京太郎「リーチ!!」(738)

注意点ッス
1、主は麻雀上手く無いッス!!
2、主は咲にあまり詳しく無いッス!! SSに感化されたりした人ッス!!
3、京太郎大好きッス!! 主が。
4、基本的に京太郎最強ッス!! 主人公補正って奴ッスね!! あれ、主人公(ry
5、咲は5巻くらいまでで止まったし売ってしまったッス!! 理由は京ちゃんが主人公かと思ったらそんな事もなっかったからッス!!
6、主は百合苦手ッス!! 咲のキャラクターは好きだけど百合は苦手ッス!!
7、主は最近になってようやく咲という漫画は麻雀漫画じゃなくて麻雀を媒体とした超能力戦闘漫画だと理解したッス!!
8、荒らしは帰れッス!! アドバイスやミスの指摘、設定ミスの指摘等は大歓迎ッス!!
9、一人称や二人称とか間違えるかもッス!! 喋り方とかも間違えるかもッス!!
10、Wikipedia先生に頼りまくるッス!!
11、お前ら何勘違いしてんだ? 別にモモの事が特別好きって訳じゃねぇから。

以上を踏まえて、まだ見てやってもいいぞと言われる方以外はそっとお帰りください……
麻雀歴三ヶ月の力見せてやんよ!!

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1350924261

咲「ロン、八千点だね」

京太郎「またかよ!? なんでリーチかける時に当てて来やがるんだよ!!」

久「運が無いのよ」

京太郎「バッサリ!?」

和「須賀君は降りる事も考えた方が良いですね」

京太郎「うううっ……男はな、戦ってなんぼなんじゃ!!」

優希「それで直撃食らってちゃ目も当てられないんだじぇ。犬は犬らしく身の程を弁えるんだじょ」

京太郎「ぐぐぐっ!! 優希に正論を言われるなんて…!!」

咲「きょ、京ちゃん!! まだ大丈夫だよ!!」

京太郎「うわーん!! 皆の馬鹿ァー!!」ガタッ

まこ「行っちまいよったのぅ。ま、仕方ないわ」

京太郎「ぐすん…皆嫌いだ…」

衣「何やら強い気配を感じて遥々足を運んだが……情けない男が一人か」

京太郎「うわーん!!! 子供にまで馬鹿にされたァー!!! 死んでやるぅー!!!」ガタッ

衣「子供じゃない衣だ!! というか身を乗り出すな!! 池じゃどう頑張っても死ぬ事はできないぞ!!」

京太郎「皆嫌いだぁ……」

衣「ふむ……。貴様、麻雀はできるな?」

京太郎「初めて一ヶ月も経っていません」

衣「ちょっと着いて来い」

京太郎「こんな可愛い子にお誘いされた…? まさか、俺が麻雀に弱いのはこの子と出会う為だったのか!!」

衣「戯れ事は良いから早くしろ」

京太郎「はぁい♪」

龍門渕高校

京太郎「あれ、龍門渕じゃん」

衣「まぁ入れ。麻雀部に行くぞ」

麻雀部

透華「お帰りなさい衣。……? そちらの方は?」

衣「公園で泣きベソかいていたから拾って来たのだ。麻雀を打たせたいが、大丈夫か?」

透華「え、えぇまぁ台は空いてるから大丈夫ですわ」

衣「感謝する。では貴様、席に座れ」

京太郎「俺、麻雀は…」

衣「良いから!!」

京太郎「わ、分かったよぅ」ガタ

衣「透華と、一も頼む」

一「僕? うん、分かった」

透華「いきなりどうしましたの?」

衣「衣の目に間違いが無ければ……この男、化け物」

衣「楽しめる相手かも知れない…」

京太郎「………おっ、俺親だ」

京太郎 東
透華 南
衣 西
一 北

この戦いが、後のスガキョータローとなる為の物だとは、この時は誰も思わなかった

13順目

衣「(イーシャンテンから伸びん……一体…)」

透華「(全然駄目ですわね。今回は降りておきましょう)」

一「(うっうー)」

京太郎「おっ、来た来た!!」ブゥン!!

透華「(…!? な、なんですの!? この圧倒的力は…!!)」ゾクゥ

一「(ヤバい、衣の支配が始まった…? いや…?)」ゾクゥ

衣「(ッ!! 衣の支配以上の力…!?)」ビクッ

京太郎「リーチ!!」フゥン…

透華「(…ってあら? 力が…)」

一「(力が緩んだ? というより消えた?)」

衣「(京太郎がリーチをした瞬間、威圧が消し飛んだ。……そういう事か)」

京太郎「さぁ行くぜ!!」

京太郎「」ボロボロ

透華「(あのあとも何度か支配が来ましたがすぐに消えての繰り返しでしたわね。何だったのでしょうか?)」

一「(…怖い感じだったけど、終わってみたらこの男の大敗じゃん。やっぱり気のせいだったのかな)」

衣「貴様、名は?」

京太郎「須賀、京太郎だ」キリッ

衣「京太郎。手加減をしたのか?」

京太郎「手加減できる腕と余裕があるなら勝ちたいです」

衣「では気付いていないのだな……自分の力に…」

京太郎「何のことだ?」

透華「どういう事ですの?」

衣「京太郎は……多分、リーチをかけなければ相手を支配できる……そういう能力を持っている」

京太郎「??? リーチをかけなければ支配できる…?」

衣「もう一度やろう。そうすれば分かる。京太郎はリーチをしちゃ駄目だぞ」

京太郎「わ、分かった」

透華「一体どういう事ですの…?」

一「まぁもう一回やれば分かるらしいしもう少しくらい付き合おうよ」

8順目

一「(サンシャンテン……)」

衣「(これは……←リャンシャンテン)」

透華「」バラバラ

京太郎「来た来たァ!! リー」

衣「………」ギロ

京太郎「チはしたら駄目なんだよな、うん」

衣「(……しかしこれは…何という力の圧力…。衣の支配を受け付けない!!)」

京太郎「うおっ!? ツモ!! ツモ一通清一イーペーコードラ4……何点だ?」

透華「文句なしの数え役満ですわ」

京太郎「親の役満にょんまんはっせん!!」

衣「…………」

東3局一本場

5順目

京太郎「リーチしちゃ駄目だリーチしちゃ駄目だリーチしちゃ駄目だ」ブツブツ

衣「(ぐっ…!! 胡散臭いイーシャンテンだが、和了れる気がまったくしない…!!)」

一「」バラバラ

透華「」ヌケガラ

京太郎「ッ!! ツモ!! ツモ三色同順ドラ4…」

衣「跳満、6000オール」

京太郎「うひゃあ!! 凄い!!」


すんまそんそろそろ寝ます
キャラクターの口調難し過ぎるな
あと麻雀部分適当過ぎワロタ
そのうち何か考えます

うわ衣の台詞ミスってるちくせう

×衣「(ぐっ…!! 胡散臭いイーシャンテンだが、和了れる気がまったくしない…!!)」

○衣「(ぐっ…!! 胡散臭いテンパイだが、和了れる気がまったくしない…!!)」

おつー
なんか面白そうな能力

>>10
書き手さんならどうぞご自由にお使いください。
どうせ最初ちょっと京太郎にかっこつけさせてから衣とイチャイチャさせる腹積もりですんでうぇへへ

京太郎「(何だろう、この体の底から沸き上がるものは…)」

一「(衣以上の化け物…ッ!! 怖い…)」

透華「」チーン

衣「(他の二人は死んだ。……衣はここからだ!!)」

京太郎「………」

東3局二本場

3順目

衣「(支配が戻った。……力の覚醒は済んだばかり、途方も無い力も使用者が悪ければ価値は無いか…)」

京太郎「………!?(あ、頭が……焼ける!! 痛い!! 苦しい!!!)」

京太郎「あ………が!!」

衣「な!? どうした、京太郎!?」

京太郎「いや、何でも無いよ。さ、続けて」

衣「あ、あぁ…」

29順目

衣「(……この局は、衣の勝ちだ。京太郎は結局テンパイにすら至らず、か)」

衣「リーチ」

衣「(海底牌は衣……京太郎、ここで)」

京太郎「いつから……」

先程まで勝ち誇っていた衣の顔が、その一言で凍りついた。
全てを理解したからだ。
たったそれだけの言葉で、京太郎の言いたい事が、そして自分の愚かさを呪った。
『いつから、その牌(海底牌)がお前の物だと錯覚していた?』

そして掴む海底……

衣「(和了れ……ない…!!)」

リーチをしている衣は、その牌を捨てるしか無い。
喰われると分かっていても、踏み込む事しかできない…!!

京太郎「その牌だ、ロン」

この勝負は衣の飛びで決着が着いたのだった

飛行機って電波届かないんやね
上空で電源つけてみたけど圏外だったわ

京太郎「あれ……俺は何をしてたんだっけ」

透華「そんな……衣がハイテイ牌で和了れないなんて…!?」

一「ボクは悪い夢を見ているんだ、そうに違いない」

衣「…………」ボーゼン

京太郎「何か頭がボーとなって……ううん」

衣「……う」(;ω;)ブワッ

京太郎「ってうわ!? 何で泣くの!?」

衣「次は……絶対勝つ、からな…ひっく」

京太郎「お? おう? 分かったから泣き止めって」ポンポン

衣「ころも扱いするな!!」グスグス

京太郎「悪かったな。っと、そろそろ帰るわ」

京太郎「ええと…龍門渕の皆さんありがとうございました。また戦いましょう」

衣「待て!!」

京太郎「へっ?」

衣「ん!!」手を前に

京太郎「え、何?」

衣「携帯電話を貸せ!!」

京太郎「あ、はい…」

衣「………。登録したからな…また戦う時に連絡するぞ!!」

京太郎「あはい」

天江 衣の電話番号のメールアドレスを手に入れた!!

帰路

京太郎「………なんだったんだ…まぁ俺の能力が分かったのは収穫だったな!!」

京太郎「これで俺は咲達に勝てる!!」

京太郎「……本当に良いのか? リーチをしなければ勝てる戦いなんて楽しいのか?」

京太郎「それは麻雀なのか?」

京太郎「……関係無いよな!! 勝てば良いんだ、勝てば」

京太郎「………」

清澄高校 麻雀部

京太郎「ただいま戻りましたー」

咲「あ、京ちゃん!!」

久「あー…さっきは何となくごめんなさい」

京太郎「何となくで謝らないでくださいよ……俺もいきなり飛び出してすいません」

優希「まったくだじぇ!! 本当の事言われたくらいで逃げ出すなんて犬の風上にも置けない奴だじぇ!!」

京太郎「あのなぁ……。チッ!! んじゃあ麻雀で分からせてやるよ!!」

京太郎「咲!! あと部長もお願いします!!」

咲「う、うん!!」

久「分かったわ」

東 咲
南 久
西 京太郎
北 優希


咲「私の親だね!!」

京太郎「…………」

東一局

10順目

京太郎「………(来た。後は来るのを待つだけだ)」

京太郎「(良いんだよな? 勝つ為に最善を尽くすのって、悪く無いよな?)」

京太郎「(皆やってんだ、俺がやっちゃいけない道理なんて無い)」

京太郎「(リーチをかけないだけで、俺は勝てる)」

京太郎「んなの、麻雀じゃねーよな」

久「須賀君?」

京太郎「いよっしリーチ!!」

優希「うっ…犬の癖に生意気なんだじぇ!!」

京太郎「やっぱさ、楽しく麻雀やりたいじゃん。勝つ事よりも一番大事な事だよな、それって」

咲「京ちゃん…大丈夫?」

京太郎「あ、悪い!! 何でも無いから忘れてくれ!!」

京太郎「(勝たなくても良い。今を楽しく生きよう)」

京太郎「(俺の能力とも向きあってな)」



咲「あ、京ちゃんロン!!」

京太郎「早くもくじけそうです」

一旦終わります
夜に続けます

手加減して負けて楽しいとな
咲さん以上の舐めぷ

鳴いた場合どうなるんだろう?

>>19
手加減して楽しいというか、絶対に得られるであろう勝ちにこだわるより、いままで通り和気藹々とまったり楽しもうって感じにまとめたかった。

伝わらなかったのは俺の表現力が足りない証拠だわ、ごめんッス。

今後は頑張る。
んで、その決断をした京ちゃんに謎の影が迫る…!!
みたいな感じにしたかったんだ

下手やなぁ

相手を支配っていうよりは場の支配だな

>>20
俺の妄想、鳴く事すら出来ない。
現在判明しているのはリーチしなければ和了できる、相手を支配できる(?)だから何とも明言したくないんや…。

>>22
衣の能力?
あれ、相手を支配するように書いたっけ……すまんミスッス
許してたもれ…

リーチかけないと勝てるってのはやめた方がいいんじゃないかな?
上位プロ並みの強さに変貌するとか
それでもすこやんには勝てないとか

ちゃんと見るかどうかは知らないけど
こういう自己弁護だらけの注意書きはこの上なく嫌われるし、荒らしとか叩きの原因になるから
もし、次回作を書くとしたらもうちょいなんとかした方がいい

>>24
もう少し考えてみます
まだ思い付きなので…

>>25
そんな俺が書くSSでも大丈夫ですか?
という意味合いで書いてますんで。
まぁ…気に障る方もいるでしょうけどね。
ただそこで気に障る人って、本編で変な風に書いても叩きまくると個人的に思ってます。
アドバイスありがとう、次回からは止めるよ

京太郎「……本当に良いのか? リーチをしなければ勝てる戦いなんて楽しいのか?」

京太郎「それは麻雀なのか?」

胡桃ちゃんdisってんのかこいつ

>>27
ちちち違うんですよ!!
こここれからッスこれから!!

23時くらいに始めます

須賀家
京太郎部屋

京太郎「………朝だ。憂鬱だ」

京太郎「昨日は変な事もあったし…」

京太郎「………あの人、可愛かったな。胸は残念だったけど」

京太郎「名前聞きそびれた……衣にメールしてみようかな」

京太郎「……内容は」

件名:おはよう
本文:昨日俺と打った、小さくない方の人ってなんて名前?

京太郎「これで良いか…」

京太郎「学校行こう」

清澄高校
登校中

京太郎「お、咲。おはよう」

咲「あ、京ちゃん。おはよう」

京太郎「おー。行くか」

咲「うん」

京太郎「…………」

咲「…………」

京太郎「(………リーチしなければ和了れる能力…つまりこれは、俺に麻雀をするなと、こういう事なのか?)」

京太郎「(いや、違うな。テンパイになる前に他の人に和了られる可能性もあるんだ)」

京太郎「(必ずしも俺が勝つ訳では無いんだよな)」

京太郎「(何悩んでたんだろうな、俺!! んな都合の良い事がある訳ねぇよな!!)」

咲「(京ちゃん、何考えてるんだろう?)」

咲「(京ちゃん、かっこいいな)」

咲「(今なら、少しだけ近付けるかも…)」

京太郎「咲、今日も麻雀頑張ろうな!!」

咲「ひゃい!!」ビクゥ

京太郎「ん? どうかしたのか?」

咲「何でもない……」(´・ω・`)ショボーン

京太郎「そうか?」

京太郎「…ん? 衣から返信来てるな」

件名:朝から何だ
本文
龍門渕 透華だ。読み方は分かるな?
よもや透華に興味を抱いた訳ではあるまいな?

京太郎「まぁ興味なのかな。可愛かったし」

件名:まぁ
本文
ちょっと気になっただけだから気にするな。
ありがとうな、今夜は良く眠れそうだ。

咲「メール?」

京太郎「あぁ。昨日知り合った女の子だよ」

咲「ほお?」ゴゴゴゴゴ

京太郎「ひぃっ!?」

咲「………ちょっと用事思い出したから先に行くね」

京太郎「了解であります!!」ビシィッ

京太郎「……今一瞬、咲の後ろに魔王が…」

京太郎「ん?」

???「」サッ

京太郎「今、誰か……気のせいかな…。は、早く学校に行こう」

???「京ちゃんが昨日知り合った女の子とメールをしていた、何を言っているか分からないと思うが私にも分からない」

???「私とはメール所かアドレスすら交換していないのに……口惜しや…!!」

清澄高校
部室

咲「カン!! も一個カン!!」

京太郎「おっと、加カンは通らないぜ!! ロン!! チャンカン一通ドラ3!!」

咲「ふえっ!?」

久「わざわざポンされてる牌で待ってたの?」

京太郎「はい。俺、咲なら加カンしてくれるって信じてましたから」

咲「京ちゃん…」キュンキュン

京太郎「ほら、出すもん出しな!! こちとら遊びじゃないんやで!!」

咲「ま、待ってください!! 今手持ちには3400点しかありません…この12000点を持って行かれたら子がぶっ飛んでしまいます!!」

京太郎「そんな事知った事か!! 箱ごと渡しな!! 足りない分は…」

咲「あーれー!!」

久「夫婦漫才もいい加減にしなさい」ストン、ストン

京太郎「あでっ」

咲「いたっ!! えへへ、ごめんなさい」

まこ「息ピッタリじゃのう」

京太郎「あはは。はい、まぁ幼なじみですからね」

優希「……むっ…!!」

優希「犬!! 最高級のタコスを買ってくるんだじぇ!! 三分間だけ待つから早く行くじぇ!!」

京太郎「いきなり何だよ? ったく、仕方ない…じゃあちょっと出てきます」

久「あ、ついでに良いかしら?」

京太郎「」ギクッ


デパート

京太郎「んー……これで全部か…」

京太郎「重たい……誰か連れてくれば良かった…」ドスンッ

???「わっ!!」

京太郎「きゃっ!! ……ってて…あ、すいません!! 大丈夫ですか!?」

???「あぁ、なんと……か…」

京太郎「………あれ?」

???「(しまったぁぁぁぁ!! 見失ったから探していたらぶつかったぁぁぁぁ!!)」

京太郎「照……さん?」

照「……久しぶり、京ちゃん」

照「(ほぼ毎日近くにはいたけど)」

京太郎「うわぁ!! 久しぶりだなぁ!! 前より綺麗になりましたね!! こんなところてんでどうしたんですか!?」

照「いや……こっちに戻ってたから買い物を…(本当の事なんて言える訳が無い)」

京太郎「あ、そうなんですか。なんだよ咲の奴、照さん戻ってるなら先に言えっての…」

照「あ、いや…まだ家には帰ってないんだ。今日来たばかりで…」

照「(往復してますなんて裸になっても言えない)」

京太郎「そうなんですか? あ、そうだ!! せっかくだしちょっと何か食べていきません?」

照「同伴しよう」←この間僅か0.3秒であった

京太郎「あ、お腹減ってました?」

照「………はっ!? い、いや違うんだ!! 京ちゃんと一緒にご飯を食べたいだけで…」アセアセ

京太郎「うわ、照さんに言われると効くなぁ……じゃあレストランで良いですか?」

照「どこでも構わない」

今日はこれだけです
短くてすまん

後皆アドバイスありがとう
今後は物語考えるのに専念します。
質問には答えたいと思います。
すみませんでした

おやすみなさい

レストラン
禁煙席

店員「お冷やお持ちしました、前失礼しまーす」

京太郎「ありがとうございます。あ、注文良いですか? ハンバーグ定食一つと」

照「あ、私もハンバーグ定食」

京太郎「それとオレンジジュースお願いします」

照「私は食後にコーヒーを」

店員「ハンバーグ定食お二つに、オレンジジュース。食後にコーヒーでよろしいでしょうかー?」

京太郎「はい」

店員「かしこまりましたー」

京太郎「…………E」

照「京ちゃん?」

京太郎「何でもありません何でも…」

照「私といるのに他の女の胸を眺めるなんてね…」

京太郎「あ、最近調子はどうでした?」

照「露骨過ぎない? まぁ良いけど…私は至って健康、麻雀の腕はめきめきと上達してるよ」

照「京ちゃんは……最近どう?」

京太郎「あ、実は俺一ヶ月前くらいに麻雀始めたんですよ!!」

照「そうなの? ……京ちゃんと麻雀打てるのは楽しみだな、近い内に私と打たないか?」

京太郎「照さんとッスか!? やりますやりますやりたいです!!」

照「(あ、嬉しい。なんか求められるって快感)」

京太郎「あ、でもまだまだ下手ですよ?」

照「基本的なルールは覚えてるんだろう? なら大丈夫だ」

京太郎「まぁ、ちょっとした役は……大丈夫かな?」

照「じゃあ問題だ。ホンイツ、とはどんな役で何翻役?」

京太郎「それくらいなら大丈夫ですよ!! ホンイツってのは、一種類と字牌だけで作る役ですよね? えーと、翻は……」

照「分からない?」

京太郎「5翻くらい?」

照「まだまだ勉強が必要みたいのようだ。ホンイツの作り方は合ってるけど、鳴けば2翻、そうで無ければ3翻だ」

照「5翻なのは、チンイツの鳴いた時だね。そっちは鳴かなかったら6翻になるよ」

京太郎「そうなんですか? チンイツって結構高い役だったんだなぁ。前に咲がチンイツを嶺上開花してたから大した事無いと思ってましち、俺も最近それで和了ましたし。ちょっと高いってのは聞いていたけど」

照「京ちゃん?」

京太郎「翻や点数計算分かりません……」

照「そっか。……私、次の三連休中はこっちにいるからその時に教えてあげようか?」

京太郎「ま、ま、マジでつか…!? 男京太郎、嬉しすぎて涙が赤く…」

照「ならないから。嬉しいって言ってくれるのは嬉しいけど」

京太郎「俺こそ嬉しいって言ってもらえて嬉しいッス!!」

照「ハハッ、京ちゃんは相変わらずだなぁ」

照「こんな事ならもう少し早くこんな風に接触してれば良かった…」ボソッ

京太郎「え? 何か言いましたか?」

照「ん? あ、いや何でもない」

照「それにしても、京ちゃんが私の事覚えていてくれて良かったよ」

京太郎「いやいや忘れませんから!! 幼なじみのお姉さんでこんなに美人な人がいたら忘れようとしても無理です!!」

照「今私の胸を見た件について何か弁解は?」

京太郎「ありません!! ごめんなさい!!」

照「私だって傷つくんだからな…」

京太郎「ごめんなさい許してください他意は無かったんです!!」

照「本当は?」

京太郎「もう少し大きければ完璧なんだけどなぁ」

照「京ちゃんなんて嫌いだ」プイッ

京太郎「!!!!!!!!」ガガーン

京太郎「あ、すいません用事思い出したんで逝ってきます」

照「うわ京ちゃん!! その顔は本当にやりそうだから全力で止めさせてもらう!!」

京太郎「照さんに嫌われて今後生きて行ける気がしません」

照「冗談だって!! 私は…京ちゃんの事、大好きだ」

京太郎「なん…だと…!? 目茶苦茶感激です…!! 俺も照さんの事大好きッス!!」

照「えっ!?」

京太郎「もう咲のお姉ちゃんなんて勿体無い!! 今日から俺、照さんの事姉さんって呼びます!!」

照「………」ゴスッ

京太郎「あ痛い!! 地味に痛い!! 脛蹴り止めて姉さん!!」

照「~~~~~っ!!!!」ゴスゴスッゴスゴス

京太郎「痛い痛い!! ごめんなさい冗談ですから許して!!」

照「……もう良いよ、ふんっ」

店員「(バカップルタヒね)お待たせしましたー)」

食後

京太郎「本日は、大変申し訳ありませんでした。今後は心を改めて、精一杯照様に尽くさせていただきます」

照「そこまでしなくても良いから!! ちょっと話さなかっただけでそこまで謝らないで!!」

京太郎「そりゃ何話しても無言で終いにはお金置いてさっさと行こうとされたらこうもなりますよ!! トラウマになりかけましたもん!!」

照「まぁ京ちゃんが悪いんだけどね」

京太郎「はい」

照「………あ、じゃあもう行くよ。……二日後ね?」

京太郎「あ、分かりましたー。っと、忘れてた!! 照さん、アドレス貰えませんか!? すぐ連絡できるし」

照「メールアドレス? ふふっ、仕方ないなぁ。京ちゃんは特別だからね?(計画通り…)」

京太郎「ありがたき幸せ!! 照様万歳!!

照「も、もう…恥ずかしいなぁ…はいこれ」

京太郎「ほい…受信っと」

照「………っし。じゃ、またね」

京太郎「はい!!」

京太郎「やった!! 照さんのアドレス手に入った…!! 意味の無いメールとかしたい!!」

宮永 照の電話番号を手に入れた!!

照「ふっ……ククク…。アーハッハッハ!! 順調!! ここまで完璧!! 百点満点!!」

照「予定外を予定内に組み込む女ァ!!」

照「京ちゃんのアドレスゲット!! ゲット!! ゲッツ!!」

照「ひゃっほーい!!」

照「………。よし、落ち着いた。さて、メールしよう。今すぐ。電話したい衝動を抑えてメールしよう」

京太郎「あ、そうだった。衣からメール来てたの放置してた……」

件名:言っておくが
本文
透華に手を出そうと考えているなら容赦無く攻撃を加えるからな?

京太郎「……手を出すって事は無いと思うけど…」

件名:あぁ
本文
肝に命じておくよ
まぁ手出しはしないから安心してくれ、ただ美人だなぁって本当、そう思っただけだからさ

京太郎「おっ、照さんから早速メール来た!!」

件名:メール…しちゃった
本文
なんてね。
電話じゃないんだから意味無いか?
京ちゃんはもう家に帰った?

京太郎「可愛いなぁ。絵文字とかが無いのも照さんらしいや」

件名:あはは(笑)
本文
電話なら嬉しかったんですけどね(笑)

いえ、まだ家には着いてないですね。
ちょっとどこか寄ろうかなとか考えている段階です。

京太郎「こんな所かな? いやぁ楽しみだなぁ照さんとの麻雀!!」

京太郎「相手になる訳も無いけど、色々学びたいなぁ」

ピピピピピ

京太郎「ん? 電話? 誰だ?」

京太郎「って優希か……なんだろ…………タコス…!?」

京太郎「し、しもしも?」

優希『犬!! 3分所か2時間待たせるとはどういう了見だじぇ!!』

京太郎「わ、わりぃ!! ちょっと昔馴染みとたまたま会っちまってさ…」

優希『言い訳は良いんだじぇ!! 部長もカンカンだじょ!! 一分以内に戻るんだじぇ!!!!』ピッ

京太郎「ひぎぃっ!!!」

このあと……優希と部長に散々折檻されたのは言うまでもなかった。
それよりも咲の「お姉ちゃんの匂いがする…」という発言が一番怖かった…。

今日はここまで。

衣とイチャイチャしたかったのに照さんとイチャイチャしてる不思議!!
そして照さんのキャラ崩壊も著しい!!

スレ内で少し話に出ている事についてなんですが、京太郎の一ヶ月設定は自分が麻雀を初めてやってから一ヶ月くらいのレベルで書いているので初心者丸出しです。
これから本編内でも勘違い発言が出てきますのでご了承願います。

件名:それなら良い
本文
そうだ、明日からは暇か?
京太郎はどうやら麻雀についてはあまり詳しく無いみたいだから、衣が教えても良いぞ!!
せっかくの三連休、衣も別段用事がある訳でも無いからな

京太郎「………うぅん…明日は照さんと用事あるしなぁ。連休二日目でも大丈夫かな?」

件名:あぁ
本文
それは是非お願いしたい。
ただ明日は用事あるから明後日でも良いか?

京太郎「衣も強いしな、もっと戦ってみたい相手だ」

京太郎「さて、もう寝ようかな」

次の日

ピンポーン

京母「京太郎ー!! 咲ちゃんよー!!」

京太郎「ふわぁ……んー…」

須賀家
玄関

咲「あ、京ちゃんおはよう!!」

京太郎「んあー……朝っぱらからどうしたんだよ咲…」

咲「昨日の夜にメールしたのに気付かないし、電話も出てくれないから来ちゃったよ」

京太郎「あー……着拒してたー…」

咲「えー!?」

京太郎「まぁ嘘だけどなー…んで、何だよ?」

咲「今日一緒に遊びたいなーとか思って?」

京太郎「あ、悪い。今日は用事ある」

咲「そっかぁ……まぁされなら仕方ないよね」

京太郎「いや、咲なら大丈夫なのかな?」

咲「え? もしかして用事って、優希ちゃんとかと?」

京太郎「いや違う。照さんと麻雀やるって話を」

咲「ほお」ズンッ

京太郎「ひぎぃっ!!」

咲「やっぱりお姉ちゃん、戻って来てたんだ……気のせいじゃなかった…。京ちゃんの事盗みに来たのかな…」ブツブツ

京太郎「咲さん?」

咲「京ちゃん、私も行くから」

京太郎「え? でも照さんに聞いてみな」

咲「……………」ニコッ

京太郎「申し訳ありませんでした」

須賀家
京太郎の部屋

京太郎「さて困った。どうしよう…とりあえずケータイ…」

京太郎「おっ? 照さんと衣、優希に咲からメールが来てる。咲から電話が2回っと」


件名:うむ、そうか
本文
では二日後に会おう
楽しみにしてる
次は負けないからな

京太郎「うん、これには返信いらないかな」

優希
件名:休みは暇だじょ
本文
犬ー私に付き合うじぇ!!

件名:残念だったな
本文
俺は忙しいのだ。
また今度な。


件名:起きてるかな?
本文
今私は京ちゃんの家の近くにいるんだが、起きたらメールしてくれ。

京太郎「さてこれに何て返そうか」

咲「京ちゃん?」コンコン

京太郎「ひぃっ!! 今メールしますんで待ってください!!」

咲「なんで敬語? まぁ分かったよー」

京母「咲ちゃんちょっと来てー」

咲「あ、はーい!!」

咲「じゃあ京ちゃんも早く降りて来てね?」トン トン

京太郎「ふぃー……」

件名:その事についてなんですが
本文
何か咲が絶対着いて行くとか言い出しちゃって……。
本当すいません、連れてっても良いですか?

