京太郎「俺がギャルゲー主人公……ないな」(1000)


咲が入部したことで動き出した清澄高校麻雀部。団体戦の話で盛り上がる面々を眺めていた京太郎に、咲が質問する。

「京ちゃんは大会ってどうなってるの?」

一人だけの男子部員。個人戦に出場はするが、女子に輪をかけて人外魔境な男子の麻雀大会。正直なところ一回戦突破も危ぶまれる。
そう咲に話ながら、内心情けねえなぁ、と思う京太郎。
ほんの思い付きで連れてきた咲の雀力が自分よりもはるかに上だと知ったばかりで、気分は落ち込むばかり。

「どうせ予選一回戦で燃え尽きるに決まってるし、犬は雑用の腕を磨いてる方がお似合いだじぇ!」

いつもなら笑って流せる優希の悪態が妙に心をざわつかせる。

「言ってくれるじゃねーか。俺だってな、ちょいと本気出せば県大会の予選ぐらい突破できるってーの!」

売り言葉に買い言葉。
鼻息荒く宣言した京太郎に返ってきたのは、情け容赦ない言葉の刃。

「京太郎のくせになまいき言ってくれるじぇ!」
「あんま大きすぎることは言うもんじゃないけんの」
「須賀君がやる気になってるのはいいことだと思うんだけど、ね」
「SOA」
「アハハ……が、がんばれ京ちゃん!」
「うぐぐ……ひっでぇな~。ちくしょう、今に見てろ~! 絶対に麻雀上手くなって大会で活躍してやるからなあ~!」
「犬が県大会予選でトップになれたら、アタシが彼女になってやるじょ!」
「イ・ラ・ネ・ー。なんだその罰ゲーム」
「じぇ~!?」
「俺としてはー? 和が彼女になってくれる方が頑張れるかな~、ナンテ」
「SOA」
「京ちゃん、顔がいやらしい……」
「はは……冗談、冗談だって。だからそんなに睨みなさんな、咲さん」

下心見え見えな京太郎に、部長である久がいいことを思い付いたと提案する。

「そうね、じゃあこうしましょう。須賀君が予選でトップになったら、和と一回デートできる――なんていうのはどうかしら?」
「マジすか!? うぉっしゃー! なんかすっげえやる気でてきた!!」
「ム……」
「ぶ、部長ッ、勝手にそんなこと決めないでいただけますか!?」
「おお、ようやくのどちゃんが普通に喋ったじぇ……」

和の意思を無視して出されたご褒美にがぜんやる気になった京太郎。
しかし、マテ○アル・パズルで言うところのティトォの画力、足○い邸の住人たちで言うところの福太郎の腕力レベルの雀力しか持ち合わせていない彼に、県大会予選をトップで突破など可能なのだろうか?
まさかの京太郎視点で進む、咲-Saki-のアナザーストーリー。
学校や町で出会うキャラ達と会話し、麻雀することで雀力を貯めて能力を開発!
技術・知識・運の三つを成長させて、女の子達に負けない特殊スキルを手に入れろ!

イージー・ノーマル・ハード・SOA(そんな・オカルト・あり得ません)の四つの難易度で攻略

できるヒロインが変わる?
麻雀の腕ありきの青春に、京太郎は見事に花咲かせることはできるのか!



『咲-Saki - 凡夫の闘牌編 episode of side-K(Kyoutarou) 全年齢版』2012年7月32日発売予定!

みたいな感じで書いてみたいのですが、よろしいか?
みたいな感じで書いてみたいのですが、よろしいか?
出てきたアイデアとか取り込みつつやっていきたい。基本、ゆっくりのんびりまったり、たまに安価で進行。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1342873848

おいぃ……だましたのか、持ち上げて落とすのか。
某理想郷が落ちててまどマギの二次を投稿できないから流れとか考えたのに!
あ、対局はどうするべきでしょうか? 麻雀は前に天和出てから不幸続きになるていどの初心者なので、役とかよく分からん。
終盤のみ闘牌も頑張ってみるでおk?

今回の攻略可能キャラとしては――咲・優希・まこ・池田・透華・衣辺りで考えてる(単行本やら弟が北海道に持っていきやがったので、キャラ把握が難しいのもある)
一応、アニメ一期? とこぐらいまでで考えている。上手くやり遂げたらそれ以降もやってみたい。

期待してるけどある程度内容をまとめて投下してからの方がよかったんでないか

>>14  ある程度まとめてから、という意見に関しては申し訳ない。
やる気が出てきた時にやっておかないと、これまでの経験上やらずに終わると思ったんです。
基本一度仕事に出ると二日三日は拘束されるので、そこで書きためていく感じになるかと。
文章の形式は三人称っぽいものか、それとも京太郎視点っぽいものがいいのか。
安価 >>20

京太郎一人称

会話は個人ごとに間に空白いてた方が読みやすいと思う

「京太郎のくせになまいき言ってくれるじぇ!」
「あんま大きすぎることは言うもんじゃないけんの」
「須賀君がやる気になってるのはいいことだと思うんだけど、ね

「京太郎のくせになまいき言ってくれるじぇ!」

「あんま大きすぎることは言うもんじゃないけんの」

「須賀君がやる気になってるのはいいことだと思うんだけど、ね


みたいに

>>20 了解 一人称もどきの形式で頑張る
>>21 アドバイス感謝。ここの形式は初めてなので助かります。
「」の前に名前とかは必要でしょうか。

あった方が分かりやすい気はする

あとメールのとこに
sage って入れとくと投稿してもスレ一覧の新しいとこ(上の方)に更新されて来ない
でも>>1は入れない方が更新した時に気付きやすくて人が来るので安価とかやりやすいと思う

saga って入れると規制の入る言葉がそのまま打てる 
やってないと殺 すとかは【ピー】になる
なぜかどらえもんとかも規制されるので入れといたほうがいいと思う

>>24 サンクス。
sageは忘れてた、スマヌスマヌ。まさかタヌキえもんまで規制されるとは……。
今からチマチマ書いてきます。

とりあえずこれくらいはsaga入れてないと変換されるらしい
本文楽しみに待ってますわ

#hiroyuki → ⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブーン
#root → ⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブーン
#fox → ⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブーン
ドラえもん→ [たぬき]
デブ → [ピザ]
多村 → [スペランカー]
死ね → [ピーーー]
殺す → [ピーーー]
鮫島 → [禁則事項です]
姉歯 → [ヅラ]
ひろゆきは包茎 → [あぼーん]
なす 板 →スペースを抜くと 強制で名前メ欄投稿日本文がなすーんになる
全角w → ww
みさくら → [らめぇぇっ!]
あべひろし → [アタタタタタタタタタタタタタタタタタ]
亀田 → [切腹]
田代 → [ネ申]
桧山 → [連絡無し]
粉雪 → こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいい
ドドドド → ┣¨┣¨┣¨┣¨
魔力 → 魔翌力
翌力 → 翌翌力
新一 → バーーーローー
二回死ね → [んでんでんでwww]
遊助 → [ブーンブン釈迦ブブンブンブンwwwww]
オナニー → [田島「チ○コ破裂するっ!」]
しょうこおねぇさん → [スプーだ!]
アジフライ語 → [アジフライ王国(キリッのドボドボ王子こと荒巻スカルチノフwww ★]

飲み過ぎてぶっ倒れてた……。

設定としては――京太郎初期ステータス 雀力150 技術50/500 知識70/500 運30/500(咲なんかだと軒並み800超えな。
とりあえず、書く能力はこんな感じをイメージしてる。まあ、安価次第なので能力値はあまり関係なくなるかもだけど、そういう要素は個人的に入れたいということで一つ。


【技術】 麻雀を上手にするスキル。牌を派手に、しかし優しく扱えるかはここにかかっている。
また、これが高いキャラほど危険牌を切りにくくなる。自分の場合は安全牌が表示されたりする。
とあるヒロインのルートでは、これの成長が必要になったり?

【知識】 麻雀やその他もろもろに関する理解度を表す。麻雀に詳しいからとか、ググればオッケーといって疎かにすると痛い目見るかも?

【運】 自分にとって有用な牌を集める能力。この能力が高いキャラは理不尽なツモをしたり、普通では考えられない役での上がりを可能とする。
とあるキャラを攻略する時、ここが低いとどうにもならなくなるかも?

能力上昇は安価前の行動で思いついた数字を足してくれい。対局やった場合はオーラス迎えた時の点数÷1000な(15000なら15ポイントみたいな)

四人打ちの場合は雀力に終了時の点数÷1000が加算。対局書かない時は分かりやすく+50。それじゃ少ないって人はアドバイス求む。

ネット麻雀やらやった場合は知識に上がり時の点数÷1000。そのうちの半分は雀力に回すな(対局描写ない時は50÷2で25が加算ということで)

運は基本、雀力から振り込まないと上がらない。町に出て行商人に会って、【支天輪】とか購入しないと直接は上げらんない、ポケモンでいうとこのピントレンズみたいなもん。
みたいな?



京太郎「つってもなー、基本初心者な俺がどうやって予選大会トップ通過するんだって話だよ」

 部活が始まって雀卓を囲んでいる面子を横目に、一人寂しくネット麻雀に興じながら考える。
 よくよく考えたら無理ゲーだぜ。部長もその辺りわかってて言ったんじゃねえかな。

京太郎「――――だー、また負けた、なんだこの【トーカ】とか!? こっちの牌見えてんじゃねーの!?」

まこ「おー、どうした? ネット麻雀でも負けたんか、お前さんは」

京太郎「うぐ……そうは言ってもですね」

 染谷先輩がニヤニヤ笑いながら言ってくる。

京太郎「仕方ないじゃないですか~、この【トーカ】とか【かじゅ】とかぶっちゃけ初心者の俺が戦える相手じゃないですって~」

優希「そうやって言い訳してるからお前は弱いままなんだじぇ~!」

京太郎「うっさい! 東場にタコス喰ってりゃなんとかなってるお前と一緒にすんな!!」

優希「なんだって~、タコスを馬鹿にしてるのか~!?」

京太郎「怒んのそこかよ!?」

 いつもの調子で優希が何か叫んでるけどタコスでそこまで怒れるとか意味わかんねー。

久「はいはい、優希も須賀君も喧嘩はそこまで。もういい時間だし、今日の部活はここまでにしましょうか」

まこ「ほうじゃの、わしも家の手伝いがあるしの」

和「お疲れ様でした。みなさん、また明日……須賀君も」

京太郎「お、おう! 和も気をつけて帰れよ!!」

和「え、ええ……」

 和が遠慮がちにだが、手を振って挨拶してくれる。
 自分でもどうかってぐらいテンションが上がったせいか、和の反応が鈍い。っつーか、絶対に引かれてる。
 どうすっかなー、ここらで一つ名誉挽回のために頑張るべきか?

安価>>40

1・とりあえず今日は咲と帰るか

2・そういやお袋に帰りに豆腐買ってきてって頼まれてたな

3・このまんま負けっぱなしじゃ我慢できないな。もう少しネット麻雀で腕を磨くぜ!

4・あ、ヤベエ、今日バイトだった


 酒飲み過ぎたし、本日はここまで。みんなも飲みすぎるなよ。


 >>28 サンクス。とりあえず規制に引っかからないようsage進行で書いていきます。
 地の文ていらないのかな? 普通の二次創作と勝手が違いすぎて分っかんね~。

3

トリップ? ためしに付けてみました

今更ながら、タイトルに【安価】って付ければよかった気がしてる。
とりあえず続き。



→【3】このまんま負けっぱなしじゃ我慢できないな。もう少しネット麻雀で腕を磨くぜ!


咲「アレ? 京ちゃん帰らないの?」

京太郎「オウ! このまんま負けっぱなしは性に合わないからな! もうちょっとだけ頑張ってみるさ」

咲「そーなんだー、えらいねー京ちゃん」 ナデナデ

京太郎「ちょっ、からかうな、頭を撫でんな!」

まこ「アッハッハ、お前さんら仲がええのう」 ニヤニヤ

久「そうね、見てて微笑ましいわね」

優希「一丁前に照れてやがるじぇー!」


染谷先輩や部長達が好き放題言って笑ってる。
ハァ……いいとこなしだな、俺。


まこ「それじゃ、わしらは先に帰るけえの」

久「戸締まりはお願いね」

優希「きょーたろう、また明日な!」

京太郎「お~」

和「み、宮永さん、よければ途中まで一緒に帰りませんか?」

咲「え? あ……う、うん、原村さんがいいなら一緒に帰ろ!」

和「ハイ!」


ゾロゾロと部室を出ていくみんなを見送って、一人になったとこで大きく息を吐く。


京太郎「くっあ~……さーてと、もう一頑張りするとしようかね」


部室の冷蔵庫に放り込んでた缶コーヒ片手に、どっかり腰を下ろす。
パソコンにはさっきまでプレイしてたネット麻雀の画面が映ってる。


京太郎「県大会予選まであとちょっと……見てろよ~」


勝って勝ちまくって和とデートだぜ!
腕捲りして、対戦相手を募集してる適当な部屋に入る。



【京たろー】さんが入室しました――

京太郎「フッフッフ……悪ぃな、お前らみんな俺のカモになってもら―――」





【かじゅ】「よろしく頼む」ドーン

【トーカ】「全力で相手して差し上げますわ!」デデーン

【アカギシゲル】「倍プッシュだ・・・」ザワ・・ザワ・・





京太郎「………………(Д・`;)」オゥフ

――――あ、俺終わった。







京太郎「あ~、クッソー……結局俺がビリけつかよー」トボトボ


京太郎「つーか、アイツら強すぎだって。特になんだ、あの【アカギシゲル】とか! ありゃ化けもんだ、対局しててヌルリと来たし。怖ぇ~、超怖ぇ~」ガクブル

京太郎「ハアァァァ~~、和とのデートが遠すぎて泣けるぜ……」ヨヨヨ


京太郎「あーぁ、麻雀強くなりてえな~」




【一日目終了】

京太郎現在ステータス
雀力150→200/1500
技術50/500
知識70→120/500(+50ネット麻雀×2)
運 30/500

とりあえず放課後過ぎたら基本、一日終了という形にして、現時点の京太郎のステータスもどきを出します。

二日目からは朝・昼・放課後・その後――――みたいな感じでつらつらやっていくかと。

ちなみに出す選択肢によってルートが分かれるようにしていたりもするので、なんとなくコレはあのキャラだな、みたいなので選ぶといいかも。

安価やらの関係で誰のルートにも行けなかった場合は…………さて、どうしよう。


以下はオマケというか、つい最近新作出るよと発表された某ゲームのシステム風な幕間。
選ばれた選択肢に関係するキャラで作っていく予定。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

【オマケ】(某『召喚の夜』的な夜会話だと思ってくれ)



透華「キー! もうなんなんですの、なんなんですのこの【アカギシゲル】とかいう方は!?」クッションぽかすか

ハギヨシ「どうかなさいましたか、透華お嬢様」

透華「どうしたもこうしたもありませんわ! この私が土をつけられましたのよ!?」

ハギヨシ「……それはまたお珍しい」

透華「のどっちに遭遇した時と同じ……いえ、それ以上の屈辱! よくも、よくも…………よくも私より目立ってくれましたわねー!!」ウガー



ハギヨシ(随分と荒れておられますね……どれどれ)牌譜のぞきーの

ハギヨシ(フムフム………………な、なるほど、これは凄まじい。まさか透華お嬢様から点をむしるとは)ザワ・・ザワ・・

ハギヨシ「――――おや?お嬢様、本日はこの【 京たろー 】という方と二度、対局されたのですね」

透華「え? ……ああ。フン、この私の相手をするには役者不足も甚だしいド素人ですわ!」プリプリ

ハギヨシ「左様でございますか。しかし、二度目の対局では初心者なりに頑張っておられるようですね。まさか透華お嬢様を相手に、最後まで点棒を残しているとは」残り400点

透華「フフン、まあ私達を相手に跳ばなかったというだけでもたいしたものですわね! そこだけは褒めて差し上げてもよろしくてよ!!」フンス

ハギヨシ(フフ、機嫌がなおられたようですね)

ハギヨシ「それでは透華お嬢様、そろそろお休みになられては?」

透華「…………そうですわね、明日も忙しいですし。衣に顔を見せてから寝るといたしますわ」

ハギヨシ「ハイ、それでは失礼いたします。お休みなさいませ、透華お嬢様」

透華「ええ。ご苦労様、ハギヨシ」




―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


【二日目】に進みますか?

〈YES〉/NO


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

次の投下は夜帰宅してからか、明日。
二日目からは朝や昼にも選択肢出して安価取る予定です。

……遅い展開で盛り上がりにも欠けて申し訳ない、スマヌスマヌ。

どこのジュンイチローだ

ステータスの上限が低過ぎる気がする

トーカ√あるなら全力で応援する

帰宅。まったり進行予定(放課後パートとか時間かかるのは明日? になると思うけど)
レス返してくれた方々、感謝。
>>59 上限も成長はさせたいけど、どういう感じで上げるか……。
>>61 いつから透華ルートがないと錯覚していた? 安価次第でちゃんといける……はず。

続き。二日目朝からになります

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


・二日目<朝〉

京太郎「ふぅぁ、あッ…………う~む、結局昨日は負けっぱなしで終わっちゃったな。家に帰ってからも頑張ってはみたけど――」 (ノビ~




(回想)


【ドラゴン】さんの発言:「あんたの背中、煤けてるぜ」

京太郎「ハァ? 急になに言い出してんだ、この人」 (ポチッとな

【ドラゴン】さんの発言:「ポン……」

京太郎「うぐ……なんか仕掛けてくんのか? えぇい、ままよ!」 (ポチッとな!

【ドラゴン】さんの発言:「悪いな、それもだ」 (チー

京太郎「オイオイ、まさか……」 (ゾクッ!

【ドラゴン】さんの発言:「…………ツモ」

發1 ドラ3
40符 4飜
12000!!

京太郎「だあァー!?」






【シャカ】さんの発言:「私には神に比べたら、まるで持ち合わせていないものが一つだけある。それは、弱者に対する慈悲の心だ!」

京太郎「オイオイ、いきなりこの人、なんつー発言して――」 (發切り

【シャカ】さんの発言:「カーーン!!」

京太郎「ウゲッ!? い、いや、まだだ、まだ慌てる時間じゃねえ――通らばリーチ! 」 (中切り

【シャカ】さんの発言:「ロォーーーーン!!」 (開・眼!!

京太郎「ウェッ!?」


大三元
字一色
四槓子 !
3倍役満 39翻!!
――――――――144000!!!

京太郎「…………………… へ?」( ゜д゜)

【シャカ】さんの発言:「私の役満が引導代わりだ、迷わずあの世へ逝きたまえ」

京太郎「アッハッハッ、み、見間違えたかな? 14400……な、そ、そうだよな? な?」(つд⊂)ゴシゴシ

京太郎「――――じゅじゅじゅ…………じゅ、144000点……だとぉ?」(;゜д゜)





【アカギシゲル】さんの発言:「――ククッ、そいつだ 」

立直一発
平和
一盃口
ドラ1
30符5飜
9300!

【アカギシゲル】さんの発言:「まだだよ、まだ終っていない……まだまだ終わらせない…!
 地獄の淵が見 えるまで、限度いっぱいまでいく! どちらかが完全に倒れるまで…… 勝負の後は骨も残さない………」 (ざわ・・ざわ・・

京太郎「………………ハハ、もう好きにしてください」 (死んだ魚の目

【アカギシゲル】さんの発言:「狂気の沙汰ほど面白い……。なあ、アンタもそう思うだろ」

京太郎「…………んなわけねえだろォ!」 (ポロッ・・ポロッ・・!



(回想終了)   点計算やら、正直あってるかどうかわっかんねえ。間違ってたら脳内保管お願いします。

京太郎「…………俺、よく麻雀嫌いにならずに済んでるよな」 (ゲンナリ

咲「おはよー、京ちゃん」 (タタタ

京太郎「おと、咲か。おはよーっす」

咲「? どうしたの、なんか調子悪そうだけど」 (下から覗き込み~の

京太郎「ちょっとな……ん~」 (マジマジ

咲「な、なに? 私のことじ~っと見て」 (アセアセ照れ照れ

京太郎「いやぁな? 昨日、ちっとばかし洒落になんない世界を垣間見てさ。それで俺、思ったんだ――――」

咲「うんうん」

1・俺、やっぱり麻雀向いてないんじゃないかな、って……。

2・それでもやっぱ、麻雀って面白いよな!

3・(奴らに比べたら)ウチの部活の連中ってすっげぇカワイイな、って

安価>>71

>>67

まさかの1ww
書き進めて明日、また夜辺りに投下します。
前世みたく悪堕ちして心臓病患うかはわっかんねーけど。

皆あのssに影響されすぎぃ!
おつおつ

男子の麻雀は女子よりレベルが高い的なことを聞いたことあるし、きっとテニスみたいに相手の能力を奪ったり、感覚を消失させたりするのがザラなんだと思ってる。

あと、ヘルカイザーネタで不快になった方がいましたら申し訳ありません。

>>74 あのSSって 京太郎「力が……欲しい!」?

続き……とりあえず先に言っておくけど、残念だけどこれ、コンセプトはギャルゲーなんだよね……。
そろそろ闘牌も入れたいな。



→【1】俺、やっぱり麻雀向いてないんじゃないかな、って……。



京太郎「俺、やっぱり麻雀向いてないんじゃないかな、って……」 (ションボリ

咲「ホ、ホントに何があったの……?」

京太郎「実はな――――」(カクカクシカジカ

咲「フンフン――」(マルマルウマウマ

咲「そ、それは……散々だったね」

京太郎「なんかさー、もう頑張るだけ無駄なんじゃねーかって」 (ヨヨヨ・・

咲「(単純に相手が悪すぎただけだと思うから)そんなことないよ!」

京太郎「そうかー?」

咲「そーだよー……たぶん」

京太郎「そこは絶対って言っとけよー」 (ほっぺたウリウリ

咲「ご、ごめ」

京太郎「ったく、気が利かねぇな咲は」

咲「ヒドイ、慰めてあげたのに……」

京太郎「ハハッ、悪ぃー悪ぃー。……でもサンキューな! もうちょっとだけ頑張ろうって気になれたぜ」

咲「ホントに?」

京太郎「おかげさまで」 (ニィッ

咲「そ、そっか、よかっ――」

京太郎「そうだよな、こんなんでヘコんでたら世話ねえよな! 県予選トップになったら、和と一回デートできるかもしんねーんだし!!」

咲「――――――――」 (ォ?

京太郎「そんためには、もっと練習して腕を上げねーとな。……あ、そういや咲は今日の昼どうする、よかったらまた一緒に学食行かね? まったレディースランチが食べたい気分なんだよね」

咲「京ちゃん……なんていうか最低」 (ジトッ

京太郎「は? なんだよ急に。俺、なんかしたか?」

咲「ツーン」 (スタスタスタ

京太郎「オ、オイ、咲? 咲さーん?」

京太郎「行っちまった。なんだったんだ、アイツ? …………にしても」


咲にはああ言ったけど――――――――俺、本当にこのまんまでいい……のかな。



【二日目】〈朝〉終了
京太郎現在ステータス
雀力200/1500→330/1800(上限+300 より強い連中の存在を実感した+現状に対し疑問を覚えた)
技術50→125/500(+75 強烈な打ち手の牌譜を学んだ的な意味で)
知識70→195/500(+75 ネット麻雀×3)
運30→10/500(-20 ネットで出会う奴らが凶悪すぎた的な意味で)

男子の麻雀は逆にオカルトが少ない気がする。
あってもそれを認めたうえでねじ伏せる的な

【二日目】〈昼〉
京太郎「さって、昼休みになったけどどうすっかな」

咲の奴は朝から不機嫌で、昼休みなった途端にどっか行っちまったし――

1・一人寂しく学食で食うか……

2・ちょっと部室で自主練しようかな……

3・…………いいや、寝よう

安価>>93

>>87 なるほど、そちらの方が格好いいし面白味がある

2

→【2】

京太郎「ちょっと部室で自主練しようかな……」

そう、だよな……ここで腐ってても麻雀上手くなるわけねえし。
部室でネット麻雀でもやろうかな。もし部長とかがいれば、なんか教えてもらえるかもだし。

〈部室〉

京太郎「――――お?」

和「須賀君? どうしたんですか、お昼休みに部室に来るなんて」 (パソコンの前に座ってた

京太郎「どうしてって……昼休みを寝て浪費すんのもどうかなー、なんて思って自主練でもしようかなっ、てさ」

和「ちょっと意外ですね」

京太郎「ひでえな!? 俺がって清澄の麻雀部部員なんだぜ? 大会だって近ぇのに何もしないなんつーことはしねえよ」

和「クスッ……そうですよね。須賀君だって麻雀強くなりたいって思ってますよね」

京太郎「うわ~、その言い方は傷つくぜ~。そりゃあ、全中最強の誰かさんとは大違いの下手っぴだけどさー」 (がっくり俯いて

和「アッ、ち、違います、そんな嫌みのつもりで言ったんじゃなくて……!」 (アセアセ

京太郎「――――プッ! 冗談だよ、冗~談。でも、強くなりたいってのは本心だからさ。パソコン空いたら教えてくれよ、俺は適当に他校の牌譜でも見てるからさ」

和「あ、それなら大丈夫ですよ。私の自主練はついさっき終わったところですし」

京太郎「マジで?」 (パソコン画面のぞきーの

京太郎「――――他家全部跳びで終了……だと?」

和「今日はたまたま調子がよかっただけですよ」 (テレ

京太郎(調子がいい程度で他家って全部を跳ばせるもんなの……?) (ナイワー

和「と、とりあえず、私はもういいから……須賀君、頑張ってください」

京太郎「お、おう……」

頑張ってください、か……。部長が言ってた『和と一回デートできる』って話、覚えてねーのかな。それとも……俺が予選でトップ通過なんて無理だって考えてんのか?

京太郎「さて、と……とりあえず今すぐに参加できる部屋を探して――」


和「最近は須賀君、部活でもよくネット麻雀で練習してますね」

京太郎「おー? ウン、まあな~……。咲が麻雀部に入ってくれたおかげで、今年は団体戦も狙えるようになったし―――女子だけだけどな」

和「だ、男子部員は須賀君しかいないですしね……その、ゴメンなさい」

京太郎「ハハッ、気にしなくてい~って。とにかくまあ、咲達は団体戦があし、俺みたいな初心者は抜きで打った方が練習になると思うから、さ」

和「そんなことは……」

京太郎「――――悪い、別に嫉妬とかそんなんじゃねーんだけどさ。やっぱり実力が近かったりする奴らで練習した方がいいのは本当だし……お、あったあった」

京ちゃんが和とこんなにも仲が良いなんて……SOA

>>98 な、仲良すぎたか……まあ、自主練しにきた、で少し見直したってことにしてください

【京たろー】さんが入室しました

京太郎「よろしくお願いしーまーす、っと」 (カチャカチャ

【ハギヨシ】さんの発言:「ハイ、よろしくお願いいたします」

【HERO】さんの発言:「お願いします」

【哲や】さんの発言:「さあ、打つか」



京太郎「――――ああ、今日はまだマトモそうな面子だ」 (ホッ

和「え!?」

京太郎「な、なに、どしたよ?」

和「……い、いえ、なんでもありません」

和(ハギヨシ、というプレイヤーは聞いたことがありませんが……下二人を相手にして『マトモそうな面子』って――――普段、どんなメンバーで打ってるんでしょうか……)

>>102
だって打ってた人自体がオカルトだったし

>>104 このネタに気付いてくれる人が現れて感激。
単に「カーン!」がやりたかっただけなんだがな。

闘牌描写について:
萬子は一二三~
筒子は123~
索子はⅠⅡⅢ~
字牌は東南西北白發中
ツモ牌→つ○
で表示。
一二三・123・ⅠⅡⅢ・東東東發 つ五  こんな感じ

対局相手の牌に関しては基本、捨て牌のみ表示
【○○】五・五・7・中~  こんな感じで
(うp主が初心者で牌譜を組めないので……というか、今麻雀勉強してるところなんだ、スマヌスマヌ)
たまに安価で捨て牌を取ったりするので協力してもらえると嬉しいのだが、よろしいか?

東一局 6巡目(巡が間違ってたら教えてください…)

京太郎手牌:一三三四五六・33566・白白 つ七

【ハギヨシ】北家・南・發・中・Ⅰ・白

【HERO】東家・リーチ・南・Ⅷ・南・8・中・Ⅰ

【哲や】南家・西・南・九・二・2・9

京太郎(さて、どうするか……)

安価>>113 (安価のあとのうp主の素人力で振り込んだらスマヌ…)

一万切り

京太郎「よし、じゃあ――――コレだ!」 (一萬切り

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

東一局終了時

京太郎:27300

ハギヨシ:25000

HERO:25700

哲や:22000



京太郎「お、おぉ……? もしかして今日こそ初勝利か?」

和「まだ東一局終わったばかりですよ、須賀君……」 (呆れ

>>117 いえす。展開が遅くてすまない。
あと、せっかく安価もらったのにうp主が麻雀歴皆無に等しいので駄目にする可能性が高い(イベントでは全部安価ぐらいの勢いでやってみたいけど、迷惑……だな、うん)

東二局 8巡目

京太郎手牌:六八・55789・ⅣⅤ・東南北白 つ1

【ハギヨシ】西家・西・中・Ⅷ・3・Ⅶ・發・Ⅶリーチ

【HERO】北家・南・北・發・Ⅷ・Ⅸ・2・Ⅳ

【哲や】東家・北・東・中・Ⅸ・二・西・Ⅶ・2


京太郎「――――さて、どうする?」

安価>>120

東二局終了時

京太郎:26300

ハギヨシ:19500

HERO:28000

哲や:25800



京太郎「ぜ、全然上がれねえ……」

和「で、でも頑張ってると想いますよ。今はまだ変に振り込んだりしていませんし」

京太郎「う~ん……次はどうすっかな」

東三局 1巡目

京太郎手牌:三九・224456・ⅣⅣⅧ・南 つⅥ

【ハギヨシ】西家・西・中・Ⅷ・3・Ⅶ・發・Ⅶリーチ

【HERO】北家・南・北・發・Ⅷ・Ⅸ・2・Ⅳ

【哲や】東家・北・東・中・Ⅸ・二・西・Ⅶ・2

安価>>123(てっか、これからどういう手を狙えるんだ……? 七対二?)

