【TS】門矢士「学園恋愛ゲームの世界か」パート6【安価・コンマ】 (1000)

門矢士がTSした主人公たちを相手に学園恋愛ゲームする安価・コンマスレでした。
もはやただのコミュニケーションゲームになってます。
物語が終了するタイミングは大体開始から一カ月以内(予定)

あまり無理な内容だったり、突飛な内容の安価は再安価となります。
また、士自身の行動ではない内容(~される)も再安価になります。
お気を付けください。


コンマの判定基準は

1:失敗(大)
2-4:失敗
5-7:成功
89:成功(大)
0:クリティカル

となっていますが、場合によっては上記と異なる判定が下されることもあります。
その際は判定前に告知させていただきます。
安価は2回連続までオッケーです。3回以上は再安価とします。

パート1
【TS】門矢士「学園恋愛ゲームの世界か」【安価・コンマ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1388401410/)
パート2
【TS】門矢士「学園恋愛ゲームの世界か」【安価・コンマ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1388843344/)
パート3
【TS】門矢士「学園恋愛ゲームの世界か」パート3【安価・コンマ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1390043955/)
パート4
【TS】門矢士「学園恋愛ゲームの世界か」パート4【安価・コンマ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1390832564/)
パート5
【TS】門矢士「学園恋愛ゲームの世界か」パート5【安価・コンマ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1392209762/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1394352372

これまでのオールライダー女体化計画

アンク「オエージ!……女!?」
アンク「オエージ!……女!?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1385/13852/1385255930.html)

フィリップ「翔太郎、太ったんじゃないかい?」
フィリップ「翔太郎、太ったんじゃないかい?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1385/13859/1385912339.html)

紅渡「僕がクイーンだ!」
紅渡「僕がクイーンだ!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1386/13863/1386347591.html)

啓太郎「やっぱりファイズはたくちゃんじゃないと!」
啓太郎「やっぱりファイズはたくちゃんじゃないと!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1386505394/)

秋山蓮「城戸が鏡に話しかけていた?」
秋山蓮「城戸が鏡に話しかけていた?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1386858489/)

五代雄介「この仮面を被って、と」
五代雄介「この仮面を被って、と」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1387023973/)

加賀美「天道が女の子だったら」
加賀美「天道が女の子だったら」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1387195687/)

明日夢「響鬼さんが女の人に!?」
明日夢「響鬼さんが女の人に!?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1387376714/)

津上翔一「俺、女の子になっちゃうみたい……」
津上翔一「俺、女の子になっちゃうみたい……」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1387716846/)

【仮面ライダー】クリスマスプレゼント【TS】
【仮面ライダー】クリスマスプレゼント【TS】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1387897255/)

良太郎「時間の改変の影響で女の子になっちゃった……」
良太郎「時間の改変の影響で女の子になっちゃった……」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1388293223/)

始「誰だその女は」橘「剣崎だ」
始「誰だその女は」橘「剣崎だ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1388329252/)

【14日目・夕方】

――寮・エントランス

荷物運びはエレベーターまででいいと言って、翔一は帰って行った。
近いうちに礼がしたい、とも言っていたが……
一応期待しておくか。

さて、これから何をしようか。


1 散歩
2 部屋に戻る
3 自由安価

1

>>4 1

もう一度散歩するか。
この世界が見納めになるのもそう遠くはないだろう。
今のうちに見て回るとしよう。


直後判定
1 誰にも会わない
23 オエージ!
45 響鬼先生
67 二人で一人の……
89 五代先生
0 自由安価

ほい

>>6 7

――街

士「ん、あそこにいるのは……」

見慣れた姿を見つけた気がして足を止めた。
視線の先では二人組が並んで歩いている。

翔太郎「事件も解決したことだし、今日はぱーっといきましょうか」

フィリップ「もちろん君のおごりだよね?」

翔太郎「えっ」

フィリップ「そういうのは年上の仕事だろう」

翔太郎「……いいじゃない、おごってあげるわよ!」

翔太郎とフィリップだ。
一仕事終えて帰るところだろうか。
二人が探偵としてどの程度のことをしているのかは知らないが、
それなりに充実した生活を送っていそうだ。

さて、たしか今回の世界では面識があったはずだが、声を掛けようか。


1 声を掛ける(同時に判定)
2 声を掛けない

1

>>8 1 判定 0 ファッ!?

士「おい、翔太郎、フィリップ」

翔太郎「? あ、士じゃない。この間は帽子、ありがとうね」

士「あれくらい大したことじゃない」

フィリップ「久しぶりだね」

士「そういえば、一週間以上会ってなかった気がするな」

翔太郎「そういえば、まだお礼をしてなかったのよね……」

翔太郎の言うお礼というのは、帽子を拾った件についてのものだろうか。
大したことをしたわけではないので、わざわざ礼をされる必要もないのだが。

翔太郎「そうだ、せっかくだし今から一緒に夕食でもどう? 私がおごるわよ」

フィリップ「うん、それはいいね」

翔太郎「どう、士。一緒に行かない?」

どうしようか。


1 行く
2 行かない
3 自由安価

1

>>10 1

せっかくの誘いを断るのも悪いか。

士「なら、おごってもらうぞ」

翔太郎「ええ、任せといて。おいしいところに連れて行ってあげるわ」

フィリップ「それじゃあ行こうか」

こうして、三人で夕食をとることになった。


直後判定

>>12
残念ながら、三回連続です……

>>13ID被りや…

>>14
えっ、マジですか!?
これは混乱する……
とりあえず、>>12の判定でいきますね。
よって、2 追加イベントはなしです。
翔太郎→士:友好(大)を獲得


【14日目・夜】

――海東の部屋

翔太郎のおごりで小洒落たレストランに行ったが、雰囲気のいい店だった。
味も悪くないし、たまにはああいう夕食もいいだろう。

それはさておき、これからどう過ごそう。


1 散歩
2 海東と話す
3 自由安価

あ、2で

>>17 2

そうだ、海東と話でもするか。
何の話をしようか。


1 ベッドについて
2 夕食について
3 自由安価

1

>>19 1

士「おい、海東」

海東「何かな」

士「ベッドのことだが」

海東「ああ、気にせず使ってくれて構わないよ」

話を先読みされてしまった。
だが、このまま自分がベッドを使っていて風邪でも引かれたら……
海東に限ってそんなことはないだろうが、万が一ということもある。


直後判定
1ほどまあいいか、8ほど気になる
90で……

1号はいつもピンクに乗り換えるし久々の姉ちゃんはかわいいし戒斗さんはなんか負けフラグ立つしシドは雑魚臭があれだし女草加がタイプで辛いし

なんという日だ…

>>21 8 1号よりも2号と3号、4号と5号のいちゃいちゃが気になる今日この頃。

士「……風邪でも引かれたら面倒だ」

海東「心配してるのかい?」

士「別に、心配じゃない。ただ面倒がってるだけだ」

海東「大丈夫だよ、風邪なんて引かないから」

こう言ってはいるが、それでもソファーは寒いだろう。
そのうえ、自分は掛け布団を使っているが、海東は毛布しか使っていない。

こうなったら……


1 ベッドを譲ることを提案する
2 一緒に寝ることを提案する(同時に判定-2)
3 自由安価

1

>>23 1

士「俺とお前とで、寝る場所を交換でもするか?」

海東「まさか、女の子にそんなことはさせられないよ」

士「……」

海東「あれ、照れたの?」

士「……誰が照れるか。とにかく、お前がいいなら俺はこのままベッドを使うぞ。いいのか?」

海東「ああ、構わないよ」

士「風邪は引くなよ」

海東「大丈夫だよ、そんなに心配しなくても」

士「だから、心配じゃないって言ってるだろ」


海東→士:友好(大)を獲得

【14日目・リザルト】


門矢士:健康

○保有スキル
・天才:一部の行動判定に+1
・レンズ越しの世界:カメラの判定結果を常に失敗とする
・×××:【閲覧できません】


~人物関係欄~
五代雄介:普通/??
津上翔一:友好/??

城戸真司:普通/??
乾巧:悪印象/??

剣崎一真:普通/??
響鬼:友好(小)/??

天道総司:――/??
野上良太郎:友好(大)/??

紅渡:友情/??
左翔太郎:友好(大)/??
火野映司:――/??

如月弦太朗:――/??
操真晴人:友好/??

光夏海:友情/??
小野寺ユウスケ:友情(??)/??

海東大樹:友好(大)/??

はい、14日目終了です!
15日目もいきましょうか。


直後判定

1

>>27 1

【15日目・朝】

――海東の部屋

朝になった。
まだ少しの眠気を感じつつ、目を覚まそうと顔を洗う。
多少は意識がすっきりした。

さて、今朝はどうしようか。


1 海東で遊ぶ
2 学校へ行く
3 自由安価



夕飯食べてきますね。
9時くらいに戻ってくると思います。

1

戻ってまいりましたー。
>>29 1

今朝も海東で遊ぶか。
何をしてやろうか……


↓自由にどうぞ(同時に判定)

顔全体に(^U^)の落書き

>>31 5 これはひどい

海東の兄の、あの印象的な笑顔……
顔文字で表現するなら(^U^)だろうか。
あれを落書きしてやろう。

まあ、現実の記憶がないこいつには分からないだろうが……
落書きに気付いた時の反応が楽しみだ。

ほくそ笑みながら油性ペンを取り出し、眠っている海東に近寄る。

キュッ…キュキュッ

海東「――!?」ガバッ

ペン先が触れる感覚に目が覚めたのか、飛び起きた海東に手を掴まれた。

海東「君、それ……油性じゃないか!」

士「なんだ、もう起きたのか」

海東「……はあ……顔を洗って来るよ」

士「ああ」

……思ったほどおもしろい反応ではなかった。
どうすればあいつにいい反応をさせられるだろうか……


直後判定

1

>>33 1 よって追加イベントはありません

そういえば、今日は月曜だ。
学校へ行こうか、それとも他のことをしようか……


1 学校へ行く
2 行かない

1

>>35 1

学校には行っておくとしよう。
そうと決まれば、さっさと用意をするか。


直後判定
12 音楽
34 地理
56 体育
7-0 購買

ほい

>>37 8

【15日目・昼休み】

――2-D

昼休みだ。
腹の虫も鳴いていることだし、購買へ行こう。


直後判定
1 誰にも会わない
23 響鬼先生
45 ハーフボイルド
67 不運少女
89 五代先生
0 自由安価

>>39 5

――廊下

士「ん?」

今、階段を上っていったのは……翔太郎か?
あの先には屋上があるはずだが、屋上で昼食をとるつもりだろうか。


1 行ってみる
2 さっさと購買に行く

たしか今までの世界で友情愛情を取得している人は除外だっけか2

>>41 2

翔太郎のことが気にならないでもないが昼食の確保が先だ。
さっさと購買に行って、時間に余裕があれば立ち寄ってみよう。


直後判定
補正 +2

ほい

>>43 8+2=9 補正がいらなかった……

――屋上

すぐに購買へ向かったことが功を奏したのか、
余裕で昼食を手に入れられた。
時間が余ったことだし少し屋上を覗いてみるか。

そう思って屋上を訪れた。
翔太郎は……いる。
柵に寄りかかってどこかを眺めているようだ。
海……だろうか。

士「どうかしたのか?」

声を掛けると、翔太郎は驚いた表情で振り返った。

翔太郎「士……!?」

気のせいだろうか、いつもより目が潤んでいるような……


1 何かあったのか尋ねる(同時に判定)
2 どうしてここにいるのか尋ねる(同時に判定)
3 自由安価

1

>>45 1 判定 2 あらー

士「何かあったのか」

そう問いかけると、翔太郎は睫毛を伏せた。

翔太郎「話すほどのことじゃないわ」

遠回しに踏み込むなと言っているのだろう。
気にはなるが、無理に聞くようなことでもあるまい。


直後判定

それっ

>>47 5 ギリギリいけましたね!

翔太郎「……たまにね、海を見たくなるの。
    いいえ、海じゃないわね。海の向こう」

士「なんだ、外国にでも行きたいのか?」

翔太郎「そうじゃないわよ。ただ……海の向こうを思い出すの、たまに」

士「……海の向こう、か」

翔太郎「ええ。士にもあるんじゃない?
    たまに思い出す場所って」

士「……そうだな」

その相槌を最後に、沈黙が落とされた。
穏やかな風に撫でられながら、二人で海の方角を眺める。

そうして時間を過ごしているうちに、チャイムの音が聞こえてきた。

翔太郎「もう午後の授業が始まるわね。ほら、戻りましょう」

士「ああ」


翔太郎→士:友情を獲得

【15日目・放課後】

――2-D

空が赤く染まりつつある。
待ちに待った放課後だ。
これからどうしようか。


1 寮に帰る
2 自由安価

河原へ散歩

>>50

川原にでも散歩に出かけるか。
そうと決まればさっさと行こう。


直後判定
1 誰にも会わない
23 たっくん
45 不運少女
67 翔一ちゃん
89 五代先生
0 自由安価

へい

>>52 0 よって自由安価です!

――川原

さて、川原についたが……
とりあえず、のんびり散歩でもするか。


↓会いたい人をどうぞー

五代先生

>>54 先生、学校にいなくていいんですか……(笑)

川原にでも寝転んで昼寝しようかと考えていると、
自分の考えをそのまま実行している人物を見つけた。

しかも、見知った人間だ。

士「何してるんだ、五代……」

まさか、いい大人が本当にこんなところで寝ているとは。

五代「あ、門矢さん。こんにちは」


直後判定

ほい

>>56 6

士「お前、どうしてこんなところで寝てたんだ?」

五代「ここ、風が吹いて気持ちいいから。
   門矢さんも寝転んでみない」

士「……まあ、いいけどな」

勧められた通り五代の隣に寝転び、赤く染まっていく空を見上げる。
草が風に揺られる音が聞こえた。
……なんだか、眠くなってきた。

五代「気持ちよくて、このまま寝ちゃいそうだね」

士「そうだな……」

って、そうじゃない。
何を普通に寝てるんだ、自分は。

士「五代、お前どうしてこんな場所にいるんだ」

五代「ん?」

士「学校にいなくていいのか」

五代「うん。今日は午後から休みなんだ」

士「それで、こんな場所に?」

五代「そうだよ。なんだか落ち着くから。けど、もうそろそろ帰らないとね」

そう言って立ち上がった五代が、服についた草を払った。


直後判定

b

>>58 6

五代「それじゃあ、帰ろうか」

五代が指し示したのは寮の方角だ。

士「お前の家もそっちなのか?」

五代「ううん、そうじゃないけど……せっかくだし、門矢さんといろいろ話したいから」

士「……まあ、お前がそれでいいならいいぞ」

こうして、二人で話しながら帰った。
五代は教師でありながら親しみやすく、いい教師なんじゃないかと思う。
……自分では到底、こうはなれないだろう。


五代→士:友好を獲得

【15日目・夜】

――海東の部屋

海東の作った夕食を食べ終え、ソファーで寝転がる。
その間にも海東は皿洗いをしている。
居候の自分がすっかりくつろいでいるが……まあいいか。

そんなことより、これからどうしよう。


1 知り合いの部屋を訪ねる
2 海東と話す
3 自由安価

1

>>61 1

知り合いの部屋を訪ねよう。
誰の部屋に行こうか……


↓先生以外の知り合い(同時に判定)

もう……限界です……
すいません、最近眠くて。

本日はここまでとしましょう。
続きは明日夜ということで。

おやすみなさい。


翔一くん

こんばんはー。

>>64 判定 4

――翔一の部屋

部屋の前まで来たが、インターホンを押しても反応がない。
どうやら留守にしているようだ。
仕方ない、今日のところは帰ろう。

【15日目・リザルト】


門矢士:健康

○保有スキル
・天才:一部の行動判定に+1
・レンズ越しの世界:カメラの判定結果を常に失敗とする
・×××:【閲覧できません】


~人物関係欄~
五代雄介:友好/??
津上翔一:友好/??

城戸真司:普通/??
乾巧:悪印象/??

剣崎一真:普通/??
響鬼:友好(小)/??

天道総司:――/??
野上良太郎:友好(大)/??

紅渡:友情/??
左翔太郎:友情/??
火野映司:――/??

如月弦太朗:――/??
操真晴人:友好/??

光夏海:友情/??
小野寺ユウスケ:友情(??)/??

海東大樹:友好(大)/??

とりあえずここまで。
続きは一時間後に始めます。


直後判定

貴虎兄貴とザックの株が急上昇中です

>>69 7 ですね! 腹黒さに磨きのかかるミッチもなかなか。



これで終わりだ、と思ったその時。
ディケイドとディエンドの間に立ちふさがった二つの影に連れられ、見知らぬ場所へ連れて来られた。
長い、長い廊下を二人に支えられながら歩かされる。

「大丈夫、大丈夫です。私たちは、ずっと傍にいますから」

今にも泣き出しそうな声で、変身を解除したキバーラ――夏海がそう言った。

「お前一人になんて、させやしないから」

クウガ――ユウスケも変身を解除して、意識が朦朧とする自分をどこかへ連れていく。
血を流し過ぎて立っているのがやっとの自分に抵抗する力はない。

今頃あの男はどうしているだろうか。
あの鍵を拾って、小夜を孤独から救ってくれるだろうか。
そうであることを祈るしかない。

自分はもう、小夜の元に戻ることはできないのだから。





「きっと……幸せに、なれますから」

「破壊者とか、ディケイドとか、全部忘れられるからな」

二人の優しい声に、眠気を誘われる。
このまま、目を閉じてしまおうか。
そうしたらもう二度と目覚めることもなく、再生した世界を見ることもなく、自分は消えていく。
そういう役割を背負って生まれてきたのが自分だというのなら、それでいい。

そうすることで、世界を、仲間を、家族を守れるのなら、それで。

「おやすみなさい」

二人の声と同時に、どこかへ体を横たえられた。
包み込むように温かいこれは、ベッドだろうか。
穏やかな眠りに引き込まれるように、少しずつ、意識が薄れていく。

――ゆりかごを起動します――

最後に聞こえたのは、無機質な機械音声だった。


【16日目・朝】

――海東の部屋

夢を見ていたようだ。
ただの空想などではない、現実にあったことを、夢として見ていた。

これできっと、全てを思い出せたはずだ。
思い出さなければならないことを、全て……

それはさておき、今朝はどう過ごそうか。


1 海東で遊ぶ
2 学校へ行く
3 自由安価

2

>>73 2

少し早いが、学校へ行こう。
早く行って悪いこともないだろう。


直後判定
1 誰にも会わない
23 不運少女
45 翔一ちゃん
67 響鬼先生
89 五代先生
0 自由安価

士…

>>75 3

――通学路

良太郎「門矢さん、おはよう」

背後から声を掛けてきたのは良太郎だった。
今朝はまだ大した不運に遭っていなさそうだが……

士「おはよう。今朝は何ともないのか?」

普段の不運っぷりを見ていれば不安にもなるというものだ。
思わず問いかけると、良太郎は上機嫌に笑った。

良太郎「私だって、たまには不運に遭わない日もあるよ」

士「いや、ないだろ」

断言できる。
絶対にない。


直後判定
不運 -2

ほい

>>77 7-2=5

良太郎「……実は寮の部屋を出る時、バナナの皮を踏んで転んだんだけどね」

士「それだけで済んだのか?」

良太郎「うん、今日はそれだけ」

士「そうか、よかったな」

いや、普通ならそれで充分不運だが、良太郎の場合は幸運なくらいだろう。

良太郎「いつもこうならいいんだけどね」

士「毎朝バナナで転ぶのも嫌だろ」

良太郎「それもそっか」

そうこうして雑談しているうちに、校門についた。

良太郎「あれ、もう着いちゃった。話してると早いね」

士「そうだな」

良太郎「門矢さんと出会って、まだ一月も経ってないなんて思えないなあ」

士「どうした、急に」

良太郎「なんだか、ずっと前から友達だったみたい」

士「……かもな」


良太郎→士:友情を獲得

それで判定を忘れるといういつものパターン。


直後判定
12 政経
34 地理
56 体育
7-0 購買

花道オンステージ!

>>80 9

【16日目・昼休み】

――2-D

ようやく昼になった。
腹の虫を黙らせるために購買へ行かなくては。


直後判定
1 誰にも会わない
23 たっくん
45 晴人
67 響鬼先生
89 五代先生
0 自由安価

とぉ

>>82 1 よって何事もなく昼休みは終了です。

【16日目・放課後】

――2-D

放課後になったことを告げるチャイムが鳴り響いた。
今日はどんなことをして放課後を過ごそうか。


1 寮に帰る
2 自由安価

散歩

>>84

散歩でもしてから帰るとしよう。
そう考えながら教室を後にした。


直後判定
1 誰にも会えない
23 天の道を往き……
45 お嬢様
67 剣崎
89 翔一ちゃん
0 自由安価

はい

>>86 0 おお、0が出ましたね!

よって自由安価です。
↓会いたいキャラをどうぞ

申し訳ないんですが、やや体調が悪いので本日はここまでとさせていただきます。
すみません。

それではおやすみなさい。

お大事に
五代先生

こんばんはー。
今日は昨日より頑張れると思います。

>>90 うーん、放課後に学外で会いすぎるのも……ということで、学内に留まります。

――廊下

靴を履き替えるために下駄箱へ向かう途中、
廊下を歩いていると五代に出会った。

小脇に抱えている資料は何だろうか。
おそらく授業に使うものだろうが、少し重そうだ。

これといって用事があるわけでもない、手伝ってやるとしよう。

士「五代、手伝うぞ」

五代「門矢さん、こんにちは。手伝うって言っても、三階まで行かないといけないよ?」

それは……少々面倒と言えば面倒だが。


1 手伝う
2 手伝わない



続きは1時間後から始めます。

1

戻ってきました。再開します。
>>92 1

士「別にいい。ほら、貸せ」

五代「ありがとうね。それじゃあこっちの荷物、お願い」

そう言って渡されたのは軽そうな荷物だったが、
五代にも教師としてのプライドがあるのだろうと考え素直にそれを受け取った。

階段を上り、三階にあるという資料室を目指す。
話によると、五代は六限目の授業で使っていた資料を教室に置き忘れたらしい。
それで、放課後に重い荷物を運ぶ羽目になったとのことだ。

雑談していると階段を上るのは短い間のことで、
すぐに資料室まで運ぶことができた。

部屋の中で資料を元の場所へ戻す五代を見ながら思う。
どうすれば自分は、いい姉になれたのだろう。
五代のような、いい姉に……


直後判定

繝昴Φ

>>94 2 よって友情獲得には至らず。

五代「これでよし、と」

どうやら資料を戻し終えたようだ。
振り返った五代がにっこりと笑った。

五代「本当にありがとう、門矢さん。助かっちゃったよ」

士「暇だったからな」

五代「それでもわざわざ手伝ってくれるなんて、嬉しいな」

そう言って五代が伸ばした手が頭に乗った。
頭を撫でられる。

……すぐに払い落とした。

五代「あ、ごめんね。照れちゃったかな」

士「照れたんじゃない。まったく……」


五代→士:友好(大)を獲得

【16日目・夜】

――海東の部屋

夕食を終え、眠気が襲ってくる時間帯になった。
このまま寝てしまってもいいが、寝るには少し早い時間でもある。
どうしようか……


1 知り合いの部屋を訪ねる
2 海東と話す
3 自由安価

1

>>97 1

誰か知り合いの部屋に行くか。
さて……誰のところへ行こうか。


↓先生以外の知り合い(同時に判定)

人がいませんねー。
暇だなあ……
とりあえず日付が変わるまで待ちます。

総司

>>100 判定 6 あれ、天道って出会ってたっけ……?

――天道の部屋

この部屋を訪ねるのも久しぶりだ。
以前何度か料理の練習に訪れたんだったか……

インターホンを押して天道が姿を見せるのを待っている間、
そんなことを思い出していたのだが……
果たしてあれは、現在の自分だったろうか。

もしかすると、あの記憶は……

音を立てて開かれた扉の向こうから顔を出した天道が、
怪訝な表情で口を開いた。

天道「誰だ?」

……あの記憶は、以前の世界のものだったようだ。


1 とりあえず自己紹介する
2 間違えたと言う
3 自由安価

1

>>102 1

士「門矢士だ」

天道「私にそんな知り合いはいない。何の用だ」

士「……」

用か……
特にこれといった用事があったわけではないが、
天道にしてみれば見ず知らずの人間に部屋を訪ねられたわけだ。

適当な理由では納得しないかもしれないが……
どう言うべきだろうか。


1 料理対決を挑む(同時に判定+2)
2 自由安価

うーん、眠くなってきました。
今日はここまでにしましょう。

おやすみなさい。

乙です 1

お前の睡眠時間を数えろ

なんとなく料理対決を重ねれば友達になれそうなイメージの天道

カブト本編の料理対決回って軽く胸糞だったんだよな。豚の餌~♪とか…
腹ぺっこぺこに空かした加賀美にどれだけ豪快に喰わせるか対決、とかがいいな。美味しんぼよりクッキングパパ的な。

こんばんはー。
夕飯前に少しだけ進めましょう。

>>106
6~7時間くらい……? 超健康的ですね!

>>107
というか、それですでに友情獲得してるんですよね……
たしか一周目か二周目に。

>>108
ですね。料理をけなされるのは傷つきます。
しかしその案だとカガーミンは美少女二人の手料理を食べることに……
……爆発しろ!


>>105 1 判定 4+2=6 珍しく補正が役に立った。

士「……お前の料理の腕を噂で聞いてな」

咄嗟に思い付いた言い訳がそれだった。
少し苦しい気もするが、自分の知る天道総司という人間ならば……

天道「ほう……それで対決を申し込みに来たか? いいだろう」

思った通り、乗ってきた。
やはり天道の料理に向ける情熱は強い。

しかし、長らく料理をしていない自分が天道に勝てるか……
流れでこうなったとはいえ、勝負ごとに負けるつもりはない。
こうなったら、腹を括ろう。


直後判定
1ほど天道、9ほど士
50で引き分け

夕飯の時間になりました。
続きは9時から始めます。

(ОwО)ウェーイ!!

戻ってまいりました。
再開します。
>>111 3

――天道の部屋

天道の部屋に入り、その場にある食材だけで何を作るか競ったが……
簡潔に言えば、負けた。

天道「お前の料理も悪くなかった、そう肩を落とすな」

士「……今日は調子が悪かっただけだ」

天道「なら、調子のいい時にまた来るんだな」

そう言って不敵に笑った天道は、調子のいい時でも負けるつもりはないと言いたげだ。

天道「そういえば、名前を聞いていなかったな」

士「門矢士だ」

天道「門矢か。クラスは?」

士「2-D」

天道「そうか。気が向いたら私からも会いに行ってやる。
   今日はもう遅い、帰れ」

士「客に対してとんだ言い様だな」

天道「お前は客ではなく挑戦者だろう」

……そう言われるとそうか。
仕方ない、今日は大人しく帰るとしよう。


天道→士:友好(小)を獲得

【16日目・リザルト】


門矢士:健康

○保有スキル
・天才:一部の行動判定に+1
・レンズ越しの世界:カメラの判定結果を常に失敗とする
・×××:【閲覧できません】


~人物関係欄~
五代雄介:友好(大)/??
津上翔一:友好/??

城戸真司:普通/??
乾巧:悪印象/??

剣崎一真:普通/??
響鬼:友好(小)/??

天道総司:友好(小)/??
野上良太郎:友情/??

紅渡:友情/??
左翔太郎:友情/??
火野映司:――/??

如月弦太朗:――/??
操真晴人:友好/??

光夏海:友情/??
小野寺ユウスケ:友情(??)/??

海東大樹:友好(大)/??

はい、16日目終了です!
この調子ならTRUEを超えたENDも夢じゃない……かもしれない?
それでは17日目にいきましょう。


直後判定

ゼロ

>>115 3 まだ日はあるから大丈夫。

【17日目・朝】

――海東の部屋

ベッドの中は心地よく、起きるのがはばかられる。
意識だけははっきりとしていくのだが、布団の外に出られない。
……このまま眠っていたい。

そんな欲求をどうにかはねのけ、起き上がる。
さあ、今朝は何をして過ごそう。


1 海東で遊ぶ
2 学校へ行く
3 自由安価

1

>>117 1

時計を見てみれば、まだまだ登校まで余裕はある。
早く起きすぎたか……

もう少し布団に包まれる心地よさに浸れたというのに
迂闊にも起きてしまったことへの苛立ちを解消するには、
海東で遊ぶしかないだろう。

何をして遊んでやろうか……


1 頭を撫でる
2 鼻をつまむ
3 自由安価

↓同時に判定

2

>>119 2 判定 1 これはもう起きてる感じかなあ。

リビングまで足音をひそめてやって来たが、
ソファーに海東の姿がない。
はて、いったいどこに……?

海東「おはよう、門矢さん」

士「……起きてたのか」

海東「今日はいつもより早く目が覚めたんだ」

おかげで悪戯は不発。
……物足りない。


直後判定
12 音楽
34 地理
56 体育
7-0 購買

とりあえず右 次左 道は探すさ

>>121 2

――音楽室

音也「いいか、お前たち! 音楽に必要なのは才能だ。
   才能のないやつはいくらやっても天才には勝てない。分かるな?」

何という教師だ。
教師がこんなことを言って許されるのか?

……そう思っていた頃が懐かしい。
今となっては音也の言葉にもすっかり慣れてしまった。

音也「そう、俺は天才だ。そして天才とは愛されるものだ!
   だからこそ俺は多くの女を惹きつけて――」ペラペラ

ずいぶん楽しそうに雑談しているが、授業をする気はあるんだろうか。


直後判定

>>123 6

コンコン

音也「そしてその時、俺は二人の女の間で揺れていた……」

コンコンコン

音也「しかし! しーかーし! 俺は素晴らしい紅音也様だからな!」

……ノックに気付いていないのか?
音也はぺらぺらと頼まれてもいないのに話し続けている。

生徒たちも音也の大声でノックに気付いているものは少なそうだ。
自分は扉に近い位置なのでよく聞こえているのだが……

急ぎの用だった場合を考えると、誰が来たのか確認すべきだろう。
そう思い扉を開けると……


直後判定
偶数 五代先生
奇数 響鬼先生

>>125 8 よって五代先生ですね!

士「五代?」

五代「門矢さん、今はD組の授業だったんだね」

士「……あの調子だけどな」

五代「あはは……楽しそうだけど、これは授業になってないね」

五代にまで言われるとは……音也の問題児っぷりが分かるというものだ。
その音也が二児の父だというのだから手の付けようがない。

……本題から思考が逸れていくところだった。
五代はどうしてここに来たのだろう。

士「音也に用か?」

五代「うん、奥さんから電話がかかってきたんだけど、急いでるみたいだったから」

士「そうか。なら遠慮しないで中に入れ。ノックしてもあいつは気付かないぞ」

五代「そうみたいだね。ありがとう、門矢さん。気付いてくれて助かっちゃったな」

微笑んでそう言った五代が音楽室へ足を踏み入れた。
そこでようやく五代の存在に気付いた音也が満面の笑みを浮かべる。

音也「五代先生じゃないか! 今日も美しいな」

五代「ありがとうございます。奥様からお電話ですよ」

音也「真夜から? なんだ、そんなに俺の声が恋しいか。
   待っていろ、真夜!」

駆け抜けていく音也の背中を見て、心底から思う。
あいつ、馬鹿だ。


直後判定 これでうまくいけば……

ほい

>>127 9

五代「ねえ、門矢さん」

士「ん? どうした、お前は戻らなくていいのか」

五代「うん。暇だからこそ伝えに来たんだし、大丈夫だよ」

士「それもそうか」

五代「さっきは気付いてくれてありがとう。
   勝手に入ってもよかったんだけど、盛り上がってるみたいだったし……」

士「盛り上がってたのは音也一人だけどな」

五代「そんなことないよ。音也先生は面白いでしょ?」

面白いか面白くないかで聞かれると面白いだろうが、
教師としては最悪なんじゃないだろうか。

五代「これも友情パワーかな」

士「友情……?」

五代「友情パワーで気づいてくれたのかな、って」

士「……」

恥ずかしげもなくよくもまあ……いい年した大人が……

五代「あ、顔が赤いよ、門矢さん」

士「……気のせいだ。さっさと職員室に帰れ」

五代「ふふ、じゃあまたね」

そう言って軽く手を振りながら五代は音楽室を後にした。

……友情、か。
この世界は、仮想現実だ。現実ではない。
なら、この世界で得た友情は……


五代→士:友情を獲得

【17日目・放課後】

――2-D

響鬼「それじゃあ、HRはこれで終わり。みなさん、さようなら」

サヨウナラー

別れの挨拶を終えた途端、教室はにぎやかになった。
生徒たちの楽しそうな声に包まれながら放課後の予定を考える。

何をしようか……


1 寮に帰る
2 自由安価

2
そろそろ巧をどうにかせねばなるまい

>>131 2 そういえば悪感情かつ性別を誤解されたまま放置してましたね……(笑)

隣のクラスであるにもかかわらず、未だに自分の性別を誤解している(と思われる)巧を、
そろそろどうにかしなければ……

まだクラスに残っていると信じて、巧の元を訪ねてみよう。


直後判定

それっ

>>133 9 ちょっと目を離したら高コンマ……

――2-C

教室を覗いてみると、生徒の姿もまばらになりつつある中で、
目的の人物は残っていた。

携帯をいじっていたかと思うと立ち上がり、鞄を肩にかけて歩き出した少女は、
自分の姿を視界に収めて眉をひそめた。

巧「……ナンパ男?」

士「違う」

あの時は混乱していたが、今ならはっきり違うと言える。
自分は、男ではない。

巧「な、なんで女子の制服なんだよ……」


直後判定

照れ笑いコンプリート

>>135 9 すみませんドラマ見てました。ていうか現在進行形で見てます。

恐る恐る、といった表情で巧が上から下まで眺めてくる。

巧「……足細いな……」ボソッ

……改めて自分の足を見下ろしてみる。
いつも通り過ぎて何とも。

巧「……はあ」

重いため息だった。

巧「つまり、俺が間違えたのかよ」

士「そういうことだな」

腕組みして見下ろすと、巧が頭をかきながら俯いた。
気まずく思っているらしい。

巧「まあ、その……悪かったな」


1 許す
2 許さない
3 自由安価

1

>>137 1

士「いいだろう、許してやる」

巧「なんだよ、偉そうな言い方して……」

士「気にするな。俺は偉いからな」

巧「……はあ」

もう一度、重いため息が零れた。


巧→士:普通を獲得

ドラマ終わりましたー。
再びこっちに専念します。

【17日目・夜】

――海東の部屋

海東「上機嫌だね、何かあったのかい?」

士「別に」

もしかしなくとも巧の誤解が解けたからだろうが、
それを海東に言うとまたからかわれることになりかねない。
言わぬが吉だろう。

さて、今夜は何をしようか。


1 知り合いの部屋を訪ねる
2 海東と話す
3 自由安価

1
好感度普通の人

>>140 1 なんというメタ発言。

それほど仲良くなれていない知り合いのところにでも行こうか。
これであいつらと会うのも最後になるかもしれない。
少しくらい話をしておいてもいいだろう。

さて、誰のところへ行こうか。


1 城戸真司
2 乾巧
3 剣崎一真

↓同時に判定

3

>>142 3 判定 7

――剣崎の部屋

インターホンに応えて姿を現したのは、
自分にとってはよく知った、それでいてほとんど知らない剣崎だ。
この剣崎が、どこまで自分の知る剣崎と同じなのかは分からないが……

剣崎「門矢さん? えっと……何か用かな」

話したことのないクラスメイトに部屋を訪ねられたら当然驚くだろう。
さて、どんな用事を話して聞かせようか。


1 授業の進み具合について確認に来た
2 自由安価

1

>>144 1

士「授業の進み具合についてな……」

剣崎「……え?」

自分ではうまい言い訳だと思ったが……
剣崎は目を丸くして首を傾げた。

剣崎「転校してからけっこう経ってるけど……?」

士「……」

そういえばそうだった。

剣崎「あ、それで今まで困ってたの? だったら明日にでもノートのコピーを渡すね」

士「ああ、頼む」

自分が何か言う前に納得したらしい。

剣崎「これからも困ったことがあったら、何でも相談してね」

そう言って嬉しそうに笑う顔を見ていると分かる。
こいつはやはり、自分の知る剣崎で間違いない。

……それもそうか。
同じデータを基に構成された人格なのだろうから。


剣崎→士:友好(小)

【17日目・リザルト】


門矢士:健康

○保有スキル
・天才:一部の行動判定に+1
・レンズ越しの世界:カメラの判定結果を常に失敗とする
・×××:【閲覧できません】


~人物関係欄~
五代雄介:友好(大)/??
津上翔一:友好/??

城戸真司:普通/??
乾巧:普通/??

剣崎一真:友好(小)/??
響鬼:友好(小)/??

天道総司:友好(小)/??
野上良太郎:友情/??

紅渡:友情/??
左翔太郎:友情/??
火野映司:――/??

如月弦太朗:――/??
操真晴人:友好/??

光夏海:友情/??
小野寺ユウスケ:友情(??)/??

海東大樹:友好(大)/??

あっ間違い発見。
五代先生は友情です、申し訳ない。

それでは18日目もいきましょう。


直後判定

とぉ

>>148 9 とうとう来ましたね……最後の夢イベント。



ライダー討伐に精を出して帰った浜辺の家で、風呂に浸かっていた時のことだった。
突然、扉が開いた。

「おや、すまない。気付かなかったよ」

全裸で男が入ってきた。まあ、風呂だから当たり前か。

――別に

気にしてない、と返して湯船により深く身を沈める。
乳白色の湯に包まれて、自分の姿はほとんど見えない。

「照れているのかい?」

意外そうな声が降ってきた。

――どうしてそういう解釈になる

呆れてそう言い返しながら、さっさと風呂を出ようと上体を起こすと男が声を上げた。

「怪我をしているじゃないか」

――ああ、そういえばそうだったな

「僕に心配されて嬉しいかもしれないが、むやみに傷を作るのはやめたまえ」

――誰が喜ぶか

そう言いながら湯船を上がると、男がぽかん、という形容のよく似合う表情をした。
つまり非常に驚いた表情なのだが、いったい何に驚いたというのか。
自分では気にしていなかったが、そんなにひどい傷だっただろうか?





――おい、どうした?

「あ、いや……その……」

目を逸らされる。
傷口は塞がっていて、痛々しいといった風体でもない。
それなのにどうして目を逸らすんだろう。

不思議に思うと同時に、何故なのか解き明かしたいという欲求が首をもたげた。

――なんだ、どうかしたのかコソ泥

「ああ、うん……非常に失礼なんだが、君……女性だったんだね」

――それがどうした

それでは疑問が解明されない。
そう思ったというのに、男の方はそうではないらしい。

「怒らなくていいのかい?」

――何を?

「裸を見たこととか……性別を誤解していたこととか……」

――どうしてそんなことで怒るんだ

「それは……いや、君が気にしないと言うのなら僕も気にしない。忘れてくれたまえ」

そう言うと、男は湯船に浸かって目をつむってしまった。
これ以上話すつもりはないらしい。

疑問は残るが、湯冷めするリスクを冒してまで聞くことでもないか。
そう思い、風呂を上がった。


【18日目・朝】

――海東の部屋

士「……っ!」ガバッ

心臓がうるさい。
何だこれ、何だ今の夢、何だあれ。
もしかしなくとも現実だ。現実に起こったことだ。
今まですっかり忘れていたが、あれは……

士「くそ、昔ならこんなこと……」

全く気にしなかったのに。
どうして今はこんなに気になるんだ……?
この世界で恋愛というものを経験したせいだろうか。

こんな、仮想現実で……


直後判定
1ほど単に恥ずかしい、9ほど……
0で……

ほい

>>152 4 ……うーん。

これは単に、動揺しているだけだ。
以前なら普通だったことを受け入れるだけのことでいい。
それだけで冷静になれるはずだ。

……だんだん落ち着いてきた。
夢のことは忘れて、早めに起きてしまった分の時間を有効活用しよう。


1 学校に行く
2 自由安価

1

>>154 1

このまま家にいるのもなんだか落ち着かない。
さっさと学校に行ってしまおう。


直後判定
1 誰にも会わない
23 リーゼント少女
45 新聞部
67 翔一ちゃん
89 響鬼先生
0 自由安価

自分の記憶が正しければ、友情判定を獲得してないのは響鬼さんだけ?

>>156 4 翔一ちゃんも獲得していない気がします。一応確認しておきますね。

――通学路

あの低身長の後姿は……真司か。
欠伸を噛み殺しながら歩いている。
新聞部の用事で朝早くに登校しているのだろうか。

真司「ふわぁ……うー、ねむ……」


1 声を掛ける(同時に判定)
2 声を掛けない

1

>>159 1 判定 9

声を掛けるとするか。

士「おい、真司」

真司「ん? ……あー、えっと、士!」

士「よく覚えてたな」

真司「へっへー」

褒められて嬉しいのか、先程までの眠そうな顔はどこへやら、
にこにこ顔で真司が胸を張った。
ない胸……だが、こんな胸でも自分よりはある……

………………
別に、全く、気にしていないが。

真司「もう眠くってさー。話でもしながら行こうぜ」

士「……」

真司「士?」

士「ん、ああ、分かった」

真司「なんだよ、ぼーっとして」

士「大したことじゃない」

真司「そっか? じゃあほら、行くぞ」


真司→士:友好(小)を獲得

またしても判定を忘れるという……


直後判定
12 政経
34 地理
56 体育
7-0 購買

っていうかいつの間にか2時じゃないですか……
このままだと睡眠時間が……

すみませんが、本日はここまでということで……
おやすみなさい。

乙!

まずは巧と映司と弦太朗も友好くらいにはして…
夢イベントも終わって外のこともだいたいわかったから、最後に世界崩壊現象が起こったところで管理装置のところに行けばいいのかな?

