ケロ「さくら! それはまどか☆マギカの世界とクロスしてしまうカードや!」(673)

さくら「なんだかすっごく具体的だけどそれってどういうカードなの? ケロちゃん」

ケロ「このクロウカードはむっちゃくちゃ恐ろしいでー!」

ケロ「なんと気付いたら見滝原っちゅう街に移動しとる」

さくら「あれ!? 窓の外の景色が……ここどこ!? 友枝町じゃないよ!?」

ケロ「さらに年齢に関係なくとある中学に通うことになる」

さくら「あー! 掛けておいた学校の制服が知らない学校の制服になってる!」

ケロ「しかも突然わけのわからん白い饅頭に契約を迫られる」

月「主(あるじ)よ、この家を監視している妙な生物がいたから捕まえたのだが」

QB「やぁ、僕はキュゥべえ、僕と契約して魔法少女になってよ!」

さくら「ほえええええええええ!? もうわけわかんないよ~!?」

藤隆『さくらさーん、そろそろ起きないと学校に遅れますよー』

ケロ「ついでにそのことに誰も気付かへん! なんて恐ろしいカードなんやー!」

前にVIPでやろうとしたけど落ちるの早すぎ泣いた
始めから書くから前スレとか必要ないよね?

・これはまどかとさくらのクロスSSです
・時期はクロウカードを全て集めた後、さくらカード編の前
・小学4年生
・先に謝っとくとさくらちゃん無双になったらすまん
・たぶん、絶対だいじょうぶ

さくら「とりあえず学校に向かってみることにしたよ」

ケロ「家の前を新しい制服と同じ制服を着てる人たちがおったからそれについていったんや」


さくら「ここがわたしの通う中学校…。大きいねー」

ケロ「せやなー」

さくら「ケロちゃんは鞄から顔出さないの」

ケロ「むぎゅぅ」

先生「あら、さくらさん。おはようございます」

さくら「ほえ!? お、おはようございます」ビクッ

先生「さくらさんは転校生として紹介するから教室じゃなくて職員室に向かってね」

さくら「は、はい…」

さくら(どうしてわたしのこと知ってるんだろう…)

がらっ。

さくら「失礼しまーす」

先生2「ん? 確か君も転校生だったね。早乙女先生が戻ってくるまでそこの椅子に座って待ってなさい」

さくら「わかりました」

「……あなたも転校生なの?」

さくら「ほえ? はい、そうです」

「そう、私も今日が転校初日なの」

さくら「そうなんですか」

ほむら「暁美ほむらよ、よろしく」

さくら「木之本 桜です、よろしくお願いします」

ほむら(……どういうこと? 私以外の転校生なんて初めてのケースだわ)

先生「みなさん、今日は先生から大事なお話があります」

先生「いいですか女子の皆さん! ガリガリ君の梨を食べるような男子とはくれぐれも交際しないように!」

先生「そして男子の皆さんはソーダを食べなさい! 梨なんてゲテモノです!」ダン!

さやか「あちゃぁ、またダメだったかぁ」

まどか「そうみたいだね…」

先生「あぁ、それと転校生を紹介します」

さやか(そっち後回しかよっ!」

先生「二人とも入ってきて」

がらっ。

さくら「はい」

ほむら「……」

まどか「えっ」

ほむら「暁美ほむらです、よろしくお願いします」ファサ

さやか「すげー美人じゃん」

まどか(あの子夢に出てきた…)

先生「暁美さんは心臓の病気で入院していたの」

先生「みんな、仲良くしてあげてね」

さくら「木之本 桜です、よろしくお願いします」ペコリ

さやか「こっちは可愛い系だね」

先生「木之本さんは10歳だけどとっても優秀だから編入してきました」

先生「ガキのくせに勉強できるからっていじめないであげて下さいね」

さくらΣ(∵)

さくら(そんな設定聞いていないよ~!? わたしまだ小4なのに~)

「ねぇねぇ、二人は前はどこの学校だったの?」

「髪すごくきれいだね~」

「さくらちゃんかわいいよ~、はぅー、お持ち帰りしたい~」

わいわい!がやがや!

さくら「えっとえっと、前は友枝小学校って学校に通っててそれでそれで」

さくら(ほえええ、誰か助けてー)

がたん。

ほむら「……ごめんなさい、私休み時間には保健室で薬を飲まないといけないの」

「大丈夫? 連れてってあげよっか?」

ほむら「いえ、係の人にお願いするわ。鹿目ま、」

さくら「わたし! わたしが連れてってあげる!」

ほむら「えっ!?」

さくら「行きましょう、ほむらさん!」

「ぁ、行っちゃった…」

はぁ、はぁ…

ほむら「待って…。待ちなさい、木之本 桜」

さくら「あ、はい。ごめんなさい」

ほむら「あなた、保健室の場所はわかるの?」

さくら「…知りません」シュン

ほむら「まったく、逃げだすために人を使って…」

さくら「はうぅ、ごめんなさい…」

ほむら「いいわ、私も薬を飲まなければいけないなんて嘘だったし、あの場から逃げるための口実よ」ファサ

さくら「あ、そうだったんですか」

ほむら「私はただ、まどかと話がしたかっただけだから…」

さくら「まどか、さん?」

「おーい、二人ともー」

さくら「ほえ?」

まどか「転校生二人で出てきても、保健室の場所わからないよね。わたしが案内するよ」

さくら「ぁ、ありがとうございます。えっと」

まどか「わたしは鹿目まどかだよ、さくらちゃん」

さくら「あなたがまどかさん…」

まどか「?」

ほむら「平気よ、質問地獄で辟易してたから逃げるための口実だったから」ファサ

まどか「そうだったんだ、ごめんね、余計なお世話だったね」

ほむら「いいえ、あなたの優しさは素直にうれしく思うわ」

まどか「ありがとね、ほむらちゃん」

まどか「……」

まどか「あのね、ほむらちゃんとわたしって、前にどこかで会ったことある…のかな?」

ほむら「……っ」

まどか「な、なんちゃって。そんなことないよね」

ほむら「鹿目まどか」

まどか「は、はい!」

ほむら「あなた、家族や友だちのこと大切だと思ってる?」

まどか「えっ?」

ほむら「どうなの?」

まどか「もちろん大切だと思ってるよ」

ほむら「そう。なら忠告しておくわ」

ほむら「その気持ちが本当ならこの先何が起ころうとも自分を変えようと思ってはダメ」

ほむら「でなければ、全て失うことになるわ」

スタスタスタ……

まどか「ほむらちゃん…?」

さくら「???」

キーンコーンカーンコーン

さやか「よっし、今日の授業終わりー」

さやか「まどか、仁美。帰りにCD屋寄りたいんだけどいいかな?」

まどか「私は別にかまわないよ」

仁美「わたくし、今日もお稽古がございますので。途中まででしたら」

さやか「さすがお嬢様、毎日にハードだねぇ。あ、そうだ」

さやか「へーい、そこの転校生たち、二人も一緒に帰らな~い?」

さくら「ほえ? わたし、ですか」

ほむら「……」

さやか「そうよ、あんまりこの辺詳しくないならついでに街案内もしちゃうんだから」

ほむら「私は用事があるから、それじゃあ」ファサ

さやか「あらら、つれないなぁ。さくらちゃんはどう?」

さくら「えっとー…(どうしようかケロちゃん?)」

ケロ(街案内してくれるって言うてるし別にええんちゃう? さくらの好きにしぃ)

さくら「はい、じゃあご一緒させてもらいます」

さやか「ここがあれで、あっちがあれでー」

さくら「ふむふむ」

さやか「とまぁこんなとこかなー。電車使えば遊ぶところとかいっぱいあるよ」

さくら「ありがとうございました」

さやか「いやあ、さくらちゃんは可愛いなぁ。そのうえ頭もいいし運動もできるし」


先生3『この問題を…小さい方の転校生』

さくら『えっと、およそ3です』

先生3『正解だ』


さくら『えーい!』 ピョーン

先生4『すごいわ、さくらさん。暁美さんと同じで県内記録よ!』


※最近の小中学生のゆとり教育や体力不足が嘆かれる昨今※

さやか「ねぇねぇ、あたしのお嫁さんになる気ない?」

さくら「ほえっ!? で、でもわたし好きな人が…」///

まどか「そうなんだ、さやかちゃんと一緒だねー」

さやか「ちょっ、まどか!」///

さくら「そうなんですか?」

まどか「上条君って言ってねー」ティヒヒ

さやか「うわー、やーめーろー!」

仁美「うふふふ」

仁美「……わたくしはこっちですので、それでは」

さやか「あ、うん。また明日ねー」

まどか「バイバイ、仁美ちゃん」

さくら「仁美さんまた明日」

仁美「はい、また明日」

さやか「で、ここがCD屋ね」

さやか「すぐ見繕うから二人は視聴でもして時間潰しててよ」

まどか「うん、わかったよ」

さくら「ほえー、知らないアーティストばっかりだぁ」

さくら(なんていうか、20年ぐらい進んでるっていうか)

『たすけて……まどか、たすけて……』

さくら「えっ?」

まどか「さくらちゃん、今助けてって言った?」

さくら「言ってません。けどどこかから声が…」

まどか「さくらちゃんにも聞こえたんだ…じゃあ空耳じゃないんだ」

『たすけて……』

まどか「ッ!」タッ

さくら「ぁ、待って!」

さやか「ちょっとちょっと、二人ともどこ行くのさー!?」

まどか(声、こっちの方から…。でもどんどん声が小さくなってる)

まどか「どこにいるの!?」

「うぅっ」フラ…

まどか「わたしを呼んでたのはあなたなの?」

「う…、まどか…」

まどか「すごい怪我…、どうしたの!?」

まどか(あれ、この子どこかで…)

ほむら「そいつから離れて!」

まどか「え、ほむらちゃん?」

ほむら「そいつを渡して」

まどか「ほむらちゃんがやったの? ダメだよこんなこと!」

ほむら「あなたには関係ないわ」

ほむら「どいて、できればあなたを傷つけたくないの」コツコツ

さやか「まどかっ!」

まどか「さやかちゃん!」

さくら「風よ戒めの鎖となれ、風(ウィンド)!」

ほむら「突然風が…何!? 動けない…」

さくら「今のうちに!」

さやか「逃げるよ、まどか!」

ほむら「逃がさな…」

ひら……ひら……

ほむら「くっ。相手してる場合じゃないのに…!」

さやか「なんなんだよアイツ、コスプレ通り魔かよ!」

さやか「っていうかさくらのさっきのは何!? その杖は!?」

さくら「えーっと…」アセアセ

さやか「あとそのぬいぐるみ!」

まどか「さっき拾って…」

「きゅぅ」

さやか「シャベッタアァァァァァァ!!!」

ケロ「こいつ今朝の白饅頭やないか!」

さくら「ケロちゃん!」

さやか「またなんか変なのでてきたー!? こいつも喋ってるし!」

さやか「ってここどこだよ!」ベシン

まどか「この辺りからきたはずなのに…なんだかここ変じゃない?」

ひら、ひら、ひらり……

ぶわっ!

さやか「辺りがいきなり犬カレー空間に!? 一体どうなってんのよもー!」ジダンダ

まどか「さやかちゃん、とりあえず落ちついて!」

さやか「こんなプリングルスのおっさんみたいのに囲まれて落ちついていられるかー!」

ケロ「さくら、嫌な気配や。こいつら倒さんとまずい!」

さくら「わかった、木々よこの者たちを捕らえよ、樹(ウッド)!」

わしゃわしゃー!

キィキィー

さやか「おお、地面から木の根っこが生えてきて変なのを全部捕まえた!」

さくら「火(ファイアリー)!」

ゴォッ!

さやか「焼き払ったぁーっ!」

「あなたたち、危ないところだったわね。でももう大丈夫よ」

まどさやくら「どちら様?」

さやか「っていうかほんとにもう大丈夫っぽいんですが」

まどか「あれ、辺りが元に戻ってる」

「しくしく……貴重な私の出番が……」

物陰のほむら(さくら……あなたは一体……)

「えぐえぐ……」

「マミぃ…落ち込んでないで傷を何とかしてほしいんだけど」グハッ

マミ「え、あぁ、そうね。ごめんなあいキュゥべえ」

パァアア…

マミ「これで大丈夫よ」

まどか「傷が瞬く間に…すごい」

キュゥべえ「ありがとうマミ、助かったよ」

マミ「お礼ならこの子たちに言って、私ほんとに何もしてないから」コレッポッチモ

キュゥべえ「うん、ありがとう。まどか、さやか、それにさくら」

さやか「なんで名前知ってんの!?」

マミ「この子は私の“たった一人の”友だちなの、助けてくれてありがとうね」

まどか「あの、あなたは…」

マミ「あ、ごめんなさい。自己紹介がまだだったわね」

マミ「私の名前は巴マミ、あなたたちと同じ見滝原の生徒よ」ヨロシクネ

マミ「そしてこの子がキュゥべえ」

キュゥべえ「よろしく」

まどか「よろしく?」

さやか「よろしくー」

さくら「よ、よろしく」

マミ「ねぇ、キュゥべえ。この子たちももしかして」

キュゥべえ「うん、そうだよ」

キュゥべえ「まどか、さやか、さくら。君たちにお願いがあるんだ」

まどか「?」

キュゥべえ「僕と契約して魔法少女になってよ!」

マミ「…あら? 三人ともまだ契約してないの?」

キュゥべえ「そうだよ、マミ」

マミ「じゃあ、杖を持ってるあの子も魔法少女じゃないの?」

キュゥべえ「うん、彼女も魔法が使えるようだけど今のは魔法少女のシステムとは異なる物だね」

マミ「へぇ、そうなの」

さやか(ちょっとちょっと、どうするのよ。変なのに捕まっちゃったよ!?)ヒソヒソ

まどか(けど助けてもらったし)ヒソヒソ

さやか(いやいや、助けてくれたのはさくらちゃんじゃん)ヒソヒソ

ケロ(そうやで、さくらに感謝しいや)ヒソヒソ

さやか(なんであんたが偉そうなのよ! ってあんた誰!?)ヒソヒソ

さくら(ケロちゃん、出てきちゃだめって言ったのに!)ヒソヒソ

マミ「ねぇ、あなたたち」

ビクン!

マミ「こんなところでお話しするのもなんだし、うちにこない?」

マミ「魔法少女について説明したいのだけど」

キュゥべえ「ついでに君の使う力についても聞きたいところだね、さくら」

さくら「ど、どうしよう、ケロちゃん…?」

ケロ「見るからに怪しいしやめといたほうがええと思うで」

さやか「だからあんたが言うなっての!」

マミ「おいしいケーキもあるわ」

ケロ「はよ行くぞお前らー!」ビューン

さやか「変わり身早っ!」

まどか「行っちゃった…」

さくら「ケロちゃん、甘いものに目がないから…」

ガチャ。

マミ「私、一人暮らしだから遠慮しないでね」

ケロ「ケーキ、ケーキ!」

さくら「お邪魔します」

まどか「うわあ、素敵な部屋…」

ケロ「はよケーキぃ~」

マミ「ちょっと待っててね」

かちゃかちゃ…

マミ「はい、召し上がれ」

ケロ「ケーキやー!」パクッ

さくら「まったく、ケロちゃんったら…」

ぱく、もぐもぐ……

さやか「うまっ!」

ケロ「やろ~?」

マミ「喜んでもらえてよかったわ」

マミ「それじゃあまず、魔法少女のことを説明しておくわ」

マミ「三人とも、これを見てくれる?」

まどか「わぁ、きれい…」

マミ「これはソウルジェム、魔法少女の魔力の源よ」

マミ「キュゥべえに選ばれた女の子が契約によって生み出す宝石なの」

ケロ「ん?」ジィー

さやか「契約って?」

キュゥべえ「僕との契約によってソウルジェムを手にした者は『魔女』と闘わなきゃいけないんだ」

キュゥべえ「代わりに一つだけどんな願いでも叶えてあげられるよ」

まどさや「!!」

さやか「なんでもって、あんなことやこんなことも!?」

キュゥべえ「うん」

さくら「あんなこと…?」

さやか「あ、でも戦わなきゃいけない魔女ってのは?」

キュゥべえ「マミのように希望を振りまくのが魔法少女なら、魔女は絶望をまき散らす」

キュゥべえ「理由のはっきりしない事故や事件は高確率で魔女の呪いが原因なんだ」

マミ「魔女は常にあなたたちが迷い込んだ結界に身を隠しているわ」

マミ「私が助けに来なければあの場所から生きては帰れなかったはずよ、『本当ならね』」チラッ

まどか「……」チラッ

さやか「……」チラッ

さくら「……うぅ、どうしようケロちゃん?」

ケロ「別にええやろ。ある意味同業者さんやし」

さくら「じゃぁ……」

『闇の力を秘めし鍵よ、真の力を我の前に示せ。契約の元さくらが命じる』

ピカーッ!

さやか「おお、キーホルダーが大きくなって杖に…!」

さくら「これは封印の鍵、マミさんと同じようにわたしもケロちゃんと契約して力を手に入れました」

ケロ「わいが育てた!」ケーキモグモグ

まどか「さくらちゃんも魔女と戦ったりするの?」

さくら「ううん、わたしのお仕事はクロウカードを封印すること」

さくら「クロウカードはそのままにしておくと悪さをするから封印しないといけないの」

さやか「へー。魔女にクロウカード、なんて恐ろしい世の中だ…」

さくら「あ、でもクロウカードはちゃんと全部封印したんだよ、だから大丈夫!」

さくら「のはずなんだけど…」

まどか「『はず』って?」

さくら「わたしの知らないカードがあるみたいで…」

さくら「…ねぇケロちゃん。今わたしが持ってるカードで全部なんじゃないの?」

さくら「まどか☆マギカの世界とクロスしてしまうカードって何?」

ケロ「ぶっちゃけるとわいにもようわからんのや」

ケロ「クロウがそんなカード作った記憶はない、けどカードは間違いなく存在しとる」

ケロ「どういうことなんか朝からずっと悩んどったけど理由がようやくわかったわ」

さくら「ケロちゃん?」

ケロ「お前の仕業やな、白饅頭」

キュゥべえ「……」

マミ「なんだか話についていけてないのだけれど、どういうことなの?」

ケロ「わいら二人はこの世界の住人やあらへんのや」

ケロ「もともとわいらの世界とこの世界は相容れんものやった」

ケロ「つまり、お前と契約してわいらをここへ呼んだ魔法少女がおる、そうやろ?」

キュゥべえ「……その問いに答えることはできない」

キュゥべえ「魔法少女の願いは他人に漏らすことはできないんだ」

ケロ「ふん、答え言うとるんと同じやないか」

ケロ「けど、これでわいらの目的ははっきりしたでさくら」

さくら「ほえ?」

ケロ「わいらをここで呼んだ魔法少女を見つけ出してそいつが持っとるカードを封印するんや」

ケロ「カードキャプターさくら、久しぶりに出動やでー!」

さくら「ほええええ!?」

まどか「カードキャプターって?」

さくら「クロウカードを封印するカードの捕縛者、だからカードキャプターです」

さやか「さくらちゃんも苦労してるんだね、クロウだけに」プッ

キュゥべえ「…さくらはカードの在り処を知りたいかい?」

ケロ「なんや、答える気になったんかい?」

キュゥべえ「知りたければ僕と契約すればいい、どうだい?」

さくら「そっか、そうすればすぐにでも解決だね、ケロちゃん!」

ケロ「やめとけさくら、そんなことしたらとんでもない目にあうで」

さくら「とんでもない目?」

ケロ「嬢ちゃん、もっかいソウルジェム出してもらってええか?」

マミ「ええ、いいわよ?」

ケロ「ケロちゃーん、チェーック!」

みょーんみょーんみょーん……

ケロ「やっぱりか…、これ『人間の魂』そのものやわ」

マミ「えっ?」

キュゥべえ「……」

マミ「これが……、私の魂だっていうの?」

ケロ「嬢ちゃんの身体は空っぽ、ぶっちゃけそっちが本体言うても過言やない」

マミ「どういうことなの、キュゥべえ!」

キュゥべえ「彼の言う通りだよ、ソウルジェムは君の魂だ」

キュゥべえ「だって危ないだろう? 壊れやすいただの人間の身体で魔女と戦ってくれなんてとてもお願いできないよ」

マミ「そんな、それじゃ私はゾンビ同然じゃないの!」

キュゥべえ「身体がどんなに傷ついても魔力で修理すればまた動く、そっちの方が便利じゃないか」

まどか(えー……、何この展開)

さやか(重いっていうか見てるだけで胃が痛い)

さくら「ま、マミさん…」

マミ「……ごめんなさい、みんな。悪いけど今日は帰ってもらえるかしら」

まどか「はい…」

さやか「ケーキごちそうさまでした…」

まどか「行こう、さくらちゃん…」

さくら「…はい」

マミ「キュゥべえ、あなたも…」

キュゥべえ「わかったよ、マミ」

ケロ「……」

ここまで過去の投下分です。

さくらの魔法は基本的に結果が残らない殺傷力ゼロの逃亡用としか思えない代物(アニメ版)だったような気がする。さくらの魔法は「駆」、「双子」、「夢」の回を見ると絶望から希望への転移で行使しているっぽいし、まどマギの魔女に対し天敵とも言える効力を発揮するのかな。あと、さくらの魔法だと恭介に新しい道を模索させる事が出来ても腕は治せない。
QBだと基本的に魂のSG化と魔女化まで説明(地域や相手によって端折る場合有り)した上で契約を結ぶイメージがある。現実は絶望と不遇に溢れているし、ゾンビ化、魔女化まで説明しても契約を結ぶ相手には事欠かないと思う。
マミは説明している暇が無いので即契約、杏子はよく分からないけどどうにかなるならで説明なんか聞かずに契約をするイメージだし、契約者がデメリットを聞くか説明を聞く意思を見せれば全てを隠し事無く説明すると思う。

使い魔「焼き殺されたと思ったがそんな事は全く無かったぜ」
薔薇園の魔女「髭も乱れていないし、どうやったのかしらね(使い魔の髭を直しながら)」

さやか「……」

まどか「………」

さくら「…………」

さやか「さくらちゃん、あたしたちこっちだから…」

さくら「あ、はい。さようなら…」

まどか「また明日、学校でね」フリフリ

さくら「また明日」フリフリ

さくら「……」ポツン

さくら「ねぇ、ケロちゃん。どうしてあんなこと言ったの?」

ケロ「あんなこと…、ソウルジェムがマミの魂やってことか」

さくら「うん。マミさんすごくショック受けてた」

さくら「あそこで言わなくてもよかったんじゃないかなって」

ケロ「それだけ大事なことやからや」

ケロ「自分の魂があんな石っころに変えられたって知ったらショックなんもわかる」

ケロ「けど、それを知らんとおるんは危険すぎる」

さくら「それはそうかもしれないけど…」

ケロ「さらに言うたらあの白饅頭自身に吐かせる必要があったからや」

さくら「今日あったばっかりのわたしたちの言葉じゃ信じてもらえないかもしれないもんね…」

ケロ「さくらもあの白饅頭には気ぃつけるんやで。何されるかわかったもんやない」

さくら「わかった、気を付けるよ」

夕飯の席で――。

藤隆「さくらさん、新しい学校はどうでしたか?」

さくら「うん、学校は楽しかったよ」

藤隆「よかったですね。桃矢君の方はどうでした?」

桃矢「まぁ、普通だった」

藤隆「すみません、僕の急な転勤に着き合わせてしまって」

さくら(そういうことになってるんだ…)

桃矢「別に。父さんは悪くないし、俺たちは気にしてない」

桃矢「そうだよな?」ジロ

さくら「ほえ!? う、うん。わたしたちは全然気にしてないよ!」ワタワタ

桃矢「それに、すぐ前の学校戻れそうな気がするし…」

さくらの自室――。

さくら「う~、お兄ちゃんやっぱり気付いてるのかなぁ…」

ケロ「たぶんなぁ…、にーちゃんも強い力もっとるし。薄々は勘付いとるんちゃうかなぁ」

ケロ「けど、『なんかおかしいな』ぐらいのはずや思うで?」

さくら「だといいんだけど…」

ケロ「とりあえず、とっとと白饅頭と契約してカード作った魔法少女見つけたら問題ないわ」

ケロ「ただ、急がんとこの先どうなるかわからんで…」

さくら「どういうこと?」

ケロ「今までのクロウカードと一緒や。自体が悪化する可能性がある」

さくら「『まどか☆マギカの世界とクロスするカード』でこれ以上悪化ってどうなるんだろう…」

ケロ「クロウの作ったカードやないからどうなるかはわからん」

ケロ「けど、急ぐに越したことはない」

さくら「そうだね」ウトウト

ケロ「とりあえず、今日ははよ寝よ。さくらもずいぶんと眠そうにしとるしな」

さくら「うん…おやすみー…」グー

翌日――。

ガラリ。

さくら「おはようございます」

「おはよー」「おっはー」「今日も可愛いねー」

まどか「おはよう、さくらちゃん」

さやか「さくらちゃん、おはー」

さくら「おはようございます、まどかさん、さやかさん」

まどか「さっきさやかちゃんとも話してたんだけど、一緒にマミさんの様子見に行かない?」

さやか「昨日あんなことがあったからねぇ…」

さくら「わたしも心配だったから…、一緒に行きましょう」

まどか「わかった、じゃあ次の休み時間ね」

さくら「わかりました」


先生「今日も転校生を紹介します」

さやか「昨日の今日じゃん!?」

先生「二人とも入ってきて」

さやか「しかもまた二人!?」

がらっ。

さくら「ほえー!?」

小狼「どういうことだこれは…!」

知世「昨日はお会いできなくてさびしかったですわ、さくらちゃん」

先生「二人とも、木之本さんと同じ小学校だったのよね」

先生「懐かしいのはわかるけど、二人ともまずは自己紹介ね」

小狼「李 小狼……です」

知世「大道寺 知世ですわ。よろしくお願いします」

休み時間――。

さくら「二人も転校してきたんだね…」

知世「ええ、さくらちゃんあるところにわたしありですわ」

小狼「俺は気付いてるぞ。クロウカードの仕業だろう? けどクロウカードは全て封印したはずだ」

さくら「そっか、小狼君は気付いてるんだね」

知世「?」ニコニコ

さくら「けどごめんね、これから行かなきゃいけないところあるから。また次の休み時間に」

小狼「あ、おい!」

「ねーねー、小狼君て中国の出身なの? 日本語うまいよねー」

「知世ちゃん、髪長くてきれいだね」

小狼「いや、ちょっ、その…!」 ←年上相手に邪険にできなくて困惑

知世「あらあら、まぁまぁ」 ←とりあえず状況を楽しめるタイプ

ほむら「……」ギリッ ←地味な転校生のレッテルを貼られてご立腹

さくら「お待たせしまた」

まどか「よかったの? 転校生、前の学校のお友だちだったんだよね」

さくら「はい、二人とはまた後でも話せますから」

さやか「今はマミさんが心配と…、さくらちゃんはほんと可愛いなぁ~」ヨシヨシ

さくら「///」ホエー


まどか「失礼します、巴先輩ってこのクラスでしょうか?」

さやか(マミさんのクラス聞いてなかったの痛かったなぁ)ヒソヒソ

さくら(ですねー)ヒソヒソ

「巴先輩って巴マミさん?」

まどか「はい、そうです」

「ちょっと待ってね。巴さーん、後輩がきてるよー」

さやか「ひとクラス目で当たりとはついてるね」

マミ「あら、三人とも。どうかしたの?」

さくら(あれ? すごく普通そうだけど…)

さやか「どうしたもこうしたも、昨日あんなことがあったから心配で様子を見に来たんですよ」

マミ「そうだったの…。昨日は取り乱しちゃったから、ごめんなさいね」

マミ「確かに驚いたけど、私の場合選択肢がなかったから…」

まどか「選択肢がなかった?」

マミ「私はね、事故に遭って死にそうなところをキュゥべえと契約して魔法少女になったの」

マミ「だからこんなゾンビみたいな状態でも生きてるだけましよ、そうでしょ?」

さやか「またずいぶんと割り切った考え方を…」

マミ「そう思わないとやってられないってところも少しはあるんだけどねぇ」

マミ「けどもう平気よ。心配してくれてありがとう」ニコ

マミ「もうそんな気はないと思うけど、あなたたちは契約しない方がいいわ」

さやか「はい、それはまぁ…」

マミ「魔法少女の友だちができるかもって少し期待してたんだけど…、仕方ないわよね」

まどか「マミさん…」

さくら「……あのっ!」

マミ「! どうかした、木之本さん?」

さくら「わたしじゃだめですか? わたしは魔法少女じゃないけど魔法は使えるから…」

マミ「えっと、私と友だちになってくれるの…?」

さくら「」コクコク

マミ「……」ジー

ぎゅっ。

さくら「ほえっ!?」

さやか「マミさんが突然さくらちゃんを抱きしめた!」ジーグブリ-カー!?

さくら「ま、マミさん!?」

マミ「あぁ、ごめんなさい。嬉しくってつい…。ありがとう、木之本さん」

さくら「いえ…、ちょっとびっくりしただけです」

さやか「」チラッ

まどか「」コクン

さやか「マミさん! さくらちゃんだけずるいですよ」

マミ「え?」

まどか「わたしたちとも友だちになって欲しいかなって」

マミ「……」

ぎゅーっ!