あ、やべえ。他家の東西南北変更してなかった。
京太郎:東家
ハギヨシ:南家
HERO:西家
哲や:北家
です

安価取ってしまったから、しばらく自分で打ってくるよ

リアルタイムとは新しいな。
応援してます。

>>128 本当に余裕があればそうしたい。やっぱりみんなで打つ方が楽しいし(役とか知らんけど
あと、この方式は後の展開にも関わってる……かもしれない。

あと、使用している麻雀のソフト、対局相手はレベル1~10までで選択ができる。基本、他作品の強キャラなんかはレベル7以上。
咲キャラも作者のイメージに合わせてレベル選んでるので「こいつはこんなに弱くねーよ」とか「リンシャン使わない咲とか……」とか目を瞑ってれ。
自分で流れを作れるようになったら、その辺りの超常現象麻雀も描けるよう頑張りたいけど。



東三局 12巡目

京太郎「おおぉぉっ、来た来た――――ツモ!!」

連風牌
40符2飜
3900!

京太郎:30600(+3900)

ハギヨシ:18200(-1300)

HERO:26700(-1300)

哲や:24500(-1300)


京太郎「ハッハッハ、なんか本当に今日は調子がいいぜー。こりゃあトップ取っちゃうかもなー」

和「…………そんなに上手くいくんでしょうか」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

京太郎「――――――――で、終わってみりゃあこの結果ですよ……」


京太郎:23800

ハギヨシ:8900

HERO:31200

哲や:36100


京太郎「へ、へへ……笑ってくれていいんだぜ……」(orz

和「そ、それでも須賀君は頑張りましたよ……!」 (アセアセ

和「【HERO】さんや【哲や】さんはネット麻雀の中でも相当上位にいる人達ですし、そんな人達相手にちゃんと点数だって残してるし、だからそんなに落ち込まなくても……」

京太郎「そーいわれてもな~……まあ、昨日やった化け物連中にくらべれば、まだ勝負できた気はしないでもないぞ」 (デスクに顎乗せてだる~ん

和(それなりに勝負できてたのは確かにですが、だったらその化け物連中ってどういうレベルの人達だったんですか!?) (聞きたいけど聞かない方がいい気がしたので黙っておく

対照を想定した場合は野生の闘牌 鰻ってソフトのゴリと言うキャラを相手にすると良いよ!

ハギヨシってこんな弱かったっけ?

書いていいのか。
ここって会話文の方がいいのかなって思ったから、一人称での地の文も削る方向で考えてたんだけど。
わかった、たまーに地の文入れて進めていくよ。

>>131せっかく教えてくれたのに済まない。鰻の前バージョン持ってないからプレイできなんだ。なんか差し替えとかいろいろあるみたいだし、そっちもあたってみるよ。

>>134 たぶん、ハギヨシのが上手いから潰されたんだと思う。

>>138
今鰻落としたけど普通にプレイ出来たよ!OSがXPじゃなかったら↓見てみるといいかも
ttp://blog.goo.ne.jp/seki-rou/e/adc0de09eac56bf4fcaee32d38cac04b

>>141 サンクス
オカルト麻雀やる連中相手の描写にこういうのがあると本気で助かる。
基本、マトモな麻雀で話を進めたいんだけどな!(京太郎主人公だし

一時半ぐらいまでは続き頑張って書いて投下します。

あと咲のPSPも能力持ちが大体再現できてるし廉価版も出てるよ(ステマ)

ただ、咲が咲さん過ぎるのと透華と部長の強さが抜けてる中で衣が残念な事になってるけどね!

>>143 咲のPSPは今日探して見つけたけど……すまない、本当にすまない。百合が苦手なんだ、あとパッケージに京太郎が映ってなくて、どうしても……。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


京太郎「くっあー……負けたー!」 (ノビー

京太郎「あ~、くそー、もう少しどうにかなんねーもんかな……。このまんまじゃ部長の言ってたご褒美が――」 (チラーリ

和「もしかして須賀君……信じてるんですか? あんなの部長のおふざけに決まってるじゃないですか……」

京太郎「ええぇ!?」 (ガビーン

和「ほ、本気だったんですね……ハァ、まったく」

京太郎(あぁ、そんなジトっとした目で俺を見る和も素敵だぜ……!)

『そういう気』はないはずなんだけどなあ。
こうやって一対一で和と話したりするのは珍しいからか、こんなどーでもいい会話を心底楽しんでる自分を侘びしく思いながら、あーだこーだとつまんねー話題を振っていく。

和「クスクス……」

京太郎「ハハハ――――おっと、こうやって話してばっかじゃダメだな。さ~って練習、練習!!」

和「頑張ってください。あ、須賀君、お茶は飲みますか? 私、少し喉が渇いたから紅茶を淹れようと思うんですけど……」

京太郎「――――ぜ、ぜひお願いします!!」

和「ど、どうして敬語……? それじゃあ、用意してきますね」

京太郎「お、おぉ!」

京太郎(じ…………自主練にきてよかった~!!) (感激

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


【二日目】〈昼〉終了

・京太郎現在ステータス

雀力330→445/1800(+115)

技術125→150/500(+25 まともに麻雀をできた的な意味で)

知識195→245/500(+50 ネット麻雀×2)

運10→50/500(+40 まだまともな雀士と勝負ができた的な意味で)



地味に安価の結果でキャラルート開拓が進みつつあるのだが、構わんか。
関連キャラでだいたい予想はつくかもだが……もう何回かでそのキャラのルートに入るぞな、もし。

うーん、パッケージに水着の女の子が二人いるのは一般の人が買うにはちょっと抵抗があるのか……

中身は俺からしたら全然百合じゃないけど、京太郎はCPU専用で声なしだからそこは擁護出来ないなあ

京太郎(>>1)がどういう手牌で何をどうして切ったかみたいな対局の流れを少し挟んでくれたら嬉しいんだけどもやっぱ手間かな

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
>>146 え、百合じゃないのか。なんか後ろパッケの説明からしてそんな感じだったから……水着とかは全然問題ない。
R.O.Dのアニタとその友達みたいなレベルなら、むしろ物語としてアリだと思えるんだけどね……。でも京太郎がプレイヤーでも使えない、声もないのはないな。
>>151 対局とか挟んだ時に結構時間かかるかもだけど、個人的にも麻雀上手くなりたいから頑張って書き込んでみる。先に対局しておいて牌譜みたいなもん作るでもいいし。


【二日目】〈放課後〉

京太郎「さ~って、今日も部活頑張るとしますか!」

優希「おぉ、犬のくさに気合入ってるじぇ」

京太郎「おう! せっかく部活に参加するんだから気合入れねえとな!」

まこ「お前さんにしては珍しいのー。まあ、いつもは雑用申しつけられてそっちばっかやっとるし、わしとしてはええことじゃと思うがの」

優希「京太郎もたまには練習させてやらないと拗ねちゃうしなー!」

京太郎「ガキじゃねえんだし、ンなことねーよ」

優希「部長も咲ちゃんも和もまだ来てないし、どうするじぇ? 三人で打ってもいいけど、それはちょっとツマンナイし」

まこ「ほうじゃのぅ、大会のためん練習じゃし四人で打つ方がええかの――――っと、噂をすれば影じゃの」 (ニヤリ

和「遅くなりました」

咲「ゴ、ゴメンなさい、図書室に借りてた本を返しに行ったんだけど、そこで読みたかった本を見つけちゃって……」

京太郎「お前はそーやってすぐ、本の虫になろうとしやがるな~」

咲「う、うぅー、ほっぺた突かないでよ京ちゃん、セクハラだよ~」

優希「京太郎はホント、盛りのついた犬だじぇ! 去勢しないと私の貞操が危険だじょ!!」

まこ「怖いの~、まさかウチの部から犯罪者が出るとはの~」

和「須賀君、変態なんですか?」

京太郎「ひっでーですね、みなさん!? 誰か俺に対して擁護の言葉は出してくれないんスか!?」

咲「だって、事実だし。初めてココに連れてきた時も、私のことお姫様とか言ってホントはカモにしようとしてたし……」

まこ「今時、美人局は流行らんぞ」

優希「ニャハハ、美人だなんて照れるじぇ~♪」

京太郎「だ~れ~が美人だって~? ったく、みんな俺をなんだと思ってんだ……ホラ、咲もいつまでもブーたれてないでみんなと練習しな」

咲「え、いいの? 京ちゃんが先に部室に来てたんだし、私は後でいいからみんなと打った方が……」

和「私もみんなが半荘してる間はネット麻雀したりして時間は潰せますけど……」

京太郎「つってもなー、俺よか咲や和が面子に入った方がみんな練習になんだろうし――――」



1・俺は部室の掃除とか買い出しに勤しんどくぜ! (歯を煌めかせる

2・いつも通りネット麻雀の方で練習しとくよ。

安価>>155   限界きたので今日はここで上がりにします。質問とかアイデアがあると書き込んどいていただけると。次回は明日?の夜ぐらいになるかと。

2

トーカさんとのリアル遭遇は地区予選始まってからなのかな

このままだと、京太郎がネット麻雀界を震撼せしめる男になるな。
伝説の夜はまだ始まらないか……


>>152
ものすっごく細かい事だけど、美人局と言った後に美人って返すのは、ちょっと違うぜ?
美人局(つつもたせ)って読むからな。

おつ!
俺も百合はダメだからこういうスレがあるとすごい助かる

あとタコスは和のことをのどちゃんって呼ぶよ
清澄メンバー間の呼称表がこの板の咲SS雑談スレにあったから、目を通しておくといいかも

この安価スレは本格的に?麻雀をやっていくやつになるかな?

あと2つの京太郎安価スレはそれぞれ「野球」と「ラブコメ」になりそうだし
バランスはいいかな?

まってくれてる人いるか分からんが。ベロベロで参上。続きちょっとずつ張っていきます。
>>163 その辺り、地の文なしでやるとダメですねやっぱり。美人局=美人を使ってアレヤコレヤする=私美人!みたいな流れを想像してくれると。

>>165 見直して失敗したと思っていました。頭でのどちゃんって書いたつもりだったが、実際は和と書いてた謎。

>>166 実際にプレイして結果だけ書いたりしてたり。わざと振り込んでみるって面白い。こう、危険牌を切るのが快感になってきてる的な?

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

→【2】いつも通りネット麻雀の方で練習しとくよ。

京太郎「俺はいつも通りネット麻雀の方で練習しとくからさ、咲達は遠慮なく卓使って練習してくれよ。後でちょこーっと牌に触らせてもらえればいいからさ――――染谷先輩、三人をよろしくお願いします」

まこ「…………ほうか、お前さんがそれでええっちゅうんなら、わしはそれで構わんが」

優希「フフーン、まあ犬にしては殊勝な心がけだじぇ!」

和「優希、さすがにそれはひどいですよ。須賀君は私達がたくさん練習できるように卓を譲ってくれてるのに」

優希「オォッ!?まさかのどちゃんが京太郎を援護するとはお、驚きだじぇ!さては犬、貴様のどちゃんの弱味を握って脅してるな!?」

京太郎「してねーよ!オメーはそんなに俺を犯罪者にしたてあげたいのか!?」

まこ「優希が言い過ぎなんはともかくとして、たしかに和から京太郎擁護する言葉が出んのは珍しいのう。なんぞあったんか?ほれ、ちゃきちゃき白状せい」

咲「…………京ちゃん?もしかして、本当に原村さんのこと脅迫したりしてるの?」(ジ~~~~~ッ

京太郎「だからしてねーし!つーか咲さん、怖いから目ぇ見開いて笑いながら喋――マジでどっから声出してんだ!?」

和「はぁ……普段の私の須賀君への態度、どう見られてたんでしょう……。宮永さんも染谷先輩も誤解してます。ただ最近、須賀君がやる気を出して麻雀の練習に励んでるから、見直して応援してるだけです」

京太郎「むしろ練習してるだけで見直される今までの俺って……」

優希「考えるまでもなく雑魚だじぇ」

まこ「うちの店にはまず入ってこん初心者に毛が生えた程度かの」

京太郎「うえぇ!?」

咲「なんだそっか、てっきり私、麻雀に勝てなさすぎて京ちゃんが自棄になって原村さんに酷いことしたのかと…………エヘッ、ゴメンね!」

京太郎「そ・こ・は!笑って謝るとこじゃねー!!」(頭抱え

まこ「はいはい、京太郎いじるんも飽きたしの、そろそろ真面目に練習といこうかい」(ケロ

優希「おお、待ってたじぇ!今日こそ私がトップになってやるじょ!!」(ケロロ

和「そうはいきません」(ケロローン

咲「じゃあ京ちゃん、半荘終わったら私と交代しようね」(ケロッパ!

京太郎「……へいへーい、もう好きにしてくださいみなさん」(ガックシ

京太郎「ったく、俺はみんなのおもちゃじゃねーぞ――――よし、ここが空いてそうだなっと」

【京たろー】さんが入室しました――

京太郎「さてさて、今日こそ初勝利といくぜ~」

まこ「……むしろ今まで勝てとらんのが驚きだわ。一応、京太郎の奴も基礎知識はあるんじゃ、十回に一回ぐらいは勝てそうなもんじゃろ。ネット麻雀ちゅうんは、そんなに人外魔境なんか」(ヒソヒソ

優希「なんだか聞いてて哀れになってくるじょ」(ボソボソ

和「…………その、対局相手が悪すぎなんだと思います、須賀君。いえ、冗談ではなく本気で」(コソコソ

咲「三倍役満を直撃なんて、人生で一回だってあるわけないよ、って確率だしね……」(コショコショ

京太郎「……あおーい、さっきから全部聞こえてんだけどー?」

咲優希まこ和「……ガンバれ京ちゃん(京太郎)(須賀君)!」

京太郎「優しい目で明後日向きながら応援されんの、めっちゃイテェ……」

【トーカ】さんが入室しました――

【トーカ】さんの発言:「む、またお会いしましたわね」

京太郎「うお、またこの人か……。やだなぁ、またボロッボロにむしられんのかな……」

【ユキオ】さんが入室しました――

【ユキオ】さんの発言:「どうも」

京太郎「お、初めて会った人だな……うーん、やっぱりこの人も普通じゃない気が――――ッ!?」(ゾゾッ

【アカギシゲル】さんが入室しました――

京太郎「――――――またこのオチか」

【アカギシゲル】さんの発言:「なんだ、またあんたか。ククッ、いいぜ・・・やろうか」

京太郎「…………びっみょ~に存在を覚えられてて光栄、なのか?」(ざわ・・ざわ・・

【トーカ】さんの発言:「現れましたわね、【アカギシゲル】! 前回の借り、今日この場で熨斗つけて返させていただきますわ!」

【アカギシゲル】さんの発言:「・・・」

【トーカ】さんの発言:「ちょっと、人が話しかけているのですから、何か返事したらどうですの!?」

京太郎(な、なんかやけに沈黙が長いな。あれ? こ、これってもしかして……)

【アカギシゲル】さんこ発言:「・・・まあいいさ、限界ギリギリの勝負ができるなら誰が相手でも・・・」

京太郎(あ、やっぱり【トーカ】さん覚えられてないっぽい)

【ユキオ】さんの発言:「俺も混ぜてくれるか? 俺もそいつを探してたんだからな……」

【ユキオ】さんの発言:「お前は今日ここで終わるぜ……【アカギシゲル】」

【ユキオ】さんの発言:「麻雀は確率と記憶力が全てだってことを教えてやるよ」

【アカギシゲル】さんの発言:「的が外れてやがる・・・ククッ、なるほど凡夫だ」

【ユキオ】さんの発言:「なんだと?」

【トーカ】さんの発言:「ちょっとあなた達! 私を差し置いて勝手に盛り上がって目立つなんて……許せませんわ! みんなまとめて叩き潰して差し上げましてよ!!」

京太郎「この人達、テンション高っけーなあ……つか、俺どう考えても場違いじゃねーえ?」(ドンヨリ

まこ「よーわからんが、既に気配が死んどるの」

優希「背中が煤けてるじぇー……」

和(ア、【アカギシゲル】? ネット麻雀界のオカルトって言われてる人が今、目の前にいるんですか……!?)

【アカギシゲル】さんの発言:「さあ・・・始めようか」

京太郎「あ~……まともに勝負できるとか微塵も思えねえ……もう三回目なのに」

京太郎「二度あることは三度あるってかー? トホホ……」

和(三回……三回も『神域』なんて呼ばれてる人と遭遇してるなんて……それこそオカルト……っ、私はなにをバカなことを!!)

優希「のどちゃん、顔色悪いじぇ? もしかして気分悪いのか?」

和「いえ、なんでもありません……少し、情けないことにオカルトの存在を認めかけただけです、ええ」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
久「やっほー、みんなやってるー?」

まこ「お疲れ。重役出勤じゃな」

久「失礼しちゃうわねー。会議がゴタゴタして時間食ってヘトヘトなのに」

優希「部長、お疲れ様だじぇー!」

咲「お、お疲れ様です、生徒会長……じゃなかった、学生義会長」

和「お茶飲みますか? 冷蔵庫でアイスティー冷やしているんですよ」

久「あ、欲しい欲しい。もー、喉乾いちゃって。会議なのにお茶ひとつ出ないなんてどうかしてるわ~」

久「……………………ところでみんな?さっきから須賀君がパソコンの前で真っ白になってるのはなんで?」

まこ「…………わしの口からはとても言えん。んにゃ、こんな残酷なことわしは言いたくない」(目逸らし

優希「そっとしといてやるじぇ……」(天井見上げ

咲「京ちゃん……あんなに頑張ってたのに……」(俯き

和「部長、アイスティーにガムシロップは入れますか? あ、あとレモンとミルクも一緒にグラニュー糖もいかがですか――?」

久「ちょちょちょっ、和!普通にしてるよーで、実はあなたが一番混乱してるでしょ!?」

和「クスクス、まさかそんな、そんなオカルトありえません」

京太郎「ハ、ハハ……分かっちゃいたけど、やっぱ強ぇよこの人……」

――あ、ヤバイ今の俺、口から魂出てる……。



久「ちょ、ちょっと、本気でどうしたの?須賀君、色々悟りきった顔しちゃってるわよ?」

まこ「色々あっての、まだパソコンの前に座っとるだけ偉いって状況じゃ」

優希「ついさっきまで凄かったんだじぇ……」

(回想)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【アカギシゲル】さんの発言:「きたぜ・・・ぬるりと」(五萬切り

京太郎「うぐ……またなんか嫌な予感が」

京太郎手牌:二二五六・5569・③③③・南發つ7

【アカギシゲル】捨て牌:四五

【トーカ】捨て牌:4西

【ユキオ】捨て牌:3①

京太郎「…………わっかんね~、なに切りゃいいのかこれっぽっちもわかんね~」

京太郎(なんとなく大丈夫そうな気がするのは……南?)

京太郎(いや、もしかして逆か?とにかくこの南がスッゲー気になるのは確かだ……)

京太郎「こういう時は、心配のたねを切り捨てるに限る! ……ええい、南無三!」(南切り

【アカギシゲル】さんの発言:「残念、そいつだ・・・」

京太郎「危険な方の臭いだったー……って、いぃ!?」

大四喜
字一色
96000+1200

京太郎「――――――――」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

咲「――その後も京ちゃん、点をむしられ続けて……」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

京太郎手牌:二四四・5569・③③⑥⑧⑨・白 つ⑦

【アカギシゲル】捨て牌:⑤發八六⑤北59⑥八①

【トーカ】捨て牌:北西東(アカギポン)一白3北六2⑦

【ユキオ】捨て牌:二八六687②④⑤7


京太郎「…………コレ、か?」

【アカギシゲル】さんの発言:「ロン・・・目が曇ってやがる」

自風牌
場風
混一色
40符4飜
12000は12300+3000!


【アカギシゲル】さんの発言:「来たぜ・・・ぬるりと」(リーチ

【アカギシゲル】さんの発言:「・・・ツモ」


【アカギシゲル】手牌:三四五・77999・④⑤⑥・中中中

立直一発
門前
中1
子2000は2100+1000、親4000は4100+1000


京太郎「うぅぅ、跳びたくない……跳びたくなーい!」 (ぐにゃあ・・・!

まこ「言うてもあんた、もう跳ぶどころか墜落して地面にめり込んどるじゃろが……」

久「――――な、なるほど、それであんな風に燃え尽きてるってわけ……」


【アカギシゲル】さん222900

【トーカ】さん23400

【ユキオ】さん-27700

【京たろー】さん-110600



久「ハハ……こりゃ心折れるわー」

京太郎「へへ……へへへ……もう、どうにでもなーれ……ですよ」

この所業は心亜さんか何か?

>>179 作画がマテリアル・パズルに似てて好きだった。

 結局のところ、俺に麻雀の才能なんてなくて。
 どう足掻いたところで俺みたいなズブの初心者に、咲や和や……優希や部長や染谷先輩みたくこの状況をひっくり返して、どうだ凄いだろうって笑ってみせる力なんてないのだ。

 ――ああ、もう諦めて降参しちゃおうか。

 頭の中でそんな声が響いた。
 画面の端の方にひっそりと用意されている【降参】のボタンにマウスのカーソルを合わせて、ヘラリと力なく笑う。
 いつも「あー、また負けたー!」とか叫んで、それで済んでいるんだ、今更ここで俺がどんあ醜態を晒しても、みんな気にも留めない……よな、きっと。
 だって、俺って誰と何回勝負しても負けて終わるような初心者だし――――


 ――優希「やっぱり犬は雑用がお似合いだじぇ!」

 ―――まこ「あんま大きすぎることは言うもんじゃないけんの」

 ――――「須賀君がやる気になってるのはいいことだと思うんだけど、ね」

 ―――――「SOA」

 ――――――――「アハハ……が、がんばれ京ちゃん!」




 がんばれ、って……か。
 本を読むぐらいしか取り柄がないのな、なんてからかってた咲に……麻雀がんばれ、って――――!!

京太郎「――――――――ッ!!」

 こんなところで……燃え尽きてていいわけ、あるか……!!

久「ウヒャア!? す、須賀君?」

 パソコンチェアに預けていた体を、背もたれの反動任せに引き起こす。
 部長が驚いてのけぞってたけど、それはまあ後で謝るとしよう。
 ひったくるみたいにマウスを掴んで、俺は――――

1・俺だって……麻雀が好きで、強くなりたいんだよ……!

2・意地があるんだよ、俺にだってな――――!!

3・だーっ、やってられっか! 降参だ降参!!

安価>>183

強い京ちゃんは好きだけど無気力系主人公っぽい京ちゃんは嫌い!1

→【1】俺だって……麻雀が好きで、強くなりたいんだよ……!

京太郎「俺だって……何の目的もなしに『ココ』にいるわけじゃない……! 手酷くやられたぐらいで――――勝負を投げ出したりするわけねー、ってんだ!」

 負けっぱなしの悔しさや惨めさを詰め込んだ叫びと一緒に、俺は【降参】の横にある【続行】のボタンをクリックした。

 どう足掻いたところで、この点差……一位の【アカギシゲル】さんのところまで約三十万点を埋めるのは難しい。

 けど……それでも――――!!

京太郎「俺だって……麻雀が好きで、強くなりたいんだよ……!」

 そうやって俺は、南局の画面に切り替わって麻雀勝負を始めた卓の連中に吠えた――――

時間も遅いし、勝負の流れをきっちりかけるか分からないっていうことも加味して今日はここらで。
明日は適当な時間に書いたものを投下していくかと。


……本気で展開が遅くて申し訳なく思う今日この頃。スマヌスマヌ
ではでは

続き書いていきます。
圧倒的・・・厨2展開・・・!

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
まこ「京太郎の親は最後。ちゅうてもこりゃあ……」


【アカギシゲル】さん:222900

【トーカ】さん:23400

【ユキオ】さん:-27700

【京たろー】さん:-110600


久「そうね……正直な感想、あの面子を相手に須賀君がこれ以上、頑張っても――」

久「これは須賀君が初心者だからとか、そういった意味じゃなくて」

久「――――あの空間の支配を、【アカギシゲル】ってプレイヤーから奪うほどの超人的な豪運なんて……」

まこ「…………じゃな」

優希「うぅ、お通夜みたいな空気だじぇ。のどちゃん、なんとかしてくれ~」

和「そんなこと私に言われても困ります」



京太郎「――――――――」

 後ろの方でみんながそんな話をしているのを聞きながら、不思議なことに……俺の胸は高く、強く鼓動を打っていた。

咲「…………京、ちゃん?」

 もしかしたら、この場で咲だけが気付いていたのかもしれない。
 この状況……どうやっても抜け出せない波に――――身を委ねたことを。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 スマナイ、手牌の記入を忘れていた……!



【 南1局 】6巡目

【アカギシゲル】捨て牌:西八一Ⅶ六七

【トーカ】捨て牌:南中西二七五

【ユキオ】捨て牌:Ⅳ五四二一八


京太郎「…………」

京太郎ツモ牌:1

京太郎捨て牌:1ⅥⅣ5Ⅱ1

京太郎(この状況で俺が逆転する方法は……一つ)


【 南1局 】9巡目

【アカギシゲル】捨て牌:西八一Ⅶ六七白八1

【トーカ】捨て牌:南中西二七五發Ⅲ8

【ユキオ】捨て牌:Ⅳ五四二一八26Ⅶ


京太郎「這ってでも……背中が見える場所まで、追いついてやる……!」

京太郎捨て牌:1ⅥⅣ5ⅡⅠ31Ⅱ

咲「――――っ!」

和「どうかしたんですか、宮永さん?」

咲「う、ううん、何でもない」

咲(今、一瞬……京ちゃんから変な感じがした?)

うーむ、地の文いらんかね?

会話文と簡単な捨て牌やらの説明でおk? 取っておいた牌の記録も含めて作るとむっちゃ時間かかりそうだコレ。

了解した。下手っぴな文だが、頑張って盛り上がるよう書いていきます。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 ゆっくりと、皆、時間をかけて牌を出していく。

 誰もが【アカギシゲル】の牌の動きに注目し、まるで死刑を間近に控えて椅子に座り込む囚人のように、鳴きもリーチもなしに淡々と牌を取り、捨てているように思えた。

 息さえ潜める静寂が破られたのは12巡目――

京太郎「――――リーチだっ」

久「へ?」

和「ネット麻雀では点棒がなくてもリーチは宣言できるんです。まあ、流局した時にノーテンだと、そのまま千点引かれちゃうんですけど」

 点数がマイナスの状況でリーチをかけられるのか?

 力強い京太郎の宣言に首を傾げた久に、ネット麻雀に関して玄人の域にある和が説明する。

久「へえ、意外と親切設計って奴ね」

和「まあ、その辺り設定が難しいとか色々理由があるんだと思いますけど」

久「まあ、現実でやってるわけじゃないし、そのぐらいは仕方がないわよね」

 裏事情とも言える話に久が苦笑した、その瞬間。

 意外なほど早く、そして静かな京太郎の和了りを知らせる声が部室に響いた――――

京太郎「……ロン」

【アカギシゲル】さんの発言:「あらら・・・」


京太郎手牌:一一三三五五九九・779・北北 つ九

【 南1局 】13巡目

【アカギシゲル】捨て牌:西八一Ⅶ六七白八1三Ⅴ三九

【トーカ】捨て牌:南中西二七五發Ⅲ8西二

【ユキオ】捨て牌:Ⅳ五四二一八26ⅦⅠ南八


京太郎「リーチ一発・七対二・ドラ4……25符8飜――――16000+1000……だ」

咲やらからもボコボコにされる現時点でアカギから直撃って凄い違和感なんだけど、気にしても仕方ないのか…

あ、間違えた。九九9じゃなくて九99で脳内保管お願いしゃっす。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

【アカギシゲル】さん:205900

【トーカ】さん:23400

【ユキオ】さん:-27700

【京たろー】さん:-93600


優希「おおっ、やったじぇ!!」

咲「っ……!!」

 全身で京太郎が和了った喜びを表現する優希の後ろで、咲は目を見開いていた。
 視線の先にいるのは、つい今しがた、【アカギシゲル】に決して軽くない一撃を喰らわせた京太郎。

京太郎「暑いな……」

 そんなはずはない。
 ゆっくりと、マウス片手に学生服のボタンを開けていく京太郎の背中を見つめながら、咲は体の底からせり上がってくるような震えに手を握り締める。
 この感覚は知っている。
 手の震えを抑えていた咲の名を、唐突に京太郎が呼んだ。

京太郎「悪い咲、これどっかに引っ掛けといてくれねーか?」

咲「っ、あ、う、うん」

京太郎「――――どした? 俺の顔なんか付いてる?」

咲「ご、ごめん、そんなんじゃないよ……」

 先ほど暑いと言っていた通り学生服を脱ぎ、下に着ていたシャツも腕まくりした格好で京太郎はパソコンに向き直る。
 その様子を盗み見した後、声に出さず咲は呟いた。

咲(今の京ちゃん……なんだかお姉ちゃんと対局した時、みたい)

 そんなはずはない。
 かぶりを振りながら、しかし自分の感じた姉と同種の『気配』を否定しきれずにいる咲が予想した通り、絶望的な状況に対する京太郎の【反逆】は始まっていた――――

>>215 妙なスイッチ入ったのと、パソコン介してるせいってことでお願いします。
うーむ、普通に【トーカ】で上がっておいた方がよさそうな雰囲気になってる。窮鼠猫を噛む的なシチュエーションが個人的に好きで、辛抱堪らずに書いたんだけど……。
不快に思った方々、申し訳ないです。主人公補正っていうのを付けたかったのです。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

【 南2局 】3巡目

【アカギシゲル】捨て牌:三南9

【トーカ】捨て牌:發南九

【ユキオ】捨て牌:84Ⅴ


京太郎「……リーチ」

京太郎捨て牌:Ⅷ4中


久「――――!!」

 3巡目という早い展開での宣言。
 リーチを宣言すれば和了った際に千点加算される。が、その代わりにツモ牌を切り続けなくてはならない。
 つまりそれは、相手がどんな役を張っていようが回避は不可能ということ。
 そんな久の心配を嘲笑うかのように、南4局目――――【アカギシゲル】が動いた。

【アカギシゲル】さんの発言:「リーチ・・・」

久(だから言わんこっちゃない……!)