こんばんはー。
早速ですが始めたいです。

>>165-166
ですね、ちょっと厳しいです。
そして最後の夢イベントが出たということは、次回からの起床時の判定は……
成功=終了と思っていただければよろしいかと。

さすがに翌日で終了というのは鬼畜すぎるので、
翌日は判定を行わないつもりです。

それでは続きをやっていきましょう。

>>163 6

――グラウンド

響鬼「みんな、準備運動の相手はいる?」

ハーイ

……元気な返事が聞こえたが、自分には相手がいなさそうだ。
同じく相手のいなさそうな知り合いを探すとするか。


直後判定
1 ぼっち
23 ケンジャキ
45 たっくん
67 晴人
89 響鬼先生
0 自由安価

ディケーイ

>>169 0 初っ端からすごい(小並感)

それでは、準備運動の相手をどうぞ。

やった!たっくんで!

>>171 たっくん!

士「おい、たっくん」

巧「たっくんって呼ぶな――って、門矢か。
  ま、啓太郎がこんなところにいるはずないしな……」

士「どうせお前も準備運動の相手がいないんだろう」

巧「……も?」

……墓穴を掘ったかもしれない。
巧はどこか哀れむような視線を向けてきた。

巧「言っとくけど、私は本当なら晴人としてたからな」

士「そういえば、晴人の姿が見えないな。休みか?」

巧「見学だ。ほら、あっちのベンチ」

指差された方向を見ると、たしかに晴人が座っていた。
自分の視線に気づいたのか手を振ってくる晴人に軽く手を振り返して巧に向き直る。

士「とにかく今は相手がいないんだろ」

巧「……しょうがないな」


直後判定

>>173 3

巧「とでも言うと思ったかよ。
  悪いけど私には準備運動の相手くらいいるぞ」

士「……何だと?」

巧「何だよ、その信じられないって顔は。失礼なやつだな」

「巧ー、早く準備運動終わらせようよー」

巧「ああ、分かった。……じゃあな、門矢」

士「……」

……何だ、この虚しさは……
仕方がないので一人でできる範囲の準備運動だけで済ませることにした。

【18日目・放課後】

――2-D

気付けばもう放課後だ。
時間が流れる早さを感じながら、放課後の予定を考える。
今日は何をして過ごそう。


1 寮に帰る
2 自由安価

時間がない!響鬼さんに出会えますように
職員室

>>177 祈ることは大事だと思うわけです。

たまには職員室を訪ねてみようか。
ベルトを見つけ次第この世界から出て行くつもりなのだから、
いつ見納めになるとも限らないのだ。

職員室に寄ったついでに、響鬼に声を掛けてもいい。


直後判定
1 誰にも会えない
23 欲望部
45 五代先生
6-9 響鬼先生
0 自由安価

今始まりの君へ

>>179 4

――職員室

五代「珍しいね、門矢さん」

職員室に入った途端、五代が声を掛けてきた。

士「こっちにしてみれば、お前が職員室にいることの方が珍しいぞ」

五代「そうかな? それで、どうしたの。職員室に来たんだから、どなたか先生に用事?」

別に、明確な用事があったわけではないが……
どう答えようか?


1 素直に用事はないと言う
2 授業について聞きに来たと言う
3 自由安価

日高先生はどこかと聞く

>>181

士「響鬼はどこだ?」

五代「響鬼先生、でしょ。職員室にいらっしゃらないなら分からないけど……
   いらっしゃるかどうか確認するから、待っててね」

士「ああ」


直後判定

ほい

>>183 9

数分と経たないうちに入り口までやって来たのは、五代ではなく響鬼だった。
どうやら職員室にいたらしい。

響鬼「私に何か用なんだって? どうしたの、門矢さん」

これといった用があったわけでもないのだが……
呼び出しておいて何もない、というわけにもいくまい。
どう答えようか。


1 相談があると言う
2 自由安価

キタァァアアアア!!!!
1

>>185 1

士「……相談がある」

口をついて出たのは、そんな言葉だった。
自分の言葉を受けた響鬼は、親しみを込めた笑みを浮かべながら肩を叩いてきた。

響鬼「じゃあ、どこか空いた教室にでも行こうか?」

気を遣っているようだが……
適当に言っただけに、逆に恐縮しそうになる。
だが、言ってしまったものは仕方ない。

ここはとことん、悩み事があるふうに振る舞わなくては。
それで、何について相談しよう。

適当な嘘をついてもいいし、
最近困っていたことがあればそれを相談してもいいが……


1 男と間違われることについて
2 自由安価

1

>>187 1

――空き教室

響鬼「うわ、けっこう埃っぽいなあ……空き教室も掃除するよう言っとかないと」

そんなことを呟きながら比較的埃の積もっていない机と椅子を引っ張り出した響鬼が、
机を挟んで対面するよう椅子を設置した。

響鬼が座ったのを見てもう一方の椅子に座ると、
何を相談しようかと考えを巡らせる。

響鬼「それじゃあ、門矢さんの悩みを聞いてもいいかな?」

士「ああ……」

響鬼「どんなことに悩んでるの?」

士「……男に、間違われるんだが」

これしか思いつかなかった。
……別に、本気で悩んでいるわけじゃない。断じて。


直後判定

ほいっ

>>189 7

響鬼「……そんなことがあったの? つらかったね」

労わるような声でそう言われて、一層みじめな気分になりそうだ。
男と間違われたという事実を疑うことはしないのか……
そう考え、肩を落としそうになる。

響鬼「門矢さんはかわいい女の子なのに、どうして間違えちゃったんだろうね」

士「お世辞か?」

響鬼「まさか。本当にかわいいと思うな」ニコッ

士「……そうか」

響鬼「それって、学校の外でだよね?」

士「ああ」

響鬼「門矢さん、女の子らしい格好はしてるかな」

士「……」

してない。
してないが、それでも性別を間違えるなんてことはないだろう。
脳裏に一瞬リーゼント頭の少女が現れたが、あれは例外だ。

響鬼「間違える人も問題だけど、まずは自分から女の子らしくしてみてもいいと思うな」

士「女らしく……」

響鬼「うん。門矢さんならどんな服でもきっと似合うだろうし、
   いろんな服を試してみたらどうかな」

士「……まあ、気が向いたらな」

響鬼「それじゃあ、相談はこれでおしまい!
   ごめんね、本当ならもうちょっと話したいんだけど……」

士「構わない。お前にも仕事があるだろ」

響鬼「また時間がある時に声を掛けてくれれば相談に乗るから。じゃあ、気を付けて帰ってね」

士「ああ」

女らしく、か。
……今さら過ぎる気もするが、一応覚えておこう。


響鬼→士:友好を獲得

【18日目・夜】

――海東の部屋

ソファーで寝転びながら、女らしい格好に思いを馳せる。
フリル、レース、リボン……
それらを身に纏った自分……

………………
想像するんじゃなかった。

おかしな想像は忘れるとして、今夜はどう過ごそう。


1 知り合いの部屋を訪ねる
2 海東と話す
3 自由安価

2

>>192 2

海東と話をしよう。
何の話をしようか……


1 名前の呼び方について
2 兄弟について
3 自由安価

1

>>194 1

士「お前、俺のことを門矢さんって呼んでるよな」

海東「どうしたんだい、急に。ずっとそうだったじゃないか」

海東にとってはそうだろうが、自分にとっては違う。
自分の知る海東は、自分を「士」と呼んでいた。

海東「君だって僕のことを名字で呼ぶだろう」

士「俺はいいんだ」

海東「どういう理屈なのか、よく分からないな」

胡乱な表情でそう言ったかと思うと、海東が微笑んだ。
微妙に嫌な笑みに見えるのは何故だろうか。

海東「まさか、名前で呼んでほしいのかい?」

士「……」


1 違う
2 馬鹿か
3 無視する
4 ……
5 自由安価

ダメか…?(涙目)

>>196 海東爆発しろ(真顔)

自分は、現実世界でのよく知る海東のように振る舞ってほしいと思っているんだろうか。
きっとそうなんだろう。
どうせ、現実に戻ってもゆっくり話している時間もないのだろうから。

だが、現実の海東と少しも違わない言動を求めることなどできるはずもない。
それなら、せめて名前だけでも。

士「駄目か……?」

予想外に弱々しい声が零れた。

海東「えっ」

どうやら、海東にも驚かれたらしい。
目を丸くしてこちらを見ている。

海東「……門矢さん、君……」

士「……駄目、なのか」

やはり、こいつにとっての自分は「門矢さん」なのだろうか。
少しの落胆を覚えて、俯きそうになる。


直後判定
ここで呼ばなきゃ男じゃない補正 +3

ほい

>>199 5+3=8

海東「駄目じゃないから、その泣きそうな顔はやめてくれないか」

士「俺は別に、泣きそうになってない、だろ」

そう言いながらも視界がかすんでいることに気付いて、
自分の目に涙が溜まっていたことを知った。

海東「嘘はよくないよ、士」

士「……お前の、気のせいだ」

情けない顔を見られたくなくて俯いた。
頬が熱い。

海東「せっかく呼んだのに何の反応もないのかい、士?」

腰を屈めて顔を覗き込まれる。
顔を見られたくなくて俯いたっていうのに、何てやつだ。
内心で憤りながら顔を背ける。

士「……どうして俺が反応してやらないといけないんだ」

海東「だって、君が泣きそうな顔でおねだりするから呼んであげたのに」

士「ち、違う……」

とは言い切れないせいで、またしても弱々しい声が出てしまった。
だめだ、ペースが乱されている。
どうにか自分のペースに、という気分でもない。

さっさと寝るに限る。

士「とにかく、俺はもう寝るからな」

海東「一人で寂しくないかい、士」

士「っ……お前もさっさと寝ろ!」

大きな音を立てて扉を閉め、布団にもぐりこんだ。
馬鹿か、自分は。

どうしてあんなコソ泥なんかを相手に照れているんだ。
……照れている?
違う、そもそも照れていない。
断じて照れていない。

……もう寝よう。
そして忘れるに限る。

【18日目・リザルト】


門矢士:健康

○保有スキル
・天才:一部の行動判定に+1
・レンズ越しの世界:カメラの判定結果を常に失敗とする
・×××:【閲覧できません】


~人物関係欄~
五代雄介:友情/??
津上翔一:友好/??

城戸真司:友好(小)/??
乾巧:普通/??

剣崎一真:友好(小)/??
響鬼:友好/??

天道総司:友好(小)/??
野上良太郎:友情/??

紅渡:友情/??
左翔太郎:友情/??
火野映司:――/??

如月弦太朗:――/??
操真晴人:友好/??

光夏海:友情/??
小野寺ユウスケ:友情(??)/??

海東大樹:友好?/??

18日目終了。
女の子視点でかわいく女の子を書くのが難しすぎて……
精進あるのみですね。
二人の間にあるのが友情か恋愛感情かはご想像にお任せします。

本日はこれにて終了としましょう。
もう眠くて……すみません。

おやすみなさい!
夢にかわいいヒトデマンが出てきますように!


朝一安価は誰かこのSS世界の破壊者になる覚悟がある人に頼むしかないな…俺にはできない…
女の子らしい士…ピンクは似合うから大丈夫じゃないか?そう単純なもんでもないか…

こんばんはー。
夕食前にちょっとだけ進めるつもりです。

>>205
でも30日までに成功しなくても……(ゲス笑い)
士自身が似合わないと思ってるだけという可能性もありますからね!

それじゃあ19日目、いきましょう。
今日はまだ判定ありませんので、ご安心ください。

【19日目・朝】

――海東の部屋

カーテンの隙間から朝日が差し込んでいる。
どうにか布団の誘惑を逃れ窓辺に行き、カーテンを開けた。

朝の日差しを浴びて、少し頭がすっきりしたように思う。
さて、目も覚めたところで……今朝はどう過ごそう。


1 海東で遊ぶ
2 学校へ行く
3 自由安価

2

>>208 2

学校へ行くことにした。
少し早いが、遅れるよりはいいだろう。


直後判定
1 誰にも会わない
23 晴人
45 二人で一人の……
67 翔一ちゃん
89 響鬼先生
0 自由安価

ほい

>>211 7

――通学路

学校へ向かう道に生徒の姿はほとんど見えなかった。
まだ朝も早いから当然だろう。
時折姿を見かけるのは、部活動に急ぐ生徒くらいのものだった。

翔一「あれ、門矢さんだ。おはよう」

聴こえてきた声に振り返ると、翔一が微笑みながら歩いてきた。

士「翔一か。……早いな」

翔一「うん、ちょっとやりたいことがあるからさ。門矢さんこそ早いね」

士「今日は早く目が覚めたからな」

今日は、というか、最近はほとんど早くに目が覚めるのだが。


1 やりたいこととは何か尋ねる
2 料理について話す
3 自由安価

1

>>213 1

士「やりたいことって、何だ?」

翔一「朝からね、調理室を借りてご飯を作ろうと思って」

士「どうしてわざわざ調理室なんだ。寮の部屋でいいだろ」

翔一「そうなんだけど、学校で作った方が何かと便利だから」

士「……?」

そういえば、以前の世界でも学校で調理していたような……

翔一「学校だと出来立てをいろんな人に食べてもらえるからさ」

士「ああ、そういう……」

見ず知らずの自分に躊躇いもなく料理を振る舞ったこともあったくらいだし、
人に料理を振る舞うのが好きなのだろう。

翔一「よかったら、門矢さんも食べに来てね」

士「朝食をとってなければそうしたんだが」

翔一「それじゃあ、お昼はどう?」

士「昼も作るのか?」

翔一「うん、そのつもり」

……どうしよう?


1 いただく(昼の行動を固定)
2 遠慮する

文字化けした

>>216 1

士「……そうだな、食ってやる」

翔一「うん、どうぞどうぞ」

これで今日は購買に急ぐ必要がなくなるわけか。
翔一の料理が食べられて、食費も浮く……
一石二鳥とはこのことだろう。


翔一→士:友好(大)を獲得

判定忘れた。
いつものことですけどね!


直後判定
1-3 現国
4-6 地理
7-9 体育
0 プール

それっ

>>219 00 ファッ!?
まさかここで00……
みなさん、誰が出てきてほしいですか?


ミラクルコンマだけど取っちゃっていいかな…
津上

>>221 いいですとも!

――プール

響鬼「あれ、どうして別のクラスが……」

「ん? もしかして時間割間違えたか?」

響鬼「先生、またですか……」

どうやら別のクラスが間違えてプールに来てしまったらしい。
困った話だ。

翔一「こんにちは、門矢さん」

士「お前のクラスだったか」

翔一「うん。せっかく張り切ってたんだけど、この調子だと泳げそうにないね」

士「そうだな……」

話しながらも視線は水着を着たことで強調されたボディーラインに向いてしまう。
……大きい。自分と同じ生物だということが信じられないくらいに大きい。
何故だ、身長なら自分の方が高いというのに。

翔一「どうかしたの?」

士「……別に」プイ


直後判定

おかしい……夕飯前にちょっとのはずだったのに、一向に夕飯にならない……
と思っていたら家族が帰ってきました。

2時間くらいで戻ってきますね!

士ちゃんかわいい!でも一番は剣崎!!

みんなのバストサイズどれくらいだっけ...大分前のスレで書いてあった気がするんだよな~左ちゃんがEなのは覚えてるんだけどな~~~

戻ってまいりましたー。

>>225-226
要求のハードル高くないですか……?
気になる人は前スレを調べるってことでここは一つ……
でも士は書いてなかったからなあ……

じゃあ、明記されてても大丈夫な方のみ次のレスを反転でどうぞ。

五代雄介 C

津上翔一 D

城戸真司 A

乾巧 D

剣崎一真 E

響鬼 B

天道総司 C

野上良太郎 D

紅渡 B

左翔太郎 E

火野映司 F

如月弦太朗 A

操真晴人 C


門矢士 AAA以下

それじゃあ続きやっていきましょう。
>>224 3

翔一「本当に?」

士「何でもないからほっとけ」

翔一「何でもなくは見えないんだけどなあ」

その呟きをかき消すようにホイッスルが鳴り響いた。

「おーい、お前ら! 3-Aは撤収だ!」

響鬼「今度からはきちんと時間割を見てくださいね」

「了解、お邪魔してすみませんでしたね」

翔一「あ、プールには入らないんだ……それじゃあ門矢さん、また後でね」

士「ああ。昼食、楽しみにしておいてやる」

翔一「うん! それはもう、頑張って作っちゃうからさ」

翔一たち3-Aが撤収して、何事もなかったかのようにプール授業が行われた。

関係ないけど>>1は女騎士好き?

【19日目・昼休み】

――生物室

今日の昼は翔一が用意しているとのことだった。
この世界でも翔一は木野と交流を持っているのだろう。
だからといって昼食に生物室を使うのはどうかと思うが……

そんなことを考えながら生物室の扉を開くと、そこには笑顔で配膳をする翔一がいた。
自分以外のゲストはまだ来ていないようだ。

翔一「あっ、門矢さん! さっきぶりだね」

士「ああ、そうだな」

翔一「はい、ここに座ってね」

勧められた椅子に座り、目の前に置かれた皿に盛りつけられた料理を見る。
どれもこれも美味いということが、口にしなくとも匂いだけで分かる。

翔一「たくさん食べてね!」


1 他に誰も来ないのか
2 遠慮なくいただこう
3 自由安価

2

>>230 女騎士という属性のことですよね? 好きです。
>>232 2

士「なら、遠慮なくいただくぞ」

翔一「うん。私もそろそろ食べようかなあ」

そう言って席に着いた翔一が手を合わせた。
それに倣い手を合わせ、二人そろって挨拶を口にする。

「いただきます」

合わせた手を離し、用意してあった箸で料理をつまむ。
素材の味と調味料の味、そして香りづけが絶妙に組み合わさって非常に美味い。
文句のつけようがなかった。

翔一「んー、おいしいね!」

士「さすがだな……」

翔一「えへへ、これでも料理人、目指してるからね」

士「……将来の夢か」

翔一「うん! 門矢さんにはないの? 将来の夢とか」

士「……」

そんなもの、抱いている暇もなかった。
世界を救うためだと言い聞かされ、大首領として君臨する日々を過ごしてきたのだ。

周囲を固める怪人たちに怯えを見せまいと虚勢を張り、いつしかそれを当たり前に受け入れ、
人間の方を珍しく思いさえしていたあの日々に、将来の夢なんてものが紛れ込む余地はなかった。

翔一「門矢さん?」

士「あ、いや、何でもない。美味いな、このシチュー。おかわりだ」

翔一「はーい」

翔一の声に我に返り、不審がられないように気を逸らそうと空になった皿を差し出した。


直後判定
補正 +1

ほい

>>234 2+1=3

これ以上のんびりしていると、考えなくていいことを考えてしまいそうだ。
さっさと教室に戻ろう。

士「うまかったぞ。じゃあな」

翔一「もういいの? おかわりならまだまだあるんだけど……」

士「悪いな、俺はもう満腹だ」

翔一「そっかあ。それじゃあ後でみんなにいっぱいおかわりしてもらわないと」

そう言う翔一の声を背に生物室を出た。

【19日目・放課後】

――2-D

放課後を告げるチャイムの音を聞きながら考える。
今日の放課後はどう過ごそうか。


1 寮に帰る
2 自由安価

1

>>237 1

どこかに出掛ける気にもならないし、今日はもう帰ろう。


直後判定
1 誰にも会わない
23 新聞部
45 リーゼント少女
67 翔一ちゃん
89 響鬼先生と少年
0 自由安価

へい

>>239 7 コンマ神謎の翔一ちゃん推し。

――校門

下駄箱で靴を履き替えグラウンドの隣を過ぎ、
もう少しで校門を抜けるというところで肩を叩かれた。

翔一「奇遇だね、門矢さん。なんだか今日はよく会うなあ」

士「本当だな……」

肩を叩いたのは驚いたことに本日四度目の邂逅となる翔一だった。

翔一「せっかくだし、一緒に帰ろうか」

士「ああ、いいぞ」

翔一「それじゃあ行こう」


直後判定
補正 +2

えぃ

>>241 7+2=9

――寮までの道

翔一「そうそう、さっきは聞きそびれたけど……門矢さんにはないの?」

士「何がだ」

翔一「将来の夢とか」

士「……さあな」

翔一「そんな、はぐらかさないでさ、教えてよ」


1 ない
2 自由安価

2 探しているところ

>>243

士「探しているところだ」

見つけたところで、叶えるだけの時間が残されているとは限らないのだが。
何せ、自分は現実世界へ戻らなければならないのだから。

世界の破壊者が、破壊者以外の何者かになれるはずがないのだ。

翔一「そっか、見つかるといいね」

士「そうだな」

翔一「……うふふ」ニコニコ

士「何だ」

翔一「将来の夢を語り合うって、青春って感じでいいよね」

士「……そうだな」

屈託のない笑みにつられて口元が緩んだ。
不思議なやつだ、翔一は。


翔一→士:友情を獲得

【19日目・夜】

――海東の部屋

夕飯を終え、リビングでくつろぐ。
あとどれだけ、こうして仮想現実で時を過ごすのだろう。
……考えても仕方のないことか。

さて、今夜はどうしよう。


1 知り合いの部屋を訪ねる
2 海東と話す
3 自由安価

1

>>246 1

誰か知り合いの部屋へ行こう。
さて、誰の元を訪ねようか……


↓先生以外の知り合い(同時に判定)

もう……眠くてふらふらです……
根性なしでごめんなさい。
でも寝落ちるよりはマシだと思うので、本日はここまでということで……

おやすみなさい。

おやすみなさい
コンマ偶数ならたっくん、奇数なら翔一で

こんばんはー。
1時間後に始めます。

とりあえず判定だけしておきましょう。
>>249  3なので翔一ちゃん!


直後判定

私はこのスレで最も迷惑な奴になるのだ!

>>253 6 よくないなあ……こういうのは(草加スマイル)

――翔一の部屋

翔一「いらっしゃい! ほら、上がっていって」

開口一番にそう言った翔一に手を引かれ、部屋の中に引きずり込まれた。
温かい湯気を上らせる茶を目の前に置かれ、串団子を乗せた皿をその隣に置かれる。

翔一「よかったら食べてね! すっごくおいしいから」

士「そう言うなら遠慮なく食わせてもらうぞ」

串団子に手を伸ばしつつ思う。
ここまでもてなされたのは初めてかもしれない。
茶だけならばともかく、おそらく手作りの菓子まで出されるとは。

翔一「それで、どうかしたの?」

微笑みながら首を傾げた翔一に、何と返そうか。


1 うまいものを食いに来た
2 遊びに来た
3 自由安価

百合百合したいけど士ちゃんをハッピーエンドに導くためには抑えて1

>>255 1 煩悩に勝てる人ってかっこいいと思いますよ!

士「うまいものを食いに来た」

そう言うと、翔一は満面の笑みを浮かべた。

翔一「そっか! それじゃあどんどん食べてね!
   ちょっと作りすぎちゃったからさ」

その言葉を言い終わらないうちに台所へ向かった翔一が、
串団子を山盛りにした皿とともに戻ってきた。
焼き加減とタレの味が絶妙な一品、いや、逸品だ。

士「うまいな、これ」

翔一「タレも自分で作ってみたんだけど、どう?」

士「香りも味も文句なしだ」

翔一「うんうん、自分でもけっこう気に入ってるんだよね」

こうして、少しカロリーの気になる夜が過ぎていった。

【19日目・リザルト】


門矢士:健康

○保有スキル
・天才:一部の行動判定に+1
・レンズ越しの世界:カメラの判定結果を常に失敗とする
・×××:【閲覧できません】


~人物関係欄~
五代雄介:友情/??
津上翔一:友情/??

城戸真司:友好(小)/??
乾巧:普通/??

剣崎一真:友好(小)/??
響鬼:友好/??

天道総司:友好(小)/??
野上良太郎:友情/??

紅渡:友情/??
左翔太郎:友情/??
火野映司:――/??

如月弦太朗:――/??
操真晴人:友好/??

光夏海:友情/??
小野寺ユウスケ:友情(??)/??

海東大樹:友好?/??

はい、それでは20日目いっちゃいましょう。
この判定に成功してしまうと……
それはそれで楽しみですよね!


直後判定 8以上のみ

えい

>>259 5 セーフ!

【20日目・朝】

――海東の部屋

今日は土曜か……
そう思うとなかなか布団から離れがたいのだが、
いつまでも寝ているわけにもいくまい。

どうにか身を起こし、今朝の予定を考える。
今朝は……


1 散歩
2 自由安価

1

>>261 1

散歩に出掛けるとしよう。
朝から軽く体を動かせば気持ちいいことだろう。


直後判定
1 誰にも会えない
23 不運少女
45 ヴァイオリン少女
67 オエージ!
89 響鬼先生
0 自由安価

>>263 0 ファッ!?
よって自由安価です。


↓会いたい人をどうぞ

バイオリン

>>265

――遊歩道

寮に近い道を散歩していると、ヴァイオリンの音色が耳に届いた。
この音色は……

士「渡か」

そう確信しながら音の聞こえてくる方向へ歩みを進める。
しばらく歩くと、以前何度か見かけた洋館が見えてきた。

寮のすぐそばにあるその建物には、渡とその家族が暮らしているとのことだ。
まだ一度も入ったことはないのだが……

渡「門矢さん? おはようございます」

庭に出てヴァイオリンを奏でていた渡が演奏の手を止め頭を下げた。


1 挨拶する
2 褒める
3 自由安価

1

>>267 1

士「おはよう」

渡「なんだか、変な感じですね。こうやって家の前で会うなんて」

門越しにそう話していると、渡の背後で洋館の扉が開かれた。

「渡、お父さんが呼んでるわ」

そう言った女性が渡の母親であることは以前の世界で得た知識により分かっているのだが、
何故あんなに若いのかは謎に包まれたままだ。

渡「あ、えっと……」

士「呼ばれてるなら行ったらどうだ?」

渡「けど、せっかくですから……あ、そうだ。
  よければうちでお昼でも、どうですか?」

上目遣いにそう尋ねられる。
さて、どうしようか。


1 上がっていく(昼の行動を消費)
2 やめておく

誰もいませんね……
明日の朝に備えて今夜はこれまでにしておきます。
鎧武の放送終了後に続きといきましょう。

おやすみなさい。
いい夢見れますように!

おやすみなさい
1で

今まで百合なんてあり得ないって思ってたけど百合ってとってもいいもんだ

響鬼さん…

カロリーを気にする士ちゃんマジきゃわわ

今にして思えば、士くんの周での俺らのアッー!♂な安価に対してユウスケの反応が妙にいいと思ったら、士が士ちゃんなこと知ってるからだったんだな…逆に夏海を攻略しようとすると反応が悪いのもそれあってのことか?
むしろ夏海とユウスケには初めから士ちゃんのままに見えていたのかも?

おはようございまーす。
鎧武のオープニング、たっくんのシーンが不穏すぎる……
あの灰ってもしかしなくても草k(ry

>>271-272
百合もホモォも最高だぜ!
もちろんノーマルもね!
一応、オールライダー女体化計画士編のつもりです。
もしかしたら別にもう一本書くかもしれないけど、たぶん書きません。

>>273
ちなみに一日経つごとにベルト発見率は上昇する仕様です。

>>274
そうそう、攻略難易度に関してはそうです。
外見はしっかり男に見えていたんですけどね!

どの作品でも死んでしまう草加…

裕也×紘汰ちゃんの百合をイマジネーション

それじゃあ続きといきましょう。
>>270 1 紅家、突入!

――紅家

真夜「渡が深央ちゃん以外の友達を連れてくるなんて思わなかったから嬉しいわ。
   どうぞ、ゆっくりくつろいでいってね」

そう言いながら妖艶に微笑む妙齢の美女は名を真夜といい、
外見だけではどうにも信じられないのだが渡の母親だ。

太牙「これからも渡のこと、よろしく頼むよ」

爽やかな笑みを浮かべてそう言った青年は太牙。
渡とは非常に仲の良い兄妹だとこれまでの世界で知っている。

音也「よくぞ来たな、麗しの我が家へ!
   今日は気分がいい、一曲聴かせてやろうか?」

偉そうに腕組みして歌うようにそう言ったのが紅音也。
真夜と同様にとてもそうは見えないが渡と太牙の父親だ。

渡「父さん、僕に何かあったんじゃないの?」

音也「ん? ああ、そうだったな。ここじゃ何だ、工房に行くぞ」

渡「うん。それじゃあ門矢さん、ごゆっくり」

士「ああ、そのつもりだ」

さて……この場に残されたのは真夜と太牙。
どちらと話をしようか。


1 真夜
2 太牙
3 黙っている

お母さん!渡さんを1

>>277 裕也はちょっとしか出てないので想像しづらいですね……イマジネーションが枯渇しているッ!?
>>279 1

太牙「それじゃあ僕はお茶でも用意するよ」

真夜「あら、いいのよ。それくらい私がするわ」

太牙「そう言わず、僕に任せてくれないかな。おいしいお茶を振る舞うから」

真夜「そう? ならお願いしようかしら」

台所に向かう太牙を見送り、真夜がこちらへ向き直った。

真夜「士ちゃんは、恋をしたことがあるかしら?」

どこか掴みどころのない笑みを浮かべた真夜の問いかけに、どう答えよう。
男として過ごした時はともかく、女としての自分は……


1 ある
2 ない
3 ……(同時に判定)
4 自由安価

(0M0)3!

>>281 3 判定 9

士「……」

応えあぐねていると、真夜がそんな自分を見て微笑んだ。

真夜「かわいいのね。赤くなっているわ、林檎みたい」

そう言いながら真夜の白魚のような指が頬をなぞった。
その指の冷たさに思わず身を引く。

真夜「あら、逃げられてしまったわね」クスッ

士「……からかうのはやめろ」

真夜「いいじゃない。私、あなたと仲良くしたいの」

士「仲良くなるためにからかうんじゃなくて、仲が良いからからかうんだろ」

真夜「そう?」

微笑みを崩さないまま首を傾げた真夜が、
慈しむような眼差しで見つめてくる。

真夜「恋をしているのなら、その恋を大切にね」

士「……それくらい分かってる」

だが、自分は恋なんてしていない、はずだ。
たとえしていたとしても、どうすることもできまい。
現実に帰れば、自分は……

太牙「二人とも、お茶が入ったよ」

真夜「ありがとう、太牙。お茶を飲んだらお昼の用意をしないとね」


直後判定

お、おう。

>>284 7

【20日目・昼】

――紅家

真夜の用意した昼食を一家とともに囲む。
食前の挨拶を済ませ、料理に手を伸ばす。

……ふむ、家庭料理と言えばこんなものだろうか。
技巧を凝らしたわけではないが……温かい味だ。

真夜「士ちゃん、遠慮せずに食べてちょうだい」

士「ああ、最初からそのつもりだ」

渡「ごめんね母さん、僕が作るつもりだったんだけど」

真夜「いいのよ。けど、そうね。夕ご飯はお願いしようかしら」

渡「うん、任せて」

仲睦まじく話している二人を見ていると、両親のことを思い出した。
母親とも父親とも、それほど長い時間を過ごせたわけではない。
それに、小夜とも……

太牙「……僕の将来に口出ししないでくれ」

静かな怒りをはらんだ声に、現実に引き戻された。
見れば、太牙と音也の間に不穏な空気が流れている。

音也「口出し? 俺はどうするのか聞いただけだ」

太牙「関係ないだろう! お前は……僕の父親じゃない!」

またしても喧嘩か。
というか、太牙が一方的に噛みついているのだろうか。
何故こうも仲が悪いのか……


1 仲裁する
2 放っておく
3 自由安価

1

>>286 1

士「まあ待て。せっかくの昼飯がまずくなるだろ」

音也「そうだそうだ。お前には忍耐が足りないぞ、太牙」

……たしかに音也は多少いらつくかもしれないが、
毎日一緒に暮らしていれば慣れるものではないだろうか。
どうして太牙はここまで音也につっかかるのだろう。

太牙「悪いが門矢さん、君には関係ない。放っておいてくれないか」

士「ここにいる以上関係はある」

太牙「いいや、ない。それにお前もだ」

太牙は親の仇でも見るような目で音也を睨み付ける。

音也「俺はただ、父親としてお前を気にかけてやっているんだ。
   そう照れるな」

太牙「……そうやって、恩着せがましく言うんじゃない!
   僕の父さんはお前じゃない!」

渡「兄さん、落ち着いて!」


直後判定

へい

>>288 0 ファッ!?

士「……父親じゃない、か」

太牙の言う父親じゃない、という言葉の意味は……
まさか。

平然と食事をとり続けている真夜を見る。
まさか、真夜は……

真夜「どうかした?」


1 尋ねる
2 黙っている

迷うけど……ここまで来たら1だ!

>>290 1

士「太牙と音也に、血のつながりはないのか」

ほとんど確認するように問いかけると、真夜は平然と頷いた。

真夜「そう。でも二人は親子よ」

未だに何事かを言い争って、いや、声を荒げているのは太牙だけだが、
とにかく何事かを言い合っている二人とそれを止めようとする渡を眺めながら真夜は笑う。

真夜「太牙だって、本当は分かっているのよ」

士「……だが、太牙も本当の親と暮らしたいんじゃないのか」

真夜「いいえ、それはできないわ」

士「どうして」

真夜「もう死んだの」

あっけらかんとそう言って、真夜は箸を置いた。

真夜「ご馳走様。三人とも、早く食べ終わってね」

音也「任せろ!」

太牙「くそ、ふざけた態度ばかりとって……!」

それで渡は家族について悩んだ風だったのかと、今さらになって分かった。
それを知ったところで、自分にはどうすることもできないのだが。

音也「ほれ、何なら俺が食わせてやるぞ」ヒョイ

太牙「むぐっ!?」

渡「と、父さん! 無理に詰め込んだら危ないよ!」

……何だかんだと、これでもうまくいっているのだろう。
自分が介入しない方が、かえっていいこともあるかもしれない。

【20日目・夕方】

外に出ると、日が傾きつつあった。
紅家でのんびりしすぎたらしい。

渡「あの、今日はすいませんでした。何だか騒がしくなっちゃって……」

士「いや、気にすることはない」

渡「本当にすいません……でも、その、よければまた来てくださいね」

士「ああ、気が向いたらな」

渡「はい!」

さて、紅家を後にして、どこへ向かおうか。


1 散歩
2 自由安価

1

>>293 1

夕日が街を彩る様を眺めながら散歩しよう。
夕食前の軽い運動にもなるはずだ。


直後判定
1 誰にも会わない
23 翔一ちゃん
45 弦ちゃん
67 ハーフボイルド
89 響鬼先生
0 自由安価

ディケーイ

>>295 3

――遊歩道

翔一「よいしょ……あっ、門矢さん!」

重たそうな買い物袋を提げた翔一が前から歩いてきた。

士「また重そうなのを持ってるな」

翔一「つい買い過ぎちゃうんだよね」

士「みたいだな。だが……野菜は買わないのか?」

翔一「うん。野菜は家庭菜園があるから」

士「家庭菜園? 今は寮だろ」

翔一「寮の庭に作らせてもらったんだよ」

士「ほう……」

行き先もなく歩いていただけなので、自然と足の進む方向は翔一と同じになっていた。
荷物を持ってやろうかと手を差し出すが、今日は一つだけだからと断られる。


1 このまま一緒に寮へ帰る
2 翔一と別れて散歩を続ける

悪いがまだ響鬼先生がッ

>>297 2

士「じゃあな」

翔一「うん、またね~」

翔一と別れ、元々進んでいた方向へ歩き出す。
まだ寮へ戻るには早い。
もう少し散歩をしてみよう。


直後判定
1 誰にも会わない
23 五代先生
45 たっくん
67 剣崎
89 響鬼先生
0 自由安価

補正 +1

鍛えてますから

>>299 0+1=0 鬼ってすごい、改めてそう思った(小並感)
というわけで、会いたい人をどうぞ。


響鬼さん響鬼さん響鬼さん響鬼さん響鬼さん響鬼さん響鬼さん響鬼さん響鬼さん響鬼さん響鬼さん響鬼さん響鬼さん響鬼さん響鬼さん響鬼さん響鬼さん

>>301 怖いww

のんびりと散歩道を歩いていると、前方から走ってくる人影が見えた。
その姿をよく見てみると、響鬼だ。
服装からしてランニングだろうか?

響鬼「門矢さん、どうも」

士「ああ。ランニングか、ご苦労なことだな」

響鬼「体育教師として、鍛えないといけないからね」

体育教師として、か。
実際には孟士だったか、そんな名前の組織の一員として活動するためだろうが……
今の自分がその事実を知っていることを響鬼は知らないのだ。
不用意な発言は控えるべきだろう。

響鬼「門矢さんも一緒に走ってみる?」

士「……そうだな、たまには走るか」

最近はあまり体を動かすこともなかったし、いい機会だろう。


直後判定

朝から人の桃を奪っていくスタイル…
嫌いじゃないわ!

>>303 2 最近の紘汰はあらぶってますよねー。

……仮想現実と現実の身体能力は異なるのだと信じたい。
まさか響鬼について走って息切れするとは。
響鬼はほとんど息を乱さずに笑っている。

響鬼「よく頑張りました。ちょっと待ってて、飲み物買って来るよ」

士「……ああ……」

そう答えるのが精一杯だ。
響鬼がとんでもない体力おばけということが分かってしまった。

響鬼「お待たせ。すぐそこに自販機あったから助かったよ」

言葉とともに差し出されたペットボトルを受け取り、キャップを捻る。
冷たいスポーツ飲料が喉を通る感覚が心地いい。

響鬼「あっちのベンチに座ろうか」

促されるままベンチに座った。
……疲れた。


直後判定
疲労 -1

セイヤー!!

>>305 8-1=7

どうにか息も整い、疲労が運動したことへの心地よさに変わってきた。
この調子なら話もできそうだ。

響鬼と何か話をしようか?


1 学校について
2 休日について
3 自由安価

この前の相談について
どんな服が自分にあ似合うのかよくわからない的な事を言う

>>307

士「この前の相談、覚えてるか」

響鬼「もちろん。そういえば今日の服は……」

何とも言えない沈黙が流れた。

響鬼「ボーイッシュっていうより、ほぼメンズだね……」

士「仕方ないだろ、サイズが合うんだ」

響鬼「ああ、そうなんだ……」

哀れみのこもった視線だった。

響鬼「でも、門矢さんってかわいいと思うんだけどなあ」

士「そう言うならどの服が似合うか教えろ」

響鬼「うん? そうだね……」


直後判定 女の子の服とか知らんがな。姉ちゃんに聞いてきます。

ワンピースかフリルスカートで!

>>309 7 あー。姉ちゃん曰く「知らん」ですよねー!

響鬼「着てみようとしないだけで、いろいろ似合うと思うよ。
   ワンピースとかフリルスカートも」

士「……」

自分では到底似合いそうにない……というか、触れてみたことすらない世界の話だ。
イメージが湧かずにいると、響鬼が頭を撫でてきた。

響鬼「そんなに難しい顔しないで、試しに着てみたらいいのに」

士「そう言われてもな……」

似合わなかった時のことを考えるとどうしても憂鬱になる。
いや、別に女らしい服が似合わなくてもいいんだが。
今までもずっとそうだったんだから……

響鬼「うじうじしない! それじゃあ明日にでも、先生と買い物に行ってみよう?」

士「……」

買い物に誘われたが……


1 行く
2 行かない

ここで行かなきゃ通りすがりが廃る!1

>>311 1

士「分かった、行ってやる」

響鬼「それじゃあ明日、お昼にショッピングモールってことでいい?」

士「ああ」

響鬼「よし、それで決まり。それじゃあ先生はもうちょっと走ってくるから。
   また明日ね、門矢さん」

そう言って駆け出した響鬼の背中を見送り、ベンチから立ち上がった。
そろそろ夕飯の時間だ、寮へ戻ろう。


響鬼→士:友好(大)を獲得

【20日目・夜】

――海東の部屋

夕食を終え、ソファーに寝転がる。
昼間に走ったおかげで疲れているのか、このまま眠ってしまいそうだ。

海東「風邪引くよ」

士「……分かってる」

ここで寝るわけにはいかない。
さて、眠気を覚ますために何をしよう。


1 知り合いの部屋を訪ねる
2 海東と話す
3 自由安価

出掛ける予定ができたので行ってきます。
2~3時間で戻ってくると思います。

響鬼先生に相談のお礼に行くとかはダメでせうか

戻ってまいりましたー。
が、所用で結局夕飯の後になりそうです。申し訳ない。
とりあえず今書けるところだけでも……

>>315 もちろんいいですよ。ただし家を知っているかどうかは……

響鬼に会いに行こう。
相談のことで一言の礼もなし、というわけにはいかないだろう。
しかし、どこにいるのやら……


1 和泉家に赴く(同時に判定)
2 自由安価

1

お待たせしました!

>>319 1 判定 5

――和泉家・門前

以前の世界で訪れた和泉家の門前に立つ。
相変わらずの豪邸だ。

響鬼がここにいればいいのだが……
仮にいたとして、どうしてここを知っているのか尋ねられたらどう答えよう。
そう悩んでいると、肩を叩かれた。

驚きつつ振り向くと、響鬼が首を傾げて立っている。

響鬼「門矢さん、どうしてここに?」

士「……散歩していたら道に迷った」

我ながら情けない誤魔化し方だが、響鬼は納得したようだった。

響鬼「そっか。それじゃあ私が寮まで送ってあげるよ」

士「ああ、頼む」

結局貸しを増やした気がする……が、礼を言うなら今がチャンスだ。

士「今日は……それに、前にもだな。相談に乗ってもらって、その、助かった」

響鬼「どういたしまして。こちらこそ、素直に頼ってくれてありがとう」

士「は?」

頼られて礼を言うとは、どういうつもりだ?

