッ

真『!!!プロデュ……』

『おかけになった電話は、只今電波の届かない所にあるか――――……』

真『……ーサー…………』

真『…………』

真『……』ピッ

ポフッ

真『…………』


真美「またソファに体あずけちゃったね」

P「まことぉぉ……!!!」キリキリキリ

雪歩「ま、まことちゃぁん……!!」キリキリ

春香「うぅ……あんまり考えすぎないといいけど……」

真『…………』

真『…………』

雪歩「うぅ……真ちゃぁん……ずっとあの調子です……」

貴音「もはや心ここに在らず、の様ですね」

真美「ねーねー、もうネタバラシしようよー。まこちんが可哀想だよー」

伊織「そうよ!それにもうこの調子じゃリアクションなんて望めないんじゃない?」

P「そうです!!そうです社長!!!!一刻も早く!!!!」

社長「んー、そうだねぇ。少し残念な気もするが、ここいらが潮時かねぇ」

ガタッ

社長「それでは行って来るとしよう。キミは準備をして待っていてくれたまえ」

スタスタ……バタン

真『…………』

雪歩「真ちゃん……こんなに押し黙っちゃって……かわいそう……」

P「うぅ…………で、でも、なんだか意外だな……」

伊織「何がよ?」

P「いや、真はいつも元気だからさ……俺の訃報くらいでこんなに静かになってしまうなんて……」

真美「うあうあー!兄ちゃん大ボケだよ!」

P「え?」

貴音「今……訃報“くらいで”と仰いましたか?」

春香「ああなっちゃうのは当たり前ですよ!自分を何だと思ってるんですか!」

P「………………」

雪歩「も、もうそんな事言わないで下さいね……?」

伊織「次そんなくだらないこと言ったら、承知しないんだから」

P「…………あぁ…………変な事言ってごめんな」

ガチャッ

真美「あ、社長さんきたよ!」


真『…………』

社長『…………菊地くん……』

真『…………社長』

社長『……すまないが、ちょっと社長室n』

真『社長……ちょっと、お願いが』

社長『……?何、かね……?』


春香「……お願い?」

真美「なんだろうね?」


真『…………プロデューサーの居る病院…………教えてください』

一同「「「「!!」」」」

雪歩「真ちゃん……まさか」


社長『病院……を……?』

真『…………はい』

社長『…………それを知って、どうするつもりかね』

真『…………ボクは』

真『ボクは…………プロデューサーの所に……行きたいんです……』

真『……ちゃんと、この目で見ないと……納得が……いきません……』

社長『……菊地くん……』


春香「やっぱり……伊織の時と同じ……」

伊織「だ、だから思い出させるんじゃないわよっ!!!」

真『……だから……病院の場所……教えて下さい……』

社長『…………』

真『お願いします……!』

社長『…………悪いが、それはできない』

真『……!!?』


P「あ、断るんだ」

真美「まぁ兄ちゃんここにいますしね」


真『……』

真『…………なん、で』

ガシィッ!!

社長『!!!?』

真『なんで……!!なんでですかぁっ!!!』ギリッ!

貴音「た、たいへんです……!!真が、下克上を……!!」

伊織「ちょっとちょっと、あれ本気で掴みかかってるわよ……!」


社長『き、菊地くん!!落ちつ、落ち着きたまえ!!』

真『なんでですか……!!なんで教えてくれないんですか!!』

真『なんで……!!なんで……!!』ギリ……!!