京太郎「………大丈夫だとは思うけど…」

ピピピピピ

京太郎「照さんからの電話か…」ピッ

京太郎「もしもし?」

照『京ちゃん? 咲も来るって?』

京太郎「あ、はい。何回か俺に連絡してたらしいんですけど俺寝てて……さっき家に来た時に照さんと会う事を話したら…」

照『……まぁ別に良いんじゃないかな? 咲も連れてって』

京太郎「本当ですか? 良かった…断られたらどうしようかと思ってました」

照『じゃあ街に来てくれないか? 今、雀と言う名前の雀荘近くの喫茶店に友人といるから』

京太郎「あぁ、あそこか。分かりましたー」

照『じゃあ後でね』ピッ

京太郎「本当良かったぁ。じゃあ下に下りるか」

須賀家
居間

京太郎「……サキサン、ソノカッコウハ?」

咲「……京ちゃん…裸エプロンだよ…?」

京太郎「ばー!!! 何やってんだお前はー!!!!」

咲「なんちゃって♪ 中に来てたタンクトップにスパッツだよ~?」

京太郎「………チッ…貧乳が調子乗りやがって…」

咲「京ちゃんがあまりのガッカリ具合にやさぐれた!?」

京太郎「へーへーどーせオイラは変態ですが何か? あん?」

咲「ごめんってー」

京太郎「良いもん、咲に期待した俺が馬鹿でしたよ…」

咲「むくれないでよーご飯作ってあげたんだからー」

京母「お、やってるねー。咲ちゃんどうだった?」

咲「裸じゃないって分かったら拗ねちゃって…」

京母「我が子ながら本当に馬鹿息子だわ…」

京太郎「うっせー!! 母さんの差し金か!!」

京母「べっつにー?」

京太郎「純情な少年を弄びやがって……」

京母「さ、馬鹿は放っておいて食べましょ?」

咲「はい♪」

京太郎「あーもー俺も食う!!」

京太郎「あ、咲。照さん大丈夫って言ってたぞ?」

咲「え? ……ふーん」

京母「照ちゃん帰ってるの? 久しぶりに会いたいなー」

京太郎「今日照さんと麻雀やりに行くんだぜー。咲も連れていってな」

京母「は……? 京太郎、あんた麻雀始めたの?」

京太郎「あれ、言わなかったっけ?」

京母「………そっか。まぁいずれこうなるとは思ってたけどね。近くに咲ちゃんとか照ちゃんもいたし…」

京太郎「どうかしたのか?」

京母「うーん……個人的にはぶってでも止めたいけど、あんたには咲ちゃんが着いてるし大丈夫かなと思える私もいるんだよね」

京太郎「だから何の話だよ?」

京母「京太郎。自分を見失わないで真っすぐ前を見つめて歩きなさい。道に迷いそうになったら、あんたの周りにいる人達を思い出しなさい」

京太郎「いやだから」

京母「良いわね?」

京太郎「……何か真面目っぽいな…。分かった、ちゃんとする」

京母「咲ちゃん。私の馬鹿息子がこれからいっぱい迷惑かけると思うけどよろしくね?」

咲「あ、は、はい!!」

京母「京太郎、誰かを傷つけたりしたら、私が死んででもあんたを止めるからね」

京太郎「怖い事言うなよ……何なんだ?」

京母「さ、飯食ったんなら早く行きな。照ちゃん待ってるんでしょ?」

京太郎「っとやべっ、もう9時じゃん!! 咲行くぞ!!」バタバタ

咲「あ、待ってよ京ちゃん!!」

京母「咲ちゃん。……泣きたくなったり死にたくなるくらい辛くても、絶対に目をつむらないでね。何かあったらいつでも相談していいから」

咲「……? は、はい!!」バタバタ


雀近くの喫茶店

京太郎「着いた!! 照さんは……」

咲「京ちゃーん!!」

京太郎「咲、遅いぞ!!」

店員「お客様、お二人様ですか?」

京太郎「あ、知り合いと待ち合わせしてて…」

照「京ちゃーん」

京太郎「あ、いました!!」

店員「かしこまりました」

京太郎「遅くなってすいません!!」

照「いや、気にしてないよ。……久しぶり、咲」

咲「お姉ちゃん。……うん」

菫「君が咲か? 私は弘世 菫だ、よろしく。そっちのかっこいい彼は?」

京太郎「あ、須賀 京太郎って言います!! よろしくお願いします!!」

淡「大星 淡だよ、よろしく」

京太郎「あ、はい」

照「思いがけず5人になってしまったが、何…問題は無い」

照「行こうか」

咲「………」




菫「(何となく雰囲気が重くなった気がする。照と宮永妹から負のオーラが漂っている気がするのは気のせいか?)」

淡「(やりづらいなー。イケメン一人いるのは良いんだけどさー)」

京太郎「(照さんと咲、もしかして喧嘩してるのか? よし、ここは俺が空気を和ませよう!!)」

京太郎「いやー、にしてもこんな美人達に囲まれるなんて俺も幸せ者だなぁ」

照「フフッ、京ちゃんは正直者だな」
咲「やだな京ちゃんったら…美人だなんて」

照「………」
咲「………」

菫「(余計に空気が悪くなったな)」

淡「(顔が良いだけの残念系男子っぽい)」

京太郎「………つ、着きましたね。入りますよ?」

雀荘-雀-

照「さて、早速始めようか」

菫「どうする? 一人は見学になるが」

今日はここまで

今日の23時くらいに開始します

そしてアドバイス頂きたいんですが、淡と菫の喋り方に詳しい人ちょっとで良いので教えて貰えると嬉しいです…

照「私は見ていよう。何かあれば京ちゃんに教えられるように」

咲「むっ………私が見てるよ? お姉ちゃんは打てば良いからさ」

照「弱い咲に教えてもらうのは可哀相だろう、京ちゃんが」

咲「お姉ちゃんみたいに傲慢な人に教えて貰えるよりはマシじゃないかなぁ?」

バチバチバチバチ

京太郎「照さん、咲は弱くなんか無いッスよ?」

照「え?」

京太郎「咲は凄いんスから。インターハイの県予選、女子団体戦で大将任されて、優勝しちまったんですから。俺、咲の事すげー尊敬してるんですよ。いくら照さんでも、咲の事悪く言われたら嫌です」

照「う……」

京太郎「咲も咲だぞ? 自分のお姉ちゃんに酷い事言ったら駄目だと思うぞ。俺、照さんも咲と同じくらいに好きなんだから」

咲「あう…」

京太郎「ほらほら、お互いに謝っておあいこって事にしましょう!! 咲もな!!」

照「………すまんな」

咲「私も、ごめん…」

京太郎「うんうん。やっぱり兄弟姉妹は仲良くするに限るな。偉いぞー咲」ナデナデ

咲「えへへ……」テレテレ

照「京ちゃん!! あ、わ、私も…」

京太郎「良いんスか!? んじゃ……」ナデナデ

照「………///」テレテレ

淡「(テルがこんなになるなんて……チッ)」

菫「そうだな、私が見ていよう。それが最善策だと思う」

照「む、そうか。分かった」

東 淡
南 咲
西 照
北 京太郎

京太郎「えーと……」

照「あ、そこじゃないぞ京ちゃん。その一つ左だ」

京太郎「あれ? 6じゃ……7だ…」

菫「(…………ふむ。須賀君の動きは殆ど素人と言った所だが……何故だろう、嫌な予感がする)」

東一局

菫「(須賀君は……酷いものだな、何だこの致命的な運の悪さは……バラバラだ)」

菫「(照は……流石、既にイーシャンテンか。だがこの局は見に回るだろうな)」

菫「(宮永妹は……暗刻が三つ? 訳が分からん)」

菫「(淡は………良いか別に)」

淡「ちょっ!! スミレなんで私の方には来ないの!?」

菫「お前はなるようにしかならんだろ」

淡「えぇっ!?」

5順目

菫「…………(これは…。彼は一度も不要牌を握る事無くイーシャンテンまで昇華した…?)」

菫「(対して他の三人はあまり状況は良くなさそうだ)」

照「(おかしい。見に回ったは良いが、開始イーシャンテンから一歩も前に進まないなんて事があるのか?)」

咲「……(カン出来ないよー…)」

淡「何これ…凄い変な感じ…」

菫「(須賀君が何かしてるのか…?)」

京太郎「(うーん………)」

ポイッ

菫「(な、何故そこを切る…!? そこは広く受ける場面だろう…!!)」

京太郎「(よしよし、上手く打ててるな♪)」

7順目

京太郎「(うっしテンパイ!! ……うーん…今日は大丈夫なんじゃないかな?)」

菫「(何故テンパイに…まさか、彼には何か見えているのか…?)」

京太郎「リーチ!!」

淡「ん?」

菫「(嫌な雰囲気が消え去った?)」

淡「あ、それロン」

京太郎「ぐっは…やっぱり今日も駄目なのか…」

淡「三倍満ー」

京太郎「ぶるあっ!!」

照「京ちゃん!!」ガバッ

京太郎「はべ?」

照「な、なんで京ちゃんが……そんな能力を使っているんだ!!?」

今日はここまで

京太郎「え?」

咲「お姉ちゃん!?」

照「そんな……そんな馬鹿げた能力がある訳無い…」

京太郎「俺の能力? あ、えーと……実は最近色々あって何か使えるようになった、みたい? なんですよ」

咲「えっ、そうなの京ちゃん?」

京太郎「あぁ。何か、リーチをかけなければ和了れる能力だとか」

照「……そんなもんじゃない…」

京太郎「え? 違うんですか?」

照「そんな……そんな生易しいものなんかではない…」

照「力無き人間を圧殺する……京ちゃんのそれはそういう能力…」

京太郎「え?」

菫「どういう事なんだ?」

淡「分かるように説明してくれないと分からないよー」

照「……すまない、一旦落ち着こう…」

照「………続けようか」

京太郎「(俺の能力が何なんだ…?)」

東一局
一本場

淡「(うわ、何これ!? ひっど!!)」

照「(重たい……プレッシャーが…!!)」

咲「(………2暗刻……)」

菫「(卓についてない私にも襲い掛かるプレッシャー……照達がどれ程の重圧を抱えているのか、想像するだけで恐ろしいな)」

3順目

京太郎「…………(ふわふわする。気分が良い。皆何を苦しそうな顔をしているんだろう? ……苦しむ姿を見ていると、心地良い)」

京太郎「………(俺、何考えてるんだ? もっと苦しめ。駄目だ、何考えてやがる。平伏せ。止めろ。踊れ道化)……うあっ」

照「京ちゃん、大丈夫か!?」

京太郎「雑魚共が……」ボソッ

淡「は?」

京太郎「…………」

咲「京ちゃん……?」

5順目

照「………(これは…!? 何だ、この纏わり付く感じは!! 勝手に手が動く…これは大丈夫なのか……訳が分からなくなってきた…)」コトッ

京太郎「ロン」

照「あ…―――」

京太郎「タンヤオ三暗刻ドラ3……跳満」

照「(わ、私は何をやって…)」

東二局

3順目

咲「……京ちゃん、何だか怖いよ…」

京太郎「………おいおい、つまらない事を言うな…興が削がれる」

淡「調子に乗るなよ!!」コトッ

京太郎「粋がる前にまずは場を見る事だな、ロン」

淡「えっ、な、なんで!? あ、あれ!?」

京太郎「なんで? なんで? くっくく……」

京太郎「アハ、ハハハ。つまらない。いつの世も脆弱な人間は変わらずそれだ。分からない事があるとなんで? なんで? と。まるで子供だ、見苦しい事この上ない」

京太郎「弱い人間は何も知らないまま、言われるがままに死んでいけば良い」

淡「………………(なに、こいつ…訳わかんない…)」

菫「(誘導されている? しかし今のは私でも通ると思っただろう。一体卓上で何が起こっているんだ?)」

東三局

照「(何としてでも止める……!!!)」

淡「(いつまでも好き勝手させないし!!)」

咲「(……なんか、京ちゃんの様子が変だよ…私が、止めないと…!!)」

京太郎「…足掻け。足掻いた分、絶望は加速する」

10順目

照「(………後は、8ピン…まだ出ていない、リーチか…?)………」コトッ

京太郎「………」コトッ

淡「(テルは動かない? …来た。ここは様子見? 七ピンは見えてない……)リーチ!!」カラン

咲「(…………6ピンが来れば)」コトッ

菫「(どうした照…冷静さを欠いている? 淡も何か落ち着きが無い)

京太郎「くっ……くくく…」

照「……何がおかしいんだ?」コトッ

京太郎「ふふっ……そうだな…蛆を踏み潰すのが楽しみでな…カン」6ピン

咲「え!? あっ…!!」

京太郎「……カン」7ピン

淡「あっ(ヤバい…!!)」

照「(なんだ―――これは!?)」

京太郎「王に従え。その道が例え破滅の道であろうと……カン」8ピン

照「ぐっ!?(まるで届かない…躍らされていただけだと言うのか……!!)」









京太郎「………カン」



とりあえずここまで

麻雀部分もっと細かく書いた方が良い気がするけど、無駄に長くなる気がするので暫くは今のままで…

7pまちで

6,7,8pカンってあり得ない

コイズミ的何かなら納得するけど

>>113
うわあああああ
ノリとテンションが大変な結果を生み出してしまったああああ

各々方好みの牌で脳内補完願います……

京太郎「!?」ガタッ

咲「………。京ちゃん…」

照「うっ……ぐっ…」

淡「…………」

京太郎「あ、お、俺……」

照「…京ちゃん……。私の見えたままに伝えるね。……京ちゃんは、リーチをかけると絶対に他家からの直撃を受ける事になる」

京太郎「は、はは……何すかその超ハンデ戦…」

照「………」

菫「お前がそんなに怯えているという事は、それだけじゃ無いんだな?」

照「……あぁ。……今の私の感覚だけで言うが…―――」

須賀家
京太郎の部屋

京太郎「………俺、どうなってるんだ…?」

照『―――まだちゃんとした事は分からない……ただ、他家はリーチをかけた京ちゃん以外からの和了をする事ができなくなっている…』

京太郎「……ただ普通に麻雀をやっていただけなのに………どうしてこんな事になったんだよ」

???「おいおい……京太郎、何を悩んでるんだ?」

京太郎「だ、誰だ!?」

???「俺が誰かなんてどうでも良いんだよ。お前の能力は神の力だ。絶対王政、平民は王であるお前には手も足も出せない」

???「この能力で全員を見返してやろうぜ? お前を馬鹿にしてきた奴ら全員をよ」

京太郎「皆を、見返す…?」

???「そうだ。皆お前の無能さに内心では馬鹿にしまくってると思うぜ?」

???「そりゃそうだ、ロクにルールも知らない、役もまだ何とかってレベルのお前を馬鹿にしない訳が無い」

京太郎「そ、そんな訳無いだろ!! 皆ゆっくりで良いって…」

???「おめでた過ぎるだろお前さぁ? んなのとりあえず言ってるだけに決まってんだろ。誰もお前に期待なんかしてねぇって」

???「早く止めてくれないかなー。邪魔だよねー。いやいや、雑用としては使えるし? その程度なんだよ」

京太郎「……………せぇ」

???「な? 馬鹿にする奴ら全員の心折ってやろうぜ?」

京太郎「うるせぇんだよ!!!! 黙れよテメェ!! 俺は俺のやりたいようにやるだけだ!!!」

???「制御も出来ねぇで何吠えてんだよ。力だだ漏れじゃあ遅かれ早かれ食われるだけだ」

京太郎「俺はただ、皆と楽しく麻雀をやりたいだけなのに…」

???「力の使い方を学べ。お前は結局普通じゃねぇんだ、それならそれなりにやる事もあんだろ」

京太郎「なんなん………だ……よ……」

須賀 京太郎は能力「絶対王政」を手に入れた……?

本日はここまで

過去最低のミスサーセンでした……

乙ーなるほど立直すると革命喰らうわけだ

>>123
この京太郎の能力的に、どちらかと言えばリーチして点棒を恵むって感じに考えています

眠れなかったので投下



須賀家
京太郎の部屋

京太郎「………ん? 朝か…」

京太郎「……あー…嫌な夢みたな…」

京太郎「力を制御する方法か……」

メール着信有り
5件

京太郎「……メールか…」


件名:朝だ!!
本文
約束はしっかり覚えているんだろうな?
衣、楽しみにしていたぞ!!
起きているか?

京太郎「………はは。今のテンションじゃ麻雀なんて打てねぇよ………」

件名:ごめん
本文
駄目だ、俺には麻雀なんて打てない。

京太郎「…………」

ピピピピピピピ

京太郎「衣か…」ピッ

衣『きょーたろー……今日は駄目なのか…?』

京太郎「……悪い」

衣『ころもの事、嫌いになったのか…?』

京太郎「んな事ある訳ねーよ!! ………ちょっと、昨日色々あってさ…」

衣『ま、麻雀じゃなくても!! 普通に遊ぶのとかでも、ころもは嬉しいぞ!?』

京太郎「………そうだな。引きこもってるのも体に悪いか…。何か我が儘ばっかりで悪いな、遊ぼうか」

衣『……!! うん!! すぐにそっち行くぞ!!』

京太郎「まぁまぁ落ち着けって。まだ6時だから早過ぎる」

衣『そういうのもまた風情があって良いぞ!!』

京太郎「流石に昼くらいからの方が良いんじゃないか?」

衣『衣は早く京太郎に会いたいぞ?』

京太郎「なっ!?」ドキッ

衣『どーした?』

京太郎「や、別に!! とにかく流石にまだ早いから昼くらいにまた連絡する!!」

衣『衣、もう大人だから朝からでも遊べるぞ?』

京太郎「俺がまだ子供だから用意とかしてないんだよな、悪い」

衣『………!! ま、まったく!! 京太郎はまだまだ子供だなぁ!! もう少し大人にならないとな!!』

京太郎「(あ、何か物凄く嬉しそう)ごめん。じゃあ後でね」

衣『うむ。ではな』ツーツー

京太郎「…衣と話すと元気を貰える気がするな」

優希
件名:何ぃ!?
本文
犬の癖に生意気だじょ!!
むぅ、じゃあ明日はどうだじぇ!?

京太郎「昨日のメールだな。もう一つ優希から来てる」

優希
件名:もう良いんだじぇ!!
本文
京太郎はどーせ私の事が嫌いなんだじょ!!
もう京太郎なんて誘わないじぇ!!

件名:んな訳ねぇだろ
本文
悪い、本当に忙しいんだ
時間開いたらずっと付き合ってやるから許してくれ?

京太郎「何要求されっか分からないけど機嫌悪くなると面倒だからなぁ」

京太郎「……照さんと咲からもメール来てるのか」


件名:京ちゃん大丈夫?
本文
あのあとすぐに家に帰ったようだが、大丈夫か?
何か困った事はないか?


件名:京ちゃん…
本文
困った事があったらいつでも言ってね?

京太郎「………ありがたやありがたや」

京太郎「ん? 知らないアドレスからのメール…?」

???
件名:須賀 京太郎へ
本文
君の力はいずれ周りを不幸に陥れる。
近いうちに会う事になるだろう、その時は覚悟してもらうから。

京太郎「な、何だこりゃ!? 誰だよ!?」

件名:あんた誰だ!?
本文
一体どういう事なんだよ!!

京太郎「……俺が何をしたって言うんだよ…」

京太郎「………母さん」

須賀家
居間

京太郎「おはよう」

京母「あら、早いわね」

京太郎「眠れなくてさ……」

京母「そう。……顔色が悪いわね」

京太郎「そうかな?」

京母「……能力が目覚めて、苦労してるのかしら?」

京太郎「えっ?」

京母「力の制御は……出来て無いみたいね」

京太郎「ちょっ、おい!! 何か知ってるのか!?」

京母「まぁ私も色々あったからねぇ。あんたのその能力はね、パパからの遺伝なの」

京太郎「父さんの?」

京母「いやぁ、昔は大変だったなぁ。その圧倒的雀力でプロすらも歯が立たなかったの」

京母「私達の憧れと恐れの的だったのね、パパったら」

京太郎「あんな父さんが昔はそんなに凄かったのか!?」

京母「そりゃもう。業界で知らない人間はいないってくらいにね」

京母「そんなパパをぶっ倒したのが、当時ピチピチの女子高生だった美少女である所の私よ」

京太郎「え? どういう事?」

京母「私の麻雀部にね、パパがいきなりやって来たのさ。そして第一声が『お前、中々見所があるな。俺と戦え。……数が足りないからそこの雑魚二人も席につけ』。いやー憧れの人が一転、頭のおかしい人になったわよ」

京太郎「…凄い残念な感じだな…」

ではオヤスミナサイ

咲の世界では麻雀の能力が遺伝するのかー(遠い目)

なぜ王の力+中の人ネタという素材があるのに
ルルーシュっぽくしないんだ・・・

京母「んで麻雀を始めたんだけど、これがまったく相手にならなくてねー」

京母「んで終盤にさー、こんな事言われたのね」

京母「『頭も残念、能力もゴミ、体つきも貧相……くくく、生きてる価値も無いな』」

京母「この言葉に頭来ちゃってねー。つい怒っちゃったんだよ」

京太郎「あー……。あー…うん…」

京母「それから借りてきた犬みたいにすっかり怯えちゃって。何か弱々しくなったから適当にボコった。終局したら物理的にもボコった」

京母「そして私達、結婚したのねー♪」

京太郎「!?」

京母「やー、あんなに熱烈にアプローチされたの初めてでさー。何か根負けしちゃって?」

京母「あれ、何の話だっけ? あー、そうそう。能力についてなんだけど、パパは気がついたら自分が自分じゃなくなってたーみたいな事言ってたの」

京太郎「自分が自分じゃなくなってた?」

京母「うん。今でこそ制御にまで至ったけど、当時は本当に酷かったんだから。京太郎も気をつけなさいよ?」

京太郎「ちょっ、制御の方法を教えてくれよ!?」

京母「うーん……それなんだけど、良く分からないのねー」

京太郎「は?」

京母「いやー……暴走して残念口調になる度にボコってたのが功を奏したのかな?」

京太郎「ええええ……」

京母「まぁ私達が何とかなったんだからあんたも何とかしなさい。いざとなったらパパと死ぬ気で止めるから」

京太郎「死ぬ気で、前にも言ってたけどそんなにヤバいのか…?」

京母「私も可愛い息子を失うのは辛いわぁ」

京太郎「えっ。俺が死ぬ気なの!? それ殺す気って言うんじゃないの!?」

京母「殺す気ってなると最初から助からないの前提みたいだから私は嫌ね」

京太郎「半殺しでも良いから助けて!?」

京母「まぁあんた次第ね。あ、ご飯冷めちゃった。ほら早く食べなさいよ」

京太郎「俺、無事に生きていけるのかな…」モグモグ

京母「まぁ能力はパパのせいだから文句はそっちにね」

京太郎「帰って来ないじゃん」

京母「ねー。忙しいみたい」

京太郎「今の話から察するに母さんが怖くて優しいお餅な人の所に逃げてるんじゃ」

京母「」バリン!!

京太郎「ひぎいっ!?」

京母「京太郎? それは遠回しに私の体型を馬鹿にしているのかしら?」

京太郎「そんな事はありません!! お母さんは凄いお母さんです!!」

京母「へぇ……パパが浮気なんかする訳、無いじゃない。でもね、しないって分かっててもそういう事を言われると、心配になっちゃうのね」

京母「変な想像させた罰……受けてもらうね」

京太郎「かかか母さん!? 息子のお茶目なじょうだアッー!!!」バキベキボキィッ!!

京太郎はこの時初めて、人体の神秘について学んだのだった。

一旦ここまで

>>135
自分の好きな安価スレにゼロスーツで踊ったりするはっちゃけ太郎がいるので、このSS内で中の人ネタはしないと思います。

須賀家
京太郎部屋

京太郎「酷い目にあった……」ボロッ

京太郎「父さんが大変なのが分かるぜ…」

メール着信有り
3件


件名:麻雀出来ないのは残念だけど
本文
京太郎と遊べるのは楽しみだぞ!!
何して遊ぶんだ?

京太郎「何して……うーん? なんだろう。ゲーセン? カラオケ? 遊園地? うーん……」

件名:うーん
本文
衣はどこに行きたい?

優希
件名:むぅ
本文
今日は駄目なら、明日は暇なんだじぇ?

京太郎「まぁ、明日は何にも無いか……」

件名:あぁ
本文
明日は何にも予定無いな

京太郎「……ん? ……またか」

???
件名:
本文
君の能力は危険なものだ
下手をすれば、死人すらでる事になるかも知れない
大人しく能力を使わないと約束してくれるなら、干渉はしない

京太郎「えっ……死人?」

京太郎「母さんの話じゃそんな事にはならない筈だけど……」

件名:そんな事言われても
本文
能力は勝手に発動しちまうんだ、俺にはどうしようもないんだ

京太郎「死人って話になったら、いよいよヤバいよな……はぁ…」

京太郎「……あー、そういや昨日から着替えてなかったな…風呂に入ろう」

須賀家
風呂場

京太郎「………あー気持ちEー」

???「なぁ」

京太郎「ふぁ!?」

???「なぁ。戦う事から逃げてどうするんだ?」

京太郎「!? だ、誰だ!?」

???「我は影、真なる我……って訳でも無いか」

???「なぁ。思いっきり誰かを捻り潰したくないか?」

京太郎「捻り潰す? んな事したくねぇよ!!」

???「嘘をつくなよ。俺の血が流れてるんだ、人を屈服させる事が楽しくない訳がない」

京太郎「はぁ? なに? なんだって?」

???「衣とか言う奴と会うんだろ? あいつはつまらないけど、遊ぶ相手にはうってつけだろ」

京太郎「ざけんな。俺は暫く麻雀打つ気はねぇ」

???「………チッ」

京太郎「それよりお前は誰なんだよ!?」

???「グズで腑抜けで雑魚に教える名等無い」

京太郎「はぁ!? どこにいるんだ!?」

…………………

京太郎「頭の中に響く声……あれ、俺もしかして病気なのかな…?」

???「きょーたろー?」

京太郎「……あん? 今度は聞いた事のある声」

???「ここだなー?」ガラッ

京太郎「…………←素っ裸」

衣「………………」

京太郎「キャーーーーー!!!!」

衣「その反応は色々間違ってる気がするがすまん!!!!」バンッ

本日はここまでです

ありがとうございました

ここのイッチ礼儀正しいというか、腰が引けてるな

>>151
見てくれる人の反応一つ一つがめちゃくちゃ嬉しいんですよね。
批判されたりミス指摘されると、あぁ…ってなるんですけど、コメント来る度にこんな見方もあるんだな、スゲーってなってww

こういうコメントすると怒られたりするかもなんですけど、矛盾ばかりとか下手な書き方で見にくいのに、ここまで見てくださって本当にありがとうございます!

須賀家
居間

京太郎「うっ……うっ…。もうお婿にいけない…」ヒック

衣「すまん……母殿にあっちにいるって言われて…」

京太郎「やっぱりあんたの仕業かーーー!!!!」

京母「あん? いやぁ可愛い女の子だったからつい悪戯したくなっちゃって」テヘッ

京太郎「ついでやって良い事と悪い事があるだろうが!! つーか歳かんが」

京母「あ?」

京太郎「ナンデモアリマセヌ」

衣「まぁとにかく遊びに来たぞ!!」

京太郎「よし衣さんや、時に落ち着け」

京太郎「第一に、どうやって家に?」

京太郎「第二に、連絡していないのに何故?」

京太郎「第三に、今日の服装可愛いですね」

衣「第一の回答、透華に探して貰ったぞ!!」

衣「第二の回答、待てなかったからだ!!」

衣「第三の回答、京太郎の体も綺麗だったぞ!!」

京太郎「ぎゃあああああ!! 忘れてくりゃれ!!!!」

京母「若いわねぇ」

京太郎「元はと言えばあなたのせいでしょうが!!」

京母「いやぁ~、パパが帰ってくるからついテンション上がっちゃって」

京太郎「なに!? ……そういや父さんも…。いつ?」

京母「明日」

京太郎「そっか……」

衣「お父さんが帰って来るのか?」

京太郎「どうやらそうらしいな……丁度良い」

衣「ん?」

京太郎「あ、いやなんでもない」

須賀家
京太郎部屋

京太郎「さて、部屋に連れて来たは良いが……」

衣「………」ソワソワ

京太郎「とくにやる事もないな……」

衣「ん? ………」ガサゴソ

京太郎「(というか女の子を部屋に入れるとか、咲と照さん以外には初めてじゃねぇか? 何か緊張してきた…)」

衣「………む」ペラッ

京太郎「………ころもさんや、今お手にとられているそれはいったいなんぞやとですたいか…?」

衣「おっぱい悶死天国」

京太郎「ぎにゃああああああ!!!???」バシイッ

衣「………」ジー

京太郎「見ないでぇ!! 汚れきった僕を見ないでぇ!!」

衣「やっぱり京太郎は胸の大きい女の子が好きなのか?」

京太郎「勿論ですとも!! つーか小さい胸に価値とか無いよねー!! HAHAHA………ハッ!?」

衣「そうか。ふーん」

京太郎「………よし衣。今すぐ遊園地にレッツゴーしようか」

衣「遊園地……衣、行きたいぞ!!」

京太郎「(セーフッ!! クク、計画通り…ッ!! 子供が衣で助かったぜ…)」

衣「まぁそれはそれとして胸の大きさで女性の価値を決めるのは駄目だぞ。小さいには小さいなりの価値があるのだ」

京太郎「(駄目でした)ハイ、スイマセンデシタ。ボク、チョウシノッテマシタ」

衣「………むー…」サスサス

京太郎「あー……朝飯は食ったのか?」

衣「んむ? 大丈夫だ、食べてきたぞ!! お姉さんだからな、抜かりは無い!!」

京太郎「お姉さん(笑)」

衣「」ブチッ

本日はここまで…


レストラン

京太郎「すいませんでした」ボロッカス

衣「フンッ。おとめごころを踏みにじる京太郎なんて知らないぞ」パクパク

京太郎「衣さんや……もうジャンボパフェ4杯目ですぞ…」

衣「………。京太郎の奢りだからな、気兼ね無く食べられる」

京太郎「そろそろお財布事情的にキツイものが。というかそんな幼児体型のどこに入ってるんだ…」

衣「うっ……ひっく…」ジワァッ

京太郎「いやー、衣さんは美人ダナァ。憧れちゃうナァ。お姉さんさんダナァ」

衣「そうか? ありがとう。……少し席を外す」

京太郎「あい……」

京太郎「ジャンボパフェ一つ1300円。1300×4で5200円なのは確定的に明らか。……財布が軽くなるな…ヘヘッ…」

メール着信有り
2件

優希
件名:じゃあタコス食いに行くじぇ!!
本文
私を怒らせた罰として犬のおごりだじょ!!

件名:えー
本文
結構今キツいんだよなぁ。
まぁ仕方ねぇか、分かったよ。
また明日な。

京太郎「……もう一つは…あいつか」

???
件名:つまり
本文
麻雀を打たなければ良いんじゃないか?
とにかく、一週間だ。
一週間後に会おう

京太郎「………誰なんだ、一体。メールアドレス……は、見た事無いよなぁ…?」







minna-daisuki-sukoyan.yan@sakiss.ne.jp

衣「京太郎、メールか?」

京太郎「ん? あぁ……まだ食べるのか?」

衣「もう11時だしな……遊園地に行きたい」

京太郎「そうだな、そろそろ向かうかー」ガタッ

店員「5400円ですー」

衣「ん」ピラッ

京太郎「ん? なんだこの諭吉様は? 今回は何か色々俺が悪いから別に大丈夫だぞ?」

衣「気にするな、透華が良くしてくれたから大丈夫だ」

京太郎「うーん……いや、やっぱ良いって。衣みたいな美少女と遊べるんだから多少の出費は覚悟してましたし、つーか俺が失礼な事言った詫びみたいなもんだしさ」

衣「衣が食べた物だから衣が金を払う、当然の事だ」

京太郎「いやいや、先程は俺の奢りだとおっしゃられていたではありませんか」

衣「ちょっと意地悪したかっただけだ」

京太郎「男の安い意地は素直に受け取るもんだぜ?」

衣「意地張る張られるの仲でもないじゃないか。心配しなくても、透華に何枚か持たされているから大丈夫だぞー」チラッ

京太郎「あれれー? おかしいなぁ? 諭吉様が10人以上在住なされておられるぞー?」

衣「な?」

京太郎「情けない男ですいません本当」

店員「(バカップルが早くしやがれクソッタレ)」


バス停前

京太郎「何か凄く悔しいです!」

衣「なんだそれは?」

京太郎「なんでもありません。結局コーヒー分も奢ってもらって悪いな」

衣「どうせ使い道の無い物、友人との私用で使用するのもやぶさかでは無いぞ!!」

京太郎「うん。…うん」

衣「微妙な顔をするな」

京太郎「うん。とりあえずこの後は遊園地で大丈夫なのか?」

衣「衣は遊園地が良い!!」

京太郎「んー…じゃあこのバスかなぁ。時間は……12分後か、結構あるなぁ」

衣「………」モジモジ

京太郎「ん? どうした?」

衣「……やはり衣達は周りには恋人のように見えるのだろうか?」

京太郎「それは無いな」

衣「………」ゲシッ

京太郎「痛い!! 脛痛い!!」

衣「本当におとめごころのおの字も知らん奴だな」

京太郎「???」

衣「……ふぅ…」

???「ハハッ、普通に恋人っぽい事してやがる、死ねば良いのに」

???「お姉ちゃん落ち着いて!! 最早誰状態だよ!!」

???「綺麗な顔してるだろ? 京ちゃんより年上なんだぜあれで」

???「お姉ちゃん!? って、京ちゃん達バスに乗っちゃうよ!? どうするの!?」

???「急げ咲!! 変装用の眼鏡とマスクと帽子をつけて乗り込むんだ!!」

???「そんなの用意してないよ!?」

今日はここまでー

遊園地
入園口

衣「わー!! 早く入るぞきょーたろー!!」キラキラキラ

京太郎「おー。やっぱり連休だから家族連れが多いなー」

衣「早く早く!!」ガシッ

京太郎「わっ!! 分かった分かった、落ち着けって!!」ズルズル

???「ギギギ……! ギギギ……!」

???「お姉ちゃんが末期だよー…」

???「フッ、しかしあれだな。京ちゃんとあの女狐は兄妹にしか見えん」ガクガクガク

???「お姉ちゃん、足が震えすぎだよ…」

???「もういい早く入って京ちゃん縛り上げて既成事実を作り上げよう!!」

???「お姉ちゃーん!?」

???「………衣が友達と遊びに行くと様子をうかがってみれば……」

???「……衣、何か楽しそうだね」

???「須賀京太郎の情報を聞いて来たのはそういう事でしたのね!! 男と二人で遊びに行くなんて、許した覚えはありませんわよ!!」

???「まーまー、衣も普通の女の子……ってか年上なんだし」

???「我が子を見送る母の気持ちが分かって辛いですわ……」

???「絶対親馬鹿になりそう」

???「何をやってますのはじめ!! 早く二人を追いますわよ!!」

???「はいはい」

???「(まったく、過保護っていうかなんて言うか……ま、理由はどうあれ透華と遊園地で二人きり、ボクも楽しもっと)」







???「先輩と遊園地なんて、嬉しいッス!!」

???「はは、私も一緒に遊びに来れて嬉しいよ。悪いな、中々暇がとれなくて」

???「気にしなくて良いッスよ!! さっ、早く入って遊び倒すッス!!」

???「モモは元気だな……よし、行くか」

遊園地
園内

京太郎「うっわ、並びまくってんなー。こりゃ酷い」

衣「パンフレットがあったぞ!! どこに行こうかなー。京太郎は乗りたい物とかあるか?」

京太郎「俺は良いから衣が乗りたいのに行こうぜ」

<ウワァァァァァァ!!
<NOOOOOO!!

衣「………!! 京太郎、衣はあれに乗りたい!!」

京太郎「はいはいどれですかーっと」




死神の鎌
まるで死神が死人の魂を切り刻むかのように縦横無尽に跳ね回る!
乗ったら最後、地獄の底までダイビング!
―当園絶叫系アトラクション人気3位―
愛されてます、地獄。

京太郎「」←滝汗

衣「楽しそうだな!!」キラキラ

京太郎「楽しそう!? 衣さん流石っすわー!!」

衣「えー? 皆凄い楽しそうに見えるぞー?」

京太郎「人気No.3なのに人が5人しか並んでない事実!! いやいやもうこれラスボ」

<ギャアアアアア!!
<アアアアアアッカミサマァァァ!!
<フムナカナカ
<センパイィィィィ!!!