響鬼「先生としては、生徒から頼られて嬉しいこともあるんだよ」

士「……そうか」

響鬼「そうそう」


1 これからも頼らせてもらう
2 自立していきたい
3 自由安価



友情とは何なのか。カブト的には……というのが精一杯のヒントです。

おばあちゃんが言っていた…2…とな

>>321 2 おばあちゃん万能説。

士「だが、俺は……お前にこれ以上頼るつもりはない」

響鬼「あれ、寂しいこと言うんだね」

士「生徒の自立を促すのも教師の役目だろ。
  俺は……自立していきたい」

響鬼「……そっか。大人になろうとしてるんだね、門矢さんは」

士「俺に子供のつもりはないけどな」

響鬼「何言ってるの。思春期入りたての子供みたいだよ?」

士「な……そんなことないだろ」

響鬼「そうかなあ」

くすくすと笑いながら、響鬼が空を仰いだ。
満天の星空を見つめる横顔は、どこか寂しそうだった。

響鬼「でも、そっか……対等に扱ってほしいよね、もう高校生なんだから」


響鬼→士:友情を獲得

【20日目・リザルト】


門矢士:健康

○保有スキル
・天才:一部の行動判定に+1
・レンズ越しの世界:カメラの判定結果を常に失敗とする
・×××:【閲覧できません】


~人物関係欄~
五代雄介:友情/??
津上翔一:友情/??

城戸真司:友好(小)/??
乾巧:普通/??

剣崎一真:友好(小)/??
響鬼:友情/??

天道総司:友好(小)/??
野上良太郎:友情/??

紅渡:友情/??
左翔太郎:友情/??
火野映司:――/??

如月弦太朗:――/??
操真晴人:友好/??

光夏海:友情/??
小野寺ユウスケ:友情(??)/??

海東大樹:友好?/??

コンプリート……しましたね!
おめでとうございます。

では翌日の判定を。


直後判定 7以上のみ

ほい

>>325 4 セーフ!

【21日目・朝】

――海東の部屋

まどろみの中というのは、格別の心地よさを誇るものだ。
起きたくないと思うのも当然のことだろう。
だが……

海東「門矢さん、朝ごはんが冷めるよ」

……仕方ない、起きるとしよう。
朝食を済ませたらどうしようか。


1 散歩
2 自由安価

1

>>327 1

散歩でもするか。
この世界ともいつおさらばになるか分からない。
景色をできるだけこの目に焼き付けておきたい。


直後判定
1 誰にも会わない
23 新聞部
45 マヨネーズドーナツ
67 お嬢様と比奈ちゃん
89 天の道を往き……
0 ベルト

通りすがりの仮面ライダーだ!覚えておけ!

>>329 6

――街

散歩していると街中までやって来た。
そういえば、この辺りにはあの店があったのではないだろうか。
店の名前はたしか……

比奈「ありがとう、映司ちゃん。クスクシエのバイト、手伝ってもらっちゃって」

映司「気にしないで。私がやりたくてやってるんだから!」

そう、クスクシエ。
そしてあそこで話している二人は映司と比奈だ。
朝早くからバイトとは、ご苦労なことだ。

二人に声を掛けてもいいが、自分とは初対面のはずだ。
どう声を掛けたものか……


1 店について尋ねる(同時に判定)
2 声を掛けない
3 自由安価

3 なんか食うか。朝食後だけど。

>>331

クスクシエに入って、何か食べるとしよう。
朝食後で腹に空きはほとんどないに等しいが、
何か軽いメニューでも頼めばいいだろう。

そう考えて、映司と比奈が入っていった扉を開く。


直後判定
1 準備中
2-4 大繁盛
5-7 普通
8-0 閑古鳥

オエージ!

>>334 7

――クスクシエ

店内にはすでに客の姿が見えている。
今日も繁盛しているようだ。

比奈「いらっしゃいませ!」

応対にやってきた比奈の服装は中東の踊り子を思わせるものだ。

比奈「本日はアラビアンナイトフェアを開催しております。こちらへどうぞ!」

席についてすぐメニューを開き、適当な料理を注文した。
料理の出来上がりを待ちながら店内の様子を眺める。


直後判定

それっ

>>336 0 す、すごい。

自分以外の客は帰るところだったのか、すぐにいなくなった。
店内に残された客は自分一人だ。

これでは閑古鳥が鳴きそうなものだが……

映司「あれ、そういえばあなた……」

不意に聞こえてきた声に顔を上げると、映司がこちらを見て首を傾げていた。

映司「どこかで見たような……?」

士「……同じ学校の生徒じゃないか?」

映司「ああ、やっぱり! そうじゃないかなー、と思ってたんです」

笑顔で歩み寄ってきた映司が手を差し出してきた。

映司「私、火野映司です。2-Bの」

士「門矢士、2-Dだ」

映司「よろしくお願いしますね、門矢さん」

士「ああ」

知世子「映司ちゃん、お料理できたから運んでくれる~?」

映司「はーい! それじゃあ、すぐに運びますから。待っててくださいね」

そう言って映司は厨房へ駆けて行った。
この後も来客がなければもう少し話ができるかもしれないが……


直後判定
クリティカル +1

セイヤァァアアア!!!!

>>339 9+1=9 高コンマが続きますねー。

どうやら、他に客が来る様子もない。
響鬼との待ち合わせにはまだ時間がある。
もう少し映司と話してみよう。

映司「ここ、いいですか?」

正面の席を指して尋ねた映司に頷くと、映司は微笑みながら腰を下ろした。

映司「今日はのんびりできていますけど、普段は本当に繁盛しているんですよ」

士「そうだろうな」

来るたびに店員の衣装が変わる店……
興味が湧いて訪ねる客は多いだろうし、料理やサービスのクオリティに満足したリピーターも多いだろう。

店の話をするのもいいが、何の話をしようか?


1 店の話
2 学校の話
3 自由安価

カメラのような白い物を見なかったか?とベルトについて聞く

>>341

士「なあ、映司」

映司「はい?」

士「カメラのような白い物を見なかったか?」

映司「カメラのような……?」

士「バックルがカメラみたいな形のベルトだ」

映司「……うーん、そうですね」


直後判定

すみません、眠くて意識が……
最近とにかく眠くて、本当に申し訳ない。
寝落ち防止のためにもそろそろ寝ます。

おやすみなさい。

乙です

乙やすみなさい
ついに全ライダーコンプリィしたな

仮面ライダーディケイド
9つの世界を旅し、その瞳は何を見る。

あれ…?TSという己の欲求を満たす為のスレなのに仮面ライダーを初めてみた時のワクワク感が止まらない…
全てを破壊し全てを繋げ!

たっくんの髪型がなんか変

こんばんはー。
そろそろこのスレも終幕かなあ……

>>345
そう言っていただけると嬉しいこと限りないです。
たしかにたっくんのイメージと違う髪型でしたね……
でもあれはあれで、いいんじゃないでしょうか。

>>344 1

映司「ごめんなさい、全然分かりません」

士「そうか……」

映司「そんなのが売ってるお店があったかどうか……」

士「……」

たしかに、ベルトを見なかったかと尋ねられれば、
売られていなかったか思い出すものだろう。
どちらにせよこの反応なら覚えがないのだろうが……

そうして話しているうちに客が増え、映司はバイトに戻った。
これ以上ここにいても話すこともできないだろう。


映司→士:友好を獲得

【21日目・昼】

――ショッピングモール

響鬼との待ち合わせはここでいいはずだが……
そろそろ来るだろうか?

響鬼「門矢さん、待たせたかな?」

士「いや、今来たところだ」

響鬼「そっか、よかった。なら早速、あっちの店に入らない?」

響鬼が指差したのは、それはもう、フリルとレースが溢れた店だ。
いきなり難易度が高すぎやしないだろうか。

士「もっと普通の店にしろ」

響鬼「うーん、ちょっと急すぎたかな? じゃあ、あっちは?」

次いで指差された店は、先程に比べてずいぶんまともだ。
感覚が麻痺しているだけかもしれないが、すさまじい寮のフリルとレースは見えない。
あそこなら……大丈夫だろう。

士「分かった。行くぞ」


直後判定
1 やっぱり無理
23 さらに判定
4-7 響鬼先生と二人
89 コソ泥
0 自由安価

続きは10時から始めます。

まるで透明になったみたい♂

opで皆と楽しそうに踊ってる裕也を見てると
なんか悲しくなって来る…

再開していきます。
>>349 そうですね……せめてもう数話出番があったら……
>>348 6

――服屋

響鬼「門矢さん、これは?」

そう言いながら肩にあてられた清楚な印象のワンピースは、どう見ても自分のイメージに合っていない。
こういうのは夏海に似合うのではないだろうか。

士「……他のはないのか」

響鬼「それじゃあこっち」

ポップな柄のスカートを差し出されるが……

士「他のだ」

響鬼「……門矢さん、一回くらい着てみないと」

士「着なくても分かるだろ。似合わない」

響鬼「もう……」

少々困らせてしまっている感はあるが、似合わないと思うのだから仕方がない。

響鬼「それじゃあ次、私が持って来た服は絶対に着ること」

士「……」


直後判定

ほい

>>351 2 あっ……

その後も様々な洋服を試したが……

響鬼「これは……好みが合わないのかな」

士「だろうな……」

面白いくらいに気に入ったものがなかった。

響鬼「無理して私の好みに合わせることもないし、
   少しずつ自分なりの服を見つけるといいんじゃないかな」

ついに響鬼が匙を投げた。
あれだけすすめられた服を断ったのだから当然か。

響鬼「でもほら、たまにはこうやって買い物も楽しいじゃない?」

士「まあ、そうだな」

それ以上に疲れた、という言葉は飲み込んでおく。
こうして、特に実りのないまま買い物は終了したのだった。

【21日目・夕方】

――街

響鬼と別れ、一人で街を歩く。
もう夕方だ。寮に帰ってもいいし、もう少し外を歩いてもいいが……
どうしようか。


1 もう少し散歩
2 寮に帰る
3 自由安価

ベルトを探しに学校に行ってみる

>>354

ベルトを探さなければ。
ベルトを見つける前に自分が記憶を取り戻しているとあのコンピュータに知られて、
再び世界をリセットされては困る。

毎回、学校が最後に崩れていたことを考えると、
学校に何か隠されている可能性がある。

一度、学校を探してみるとしよう。


直後判定

はぁいこんにちは☆

>>356 0 動揺しすぎてお茶零しかけた。

――屋上

やはり、あるとすればここだろうか。

休日の学校、しかも屋上とくれば、立ち入ることはまずないが……
鍵の管理がずさんだったおかげで、ずいぶんあっさりと入ることができた。

さて、探すとすればどこから――

士「……!」

探し物はすぐに見つかった。
空高くから舞い降りたベルトを掴む。

このベルトを巻けば、自分はディケイドに戻る。
そして、現実世界へ帰るのだ。

この場所にいれば、命を落とす必要のない人間まで死ぬことになる。

そんな犠牲と引き換えに手に入れる、作り物の幸せ……
そんなもの、自分には必要ない。

自分がいま必要としているのは、現実世界での死なのだから。


1 ベルトを巻く

1

>>358 1

ベルトを巻くと、力が溢れてくるのが分かった。
覚悟はできている。
今すぐにでも現実へ戻ろう。

カメンライド ディケーイ

この音声を聞くのもずいぶんと久しぶりに感じる。
軽い感動を覚えながら、自らの容姿が変化したことを確認する。
そう、この姿こそ仮面ライダーディケイド。
そして、世界の破壊者だ。

ディケイド「さて……この世界も破壊してやるか」

ドライバーにカードを差し入れ、世界に蓋をする空に向かって蹴りを放った。

ファイナルアタックライド ディディディディケーイ

目蓋を上げて上体を起こす。
ひどい怪我を負っていたはずだが、ご丁寧に手当てされていた。
これは好都合だと思いながら横たえられていた台から飛び降り、
仮想現実を作り上げていたのだろう機械の類が見られる部屋を飛び出した。

少し走ったところで灰色のオーロラを生み出し、その中へ飛び込む。
行き先はかつて夏海がアポロガイストに捕らえられていた場所だ。

オーロラを抜けた先で足を止め、空を仰ぐ。
憎らしいくらいの快晴だ。

士「この空ともお別れか」

呟きを落としながら振り返る。
そこには、海東がいた。

士「もう来たか。早かったな」

海東「最悪な夢から覚ましてくれたお礼を言いたくてね」

そう言って笑った海東の背後、灰色のオーロラから夏海とユウスケが姿を見せた。
さあ、舞台は整い役者も揃った。
あとは、物語に幕を引くだけだ。

士「死にたくないなら変身しろ。
  それと……世界を破壊されたくないならな」

夏海「本当に……戦うしかないんですか!?」

ユウスケ「夏海ちゃん、もう分かってるだろ……
     士と世界、どちらかしか存在できないんだ!」

士「そういうことだ。俺はむざむざ自分が消えるつもりはない」

自分が演じるのは、極悪非道の悪役といったところか。

海東「ねえ士、僕は君と戦いに来たんじゃない」

士「だったら俺の前から姿を消すんだな。俺は全てを破壊する。
  お前に戦う意思がなくとも、だ」

海東「そうはいかないよ。これを返さなきゃならないからね。
   そのためにわざわざあんな世界まで君を起こしに行ったんだから」

そう言って海東が取り出したのは、鍵だ。
もう二度と戻ることのない家の鍵。

ユウスケ「それってもしかして……士の家の?」

海東「そう。これを任されて、困っていたんだよ。
   僕は子供のお守りなんてするつもりはない」

夏海「子供の……? それ、小夜ちゃんのことですか?」

海東「ああ、たしかそんな名前だったかな、士?」

士「さあな。もう……忘れた」

小夜。
海東が今ここにいるということは、きっと今も一人なのだろう。
だが、もしうまくいけば夏海やユウスケが様子を見に行くかもしれない。

そうすれば、小夜の孤独も少しは紛れるだろう。
そうなることを祈りながらカードを取り出す。

士「無駄なおしゃべりは終わりだ。……変身」

カメンライド ディケーイ

ディケイドに変身し、ライドブッカーを構えた姿を見て迷っている暇はないと考えたのか、
苦しそうな表情でユウスケが変身のポーズをとった。

ユウスケ「変身!」

夏海「ユウスケ……本当に、士君を……?」

クウガ「……仕方ないことなんだ!」

そう言って拳を構え駆け出したクウガの攻撃を避けつつ、海東と夏海の動向を探る。
二人とも、まだ変身する気配は見せていないが……

クウガ「うおおお!」

咆哮とともに繰り出された拳には迷いがある。
そんな拳で、倒れるわけにはいかない。

悪いな、ユウスケ。

内心でそう呟きながらカードを取り出した。
例えここでユウスケを倒しても、世界の再生で戻って来れるはずだ。
それなら……

戦いを見つめる夏海は、迷いを振り切れていない。
だが、夏海ならきっと決断してくれるはずだ。
世界を破壊する破壊者を倒そうと。

だからこそ、夏海に決意させるために必要な犠牲がある。
それは……

ディケイド「……消えろ!」

ファイナルアタックライド ディディディディケーイ

これまで旅を共にしてきた仲間であるユウスケが適任だ。

クウガ「うわあああ!!」

聞いていて気持ちのいい断末魔ではなかった。
大きな爆発音、たしかに残った感触。

だが、まだだ。
まだ、罪の意識に押し潰される時ではない。

夏海「そんな……ユウスケ!」

ほとんど悲鳴のような声でユウスケの名を呼んだ夏海が、その場に崩れ落ちた。
海東はいつの間にか姿を消している。
お得意のインビジブルでも使ったのだろうか。

夏海「士君……これ以上、見ていられません……!
   私が、あなたを止めます!」

そうだ、それでいい。
強い意思を秘めた目が自分を捉える。
この目になら、自分は倒されてもいい。

夏海は、自分の期待通りに動いてくれた。

夏海「キバーラ、力を貸して!」

キバーラ「はぁい、お待たせ~」

夏海「変身!」

現れたのは、純白の騎士。
まるで正義の味方のその姿に、やはり自分は倒されるべき悪だと確認させられているようで、
小さく笑いが零れそうだった。

キバーラが剣を構え向かってくる。
そして、その剣が止まることはないだろうと思える場所へ届いた時、
ライドブッカーを投げ捨てた。

これで、自分は防御も攻撃もできない。
キバーラはそんな様子に驚き、剣を止めようとしたのだろうがもう遅い。

腹部へ突き刺さった剣が、致命傷を与えた。
クウガとの戦いで消耗していたことも手伝ってか、立っている力さえ失って仰向けに倒れる。

呆然とした様子で変身を解除した夏海が、自分の傍らに座り込んだ。
どうして、と夏海の口が動いたのが見えた。
だが、その声よりも大きな声にかき消され、音として耳に届くことはなかった。

「どうして!?」

頭が真っ白になった。
この声が聞こえるはずがないのだ。
彼女は今、一人で家にいるはずなのだから。

それなのに、その声は段々と近づいてくる。
どうして、ここに……小夜が。

小夜「どうして……どうしてお姉ちゃんがこんな……」

そう言いながら自分の傍に駆け寄って座り込んだ小夜の表情は泣き出しそう、
いや、もう泣いていた。

まさか、最期に見るのが妹の泣き顔になるとは思ってもみなかった。
だが、こんな時に不謹慎だろうか。

最期にまた、一目だけでも小夜に会えてよかった。
少しずつ視界は暗くなり、体が重くなっていく中で、そう思った。

海東「……遅くなってしまったね」

夏海「大樹さん、それに、小夜ちゃん……?」

小夜「うそ、こんなの嘘だよ、お姉ちゃん……」

ユウスケの死を目の当たりにした夏海と同じようにその場に崩れ落ちた小夜を、
慌てて夏海が抱き留める。

夏海「大樹さん、どうして小夜ちゃんがここに……」

海東「うまくいけば、士が馬鹿なことを考えなくなるかと思ったんだが……
   どうにも遅かったらしい」

そう言って海東が視線を向けた瞬間、士の動かなくなった体が光を発した。

眩しさに思わず目を細めた三人の前で、士によって破壊された世界が再生していく。
そして、カードにされたライダーたちも。

光が収まった時、士の姿はどこにもなくなっていた。
破壊から創造を生み出した破壊者は、世界のどこにも痕跡を残さずに消えてしまった。

もう永遠に、戻ってくることはないのだろうか。
どこか信じられない想いでそう考える夏海の肩を叩く者があった。

振り返った夏海は大きく目を見開く。

夏海「ユウスケ!?」

ユウスケ「……俺が戻ってこれたってことは、士はもういないんだな」

夏海「……はい」

小夜「ねえ、どういうことなの……? お姉ちゃんが、どうしたっていうの?」

混乱を抑えきれない小夜を宥めようと肩を抱きながら、夏海は語る。
門矢士という人間に課せられた、破壊者という役目を。

暗い場所。
何も見えない。

手探りで前に進もうにも、本当に自分の足が向かうのが前なのか分からない。
何の感触もない世界。

そもそもここは、どこかの世界なのだろうか。
それとも、世界ですらないどこかなのだろうか。

何も分からない。
分からないままでも前に進もうと躍起になっていたのも束の間、
すぐにある事実へ到達する。

そうだ、自分は死んだんだった。
死人は前に進めない。当たり前のことだ。

だからといって後退できるわけでもないのだろう。
どうすることもできずに立ち止まり、目をつむる。

このまま、意識が闇に融けて消えるのを待つしかないのだろうか。

少しずつ、少しずつ……眠りにつくようにゆっくりと、
思考が闇に呑まれていたその時、突如として目蓋越しに目を突き刺そうとする光が現れた。

驚きながら目を開けると、その光はまっすぐ前から伸びてきている。
こんな暗闇に、どうして光があるのだろう。

不思議に思いながらも、光の源へ向かい歩き出す。
この先に何があるのか、好奇心が生まれたのだ。

そうして歩いていると、どこかで見たような光景が脳裏に浮かび上がってきた。
それと同時におぼろげな景色が目の前に映し出される。
どうやらその景色が光の源らしい。

もっと近付いて見ればそれがどんな景色か分かるだろうかと考えながら歩みを進める。
そうすると再び、今度は先程と異なる光景が脳裏に浮かぶ。
すると、おぼろげな景色がほんの少し鮮明になった。

そこからはその繰り返しで、歩けば歩くほどに景色が鮮明さを得ていく。
少しずつはっきりとするその景色は、もうほとんど細部まで見えていた。

そして、最後の光景を脳裏に浮かべたその瞬間、
弾丸のように抱き着いてきた少女を抱き返しながら理解した。

自分自身が再生したことを。

小夜「お姉ちゃん……よかった……!」

泣きじゃくる小夜の頭を撫でながら、自分を囲む三人の顔を順に見る。

夏海「お帰りなさい……士君」

士「……ただいま」

どうして戻って来れたのか分からないでいる自分に、海東が一枚の写真を差し出した。

海東「君の妹のおかげだよ」

それはあの日、自分が小夜の元から去った日に撮った一枚だった。

ユウスケ「写真から世界が再生したっていうから、みんなで考えたんだ。
     士も、写真があれば戻って来れるんじゃないかって」

夏海「けど、ただ写真があるだけだと駄目なんです。そこに、想いがないと……
   士君は今まで世界を旅してたくさんの絆を作ってきました。
   それに……あの世界でも」

夏海の言うあの世界とは、仮想現実のことだろう。
まやかしの世界だと思っていたあの場所での絆が、自分を現実に繋ぎとめたらしい。

「何ということだ!」

再会を喜ぶ空気の中、悲痛な声が響き渡った。
声の聞こえてきた方向へ視線が集まる。
そこには予想通りの人物が、大ショッカーの残党と思しき怪人たちを引き連れていた。

鳴滝「おのれディケイド! 自らの運命すら破壊するのか!
   お前はいったい何なんだ!?」

その問いかけを待っていた。
カードを手に取り、小夜を安全な場所まで下がらせながら答える。

士「通りすがりの仮面ライダーだ、覚えておけ! 変身!」

戦闘シーンなんて知らん。
という感じで終了です!
ここまでお付き合いいただきありがとうございましたー。

最後がかなり駆け足でしたが、>>1の劇場版の記憶が曖昧だからです。申し訳ない。

何か質問等ございましたらどうぞ。

ディケイド編かなり壮大だったなwwwwwwwwww乙!
ところでガイム編は放送が終わってからやるの?
それともやらない?

これで女体化計画は終わってしまうのでしょうか…?

乙です

/??
は結局何だったんですか?

>>377
たぶん放送後にやると思います!
戒斗ちゃん戒斗ちゃん戒斗ちゃんミッチ♀戒斗ちゃん
くらいの比率で。

>>378
計画としては終了かなあ……
ただ、時々思い出したように書くと思います。
どこに書くかは考えていませんが……
とりあえずこのスレは使い果たしたいです。

>>379
ありがとうございます。

>>380
士の感情のことですか?
あれは複雑な想いをうまく表現できないが故の逃げであったり、
相手によってはちゃんと設定してあったりでした。
夏みかんとユウスケに対しては友情でしたよ!

放送終了までライダーss書かないの?
あと、かわいいかわいい剣崎はもう見れないの?

>>383
そうですね、週に一回はライダーで書けたら……と思っています。
短いつまらない馬鹿の三重苦のSSSになると思いますが……(笑)
剣崎も書く……かもしれません。
全ては気の向くままですね……
ただ、リクエストに応えさせてもらう可能性もありますので、
読みたいものがあったら言ってくだされば頑張ります。

それでは本日はこれで終了とさせていただきます。
次にここを訪れるのはいつになるか分かりませんが、
確実に日曜朝にはやってきます(笑)

それではおやすみなさい!
良い夢を。

かみさまはやぶささま!弦太朗ちゃんのSSがみたいです!

トランスセクシャル・ドーパントめ、次はどの世界へ行くつもりだ。何処へ逃げても追い付いてみせるぞ!


最後のやっつけ感wwwベルトあっさりGETwwwびっくりしたwww

・スレの中でコンマ及ばず明かされなかった女体化ライダーたち(クウガ、アギト、カブト、電王、キバ、ダブル、フォーゼ)の事情設定
・リセットの度にカノジョを刺し殺してたアンチキショーは何者なのか
・栄次郎はどうなってんのか
・夏海たちが士ちゃんのアバターを野郎に設定したのは何故か
・仮想世界マシンはどこからきたのか
・この士、およびディケイド一行はどういう旅をしたのか。神官じゃない小夜といい、夢イベントのことといい、リイマジネーションよりも原典に近いライダーズアバターを夏海たちが設定していたことといい、どう見ても我々の知るディケイドの旅とはそこそこ別物になっていた筈。なによりこういうオチになるなら熱血お姉さんのてつを♀が出てきてもおかしくなかったのに!

は教えて欲しいな

時々てつをか光太郎かわからなくなる

クリスマススレで見たデレデレ照井が可愛かったので、照井と亜紀ちゃんの男女逆転カプが見たいです(切実)

普通のライダーssは書く予定無いの?

こんばんはー、お久しぶりです。
今夜はたまりにたまったレスに答えたり、
人がいれば雑談もしたいなーとか思っております>>1です。

とりあえずこれまでのレスに答えていきますね。

あ、一応一回だけageときます。

さっきチラッと橘さん(の中の人)がテレビに出ててワロタ

>>388-389
弦ちゃん人気ですねー。
分かりました、頑張ってみます。
短いSSになると思いますが、ご了承ください。

>>391
これからも地味ーにTSさせる予定なので、
気が向いたら探してください。

>>397
マジですか!?
うおお、知らんかった……

>>392
たしかに投げっぱなしの部分も……
実力不足の表れですね。
だが私は謝らない。
嘘です謝ります。申し訳ない。

このお返事は長くなるので後でまとめてお返事しますね。

>>393
むしろ俺が見たい。
短くなると思いますが、頑張って書いてみます。

>>394
今書いてます。

>>392
とりあえず簡単に答えられる二つ目以降を答えていきます。

Q.彼女を刺してた野郎は誰?
A.海東です。海東にとっては士の彼女=現実に引き戻すのに邪魔な奴なので。
 しかも海東にとってはデータの塊程度の認識しかなかったので、刺すことに躊躇がありませんでした。

Q.栄次郎はどうなってんの?
A.仮想現実では昏睡してましたが、
 現実では大ショッカーの死神博士になってました。
 その後綺麗なおじいちゃんに戻りました。

Q.なんで士ちゃんのアバターが野郎なの?
A.現実を思い出す可能性を減らすためです。

Q.仮想世界マシンはどこからきたの?
A.鳴滝が何とかしてくれました。
 大ショッカーの技術を使って作られたものという設定です、一応。

Q.この士たちはどういう旅をしてきたの?
A.途中まではそのままテレビ版ですが、
 ライダー大戦の前に記憶を取り戻した士が大ショッカーへ戻ったあたりからはオリジナル展開です。

 この辺りはちょっとややこしくなりそうなので詳しく説明していきます。

まず、テレビ版通りに士と夏みかんが世界を救うため旅に出ます。
そこでユウスケと出会い、いろいろあったけど和解して次の世界へ~という流れで、
それ以降は皆さんご存知の通りです。

オリジナル展開になるのはライダー大戦直前からで、
大ショッカーに戻りライダー討伐を再開しようとした矢先、
自らが世界崩壊の原因であると知った士は大首領の座から引きずり下ろされます。
ちなみにこの時、士の世界を訪れた夏みかんとユウスケは小夜に会っています。

さらに、アポロガイストがテレビ通り夏みかんをさらってしまいます。
それを救出に向かうユウスケ、リイマジライダーズ。
そこに士も「落とし前をつける」とか何とか言いながら加わり、
やはり士を信じたい、と彼らは思います。

ですが、アポロガイストを倒した後、リイマジライダーズは消えてしまい、
そこにTSライダーズが現れます。
彼女たちから攻撃を受け、それに士が反撃します。

一人、また一人と倒れていくライダーたち。
ユウスケと夏みかんがそれでも迷っていると、
鳴滝が大ショッカーの作った仮想現実装置の存在を伝えます。

これだ! と思った二人はその装置を用いて士に幸福な人生を送らせ、
そのまま三人で心中しようとしました。

こんな感じでお分かりいただけたでしょうか。

次に、それぞれのライダーの設定に関してですが……
実はすべての事情が明かされていたのは剣崎と響鬼先生、映司だけだったりして。

設定自体はかなり穴だらけの簡潔なものが多いので、
さくっといっちゃいましょう。

五代先生:サイコパスから人々を守るため銃を撃ってしまう

翔一ちゃん:超能力開発実験に巻き込まれる

真司:一年生の時、新聞部メンバーといろいろあった

たっくん:火事の際、女の子を犠牲に~みたいに言ってたのは勘違いで、
     実際にはその子を助けようとして大火傷したけどそのことを覚えてない

天道:樹花が誘拐されてうんぬん

良太郎:不運が重なり気付かないうちに重要なものを手にして狙われる

渡:太牙の父親とうんぬん

翔太郎:園崎家崩壊、おやっさんも殉死

弦太朗:賢吾の父親が遺した研究結果を巡っていろいろ

晴人:笛木に殺されかけた

こんな感じですね、簡単に書くと。

詳しい話も書けたらいいんですが、気力が続きそうにもなく……
皆さんからの要望があれば、一つくらいは書くかもしれません。

こんなものでしょうか?
他に質問などあればどうぞ。

もちろん雑談も大歓迎です。

どうやら人もいなさそうですし、
明日の朝に備えてそろそろ寝ますね。
おやすみなさい。

鎧武の放送後にやってきます。

来ていらっしゃったのか

新聞部とうんぬんかんぬんがこの世界ではどうなってるのか地味に気になる

おはようございます!

ボタン押す時「ポチッ!」って言っちゃうピンクの子かわいい。

あと、鎧武の方はいろいろありましたけどとにかく……
ミッチがやばい(小並感)
ああいう子好きだなあ。

そんなこんなで雑談とか交えつつ、
短いSS書いたりするつもりです。

ミッチは………裏切るフラグしか無い(確信)

ジンバーレモンで斬月-真に勝ってたのに………カチドキぇ……

>>410
ですよねー!
どうして僕に従ってくれないんですかとか……

従 わ せ た か っ た ん で す か !

ありがとうございます我々の業界ではご褒美です本当に。
ミッチ♀の妄想が捗りますね!

カチドキは犠牲になったのだ……
でもあれ視覚的に楽しいですね。

紘汰は弓の方が使いやすかっただけだから…性能的にはカチドキの方が上だから…(震え声)

やっぱりニーサン強い流石ってかそんな簡単に見逃していいんですか!?

ベルトの力とサガラの力は関係ありそう

コミュニケーションとるために国語辞書ばらまく戒斗さんマジ戒斗

>>412
さすが呉島主任だ! としか言いようがないね!

ですよね、サガラ気になるなあ。

>>413
戒斗ちゃんは最高です!
一緒に入ってた板は何だったんでしょう……

さて、それでは>>408にお答えしていきましょう。

新聞部のメンバーは一年の時には真司以外新聞部じゃなかったんです。
しかしみんな花鶏の常連で、そこから知り合っていくんですね。

それぞれ事情を抱えているんですが、
蓮は恋人が昏睡していてほぼ原作通りです。

美穂は姉が入院中で命を落としてはいませんが、
やっぱり浅倉が原因なので浅倉のことを嫌っています。

手塚は占いが得意な学生って感じでしょうか。
友人は健在ってことにしておいてください。

浅倉は真司につきまとってます。
北岡先生じゃないの? と思うかもしれませんが真司にです。

北岡先生は新聞部の顧問です。
令子さんに頼まれて仕方なく~って感じですね。

…植物触手プレイとか朝から過激だな

>>416
あれ生身だったら……


想像して悶えたら小指を机にぶつけるっていう。
痛い。

アホなことしてないで上の続き書いていきますね!

そうやって何だかんだ知り合った彼らですが、
ある時真司が新聞部の取材中に面倒なことに巻き込まれます。

神崎士郎(故人)の研究していた資料を利用している研究者たちとかそんな感じの人たちがいて、
その存在に真司が気付いてしまいます。

真司は研究者たちに消されそうになり、
そこへ蓮と手塚が助けに来ます。

ですが、蓮は恋人を救う手がかりになるかもしれない、と考えて、
研究を続けさせたいと思ってしまいます。

その迷いが隙を生み、結局大ピンチに陥るんですが、
そこへ浅倉と美穂が来て逆転勝利します。

こんなもんでしょうか。
書き洩らしありそうでこわいなあ……

書き洩らしあった\(^o^)/

浅倉が美穂ちゃんのお姉さんを殴ったの?それとも事故?
恵理が昏睡状態なのは交通事故かなんか?神崎が原因?

あと我儘いってごめんなさい!スマートブレインについて知りたいです!お願いします!

>>420
浅倉(中学生)がやりました。
死なせてはないけど美穂ちゃんからは蛇蝎のごとく嫌われてます。

恵里の昏睡は神崎の研究が原因です。
その研究は優衣を救うためのもので、この後ちゃんとした機関へ研究資料が送られて、
そこで研究が続けられ薬が完成しました。

よって優衣は病から救われ、恵里も目を覚ましました。
超ハッピーエンド!

スマートブレインは高度な技術を保有しているだけの普通の会社ですよ。
スマートレディがアンドロイドなあたり高度すぎる気もしますが……

成る程、それじゃあラッキークローバーは社員か社長と仲がいいだけの人なのかな?
スマレの容姿のモデルは島田がお金を貰って引き受けたと妄想w

それよりレズプロフェッサーが見てみたいです(迫真)

>>422
そうですね、社長行きつけの店の店主と常連たちです。
島田さん……ww

プロフェッサーと誰がいいんですか?
やっぱり湊君? それともニーサンならぬネーサン?
大穴のミッチ♀とか……?

皆…嘘ですごめんなさいネーサンでお願いします

>>424
はい、ベストを尽くします。
ネタが降ってきたら書きますね!

あれ、本当ですね。
何なんだろう、この不思議現象……

ゴルゴムの仕業か!?
たっくんの髪型凄い事になってると思ったら草加さんも凄い事に…年のせいかシワが目立つな

>>428
それは言わないお約束ってやつです。
髪型で印象変わるなあ……とどうしても思っちゃうんですけどね!

このスレのせいでノーマル百合ホモ総てを司どれてる自分がいる

>>430
いいと思います(迫真)
ただ、ノーマルと百合は割と書けるけどホモはあんまり書いたことないなあ……

今度挑戦しようかなあ(小声)

弦ちゃんSS書いてたら流星♀SSになっていた……
どういうことなの。

そんなSSでもよろしければどうぞー。

久々に訪れた天ノ川学園高校の門を通り、懐かしい校舎を見上げる。
この場所で学び、友人たちと過ごした日々が自らに与えた影響は、
その短さに反して計り知れないものだった。
特に、あの少女との間で起こった様々な出来事は印象深く胸に残っている。

自分が学園を訪れたと知って歓迎してくれる少女の姿を思い描きながら、
校舎に向かって歩き出した。


友子「流星さん、お久しぶりです……!」

感激のあまり瞳を潤ませている友子を見て少し照れくさくなる。
友子の隣で人懐こい笑みを浮かべているJKが肩を叩いてくる。

JK「事前に連絡してくれれば歓迎パーティーを開いたのに!」

流星「ごめん、皆を驚かせたくて」

友子「本当に驚きました……」

小さく頬を膨らませた友子が恨めし気に見上げてくるが、
潤んだ瞳では凄みを感じるどころか可愛らしく思えてしまう。

JK「先輩たちのところには行ったんですか?」

流星「いや、まだ……」

先に二人に挨拶してから、一時期はクラスメイトだった三人のところへ向かう予定だ。
それを説明しようと口を開いた時、友子とJKが背後を指差す。
何事かと驚きながらも振り返った自分の耳に飛び込んでくる足音と懐かしい声。

弦太朗「流星キター!」

嬉しそうな声を上げて抱き着いてきた弦太朗を抱き留め損ね、
廊下に二人そろって転がることになった。

弦太朗「へへ、久しぶりだな!」

心底から嬉しそうに満面の笑みを浮かべた弦太朗が、ますます強く抱き着いてくる。
しかし、ここは廊下で自分は弦太朗のように学ランを着てはいない。
この体勢は少々危ない。

ユウキ「わわ、駄目だよ弦ちゃん! 流星ちゃんはスカートなんだから!」

弦太朗「うわっ、悪い!」

慌てて飛び起きた弦太朗の差し伸べた手に掴まり立ち上がると、軽くスカートの裾を払う。
そして不安そうに眉を八の字に歪めた弦太朗へ笑顔を返した。

流星「大丈夫、ちょっと背中が痛かったけど……
   こんなに歓迎されて嬉しいくらい」

弦太朗「そっか! それじゃあ改めて……久しぶりだな、流星!」

続かない。

弦ちゃん♀が流星♀に抱き着くところを書きたかっただけですごめんなさい。
こんなのでもよければ受け取ってください。

TS照井夫婦書けた……
短いけどどうぞ。

亜樹子「う~ん、今日も働いたなあ……」

伸びをしながらそう呟いた亜樹子に、翔太郎が不満げな表情で口を開いた。

翔太郎「何言ってるのよ、今日の依頼といえば猫探し、猫探し、猫探し!
    全部私がやったんじゃない」

亜樹子「その仕事を探してきたのは俺だろ」

翔太郎「実際に猫を見つけたのは私」

亜樹子・翔太郎「……」ムスー

フィリップ「喧嘩もいいが、夕食の用意はまだかい?」

無言でお互いを睨み付ける二人の様子を見もせずに本を読んでいたフィリップの声に、
慌てて椅子から飛び起きた翔太郎が台所へ向かった。

その背中へあかんべの仕草をしていた亜樹子だが、
そんな亜樹子にフィリップから声が掛かった。

フィリップ「亜樹君、そろそろ照井竜のお迎えがあるんじゃないかな」

亜樹子「えっ、もうそんな時間!?」

亜樹子が驚きの声を上げるのとほぼ同時に外からバイクの停まる音が聞こえてくる。
瞳を輝かせた亜樹子は勢いよく扉を開けると外へ飛び出した。

亜樹子「竜ちゃん、お迎えありがと!」

照井「仕事帰りに立ち寄るくらい、何ということはない」

そう言うと照井が亜樹子にヘルメットを手渡した。
そしてヘルメットを着用し、バイクにまたがる。
後部シートにまたがった亜樹子が照井の腰へ手を回した。

亜樹子「それじゃあ、帰ろっか」

照井「ああ、しっかり掴まっていてくれ」

亜樹子「もちろん! 離せって言われても一生離さないよ」

照井「所長……」


翔太郎「……爆発しないかしら、あの二人」

フィリップ「検索を開始しよう。キーワードは『リア充』、『爆発』……」

翔太郎「ちょっと、もう夕飯の用意ができたのよ?
    検索は後にして食べちゃいましょう」

フィリップ「そうだね、今日の夕食もおいしそうだよ、翔太郎」

翔太郎「ふふ、ありがとう、フィリップ」

おしまい。
ちなみに全員TSしております。

>>424のSS書いてたけど全然百合じゃなくなった気がする……
しかもミッチメインだし……

それでもよければどうぞ。

戦極「どうかな、貴虎。私のお墨付きなんだが」

貴虎「……甘ったるいな」

戦極「そこがいいんじゃないか。疲れた頭にはよく効く」

ユグドラシルに残って夕食をとることになった私と姉さんは、
戦極さんの誘いを受けて彼女の秘書を加えた四人で食卓を囲んでいた。

戦極「光実君も一杯どうだい」

光実「いえ、私は……」

貴虎「やめろ。光実は未成年だ」

できるだけ穏便に断ろうとした私の言葉を呑み込むように強い口調でそう言うと、
姉さんは戦極さんの持っていたグラスを奪い取った。

戦極「そう怒らないでくれ。ちょっとした冗談だよ」

貴虎「気化したアルコールで酔ったらどうする」

戦極「は?」

姉さんの返しを予想していなかったのか戦極さんは目を丸くし、
影のように沈黙を保っていた湊さんが小さく笑うのが聞こえた。

貴虎「光実、お前はこれを飲みなさい。きっと口に合うだろう」

光実「ありがとう、姉さん」

差し出されたグラスの中で揺らめく液体は透き通った緑色をしている。
グラスを軽く傾けると、よく冷えたジュースが口の中へ流れ込んだ。
その甘味を舌でじっくり味わってから飲み込み、グラスを机に置く。

光実「うん、おいしい」

貴虎「そうだろう」

微かに笑みを浮かべて頷くと、姉さんがグラスの中のワインをあおった。
その様子を眺めていた戦極さんが、芝居がかった動きで手を叩く。

戦極「貴虎はまだまだ飲み足りないようだ。湊君、別のボトルを頼めるかな」

湊「はい、プロフェッサー」

席を立った湊さんは一礼すると部屋を後にした。
その背中を見送ってから戦極さんが私の方を向いて微笑む。
……信用ならない笑顔で。

戦極「さて、光実君。君はそろそろ食事を終えるんじゃないか?
   よかったら仮眠室を使ってくれ」

光実「……私、ここにいるとお邪魔ですか?」

できるだけ純真な子供らしく上目遣いに言ったつもりだったけれど、
戦極さんには何の効果もない行動だったらしい。

戦極「すまないね。ここからは本格的に飲むつもりだ。
   君が残ってうっかり酔いでもしたら、貴虎は卒倒するだろう」

貴虎「そうだな……あまり遅くまで起きていて学業に響いてもいけない。
   光実、今日はもう寝なさい」

光実「でも……」

こんな時、姉さんの気を変えられるような言葉は何だろうと考えを巡らせる。
「姉さんと一緒にいたい」なんて子供じみていて困らせてしまいそうだし、
「まだ眠りたくない」と言ってもここから追い出されることに変わりはないだろう。

けど、戦極さんと姉さんを二人にするのは何だか嫌だった。
そうだ、もしかしたら……

光実「……少し、興味があって」

貴虎「何にだ?」

光実「私も成人すれば公の場でお酒を飲むこともあるだろうし……
   そういった場面でどう振る舞うべきか、少しでも知っておきたくて」

貴虎「成程……そういうことなら、もう少し残っているといい」

光実「はい」

呉島家の人間として生きるために役立つことなら、姉さんはきっと何でも許すだろう。
その読みは当たっていたようで、ここから追い出される心配はなくなったようだった。

戦極「ふむ、君はもう少し気を遣えると思っていたんだが」

光実「どういう意味です?」

戦極「貴虎と二人きりになりたい、という私の意向を汲んでくれという意味だ」

貴虎「下らない冗談を言うな。光実に悪影響を与えたらどうする」

……姉さんとこの人を二人きりにしなくてよかったと、心から思う。

おしまい。
せっかくなので四人とも出しましたが、
湊君の出番少なすぎますね。
ごめんなさい。

紘太ちゃんも出そう(提案)

>>448
この面子に投げ入れるのはちょっと……(笑)

イラストサイトでキャラクターが箱詰めになっているのを見て想像したのはいいものの、
絵が描けないから表現できないっていう。

他の人と想像したものを共有できたらなあと思いました(小並感)

そろそろ寝ますね。
またいつやってくるかは分かりませんが、
日曜日には必ずやってきます。

おやすみなさい!