 三索を切って【アカギシゲル】がリーチを掛けた。
 捨て牌からはまだ何が来るのか予想しづらい、目の前にいつ爆発するのかも分からない時限爆弾を仕掛けられた。
 実際に対局しているわけでもないが、久はそんな錯覚に陥った。

【アカギシゲル】捨て牌:三南9Ⅲ

【トーカ】捨て牌:發南九三

【ユキオ】捨て牌:84ⅤⅧ


京太郎「…………」

 関係ない。
 さっきまであれほど意識していた【アカギシゲル】の行動が、まるで気にならない。
 いいや、彼――便宜上、彼と呼ぶことにする――だけではない。
 【トーカ】も、【ユキオ】も、今後ろに並んで見守ってくれている咲を始めとする麻雀部の面々も皆、皆。
 深く、深く沈んでいく。
 海の底へ向かっているようでありながら、思考だけはぐんと明るさを増す。
 周囲の音が消え、耳の奥で鳴っていた血流の音も、鼓動や呼吸の音までもが消えて――――

京太郎「このまま俺が親の番まで回して……そこから和了りまくって追いつくっ!」

 麻雀初心者だって負けて悔しいという思いも、勝利への執念も持っている。


 それを、今ここで目に物見せてやる――!!


 心の中で叫びながら、京太郎が牌を切る。切った牌は「白」。

京太郎(どう……だ!)

 【アカギシゲル】は何も言わない。
 つまり待っているのはコレではなかったのだ。

京太郎(通った――――!!)

 京太郎がそう安堵した瞬間――――思いがけない場所に伏兵は存在した。




【トーカ】さんの発言:「通しませんわ」

失敗。貼り損ねてた。



京太郎「………………エ?」

【トーカ】さんの発言:「七対二・ドラ2……25符4飜――――9600+2000、ですわ」

京太郎「……………………アレ?」

 無情にも告げられた和了りの言葉。


【トーカ】手牌:一一五五六六・3366・白 つ白


 これは夢か幻か、それとも何か悪い冗談か。
 世界に――――音が戻ってきた。

京太郎「フハァ~……………………ぶっはぁ!」

 気が抜けた瞬間、自分がろくに呼吸していないことに気付いて肺腑一杯に酸素を取り込み、体を折り曲げるようにして空気を吐き出して、京太郎は腰かけている椅子に体を預け、ぼやいた。

京太郎「ハァ……ハァ……な、なんか……一気に、すっげえ疲れた……」

もう少し書くのが早ければ、変に荒れたりせずに済んだのだろうか。
元からこの形に持っていくつもりだったとはいえ、なんか取り返し付かないもの投下した気がする……今日中に個別ルートの入り口まで持っていくつもりだったのに、もうこんな時間だし。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

京太郎「――――でえ、結局俺はドベのまま何もできずに終わりましたー、っと!!」 (ウボァー

まこ「暴れんなー、お前さんはよう頑張ったと思うとるよ」

優希「私だったら途中で降参してたじぇ!」

久「よく最後まで勝負を投げなかったわね。えらいわよ~、須賀君」

京太郎「部長~、子供扱いしないでください~」

和「でも須賀君、本当に頑張ってました。あ、アイスティー飲みますか?」

京太郎「おお~、貰う貰う、いやください! なんか途中でめっちゃくちゃ暑くなったせいで、喉カラッカラなんだよ~」

咲「京ちゃん……本当に大丈夫?」

京太郎「なんだよ、さっきからずーっと探ってるみたいなこと言ってない……?」

咲「そ、そんなことないよ、うん、気のせいだよ、京ちゃんの思い過ごし!」

京太郎「そっか~?」

咲「そうだよ~」

京太郎「……まあ、咲がそんだけ言うってことはそうなんだろうな」

咲(ホッ……うぅん、やっぱり気のせいだったのかな。最後、【トーカ】さん? に和了られてからは京ちゃん、いつも通りへっぽこだったし)

【アカギシゲル】さんの発言:「焼かれながらも・・・人は・・・そこに希望があればついてくる」

【アカギシゲル】さんが退室しました――

【ユキオ】さんの発言:「」

【ラビット】さんが退室しました――

【トーカ】さんの発言:「…………最後の方! あの和了りだけは褒めて差し上げますわ!!」

【トーカ】さんが退室しました――



京太郎「…………もしかして、慰められた?」

まこ「そりゃのう、あんな虐殺現場を見せられたら励ましの一つも言いとおなるわい」

優希「京太郎が振り込んでなかったら、そっちの人も殺られてたっぽいしな……」

咲「さ、最後まで勝負を諦めない京ちゃんは立派だと思うよ!」

京太郎「うぅ……しばらくあの役満ロン地獄は夢に見そうだぜ」(ノビー

あ、二つ目の【ユキオ】修正し忘れた。
あれは荒れたうちに入らないってマジですか。ここってやっぱり凄いのだな……力量差の把握に関してはロマンを追及しすぎました、はい。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

京太郎「さてっと……! 和、悪いんだけどもっ回ネット麻雀で練習させてもらっていいか!?」

咲和優希まこ「な、なんだか打たれ強くなってる(なっとる)!?」

京太郎「いやー、なんか今すっごく練習したい気分で。なんか俺、次こそ勝てる気がするんですよね」(キリッ

 あの対局中に感じた、周りがすげえ静かになって集中できる感覚。
 アレをいつでもできるようになったら――――俺、県予選トップ通過で全国だって夢じゃないかも?


久「練習意欲が出たのはいいことだけどね。須賀君、悪いことは言わないから今日はもう帰った方がいいわよ……いいえ、帰りなさい」

京太郎「えぇ!? なんでですか……ハッ、ま、まさか前に言ってたご褒美が実現しそうだから焦って!?」

久「そーいう冗談はいいから。あんなに必死になってたんだから、疲れてないわけないでしょう?」

京太郎「うぐ……実をいうとちょびっと」

でも、疲れたからって上手くなれるかもしれないチャンスを無視していいのかな?

1・それでも……今は練習しておきたい、かな?

2・部長の言う通りだよな。正直、手が震えっぱなしだし……。

安価>>252

1

→【1】それでも……今は練習しておきたい、かな?

京太郎「それでも……今は練習しておきたいんです、お願いします部長」 (頭下げ

久「……もう、仕方ないわねえ。でも今すぐ打つのは禁止――もちろん、パソコンの方でも。少し横休んで、その間に女子団体の牌譜の整理なんてしといてもらえると嬉しいかな~」

まこ「鬼じゃの、部長」

京太郎「アハハ……いや、うん、それだって練習の一環ですから」

久「分かってるじゃない――――それじゃあみんな、今日も張り切って練習するわよ!」

まこ「部長が来る前にとうに始めとったがな」

久「それは言わない約束…………それにしても」

久「咲の入部に一役買ってくれたってだけでも大金星なのに、こんな嬉しい誤算があったなんてね~」

久(須賀君には悪いけど男子個人戦、予選一回戦敗退だろうなーって考えたんだけど……あのレベル――――いいえ、それはもう無理だとして、その半分まででも近付ければ)

京太郎「えっと、コ、レが……龍門渕――――グゥ……」

咲「あ、京ちゃん……もう、子供みたい」 (クス

久「疲れたんでしょ。咲、そこの毛布でも掛けといてあげて」(やれやれ

咲「ハイ。よいしょ、っと」 (そろー

久「県予選の男子個人戦優勝……夢じゃないかもよ、須賀君?」

久「あ、でももしそうなったら和には悪いことしちゃうわね……ま、いっか」

和「ッ!?」

優希「どうしたじぇ、のどちゃん?」

和「い、今、私にとって凄く失礼なことを思われたような気が……?」 (キョロキョロ

まこ「なんじゃ和、オカルトを信じるようになったんか」

和「そ、そんなオカルトありえません!」


【二日目終了】

京太郎現在ステータス
スキル【凡人の反逆】 獲得!
雀力上限増加

雀力445/1800→545/2800(+100・上限+1000)
技術150→200/850(+50・上限+350)
知識175→225/600 (+50・上限+100)
運 50→200/1350 (+150・基礎ポイント+850 理由は・・・まあ、うん)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

【三日目】に進みますか?

〈YES〉/NO

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

本日はここまで。個別入り口までいきたかったけど、予想以上に手間取ってしまいました。
次からはスレタイっぽい内容になっていくかも。というか、今回は題名詐欺すぎたスマヌスマヌ。

あ、ちなみに今回の大喜四とかいっちゃん最初の四人の点数とかは(麻雀ソフトでだけど)実際にやった結果です。
なので基本、対局なんかは書く場合は事前に牌譜もどき作ったりで時間かかるかも。
対局風景は色々組み替えてるけど、基本出した役、出された役で。なんとなく危ないと思いながら切ったら大喜四とかワロタ……

対局描写とかこここうしたらえんじゃね? というのがあれば書いてくださるとありがたいです。確実にできるかどうかはあれなのですが。

別にいいけど大四喜では?

京はカイジと同じで追い詰められてからが本番の型になるのかな。

書き込める状態になったので(酩酊)チマチマ書いていきます。

>>267 前の部分ではちゃんと書いてたのに謎すぎる……。

>>268 「追い詰められたら本気出す」(キリッ

ちょこちょこ麻雀のルールブックとか読んで、符の数どーのがちょびっとだけ分かるようになってきた。
おかげで咲原作やアカギが面白くなりつつある。兎のゲーム見つけたけど、買ってプレイしてみるべきなのだろうか。

あとふと思ったんだけど、今のこの話の状況ってギャルゲーじゃなくない?

【スキル解説】

スキルとはオカルトである……嘘である。一部、全国編にガチの人がいるが。
ようするに常勝パターン。

東場で優希・タコスソワーズ・ル(略)・ヴァリエールが強いとか、部長は悪待ちの方が調子がいいとか、シグナーは鉄壁の三桁になってからが本番みたいな。必勝でないところが味噌。

トップとの点差15000点以上で発動で、効果は待ち牌が振り込まれやすくなる……かもしれない、みたいな?

無論、こんなオカルトは>>1の頭の中にある妄想。



【三日目】朝

ハギヨシ「お目覚めですか、透華お嬢様」
透華「…………えぇ、起きてますわよぉー」(ボー

ハギヨシ「……お嬢様、昨夜は遅くまで起きておられたのですね」

透華「えぇ、まぁ……あふぅ」

ハギヨシ「……何か気にかかることがございましたか?」

透華「……いいえ、別に。ただ単純に寝つけなかっただけですわ」

ハギヨシ「左様でございますか」

透華「ええ、別に心配するほどのことではありません」



透華「――――私に煮え湯を飲ませたあの【アカギシゲル】という人を相手に、ど素人だと思っていた【京たろー】が点を取り返して素晴らしく目立ったことが羨ま……悔しいやら腹立たしいやら……」

 どう足掻いても逆転なんて夢のまた夢という状況。

 私でさえ少々めげてしまいそうな圧倒的点差にありながら、些かの闘志も衰えず……いえ、むしろ逆に闘志を昂らせて。

 奇跡だって起こしてみせるという、これ以上なく力強い打ち。

 パソコンの画面越しにしてなお伝わる剥き出しの執念。

 もし、あれが画面を介した世界ではなく、現実で……あの執念を目の当たりにしていたら――


透華「……例えマグレだったとしても、ほんのちょっと、ほんのちょっっっとだけ、雀士として認めてあげてたに違いありませんわね」

透華「というかあれですわ、ろくに麻雀を知らない素人の分際で私をガン無視で打つなんて、失礼極まりないのです。何度寝ようとしても目を瞑ったらあの場面が蘇ってくるし……ホント、ムカツキますわ」(ブツブツ

ハギヨシ「透華お嬢様、本日は衣様と外出のご予定でしたが、ご気分は……?」

透華「まったくもって問題ありませんわ! 勉強その他の雑事は全て夜に回してありますし、今日は目一杯、衣と街を散策するつもりです」

ハギヨシ「では、私は衣様を呼んで参ります。本日、一達には屋敷の仕事を命じておりますので、付き添いは私だけになりますこと、どうかお許しください」

透華「ええ、構わなくてよ。県予選まで衣も暇でしょうし、きっといい気晴らしになりますわ」

透華「そうと決まれば、さっさと準備をいたしませんと! 朝食はどこで食べるとしましょうか――」

透華「あそこであーして、これやってそこであれを見て…………四十秒で支度してきますわ!! ハギヨシ、衣を連れてくるのは任せましたわよ!」(タタタッ

ハギヨシ「……何やら憂いておられるように感じたのですが、私の勘違いだったのでしょうか?」

ハギヨシ「さて、では私は衣様をお迎えにあがるとしましょうか。きっと、まだかまだかと待ちわびておられますしね、フフッ」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

京太郎「――特に誰かと遊ぶ約束もしてなかった休日前日。部屋に閉じ籠って休みを無駄にするのもどうよと思って、適当に咲を誘って」

京太郎「あいつが何としても行きたいって主張した県有数の巨大書店に来てみたまではよかったが…………咲の奴、ものの数分ではぐれて迷子になったー!?」



通行人A「ママー、あのお兄ちゃん頭抱えておっきな声出してるー」

通行人B「シッ、見ちゃいけません!」



京太郎「…………コホン」(そそくさ

京太郎「いやいや、あり得ないでしょ。結構人が多かったから、はぐれんなよって注意するために振り返ったらもういないって……」(ボソボソ

京太郎「おおかた、どっかでお目当ての本見つけて食い入るように読んでるんだろーけどさ」(キョーロキョーロ

京太郎「ダメ、無理。このバカ広いフロアがさらに五階建てになってるとか」

京太郎「もう咲を迷子にするために用意されてるようなもんじゃん」

京太郎「最終手段はもうちょっと待つとして…………だはぁ、疲れた。さっきから上と下を行ったりきたりで喉もかわいたし」

京太郎「確か本屋の横にカフェがあったよな……そこで一度休憩しようか」

いや、しかし待つんだ。ここで咲を放置してホントに大丈夫なのか?
下手したら……店の出口すら見つけられず、その辺で途方に暮れてるなんてこともあり得る。



ど、どうしようか――

1・しゃあない、休憩は咲を見つけてからでもできる!

2・いやぁ、本読んでたら迷子になってることも気にならないだろうな……。

3・行動(迷子)の果てには結果(迷子の呼び出し)という答えが待っている。例外はない。

4・どうすりゃいいのかこれっぽっちもわっかんね~から、セーブ&リセットで全部見とけ!

安価>>277

1

おお、1か……なんかいい感じに酔ってて全部書き終わっちゃったw

→【1】しゃあない、休憩は咲を見つけてからでもできる!



京太郎「しゃあない、休憩は咲を見つけてからでもできる! とりあえず今は咲を捜すのを優先しよう」

 自分でも甘すぎるんじゃないかってことを考えながら、本本本と書物に囲まれた「本なんて漫画ぐらいしか読まないぜ」というタイプの人間には辛い空間を探索すること三十分。

 目的の少女を発見することに成功した。

咲「あ、きょ、京ちゃん!もう、ちょっと目を離した隙に私を置いてどこか行っちゃうなんてヒドイよー」(プンスカ

 こっちの顔を見るなり、責任の所在を全部こっちに押し付けて駆け寄ってくる咲の手には、随分と重そうな紙バッグが。

京太郎「……咲さん、その手に持ってる本でいっぱいの紙袋はなんだい?」

咲「ギクッ……ア、アハハ、なんのことかな~……な、な~んて――」

京太郎「フーン、ほー、へー……咲さんは自分の落ち度を認められない人だったわけですか、あーぁ、ガッカリだぜー」

咲「……ごめんなさい、前から欲しかったシリーズの全集が売られてて、ついフラフラと!」

京太郎「続きは隣のカフェで聞かせてもらおうか?」

咲「うう、分かりました刑事さん、洗いざらい白状します……」

京太郎「分かればよろしい。ほら、持つよ」(ヨコセヨコセ

咲「あ、ありがと、京ちゃん」(ワタスワタス

京太郎「どういたしまして、お姫様」

咲「ひ、姫て……」(テレ

京太郎「な~に照れてんだ、コノコノ」

咲「うぅ今回ばかりは抵抗できない……」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

【三日目】昼

~カフェレストラン『アストラル』店内~


京太郎「あ~……生き返る~」

京太郎「いかにもカフェといった洒落た内装に音楽、快適な室温……しかも店員さんも可愛い。そんな場所で飲むアイスティーの味は格別だなー、」

咲「ヒドイよ京ちゃん、私だって迷子になりたくてなったわけじゃないのに」

京太郎「いや、悪いという思いが欠片も見えないって、その体勢」

咲「きゅふふ……テーブルが冷たくて気持ちいひ」

京太郎「聞いてないな、ったく……」

咲「いいじゃん別に……。ここまでたくさん本運んできたんだし」

京太郎「仕方ねーなあ。飲み物注文してきてやるから、ここ座ってな」

咲「ありがと~」

京太郎「だから、お礼する格好じゃねーっての~」

 咲の本狂いにも困ったもんだ、なんて考えながら注文カウンターまで進む。

京太郎「さて、なーに買ってやればいいのかね、本の虫のお姫様は――――んー?」

???「子供扱いするなと言っている! この程度、衣一人で」

 視線の先、注文カウンターの台の前にいる奇妙な一団を発見した。

京太郎「なんだありゃ?」

 小学生ぐらいの、頭に兎の耳みたいなでかいリボンをつけた金髪の女の子が、姉だろうか、ちょっとだけ癖のついた長い金髪の女の子の制止を振り切って、注文の品の乗ったお盆を抱えてこっちに向かって走ってきた。

???「この程度、衣一人でどうとでもできる!」

???「こ、衣、それは分かりましたからちゃんと前を見て――!」

???「危ない、衣様!」

???「えっ……?」

京太郎「――――はい?」

 ピッシリしたスーツ姿の――たぶん執事服って奴だろう、生まれて初めて見た――の男の人が慌てたように声を上げる。
 後ろを向いたまま走ったりしたからだろう、床に蹴躓いた少女の口から何が起きたのか、と不思議そうな声が漏れるのと同時に、俺の方も「なんで?」と問うような声を上げていた。
 蹴躓いて、手に持っていたお盆を放り投げながら宙を舞う女の子。
 いつの間に移動したのか、その女の子の体は無事に執事のお兄さんに抱きとめられて、転んで怪我するようなことはなかったけど――――

???「そこのアナタ! なにボサッと突っ立ってますの!?」

京太郎「――――あー」

 一連の流れを見ていた金髪の女の子が怒鳴ってくる。

 目の前には、投げ捨てられたお盆から射出されたクリームメロンソーダとアイスコーヒーがたっぷり入った冷たいグラス。

 周囲との温度差で汗をかいたグラスが、クルリと美しい放物線を描いて迫ってくる。

京太郎(ああ、避けられないな……)

 時間が引き延ばされたような不思議な感覚の中、ハハッと自分でも引いてしまう気持ちの悪い笑みを浮かべて腹を括る。

???「あ、あっ、ころものクリームメロンソーダが……ッ!!」

 地味に傷つく小さい金髪の子の泣きそうな声が響いた直後、俺の顔面にキンキンに冷えたクリームメロンソーダとアイスコーヒーのブレンドされた素敵ドリンクが降り注いだ――――

いかん、落ちてた。あまり進まなかったけど、本日はここまで。続きは明日。
会話文だけで進めた方が早いし、ここだとそっちの方がいいんだろうな、うん。
ちなみにこのルートの解放条件はネット麻雀で腕を磨くこと、でした。
他キャラは……百戦錬磨の人達にすれば簡単極まりなかったに違いない。

>咲「きゅふふ……テーブルが冷たくて気持ちいひ」

>咲「きゅふふ……

魔王様可愛い

続き、書いていきます。今日はかなりまったり、ゆっくりめになるかも……いつものことか。



???「グス……衣の、衣のクリームソーダがぁ……!」(メソメソ

京太郎「ん、あれ? コレ、もしかして俺が謝る流れ……ッスか?」(ビッショビショ

???「ハァ……いくらなんでもそんな酷な真似、要求しませんわ」

???「というか、これに関しては私達が謝るべき失態。大変失礼いたしましたわ」

京太郎「いやいや、そんな謝ってもらうほどのことじゃ。ほ、ほら、こんなの家に帰って洗えば済む話ですし」

???「そーはいきません! 迷惑をかけた相手に何のお詫びもせずに帰すなんて、龍門渕の名に傷が付いてしまいますわ!!」

???「――――ハギヨシ!」(カッ!!

ハギヨシ「はっ」

京太郎(ハギヨシ……?)

ハギヨシ「どうぞこちらへ。」

京太郎「え? え? ちょっと、何――――!?」

ハギヨシ「んっふ、ご心配なさらず、新しいお召し物はもう用意しておりますので」

京太郎「どこに? っつーか、いつの間に!?」

ハギヨシ「執事ならば普通のことです」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

京太郎「で、あの、これって……」(シンピ~ン

ハギヨシ「よく似合っておいでです」

京太郎「で、でも悪いですよ、こんな……」

ハギヨシ「気になさらないでください――――只今戻りました」

透華「ご苦労様ですわ、ハギヨシ。改めて謝罪を申し上げますわ……ええっと――」

京太郎「あ、京太郎です、須賀京太郎」

透華(京太郎……【京たろー】?)

京太郎「っていうか、こんなに上等そうな服まで用意してもらって……。これじゃ俺の方がお礼を言わないと……え、っと――――」

透華「透華ですわ、龍門渕透華」

京太郎(透華……【トーカ】?)

透京(――――いやいや、まさか)

衣「おお、戻ってきたか! さっきは衣が迷惑をかけたな、許せ!」

京太郎「お、おお……新しいの頼んでもらえたのか、よかったなお嬢ちゃん」

衣「ムッ、子供扱いしてるな? 衣はもう十五歳だぞ!!」(プンスコ

京太郎「と、年上……だと……」

衣「ということは、お前は衣の年下というわけだな。フフン、どうだ」(ふんぞり

京太郎「あ、いや、すいません……」

スマヌスマヌ、むっちゃ間違えてた。貼り直します
世界が回ってる……

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

京太郎「で、あの、これって……」(シンピ~ン

ハギヨシ「よく似合っておいでです」

京太郎「で、でも悪いですよ、こんな……」

ハギヨシ「気になさらないでください――――只今戻りました」

透華「ご苦労様ですわ、ハギヨシ。改めて謝罪を申し上げますわ……ええっと――」

京太郎「あ、京太郎です、須賀京太郎」

透華(京太郎……【京たろー】?)

京太郎「っていうか、こんなに上等そうな服まで用意してもらって……。これじゃ俺の方がお礼を言わないと……え、っと――――」

透華「透華ですわ、龍門渕透華」

京太郎(透華……【トーカ】?)

透京(――――いやいや、まさか)

衣「おお、戻ってきたか! さっきは衣が迷惑をかけたな、許せ!」

京太郎「お、おお……新しいの頼んでもらえたのか、よかったなお嬢ちゃん」

衣「ムッ、子供扱いしてるな? 衣はもう高校二年生だぞ!!」(プンスコ

京太郎「と、年上……だと……」

衣「ということは、お前は衣の年下というわけだな。フフン、どうだ」(ふんぞり

京太郎「あ、いや、すいません……」

ハギヨシ「先ほど汚れてしまった服はクリーニングした後、お届けにあがると言う形でよろしいでしょうか?」

京太郎「そんな悪いですって、場所さえ教えてもらえるなら俺が取りに伺いますよ!」(アセアセ

ハギヨシ「しかし、それですと……」(チラリ

透華「…………そうですわね、服を新調した程度でこちらの不始末を帳消しに、というのも虫のいい話。ハギヨシ、構いませんわ」

ハギヨシ「ハッ、透華お嬢様が構わないと仰るのでしたら」

京太郎(さっきからお嬢様とか……この人も執事の格好してるし、もしかしてメッチャクチャいいとこの人なのか?)

ハギヨシ「それでは、須賀様の連絡先をお教え頂けますか? 早ければ明日、明後日にはお返しできると思いますので」

京太郎「あ、じゃあ赤外線で」

ハギヨシ「はい、では」(スチャ


 ――送受信完了


京太郎「えっと、すみません、一緒に来てる連れがいるんで、俺はこの辺で……。あの、本当に服ありがとうございました、助かります」

ハギヨシ「いえいえ」

衣「そ、そうか、もう去るのか……衣が迷惑かけた、すまなかったな」 (ションボリ

京太郎「い、いや、そんな気にしなくていいいですって。今度、服受け取りに行く時でいいなら遊び相手になりますから」(アセアセ

衣「ホ、ホントか!? じゃあじゃあ――!」 (パァッ!

透華「――――!?」 (ガタッ

ハギヨシ「お嬢様」

透華「え、ええ、そうですわね、まだ何をして遊ぶという約束はしてないわけですし――」

衣「何して遊ぶ!? 京たろーは何か希望はあるか!?」(wktk

京太郎「(なんか年上って感じがしないなあ)そだなぁ……麻雀って知ってます?」

衣「おお、麻雀か! 衣も麻雀、得意だぞ!!」

京太郎「おおー、なんだそれなら話は早いな。今度会ったら一緒に麻雀しましょう!」

透華(じ、自分から地雷に突っ込みやがりましたわー!?)

ハギヨシ「おやおや、これはどうしたものでしょう……」

京太郎「それじゃあ俺、そろそろ……」

透華「え、ええ、そうですわね、長々と引きとめて悪かったですわね」

京太郎「いえ、それじゃ――」






衣「――透華、次に奴に会う時が楽しみだな!」(ニッコニッコ

透華「衣、あなた……」

衣「案ずるな、透華。ああ、楽しみだ。今宵は新月で、衣も調子が出ずに気分が悪かったが、それも幾分マシになった!」

透華「ず、ずいぶんと機嫌がいいですわね……。そんなにさっきの須賀京太郎と遊ぶ約束したのが嬉しかったのですの?」

衣「戸を惑えているのか? ならばその杞憂、徒銷となるぞ」

透華「……どういう意味ですの?」

衣「伏龍鳳雛、男の打ち手とやったことはないがそれなりに楽しめそうな手合いだったということさ」

透華(伏龍鳳雛……将来有望な者の例えでしたか。まさか、アレが――?)

衣「奴が……京たろーが真に妖異幻怪の類にあるか、衣直々に確かめてやろうじゃないか!」(ガカッ!

京太郎「――――ただいまー」

咲「京ちゃん、遅い」(ぶすー

京太郎「わ、悪い悪い、ちょっとトラブってな」

咲「ふ~ん……って、あれ? 京ちゃん、なんか服変わってない?」

京太郎「いやあ、そのトラブルっていうのがな――――」(カクカクシカジカ

咲「フムフム」(マルマルウマンマ

咲「…………やっぱり京ちゃんの普段の行いが悪いから」

京太郎「なんでそーなる!?」

咲「アハハ、冗談冗談」

京太郎「ったく――――って、あー! お、お前、俺のアイスティーがねえ!?」

咲「――――ふ、ふぃ~……ふひぃ~♪」

京太郎「おぃ、目ぇ逸らして口笛吹いてたら自分が犯人です、って言ってるよーなもんだぞ……」

咲「だ、だって京ちゃん、飲み物注文しに行くって言ったきり帰ってこなかったし、私……喉、乾いてたし」(モジモジ

京太郎「だからって俺のを飲むこたねえだろー、意地汚い……」(ジトー

咲「…………フン、京ちゃんにはガッカリだよ!」(ツーン

咲「いいですよー、だ。今度は私が注文してくる!」(ズッタカズッタカ

京太郎「何で急にお前が怒りだすんだよ……」

京太郎「あ、咲ー! 俺、アイスティーな!」

咲「」

 ――――あれ、そういや咲の奴……アイスティーどうやって飲んだんだ?

京太郎「…………まあ、気にするほどのことじゃないか」


【回想】シーン:京太郎のいない間の出来事  が再生可能になりました。
再生しますか?

1・YES

2・いや、いいよそんなの別に……

安価>>317

1!

ア、アイスティーってなんか間違ってるのかな? 大丈夫かな?