京太郎「あ れ は な い」

京太郎「人間が堪えられる動きをしていない。本当に縦横無尽だよ、ハハッ笑えねぇ」

衣「面白そうだな!!」

京太郎「え゛」

衣「早く並ぼう」

京太郎「地獄に自ら足を踏み入れよと天使が囁いておる。……分かった、行きます」

衣「うむ!!」

???「中々楽しめたな」

???「先輩平気過ぎッス……私はもう駄目ッス……」

???「なんだ、もうダウンか? まだ一つ目なのに……少し休むか」

???「ま、まだ行けるッス…」ヘロヘロ

???「無理はするなよ?」

京太郎「今降りてきた人、あまりの恐怖に幻覚をみてやがった……。乗りたくないよぅ…」

衣「お、すぐ乗れそうだぞ」

京太郎「まるで刑の執行を待つ死刑囚の気分だ」

従業員「はーい♪ 9名様どうぞー♪」

京太郎「……覚悟完了。行くか、衣」

衣「おおー……京太郎の顔が世紀末になっている!!」

京太郎「俺は今死んだ」

一旦ここまで

もしかしたら後で続けるかも知れません

???「お、お姉ちゃん…! 私達、下で待っていれば良かったんじゃないのかな…!?」

???「混乱に乗じて女狐が京ちゃんに悪さするとも限らん……嫌なら咲、お前は待っていろ。その程度の愛なら相手にならん」

咲「………行く」カチン

照「ふっ、望む所だ」

京太郎「……照さんに咲、何やってるんすか?」

咲照「!?」

衣「あ、咲!!」

照「……(チッチッチッチーン)やぁ京ちゃん。偶然だね」

咲「(お姉ちゃん!? 何その変わり身の早さ!!)」

照「まさかこんな偶然があるなんて、驚いた。……そちらは、天江 衣だったかな? もしかして、京ちゃんの彼女とか?(だったらコロす)」

京太郎「なぁー!? そそそんな訳無いじゃないッスか!! 友達ですよ友達!!」

衣「むむっ」

咲「(ま、まぁそうだよね……)」

照「……そうか。まぁそうだよね、あんまりお似合いじゃ」

従業員「はーい♪ 前にお進みくださーい♪」

京太郎「っと、そうだった。早く行きましょう照さん!! 咲と衣も!!」

衣「おー!!」

咲「………こ、怖いよお姉ちゃん…」

照「……………」

咲「お姉ちゃん?」

照「…さ、咲…!! 私…怖い…」

咲「お姉ちゃーん!?」

園内
ベンチ

照咲「」シーン

衣「あはははは!! 愉快だったな京太郎!!」

京太郎「あ゛ー。お゛も゛し゛ろ゛がゲファッ!!!」

衣「次行くぞ京太郎!!」

京太郎「ふぁーい……照さんと咲は…」

照咲「」死ーん………

京太郎「置いていこう……」

すまない、本日はここまで

園内
スライムデッドコースター前


京太郎「もう名前からして危うい!!」

衣「凄そうだな!!」キラキラキラ

京太郎「凄そうだよ!! なんであんなもん作ったのかと開発者を問い詰めたいレベルだよ!!」

スライムデッドコースター
柔らかいスライムの中に入り込み、半無重力空間の中を下へ上へと振り回される!
死にたい人は乗ってみな! 臨死体験が味わえる!
―当園絶叫系アトラクション人気2位―
自殺更正プログラムに組み込まれそうです。

京太郎「臨死体験…!? 自殺更正プログラム…!?」

衣「これは中々怖そうだぞ!!」

京太郎「そもそもあの、人が入っている緑色の物質は何なんだ!? なんであんなに揺れているのに中の人は無事なんだ!? というか声が聞こえて来ないけど中の惨状が見えてくるこの状況がホラー!!」

衣「さぁ並ぼう!!」

京太郎「嫌だ!! というか下半身でてる!! 上半身だけ引っ掛かってる!! どういう構造なの!?」

衣「良いから行くぞ!! 今日はみっちり付き合ってもらうからな!!」

京太郎「慈悲を!! お慈悲を!!」ズルズル

???「あ!! 衣を見つけましたわ!!」

???「笑いながら男を引きずっているね」

???「あのアトラクションに乗るみたいですわよ!! はじめ、私達も並びますわよ!!」

???「あー。うん、ボクは止めておくよ」

???「何故ですの!?」

???「いやー……合法的に透華を触りまくれるチャンスかもしれないけど、そういう状況になると間違いなくそれを楽しめるボクはいないと思うから」

???「何を言っていますの?」

???「何でも無いよ。とにかくボクは乗りたく無いかな」

???「一スライム二人までと書いてありますのよ!!」

???「……………クッ。背に腹は変えられないか…!!」

???「せ、せ、先輩……? これ乗るッスか…?」

???「とりあえず絶叫系アトラクションの人気所はコンプリートしたいからな」

???「人気所って人が8人しか並んでないッスよ!?」

???「空いているのは良い事じゃないか」

???「…………」

その後

京太郎「…………案外怖くなかったですね」

衣「目を閉じて現実逃避していれば恐さも無くなるだろうな」

京太郎「っせー!! 上か下かも分からない状況で下半身だけ外でブラブラしてたんだ!! 意識飛ばないだけ頑張ったんだぞ!!」

衣「衣はスカートだったから全身中にいたからな。少し残念だ」

京太郎「あれは駄目だって。Gが半端無いッス」

衣「しかし安全面に十分な配慮をされているんだ、良く考えてみたら怖がりようも無いんだがな」

京太郎「万が一億が一って事を考えちゃう人間の悲しい性よ」

???「はじめ……どこにいるんですの……?」

???「とーか…ボクはここにいるよ……」

???「はじ、め……私はもう、駄目ですわ……衣の事は…まかせ……」ガクッ

???「とーか………ボクも………お…えっ…」ガクッ

???「少々気分が悪くなったな……モモは大丈夫か?」

???「え? 全然余裕ッスよ?」

???「いきなり元気になったな?」

???「そッスか? ところで先輩」

???「何だ?」

???「先輩って三つ子だったんスね。超似てるッス」←錯乱

???「モモー!?」

今日はここまで

園内
ホラータイム前

京太郎「おっ、第一位はお化け屋敷かぁ」

ホラータイム
この世の恐怖と絶望の世界へようこそ…
それではごゆっくり…
―当園絶叫系アトラクション人気1位―
いっぺん逝ってみる…?

衣「よし京太郎、次に行こう」

京太郎「えっ? いやいや、せっかく3位2位と来たんだから1位もやっちまおうぜ?」

衣「こ、衣はああいう子供騙しっぽいのは嫌いだから止めておく」

京太郎「いやいやこの遊園地の絶叫系第一位ってんなら絶対子供騙しでは無いと思うぞ」

京太郎「というか……幽霊とか駄目な感じ?」

衣「そ、そんな事ないぞ!!」

京太郎「なら入ろうぜ?」

衣「う…うん………」

???「あ、一位はお化け屋敷ッスか。いやぁラッキーッス……もうあっちこちに振り回されるのは御免ッスから…」

???「」ブルブル

???「あれ? 先輩?」

???「私はな、上下に振り回されたり回転されたりする物は得意なんだが……」

???「お化けは、苦手なんだ。だから」

???「…………っし!! さっさと入りますよ!!」

???「なに!? 今苦手だと」

???「だからこそッスよ!!」

???「離してくれ!! 後生だ……離し……」

従業員「どうぞーお進みくださーい♪」

???「」

園内
ホラータイム内

京太郎「ははっ、なーんだ。一位とか言ってみても意外とこんなもんか」

衣「そ、そうだな…」

京太郎「まだ怖いのか? 大丈夫だって、偽物だって思えば怖い事なんてないだろ?」

衣「べ、別に怖くない!! お姉さんだからな!!」

京太郎「あーそういやそうだったな。まぁどんどん先に進もうぜ」

衣「…………」

<キャーーーー!!
<待つッスー!!

衣「ひっ!?」

京太郎「何か物凄い勢いで誰か走って来た!?」

ドンドンドン!!

京太郎「うぉっと、いきなり無数の手が生えてきた」

衣「」

???「ニャーーーー!?」

???「っとと!! 先輩危ないッスよ!!」

衣「にゃわーーー!!」

京太郎「うわっ、衣も釣られて決壊した!! って走り出すなー!!」

園内
ホラータイム内

京太郎「はぁ……はぁ……ほら、もう誰もいないだろ?」
???「もう大丈夫ッスよ……はぁ、はぁ…何も無いッス…」

京太郎「ん?」
桃子「あれ?」

京太郎「………あらら」
桃子「あちゃー」

衣「ニギャアアアア!!! 足が、足が無いいいい!!!」

ゆみ「づわあああああ!!! 目が…目があああ!!!」


京太郎「成る程、影が薄いですね」

桃子「どもッス」

京太郎「しかしお互い大変ですね」

桃子「そうッスね。にしても本当、良く見えましたね自分の事」

京太郎「え? あー…まだ朧げっていうか、ぼや~って感じなんだけどな」

桃子「いや、びっくりッスよ。今までこんな事ってそんなに多く無かったッスから」

京太郎「へぇそうなんだ? あー……もしかして今日何回か見た一人で喋ってた人って君のツレ?」

桃子「お、一人で喋ってる風の女の人なら間違いなく私の先輩ッス」

京太郎「やっぱり? 残念系美人かと思ってたけど失礼だったな」

桃子「まぁ私と歩いてるとそうなる事は覚悟しなきゃいけないッスよ?」

桃子「多分、今あなたの事を見てる人がいたら、独り言クソ野郎って言われると思うッス」

京太郎「クソ野郎……うう、自分が言われると辛い…」

桃子「先輩の事変な風に思った仕返しッス」

京太郎「あぁ悪かったよ、反省」

京太郎「にしてもこっちのツレも見当たらないなぁ」

桃子「そッスねぇ……どこまで逃げたのやら」

お化け「ヴォオオオオ!!」

京太郎「おー、何か走ってきた」

桃子「あれって狼男ッスかね? お化けっていうより妖怪ッス」

狼男「グルルルル……」

京太郎「何か生々しいな。自分がこんなになるのは……結構有りかも」

桃子「私は嫌ッスね。先輩に嫌われるッス」

京太郎「………そんな事くらいで嫌われるなら先は永くないと思うけど?」

桃子「先輩はどんな自分でも受け入れてくれるッスよ」

京太郎「そう願いたいモノだけどな。……どんな自分でも…」

狼男「ウォン!!」

京太郎「行っちまったな」

桃子「じゃあ先行きますか」

衣「きょーたろー……ころも、もうわがままいわないから……かえってきてくれ……」グズグズ

ゆみ「これは偽物これは偽物これは偽物これは偽物」レイプ目

ゆみ「なぁんだ、偽物なら余裕じゃないか!!」レイプ目

ゆみ「さぁモモ!! こんな子供騙しはつまらないから早く出よう!!」ヌチャ

ゆみ「ヌチャ?」

ゾンビ「アアアァァアァア」

ゆみ「ひ、ひ、ひ、ひ………」ブンッ

ゆみ「モモー!! モモーーー!!!」ダダダダダダッ

京太郎「何か聞こえて来たか?」

桃子「先輩の叫び声みたいなものが聞こえて来たッス」

京太郎「モモって君の名前?」

桃子「あ、東横桃子って言うッス」

京太郎「それでモモか。成る程、外見にあった可愛い名前だな。まだぼんやりしてるけど」

桃子「えっ…?」

京太郎「あ、俺は須賀京太郎。気軽に京ちゃんって呼んでね☆」

桃子「………」

京太郎「その制服って鶴賀学園だよな? 多分」

桃子「え? あ、そうッスよ」

京太郎「あー……もしかして麻雀部? んで副将だったりした?」

桃子「あれ? 自分の事知ってるッスか?」

京太郎「いや、なーんか見覚えある気はしたんだけどさ。未だに薄らぼんやりしてるから気付けなかった」

桃子「あー成る程。須賀さんはどこの高校ッスか?」

京太郎「清澄高校だよ」

桃子「あぁ清澄……。もしかして今日は清澄の誰かとデートッスか?」

京太郎「いや違うよ。龍門渕の天江衣って分かる?」

桃子「あの怪物ちゃんと…? あんた何者ッスか?」

京太郎「県予選予選敗退清澄高校麻雀部一年男子、須賀京太郎さんその人です」

桃子「なんでそんな人があの龍門渕の大将と……」

京太郎「えっ……麻雀部の皆にいびられて泣いてた所を拾われて麻雀打って勝ったから…?」

桃子「………は? 勝った?」

京太郎「うん」

桃子「……男子ってそんなにレベル高かったんスか……」

京太郎「いや、予選敗退した時の俺は間違いなく最弱だったよ。リーチかけては振り込みリーチかけては振り込み……」

京太郎「そんな俺もこの石を買ってから強くなる事ができました」

桃子「………清澄のレベルがどんどん高くなっているッスね…」

京太郎「無視ッスか……何かすいません……」

桃子「…………」

京太郎「あれー? 桃子さーん?」

桃子「何か自信喪失ッス……上には上がいるってのは良く聞きますけど、須賀さんからは全然オーラとか感じなくて…」

京太郎「すいません…弱くてすいません…」

桃子「いやもう何か自分もすいません……」

京太郎「………」
桃子「………」

二人「はぁ……」






衣「きょーたろー……」グズグズ

ゆみ「………HELP ME」

本日はここまで

京太郎「ん? 音楽室って書いてあるね」

桃子「如何にもって感じッスね。ありがちッス」

京太郎「失礼しまーす」ガラガラ

ジャジャジャジャーン!!

京太郎「いきなりだな………」

桃子「ベントーベンの曲ッスね」

京太郎「開けた瞬間ってのは予想していなかったな」

桃子「良い感じに驚きそうッスね」

京太郎「中はどうなってんだ?」

ベントーベン「俺の曲を聞けぇぇぇぇ!!」

京太郎「次行くか」ガラッ

桃子「そッスね」


京太郎「うーん……衣は見当たらず出口も見えず…」

桃子「こっちも絶賛行方不明ッス」

京太郎「まぁなるようになるか」

桃子「なるようにしかならないッスね」

京太郎「ん? また音楽室がある」

桃子「一周して来たんスかね?」

京太郎「開けてみよう」ガラッ

ジャジャジャジャーン!!

ベントーベン「俺の」

京太郎「失礼しましたー」ピシャッ

桃子「内装も同じみたいッスね」

京太郎「錯覚させる為にわざわざ同じ部屋、状況を用意した?」

桃子「或いはぐるっと一周した?」

京太郎「一周したっていう線は無いと思う。まっすぐ歩いてたのに一周する要素が無い」

桃子「うーん……もう一回歩いてみるッスか」

京太郎「あぁ」

京太郎「…………」スッ

桃子「どうしたッスか?」

京太郎「いや、なんでもないよ」

京太郎「戻ってるな」

桃子「分かるんスか?」

京太郎「これ、誰にも気付かれないように置いた紙切れ。音楽室の扉の前に置いといたんだよ」

桃子「いつの間に……」

京太郎「うーん……という事は、仕掛けがあるんだろうなぁ」

桃子「音楽室の中を探ってみるッスか?」

京太郎「ちょっと開けてみよう」ガラッ

ベントーベン「俺」

京太郎「うーん……面倒くさいのしかいないな」

桃子「この辺に何か無いッスかね?」

京太郎「探ってみるかー」

ガシッ

血濡れ女「ヒヒヒヒヒ」

京太郎「突然開いた壁の下の隙間から女の人が……」

桃子「中々ホラーな演出を煽るッスね。ただでさえ同じ所を歩かされて精神的にも肉体的にも疲弊してくるであろうタイミングでこれは中々やるッスよ」

京太郎「そうだな。あ、お姉さん。俺達のツレ見てませんか? はぐれちゃったんですけど」

血濡れ女「ヒ……ヒヒ……」ズルッ

京太郎「あっ、行っちゃった。そうだ、この穴の中から脱出するんじゃないのか?」

桃子「行ってみるッス」

ピシャッ!!

京太郎「閉められた。開けれないかな?」

桃子「まるで本物の壁みたいにビクともしないッスね」

京太郎「仕方ない、音楽室を調べよう」ガラッ

ベントーベン「貴様らァァァァァ!!!! 俺の曲を聞きやがれェェェェ!!!!」ジャーン!!

京太郎「俺はピアノの下とか漁ってみる」無視

桃子「私は楽器のある場所を探すッス」無視

ベントーベン「あ、あの……」

京太郎「んー無いなー」

桃子「何かあったッスよー」

京太郎「お、マジ?」

桃子「何なんスかねこれ?」

京太郎「鍵? どこの鍵だ?」

ベントーベン「あ、それ僕の宝物箱の鍵……」

桃子「ここには何もなさそうなので早く出るッス」

京太郎「了解」

ベントーベン「待って!! 話聞いて!! 出る方法教えるから!!」

京太郎「チッ、仕方ないな……で、どうすりゃ良い?」

ベントーベン「君達、何と言うか凄いね……全く驚かないし……」

桃子「早く先輩と合流して遊びたいッスから」

京太郎「同じく」

ベントーベン「よし、じゃあ出る方法を教えよう。答えは簡単、僕の曲を聞けば良い」

桃子「因みにかかる時間は?」

ベントーベン「30分」

京太郎「もうセット破壊して帰ろう」

桃子「賛成ッス」

ベントーベン「わーわー!! 5分に纏めるから勘弁してよ!!」

京太郎「まぁ5分なら」

ベントーベン「よーし!!」

5分後

ベントーベン「どうだったかな?」

京太郎「中々良かったんじゃないか? 俺は気に入ったぜ、これなら30分聞いても良かったかもな」

ベントーベン「本当!?」

桃子「そッスね。でも今日は時間おしてるから勘弁ッス」

ベントーベン「分かった!! よーし、じゃあ出してあげるよ!!」

京太郎「………。出れるのか?」

ベントーベン「はい、これで無限廊下は解けたよ!! ありがとう!!」

京太郎「おう。今度はちゃんと聞きに来るわ」

桃子「じゃあまたッス」

ベントーベン「バイバイ!!」

京太郎「おっ、ループ終わってるな。んで何か張り紙ある」

桃子「何か書いてあるッス」

京太郎「何々……
『ゴールはすぐそこ!! さぁ最後はこれだ!!
1、貴方がたが男女なら、男性は女性に耳元で愛を囁いてください。
2、貴方がたが同性なら、お互いに恥ずかしい事を大声で叫んでください。』
なんだこりゃ」

桃子「……………」

京太郎「どうする?」

桃子「まずは出る事が先決ッス。一思いにやっちゃってくださいッス」

京太郎「ふむ……愛を囁くってなんだろう? 好きだ、とか?」

桃子「洋風映画っぽい熱っぽい感じじゃないッスか?」

京太郎「それでやってみよう」

京太郎『……モモ。愛してる、俺のモノになれ』

桃子「」ゾクゾクッ

ぬりかべ「……」ゴゴゴゴゴ

京太郎「お、開いた」

桃子「…………」ポー

京太郎「悪かったな付き合わせて。出ようぜ」

園内
ホラータイム前

従業員「お疲れ様でしたぁ♪ 時間は……49分ですね♪」

京太郎「結構長くいたんだなー」

従業員「アンケートお願いします♪ どんなお化けに出会いましたかー?」

京太郎「んー? 何か色々いましたよ? 手から伸びる無数の手、狼男、無限に続く廊下、ベントーベン、血濡れ女、ぬりかべ……こんな所かな?」

従業員「………。はいありがとうございます♪ ご協力感謝します♪」

桃子「というか、従業員ならどんなお化けがいるか分かるんじゃないッスか?」

従業員「企業秘密です♪」

桃子「そッスか」

京太郎「あ、ツレ二人とはぐれたんですけど」

従業員「はい♪ お二人様はこちらで保護していますのでご安心ください♪」

京太郎「それとあの廊下がずっと続く奴、どうやったんですか? 真っすぐ歩いてたのにいつの間にか元の場所歩かされてて」

従業員「申し訳ありません♪ こちらは企業秘密となっております♪」

桃子「それと絶叫系アトラクション一位と言うにはあまり相応しく無いように思ったッス」

従業員「申し訳ありません♪ 企業秘密でございます♪」

京太郎「中々秘密が深そうだな……」

従業員「どうぞこちらへ♪ 迷子センターへ御案内致します♪」

園内
迷子センター

衣「きょーたろー!!!」グズグズ

京太郎「おー衣ー。何泣いてるんだよ?」

衣「怖かったああああああ!!!!」

京太郎「よしよし。もう大丈夫ですよー」ポンポン

衣「ひっく……かってにいなくなるな……」

京太郎「勝手にいなくなったのはそっちだろ……」

衣「へりくついうな……」

京太郎「はいはい…」ポンポン

ゆみ「………すまない…」

桃子「大丈夫ッスよ。気にしなくて問題無いッス」

ゆみ「あんなに馬鹿みたいに取り乱して…恥ずかしい限りだ…」

桃子「逆にアリッス!!」

ゆみ「逆に……?」

桃子「何でも無いッス」

ゆみ「しかし……こんな所で天江と会うとはな」

京太郎「暇だから一緒に遊園地に来たんですよね」

ゆみ「そういえば君は? モモが世話になったようだが……天江と一緒にいるという事は龍門渕の男子か?」

京太郎「あ、清澄高校の須賀京太郎って言います」

ゆみ「清澄…? 何故天江と?」

桃子「それは後で私が説明するッス。もう2時ッスから昼食食べに行きたいッス」

ゆみ「そうだな。須賀君達も一緒にどうだ?」

京太郎「良いんですか? 衣は相変わらずこんな感じですけど」

衣「うっ……ぐすっ…」

ゆみ「まぁ問題無いだろう」

桃子「ッス」

本日はここまで

最近字一色と大三元ツモ和了しました、感激です

そしてそろそろ闘牌したい……

園内
レストラン

京太郎「ほら、もう泣き止めって」

衣「べっ……別に泣いてない…」

京太郎「何食べる? お子様ランチ?」

衣「子供扱いするな!! 旗がついたご飯は2年前に卒業したぞ!!」

京太郎「じゃあ何が良い?」

衣「………ハンバーグ」

京太郎「ハンバーグな。俺は……カレー餃子定食にしようっと」

ゆみ「モモは?」

桃子「私は先輩と同じで良いッスよ」

京太郎「じゃあ店員呼びますね」

・・・・・・・・・

京太郎「いやー、にしても疲れたなー」

桃子「あのお化け屋敷が意外と長かったッスからねー」

京太郎「本当な」

京太郎「そういえば衣はお化け見たのか?」

衣「………衣は何も見てないぞ」

京太郎「そ、そうか。いや分かった良い、何も思い出さないで良いから」

ゆみ「オバケナンカイルワケナイジャナイカ」

桃子「落ち着いてくださいッス先輩。須賀さん、今はお化け屋敷の話はタブーッス」

京太郎「だな、悪い」

ゆみ「そうだ。君が天江と知り合った経緯を聞かせてくれ」

京太郎「かくかくしかじか」
桃子「一々書くのは見づらいだろうから割愛ッス」

ゆみ「なっ……!? 君が天江に? 本当なのか?」

衣「悔しいが嘘は無い」

ゆみ「…………」

桃子「にわかには信じられない話ッス」

京太郎「今ではうちの部の皆に負けまくりですけどね」

三人「」

衣「京太郎、嘘だよな?」

京太郎「いやぁ……嘘ではないよ」

桃子「清澄の麻雀部はそこまでになっていたんスか…?」

ゆみ「化け物の巣窟か……」

衣「よもや、リーチをかけてボコボコにされているとかそういう話ではないな?」

京太郎「………まぁ、それはそれだようん」

衣「何故だ? 京太郎は強い、その力を堂々と誇示すれば良い」

京太郎「怖いんだ」

衣「怖い?」

京太郎「麻雀を打つ時にさ、自分が自分じゃなくなってさ……もう嫌なんだ、麻雀を打つのが……」

衣「京太郎……」

ゆみ「一体何の話なんだ?」

衣「京太郎は、衣よりも……いや、今まで衣が戦ってきた誰よりも強かった」

衣「まるで最初から最後まで何が起こるのか分かりきっていたかのように、強かった」

京太郎「そうなのか? そんなにか……」

衣「うむ。だから京太郎は自信を持てると思ったが……そうもいかない理由があったのか」

ゆみ「ふむ……」

従業員「お待たせ致しました♪」

・・・・・・・・・・

ゆみ「知らない人からのメール?」

桃子「事件の香りッス」

京太郎「一応メールは残してあります。……これです」カチャ

ゆみ「………ふむ」

桃子「この、能力ってどんな能力なんスか?」

京太郎「最初はリーチをかけなければ必ず和了できる能力……だったんだけどな」

京太郎「…………今は、他家はリーチをかけた俺でしか和了できない能力、になりました」

三人「」

今日はここまで

衣「なんだそのとんでも」

京太郎「知らねぇよ……」

桃子「勝てる気がしねぇッス」

ゆみ「或いはその能力を押さえ込めればチャンスもあるのだろうが……天江が勝てないとなるともうどうしようも無いように思える」

京太郎「本当、ただ俺は皆と普通に麻雀をやってたかったんだけどな……」

衣「………衣のせいか?」

京太郎「いや、遅かれ早かれだよ。麻雀をやっていたらいつかはこうなっていたと思うし」

衣「うん……」

ゆみ「しかし……その能力が例え危険なモノだったとして、どのように危険なのか分からなければ納得もできない。死人が出るという話も良く分からない」

京太郎「俺、もう麻雀打たない方がいいのかなって思って」

衣「………衣はまた京太郎の麻雀を打ちたい」

ゆみ「行く所まで行ったら遅いのかも知れないが、やりたい事をやるなと言われてやめられるものでもない。納得の行く方法を選ぶべきだ」

京太郎「明日、父さんが帰って来るので相談してから決めますよ」

京太郎「っと、じゃあそろそろ行きましょうか」

ゆみ「だな」

京太郎「相談乗ってくれた御礼にここは奢りますよ」

ゆみ「いや、大丈夫だよ。私も迷惑かけたしな」

京太郎「そんな事無いですよ。美人と飯食えるってだけで感無量ですから」

桃子「!!」

衣「………」ムッ

ゆみ「えっ、いや………。君は口が上手いな…とにかく、大丈夫だ」

京太郎「そうですか? ならいいんですけど…」

桃子「…………」

・・・・・・・・・・・

すいません、今はここまで
また今日の夕方くらいに再開できたらします

衣「京太郎、次に行くぞ」ニギッ

京太郎「分かったよ」ギュッ

京太郎「じゃあまた会いましょう、加治木さん。モモもまたな」

ゆみ「……一つ気になったんだが、君達は恋人なのか?」

京太郎「へっ!? そんな訳ないじゃないですか、友達ですよ!!」

衣「……何も全力で否定する事もないじゃないか」

京太郎「ん? 何か言ったか?」

衣「何でもない」

ゆみ「ふむ。……そうだ、君の能力について興味があるから、そのうち麻雀を打たないか?」

京太郎「えっ? いや……俺は……」

ゆみ「何か違和感があれば止めれば良い。ここであったのも何かの縁だ、力になりたい」

京太郎「……分かりました。お願いします」

衣「衣もまた京太郎とやりたい!!」

京太郎「あぁ……俺は大丈夫だぞ」

ゆみ「私も大丈夫だ。須賀君、アドレスを教えてもらっても?」

京太郎「はい。………送りますね」

ゆみ「……よし」ピコンッ

桃子「あ、私もついでに良いッスか?」

京太郎「ん? 全然大丈夫だぞ?」

桃子「…………ありがとうッス」ピコンッ

京太郎「いやいやこちらこそ。美少女モモたんのアドレスは貴重だからな」

桃子「なんスかそれ」フフッ

京太郎「あはは。じゃあまた」

衣「またなっ」

ゆみ「須賀京太郎君か……中々愉快な子だったね」

桃子「そうッスね」

ゆみ「少し楽しみだ、彼との闘牌は」

桃子「楽しみ……私は少し怖くなったッス」

ゆみ「怖い?」

桃子「……須賀さんといる時、一瞬だけ……いや、なんでも無いッス!! さっ先輩行くッスよ!!」

ゆみ「……? あ、あぁ…」

京太郎『俺のモノになれ』

桃子「………(あの台詞…何気ない一言だったんだろうけど……心から震えたッス……あの感じは…)」

京太郎「んー……次はどこ行く?」ギュ

衣「………」

京太郎「衣ー?」

衣「えっ!? な、なんだ?」

京太郎「ボーっとしてどうした?」

衣「な、何でもないぞ?」

京太郎「そうか? じゃあ行こうぜー」

その後、照さんと咲、何故か透華さんと一ちゃんとも合流して、わいわいと賑やかだった。
衣も最初とは打って変わって、笑顔になっていて良かったと思う。
透華さんに家まで送ってもらい、今日は別れた。
……明日は父さんが帰ってくる。
話を聞かせて貰おう。

龍門渕 透華の電話番号を手に入れた!!

本日はここまで
ありがとうございました

須賀家
京太郎の部屋

京太郎「今日は楽しかったなー」

京太郎「…………麻雀か」

メール着信有り
7件

京太郎「何かいっぱい来てるな……」

優希
件名:タコス!!
本文
明日の事は忘れてないだろうな?
明日はタコスデーだじぇ!!

京太郎「ったく……忘れて無いっての」

件名:はいはい
本文
忘れないって。
明日また連絡するから。


件名:京ちゃん
本文
今日はすまなかったな
せっかくのデートを邪魔した形になって

件名:デートじゃないッスよ!!
本文
ただ遊びに行っただけですから!!



件名:京ちゃん
本文
今度二人きりで遊びに行こうね

件名:いきなりどうした?
本文
別に構わんが。



件名:今日はとても楽しかったぞ!!
本文
そういえば何故透華達もあの場にいたんだろう?
偶然と言うのは恐ろしいな

件名:俺も分からん
本文
まぁ良かったんじゃないか?
一緒に遊べてさ
俺もアドレス交換出来てホクホクですたい
美人のアドレスを獲得した時の喜びと言ったらこの上ないね

ゆみ
件名:やぁ
本文
メールにあまりなれてなくてすまん
またあおう
へんかんできないな

京太郎「おおっ、加治木さんからのメールだ。そして萌え……メール上手く使えない子萌え…」

件名:しっかり伝わってるから大丈夫ッス
本文
今度やり方を手取り足取り教えてあげますよ(笑)
冗談です(笑)


桃子
件名:ッス
本文
美少女モモちゃんの登場ッス!!
今日は楽しかったッスね~。
凄い不思議な出会いッスけどね~。
あんな感じッスけど仲良くしてくれたら嬉しいッス。

件名:大丈夫だ、問題無い
本文
美少女モモちゃんに出会えて良かったぜ(笑)
普段可哀相な俺への神様の思し召し? ってんな訳ねぇよな(笑)
また今度な~

透華
件名:オーホッホッホ!!
本文
文にしてみるとこの笑い方って変な感じですわね。
衣を一日ありがとうですわ。
ただ、衣に変な真似したら龍門渕の名にかけて叩き潰しますので覚えておきなさい!!

件名:大丈夫ですよ
本文
友達に酷い事なんてする訳ないですから。
安心してください

京太郎「衣も透華さんも本当仲良いんだなぁ」

京太郎「さてと……明日も色々忙しいから寝るかー」

次の日

須賀家
京太郎の部屋

京太郎「朝です。……メールが来てる……」

メール着信有り
4件


件名:そうなんだ
本文
まぁ傍目から見たら仲の良い兄妹って感じだったからな

件名:ですよね(笑)
本文
あれでも年上なんだけどなぁ……


件名:ありがとう!!
本文
今度誘うね!!
京ちゃんはどこか行きたい所ある?

件名:別に無いぞー
本文
お前の行きたい所に行きたい


件名:京太郎
本文
やはり透華に気があるんじゃないのか?

件名:いやいや
本文
美人じゃん? 透華さんさ。
やっぱり男子としては嬉しいものなんだって。
衣とアドレス交換出来た時も目茶苦茶嬉しかったんだぜ?

ゆみ
件名:はずかしい
本文
てとりあしとりしなくていい
ただおしえてほしくはある
ももにきいたんだがいまいちよくわからなかたた

件名:凄い面白いから有りですよ(笑)
本文
今度暇な時にでも教えますから(笑)

京太郎「こんなもんかな。さて、優希に連絡しないとな」ピッポッパ

優希『んあー……おはようなんだじぇ………』

京太郎「まだ寝てたか? もう9時だぜ?」

優希『うるさい………』

京太郎「そんなんじゃ今日は無理そうだなぁ?」

優希『うっ…………す、すぐ目を覚ますじぇ…』

京太郎「はいはいお願いしますよー。んじゃあ1時くらいにそっち行くから」

優希『………了解だじぇ…』ピッ

京太郎「さぁて、大丈夫かねぇ……」

今日はここまでー
因みにメールはキャラクターごとに顔文字や絵文字等を使ってる妄想をしています
ただここで表現できないので、淡泊な感じになっていますが御容赦願います

トリつけんの?いつ終わるの?

>>267
トリは別に良いかなーと。
でも必要ならば付けます
出来てるかな?

あと終わりはまだ見えてませんが、こんな感じにしようみたいなのはあります。
多分このスレ内には終わると思います

須賀家
居間

京太郎「おはよう」

京母「あら京ちゃん♪ おはよう♪」

京太郎「朝からテンション高いな……どうしたんだよ?」

京母「パパが帰ってくるから嬉しくて嬉しくて……」

京太郎「そうだ、父さんは何時に帰ってくるんだ?」

京母「夜くらいって言ってたかなぁ?」

京太郎「了解。っと…じゃあ1時まで時間潰すかなぁ」

京母「じゃあ朝ご飯食べましょ」

京太郎「いただきまーす」



須賀家
京太郎の部屋

メール着信有り
2件


件名:あぁ
本文
今度二人でまた遊ぼうね

件名:うっす
本文
了解ッス!!


件名:分かったよ!!
本文
考えておくね!!

京太郎「12時半か。そろそろ行くかな」


片岡家前

ピンポーン

京太郎「まだ寝てるのかな?」

ガチャッ

優希「お、おはようだじぇ!!」

京太郎「…………。なんだ、その……可愛い格好だな」

優希「じろじろ見るな変態!!」

京太郎「なんでそんなにめかし込んでるんだよ?」

優希「…わ、私だって女なんだじぇ…」

京太郎「そうだよな、悪い。似合ってるぞ」

優希「!!!!!」

優希「は、早く行くじぇ!! タコスが逃げるじょ!!」

京太郎「逃げるか。ま、行くかー」


タコス専門店

京太郎「タコス専門店なんてあるなんてな……世の中は広いぜ…」

優希「美味しいじょ~……」

京太郎「本当美味しそうにタコス食うよなぁ」

優希「タコスをまずそうに食べたら失礼だじぇ!!」

京太郎「はいはい」

優希「それより、昨日一昨日は何してたんだじぇ?」

京太郎「ん? 遊んでた」

優希「一人で?」

京太郎「んな訳あるか!! 友達とかだよ!!」

優希「へー……誰なんだじぇ?」

京太郎「連休一日目は咲の姉さんの照さんと咲、あと照さんの友達二人だ」

京太郎「二日目は最初は衣と遊んでたんだけど、途中で桃子とゆみさん、二人と離れた後に照さんと咲と透華さんと一ちゃんも合流して6人で遊んだ」

優希「全部女の名前だじぇ……この軟派野郎!!」

京太郎「んだと!? 普通に友達と遊んだだけだ!!」

優希「ケッ!! マスター、もっとタコス持ってこいだじぇ!!」

店長「優希ちゃん、店違うから。マスターじゃなくて店長だから」

優希「じゃんじゃんタコス持ってこいだじぇ!!」

店長「はいはい…」

京太郎「すいません…」

優希「まったく……いつからそんな腑抜けたじぇ!!」

京太郎「うっせーな……俺にも色々あんだよ……」

優希「そうかそうか。別に京太郎が誰とどうしようが私には関係ねぇじぇ!!」

京太郎「何怒ってんだよ……そういやこの後何すんだ?」

優希「………タコス食べたかっただけだじぇ」

京太郎「何も考えて無いのかよ」

優希「うっさい馬鹿!! チッ、タコスに気を取られて何も考えて無かったじょ……」

京太郎「さぁてどうしようかねぇ」

今日はここまで

???『麻雀やろうぜ?』

京太郎「!?」

優希「どうしたじぇ?」

京太郎「……何でも無い」

優希「………?」

京太郎「………(黙れ)」

???『やる事無いんだろ? 良いじゃねぇか楽しもうぜ? この女にはいつも馬鹿にされてんだ、どちらが上かハッキリさせておこうぜ、なぁ?」

京太郎「(黙れ!! 優希は友達だ、酷い事はしたくない!!)」

???『温い事言ってんなよ……弱肉強食だろうが……なぁ?』

京太郎「(うるさい!!)」

???『………やろうぜ、なぁ? なぁ!!』

京太郎「(うるせぇ!!)」

京太郎「なっ、近くの公園にでも行くか」

優希「………。べ、別に良いじぇ!!」


森林公園

京太郎「たまにはこういうのどかな所を散歩するのも良いなぁ」

優希「そ、そうだな!!」

京太郎「どうした?」

優希「何がだじぇ!?」

京太郎「様子がおかしいっつーか……何かあったか?」

優希「べ、別になんでもないじょ…」

京太郎「そうか? いやーにしても本当、今日は見違えたなぁ」

優希「え?」

京太郎「女らしさのカケラも無かったタコスがそんな可愛らしい服着てんだからびっくりだ」

優希「…カケラも無くて悪かったな!!」

京太郎「あーいや……ほら、今はそんな事まったく思ってないんだって。何か改めて言うと恥ずかしいな…」

優希「………」ポッ

<ドウシテクレンダコラァ!!

