ほむら「魂魄年齢ってなによ」 (125)

注意
息抜きで始めたので更新は遅くなります。
タイトルの通りまどマギです。
独自解釈や設定があります。
周回を前提としたチュートリアル回になります。
キャラ崩壊の可能性があります。



以上の事を念頭に入れて、用法用量を守ってお読みください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1394270630

「また、まどかを守れなかったっ!」

数えるのも飽きるほど繰り返したこのループ。
今度こそ、今度こそまどかを守る。
そう決意して、周りを見渡す。
何時もと変わらない白い天井に白いカーテン、退院日と転入日に印を付けたカレンダー、そして、

「やぁ、ほむら。はじめましてになるのかな?」

何時もと変わらない小憎たらしい白い小動物。


………小動物?

「無視をしないでくれるかな?暁美ほむら」

何でこいつが、私の病室にいるの?
今までそんな事は無かったのに。

……考えていても仕方ない。
私は、憎悪の念すら覚えているそれに銃口を突きつけて聞いた。

「何で私の病室にいるのかしら?キュウべぇ?」

「説明をするから、まずは銃を下ろしてくれないかい?このまま話すなんて恐ろしい真似は出来ないよ」

「感情の無い貴方が恐ろしいだなんて、どの面下げていってるのよ」

「その事についても説明するから、頼むよ」

そんな事を言うのでしぶしぶ銃を下ろした。

「ふぅ。これでやっと一息つけるよ」

「さっさと説明なさい」

「わかってるよ」

「まず僕は君がキュウべぇと呼んでいるものでは無いんだ」

「僕はインフォメーションデバイスと言ってとある少女の祈りから生まれたソウルジェムの機能の一つなんだ」

「まぁ、インフォメーションデバイスなんて長ったらしいからIDと呼ばれる事の方が多いんだけどね」
「僕の事を機能の一つと言ったけど、ソウルジェムに新たに付けられた機能は他にもある」

「倒した事のある魔女の情報を見れたり、使い魔が後どれくらいで魔女に成るのか分かったり、魔女がどれくらいの確率でグリーフシードを落とすのかも分かるんだ」

「魔法少女かどうかも見て分かるようになるんだ」

「これらの情報は指輪にしたソウルジェムから浮かび上がる透明の板を通すことで確認する事が出来るんだ」

得意げにそんな事をのたまう、自らをIDと呼ぶそれが、嘘を吐いていないか確かめる為に、ソウルジェムを填めてみる。

すると、実際に透明な板が出てきて、其処にこう表示されていた、





~暁美ほむら~
肉体年齢…14歳
魂魄年齢…847歳
ループ回数…9996回

ひとまずここまで


また夜に更新するかも

再開します

「……色々聞きたいところというか、突っ込みたい所はあるけれど、一つ聞いてもいいかしら」

「なんだい?」

「魂魄年齢ってなによ」

「その名の通り、魂の年齢さ。肉体年齢と魂魄年齢は基本情報だから、魔法少女なら誰でも確認出来る情報だよ」

「つまり、ループ回数は隠せる訳ね?」

「そういう事になるね。親密度によって開示出来る範囲を決めることが出来るけど、どうするんだい?」

「もちろん決めるに決まっているでしょう」

「それじゃまずは親密度について説明しよう」

「これは実際の関係ではなく、君がどれくらい親密に思っているかを決めるんだ」

「一番浅いのは顔見知り」
「これは基本情報しか見る事の出来ない状態だ」

「次は仲間」

「これは使っている武器や魔法が分かる程度だ」

「その次が友人」

「設定を厳しくした固有魔法や、設定を緩くした自分の祈りが分かる」

「最後が気の置けない相手」

「基本的に全ての情報を知る事の出来る状態だ」

「例外として、過去何をしてきたかは誰にも開示しない事も出来る」

「それと僕をどの程度の親密度で見れるようにするかも設定出来るよ」

「ちょっと待ちなさい」

ほむらがIDの発言を遮る。

「貴方って見えなくする事が可能なの!?」

「そうだね。魔法少女はそれぞれが固有のIDを持っているからね」

「先に説明を終わらせた方が良さそうだね」

「そうね。そうしてちょうだい」

「さっきも少し言ったように、僕は親密度によって見えるようにするか決めることが出来る」

「誰でも見えるようにすることも可能だし、自分にしか見えないようにすることも出来る」

「初期設定は友人だね」

「それと僕に名前を付ける事も出来るけど、これは次週のお楽しみだね!」

「不吉なことを言わないでっ!」

「魔法少女の情報はソウルジェムから出る透明な板、ボードっていうだけど、それに表示されるんだ」
こいつ、さらっと流しやがったわ。

「公開の範囲の設定や、僕の設定なんかもボードを操作することになる」

「魔女や使い魔の情報は僕が管理をしているからいつでも聞いて欲しい」

「最後に魔女や使い魔を倒した時にグリーフシード以外も落とすようになった」

「何かしら」

「僕の着せ替えアイテムさ」

「初期設定はご覧の通りキュゥべえだけど、見た目や性格、口調等が変えられるのさ」

「所謂やりこみ要素ってやつだね。実装は次週からだけど」

「だから、不吉なことを言わないでっ!」

「これら全てが、ゲームのような生活を送りたいと願った少女の祈りを叶えた結果さ」

こいつ、また無視を……

なんだか面倒な事になったわね。
ひとまず、IDの設定をそのままにしといて自分の設定を最も厳しいものへ変えておいた。
後は、今までのループ通りにしておきましょう。
この段階ではあまり影響がでないもの。

「さーて、私に気付かれ無いように行動しなければいけないわね」

「初めはやはりあの子かしら」

今日はここまで


続きは明日になるかな?

退院から数日たった。

今日はいよいよ転入する日だ。
ループ初日のようなイレギュラーは発生しなかった。

しかし、IDが常に側にいることがうっとおしくてたまらない。
キュゥべえと同じ見た目なのに実体がないからサンドバッグにも使えない。
そのせいもあってかなりイライラが溜まっていた。

だから…

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