>>1
詳細な解説ありがとう。大体わかった
ダブル、オーズ、フォーゼも含めたアバターヒロインとその関連連中は旅は関係なく、ライダー大戦としてディケイドに襲いかかってきたTSライダーズをアバターにしたってことでいいんだな?

さらに無茶を言うようで悪いのだが、士たちの戦い終わっての話を書いてはもらえないだろうか
つまり、士、ユウスケ、夏海、海東、栄次郎、キバーラ、それにきっと小夜を加えてMovie大戦のオチよろしくまた旅に出るのだろうが、小夜と姉妹で微妙に百合百合しくキチンと話し合って和解する士ちゃんとか、海東やユウスケに天然でデレて惹きつける士ちゃんとか、世話焼き長女的な夏海とひねくれ次女的な士と拗ねやすい可愛い三女的な小夜の三姉妹っぽいやりとり(とそこに入れなくて居心地悪い野郎二人)とか、栄次郎と士ちゃんのやりとりとか、ディケイドを破壊しようと士ちゃんにつきまとったら逮捕される鳴滝とか、そういうのを…
いや、世界観の謎を解いたりヒロインを攻略したり士ちゃんをハッピーエンドに導くのが忙しかったから「TSディケイドのSS」としての楽しみが薄くて。そもそも野郎士でヒロインを攻略するギャルゲーメインのSSだからしょうがないんだけど、TSが発覚した後もほとんど野郎の場合と変わらないから…

分かってる。>>1がもう鎧武をやりたくて仕方ないのは分かってるんだ。無理を言ってるのは先刻承知だ。これはただのワガママだ。だから本当、できたらでいい
頼む。俺の脳内世界を救ってくれ

乙ー
紘太の中の人のブログがすごく女子高生のそれなので参考までにどうぞ

シドのチェリー(意味深)を奪う紘汰ちゃん

久しぶりにきてみたら弦ちゃんssが可愛かった...リクエストしてよかった...前もたっくん描いたけど人が広げた構想を更に妄想してアレコレすんのって楽しいのでもっとやってくれださい

コピーベントか…やるな

こんばんはー。

>>452
そんな熱い声をいただいたら、断るなんて……
できるわけがないッ!
言及されている内容すべてには応えられませんが、それなりに頑張ります。
ちなみに今書いてるのは鎧武じゃなくて龍騎だったりします。

>>453
ちらっと見てきました!
情報ありがとうございます。

>>454
それってただの痴j(ry

>>455-457
いえいえ、お気になさらず。
でも絵を見せてくれたら嬉しいなあチラッチラッ

>>458
コピーベントって誰が持ってたんだっけ……もう覚えてない……
記憶力がなさすぎるッ!

1時間くらいしたらディケイドアフターストーリー書きます。
安価もとるかもしれません。

コピーベントは手塚だったと思う

>>461
あーそういえば蓮との戦いで使ってた……?

ではそろそろやっていきましょう。


――光写真館

栄次郎「いやあ、大変だったねえ」

キバーラ「そう? あたしは楽しかったわ~♪」

栄次郎「そうかい、キバーラはすごいねえ」ナデナデ

キバーラ「うふふ~」

夏海「通常運転ですね……」

ユウスケ「逆に、あの二人……いや、一人と一匹? がいつもと違ったらびっくりだって」

夏海「それもそうですね」

そうして何事もなかったかのように過ごす三人と一匹。
だが、いつもと違う様子の人物が一人。

向かい合った少女に対して、平時では見せることのないしおらしい表情を見せている。
それに対して少女も真剣な表情を返していた。

士「……小夜、今回のことだが……」

小夜「……うん」

血の繋がった姉妹間とはとても思えないほどに重い空気にあえて触れず、
普段通りにしている夏海たちに内心感謝しながら士は重い口を開いた。

士「悪かった」

椅子に座ったままだが居住まいを正し深く頭を下げた士に、
小夜は慌てた様子で顔を上げるよう促した。

小夜「お、お姉ちゃん、頭なんて下げないで!」

士「だが、俺はお前を傷つけて……」

小夜「いいから! 顔上げて!」

士「……ああ」

渋々といった様子で顔を上げた士に安心して、小夜が告げる。

小夜「あのね、小夜はもう怒ってないから」

士「本当か?」

小夜「うん。ちゃんと分かったつもり、お姉ちゃんの気持ちを」

士「……そうか」

顔を綻ばせながら小夜が続ける。

小夜「お姉ちゃんが大変だって海東さんに聞いて、
   それで、お姉ちゃんに会いに行かなきゃ! って思ったの」

士「俺は、あの時お前を傷つけた……
  それなのに、心配したのか、俺のことを」

小夜「当たり前じゃない。小夜にとって、たった一人のお姉ちゃんなんだから……」

士「小夜……」

小夜「それでね、あんなに怖かった外に出られたの。
   お姉ちゃんに会わないと、ってことで頭がいっぱいで……」

士「俺のために、そこまで……」

感慨深げに呟いた士にか、それとも自分自身の言ったことにか定かではないが、
少し照れたように頬を染めた小夜が早口に言う。

小夜「だからね! 外は怖いだけじゃなくて楽しいんだって分かって、
   旅をするのもいいなあ、って思ったの!」

士「何を照れてるんだ?」

笑いながら頭を撫でる士に対して小夜が頬を膨らませた。

小夜「お姉ちゃんのいじわる!」

士「はは、悪い悪い」

小夜「もうっ!」

そっぽを向いた小夜に慈しむような視線を向けながら士が言う。

士「もしよかったら、俺たちと一緒に来ないか?
  様々な世界を巡る旅に」

小夜「お姉ちゃん……」

少しだけ迷う素振りを見せた小夜だったが、
すぐに俯かせた顔を上げて笑った。

小夜「ううん、小夜は一人で旅に出るよ」

断られると思っていなかったのか、一瞬動きを停止させた士だったが、
すぐに平静を装って口を開いた。

士「……大丈夫なのか、一人で?」

小夜「うん。お姉ちゃんを見てて思ったの。
   小夜も自分自身の旅をしたいって」

士「そうか……」

小夜「大丈夫だよ。隣にいなくても、家族だもん」

士「……そうだな。俺たちはずっと繋がってる」

小夜「うん!」

その後、晴れやかな笑顔で小夜は写真館を後にした。
もう、籠の中の鳥だった小夜はいないのだ。
その旅立ちに暗い影の差すところなど存在してはいなかった。

夏海「こっちは重症ですね……」

ユウスケ「おーい、士ー。生きてるかー?」

士「……はあぁ……」ガックリ

姉の胸中には複雑な想いが渦巻いている様子だ。

ユウスケ「お前って意外とシスコンなんだな」

士「うるさい……」

夏海「そう落ち込まないでください。また会えますよ」

栄次郎「そうそう。旅を続けていればきっとね」

士「……そうだな」


小夜編はこれにて終了。
映画の内容をなぞったに過ぎないですね、ごめんなさい。
しかもうろ覚え。これはひどい。

次は何を書こうかなあ……
こういう時に安価が役立つ。

というわけで、どうぞ。


1 海東と海の家編
2 ユウスケとデート?編
3 夏みかんとショッピング編
4 自由安価

3

>>467 3 予想通りですね!

――光写真館

夏海「士君、今日もそんな恰好で……」

士「何か問題でもあるか?」

夏海「大ありです!」

士「……そうか?」

夏海「何ですか、その男の人みたいな恰好は!」

士「似合ってないのか」

夏海「似合いすぎて問題です!」

とのことで、夏海に連れられショッピングモールに行くことになった士だった。

――ショッピングモール

こうやって女性に先導され買い物をした経験があるのなら、
この後の展開はすでにお分かりだろう……

夏海「あっ! 見てください、あの靴!」

士「……どれだ?」

夏海「あれです! あの白くてかわいい靴!」

士「……」

こうして、本来用事のなかった靴屋に滞在すること1時間。
夏海は未だにどの靴を選ぼうか迷っている。

夏海「ああ、やっぱりこのリボンがかわいいですね……」

士「ようやく決まったか……」

夏海「けど、こっちのデザインも捨てがたいです!」

士「……」

女性の買い物とは長引くものである。
しかし、それに付き合わされている方は当然のごとく不満を抱く。

当事者にとっては楽しい買い物であっても、
付き合わされる方にしてみれば苦痛の時間なのだ。

店員「お客様、こちらもお似合いですよ~」

夏海「まあ、かわいいですね!」

士「……」

こういう時の店員というのは、筆舌に尽くしがたい苦痛を与えてくれる。

夏海「はあ、楽しかったですね!」

士「楽しかったのはお前だけだろ」

刺々しい口調で放たれた言葉に、夏海は頬を膨らませる。

夏海「士君だって靴を見てればよかったんです!
   似合いそうなのがたくさんあったのに……」

士「知るか」

夏海「あっ! 見てくださいあの鞄!」

士「……はあ」

こうして寄り道すること数時間……

夏海「ようやく服屋さんに着きましたね」

士「誰かが散々寄り道したおかげで遠回りしたけどな」

夏海「それは……申し訳ないですけど、気になるものがあって、つい」

士「帰り道ではよそ見するなよ」

夏海「うう……努力します」

そんな話をしながら入店した二人を笑顔で店員が出迎える。

店員「いらっしゃいませ! カップルでお買い物ですか?」

士「違う」

夏海「あの、士君は女の子です」

店員「えっ? あ、あの、申し訳ございません!」

深く頭を下げた店員は気まずそうな表情で店の奥へ戻っていった。

士「……夏みかん、俺は外で待ってるぞ」

夏海「何言ってるんです、士君の服を買うんですよ?」

士「どうせ似合うのなんてないだろ」

夏海「そんなことありません、絶対あります!」

士「今のを見ただろ。俺は男に見えるんだ、女らしい格好なんて……」

夏海「いいから、ほら!」グイッ

士「おい!」

店の奥へ連れて来られた士は、自分を取り囲む可愛らしい服の群れに眩暈がした。
とてもじゃないがこれを着る気にはなれない。

というのに……

夏海「ほら、士君!」

容赦なくフリルまみれの服を差し出され、思わず顔を背けた。
そんな反応が気に食わないのか夏海はますますむきになって服を押し付けてくる。

夏海「つーかーさーくーん!」

士「……いい加減にしろよ、夏みかん。剥くぞ」

夏海「私はみかんじゃありません!」

そう言いながら士に詰め寄った夏海が指を構えた。

夏海「実力行使も辞さないつもりです」

士「本気で言ってるのか?」

夏海「はい」

目が本気である。

士「……チッ」

ツボを押されてはたまらないと、受け取るしかなかった。
そのまま試着室へ押し込まれる。

士「……着るしかない、か」

試着室のカーテンを開けると、夏海が満足げに頷いた。

夏海「似合ってますよ、士君! モデルみたいです!」

士「……まあ、俺は何を着ても似合うからな」

夏海「これで髪が長ければもっと似合うと思います。
   一度伸ばしてみたらどうでしょう」

そう言いながら視線を下に移した夏海が眉根を下げた。

士「どうした?」

夏海「その……足元が……」

士「ああ……」

実を言うと、サイズが少々合わなかった。
丈が短いくせに胴の布が余る。
特に……

夏海「それに、よく見ると胸の辺りがぶかぶかで……」

士「……もういい、着替えたら帰るぞ」

夏海「いえ! 必ず士君にぴったりの服があります!」

士「あったとしてもこの店にはないだろ。今日は帰る」

夏海「……はい」

――帰り道

俯く夏海の表情は暗かった。

士「お前が落ち込んでどうする」

夏海「すみません、かえって落胆させてしまったというか……」

士「気にしてない」

夏海「でも、士君……本当は女の子らしい格好がしたいはずです」

士「別に」

素っ気なくそう言った士を見上げ、何事かを決心した表情で夏海が頷いた。

夏海「絶対、士君にぴったりのかわいい服を見つけてみせます!」

士「お前は自分の服だけ探せばいいだろ」

夏海「いえ! 何が何でも見つけます!」

士「……もう何を言っても聞かないだろうな。
  勝手にしろ」

夏海「はい、勝手にします」ニコニコ


お買い物終了。
百合になるとは一言も言ってない(ゲス顔)

疲れたので今日はもう寝ます。


ユウスケか海東か、
意見の多かった方を明日夜に書くと思われます。

こんばんは。
ユウスケか海東って言ったじゃないですかー。
アポロガイストもてつをも元ネタ見てないからよく知らないんですね、これが……

1時間後にまたやってきます。
どちらとも意見が出なければその時の気分で何か書くかもしれません。
ディケイドとは限らないんですけどね!

士のファッションの件は由々しい問題だな。しかし響鬼も夏みかんもセンス大した事なさそう。誰か有望な人材はいないのか。

とにかく何とかしてあげようぜ!

(個人的妄想)ファッションレベル
高:五代、渡、フィリップ、翔太郎、映司、晴人
中:翔一、ヒビキ、良太郎、弦太郎、紘汰
低:真司、たっくん、剣崎
天道:総司

あ、士ちゃんは海東に襲わさせればいいと思います

(いっそ両方でも)ええんやで

どうも、戻ってまいりました。

>>479
ですね、何とかしてあげたいんですが……
>>1にファッションセンスがない(絶望)

>>480
途中まであーうんうん納得と思ってたら天道ww
海東に襲わせる、ですか……
ふむふむなるほど。

>>481
まあ、それもそうなんですけどね……
そしたら士がビッチに(ry
ユウスケもあとで小話を書くとしましょうか。

それじゃあとりあえず海東に頑張ってもらいましょう。
それと早速安価。


1 士視点
2 海東視点

2

>>483 2

最初は写真館へ行こうかと思っていた。
士に会うならそれが一番確実だろうと。

それなのに足が向いたのは懐かしいあの海の家で、
どうしたことか、そこには士がいたのだ。

世間ではこれを偶然と呼ぶのだろうか、それとも……
まあ、そんなことはどうでもいいけど。

海東「どうしたんだい、士。
   こんなところに来るなんて、僕に会いたかったのかな?」

士「……そんなわけないだろ」

顔を背けた士の正面に腰掛ける。
時々訪れて掃除していた甲斐があってか、部屋は綺麗と言って差し支えない状態だ。
このままお茶をするのもいいだろう。

海東「お茶でもどうだい。何なら僕が腕を振るおう」

士「コーヒー」

海東「了解」

言われた通りコーヒーを用意し、
それだけでは味気ないので簡単なドーナツを作る。

小麦粉、砂糖、卵……
最低限の材料だけで作ったが、食べられないということはないだろう。

海東「お待たせ」

士「遅い。……匂いがすると思ったら、ドーナツか」

海東「遠慮せず食べてくれたまえ」

じっとドーナツを見ているだけでコーヒーをすする士を眺める。
すると顔を歪めた士が睨み付けてきた。

士「飲みづらい」

海東「気にせず飲むといい」

士「気になるから言ってるんだ」

憤慨した様子の士に対して微笑むと、
ますます眉間に刻まれた皺が深くなった。
おもしろい。

もう少しからかってもいいが……
どうしようか。


1 からかう
2 ドーナツを勧める
3 無言で見つめる



ドボンもあるよ!(小声)

3

>>486 3

海東「……」ジー

士「……何だ」

海東「……」ジィー

士「おい」

海東「……」ジィーッ

無言で見つめていると、視線に耐えきれなくなったのか士が顔を背けた。

士「気持ち悪いぞ、お前」

そう言いながらも頬を赤く染めているのはどこの誰なのやら。
この暴言は照れ隠しらしいので聞き流しておこう。


1 まだ見つめる
2 ドーナツを勧める
3 席を立つ

2

>>488 2

そっぽを向いたままの士にこちらを向かせるにはどうしたらいいだろうかと考えて、
手を付けられていないままのドーナツが目に留まった。

海東「士、せっかく作ったんだからドーナツを食べるといい」

士「俺は頼んでないぞ」

海東「そう言わず、ほら」

言葉とともにドーナツを手に取って差し出す。
ほんの少しこちらを向いたものの、士がそれを受け取る気配はない。
それなら、多少強引にでも食べてもらうとしよう。

海東「仕方ない、僕が食べさせてあげよう」

士「は? んっ……」

唇に押し付けられたドーナツを食べないでいるのは気が引けたのか、
不満そうな表情ではあったが士が口を開いた。
ドーナツを押し込む際に少しだけ触れた唇はやわらかかった。

士「……」モグモグ

海東「味はどうかな」

士「……お前、あんまりこういうことはするな」

海東「不味かった?」

士「いや、料理はいいが……その……」

海東「ああ、唇に触れたこと?」

士「ば、馬鹿か! そういう、誤解を招きそうな言い方……」

海東「僕たち以外誰もいないのに」

士「誰もって、それは……そうだが……」

口ごもって俯いた士は、いつの間にやら耳まで赤くなっている。
以前なら考えられない反応だ。

それは、士の僕に対する気持ちが以前と変わっているということだろうか。
もし、そうだとしたら。

僕はどうするべきなんだろう。
どうしたいんだろう。

実のところ、よく分からない。


↓海東に天の声を与えてやってください

すいません、風邪気味でつらいので本日はこれくらいで……
おやすみなさい。

押し倒しちゃえばいいんじゃないかな(ゲス顔)

これは>>491の「お大事に」が天の声になるのか、その下のゲスが天の声となるのか…
しかもそのゲスのコンマは5…これはワンチャン…?

こんばんはー。
>>492>>1へのお気遣いだと思うので>>493ということで。

1時間後に始めます。

ついでに直後判定

風邪をひいたら気遣ってやる
それが仲間ってもんだ

>>496 6 なんというイケメン発言。嫌いじゃないわ! 抱いて!

押し倒す、という選択肢が意識の底から浮上した。

押し倒す?
僕が、士を?

考えてもみなかったが、そういえば士は女の子で、
僕は男なんだった。

つまり、そういうことが起こってもおかしくないというわけで……

けれど、士は僕にとってようやく手に入れた「仲間」というお宝であって、
「恋人」でもなければ「想い人」ですらない。

そう思うのに、どうしてだかその考えに乗り気になっている自分がいた。

士はというと、僕の考えがよからぬ方向へ向かっていると感じたのか、
警戒した面持ちで椅子から立ち上がった。

その背後には固い床ではなくソファーが待ち構えている。
結果的に僕にとって都合のいいよう事が運んでいる。

それなら、このまま行動を起こしてもいいだろう。


1 押し倒す
2 やめておく

今まで欲に負けず頑張ったんだからいいよね!?
1

>>498 1 そうですね、これはいわばボーナスステージですから……

少し行儀が悪いけれど、机を飛び越えて士の肩に手を掛けた。

海東「つーかさ」

士「何だ、よ……!?」

そのまま肩に体重をかけると、士の体が後ろへ倒れていく。
床に背中を打ち付けると思ったのか、ぎゅっと目を瞑っている。

しかし、想像していたほどの衝撃がないことに気付いたらしく、
恐る恐る目を開けると自分が倒れ込んだ――いや、
押し倒されたのがソファーであると理解した士が睨み付けてくる。

士「どけろ、重い」

海東「嫌だって言ったらどうする?」

士「……何のつもりだ」

海東「さあ、自分でもよく分からないんだ」

士「は?」

海東「どうしてこんなことをするんだろうね」

士「ふざけてるのか?」

苛立ちを隠さずに士が問いかけてくる。
僕としては素直に答えているのだから納得してほしいところだ。

海東「あえて言うなら、そうだな……
   君を押し倒したくなった」


直後判定
ボーナス +2

カメンライドゥ

>>500 2+2=4 あっ……

士「……いいからどけ」

海東「あれ、怒ったの?」

士「どけ。蹴るぞ」

海東「それは痛そうだね」

僕と士が「仲間」なら、嫌がっているところを無理やり、
というのはよくないことだろう。

仕方ない、おふざけはこれくらいにしておこう。

士「俺はお前のおもちゃじゃない。思いつきに一々付き合う気はないぞ」

海東「それは残念だ」

ソファーに二人並んで座りながら士の機嫌をうかがう。
少し苛立っているようだ。


直後判定

これで無理なら潔く諦めてください。

ほい

>>502 0 ファッ!?

どうしてだろう。
今日は妙に、士に触れたくなる。
こういうのも、「仲間」だからなんだろうか。

士「おい、何する気だ……?」

海東「何ってこともないんだけど、ちょっとね……」

士「……」

手を握られた士は反応に困っているようだ。
抵抗されないのをいいことに手を繋いだままでいると、
士の頬が徐々に赤く染まってきた。

海東「どうかしたの」

士「お前、今日……変じゃないか」

海東「そうだね、自分でもそう思う。
   でも、君も変だろ」

士「俺のどこか変なんだ」

海東「うーん、例えば、こう……」

握っていた手を離して士の背中へ回した。
そのまま腕を交差させて、いわゆる抱きしめている状態を作る。

海東「いつもの君なら、こういうことをされる前に逃げるじゃないか」

士「お前に対して逃げても無駄だと思っただけだ」

海東「なら、このまま大人しくしていたまえ」

士「……断る」

腕の中でもがき始めた士の抵抗は、決して強いものではなかった。
少し力を強めればすぐに抑え込めるような抵抗。

士は本当に僕の腕から逃げ出す気があるんだろうか?

士らしからぬ態度を不思議に思いながら抱きしめて、
どれくらい経っただろうか。

時計を見て確認したわけではないけれど、
恐らく10分は経過しているだろう。

沈黙を保ったまま士を抱きしめていた僕は、
触れた部分から伝わる体温の温かさに眠気を感じ始めていた。

士「……お前、馬鹿だろ」

海東「急に何だい」

突然罵声を浴びせかけてきた士には眠そうな様子など微塵もない。
それどころか殺気立ってすらいる視線で睨み付けられた。

士「普通、こういう時は……」

海東「こういう時は……?」

士「……男の方が、その……しかるべき対応を、だな……」

もごもごと口ごもりながらも何事かを説明しようとしている士だが、
僕には何が言いたいのかいまいち分からない。

海東「しかるべき対応って、例えば?」

士「例えば、キスとか……って、何を言わせるつもりだ!」

海東「キス? 君、僕とキスしたいって言うのか?」

驚きのあまり声が裏返りそうになりながらそう言うと、
士の顔が瞬く間に赤く染まっていった。

士「ち、ち、違う! 断じて違う!」

海東「……へえ?」

こう動揺されては、そうだと言われているような気分だ。
そうか、キス……

付き合ってもいない男女がするものでもないと思うが、
士がしたいのならしても構わない。

僕は……士としたいだろうか。
キスをしたいかどうかはよく分からないけど、
唇をふれ合わせてみたいとは思う。

お互いがそうしたいと思っているのなら、
実行するのに迷いなんて必要ない。

未だに必死になって言い訳を展開している士の頬を両手で挟み込む。
驚いて目を見開いた士は、僕が顔を寄せたと分かった途端赤かった顔をますます赤くした。

その反応に少し笑いながら距離を縮め、唇をふれ合わせる。
薄い皮膚越しに互いの体温が重なって、不思議と気持ちいい。

海東「……どうかな」

とりあえず士の感想も聞いてみようと尋ねたが、
士はというと金魚のように口を開閉してまともな言葉を発しようとしない。

……うーん?
どうしたというんだろう。

海東「おーい、士?」

士「……」

海東「つーかーさ? もう一回していい?」

士「なっ……!」

ようやく反応した。
これはもう一度したいということだろうか。

海東「僕はしたいんだが、君はどうだい」

士「……どうしても、したいか?」

少しは落ち着きを取り戻したらしい士が、上目遣いに尋ねてきた。
ふむ、成程。士はあくまでも乞われて仕方なくした、という事実を作りたいらしい。
別に僕はどちらでもいいけど。

海東「君が嫌ならしないよ」

士「俺は、その……嫌じゃない……」

海東「それじゃあ、してもいいんだね」

士「……勝手にしろ」

海東「うん、勝手にするよ」

もう一度、唇を重ねる。
軽いリップ音が静かな部屋に響いた。

海東「……癖になりそうだ」

士「は!? お、お前、それは……キスが癖になるって意味か?」

海東「うん、そうだけど」

どうしてそんな当たり前のことを聞くんだろう。

士「……それは、つまり……俺以外でもいいのか……?」

海東「士以外?」

士以外とキスしている自分を思い浮かべる。
……何故だろう、非常に嫌な気分だ。

海東「いや、士としかしたくない」

士「! そ、そうか……」

どうしてだか分からないけれど嬉しそうな顔をした士が立ち上がった。
どこへ行くのだろうとその後姿を見ていると、台所へ入っていく。

士「気が向いた。料理を振る舞ってやってもいい」

海東「また、ずいぶんと上機嫌になったね」

このタイミングでは、まるで僕のことが好きだと言っているようじゃないか。

海東「……?」

どうしてそんな想像で頬が熱くなるんだろう。
まさか、僕が士を?

……まさかね。



もう力尽きそう……終わらせてください。
何か書いててムズムズした。

それでは本日はこれくらいで……
明日はユウスケと士のちょっとした話でも投下しますね。

おやすみなさい。


なんだか女の士ってチグハグな感じあるよね。アバターの女体化ライダーはいい感じだったんだけど、どうしても士は井上正大な感じ。>>1もなんかノってないような…

ところでこの士って現実じゃ多分処女なのにアバターで男として場数結構こなしてるんだよな…しかも相手を圧倒してる。かなりのテクニシャン
そしてそちらで男の身体を知り尽くした士は、現実で女としてヤることヤったとしてもテクニシャンのはず…

>>509
(そんな士ちゃんが嫌いじゃないぼく…)

おはようございまーす。
今日は暇な>>1です。

一応一回だけageときますねー。

>>509
乗ってないわけじゃないんですが……
そう思えてしまったなら申し訳ない。
>>1の力量不足ですね。

士ちゃんに関してはかなり下世話な設定があるので、
そこらへんはまあ……

>>511
大丈夫、>>1も嫌いじゃないですよ!

それじゃあユウスケと士の話でも書きましょう。
時間軸で言うと放送時序盤を想像してください。

しばらくしたら投下すると思います。

なんか思いのほか長くなってきた。
まだしばらくお待たせしてしまいます……
申し訳ない。

で、できた……
期待外れにならないことを祈りつつ投下していきます。

新たに訪れた世界でのライダーを探し、ユウスケと士が並んで道を歩く。

ユウスケ「不思議だよな、服が勝手に変わるって」

士「今さらこれくらいのことで驚くな」

ユウスケ「たしかに世界を旅してるって方が不思議かもしれないけど……
     どうして士だけなんだ?」

士「知らん」

ユウスケ「……お前、不愛想だよなあ」

会話を繋げる意思が感じられない士の返答に呆れつつ、
ユウスケは自分が本来存在していた世界での士の様子を思い出す。

あの時の士はどんな服をしていただろうか。
たしか……

ユウスケ「警官だったっけ」

士「ああ、クウガの……お前の世界ではな」

ユウスケ「本当、何でも卒なく着こなすよな……」

警察官の制服もよく似合っていたことを思い出しながらユウスケがそう言うと、
士は当然だと言いたげに鼻を鳴らした。

士「ふん……俺だからな」

ユウスケ「……お前ってさ、ちょっと、いや、かなり?
     ナルシストだなあ……」

少し引き気味のユウスケだが、士は全く気にせず歩みを進める。
並んでいた足並みがずれたことも意に介していない様子だ。

士「俺にかかれば男の服だろうが似合うに決まってるだろ」

士の物言いにどこか引っ掛かりを覚えたユウスケはとうとう足を止め、
自分がどの言葉に納得できていないのか考え始めた。

さすがにユウスケをその場に置き去りにするつもりはないのか、
立ち止まった士が怪訝な表情で振り返る。

士「どうした」

ユウスケ「うーん、今、何か引っ掛かったんだけど」

どこに引っ掛かったのか、士の言葉を反芻しながらユウスケは考える。

ユウスケ「俺にかかれば、男の服だろうが、似合うに決まってる……
     ……ん? 男の服、だろうが?」

士「何だ、俺の言ったことに文句でもあるのか?」

ユウスケ「……ある!」

士「ほう」

腕組みした士がユウスケを見下ろす。
威圧的な視線に怯むことなくユウスケは口を開いた。

ユウスケ「お前の言い方だと、女の子みたいじゃないか」

士「……?」

ユウスケ「男の服だろうが似合うって言い方だと、普通は似合わない……
     つまり、女の子だって言ってるみたいだ」

士「女だからな」

ユウスケ「へー、そうだったのかー……って、違うだろ!
     お前のどこが女の子なんだよ?」

士の言ったことは事実なのだが、ユウスケはその言葉を冗談と受け取った。
笑いながら士を上から下まで眺め、ユウスケが深く頷く。

ユウスケ「どこからどう見ても男だ!」

士「馬鹿か。ほら」

ユウスケ「え、うわ、ちょっ……!?」

呆れた表情でユウスケの手を取った士が、その手を自らの胸元へ導いた。
そのまま確かめさせるように胸元を触らせるが、ユウスケは首を傾げる。

ユウスケ「……男だろ?」

士「……そ、そうか」

さすがに否定されると思っていなかったのか士が言葉を詰まらせた。
しかしすぐに気を取り直し、今度はユウスケの手を掴んで下へ滑らせていく。

ユウスケ「ちょっと待て! これはさすがに男でも女でもまずいだろ!?」

士「これ以外に証明する方法がないだろ」

ユウスケ「し、信じるからやめろー!」

制止の言葉も虚しく、ユウスケの手は士のへその下までたどり着いてしまった。
ユウスケは必死に掴まれた手を振りほどこうとするが、士の手の力は思いのほか強い。

ユウスケ「ここ、道路だぞ!? 普通に人も通ってるって!」

士「今は誰もいないだろ」

ユウスケ「……でも、ほら! あれだろ、あれ!」

士「何だ」

ユウスケ「他にあるだろ、確かめる方法!」

士「例えば?」

ユウスケ「例えば……」

救いを求めるように周囲を眺めたユウスケが、
一枚のポスターに目を留めた。

ユウスケ「水着とか!」

ポスターの中では水着のグラビアアイドルが微笑んでいた。

流れでプールにやって来たユウスケと士の二人だったが、
当初の目的であるライダー探しをすっかり忘れていることにはまだ気付いていない。

ユウスケ「……遅いな」

士と別々の更衣室へ入ったユウスケはレンタルの水着を身に着け、
プールサイドで未だに現れない士を待っていた。

士「どうだ、これで納得か?」

ようやくか……と思いながら振り返ったユウスケの動きが止まった。
そこにいるのが士だとは信じがたかったのだ。

黒を基調にした生地にマゼンタのストライプが入ったトップと
その縁を彩るレースはかわいらしい印象を与えていた。

士「サイズの合う水着が少なくてな。これを探すのも一苦労だったぞ」

ボトムはスカート付きのものだったらしく、フリルスカートから覗く足が眩しい。
その姿を見つめて呆然としているユウスケを見て士が目を瞬かせた。

士「ユウスケ?」

ユウスケ「……はっ!?」

我に返ったユウスケが自らの頬を平手打ちした。
勢いをつけすぎたのか、赤くなった頬をさすりながら痛そうに顔を歪める。

ユウスケ「夢じゃない……」

士「どうだ、納得したか?」

ユウスケ「あ、ああ……うん……」

まじまじと水着姿を上から下まで眺め、ユウスケは何度も繰り返し頷いた。
その様子に士も満足気に頷く。

士「俺の魅力に惚れるなよ」

ユウスケ「……そ、そうだな」

士「……?」

ユウスケの反応が想像と異なったことに首を傾げた士だが、
深く気に留めることもなくユウスケの手を引いて歩き出した。

ユウスケ「つ、士!?」

士「思い出した。俺たちはライダー探しの途中だ。
  こんなところで遊んでないで、さっさと行くぞ」

ユウスケ「水着のままだと駄目だろっていうか手! なんで繋ぐんだよ!」

士「お前がぼーっとしてるからだ」

騒がしくプールを後にした二人の背中を見ながら、他の利用客たちは思う。
泳がないで帰るのかよ、と……

おしまい。

書いてると長いのに、投下すると短く感じる不思議。
水着のデザインを考えるのが大変でした(小並感)

とてつもなくしょうもないうえに下品な話を思いついてしまった>>1です、こんばんは。
SSにできるかどうかも微妙なくらいしょうもない。

そんなしょうもない妄想を垂れ流そうと思ったんですが、
下品で気分を害する人がいてはいけないので反転プリーズ。

紘汰が童貞卒業しようと頑張るだけ。
本当にそれだけの話です。

本命の舞ちゃんで童貞卒業したい紘汰ですが、
舞ちゃんとの関係はただの幼馴染。
これでは童貞卒業どころか恋人にすらなれそうもありません。

そんな紘汰をおもしろ……じゃなくて、可哀想に思った先輩ライダー(TS)が
恋愛指南やらいろいろな手ほどきやらをしてくれるっていう。

できれば自分で童貞卒業してほしいミッチ♀と
何故かラブコメ体質の戒斗ちゃんもいるよ!

みたいな話を妄想してました。

これはひどい。

改めて見ると思ったほど下品じゃなかった。

個人的には恋愛経験0なのに張り切って指導しようとする翔太郎とか、
気付いたらお色気要員になっている戒斗ちゃんとか、
いいところで毎回兄さん(姉さんでも可)の邪魔を喰らって舌打ちするミッチとかが見どころです。

今のところ書く予定はないけど。

何 故 書 か ぬ

>>532
今は龍騎で書き溜め中なので……
合間に書くかもしれませんが、期待はしない方がいいです。

ところで初瀬ちゃん×グリドン♀ってどう思います?

どうもー。
本日は寝ますね。
おやすみなさい。

乙ー
俺は初瀬ちゃん♀×メガネの方が(ry

フィリップ♀×翔太郎♀くださいと言おうとしたがぼくも初瀬ちゃん♀×ドングリ野郎って素晴らしいと思います

剣崎♀×始♀くださいと言おうとしたがぼくも初瀬ちゃん×どんぐりちゃんって素晴らしいと思います

こんばんは!
グリドン♀派が少なくて切ない>>1です。

まあ>>530のネタは好き放題書くつもりなので
初瀬ちゃん×グリドン♀にしますけどね!

>>535-536
えーい、これでもくらえ!


※グリドンは貧乳が好きという勝手な設定
ちなみに本編より前のつもりです


歯並びの良い美人アナウンサーが微笑みながら告げた星座占いによると、
俺、そして俺と同じ星座の男は今日、恋愛が大きく進展するんだそうだ。

それを鵜呑みにして朝から上機嫌になるほど脳内お花畑ってわけじゃないけど、
どことなくその占いを意識してしまう俺がいた。

といっても気になる女の子がいるわけでもなし、
何がどう進展するのやら謎なわけで。

いつも通りにチームで踊ったり、インベスゲームに興じたり……
そんなことで時間が過ぎていき、昼過ぎにはすっかり占いのことを忘れていた。

なら、どうして俺が今頃そんな占いを思い出したのかというと。

光実「す、すみませんでした……」

チーム鎧武に所属する少女、たしかミッチと呼ばれていたっけ。
そのミッチと曲がり角で衝突してしまったのだ。

透き通るような白い肌、伏せられた長い睫毛、走っていたためか乱れた黒髪などなど……
いくらでも言葉を重ねることはできるが、一言で言うとかわいい。

城之内「いや、俺もよそ見してたから。大丈夫?」

もしやこれが大きく進展する恋の兆しだろうかと冗談半分に考えながら、
親切そうに微笑んで手を差し出す。
いや、正確には差し出そうとしたのだが……

光実「あの、本当にごめんなさい。でも私、紘汰さんを追いかけないと」

そう言うと機敏に立ち上がり、少女は駆けていく。
成程、それであんなに急いだ様子で走っていたのか。

そう納得しながらも、占いが外れたことに溜息を零しそうになったその時。
ぽん、と肩を叩かれ振り返ると、よく知った顔があった。

初瀬「今の子、誰?」

城之内「こんなところで奇遇だね、初瀬ちゃん」

初瀬「そうね、本当に……って、話を逸らすな!」

頬を膨らませた初瀬ちゃんが腕組みしてそっぽを向いた。
組まれた腕の上で存在を主張する豊かな部分に視線が釘付けになる男も多いことだろうが、
残念ながら俺は先程のミッチのように慎ましい膨らみを有する子の方が好きだ。

城之内「はあ……」

逃した魚は大きい。
そう思うと溜息を禁じ得なかった。

初瀬「ナンパなんてしちゃ駄目だからね。
   あたしたち、恋人同士なんだから……」

城之内「えっ」

俺そんなの聞いてないんだけど。
混乱のあまりフリーズした俺を他所に初瀬ちゃんは話し続ける。

初瀬「あたしに焼き餅焼かせたいからって、あんまり他の子に話しかけないでよね」

そして、フリーズしたままの俺の腕に抱き着いた初瀬ちゃん。
彼女は何をどう勘違いしてこの結論に至ったのやら、全く理解できない。

初瀬「ほら、行くわよ」

城之内「どこに?」

初瀬「どこでもいいから、デート!」

城之内「いや、ちょっと落ち着いてよ初瀬ちゃん。そもそも俺たち付き合ってないし」

ようやく硬直状態から抜け出せた俺が事実を確認させようとするも、
彼女に俺の言葉を聞くつもりはないようだった。

初瀬「もう、照れちゃって」

そのまま腕を引かれたかと思うと、頬にやわらかい温もり。
軽く音を立てて離れていったそれは間違いなく……

城之内「き、キスした?」

動揺して声の裏返った俺を笑いながら初瀬ちゃんが手を引いてくる。
これはいけない。非常にまずい。

初瀬「行くわよ、城之内!」

上機嫌に歩き出した初瀬ちゃん。
その背中を見ながら今朝の占いを思い出す。

城之内「進展どころか、進退きわまったんだけど……」



ふう、こんなもんですか。
肉食系天然初瀬ちゃんと貧乳好きのグリドン。
書いててちょっといいかもと思ってしまった。

もう京水ですら可愛く見えるから困る



ヒロイン達がギャルゲの主人公化したSSが見たいです…(小声)

>>547
具体的にどういう……?

>>536
はい、プレゼント。


フィリップ「翔太郎、君はキスをしたことがあるかい?」

翔太郎「ぶっ!?」

突然の質問にコーヒーを噴き出した翔太郎がハンカチで口元を拭いながらフィリップを見た。
頬を赤く染め潤ませた瞳を見開いた翔太郎に見つめられたフィリップはというと、
本に視線を落としたまま平然としている。

フィリップ「この本によればキスというものはただ唇を接触させるだけで
      非常に強い快感をもたらすそうだ」

翔太郎「あ、あのね、何て本を読んでるのよ! 没収するわよ!」

椅子から立ち上がって少し離れた場所に座っているフィリップの元へ歩み寄った翔太郎が、
フィリップの視線を奪っていた本を取り上げると軽く目を通した。

翔太郎「な、な、な――」

顔から湯気を立ち昇らせそうな勢いで頬どころか顔全体を紅潮させて
眩暈を感じながらもどうにか踏みとどまった翔太郎をフィリップが見上げた。

フィリップ「どうかしたのかい」

翔太郎「こ、こんな、いわゆる、か、かか、……」ボソボソ

フィリップ「? 声が小さいよ、翔太郎」

翔太郎「う、うう……」

瞳を潤ませ困り顔になった翔太郎だが、フィリップを注意せずにいることはできなかったのか、
帽子を目深に被って恥じらいながらも口を開いた。

翔太郎「こんな、か、官能小説……」

フィリップ「官能小説って……キス以外にそれらしい描写は存在しないじゃないか」

翔太郎「でも! 『彼の口づけは私の芯を溶かし、体の奥から甘い蜜を溢れさせた』とか、
    どう考えてもこれって、その……」

フィリップ「快感を甘い蜜を喩えていると解釈したが、違うのかい?」

素直に疑問をぶつけてくる無垢な瞳に、翔太郎がたじろいだ。
しかしすぐに咳払いして気を取り直すと、本をたたんで無造作に本棚へ突っ込んだ。

翔太郎「とにかく! 成人するまでこういうのは禁止!」

フィリップ「ふむ……なら仕方ない」

あっさりと引き下がったことに安心して胸を撫で下ろした翔太郎。
しかし、その撫で下ろしたはずの胸をまさぐる手が背後から回された。

翔太郎「え? な、何するのよ!?」

フィリップ「僕も年相応に興味があるんだ。
      読書で知識を得られないのなら体験から得るまでだよ」

翔太郎「だからってどうして私で――んむ」

抗議しようと振り返った翔太郎の唇が塞がれた。
塞いだのはフィリップの唇だ。

フィリップ「……本当だ。唇をふれ合わせるだけで快感を得られる」

感動したようにそう呟くフィリップが、再び翔太郎に唇を寄せた。

翔太郎「ちょっと、私たち女同士――んっ」

フィリップ「ん、……気持ちいいね、翔太郎」

無邪気な笑顔でそう言われて怒りを削がれたのか、翔太郎が肩を落とした。
こんなことなら、本を読ませていた方がずっとよかったと考えるも、もう遅い。
相棒の好奇心が満たされるまで付き合わされることは想像に難くなかった。

はい、おしまい。
これで翔太郎が非処女だと俺としては最高なわけです。

なんてものを見せるんだ…(感激)


具体的にみんなTSしてヒロイン達がギャルゲの主人公化した
後天的でも先天的でも

つまりそのままの意味です

なんと言うか、うん、説明下手ですみません。

優衣ちゃんやら真理やら広瀬さんやらひよりやら、TSしたら非常に羨ましい面子…

ありがとうございます!!ありがとうございます!!!これでウチのウーパールーパーも長生きできそうです!!!レズとは...いい薬です...