さやか「ちょっ、マミさん苦しいですって!」

まどか「ウェヒヒヒ」

マミ「えーん…」ポロポロ

マミ「ご、ごめんなさいね? つい感極まっちゃって」 ←落ちついた

さやか「先輩泣かしたみたいで周りの目が辛かったです」

マミ「お詫びってわけじゃないけど、今日のお昼屋上で一緒に食べない?」

まどか「はい、もちろんいいですよ」

さくら「それじゃあまたお昼に」

マミ「ええ、またね」


知世「あら、戻ってきましたわ」

さくら「ただいま、知世ちゃん」

小狼「おい、さくら。これは一体…」

先生「おーい、席に着けー。授業始めるぞー」

小狼「」

次の次の休み時間――。

小狼「ようやく解放された…」

さくら「前の休み時間も質問攻めされてたもんね」

知世「新しい制服のさくらちゃんも可愛いですわー」

さくら「と、知世ちゃん///」

小狼「お前の方は今の状況について何かわかってるのか?」

さくら「うん、かくかくしかじかでね…」

小狼「この世界の魔法少女の願いで二つの世界が融合しかけてるだと…?」

知世「まぁ、そんなことが…。と言ってもわたしは実感がないのですが」

さくら「知世ちゃんは魔力がないから仕方ないよ」

小狼「で、これからどうするつもりなんだ?」

さくら「その『まどか☆マギカの世界とクロスするカード』を封印しなきゃいけないんだけど」

さくら「誰が持ってるかわからないから、困ってるところなの」

小狼「羅針盤を持ってきている。昼休みにでも使ってみよう」

さくら「あ! じゃあ一緒に屋上でお弁当食べようよ」

さくら「さっき話した3年生の魔法少女の人と一緒にお昼を食べる約束をしてるの」

知世「もうお友だちができたんですね、さすがさくらちゃんですわ」

小狼「俺たちが行ってもいいのか?」

さくら「うん、マミさんもきっと歓迎してくれるよ」

休憩。

お昼休み――。

先生「悪いんだけど学級委員さんに少し用事を頼みたいの。職員室まで来てちょうだい」

仁美「わかりましたわ」

さやか「学級委員はお昼ごはんもゆっくり食べられないのか…」

まどか「仁美ちゃんには悪いけど、魔法少女のこととかあったし丁度よかったんじゃないかな」

さくら「まどかさん、さやかさん、行きましょう」

まどか「うん」

知世「わたしたちもご一緒してよろしいでしょうか?」

まどか「えっと…」

さくら「二人はわたしが魔法を使えることも知ってるますし、魔法少女のことも話してあります」

まどか「なら気にしなくても大丈夫だね。うん、一緒に行こう」

屋上――。

さやか「マミさん、待たせちゃいました?」

マミ「ううん、私もさっききたばかりよ。それよりそっちの二人は…」

さくら「わたしが前に通ってた学校の友だちです」

知世「今日転校してきた大道寺 知世です」

小狼「同じく李 小狼、です…」

ケロ「ちなみにわいもおったりする」ピューン

さやか「うわぁ、不思議生物2号!」

小狼「なんだケルベロス、お前もいたのか」

ケロ「それはこっちの台詞や」

ケロ「さくらの鞄の中から覗いとったけど、教室入ってきた瞬間どついたろか思たわ」

さくら「ケロちゃん、さすがにフォローできないから絶対やめてね」

マミ「さぁさぁ、お話は後にしてお弁当にしましょう」

さやか「ですね」

どん!

さやか「重箱の5段重ね、だと…?」

マミ「ちょっと作りすぎちゃって」

さくら「ほえー、雪兎さんみたい」

まどか「雪兎さんって?」

知世「さくらちゃんと李君の想い人ですわ」

小狼「なっ、お前…!」

さやか「え? その人って男の人? 女の人?」

さくら「もちろん男の人だよ、かっこいいんだ~」はにゃ~ん…

まどか「もしかして小狼君って女の子だったとか!?」

小狼「俺は男だ!」

マミ「これは…禁断の愛!??」

さやか「あぁ、マミさんが仁美の様にっ!」


仁美「くしゅんっ」

――――
――


マミ「じゃあ、さくらちゃんたちはその『まどか☆マギカの世界とクロスするカード』を封印しなくちゃいけないのね」

さくら「はい、そうです」

ケロ「幸い、今んとこわいら数人の人間がこっちの世界に飛ばされてきとるだけや」

ケロ「これ以上被害が広がらんうちに封印せんとな」

小狼「そんなもの俺の羅針盤を使えばすぐにでも」ガサゴソ

まどか「これは何?」

さくら「クロウカードを探すための道具です」

小狼「いくぞ」ェィャ

し~ん…

さくら「反応ないね…」

キュゥべえ「無駄だよ」スゥ

小狼「なんだこいつは。どこから現れたんだ!?」

まどか「キュゥべえ!」

知世「あら、この子がキュゥべえなんですか? こんなに可愛いのに…」

さくら「えっ? 二人ともキュゥべえが見えるの?」

小狼「確か魔法少女とその才能がある人間にしか見えないんだったか?」

知世「わたしも見えてますわ」

さやか「やっぱり小狼君は女の子だったの!?」ドキドキ

さくら「ほええええ!? そうだったの?!!」

小狼「そんなわけあるか!」

マミ「キュゥべえ、おにぎり食べる?」

キュゥべえ「話が進まないから僕の話を聞いて欲しいんだけど…。あとおにぎりはいらないよ、マミ」

ケロ「ならそのおにぎりはわいが貰うわ」ウマー

キュゥべえ「もう一度言うよ。そんなもので彼女の居場所を探そうとしても無駄だよ」

小狼「どうしてだ」

キュゥべえ「君たちの言うカードと言うのは彼女の魔法そのものだ」

キュゥべえ「その板っきれはカードを探すためのものらしいけど、彼女が魔法少女に変身しなければ反応しないだろうね」

マミ「教えてくれてありがとうね、キュゥべえ。パエリア食べる?」

キュゥべえ「食べないよ、マミ」

さくら「じゃあ別の質問、どうして小狼君と知世ちゃんもキュゥべえが見えるの?」

キュゥべえ「知世と言うのは君の方かな?」

知世「はい、わたしが知世です」

キュゥべえ「君は純粋に魔法少女としての素質があるね」

知世「まぁ、わたしが魔法少女に?」

さくら「だめだよ、知世ちゃん! そんなことしたら魂を…」

知世「わかってますわ、さくらちゃんを悲しませるようなことはいたしませんわ」

キュゥべえ「じゃあ君が小狼だね。君は男だし当然魔法少女としての才能はないね」

小狼「当たり前だ」

キュゥべえ「けど、魔法を使える。つまり君はこちらの世界で言う魔法少女にカテゴライズされているわけだ」

キュゥべえ「僕の姿が見えるのはそういう理由だろうね」

マミ「へー、そうなのね。あっ、ドリアはどう?」

キュゥべえ「だから食べないってば。さっきからご飯ものばかりじゃないか」

マミ「お好み焼きもあるわよ?」

キュゥべえ「炭水化物ばかりだと太るよ?」

さやか「あたしたちが思ってても言えなかったことを平然と…!」

マミ「平気よ、私は魔法少女だもの」

さやか「マミさんの返しもわけがわからない…」

まどか「マミさんはキュゥべえのこと怒ってないんですか?」

マミ「あら、どうして?」

さやか「魂をソウルジェムにされちゃったんですよ?!」

マミ「黙ってたことについては怒ってるわよ? けど魔法少女になる過程については仕方なかったわけだし」

マミ「こうやってみんなとお話してる分には普通の女の子と変わらないでしょ?」ソウヨネ?

マミ「なら別にいいかな、って」

さくら「すごくポジティブですね…」

マミ「それにいいことだってあったわ」

まどか「いいこと?」

マミ「昨日の夜、気付いたんだけどね…」

マミ「この身体になってダイエットが必要ないってことに気付いたの!」ドーン

さやか「えっ?」

マミ「魔力で怪我を治せるなら、ダイエットもできるかなって」

マミ「実は最近、胴回りのお肉が気になってたんだけど試しにやってみたらスッキリ!」

マミ「体重も2kgも痩せちゃって~」

さやか「……」ゴクリ

まどか「だ、だめだよ、さやかちゃん!? 変なこと考えてるでしょ?」

さやか「いやだって、魔法少女になれば思い通りの我がままボディが手に入るわけで…」

ほむら「やめておきなさい、美樹さやか」

小狼「今度は誰だ…」

さくら「あっ! …えーっと」

さやか「…誰よあんた」

ほむら「!?」

まどか「ほむらちゃんだよ、さやかちゃん。さくらちゃんと一緒に転校してきた…」

さやか「そういえば! 昨日襲われたことさえすっかり忘れてたわ」

ほむら「登校二日目であなたを殺したいと思ったのは初めてよ、美樹さやか…」ビキビキ

まどか「ほむらちゃん、落ちついて。さやかちゃんはちょっと鳥頭なだけだから」

さやか「まどかも結構毒舌だね…、ちょっとびっくりしたよ」ドキドキ

ほむら「ずいぶんと楽しそうだけど、その畜生と契約するのはやめておきなさい」

キュゥべえ「畜生ってもしかしなくても僕のことかい? ひどいなぁ、こんなに愛らしいのに」

ほむら「黙りなさい、ド畜生」

ほむら「それと契約すれば家族や友だち、大切なもの全てを失うことになるわよ」

まどか「大丈夫だよ、わたしたちは契約しないから」

ほむら「あ、あらそう、あっさり引くのね…」

まどか「うん、ほむらちゃんは心配してくれたんだよね」

マミ「でも、キュゥべえを襲ったのはやりすぎよ。あなた……」

ほむら「暁美ほむらよ」

マミ「暁美さんも魔法少女みたいだし、思うところはあると思うわ」

マミ「けれど、キュゥべえをいじめてもそれは解決しないでしょう?」

ほむら「……」

マミ「わかってくれた?」

ほむら「ええ、私はまどかが魔法少女にならないのならそれでいいから」

まどか「わたし…?」

さやか「あたしは? 魔法少女になってみようかなー、なんて」

ほむら「勝手にしなさい。まどかには迷惑かけないようにね」

さやか「ちょっ、つめた! あんたなんでまどかにだけ優しいのさ?」

ほむら「名前も覚えてもらえない相手に優しくしようとは思わないわよ」

ほむら「それに魔法少女になる気はないけど、聞いてみたかっただけって顔に書いてあるわ」

さやか「うぇっ!?」

まどか「さやかちゃんすぐ顔に出るからね…」

ほむら「何があったか知らないけど、魔法少女にならないと約束してくれるならそれでいいわ」

ほむら「それじゃあ、私は教室に戻るから」クルッ

さくら「行っちゃった…」

さやか「なんて失礼な転校生だ、さくらちゃんとは大違いだね」マッタク

まどか「さやかちゃんったら…」

キュゥべえ「やっぱり、まどかたちは契約してくれないのかい?」

さやか「いやいや、あんたはさっきまでの話聞いてた?」

キュゥべえ「一応、確認だよ。僕からすると魂の在り処なんて大した問題とは思えないからね」

ケロ「魂と身体を切り離すやなんて望んでやることやないわ」

ケロ「できることなら、マミの身体も元に戻してやりたいとこやが…」

マミ「気にしなくてもいいわ、私は私で楽しんでるもの」

キュゥべえ「マミを見てくれればわかる通り、それほど気にするものでもないと思うよ?」

キュゥべえ「まぁ、だからと言って無理強いもできないしね」

キュゥべえ「もし気が変わることがあれば呼んでよ、それまで僕は僕との契約を必要としている子を探しに行くから」タッ

さやか「気が変わることなんてないっての。ね、まどか、さくらちゃん。それに知世ちゃんも」

まどか「う、うん」

知世「けど、少し意味深でしたわ…」

さくら「どのあたりが?」

知世「気が変わることがあれば…言いかえればつまりは、魂を差し出しても叶えたいことがあれば」

知世「そういう風に聞こえました」

さやか「魂を差し出しても叶えたいこと、ねぇ…。まずないと思うけど…」

小狼「俺はあいつは気に食わない。ケルベロス以上にむかつく」

ケロ「そやな、小僧以上にムカつく奴やったわ」

小狼「」ギロッ

ケロ「」アァン?

マミ「ほらほら、喧嘩しないの。とっておきのデザート、食べたくない?」

ケロさや「デザート!?」

マミ「重箱の5段目にはなんと、レアチーズケーキが入っているのよ」

まどか「おにぎり、パエリア、ドリア、お好み焼き…」

さやか「とどめのケーキ、これだけ食べても絶対に太らない身体…、魔法少女恐るべし…」

マミ「えっと、ひぃふぅみぃ…七等分ね」

小狼「いや、俺はいい…です。甘いものは苦手なので」

マミ「そう? 遠慮とかそういうのじゃなくて?」

小狼「はい」

マミ「じゃあ、六等分ね」フンフーン

マミ「はい、召し上がれ」

ケロ「いただきまーす!」

さやか「やっぱマミさんのケーキはおいしー」ゥヒョー

まどか「マミさん料理上手いんですね。もしかして昨日のケーキも手作りだったんですか?」

マミ「ええ、そうよ」

さやか「すごいなー、今度作り方教えて下さいよ。まどかに」

まどか「えっ、なんでわたしなの?」

さやか「あたしは食べる専門だから」

ケロ「」パクパク

さくら「小狼君、とってもおいしいよ。一口だけでも食べてみない?」

小狼「む…、じゃあ一口だけ」

さくら「はい、あーん」

小狼「なっ、お前…!」///

さくら「?」

小狼「や、やっぱりいいっ!」

さくら「ほえ? どうして…? おいしいのに…」

知世「今日もさくらちゃんは可愛いですわー」

ケロ「」モグモグ

実を言えばまだ着地点を考えていない件。寝よう。

今日俺の誕生日だから更新するわ

――――――――

マミ「……さて、今日も今日とて魔女退治にやってきたわけだけど」

マミ「『これ』はどういうことかしら……」

さくら・知世・小狼・ケロ・まどか・さやか・キュゥべえ「?」 ←これ

マミ「木之本さんは契約した魔法少女を探すために、その魔法少女がグリーフシードを手に入れるために現れることを期待して私の魔女狩りに同行するのは聞いてたけど……」

マミ「キュゥべえとケロちゃんを除いてあとの4人はどうしてついてきてるのよ」

小狼「俺はそれなりの力がある、足手まといにはならない」

知世「さくらちゃんの雄姿を見逃すわけにはいきませんわ」(装備:ビデオカメラ)

まどか「一度くらいマミさんの戦う姿を見ておきたくて」

さやか「なんかこの流れなら一緒にきてもいいかなって」

マミ「遊びじゃないのよ、まったく……」

キュゥべえ「いいんじゃないかい? 今日は昨日取り逃した魔女を倒すだけだろう?」

キュゥべえ「魔力の痕跡からもマミが遅れをとるような相手じゃないよ」

マミ「それはそうだけど。……わかったわ、私から離れないようにね?」


マミ「まず、どうやって魔女を探すかなんだけど」パァァ

マミ「こうやってソウルジェムをかざすと、光ってるのがわかるでしょう?」

マミ「これは魔女の魔力に反応していてこの反応を頼りに探すのよ」テクテク

さやか「結構地味なんですね」

マミ「そういうものよ。……! 強い反応、こっちね!」タッ

さくら「あっ、待って下さい!」

タッタッタッ……、ピタ

マミ「廃ビル…、ここみたいね」

さやか「あ! マミさん、屋上に誰か…!」

OL「」トン…

まどか「!! 飛び降りっ……」

さくら「封印解除(レリーズ)! 風よかの者を……(ダメ…間に合わない!)」

マミ「!」フワァ、シュルル…

OL「」トサッ

さやか「おおっ! マミさんがリボンで華麗に受け止めた!」

マミ「大丈夫、気を失ってるだけみたいよ」

知世「よかったですわ」ホッ

マミ「魔女の口付け、やっぱりね」

小狼「口付け…?」

マミ「詳しい話は後、魔女はビルの中のはずよ。追い詰めるわよ!」

まどか「はいっ!」

タッタッタッ…

ほむら「……」コツ

結界内――。

キィキィ!

マミ「くっ、使い魔の群れ……厄介ね」

ケロ「こんなもん正面突破でいけるやろ」

マミ「私だけならね。鹿目さんたちがいるから……」

小狼「雷帝招来!」バリバリドシャーン!

グギィッ!

小狼「この程度の奴ら、俺一人で三人とも守ってやれる」

マミ「魔法少女じゃないのにすごいのね。なら、頼むわね」

マミ「行くわ、正面突破よ!」

バタン!

マミ「いたわ……、あれが魔女よ」

ゲルトルート「」グモーン

さやか「でっか! 何よあの大きさ!」

まどか「あんなのと戦うんですか…?」

マミ「大丈夫よ、負けたりなんかしないわ」

知世「さくらちゃん、気を付けて下さいね」

さくら「うん、わかってる」

小狼「三人は俺が守る。ケルベロスはさくらについていてやれ」

ケロ「お前に指図されるんは気に食わんが、ここは言うこと聞いといたるわ」

マミ「喰らいなさい」ガチャッ

パン、パン、パン!

ゲルトルート「イタッ、イタタタタ!」

さくら「水よ、戒めの鎖となれ! 水(ウォーティ)!」

ざぱーん!

ゲルトルート「ブクブクブク…」

さやか「マミさんがマスケットで怯ませたところをさくらちゃんが水を操って拘束した!」

知世「さくらちゃん、かっこかわいいですわー!」

マミ「トドメよ、ティロ・フィナーレ!」

ずがーん!

ゲルト/ルート「」チーン

ちょっと出かけてくる

まどか「勝っちゃった……」

マミ「ふぅ、木之本さんのおかげでずいぶんと楽だったわね」

さくら「いえ、わたしは大したことは…」テレリコ

知世「照れてるさくらちゃんも可愛いですわ」

ピカー

小狼「ん? 鞄の中の羅針盤が反応してる…?」

さやか「何それ? 光が魔女に向かって伸びてるけど……」

ケロ「これは…、さくら! クロウカードの気配や!」

さくら「えっ、本当!?」

ゲルト「グギギギギ…」

ルート「アババババ…」

キュゥべえ「マミ! まだ魔女は生きてるよ!」

マミ「なんですって!?」

さくら「魔女が…! 倒せたんじゃなかったの!?」

ケロ「気ぃつけろさくら! クロウカードの気配はあの魔女からや!」

さくら「どういうこと? あの『マギカクロスのカード』(※)をあの魔女が食べちゃったってこと?」

ケロ「わからん…、ただ『マギカクロスのカード』とは別の気配や」

ゲルト「ガッシャーン!」ブゥン

マミ「きゃっ!? 上半分だけなのに…」

ルート「ギャボー!」バババ

さやか「下半分がこっちにきたー!?」

小狼「下がってろ。雷帝招来!」バリバリ

ルート「ミギャー!」


※まどか☆マギカの世界とクロスするカードでは長いので省略されることになりました。

マミ「往生際が悪いわよ!」

バン、バン、バン!

さやか「マミさん、外れてますよ!?」

マミ「木之本さん、そっちの上半分をこちらへ吹き飛ばすか誘き寄せるかできる!?」バン、バン!

さくら「わかりました、やってみます」

さくら「クロウの創りしカードよ。我が鍵に力を貸せ」キラッ

さくら「カードに宿りし魔力をこの鍵に移し我に力を! 風(ウィンディ)!」カッ

ヒュゴォッ!

ゲルト「グ、ググ、グヒョー!」ピューン

さやか「風の魔法で上半分を吹き飛ばした!」

マミ「やるわね、木之本さん」

マミ「今度は私がカッコいいところを魅せる番ね。はぁっ!」

シュルルル、パシッ

ゲルト:ルート「グギィッ」

さやか「外れ弾からリボンが出てきて魔女を縛り上げた!」

マミ「木之本さん、今度こそトドメいくわよ!」

さくら「はい! 我が敵を焼き尽せ、火(ファイアリー)!」ボー!

マミ「本日二度目の、ティロ・フィナーレ!」ドーン!

ゲルト&ルート「ギャァァァァ!!」

さやか「おぉ…、跡形も残ってない。今度こそ倒した…んだよね?」

マミ「ええ。結界も消えたわね」

コロコロ…、ヒラヒラ…

さくら「これは…、黒い玉? なんだろう…?」

さくら「こっちのは、…! クロウカードだよ、ケロちゃん」

ケロ「なんやこのカードは…!? 見たことないカードやが…、気配はクロウカードそのものや」

さくら「双(ツイン)…、物を二つに分けるカードかな?」

ケロ「たぶんな」

キラキラ……

さくら「えっ!? カードが光り出して…、消えちゃった……」

ケロ「使い捨てのカードやったみたいやな。役目は終わったってことか」

ケロ「たぶん、魔法少女が魔法で作り出したもんやろうな…」

マミ「ねぇ、木之本さん。そのグリーフシード、渡してもらっていいかしら?」

さくら「グリーフシード? これですか?」

マミ「えぇ、それはグリーフシードと言って私たち魔法少女には欠かせないものなの」

さくら「どうぞ。わたしは必要ないので」

マミ「ありがとう。私たち魔法少女は魔法を使うとソウルジェムが濁ってしまうから」ドヨンド

まどか「ほんとだ。魔女と戦う前より濁ってる」

マミ「そこでこうしてグリーフシードを使うと…」コツン

マミ「濁りが吸収されて私の魔力は元通りなの」キラキラ…

さやか「へー…」

マミ「あと一回くらい使えそうだし、このグリーフシード、あなたにも分けてあげるわ」チラッ

さくら「ほえ?」

マミ「……暁美ほむらさん?」

ほむら「……」

まどか「ほ、ほむらちゃん!?」

さくら「ほえー!? い、いつの間に…」

マミ「それとも人と分け合うのは嫌い?」

ほむら「いらないわ、それはあなたの物よ」クルッ

コツコツ…

さやか「相変わらず感じ悪いなー。何しに来たんだか」

まどか「もっと仲良くできるといいんだけど」

マミ「……」


OL「? ここは…?」

OL「…! あ、あぁ…! 私、どうしてあんな事…!」ガクガク

マミ「大丈夫です、ちょっと悪い夢を見てただけですよ」

まどか「一件落着…かな」

さやか「うん」

まどか「マミさん、すごくかっこよくて素敵だったね」

さやか「ん。そうだね」

魔法少女としての輝きは、ソウルジェムの輝きで…。

ソウルジェムは人間の魂だから、それを知ってるから煌びやかに感じたのかな、なんて。

こんな私でも誰かの役に立てるのなら、

ほんの少しだけ、だけど…、魔法少女になってみたいなと思ってしまうのでした。

間空いたのに特に意味はありません。VIPでマミさんに昇竜拳打たせて遊んでました、さーせんorz
てか、ずいぶん間空いたから設定やらテンポやらすっかり忘れてるぜ・・・
とりあえず、まどまぎ準拠で2話までいった
一歩間違えると知世ちゃんがド変態ストーカーキャラになりそうで怖いですまる

木之本家――。

さくら「――という感じで…」

ケロ「こっちは向こうが動くのを待つしかないのが現状や」

月「そうか…」

月「すまない主」

さくら「ほえ?」

月「昼間、『雪兎』でいる間は近くにいて守ることもできず…」

月「何が起こっているのかも、主に後から聞かされているのでは守護者としての責務が」

さくら「そんなこと…。わたしはぜんぜん気にしてないよ?」

月「しかし」

さくら「こうやってお話聞いてもらったり、心配してもらえるだけでも嬉しいし」

さくら「雪兎さんには雪兎さんの生活があるから仕方ないよ」

月「……」

ケロ「今んとこ、わいが力を貸す必要も感じへん」

ケロ「最後の審判に比べたら楽なもんや」

さくら「ケロちゃんもこう言ってるし、ほんとに気にしないで。ね?」

月「わかった、主のことを信じるとしよう」

さくら「」ニコ

ガチャ、バタン。

『ただいま』

さくら「わわっ、お兄ちゃん帰ってきちゃった!」

月「…仮の姿に戻るとしよう」

ケロ「ちょ、ちょぉ待てやぁー、隠れるとこ隠れるとこー!?」

さくら「ケロちゃん! わたしのポケットに!」ギュゥ

ケロ「むぎゅぅ!」

月「」パァァ

ガチャリ。

桃矢「ただいま」

雪兎「おかえり、桃矢。早かったんだね」

桃矢「? 早かったって…、もう8時回ってるぞ?」

雪兎「あれ? …ほんとだ」トケイカクニン

さくら「あぁ、えっとえっと、おしゃべりしてると時間経つのがなぜか早く感じますよね、雪兎さん!?」

雪兎「そうだね、さくらちゃん」ニコッ

桃矢「……」

さくら「お兄ちゃんは新しいバイトどうだった? 今日、初日だったよね?」アセアセ

桃矢「ん。普通だ」

さくら「そ、そっか」

桃矢「……」ジィー

ケロ「」←ポケットから顔だけ出てる状態

ケロ(が、ガン見されとる…)アセタラー

雪兎「桃矢も帰ってきたし、僕もそろそろお暇させてもらうね」

雪兎「それじゃあね」

さくら「あ、はい」

桃矢「そこまで送る」

『すぐそこなんだし、平気だよ』

『送る』

『……?』

『……。……・』


さくら「はあ~…、びっくりしたぁ」

ケロ「あの視線…。にーちゃん、絶対気付いとるわぁ…」ハァ

翌日――。

マミ「ティロ・フィナーレ!」

さくら「火(ファイアリー)!」

ドーン! ゴォッ!

まどか「やった!」

さやか「やっぱマミさんかっこいー!」

知世「さくらちゃんは最高に可愛いですわー」

マミ「……」

さやか「グリーフシード落とさなかったね」

キュゥべえ「さっきのは使い魔だったからね。グリーフシードは持ってないよ」

まどか「けど、使い魔も人を襲うですよね?」

マミ「えぇ、だから放っておけないのよ…」

わいわい!

マミ「……」

マミ「あなたたち、どうして今日もいるのかしら…?」

さやか・まどか「え?」

マミ「この間、見学はあの一回だけって言ったじゃない」

マミ「魔法少女の仕事は遊びじゃないんだから…」

さやか「いやぁ、それはわかってるんですけど…」

さやか「偶然マミさんを見かけて駆け寄ったら運悪く結界があって偶然突っ込んじゃって」

マミ「その言い訳、これで三回目じゃない!?」

さやか「いやいや、言い訳でも何でもなくて事実なんですって」

まどか「さやかちゃん一人入っちゃったら私が増えても一緒かなって」

マミ「一緒じゃないわよ…」

さやか「それでもちゃんとあたしたちのこと守ってくれるマミさんまじかっけーっす!」

さくら「あはは…」

マミ「今はまだ怪我一つなく守りきれてるけど、いつか取り返しのつかないことが起きてからでは遅いのよ…」

まどか「マミさん…」

マミ「この前話したでしょう? 私が魔法少女になったきっかけ…」

マミ「選択肢があるうちはまだいいわ。けど、生きるために魔法少女になる、そんなの辛すぎるわ」

マミ「そもそもあなたたちは魔法少女になる気はないのでしょう?」

さやか「ダイエットとか考えずに好きなだけおいしいもの食べられるってのは割と魅力的だったり」

マミ「……」

まどか「さやかちゃん、さすがにここは真面目に答えるところだよ…」

さやか「……マミさんの言うことがもっともだっていうのはわかるんです」

さやか「魔法少女になるつもりもないし、危ないことだってのも理解してます」

さやか「けど、だからって友だちを見かけて無視するなんてできません!」

マミ「え…」キュン

さやか「マミさんとは先輩と後輩で、会ってまだ間もないですけど、あたしたち友だちですよね?」ネ?

マミ「ぇ、ええ、もちろんよ! あなたたちのことは私が絶対に守って見せるわ!」

さくら(なんだか有耶無耶になってる気がするけど…)

キュゥべえ「別に願いを叶えて死ぬわけじゃないんだし、そこまで重く考えなくてもいいと思うけどなぁ」

ケロ「お前は黙っとれ」

キュゥべえ「きゅっぷい」

まどか自室――。

まどか「ふぅ…。上条君のお見舞いの帰り使い魔の結界に捕まるなんて今日は災難だったな」

キュゥべえ「結界に突っ込んだのはさやかで、まどかは自分の意思で結界に入ってたよね?」

まどか「キュゥべえ!」

キュゥべえ「こんばんは、まどか。君に話があってきたんだ」

まどか「魔法少女の勧誘?」

キュゥべえ「まぁ、そんなところだね」

まどか「魔法少女にはならないよ。マミさんとさやかちゃんと約束したもん」

キュゥべえ「絶対にかい…?」

キュゥべえ「僕の見たところ、君はまだ心のどこかで魔法少女に憧れてるんじゃないかな?」

まどか「……」

キュゥべえ「そこで今日は君に、君の才能について話そうと思ってきたんだ」

まどか「わたしの、才能?」

キュゥべえ「言ったよね、魔法少女になるにあたって一つだけどんな願いを叶えてあげられるって」

まどか「うん」

キュゥべえ「どんな願いも、といったけどそれには限度があるんだ」

まどか「限度?」

キュゥべえ「そうだね、例えば今にも死にそうな人間が10人いるとしようか」

キュゥべえ「ここで美樹さやかがその10人の人間を助けて欲しいという願いで魔法少女になろうとする」

キュゥべえ「けど、これでは美樹さやかを魔法少女にすることはできないんだ」

まどか「どうしてなの?」

キュゥべえ「叶えられる願いの限度を超えてしまっているんだ」

まどか「限度を超えている?」

キュゥべえ「ああ。残念だけど、5人しか救えないだろうね」

まどか「人を救うなら5人までしか救えないってこと?」

キュゥべえ「うん、さやかなら、ね」

まどか「さやかちゃんならって…どういうこと?」

キュゥべえ「さっき言った限度っていうのは僕たちが決めているわけじゃないんだ」

キュゥべえ「決めているのは君たちの『魔法少女としての才能』さ」

まどか「……」

キュゥべえ「さっき、さやかなら5人しか救えないって言ったけど、君なら10人全てを救うことが可能だ」

まどか「それは、わたしにそれだけの才能があるから?」

キュゥべえ「その通りさ。今のはただの例え話だったけど、君が望むのなら100人だって1000人だって救える」

キュゥべえ「正直、まどかが生み出すかもしれないソウルジェムの大きさは僕にも計り知れない」

キュゥべえ「これだけの才能を持った子に会ったのは初めてだよ」

まどか「…あはは、何それ。さすがに信じられないよ」

キュゥべえ「いや…」

まどか「明日も学校あるからもう寝ないと。おやすみー」バサッ

キュゥべえ「……」

今日ここまで。
どんな感じで書いてたかとか思い出せなくてやばい…
小狼くん一言もしゃべれてなくてマジやばい…

学校――。

キーンコーンカーンコーン……

生徒「先生、さよならー」

先生「さようなら、寄り道とかしないようにね」

生徒「はーい」タタッ


さやか「ん~、終わった終わったー」ノビー

まどか「ねぇさやかちゃん、仁美ちゃん。今日の帰りCD屋寄っていい?」

さやか「お、まどかがCD屋って珍しいね。あたしは別に構わないよ」

仁美「私は習い事がありますので。いつもの道でお別れです」

まどか「今日は新曲の発売日なんだ」

まどか「それにしても仁美ちゃんはいつも大変だね、辛くない?」

仁美「そうでもありませんわ。楽しんでやれていますもの」

まどか「そっか。わたしも何か始めてみようかなぁ」

さやか「お、なにやるの?」

まどか「う~ん、……魔法少女、なんて」ボソッ

さやか「え?」

まどか「ううん、なんでもない。すぐには思いつかないね」

まどか「さ、帰ろう?」

CD屋――。

さやか「欲しかったCD買えた?」

まどか「うん。…あれ? その袋、さやかちゃんも何か買ったの?」

さやか「あぁ、これ? 恭介が好きそうなCD見つけたからつい」

まどか「じゃあ、このまま病院寄ってく?」

さやか「けど遠回りになっちゃうし…」

まどか「いいよ、行こ?」

さやか「まどかは優しいなぁ。そんなまどかにはあたしの嫁になる権利をあげよう」フンス

まどか「え~」アハハ

病院――。

さやか「お待たせ」

まどか「あれ? 早いね。上条君、逢えなかったの?」

さやか「都合悪いんだってさー」

さやか「ごめんね、まどか。無駄足だったね」

まどか「ううん、それじゃ帰ろっか」

さやか「うん」トタ

ウィーン


まどか「……? なんだろ、あれ」

さやか「ん?」

さやか「どうかした、まどか?」

まどか「向こうの壁、何か光った気がして」スタスタ

まどか「…! これ…、グリーフシードじゃない!?」

さやか「えっ!? まさか、なんでこんなところに!」ダッ

まどか「ほら、これ。この前マミさんとさくらちゃんが魔女を倒した時に手に入れたのとそっくりだよ」

さやか「ほんとだ…。でも、この前のと違って、黒い霧みたいな…」

キュゥべえ「どうやら孵化しかかってるみたいだね」ヒョコ

まどか「キュゥべえ!?」

さやか「孵化しかかってるって…、魔女が生まれるってこと!?」

キュゥべえ「うん、もういつ孵化してもおかしくない状態だよ」

さやか「そんな…、こんなところで魔女が孵ったら大変なことになる!」

さやか(病院には恭介だっているのに…!)