社長『落ち着きなさい!菊地くん!!』

社長『今の彼の…………今の彼の姿をキミに見せるわけには……いかないのだよ……!!』


P「俺の遺体どんだけグロい事になってんだ」

社長『酷い事故だったらしいのだ……!!分かってくれたまえ……!!』

真『…………』

スッ

社長『…………菊地くん……?』

真『なんで……』

真『なんで、ですか……?』

真『……じゃあ、結局、結局ボクは…………何も』

真『何も……何も……』

真『…………何も………………』

社長『……菊地くん……』

真『ボク…………何も……』

真『何も……できなかった……何も返せなかった……』

社長『…………?』

真『……プロデューサーは……プロデューサーは』

真『ボクの…………ボクのわがままを……叶えてくれたのに…………』

真『結局……ボクは……何も返せないまま……!!』


P「……?わがまま……?」


社長『…………わがまま……とは……?』

真『…………ボク……ボクが……』

真『ボクが……女の子らしい仕事をやりたいって……悩んでた時……』

真『プロデューサーは……力になってくれたんです……っ』

社長『……』

真『それを言うと……いつも皆に笑われて、反対されて……』

真『……ずっと、悩んで、悩んでて……でも……でも!』

真『プロデューサーだけ……プロデューサーだけが!……真剣に受け止めてくれたんだ……!』


春香「真……」

貴音「確かに……ずっと悩んでいましたね……」


真『プロデューサーは……ボクを……ボクを見ていてくれて……』

真『気付けば……ずっと助けられていたのに……っ……!!』


P「あれ?何これ胃液?」ピチュピチュ

真美「兄ちゃんの顔中の穴という穴から謎の液体が噴き出してるYO」

伊織「死ぬの?」

真『ボク、悩んでたものを全部……プロデューサーにあたりちらしたのに……!プロデューサーに酷い事言ったのに……!』

真『でも、プロデューサーは、そんなボクに怒りもしないで……呆れもしないで……』

真『「ごめんな」って……ボクに謝るだけで……!』

社長『…………』

真『……社長、知ってます……?』

社長『……何をかね……?』

真『……プロデューサーが、プロデューサーの靴が……どのくらい駄目になっちゃったか』ポロ…

真『あの日、ボクが酷い事を言った日から……!プロデューサーがどんなに営業に回ったか!何回頭を下げたか!一日にどのくらい眠れたか!!』ポロポロ

真『ボクは……ばかだから……っ!!女の子らしい仕事が増えても、しばらく……気付けなかった……!きづけなかったんです……っ!!』ポロポロ


P「何これ脳液?」ピチュピチュ

真美「止まらないYO」

伊織「死ぬの……?」ビクビク

社長『菊地くん……』

真『ボク、結局……まだお礼を言えてなかった……!!』ポロポロ

真『何も、何も返せなかった!!あんなに、っ、ありがとうって、言いたかったっ、のにっ』ポロポロ

真『なんでっ、何でですかっ!なんで今、なんでプロデューサーがっ!』ギュゥゥッ!

社長『き、菊地くん!落ち着きたまえ!!』

真『なんでっ!なんでプロデューサーじゃなきゃだめだったんですか!!』ポロポロ

真『なんでっ!!…………プロデューサーが……!!!!』ポロポロ

真『……やだ』ポロポロ

真『やだよぉ……ぷろでゅーさぁ……!!!!』ポロポロ


P「ちゅぴちゅぴ」ピチュピチュ

真美「垂れ流しだy……って溺れてる溺れてる!!」

伊織「やだやだ!!死んじゃう!」

真『うあっ……!!うあぁぁっ……!!』ポロポロ

社長『……菊地くん……』

真『ぅぁぁぁぁぁ……っ!!』ポロポロ

社長『……』

スタスタ

社長『……菊地くん、立てるかね』

社長『……確か、社長室に病院の住所のメモがあったはずだ』

社長『…………一緒に行こうか』


……

スタスタ

社長「…………」

真「ひぐっ……ぐすっ……!」

社長「……菊地くん」

真「ひぐっ……は、いっ……!」グスッ

社長「…………彼は……君をプロデュースできて……幸せだったと思うのだよ」

真「……ぐすっ……ひぐっ……」

社長「……だから、『何も返せなかった』なんて……言わないであげてくれたまえ……」

真「……っ……!!……うあぁっ……うあぁぁぁ……!!」ポロポロ

―――社長室

真「ぐすっ……ぐすっ……!」

社長「……メモを探す間、椅子にかけて少し待っていてくれるかね」

真「は……いっ……!」グスッ

社長「……では、適当にかけてくれたまえ」

ガチャッ



P「ふぉい」


真「はえっ?はっ、んえっ?えっえっなんだよそれえぇぇぇぇええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」ヘナヘナ

