P「スマホに機種変したらアイドル達と修羅場になった」(258)

P「停波だかなんだか知らないけど、長年愛用したケータイが使えなくなるとは……」

P「おまけにスマホじゃなくて、ケータイがいいのに高翌齢者用ばかりで結局スマホにする羽目に……」

P「まだ使い方もよくわからないし、このタッチパネルって慣れないと使いにくいな……」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1340020368(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)

やよい「うっうー! お仕事もいそがしいし、ついにねんがんのケータイをにゅうしゅしましたよー! さっそくプロデューサーにメールですー」

やよい「じゃあ初メールをおくりまーす」ポチッ


ピロリーン
P「ん? スマホが……メール、やよいからか。今日、ついに買ったって随分嬉しそうで全員とアド交換してたもんな」

メール:やよい→P
件名『もやし』
本文『大好きです。プロデューサーも好きですよね?』

P「どれどれやよいに返信……どうやるんだ?」

P「?」

P「仕方ない、アドレス帳から……ってわかりにくいな」

P「ふう、なんかフリック入力って打ちにくいな。これだけなのに3分近くかかったぞ」

春香「ん? プロデューサーさんからメール……」

メール:P→春香
件名『好きだよ』
本文『いつもありがとう。今度家へ行っていいかな?』

春香「えっ!? ええっ!! わた、私……」ポロポロ

春香「へへ」

春香「えへへへへ」

春香「アイドルの天海春香さん、今のこの喜びを誰に伝えたいですか? そうですねーまずは親友の千早ちゃんに」

千早「♪ ああ、おい! ことり~♪」

千早「あら、春香からメール……えっ」

メール:春香→千早
件名『プロデューサーさんから』
本文『私に好きだってメールが! 嬉しいよう!!』

千早「…………」

千早「……私、嫌な女だ」

千早「親友の幸せを、心から喜べないなんて……でも……」

千早「……私だって」

P「これはメールか? まだ着信設定とかしてなかったな。ていうか、どうやるんだ? ええと……千早から?」

メール:千早→P
件名『春香へのメール』
本文『本気なんですか? それがプロデューサーの気持ちなんですか? お願いです、答えて下さい』

P「春香へのメール? なんの事だ? ……まてよ」

P「うわ! 俺、思いっきり誤爆してる。やよいじゃなくて、春香にメール送ったのか。ちょっと指が触れただけなのに」

P「とりあえず春香に訂正のメール送らないと」

春香「おやおや、またまた彼氏からメールですよ。もう、しかたないなあ」ウキウキ

メール:P→春香
件名『ごめんごめん』
本文『さっきのメールは間違いだ。あれは本当はやよいに送るつもりだったんだ。忘れてくれ』

春香「えっ!?」

春香「そ、そんな……」

春香「愛した人が、ろりこんだった……」ポロポロ

P「千早にも礼をしとかないとな。ん? だけどなんで千早は、俺が誤爆した事を知ってるんだ?」

P「しかしこれ、ほんとメールうちにくいな」

P「……ま、とりあえずこれでいいか」


千早「きた。プロデューサーから」

メール:P→千早
件名『ちがう』
本文『あれは間違いだった。すまん、俺もまだよくわかってなくて』

千早「まだよくわかっていない? それは自分でも自分の気持ちが、って事なのかしら?」

千早「でもそれなら……私にもまだ……」

P「やよいにも返事をしないとな。レスがなくて、不安になってるといけないよな」


小鳥「プロデューサーさんからメール? 珍しいわね」ピッ

メール:P→小鳥
件名『好きだ』
本文『俺もこういうことするの初めてなもんで、なれてなくて伝えるのが遅くなってしまった。ごめん』

小鳥「ピヨッ!!」

小鳥「遅くない! まだまだ間に合いますよ!! まだ私も20代ですから!!!」

メール:小鳥→P
件名『もし良かったら』
本文『今から、私の家に来ませんか? 私、待ってます』

小鳥「い、いきなり自宅に招くのは大胆だったかしら? う、ううん! そんな事ないわ、小鳥!! 乗るしかない、今このビックウエーブに!!!」ピッ

律子「はあ、1人で残業って寂しいわよね。まったく今日に限って……ん?」

律子「あ、あれはまさか……」

律子「ううん。気のせい、気のせい。気にしちゃダメよ」

……ブーン

律子「……気のせい……」

ブーン ブーン ブーン

律子「心頭滅却すれば……」

ピタッ

律子「ぎゃあああ! やっぱりいー!! ゴキブリぃ~!!!」

律子「だ、誰か誰か誰か! 助けてえええぇぇぇーーー!!!」

メール:律子→P
件名『助けて!』
本文『事務所にでっかいゴキブリが! 何匹も!! 今はトイレに立てこもってますけど、怖くて出られません。お願い助けて!!!』

P「ん? メールが2件も。まずは……律子か。まったくゴキブリぐらいでしょうがないな。しかし見捨てるわけにもいかないよな」


♪ 
小鳥「ピヨッ! 返信がきたわぁ……」ピ

メール:P→小鳥
件名『そこで待ってろ』
本文『すぐに行って、俺が息の根を止めてやる』

小鳥「!」

小鳥「こ、これはどういう……」ガクブルガクブル

小鳥「! い、いやもしかして」

小鳥「も、もしやベットの中で、とかこれはそういう……?」ドキッ

小鳥「いや、そうに違いないわ!」ドキドキ

P「おーい、もう大丈夫だぞ」

律子「ぷ、プロデューサーですか? ご、ゴキブリは?」

P「やっつけたぞ。もう出てきても大丈夫だって」

律子「ああ……助かった。もう、プロデューサーも来てくれるなら返事くださいよ。レスが無いから私、不安で……」

P「え? メールは返したはずだぞ? ええと……あ! 間違えてメールを小鳥さんに送ってるよ」

律子「そうだったんですか?」

P「おまけに小鳥さんからのメールは、見てもいないじゃないか。どれどれ……」

律子「小鳥さんからメールだったんですか?」

P「ああ。なんか遊びに来てほしいみたいだな」

律子「……行くんですか?」

P「そうだな、律子も行くか?」

律子「え?」

P「たまには事務方だけで、語り合うのもいいんじゃないか? ま、律子はノンアルコールになるけど」

律子「小鳥さんに悪く……ないですか?」

P「なんでだ? 待ってな、メールしてみる」

小鳥「ぷ、プロデューサーさんって意外と遊び人? それともサディストとか? うう、不安……い、いいえ小鳥、今夜いよいよ旅立つのよ。そう、真の大人というあの大空へ! 翼をひろげて!!」

小鳥「! またプロデューサーさんから」

メール:P→小鳥
件名『これから』
本文『律子も連れて行っていいですか? 3人で楽しみましょう』

小鳥「ええっ!? さ、3人で楽しむって……も、もももももしかして、薄い本ではお馴染みの、さ、さささ、3P!? 3Pですかあぁ!!」

小鳥「こ、こと、小鳥。ここは動揺しちゃだめよ。こういう時こそ大人の余裕をみせつけないと……」ポチポチ

メール:小鳥→P
件名『望むところです』
本文『今夜は3人で、徹底的に楽しみましょう』

小鳥「恥じらいなんて時には邪魔なだけよ! そう、今日これから始まる小鳥の伝説!!」ピッ

P「お、小鳥さんも3人で楽しもうってさ。行こう、律子」

律子「そうですか。まあ、なんか私も仕事する気分じゃなくなっちゃったし」

律子(てっきりプロデューサー殿は、小鳥さんといい仲かと思ったけど気のせいなのかしら)