まどか「ねぇ、キュゥべえは一人なの? マミさんたちと一緒じゃないの?」

キュゥべえ「残念ながら僕一人だよ」

さやか「テレパシーは!? テレパシーでマミさんを呼べないの?」

さやか「マミさんじゃなくてもこの際転校生でも誰でもいい!」

キュゥべえ「うーん…、ダメだね。テレパシーが届く範囲には誰もいないみたいだ」

まどか「そんな…」

キュゥべえ「それより、ここにいたら君たちも危ない。結界が出来上がる前にここから逃げないと」

まどか「そうだn」

さやか「だめだ…」

まどか「さやかちゃん!」

さやか「あたしはここで見張ってる。まどかはマミさんたち呼んできて!」

キュゥべえ「無茶だよさやか、結界に閉じ込められたら君は出られなくなる」

さやか「でも放っておいたら逃げられちゃうんでしょ?」

まどか「さやかちゃん…」

まどか「わかったよ、上条君はさやかちゃんの大事な幼馴染だもんね」

さやか「べ、別にあいつだけ心配してるわけじゃ…」

まどか「けど、ここにはわたしが残る!」

さやか「まどか!?」

まどか「さやかちゃんの方が足が速いんだからその方がいいよ、ね?」

さやか「でも…」

キュゥべえ「わかった。なら僕も一緒に残ろう」

キュゥべえ「結界迷路に閉じ込められてもマミとならテレパシーで僕とまどかの位置を伝えられる」

キュゥべえ「最悪、間に合わなかったらまどかを魔法少女にしてあげられる」

さやか「そんなのだめ! それならやっぱりあたしが!」

まどか「大丈夫。わたしは大丈夫だから…」

さやか「まどか…?」

キュゥべえ「マミは今日は公園の西側をパトロールするって言ってたよ」

さやか「~~! あーもうわかった! すぐにマミさん呼んでくるから!」ダッ!

さやか「あと鞄よろしく!」ポイッ

まどか「……」

筆(キー)止まった…。今日分終わり。

公園の西方――。

マミ「ふぅ、今日はこんなところかしら」

知世「今日も使い魔だけでしたわね」

さくら「でも、放っとくわけにもいかないしね…」

小狼「……いっそ手分けした方がいいかもしれないな」

小狼「巴先輩、この近くで魔女が出現しやすい場所ってありますか?」

マミ「そうね、この辺りだと隣街が一番多いかしらね」

小狼「隣街…、それなら今からでも様子を見に行くくらいはできるか」

ケロ「小僧一人で大丈夫か?」

小狼「当たり前だ。それにあくまで俺の目的は魔法少女の捜索、無理に魔女と戦うつもりは無い」

マミ「うーん、でもねぇ…。隣街にはあの子がいるし…」

さくら「あの子って?」

マミ「少しの間、一緒に魔女退治をしていた魔法少女の仲間よ」

マミ「方向性の違いで喧嘩別れしちゃってね、それっきりなんだけど…」

小狼「その魔法少女がいると都合が悪いのか?」

マミ「都合が悪いって言うかなんていうか…」

小狼「?」

マミ「そうね、隣街に行くなら一つだけ気をつけて欲しいことがあるわ」

マミ「それは『使い魔を倒さないこと』、いいわね?」

さくら「ほえ? でも、使い魔さんも人間を襲うんじゃ…」

マミ「それは隣街の魔法少女の仕事よ」

小狼「…わかりました。失礼します」ペコ

知世(巴さんの顔…、優しいけど悲しそうで辛そうな…)

マミ「じゃあ、私たちは帰りましょ…、あら?」

さくら「どうかしたんですか?」

マミ「あれ、美樹さんじゃないかしら?」

さやか「マミさーん! さくらちゃん、知世ちゃーん!」ブンブン

知世「ほんとですわ。走りながら手を振ってらっしゃいます」

ケロ「わいもおるでー」ピコピコ

マミ「どうしたの、美樹さん? そんなに息を切らせて…」

さやか「はぁ…はぁ…、げほっ、あのっ、び、ょういんに…」

さくら「美容院?」

さやか「っじゃなくて!」

知世「一度大きく深呼吸して、落ち着いて下さい」

さやか「すぅー…、はぁー…。美容院じゃなくて病院!!」カッ

ケロ「病院がどないしたんや」

マミ「もしかして…、魔女がいたの!?」

さやか「そうなんです! 今にも孵化しそうなグリーフシードがあって…」ゼェハァ

さやか「まどかとキュゥべえが見張ってるんです!」

さくら「まどかさんが!」

マミ「大変! 急いで向かわないと…!」

さやか「案内します…!」ハァハァ

マミ「美樹さんはここまで全力で走ってきて疲れているでしょう」

マミ「大体の場所だけ教えて頂戴、近くまで行けばソウルジェムで見つけられるわ」

さやか「正門のすぐ近くです…。まどかをお願いします」フカブカ

マミ「わかったわ」ダッ

さくら「私も行きます! 知世ちゃんはさやかさんについててあげて!」タッ

知世「わかりましたわ、さくらちゃんもお気をつけて」フリフリ

結界内――。

キュゥべえ「鹿目まどか…、君はもしかして魔法少女になりたいのかい?」

まどか「…どうしてそう思うの?」

キュゥべえ「自ら危険を冒し、魔法少女になる理由を作ろうとしている」

キュゥべえ「僕にはそう見えるよ」

まどか「……」

キュゥべえ「君の周りの人たちはみんな魔法少女という存在に否定的だからね」

キュゥべえ「それなりの理由があれば『仕方なかった』と言い訳が出来る」

まどか「残念だけどはずれだよ、キュゥべえ」

まどか「わたしは魔法少女になりたくない」

まどか「ここに残ったのはわたしよりもさやかちゃんの脚が速いから」

まどか「それだけだよ」

キュゥべえ「けど、もしさやかが間に合わなかったら君は僕と契約するんだろう?」

まどか「それは…」

キュゥべえ「自分より脚が速いからさやかをマミのところへ行かせた合理的なまどかならわかるだろう」

キュゥべえ「自分が魔女に食べられてしまったら家族やさやかたちが悲しむってこと」

キュゥべえ「それなら例え魂を失った身体であっても魔法少女として生き続ける方が賢明だって」

まどか「うん…、もしそうなったら契約するよ、わたし」

まどか「でも、わたしは本当は魔法少女になりたくないし、まだグリーフシードも孵化してない」

キュゥべえ「わかったよ。そういうことにしておこう」

マミ『鹿目さん、キュゥべえ、聞こえるかしら?』

まどか「マミさん!」

――――――――

キュゥべえ『聞こえてるよ、マミ』

マミ『鹿目さんは無事? グリーフシードはまだ孵化してないわよね?』

キュゥべえ『大丈夫、すぐに孵化する様子は無いよ』

キュゥべえ『当然だけど、まどかも無事さ』

マミ『よかった、間に合ったみたいね』

キュゥべえ『急がなくていいからなるべく静かにきてくれるかい?』

キュゥべえ『魔力を使って卵を刺激する方がまずいからね』

マミ『オッケー、わかったわ』

さくら「マミさん、まどかさんは…」

マミ「安心して、無事よ」

さくら「よかった」ホッ

マミ「まったく、無茶しすぎ…って言いたいところだけど」

マミ「今回に限っては冴えた手だったわ。これなら魔女を逃さずに…っ!」ピクッ

さくら「ほえ? ……あっ、ほむらさん…」

ほむら「今日の獲物は私が狩る。もちろん、まどかの安全も保障するわ」

マミ「…協力して倒す、という選択肢はないのかしら?」

ほむら「ないわ」キッパリ

マミ「まだ数回しか話したことが無いけど、あなたが悪い人じゃないというのはわかるわ」

ほむら「なら…」

マミ「でも、あなたが戦うところを見たこともないし、信頼できるほど仲良くなった覚えはないわ」

マミ「グリーフシードが欲しいのなら、今回手に入れられればあなたに渡してもいいのだけど」

マミ「あなたに全てを任せることは出来ないわ」

ほむら「……」ギリッ

マミ「加えて言えば、今回は後輩が私を頼ってきてくれたんですもの」

マミ「それを途中で放り投げるなんてことも出来ないわね」フフン

ほむら(…ここで彼女たちと敵対するのはまずいわね)

ほむら(今回は珍しくまどか――とついでにさやか――が契約に否定的…)

ほむら(できれば、ここで巴マミを失いたくないわ…)

ほむら「…わかったわ、なら私もあなたたちに協力させて」

マミ「ええ、それなら歓迎するわ。一人より二人、二人より三人よ」ニコッ

さくら「ほむらさん、よろしくお願いします」

ほむら「こちらこそ」

さくら「……」

ほむら「…………」

マミ「……ねぇ、暁美さん」

ほむら「何かしら、巴マミ」

マミ「あなたは魔法少女の秘密、知ってたのよね?」

ほむら「!」

マミ「その反応、やっぱり…」

ほむら「…えぇ、あなたも知ってしまったのね」

マミ「あなたがキュゥべえを襲ったあの日よ。ケロちゃんが教えてくれたの」

ほむら「ケロちゃん…?」

ケロ「ケルベロスやって何度もゆーとるやろっ!」ピョコ

ほむら「ッ!?」ビクッ

ほむら「あ、あなた話せるの…?」ドキドキ

ケロ「ぁん? そういえば、嬢ちゃんと話するんは初めてやな」

ケロ「わいは封印の獣、ケルベロスや」

ほむら「てっきりぬいぐるみか何かだと思ってたわ」

ほむら「あなたもキュゥべえの仲間なのかしら?」

ケロ「あぁん? わいをあんな白饅頭なんかと一緒にすんなや!」

ほむら「あら、じゃあこの子はさくらの魔法?」

さくら「ううん、違うよ」

ケロ「さっきも言うたやろ、わいは封印の獣や。まぁ、わかりやすく言うたら使い魔やな」

ほむら「使い魔!? あなた、使い魔なの!?」ジャキッ

さくら「ほえ~!? け、拳銃!?」

マミ「落ち着いて、暁美さん。あなたは勘違いしてるわ」

ほむら「勘違いも何も、こいつは自分で自分のことを『使い魔』だって…」

マミ「そうじゃないのよ。ケロちゃんは私たちの知ってる魔女の使い魔じゃないの」

マミ「とりあえず、その物騒なものをしまいなさい」

ほむら「……わかったわ」シュン

ほむら「さぁ、説明して頂戴」

ケロ「人にあんなけったいなもん突きつけといて謝りもなしかい、腹立つな~」

ほむら「そうね、悪かったわ。さぁ、早く話して」

ケロ「」ビキビキ

さくら「え、えっと…、じゃあ、まずはわたしのことから説明した方がいいかな?」

――――
――

ほむら「驚いたわ…。じゃあさくらたちは別の世界からやってきたっていうの?」

さくら「はい。わたしたちの世界に魔女はいないし、それと戦う魔法少女もいないの」

ほむら「そう…、じゃああいつもいないのね。羨ましいわ」

マミ「あいつ…、キュゥべえのことかしら」

ほむら「そうよ」

マミ「ずいぶんと毛嫌いしているのね」

マミ「…もしよかったらなんだけど、暁美さんが魔法少女になった理由って聞いてもいいかしら?」

ほむら「……」

マミ「私の場合はね、交通事故に遭って…それで仕方なく」

ほむら「私も似たようなものよ。目を覆いたくなるような現実を否定したかった」

ほむら「そのためなら私は手段を選ばないし、必ず否定してみせる」キッ

キュゥべえ『マミ、大変だ』

マミ『! どうしたの、キュゥべえ」

キュゥべえ『グリーフシードが動き始めた。もうすぐ孵化する、急いでくれ』

Ф < ぐにゃり…

さやか「わわわ…」


マミ「わかったわ…、だったらもうコソコソする必要は無いわね」ピカッ、フワァ

ほむら「グリーフシードが孵化するのね」ピカッ、フワァ

マミ「えぇ、急ぎましょう」

さくら「はい!」

>>175の訂正、さやかいねえよ


キュゥべえ『マミ、大変だ』

マミ『! どうしたの、キュゥべえ」

キュゥべえ『グリーフシードが動き始めた。もうすぐ孵化する、急いでくれ』

Ф < ぐにゃり…

まどか「……」ギュゥ


マミ「わかったわ…、だったらもうコソコソする必要は無いわね」ピカッ、フワァ

ほむら「グリーフシードが孵化するのね」ピカッ、フワァ

マミ「えぇ、急ぎましょう」

さくら「はい!」

パキパキパキ……

キュゥべえ「孵化が始まった。魔女が出てくるよ」

キュゥべえ「マミたちは間に合わなかったみたいだね。まどか、契約の準備はいいかい?」

まどか「準備…、わたしの願い…」

パァン!

まどか「!」

マミ「お待たせっ!」

さくら「まどかさん!」

ほむら「どうやら間に合ったようね」

まどか「マミさんにさくらちゃん! それにほむらちゃんも!」

マミ「お出ましのところ悪いけど、一気に片付けてやるわ!」バッ

パシッ

シャル「?」グイッ

ほむら(リボンで捕縛してからの大砲での砲撃…、気をつけるのはこの後…)

マミ「ティロ・フィナーレ!」

ドゴォーン!

さくら「やった!」

ケロ「なんや、めちゃくちゃあっけなかったな」

ほむら「油断しな、」

まどか「ありがとう、ほむらちゃん! ほむらちゃんも助けに来てくれたんだね」ダキッ

ほむら「なっ、ままままどか!?」

シャル「」ギギ…

シャル「」ギギギ…

マミ「あらあら。倒したのは私なのに、妬けちゃうわね」

ほむら「待って、まどか。まだあの魔女は…」

シャル「」カパッ

ロッテ「GUAAAA!」イタダキマス

マミ「えっ?」

ほむら「ッ! 時間停止…!」

ガシャン

ロッテ「GABU!」モグモグ

マミ「」

カチリ

ほむら「……間に、合わなかった…」グラッ

マミさん死んでテンション下がったんで寝ます

カシャン

さくら「あ…、ま、マミさ…」アワワ…

まどか「そんな…マミさんが…」ガクガク

ロッテ「POKI!/PAKI!/GOKI!/GUCHU!」バリバリ

ケロ「ちっ…、こんな時に…!」

ほむら「くっ、せめてまどかだけでも…」

ガシャン、カチリ

ロッテ「」ピタッ

ほむら「巴マミの仇…ッ!」ダッ

ミ◇ < ピューン!

ほむら「何っ!? 時間停止してるのに…」

∑◇ < ピカッ!

ほむら「くっ…、まぶし…」

――――

ほむら「今のは一体…?」

「イヤアァァァァァ!!」

ほむら「今の声は!」ダッ


マミ「あ、ぁあ…助け、誰か…!」ィャァァァ

さくら「落ち着いて下さい、マミさん!」

ケロ「しっかりせい、マミ!」

ほむら「これは…!」

移転告知消えた?

ほむら「巴マミ! あなた、無事なの!?」

さくら「ほむらさん!」

マミ「いやっ…、いやぁ……」ガクガク

ほむら「一体何が起こったというの? さっきまで目の前に魔女が…」

ケロ「おそらく、クロウカードの…、わいらをこの世界に呼び込んだ魔法少女の仕業や」

ほむら「どういうこと?」

ケロ「マミが魔女にやられた後、一瞬やけどカードの気配がした」

ほむら「カード…(もしかしてさっきのあれが?)」

ほむら(一瞬だったけど、確か時(タイム)と書かれていたわね…)

ケロ「時間を操るカードでわいらが結界に入った時間まで巻き戻したんやろう」

さくら「それって、その魔法少女の人がマミさんを助けてくれたってこと?」

ケロ「それは本人に聞いてみんことにはわからんが…」

マミ「やだ…やだよぅ…、ママ…パパ…助けてよぅ…」ガタガタ

ほむら「とりあえず、巴マミをこのままにしておくわけにはいかないわね」スッ

バチッ!

マミ「ぎゃっ!」バタン

さくら「ほむらさん!?」

ほむら「安心して、気絶させただけよ」スタンガン

ケロ「嬢ちゃん、むちゃくちゃしおるな…」

ほむら「時間が巻き戻ったってことはグリーフシードはまだ孵化していないはず…」

ほむら「あいつに頼るのは癪だけどまどかの無事には換えられないわね」

ほむら『…聞こえるかしら? インキュベーター』

キュゥべえ『暁美ほむら、どうして君が…?』

キュゥべえ『しかも今の呼び名、君は一体…』

ほむら『そんなこと今はどうでもいい』

ほむら『巴マミが動けなくなったわ。だから私にそこまでの道筋を教えなさい』

キュゥべえ『どういうことだい? マミとはついさっき連絡を取ったばかりだ』

キュゥべえ『もしかして君が何かしたのかい?』

ほむら『何を言ってるの? …まさか、あなたは覚えていないの?』

キュゥべえ『覚えていない? 何をだい?』

ほむら『そう…、それも後でまとめて説明するわ。とにかく今は私の言うことを聞きなさい』

キュゥべえ『……わかったよ。じゃあまずはまっすぐ進んでくれ』

ほむら『了解よ』

ケロ「白饅頭とは連絡取れたんか?」

ほむら「ええ、さぁ行きましょう」

さくら「あの、マミさんは…?」

ほむら「このまま置いていきたいところだけど、さすがに結界内じゃ危険ね…」

ほむら「仕方ないわね、私が背負うわ」ヨイショ

ケロ「待て、嬢ちゃん。マミはわいに任せとき」

ほむら「? 任せろってあなたのその小さな身体じゃ…」

ケロ「」パアァ!

ケルベロス「わいの背中に乗せろ」

ほむら「」ポカーン

さくら「ケロちゃんのそっちの姿、久しぶりだね」

ケルベロス「惚れなおしたやろ? ってほむら? どないしたんや?」

ほむら「…あなた、大きくなれるのね」

ケルベロス「一応言うとくけど、こっちのが本来の姿やからな?」

ほむら「それだけ大きければマミも担げるわね。じゃあ乗せるわ」ノセノセ

ケルベロス「よし。ほな行くか」

さくら「うん」

ほむら「えぇ」

――――――――

キュゥべえ「……」

まどか「マミさん、なんて言ってたの?」

キュゥべえ「いや、今のテレパシーはマミじゃないよ。暁美ほむらからだった」

まどか「えっ、ほむらちゃん?」

キュゥべえ「うん。なんでもマミが動けなくなったから代わりにこっちに来るって」

まどか「どういうこと!? マミさんに何かあったの?」

キュゥべえ「わからない。詳しいことはこっちにきてから話すみたいなことを言っていたけど」

まどか「マミさん…、ほむらちゃん…」

――――――――

ほむら「状況を整理するのに手間取ってしまったし、急ぎたいところだけど」

さくら「あんまり騒がしくするとグリーフシードが孵化しちゃうから…」

ケルベロス「気持ち急ぐくらいでええやろ」

ケルベロス「どうせ、向かっとる途中で孵化が始まって走ることになるわ」

さくら「それもそうだけど」

ほむら「そういう余裕の無い行動って嫌いなのよ」ファサ

ケルベロス「ほむらは几帳面やなぁ」フン

キュゥべえ『ほむら、グリーフシードが動き始めた。もうすぐ孵化するよ』

ほむら『! わかったわ』

ほむら「噂をすれば、という奴よ」ピカッ、フワァ

さくら「急ぎましょう!」

パキパキパキ……

キュゥべえ「孵化が始まった。魔女が出てくるよ」

キュゥべえ「ほむらは間に合わなかったみたいだね。まどか、契約の準備はいいかい?」

まどか(…? 前にも同じようなことがあったような…)

ほむら「まどかっ!」

さくら「まどかさん!」

まどか「ほむらちゃん! さくらちゃん! それに…」

ケルベロス「」ドッドッドッ

まどか「二人とも逃げてー! 後ろからおっきな犬が!」

ケルベロス「誰が犬やぁっ!」

ほむら「まどか、落ち着いて。その犬は敵じゃないわ」

まどか「そ、そうなの!?」

ケルベロス「誇り高きケルベロスに向かってこいつら…」

ほむら「それより、今は魔女を倒すのが先決よ」

シャル「?」

ほむら「蜂の巣になりなさい!」ガシャン

ババババババババ!!

シャル「」ボスン

ほむら「さくら!」

さくら「うん! クロウの創りしカードよ、我が鍵に力を貸せ。火(ファイアリー)!」キラン

ゴオォォォ!

まどか「魔女を丸焼きにしちゃった…」

ほむら「まだよ、気を抜かないで」

さくら「わかってます」

まどか「え?」

シャル「」ギギギ

ロッテ「GYAAA!!」ギロ

まどか「!!」

ロッテ「GUOOOOOO!!」ガバッ

さくら「天光満つる所に我はあり、黄泉の門開く所に汝あり、出でよ神の雷! 雷(サンダー)!」カッ

ピシャーン!

ロッテ「GYAAAAAA!!」ブスブス

ほむら「再生する暇なんて与えない」キリッ

ガシャン、カチリ

ほむら「これで終わりよ」ポイポイポイ

ほむら「跡形も無く消し飛びなさい」カチッ

カシャン

ドォン!ドン!ドオォン!

まどか「きゃっ!」

Ф < コン、コロコロ…

ほむら「まどか、もう大丈夫よ」GSヒロウ

まどか「ほむらちゃん…。ありがとう、助けてくれて」

ほむら「これに懲りたらあまり無茶はしないことね」ファサ

まどか「うん、気をつけるね」ティヒヒ

ケルベロス「マミのこと下ろしてええか? 結界も消えるし仮の姿に戻らんと」

さくら「そうだね。ありがとう、ケロちゃん」

まどか「ケロちゃん…? この子が!?」

ケルベロス「」パアァ!

ケロ「ふぅ」

まどか「あ、本当だ。元に戻った」

ケロ「元の姿はさっきの方や。んでこっちが仮の姿や」

まどか「マミさんは眠ってるの? それとも…」

ほむら「気絶してるだけよ。錯乱状態で手に負えなかったから仕方なく眠ってもらったのよ」

キュゥべえ「さぁ、そろそろ話してくれ。マミが連絡を絶ってからの数分の間に何があったのか」

ほむら「約束だったわね、わかったわ」

――――
――


キュゥべえ「それじゃあ、時間が巻き戻ったっていうのかい?」

ほむら「ええ、そうよ」

まどか「うーん、わたしも覚えてないや」

さくら「ほむらさんが言ってるのは本当だよ。わたしも覚えてるもん」

キュゥべえ「にわかには信じられないけど、わざわざこんな嘘をつく必要も無いか…」

ケロ「なんやったら聞いてみたらええんちゃうか?」

キュゥべえ「…誰にだい?」

ケロ「わいらをこっちの世界に呼び込んだ魔法少女にや」

キュゥべえ「それもそうだね。君たちと別れた後に訪ねてみるよ」

ケロ「ちっ」

マミ「ぅん…。あれ、ここは…?」

まどか「マミさん! 気がついたんですね」

マミ「私、確か…」

――――――――

シャル「」カパッ

ロッテ「GUAAAA!」イタダキマス

マミ「えっ?」

ロッテ「GABU!」モグモグ

――――――――

マミ「私…あの時…、あ…、ぅあぁぁぁ!!」

ほむら「しっかりしなさい、巴マミ」ヒュッ

パシン!

さくら「!!」

マミ「っ! 暁美さん……」ヒリヒリ

ほむら「魔女なら私とさくらで倒したわ。あなたが幻覚を見ている間にね」

マミ「げん、かく…?」

ほむら「えぇ。あの魔女は幻覚を見せる能力を持っていたの」

 「それにまんまと騙されたあなたは錯乱して気を失ったのよ」

マミ「じゃあ…、私は食べられてない…?」

ほむら「あたり前でしょう。自分の身体を見てみなさい」

 「手も足も傷一つ無いでしょう?」

マミ「ほんとだ…、マミの腕も、脚も……」グスン

 「よかった…、よかったぁ…」ポロポロ

さくら(ほむらさん、マミさんのことを考えて嘘を…)

マミ「ごめんなさいね、鹿目さん。助けにきたはずなのにこんなことになって…」

まどか「いえ…。助けに来てくれて嬉しかったです」

マミ「木之本さん、暁美さんも。ありがとう」

 「あなたたちがいなかったらどうなっていたか…」

ほむら「気にしないで。あなたはただ運が悪かっただけよ」

 「あなたがいなければ惑わされていたのは私だったかもしれない」

さくら「そうですよ。マミさん、普段はとってもカッコいいですし」

マミ「みんな…、ありがとう」ホロリ

さやか「おーい、みんなー!」ブンブン

まどか「あ、さやかちゃんだ!」オーイ

知世「」フリフリ

さくら「知世ちゃんもいるよ」

さやか「よかったー、まどかが無事で…」ホッ

まどか「うん、さやかちゃんが急いでマミさんたちを呼んできてくれたおかげだよ」ティヒヒ

ほむら「……」

ほむら(巴マミが脱落することなく、今日の魔女を倒すことが出来た…)

 (まどかが魔法少女に否定的なのも嬉しい展開ね)

 (そして何より、木之本さくらの存在)

 (これならワルプルギスの夜を越えることが出来るかもしれない…、いえ)

 (今度こそ必ず越えてみせるわ)

ほむぅ・・・、まだ3話だと・・・?
今回、擬音表現が多くて状況を理解してもらえてるか若干不安だったりします
それもこれもさやか(状況説明担当)がいなかったせいで、やっぱりさやかちゃんは重要なキャラだな
このまま4話にはいりたいんだけど、小狼君がフラグ立てちゃったからそっちのフラグ回収が先かな

一人称マミのでぶさんかわええ

>>210
さくら「水(ウォーテリー)! 雷(サンダー)! とどめの消(イレイズ)!」

乙コメありがとう

だめだこいつ・・・早く何とかしないと・・・

一方その頃――。

小狼「ここが隣街…か」

 「友枝町と比べると、交通手段は多いし移動は楽でいいな」

 (さて、これからどうするか…)

 (もうすぐ日も暮れるし、明日以降の下見ぐらいしかできないな)

 (とりあえず、魔女や使い魔が現れそうな場所でも探すとするか)

――――
――

小狼「…ふぅ。こんなものか」

 (ココと、ココ…。それとこの辺りも出そうだ)キュッ、キュッ

 (地図に印をつけて、と)ペケ、ペケ

 「後もう一箇所ぐらい…。向こうの路地裏だけ最後に見て帰るか」

??「あいつ……、何してやがんだ? まさかあいつも…」

――――
――

コツコツ……

小狼「この気配…、使い魔か。退治しておくか…」ゴソ…

――――――――
マミ「そうね、隣街に行くなら一つだけ気をつけて欲しいことがあるわ」

マミ「それは『使い魔を倒さないこと』、いいわね?」
――――――――

小狼「……。そうだ、使い魔は倒すなと言われていた」

 「郷に入っては郷に従え。この街にはこの街のルールがあるんだろう」

 「やめておくか…」

男「やべー、バイトに送れちまう!」タッタッ

小狼「なっ!?」

小狼(こっちに人が走ってくる…、このままだと使い魔の結界に!)

 「おい、そこのお前、止まれ!」バッ

男「あん? そんな暇ねーよ! 次遅刻したらクビになるんだよ!」ットト

小狼「なら、別の道を使え!」

男「ここを通るのが近道なんだよ!」

 「ガキの相手なんかしてられるか、じゃあな!」ダッ

小狼「バカ野郎!」

使い魔「キキキッ」

ぐにゃぁ~!

男「な、なんだこりゃ!?」

使い魔「キィー!キィー!」ビョン

どん!