>>1が知らないなら知らないままの方が良いぞ
アイスティーが問題じゃなく、アイスティーに関わるネタだから

うお、早えぇな。
>>325 そうなのか、なんかそーいうネタがあるんだな、把握した。

→【1】YES



咲「京ちゃん、まだ戻ってこないのかな~……」

 注文しに行ってくれた京ちゃんを待ちながら、テーブルに体を乗っけるようにして呟く。

咲「――――お洒落なカフェ、外の人の流れを眺めながら京ちゃんを待つ」

咲「傍らには買ったばかりの全集に、汗をかいたアイスティーの入ったグラス」

 テーブルの上で日差しを浴びてキラキラと光りを反射させるアイスティーのグラスをぼんやり眺めて、さっき買ったばかりの本をパラパラと適当に開きながら思った。

咲「あ、これってちょっといい雰囲気だよね……」(だら~ん

 それこそまるで、物語の中である――――その、仲のいい男の子と女の子がたまにやってる一場面みたいで。

咲「…………まあ、京ちゃんはただ中学で同じクラスだっただけの友達ですけど、ねっ」

 キン、と指でグラスを弾いて澄んだ音を聞きながら、外の人の流れに目を向けて断っておく。
 今日だって京ちゃんが誘ってくれたから来てるだけ。
 どこかに行こうとか、そーいう約束をして遊びに出かける間柄とまではいかない。

咲「思い返してみると、中学の時とか京ちゃんにけっこー色んなトコに連れ回された気もするけど……」

 ゲームセンターとかボーリング場とか、あ、あとカラオケ。
 どれもそれなりに楽しんだ気がするな、なんて偉そうなことを胸中で考えながら、いつまで経っても戻ってこない京ちゃんに文句を言った。

咲「ん~……遅いよ。こんな風に女の子を待たせるなんて減点だね」

咲「…………京ちゃん、ずっと私のこと捜してくれてたんだよね。悪いことしちゃったよね」

 なんだか私……どこに行っても迷子になってる?

咲「いやいや、そんなことはないよね、気のせい気のせい」

 そう、自分に言い聞かせておくことにした。

咲「――――ああ、でも本当に喉かわいちゃった」

 本屋さんでずっと歩き回ってたことに加えて、喉が渇いてるってことを意識したせいで余計に水分が欲しくなってきた。

咲「京ちゃんが戻ってくる気配はなし……」

 含みのある呟きを漏らす。
 目の前には、席に通される前に京ちゃんが注文していたアイスティー。

咲「……………………」

 緊張に、小さく喉が鳴った。
 やましい気持ちがあるわけじゃないけど、やっぱり人の飲んでいたものを勝手に――――っていうのは問題あるよね、うん。

咲「いやいや、気にしすぎ」

 アハハと妙な緊張を誤魔化すように笑ってアイスティーから視線を切って――――でも、手はしっかりと冷たく濡れたグラスを掴んでいた。

咲「――――――――ンッ……」

 少しの間だけ逡巡。
 グラスから直接飲もうかな、とは考えたけどそれは少し行儀が悪い気がして、結局口を付けたのはグラスの中に立っていたストローだった。

咲「苦……くない」

 ガムシロップも何も入ってないはずのストレートティー。
 お店の人の淹れ方がいいのか、それとももっと別の要因でもあったのか。
 京ちゃんに悪いと思いながら失敬したアイスティーは、喉の渇きも相まってとても美味しくて――――甘かった。

相変わらずの駄文でごめんなさいね。
本日はここまで。続きは明日? 龍門渕のターン……だよ、タブンネ

あ、流れを変えたり全部を入れたりはできないけど、「このキャラ早よ」とか「こういうネタはないんかい」ってあると、流れの途中に組み込むぐらいはできるかも。

個別に入る分、そういうのは合間に入れやすくなるので。あと、安価で麻雀に関する問題を取る予定。イベント兼育成要素……つっても、雀力とかルート固定に使うぐらいなんだけどね!

対局は……なかなか、これだっていういい試合展開を記録できない。紙が湯水のように消えていく……。

やっぱり京ちゃんはハギヨシさんといると輝いてるよね…

咲さんがかわいいSSを初めて見た

板覧から新規に組み込むよろし

帰宅ー……死ぬる……。


シロさんとかは出したいなあ……いつ出せるかなあ、とりあえずようやくルート入ったんだし、それでガッツリネタをやりたい。

>>342 腐ってやがる……

>>347 バンナソカナ

>>348 これは……私が言われてる、のかな? 調べてみますね。

チョロチョロっと書き溜めた分を書き込んで……続きは夜に進めていく予定です。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

【四日目】放課後

久「はーい、みんなー部活始めるわよ~」

まこ「例の如く、みんなお前さんより先に集まって打っとるがぁの」

久「それは言わない約束……って、アラ? みんなって言ってたけど、一人足りなくない?」

優希「あいつは今日、用事ができたからとか言って帰っちゃったじょ。犬のくせに生意気だじぇ!」(プンスコ

和「優希、須賀君だって毎日部活に参加できる訳じゃないですし」

久「そう……まあ、ここ最近は練習頑張ってるし、少しぐらい多目に見てあげちゃおうかな」

和「一応、今日も練習はしていましたよ、ネット麻雀でですけど」

久「へえ、感心感心」

和「ほら、ここに牌譜と結果のデータが残ってました」

一位【ラビット】さん:51400

二位【かじゅ】さん:24900

三位【京たろー】さん:14900

四位【ナンゴー】さん:8800



まこ「……これは頑張っとる方、なんか?」

優希「こないだのがアレすぎて、京太郎の点数が高いのか低いのか、よく分かんないじぇ……」

咲「ま、マイナスにはなってないから、高いんじゃない……かな?」

久「ヤバいわね、私達の点数感覚が壊れかけてる……」 (愕然

和(普通の対局結果なのに、心なしか物足りない感じが……うぅ、そんなバカな話。麻雀で-100000点なんて出るのが、まずおかしいっていうのに)

久「と、とにかくまあ、私達も須賀君を見習って、勝てないからってめげずに練習、頑張りましょう!」

まこ「そ、そうじゃの!」

優希「そうだじぇ!」

和「そ、そうですねっ」

咲「……あ、そういえば優希ちゃん、京ちゃんの用事って何だったの? 今日、一緒にお昼食べた時は何も言ってなかったんだけど」

優希「ん~、タコス食べるの忙しくて聞き流してたから、ちゃんとは覚えてないじょ……」

優希「なんだったかー、十問打ちに行くとかなんとか……」

咲「十問、打(ぶ)ちに……?」

久「んー、どっかの雀荘で野試合でもするつもりなのかしら?」

まこ「じゃったら、わしに言うたら割引いて打たせたったのにの」

和「でも、言い方がちょっとおかしくないですか? 十問って限定してるのもそうですけど、打(ぶ)つなんて表現……」

まこ「うちん古株の……まあ、俗に言うアレじゃ、筋もんじゃったお客さんがそー言うとるが――」

咲「きょ、京ちゃんまさか、悪い人に騙されてばば、博打しに行ったんじゃ……!?」 (アタフタ

久「…………まさかとは思うけど、もしホントだったらマズイわね。下手すると……県予選出場停止になるかも」

和「優希ッ! 本当に須賀君は十問、打ちに行くって言ってたんですか?」

優希「ちょ、ちょっと待つじぇ。自信なくなってきたから、ちゃんと思い出してみるじょ……」

咲和久まこ「――――――――」(ゴクリッ





優希「……………………オォ」(ポンッ

優希「龍門渕、だったような気もするじょ」

久「――――ホッ、なんだ龍門渕かー。だったら安心ねー」

まこ「ほうじゃの、いくらなんでも龍門渕にゃ賭場なんぞないしの~」

和「もう、優希ったら、伝言くらいちゃんと覚えててください」

優希「ハハハッ、面目なーい!」

咲「なんだ、京ちゃん悪い子になったんじゃないんだ。ところで部長、龍門渕ってどういうとこなんですか?」

久「なーに咲、麻雀部部員のくせに龍門渕の名前も知らないの?」

久「龍門渕っていうのはね、去年県予選で強豪風越を破って、全国大会でも大暴れした学校でね」

まこ「県予選でわしらが勝ち進めば、まず間違いなくぶつかる難敵じゃあ」

咲「へえ~、京ちゃんそんなとこに用があるんだ、不思議ですね」

和「そうですね、まさか用事先が龍門渕だなんて――――?」

和優希久まこ「……………………アレ?」

咲「は、原村さん……? 優希ちゃんに部長に染谷先輩も急に固まってどうし――」

和優希久まこ「りゅ、龍門渕イィィーーーーーッ!?」

咲「ヒュイッ!?」(ビョクッ!

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

京太郎「…………き、気まずい」


龍門渕生徒A「あちらに立っている男の方、なんなのかしら?」(ヒソヒソ

龍門渕生徒B「金髪ですよ、金髪! きっと不良に違いわ!」(コソコソ

ガードマン「…………」(ガムクッチャクッチャ


京太郎(ここ、日本だよな? なんであんなゴッツい長髪ムキムキのガードマンが……。ガム食いながらこっち凝視してるし、恐えぇぇっ!!)

京太郎「うぅ、ここで待っててくれ、ってハギヨシさんからメール貰って来たはいいけど……完全に俺、女子校前にいる不審者だぜ」

ガードマン「――――Hey(やあ、そこの少年)!」

京太郎「ヒィッ!?」

ガードマン「This way……First comes Rock(HAHAHA、そんなに怯えないでくれよ。ほら、あっちを見てみな、お迎えだぜ)!」(親指クイッ

京太郎「へ、へ?」

ハギヨシ「どうもお待たせいたしました」

京太郎「ハ、ハギヨシさん……?」

ハギヨシ「学内に立ち入る許可を頂いて参りました。お時間とらせて申し訳ありません」

京太郎「学内に立ち入る許可って……ココ、女子高、ですよね?」 (原作で詳しいとこ出たのか分かんないから、タブンネ!

ハギヨシ「……衣様より、須賀様が服を受け取りに来られたら、必ず麻雀部へ案内するように、と申しつかっておりましたので」

京太郎「え、えー、なんか悪いっつーか……。天江さん、俺なんかと一緒に麻雀するそんなに楽しみにしてくれてるんですか?」(テレッ

ハギヨシ「それとなくお止めはしたのですがね……」(ボソ

京太郎「??」


ハギヨシ(――――本日は既朔……須賀様には何とか心折らずに対局を終えていただきたいものです……)

京太郎「あ、今日ってどういうメンツで打つんですか?」

京太郎「俺と天江さんに……あとは、龍門渕さん?」

ハギヨシ「ええ、透華お嬢様も対局に参加すると仰っておられました」

ハギヨシ「個人的に確かめたいこともあると申されておりましたし、ね」

京太郎「ハア……それで、あと一人は――」

ハギヨシ「はい、それは (安価>>355~365で一番多かった番号)」


1・僭越ながら私が

2・透華お嬢様と衣様のご友人である、井上純さんが

3・私の同僚であり、透華お嬢様や衣様の友人でもある沢村智紀さんが



京太郎「な、なるほど……ところで、ハギヨシさん?」

ハギヨシ「ハイ?」

京太郎「この間も思ったんですけど、一体どこから現れたんですか?」

ハギヨシ「あまりお気になさらず。執事のたしなみの一つに過ぎませんので」(クスリ

京太郎「し、執事ってスゲェ……」

ハギヨシ「では須賀様、透華お嬢様や衣様がお待ちです――――参りましょう」

京太郎「あ、はい!」

3

1――4人

2――0人

3――7人

よって卓の四人目は沢村智紀に決定。
純ェ……。


しばらく死んできます。夜再開予定!

書き進めていきます。まだ対局の牌譜が集まってないから、その辺り適当に。脳内補正でお願いします。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



衣「――――おお、来たな京たろー!」

透華「……来ましたわね」

京太郎「ど、どうも……」

京太郎(が、学校から部室までむちゃくちゃ広くて……場違い感がMAXだぜ) (ゲンナリ

智紀「…………」

京太郎「あ、えっと、そちらの方が――」

智紀「沢村智紀……です」 (ペコーリ

京太郎「ハ、ハイ!! よろしくお願いします!」

京太郎(ウ、ウオォッ!? わかる、わかるぞ、和ほどではないが彼女も相当の……オッパイの持ち主だ!)

智紀「? …………よろしく」

透華(なんだか、私や衣の時と反応が違うような? ……しかも、妙に腹立つ方向に) (イラッ

衣「馴れ合いは不要……さあ京たろー、卓に着くがいい!」

衣「お前が透華達のように、衣の莫逆の友足り得るか……あるいは贄か供御となるか見極めてくれるっ!」 (カッ

京太郎「き、気合入ってますね、天江さん……」

透華「…………」

智紀「…………」

 やたら難しい言い回しで早く対局しようと促してくる天江さんに苦笑して、それとなく意見を求めた京太郎に返ってきたのは沈黙。
 ここにきて抱いた、ほんの僅かに覚えた疑念。それが気のせいではないと知るのは、それから程なくしてのことだった――――

かじゅは鶴賀の部長さん……じゃない人のHNですよー

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

東四局

衣「リーチ――――海底撈月」

京太郎「ま、また……か」

 気も遠くなるような時間を待った東場の親番。
 そこで何かしらの反撃に出ようとした俺の心をへし折りに来ているように、天江さんのラスツモ和了り宣言。

京太郎(これで都合、何度目だ……?)

 あり得ないと思う反面、咲の嶺上開花みたいに異様な和了りの連続に「もしかして……」という考えも浮かんでくる。
 東場が終わるまで続いた、天江さんの海底撈月。
 まるで引き寄せられるように和了り牌が天江さんの手に集まり、逆にこちらは一向聴から先が妙に難しいという状況が続いた結果――


衣:41900

透華:33800

智紀:14600

京太郎:9700


透華「…………いまいち上手くいきませんわね」

智紀「――――」

京太郎(独走状態の天江さんを龍門渕さんと沢村さんが追いかけてて、そのずっと後に俺……か、トホホ)

 トップとの点差は32200。



 ――こりゃあ、逆転なんて夢のまた夢だなあ。

 ガックリ肩を落とした俺に、ずいぶんと不機嫌そうに天江さんが言葉をぶつけてくる。

衣「怯懦なことだ。本調子とは程遠い既朔の状況で、こうも無聊な時が続くとお前に闕望したくなってくる」

京太郎「……えっと、それってどういう意味、ですか?」

衣「つまらないと、そう言っているのだ。正直、失望したよ……お前なら少しは楽しめると思っていたのに」

京太郎「ハハ、か、買いかぶりですよ……」

 唐突に、ひたすらにつまらなそうにこっちを見て言い放つ天江さんに、内心いい気はしない。
 見た目、小学生でもほぼ同年代の相手。そんな人に、つまらないとか失望したとか面と向かって言われて何も感じないほど、鈍感にできているわけじゃない。

「まあいいさ。今日たろーがココで命脈尽き果てるならば、それもよし! 手向けに昏鐘鳴の音を奏でてやろう――――!!」

 あからさまな挑発と分かる言葉。

京太郎(好き勝手……言ってくれてるなあ)

 見た目、お子様な天江さんの言っていることだと頭では理解していても――――心は、どうにも聞き分けがないらしかった。
 頭の奥で、こんなことで怒ってどうするという声が響いている。

 ――相手は全国出場したこともある龍門渕の選手なんだ、仕方がない。

 ――――むしろ、初心者に毛が生えた程度の自分が、跳ばずに南場まで行けているだけ十分じゃないか。

 ――――――――相手は咲なんかと同じ、こっちの常識の外にいる打ち手。俺なんかは、おとなしく点数むしられておけばいい。

 ――――――――――――そうやって、負けて「あー、負けたー」って誤魔化し笑いを浮かべてればいいんだよ。それでみんなが満足するんだから。

なんか京太郎主役SSスレが増えている……これは、お役御免!
はい、大方の予想通り厨2タイム入ります。



京太郎「そうだよな……その通りだよ」

 頭の中の声に、まったくもって同感だと頷く。
 でも、なんでだろう、どうしてか……どうして――――!

京太郎「こんなに悔しいって思うのは、なんでなんだろうな……?」

 俯いていた顔を上げる。胸の奥の鼓動がやけに煩かった。

衣「……ほう?」

 丁度対面に座っていた天江さんが、やけに嬉しそうにこっちを眺めている。
 余裕の表れだろうか。
 まあ、三万点以上、差があれば仕方がないよな。

京太郎「――それでも」

 俺は麻雀初心者で、下手っ糞で……負けるのが当たり前みたいな奴だ。
 負けるのが当たり前の奴だからこそ、分かる。
 ここが踏ん張りどころだ。
 追い詰められて初めて、未曾有の潜在能力の眠っている部屋の扉を開けられるとか、苦境こそチャンスなんて馬鹿げたことは言わないけど。

京太郎「ここで尻まくって逃げに走るなんてありえないですよね、天江さん?」

 そう、ここで何もしないまま終われるはずがない。
 いいや、終わって……たまるか!

透華「須賀京太郎、あなた……やっぱり!」

智紀「打ち筋から判断するに、ほぼ間違いない……」

透華「まさかとは思っていたけど、あなたやっぱり【京たろー】ですのね――――!」

京太郎「たかが30000点で気を緩めないでくださいよ……その程度の距離だと、まだ、まだ背中は見えてますよ……!!」

京太郎主役のスレで一覧が全て埋まるぐらいになったらお役御免でいいと思う
それまでは書き続けよう(ニッコリ

ここが無くなったら、電話レンジの開発に取り組もうかな(震え声)

>>388 そんなにスレが立つって言うなら……私は落ちるしかないじゃない!? いや、個別入ってるんでそっちで頑張るけど。
>>389 え、電話レンジってなにそれ……私、気になります!

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

南一局 1巡目 ドラⅣ

京太郎 北
手牌:一三七・2489・ⅢⅣⅣ・南西發 つ一

衣捨て牌:北

透華捨て牌:九

智紀捨て牌:1


京太郎(まずは西……一向聴から先の形に進めないと話にならない)

 天江さんの『力』なのか何なのかは分からないけど、テンパイまで持っていければ――


南一局 9巡目

京太郎手配:一一三四六七・234・ⅨⅨⅨ・南 つ五

京太郎捨て牌:西4ⅧⅣ(衣チー)ⅡⅡ東發

衣捨て牌:北三Ⅷ中南Ⅳ七八六

透華捨て牌:九Ⅸ北北Ⅰ四1Ⅰ九

智紀捨て牌:13東中ⅥⅣ南8白

京太郎「(来た――――!)リーチ」 (南切り

透華「なっ……!?」

智紀「――――」

 月齢によって強さが変化する衣の支配。
 最弱状態である新月と大差ない既朔とはいえ、こうも早くに一向聴の壁を超えてリーチをかけてくるとは。
 前回――【アカギシゲル】を相手にした豹変っぷりが偶然ではない。そう仮定した上で卓に座っていた透華の予想を上回った素早い反撃に、透華が目を見開く。
 隣に座る智紀も、それは同様らしい。常の無表情と眼鏡によって感情の窺いにくい顔に、幾ばくかの驚きの色が浮かんでいる。

京太郎「ツモ!」

 10巡目、京太郎の声が高々と響いた。

 立直
 門前
 30符2飜
 2000!



衣:40900

透華:33300

智紀:14100

京太郎:11700



京太郎「――――フゥ」

衣「フフッ、背中が見えているなんて放言高論を吐いた割に安い和了りだ」

京太郎「まだまだ……まだ、終わらないし、終わらせませんよ……」

透華「――――ッ!」 (ギリッ

間違えた、13巡目で

智紀「透華?」

 まただ。
 何か通じあったように衣と不敵に笑い合う京太郎を睨みつける透華から、ギシリと歯軋りの音が聞こえる。
 いつも通りの我関せずな表情はしているが、声の抑揚には心配の色を乗せて呼びかける。

透華(笑ってしまうほどの安手で、それでも衣の『支配』を破って和了るって……)

 自分でさえ、数えるほどしか成功していない離れ業を成功させておきながら、涼しい顔をしているのは――――腹立たしい。

透華「目・立・ち・す・ぎ・ですわ~~~~!」

 自分でさえ軽く捻られた【アカギシゲル】相手に、直撃のロン和了りを成功させた後、自分の存在を綺麗に無視して対局を進めた時もそう。

透華「この私を……龍門渕透華を――――無視するな、ですわ!!」

智紀「透華、本気になった……?」

透華「当たり前ですわ!! 前の時と同じように、私の存在を忘れて打つなんて無礼な行為……繰り返させてなるものですか!!」



京太郎「――――さあ、続けましょうか天江さん! その背中……追い越してみせます!!」

衣「肩腹大激痛!! 世界が暗れ塞がる瞬間を目のもの見よ!!」 (ガカッ!!

透華「だから……私のことを忘れるなと――――!!」

智紀「みんな、頭に血が昇り過ぎてる……もしかして、チャンス?」

 四人が四人とも自分の出せる限界の力と、最大の勝利への執念を牌に乗せて対局を再開する。



南二局 1巡目 ドラ東

京太郎 西
手牌:三五九・78・ⅢⅣⅤⅥⅥ・南白發 つ發


北 衣捨て牌:6

東 透華捨て牌:東

南 智紀捨て牌:西


京太郎「俺だって、いつまでも負けっぱなしじゃいられないんです……!!」

 負けに負けを重ねた京太郎の、ある種悲痛とも言える叫びと共に出された牌が、ダンッと卓の上で力強い咆哮を上げる。





京太郎「ロン! 立直ドラ2、40符3飜――――5200+1000!!」

片腹じゃねえか、痛い、痛すぎる……

ちっくしょー >>1の打たれ強さを舐めるなよ。
縄跳び掠った夏の蛾ぐらいの強度はあるんやからな……!

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ハギヨシ「みなさま、お茶が――――オヤオヤ、コレは……」

 衣の異様な卓の支配能力に苦戦を強いられているだろうと思い、紅茶のセットを乗せた台車を押して現れた龍門渕麻雀部の部室で見た光景に、ハギヨシは感嘆を含む声を漏らした。

京太郎「―――――――終わった……」 (チーン

透華「……ざ、ざまあ見ろですわ! 前にも言ったように、私の存在を無視するなんて許されざる行為!!」 (踏ん反り

衣「それでも衣が一番なことに変わりはないがな!」

智紀「…………むぅ」



最終結果:

衣:32900

透華:29800

智紀:20100

京太郎:17200

京太郎「も……燃え尽きた、真っ白に」 (ドベ~

智紀「途中の追い上げは……よかったと思う」

京太郎「…………あり、がとうございます」

透華「フ……フフンッ、拍子抜けもいいところですわね! 最後まで粘ったところは評価しますが――」

透華「序盤の打ち方なんて素人、初心者丸出し!! そんなレベルでよくココに来れたものですわ!」

京太郎「い、いや、そんなこと言われても……ココに来たのは天江さんい呼ばれたからで、実際初心者――」

透華「いくら清澄が弱小といっても、麻雀部に所属しているのなら、もう少しマシな打ち筋というものぐらい把握して当然ではありませんの!?」

京太郎「うぅ、スミマセン……基本、雑用でネット麻雀でも負けっぱなしでまともに役も点数計算もできなくてスミマセ~ン……」 (ショボン

智紀「それは……さすがにどうかと思う」

衣「あれだけの力の充盈を見せておきながら、オーラス待たずして息切れとは……拍子抜けだぞ!」 (ウガー!

京太郎「ス~ンマセ~~~ン……」 (オロロン

透華「まったく……こんなのに私が無視されたのかと思うと――――」 (イライラブツブツ

智紀「大丈夫?」 (おしぼり手渡し

京太郎「は、はい……どうも」 (テレ

透華「だーかーらー、私を無視するなとー!!」

衣「しかし、実に物足りない幕引き。京たろー、お前はもう少し集中力を持続できるようにすべきだ!」

京太郎「ハア……集中力、ですか」

衣「ウム! 最低でも半荘はもたせてくれないとな」

京太郎「うげ……あ、あの妙に心臓がバクバクいって、音が聞こえなくて息苦しい状態を半荘……」

透華「あ、あの、それ大丈夫ですの? ぶっちゃけ死ぬ一歩手前まで行ってません?」 (ドン引き

衣「なに、慣れれば瑣末な問題!」

智紀「極限状態での集中力は常識を凌駕する、と聞いたことはある……」

京太郎「極限状態での集中力、か」

衣「何だっていい、自分がこれなら脇目もふらず集中できるというものを挙げてみろ!」

京太郎「そんなこと言われても――――」 (ジーッ

透華「な、なんですの?」 (オド……



安価>>410

1・オッパイ……かな

2・和のこと、かな……

3・そんな(胸囲的に)残酷なこと言えないですよ!

→【3】そんな(胸囲的に)残酷なこと言えないですよ!


京太郎「そ、そんな(胸囲的に)残酷なこと言えないですよ!」 (焦々

透華「ざ、残酷って、一体何なんですの!?」

京太郎「何って……そりゃあ――――」 (透華の胸元ジー

透華「ちょ、ど、どこ凝視して……!?」 (チョビーン

京太郎「…………」 (智紀の『モノ』をジー

智紀「なに?」 (ボイーン

京太郎「――――フッ」 (透華に視線を戻した後、鼻で笑う

透華「……………………ドコを見て笑いましたの!?」 (真っ赤

京太郎「い、いえ、別に~?」(胸倉掴まれ~の

透華「私の顔を見て答えていただけませんこと!!」(京太郎揺すぶり~の

京太郎「アババッ、シュ、シュナイゼル……!?」




衣「――――なあ、ハギヨシ」

ハギヨシ「ハイ、衣様」

衣「京たろーは『大丈夫』かな? お願いすれば、明日から一緒に遊んでくれたりするかな?」

ハギヨシ「…………きっと大丈夫かと」

衣「そ、そうか……うむ、そうだな、京たろーは何だか負け慣れてる感じがするし、満月の時の衣とだって遊んでくれるに違いないよな!!」 (パァッ

ハギヨシ「ええ、その通りでございます衣様」


【四日目終了】

・京太郎現在ステータス

雀力 545→1225/2800(+700)
技術 200→650/850(+50)
知識 225→275/600 (+50)
運  200→300/1350 (+100 理由は・・・リア充爆発)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

【五日目】に進みますか?

〈YES〉/NO

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

今日はここまで。続きはまた今日の夜辺りから?
対局うっちゃって会話イベントメインになるかと。
こういうネタ見たいってあったら……とりあえず書いてみてちょ。夏の夜の蛾レベルの心強度で頑張ってみる。

衣ちゃん四十肩www

おつー

技術が3倍以上に上がってるのは気にならんのかww
+50じゃなく+450だよね?
あと200で限界突破イベントなのか、そこで止まるのか気になる

帰宅。こういう日にランニングとか、マジキチ……。

>>422-423 イジメカッコワルイヨ……

>>428 (  Д ) ゚ ゚  ヤバイ、基本酔っ払って書いてるから……修正した方がいいですかね。
まあ、ほぼ最弱とはいえ衣の支配抜けてるってことを加味すれば、なくはない……か?

たぶん18時くらいから再開します。

【五日目】朝

咲「――――へー、それで龍門渕の人達と対局してきたんだ」

京太郎「おお! まあ、いつもみたく負けちまったんだけどさー、なんつーの……勝負勘? そーいうのを掴めた気がするぜ!」

咲「そうなんだ……よ、よかったね」

咲「部長とか染谷先輩とか、昨年の県予選優勝校に何の用でー、って心配してたよ?」

京太郎「ん、まあ……当たり前か」

咲「県予選が近いから、ちょっと神経質になっちゃうのは仕方ないよね」

京太郎「だなー。つってもホラ、俺は男子の個人戦にしか出れねーし、そこまで問題にはなんないって」

咲「そ、そうかな?」

京太郎「そーだって。実は今日も遊びに来ないかって誘ってもらっててなー」

咲「え――――じゃ、じゃあ、京ちゃん、今日は部活来ないの?」

京太郎「いやぁ、さすがにそれは駄目でしょ」

咲「な、なんだ、そうだよね」(ホッ

京太郎「ちゃーんと部の雑用とか練習とか、やることやってからだな」(ウンウン

京太郎(あんまりにも初歩的なところ知らないんで、龍門渕さん達に宿題出されてるしなー……そっちも終わらせてからじゃないと)

咲「京ちゃん、ノートなんか睨んでどうしたの?」

京太郎「あー、コレか? そだなー、強くなるための努力って奴?」

咲「クスクス……なにそれ、訳わかんないよ」(フニャ

京太郎「あっ、ヒッデーな笑うことないだろ」

咲「キャー、殴られる~」(頭庇い

京太郎「そんなことするかよ……」

咲「えへへ、ゴメンゴメン」

京太郎「ったく。ええっと、なになに――――以下の問題を解いてごらんなさい?」

咲(うわぁ、綺麗な字。龍門渕さんだっけ……手書きで問題作って渡したり、余所の学校なのに一緒に練習しようって誘ったり、親切な人なんだね)

京太郎「うぅ、わかんねえ、何一つわっかんねえ。三人リーチでこの手牌とツモ牌の時に切れるのを選べとか……」

咲「あ――そこはね……」

京太郎「お、もしかして咲、これ分かるの?」

咲「う、うん、たぶんだけど――」

 驚くほどのことじゃないかもしれないけど、咲は龍門渕さんの宿題の答えが分かるらしい。
 このままだと一問も解けないのは、ほぼ間違いないし……さて、どうする?


1・聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥! (the・言い訳)

2・せっかく作ってもらったんだし、俺一人でやった方がいいかな?

安価>>435

2で

→【2】せっかく作ってもらったんだし、俺一人でやった方がいいかな?