P「よし。じゃあこれから行くって、メールしとくな」

律子「お願いします」


社長「ん? 彼からのメール……」

メール:P→社長
件名『律子を連れて』
本文『これから向かいます』

社長「どういう意味だ?」

社長「仕事の話ならプロダクションでするだろうし、2人そろって来るとは……」

社長「きた! ティンときたぞ!! 2人で私に話しに来るということは、これは結婚の挨拶!!! 間違いない」

メール:社長→P
件名『結婚』
本文『するんだろう? そうなんだね!?』

P「あれ? またメール……社長?」

P「?」

P「どういう意味……というか、なんの事だ? 聞いてみよう」

メール:P→あずさ
件名『結婚』
本文『今はまだそういう事は考えられません。でも、いずれ時期が来たらその時は、会っていただけますか?』


あずさ「あらあら~メールで連絡なんて珍し……」

あずさ「!」

あずさ「うふふ~私、待ってます……」ギュッ

やよい「プロデューサーからの返事がきません……私、まちがえたのかなー」

メール:やよい→P
件名『メールとどきましたか』
本文『おへんじがほしいですー』

やよい「もう一回おくってみますねー」ピッ


P「おっ、やよいからメール……あれ? さっき返事したような……まあいいか」

メール:P→やよい
件名『ごめんな』
本文『なんかバタバタしていて、返事したつもりになってた』

P「とりあえずこれで」

響「? どうしたんだハム蔵? 元気ないぞ」

響「なになに? この間、ペット番組で共演したジャンガリアンのリボーンちゃんが忘れられない?」

響「もう一度、リボーンちゃんに会いたい?」

響「まかせろハム蔵! 今からプロデューサーに連絡してみるからな!」

メール:響→P
件名『この間共演した』
本文『ジャンガリアンハムスターのリボーンちゃんだけど、あの子は今、どこにいるんだー? ハム蔵に会わせてやりたいんだぞ!』

響「まってろハム蔵!」

やよい「あ! きましたきました! プロデューサーからのお返事ですー!」ピョンピョン

やよい「プロデューサー忙しいみたいですね。ちゃんとご飯とか食べてるか、心配だなー」

メール:やよい→P
件名『このあいだ』
本文『事務所にもってったもやし、忘れずに持って帰って食べてくださいましたかー?』


P「お!? またメール。今度は響とやよい」

P「まずはやよいに返事……っと」


響「お! プロデューサーから返事だぞ。リボーンちゃんは、どうしてるんだー?」

メール:P→響
件名『仕事の後で』
本文『持って帰って食べたよ。やよいに言われた通りに調理したから、美味しかったよ』

響「……」

響「う、嘘……嘘に決まってるさー……」

P「次に響に返事しないとな。えーっとあの時の白いハムスターか」


やよい「あっ、プロデューサーから返事ですー」

メール:P→やよい
件名『この間のか?』
本文『あの後、群馬へに運ばれていったぞ』

やよい「? プロデューサー、もやし食べなかったのかな?」

貴音「なんと! このような店が!」

貴音「この情報を一刻も早くあの方へ……あわよくば共にこの店へ」

メール:貴音→P
件名『雑誌にて』
本文『この上なく美味しそうな、らぁめんの店を発見いたしました。なんとちゃあしゃうを、供する直前に炙っているとのこと。今度、ご一緒してはくださいませんか』


P「次は貴音か。今日はメールが多いな」

P「へえ。美味そうだな」

響「……まてよ、プロデューサー美味しかったって言ってたな……まさか、次はハム蔵を……ま、まさかハム蔵は自分の家族だってわかってくれてるさ、さー……」

響「!」

響「プロデューサーから……ま、まさか……」

メール:P→響
件名『食べたいな』
本文『肉を炙ると美味そうだよな。次のオフにでも、食べに行こうかな』

響「ひっ、ひいっ! じょ、冗談だろープロデューサー……冗談だって、言って欲しい……ぞー……」ガクガク

律子「またケータイ鳴ってますよ」

P「今日は本当に多いな。ええと、美希だ。来週のラジオ、次の765プロからのゲストは誰だっけ? だってさ」

律子「あの娘、また寝てたわね。まったく、しょうがないわね」

P「ええと、来週のゲストは……っと」ペラペラ


響「! ま、またメール……も、もう見たくない……見たくないぞ……で、でも……もしかしたら、プロデューサーがさっきのは冗談だ、って言ってくれるのかも……」

響「そ、そうさー! プロデューサーがハム蔵を食べたりするわけないぞ!!

メール:P→響
件名『次は』
本文『響の番だぞ!』

響「……うぎやあああぁぁぁーーーっっっ!!!」

ここで一旦、止まります。

このスレは、『アイマスSS雑談スレ★2』の中でのやりとりから生まれました。ネタを譲っていただいた方、ありがとうございました。

律子「ねえプロデューサー、手ぶらで行くわけにもいかないんじゃないですか?」

P「そうだよな。さて……ん? おい、律子」

律子「え? あれ、伊織じゃない」

P「おーい! いおりー!!」

律子「ちょ、止めてくださいプロデューサー。こんな人混みで、アイドルの水瀬伊織がいるってわかったら大変な事になりますよ」

P「そ、そうか。よし、メールで」

響「こ、ここにいちゃ危ないぞ! 逃げなきゃ!!」

響「さあみんな! 急ぐんだ!!」

響「とはいっても……」トボトボ

響「どこに行ったらいいんだぞー…………!」

響「ま、また……メール……」

メール:P→響
件名『後ろにいるぞ』
本文『どこへ行くんだ?』

響「ひいいいぃぃぃーーーっっっ!!!」

雪歩「うーん。このドラマの台本、難しいですぅ。プロデューサー、メールなら今の時間でも迷惑じゃないかな? アドバイス、もらえるかな」

メール:雪歩→P
件名『今度のドラマの台本』
本文『今日いただいた台本を、今読んでたんですけど、いくら練習しても言えない部分があるんです。【所長、浅草署の捜査主任からお電話です】【そうです。それは嘘です所長、浅草署の捜査主任です】という部分です。どうしたらうまく言えますか?』