P「真!!ほんとうにっ!!本当にごめんっ!!すまない!!この通りだ!!すまなかった!!!!」ドッゲザァ

春香「ま、真!ドッキリだよ!ドッキリ!」

真「なんだよぉぉぉっ……!!もうやだぁぁぁ……!!」ポロポロ

雪歩「ま、真ちゃん!ご、ご、ごめんねっ!ごめんねぇっ!」アワアワ

真美「うあ……すごい泣いてる……」

貴音「無理もありませんね……」

社長「菊地くん!ドッキリだよドッキリ!どっきどっきりーん!まっこまっこりーん!しゃっちょしゃっちょりーん!!」

伊織「だれかこいつ駆逐しなさいよ……」

真「なんなんですかぁっ……!!こんなっ、こんな事してぇ……!何が楽しいんですかぁっ……!!」グスッ

P「……真……」

真「ボク、ボク本当にっ……!プロデューサーが……!プロデューサーがぁっ……!」ポロポロ

P「……」

ナデナデ

真「……!」

P「……本当にすまなかった」

P「許してくれとは言わないからさ……お願いだから、泣かないでくれ」

真「……ぐすっ……」

真「…………プロデューサーの……ばか……」

社長「いやぁ、最後に良いリアクションを見せてもらったよぉ!あっはっは!」

P「これは放っておいて……そ、そうだ真!何かしてほしい事ないか?」

真「ぐすっ……え……?……して、ほしいこと……?」

P「ああ!俺にできる範囲の事ならなんだって……」

春香「またそれですかぁ~?」ジトー

伊織「ちょっと……私そんなのしてもらってないんだけど」ジトー

貴音「いけずは七つの大罪の一つでございますあなた様……」

P「貴音嘘つかないの。……は、春香たちにも後で絶対に何か……」

真「……何でも……ですか……?」

P「えっ?あっ、あぁ!俺にできる事ならだけど……」

真「……決めました」

P「え?」

真「…………してほしい事……決めました……」

P「そ、そうか!何だ?本当になんでも――……」

スッ

P「して……ん?」

真「……ん」

P「……真?どうしたんだ?両手前に突き出して……」

真「……立てないんです」

P「え?」

真「…………ボク……腰が抜けちゃって……立てないんです……だから」

ギュッ

真「………………お姫様だっこ……してください……プロデューサー」



ちなみにこの後社長と仲良くしばかれました。


菊地真のドッキリ、大成功!

―――社長室

社長「さて、お次は我那覇くんなわけだが……ちょっとキミィ。私の背骨ひん曲がっちゃあいないかね?」ボロッ

P「背骨は大丈夫ですよ。人格はひん曲がってますけどね」ボロッ

社長「あれ?キミ鼻の骨歪んでないかい?」

春香「アルゼンチンバックブリーカーなんてはじめて見た……」

雪歩「や、やりすぎだよぉ真ちゃぁん……」

真「ふんっ!これくらいいい気味だよっ!」

伊織「そうそう。少しくらい痛い目に合わなくちゃね」

真美「まぁ、懲りる気配はゼロっぽいけどね」

貴音「みれば見るほど面妖な笑顔ですね高木殿……」

ガチャッ

響『はいさいさーい!!』


真美「あ!ひびきん来たよ!」

貴音「響はまこと、元気がよいですね」


響『あれ……?おはよーございまーす』

シーン

響『んー?おかしいなー……打ち合わせって今日のはずだったよね?ハム蔵』

ハム蔵『チュイッ』

響『むぅ……ま、なんくるないさ!』


春香「あ、ソファに座りましたね」

P「ハム蔵と響は仲いいなぁ」

社長「さて、それでは私は行くとするよ」

P「……分かってると思いますが」

春香「やりすぎないで下さいね?」

社長「あっはっは。アイルビーバック」

バタン

P「答えになってねぇよ」

真美「じゃ、少しの間ひびきん観察といきますかー!」

真「……」

P「? どうした真?」

真「……プロデューサー……もしかして」

P「?」

真「さっき……その……ボクを騙す前、ボクが漫画読んでる時も……こうやってカメラで見てたんですか?」

P「…………はい」

真「うああああああ///」ガスガスガスガス

P「やめてください死んでしまいます!!」

響『~♪』


真美「歌うたってる。ひびきんご機嫌だねー」


響『あんぐゎ♪ふちゅくるんじ♪いゆになぁやい♪』

ハム蔵『チュイッ!チュイ!』


春香「ふふ。ハム蔵も一緒に歌ってるのかな」

真「あはは。こういう時動物が言ってる事が分かるのって羨ましいね」


響『いいじうたやい♪いいあんべぇ♪』

ハム蔵『チュイ!チュイイ!』


雪歩「えへへ、かわいいね」

伊織「なんだか和むわね。これかr」


響『うるっさ――――――い!!!!!』バン!!!