男「うわっ!」バタンキュー

小狼「くそっ、仕方ない…」ゴソゴソ

 「くらえ、火神招来!」ゴォッ

使い魔「グギャー!」ヒヨヒヨ

小狼「もう一発。雷帝…ッ!?」

ギィン…

小狼「槍!? 誰だ!」サッ

??「それはこっちの台詞だよ」スッ

使い魔「キィーキィー」ニゲロー

??「あんた、何者だ? 人のシマで好き勝手してんじゃねえっての」

小狼「お前、魔法少女か!」

 「見てたのなら、お前が倒せばよかっただろう」

??「はぁ? そいつは使い魔だぜ? 使い魔なんか倒してどうすんだよ」

小狼「人が襲われていたんだぞ! お前それでも魔法少女か!?」

??「あれか…、あんたも魔法少女になって正義の味方を気取ってる、そういうタイプか」

 「そんな奴、使い魔に食わせときゃいいんだよ」

 「魔女しかグリーフシードを落とさないんだから使い魔なんか倒すだけ無駄だよ」

小狼「なんだと! 今の言葉、取り消せ!」

??「やなこった。人間は魔女と使い魔の餌で、魔女はあたしら魔法少女の餌だ。食物連鎖って奴さ」ベー

小狼「俺は魔法少女じゃない! 男だ!」

??「は?」

??「お前男だったのかよ」クックッ

小狼「どう見ても男だろ」イラッ

??「まぁ…、どっちかと言えばそう見えなくもないか」

 「あん? じゃあさっきのはなんだ?」

 「魔法少女じゃないのにどうして魔法が使えるんだ」

小狼「俺の場合はそういう血筋だっただけだ」

 (こいつ…、変身しているが鞄の中の羅針盤に反応はない)

 (つまり、こいつは俺たちの探してる魔法少女とは別人ということ)

??「わけわかんない奴だな、血筋で魔法が使えるわけないだろ?」

小狼「俺の質問に一つだけ答えてくれ」

??「…なんだ?」

小狼「この街にお前以外の魔法少女はいるか?」

 「俺たちはカードを使う魔法少女を探している」ジー

??「……」

 (からかって曖昧な返事をしてやるのも面白いが…)

 (また使い魔を狩られたりしても面倒だな)

 「知らないね。この街は一年以上ずっとアタシ一人の縄張りだ」

小狼「そうか…」

??「で、それだけかい?」

小狼「あぁ。お前の縄張りで勝手なことをしてすまなかった」

 「じゃあな」スタスタ

??「ぉ、おう…(なんだ、案外素直な奴だな…)」


男「うーん…。ハッ! 何で俺こんなとこで寝てんだ!?」

 「やべーよやべーよ、完全に遅刻じゃねえか。店長に怒られるー!!」ダッ

――――――――
――――――――

テテテテーテーテーケテン♪

ケロ「こにゃにゃちわー! 突然やけど、『ケロちゃんにおまかせ』のコーナーや」

 「>>1はやろうかやるまいか、ずっと悩んどったらしいけど」

 「一区切り付いたってことでついにわいの出番がやってきたでー」

 「本編じゃあんまり喋れてへんし、かっこええわいの真の姿を犬呼ばわりされたり散々やからなぁ」

 「はりきっていくでー!」

ケロ「さて、今回はここまでの話の流れについてのおさらいや」

 「今わいらは、『マギカクロスのカード』の影響で別世界に飛ばされてきとるんや」

 「初めに木之本家と雪兎が、翌日に知世んとこと小僧が見滝原に呼ばれたんやったなぁ」

 「他のさくらの友だちも転向してくるんかと心配しとったけど」

 「どうやらこれ以上、増える様子はないみたいでちょっとだけほっとしとるわ」

 「そんでわいらはどうしとるかって言うと、わいらをこっちの世界に呼んだ魔法少女を探しとる最中や」

 「その魔法少女を見つけ出して、『マギカクロスのカード』を封印すればわいらは自分らの世界に帰れるはずなんや」

 「ん? 『なんでそんなことがわかるんだ』、やて?」

 「封印の獣としてのわいの勘がそう言うとるんやから間違いない!」

ケロ「けどまぁ、その魔法少女がどこにおるんかはまったく見当がついてへん」

 「そこでわいらは、魔法少女が魔法を使うのに必要不可欠なグリーフシードを手に入れるために」

 「その魔法少女が魔女を狩りにくるんを期待して、マミの魔女狩りに同行しとるんや」

 「ここで、いきなりのケロちゃぁぁんチェェェェェック!」

                        _
                    > `ヽ,..
              . ´    /     r{   \
          。  /   ′/   ハ    丶
           ,   /   /  .′ /  '. 、  ゚。
         .:  /    ′ .′, /    ! !ヽ
          i  i    ′ 厶 /.′    l /  !
          |  |   /{ .′       ′ l
        f⌒ヽ{i⌒7、 l  {rf斥^    y宀zノ
      r┴--ミv'/ハ  \ 《cLノ}     、 厶イ
      { _  `ヽ i⌒ヽ  `冖"  .  ,    ノ_
     ゙廴....≧=-、 \ーヘ、_\      . イ   }
    { ̄  ̄`ヽ.___)/   r=≧=‐--r__セ / ̄ ,、
_  辷 二 ミ、 厂  /⌒ヽ  `ヾ..」>√`ヽ辷彡'

  丶     /7   .′    ゚。⌒ヽ,/{_/≫‐t ¨}
/⌒ヾー=彡′ ./      マ⌒′jl   _} ノ
           .′ー    _,≧;  |^\__} /
           \   `ー   / __!`ヽ} 〉ヘ{
             ゚。>、    { /ー/ /  \
               i   \ ヽ. ∨: . . .l_/{i
              :    .   `}、: : / \   /
               .      .  └y′   ア¨
       .     r┘     i,   /    /
   .         ,ノ、丶     ∧     /
   .       /  {  \    \_ ィ7
     .。o ゚    \ _≧=-  -=- /
    /   _            .′
  . /  _,yャ宀zx`ヽ     ,イi     i
  厶イ⌒i´   / ヾjr\  ハ{i   |
  /     /  /  `マi:. `x√{i   ノ
. /    /  .′ 、 `r~′ ヾ=イ}
/    /   i    \      i   \
    /   i     丶   |    \
___ _ /    」_     ヽ.  |   \ \
  〔_   \(   ―   \|    ヽ/
     丁`⌒      ¨マ        }
      。          'ヽ..」_ _/
       '.          '.    '.
       丶         '.    '.

ケロ「これは見滝原中学の女子制服や」※モデルは三年生のMさん

 「今はさくらや知世もこれ着て学校行っとるんやで」

 「ポイントは胸元の大きな赤いリボンと、袖と裾のフリルや」

 「女の子らしくてかわええやろ」

 「ちなみに学校帰りの魔女狩りもさくらはこの格好なんや」

 「知世がさくらのコスチュームを何着も用意しとるらしいが、魔女にいつ遭遇するかわからんから」

 「着替えの機会が無くて知世が悔しがっとるんは内緒やで」

 「ちゅーわけで今回はこれでしまいや」

 「次がいつになるかわからんけど、次回のケロちゃんのおまかせも見てやー」

 「ほななー」バイバイ

次回予告はありませんのであしからず
3話がほんとしんどかった
ここまでほむらとさくらとの会話とかほとんどなかったし、
ほむらからするとさくらはイレギュラーな魔法少女だとずっと勘違いしてる状態だったんだなぁ
って書きながら気付いたもん(汗
次ぐらいから雪兎さんにも出番をあげたいところ。ほななー

――――――――

翌日の昼(学校の屋上)――。

さくら「え? 小狼君、隣街で魔法少女に会ったの?」

小狼「あぁ。おそらく巴先輩が言っていた魔法少女だと思う」

さくら「ふーん…、どんな子だった?」

小狼「……俺は嫌いだ」

さくら「へ?」

小狼「あいつは自分以外に魔法少女はいないと言っていた」

小狼「それだけだ」

さくら「…?」

知世「李君、さくらちゃん、鹿目さんたちがいらっしゃいましたわ」

さやか「おまたせ」

さくら「あれ…? マミさんは?」

まどか「うん、誘いに行ったんだけど学校お休みしてるんだって」

知世「まぁ! 風邪か何かでしょうか?」

まどか「たぶん。帰りにお見舞いに行ってみようかな」

さくら「あ、わたしも一緒に行きます!」

知世「私もご一緒しますわ」

小狼「俺も行く。念のため、昨日俺が会った魔法少女が先輩の言ってた魔法少女と同一人物かだけ確認しておかないと」

さやか「あたしも~って言いたいとこなんだけど、ごめん。今日はパス」

まどか「そっか。昨日会えなかったもんね」

さやか「うん。ごめんね、みんな」

ケロ「話終わったんやったら、はよ飯にしよ~や」

小狼「食い意地の張ったぬいぐるみだな」フン

ケロ「なんやと小僧っ!!」

小狼「ふん」

知世「まぁまぁ、お二人とも」

知世「そんなしかめっ面をしていてはご飯もおいしくなくなってしまいますわ」

さくら「そうだよ。ほら、笑顔笑顔。楽しくお弁当にしよ?」ネ?

さやか「あー、今日もさくらちゃんは可愛いなぁ」ハァハァ

まどか「さやかちゃんってば」ウェヒヒ

――――――――

放課後――。

まどか「ほむらちゃん、ちょっといいかな?」

ほむら「まどか? …何かしら」

まどか「今日、マミさんが学校お休みしてるの」

ほむら「巴マミが学校をお休み……?」

まどか「うん。それでみんなでお見舞いに行こうってことになってね、ほむらちゃんも一緒に行かない?」

ほむら(……巴マミが学校を休むなんて何かあったのかしら…?)

 (もし何かあったのだとしたら、今日は……)

ほむら「私はやめておくわ。もし体調不良なら巴マミにしっかり療養するよう伝えておいて」

まどか「そっか。うん、わかったよ。じゃあ、また明日ね、ほむらちゃん」フリフリ

ほむら「えぇ、また明日」フリフリ

――――――――

ほむら「また明日…か」

ほむら(この時間のまどかたちとの関係は悪くない……)

 (むしろ良好すぎるくらい…、これでは私や巴マミのために魔法少女になってしまう可能性もあるけれど)

 (まどかたちは魔法少女のおぞましい真実を知っている……)

 (美樹さやかも魔女になってまで上条恭介の腕を治そうとは思わないでしょう)

 (巴マミも無事にお菓子の魔女を越えることが出来た)

 (これも全て木之本さくら、彼女の介入のおかげなのかしら?)

 (巴マミは魔法少女の真実を彼女たちから教えられたと言っていたけれど)

 (魔法少女ではない者からの告げられたことで平静を保てたというところかしら)

 (これなら最高の状態でワルプルギスの夜に挑めるかもしれない)

 (できることなら木之本さくらにも手伝ってもらいたいところだけれど……)

 (……はぁ、もう誰にも頼らないなんて言っておきながらすぐこれだもの)

 (自分の心の弱さが嫌になる)ギリッ

 (とりあえず、今日はハコの魔女に備えて装備を整えないといけないわ)

――――――――

巴マミ宅前――。

ピンポーン。

さくら「マミさん寝てるのかな…?」

まどか「風邪かどうかもわからないし……鍵は、閉まってるね」ガチャガチャ

小狼「魔法少女の件だけは確認しておきたいんだが…」

――――

マミ「……」バクバクモグモグ

ピンポーン

マミ「ひっ!?」ポロッ

マミ「だ、誰…!? ……鹿目さんたちね、学校をお休みしたからお見舞いに来てくれたのかしら」

 「けど…、こんな状態の部屋にあげるわけにいかないし」パク

マミ『キュゥべえ、キュゥべえ!』モグモグ

――――

まどか「どうしよう。もう帰ろうか…?」

さくら「うーん、そうですね…」

キュゥべえ「やぁ、君たち」

さくら「ほえっ!?」ビクッ

まどか「あっ、キュゥべえ。丁度よかった、マミさんが今どうしてるかわかるかな?」

キュゥべえ「“マミなら風邪で寝込んでいるよ”」

知世「まぁっ! それは大変ですわ」

キュゥべえ「“でも心配要らないよ、熱も下がったしさっき薬を飲んで眠ったところさ”」

まどか「そっかぁ、じゃあ今日はもう帰ったほうが良さそうだね」

さくら「はい」

キュゥべえ「……」

小狼「隣街の魔法少女について聞いておきたかったんだが…」

キュゥべえ「杏子についてかい? マミに何を聞きたかったんだい?」

小狼「昨日、隣街の魔法少女に会ったんだ。それが巴さんが言っていた魔法少女と同じか確認しておきたかったんだ」

キュゥべえ「それなら僕が答えるよ。杏子は僕が魔法少女にしたからね」

小狼「助かる。…あいつは赤い魔法少女服で槍を武器に使っていた。それと…」チラッ

さくら「この後どうしようか、ケロちゃん」

ケロ「せやなぁ、わいらだけじゃ魔女も探せんしなぁ」

小狼「人間は使い魔を魔女に育てるための餌、そう言っていた」ヒソヒソ

キュゥべえ「それは、間違いなく杏子だね。この辺りでその条件にあてはまるのは彼女しかいない」

小狼「そうか、ならいいんだ」

知世「では今日は魔法少女探しはお休みして遊びに行きましょうか?」

まどか「ウィンドウショッピングとか?」

――――

キュゥべえ「みんな帰ったよ、マミ」トテトテ

マミ「ありがとう、キュゥべえ」パクモグ

キュゥべえ「ちゃんと“マミなら風邪で寝込んでいるよ。でも心配要らないよ、熱も下がったしさっき薬を飲んで眠った

ところさ”」

 「そう伝えてきたよ」

マミ「ごめんなさい、嘘をつかせるような真似をして」ムシャムシャ

キュゥべえ「僕はそんなつもりはなかったけどね。ただ、伝えて欲しいと頼まれた内容をそのまま伝えただけだよ」

マミ「そう…」バクバク

キュゥべえ「……」

マミ「もっと、もっと…、全然足りないわ……」ゴクン

キュゥべえ(巴マミ、君は素晴らしい魔法少女だったよ。けど、君はもうすぐ)スゥッ…

マミ「あら、ソウルジェムが穢れているわ……、浄化しないと……」

――――
――

まどか「んー、今日は楽しかったー」ノビー

 「ほとんどさくらちゃんの着せ替え大会だったな」ウェヒヒ

 「今度はさやかちゃんと仁美ちゃんも誘って…あれ?」

和子「――――」フラフラ

まどか「早乙女先生だ。仕事帰りかな? でもなんだか様子が……」タッ

 「こんばんは、早乙女先生…?」

◆和子「もう駄目…、きっと現世に私の旦那さんはいないのよ…」ブツブツ

まどか「!? 首筋のあの印…、魔女の口づけ…!」

 「ど、どうしよう。誰か魔法少女に連絡して……マミさんは、風邪で寝込んでるし」

 「ほむらちゃんは、番号知らない…。さくらちゃんは携帯持ってないって言ってたし」アワワワ

◆魔女に操られた人々「――――」ゾロゾロ

まどか「!? 他にもこんなに…!」

まどか(うぅぅ……、どうしたらいいの…!)

不安だけ振りまいて明日に備えて今日はもう寝ちゃうの

――――――――

工場跡前――。

◆和子「ふふ、うふふふふ…」

まどか「ここって、何かの工場…?」

◆和子「ここで儀式を終えればきっと私にもかっこいい旦那さんが…」フラフラ

まどか「どうしよう……、先生を止めないと…」

まどか(ねぇ、キュゥべえ! わたしの声が聞こえてたら返事をして!)

まどか「ねぇ! ……いないの?」

「まどか!」

まどか「!!」ハッ

まどか「ほむらちゃん!」

ほむら「まどか、どうしてこんな所に…!」

まどか「ほむらちゃん大変なの! この中に先生が、魔女に操られてる人たちがたくさん…!」

 「マミさんは風邪だし、わたしほむらちゃんの連絡先も知らないし、それでそれで…」

ほむら「…そう、それであなたは一人で追いかけてきたのね」

まどか「ごめんなさい…」

ほむら「あなたは先に帰りなさい。みんなは私が助けておくから」ファサ

まどか「でも…」

ほむら「魔法少女ではないあなたに何ができると言うの?」

まどか「え……、ほむらちゃん?」

ほむら「答えて、鹿目まどか。魔法少女でもないあなたに何が出来るのかを」

まどか「それは…」

まどか「わ、わたしはただ……」

ほむら「答えられないのなら大人しく帰りなさい」

ほむら(これでいいのよ…。私の目的はまどかを魔法少女の運命から救うこと)

 (魔法少女の私が彼女と仲良くするわけには行かないのよ)

ほむら「魔女と戦う力を持たない人間は足手まといでしか、」

パリーン! …バシャッ!

まどか「今の音…!」

ほむら「どういうこと…!? まどかはここにいるのに誰が…!」ダッ

まどか「あっ、ほむらちゃん!」

ほむら「絶対に中に入らないで! いいわね!?」ガシャン、カチリ

まどか「わたしも……ぁ、消えちゃった…」

――――――――

カシャン

◆操られた人1「あいつを捕まえろー!」

◆操られた人2「よくも儀式の邪魔を!」

◆操られた人3「開けろ…、開けろッ!」バン!バン!

ほむら(……あの扉の先は魔女のいる部屋)

 (私より先に誰が…って、おそらく巴マミでしょうけど)

 (ここの魔女と巴マミはあまり相性がよくないわ、早く助けないと!)

バァン!

◆操られた人4「銃声…?」ピクン

ほむら「そこをどいて」

◆操られた人1「捕まえろ…、アイツも捕まえろー!」

◆操られた人々「「「うおーっ!!」」」

ほむら「……」スッ

ガシャン、カチリ!

◆操られた人々「」ピタッ

ほむら「どいてくれてありがとうございます」スタスタ

ガチャ、……バタン

◆操られた人々「「「うおー……ぉぉ?」」」

◆操られた人2「おい、今の少女はどこへ行ったんだ?」

◆操られた人3「探せ! 近くにいるはずだ!」

◆和子「私の…、私の旦那様ぁ…」

来週末までにアニメ4話と+αのさくらパートは終わらせたい・・・

魔女の結界――。

ほむら「さて、魔女はどこかしら」カシャン

ほむら(統計的に結界に侵入したら、使い魔が現れるはずなんだけど……)

ほむら(おかしいわね、一向に姿を現さないわ)

キィン! バキッ!

「アタシは、アタシはただ……!」

「落ち着け! お前が見ているものは幻だ!」

「くるんじゃねぇよ、ちくしょおおお!!」

ほむら「今の声は!?」タタッ

杏子「なんでわかってくれないのさ!!」ヒュン!

ほむら「佐倉杏子!」

??「クソっ、コイツには俺が誰に見えてるんだ!」サッ

ほむら(それと高校生ぐらいの…、初めて見る人だわ)

??「あァ? そこのお前、コイツの知り合いか?」

ほむら「えっ…、えぇ、一応……」

??「なんだよ、一応って!」チッ

ほむら(この世界の杏子とはまだ顔も合わせてないから、私が一方的に知ってるだけだから…)

??「…このおかしな部屋に入ってすぐに妙なマネキンが現れたんだが」

 「コイツ、それを見てから突然うろたえだしてずっとこの調子だ」

ほむら(おそらく魔女の使い魔ね。この人にはどう説明……)

ほむら「えっ? マネキンが見えたんですか?」

??「見たがそれがどうかしたか?」

ほむら(魔女と使い魔は、魔法少女とその才能を持つ者だけにしか見えないんじゃ…)

??「ちなみにそのマネキンならぶっ壊したら消えちまったからもうねえぞ」

ほむら「はい!?」

ほむら(この人、一般人よね…? 使い魔を倒すなんて可能なの…?)

杏子「うあああああああ!!」ブン!

「お前、何か知ってるんだな? どうすりゃコイツを助けられる!」ヒョイ

ほむら「…!」ハッ

 「もう少しこのまま彼女の相手をお願いします」

 「すぐに元凶を退治してきますので」タタタッ

??「あっ、おい!」

杏子「親父…、御袋……モモー!」バシッ!

??「俺は桃じゃなくてトウヤだ!!」ガシッ!

時間は少し巻き戻る――。

ウィーン、…ピロンピロン♪

桃矢「いらっしゃいませー」

桃矢(コンビニのバイトは初めてだが、なんつーか暇だな…)

杏子「会計頼むよ」ドサッ

桃矢「お預かりします」

桃矢(食い物ばっかだな…)ピッ、ピッ

杏子「あと肉まん一つ」

桃矢「ありがとうございます」ガサ

桃矢「全部で1,822円になります」ピッ

杏子「はいよ、二千円」スッ

桃矢(ずいぶんと不釣合いな財布だな…、父さんとかが使ってそうな…)

桃矢「178円のお返しです」

杏子「釣りはいいよ、募金箱にでも入れといてくれ」

桃矢「え…、あ、はい」チャリチャリン

桃矢(妙な客だったな)

ウィーン、…ピロンピロン♪

桃矢「いらっしゃいませー」

とん……

桃矢「!!」

男性客「っと、ごめんねお嬢ちゃん」

杏子「いや、こっちこそ悪いね」ニヤリ

桃矢「おい、お前!」

男性客「えっ、お、オレ!?」

桃矢「そっちの…」

杏子「ちっ!」ダッ!

桃矢「あっ、待ちやがれ! 店長、俺休憩入ります!」バッ

店長「ちょっ、ちょっと! 木之本君!?」

男性客「???」

桃矢「待てっつってんだろ!」

杏子「へっ、ただの人間がアタシに追いつけるかっての」スイスイ

桃矢「あいつ、なんて速さだよ…! さくらと大して変わらないだろ」


杏子「あの兄ちゃん、足速いな。このままじゃ振り切れないか…なら!」

桃矢「なっ、路地裏に入りやがった!」


桃矢「……はぁ」

 「くそっ、逃げられた…」

 「買い物袋も抱えてあの速さは異常だろ…」

桃矢「しゃあねぇ戻る、か……ん?」

女の子「……あっち」

桃矢「あっちがどうかしたか」

女の子「お姉ちゃん、あっちに行った」

桃矢「お姉ちゃんって俺が追いかけてるあいつのことか」

女の子「……」コクリ

桃矢「……わかったよ」

女の子「…!」パァァ

杏子「けっこうしぶとかったけど、どうやら巻いたみたいだな」

 「ったく、肉まんが冷めちまってら」パクッ

桃矢「そりゃ悪かったな」

杏子「んぐ!? っごほごほ」ダッ

桃矢「待てっ!」

杏子「なんてしぶとさだよ!!」


杏子「はぁはぁ、ここまでくれば…」

桃矢「いい加減止まれ!」

杏子「ちくしょー!」


杏子「今度こそ…!」

桃矢「いい加減諦めたらどうだ?」

杏子「どうなってんだよ、もう!」

杏子「くそっ…アタシの方が道わからなくなってきた…」

 「ここどこだよ…、って廃工場!? 教会と真逆じゃねえか!」

桃矢「別に警察に突き出す気はねえよ」メンドクセェシ

 「あの客から盗んだ財布、それだけ返せ」

杏子「何の話だよ、この財布はアタシんだよ」

桃矢「…妹も悲しんでるぞ」

杏子「あぁ!? 今のどういう意味だ…!」ギリッ

桃矢「そのままの意味だ」

杏子(こいつ、魔法でボコボコにしてやるか……?)イライラ

 (それとも……! おっ、この反応は!)…ニヤリ

杏子「返して欲しけりゃアタシについてきな!」ダッ

桃矢「このっ…まだ逃げるのかよ!」

 「……廃工場!? おい、そっちには行くな!」

杏子「イヤだね」

桃矢「そこはやばい感じが…!」

 「くそッ、人の話聞けよ!」ダッ


女の子「……おねえちゃん」

廃工場――。

◆工場長「俺は駄目な奴だ……、こんな小さな工場一つ切り盛りできなかった……」

桃矢「なんだこの人たちは。まるで何かに操られてるみたいな……」

杏子「ククク…」

◆主婦「もうだめ…、耐えられない…」トポトポ

桃矢「おいおい…、あれはまさか!!」

      ハ7'´ ̄`ヽ.
      l ,イl//`ヘヘ!
サンポール リノ(! - _-ノリ  ドメスト
     \/| y |\/

桃矢「やめろっ! 正気に戻るんだ!」ガッ

バリーン!

◆女教師「あぁっ、よくも神聖な儀式を…、私の旦那様をぉぉ…」

杏子「そんなことしても無駄だよ、こいつらは助からない」

桃矢「お前、知ってて俺をここに連れてきたな…!」

杏子「さぁね」

◆「「「よくも…、よくも…」」」

◆「「「捕まえろ…、捕まえるんだ…」」」ジリジリ

桃矢「くそッ、まるで正気に戻る気配がないな…」

桃矢(どうする…、どうすればこの人たちは正気に戻る…?)

女の子「……」スッ

桃矢「お前…」

桃矢(その部屋にこの人たちを操ってる何かがいるのか…? 確かに、強い気配を感じる…)

桃矢「……」タタッ

杏子「あん? 逃げるのか?」ニヤッ

杏子(そこは魔女の気配が一番強い…、魔女の餌になりな!)

桃矢「この部屋、入るんじゃねえぞ」ガチャ

杏子「は?」

桃矢「すぐ戻る」

バタン。

杏子「…おいおい、まさかあいつ、この部屋に魔女がいるってわかってて入ったのか?」

 「……気に入らねえ」ボソッ

 「あたしに指図すんじゃねえ!」バンッ

???――。

桃矢「なんだここ…、ただの物置かと思ったら急に部屋が広くなりやがった」

杏子「ここは魔女の結界…、ってわかってて飛び込んだんじゃないのかい?」

桃矢「おまっ、入るなって言っただろ!」

杏子「ただの人間がアタシに指図すんじゃねえよ」

桃矢「お前も人間だろ…、ったく。ガキがこんな危ないところに、」

杏子「ガキ扱いすんじゃねえよ!」カチーン

桃矢「どうみてもガキだろうが!」

杏子「てめえ…、やっぱりアタシのこの手でゴミクズにして…」

??『杏子!』

杏子「あん?」

使い魔A『杏子…、杏子!』

杏子「お、御袋…!」

桃矢「ん? なんだあのマネキンは…」

使い魔B『お姉ちゃん…』

杏子「モモ…、お前まで…!」

母『杏子』カタカタ

モモ『お姉ちゃん』カタカタカタ

杏子「……あぁ、そういうことか」

 「ここの魔女はそういうタイプかよ。チョーうぜえ」

桃矢「おい! お前さっきから何ブツブツと…」ガシッ

杏子「うぜえよ、あんたには関係のない、」

父『魔女はお前だろう、杏子』

杏子「ッ!!」ビクン

杏子「お、親父…!」

桃矢「どうしたんだ、顔が青いぞ…?」
父『お前は人の心を惑わす悪い魔女だ』

杏子「違う…アタシは親父のためを思って…」

桃矢「まさかお前も…!」
父『黙れ! お前は私の娘ではない!』

杏子「やめてくれ…、やめてくれよ親父…」

桃矢「こいつがこうなったのはあのマネキン人形が現れてから…、つまり!」ダッ
父『お前が悪い子だから、悪い魔女だから、家内は、モモは……』

杏子「なっ、やめっ…」

桃矢「砕け散れクソ人形めェッ!」ブン!
父『死んでしまったんだ! お前のせいで!』

バキッ!

杏子「…!!」

――――――――
――――
――

ここまで前回分、寝落ちすまんかった
メンタルえぐるならやっぱり杏子が一番だよな←はにゃ~ん

はい

杏子「アタシが憎いならアタシを殺せばよかっただろ…!」

杏子「なんでお袋やモモまで…!」ヒュン、ヒュン

桃矢「いい加減目を覚ませ、この馬鹿っ!」ヒョイ

シュルル・・・

桃矢「辺りが……元に戻ったのか?」

杏子「……ぁ」フラッ

桃矢「おっと……、こいつも落ち着いたか」ヨッ

ほむら「無事ですか?」

桃矢「あぁ。こいつも気を失ってるだけみたいだ」

桃矢「どうやらお前のおかげみたいだな」

ほむら「いえ……」

ほむら「あの…」

桃矢「少しだけ、こいつのこと見ててくれるか?」

杏子「」

ほむら「えっ、あ、はい。わかりました」

桃矢「外の様子を見てくる」ガチャ

ほむら「……」

ほむら「使い魔が見える男性…、初めてのパターンね」ヘンシンカイジョ

ほむら「しかも使い魔を倒しただなんて……」

ほむら「木之本さくらといい、イレギュラーの多い時間軸ね」

ガチャ、バタン

ほむら(ぁ、戻ってきたわ)

桃矢「お前、携帯持ってるか? 持ってたら貸して欲しいんだが」

ほむら「はい。(ゴソゴソ)どうぞ」

桃矢「悪いな。……外の奴ら、全員気を失ってたから救急車呼ばねーと。後、警察もか」カチカチ

桃矢「あ、もしもし。廃工場に人が倒れていて――」


桃矢「――今日はもう遅いのでまた明日。はい、はい。木之本桃矢です。それでは」ピッ

桃矢「よし、帰るか。携帯返すぞ」

ほむら「……」パシ

ほむら「あの、何も聞かないんですか?」

桃矢「聞くって、何をだよ?」

ほむら「さっきの変な空間のこととか、私のこととか」

桃矢「別に。興味ねーよ」

桃矢「どうせ、この街にいるのも一時的なもんだろうし」

ほむら「はぁ…」

桃矢「あぁ、そういやお前の服、うちの妹と同じ学校の制服だな」

ほむら「妹さんと?」

桃矢「木之本桜って言うんだが」

ほむら「木之本さくら!?」

桃矢「知ってるのか?」

ほむら「え、えぇ…、同じ日に同じクラスに転校してきたので」

桃矢「くっくっ、そりゃすげえ偶然だな」

ほむら(あの木之本さくらの兄……)

桃矢「まぁいい。気が向いたらあいつと仲良くしてやってくれ」

ほむら「はい、こちらこそ」

桃矢「それより、お前こいつの家知ってるか? 『一応』知り合いなんだろ?」

ほむら「……」

桃矢「家までは知らないか?」

ほむら「友だちの友だちみたいな関係なので…」

桃矢「そうか、どうするかなこいつ…」

ほむら「あのっ、お願いがあるんですが!」

桃矢「お願い…?」

――――――――
――――
――

「さくらさーん、そろそろ起きないと遅刻しますよー」

「ほ、ほええぇぇぇ!? もうこんな時間ー!」

杏子「あん…? アタシのこと誰か呼んだか?」ムニャ

杏子「ふぁあああ、確か昨日はっと……」

杏子「……はっ!? ここどこだ!?」バッ

――――――――

桃矢「朝から何バタバタ暴れてんだよ」

桃矢「怪獣が暴れてるのかと思ったぜ」

さくら「さくら怪獣じゃないもんー!」

藤隆「朝から仲良しさんだねぇ」

杏子「……」ソォー…

杏子(誰だこいつら…、一人は昨日のムカつく野郎か)

杏子(ってことはここはあいつの家で他の二人は親父と妹か?)

杏子(アタシを連れ込んでどうするつもりなんだ…?)

じー・・・

藤隆「あっ、目が覚めたんですね」

杏子「ハッ!?」ミツカッタ!