雪歩「返信、もらえるかなぁ」ピピッ


律子「伊織、行っちゃいましたよ。プロデューサー」

P「メールに気がつかなかったのかな? ん? メールだ」

律子「伊織ですか?」

P「いや、雪歩だ。確かにあのセリフ言いにくいよな。でも最初にゆっくりしっかり言えるようになれば、雪歩ならすぐできるようになるはずだ」

律子「でもそれをどうやって?」

P「とっておきの方法がある」

響「こ、恐くて後ろをふりむけないぞー……」

響「で、でもこのまま逃げても、つけられているんだ……」

響「ぷ、プロデューサー! う、後ろにいるんだろー! ど、どうしたら自分を助けてくれるんだー!? 教えてくれー!!」

響「! またメール」

メール:P→響
件名『教えてやる』
本文『[たぬき]になったつもりで喋ってごらん』

響「へ?」

響「??????」

響き「どういう意味さー……?」

律子「本当にこんな事で、上手く言えるようになるんですか?」

P「要は、ゆっくりしっかり喋ればいいんだ。意外と効果あるぞ」

律子「そんなもんですかね」

P「俺もこれで【きゃりーぱみゅぱみゅ】が言えるようになった」

律子「へえ。さ、これだけ買えばいいんじゃないですか」

P「よし。じゃあ行くか」

>>60
『ド ラ え も ん』は禁則だったのか。
失礼しました。

千早「……眠れない」ムクリ

千早「やっぱり、こんな気持ちのままじゃ……」


春香「……」ムクリ

春香「よく考えれば、私だってまだ若いじゃない!」

春香「そうですよ! まだまだあきらめるわけにはいきませんよ!!」


社長「……遅いねえ、返事」

社長「しかも2人とも来ないし……」

社長「もう一度メールをしてみるか」

P「! またメールか。今日は本当に多いな、まだ慣れていない時に限って」

律子「そういえばスマホにしたんですね」

P「ああ。仕方なくな」

メール:千早→P
件名『正直に答えてください』
本文『私の事をどう思っているんですか? プロデューサーは、私をどう見ているんですか? 教えて下さい。私は上辺だけの関係なんて嫌です。本当の事を教えて下さい』

P「? どういう意味だ? 次は春香からのメール……」

メール:春香→P
件名『私』
本文『子供っぽい所があるんですよ! プロデューサーさんもそう思いませんか?』

P「? 春香はわりとしっかりしている方だと思うが……まあ、転ぶ事以外は」

P「それから社長まで?」

メール:社長→P
件名『結婚』
本文『大事な事だから、私としてもしっかり話を聞きたいと思う。なるべく早く、連絡をして欲しい』

P「さっきから社長はどうしたんだ?」

P「とにかくみんなに返信を」

春香「プロデューサーさんからの返事!」ピッ

メール:P→春香
件名『どう思っているか』
本文『食生活がいつも気にかかっている。美人なんだから、今後はグラビアとかのビジュアル面でも推していきたいと俺は思っている。成長期なんだからしっかり食べて、バストアップにもつとめて欲しい。これはプロデューサーとしての要望だ』

春香「……ろりこんで巨乳フェチ?」

春香「いやいや、つまり私は巨乳ではない、すなわち子供っぽいと遠回しに……」

春香「脈アリですね! わかります!!」

社長「お、返信がきたか。どれどれ」

メール:P→社長
件名『春香は』
本文『しっかりものだけど、確かに時々子供っぽい面を見せるよな。でも、そういうバランスが春香の魅力だけど』

社長「……おや?」

社長「てっきり彼は、律子君と結婚するものとばかり思っていたが……」

社長「そうか。相手は春香君か」

社長「トップアイドルとプロデューサーの結婚。なるほどそれでプロデューサー2人が相談に。なるほど」

千早「……」ジーッ

千早「きた!」ピッ

千早「おもたい女と思われたくないから、軽めの文面にしたけどプロデューサーはわかってくれたかしら」

メール:P→千早
件名『今後』
本文『いずれは結婚という事を考えてはいます。だけど、今はまだはできません。そこはわかってもらえると思います。そういう事でいいでしょうか』

千早「んあー!!!」(絶叫)

千早「け、結婚を考えて……ああ」

千早「……」

千早「んあああぁぁぁーーー!!!」(大絶叫)

一旦ここで、止まります。

読んで下さったり、レスを下さる方、ありがとうございます。

だからんでとか[田島「チ○コ破裂するっ!」]とか禁則事項とか

[田島「チ○コ破裂するっ!」]で死ぬ

[田島「チ○コ破裂するっ!」]で死ぬ

[田島「チ○コ破裂するっ!」]

俺死ね

響「ド ラ え も ん? なったつもりでー? ふぅふぅふぅふぅ、自分ド ラ え も んだぞー!」

響「ど、どうだ? プロデューサー!」

シーン

響「だ、だめなのかー……?」

響「そうか! も、もしかして水田版じゃなくて、伝説の大山版かも知れないぞ!!」


貴音「あの方から返信が参りません……もしや! らぁめんばかり食べたり話題にする女にうんざりしておいでなのでは……」ズルズル

貴音「こ、ここはひとつ、私がらぁめんだけの女では無い所を知らしめなければ!」ゴクゴク


美希「ハニーからレスがないのー! かなしいのー!!」

美希「だいたいハニーはミキに対してきびしすぎるのー!!!」

美希「ハニー……ミキのこと、どう思ってるの?」

美希「好きじゃ……ないの?」

律子「またメールじゃないですか? プロデューサー」

P「ちょっと今日は多すぎるな。……しかも3件。貴音に美希に響?」

メール:響→P
件名『大山は』
本文『自分よく知らないんだ。教えてくれれば覚えるから、もう許して欲しいぞ……』

律子「どういう意味です?」

P「いや、俺にもさっぱり」

律子「大山って大きい山、って事ですよね」

P「鳥取県に大山(だいせん)って山があるぞ」

律子「なんで知ってるんですか。そんな所の山」

P「北海道には春香山って山もあるんだ」

律子「へえー……そこの観光大使とか仕事、取れませんかね?」

P「律子……商魂逞しいな。次は美希だ」

メール:美希→P
件名『ミキのこと』
本文『ハニーは嫌いなの? ミキ、もっとハニーに優しくして欲しいの。ハニーはミキの事が好きじゃないの?』

P「俺、美希にそんなに厳しいかな?」

律子「年頃の女の子ですしね。でも……あんまり優しくするのは……」

P「? まあちょっとフォローしとかないとな。それから貴音」

メール:貴音→P
件名『先日』
本文『事務所にて、くさやの干物が話題になりましたが、確か貴方様もお好きとおっしゃっておいででしたよね? 私もあの味は素晴らしいと感じております』

P「あー俺は、あの臭いがちょっとな」

律子「私は好きですよ」

P「そう言ってたな、そういえば」

響「プロデューサーからの着信がきたぞ」ピッ

メール:P→響
件名『嫌いじゃないよ』
本文『俺はそんなつもりは無かったけど、ちょっと厳しくし過ぎていたのかな? ごめんな、俺も反省する。だから、これからは少し優しくするよ。約束する』

響「……うっ」

響「ううっ……」

響「よかったぞーーー!!!」ホッ

貴音「返信が参りましたね」

メール:P→貴音
件名『行きたいのか?』
本文『そういう仕事を入れてもいいけど、ちょっと遠いから泊まりロケになるぞ。それとも後で調べてみるけどそういう大使みたいな仕事があるなら、やるか?』

貴音「くさやの干物大使……私が……」

貴音「面妖な!」(歓喜)