一同「「「「!!!!??」」」」

響『さっきからいちいちうるさいぞ!ハム蔵!』

ハム蔵『チュイッ!!チュイッ!!』

響『そんなに下手下手言う事ないじゃんかぁー!!!!』

ハム蔵『チュー!!』

響『あっ!!また言った!!』


春香「……あれ、一緒に歌ってるんじゃなくて」

真美「ずっとディスってたんだね……」


響『ふん!もういい!ハム蔵なんてしらないもんね!』

ハム蔵『チュッチュワ!!』

ガチャッ

響『ん?』

社長『……』

響『あ!社長!』

社長『……が、我那覇くん……来ていた、のかい』

響『おっはよーございまーす!打ち合わせって今日でいいんだよね?間違えたかと思ってちょっと焦ったぞー』

社長『……』

響『でもまだプロデューサーは来てないの?仕方ないなぁー!本当にプロデューサーは!』

社長『…………』

響『いつもなら絶対自分より早く…………社長?』

社長『……っ……』

響『……ど、どうかしたの?顔色悪いよ?』

社長『…………我那覇くん……っ……我那覇くん……!』

響『……?』

社長『彼は……もう、来ない……来れないんだ……!』

響『え?』

ギリッ

社長『彼は……今朝……亡くなってしまったんだよ……!!』フルフル

真「う、うわぁ……これこっちで見てても神経すり減らしますね……」

P「だろう?だろう?」


響『……え……?』

社長『……』

響『……プロデューサーが……死んだ……?』

社長『…………っ』

響『う、嘘っ!嘘だよねっ!!?』

社長『……』

響『ねぇ!社長!!う、嘘だって言ってよ!!そ、そんなの!そんなの!』

社長『我那覇くんっ』

響『っ!!』

社長『……私も』

社長『…………私も……信じたく……ないのだ……!ないのだよ……!!我那覇くん……!!』フルフル

真「……あの、プロデューサー」

P「……社長の演技力については突っ込まない方向で」

真「あ、はい」


響『……!』

社長『先程……連絡があって……!』

社長『彼が…………亡くなったと……』

社長『彼、彼を亡くしてしまったら……私は……765プロは……!』

ギリッ

社長『……いったい……どうすれば……!』


真「あの、プロデューサー」

P「突っ込まない方向で」

真「あ、はい」

響『……』

社長『一体……どうすれば……!』

響『…………』

ハム蔵『……チュィ……』

響『……』

響『……っ』グッ

グイッ

響『社長!』

社長『っ!』

響『社長がそんな事でどうするのさ!』

社長『……我那覇……くん』

響『社長が落ち込んでたら、他の皆はもっと不安になっちゃうでしょ!』

社長『!』



P「……響……!」

響『もう皆には連絡したの?』

社長『い、いや……まだ連絡していない……』

響『じゃあ連絡しなきゃ駄目さー!社長室に戻って皆に早く連絡を!』

社長『……あぁ……そうだね』

響『事務所に来た人には私が説明するからさ!ここは任せといて!』

社長『あぁ……すまないね……皆に連絡してくるよ……』

響『うん!』

スタスタ… ピタ

社長『……我那覇くん』

響『大丈夫さー!事務所は任せておいて!』

社長『……』

響『…………大丈夫……大丈夫だから……早く』

社長『……すまない……』

バタン

響『……』

真美「おうふ……これはたまげたなぁ」

伊織「まさかここまで気丈だとは思わなかったわ」

雪歩「響ちゃん凄いですぅ……」

真「これだったら社長もすぐ諦めるんじゃないですか?ねぇプロデューサー……」

P「……」

真「……プロデューサー?」

P「え?あっ、あぁ。そうだな」

貴音「どうかされたのですか?」

真美「あ!兄ちゃん、もしかしてひびきんがあんまり悲しんでくれなかったからショックうけてる~?」ンフフ

伊織「あーら残念ねー。でもそうそう思い通りには――……」

P「いや……そういうんじゃないんだけどさ」

春香「? どうしたんですか?」

P「……いや、なんでもないさ」

ガチャッ

社長「ぐぬぬ」

真美「あ、帰ってきた」

春香「ふふっ!響ちゃん、あまり動じてなくて残念でしたね社長」

社長「うむ……まさか逆に励まされるとはね……」

伊織「にししっ!良い気味よ!」