京太郎「ん? 何か騒がしいな」

森林公園
飲食スペース

男1「俺のスーツが台なしじゃねぇか!! どうしてくれんだぁ?」

男2「アニキのスーツは100万以上すんだぞ!! 弁償しろや!!」

福路「だから何度も言ってるじゃないですか!! クリーニング代なら出しますし、それが気に食わないなら買った場所を教えてくれたら買います!!」

男2「アニキのスーツはオーダーメードなんだよ!! その辺じゃ絶対に手に入らない代物なんだよコラ!!」

池田「意味分からないって!! どこで買ったのか作ったのかも教えないのに100万円渡せなんて横暴過ぎる!!」

男1「んだこら!?」

池田「ひっ」

京太郎「いつの時代だよ……ったく…タコス、警察呼んどけ。時間稼ぎしとく」ダッ

優希「きょ、京太郎!?」


男1「もう面倒くせぇや、サツ来る前に連れてくぞ!!」

男2「うっす!!」ガシッ

福路「は、離してください!!」

池田「キャプテンに乱暴すんなし!!」

京太郎「止めろって。女相手に何やってんの?」ガシッ

福路「えっ…?」

男1「あぁん? なんだテメェは!? 離せよオラ!!」

京太郎「吠えんな吠えんな。ちょっと勝手に話聞いてたけどさ、筋の通らない主張なんて意味無いだろうが」

男1「離せよテメェ!! 関係無い奴がしゃしゃってくんなや!!」

京太郎「とりあえずさ、今警察呼んでるからそれ通して話せよ。こんな所でうだうだやってたって意味無いんだから」

男2「さ、サツ呼んだのかテメェ!? あ、アニキやばいッスよ!!」

男1「チッ……行くぞ!! 次に会ったらテメェ覚えとけよ!!」

京太郎「ふぅ……大丈夫ですか?」

福路「あ、はい……ありが」

京太郎「な……………ッ!!」

福路「え?」

京太郎「止まれ、三下共」ガッ

男1「あ、あぁ!? 離せっつてんだよ!!」

男2「殺すぞコラ!!」

京太郎「貴様らに良い話をしてやろう。今からお前らは俺と賭け麻雀を打つ、千点一万円だ。どうだ?」

男1「…あ!? ……クッククク……良いのか兄ちゃん? 後悔するぞ?」

男2「俺達はなぁ!! 今まで何十人って人間を賭け麻雀で地獄に落として来たんだ!! 今更待ったは無しだぜコラ!!」

京太郎「後悔させられるならさせてくれ。地獄に落とせるなら落としてくれ」

優希「京太郎ー!! 警察呼んだじぇ!!」

京太郎「丁度良かった。行くぞ、優希」ガシッ

優希「えっ?」

福路「あ、あの!!」

京太郎「じゃあ嬢ちゃん達、今度からは精々気をつけるんだな」

男1「逃げんなよテメェ!!」

京太郎「王は逃げん」


池田「い、行っちまったッスよキャプテン!! どうするッスか!?」

福路「放ってはおけない、着いていかないと……」

本日はここまで
遅れましたー
新しい展開考えるのに大分時間かかった…

雀荘-天和-

男1「俺の知り合いの金貸しだ。こいつに100万ずつ借りる。それを二人チームの持ち金にして、無くなったら負けだ」

京太郎「そうか」

男1「ルールは簡単だ。
1、ダブロン無し
2、ウマ無し
3、百点棒は使わない(三桁目が出たら繰り上げ千点とする)
4、イカサマは見抜けない方が悪
5、どちらかの金が尽きるまで半荘を繰り返す
6、最後にマイナスになった場合、追加で借りる

金貸し「利子はトイチだ。払えなかったら……地獄見るぜ」

京太郎「……100万か。生温いな」

男1「はぁ?」

京太郎「勝つ自信があるのなら、1000万くらいで良いんじゃないか?」

男2「頭おかしいのかテメェ!? 1000万だ!? ふざけんな!!」

男1「待て。俺達が勝てば1000万手に入るんだ……1000万……」

男2「受けるんスかアニキ!?」

男1「こんな弱そうな奴に負ける訳ないだろうが!! よし、持ち金は1000万だ」

京太郎「そう来なくちゃなぁ……」ニヤリ

優希「京太郎……なんなんだじぇこれ…?」

京太郎「お前は俺に従っていろ。それで良い」

優希「………(いつもの京太郎じゃないじぇ……)」
男1「じゃあ千点10万だ、文句はねぇな?」

京太郎「フッ……」

東一局

東 優希
南 京太郎
西 男1
北 男2

優希「(訳分からん状況だじぇ……)」サンシャンテン

京太郎「………チッ」???

男1「クッククク……あまり調子は良くなさそうだなぁ?(待ちは良くないな……様子見だ)」テンパイ

男2「今更後悔してもおせーっての!!」イーシャンテン

優希「(京太郎が調子良い時なんてある訳ないじぇ!! 私が頑張らないと!!)」リャンシャンテン

京太郎「リーチ」タンッ

男1「はぁ?」

男2「な、なんだそりゃ!?」

男1「……ロン」

京太郎「………」

男1「白ドラ3……7700は繰り上げてマンガンだ」

京太郎「……」パサッ

京太郎&優希 920万
男1&男2 1080万

男2「流石アニキ!! やるッス!!」

男1「………」

東二局

京太郎「……水を差すな。やはり血は薄まっても力は衰えないのか」???

男1「(この嫌な感じはなんだ? ……もしかしたら俺はとんでもないミスをしたのか?)」リャンシャンテン

男2「へっへー。アニキ、やっちゃってください!!」バラバラ


5順目

京太郎「何故、俺は王となるのか。いや、自らではない、これは運命か……」

京太郎「リーチ」カッ

男1「ごちゃごちゃうるせぇんだよ!! それだ、ロン!!」

男1「イーペーコー三色ピンフで3900は4000だ!!」

京太郎&優希 880万
男1&男2 1120万

東三局

男1「…………クッククク………なんだ兄ちゃん、駄目駄目じゃねぇか。最初の威勢はどこ行った?」リャンシャンテン

男2「雑魚が粋がるからこうなんだよ!!」バラバラ

優希「き、京太郎……」バラバラ

京太郎「……………まるで…神か……いるだけで祭り上げられる……いるだけで崇められる……」

8順目

男1「チッ!!(ようやく手が進みやがった……せっかくのカモなのにこんなにツイてないんじゃ意味ねぇや……時間が長引くだけじゃねぇか)」イーシャンテン

男2「なんだこれ……」バラバラ

優希「……(まだ東場なのに全然乗らないじぇ……)」バラバラ

京太郎「俺は王。孤高の王。絶対の王」

京太郎「リーチ」カンッ

男1「………(ようやくテンパイか……)リーチ!!」

男2「アニキやるっすね!!」

優希「………」

京太郎「……」コト

男1「ロンッ!!」

男1「リーチ一発タンヤオドラ2……裏が1つでハネマン!! 18000だ!!」

京太郎&優希 700万
男1&男2 1300万

東三局 一本場

男1「(な、なんだこりゃ……!? ゴミしかねぇ…)」バラバラ

男2「(アニキがいりゃ楽勝だな)」バラバラ

優希「……………」バラバラ(涙目

京太郎「そうまでして勝ちたいのか……そうまでして、得たいのか……」

京太郎「求めるんだ。俺がじゃない。世界が、俺を」???

京太郎「ダブルリーチ」

男1「………くっ!!(気持ち悪い野郎だな…)」

本日はここまで
京太郎が厨二化してきた……

10順目

男1「(て、テンパイ……しかも馬鹿みてぇな手だ……!!)」テンパイ

男2「(アニキ、そろそろかな?)」バラバラ

優希「(私が何とかしないとだじぇ……!!)」リャンシャンテン

京太郎「………」コト

男1「ろ……ロン!!」

男1「チンイツ一通ピンフドラ3!! 裏が……乗った!! 数え役満だ!!」

男2「うおおおお!!! アニキかっけぇ!!」

京太郎&優希 220万
男1&男2 1780万

男2「おいおい……アニキが凄すぎて可哀相になってきたなぁ? ハッハッハ!!」

男1「………」

東三局 二本場

男1「………(最初の一歩を違っちまったか……カモなんかじゃねぇこいつは……)」バラバラ

男2「(うーん……全然こねぇや……)」バラバラ

優希「…………」

優希「(私が……私が京太郎を……守るじぇ…!!)」

優希「……………」サンシャンテン

京太郎「ほう……。俺の力にあてられたか、はたまた別の要因か……飼い馴らすのに時間がかかりそうだ……」???

京太郎「クッ……ハハハ!! なら思う存分に暴れるが良いさ!! リーチ!!」カッ

男1「ぐっ………」サンシャンテン

優希「…………」リャンシャンテン

12順目

男1「………(テンパイ……駄目だ…)」

優希「リーチ!!!」

京太郎「……………さて、どうなる」

男1「安牌……」

優希「………!!」ギラッ

優希「ツモだじぇ!! リーチ一発タンヤオ三暗刻ドラ3!! ……裏は乗らないじぇ」

男2「あん!? まだ裏めくってねぇぞ!?」

京太郎「あぁ……裏は乗ってないな…そういう空気だ…」

男1「………格が違げぇや……」パサッ

京太郎&優希 380万
男1&男2 1620万

京太郎「俺の制約を破るなんてな。革命家は己の力だけで世界を捩曲げるか?」

優希「…………」ギラッ

京太郎「クッククク……とんだ狂犬だ。瞳孔が開いてやがるぜ」

東四局

男2「俺の時代だ!! むしり取ってやるよ!!」バラバラ

優希「…………」???

京太郎「ほう!! 俺の絶体絶命の縛りをくぐり抜けたか!! 褒めてやろう、優希!!」

京太郎「だが……飼い主以上に目立つ事は許されん。主役は、俺だ」

京太郎「おすわりだ、優希」

優希「………黙るじぇ!!」カッ

5順目

男2「………」コト

京太郎「ロン。一通ドラ1、4000だ」

男2「な!! ぐっ……すんませんアニキ…」

男1「たった40万だ、まだ大丈夫」

優希「待つじぇ」

男2「あ?」

優希「ロン」

京太郎「……なに…?」

男1「なっ……!?」

優希「四暗刻、単騎だじぇ」

京太郎「はっ………ハハハハハ!! 優希!! 貴様面白い!! 俺の絶体絶命をくぐり抜けただけに飽きたらず、敵の喉元に歯を突き立てたか!! クック……良いぞ、それでこそ俺の女だ」

京太郎「さて。四暗刻単騎待ちはダブル役満だな? この店のルールでは四暗刻単騎、大四喜、四槓子は全てダブル役満制にしてるらしいが」

男1「クソッ……!!」バサッ

京太郎&優希 1020万
男1&男2 980万

京太郎「さて、優希。主を想う気持ちも分かるが……楽しみを奪わないでくれ。おすわり」

南一局

優希「……き、気持ち悪いじぇ…」コト

京太郎「ペットが頑張ったんだ、飼い主はそれ以上に張り切らないとな」

男1「これ以上はやらせねぇよ!!」

京太郎「良いさ、自分を殺す刃を俺に突き立てろ。リーチ」

5順目

男1「……最低だな、こりゃ」

男2「アニキィ……ヤバいっすよこれ!!」

男1「うるせぇ!! 腹括れや!!」

男1「ロン!! 白のみ!!」

京太郎&優希 1010万
男1&男2 990万

京太郎「良いのか? そんなゴミで自分を殺して」

男1「どんなもんでも死ぬ時ゃ死ぬんだ、意味なんざねぇよ」

京太郎「クククッ……」

南二局

男1「さ、煮るなり焼くなり好きにしな兄ちゃん」

男2「あ、アニキィ……!!」

男1「うるせぇ!!」

京太郎「その意気や良し。安心しろ、一瞬だ」

京太郎「カン」東カン

京太郎「リンシャン……カン」南カン

京太郎「………あぁ、今日もツイてるな。カン」西カン

京太郎「最初からずっと、俺は勝つ事を強要されていたんだ。引く牌全て字牌……まったく、ふざけた世の中だ。カン」北カン

京太郎「貴様等には分かるか? 勝利の確定された人生の、なんとつまらない事か……勝つ事しか許されない、勝つ事しか価値が無い……他人の為に生きる事を強要されてきた俺の気持ちが」

京太郎「力無き他人を守る事が、助ける事が最早染み付いて離れない」

京太郎「安心して地獄に落ちろ」






……………ツモだ

京太郎「大四喜、四槓子、四暗刻単騎、字一色……6倍役満だ」

京太郎「28,800,000万だ」

京太郎&優希 3890万
男1&男2 -1890万

男2「ア、アニキィ!! ヤバいッスよ!! どうするんスか!!」

男1「あぁ………そうだな……どうしようもねぇよ」

京太郎「借りた一千万返すぞ」

金貸し「確かに。新たにお前に1890万、合わせて2890万の貸しだ」

男1「……あぁ」

京太郎「……クククッ。じゃあな………」

優希「京太郎!! 可哀相だじぇ!!」

京太郎「知るか。負けた奴が悪いんだ」

優希「だけど!!」

男1「あーいいよいいよ……何かさっぱりしたから。金なんてやりようによっていくらでも稼げるから……」

男2「アニキ、どうしたんすか!?」

男1「ヤクザなんて止めるってんだよくだらねぇや。世の中にゃ山ほど凄い事があんだよなぁ……」

男2「アニキィ……俺、アニキに一生着いて行きやす!!」

男1「来んなよ。じゃあな、俺は行くわ。名前、聞かせてもらえるか? 兄ちゃん」

京太郎「今は須賀京太郎だったか…」

男1「そうかい。また会おうぜ」

優希「行っちゃったじぇ!?」

京太郎「あぁ、そうだな……」フラッ

優希「京太郎!?」

京太郎「限界か……中々楽しかったな……また戦いたい、優希…」ドサッ

優希「京太郎!!!」

今日はここまでー

須賀家
京太郎の部屋

京太郎「………ん?」

京太郎「ここは…俺の部屋か?」

優希「京太郎!! 目覚ましたじぇ!!」

福路「良かった……」

池田「大丈夫なのか?」

京太郎「oh...何か色々思い出してきた……」

京太郎「あの野郎!! 好き勝手やりやがって!!!」

優希「いつもの京太郎だじぇ……」

池田「何かありがとうっした!! 助けてもらたし」

京太郎「あ、いや気にしないで良いよ。うん本当……途中から何か危ない人になってただけだから……」

池田「全然!! かっこよかったし!!」

京太郎「あ、ありがとう?」

福路「助けてくれてありがとうございました。貴方がいなければ私達はどうなってた事か……」

京太郎「あぁ……まぁうん。そうだね、今度からは気をつけてね」

優希「それで京太郎、あの金はどうするじぇ?」

京太郎「あの金?」

28800000円の山

京太郎「……………」

京太郎「どうしようも、ないよなぁ……」

京太郎「ま、まぁ良いさうん……」現実逃避

福路「あの……お名前を教えて貰えないでしょうか?」

京太郎「そういえば自己紹介とかしてなかったな…俺は須賀京太郎だ」

福路「須賀、京太郎さん………」

福路「と、とてもお強かったですね!! かっこよかったです…」

京太郎「え? はぁ……そう言ってもらえると嬉しいです」

福路「あ、私は福路 美穂子と言います!!」

京太郎「良い名前ですね」

池田「あたしは池田 華菜だし!!」

京太郎「よろしく。それでええと……なんでここに? 途中で帰ったんじゃ?」

福路「心配になってずっと後を追っていたんです。巻き込んだのは私達ですから」

京太郎「巻き込んだというか巻き込まれに行ったと言うか……いやでも本当気にしないで」

福路「はい…」

池田「………!!(あれは……!! 恋する乙女の目ッス!?)」

池田「(馬鹿な……あのキャプテンが、まだ会って半日も経ってない男相手に……!!)」

池田「(これはあれっすね!! 悪者を退治した白馬の王子様に惹かれる姫……乙女っすねキャプテン!!)」

京太郎「まぁとくに何とも無いし……心配しなくても大丈夫かな」

福路「あ……それなら良いのですが…。何か御礼がしたいのですが私に何かできる事はありませんか?」

京太郎「え? んー……いや、別に無いかな。本当気にしなくて良いぜ? やりたくてやっただけなんだし」

福路「…そうですか……私、こんな気持ちになったのが初めてで…」

京太郎「……?」

優希「……………!?」

福路「私を助けてくれた貴方の凛々しい横顔、麻雀を打ってる時の猛々しい目………私、とても気分が高揚してしまいました」

京太郎「………あれ、これどういう状況? どういう状況なの?」

福路「……京太郎さん…私、恥ずかしながら一目惚れしてしまいました。どうか、お友達になってください。そして私の全てを見てください!!」

京太郎「え、ちょっ……え? いや友達になるのは構わないけど…えっ?」

優希「ちょー!! 待つじぇ!! 京太郎は渡さないじぇ!!」

福路「え……? もしかして…お二人はもうお付き合いを…?」

京太郎「それは無い。年齢=彼女いない歴ですから」

福路「そうですか!! 良かった…」

優希「確かに付き合ってはいないじぇ!! だけどお前と付き合う訳ないじぇ!!」

京太郎「ちょっ優希!? 何暴走してるの!?」

福路「今は我慢します。まだお互いの事を知れていませんから……でも、これからです!! これから愛を深めていけば良いの…」

優希「………~~~!!!」

池田「うわー……乙女の争いだし…怖いし…」

京太郎「なぁ」

池田「なんだし?」

京太郎「二人、仲悪いみたいだな。もしかして知り合いだとかそういう事なのか?」

池田「んー……まぁ知り合いと言えば知り合いだし。でも仲悪そうにしている理由は別にあるし」

池田「つーか気付いてない?」

京太郎「………?」

池田「……前途多難だし…」

その後、四人で談笑をした後三人は帰っていった。
福路さんと優希が妙にくっついて来たり、池田がため息吐いたりしていたのが引っ掛かった。
寒かったのかな?

須賀 京太郎は能力「背水の陣」を手に入れた……?
福路 美穂子の電話番号を手に入れた!!
池田 華菜の電話番号を手に入れた!!
有り余るデート資金を手に入れた!!

本日はここまで
気が付いたら一ヶ月も経ったんだな……早いもんだ

須賀家
京太郎の部屋

メール着信有り
9件


件名:京ちゃん
本文
短い連休ももう終わってしまったな。
何度も京ちゃんに会えて良かった。
つかぬ事を聞くが京ちゃんは土日は暇か?


件名:あ、京ちゃん!!
本文
今度の土日は暇?

優希
件名:疲れたじぇ…
本文
今日は色々あって大変だったじょ……
京太郎のせいだから!! いつか詫びろ!!
次の土日は暇か?


件名:軟弱者が…
本文
まぁ良い……京太郎、せっかく友になったのだからまた遊ぼう。
次の土日は暇か?

桃子
件名:須賀さんは
本文
全然可哀相な人に見えないッスけどね~
彼女の一人や二人は普通にいそうッス。
あ、ところで次の土日は暇ッスか?
先輩と話してて須賀さんの予定空いてたら次の土日に会いたいって話になったッス。
多分先輩からもメール行くと思うので考えておいてくださいッス。

透華
件名:大丈夫ですわ
本文
まだ出会って数日ではありますが、あなたの事は買っていますのよ?
なんせあの子が懐くくらいですので。
そうだ、衣と一で話していたのですけれど平日を挟んだ休日はお暇ですの?
良ければ衣と会ってくれると嬉しいですわ。
お返事お待ちしています。

美穂子
件名:京太郎さんですか?
本文
美穂子です。
本日はいきなりの告白まことに申し訳ありませんでした、驚かせてしまいました……。
普段あんな事は無いのですが……
改めて御礼がしたいので、次の休日は空いていますか?
良ければ会ってください。
無理なら無理で大丈夫ですから!

華菜
件名:皆大好き華菜ちゃんだし!
本文
今日は助けてくれてありがとうだし。
土日キャプテンと会うし?
もし会うなら華菜ちゃんも連れてけだし!!
二人きりとか許せないし!

ゆみ
件名:だめだ
本文
いっこうにへんかんできない
したによそくがでているのがはらだたしい
ももとはなしてうたんだが
けせない
はなしていたんだ
どにちあおう

京太郎「oh...俺はどうしたら良いんだ……」

京太郎「と、とりあえず置いておこう……」

<タダイマー

京太郎「この声は……父さん?」

須賀家
玄関

京父「おっ、京太郎!! 暫く見ない間に身長伸びたんじゃないか?」

京太郎「3~4ヶ月程度じゃ変わらんって」

京父「男子三日会わざれば刮目して見よ、ってね。ママは?」

京太郎「いや、知らない。俺もさっきまで気絶してたから」

京太郎「まぁ少なくとも3時間前まではいたと思うよ」

京父「ぬぅ……そうか…いや、丁度良いとも言えるか」

京父「京太郎、真面目な話があるから俺の部屋まで来てくれ」

京太郎「お、おう……」

須賀家
両親の寝室

京父「それで話なんだが……」

京太郎「………」ゴクリ

京父「いや、話すよりも見せた方が早い。こいつを見てくれ、どう思う」

京太郎「ケータイ? ………!! G……いやHだ!! たわわに実ったメロン様だ!!」

京父「ふっ、京太郎……画面越しにでもサイズを目測できるようになってこそ一人前だぞ…」

京太郎「な………!! まさかそれじゃあ!?」

京父「そう、Iだ」

京太郎「一体どこで!?」

京父「出張先……それが僕と彼女の出会いだった」

京父「彼女と出会ったのとケータイに画像を保存したのは同時だった……」

京太郎「流石だぜ父さん!!」

京父「他にもお土産を撮ってきたぞー」

京太郎「……良いね!! GJ!!」

京父「ママの絶壁には絶対に無いロマンが詰まっているよね……こんなお餅様に甘えたいよぅ…」

京太郎「こんな人が母親なら毎日甘えたい……なんで俺の母さんはあんなに残念なんだ…」

京母「ほぉ」

京父「ひぎぃっ!!!」

京太郎「あ、わわわわ……か、母さんお帰り……」

京母「ねぇあなた。これはどういう事かな?」

京父「え? 何がかな?」ブルブル

京母「このケータイの事だよこら」カチャカチャ

京父「母さんや、僕のケータイの64GBメモリースティを抜き出し(パキッ)ああああああああああ!!!!!!! 僕の天使がぁ!!! 女神がぁ!!!!!」

京母「よくも私と言うものがありながらあんたは……」

京父「……フッ…。ママ、僕は逃げないよ……だって恥ずべき所は無いからね!!」

京母「そうかならこっち来い」ガシッ

京父「あっちょごめんなさいうそで」バタン

<アッダメェ!! ソコハマガラ
<アアアアアアアア!!!

京太郎「くわばらくわばら……今のうちに逃げ出そ」

ガチャ

京母「……次は、あんただから」

京太郎「ひぎぃっ!!!」

1時間後

京母「お母さん非常に悲しいです」

京父「すいません」ボロッ
京太郎「ごめんなさい」ボロッ

京母「人の身体的特徴を馬鹿にしてはいけません」

京母「そっちがその気ならこっちだってもっとカッコイイ人の所に」

京太郎「チャンスだ父さん!! このタイミングでお餅モチモチな人と再婚を」

京父「おおともよ!!」バキッ

京母「……………」ゴゴゴゴゴ

京太郎「父さん…? 首がブラブラしてるよ…?」

京母「アハハハハ!! これは夢なんだ……パパが私の事捨てるなんて事ある訳無いし息子がそれを煽るなんて事もあるわけないよねぇ? アハハハハ!!」

京太郎「相変わらず父さんネタだとキャラクター崩壊が激しい人だ……」

京太郎「父さん生きてるか?」

京父「まぁな!! もう慣れたさ!!」ゴキン

京太郎「ほら母さんも落ち着いてよ」

京母「ハァ、ハァ……もういいもん…」

京父「ごめんって。んで本当に真面目な話だけどさ」

京父「京太郎君、麻雀始めたんだってね。能力も発動したとか……気分はどうだい?」

京太郎「あぁ……今日麻雀やったんだけど体乗っ取られた」

京父「もうそこまで進行しているのか? ふむ……」

京母「何がふむ、よ。あなたなんて振り回されまくってたのに」

京父「あはは。そのおかげでママに出会えたんだけどね」

京母「はいはい。にしてもそこまで行ってるならヤバいんじゃない?」

京父「いや、まだ大丈夫だと思う。そのうち完全に支配されるようになるけど、今の状態にもう一つ前段階あるから」

京太郎「前段階……?」

京父「女の子に妙に優しくなる」

京母「」バリン

京太郎「具体的には?」

京父「歯の浮くような台詞もナチュラルに言っちゃったり、紳士的な行動をさも当然のようにやったり」

京太郎「心当たり無いなぁ」

京父「そりゃそうだろ、京太郎君の中では当たり前になっちゃうんだから」

京父「とりあえずもう暫くは放っておいても問題無いよ。俺は当分は出張も無いし」

京太郎「そう……まぁ分かった。何かあったら言うわ」

京太郎「そうだ、父さんは何か原因とか分かるの?」

京父「まぁ多少は。須賀のずぅっと昔の御先祖様の話だ」

京父「名をスーガ。2000年前くらいに世界中の人間から恐れられた王だと言う」

京父「麻雀力=権力だった時代の麻雀王スーガ。雀王の他に雀鬼、雀神とも言われていたらしいな」

京父「その雀王が、死ぬ間際に人々を恨みながら死んだらしい。その恨みを俺達子孫に遺し、今なお根を張ろうとしている……」

京父「ってくらいか」

京太郎「麻雀王、スーガ……」

京父「迷惑な話だよねぇ。何なんだよ、敵を叩き潰す麻雀って」

京父「そりゃ色んな人達に迷惑かけたもんだよ」

京父「プロからアマチュアまで、色んな雀士を潰してきた。折ってきたんだよね心を」

京父「本当可哀相な事しちゃったよねぇ……」

京父「ママは違ったけどね」

京太郎「……ありがとう、父さん。俺もこの力の事を色々調べてみるよ」

京父「おう。何か分からない事とか不安な事あったら言えよ? 俺もママもお前の事大好きだからよ、出来れば失いたくねぇんだ」

京太郎「それ、聞きようによっては仕方ない時は捨てるって風に思うんだが……」

京父「まぁ仕方ない時はな」

京太郎「えー……」

京母「話は終わったかしらん♪」

京父「ママ、あなたから滲むそのオーラはなんですか」

京太郎「あ、じゃあ俺は部屋に戻るよ」

京父「京太郎君待ってお願い!!」

京母「ご飯出来たら呼ぶわね♪」

京母「さ、久しぶりにゆっくりしましょ。今度は女の子が欲しいなぁ?」

京父「それゆっくりできないから!! 体力とか色々消耗するから!!」

<ヤメテ! ハギトラナイデ!
<ソノキニサセテオイテ、ヤッパリマッタナンテナシヨ
<アッー!

京太郎「いつまでたっても元気だねぇ」

須賀家
京太郎の部屋

京太郎「さぁて、メールについてはどうしようかなぁ」

京太郎「………スーガ…」

???『あ? 俺の名前を知ってるのか』

京太郎「!? やっぱりお前はスーガなのか…?」

スーガ『いかにも。俺の名はスーガ、麻雀王スーガだ』

京太郎「そうか………」

スーガ『それだけか?』

京太郎「あ、お前人の体勝手に使うなよな!! 迷惑だ!!」

スーガ『ふん、聞けんな。俺は俺の意思に従う』

京太郎「……ったく。はぁ…」

京太郎「……メール…どうしようかな…」

京太郎「……ぐぅ…」

次の日

須賀家
京太郎の部屋

京太郎「完全に寝てたな……メールも返してねぇし……」

京太郎「とりあえず学校の準備しないとなぁ……」

須賀家
居間

京母「おはよう京ちゃん♪」

京太郎「お、おはよう……その椅子に置いてあるボロ雑巾みたいなのは何…?」

京母「もういやねぇ、パパに決まってるじゃない」

京太郎「いや、うん。……うん…」

京太郎「おはよう父さん、大丈夫?」

京父「アハッ…疲れ果てたよ……」

京太郎「お疲れ様」

京母「ご飯食べましょー。京太郎は時間大丈夫?」

京太郎「さっさと食ってさっさと行けば間に合うよ」

京母「そう? でも」

ピンポーン

京母「あ、やっぱり。咲ちゃん来ちゃったんじゃない?」

京太郎「……め、飯…」

清澄高校
京太郎達の教室

咲「京ちゃん大丈夫?」

京太郎「これから大丈夫じゃなくなる」

咲「私、今日お弁当二つ作ってきたから今食べる?」

京太郎「なんで二つ? とか聞かないでおこう、俺は食べるぞ……」

咲「うん、はい」パカッ

京太郎「美味い……美味いぞ!!」ガツガツ

咲「で、京ちゃん。昨日のメール…」

京太郎「うまうま」ガツガツ

咲「聞いてないよね…」

キンコンカーン

咲「あ、予鈴……まぁ放課後でもいっかぁ…」

放課後

清澄高校
麻雀部 部室

久「今日は来月にある大会に向けて練習するわよ」

京太郎「大会?」

和「全国高校生麻雀大会県予選の団体戦がありますから」

京太郎「へぇ、知らなかった」

咲「京ちゃん、私より早く麻雀部に入ってたのに知らなかったの…?」

京太郎「男子一人しかいないからな」

咲「男子個人もやってるよ」

京太郎「えー……マジかよ…」

咲「あんまり嬉しそうじゃないね?」

京太郎「今はな……。まぁ女子団体があるってんなら俺は練習見てますよ」

久「悪いわね。暫くはこういうのが続くと思うわ」

まこ「誰か空きができたら入ればええよ」

京太郎「そうっすね。じゃあ誰か来ない時以外は暫く部活に行かないでおこうかなぁ? 麻雀の練習する相手も丁度いるし」

咲優「……」ピクッ

久「へぇ、そうなの?」

京太郎「はい。あいつ、いつも暇そうにしてるからメールすれば多分相手してくれると思うし」

久「男の子? 誰か麻雀できる人いたのかしら?」

京太郎「いや女の子です。最近知り合ったばかりなんですけど仲良くしてもらってます」

和「……」ピクッ

本日はここまで

やはり来月に大会があるって話は少しだけ無理があるな…
一応原作の年表気にしながらやってみたけど、咲が5月の三週目に入部してきて6月の最初の方で大会ってなると、このSSの互いの認知度的におかしな事になっちまってる……
京太郎→モモ あれ、みた事あるようなオーラ
しかし実際にモモを見てる筈の大会は6月……
すいません、原作年表無視の御都合主義な感じにします
京太郎がモモを見た大会や他の人が互いを知っている理由は県予選前に何らかの大会があった、県予選は6月じゃなくて7月か8月にあるという事にしますのでご理解の程よろしくお願いいたします……

まこ「おーおー隅に置けん奴じゃのぅ」

京太郎「そんなんじゃないですよ」

久「あらそう?」

優希「そういえば京太郎、メールの件はどうなんだじぇ?」

京太郎「あー……それがなぁ…」

咲「メール?」

京太郎「そういや咲もか。いや、優希からも土日遊ばないかってメール来たんだよ」

咲「へー……」ピクピク

優希「咲ちゃんも京太郎を誘ったのか…」

和「…………」

久「あら、モテモテね」

京太郎「いやーそれが二人以外にも七人からお誘い来てるんスよねぇ」

久「へ、へぇ? 何だか大変な事になってるわね……」

まこ「で、京太郎はどうするんじゃ?」

京太郎「うーん……やっぱり普段会い難い人と会いたいですよね」

咲優「!!」

京太郎「つーわけで咲、優希。悪いな、また今」
咲「皆で会えば良いと思うな!!」
優希「全面的に同意だじぇ!!!!」

京太郎「え? うーん………」

京太郎「どういう風にだよ?」

咲「……皆何か共通した趣味とかある?」

京太郎「共通した趣味……趣味かどうかは知らんが皆麻雀やってるな、まぁ」

咲「なら麻雀大会とかさ!!」

京太郎「麻雀大会……」

咲「良いよね?」

京太郎「まぁ咲達も知らぬ仲って訳でも無いから良いんじゃないかなとは思うんだけど……」

優希「そうと分かればメールするじぇ!!」

京太郎「分かった分かった」

久「何か面白そうな話になってきたわね。土日は用事あるから行けないのが残念だわ」

まこ「わしも用事あるけん無理じゃのぅ……」

咲「和ちゃんはどうする?」

和「……まぁどうせ暇ですから行っても良いですよ」

京太郎「おっ、マジか。了解」

京太郎「さて……どんな風にメールすりゃ良いかねぇ」

件名:緊急速報!
本文
次の土日のどちらかで麻雀大会やります!
場所とかまだ決まってません!
参加自由なのでどうぞご友人をお誘いしてください!
来れる人は土日の都合ある日を言ってくれると嬉しいです!
申し訳ありませんが、開催日はできるだけ多くの人が来れる日、とさせていただきます!
この度の急なお誘い誠に申し訳ありませんでした!
1位から3位までの人には景品を、それ以外の方にも参加賞を用意しておきます。
持ち物等も特に必要ないです。

京太郎「こんなもんかな」一斉送信

咲「あ、私にも来た」

優希「私にもだじぇ!!」

京太郎「一応な。メール送っといてくれ」

優希「この景品ってなんだじぇ?」

京太郎「上位3人には何でも好きな事を一つ、参加賞はまぁ千円分の菓子詰め合わせとかかなぁ?」

咲「京ちゃんお金大丈夫なの?」

京太郎「大丈夫だよ別に。あんまり使い道無いのに結構な金額手に入れてな。友達の、それも可愛い女の子達の為に使えるなら安い安い」

久「随分口が上手くなったわね? 女の子の友達増えて余裕でも出来てきたのかしら?」

京太郎「え? 普通に言ってるだけですよ?」

優希「きょ、京太郎の癖に生意気だじぇ!!」

京太郎「癖にってなんだよ、ひでぇな」

久「おっと、時間も無いし練習するわよ!!」

久「咲、優希、まこ、和の4人ね」

部活開始
IN 咲 和 優希 まこ
OUT 京太郎 久

久「不思議なものね。須賀君が入部してから一ヶ月くらいしか経ってないのに、もう皆慣れちゃって」

京太郎「そうッスね。俺的には美少女集団の中にいれて幸せいっぱいですけどね」アハハ

久「そのうち刺されちゃうかもね」

京太郎「その時はそいつの憎しみとか恨みとか受け止めますよ」

久「フフッ。須賀君って変な子ね」ガラガラ

京太郎「そうですかね? って部長、麻雀牌混ぜ始めてどうしたんですか?」

久「運試しゲーム。今から適当に13牌拾い、普通の麻雀の要領で拾っては捨てを10回繰り返すの」

久「それで和了できたら運が良いですね、って感じよ。ちゃんと得点も見てね」

久「須賀君もやる?」

京太郎「あ、はい。やってみます」

久「せっかくだから二人麻雀みたいにやってみましょ」

京太郎「よろしくお願いします」

京太郎「えーと……まずは13牌っと」

久「一枚めくるわね。これがドラになるから」

京太郎「リーチは?」

久「無いわよ」

京太郎「了解です。13牌、っと」カチャ

久「………」カチャ

京太郎「この手を10順でかぁ……難しいなぁ」

久「あまり変に考えすぎなくても良いわよ? 運試しなんだから、イーシャンテンとかテンパイとかでも良いんだしね」

京太郎「はい。どれにしようかな……この辺!!」パッ

京太郎「お、良いね。んじゃあ中切り」

久「ポン。あ、言い忘れてたけどポンカンは有りだからね」

京太郎「了解ッス!!」

久「………」コト

京太郎「んー……来い!! 来た!!」

京太郎「(そっか、リーチしないんだから俺が勝てるんじゃね?)」コト

久「ポン」

京太郎「っと、鳴きますね」アハハ

久「そっちの方が早そうだしね」コト

京太郎「(そういえば今まで鳴かれるって事が無かったよな? 俺が能力に目覚めてから初めてじゃないか?)」

京太郎「(いや、結局はリーチをかけなければ良いんだ。うし!!)これ!! ………(イーシャンテンか。遠そうに見えたけど、やっぱり能力はでかいな。あと一枚持ってきて和了だ!!)」

久「………」コト

京太郎「………こっち? (………。よし、テンパイだ。次順で和了かな)」コト

久「ポン」

京太郎「うへっ、マジッスか? 早いッスね」

久「そうかしら? 必死に手繰り寄せた細い糸よ、これでも」

京太郎「こりゃ先に和了されるかもなぁ……(って事は無いよな、多分。後はこれを引いて和了と)」カタッ

京太郎「……………!!!???(和了、できない…!? な、なんで!? 麻雀じゃないから能力が発動しない…!?)」コト

久「あらどうしたの? 焦ってるみたいだけど?」

京太郎「い、いえ……結構良いのが来たんで驚いただけです…(た、たまたまだ。次で)」

久「残念だけど、それロンよ」

京太郎「な……ま、マジっすか!?」

久「えぇ。今日の私は運が良いみたいね?」

京太郎「あ、はは……マジかぁ…」

久「………」

久「二回目やりましょ。まだ時間はあるし」ガラガラ

京太郎「あ、はい…」ガラガラ

京太郎「………」カタカタッ

久「………」カタカタッ

京太郎「次は勝ちたいなぁ。ん? ……ッ!?