京太郎「せっかく作ってもらったんだし、俺一人でやった方がいいかな?」

咲「ぁ……そ、それもそうだね、ゴメン」(ショボン

京太郎「悪ぃな、せっかく教えようとしてくれたのに」

咲「ううん、全然気にしなくていいよ」

京太郎「それに、変にズルしてバレたら龍門渕さん、めちゃくちゃ怒りそうだしな」(ハハハ

咲「――――へ、へえ、そうなんだ」



優希「うぉ~い、咲ちゃ~~~~ん、犬ゥーーーー!!」(ドダタタタッ

京太郎「誰が犬だ、誰が!! つか、朝から声デケェよ!」

咲「お、おはよう、優希ちゃん」

和「ハァ……ハァ、優希、いきなり置いていくなんてヒドイじゃないですか……」

咲「あ、原村さんもおはよう」

和「おはようございます、宮永さん。それと、須賀君も」

京太郎「おぉっ、おはよう和! 今日もいい天気だな!!」

優希「私の時と反応があからさまに違い過ぎて腹立つじょ……」

優希「――――っと、そうだった! おい京太郎、犬のくせに余所の学校に魂を売るなんて見損なったじぇ!!」

京太郎「ハア? 魂を売るって……あ、ああ、もしかして龍門渕にお邪魔したことか」

和「部長や染谷先輩は、そこまで心配しなくていいって言ってたんですけど、優希は須賀君の口から説明を聞きたいらしくて……」

京太郎「しゃあねーなあ――――」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

デジタル打ちって麻雀の先生向きだよな

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

【五日目】放課後

久「ふ~ん、何の目的で龍門渕なんかに出掛けたんだろって思ってたけど、そういう理由」

まこ「なんちゅうか、運がええんか悪いんか微妙な出合いじゃの」

京太郎「ハハ……」

久「それで、今日も龍門渕に行ってもいいか、って話よね……」

京太郎「や、やっぱ駄目、ですかね?」

久「う~ん、私としては須賀君の麻雀上手くなりたいって意思を尊重してあげたいとこなんだけどね」

久「あんまり他校に入り浸りになると、県予選も近いしスパイ行為がどーのってうるさそうじゃない?」

京太郎「――――あー」

久「ま、私としては須賀君に奮起してもらって、個人戦でいい成績を残してくれる方が嬉しいし……いいと思うわよ、別に」

京太郎「マジっすか!?」

久「もちろん、部活にもちゃんと参加してもらえないと困るんだけど。あとついでに買い出しなんかもこなしてくれちゃうと助かるかな」

まこ「交換条件にしてはキッツイのう」

久「なんなら、これに龍門渕の女の子の一人でも口説いてもらって戦力を削る、なんて条件も加えるわよ?」

まこ「鬼かおのれは!?」

京太郎「そ、そうですよ、急になに言っちゃってるんですか部長……!」(あせあせ

久「アハハ、冗談冗談」

京太郎「もう、あんまからかわないでくださいよ~」

久(和のこととか、変に喋ったりしなきゃそこそこいけそうな気はするんだけどね~。なんやかやで顔は悪くないんだし……)

久(この間みたいに対局に没入した状態だけ見たら――――う~ん、コロッと落ちちゃう子もいそうで怖いわ~)(糸目

京太郎「部長? どうしたんスか、そんな遠い目して」

久「ふぇ!? ああ、うん、何でもないなんでも」

久「ま、私としては須賀君の自主性に任せますってことで、一つよろしく!」

京太郎「――ハ、ハイ、ありがとうございます!!」





まこ「――――まあ、京太郎も思いっきり打てるとこのが楽しいじゃろうな」

久「咲が入部してくれて……女子は個人も団体もいけるって感じになったのに、男子は須賀君一人だけど、意識はしてなくても肩身狭いだろうしね」

まこ「咲らもみんな、京太郎よりかは腕が立つしの。女に負けるっちゅうのはいい気分せんか」

久「須賀君はそういうみみっちいこと考えそうにないけど……やっぱり、男の子だし?」

久「強くなりたいって考えて、そのための努力するなら応援してあげないとね、仲間として」

まこ「…………わしらも負けてられんの!」

久「そうね。――――それじゃみんな~、今日も張り切って練習するわよー!」

優希「おー、だじぇ!」

和「ハイ!」

咲「は、はいっ」

>>429
はっはっは、なにをおっしゃる
技術 650/850 でまったく何も一切合財問題ないさ!
書いちまったんだ、直さず進むが男の道よ
きっと技術+450するほど衣たちに可愛がられたんだろうさ
衣の椅子になるとか優勝校の技術を叩き込まれるとか

部長の予言…(ごくっ
でも惚れてくるのは某所を『持たざるもの』ばかりなんですねわかります

>>446 さんくす
衣とのイベントか……あれだろ、これだろ? 数だけは揃ってやがる。
『持たざるもの』ばかり……? 持ってないなら大きくなるよう(ry


そのうち原作通りに合宿に入るけど、折角のスレなんだ……そこはやっぱり、合宿先が違う方が楽しめるよな?
たとえば京太郎が抽選なりでどこか遠方の宿を当てるとか、そーいうの。
安価? 安価が欲しいのか、このいやしんぼめ!!

酒が切れた……買い足してくるよ、2リットルほど

龍門渕家で合宿
鹿児島の神社で修行
奈良の旅館
大阪遠征
岩手観光

部長のエロはロッカーという風潮


>>450
東京雀卓巡りも追加

迷信じゃなかったっけ
女性ホルモンへの刺激?による微量な増加がたとえあったとしても
『努力した秀才』どころか『努力した凡人以下』が『天才』や『努力した天才』に勝てるはず、無い、無いんよ……

酒かぁ……やっぱ酒だよなぁ……。
本気で酒があれば飯も食わなくて生きていられると思う、今日この頃。

>>450 憑依合体orO.S.麻雀使い、レジェンゴ、病んでさえいなければ……、○○君に決めた! の人がいるとこ――――か?

>>(∩゚д゚)アーアーきこえませんわー

ところで、肝臓ってちょっと気弱で嫌なことも我慢しちゃうけど、芯は強い幼馴染キャラって感じがしなイカ?

みりん……料理酒、そのどれもが既に通った道……!

未成年は飲酒駄目よ――――故意の飲酒は、ね。





京太郎「――――で、部長の許可も貰って龍門渕まで来たはいいんだけど」

ガードマン「Follow me……」(クッチャクッチャ

京太郎「今日も奴がいる……」

京太郎「い、いや、大丈夫……大丈夫だ、俺にはハギヨシさんに貰った通行許可証はある!」(ドンっ!

ガードマン「やあ、昨日の少年じゃないか。今日もここに用事かい?」

京太郎「は?」

ガードマン「おぅ、そいつはココのフリーパスカードじゃないか。本来ならVIPにしか発行されない貴重品なのに……君は一体何者なんだい?」

ガードマン「おっと、そんなこと聞くのは職務違反だったね。ハッハッハ、龍門渕のお嬢様には内緒で頼むよ?」

ガードマン「さあ、好きに通りたまえ。君みたいなクールフェイスなら、僕は大歓迎さ」

京太郎「…………どうも」





京太郎「――――――――――――――――日本語喋れるんのかよ!?」

京太郎「フゥ……あのガードマンが怖くて、完全に見えなくなってからツッコミ入れちまったぜ」

衣「おお、来たかッ京たろー!」(トッタカトッタカ

ハギヨシ「衣様、そのようにアイス片手に走られますと――」

京太郎「あ、天江さんにハギヨシさん」

衣「アゥッ!?」(コケッ

ハギヨシ「衣様ァ!?」

京太郎「あ――――って、つべてぇっ!!」(顔面アイスパック

衣「あ、あっ……ころものアイスが~!」

ハギヨシ「だ、大丈夫ですか、須賀様……!」

京太郎「ア……アハハ、天江さんに怪我がなくてよかったです、ハイ」(でろでろ

衣「あっ……す、すまない、前回に続き今回も服が……その――」

ハギヨシ「須賀様、ここに着替えを用意いたしました。その学生服はクリーニングして本日中にお返しいたしますので、どうか」

京太郎「(い、一瞬で着替えを持って現れた……)あ、ありがとうございます。汚れたのは上だけですし、そっちだけ借りますね……」

ハギヨシ「はい。色も同じものを用意したので、特に違和感はないかと」

ハギヨシ「私の着ているもののスペアですので、多少サイズが大きいのですが……」

京太郎「いえー、こんぐらい気にならないですよ」

衣「おお、ハギヨシが二人になったぞ!」

京太郎「ハギヨシさんと比べられると未熟過ぎて死にたくなりそうですね……」(シッツジ~ン

ハギヨシ「そんなことはありませんよ」

衣「そーだぞ、京たろー。何事も経験と慣れだ!」

京太郎「いや、そも俺、執事になる気は――――」

衣「あ、ハギヨシ、ハギヨシ! もう一回アイスを買いにゆくぞ!! 今度はさっきの失敗を生かしてカップに入れてもらおう!」

ハギヨシ「ハイ、畏まりました。須賀様、申し訳ありませんが一足先に部室へ向かっていただけますか?」

ハギヨシ「透華お嬢様も用事が済み次第、部室へ向かうと仰っていたので、そちらでお待ちいただけると……」

京太郎「あ、ハイ、分かりました」



一人だけで部室に行くっていうのは不安だけど、まあ龍門渕さんもすぐに来るって話だし大丈夫か。
 気軽に考えて、校舎の中を見ず知らずの女生徒の不審者を見る視線に耐えながら龍門渕麻雀部の扉を開いた俺を待っていたのは――――


1・和ほどではないけど素晴らしいオッパイの持ち主の沢村智紀さんだ!

2・あれ……龍門渕も共学だったんだ?

3・痴 女 だ っ た !

貼り忘れた
安価>>465

ゴンさ……ガードマンさんガタイ良いっすね

済まぬ、安価がズレた。

んー、じゃあ キリよく>>470

3

衣が京太郎の顔面をprprするのはまだなんか!!!

>>472
アイスを股間にこぼそう(提案)

→【3】痴 女 だ っ た !



京太郎「お邪魔しま~す――――――――!?」

???「ん? キミ、誰?」

京太郎「あ……あわわ……」

???「え、な、なに? どうしたの?」

京太郎「うわーーーー!? 服とは名ばかりの危険な部位にだけ布を被せた、痴女も裸足で逃げ出す格好の人がいるぅ!!」

???「ちょっ!? いきなり来て失礼じゃないかな!! コレは正真正銘、僕の普段着だよ!?」

京太郎「マ……ママ、マジモンだぁーーーーー!?」(ガクブル


???「ちょっと汗かいたから、制服を洗う間これ着てるだけだよ!!」

???「――――ハァ……まあいいや、ボクの私服がどうこう言われるのはこれが初めてじゃないし」

京太郎(それでも着続けてるっておかしくない?)

???「新人さん……だよね? えーっと、とりあえず自己紹介しとこうか。ボクは国広一」

一「君と同じく透華――君の前じゃ透華様って呼んだ方がいいのかな? とにかくまあ、ハギヨシさんの下でメイドとかやってるよ」

京太郎「国広さん、ですか……。あ、お、俺は須賀京太郎って言います! それで、ここに来たのは――」

一「ああ、分かってる分かってるよ。今度の合宿の時に必要な道具とかの確認だよね? ええっと、リストが確かこの辺に――――」(ガサゴソ

京太郎「え、いや、違っ……」

一「ハイ、これ! ここの赤線より下はまだ準備できてないものだから、できれば今日中に買い揃えてきてくれると助かるかな」

一「お金はー……あ、あったあった。ハイ、コレで適当に買ってきて。足りなかったら、後で領収書をハギヨシさんに出せば返してもらえるから」

京太郎「え? あの、だから……って、なんだこの厚み!?」(封筒から覗く・・・圧倒的数の諭吉・・・!!

一「お金ってあるとこにはあるんだよね~。ホラ、石になってないでさっさと行く!! 新人は自分から動かないと仕事覚えらんないよ!?」

京太郎「え、あの……ああ、もう! なんかよくわからんけど行ってきまーす!!」

一「よしよし、頑張りたまえよ若者♪」





透華「――――遅くなりましたわ! 用事が思った以上に手間取って……あら、一だけですの?」

一「あ、透華~、お疲れ~。今日はまだ、私だけしか部室に来てないよ?」

透華「そ、そう……おかしいですわね、ハギヨシからのメールでは、一足先に部室に向かったはずなのですが……」

一「あ、そうそう透華、こないだ言ってた合宿の時の必要な道具、あれ今日中に揃いそうだよ」

透華「マジですの? 結構な量があった気がするのですが」

一「うん、そーなんだけどね、今日新人の執事さんが来てさー。折角だから仕事覚えてもらうついでに買い出しに行ってもらっちゃった♪」(テヘペロ

透華「え、えっと、一応聞いておきますけど、その新人さんというのは」

一「んー、ダボッとした執事服着た金髪の男の子だったけど?」

透華「――――――――」

一「透華? ど、どうしたの?」

透華「一……この――――おバカーーーーーーーー!!」

一「な、なんでさ!?」

とあるイギリスの有名な執事さんによると執事に必要な三大要素の一つに忍耐力があるらしい

つまる所『上司の無茶振りに文句言わず不満持たずに応える能力』!!!

京太郎「わ、訳分かんないうちに、うちの部活と同じように買い出しに行かされたんだけど……」(ヨロヨロ

京太郎「クァッ……重い。全員分の浴衣に個別のシャンプーリンスに練習中の飲み物と軽食、三時のおやつに十数種類に及ぶ紅茶の葉っぱとコーヒー豆……」

京太郎「ゼーハー……こんなに用意しなきゃいけないなら、もう学校とか自分の家で合宿すればいいんじゃないかな!?」(ドバーン!

透華「ヒィッ!? って、あなたでしたの京太ろ――――ォ?」

京太郎「フゥ、や、やっと帰ってこれた……龍門渕さん、どうかしました?」(シッツジ~ン!

透華「――――――――」(カチコン

衣「おお、やっと戻ってきたか京たろー! 待ちわびたぞ!」

ハギヨシ「申し訳ありませんでした、須賀様! まさか、国広さんに頼まれて備品の買い出しに行かれてしまうとは……!」

一「あの、よく確認もせずに悪かったよ……。執事服着てるもんだから、てっきり……」

京太郎「あー、いや……ちゃんと違うって言わなかった俺も悪かったですから」

京太郎「正直、買い出しなんかは清澄の部活で慣れてますし」(タハハ

一「え、それは笑いながら言うことなのかな?」

透華「――――――――」

衣「クフフッ、どーした透華、京たろーの容儀に驚いているのか」(ニヤニヤ

透華「ンナッ、なにを馬鹿なことを言い出してますの!? そ、そ、そんなオカルトあり得ませんわ!!」

京太郎「それで、これが紅茶の葉っぱとコーヒー豆で……ああ、こっちはよく買い物に行かされる店で安くしてもらえまして――」

ハギヨシ「それはそれは。部費が潤沢だからといって、浪費はやはり避けるべきものですからね」

京太郎「清澄の麻雀部なんかは、カツカツの部費を上手にやりくりしてやってますからね~」

ハギヨシ「卑下される必要はございません。より良きものをより安く仕入れることも、執事に必要とされる能力の一つですから」

京太郎「いや、だから俺は執事になる気は毛頭ないですって……ん?」

純「――――おーっす」

智紀「遅れた」

ハギヨシ「おや、井上さんに沢村さん」

純「なんかよー、途中で受け取ってとか言ってクッキーとか渡されてさ。食い物くれるのはいいけど、返事くださいとかメンドクセー」

一「相変わらずモテるね、純は、よ、この色男」

純「だーかーらー、俺は女だっての」

京太郎「え」

純「んー? なんか知らない顔だな。誰、お前」(ジロジロジロ

京太郎「あ、えっと、俺……須賀京太郎って言います! ここに来たのは――」

純「ふ~ん、ハギヨシの後輩かなんか? よし、だったらパン買ってこい。ウチのすぐ傍のパン屋で売ってるカツサンドとフィッシュフライバーガーな」(札ぽーい

純「ホレ、早く行ってこいって。釣りでジュース買っていいからさ」

京太郎「ま、またこのパターンかァーーーー!!」(ダッシュ

一「文句いいながらとんでもないスピードで出ていったよ。あれは根っからの下っ端体質だね、透華…………透華?」

透華「――――あり得ませんわ、これは一瞬の気の迷い! 予想外の格好にちょっと驚いただけ……!」

純「なあ国広くん、透華の奴どうしたの? 言動が変なのはいつものことだけど、なんか顔赤いし……風邪か?」

智紀「ナンデヤネン」(ボソリ

一「アハハ、純くんっていつか後ろから刺されそうなキャラだよね」

純「ん、なんか言ったか?」




透華「気のせい気の迷い認めませんわ、この私がちょっと本気で打ってた姿とか、執事の格好してるのを見た程度でなんてチョロイわけが……」(ブツブツ


衣「ハッハッハ、見ろハギヨシ! 透華の頭頂でアンテナが戦慄いてるぞ!」

ハギヨシ「女子校育ちの透華お嬢様は、異性に免疫を持ち合わせておられませんので……」

純「――――ホオ~、ってことはアイツは透華が連れ込んだ男ってわけか」

ハギヨシ「ここにいつでも来れるよう手を回したのは、衣様が遊び相手になってほしいからと仰られたからですが……」

一「ええっ……そ、それって大丈夫なの――――?」



透華「だーかーらー!! なんでこの状況でその牌を切るんですの!?」(卓バン!

衣「いかに痴鈍と雖も、その程度は余裕で切り抜けるべし!!」(卓バンバン!

京太郎「ううぅ、スンマセン、スンマセ~ン……」(メソメソ

透華「泣いても上達はしませんわよ!? 智紀、次の問題ですわ!!」

智紀「わかった」(パソコン操作

透華「さあ、コレを解いてくださいな!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ドラⅥ

手牌:四四六六七七・23・ⅡⅢ・東東發中 つ二

相手捨て牌:白東七2三西Ⅱ

相手捨て牌:白東3六Ⅴ一(リーチ)

相手捨て牌:白白ⅠⅢ一六(リーチ)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

透華「手牌に二つロン直撃する牌がありますわ! それを外して切ってごらんなさい!!」

京太郎「――――わかんねえです、これっぽっちもわかんねーですっ……」

透華「キィーーーー! コレは昨日渡したテキストの中にあった問題でしょう!?」

衣「ふぅ……如何ともしがたし。トーカ、どうやら京たろーは実戦でしか成長できない性質らしいぞ」(ド ド ド ド ッ!

透華「そうですか、そういうことですのね――――だったら」(ゴゴゴゴッ……

京太郎「へ、あ、あの?」

智紀「骨は……拾う」(サムズアップ

透華「純!」




一「あ、出番みたいだよ純くん」

純「はいはーい、っと」

一「萩原さんから聞いた感じ、衣にボコボコにされてもだいじょーぶな人らしいし、遠慮はいらないんじゃないかな?」

純「マジか、別の意味でツワモノだな……」

純「――――うっし、それじゃあ気合入れて打つとしようか!」




純「さあ、ちっとは楽しませてくれよ? えっと……須賀ァ!」(ゴッ!

透華「私は気が短い……早く、昨日みたいな全力におなりなさい――――さもなければ、潰す!!」

衣「一切合切、烏有に帰するか京たろー!!」




京太郎「また勝てなかった……どころじゃ済まないかも――」(ゴクリ

本日はここまで、次の透華は……じゃなかった、投下は日付的に明日の晩?

モンブチメンバーでこういうネタ見たい、なんてのがあれば頑張っちゃうかも。
萌えられないのはご愛敬。

とらハ2の成長ステ?
はて?そんなのあったっけ?
>>545
龍門渕にはハギヨシさんという定番の親友キャラ的な人がいるからよりそれっぽくなるな。

ただいま戻りました。

>>547 形ばかりのどの料理・雑用・掃除のパラメーター。ゲーム攻略には一切影響しなかったアレ。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

京太郎「――――ふぅ、部長~、買い出し終わりましたー」

久「うーん、そこに置いといて~」

咲「お、お疲れ様。はい、お茶」

京太郎「お、サンキュー」

咲「あっ、そうだ、聞いてよ京ちゃん――」

京太郎「ふぃ~、よっしゃ! ちょっとネト麻で練習して、それからいつもんトコ行ってきますね!!」(腕まくり

咲「ぁ……」

まこ「長続きしとるのう。最近は二日と開けずに通うとるじゃろ」

久「案外、あっちの方が居心地いいとか思っちゃってるんじゃないでしょうねー?」

京太郎「ア、アハッハッ、そんなこと言わないでくださいよー、部長!」

まこ「まあ、向こうさんで教えてもらうようになってから、お前さんもそこそこ勝てるようにもなってきたし、ハマる気持ちは分からんでもないか」(苦笑

優希「ムーッ、なんか納得いかないじょ。京太郎はウチの犬なのに~!」

和「クスクス、そんな言い方じゃダメですよ優希。ちゃんと一緒に練習できないのはつまらない、って伝えないと」

優希「じょ!? な、何言ってるんだじぇ、のどちゃん! そんなオカルトあり得ないじぇ!!」

京太郎「おいおい~、お前がそんな風に思ってくれるなんてこれっぽっちも考えねえけど、もう少しそれっぽいこと言ってくれてもいいんじゃねーえ?」

京太郎「なあ、咲?」

咲「え!? あ……う、うん、そうだね」

京太郎「元気ねーなー、オイ。風邪でもひいたのか?」

咲「ううん、そんなんじゃないよ、そんなじゃ。大丈夫だから気にしないで」

京太郎「そっか、咲がそう言ってるなら問題なしだな!」

京太郎「――――よーし、自主練終了! それじゃ……部長、ちょっと龍門渕まで行ってきますね!」

久「ハイハーイ、頑張ってね~」(ヒラヒラ

まこ「傍目に見ても張り切っとるの~」

優希「うーーーー、納得いかないじぇ……。咲ちゃんもそう思うよな!?」

咲「私は……別に。京ちゃんだって楽しんで麻雀強くなりたいだろうし……」

久「なーにー? その言い方だとまるで須賀君が、ウチじゃ麻雀楽しめてなかったみたいじゃない?」

咲「い、いえ、そんな意味じゃなくて……!」

咲「――――ココに入部できたのは……京ちゃんが誘ってくれたからなのに、いつも私が勝っちゃうから……」(ショボン

和「宮永さん……」

優希「それは京太郎が初心者で弱々だったから悪いだけだじぇ!!」(アセアセ



まこ(どーする? 咲ん奴、京太郎が龍門渕に通うようになってから少しずつ落ち込みやすぅなっとるぞ)

久(実は真の力を隠してました――の道をまっすぐに突き進んでたからねえ、咲ってば)

久(う~ん、県予選も近いのにこーいう人間関係の問題は勘弁してもらいたいんだけど)

まこ(なんぞ考えでもあるんか?)

久(まーねー。要は咲に須賀君との親睦を取り戻してもらえばいいんでしょ?)

久(だったら、ホラ。近々予定してる一大イベントがあるじゃない♪)

まこ(イベントって……おぉ、アレのことか)

久(そ、アレよアレ。まあ、まだどこで合宿するのかとか、全然これっぽっちも決めてないんだけどね~)

まこ(幸先不安じゃのう……)

 清澄の部活ではいつものように雑用をこなし、たまに咲達と卓を囲むなりして、一通りそれらを終わらせた後は、龍門渕で練習って生活を始めてからそれなりの時間が経った。

 それなりの一言で終わらせるには色々ありまくりだが、充実した日々を過ごしている俺である。

京太郎「最近は龍門渕さんの友達の人とも打ち解けてきたし、なんつーか絶好調って感じだな」

 ひそかに気にしていることがあったりするけど、それは一先ず置いておく。

京太郎「月齢に比例して深くなる海底とか、海底とか……あとは海底に、流れを断つ鳴きに海底とか、気にしてたらやってらんないもんな、うん」

 ネット麻雀界は相変わらず修羅の国で、跳ばない日はないって勢いだし。

京太郎「つーか俺、【アカギシゲル】との遭遇率高すぎ、笑えねえ」

京太郎「顔見知りレベルになったとはいえ、【アカギシゲル】に冗談で京ちゃんとか呼ばれた時は、マジどーしようかと思ったぜ……」


京太郎「あれはもうホラーとかオカルトだな。周りの風景がグニャったし……」

さて、心臓に悪い記憶はどこかにうっちゃるとして、ここからは――――



1・いつも通り、龍門渕で練習に励もう!

2・龍門渕さん以外の人達とも交流しよう!

3・そうだ、明日は休日なんだからどこかへ遊びにいこう!

安価>>555



じゃなくて、この順番で書いていく予定なんだな。ダマシテワルイガー
龍門渕ルート突入済み。好感度やらもそれなりに高くなってるんだな、で脳内保管してくださいな。おk?

3

>>554-556 ダマシテワルイガー

→【1】いつも通り、龍門渕で練習に励もう!


透華「――――それで、こ、ここから牌の整理に入るわけです」(ギクシャク

京太郎「ふんふん……」

透華「大雑把に一局を序・中・終盤に分けるというのは、前に説明いたしましたが……」(チラチラ

京太郎「は、はい、覚えてます……たぶん」

透華「たぶんってなんですの、たぶんって」

京太郎「ハ、ハハ、すみません……」

透華「……ぐっ、笑って誤魔化そうとしても私には通用しませんわよ」

透華「――――というか、何でまた執事服着てますの!?」

京太郎「いや、他校の制服で龍門渕の中をうろつくのは流石に問題だって言われてですね……」(シッツジ~ン

京太郎「とりあえずコレ着ておけば、変に警戒されないんです。なんか自動的に龍門渕さんの関係者だって判別されるらしくて」

京太郎「まあ、ハギヨシさんみたいに似合ってないのが、目下の悩みって感じですけど」(タハハ

透華「そ、そんなことはあ…………っ、きょ、京太郎、喉が乾きましたわ!」

京太郎「え、それならハギヨシさんに……」

透華「お茶! 早く!!」(カッ!

京太郎「ハハハイッ!?」





透華「――――ぬうぅぅっ……やりにくいですわ!特にこれといった理由などありませんけど、やりにくいったらありゃしませんわ!」(モヤモヤイライラ

純「ンガググ……荒れてんなー、透華の奴」(ガツモギュ

一「執事の格好してるけど、萩原さんみたいにあれこれ命令はできないし、でも普段通りにも接しにくいし……って、一種のジレンマみたいな?」

智紀「ギャップ萌……なんでもない」

純一「?」

ハギヨシ「アレは透華お嬢様なりの、似合っているという精一杯の表現でございます」

一「いたんだ、萩原さん」

ハギヨシ「ハイ、先ほどからずっと」



京太郎「お、お待たせしましたー!」

透華「おお、お、遅いですわよ!私がお茶と言ったら五秒で用意なさい、五秒で!」

京太郎「ハイッ、五秒……五秒ぉ!?」

透華「なにか問題でもありますの!?」(逆ギレ




純「……褒めらんないから無茶ぶりするって、素直になれなくて意地悪しちまう子供かっての」(ジト目

ハギヨシ「いえいえ、私を基準にすると三秒が妥当なところですので、五秒となると相当譲歩されていることが窺えます」

智紀「そんなデレは、いらない」(カッ!

一「な、何か怖いよともきー? っていうか、萩原さん基準で語られてもねー」

>>七対二の過ちの謝罪も兼ねた安価を取るからそこで頑張ってくれたまい

ああ、世界に酒が満ちている……次は門渕メンバーズだよー(体操のお兄さん風に)

【2】龍門渕さん以外の人達とも交流しよう!

〈ケース1・純〉

透華「…………」(カチャカチャ

純「そんでさー、そいつ何て言ったと思う?」

京太郎「えー、わっかんないですね」

純「なんと、台所で負けたことはない……だってさ。お前は無敵のコックかよと」

京太郎「アッハッハッ! その人、マジでそんなこと言ったんですか!」

純「おう、マジマジ!」

京太郎「ブハッ、アッハッハッハッ……! じゅ、純さんその場にいて、よく笑わなかったですね……!」(痙攣

純「いやぁ、もうちょっとで吹き出すってとこまでいってたね。全力でその場を離れて…………んで、当然爆笑さ」(膝バンバン

京太郎「ですよねー」

透華「……ポン」(タンッ

純「あー、なんか小腹すいたな」

京太郎「さっきホットドッグ食べてませんでした?」

純「食ったけどさ。そうだ、部活終わったらラーメン食いにいかねえ? 最近お気に入りの店があるんだよ」(和気

京太郎「あ、いいですね、行きます行きます!」(藹々

透華「…………リーチですわ」

智紀「透華、それ無理」

透華「ぇ――――――――アッ!?」(顔面蒼白

一「あちゃあ、透華にしては珍しいミスだね」

衣「注意散漫! 情けないぞ、トーカ!」

透華「わ、悪かったですわ、少し集中を欠いて――」

純「あー、やっぱダメだ、無理ガマンできねー。悪いんだけどさ、なんか適当に買ってきてくんねえ?」

京太郎「仕方ないですねー、じゃあちょっと行ってきます」(執事服の上を羽織り

京太郎「みなさんは何か欲しいものありますか?」

衣「衣はアイスが欲しいぞ!」

一「いつも悪いね。僕は……軽くつまめるお菓子で」

智紀「……麩菓子?」

京太郎「えーっと、純さんはお腹にたまるもの、衣さんはアイス、一さんと智紀さんは駄菓子系……と。龍門渕さんはどうします?」

透華「……別に欲しくありませんわ」(プイッ!

京太郎「あ、そうですか。じゃあ、俺ちょっと出てきます」




純「んー? どしたよ透華、なんか機嫌悪くね?」(ダルーン

透華「べーつーにー、そんなことありませんわ!」

純「ふ~ん?」(首傾げ

続き……あるけど、いる? もう好感度MAX近くね? ってのだけど……
一バージョン消えたー いや、ちゃんと頭の中に残ってるけどさ……(´Д⊂ヽ
書き起こしはすぐ済むとして、何時ぐらいまで頑張るべきなのか。妄想が鈍らってる感じもするから、ネタ安価とかもやってみたいんだ私。

>>1がこの世でもっとも信用ならんのが自分だからさ。何にだって確認や許可を取っておきたいのさ。

続き~


一「純くん、須賀くんと気が合うみたいだねー」

智紀「遠慮がない、お互いに」

衣「男女の垣根を越えた友情という奴だな!」

透華「……………………ぐぬぬ」



京太郎「――――ただいま戻りましたー」

純「おー、ご苦労」

京太郎「いやぁ、この時期でも晴れてると予想以上に暑いですねー」

純「そりゃ、そんな暑苦しい服で歩き回りゃあなー」

純「ほれ、これでも飲んどけ。まだ冷たいぜ」(ペットボトルぽーい

透華「ハ?」

京太郎「あ、どーもです」

透華「ちょっと純、アレってあなたの飲みかけ――!」 (アタフタ!