真「ボクは響が強い子だって信じてましたけどねっ!」

真美「こうして社長さんの野望は打ち砕かれたのであった……」

社長「まだだ……まだ終わらんよ!」

P「終わってください……」

雪歩「でも、あまり何事もなく済みそうで良かったですぅ」

貴音「そうですね…………っ!!!」

P「ん?どうした?貴音」

貴音「ひ、響が」

春香「? 響ちゃんがどうし…………あぁぁっ!!?」




響『……~~っ……!!!!……~~っ……!!!!』ポロポロ



伊織「ド、ドアの前でうずくまって」

真「こ、声を押し殺して泣いてる……!!」

P「がああああああっ!!!!」キリキリキリキリ

社長「イヤッッッホオオオオオオオオウ!!!!」

雪歩「っ」ヒュッ

社長「スコップアオッ」ゴシャァッ

ハム蔵『チュイ……チュイッ……』

響『……っ……ごめん……ごめんね……!ハム蔵……!』ポロポロ

響『前に……プロデューサーに…………褒められたんだ……っ』

響『自分は……!……太陽、みたいだって……!みんな、お前の笑顔が大好きなんだって……!』

響『それから……もう……もう……っ!……できるだけ……!泣かないように……!ずっと笑ってるようにって……思って……た……!』

ハム蔵『チュイ……』


春香「……そんな事が?」

P「あぁ……だから、さっきもまさか、と思ったんだが……」


響『でも、でもっ……!』

響『今、だけ……今だけ』

響『今だけなら…………いいよね……?ハム蔵……っ……!』

ハム蔵『……チュウ』

響『……~~~~っっ!!!!うあ……うぁぁぁあぁぁぁ……!!うあぁぁぁぁぁ……!!』

響『やだっ……やだぁぁぁぁ……!!!!プロデューサー……!!プロデューサーがぁぁぁ……!!』

真「……響……」

雪歩「響ちゃん……凄く泣いてる……」

貴音「響も少女です……やはり、耐えられるわけがありません……」

伊織「……そりゃそうよね……」

春香「……プロデューサーさん……もうネタばらs……あれ!!!!?」

真美「にっ!兄ちゃん!!?兄ちゃん!!?」

P「」ビクンッビクンッ

真「うわあああ!!ストレスで白目むいて泡吹いて痙攣してる!!」

伊織「ちょ、ちょっと!!しっかりしなさいよ!!」バシッバシッ!

P「ふぇっ!?……あれ……?ここは」

伊織「アンタ大丈夫!?今気失ってたわよ!?」

P「おかしいな……川の向こうで社長が……」

伊織「え?社長?」


社長「」ビクンビクンッ

……

響「ひぐっ……ぐすっ……!」

ハム蔵「……チュウ……」

響「……ぐすっ…………ん……ありがとう……だいぶ落ち着いたぞ……」

ハム蔵「……チュ?」

響「……事務所に誰がいつ来るか分からないからな……もう泣き止まないと……」

コンコン

響「!!」ゴシゴシ

ガチャッ

社長「……我那覇くん……」

響「社長、もうみんなに連絡は済んだの?」

社長「あぁ……我那覇くん」

響「ん?」

社長「……いや、社長室に来てくれるかね。今後の事を話しておきたいのだよ」

響「社長室に?……ん。わかった」

スタスタ

社長「……」

響「……社長」

社長「……なんだね?」

響「…………ううん……なんでもない」

社長「……我那覇君」

響「ん?何?」

社長「…………ありがとう」

響「……はは……なんくるないさ」

社長「さ、着いたよ……すきな所にかけてくれたまえ」

響「うん……」

ガチャッ


P「はいさい」


響「うん……。うん?」

社長「せーのっ!」

社長「ドッキリ大成k」

雪歩「えいっ」ヒュンッ

社長「スコッパァ!!!!」ヒゴシャァ

P「響!!本当にすまない!!ドッキリだったんだ!!本当に申し訳ない!!!!」

春香「響ちゃん!ドッキリだよ!ドッキリ!もう大丈夫だよ!」

響「…………」

真美「おぉう……フリーズしておる」

貴音「誰もが通る道ですね」

真「響!ドッキリだよ!プロデューサーはここにいるよ!」



響「…」

響「……」

響「…………っ」

響「………………~~~~~~~~~っ!!!!/////」

……

P「響、響ぃ、本当にすまなかった……この通りだ……本当にすまん」

響<う"う"う"う"う"……!!ぶぁかぁぁぁ……!!ぷろでゅーさーのぶぁかぁぁぁぁ……!!