藤隆「おはようございます、杏子さん」

藤隆「今、朝食を作りますから座って待ってて下さい」

杏子「は、はい!」

杏子「……」オズオズ

さくら「おはよう、杏子ちゃん」

杏子「お、おう。おはよう」

さくら「初めまして。わたし、さくらって言うの、よろしくね」

杏子「さくら? アタシの苗字と同じだな」

藤隆「さくらさんはそろそろ出ないと、お友だちを待たせてしまいますよ」

さくら「そうだった!(ゴクゴクゴク…)ぷはっ、ごちそうさま! 行ってきます!」ドタバタ

藤隆「いってらっしゃい」

桃矢「中学生になっても変わらないな、あいつは」

藤隆「はい、どうぞ」カチャ

杏子「ぁ、ありがとうございます」ペコ

藤隆「今日はぼくもそろそろ出ないといけないんだ」

藤隆「戸締りと食器の片付けだけお願いするね」パタパタ

桃矢「うん、わかってる」

藤隆「それじゃ行ってきます」

桃矢「いってらっしゃい」

杏子「……」モグモグ

杏子「――ごくん、ごちそうさま」

桃矢「やっと食い終わったか」

杏子「ふぅ……やい、テメェ! 家に連れ込んでアタシをどうするつもりだ!」

桃矢「どうもしねえよ。すげぇ切り替えの早さだな」

桃矢「あと『テメェ』じゃねえ、俺の名前は桃矢だ」

杏子「トウヤ?」

桃矢「果物のモモに弓矢のヤで桃矢だ」

杏子「モモ…」

桃矢「……」

桃矢「俺は頼まれてお前を泊めただけだ」

杏子「頼まれてって誰にだ」

桃矢「暁美ほむらって言ってたか。知ってるか?」

杏子「いや、聞いたこともねぇな」

桃矢「向こうはお前のこと知ってるみたいだったが」

桃矢「友だちの友だちとか言ってたから人づてに聞いたとかそんなとこだろ」

杏子「はぁ?」

杏子(アタシに友だちなんて…)


『佐倉さん、ケーキを焼いたんだけど一緒にどう?』


杏子「…!」ハッ

杏子(そうか、アイツの差し金か…!)

杏子(ってことは、その暁美ほむらってのも魔法少女の可能性が高いな)

杏子「……」ブツブツ

桃矢「思い当たる節でもあったか?」

杏子「あぁ」

杏子「その暁美ほむらって奴、なんか言ってたか?」

桃矢「夕方の四時に公園で待ってる。そう伝えてくれってさ」

杏子「そうかい」

桃矢「……」

杏子「……昨日は悪かった(殺そうとして)」

桃矢「ん? (スリの話か…)別に気にしてねえよ」

桃矢(どうせ俺の金じゃねえし、財布も取り返したし)

桃矢「けど、妹と年の変わらない奴がそういうことしてるのは気分がよくないんだ」

杏子「そんなキレイごとだけじゃ生きていけねえんだよ…」ギリッ

桃矢「そうしなきゃ生きていけないなら仕方ないだろうけど…」

桃矢「妹が今の杏子を見てどう思うか考えろ」

杏子「っ! お前、また…!」

杏子「つーか、なんでアタシに妹がいたって知ってるんだ!」

杏子「それも暁美ほむらって奴に聞いたのか」

桃矢「…違う」

杏子「ならどうして……」

桃矢「……」

杏子「何とか言えよ!」

桃矢「もし俺が」

杏子「…なんだよ」

桃矢「俺には幽霊が見える、なんて言ったらどうする?」

杏子「…はぁ?」

杏子「何馬鹿なこと言って……」

桃矢「信じらないならそれでも構わない」

桃矢「ただ、お前の隣に視える女の子はずっと悲しそうな顔してるぞ」

杏子「……信じねえよ、そんな言葉」

桃矢「そうか…」

桃矢「俺もそろそろ学校に行かなきゃいけない。出てくれ」

杏子「信じられるわけ、ないだろ…」ポツリ

桃矢「……」

――――

バタン・・・、カチャ

杏子「……」

桃矢「悪かった」

桃矢「どんな理由があっても、家族のことに軽々しく踏み込んでいいわけがなかったな」

杏子「いまさら何言ってんだよ」

桃矢「困ったことがあるならなんでも言え」

桃矢「力になれるかどうかはわからないが、できる限りのことはしてやるよ」

杏子「詫びのつもりか? それとも同情してんのか?」

桃矢「……さぁな」

杏子「ちっ、チョーうぜぇ」

杏子「うざ過ぎて反吐が出るよ!」タッタッタッ

桃矢「……」

桃矢「はぁ…、何やってんだか」

雪兎「おはよう、桃矢」ヒョコ

桃矢「ゆき!? お前、学校はどうしたんだよ」

雪兎「桃矢が出てくるのを待ってたんだ」

桃矢「ったく、お前も何やってんだよ」

雪兎「ほら、早く自転車出して。二限目に間に合わないよ」

桃矢「わかったよ、ほら後ろ乗れ」

雪兎「よいしょっと」

桃矢「飛ばすぞ!」

雪兎「うん!」

杏子書くの苦手
それ以上に桃矢兄ちゃん書くの難しすぎわろたwwwwわろた・・・・・
休み中にひと段落着くとこまで進めたい

――――――――
――――――――

テテテテーテーテーケテン♪

ケロ「こにゃにゃちわー! 久しぶりの『ケロちゃんにおまかせ』のコーナーや」

 「コーナーどころか更新自体が久しぶりなわけやけど……」

 「今回は、ぶっちゃけ間が空きすぎて書いてる側が状況の把握ができてないっちゅう」

 「そんな理由からあらすじを説明するためだけにこのコーナーの出番が回ってきたんや」

 「ほんま情けなくて涙が出てくるで」ヨヨヨ

ケロ「さて、前回のケロちゃんにおまかせは、お菓子の魔女を倒した直後の>>225-227やったな」

 「その翌日言うたら…」エーット

???「ちょっと、ケロちゃんってば」

ケロ「ん? おぉ、そうやったそうやった」

 「今回はゲストがおるでー。カードキャプター、木之本さくらやー!」ドンドンパフパフー!

さくら「こにゃにゃちわー、でいいのかな? 木之本さくらです」エヘヘ

ケロ「元気が足りーん! もっとでっかい声でもう一回やー」

さくら「ほ、ほえー!? こ…こにゃにゃちわー!」

ケロ「えらい元気ええけどどうかしたんかさくら?」

さくら「はぅー、ケロちゃんがもっと元気よくって言ったんじゃない~」

ケロ「せやったかなー? そんなことはどうでもええから、本編の方振り返ってくでー」

さくら「はーい…」

ケロ「さくら、まずはおさらいからや。前回のコーナーの次の日からいこか」

さくら「うん。前のこのコーナーの次の日は、マミさんが学校をお休みした日だよ」

ケロ「せやな。前の日に小僧が隣街に魔法少女を探しに行って、昼休みにその結果をわいらに報告した日や」

さくら「小狼君、歯切れの悪い感じだったけど、隣街にも魔法少女はいなかったみたいだね」

ケロ「使えん小僧やでまったく。そんで放課後はマミのお見舞いやな」

さくら「うん。けど、マミさんは寝てて会えなかったんだ…。すぐ良くなるといいね」

ケロ「せやな。ほんでその後はさくらの着せ替え大会やったっけ?」

さくら「はうぅぅ…、みんなで街にウィドウショッピングに行ったんだけど」

 「知世ちゃんたちに勧められるままにいろんな服を着せられて目が回りそうだったよ…」

ケロ「挙句に小僧は女装までさせられて、顔真っ赤にしとる姿は腹抱えて笑わせてもろたけどなー」ケラケラ

さくら「すごく似合ってたよね。小狼君、わたしよりずっと可愛かったよ」

ケロ「とまあ、さくらたちが楽しんどった丁度その頃やな、さくらのにーちゃんが佐倉杏子と出会うたんは」

さくら「お兄ちゃんがバイトしてたお店に、お客さんとして現れたんだよね」

ケロ「佐倉杏子は店から出てく時、入れ違いに入ってきた男性客とわざとぶつかって財布を掏ったんや!」

 「そんでお人よしなにーちゃんは客の財布を取り返そうと追いかけて気付けばなぜか廃工場へ」

 「自分もわけわからんくせに魔女の結界に飛び込んで大立ち回りとは、さくらのにーちゃんには驚かされるで」

さくら「あ、あはは…」

ケロ「一応、魔女を倒したんは助けに来たほむらが倒したわけやが」

 「杏子が錯乱して襲い掛かってこんかったら、自分で魔女も倒しとったかも知れへんな」

 「で、その後が」

さくら「お兄ちゃんが杏子ちゃんをおぶって帰ってきたの」

 「帰ってくるなり『悪い父さん、こいつ一日だけ泊めてやってくれないか?』ってそれだけ」

 「お父さんも何も聞かないで、『仕方ないですね。一日だけですよ』って」

ケロ「そんで次の日がー、えーっと…」

さくら「今日だよ?」

ケロ「はい?」

さくら「だから、『今日』なんだって」

ケロ「ってことは何かー!? 前回から一日しか過ぎとらんってことかいなー!」カイナー、ヵィナー…

さくら「あはは……」チラッ

……。

ケロ「はぁ…、はよ元の世界に戻りたいわー」チラッ

…………。

ご、ごめんなさい…。

ケロ「ほんま頼むでー!」

ケロ「ほな最後に、ケロちゃぁぁんチェェェェェック!」

さくら「ほえっ!?」ビクッ
           ___
      ,..-.': : : : : : : :` . . .、

     /: : : : : : : : :ヽ: 丶: : \
    ./: : : : : : : : : : : : V: :ヽ: : :ヽ
   /: : :i: : : :∧ : : : : : l : : l: : : :i

   ,': : : :ト : :./ ヽ: :ト_、:i: : : |: : : :|
  .i: : : N- V   V .__ヽ|: : /: : / |
  /: : :.| rぅx     'フ.ハ`|: ∧:./: :i
 . i/.|: : .i L.!   丶.ノ/,イ //: :/

   .|:|ヾ ,,,  '   ,, iイ/'/:/: {
    ヽ.人   -    イ': : /: : :)
    /: i: :>__-__,<-(: :./: :/

    ゝ:|: :ヘ<//////.ノ: ;: ': i
   _, (: :':.ノハ/////入:./: :,ノ 、
   //,个:(/ハ////,.!ハ'//// ヽ、
  .i/ハ:.i: :ヽ/ハ//// : : ノ///// ハ
  .l//ハヽl`,-‐‐'フゥ: :N/.///////|
 . ///./:::`:i  /.i,V--/////////|
 ,'///.i::::::::|   ./::::::///////////

ケロ「この子は桃矢にーちゃんにいろいろ案内してくれた女の子や」

 「杏子の行き先や、魔女の結界の場所を教えてくれた不思議な子や」

さくら「何者なんだろうね?」

ケロ「さぁなぁ。もしかしたらわいらの探しとる『マギカクロスのカード』を持った魔法少女かも知れん」

さくら「えぇ!? そうなの!?」

ケロ「それは……、そのうちわかる!」タブン

さくら「あらら…」ズコー

ケロ「ちゅーわけで今回はこれでしまいやで」

さくら「次の本編の更新もすぐだと嬉しいよね」

ケロ「せやな」

さくら「それじゃあみんなー」

さくら・ケロ「「ほななー」」バイバイ

現状把握と今後のプロットにノート1冊使うレベル
加速度的に残業増えてて発狂寸前、マジで仕事辞めたい、いっそクビにしてくれ(辞表出す勇気はない模様)

全然話進んでないけどとりま投下しようかな

学校――。

ガラッ。

ほむら「……」スタスタ

「暁美さん、おはよー。今日は遅かったね、どうかしたの?」

ほむら「おはよう。昨日は寝るのが遅かったから、寝坊してしまったのよ」

「へー、暁美さんでもそういうことあるんだ?」

ほむら「意外かしら?」

「うん、もっとしっかりしてそうなイメージ」

ほむら「そんなこと…」

まどか「あの、ほむらちゃん」トトッ

ほむら「……鹿目まどか」

まどか「えっと……、おはよう?」

ほむら「おはようございます、鹿目さん」

まどか「あの、あのね…。昨日のことなんだけど……」

ほむら「もうすぐ先生が来るわ。早く席に戻りなさい」

まどか「う、うん……じゃあ、また後で」

ほむら「…………」

「暁美さんって鹿目さんのことあまり好きじゃない?」

ほむら(そんなことあるわけ……)

ほむら「えぇ、そうね。どちらかと言えば」

「だよねー、私もなんだー。あのなんかオドオドした感じとかイラッとくるよねー」

ガラッ。

教頭「ほらほら、早く席につきなさい」

「げっ、教頭!? 席に戻らなきゃ。じゃあね暁美さん」

ほむら「えぇ」

「教頭先生ー、早乙女先生はどうしたんですかー?」

教頭「まずそのことについて、お話があります」

 「早乙女先生ですが、事件に巻き込まれてしまい本日はお休みです」

まどか「!!」

ざわざわ・・・。

中沢「事件に巻き込まれたって、怪我とかしてないですよね…!」

教頭「はい、安心して下さい。早乙女先生は偶然居合わせただけだそうです」

 「もちろん怪我などもしていませんし、明日は元気な顔を見せてくれるはずです」

中沢「そうですか。よかったー」


さくら「事件ってもしかして……魔女の仕業?」ヒソヒソ

知世「どうでしょう? この世界の事件全てに魔女が関わっているとは限りませんし…」ヒソヒソ

小狼「一応、調べてみた方がいいかも知れないな」ヒソヒソ

休み時間――。

さくら「まどかさん、今朝の教頭先生の話なんですけど……」

まどか「えっ!?」ビクッ

知世「もしかして早乙女先生が巻き込まれた事件について何かご存知なんですか?」

小狼「俺たちはその事件に魔女が関係してるんじゃないかって考えてるんだ」

 「もしそうなら知ってることを教えて欲しい」

まどか「…うん、わかった。教室じゃ話しにくいし、お昼休みに屋上でいいかな?」

知世「わかりましたわ」

まどか「けど…、わたしよりほむらちゃんに聞いたほうが」

さくら「えっ?」

まどか「ううん、なんでもない」

さくら「……はい」

――――――――

さくら「そういえば」

知世「どうかしましたか? さくらちゃん」

さくら「マミさん、今日は学校着てるのかなって」

知世「どうでしょうか。教室に見に行ってみますか?」

さくら「うん、そうしよっか」

さやか「残念だけど今日もお休みだってさ」

さくら「さやかさん」

さやか「丁度さっき聞いてきたところ。魔法少女でも風邪には勝てないんだね」

 「…マミさんに話したいことあったんだけどなぁ」

さくら「話したいことって?」

さやか「いやいや、こっちの話……ってこともないか」

 「そうだね、お昼でも食べながら話すよ」

知世「わかりましたわ」

――――――――

昼休み、屋上――。

さやか「さって、待ちに待ったランチターイム」カパッ

まどか「さやかちゃんってお昼になると急に元気になるよね」ウェヒヒ

さやか「当然! 食事が嫌いな女の子なんていません!」キリッ

 「さくらちゃんたちだってそうでしょ?」

さくら「うん、お父さんが作ってくれるお弁当、おいしいから大好きだよ」

ケロ「さくらのとーちゃんのご飯はわいも大好きやでー」

さやか「ほらね? って、なんかニュアンスがちょっと違う気がしたけど…」

知世「さくらちゃんはふんわりした方ですから」

まどか「さくらちゃんの家もお父さんがお弁当作ってくれるの?」

 「うちもお母さんが外で働いてて、お父さんが家で家事をしてるんだ」

知世「ぁっ……」

さくら「えっと…、お母さんはわたしが小さい頃に亡くなってて……」

まどか「あっ…、そうだったんだ……。ごめんね…?」

さくら「気にしないで下さい、わたしお母さんのこと思い出すの嫌いじゃないですし」

 「それより、わたしこそ空気悪くしちゃってごめんなさい」ペコリ

まどか「……」

さくら「……」

小狼「話を切って悪いが、俺たちは鹿目さんに聞きたいことがある」

まどか「えっ、あぁうん。早乙女先生のことだったね」

知世(李君、ナイスですわ)b

まどか「昨日、さくらちゃんたちと別れた後、大通りの方で早乙女先生を見かけたの」

 「様子がおかしかったから話しかけてみたんだけど、わたしの声も聞こえてない感じで……」

 「ふと首筋を見たら魔女の刻印があったからさくらちゃんたちに連絡しなきゃって思ったんだけど」

さくら「あっ…、わたしたち携帯電話持ってないから……」

まどか「うん。マミさんは風邪で寝込んでたし、ほむらちゃんの電話番号も知らなかったから」

 「早乙女先生の後を追いかけるしか出来なかった……」

さやか「それでどうしたの!? まさか、まどかも魔法少女になったわけ!?」

知世「えっ!」

さくら「そんな…?!」

ケロ「嬢ちゃん、それほんまなんか!?」

小狼「すまない…、俺が至らなかったばかりに…」

まどか「え、えぇっ?! ち、違うよ、わたし魔法少女になってないよ!?」ワタワタ

さやか「えっ? そうなの…?」

ケロ「おどかさんといてやー、まったく」

まどか「えー……」

まどか(今の、わたしが悪いの…?)

さくら「それじゃあ、まどかさんはどうしたんですか?」

まどか「わたしは…、何もできなかった…。偶然ほむらちゃんが通りかかって、それで…」シュン

 「魔女は廃工場の中にいたみたいなんだけど、ほむらちゃんが魔女を倒して出てくるのを待ってただけ」

知世「そうだったんですか……」

さくら「まどかさん、怖かったですよね」

 「わたし、携帯電話は持ってないからせめて家の電話番号だけでも!」メモメモ

小狼「お、俺のも!」メモメモ

まどか「二人とも…!」

知世「そうでしたわ、携帯電話で思い出したのですが…」

さくら「ほえ? なになに?」

知世「さくらちゃんにこれを」ハイ

さくら「これって……、携帯電話!? どうしたのこれ?」

知世「母の会社が次世代の携帯電話を製作するとかで、その試作品をさくらちゃんにって」

さくら「わーい! ほんとにいいの!?」

知世「はい。今度、使ってみた感想を聞かせて欲しいそうです」

さくら「うん、わかったよ。知世ちゃんのお母さんにお礼言っておいて」

ケロ「えーなー。さくらだけずっこいなー」

知世「うふふ、もちろんケロちゃんの分もありますわ」ハイ

ケロ「ほんまかー! やったー!」ズシリ

知世「李君にも」ハイ

小狼「俺の分もあるのか?」

知世「はい、3人ほどの感想が聞きたいそうで」

小狼「……。ありがとう、とても助かる」

まどか「今、知世ちゃん『母の会社』って言ってたけど」

さやか「知世ちゃんって、もしかしていいところのお嬢様だったり?」

さくら「うん。知世ちゃんのお母さんは、大道寺なんとかコーポレーションの会社の社長さんなの」

まどか「あっ、わたしニュースで聞いたことある!」

知世「私の会社ではないので口外するのはお恥ずかしいのですが…」

ケロ(ニュースで聞いたことある、…か)ウーン

 (知世のお母はんの会社はこの世界には存在せえへんはずやのに)

 (ずっと前から存在しとる扱いになっとるみたいやな……)

 (できるだけ早めに元の世界に戻らんと、もしかしたら大変なことになるかもしれへんな…)

さやか「ってことは、うちのクラスにはお嬢様が二人もいることになるのか…」

 「これは案外すごいことなのかー?」

小狼「二人?」

まどか「うん。わたしたちの友だちで志筑仁美ちゃんって子がいるんだけど」

 「さくらちゃんは転校してきた日に一緒に帰ったよね。覚えてる?」

さくら「はい。クラスでも時々声をかけてくれてすごくいい人だなーって」

まどか「その子も大企業のお嬢様なの。ちょっと前までは一緒にお昼も食べてたんだけど…」

さくら「それって、お昼にわたしたちと魔女の話をしてるから…」

さやか「違う違う。仁美はうちのクラスの委員長だから、先生にいろいろ面倒ごと押し付けられたり」

 「運悪くそれが続いてて、最近はお昼が別々になってるだけだから気にしないでいいって」

さくら「ほっ…、それならいいんですけど。…あっ、やっぱりよくないです!」

さやか「あはは、さくらちゃんはほんとに可愛いなぁ」ヨシヨシ

さくら「ほ、ほえっ!?」

知世「さくらちゃんですから」

小狼「さくらだからな」

ケロ「このウインナーおいしいなぁ」モグモグ

――――

さくら「ごちそうさまでした」

まどか「そろそろ教室に戻ろっか?」

さくら「はい」

知世「あっ、さやかさん」

さやか「ん? 知世ちゃんどうかした?」

知世「いえ、確かさやかさんも何かお話があると休み時間に」

さくら「あっ、そうだった!」

さやか「あー、覚えてた? 別に忘れてたらそれでもよかったんだけど…」

小狼「話したくないことなら別に話すことはないと思う。俺はいないほうがいいか?」

さやか「別にぜんぜんそういうことはないんだけどさ」

 「ちょっと、心変わりしたからそれを告白しとこうと思ってさ」

まどか「心変わりって?」



さやか「あたし、やっぱり魔法少女になろうかなって。そんだけ」


まどか「え…?」

マミさんもさやかちゃんももうダメかもしれない・・・
続き年内には

説明多すぎてやばい
これ読まされる側のこと何も考えてないだろ・・・
今日投下できるかわかんねえわ・・・

さくら「さやかさん、魔法少女になるってどういう……」

キーン、コーン、カーン・・・

さやか「ほらほら、予鈴鳴っちゃったし早く戻らないと」

 「あたし、先戻ってるからねー」タタタッ

まどか「あっ、さやかちゃん! ……行っちゃった」

ケロ「さやかの奴、本気なんか? 魔法少女になることがどういうことか、わかっとるはずやろ」

小狼「どうする? 追いかけて話を聞くか?」

まどか「たぶん、ダメだと思う…」

 「さやかちゃん、頑固だから一度言い出したら聞かないし……」

 「きっと何があったかも話してくれないと思う」シュン…

ケロ「きっと白饅頭に騙されとるんや、とっ捕まえて話を、」

知世「いえ、美樹さんは騙されてなんかいないと思いますわ」

さくら「知世ちゃん…?」

ケロ「知世はなんか知っとるんか?」

知世「そういうわけではありませんが…」

 「ただ、強い決意に満ちた目をしていらしたので、おそらく」

 「魂を捧げても叶えたい願いができたんだと思いますわ」

まどか「魂を捧げてでも叶えたい願い…」

ケロ「そんなもん、騙されとるんと一緒や!」

 「魂の価値をなんもわかっとらん、何かと引き換えに出来るもんやない」

 「場合によっては命より遥かに重い代償を支払うことになることもあるんや……」

 「それをさやかは……、わかっとらんから」

知世「そうかも、しれませんわね…」

知世(それでも、きっと美樹さんは……)

小狼「なんにせよ、このままここにいても仕方ない。教室に戻ろう」

まどか「そうだね…、教室に戻ろ?」トボトボ

知世「はい」スタスタ

さくら「……」

小狼「さくら……、戻らないのか?」

さくら「わたし、どうしたらいいのかな…?」

 「さやかさんに辛い思いなんかしてほしくないよ…」

小狼「俺は、…何もするべきじゃないと思う」

さくら「小狼くん…?」

小狼「この世界は別の世界で、俺たちはこの世界の住人じゃない」

 「できる限りこの世界には何も影響を残さずに、自分たちの世界に戻るのが最良だと思っている」

さくら「どうして、そんなこと言うの…?」

小狼「廃ビルにいた魔女のことを覚えているな」

さくら「うん。おっきな薔薇のお化けみたいなやつだよね」

小狼「巴先輩とさくらで一度は倒したが、クロウカードの反応とともに復活した」

ケロ「……」

さくら「うん…、びっくりしたよね。でもそれがどうかしたの?」

小狼「俺たちがこの世界に来なければ、あんなことは起きなかったはずだ」

 「元々この世界にクロウカードは存在しなかったんだからな」

さくら「あっ…」

小狼「ケルベロスはどう考えているんだ? 封印の獣として」

ケロ「そんなもん決まっとる…。カードが悪させんように見張るんがわいの役目や」

 「わいも小僧と同じで、カードのこと以外は何もせんのが一番やとおもとる…」

さくら「ケロちゃん…」

ケロ「小僧、お前さくらのこと試したな」

さくら「わたしのことを試した?」

小狼「試したつもりはない。俺一人じゃ決めきれなかっただけだ」

 「俺だって美樹に不幸になって欲しいわけじゃない」

 「だが、この世界に干渉するべきじゃないということも理解している」

 「軽はずみな行動で何が起こるかわからないんだ。俺一人じゃどうしても決断することができなかった」

 「だから、最後にお前に判断を任せたんだ。…すまない」

さくら「どうして謝るの?」

小狼「自分の行動を他人に委ねるなんて卑怯者のすることだ」

さくら「そんなことないよ!」

小狼「!」

さくら「小狼君もさやかさんを助けたいと思ったんだよね?」

 「わたしと同じ…、それってすっごく嬉しいし心強いよ!」

小狼「さくら…。ありがとう、そう言って貰えるなら俺も嬉しい」

ケロ「さて、腹はくくった」

小狼「まずさやかがどうして魔法少女になりたいと思ったのか、それを聞きださないと」

さくら「直接聞いても教えてくれないかな…?」

小狼「鹿目が言うには美樹は頑固らしいし、難しいかもしれないな…」

知世「では巴さんにお願いするというのはどうでしょう?」ヒョッコリ

さくら「知世ちゃん!?」

知世「お二人がなかなか戻ってこないので様子を見にきたんです」

さくら「そうだったんだ、ごめんね知世ちゃん」

知世「いえいえですわ」

ケロ「それより、マミに頼むっちゅうんはどういうことや?」

知世「今日の休み時間の話なのですが、美樹さん、巴さんに話したいことがあるって」

さくら「そういえば!」

確か時間軸はさくらが小狼にフラグ建てる前だっけ?

小狼「魔法少女の先輩にだけは打ち明けるつもりだったってことか」

さくら「けど、マミさん、今日も学校お休みしてるから…」

知世「昨日の時点で、熱も下がったと言っていましたし、きっと今日は大事をとってお休みしただけだと思いますわ」

さくら「じゃあ放課後にさやかさんと一緒にマミさんのお見舞いに行く?」

小狼「あぁ、それでいいんじゃないか」

知世「いいえ、今すぐに行って下さい」

さくら「えっ? どうして…?」

小狼「大道寺…?」

知世「胸騒ぎが、とても悪い予感がするんです…」

ケロ「悪い予感?」

知世「うまく言えないのですが、何か引っかかってるんです」

 「それですごく良くないことが起きてるような気がして…。さくらちゃん、お願いします」

さくら「…うん、わかった。知世ちゃんを信じるよ」ニコッ

知世「さくらちゃん! ありがとうございます」

小狼「授業はどうするんだ?」

さくら「うーん、ほんとはこういうの良くないと思うんだけど…」ゴソゴソ

教室――。

「あー、次は数学かー。…おやすみー」

ほむら「始まる前から寝るのはどうかと思うわ」

「それ、始まったら寝てもいいってことだよね」

ほむら「そんなこと言ってないでしょう」

「暁美さんつれないなー。あれ?」

ほむら「どうかした?」

「窓の外、あの後姿ってさくらちゃんじゃない?」

ほむら「えっ?」チラッ

ガラッ。

小狼「ふぅ、なんとかチャイムが鳴る前に間に合ったな」

さくら「廊下、走ってしまいましたね」

知世「廊下を走るさくらちゃんも可愛かったですわ」ウフフ

「あれっ?」

ほむら「…いるじゃない」

「えー、でもさっきの後姿は確かに…」

ほむら「校庭にも誰もいないわよ。寝ぼけるのは寝てからにして欲しいわね」

「ちょっ、暁美さんひどいー」

ほむら(まったく、何かあったのかと思ったじゃない…)

 (今日は杏子を引き込む大事な日なんだから)

――――

さくら「はうー、学校を抜け出すなんて、さくら悪い子だよー」

ケロ「鏡(ミラー)のカード使てるんやからばれへんばれへん」

さくら「そういう問題じゃないよー」タッタッ

公園――。

杏子「はー、あと三時間ぐらいか? 暇だなー」

 「暁美ほむら……、アタシを呼びつけるなんていい度胸してやがるぜ」

タッタッタッ・・・

杏子「あん?」

  さくら「はぁ…はぁ…」タッタッ

杏子「あいつは確か、あのうぜえやろうの妹じゃねえか」

 「なんでこんな時間にこんなとこ走ってんだ? まだ学校だろ」

 「……どうでもいいか。あー、暇だー」ゴロン

>>395
原作漫画クロウカード編とさくらカード編の間ですん

                イ  ̄   ン -ー' ̄ 二 、
                 /   メ   、   /    ` 、
               イ !   / /  i / / !       !
             ノ 〈 / / /!  ハ ノ ハ     !
              l/ 二 ゝ ノ/ ン二 z  !     !
                ーr'´ニェ 、   ,  _ェォ=、  く    /
                i \   / ̄} イ  ̄ }ー !   /
                !    ̄ ノ   ゝ - イ   Yヽ
              !    い メ ′         /
                 !   ィ=== 、       Λイ
              !  ムエエエ九ヽ     /
                 l  ` ー一  `  //
                /i > _    _ イ Λ
           _ -‐./:.:.:.:l!     ̄     /:.:.i、
      /: ̄:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.l         /:.:.:.:.l`:.:ー 、
   / .:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:ゝ       /:.:.:.:.:.:ゝ:.:.:.:.:.`.:.-

    ⊂⊃   ∩⊂⊃   /7、>     ∩ /7   /7  ⊂ニ フ
 ∩∩  ∩  l l      // ぃ       l l//   //   //
 ∪l l_∩∪ l l    丶ヽ  ⊂ニ、ヽ / /   丶ヽ  〈 ニニ ヽ

  └― ┘  ∪⊂ ⊃  ヽ>  ⊂ン 丶ニニ⊃  ヽ>  (三`_ノ

う、うわあああああ、今日何度目だよ誤爆うううorz

もう少し書きたかったけど今日もう限界
ずっとVIPのアニソン三昧聞いてて誤爆しまくりだった、サーセン

――――

巴マミのマンション前――。

さくら「……ケロちゃん」

ケロ「わかっとる。この気配、クロウカードや…」

さくら「昨日、マミさんのお見舞いに来たときは感じなかったよね」ゴクッ

ケロ「あぁ、知世の言うとった悪い予感、的中や」

 「おそらくマミの部屋からや、気ぃ引き締めていくで」

さくら「うん…!」


巴マミ宅前――。

さくら「やっぱり、カードの気配がする…」

ケロ「これは部屋の中やなくて扉自体にカードが取りついとるみたいやな」

さくら「マミさん、いるかな…」

ピンポーン・・・

ピンポーン・・・ガチャガチャ

さくら「鍵も閉まってる。まだ体調が悪くて寝てるのかな…?」

ケロ「ちょっとベランダから中、覗いてくるわ」パタパタ

さくら「わかった、待ってるね」

ケロ「すぐ戻る」

さくら「……」

 「マミさん、大丈夫だよね…?」

キュゥべえ「なんだ、さくらじゃないか」

さくら「キュゥべえ!?」

キュゥべえ「魔法少女じゃない君が一番乗りとはね」

さくら「え…、それってどういう意味?」

キュゥべえ「どういう意味も何も、この部屋の魔女の気配に気付いて駆けつけたんだろう?」

 「魔法少女でもないのにすごい才能だ、やはり君は魔法少女になるべきだよ」

さくら「マミさんのお部屋に、魔女がいるの…!?」

キュゥべえ「おや、気配に気付いてきたわけじゃなかったのか」

ケロ「さくらー!」ピューン

さくら「ケロちゃん!」

ケロ「なっ、白饅頭! お前どうしてここに!」

さくら「そんなことより、ケロちゃん! マミさんは!?」

ケロ「そうや! マミは中で倒れとる! はよ中に、」

さくら「魔女は? 魔女はいた?」

ケロ「魔女!? 魔女ってどういうことや!?」

キュゥべえ「中に魔女がいたと思うんだけど、見なかったかい?」

ケロ「マミが倒れとった以外なんもおかしなもんは見当たらんかったわ」

 「さくらのこと騙そうおもてもそうはいかへんで!」

キュゥべえ「そんなつもりはないんだけど…、でもおかしいな。中には魔女がいるはずなのに」

 「ちょっと中の様子を見てくるよ」トットッ

ケロ「待たんかい、白饅頭!」

・・・ゴン!