京太郎「………フッ」

久「…………」

久「あら、良い手だったのかしら?」

京太郎「さぁな。俺の配牌に聞いてくれ」

久「………。須賀君からよ」

京太郎「そうか。とは言っても……既に和了したがな」

京太郎「ツモ。天和」

久「………あら」

京太郎「つまらん。こんな石遊びに運を試させるなど……」

久「須賀君、やるじゃない」

京太郎「ククッ、女狐め…いつか本性を暴いてやる。……部長?」

京太郎「あれ……俺何を…」

久「………。大丈夫?」

京太郎「え? あ、はい!! で、えーと……何でしたっけ?」

久「忘れたの? 私が第一ツモで和了したのよ?」

京太郎「えぇっ!? って天和四暗刻単騎じゃないですか!?」

久「私の運も捨てたもんじゃないって事ね」

京太郎「うわぁ、凄いなぁ部長は。ちょっと自信喪失しました、一生敵わないかもですね」アハハ

久「……………」ボソッ

京太郎「え? 何か言いました?」

久「別に何にも? さて、あの子達は……」

咲 0点
和 0点
まこ 0点
優希 0点

久「えー……」

京太郎「んなアホな……」

咲「やるね、和ちゃん!! 私の点棒を消滅させるなんて凄いよ!!」

和「まこさんも凄いです……ブラックホールで点棒を彼方へ……」

まこ「わしは駄目じゃて、優希点棒破壊には勝てんわ」

優希「咲ちゃんの点棒を折れた花の支えにした時は心の底から驚いたじぇ!!」

京太郎「皆何かテンションおかしくない? え? なに?」

咲「おかしくないよ!! さぁ京ちゃんも宇宙を解き放って!!」

久「」ブチッ

久「……皆、正座」

京太郎「じゃあ俺はこれで……」バタン

<キャー!!
<チガウンジャ!!
<ゴメンダジェ!!

京太郎「触らぬ神に祟り無し……というかどうやったらあんな事になんだよ…」

須賀家
京太郎の部屋

京太郎「眠い……何だろう、最近大した事してる訳でも無いのに眠くなるな…」

メール着信有り
9件


件名:私は大丈夫だよ!!
本文
って知ってるよね(笑)
土日のどっちも空いてるから、時間決まったら教えてね?
あ、一応和ちゃんも土日は空いてるみたいだよ!

京太郎
件名:了解

京太郎「とりあえず咲と和、と」


件名:大会か
本文
個人主催のこじんまりとしたものもたまには良いな。
京ちゃんが主催したものだ、行かない訳がないよ。
京ちゃんの為なら私は年中暇を作ろう。
友人も何人か誘ってみるよ。

件名:ありがとうございます(笑)
本文
流石照さんです!
いつもいつもありがとうございます!(笑)
日時はまたメールしますね~
そちらも来る人が確定したらまたメールください!

京太郎「照さん+α……と」

ゆみ
件名:モモ
本文

京太郎「あれ? どうしたんだろう? ミスかな?」

桃子
件名:はい、っという訳で先輩の代わりにモモッスよ
本文
なんか先輩が疲れた顔して私に須賀さんにメールしてとか言って来たッス。
とりあえず私達二人も参加しますッスよ~
先輩は丁度良い機会かも知れないって言ってたッス。
知り合いにも声かけしてみるッス

京太郎「こりゃそのうちマジでゆみさんにケータイの使い方教えないとなぁ……ゆみさん、モモ+αと」


件名:ほう、面白い
本文
最強を決める大会、しかも京太郎が主催するとなれば引く手は無い。
衣は参加するぞ!! そして、京太郎よりも衣の方が強い事を証明してやろう!!
衣は二日とも休みだぞ!!

件名:おう
本文
楽しみにしてるぜ
また連絡するわ

京太郎「衣も参加っと」

透華
件名:麻雀大会ですか
本文
中々面白そうですわね……
衣もはしゃいでいましたわ。
場所がまだ決まってないのでしたら、龍門渕家をお使いになります? とは言っても別邸ではありますが。
人数もそんなに多くはないでしょうし、別邸と言えど家も広いですので。
麻雀牌もいくつか用意できますから。
それと私とはじめ、純と智紀も行きます。
それでは連絡待っていますわね。

京太郎「おっ、龍門渕の家かぁ。ありがたい話だな。えーと……透華さんに一ちゃん、智紀さんに純さんと」

件名:本当ですか!?
本文
それは助かります!! もし大丈夫なら是非そうさせてください!!
日時決まったらまたメールしますね!!


件名:もう知ってるとおもうけど
本文
ボクは行くからね。

件名:聞いてるよ~
本文
何かあったらまたメールするぜ!!

美穂子
件名:面白そうですね
本文
是非参加させてください。
知り合いも誘ってみますね。
京太郎さん、何か手が必要だったらいつでも呼んでくださいね?

件名:ありがとうございます
本文
何かありましたら遠慮無く頼りますね!!
日時決まり次第メールします

華菜
件名:麻雀大会……
本文
一瞬トラウマが蘇りかけたし…
あたしは全然問題ないし!!

件名:了解だ
本文
色々決まったらまたメールするぜー

京太郎「結構集まった感じがするなぁ」

京太郎「確定しているのは、っと」

咲、和、照、衣、透華、一、ゆみ、桃子、美穂子、華菜

京太郎「+αと。やっぱり内輪だけだとこんなもんだよなぁ」ハハッ

京太郎「ま、良いさ。皆楽しめるようにがんばろう」

京太郎「ふわぁっ……眠い…。おやすみなさい…」

本日はここまで~

かじゅって機械駄目だっけ?

>>372
オリジナル設定です
と言うか咲内でケータイ弄る場面が殆ど無いのにこのSSでは必需品になっているので各キャラクター毎に完全に想像でやってます

そういえば各高校の位置関係忘れてた……
白糸代以外は長野県で白糸代は西東京? って話だけど、割と近いのかな? そんな簡単に行き来出来る距離なのだろうか……
まぁ良いや細かい事は皆瞬間移動できるって事にしますすいません

次の日

須賀家
居間

京太郎「おはよー」

京母「あらおはよう。今日は早いわね」

京太郎「また朝飯食えなかったら嫌だからな」

京太郎「父さんは?」

京母「朝から『僕、用事できたからぁ!!』ってニヤけた顔して出ていったわよ」

京太郎「うわぁ……」

京母「とりあえず帰宅次第とっちめてやるわ。朝ご飯食べるわよ」

京太郎「うん。いただきまーす」

清澄高校
京太郎達の教室

咲「それで明日か明後日か決まったの?」

京太郎「ん? あー、まだだな。多分今日の夜には連絡できると思う」

咲「分かったよ!! 今日はちゃんとご飯食べてきた?」

京太郎「あぁ、一応な」

咲「そうなんだ? じゃあお昼一緒に食べない? 京ちゃんの分も作ってきたんだよ~」

京太郎「あー、そういう事か……母さんが『昼飯は学校に行けばある!!』って言ってた理由が分かったわ。悪いな」

咲「別に大丈夫だよ!!」

京太郎「さてと、授業の準備しないとな」

咲「うん、そうだね~。居眠りしちゃ駄目だよ?」

昼休み

メール着信有り
5件


件名:大会についてだが
本文
友人の菫、淡も参加したいとの事だ。
そして京ちゃん、私ならいつでも家族になるからな。
どんどん頼って甘えてくれ。

京太郎「やっぱり照さんは優しいなぁ……ほんと咲には勿体ない姉さんだよ」

京太郎「ええと……菫さんに淡さんか。前に会った二人かな?」


件名:京太郎!!
本文
貴様衣を馬鹿にしていないか!?
一度勝ったからと調子に乗るなよ!!

京太郎「うわっと、勘違いさせちまったか」

件名:悪い悪い
本文
結構メール来てたから適当にメールしちまったわ。
ごめん、別に馬鹿にしてる訳じゃないんだ
衣が強いのは知ってるし、馬鹿にできない強さだってのは分かってるから
冗談抜きでやべーってさ

京太郎「メールでの返信も気をつけないとな。ちょっとした事で女の子は傷つく」

透華
件名:全く問題ないですわね
本文
どうぞお使いになってくださいませ。
準備はこちらでやっておきますので御安心なさって?
あとは日にちだけですが、明日でもこちらは大丈夫ですわよ?
すぐに終わりますので。

件名:えっ!?
本文
大丈夫なんですか?
やっぱり悪い気もしますし……
そうだ、今日龍門渕の家の別邸に行っても良いですか?

京太郎「流石に悪いもんな。色々買って来よう」

京太郎「んじゃあ決まったのは……」

咲、和、照、衣、透華、一、ゆみ、桃子、美穂子、華菜、菫、淡、妹尾、蒲原

京太郎「こんなもんか。俺入れて15人か……一卓だけ三人麻雀になるな」

咲「京ちゃん!! お昼食べよ?」

京太郎「おう。今行く」

男子A「何だよ京太郎、また夫婦で弁当かよぉ……俺ぁ寂しいよぅ……たまにはこっちで食べようぜ?」ガシッ

京太郎「………」バシッ

京太郎「頭が高い。俺を誰だと………。…あっ」ハッ

男子「な、なんだよ…?」

京太郎「貴様等とは違うんだよ!! 俺は勝ち組、お前等は負け組!! ハーハッハッハ!! 悔しかったら彼女の一人でも作ってみやがれ!! その時は……全力で応援してやるからよ?」

男子B「な、何だと…!? あの罵倒から一転したイケメンスピーチ!?」

男子C「馬鹿な……あんな状況が一瞬でイケメンの独壇場と化した!!」

男子A「………へっ。おう、お前に負けないくらい可愛い彼女掴まえてやるからな!!」

男子B「返したぁ!? ライバル宣言する事で自らもイケメンの境地に図々しくも入ろうという魂胆!!」

男子C「必死だぁ!! こいつ、必死過ぎる!!」

京太郎「いや、俺に彼女はいないけど」

男子A「…………」

男子B「何と無情な言葉……周りに可愛い女の子がいっぱいいるのにも関わらず、真顔で彼女いない宣言!!」

男子C「イケメン度が違い過ぎたぁ!! これには堪らず…?」

男子A「ご……ごゆっくりぃ~~~!!!」

男子B「逃~げ~た~!!」

男子C「一気に脇役に転落!! 格の差を見せ付けられたぁ!!」

京太郎「ハハッ。あいつに今度一緒に食べようって言っておいてくれよ」

男子B「おーう。帰ってきたら煽りがてら言っておく~」

一旦ここまでー

すいません!!
383と384の間が抜けてました!!

桃子
件名:ッス
本文
友達にも声かけてみたッス。
部長の蒲原先輩と妹尾先輩が行きたいって言ってたッス。
よろしくお願いするッス。

京太郎「お、増えた」

件名:おーう
本文
ありがとうよ!!
人数は全然大丈夫だから、是非来てくれって言っておいてほしい。
頼むぜ~

美穂子
件名:そう言ってもらえると嬉しいです
本文
京太郎さんが望むならどんな事でもやります
添い寝とか、膝枕とか、一緒にお風呂とか……

京太郎「なん……だ……と……!? おいおいおいおいいきなり何の話にチェンジしちゃってんだ!? 我が世の春が来た…!?」

京太郎「いや落ち着け京太郎。罠かも知れん、ここで誘いに乗って痛い目に会うやも知れん……いや、福路さんを疑ってる訳じゃないけど……」

京太郎「今までこの手の誘いに乗ってロクな目に合わなかったからな……」

京太郎「と、とりあえずフォルダ確保!! 保存だ……保存しておこう!! 返信はまだ早い……抑えるんだ須賀京太郎!!」

放課後

清澄高校
麻雀部室

京太郎「……………」

咲「……(京ちゃん、さっきから元気無い……大丈夫かな…?)」

メール着信有り
2件


件名:いや
本文
そんな本気になられると衣が悪いみたいじゃないか……
確かに京太郎の反応は癪に障ったが、京太郎が衣を馬鹿にするなどと思っていないからな
ただ……もう少しくらい構ってほしいぞ

京太郎「何だかんだ言って寂しいのかな?」

件名:悪かった!!
本文
衣に嫌われないように最大限の努力するようにする!!

桃子
件名:先輩の様子がおかしいッス
本文
妙にそわそわしてるッス
何度も鏡見て笑ってるッス……
何が起こってるんスかね?

件名:それって所謂恋する乙女って奴なんじゃ?
本文
おかしいなぁどこでフラグ立てしてたっけなぁ?
なんてね、俺な訳ねーよな(笑)
ちょっと様子見してみてケータイ弄ってはため息なんてしてたらクロだぜ……

ブーブー!!

京太郎「電話? 透華さんか」

京太郎「はい、京太郎です」

透華『私ですわ。家に来たいと会ったので連絡したのですが、準備は必要な物を言っていただければこちらで全て調いますわよ?』

京太郎「あぁ、いえ。一応主催者だから自分で色々揃えたいなぁっていう願望が……」

透華『衣がお世話になっている御礼みたいなのもあります』

京太郎「それこそおかしいですよ? 俺と衣は友達ですから」

透華『ああ言えばこう言う人ですわね…』

京太郎「場所貸して貰って準備までしてもらうんじゃあ俺はいらない子になっちゃいますからね」

透華『そうですわねぇ……では荷物持ちくらいはやりますわよ』

京太郎「いやぁ、女性に荷物持ちは流石に…」

透華『人数は何人くらいいますの?』

京太郎「え? えーと……15人ですね」

透華『そんな人数分の食料やらを持つ事は出来ますの? まさかあれだけ言って持参してもらうなんて事はないでしょう?』

京太郎「……な、何回かに分ければ……」

透華『車を出しますわ。そちらへ伺いますので少々お待ちを』プツッ

京太郎「透華さん!? 切られた……」

咲「誰だったのかな?」

京太郎「透華さんだよ。麻雀大会で使う場所を貸してくれるって話でさ」

咲「ふぅん……そうなんだ」

ガチャ

久「あら、早いわね」

優希「二人きりの部室……まさか!?」

咲「飛躍し過ぎだよー……」

京太郎「皆来るの待ってたんだよ。変な風にとるな馬鹿」

久「悪いわね、待たせて」

京太郎「あ、部長。俺これから用事あるから途中で帰るかも知れません」

久「そうなの? もしかして女の子とデートとか?」

咲優和「!?」

京太郎「なら良かったんですけどねぇ。残念ながら麻雀大会の買い出しみたいなものです」

咲優和「………」ホッ

久「なら仕方ないわね。こっちも多分須賀君は麻雀させられそうに無いし大丈夫よ」

京太郎「いつ来るかは分からないですけどね」

ハギヨシ「お迎えに参りました。須賀 京太郎様、透華お嬢様がお待ちです、こちらへ」

京太郎「ハヤーイ。あ、はいすぐ行きます……」


車内

京太郎「随分早かったですね」

透華「当然ですわ、なんたって龍門渕ですもの」

京太郎「理由になってないですねー」

透華「それでどこに行けば良いのかしら?」

京太郎「近場の商店街で十分事足りるんでお願いします」

透華「分かりましたわ、商店街へ向かってくださいませ」

運転手「かしこまりました」

京太郎「いやぁ、場所貸してくれる上に荷物運んでもらうのまで手伝ってもらう事になってすいません……」

透華「問題ありませんわ!! 私は龍門渕ですから!! オーホッホッホ!!」

京太郎「だから理由になってませんって……あ、ここで良いですよ」


商店街前

京太郎「買い物終わったらすぐ戻るんで少しだけ時間潰しててください?」

透華「何を言っていますの? 一緒に行きますわよ?」

京太郎「え? いや…」

透華「私のやりたい事に文句でも?」

京太郎「あ……。ありがとうございます、よろしくお願いします!!」

京太郎「透華さんって少し怖そうで近寄り難い雰囲気出てますけど、凄く優しいですよね……衣の事も目茶苦茶心配してるし」

透華「な……何を言ってますの!? さっさと行きますわよ!!」テレッ

京太郎「あ、はい!!」

京太郎「まずは……飲み物とかかな」

商店街通り
スーパー飲食宝庫

京太郎「こんなもんかな。何でも揃うこのスーパーは本当大助かりですよ」

透華「そうですわね。私も見たことも無い物が多くありましたわ。あ、お会計はこのカードでしてください」

京太郎「大丈夫ですよ。俺今結構金持ちですから」

透華「まぁ無理にとは言いませんが……」

京太郎「いや本当、使い道の無い金が転がり込んで来たんで使っていこうかなと」

透華「あら、そうなんですの」

京太郎「さてと……あとは…。透華さん、ちょっと買う物あるんでどこかで待っててくれませんか?」

透華「買う物? 良いですわ、一緒に行きましょう」

京太郎「あ、いや……景品とかなんで出来れば透華さんには見せたくないなぁと…」

透華「成る程、分かりましたわ。ハギヨシ」パチン

ハギヨシ「こちらに」

透華「須賀さんに着いてあげなさい」

ハギヨシ「畏まりました」

京太郎「えっ? ハギヨシさんは透華さんの専属執事なんじゃ?」

透華「その私の命令ですのでお気になさらず」

商店街通り
買い物中…

京太郎「いや、すいません。何か俺のせいで」

ハギヨシ「問題ありません。どんな事にも対応するのが我々の仕事ですから」

京太郎「凄いなぁ執事。かっこいいですね」

ハギヨシ「……いえ」

京太郎「おっと、福袋紙発見。さぁてと、中身を買わないとな」

ハギヨシ「何をお買いに?」

京太郎「菓子で良いかなと思ったんだけどそれだけじゃ味気ないから適当に見て回ろうかなと」

ハギヨシ「畏まりました」

京太郎「んー……ハギヨシさんは何か面白そうな物とかありませんか?」

ハギヨシ「私ですか? そうですね……手編みのぬいぐるみなどはいかがでしょうか?」

京太郎「手編みのぬいぐるみかぁ……そうだ! どうせなら何個か外れを作るって意味で俺特製の京太郎ちゃんぬいぐるみでも作ろう!!」

ハギヨシ「え?」

京太郎「あーでもぬいぐるみなんて作った事無いなぁ。ハギヨシさんは作り方とか知ってます?」

ハギヨシ「嗜み程度には」

京太郎「あ、じゃあ軽くで良いんで教えてください!!」

ハギヨシ「別に問題ありません。仕事時間外になってしまいますが……」

京太郎「全然問題無いッスよ!! 良かったらアドレス教えてください!!」

ハギヨシ「はい。………こちらのアドレスに送っていただければ」

京太郎「ありがとうございます!! ……何が必要なのかとか分かります?」

ハギヨシ「はい。確かこの店ならあちらに……着いてきてください」

その後……

京太郎「良し!! 準備完了!!」

ハギヨシ「お疲れ様でした」

透華「袋が三つ……いったい何を買いましたの?」

京太郎「秘密です」

京太郎「それにしても凄いですね、あんな量の荷物が全部入るなんて」

透華「龍門渕ですから!!」

京太郎「便利な言葉ですねー…」

透華「あら? ハギヨシ、今日はどことなく機嫌が良いですわね? 何かありましたの?」

ハギヨシ「いえ。特には」

透華「そう? っと、着きましたわよ」

京太郎「はいそりゃもう数分前くらいから気付いておりました。なんで敷地内に入ってからここまでにこんなに時間かかるの……」

ハギヨシ「龍門渕、ですので」

透華「ハギヨシ!! 私の決め台詞を横取りしないでくださいまし!!」

ハギヨシ「申し訳ありません透華お嬢様」

京太郎「(決め台詞だったんだ……)」

京太郎「じゃあ荷物を運び」

ハギヨシ「今の間に食材は台所の方に運びましたので、後は準備する物だけですね」

京太郎「執事って凄い、俺は改めてそう思った」

本日はここまで

龍門渕別邸
会場

京太郎「えええええ……」

透華「どうかしましたの?」

京太郎「いやいや……こんな広さはいらないんじゃ……パーティーホールみたいになってますよ……」

透華「小さくても大会は大会……ならそれに見合う会場を用意するのが礼儀ですわ!!」

京太郎「いやいや……これは確実にスペース持て余し過ぎちゃいますよ……」

透華「備え有れば憂い無しですわ!!」

京太郎「備えすぎると憂いが生じる事もありますよ……」

透華「龍門渕故に致し方なしですわ!!」

京太郎「分かりました。もう少し狭い部屋はありませんか? 麻雀卓やら机やらを含めて20人くらいは余裕で入れる所」

ハギヨシ「ございます」

透華「だ、駄目ですわ!! 人を呼ぶのにあんな物置部屋予備みたいな所は!!」

京太郎「広すぎる空間を持て余す。なるべくいやすい空間、これ大事ね」

透華「何故片言? 仕方ないですわね……こちらですわ」

龍門渕別邸
真・大会会場

京太郎「良いですね、丁度良いくらいです」

透華「なんだが狭い感じがしますわね……ハギヨシ、増設準備を」

京太郎「俺の話聞いてますかー?」

ハギヨシ「このくらいの広さで十分かと思います、お嬢様」

透華「そうかしら? 龍門渕としてはもっとバーンとした方が良い気がするんですけど……」

京太郎「美しい物は大きさを選びませんよ。小さくても輝いている物はたくさんあります」

透華「………分かりましたわ。では飾り付けは私が」

京太郎「質素に!! シャンデリアいらない!!」

透華「あら?」

ハギヨシ「フッ……」クスクス

ハギヨシ「コホン。失礼しました」

京太郎「さぁてと……じゃあ改めて…ここを会場として使わせてください!!」

透華「改めてなんですの? 大丈夫ですわ」

京太郎「ありがとうございます!! あとちょっと準備させてください!!」

透華「お好きなようになさって」

京太郎「ありがとうございます!! ………まずは福袋に物入れないとな……」

透華「では私は自室にいますので。ハギヨシ、須賀さんのお手伝いをしてあげなさい」

ハギヨシ「畏まりました」

京太郎「いや大丈夫ですよ? ハギヨシさんにも仕事があるし……」

ハギヨシ「私の仕事は透華お嬢様の命令に従う事ですのでお気になさらず」

京太郎「ううん……すいません」

透華「今日はそのままオフにして良いですわ」

ハギヨシ「それは丁度良かった」

京太郎「あ、じゃあ」

ハギヨシ「ですね」

透華「…………?」

ハギヨシ「ではお嬢様、何かありましたらお呼びください」バタン

透華「……あら? さりげなく部屋から出されましたわ!?」

数時間後

京太郎「で、できたぁ……!! 残念賞京太郎君人形第一号……」

ハギヨシ「ふむ……かなり上手ですね。知り合いならば見ただけで京太郎さんと分かるくらいには似ています」

京太郎「ハギヨシさんに教えてもらいましたから……開けてこの人形が出て来たらがっかりするだろうなぁ…」ニヤッ

ハギヨシ「あくまで予想ではありますが、一部の人には御褒美になる気がします」

京太郎「さて、あと一つ作らないと……」

ハギヨシ「聞こえていませんか……。一度休憩しましょう。7時の夕食には間に合いませんでしたので、夜食を作ってきます」

京太郎「ってうわ!! もうそんな時間か!! 付き合わせてすいません!!」

ハギヨシ「構いませんよ。今はオフで、好きでやっているようなものですから。では少々お待ちを」

京太郎「じゃあ俺は少しだけ進めておきます」

ハギヨシ「はい」ガチャ

衣「………ねむい…」トボトボ

ハギヨシ「衣様、どうなさいましたか?」

衣「………ハギヨシこそどうしたのだ…」

ハギヨシ「私は夜食を作りに厨房へ。お手洗いでしょうか?」

衣「ちょっとした散歩だ……それよりもハギヨシが夜食と言うのも珍しい」

ハギヨシ「いえ。ちょっと作業をしていたら思ったより時間が進むのが早く、京太郎様もお腹が減ったみたいでしたので」

衣「そうか。………ん? 京太郎?」

ハギヨシ「はい、京太郎様です」

衣「今、いるのか?」

ハギヨシ「はい、作業をしています」

衣「場所は?」

ハギヨシ「玄関から入り右を突き当たりまでまっすぐ行った所に」

衣「何故衣に挨拶しに来ないのだ!!」ダッ

ハギヨシ「…………。少しだけ時間をかけて夜食を作りましょう」

龍門渕別邸
真・大会会場

衣「京太郎?」バン

京太郎「………完成!! 福袋の出来上がり!!」

衣「…………」ジトー

京太郎「………」

京太郎「………なんでお前がいるんだ?」

衣「ここは衣の家だからだ」

京太郎「へぇ知らなかった」

衣「それで京太郎は何をやってるんだ?」

京太郎「……大会の準備」

衣「ほー……それにしても顔を合わせるくらいはしてほしかったが」

京太郎「だから知らなかったんだって。……さてと、明日の事をメールしよう」プイ

衣「な……!?」

件名:麻雀大会について
本文
申し訳ありません、連絡が遅れました。
開催日は明日土曜日、時間は12時に場所は龍門渕高校前。あ、深夜の12時に来ないように!!
何か質問や不都合な事があったら言ってください。

京太郎「っと」一斉送信

衣「京太郎!!」

京太郎「うわっと!? な、なんだよ衣?」

衣「衣と話しているのに無視してケータイを弄るな!!」

京太郎「無視? いや、そんなつもりは……。……いや、そんなつもりは。そんなつもりは」

衣「京太郎?」

京太郎「………。っと、衣? いつの間にいたんだ? 気付かなかった……」

衣「は? 京太郎、何を…?」

京太郎「衣、なんで龍門渕家にいるんだ?」

衣「京太郎大丈夫か!? 様子がおかしいぞ!?」

京太郎「様子がおかしい……? 普通だと思うけど……そうだ、準備終わったから皆にメールしないと!! 明日やるからなるべく早く言わなきゃいけなかったんだった!!」

衣「今京太郎がメールしてたぞ!?」

京太郎「え? いやまだしてないよ?」

衣「送信履歴を見てみろ!!」

京太郎「…………。あれ、いつの間に…?」

衣「衣の前で衣を無視してメールしてた!!」

京太郎「………本当か?」

衣「そんなくだらない嘘はつかん!!」

京太郎「そうか………。まぁ良いじゃないか!! 俺は何にも問題ないから!!」

衣「問題無い事なんてないだろう!! 数秒前までの自分の行動を忘れて何故ヘラヘラと笑みを浮かべていられる!?」

京太郎「あ? ………普通だよ普通」

衣「普通な訳あるか!! ……衣には言えない何かがあるのか?」

京太郎「……? いや、無い。俺は大丈夫だ、普通だ。なんで俺が大丈夫だと言っているのに貴様は俺を責める?」

京太郎「俺は俺だ!! 自分の常識を押し付けるなよ。なんでそんな目で見るんだよ!! お前等とは出来が違う………。ッ!!」

衣「京太郎!?」

京太郎「あ、あれ……なんで俺は、異常を当然のように受け入れて……」

京太郎「衣!! 何故お前がここにいるんだ!! 俺に関わるな!! 『俺』はお前を恐れている!! 怖い!! 何なんだこの感情!!」

衣「落ち着け京太郎!!」パシッ!!

京太郎「あ………」

衣「………大丈夫か…?」

京太郎「あ、あぁ……すまん…俺は一体どうなって……」

衣「京太郎、何故衣が怖いんだ?」

京太郎「わかんねぇ……俺の中にいる奴が…」

京太郎「俺の中にいる奴……?」

京太郎「なんで俺はあっさりとあいつを受け入れてんだ? 皆に危害を加えるかもしれないあいつを……」

衣「何があったのか、話してくれ」

数分後……

衣「かつて世界を雀力で支配した男、雀王スーガ………」

京太郎「荒唐無稽だろうけどな。全部本当の話だ」

京太郎「……何とかしなきゃいけなかったのに、何故か全部当たり前になってて、それを疑えなくなってた……また暫くしたらこれが当然だと受け入れちまうのかな……」

衣「……そうだったのか…大丈夫だ!! 衣が側にいておかしくなったら叩いてやる!!」

京太郎「頼もしいな。……悪かった、衣。色々と失礼な事しちまって…」

衣「気にするな。京太郎ではなくそのスーガとかいうはた迷惑な先祖を恨む事にする」

京太郎「だな。って、大分時間ヤバいな。そろそろ帰らないと」

透華「その心配はありませんわ!!」

衣「透華?」

透華「須賀さんの為に部屋を準備しましたから!!」

京太郎「ええっ!? いやいや、悪いですよそんな!!」

透華「遠慮なさらず。私もスーガとかいう小物に興味がありますわ!!」

京太郎「話、聞いてたんですか」

透華「部屋に入ったら深刻そうに話していましたので、椅子に座りながら紅茶を飲んでいたら勝手に耳に入ってきただけですわ」

透華「そんな事より!! 須賀さん、そのスーガとか言うのと話しはできますの?」

京太郎「いつも勝手に出て来ては麻雀で他人をボコボコにしていなくなるって感じで……」

衣「麻雀をしていると出て来るのか?」

京太郎「いや……基本的にはそうかな…?」

透華「麻雀と言うのがキーワードですわね。ハギヨシ!!」

ハギヨシ「はい。夜食を作ってまいりました」

京太郎「あ、ありがとうございます」

ハギヨシ「味の保障はしますので、ゆっくりとお食べください」

京太郎「いただきます!!」

透華「ハギヨシ。麻雀卓と牌の準備をしてくださいませ」

ハギヨシ「既に」

透華「流石ですわね。さぁ、須賀さん!! 麻雀を始めましょう!!」

京太郎「………」モグモグ…ゴクン

京太郎「…………ええええええ!!!!!」

本日はここまday

闘牌開始

東 ハギヨシ
南 透華
西 京太郎
北 衣

東一局

ハギヨシ「急で申し訳ありませんが、お付き合いください」

透華「泊まりがけなら問題ありませわよね?」イーシャンテン

京太郎「いや、まぁ大丈夫は大丈夫なんですけど……」バラバラ

衣「スーガとか言う奴を引きずり出してやろう!!」テンパイ

ハギヨシ「ふむ。ではまずは様子見と言う事で、ダブルリーチ」

透華「まぁ、随分早いですわね?」

京太郎「…………」サンシャンテン

衣「………(京太郎の様子がおかしい…。目つきが変わったな…)」

ハギヨシ「………」

透華「(もう少し様子を見てからですわね……)」テンパイ

京太郎「………クク。つまらぬ事はするな、男」

ハギヨシ「…………」

京太郎「そのリーチはブラフ。嘘の塊だ」

ハギヨシ「……フッ」バラバラ

京太郎「ククク………俺を試したかったようだが……甘すぎるな…」イーシャンテン

衣「………(この感じ……以前にどこかで……)」

ハギヨシ「………」

透華「……(待ちが良くなりましたわ。……ですが、もう少し伸びる気配……)」

京太郎「くだらぬ、下々のお前達にはやはり王からの施しをやらねばな……」

京太郎「リーチ」

衣「成る程、貴様がスーガとか言う得体の知れない奴か」

京太郎「天江 衣……お前は何故俺の前にまた存在した…」

衣「………何?」

京太郎「姿形を変えても未だ力衰えず……お前など、大嫌いだ」

衣「………」←ちょっとショック

衣「ふん!! 何のことだか分からんが衣こそ貴様のような奴など嫌いだ!!」

京太郎「………女神」ボソッ

7順目

透華「ロンですわ!! リーチ平和イーペーコードラドラ、マンガン!!」

京太郎「………」

ハギヨシ 25000
透華 33000
京太郎 18000
衣 25000

東二局

透華「なんですの? この程度で雀王? 笑えますわね!!」

京太郎「喋るな。雑魚が粋がってもくだらない」

透華「な、なんですって!? 負けている貴方に言われたくありませんわ!!」

衣「こいつはこれからだろう……前回から変わり無ければこれから訳のわからない和了り方を始める……」

京太郎「追い詰められる程、血が巡りを良くするんだ……」

4順目

ハギヨシ「……リーチ」

京太郎「ぬ……まだ続けるか…ならばリーチ」

透華「………(見えないですわ……どれが当たり…?)」

衣「………(何故だ、危険牌が分からない!! 全て危険じゃないのか……? ……京太郎の能力……リーチをかけると負ける……)」

衣「(………大丈夫なのか、これは……)」パタッ

ハギヨシ「………フフッ…」パタッ

透華「ハギヨシ、ロンですわ」

京太郎「なっ……に…?」

透華「タンヤオドラ……2900」

ハギヨシ 22100
透華 32900
京太郎 18000
衣 25000

東二局 一本場

京太郎「何の真似だ、貴様……」

ハギヨシ「さて……私には分かりかねます」

京太郎「そうか……ならば…」

透華「………オーホッホッホ!! 口しか回らないんですの? これならまだ須賀さんに打たせた方がお強いのではなくて?」イーシャンテン

京太郎「あんな才能のカケラも無い奴はこの場に相応しく無いな」???