美希「ハニーからのレスなのー! ミキ、ハニーを信じてるのー!!」ピッ

メール:P→美希
件名『俺は』
本文『あんまり好きじゃないぞ。好きなのは律子だ』

美希「ハァニイイイぃぃぃーーーっっっ!!!」(激情)

雪歩「返事がこないなあ。プロデューサー、忙しいのかな?」

メール:雪歩→P
件名『忙しいみたいですね』
本文『台詞については、また改めて聞かせて下さい。代わりといっては変ですけど、私のポエムを今度見てもらえませんか? 今まで誰にも見せなかったんですけど、プロデューサーになら見せてもいいかな、って最近思うようになったんです』

雪歩「プロデューサーにだけは、私の本心を見て欲しい……そしてあの渾身の愛のポエムを見てもらう……は、恥ずかしいけど、と、遠回しだけどこれが私のせいいっぱい……」ピッ


響「ふう、帰ってきたぞ。やっぱり我が家が一番さー! あれ? 所で本当のところはあのリボーンちゃんはどうなったんだ? ぷ、プロデューサー優しくなったから、もう一度聞いてみようかな?」

メール:響→P
件名『リボーンちゃん』
本文『本当はどこにいるんだー? ハム蔵が会いたがっているんだ』

律子「雪歩のポエムって、私も気になってるんですよ。公式プロフィールにも載せてるのに、事務所の人間ですら誰も見た事ないんですから」

P「仲の良い真ですら、見せてもらえないもんな。本当に俺に見せてくれるのかな」

律子「雪歩……もしかして……」ポツッ

P「リボーンちゃんってのは、あのハムスターだろ? 群馬に戻ったって伝えたと思ったが……なんか今日はメール出し過ぎて、よくわからなくなったな」

律子「私も放映見ましたよ。白いハムスターでしたよね」

P「ああ……待てよ、ペット同士の感動の再会とかウケるかもしれないな」

律子「いいですよ! それ」

亜美「おりょりょ? 真美のケータイ着信してるYO」

亜美「大事な用事だといけないから、入浴中の真美になりかわりまして、このArmyが」ケイレイ

亜美「だってほら亜美、765プロの最年少のお子ちゃまだから」

亜美「悪いけど何をしても、ゆるされちゃう野田よソ→リ→」

亜美「やりたいほうだいだぜぇ~? チャイルドだろ~?」

メール:P→真美
件名『本当にいいのか?』
本文『今までずっと誰にも見せずにきた、大事なものだろ? それなのに俺にだけは見せてくれるのか? ありがとう、その気持ちだけでもすごく嬉しいよ。今度2人だけの時にこっそりと見せてくれるか?』

亜美「……」

亜美「えええぇぇぇ→→→っっっ!!!」

亜美「ど、どどど、どうしよう!」

亜美「まさか真美が兄ちゃんに……そんなおさそいを?」

亜美「も、もうメ→ルひらいちゃってるし、これ亜美が見ちゃったこと真美にわかっちゃう」オロオロ

亜美「いつもなら真美になんでも相談するけど、こういう時どうすれば……」オロオロオロオロ

ドタドタドタドタ☆★

亜美「うわわわ→→→!!! 真美がお風呂からあがってきた!」

亜美「と、とりあえず消しちゃえ!」ポ

雪歩「プロデューサーからのメール……大地の神様、どうか……どうか私の想いが伝わっていますように……」ピッ

メール:P→雪歩
件名『せっかくだから』
本文『特番を組んで、テレビで大々的に公開して放送しようか。すぐに準備にとりかかるから』

雪歩「いやあああぁぁぁーーーっっっ!!!」

一旦ここで、止まります。

読んで下さる方や、その上でレスを下さる方、ありがとうございます。

あずさ「うふふ~。誰かに話したくてしょうがないわ~」

あずさ「……1人ぐらいなら、しゃべっても大丈夫よね」

あずさ「こういうのは、口の堅そうな真ちゃんとかなら……」

メール:あずさ→真
件名『誰にもナイショよ』
本文『プロデューサーさんが私に、将来結婚しよう……ですって~☆』


真「まっこまっこり~ん! まっこまっこり~ん! まっこまっこり~ん!」

真「ふう。ストレッチも終わったし、そろそろ寝ようかな……あれ?」

真「あずささんから、メール」ピッ

真「! ええーーっっ!!」

伊織「入るわよ美希ーって、なによ! なんで寝てるのよ!」

美希「……」

伊織「美希が勉強みて欲しい、って言ったんじゃない!」

美希「…………」

伊織「お土産にわざわざいちごババロアまで、この伊織ちゃんみずから買ってきたのに!!」

美希「………………」

伊織「座ったまま、クッションに顔を伏せて寝てるなん……美希?」

美希「……ううっ」

伊織「ど、どうしたのよ? 美希、あんた泣いて……」

美希「うえええぇぇぇんんん。でごぢゃあぁん」

伊織「……どうしたのよ、美希」ギュッ

5分経過

伊織「それで? なにがあったの? 美希がこんなに泣くぐらいなんだから、アイツがらみでしょ?」

美希「ハニーに……好きじゃないって……」

伊織「え? 本当に?」

美希「好きなのは、律子だって……」

伊織「ええっ!?」

美希「ミキ、もう立ち直れないの……」

伊織「こら! そんなの美希らしくないわよ」

美希「でこちゃん……」

伊織「この際、その呼び名は不問に付すわ。それよりも今、私たちがするべきなのはこんな所でウジウジしてることじゃないはずよ! そうでしょ? 私たちが今やるべきなのは……」

美希「勉強なの?」

伊織「勉強なんてしてる場合じゃないわよ! 行くわよ」

美希「眼鏡屋さん、なの?」

伊織「そうよ。律子といえばメガネ! メガネすなわち律子! 眼鏡・即・律子!!!」

美希「でこちゃんの言ってること、ミキなんだかわからないの」

伊織「でこちゃんゆーな! ともかく、アイツが律子を好きって言うんなら、その律子のアピールポイントを美希も取り入れるのよ! 美希なら自分に合ったコーディネートで、メガネかけられるでしょ?」

美希「なるほどなの。さすがでこちゃん! なの!!!」

伊織「さ、やるわよ! こうなったら徹底的に!!」

真「こ、こういう重大な事、ぼ、ボクどうすれば……こういうのはやっぱり、年長者に」

メール:真→貴音
件名『大変です!』
本文『プロデューサーが、あずささんにプロポーズをしたんです! ボクどうすればいいんですか!?』


貴音「菊地真よりのめぇる……なんと!」

貴音「……このぷろぽぉず、とはなんなのでしょうか?」

貴音「しかしこのわたくしを頼り、助言を求めてきた菊地真の心根を思うと、知らぬとはとても……」

メール:貴音→P
件名『お尋ねしたい事があります』
本文『ぷろぽぉず、とはなんなのでしょうか? なにやら貴方様が、三浦あずさになさったとのこと。それをぜひわたくしに教えてくださいませ』