キュゥべえ「きゅぅ…」

さくら「…?」

ケロ「なんや、ドアに頭突きなんかしおって」

キュゥべえ「おかしいな、人間が作ったものなら僕は簡単にすり抜けることが出来るはずなんだけど」イタタ…

さくら「そうなんだ…(ハッ!)それって、まさかクロウカードが原因なんじゃ!」

キュゥべえ「クロウカード? また彼女の魔法か…、困ったものだよ」ハァ

 「中に入れないんじゃ仕方ないね、僕は帰らせてもらうよ」ピョン

ケロ「あっ!」

キュゥべえ「またね、さくら。それとケルベロス」ピョン

さくら「行っちゃった」

ケロ「ちっ、あいつはまた今度とっちめるとして…、今はこの扉や」

 「どうやらこの扉、魔法で鍵がかかっとるみたいやな」

さくら「マンションの管理人さんに鍵を借りても開けられないってこと?」

ケロ「そうや。こうなったら力付くでいくしかない、剣(ソード)のカードで叩き斬るんや!」

さくら「そ、そんなことしたら管理人さんに怒られちゃうよー!?」

ケロ「他に方法がないんやからしゃーないやろ?」

 「それに白饅頭の言うとった魔女のことも気になる、はよせえさくら!」

さくら「うー、わかったよ…」

『闇の力を秘めし鍵よ、真の力を我の前に示せ。契約の元さくらが命じる』

さくら「封印解除(レリーズ)!」ピカーッ

 「クロウの創りしカードよ。我が鍵に力を貸せ」

 「カードに宿りし魔力をこの鍵に移し我に力を! 剣!」スチャ

 「…扉さんごめんなさい。えーい!」

ヒュッ!

キィン!

さくら「うそ!?」

ケロ「剣(ソード)が弾かれたやて!?」

さくら「どうしようケロちゃん、これじゃ中に入れないよ」

ケロ「まさか剣のカードで斬れへんやなんて……」

 「わいらの知っとるクロウカードと一緒で特殊カードっちゅうことか?」

??「なんだ、まさかさくらも魔法少女だったなんてね」

さくら「えっ? だ、誰!?」

杏子「今朝ぶりだね」

さくら「あっ! 杏子ちゃん!」

杏子「こんな時間にどこへ行くのかと思えば、マミの家に空き巣かよ」

 「狙いはマミが持ってるグリーフシードか?」

さくら「ち、ちが」

ケロ「ちゃうわボケー!」

杏子「うわ、なんだこいつ!?」ビクッ

ケロ「さくらがそんなことするわけないやろ!」

 「マミが中で倒れとるから扉壊して入って助けるとこや!」

さくら「ケロちゃん、そんな風に飛び出したら、杏子ちゃん驚いちゃうよ」

杏子「ケロちゃん? 変な生き物だな。ってマミの奴、中で倒れてるのか?」

 「それでも扉を壊すことないだろ…。えっと確かこの辺に昔貰った奴が…」ゴソゴソ

 「あった。ほら鍵」スッ

さくら「えっ? 杏子ちゃんもマミさんと知り合いなの?」

杏子「昔ちょっとね。ほんとはマミがどうなろうと知ったことじゃないんだけど」

 「これはお前の親父さんに食わせてもらったうまい飯の礼だよ」

ガチ、ガチッ

杏子「ん? なんだ、マミの奴、鍵変えちまったのか?」ノゾキコミ

 「ってなんだよ、この鍵穴!? どこの鍵だよこれ…」

さくら「鍵穴…?」ノゾキコミ

さくら「ケロちゃん! この鍵穴見て!」

ケロ「鍵穴がどうかしたんか? なんや、家の鍵では見やへんような……」

 「案外、封印の鍵とかピッタリはまるんちゃうか?」ハハッ

 「…ん? まさか…」

さくら「試してみよう。『闇の鍵よ、仮の姿へと戻れ』」ピカーッ

杏子「そんなおもちゃみたいな鍵で開くわけ、」

ガチャリ

さくら「開いた!」

杏子「マジかよ…」

ひらり

さくら「カード…、錠(ロック)って書いてある」

ケロ「鍵を閉めるカードか。封印の鍵で力を失ったんやな」

キラキラ……

さくら「あっ、消えちゃった…」

杏子「それ、魔法の鍵か何かか?」

さくら「うん。でも、どんな鍵でも開けられるようなものじゃないよ?」

杏子「ふーん、まぁいいや。じゃあアタシは帰るよ、役に立てなくて悪かったね」

さくら「待って!」

杏子「なんだよ、マミに会ってけって言うならイヤだからな」

さくら「そうじゃなくて。マミさんの部屋、魔女がいるらしいの」

杏子「あん? どういうことだ、おい」

さくら「ほんとにいるかどうかはわからないんだけど、キュゥべえが中に魔女がいるはずだって」

杏子「マミが倒れてるってのはどうやって確認した?」

ケロ「わいが空飛んでベランダから覗いてきたんや」

 「カーテンの隙間からでチラッとしか見えんかったけど、床にうつぶせで倒れとってピクリともせんかった」

 「少なくともそん時はマミの近くに魔女はおらんかったわ」

杏子「ふーん……」

さくら「杏子ちゃんも魔法少女なんだよね?」

 「もし魔女がいたら倒すの手伝ってくれないかな…」

杏子「あん? なんでアタシが、」

  桃矢『妹が今の杏子を見てどう思うか考えろ』

杏子「……」

ケロ「わいからも頼む!」

  桃矢『お前の隣に視える女の子はずっと悲しそうな顔してるぞ』

杏子(モモ…、今もアタシのこと見てるのか…?)

杏子「はぁ……、わかったよ。毒を食らわば皿までって言うし」

 「さっきは役に立てなかったからな」

さくら「ほんと? 杏子ちゃん、ありがとう!」

ケロ「恩にきるでー!」

杏子「そうだ、手伝う代わりに魔女がグリーフシードを落としたらアタシが貰うよ?」

さくら「うん、もちろんいいよ」

杏子「んじゃ、さくっと魔女を倒して」キラッ

 「とっとと公園に戻るとするか」パァッ!

さくら「それが杏子ちゃんの魔法少女の姿なんだ」

 「神父様みたいだけど赤くて可愛いね」

ケロ「さくらも知世に頼んだらどうや?」

さくら「ほえっ? わたしには似合わないよ~」

杏子「ほら、行くぞ?」ガチャ、ズカズカ

さくら「あ、待ってよ~」タタッ

杏子「……」キョロキョロ

さくら「……」ドキドキ

杏子(アタシが出て行く前とぜんぜん変わってないな)

さくら「魔女の気配、する…?」

杏子「ん? …そういやしないな。けど…」

さくら「けど?」

杏子「なんだこの匂い…」スン

さくら「匂い…? くんくん、これは食べ物の匂いかな?」

杏子「甘ったるいのとかクドそうなの、他にも肉の匂いとかいろいろ混じってる」

ケロ「すごい鼻しとるな、犬かなんかかいな」

杏子「へへっ、飯の匂いには敏感なんだ」

さくら「マミさん、パーティーでもするつもりだったのかな?」

 「でも、昨日も今日も風邪でお休みしてるのにそんなにたくさんのお料理用意するのって変だよね?」

杏子「マミが風邪? あいつは風邪なんてひかないだろ」

さくら「え?」

さくら「どうして?」

杏子「どうしてって、そりゃあ魔法少女だからに決まってるじゃん」

 「魔法少女になってから怪我もすぐに治っちまうし、風邪なんて一度も無いよ」

ケロ「はっ!」

  キュゥべえ『身体がどんなに傷ついても魔力で修理すればまた動く、そっちの方が便利じゃないか』

さくら「そういえば、キュゥべえがそんなこと言ってたような…」

杏子「なんだよ、忘れてたのか。さくらは結構抜けてる感じだな」

 「ぽややんっていうかなんというか」

さくら「でもキュゥべえ、昨日聞いたときはマミさんは風邪で寝込んでるって言ってたのに…」

杏子「なんだキュゥべえの奴に騙されたってことかよ?」

さくら「うん…、そうなるのかな?」

杏子「じゃあ魔女がいるってのもあいつの嘘か?」

 「結局、無駄足かよ。キュゥべえのやろう、今度会ったらぶん殴ってやる」

ケロ「わいが許す、ボッコボコにしたってくれ」

杏子「けど、倒れてたのはホントなんだよな?」

ケロ「あぁ。それはわいが確認したから間違いない」

杏子「ここまできたんだ。一応、マミの無事だけでも確かめとくか」

さくら「ふふっ、杏子ちゃんって優しいんだね」

杏子「は、はぁ!? アタシが優しい!?」

さくら「うん、マミさんのこと大好きなんだなって感じたよ」

杏子「あ、アタシはただ、もしかしたら魔女がいるかも知れないって思って!」

 「みすみすグリーフシードを手に入れ損ねるのももったいないからそれでだな!」

さくら「す、すごい早口…」

杏子「とにかくだ! とっとと魔女がいるかいないか確認してアタシは帰るんだよ!」

ケロ「はいはい、わかいやすいやっちゃな~」

杏子「チョーうぜえ!!」

 「勝手に言ってろよ///」フン

さくら「?」ニコニコ

バン!

杏子「おーい、起きろマミー」ズカズカ

マミ「…」

さくら「きょ、杏子ちゃん! そんな大きな音立てて入っていってもし魔女がいたら…」

杏子「魔女なんているわけ無いだろ? 結界も無いし、魔女の気配も感じない」

 「マミもどうせ昼寝してたとかそんなんだろ?」

 「さくらはやっぱりキュゥべえに担がれたんだよ」

さくら「そうなのかな…? でもそれならマミさんは無事ってことだし、そっちの方がいいかな」

杏子「けっ、とんだあまちゃんだな」

ケロ「そんで、マミは無事なんか?」

杏子「ん? ぱっと見、怪我とかしてる様子はねえが…」グイ

 「おーい、マミー?」ペチペチ

マミ「……すぅ」

杏子「こいつ…、マジで寝てやがる…!」

さくら「あ、あはは…」

ケロ「ってことはやっぱり白饅頭に騙されただけかいな」

杏子「ったく、マミもマミだぜ。学校サボって昼寝なんかしてんじゃねえよ」

 「いい加減に起きろよ、このっ」ベチベチ

さくら「あっ、そんなに強く叩いたら可哀想だよ杏子ちゃん」

杏子「起きないマミが悪い」ベチベチ

マミ「…すぅすぅ」

さくら「起きないね」

ケロ「しっかりしてる感じやったけど、ずいぶんと寝起きが悪いんやなぁ」

杏子「にしてもいくらなんでも……ていっ!」ゴッ!

さくら「うっ、痛そう…、杏子ちゃんやりすぎじゃ…」

マミ「すぅ…」

ケロ「まだ寝とるで…、逆に感心するなぁ」

杏子「こいつ、ベランダから落としていいかな」

さくら「絶対ダメ!」

杏子「さすがに冗談だって」ハハハ

がさっ!

さくら「!」ビクゥ

杏子「なんだ今の音?」

ケロ「そこのゴミ袋の辺りちゃうか?」ユビサシ

杏子「そこのゴミ袋って……どのゴミ袋だよ?」

ごっちゃり・・・

杏子「さっきからずっと気になってたけど、なんなんだよこのゴミ袋の数!?」

さくら「この間、およばれした時はちゃんと片付いててキレイなお部屋だったのに」

杏子「しかもこれ全部、食い物のゴミじゃねえか。ホールケーキの空き箱に宅配ピザに炭酸の1.5Lボトル?」

 「何週間溜め込んでんだ。昔のマミからは考えられねえな」ガサガサ

ぴゅいっ!

杏子「うわっ! なんだ!?」

さくら「何か飛び出してきたよ!? まさかゴk」

ケロ「いや、この気配は!」

「ふわぁ…」パタパタ

さくら「よ、妖精さん?」

ケロ「さくら、クロウカードや!」

さくら「えっ!?」

杏子「カード? これが?」

ケロ「こんなに近くにおったのに力が弱すぎて気付かんかったんや」

 「さくら、とにかく悪さする前に捕まえるんや!」

さくら「わかった!」

「みゅぅ?」

杏子「よくわかんねえけどこいつを捕まえればいいのか?」スッ

ひらり。 キラキラ・・・

杏子「なんだこの、光る、粉…は…」フラッ

ばたん!

さくら「杏子ちゃん!」

ケロ「嬢ちゃん!」

杏子「……」

ケロ「嬢ちゃん、しっかりせえ!」ユサユサ

杏子「…ぐぅ」

ケロ「ね、寝とる…!」

さくら「えぇっ!?」

「ふわぁ…」パタパタ

ケロ「わかったでぇさくら、あいつは眠(スリープ)のカードや!」

さくら「すりーぷ?」

ケロ「あの光る粉を吸い込むと眠ってしまうんや。マミが目を覚まさんのもきっとあいつのせいや!」

さくら「それじゃあどうやって捕まえたら…」

 「近付いたらさっきの杏子ちゃんみたいにわたしも眠らされちゃうよ」

ケロ「んなもん気合で耐えるんや!!」

さくら「むちゃくちゃだよー!」

塩で弱らせるのは確か甘(スイート)のカードだったかな?
徹夜でマミあんパート完成・・・さぁ一眠りして起きたら投下だ

さくら「こうなったら息を止めて、あの粉を吸い込まないように…」スゥー…ハァー…

ケロ「と、冗談はこの辺にして」

さくら「ほえ!?」ケホッ

ケロ「さくら、目には目を、カードにはカードや」

さくら「そっか! えーっと樹(ウッド)や水(ウォーティ)じゃお部屋がめちゃくちゃになっちゃうから…」

 「よし、この子! 風よ、彼の者を捕らえよ、風(ウィンディ)!」

ビュゥッ!

さくら「お部屋が散らからないように、そっとだよ」

風「――」コクン

ひゅぅ~・・・

眠「みゅ? …ッ! みぃ――!!」ジタバタ

さくら「やった、つかまえたよ!」

ケロ「おー、あんな気持ちよさそうな風でようやったで」

 「とりあえず封印や、さくら」

さくら「うん!」

さくら「クロウの作りし(?)カードよ。汝のあるべき姿に戻れ。クロウ――」

「いけません」

さくら「ほえっ!?」ヨロッ

すってーん!

さくら「きゃあっ!」

眠「みぃ!」ビューン!

ケロ「何やっとるんやさくらぁ。あいつ逃げてもうたで」

さくら「だって急に声が聞こえて、」イタタ

パアァ!

さくら「ポケットのカードが光ってる…!」

闇「驚かせてごめんなさい、主様」

ケロ「お前は…闇(ダーク)!」

さくら「ダークさん、さっきはどうして止めたの?」

闇「今、彼女の精神は眠りによって保たれているのです」

さくら「彼女って、マミさんのこと?」

闇「そうです。彼女の心は深く沈み、闇の中にあります」

 「今、目を覚ませばきっと彼女は壊れてしまう……」

さくら「そんな!? どうすればマミさんを助けられるの?」

闇「『希望』を」

さくら「希望…?」

闇「彼女の心に希望を取り戻すことができれば…」

さくら「希望を取り戻させる…。で、でもマミさん眠ってるし…」

 「起こしちゃいけないんだよね?」

闇「はい。ですから、わたしの力を使って下さい」

 「彼女の夢の中へと入り、彼女に希望を取り戻させるのです」

さくら「それでマミさんを助けられるんだね。ありがとうダークさん」

ケロ「わいらは手伝えへんで。大丈夫なんか? さくら」

さくら「うん。マミさんを助けるためだもん」

闇「さくらなら必ず彼女を救えます。頑張って」

さくら「我を彼の者の夢の中へと運べ。闇(ダーク)!」

パアァ!

さくら「……」フラッ…

ぽふ。

ケルベロス「おやすみ、さくら」


――
――――

――――

さくら「…ここは? ここがマミさんが見ている夢の中?」

 「真っ暗で何も見えない…そうだ、灯(グロウ)のカードで!」ゴソゴソ

 「あれ? …ない! グロウだけじゃない、他のカードも、封印の杖までなくなってる…!」

  ケロ『わいらは手伝えへんで。それでもやるんやな?』

さくら「はぅ…そうだった」ショボン

 「でも、落ち込んでる場合じゃないよね!」グッ

『あなたはだぁれ?』

さくら「ほえっ! い、今の子どもの声って……」

 「わたしは木之本さくらだよ!」ダヨ…、ダヨ…

『さくらちゃん? さくらちゃんはマミのおともだち?』

さくら「ちょっと声が子どもっぽいけど、やっぱりマミさんみたい…」

 「わたしはマミさんの友だちだよ! マミさんはどこにいるの?」イルノ…イルノ…

『わーい、またおともだちがふえた! かんげいするね、さくらちゃん」

ぶわっ!!

さくら「ッ!!」

~♪

さくら「えっ、ここって…遊園地!?」

「さくらちゃん、いっしょにあそぼ!」

さくら「あっ、マミさ……っ、ほええええ!?」

まみ「?」

さくら「ま、マミさんがちっちゃくなってる…」

まみ「まみはちっちゃくないよ!」プンプン

 「もう6さいだもん! しょうがくせいなんだよ!?」

さくら「ご、ごめんね?」アセアセ

まみ「うーん、ともだちだからゆるしてあげる!」

さくら「ありがとう」ホッ

きょうこ「おーい、つぎはあれにのろう!」パタパタ

まみ「ほら、きょうこちゃんもよんでるよ。いっしょにいこうよ」タタッ

さくら「う、うん…」トトッ

きょうこ「おもしろかったー、もっかいのろう!」

まみ「えー、つぎはあっちのにしようよ」

さくら「……」

さくら(マミさんだけじゃなく、杏子ちゃんまで子どもの姿になってる…)

 (どういうことなんだろう?)

 (これはマミさんの夢の中のはずだから、杏子ちゃんとマミさんは幼馴染なのかな?)

 (昔、一緒遊んでた時の記憶の一部とか?)

まみ「ねぇ、さくらちゃんはどれにのりたい?」

さくら「ほえっ?」

きょうこ「さっきのったジェットコースター、あれもっかいのろう!」

まみ「それよりあっちのメリーゴーランドがいいよ」

さくら「えっと、わたしは…」チラッ

 「あっ、あれに乗りたいかな」

まみ「かんらんしゃ? うん、いいよ!」

観覧車――。

さくら(観覧車の中なら二人とゆっくりお話できる)

きょうこ「おー、どんどんあがってく!」

まみ「あんまりはしゃいじゃだめだよ」

 「レディはおしとやかじゃないとっていつもお母さん言ってるもん」

さくら「お母さん…、二人はお母さんやお父さんと一緒じゃないの?」

まみ「……ママもパパもじこでしんじゃった」

さくら(えっ?)

きょうこ「うちも。おやじもおふくろも、モモもしんじゃった」

さくら「モモって?」

きょうこ「あたしのいもうと」

 「あたしはおねーちゃんだからまもってやらないといけなかったのに…」ジワッ…

さくら「あっ、ご、ごめんね? 悲しいこと思い出させちゃって…」

きょうこ「うん…、べつにいい。いまはたのしいから」

まみ「さくらちゃんにはちゃんとかぞくがいるの?」

さくら「わたしはお父さんとお兄ちゃんがいるよ」

 「お母さんはわたしが生まれてすぐに死んじゃったけど…」

まみ「そうなんだ。わたしはしょうがっこうをそつぎょうするまではいっしょだったけど」

 「さくらちゃんはママとのおもいでとか、なにもないんだね。かわいそう…」

さくら「…えっ? マミさん、今、小学校を卒業って…」

まみ「うん。ママとパパとわたしは、しょうがっこうのそつぎょうしきのひにじこにあったの」

 「いたくて、くるしくて、くるまがもえてて、あつくって…」

きょうこ「……」

まみ「パパもママも、なんかいよんでもめをさまさなくて」

 「だれかたすけてって、なんどもさけんだけどだれもきてくれなくて」

 「あっ、けどあの子だけはきてくれたよ」

さくら「あの子って…?」

まみ「キュゥべえ!」

さくら「!?」

まみ「キュゥべえがね、ぼくとけいやくしたらたすかるよっておしえてくれたの」

 「だからわたしはおねがいしたの、『私を助けて』って」

 「だからわたしはたすかった」

 「……わたしだけがたすかった」

 「…………」

さくら「マミ、さん…?」

さくら(姿は子どもだけど記憶は今のマミさんなんだ…)

 (あれ? それじゃあこっちの杏子ちゃんは…)

さくら「もしかして、杏子ちゃんも今の杏子ちゃんなの?」

きょうこ「いまの? きょうこはきょうこだよ?」

さくら「そうじゃなくて、わたしやわたしのお兄ちゃんのこと、知ってる?」

きょうこ「さくらとさくらのおにいちゃん? 果物の桃に弓矢の矢で桃矢……」イラッ

さくら「やっぱり! 杏子ちゃんはやっぱりさっきまでわたしと一緒にいた杏子ちゃんなんだ!」

さくら「杏子ちゃん、わたしがわかる? さくらだよ、桃矢お兄ちゃんの妹の」

きょうこ「さくらはとうやのいもうと……? さく、ら…? あれ? ここどこだ?」ウーン

さくら「よかった、気がついた! ここは夢の中だよ」

きょうこ「あぁ、そうみたいだな。アタシもマミも子どもの姿だし、さくらまでいるのかよ」

 「ずいぶんと妙な夢だな」マジマジ

さくら「違うの。これは杏子ちゃんの夢じゃなくてマミさんの夢の中なの」

きょうこ「あん? わけわかんねえよ、ちゃんと説明してくれよ」

 「って夢の中の人間に説明求めるってのもおかしな話だな」

さくら「えっとね、」

ごとん。

まみ「したについたよ。おりよう?」

さくら「あ、…うん」

ぐいっ。

さくら「えっ? 杏子ちゃん?」

きょうこ「めんどくせえし、このままもう一周すりゃいいよ」

まみ「きょうこちゃん?」

きょうこ「目が覚めたっつーか、夢から覚めたっつーか」

 「夢の中を夢の中だって自覚するとこんなつまんねーもんなんだな」

まみ「どうしてそんなこというの、きょうこちゃん」

 「また、まみのこときらいになっちゃうの?」

きょうこ「お前のことなんか嫌いだよ」

 「両親を助けられなかったから、私が二人の分まで精一杯生きるんだー」

 「自分みたいに悲しむ人が出ないようにみんな自分が守るんだーって」

 「正義の味方ぶっちゃって、うざってえったらありゃしねえ」

まみ「きょうこちゃんだって、パパといっしょにせかいをすくうんだっていつもいってたじゃない!」

きょうこ「そんなもん親父が生きてた頃の話だ」

 「失ってからじゃ遅いんだよ……」ギリッ

 「親父もお袋も、モモもいねえこんな世界、守る価値なんてないんだよ!」

まみ「やだよ…、まみのこときらいにならないでよ…」

 「またいっしょに魔法少女しようよ…?」スッ

きょうこ「お断りだ!」パシン!

まみ「!!」

まみ「……っ!」ジワッ

さくら「杏子ちゃん、そんな言い方したらマミさんが…」

きょうこ「うっせえなぁ、夢の中のマミに何言ったってアタシの勝手だろうが」

 「って、さくらも夢の中のさくらか」

 「あー、なんか気持ちわりぃなこれ…、どうすりゃ目が覚めるんだ?」

さくら「だからこれは杏子ちゃんの夢じゃなくてマミさんの夢で」

まみ「いや…そんなのいや…」ピシッ

さくら「マミさん…?」

まみ「いやいやいや嫌嫌嫌々々々イヤイヤイヤiyaiyaiya……」

ピシッ、バキッ

きょうこ「ん? 世界にひびが入りだした…? あぁ、やっと夢が覚めるのか」

まみ「――――ィィイイヤアアアアアアアアアアアッ!!!!」

ベキベキベキ・・・! バリーン!

さくら「きゃっ!?」

きょうこ「うわっ!?」

???――。

きょうこ「ここは、魔女の結界か…?」

さくら「マミさん? マミさんがいないよ!」

きょうこ「夢の中じゃ良くあることじゃねえの?」

 「っていうかいつになったら夢から覚め、…ん?」

キャンデロロ「――――!」ヒュッ

さくら「きゃっ!? これは、マミさんが魔法で使うリボン!?」

きょうこ「ふーん、魔女もいるのか」

モモイロサン「――――!」ブン!

さくら「っ!」

キィン!

きょうこ「っと、大丈夫か? さくら」ヘンシン!

さくら「杏子ちゃん!」

きょうこ「身体はガキのまんまだけど、魔法は使えるんだな」

 「そのリボンも切ってやるからじっとしてろよ」ヒュンヒュン

はらり。

さくら「切れた! ありがとう、杏子ちゃん!」

アカイロサン「――――!」ブン!

きょうこ「あぶねっ、なんだもう一匹いるのかよ」

 「って、なんかこいつアタシに似てないか? 槍持ってるし」

モモイロサン「――――!」ブン!

さくら「きゃあっ!」

きょうこ「そっちのは杖持ってるしさくらに似てるな」ハハハ

さくら「はう~、感心してないで助けてよ~」

キャンデロロ「――――!」ヒュッ

きょうこ「またその攻撃かよ、効かねえよ」スパッ

 「そっちのがアタシとさくらってことは、こいつはマミか?」

さくら「えぇっ!? マミさんが魔女になっちゃったってこと?」

きょうこ「なんだよそれ、魔法少女が魔女になるってなんの冗談だよ」

キャンデロロ『冗談ではないわ。佐倉さん』

さくら「マミさん!?」

きょうこ「ちっ、マミの声で喋りやがった…。悪夢にもほどがあんだろうが」

キャンデロロ『キュゥべえに聞いたの。《ソウルジェムが濁りきったら魔法少女はどうなるの?》って』

 『キュゥべえは答えてくれたわ。《魔女になるんだよ》って』

さくら「そんな…嘘、ですよね…?」

キャンデロロ『本当よ。だから私は死のうとした。私のソウルジェムは黒く濁りきってしまっていたから』

 『グリーフシードももう残ってなかったから、魔女になるくらいなら死んだ方がましだって』

さくら「そんなのダメ!」

きょうこ「仮に魔法少女が魔女になったとしても、この街は魔女が多い土地だろうが」

 「毎日欠かさずパトロールなんかやっててなんでグリーフシードが足りなくなるんだよ」

キャンデロロ『パトロール…、そんなのもうやりたくない…!』

 『魔女とも戦いたくない…、魔女と戦うのが怖いの…』

 『頭から齧られて死ぬかもしれないって思うと震えが止まらなくなって…』

さくら(病院にいた魔女との戦いのことだ…!)

キャンデロロ『ソウルジェムに銃口を向けて引き金を引いたわ。引いたはずだった』

 『なのに私は遊園地にいたの。誰もいない、一人だけどなぜか楽しかった』

 『この世界には魔女がいない、戦わなくてすむからかしら』

 『そんな風に考えてたらあなたたちがきてくれた。佐倉さん、木之本さん』

きょうこ「あぁ、そういうことか。お前もアタシもさくらもあの妖精みたいなのに眠らされてこんなとこに…」

 「ってことはこれマジで夢じゃねえのか!?」ガシガシ

 「じゃあ…今の話もマジなのか?」ピタッ

 「アタシたちもいつか魔女になるってのか…? マミみたいに…」ゴクリ

さくら「杏子ちゃん!?」

キャンデロロ『これはまだ夢の中…。現実の私はまだ生きている…』

 『けど、目を覚ませばすぐに絶望して魔女になってしまうでしょうね』

 『なら、ずっと、永遠に、夢の中にいれば魔女にもならず幸せに浸っていられる』

 『佐倉さん、あなたのことも歓迎するわ。あなたも私と同じ』

 『いずれ魔女になってしまう、《仲間》なんだもの』

きょうこ「……魔女になる、仲間……か」

キャンデロロ『また仲良くしましょう、昔みたいに』シュルル

さくら「危ない!」

きょうこ「…ッ! はっ、冗談だろ!」ヒュパッ

キャンデロロ『!!』

きょうこ「アタシはお前みたいに戦えないわけじゃないんだよ」

さくら「杏子ちゃん!」

きょうこ「マミが戦わないならこの街はアタシが貰う」

 「そうすりゃアタシはグリーフシードに困らねえし、魔女にもならねえじゃん!」

キャンデロロ『そんな…!』

きょうこ「家族を失って、守るものがなくなったアタシは変わっちまった」

 「けど、それでお前に共感できるようになったことが一つだけあったんだ」

 「《家族が生きられなかった分だけ、自分が生きよう》って」

キャンデロロ『……それは』

きょうこ「アタシは馬鹿だから、今でも何が間違ってたのかわからねえよ」

 「今生きてること自体が間違ってんじゃないかって思うこともある」

 「だからって自ら命を絶つってのは、最低の大バカヤロウのやることだ!」

 「魔女になるなら一人でなりな。グリーフシードは形見に貰ってやるからさ」

キャンデロロ『どうして…、どうしてわかってくれないのよ…ッ!』

 『アカイロさん! モモイロさん!』

アカイロサン「――――!」ブン!