衣「才能のカケラも無い……? そんな筈は無い!! 衣は京太郎に秘められた物を感じた事があった!! お前の事じゃない、京太郎自身の物だ!!」テンパイ

京太郎「あいつ自身の力…? ハッ!! あっても精々リーチをかける事ができるくらいだろう。何度も言うが、あいつは麻雀に勝つ力は無い」

衣「そんな事……!!」

京太郎「喋るな。貴様と話すとツキが去る」

衣「………!!」

10順目

京太郎「(不思議と手が重い……しかし)リーチ(さぁ、俺を攻撃しろ。自らの首を絞めるが良い)」

ラス

京太郎「何故だ……!! 何故誰も和了しない……!!」

透華「テンパイですわ」

京太郎「……テンパイ」

衣「テンパイ」

ハギヨシ「ノーテン」

ハギヨシ 19100
透華 33900
京太郎 19000
衣 26000

東二局 二本場

透華「このまま私の一人勝ちですわ!!」サンシャンテン

京太郎「認めんぞ……貴様のような存在は…!!」???

衣「衣こそ貴様のような異常な存在を認めん!!」サンシャンテン

ハギヨシ「………」バラバラ

今回はここまで

ちょっと展開に行き詰まって来た……
少し時間ください

5順目

ハギヨシ「リーチ」

京太郎「その小細工を止めろと言っているのだ!!」

ハギヨシ「……続けてください」

8順目

京太郎「リーチ!! 貴様の小細工は俺には通用しない!!」

ハギヨシ「………目が濁って来ていますよ。貴方のその全てを諦めたような目では……何も見えないでしょうね……」

ハギヨシ「ロン」

京太郎「な……そんな、ば……かな…!!」

ハギヨシ「リーチ三暗刻タンヤオドラ3……裏三つですね。倍満です」

ハギヨシ 35100
透華 33900
京太郎 3000
衣 26000

京太郎「どうなっている……こんな異常な事が連続して起こるのか…?」

透華「何をぶつぶつ言っていますの?」

衣「フン……やはり京太郎の方が何倍も強いな…」

京太郎「(…そうか……貴様か……貴様が…貴様がいるから……衣…コロモォォォ……!!!)…クク………」プツン

ハギヨシ「(空気が変わりましたか……私では抑えきれないかも知れませんね…)」

東三局

京太郎「………ダブルリーチ」

京太郎「簡単な事だったな……今夜は不自然な夜だったが…それに乗じれば良い………」

衣「ぬ………!!(空気が変わった……本気か!!)ならば、衣も全力だ!!」ズズズッ

ハギヨシ「………(衣様の支配が始まりましたか……京太郎様の方も底知れぬ拘束力を放っていますね……私の出番は終了でしょう)」

透華「…………」

ハギヨシ「(透華お嬢様も話さなくなりましたか……)」

京太郎「ツモ。ダブリー一発ツモ清一一通……3倍満だ」

ハギヨシ 23100
透華 21900
京太郎 39000
衣 14000

ハギヨシ「……(完全に支配をしましたか……さて、どうしますか)」

衣「~~~~ッ!!!」

透華「…………」

ハギヨシ「(衣様は熱く、透華お嬢様は冷たくなっていますね。援護しつつ様子見をしてみましょう)」

東三局 一本場

京太郎「………ぬ…?(とんでもない不快感だ……まるで自分の領域を踏み荒らされているかのような……)」

京太郎「(今の俺の領域について来るか……化け物め…)」リャンシャンテン

衣「………!!!」ズズズッ…ズズズズッ

透華「…………」

三順目

透華「リーチ」カッ

京太郎「……俺の支配が完全では無い…? 何故お前達はまだ生きていられる…?」

衣「………!!」ズ……グワッ!!

京太郎「づっ……(支配領域が奪われた!?)」

透華「ツモ。リーチ一発ツモイーペーコードラ1。4000-2000」

京太郎「……クッ…」

ハギヨシ 21100
透華 29900
京太郎 35000
衣 12000

東四局

衣「宣言しよう。この親番で衣が一位をとり、そしてそのまま終局させると」

透華「………」

京太郎「出来る訳が無い……ハハハハハ!! 俺が負ける事は有り得ん!!」

8順目

ハギヨシ「………」コト

透華「………」

京太郎「(………クハ、クハハ!! やはり愉快だ、追い詰められるこの感覚!!)」

衣「リーチだ!!」

ハギヨシ「………」

透華「………」

京太郎「(さぁ俺を殺せ!! 完膚無きまでに!!)」コト

衣「カン!!」

京太郎「(ドラ4枚カンして更にドラを重ねやがった……こんな芸当までしてきやがるのか……面白い…)」コト

衣「……!! ロン!!」

衣「リーチタンヤオドラ8!! 24000!!」

京太郎「………あぁ」

ハギヨシ 21100
透華 29900
京太郎 11000
衣 36000

東四局 一本場

衣「オーガ……京太郎から出ていけ!!」テンパイ

京太郎「………」???

ハギヨシ「(後は衣様に任せておきましょう。………おや?)」

透華「………」ギラッ

5順目

京太郎「………まさか……。この俺が支配されるなんてな……」

ハギヨシ「京太郎様。今日は綺麗な満月ですね」

京太郎「………。あぁ、本当だな」

海底牌

衣「ツモ。三暗刻海底ドラ1」

ハギヨシ 17100
透華 25900
京太郎 7000
衣 48000

東四局 二本場

京太郎「キラキラと空に、デカデカと存在感を示している。……羨ましいなぁ、その輝き。俺もそんなに輝きたかったなぁ……こんな訳の分からねぇ力でじゃなくて、俺自身の力でさ……」

衣「………!! 京太郎なら大丈夫だ!! 衣が保障しよう!!」

京太郎「ハハッ、衣の保障なら完璧だな…」

衣「あぁ!! ……ツモ!! 海底ツモ三色イーペーコードラドラ!!」

ハギヨシ 11100
透華 19900
京太郎 1000
衣 66000

東四局 三本場

京太郎「本当迷惑かけたな。出会って一ヶ月も経ってないのにさ。……感謝してるぜ、衣」

衣「……時間とか関係無い。大切なのは今、友人であるか否かだ」

京太郎「…へっ、だな。お前みたいな友人と会えて良かったぜ」

衣「衣もだ!!」

京太郎「今までの寝ぼけた俺じゃねぇ、これからの俺の成長を見てくれよな!!」

京太郎「リーチ!!」

スーガの能力、『背水の陣』が京太郎の真の能力『絶骨の刃』になりました。
能力が変動します。
「自分の点数が少なければ少ない程自分の和了できる点数が高くなる。変わりにリーチでの和了がしにくくなる。」

スーガの能力、『絶対王政』が使えなくなりました。

京太郎の真の能力、『絶勝の祝福』が解放されました。
「勝つ事を絶対とされ、ありとあらゆる場面で勝つ事を約束されている。勝ちたいと強く願った場面で使えるが、使用すると使用者に何らかの異常が起こります。」【封印中】

京太郎の真の能力、『絶対の覇者』が解放されました。
「他の能力の干渉を受けない」

スーガの能力、『必勝の価値』が京太郎に受け継がれました。
「必勝の女神の加護を受けている人間が同卓にいる場合、絶対の覇者の効果はうち消える。」

京太郎「ツモ!! リーヅモ三色タンヤオドラ3!!」

ハギヨシ 7100
透華 15900
京太郎 17000
衣 58000

南一局

ハギヨシ「……うん。良い笑顔になりましたね、私はそちらの顔の方が好ましく思います」

京太郎「ハギヨシさんも迷惑かけてすいませんっした!!」

ハギヨシ「いえ、私は京太郎様に迷惑はかけられていませんよ。それに私達も、もう友達ですから」

京太郎「あぁ!! ありがとう!!」コト

透華「ロン」

三人「!?」

透華「………!! 私の時代が来ましたわ!? 大三元四暗刻単騎待ちです!!」

京太郎?「(成る程な……どうも衣から感じないからおかしいとは思ったが、こちらが女神持ちだったのか……)」

衣「空気が読めない……と言うか衣達の会話を聞いていたのかすら怪しい奴が一位か…」

ハギヨシ「申し訳ありません、京太郎様」

透華「これが龍門渕の実力ですわ!! オーホッホッホ!!」

衣「……すまん」

京太郎「クックック……やっぱ面白いわ、麻雀。何が起こるか分かったもんじゃない。透華さんも、俺にとっては高い壁だったんだ。いつかは越えたい壁。そうだよな、こうでなくちゃ」

衣「………フッ。負けてもキラキラと輝くその瞳は、一時の物かも知れぬが遥かに衣の輝きを凌いでいるぞ……」

京太郎「え? 何か言ったか?」

衣「何でも無い。さて……衣は眠いぞ」

京太郎「うわ、もう10時かよ!! 何か三、四日くらいかかった気がする東風だったな」

衣「うむ。ではまた明日な、京太郎」

京太郎「おやすみ衣」

透華「ハギヨシ、須賀さんに部屋へご案内してさしあげて?」

ハギヨシ「畏まりました」

客室

京太郎「………え…」

ハギヨシ「どうかしましたか?」

京太郎「いや……余ってる部屋にしては部屋が広すぎる気が……」

ハギヨシ「こちらにはあまり人が住んでいないにも関わらず、部屋の数は多いですからね」

京太郎「成る程」

ハギヨシ「ではおやすみなさいませ」ガチャ

京太郎「………ここに一人は寂しい気がするな…」

京太郎「メール……あれ? 電源落ちてる……何故だ?」

京太郎「……寝るか…」

ハギヨシ「はい、こんな事もあろうかと充電器をお持ちいたしました」

京太郎「また音も無く……いや、ありがとうございます」

ハギヨシ「それと先程はあまり食べる時間がなかったのでお腹が減っているかと思い、夜食を作り直して来ました」

京太郎「わざわざ? さっき手をつけて無かった奴で良かったのに……」グゥ…

京太郎「……あと数秒遅ければ俺が「お腹減った」とか言ってましたね、流石です」

ハギヨシ「執事ですから。では改めて、おやすみなさい」

京太郎「ありがとうございます、おやすみ」

京太郎「ケータイ充電して、っと……いただきまーす」

正直よくわからない

本日はここまで

ようやくチート能力の数々を何とかできた気がする。

さて、そろそろ共通ルートが終わるので今後の話を。
今まで登場したメインキャラクターとこれから登場するメインキャラクター全員にエンディングを用意する事にしました。BADとHAPPを一つずつです。
あと軽い選択肢も作ります。

咲を題材に京太郎を主人公にしたギャルゲー的SSだったのです!!
ドヤ顔で言う事ではありませんが。
何人見てくれてるか正確には分からないので、どういう選択肢の選び方になるか分かりませんが、最後までお付き合いください。

後失踪はしませんので大丈夫です。
少し時間貰ったりはするかも知れませんが、絶対に続けます。

こういうSSってPart2に続けても良いのかな……

>>447
是非その分からない所を指摘していただければ嬉しいです。

>>449
なんか会話が繋がってない気がするんだが

>>450
マジっすか!?
すいません、見直して来ます!!

食後

京太郎「満腹満腹」

コンコン

京太郎「はい?」

透華「失礼します」

京太郎「あれ、透華さん。どうかしましたか?」

透華「大した事ではありませんわ。京太郎さんの事が気になって、顔を見に来ただけですの」

京太郎「そうなんですか。……はい?」

透華「最初に会った時、少しだけ引っ掛かりを覚えましたの。何の事だか分からなかったのですけど」

透華「今回、貴方と麻雀をやり……そして、知る筈も無い私の過去…と言うのかしら? 少しだけ記憶が頭に流れて来て……」

京太郎「え!? ちょっちょっ!!(どういう事だ…?)」

スーガ『あー、どこかで見た事あると思ったら。それに龍門渕か、成る程な』

透華「それは、私が須賀さんと同じ顔をした人に、捨てられた記憶でしたの」

京太郎「(ってスーガ!! お前まだいたのか!! というか何か知ってるのか!?)」

スーガ『力が弱くなっただけだからな、俺は。別に消えはしないよ』

スーガ『そして回答だが……俺が生きていた頃に、こいつと同じ顔をした女と一夜のみの恋人を演じて逃げた』

透華「私、凄く悲しくて……そして私の事では無い筈なのに、京太郎さんが凄く恋しくてなってしまいました」

京太郎「(は、はぁ!? 何してんだよお前!?)」

スーガ『仕方ねぇだろ、ちょっとした遊びのつもりだったのにそのせいでそこの土地の奴らと揉めに揉めて面倒くさくなったんだよ』

京太郎「(最低だ……)」

透華「……いきなり訳の分からない事を聞かされて、混乱していますわよね。でも、これだけは…」

透華「私、龍門渕透華は、京太郎さんに興味を抱いてしまいました。これは、愛情というものだと思います」

京太郎「お、落ち着いてください!! 俺が透華さんにそんな酷い事をする訳無いじゃないですか!!(どうなってやがる!?)」

スーガ『うーん……俺の事を好き過ぎて、転生して忘れたってのにお前を見てついでに俺と間接的に触れて、数千年の恋心が再燃したのかな』

京太郎「(なに冷静に推測してんだよおい!! やっぱりお前のせいか!!)」

透華「分かっています!! 夢か幻覚か、私の頭がおかしくなってしまったのかも知れませんが……この想いは本物なんです!!」

透華「……今すぐ受け入れて、とは言いません。……私…ずっと、ずぅっと……貴方の事をお待ちしていました、これからも…」

透華「……ッ!! あ、あら? 私、何を……し、失礼します!!」バタン

京太郎「………………………おい…どうすんだよ…」

スーガ『とりあえず相手してしまえば良いじゃねぇか。器は違えど魂は同じ女、そんな女の処女を二回も奪えるなんて貴重な体験だぜ?』

京太郎「却下だ馬鹿野郎!!」

スーガ『何故だ。俺が思わず手を出すくらいには良い女なんだ、お前が何をしても仕方ないし相手もその気……』

京太郎「嫌なんだよ。そういう女の人を馬鹿にしたような行為は大嫌いなの。つーかお前はとっとと出てけ」

スーガ『チッ……粗チン野郎…』

京太郎「うるせー!! 俺は普通くらいだー!!」

京太郎「はぁ……はぁ…。もう寝よう…」

次の日

京太郎「……6時…。遅く寝たのになんでこんな早起きなんだ…6時間しか寝てないじゃんか…」

京太郎「……メール…。来てる…」

メール着信有り
18件
不在着信有り
15件

京太郎「不在15件…?」
母さん
母さん



優希
照さん
優希


照さん
優希

照さん
照さん

京太郎「咲から4件メール来てるな」


件名:了解だよ!!
本文
じゃあまた明日ね?
あ、今日京ちゃんの家に遊びに行こうかな?
泊まってそのまま行けば、京ちゃんも寝坊しないだろうし。

京太郎「寝坊どころか早起きし過ぎたな…。というか常識的に考えて家に泊まりに来るのはまずいだろ…」


件名:京ちゃーん?
本文
もう寝ちゃったかな?
おばさんに連絡して勝手に行っちゃおうかなー
起きてたら返信してね?


件名:京ちゃん今どこにいるの!?
本文
今おばさんから電話来たよ!!
今どこにいるの!?
何回電話してもでないし!!
大丈夫!?


件名:京ちゃん!!
どこにいるの!!
電話出てよ!!
お願い!!

京太郎「……うわー…何か大事になってら…。母さんにメールしたから多分咲に伝わってる筈…だけど…」

件名:悪い
本文
友達の家に泊まりに来たんだが、充電切れてさ…
本当悪い!!
心配してくれてありがとうな

京太郎「えーと……照さんから3件か」


件名:了解
本文
明日、京ちゃんに会えるのを楽しみにしているよ。
明日こそは京ちゃんに勝たないとな


件名:今どこにいるんだ!?
本文
咲から京ちゃんが行方不明と聞いたぞ!!
電話に出てくれ京ちゃん!!


件名:もし京ちゃんに何かあったら
本文
私も死のう
連絡待っている

京太郎「ひぃぃぃぃ!!! そんな事にまでなってるの!?」

件名:心配かけてすいません!!
本文
俺は無事です!!
友人の家に泊まりに来たんですが充電切れちゃってて!!
本当すいませんでした!!
あと死ぬとか止めてください!!
照さんに死なれたら俺は地獄行き確定になりますから!!

優希
件名:分かったじぇ
本文
楽しみにしているじょ!!
また明日な!!

優希
件名:今咲ちゃんから連絡あったじぇ
本文
こんな時間までどこほっつき歩いてるじぇ、京太郎!!
そんな悪い子に育てた覚えは無いじぇ!!
さっさと私に連絡するじぇ!!

優希
件名:京太郎!!
本文
冗談は止めるじぇ!!
今どこにいるんだじょ!?

京太郎
件名:悪い…
本文
ちょっと色々あって連絡できなかった。
俺は大丈夫だぞ、心配してくれてありがとうな


件名:先程咲さんからメールが来たのですが
本文
今どちらに?
私には関係ありませんが、あまり知り合いに心配させないようにしてください

京太郎「和からメールが来た……だと? アドレス交換以来2回くらいしかやり取りせず、用事があれば電話くらいだったのに…」

件名:すまん
本文
用事あって連絡とれなかった
迷惑かけてすまん…

京太郎「……うん、後は全部了解のメールだけだな」

京太郎「ちょっとくらい連絡いれておけば良かったなぁ……なんで気付いたあの時にそのちょっとが出来なかったのか…」

コンコン

ハギヨシ「おはようございます、失礼します」ガチャ

京太郎「あ、おはようございます。早いですね」

ハギヨシ「執事ですので」

京太郎「凄いですね」

ハギヨシ「食器の回収と朝の挨拶に来ました」

京太郎「もしかして俺が起きたのに気付いて?」

ハギヨシ「はい、そうです。ではお邪魔方が起床するまで少々お待ちください」ガチャ

京太郎「あ、俺も起きます!!」バタン

ハギヨシ「どうかしましたか?」

京太郎「あーいや……何か寝てるのも変な感じがして…」

ハギヨシ「別に気にしなくても」

京太郎「そう言われても気にしちゃうんですよ。空き部屋貸してもらった上に泊まらせてもらっちゃって……」

ハギヨシ「ふむ」

京太郎「何か俺に出来る事はありませんか?」

ハギヨシ「そうですね……では是非、今日の催し事を成功させてください」

京太郎「え?」

ハギヨシ「衣様も透華お嬢様も、少なからず楽しみにしていましたので。京太郎様の仕事は、お嬢様方を楽しませる事…という事で」

京太郎「あ、あんた……イケメンや…」

ハギヨシ「え?」

京太郎「外見も中身もイケメンとか、もう俺に勝てる要素は無いな……」ズーン

ハギヨシ「……あ、ありがとうございます…?」

ハギヨシ「私からすれば、京太郎様の方がかっこいい方だと思います」

京太郎「謙遜までできる、流石や……今日から兄貴と呼ばせてください!!」

ハギヨシ「あ、兄貴? ……いえ、お友達でお願いします」

京太郎「くっ!! 眩しい……眩し過ぎるよ兄貴!! 『上下関係は友達の間にはいらない』って事ですか…!!」

ハギヨシ「…………。はい、その通りです。私と京太郎様は昨日友人になりましたから。対等な立場でいたいですね」

京太郎「あざます!! 俺…ハギヨシさんの足引っ張らない友人目指しますから!!」

ハギヨシ「はい。では、私は少しやることがありますので失礼します」

京太郎「あ、俺は会場の方に行ってますんで」

ハギヨシ「分かりました」

今日はここまで

照の設定ですが、俺の中で照は好きになったら一直線で少し盲信的になるんじゃないかと思ってます
原作ファンの人たちは申し訳ありませんが、このスレの照さんはこれからもこんな感じで行きますのでよろしくお願いします

麻雀大会会場

京太郎「さてと……別にとくにやる事は無いかな? 卓とか拭いたり……あー掃除が行き届いてるなぁ…」

PPPPPPPP

京太郎「おっと、咲から電話か」

京太郎「もし」
咲『京ちゃん!!!!!!』

京太郎「ファッ!?」

咲『大丈夫なの!?』

京太郎「あー…あれ? 母さんから大丈夫だって聞いてない?」

咲『聞いたよ!! おばさんも怒ってたよ!?』

京太郎「悪い……そうだ、照さんと優希と和にも俺の事聞いてくれたのか?」

咲『もしかしたら一緒にいるかと思ってね……おばさんから京ちゃんの事聞いた後に皆には言っておいたから…』

京太郎「いや、本当に悪かったと思ってる」

咲『良いんだけどね……それで何? 今、龍門渕さんの所にいるんだよね?』

京太郎「あぁ、ちょっとした準備とかしてたら遅くなっちゃって。色々あって泊まる事になりました」

咲『ふぅん……色々って何?』

京太郎「いや、まぁ色々だよ」

咲『……透華さんと何かあったの?』

京太郎「まぁ透華さんと衣、あとハギヨシさんかな」

咲『…あっそ。じゃあまた後でね』

京太郎「あ、咲。流石に俺の家に泊まりに来るのは止めた方が良いんじゃないかな?」

咲『え……』

京太郎「いや、流石にそんな所見られたら変な噂されるかも知れないだろ? 好きでもない奴とそういう噂されたら嫌だろ? もし本命の耳に入ったら冗談じゃなくなるし」

咲『………』

京太郎「だから」
ぷつっ……

京太郎「あれ、切れた。どうしたんだろ?」

PPPPPPPP

京太郎「も」
優希『京太郎ぉ!!!!!!』

京太郎「ファッ!?」

京太郎「み、耳がぁ……!!」キィーン

優希『心配したんだからな!! この馬鹿犬!!』

京太郎「わ、悪かったよ!! まさかこんな大事になるとは思ってなかったからさ…」

優希『連絡くらいしろ馬鹿!!』

京太郎「今度から気をつける」

優希『……まぁ良いじぇ…』

京太郎「いや、連絡しなくても大丈夫かなとか思ってたんだけどさ。まさか母さんから咲、咲から優希達に行くとは思ってなかった」

優希『……まぁ京太郎が大丈夫なら別に良いじぇ…じゃあ後でだじぇ…』ピッ

京太郎「うーん……こりゃ皆に悪い事したなぁ…」

PPPPPPPP

京太郎「っと、照さんか。………」ピッ

京太郎「…………」サッ

京太郎「…ん? もしもーし?」

照『おはよう……』

京太郎「あ、おはようございます照さん」

照『無事で、良かったよ……』

京太郎「いやぁ…起きてからメール見たんですが照さん!! 死ぬとか簡単に言っちゃ駄目ですよ!!」

照『京ちゃんがいないこんな世界に未練なんて無い』

京太郎「えええぇぇぇ……もう、本当に驚いたんですから…」

照『……私も凄く焦ったから…これでお互い様だよね…』

京太郎「あと照さん、ごめんなさい。俺がちょっと連絡すれば良かったんですけど忘れてて……」

照『………ずるい』ピッ

京太郎「あれ? 切れちゃった……」

ガチャ

京太郎「ん?」

衣「………」

京太郎「あれ? 衣、どうした?」

衣「………んにゅ…」トテ…トテ…

京太郎「おい、衣? ちょっ…落ち着きたまえよ…?」

衣「ん…あ…」ドサッ

京太郎「ちょっ!? なんで覆いかぶさって来る!?」

衣「うあー………」ハムハム

京太郎「うわぁぁぁ!! 俺は食い物じゃねぇぞ!!」

京太郎「ん? 甘噛み? って衣さん、もしかして寝ぼけて……」

衣「くぅ……くぅ…」

京太郎「ましたね。まったく……なんでこっちまで来てるんだよ…よっと」

京太郎「おーい衣ー、起きろー」

衣「ん……?」

京太郎「衣?」

パチン!!!!!!


説明中………

京太郎「と言う訳なんですよはい」

衣「す、すまん!! 衣が悪いのに京太郎を叩いてしまった…」

京太郎「まぁ大丈夫だよ。衣は力あんま無くて助かった」

衣「うう……すまん…」

京太郎「まぁ気をつけろよ? 寝ぼけて襲われたのが俺だから良かったけど、男子なんて性欲の塊みたいなもんなんだから」

京太郎「衣みたいな可愛い子に迫られたら襲っちまうって」

衣「…朝からそんな事言わないでくれ……」

京太郎「ん?」

衣「な、なんでもない!! 部屋に戻る!!」

京太郎「あぁ。足元に気をつけろよー」

京太郎「うーん……やっぱり女の子の住んでる家に泊まるのは危険だな。今度からは気をつけよう」

衣「京太郎……」ソッ

京太郎「ん? 何かあったか?」

衣「京太郎は……何故衣の事を襲わなかった…?」

京太郎「え……いや、襲ったら問題だろ…それに友達に酷い事したくないしな」

衣「衣に魅力が無いとか、そういう事では無いか…?」

京太郎「あぁ成る程。心配しなくて大丈夫だぞ、衣は十分可愛いから。それに男に襲われる=魅力があるって訳でも無いからな?」

衣「そんな事は分かっている!! 京太郎から見た衣が知りたいんだ!!」

京太郎「俺から見た衣? うぅん…可愛くて麻雀強くて少し子供っぽいけど……うん、魅力的な女の子だよ」

衣「………」プイッ トテトテ

京太郎「ありゃ? 行っちゃった。うぅん、怒っちゃったかな? 女心ってのは分からないもんだ」

朝食

京太郎「うわっ、目茶苦茶美味しいですね!!」

透華「それは良かったですわ。京太郎さん、今日の御予定は?」

京太郎「12時に龍門渕高校前に皆を迎えに行かないといけない、ってくらいなんでほぼやる事は無いですね」

透華「……で、では少し私と」
京太郎「あー、でもいつまでもここにいたら失礼なんで時間まで外にいますよ。時間になったらこっち来ますね」

透華「……………」

ハギヨシ「……京太郎様」

京太郎「ん? なんですか?」

ハギヨシ「……いえ。なんでも」

京太郎「そうですか? あ、俺で良ければ何でもするんで手が必要ならなんでも言ってください!!」

ハギヨシ「……うぅん…その気が使える所をもう少し…」ボソッ

京太郎「はい?」

ハギヨシ「いえ、なんでもありません」

京太郎「ごちそうさまでした!! じゃあありがとうございました、また後で!!」

透華「…………」

ハギヨシ「透華お嬢様?」

透華「………ふっ…おーほっほっほ!! 流石は私が認めた男!! 一筋縄では行きませんわね!!」

ハギヨシ「………ふむ。あまり、私が心配する必要はなさそうな気がしてきました」

すいません、本日はここまで

自覚無かったんですけど、見直してみて初めて気付きました
これが今流行りのちょろいんって奴ですね


森林公園

京太郎「さてと、目的も無くぶらぶらするのも悪くは無いよな。適当に時間潰してから、ちょっと街の方に寄るかな」

京太郎「まぁ、その前に……」

京太郎「貴方がいましたよね、健夜さん」

健夜「や、久しぶり京太郎君」

京太郎「……マジかよ、信じたくなかったなぁ……健夜さんが俺を脅迫してくるなんて」

健夜「いやぁ、良く気付いたね? メールしたのが私だって事と、私が今貴方を尾行していたって事」

京太郎「……まぁアドレスが『皆大好き健夜んやん』とか痛々しかったんで、最初は信じられませんでしたけど。今ここに至ってようやく確信したって感じです」

健夜「へぇ? なら及第点くらいならあげてもいいね」

京太郎「―――それで? 貴方は俺の中に眠るスーガの血について知っていた、そしてその血が誰かを危険に晒すかも知れない事も……」

京太郎「でも貴方はもう不要だ、俺はスーガの血を克服して少しでも自分の力にしましたから」

健夜「分かってないなぁ、京太郎君は」

京太郎「…………」

健夜「スーガの血があるかどうかが問題なんだよ、この問題は。……君がいれば、周りの人が…いや、世界中の人が不幸になる」

京太郎「確信あるんですね」

健夜「………貴方のお父さんの時もそうだし今までにも色々あったからね。今まで何とかなったけど、今回は何が起きるか予測がつかない。だから…」

京太郎「俺に死ねと?」

健夜「まぁそれが一番良いだろうね。でも、京太郎君は一応昔なじみだからさ……君の力を信じてみたんだよ?」

健夜「もしかしたら京太郎君なら自分で何とかしちゃうかも、ってね」

健夜「でも、駄目だったから。スーガの運命を消滅させる事に失敗したから。君に鎖を付けたいなって私の我が儘」

健夜「京太郎君、選択肢をあげるよ。死ぬか、私の側で一生を終えるか」

京太郎「おかしいな……まだ一週間後には二日早い気がしますけど」

健夜「君が女の子達とイチャイチャしてるのを見てて、イラッと来ちゃって?」

京太郎「イチャイチャ…? いや、普通でしたよ?」

健夜「………まだその病気、治ってなかったかー。まぁ良いや。さ、早く選んで?」

京太郎「じゃあ選びます。お引き取りください、俺は俺の力で何とかしますから」

健夜「………。やっぱそうだよねぇ」

京太郎「すいません」

健夜「………仕方ない、あと二日だけ猶予をあげる」

京太郎「……元々貰ってた猶予ですけどね。その二日後、貴方は何をするつもりですか?」

健夜「……それは、『京ちゃん』次第かな? できれば私に着いてきて欲しいけどね」

京太郎「前向きに検討しますよ、『すこやんねぇねぇ』」

京太郎「……京ちゃんって言われたの、久しぶりですね」

健夜「私も、すこやんねぇねぇなんて……恥ずかしくて爆発しちゃいそうだよ」

京太郎「…………健夜さんが相手でも俺、負けませんから」

健夜「京太郎君には悪いけど、私にも守らないといけない人達がいるの」

健夜「……咲ちゃんと照ちゃんも守りたい人」

京太郎「…………それじゃあ」

健夜「ばいばい」

スーガ『……奴は?』

京太郎「健夜さん。俺と咲、照さんが小さかった頃に良くしてくれた人。皆のお姉さんって感じの人だった」

京太郎「健夜さんが家庭の事情で引っ越してそれっきりだったけどな」

スーガ『……あの女は、麻雀をやっているな?』

スーガ『あの女の麻雀の才能は恐ろしい。……が俺の力の前では敵じゃない……しかしあの尋常じゃない程の執念…あれは何だ?』

京太郎「さぁな。もしかしたら小さい俺が健夜さんに何か失礼な事して嫌われたのかもな」

スーガ『嫌いだという理由だけで生きる死ぬの話を持ち出す女は間違いなく狂ってる』

京太郎「…………変な気分になっちまったな。なぁスーガ、今の俺の力で健夜さんに勝てると思うか?」

スーガ『無理だ』

京太郎「……やっぱり?」

スーガ『俺の経験上、勝利に貪欲な奴と、その勝負に勝つ事に命を燃やす奴程に厄介な相手はいない』

京太郎「俺も死ぬ気で応えないと駄目って事か」

京太郎「つーか!! お前がいなくなれば万事解決する話じゃないか!!」

スーガ『……少しは反省しているんだ。生前の俺が何を考えて血に呪いを加えたのか、今の俺には分からない』

スーガ『しかし子孫に害を為す先祖なんぞ、悪霊と変わらないからな……すまん』

京太郎「急にしおらしい…まぁ良いんだけどさ……にしても健夜さんは何をそんなに警戒しているんだ? スーガにも自我はあって反省もできるんだ、人に害を及ぼすなんて事……」

スーガ『或いは、血の暴走……」

京太郎「暴走なんてするのか?」

スーガ『……過ぎた力は身を滅ぼす』

京太郎「………」

スーガ『正直俺にも何が起こるかなど分からんよ。何かが起こる、それを誰かが知っている』

京太郎「……大丈夫だ。俺が何とかするさ。お前は成仏する方法でも考えとけ」

スーガ『……(何か忘れている気がする…)』

京太郎「さて、うろうろして行くか…」

健夜「ばぁ?」

京太郎「どわぁ!?」

健夜「あはは♪ そんなに驚くとは思わなかったよ」

京太郎「健夜、さん……? 何しに…」

健夜「言っておきたい事があったからさ。京ちゃんが誤解してそうな事」

京太郎「………?」

健夜「私は京ちゃんの事、大好きだから」

健夜「だから、京ちゃんには死んで欲しくないよ、できればさ」

京太郎「………??? あ、ありがとうございます?」

健夜「ここまで言っても無駄なんだよね……皆苦労してるんだろうなぁ…」

京太郎「えーと……それで?」

健夜「京ちゃんの事も守りたいから……だからさ、なるべく私が望む返事、待ってるから」

チュッ

!!!???

京太郎「なぁ!? く、くくく唇にチュウ!? 初めてのチュウ!?」

健夜「初めてだったの?」

健夜「だったら良かった。私も初めてだから大丈夫だね」

健夜「じゃあね」

京太郎「…………」

スーガ『ひゅう、色男~』

京太郎「うるさい馬鹿!!」

ガサガサッ

京太郎「だ、誰だ!?」

京太郎「気のせいか……」

スーガ『(気のせいでは無いな……)』

照「(京ちゃん京ちゃん京ちゃん京ちゃん京ちゃん京ちゃん京ちゃん京ちゃん京ちゃんキスしたキスしたキスしたキスしたキスしたキスしたキスした)」

照「(ファーストキス)」

照「(落ち着け私、素数を数える作業に戻るんだ。1、2、3、4、5、6、7、9、11………)」

照「(ふぅ、落ち着いた。素数は私に勇気をアババババ)」

数時間後……

京太郎「さてと、11時40分……そろそろ龍門渕の前に行きますか」

お疲れ様でした、本日はここまでになります!!
間が開きました、すいません!!