P「……」

律子「ふーん」

P「いや、俺は知らないぞ! まったく身に覚えがない」

律子「じゃあこのメールはなんなんですか!? あずささんや、貴音がこんな嘘や冗談を言うわけないじゃないですか!!」

P「それは……まあ、確かに……」

律子「いつの間に……しかも私の担当のアイドルに手を出していたなんて……」ポロッ

P「いやだからそれは、誤解だって」

律子「今までプロデューサーのこと、鈍感な人だと思っていましたけど、鈍感なのは私の方だったんですね」ボロボロ

P「え? それはどういう……」

律子「知りません! 私、帰ります!!!」

P「お、おい! 律子!! 律子ぉ!!!」

美希「……」

伊織「……」

美希「でこちゃん……見た、の?」

伊織「でこちゃんゆーな……見たわよ」

美希「これはチャンスなの!」

伊織「そうね。失恋した直後って、優しくされると男は弱いって聞いた事があるわ」

美希「のるしかないの! このビッグウエーブに、なの」

伊織「小鳥が言いそうなセリフね、それ」


小鳥「ハクシュン」

小鳥「プロデューサーさん、まだですかー……」

小鳥「クシュン」

美希「ハニー!!!」

P「え? 美希!?」

伊織「私もいるわよ」

P「伊織も!? どうしたんだ、いったい?」

伊織「いいのよ。無理しないで」

P「え?」

美希「これからミキが、ハニーを慰めてあげるのー☆」

P「慰め……? それにどうしたんだそのメガネ。2人とも」

伊織「……似合うかしら?」

美希「でこちゃんねー。ちゃっかりミキに選ばせて、自分も買ってるのー」

伊織「う、うるさいわね! の、ノリよノリ。さ、行きましょ! 残念会よ、残念会!」

P「残念会? まあせっかくの買い出しが無駄になってもなあ……ノンアルコールもあるし、いいか。じゃあ2人とも行くか」

美希「どこ行くのー?」

P「小鳥さんの家だ」

メール:P→小鳥
件名『メンバーチェンジ』
本文『律子が帰っちゃったんですけど、代わりに美希と伊織が行くんですが、いいですか?』

小鳥「ピ! ピヨピヨピヨピヨ!!!」

小鳥「さ、3Pを越えた、よ、よよよ、4P!!!」

小鳥「しかも完全に法の規制をオーバーした、アンダーエイジ枠!!!」

小鳥「……いいのかしら……いいの? 小鳥?」

小鳥「………………」

小鳥「こ、ここまできて何をためらうのよ小鳥! 限界を超えるのよ、愛知!! リミットブレイク!!!」ピピッ

メール:小鳥→P
件名『甲斐と四季』
本文『スタンドアンドドロー。律子さんから美希ちゃんにライド! 更に伊織ちゃんをコール! ドライブトリガーチェック! 了解しました!』


P「……なんだかよくわからないけど、了解っていうんだからいいんだよな?」

美希「じゃあハニー! レッゴーなの」

伊織「それでどうなのよこのメガネ。似合う? ねえったら!」カッ

響「……待てど暮らせど、プロデューサーからの返事がないぞ」

響「もう一回、送ってみるぞ」

メール:響→P
件名『返事まってるぞ』
本文『急にメールの返事がこなくなったけど、なにかあったのか? リボーンちゃんのこと、くれぐれもよろしくたのむぞー!』


P「響からメールか」

伊織「あら、アンタもスマホにしたの?」

P「ああ。停波とか言われて、仕方なくな。でも使いにくくて」

伊織「すぐ慣れるわよ。まあ、タッチパネルってがさつな人間には向かないけどね。大丈夫? にししっ」

P「ちゃんと使いこなせているよ。こうしてメールのやりとりもできてるし」

美希「さすがハニーなの!」

P「あれ? そういえばさっき響には返事したはずだけどな。仕方ない、もっかい送ろう」

真美「……ねえ亜美」

亜美「ええっ! な、なに……?」

真美「なんか今日、てゆ→か真美がお風呂から上がってから変だよ?」

亜美「そ、そそそそそ、そんなことないよ」

真美(……怪しい)



亜美「!」ビクッ

真美「……亜美? ケ→タイ、鳴ってるよ」

亜美「そ、そ→だね……」

真美「メ→ルでしょ? 見ないの→?」

亜美「あ、後にしようかな→」

真美「じゃあ見といてあげ……」

亜美「今見る!」ガバッ

メール:P→亜美
件名『さっき』
本文『メール見たろ? 違うか?』

亜美「……っ!」ゴクッ

真美「亜美→?」

亜美「なんで……なんで……?」

真美「今のメ→ル、誰からだったの?」

亜美「お、お風呂!」

真美「へ?」

亜美「お風呂入ってくる!」

真美「あ。ケータイ、防水でもお風呂には持って入るなってママが……行っちゃった」

真美「さっきの着メロ、兄ちゃんからのだよね」

真美「……」

一旦ここで、止まります。

読んで下さる方、レスを下さる方、本当にありがとうございます。

P「またメールか。真美と亜美と雪歩に貴音……なんかどんどん増えてないか?」

伊織「……人気者ね」

美希「でこちゃん、焼いてるのー?」

伊織「でこちゃんゆーな! 焼いてないわよ!! なによまったく!!!」プンスカ

P「なにむくれているんだ? どれどれまずは真美から」

メール:真美→P
件名『亜美に』
本文『メ→ルしたでしょ? なんて送ったの?』

P「いや、送ってないが……。それで亜美からは?」

メール:亜美→P
件名『許して』
本文『勝手に見ちゃったのは謝るよ。誰にも言わないし、何でもゆーこときくから! だから許して。お願い』

P「……普段、イタズラを怒ってもここまでちゃんと謝らないぞ」

伊織「これ自体が、新手のイタズラじゃ無いでしょうね」

美希「亜美はなにを見ちゃって、謝ってるの?」

P「いや、これもまったく覚えがない」

メール:雪歩→P
件名『2人だけで』
本文『ポエムですけど、お願いですからプロデューサーだけに読んで欲しいんです。2人だけの時に、見せていいですか? お願いします。だからテレビは止めてください。プロデューサーも、私の事を色々と考えての事だと思うんですけど……我が儘を言って、ごめんなさい』