モモイロサン「――――!」ブン!

きょうこ「動きが単調すぎるんだよ! ガキだと思って手加減してんじゃねえぞ!」ヒュンヒュン!

バキッ、ズシャッ! がしゃん。

アカイロサン「」スゥ…

モモイロサン「」カラン、スゥ…

キャンデロロ『あぁっ…、私のお友達が…! どうしてこんなひどいことするのよ!』

きょうこ「お前がいつもやってることだろうが」

 「魔女になるってことはそういうことだろ」

キャンデロロ『魔女になる? 私が? どうして? そんなのなりたくないのに……』アァァ…

さくら「マミさん!」タッ

きょうこ「さくらは下がってろ!」

さくら「でも…!」

きょうこ「頼むよ…ここはアタシに任せてくれ」

さくら「杏子ちゃん…。うん、わかった」

きょうこ「……まさか、マミとこんな風に再会するなんて夢にも思ってなかったよ」

 「って、これはマミの夢の中なんだっけか? ま、そんなことどうでもいいか」

 「魔法少女と魔女が出遭ったら、することなんて一つだけだよな」スチャッ

キャンデロロ『私が魔女? 私は魔女じゃないわ? ならあなたが魔女? 魔女は退治しないと……』スチャッ

きょうこ「ちっ、魔女はお前だよ、マミ!」ダッ

キャンデロロ『私は魔女じゃない! 嘘吐き! ティロ・フィナーレ!』ドォン!

きょうこ「じゃあなんだって言うんだよ。まさか魔法少女だなんて言わねえよな!」ヒラリ

 「魔法少女は希望を振りまく存在だっていつも言ってたよな。今のお前の姿、到底そうは見えねえぜ!」ヒュン!

キャンデロロ『私だって好きでこんな姿になったんじゃないわよ! それに、あなただっていつかはこうなるのよ!』ガキン

きょうこ「ならねえよ! アタシは死ぬまで戦い続けて魔女にはならねえ!」ハァ、ハァ

キャンデロロ『なるとかならないとかの問題じゃないのよ! 私たちは人間じゃない、魔女の卵だったのよ!?』パシュッ!

きょうこ「だからなんだ! アタシの憧れだったマミさんが、そんなことで絶望なんかしないでくれよ!」バチン

キャンデロロ『私はそんなに強くない! 私にだって辛い時も苦しい時もあるわ!』

 『勝手に憧れて、あなたのイメージを私に押し付けないで!』

きょうこ「ならそう言えよ! 辛いなら辛いって! 苦しいって!」

 「アタシが一緒にいた時、一度も弱音なんか吐かなかったじゃねえか!」

 「アタシのこと、そんなに信頼できなかったかよ!?」

キャンデロロ『っ!!』

キャンデロロ『……弱音、吐いてもいいの? 私のこと、嫌いにならない?』

きょうこ「安心しなよ、嫌いすぎてこれ以上嫌いになれねえからさ」

 「アタシはさ、マミに頼って欲しかったんだよ。ずっとお荷物みたいに思われてるじゃないかって」

キャンデロロ『そんなことない! 私はあなたがいたから強くいられたの! でも、それが良くなかったのよね…』

 『佐倉さん…、あなたにずっと謝りたかった。ごめんなさい』

きょうこ「アタシの方こそ、勝手にいなくなって悪かったよ」

キャンデロロ『目が覚めたら、仲直りできるかな…』ギュッ

きょうこ「顔見たらまた逃げちまうかもな…。でも、今でも尊敬してるんだ、マミさんのこと」ダキッ


さくら「ほっ…、よかった。なんとか丸く収まって」

「主様、今です」

さくら「ほえっ、今の声どこから!?」

「彼女の心に希望が戻りました。私を使って下さい」

さくら「わたしの体、光ってる…?」キラキラ

 「あっ! もしかして光(ライト)さん!?」

光「はい、私を使えば主様は目を覚ますことができます」

さくら「うーん、けど封印の杖がないから…あっ!」

 「さっきのわたしに似た使い魔さんが持ってた杖、これで…!」ギュッ

 「我を夢から覚ませ、光(ライト)!」カッ


――
――――

――――

さくら「はっ!」パチッ

ケルベロス「やっと起きたか、さくら」

さくら「ケロちゃん!」

ケルベロス「もちろんうまくいったんやろ?」

さくら「うん! ほとんど杏子ちゃんのおかげだったけどね」

ケルベロス「ならもうスリープは捕まえてええんちゃうか?」

さくら「そうだね。この部屋に隠れし者を照らし出せ、灯(グロウ)!」カッ

ピカー!

ケルベロス「うおっ、まぶしっ!」

眠「っ!」ピクン

さくら「見つけた! 彼の者を捕らえよ、風(ウィンディ)!」カッ

ひゅぅ~・・・

眠「…ッ! みぃ――!!」ジタバタ

さくら「もう逃がさないんだから!」

 「クロウの作りしカードよ、汝のあるべき姿に戻れ! クロウカード!」カッ

……ヒラヒラ

さくら「カードに戻って…」

キラキラ……

さくら「消えちゃった」

杏子「う~ん…」ノビー

さくら「杏子ちゃん!」

杏子「あぁ、さくらか…。さっきのは、夢だったのか?」

さくら「ううん、夢だけど夢じゃないよ」

杏子「はぁ…マジかよ。魔法少女が魔女に、ね…」ボソッ

 「マミはまだ起きてねーな?」

さくら「うん。でもすぐに起きると思うよ」

杏子「なら、これ渡しとくよ」ポイ

さくら「これ…グリーフシード!」

杏子「今はこれ一個しか持ってないから、さくらの分はないけど」

さくら「ううん、わたしは大丈夫だから」

 「それより、マミさんが起きるまで待っててあげないの?」

杏子「夢ん中って言っても、くせえセリフ吐き過ぎたからな。これで許してくれって伝えといてくれ」

 「気持ちの整理がついたらまた会いに来るよ」スッ

さくら「うん、わかった。またね…」

ガチャ、バタン。

ケルベロス「……夢ん中でなんかあったんか? さくら」

さくら「うん、いろいろ…」

――――

ケロ「――ようするにあの糞饅頭はさくらを魔女にするために魔法少女に誘とったちゅうんか!」

 「あいつ、今度見つけたらただじゃおかへんで~~!!」ギリギリ

さくら「うん。キュゥべえとは一度、きちんとお話しないといけないと思う」

ケロ「お話なんて何甘いこと言うとんねん! これは戦争や戦争! 見つけ次第頭から丸齧りやー!」

さくら「け、ケロちゃん、物騒すぎるよ…」

マミ「う、う~ん…。その声は木之本さんとケロちゃん…?」ムクリ

さくら「マミさん、おはようございます」

ケロ「おはよーさん、なんともないか?」

マミ「んー、ほっぺたと頭がちょっと……ヒリヒリする?」

ケロ「あ、あはは…、どうしてやろなぁ…」

マミ「ハッ! そうだ! 佐倉さんは!?」バッ

 「……いないわよね、さっきのはただの夢…」ハァ…

さくら「ううん、夢じゃありません。…これ」スッ

マミ「これは、グリーフシード?」

さくら「佐倉さんがこれを」

マミ「佐倉さんが!?」

さくら「気持ちの整理がついたらまた会いにくるから、今はこれで許して欲しいって」

マミ「ぐすっ、ありがとう佐倉さん……ケーキでも焼いて待ってるわね」

ふぅ、スリープのカードは強敵だったぜ
>>443マミさんパートって書いたつもりだったんだけど別に間違いじゃなかった件
そろそろまどほむユエ辺りにスポット当てたいグッドナイト

>>467
さくらが「佐倉さん」言うてた。訂正



――――

ケロ「――ようするにあの糞饅頭はさくらを魔女にするために魔法少女に誘とったちゅうんか!」

 「あいつ、今度見つけたらただじゃおかへんで~~!!」ギリギリ

さくら「うん。キュゥべえとは一度、きちんとお話しないといけないと思う」

ケロ「お話なんて何甘いこと言うとんねん! これは戦争や戦争! 見つけ次第頭から丸齧りやー!」

さくら「け、ケロちゃん、物騒すぎるよ…」

マミ「う、う~ん…。その声は木之本さんとケロちゃん…?」ムクリ

さくら「マミさん、おはようございます」

ケロ「おはよーさん、なんともないか?」

マミ「んー、ほっぺたと頭がちょっと……ヒリヒリする?」

ケロ「あ、あはは…、どうしてやろなぁ…」

マミ「ハッ! そうだ! 佐倉さんは!?」バッ

 「……いないわよね、さっきのはただの夢…」ハァ…

さくら「ううん、夢じゃありません。…これ」スッ

マミ「これは、グリーフシード?」

さくら「杏子ちゃんがこれを」

マミ「佐倉さんが!?」

さくら「気持ちの整理がついたらまた会いにくるから、今はこれで許して欲しいって」

マミ「ぐすっ、ありがとう佐倉さん……ケーキでも焼いて待ってるわね」

ありがとう。頑張るよ

――――――――

学校――。

教頭「本日もご苦労様でした。部活の無い子は寄り道せずに家に帰ること」

 「部活がある子はもう少し頑張っていって下さい。委員長、号令を」

仁美「はい。起立、礼。ありがとうございました」


さやか「さって、帰ろう帰ろう!」ダッ

まどか「待って、さやかちゃん!」

さやか「ごめん、まどか、仁美。今日はあたし用事があるから一人で帰るよ」バイバイ

仁美「あ、はい。…さやかさん随分と急いでいましたわね」

 「私、今日はクラス委員のお仕事も習い事もありませんのに、残念ですわ」

まどか「てぃひひ、そうだね…」


小狼「大道寺、追わなくていいのか?」

知世「はい、そこは私にまかせて下さい」

ピッ、ピッ。

知世「知世です。はい、手はず通りにお願いします。はい。はい。それでは」ピッ

 「これで大丈夫。もし美樹さんが病院に向かうようでしたらSPの皆さんが拉致してくれます」

小狼「拉致!?」

知世「冗談ですわ」

小狼「…本当だろうな?」

知世「うふふ」

さくら「……」

仁美「知世ちゃんたちも一緒に帰りませんか?」

知世「志筑さん。せっかく今日は鹿目さんと一緒に帰れますのに、よろしいんですか?」

仁美「えぇ、もちろんですわ」

 「ご一緒する機会がありませんでしたが、さくらちゃんたちと仲良くしたいと思っていましたの」

知世「それでは是非ご一緒させていただきますわ。ね、さくらちゃん」

さくら「はい、よろしくお願いします」ペコ

小狼「俺は寄る所がある。大道寺とさくらだけ頼む」

仁美「そうですか、残念ですが仕方ありませんわね」

まどか「またね、小狼君」

小狼「また明日」スタスタ

――――

小狼「……」ピッ、ピッ

 「……これで繋がるのか?」ピッ

とぅるるる……ザッ

小狼「もしもし、木之本さんの携帯でしょうか? クラスメイトの李小狼と言います」

携帯『……』

小狼「…? もしもし? 繋がってるのか、これ?」

携帯『……くすっ、あははははは』

小狼「!?」

さくら『小狼君、面白すぎだよう。これ、わたしの携帯だからわたし以外は出ないのに……』クスクス

小狼「し、仕方ないだろ! 携帯なんて初めて使うんだから!」

 「…こほん。それより、そっちの方はどうなんだ。大道寺の悪い予感ってのは…」

さくら『あ…、うん。知世ちゃんの予感、当たってた…』

小狼「…何があったんだ?」

さくら『電話じゃちょっと話しにくいかな…』

小狼「一応その“悪い予感”は片付いたってことでいいんだな」

さくら『うん、わたしの方は大丈夫だよ』

さくら『小狼君は今から街のパトロールに行くんだよね?』

小狼「あぁ。魔法少女を探さないといけないからな」

さくら『わたしはまだマミさんの家にいるんだけど、マミさん眠っちゃってて』

 『だからマミさんが起きたら合流するよ。その時はこっちからかけ直すから』

小狼「わかった。…それじゃあ、切るぞ」

さくら『うん。じゃあまた後でね』

プツ…

小狼「……はぁ。携帯電話か」

 「あまり好きじゃないな」ブツブツ

――――

さやか「~♪」タッタッタッ

 「待っててね、恭介。すぐにその腕、治してあげるからさ」

SP「……」ジー

さやか「でもその前に。ちゃんとマミさんにだけは伝えておかないとね」

 「あたしだって軽い気持ちで魔法少女になるんじゃない、ちゃんと覚悟は持ってるって」

 「魔女と戦ってでも、例え魂を身体から抜き取られようと、叶えたい願いが、『想い』があるって」

SP「……」ピッ、ピッ

 「お嬢様。ご学友は先輩の家に向かっている模様です」

 「はい、はい。わかりました、このまま監視を続けます」プッ

さやか「~♪」タッタッタッ

――――

巴マミ宅――。

さくら「マミさん、今日のパトロールは……」

マミ「パトロール…!」ドキッ

 「……正直、まだ怖いわ。使い魔ならともかく、魔女と対峙することになったらと思うと…」

ケロ「それが普通や。中学生が命がけで戦うなんて怖いと思うんが当たり前や」

さくら「でも、マミさんにはわたしがいます」

 「ほむらさんだっていますし、杏子ちゃんだっています」

マミ「けど魔法少女はグリーフシードがなければ魔女になってしまうわ」

 「それを知った上で仲間になんて……」

さくら「じゃあマミさんが今、手に持っているのはなんですか?」ムッ

マミ「これは…、佐倉さんがくれたグリーフシード…」

さくら「ぜったい大丈夫だよ、魔法少女はみんな優しい子ばかりだもん」

マミ「木之本さん…。ありがとう、あなたの言う通りだわ」

マミ「ねぇ木之本さん、お願いがあるんだけど…」

さくら「はい」

マミ「今日のパトロール、一緒についてきてくれる?」

さくら「もちろんです。けどその前に…」

ピンポーン。

マミ「あら、誰かしら?」

さくら「…たぶん、さやかさんだと思います」

マミ「美樹さん? お見舞いに来てくれたのかしら」

 「見てくるわね」

さくら「はい」

……ガチャ

さやか「あっ、マミさん! 風邪の方はもう大丈夫ですか?」

マミ「美樹さん。えぇ、もう平気よ」

さやか「よかった…。病み上がりのところ悪いんですけど、少しだけ話聞いてもらってもいいですか?」

マミ「えっと…、今日はちょっと」

さやか「魔法少女の話なんです」

マミ「…! わかったわ、上がってちょうだい」

さやか「ありがとうございます、マミさん!」

 「…あれ? この靴…」

マミ「木之本さんがきてるのよ」

さやか「えっ? さくらちゃんが?」

ガチャ…

さやか「あっ、ほんとにさくらちゃんだ」

さくら「さやかさん」

さやか「あたし、学校終わって走ってマミさんちにきたのに、いつ追い抜いたの?」

さくら「あはは…、ちょっといろいろあって…」

 「それより、さやかさんがマミさんに会いにきた理由ってやっぱり」

さやか「うん、まぁお昼にもちょっと言ったあのことなんだけど」

さくら「じゃあわたしはいない方がいいですよね。わたし帰りますね、マミさん」

マミ「えっ? そう、わかったわ」

さやか「あー、待って待って。さくらちゃんなら一緒にいていい、…かな」

さくら「…いいんですか?」

ケロ「これから一緒に戦う仲間になるから、か」

さやか「まぁ、そういうこと」

マミ「美樹さん、今、一緒に戦うって…!」

さやか「はい。魔女と戦ってでも叶えたい願い、できました」

マミ「魔女と戦うって危険なことよ。命を落とすかもしれないわ」

 「それに……魔法少女になるって言うのは」スッ

 「あなたもこうなるってことなのよ?」キラキラ

さやか「マミさんのソウルジェム…。はい、わかってます」

 「魔女と戦ってでも、魂がソウルジェムに移されてでも叶えたい願いなんです」

マミ「相応の覚悟はあるのね…」

さくら「さやかさん、けど…」

マミ「木之本さん、私が話すわ」

さくら「マミさん…、わかりました」

さやか「…何の話?」

マミ「美樹さん、あなたさっき魔法少女と戦う覚悟も、魂を捧げる覚悟もできてると言ったわね」

さやか「…はい」

マミ「なら『私と戦う覚悟』はあるかしら?」

さやか「えっ? マミさんと戦う? ど、どうしてですか?」

マミ「これは……、私も今日知ったばかりのことなんだけどね」

 「魔法少女はソウルジェムが濁りきると…」ギリッ…

さやか「…濁りきると?」ゴクリ

さくら「……」

ケロ「……」



マミ「魔女に、なるのよ…」



さやか「…え?」

さやか「どういう、ことですか…?」

マミ「そのままの意味よ。キュゥべえが教えてくれたことだから間違いないわ」

さやか「そんな…、そんなのっ、嘘だ! 信じない!」ガタッ

マミ「あなたは運がいいわ。魔法少女の全てを知った上で魔法少女になるかどうか選ぶことができる」

 「どうするの、美樹さん?」

さやか「あ、あたしは…!」

マミ「もう一度聞かせて。魂をソウルジェムに捧げる覚悟はある?」


――それは、魔女になってでも叶えたい願いなの?


マミ「魔女と戦う覚悟はある?」


――今、目の前にいる私が魔女になっても戦える?

マミ「もしかしたら、魔女になって大切な人を襲うかもしれない」

 「それでも魔法少女に、あなたはなりたいというの?」

さやか「…ッ! あたし…、ごめんなさい!」ダッ

ガチャッ! バタンッ!

さくら「マミさん…」

マミ「これで、良かったのよね…」

ケロ「よう頑張ったで、マミ」ポフ

マミ「間違ってなんかないわよね…」

さくら「はいっ。さっきのマミさん、すごくかっこよかったです」ウルッ

マミ「ありがとう、二人とも…」グスッ

――――

病院、屋上――。

さやか「…いるんでしょうキュゥべえ、出てきてよ」

キュゥべえ「待ってたよ、さやか」

 「さぁ、君はどんな願いでソウルジェムを輝かせる?」

さやか「その前に一つだけ教えて」

キュゥべえ「なんだい?」

さやか「ソウルジェムが黒く濁りきったら、その魔法少女はどうなるの?」

 「ソウルジェムってあたしらの魂なんでしょ。なら大変なことになるんじゃないの」

キュゥべえ「そうだね。ソウルジェムが濁ればその魔法少女はもう魔法を使えなくなってしまう」

 「魔法少女としての死と言っても過言じゃないよ」

 「だから魔女と戦ってグリーフシードを得て、ソウルジェムはいつもキレイにしておかないといけないんだ」

さやか「あたしが聞いてるのはそういうことじゃない…」

キュゥべえ「おや? 僕の答え方は間違っていたかな?」

 「ならどういう意味での質問だったんだい?」

さやか「ソウルジェムが濁りきった時、魔法少女は魔女になるの? ならないの?」

キュゥべえ「それは…!」

さやか「…どっちよ?」

キュゥべえ「さやか…、君はそれを誰から聞いたんだい?」

さやか「誰からでもいいでしょ、早く教えてよ!」

キュゥべえ「結論から言えば、魔女に『なる』よ」

さやか「!! やっぱり、ほんとだったんだ…」

キュゥべえ「でも大丈夫さ。ソウルジェムが濁らないようにすればいいだけなんだから」

さやか「そういう問題じゃない!」

キュゥべえ「うん? ならどういう問題なんだい?」

さやか「あんた、あたしたちのこと初めから騙してたわけ…?」

 「まどかやほむら、それにマミさんのことも!」

キュゥべえ「騙してただなんて心外だなぁ。僕は聞かれなかったから答えなかっただけだよ」

 「ソウルジェムをキレイにしておくってルールさえ守っていれば魔女になる心配なんてないんだから」

 「そんなことわざわざ説明する必要も無いだろう?」

さやか「あんたの顔なんか二度と見たくない…! 二度とあたしの目の前に現れないで!」

キュゥべえ「やれやれ、どうして君がそんなにも激高しているのか理解できないよ」

 「けど、いいのかい? 『彼の腕』、治してあげなくても」

さやか「…ッ! うるさい! 早くどっかいけ!」

キュゥべえ「わかったよ。気が変わったらいつでも呼んで欲しい」

 「ちょっとしたリスクを背負うだけで奇跡が叶うんだ。このぐらい安いものだと思うよ」トトッ

さやか「……恭介ぇ」

 「う…ぅぅ、うわああぁぁあぁっ!!」ボロボロ

さやか(あたし、魔法少女のキレイなところしか見えてなかった…)

 (魔法少女のこともマミさんのことも何もわかってなかったんだ…)


――
――――

さやか「恭介! 今日もCD買ってきたから後で聴いてよ」

恭介「……」

さやか「…あれ、どうかした?」

恭介「ねぇ、…さやかはさ」

 「僕を、いじめてるのかい?」

さやか「え…?」

恭介「嫌がらせのつもりなのか? なんで今でもまだ音楽なんて聴かせるんだ」

さやか「だ、だってそれは…、恭介が音楽好きだから…」


恭介「もう聴きたくないんだよ! 自分で弾けもしない曲なんてッ!!」


バキィッ!!

さやか「…!!」

ぽたっ…

さやか「ぁ…」

恭介「こんな腕…!」ギリッ

さやか「や、やめてっ!!」ガバッ

 「大丈夫だよ、きっと治るから! 諦めなければきっといつか…」

恭介「…諦めろって言われたのさ」

さやか「…っ!」

恭介「今の医学じゃどうしようもないって」

 「バイオリンは諦めろって言われたんだ」

さやか「……」

恭介「もう……動かないんだよ、この腕は」

 「奇跡か、魔法でもない限り…」

さやか「…あるよ」

恭介「?」

さやか「奇跡も魔法も、あるんだよ」

恭介「…馬鹿馬鹿しい。帰ってくれ、さやか」

さやか「わかった。また明日ね、恭介」

恭介「もうこなくていい。こないでくれ!」

さやか「……また明日」

――――
――

――――

コンコン

恭介「…はい。どうぞ」

…ガラッ

さやか「……」

恭介「さやか…、こないでくれって言ったじゃないか」

さやか「ごめん…」

恭介「謝るくらいならこないでくれよ! 何がしたいんだ、君は!」

さやか「あたしは…、恭介の腕を治したかった…」

恭介「医者が匙を投げたのにさやかに何ができるって言うんだ!」

さやか「できると、思ったのに……けど、やっぱり怖くなって…」ポロッ

恭介「君は…、何を言ってるんだ…?」

さやか「ごめん、ごめん恭介……。弱いあたしを許して……ぐすっ」ボロボロ

恭介「どうして君が泣くんだ…。泣きたいのはこっちの方だってのに……」

さやか「うぅ…ごめ、ごめんなさっ…ひっく」

恭介「……おいで、さやか」

さやか「きょうすけぇ…」グスン

――――

恭介「落ち着いたかい、さやか」

さやか「うん…、少しだけ」

恭介「まず一つだけ謝らせて欲しい。昨日のこと…、僕は君にひどいことを…」

さやか「恭介は悪くないよ! あたしが無神経だっただけで」

恭介「そんなことないよ。医者に腕のことを告げられるまではずっと励まされていたんだ」

 「だからさやかは何も悪くない。ごめん、さやか」

さやか「うん…。あたしは別に怒ってないし」

恭介「ありがとう、さやか」

 「それとね。今度は二つ聞きたいことがあるんだけど、いいかい?」

さやか「何?」

恭介「さっき、さやかは僕の腕を治せると思った、って言ってたけど」

 「その方法を教えて欲しいんだ」

さやか「……」

恭介「言えない様なこと、なのか?」

さやか「言えないわけじゃないけど…、たぶん言っても信じてくれないと思う」

恭介「そうか…、じゃあ聞かないことにする。けど、これだけは聞かせてくれ」

 「それは『危ないこと』かい?」

さやか「…ちょっとだけ」

ペシッ!

さやか「ぁ痛っ! 何ででこピンするのさ、恭介ぇ」

恭介「今度は謝らないよ。僕に黙ってそんなことしようとした君が悪いんだから」

 「またバイオリンを弾けるようになりたいと思うけど、それでさやかが傷つくなんてことは絶対にやめてくれ」

 「バイオリンを失って、さやかまで失うことになったら僕はどうしたらいいか…」

さやか「ぅ、うん、わかった…///」テレッ

恭介「それに医者が治せないって言ってるものがまず治ると思えないしさ」

さやか「それで、二つ目は?」

恭介「さやかは……、どうしてそんなに一生懸命なんだい?」

さやか「///」ボッ

恭介「僕が怪我をしてから毎日のようにお見舞いに来てくれたり」

 「お土産に僕の好きなCDを選んで持ってきてくれたり」

 「昨日、僕はとてもひどいことを言ってしまった。なのに今日もさやかはきてくれた」

 「そして僕の腕を治す方法を自分の身も省みず探してくれたり」

さやか「……///」ァゥゥ…

恭介「勘違いしちゃうよ? それとも、勘違いじゃないのかな?」

さやか「か…」

恭介「か?」

さやか「勘違いしないでよね!!!」バッ

恭介「!」ビクン

さやか「あたしはただ暇で暇でしょうがないから同じ暇そうにしてる恭介のとこに遊びにきてあげてるだけだし!」

恭介「え、えっと…、さやかさん?」

さやか「恭介は幼馴染だから仕方なくきてあげてるだけなんだから!」

 「腕を治す方法を探してたのだって、『恭介』じゃなくて『恭介が弾くバイオリン』が好きだからだし!」

 「だから、勘違いなんかしないでよね!!」/////

恭介「う、うん…。わかったよ、ごめんねさやか」

 「だからもう少し静かに…ここ病院だから」

さやか「~~~っ!」///

 「もう帰る!」クルッ

恭介「あっ、さやか!」

さやか「何!?」ゲキオコプンプンマル

恭介「明日もまた、きてくれるかな?」

さやか「…暇だったらね」ガラッ

さやかちゃん可愛すぎてやばい
やっぱり中学生は絶望の中でこそ輝くね
てか、この日忙しすぎるだろ・・・まだ一日終わってねえよ

公園――。

ほむら「……」

ほむら「…………遅い」

ほむら(約束の時間を10分も過ぎてる……、すっぽかされたとみるべきかしら)

ほむら「はぁ……。そううまくはいかないみたいね、佐倉杏子……」ボソ

杏子「アタシの名前を知ってるってことは……、お前が暁美ほむらか?」

ほむら「っ!?」バッ!

杏子「当たりみたいだな」ムシャムシャ

ほむら「佐倉杏子……、すっぽかしたわけじゃなかったのね」

杏子「遅れたのは悪かったよ、魔女と戦ってたんだ」

ほむら「魔女ですって!?」

杏子「その反応。やっぱりあんたも魔法少女か」

ほむら「……カマをかけたのね。一本取られたわ」ファサッ

ほむら「そもそも今日は魔女は現れないはずなのだから」

杏子「魔女と戦ってたのはほんとだよ」

ほむら「…え?」ピク

杏子「それで腹減って鯛焼き買いに行ってたら遅れた。悪い」ムシャムシャ

ほむら「い、いえ……それはいいのだけれど」

ほむら「魔女って一体どんな魔女だったの?」

ほむら「真っ黒で影の様な魔女? それともセーラー服を着た魔女?」

杏子「倒した魔女のことなんてどうでもいいだろ」

ほむら「どうでもよくなんて…! いえ、そうね」ファサッ

杏子(こいつ、髪ファサッてやるのうぜえな……)

ほむら「まずは呼び出しに応じてくれてありがとう」

ほむら「改めて、私の名前は暁美ほむら、最近見滝原に引っ越してきた魔法少女よ」

杏子「佐倉杏子だよ」

杏子「初対面の相手に呼び出される覚えはないんだけど、アタシに一体何の用だ?」

ほむら「単刀直入に言うわ。私と手を組まないかしら」

杏子「手を組む? アタシとあんたがか?」

ほむら「えぇ。もちろんタダでとは言わないわ」

ほむら「まずはこれを」スッ

杏子「グリーフシードか」

ほむら「手を組んでくれるならこれに加えて2週間先までに現れる魔女の情報も教えられるわ」

杏子「これから現れる魔女の情報だと?」

ほむら「怪しむ気持ちはわかるけれど、このグリーフシードで信じてもらえないかしら」

杏子「……それがお前の魔法か?」

ほむら「そう思ってもらって結構よ」

杏子「……」ジー

杏子「一つ教えろ」

ほむら「……何かしら?」

杏子「お前、巴マミを知ってるか? マミとは手を組んでるのか?」

ほむら「同じ学校の魔法少女だもの、知っているわ」

ほむら「けど、私は今のところ誰とも手を組んでいないわ」

杏子「そうかい。なら……別に手を組んでやってもいいよ」

ほむら「そう。ありが…」

杏子「ただし!」

ほむら「…? ただし、何?」

杏子「アタシと手を組むなら、マミとも手を組んでくれ」

ほむら「なんだそんなこと。そのくらいお安いごよ……えぇっ!?」ファサッ!?

杏子「いいんだな? よっし!」

ほむら「あ、あの……あなた、巴マミとは仲が悪いんじゃ…?」

杏子「うっ……そうだけど、それもさっきまでっていうか……」

杏子「って、なんでそんなことまで知ってんだよ、お前!」

ほむら「えっ、あ、きゅ、キュゥべえが言ってたのよ、二人の仲は最悪って!」

杏子「またあいつか……。あぁそうだ」

ほむら「え、まだ何かあるの?」

杏子「アタシと手を組むなら、マミとも手を組んでくれ」

ほむら「なんだそんなこと。そのくらいお安いごよ……えぇっ!?」ファサッ!?