健夜さんちょろいっす!!
あと健夜さんの喋り方おかしいかも知れないです…

龍門渕高校前

京太郎「あ、皆来てるな」

京太郎「うーっす」

佳織「あ、わ、私妹尾佳織と言います!! よろしくお願いします!!」

京太郎「俺は須賀京太郎です、よろしくお願いします。緊張しなくても大丈夫ですよ?」

佳織「は、はい!!」

智美「ワハハ、佳織は男の子が苦手だからな。勘弁してやってくれ」

京太郎「いえいえ。そういう女の子も可愛いと思いますよ」

佳織「か、かわっ!?」

智美「ワハハ!! 口が上手いなぁ、京太郎君は!! 私は蒲原智美だ、よろしくな!!」

京太郎「よろしくお願いします。確か鶴賀学園麻雀部の部長でしたよね?」

智美「ワハハ、初めてだよ。他の学校の麻雀部からそう言われたのは」

京太郎「そうなんですか?」

智美「皆何故かユミちんの方を部長と思っていてな。ま、やはり風格の問題なんだろう。私みたいなチビじゃあ確かにそもそも学年を間違えてると言われても不思議では無い」

京太郎「そうかなぁ? 蒲原さんもオーラ出てますよ?」

智美「ワハハ!! 慰めてくれてありがとう!!」

京太郎「あんまり気にしない方が良いですよ、結局実力があれば良いんですから!!」

智美「実力……」

京太郎「んで、なんで皆機嫌悪そうにしてるんだ?」

咲「本当に分からないなら死んで償うべきだよね」

京太郎「あぁ、昨日の事か!! 本当心配かけてわるかったよ!!」

優希「………」バキッ

京太郎「痛い!! ごめんなさい!!」

優希「散々主人に心配かけた罰だじぇ!! これくらいで済んで良かったと思うんだな!!」

京太郎「いやぁ……ほんとすんません…」

華菜「あれ? 京くん、もしかして彼女? えっ何、痴話喧嘩勃発だし!?」

美穂子「………」ピクッ

桃子「か、彼女さんッスか?」

ゆみ「ま、まさか須賀君に彼女がいたなんてな……」

咲「!!! なら私も京ちゃん叩く権利あるよね!!」バチコン!!

京太郎「痛い!! というか話聞いて!!」

華菜「まさかの二股だし!?」

ゆみ「な、なんだと!? そういう不純なのは駄目なんじゃないか!?」

和「では私も」パシン

京太郎「いた……くない!! というかありがとうございます!!」

華菜「さ、三股ぁ!? タラシだし!?」

美穂子「わ、私は……愛人でも大丈夫ですから!!」

京太郎「この状況で的確に俺にダメージを与える言葉!!」

美穂子「え、いやそうでは」
京太郎「と、とにかく!! 俺はそんな何股とかそういうの無いですから!!」

照「………そうだよね。京ちゃん、本命いるもんね」

皆「!?」

京太郎「え!? いやいやいや……えっ!?」

優希「そうなのか京太郎!?」

咲「どうなの京ちゃん!?」

淡「照が元気無い理由はそれっぽい?」

菫「かも知れないな……こんな美人どころばかり集めて本命は別にいる、つくづく罪作りな男のようだね」

京太郎「や、違いますから!! え、というか誰ですか!?」

照「……私は知らないよ、名前……でもさっき、キスしてたよね?」

京太郎「………あー(見られてたかー……でもキスしてたのは本当だしな)…はい、キスしましたね、うん」

スーガ『やっぱり気のせいじゃなかったか。何かそんな気配するとは思っていたが』

京太郎「(おおおいいいいい? 知ってたなら一声かけて鍵かけて!?)」

スーガ『(鍵?)いや、別に良いかと思って』

桃子「その辺の話、詳しく聞きたいッスね」

ゆみ「うむ。余す所無く聞かせてもらおうか」

美穂子「キスくらい……普通にしますよね…? と、友達とかでも…」

華菜「いや、流石にそれはキツいんじゃないですかね、キャプテン」

咲「京ちゃん、私それは知らないなぁ。是非、聞きたいな。……その哀れな泥棒ネコについて」

優希「勿論、聞かせてくれるよな? 京太郎?」

和「聞かせてくらないなら、少しだけ辛い目にあってもらいますが」

京太郎「や、皆さん冷静になって……確かに知り合いの恋愛関係とか気になる年頃なのは分かりますけどそういうのは……」

淡「え、なに? マジで言ってるのあれ?」

菫「……本気で気付いていないみたいだな…」

淡「いやいや、それはないでしょ。有り得ないって人として」

京太郎「キスだなんだってのは……まぁそのうち話しますから!!」

咲「………むー!!」

優希「京太郎なんか知らんじぇ!!」

ゆみ「……まぁ、別に良いのだが。彼女がいるなら、教えてもらいたかったな友人として」

京太郎「彼女ではないですから!! 本当ですから!!」

透華「迎えに来たと思ったら何か大騒ぎをしているようですわね」

衣「何かあったのか?」

ハギヨシ「………どうやら何かただならぬ事実があらわになって責められているみたいですね」

一「どうせ何かいかがわしい事でもしたんじゃないかな、男ってそんなもんだし」

ハギヨシ「それはないですね」
透華「ありえないですわね」
衣「京太郎に限っては有り得ないな」

一「全員に否定された……」

今回はここまで。
少し量少ないかも知れません……
ちょっとパソコンになれるまで時間かかりそうなので、何か馬鹿なミスしてたら指摘してやってください……

あ、忘れていましたが。
皆さん、明けましておめでとうございます。
今年中には絶対終わらせますので(←当たり前)最後までお付き合いください。
よろしくお願いします。

車内

京太郎「助かりました……透華さんが来てくれたおかげで皆冷静になってくれたようで……」

透華「私も少し驚きはしましたけど、京太郎さんの事は信じていますから。それに彼女が居ようが、私には関係ありません」

透華「私が京太郎さんを愛している事実は、揺るぎませんから」

京太郎「……oh」

咲「………京ちゃん?」

京太郎「ちゃうねんって。なんか色々あったんやて」

優希「色々ってなんだじぇ」

京太郎「えー……それは…ね?」

照「誤魔化そうとしても駄目だから。……まさか京ちゃん、龍門渕さんとも…?」

京太郎「違う!! それは無い!! とも、とかじゃなく俺は自ら進んでキスしたりとかは無い!!」

衣「しかし、ならば京太郎に接吻した奴というのは?」

京太郎「それはその……えぇと……し、知らない人がいきなりキスを迫ってきて逃げようとしたら回り込まれてキスされた、っていうただそれだけなのです!!」

京太郎「(中々苦しい言い訳だが……)」

咲「絶対に嘘。そんな顔してる」

照「あぁ、京ちゃんの顔は嘘を言ってる顔だ」

優希「そんな嘘言わなくて良いじぇ!!」

衣「虚言に付き合う程衣は甘くは無いぞ」

透華「京太郎さん、私にまで誤魔化そうとしなくても大丈夫ですわ。どんな京太郎さんでも受け入れます」

美穂子「京太郎さん……私は第二第三の愛人でも!!」

京太郎「いやいやいやいや、っていうか美穂子さんは話がややこしくなりますから止めてください!! というかなんでそんなにバレバレなの!?」

衣「微妙に頬が揺れていた」

透華「顔を見てそれとなく」

咲「京ちゃんの顔を見れば分かるよ!!」

照「あぁ、京ちゃんを見ればなんでも分かる」

優希「だじぇ!!」

美穂子「わ、私は京太郎さんの事、前世から!!」

京太郎「ストップ美穂子さん!! 俺ってそんなに顔に出やすいの!?」

桃子「まー出やすい出やすくないで言えば出やすいッスね。それ以外にカテゴライズするなら、モロバレ、ッス」

京太郎「モロバレなのか!!」

ゆみ「(え……嘘だったのか…!?)」

一「(ま、まぁ気付いてたしね…)」

京太郎「(チィッ……まぁ良い!! 今のはあくまで捨て駒よ!! 本命はこっちだ!!)」

ハギヨシ「(と考えている事でしょうが、はたして……京太郎様の事です、下手を打たなければ良いのですが……)」

京太郎「分かった、本当の事を話すよ……実は、あれは中学の頃に付き合っていた彼女なんだ。久しぶりにばったりと会って、まだ好きなのって言われてさ。で、断ったんだけど不意打ちでキスされちゃって……」

京太郎「(どうだ!! 嘘半分本当半分な話、しかも苦しすぎる言い訳を言った後、警戒は緩いはず!!)」

ハギヨシ「(……京太郎様……それは…)」

咲「(やっぱり彼女だったんだ……京ちゃん、中学の時彼女いたんだね……あーあ、隠れて会ってたんだぁ……アハハ)」ゴゴゴゴゴゴ

衣「(……まぁ、いてもおかしくは無いがな、京太郎の場合は。むしろいない方がおかしい話だ……しかし考えに及ばなかったのはやはり衣が……)」ブツブツ

照「(京ちゃんに彼女京ちゃんに彼女京ちゃんに彼女京ちゃんに彼女京ちゃんに彼女京ちゃんに彼女etc)」

和「(やはり……しかし須賀君に彼女……)」バチン

透華「(おかしいですわね、京太郎さんの情報にそういう物は無かった筈ですのに)」

京太郎「あ、あれ……なんでだろう……盛大に地雷を踏み抜いた気が……」

ハギヨシ「京太郎様。失礼ですが、もう少し言葉を選ばれた方が……」ヒソヒソ

京太郎「えっ? も、もしかして俺の「まず先にっ嘘ぽい嘘を言っといてから本当っぽい嘘で誤魔化しちゃおう作戦」は失敗…」ヒソヒソ

ハギヨシ「そんな名前の作戦だったんですね。誤魔化す事には成功しましたが、誤魔化した方向が地雷原過ぎます」ヒソヒソ

京太郎「マジですか…? うーん……あぁ、彼女って言ったら、やっぱり皆敏感に反応しちゃいますよね」ヒソヒソ

ハギヨシ「何故かその言葉に、私と京太郎様の間で認識の違いがあるような気がして不安ですが、つまりそういう事です」ヒソヒソ

京太郎「皆、聞いてくれ!! 実はそのキスした相手……男なんだ!! 彼女っていうのも嘘!! 本当にごめん!!!」

……………………

ハギヨシ「(彼女がいるという嘘は何とか出来ましたが、残念ながら更におかしな方向に軌道変更されてしまいましたね……)」

透華「当然知らない人ではないでしょうし……京太郎さん、そっちの気が…?」

京太郎「いやいやいや、違うんですよ!! ちょっと間違えただけで!!」

美穂子「私は、京太郎さんがどんな人でも着いていきます!!」

――――――――

京太郎「とにかく今は事情を聞かないけど、後で絶対問いただすという事で話が終わりました。というか別に隠す必要も無かったような気がするんですが、人ってなんで予期せぬ事態に陥ると咄嗟にアホな事言っちゃうんでしょうね」

麻雀大会会場

京太郎「……いやぁ、アレっすね。死んだ方がマシって思えるような経験って、レアですよね」

ハギヨシ「そうですね。京太郎様はある意味強くなれたと言っても過言はではないくらいです」

京太郎「ですよね。……あのー…本当そのうちちゃんと説明するんで許してください……」

咲「別に良いんだよ? 京ちゃんに彼女いようが彼氏いようが知らない人とのキスしてようが、私には関係無いし」

京太郎「いやだから、あれは殆ど冗談なんだって。不意打ち気味にキスされたのは本当でさ」

照「不意打ちされる程に親しい訳だな。……フフッ…」

京太郎「いやまぁかつてはそうだったというか―――」

淡「喋るごとに泥沼状態な気がするんだけど」

菫「奇遇だね、私も」

透華「その話は後で京太郎さんが話してくれるらしいので、それを信じましょう。では京太郎さん」

京太郎「あ、ありがとうございます……えー、ではマイクのスイッチをオンっと」カチッ

京太郎『皆、集まってくれてありがとうございます!! お互いの事は知ってたり知らなかったりだろうけど、皆友達だから心配しないで大丈夫です!! 結構急な集まりになったりしましたが、今日は一日楽しましょう!!!」

全員「「「おおおーーー!!」」」

京太郎「ではまず、卓決めのくじ引きをお願いします!!」

麻雀大会・開催

という訳で本日はここまで!! ようやく麻雀大会開始します!!
と同時に初めての安価です。
全大会参加者を四卓に分けたいと思います。
1卓一人目、下1
同卓二人目、下2
同卓三人目、下3
同卓四人目、下4

2卓一人目、下5
同卓二人目、下6
同卓三人目、下7
同卓四人目、下8

3卓一人目、下9
同卓二人目、下10
同卓三人目、下11
同卓四人目、下12

4卓一人目、下13
同卓二人目、下14
同卓三人目、下15
同卓四人目、下16

名前での指定でお願いします。

参加者一覧
須賀 京太郎
宮永 咲
原村 和
片岡 優希
宮永 照
弘世 菫
大星 淡
龍門渕 透華
天江 衣
国広 一
福路 美穂子
池田 華菜
加治木 ゆみ
東横 桃子
蒲原 智美
妹尾 佳織

尚、この安価で一位二位等に変動があります、その基準はこちらで考えがあるので、お楽しみです。
もし同じ名前が使われた場合、上から優先され、以降は下17から空いている場所に埋めていきます。
安価と関係無いレスだとこちらで判断した場合、安価下とさせていただきます。
それと一人安価三つまでにします。あんまりこのスレは人に見られていない事を考慮してです。
もしそれでも足りなかったら、こちらで適当にアミダクジで決めちゃいます。
ご協力お願いします!!

それと、結局二日ほど送れてしまい、申し訳ありませんでした!!
次回更新は卓決めを終えてから、二日~三日後になると思います!!
ではこのレスの下から安価の始まりとします。
よろしくお願いします!!

京太郎「じゃあ好きな順にくじ引いてください。と言っても箱とか用意するの忘れてて袋の中に紙入れただけなんですけどね」タハハ

透華「ではまず私が京太郎さんの(作ったくじの)一番を貰いますわ!!」タッタッ

衣「………透華、ちょっと待って」ガシィッ

透華「きゃっ!!」ドサッ

透華「衣!! 邪魔をしないでくださいませ!!」

衣「流石に衣でも待ったをかけるぞ、それは」

咲「じゃあ一番は私」

照&優希「させん(じぇ)!!」

咲「は、離してよ!!」グギギ

ゆみ「……ふっ、一番が良いとは皆子供だな。まぁ喧嘩の種を放っておくのは円滑な進行の妨げになるからな、私が一番を」

桃子「先輩にんな事させられないッス、まずは雑魚の自分が小手調べッス(棒)」

ゆみ「モモ!! 数だけの雑魚がのさばる時代は終わったんだ!! 今の時代ラスボスが最初の戦いに引き出されるものなんだ!!」

桃子「ならクリアッスね。私はこう見えて裏ボスッス。最初に雑魚として出てきて実は真のラスボスはそいつでしたーなんて常識ッスよ?」

ゆみ「そんな常識聞いた事も無い!!」

華菜「ううん……なんでくじ引きにそんな必死だし…?」

菫「どうやら須賀君の一番という言葉に皆反応してしまったらしいな」

淡「あんな男のどこが良いんだか全然分からないよね」

華菜「そういえば先輩は行かないし?」

美穂子「私は二番三番でも良いからね」

華菜「おおう……何と言うか、正妻の余裕みたいなものが垣間見えたし……」

美穂子「そう?」テレテレ

佳織「皆さん取らないみたいだから、私が一番取ってきますね!!」←無邪気

智美「落ち着け佳織、何故先んじて死地へ赴こうとするのか……」ガシッ、ワハハ…

佳織「えっ?」

京太郎「んん? あれ? 取らないんですか? なら俺が一番最初に取りますね」ガサガサ

全員「!?」

淡「空気読めないとかそういう次元の問題じゃない……もっと恐ろしいものの片鱗を味わった気分……」

京太郎「ほいっ、と。お、1卓だ」

その時、例えるなら殺気のようなものが辺りを覆った。
女同士の戦いが開幕する……そんな予感を感じた。
その戦いは後の世まで語り継がれるのだが、それはまた別のお話……
著、池田 華菜

透華「一時休戦ですわよ衣。卓決めするのが先ですわ」

衣「う、うむ。時間も無限では無いからな」

咲「お姉ちゃんに優希も、いったん落ち着こうよ!!」

照「お前にだけは言われたくないけどな」

優希「まずは卓決めだじぇ…」

ゆみ「行こうか、モモ。仲間割れは何も生まないからな」

桃子「ッス」

淡「どんだけあの男に影響力があるんだろう…?」

華菜「じゃあまぁ、引きますか」

佳織「は、はい!!」

咲「じゃあ私、引くね」

京太郎「おう。ほら」

咲「……………。あ、4……」

京太郎「うし、咲は4卓な」

咲「………」

優希「そうガッカリすんなだじぇ!! 次は私な」

京太郎「ほら」

優希「………。2」

京太郎「じゃあ2卓な」

優希「………」ズーン

照「……じゃあ次は私ね」

京太郎「あ、はい。どうぞ」

照「………。3。3………」

京太郎「序盤から綺麗に分かれましたね」アハハ

透華「では次は私ですわね」

京太郎「どうぞ」

透華「……2ですわね」

京太郎「じゃあ優希と同じですね」

透華「………(…京太郎さんならまず間違いなく勝ち上がって来る筈……ならば、私も勝ち上がって同じ卓になれば良いのですわ!! 簡単な話ですわね!!)」オーホッホ

衣「次は衣!!」

京太郎「おう、ほら」シャガミ

衣「京太郎。何故しゃがむんだ」

京太郎「………他意は無い」

衣「なら良い。……2か」

京太郎「おー、2卓が早くに埋まっていくな」

佳織「じゃあ次は私が!!」

京太郎「はい、どうぞ」ニコッ

佳織「(ドキッ)あわわ……はい!!」バッ

佳織「1です!!」

京太郎「あ、俺と同じですね」

彼女が1と書かれた数字を引いた時、部屋の温度が少しだけ下がった気がした。
だがその原因である彼女はまるで気付かずに京太郎氏に「頑張りましょう!!」と笑顔を向けていたのだった。
著、池田 華菜

智美「ワハハ、じゃあ次は私が引こうかな」

京太郎「はい」

智美「……。ワハハ、4だな」

ゆみ「じゃあ次は私が」

京太郎「どぞ」

ゆみ「…………3、か」

京太郎「はーい」

一「次は僕だよ」

京太郎「はいよー」シャガミ

一「………しゃがまなくても届くんだけど」

京太郎「何となくだよ何となく」

一「馬鹿にして……4だよ」

京太郎「お、4も後一人だな」

菫「次は私が引こうかな」

京太郎「はい!!」

菫「3だ」

淡「次私ね」

淡「……1」ガックリ

京太郎「1も後一人ですね」

華菜「じゃあ次はスーパーアイドル華菜ちゃんが行くし!!」

京太郎「…………」ハッ

華菜「今鼻で笑ったし?」

京太郎「いやちょっと」

華菜「ケッ。3だし」

京太郎「あいよ。3埋まりっと」

美穂子「京太郎さん、次は私でも…」

京太郎「そんな遠慮しなくても大丈夫ですよ!!」

美穂子「は、はい!! ………2です!!」

京太郎「はい、頑張ってください」

美穂子「は、はい!!」

京太郎「お、2も埋まったな」

和「そろそろ私も引きますね」

京太郎「おう。和と麻雀やりたいなー」

華菜「また温度が低下したし……不用意な発言は控えろし…」

和「……4ですね」

京太郎「残念。はい、4も埋まりっと」

京太郎「これで全部かな?」

衣「まだ1が埋まってないぞ?」

京太郎「あれ? でもくじ無いぞ?」

桃子「もう私が取ってるッスよ~。1ッス」

京太郎「いつの間に……」

桃子「先輩が取った時に一緒に取ったッス」

京太郎「気付かなかった……じゃあこれで全部かな」

京太郎「じゃあルールの説明しますね。まず2回戦には1位と2位だけが上がれます。3位4位の人は2回戦以降はフリー対局しててください」

京太郎「赤ドラは3枚で、後は半荘戦の終局後点数が多い順に順位とします。他は基本的に公式大会のルール採用で。じゃあ開始です!!」

ハギヨシ「飲み物をお持ちいたしました」

京太郎「あ、ありがとうございます!! ハギヨシさんも一緒にできれば良かったんですけど…」

ハギヨシ「いえ、私には仕事もありますので」

京太郎「すいません」

―1卓Side―

東 佳織
南 淡
西 京太郎
北 桃子

佳織「よ、よろしくお願いします!!」

淡「照と一緒できなかったのは残念だけど、ま…適当に頑張るかな」

京太郎「さて、いっちょやりますかぁ」

桃子「このメンバーなら……ワンチャンあるッス?」

―2卓Side―

東 衣
南 美穂子
西 優希
北 透華

衣「とーか!! 昨日は負けたが、衣は同じ負けは繰り返さないぞ!!」

透華「返り討ちにしてさしあげますわ!!」

美穂子「……ここから見える京太郎さんの横顔も素敵です…」

優希「(この女もだじぇ…)」

―2卓Side―

東 衣
南 美穂子
西 優希
北 透華

衣「とーか!! 昨日は負けたが、衣は同じ負けは繰り返さないぞ!!」

透華「返り討ちにしてさしあげますわ!!」

美穂子「……ここから見える京太郎さんの横顔も素敵です…」

優希「(この女もだじぇ…)」

―3卓Side―

東 菫
南 華菜
西 ゆみ
北 照

菫「(うーん……この卓はあまりやる気が感じられないね。特に照)」

華菜「んにゃあ、じゃあチャッチャと始めるし!!」

ゆみ「あぁ(……ふぅ、須賀君と麻雀がしたかったな。まぁ終わればフリーでできるらしいし、チャンスはあるか)」

照「(京ちゃんと同じ卓になれないし京ちゃんにライバル増えてるし知らない人と京ちゃんがキスしてるし京ちゃん以外皆女の子だし皆可愛いし京ちゃんは鈍感だしでもカッコイイし京ちゃんは京ちゃんでここから見る京ちゃんも素敵というかいつも京ちゃんは素敵だよ京ちゃん以上にカッコイイ人なんていない京ちゃんとキスしたい子供は何人が良いかな京ちゃんの子供なら何人でも良いな貧乏でも京ちゃんがいれば幸せだよ京ちゃんと一緒に寝たい京ちゃんの上に乗りたい膝枕してほしい京ちゃんの匂い嗅ぎたい京ちゃんの頬甘噛みしたい京ちゃん京ちゃん京ちゃん京ちゃん京ちゃん京ちゃんが京ちゃんで京ちゃんを京ちゃんが京ちゃん京ちゃん京ちゃん京ちゃん)」

京太郎「!?」ゾクッ

―4卓Side―

東 智美
南 咲
西 和
北 一

智美「ワハハ、よろしくな!!」

咲「はい。和ちゃん、頑張ろうね(勝って京ちゃんに褒められよう。京ちゃんと戦いたいな、京ちゃん強いもん、蹂躙されたいよ京ちゃん)」

和「はい、頑張りましょう(邪念を二つ程感じますね……)」

一「(無様な所は見せられないよ。さ、やるか)」

本日はここまで。
ぶっちゃけここでの試合展開はとくに後の展開への影響がないのでランダム要素で動かすことにしました
安価は後2回くらいしますので、申し訳ありませんがお付き合いお願いします。

―1卓Side―

東一局

佳織「えーと……123…123……」タン

淡「(初心者? なぁんだ、じゃあ警戒すべきはこの男だけだ。照を誘惑した罰は受けてもらうから……)」タンッ

京太郎「なんだ、今日はやけに寒気がするな……風邪でもひいたのかな?」

桃子「(それが女子からの邪念って気付くのに後何年かかるッスかねぇ……)」タンッ

スーガ『……本当、驚きだ。少しだけ気配感じていたが……まさかあの時の約束が、こうして脈々と受け継がれていたとはな…』

京太郎「(スーガ?)」

スーガ『すまない、少しだけ体を借りる。大丈夫だ、すぐに返す』

京太郎「えっ? ちょっ」

スーガ「……桃子だったか。凄いな、彼女よりも才能を感じる……だがまだ駄目だ、まだ足りない」

桃子「須賀さん?」

スーガ「嬉しく思うよ。あんな約束の結果がこうして目の前に現れてくれるなんて……じゃあ俺は少しだけ、昔の約束を後押しするとしよう」

桃子「………?」

スーガ「さ、続けようぜ」

6順目

スーガ「リーチだ」

桃子「(……とりあえず逃げるッスね)」タン

佳織「え、ええと……これ?」タン

京太郎「ロン。リーチ一発チートイドラドラ、跳満」

佳織「ふぇぇ!!」

佳織 13000
淡 25000
京太郎 37000
桃子 25000

東二局

スーガ「(そろそろ行くか……)」ズズズ…

淡「……?(なに? 変な感じする、前に感じたのとは別の……)」

7順目

スーガ「ツモ。リーヅモタンピンドラ3……裏乗って倍満だ」

淡「へっ?」

佳織「え? り、リーチかけて…?」

スーガ「あぁ、ほら。3順目に」

淡「ちゃ、ちゃんとリーチ宣言してよ!!」

スーガ「したぞ。しっかりとな」

ハギヨシ「はい。私はしっかりと聞いていました」

スーガ「聞いてなかったそちらのミスでこちらを責められてもどうしようもない」

淡「う……」

佳織 9000
淡 17000
京太郎 53000
桃子 21000

桃子「(全然気付かなかったッス…? まさか…)」

スーガは ステルスーガ を解放した!!

東三局

8順目

淡「(あの男がリーチをかけてる……この辺は絶対切れない、端…)」タン

スーガ「ロン。チンイツのみ」

淡「えっ!? な、なんでそこで待ってるの!? そんな気配なんてしなかったのに!! え、それにさっきリーチして…」

スーガ「何を言ってるんだ……? 俺はリーチなんてかけていない」

淡「あれ? あれ…? なんで……さっき、確かに…」

佳織 9000
淡 -1000
京太郎 71000
桃子 21000

すいません、ちょっと点数計算に異常が発生したので直して後で最初から投下しなおします。
申し訳ありませんでした

と思いましたが、勘違いでした……
このまま続けます、すいません……

東三局 一本場

淡「(くっ……まだ東場なのにもうマイナスに!!)」

桃子「………(……須賀さん、ヤバいッスね。あっさり私の能力以上に消えて、今度はリーチをかけたと錯覚させた…そんな事が可能なんスか? ……いや、私の中の何かができるって囁いて来てるッス!!)」ググッ

スーガ「(覚醒しつつあるな……もう俺は必要無いか。悪いな京太郎、体を返すぞ)」

京太郎『まぁ別にちょっとだったし良いんだけどさ……』

京太郎「(というかお前、何したんだ?)」

スーガ『少し幻を見せただけさ。俺がリーチをかける、そんな幻をな』

京太郎「(化け物か!! というか、消える少女までいるこのご時世だしなぁ……)」

スーガ『これでも俺が生きてた当時はもっと酷かったぞ? 戦争の道具だったからな……死に物狂いで能力を獲得したものだ』

京太郎「(麻雀……?)」

スーガ『その時戦った奴らが、こうして面影だけでも残しているのは嬉しく思う』

京太郎「(ま、今度詳しく話を聞かせてよ)」

8順目

淡「リーチ!!(この男を直撃してやる…)」

京太郎「(おお怖い。ま、精々当たらないようにするか)」タンッ

桃子「ロン」

京太郎「ッ!!」ゾクッ

桃子「リーチのみッス」

京太郎「………『気付かなかった』よ」

桃子「嬉しッス」

佳織 9000
淡 -1000
京太郎 69700
桃子 22300

東四局

淡「(私が負ける? そんな事あるわけないし……ないし!!)」ゴッ

『絶対安全圏』

京太郎「……成る程…」バラバラ

桃子「………」バラバラ


佳織「………うーん…」???


桃子「(何か嫌な感じッスね…逃げの一手ッス)」タンッ

京太郎「(淡さんよりも、別の方からもっと嫌な予感がする…)」タンッ

佳織「あのー……」

京太郎「ん? どうかした?」

佳織「これ、全部揃ってるんですけど和了できる…んですよね?」パラッ

『ビギナーズラック』

京太郎「えっ!?」

淡「ちょっ……」

京太郎「大三元、地和……ダブル役満ね…」

佳織 81000
淡 -17000
京太郎 52700
桃子 -10300

桃子「うわー酷いッスね…」レイプ目

淡「……(-17000点…)」レイプ目

京太郎「あはは、凄いなぁ」

佳織「え? これって凄いんですか?」

京太郎「凄いよ、まさか淡さんの能力下で第一打から役満和了……うん、凄い」

佳織「え、えへへ……」

スーガ『………? なんだ、この違和感は…京太郎?』

京太郎「さっ、続けようか。まだまだ逆転のチャンスはあるからな!!」

南一局

佳織「少しだけ気持ちが楽になりました……」タンッ

淡「(どうする…? ……くっ…今の私、無様過ぎるって…)」タン…

京太郎「(うーん……どうするか……まぁ淡さん、まだ戦意喪失してないみたいで良かったけど……)」

10順目

桃子『リーチッス』

京太郎「(仕掛けて来たか……あまり痛い感じではなさそうだから、自分の手を伸ばす事に専念するか…)」

佳織「うーん……」トン

淡「………」タン…

京太郎「(いやしかし、なんだ? この奇妙な感覚は」

京太郎「………(駄目だ、これは捨てられない…)」

京太郎「……!?(なんで…全部危険牌な予感…!? どうなって……ぐっ)」タン

桃子「それ、ロンッス」

京太郎「ッ!! ……えっ」

桃子「タンヤオドラ、2000ッスね」

佳織 81000
淡 -17000
京太郎 50700
桃子 -8300

桃子「ようやく感覚が掴めて来たッス」

京太郎「馬鹿な……リーチは…していない…?」

佳織「え?」

淡「いきなり何言ってんの?」

京太郎「いや……確かに、リーチって…」

桃子「……私はリーチしてないッスよ?」

京太郎「見間違いに聞き間違い…? そんな事が…?」

桃子「……(戸惑ってる須賀さん、何だか可愛いッスね。それにしても、さっき自分がやってたのになんで驚いてるんスかね…?)」

京太郎「……ごめん、勘違いしたっぽい」

南二局

淡「(ここで絶対勝つ…絶対に!!)」タンッ

京太郎「………(一位を狙うか? 佳織さんは力未知数だからなぁ……とりあえず様子見かな)」

桃子「………まだまだ、止まらないッスよ…」タンッ

佳織「……ううん…んん?」コト

9順目

淡「リーチ!!」

京太郎「(痛そうだ、降りよう)」タン

桃子「(ここは降りいったくッス)」

佳織「うーん……はい!!」コト

京太郎「え゛っ」

淡「ロン!! リーチ一発混一三暗刻ドラ1……裏3つ、3倍満!!」

佳織「はわっ!!」

佳織 45000
淡 19000
京太郎 50700
桃子 -8300

京太郎「なんであそこを切っていけるんだ……?」

南二局 一本場

淡「(この調子で行く!!)」

『安全圏』

京太郎「(おっと、それは通さん)」

『絶対の覇者』

京太郎「………」テンパイ

桃子「(ヤバいッスね……対象外になるしか無いスか)」バラバラ

佳織「………」???