P「ああ、本当にごめん……ごめんよ響ぃぃ……」


真美「ひびきん……客用のクッション被ってアルマジロみたいになっちゃったね」

貴音「面妖な……」


P「響、本当にすまなかった……だからクッションで身を隠すのは……」

響<ぶぁかぁぁぁぁ……!!あふぉぉぉぉ……!!

P「うん、俺は本当にバカでアホだ……本当にすまん……」

響<やなわらぶぁぁぁぁぁぁぁ……!!

P「うん……わらばではないけど確かに俺が悪かった……本当にすまん」

春香「わらばって何……?」

真「さあ……」

響「……ぐすっ……」

P「響、改めて、本当に悪いことをした。申し訳ない」

社長「ナイス泣き顔だったよ我那覇クゥン!!あ、萩原くん、嘘ですもうやめてお願い……」

P「本当、本当にごめん。すまなかった」

響「……ぐすっ……いーよ……もう……」

響(…………嘘で本当に良かったぞ……)

P「……響?」

響「っ……!ぐすっ!なんでもない!プロデューサーのばかっ!」

P「うっ……すまん……」

響「もう……あんな事言ったくせに、自分を泣かせるような事して……矛盾してるぞ!ばか!あほ!」

P「あぁ……そうだな……本当にすまん」

響「……罰として」

P「ん、なんだ?どんな罰でも受けるよ」

響「……もう、自分を……泣かせないでよね……プロデューサー」

響「……いなくなったり、しないでよ……ずっと、さ」

P「…………うん。うん……ごめん……ごめん……!」

響「ん!わかればいいんだぞ!」

社長「アイタタタ!ひ、響くぅーん」

響「ん?どうしたの社長?」

社長「ハム蔵くんをなんとかしてくれたまえよぉ」

ハム蔵「ヂューッ!!ヂューッ!!」ガリガリ

真「あはは、一生懸命社長の足を齧ってる」

春香「ハム蔵も怒ってるんだねぇ。響ちゃん、ハム蔵何て言ってるの?」

響「え?んーとね……」



ハム蔵「ペストアタック!ペストアタック!」


響「……」

ハム蔵「ペストアタック!ペストアタック!」

春香「? 響ちゃん?」

響「…………」


ハム蔵「ペストアタック!ペストアタック!」


我那覇響のドッキリ、大成功!

ごめんなさい今日はここまでで
実は書き溜めも一段落ついてないのです。また週末くらいに投下しにきます
あと速報初めてなんだけどこんな感じでいいのかな?

そっかーありがとう
あとトリップってつけたほうがいいのかな?ここ
質問ばっかりでごめんね

>>1乙 こっちに来てたのか
投下の間空けるなら必要なんじゃない?

あ、ごめんなさい
P「例えば僕が死んだら」P「例えば僕が死んだら」 - SSまとめ速報
(http://logsoku.com/thread/hayabusa.2ch.net/news4vip/1336184543/)
これが前スレですー

sagaいれるといいよ

っこまで再放送でいいのかい?

トリッブは付けてる人も付けていない人もいますんで、やり易い方で良いと思います
後、乗っ取り対策としては必要ありません

おつおつ
ローカルルールはとりあえず目欄にsaga入れて1000行かずに終わったらhtml化申請するってくらい。

>>65
なんか形にして心を急かさないと一生書かない気がしたから碌に書き溜めないのにたてたでよ!
そっか、ありがとう。付けることにします

>>67
です。一応少し直してみたけど今見返したら直し忘れおおすぎる

>>68
ありがとう。でも一応付ける事にしますー

>>69
saga?sageとは違うのか
これでいいかな

それじゃぼちぼち頑張りますのでよろしくおねがいします

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