杏子「いいんだな? よっし!」

ほむら「あ、あの……あなた、巴マミとは仲が悪いんじゃ…?」

杏子「うっ……そうだけど、それもさっきまでっていうか……」

杏子「って、なんでそんなことまで知ってんだよ、お前!」

ほむら「えっ、あ、きゅ、キュゥべえが言ってたのよ、二人の仲は最悪って!」

杏子「またあいつか……。あぁそうだ」

ほむら「え、まだ何かあるの?」

杏子「キュゥべえのこと、あんまり信用するんじゃねえぞ」

ほむら「え?」

杏子「あんまりって言うか、これっぽっちも信用するんじゃねえ」

杏子「あの野郎、何考えてるのかさっぱり分からねえ」

ほむら「そ、そうね……肝に銘じておくわ」

杏子「あぁ、そうしろ」

ほむら「……」

杏子「もういいか? いいならねぐらに戻って今日はもう休みたいんだ」

ほむら「えぇ、私からはもう何もないわ」

ほむら「約束のグリーフシード、これは持って行って」スッ

杏子「遠慮しとくよ。アタシはまだストックがいくつかあるからさ」

ほむら「!?」

杏子「じゃあな」

ほむら「えぇ……さようなら」ポカーン

スタスタ・・・

ほむら「……」

ほむら「杏子がグリーフシードを受け取らなかった…?」

ほむら「一体何が起こってるって言うのよ……」

このウォーリーを探せをやってみたらすでにウォーリーに丸振ってあった感がたまらなく申し訳ない
ほむらちゃんの活躍、いつになるかわかんない、ごめんね

――――――――

ウィーン、…ピロンピロン♪

桃矢「ありがとうございましたー」

桃矢(バイトほっぽり出して、クビは覚悟してたんだけどな)

 (お客の財布を取り返したってことでお咎めなし、か)

ウィーン、…ピロンピロン♪

桃矢「いらっしゃいませー」

さくら「あれ? お兄ちゃん?」

桃矢「ん?」

桃矢「なんだ、客じゃなくてさくらか」

さくら「むぅー、さくらお客さんだもん!」

 「って、お兄ちゃんのバイト先ってここだったんだ?」

桃矢「まぁな」

マミ「ふふふ、木之本さんのお兄さん?」

さくら「あ、はい。桃矢お兄ちゃんです」

桃矢「新しい学校の友だちか」

さくら「うん、3年生のマミさんだよ」

桃矢「妹が世話になってる。さくら、迷惑かけてないだろうな?」

さくら「かけてないよ!」

マミ「いえいえ、私の方が迷惑かけてるくらいで」

小狼「……」ジー

桃矢「……ちっ、お前もいたのか」

小狼「!!」カチン

桃矢「!!」バチバチ

マミ「? 李くんとお兄さん、どうかしたの?」

さくら「あ、あはは……その、ちょっと」

桃矢「あぁ、それよりさくら」

さくら「ほえ? なに、お兄ちゃん」

桃矢「ここのコンビニ、うちから結構遠いけどまだどこか行くのか?」

さくら「ううん、遅くなっちゃうしそろそろ帰るよ」

桃矢「そうしろ。この辺り、夜は物騒みたいだからな」

さくら「物騒? なにかあったの?」

桃矢「何かあったっていうか……出るらしいな」

さくら「え゙っ!」

桃矢「道を真っすぐ行ったところに教会があってな、昔そこで事件が…」

さくら「わーわー! きーこーえーなーいー!」パタパタ

ウィーン、…ピロンピロン♪

マミ「あっ、木之本さん待って!」タタッ

桃矢「やっぱり客じゃねえじゃねえか」

小狼「……」ギッ

桃矢「……なんだよ」

小狼「これとこれ、一つずつ」スッ

桃矢「客かよ!」

桃矢「……320円になります」ピッ、ピッ

さくら「聞こえない聞こえないー!」タタタ

マミ「木之本さん!」ギュッ

さくら「ほ、ほええええぇぇぇぇぇ!?」ビクーン!

マミ「落ちついて、私よ」

さくら「ほえっ? あ……なんだ、マミさんかぁ」ホッ

マミ「さくらちゃん、お化けとか幽霊って苦手なの?」

さくら「うぅ……はい、実は……」

ケロ「魔女や使い魔に比べたら、なんも怖いことないと思うんやけどなぁ」

さくら「ケロちゃんにはわからないよぅ」

マミ「ふふっ、確かに変わってるわね」

さくら「はぅ、マミさんまで~って、ケロちゃん!?」

ケロ「どうかしたか、さくら?」

さくら「どうかしたかじゃないよ、こんなところで出てきたら人に見られちゃうよ!」

ケロ「こんな路地裏、さくらとマミ以外に誰もおらへんわ」

さくら「ほえ?」

ケロ「小僧もどっか置いてきたみたいやし」


小狼「さくらの奴、一体どこに……」キョロキョロ

ケロ「それに……さくら、この先におるで」

マミ「!!」

さくら「な、何が?! いるってまさか……」

ケロ「ちゃうちゃう。この気配、使い魔や」

さくら「使い魔!」

マミ「……」ゴクリ

さくら「マミさん? 大丈夫ですか…?」

マミ「えぇ、今度はうまくやるわ」ヘンシン!

ブーンwwwww

さくら「落書きでできた使い魔?」

ブーンwwwwブーンwww

マミ「一匹だけみたいね」

ケロ「さくら! マミ! 確実に仕留めるで!」

さくら「うん!」

マミ「えぇ!」

さくら「絵が相手なら……水よ、かの者を捕らえよ! 水(ウォーティ)!」

水「ざぷーん!」

ブブーン!?

ケロ「チャンスやで、マミ!」

マミ「わかってる! ティロ・ボレー!」バンバンバンバン!!

スカスカッ……バスッ!

ぶーん・・・orz

さくら「やったぁ、倒した!」

マミ「よかった……」ホッ

ケロ「……」

――――
――

さくら「もしもし、小狼くん? うん、今――の辺りに……」

さくら「ほえっ!? だ、だってお兄ちゃんが……うん、うん、わかった」

さくら「じゃあね、また明日、学校で」プツッ

ケロ「小僧はなんて言うてたんや?」

さくら「このまま帰るって」

ケロ「クロウカードの所有者としてもっとしっかりとかなんとか」

さくら「き、聞こえてたなら聞かないでよ~」

マミ「うふふ、仲がいいのね」

さくら「うん、友だちだもん」

マミ「それじゃあ私はこっちだから」

さくら「マミさん、また明日」フリフリ

マミ「えぇ、また明日」フリフリ

ケロ「ほななー」

マミ「ケロちゃんもまた明日ね」

ケロ「……」

さくら「…? ケロちゃん、どうかした?」

ケロ「いや、なんでもない」

さくら「そう?」

ケロ「……」

ケロ(マミの奴、かなりまいっとるみたいやな)

ケロ(魔力を使い過ぎれば魔女になるっちゅうんが、魔法を使う上で大きな障害になっとる)

ケロ(魔力の消費を抑えようとして威力を抑えた結果、敵を倒せんかったり)

ケロ(一発外すと焦って二発目も外す、そんで三発目も……)

ケロ(本人も気付いとるみたいやが、なんとかせんとなぁ)

――――
――

七日目?ようやく終わり・・・
やっとようやくマギカクロスのカードの所有者が誰かわかるよ・・・

ん?七日じゃないか?丁度一週間終わった

違う、やっぱ六日だ、寝ぼけてた

――――

『初めまして。わたし、さくらって言うの、よろしくね』

『さくら? アタシの苗字と同じだな』

『さくらさんはそろそろ出ないと、お友だちを待たせてしまいますよ』

『そうだった!(ゴクゴクゴク…)ぷはっ、ごちそうさま! 行ってきます!』



『さって、待ちに待ったランチターイム』

『さやかちゃんってお昼になると急に元気になるよね』

『当然! 食事が嫌いな女の子なんていません!』

『さくらちゃんたちだってそうでしょ?』

『うん、お父さんが作ってくれるお弁当、おいしいから大好きだよ』

『さくらのとーちゃんのご飯はわいも大好きやでー』

  :
  :
  :

『ごちそうさまでした』

『そろそろ教室に戻ろっか?』

『はい』

・・・やっぱりさくらちゃんは可愛いですわね


『あたし、やっぱり魔法少女になろうかなって。そんだけ』

『え…?』

あら? さやかさんも魔法少女になるんですの?

うふふ、先輩として歓迎しますわ、さやかさん

『うーん、ほんとはこういうの良くないと思うんだけど…』

『鏡(ミラー)さん、お願い!』

キマシタワー! さくらちゃんが杖を使うシーン!

いつ見ても見惚れてしまいますわ!


『はうー、学校を抜け出すなんて、さくら悪い子だよー』

『鏡(ミラー)のカード使てるんやからばれへんばれへん』

『そういう問題じゃないよー』

あらあら、ということはやっぱり!

あのさくらちゃんはミラーさんだったんですのね

サインを貰っておけば……

でもそんなことをすれば私が魔法少女だとばれてしまいますし……

あぁっ、でも…!

『……ケロちゃん』

『わかっとる。この気配、クロウカードや…』

今度は何のカードなのかしら、楽しみですわ


『なんだ、さくらじゃないか』

『キュゥべえ!?』

あら、キュゥべえさん?

『魔法少女じゃない君が一番乗りとはね』

『え…、それってどういう意味?』

なんの話かしら……

『どういう意味も何も、この部屋の魔女の気配に気付いて駆けつけたんだろう?』

――え…?

『おや、気配に気付いてきたわけじゃなかったのか』

…………


『なんだ、まさかさくらも魔法少女だったなんてね』

あら、この子は確か……

『あっ! 杏子ちゃん!』

今朝の……けど今はそれよりも……


『我を彼の者の夢の中へと運べ。闇(ダーク)!』

『おやすみ、さくら』

『…………………』

『……………………………………』

ずっと眠ったまま…?

『はっ!』

『やっと起きたか、さくら』

目を覚ましましたわ


『う~ん…』

『杏子ちゃん!』

『あぁ、さくらか…。さっきのは、夢だったのか?』

『ううん、夢だけど夢じゃないよ』

『はぁ…マジかよ。魔法少女が魔女に、ね…』

い、いまなんて…!?


『……夢ん中でなんかあったんか? さくら』

『うん、いろいろ…』

  :
  :
  :

そんな……そんな、まさか……


『魔法少女はソウルジェムが濁りきると…』

『…濁りきると?』


魔法少女が……魔女に……


『魔女になるのよ…』

『…え?』


魔女に、なるなんて……

それじゃあ私も……?

――――

「……」パチリ

キュゥべえ「やぁ、おはよう」ニッコリ

「キュゥべえ……」ムクリ

キュゥべえ「今日もいい夢は見れたかな?」

「あなた……」

キュゥべえ「どうかしたかい?」

 「いつもは目が覚めると嬉しそうに、夢で見たさくらのことを話してくれるのに」

「あなたは、私を……騙していたんですの?」

キュゥべえ「おや、その様子は知ってしまった……いや」

 「見たのかな、昨日の過去夢で……魔女がどこから来るのかを」

「えぇ……その通りですわ」

キュゥべえ「それで、どうするんだい? ……志筑仁美」

仁美「…!」

きつい、おやすm

学校――。

先生「おはようございます、皆さん」

 「昨日はお休みしてしまってごめんなさいね」

「事件に巻き込まれたって聞いたけど、先生大丈夫ー?」

先生「えぇ、なんともないから安心してね」


まどか「よかった、先生なんともなくて」ホッ

さやか「……先生も魔女に操られてたんだよね……。魔女に……」


先生「それじゃあ、まず出席を取ります。暁美ほむらさん」

ほむら「はい」

  :
  :
  :

先生「次、志筑仁美さん……あら、志筑さんはお休み?」

さやか「仁美なら風邪で休むって聞いてますけど」

先生「あらそうなの? 学校には連絡はきてないんだけど。後で確認っと」メモメモ

さくら「仁美さん、風邪なんですか?」

さやか「うん、今朝メールで『風邪をひいたみたいなのでお休みします』って」

知世「あら、それは心配ですわね」

まどか「うん、マミさんも風邪ひいてたし、流行ってきてるのかな」

さやか「…!」ドキリ

さくら「う、うん……そうですね」

小狼「……」

――――

仁美「はぁ……はぁ……」

キィーキィー!!

仁美「怖い……皆さんはこんな恐ろしいものと戦っていたんですの…?」

キュゥべえ「こいつらはただの使い魔、魔女はもっと恐ろしいよ」

仁美「そんな……」

キシャー!!

仁美「きゃぁっ!」ブンブン!

がっ! ギェー!!

シュゥゥゥゥ……

キュゥべえ「杖で叩いただけで消えてしまう……とても弱い使い魔だ」

 「こんなの相手に苦戦しているようじゃ魔女には到底かなわないよ、仁美」

仁美「わかってますわ……でも、今の手持ちのカードでは……」

キュゥべえ「初めから持っていた『抜』『泡』『秤』『夢』『甘』……」

 「さらに後から手に入れた『双』『時』『錠』『眠』の9つ」

 「見事なまでに戦闘向きのカードが一枚もないね」

仁美「大丈夫……絶対だいじょうぶだから……」ブツブツ

キュゥべえ「……」

キュゥべえ(志筑仁美、彼女が契約したのはほんの一週間前……)

――――
――

木曜って医者休みなんだな・・・orz

めんどくさいけどトリップ付けるわ・・・

キュゥべえ「……」トテトテ

 「…………」キョロキョロ

 「……………………」ハァ…

キュゥべえ(なかなか見つからないなぁ、魔法少女になれそうな子)

 (杏子と別れてマミのソウルジェムが濁るかと思ったけど、思ったほどじゃなかったし、)

 (マミと対立するか、もしくは脆弱でマミの足を引っ張りそうな子が理想なんだけど……)

 (もしくはグリーフシードの供給量を上回る魔法少女が作れれば一番手っ取り早いんだけどなぁ)

キュゥべえ「一度別の地区まで足を伸ばしてみるのも……おや?」


仁美「~♪」

――――

仁美「ふぅ……、予約ができなかったので買えるか不安でしたが……」

 「無事、買うことができましたわ! 『CCさくら』のコンプリートボックス!」

キュゥべえ「……」

仁美「これがお店に残っていた最後の一点でしたし、」

 「まどかさんとさやかさんに習い事があると嘘をついてまで買いに来て正解でしたわ」

 「お二人には申し訳ありませんが、私は友情よりもさくらちゃんを取りましたの!」ギュゥ

 「だってさくらちゃんがとってもとっても可愛らしくて可愛らしくて……あぁっ!!」ゴロゴロゴロ!!

キュゥべえ「ねぇ」

仁美「……ひゃっ?!」ビクッ

し~ん・・・

仁美「き、気のせい……ですわよね?」

仁美(こんなところ他の誰にも……、お父様やお母様はもちろんのこと)

 (まどかさんやさやかさん、じぃやにだって見られるわけには……)ドキドキ

仁美「ここは私の部屋なのですから他の誰かがいるなんてこと……、あら?」

ひょい

仁美「こんなぬいぐるみ、持っていましたかしら?」

キュゥべえ「僕の名前はキュゥべえ。君は魔法少女に興味があるのかな?」

仁美「きゃあっ!?」パッ!

キュゥべえ「おっと」スタッ

仁美「ぬ、ぬいぐるみが、喋りましたの…?」

キュゥべえ「ぬいぐるみじゃなくてキュゥべえ、そう呼んで欲しいな」ニッコリ

仁美「キュゥべえさん(?)はどうしてこんなところに?」

 「というか、さっきの私の言動、聞かれていました…?」

 「それよりも、キュゥべえさんはなんなんですの?動物?」

キュゥべえ「できれば質問は一つずつにしてほしいかな」

仁美「私としたことが、ごめんなさい。……それでは改めて聞かせて下さいな」

キュゥべえ「まず何から聞きたいんだい?」

仁美「まず私が聞きたいこと、それは」

キュゥべえ「それは?」

仁美「私、魔法少女になれるんですの?!」ズズイ

キュゥべえ(釣れた!)ピキーン!

――――
――

仁美「つまり……、あなたは私の願いを叶えてくれて、なおかつ魔法少女にしてくれるんですの?」

キュゥべえ「うん、その通りだよ」

仁美「まぁ! まぁまぁまぁ!!」キラキラ

キュゥべえ「ただ、魔法少女になるのは目的じゃなく、代償だけどね」

 「願いを叶える代わりに、魔女と戦って街の平和を守らないといけないんだ」

仁美「それが代償だと言うのでしたらいくらでも払わせて頂きますわ」

キュゥべえ「そうかい? 君が魔法少女になることに好意的で僕としても嬉しいよ」

 「それで、願いはもう決まっているのかな? ならすぐにでも契約したいんだけど」

仁美「もちろんですわ! 私の願い、それは……!」

仁美「壱原侑子先生のこの漫画、『カードキャプターさくら』!」

 「この作品の主人公の木之本桜ちゃんに会うことですわ!!」バーン!

キュゥべえ「……うん?」

仁美「で・す・か・ら!」

 「このとってもとっても可愛いさくらちゃんに会わせて欲しいんですの!」

キュゥべえ「仁美……悪いんだけど創作物に出てくる登場人物を呼びだすのは……」

仁美「で、できないんですの!? 魔法ですのに!?」

 「生でさくらちゃんの『ぜったい大丈夫だよ』が聞けると、心の底から期待しましたのに……」ショボン

キュゥべえ「それならその漫画のアニメ化作品の声優を務めている、丹下桜という人を呼びだして……」

仁美「それでは意味がありませんの! 中の人と本人はあくまで別!」

 「私が会いたいのは本人なんですの! というか、丹下さんにはお父様のコネを使ってすでに(ry」

キュゥべえ「あぁ、そうなんだ……けどいくら僕でも漫画のキャラクターを呼びだすのは……ん?」

キュゥべえ「いや……これはもしかして……」ブツブツ

仁美「どうかしましたの? キュゥべえさん」

キュゥべえ「仁美。君の願い、叶えられそうだよ」

仁美「ほんとですの!?」

キュゥべえ「あぁ、驚きだよ。どうやらこの漫画はノンフィクションらしい」

仁美「まぁ! まぁまぁまぁまぁまぁまぁ!! はにゃ~ん!!」

キュゥべえ「言葉にできないくらい嬉しい、ということかな?」

仁美「その通りですわキュゥべえさん!」

 「正直私もダメ元の冗談半分でしたのにまさかまさか夢が叶うなんて…!」クラッ…

キュゥべえ「それじゃその内容で願いを叶えるよ、いいかな?」

仁美「待って下さい!」ガシッ

キュゥべえ「ま、まだ何かあるのかい…?」

仁美「あと一つだけですわ。それは……」

――――

仁美「……すぅーはぁー……」

キュゥべえ「もういいかい?」

仁美「えぇ、いつでもいいですわ」

キュゥべえ「それじゃあ……封印の『鍵』よ」

 「なんじとの契約を望む者がここにいる」

 「少女、名を仁美。『鍵』よ、少女に力を与えよ!」

  レ リ ー ズ
 『封印解除』!


仁美「!!」

ぴかっ!

キラキラ・・・

キュゥべえ「受け取るといい、これがソウルジェム……」

 「君の魔法少女としての魂そのものだ」

仁美「……これが私のソウルジェム」スッ

キュゥべえ「……」

仁美「……」ジー

キュゥべえ「え?」

仁美「……」ジー

キュゥべえ「あ……ま、魔法少女志筑仁美の誕生やー!」

仁美「……」グッ!b


――
――――

キュゥべえ(契約するのにあそこまで精神的に疲れたのは初めてだったよ)

 (まぁ、感情はないから特になんとも思ってないけど)

ダメだこのわかめ・・・早くなんとかしないと・・・

――――

仁美「はぁ…はぁ…、この扉の奥に魔女が……」ゴクリ

キュゥべえ「かなり消耗してるけど、大丈夫かい?」

仁美「あまり大丈夫ではありませんが……」

 「グリーフシードを手に入れなければ引き返せませんわ」

キュゥべえ「君はグリーフシードを一つも持っていない」

 「一度引き返しても魔力は回復できないし、それも正しい判断かもしれない」

 「でも、君の助けになってくれる心当たりならあるだろう?」

仁美「……」

キュゥべえ「巴マミや木之本さくらたちを頼った方がいいんじゃないかな?」

仁美「それは……できませんわ」

キュゥべえ「……どうしてだい?」

仁美「私には誰かを頼る資格なんてありませんもの……」

キュゥべえ「資格?」

仁美「私の身勝手でさくらちゃんをこんな危険なことに巻き込んでしまいました」

 「その上、自分のグリーフシードも満足に手に入れられない……」

 「命をかけて戦っている巴先輩や佐倉杏子さんにも顔向けできません」

キュゥべえ「僕にはわからない考え方かな。非効率的だよ」

仁美「感情を持たないキュゥべえさんにはわかりませんわ」

キュゥべえ「きゅっぷい」

仁美「せめて自分のグリーフシードぐらい自分で手に入れませんと……」グッ

 「いきますわ…!」

ぎぃ・・・

魔女の部屋――。

仁美「魔女は……」キョロキョロ

 「いませんの……?」

キュゥべえ「!! 仁美、上だよ!」

仁美「えっ!?」

怪鳥の魔女「キィィイイイイ!!」ヒューン!

ドーン!!

仁美「きゃあああっ!!」ドサッ

怪鳥の魔女「ギィヤアアオオオオオオ!!」バサッバサッ…

仁美「これが、本物の魔女…っ!」ブルッ…

キュゥべえ「巨大な鳥型の魔女だね。鋭い爪と嘴に気を付けるんだ、仁美」

仁美「気を付けろと言われましても、空からの攻撃なんてどうすれば……」

怪鳥の魔女「キィィッ!!」ヒュッ!

仁美「きゃあっ!」バッ

怪鳥の魔女「ギャアアッ!」ヒュン!

仁美「がっ…!」スパッ!

キュゥべえ「仁美!」

仁美「くぅぅぅ……」ズキズキ…

キュゥべえ「反撃するんだ、仁美!」

仁美「わ、わかってますわ……」スッ

仁美「クロウの作りしカードよ、我が杖に力を貸せ。泡(バブル)!」カッ

ぶくぶくぶくぶく・・・

怪鳥の魔女「ギィ!?」

仁美「泡で視界を遮ってその隙に…!」
ダッ


怪鳥の魔女「ギャオオオオオ!」バサーッ!

びゅぉおうううううう!!



仁美「あっ! 泡が…!」

キュゥべえ「泡みたいな軽いものじゃ、羽ばたきですぐに吹き飛ばされてしまう!」

怪鳥の魔女「ギイイイ、ギギギイイィッ!!」ヒューン!

仁美「くっ…、クロウの作りしカードよ!」バッ

キュゥべえ「危ない、仁美!」

仁美「クロウの作りしカードよ、我が杖に力を貸せ。泡(バブル)!」カッ

ぶくぶくぶくぶく・・・

怪鳥の魔女「ギィ!?」

仁美「泡で視界を遮ってその隙に…!」ダッ

怪鳥の魔女「ギャオオオオオ!」バサーッ!

びゅぉおうううううう!!

仁美「あっ! 泡が…!」

キュゥべえ「泡みたいな軽いものじゃ、羽ばたきですぐに吹き飛ばされてしまう!」

怪鳥の魔女「ギイイイ、ギギギイイィッ!!」ヒューン!

仁美「くっ…、クロウの作りしカードよ!」バッ

キュゥべえ「危ない、仁美!」

ズバーンッ!!

キュゥべえ「直撃した…!」

もくもくもく・・・

仁美「けほ……危なかったですわ」タタッ

キュゥべえ「仁美! 無事だったか」

仁美「間一髪、でしたわ。抜(スルー)のカードのおかげでどうにか」

 「でも、同じカードは1日に1度しか使えませんから、次はありませんわ…!」

キュゥべえ「今の君じゃこの魔女を倒すのは無理だ」

 「やはり引き返すべきだよ、仁美!」

仁美「ですが…!」

キュゥべえ「仁美!」

怪鳥の魔女「ギャオオオオオ」バサバサ

仁美「……っ!」

仁美「……嫌、ですわ」

キュゥべえ「勝ち目がないことはわかってるだろう?」

仁美「それでも、ここで引き返すことは私にはできませんの……」

 「引き返した先に待っているのは私自身が魔女になる道なんですもの」

 「魔女になって誰かを襲うことになるくらいなら、いっそ魔女に殺された方がましです」

キュゥべえ「そうか……なら最期まで戦うといい。僕は君の代わりの魔法少女を探しに行くよ」

仁美「はい。さようなら、キュゥべえさん」

キュゥべえ「できればもう一度会えることを願ってるよ」

 「またね、仁美」トタタ…

仁美「さぁ…! いきますわよ、魔女さん!」スチャ

怪鳥の魔女「ギィイイイヤオオオオ!!」バサッ!!

タッタッタッ・・・!

仁美(私が使える残るカードは『秤』『甘』『双』『時』『錠』『眠』の6枚)

 (戦闘で使えそうなのは『双』『時』『眠』の3枚と言ったところですか)

 (それも攻撃系のカードは1枚もありません)

 (さくらちゃんならこんな時いったいどうするのでしょうか……)

怪鳥の魔女「ギャアオオオオ!!」ビューン!

仁美「ッ!! クロウの作りしカードよ、その力で我が身を二つに分けよ。双(ツイン)!」カッ

ピカッ!

怪鳥の魔女「ギャァッ!?」

仁美A「魔女さんこちら」タタッ

仁美B「手の鳴る方へ、ですわ」タタッ

怪鳥の魔女「ギイィ……ギアアアアア!!」バサァッ!

仁美A「あら、私が狙いですの?」

怪鳥の魔女「ギャアアア!!」ヒュッ!

仁美B「今ですわ! クロウの作りしカードよ、我に力を。時(タイム)!」カッ

怪鳥の魔女「――――」ピタッ

仁美A「これが最初で最後のチャンス…!」

 「クロウの作りしカードよ、彼の者を眠りの世界へと、」

怪鳥の魔女「……ギャアオオオ!!」ズシャァ!

仁美A「いざなっ、ぐふ…!」ドサッ

仁美B「ぐぅっ……、私の魔力では数秒しか止めることができないんですのね……」スゥ……

怪鳥の魔女「ギィィ……」ズシンッ

仁美「ぅっ……使えるカードはこれでほぼゼロ、おしまいですわね……」

 「さぁ、私が魔女になる前にひと思いに殺して下さいな、魔女さん」

怪鳥の魔女「グアァ……」アーン…

仁美「…!」

仁美(やっぱり怖いっ! 嫌……まだ死にたくありません!!)ギュゥゥ…

 (誰か……誰か、助けて!!)

ヒュッ・・・どすっ!!

怪鳥の魔女「……ギアアアアアアアアッッッ!!?」ザックリ

仁美「……え? 赤い槍…?」

???「ギリギリセーフ、ってね」スタッ

仁美「ぁ、あなたは…!」

杏子「初めて見る顔だね、魔法少女なりたてのひよっこかい?」

仁美「え、えぇ……つい先日魔法少女になったばかりですわ」

杏子「新人が戦うにはこのレベルの魔女は厳しいだろ」

 「おせっかいじゃなけりゃ手を貸すけど、どうする?」

仁美「……私、グリーフシードを一つも持っていませんの」

 「ですから……」

杏子「別に見返りなんて求めちゃいないよ。なんならアタシ一人でやるけど」

仁美「助けてくれるんですの…?」

杏子「後輩助けるのは先輩の仕事だから……ねッ!」ダッ

怪鳥の魔女「グギギギ……ギアアァァオオオオ!!!」バサァッ!!

仁美「きゃっ!?」

怪鳥の魔女「グギャアァゥ!!」バシュッ

杏子「おっと、そんな攻撃当たるかよ」ヒョイ

 「今度はこっちの番だよ、まずは片翼!」

ザシュッ!!

怪鳥の魔女「ギャィッ!?」

ずしーん!

杏子「飛べなくなればこっちのもんだ」ヒュンヒュン…

怪鳥の魔女「ギアアアアァッッッ…!!」ガッ!ピシッ!

仁美「つ、強い…! 一方的ですわ……」

杏子「これで終わりだ……」スッ

怪鳥の魔女「ぎぁぅ……」ボロボロ…

杏子「……」

仁美「…? どうかされたんですの?」

杏子「いや……なんでもないよ」

杏子(苦しかったよな……、今楽にしてやるからよ……)

ドスッ!

怪鳥の魔女「ぎっ、」ドサッ

スゥ・・・

仁美「……これが、魔女の最期」ポツリ

杏子「っし、結界も消えたな」ヘンシンカイジョ

仁美「あの……ありがとうございました!」フカブカ

杏子「気にすんな。ここはアタシのテリトリーだったから、アタシが撒いた種みたいなもんだし」

仁美「テリトリー?」

杏子「いや、気にしないでくれ。それよりほら」スッ

仁美「これは……グリーフシード!」

杏子「さっきの魔女が落とした奴だ。やるよ」ポイッ

仁美「えぇっ!? そんな、受け取れませんわ!」

杏子「新人が遠慮するもんじゃねえよ。ついでにもう一個」ポイッ

仁美「二つも!?」

杏子「ソウルジェムは常にきれいにしとけよ」

 「……魔法が鈍るからな、先輩からのアドバイスだ。じゃあな」タタッ

仁美「あっ…! ま、待って……っ! 傷が……」ズキン

杏子「手持ちのグリーフシードまであげちまったのはやりすぎだったかな」

 「まだたくさんあるし、1個ぐらいどうってことないか」

 「グリーフシードの数だけ、アタシがこの街の人を殺したんだ……」

 「今さらこんなことして許されることじゃないだろうけど」

 「できる限りの罪滅ぼしはしないと。……だよな、モモ」ドヨ…

――――

仁美「……確か、佐倉杏子さん、でしたわね。夢で見ましたわ」

 「グリーフシードを二つもくれるなんて……佐倉さんは大丈夫なんでしょうか」

 「あの人も魔法少女が魔女になることは知ってるはずですが……」

 「……結局、魔女を一人で倒せず、それにグリーフシードまで……」

 「……」

 「…………そろそろ家に戻りませんと」ドヨ

GWかけてこんだけとか・・・寝る

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