>>544
駄目ね!全っ然駄目!
店長にしばかれないんじゃグリドンじゃない!アデュー、モナミ。

…てか、店長がTSしたら、何がどうなるの?

翔太郎はおやっさんに恋してそう
だけど初めての人は別の人みたいな

>>552
なるほどなー。
個人的にうらやましいのはコヨミ。
晴人を独り占めしたい(真顔)

>>553
ウーパールーパーが長生きできるよ! やったね翔ちゃん!

>>555
俺がパンツを脱ぐ。
……というのは冗談ですが、そうですね。
軍人気質かつ乙女なパティシエになるんじゃないかという願望と、
そうでもなさそうだよなという現実。

>>556
握手を求む。
非処女なのにいつまでも処女みたいな翔ちゃんが好きです。

>>537
どうぞー。


剣崎「始はいいよね、可愛くて」

ハカランダにて留守を任されていた始に、カウンターへ肘をついた剣崎が言った。

剣崎「背だって低いし、肌綺麗だし」

始「……人間というのはよく分からんな」

剣崎「どうして?」

始「外見が優れていて何になる?
  それに、何をもって優れていると定義しているのかも曖昧だ」

剣崎「それはそうかもしれないけど、こういうのは理屈じゃないんだって」

始「……理解不能だ」

剣崎「私ももうちょっと背が低かったらなあ……」

始「お前はそのままでいいだろう」

剣崎「どうして!? 背が高いのって本当に嫌なんだから!」

少し興奮した様子で椅子から立ち上がって詰め寄ってくる剣崎を
鬱陶しそうにカウンターの向こうへ押し返しながら始が口を開く。

始「高いところにあるものを取れるだろう」

剣崎「それはそうだけど、でも」

始「私に取れない場所でも、お前なら取れる」

剣崎「そうかもしれないけど」

始「すると、お前がいると助かる」

剣崎「……もしかして、慰めてくれてる?」

始「妙な勘違いをするな。事実を言って――おい」

最後まで言い終わらないうちに抱き着かれた始が抗議の声を上げる。
それに慌てて抱き着いた腕を離した剣崎が頬を染めながら俯いた。

剣崎「ご、ごめん、嬉しくて……」

始「食器を落としたらどうする。気をつけろ」

剣崎「うん。……ふふ」

始「何だ」

剣崎「抱き着いたことは嫌じゃなかったのかなあ、と思うと、嬉しくて……」

始「……」

束の間の平和が訪れていたハカランダでのことだった。

おしまい。
百合っぽくならなかった。
ごめんね!

パトラッシュ、ぼくもうねむいよ……

おやすみなさい。
鎧武の後に会いましょう。

>>1
映画にたっくんと草加がでててよかった

なのでたっくん♀と草加♀だれかやってくれないかなぁ~チラッチラッ

おはようございます。
いろいろと言いたいことはあるけど、とりあえず。

ニーサン……(笑)
ブラコン度も天然度も倍増してませんでしたか今朝のニーサン。
一人だけ変身してないし。
そんなニーサンが嫌いじゃないわ!

>>566
ふむふむ。
考えておきます。

鳴滝人形で耐えきれなかったww

>>569
本当に何者なんでしょうね、鳴滝……
せっかくだから「おのれディケイド!」も聞きたかった。

紘汰が頑張るSSを書いてしまっていた。
おかしいなあ……どうしてかなあ(すっとぼけ)

このスレに投下すべきか、別のスレを建てるべきか……
うーん。

とりあえず最初はこのスレに投下します。

※ライダーはいるけど平和なミラクルワールド

LESSON 0
~DT ミーツ 先輩~

舞の小さな手を握ると信じられないほど心臓がうるさくなった。

意識するな、俺!

そう呼びかけるも功を奏さず、
俺の心臓は舞にも聞こえてしまうんじゃないかというくらい大きな音を立てている。

舞「紘汰?」

紘汰「あ、あのさ、ちょっと話したいんだけど」

舞「改まって、どうしたの?」

不思議そうに首を傾げながら見上げてくるのは卑怯だ。
あまりの可愛さに声を詰まらせていると、怪訝な表情をして舞が踵を返してしまった。

舞「もう、用事がないなら後にして! 今はダンスの練習中なんだから」

背中を向けて去って行く舞を見送ることしかできない俺は、非常に情けないことだろう。
今日もまた、告白に失敗してしまった。

舞のことを異性として意識している自分に気付いたのはいつだったか、
どんなことをきっかけに気付いたのかということも、もう覚えてはいない。

ただ、それまで妹のように思っていた幼馴染を見て、
体がうずくような感覚があったことははっきりと覚えている。

身も蓋もない言い方をすると、性的な目で見ていたということで。
初めて舞のことを想って夜を過ごした日の罪悪感は凄まじいものだったが、
今ではそんな自分にもすっかり慣れてしまった。

俺はただただ舞が好きで、キスとか、できればその先のこととかを
舞を相手に経験したいと思ってしまっている。

幼い頃、クラスの可愛い子に抱いていたような純粋な気持ちとはかけ離れたこの恋心。
性欲という生々しい欲望を伴うが故に、本気の恋だと確認させられている気分だ。

しかし普段通りに接していれば特に問題はないものの、いざ告白を……
と意気込んだ途端に緊張が身も心も支配してしまい、うまくいった試しがない。

こんなことで、本当に想いを伝えられる日が来るのだろうか。
憂鬱な気分で帰路についた俺は、前方から歩いてくる見知った二人組に気付き声を掛けた。

紘汰「よう、初瀬、城之内」

軽く手を挙げて挨拶した俺に、初瀬も手を挙げて応える。
その初瀬の腕に抱き着いていた城之内は軽く会釈をしてきた。

……ん?

紘汰「え、お前ら、何で腕なんか組んで……?」

初瀬「言ってなかったか? 俺たち付き合ってるんだよ」

紘汰「え?」

城之内「そういうこと」

紘汰「え……え?」

頭がついて行かない。いや、ついて行くのを拒んでいる。
とにかく、ここは……

紘汰「初瀬、ちょっと来てくれ」

初瀬「ああ、いいぜ。城之内、しばらく待ってろ」

城之内「いいけど、早く済ませてね」

城之内に話が聞こえないであろう場所まで離れたことを確認して口を開く。

紘汰「初瀬、お前……」

初瀬「悪いな、一足先に卒業した」

紘汰「!」

それは……つまり……

紘汰「城之内で……?」

初瀬「ああ。……最高の夜だった」

紘汰「……!」

何てことだ……
思わずその場に崩れ落ちた俺へ、初瀬が哀れむような目を向けてくる。

初瀬「悪いが『童貞の会』は解散だ」

紘汰「どうしてだよ、初瀬……!」

初瀬「初めての恋人に浮かれている時、その恋人に潤んだ目で見つめられたら……
   お前ならどうする?」

紘汰「そ、それは……」

もしも、舞が俺を潤んだ目で見つめてきたら……
それが俺の部屋で、姉ちゃんもいなくて、二人きりなら……

………………

初瀬「分かったろ。ま、お前も頑張って恋人を作ることだな」

そう言うと初瀬は城之内の元へ戻っていった。
一人残された俺の元には冷たい風が吹いていた。

童貞仲間と信じて疑わなかった初瀬の裏切りに苦しみながら歩く俺の肩が
親しげに叩かれる。

最早挨拶する元気も湧かず、緩慢な動作で振り返る。
そこにいたのは……

士「情けないな、鎧武」

紘汰「え? あんたはたしかディケイド……」

というか、今俺を囲んでいるのは全員、先輩ライダーじゃないか?
生活リズムが全く異なる彼女たちが、どうして一堂に会しているんだろう。

弦太朗「私はすべてのライダーと友達になる女だ! つまり、お前と私はダチだ!
    ダチが悩んでるなら助ける、そういうもんだろ」

紘汰「悩んでるって……え?」

渡「すみません、実はずっとあなたの様子を見ていて……」

響鬼「みんなで交代に、ね」

晴人「私たちみんな、後輩のことが気になるお節介だからね」

つまりそれって、ここ最近の俺の様子も見られていたということで。
舞への告白が失敗するところを何度も……
も、もしかすると、夜のあれこれも……!?

剣崎「大丈夫、さすがに四六時中見てたわけじゃないから!」

途端に青ざめた俺を見て慌てたように背の高い女性――たしかブレイドだ――が言った。

五代「私たちが見てたのは昼の間だけだから、安心してね」

紘汰「そ、そっか……よかった……」

いや、よくないだろ。
舞への告白を見られていたことに変わりはない!
一気に頬へ熱が集中するのが分かった。

良太郎「ねえ、やっぱり覗き見はまずかったんじゃないかな……」

天道「何を言う。これも立派な親心だ」

紘汰「いや、あんたら俺の親じゃないだろ」

映司「まあまあ、細かいことは気にしない」

紘汰「細かくないし! すごい大事なことだろ!?」

翔太郎「ごほん! とにかく聞きなさい、葛葉紘汰!」

咳払いした女性が、びし、と音を立てそうな勢いで指を突き付けてきた。

翔太王「私たちがあなたを手伝ってあげるわ!」

紘汰「何を手伝うんだよ!?」

翔一「紘汰君、好きな子がいるんだよね?」

紘汰「そ、それがどうしたんだよ」

巧「……お前、もどかしすぎて見てるこっちが恥ずかしいんだよ」

真司「相変わらず素直じゃないなー」

巧「うるさい」

紘汰「え、それじゃあ、もしかして……」

彼女たちの言う手伝いっていうのは、俺と舞の……?

士「ああ。お前の事情はだいたい分かった。あとは俺たちに任せておけ」

紘汰「……」

ちょっと不安な気もするけど、これはチャンスかもしれない。
幼馴染から進歩しない俺たちの関係を変えるための……!

紘汰「……分かった。よろしくお願いします、先輩!」

こうして、先輩ライダーたちによるレッスンが始まったのだった。


次回、LESSON 1へ続く……かもしれない

それでは本日は私用でこれ以降来られません。
明日の夜、できればまた来たいなーと思っております。

さようならー。

こんばんは。
明日はエイプリルフールですね。
だからって何もないんですけど。

寝るまでに何か短い話を一つくらいは……書きたいなあ……

>>570
仮面ライダーを面白くする妖精さん、鳴滝。
このスレでも神がかり的なタイミングでコンマ00とか出してくれていたのは鳴滝の霊だったのではないかと。

>>585
妖精……だと……!?
羽生えた鳴滝とか誰得ですかマジで。

昨日、友人宅で遊んだゲームのキャラ(よりにもよって男)に萌えてつらい。

こんな気持ちではライダーSSが捗りそうもないので、
さくっと気持ちを発散してきます。
たぶん10分もかかりません。

ハッ…鳴滝の女体化…!

うっ………………ふう。
ひとまず衝動はおさまったので大丈夫でしょう。

>>587
……>>1には書けません(真顔)

>>566
難産でした。しかもいまいちオチてない。
お許しください。


草加「乾さん、恋をしたことはあるかしら」

頬杖をついた草加が投げかけた問いに、
巧は不愉快そうな表情を浮かべながら振り返った。

巧「何だよ急に」

草加「ないでしょうね、きっと」

巧の言葉を無視して紡がれる言葉に、
吊り上がった眉がますます吊り上がっていく。

巧「……恋をしてたら偉いっていうのか?」

草加「誰もそんな風には言ってないわ。ただ、恋をしたことがないでしょうと確認しただけ」

巧「どうしてお前が私の恋愛経験なんか気にするんだよ」

草加「同じ屋根の下で暮らしてるのよ、私たち。
   お互いを気にするのなんて当たり前じゃない」

巧「……」

清々しいほど満面の笑みとともに告げられたのが本心からの言葉でないことは明白だった。
警戒心を隠そうともしないで目つきを鋭くした巧が口を開く。

巧「……お前の言う通り、私に恋愛経験なんてない。
  それが何か悪いっていうのか?」

草加「私はそんな風に言ったかしら?」

巧「ああ、そう聞こえた。
  けど、お前に文句をつけられる筋合いはないからな」

苛立たしげに踵を返した巧の背中を見るともなく見ながら草加が小さく呟く。

草加「やっぱり」

巧「……何がやっぱりなんだ」

草加「耳がいいのね、乾さん。驚いたわ」

巧「何がやっぱりなんだって聞いてるだろ」

草加「しつこいわね」

そう言うと草加は足を止めた巧に向かって溜息を吐く。

草加「恋を知っているなら私の気持ちが少しは分かったはずだもの」

巧「……恋を知らなくてもこれだけは分かる。
  お前の真理に対する気持ちは普通じゃない」

草加「普通じゃないから恋……いえ、愛なのよ」

微笑む草加に反論する気も起きなくなったのか、
巧は口をとがらせて今度こそその場を立ち去った。

はい、おしまい。
これぞやまなし、おちなし、いみなし……やおいってやつですか。

それじゃあ>>1はそろそろ寝ます。
おやすみなさい。

次にここへ来るのはいつになるか未定です。
遅くとも日曜には来る予定です。

乙。

美少女型メイドロボ SB555ーVオートバジン。
ビークルモード時は電人ザボーガーと違い仰向けになって変型するので、運転中たっくんと顔が近い……という所まで考えたww

乙!!
部屋でディケイドの変身の真似しながらカメンライドゥディケーイとか言ってたのをいつの間にか姉に撮られてた…

バトライドウォー2やるってね
映画も本人登場結構あったから、たっくんとかも吹き替えしてくんないかなあ~
個人的には良太郎の声は佐藤健しか出せない声だと思うから吹き替えして欲しいけど絶対無理だよね...

おはようございます。

今週もいろいろあったけど、来週が楽しみすぎて吹っ飛びましたね!

>>594
運転に集中できないじゃないですかー!

>>595
恥ずかしいww

>>596
もう予約しましたよ、プレミアム版!
軽く一万円飛んでいきました。つらい。
やっぱり本人ボイスだと嬉しいですよねー。

実はこの一週間ほとんど何も書けていないというふがいなさ。
頑張って今日中に何か書きます。
紘汰が頑張るSSの続きとか……

今週も思ったがミッチのそこはかとないヤンデレ臭ww
嫌いじゃないわ!
もう本命がどっちなのかわかんねぇなww

グリドンちゃんキター!

マリカさんがかっこよかったのとハブられメロン…

異常に時間がかかってしまいました。
申し訳ない。

>>598
ヤンデレって素敵!
大穴のニーサン……ってことはないか。

>>599
湊君はさすがのかっこよさでした。
ニーサンは、ほら、いつものことだから……
あれ、フォローになってない?

それじゃあ投下しますね。

LESSON 1
~メロン怒りの鉄槌~

沈黙に支配された部屋で、俺は握りしめた手のひらに汗が滲むのを感じていた。
何か言うべきなんだろうが、何を話せばいいのやら……

相手は俺のことをどれくらい知っているだろうか。
そもそも、俺のプロフィールに興味があるのか?

俺自身のことを話すより、気の利いた話の一つでもするべきなのかもしれない。
それか、相手に興味があると示すためにも相手のことを尋ねるとか。

しかし、それだってどこまで聞いていいのか難しいところだ。
あまり深く立ち入ったことを尋ねては気分を悪くしてしまうかもしれないし、
だからといって当たり障りのないことを聞いても単なる社交辞令だと思われるだろう。

俺は今……試されている……!

士「最悪だな」

紘汰「うぐっ……!」

グサッ!
……と、勢い良く言葉のナイフが胸に刺さった。

俺の想いを成就させるため、恋愛指南を買って出た先輩ライダーたち。
早速、これから時間があるというディケイド――士が俺の実力を評価すると言い出した。
その方法は、デートのつもりで会話する、というものだったのだが……

士「黙ってるのも最悪だが、表情が固いのはそれに輪をかけて最悪だ。
  そんな顔をされちゃ女からも話しかけづらいだろ」

紘汰「……はい」

しかしこんなテスト、デートの経験がない俺にしてみれば、いきなりハードルが高すぎる。
……なんて文句、無償で手伝ってもらってる俺が言えるわけない。

ひたすら項垂れるしかない俺の肩がぽんと叩かれる。
振り返るとそこには優しい笑みを浮かべた五代さんがいた。

五代「そう言われたって、突然で紘汰君も緊張したよね」

紘汰「ご、五代さん……!」

女神だ、この人……!
思わず瞳を潤ませて五代さんを拝む俺を見て、士が呆れたように肩をすくめた。

五代「できることからゆっくり、ね」

そう優しく声を掛けてくれる五代さんも士と同じく、
時間があったため恋愛指南に来てくれた先輩ライダーだ。

どうせ教わるなら士より五代さんの方がいいなあ……
と思ってしまう俺はやっぱり甘ったれてるんだろうか。

士「そう言うなら五代、こいつにできることって何だ?」

五代「例えば、そうだね……」

うーん、と考え込みながら五代さんが俺を見る。
観察するような目に緊張して逃げるように目を逸らしてしまった。

五代さんはそんな俺の様子に気分を害した風でもなく、
にっこりと笑って口を開いた。

五代「こんなのはどうかな」

行きつけのフルーツパーラー。
奥のテーブル席に座り窓の外を眺めて時間を潰していた俺の耳に、待ち人の声が届いた。

光実「お待たせしました!」

次いで、パタパタと駆けてくる足音。
顔を上げると、ミッチが息を切らしながら走ってくるところだった。

紘汰「ミッチ! もう来てくれたのか」

光実「は、はい……連絡、もらって、すぐ……家、出ました、から」

紘汰「そんなに急いでくれたのか。ほら、水」

光実「あ、ありがと、ござい、ます」

ミッチは受け取った水を飲みながら俺の正面の席に座った。
息を整え、乱れていた髪を直すミッチを見ながら五代さんの提案を思い返した。

まずは女の子と二人、という状況に慣れること。
その相手はできるだけ親しい人から始め、少しずつハードルを上げていくこと。

その提案に士は悪くないと頷き、俺もそれなら平気だろうと快諾した。
時間は掛かるかもしれないが、結果を急いで失敗しては何にもならない。

そして五代さんの提案が呑まれた結果、俺はこうして親しい女の子、
つまりミッチと二人きりでフルーツパーラーに行こうと考えたわけだ。

光実「てっきり、舞さんも一緒かと思ったんですけど……」

息の乱れを直したミッチが投げかけてきた言葉に、俺の体は硬直した。

紘汰「ど、どど、どうしてそう思うんだミッチ!?」

まさか、俺の気持ちに気付いて……!?

そうなのかどうか確かめたくて、俺は思わず立ち上がってミッチの肩を掴んでいた。
ミッチは突然のことに目を見開いて驚いたが、すぐに普段通りの穏やかな笑みを浮かべた。

光実「だって二人とも、仲が良いじゃないですか。幼馴染だからかな。
   ちょっと羨ましいです」

紘汰「あ、ああ……幼馴染だからか」

なんだ、俺の気持ちに気付いてるわけじゃないのか。
よかった……

安心すると同時に冷静さを取り戻した俺は、
自分がミッチの肩を掴んでいたことに気付き慌てて手を離した。

紘汰「ごめん! 痛くなかったか?」

光実「はい、気にしないでください」

そう言うと、ミッチはほんの少し視線を伏せた。
その表情が少し暗い気がして、やっぱり肩が痛むんだろうかと心配になる。

紘汰「ごめんな、ミッチ」

光実「いえ、本当に平気ですから。それより、何の――」

ミッチの言葉は大きな音にかき消されて最後まで聞こえることはなかった。
背後から聞こえてきたガラスの割れる音に振り返るとそこには……

紘汰「なっ……あんたは!」

そこには、斬月がいた。
冗談じゃなく、本当に。

ガラスを突き破って入ってきたのだろう、足元に破片が散らばっている。
片付けが大変だろうなあ、なんて考えてる場合じゃない!

紘汰「どうしてこんなことをしたんだ!」

店内に俺たち以外の客がいなかったことがせめてもの救いだった。

斬月「……不純異性交遊は認めない!」

紘汰「はあ!?」

無駄に怒りのこもった謎すぎる言葉とともに斬月が襲い掛かってくる。
とにかくミッチを庇おうと抱き寄せて、そのまま床に倒れ込む。
どうにか攻撃は避けられたようで、胸を撫で下ろした。

光実「こ、紘汰さん……」

紘汰「どこも打ってないか?」

光実「あの、……はい」

睫毛を伏せたミッチの頬が、いつもより赤く見えたのは気のせいだろうか。
ということを考える暇もなく、斬月が再び斬りかかってきた。

斬月「どさくさに紛れて何をするつもりだ!」

紘汰「だから何の話だよ!」

変身する間も与えられず、ひたすら斬月の繰り出す攻撃を避けるが、
生身のままでいつまでも逃げられるはずもなく……

紘汰「うわっ!」

足元に散らばっていたガラスの破片で足を滑らせてしまった。
倒れ込んだ先にガラスがなかったことは不幸中の幸いだが、
転んだ俺が起き上がるのを斬月が待っていてくれるとは思えなかった。

見上げれば、斬月が剣を振り下ろそうとしている。

ああ、終わるんだ、俺の人生……
舞に告白すらできず、童貞も卒業できないままで……

そう諦めていた俺の耳に、何かの歌が聞こえてきた。
そして、微妙に間の抜ける掛け声。

オーズ「セイヤー!」

斬月「くっ……!?」

紘汰「オーズ! ……ってことは、映司!」

俺の声に応えて振り返ったオーズが軽く手を振った。

オーズ「どうも、紘汰君。ここは私に任せていいよ」

クウガ「私たちに、ね」

オーズ「あ、そうでした。すみません」

クウガ「いえいえ、一緒に頑張ろうね」

紘汰「五代さんも! 助かった~」

息をついた俺とは対照的に、斬月は忌々しげに吐き捨てる。

斬月「邪魔が入ったか……」

そして、そのまま割れた窓から飛び出してしまった。
……そもそも、どうして急に窓から入ってきたんだ……?

斬月……謎の多いライダーだ……

光実「紘汰さん、大丈夫ですか!」

駆け寄ってきたミッチが俺の傍に座り込み、心配そうに問いかけてきた。
大丈夫だと笑顔を返して、頼もしい先輩たちを見上げる。

紘汰「ありがとな、先輩たち!」

映司「どういたしまして」

五代「私なんてほとんど何もしてないから」

変身を解除した二人はそう言うと、その場に屈みこんでガラス拾いを始めた。
慌てて一緒にガラスを拾おうとしたが、何かに引っ掛かって動けない。
振り返ると、ミッチが服の裾を掴んでいた。

光実「怪我してるじゃないですか!」

紘汰「え? どこだ?」

光実「ここです」

ミッチはそう言って綺麗なハンカチで俺の頬を拭った。
つい先程までは真っ白だったハンカチに赤い染みができる。

光実「痛みますか?」

紘汰「いや、平気。ミッチこそ、怪我してないか?」

光実「はい。……怪我させられるわけ、ありませんから」

紘汰「え?」

光実「あ、いえ、気にしないでください」

そう言うとミッチは立ち上がって、俺に背中を向けた。

光実「すみません、用事を思い出しました」

紘汰「そっか……ごめんな、忙しいのに呼び出したりして」

光実「いいえ、嬉しかったです。よかったら、また誘ってください。
   それとお店の片づけ、手伝えなくてすみません」

そのままミッチは店を出て行って、残された俺は先輩たちと一緒にガラス拾いを始めた。
そこに悠々とした足取りで士がやって来た。

紘汰「士も来てたのか?」

士「ああ、最初からずっと見させてもらっていた」

紘汰「それじゃあさっき、助けないで見てたのかよ!」

士「あれくらい自分で何とかしろ」

俺の嘆きに対して返された言葉は冷たかった。
士は手近な椅子に腰かけると、自分はガラスを拾おうとしないまま口を開く。

士「第一段階はクリアだな」

紘汰「え?」

士「むしろ押し倒すところまで行くとは思わなかったぞ」

紘汰「押し倒すって……いや、さっきのあれは!」

士「浮気はどうかと思うけどな」

映司「そうそう、浮気は駄目だよね」

五代「ちょっとした気の迷いっていうけど、誰も幸せにならないもんね」

映司「そうですよね」

紘汰「だから違うんだってー!」

俺の心からの叫びをまともに聞く者は一人としていなかった。
ただ一人、哀れむような目で俺を見ている坂東さんを除いて……

次回、LESSON 2へ続く……前に。
Interludeが入る可能性が微レ存。

そんなこんなでLESSON 1は終了です。

今日中にもう一本くらい書きたい。
頑張ってみます。

ニーサン磨きがかかってるなw w

うーん
今日のミッチ見てるとそのうち舞さんにひっぱたかれて涙目展開とかありそうなんだよなぁ…
やってくれないかな(願望)

どうもどうも。
短い話をようやく書き終えました。

>>614
ミラクルワールドですからね!

>>615
なにそれおいしい。
そんなミッチを見たら>>1の胸に愛と希望が溢れそう。
うっ………………ふぅ……

ミッチを泣かせるなんていかんな(戒め)

それじゃあInterlude投下ー。

Interlude
~呉島家の兄妹~

苛立ちが行動に滲んで、足音が荒くなってしまっている。
けれど、そんなことはどうだっていい。
とにかく私は、怒っている。

怒りに身を任せて兄さんの部屋の扉を開くと、
ベッドに横たわっていた兄さんが身を起こした。

貴虎「帰ったか、光実」

光実「兄さん、話があります!」

貴虎「声を荒げるとは、珍しいな」

兄さんは特に驚いた様子でもなく、むしろその表情は微笑んでいるようにも見えた。
そんな兄さんへますます怒りを募らせながら、ベッド脇へ歩み寄った。

光実「あんな場所で変身するなんて、どうかしてる」

貴虎「そうだな。あの時の俺はどうかしていた」

光実「え?」

今、兄さんは何と言っただろう。
思わず自分の耳を疑ったけれど、兄さんははっきりともう一度言った。

貴虎「あの時の俺はどうかしていた」

そう言って私を見る兄さんの瞳が今まで見たこともない色をしていた気がして、
自分でも知らないうちに私は後ずさりしていた。

……まさか私は今、兄さんを怖いと思ったの?

貴虎「妹であるお前のことを想うあまり、冷静さを欠いた行動に出てしまったな。
   すまない、光実」

自嘲するように笑った兄さんの目は、いつもと同じ優しい目だった。
今のはきっと、私の気のせいなんだろう。

そう自分に言い聞かせながら私はできるだけ可愛らしい妹らしく笑った。

光実「いいの、次から気を付けてくれればそれで」

はい、おしまい。

この兄妹に進展があるかどうかは、
>>1の気分と皆さんの反応次第です。
たぶん。

うわあ日付変わった……
今日はもう寝ます。
遅くても日曜にはやってきます!

おやすみなさい。

ニーサンなのかネーサンなのか。
使い分けていくのか。

自分は姉を希望!あと戦国P(♀)。

こんばんはー。
お久しぶりです。

>>625
申し訳ないんですがニーサンです。
このシリーズに関しては趣味が爆発していくと思いますので、
ご希望に添えないことも多々あるかと思われます。

だが私は謝らない。

とりあえずプロフェッサーは女性ですよ。
今のところの予定では。

それじゃあLESSON 2いきましょう。

LESSON 2
~バナナでGO!~

滴る汗をタオルで拭い、舞が息をついた。
桃色に染まった健康的な頬によく冷えたペットボトルを押し当ててやると、
椅子に座ってくつろいでいた舞が勢いよく立ち上がり、俺を振り返った。

舞「きゃっ! ……もう、何するのよ紘汰!」

紘汰「怒るなって。ほら、飲むだろ?」

舞「飲むけど……びっくりしたんだから」

頬を膨らませながらペットボトルを受け取った舞は、
勢いよくキャップを回すと喉を鳴らしながらスポーツドリンクを飲んだ。

舞「ぷはっ……ありがと、紘汰」

舞は礼を言うとそのままタオルを椅子の上に置いて広い空間へ足を進める。
ダンスの練習を再開するんだろう。

舞は本当に楽しそうにダンスをする。
そういう時の舞が浮かべる表情は本当に可愛くて、いつまでも見ていたくなるくらいだ。

光実「紘汰さんは踊らないんですか?」

突然背後から掛かった声に心臓が飛び出すかと思った。
ぎこちない動きで振り返ると、ミッチが首を傾げて俺を見ている。

その目がどこか俺のことを訝しんでいるように思えて、
舞を見ていたことを勘繰られているんじゃないだろうかと不安がよぎった。

光実「最近、あんまり踊ってませんよね。ずっと練習を見てばかりで」

紘汰「えーっと、そうだっけ?」

ミッチが言った通り、最近の俺はもっぱら舞の練習を眺めに来ているだけだろう。
それも、不純な気持ちから。

改めて自覚すると、無性に申し訳ない気がしてきた。
みんなは真剣にダンスを練習してるっていうのに、俺は舞のことしか考えてない。

こうしてミッチと話していても、視界の端で踊っている舞のことを考えてしまって、
ほとんど上の空だ。

光実「……紘汰さん、疲れてるんですか?」

紘汰「え?」

いつの間にかミッチの顔がすぐ近くにあって、驚きのあまり後ずさってしまった。
わずかに心拍数を上げた心臓を宥めながらミッチに向き直る。

紘汰「何の話だっけ」

光実「紘汰さんが疲れているように見えたんです」

紘汰「そうか?」

光実「はい。何だか最近、ずっとぼんやりしていますし……
   疲れているなら少し休んでもいいんじゃないでしょうか」

心配そうな顔でそう言ってくれるミッチに対して申し訳なさが募った。
俺がぼんやりしていたのは疲れているからじゃない。
心配してくれているミッチの話をまともに聞きもせず、舞のことばかり考えていたからだ。

紘汰「ミッチ、ごめん!」

ミッチだって大切な仲間なのに、何やってるんだ俺。
自分への怒りが湧き上がってくるのを感じながら頭を下げると、ミッチが目を丸くした。

光実「あの、紘汰さん……? 急にどうしたんですか?」

紘汰「ぼーっとしてて、ミッチの話をちゃんと聞いてなかっただろ」

光実「そんなことで謝らないでください。私はただ、紘汰さんが何ともないならそれで……」

紘汰「そっか。ありがとな、ミッチ!」

やっぱりミッチはいいやつだなあ、と思いながら肩を抱いて笑いかける。
持つべきものはいい友達だな!

そしてふと思い出す。
今日はたしか、用事があるんじゃなかっただろうか。

慌てて時計を確認すれば、あと少しで約束の時間だった。
やばい、時間がない!

光実「あの、紘汰さん……」

紘汰「ごめんミッチ! 俺、これから用事だ!」

ミッチが何か言おうとしたのは分かったが、時間がない。
俺はミッチの細い肩に回していた腕を解いて、振り返ることなく駆け出した。

間に合ってくれるよう祈りながら走り続けた甲斐があったのか、
数分の余裕を持って待ち合わせの公園につくことができた。

額に浮かんだ汗を手の甲で拭い、ベンチに座る。
間に合ってよかった……

安心すると同時に、汗となって流れた水分を補おうと喉が渇きを訴える。
公園の中に自販機はあっただろうかと周囲を見回していると、
突然首筋に冷たいものを感じた。

紘汰「おわっ!?」

驚きのあまりその場で跳び上がり振り返ると、
仏頂面をした戒斗がペットボトルを片手に立っていた。

紘汰「戒斗、どうしてここに!?」

戒斗「やる」

紘汰「え? ああ、ありがとう……?」

戒斗が差し出しているのは、俺が舞に差し出したのと同じ種類のスポーツドリンクだ。
どうして、と思いながらも受け取りキャップを捻った。
喉の渇きには勝てない。

ペットボトルを傾けながらちらりと戒斗を盗み見るが、
その表情はやっぱりいつも通りの不愛想な顔だ。

もうちょっとにこやかなら可愛いんだろうけどなあ……

戒斗「何だ」

紘汰「何だって、何だよ?」

戒斗「私を見ていただろう」

紘汰「ああ、もうちょっと笑顔なら可愛いだろうなって……」

素直に思っていたことを告げた俺の期待に応える気になったのか、
戒斗の口の端が持ち上がった。

しかし、淡い期待を抱いていた俺を裏切って、そこに浮かんだのは嘲笑だった。
可愛くないどころかちょっと腹立たしい。

戒斗「下らないことばかり考えているからお前は弱者なんだ」

紘汰「いや、関係ないだろ」

どうしてこいつはこう、何でもかんでも強弱に結び付けたがるんだろうか。
半ば呆れつつ戒斗を見て、結局答えを返されていなかった質問を思い出した。

紘汰「それで、何でお前がここに?」

戒斗「別に、大した用ではない。これを受け取れ」

紘汰「チケット?」

戒斗「必要ないなら捨てる」

紘汰「もったいないだろ!」

慌ててチケットを受け取り、何が書かれているのか確認する。

紘汰「なになに……『遊園地特別ご優待券』?」

戒斗「私の用事は済んだ。じゃあな」

首を傾げる俺に背中を向けて、戒斗は公園の出口へ向かい歩き出した。

紘汰「おい、待てよ!」

戒斗「用事は済んだと言ったはずだ」

そう言いながらも立ち止まった戒斗に説明を求めようと、
チケットを片手に一歩を踏み出したその時。

ぐにゃり、もしくは……ぐにゅ、だろうか。
とにかくそんな擬音が聞こえてきそうな感覚が足を伝わった。

足元を見れば、黄色くて細長いもの――バナナの皮が俺の足の下にあった。
まさか……踏んだ?

紘汰「うわっ!?」

戒斗「な――」

スローモーションで戒斗の顔が近づいてくる。
いや、近づいているのは俺の方か。

そんなことを考えている間にも俺の体は戒斗の方へ倒れ込んで、
最終的には戒斗の細い体を下敷きに地面へ転がった。
そのおかげか、衝撃を感じることはほとんどなかった。

しかし、精神的な衝撃は凄まじかった。

やわらかい。
とにかくやわらかい。
すごくやわらかくて気持ちいい。

そういえば戒斗はシャツの胸元をくつろげていたなあと冷静に思い出している俺と、
自分が顔を埋めているものが何なのか理解して混乱の渦にいる俺がいる。

これは……戒斗の胸だ。

紘汰「うっ……!」

あっ、やばい。

戒斗「……重い、さっさとどけろ」

紘汰「あ、ああ……そうしたいんだけどさ……ちょっとその……」

戒斗「何か問題でもあるのか? ないだろう」

怪訝な表情をした戒斗は、そりゃあ女の子なんだから分かるはずもないんだが、
男が女の子の胸――それもけっこう大きくてやわらかくて、何より素肌――に顔を埋めて、
どうにもならないはずがなかった。

今ここで立ち上がれば、俺は確実に変態の名を冠せられるだろう。

戒斗「どうした、さっさとしろ。まさか腰でも抜かしたか?」

紘汰「あー、そうかも……」

静まれ俺! と念じながら会話に集中する。
どうにか胸のことを考えずにいれば、そのうち静まってくれるはず。
そう、思うんだが……

戒斗「冗談を言っている暇があれば立て」

紘汰「それが、もう立ってるっていうか、何ていうか……」

戒斗「は?」

紘汰「い、いや! 何でもない!」

しっかりしろ俺!
相手は舞でもないのに、こんなことになるなんておかしいだろ!

戒斗「まさか、本当に腰を抜かしたか?」

紘汰「もう、そういうことにしといてくれ……」

戒斗「……よく分からないが、私は暇じゃない。さっさと抜けさせてもらうぞ」

紘汰「え、ちょっ」

下手に刺激されてはどうなることかと、慌てて止めようとしたが時すでに遅く。
戒斗は俺の下で体をよじり、どうにか抜け出そうとし始めた。

そうして体をよじれば、これでもかというくらいに胸が……胸が……!
ほとんど前に進めていないのも手伝って、もう一人の俺を元気にさせているだけだ。

戒斗「んっ……ん……!」

苦しげに吐き出す息も、妙にそれらしいものに思えてしまう。
それに加えて、俺の体の重みから逃れようともがく太ももが腰や足に当たって、
いつ大事なところに太ももが触れるかと気が気でない。

戒斗「ん、くそ……おい、お前も少しは動け」

紘汰「う、動けって? 何を……どう?」

何聞いてるんだ俺!?
これじゃあ本当にただの変態じゃないか!

戒斗「だから、お前の腰を少しは動かせと……」

紘汰「こ、腰ぃ!?」

戒斗「な、何だ?」

声を裏返した俺を見て、戒斗が目を丸くした。
ああ、こういう年相応の顔をすると可愛いんだよな、とほとんど現実逃避していた俺に、救世主が現れた。

ザック「ようやく見つけたと思ったら、何やってるんだか……」

呆れた声でそう言った人物を見上げる。
ああ、ザック……俺にはお前がメシアに見える……!