P「あれ? さっき2人だけの時、って送ったんだけどな。でもテレビ、ってなんだ?」

美希「ポエムって、噂の雪歩のマイポエムなの!? ミキも見たいのー!」

伊織「それは私も興味あるわ」

P「だけど雪歩は、俺にだけって言ってるんだ」

美希「ケチなのー!」プンスカ

P「まあそういうな。見てみて良い出来だったら、雪歩にも公開したり曲をつけてもらうように勧めるから」

メール:貴音→P
件名『先程の件』
本文『お待ちしております。急いでいますので是非、早く教えて下さい』

P「……そうだった。それがあったんだったな」

伊織「? なんのこと?」

P「いや、なんかどっかで誤解が生じてるようでな。とにかく貴音の質問には答えておこう」

P「えっと……アドレス帳から……それで、ええと……」

伊織「なによ、なんでそんなにノロノロ操作してるのよ!」

P「いや、まだ慣れてなくて……っと」

伊織「んもう! まどろっこしいわね!! 貸しなさい、私がやったげるから!」

P「あ、ちょっ! お、押すなよ! って、ああ……おい伊織、途中で送信しちゃったじゃないか」


メール:P→真美
件名『プロポーズ』
本文『まずは教えておく。求婚、つまり結婚を申し込んだ、という事だ。だけ

真美「……」

真美「うえええぇぇぇっっっ!!!」

真美「プロポーズ、ってプロのモデルさんのポーズじゃなくて!?」

真美「求婚、ってチューリップとかの球根じゃなくて!?」

真美「結婚って、パパの職場によくある血痕しゃなくて!?」

真美「ほ、ほほほ、ほほほほほほ、ホントに!?!?!?」

真美「……」ハァハァ

真美「兄ちゃんが……亜美に?」

真美「うそ、じゃない……の?」

P「しょうがない。とりあえず意味は教えたんだし、あずささんの事は後で改めて誤解を解こう。次は……亜美に」


メール:P→雪歩
件名『謝らなくていい』
本文『よくわからないが、謝らなくていい。今度会った時、ゆっくり話し合おう。それでいいか?』

雪歩「……良かった。プロデューサー、ちゃんと私の話を聞いてくれるみたいですぅ」

雪歩「プロデューサーだけに……」

雪歩「私のこの、渾身のポエム……」

雪歩「全108巻を……じっくり、たっぷり、読んでもらうんですぅ……」

P「それで次は真美だな。別に亜美にメールは送っていないが……」

伊織「なんかの勘違いかもよ」

美希「それとも、ハニーが間違えて誤爆メール送ったのかも知れないの」

P「大丈夫。それはない」


メール:P→貴音
件名『いいや』
本文『彼女にメールは送っていないぞ。なにかの勘違いだと思う。今日は会ってないから、話もしていないし』

貴音「まあ……つまり三浦あずさにこのぷろぽぉずとやらはしていない、という事でしょうか?」

貴音「しかし三浦あずさも、菊地真も、嘘を言うはずがありませんし。はて……」

P「最後に雪歩だな。よっぽど他の誰かには見られたくないんだな」

P「ちゃんと2人だけの時に、見せてもらうって送って安心させないとな」


メール:P→亜美
件名『安心して見せて欲しい』
本文『2人だけの時に、俺だけが見るから。感想とかも誰にも言わない。だから安心して見せて欲しい。俺も見たくてワクワクしている。すごく楽しみにしているからな』


亜美「……これって……」

亜美「やっぱり、真美の代わりに亜美の……が、見たいって事だよね」

亜美「……そ、そんなの恥ずかしいよぉ……」

亜美「で、でも……兄ちゃんなら……」

亜美「そ、そうだよ。これは勝手に真美のメール見ちゃって、しかも消しちゃった亜美に対する罰なんだもん……」

亜美「だ、だから亜美は兄ちゃんに、その……見せなくちゃ……」

あずさ「真ちゃんから返事、ないわね~。もう寝ちゃったのかしら~」

あずさ「ふう。なんかつまらないわ~」

あずさ「せっかくのこの喜び、運命の人に巡り会えた嬉しさ……」

あずさ「誰かに聞いてほしいのに~」

あずさ「千早ちゃんは、まだ起きてるかしら~?」

あずさ「お風呂仲間で、私にとって妹みたいな存在の千早ちゃんには、ぜひ喜んで欲しいわね~」

あずさ「千早ちゃんにだけ、メールしちゃおうかな~」ピッ

本日は超短いですが、ここで一旦止まります。

読んでいただいて、レスをもらえると、凄く嬉しいです。
ありがとうございます。

あずさ「……」

あずさ「う~ん、千早ちゃんも寝ちゃったのかしら~?」

あずさ「じゃあ春香ちゃんに~」


春香「あれ? 今度はあずささんからメール?」

春香「……」

春香「ええっ!?」

春香「愛した人が、二股だった……」ガクー


あずさ「……返事が無いわね~」

あずさ「こうなったら、片っ端からメールしてみましょうね~」



P「ん? 今度は俺じゃないな。美希か?」

美希「そうなの。えーと、あずささん……」

美希「……」

P「どうした? あずささんがなんだって……ん? あずささん……?」

美希「……ハニー……」

P「ま、まさかあずささん、美希にも貴音と同じメールを?」

美希「いやあああぁぁぁーーーっっっ!!!」

伊織「ちょ、ちょっ! どうしたのよ、美希?」



伊織「? メール? あずさから?」

P「! いかん、それを見るな伊織」

伊織「!? ……これ、どういうこと?」

P「いやそれは、たぶん何かの誤解なんだ!」

伊織「……ヘタな言い訳ね」

P「伊織、信じてくれ!」

伊織「帰る!」

P「伊織ーーー!!! ……ああ、いったいなにが、どうなってるんだ? なんであずささん、俺がプロポーズしたなんて事に……」

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

P「な、なんだ!? またメール? それも本日最高記録の数だ!?」

メール:春香→P
件名『二股』
本文『私、プロデューサーさんを信じていたのに二股なんて……ひどいです!』

メール:真→P
件名『直接聞きます』
本文『本当にあずささんと結婚するんですか? ボクにやっぱり女らしさが足りないからですか!? ボクだってこれから、山籠もりでも武者修行でもして女らしさを磨きます! だから……』

メール:響→P
件名『変だと思ったら』
本文『なんか今日のプロデューサー変だと思ってたら、あずさの事で頭がいっぱいだったんだな! ひどいぞ』

メール:雪歩→P
件名『やっぱり』
本文『男の人って信用できません。これからお父さんにこれからのことを相談します』

メール:律子→P
件名『今』
本文『あずささん本人からメールがきました。やっぱりそうだったんですね! 最低の誕生日プレゼントを、本当にどうもありがとうございました(`ヘ´)』

メール:真美→P
件名『どゆこと?』
本文『兄ちゃんは亜美と結婚するんじゃなかったの!? 亜美と結婚して、真美のおと→とになってくれるんじゃないの!? おっとっとの兄ちゃんとして、亜美にシェアしてもらうつもりだったのにぃ(;_;)』

メール:亜美→P
件名『どゆこと?』
本文『兄ちゃんは、亜美のカラダだけが目的だったの? 亜美、悲しいよ……(鼠_鼠)』

メール:貴音→P
件名『三浦あずさより』
本文『丁寧な説明を受け、わたくしも理解いたしました。が、これは本当のことなのですか? はっきりお答えください』

メール:社長→P
件名『どうなっているんだね?』
本文『三浦あずさ君からもメールがきたよ。君はいったい誰と結婚するんだね? まさか二股や、それ以上をしているんじゃないだろうね? これは君の今後にもかかわる重要な一件だ。きちんと返答するように』

メール:やよい→P
件名『おめでとうございますー』
本文『うれしいけれど、なんだかプロデューサーがちょっと、とおくなっちゃったかなーって……少し、さびしいですー……』