京太郎「プハァ、生き返る~…………あれ、どうしたんですか龍門渕さん?」

透華「…………」

一「うわぁ……どっちもまるで躊躇いなくやっちゃったね」

智紀「間接キッス」(ポッ



透華「……卓に着きなさい、京太郎。そのデリカシーのなさ、直々に矯正して差し上げますわ――!」

京太郎「きゅ、急にどうして!?」

純「さあー? なんか知らねー間にやらかしたんじゃねーの、京太郎」

透華「あなたもですわよ、純!!」

純「えっ、俺も!?」

透華「二人して…………モ~ッ! モォ~~~~ッ!!」(地団駄



一「うわ、上手い文句が見つからなくて癇癪起こしちゃったよ」

智紀「トーカ涙目」

衣「子供だな!」

ハギヨシ「衣様、どうかその台詞だけは、その台詞だけは透華お嬢様の前では……」


〈ケース1・純〉 友情って素晴らしい! END

そこはホラ、学園物のお約束かつ伝家の宝刀な祝日含みの連休で。

>>576 さんくす

んー……二リットルめ、いくか。つぎはともきーのたーん

<ケース2・智紀>

京太郎「そしたらですね、部屋の中にとんでもない格好した一さんがいて驚いたわけです」

智紀「一の私服は大胆だから」

京太郎「いやいや、アレは大胆なんてものじゃなくて、犯罪?ですって」

智紀「あれぐらい、イベントに行けばよく見かける」

京太郎「イベントって……ああ、なんとかケットとかいう?」

智紀「そこでよく、コスプレした人がいる。こんなのとか」(検索結果見せ

京太郎「どれどれ――――ぶふっ!?」

智紀「?」

京太郎「ちょ、ちょっと待ってください、智紀さんこれホントにみんなやってるんですか!?は、肌色じゃないとこの方が少ないんですけど!!」

智紀「顔、真っ赤」(クスッ

京太郎「あ、赤くもなりますよ!!」

智紀「私もちょっとだけしたこと、ある」

京太郎「なん……だと……」(食い付き

智紀「見たい?」(笑み

京太郎(智紀さんのコスプレ姿? ここの画像みたいな、ハダイロメインの?和に匹敵しそうな大きなオッパイを持った智紀さんの、ちょっとイケナイ写真を見たいか見たくないか?考えるまでもなく見たい! ここで見たくないなんて言うような男に、俺はなりたくない!!)(ざわ・・・ざわ・・・

京太郎(しかし待つんだ須賀京太郎。智紀さんはまだ、どんなコスプレを、とは言っていない。つまり、メイド……は普通にやってるか、じゃあ巫女さんとかナースとか、そーいうものの可能性だってある……)(ざわ・・・ざわ・・・

京太郎(しかしさらに待て、それはそれでアリ……じゃあないのか? 清楚な巫女コスにしろ、ちょっとエッチな印象のナース服にしろ、智紀さんにはよく似合うこと間違いなしだ)(ざわ・・・ざわ・・・

京太郎(そう、ただ肌色が多いからといってエロに結び付くわけじゃない! 見えないからこそエロいものもある、そこは忘れちゃいけない! だからまず俺がすべきは――――見たいという意思表示!!)(ざわ・・・ざわわ・・・!!

京太郎(とりあえず平静を装って……がっついた感じにならないように……)

京太郎「ゴホンッ……い、一応聞いておきますけど、そのコスプレの格好っていうのは――」

智紀「……ビキニアーマー、とか」

京太郎「是非とも拝見させていただけませんでしょうか!?」(直角90度

透華「なにが是非ともですの?」(キョトン

京太郎「え?」

透華「もう……部室に来て早々、訳のわからない叫びを聞かせるのは止めていただけません?」

京太郎「りゅ、龍門渕さん、いついらしてたん、ですか……」

透華「だから、ついさっき来たばかりだと」

透華「とこらで、ずいぶんと興奮していたようですが、一体なんの話をしてましたの? 面白そうですし、私も聞かせてほしいですわ」(興味津々

京太郎「え、いや、それは、その…………と、智紀さん!」

智紀「うん」(コクリ

京太郎(よし、うまいこと誤魔化してくださいよ――!)

智紀「京太郎の……えっち」(モジ……

京太郎「す、すばらっ! ……じゃなくて!」

智紀「違った?」

京太郎「限りなく違います!」

智紀「じゃあ――――続きは二人きりの時に、ね?」(耳元で囁き

京太郎「ふおぅ、み、耳が幸せ!? こッ、これはイロイロ期待してしまう……って、それも違いますからね!?」

透華「……京太郎?智紀とナニをしてたのか、詳しく教えていただけますわよね?」(キコーン

京太郎(あ、龍門渕さんの頭頂部に角が……)

ハギヨシ「透華お嬢様、お茶の用意が――――おや」

京太郎「…………」(正座中

ハギヨシ「このような場所に正座で……どうされたのですか、須賀様?」

京太郎「俺は……なにも間違ったことは言ってないはずなんです」(真摯な瞳

ハギヨシ「間違ったこと? 一体なにを仰られたのですか」

京太郎「やっぱり観賞するなら、小さいお餅よりも、より大きなお餅の方がいい! です」(キリッ

ハギヨシ「お餅……?」(チラリ

透華「フン、レディをオッパ……バストのサイズだけで比較するなんて、ひたすら不愉快ですわ!」(プンスコ

智紀「やりすぎた、反省」

ハギヨシ「…………ああ、なるほど」

京太郎「うう、足が痛くなってきた……」

一「ゴメーン、遅くなっちゃったー……って、なにこの状況?」

純「んだー? また何か腹立ててんのか、透華。最近、多くねえ?」

透華「…………私は悪くありませんわ!!」

京太郎「お、俺だって間違ったことは言ってないですよ!」(クワッ

透華「ま、麻雀している時よりも真剣な顔で……」(愕然

透華「貧……慎ましいことがステータス、希少価値だという言葉だってありますわよ!?」

一「透華、そーいうこと主張すればするほど虚しくなるからやめよーよ……」

智紀「あんまり大きくても……運動する時、邪魔になったりする」(大三元

透華「…………」(門前20符1飜

透華「――――――――」(´;ω;`)ウッ…

京太郎「ちょ、ちょっと、なにも涙浮かべることないじゃないですか!?」

一「いやあ、女の子からすると胸の大きい小さいは死活問題だからねー」

純「そーかー?」

一「純くんはそーいうの気にならないだろうけどさ」

透華「私だって、もうちょっとぐらい大きければって考えたことぐらい……!!」(グスグスッ

京太郎(――――あ……なんかキュンときた……? そ、そんな馬鹿な、俺は大きなお餅派のはず……!!)

〈ケース1・純〉 貧乳はステータスだ、希少価値……なのか? END

〈ケース2・智紀〉 貧乳はステータスだ、希少価値……なのか? END だた、スマヌスマヌ

一とか合法ロリ……じゃなかった、兎みたいなリボンの人は明日にしようかな。
3リットルは……厳しかた、瓶が……一升瓶が……

とまあ、酒乱気味の発言はさて置き。明日は残り面子+3番の休日の過ごし方に、あってないような本編以外の妄想強化の安価を予定。
尾坂はほどほどがいいですよと残して。では。


ハギヨシ√(ボソ

たまには他のメンバー同士の絡みを書くのはどうでしょうか…

例えば宮永さんとわた原村さんなんて良いと思います

やったらめったら眠い……床で目覚めたからか。
なんか手が止まってるし、どうしたものか。とりあえず龍門渕メンバーも残り僅か。
京の一発目は国広さんで。

>>597 カンちゃん一体何者なんだ……

>>599 他メンバー同士の絡みか。うぬぬぬぬうぬぬ……滾れ妄想力!


〈ケース3・一〉

一「コレって意外に珍しい組み合わせだねー」

京太郎「……そうですね」(ソソソ……

一「ゴメンね、休みの日に買い物つき合ってもらっちゃって。ボク一人だと重くってさ」(ズイッ

京太郎「い、いやー、気にしないでください」(ツツツ……

一「……いや~、やっぱり男手があると助かるよー」(ズイー?

京太郎「ハ、ハハハ……それはよかったです」(ジリジリ

一「ところでさー、さっきから須賀くん、どうしてそんなにボクから距離とろうとしてるのかな~?」(ズイズイ、っと

京太郎「ど、どうしてって、そりゃあ……!」(オタオタ




通行人A「お、おい、アレ見てみろよ」

通行人B「え? うわ……ちょ、ちょっと派手すぎるんじゃないかなー、あの子の服……」

通行人C「あっちの男の子と何か話してたけど……もしかして、あの恰好て彼の趣味?」

通行人D「ヤダッ、女の子にあんな服着せて出歩かせるとか変態じゃん!!」




京太郎「…………一さん、どうか察してください……周りの、俺に向けられてる白い眼差しの意味を――」

一「え~、何のこと言ってるのかわっかんないな~♪」

京太郎「分かってて、変に接近してたんですね? そうなんでしょう!?」



警察官A「あー、ゴホン! 君ぃ、ちょっといいかね」

京太郎「ホラ来た、私服の一さんと出掛ける話が決まった時点で、こーなるって思ってたんですよー!!」

警察官A「若いうちはなんでも試してみたくなる、って気持ちは理解できるよ? ただ何にだって限度ってもんはあるし、やっぱりプレイは公序良俗に反しないレベルでだね――」(クドクド

京太郎「ご……誤解なんですーーーーーーーー!!」



一「――――ってなことが、この間あったようななかったよ~な」(タッハッハ

ハギヨシ「なるほど。もしやここ数日、須賀様がお見えにならないのはそれが原因では……」

透華「というか一、この間の休日に見掛けないと思ったら……京太郎と買い物に行ってましたのね」(ジー

一「えー、なになにトーカ、買い物の後に二人でどこ行ったとか気になっちゃう~?」

透華「フ、フンッ、そんなの興味ありませんわ!!」

一(ここんところ、透華が見てて飽きないな~)(ニヨニヨ

一(あ、そういえばその時に、清澄の麻雀部の合宿の準備とか忙しくてしばらく来れないって聞いてたんだ)

透華「私に断りなく一と遊びに行ってたというのも腹立ちますが、なにより連絡一つ寄越してこないのが無性にムカツキますわね」(爪カミカミ

ハギヨシ「透華お嬢様……」(苦笑

一「とりあえずもうちょっと後でいいかなー、教えてあげるのは♪」

〈ケース3・一〉 蔑視の中心で無実を叫ぶ END

用事済ませてきます。再開は……まあ19時くらい?
衣のネタが浮かばないので安価取ってみよう。
>>604

プール

う、うおぉ、食器洗ってたら茶碗をへし折っちまった……指が大変なことになったので少しコンビニ行ってくる!

>>604 プールっすね、了解っす

おお>>1お大事に
コンビニですむ怪我でよかったね
昔洗ってる最中に皿割れてざっくり、形成外科に駆け込んだことがある

>>609 さんくす。先っぽだったし、爪までいってないから病院は必要ないと思った。
酒飲んで痛みも消えたし、続き書いていきます。


〈ケース4・衣〉

安価>>604 により『みんなでプール』ネタ



透華:白に青い花柄入りビキニ+白に青いライン入りパレオ

衣:ピンクに白のどっと柄ホルターネックのタンキニ(セパレートのタンクトップとボトムに分かれてる奴。タンクトップ・ビキニが短縮されてできた造語  久pedia参照)

一:赤一色のブラジル水着

智紀:黒&蛍光イエローライン入りのワンピース水着

純:カラフルボーダーのビキニタイプ水着



京太郎:赤色英字ロゴ入りトランクス

ハギヨシ:紺色トランクス

こんな感じで構わんかね?

そうだな、大事なことを失念していた。

純は囚人服みたいな白黒の奴(名前なんだっけ?)が異様に似合いそう

一「――――というわけで、この間の買い物の目的はココで使用するための一式でしたー」

一「真夏の砂浜に、押しては返す波まで完全再現した巨大プール施設のチケットを格安で手に入れちゃってね。これはもう来るしかないと思ったのさ」

智紀「わー、パチパチ」

純「おーい、大丈夫か京太郎~?」

京太郎「ゼーハー……だ、大丈夫、です……」(両肩にクーラーボックス+背中にデカリュック

ハギヨシ「申し訳ありません、須賀様……」(デカランチボックス提げ+ビーチパラソル背負い等々

京太郎「いえ、ハギヨシさんに比べたら全然楽……ですから」

京太郎「っていうかココに着ても執事服のまんまなんですね、暑くないんですか!? ここ、真夏のビーチを再現してるって話ですけど……」

ハギヨシ「ハハハ、問題ございません」

ハギヨシ「私はあくまで執事ですから」(キリッ

京太郎(カ、カッケ~……)

>>616 ゼブラカラーのあれかな。確かにそれでもいいな。
各キャラの水着は脳内補正でお願いしよう。モニターの前の良い子、水着だから恥ずかしくないもんとはいっても限度は守ろう、お兄さんとのお約束だ!



衣「おおお~、凄いぞ、実に雄渾壮大な施設だ!」

一「衣はこーいうとこ初めてだったっけ? 今日は思いっきり楽しんじゃってよ」

衣「無論!! 透華、早く着替えに行こう!」

透華「え、ええっ、わか、分かりましたわ……!」

京太郎「龍門渕さん、朝から調子悪そうだけど大丈夫なんですか?」

透華「も、問題なんて何一つありませんわ! ええ、あるものですか!!」(真っ赤

透華「さ、さあ着替えに行きますわよ衣!」(ズッタカズッタカ

衣「おー!」

一「それじゃあ、ボクらはあっちで着替えてくるよ」

純「陣地取りは任せたぜー」

智紀「行ってきます」

京太郎「さってと、コレはここでコイツはあの辺でいいか」

ハギヨシ「須賀様――ここの準備は私がやっておきますので、水着に着替えてきてくださいませ」

京太郎「え、でも……」

ハギヨシ「どうかお気遣いなく。むしろこの場では須賀様も皆さまと一緒に楽しんでいただけることが、私にとって一番の気遣いになりますので」(ニッコリ

京太郎「そ、そうですかね? じゃあ……お言葉に甘えて俺も!」

ハギヨシ「ハイ」



ハギヨシ「透華お嬢様、出過ぎた真似をして申し訳ありません……」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
む? 透華押しの内容になってる……? そんな馬鹿な

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

衣「京たろー、待たせたな!!」

京太郎「いや、全然待ってないですよー。俺も着替えて今戻ってきたところだし」

衣「おー、京たろーも準備万端か! よし、だったら衣が一緒に遊ぼうじゃないか!」

一「あ、ちょっと衣――」

京太郎「それは心強いですね。よーし、分かりました! 衣さん、一緒にここを遊びつくしましょう!!」

衣「ここは物情騒然、衣とはぐれないよう注意するんだぞ京たろー!」

衣「まずはあそこだ、あそこにあるおっきな滑り台で遊びたい!!」(手を引っ張ってグイグイ

京太郎「了解しました! と、というわけで俺、衣さんとその辺ブラついてきますから、みなさんも楽しんできてくださいね」

衣「京たろー、何してる、早く早く!!」



一「あーぁ、行っちゃった……」

ハギヨシ「国広さん、透華お嬢様はどちらに?」

一「んっとねー、着替えたまではよかったんだけど、土壇場になって水着姿を見られるのが恥ずかしいって逃げ出そうとして――――」

ハギヨシ「さ、左様でございましたか」

一「そろそろ、純くんとともきーのコンビに捕まって引っ張ってこられるんじゃないかなー」

なんだか色んな咲さんが。これは合宿で咲さん無双をやれという天の声か。
他に面白いスレが多いから手が止まって仕方がないぜ。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

透華「い、いい加減、手を離しなさい純! こんなことしなくても……しなくても一人で……ぜ、絶対に大丈夫ですから、たぶん」

純「んな弱々しく誓われても信用できねーって。つーか、そんなこと言うなら智紀にプロファイリングされなきゃ見つけらんねー場所まで逃げんなってーの!」

智紀「かなり、手こずった」

一「おかえりー、透華」

透華「ぁ、うぅ……」(モジモジコソコソ

透華「フ、フフンッ、お待たせしましたわ!」

透華「折角こういった場所に来たのです、ひ、暇潰しに付き合いなさい京太郎――――あら? 一、京太郎はまだ着替えから戻っていないませんの?」

一「ごめーん、透華。須賀くん、もう衣に持ってかれちゃった」

透華「――――――――」(ヘニョリ

一「あ、頭頂の触角がしおれた……」

純「ウダウダやってるから、痺れ切らして行っちまったんだな。まあ腹減ったら戻ってくるだろうし、俺達も好きに泳いどこーぜ」

智紀「たぶん透華は、それが目的じゃなかった」

透華「いいですわ、純……一も智紀も、好きに遊んできなさい。私はここで休んどきますわ」(トボトボ

一「あ、ちょっと透華!?」

純「なんだ、アイツ? 朝から落ち着きなかったし、やっぱ体調悪かったのか」

智紀「フラグが……折れたから」

純「ふーん?」

衣「京たろー、次はアレだ、アレに挑戦するぞ!!」

京太郎「ア、アレですか」

 衣さんの指差した先にあったのは、グルグルウネウネと捻じりくねった巨大なウォータースライダー。

京太郎「あの、本当にアレに挑戦するんですか?」

衣「無論! どうした京たろー、臆したのか?」(フフン

京太郎「え、ええ、まあ……」

 チラリと見た看板に書かれている「心臓の弱い方・ご老人のお客様の利用はご遠慮ください」の文字を確認してから頷く。
 楽しそうにしている衣さんには悪いけど、ここは駄目な気がする。

京太郎「あ、さっき滑る系のアトラクションは楽しんだし、次は……そうだ、流れるプールとかどうです?」

衣「むう、衣はアレがいいんだ!」

京太郎「ええ~……まあ、衣さんがいいんでしたら構わないんですけど」

 こんなに楽しそうにしてるんだし、もう衣さんの好きにしてもらっていいんじゃないかな――――そう考えてた時が俺にもありました、なんて嘆くことになったのはそのすぐ後のことだった。

衣「よ、よし、衣の心の準備はできたぞ……!」(ガクブル

京太郎「あ、あの、ホントにやるんですか? ものすっごく震えてるのに……」

衣「フ、フフ、震えてなんかない! これは武者震いだ!!」

京太郎「日本語って便利だなあー」

 ウォータースライダーの順番待ちの列に並んだ時に出された係員さんの指示。
 それは、衣さんの体格だと途中でコースから飛び出してしまう危険がなきにしもあらずだから、しっかり抱きしめて一緒に滑ってあげてください、ということだった。
 そんな危険な施設を年齢制限も身長制限もなしに開放してるのはどうなのかと思ったけど、そこはまあ諸般の事情という奴があるのだろう。
 かくして今の俺は、足の間に座る衣さんの腰を抱いてウォータースライダーの入口で待機していた。

衣「は、はは、なかなか楽しめそうじゃあないか。い、いいか京たろー、離すなよ? 絶対に衣のことを離すんじゃないぞ!?」

京太郎「ハイハイ、分かってますって……」

 いざ入口に来て、眼下に見える人が大き目の豆粒程度な高さであることに驚いたのだろう。
 腕の中で震えている衣さんを安心させるために、ほんの少し腕に力を込めて抱き寄せる。

衣「ぁぅ……」

京太郎「大丈夫ですよ、ちゃんとこうして衣さんのこと抱きしめておきますから」

 ちょびっとばかし臭いなとは思ったけど、まあ相手は衣さんだし問題ないだろう、たぶん。
 内心、今腕の中にいるのが和だったり智紀さんだったりすれば、あの魅惑的なお餅が腕に触れて得も言われぬ快感を味わえたりしたんだろうな、と考えたり。
 俺だって健全な男子高校生なわけでして、そうした幻想を抱いてしまうのは仕方のないこととして諦めてほしい。

京太郎(にしても、高っけ~……これその辺のビルよか高いだろ~)

係員「それじゃあ、押しますよー」

京太郎「はーい」

衣「あ、あわわわ……!」

 ウォータースライダーの中に押し込むための合図。
 腕の中で衣さんが目を瞑って、体を強張らせる。
 背中に衝撃。

京太郎「おおわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

衣「ヒヤアァァァァァァァアァァァァッ!?」

 そして俺と衣さんは――――――その日、流れ星の気持ちを少しだけ理解した。

衣「うぅ、グスッ……」

一「あ、帰ってきたみたいだよー……ってどうしたの、衣!?」

京太郎「い、いや、ちょっと……ウォータースライダーで――」


一「えっと……何があったの?」

衣「京たろーが嘘ついたんだー、衣のこと抱きしめてるって約束したのにー」(メソメソ

一「は?」

京太郎「ちょっと、人聞きの悪いこと言わないでくださいよ!!」

透華「えっと……どういう、ことですの?」(ガタブル

透華「あ、遊びに来て早々、衣とばっかり遊んでたと思ったら……抱きしめてるって、え? 何なんですのそれ?」(ワナワナ

京太郎「りゅ、龍門渕さん?」

透華「きょ、京太郎――――ロリコンでしたのねーーーーーー!?」(脱兎

京太郎「なんて誤解をまねくことを!? っていうか龍門渕さん、龍門渕さーーーーん!?」

衣「ロリコン……?」

智紀「自分より年下の女の子にしか魅力を感じない人のこと。だから、ここでの使い方は間違ってる」

純「一応、衣って京太郎よか年上だしな……信じらんねーけど」

衣「衣は子供じゃないぞ!!」(プンスコ

〈ケース4・衣〉 子供じゃない、ころもだ! END

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
なんかダレてしまって申し訳ない。こういう内容でも許されるのか分からないが……
そろそろギャルゲーらしい話を書かないとな。

というわけで、〈ケース5・透華〉だが。


1・はよ書くよろし

2・もうちっと練り込んで煮詰めて書くべし

安価>>640

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

一「あ~あ、透華ってば走ってどこかに行っちゃったよー」

京太郎「あ、あのっ、本当にさっき衣さんが言ってたことは誤解で――」

一「はいはい、分かってるから。っていうか、オッパイ大好きな須賀くんが衣を口説くなんて思ってないって」

京太郎「な、なんで知ってるんですか!?」

一「いや、そこで予想もしなかったって顔されても困るんだけど」

ハギヨシ「須賀様……」

京太郎「え? えぇ?」

 呆れ返った一さんの言葉にうろたえてた俺に、ハギヨシさんが近付いてきて頭を下げる。

ハギヨシ「……申し訳ありませんが、透華お嬢様を連れてきていただけませんでしょうか? 私はこれから皆様の昼食の準備をしなければなりませんし、今回は須賀様に取り成していただいた方が問題がスムーズに解決するはずですので」

京太郎「は、はあ……」

一「そだねー。っていっても、透華が拗ねてどっか行っちゃったのも須賀くんが原因なんだけどさ」

純「どーでもいーから早く飯にしよーぜー」

智紀「透華が戻ってくるまでお預け」

純「え~、マジかよ。おい京太郎、さっさと透華引き摺ってこい!」(ゲシッ、ゲシッ

京太郎「い、痛っ、蹴らないでくださいよ!? 分かったから、分かりましたから!」

 純さんの蹴りに追い立てられるようにその場を離れる。
 肩越しに恨めしげな視線を送ってみたが、返ってきたのはハギヨシさんや一さんのすばらなスマイルぐらいだった。

「龍門渕さんを捜して、って言われてもなあ……」

 下手な球場よりも広い敷地の中、龍門渕さんを見つけ出すのは至難の業な気がする。

京太郎「とりあえず、適当に思いついた場所を捜してみようか」


 ――――それにしても俺、最近龍門渕さんを怒らせてばかりな気がするな。

京太郎「麻雀教えてもらったり、色々よくしてもらってるのに申し訳ないぜ」

京太郎「それで……思いつく限りの場所は捜したんだけど、龍門渕さんの姿がどこにも見えねえ」

 一通り見て回ったはずなんだけど、それで発見できないってことは……どこだ。

京太郎「まさか帰っちゃった、ってことはないだろうし――――ん?」(ムゥ~ン

 腕組みして頭を悩ませていた時、ふと背後に違和感を感じてそちらの方へ耳を傾けてみる。

京太郎(あれ、このやけに不機嫌そうな声って……)



???「フ、フン、さっきから同じところをグルグルと……真面目に捜す気がありますの、京太郎は!?」

京太郎「……………………」

 後ろの方に並んでいる自動販売機と自動販売機の間。
 そこにすっぽり挟まる形で隠れている人に、どうしようもなく見覚えがあった。

???「ちょっとみんなが気になって戻ってみたら、私のことを捜しにいったまま帰ってこないと聞いて心配してみれば……」(ブツブツ

京太郎「龍門渕さん、見つけましたよ」

透華「ふえっ!? ど、どうして気付きましたの!?」

京太郎「どうしてって、そんな場所でブツクサ言ってたら気付きもしますって」

 貧にゅ――スレンダーな体をしている龍門渕さんとはいえ、やっぱり自販機の間は狭かったんだろう、モゾモゾズリズリと隙間から抜け出した後、いつもの調子でふんぞり返って断言してくれた。

京太郎「あそこでなにやってるんですか……」

透華「なにをやってるか? フン、そんなもの決まってるでしょう、私のことを捜し回っている京太郎に気付かれないよう尾行ですわ!」

透華「べ、別に? 急に走って逃げた手前、気まずくて声をかけられなかったわけではありませんわよ!?」

京太郎「は、はあ、そうなんですか」

透華「……な、なんですの!? 私が嘘をついてるとでも!?」

京太郎「いやいや、そんなこと思ってませんて! 絶対に、誓います!」

透華「っ…………な、なら……許し、ますわ」

 自分でも相当無理のある言い訳だと――――とにかくまあ、俺の誓うという言葉に納得してくれたはいいが、それっきり龍門渕さんは俯いてしまう。
 やっぱり恥ずかしかったに違いない。黙りこくったまま、顔を真っ赤にして肩を震わせている姿は……どう表現すればいいのか、妙に庇護欲をそそられるというか。

京太郎(そう、あれだ、優柔不断な時の咲に似た感じだ)

 直接、口にすると洒落にならない爆弾になる予感がしたので、あくまで心の中でだけ呟いておく。

透華「………………わ、悪かったですわ。どうでもいいことに目くじら立てて、当たり散らした挙句、逃げ出したこと」

京太郎「ハハ、あ、あんま気にしてないから無問題です」(モーマンターイ

透華「私がそれでは納得いかないから謝ってるんですわ。だからそこは素直に感謝しておけばいいのです!」

 何だかんだで責任感とかが強い龍門渕さんらしい言葉。
 まだ顔が赤かったり、そっぽを向きながらだったりするせいで威厳は微塵もないけど、それの代わりを果たすナニカは十分に秘めている――はずだ。

透華「じゃ、じゃあさっさと戻りますわよ! ハギヨシが食事を用意してますし、純が早くご飯を食べさせろとうるさかったですし!」

 そう言って踵を返して、ハギヨシさん達が待っている場所へ戻ろうとする龍門渕さんに、ふとした悪戯心が湧き上がる。
 言っても大丈夫なのかという不安はあったけど、この広いプール施設を捜し回らされたことへの小さな意趣返しいうことにしておこう。

京太郎「心得ました、お姫様」

透華「――――――ッ、ハ、なにっ、ぇ!?」

 なにふざけたことを言ってるんだ、ぐらいの反応が返ってくると思っていたんだけど、コレはもしかして失敗したか?
 ギョッとした顔でこっちを凝視して固まった龍門渕さんの顔、そして体と一気に赤く染まっていく。

透華「きょ、京太郎、あ、あななた、いき、いきなり何を言って……!?」

京太郎「え、や、アハハッ、すみません、ちょっとしたジョークのつもりだったんです……!」

透華「え……ジョー、ク?」

京太郎「そ、そう、ジョーク、俺の友達相手にたま~に言うリップサービスっていうか!」

透華「そ、そうでしたの――――ん、友達?」

透華「京太郎、その友達っていうのは……」

京太郎「え? あ、まあ当然のように女の子ですけど。さすがに男相手にお姫様、なんて言いませんしね」

透華「あっ、当たり前ですわ! 何をたわけたことを言ってますの!?」(ショボン

京太郎(声の大きさと反比例するように、頭上の髪の毛が萎れちゃってる……)





透華「そういえば、京太郎に一つだけ聞きたいことがありましたわ」

京太郎「え、なんですか?」

 もうちょっとでハギヨシさん達の姿が確認できる距離まできたところで、ションボリと落ち込み気味に歩いていた龍門渕さんに質問を投げかけられた。

透華「衣達は名前で呼んでますが……そ、その、どうしていまだに私のことは苗字で呼ぶのですか?」(オズオズ

透華「も、もしかして密かに私のことが苦手だったりしますの?」(オドオド

京太郎「いやいやっ、そんなわけないですよ! これって理由もないんですけど、呼び慣れた感じがするから――――」

透華「そう、そんな理由でしたのね」

 ホッと貧そ――フラットな胸を撫で下ろして顔を上げた龍門渕さんは、いつもの自信に溢れた力強い顔をしていた。

透華「それでは命じますわ、京太郎。私のことは今後、『透華』と呼ぶこと! これを守らないのなら、もう麻雀は教えませんわよ」

京太郎「え、ええっ? どうしたんですか急に……」

透華「どうしたもこうしたもありませんわ! 私だけ仲間はずれな呼び方が我慢できませんもの!!」

透華「感謝なさい、この龍門渕透華の名を呼べる男性は、父やハギヨシを除けば京太郎、あなたが初めてですわよ!」

京太郎「は、はあ、それは光栄なことですね。ありがとうございます、龍も……透華さん」

透華「――――――」

京太郎「透華さん?」

透華「―――――も、もう一回呼んでみなさい」

京太郎「透華さん」

透華「…………フフ、フッフッフッフ!!」

京太郎「いきなりニヤニヤしだして……怖いですよ」

透華「フフフフッ、オーッホッホッホッホ!」

京太郎「おお、いかにもお嬢様な笑い……生まれて初めて見た」

 よく分からないけど、とにかく透華さんの機嫌も直ったことだし良しとしておこう。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


この時間になってようやく脳みそが動いてくれた。しかし今日はここで終わっておこう。遅筆でスマヌスマヌ……
次からは合宿編みたいなことしたいし、どこに行くかで安価取る予定。

透華「遅くなりましたわ。さあ、今日も張り切って練習に励みますわよ!」

衣「意気軒昴か、心地好き気炎なるぞトーカ!」

一「最近透華、いつも以上に気合入ってるよねー」

純「まあいいんじゃねーの? 県予選も近いんだし」

智紀「残り一ヶ月、ぐらい」

透華「去年の雪辱を果たすためにも、県予選は確実に突破しないといけませんわ」

純「そーだな、去年の借りは返してえよな」

一「前とは違うってこと、全国に教えてあげないとね」

智紀「全国強豪の牌譜は揃えてる」

衣「フッ……衣達とまともに打ち合うことを恐れ、他校を跳ばすことに腐心した軟弱者共を、今年こそ黄泉路に叩き落としてくれる!」

透華「ええ、ええ……! 必ずや勝ちましょう。県予選を勝ち抜き、そしてまた私達全員揃って東京へ――――?」(ハテナ

透華「……ところで、京太郎の姿が見えませんけど、今日はまだ来てませんの?」

純「京太郎の奴なら、県予選近いからしばらく清澄の麻雀部の方に専念するって言ってたぜ?」

透華「え?」

衣「業腹だぞー! せっかく京たろーも衣が遊んでやれる程度になってきたのにー」

智紀「男子三日会わざれば刮目して見よ」

一「意外とここで出稽古する必要ないぐらい強くなっちゃったりねー」

透華「フ、フフン、そんなオカルトありえませんわ」

一「そっかなー?」

透華「そうですとも、ええそうに決まってますわ!」

透華「ま、まあ、大事な大会ですし、元々所属している部で練習するのは当然のことですけど……それで、そのー……」(ミョミョミョ

一「(おー、アホ毛がソワソワしてるよ……)ああ、次ここに来るのはいつか?」

透華「え、ええ、まあ? 京太郎はこちらが招いた客人ですし、そう、そのぐらい把握しておきませんと、ねえ?」(シャッキリ!