紘汰「ザック、助けてくれ……!」

戒斗「私の方が迷惑しているだろう。ザック、さっさとこいつをどけろ」

ザック「はいはい、どっちにしても俺が働くんだな」

軽い調子でそう言いながらも、しっかりと俺たちを観察していたんだろう。
ザックは俺の上体を軽く起こさせただけで、立ち上がらせはしなかった。

ザック「大丈夫か?」

小声でそう尋ねてきたのは怪我などについてではなく、
男たちに共通する問題についてだろう。

紘汰「時間、かかりそうだ……」

ザック「あっちにトイレあるから、さっさと行けよ」

紘汰「ありがとう、ザック……!」

心の底から感謝して、俺の下から抜け出した戒斗が
コートについた土を払うことに関心を払っている間にトイレへ向かって走り出した。

しばらくして、爽快感と舞への罪悪感がない交ぜになった気持ちでトイレを出た俺は、
先程戒斗から受け取ったチケットのことを思い出して首を傾げた。

まさか戒斗が俺と遊園地に行くはずもないし、何だったんだろう?
一枚しかないから、舞を誘うわけにもいかないし。

どういうことなのか尋ねようにも戒斗の姿はすでに公園から消えている。
仕方ない、今度会った時にでも聞くとしよう。

そう考えながら公園から一歩出たところで、何かを忘れている気がして立ち止まる。
しかし、何だったか思い出せない。

紘汰「まあ、いいか……」

何だか精神的にも肉体的にも疲れてしまった。
今日はもう帰ろう……

――その頃の戒斗たち


戒斗「あ」

戒斗(チケットを渡してきた奴のことを話していなかったな……)

ザック「ん? どうした」

戒斗(まあ、どうにかなるだろう)

戒斗「……いや、気にすることはない。
   それより、さっきはいいところに来たな」

ザック「そりゃどーも」

――その頃の遊園地前


良太郎「くしゅんっ!」

星が瞬き始めた空を見上げ、良太郎が白い息を吐いた。
遊園地の前で紘汰を待ち始めて、どれだけ経っただろう。
この溜息も何度目のものか分からなかった。

良太郎「……うう、ちょっと寒くなってきた」

初めてのレッスンとあって意気込んでいたのも遥か昔。
今となっては寒空の下で震えるのみだ。

良太郎「待ち合わせ場所が変わったってこと、伝わらなかったのかな……
    でも、もしかしたらもうすぐ来るかもしれないし……
    もうちょっとだけ待とうかな」

はい、おしまい。

LESSON 3に続きます。

LESSON 3 より先に小話。
それではどうぞ。

Interlude
~不運少女の寒い夜~

夜が深くなるにつれ、気温は下がる一方だった。
昼には少し暖かいくらいに感じていた外気が鋭い冷たさでもって攻撃してくる。

息もできないくらいに冷たい空気をどうにか吸い込んで、
泣きそうになりながら紘汰君を待っていた。

良太郎「はあ……もう帰ろうかなあ」

思わずそんな弱音を吐いてしまって、いけない、と頬を叩く。
紘汰君は今もここに来ようと頑張ってくれてるかもしれないんだから。

良太郎「いてて……」

少し強く叩きすぎたかもしれない。
痛みが熱を持ち始めた頬には、冷たい空気が心地よかった。

吐き出した息は白く色づいて空に上っていく。
それくらいしか眺めるものもない、静かな夜。
遊園地の閉園時間もすぐそこに迫っている。

良太郎「……ここまで待ったんだから、閉園時間までは待とう」

自分自身に言い聞かせるようにそう言ったのはいいけれど、
昼間のままの薄着では冷たい風をしのぎ切れない。

良太郎「へくしゅっ! ……うう、寒いなあ」

両腕で体を抱きしめながらそう呟いた私の肩が、不意に温かくなった。
驚いて顔を上げると、すぐそこに心配そうな表情をした侑斗の顔が。

次いで肩を見れば、男物の上着が掛けられている。
目を瞬かせながら改めて侑斗を見て、ああ、と納得した。

良太郎「デネブ……ありがとう」

長い髪、緑のメッシュ……間違いなくデネブだ。
侑斗にしては優しさがストレート過ぎると思ったけれど、デネブなら納得だ。

デネブ「野上、そんな薄着でいると風邪を引く。
    せっかくだ、一緒に帰らないか?」

そう言って首を傾げたデネブの手には買い物袋。
どうやら買い物帰りに偶然私を見つけたらしい。

良太郎「でも、人を待ってるから……」

デネブ「そうか……なら、その上着は野上に貸そう。
    返すのはいつでも構わない!」

良太郎「それは嬉しいけど、デネブは寒くないの?」

デネブ「大丈夫だ! ほら、この通り――くしゅっ!」

腕まくりをしてみせようとしたデネブがくしゃみをした。
やっぱり寒いみたいだ。

良太郎「……」

デネブ「……えーっと……本当に大丈夫なんだ!
    今のはたまたま、その、花粉症で!」

良太郎「花粉症ならマスクをするでしょ? 嘘が下手なんだから……」

仕方ないなあ、と笑いながらデネブに上着を返す。
けれど、その上着はすぐに押し返されてしまった。

デネブ「野上、女の子は体を大事にしないと駄目だ!」

良太郎「性別なんて関係ないよ。それに人間かイマジンかってことも。
    デネブだって体を大事にしないと、侑斗が心配するよ?」

デネブ「けど……野上が心配なんだ」

良太郎「気持ちだけで充分嬉しいから」

上着の押し付け合いが始まろうとしていた時、突然携帯が震えた。
驚きながら画面を見れば、メールが一件。

差出人は紘汰君。
用件は……

良太郎「……」

デネブ「どうしたんだ?」

良太郎「待たなくてよくなっちゃった」

紘汰君はたった今、待ち合わせ場所が変わったことを五代さんから聞いたらしい。
あの女の子に、たしかに伝えたつもりだったけど……
私がうっかりしていたのかもしれない。

デネブ「そうか、なら一緒に帰ろう」

良太郎「うん、そうだね」

そう言いながら上着を返すと、デネブが手招きをした。
何だろうと思いながら近寄ると、ぴったり肩を寄せられる。

良太郎「わ、何?」

デネブ「こうすると二人とも温かい!」

得意気にそう言って、デネブは自分と私、二人の肩に上着を引っ掛けた。
これは、温かいけど……

良太郎「……ちょっと、恥ずかしいよ」

デネブ「何だって?」

良太郎「……うーん」

イマジンが相手なんだから、恥ずかしがることない……のかな?
うん、きっとそうだ。

良太郎「何でもない。ありがとう、デネブ」

デネブ「これくらい当然だ!」

おしまい。

ここでお知らせです。
土日に出掛ける予定ができたので、
日曜朝にやってくるのはほぼ不可能となりました……

日曜夜には……来たいな……
と思っています。

それでは明日に備えてそろそろ寝ます。
おやすみなさい。

良ちゃんとデネブか……悪くない
デネブといえばGoogleだかなんだかの検索で星のデネブの紹介写真にイマジンのデネブが……

王蓮×城之内の師弟愛いいねー。

凰蓮さん男やでぇ……
ミッチがついに本性現したな

こんばんは。
ちょっと疲れた>>1です。

>>654-655
どうしてこうなった(笑)

>>656
ですね。
なんだかほのぼのしました。

>>657
来週また話が進展しそうですね。
ミッチがこれから先どう転ぶか楽しみだなー。

今日、何か投下できれば……と思っていたんですが、
眠くてたまりません。

申し訳ないのですが寝ます。
おやすみなさい。

こんばんは。
最近疲れてて、めっきり来れなくてすいませんでした。

とりあえずちょっと書けたので投下。

LESSON 3
~士ちゃんの決意~

士「最悪だな」

紘汰「すみませんでした……」

聞き覚えのあるフレーズで罵ってきた士に対してわずかな反抗心も抱けなかった俺は、
その場に膝をついて床に額をこすりつけた。

椅子に座って足を組んだ士は、呆れているのか怒っているのか、
それともその両方が含まれているのだろうか、鋭い目つきで俺を見ている。

士「ちなみに言っておくが、良太郎は風邪を引いた」

紘汰「すみません……」

士「謝ったところでどうにもならないだろ」

紘汰「……はい」

蔑むような視線を受けて項垂れていると、士が溜息を吐き出した。

士「良太郎から、あまりお前を怒らないよう言われたからな。
  説教はこれくらいにしておいてやる」

そう言いながら足を組みかえた士が腕組みをして、床に座り込んだ俺を見下ろした。

士「これに懲りたらもう約束をすっぽかすなよ」

紘汰「ああ、絶対にこんなことは繰り返さない」

俺が真剣な表情で頷くと、士は満足げに頷き返した。
そして軽く手を叩くと、一転して明るい表情を浮かべる。

士「さて、それじゃあ次のレッスンに進むとするか」

次のレッスンか……
今度はどの先輩ライダーが恋愛指南してくれるんだろう。

以前、斬月から助けてくれた映司だとか、五代さん……
他にもいろいろな先輩がいた。

先輩ライダーたちの顔をひとりひとり思い出しながら、
期待と不安を胸に士の次の言葉を待つ。

士「次のレッスンは……」

紘汰「次のレッスンは……?」

士「俺が直々に指導してやる」

不敵な笑みを浮かべた士は高らかにそう告げると、
目を瞬かせている俺の手を取った。

紘汰「おい、どこ行くんだよ」

士「デートってやつだ」

紘汰「え……」

俺と士がデート?
何となく信じられない気分の俺は、改めて士を上から下まで眺めてみる。

紺のジーンズ、マゼンタのインナー、黒のジャケット……
デート相手と思うには少し男らしすぎやしないだろうか。

首を捻る俺を他所に、士は上機嫌だ。
どうしてこんなに上機嫌なんだ? という疑問が頭に浮かんで、
俺はますます首を捻ることになった。

その疑問は、すぐに解消されたわけだが。

紘汰「……士、まだ食べるのか?」

士「当たり前だ」

すました顔でそう言う士の左手にはクレープが握られている。
つい先程までは反対の手にチュロスが握られていたが、
今ではすっかり士の腹の中だ。

紘汰「デートって、こういうことじゃないだろ……」

部屋を出た時に比べて随分と軽くなった財布を握り、恨みがましく文句を浴びせるが、
士は全く意に介さず空いた右手でドーナツの屋台を指差した。

紘汰「また甘いもんかよ!」

士「いいだろ別に。さっさと金を出せ」

デートじゃなくてカツアゲに遭っている気すらしてきた。

紘汰「なんで俺が払うんだよ……」

士「デートっていうのはそういうもんだろ。男が貢ぎ、女は貢がれる」

どんな偏った考えだ。
絶対こいつ、最初からこれが目的だったに違いない。

思いがけない出費に肩を落としそうになるが、
これまで先輩ライダーたちは忙しい合間を縫って力を貸してくれていたわけだし、
この出費は授業料のようなものと割り切るべきなんだろうか。

いやいや、ここはガツンと言ってやるべきだろ。
本気でデートはこうだと思い込んでるなら訂正するべきだし。

けど、これまで無償でいろいろと助けてくれたのになあ……

悩みながらも士と肩を並べてドーナツの屋台へ向かう俺の前に、
見覚えのない男が立ちはだかった。

突然のことに驚いて足を止め、男を見つめる。
男はどこか棘を含んだ視線で俺と士を睨み付けていた。

どうして行く手を阻まれたのか分からず俺の胸中には困惑が広がったが、
士はたいして驚いた様子もなく口を開いた。

士「海東、また会ったな」

紘汰「知り合いなのか?」

士「ああ。こいつは海東大樹。まあ、一応……仲間ってとこだ」

紘汰「へー」

士、つまり仮面ライダーディケイドの仲間ってことか。
いったいどんな姿に変身するんだろう。

想像もつかなくて興味津々に海東を見るも、海東の視線は刺々しい。
それはもう、憎しみすら感じるくらいに。

海東「僕が君の仲間だって? 冗談はやめてくれたまえ」

紘汰「……って言ってるけど」

しかもあの視線を見ていると、冗談とも思えない。
軽い混乱を覚えながら士を振り返ると、士はやれやれといった様子で肩をすくめた。

士「いろいろあってな」

海東「何もないさ。僕と君の間にはね」

紘汰「あー、なんか、よく分かんないけど……喧嘩してるってことか?」

士「喧嘩とは違うが……まあそんなところか」

頷きながらそう言った士に、視線の温度はそのままで海東が口を開いた。

海東「にしても君にはつくづく呆れるよ。恋愛指南なんて!」

士「何だ、文句があるならはっきり言え」

まるで責めるような海東の口調が気に入らなかったのか、士が片眉を吊り上げた。
それに対して海東も不機嫌そうな表情で言葉を返す。

海東「なら言わせてもらうよ。そっちの君、葛葉紘汰君だったかな?」

紘汰「ああ、そうだけど」

頷いた俺に対して、海東が向けてくる視線はやっぱりどこか刺々しい。
どこか気に入らないところでもあるんだろうか。

海東「残念ながら、君に恋愛指南を施している士には恋愛経験なんてない」

紘汰「えっ」

衝撃だった。
海東の視線の刺々しさすら忘れるくらいに。

あんなに自信満々にレッスンだとか言っておいて、恋愛経験がない……?
そんなまさか、と思いながら振り返ると、士は首を傾げてみせた。

士「何か問題でもあるか?」

紘汰「いや、大問題だろ!」

てっきり俺より恋愛経験があるんだと思い込んでいた……!

しかしそうだ、こんなにボーイッシュ、むしろほぼ男みたいな士に、
まともな恋愛経験なんてありそうもない。

海東「ほらね。士なんかとはデートするだけ無駄だよ」

紘汰「そうだよな……見た目だってほぼ男だし」

士「おい」

不機嫌な声をあげた士を振り返ると、納得がいかない表情をしている。
それを見て、うっかり言わなくていいことを口にした自分を殴りたくなったが、
そんなことをしたところで口にした言葉は消えない

海東「分かっただろう? 士とのデートなんて無駄だ。
   今すぐ解散するといい」

紘汰「けど、せっかくレッスンしてくれてるんだし……」

どうにか先程の失言を取り繕おうと考えるが、うまい言葉が浮かんでこない。
こんな時、自分の愚かさがつくづく嫌になる。

舞とのことだってそうだ。
俺があと一歩を踏み出せれば、それで……

士「いいだろう」

ネガティブ思考に陥りかけていた俺だったが、士の声にその思考は打ち切られた。
顔を上げると、士は不貞腐れた表情で俺を睨み付けている。

士「経験がないのが問題なんだな?」

紘汰「え……それは、まあ……」

そうなんだけど、でもそれを言ったら士の立場がないし……
はっきりとした答えを返せない俺に、士は苛立たしげな様子だ。

士「はっきり言え。経験があればいいんだな」

紘汰「あ、ああ」

士「そうか。なら……」

正直に言ったというか、無理に言わされたというか……
とにかく頷いた俺を見て、士は深く頷き返すと海東を振り返った。

海東「士、これはいったい何のつもりだい?」

怪訝な表情で海東が左手を掲げた。
その手には士の右手が絡みついている。俗に言う恋人繋ぎだ。

士がどうして突然こんな行動に出たのか、不思議に思っているのは俺も同じだ。
俺と海東、二人から疑問に満ちた視線を浴びた士が口を開く。

士「海東、今からデートに行くぞ」

海東「え?」

紘汰「は?」

俺の耳がおかしくなったんだろうか。
そんな不安を抱くほど唐突な言葉だった。

しかし、そんな風に戸惑う俺や海東を無視して、士はすっかりその気になっているらしい。

士「経験を積めばいいんだろ。ここで会ったのも何かの縁だ、行くぞ海東」

海東「僕には君なんかとデートをするつもりなんてこれっぽっちも――」

素っ気なくそう言って手を振りほどこうとする海東だったが、
士も一歩も譲る気はないようだ。

むしろ一層強く繋いだ手を握る様子からは、
海東を離そうという意思は欠片も感じられなかった。

士「いいから行くぞ」

海東「……まあ、君がどうしてもと言うなら、少しは付き合ってあげるよ」

そう言いながらも、海東の表情は満更でもなさそうだ。
……まさか、さっきまで不機嫌だったのは士が俺と二人で歩いていたからとか、
そういう理由なんだろうか。

……有り得そうだなあ。

士「そういうわけで、紘汰。今日のレッスンはここまでだ。
  安心しろ、次のレッスンまでにデートのプロになってやる」

そう言うと、引き留める間もなく士は去って行った。
海東と手を繋いだまま。

紘汰「……本当に行っちゃったよ」

二人の背中を見送り、呆然とそう呟くしかなかった。
レッスンはここまでと言われても、余った時間をどうすればいいのやら。

もうすぐ昼時だが、何か食べようにもすっかり財布は軽くなっている。
これなら家に帰って残り物でも食べるべきだろう。

紘汰「はあ……」

思わず口をついて出た溜息は重かった。

はい、LESSON 3はここまでです。
今回はInterludeなしでLESSON 4に進むと思います。

おはようございます。

今朝の放送、いろいろとすごかった(小並感)
最近本当にミッチがいいですね。

来週、ニーサンと紘汰が手を組んだらミッチの絶望と嫉妬がやばそう。
楽しみですね!

それと映画も見てきました。
主人公が士になってた気がしないでもない。
あとミッチがなんかブラコンっぽかった。

いろいろと話したいことは盛りだくさんですが、何もSSを書けてないのでとりあえず何か書きます。
一時間以内には投下したい(願望)

書くには書いたけど投下するにはなんかあれだったので、
もうちょっとまともな話書きます。

そういえば今朝、ブラーボ出てきませんでしたね。
先週のラストが気になってるんですが……

とにかくSS書きます。

遅筆で申し訳ない。
ようやく続き書けました。

ちなみにまだウィザード&鎧武を見てないのでいろいろおかしいかも。
それじゃあ投下。

LESSON 4
~紘汰、キューピッドになる?~

待ち合わせの公園に入り、晴人の姿を探す。
約束までまだ十分もある。来ていないという可能性もあるが……

太陽の光を反射して輝く噴水の水がきれいだなあ、
なんて呑気なことを考えながら視線を巡らせていると、ベンチに座った晴人を見つけた。

紘汰「待たせたか?」

晴人「全然。むしろもうちょっと遅くてもよかったかな」

紘汰「え?」

どうして遅い方がいいんだ? と視線で問いかけた俺に答えるように、
晴人が胸に抱いていた紙袋を掲げた。

晴人「これ、待ってる間に食べようと思ったのに」

紘汰「何だそれ?」

何が入っているのだろうと紙袋の中を覗き込むと、そこにはドーナツ。
焼き立てだろうか、香ばしい匂いに思わず喉を鳴らすと晴人が微笑んだ。

晴人「はい、一つあげる」

紙袋からドーナツを一つ取り出した晴人が、俺に向かってそれを差し出してきた。
礼を言いながらそれを受け取り、晴人の隣に腰掛けてドーナツにかじりつく。

……うまい!

晴人「おいしいでしょ。私のお気に入りなんだよね」

紘汰「ほんと、うまいな!」

晴人「あはは、そんなに目をキラキラさせちゃって」

晴人は朗らかに笑うと自分も紙袋からドーナツを取り出した。
ベンチに二人並んでドーナツを食べながら公園の景色を眺める。

日差しはやわらかく降り注いでくるし、鳥がさえずる声は耳を楽しませてくれる。
ドーナツも美味しくて、肌を撫ぜていくそよ風も気持ちいい。

……やばい、眠くなってきた。

晴人「こら」

紘汰「うおっ!?」

突如額を襲った軽い痛みに飛び起きると、晴人がくすくすと笑い声を零した。
何が起こったのか理解できずにその笑顔を見ていると、中指を弾く仕草を見せられた。

紘汰「……デコピン?」

晴人「ご名答。私が相手だからよかったけど、本当のデートで居眠りしちゃだめだよ」

紘汰「いや、だってあんまりいい陽気だったからさ」

春らしい穏やかな気候に、つい眠気を感じてしまうのは仕方ないはず。
そう思いながら弁明を試みた俺に晴人は悪戯っぽい笑みを向けた。

晴人「たしかにいい天気だね。いっそのこと今日は帰って昼寝でもする?」

紘汰「それは困る!」

このままレッスンが進まなければ、俺が舞へ告白できるのはいつになるやら……
そう思い、慌てて眠気を吹き飛ばそうと頭を振った。

晴人「そんなに慌てなくても、冗談だって」

晴人はそう言って立ち上がり、ぐっと伸びをした。
俺もそれにならって伸びをし、眠気を覚まそうとする。

晴人「それじゃあ、レッスンといこうか」

紘汰「ああ、そうだな! 晴人はどんなレッスンをしてくれるんだ?」

一見しておしゃれなことが分かる晴人だから、恋愛方面の経験も豊富に違いない。
きっと実のあるレッスンをしてくれるはずだと期待を込めて見つめる。

晴人「うん、まあいろいろね。それより最初に聞きたいことがあるんだけど」

紘汰「聞きたいことって、何だ?」

晴人「舞ちゃんだったよね、紘汰が好きな子って」

改めて問いかけられ、思わず背筋が跳ねた。
聞くまでもないようなことを問いかけられ、何故だろうと不思議に思う気持ちもあるが、
それ以上に照れくさい。

そういえば、一度もはっきり口にしたことはなかった気がする。
俺が舞を……好きだってことを。

紘汰「ああ……そうだ」

晴人の問いに頷き返したことで、舞への気持ちが殊更大きくなった気がした。
目の前に舞がいるわけでもないのに騒ぎ出した心臓を抑え込もうと躍起になりながら、
満足気に頷いた晴人の意図を読み取ろうと視線を向ける。

そんな俺の探るような視線に気づいて、晴人が穏やかに微笑んだ。
まるで子供でも見るような目だ。

実際、経験の少なさで言うと子供かもしれないけど
あまり嬉しい扱いではなくて自然と俺は顔をしかめていた。

晴人「そんなにむくれない、むくれない。紘汰は舞ちゃんが好きなんでしょ。
   じゃあ舞ちゃんがどんなものを好きで、どんな子か分かる?」

紘汰「舞が? そりゃあ幼馴染だし、それなりに」

晴人「そう。じゃあ聞くけど、舞ちゃんが喜びそうなデートスポットは?」

紘汰「えっ……」

どこだろう……
しかし、舞のことなら分かると言ってしまった手前、
分からないと言うのはあまりにも情けない気がして言いづらい。

そうして俺が困っていると、
晴人は俺の内心なんてお見通しだと言わんばかりの笑顔を浮かべて俺の肩に手を置いた。

晴人「ほら、意外と分からないでしょ」

紘汰「うー……だって、デートなんてしたことないんだぞ」

晴人「言い訳しないの。いい?
   何が正解か分からないで不安なのも、人に頼りたいって気持ちも分かるけど、
   だからって自分で何もしないのは駄目だからね」

晴人の言うことももっともだ。
すっかり先輩ライダーたちに頼り切るつもりでいた自分が情けない。

晴人「意識しないっていうのは難しいだろうけど、
   できるだけ意識しないで舞ちゃんに聞いてみたら?」

紘汰「そ、そんなこと無理だって! 難易度高すぎるだろ!」

晴人「大丈夫、世間話みたいに軽く聞けばいいから。
   女の子って、そういう話は大好きだし。きっと教えてくれるよ」

紘汰「そんなこと言われてもなあ……」

舞に対してそんな話題を振ったら、緊張してまともに話せるかどうか怪しい。
さすがにこれは、現段階での俺のレベルに相応しいレッスンとは思えなかった。

晴人「ヘタレだなあ」

呆れたような晴人の言葉が胸に刺さった。
ヘタレか……そうだよな、俺なんて告白もうまくいかないし、ヘタレだよな……

晴人「ほら、落ち込んでないでしゃきっとする!」

紘汰「はい!」

背中を思いきり叩かれ、反射的に背筋を伸ばした。
姿勢が正され、くよくよしていた気持ちまでまっすぐになった気がする。

晴人「その調子、その調子。やっぱりしゃきっとしてる方がかっこいいから」

紘汰「そ、そっか。なんか、照れるな」

かっこいいなんて言われた経験は少ないし、
晴人みたいな美人から言われたのは初めてかもしれない。

慣れない体験に頬を掻いて照れてしまう。
もしかしたら顔が赤いかも、と思うと余計に照れくさい。

晴人「可愛い反応してくれるじゃん」

紘汰「可愛い!? 俺は男だし、可愛いなんて言われても……」

晴人「そういう反応が可愛いの。あーあ、私の周りにもこれくらい可愛い子がいたらなあ」

芝居がかった口調でそう言い、晴人が背を向けた。
そのままその動きが止まる。

どうしたんだろう?
大丈夫か、と声を掛けてやるつもりで晴人の視線の先を見て、ああ、と納得した。

仮面ライダービースト、だったか。
たしか、晴人の……

紘汰「ライバルだっけ」

晴人「あいつはそのつもりみたいだけど」

それ以上言葉が続くことはなかったが、晴人にとっては違うんだろう。
じゃあ、晴人はどう思ってるんだろうか。
なんて疑問をぶつける間もなく、ビーストが走ってきた。

仁藤「おーい、晴人~!」

晴人「……はー……」

駆けてくるビーストの姿に、晴人が溜息を吐く。
その愁いを帯びた横顔に、俺の第六感が反応する。

これは……恋!

紘汰「晴人!」

晴人「え、は、はい? 何?」

ガシッ、と音を立てそうな勢いで晴人の手を握り、力強くその目を見つめる。
すると晴人は面食らった様子で軽くのけ反り、目を瞬かせた。

紘汰「こうして手伝ってもらってるんだから、俺だって応援するぜ!」

晴人「応援って、何の応援……?」

紘汰「いいって、隠さなくても」

いつも余裕のある態度で少しつかみどころのない晴人の根っこの部分を掴んだようで、
つい口元が緩むのを感じながら声を潜める。

紘汰「好きなんだろ?」

晴人「……」

絶句している。
これはきっと、俺に気持ちを見抜かれて動揺しているに違いない。

晴人の気持ちを見抜けて少し誇らしい気分の俺の耳に、
ビーストの声が飛び込んできた。

仁藤「ええー!? 何でお前ら、手なんか繋いでるんだ?」

そういえば、恋心を看破した喜びで手を握ったままだった。
これではビーストに何か勘違いされるかもしれない。

慌てて手を離し、説明しようと口を開いた俺だったが、
話し出そうとしたところでビーストに掌を突き出され、驚きに思わず口を閉じた。

仁藤「皆まで言うな! そうかそうか、ついに晴人にも春が来たか……」

晴人「いや、違うから」

仁藤「へっ?」

ぽかんと口を開け、目を見開いたビーストを見て晴人は呆れ顔になった。
しかしその目はどこか優しい印象だ。やっぱりこれは恋だろう。

なら、ここは後輩として、先輩の恋を応援してやらないとな!

紘汰「あっ、俺、用事を思い出した!」

晴人「何言ってんの。今日は私と――」

紘汰「いやーごめんな晴人! 遊園地には付き合えないんだ!」

そう言いながら、良太郎から貰った遊園地のチケットを晴人の手の中にねじ込んだ。
これで二人が遊園地に行けば、ぐっと距離が近づくかもしれない。

もしそうなったら、俺が恋のキューピッドだ。

紘汰「でも一人じゃつまらないだろうし、ビースト!」

仁藤「ん? 俺か?」

紘汰「ああ、あんたが一緒に行ってやってくれ」

仁藤「おう、いいぜ! 遊園地かー、久しぶりだな」

あっさりと頷いたビーストは、期待に輝く目で晴人を振り返った。
その目に見つめられ、晴人が小さく後ずさる。

恋する乙女だもんな……好きな人から至近距離で見つめられて、照れてるんだろう。
でも、それじゃあいつまで経っても想いは伝わらないんだ。

ここは晴人の勇気に賭けて、邪魔者は退散するとしよう。

紘汰「じゃあな、晴人! 頑張れよ!」

晴人「え、ちょっと……えっ? なんで帰るの? ちょっとー!?」

仁藤「いいから遊園地だ! 行くぜ晴人!」

振り返った俺が見たのは、大喜びで駆けていく仁藤の後姿と、
何とか繋がれた手を振りほどこうと暴れる晴人の姿だった。

紘汰「晴人ってけっこう照れ屋なんだなあ」

けど、一緒に遊園地に行くことで少しは素直になる機会もあるはずだ。
うーん、いいことをして清々しい気分だ!

紘汰「さてと、それじゃあいつもの場所にでも行くか」

俺だって、ちょっとは足を踏み出さないとな。
晴人のアドバイス通り、できるだけ自然を装って舞のことを聞いてみよう。

そう決意した春の日だった。

はい、これにてLESSON 4はおしまいです。
Interlude書くのでちょっと待っててください。

……ちょっとと言いつつ数時間かかりそうですけどね!

書けた!
珍しく筆が乗りました。
無性にうれしい、そんな>>1です。

ちなみにこの世界観ではコヨミや優衣ちゃんも健在です。
それでは投下。

Interlude
~嘘つきはるちゃん~

紘汰の言葉を思い返し、とんだ勘違いをされたものだと頭が痛くなった。
どこをどう見ればそうなったのやら、私は仁藤のことが好きだということになったらしい。

そもそも今日は紘汰のためのレッスンをする予定だったのに、
気付けば私と仁藤が遊園地に向かっているなんて。
こんなわけの分からないことになるとは、面影堂を出た時には考えもしなかった。

仁藤「遊園地~♪」

呑気に前を歩く仁藤は、思いのほか強い力で私の手を掴んで離そうとしない。
最初こそその手から逃れようと散々暴れたけれど、力の差は歴然。

諦めて手を引かれるまま歩いているものの、
本当にこのまま遊園地に行っていいんだろうか。

仁藤「晴人、どうかしたのか?」

晴人「わっ!?」

突然目の前に仁藤の顔が現れて、驚きに脈が速くなった。

晴人「びっくりした……急に近寄らないでよ」

仁藤「さっきからずっと手を繋いでるんだから、今さらだろ?」

晴人「あのね、それも本当のことを言うと嫌なの」

仁藤「はあ? お前が遊園地に行きたいって言うから一緒に行くんだろ」

晴人「あれは紘汰が勝手に言っただけ」

私の説明を聞いて仁藤が眉を顰め、怪訝な表情を作る。
ようやく話を聞く気になったか、と内心息をついた。

晴人「何か勘違いしてたみたいだけど、私は遊園地なんて――」

仁藤「分かった、皆まで言うな!」

晴人「ちょ、ちょっと、人の話は最後まで――」

やばい、これはいつもの勘違いパターンだ。
こうなるとこいつは面倒くさいということは、これまでの経験で分かり切っている。

仁藤「本当は遊園地に行きたいけど、恥ずかしくて素直に言えないんだな!」

晴人「違うって。行きたいならコヨミと行くし」

仁藤「ん、それもそうか……?」

どうやら今日は面倒なことにならずに済みそうだと、ほっと胸を撫で下ろした。
……というのに。

仁藤「分かった! 俺と一緒に行きたいんだな!」

晴人「……」

絶句。
何なのこいつ、ありえない。
脳内お花畑すぎ。

仁藤「つまり晴人、お前……俺が好きなんだな?」

にやけ顔でそう言ったかと思うと、仁藤が私の肩を掴んだ。
いやいやいや、ちょっと待て。どうしてそうなる。

晴人「待った!」

仁藤「何だよ?」

いやそんな、空気読めよみたいな顔されても。
むしろお前が他人の気持ちを考えなさいよ。

晴人「好きじゃないから」

仁藤「またまた~」

晴人「デレデレすんな気持ち悪い!」

仁藤「晴人ってツンデレだったんだなあ」

晴人「ち、が、う!」

仁藤「愛情の裏返しだと思うと、可愛いもんだぜ」

駄目だこいつ、早く何とかしないと……!
焦っている間にも、にやけ顔の仁藤が顔を寄せてくる。
このままだとまずい……何か、何か考えないと。

仁藤を止められるだけの何かを……!

晴人「わ、私は……」

仁藤「ん?」

何か、何でもいい。
この状況を脱せるなら……!

晴人「私はコヨミが好きなの!」

仁藤「えっ」

晴人「あ」

……やばい。
咄嗟に思い付いた言い訳がこれって……

これを本気だと思うなら、仁藤は相当の……

仁藤「そうだったのか……」

晴人「馬鹿だ……」

仁藤「え?」

晴人「い、いや、何でもないよ」

しまった、ついうっかり本心が。
にしても仁藤、こんな嘘を信じるなんて素直すぎるんじゃなかろうか。

仁藤「そうか、コヨミちゃんが好きなのか……そうか……」

晴人「……えーっと」

何故か落ち込んだ仁藤に背を向けるのも気の毒な気がして、
でもどう声を掛ければいいのかもわからず、私は立ち尽くすしかなかった。

しばらくすると俯いていた仁藤が顔を上げ、暗かった表情を一転、明るいものにした。

仁藤「応援するからな!」

晴人「え?」

仁藤「世間では認められないかもしれないけど、俺は応援してやる」

晴人「あ、ああ……ありがと……」

……私、もしかして取り返しのつかない嘘を吐いちゃった?

はい、これにておしまい。
LESSON 5に続きます。

関係ない話ですが、>>1はLESSON5と聞いただけでちょっと切なくなります。
ジャイロ……

続きは筆が進めば今日中に書けると思いますが、
あまり期待しないよう、お願いします。

こんばんは。

まだ書けていませんがそろそろ寝ます。
書き次第、やって来て投下します。
遅くとも来週には来ます。

おやすみなさい。

こんばんはー。
お久しぶりです、>>1です。

いよいよ明日ですね……楽しみ。
しかしこのスレのミッチは依然として紘汰さん大好きっ子です。

それでは投下。

LESSON 5
~深まる誤解~

舞「デートスポット?」

素っ頓狂な声を上げた舞に対して、俺は深く頷いた。

紘汰「そうなんだ。俺の知り合いで、そういうのを知りたいって人がいて」

舞「へえー。どんな人?」

紘汰「どんな人って……えーっと……」

咄嗟に思い浮かんできたのは晴人だった。
まあ、ビーストとのこともあるし……別にいいか。

紘汰「ちょっと掴みどころがないけど、優しくていい人だな。それに美人だし」

舞「ふーん……美人なんだ」

紘汰「そりゃもう、スタイルもいいし」

舞「紘汰にもそんな知り合い、いるんだね」

あの後、いつもの場所へ向かった俺は幸運なことに一人でダンスをする舞を見つけた。
偶然他のメンバーが出払っているところにやって来たらしい。

今がチャンスだと勇気を出してデートスポットについての話題を振ってみたのだが、
この調子ならうまく答えを聞き出せそうだ。

紘汰「まあな。それで、舞ならどういう場所がいいんだ?」

舞「私はやっぱり……って、違うでしょ」

紘汰「え?」

うまくいきそうだったのに、どうして急に答えるのをやめたんだ?
まさか俺の計画がばれた……?

舞「その人、女の人なんでしょ? じゃあ男の人の意見が聞きたいんじゃないの」

紘汰「あっ」

そういえばそうだった。
しまった、男だって言えばよかった……

こうなったらもう、この手しか残されてないよな。
……ごめん、晴人!

紘汰「じ、実はその人……女の子が好きなんだ」

舞「ええっ!?」

俺の吐いた嘘は舞にのけ反るほどの衝撃を与えたらしい。
舞は驚いて元々大きな目をさらに大きくしている。

舞「そ、そうなんだ……そっか……」

けど、どうにか納得してくれたらしい。
本当にごめん、晴人……
次に会ったらドーナツでも何でも奢ってやろうと心に決めた。

紘汰「なあ、参考までに教えてくれないか」

舞「まあ、いいけど……」

やった!
心の中でガッツポーズを決めながら舞の言葉に耳を傾ける。

舞「ありふれた答えになっちゃうけど、やっぱり遊園地とか?」

紘汰「他は?」

舞「他は、一緒に買い物したりとか……ケーキを食べに行ったり!」

紘汰「なるほど……」

相変わらず甘いものが好きなんだな、舞。
とにかく、せっかく聞き出せたんだから忘れないようにしないと。

舞「ねえ、参考になりそう? その……女の子が好きな人の」

紘汰「え? ……あ、ああ! ばっちりだ。ありがとな!」

危ない危ない……自分の言った言葉をすっかり忘れてた。
舞と晴人が出会うことなんてないだろうから、平気だろうとは思うけど。

舞「私が知らない間に、そんな知り合いができてたんだね」

紘汰「そりゃあ、四六時中一緒にいるわけじゃないんだから」

舞「そうだけど……」

やばい、何か怪しまれてないか……?
ここは退散した方がいいかもしれない。

紘汰「俺、今日はそろそろ帰るよ」

舞「え、踊っていかないの?」

紘汰「いろいろあるんだよ、俺にも」

舞「そうなんだ……」

背中から聞こえてきた舞の声が少し寂しそうに聞こえて振り向くと、
そこには笑顔の舞がいた。

俺の気のせいだったんだろうか?
むしろ、別れを惜しんでほしいって願望が幻聴を聞かせたとか……

舞「またね」

紘汰「ああ、またな」

笑顔の舞に見送られ、俺はいつもの場所を後にした。

作戦がうまくいき、舞からデートスポットの希望を聞き出せたことで
俺の気分は風船か何かのようにふわふわと上昇していた。

そして、そんな時には気分の緩みが財布の緩みに繋がるものだ。
いい匂いに立ち止まり視線を巡らせ、匂いの元であろうドーナツ屋の屋台を見つけた俺は、
つい先日、士によって軽くされたばかりの財布を手にその屋台へ向かっていた。

紘汰「おーい、そこのドーナツ屋!」

店長「あら、いらっしゃい! いつものメニューから新作まで揃ってるわよ~」

顔を上げたドーナツ屋の店長に、駆け寄る俺の足が速度を落とした。
どうにも、某パティシエを思い出す人種に見えて仕方ないんだが……

店長「ほら、そんなところに突っ立ってないでいらっしゃい!
   今日の新作は、これ! フルーツ盛りだくさんのフルーツポンチドーナツよ」

紘汰「へ~、初めて聞いたな、そんなの」

好奇心に突き動かされ、止まっていた足が動き始めた。
まさか、この店長が突然ドリアンロックシードを構えるようなことはないだろうし。
疑うより信じるべきだよな、やっぱり!

店長「おいしいわよ、お一ついかが?」

紘汰「よし、食ってみるか」

店長「まいどあり~♪」

代金を手渡し、店長がドーナツを袋に詰めるのを待っていると、
携帯電話の着信音が鳴り響いた。

でも、俺の携帯じゃない。
店長のだろうかと様子を見ていると、案の定そうだった。

店長「あら、誰かしら? ……ええーっ!?」

どうやら届いたのはメールだったらしいが、店長はその内容に目を通したかと思うと、
大げさなくらいに驚いてみせた。

紘汰「どうかしたのか?」

店長「ええ、それがね……ここの常連さん、こっち側だったらしいのよ!」

紘汰「こっち側……?」

店長「だから、アタシと同じ側!」

はて、店長と同じ側……?
………………はっ!

紘汰「ええーっ!? そ、それってつまり、オカマ……?」

店長「違うわよ! いえ、アタシはそうだけどその子は女の子!
   女の子だけど、女の子が好きらしいのよ!」

紘汰「えっ? ……えっ!?」

ど、どどどういうことだ!?
女の子が店長と同じ側で、女の子はオカマじゃなくて、女の子が……
女の子を好き!?

店長「やっだ~、もう! はるちゃんったら、言ってくれればよかったのに!」

紘汰「はる……ちゃん……?」

ドーナツ、常連、女の子、はるちゃん……
ここから導き出される答えは……まさか……?

紘汰「な、なあ店長、聞いてもいいか?」

店長「何よ?」

紘汰「その、はるちゃんって……まさか……晴人?」

どうなんだ……?
もしそうだとしたら、俺がうっかり舞に言ったことは……

店長「ええ、そうよ。もしかしてはるちゃんと知り合いなの?」

何てこった。
俺は自分でも知らない間に、晴人の真実を暴いてたのか……

……でも、これでドーナツは奢らなくてもいいか?

店長「ちょっと、聞いてるの?」

紘汰「あ、ああ。そうだ、俺と晴人は知り合いなんだ」

店長「そうだったの。それならはい、これ」

そう言って店長はドーナツを一つ余分に袋へ入れた。
有難いけど、受け取るのも悪い気がして受け取れずにいると、
店長が俺の手に押し付けるようにして手渡してきた。

店長「若いんだから、こういうのは素直に受け取りなさい!」

そう言って店長が浮かべた朗らかな笑みに安心して、押し付けられた紙袋を抱え直した。

紘汰「分かった。ありがたく受け取るぜ、店長!」

店長「ええ、その代わりまた来てね。えーっと、何て言うんだったかしら?」

紘汰「俺は葛葉紘汰だ。よろしくな」

店長「こちらこそ、今後ともご贔屓にね」

笑顔で手を振る店長に手を振り返し、上機嫌に帰り道を歩く。
うっかりスキップしてしまいそうなくらいだ。

舞に嘘を吐いちまったけど、それも結果的には嘘にならなかったし。
今日は本当にいい日だ!

スキップはしなかったものの、上機嫌を抑えきれず鼻歌を歌い出した俺の前方を、
見慣れた人物が歩いているのを見つけた。

紘汰「おーい、ミッチ!」

光実「……紘汰さん!」

振り返ったミッチは、瞳を輝かせて駆け寄ってきた。
なんだか子犬みたいで、そんなミッチを見る度に後輩っていいもんだなあと思わされる。

光実「奇遇ですね、今帰りですか?」

紘汰「おう。ミッチも帰るところか?」

光実「……いえ、ちょっと行きたいところがあって」

紘汰「へー。せっかくだし、方向が同じなら一緒に帰ろうかと思ったんだけど」

光実「あの! 紘汰さんの家があるのと同じ方向なんです!
   私が行きたい場所があるのは!」

残念だなあ、と言おうとした俺の言葉を遮ってミッチが口を開いた。
その勢いに少し面喰いながらも、帰り道に話し相手を得た喜びで頬が緩んだ。

紘汰「そっか! じゃあ行こう」

光実「はいっ!」

元気よく答えたミッチと連れ立って歩き始めるとすぐに、
俺は抱えた紙袋の中身を思い出して足を止めた。

紘汰「そうだ、ミッチ。時間あるか?」

光実「ええ、ありますよ」

紘汰「なら、家に上がっていってくれ」

せっかく二つあるんだから、ドーナツを分け合おう。
そう思って俺が口にした提案に、ミッチは余程嬉しかったのか頬を染めて頷いた。

はい、ここまで。
続きはまたそのうち。
もしかしたら今日かもしれないし、明日かもしれない。
他のSSも書くかもしれないですし。

というか最近、他のSS書いてないなあ……

乙ー
ミッチはやっぱ白い方がいいなと映画をみて思いました

おはようございます。
ニーサン……

>>718
ですね。
でも黒いのも美味しいと思います。

今朝の放送についてですが……
とりあえず、プロフェッサーはそっち系だということが分かりました!

あと、銃を持つ手が震えてたミッチかわいい!
なんだかんだ助けてくれる戒斗ちゃんマジ強者!
ニーサンとの和解うれしい!
ブラーボ大活躍!

濃い30分でした。

プロフェッサーは好きな人に裏切られたと被害妄想してるそっち系のヤンデレにしか見えない(ヤンデレ愛好家フィルター)

こんばんは。
何か眠くて筆が進まない今日この頃。
ようやく書けたので投下しますね!

LESSON 6
~怒りのメロン、再び~

紘汰「ミッチ、何か飲みたいものとかあるか?」

光実「そんな、気を遣わないでください」

紘汰「いいって、どうせ俺も何か飲むし。
   今はたしか……オレンジジュースか麦茶しかなかったけど」

光実「それじゃあ、ジュースをお願いしていいですか?」

紘汰「おう!」

控えめに頼んできたミッチに快く頷き返し、冷蔵庫へ向かった。
もっと気楽にしてればいいのに、ミッチは真面目だなあ。

食器棚で目についたコップを適当に二つ取り出し、その内側へ橙色の液体を注ぐ。
そのコップを持って部屋に戻ると、ミッチは正座を崩さないで床に座っていた。

紘汰「もっと楽にしろよ、ミッチ」

光実「そ、そうですね……すみません、変に緊張しちゃって」

本当に、どうしたんだろう?
いつも落ち着いてるミッチらしくない。

紘汰「熱でもあるのか?」

口にした言葉が本当だったらどうしようと不安になって、
コップを机に置くついでに座り込んでいたミッチの額と俺の額を合わせる。

紘汰「うーん、熱は……ん? 熱くなってきた……?
   まさか本当に熱でもあるのか!?」

慌てて額を離してミッチの顔色を窺うと、頬がまるでリンゴみたいに赤い。
それに、目が潤んでいて熱っぽいし……やばい、本当に熱があるみたいだ!

紘汰「待ってろミッチ、すぐ家まで送ってやるからな!」

しかし俺のその言葉は、ガラスの割れる音にかき消された。
振り返るとそこにはガラスの破片の上に立つ……斬月!?
またかよ!

紘汰「何すんだよ!? うちのベランダが大変なことになったじゃねーか!」

斬月「……斬る!」

紘汰「うお、危ないって!」

振り下ろされた剣を避けるも、床には穴が……
このまま部屋の中で戦うのはいろんな意味で危険すぎる。

とにかく外へ出ないと。
それに、熱のあるミッチを置いて行くわけにはいかないし……
だからって走らせるわけにもいかないだろ。

だったら、これしかない!

紘汰「ちょっとの間、我慢してくれよ!」

光実「……っ!?」

斬月「なっ……貴様!」

斬月を睨み付けていたミッチの背中と膝裏に腕を回して抱え上げ、
そのまま玄関へ走った。

腕の中のミッチは、ますます体温を上げているみたいだ。
早く安全なところに連れて行ってやらないと……!

そう意気込んで靴を履き替え、外へ飛び出す。
後ろを斬月が追って来ているのは足音で分かったが、振り返っている余裕はない。

紘汰「大丈夫か、ミッチ」

抱きかかえたミッチを気遣って声を掛けると、真っ赤な顔で頷かれた。
けど正直なところ、変身しないで斬月から逃げられるとは思えない。

何か方法はないのか……?

「まったく、世話が焼ける」

紘汰「え?」

不意に聞こえてきた声に足を止めると、誰かが前方から歩いてくるのが見えた。
その姿は逆光でよく見えないが、今の声、どこかで……?