P「ど、どうなっててるんだ一体? どうしてこうなった……?」

?「プロデューサー?」

P「だ、誰だ?」

千早「私です、プロデューサー」

P「ち、千早か。そういえば今のメール攻勢に、千早からのメールは無かったな。千早だけは変な誤解をしていないんだな。良かった」

千早「誤解?」

P「ああ、実は……ん? 千早、その手に持っているのはなんだ?」

千早「これですか? これは……」

P「箱の中から……! ち、千早? そ、そそそ、それは!?」

千早「包丁ですが、なにか?」

P「ち、千早あああぁぁぁーーーっっっ!!!」

千早「なんですか? プロデューサー ?」

P「そ、そそそ、その包丁! なんに使うつもりだ!?」

千早「ふふっ。プロデューサー……おかしな事を言うんですね」

P「お、おかしな……こと?」

千早「そうですよプロデューサー。包丁を何に使うか、だなんて」

P「そ、そうだよな。ほ、包丁は、りょ、料理を……作るものに……決まって、る……よな」

千早「ふふっ。ん……んん……」

P「? ち、千早?」

千早「ん……んん……ん、んん……」

P「ど、どうしたんだ? 千早?」

千早「んあー!」

P「え?」

千早「ご、ごめんなさい。今夜はちょっと、感情の自制が効かなくて……」

P「め、珍しいな。千早にしては」

千早「そうですね。でも……当たり前の事かも知れません」

P「ええ?」

千早「ぷ、プロデューサーにプロポーズされたんですから……」

P「えええ!?」

P(どうなってるんだ? 千早まで……)

千早「ぷっ、ぷぷっ」プルプル

P「どうした千早?」

千早「ぷ、プロデューサーにプロポーズ……ぷぷぷっ」プルプル

P(とにかく、765プロで味方は今や千早だけだ。なんとかこの窮地を脱する手伝いをしてもらわないと)

千早「あ、すみませんプロデューサー。ついツボに入って」

千早「ともかく、それで私も結婚という事を意識しだしたら、急に自分の欠点が気になって……」

P「千早の欠点?」

千早「私、料理が苦手で。こんな事じゃ……つ、妻としてプロデューサーを支えられないと思って……それで料理もできるようにならないと、と思って包丁を買いに……」

P「千早……そんなことを気にするな。千早は千早らしいのが一番だ」

千早「プロデューサー……」

P「千早は今のままでいい」

千早「……んあー!」(感無量)

P「ところで千早、俺を助けて欲しいんだ」

千早「んあ……え?」

P「よくわからないんだが、メールが原因で765プロのみんなに嫌われてしまった」

千早「まさか……」

P「これを見てくれ」

千早「みんなからのメール……こんな!」

P「俺にはどうしてこうなったのか、見当もつかないんだ」

千早「待って下さいプロデューサー。送信履歴を……やっぱり」

P「なんだ?」

千早「プロデューサー! メールを送るべき相手、間違っていませんか?」

P「どれどれ……ええと……ええっ!」

千早「届いたメールと、その後メールを送った相手を照らし合わせると、とんでもない事に……」

P「な、なんてことだ……」

千早「私へのメールも、間違い……だったんですね」ショボーン

P「……すまない」

千早「……いえ。今はプロデューサーを助けるのが先決です」

P「千早……」

千早「このプロデューサーが間違えて誤爆したメール……言いにくいので、ダメなメールを略して『Dメール』と呼びましょう」

P「Dメール……」

千早「このDメールを、ひとつひとつ打ち消していけば……」

P「そうか! Dメールを取り消し、すべてを……『無かった事にしなくてはいけない』!」

千早「そうです、プロフェッサー!」

P「流石だ! 助……いや、歌手!!」

千早「誰が歌手よ!」

P「よーし! ではこれより、オペレーション『黄金の指輪』(ドラウプニール)を発動する。世界をあるべき姿に戻すのだ!! フゥーハハハハハ!!!

一旦ここで、止まります。

皆さんからの反応のレスで、いつも楽しく書く事ができます。
本当にありがとうございます。

忘れてた!
今日とゆう日に、ひどい描写をしてごめんね律子m(__)m
許してください。

千早「どうですか?」

P「ダメだ。やっぱり誰からも返信がない」

P「通話にしても……誰も出てくれない、か」

千早「みんな相当ショックだったんですね。無理もないですけど」

P「あれ? そういえば千早、ケータイは?」

千早「家に忘れてきました。普段からあまり、大事にしていないし」

P(逆に言えば、そのお陰で千早はあずささんからのメールを見ずにすんだわけか)

千早「あずささんは、出てくれないんですか?」

P「通話中みたいだな。誰と話しているか、想像するのも恐ろしい……」

千早「どうしましょう……」

P「やっぱりやるしかないな」

千早「? さっきのオペレーションなんとかですか?」

P「オペレーション『金の指輪』(ドラウプニール)な。明日、決行する。千早!」

千早「はい」

P「協力してくれるか?」

千早「もちろんです」

翌朝

メール:千早→765プロ全員(一斉送信)
件名『大変!』
本文『私、ついカッとなってとんでもないことを……』
添付『事務所で腹を刺されて血の海で倒れるP.jpg』