桃子『ダブルリーチッス』

淡「なっ……(早い…ッ!! こんな時に…)」

佳織「ダブルリーチ…?」

京太郎「……?(また桃子が何かしたのかな? 何とか俺は逃れたけど…)」

桃子「須賀さんには『気付かせる事』が出来なかったッスか……でも大丈夫ッス)」

9順目

桃子「リーチッス」

淡「え……? な…え!?」

桃子「どうしたんスか?」

淡「ダブルリーチは!? あれ!?」

桃子「……?」

淡「ぐっ…!!」

京太郎「(やっぱりな……桃子、更に進化したみたいだぜ……上等だ!!)」

桃子のステルスモモ は 幻想モモに進化しました

桃子「それ、ロンッス。リーチ一発ドラ3…裏3ッスね」

淡「くっ…」

佳織 45000
淡 2700
京太郎 50700
桃子 8600

南三局

京太郎「(まだ一位には十分なれるな……)」

桃子「……(須賀さんの顔、もっと歪ませたい……なんスかね、この気持ちは……)」

佳織「ダブルリーチって何だろう……」

淡「あー……」レイプ目

桃子『ダブルリーチッス』

京太郎「……違う」

桃子「………」

10順目

淡「(あー駄目だ、勝てない)」

京太郎「リーチ……」

桃子「ロン、ッス」

京太郎「ッ!?」

桃子「ダブリーチンイツ……16000ッス」

京太郎「……やられた。ダブリーをかけた、っていうのをブラフだと思わせて、それに隠れて消えるとは…」

佳織 45000
淡 2700
京太郎 34700
桃子 24600

南四局

桃子「ここで一気に逆転するッスよ!!」

京太郎「俺が逃げ切るから無理だぜ!!」

佳織「あ、あの……」

京太郎&桃子「えっ?」

佳織「多分、和了って、ます……」

佳織 77000
淡 -5300
京太郎 26700
桃子 8600

1卓闘牌、 終了

順位発表
一位:佳織
二位:京太郎
三位:桃子
四位:淡

京太郎「ありがとうございました。……はー…まさか、たった二回の和了だけで勝っちゃうとはなぁ…」

桃子「悔しいッスね……(……須賀さんの悔しがる顔、なぜだかもっと見たい気分ッス…なんスか、この気持ち…)」

佳織「う、嬉しいです!! ありがとうございました!!」

淡「はー……凄い悔しいよね…」

京太郎「まぁそうガッカリしない。まだまだ強くなれるさ」ポンッ

淡「さ、触んな!!」カァ…ガバッ

京太郎「あ、悪い。つい」

桃子「……セクハラッス?」

京太郎「いやいやいや……。ん? どうやら俺達が一番早くに終わったみたいだな。じゃあ他の所が終わるまでフリーでやってるか」

佳織「はい!!」

1卓勝ち抜け 佳織、京太郎

本日はここまで。
個人的に桃子はクールなドS……うへへ……

少しだけ未来

―2卓Side―

東 衣
南 美穂子
西 優希
北 透華

東一局

衣「まずは衣が親だな!!」タンッ

美穂子「(京太郎さん……もっと近くから眺めたいなぁ…)」タン

優希「(さっさと勝って京太郎と遊ぼう!! ……タコス、あーんって食べさせてほしいじぇ…)」タン

透華「(京太郎さんと本気で戦う為にも……ここでは負けませんわ!!)」タンッ

衣「(何故か皆の気持ちが一体化しているような、不思議な感覚だ。しかし良い気持ちはしない方の一体化だがな)」

流局

衣「テンパイ」

美穂子「ノーテンです」

優希「ノーテンだじぇ」

透華「テンパイですわ」

衣 26500
美穂子 23500
優希 23500
透華 26500

衣「(まずは様子見をしたが……とーか以外からまるで覇気を感じん。というかチラチラと京太郎を見すぎだ。不愉快だ。………女たらしめ)」

美穂子「(うーん……さっさと終わって…と考えたけど、飛びは無い……負けに行って京太郎さんに泣きついて、一番乗り?)」←邪念だらけ

優希「(むー……京太郎に目がいって集中できん……いかんいかん!! 勝って褒められるじぇ!! ……「優希、やっぱり優希は最強だ。俺の背中を任せられる、最高の相棒だぜ」……ニヘヘ…」←基本的に邪念

透華「おかしいですわねぇ、こちらが来るかと思っていたのに……」

東一局 一本場

5順目

透華「来ましたわぁ!! リーチ!!」カッ

衣「む。(一発の気配濃厚…)……ポン」タンッ

美穂子「……(これは切れないわね)」タンッ

優希「……(全部安牌…このまま突っ走る!!)リーチ!!」タンッ

8順目

優希「ツモ!! リーチメンタン三色、裏1!! 3100-6100!!」

衣 20400
美穂子 20400
優希 35800
透華 23400

透華「(くぅ!! 一番初めに和了って目立とうと思ったのにぃ…!! …さ、最終的に一位であれば問題無いですわ!!)」

東二局

10順目

優希「リーチ!!」

美穂子「(一発は消しましょう、でもどの道和了されてしまうわね)……ポン」

透華「(………後手に回るのは悔しいですが、直撃だけは避けないといけませんわね…)」

優希「入ったじぇ!! リーヅモタンピンイーペーコードラ2!! 裏乗って4000-8000!!」

衣 16400
美穂子 12400
優希 51800
透華 19400

透華「(良いように遊ばれてますわね……ま、今はまだ泳がせてあげますわ)」

東三局

優希「(今回は飛びが無いルール……東場で誰かを飛ばして勝つってのは無理だじぇ……なら、南場で逆転されないくらいの点差をつける!!)」

衣「甘い……」

優希「え?」

衣「有象無象に、我を越える事は不可能だ……」

衣「リーチ!! ……宣言しよう、これから貴様らの手は一歩足りとも進む事はない!!」

『支配者』

透華「面白いですわ!! その自信、龍門渕の名にかけて粉々にしてさしあげましょう!!」

『龍門渕のプライド』

美穂子「ん……(難しい……引いてきた牌は安牌、でも使いたい牌……不要牌は…切れない。ベタ降りするしかないわね)」

優希「(……私のタコスが真っ赤に光る…逃げるなと、戦えと囁きかける!!)追っかけリーチだじぇ!!」カッ

『東場のタコス』

透華「ならば私も!! 通らばですわ!!」カッ

衣「ぐっ……衣の宣言が一瞬で崩れた去った…だ、だが和了るのは衣だ!!」

優希「通さんじぇ!! ロン!! リーピン純チャンドラ2!!」

衣 16400
美穂子 12400
優希 69800
透華 1400

透華「くぅぅ!! やりましたわね!!」

優希「親番で全員マイナスにしてやるじぇ!! 負けられない戦いがここにある……京太郎の心を手に入れる為の戦いが!!」

衣&透華「」ピクッ

美穂子「(そんな話、だったかしら……?)」

東三局 二本場

『京太郎ラブ』(この能力は原作の都合により当SS限定でございます)

優希「この調子で行くぜー!! リー」

衣&透華「ロン」

衣「タンヤオ三暗刻ドラ8。24000は24600」

透華「純チャン三槓子ドラ6。24600ですわ」

優希「ガハッ」

衣 41000
美穂子 12400
優希 20600
透華 26000

東四局

衣「(まったく……京太郎の心を手に入れるだと? 言語道断、笑止千万……麻雀が強いくらいで京太郎の心を手に入られるなら……衣だって…)」

透華「(……わ、私とした事が一瞬我を忘れてしまいましたわ…。京太郎さんの心、どうすれば得られるのでしょう? ……拷問して忠誠心を植え付ける……そ、それじゃあ意味がありませんわ!! 何を考えていますの、私は!! …………最終手段に取っておきましょう)」

ハギヨシ「………うーん…愛されていますね、京太郎さんは。あまり羨ましくはありませんが……」

海底牌

衣「ツモ。一発リーピンヅモ一通清一ハイテイ……数え役満だ」

透華「(抑える事ができませんでしたわ……私とした事が…ッ!!)」

衣 73000
美穂子 4400
優希 12600
透華 10000

衣「これで京太郎も少しくらいは……」チラッ

京太郎「なんであそこを切っていけるんだ……?」

衣「……………(くっ……集中力が乱される……今すぐ京太郎の膝に飛び乗りたい欲に駆られる…!!)」

透華&優希「………」ジィーーーー

衣「ハッ……!? す、すまん少し考え事を…」

透華「あら…京太郎さんを凝視しながら考え事ですの?」

優希「それは是非考え事の内容を聞かせてもらう必要があるみたいだじぇ……」

衣「こ、衣は別に何も隠してないじぇ!? ちょっと膝に乗って抱きしめてもらいたいとか考えてないですわ!?」

ハギヨシ「失礼」トンッ

衣「はわ!! ……あ、あれ…衣は何を…」

優希「……まぁ良いけどね。妄想くらいなら許される筈だし…」

透華「そ、そうですわね!! 妄想くらいなら!!」

美穂子「それじゃあそろそろ続けましょう?」

南一局

衣「………はぁ…なぁ、透華。やはり京太郎は何人もの女子から好意を抱かれているんだよな?」リャンシャンテン

透華「そうですわね……ここにいるだけでも数人、でしょうし」サンシャンテン

優希「……おかしいんだよなぁ最近……なんでかやたら女の子と仲良くしてるんだじぇ」サンシャンテン

美穂子「あー、私も色々あって仲良くなりました」イーシャンテン

透華「もしかして、何か不思議なフェロモンを放っているとか!?」リャンシャンテン

衣「いや、それは無い。京太郎が普通に良い奴過ぎて惹かれるのだろう」イーシャンテン

透華「……ですわよね…」サンシャンテン

美穂子「良い人って言うのもそうなんですけど、不思議な魅力……みたいなものがありますよね。……惹かれる? うーん…安心できる感じです」イーシャンテン

優希「あそこまで女の子を呼び寄せるなんてある種能力なんじゃないかと思うじょ……」バラバラ

透華「まぁ不思議ではありますわね。なんであそこまで……京太郎さんは確かにカッコイイとは思いますけど、あそこまでモテるほどでしょうか?」イーシャンテン

美穂子&優希&衣「(何を言っているんだろう)」イーシャンテン

衣「透華、透華も京太郎に好意を持ってるんだろ? 何故そんな不自然に隠そうとするんだ?」イーシャンテン

透華「えっ……別に隠してなんていませんわ…」リャンシャンテン

優希「アレだけ京太郎にアピールしてたのにいざとなったらそれか? 今更照れても遅いじぇ」テンパイ

透華「あ、あう……」サンシャンテン

美穂子「人への愛を隠しても得はしないですよ? 先を越されたら……」イーシャンテン

透華「京太郎さんに……奥様……」???

流局

透華「そんなの、絶対に、嫌ですわ!!!!」テンパイ

衣「そういうちゃっかりと隣を歩いてそうな抜け目なさ……」ノーテン

優希「とんでもない遊女になる予感だじぇ」ノーテン

美穂子「………第二婦人には第二婦人の良さがありますから」ノーテン

衣 72000
美穂子 3400
優希 11600
透華 13000

透華「何と蔑まれようとも京太郎さんの隣は譲れません!! 引きませんわ!! 媚びませんわ!! 省みませんわ!!」オーホッホッホ

南二局

美穂子「まぁ……確かに透華さんの態度は気になります。強烈なアピールから一転して否定したり、かと思えば譲らない宣言……」リャンシャンテン

衣「透華は京太郎の事、本当に好きなのか?」サンシャンテン

透華「……それは…」バラバラ

優希「私は素直に言えるじぇ。京太郎が、好きだ…って」テンパイ

衣「衣も……色々あったが、京太郎が、好きだ」テンパイ

美穂子「私は言わずもがな」テンパイ

透華「わ、私は……」バラバラ

透華「私も、大好きですわ!!」サンシャンテン

透華「気が付いたら京太郎さんの顔が、言葉が頭から離れない……」リャンシャンテン

透華「この気持ちは、絶対に、間違いなく、恋ですわ!!」イーシャンテン

透華「いえ……愛ですわ!! これはまさしく、愛ですわ!!」テンパイ

透華「京太郎さんの心にリーチ!!」カッ

衣「吹っ切れたみたいだな、透華。……ならば衣も!! リーチ!!」カッ

優希「負けないじぇ!! 恋する乙女は岩をも砕く!! リーチ!!」カッ

美穂子「あら……では私は一歩引いた所から見守らせてもらいますね」タン

衣&透華&優希「ロン!!」

衣「リーチ一発タンピンドラ!!」

優希「リーチ一発タンピンドラ!!」

透華「リーチ一発混一ドラドラ!!」

衣 84000
美穂子 -28600
優希 19600
透華 26000

南三局

優希「何とか二位になって京太郎とイチャイチャするじぇ!!」

透華「させませんわ!! 京太郎さんとイチャイチャするのは私です!!」

京太郎「んー? 俺がどうした?」

美穂子「ツモ。メンタン三色三暗刻ドラ3」

衣&透華&優希「えっ」

京太郎「おー、凄いですね。綺麗な形だ」

美穂子「いえ、ようやくの和了ですから……現在の点数はマイナスですよ」

京太郎「ありゃ、本当だ」

衣 80000
美穂子 -12600
優希 11600
透華 22000

美穂子「京太郎さんは終わったんですか?」

京太郎「はい、早めに終わって飛び有りでやったらあっという間に飛んじゃいました。何か皆怒ってたし何だったのかなぁ……」

美穂子「(また何かやらかしたんですね)そうですか」

京太郎「あ、もう3卓と4卓は終わって遊んでるぜー」

美穂子「では私の隣で見ていますか?」

京太郎「良いですか? じゃあ失礼します(お餅……モチモチ)」

衣「あ、あ、あ……くぅっ…(む、胸がドキドキと痛む…)」

透華「きょ、京太郎さん!! こちらに来ても良いんですわよ!?」

京太郎「えっ? いや、ここでも見れるし気を使って貰わなくても大丈夫ですよ」

透華「あう、あう……」

南四局

美穂子「うーん……中々難しいですね」

京太郎「アハハ、俺に比べたら全然運良いッスよ」

美穂子「そうですか?」

京太郎「はい。………立派なお餅です」

美穂子「え?」

京太郎「あぁいやなんでもございませんよえぇはい」

美穂子「そうですか? …あ、もしかして…胸、見てます?」

京太郎「はい、すみません」キリッ

美穂子「潔すぎて怒る事もできませんね……」

京太郎「……自分を偽りたくないんだ!!」

美穂子「私は良いと思いますよ?」

イチャイチャ、イチャイチャ

衣「………」

透華「………」

優希「………」

ハギヨシ「(……おや、軽く流血沙汰になりそうな予感を感じます。準備をしておきましょうか)」

美穂子「あ、ツモりました」

京太郎「ツモチートイホンロードラドラ……跳満ですね!!」

美穂子「はい。最後に少しだけ頑張れて嬉しいですね」

衣 77000
美穂子 -600
優希 9600
透華 16000

2卓闘牌、終了

順位発表
一位:衣
二位:透華
三位:優希
四位:美穂子

美穂子「私もまだまだですね」

京太郎「仕方ないですよ、時の運っていうのもありますからね」

美穂子「はい。次は頑張ります」

京太郎「その意気ですよ!!」

衣&透華&優希「……」ガタッ

京太郎「へ? あれ、どうしたの?」

衣「座るからな……」ポスッ

透華「京太郎さん、後でひざ枕してさしあげます」

優希「タコス食べさせあいっこするじぇ、京太郎」

京太郎「へっ? はっ? へっ?」

2卓勝ち抜け 衣、透華

本日はここまで。
ちょっとキャラクターちゃんとしようとして不自然感出ているかも知れないので、へんな所あったら指摘してくれると嬉しいです。
ようやく読破しました。
見難いというか、少し混乱することが何回かあり時間かかりまして本当にすいませんでした。
そして俺は知りました。咲って、超能力麻雀アクション漫画だって事に。
……後俺が言えることはこれだけです。シロ可愛いよシロ

いつか出したいですね、そっちのメンツ。
次回は二日三日でできると思います。

―3卓Side―

菫「あー……じゃあ私が親だから」

華菜「うーっす」

ゆみ「あぁ」

照「……」

菫「(なんて覇気の無い……ふぅ…)」

東一局

菫「(イーペーコー三色にドラ2か……幸先良いな。ピンフまで複合できれば良いが……ほかの連中は何を考えている?)」

華菜「(お菓子美味しいし!! あーでもあんまり食べ過ぎると……いやぁあああ!! あ、でも可愛い華菜ちゃんなら大丈夫だし?)」

ゆみ「(……キスはやはり味があるのだろうか? 昔父とした事があるらしいが、甘かったのか…? いや、雑誌には好きな人とするキスが甘いと……好きな人、か……私は、本当に須賀君を好いているのだろうか…?)」

照「(やる気でない。麻雀楽しくない。京ちゃんのファーストキス奪われた。しかも卓は一緒じゃないし。このまま京ちゃんに膝枕してもらいたい。京ちゃん京ちゃん。京ちゃんってなんであんなにカッコイイのかな。あんなにカッコイイから女の子が寄り付くのかな。無理やり整形しようかな。……あ、そっか、やっぱり地下に閉じ込めよう。そして京ちゃん帝国を建設して楽しく暮らそう)」
菫「(何故だろう、今ならどんなリーチでも和了できる気がする)」

菫「リーチ」カッ

華菜「っと、リーチだし。……んー…(マンズは無い…通る)」タンッ

菫「ロン。リーチ一発三色イーペーコードラドラ」

華菜「雀頭単騎待ち……情けないし…」

菫 43000
華菜 7000
ゆみ 25000
照 25000

―3卓Side―

菫「あー……じゃあ私が親だから」

華菜「うーっす」

ゆみ「あぁ」

照「……」

菫「(なんて覇気の無い……ふぅ…)」

東一局

菫「(イーペーコー三色にドラ2か……幸先良いな。ピンフまで複合できれば良いが……ほかの連中は何を考えている?)」

華菜「(お菓子美味しいし!! あーでもあんまり食べ過ぎると……いやぁあああ!! あ、でも可愛い華菜ちゃんなら大丈夫だし?)」

ゆみ「(……キスはやはり味があるのだろうか? 昔父とした事があるらしいが、甘かったのか…? いや、雑誌には好きな人とするキスが甘いと……好きな人、か……私は、本当に須賀君を好いているのだろうか…?)」

照「(やる気でない。麻雀楽しくない。京ちゃんのファーストキス奪われた。しかも卓は一緒じゃないし。このまま京ちゃんに膝枕してもらいたい。京ちゃん京ちゃん。京ちゃんってなんであんなにカッコイイのかな。あんなにカッコイイから女の子が寄り付くのかな。無理やり整形しようかな。……あ、そっか、やっぱり地下に閉じ込めよう。そして京ちゃん帝国を建設して楽しく暮らそう)」
菫「(何故だろう、今ならどんなリーチでも和了できる気がする)」

菫「リーチ」カッ

華菜「っと、リーチだし。……んー…(マンズは無い…通る)」タンッ

菫「ロン。リーチ一発三色イーペーコードラドラ」

華菜「雀頭単騎待ち……情けないし…」

菫 43000
華菜 7000
ゆみ 25000
照 25000

東一局 一本場

菫「(今回は重そうだな……慎重に進めようか。……というか照は一体どうしたんだ…? ダークサイドに足を突っ込んでいる気がする……)」

照「(京ちゃんこっち見ないかな。他の女に囲まれてデレデレしないでほしいな。私だけ見てれば困らないのに。なんでちょっと目を離しただけで女の子に囲まれるのかな。昔はまだもう少しはマシだったのに。今なんて10人オーバー。離れないでこっちにいれば良かった。咲が何とかしてくれるって信用し過ぎたのが悪かった。……あれ、そういえば私、なんでここを離れていったんだっけ…?)」

菫「(…ん? 急に難しい顔に…まぁ、良いか)」

華菜「んー、甘くて美味しいし!!」

ゆみ「ん……ツモ。メンタンドラ3」

菫 38900
華菜 4900
ゆみ 33300
照 22900

東二局

菫「(この卓がまがまがしい妖気に満ち溢れている気がする。……茶でも飲んで落ち着こうか)」ゴクッ

ゆみ「(……こんな調子では駄目だな、気持ちを切り換えなければ。……そういえば、さくらんぼの茎を舌で結べれば、キスが上手くなるらしいな。…だからキスの事は考えるなと…さっきまでは大丈夫だったのに、ゆっくりしていたらキス、キス、キス……私は思春期か?)」タンッ

華菜「あ、それロンだし。リーピン三色、7700」

ゆみ「む……」

菫 38900
華菜 12600
ゆみ 25600
照 22900

東三局

照「……………(あ、ヤバい。京ちゃんに甘えたくなる禁断症状が。まずいはね……ちょっと京ちゃんの手を胸に押し付ける作業に戻らないと)」トン

菫「それだ。一発リーピン純チャン三色ドラ2に裏乗ってで3倍満だ」

菫 62900
華菜 12600
ゆみ 25600
照 -1100

照「え? 今貧乳って言った?」

菫「言ってない。というか唐突にどうした?」

照「京ちゃんが巨乳好きと知ってその胸を存分に押し付けるつもりなんだろう? なぁそうなんだろ?」

菫「何の話だ? というか目のハイライトを消すな、普通に怖い」

照「ふふっ……牛には分からないのよ……京ちゃんから『対象外』の烙印を貼られる貧乳の気持ちが…」

菫「だから何の話だ!! というか私は牛と呼ばれる程は大きく無い!!」

照「とっとと続けるよ牝豚…」

菫「………ふぅ…」

東四局

華菜「んー……あ、おかわりありますか?」

ハギヨシ「はい。用意してありますよ」チャッ

華菜「ありがとうございます!! んー美味しいしー」パクリ

ゆみ「ふむ……(染め手か……)」

照「(おっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱい馬鹿みたい。そんなにあの脂肪が良いのかやぁらかいのが良いのか変態馬鹿京ちゃん。でも大好き。仕方ない、京ちゃんには貧乳の良さを分からせないと駄目だな。ふへへ、京ちゃん。えへへ……)」

菫「もう駄目かも知れないな……しかし茶は美味い」ゴクッ

12順目

ゆみ「(ようやく実ったが時間をかけすぎたな……)」

ゆみ「(通るか…?)」

菫「ロン。清一三暗刻」

ゆみ「む……」

菫 78900
華菜 12600
ゆみ 9600
照 -1100

照「おっぱいは私から何もかも奪って行くのか。これが神の選択だと」

南一局

菫「ふぅむ(あまり連続和了すると無駄に長引かせるだけだな。適当に振り込んでさっさと回そう)」

照「おっぱいが……おっぱいが……」

ゆみ「どうし」

菫「それに触れないでくれ。何がどう爆発するかまったく分からん、触らぬ神に祟り無しだ」

9順目

華菜「(テンパったし。一位は無理だろうけど二位くらいはなれそうかな)」

菫「(安めのテンパイ気配だな。振り込むか)」

照「ジーク、おっぱい。ジーク、おっぱい………」

菫「(もう照は駄目かも知れないな……)」トン

華菜「お、それロンだし!! さっすが華菜ちゃん!! 南ドラドラ!!」

菫「うむ」

照「貧乳よ、永遠なれ……ロン…国士無双…」

菫「なんだと………」

菫 41700
華菜 17800
ゆみ 9600
照 30900

照「この世の全てのおっぱいに、粛正を……」

菫「照の負のオーラが爆発した……というかその言い方だったら胸の大きさに関わらず粛正されるぞ」

南二局

華菜「(確かに大きい胸は羨ましいけど、需要あるし!!)」

ゆみ「うーむ……(胸なんてあっても無くても変わらない気がするんだがな……人によっては重要な部分なのだろうか)」

照「京ちゃんね、昔からそうだったの。街を歩いてる巨乳好きをニヤけ面して眺めて。その度に思ったわ、これはもう撲滅するしかないと」

菫「ありのままの自分を受け止めてもらえる努力をした方が良かった気がするんだが」

照「……許さない…京ちゃんの視線を一身に受ける事ができた奴らを……絶対にだ…絶対に…」

13順目

照「……ふ。くく…ツモ……緑一色だ…」

菫「……最早人であった時の名残も捨てたか…。照、安らかに眠れ…」

菫 33700
華菜 1800
ゆみ 1600
照 62900

南三局

華菜「むー……ヤバいし…このまま負けられないし……」

ゆみ「(彼女を止められる気がしない。どうするか……)」

照「貧乳よ…栄光なれっ…!!」


――――――――

淡「さっきからチラチラ何か怪しくない?」

京太郎「ノン。極めてノンだ。別に見てない本当だとも」

――――――――


照「ん……? 京ちゃんの声……」キキミミ

――――――――

桃子「私もちょっと視線感じたッスね……やらしッス、須賀さん」

京太郎「し、仕方ないだろー!! お前らがお餅なのが悪いんだ!!」

佳織「わ、私ですか!?」

京太郎「あ、いや……も、桃子が、だようん…」

淡「私は? ねぇ私は?」

京太郎「…………うん。大丈夫だよ、それでも需要はあるし。うん」

淡「………」ブチッ

――――――――

照「………許さニャス」

菫「ニャス?」

照「京ちゃんなんて……」

菫「まぁ気落ちするな。大丈夫だ、愛さえ有れば胸の大きさなんてなんのその……」

照「うるさい…」

12順目

照「………ツモ。タンヤオのみ…」

菫 33400
華菜 1500
ゆみ 1100
照 64000

菫「(すっかり気落ちしてしまったな。まぁ…良いか…)」

京太郎「あーあ、酷い目にあった……」

照「え!?」ドッキリ

菫「ん…? どうかしたのかな?」

京太郎「いやーハハ。こっち終わったんで他の所見ようかなと」

菫「そうか。……あんまり女性の胸を見るのは良くないと思う」

京太郎「げっ…聞いてたんですか……いやー…すいません」

菫「……(…まぁ照の為か)君は大きい胸が好きなのか?」

京太郎「当然っす!! 胸が好きじゃない男子なんていないですよ!!」

菫「胸で女を判断するのか? 胸が大きければ誰でも良いのかい?」

京太郎「いえ、それはそれこれはこれです」キッパリ

菫「ん?」

菫「ん…? どうかしたのかな?」

京太郎「いやーハハ。こっち終わったんで他の所見ようかなと」

菫「そうか。……あんまり女性の胸を見るのは良くないと思う」

京太郎「げっ…聞いてたんですか……いやー…すいません」

菫「……(…まぁ照の為か)君は大きい胸が好きなのか?」

京太郎「当然っす!! 胸が好きじゃない男子なんていないですよ!!」

菫「胸で女を判断するのか? 胸が大きければ誰でも良いのかい?」

京太郎「いえ、それはそれこれはこれです」キッパリ

菫「ん?」

京太郎「個人的に胸の大きな人は大好きですけど、でもそれはあくまで好みの問題ですから。好きになった女性の胸小さかったとしても、俺は愛しますよ」

照「………」

菫「………ほう」

ゆみ「言いきったな……」

華菜「そのズバッって言える所をもっと気の利いた所で言えればなぁ…」

京太郎「おっと、すいません邪魔しましたか? あはは、じゃあ頑張ってください」

菫「……良い子じゃないか。今時正面からあんな風に言えるなんて感心だな」

照「……そっか、そうだよね…京ちゃんがおっぱいだけで人を判断する人じゃないは分かりきってるじゃない……」

照「……あは。なに悩んでたんだろ、馬鹿だな…京ちゃんは私がいないと駄目なんだ」

菫「…ん?」

照「そうだよね。どんなに目移りしそうになっても最後には私の所に来るよね」

菫「…(調子に乗り出した…!!)」

華菜「(これは救いようが…)」

ゆみ「(駄目だこいつ、早く何とかしないと……)」

照「さ、続けよう!!」

南四局

照「~♪」

ゆみ「随分とご機嫌だな」

照「細かい事を気にしないで生きるって楽しいからね。京ちゃんは私の事が好きって知ってたし。ちょっとくらいの浮気、本妻として見逃すくらいの度量が必要だ」

ゆみ&菫&華菜「………(あれ、腹が立つぞ(し/な)?)」

照「えへへ、京ちゃんに抱き着いて無い胸をアピールしよー」

10順目

照「京ちゃんって何気に照れ屋だからなぁあははは」タンッ

ゆみ&菫&華菜「「「ロン。国士無双」」」

照「…ん? ……あれ?」

菫 65400
華菜 33500
ゆみ 33100
照 -32000

3卓闘牌、終了

順位発表
一位:菫
二位:華菜
三位:ゆみ
四位:照

照「あれ……負けちゃった」

菫「色ボケし過ぎて目が曇ったようだな」

ゆみ「まったくだ。おっぱいおっぱい京ちゃん京ちゃんと……まったく」

華菜「何か知らないけどまぁ二位になったし結果オーライだし」

照「……んー…まぁ良いか…。さぁて京ちゃん京ちゃ…」

美穂子「では私の隣で見ていますか?」

京太郎「良いですか? じゃあ失礼します」

照「……………」

華菜「不憫だし……でも個人的にはオッケーな状況だし」

3卓勝ち抜け 菫、華菜

本日はここまで。
なんか重たいのか二回ほど同じ奴連投してしまいました。
大変見辛くなってるかも知れませんが、よろしくお願いします。

そして、ここを見てくれている原作ファンの皆様へ。
本当に申し訳ありませんでした。
最初に書いた照のイメージがここまで尾を引いて、照が大変な闇堕ちをしてしまいました……
こんな照を見たく無い! っていう人はこれからはもう見ない方がいいかも知れないです……
本当にすいませんでした。

すいません、ルールに記入ミスしてました。
飛び無しで半荘を最後までやる、って書いたつもりですが見直してみたら半荘終局までだけになってました。すいません

―4卓side―

東一局

智美「ワハハ、ではとりあえず様子見の白!!」タン

一「ポン!!」チャッ

智美「ワハハ、いきなり取られたか」

咲「(なんでか、私達の局が始まるまでにかなり時間があった気がするよ)」

和「(気のせいです)」

一「(大三元か、幸先良さそうだな。さて、このまま和了できれば良いけど……)」

3順目

智美「おっと、ワハハ。ツモ二盃口平和、12000だ」

一「やっぱり無理か」

智美 37000
咲 21000
和 21000
一 21000

智美「ワハハ、運が良いな。早い内に和了できた、幸先が良い」

東一局 一本場

智美「今日は良いテンションだな。負ける気はしないぞ、ワハハ」

和「その余裕、突き崩します」

8順目

智美「ロン。リーピンイーペー三色ドラ赤2、裏は関係無いな、24000だ」
和「突き崩されました」

智美 61300
咲 21000
和 -3300
一 21000

咲「(ま、まずいよ和ちゃん…。私達がかませっていう風潮が加速するよ!!)」

和「………大丈夫です。ようは最後に勝てば良いんです。そこで誰が本物のヒロインか、ハッキリさせれば良いのです」

咲「そ、そうだよね!! 私がメインヒロインだよね!!」

和「え?」

咲「え?」

東一局 二本場

智美「ワハハ、この調子でどんどん行きたいものだ」

一「させないよ。絶対に負けない」

5順目

咲「(来た、来たよ私の時代!! メインヒロインの私にのみ許された、見せ場!!)」

咲「カン!! カン!! 加カン!!」

一「ロン、8000」

咲「(´;ω;`)ブワッ」

智美「おおっ」

智美 61300
咲 13000
和 -3300
一 29000

智美「ワハハ、やるな。カンを読んでいたのか」

一「………」

和「(この流れ)」

咲「(もしかして)」

咲&和「(ま た か ま せ か)」

和「(そんな……私、まだまともに対局もしてないのにかませ入りなんて…!!)」

咲「(なんでお姉ちゃんは良くて私は駄目なの!? 私は可愛くないの!?)」

東二局

咲「(このままかませに殉じろ? そんなに無理だよ…!!! 私は、京ちゃんのお嫁さんになるんだ、こんなんじゃ…駄目!!)」

咲「カン!! …加カン!!」

和「いただきます、ロン。リーチタンヤオ三暗刻ドラドラ、裏2で16000です」

咲「和ちゃん…!! 私を地獄に落とす気なんだ…!! 抜け駆けするつもりなんだ…!!」

和「何のことですか?」

智美 61300
咲 -3000
和 12700
一 29000

咲「許さないから…!! 絶対許さない…!!」

東三局

咲「カン!! カン!! カン!! …ッ!! ツモ!! 嶺上ツモ三槓子ドラ2!! 12000!!」

智美「おー。ワハハ、やっぱり凄いな」

和「くっ……!!」

智美 58300
咲 9000
和 6700
一 26000

東四局

咲「まだだよ、まだまだ!! カン!! カン!! カン!! ッ!! ツモ!! 嶺上ツモ三槓子ドラ4!! 裏乗って3倍満!!」

智美 52300
咲 33000
和 700
一 14000

和「やりますね…」

智美「ワハハ、調子が乗ってきたみたいだな」

一「………」

南一局

一「ボクを無視して張り切らないでほしいな。……今日は少しだけ調子が良いから…」

ターンッ

一「ボクも、やるよ」

一「国士無双。16000-8000」

智美「ほう」

咲「あぅっ」

和「むっ…」

智美 36300
咲 25000
和 -7300
一 46000

智美「ワハハ…やるなぁ…。けど、私も負ける気は無い」

和「(何故です……私には何が足りないと……。胸は……)」チラ、チラ、チラ

咲&一「」ブチッ

咲「ねぇ和ちゃん。その視線とその自分の胸を強調する動きは何なのかな? 痴女なの?」

一「麻雀で勝てないからって女性的に勝ててる所で勝負? 根暗、まるで根暗。だから麻雀が弱いんだよこの痴女」

和「ちっ…!?」

智美「どーどー。ワハハ、喧嘩は良くない。麻雀で決着をつけよう」

南二局

智美「ワハハ……(中々重そうだ。…ほかの三人も似た感じのようだな、よし、ここは勝負を仕掛けてみよう)」

三順目

智美「ポンだ」東ポン

和「(東ポン…? 張ってる…?)」

四順目

智美「ポン」南ポン

咲「(……嫌な感じになってきた…? 何か来る…)」

八順目

智美「ポン」中ポン

一「(……字一色? 捨て牌に字牌は無い。……あんまり行けないか)」タン

智美「ワハハ、それだ。ロン」

一「えっ」

智美「混一混チャン中南ドラ3」

一「くっ……」

智美 52300
咲 25000
和 -7300
一 30000

南三局

和「(親……ここで稼がせていただきます)」

4順目

咲「カン!! カン!! …ツモ!! ツモ嶺上平和!!」

和「」

智美 51300
咲 29000
和 -9300
一 29000

南四局

一「(……大丈夫。今日のボクは調子が良い。ここからでも十分逆転できる)」

智美「(ここまで来たら一位通過したいよなぁ)」

和「(一位は絶望的ですね……)」

5順目

咲「………」タン

一「それだ!! ロン!! リータンピンドラドラ!!」

咲「えっ!? そんなぁ…」
智美 51300
咲 17000
和 -9300
一 41000

一「(いける。今のボクなら、いける)」

智美「ワハハ…(追い風気味か……まずいか?)」

南四局 一本場

一「………(良い配牌。軽いし…これなら、勝てる!!)」ギラッ

和「(どうせ負けるなら、一矢報いてあげます)」

5順目

一「(来た!!)リーチ!!」

智美「(早い……!! 逆転あるかなぁ。私は…ベタオリだな)」タン

咲「(…うーん…これ)」タン

一「(ま、早々来ないか。ま、ツモれば―――)」

和「ロン」

一&咲「へっ?」

和「タンピン。2000です」

一「」

智美 51300
咲 15000
和 -7300
一 41000

4卓闘牌、終了

順位発表
一位:智美
二位:一
三位:咲
四位:和

咲「和ちゃん!! なんでそんな安上がりなの!?」

和「いえ別に」

一「ちょー!!! どうしてくれるのさ!! まだ逆転の芽があったのにぃ!!」

和「いえ別に」

智美「ワハハ。何はともあれ、楽しかったな。またやろう」

一「うぅぅぅぅ……悔しい…」

咲「胸が大きい変わりに頭が」

和「なにか?」スッ

咲「ひぃっ」

4卓勝ち抜け 智美、一

本日はここまで!!
すいません、寝てました!!

ようやく一回戦が終わりました……長かったです…

とりあえず勝ち抜けたのは
佳織
京太郎

透華

華菜
智美

となりました。
二回戦の勝敗も安価で決めますのでご協力お願いします。
安価の条件は一回目と同じで、今回は一人安価二つまでとします。
それと前回安価の下一桁を+補正にしますので、
佳織 +9
京太郎 +7
衣 +6
透華 +9
菫 +7
華菜 +2
智美 +4
一 +9
ちなみに安価の基準は皆さんお気づきでしょうが、コンマ値で数字が高い順です。良く見るやり方ですね。
それと一周して01とかになったら負け確定レベルとなります……
ではこのレスの下から8までを、関係無いレスは安価下とします。
協力お願い致します。

SSさん

後細かいが嶺上と平和は併合しない役なんだよなぁ……

力関係の方は……まぁ、今は皆、楽しく麻雀やってるだけなんで。


>>688
ファッ!?
マジですか…!!
すいません、次回から気をつけます…
後SSさんって、誰でしょうか…?


透華

何分今までリンシャンを和了した事が無いもので…

>>694
それにしたって基本的なルールや役を理解してたら分かる
麻雀知識が全く無い事を言ってるのと一緒だぞ?
一応言っておくがリンシャンはコーツ(同じ数字を三つ)をカン(四つ)にしてツモった牌があがり牌の場合発生する役
平和は頭(同じ数字が2つ)以外がシュンツ(123等並んだ数字)で出来る役
よって絶対に複合しない

>>695
うわぁぁぁぁぁ
すいません……タンヤオで補完お願いします……
カンしてるのに平和って……
ドシロウトでももう少しくらい理解してるって…orz

知識不足(麻雀も咲も)が凄いよね……
あんまり安価とかしないんだったらキチンとプロットたてて練り直したほうがいいかもしれんぞ?

>>698
もしなんなら一旦最初からやり直すのも手ですよね。
このスレ落として最初からやり直すっていうのも考えてました。
もう少し考えます

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