斬月「何者だ!」

「いいだろう、教えてやる。私は……」

声と共に、人差し指が天を指した。
そうだ、こいつは……!

天道「天の道を往き、総てを司る女。天道総司だ」

そう言った天道の元に、赤いカブトムシが飛来する。
それを捕まえてベルトに装着すると、天道は瞬く間に赤いライダーへ変身していた。

カブト「足止めは引き受けた。行け」

紘汰「助かった、天道!」

カブト「気にするな。後輩を助けるのは当然のことだ」

俺たちと斬月の間に立った天道の背中の頼もしいことと言ったら……
感激のあまり目が潤みそうだったが、それを堪えて頷き返す。

そのまま俺は踵を返し、天道と斬月に背を向けて走った。

走った先で見つけた公園に駆け込み、ミッチを抱えたままベンチへ腰を下ろす。
さすがに疲れた……

光実「あの、紘汰さん……すみません、重かったですよね」

紘汰「え? それはまあ、多少は……」

って、何言ってるんだ俺!
普通そこは羽のように軽かったとか言うところだろ!

紘汰「いや、今のなし! すっげえ軽かった!」

慌ててそう言い直した俺に、ミッチは小さく笑いながら答える。

光実「無理しないでください」

紘汰「無理なんかしてないって! ほら、この通り!」

ムキになってミッチを抱え上げると、小さな悲鳴がその口から零れ落ちた。
急な浮遊感が怖かったのか、ミッチの手は俺の胸元にしがみついている。

目をぎゅっと瞑って少し怯えているその表情を見て、途端に子供じみた意地がしぼみ、
その代わりに罪悪感がむくむくと芽生えてきた。

紘汰「ごめん、ミッチ」

光実「いえ、少し驚いただけですから」

そう言ったミッチの頬が赤く染まったのは、
怯えた表情を見せたことが恥ずかしかったからだろうか。

普段は俺より大人なんじゃないかと思うくらい落ち着いてて大人っぽいけど、
ミッチもけっこう可愛いところがあるんだよなあ。

光実「もう、笑わないでください!」

紘汰「ごめんごめん、拗ねるなよー」

つい口元が緩んでいたらしい。
頬を膨らませたミッチに余計口元が緩んだ気もする。

しかし、いつまでもそんなに気楽ではいられなかった。

舞「……何してるの?」

紘汰「舞!」

光実「舞さん!」

俺とミッチの声が弾んだのと対照的に、舞の面持ちがどうにも暗いような……?
どうしたんだろうと見守っていると、舞が俺たちから目を逸らしながら口を開いた。

舞「こんな場所でそんな……二人がそういう関係なら、別にいいんだけど」

紘汰「そういう関係……?」

そういえば俺、ミッチを抱きかかえてるんだっけ。
それも、俗に言うお姫様抱っこの格好で。

……つまり、舞の言うそういう関係っていうのは……

紘汰「ち、違うからな舞! これには深い事情が!」

舞「いいよ、誤魔化さないで。ちゃんと祝福するから」

どことなく笑顔がぎこちないのはどうしてだ!?
その顔は確実に祝福してないだろ!

紘汰「だから違うんだって!」

その後、必死の説得によって舞の誤解を解くのに、
実に一時間ほど掛かったのだった……

おしまい。
天の道を行く人が先輩だと心強いですね。

>>722
ミッチww

>>723
その解釈で正解な気がしてくるから困る。

それじゃあおやすみなさい。
遅くとも来週には会いましょう。

ありの~ ままの~♪ ……はっ!

こんばんは。
例の映画の主題歌に洗脳されつつある>>1です。
短いSSS書けたので投下。

一応オーズSSの続きみたいな……そうでもないみたいな……
あのSS内の設定でMOVIE大戦みたいな感じです。

本当に短いうえにミハル君のことをあまり覚えてなくていろいろ適当です。
だが私は謝らない。

空港で待ち受けていた思わぬ再会に戸惑う暇もなくポセイドンとの戦いに身を投じ、
本来ならば疲れなど感じるはずもないグリードのアンクが溜息を零す様子を見て、
映司は控えめではあるもののおかしそうな笑い声を上げた。

アンク「何がおかしい」

映司「何でもない」

アンク「お前はおかしくもない時に笑うってのか? あ?」

喧嘩腰の口調で詰め寄るアンクに怖じる様子もなく微笑んでいる映司だったが、
二人が会話するのを眺めていたミハルは慌てて映司を庇うように腕を伸ばした。

ミハル「落ち着いてください!」

映司「大丈夫だよ、ミハル君。アンクはこれでけっこう優しいから」

ミハル「え?」

映司の声に振り返ったミハルの顔は、とてもそうは思えません、
とはっきり書いてある錯覚を起こすくらいに不安げだった。

しかし穏やかな笑みを浮かべている映司を見てその不安は薄れたのか、
わずかに懸念を残した表情のままではあったが腕を下ろした。

アンク「おい映司、お前には聞きたいことが山ほどある」

映司「たぶん、ほとんど答えられないだろうけど……
   あ、スリーサイズなら教えてあげるよ?」

アンク「誰が聞くか、そんなもん」

おしまい。
本当に短いですね!

東條の女体化が病み可愛くて心の中がルイズコピペ
草加とか沙耶(小説版)とかヤンデレもいいけどアンデッドのみゆきさんと虎太郎の百合もかわいい。
彼氏(正確には違うらしい)が亡くなって未亡人な橘さんもグー。

プラーボと姉ちゃん絡まないかな
うわああああああああああ!!!!!!

おはようございます!

>>743
あらぶってますね!
ブラーボはいなかったけど今朝は姉ちゃんがいてだいたい満足。

トッキュウジャーがなんか大変なことになってますね。
ライト……
闇の皇帝からヤンデレ臭がするようなしないような。

それともうね、ミッチがね。
ビンタでも正気にならないことは証明済みなので、息も絶え絶えってところまで追いつめて調きょ……
じゃなくて、再教育してあげないとね!

そんなこんなで今後の展開が気になりつつSS書いていきます。
少々お待ちください。

書けましたー。
短いですがどうぞ。

Interlude
~○○○○連盟、結成!?~

白いライダー――斬月の研ぎ澄まされた攻撃は想像をわずかに超えていた。
かすり傷とはいえダメージを受けるとは、油断しすぎたか。

気を引き締めて再び斬月を見据える。
可愛い後輩のためだ、この先へ行かせるわけにはいかない。

斬月「退け! 貴様の相手をしている暇はない!」

苛立ちを隠そうともしない声でそう言って、斬月は葛葉の消えた方向へ視線を向ける。
以前も葛葉を襲撃したと火野たちから聞いたが、何故こうも葛葉に執着するのか。

カブト「どんな理由があってのことかは知らんが、諦めろ」

そう、どんな理由があろうと通すつもりはない。
後進を守るのが先達の務めというものだろう。

斬月「くっ……妹の危機だというのに……!」

カブト「!」

今……この男は何と言った?
妹と言わなかったか?

樹花……ひより……
私に二人の可愛い妹がいるように、まさか、この男にも……

カブト「おい、まさかさっき葛葉が連れていた少女は……」

斬月「この俺の妹だ」

……そうか、そういうことだったのか。

斬月「おい、何故変身を……」

変身を解除した私に、斬月は戸惑っているようだった。

天道「お前と戦う理由がなくなった」

斬月「何?」

天道「妹のために戦う男は、私の敵ではない」

斬月「お前にも、妹がいるのか」

天道「ああ。世界一可愛い妹たちがな」

斬月「……そうか」

私に敵対の意思がないと信じたのだろう、斬月が変身を解除した。
入れ替わるように姿を現したスーツを着た男が視線を向けてくる。

同様に私が向けた視線が男の視線とぶつかり、互いに深く頷く。
そして私たちはどちらからというわけでもなく自然に歩み寄り、固い握手を交わした。

貴虎「一つ訂正しておく。俺にとって世界一可愛いのは光実だ」

天道「そうだな。誰しも自分の妹が一番……当然のことだ」

おわり。
○○○○に入る言葉は皆さんならお分かりのはず。

今日中にせめてもう一本書けたらいいなあ……

紘汰が頑張る話とは一切関係ないSSが書けました。
そういえば龍騎SSほとんど書けてない……おかしいなあ。

とりあえず投下ー。
内容的にはザック♀と戒斗ちゃんがいちゃいちゃ?してるだけです。

ザック「戒斗、唇カサカサじゃない!」

悲鳴にも似たザックの声に、戒斗は気だるそうな視線を返した。
手入れを怠ったのだろう、乾燥した戒斗の唇が開く。

戒斗「それがどうした」

ザック「あのねえ……ひび割れたら痛いでしょ?」

少し怒ったような、それでいて呆れたような口調でそう言うと、
ザックはポーチからリップクリームを取り出した。

慣れた手つきでそのキャップを外し、先端を戒斗の唇へ近づける。
戒斗は特に抵抗する気もないのか黙ってザックの指先を見つめていた。

ザック「ちょっと口開けて」

戒斗「ん」

仄かに開いた唇へリップを押し当て、乾燥していた唇が潤うよう念入りに塗り付ける。
しっかりとクリームが塗られたことを確認してひと息ついたザックに、少しの悪戯心が生まれた。

リップクリームをポーチに戻し、代わりにグロスを取り出したザックを見て戒斗が眉を顰めた。
そんな不可解そうな表情を気にも留めず、ザックはグロスのキャップを取り外す。

戒斗「おい、何を……」

ザック「あー、もう! 喋るからはみ出ちゃったじゃない」

戒斗「……グロスは必要ないだろう」

叱咤を無視してそう続けた戒斗を軽く睨み付けながら
ザックはティッシュを一枚手に取るとはみ出たグロスを拭き取った。

そして再びグロスを構えると、戒斗の唇をその先端でなぞる。
もう一度グロスがはみ出ることを恐れてか、戒斗は黙りこくっていた。

ザック「……はい、できた!」

嬉しそうにそう言ったザックの目には、瑞々しくコーティングされた戒斗の唇が映っている。
リップクリームから漂う微かなミントの香りも悪くない。

満足して頷くザックに、戒斗は不満気な表情を向けた。
無意識に尖らせた唇を見て微笑んだザックを見上げ、戒斗が不意に笑った。

それも、意地が悪そうに。

戒斗「ザック、お前も少し唇が荒れているぞ。人のことは言えないだろう」

ふふん、と勝ち誇ったように笑う戒斗だったが、
何かを思いついた様子のザックに顔を寄せられて目を瞬かせた。

戒斗「どうした」

ザック「リップもグロスもポーチに戻しちゃったけど、
    ここにちょうどいいのがあるじゃない」

戒斗「……?」

ザック「はい、ちゅっ」

戒斗「!?」

おわり。

ちなみにこの話を書くためだけに化粧品についてちょっと調べました。
GWに何やってんだ……

乙です

両方とも録画できてなかったああああああああ!!!!!!!ああああああああああああ!!!!!!!!(ファントムを生み出す音)

>>755
それは……つらいですね。
最後の希望が助けに向かうと信じて、頑張ってください。

何だかんだしていて書けなかったので続きとか他のSSはそのうち……
おやすみなさい。

乙。

OPで必殺ポーズを決めまくるザックに冷たい視線を向ける戒斗が可笑しい。コマ送りしないと見えないが。

おはようございます。
GW末から風邪引いてます。

>>757
ザック……(笑)

今朝はもう、グリッタちゃんがね……
幸せになってほしい。

鎧武は鎧武でミッチがいろいろとひどいし、
ニーサンがなんかすごい格好になってるし、
赤いのが街に来ちゃうし。
しかも来週キカイダー……

どうなっちゃうんでしょうね、これから。

僕はキカイダーよりもハカイダーの方が好きです(半ギレ)

あのまま兄さんもミッチも放置したまま次回へいくのか…

やっと続き書けましたー。
遅くなって申し訳ない。

>>759
実はキカイダーよく知らないので、
来週楽しみだったりする。

>>761
タイミングがちょっと微妙ですよね……
呉島兄弟の明日はどっちだ。

それじゃあ投下ー。

LESSON 7
~紘汰、怒る~

紘汰「好きだ!」

思いのほか大きい声が出て自分でも驚いたが、目の前にいる彼女はもっと驚いた様子だ。
しかし驚いているのは声の大きさにだけではないんだろう。

大きく見開かれた瞳がじっと見つめてくる。
一刻も早く返事が聞きたくて、でもやっぱり聞くのが怖い。

そんな相反する想いを抱えながら目を逸らしたくなるのを堪え、必死で見つめ返した。
それでも彼女は唇を閉じたまま何の声も発そうとしない。

紘汰「……好きなんだ」

答えを待ちきれずにもう一度、今度は呟くように想いを告げる。
どうか頷いてほしいと祈るような気持ちで彼女を見つめたが、
あまりに反応が返らず諦めて俯きかけたその時。

俺は確かに彼女が頷くのをこの目で見た。
あまりの幸せに胸が締め付けられ、逆に苦しいくらいだ。

どうしようもなく愛しい彼女を抱きしめたくて、俺は両手を広げ彼女を包み込んだ。
間近にある潤んだ瞳が欲しているものは、きっと俺と同じはずだ。

鼓動が速くなるのを感じながら、俺は彼女の唇へ――

紘汰「むふふ、んちゅ~……」

戒斗「気色悪いッ!」

紘汰「あだっ!?」

目の前で光が炸裂したような強い衝撃の後、明瞭になっていく視界に戒斗が現れた。
……あれ?

翔太郎「ちょっと亀子、何やってるのよ」

戒斗「戒斗だ!」

呆れ顔で戒斗を見ていた翔太郎が苦笑しながら俺の顔を覗き込んでくる。
どういう状況なんだろう、これは……

翔太郎「紘汰、大丈夫? あなたも大変ね、さっきの今で」

紘汰「大丈夫だけど、何が何だか……」

靄がかかったように判然としない思考では、
戒斗に頬をひっぱたかれたことくらいしか理解できない。

戒斗「葛葉、目が覚めたならさっさと退け」

紘汰「え? うわっ! 俺、戒斗に膝枕されてたのか!?」

頭の下がやわらかいとは思っていたが、それが枕などではなく戒斗の足とは思わなかった。
慌てて飛び起きるも、勢いがよすぎて地べたに転がり落ちてしまう。

振り返った俺の目には、見下した表情の戒斗がベンチに座っているのが見えた。
情けない気分でその目を見つめ返す。

戒斗「……じろじろと見るな」

紘汰「いや、先に見つめてきたのはお前だろ!」

それなのに俺だけ見るのが駄目なんてあまりにも理不尽じゃないか。
訳の分からない状況、納得いかない戒斗の理論。
この二つに頭を悩ませていると、翔太郎が笑いながら手を差し伸べた。

翔太郎「頭は大丈夫?」

紘汰「へ?」

なんか、すっごい失礼な質問じゃないか、それ……?
たしかに俺は馬鹿かもしれないけどさ。

紘汰「その聞き方はひどいだろ!」

翔太郎「あら、心配してあげてるのよ。さっき思いっきり打ってたから」

紘汰「さっき?」

さっきって、いつだ?
いや、そもそもどうして俺はここに?

周囲の風景を見るに、ここは公園だろう。
そして倒れていた俺、俺に膝枕していた戒斗、翔太郎。
どういう組み合わせなんだ?

翔太郎「もしかして、頭を打った拍子に忘れたのかしら」

紘汰「そんなに強く打ってたのか?」

翔太郎「ええ、それはもう」

紘汰「何があってそんな……」

翔太郎「それは……」

戒斗「下らん話はそこまでだ」

今に至る経緯を説明しようとした翔太郎の言葉を遮った戒斗が俺の前に立った。
相変わらず目つきが悪い。

戒斗「葛葉、私はお前に負けてなどいない」

紘汰「え? そりゃあ、うん。そもそも戦ってないし……」

戒斗「……」

当然のことを言ったはずなのに、戒斗の目つきがますます鋭くなった。
射抜かれそうな眼光に責められている気がして、視線を逸らしたくなる。

だが、ここで目を逸らしたらそれこそ俺の負けになる気がしたので、
そのまま明後日の方向を向きそうな眼球を戒斗に固定し、
文句があるなら言ってみろ! というくらいの気合で見つめ返した。

すると戒斗が不意に視線を逸らし、俺に背を向ける。
無性に勝ち誇った気分になるのは何故だろう。

戒斗「次は私が勝つ。覚えておけ」

そう言い残して戒斗は公園から立ち去った。
その後姿を見て肩をすくめた翔太郎が俺を振り返り、小さく笑う。

翔太郎「けっこう気にしてるみたいね」

紘汰「だから、何をだよ?」

翔太郎「さあね」

気が変わったのか、翔太郎は先程言いかけていた言葉を言うつもりはなさそうだ。
けど、本当に俺はここで何をしていたのか、何をしようとしていたのか……
思い出せないと不都合もありそうだ。

それなら、思い出せる範囲のことから思い出していこう。
えーっと、たしか今朝食べたのは姉ちゃんお手製、フレンチトーストで……

晶『紘汰、お姉ちゃん今日は友達から食事に誘われてるの。
  それで、悪いんだけど今夜のご飯は冷蔵庫に入ってるから』

そうそう、そんなことを言ってたっけ。
それから食事を終えた俺は家を出て……

……どうしたんだっけ?

まさか今日のほとんどの記憶がすっぽり抜け落ちたんじゃないだろうか。
一体どれ程の衝撃が頭を襲えばこんなことになるんだ。

紘汰「なあ、何があったのか簡単にでいいから教えてくれよ」

翔太郎「駄目よ。こういうことは自分で思い出しなさい」

紘汰「こういうこと……って、何だよ」

翔太郎「本当に何も覚えてないのね」

すっかり呆れた声でそう言われて、そんなに重大なことを忘れたんだろうかと不安になる。
けど、覚えていないものは仕方がない。

紘汰「実は、朝に家を出たとこから覚えてないっていうか……」

翔太郎「それってつまり、今日のことはほとんど覚えてないのね?」

紘汰「……はい」

呆れたどころか責めているようにすら感じる視線を向けられ、
俺は体を縮こまらせることしかできなかった。

委縮する俺を見て溜息を零し、翔太郎が腕を組んだ。
その表情は呆れているというより困っているように見える。

翔太郎「……これは、レッスン完了と言えるのかしら」

紘汰「レッスン……? あっ、そうだ!」

今日は翔太郎のレッスンがある予定なんだった!
一つ思い出せて、胸の重しが少し軽くなった気がする。

紘汰「それじゃあ、レッスンの途中で何かあったんだな!」

そう自分で口にしてからふと気付いた。
ならどうして、戒斗が俺たちと一緒にいたんだ?

翔太郎はレッスンしてくれていたんだから当たり前だろうけど、
戒斗は何をしていたんだろう。

紘汰「なあ翔太郎、どうして戒斗が俺たちと一緒にいたんだ?
   それに、俺に膝枕までして……」

翔太郎「……口元が緩んでるわよ」

紘汰「えっ!?」

しまった、膝枕の感覚を思い出していたらつい……
慌てて口元を引き締める。

翔太郎「そろそろ日も暮れるし、とりあえず帰りなさい」

紘汰「えー」

翔太郎「私はもう帰るわよ。夕飯の用意もあるし」

俺の不満たっぷりな声を無視して、涼しい顔をした翔太郎が歩き出した。
このまま俺は分からないことだらけで放置されるんだろうか。

紘汰「待ってくれよ、翔太郎!」

翔太郎「あのね、私の帰りが遅くなると相棒が餓死するのよ」

紘汰「けど、俺だってこのままじゃ帰れないって」

翔太郎「そんなに気になるなら私じゃなくて戒斗に聞くのね」

紘汰「なんで戒斗なんだよ」

レッスンしていたのは翔太郎であって、
戒斗はたまたま通りかかったくらいの事情で一緒にいたんじゃないだろうか。

それなのに自分は説明を放棄して戒斗に押し付けようなんて、あまりにも無責任だ。
そう思ったんだが……

翔太郎「戒斗のおかげで頭を打ったんだから、本人に聞けばいいじゃない」

聞き捨てならない言葉だった。
それはつまり……

紘汰「戒斗が俺に何かしたのか!?」

翔太郎「ん? ああ、えーっと……うん、そうね。そうそう」

今、明らかに何か考えているような間があったけど、
まさか翔太郎が嘘を吐くはずもない。

ってことは、人のことを殴るなり蹴るなりしといてあの態度だったのか。
いくら膝枕してたからって、帳消しにはならないだろ!

紘汰「戒斗のやつ……次に会ったら覚えてろよ!」

翔太郎「でも、そんなに悪気もなかっただろうから」

紘汰「悪気がなきゃ殴ったりしないだろ!」

翔太郎「殴ったっていうか、突き飛ばしたんだけどね」

紘汰「何だって!? そのおかげで頭を打ったのか……
   ますます許せねえ!」

怒りに燃える俺を見ながら翔太郎が何か呟いた気がしたが、
どうかしたのか尋ねる間もなく帰ってしまった。

それにしても戒斗……どうして俺を突き飛ばしたりしたんだ?
次に会ったら何が何でも白状させてやる!

とりあえずおしまい。
何があったのかはそのうち。

ジローさん普通にイケメンやん
この人になら掘られても…アッー

姉ちゃんがジローを半ば家電扱いww
>>1に知識があったら、姉×ジローも興味深い

昔の特撮では姉+弟×ヒーローのパターンが多かった

こんにちは。
いろいろ用事があって、ようやく鎧武とトッキュウジャー見終わりました。

>>780
そもそもジローってそういう機能があるんでしょうか?
あったら……いいかもしれないなあ……

>>781
むしろ見たいです。
キカイダーはよく知らないので書けなさそうなんですよね……

そういえば今更ウィザードの映画を見たんですが、面白かった!
天下分け目の大合戦みたいなタイトルのやつも見たかったんですが、
見事に全部借りられてました。

そういうわけでそのうちウィザードの短いSS書くかもしれません。

それといつものあれの続きが書けたので投下。

あっ酉忘れてたてへぺろ。

Interlude
~悩める翔太郎~

フィリップ「何か悩んでいるようだね」

翔太郎「ぶっ!?」

フィリップ「……汚いよ、翔太郎」

夕食の最中、フィリップから掛けられた言葉に動揺するあまり、
飲みかけていたコーヒーを噴き出してしまった。

い、今のはちょっと驚いてしまっただけであって、
本来の私はもっとクールでビューティーなハードボイルド!

冷たい視線にめげず咳払いを一つした私は
ハードボイルドなイメージを取り戻すべく低く落ち着いた声を返した。

翔太郎「な、なんのことかしら?」

フィリップ「声が裏返っているよ」

翔太郎「う、うう、裏返ってにゃいわよっ!?」

フィリップ「裏返っているうえに、噛んだね」

翔太郎「噛んでないっ!」

まったくこの子は、ああ言えばこう言う!
可愛いのは外見だけで、内面の方は可愛げなんて欠片もない。

フィリップ「そう目くじらを立てないでくれ、翔太郎。
      膨れっ面が似合う歳でもないだろう」

そう言いながらフィリップの細い指先に頬を突かれて、
自分の頬が膨らんでいたことにようやく気付いた。
これでハードボイルドと言い張るのは少し、いや、ほんのちょっと苦しい。

慌てて無表情を繕ったけれど、フィリップに言われた通り私の歳でするには苦しい表情だ。
女学生か何かならともかく、とっくに社会人だっていうのに。

今更になって湧き起こる羞恥心に頬が若干の熱を持ったが、
帽子を目深に被ることでそれを隠した。

フィリップ「それで、何を悩んでいるのか教えてくれないか?」

翔太郎「別に、悩んでるわけじゃないわ」

フィリップに言った通り、悩んでいるわけではない。
紘汰へ伝える事実を多少省略しすぎただろうかと反省していただけだ。

あの言い様では紘汰が一方的に戒斗を責めてしまう可能性もある。
しかし、自分の口から事実を伝えるのが正しいとも思えない。
これはあくまで、二人の間の問題だろう。

フィリップ「そうかな。僕には悩んでいるように見えるけど」

翔太郎「だから、悩んではいないのよ。ただ少し、落ち込んでるっていうか……」

自分の言動が誰かに誤解を生んだとあれば、気に掛かるのが普通だろう。
これがきっかけで面倒なことにならなければいいが、
あの二人が問題を起こさないとは思えない。

何も嘘は吐いていないのだから訂正する必要はないだろうが、
衝突が起こらないように観察しておくべき……だろうか?

フィリップ「やっぱり悩んでいるじゃないか」

決めつけるような物言いに腹が立たないでもなかったが、
文句の一つでも言ってやろうと見据えたフィリップの表情は穏やかなものだった。

フィリップ「一人ではどうしようもないと思ったなら、いつでも言ってくれ。
      僕たちは相棒だからね」

翔太郎「フィリップ……」

微笑みながらそう言ったフィリップが頼もしい。
感極まって視界に涙が滲みそうだった。

翔太郎「その言葉、ありがたく受け取っておくわ、相棒」

フィリップ「翔太郎、鼻声になっているよ。
      まさか感極まって泣いているのかい?」

翔太郎「なっ、泣いてないわよ!」

はい、おしまい。
続きはそのうち。

頬膨らませる翔太郎が安易に想像できる

姉ちゃんのスーツ姿が良かった(小並感)

翔太郎とフィリップでTSネタならどっちかは男のままが好みかな
若い非常識男子フィリップとタジタジ振り回されお姉さん翔太郎もいいけど、天然妹系フィリップと庇護者全開の翔太郎兄さんもゾクゾクする
問題は、翔太郎が女だとハードボイルドに憧れる理由が曖昧になり、よしんば憧れてもおやっさんが是が非でも近くに置いとかないだろうこと、フィリップが女だとおやっさんが「フィリップ」とは名付けないどころか下手したら「決断しなかった罪」を指摘するかどうかなことか

TSネタだと真面目でもネタでもWが一番面白そうなのよね。破天荒クールビューティーTS士が逆ハーレム作って行くディケイドとか、破天荒クール万能シスコンビューティーTS天道と振り回される加賀美とか、最近はミッチが舞でなくTS鉱太を好いてたらどうなってたかなんてのも考えると楽しい

そういえば、今更聞くのもどうかと思うけど、仮装空間の矢車さんが訳知り顔だったのはなんだったんだっけ?

おはようございます。
シド……君のことは忘れない……たぶん。
朝から怖すぎる。

それと戦国大合戦見ました!
ウィザード編で泣いた。

>>791
ですよね!
姉ちゃんかわいいよ姉ちゃん。

>>793
うーん、おやっさんは極端なフェミニストじゃないだろうし、
罪の指摘はちゃんとしてくれると思いますよ。
それが本当のやさしさだと思います。

矢車さんの態度は、
士が迷いこんだあの空間に迷い込んで、
そこでいろいろ知ったからです。

それでは、何かSSを投下できるよう頑張ります。

お待たせしましたー。

ネタとしては今さら感が否めない平成vs昭和ネタです。
綺麗なミッチ♀とニーサン。
今回は健全な呉島家だよ!

バダンを退け、無事家に戻ることができたことに息をついた貴虎だったが、
突然背中にぶつかってきた衝撃によろめいて無様に床へ倒れ込んでしまった。

貴虎「ぐはっ! ……み、光実か?」

自分に抱き着こうなどと考えるのは共に帰ってきた妹くらいのものだろうと声を掛けるが、
貴虎の声に応える声はなかった。

不審に思いながらも首を捻り、貴虎は自身の背中に顔を埋めている少女の姿を見つけた。
間違いない、貴虎の妹である光実だ。

何故彼女が突然こんな行動に及んだのか理解できず、貴虎は眉を顰めた。
彼の知る彼女は到底こんな子供じみたことをしそうにない。

不審に思った貴虎は妹の表情を窺おうとしたが、
背中に埋められた顔から表情を読み取るのは至難の業だった。

それならば直接聞くしかなかろうと結論付け、貴虎が口を開く。

貴虎「どうした、光実。こんな行動、お前らしくもない」

たしなめるような口調になってしまったが、それでも貴虎の声は優しいものだった。

自覚のあるなしに関わらず妹に甘い彼は、光実が自分を床に引き倒したという事実を、
年齢に見合わず大人びて冷静な妹にも甘えたい時があるのだろうかと想像していた。
そして、もしそうならば今日くらいは精一杯甘やかしても構わないだろうと。

そんな穏やかな心境で光実の言葉を待っていた貴虎は、
返事の代わりに聞こえてきた泣き声に思わず飛び起きて光実を振り返った。

見れば、床にぺたりと座り込んだ光実の眦からは透明の雫が溢れている。
貴虎は動揺を感じながらも泣きじゃくる光実の背に手を回し、優しく抱きしめた。

少女の細い体がすっかり腕の中に納まったのを感じながら、
彼は可能な限り優しい声で妹の耳に囁いた。

貴虎「何かあったなら、俺に言ってみろ」

光実「……はい」

か細い声ではあったが、光実が返事をしたことに貴虎は胸を撫で下ろす。
そして、その声が言葉を続けるのをじっと待った。

光実「わ、私、兄さんが……」

貴虎「俺が……?」

はて、自分が何かしただろうか。
内心首を傾げつつ、貴虎は光実に言葉の続きを促す。

光実「いなく、なっちゃうかと……思って……!」

貴虎「……光実……」

そう、たしかに貴虎はバダンの尖兵により一度は倒されたのだった。
最終的には勝利したためか、その事実はすっかり彼の頭から抜け落ちていたが。

貴虎「俺の身を案じていたのか」

光実「当たり前じゃない……兄さんは、私の兄さんなんだから」

落ち着きを取り戻しつつある光実が、照れたように顔を背けた。
涙を流すところを見られたことが、今さらになって恥ずかしいのだろう。

そんな様子を微笑ましく思いながら貴虎が光実の頭に手を置き、
慈しむようにその髪を撫でた。

光実「に、兄さん、子ども扱いしないで」

貴虎「いいだろう、たまには」

光実「もう……」

呉島家に流れる、穏やかな一時だった。

おしまい。
ネーサンとミッチもいいけど、
個人的にはやっぱりニーサンとミッチ♀の方が好きかなあ。
なんか、より一層禁断の関係っぽく(ry

こんなのミッチじゃない(錯乱)
乙ー
最近のミッチみてから一話らへん見返すとまじ別人で焦るww

このミッチだったらあぁも関係拗れなかっただろうな…
でもこのミッチが腹の中でまた黒いこと考えてたらそれもゾクゾクする

僕は純白ミッチの方がそそられます(半ギレ)

今週は戦極Pに惨く扱われても従順な湊さんに萌えた(チラ見)

リクエストしちゃダメですか?

こんにちはー。
今更すぎるけど最近アニメがおもしろい>>1です。
ショタホモっていいな……(小声)

>>805
ですよねー。
逆に戒斗ちゃんは変わらなすぎ。

>>806
こんなにニーサンのこと好きだったらあっさりユグドラシルについてたかも?
それはそれで萌えるんですけどね!

>>807
純白と聞いてパンツしか想像できなかった……
それじゃあ今のミッチは黒のレースでも履いてるんですかね(ゲス顔)

>>808
分かる。
書けたら書きたいけどネタが……
頑張ります。

>>809
いいですよ!
どしどしリクエストください。
ただ、遅筆だったり面白くなくても許してほしいです……

気付いたらニーサンとミッチでアウト過ぎる話を書いていた。
これは修正必須ですわ……

kwsk

>>811
ちょっと投下できないレベルなので、
内容修正してそのうち投下しますね!

簡単にいうとミッチがニーサン大好きっ子なだけです。

御言葉に甘えさせていただいて、
草加♀と真理♂の真草が見たいです
甘々でもシリアスでも構いません

>>813
短いけど書けました!
一応甘い……のか?

とりあえず、どうぞ!

真理「ねえ、草加さん」

草加「どうしたの、真理」

真理から呼び止められた草加は、心なしか声を弾ませて振り返った。
少しの期待が含まれたその顔に真理の手が伸びてくる。
頬に触れられ、草加の心臓が跳ね上がった。

草加「……真理?」

突然の行動に喜びで声が震えるのを自覚しながら、草加は潤んだ瞳で真理を見つめた。
ずっと幼い頃から向け続けてきた愛が、ようやく返って来る。

ここがクリーニング店で、いつ客が訪ねてきたり、
配達から啓太郎と巧が帰って来るやら分からないことは今となってはどうでもいい。

真理と思いが通じ合う、それだけで……

真理「クリーム、ついてるよ」

草加「えっ」

真理「さっき、ケーキ食べてたよね? それだと思う」

そう言いながら真理が引いた指先には、たしかに白いものが付着していた。
慌てて口元を手で覆い隠しながら、頭が沸騰しそうになるのを感じた。

この私が、こんな失態を真理に見せるなんて。
屈辱感と羞恥心に苛まれ、真理の顔が見られない。

真理「草加さんにもこういう抜けてるところがあるんだね。
   何だかかわいいかも」

草加「……えっ?」

かわいい?
真理が、私を、かわいい……
そう言ってくれたことが、今まであっただろうか。

真理「あ、ごめんね。年上なのにかわいいなんて」

屈託のない笑みを浮かべていた真理が、申し訳なさそうな顔をした。
このままでは嫌がっていると勘違いされてしまう。

草加「謝らないで。嫌じゃないわ。むしろ……嬉しい」

真理「そっか、よかった」

草加「ねえ、真理……」

今なら、きっと。
この雰囲気ならきっと、真理は私を見てくれるはず。

真理「ん?」

草加「私……」

啓太郎「たっだいまー!」

巧「あっちー……真理、お茶!」

真理「あ、おかえり! ごめんね草加さん、話はまた後で」

草加「え、ええ……」

……乾巧、また私の邪魔を!

おしまい!
こんな感じでどうでしょう。
一応甘い、はず……

おはようございます。
円陣見てたらちょっと泣きそうだった。
グリドン、成長したなあ……

極は、うん、まあ、うん……
斬月の盾と龍玄の銃って組み合わせがよかったよね!

まだや…まだ進化するに決まってる…!

>>821
でも話数的にちょっと、いやかなり? 厳しいような……
……ま、まあ慣れればきっとかっこいいし!

そんなこんなでSS投下しましょう。
MOVIE大戦で頑張ってた仁藤にご褒美をあげたかったんですが……
全然ご褒美になってない。

面影堂でパーティーを開いた設定です(もう解散してるけど)
仁藤と晴人♀が喋ってるだけ。

それじゃあ投下。

晴人「おっちゃん、そのままにしといてくれたんだ……」

最後に部屋を出た時と全く変わらない自室に、安心感が溢れ返る。
疲れていたのは本当のことで、ベッドに腰掛けるとそのまま上体を倒した。
目を閉じれば、すぐにでも眠ってしまえそうな気だるさが身を包んでいる。

入浴の名残でほんのりと温かな体温が眠気を増大させる。
本当に眠ってしまう前に掛け布団の中へ潜り込もうと身を起こした時、
部屋の扉が控え目にノックされた。

晴人「誰?」

反射的にそう尋ねたものの、パーティーも終わってそれぞれが自宅へ帰った今、
自分を訪ねてくる相手は輪島以外にいないだろう。

晴人「入っていいよ」

眠気で思考能力が低下しているんだろうかと小さく笑いながらそう促すと、
恐る恐るといった様子で扉が開かれた。

晴人「仁藤? 帰ったんじゃ……」

仁藤「あー、まあ、皆まで言うな」

その隙間から現れたのは気まずそうな顔をした仁藤だった。
てっきり自前のテントに帰ったとばかり思っていたが、今夜は面影堂に泊まるのだろうか。

不思議に思いながら取手に手を掛けたまま動かない仁藤を見つめる。
普段はまっすぐ向けられる視線が、今は明後日の方向を向いていた。

晴人「そんなとこに立ってないで、こっちに座ったら?」

手招きをしてベッドの隣のスペースを叩いてみせる。
仁藤は少し迷う素振りを見せながらも、結局言われるがまま隣に腰を下ろした。

小柄な人ひとり――ちょうど、コヨミが収まるくらいの間を空けて座った仁藤は、
目を逸らしたまま床へ視線を落としている。

普段なら馴れ馴れしすぎるくらい近付いてくるのに、
今日に限って距離を取ろうとするのは何故だろうか。

晴人「何かあったの?」

仁藤「何かって、そりゃまあ……いろいろあったろ、今日」

晴人「うん、あったね」

ファントムだとか、コヨミだとか、異世界だとか……
それはもう、様々な事件が連続して起こった忙しい一日だった。

仁藤「それで、思ったんだけどな」

晴人「何?」

いったい何を口にするのだろうと、期待半分不安半分に待ち構える。
ほんの少し張りつめた空気の中、仁藤は緊張した面持ちで口を開いた。

仁藤「お前が好きだ」

お前が好きだ。お前が好きだ。お前が好きだ。
延々と山彦のように脳内でその言葉が繰り返される。

晴人「……へー」

仁藤「信じてないだろ」

晴人「……全然実感が湧かない」

正直なところ、その一言に尽きる。
ムードも仄めかす言葉もなく直球で告げられたうえ、相手が相手だ。
異性としての意識なんて、欠片も持たれていないと思っていた。

仁藤「じゃあどうしろってんだよ。キスか? セックスか?」

晴人「……お前、本当にこう、ストレートっていうか……」

不満気な表情で仁藤が口にした言葉に、脱力感が襲ってきた。
隠すつもりのない欲望はいかにも仁藤らしい。
少しでも緊張しかけていた自分が馬鹿らしくなった。

仁藤「お前はどうなんだよ。俺のこと」

晴人「私? 私は……」

仁藤のことをどう思っているだろうか。
決して嫌ってはいない。それだけはたしかだ。

それどころかこの胸にある、燻るような微熱。

仁藤「……」

晴人「……っ!」

想いを告げたことで腹が据わったらしく、まっすぐに見つめてくる仁藤の視線は真剣だ。
今度は逆に自分が目を逸らすことになってしまった。

見つめ合うことができなかったのは、
胸の奥に仕舞い込んだ大切な少女の存在が引っ掛かったからだ。

もしこのまま、この微熱を燃え上がらせてしまったのなら、
きっと自分の心は――アンダーワールドは、変わってしまう。

果たしてそこは、あの少女にとって落ち着ける場所だろうか。

仁藤「晴人……?」

晴人「……仁藤」

この心は、せめて心だけは、あの少女に捧げようと決めたのだ。
決して、他の誰のものにもなってはいけない。
だから、

晴人「ごめん」

続かない。
書いている最中、なんだか仁藤に申し訳ない気分でした。
でも個人的にこういうの好き。

乙です。

舞の攻略の続きマダー?

まだならオーバーロード3人組のTS化希望(錯乱)
スイーツ貪り食って体力全快する赤い子が美少女に見えた(老眼)

>>832
朗報だ
緑の子はおにゃのこ(公式)

おはようございますー。
今朝も濃い時間が流れていきましたね。

湊さんが仲間に! ヤッター! とか思ってたらミッチが……もう……
ニーサン出て来ないし……戒斗と舞はフラグ建ててるし……
ブラーボ頼もしいし……

斬月が偽物と分かったことを喜ぶべきかどうかも微妙なところですし。
どうあがいても絶望がミッチのゴールとしか思えない。つらい。
紘汰が呉島兄弟を兄弟だと知る日は来るのか……

>>832
本編がいろいろとアレでどう書こうか悩んでおります。
オーバーロードはちょっと性格とか口調が掴み切れてないですね……
オーバーロード語分からないし。
申し訳ないです。

>>833
なん……だと……!?
うわーすごい萌えてきた。
それで微妙に着飾ってる感じなのか……?

今のところ書けてるものがないので、今日中に一つくらいは頑張ります。
途中まで書いたニーサンとミッチ♀とか……
最近そればっかり書いてる気がしますけど、気のせいですよね!

ミッチのラストまじホラー
子供泣かないかな…

>>835
クウガ見て大丈夫な子もいるんだから平気平気。たぶん。

ミッチとニーサンで健全な話が書けなかったので、
カガーミンと樹花ちゃん書きました。
ほのぼのっぽい。
兄属性加賀美と弱気樹花ちゃんっていいと思うんです(真顔)

というわけで短いけど投下。

樹花「時々、思うんだけどね」

ソファーに座った樹花が、抱きしめたクッションに顔を埋めながらくぐもった声を上げた。
部屋の主である天道総司は買い物のため外出中で、ここにいるのは自分たち二人。
どうやら自分に話しかけているらしいと判断して、読んでいた雑誌から顔を上げる。

加賀美「どうしたの、樹花ちゃん」

樹花「うーん、私、お姉ちゃんならよかったなあ」

出会う度に明るい笑顔を向けてくる樹花らしからぬ後ろ向きな言葉に驚いて、
首だけを振り向かせた格好をやめて体ごと彼女に向き直る。
彼女はクッションに顔を埋めたまま、ぎゅう、と体を小さくしていた。

加賀美「そりゃあ天道はいろいろとすごいけど、樹花ちゃんは樹花ちゃんだろ。
    天道にも負けない、樹花ちゃんだけのよさがあると思うけどなあ」

あれだけ才気に溢れた姉がいては、劣等感を持って当然かもしれないと思いながら励ましの言葉を掛ける。
実際、樹花の明るい性格は天道にはない長所だし、元気で素直な天道なんて想像もつかない。

樹花「そう?」

加賀美「そうだよ」

わずかに顔を上げた樹花に亡くしてしまった弟の姿を重ねながら、できるかぎり穏やかな笑みを向ける。
樹花はそれに安心したのか、普段通りの明るい笑みを浮かべた。

おしまい。
加賀美は本当にこう、いいやつだと思います。
そういえばこのSSS、TS成分がない……?

加賀美にいたのが弟じゃなく妹なら天道との関係はどうなってたんだろう

加賀美は普通に主人公やれる性格だと思うの

もうこのスレでも戒斗♀と舞♀で進めちゃっていいと思う

スランプってやつになったかもしれない>>1です、こんばんは。
それもこれも最近アニメが面白いと思ってたら重大な心理ダメージを与えてきたベクターのせい。

>>841
加賀美はシスコンとまではいかなさそうですし、逆に天道に引くかも……?
それともシスコン連盟結成なんだろうか……

>>842
ですよね!
熱くて一直線で単純な男、嫌いじゃないわ!