一「(我が意を得たり、かな?)えっとね、たぶん県予選終わるまでは来ないんじゃないかなー」

透華「……え?」

智紀「連休に合宿に行ったり、いろいろしなきゃって言ってた」

純「そういやそれの準備が大変だー、ってちょっと前にぼやいてたなぁ」

透華「…………ええ?」

一「あれ? 聞いてなかったっけ」

衣「前に皆でプールに行った時に聞いたぞ、衣も」

透華「………………えええ?」

純「そーいやあん時、なんかやり遂げてやったぜってドヤ顔でずっとニヤついてたもんな、お前」

智紀「右から左?」

透華「た、たぶん」(ショビーン

一「あー、アホ毛が萎れちゃった」(アチャー

純「おーい、ハギヨシー。透華の奴がまたへこみだしたぞー」

ハギヨシ「畏まりました。さ、透華お嬢様、カモミールティーをどうぞ。これで気を落ち着かせて県予選に向けての特訓に励んでくださいませ」

透華「あ、ありがとう、ハギヨシ……」

一「一応、須賀くんだって敵校の一員だしね、変に迷惑かけたくないとも言ってたよ」

純「清澄とか今年初参加の無名もいいとこなんだから、そんなもん気にしなくていいんじゃねーの、とは言ったけどなー」

智紀「油断は禁物」

衣「フン、手の内の一つや二つ知られたところで、有象無象相手に衣達の勝利は揺るぎなし!」

一「そりゃ、衣はそーだろうけどね。県予選当日はほぼ満月になるはずだし」

純「京太郎にゃ悪いが、今年も俺らが県予選頂きだな」

智紀「必ず勝つ」

衣「オー!!」



透華「むー……仕方のないこととはいえ、やっぱりなんか腹立ちますわ……」

ハギヨシ「むしろ今まで、よく足繁く通ってくださっていたのでは?」

透華「それはそうですけど。来なくなるなら来なくなるで、その旨、直接言ってくらべきですわ!」(プンスコ

透華「まあ――――それは今度会った時に抗議するとして。京太郎、どの辺で合宿すると言ってまして?」

ハギヨシ「ハッ、それは――――」

俺はトキィに会いたいんや・・・大阪狙うぜ

とりあえす、こんだけ出しておけば手抜かりはなあ……か?

1・地元

2・岩手

3・奈良

4・大阪

5・鹿児島

6・部長、どういう人脈持ってんスか……


安価>>666?690(多いか?

泉州弁しかわっかんねー……

ここは大阪、あっちは岩手、さらに鹿児島スレもできたりと良い感じですな

千里山と姫松の大阪か期待期待

てか大阪と同じく2校が全国に来る東京は候補に挙がらなかったな
やっぱり咲さんとてるてる合わせたらだめだからか
淡とかとフラグ立てるのも見たかったが

奈良はこうゆうとこではなかなかメインに立てないな
しかし大阪に決まったならそっちを全力で支援しよう
千里山でも姫松でもどんとこいやで

完全に出遅れた

ジョインジョイントキィ

帰宅ー、お酒入れたし少しだけ書いていきます。
合宿出発前の清澄、みたいな?

>>696 他のスレ見ちゃうと立ち直れなくなりそうなんで我慢してるよ。

>>698、701 東京、っていうか照は扱いが難しいね。基本何書くにしてもキャラ崩壊が起きる>>1だけど、その辺りは全国編からだよね。そこまで読んでもらえるのか分からんけど。

>>699 千里山か姫松だと、>>1がいつそう言ったと錯覚した?

>>703 無効票分使って何か安価取った方がいいかな。

>>707 >>は格ゲー、餓狼MOW専門なんだ。素人に毛が生えた程度の腕だけど。みんなもやろうよ、MOW。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

久「県予選が近付いて、私達も気持ちを引き締めて練習した方がいいわよね」

まこ「そりゃあのう、清澄は団体戦初参加なんじゃし、気合いわ入れすぎて困ることはなあで」

優希「そーだじぇ!狙うは優勝ただひとーつ!!」

久「うんうん、咲も和も当然そう思うわよね」

和「そ、それは、まあ。参加する以上、結果は出したいです」

和(個人的に勝たなきゃいけない理由もありますし……ね)

咲「私も……勝ちたい。勝って全国に行きたいですっ」

咲(全国で……麻雀を通じてお姉ちゃんと……!)

京太郎「あのー部長、俺には……?」

久「悪いんだけど、須賀君はもう私の中でこれまで以上に気合い入れて頑張ってもらうの決定してるから」

京太郎「え、えぇ~……」

まこ「そう腐んな、そんだけ部長も期待しとるゆーことじゃし」(カラカラ

京太郎「はあ、なら嬉しいんですけど……」

久(この間の覚醒したような感じの後、龍門渕の練習にも参加するようになってからこっち、須賀君の腕は間違いなく上がってる……)

久(なんでか知らないけど、ネット麻雀やる度に怪物級の人に当たって、いまだ一位になったことがないのがおかしいだけで……)

久(ああ、あと私や咲や和、まこには経験の差で今一歩って感じだし、優希には東場でリード広げられて、巻き返しきれてなかったりするけど……)




久「まあ、及第点あげてもいいぐらおにはなってる…………はず。だったらいあな~、なんて……」(タハハ

京太郎「?」

久「とにかく、そんな訳で強化合宿をしたいと思います!!」

和「なにがそんな訳なんですか……?」

久「場所は――――なんと!」(ジャジャン!

久「……ゲフフン、ち、知人に教えてもらった大阪は泉州の秘湯・鳴犬温泉! 山中の隠れ宿的な旅館でーす!!」(名産は水茄子・玉ねぎ。泉州イイトコ一度はおいで

久「あ、ちなみに期間四泊五日。今度の土日祝日+振替休日他を利用するから心配しなくていいわよ」

和「その他って……」

まこ「普通に部の合宿申請出しただけじゃあ」

久「名前だけ借りてる顧問は仕事で来れないけど、まあ、こんな時のために真面目に学生議会長やってるようなもんよねー」

久「この三年間、貯めに貯めた部費もあるから、交通費・宿泊費はお任せあれ!」(ドヤァ

ごめん、酔っ払ってるから誤字が多いや

他の京太郎スレが割りとシリアスな中このスレは数少ないオアシス

>>721 マジですか。じゃあウチはのほほんといくしかないじゃない

シリアスもほのぼのも大好物さ

俺も初心者ながら最近MOW始めたよ
面白いよな(零牙ぶっぱしながら

おk、>>723が弱小キャラ(ロック)使いの>>1の敵だということはわかったw
190000の壁を超えられない……

間違え過ぎた、1900000だ

咲「それって三年間、使う機会がなかったってだけじゃ……」

京太郎「言ってやるな、咲。部長だって好きで三年間、麻雀部を存続させてたわけじゃないし」

咲「う、うん、それもそーだね」

久「ゴホン! とーにーかーく、今週末は大阪に向かうことになるから、親御さんに事情の説明と宿泊セットの用意は済ませておくこと。わかった!?」

京太郎咲和優希まこ「ハイ(おう)!!」

久「あ、ちなみにそこの温泉、基本混浴だから水着の準備は必須だからね?」

京太郎「マジっすか!!!!!?」

咲「京ちゃん、目が怖いよ……」(ドン引き


 清澄麻雀部一同のレベルアップを図った強化合宿。
 そこに新たな出合いと戦い、その他諸々が待っているだなんて……この時の俺には想像もできなかった――――

私は基本、非日常キャラの日常やシリアスになりきれないシリアルが好きや。
酒のツマミ買ってきます。戻ってきたら――――

1・たまにはさ、咲と一緒に帰宅してるとこでも書けよ

2・構わん、ヒロインは大阪にありだ

どちがいい?

安価>>733

2

→構わん、ヒロインは大阪にありだ




 朝一の列車を乗り継ぎ、新幹線で大阪へ。
 合宿とはいえ麻雀一辺倒では息が詰まるという部長の提案により、道頓堀などの名所(?)を観光した後、件の宿泊地に到着。



久「それじゃあ、夕食まで少し時間があるし、それぞれ自由行動で~。明日からバシバシ練習していくし、今日は目一杯、羽を伸ばしちゃってね~」

 目一杯、羽を伸ばしてと言われても、周囲は霊山として崇拝されてもいる鳴犬山に囲まれた幽世。

京太郎「なにして時間潰すかなあ……」


1・全国大会出場校の牌譜でも見ておこう。

2・土産物屋でも行ってみるか。

3・せっかくの絶景、散策でもしてみようかな。

安価>>739

2・龍門淵メンバーにお土産でも

寝ぼけてたせいでなぜか>>730>>1がつまみについて安価出しているのと勘違いした

京太郎「せっかく大阪まで来たんだし、土産物屋でも見てくるかな」

 ついでに、いつもお世話になってる龍門渕さ……透華さん達のお土産を買うのもありかもしれない。

京太郎「県予選が終わるまで、あまり顔を合わせない方がいいかなとも思ったけど、やっぱり受けた恩には報いなきゃ悪いもんな!!」

 読みかけだった牌譜を仕舞い、勢いよく立ちあがる。
 一階ロビーのすぐ脇に土産物屋があったはずだ。
 いかにも大阪! と感じられる品物がいいよなと考えながら目的地に到着した俺を待っていたのは――――

1・咲

2・優希

3・和

4・まこ

5久

安価>>747





毎回、遅くまで付き合ってもらって悪い。今日はここまでにしておこう。
もりろん、この後の展開はちゃんと考えてある。
物語を作るにあたって何より大切なのは、主人公側に同情なりさせやすい、且つ憎ませやすい敵役なんや。
たとえば、どっかの監督代行とか……。

わかめ

おk、まこ先輩了解。
明日の夜辺りに再開すると思う。
その後は……わかるな?


京太郎好きでロック使いとか>>1は金髪フェチのホモだな!


すずちゃんクルー?

起きたー、動けるようになったー。走りにいくまで、チマチマ書いていこうかな。
書き溜めしてサクサクの方がええのんかもしれんけど。

>>758 テリーとギース、両方の技が使えるとか聞いたら使うしかないだろ!? あと覚醒とか才能があるとか、そういう厨2要素大好きだで。
 京太郎はもっと活躍してほしいんだけどなあ……原作がなあ。

>>759 一瞬誰かと思ったけど、そうか鰻ちゃ――漫ちゃんか。

→【4】

 目的の場所には先客がいた。
 お土産を物色中だったらしい染谷先輩が、目の前に並んだ泉州名産水茄子のぬか漬けを睨んで思案に暮れている。

京太郎「あ、染谷先輩」

まこ「おー、京太郎か。お前さんも土産を物色しに来たんか?」

京太郎「ええ、まあ。自分の家と、あとは世話んなってる龍門渕の人達にあれやこれや」

まこ「ほうじゃのー、龍門渕ん連中には京太郎が世話んなっとるし、わしらも何ぞ買っといた方がええかもしれんな……」

まこ「う~ぬ、水茄子のぬか漬けにするか、泉州産玉ねぎのたまり漬けにするか……悩むのう」

京太郎(ガラの悪……小ざっぱりした言動のせいでよく忘れるけど、染谷先輩も和とか部長に負けず劣らずの美人なんだよな~)

まこ「なんじゃ、わしのことジッと見よってからに?」

京太郎「へ? あ、ああ、いや……ゆ、浴衣ってことは、もう温泉に入ってきたのかなーって」

まこ「おお、部屋に荷物おいて真っ先に堪能させてもろうたわ」

京太郎「(それって逆に体に悪いんじゃ……)染谷先輩ってそういう服、似合ってますね」

まこ「ハッハッハ、褒めても何も出んぞ~?」(バンバン

京太郎「イダダッ、い、いや、お世辞じゃなくて純粋にそう思っただけで……!」

まこ「それはそれで照れるのう!」(テレ

京太郎(おお、テレ顔の染谷先輩って貴重かもしれない)

まこ「ゴホンッ……わしの浴衣どうのこうのはさて置き、京太郎は土産なに買うつもりじゃ?」

京太郎「そうですね、家には漬物とか買って帰るとして……透華さん達にはどうしようかな――」



1・水茄子や玉ねぎの飾りがついた名産品ストラップがいいですね!

2・泉州銘菓『村雨』……これにしてみよう。

3・大阪のお土産といったら岩おこしとみたらし団子らしい。

4・納豆餃子飴……こんなものもあるのか。

安価>>773

失敗した>>777 で

→【1】水茄子や玉ねぎの飾りがついた名産品ストラップがいいですね!



京太郎「これならきっと、みんな面白がってくれるはずだしな」

まこ「いや、まあ珍しい土産じゃと笑えはするじゃろうな……」

京太郎「カラーバリエーションも豊富……つーか、色が多すぎて選ぶのが困るぜ」

まこ「パパッ、とそれぞれのイメージに合いそうな色のを買えばええじゃろ」

京太郎「そうですね」



 少年、選択中――――



京太郎「――よし、こんなもんかな」

まこ「選び終わったんか。ほしたら京太郎、今度龍門渕に行った時にこれもついでに渡しといてくれや」

京太郎「お菓子ですか?」

まこ「お前さんが世話んなっとるからのう。県予選では倒すべき相手でも、こんぐらいはしとかんと申し訳がつかん」

京太郎「義理がたいですねー、染谷先輩」

まこ「こんぐらい普通じゃよ、普通」

まこ「さってと、この後はどうするかいの。京太郎、暇なら一緒にその辺ぶらつくか? 紅葉の時期には程遠いが、そこそこ景色を楽しめそうじゃし」

京太郎「おっ、いいですねー。それなら俺、一度お土産を部屋に置いてきます」(ダッシュ

まこ「そんなに急がんでええからの~」

ストラップを衣が破損させて泣きそうになった所をハギヨシが素敵滅法まで妄想した

そこで京ちゃ…ゲフンゲフン京太郎×ハギヨシだね

納豆餃子飴で衣泣かせたかった

ちょっと食べたい納豆餃子餡

まこ「……京太郎と二人でぶらつくっちゅうんも珍しいが、たまにはこーいうんも悪くないのう」

まこ「――――ん?」



???「ホントに怜の奴は貧弱だな~」

???「いや、江口先輩が山道走らせたからちゃいます?」

???「えー、俺のせいかよ~?」

???「そやな。せっかく、府予選前の息抜き兼ねて来たのに、そこで疲れさせてどないするんよ」

???「最近、アソコの代行さんがあれこれお願いしてきて、ちょっとめんどくさかったですしねー」

???「ここん温泉が虚弱体質にも効くらしいですし、がっつり疲れとりましょや」




まこ(わしら以外にも宿泊客……同い年ぐらいか)



???「まあ、怜も夜には元気になるやろ。ご飯の後に温泉入る言うてたし」

???「何気に一番テンション高かったん、園城寺先輩でしたしねー」

???「観察しててオモロかったですわ」

???「とりあえず俺らはさっさと温泉入ってまうや。ここの風呂、めっちゃ広いらしいで!」

???「端から泳ぐ気マンマンかいな……」




京太郎「お待たせしましたー、染谷先輩!」

まこ「ん? おお、戻ってきたか京太郎」

京太郎「どうしたんすか? あっちの子達じーっと見て」

まこ「いや……ちょっとな」

京太郎「ふーん? あ、でもみんな可愛かったですよね、特に黒髪ロングの子! 俺的にややボリューム不足ではありますけど、なかなかに優れたオッパ――」

まこ「そっから先、口にしたら咲とか優希に『胸のない奴は可愛そうだぜ』じゃと呟いてた言うからな?」

京太郎「……ナンデモナイデス」

まこ「それでよし。ほいじゃ、散策と洒落込もうかの」

まこ「ここは修験道でも有名な山らしいし、意外とオカルトな力でも宿って一気に麻雀強くなったりしての!」(ケラケラ

京太郎「和なら『そんなオカルトありえません!』って一蹴しそうですね」(裏声

まこ「あっはっはっはっは! まあ、そんな楽に強うなれたら誰も苦労せんしの!」

京太郎「俺としても、そーいう力に頼って強くなるっていうのはちょっと……って感じですねー」

まこ「生意気言いよるのー、うりうり」(グリグリ

京太郎「イタタッ、ちょっと肘で押さないでくださいよ、痛いですって!?」

???「――――ハァ……みんなが温泉入っとるのに、私は一人寂しく部屋で留守番」(ボー

???「まあ、夕ご飯の後に入るからええもん~」(ゴーロゴロ

???「あー、畳の感触と匂いが気持ちええな~」

???「…………暇やし、畳の目の数でも数えといたろ」(イーチニーサーン

龍華!はやく膝枕をしに戻るんだ!

とりあえず導入部まで書き終わったね。
某学校の赤い人にちょびっと嫌な人をやってもらうかもしれんけど勘弁な。別に嫌いなわけちゃうんやけどな?
久しぶりに対局もやる予定。それじゃちょっと ラ ン ニ ン グ 行ってくる。

>>782 そこは素直に衣に萌えよ……ハギヨシさんカッケー

>>785 そんなことしたら麻雀フルボッコで泣かされるで

>>786 少なくとも>>1はそんなゲテモノを見たことはない

再開は21時とかそんぐらいになる、かな?

納豆餃子飴・・・もしかして元ネタはスマイルなのかな?

MOWとはイッチは中々わかってるな!

テリーかっこいいよテリー

牌譜というか、結果取りに苦戦中。もう少し待ってちょ。

>>797 Yes! ……はだいぶ前のシリーズか。

>>798 MOW版テリーが一番格好いいと思う。こう、渋みというかね? 爆発力も含めて。

おk
ヘルキャンしながら待ってる

>>800、801 オイ、やめろ! ……ヤメロクダサイ

それとなく対局の流れはでけた。遅くなってスマヌスマヌ、また今日も遅くまでやってしまいそうだスマヌスマヌ。
続き書いていきます。

正座待機中です

MOW版テリーの橋本さんの演技が一番好きだなー。MOWはフリーマン()でグラントに負ける程度の腕だけどorz
待機。

>>805 足は崩してくださいな
>>805 かっけーですよね、発音がいちいち! 私は調子よければ百円でカインまでクリア可能な感じです。ガーキャン? なにそれ美味しいの?




久「それじゃあみんな、準備はオッケー?」

久「――――手と手をあわせて、いただきまーっす!」

京咲優和まこ「いただきまーす!!」

久「いやー、今日は一日たっぷり楽しめたわねー」

優希「明日の特訓に向けての充電はバッチリだじぇ!!」

優希「惜しむらくは、ここの売店にタコスが売ってないことだじょ」

京太郎「お前は温泉宿に何を求めとるんだ」

優希「まっ、たこ焼きやタコせんもあるから問題ないがな! 私はタコと付くものがあれば元気百倍なんだじぇ?」(ドヤァ

京太郎「正直、なんかムカツクぜ……」

咲「ま、まあまあ京ちゃん!」(アセアセ

和「須賀君の姿が見えなかったですけど、何をされてたんですか?」

京太郎「あ、俺? 俺は土産物を物色した後――――」(チラ

まこ「んっ、んん!!」(咳払い

久「なーに、まこ? 気管にゴハンでも入った?」

まこ「んにゃ、ちっとばかし咳き込んだだけじゃあ」

まこ(久辺りにからかわれるのが目に見えとるし、黙っといてくれんか、な?)(アイコンタクト

京太郎「――――一人寂し~く散歩してたぜ。ひっでえよなみんなー、俺を置いて温泉に浸かってたんだろ? なんで誘ってくれなかったんだよ~」

まこ(スマンの~)(ペコリン

京太郎(いえいえー)

呼び方間違えた、久、じゃなくて部長だ

咲「京ちゃん、まだ混浴諦めてなかったんだ……」

優希「恐るべき欲深さだじぇ~……」

和「須賀君……」(軽蔑

京太郎「え、ええ!? なんだこの冷たい反応! み、水着で混浴なんだから、ちょっとぐらいオッパ――温泉を一緒に堪能させてくれても……」

まこ「そういや言っとらんかったんか、部長?」

京太郎「?」

久「あー、いや、まあね……うん。あんまりハッスルしてる須賀君見てたら、なんだかかわいそうになって……アハハ」

京太郎「な、なんなんすか、部長が俺に言いにくいことって。いつもは何でもかんでも雑用押しつけてくるのに~」

久「地味に本音出しやがったわね……。まあいいや、じゃあ教えてあげちゃうけど――」

久「やっぱり水着ありとはいえいろいろ問題があったらしくてね、去年から混浴は廃止になってるんだって」

京太郎「――――え?」

久「聞こえなかった? 混浴は廃止になってるんだって」

京太郎「――――え」

久「これも時代の流れってやつなのかしらねー?」

京太郎「――――――――」

優希「京太郎の奴、石になっちゃったじょ……」

咲「京ちゃん、そ、そんなに混浴楽しみにしてたんだ――――水着は一応、持ってきてたんだけど……」

和「宮永さん?」

咲「へ? う、ううん、なんでもないよ!?」

まこ「まったく……まあ京太郎も年頃じゃあ、ある程度は仕方がないんかもしれんが――――お、再起動したようじゃ……の?」




京太郎「――――――たん……か?」

久「へ? な、なに、須賀君?」

京太郎「騙……ん――――すか?」





京太郎「俺を騙したんですか、部長……!!」(クワッ

久「キャアッ!? ちょ、ちょっと須賀君、肩掴まないでゆ、浴衣だからずれちゃ――――!!」(カアッ

京太郎「裏切ったんですか! 俺の気持ちを裏切ったんですね!? 雑誌の袋とじと同じに裏切ったんだ!」

久「ざ、雑誌の袋とじって何ッ!?」

京太郎「ウワアアァァァァァァンッ、なんかわかんねーけど死ぬほど悲しい……悔しいっ……!!」(ボロッ……ボロッ……!

久「ヒァッ、やぁ……脱げちゃう、脱げちゃうから手は離してぇ……!!」

まこ「ええ加減、落ち着きんさい」(オレンジジュース瓶殴打

京太郎「ドウメキッ!?」




久「ハアーッ……ハーッ……ハァ、ハァ――――うう、怖かったよぅ……」(メソメソ

まこ「男の純情弄んだバチでも中ったんじゃろ」(ヨシヨシ

咲「きょ、京ちゃん? しっかりしてよ、京ちゃん!?」

和「あ、あの、さすがに瓶はやりすぎなんじゃ……」

優希「お、起きろ、起きるんだじぇ、犬~~~~!!」

まこ「大丈夫じゃあ、急所は外しとる」

優希「飼い犬を洗ってやるのは飼い主の務めだじぇ」

咲「ず、ずるいよ優希ちゃん! 私だって京ちゃんで遊ゴホン一緒に入ってあげたい!」

京太郎「おかしい。夢の混浴が実現しそうなのに嫌な予感しかしない」

>>819 ほう……ホウ
酒が回ってきたー、気分が上がってきたー





優希「どうするじぇ、こいつ……」

まこ「とりあえず部屋まで引き摺ってはやるかの。ほれ、部長もいつまでもメソメソしとらんと、シャキっとしんさい」

久「だ、だって……怖かったんだもん! お、男の子にあんな風に近付かれるとかはっ、初めてだったし……!!」

咲「部長でもあんな風に取り乱すことあるんだね……」

和「そうですね、ちょっと意外です。言い方は悪いですが、男の子に迫られても適当にあしらいそうなイメージが」

優希「搾れる分だけ搾ってポーイ、だじぇ!」

久「そこぉ! 聞こえてるわよー!?」(真っ赤

まこ「生徒議会長に憧れとる連中には見せられん恥じらい顔じゃの~」(ニマニマ

久「う、ううぅぅ……須賀君のバカーーーーーーっ!!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

京太郎「うぅ、むっちゃ酷い目に遭ったぜ……」

 目が覚めた時、俺はどうしてか、割り振られた部屋の中央に敷かれた布団の上に転がっていた。
 やたらと痛む頭を撫でつつ、どうして食事の時の記憶がないのか咲辺りに聞こうとしたのだが、清澄麻雀部の女の子達の部屋の扉が開かれることはなく、ただ部屋の中から――

久「須賀君のエッチ! スケベ!! へ……変態、責任取りなさいよ!!!」

 と、要領の得ない罵声だけが返ってきた。

久「まあ落ちつきんさい、部長。京太郎もあんま気にしなさんな。お前さんも温泉に浸かって、今日一日の疲れ落としてくりゃあええ」

 染谷先輩がおかしそうにアドバイスしてくれたので、とりあえず俺は自分が疲れてたんだということにして、深夜も近くなった時間に一人寂しく男湯に向かって――――





京太郎「そんで……温泉なんてしばらくぶりだから思いっきり堪能して、風呂上がりにコーヒー牛乳でも飲もうと思って自販機コーナーに来て……みたん……だけど」

???「――――――――」(周囲真っ赤


 そこで待ち受けていたのは、床一面に真っ赤な液体をぶち撒けてうつ伏せに倒れている浴衣姿の女の子でした――――

>>829
まこが久になっとる。部長が痛い子に


トキィ・・・

>>833 指摘さんくす。スマヌな、酒でエンジンは掛かったけどそれに比例して文章が駄目になるんよ……



京太郎「イィーーーーーーーーーヤァーーーーーーーー! 鄙びた温泉宿! 怪奇・温泉に浸かって吐血して死んだ変死体がーーーーー!?」

???「(反応はない、どうやら息絶えているようだ)」(周囲真っ赤

京太郎「だ、誰かぁー! 誰かお医者様はいらっしゃいませんかー!? い、いや、こういう場合は救急車? それとも警察か!!」

???「(反応はない、どうやら息絶えているようだ)」(周囲真っ赤

京太郎「ああ、もうわかんねー、全てがわっかんねー! なんで温泉宿に来て死体に出くわすんだ?」

???「――――――――んよー」

京太郎「誰かマジで助けて……ハハハ、ハギヨシさーーーーん!!」

???「――――――――死んで、へんよー……」

京太郎「へ?」

???「いやな? みんなが寝てもうた頃に目ぇ覚めて、しゃあないから一人で温泉に浸かったまではよかったんよ」

???「ほんでな、むっちゃええ感じに温泉で癒されたまではよかったんよ? でもな、さすがにお湯に浸かり過ぎてのぼせてもーて……」

???「そんで、これはお風呂上がりの一杯やるしかないな~思て、ココまで来て……」(フルフル

???「はよ涼しくなりたかって、キンキンに冷えたジュースで一気やったら気管に入ってむせて……ゴホっ!」(ヨタヨタ

???「ああぁ……奮発して一本百六十円も出したのに――――ブラッドオレンジジュース」(ムクリ

京太郎「そこはトマトジュースにしとこーぜ!? んなとこで奇をてらっても仕方ないじゃん、なあ!?」

???「だって私、トマトジュースあんま好きちゃうし。それにな? オレンジジュース舐めたらいかんよ。特にこのブラッドオレンジジュースなんか、普通のオレンジジュースの倍以上のビタミンに柑橘類には珍しい抗酸化作用に優れたアントシアニンが含まれとるんやで?」(ドヤァ

京太郎「むせて吐き出してんじゃねーか!!」(ガオー

???「おお、は、激しいツッコミ……お兄さん、なかなかやるね」(サムズアップ

京太郎「ツッコミたくてやってるわけじゃねーから!! そんな好敵手見つけたみてーな満足顔されても困るっつーの!!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

???「―――ハァ……ゴメンなあ、綺麗な浴衣に交換してもろて」

京太郎「俺の部屋、女の人用の浴衣余ってましたし」

京太郎「――――とりあえずコレは明日、宿の人に洗濯してもらいますんで」

???「せやなー、パッと見ぃ猟奇殺人事件の物的証拠とかそんな感じやし」

京太郎「洒落になんないですよ、これ……」(鮮血に染まったような浴衣

???「そういや君、敬語になってんな。別に気ぃ遣ってくれんでええよ?」

京太郎「い、いや、さすがに高三の人相手にタメ口はちょっと」

???「頭硬いなあ。まあ、敬われるんは悪い気せえへんけど」(エッヘン

京太郎「そんな薄い胸を張られても(苦笑)」

???「なんか腹立つなー、君……」

京太郎「ドウメキッ!」

って何事かと思ったらHOLICの中の人ネタだったでござる

>>844 YES!



???「――――とりあえずまあ……もう一回自己紹介しとこか」

怜「私は園城寺 怜。千里山女子の三年や」

京太郎「俺は京太郎、須賀 京太郎です」

怜「じゃあ京ちゃんやなー」(ニヘラ

京太郎「……まあ、そう呼ばれてもいるんで気にはなんないですけど」

怜「だってなー、京太郎君……は長いで、ホンマ」(ウンウン

京太郎「名前に駄目だしって……」

怜「私、病弱やから……。あんま長い名前呼ぶと持病がな?」(ゲホッゴホ

京太郎「まあ、名前なんて好きに呼んでくれて構いませんけど」

京太郎「でもビックリしたなー、園城寺さんが関西強豪校の千里山のレギュラーだったなんて」

怜「実力は三軍がええとこやけど……まあ、運がよかったんよ」

京太郎「はあ?」

怜(さすがに会ったばっかで『私、一巡先の光景が見えるんやで~』とか言うても引かれるだけやしなー)

怜「ほんで、京ちゃんも私らの学校とか知ってるってことは――」

京太郎「ええ、まあ。麻雀部に所属してますよ……俺は初心者もいいところなんですけど」

怜「麻雀は楽しんだもん勝ちやから、初心者とかそーいうんはええと思うよ」

京太郎「そう……ですかね。ああ、でも最近は本当に麻雀が楽しくなってきて――」

???「あらー、奇遇ねー? こんなところで千里山の先鋒さんと遭遇できるなんて~」

怜「――――!!」

 突然、京太郎と怜が話をしていたロビーに第三者の声が響く。
 温和そうな間延びした声。
 その印象に反して、怜の顔は緊張に強張ったことを訝しみながら、声の方に視線を向けた京太郎が発見したのは、ウェーブをかけたロングヘアーの女性と、その後ろに並んだ三人の制服を着た女の子だった。

さて、この後の流れは全部できてる。でも時間は遅い。
今日はここまでにして寝るべきか……続けるべきか。

穏乃「ショーガナイワネェェェ!」
は冗談として、せっかく牌譜もどきも取ったしガンバル。

???「こんばんはー、園城寺さん~」(ポヤ

怜「姫松の……代行さん」

???「うんとねー、今は代行じゃなくて監督さんなんよ~」

郁乃「でも、他所の生徒さんに監督さんって呼ばれるのも堅苦しいから、赤阪さんちか、郁乃さんって呼んでや~♪」

怜「ハア、そうですか……」

京太郎「あの、園城寺さん……あの人って――」

怜「姫松高校の麻雀部監督……元・代行やね。ちょうめんどくさい人なんよ……」

京太郎「めんどくさい?」



赤坂監督が連れてる三人はモブABCになるが構わんかね?

 京太郎の疑問に怜が答えるよりも早く、「メンドクサイ」と言われた当人から、その言葉に対する説明が行われた。

郁乃「今日はな~、一軍入り試験前にこの子らの合宿に来たんやけど、三人だけやとどうしても細かい調整ができへんかってな」

郁乃「四人目で打ってくれる人捜してたんやけど、よかったら園城寺さん、混ざってくれへん~?」

郁乃「府予選はまだやし、代表同士は練習したらアカンってルールには引っかかれへんでな?」

怜「――――な?」

京太郎「……なんとなく理解しました」





おk、特に反対意見もないから日根野・岸和田・鳳でいく

普通に姫松メンバーじゃあかんのか?

怜(この間からこの人、私らと合同で練習しよって持ちかけてきたし……今日のコレも狙ってやっとる可能性もなきにしもあらずやな)

怜(目的は……まあいっちゃんオーソドックスなんが、私達の今の打ち筋を知るってことなんやろうけど……)

郁乃「ね、ね? ダメかな~? 半荘一回でええから、な~?」

怜「それは……あの……」

 別に打つのは構わない。
 自分が警戒されるのは実力ではなく、【一巡先を見る】という特殊能力なのだから。
 その力の存在を知ったところで、取れる対抗策など数えるほどしかない。
 後天的に得たという罪悪感はさて置き、対局する上で非常に強力且つ有効な力であることは怜自身、否定するつもりはない。

怜(死にかけて……コレに目覚めて、そんお陰でみんなと一緒に全国に挑戦できるようになったんやし、恨む気持ちなんて微塵もあらへんしな)

 ただ問題があるとすれば――――

怜(私の体力がもつかどうか、やなー。さっきも倒れたばっかやし……)

 湯あたりした程度で倒れる虚弱な体が恨めしいが、こればかりはどうしようもない。

怜(一応、毎日野菜ジュース飲んだりして健康には気を遣っとるんやけどなー)

>>872 コレはいちおう、ギャルゲーやから……(震え声)

むむ、なにやら雲行きが怪しく。だけどまあ、ここはお互い自由行動してる時に会ったし、細かいことはいいんだよ――の心で許してほしい。

怜「――――とりあえずここやとなんですから、場所……移しません?」

 益体ないことを考えながら促す。

郁乃「もしかしてやってくれるん? うわー、嬉しいわ~!」

 のほほんと笑い、ホテルロビー横に備え付けられた麻雀台に駆け寄って手招きしてくる郁乃に歩み寄った怜に、彼女の対局相手となる三人が頭を下げた。

モブA「日根野です」

モブB「岸和田です」

モブC「鳳です、今日はよろしくお願いします」

怜「――――よろしく」

 気の早いことに、既に卓に着いている三人に短く挨拶を返して怜が椅子に手を掛ける。

怜(できるだけ『力』は使わんで……正直、ここは負けても構わんぐらいでいく――――!!)

 それでもし、自分だけでなく「千里山は名前ばかりの弱い高校だ」と仲間まで馬鹿にされることがあったら……。
 そう考えると動きが止まる。


郁乃「いや、そんなにたいそう考えんでええんやで? ホンマに今日会ったんは偶然やし、対局かて園城寺さんが嫌なら無理強いなんて――」

 本当に面倒臭い人だな、と思う。
 こうして誘って、卓に着くところまで持ってきておいて、いざとなったらどちらでも構わないと言ってくるとは。

怜(ここで言葉に甘えたら甘えたで、この子らには尻尾巻いて逃げた風に受け取られるやろうし……)

 龍華や泉、セーラ、船Qこと久浩子といったチームメイトの顔が浮かぶ。
 押しても引いても仲間に迷惑をかけてしまう。
 病弱であることだけでも相当なはずなのにこれ以上、みんなに迷惑をかけて平気でいられるのか。自問して、すぐに怜はいいやとかぶりを振る。
 せめて気持ちだけでも対等でいられるように在りたい。
 椅子を引く。
 力を抑えて対局しようなどという温い考えは、どこかその辺に打ち捨てていた。

怜(ちょうしんどいけど……三人まとめて相手したろうやないの!)

 体調が崩れたら崩れたで、それはその時、また竜華達に怒られればいい。
 多少投げ遣りに、そしてほんの少し友達の怒声に怯えながら椅子に座るよりも早く、怜の引いた椅子に腰を下ろす人物が現れた。

京太郎「あ、どーもすみません園城寺さん」

怜「ハ?」

京太郎「せっかく仲良くなったんだし、麻雀教えてくださいってお願いしようとしてたところなんですよね、ホント」

怜「いやいや、自分いきなりなに言いだしとるの?」

京太郎「何って……言った通りの意味ですけど?」

 暫し呆気にとられた後、疑問符をいくつも浮かべながら尋ねた怜に対し、椅子に座った人物――――京太郎は、どことなく馬鹿っぽい笑みを浮かべて言った。

京太郎「とりあえずコレでほら、四人揃ったじゃないですか。調整どうのなら、むしろ客観的に園城寺さんに見てもらった方がいいアドバイス貰えそうですし」

京太郎「個人的に……大阪二強の内の一校の姫松の人と打てるなんて、それこそ夢みたいなシチュエーションなんで。その、一手ご指南って感じでお願いできませんか?」

郁乃「え~っと、とりあえず四人で打てるんやったら、私は問題ないんやけど。君……誰? そーいえば、園城寺さんとなんや話しとったみたいやけど」

京太郎「須賀 京太郎っす。偶然、ここに麻雀部の合宿に来てた初心者です」

 首を傾げて、ぽやんとした調子で尋ねた郁乃に、幾ばくかの皮肉が塗しているように感じる自己紹介を述べ、京太郎は宣言した。

京太郎「それじゃあ、監督さんの許可も得ましたし打つとしましょうか」

京太郎「先に断っておきますけど、俺……かーなーり弱いですよ?」

もうこんな時間か。中途半端だけど今日はここまででー。
また厨2展開なんだ、スマヌスマヌ

ならなるべくスレ埋めないようにするか

>>921 そこまで勢いはないだろうし、きっと気にしなくても大丈夫。
とりあえず出掛ける前にちょちょろっと書き溜めて置いた分を投下していく。

厨2時間はじまるよー、みんな集まれー(体操のお兄さん風に)
あと覚醒? 京太郎の強さを分かりやすく例で表してみる。
一番最初の【アカギシゲル】戦時――月華の剣士第一幕の裏コマンド覚醒楓(体力自動減少)
そろそろ月華の剣士第二幕~月に咲く華、散りゆく花~の楓(覚醒モード・体力減少なし)   たぶんこんなイメージで書いてる。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【東三局】 7巡目



日根野「ロン!」

京太郎「うげ……親直撃……」



立直一発
40符2飜
2600!


京太郎「うーむ、ビックリするぐらいいつも通りだぜ……」

怜「いやいや、なんでやねん」(裏拳

京太郎「おお、これが本場のツッコミですか!」

怜「そこで嬉しそうにされても、なんや反応に困るんやけど」

怜「京ちゃん、俺が相手やー、ってでしゃばっといてこれはないわー」(ヤレヤレ

京太郎「だから事前に断ったじゃないすか。俺はかーなーりー弱い、って」



東四局を迎えた時点でのそれぞれの点数は――




日根野:35400

鳳:28200

岸和田:26400

京太郎:10000

例によって例のごとく、京太郎が最下位に甘んじているという状況であった。

郁乃「混ざってもろといてなんやけど、君下手っぴいやね~」

 クスクスと朗らかに、当人にその気はなくとも聞くものには嫌味としか取れない忍び笑いが漏れる。
 声にこそ出していないが、その感想は姫松の生徒三人も同じらしく、顔を伏せたり、口を固く引き締めるなどして笑いを堪えているようだ。

怜(感じ悪いなあ……)

 以前、全国の場で目にした姫松のレギュラーは口やかましかったが、麻雀好きの勝っても負けても気持ちのいい人物でもあった。
 その辺り、やはり名門強豪とはいえピンからキリがあるということか。

怜(まあ、私らんとこかて、レギュラー争いやらで全員が仲良しこよしとまではいかんのやけどねー)

 三軍としての実力しかなかった自分が一軍、しかも千里山を代表するレギュラー入りを果たした時も、少なからず嫌なことはあった。
 皮肉や嘲笑、陰での恨み辛み。慣れていないものには耐えがたい負の感情。

怜(逆に、そういったもんに耐えられるんも、千里山レギュラー……ちゅうか、強者?の必須スキルなんやろーけど)

 京太郎は大丈夫なのだろうか。
 心配になった怜の口から、彼に交代を促す言葉が出ていた。

怜「なあ京ちゃん、なんやったら南場は私が代わるで?」

 今日会ったばかりの、ほとんど見ず知らずの自分を庇って嫌な思いをする必要はない。
 怜が気遣いから出した提案に、しかし京太郎はやんわりと首を振る。

京太郎「いやいや、大丈夫ですって」

怜「いやいや、大丈夫ちゃうから言うてんやけど」

 トップとの点差、実に25400。
 親で倍満を当てて、どうにか逆転という際どい距離だ。

怜(京ちゃんの打ち方見た感じ、こっから逆転は難しそうやし……)

 自分が親の時に『力』を使って連荘すればどうにか……。
 なかば自然に、南場は自分が打つ前提でいた怜だが、その考えは直後、京太郎が吐いた台詞に掻き消える。

京太郎「でも、あれですね……皆さん、意外と普通なんですね」

京太郎「全国常連の姫松一軍候補っていうから、またどんな化け物揃いなんだ、ってビビってたんですよ、うん」

怜「えーっと、京ちゃん……なに言ってんの?」

 暴言とも取れる感想に、少し待てと浴衣の裾を引っ張って真意を問う怜に、京太郎は焦点のぼやけた、果てしなく遠い場所を眺める目で語る。

京太郎「そうですよね、麻雀って点数のやり取りをするゲームで……けっして役満地獄で跳び続けるとか、何荘連続で焼き鳥になるかを数えるもんじゃないんですよねー」

怜「ゴメンや京ちゃん、君が何を言っとるんか理解できへんやけど……」

 京太郎の口振りから、自分の知らない世界の存在を嗅ぎ取り、知らず身震いする。

京太郎「アハハ、いいんです、園城寺さんが知る必要なんて。あんな地獄を知っているのは、俺だけで十分ですって!」

怜「そ、そうなん……」

 自動卓の中へ牌を落としながら、世間話の体で話す京太郎に、怜が返せたのは曖昧な相槌だけであった。

郁乃「んっと~、仲良う喋ってるとこ悪いんやけどー、さっき言うてたのて、この子らじゃ物足りん、ちゅうことでええの~?」

 先の京太郎の発言、どう反応すればいいのか分からぬと、ぼんやりした笑みに訝しむ色を浮かべる郁乃。
 対局相手の三人も、話には加わらないまま、しかしどこか困惑した表情になっている。

京太郎「物足りないとか、そーいうんじゃなくて……」

 自分達の勝利は間違いないのに、そう言いたげだ。
 チラリと視線を送ってそれを確認し、京太郎が笑う。
 今日ここに来て最も力強く、今の状況を真に楽しんでいると知れる明るい笑顔で。



京太郎「一軍入りの調整がどうとか、そーいうの抜きにして……どうせ打つなら、もっと楽しく、熱くなれる対局にしようぜ?」

スマヌスマヌ、最初の書き込みはスマホでやったんだ。

こっからはまたゴチャゴチャっと書きたいので、今日の深夜か明日に。
なんやかやで1000が見えたんだなあ……正直500いくとも思っていなかったりしたんだけど。
感謝感謝で、安価>>1000でキャラの名前でも出たら、そのネタも頑張って作ってみようと自分を追い込んでみます。

>>956
天鳳マジおすすめ
1日1局でいいからやって、上手そうな人or自分の記憶に残る上がり方の牌譜をリプレイ
勉強にもなるし、スレの試合とかでも使える

上がり役や点とかも数えてくれる安心設計

>>958 さんくす。DSの麻雀ソフトで頑張ってるけどやりにくかったから、そういうの教えてもらえると助かります。

さあ、厨2タイム再開~。駄文だとか、会話でさっさと済ませろとか聞こえてくるスマヌスマヌ。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

怜(あ……なんか変わったわ、京ちゃん)

 彼の変化にまず気付いたのは傍にいた怜。次いで、少し離れた場所でいつ取り出したのか、缶ビール片手に生徒達の対局を眺めていた郁乃だった。
 ジリジリと肌を刺すような熱。
 触れれば火傷するほどの、まるで赤々と光る石炭のように熱を放っている。

京太郎「さあ……始めましょうか」

 京太郎が卓の三人を促す。
 先ほどと変わらぬ笑顔で、ここから再開する対局を全身全霊で満喫しようと声なしに宣告しながら。
 怜と郁乃、奇しくも二人、同じタイミングで同様の感想を抱く。

怜郁(こりゃどんでん返しがあるかもしれんね……)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【東四局】

 京太郎の反撃が始まるかと思われた。
 だがしかし。



京太郎「――――ツモ」


京太郎手牌:七八345777ⅥⅥⅦⅧⅨ つ六

立直 門前
30符2飜
1000・500

怜「だから、なんでやねんっ」(ペシ

京太郎「ちょ、後ろから不意打ちなんで卑怯ですよ園城寺さん!?」

怜「いやいやいや、だからあんだけ思わせぶりなことしといて二千点て!」(プンスコ

京太郎「思わせぶりって……もっと楽しく、熱くなれる対局にしようぜ~、とかですか?」

怜「そや、それ。普通ああいう場面でそういうこと言うたら、こう……バーンとギャーンと、ドドドドドドドッ、ってまくって勝つんがお約束やん?」

怜「それこそ、虚弱病弱な女の子が美少女なんと同じぐらいに」(ナァ?

京太郎「…………まあ、園城寺さんは確かに美少女だとは思いますけど。線が細いし、なんか守ってあげたくなる空気を纏ってますし、ええ」

怜「ぇ、あ、ちょうそんな真面目に返されると反応に困るんやけど……」(モジモジ

京太郎(照れるぐらいならそんなこと言わなきゃいいのに……)

今日は調子悪いのかい

こういうことをさらっと言えるあたりがイケメン、そして言って引かれないのも※的なイケメン

天鳳だったら個室立ててスレ民と対決とかできるな

アカギ(18)
御無礼(年齢不詳)
これが同じチームなだけで軽く詰めるな

き、気付いたら床の上で寝てたい……。

>>963 また昼ぐらいに起きられたら再開しますー

>>964 天鳳、そういうこともできるんですか。調べてみよう――ただし対戦しても素人っぷりに驚かないでください、オネガイシマス

>>965 それなんて無理ゲー。県予選自体は軽く流すかも。まあ、流せば流した分だけイベント起こすつもりですけどー


――――おやすみんさい

やっぱり寝落ちしてましたか。
夏とはいえ風邪を引かないよう気をつけて。

>>967、968 さんくすです。コミケ新刊か……霖之助本でも捜すか。

お酒買ってきた。
某聖地でMOWの大会出たかったけど、今日コミケだし人が多そうだから止めた。
チビチビ飲みながらちまちま書いていきます。
もっとこう、盛り上げたいなと思うけど上手く書けなくてめげるわ……。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 京太郎の安手和了りから続く南場。
 南一局・親は鳳。
 九巡目に岸和田がリーチをかけるが、一足早く日根野が和了り牌の「2」をツモ。
 30符2飜 2000+1000で和了り、南二局へ。


京太郎:11500(-500)

日根野:36900(+3000)

岸和田:24400(-1500)

鳳:26200(-1000)


怜「ああ、ほら言わんこっちゃない……。ヤバいで京ちゃん、こっから逆転すんのしんどいで」

京太郎「…………勝手に終わらせないでくださいよ」(ボソ

怜「え?」

京太郎「この程度の差、ふっ飛ばしてやりますよ」

 加速する鼓動と思考。
 浮かべた笑みに猛々しさが混じる。

京太郎「園城寺さんの期待に応えて、今日を――――俺の初勝利にしてやりますよ」

 その言葉を皮切りに始まった南二局・親は岸和田。
 京太郎の自信に裏付けされたかのような怒涛の攻め。
 8・白・發を副露で引き込む。

京太郎「俺が知ってる人達なら……コレを自前で揃えるぐらい朝飯前なんでしょうけど……」

 順番を乱され、他家が体勢を立て直すよりも早く、自嘲気味に呟きながら牌山へ手を伸ばす。

怜「――――ッ!」

 突風が吹きぬけるのを、怜は感じた。
 勝負の流れを己へ引き込む、熱い風が一点に集まる様を幻視した。

京太郎「――――ツモ」

 ツモった牌は「南」。
 京太郎の手牌は――――南南西西西888白白白發發發

京太郎「自風・白發・対々和・混一色……50符7飜で3000・6000!」


京太郎:23500(+12000)

日根野:33900(-3000)

岸和田:18400(-6000)

鳳:23200(-3000)


怜「跳満……」

京太郎「跳び慣れてるからじゃないスかね」

怜「え、それなんか関係あんの?」

 ククッ、と肩を震わせて笑う京太郎を、内心「似合わへんなー」と思いながら律義にツッコミは入れておく。

京太郎「さあ、続けましょうか」

>>972
南は頭
西が自風だろ

南単騎とか萌える

イッチとはすごく気が合うことは理解した。こっちも画面の向こうで一緒に飲むわ
以前の1000p本とかかったんやろうなきっと

>>973 そです、さんくす
>>974 もう一個、死ぬ気で出した役があるよー
>>975 おk、なか~ま。無論霖之助合同誌は全部手に入れてる……はず。会場でしか手に入らないのは、残念ながらなんだけど。十六夜のおやつだったかな? あれ欲しかったんだけどなあ。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 一度勢いづけば止まらない。
 南三局・親は日根野。

京太郎「リーチ!」

 七巡目、卓の上にリーチ棒が出される。
 他家に緊張が走る。
 それぞれが探るように牌を切り、誰も直撃しなかったことに安堵するも、リーチ後の最初のツモで緩みかけた三人の表情が凍る。
 ホラー映画で危機的状況を回避できたと気を緩めた瞬間、後ろから肩を掴まれた――そんな恐怖。

怜(まあ……しゃあないわな)

 そうなることを『視ていた』のは怜一人。
 ドラ筒子9。京太郎の手牌は二三999ⅠⅡⅢ北北北發發。

京太郎「――――ツモ。立直一発・チャンタ・ドラ3……跳満12000」

 ツモ牌は一萬子――またしても跳満での和了り。
 これにより、それぞれの点数は――

京太郎:35500(+12000)

日根野:27900(-6000)

岸和田:15400(-3000)

鳳:20200(-3000)

あれ、面前チャンタって二飜だよね? 倍満じゃないの?

金があったら夏コミ今日も行ったんやがなあ
雀卓買ったら夏コミ預金消えたわ
まあ今回は知ってる限りでは有名所は委託するし、いいんやがな。昼間っから飲む酒は美味いなあ

>>977、980 あれ、記録し間違えてるのか……。スマヌスマヌ。
子倍満だから16000、4000・8000か。もう買い貼り直します。ダレてすまんね。

>>979 休みの日に飲む昼酒の美味しさは格別。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 一度勢いづけば止まらない。
 南三局・親は日根野。

京太郎「リーチ!」

 七巡目、卓の上にリーチ棒が出される。
 他家に緊張が走る。
 それぞれが探るように牌を切り、誰も直撃しなかったことに安堵するも、リーチ後の最初のツモで緩みかけた三人の表情が凍る。
 ホラー映画で危機的状況を回避できたと気を緩めた瞬間、後ろから肩を掴まれた――そんな恐怖。

怜(まあ……しゃあないわな)

 そうなることを『視ていた』のは怜一人。
 ドラ筒子9。京太郎の手牌は二三999ⅠⅡⅢ北北北發發。

京太郎「――――ツモ。立直一発・チャンタ・ドラ3……倍満16000」

 ツモ牌は一萬子――倍満での和了り。
 これにより、それぞれの点数は――

京太郎:39500(+16000)

日根野:25900(-6000)

岸和田:14400(-4000)

鳳:19200(-4000)

弱すぎワロタwwwwwwwwwwww
     ↓
つ、強い………だと……… ガクガク

よくあるパターンやで
覚えとけよな

>>982 テンプレ王道好きなイッチでスマヌスマヌ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

郁乃「あらま~……」

 ビール片手に、姫松麻雀部部員が素人相手に無双する様を眺めていようと考えていた郁乃の顔に、弱いと言うのは軽率だったという驚きの色が微かに浮かんだ。

京太郎「南四局……俺の親番ですね」

 ニヤリと、口元を歪めて京太郎が笑う。
 トップとの点差25400を覆して尚、手を緩めるつもりはないと言外に。

京太郎「ここから普通にひっくり返るから麻雀って面白いよな」

 煽る。突きかかってこいと、点を奪い返しにこいと。
 吹き荒れる熱風をさらに強めるために、さらに熱く、自分を焼く炎を強めるために。

怜「なあ、京ちゃんって……もしかして、痛い目に遭わされて喜ぶタイプの人なん?」

京太郎「ちょっと、人聞きの悪いこと言わないでくださいよ!?」

怜「でも、こんだけやれんのに追い詰められてから本気出すとか、やらしーで……」(ジトー

京太郎「しょうがないじゃないですか……こうやってエンジン掛かるの、点を毟られてからなんですから……」

怜「まんまMな人やん?」

京太郎「ちゃ……ちゃうねん」

怜「Mやん?」(ニッコリ

京太郎「――――――――そういう園城寺さんは……意外とSだったんですね」

怜「ちゃうよー、単純に京ちゃんからかうんが面白いだけやし」(ゾクゾク

京太郎「発言と表情が合ってないですよ……」

待って、あと一回か二回で終わらせるからーーーーー!!

 出鼻を挫かれた感のある南四局。

日根野「――――リーチ!!」

 四人共にテンパイかからずの終盤戦。
 日根野からリーチ宣言が出る。
 狙いは七対子。ドラⅥ索子、手牌は五五3344ⅣⅣⅥⅧⅧⅨⅨの満貫8000点。親に直撃すれば逆転トップの高い役。

 この時、京太郎の手牌は七八九789ⅥⅦⅧⅨ東東東。
 ツモ牌は白。白か直撃牌のⅥを切っての待ちで、連荘可能とする和了りが期待できる手。

京太郎「…………」

 振り込めばそこで親番は終了。
 オーラス逆転負けの局面。

怜(さあ、どないするんや京ちゃん……!)

 日根野の捨て牌――西中三7九東二七1四七5から、待ちが索子の可能性が高いことぐらいは分かる。
 固唾をのんで見守る。何を切るのか事前に『視えて』はいたが、それでも危険牌がある状況での捨て牌
 京太郎が切ったのは――――白。Ⅵではなく、白を切る。

日根野「――――ぐっ……ぐくっ……!」

京太郎「フゥー……」

 呻き声が漏れる。
 流局を迎え、京太郎と日根野の二人がテンパイ。それぞれに1500の点数が移り、一本場を迎える。
 そして――

京太郎配牌:二二三五八九47ⅥⅨ東東南

 巡が進み、切られた四枚目の東・二・三・九を副露で回収した結果、手牌は南西だけの異様な状態。
 どちらを切るか、またしても迫られる。
 それぞれの捨て牌を見る。西は一枚、南は二枚すでに切られてしまっている。

怜(前までの私やったら、切るんは間違いなく――)

 もし、自分に『一巡先を見る』力がなければどちらを切るか。
 怜の見守る中、京太郎が切った牌は――――――――西。
 安牌。京太郎のすぐ後に切られた牌は西。残していればロン牌となった西。
 しかし、京太郎の顔に焦りも悔しさもない。
 巡が進み、京太郎のツモ番が訪れる。
 そこで堪え切れなくなったように、京太郎が笑った。

京太郎「一度だけ、言ってみたかったんですよね……この台詞」

 まるで、この先の光景が『視えて』いるかのように不敵に笑う。

京太郎「来ましたよ……ぬるりと、なんてね」





京太郎「――――ツモ!!」

 他家に見せつけるように卓に強く置かれた牌は――――「南」。
 西の振り込みではなく、あえて一枚しか存在しない「南」をツモっての和了り。
 京太郎の前に並んだ牌が倒れていく。

 手牌は二二二三三三九九九東東東南 南……!

 自風・対々和・混一色の満貫4000ALLの12000!!


京太郎:51500(+12000)

日根野:21900(-4000)

岸和田:10400(-4000)

鳳:15200(-4000)


京太郎「……連荘ですね」

怜(京ちゃん、実は追い込まれるとSになるタイプなんな……)

 逆転、さえらに親番での満貫をツモ和了りした状況で、さらなる連荘を促す京太郎を眺めながら、怜は静かに息を吐き出していた。
 知らぬ間に、汗をかいている。
 熱い風を感じていた。
 他家からすれば、喉を乾かせ、水を干上がらせるはた迷惑な強風。

怜「京ちゃん……なかなかやるんな」

京太郎「こんなに上手く勝てたのは初めてなんですよ……」

 怜の賛辞に、震える手と声で京太郎が返す。
 じわじわと笑顔になっていく。対局中に見せていた獰猛なものではない、心の底から勝利を喜んでいると知れる純粋で、子供っぽい笑顔。

京太郎「案外、園城寺さんが見てくれてたからかもしれないッスね!!」

怜「っ……あ、アホやな、なに言ってんのよ……」

 あれだけの逆転劇を見せておいてそんなことを言うのは、いくらなんでも反則だろう。

京太郎「ん、どうしたんすか園城寺さん?」

怜「なんでもなーよー」(プイ

 そう言いいながら、顔を逸らした怜の頬には赤みが差していた――――ように見えた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

つっまんねー対局終了! 厨2とか無恥無知な内容でスマヌスマヌ。
次スレって普通に新規で建てたらいいのかな?
タイトルで失敗してる気もするから、微妙に弄ってみるよー

荒川憩ちゃん!

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