全員「「!!!」」


春香「千早ちゃん! 千早ちゃん!!!」

律子「春香……」

春香「プロデューサー……さん? そんな、う、そ……うそ、ですよね……?」

社長「……」

春香「ち、千早ちゃんは?」

真「あっちで雪歩が付き添ってる。今は少し落ち着いたけど、最初は取り乱していて」

伊織「やよいが後少し遅かったら、プロデューサーの後を追いかねない勢いだったわ」

響「美希とあずさも、泣きじゃくって大変だったけど、千早の取り乱しようを見て、呆然としちゃってたぞ」

真美「まあそれは、みんなそうなんだけどね→……」

春香「ああ……」

千早「春香……? いるの?」

春香「! 千早ちゃん。大丈夫……なの?」

千早「ええ。これでようやくみんな集まったわね」

春香「? うん、みんないるけど……」

千早「みんな、ケータイを出して」

春香「え? ええ?」

千早「いいから早く」

律子「? これでいい?」

千早「ここにプロデューサーのスマホがあるわ。昨日機種変更したばかりの」

伊織「昨日、私も見たわよ。でもそれがなに?」

千早「全員のメールと、このプロデューサーのスマホのメールを照らしあわせたいの。まず、やよいね」

やよい「はわわ。えっと、私が最初に送ったメールは……」

春香「もやしが好きか? あれ? じゃあ私に間違えてやよいに送るつもりだったって送られてきたのは……」

千早「そう。あれはもやしが好きか、について」

春香「なんだ……」

響「じゃあ自分にたくさんきた、あの怖いメールは……」

千早「ほら見て。全部、勘違い」

響「うがー! よくもまあ、こんな見事に誤爆できたものだぞ……」

あずさ「じゃあ~もしかして~」

千早「そうです。見て下さい、あずささんが勘違いする元となったメールは、そもそも社長に送るべきメールだったんです」

春香「そんな! じゃあプロデューサーさんは、勘違いでこんなことに……」ポロポロ

P「まあもともとの原因は誤爆メールなんだから、自業自得だけどな」

律子「それはそうですが……って、ぷ、プロデューサー!」

亜美「に、兄ちゃん!!」

貴音「生きておいでだったんですね」

P「みんな俺の弁明を聞いてくれなそうだったし、一堂に会してメールを照らし会わせる必要があったからな。千早に協力をお願いした」

千早「私だけ、あずささんのメールを見ていなかったから」

P「血糊を買って、事務所で準備して、大変だった」

千早「私の演技も良かったでしょ? 日頃のレッスンも無駄じゃなかったかしら」フフッ

律子「大変だった、とか無駄じゃなかった、じゃありませんよ! 心配……心配したんですから……」ポロッ

春香「ううっ……よ、良かったぁ」ボロボロ

伊織「なによ! 心配かけといて……」

やよい「うっうー! 良かったですー!」

P「ごめんなみんな、心配かけて。でもわかってくれたろ? 全部勘違いだった、って」

響「それはまあ、わかったけど……なんか納得いかないぞー!」

P「もちろん、悪いのは俺だ。使い慣れない機械を、無理矢理使って誤爆して、みんなはそれにふりまわされたんだ」

P「この通りだ。許してくれ!!!」

社長「……まあ、実害は無かったし、どうかなみんな?」

春香「私は……許しちゃいます。プロデューサーさんを」

美希「ミキはすごい嬉しいのー! ハニーも生きてたし、ミキのこと嫌いじゃなかったし。許してあげてもいいと思うな」

律子「まあ、みんながいいなら……」

千早「じゃあみんな、昨日のメールは受信も送信も全部消して欲しいの」

真「え?」

千早「全部、無かった事にしましょう。それで、終わり」

雪歩「あの……プロデューサーに話したかった事も、無かったことに……?」

P「改めて俺に言ってくれ。このスマホは、これから解約してくる。データも全部消してもらう」

真「せっかくの最新機種なのに、ちょっともったいなくないですか?」

P「いいんだ。俺には向いてなかった」

真美「でも、なれたら使えるかも→」

亜美「そ→だよ→」

P「そりゃあスマホが悪いわけじゃないってのは、俺もわかってるよ。使い方をマスターする前に、適当に使った俺が悪い」

伊織「当然ね。アンタのせいでスマホが悪い、スマホは怖いなんて噂が出たら、風評被害も甚だしいわよ。私なんてちゃんと使いこなしているんだから!」

P「だからな、当分はペナルティとして……」

春香「ペナルティとして?」

P「高翌齢者向け、簡単ケータイにする」

真美「え→!」

亜美「兄ちゃんが、おじいちゃん向けケータイなんていやすぎる→」

P「ま、スマホまでの謹慎期間の意味でもな」

千早「さ、みんなメールを消して消して」

春香「うん」

あずさ「なんか……もったいないけど~」

響「自分は、あんまりいい思いでないからいいぞ」

真美「消しちゃえ☆」

亜美「恥ずかしいしね→」

律子「はいはい、わかりましたよっと」

真「じゃあボクも」

雪歩「消しますぅ」

貴音「わたくしも……これで完了です」

美希「こんなメール、バイバイなのー」

伊織「まったくもう……」

やよい「これで全部、なかったことですー!」

P「ふう。みんなありがとう。肩の荷がおりたよ」

律子「この血糊も、ちゃんと自分で片づけてくださいね」

P「あ、そうだな」

千早「……」ギュッ

千早(プロデューサーからの、結婚を考えてるってメール。たとえ勘違いでも、これだけは……私の、私だけの宝物としてずっと……)

春香「ちーはーやーちゃん?」

千早「ひやっ! な、なに? 春香」

春香「め☆え☆る☆」

千早「え?」ピクッ

雪歩「なかったこと、にしなくてはいけないんですぅ」

千早「は、萩原さん……」

真「全員、受信も送信も消すんだったよね?」

千早「……」

美希「ぬけがけは良くないのー!」

千早「わ、わかったわ……」

千早「ううっ……さよなら、私のメール……」ピッ

伊織「これでようやく全て終わりね」

真美「映画とかなら、ここで『おわり』とかでるんだよね→」

亜美「『Fin』とかね→」


おわり?

社長「……ところで……今日は音無君は……?」

P「あれ? そういえば……なにか忘れてる気が……」


小鳥「うう~プロデューサーさぁ~ん……ま、まだですかぁ~」

小鳥「これが本場本職のじらしプレイ……」

小鳥「さ、流石ですプロデューサーさん……」

小鳥「小鳥は、待って……ずっと待ってますピヨーーー!!!」


今度こそ おわり

以上で終わりです。
読んでいただいたり、レスをいただいた方、本当にありがとうございました。
嬉しかったです。

最初にも書きましたが、このスレは、『アイマスSS雑談スレ★2』の中でのやりとりから生まれました。
Pが誤爆メールをしまくって、アイドル達と修羅場になる話という提案をされた方に、私がのっかって書かせていただきました。
アイデアを譲っていただいた方、そしてあの場でやりとりをしてくださった方にもお礼を申し上げたいと思います。
本当にありがとうございました。

感想や乙、本当にありがとうごさいました。
楽しかったです。
また近々、アイマスでやりたいと思ってます。
千早かなあ……


美希もいつか頼む

>>241
もうだいぶ下がりましたので、ダベりもいいかなーと思ってレスさせてもらいますです。
美希は、響の冤罪のSSと、風俗嬢で良さを実感した次第でして、書きたい気持ちはすごいあるんですが、なかなか題材が思いつかなくて……
でも、なにかいい題材が思いついたら、ぜひ書いてみたいと思っています。
書くかはおいておいて、要望とかありますか?
読んでいる人のご意見として、聞いてみたいです。

とことん、って事は終始?
物語としては、山あり谷ありの方が進めやすいけれど、美希には合わないかなあ……
じゃあ、順調に進んでいく二人の関係だけど、節目が来る毎に選択の岐路に立たされる二人。
そんな時には必ず美希の両親の言葉が……とか。
あれ? これ、悪くないかも。

千早か期待
今回の誤爆に似てるが、思い込みの勘違いであたふたしてる千早が見たい

俺も幸せな美希が読みたい
山あり谷ありでもいいがなるべく困難の割合は少な目で頼みます

まああれだよ、鬱展開だけは本当にナシな

おお、話が終わったスレでも結構人が来てくれているんだ。ちょっとびっくり。
皆様のご要望に、応えられるかは別として、頭にしっかり入れておきます。

>>245
思い込みの勘違い、には同感。今回で痛感しましたが、千早には思い込みがよく似合う。

>>246
当て馬や、かませの割合が高いのが美希ですしね。ひたすらに幸せな美希もかえって斬新かも知れないですね。

>>247
ホンマもんの欝展開は、私も苦手なんですよ。でも、それやらないでばっかいると、コイツが書いてるならどーせ欝展開はナシだな、とか読み切られちゃうのもなんだか……と思ってしまいまして。

乙~
自分はそういうの苦手だから安心して読めるってのはありがたいなあ
むしろあんま困難ありすぎると最後まで耐えられないこともあるし

>>249
ありがとうございます。参考になります。

では皆様、また会う日まで……

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