>>843
湊さんの立場は……

とりあえず、即興で苦し紛れに書いたSSSを投下します。
地の文ないうえに短い。本当に短い。

映司「アンク、アイスだよ。はい、あーん」

アンク「あ?」

映司「あーんして、ほら」

アンク「けっ、誰がするか」

映司「じゃあ私が食べちゃおうかな~」

アンク「はあ? ふざけんな、寄越せ!」

映司「もう、付き合い悪いんだから」

アンク「訳が分からねえことをさせようとすんな」

映司「いいと思うんだけどなあ」

アンク「何がだよ」

映司「あーんって、恋人みたいでいいでしょ」

アンク「……訳が分からねえ」

おしまい。
お粗末様でした。

これを書きながら精神的には男なんだけど
刑事さん♀に憑依したから体が女のアンクと映司♀っていいな……
とか思ってました。

筆が進まなくて書けなかったんですけどね!

>>849
即座に同じ事考えた。


久しぶりに安価とか?

放課後、二人きりの部室でムラムラするんだよ的なノリで真司ちゃんを押し倒す浅倉の話が読みたいですぅ

おはようございます。

ヒカリのあの浮気した彼氏を見るような目(笑)
ライトは人間たらしですね。

おかえりニーサン!
グリドン頑張ってる!
ロシュオ様すげえ!
などなど、いろんなことが詰まった30分でしたね……
来週……楽しみなような、怖いような……

>>850
あー。
それもいいかもですね。

>>853
了解ですー。

一条さんと北條さんはネタが思い浮かばないので遅れるかと思いますが、
そのうち書きます。
まだスランプなんですけどね!

とりあえず浅倉と真司のSSS書けました。
いつもに増してクオリティが低くて申し訳ないですが、投下。

真司「いてっ」

浅倉「ふん」

浅倉は転がった真司の体を押さえつけるようにして乗り掛かり、
床に打ち付けた後頭部をさする姿を見下ろした。

真司「何だよ急に突き飛ばして! ああもう、頭打ったし最悪だ……」

浅倉「落ち着かない」

真司「え? 何で?」

浅倉「お前が落ち着かせろ」

真司「無視かよ! しかもどうして俺が落ち着かせなきゃならないんだよ」

浅倉「少しは自分で考えてみたらどうだ」

真司「考えても分からないから聞いてるんだ!」

浅倉「ああ、そういえばお前、馬鹿だったな……」

真司「しみじみと言うなよ!」

浅倉「うるさい」

真司「お前のせいだろ!」

浅倉「キャンキャン吠えるな」

真司「キャンキャンって、犬みたいに言うなよ。俺、犬怖いんだから……」

浅倉「はっ」

真司「鼻で笑うなー!」

ジタバタと真司が振り回した腕を軽々と避けながら、
浅倉は呆れたような視線でその様子を眺める。

浅倉「押し倒されてるくせに、色気の欠片もないな」

真司「へ? お、押し倒されてたのか、俺……」

浅倉「……気付いていなかったのか」

うら若い男女が二人きりの空間で床に押さえつけられていて、
どうして押し倒されているという発想が出て来ないのか。

馬鹿にも程があるだろうと呆れを通り越して感動すら覚えそうな気分の浅倉に対して、
真司は今更になって照れたように顔を背けた。

真司「いや、お前相手だと押し倒されてるっていうか、馬乗りって感じで」

浅倉「ほう……なら期待を裏切って悪いな。今の俺はムラムラしてるだけだ」

真司「ムラムラ……?」

浅倉「ああ、だから……付き合え、城戸」

続かない。
この後の展開はご想像にお任せします。

俺の真司が危ない!
蓮助けに行け!(人任せ)

デコの具合を気にする北條♀さんを禿…ゲフンゲフン励ます一条♀さんとか
一条さんののろけを延々と聞かされて呆れながらも羨ましいと思う北條♀さんとか
関係ないけど草加に振り回されるへたれ三原ちゃんとか(アヴェリナでもいいけど)

♀北條さんかわいすぎる

余談だけど北「條」と北「条」をよく間違えてしまう…

安価ゲームの時の剣崎と士の後日談てきなのお願いします!!

こんばんはー。
バトライドウォーが無事にやって来たので、
これまで以上に書くスピードが遅くなるかもしれない(小声)

>>861
あっ、そういう……
別々に書いてた。
お許しください。

そういうわけで北條さんはいませんが、
一条さん♀と奈々ちゃんが話してるだけの短いSSS投下します。

奈々「ええなぁ」

耳に心地いいメロディだけが満ちていたポレポレに、一つの呟きが落とされた。
羨望、不満、憧れ……それら様々が込められていたであろう言葉に、
客として店を訪れていた一条がコーヒーへ落としていた視線を上げる。

一条「どうかしたの、奈々ちゃん」

奈々「え……私、今何か言ってました?」

しかし呟いた本人の奈々は、カウンターの向こうで目を瞬かせている。

客足も遠のく時間帯、馴染みの客である一条以外に人影がないのをいいことに
奥へ引っ込んでしまったマスターに代わってカウンターに立っていた奈々は、
独り言にも気付かない程、考え事に熱中していたらしい。

一条「いいなぁ、って聞こえたように思ったけれど、違ったかしら」

奈々「あちゃー……あーもう、恥ずかしっ」

一条「ごめんなさい、聞かない方がよかった?」

両手で顔を覆う動作をした奈々へ、苦笑交じりに一条が問いかける。
すると奈々は羞恥によるものかほんのり赤く染まった顔を勢いよく上げ、首を横に振った。

奈々「いいえ! むしろこうなったらとことん聞いてください!」

一条「いいわよ、話してみて」

まるで歳の離れた妹ができたような気分で、一条は微笑みと共に頷いた。
友人である五代に妹がいるのを、心のどこかで羨んでいたのだろうかと自問しながら。

おしまい。
続きは考えてないです。

おはようございます。
怒涛の展開でしたね。

来週でミッチ終了のお知らせになりそう。
斬月VS斬月は見たかったけど……この展開は……
もう綺麗なミッチにはならないんだろうなあ。
はあ……

北條さん書けましたので、投下します。
またしても短い。
ついでに翔一君が翔一ちゃんになってますが、登場はしません。

近くを通りがかったついでに暫く訪れていなかった美杉家のチャイムを鳴らした北條は、
予想していたよりずっと低い位置からの視線に出迎えられた。

太一「あっ、刑事さんだ」

北條「こんにちは、君は確か……太一君」

太一「こんにちは!」

元気に挨拶する無邪気な太一の様子に、北條の頬も自然と緩む。
子供の相手をするのは得意とは言えないが、たまにはいいだろう。

太一「上がってってよ。翔一がいないから、おやつはないんだけどさ」

北條「なら、お言葉に甘えさせてもらいますね」

太一「うん! 俺、お茶くらいは用意するからさ」

頬を紅潮させ、瞳を輝かせた太一の表情は熱心に北條へ注がれている。
この年頃の子供らしく、警察という職業への憧れがあるのだろうか。

それにしても、以前訪れた時よりずっと熱い視線に北條も満更でもない。
あまり道草を食っている暇もないのだが、太一に誘われるまま客間へ足を踏み入れた。

太一「はい、お茶」

北條「ありがとう」

太一「お客さんをおもてなしするのは当然だって」

北條「太一君は優秀ですね、その年でもてなしの心が分かっているなんて」

ほんのリップサービスに満面の笑みを浮かべた太一の素直さに、
北條はますます気をよくした。

他人が自分の思った通りに反応するのは気分がいい。
子供といえば奇想天外な言動ばかりをとるイメージが北條にはあったが、
こうして接していると意外に楽しいものだった。

太一「あの、刑事さん。俺、ちょっと聞きたいんだけどさ」

北條「私で答えられることなら、どうぞ何でも」

だからこそ、上機嫌なままにそう返したのだが。

太一「翔一に恋人がいるって、本当?」

恋人。あまりにも自分には縁がなく、それでいて心の片隅では憧れる言葉に
茶の入ったコップを片手に固まった北條を置き去りにして、太一は言葉を続けた。

太一「翔一が最近変でさ、きっと彼氏ができたんだろうって、お父さんが!
   でも、本当にそうなのか分かんなくて、それで刑事さんに聞こうと思って」

北條「つ、津上さんに……恋人!?」

ようやく硬直から抜け出した北條が震えながら口にした言葉に、
太一は至って真剣な表情で頷いた。
どうやら彼にとっては大問題らしい。

太一「でも、そっか。その反応なら知らないか。何か聞いてないかと思ったんだけどなあ」

北條「……津上さんに……あの、津上さんに……?」

能天気でお調子者で、子供みたいなところのある津上翔一に、先を越された。
打ちひしがれる北條に気付かぬまま、太一はため息を吐き出した。

太一「あーあ、俺がもうちょっと大きかったらなあ」

おしまい。
北條さんより太一が中心になった気がしないでもない。
お粗末様でした。

おはようございます。

ミッチは本当にどうしてああなったのか……
分からんでもないが、限度ってもんがあるだろうに。
ニーサンも墓穴と地雷が大好きみたいですね!

そんな呉島兄弟は置いといて、戒斗がやばそうだし、
紘汰と舞はかっこいいし、レデュエが想像以上に外道だし。
そんな続きの気になる展開で来週のアレ……か。
鎧武は焦らしプレイが基本ですね!

そして相も変わらず何も書けてない。
申し訳ないです。

ミッチ♀とニーサンへの愛だけで15分でSSSが書けるとは正直思わんかった。
関係ないけどレデュエちゃんのミッチに対する「いいおもちゃ」って評価は、
そのまんま虚淵のミッチに対する評価な気がしないでもない。

それじゃあ投下。
短いうえに時間軸が謎ですがいつものことです。

貴虎「お前はいつか、俺の片腕となって働いてくれる。そうだな」

光実「はい!」

貴虎「いい返事だ」

甘えは弱さ、切り捨てるべきもの。
そう教えられていたけれど、幼い私はどうしても誰かに甘えたかった。

あんまり優しい目で見つめてきたあの日の兄になら、
いつもは胸の内に抱え込んでいた弱さも、許してもらえる気がしたのだ。

光実「……兄さん、あのね」

貴虎「どうした」

光実「わたし、がんばるから……ぎゅってして?」

そう言って、幼く短い両腕を精一杯広げた私に、兄は微笑んでくれた。
……本当に?

本当に、そうだったろうか。
いや、そもそも今の光景は……

光実「……夢?」

起き抜けのかすれた声でそう呟き、両腕を天井に向けて伸ばしてみる。
この腕を兄に向けて伸ばし、抱擁をせがんだことなどあっただろうか。

未だに夢の中を漂っているようなふわふわとした感覚を引きずりながらベッドを降り、
いつもそうしているように部屋を出て洗面所に向かった。

光実「あ……兄さん」

貴虎「光実、おはよう」

光実「おはよう」

洗面所に入ろうとしたところで、兄とすれ違う。
手短な朝の挨拶を終えると、兄はすぐその場を離れた。

蛇口をひねり、冷たい水で顔を洗うと徐々に意識が覚醒していく。
鏡の中の私は顔から水を滴らせ、まだほんのり眠気を感じさせる目で私を見つめ返した。

私の兄は、無駄を嫌う。
そんなことにも思い当たらなかった寝起きの自分に内心苦笑して水を止めた。

そんな兄が甘えという無駄でしかない弱さを許容するとは思えないし、
そもそも私が断られると分かっていて兄に抱擁をねだるようなことは有り得ない。

そう結論付けてから顔の水気をタオルで拭き取り、もう一度鏡を覗き込む。
鏡の中の私は、ほんの少し寂しそうな目で私を見つめ返した。

おしまい。
珍しくニーサンがシスコンじゃない(小並感)

乙ー
白ミッチが好きな俺はこれからどう生きていけば…
水落は生存フラグ

乙!これは兄さんを処刑した瞬間の黒ミッチの回想!?
ミッチは黒く輝いてこそあれ!



>>1はバトライドウォーはクリアしました?上様が凄いって噂ですが、良かったらいつか上様で一話ww

今誰かTS映司と上様の超時空ロマンスと言ったか?

おはようございます。

いろいろと濃い時間でしたね……
戒斗ちゃんは初瀬ちゃんへの反応が薄すぎると思います。
久々のチームバロンは微笑ましかった。
そして次回予告に普通にいるニーサン。

>>889
>>1も白ミッチ好きですよ!
本当に生存してましたね。

>>890
黒ミッチもいいですよねー。つまりミッチは一粒で二度おいしい。
まだクリアしてないんです……序盤からほとんど進んでません。
上様は……いろいろと恐れ多いのでちょっと……すみません。

>>892
何それ見たい。

今日中に何か書けたら……いいなあ……

タカトラ姉さんと紘汰の姉ちゃんの百合が見た(ry

>>895
ちょっと難しいですね……
どんな会話をするのか想像もつかないというか。

>>865
たぶんこういうことじゃないとは思うんですが、
設定上こうするしかないなあと思った結果の産物です。
許してください……

それでは投下。

際限なく現れる怪人の渦に翻弄され、恐怖し、今にも希望の灯火を失いそうな世界に降り立ち、
士はカメラのファインダーを覗き込んだ。

ここがいったい何の世界なのかは、既に分かっている。
そして、この世界で自分が果たすべき役割も。

予定された幕引きを変えてしまうのは、通りすがりの役目ではない。
たとえそれが、誰に望まれない終わりであっても。

だから自分は、ファインダーの向こうに見つけた懐かしい――それでいて、
記憶の中にあるものより大人びた顔に笑いかけてやる。

士「満身創痍だな」

剣崎「あなたは……誰?」

士「通りすがりの仮面ライダーだ」

剣崎「仮面ライダー? 烏丸所長からは何も聞いていないけど……」

士「言ったろ。単なる通りすがりだ、お前たちとは違う」

剣崎「よく分からないけど、一つだけ確認させて。
   あなたは、味方? それとも……」

士「敵、か? 悪いがそのどちらでもないな」

剣崎「どういうこと?」

士「説明してやってもいいが、時間はいいのか?
  あまり余裕があるようには見えないが」

剣崎「……そうだね。早く……始を止めないと」

士「ああ、行ってこい。応援しておいてやる」

剣崎「え? ああ、えっと、ありがとう……?」

士「剣崎」

剣崎「あ、そういえばどうして私の名前……」

士「気にするな。……お前の選択は、間違っていない」

剣崎「……本当に、何者? 何を知ってるの?」

士「大体のことは知ってる。ほら、さっさと行け。時間がないんだろ」

剣崎「そうだけど」

士「お前なら負けないだろ、たぶん」

剣崎「……ちょっと、自信ついたかも。
   ありがとうね、通りすがりの仮面ライダー」

士「ああ」

去って行く背中をファインダーに収め、シャッターを切った。
きっと剣崎は想いを遂げるだろう。
それが、この世界の予定された結末なのだから。

おしまい。
学園恋愛ゲームの世界の後、
ブレイドの世界に来たって感じの話でした。
分かりづらくてすみません。

おはようございます。

ミッチ……
これ、本当にニーサンは死んじゃったんでしょうか。
水落して死んだとはどうしても思えない。

何にせよSS書きますね、はい。
今日中に一つくらいは……

ミッチあれ完全にレイプ目だったよね…
ヤンデレ妹とかステキやん

やっと書けました……
難産でした……
まだまだスランプですね。

>>905
同意せずにいられない。

タイトルをつけるなら「ミッチと悪夢」かなあ。
ミッチの話書きすぎてて自分がこわい。
おかしいな、戒斗ちゃんが一番なのに……

それじゃあ投下。

私はいつだって賢い選択を続けてきた。
だからこそ今、人類に唯一残された生存への道を歩めている。
そう、私が正しいんだ。

光実「だから……もう、いい加減にして! 消えて! 消えてよ! 消えろ!」

冷たい目。
その視線に晒されるだけで凍り付きそうな、そんな目で、私を見ている。

私が間違っているとでも言いたいの?
歩む道を踏み外して、転落した先がここだったとでも?
そんなはずない。

私は、正しいんだから。

光実「消えろ! 消えろったら! ねえ、早く!」

私は、強くて、正しい。
それなのにどうして、私の言うことを聞いてくれないの。

これじゃあまるで、私が懇願しているみたいだ。
足元に縋って、無様に涙を流し、許しを乞うような錯覚。

けれど決して私を許さないと、言葉ではなくその視線が告げている。

光実「早く消えて! お願いだから!」

視線に晒された皮膚が痛む。
どうして人の皮膚ってこんなに薄いんだろう。
これじゃあどんな攻撃からも自分を守れっこない。

せめて言葉で責められたのなら、私はきっと言い返してやることができるのに。
それは違う、そうじゃない、私が正しい、と。

それなのに、どこまでも冷たい瞳が私を苛む。

光実「お願い……お願いします……どうか……」

屈辱で体が燃えてしまいそうなほどに熱い。
けれど、その熱すら降り注ぐ視線の冷気に凍らされていく。

光実「兄さん」

自分の声で目が覚めた。
時計を見れば、半時間と眠っていなかった。

夢の内容はすでにほとんどがおぼろげで、思い出せることの方がずっと少ない。
けれど一つだけ、はっきりと思い出せることがあった。

光実「正しいのは、私だ」

だからあんな目を恐れる必要なんて、どこにもない。

おしまいって書くの忘れてた。
おしまい。

兄さんはミッチの可愛い頃を覚えてるけど、ミッチは兄さんに誉められた記憶とか本当に無いんだな…


>>904
>>水落して死んだとはどうしても思えない。

完全に仮面ライダーの見過ぎです。普通お陀仏。
でも荒川支流のすっげえ汚い所に漂着した兄さんを想像余裕。藻とか付着してんの。

おはようございますー。

舞がかっこいい……
プロフェッサーは変身を避けている気がするんですが、理由がありそう……かなあ。
そして次回予告がすごい。
紘汰はどうなるんだ……

>>914
ああそっか、人って普通水中で意識を失うと溺れるのか……
ライダー脳になるって怖いですね!

まだ書けてませんが、そのうち何か投下します。

書けた……!

中学入りたてか小学校高学年くらいの戒斗ちゃんとザックです。
公式で幼馴染かどうか微妙なのでパラレルワールドと思ってください。

あとちょっと下品なので透明にしておきます。
下品でもいい人だけドラッグして見てね!

それじゃあ投下。

学校帰りに戒斗の家へ寄るのが日常となっていたザックは、
その日も同じように戒斗の家へ寄り、宿題を片付けようと戒斗の部屋へ転がり込んだ。

クラスメイトには二人が付き合っているなどと吹聴している輩もいるが、
戒斗は何を噂されようと気にしなかったし、
ザックも友人の少ない戒斗から離れるのは忍びなかったので気にしないことに決めた。

二人してあーでもないこーでもないと頭を突き合わせながら宿題に取り掛かり、
ようやく一段落ついたところで不意に戒斗が真面目くさった表情になる。

戒斗「保健体育の授業があっただろう」

ザック「ああ、あったな」

戒斗「男と女は、体が違うと言っていたな」

まさか今日の授業のおさらいだろうか、と思うとげんなりして、
ザックは今から急いで帰ろうかとまで考えた。
宿題が終わってまで勉強の話だなんて、とてもではないがやっていられない。

戒斗「やはり違うものか」

ザック「そりゃあ、一応違うんじゃね?」

しかし戒斗の話を無視するわけにもいかず、適当に相槌を打つザックだったが、
話は思ってもみなかった方向へ転がり始めていた。

戒斗「……触ってみても?」

ザック「いいけど……」

指差されたのは男の急所だ。
本当なら触られたくないし、そもそもそんなことを言い出すなんておかしい。

しかし、戒斗が常識にとらわれないのは今更のことで、
ザックがどれだけ嫌がっても結局は我を通すのだから抵抗するだけ無駄だ。

戒斗「どんな感じだ?」

ザック「よく分かんねえ。何か、ムズムズする」

戒斗「ムズムズ? 痒いのか?」

ザック「ああ、そんな感じかも」

制服越しに触れられた股間が疼くような感覚は、
少なくとも今のザックにはあまり気持ちがいいとは言えないものだった。

戒斗「もっと触っても平気か」

ザック「あー、あんまり平気じゃない……触られてるとムズムズするし」

戒斗「そうか。ならいい」

案外あっさりとザックの言葉を受け入れると、戒斗は手を引っ込めた。
急所を他人に触れられるという状況から脱し、ザックは安堵の息を吐いた。

戒斗「そろそろ帰れ」

ザック「え? うわ、もうこんな時間かよ! じゃあな、戒斗!」

窓の外は薄暗くなりつつある。
慌てて鞄を掴むと部屋を飛び出したザックの背を見送り、
戒斗が疲れたように息を吐き出した。

戒斗「まさか、何も反応しないとは」

純粋と言うべきか、鈍いと言うべきか。
戒斗の苦悩を知る者は、いない。

おしまい。
変な方向に積極的な戒斗ちゃんっていいな……
と思って書いた。
後悔も反省も(ry

乙。俺、湊さんを見る度にドキがムネムネするんだ……。この感情、何だろう……?

毎日毎日夏みかんの胸ばっかり見ている士君に、風呂上がりのほわほわ大樹ちゃんが「僕というお宝を奪って」とか言って迫るのが読みたいですぅ。

そろそろ次スレの新展開に期待

こんばんはー。
明日は来れなさそうなので、ちまちま書いてた天道♀と加賀美でも投下します。

>>924
湊さんいいですよね……
足で挟まれたい。
士と大樹ちゃん、頑張って書きますね!

>>925
何か新しい企画でもするべきでしょうか。
コンマと安価も久々に使いたいし……うーん。
考えておきます!

それじゃあ投下。

天道「そういえば加賀美、お前は矢車に憧れていたな」

加賀美「ああ、まあ……チームワークを重んじて、チームのメンバーを大事にしてたし」

天道「パーフェクトハーモニー、か……懐かしいな」

加賀美「今はパーフェクトもハーモニーもないらしいからなあ」

天道「結果的に強くなったんだから、あいつにとっては不必要なものだったんだろう」

加賀美「そんなこと言うなよ!」

天道「何だ、急に声を荒げて」

加賀美「だって、あの頃の矢車さんはすごく生き生きしてただろ」

天道「生き生き……まあ、そうだな」

加賀美「部下思いで気さくで、料理だって上手で」

天道「……そういえば負けたんだったな。嫌なことを思い出した」

加賀美「俺はお前の料理の方が好きだけどな」

天道「……そうか」

加賀美「それにあの頃の矢車さん、白いスーツがすごく似合ってたよな」

天道「……ほう」

加賀美「スカートの下から伸びる、ストッキングに包まれた足とか……色っぽかったよなあ」

天道「今はもっと丈の短いスカートだろう。それに生足だ」

加賀美「そうなんだけど、ちょっと眩しすぎて目のやり場に困るって言うか」

天道「ふっ……そうかそうか、お前はそういう奴だったんだな」

加賀美「え?」

天道「お前が矢車のことを見る度に、そんなことを考えていたとはな」

加賀美「いや、別に他意はないって言うか」

天道「お前の周りには、矢車も目に入らない程に完璧な女がいると言うのに」

加賀美「俺の周りって……剣のことか……?」

天道「……は?」

加賀美「だって俺の周りにいる異性って……あ、それともひよりか?」

天道「確かにひよりは完璧だが……お前、正気か?」

加賀美「何が?」

天道「お前の目の前に完璧な女がいるだろう」

加賀美「ああ、そう言えばお前、女だったな。
    友達って印象が強すぎて、すっかり忘れてた」

天道「なん……だと……」

おしまい。
地の文がないのって久々かもしれない。

乙ー
加賀美って鈍感主人公の気質持ってるよな

乙ー
鈍感加賀美に振り向いてもらえず悶々とする天道可愛いよ天道。

ストッキング→生足ミニスカ良いよな、加賀美!

おはようございますー。
なんか妙に眠い。

今朝はもう、グリッタちゃんといい、紘汰といい……
日曜朝はいい子が多くて困りますね。
ちょっと涙腺刺激されたじゃないですか……

>>932
ですよね!
加賀美はいい主人公になれると思います。
実質第二の主人公みたいなもんだったし。

>>933
加賀美「だよな!」
天道「……」
真面目そうなスーツ美女→やさぐれアウトロー美女いいですよね!

それでは>>924の話が一応書けたので、投下します。
何か求められているものから離れていった気がしなくもないですが、気にしたら負け。

それでは投下。

海東「つーかさ!」

士「……何だよ」

海東「君こそ何だい、そのつまらなさそうな顔」

士「悪いが、お前と二人きりで盛り上がれるほど安い男じゃないんでな」

海東「へえ……夏メロンといる時とは大違いだね」

士「……夏みかんは、関係ないだろ」

海東「そんなことないさ。君ときたら、僕がいようとお構いなしで……」

士「お構いなしで……何だ」

海東「夏メロンの胸ばかり見ているじゃないか!」

士「そ、そんなわけあるか! 言いがかりだ!」

海東「それなのに、僕がこんな格好でも一切反応しないで!」

士「は? ああ、そう言えばパジャマだな……」

海東「気付いてもいなかったのかい!?
   夏メロンのファッションは興味なさそうな顔して一々チェックしているくせに!」

士「ああもう、うるさい!」

海東「……ねえ、士」

士「今度は何だ、急にしおらしくなって」

海東「僕じゃ、駄目なのかい」

士「どういう意味だ」

海東「……本当に鈍いね!」

士「何を怒ってるんだ、お前」

海東「夏メロンが君にとって特別なお宝だってことはとっくに知っているさ。
   でも……それは、僕じゃ駄目なのか!?」

士「おい、落ち着け」

海東「……急に大声を出して、すまなかったね。
   やっぱり……僕は、君のお宝にはなれないのかな……」

士「……言っておくが、お前も夏みかんも……それに、ユウスケやじいさんも、同じだ」

海東「え?」

士「……だから!
  お前ら全員、俺にとって……特別だって……言ってるんだろ」

海東「……ふふ」

士「何だよ、その笑顔は! ニヤニヤするな、気色悪い!」

海東「士、そんなに照れなくてもいいじゃないか」

士「うるさい、あっち行ってろ、むしろ写真館から出てけ」

海東「素直じゃないなあ」

士「俺はいつだって素直だ」

おわり。
あんまり海東がTSっぽくならなかった……
精進します。

グリッタちゃんのマシュマロボディーが…
紘汰さん叫びが悲痛すぎる…
唯一救いなのは海東さんがサイコホモなとこだけだよ…

大樹ちゃんはつるぺただと個人的にグッとくる。ひんぬー最高よ!

鎧武の放送がないなんて耐えられない……
これだから近畿は!

そんなわけでおはようございます。
いやあ今朝はワゴンさんのサービスシーンとノア夫人が良かったですね!

>>942
最後なんかおかしいですよ!

>>943
貧乳もいいよね!

とりあえずこのやるせない気持ちを解消するため、
何か書きます……

前から少しずつ書いていたミッチ♀とニーサンが完成しました。
呉島家が平和すぎて誰だお前ら状態ですが、気にしたら負けだと思います!
地の文はないけど割と長いかもしれない……?

それじゃあ投下。

――呉島家・玄関

光実「お帰りなさい、ご主人様」

貴虎「ああ、ただいま……?」

光実「……あれ?」

貴虎「光実、何か……あったのか?
   それとも、悪戯のつもりか?」

光実「えっと……」

貴虎「まあいい。それより夕食にしよう」

光実「はい、ご主人様!」

貴虎「その呼び方は……新手の遊びか?」

光実「これは、その」

貴虎「一切の遊びを許可しないとは言わない。
   だが、呉島家の人間として相応しい遊びというものがあるだろう」

光実「あの、違うのご主人様!」

貴虎「……」

光実「……私、部屋に戻るから!」

貴虎「待つんだ、光実!」

光実「はい、ご主人様!」

貴虎「……光実、お前がふざけていないということは何となく分かった。
   とりあえず、こちらへ来なさい」

光実「はい……」

貴虎「何かあったのか?」

光実「……」

貴虎「俺はお前が心配なんだ。話してくれ」

光実「はい」

貴虎「何があった?」

光実「最近、寝つきが悪かったから、戦極博士からよく眠れる薬をもらって」

貴虎「それを飲んで、少し……その、様子がおかしくなったのか?」

光実「……そうだと思う。さっきからも、おかしいの。
   ご主じ……ああ、もう!」

貴虎「俺のことをいつも通りに呼べないんだな」

光実「何か、他の呼び方なら平気かも……あなた、とか」

貴虎「……」

光実「これなら大丈夫みたい! ああ、よかった……」

貴虎「……」

光実「ごしゅ――じゃなくて、あなた? どうしたの?」

貴虎「……」

光実「もしかして、この呼び方は嫌だった?」

貴虎「……い、いや、少しぼうっとしていただけだ」

光実「そう?」

貴虎「ああ、もう大丈夫だ。それより、他に症状はないのか?」

光実「……えっと」

貴虎「言いにくいことでも、出来れば素直に言ってくれ」

光実「はい、ごしゅ――こほんっ!
   あのね、さっきから、あなたの言うことに逆らえないの」

貴虎「何?」

光実「部屋に戻ろうと思ったのに、あなたに言われてここに戻ってしまったし、
   症状のことも、出来れば言いたくなかったのに言ってしまうし」

貴虎「……」

光実「あなたを信用していないとかそういうことじゃなくて、
   その、あまり心配を掛けたくなくて」

貴虎「……そうか。俺を気遣ってくれたんだな。ありがとう」

光実「そんな……お礼を言われるようなことじゃないから」

貴虎「それでも言わせてくれ。ありがとう」

光実「……うん」

おわり。
オチなんてありませんよ。

こういう白ミッチと優しいニーサンが好きなんですぅ。
でも黒ミッチと冷たいニーサンも好物だよ!

もう白ミッチに戻ることはないのだよ(絶望)

ミッチに幻影貴虎が迫って静かに冷たくボロクソに貶す最近のアレもどっちか♀で想像すると一気に背徳的になって興奮する
サガラに唆されるいつものあれも裕也に追い回される此間のあれもミッチに攻撃できない煮え切らないあれもコウタさんが♀だとアリな気がする
女将軍いいじゃん?

鎧武ならにょたレモンが好きです(奮起)

こんばんはー。
突発的に思いついたものがすんなり書けたので投下します。

>>952
なん……だと……
じゃあもうSSで書くしかねえ!(自暴自棄)

>>954
いい……個人的にはニーサンと妹推しです(小声)
紘汰♀もいい……女将軍って響きが素敵ですね。

>>955
それでニーサンにヤンデレ的慕情と憎悪をぶつけるんですねおいしいですもぐもぐ。
ネーサンでもおいしいな……

それじゃあSSS投下しますねー。
一応前提として真司ちゃんと手塚はほぼデキてます。
仁藤と晴人ちゃんはデキてません。
それじゃあ、投下ー。

真司「うわあああん!」

巧「急にどうした」ビクッ

真司「何で! 俺は! こんなに小さいんだよ!」

巧「え? ……ああ」

真司「その何かを悟ったような顔!」

巧「自分で言い出したんだろ」

真司「そうだけど! そうだけどおおおお!」

巧「何だようるさいな。そんなの前から分かってただろ」

真司「だって、俺、聞いちゃったんだ……」

巧「何を?」

真司「ガールズトークならぬ、ボーイズトークを……!」

巧「立ち聞きしたのか? 悪趣味だな……」

真司「偶然聞こえたんだ! それで、その……手塚が……」

巧「大きい方がいいって?」

真司「うわああああ!」

巧「うるさい」ポカッ

真司「いてっ」

巧「どうなんだよ。大きい方がいいって言ったのか?」

真司「そうじゃないけど……」

巧「じゃあいいだろ」

真司「よくない! だって、仁藤が『そういえば城戸って胸小さいよな~』って言ったら、
   あいつも思いっきり頷いてたんだ! 分かるかこの気持ち!?」

巧「全然分からない」

真司「巧のばかぁ!」ダッ

巧「おい! ……行ったか。本当にうるさい奴」

巧「……」

巧「……私の胸って、小さいのかな」チラッ

鏡の前に立つたっくん。

巧「……シャツを脱いだ方が分かりやすいか」ヌギヌギ

カチャリ

晴人「ねえ聞いてよ、さっき仁藤が失礼なことを……」ピタッ

巧「は、晴人……これは、その」アタフタ

晴人「……大丈夫、そういう趣味の人もいるよね」ニコッ

パタン…

巧「」

巧「どうしてこうなるんだよ……」ガックリ

おしまい。
この後たっくんは露出狂という噂が広まったりはしませんでした。
平成vs昭和でたっくんと晴人いいなあと思いました(小並感)

たっくんと晴人は夢と希望のペアだからね
おっPは夢と希望がつまってるからね
もっとイチャイチャしてもいいのよ

五代、津上、剣崎、ヒビキ、天道は並以上
野上、紅、フィリップ、火野、操真、葛葉は並程度
城戸、乾、左、如月は並以下
そんな主役ライダーTSπイメージ

剣崎はほっそいのに何故か巨乳というイメージ

おはようございます。
本日は先週分の放送となりました。

レデュエちゃんのあっさり退場がつらい。
ああいう子実はけっこう好きなんですよ……

>>963
夢と希望ならこの手で掴むしかないですね!

>>964
つ、士……

>>965
分かります。

何も書けてないんですが、頑張って何か書きますね!

紘汰ちゃんとミッチ♀で仲良しこよしが書けた……!
紘汰ちゃんがチーム鎧武にいた頃だと思ってください。
ミッチが本編と違いすぎて……はは……

それじゃあ投下ー。

紘汰「ここを、こうして……」

光実「こうですか?」

紘汰にダンスを教えてもらうミッチ。
しかし、うまく真似が出来ていない。

紘汰「違う違う! こうやって、こう!」

光実「えっと、こうやって……?」

紘汰「違うってば! ここを、こうやって……ああもうまどろっこしい!」

光実「す、すみません。私の理解力が低いから――」

紘汰「えいっ!」ガシッ

謝るミッチに紘汰が背後から抱き着く。

光実「きゃっ!? あ、ああああの、紘汰さん!?」

紘汰「いい? ここを、こうやって……」

光実「ここを、こう……」

紘汰「そうそう。じゃあ、次は一人でやってみて」

紘汰がミッチから離れて、ダンスを見守る。

光実「こうやって……こう!」

紘汰「オッケー! やったね、ミッチ!」

光実「紘汰さんのおかげです! さっきのは、その、ちょっと恥ずかしかったけど」

紘汰「ん? 何て?」

光実「いえ、何でもないです!」

おわり。
ほのぼのナチュラルな百合が好きです。

今日中にもう一本くらいは書きたい(願望)

またしても何でもない日常の一コマが書けました。
翔一ちゃんと真魚君と太一ちゃんです。
真魚ちゃんでも読める……かもしれない。

それじゃあ投下ー。

真魚「翔一ちゃん、そろそろ中に入っておいでよ。暑くない?」

翔一「ありがとう。でも、あとちょっとだから」

太一「さっきからそう言って、なかなか入って来ないじゃん」

翔一「あとちょっとー」

間延びした返事に、真魚と太一は揃って肩を落とした。

太一「はあ……まあいっか! 私、先におやつ食べるから!」タタッ

真魚「こら、太一!」

用意した翔一を放って食べるのはマナー違反だと叱りつけようとするも、
太一の姿は瞬く間にダイニングへ消えてしまった。

真魚「相変わらずおやつのことになると素早いな……」

翔一「ふんふふ~ん♪」

鼻歌まじりに土をいじる翔一の身につけた白いワンピースに陽光が反射して、
真魚は思わず眩しさに目を細めた。

真魚「……夏だなあ」

おわり。

書いといて何だけど、白いワンピースで家庭菜園はどうかと思う。

そういえば……
安価でTSライダーと夏祭りデートとかしたいなあと思ってます。
デートする相手は安価かコンマで決めて~っていうのをやるか、
既存のキャラクター同士の掛け合いを書くか。

どっちがいいでしょう?

主役ライダーのみだったら後者の方が良いかな

関西住みだからようやく追いついたと思ったらミッチと戒斗が・・・!

安価する場合恋愛ゲーの世界観でするの?

紘汰「レデュエ、お前!!?……女だったのか///」
という展開に何故ならなかったのか

こんばんは。
>>978さんと同じく本日最新話を見たわけですが。
来週……確実にミッチが……

>>977
そうですね、主役ライダーだけになります。
二号はあんまり想像できない人もいるので……

>>978
いえ、何か平和な世界になると思います。
紘汰が舞に告白するため頑張る話みたいな世界観で。

>>980
本当に惜しいですね、レデュエちゃん!

おはようございます。
まさかこんな……こんなことになるとは……

舞さんと紘汰さんは優しすぎますね……
それでもミッチは誰も救えず、救われないんですね……

戒斗ちゃんがすごいことになりましたが、
どう見てもファンガイアです本当に。

博士もいなくなるのかーとか、湊さんは次回予告見る限り元気そうだなあとか、
考えることがいろいろありすぎて、SS書こうにも何を書けばいいのか。
明るい未来が見えなさすぎる……

投稿待ってます…

ミッチは今回で死ぬと思ってました(KONAMI感)

書けたよ……
本編とは真逆の仲良しこよしが……
紘汰ちゃんと舞さんとミッチ♀とネーサンが登場するよ!

>>984
お待たせしました!

>>985
俺も俺もー。
生き残った方がつらいパターンですよねこれ。

それじゃあ投下ー。

――いつもの場所

舞「ねえ、夏祭りだって!」

紘汰「いつ?」

舞「来週の……」

光実「紘汰さん、舞さん、どうしたんですか?」

紘汰「ミッチ! 実はね、来週夏祭りがあるんだ。一緒に行かない?」

舞「そうそう、チームの皆を誘って行こうよ!」

光実「……私も行っていいんですか?」キョトン

舞「当たり前じゃない! ねえ、今から浴衣買いに行かない?」

紘汰「浴衣かあ……あたしは見るだけかな。今月もきついんだよねー」シュン

舞「晶さんにお願いしてみたら?」

紘汰「いや、姉ちゃんには迷惑かけられないって」

光実(紘汰さん、残念そうだな……
   そうだ!)

光実「……あの!」

紘汰「どうしたの、ミッチ」

光実「実は、家にお古の浴衣があるんです。
   よかったら、着てもらえませんか?」

紘汰「え、いいの?」

光実「はい!」

舞「よかったね、紘汰!」

光実「あの、よければ舞さんも……」

舞「私もいいの? でも、何だか悪いよ」

光実「家にあっても誰も着ませんから、二人に着てもらいたいんです。
   明日にでも何枚か持って来ます。それじゃあ、今日はこれで!」

舞「いいのかなあ……」

紘汰「貸してもらうだけで、貰うわけじゃないんだし、いいんじゃない?」

舞「うーん……そうだよね。変に断った方が、感じ悪いもんね」

――ショッピングモール

光実「あの、ちょっといいですか?」

店員「はい。どのような御用でしょうか?」

光実「その……浴衣を買いたいんですけど、どんな柄が流行って――」

貴虎「……光実?」

光実「!?」ビクッ

貴虎「どうしてこんな場所にいるんだ。塾はどうした?」

光実「姉さん……あの、私……」

貴虎「何か欲しいものがあるのか?」

店員「お客様のお姉様ですか?」

貴虎「ええ。この子はここで何をしていたんです」

店員「浴衣をお探しの様子でした」

光実(最悪だ……姉さんに見つかるなんて。どうしよう、どうすれば……)

貴虎「光実、どの柄がいいんだ」

光実「え?」

貴虎「欲しいものがあるなら私に言えばいいというのに……
   迷惑を掛けまいとする姿勢は評価するが、少しは……」

光実「少しは……?」

貴虎「……いや、何でもない。さあ、どの柄だ?」

光実「あ、えっと……」

店員「流行のものはこちらとなっております」

貴虎「派手だな」

光実「うん……」

貴虎「この柄はどうだ? 涼しげで清純な雰囲気はお前によく似合うだろう」

光実「そう?」

貴虎「ああ。帯はこれより、あちらの方がいいだろうな」

光実(姉さん、張り切ってるな……紘汰さんと舞さんの分も買わないといけないし、
   後でもう一度来るとして、今は姉さんに合わせておこう)

光実「……あ、この柄……」

貴虎「それがいいのか?」

光実「ううん、そうじゃなくて……力強くて、綺麗で、姉さんにぴったりだなって」

貴虎「……」

光実「私、変なこと言っちゃった……?」

貴虎「いや……」

店員「そろそろお決まりでしょうか?」

貴虎「ええ。この二つを」

店員「かしこまりました!」

光実「姉さんも着るの?」

貴虎「……この先、着る機会があるとも思えないが……」

光実「なのに買うの?」

貴虎「……嬉しかったからな」ボソッ

光実「何て?」

貴虎「いや、気にするな。たまには夏らしい格好もいいだろう」

光実「うん……?」

おしまい。
平和っていいね。

次スレのタイトルどうしよう……

案1
平成ライダーTSスレ

案2
【TS】鎧武とかいろいろ【平成ライダー】

案3
【TS】カオス【平成ライダー】

案4
自由安価

どれがいいでしょう?

タンランとリーゼントの代わりにスケバンスタイルで鉄板鞄の代わりに竹刀かヨーヨー持ち歩いちゃってる系弦ちゃん
服装ちゃんとすると可憐な美少女に!
…こんな妄想吐き出せるのこのスレしかないんだよなぁ…

>>995
隠れ美少女いいですよね……
今後もじゃんじゃん妄想プリーズ!
他人の妄想を読むだけでも楽しいですよね!

悩んだ挙句新スレタイトルを決めたのでスレ建てしておきました。

↓新スレ
【TS】平成ライダー【時々安価とコンマ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1409463971/)

こっちのスレはもう埋めときますね。

うめー

うまれー

埋め

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom